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特表2023-545559毛髪処理装置の制御方法、毛髪処理装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-30
(54)【発明の名称】毛髪処理装置の制御方法、毛髪処理装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A45D 7/00 20060101AFI20231023BHJP
   A45D 1/04 20060101ALI20231023BHJP
【FI】
A45D7/00 E
A45D1/04 A
A45D7/00 M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523572
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2023-04-18
(86)【国際出願番号】 CN2021121316
(87)【国際公開番号】W WO2022089132
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】202022484686.X
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011196148.9
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011196107.X
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011196119.2
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246902
【氏名又は名称】追▲べき▼科技(上海)有限公司
【氏名又は名称原語表記】DREAME TECHNOLOGY (SHANGHAI) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】5th Floor, No. 277, Huqingping Road, Minhang District Shanghai 201100, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】魏 ▲かい▼含
(72)【発明者】
【氏名】王 悦舟
(57)【要約】
毛髪処理装置の制御方法、毛髪処理装置及び記憶媒体を開示する。該方法は毛髪処理装置に使用され、毛髪処理装置は毛髪処理装置のハンドル(11)及び少なくとも2つの機能部品を備え、該方法は、毛髪処理装置のハンドル(11)と目標機能部品とを組み立てた後、目標機能部品における標識モジュールを識別し、異なる機能部品における標識モジュールが標識した情報が異なることと、標識モジュールを識別することにより、毛髪処理装置を制御して目標機能部品に対応する目標機能を実現させることと、を含む。従来技術における同一装置が複数種類の機能を実現できず、装置の機能が単一であるという問題を解決し、同一装置において機能部品を切り替えることで異なる機能を実現し、機能が豊富である効果を実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪処理装置の制御方法であって、
毛髪処理装置に使用され、前記毛髪処理装置は毛髪処理装置のハンドル及び少なくとも2つの機能部品を備え、
前記毛髪処理装置のハンドルと目標機能部品とを組み立てた後、前記目標機能部品における標識モジュールを識別し、異なる機能部品における前記標識モジュールが標識した情報が異なることと、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることと、を含むことを特徴とする毛髪処理装置の制御方法。
【請求項2】
前記標識モジュールが抵抗である場合、前記目標機能部品における標識モジュールを識別することは、
前記目標機能部品における前記抵抗に対応する目標電圧値を取得することを含み、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標電圧値に対応する前記目標機能を実現させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記標識モジュールが通信アセンブリである場合、前記目標機能部品における標識モジュールを識別することは、
前記通信アセンブリに含まれる目標標識情報を識別することを含み、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標標識情報に対応する前記目標機能を実現させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記目標機能を実現するように前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させ、前記モータがファンを駆動して回転させるためのものであることを含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記目標機能を実現するように前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させることは、
前記目標機能に基づいて前記モータを制御して目標回転速度で回転させ、
及び/又は、
前記目標機能に基づいて前記発熱装置を制御して目標電力で発熱させ、前記目標電力が0よりも大きく且つ定格電力以下であることを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
毛髪処理装置であって、
毛髪処理装置のハンドル及び少なくとも2つの機能部品を備え、各機能部品に標識モジュールが設置され、且つ異なる機能部品における前記標識モジュールが標識した情報が異なり、前記毛髪処理装置が請求項1~5のいずれか1項に記載の方法を実現するためのものであることを特徴とする毛髪処理装置。
【請求項7】
前記標識モジュールは抵抗、センサ及び通信アセンブリのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項6に記載の毛髪処理装置。
【請求項8】
前記通信アセンブリは近距離無線通信技術(NFC)アセンブリ及び/又はブルートゥースアセンブリを備えることを特徴とする請求項7に記載の毛髪処理装置。
【請求項9】
各機能部品はスタイリング部品、ブロー部品、髪すき部品のうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載の毛髪処理装置。
【請求項10】
毛髪処理装置の制御方法であって、
ハンドルにセンサが設置される毛髪処理装置に使用され、
前記センサが検出した握力値を取得することと、
前記握力値が属する握力範囲を検出し、所定の対応関係に基づいて前記握力範囲に対応する目標レンジを決定し、前記所定の対応関係が異なる握力範囲と異なるレンジとの対応関係を含むことと、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させることと、を含むことを特徴とする毛髪処理装置の制御方法。
【請求項11】
前記毛髪処理装置にn個のレンジが設定され、握力範囲はn個あり、i番目の握力範囲は第i閾値≦握力<第i+1閾値であり、n番目の握力範囲は握力が第n閾値以上であり、1≦i<nであり、iが整数であり、nが2以上の整数であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記センサが検出した握力値を取得することは、
前記センサが握力センサである場合、前記握力センサが検出した前記握力値を取得することと、
前記センサがホールセンサである場合、前記ホールセンサが検出したホール電圧値を取得することと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は更に、
取得された前記握力値が所定の握力値よりも小さい場合、前記センサが検出した握力値を取得するステップを実行し続け、前記所定の握力値が前記所定の対応関係における各握力範囲内の最小握力値であることを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記毛髪処理装置は発熱装置を備え、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させた後に、
前記握力値が最低レンジの臨界握力値よりも小さいことを検出した場合、前記発熱装置の温度を所定温度に制御することを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記毛髪処理装置は発熱装置を備え、前記センサが検出した握力値を取得する前に、前記方法は更に、
前記毛髪処理装置をオンにする始動信号を受信することと、
前記始動信号を受信した後、前記発熱装置を制御して所定電力で予熱させることと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記毛髪処理装置をオンにする始動信号を受信することは、
前記ハンドルにおける始動ボタンを押圧する押圧信号を受信することと、
前記押圧信号を受信したとともに前記センサが検出した握力値が始動閾値よりも大きい時を、前記始動信号を受信したものとして決定することと、を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させることは、
前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して前記目標レンジに対応する電力で動作させることを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記毛髪処理装置はハンドル及び少なくとも2つの機能部品を備え、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させることは、
前記ハンドルと目標機能部品とを組み立てた後、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることを含むことを特徴とする請求項10~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
毛髪処理装置であって、
メモリ及びプロセッサを備え、前記メモリに少なくとも1つのプログラム命令が記憶され、前記プロセッサが前記少なくとも1つのプログラム命令をロードして実行することにより請求項1~5、10~18のいずれか1項に記載の方法を実現することを特徴とする毛髪処理装置。
【請求項20】
コンピュータ記憶媒体であって、
少なくとも1つのプログラム命令が記憶され、前記少なくとも1つのプログラム命令が請求項1~5、10~18のいずれか1項に記載の方法を実現するようにプロセッサによりロードして実行されるためのものであることを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【請求項21】
機能部品に組み立てるための制御回路であって、
マイクロコントローラユニット、モータドライブ、モータ、活線及びn本の中性線を備え、前記マイクロコントローラユニットが前記モータドライブに接続され、nが1以上の整数であり、前記中性線が前記機能部品の中性線側に接続され、前記制御回路が異なる抵抗値の前記機能部品を識別することを特徴とする制御回路。
【請求項22】
前記制御回路は前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンサを更に備えることを特徴とする請求項21に記載の制御回路。
【請求項23】
機能部品に組み立てるための制御回路であって、
マイクロコントローラユニット、モータドライブ、モータ、及び前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンシング素子を備え、前記マイクロコントローラユニットが前記モータドライブに接続され、前記センシング素子が前記機能部品に接触することにより、前記制御回路が異なる抵抗値の前記機能部品を識別することを特徴とする制御回路。
【請求項24】
前記制御回路は前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンサを更に備えることを特徴とする請求項23に記載の制御回路。
【請求項25】
請求項21に記載の制御回路を備えることを特徴とするハンドル。
【請求項26】
nが2以上の整数である場合、前記n本の中性線のピンが前記ハンドルの接続端の内壁の周側に沿って分散設置され、前記接続端が前記ハンドルにおける機能部品に接続するための端であることを特徴とする請求項25に記載のハンドル。
【請求項27】
前記n本の中性線のピンが弾性片であることを特徴とする請求項26に記載のハンドル。
【請求項28】
前記制御回路は前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンサを更に備え、前記センサがハンドルを把持する握力値を検出することを特徴とする請求項25に記載のハンドル。
【請求項29】
前記センサが前記ハンドルの内殻の外壁又は前記ハンドルの外殻の内壁に設置されることを特徴とする請求項28に記載のハンドル。
【請求項30】
前記センサは少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記センサが前記ハンドルの内殻の外壁又は前記ハンドルの外殻の内壁に分散設置されることを特徴とする請求項28に記載のハンドル。
【請求項31】
請求項25~30のいずれか1項に記載のハンドルを備えることを特徴とする毛髪処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はヘアトリートメント器具の技術分野に関し、具体的に毛髪処理装置の制御方法、毛髪処理装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、人々は見た目に対する要求がますます高まっている。そして、髪型は人間の気質・イメージに影響する重要な要素である。従来の解決手段において、ユーザーが髪をすくために櫛を用いる必要があり、髪をカールするために毛髪処理装置を用い、髪をストレートにするためにヘアストレートナーを用い、スタイリングに吹くためにドライヤーを用いる必要がある。即ち、従来の解決手段において毛髪処理装置の機能が比較的単一である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記技術の欠点に対して、本願は毛髪処理装置の制御方法、毛髪処理装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本願が用いる技術案は以下のとおりである。
第1態様では、本願の実施例は毛髪処理装置の制御方法を提供し、前記方法は毛髪処理装置に使用され、前記毛髪処理装置は毛髪処理装置のハンドル及び少なくとも2つの機能部品を備え、前記方法は、
前記毛髪処理装置のハンドルと目標機能部品とを組み立てた後、前記目標機能部品における標識モジュールを識別し、異なる機能部品における前記標識モジュールが標識した情報が異なることと、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることと、を含む。
選択肢として、前記標識モジュールが抵抗である場合、前記目標機能部品における標識モジュールを識別することは、
前記目標機能部品における前記抵抗に対応する目標電圧値を取得することを含み、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標電圧値に対応する前記目標機能を実現させることを含む。
【0005】
選択肢として、前記標識モジュールが通信アセンブリである場合、前記目標機能部品における標識モジュールを識別することは、
前記通信アセンブリに含まれる目標標識情報を識別することを含み、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標標識情報に対応する前記目標機能を実現させることを含む。
【0006】
選択肢として、前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記目標機能を実現するように前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させ、前記モータがファンを駆動して回転させるためのものであることを含む。
【0007】
選択肢として、前記目標機能を実現するように前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させることは、
前記目標機能に基づいて前記モータを制御して目標回転速度で回転させ、
及び/又は、
前記目標機能に基づいて前記発熱装置を制御して目標電力で発熱させ、前記目標電力が0よりも大きく且つ定格電力以下であることを含む。
【0008】
第2態様では、毛髪処理装置を提供し、前記毛髪処理装置は毛髪処理装置のハンドル及び少なくとも2つの機能部品を備え、各機能部品に標識モジュールが設置され、且つ異なる機能部品における前記標識モジュールが標識した情報が異なり、前記毛髪処理装置が第1態様に記載の方法を実現するためのものである。
【0009】
選択肢として、前記標識モジュールは抵抗、センサ及び通信アセンブリのうちの少なくとも1つである。
【0010】
選択肢として、前記通信アセンブリは近距離無線通信技術(NFC)アセンブリ及び/又はブルートゥース(登録商標)アセンブリを備える。
【0011】
選択肢として、各機能部品はスタイリング部品、ブロー部品、髪すき部品のうちのいずれか1つである。
【0012】
第3態様では、毛髪処理装置の制御方法を提供し、ハンドルにセンサが設置される毛髪処理装置に使用され、前記方法は、
前記センサが検出した握力値を取得することと、
前記握力値が属する握力範囲を検出し、所定の対応関係に基づいて前記握力範囲に対応する目標レンジを決定し、前記所定の対応関係が異なる握力範囲と異なるレンジとの対応関係を含むことと、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させることと、を含む。
【0013】
選択肢として、前記毛髪処理装置にn個のレンジが設定され、握力範囲はn個あり、i番目の握力範囲は第i閾値≦握力<第i+1閾値であり、n番目の握力範囲は握力が第n閾値以上であり、1≦i<nであり、iが整数であり、nが2以上の整数である。
【0014】
選択肢として、前記センサが検出した握力値を取得することは、
前記センサが握力センサである場合、前記握力センサが検出した握力値を取得することと、
前記センサがホールセンサである場合、前記ホールセンサが検出したホール電圧値を取得することと、を含む。
【0015】
前記方法は更に、
選択肢として、取得された前記握力値が所定の握力値よりも小さい場合、前記センサが検出した握力値を取得する前記ステップを実行し続け、前記所定の握力値が前記所定の対応関係における各握力範囲内の最小握力値であることを含む。
【0016】
選択肢として、前記毛髪処理装置は発熱装置を備え、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させた後に、
前記握力値が最低レンジの臨界握力値よりも小さいことを検出した場合、前記発熱装置の温度を所定温度に制御することを更に含む。
【0017】
選択肢として、前記毛髪処理装置は発熱装置を備え、前記センサが検出した握力を取得する前に、前記方法は更に、
前記毛髪処理装置をオンにする始動信号を受信することと、
前記始動信号を受信した後、前記発熱装置を制御して所定電力で予熱させることと、を含む。
【0018】
選択肢として、前記毛髪処理装置をオンにする始動信号を受信することは、
前記ハンドルにおける始動ボタンを押圧する押圧信号を受信することと、
前記押圧信号を受信したとともに前記センサが検出した握力値が始動閾値よりも大きい時を、前記始動信号を受信したものとして決定することと、を含む。
【0019】
選択肢として、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させることは、
前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して前記目標レンジに対応する電力で動作させ、前記モータがファンを駆動して回転させるためのものであることを含む。
【0020】
選択肢として、前記毛髪処理装置はハンドル及び少なくとも2つの機能部品を備え、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させることは、
前記ハンドルと目標機能部品とを組み立てた後、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることを含む。
【0021】
第4態様では、毛髪処理装置を提供し、前記毛髪処理装置はメモリ及びプロセッサを備え、前記メモリに少なくとも1つのプログラム命令が記憶され、前記プロセッサが前記少なくとも1つのプログラム命令をロードして実行することにより第1態様又は第4態様に記載の方法を実現する。
【0022】
第5態様では、コンピュータ記憶媒体を提供し、前記記憶媒体に少なくとも1つのプログラム命令が記憶され、前記少なくとも1つのプログラム命令が第1態様又は第4態様に記載の方法を実現するようにプロセッサによりロードして実行されるためのものである。
【0023】
第6態様では、制御回路を提供し、前記制御回路はマイクロコントローラユニット、モータドライブ、モータ、活線及びn本の中性線を備え、前記マイクロコントローラユニットが前記モータドライブに接続され、前記モータドライブが前記モータを駆動して回転させるためのものであり、nが1以上の整数であり、前記中性線が前記機能部品の中性線側に接続され、前記制御回路が異なる抵抗値の前記機能部品を識別する。
【0024】
選択肢として、前記制御回路は前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンサを更に備える。
【0025】
第7態様では、制御回路を提供し、前記制御回路はマイクロコントローラユニット、モータドライブ、モータ、及び前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンシング素子を備え、前記マイクロコントローラユニットが前記モータドライブに接続され、前記センシング素子が前記機能部品に接触することにより、前記制御回路が異なる抵抗値の前記機能部品を識別する。
【0026】
選択肢として、前記制御回路は前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンサを更に備える。
【0027】
第8態様では、ハンドルを提供し、前記ハンドルは第1態様に記載の制御回路を備える。
【0028】
選択肢として、nが2以上の整数である場合、前記n本の中性線のピンが前記ハンドルの接続端の内壁の周側に沿って分散設置され、前記接続端が前記ハンドルにおける機能部品に接続するための端である。
【0029】
選択肢として、前記n本の中性線のピンが弾性片である。
【0030】
選択肢として、前記制御回路は前記マイクロコントローラユニットに接続されるセンサを更に備え、前記センサがハンドルを把持する握力値を検出する。
【0031】
選択肢として、前記センサが前記ハンドルの内殻の外壁又は前記ハンドルの外殻の内壁に設置される。
【0032】
選択肢として、前記センサは少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記センサが前記ハンドルの内殻の外壁又は前記ハンドルの外殻の内壁に分散設置される。
【0033】
第9態様では、毛髪処理装置を提供し、前記毛髪処理装置は第3態様に記載のハンドルを備える。
【発明の効果】
【0034】
従来技術に比べて、本願の有益な効果は以下のとおりである。
機能部品には機能部品の機能を標識するための標識モジュールを設置することにより、毛髪処理装置のハンドルと異なる機能部品とを組み立てるとき、毛髪処理装置のハンドルが異なる機能部品を識別して更に識別された機能部品に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する機能を実現させることができるようにし、従来技術における同一装置が複数種類の機能を実現できず、装置の機能が単一であるという問題を解決し、同一装置において機能部品を切り替えることで異なる機能を実現し、機能が豊富である効果を実現する。
【0035】
毛髪処理装置のハンドルにセンサを設置することにより、更に前記センサが検出した握力値を取得し、前記握力値が属する握力範囲を検出し、所定の対応関係に基づいて前記握力範囲に対応する目標レンジを決定し、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させる。従来技術におけるユーザーは自分で髪をカールする際に操作がより複雑で、髪カール効率がより低いという問題を解決し、ハンドルに異なる圧力の握力を与えることにより異なるレンジを更に調節して髪カール効率を向上させることができる効果を実現する。
【0036】
制御回路にn本の中性線を設置することにより、各本の中性線が機能部品に組み立てられた後にマイクロコントローラユニットとの間の抵抗値が異なり、更に識別された抵抗値の相違に応じて異なる機能部品を識別できるようにし、従来技術における同一装置が複数種類の機能を実現できず、装置の機能が単一であるという問題を解決し、同一装置において機能部品を切り替えることで異なる機能を実現し、機能が豊富である効果を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例の記述に必要な図面を簡単に説明するが、明らかに、以下に記載する図面は単に本願の実施例の一例であって、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、更にこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1】本願に係る毛髪処理装置の立体構造模式図である。
図2】本願に係る毛髪処理装置における種々の可能な機能部品の構造模式図である。
図3図2に示される種々の可能な機能部品を図1に示される毛髪処理装置のハンドルに組み立てた後の構造模式図である。
図4】本願に係る毛髪処理装置内の回路の構造模式図である。
図5】本願に係る毛髪処理装置の制御方法のフローチャートである。
図6】本願に係る毛髪処理装置の制御方法のフローチャートである。
図7】本願に係る毛髪処理装置のハンドルにセンサが設置される構造模式図である。
図8】本願に係る毛髪処理装置の制御方法のフローチャートである。
図9】本願に係る毛髪処理装置における可能な制御回路の模式図である。
図10】本願に係る毛髪処理装置における可能な制御回路の模式図である。
図11】本願に係る毛髪処理装置における可能な制御回路の模式図である。
図12】本願に係る毛髪処理装置における可能な制御回路の模式図である。
図13】本願に係る毛髪処理装置におけるハンドルの可能な立体構造模式図である。
図14】本願に係るハンドルにおける制御回路の回路模式図である。
図15】本願に係るハンドルにおける制御回路の可能な回路模式図である。
図16】本願に係るハンドルにおける制御回路の他の可能な回路模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明らかにするために、以下に図面を参照しながら本願の具体的な実施形態を詳しく説明する。理解されるように、ここに説明される具体的な実施例は単に本願を解釈するためのものであり、本願を制限するものではない。また、更に説明すべきことは、説明の都合上、図面には全部の構造ではなく本願に関連する部分のみを示す。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0039】
本願における用語「備える」、「有する」及びそれらの任意の変形は非排他的包含を含むように意図される。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又は装置は列挙したステップ又はユニットに限らず、選択的に更に列挙しないステップ又はユニットを含み、又は選択的に更にこれらの過程、方法、製品又は装置固有の他のステップ又はユニットを含む。
【0040】
本明細書に言及した「実施例」は実施例を参照して説明した特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれてもよいことを意味する。明細書の各箇所に該用語が出現することは必ず同じ実施例を指すとは限らず、他の実施例と排他性のある独立した又は代替の実施例でもない。当業者であれば明示的又は暗示的に理解されるように、本明細書に説明される実施例が他の実施例と組み合わせられてもよい。
【0041】
日常生活の中で、人々が髪を整えるとき、一般的なニーズが髪をカールすること、髪をストレートにすること、髪を乾かすこと、髪をすくことであり、毛髪処理装置は機能部品を取り替えることで上記複数の機能のうちの少なくとも1つを実現することができ、毛髪処理装置は図1に示される毛髪処理装置のハンドル11及び少なくとも2つの機能部品を備えてもよく、機能部品がスタイリング部品、ブロー部品及び髪すき部品を備えてもよい。スタイリング部品は髪をカールすること、髪をストレートにすることをサポートし、又は異なる操作により髪をカールすること及び髪をストレートにすることの2つの機能を同時にサポートすることができ、例えば、スタイリング部品は図2(a)に示されるヘアストレートナー211又は図2(b)に示される髪カール部品212であってもよく、ブロー部品は図2(c)に示される髪乾かし機能をサポートするためのブロワ213であってもよく、髪すき部品は髪すき機能を実現することができ、且つ、実際に実現するとき、髪をすいた後の髪の形状によって髪すき部品は図2(d)に示される髪ストレート用の櫛214又は図2(e)に示される髪カール用の櫛215であってもよい。実際に実現するとき、異なる髪型に必要な髪カール弧度が異なるため、本実施例における髪カール部品212及び髪カール用の櫛215は複数の異なる寸法の部品を備えてもよく、ここで詳細な説明は省略する。当然ながら、実際に実現するとき、機能部品は更に他の機能を実現するための部品であってもよく、本実施例はこれを制限しない。
【0042】
図3には図2における様々な機能部品を毛髪処理装置のハンドル11に組み立てた後に構成された様々な毛髪処理装置の構造模式図を示す。図3(a)に示される毛髪処理装置は図2(a)に示される機能部品を組み立てた後に構成された毛髪処理装置であり、髪ストレート機能をサポートすることができ、図3(b)に示される毛髪処理装置は図2(b)に示される機能部品を組み立てた後に構成された毛髪処理装置であり、髪カール機能をサポートすることができ、これによって類推する。
【0043】
実際に実現するとき、各機能部品に標識モジュールが設置され、異なる機能部品における標識モジュールが標識した情報が異なる。
【0044】
標識モジュールは抵抗、センサ及び通信アセンブリのうちの少なくとも1つである。センサは赤外線センサであってもよく、通信アセンブリに標識情報が含まれ、通信アセンブリはNFC(Near Field Communication、近距離無線通信技術)アセンブリ、ブルートゥースアセンブリのうちの少なくとも1つであってもよい。標識モジュールは毛髪処理装置のハンドルと機能部品とを組み立てた後に各種類の機能部品を標識するためのものである。即ち、毛髪処理装置のハンドルは該標識モジュールを識別することにより現在組み立てるのがどの機能部品であるかを識別することができる。例えば、髪カール部品、髪ストレート部品又は髪乾かし部品であるかを区別し、ここで詳細な説明は省略する。
【0045】
標識モジュールが抵抗である場合を例として説明し、異なる機能部品に異なる抵抗値の抵抗を設置し、異なる抵抗値によって異なる機能を標識する。また例えば、標識モジュールがNFCアセンブリである場合、異なるNFC情報によって異なる機能を標識することができる。
【0046】
毛髪処理装置のハンドル11はモータ、モータ(M)を駆動するためのドライブ、MCU(Microcontroller Unit、マイクロコントローラユニット)、発熱装置及び他の関連アセンブリを備える。MCUにADC(analog to digital converter、アナログデジタル変換器)が設置され、他の関連アセンブリはファン、プルダウン抵抗などを含んでもよい。毛髪処理装置のハンドル11と目標機能部品とを組み立てた後、MCUはADCによって目標機能部品における標識モジュールを識別し、続いて識別結果に基づいて対応する機能を実現することができる。
【0047】
標識モジュールが抵抗である場合、目標機能部品における目標抵抗値を識別して、識別された目標抵抗値に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する目標機能を実現させることができる。
【0048】
実施例1
図4には毛髪処理装置のハンドル11における可能な制御回路410の模式図を示す。図4に併せて参照されるように、目標機能部品と毛髪処理装置のハンドルとを組み立てた後、MCUはADCによって目標機能部品における抵抗R2を読み取って、読み取られたR2の抵抗値に基づいて毛髪処理装置を制御して目標機能を実現させることができる。図4において示されるアセンブリの一部のみを例として説明し、実際に実現するとき、より多く又はより少ないアセンブリを備えてもよく、本実施例はこれを制限せず、且つ図面において420が機能部品における回路の模式図である。
【0049】
選択肢として、R2の抵抗値を読み取った後、異なる抵抗値と異なる機能との所定の対応関係に基づいて読み取られた抵抗値に対応する目標機能を問い合わせ、更に毛髪処理装置を制御して該目標機能を実現させる。選択肢として、毛髪処理装置のハンドルと機能部品とを組み立てる際の給電電力量の影響により、読み取られた抵抗値が実際の抵抗値から外れる恐れがあり、従って、本実施例では、所定の対応関係は異なる抵抗値範囲と異なる機能との対応関係であってもよく、このとき、目標機能部品における抵抗の抵抗値を読み取った後、読み取られた抵抗の抵抗値が属する抵抗値範囲を決定して、決定された抵抗値範囲に対応する機能を問い合わせて、毛髪処理装置を制御して決定された機能を実現させることができる。例えば、読み取られた抵抗値が2Ωであり、該抵抗値が1.5Ω~2.5Ωの範囲に属し、且つ該範囲に対応する機能が髪カール機能であり、この場合、毛髪処理装置を制御して髪カール機能を実現させることができる。補足説明する必要があることは、読み取られた抵抗値に対応する機能を決定できない場合、プロセスが終了する。
【0050】
標識モジュールが通信アセンブリである場合、通信アセンブリに予め含まれる目標標識情報を識別して、識別された目標標識情報に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する目標機能を実現させることができる。
【0051】
選択肢として、異なる機能部品に必要な温度及び風速が異なり、従って、本実施例では、毛髪処理装置を制御して目標機能を実現させるステップは、目標機能を実現するように毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させ、モータがファンを駆動して回転させるためのものであることを含む。
【0052】
モータを制御して異なる回転速度で回転させれば、異なる風速を実現することができ、電熱線の加熱電力を制御すれば、異なる温度を実現することができる。
【0053】
例えば、目標抵抗値は目標機能部品がブロー部品であることを示せば、モータ及び発熱装置を制御して動作させることができる。
【0054】
要するに、機能部品には機能部品の機能を標識するための標識モジュールを設置することにより、毛髪処理装置のハンドルと異なる機能部品とを組み立てるとき、毛髪処理装置のハンドルが異なる機能部品を識別して更に識別された機能部品に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する機能を実現させることができるようにし、従来技術における同一装置が複数種類の機能を実現できず、装置の機能が単一であるという問題を解決し、同一装置において機能部品を切り替えることで異なる機能を実現し、機能が豊富である効果を実現する。
【0055】
実施例2
図5には本願の一実施例に係る毛髪処理装置の制御方法のフローチャートを示し、該毛髪処理装置の制御方法は図3に示される毛髪処理装置に使用されてもよく、図5に示すように、該方法は以下を含む。
ステップ501、毛髪処理装置のハンドルと目標機能部品とを組み立てた後、目標機能部品における標識モジュールを識別する。
【0056】
ユーザーは毛髪処理装置で髪を処理する必要がある場合、必要な機能部品を選択して、選択された目標機能部品を毛髪処理装置のハンドルに組み立てることができ、この後で毛髪処理装置は組み立てられた目標機能部品における標識モジュールを識別することができる。例えば、ユーザーは髪をカールしたい場合、スタイリング部品を毛髪処理装置のハンドルに取り付け、この後で毛髪処理装置はスタイリング部品における標識モジュールを識別することができる。
【0057】
上記実施例に類似し、標識モジュールは抵抗又は通信アセンブリであってもよく、且つ標識モジュールが抵抗である場合、このステップは目標機能部品における抵抗の目標抵抗値を読み取ることを含む。標識モジュールが通信アセンブリである場合、このステップは通信アセンブリに含まれる目標標識情報を識別することを含む。
【0058】
このステップの詳細な技術的細部は上記実施例を参照し、ここで詳細な説明は省略する。
【0059】
ステップ502、識別された標識モジュールに基づいて毛髪処理装置を制御して目標機能部品に対応する目標機能を実現させる。
【0060】
標識モジュールが抵抗である場合、このステップは毛髪処理装置を制御して目標抵抗値に対応する目標機能を実現させることを含む。
【0061】
標識モジュールが通信アセンブリである場合、このステップは毛髪処理装置を制御して目標標識情報に対応する目標機能を実現させることを含む。
【0062】
選択肢として、毛髪処理装置を制御して目標機能を実現させるステップは、
目標機能を実現するように毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させ、モータがファンを駆動して回転させるためのものであることを含む。
【0063】
実際に実現するとき、
目標機能に基づいてモータを制御して目標回転速度で回転させ、
及び/又は、
目標機能に基づいて発熱装置を制御して目標電力で発熱させ、目標電力が0よりも大きく且つ定格電力以下であることを含んでもよい。
【0064】
例えば、冷風で乾かすことを実現するとき、モータを制御して回転させることができるだけでよい。また例えば、髪カールを実現するとき、発熱装置を制御して目標電力で発熱させることができる。更に例えば、熱風で乾かすことを実現するとき、モータが回転し及び発熱装置が発熱するように同時に制御することができる。
【0065】
標識モジュールが抵抗である場合を例として説明し、図6に併せて参照されるように、毛髪処理装置をオンにした後、毛髪処理装置が初期化され、この後で、組み立てられた目標機能部品における抵抗をサンプリングし、サンプリングされた抵抗値に基づいて対応する機能部品が存在するかどうかを決定し、対応する機能部品が存在する場合、決定された機能部品に対応する機能を実現するようにモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させる。選択肢として、サンプリングされた抵抗値に対応する機能部品を決定できない場合、プロセスが終了する。
【0066】
可能な応用シーンにおいて、ユーザーは髪を洗ってから乾かす必要があるとき、ブロー部品を毛髪処理装置のハンドルに組み立て、毛髪処理装置はブロー部品における抵抗値を検出し、検出された抵抗値がブロー部品における抵抗値であることを識別した場合、毛髪処理装置を制御してブロー機能を実現させることができる。
【0067】
要するに、機能部品には機能部品の機能を標識するための標識モジュールを設置することにより、毛髪処理装置のハンドルと異なる機能部品とを組み立てるとき、毛髪処理装置のハンドルが異なる機能部品を識別して更に識別された機能部品に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する機能を実現させることができるようにし、従来技術における同一装置が複数種類の機能を実現できず、装置の機能が単一であるという問題を解決し、同一装置において機能部品を切り替えることで異なる機能を実現し、機能が豊富である効果を実現する。
【0068】
実施例3
本実施例の各応用シーンにおいて、図7に併せて参照されるように、毛髪処理装置のハンドルにはユーザーの握力値を検出するためのセンサ70が設置されてもよい。該センサ70は毛髪処理装置のハンドル11における所定位置に設置されてもよく、所定位置が毛髪処理装置のハンドル11の外殻の内壁又は毛髪処理装置のハンドル11の内殻の外壁であり、本実施例はその具体的な位置を制限しない。且つ、人間工学に基づいて該センサ70は毛髪処理装置のハンドル11における所定位置のうちのユーザーが把持する際に指の腹に対応する位置に設置されてもよい。また、該センサ40が握力を迅速且つ正確に検出できるようにするために、センサ70は1つあってもよく、又は複数あってもよく、且つ、複数のセンサを備える場合、各センサは上記所定位置に均一に分散設置されてもよく、或いは上記所定位置に点状に分散又はアレイ状に分散されてもよく、或いは指の腹に対応する位置に縦軸に沿って分散配列されてもよく、ここで制限しない。
【0069】
また、センサ70の設置位置はビッグデータに基づいて統計して取得されたユーザーがハンドルを把持する際の常用位置、例えば図1及び図2における11に示される位置であってもよい。且つ、可能な実施例では、ユーザーにセンサ70の位置を提示するために、センサ70の位置に提示アセンブリが更に設置されてもよく、例えば、ハンドルにおけるセンサ70の所在位置には所定色のボタンが設置される。それに対応して、コントローラはセンサが検出した握力に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する操作を実行させることができ、その具体的な制御方法は以下のとおりである。
【0070】
図8には本願の一実施例に係る毛髪処理装置の制御方法のフローチャートを示し、該毛髪処理装置の制御方法は以上に記載の毛髪処理装置に使用されてもよく、該毛髪処理装置の制御方法は以下を含んでもよい。
【0071】
ステップ801、センサが検出した握力値を取得する。
【0072】
ユーザーは毛髪処理装置を使用するとき、ハンドルを把持することができることに対応して、ハンドルにおけるセンサはユーザーの握力値を検出することができる。図9には毛髪処理装置のハンドルにおける制御回路の構造模式図を示す。図9に示すように、制御回路はモータ、モータ(M)を駆動するためのドライブ、MCU(Microcontroller Unit、マイクロコントローラユニット)、センサ、発熱装置及び他の関連アセンブリを備える。MCUにADC(analog to digital converter、アナログデジタル変換器)が設置され、他の関連アセンブリはファン、プルダウン抵抗などを含んでもよい。センサが握力を検出した後、MCU(Microcontroller Unit、マイクロコントローラユニット)はセンサが検出した握力値を対応して取得することができる。図9には制御回路におけるセンサ、MCU、ADC、ドライブ及びモータのみを示して模式的に説明する。
センサが握力センサである場合、握力センサが検出した握力値を取得する。握力センサは電圧信号をMCUにフィードバックすることで握力値をフィードバックすることができ、且つフィードバックした電圧値が大きければ大きいほど、対応する握力の握力値が大きくなり、フィードバックした電圧値が小さければ小さいほど、対応する握力の握力値が小さくなる。
【0073】
センサがホールセンサである場合、ホールセンサが検出したホール電圧値を取得する。ユーザーはハンドルを把持するとき、ユーザーの握力の影響によりホールセンサの磁界が変化することに対応して、ホールセンサはホール電圧値を検出することができ、図9に併せて参照されるように、MCUはホール電圧値を対応して取得することができる。
【0074】
以上は単にセンサが握力センサ又はホールセンサである場合を例として説明したが、実際に実現するとき、握力の大きさを検出できる他のセンサであってもよく、本実施例はその具体的な実現を制限しない。
補足説明する必要があることは、実際に実現するとき、毛髪処理装置に始動ボタンが設置されてもよく、ユーザーが始動ボタンを押圧した後、毛髪処理装置が始動し、この後でこのステップを実行することができる。当然ながら、ユーザーがハンドルを把持しながら圧力を与えた後に自動的に始動してもよい。
【0075】
ステップ802、握力値が属する握力範囲を検出し、所定の対応関係に基づいて握力範囲に対応する目標レンジを決定し、
一般的には、毛髪処理装置はモータ及び発熱装置を備えてもよく、様々な機能を実現するとき、モータを回転させて更にファンを駆動して回転送風させ、又は、発熱装置を発熱させ、又は、同時にモータを回転させ及び発熱装置を発熱させることを含む。ところが、個人の使用ニーズの相違に応じて、モータを制御して異なる速度で回転させ又は発熱装置を制御して異なる電力で発熱させる必要があり、従って、毛髪処理装置に複数のレンジを設定してもよく、握力の大きさを検出した後、握力値が属する握力範囲を検出して、更に所定の対応関係に基づいて現在ユーザーが使用する必要があるレンジを決定することができる。所定の対応関係は異なる握力範囲と異なるレンジとの対応関係であり、且つ所定の対応関係はデフォルトの対応関係であってもよく、ユーザーが定義した対応関係であってもよい。所定の対応関係はユーザーが定義した対応関係である場合を例として説明し、ある中学生の女子学生は毛髪処理装置を使用する前に、その力の大きさに基づいて上記所定の対応関係を設定してもよく、所定の対応関係における握力範囲の握力値がより小さいが、ある大人の男子は毛髪処理装置を使用する前に、より大きな各握力範囲とレンジとの対応関係を設定してもよい。
【0076】
毛髪処理装置にn個のレンジが設定され、握力範囲はn個あり、即ちn個の閾値が予め設定されてもよく、i番目の握力範囲は第i閾値≦握力<第i+1閾値であり、n番目の握力範囲は握力が第n閾値以上であり、1≦i<nであり、iが整数であり、nが2以上の整数である。握力が属する握力範囲がi番目であることを検出した場合、毛髪処理装置がiレンジで動作する必要があることを決定する。
【0077】
例えば、3つのレンジが設定される場合を例として説明し、握力範囲は3つあってもよく、第1握力範囲が第1閾値≦握力<第2閾値であり、第2握力範囲が第2閾値≦握力<第3閾値であり、第3握力範囲が第3閾値≦握力である。
【0078】
ステップ803、毛髪処理装置を制御して目標レンジで動作させる。
【0079】
ユーザーが現在使用する必要がある目標レンジを決定した後、毛髪処理装置を制御して目標レンジで動作させることができる。このステップは、毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して目標レンジに対応する電力で動作させることを含んでもよい。
【0080】
当然ながら、本願が用いる毛髪処理装置は機能部品を取り替えることで異なる機能を実現することができる毛髪処理装置である場合、このステップは、ハンドルと目標機能部品とを組み立てた後、毛髪処理装置を制御して目標レンジで目標機能部品に対応する目標機能を実現させることを含んでもよい。
【0081】
目標機能部品をハンドルに組み立てた後、目標機能部品に対応する目標機能を決定する決定方式は以下のとおりである。
第1の可能な実施形態
各機能部品に標識モジュールが設置され、異なる機能部品における標識モジュールが標識した情報が異なる。
標識モジュールは抵抗、センサ及び通信アセンブリのうちの少なくとも1つである。センサは赤外線センサであってもよく、通信アセンブリに標識情報が含まれ、通信アセンブリはNFC(Near Field Communication、近距離無線通信技術)アセンブリ、ブルートゥースアセンブリのうちの少なくとも1つであってもよい。標識モジュールは毛髪処理装置のハンドルと機能部品とを組み立てた後に各種類の機能部品を標識するためのものである。即ち、毛髪処理装置のハンドルは該標識モジュールを識別することにより、現在組み立てるのがどの機能部品であるかを識別することができる。例えば、髪カール部品、髪ストレート部品又は髪乾かし部品であるかを区別し、ここで詳細な説明は省略する。
【0082】
標識モジュールが抵抗である場合を例として説明し、異なる機能部品に異なる抵抗値の抵抗を設置し、異なる抵抗値によって異なる機能を標識する。また例えば、標識モジュールがNFCアセンブリである場合、異なるNFC情報によって異なる機能を標識することができる。
【0083】
毛髪処理装置のハンドル11と目標機能部品とを組み立てた後、MCUはADCによって目標機能部品における標識モジュールを識別し、続いて識別結果に基づいて対応する機能を実現することができる。
【0084】
標識モジュールが抵抗である場合、目標機能部品における目標抵抗値を識別して、識別された目標抵抗値に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する目標機能を実現させることができる。
【0085】
図10には毛髪処理装置のハンドル11における可能な制御回路1010の模式図を示す。図10に併せて参照されるように、目標機能部品と毛髪処理装置のハンドルとを組み立てた後、MCUはADCによって目標機能部品における抵抗R2を読み取って、読み取られたR2の抵抗値に基づいて毛髪処理装置を制御して目標機能を実現させることができる。図10において示されるアセンブリの一部のみを例として説明し、実際に実現するとき、より多く又はより少ないアセンブリを備えてもよく、本実施例はこれを制限せず、且つ図面において1020が機能部品における回路の模式図である。以上は単にADCによって目標機能部品における抵抗を読み取る場合を例として説明したが、選択肢として、制御回路1010は抵抗値を識別するための第2センサを更に備えてもよく、第2センサはMCUに接続され、毛髪処理装置のハンドルと機能部品1020とを組み立てた後、接続される抵抗の回路に導通され、このとき、第2センサは回路における抵抗の抵抗値を識別することができる。例えば、図11には制御回路1010に第2センサが備えられる場合の回路模式図を示す。
【0086】
選択肢として、R2の抵抗値を読み取った後、異なる抵抗値と異なる機能との所定の対応関係に基づいて読み取られた抵抗値に対応する目標機能を問い合わせ、更に毛髪処理装置を制御して該目標機能を実現させる。選択肢として、毛髪処理装置のハンドルと機能部品とを組み立てる際の給電電力量の影響により、読み取られた抵抗値が実際の抵抗値から外れる恐れがあり、従って、本実施例では、所定の対応関係は異なる抵抗値範囲と異なる機能との対応関係であってもよく、このとき、目標機能部品における抵抗の抵抗値を読み取った後、読み取られた抵抗の抵抗値が属する抵抗値範囲を決定して、決定された抵抗値範囲に対応する機能を問い合わせて、毛髪処理装置を制御して決定された機能を実現させることができる。例えば、読み取られた抵抗値が2Ωであり、該抵抗値が1.5Ω~2.5Ωの範囲に属し、且つ該範囲に対応する機能が髪カール機能であり、この場合、毛髪処理装置を制御して髪カール機能を実現させることができる。補足説明する必要があることは、読み取られた抵抗値に対応する機能を決定できない場合、プロセスが終了する。
【0087】
標識モジュールが通信アセンブリである場合、通信アセンブリに予め含まれる目標標識情報を識別して、識別された目標標識情報に基づいて毛髪処理装置を制御して対応する目標機能を実現させることができる。
【0088】
選択肢として、異なる機能部品に必要な温度及び風速が異なり、従って、本実施例では、毛髪処理装置を制御して目標機能を実現させるステップは、目標機能を実現するように毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させ、モータがファンを駆動して回転させるためのものであることを含む。
【0089】
モータを制御して異なる回転速度で回転させれば、異なる風速を実現することができ、電熱線の加熱電力を制御すれば、異なる温度を実現することができる。
【0090】
例えば、目標抵抗値は目標機能部品がブロー部品であることを示せば、モータ及び発熱装置を制御して動作させることができる。
【0091】
第2の可能な実施形態
図12には本願の一実施例に係る毛髪処理装置の制御回路の回路模式図を示し、図12に示すように、前記制御回路はMCU、モータドライブ、モータ(図中にMで示される)、活線(図示せず)及びn本の中性線を備え、MCUがモータドライブに接続され、モータドライブがモータを駆動して回転させるためのものであり、nが2以上の整数であり、
機能部品を組み立てた後、各本の中性線は機能部品の中性線側に接続されて中性線側に接続されてから接地され、且つ異なる機能部品を組み立てた後にMCUと機能部品との間の抵抗値が異なる。実際に実現するとき、毛髪処理装置のハンドル11と目標機能部品とを組み立てた後、MCUはADCによって抵抗値を識別することができる。
【0092】
異なる機能部品が組み立てられた後にMCUとの間の抵抗値が異なることは、制御回路に異なる抵抗値の抵抗を設置すること、機能部品に異なる抵抗値の抵抗を設置すること、の2つの実現方式で実現され得る。従って、以下に2つの実現方式を別々に説明する。
【0093】
第1の可能な実現方式において、制御回路はm個の抵抗を備えてもよく、mがn以上の整数であり、制御回路の各本の中性線とMCUとの間には少なくとも1つの抵抗が接続され、且つ異なる中性線とMCUとの間に接続される抵抗の抵抗値が異なる。異なる中性線とMCUとの間に接続される抵抗は1つの抵抗であってもよく、複数の抵抗であってもよく、且つ複数の抵抗の場合には複数の抵抗が直列接続されてもよく、複数の抵抗が並列接続されてもよく、本実施例はその接続関係を制限しない。図12において各本の中性線とMCUとの間に1つの抵抗が接続される場合を模式的に説明する。また、機能部品と毛髪処理装置のハンドルとを組み立てた後、図12を参照し、制御回路1010における各抵抗は機能部品1020における弾性片により接地されて更に回路を構成してもよい。
【0094】
第2の可能な実現方式において、制御回路1010には1本の活線及び1本の中性線のみが設置され、且つ異なる機能部品に異なる抵抗値が設定されてもよく、このように、機能部品を組み立てた後、中性線は機能部品における中性線側に接続されてから接地され、且つMCUは識別された異なる機能部品における異なる抵抗に基づいて現在組み立てるのがどの機能部品であるかを区別することができ、本実施例はここで詳細な説明を省略する。異なる機能部品を示すための抵抗をそれぞれ各機能部品に設置することにより、毛髪処理装置のハンドルにおける制御回路を簡素化する。
【0095】
要するに、異なる機能部品を組み立てた後、MCUは抵抗の抵抗値を識別することにより現在組立中の機能部品がどの機能部品であるかを識別することができる。
【0096】
毛髪処理装置のハンドルは両端が設置され、一端はユーザーが把持することに供するためのものであり、他端は機能部品に組み立てて接続するためのものであり、上記このステップの第2の実現方式において、少なくとも2本の中性線を設置するとき、機能部品を組み立てた後、隣接する2本の中性線間の距離がより短いため、更に回路が機能部品に誤接続されて誤って識別される問題を回避するために、可能な実施形態において、n本の中性線のピンは毛髪処理装置のハンドルの接続端の内壁の周側に沿って分散設置され、例えば、図13には3本の中性線1301の可能な分散設置方式を示す。選択肢として、隣接する2本の中性線1301のピンの内壁の周側での距離が所定距離よりも大きい。n本の中性線1301を分散設置することにより、機能部品が組み立てられた後、隣接する2本の中性線1301間の距離が所定距離よりも大きいため、各機能部品が対応する中性線1301に接続され得るようにし、更に現在組立中の機能部品を正確に識別し、機能部品の識別精度を向上させる。図中に1302が活線を示す。
【0097】
選択肢として、n本の中性線の制御回路における引出端は弾性片として実現されてもよく、これにより、機能部品は組み立てられた後、機能部品における中性線側に良好に接触することができ、接触不良による機能部品が識別できず又は誤って識別される問題を回避する。
【0098】
要するに、毛髪処理装置のハンドルにセンサを設置することにより、更に前記センサが検出した握力値を取得し、握力値が属する握力範囲を検出し、所定の対応関係に基づいて握力範囲に対応する目標レンジを決定し、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させる。従来技術におけるユーザーは自分で髪をカールする際に操作がより複雑で、髪カール効率がより低いという問題を解決し、ハンドルに異なる圧力の握力を与えることにより異なるレンジを更に調節して髪カール効率を向上させる効果を実現する。
【0099】
上記実施例の可能な実施例では、ユーザーは毛髪処理装置で髪をカールする際に途中に位置を調整する必要があり、即ちユーザーは毛髪処理装置をテーブルの表面に置き、又はユーザーは位置を調整するように握力を減少させる可能性があるが、その後で使用し続けることとなり、従って、毛髪処理装置が発熱装置を備える場合、損失を低減して発熱装置が髪をカールするために必要な所定温度に達する時間を延長するために、毛髪処理装置を制御して目標レンジで動作させた後、該方法は更に以下を含む。
【0100】
握力が最低レンジの臨界握力よりも小さいことを検出した場合、発熱装置の温度を所定温度に制御する。発熱装置の周側に温度センサを設置してもよく、温度センサの温度を検出することにより発熱装置を制御して所定温度に維持させる。
【0101】
例えば、センサが検出した握力が第1閾値よりも小さい場合、発熱装置を制御して発熱を停止させて、温度センサの温度をリアルタイムに取得することができ、検出された温度が所定温度よりも低い場合、発熱装置を制御して発熱し続けさせ、且つ検出された温度が所定温度よりも高い場合、発熱装置を制御して発熱を停止させる。
【0102】
上記実施例の他の可能な実施例では、ユーザーは毛髪処理装置を持ち上げる際に始動してから操作したい髪を選択して操作する可能性があるため、毛髪処理装置が動作する際に発熱装置を使用して発熱する必要がある場合、ユーザーが毛髪処理装置を使用する際に所要の温度に迅速に達することができるようにするために、センサが検出した握力を取得する前に、該方法は更に、
毛髪処理装置をオンにする始動信号を受信する第1ステップと、
始動信号を受信した後、発熱装置を制御して所定電力で予熱させる第2ステップと、を含む。
【0103】
また、毛髪処理装置が動作し始めた後、発熱装置が発熱することとなるため、誤操作時にユーザーに危険をもたらし、特に子供の誤操作時に子供にやけどをすることを回避するために、毛髪処理装置をオンにする始動信号を受信することは、
ハンドルにおける始動ボタンを押圧する押圧信号を受信することと、
押圧信号を受信したとともにセンサが検出した握力が始動閾値よりも大きい時を、始動信号を受信したものとして決定することと、を含む。
【0104】
押圧信号を同時に受信し且つ握力が始動閾値よりも大きい場合、毛髪処理装置をオンにすることにより、誤操作によるリスクを回避する。
【0105】
上記実施例の別の可能な実施例では、センサが検出した握力値を取得した後、上記方法は更に以下を含んでもよい。
第1、取得された握力値が所定の握力値よりも小さいかどうかを検出し、
所定の握力値が所定の対応関係における各握力範囲内の最小握力値である。即ち、所定の握力値が第1閾値である。
【0106】
第2、取得された握力値が所定の握力値よりも小さい場合、センサが検出した握力値を取得するステップを実行し続ける。
【0107】
取得された握力値が所定の握力値よりも小さい場合には、ユーザーが与えた握力で毛髪処理装置が動作するようにトリガーできないと説明され、従って、このときに握力値を取得するステップを実行し続け、本実施例はここで詳細な説明を省略する。
【0108】
実施例4
本願の一実施例は毛髪処理装置を更に提供し、前記毛髪処理装置はメモリ及びプロセッサを備え、前記メモリに少なくとも1つのプログラム命令が記憶され、前記プロセッサが前記少なくとも1つのプログラム命令をロードして実行することにより以上に記載の方法を実現する。
【0109】
実施例5
本願の一実施例はコンピュータ記憶媒体を更に提供し、前記記憶媒体に少なくとも1つのプログラム命令が記憶され、前記少なくとも1つのプログラム命令が以上に記載の方法を実現するようにプロセッサによりロードして実行されるためのものである。
【0110】
実施例6
図14には本願の一実施例に係る制御回路1410の回路模式図を示し、図14に示すように、前記制御回路はマイクロコントローラユニット141、モータドライブ142、モータ143(図中にMで示される)、活線(図示せず)及びn本の中性線144を備え、マイクロコントローラユニット141がモータドライブ142に接続され、モータドライブ142がモータ143を駆動して回転させるためのものであり、nが1以上の整数であり、
機能部品を組み立てた後、各本の中性線144は機能部品の中性線側に接続されて中性線側に接続されてから接地され、且つ異なる機能部品を組み立てた後にマイクロコントローラユニット141と機能部品との間の抵抗値が異なる。実際に実現するとき、マイクロコントローラユニットはADC(analog to digital converter、アナログデジタル変換器)を備えてもよく、ハンドル11と目標機能部品とを組み立てた後、マイクロコントローラユニットはADCによって抵抗値を識別することができる。
【0111】
異なる機能部品が組み立てられた後にマイクロコントローラユニット141との間の抵抗値が異なることは、制御回路1410に異なる抵抗値の抵抗を設置すること、機能部品に異なる抵抗値の抵抗を設置すること、の2つの実現方式で実現されてもよい。且つ、制御回路1410に異なる抵抗値の抵抗を設置する場合、異なる機能部品を識別するために、機能部品を組み立てた後、制御回路における異なる抵抗値の抵抗に接続し、即ち異なる回路に接続することにより異なる機能部品を区別する必要があり、従って、このときに中性線は少なくとも2本であってもよいが、異なる機能部品に異なる抵抗値の抵抗を設置する場合、機能部品を組み立てた後に異なる回路を形成することができるため、このときに中性線は1本であってもよい。以下に2つの実現方式を別々に説明する。
【0112】
第1の可能な実現方式において、制御回路1410はm個の抵抗を備えてもよく、mがn以上の整数であり、制御回路1410の各本の中性線144とマイクロコントローラユニット141との間に少なくとも1つの抵抗が接続され、且つ異なる中性線144とマイクロコントローラユニット141との間に接続される抵抗の抵抗値が異なる。異なる中性線144とマイクロコントローラユニット141との間に接続される抵抗は1つの抵抗であってもよく、複数の抵抗であってもよく、且つ複数の抵抗の場合には複数の抵抗が直列接続されてもよく、複数の抵抗が並列接続されてもよく、本実施例はその接続関係を制限しない。図14において各本の中性線144とマイクロコントローラユニット141との間に1つの抵抗が接続される場合を模式的に説明する。また、機能部品1420とハンドルとを組み立てた後、図14を参照し、制御回路における各抵抗は機能部品1420における弾性片により接地されて更に回路を構成することができる。
【0113】
第2の可能な実現方式において、制御回路1410には1本の活線及び1本の中性線のみが設置され、且つ異なる機能部品に異なる抵抗値が設定されてもよく、このように、機能部品を組み立てた後、中性線は機能部品における中性線側に接続されてから接地され、且つマイクロコントローラユニット141は識別された異なる機能部品における異なる抵抗に基づいて現在組み立てるのがどの機能部品であるかを区別することができ、本実施例はここで詳細な説明を省略する。異なる機能部品を示すための抵抗をそれぞれ各機能部品に設置することにより、ハンドルにおける制御回路を簡素化する。
【0114】
要するに、異なる機能部品を組み立てた後、マイクロコントローラユニット141は抵抗の抵抗値を識別することにより現在組立中の機能部品がどの機能部品であるかを識別することができる。
【0115】
実際に実現するとき、異なる機能部品を識別するために、制御回路は更にマイクロコントローラユニット141、モータドライブ142、モータ143(図中にMで示される)、及びマイクロコントローラユニット141に接続されるセンシング素子145を備えてもよく、センシング素子145が異なる機能部品における抵抗の抵抗値を識別し、異なる機能部品における抵抗の抵抗値が異なる。ハンドルと機能部品1420とを組み立てた後、センシング素子145は接続される抵抗の回路に導通され、このとき、センシング素子145は回路における抵抗の抵抗値を識別することができる。例えば、異なる機能部品に異なる抵抗値の抵抗(図中にR1が接地抵抗であり、R2が機能部品における抵抗である)を設置する場合について模式的に説明し、図15には制御回路にセンシング素子145が備えられる場合の制御回路1410の回路模式図を示す。以上は単にセンシング素子145により異なる機能部品における異なる抵抗値を識別して更に異なる機能部品を識別する場合を例として説明したが、選択肢として、実際に実現するとき、異なる機能部品に更に異なる電子タグが設定されてもよく、異なる機能部品を組み立てた後、センシング素子は異なる電子タグを読み取ることにより異なる機能部品を識別し、本実施例はこれを制限しない。電子タグはNFC(Near Field Communication、近距離無線通信技術)タグ、赤外線タグなどであってもよい。
【0116】
また、毛髪処理装置にハンドルが設置されてもよく、ユーザーはハンドルを把持することで毛髪処理装置を制御して使用することができ、従って、本実施例の可能な実施例では、図16に併せて参照されるように、上記制御回路1410はマイクロコントローラユニット141に接続されるセンサ146を更に備えてもよく、該センサ146がハンドルを把持する握力値を検出するためのものである。
【0117】
実際に実現するとき、センサ146が握力センサである場合、握力センサが検出した圧力値を取得する。握力センサは電圧信号をマイクロコントローラユニット141にフィードバックすることで圧力値をフィードバックすることができ、且つフィードバックした電圧値が大きければ大きいほど、対応する握力の圧力値が大きくなり、フィードバックした電圧値が小さければ小さいほど、対応する握力の圧力値が小さくなる。そして、センサ146がホールセンサである場合、ホールセンサが検出したホール電圧値を取得する。ユーザーはハンドルを把持するとき、ユーザーの握力の影響によりホールセンサの磁界が変化することに対応して、ホールセンサはホール電圧値を検出することができる。
【0118】
以上は単にセンサ146が握力センサ又はホールセンサである場合を例として説明し、実際に実現するとき、更に握力の大きさを検出できる他のセンサであってもよく、本実施例はその具体的な実現を制限しない。
【0119】
以上は単に制御回路が上記部材を備える場合を例として説明したが、実際に実現するとき、制御回路は更に他の関連アセンブリを備えてもよく、例えば、ファン、プルダウン抵抗などを備えてもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0120】
要するに、制御回路にn本の中性線を設置することにより、各本の中性線が機能部品に組み立てられた後にマイクロコントローラユニットとの間の抵抗値が異なり、更に識別された抵抗値の相違に応じて異なる機能部品を識別できるようにし、従来技術における同一装置が複数種類の機能を実現できず、装置の機能が単一であるという問題を解決し、同一装置において機能部品を切り替えることで異なる機能を実現し、機能が豊富である効果を実現する。
【0121】
実施例8
本願の一実施例はハンドルを更に提供し、該ハンドルは上記実施例に記載の制御回路を備える。
【0122】
ハンドルは両端が設置され、一端はユーザーが把持することに供するためのものであり、他端は機能部品に組み立てて接続するためのものであり、上記制御回路において、少なくとも2本の中性線を設置するとき、機能部品を組み立てた後に隣接する2本の中性線間の距離がより短いことに起因して更に回路が機能部品に誤接続されて誤って識別される問題を回避するために、可能な実施形態において、n本の中性線のピンはハンドルの接続端の内壁の周側に沿って分散設置され、例えば、図13には3本の中性線1301の可能な分散設置方式を示す。選択肢として、隣接する2本の中性線1201のピンの前記内壁の周側での距離が所定距離よりも大きい。n本の中性線1301を分散設置することにより、機能部品が組み立てられた後に隣接する2本の中性線1301間の距離が所定距離よりも大きいことにより各機能部品が対応する中性線1301に接続され得るようにし、更に現在組立中の機能部品を正確に識別し、機能部品の識別精度を向上させる。図13において1302が活線を示す。
【0123】
選択肢として、n本の中性線の制御回路における引出端は弾性片として実現されてもよく、これにより、機能部品は組み立てられた後、機能部品における中性線側に良好に接触することができ、接触不良による機能部品が識別できず又は誤って識別される問題を回避する。
【0124】
上記実施例に併せて参照されるように、制御回路がハンドルを把持する握力を検出するためのセンサを備える場合、該センサはハンドルにおける所定位置に設置されてもよく、所定位置がハンドルの外殻の内壁又はハンドル内殻の外壁であり、本実施例はその具体的な位置を制限しない。且つ、人間工学に基づいて該センサはハンドルにおける所定位置のうちのユーザーが把持する際に指の腹に対応する位置に設置されてもよい。また、該センサが握力を迅速且つ正確に検出できるようにするために、センサは1つあってもよく、複数あってもよく、且つ、複数のセンサを備える場合、各センサは上記所定位置に均一に分散設置されてもよく、或いは上記所定位置に点状に分散又はアレイ状に分散されてもよく、或いは指の腹に対応する位置に縦軸に沿って分散配列されてもよく、ここで制限しない。
【0125】
要するに、上記実施例に記載の制御回路を備えるハンドルを提供することにより、従来技術における同一装置が複数種類の機能を実現できず、装置の機能が単一であるという問題を解決し、同一装置において機能部品を切り替えることで異なる機能を実現し、機能が豊富である効果を実現する。
【0126】
実施例9
本実施例は毛髪処理装置を更に提供し、該毛髪処理装置は上記実施例に記載のハンドルを備えてもよい。ハンドルの具体的な構造は上記実施例を参照し、ここで詳細な説明は省略する。
【0127】
以上の説明は単に本願の実施形態であって、本願の特許範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び図面内容を用いて行われる等価構造又は等価プロセス変換、或いは他の関連する技術分野への直接又は間接的応用は、すべて同様に本願の特許保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪処理装置の制御方法であって、
毛髪処理装置に使用され、前記毛髪処理装置は毛髪処理装置のハンドル及び少なくとも2つの機能部品を備え、
前記毛髪処理装置のハンドルと目標機能部品とを組み立てた後、前記目標機能部品における標識モジュールを識別し、異なる機能部品における前記標識モジュールが標識した情報が異なることと、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることと、を含むことを特徴とする毛髪処理装置の制御方法。
【請求項2】
前記標識モジュールが抵抗である場合、前記目標機能部品における標識モジュールを識別することは、
前記目標機能部品における前記抵抗に対応する目標電圧値を取得することを含み、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標電圧値に対応する前記目標機能を実現させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記標識モジュールが通信アセンブリである場合、前記目標機能部品における標識モジュールを識別することは、
前記通信アセンブリに含まれる目標標識情報を識別することを含み、
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標標識情報に対応する前記目標機能を実現させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記標識モジュールを識別することにより、前記毛髪処理装置を制御して前記目標機能部品に対応する目標機能を実現させることは、
前記目標機能を実現するように前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させ、前記モータがファンを駆動して回転させるためのものであることを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記目標機能を実現するように前記毛髪処理装置におけるモータ及び/又は発熱装置を制御して動作させることは、
前記目標機能に基づいて前記モータを制御して目標回転速度で回転させ、
及び/又は、
前記目標機能に基づいて前記発熱装置を制御して目標電力で発熱させ、前記目標電力が0よりも大きく且つ定格電力以下であることを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ハンドルにセンサが設置され、前記方法は、
前記センサが検出した握力値を取得することと、
前記握力値が属する握力範囲を検出し、所定の対応関係に基づいて前記握力範囲に対応する目標レンジを決定し、前記所定の対応関係が異なる握力範囲と異なるレンジとの対応関係を含むことと、
前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させることと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記毛髪処理装置にn個のレンジが設定され、握力範囲はn個あり、i番目の握力範囲は第i閾値≦握力<第i+1閾値であり、n番目の握力範囲は握力が第n閾値以上であり、1≦i<nであり、iが整数であり、nが2以上の整数であることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記センサが検出した握力値を取得することは、
前記センサが握力センサである場合、前記握力センサが検出した前記握力値を取得することと、
前記センサがホールセンサである場合、前記ホールセンサが検出したホール電圧値を取得することと、を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に、
取得された前記握力値が所定の握力値よりも小さい場合、前記センサが検出した握力値を取得するステップを実行し続け、前記所定の握力値が前記所定の対応関係における各握力範囲内の最小握力値であることを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記毛髪処理装置は発熱装置を備え、前記毛髪処理装置を制御して前記目標レンジで動作させた後に、
前記握力値が最低レンジの臨界握力値よりも小さいことを検出した場合、前記発熱装置の温度を所定温度に制御することを更に含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【国際調査報告】