(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-30
(54)【発明の名称】磁気ウォレットアクセサリ
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20231023BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522568
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(85)【翻訳文提出日】2023-04-12
(86)【国際出願番号】 US2021054833
(87)【国際公開番号】W WO2022081747
(87)【国際公開日】2022-04-21
(32)【優先日】2020-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519053049
【氏名又は名称】ポップソケッツ・エル・エル・シー
【住所又は居所原語表記】1426 Pearl St. Ste. 400 Boulder, CO 80302, USA
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ランディ・ヤン・チャン
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス・ハーマン・フォン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・コリー
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・クザルネッキ
(72)【発明者】
【氏名】バネッサ・カントリー-アルベス
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ハインリヒ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ローチ
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023DD06
5K023MM03
5K023MM25
5K023PP05
5K023PP12
(57)【要約】
モバイル電子デバイス用のアクセサリアセンブリは、第1の側と反対側の第2の側を有するプラットフォームを含む。プラットフォームは、プラットフォームをモバイル電子デバイス又はケースに第1の側に沿って磁気的に取り付けるように構成された1つ又は複数の磁気要素を含む。アクセサリアセンブリはまた、プラットフォームの第2の側に一体形成又は取り付けられたウォレットを含み、ウォレットは、アクセサリのユーザに関連付けられた1つ又は複数の物体を保持するように構成される。アセンブリは、ウォレットに取り付けるように構成されたグリップアクセサリも含み、グリップアクセサリは、プラットフォームに磁気的に取り付けられたときにアクセサリアセンブリ及びモバイル電子デバイスを支持するために手持ち式になるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル電子デバイスのアクセサリアセンブリであって、
第1の側、及び対向する第2の側を有するプラットフォームであって、前記第1の側に沿ってモバイル電子デバイスに直接又は間接的に前記プラットフォームを磁気的に取り付けるように構成された1つ又は複数の磁気要素を含むプラットフォーム、
前記プラットフォームの第2の側に一体形成又は取り付けられたウォレットであって、前記アクセサリのユーザに関連付けられた1つ又は複数の物体を保持するように構成されたウォレット、及び
前記ウォレットに取り付けるように構成されたグリップアクセサリであって、前記プラットフォームに磁気的に取り付けられたときに、前記アクセサリアセンブリ及びモバイル電子デバイスを支持するために手持ち式になるように構成されている、グリップアクセサリ
を含む、アクセサリアセンブリ。
【請求項2】
前記1つ又は複数の磁気要素が、1つ又は複数の個々の磁石を含む、請求項1に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項3】
前記1つ又は複数の磁気要素が、前記プラットフォームを、少なくとも1つの一体形成された磁石を含むモバイル電子デバイスに取り付けるように構成される、請求項1に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項4】
前記1つ又は複数の磁気要素が円形の形状を有する、請求項1に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項5】
前記1つ又は複数の磁気要素が、前記円形の周囲に沿って配置される、請求項4に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項6】
前記1つ又は複数の磁気要素とは別個に配置された位置合わせ要素をさらに含む、請求項5に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項7】
前記グリップアクセサリが、取り付け機構によって前記ウォレットに取り外し可能に取り付けられるように構成されている、請求項1に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項8】
前記グリップアクセサリは、リング、アコーディオン、弾性ループストラップ、及びヒンジ付きレバーキックスタンド構造のうちの1つを含む、請求項1に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項9】
前記ウォレットは、前記アクセサリのユーザに関連付けられた1つ又は複数の物体を保持するサイズの1つ又は複数の収納コンパートメントを一緒に画定する第1のパネル及び第2のパネルを含む、請求項1に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項10】
前記ウォレットは、前記第1及び第2のパネルを接続する弾性要素をさらに含む、請求項9に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のパネル及び第2のパネルはそれぞれ、第1の端部、前記第1の端部の反対側の第2の端部、及び前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する第1及び第2の縁部を含む、請求項9に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項12】
前記弾性要素は、前記第2のパネルの前記第1及び第2の縁部を、前記第1のパネルの前記第1及び第2の縁部の少なくとも一部にそれぞれ接続する、請求項11に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項13】
前記弾性要素は、1つ又は複数の物体を保持するサイズの複数の収納コンパートメントを画定する、請求項12に記載のアクセサリアセンブリ。
【請求項14】
さらに、前記第1のパネル及び前記第2のパネルの少なくとも一方を通って延在するカットアウトを含む、請求項9に記載のアクセサリアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2020年1月24日に出願された米国出願第16/752,232号の利益を主張する米国出願の一部継続出願であり、これは、2018年12月19日に出願された米国出願第16/225,914号(2018年9月27日に出願された米国仮出願第62/737,444号及び2018年1月8日に出願された米国仮出願第62/614,829号の利益を主張するものである)の継続であり、これらの全開示は参照により本明細書に組み込まれる。この出願は、2020年10月13日に出願された米国仮出願第63/091,298号の利益も主張する。
【0002】
本開示は、モバイル電子デバイス用のアクセサリ、特に、モバイル電子デバイス又はモバイル電子デバイス用のケースに取り外し可能に取り付け可能なウォレットを含むアクセサリに関する。
【背景技術】
【0003】
米国特許第8,560,031号は、アコーディオン状のソケット構造で形成され、モバイル電子デバイス又はモバイル電子デバイス用のケースに取り付けるための、遠位端に取り付けられたボタンを有する延長可能なソケットアクセサリを開示している。取り付けられると、延長可能なソケットアクセサリを使用して、モバイル電子デバイス(及び/又はケース)を把持したり、モバイル電子デバイス(及び/又はケース)のスタンドとして使用したり、電子デバイスに関連付けられたコードを管理したりできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第8,560,031号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ウォレットの機能、及び片手での使用を容易にするグリップアクセサリを統合しながら、モバイル電子デバイスに永久的又は半永久的に取り付ける必要のないアクセサリアセンブリが当技術分野で必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、第1の側及び反対側の第2の側を有するプラットフォームを含むモバイル電子デバイス用のアクセサリアセンブリに関する。プラットフォームは、プラットフォームをモバイル電子デバイス又はケースに第1の側に沿って磁気的に取り付けるように構成された1つ又は複数の磁気要素を含む。アクセサリアセンブリはまた、プラットフォームの第2の側に一体化又は取り付けられたウォレットを含み、ウォレットは、アクセサリのユーザに関連付けられた1つ又は複数の物体を保持するように構成される。アセンブリはまた、ウォレットに取り付けるように構成されたグリップアクセサリを含み、グリップアクセサリは、プラットフォームに磁気的に取り付けられたときにアクセサリアセンブリとモバイル電子デバイスを支持するために手持ち式になるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の教示に従って構成されたモバイル電子デバイス用のウォレットアクセサリの一例の斜視図であり、アクセサリのプラットフォームがモバイル電子デバイスに取り付けられ、アクセサリのウォレットがプラットフォームから取り外されている。
【
図2】プラットフォームに取り付けられたウォレットアクセサリの斜視図である。
【
図3】
図1と同様であるが、ワイヤレス充電デバイスを使用してモバイル電子デバイスを充電するためにプラットフォームから取り外されたウォレットを示す図である。
【
図4】本開示の教示に従って構成されたモバイル電子デバイス用のアクセサリの別の例の斜視図である。
【
図5】本開示の教示に従って構成されたモバイル電子デバイス用のアクセサリの別の例の上面図であり、アクセサリのウォレットがアクセサリのプラットフォームから取り外されている。
【
図6】
図5のアクセサリの上面図であるが、ウォレットがプラットフォームに取り付けられている。
【
図7】ウォレットが磁気結合によって電子モバイルデバイスに取り付け可能である、本開示の一態様を示す。
【
図8】
図8A~8Bは、磁気結合によって電子モバイルデバイスに取り付け可能であるように構成されたウォレットの別の例を示す。
【
図9】
図9A~9Bは、磁気結合によって電子モバイルデバイスに取り付け可能であるように構成されたウォレットの別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は、モバイル電子デバイス(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子リーダー、デジタルメディアプレーヤー、カメラ、及び他のモバイル電子デバイス)用のアクセサリに関する。本明細書で開示されるアクセサリは、一般に、モバイル電子デバイス又はモバイル電子デバイス用のケースに取り外し可能に取り付け可能なウォレットを含む。ウォレットは、アクセサリのユーザに関連付けられた(例えば、ユーザが所有する)1つ又は複数の物体(クレジットカード、身分証明書、名刺、写真、現金、鍵など)を安全に保持するように構成されている(多くの場合、ユーザはモバイル電子デバイスも使用する)。したがって、ウォレットがモバイル電子デバイス又はそのケースに取り付けられている場合、ユーザは、モバイル電子デバイスとともにそのような物品を安全かつ容易に保管及び持ち運びすることができる。同時に、ウォレットは、必要に応じて(例えば、ワイヤレス充電を可能にするために、モバイル電子デバイスのプロファイルを縮小するため)モバイル電子デバイス(又はケース)から取り外すことができる。
【0009】
図1~3は、本開示に従って構成されたアクセサリアセンブリ100の一例を示している。この例におけるアクセサリアセンブリ100は、プラットフォーム104と、プラットフォーム104に取り外し可能に取り付け可能であり、アクセサリアセンブリ100のユーザのために1つ又は複数の物体をしっかりと保持するように一般に構成されたウォレット106とを含む。他の例では、アクセサリアセンブリ100は、追加の及び/又は異なる構成要素を含むことができる。
【0010】
図1~3では、プラットフォーム104は、モバイル電子デバイス108の形のモバイル電子デバイスに取り外し可能に取り付けられているように示されている。プラットフォーム104は、固定要素(図示せず)を介してモバイル電子デバイス108の後面110に取り外し可能に取り付けられる。固定要素は、好ましくは、固定要素がプラットフォーム104をモバイル電子デバイス108にしっかりと取り付けるだけでなく、必要に応じてプラットフォーム104を取り外して再配置又は交換できるように、磁気取り付けの形を取る。
【0011】
しかしながら、他の例では、プラットフォーム104は、モバイル電子デバイス108のケース又は異なるモバイル電子デバイスに取り外し可能に取り付けられてもよい。さらに他の例では、プラットフォーム104は、モバイル電子デバイス108に恒久的に取り付けられるか、一体的に形成されてもよく、又はモバイル電子デバイスのケースに恒久的に取り付けられるか、一体的に形成されてもよい。プラットフォーム104がケースに恒久的に取り付けられているか、又はケースと一体的に形成されている場合、アクセサリ100はケースも含むと見なすことができる。
【0012】
図1及び3に最もよく示されるように、この例のプラットフォーム104は、上述の第1の表面(図示せず)と、第1の表面の反対側に配置される第2の表面116とを有する楕円形の構造である。プラットフォーム104がモバイル電子デバイス108に取り付けられているとき、第2の表面116はモバイル電子デバイス108から離れて面することが理解される。しかしながら、他の例では、プラットフォーム104は、異なる形状及び/又はサイズを有することができる。例えば、プラットフォーム104は、矩形、三角形、円形、六角形、八角形、不規則、又は他の形状を有することができる。
【0013】
図示のように、この例のウォレット106は、1つ又は複数の物体(例えば、クレジットカード130、132、134)を保持するための1つ又は複数の収納コンパートメントを画定するため、一般に、第1のパネル120、第1のパネル120の反対側の第2のパネル124、及び第1及び第2のパネル120、124に結合された弾性要素128を含む。この例では、弾性要素128は、
図3に示されるように、第1のパネル120と第2のパネル124との間に配置され、それらに固定して取り付けられ、それによって第1及び第2のパネル120、124を接続するだけでなく、1つ又は複数の物体を保持するための2つの収納コンパートメント129を画定する。他の例では、弾性要素128は、第1及び第2のパネル120、124の縁の間部にのみ配置され、それらに固定して取り付けられ、それによって、第1及び第2のパネル120、124を接続するが、単一の収納コンパートメントのみを画定してもよい。
【0014】
第1のパネル120は、好ましくは剛性材料(例えば硬質プラスチック)で作られるが、第1のパネル120は半剛性材料又は可撓性材料で作られ得る。第1のパネル120は、
図1及び3に最もよく示されているように、第1のパネルを部分的にのみ貫通して形成された凹部138を含む。凹部138は、一般に、プラットフォーム104を取り外し可能に受け入れて保持するように構成されるように、プラットフォーム104の形状に適合する形状を有する。したがって、この例の凹部138は、この例では楕円形であるプラットフォーム104を取り外し可能に受け入れて保持するサイズのU字形を有する。他の例では、例えば、プラットフォーム104が異なるサイズ及び/又は形状を有する場合、凹部138は、この異なるサイズ及び/又は形状のプラットフォームに適合する異なるサイズ及び/又は形状を有し得る。第1のパネル120はまた、ユーザが収納コンパートメント129の一方又は両方に物体を出し入れすることを可能にするカットアウト140を含む。第1のパネル120と同様に、第2のパネル124も剛性材料(例えば、硬質プラスチック)で作られることが好ましいが、半剛性材料又は可撓性材料で作られてもよい。第2のパネル124もカットアウト142(カットアウト140と同一である)を含むが、第2のパネル124は中実であってもよく、すなわち凹部を含まない。
【0015】
なお、この例における弾性要素128は、可撓性であるが、その形状を保持するのに十分な剛性も有する材料で作られた弾性ソックスの形態をとる。言い換えれば、弾性要素128は、例えば、ユーザが収納コンパートメント129に物体を挿入するとき、又はそこから物体を取り出すときに、弾性要素128のユーザ操作を可能にし、弾性要素128が解放されると、弾性要素128を
図1及び3に示される元の位置に戻すように付勢するような材料で作られる。
【0016】
他の例では、ウォレット106は、追加の、より少ない、及び/又は異なる構成要素を含むことができる。一例として、ウォレット106は、弾性要素128の代わりに剛性要素を使用して、第1及び第2のパネル120、124を接続することができる。別の例として、ウォレット106は、カットアウト140及び/又はカットアウト142を含まなくてもよい。
【0017】
上述のように、ウォレット106は、プラットフォーム104に取り外し可能に取り付け可能である。したがって、必要に応じて(例えば、ユーザがウォレット106及びその中に格納された任意の物をモバイル電子デバイス108とともに持ち運びたい場合)、
図2に示すように、ウォレット106をプラットフォーム104に取り付けることができる。この例では、ウォレット106の凹部138がプラットフォーム104の縦軸144に沿ってプラットフォーム104をスライド可能に受け入れるように、ウォレット106を操作することによって、ウォレット106をプラットフォーム104に取り付けることができる。逆に、必要に応じて、ウォレット106は、
図1及び3に示されるように、同様であるが反対の方法でプラットフォーム104から取り外すことができる。一例として、ユーザは、ウォレット106から物体を取り出すために、又は
図3に示すワイヤレス充電器デバイス144を使用してモバイル電子デバイス108を充電するために、モバイル電子デバイス108のプロファイルを縮小するために、ウォレット106を取り外すことを望むかもしれない。いずれにせよ、この例では、プラットフォーム104が縦軸144に沿って凹部138から滑り出すようにウォレット106を操作することによって、ウォレット106をプラットフォーム104から取り外すことができる。他の例では、ウォレット106は、異なる方法でプラットフォーム104に取り付けたり取り外したりすることができる。一例として、ウォレット106は、以下でより詳細に説明するように、磁気結合を使用してプラットフォーム104に取り外し可能に取り付けることができる。
【0018】
図4は、本開示に従って構成されたアクセサリアセンブリ400の別の例を示している。アクセサリアセンブリ400は、アクセサリアセンブリ100と類似であり、共通の参照符号を使用して示される共通の構成要素を有するが、ウォレット106に取り外し可能に取り付けられ、永久的に取り付けられ、又は一体的に形成され得るグリップアクセサリ404をも含む。例えば、ドッキングアクセサリとして、またモバイル電子デバイスのグリップ及びスタンドとして使用できる、このようなグリップアクセサリのさらなる説明は、共有の米国特許第8,560,031号に記載されており、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、他の実施形態では、グリップアクセサリ404は、構造を使用して実装され得る。例えば、グリップアクセサリは、リングを形成する内部開口部に1本以上の指を挿入することによってユーザがアクセサリを係合できるように、ウォレット106にヒンジ式に取り付けられたリングを使用して実装されてもよい。アクセサリ404を形成するために使用できる構造の他の例には、弾性ループストラップ又はヒンジ付きレバーキックスタンドが含まれる。それぞれの場合において、グリップアクセサリ404は、ユーザが片手を使用してモバイル電子デバイスを把持、保持、及び支持できる手段を提供するように構成されていることを理解されたい。
【0019】
図5及び6は、本開示に従って構成されたアクセサリアセンブリ500の別の例を示す。アクセサリアセンブリ500は、アクセサリアセンブリ100と類似であり、共通の構成要素が共通の参照符号を使用して示されているが、以下に説明する点において異なる。
【0020】
第1に、プラットフォーム504は、それ以外は類似しているが、プラットフォーム104とは異なる構造を有する。プラットフォーム104と同様に、プラットフォーム504は楕円形を有する。ただし、プラットフォーム104とは異なり、プラットフォーム504は、凹部545(プラットフォーム504がモバイル電子デバイス108に取り付けられたときに、モバイル電子デバイス108から離れて外側に面する第2の表面516(第2の表面116と同様)に対して凹んでいる)と、プラットフォーム504の周縁又はその付近で凹部545から外向きに延びる複数の歯546とを含む。この例では、複数の歯546は、プラットフォーム504がモバイル電子デバイス108に取り付けられると、モバイル電子デバイス108から離れて外側に延びる。
【0021】
第2に、ウォレット506は、ウォレット106とは異なる構造を有する。特に、ウォレット506は、凹部138とは異なる凹部538を含む。凹部538は、凹部138と同様に、一般に、プラットフォーム504の形状に適合する形状を有するため、凹部538は、プラットフォーム504を取り外し可能に受け入れて保持するように構成される。しかしながら、凹部538は、凹部138とは異なり、楕円形の部分554に開口するチャネル550を含む。チャネル550は一般に、ほぼ矩形の外形を有するプラットフォーム504の第1の表面516をスライド可能に受け入れるように構成されている。この例では、チャネル550は、第1の表面516を受け入れる矩形のチャネルである。しかし、チャネル550及び第1の表面516は、代わりに異なる形状(例えば円形)を取り得ることに留意されたい。さらに、ウォレット506は、プラットフォーム504の複数の歯546を受け入れるために、ウォレット506のチャネル550に隣接して形成された複数のスロット548も含む。
【0022】
さらに、ウォレット506は、ウォレット106がプラットフォーム104に結合されるのとは異なる方法でプラットフォーム504に結合される。ウォレット106と同様に、ウォレット506は、ウォレット506の凹部538がプラットフォーム504をスライド可能に受け入れるようにウォレット506を操作することによって、プラットフォーム504に取り外し可能に取り付けることができる。しかしながら、ウォレット106とは異なり、
図5に示すように、ウォレット506は、凹部538がプラットフォーム504の横軸545に沿ってプラットフォーム504をスライド可能に受け入れるように操作される。言い換えれば、ウォレット506は、プラットフォーム504を凹部538に配置するために、(プラットフォーム104を凹部138に配置する場合のように)垂直方向ではなく、水平方向にスライド可能である。次に、
図6に示すように、複数の歯546を動かして、(例えば、歯546をスロット548にスナップすることによって)ウォレット506の複数のスロット548と係合させ、それによって、プラットフォーム504をウォレット506にしっかりと取り付ける(逆も同様)。しかしながら、他の例では、プラットフォーム504は、他の機械的ロック手段(例えば、ねじ、フック及びループ締結手段)によってウォレット506にしっかりと取り付けられ得る。逆に、必要に応じて、同様であるが逆の方法でウォレット506をプラットフォーム504から取り外すことができる。
【0023】
最後に、本明細書には図示されていないが、グリップアクセサリ404などのグリップアクセサリは、ウォレット506に取り外し可能に取り付けられ、永久的に取り付けられ、又は一体的に形成され得ることが理解される。
【0024】
ここで
図7を参照すると、固定要素700が、プラットフォーム104に一体形成された1つ又は複数の磁気要素(例えば、1つ又は複数の磁石又は金属部品(例えば、スチールリング))の形態であるウォレット106の一実施形態が示され、ウォレット106は、プラットフォーム104とさらに一体形成されるか、そうでなければ堅牢に接続される。この例では、プラットフォームは、ウォレット106の寸法に従って寸法決めされ、ウォレット106のバッキング又は背面パネルから構成されてもよい。また、この例では、モバイル電子デバイス108は、1つ又は複数の一体形成された磁石710を含む。このように、ウォレット106は、固定要素700と装置108の一体形成された磁石710との間に磁気引力が形成されるのに十分に接近したときに、装置108に磁気的に取り付けられるように構成される。示されるように、ウォレット106は、前述のグリップアクセサリ404を伴って、又は伴わずに構成され得る。
【0025】
図8A~8Bは、前述のように、ウォレット106がグリップアクセサリ404及び磁気プラットフォーム104とともに示されているアクセサリアセンブリ800の別の構成を示している。特に、
図8Aは、グリップアクセサリ404が取り付けられたウォレット106の外側を示している。この実施形態では、上述のように、ウォレットはカットアウトを含まない。
図8Bは、アセンブリ800の内側を示しており、固定要素700は、リングベースの部分と別個の位置合わせ部分とを含み、これらの各々は、金属又は磁石で構成することができる。位置合わせ部分は、電話/ケースとウォレットの間の平行な位置合わせを確保するために使用される。この実施形態では、固定要素700は、プラットフォーム104と一体形成され、プラットフォーム104は、ウォレット106のバッキング又は背面パネルを含む。このように、ウォレット106は、前述のように、プラットフォーム104が1つ又は複数の磁気要素を備えたモバイルデバイス又はケースの近辺に近づけられる場合、モバイル電子デバイス又はケースに磁気的に取り付け可能であり得る。
【0026】
この実施形態では、ウォレットがデバイス又はケースに取り付けられている間、物体(例えば、カード)にアクセスすることはできない。代わりに、ウォレットをモバイル電子デバイス又はケースから取り外して、「指で押す」領域810を露出させることができる。そこから、ウォレット106内の物体が係合され、上方に押し上げられ得る。この方向により、前面からのカットアウトがなくなり、より均一なRFIDシールドが可能になり得る。
【0027】
ここで
図9A~9Bを参照すると、グリップアクセサリ404(折り畳まれた構成で示されている)がウォレット106から交換可能である(例えば、ウォレット106に対してグリップアクセサリ404を係合及び係合解除するように回転させることによって)別の例が示されている。一実施形態では、グリップアクセサリ404は、
図9Aに示すように、ウォレット106に一体形成された対応する係合機構900と係合するように構成される。一例では、交換可能なグリップアクセサリ404及び係合機構900は、2018年5月30日に出願された米国特許第10,348,352号(その全体の開示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている様々なロック及び接続関連機構に従って構成され得る。しかしながら、環状スナップ、Tチャネル、フック及びループファスナなどを含む、他の取り付け機構が同様に使用されてもよい。
【0028】
図9Aは、係合機構900及びウォレット106から取り外されたグリップアクセサリ404を示し、一方、
図9Bは、取り付けられた状態のグリップアクセサリ404を示す。さらに、
図9A~9Bのプラットフォーム104は、上述の
図8A~8Bのプラットフォーム104と実質的に同様である。
【0029】
本明細書で使用される「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の要素、特徴、構造、又は特性が少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所に現れる「一実施形態において」という語句は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているとは限らない。
【0030】
いくつかの実施形態は、「結合された」及び「接続された」という表現をそれらの派生語とともに使用して説明することができる。例えば、いくつかの実施形態は、「結合された」という用語を使用して、2つ以上の要素が直接物理的又は電気的に接触していることを示すために説明され得る。しかしながら、用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、それでもなお互いに協働又は相互作用することを意味する場合もある。実施形態は、この文脈に限定されない。
【0031】
本明細書で使用される用語「含む」、「含んでいる」、「備える」、「備えている」、「有する」、「有している」、又はそれらの他のバリエーションは、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの要素のみに限定されるわけではなく、そのようなプロセス、方法、物品、又は装置の明示的に列挙されていない、又は固有の他の要素を含む場合がある。さらに、反対のことが明確に述べられていない限り、「又は」は排他的な選択ではなく、包括的な選択を指す。例えば、条件「A又はB」は、次のいずれかによって満たされる:Aが真(又は存在)かつBが偽(又は存在しない)、Aが偽(又は存在しない)かつBが真(又は存在)であり、及びAとBの両方が真(又は存在)。
【0032】
さらに、「a」又は「an」の使用は、本明細書の実施形態の要素及び構成要素を説明するために使用される。これは、単に便宜上、及びさまざまな実施形態の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、1つ又は少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、別の意味であることが明らかでない限り、単数形は複数形も含む。
【0033】
図中の要素は、単純化及び明確化のために図示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことを理解されたい。例えば、図中のいくつかの要素の寸法及び/又は相対的配置は、本発明の様々な実施形態の理解を深めるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。また、商業的に実現可能な実施形態において有用又は必要な一般的であるがよく理解されている要素は、これらの様々な実施形態の邪魔にならない図を容易にするために描かれないことが多い。同じ参照番号を使用して、同様の部品又は類似の部品を説明する場合がある。さらに、いくつかの例が本明細書に開示されているが、任意の例からの任意の特徴を、他の例からの他の特徴と組み合わせたり、置き換えたりすることができる。さらに、いくつかの例が本明細書に開示されているが、特許請求の範囲から逸脱する範囲内で、開示された例に変更を加えることができる。
【0034】
当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に関して多種多様な修正、変更、及び組み合わせを行うことができること、及びそのような修正、変更、及び組み合わせは、本発明の概念の範囲内にあると理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】