(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-30
(54)【発明の名称】杖用防寒カバー
(51)【国際特許分類】
A45B 3/00 20060101AFI20231023BHJP
A45B 9/02 20060101ALI20231023BHJP
A41D 13/08 20060101ALI20231023BHJP
A41D 19/015 20060101ALI20231023BHJP
【FI】
A45B3/00 B
A45B9/02 Z
A41D13/08 101
A41D19/015 130Z
A41D19/015 610A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523565
(86)(22)【出願日】2021-10-07
(85)【翻訳文提出日】2023-04-11
(86)【国際出願番号】 KR2021013748
(87)【国際公開番号】W WO2022080750
(87)【国際公開日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】10-2020-0132588
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523136994
【氏名又は名称】チョイ,サン ウォング
【氏名又は名称原語表記】CHOI, Sang Woong
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,サン ウォング
【テーマコード(参考)】
3B033
3B104
3B211
【Fターム(参考)】
3B033AA04
3B033AA15
3B033AB03
3B104AA03
3B211AA07
3B211AB00
3B211AC13
(57)【要約】
本発明は杖用防寒カバーに係り、より詳細には、杖に取り付けっれて杖の取っ手を包んで酷寒の天気にも杖を容易に把持することができる杖用防寒カバーに関する。本発明による杖用防寒カバーは、前記杖の取っ手が収容される内部空間を備えたボディー、そして前記ボディーの上部に備えられた上部開放部、そして前記ボディーの一側に備えられ、前記杖が挿入される挿入口を形成する開口部、そして前記ボディーの下部に備えられ、前記杖の本体が通過される下部開放部、そして前記開口部を開閉する第1開閉手段、そして前記下部開放部を開閉する第2開閉手段を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
杖に装着されて杖の取っ手を包む防寒カバーにおいて、
前記杖の取っ手が収容される内部空間を備えたボディーと、
前記ボディーの上部に備えられた上部開放部と、
前記ボディーの一側に備えられ、前記杖が挿入される挿入口を形成する開口部と、
前記ボディーの下部に備えられ、前記杖の本体が通過される下部開放部と、
前記開口部を開閉する第1開閉手段、及び
前記下部開放部を開閉する第2開閉手段を含む、杖用防寒カバー。
【請求項2】
前記開口部は、前記ボディーの一側部から内側方向に延長されて一側下部を構成する一下部に備えられ、前記一下部は内側に行くほど下向き傾斜を持つ傾斜部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の杖用防寒カバー。
【請求項3】
前記上部開放部は前記上部開放部の一端に上部一端、及び他端に上部他端を形成し、
前記上部一端及び上部他端は丸くなるように形成されることを特徴とする、請求項2に記載の杖用防寒カバー。
【請求項4】
前記第1開閉手段及び前記第2開閉手段はベルクロテープで構成され、前記第1開閉手段は前記ボディーの内側に結合することを特徴とする、請求項3に記載の杖用防寒カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は杖用防寒カバーに係り、より詳細には、杖に取り付けられて杖の取っ手を包んで酷寒の天気にも杖を容易に把持することができる杖用防寒カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
杖は歩くことを手伝うためにつく棒で、短杖とも言う。年寄り、身体障害者、登山家、旅人などが使用し、時には身分の高い人が権威の象徴で、または護身用でも利用した。
【0003】
そして、一般に、杖は使用者が把持する部分に該当する取っ手と、前記取っ手と垂直に連結されて真っすぐ伸びる棒部分から構成され、冬季など酷寒の天気の中では取っ手部分がとても冷たくなるという短所が存在し、特に、杖を必ず使わなければならない老弱者の場合は、身体的に非常に老衰して、このような環境にさらに脆弱であるため、これを解決しなければならない必要性がある。
【0004】
一方、杖と係わっていないが、悪天候時にバイクを運転する運転手を保護することができるオートバイ用防寒カバーに対する従来技術として韓国登録実用新案第20‐0195945号公報が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記問題点を解決するために案出されたもので、冬季など酷寒の天気の中でも杖の取っ手を安定的に把持することができる杖用防寒カバーの提供を目的とする。
【0006】
また、固有の構造及び形状によって杖と防寒カバーの結合を堅固に維持することができる杖用防寒カバーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題の解決を目的とする本発明による杖用防寒カバーは、前記杖の取っ手が収容される内部空間を備えたボディー、そして前記ボディーの上部に備えられた上部開放部、そして前記ボディーの一側に備えられ、前記杖が挿入される挿入口を形成する開口部、そして前記ボディーの下部に備えられ、前記杖の本体が通過される下部開放部、そして前記開口部を開閉する第1開閉手段、そして前記下部開放部を開閉する第2開閉手段を含む。
【0008】
また、前記開口部は前記ボディーの一側部から内側方向に延長されて一側下部を構成する一下部に備えられ、前記一下部は内側に行くほど下向き傾斜を持つ傾斜部を備える。
【0009】
また、前記上部開放部は前記上部開放部の一端に上部一端及び他端に上部他端を形成し、前記上部一端及び上部他端は丸くなるように形成される。
【0010】
また、前記第1開閉手段及び前記第2開閉手段はベルクロ(登録商標)テープで構成され、前記第1開閉手段は前記ボディーの内側に結合する。
【発明の効果】
【0011】
前記構成及び特徴を有する本発明は、冬季など酷寒の天気の中でも杖の取っ手を安定的に把持することができる長所を持つ。
【0012】
また、固有の構造及び形状によって杖と防寒カバーの結合を堅固に維持することができる長所を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図6】上部開放部に毛で作られたカバーが付着された斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を持つことができるので、具現例(態様、aspect)(または、実施例)を本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0015】
本明細書で使用した用語は単に特定の具現例(態様、aspect)(または、実施例)を説明するために使われたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明らかに違うことを意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、~含む~または~からなる~、などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0016】
他の意味で定義されない限り、技術的や科学的な用語を始め、ここで使われる全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解されるものと同じ意味を持っている。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上持つ意味と一致する意味を持つものとして解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味で解釈しない。
【0017】
本明細書で記載された~第1~、~第2~などは、相異なる構成要素であることを区分するために指称するものに過ぎず、製造された手順に拘ることなく、発明の詳細な説明と請求範囲で名称が一致しないこともある。
【0018】
本発明は、杖2用防寒カバーに係り、より詳細には、杖2に取り付けられて杖2の取っ手21を包むことで、酷寒の天気にも杖2を容易に把持することができる杖2用防寒カバーに関する。
【0019】
そして、別に断らない限り、本明細書で
図2を基準にして、一側及び一端は左側及び左側端部を意味し、他側及び他端は右側及び右側端部を意味する。
【0020】
先ず、
図5に示されたように、杖2は上部に取っ手21及び前記取っ手21の下部に垂直に連結されて真っすぐ伸びて形成された本体22を含み、前記杖2は杖2の一般的な形状、模様などを帯びていて、機能的にも従来広く使われている杖2が使われることで充分である。
【0021】
次に、前記ボディー1は前記取っ手21及び前記本体22の一部を覆い、前記ボディー1の上部に備えられて上部が開放されている上部開放部11を含み、前記ボディー1の詳細な構造については後述し、前記ボディー1の役目は前述したように、杖2の取っ手21側に備えられて寒い天気にも使用者が上部開放部11に開放された部分に手を入れて杖2を容易に把持することができるように防寒役目を遂行する構成に該当する。
【0022】
次に、
図1に示されたように、前記上部開放部11は前記上部開放部11の一端に上部一端11Aを形成していて、他端には上部他端11Bを形成していて、このような上部一端11A及び上部他端11Bは丸く形成されていて使用者の手の出入りが楽であり、また
図6に示されたように、上部開放部11の開放された部分を毛で構成されたカバーCで覆う時も気密性を増進させることができる効果を持つようになる。
【0023】
次に、前記ボディー1は
図2に示されたように、前記上部一端11Aから下側に延長されて前記ボディー1の一側面を構成する一側部12A及び前記上部他端11Bから下側に延長されて前記ボディー1の他側面を構成する他側部12Bを含む。したがって、前記一側部12A及び他側部12Bは、前記ボディー1の側部12を構成するようになる。
【0024】
そして、前記上部一端11Aと一側部12Aの間には、上部傾斜部15Aが備えられ、これはボディー1の内部空間をコンパクトに減らして熱効率を極大化させる役目を遂行することができるだけでなく、杖2が挿入口161を貫いて前記ボディー1に結合される時、スムーズに進入するに役立つことができるようになる。
【0025】
次に、
図2に示されたように、前記一側部12Aから内側方向に延長されて前記ボディー1の一側下部を構成する一下部13A及び前記他側部12Bから内側方向に延長されて前記ボディー1の他側下部を構成する他下部13Bを含む。したがって、前記一下部13A及び他下部13Bは、前記ボディー1の下部13を構成するようになる。
【0026】
そして、前記ボディー1の一側に備えられ、前記杖2が挿入される挿入口を形成する開口部16と係わって、詳しく説明すれば、前記開口部16は、前記ボディー1の一側部12Aから内側方向に延長されて一側下部を構成する一下部13Aに備えられる。そして、
図2及び
図3に示されたように、前記一下部13Aは内側に行くほど下向き傾斜を持つ傾斜部を備え、ここで内側に行くほど下向き傾斜を持つようになることで、初期にボディー1と杖2とを結合あるいは進入させる過程を容易にすることができる。
【0027】
開口部16が傾いて形成されることによって、杖2の取っ手21部分をボディー1内に進入させるに容易いという長所を持つ点についてさらに詳しく説明すれば、もし傾斜が初めから形成されていない場合は相対的に長い長さを持つ杖2をボディー1と結合時に杖2の高さそのまま上部側に移動させた後、本体22を後述する下部開放部14に進入させなければならないので、結合がとても煩わしく、特に、杖2が年寄りなど挙動の不便な者が使用する物品という点を考慮した時、前記効果はさらに目立つことができる。
【0028】
よって、本発明の場合は、一下部13Aが所定の傾斜を持つ傾斜部を備えていて、長い杖2をボディー1内に進入させる場合も長い杖2の高さそのままを移動させるのではなく、傾斜方向に折れただけ高さ利得を得ながら移動させることである。
【0029】
そして、ここでの高さ利得とは、傾いた方向に杖2が傾くことで、上部方向に持ち上げなければならない杖2の高さが縮んだ部分を意味する。
【0030】
そして、ボディー1と杖2の結合過程をより詳しく説明すれば、前述した開口部16に杖2の取っ手21部分を先に進入させた後、杖2の下部が前記開口部16を通過するようになれば、前記杖2の下部を再び下部開放部14に進入させることでこの2つを結合させる。
【0031】
そして、ここで下部開放部14は前記ボディー1の下部に備えられ、前記杖2の本体22が通過される構成をいう。
【0032】
次に、前記開口部16は前記開口部16の開口された部分を開閉させる第1開閉手段31を備えることができ、前記第1開閉手段31の一実施例としてベルクロテープを挙げることができるだろう。
【0033】
そして、前記ボディー1は前記下部で下側に突出され、中央が開口された部分を形成する下部開放部14を含む。前記下部開放部14は前記下部開放部14の開口された部分を開閉させる第2開閉手段32を備えることができ、前記第2開閉手段32の一実施例としてベルクロテープを挙げることができる。
【0034】
そして、
図4に示されたように、第1開閉手段の前面311部分をボディー1の内側に結合させることで審美的にきれいな効果を獲得することができる。
【0035】
そして、
図4に示されたように、一実施例として前記第1開閉手段31の前面に該当する第1開閉手段の前面311は台形を持ち、前記第1開閉手段31の前面下部311Bが前記第1開閉手段31の前面上部311Aよりさらに短く形成され、前記前面上部311Aの各端部と前記前面下部311Bの各端部をつなぐ前面一側部311C及び前面他側部311Dを含む。
【0036】
そして、第1開閉手段の前面311での上部と下部の基準は、
図2を基準にした時、第1開閉手段31が上部開放部11と近い方を上部、遠い方を下部と称したものである。
【0037】
このように
図4で確認されるように、第1開閉手段31の前面上部311Aから前面下部311Bに行くほど幅が細くなる形状を持つので、一実施例によるベルクロテープの接着効果を増進させることができるようになる。
【0038】
何故なら、挿入口16の最外郭側に近い方の幅がもっと広く形成されるので、最外角側で任意に引き離すことがさらに難しくなるためである。これは特に、登山の初心者あるいは主に険しい山行をする登山家からその効果がさらに極大化されることができる。
【0039】
そして、
図5に示されたように、前記挿入口161の長さhは、前記開口部16を最大に開けた時50度以上過度に広げられないように形成させることができる。
【0040】
そして、第2開閉手段の一実施例として、D型リング及びウェビング紐を含むベルクロテープで構成させることができに、これを通じて下部開放部14を完全に密閉させることができて、前記ボディー1と杖2が分離されることを効果的に防ぐことができる。
【0041】
一方、本発明による杖用防寒カバーは機能性添加剤をさらに含み、前記機能性添加剤が添加されることによって、防寒カバーの外面に存在する有機ハロゲン化合物、窒素酸化物の発生を抑制させることができ、また、抗菌、奪取効果などを得ることができる。そして、特に杖を使用する年令層が年寄りという点に鑑みる時、窮極的には免疫力が弱い年寄りを保護することができるという効果を持つ。そして、前記機能性添加剤に本発明による杖用防寒カバーを浸漬させる方法などで前記機能性添加剤を含むことができる。
【0042】
前記機能性添加剤はバインダー 100重量部、チタンテトライソプロポキシド12重量部、百金イオン0.3重量部、ポリフェニルメチルシロキサン12重量部、ポリジメトキシシラン40重量部、ポリ塩化ホスホニトリル5重量部、イソト3.8重量部、炭酸燐灰石2重量部、カルシウムリン酸塩0.1重量部及び水酸化燐灰石0.1重量部を含む。
【0043】
それぞれの構成別に見ると、前記バインダーとしてはシリコーンアルコキシドが使われることができ、以下、機能性添加剤の各組成物の含量はバインダー100重量部を基準にする。
【0044】
次に、前記チタンテトライソプロポキシドは二酸化チタンの前駆体で、後述する白金イオンと撹拌されて二酸化チタンの伝導帯と価電子帯との間のエネルギーギャップを減少させた白金‐二酸化チタンを生成させる。
【0045】
したがって、このような白金‐二酸化チタンは、紫外線領域のみならず可視光線領域でも活性状態を作ることができるようになり、活性状態で電子と孔が表面に移動してそれぞれ酸素、水酸基と結合してラジカルを形成させることによって、窒素酸化物、有機ハロゲン化合物などを取り除くことができるようになる。(これを通じた奪取、抗菌効果の実現は前述した。)
【0046】
そして、チタンテトライソプロポキシドは((CH3)2CHO)2Ti(C5H7O2)2の化学式を持つものが使用されることができ、前記チタンテトライソプロポキシドは12重量部が含まれ、12重量部未満で使われる場合は窒素酸化物、有機ハロゲン化合物などを効果的に取り除くことができず、12重量部を超えて使用される場合は狭いエネルギーバンドの間隔を形成しにくい。
【0047】
次に、白金イオンは前記チタンテトライソプロポキシドと撹拌されて白金‐二酸化チタンを生成させるようになって、ヘキサクロリド白金(IV)酸などから得られ、撹拌過程は通常の方法にしたがうことができる。このような白金イオンは0.3重量部が含まれ、0.3重量部未満で使われる場合には白金‐二酸化チタンのエネルギーバンドの間隔を効果的に減らすことができず、0.3重量部を超えて使用される場合には経済的ではない。
【0048】
次に、ポリフェニルメチルシロキサンは前記白金‐二酸化チタンと撹拌されて白金‐二酸化チタンの活性状態を抑制させる物質であって、浸漬の際に前記白金‐二酸化チタンが他の構成を急激に酸化させることを防ぐようになり、白金‐二酸化チタンと同量を添加することが好ましい。
【0049】
次に、ポリジメトキシシランとポリ塩化ホスホニトリルは前記ポリフェニルメチルシロキサンを分解させる物質として使用され、白金‐二酸化チタンとポリフェニルメチルシロキサンを撹拌させた後で添加され、前記ポリフェニルメチルシロキサンを徐々に分解させながら活性状態が抑制された白金‐二酸化チタンの浸漬が完了された後で酸化作用を遂行することができる。そして、このようなポリジメトキシシランは40重量部、ポリ塩化ホスホニトリルは5重量部が使われることが好ましく、それぞれ40重量部、5重量部未満で使用する場合は、前記ポリフェニルメチルシロキサンの分解速度が遅すぎて白金‐二酸化チタンの酸化力減少につながることがあって、それぞれ40重量部、5重量部を超えて使用する場合には、前記ポリフェニルメチルシロキサンの分解速度が速すぎて白金‐二酸化チタンの強い酸化力によって物性に悪影響を及ぼすことがある。
【0050】
次に、イソトは乳化安定性を高めるために添加されるもので、3.8重量部を使用することが好ましく、3.8重量部未満で使用する場合には乳化性を増進させることができず、3.8重量部を超えて使用する場合には経済性低下及び物性低下が発生することがある。
【0051】
次に、炭酸燐灰石、カルシウムリン酸塩及び水酸化燐灰石は酸性雰囲気で軟化されたり溶解される物質であって、前記機能性添加剤が前記防寒カバーの外面に塗布される酸性雰囲気を持つ酸性染料などと接触する前には前記炭酸燐灰石、カルシウムリン酸塩及び水酸化燐灰石が人間に有害な(目などに入る場合、強い刺激など)影響を及ぼすことがあるイソトを包むようになって作業者を保護することができ、前記機能性添加剤が酸性染料などと接触された後は前記炭酸燐灰石、カルシウムリン酸塩及び水酸化燐灰石が軟化されたり分解されながら前記イソトの乳化安定性効果が発揮されるようになる。そして、炭酸燐灰石は2重量部、カルシウムリン酸塩は0.1重量部、水酸化燐灰石は0.1重量部を含むことができ、前記範囲未満で使用される場合には前記イソトの有害な性質を抑制させにくく、前記範囲を超えて使用される場合には前記イソトの乳化性増進効果を得にくい。もちろん、この時前記防寒カバーに使われる染料は酸性染料が使用されるべきである。
【0052】
以上、添付された図面を参照して説明した本発明は通常の技術者によって多様な変形及び変更が可能で、このような変形及び変更は本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈しなければならない。
【国際調査報告】