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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-30
(54)【発明の名称】在庫システム及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20231023BHJP
【FI】
B65G1/137 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023520178
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2023-05-19
(86)【国際出願番号】 IB2021058991
(87)【国際公開番号】W WO2022070127
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】63/086,868
(32)【優先日】2020-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.JAVA
3.JAVASCRIPT
4.VISUAL BASIC
(71)【出願人】
【識別番号】512080321
【氏名又は名称】エシコン・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Ethicon, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】チラ・マシュー
(72)【発明者】
【氏名】マクヘイル・ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ウェーバー・アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522AA04
3F522AA06
3F522BB07
3F522BB24
3F522CC09
3F522DD03
3F522DD04
3F522DD05
3F522DD22
3F522DD34
3F522EE19
3F522FF02
3F522FF03
3F522FF04
3F522FF06
3F522FF07
3F522FF28
3F522FF35
3F522GG25
3F522GG44
3F522HH02
3F522HH17
3F522HH23
3F522HH37
3F522KK02
3F522LL38
3F522LL61
(57)【要約】
製品を保管するためのシステム、コンピュータ可読命令、及び方法が開示される。例えば、本システムは、ラック上に配置可能な棚板を含んだモジュール式棚ユニットを含み得るが、当該棚板は、プラットフォームを備え、プラットフォームの下に重量センサを有し、プラットフォームは、N個のホルダを支持するように構成され、N個のホルダの各々は、製品を保管するように構成され、各棚板は、N-1個のホルダがプラットフォームによって支持されるときにN-1個のホルダの下にN-1個の光学センサを更に有し、またN-1個の光学センサの上にN-1個の窓を更に有し、N-1個の光学センサは、それぞれN-1個のホルダに近接し、各ホルダは開口部を備え、ホルダが棚板上にあるときに開口部は光学センサと位置合わせされることが可能であり、棚板は、N-1個の光学センサ及び重量センサに結合された処理回路を更に有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール式棚ユニットであって、
ラック上に配置可能な棚板を備え、前記棚板はプラットフォームを備え、前記棚板は、前記プラットフォームの下に重量センサを有し、前記プラットフォームは、N個のホルダを支持するように構成され、前記N個のホルダの各々は、製品を保管するように構成され、各棚板は、前記N-1個のホルダが前記プラットフォームによって支持されるときに前記N-1個のホルダの下にN-1個の光学センサを更に有し、また前記N-1個の光学センサの上にN-1個の窓を更に有し、前記N-1個の光学センサは、それぞれ前記N-1個のホルダに近接し、各ホルダは開口部を備え、ホルダが前記棚板上にあるときに前記開口部は光学センサと位置合わせされることが可能であり、前記棚板は、前記N-1個の光学センサ及び前記重量センサに結合された処理回路を更に有し、前記処理回路は、
前記重量センサ及び前記N-1個の光学センサのうちの1つ以上からの出力、又は前記N-1個の光学センサのうちの前記1つ以上からの前記出力を伴わない前記重量センサからの出力を受信することと、
前記それぞれの出力をデジタル信号に変換することであって、前記デジタル信号は、
(a)出力が1つ以上の光学センサから前記処理回路によって受信されるときに、前記重量センサの識別子及び前記1つ以上の光学センサの識別子、又は
(b)前記1つ以上の光学センサから出力が受信されないときに、前記重量センサの識別子、を含み、
各事例において、前記重量センサからの前記出力に関連付けられた重量又は重量変化の指示を更に含む、変換することと、
前記デジタル信号を端末に送信することと、を行うように構成されている、モジュール式棚ユニット。
【請求項2】
前記棚板は、複数のプラットフォームを備え、各プラットフォームは、重量センサを有し、各プラットフォームは、N個のホルダを支持するように構成され、前記棚板は、複数の光学センサを更に備え、N-1個のホルダが前記プラットフォームによって支持されるとき、N-1個の光学センサが、それぞれのプラットフォームに隣接し、前記N-1個のホルダの下にあり、前記棚板は、複数の窓を更に備え、N-1個の窓は、それぞれのプラットフォームに隣接し、前記N-1個の光学センサの上にあり、各ホルダは、開口部を備え、ホルダが前記棚板上にあるとき、前記開口部は、光学センサと位置合わせされることが可能であり、前記棚板は、1つのプラットフォームにつき1つの処理回路の、複数の処理回路を更に有する、請求項1に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項3】
前記棚板のうちの少なくとも2つを備える棚アセンブリを更に備え、前記棚アセンブリは、前記棚板を接続する壁を更に備え、前記棚板内の前記複数の処理回路は、前記壁に又はその中に取り付けられたワイヤを介して互いに接続されている、請求項2に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項4】
前記1つ又は複数の処理回路に接続された前記端末を更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項5】
前記デジタル信号に含められる情報は、各それぞれのホルダ内の製品の数、それぞれのホルダから取り出された製品の数、又はそれぞれのホルダに追加された製品の数を決定するために使用可能である、請求項4に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項6】
前記少なくとも2つの棚板アセンブリは、互いに接続されるとともに前記端末に接続されている、請求項4に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項7】
Nが3であり、N-1が2である、請求項1~6のいずれか一項に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項8】
別のモジュール式棚ユニット及び前記端末に接続されるように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項9】
前記端末はタッチパネルを備え、前記タッチパネルは、スケジュールされた処置識別子又は手術室識別子のうちの少なくとも1つを表示するように構成されている、請求項4又は5に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項10】
少なくとも前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子の受信後、前記端末は、前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子のうちの前記受信された少なくとも1つ、及び前記1つ又は複数の処理回路から受信された前記デジタル信号に含められた情報とともに、在庫変動報告をサーバに伝送するように構成されている、請求項9に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項11】
前記端末は、前記タッチパネル上で事前設定された選択を受信した後にのみ、あるいは前記1つ又は複数の処理回路からの前記デジタル信号の受信から事前設定時間の後にのみ、前記在庫変動報告を送信するように構成されている、請求項10に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項12】
前記端末は、前記サーバから在庫報告の要求を受信するように構成され、前記要求に応答して、前記端末は、検出結果について前記1つ又は複数の処理回路をポーリングするように構成されている、請求項9に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項13】
前記端末は、前記1つ又は複数の処理回路から受信した前記情報に基づいて前記在庫報告を生成するように構成されている、請求項12に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項14】
前記端末は、検出結果について前記1つ又は複数の処理回路を周期的にポーリングするように構成されている、請求項9に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項15】
前記端末は、前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子を受信することなく、前記デジタル信号が重量の減少を示すときに、エラーインジケータとともに前記在庫変動報告を前記サーバに送信するように構成されている、請求項9に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項16】
前記端末は、前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子を前記サーバから受信するように構成されている、請求項9に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項17】
前記重量センサの前記識別子のみを含む前記デジタル信号の受信に応答して、前記端末装置は、重量又は重量変化の前記指示を、光学センサに関連付けられたビンロケーション以外のビンロケーションに関連付ける、請求項9に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項18】
前記重量又は重量変化の指示は、重量又は重量変化、測定された電圧又は測定された電圧の変化、あるいは決定された抵抗又は決定された抵抗の変化からなる群から選択される、請求項1に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項19】
前記端末は、それぞれの処理回路から受信された2つの連続するデジタル信号に基づいて前記重量変化を決定する、請求項18に記載のモジュール式棚ユニット。
【請求項20】
前記重量センサの前記識別子及び/又は前記1つ以上の光学センサの識別子は、前記重量変化のビンロケーションを決定するために使用される、請求項19に記載のモジュール式棚ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、様々な製品の保管及び在庫管理に関し、より詳細には、そのような製品を保管し、店舗、倉庫、保管施設、病院、診療所、外来外科センター、又は使用のために様々な製品を保管する任意の他のロケーションなどの様々なロケーションにおいて製品の在庫を追跡及び管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療製品は、本開示のシステム及び方法において在庫管理され得る製品の一例である。この例において、典型的な病院では、多くの医療製品が、クローゼット又は保管室などの保管エリア内に保管されている。一例として、縫合糸の保管及び使用について考察する。典型的には、病院は、ラック上の数百種類の異なるタイプの縫合糸を、キャビネット内に、又は縫合糸保管室に保管している。手技のために、医療従事者は、いくつかの縫合糸を取り出してもよく、場合によっては、利用可能な縫合糸の正確な在庫を施設が維持し得るように、取られた縫合糸の数及び種類を記録してもよい。しかしながら、実際の在庫は、典型的には、正確な記録保持の欠如に起因して、また緊急ベースでの医療製品の取出しに起因して、多くの施設において単なる推定量である。
【0003】
典型的な状況では、保管エリアに更に足を運ぶことが時間とエネルギーを費やすことになるため、医療製品のいかなる使用に関する記録の保存もほとんど若しくは全く存在せず、利用に対して合理的に予想されるよりも多くを取得する切迫性が存在する。これは、病院の在庫管理システムに更なる非効率性をもたらし、廃棄物の更なる例を生じさせることになる。
【0004】
これらの典型的なシステムでは、不適切な処分又は在庫補充の欠如により縫合糸の廃棄が生じ、また、有効期限が経過した製品により製品損失の発生率が高くなる。また、この典型的なシステムでは、誰がどのタイプの縫合糸を又は縫合糸の数量を実際に保管クローゼットから取り外しているのか、あるいは未使用の縫合糸が実際に必ず在庫補充されているかどうかを追跡しない。
【0005】
更に、典型的な病院内の縫合糸の保管は、廃棄物につながる。病院は、典型的に、正確かつタイムリーに在庫を追跡するシステムを有しないので、しばしば、保管される縫合糸が多すぎて、縫合糸の期限切れによる廃棄につながることになるか、又は保管される縫合糸が少なすぎて、特定の処置に最適ではない場合がある代替の縫合糸を使用することになる。
【0006】
また、在庫の管理は、手動で時間がかかるプロセスであり、これには、通常出荷時間を考慮する数日の遅延時間、人が手動で在庫補充する実際の時間などを含む。看護師と資材管理スタッフは、大抵外科用製品の在庫を管理する責任を分担している。病院内の縫合糸製品を管理するには、病院スタッフが週に20時間以上かかっていると推定される。2016年、周術期登録看護師協会の報告によると、全米平均の基本報酬は70,300ドルであった。したがって、病院の雇用主は、手術室の看護師に縫合糸の在庫を管理させるために、35,000ドル以上のコストがかかっていると推定される。
【0007】
上で考察されている例は、縫合糸を指しているが、任意の医療製品が、これらの典型的な例として含まれ得る。
【0008】
手術分野では、例えば、外科医及び他の医療従事者は、彼ら自身及び医療製品の製造者の営業担当者が手動で置いた在庫箱を有する在庫室へのアクセスを信頼している。これらの室は、手動在庫管理を必要とし、単に医療製品を保持している。また、これらの室は、外科手技が行われる場所から遠い距離にあり、選好カード上に列挙されていない追加の医療製品の収集が困難となり得る。
【0009】
医療製品の現在の在庫を保管及び維持するための改良されたシステムを開発する必要がある。典型的に、異なる在庫管理単位又はSKUは、縫合糸の直径、縫合糸の長さ、縫合糸の色、縫合糸材料(吸収性及び非吸収性)、針のタイプ、などの属性によって区別することを必要とする。1つの例として、1つの外科用縫合糸製造業者であるSomerville、NJのEthicon,Inc.は、様々な外科手技及び他の医療ニーズのための数千もの縫合糸SKUを有する。これは、大きな病院の備品室の棚に数千もの異なる縫合糸箱があることになる。各ボックス上の製品識別情報は比較的小さいが、スケジュールされた処置又は緊急/応急の状況に必要とされる適切な医療製品を選択するために、注意深く読まれなければならない。現在のプロセスの手動的性質を考慮すると、選択及び在庫補充並びに在庫追跡には大きな労力が必要である。先で示されるように、典型的な中規模病院では、システムの非効率性が直接の原因で、年間数万ドルを失う可能性があると推定される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように、縫合糸又は他の医療装置若しくは供給物を含む製品を保管するための、また別様にそのような製品の在庫をより正確かつ効率的に追跡するための、より良好なシステムが必要とされている。
【0011】
本開示の実施形態は、上記のニーズに取り組む装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示は、システム及び保管システムを対象とする。
【0013】
本開示はまた、ラック上に配置可能な棚板を備えたモジュール式棚ユニットを対象とし、当該棚板は、プラットフォームを備え、プラットフォームの下に重量センサを有し、プラットフォームは、N個のホルダを支持するように構成され、N個のホルダの各々は、製品を保管するように構成され、各棚板は、N-1個のホルダがプラットフォームによって支持されるときにN-1個のホルダの下にN-1個の光学センサを更に有し、またN-1個の光学センサの上にN-1個の窓を更に有し、N-1個の光学センサは、それぞれN-1個のホルダに近接し、各ホルダは開口部を備え、ホルダが棚板上にあるときに開口部は光学センサと位置合わせされることが可能であり、棚板は、N-1個の光学センサ及び重量センサに結合された処理回路を更に有し、処理回路は、重量センサ及びN-1個の光学センサのうちの1つ以上からの出力、又はN-1個の光学センサのうちの当該1つ以上からの出力を伴わない重量センサからの出力を受信することと、それぞれの出力をデジタル信号に変換することであって、当該デジタル信号は、(a)出力が1つ以上の光学センサから処理回路によって受信されるときに、重量センサの識別子及び1つ以上の光学センサの識別子、あるいは、(b)1つ以上の光学センサから出力が受信されないときに、重量センサの識別子、を含み、各事例において、重量センサからの出力に関連付けられた重量又は重量変化の指示を更に含む、変換することと、デジタル信号を端末に送信することと、を行うように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示は、本出願の特定の実施形態の例示として提供され、本開示の範囲を限定することを意図しない、以下の図面を参照することによってより良好に理解されるであろう。
図1】本開示の態様によるモジュール式棚システムの正面図である。
図2】本開示の態様によるモジュール式棚システムの斜視図である。
図3】本開示の態様による棚板アセンブリの斜視図である。
図4】棚板アセンブリの正面図である。
図5】本開示の態様による棚板とビンの正面図である。
図6】本開示の態様による棚板とビンの斜視図である。
図7】本開示の態様によるビンを備えた棚板の一部分の図である。
図8】本開示の態様によるビンを備えていない棚板の斜視図である。
図9】本開示の態様による棚板の一部分の斜視図である。
図10】プラットフォームのうちの1つが除去された、本開示の態様による棚板の一部分の斜視図である。
図11】本開示の態様によるビンの斜視図である。
図12】本開示の態様によるビンの頂面図である。
図13】本開示の態様によるビンを備えた棚板の一部分の頂面図である。
図14】本開示の態様によるビンの一部分を備えた棚板の一部分の頂面図である。
図15】本開示の態様によるプラットフォームのための感知ユニットのブロック図を示す。
図16】処理回路と端末との間の本開示の態様による通信バスを示す。
図17】本開示の態様による端末のブロック図を示す。
図18】本開示の態様による端末の電子記憶装置に記憶された情報の図を示す。
図19】本開示の態様によるフローチャートを示す。
図20】本開示の態様によるフローチャートを示す。
図21】本開示の態様によるフローチャートを示す。
図22】本開示の態様によるフローチャートを示す。
図23】本開示の態様によるフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で使用する場合、「医療製品」という用語は、分配機に保管することができる、縫合糸、クリップ、ステープル、ファスナ、インプラント、止血鉗子(吸収可能)、整形外科用ピン、ねじ、ロッド、プレート、ステープルリロード、ドレッシング、ペーシングワイヤ、内視鏡、クランプ、ソー、骨蝋、ドレイン、コネクタ、アダプタ、チュービング、局在皮膚接着剤などの製品を指す。分配機は、下で更に説明されるが、1つ以上の医療製品を保管するように、その医療製品を分配するように及び/又はその医療製品へのアクセスを可能にするように、保管された製品の在庫を維持及び/又は提供するように、並びに未使用の医療製品を分配機の保管区画の中へ逆に受け取ることができるように構成された、任意の装置を指し得る。各医療製品は識別子を含み得るが、それらの識別子は、バーコード、QRコード、及び/又は無線周波数識別(RFID)などの任意の好適な識別要素であり得る。
【0016】
図1は、本開示の態様によるモジュール式棚システム1の正面図である。棚システム1は、少なくとも1つの棚ユニット10と、端末100と、を備える。各棚ユニット10は、ラック棚15を備える。例えば、ラック棚15は、標準的な5段ワイヤラック棚であってもよい。しかしながら、他のラック棚が使用されてもよい。ラックはワイヤで作られることに限定されない。ラック棚15は、供給室又は手術室などの病院に存在する棚ユニットであってもよい。図示のように、ラック棚15は4つのラックを有するが、ラック棚15内のラックの数は4つに限定されず、棚ユニット10内に保管される医療製品の種類などの製品の種類に基づいてもよい。
【0017】
各棚ユニット10は、1つ以上の棚アセンブリ20を含む。棚アセンブリ20は、ラックのうちの1つによって支持される。棚アセンブリ20は、1つ以上の棚25を含む。図示されるように、棚アセンブリ20は2つの棚25を有するが、棚の数は2つに限定されず、棚ユニット10に保管される製品の数及び種類に基づいてもよい。本開示の一態様では、隣接するラック間の距離は、棚アセンブリ20内の棚の数に基づいて調整可能であり得る。図1図2に示されるように、隣接するラック間の距離は、棚アセンブリ20内の2つの棚25に対するクリアランスを可能にする。
【0018】
図1及び図2に示されるように、4つの棚アセンブリ20があるが、棚アセンブリの数は4つに限定されず、棚ユニット10に保管される製品の数及び種類に基づいてもよい。
【0019】
更に、図1及び図2に示されるように、各棚アセンブリ20は同じ数の棚25を有するが、異なる棚アセンブリ20が異なる数の棚25を有してもよい。
【0020】
棚アセンブリ20の例が、図3及び図4に示されている。棚アセンブリ20の棚25は、接続壁35によって互いに接続されている。棚25は、取り付けブラケットを介して壁35に接続されてもよい。本開示の一態様では、通信バス1600をシェルフ(各シェルフ25内の処理回路1505)に接続するために、通信バス1600(図3及び図4には図示されず)が壁35に取り付けられてもよい。本開示の他の態様において、接続壁35は、通信バス1600のための内部チャネルを有してもよい。
【0021】
図5図10は、本開示の態様による棚25の一例の様々な図及び/又は部分を示す。各棚25は、複数のビン30を支持するように構成されている。図示のように、棚25は12個のビンを支持する。しかしながら、ビンの数は12に限定されず、棚ユニット10に保管される製品の数及び種類に基づいてもよい。図1及び図2に示されるように、各棚25は、同じ数のビン30を支持する。しかしながら、各棚25は異なる数のビン30を支持してもよい。例えば、医薬品などの製品の大きさが異なる場合、1つの棚当たりのビン30の数が異なってもよい。
【0022】
各棚25は、複数のプラットフォーム451~Nを有する。図8は、4つのそのようなプラットフォーム451~4を示す。各プラットフォーム45は、一群のビン(N個のビン)を支持することができる。プラットフォーム45は移動可能であってもよい。図10に示されるように、棚25は開口部50を有する。それぞれのプラットフォーム45は、それぞれの開口部50を被覆する。本開示の一態様では、重量センサ55が各開口部50内に配置される。重量センサ55は、プラットフォーム45上の(製品を有する)ビン30の重量を測定する。
【0023】
本開示の一態様では、重量センサ55は、ひずみゲージなどのトランスデューサを含み得る。静電容量トランスデューサなどの他のトランスデューサが使用されてもよい。しかしながら、本開示の他の態様では、異なる種類の重量センサが使用されてもよい。
【0024】
プラットフォーム45は、支持体52上の棚25に取り付けられてもよい。プラットフォーム45は、摩擦嵌めによって棚25に固定されてもよい。医療製品などの製品を有する1つ又は複数のビン30がプラットフォーム45上に配置されたとき、プラットフォーム及び支持体52は移動することができ、それによって、ビン/製品によって引き起こされた力が重量センサ55に伝達される。
【0025】
図に示されるように、各プラットフォーム45は3つのビン30を支持するが、ビン30の数は3つに限定されない。また、プラットフォーム45ごとのビン30の数は異なっていてもよい。
【0026】
棚25は、複数の光学センサ40を更に備える。光学センサ40は、棚25のスロットに配置される。本開示の一態様では、光学センサ40は、棚25の前部の近くに配置される。光学センサ40はまた、それぞれのプラットフォーム45の前部に位置付けられる。本開示の一態様では、それぞれのプラットフォーム45の前部に配置される光学センサ40の数は、プラットフォームによって支持されるビン30の数よりも1つ少ない(N-1)。例えば、図示のように、プラットフォーム45ごとに2つの光学センサ40(光学センサ群とも呼ばれる)が存在する。しかしながら、プラットフォーム45ごとの光学センサ40の数は2つに限定されない。本開示の態様によれば、光学センサ40なしでプラットフォーム45ごとに1つのビン30が存在する。図8に示されるように、第1のプラットフォーム45は光学センサ40を有し、第2のプラットフォーム45は光学センサ40を有する、などである。図示のように、4つのプラットフォーム451~4は、4つの光学センサ群を有する。棚25内のスロットの位置(したがって、光学センサ40の位置)は、ビン30の幅及び長さに基づいてもよい。
【0027】
図7図8に示されるように、光学センサ40は、(3つのビンがプラットフォーム上に配置されたとき)第1及び第3のビンと整列するように位置付けられる。
【0028】
本開示の一態様では、光学センサ40は、IRセンサであってもよい。しかしながら、光学センサ40は、IR波長に限定されず、可視又は紫外線波長を含んでもよい。光学センサ40は、エミッタと検出器の対を備えてもよい。任意の好適なタイプのエミッタが使用され得るが、いくつかの態様では、エミッタは、発光ダイオード(LED)であってもよい。光検出器などの光を検出することができる任意の好適な検出器が、センサにおいて使用され得る。光検出器の例としては、光ダイオード、光導電セル、光抵抗器、光トランジスタ、光デジタル変換器などが挙げられる。
【0029】
ビン30の例が図11及び図12に示されている。ビン30は、側壁31、32と、後壁33と、前壁34と、を有する。壁31、32、33、及び34は、保管される医療製品などの製品のための区画を形成する。側壁31、32は、製品が区画内に保管されると、製品の横方向の移動を防止する。ビンはスロット38を更に有する。スロット38(又は開口部)は、ビン30がプラットフォーム45上に配置されているとき、(ビン30が、光学センサ40が位置する位置(例えば、第1のビン又は第3のビン)にある場合)光学センサ40と位置合わせされ得る。本開示の一態様では、スロット38は、前壁34からの後方突出部36内にあってもよい。後方突出部36は、側壁31、32から延在してもよい。他の態様では、スロット38は前壁34内にあってもよい。
【0030】
医療製品などの製品は、看護師などの人が自身の手を(コンパートメントに入るために)前方からビン30内に移動させて製品を取ることによって、ビン30から手動で取り出され得る。
【0031】
図13は、棚25の一部分及びいくつかのビン30を示す頂面図である。図から分かるように、ビン30内のスロット38は、図示されている3つの完全なビンのうちの2つに対する光学センサ40と位置合わせされている。図13に示される中央の完全なビン30は、ビン30に隣接する光学センサがないので、位置合わせされない。部分的に示されたビン30は、ビン30が別のプラットフォーム、例えば45上にあるとき、別のグループからの光学センサ40と位置合わせされ得る。
【0032】
スロット38と光学センサ40との位置合わせも図14に示されている。
【0033】
本開示の一態様では、光学センサ40は、光学センサ40が触れられることを防止するために透明窓(図示せず)によって覆われ得る。透明窓は、光学センサ40によって放出される波長に対して透明であってもよい。
【0034】
在庫、例えば製品は、光学センサ40及び重量センサ55の両方を使用して追跡されて、異なる在庫ロケーション、例えばビン30からの製品の取り出しが決定され得る。例えば、重量センサ55は、それぞれのプラットフォーム45、例えば、プラットフォーム45上のビン30のいずれかからどれだけ多くの製品が取り出されたかを決定するために使用されてもよく、光学センサ40は、プラットフォーム45上のどのロケーションで製品が、例えばビンから取り出されたかを決定するために使用されてもよい。
【0035】
図15は、本開示の態様によるプラットフォーム45のための感知ユニット1500のブロック図を示す。各プラットフォーム45は、それ自体の感知ユニット1500を有する。感知ユニット1500は、重量センサ55と光学センサ40の両方のタイプのセンサを備える。感知ユニット1500は、処理回路1505を更に備える。
【0036】
上述のように、重量センサ55は、歪みゲージなどのトランスデューサを含み得る。歪みゲージは、長さの変化に伴って変化する抵抗を有する。長さは、歪みゲージに力が加えられたときに変化し得る。変化は、重量センサ55内の端子から測定されてもよい。測定可能な力による電圧変化があってもよい。
【0037】
本開示の一態様では、電圧は、読出し回路、例えば、歪みに対応する抵抗の微小変化を測定することが可能な電気回路として、ホイートストンブリッジなどのブリッジ回路を使用して測定され得る。歪みゲージの可変抵抗は、他の脚が固定抵抗を有するブリッジの脚のうちの1つ以上であってもよい。固定抵抗は、力が加えられていない場合、例えば、プラットフォーム45上にビン及び製品がない場合の歪みゲージの抵抗に等しくなるように設定されてもよい。ブリッジの2つの点に電圧が印加される。測定される電圧出力は、ブリッジの他の2点で決定される。力が加えられないとき、測定される電圧出力は0である。しかしながら、歪みゲージの抵抗が力によって変化するとき、ブリッジは不平衡になり、電圧が出力端子に存在する。測定された電圧出力におけるこの変化は、ゲージ率GFに基づいて歪み又は力の尺度に変換され得る。ゲージ率は、歪みゲージに使用される材料及びゲージのタイプに依存する。いくつかの態様では、歪みゲージは、ブリッジの脚の全てであってもよい。
【0038】
ブリッジへの入力電圧は、電源から供給されてもよい。電源は、電力バス(図示せず)を介して供給されてもよい。電力バスは、通信バスと同じケーブルに含まれてもよい。しかしながら、他の態様では、電力バスは別個のケーブル内にあってもよい。
【0039】
本開示の一態様では、ブリッジは重量センサ55に組み込まれ得る。しかしながら、本開示の他の態様では、ブリッジは処理回路1505に組み込まれ得る。
【0040】
抵抗の変化を測定するために使用される電気回路は、ホイートストンブリッジに限定されず、他の電気回路が使用されてもよい。例えば、4線式オーム回路などの多線式抵抗回路が使用されてもよい。4線式オーム回路は、電圧計と、電流源と、抵抗と、を備え得る。例えば、4つの抵抗器が歪みゲージと直列に配置され得る。4つの抵抗器の抵抗値は同じであってもよい。電圧計は、低電流が電流源によって供給されたときに、歪みゲージにわたる電圧降下を測定する。抵抗は、低電流及び電圧降下の値から決定される。本開示の一態様では、重量センサ55は、電圧値及び電流値から抵抗を決定するための処理要素を更に含み得る。本開示の他の態様では、処理回路1505は、測定された電圧値及び印加された低電流を受け取り、抵抗を決定することができる。
【0041】
上記の測定は、歪みゲージ上の歪み又は力を決定するために2回行われてもよい。例えば、最初に歪みのない状態でのゲージ抵抗の値が決定されてもよく、次に歪みが加えられた状態でゲージ抵抗の値が決定される。測定されたゲージ抵抗の差を歪みのない抵抗で割ると、歪みの分数値が得られる(この値及びGFは力及び重量を求めるために使用され得る)。
【0042】
本開示のいくつかの態様では、重量センサ55は電子記憶装置を含んでもよい。電子記憶装置は、ルックアップテーブルを含んでもよい。ルックアップテーブルは、測定電圧と重量との間の対応関係を含んでもよい。他の態様では、ルックアップテーブルは、決定された抵抗と重量との間の対応関係を含み得る。他の態様では、ルックアップテーブルは、抵抗の変化と重量の変化との間の対応関係を含み得る。したがって、ルックアップテーブルは、重量を決定するために使用され得る。他の態様では、重量は、1つ又は複数の式を使用して抵抗から直接計算され得る。この態様では、電子記憶装置はまた、重量センサ55によって決定された最後の重量測定値を含んでもよい。
【0043】
更に、本開示の一態様では、重量センサ55は、重量変化が事前設定重量(閾値)よりも大きいかどうかを決定するように構成された処理要素を含んでもよい。例えば、事前設定重量は1gであってもよい。この事前設定重量は、1gに限定されず、用途及びビン30に保管される対象の製品に基づいてもよい。事前設定重量は、必要に応じて変更されてもよい。例えば、処理要素は、事前設定重量を用いて設定された差動増幅器又は演算増幅器を含み得る。変化が事前設定重量未満である場合、重量センサ55は、重量又は重量変化を処理回路1505に送信しなくてもよい。重量又は重量の変化が予め設定された重量よりも大きい場合、重量センサ55は、重量又は重量変化を処理回路1505に送信する。
【0044】
本開示の他の態様では、事前設定重量の代わりに、閾値は、例えば、重量の変換なしに、抵抗又は測定電圧の変化などの別の測定値に基づいて使用され得る。
【0045】
重量センサ55は、制御回路1505に接続されている。本開示の一態様では、接続は有線接続、例えば、直接的な接続である。しかしながら、本開示の他の態様では、重量センサ55は無線インターフェースを有してもよい。
【0046】
本開示の一態様では、処理回路1505は、少なくともプロセッサと、電子記憶デバイスと、を備える。本明細書で使用する場合、「プロセッサ」といった用語は、逐次的かつ自動的に一連の算術演算又は論理演算を実行すること、デジタルデータを記録すること、格納すること、及び/又は転送することが可能な回路を指し得るか、その一部であるか、又はそれを含む。「プロセッサ」という用語は、プログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行するか、又は別様に動作させることが可能な、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理中央処理装置(central processing unit、CPU)、シングルコア又はマルチコアプロセッサ、及び/又は任意の他の装置を指し得る。他の態様では、プロセッサは、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどであってもよい。
【0047】
処理回路1505はまた、アナログデジタル変換器(ADC)を含み得る。ADCは、プロセッサによる更なる処理のために、重量センサ55及び光学センサ40から受信されたアナログ情報をデジタル値に変換してもよい。例えば、重量センサ55が電圧又は抵抗又は重量(又は重量の変化)を出力すると、ADCはこれをデジタル値に変換することができる。
【0048】
上述のように、本開示の一態様では、処理回路1505は、抵抗の変化を測定するために使用される電気回路を含み得る。したがって、処理回路1505内のプロセッサは、検出された電圧(ADCを介してデジタルに変換される)に基づいて抵抗を決定することができる。加えて、プロセッサは、抵抗又は電圧から重量又は重量の変化を決定してもよい。本開示の一態様では、プロセスは、1つ又は複数の式を使用して重量又は重量の変化を直接計算することができる。
【0049】
本開示の他の態様では、処理回路1505中の電子記憶デバイスはルックアップテーブルを含み得る。ルックアップテーブルは、測定電圧と重量との間の対応関係を含んでもよい。他の態様では、ルックアップテーブルは、決定された抵抗と重量との間の対応関係を含み得る。他の態様では、ルックアップテーブルは、抵抗の変化と重量の変化との間の対応関係を含み得る。したがって、ルックアップテーブルは、重量を決定するために使用され得る。
【0050】
処理回路1505内の電子記憶装置は、処理回路1505によって決定された最後の重量測定値を含んでもよい。
【0051】
更に、本開示の一態様では、処理回路1505は、電子記憶装置内の最後の重量測定値(決定値)を使用して、重量変化が事前設定重量よりも大きいかどうかを決定するように構成され得る。例えば、事前設定重量は1gであってもよい。この事前設定重量は、1gに限定されず、用途及びビンに保管される対象の製品に基づいてもよい。事前設定重量は、必要に応じて変更されてもよい。変化が事前設定重量未満である場合、処理回路1505は、重量又は重量の変化を端末100に送信しなくてもよい。重量又は重量の変化が事前設定重量よりも大きい場合、処理回路1505は、重量又は重量変化を端末100に送信する。
【0052】
本開示の他の態様では、事前設定重量の代わりに、閾値は、例えば、重量の変換なしに、抵抗又は測定電圧の変化などの別の測定値に基づいて使用され得る。
【0053】
処理回路1505はまた、1つ以上の光学センサ40に接続される。説明のために、図15は、プラットフォーム45のための2つの光学センサ40を示す。光学センサは、処理回路1505に直接接続されてもよい。他の態様では、光学センサは無線通信インターフェースを有してもよい。
【0054】
上述のように、光学センサ40は、エミッタ及び検出器を含むことができる。人がビン30から製品を取り出そうとするとき、手及び/又は製品がスロット38の上に位置付けられ得る。エミッタは、IR信号を送信することができる。IR信号は、任意の物体の表面から跳ね返ってもよく、検出器によって受信される。手及び/又は製品がスロット38の上にないとき、IR信号は、別の棚アセンブリ20又は棚25から跳ね返る可能性がある。しかしながら、手及び/又は製品がスロット38の上にあるとき、IR信号は手及び/又は製品から跳ね返ることがある。したがって、手及び/又は製品がスロット38上にあるときに検出器に到達する光の量は、スロット38上にないときとは異なる。この差は、検出器、例えば光検出器の抵抗の変化を引き起こす。抵抗の変化は、電圧の測定可能な変化をもたらす。本開示の一態様では、検出器、例えば光検出器は、演算増幅器(Op-Amp)の端子に接続され得る。演算増幅器の他方の端子には、閾値が設定されてもよい。閾値は、較正、例えば、手又は製品がスロット38上に位置しないときの光の量に基づいてもよい。閾値は、ロケーションに応じてモジュール式棚ユニット10内の異なる光学センサ40に対して異なってもよい。例えば、光学センサ40が一番上の棚にあるとき、正常な状態でセンサ40の検出器によって受け取られる光は、光学センサ40が一番下の棚に位置する正常な状態でセンサ40の検出器によって受け取られる光とは異なり得る。スロット上に手又は製品が存在しないとき、光学センサはOFF、例えば、非検出を出力する。しかしながら、手又は製品がスロット38の上にあるとき、抵抗が変化し、その結果、OP-Ampは高い値、例えば、ONを出力する。出力は、処理回路1505に送信される。
【0055】
例えば、ON信号は、処理回路1505によって受信され、ADCによってプロセッサ用のデジタル値に変換される。本開示の一態様では、各光学センサ40は個別にアドレス指定可能であり、このアドレスはON信号に含められる。他の態様では、アドレスは、どの接続がON信号を受信したかに基づく。
【0056】
処理回路1505内の電子記憶装置には、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/若しくはキャッシュメモリ又は他のものなど揮発性メモリの形態のコンピュータシステム可読媒体が挙げられ得る。いくつかの態様では、複数の電子記憶装置が使用され得る。電子記憶装置は、ROM、PROM、EEPROM、DRAM、SDRAM、DDR/2 SDRAM、EDO/FPMS、RLDRAM、SRAM、「フラッシュ」メモリ(例えば、NAND/NOR)、3Dメモリ、及びPSRAMを含むがこれらに限定されない、データを記憶するように適合された任意のタイプの集積回路又は他の記憶装置であってもよい。
【0057】
各処理回路1505は、端末100と通信してもよい。図16は、通信バス1600の一例を示す図である。本開示の一態様では、通信バス1600はRS485バスである。RS485バスは、シリアル通信のために使用され得る。本開示の一態様では、同じバスが、(異なるワイヤを使用して)各処理回路1505及びセンサに電力を供給するために使用され得る。他の態様では、異なるバスが使用されてもよい。端末100がマスタノードであり、各処理回路1505がスレーブである。各処理回路1505は、RS485バスのためのドライバ又は通信インターフェースを有し得る。
【0058】
図17は、本開示の態様による端末100のブロック図を示す。
【0059】
端末100は、携帯電話、タブレット、ポータブルラップトップ、パーソナルコンピュータなどであってよい。端末100は、プロセッサ1700と、電子記憶装置1705と、第1の通信インターフェース1710と、第2の通信インターフェース1715と、ディスプレイ1720と、を含む。
【0060】
第1の通信インターフェース1710は、RS485通信インターフェース及びドライバであってもよい。第1の通信インターフェース1710は、各プラットフォーム45のための処理回路1505とそれぞれ通信するために使用され得る。第2の通信インターフェース1715は、WIFIインターフェースなどの無線通信インターフェースであってもよい。第2の通信インターフェース1715は、サーバと通信するために使用され得る。
【0061】
ディスプレイ1720は、タッチスクリーンを有してもよい。ディスプレイ1720は、画面を表示するように構成される。スクリーンは、モジュール式棚ユニット10に保管された製品に関する情報を含み得る。本開示の他の態様では、画面は、スケジュールコード及び/又は手術室番号等のスケジュールされた医療処置に関する情報を含んでもよい。
【0062】
図18は、本開示の態様による、電子記憶装置1705に記憶された情報の図を示す。電子記憶装置1705は、プログラム(複数可)又はモジュール1800、プラノグラム(複数可)1805、表示データ1810、及び検出結果データ1815を記憶し得る。
【0063】
プログラム(複数可)又はモジュール(複数可)1800は、本明細書で説明される方法及び機能の実行を可能にする。プログラム(複数可)又はモジュール(複数可)1800は、1つ以上のプロセッサ1700の集積回路にプログラムされても、電子記憶装置1705からロードされてもよい。
【0064】
プラノグラム(複数可)1805は、在庫/ビンロケーションの行及び列のマップである。本開示の一態様では、プラノグラム1805はサーバから受信される。本開示の一態様では、プラノグラムは、ロケーションに関連付けられた識別子を含む。複数の在庫ロケーション、例えば、ビンが特定のプラットフォームに関連付けられているので、同じプラットフォーム上のロケーションの識別子の一部分は同じである。例えば、第1のプラットフォームのロケーション/ビンの識別子は、「A」で始まる識別子を有し得る。本開示の一態様では、プラットフォームのための処理回路1505が端末100と通信するとき、処理回路1505は、この識別子を信号に含める。別の態様では、処理回路1505は、識別子、例えば「A^」に関連付けられた識別子を含むことができ、端末100は、その関連付けを有するルックアップテーブルを含むことができる。本開示の別の態様では、識別子は、プラットフォーム45に関連付けられた重量センサ55の識別子に基づく。例えば、識別子は、重量センサ55のデジタルアドレスであってもよい。このデジタルアドレスはシーケンシャルであってもよく、特定のプラットフォームロケーションにマッピングされてもよい。例えば、隣接するプラットフォームの重量センサ55は、連続するデジタルアドレスを有してもよい。
【0065】
プラノグラム内の各ロケーション識別子は、一意の識別子を有し得る。これにより、プロセッサ1700は、処理回路1505からの受信信号に関連付けられたロケーションを決定することができる。
【0066】
ユニット10はモジュール式であるため、複数のユニット10を端末100に接続することができる。この態様によれば、端末100は、各ユニット10に1つずつ、複数のファノグラム(phanograms)1805を受信することができる。
【0067】
表示データ1810は、ディスプレイ1720の1つ以上の画面上に表示するための情報を含む。表示データ1810は、サーバから受信され得る。例えば、端末100は、スケジュールコード及び手術室識別子を受信することができる。加えて、表示データは、「完了」、例えば、製品の追加又は取り出しが完了したことを示す特定のインジケータを含んでもよい。表示データ1810は、認証、較正などを含む管理画面のための情報を更に含むことができる。他の態様では、表示データ1810は、製品が複数のロケーションから同時に取り出された場合の指示などの警告を含むことができる。
【0068】
検出結果データ1815は、1つ又は複数のプラットフォーム45から処理回路1505から受信された情報を含み得る。加えて、検出結果データ1815は、在庫報告及び在庫変動報告において使用するために、受信された情報に関連付けられたロケーション及び重量(又は重量の変化)の決定を含んでもよい。この情報は、一時的に記憶され、その後、在庫報告又は在庫変動報告が生成及び送信されるときに削除されてもよい。
【0069】
図19及び図20は、本開示の態様による、在庫変動報告を生成及び送信するためのフローチャートを示す。図19及び図20で説明された機能は、端末100内のプロセッサ1700によって実行されてもよい。本開示のこの態様では、在庫変動報告の生成は、新しいスケジュールコードの受信(S1)によってトリガされ得る。本開示の一態様によれば、端末100は、サーバから受信したスケジュールコードを含む画面をホーム画面として表示することができる。コードのうちの1つが人(ユーザ)によって選択されると、プロセッサ1705は、任意の以前の在庫変動決定を終了し、以前のイベントに対する在庫変動報告を完了し、報告をサーバに送信する(S3)。以前の在庫変動の決定は、以前に選択されたか、在庫補充されたか、あるいは補充された別のスケジュールコードに基づいていてもよい。補充プロセスとは、以前はビン30に保管されていなかったという意味の新しい医療製品がビン30に配置されることである。在庫補充プロセスとは、以前はビン30のうちの1つにあった医療製品がビン30のうちの1つに戻されることである。
【0070】
より具体的には、補充プロセスを通じて、1つ以上の医療製品をビン30に追加するために、ユーザは、1つ以上の新しい医療製品をユニット10に搬送する。次いで、ユーザは、新しい医療製品又は1つ以上の新しい医療製品を保管している容器を、リーダ(図示せず)(バーコードリーダ、QRコードリーダ、無線周波数識別(RFID)リーダなど)が新しい医療製品又は1つ以上の新しい医療製品を保管している容器の識別子を読み取ることができる位置へと移動させる。
【0071】
本開示の一態様では、リーダはハンドヘルドスキャナであり得る。例えば、ハンドヘルドスキャナは、モバイルデバイスにおけるアプリケーションであってもよい。リーダは、サーバと直接通信するように構成されてもよい。本開示の別の態様では、リーダは、端末100の任意の部分を含むモジュール式棚システム1の任意の部分に固定されてもよい。また、リーダは、無線バーコードスキャナなど、モジュール式棚システム1の一部分から取り外し可能であってもよい。それに代わって、あるいはそれとともに、ユーザは、端末100と相互作用し、ビン30に追加される新しい医療製品の数及びタイプを手動で入力することができる。
【0072】
リーダがサーバと通信するとき、リーダは、補充された医療製品のタイプ及び量に関する情報を送信することができる。この情報はまた、在庫管理単位(SKU)、医療製品の有効期限、医療製品のパッケージ内の製品の数などを含むことができる。他の態様では、リーダは端末100と通信することができ、端末は情報をサーバに中継することができる。
【0073】
サーバ及び/又は端末100との通信は、リーダの通信インターフェースを用いて達成され得る。
【0074】
本発明の一態様において、サーバがリーダから補充に関する情報を受信することに応答して、サーバは、端末100に在庫報告(又は在庫変動報告)を要求することができる(オンデマンド報告)。
【0075】
更に、在庫補充プロセスを通して、1つ以上の医療製品をビン30のうちの1つに追加するために、ユーザは、1つ以上の新しいが、以前にビン30から除去された医療製品(複数可)をユニット10から搬送する。次いで、ユーザは、在庫補充された医療製品又は1つ以上の新しい医療製品を保管している容器を、リーダ(図示せず)がその在庫補充された医療製品又は1つ以上の在庫補充された医療製品を保管している容器の識別子を読み取ることができる位置へと移動させる。
【0076】
上記と同様に、在庫補充された医療製品のタイプ及び量に関する情報は、リーダから直接サーバに伝送されてもよい。他の態様では、リーダは、この情報を端末100に送信することができ、端末100は、情報をサーバに中継することができる。この情報はまた、在庫管理単位(SKU)、在庫補充された医療製品の有効期限、在庫補充された医療製品の製品数などを含むことができる。
【0077】
本発明の一態様において、サーバがリーダから在庫補充に関する情報を受信することに応答して、サーバは、端末100に在庫報告(又は在庫変動報告)を要求することができる(オンデマンド報告)。
【0078】
本開示の他の態様では、在庫補充のために製品をスキャンする代わりに、ユーザは、ユニットの数及び製品のタイプをユーザ端末に手動で入力し、製品を適切なビン30に戻してもよい。例えば、ユーザ端末は、手術室又は看護師詰所のコンピュータであってもよい。ユーザ端末は、ユニットの数及び製品のタイプをサーバに伝送してもよい。本開示の一態様において、サーバがユーザ端末から在庫補充に関する情報を受信することに応答して、サーバは、端末100に在庫報告(又は在庫変動報告)を要求することができる(オンデマンド報告)。
【0079】
サーバは更に、端末100から受信された在庫報告(ロケーション識別子並びに重量及び/又は重量変化を含む)に基づいて、ユーザ端末上でユーザによって識別されたユニット及び製品のタイプの全てが、ユニット上に在庫補充された製品の数及びタイプと一致することを確認することによって、在庫補充された製品を照合することができる。
【0080】
在庫変動報告の生成及び送信については、S23、S27A、S28Bで説明される。S5では、受信されたスケジュールコードが電子記憶装置1705に記憶される。例えば、受信されたスケジュールコードは、スケジュールコードが在庫変動報告に含まれ得るので、検出結果データ1815に記憶され得る。端末100は、処理回路1505からデータを受信するのを待機する。本開示の一態様では、上述のように、端末100は、関連付けられたプラットフォーム45上のビン30のうちの1つの中の重量が事前設定値を超えて変化したときに、それぞれの処理回路1505から信号を受信した(S7)。他の態様において、端末100は、S7における重量の変化にかかわらず、各処理回路1505からの信号を継続的に受信してもよい。S9において、プロセッサ1700は、プラットフォームのうちの1つ(又は複数)において重量が変化したかどうかを決定する。本開示の一態様では、信号は、重量又は重量変化を含み得、プロセッサ1700は、重量又は重量変化を読み取る。本開示の他の態様では、プロセッサ1700は、異なる時間に受信された同じ処理回路(同じプラットフォーム)からの2つの異なる信号から重量の差を計算することによって、重量変化を決定し得る。受信された信号は、プラットフォームの識別子を含み得る。プラットフォームの識別子及び対応する重量又は重量変化は、検出結果データ1815に格納される。
【0081】
S11において、プロセッサ1700は、信号が1つの光学センサ40からの検出、例えばON(その指示)を含むかどうかを決定する。処理回路1505は、重量センサ55及び光学センサ40からの検出を、端末100に送信される信号に組合せる。信号が1つの光学センサ40のみからの検出結果、例えばON(その指示)を含む(1つの光学センサが決定をトリガした(S11))場合、プロセッサ1700は、重量変化のロケーションを決定する。重量変化のロケーションは、プラットフォーム45の識別子(又は重量センサ55の識別子)と、指示として処理回路1505から受信される信号に含められ得る光学センサ40のアドレス指定可能な識別子と、の組合せから決定され得る。処理回路1505は、光学センサ40のアドレス指定可能な識別子を含むことができる。アドレス指定可能な識別子は、プラットフォーム内ロケーションに基づくことができる。端末は、プラットフォーム又は重量センサの識別子とロケーションとの間のマッピング、及び光学センサのアドレス指定可能な識別子と特定のロケーション、例えばプラットフォーム上のビンロケーションとのマッピングを用いてプログラムされてもよい。プロセッサ1700は、マッピングを介して上記の組合せを使用してロケーションを決定するために、プラノグラム1805を使用し得る。本開示の一態様では、端末100は、マッピング(複数可)を伴うルックアップテーブルを有し得る。ロケーションが決定されると、プロセッサ1700は、プラノグラムからのロケーション識別子及び重量又は重量変化を検出結果データ1815に記録することができる。
【0082】
重量が変化したという指示が信号に含まれ(あるいは重量が変化したと処理1700によって決定され)、処理回路1505から受信された信号はON検出を含まず、例えば、重量センサ55の情報のみを含むと、プロセッサ1700が決定したとき、プロセッサ1700は、プラットフォームの識別子及び以下に基づいてロケーションを決定する。光学センサ40は、N個のロケーションがあるプラットフォーム上のN-1個のロケーションに関連付けられる。したがって、プロセッサ1700は、S15において、重量の変化に関連付けられたロケーションを、光学センサ40に関連付けられていないプラットフォーム内のロケーションとして決定してもよい。ロケーションが決定されると、プロセッサ1700は、プラノグラムからのロケーション識別子(重量センサ又はプラットフォームの識別子のロケーション及びセンサに関連付けられていないプラットフォーム内ロケーションへのマッピングに基づく)及び重量又は重量変化を検出結果データ1815に記録してもよい。
【0083】
重量が変化したという指示が信号に含まれ(あるいは重量が変化したとプロセッサ1700によって決定され)、処理回路1505から受信した信号が複数の光学センサ40からのON指示を含み、例えば、信号が光学センサの2つ以上のアドレスを含むと、プロセッサ1700が決定した場合、プロセッサ1700は、エラー処理S17を実行する。エラー処理は、上述したのと同様の方法でロケーションを決定することと、事前設定されたフラグ又はインジケータとともに、1つ以上のロケーションについての重量変化を検出結果データ1815に含めることと、を含み得る。上記のプロセス、例えば、S7、S9、S11及びS13又はS15又はS17は、特定のイベントが発生する可能性が生じるまで繰り返される。プロセスは、同じプラットフォーム又は異なるプラットフォームに対して繰り返され得る。
【0084】
イベントは、重量変化の受信が生じた後(S21)(タイムアウト)に、特定の指示S19又は事前設定時間を受信することを含む。本開示の一態様では、特定の指示は、ユーザがディスプレイ1720上のdone(完了)ボタンを押すことであり得る。本開示の一態様では、スケジュールコードの受信に応答して、プロセッサ1700は、ディスプレイ1720に「done(完了)」ボタンを表示させ得る。
【0085】
事前設定時間は、ユーザが製品を取り出し、続いて製品を返却することを考慮するために使用され得る(間違った製品が取られたか、あるいは多すぎる製品が取られる可能性があるため)。加えて、事前設定時間は、ユーザが忘れた場合に、単一の医療処置のための医療製品等の製品の除去を完了した後に「完了」を押すように使用されてもよく、変更報告がサーバに送信されてもよい。本開示の一態様では、事前設定時間は、プラットフォーム45(処理回路1505)のいずれかでの重量変化の受信から10分後であってもよい。本開示のこの態様では、プロセッサ1700はまた、各処理回路1505からの信号の受信の時間を記録し得る。
【0086】
S19では、プロセッサ1700は、ユーザが画面(に関連付けられた領域)上の「done(完了)」ボタンを押下したかどうかを決定する。ボタンが押されたとプロセッサ1700が判断した場合(S19で「Y」)、S23において、プロセッサ1700は、スケジュールコードに対する変動在庫報告を生成する。プロセッサ1700が、画面上のボタンが押下されていないと判断した場合(S19で「N」)、プロセッサ1700は、重量変化の受信後の事前設定時間が経過したかどうかを判断する。例えば、本開示の一態様では、プロセッサ1700は、重量変化を示す信号が受信されたときにタイマーを設定し得る。タイマーは、事前設定時間に設定されてもよい。重量変化を示す新たな信号が受信されたとき、タイマーは、事前設定時間にリセットされる(S21の「N」の一例)。タイマーが満了すると、プロセッサ1700は、事前設定時間に到達したと判断し得(例えば、S21において「Y」)、在庫変動報告を生成する。
【0087】
本開示の他の態様では、タイマーの代わりに、プロセッサ1700は、処理回路1505からの信号の受信と現在時刻とに関連付けられたタイムスタンプを使用し得る。差が事前設定時間に等しい場合、プロセッサ1700は、事前設定時間に達したと決定してもよい(例えば、S21で「Y」)。
【0088】
S23では、プロセッサ1700は、在庫変動報告を生成する。プロセッサ1700は、電子記憶装置から検出結果データ1815を取り出し、データを集約する。ロケーションごとに、任意の重量変化が集計されて、最終的な重量変化が得られる。例えば、同じロケーションが、重量変化(5つの重量変化)を示す5つの信号を有する場合、プロセッサ1700は、それらの重量変化を組合せて、最終的な重量変化を得る。重量変化が+3g、+3g、-3g、+3g及び+3gである場合、最終的な重量変化は+9gである。在庫変動報告は、ロケーション識別子(プラットフォーム及びプラットフォーム上のロケーション)と、変動を有する各ロケーションの最終重量変化と、を含んでもよい。
【0089】
本開示の他の態様では、データを集約する代わりに、プロセッサ1700は、情報の各ライン項目、例えば、各重量変化を含むように、在庫変動報告を生成する。例えば、在庫変動報告は、ロケーション識別子、重量変更、及び各変動に対する重量変化のタイムスタンプ(又は信号の受信時刻)を含んでもよい。
【0090】
在庫変動報告を送信する前に、プロセッサ1700は、S25において、エラー処理が必要であるかどうかを決定してもよい。例えば、上述のように、複数の光学センサ40が(同時に)ONを検出すると、エラー処理S17が発生し、フラグが設定される。エラーフラグが特定のロケーションに対して設定されている場合、S27Bにおいて、エラーの指示とともに在庫変動報告が端末100によってサーバに送信され、そうでない場合、S27Aにおいて、指示なしで在庫変動報告がサーバに送信される。例えば、指示は、どのロケーションが影響を受けたかを示すことができる。これは、ロケーションの重量変化が正しくない可能性があり、取り出し又は追加された製品の数を決定するために使用することができない可能性があることをサーバに通知するためである。
【0091】
プロセッサ1700は、第2の通信インターフェース1715、例えば、無線通信インターフェースを使用して、在庫変動報告を(指示なしで、あるいは指示とともに)サーバに送信する。
【0092】
在庫変動報告の生成はまた、処理回路1505のうちの1つ以上からの重量変化を示す信号の受信によってトリガされてもよい。
【0093】
図21は、重量変化を示す信号の受信によってプロセスがトリガされたときの端末100の機能のフローチャートを示す(プロセスは、スケジュールコードが受信されなかったことを示すフラグを追加して、S29又はS17Aのいずれかの後に図20に続く)。
【0094】
上述のように、端末100は、処理回路1505から信号を連続的に受信することができる。ここで、S7Aにおいて、信号は、プラットフォーム上の重量の変化を示してもよい。あるいは、上述のように、プロセッサ1700は、同じ処理回路からの2つの連続する信号の受信に基づいて、重量が変化したかどうかを決定してもよい。その受信後、S11が実行され、決定に応じてS13、S15又はS17のいずれかが実行される。本開示の一態様では、プロセッサ1700は、プラットフォームのロケーション識別子(又は重量センサ55のロケーション識別子)と、信号からの重量と、含められる場合の光学センサのアドレスと、を取得する。
【0095】
また、プロセッサ1700は、S29において、ユーザがディスプレイ1720上のスケジュールコードを選択したかどうかを決定する。スケジュールコードが選択されていないとプロセッサが決定した場合、プロセッサ1700はS17Aのエラー処理に進む。S17Aにおけるエラー処理は、ロケーション及び重量を検出結果データ1815に記録することを依然として含むが、スケジュールコードが受信されていないことを示すフラグを設定することも含み得る。これは、在庫が変動した可能性があるが、スケジュールコードが受信されなかったことをサーバに通告するためである。
【0096】
在庫変動報告がサーバに送信され、S25におけるエラーの決定がプロセッサ1700によって行われる前、この決定はまた、スケジュールコードが設定されていないことを示すフラグが設定されているかどうかを決定することを含み得る。
【0097】
在庫変動報告が送信された後に、検出結果データ1815のデータは削除されてもよい。他の態様では、データは、1日などの所定の期間保持され得る。
【0098】
図22は、本開示の態様による処理回路1505のフローチャートを示す。S40では、処理回路1505は、重量センサ55が事前設定値より大きい重量変化を示しているかどうかを決定する。上述のように、重量センサは、代替的に、重量の変化の初期決定を行い、処理回路1505に信号、例えば、より大きい場合にのみ送信される信号を送信する前に、事前設定値(閾値)と比較してもよい。したがって、その決定は、信号が重量センサ55から受信されたことであり得る。また、上記で説明されたように、処理回路1505内のプロセッサは、測定された電圧に基づいて重量又は重量の変化を決定し得る。S40はまた、この決定及び事前設定値との後続の比較を含んでもよい。重量変化(閾値より大きい)の決定がある場合、処理回路1505内のプロセッサは、S42において、光学センサ(複数可)40からON信号を受信したかどうかを決定する。1つ以上の光学センサ40からON信号が受信された場合(S42で「Y」)、S44において、処理回路1505内のプロセッサは、端末に送信する信号を生成する。信号は、プラットフォームの識別子(又は重量センサ55の識別子)、決定された重量又は重量変化、及び光検出器(複数可)のアドレス(複数可)を含み得る。プロセッサは、この信号をRS485通信バス1600を介して端末100に送信する。
【0099】
光学センサ40から信号が受信されない場合(S42で「N」)、プロセッサは、S46で端末に送信する信号を生成する。信号は、プラットフォームの識別子(又は重量センサ55の識別子)、及び決定された重量又は重量変化を含み得る。
【0100】
処理回路1505内のプロセッサが、重量変化がないか、あるいは重量変化が事前設定値未満である(「N」)と決定した場合、処理回路内のプロセッサは、S48において、信号、例えば、オン信号が光学センサ40から受信されたかどうかを更に決定する。信号が受信された場合(S48で「Y」)、信号はS50で無視されてもよい。いずれの光学センサ40からも信号が受信されない場合(S48で「N」)、処理回路1505内のプロセッサは、重量センサ55又は光学センサ40のいずれかからの信号を待機する。
【0101】
モジュール式棚ユニット10は、サーバからオンデマンド要求を受信することもできる。図23は、サーバからのオンデマンド要求に応答するためのフローチャートを示す。
【0102】
S60において、プロセッサ1700は、在庫報告の要求をサーバから受信する。要求の受信に応答して、プロセッサ1700は、検出結果について処理回路1505の各々をポーリングする。ポーリングは連続的であってもよい。例えば、ポーリングは、プラノグラム1805に基づくロケーションの順序でなされてもよい。ポーリング要求は、通信バス1600を介して処理回路1505に送信される。要求が処理回路1505内のプロセッサによって受信されると、プロセッサは、プラットフォーム上の現在の重量を決定し得る。例えば、プロセッサは、歪みゲージにわたる電圧の測定値を受信し、上述のように、それから重量を決定してもよい。本開示の他の態様では、処理回路1505内のプロセッサは、重量センサ55に、電圧又は現在の重量を示す信号を送信するように要求することができる。例えば、上述のように、重量センサ55は、電圧及び重量を決定し、重量又は重量変化が事前設定値を超えたときに重量又は重量変化を出力する電気回路を備えてもよい。この態様では、重量センサ55は、要求に応じた信号を送信してもよい。
【0103】
処理回路1505n内のプロセッサはまた、任意の信号が光学センサ40から受信されたかどうかを決定する。光学センサから信号が受信されない場合、処理回路1505内のプロセッサは、プラットフォームの識別子及び現在の重量を含む信号を生成し、通信バスを介して当該信号を端末100に送信する。1つ以上の光学センサ40からON信号が受信された場合、処理回路1505内のプロセッサは、プラットフォームの識別子、現在の重量、及び光学センサのアドレスを含む信号を生成し、通信バスを介して当該信号を端末100に送信する。
【0104】
S64において、プロセッサ1700は、処理回路1505(1つのプラットフォーム)内のプロセッサから信号を受信し、上述したようにロケーションを識別し、重量及びロケーション(複数可)を検出結果データ1815に記録する。これは、各プラットフォーム45について繰り返される。
【0105】
全てのプラットフォーム45について(各処理回路1505から)情報が取得されると、プロセッサ1700は在庫報告を生成する。在庫報告は、プラノグラムからの各プラットフォーム(又は重量センサ)の識別子と、検出結果データからそれぞれ取り出された現在の重量と、を含んでもよい。在庫報告はまた、任意の光学検出のロケーションを含んでもよい。プロセッサ1700は、第2の通信インターフェース1715を介して在庫報告をサーバに送信する。
【0106】
本開示の他の態様では、各プラットフォーム45のための処理回路1505が重量又は重量変化(又は重量センサ)を決定する代わりに、処理回路1505は、重量センサ(及び光学センサ)から端末100に測定データを中継する際の中継器として働くことができ、端末は、測定データから重量又は重量変化を決定することができる。
【0107】
本開示の一態様では、サーバは、各ユニット10のプラノグラムと在庫マップの両方を含むことができる。在庫マップは、プラノグラム内の各製品ロケーションにおける製品の識別子を含む。本開示の一態様では、在庫マップはまた、製品の1ユニットの重量を含み得る。したがって、サーバは、重量及びロケーション(又は重量変化)及びロケーションの受信に応答して、在庫ロケーション(ビン30内)のユニットの数、追加された数、又は取り出された数を決定することができる。ユニットの数は、受け取った重量をユニット当たりの重量で割ることによって決定され得る。同様に追加されたユニットの数は、重量変化をユニット当たりの重量で割ることによって決定され得る。
【0108】
本開示の一態様では、在庫変動報告は、変動のタイムスタンプを含むことができ、したがって、同じプラットフォームが重量変化を含むとき、タイムスタンプは、加算又は減算されたユニットの数を決定するために、ロケーション及び重量と組合せて使用され得る。
【0109】
本開示の一態様では、ユニット10は、手術室の外側に位置するが、オペレーション室のコア内に位置され得る。ユニット10はまた、手術室に配置されてもよい。
【0110】
本開示の一態様では、重量センサ55及び光学センサ40は、ユニット10が病院などに設置されるときに較正され得る。例えば、既知の重量を有する医療製品がビン30内に配置されてもよく、重量センサが正しいことを確認するために、電圧が測定され、重量が決定されてもよい。本開示の他の態様では、較正は、各荷重センサの試験のために2.5kgなどの既知の重量を使用することができる。更に、測定は重量を含まずに行われてもよいが、端末100に報告される重量又は重量変化が、ビンの重量を含まない製品の重量(重量変化)となるように、ビン30を用いて行われてもよい。本開示の一態様では、処理回路は、重量又は重量変化を決定するとき、ビン30の全て(そのビンロケーションについて)がプラットフォーム上に配置されていると仮定する。例えば、プラットフォーム45上に3つのビンロケーションがある場合、処理回路1505は、重量又は重量変化から(3つの空のビンの)重量を減算してもよい。
【0111】
本明細書で使用するとき、「プロセッサ」といった用語は、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、単一のデバイス内に位置された複数のプロセッサ、又は有線若しくは無線で互いに通信し、デバイスのネットワーク、インターネット、若しくはクラウド上に分布された複数のプロセッサを含み得る。したがって、本明細書で使用するとき、「プロセッサ」によって実施されるか、又は実施されるように構成された機能、特徴、又は命令は、シングルコアプロセッサによる機能、特徴、又は命令の実施を含み得、マルチコアプロセッサの複数のコアによる集合的な若しくは協働的な機能、特徴、又は命令の実施を含み得、あるいは複数のプロセッサによる集合的な若しくは協働的な機能、特徴、又は命令の実施を含み得、各プロセッサ又はコアは、全ての機能、特徴、又は命令を個々に実施する必要はない。
【0112】
「通信インターフェース」という語句は、1つのデバイスが別のデバイスと通信(送信及び受信)することを可能にする1つ又は複数の特定の規格用に構成された電子回路を含む。
【0113】
本明細書に開示される様々な態様は、様々な形態のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は専用プロセッサで実装することができる。例えば、本開示の一態様では、少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、1つ又は複数のプロセッサによって実行されたときに、本明細書に開示される態様のうちの1つ又は複数を実装させる命令がその上にコード化されている。命令は、C、C++、オブジェクト指向C、Java、JavaScript、Visual Basic.NET、Beginner’s All-Purpose Symbolic Instruction Code(Beginner’s All-Purpose Symbolic Instruction Code、BASIC)などの好適なプログラミング言語を使用して、又は代替的に、カスタム若しくは専有命令セットを使用して、コード化することができる。命令は、電子記憶装置上で有形的に具現化され、任意の好適なアーキテクチャを有するコンピュータによって実行することができる、1つ又は複数のコンピュータソフトウェアアプリケーション及び/又はアプレットの形態で提供することができる。本明細書に開示されるコンピュータソフトウェアアプリケーションは、任意の数の異なるモジュール、サブモジュール、又は別個の機能性の他の構成要素を含み得、更に他の構成要素に情報を提供するか、又は他の構成要素から情報を受信することができる。
【0114】
本開示の十分な理解が得られるように、本明細書において多数の具体的な詳細について説明してきた。しかしながら、当業者であれば、本開示の態様は、これらの具体的な詳細がなくても実施され得ることが理解されるであろう。他の場合では、周知の作用、構成要素、及び回路については、本開示を不明瞭にしないように詳細には説明していない。本明細書に開示される具体的な構造上及び機能上の詳細は代表的なものであってもよく、必ずしも本開示の態様の範囲を限定するわけではないことを理解することができる。加えて、主題は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有な言語で記載されたが、添付される「特許請求の範囲」において定義される主題が本明細書に記載される特定の特徴又は行為に必ずしも限定されるものではないことが理解されるべきである。むしろ、本明細書に記載される特定の特徴及び行為は、「特許請求の範囲」を実施する例示的形態として開示される。
【0115】
本明細書で使用されてきた用語及び表現は、説明のために使用され、限定するものではなく、このような用語及び表現の使用において、図示及び記載された特徴(又はその一部)の任意の等価物を排除する意図はなく、特許請求の範囲内で様々な修正が可能であることが認識される。したがって、特許請求の範囲は、このような全ての等価物を網羅することを意図している。様々な特徴及び態様が本明細書に記載されている。特徴及び態様は、当業者によって理解されるであろうように、互いとの組合せ、並びに変形及び修正の余地がある。したがって、本開示は、このような組合せ、変形、及び修正を包含すると考えられるべきである。本開示の範囲は、この詳細な説明によって限定されるものではなく、むしろ本明細書に添付の特許請求の範囲によって限定されないことが意図されている。本出願に対する優先権を主張する将来出願される出願は、開示された主題を異なる方法で請求することができ、一般に、本明細書で様々に開示されるか、又は他の方法で示されるような1つ又は複数の要素の任意のセットを含むことができる。
【0116】
本開示をその好ましい態様に対して具体的に図示及び説明してきたが、当業者であれば、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく本発明の形態及び詳細に前述の及び他の変更を行い得ることが理解されるであろう。したがって、本開示は、説明及び例示された厳密な形態及び詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
【0117】
〔実施の態様〕
(1) モジュール式棚ユニットであって、
ラック上に配置可能な棚板を備え、前記棚板はプラットフォームを備え、前記棚板は、前記プラットフォームの下に重量センサを有し、前記プラットフォームは、N個のホルダを支持するように構成され、前記N個のホルダの各々は、製品を保管するように構成され、各棚板は、前記N-1個のホルダが前記プラットフォームによって支持されるときに前記N-1個のホルダの下にN-1個の光学センサを更に有し、また前記N-1個の光学センサの上にN-1個の窓を更に有し、前記N-1個の光学センサは、それぞれ前記N-1個のホルダに近接し、各ホルダは開口部を備え、ホルダが前記棚板上にあるときに前記開口部は光学センサと位置合わせされることが可能であり、前記棚板は、前記N-1個の光学センサ及び前記重量センサに結合された処理回路を更に有し、前記処理回路は、
前記重量センサ及び前記N-1個の光学センサのうちの1つ以上からの出力、又は前記N-1個の光学センサのうちの前記1つ以上からの前記出力を伴わない前記重量センサからの出力を受信することと、
前記それぞれの出力をデジタル信号に変換することであって、前記デジタル信号は、
(a)出力が1つ以上の光学センサから前記処理回路によって受信されるときに、前記重量センサの識別子及び前記1つ以上の光学センサの識別子、又は
(b)前記1つ以上の光学センサから出力が受信されないときに、前記重量センサの識別子、を含み、
各事例において、前記重量センサからの前記出力に関連付けられた重量又は重量変化の指示を更に含む、変換することと、
前記デジタル信号を端末に送信することと、を行うように構成されている、モジュール式棚ユニット。
(2) 前記棚板は、複数のプラットフォームを備え、各プラットフォームは、重量センサを有し、各プラットフォームは、N個のホルダを支持するように構成され、前記棚板は、複数の光学センサを更に備え、N-1個のホルダが前記プラットフォームによって支持されるとき、N-1個の光学センサが、それぞれのプラットフォームに隣接し、前記N-1個のホルダの下にあり、前記棚板は、複数の窓を更に備え、N-1個の窓は、それぞれのプラットフォームに隣接し、前記N-1個の光学センサの上にあり、各ホルダは、開口部を備え、ホルダが前記棚板上にあるとき、前記開口部は、光学センサと位置合わせされることが可能であり、前記棚板は、1つのプラットフォームにつき1つの処理回路の、複数の処理回路を更に有する、実施態様1に記載のモジュール式棚ユニット。
(3) 前記棚板のうちの少なくとも2つを備える棚アセンブリを更に備え、前記棚アセンブリは、前記棚板を接続する壁を更に備え、前記棚板内の前記複数の処理回路は、前記壁に又はその中に取り付けられたワイヤを介して互いに接続されている、実施態様2に記載のモジュール式棚ユニット。
(4) 前記1つ又は複数の処理回路に接続された前記端末を更に備える、実施態様1~3のいずれかに記載のモジュール式棚ユニット。
(5) 前記デジタル信号に含められる情報は、各それぞれのホルダ内の製品の数、それぞれのホルダから取り出された製品の数、又はそれぞれのホルダに追加された製品の数を決定するために使用可能である、実施態様4に記載のモジュール式棚ユニット。
【0118】
(6) 前記少なくとも2つの棚板アセンブリは、互いに接続されるとともに前記端末に接続されている、実施態様4に記載のモジュール式棚ユニット。
(7) Nが3であり、N-1が2である、実施態様1~6のいずれかに記載のモジュール式棚ユニット。
(8) 別のモジュール式棚ユニット及び前記端末に接続されるように構成されている、実施態様1~7のいずれかに記載のモジュール式棚ユニット。
(9) 前記端末はタッチパネルを備え、前記タッチパネルは、スケジュールされた処置識別子又は手術室識別子のうちの少なくとも1つを表示するように構成されている、実施態様4又は5に記載のモジュール式棚ユニット。
(10) 少なくとも前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子の受信後、前記端末は、前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子のうちの前記受信された少なくとも1つ、及び前記1つ又は複数の処理回路から受信された前記デジタル信号に含められた情報とともに、在庫変動報告をサーバに伝送するように構成されている、実施態様9に記載のモジュール式棚ユニット。
【0119】
(11) 前記端末は、前記タッチパネル上で事前設定された選択を受信した後にのみ、あるいは前記1つ又は複数の処理回路からの前記デジタル信号の受信から事前設定時間の後にのみ、前記在庫変動報告を送信するように構成されている、実施態様10に記載のモジュール式棚ユニット。
(12) 前記端末は、前記サーバから在庫報告の要求を受信するように構成され、前記要求に応答して、前記端末は、検出結果について前記1つ又は複数の処理回路をポーリングするように構成されている、実施態様9に記載のモジュール式棚ユニット。
(13) 前記端末は、前記1つ又は複数の処理回路から受信した前記情報に基づいて前記在庫報告を生成するように構成されている、実施態様12に記載のモジュール式棚ユニット。
(14) 前記端末は、検出結果について前記1つ又は複数の処理回路を周期的にポーリングするように構成されている、実施態様9に記載のモジュール式棚ユニット。
(15) 前記端末は、前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子を受信することなく、前記デジタル信号が重量の減少を示すときに、エラーインジケータとともに前記在庫変動報告を前記サーバに送信するように構成されている、実施態様9に記載のモジュール式棚ユニット。
【0120】
(16) 前記端末は、前記スケジュールされた処置識別子又は前記手術室識別子を前記サーバから受信するように構成されている、実施態様9に記載のモジュール式棚ユニット。
(17) 前記重量センサの前記識別子のみを含む前記デジタル信号の受信に応答して、前記端末装置は、重量又は重量変化の前記指示を、光学センサに関連付けられたビンロケーション以外のビンロケーションに関連付ける、実施態様9に記載のモジュール式棚ユニット。
(18) 前記重量又は重量変化の指示は、重量又は重量変化、測定された電圧又は測定された電圧の変化、あるいは決定された抵抗又は決定された抵抗の変化からなる群から選択される、実施態様1に記載のモジュール式棚ユニット。
(19) 前記端末は、それぞれの処理回路から受信された2つの連続するデジタル信号に基づいて前記重量変化を決定する、実施態様18に記載のモジュール式棚ユニット。
(20) 前記重量センサの前記識別子及び/又は前記1つ以上の光学センサの識別子は、前記重量変化のビンロケーションを決定するために使用される、実施態様19に記載のモジュール式棚ユニット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【国際調査報告】