(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】テキストへの非同期コンテンツ埋め込み
(51)【国際特許分類】
H04L 67/55 20220101AFI20231024BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20231024BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20231024BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20231024BHJP
【FI】
H04L67/55
G06F3/01 510
G06F3/0481
G06Q30/0241 446
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515323
(86)(22)【出願日】2021-08-02
(85)【翻訳文提出日】2023-03-07
(86)【国際出願番号】 CN2021110112
(87)【国際公開番号】W WO2022062664
(87)【国際公開日】2022-03-31
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】110000316
【氏名又は名称】弁理士法人ピー・エス・ディ
(72)【発明者】
【氏名】トリム、クレイグ、エム
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン、ジョン、ディー
(72)【発明者】
【氏名】クワトラ、シカール
(72)【発明者】
【氏名】フォックス、ジェレミー、アール
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA24
5E555AA25
5E555AA59
5E555BA01
5E555BA04
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5E555BA83
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5E555BB05
5E555BC04
5E555BD01
5E555BE12
5E555CA12
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5E555CA24
5E555CA47
5E555CB64
5E555DA02
5E555DB43
5E555DB49
5E555DB53
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC19
5E555DC25
5E555DD07
5E555EA05
5E555EA09
5E555EA11
5E555EA14
5E555EA23
5E555FA00
5L049BB08
(57)【要約】
非同期コンテンツ埋め込みのための方法、システム、及びコンピュータ・プログラム製品が提供される。実施形態は、媒体コンテンツの要素と関連付けられた複数のテキスト及びデータを受信することを含むことができる。実施形態は、受信した複数のテキストを表示画面上に表示することを含むこともできる。実施形態は、要素を完全に表示するための全てのデータを受信するまで、受信したデータをキャッシュすることをさらに含むことができる。実施形態は、表示された複数のテキスト内における要素のための挿入ポイントを特定することを含むこともできる。実施形態は、挿入ポイントにおいて要素を表示することを含むこともできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ実施方法であって、前記方法は、
プロセッサにより、複数のテキスト及び媒体コンテンツの要素と関連付けられたデータを受信することと、
受信した前記複数のテキストを表示画面上に表示することと、
前記要素を完全に表示するための全てのデータを受信するまで、前記受信したデータをキャッシュすることと、
表示された前記複数のテキスト内における前記要素のための挿入ポイントを特定することと、
前記挿入ポイントにおいて前記要素を表示することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記挿入ポイントは、前記表示画面の現在のビューの外側にある、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記挿入ポイントは、前記要素の挿入によりユーザの読み取り体験をほとんど妨げない、表示された前記複数のテキスト内の場所として特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記挿入ポイントは、空間的及び時間的の両方に特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記挿入ポイントにおける前記要素の表示に対するユーザ反応をキャプチャすることと、
キャプチャした前記ユーザ反応に基づいて、他の要素の前記挿入ポイントの前記特定を改善することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記要素は広告である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記要素の形式は、画像、ビデオ、画像交換フォーマット(GIF)ファイル、表、チャート、バナー、ヘッダ、フッタ、及びテキストからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
コンピュータ・システムであって、
1つ又は複数のプロセッサ、1つ又は複数のコンピュータ可読メモリ、1つ又は複数のコンピュータ可読有形ストレージ媒体、及び前記1つ又は複数のメモリの少なくとも1つを介して前記1つ又は複数のプロセッサの少なくとも1つによって実行される、前記1つ又は複数の有形ストレージ媒体の少なくとも1つ上に格納されるプログラム命令を含み、前記コンピュータ・システムは、方法を実行することができ、前記方法は、
複数のテキスト及び媒体コンテンツの要素と関連付けられたデータを受信することと、
受信した前記複数のテキストを表示画面上に表示することと、
前記要素を完全に表示するための全てのデータを受信するまで、前記受信したデータをキャッシュすることと、
表示された前記複数のテキスト内における前記要素のための挿入ポイントを特定することと、
前記挿入ポイントにおいて前記要素を表示することと
を含む、コンピュータ・システム。
【請求項9】
前記挿入ポイントは、前記表示画面の現在のビューの外側にある、請求項8に記載のコンピュータ・システム。
【請求項10】
前記挿入ポイントは、前記要素の挿入によりユーザの読み取り体験をほとんど妨げない、表示された前記複数のテキスト内の場所として特定される、請求項8に記載のコンピュータ・システム。
【請求項11】
前記挿入ポイントは、空間的及び時間的の両方に特定される、請求項8に記載のコンピュータ・システム。
【請求項12】
前記挿入ポイントにおける前記要素の表示に対するユーザ反応をキャプチャすることと、
キャプチャした前記ユーザ反応に基づいて、他の要素の前記挿入ポイントの前記特定を改善することと
をさらに含む、請求項8に記載のコンピュータ・システム。
【請求項13】
前記要素は広告である、請求項8に記載のコンピュータ・システム。
【請求項14】
前記要素の形式は、画像、ビデオ、画像交換フォーマット(GIF)ファイル、表、チャート、バナー、ヘッダ、フッタ、及びテキストからなる群から選択される、請求項8に記載のコンピュータ・システム。
【請求項15】
コンピュータ・プログラム製品であって、
1つ又は複数のコンピュータ可読有形ストレージ媒体、及び前記1つ又は複数のコンピュータ可読有形ストレージ媒体の少なくとも1つ上に格納されたプログラム命令を含み、前記プログラム命令は、方法を実行することができるプロセッサにより実行可能であり、前記方法は、
複数のテキスト及び媒体コンテンツの要素と関連付けられたデータを受信することと、
受信した前記複数のテキストを表示画面上に表示することと、
前記要素を完全に表示するための全てのデータを受信するまで、前記受信したデータをキャッシュすることと、
表示された前記複数のテキスト内における前記要素のための挿入ポイントを特定することと、
前記挿入ポイントにおいて前記要素を表示することと
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項16】
前記挿入ポイントは、前記表示画面の現在のビューの外側にある、請求項15に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項17】
前記挿入ポイントは、前記要素の挿入によりユーザの読み取り体験をほとんど妨げない、表示された前記複数のテキスト内の場所として特定される、請求項15に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項18】
前記挿入ポイントは、空間的及び時間的の両方に特定される、請求項15に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項19】
前記挿入ポイントにおける前記要素の表示に対するユーザ反応をキャプチャすることと、
キャプチャした前記ユーザ反応に基づいて、他の要素の前記挿入ポイントの前記特定を改善することと
をさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項20】
前記要素は広告である、請求項15に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、コンピューティングの分野に関し、より詳細には、デジタル・マーケティングに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル・マーケティングは、デジタル技術に焦点を当てて、製品及びサービスを消費者に対して促進するマーケティングの領域に関連する。デジタル・マーケティングと密接に関連したデジタル技術として、これらに限定されるものではないが、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、及びインターネットへの接続、もしくはグラフィカル・ユーザ・インターフェースを介する情報の表示、又はその両方が可能な他のプラットフォームが挙げられる。デジタル・プラットフォームが日常生活により密接に関連するようになるにつれて、マーケティング戦略を成功させるために、ダイレクト・メール・マーケティングなどの従来のマーケティング・キャンペーンからデジタル・マーケティングへの移行は不可欠である。
【0003】
オンライン・マーケティングは、インターネットを使用して販促資料を消費者に配信することに焦点を当てた、デジタル・マーケティング及び広告のサブカテゴリである。デジタル・マーケティングは、オンライン・マーケティングと同じ領域の多くをカバーする。しかしながら、デジタル・マーケティングではインターネット以外のチャネルが利用されるが、オンライン・マーケティングでは利用されないという点で、デジタル・マーケティングはオンライン・マーケティングとは異なる。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態によれば、非同期コンテンツ埋め込みのための方法、システム、及びコンピュータ・プログラム製品が提供される。実施形態は、媒体コンテンツの要素と関連付けられた複数のテキスト及びデータを受信することを含むことができる。実施形態は、受信した複数のテキストを表示画面上に表示することを含むこともできる。実施形態は、要素を完全に表示するための全てのデータを受信するまで、受信したデータをキャッシュすることをさらに含むことができる。実施形態は、表示された複数のテキスト内における要素のための挿入ポイントを特定することを含むこともできる。実施形態は、挿入ポイントにおいて要素を表示することを含むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本発明のこれら及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面に関連して読まれる、その例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。図面の様々な特徴は、当業者が詳細な説明と併せて本発明を理解するのを容易にすることを明確にするためのものであるため、縮尺通りではない。
【0006】
【
図1】少なくとも1つの実施形態による、例示的なネットワーク化されたコンピュータ環境を示す。
【
図2】少なくとも1つの実施形態による、非同期コンテンツ埋め込みプロセスについての動作フローチャートを示す。
【
図3A】少なくとも1つの実施形態による、非同期コンテンツ埋め込みの例示的な実施形態のブロック図を示す。
【
図3B】少なくとも1つの実施形態による、非同期コンテンツ埋め込みの例示的な実施形態のブロック図を示す。
【
図3C】少なくとも1つの実施形態による、非同期コンテンツ埋め込みの例示的な実施形態のブロック図を示す。
【
図4】少なくとも1つの実施形態による、
図1に示されるコンピュータ及びサーバの内部及び外部コンポーネントのブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態による、クラウド・コンピューティング環境を示す。
【
図6】本発明の実施形態による、抽象化モデル層を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
特許請求される構造及び方法の詳細な実施形態が本明細書で開示されるが、開示される実施形態は、様々な形で具体化することができる特許請求される構造及び方法の単なる例示に過ぎないことを理解することができる。しかしながら、本発明は、多くの異なる形で具体化することができ、本明細書で説明される例示的な実施形態に限定されると解釈されるべきではない。説明においては、周知の特徴及び技術の詳細は、提示される実施形態を不必要に曖昧にしないように省略されることがある。
【0008】
本発明の実施形態は、コンピューティングの分野に関し、より詳細には、デジタル・マーケティングに関する。以下の説明される例示的な実施形態は、とりわけ、ユーザ・デバイス上で閲覧されているテキスト・ストリームにコンテンツをシームレスに挿入し、コンテンツを現在の表示領域に挿入した結果として、テキスト・ストリームを、ジッタ又はジャンプ・アラウンド(jump around)なしにスムーズに読み取ることができるようにするための、システム、方法、及びコンピュータ・プログラム製品を提供する。従って、本実施形態は、広告コンテンツと相互作用する際のユーザ体験、及びデジタル広告とのユーザ・エンゲージメントのより高い可能性を改善することによって、デジタル・マーケティングの技術分野を改善する能力を有する。
【0009】
前述のように、デジタル・マーケティングは、デジタル技術に焦点を当てて、製品及びサービスを消費者に対して促進するマーケティングの領域に関連する。デジタル・マーケティングと密接に関連したデジタル技術として、これらに限定されるものではないが、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、及びインターネットへの接続、もしくはグラフィカル・ユーザ・インターフェースを介する情報の表示、又はその両方が可能な他のプラットフォームが挙げられる。デジタル・プラットフォームが日常生活により密接に関連するようになるにつれて、マーケティング戦略を成功させるために、ダイレクト・メール・マーケティングなどの従来のマーケティング・キャンペーンからデジタル・マーケティングへの移行は不可欠である。
【0010】
オンライン・マーケティングは、インターネットを使用して販促資料を消費者に配信することに焦点を当てた、デジタル・マーケティング及び広告のサブカテゴリである。デジタル・マーケティングは、オンライン・マーケティングと同じ領域の多くをカバーする。しかしながら、デジタル・マーケティングではインターネット以外のチャネルが利用されるが、オンライン・マーケティングでは利用されないという点で、デジタル・マーケティングはオンライン・マーケティングとは異なる。
【0011】
モバイル・デバイス上での広告の挿入、すなわち、コンテンツを閲覧しているユーザに販促材料を提示するプロセスは、デスクトップ・デバイス上とは異なるように処理される。デスクトップ・コンピュータ上では、よく設計されたウェブサイトを閲覧しているとき、広告は通常、テキスト領域を完全な状態にしておくために、画面領域の側部又は上部に挿入される。広告挿入のタイミングは様々であり、本質的に異なる待ち時間及びスループットを有する異なるサーバに行く様々な広告取得スレッドによって決まる。デスクトップ・ウェブ・インタフェースは、スクロールするテキストをスムーズかつ連続的に表示するのを可能にする一方で、非同期広告がそれぞれ別個の画面領域に現れるとき、それらを表示することができる。
【0012】
モバイル・デバイス上では、典型的には、画面の表面積が限られているので、テキストの側部に広告を挿入することはできない。そのため、広告は、典型的には、表示されているテキストとイン・ラインで挿入される。従って、非同期広告が現れると、非同期広告は、閲覧されているテキスト・ストリームの途中に即座に挿入されてテキストが突然押しのけられ、広告が画面の表示領域に入り込むので、テキストを読んでいるユーザに大きな混乱をもたらすことがある。従って、特に、表示画面上でテキストを意図的に下に移動させるユーザの動作として広告が表示される、タブレットなどのモバイル・デバイス及びモバイル型デバイス上の広告に対してコグニティブ遅延挿入(cognitive delayed insertion)を利用することが有利である場合がある。
【0013】
少なくとも1つの実施形態によれば、コグニティブ遅延挿入が可能なシステムは、モバイル・デバイス又はモバイル型デバイスの表示画面の表示領域に表示されているテキストを監視することができる。表示される画像についてのデータがテキストよりも遅く受信される場合、データをキャッシュに一時的に格納することができる。全てのデータを受信し、ユーザが新しいテキストを閲覧するために画面を下方にスクロールし始めるまで、画像を表示画面上に表示しないようにすることができる。画像全体を表示するのに必要な全てのデータを受信し、ユーザ・デバイスの表示画面上の新しく表示されるコンテンツに向けてユーザがスクロールしたと判断すると、キャッシュされた画像を、ユーザがユーザ・デバイスの表示画面をスクロールしている新しい領域にロードすることができる。
【0014】
本発明は、システム、方法もしくはコンピュータ・プログラム製品又はそれらの組み合わせを、いずれかの可能な技術的詳細レベルで統合したものとすることができる。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読ストレージ媒体(単数又は複数)を含むことができる。
【0015】
コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行デバイスにより使用される命令を保持及び格納できる有形デバイスとすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、これらに限定されるものではないが、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光ストレージ・デバイス、電磁気ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、又は上記のいずれかの適切な組み合わせとすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体のより具体的な例の非網羅的なリストとして、以下のもの、すなわち、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリ・スティック、フロッピー・ディスク、パンチカードもしくは命令がそこに記録された溝内の隆起構造のような機械的にエンコードされたデバイス、及び上記のいずれかの適切な組み合わせが挙げられる。本明細書で使用される場合、コンピュータ可読ストレージ媒体は、電波、又は他の自由に伝搬する電磁波、導波管もしくは他の伝送媒体を通じて伝搬する電磁波(例えば、光ファイバ・ケーブルを通る光パルス)、又はワイヤを通して送られる電気信号などの、一時的信号自体として解釈されない。
【0016】
本明細書で説明されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読ストレージ媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、又は、例えばインターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワークもしくは無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせなどのネットワークを介して外部コンピュータ又は外部ストレージ・デバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータもしくはエッジ・サーバ、又はそれらの組み合わせを含むことができる。各コンピューティング/処理デバイスにおけるネットワーク・アダプタ・カード又はネットワーク・インターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受け取り、コンピュータ可読プログラム命令を転送して、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読ストレージ媒体内に格納する。
【0017】
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路のための構成データ、又は、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び、「C」プログラミング言語もしくは類似のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されるソース・コード又はオブジェクト・コードとすることができる。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で実行される場合もあり、一部がユーザのコンピュータ上で、独立型ソフトウェア・パッケージとして実行される場合もあり、一部がユーザのコンピュータ上で実行され、一部が遠隔コンピュータ上で実行される場合もあり、又は完全に遠隔コンピュータもしくはサーバ上で実行される場合もある。最後のシナリオにおいて、遠隔コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)もしくは広域ネットワーク(WAN)を含むいずれかのタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続される場合もあり、又は外部コンピュータへの接続がなされる場合もある(例えば、インターネットサービス・プロバイダを用いたインターネットを通じて)。幾つかの実施形態において、例えば、プログラム可能論理回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又はプログラム可能論理アレイ(PLA)を含む電子回路は、本発明の態様を実施するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによってコンピュータ可読プログラム命令を実行して、電子回路を個別化することができる。
【0018】
本発明の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)及びコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図もしくはブロック図又はその両方を参照して説明される。フローチャート図もしくはブロック図又はその両方の各ブロック、並びにフローチャート図もしくはブロック図又はその両方におけるブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装できることが理解されるであろう。
【0019】
これらのコンピュータ可読プログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに与えて機械を製造し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートもしくはブロック図又は両方の1つ又は複数のブロック内で指定された機能/動作を実施するための手段を作り出すようにすることができる。コンピュータ、プログラム可能データ処理装置もしくは他のデバイス又はそれらの組み合わせを特定の方式で機能させるように指示することができるこれらのコンピュータ・プログラム命令を、コンピュータ可読媒体内に格納することもでき、それにより、そのコンピュータ可読媒体内に格納された命令が、フローチャートもしくはブロック図又はその両方の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/動作の態様を実施する命令を含む製品を含むようにすることもできる。
【0020】
コンピュータ可読プログラム命令を、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイス上にロードして、一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイス上で行わせてコンピュータ実施のプロセスを生産し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行される命令が、フローチャートもしくはブロック図又は両方の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/動作を実行するためのプロセスを提供するようにすることもできる。
【0021】
図面内のフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態による、システム、方法、及びコンピュータ・プログラム製品の可能な実装の、アーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点に関して、フローチャート内の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。幾つかの代替的な実装において、ブロック内に示される機能は、図に示される順序とは異なる順序で生じることがある。例えば、連続して示される2つのブロックは、関与する機能に応じて、実際には実質的に同時に実行されることもあり、又はこれらのブロックはときとして逆順で実行されることもある。ブロック図もしくはフローチャート図又は両方の各ブロック、及びブロック図もしくはフローチャート図又はその両方におけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する、又は専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせを実行する、専用ハードウェア・ベースのシステムによって実装できることにも留意されたい。
【0022】
以下に説明される例示的な実施形態は、ユーザ・モバイル・デバイス上でユーザが閲覧しているとき、画像データが完全に受信され、キャッシュされるまで、サード・パーティ・サイトから部分的にしか受信していない画像の表示を差し控え、その後、現在の表示領域の外側に画像を表示し、ユーザがスクロールするときに、ユーザの読み取り体験を妨げることなく、画像を閲覧することができるようにするための、システム、方法、及びプログラム製品を提供する。
【0023】
図1を参照すると、少なくとも1つの実施形態による、例示的なネットワーク化されたコンピュータ環境100が示される。ネットワーク化されたコンピュータ環境100は、通信ネットワーク114を介して相互接続されたクライアント・コンピューティング・デバイス102及びサーバ112を含むことができる。少なくとも1つの実装によると、ネットワーク化されたコンピュータ環境100は、複数のクライアント・コンピューティング・デバイス102及びサーバ112を含むことができ、説明を簡潔にするために、そのうちの1つのみが示される。
【0024】
通信ネットワーク114は、広域ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、電気通信ネットワーク、無線ネットワーク、公共交換ネットワーク、もしくは衛星ネットワーク、又はそれらの組み合わせなどの様々なタイプの通信ネットワークを含むことができる。通信ネットワーク114は、有線、無線通信リンク、又は光ファイバ・ケーブルなどの接続を含むことができる。
図1は、1つの実装の例示のみを提供し、異なる実施形態を実装できる環境に関していかなる限定も意味しないことを理解されたい。設計及び実装の要件に基づいて、示される環境に対する多くの修正を行うことができる。
【0025】
本発明の1つの実施形態によれば、クライアント・コンピューティング・デバイス102は、プロセッサ104と、ソフトウェア・プログラム108及び非同期コンテンツ埋め込みプログラム110Aをホスト及び実行し、通信ネットワーク114を介してサーバ112と通信することが可能なデータ・ストレージ・デバイス106とを含むことができる。クライアント・コンピューティング・デバイス102は、例えば、モバイル・デバイス、電話、携帯端末、ネットブック、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、又はプログラムの実行、及びネットワークへのアクセスが可能な任意のタイプのコンピューティング・デバイスとすることができる。
図4を参照して説明されるように、クライアント・コンピューティング・デバイス102は、それぞれ内部コンポーネント402a及び外部コンポーネント404aを含むことができる。
【0026】
本発明の実施形態によれば、サーバ・コンピュータ112は、ラップトップ・コンピュータ、ネットブック・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ(PC)、デスクトップ・コンピュータ、又は、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110B及びデータベース116をホスト及び実行し、かつ通信ネットワーク114を介してクライアント・コンピューティング・デバイス102と通信することができる任意のプログラム可能な電子デバイスもしくは任意のネットワークとすることができる。
図4を参照して説明されるように、サーバ・コンピュータ112は、それぞれ内部コンポーネント402b及び外部コンポーネント404bを含むことができる。また、サーバ112は、Software as a Service(SaaS)、Platform as a Service(PaaS)、又はInfrastructure as a Service(IaaS)などのクラウド・コンピューティング環境で動作することもできる。また、サーバ112は、プライベート・クラウド、コミュニティ・クラウド、パブリック・クラウド、又はハイブリッド・クラウドなどのクラウド・コンピューティング・デプロイメント・モデルに配置することもできる。
【0027】
本実施形態によれば、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、サード・パーティ・サイトからテキスト及び画像を受信し、テキスト及び画像の両方をユーザ・モバイル・デバイス、又はタブレットなどのユーザ・モバイル型デバイスの表示画面上に表示し、受信時に、受信したテキストを表示画面上に表示し、特定の画像についての全てのデータを受信するまで、受信した画像データをキャッシュし、ひとたび特定の画像についての全てのデータを受信すると、表示画面上に画像をユーザに対してコグニティブに提示し、受信した画像が突然挿入されるのではなくユーザの読み取り体験が妨げられないようにすることが可能なプログラムとすることができる。非同期コンテンツ埋め込み方法は、
図2に関して以下にさらに詳細に説明される。
【0028】
ここで
図2を参照すると、少なくとも1つの実施形態による、非同期コンテンツ埋め込みプロセス200を示す動作フローチャートが示される。202において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、サード・パーティ・ウェブサイトからテキストを受信し、表示する。テキストを受信すると、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、クライアント・コンピューティング・デバイス102などのユーザ・デバイスと関連した表示画面のグラフィカル・ユーザ・インターフェース上に受信したテキスト・ベースのフォントの表示を続行することができる。非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、事前構成された設定に従って、受信したテキストのフォント・サイズを最適化することができる。例えば、ユーザがスマートフォン上でニュース記事を開くと、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、記事の本文を含むテキストを受信することができる。テキストを受信すると、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、周囲の画像をまだ受け取っていなくても、テキストを表示画面上に即座に表示することができる。
【0029】
次に、204において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、コンテンツ消費についての画像を受信する。インターネット・ベースの媒体と相互作用する間、テキストに広告又は他の画像が付随することがある。しかしながら、画像は、そのテキストを適切に表示するためにより多くのデータの受信を必要とするので、ユーザ・デバイスの表示画面上に全体を表示することが可能になるまで、より多くの時間を必要とする場合がある。従って、ひとたび非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが、クライアント・コンピューティング・デバイス102などのユーザ・デバイス上にテキストを受信し、表示すると、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、広告画像などの画像を受信することができる。例えば、上述したシナリオを続けると、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが、ユーザが選択したニュース記事と関連したテキストを受信し、表示したとき、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ユーザが記事を理解するのを助けるために、広告及び写真などの記事と関連した画像も受信することがある。少なくとも1つの実施形態において、画像の受信は、少なくとも最初は、ステップ202において説明されるテキストの受信と同時に行われ得る。
【0030】
次に、206において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、受信した広告画像をキャッシュする。非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが画像を受信するとき、画像をコンパイルし、表示するためのデータを、ユーザの閲覧体験(viewing experience)を妨げることなく画像をテキストに挿入するのに十分に迅速に受信しないことがある。従って、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、画像全体を受信した後に挿入を実行できるように、画像の挿入を遅らせることができる。画像を受信する間、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、画像を、クライアント・コンピューティング・デバイス102のメモリ・ストレージにローカルに、又はサーバ112のデータベース116などのリポジトリに遠隔で、キャッシュすることができる。
【0031】
次に、208において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、画像全体がキャッシュされているかどうかを判断する。非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、画像をコンパイルするための全てのデータ・パケット又は情報を受信したとき、及び/又は画像が他の方法でユーザ・デバイスの表示画面のグラフィカル・ユーザ・インターフェース上でユーザに提示するための準備ができたとき、画像全体がキャッシュされていると判断することができる。非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが、広告画像全体がまだキャッシュされていないと判断した場合(ステップ208、「いいえ」分岐)、非同期コンテンツ埋め込みプロセス200はステップ206に戻り、画像データを受信時に、受信した画像データのキャッシングを続行することができる。非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが、広告画像全体がキャッシュされていると判断した場合(ステップ208、「はい」分岐)、非同期コンテンツ埋め込みプロセス200は、ステップ210に進み、キャッシュされた広告画像についての表示されたテキスト内の挿入ポイントを特定することができる。
【0032】
次に、210において、画像全体がキャッシュされていると判断することに応答して、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、キャッシュされた広告画像についての表示されたテキスト内の挿入ポイントを特定する。ひとたび受信した画像全体がキャッシュされ、表示されたテキストに挿入する準備ができると、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、画像を挿入するためのテキスト内のポイントを特定することができる。典型的には、ひとたび画像データの受信が最初に開始されると、画像は、所定のポイントにおいて表示されたテキストに挿入される。特徴的なことに、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、キャッシュされた画像を挿入するポイントを計算することができる。ユーザの動き及び表示画面上での閲覧を追跡する視線検出(gaze detection)技術を利用して、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、表示されたテキストを閲覧しているユーザに対するジッタの影響を最小限にするように、現在の表示画面の表示領域の外になるように挿入ポイントを計算することができる。例えば、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ひとたびユーザがテキストの段落の最後を読み終えると、画像のキャッシングを完了させることができる。ユーザが、ユーザ・デバイスのタッチスクリーン上で下方にスクロールし、現在表示画面の外にある記事の次の段落に進む前に、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、キャッシュされた画像を挿入し、ユーザが下方にスクロールするとき、ユーザは、記事の次の段落を閲覧する前に、今や表示された画像を閲覧することができる。
【0033】
少なくとも1つの実施形態において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bによって計算された挿入ポイントは、空間的にも、時間的にも関連し得る。例えば、挿入ポイントは、記事内の場所、並びに、ユーザが記事を閲覧している間、いつ画像を挿入できるかの両方に関連し得る。挿入ポイントに時間的な性質を繰り込むことにより、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、一度にテキストにロードされる画像の数を制限し、並びに、画像に進む前にユーザがテキストを終了した場合、全ての画像をロードする必要がないことを考慮して、それを行っているシステム・リソースを節約することができる。例えば、1つのニュース記事に複数の画像を一度に読み込むと、幾つかのデバイスの処理能力にとって負担がかかることがある。従って、ロードを一度に単一の画像に制限することで、幾らかの負担を軽減することができる。同様に、記事内の位置としての挿入ポイント、及びユーザが計算された位置まで読むことができる予測時間を計算することにより、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ユーザがその位置まで読む前に又は予測時間が経過する前に記事を終了した場合、画像を記事にロードする際に費やされるリソースを節約することが可能になる。少なくとも1つの実施形態において、予測時間は、ユーザ・デバイスのOS発振器クロックから動作するH/W555タイマー、又は視線検出注入技術を介して予めプログラムされた又はオンザフライ式にプログラムされたソフトウェア時間を使用して計算することができる。予測は、視線検出技術、及びユーザ・デバイスの表示画面上のユーザのアクティブな読み取り位置を監視することができるポインタを利用することができる。
【0034】
次に、212において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、キャッシュされた広告画像を特定された挿入ポイントに挿入する。ひとたび非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが、キャッシュされた画像を配置する挿入ポイントを決定すると、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、キャッシュ・メモリから特定された挿入ポイントに画像をロードすることができる。
【0035】
少なくとも1つの実施形態において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、機械学習を通じて非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bの改善のためのメトリクスをマイニングするために、表示されたコンテンツに対するユーザ反応(user reaction)をキャプチャすることができる。ユーザ反応は、マイクロホン又はウェアラブル・スマート・デバイスなど、クライアント・コンピューティング・デバイス102と関連付けられた又は通信可能に結合されたセンサを介してキャプチャすることができる。例えば、ユーザ・スマートフォンと関連付けられたマイクロホンは、画像の挿入、及びユーザが読んでいたテキストにおけるジッタについてユーザがコメントするのをキャプチャして、画像挿入ポイントを改善する必要があること、及び現在の計算された挿入ポイントが適切でない可能性があることを判断することができる。少なくとも1つの他の実施形態では、コンテンツ配置の有効性を2つの類似したグループで測定し、ユーザ体験を改善するためのコンテンツ到着配置の有効性を判断することができる。2つの類似したグループは、2つのグループ間の統計的平均が予め構成された尺度内であることに基づいて、2つのグループを「類似している」とみなすように判断することができる。例えば、広告内のコンテンツ又は表示された広告の構造に基づいて、2つの広告が類似しているとみなすことができ、従って、同じ挿入ポイントで使用することができる。
【0036】
少なくとも1つの実施形態において、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、特定された挿入ポイントに即座に画像を挿入することができる。しかしながら、少なくとも1つの他の実施形態では、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ユーザの読み取りアクセシビリティへの影響を最小化するために、画像の挿入が最も適切である時間を計算することができる。例えば、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ユーザが新しい記事の段落又はセクションを終了する瞬間として観測される、ユーザの読み取りへの影響が最も少ない時間を予測することができる。
【0037】
ここで
図3A~
図3Cを参照すると、少なくとも1つの実施形態による、非同期コンテンツ埋込みの例示的な実施形態のブロック図が示される。
図3Aは、ユーザが読んでいるテキストを表示する、クライアント・コンピューティング・デバイス102と実質的に類似し得るユーザ・デバイス302を示す。
図3Aにおいて、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、画像データを受信し、キャッシュし、画像を表示するための全てのデータを成功裏に受信すると、画像に対する挿入ポイントを計算することができる。本例の目的上、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ユーザ・デバイス302の表示画面の外側の挿入ポイントを計算することができる。
図3Bは、ひとたび非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが、画像を画面外でテキスト「Cu electram evertitur」の後に挿入し、ユーザがテキストの下方にスクロールして部分画像304が表示画面上で可視となった、ユーザ・デバイス302の表示画面を示す。
図3Cは、ひとたびユーザがさらにスクロールし、部分画像304は全体画像306として完全に表示されない、ユーザ・デバイス302の表示画面を示す。全体画像306を完全に表示すると、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、中断した記事から続くテキストを続行することができる。この状況では、全体画像306がユーザによってスクロールして過ぎた後、画面外での画像挿入の前に記事が中断したテキスト「Cu electram evertitur」の後に「mel. Deleniti deterruisset eu vel, vim meis option delectus eu.」が続く。
【0038】
図2及び
図3は、1つの実装の例示に過ぎず、異なる実施形態がどのように実装され得るかに関して、いかなる制限も意味しないことを理解することができる。設計及び実装要件に基づいて、示される環境に対する多くの修正をなすことができる。説明のために、画像を使用して、受信され、キャッシュされ、テキスト・ベースの画面に挿入されるコンテンツを説明した。しかしながら、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ネットワーク114を介したデータの受信を必要とするグラフィカル・ユーザ・インターフェース上で表示可能な任意の要素を用いて、説明される方法を実行することが可能である。実施形態において、要素は、画像、ビデオ、画像交換フォーマット(graphics interchange format、GIF)ファイル、表、チャート、バナー、ヘッダ、フッタ、及びテキストとすることができる。
【0039】
少なくとも1つの他の実施形態において、ユーザが単にHTML形式のテキストをスクロールしている間、ユーザ・デバイスの表示画面の全体が、ビデオ広告などの非テキスト・ベースの媒体コンテンツに完全に占有されることがある。このようなシナリオにおいて、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bがユーザのコンテキスト及びコンテンツ・ピクセルの位置を特定すると、時間バッファが、媒体コンテンツを生成することができる。媒体コンテンツの閲覧完了時に、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ユーザのためのシームレスな読み取り体験を維持するために、媒体コンテンツを表示する前にユーザが最後にいたと非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bが判断した場所へユーザの注意を向ける強調された語又はグラフィック・ポインタとともに前のテキストを表示画面へ戻すことができる。例えば、非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、ユーザが中断した場所を特定することができきるように、特定の作業を強調表示することができ、又は非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bは、視線検出データに基づいて、現在の読み取り位置をユーザに示すための点滅ドット・バーで表示画面上の特定の位置にユーザを再誘導することができる。
【0040】
図4は、本発明の実施形態による、
図1に示されるクライアント・コンピューティング・デバイス102及びサーバ112の内部及び外部コンポーネントのブロック
図400である。
図4は、1つの実装の例示のみを提供し、異なる実施形態を実装することができる環境に関していかなる限定も意味しないことを理解されたい。設計及び実装の要件に基づいて、示される環境に対する多くの修正を行うことができる。
【0041】
データ処理システム402、404は、機械可読プログラム命令を実行できる任意の電子デバイスを表す。データ処理システム402、404は、スマートフォン、コンピュータ・システム、PDA、又は他の電子デバイスを表すことができる。データ処理システム402、404によって表すことができるコンピューティング・システム、環境、もしくは構成、又はそれらの組み合わせの例は、これらに限定されるものではないが、パーソナル・コンピュータ・システム、サーバ・コンピュータ・システム、シン・クライアント、シック・クライアント、手持ち式又はラップトップ・デバイス、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサ・ベースのシステム、ネットワークPC、ミニコンピュータ・システム、及び上記のシステムもしくはデバイスのいずれかを含む分散型クラウド・コンピューティング環境を含む。
【0042】
クライアント・コンピューティング・デバイス102及びサーバ112は、
図4に示される内部コンポーネント402a、b及び外部コンポーネント404a、bのそれぞれのセットを含むことができる。内部コンポーネント402a、bのセットの各々は、1つ又は複数のバス426上の、1つ又は複数のプロセッサ420、1つ又は複数のコンピュータ可読RAM422、及び1つ又は複数のコンピュータ可読ROM424、並びに、1つ又は複数のオペレーティング・システム428及び1つ又は複数のコンピュータ可読有形ストレージ・デバイス430を含む。クライアント・コンピューティング・デバイス102内の1つ又は複数のオペレーティング・システム428、ソフトウェア・プログラム108、及び非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、並びに、サーバ112内の非同期コンテンツ埋め込みプログラム110Bは、1つ又は複数のそれぞれのRAM422(典型的には、キャッシュ・メモリを含む)を介して1つ又は複数のプロセッサ420による実行のために、1つ又は複数のそれぞれのコンピュータ可読有形ストレージ・デバイス430上に格納することができる。
図4に示す実施形態では、コンピュータ可読有形ストレージ・デバイス430の各々は、内蔵ハード・ドライブの磁気ディスク・ストレージ・デバイスである。或いは、コンピュータ可読有形ストレージ・デバイス430の各々は、ROM424、EPROM、フラッシュ・メモリ、又はコンピュータ・プログラム及びデジタル情報を格納できるいずれかの他のコンピュータ可読有形ストレージ・デバイスなどの半導体ストレージ・デバイスである。
【0043】
内部コンポーネント402a、bの各セットはまた、CD-ROM、DVD、メモリ・スティック、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、又は半導体ストレージ・デバイスなどの、1つ又は複数の携帯型コンピュータ可読有形ストレージ・デバイス438との間で読み書きを行うためのR/Wドライブ又はインターフェース432も含む。非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、110Bなどのソフトウェア・プログラムを、それぞれの携帯型コンピュータ可読有形ストレージ・デバイス438の1つ又は複数上に格納し、それぞれのR/Wドライブ又はインターフェース432を介して読み取り、それぞれのハード・ドライブ430にロードすることができる。
【0044】
内部コンポーネント402a、bの各セットはまた、TCP/IPアダプタ・カード、無線Wi-Fiインターフェース・カード、又は3Gもしくは4G無線インターフェース・カード、又は他の有線もしくは無線通信リンクなどのネットワーク・アダプタ又はインターフェース436も含む。クライアント・コンピューティング・デバイス102内のソフトウェア・プログラム108及び非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、並びにサーバ112内の非同期コンテンツ埋め込みプログラム110Bは、ネットワーク(例えば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク又は他の広域ネットワーク)、及びそれぞれのネットワーク・アダプタ又はインターフェース436を介して、外部コンピュータからクライアント・コンピューティング・デバイス102及びサーバ112にダウンロードすることができる。ネットワーク・アダプタ又はインターフェース436から、クライアント・コンピューティング・デバイス102内のソフトウェア・プログラム108及び非同期コンテンツ埋め込みプログラム110A、並びにサーバ112内の非同期コンテンツ埋め込みプログラム110Bが、それぞれのハード・ドライブ430にロードされる。ネットワークは、銅線、光ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、もしくはエッジ・サーバ、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0045】
外部コンポーネント404a、bのセットの各々は、コンピュータ・ディスプレイ・モニタ444、キーボード442、及びコンピュータ・マウス434を含むことができる。外部コンポーネント404a、bはまた、タッチスクリーン、仮想キーボード、タッチパッド、ポインティング・デバイス、及び他のヒューマン・インターフェース・デバイスを含むこともできる。内部コンポーネント402a、bのセットの各々はまた、コンピュータ・ディスプレイ・モニタ444、キーボード442、及びコンピュータ・マウス434へインターフェース接続するためのデバイス・ドライバ440も含む。デバイス・ドライバ440、R/Wドライブ又はインターフェース432、及びネットワーク・アダプタ又はインターフェース436は、ハードウェア及びソフトウェア(ストレージ・デバイス430もしくはROM424、又はその両方に格納される)を含む。
【0046】
本開示は、クラウド・コンピューティングについての詳細な説明を含むが、本明細書に詳述される教示の実装は、クラウド・コンピューティング環境に限定されるものではないことが予め理解される。むしろ、開示される技術の実施形態は、現在周知の又は後で開発される任意の他のタイプのコンピューティング環境と併せて実装することもできる。
【0047】
クラウド・コンピューティングは、最小限の管理労力又はサービスプロバイダとの対話で迅速にプロビジョニングされ、かつ解放されることが可能である構成可能なコンピューティング・リソース(例えば、ネットワーク、ネットワーク帯域幅、サーバ、処理、メモリ、ストレージ、アプリケーション、仮想マシン、及びサービス)の共有プールへの、便利なオンデマンドのネットワークアクセスを可能にするためのサービス配信のモデルである。このクラウドモデルは、少なくとも5つの特徴、少なくとも3つのサービス・モデル、及び少なくとも4つのデプロイメント・モデルを含むことができる。
【0048】
特徴は、以下の通りである。
オンデマンド・セルフ・サービス:クラウド・コンシューマは、必要に応じて、サーバ時間及びネットワーク・ストレージ等のコンピューティング機能を、人間がサービスのプロバイダと対話する必要なく自動的に、一方的にプロビジョニングすることができる。
広範なネットワークアクセス:機能は、ネットワーク上で利用可能であり、異種のシン又はシック・クライアント・プラットフォーム(例えば、携帯電話、ラップトップ、及びPDA)による使用を促進する標準的な機構を通じてアクセスされる。
リソース・プール化:プロバイダのコンピューティング・リソースは、マルチテナントモデルを用いて複数のコンシューマにサービスを提供するためにプールされ、異なる物理及び仮想リソースが要求に応じて動的に割り当て及び再割り当てされる。コンシューマは、一般に、提供されるリソースの正確な位置についての制御又は知識を持たないという点で、位置とは独立しているといえるが、より抽象化レベルの高い位置(例えば、国、州、又はデータセンタ)を特定できる場合がある。
迅速な弾力性:機能を、迅速かつ弾力的に、場合によっては自動的に、プロビジョニングしてすばやくスケールアウトし、迅速に解放して素早くスケールインすることができる。コンシューマにとって、プロビジョニングに利用可能な機能は、多くの場合、無制限であるように見え、いつでもどんな量でも購入できる。
計測されるサービス:クラウドシステムは、サービスのタイプ(例えば、ストレージ、処理、帯域幅、及びアクティブなユーザアカウント)に適した何らかの抽象化レベルでの計量機能を用いることによって、リソースの使用を自動的に制御及び最適化する。リソース使用を監視し、制御し、報告して、利用されるサービスのプロバイダとコンシューマの両方に対して透明性をもたらすことができる。
【0049】
サービス・モデルは、以下の通りである。
Software as a Service(SaaS):コンシューマに提供される機能は、クラウド・インフラストラクチャ上で実行されるプロバイダのアプリケーションを使用することである。これらのアプリケーションは、ウェブブラウザ(例えば、ウェブベースの電子メール)などのシンクライアントインターフェースを通じて、種々のクライアントデバイスからアクセス可能である。コンシューマは、限定されたユーザ固有のアプリケーション構成設定を想定される例外として、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、ストレージ、又は個々のアプリケーション能力機能をも含めて、基礎をなすクラウド・インフラストラクチャを管理又は制御しない。
Platform as a Service(PaaS):コンシューマに提供される機能は、プロバイダによってサポートされるプログラミング言語及びツールを用いて作成された、コンシューマが作成又は取得したアプリケーションを、クラウド・インフラストラクチャ上にデプロイすることである。コンシューマは、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、又はストレージを含む基礎をなすクラウド・インフラストラクチャを管理又は制御しないが、デプロイされたアプリケーション、及び場合によってはアプリケーションをホストする環境構成を制御する。
Infrastructure as a Service(IaaS):コンシューマに提供される機能は、コンシューマが、オペレーティング・システム及びアプリケーションを含み得る任意のソフトウェアをデプロイして実行させることができる、処理、ストレージ、ネットワーク、及び他の基本的なコンピューティング・リソースをプロビジョニングすることである。コンシューマは、基礎をなすクラウド・インフラストラクチャを管理又は制御しないが、オペレーティング・システム、ストレージ、デプロイされたアプリケーションに対する制御、及び場合によってはネットワークコンポーネント(例えば、ホストのファイアウォール)選択に対する限定された制御を有する。
【0050】
デプロイメント・モデルは以下の通りである。
プライベート・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、ある組織のためだけに運営される。これは、その組織又は第三者によって管理することができ、オンプレミス又はオフプレミスに存在することができる。
コミュニティ・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、幾つかの組織によって共有され、共通の関心事項(例えば、ミッション、セキュリティ要件、ポリシー、及びコンプライアンス上の考慮事項)を有する特定のコミュニティをサポートする。これは、それらの組織又は第三者によって管理することができ、オンプレミス又はオフプレミスに存在することができる。
パブリック・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、一般公衆又は大規模な業界グループによって利用可能であり、クラウド・サービスを販売する組織によって所有される。
ハイブリッド・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、固有のエンティティのままであるが、データ及びアプリケーションのポータビリティを可能にする標準化技術又は専用技術(例えば、クラウド間の負荷平衡のためのクラウドバースティング)によって互いに結び付けられた、2つ又はそれより多いクラウド(プライベート、コミュニティ、又はパブリック)の混成物である。
【0051】
クラウド・コンピューティング環境は、サービス指向であり、ステートレス性、低結合性、モジュール性、及びセマンティック相互運用性に焦点を置く。クラウド・コンピューティングの中心は、相互接続されたノードのネットワークを含むインフラストラクチャである。
【0052】
ここで
図5を参照すると、例示的なクラウド・コンピューティング環境50が示される。図示のように、クラウド・コンピューティング環境50は、例えば、携帯情報端末(PDA)もしくはセルラ電話54A、デスクトップ・コンピュータ54B、ラップトップ・コンピュータ54C、もしくは自動車コンピュータ・システム54N又はその組み合わせなどの、クラウド・コンシューマによって使用されるローカル・コンピューティング・デバイスが通信することができる、1つ又は複数のクラウド・コンピューティングノード100を含む。ノード100は、互いに通信することができる。ノード100は、上述されるプライベート・クラウド、コミュニティ・クラウド、パブリック・クラウド、又はハイブリッド・クラウド、又はその組み合わせなどの、1つ又は複数のネットワークにおいて物理的に又は仮想的にグループ化することができる(図示せず)。このことは、クラウド・コンピューティング環境50が、クラウド・コンシューマがローカル・コンピューティング・デバイス上にリソースを保持する必要のないInfrastructure as a Service、Platform as a ServiceもしくはSoftware as a Service又はその組み合わせを提供することを可能にする。
図5に示されるコンピューティング・デバイス54A~Nのタイプは、単に例示的であることが意図され、コンピューティングノード100及びクラウド・コンピューティング環境50は、任意のタイプのネットワークもしくはネットワーク・アドレス指定可能な接続又はその両方を介して任意のタイプのコンピュータ化されたデバイスと通信することが可能である(例えば、ウェブブラウザを用いて)ことが理解される。
【0053】
ここで
図6を参照すると、クラウド・コンピューティング環境50によって提供される機能抽象化層600のセットが示される。
図6に示されるコンポーネント、層及び機能は単に例示であることを意図し、本発明の実施形態はそれらに限定されないことを予め理解されたい。図示されるように、以下の層及び対応する機能が提供される。
【0054】
ハードウェア及びソフトウェア層60は、ハードウェア・コンポーネント及びソフトウェア・コンポーネントを含む。ハードウェア・コンポーネントの例として、メインフレーム61、RISC(Reduced Instruction Set Computer(縮小命令セットコンピュータ))アーキテクチャ・ベースのサーバ62、サーバ63、ブレード・サーバ64、ストレージ・デバイス65、並びにネットワーク及びネットワーキング・コンポーネント66が含まれる。幾つかの実施形態において、ソフトウェア・コンポーネントは、ネットワーク・アプリケーション・サーバ・ソフトウェア67と、データベース・ソフトウェア68とを含む。
【0055】
仮想化層70は、抽象化層を提供し、この層により、仮想エンティティの以下の例、すなわち、仮想サーバ71、仮想ストレージ72、仮想プライベート・ネットワークを含む仮想ネットワーク73、仮想アプリケーション及びオペレーティング・システム74、並びに仮想クライアント75を提供することができる。
【0056】
一例において、管理層80は、以下で説明される機能を提供することができる。リソース・プロビジョニング81が、クラウド・コンピューティング環境内でタスクを実行するために利用されるコンピューティング・リソース及び他のリソースの動的な調達を提供する。計量及び価格決定82は、クラウド・コンピューティング環境内でリソースが利用されたときの費用追跡と、これらのリソースの消費に対する課金又は請求とを提供する。一例において、これらのリソースは、アプリケーション・ソフトウェア・ライセンスを含み得る。セキュリティは、クラウド・コンシューマ及びタスクについての識別検証、並びにデータ及び他のリソースに対する保護を提供する。ユーザポータル83は、コンシューマ及びシステム管理者に対して、クラウド・コンピューティング環境へのアクセスを提供する。サービス・レベル管理84は、必要なサービス・レベルが満たされるように、クラウド・コンピューティング・リソースの割当て及び管理を提供する。サービス・レベル・アグリーメント(Service Level Agreement、SLA)の計画及び履行85は、SLAに従って将来的な必要性が予測されるクラウド・コンピューティング・リソースの事前配置及び調達を提供する。
【0057】
ワークロード層90は、クラウド・コンピューティング環境を利用することができる機能の例を提供する。この層から提供することができるワークロード及び機能の例として、マッピング及びナビゲーション91、ソフトウェア開発及びライフサイクル管理92、仮想教室教育配信93、データ分析処理94、トランザクション処理95、及び非同期コンテンツ埋め込み96が挙げられる。非同期コンテンツ埋め込み96は、ネットワーク114を介してテキスト及び媒体コンテンツを受信すること、受信時にテキストを表示するが、媒体コンテンツの単一の要素に関連する全てのデータを受信するまで媒体コンテンツをキャッシュすること、及び挿入により表示されるテキストでユーザ体験を妨げないポイントにおいて、完全に受信した媒体コンテンツの要素を表示されたテキストに挿入することに関連する。
【0058】
本開示の種々の実施形態の説明は、例証の目的のために提示されたが、これらは、網羅的であること、又は開示した実施形態に限定することを意図するものではない。当業者には、説明される実施形態の範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形が明らかであろう。本明細書で用いられる用語は、実施形態の原理、実際の適用、又は市場に見られる技術に優る技術的改善を最もよく説明するため、又は、当業者が、本明細書に開示される実施形態を理解するのを可能にするために選択された。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ
によって実行される方法であって
、
複数のテキスト及び媒体コンテンツの要素と関連付けられたデータを受信することと、
受信した前記複数のテキストを表示画面上に表示することと、
前記要素を完全に表示するための全てのデータを受信するまで、前記受信したデータをキャッシュすることと、
表示された前記複数のテキスト内における前記要素のための挿入ポイントを特定することと、
前記挿入ポイントにおいて前記要素を表示することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記挿入ポイントは、前記表示画面の現在のビューの外側にある、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記挿入ポイントは、前記要素の挿入によりユーザの読み取り体験をほとんど妨げない、表示された前記複数のテキスト内の場所として特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記挿入ポイントは、空間的及び時間的の両方に特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記挿入ポイントにおける前記要素の表示に対するユーザ反応をキャプチャすることと、
キャプチャした前記ユーザ反応に基づいて、他の要素の前記挿入ポイントの前記特定を改善することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記要素は広告である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記要素の形式は、画像、ビデオ、画像交換フォーマット(GIF)ファイル、表、チャート、バナー、ヘッダ、フッタ、及びテキストからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
コンピュータ・システムであって、
1つ又は複数のプロセッサ
と、1つ又は複数のコンピュータ可読メモリ
とを備え、前記1つ又は複数のプロセッサの少なくとも1つによって
、請求項1から請求項7までのいずれかに記載の方法を実行する
ように構成された、コンピュータ・システム。
【請求項9】
請求項1から請求項7までのいずれかに記載の方法をプロセッサに実行させる、コンピュータ・プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のコンピュータ・プログラムを格納した、コンピュータ可読ストレージ媒体。
【国際調査報告】