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特表2023-545544商品レイアウトデータの取得方法、装置、コンテナ、機器及び媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-30
(54)【発明の名称】商品レイアウトデータの取得方法、装置、コンテナ、機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20231023BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523246
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(85)【翻訳文提出日】2023-04-17
(86)【国際出願番号】 CN2021125244
(87)【国際公開番号】W WO2022095706
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】202011212917.X
(32)【優先日】2020-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】320015083
【氏名又は名称】北京京東乾石科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING JINGDONG QIANSHI TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】ROOM A1905, 19TH FLOOR, NO. 2 BUILDING, NO. 18 KECHUANG 11 STREET, BEIJING ECONOMIC AND TECHNOLOGICAL DEVELOPMENT ZONE, BEIJING 100176, PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 若辰
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】
本開示は、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定することと、予め設定された制約条件に基づいて、前記複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして取得し、重力コンテナの商品レイアウトに用いられることと、を含み、ここで、予め設定された制約条件は、複数の有効レイアウト組合せに対応する下限重量差と前記少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量制約を含む、商品レイアウトデータの取得方法を提供する。また、本開示はさらに商品レイアウトデータの取得装置、重力コンテナ、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品レイアウトデータの取得方法であって、
複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定することと、
予め設定された制約条件に基づいて、前記複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして取得し、重力コンテナの商品レイアウトに用いられることと、を含み、
ここで、前記予め設定された制約条件は、複数の有効レイアウト組合せに対応する下限重量差と前記少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量制約を含む
商品レイアウトデータの取得方法。
【請求項2】
前記複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定する前に、前記方法は、
レイアウト対象商品種類数に基づいて、複数の潜在的なレイアウト組合せを決定することと、
業務制約条件に基づいて、前記複数の潜在的なレイアウト組合せから前記複数の有効レイアウト組合せを決定することと、をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記業務制約条件は、前記各有効レイアウト組合せにおける各種類の商品の商品高さと前記重力コンテナのカーゴレーンの高さとの間の高さ制約と、前記重力コンテナのいずれか一つのカーゴレーンに対応する各有効レイアウト組合せのうちの少なくとも二種類の商品の間の相互排他制約とを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定することは、
前記各有効レイアウト組合せにおける少なくとも二つのサブ組合せの重量に基づいて、前記最小重量差に対応する混合整数モデルを決定することと、
前記混合整数モデルに基づいて、前記各有効レイアウト組合せの最小重量差を取得することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記予め設定された制約条件に基づいて、前記複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして取得する前に、方法は、
前記各有効レイアウト組合せにおける各種類の商品に対応する有効レイアウトベクトルを取得することをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記予め設定された制約条件は、前記各有効レイアウト組合せの組合せレイアウトモデルと前記有効レイアウトベクトルとの間の種類制約、及び前記組合せレイアウトモデル、前記有効レイアウトベクトルと前記重力コンテナのカーゴレーン数との間のカーゴレーン制約をさらに含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記予め設定された制約条件に基づいて、前記複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして取得し、前記方法は、
前記少なくとも二つの現在レイアウト組合せにおける商品種類数がレイアウト対象商品種類数と同じである場合、前記下限重量差を最大化することにより、前記少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして決定することをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
商品レイアウトデータの取得装置であって、
複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を確定するための重量決定モジュールと、
予め設定された制約条件に基づいて、前記複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして取得し、重力コンテナにおける一つのカーゴレーンの商品レイアウトに用いられるためのレイアウト取得モジュールと、を含み、
ここで、前記予め設定された制約条件は、複数の有効レイアウト組合せに対応する下限重量差と前記少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量制約を含む
商品レイアウトデータの取得装置。
【請求項9】
請求項1-7のいずれか一項に記載の方法を実現するように、請求項8に記載の装置を含む
重力コンテナ。
【請求項10】
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含み、
ここで、前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ以上のプロセッサにより実行される場合、前記一つ又は複数のプロセッサに請求項1-7のいずれか一項に記載の方法を実現させる
電子機器。
【請求項11】
プロセッサにより実行される時にプロセッサに請求項1-7のいずれか一項に記載の方法を実現させる実行可能な命令が記憶される
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はコンピュータ技術分野に関し、特に商品レイアウトデータの取得方法、商品レイアウトデータの取得装置、重力コンテナ、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
スマート小売技術分野において、スマート無人コンテナはますます多く日常生活に出現する。従来の技術における自動販売機に対して、スマート無人コンテナは人工知能などの先進的な技術を応用することにより、ユーザにより良好なショッピング体験をもたらすことができる。ここで、スマート無人コンテナの新型製品として、重力コンテナはスマート小売技術分野において急速に発展する。重力コンテナに対して、ユーザがその中のある商品を取った後、商品の下に設置された電子スケールは重量変化を計算してユーザが取った商品種類を識別して決済を行う。しかしながら、ユーザの需要が連続的に向上するに連れて、重力コンテナの種類、数量に対する要求がますます高くなり、従来の重力コンテナがユーザが取った商品の種類及び/又は数量を効果的に識別することができず、ユーザ体験を大幅に低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、本開示の実施例は重力コンテナがより高い識別効果を有し、ユーザの体験がより高い商品レイアウトデータの取得方法、商品レイアウトデータの取得装置、重力コンテナ、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様は商品レイアウトデータの取得方法を提供している。前記商品レイアウトデータの取得方法は、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定することと、予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得し、重力コンテナの商品レイアウトに用いられることと、を含み、ここで、予め設定された制約条件は、複数の有効レイアウト組合せに対応する下限重量差と少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量制約を含む。
【0005】
本開示の実施例によれば、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定する前に、方法は、レイアウト対象商品種類数に基づいて、複数の潜在的なレイアウト組合せを決定することと、業務制約条件に基づいて、複数の潜在的なレイアウト組合せから複数の有効レイアウト組合せを決定することと、をさらに含む。
【0006】
本開示の実施例によれば、業務制約条件は、各有効レイアウト組合せにおける各種類の商品の商品高さと重力コンテナのカーゴレーン(Cargo lane)高さとの間の高さ制約、及び重力コンテナのいずれかのカーゴレーンに対応する各有効レイアウト組合せのうちの少なくとも二種類の商品の間の相互排他制約を含む。
【0007】
本開示の実施例によれば、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定することは、各有効レイアウト組合せにおける少なくとも二つのサブ組合せの重量に基づいて、最小重量差に対応する混合整数モデルを決定することと、混合整数モデルに基づいて、各有効レイアウト組合せの最小重量差を取得することと、を含む。
【0008】
本開示の実施例によれば、予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得する前に、方法は、各有効レイアウト組合せにおける各種類の商品に対応する有効レイアウトベクトルを取得することをさらに含む。
【0009】
本開示の実施例によれば、予め設定された制約条件は、各有効レイアウト組合せの組合せレイアウトモデルと有効レイアウトベクトルとの間の種類制約、及び組合せレイアウトモデル、有効レイアウトベクトルと重力コンテナのカーゴレーン数との間のカーゴレーン制約をさらに含む。
【0010】
本開示の実施例によれば、予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得し、方法は、少なくとも二つの現在レイアウト組合せにおける商品種類数がレイアウト対象商品種類数と同じである場合、下限重量差を最大化することにより、少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして決定することをさらに含む。
【0011】
本開示の他の態様は、商品レイアウトデータの取得装置を提供している。前記商品レイアウトデータの取得装置は、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を確定する重量決定モジュールと、予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得し、重力コンテナにおける一つのカーゴレーンの商品レイアウトに用いられるレイアウト取得モジュールと、を含み、ここで、予め設定された制約条件は、複数の有効レイアウト組合せに対応する下限重量差と少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量制約を含む。
【0012】
本開示の他の態様は、上記方法を実現するように、上記装置を含む重力コンテナを提供している。
【0013】
本開示の他の態様は、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含み、ここで、一つ又は複数のプログラムが一つ以上のプロセッサにより実行される場合、一つ又は複数のプロセッサが上記記載の方法を実現する電子機器を提供している。
【0014】
本開示の他の態様は、プロセッサにより実行される時にプロセッサに上記方法を実現させる実行可能な命令が記憶されるコンピュータ可読記憶媒体を提供している。
【0015】
上記一つ又は複数の実施例は以下の利点又は有益な効果を有する。即ち、本開示の商品レイアウトデータの取得方法により、無人重力コンテナの商品レイアウト方案を迅速に取得することができ、かつこの商品レイアウト方案に基づいて、重力コンテナが多くの商品種類を有する場合に、重力に基づいてユーザが商品を取る識別精度及び識別速度を効果的に向上させ、同時に各カーゴレーンに具体的な商品種類をバインドし、カーゴレーンの配置空間を最大限に利用することを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本開示の一実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
図2図2は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
図3図3は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
図4図4は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
図5図5は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
図6図6は、本開示の一実施例に係る商品レイアウトデータの取得装置の構成図を概略的に示す。
図7図7は、本開示の実施例に係る上記商品レイアウトデータの取得方法を実現するのに適する電子機器のブロック図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本開示の実施例を説明する。しかし、理解すべきこととして、これらの説明は例示的なものだけであり、本開示の範囲を限定するものではない。以下の詳細な説明において、説明を容易にするために、多くの具体的な詳細を説明して本開示の実施例に対する全面的な理解を提供する。しかしながら、明らかに、一つ又は複数の実施例はこれらの具体的な詳細がない場合に実施されてもよい。また、以下の説明において、公知の構造及び技術の説明を省略することにより、本開示の概念を不必要に混同することを回避する。
【0018】
ここで使用される用語は具体的な実施例を説明するためだけであり、本開示を限定することを意図するものではない。ここで使用される用語「含む」、「包含」等は特徴、ステップ、操作及び/又は部品の存在を示すが、一つ又は複数の他の特徴、ステップ、操作又は部品の存在又は追加を排除するものではない。
【0019】
ここで使用される全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、特に定義されない限り、当業者が一般的に理解する意味を有する。注意すべきこととして、ここで使用される用語は、本明細書の文脈と一致する意味を有すると解釈すべきであり、理想化又は厳格すぎな方式で解釈されるべきではない。
【0020】
「A、B及びCなどのうちの少なくとも一つ」と類似するという表現を用いる場合、一般的には、当業者が一般的に該表現の意味を理解して解釈すべきである(例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、Aを単独で有し、Bを単独で有し、Cを単独で有し、AとBを有し、AとCを有し、BとCを有し、及び/又はA、B、Cを有するシステムなどを含むべきであるべきであるべきである。「A、B又はCなどのうちの少なくとも一つ」と類似するという表現を用いる場合、一般的には当業者が一般的に該表現の意味を理解して解釈すべきである(例えば、「A、B又はCのうちの少なくとも一つを有するシステム」はAを単独で有し、Bを単独で有し、Cを単独で有し、AとBを有し、AとCを有し、BとCを有し、及び/又はA、B、Cを有するシステムなどを含むべきであり、これらに限定されていない。
【0021】
無人重力コンテナ(重力コンテナと略称する)は一般的に多層の棚を有し、各層の棚は複数のカーゴレーンを有し、各カーゴレーンの底部に電子スケールを置き、かつ電子スケールに販売された商品を置く。各電子スケール上の商品が複数あり、同じ種類であってもよく、異なる種類の組合せであってもよい。重力コンテナは、重力の変化により、ユーザが購入して取った商品の種類及び数量を識別し、販売空間を最大限に利用することができ、商品の配置自由度がより高く、電子タグを必要とせず、計算速度がより速くて正確であり、応用がより広く、かつ規模化が可能であり、運営コストが低いなどの利点を有する。したがって、スマート販売技術分野において、人工知能技術の急速な発展に伴い、重力コンテナはますます多くの社会生活中に出現している。
【0022】
具体的には、ユーザの需要が向上するため、重力コンテナの種類、数量に対する要求がますます高くなり、従来の重力コンテナがユーザが取った商品の種類及び/又は数量を効果的に識別することができず、ユーザ体験を大幅に低下させ、具体的には以下の態様に体現する:
(1) 同一の電子スケールに一種以上の商品を置く可能性があり、電子スケールでの商品の総重量の変化に基づいて、ユーザが取った商品を識別する必要がある。
(2)異なる種類の商品が類似する重量を有する可能性があり、例えば同一の電子スケールに置いたA類商品とB類商品の単位重量が同じ且ついずれもMであると、ユーザが取った商品の重量変化がMである場合、取った商品がA類商品であるか又はB類商品であるかを判断することができない。
(3)異なる種類の商品が異なる数に対応する場合に、類似する重量を有する可能性があり、例えば同一の電子スケールに置いた1つのA類商品の重量と2つのB類商品の組合せの重量が同じ且ついずれもMであると、ユーザが取った商品の重量変化がMである場合、取った商品が1つのA類商品であるか2つのB類商品であるかを判断することができない。
(4)同じ種類の商品個体間の重量に差異があり、例えば同一の電子スケールに設置された3つのA類商品A1、A2、A3に対して、その標準の規格重量がMに設定されるが、実際のA類商品A1の重量はM+Δm1であり、A2重量はM+Δm2であり、A3重量はM+Δm3であり、Δm1、Δm2及びΔm3はいずれも特定の閾値Δm0より小さいである。したがって、電子スケール自体に測定誤差が存在する場合、さらに商品の識別に困難をもたらす。
【0023】
また、運営コストを考慮し、運営者が確定種類の商品を正確に配置するとともにカーゴレーンの配置空間を最大限に利用することを要求することができない。
【0024】
これに鑑みて、本開示の実施例は、重力コンテナがより高い識別効果を有し、ユーザ体験がより高い商品レイアウトデータの取得方法、商品レイアウトデータの取得装置、重力コンテナ、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0025】
図1は、本開示の一実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
【0026】
説明すべきものとして、本開示の実施例において、当業者が本開示の技術内容に対する理解を容易にするために、重力コンテナは5層の棚を有してもよく、各層の棚に2つのカーゴレーンを有してもよく、各カーゴレーンの底部に1つの電子スケールを対応して設置してもよく、各カーゴレーンの仕様が一致するため、各棚の仕様も一致する。
【0027】
図1に示すように、本開示の一態様は、商品レイアウトデータの取得方法を提供し、操作S101及びS102を含む。
【0028】
操作S101において、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定する。
【0029】
操作S102において、予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得し、重力コンテナの商品レイアウトに用いる。
【0030】
ここで、予め設定された制約条件は、複数の有効レイアウト組合せに対応する下限重量差と少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量制約を含む。
【0031】
本開示の実施例において、商品レイアウトデータは、前記コンテナの各カーゴレーンに置く可能な商品種類の組合せに対応する。例えばA種類商品、B種類商品及びC種類商品という三種類の商品を一つの組合せとして一つのカーゴレーンに置き、該カーゴレーンに対応するA-B-Cの商品種類の組合せは、該商品レイアウトデータのうちの一つのデータに属する。5層の棚に対して、各層の棚に2つのカーゴレーンの重力コンテナがあり、いくつかのカーゴレーンが空き可能であり、かつ複数のカーゴレーンは同じ商品種類の組合せを設置することができるため、それは最大の10個の商品種類の組合せを商品レイアウトデータとして有することができる。ここで、一種類の商品は一種の商品を表し、すなわち各種類の商品は、複数個又は複数件の該商品を有することができる。
【0032】
有効レイアウト組合せは、商品の組合せに用いられる商品プールのレイアウト対象商品の種類数に基づいて行って取得され、それにより複数の有効レイアウト組合せから商品種類の組合せを取得する。具体的には、商品プールにおけるレイアウト対象商品の種類数が100である場合、該商品プールには100種類のレイアウト対象商品を有する。有効レイアウト組合せは、以下の潜在的なレイアウト組合せを選別した後に得られた商品種類の組合せである。ここで、各有効レイアウト組合せは、さらに各種類の商品の間の重量の組合せにより、複数のサブ組合せを取得し、各サブ組合せの間の重量差に対して大きさの比較を行い、該有効レイアウト組合せの最小重量差を取得することができ、具体的には以下を参照する。
【0033】
複数の有効レイアウト組合せを選別し、少なくとも二つの現在レイアウト組合せを取得することができ、該現在レイアウト組合せは上記商品種類の組合せに相当し、少なくとも二つの現在レイアウト組合せのレイアウトデータは、最終的な商品のレイアウトデータとして用いることができる。ここで、有効なレイアウト組合せに対する選別は、予め設定された制約条件により行う必要がある。予め設定された制約条件は、商品に基づいて重力コンテナにレイアウトを行う場合、重力コンテナの技術者が考慮する必要がある重力コンテナの固定特徴属性及びユーザが実際に取った商品種類数、商品自体の固定特徴属性の間の関係により限定された選別ルールであり、重量制約、種類制約、高さ制約などを含むことができ、具体的には以下を参照することができる。選別ルールを満たす有効レイアウト組合せは、現在レイアウト組合せであり、選別ルールを満たさない有効レイアウト組合せが除去され、現在レイアウト組合せとしない。ここで、重力コンテナの固定特徴属性は、カーゴレーンの電子スケールに最も多く置きされた商品数量、カーゴレーンの高さ、カーゴレーン数などを含み、商品自体の固定特徴属性は、商品高さ、商品間の相互排他関係等を含む。
【0034】
また、予め設定された制約条件における重量制約は、複数の有効レイアウト組合せにおける下限重量差と少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量選別ルールであり、本開示の上記現在のレイアウト組合せは、該重量選別ルールを満たす必要がある。ここで、複数の有効レイアウト組合せにおける下限重量差は、該複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せにおける最小重量差の最小値である。例えば、複数の有効レイアウト組合せはa、b、cという3つの組合せを含み、ここで有効レイアウト組合せaにおける最小重量差はΔmaであり、有効レイアウト組合せbにおける最小重量差はΔmbであり、有効レイアウト組合せcにおける最小重量差はΔmcであり、Δma、Δmb及びΔmcのうちの最小値は、上記複数の有効レイアウト組合せにおける下限重量差である。
【0035】
本開示の商品レイアウトデータの取得方法により、無人重力コンテナの商品レイアウト方案を迅速に取得することができ、かつこの商品レイアウト方案に基づいて、重力コンテナが多くの商品種類を有する場合に、重力に基づいてユーザが商品を取る識別精度と識別速度を効果的に向上させ、そして各カーゴレーンに具体的な商品種類を付き、カーゴレーンの配置空間を最大限に利用することを実現する。
【0036】
図2は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
【0037】
図2に示すように、本開示の実施例によれば、操作S101の複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を確定する前に、方法はさらに操作S201及び操作S202を含む。
【0038】
操作S201において、レイアウト対象商品の種類数に基づいて、複数の潜在的なレイアウト組合せを決定する。
【0039】
操作S202において、業務制約条件に基づいて、複数の潜在的なレイアウト組合せから複数の有効レイアウト組合せを決定する。
【0040】
本開示の実施例によれば、業務制約条件は、各有効レイアウト組合せにおける各種類の商品の商品高さと重力コンテナのカーゴレーン高さとの間の高さ制約、及び重力コンテナのいずれかのカーゴレーンに対応する各有効レイアウト組合せにおける少なくとも二つの種類の商品間の相互排他制約を含む。
【0041】
複数の種類数のレイアウト対象商品データは商品プールに設置され、商品プールは重力コンテナの運営者(例えば商店)が市場販売量、自身在庫等の要因に基づいて、各重力コンテナの商品の配置に作成された総商品選択ソースであり、各商品の重量、個体重量誤差及び電子スケールの誤差情報等を同時に与えることができる。
【0042】
重力コンテナの単一のカーゴレーンに対して、最も多く配置された商品の種類数が3つを超えないように要求し、同時に商品プールにおけるレイアウト対象商品の種類数がnである場合、潜在的なレイアウト組合せの数量Qは以下の式(1)を満たす。
【数1】
【0043】
例えば、レイアウト対象商品の種類数が100である場合、複数の潜在的なレイアウト組合せの数Qは単一のカーゴレーンに配置可能な商品種類の全ての組合せ数であり、即ち、
【数2】
【0044】
本開示の実施例において、業務制約条件は、予め設定された制約条件の一種であると理解することができ、複数の潜在的なレイアウト組合せを予備的に選別することにより、複数の有効レイアウト組合せを取得することに用いられる。業務制約条件は、主に高さ制約と相互排他制約の二種類を含む。それ以外に、さらにユーザ取り制約、カーゴレーン商品存在制約、カーゴレーン配置種類数制約及び同種類商品配置制約を含み、そのうち、ユーザ取り制約は、ユーザが実際の重力コンテナを使用する過程において、複数の商品を一度に取り出す場合に、ユーザが単一の電子スケールから取られた商品種類の数が最大で2つのであることと予め設定することと理解することができる。カーゴレーン商品存在制約は、カーゴレーン内の電子スケールの商品配置の面積制限により、単一のカーゴレーン内に配置された商品種類が最大で3つであると理解することができる。カーゴレーン商品存在制約は、重力コンテナにおける各カーゴレーンに少なくとも一つの種類の商品を配置する必要があり、空きカーゴレーンが存在しないと理解することができる。同種類商品配置制約は、同一種類の商品が少数のカーゴレーン内に集中して置くことしかできないと理解することができる。説明すべきものとして、上記具体的な数字は本開示の実施例に対する説明だけであり、本開示の保護範囲を限定するものではなく、ここでは説明を省略する。
【0045】
本開示の実施例において、各種類の商品の商品高さは重力コンテナのカーゴレーンの高さを超えることができない。そうでなければカーゴレーンに配置することができず、これは業務制約条件における高さ制約である。ここで、相互排他制約条件を満たす場合、高さ制約を満たす場合、潜在的なレイアウト組合せにおける各商品の商品の高さがいずれもカーゴレーンの高さよりも小さい場合、該潜在的なレイアウト組合せは効果的なレイアウト組合せであり、逆に、該潜在的なレイアウト組合せは削除され、有効レイアウト組合せとすることができない。
【数3】
【0046】
同様に、ある商品の間に相互排他関係があり、同一のカーゴレーンに配置せず、これは業務制約条件における相互排他制約である。例えば、商品であるコーヒーが温かいである必要があるが、商品であるアイスクリームが氷である必要があり、温かいコーヒーの商品と冷たいアイスクリームは相互排他商品に属し、同一の組合せの構成商品として同一のカーゴレーンに置くことができない。ここで、高さ制約条件を満たす場合に、相互排他制約を満たす場合、すなわち潜在的なレイアウト組合せにおける各商品の間はいずれも互いに排他的ではない場合、該潜在的なレイアウト組合せは有効レイアウト組合せであり、逆に、該潜在的なレイアウト組合せは除去され、有効レイアウト組合せとすることができない。
【数4】
【0047】
説明すべきものとして、本開示の実施例において、上記相互排他制約及び高さ制約の業務制約条件は、実際に、全ての潜在的なレイアウト組合せに同時に行うことができる制約であり、ここでは説明を省略する。
【0048】
図3は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
【0049】
図3に示すように、本開示の実施例によれば、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を決定する操作S101において、サブ操作S310及びサブ操作S320を含む。
【0050】
サブ操作S310において、各有効レイアウト組合せにおける少なくとも二つのサブ組合せの重量に基づいて、最小重量差に対応する混合整数モデルを決定する。
【0051】
サブ操作S320において、混合整数モデルに基づいて、各有効レイアウト組合せの最小重量差を取得する。
【0052】
各有効レイアウト組合せSにおいて、少なくとも二つのサブ組合せを有する必要があり、例えば単一の有効レイアウト組合せSは、サブ組合せcomb1及びサブ組合せcomb2を含む。各サブ組合せに少なくとも二種類の商品構成を有し、すなわち各有効レイアウト組合せに少なくとも3種類の商品を有する。ここで、各サブ組合せで構成された商品種類数はユーザ取り制約により限定され、すなわちユーザが実際の重力コンテナを使用する過程において、複数の商品を一回に取る場合に、ユーザが単一の電子スケールから取られた商品の種類数は最大で二種類であってもよいと設定する。したがって、各サブ組合せにおける商品種類数は二種類であってもよい。ここで、各サブ組合せの間に商品種類の差異があり、すなわち各サブ組合せが異なっている。
【0053】
ここで、本開示の実施例において、各サブ組合せの重量は一定の計画制約を満たし、該計画制約は、対応する一つの有効レイアウト組合せSのi番目の種類の商品の重量、重力コンテナの各電子スケールの測定誤差及びi番目の種類の商品の個体誤差等により限定された計算条件である。例えば、単一の有効レイアウト組合せSは、サブ組合せcomb1及びサブ組合せcomb2を含み、それは以下の計画制約の式(3)を満たす。
【数5】
【0054】
さらに、上記開示内容に基づいて、以下のことをさらに決定することができる。上記単一の有効レイアウト組合せにおける最小重量差に対応する混合整数モデルは以下の目標関数の式(5)を満たす。
【数6】
【0055】
上記式(5)に対してさらに目標等価変換を行って以下の式(6)を得ることができる。
【数7】
【0056】
上記式(6)を混合整数モデルとして、上記式(3)、(4)を採用してそれを解くことにより、各有効レイアウト組合せの任意のサブ組合せに対応する最小重量差Zを得ることができる。該最小重量差は主に重量制約条件に用いられ、該有効レイアウト組合せSを評価する重要な指標として、最小重量差Zが小さいほど、該組合せSの重量差異度が低くなり、2つのサブ組合せの重量が類似する状況が発生する可能性があり、これにより、電子スケールが重量に基づいてユーザが取った商品種類を判断することができない。逆に、最小重量差Zが大きいほど、該組合せSの重量差異度が高くなり、該組合せSは本開示の実施例の商品種類の組合せデータとすることができる。
【0057】
図4は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
【0058】
図4に示すように、本開示の実施例によれば、操作S102である予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得する前に、さらに操作S401を含む。
【0059】
操作S401において、各有効レイアウト組合せにおける各種類の商品に対応する有効レイアウトベクトルを取得する。
【数8】
【0060】
本開示の実施例によれば、予め設定された制約条件は、各有効レイアウト組合せの組合せレイアウトモデルと有効レイアウトベクトルとの間の種類制約、及び組合せレイアウトモデル、有効レイアウトベクトルと重力コンテナのカーゴレーン数との間のカーゴレーン制約をさらに含む。
【0061】
この時、上記最小重量差の和に基づいて求め、有効レイアウト組合せをさらに選別し、複数の有効レイアウト組合せにおける複数の現在レイアウトを組合せて本開示の実施例の商品レイアウトデータとして決定することができる。
【0062】
まず、本開示の実施例のレイアウトの前提は、単一の重力コンテナの単一のカーゴレーンに対して一つ種類の商品の組合せのみを割り当て、したがって複数の有効レイアウト組合せに対して、そのうちの商品の組合せレイアウトは以下の式(7)を満たす必要がある。
【数9】

【数10】
【0063】
さらに、上記目標関数に対応する組合せレイアウトモデルを解くために、上記目標関数は以下の式(8)を満たす必要がある。
【数11】
【0064】
また、上記同一種類商品配置制約に対して、同一の種類の商品に対して、可能な限り少ないカーゴレーンに配置する必要があり、R個のカーゴレーンを超えない。したがって、カーゴレーン制約は以下の式(9)を満たす。
【数12】

Rは、単一種類の商品が分配される最も多くのカーゴレーン数であり、カーゴレーン数の上限に属する。
【0065】
説明すべきものとして、複数の有効レイアウト組合せに対する選別を実現し、かつ複数の現在レイアウト組合せを取得すると、上記の種類制約、カーゴレーン制約及び重量制約を同時に予め設定された制約条件として選別する必要がある。ここで、複数の有効レイアウト組合せにおける下限重量差lbについて、それは以下の式(10)を満たす必要がある。
【数13】
【0066】
これにより、上記式(7)を求めると、重力コンテナにおける各カーゴレーンに対応する商品レイアウトデータ、すなわち複数の現在レイアウト組合せを得ることができ、該商品レイアウトデータを重力コンテナに応用して商品レイアウトを行うと、最小の運営コストで、ユーザが商品を取る時にコンテナによる商品種類及び件数変化の識別率を向上させることができ、同時にコンテナの利用率の最大化、商品種類の多様化を保証することができる。
【0067】
図5は、本開示の他の実施例に係る商品レイアウトデータの取得方法のフローチャートを概略的に示す。
【0068】
図5に示すように、本開示の実施例によれば、操作S102とする予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得した後に、方法は、さらに操作S501を含む。
【0069】
操作S501において、少なくとも二つの現在レイアウト組合せにおける商品種類数がレイアウト対象商品種類数と同じである場合、下限重量差を最大化することにより、少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして決定する。
【数14】
【0070】
したがって、本開示の上記実施例によれば、商品個体誤差及び電子スケールの測定誤差を考慮した状況で、商品、カーゴレーン等の固定特徴属性に基づいて最適な商品種類の組合せを商品レイアウトデータとして取得することができ、それにより電子スケールの読み取り値が変化したことがわかっている場合にユーザが取った商品種類を一意に決定することができる。
【0071】
図6は、本開示の実施例に係る商品レイアウトデータの取得装置の構成図を概略的に示す。注意すべきものとして、図6に示すのは、当業者が本開示の技術的内容を理解するように、本開示の実施例に係る取得装置600を適用可能な構成アーキテクチャの例示に過ぎず、本開示の実施例は他の装置、システム、環境又はシーンに用いることができないことを意味するものではない。
【0072】
図6に示すように、本開示の別の態様は商品レイアウトデータの取得装置600を提供している。前記商品レイアウトデータの取得装置600は、重量決定モジュール610及びレイアウト取得モジュール620を含み、重量決定モジュール610は、複数の有効レイアウト組合せにおける各有効レイアウト組合せの最小重量差を確定するために用いられ、レイアウト取得モジュール620は、予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得し、重力コンテナにおける一つのカーゴレーンの商品レイアウトに用いられる。ここで、予め設定された制約条件は、複数の有効レイアウト組合せに対応する下限重量差と少なくとも二つの現在レイアウト組合せの一つの現在レイアウト組合せに対応する最小重量差との間の重量制約を含む。
【0073】
説明すべきものとして、上記取得装置は、上記商品レイアウトデータの取得方法を実現するために用いられ、ここでは説明を省略する。
【0074】
当業者であれば理解できるものとして、本開示の実施例に係るモジュール、サブモジュール、ユニット、サブユニットのうちの任意の複数、又はそのうちの任意の複数の少なくとも一部の機能は一つのモジュールにおいて実現することができる。本開示の実施例に係るモジュール、サブモジュール、ユニット、サブユニットのうちのいずれか一つ又は複数を複数のモジュールに分割して実現することができる。本開示の実施例に係るモジュール、サブモジュール、ユニット、サブユニットのうちのいずれか一つ又は複数は少なくとも部分的にハードウェア回路、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、オンチップシステム、基板上のシステム、パッケージ上のシステム、専用集積回路(ASIC)に実現されてもよく、又は回路に集積又はパッケージングされた任意の他の合理的な方式のハードウェア又はファームウェアで実現されてもよく、又はソフトウェア、ハードウェア及びファームウェアの三つの実現方式のうちのいずれか一種又はそのうちの任意のいくつかの適切な組合せで実現されてもよい。又は、本開示の実施例に係るモジュール、サブモジュール、ユニット、サブユニットのうちの一つ又は複数は少なくとも部分的にコンピュータプログラムモジュールとして実現され、該コンピュータプログラムモジュールが実行される場合、対応する機能を実行することができる。
【0075】
例えば、重量決定モジュール610及びレイアウト取得モジュール620のうちの任意の複数は一つのモジュールに統合されて実現されてもよく、又はそのうちのいずれか一つのモジュールは複数のモジュールに分割されてもよい。又は、これらのモジュールのうちの一つ又は複数のモジュールの少なくとも一部の機能は他のモジュールの少なくとも一部の機能と結合されてもよく、かつ一つのモジュールにおいて実現されてもよい。本開示の実施例によれば、重量決定モジュール610及びレイアウト取得モジュール620のうちの少なくとも一つは少なくとも部分的にハードウェア回路、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、オンチップシステム、基板上のシステム、パッケージ上のシステム、専用集積回路(ASIC)として実現されてもよく、又は回路に集積又はパッケージングされた任意の他の合理的な方式等のハードウェア又はファームウェアで実現されてもよく、又はソフトウェア、ハードウェア及びファームウェアの三つの実現方式のうちのいずれか一種又はそのうちの任意のいくつかの適切な組合せで実現されてもよい。又は、重量決定モジュール610及びレイアウト取得モジュール620のうちの少なくとも一つは少なくとも部分的にコンピュータプログラムモジュールとして実現されてもよく、該コンピュータプログラムモジュールが実行される場合、対応する機能を実行することができる。
【0076】
本開示の他の態様は重力コンテナを提供している。前記重力コンテナは、上記の商品レイアウトデータの取得方法を実現するための上記商品レイアウトデータの取得装置を含み、ここでその機能を説明しない。
【0077】
ここで、該重力コンテナは5層の棚を有することができ、各層の棚は2つのカーゴレーンを有してもよく、各カーゴレーンの底部に1つの電子スケールを対応して設置することができる。この重力コンテナは、上述した方法に用いることができる。
【0078】
図7は、本開示の実施例に係る上記商品レイアウトデータの取得方法を実現するのに適する電子機器のブロック図を概略的に示す。ここで、図7に示す電子機器は単に一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限を与えない。
【0079】
本開示の他の態様は電子機器を提供している。前記電子機器は、一つ又は複数のプロセッサ及び記憶装置を含み、記憶装置は、一つ又は複数のプログラムを記憶するために用いられ、そのうち、一つ又は複数のプログラムが一つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、一つ又は複数のプロセッサに上記方法を実現させる。
【0080】
図7に示すように、本開示の実施例に係る電子機器700はプロセッサ701を含み、それはリードオンリーメモリ(ROM)702に記憶されたプログラム又は記憶部分708からランダムアクセスメモリ(RAM)703にロードされたプログラムに基づいて様々な適切な動作及び処理を実行することができる。プロセッサ701は例えば汎用マイクロプロセッサ(例えばCPU)、命令セットプロセッサ及び/又は関連チップグループ及び/又は専用マイクロプロセッサ(例えば、専用集積回路(ASIC))などを含むことができる。プロセッサ701はさらにキャッシュ用途のオンボードメモリを含むことができる。プロセッサ701は、本開示の実施例に係る方法の流れに応じて異なる動作を実行する単一の処理ユニットまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。
【0081】
RAM 703には、機器700の操作に必要な様々なプログラム及びデータが記憶される。プロセッサ701、ROM 702、およびRAM 703は、バス704により相互に接続されている。プロセッサ701は、ROM 702及び/又はRAM 703におけるプログラムを実行することにより、本開示の実施例に係る方法の流れに係る各種の操作を実行する。なお、前記プログラムはROM 702及びRAM 703以外の一つ又は複数のメモリに記憶されてもよい。プロセッサ701は、一つ又は複数のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、本開示の実施例の方法の流れに係る各種の操作を実行してもよい。
【0082】
本開示の実施例によれば、機器700はさらに入力/出力(I/O)インタフェース705を含み、入出力(I/O)インタフェース705もバス704に接続される。機器700は、さらに、キーボード、マウス等を含む入力部706と、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)等及びスピーカ等を含む出力部707と、ハードディスク等を含む記憶部708と、LANカード、モデム等のネットワークインタフェースカードを含む通信部709と、というI/Oインタフェース705に接続された部品のうちの一つ又は複数を含むことができる。通信部709は、インターネットなどのネットワークを介して通信処理を行う。また、ドライバ710は、必要に応じてI/Oインタフェース705にも接続されている。リムーバブルメディア711は、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等であり、必要に応じてドライブ710にインストールされて、それから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部708にインストールされる。
【0083】
本開示の実施例によれば、本開示の実施例に係る方法フローをコンピュータソフトウェアプログラムとして実現することができる。例えば、本開示の実施例はコンピュータプログラム製品を含み、それはコンピュータ可読記憶媒体に載置されたコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムはフローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは通信部709を介してネットワークからダウンロード及びインストールされ、及び/又はリムーバブルメディア711からインストールされる。該コンピュータプログラムがプロセッサ701により実行される時、本開示の実施例のシステムに限定された上記機能を実行する。本開示の実施例によれば、上記のシステム、機器、装置、モジュール、ユニットなどはコンピュータプログラムモジュールにより実現することができる。
【0084】
本開示の他の態様はコンピュータ可読記憶媒体を提供している。前記コンピュータ可読記憶媒体は、その上に実行可能な命令が記憶され、該命令がプロセッサにより実行される時にプロセッサに上記方法を実現させる。
【0085】
本開示のコンピュータ可読記憶媒体は上記実施例に記載の機器/装置/システムに含まれてもよく、該機器/装置/システムに組み込まれず単独で存在してもよい。上記コンピュータ可読記憶媒体は一つ又は複数のプログラムを担持し、上記一つ又は複数のプログラムが実行される時、本開示の実施例に係る方法を実現する。
【0086】
本開示の実施例によれば、コンピュータ可読記憶媒体は不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体であってもよく、例えば携帯式コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、携帯型コンパクト磁気ディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気メモリデバイス、又は上記任意の適切な組合せを含むがそれらに限定されない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含むか又は記憶する任意の有形の媒体であってもよく、該プログラムは命令実行システム、装置又はデバイスにより使用され又はそれと組合せて使用されてもよい。例えば、本開示の実施例によれば、コンピュータ可読記憶媒体は上記のROM 702及び/又はRAM 703及び/又はROM 702及びRAM 703以外の一つ又は複数のメモリを含むことができる。
【0087】
本開示の実施例の別の態様はコンピュータプログラムを提供している。コンピュータプログラムはコンピュータ実行可能命令を含み、命令は実行される場合に上記の方法を実現するために用いられる。
【0088】
ここまで、図面を参照して本開示の実施例を詳細に説明した。
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点において、フローチャート又はブロック図における各ブロックは一つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は一つ又は複数の所定の論理機能を実現するための実行可能な命令を含む。注意すべきこととして、いくつかの代替の実現において、ブロックにマークされた機能は図面と異なる順序で発生することができる。例えば、二つの連続的に示されるブロックは実際に基本的に並行して実行されてもよく、それらは逆の順序で実行されてもよく、関する機能に依存する。注意すべきこととして、ブロック図又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図又はフローチャートにおけるブロックの組合せは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令の組合せで実現されてもよい。
【0089】
当業者であれば理解されるように、本開示の各実施例及び/又は請求項に記載の特徴は様々な組合せ及び/又は結合を行うことができ、このような組合せ又は組合せが本開示に明確に記載されていなくてもよい。特に、本開示の精神及び教示から逸脱することなく、本開示の各実施例及び/又は請求項に記載の特徴は様々な組合せ及び/又は結合を行うことができる。これらの組合せ及び/又は組合せは、全て本開示の範囲に属するものとする。
【0090】
以上、本開示の実施例について説明した。しかし、これらの実施例は説明の目的のためだけであり、本開示の範囲を限定するものではない。以上に各実施例をそれぞれ説明したが、これは各実施例における措置を有利に組合せて使用することができないことを意味するものではない。本開示の範囲は、付けた特許請求の範囲およびその均等物によって限定される。本開示の範囲から逸脱することなく、当業者は様々な代替及び修正を行うことができ、これらの代替及び修正はいずれも本開示の範囲内にあるべきである。
【0091】
以上に述べた具体的な実施例は、本発明の目的、技術的方案及び有益な効果をさらに詳細に説明し、理解すべきこととして、以上の記載は本発明の具体的な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び原則内で、行われたいかなる修正、均等置換、改善などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-04-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項7】
前記予め設定された制約条件に基づいて、前記複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして取得した後に、前記方法は、
前記少なくとも二つの現在レイアウト組合せにおける商品種類数がレイアウト対象商品種類数と同じである場合、前記下限重量差を最大化することにより、前記少なくとも二つの現在レイアウト組合せを前記商品レイアウトデータとして決定することをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本開示の実施例によれば、予め設定された制約条件に基づいて、複数の有効レイアウト組合せから少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして取得した後に、方法は、少なくとも二つの現在レイアウト組合せにおける商品種類数がレイアウト対象商品種類数と同じである場合、下限重量差を最大化することにより、少なくとも二つの現在レイアウト組合せを商品レイアウトデータとして決定することをさらに含む。
【国際調査報告】