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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】OCTガイド治療
(51)【国際特許分類】
   A61B 3/10 20060101AFI20231024BHJP
【FI】
A61B3/10 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521366
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(85)【翻訳文提出日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 IB2021059250
(87)【国際公開番号】W WO2022074623
(87)【国際公開日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】63/089,404
(32)【優先日】2020-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315013021
【氏名又は名称】ノータル ビジョン リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】パスカル,アミット
(72)【発明者】
【氏名】ナーエン,ケスター
(72)【発明者】
【氏名】ベンヤミニ,ハノック ギデオン
(72)【発明者】
【氏名】レファエリ,オメール
(72)【発明者】
【氏名】アルスター,イェイール
(72)【発明者】
【氏名】ハヴィリオ,モシュ
(72)【発明者】
【氏名】アロン,ヤエル
(72)【発明者】
【氏名】バーグマン,エラド
【テーマコード(参考)】
4C316
【Fターム(参考)】
4C316AA09
4C316AB02
4C316AB11
4C316FB08
4C316FC12
4C316FC14
4C316FZ01
4C316FZ03
(57)【要約】
対象の網膜疾患の状態を監視するシステムおよび方法は、対象の網膜の遠隔ベースのOCT撮像を採用する。方法は、網膜の一連のOCT撮像セッションの各々について、対象の網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像データを受信するステップを含む。網膜のOCT画像データは、一連の測定程度値を決定するために処理される。1つ以上の測定程度値の各々は、網膜疾患のそれぞれの程度を示す。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象の眼の網膜疾患の進行を追跡するためのシステムであって、前記システムは、
2週間以下の撮像頻度を有する網膜の一連のOCT撮像セッションの各々について、対象の前記網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像データを受信するように構成された通信ユニットと、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに、
一連の測定程度値を決定するように前記網膜の前記OCT画像データを処理させ、前記一連の測定程度値の各々は前記網膜疾患のそれぞれの程度を示し、
前記一連の測定程度値を示す出力を生成させる
ために、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な非一時的命令を記憶する有形記憶装置と
を備えるシステム。
【請求項2】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1週間ごとの撮像頻度を有する請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも3日ごとの撮像頻度を有する請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1日ごとの撮像頻度を有する請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の長さを示す、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の深さを示す、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の体積を示す、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の長さを示す、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の深さを示す、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の体積を示す、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較させ、
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つが前記それぞれの閾値程度値以上であることに応答して、前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つが前記それぞれの閾値程度値を超えたときに治療専門家への通信を送信させる
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較させ、
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つが前記それぞれの閾値程度値以上であることに応答して、治療化合物を前記眼に注射するための埋め込みポンプの動作を介して前記網膜疾患の遠隔治療を誘発させる
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、治療専門家による前記網膜疾患の進行の追跡を可能にするために、前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つを前記治療専門家に送信させる、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記一連の測定程度値のうちの前記少なくとも1つのグラフを前記治療専門家に送信させる、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記一連の測定程度値のうちの前記少なくとも1つを前記治療専門家に対して表示させる、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記治療間隔内に、前記治療間隔内に遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出されない流体不在間隔を計算させる、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が前記治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項23】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が前記治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項24】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大厚さを決定させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項25】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大体積を決定させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記治療間隔内に、前記治療間隔内に遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出されない流体不在間隔を計算させる、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が前記治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項29】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が前記治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項30】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大厚さを決定させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項31】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、
前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたり、
前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大体積を決定させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項32】
前記OCT撮像データは、前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々の発生日を示す撮像日データを含み、
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記網膜の前記OCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する前記対象によるノンコンプライアンスについて監視するために前記撮像日データを処理させ、
前記網膜の前記OCT撮像セッションを行うための前記指定スケジュールに対する前記対象によるノンコンプライアンスを検出したことに応答して、前記網膜の前記OCT撮像セッションを行うための前記指定スケジュールに従うように前記対象にリマインダを送信させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項33】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記OCT撮像データに基づいて前記網膜疾患の重症度を示す重症度スコアを生成させる、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項34】
前記非一時的命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記OCT撮像データに基づいて前記網膜疾患の治療の推奨を生成させる、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項35】
前記治療の前記推奨は、前記眼への治療化合物の注射の推奨日を含む、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記治療の前記推奨は、前記眼への注射の治療化合物の推奨量を含む、請求項34に記載のシステム。
【請求項37】
前記治療の前記推奨は、前記眼への注射の治療化合物の推奨組成物を含む、請求項34に記載のシステム。
【請求項38】
前記網膜疾患は色素上皮剥離を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記網膜疾患はドルーゼンを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項40】
前記網膜疾患は黄斑円孔を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項41】
対象の網膜疾患の進行を追跡する方法であって、前記方法は、
コンピューティングシステムによって、2週間以下の撮像頻度を有する網膜の一連のOCT撮像セッションの各々について、対象の眼の前記網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像データを受信するステップと、
前記コンピュータシステムによって、一連の測定程度値を決定するために前記網膜の前記OCT画像データを処理するステップであって、前記1つ以上の測定程度値の各々は、前記網膜疾患のそれぞれの程度を示す、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記一連の測定程度値を示す出力を出力するステップと
を含む方法。
【請求項42】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1週間ごとの撮像頻度を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも3日ごとの撮像頻度を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記一連のOCT撮像セッションは、1日以下の撮像頻度を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の長さを示す、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の深さを示す、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の体積を示す、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の長さを示す、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の深さを示す、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、前記網膜の前記一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の体積を示す、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記コンピュータシステムによって、前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較するステップと、
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つが前記それぞれの閾値程度値以上であることに応答して、前記コンピュータシステムによって、前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つが前記それぞれの閾値程度値を超えたときに治療専門家への通信を送信するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記コンピュータシステムによって、前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較するステップと、
前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つが前記それぞれの閾値程度値以上であることに応答して、前記コンピュータシステムによって、治療化合物を前記眼に注射するための埋め込みポンプの動作を介して前記網膜疾患の遠隔治療を誘発するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記コンピュータシステムによって、治療専門家による前記網膜疾患の進行の追跡を可能にするために、前記一連の測定程度値のうちの少なくとも1つを前記治療専門家に送信するステップをさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記コンピュータシステムによって、前記一連の測定程度値のうちの前記少なくとも1つのグラフを前記治療専門家に送信するステップをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記一連の測定程度値のうちの前記少なくとも1つを前記治療専門家に対して表示するステップをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記治療間隔内に、前記治療間隔内に遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出されない流体不在間隔を計算するステップをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が前記治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が前記治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大厚さを決定するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大体積を決定するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔内に、前記治療間隔内に遂行された前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出されない流体不在間隔を計算するステップをさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が前記治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔内に、前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が前記治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大厚さを決定するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、前記網膜疾患の前記第2の治療は、前記網膜疾患の前記第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は前記第1の治療日から前記第2の治療日までにわたる、ステップと、
前記コンピュータシステムによって、前記治療間隔中に前記網膜の前記OCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大体積を決定するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記OCT撮像データは、前記網膜の前記OCT撮像セッションの各々の発生日を示す撮像日データを含み、前記方法は、
前記コンピュータシステムによって、前記網膜の前記OCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する前記対象によるノンコンプライアンスについて監視するために前記撮像日データを処理するステップと、
前記網膜の前記OCT撮像セッションを行うための前記指定スケジュールに対する前記対象によるノンコンプライアンスを検出したことに応答して、前記コンピュータシステムによって、前記網膜の前記OCT撮像セッションを行うための前記指定スケジュールに従うように前記対象にリマインダを送信するステップと
をさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記コンピュータシステムによって、前記OCT撮像データに基づいて前記網膜疾患の重症度を示す重症度スコアを生成するステップをさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
前記コンピュータシステムによって、前記OCT撮像データに基づいて前記網膜疾患の治療の推奨を生成するステップをさらに含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
前記治療の前記推奨は、前記眼への治療化合物の注射の推奨日を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記治療の前記推奨は、前記眼への注射の治療化合物の推奨量を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記治療の前記推奨は、前記眼への注射の治療化合物の推奨組成物を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
前記網膜疾患は色素上皮剥離を含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
前記網膜疾患はドルーゼンを含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記網膜疾患は黄斑円孔を含む、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、2020年10月8日に出願された米国特許仮出願第63/089,404号明細書の優先権を主張し、その全内容は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]黄斑変性は、米国における視力喪失の主な原因である。黄斑変性では、網膜の中心部(別名、黄斑)が悪化する。健康なとき、黄斑は、高度に詳細な画像を収集し、視神経を介して脳に送る。初期段階では、黄斑変性は通常、視力に大きな影響を与えない。黄斑変性が初期段階を超えて進行した場合、視覚は波打ち、および/またはぼやける。黄斑変性が増悪期まで進行すると、中心視力が失われる場合がある。
【0003】
[0003]黄斑変性は、現在は治療不可能と見なされているが、重度の視力喪失を防ぐように、疾患の進行を遅らせることが可能な治療が存在する。治療の選択肢は、抗血管新生薬の眼への注射、活発に成長している(1つまたは複数の)異常な血管を破壊するためのレーザー治療、および(1つまたは複数の)異常な血管を損傷するために光感受性薬を採用する光線力学的レーザー治療を含む。黄斑変性の早期検出は、疾患の進行を抑制するための治療に先立って黄斑変性のさらなる進行を予防する上で最重要である。
【0004】
[0004]黄斑変性の早期検出は、適切な網膜撮像システムを使用して実現することができる。例えば、光干渉断層撮影(OCT)は、黄斑の断面画像を生成するために使用できる低コヒーレンス干渉に依存する、非侵襲的な撮像技術である。黄斑の断面図は、黄斑の層が歪んでいるか否かを示し、黄斑変性の治療の効果を評価するために、以前の断面画像と比較して黄斑の層の歪みが増加したか減少したかを監視するために使用することができる。
【発明の概要】
【0005】
[0005]以下では、本発明の基本的な理解を提供するために、本発明のいくつかの実施形態の簡略化された概要を提示する。この概要は、本発明の広範な大要ではない。本発明の重要な/重大な要素を識別すること、または本発明の範囲を線引きすることは意図されない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明の前置きとして、本発明のいくつかの実施形態を簡略化された形態で提示することである。
【0006】
[0006]多くの実施形態では、治療担当医に貴重な情報を提供するために、対象の網膜の光干渉断層撮影(OCT)撮像を使用する、例えば毎日の、対象の網膜疾患の状態の短間隔監視が使用される。多くの実施形態では、網膜のOCT画像データは、対象の網膜疾患の状態を監視するために短間隔で在宅で対象によって使用され得る手頃なOCTベースの眼科撮像装置によって生成される。短間隔監視は、対象の網膜疾患の状態のより正確な追跡、ならびに、対象の網膜疾患の状態が典型的な現在の間隔(例えば、月に一度、5週に一度、6週に一度など)でチェックされるときに採用され得る運任せの治療アプローチとは対照的に、対象の網膜疾患の状態の日ごとの変化に基づく治療アプローチの開発を可能にする。多くの実施形態では、短間隔監視は、対象の網膜疾患に対する治療(例えば、対象の眼への治療化合物の注射)の適用の改善されたスケジューリングを可能にする。いくつかの実施形態では、短間隔監視は、対象の網膜疾患の観察された進行および/または1つ以上の以前の治療適用に対する対象の網膜疾患の観察された反応に基づいて対象のためにカスタマイズされた治療計画を策定するために使用することができる。
【0007】
[0007]したがって、一態様では、対象の眼の網膜疾患の状態を追跡するためのシステムは、通信ユニットと、少なくとも1つのプロセッサと、非一時的命令を記憶する有形記憶装置とを含む。通信ユニットは、適切な撮像頻度(例えば、少なくとも2週に一度、少なくとも週に一度、少なくとも3日に一度、少なくとも一日おき、少なくとも1日に一度)を有する網膜の一連のOCT撮像セッションの各々について、対象の網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像データを受信するように構成されている。非一時的命令は、一連の測定程度値を決定するように網膜のOCT画像データを少なくとも1つのプロセッサに処理させるために、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能である。一連の測定程度値の各々は、網膜疾患のそれぞれの程度を示す。命令はさらに、一連の測定程度値を示す出力をプロセッサに生成させることができる。
【0008】
[0008]システムの多くの実施形態では、網膜の一連のOCT撮像セッションは、網膜疾患の治療間隔にわたって行われる。例えば、いくつかの網膜疾患では、治療間隔(例えば、対象の眼への治療化合物の注射の間の時間幅)は、約1ヶ月以上(例えば、4週間、5週間、6週間、7週間、またはそれ以上)であり得る。治療間隔にわたって一連のOCT撮像セッションを行うことで、治療間の時点での網膜疾患の程度に関する視認性を提供する。結果として、治療適用間の網膜疾患の程度を測定および追跡することができ、これにより、治療適用間の網膜疾患の程度のあらゆる退行および/または進行に関するフィードバックを治療担当の医療専門家に提供することができる。一連のOCT撮像セッションは、任意の適切な時間幅にわたって任意の適切な頻度で行うことができる。例えば、一連のOCT撮像セッションは、治療適用間の少なくとも1つの時間幅をカバーするために、少なくとも1ヶ月以上にわたって行うことができる。一連のOCT撮像セッションは、少なくとも2週に一度、少なくとも週に一度、少なくとも3日に一度、または少なくとも1日に一度の撮像頻度を有することができる。
【0009】
[0009]システムのいくつかの実施形態では、測定程度値は、網膜内の流体の量を示す。例えば、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の長さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の深さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の体積を示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の長さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の深さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の体積を示すことができる。
【0010】
[0010]多くの実施形態では、システムは、対象の網膜疾患の観察された進行に基づいて対象の網膜疾患の治療の適用のスケジューリングを可能にするために、選択された閾値まで、またはそれを超えて進行する対象の網膜疾患に反応して、通知を生成して指定された治療専門家に送信するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較させ、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値を超えたときに治療専門家への通信を送信させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較させ、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、治療化合物を眼に注射するための埋め込みポンプの動作を介して網膜疾患の遠隔治療を誘発させる。
【0011】
[0011]システムの多くの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、治療専門家による網膜疾患の進行の追跡を可能にするために、一連の測定された1つ以上の程度値のうちの少なくとも1つを治療専門家に送信させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つのグラフを治療専門家に送信させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つを治療専門家に対して表示させる。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態では、システムは、治療適用間の対象の網膜疾患の程度を描写するパラメータを決定するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、システムは、網膜内の網膜内液の程度を測定するように構成されている。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々において網膜内液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算させる。非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、治療間隔内に、治療間隔内に遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出されない流体不在間隔を計算させることができる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜内液量が流体退行間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜内液量が流体退行間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大厚さを決定させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大体積を決定させる。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態では、システムは、網膜内の網膜下液の程度を測定するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々において網膜下液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、治療間隔内に、治療間隔内に遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出されない流体不在間隔を計算させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜下液量が流体退行間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜下液量が流体退行間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大厚さを決定させる。いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大体積を決定させる。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態では、システムは、対象の網膜の撮像のための指定スケジュールに対する対象のコンプライアンスを監視するように構成されている。例えば、システムのいくつかの実施形態では、OCT撮像データは、網膜の一連のOCT撮像セッションの各々の発生日を示す撮像日データを含み、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜の一連のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスについて監視するために撮像日データを処理させ、(b)網膜の一連のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスを検出したことに応答して、網膜の一連のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに従うように対象にリマインダを送信させる。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態では、システムは、対象の網膜疾患の重症度を評価するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の重症度を示す重症度スコアを生成させる。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態では、システムは、対象の網膜疾患の治療の推奨を生成するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の治療の推奨を生成させる。治療の推奨は、眼への治療化合物の注射の推奨日を含むことができる。治療の推奨は、眼への注射のための治療化合物の推奨量および/または治療化合物の推奨組成物を含むことができる。
【0017】
[0017]システムは、任意の適切な網膜疾患の進行を追跡するように構成することができる。例えば、システムのいくつかの実施形態では、追跡することができる網膜疾患は、色素上皮剥離、ドルーゼン、脈絡網膜眼疾患、例えばAMD、眼ヒストプラズマ症、近視、中心性漿液性網膜症、中心性漿液性脈絡膜症、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症、視神経炎、網膜上膜、血管異常および/または閉塞、脈絡膜ジストロフィー、網膜ジストロフィー、黄斑円孔、または脈絡膜もしくは網膜変性を含むことができる。
【0018】
[0018]別の態様では、対象の網膜疾患の進行を追跡する方法は、コンピューティングシステムによって、適切な撮像頻度(例えば、少なくとも2週に一度、少なくとも週に一度、少なくとも3日に一度、少なくとも一日おき、少なくとも1日に一度)を有する網膜の一連のOCT撮像セッションの各々について、対象の網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像データを受信するステップを含む。網膜のOCT画像データは、一連の測定程度値を決定するためにコンピュータシステムによって処理され、一連の測定程度値の各々は、網膜疾患のそれぞれの程度を示す。一連の測定程度値を示す出力は、コンピュータシステムによって出力される。
【0019】
[0019]方法の多くの実施形態では、網膜の一連のOCT撮像セッションは、網膜疾患の治療間隔にわたって行われる。例えば、いくつかの網膜疾患では、治療間隔(例えば、対象の眼への治療化合物の注射の間の時間幅)は、約1ヶ月以上(例えば、4週間、5週間、6週間、7週間、またはそれ以上)であり得る。治療間隔にわたって一連のOCT撮像セッションを行うことで、治療間の時点での網膜疾患の程度に関する視認性を提供する。結果として、治療適用間の網膜疾患の反応を測定および追跡することができ、これにより、治療適用間の網膜疾患の程度のあらゆる退行および/または進行に関するフィードバックを治療担当の医療専門家に提供することができる。一連のOCT撮像セッションは、任意の適切な時間幅にわたって任意の適切な頻度で行うことができる。例えば、一連のOCT撮像セッションは、治療適用間の少なくとも1つの時間幅をカバーするために、少なくとも1ヶ月以上にわたって行うことができる。一連のOCT撮像セッションは、少なくとも2週に一度、少なくとも週に一度、少なくとも3日に一度、または少なくとも1日に一度の撮像頻度を有することができる。
【0020】
[0020]方法のいくつかの実施形態では、測定程度値は、網膜内の流体の量を示す。例えば、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の長さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の深さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の体積を示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の長さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の深さを示すことができる。一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の体積を示すことができる。
【0021】
[0021]多くの実施形態では、方法は、対象の網膜疾患の観察された進行に基づいて対象の網膜疾患の治療の適用のスケジューリングを可能にするために、選択された閾値まで、またはそれを超えて進行する対象の網膜疾患に反応して、通知を生成して指定された治療専門家に送信するステップを含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較するステップと、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値を超えたときに治療専門家への通信を送信するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較するステップと、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、コンピュータシステムによって、治療化合物を眼に注射するための埋め込みポンプの動作を介して網膜疾患の遠隔治療を誘発するステップとをさらに含む。
【0022】
[0022]多くの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、治療専門家による網膜疾患の進行の追跡を可能にするために、一連の測定された1つ以上の程度値のうちの少なくとも1つを治療専門家に送信するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つのグラフを治療専門家に送信するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つを治療専門家に対して表示するステップを含む。
【0023】
[0023]いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、治療適用間の対象の網膜疾患の程度を描写するパラメータを決定するステップを含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、網膜内の網膜内液の程度を測定および追跡するステップを含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜内流体存在間隔内で遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々において網膜内液量が検出される、少なくとも1つの網膜内液存在間隔を計算するステップとを含む。方法は、コンピュータシステムによって、治療間隔内に、流体不在間隔内に遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出されない流体不在間隔を計算するステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜内液量が網膜内液退行間隔中に体積を減少させている網膜内流体退行間隔を計算するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜内液量が網膜内液増加間隔中に体積を増加させている網膜内液増加間隔を計算するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大厚さを決定するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大体積を決定するステップとを含む。
【0024】
[0024]いくつかの実施形態では、方法は、網膜内の網膜下液の程度を測定するステップを含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜下流体存在間隔内で遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々において網膜下液量が検出される、少なくとも1つの網膜下液存在間隔を計算するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜下流体不在間隔内に遂行された網膜の一連のOCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出されない網膜下流体不在間隔を計算するステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜下液量が網膜下液退行間隔中に体積を減少させている網膜下流体退行間隔を計算するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜の一連のOCT撮像セッションで検出された網膜下液量が網膜下液増加間隔中に体積を減少させている網膜下液増加間隔を計算するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大厚さを決定するステップとを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大体積を決定するステップとを含む。
【0025】
[0025]いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、対象の網膜の撮像のための指定スケジュールに対する対象のコンプライアンスを監視するステップを含む。例えば、方法のいくつかの実施形態では、OCT撮像データは、網膜の一連のOCT撮像セッションの各々の発生日を示す撮像日データを含み、方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜の一連のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスについて監視するために撮像日データを処理するステップと、(b)網膜の一連のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスを検出したことに応答して、コンピュータシステムによって、網膜の一連のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに従うように対象にリマインダを送信するステップとを含む。
【0026】
[0026]いくつかの態様では、方法は、コンピュータシステムによって、対象の網膜疾患の重症度を評価するステップを含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の重症度を示す重症度スコアを生成するステップを含む。
【0027】
[0027]いくつかの態様では、方法は、コンピュータシステムによって、対象の網膜疾患の治療の推奨を生成するステップを含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータシステムによって、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の治療の推奨を生成するステップを含む。治療の推奨は、眼への治療化合物の注射の推奨日を含むことができる。治療の推奨は、眼への注射のための治療化合物の推奨量および/または眼への注射のための治療化合物の推奨組成物を含むことができる。
【0028】
[0028]方法は、コンピュータシステムによって、任意の適切な網膜疾患の状態を追跡するステップを含むことができる。例えば、本方法を介して追跡することができる網膜疾患は、色素上皮剥離、ドルーゼン、脈絡網膜眼疾患、例えばAMD、眼ヒストプラズマ症、近視、中心性漿液性網膜症、中心性漿液性脈絡膜症、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症、視神経炎、網膜上膜、血管異常および/または閉塞、脈絡膜ジストロフィー、網膜ジストロフィー、黄斑円孔、または脈絡膜もしくは網膜変性を含む。
【0029】
[0029]本発明の性質および利点のより完全な理解については、以下の詳細な説明および添付図面を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施形態による、対象の網膜疾患を監視する方法の簡略化された概略図である。
図2】実施形態による、図1の方法を遂行するためのアプローチの簡略化された概略図である。
図3】網膜内液を有する網膜のOCT生成画像を示す図であり、画像は、実施形態による遠隔OCT撮像装置を介して生成される。
図4】網膜下液を有する網膜のOCT生成画像を示す図であり、画像は、実施形態による遠隔OCT撮像装置を介して生成される。
図5】治療担当の医療専門家によって使用するために図2のアプローチで生成され得る例示的な報告を示す図である。
図6】治療担当の医療専門家によって使用するために図2のアプローチで生成され得る別の例示的な報告を示す図である。
図7】治療担当の医療専門家によって使用するために図2のアプローチで生成され得る別の例示的な報告を示す図である。
図8】実施形態による、治療間のある日数にわたる網膜内液量および網膜下液量のグラフである。
図9図2のアプローチを介して追跡および識別され得る網膜液の蓄積の進行のいくつかの異なる速度のグラフである。
図10図2のアプローチを介して追跡および識別され得る治療適用に対するいくつかの異なるタイプのレスポンダのグラフである。
図11図2のアプローチを介して追跡および識別され得る治療適用に対するノンレスポンダを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
[0041]以下の説明では、本発明の様々な実施形態が記載される。説明の目的で、実施形態の完全な理解を提供するために、特定の構成および詳細が明記される。しかしながら、特定の詳細なしに本発明が実施され得ることもまた、当業者には明らかとなるだろう。さらに、記載されている実施形態を不明瞭にしないために、周知の特徴は省略または簡略化されてもよい。
【0032】
[0042]序論
【0033】
[0043]網膜疾患を患う対象の多くは、平均的な対象に基づく一般的なガイドラインに従って、眼内注射で治療される。任意の特定の対象における網膜疾患の進行は、平均的な対象とは異なって進行し得る。また、特定の対象は、治療に対して平均的な対象とは異なる反応をし得る。したがって、対象が自身の疾患進行に基づいて治療を受けることができるように、短間隔で一部の対象の網膜疾患の進行を監視する強い臨床上の必要性がある。光干渉断層撮影(OCT)撮像を採用する眼科撮像デバイスは、対象の網膜の健康状態を評価するため、および/または対象の網膜疾患の状態を評価するために対象の網膜を撮像するために、眼科でしばしば採用される。しかしながら、眼科に行く必要があることは、対象の網膜疾患の状態を適切に監視するのに適した対象の網膜の十分に短期間の反復撮像を遂行する妨げになり得る。短間隔での反復OCT撮像を介した管理に適し得る網膜疾患は、脈絡網膜眼疾患、例えばAMD、眼ヒストプラズマ症、近視、中心性漿液性網膜症、中心性漿液性脈絡膜症、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症、視神経炎、網膜上膜、血管異常および/または閉塞、脈絡膜ジストロフィー、網膜ジストロフィー、黄斑円孔、または脈絡膜もしくは網膜変性を含むが、これらに限定されない。
【0034】
[0044]本明細書に記載される多くの実施形態では、手頃なOCTベースの眼科撮像装置は、対象の網膜疾患の状態を監視するために対象の網膜の対応する一連のOCT画像を生成するように短間隔で行われる一連のOCT撮像セッション中に、対象によって使用される。本明細書で使用される際に、「短間隔で」とは、対象の網膜疾患の治療(例えば、対象の眼への治療化合物の注射)の間の期間に対象の1つ以上のOCT画像を生成するように、一連のOCT撮像セッションのOCT撮像セッション間の任意の適切な間隔を指し、これは多くの場合、少なくとも4週間離れている。各対象は、対象の網膜疾患の状態を適切に監視するのに十分な、対象の網膜のOCT画像の生成の間の特定の最大間隔を有し得る。特定の対象についての対象の網膜のOCT画像の生成の間の最大間隔は、対象の治療担当の医療専門家によって選択することができる。特定の対象についての対象の網膜のOCT画像の生成の間の最大間隔は、少なくとも1日に一度、少なくとも一日おき、少なくとも3日に一度、少なくとも週に一度、および少なくとも2週に一度を含むことができるが、これらに限定されない。対象の網膜の短間隔でのOCT撮像は、対象の網膜疾患の状態の改善された監視、ならびに対象のカスタマイズされた治療計画の開発を可能にし得る。いくつかの実施形態では、対象の網膜の短間隔でのOCT撮像は、対象の眼と流体的に結合された遠隔ポンプによる患者の眼への治療化合物の注射を介した遠隔治療をいつ誘発すべきかを決定するために使用される。
【0035】
[0045]対象の網膜疾患の進行を追跡するために、任意の適切なパラメータ、または適切なパラメータの組合せを使用することができる。例えば、本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、対象の網膜内の液量(例えば、網膜内液量、網膜下液量)は、対象によって遠隔で(例えば、在宅で)使用されるOCTベースの眼科撮像装置を使用して、対象の網膜の短間隔でのOCT撮像を介して測定される。
【0036】
[0046]いくつかの実施形態では、対象の網膜内の流体の量が選択された周期的ベースで(例えば、日ごとに)どのように変化するかをグラフで示すために、対象の網膜内の流体の量がプロットされる。得られたプロットは、対象の網膜疾患の状態に対する適切な治療化合物および/または治療の適用の経時的な効果を示すために使用することができる。得られたプロットはまた、異なる対象の網膜疾患の状態に対する適切な治療化合物および/または治療の適用の経時的な効果の違いを示すために使用することもできる。
【0037】
[0047]本明細書に記載されるシステムおよび/またはアプローチを使用して、対象の網膜疾患の状態を示す任意の適切なバイオマーカ、ならびにバイオマーカの程度の進行および軽減を評価することができる。適切なバイオマーカは、網膜内液(IRF)、網膜下液(SRF)、色素上皮剥離(PED)、ドルーゼン、および黄斑円孔を含むが、これらに限定されない。
【0038】
[0048]いくつかの実施形態では、適切なバイオマーカの程度は、対象の網膜疾患を治療するための次の治療適用に関する推奨を生成するアルゴリズムによって評価される。生成された推奨は、例えば、対象の網膜疾患の評価および/または治療のための診療所への次の訪問の推奨日、対象の網膜疾患を治療するための対象の眼への治療化合物の次の注射の推奨日、および/または推奨されるタイプの治療化合物(例えば、注入量、合剤)を含むことができる。
【0039】
[0049]遠隔網膜撮像OCTシステムベースの網膜疾患追跡
【0040】
[0050]ここで、いくつかの図を通じて同様の参照番号が同様の部分を表す図面を参照すると、図1は、実施形態による、対象の網膜疾患を監視する方法10の簡略化された概略図を示す。方法10は、対象の網膜の短間隔でのOCT撮像に基づいて、対象の網膜疾患の治療を管理するのに使用するために対象の治療専門家への出力を生成することを対象とする。対象の網膜の短間隔でのOCT撮像は、対象の網膜の一連のOCT画像を生成する。方法10は、診療所訪問および/または対象の網膜疾患の治療の実施の間など、任意の適切な期間にわたって対象の網膜疾患の状態を遠隔で監視するために使用することができる。
【0041】
[0051]動作12において、対象の網膜の第1のOCT画像(OCT画像(1))が生成される。第1のOCT画像は、治療の実施(例えば、対象の眼への治療化合物の注射)に続いて、または対象の網膜の臨床ベースのOCT撮像に続いてなど、監視期間の開始に続いて適切な間隔(本明細書に記載されるものなど)で生成することができる。
【0042】
[0052]動作14において、第1のOCT画像は、対象の網膜疾患の状態を示す1つ以上のバイオマーカを測定するために処理される。本明細書に記載されるものを含むがこれらに限定されない、任意の適切な数および/またはタイプのバイオマーカを測定することができる。
【0043】
[0053]動作16において、第1のOCT画像で測定された(1つまたは複数の)バイオマーカは、(1つまたは複数の)バイオマーカの選択された(1つまたは複数の)限界と比較される。第1のOCT画像で測定された(1つまたは複数の)バイオマーカが(1つまたは複数の)バイオマーカの選択された(1つまたは複数の)限界を超える場合、超過の発生を知らせるために、警報が生成および出力される。多くの実施形態では、警報は、対象の網膜疾患の治療担当の医療専門家に出力される。
【0044】
[0054]動作18において、方法10で対象の網膜の第2のOCT画像を生成および処理する際に使用するために、カウンタが2に設定される。方法10で対象の網膜の後続のOCT画像の生成および処理のために、動作30においてカウンタがインクリメントされる。カウンタの各値について、動作20から26が繰り返される。
【0045】
[0055]動作20において、対象の網膜のOCT画像(カウンタ)が生成される。OCT画像(カウンタ)は、OCT画像(カウンタ-1)の生成に続いて適切な間隔(本明細書に記載されるものなど)で生成することができる。
【0046】
[0056]動作22において、OCT画像(カウンタ)は、対象の網膜疾患の状態を示す1つ以上のバイオマーカを測定するために処理される。多くの実施形態では、測定された(1つまたは複数の)バイオマーカは、方法10で測定された一連のOCT画像のOCT画像の各々で測定されたものと同じである。
【0047】
[0057]動作24において、OCT画像(カウンタ)で測定された(1つまたは複数の)バイオマーカは、(1つまたは複数の)バイオマーカの選択された(1つまたは複数の)限界と比較される。OCT画像(カウンタ)で測定された(1つまたは複数の)バイオマーカが(1つまたは複数の)バイオマーカの選択された(1つまたは複数の)限界を超える場合、超過の発生を知らせるために、警報が生成および出力される。多くの実施形態では、警報は、対象の網膜疾患の治療担当の医療専門家に出力される。
【0048】
[0058]動作26において、OCT画像(カウンタ-1)からOCT画像(カウンタ)への(1つまたは複数の)バイオマーカの大きさの変化を示す1つ以上のパラメータが計算される。計算された(1つまたは複数の)パラメータは、対象の網膜疾患の状態がOCT画像(カウンタ-1)からOCT画像(カウンタ)に改善したか否か(例えば、(1つまたは複数の)バイオマーカの大きさの減少によって示される)、または対象の網膜疾患の状態がOCT画像(カウンタ-1)からOCT画像(カウンタ)に悪化したか否か(例えば、(1つまたは複数の)バイオマーカの大きさの増加によって示される)を反映する。1つ以上の計算されたパラメータは、本明細書に記載されるものを含むがこれらに限定されない、測定された(1つまたは複数の)バイオマーカから計算された任意の適切なパラメータを含むことができる。
【0049】
[0059]動作28において、OCT画像(カウンタ)が対象の網膜の指定された一連の暫定OCT画像の最後である場合、方法10は動作32に進む。OCT画像(カウンタ)が対象の網膜の指定された一連の暫定OCT画像の最後ではない場合、方法10は動作30に進み、ここでカウンタは、対象の網膜の一連のOCT画像における次のOCT画像について動作20から動作28の遂行を繰り返すことによって、次のOCT画像の生成および処理のためにインクリメントされる。動作20から動作28は、一連のOCT画像の最後のOCT画像が生成および処理されるまで繰り返される。一連のOCT画像の最後のOCT画像が生成および処理されると、方法10は動作32に進む。
【0050】
[0060]動作32において、OCT画像の連続するペアの間の(1つまたは複数の)バイオマーカの変化を示す、1つ以上のバイオマーカの値、および/または計算されたパラメータが出力される。1つ以上のバイオマーカの値、および/または計算されたパラメータは、対象の網膜疾患の管理および/または治療に従事する医療専門家を含むがこれに限定されない、任意の適切な受取人に出力することができる。
【0051】
[0061]動作34において、対象の網膜疾患の治療の推奨は、1つ以上のバイオマーカの値および/または計算されたパラメータに基づいて策定される。推奨は、(a)眼への治療化合物の注射の推奨日、(b)眼への注射のための治療化合物の推奨量、および/または(c)眼への注射のための治療化合物の推奨組成物を含むことができるが、これらに限定されない。
【0052】
[0062]図2は、実施形態による、方法10を遂行するためのアプローチ40の簡略化された概略図を示す。アプローチ40は、OCTベースの眼科撮像装置44による対象の網膜のOCT画像データの短間隔での反復生成42を含む。多くの実施形態では、OCT画像データの生成42は、本明細書に記載されるような任意の適切な間隔で繰り返すことができる。任意の適切なOCTベースの眼科撮像装置は、対象によって遠隔で(例えば、在宅で)使用することができる手頃な対象走査可能なOCT撮像装置を含むがこれに限定されない、撮像装置44として使用することができる。
【0053】
[0063]対象の網膜の各撮像セッションのOCT画像データは、網膜疾患管理システム48に送信46される。多くの実施形態では、OCT画像データは、対象の網膜の撮像セッションごとに網膜疾患管理システム48に別々に送信される。例えば、場合によっては、対象は、毎日撮像装置を使用するように指示され、対象の網膜について得られたOCT画像データは、それぞれの毎日の撮像セッションごとに網膜疾患管理システム48に送信される。
【0054】
[0064]多くの実施形態では、網膜疾患管理システム48は、ウェブベースであり、複数の対象の各々における網膜疾患の状態を追跡する複数の局面を管理するように構成されている。網膜疾患管理システム48を介して管理することができる複数の対象の各々における網膜疾患の状態を追跡する局面は、1)網膜疾患管理システム48を介して監視される1人以上の対象の各々への撮像装置44のインスタンスの提供、2)網膜疾患管理システム48を介して監視される対象の各々の身分証明および治療関連データの取得および記憶、3)撮像装置44の使用法および/または対象の網膜疾患の治療に関する対象教育の提供、4)網膜疾患管理システム48によって監視される対象の各々による周期的撮像間隔要件(例えば、毎日の撮像要件)とのコンプライアンスの監視、5)オンラインアシスタンスおよび/またはコールイン電話ベースアシスタンスを介した網膜疾患管理システム48のユーザ(例えば、対象、治療担当医)へのサポートの提供、6)網膜疾患管理システム48を介して監視される対象の治療担当医の各々の身分証明および治療関連データの取得および記憶、7)対象の網膜疾患の治療に関する治療担当への教育の提供、8)網膜疾患管理システム48を介して監視される対象の各々について治療専門家に送信される網膜疾患管理システム48によって生成される調査報告および対象の警報の基礎となるパラメータの、各治療専門家からの取得およびその記憶、および/または9)推奨治療パラメータの生成および送信を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、推奨治療パラメータは、対象の網膜疾患の評価および/または治療のための診療所への次の訪問の推奨日、対象の網膜疾患を治療するための対象の眼への治療化合物の次の注射の推奨日、および推奨されるタイプの治療化合物(例えば、注入量、合剤)の任意の適切な組合せを含む。
【0055】
[0065]多くの実施形態では、網膜疾患管理システム48は、対象の撮像スケジュールに対する対象の各々のコンプライアンスを監視する。撮像スケジュール(例えば、対象による撮像装置44の毎日の使用の要求)は、対象の治療担当医によって選択することができる。網膜疾患管理システム48は、対象のOCT撮像データの受信を撮像スケジュールと比較することによって、対象によるコンプライアンスを監視することができる。OCT撮像データが対象の撮像スケジュールに従って対象から受信されないとき、網膜疾患管理システム48は、対象の撮像スケジュールに従って撮像装置44を使用する必要性を対象に思い出させるために、コンプライアンスリマインダ50を生成し、コンプライアンスリマインダ50を対象に送信することができる。
【0056】
[0066]いくつかの実施形態では、網膜疾患管理システム48は、どの程度の網膜内液および/または網膜下液がそれぞれの対象の網膜内に閉じ込められているかを判定するために、各撮像セッションで生成されたOCT撮像データを処理する。図3は、網膜内液52を有する網膜の例示的なOCT生成画像を示す。図4は、網膜下液54を有する網膜の例示的なOCT生成画像を示す。
【0057】
[0067]多くの実施形態では、網膜疾患管理システム48は、各それぞれの対象の撮像セッションの各々についてOCT画像データを処理し、対象から受信したOCT画像データに基づいて、調査報告および/または警報報告56を生成して対象の治療担当医に送信する。図5図6、および図7の各々は、網膜疾患管理システム48によって生成されてそれぞれの治療担当医に送信されることが可能な例示的な警報報告(56a、56b、56c)を示す。警報報告(56a、56b、56c)の各々は、網膜内液存在指示出力(58a、58b、58c)、網膜下液存在指示出力(60a、60b、60c)、対象名出力(62a、62b、62c)、対象生年月日出力(64a、64b、64c)、撮像日出力(66a、66b、66c)、撮像眼指示出力(68a、68b、68c)、検出された流体の断面積によって順序付けられた画像網膜の断面OCT画像(70a、70b、70c)、撮像網膜内の網膜内液の平面視網膜内液マップ(72a、72b、72c)、撮像網膜内の網膜下液の平面視網膜下液マップ(74a、74b、74c)、警報報告(56a、56b、56c)の生成をトリガするための警報基準(76a、76b、76c)、および対象の網膜疾患の程度を示す1つ以上の追跡されたバイオマーカの変動を示すプロット(78a、78b、78c)を含む。プロット(78a、78b、78c)は、対象の網膜疾患の程度を示す任意の適切な追跡されたバイオマーカ、または対象の網膜疾患の程度を示す2つ以上の適切な追跡されたバイオマーカの任意の適切な組合せを示すことができる。図5において、プロット78aは、撮像網膜内の網膜内液および網膜下液の両方の平均液厚を示す。警報報告56aにおいて、プロット78aは、眼への治療化合物の注射に続く撮像網膜内の網膜内液厚および網膜下液厚の両方の減少を示し、比較的低い網膜内液厚および網膜下液厚の期間がこれに続き、網膜内液厚および網膜下液厚の両方の増加がこれに続く。図6では、プロット78bは、撮像網膜内の網膜内液および網膜下液の両方の平均液量を示す。警報報告56bでは、プロット78bは、比較的低い網膜内液量および網膜下液量の期間を示し、網膜内液量の増加がこれに続く。図7では、プロット78cは、撮像網膜内の網膜内液および網膜下液の両方の平均液量を示す。警報報告56cでは、プロット78cは、わずかな網膜内液量と共に比較的一定の網膜下液量を示す。
【0058】
[0068]図8は、実施形態による、治療間のある日数にわたる網膜内液量値82および網膜下液量値84のプロット80を示す。網膜疾患管理システム48は、本明細書に記載されるアプローチを使用して、網膜内液量値82のそれぞれの1つおよび網膜下液量値84のそれぞれの1つを決定するために、対象の網膜の各撮像セッションのOCT画像データを処理することができる。網膜疾患管理システム48は、流体退行間隔(FRI)86、流体存在間隔(FPI)88、流体不在間隔(FAI)90、および流体増加間隔(FII)92を決定するために、網膜内液量値82および/または網膜下液量値84を処理するように構成することができる。流体退行間隔(FRI)86は、網膜液(例えば、網膜内液、網膜下液)が存在するが、測定可能なレベルまたは選択された最小基準体積未満に体積が減少する、治療適用(例えば、対象の眼への治療化合物の注射)からの時間間隔である。流体存在間隔(FPI)88は、網膜液が測定可能な量でまたは選択された最小基準体積を超えて存在する、治療適用の前から治療適用の後までの時間間隔である。流体不在間隔(FAI)90は、網膜液が測定可能な量で存在しないかまたは選択された最小基準体積未満である、2つの連続する治療適用の間の時間間隔である。流体増加間隔(FII)92は、網膜液が測定可能なレベルまたは選択された最小基準体積を上回り、体積が増加する、治療適用の前の時間間隔である。いくつかの実施形態では、FRI86、FPI88、FAI90、および/またはFII92のうちの1つ以上は、対象の治療推奨を策定するために使用されるアルゴリズムへの入力パラメータとして、単独でおよび/または組み合わせて使用され、対象の網膜疾患の状態および/または対照が1つ以上の治療適用にどのように応答するかをさらに定量化するために、治療専門家に出力される。
【0059】
[0069]図9は、方法10を介して追跡および識別され得る網膜液の蓄積の進行のいくつかの例示的な速度のグラフを示す。図示される網膜液進行速度は、0.0ナノリットルから50.0ナノリットルまでの網膜液進行を示し、例示的なより低い進行曲線94、例示的な中間の進行曲線96、およびより高い進行曲線98を含む。より低い進行曲線94では、検出された網膜液量が0.0ナノリットルから30.0ナノリットルに増加するのに約30日かかり、網膜液量が30.0ナノリットルから50.0ナノリットルに増加するのにさらに約10日かかる。中間の進行曲線96では、検出された網膜液量が0.0ナノリットルから30.0ナノリットルに増加するのに約22日かかり、網膜液量が30.0ナノリットルから50.0ナノリットルに増加するのにさらに約7.5二値かかる。より高い進行曲線98では、検出された網膜液量が0.0ナノリットルから30.0ナノリットルに増加するのに約15日かかり、網膜液量が30.0ナノリットルから50.0ナノリットルに増加するのにさらに約5日かかる。
【0060】
[0070]図9に示される異なる例示的な網膜液進行速度は、異なる網膜液進行速度から生じる異なる関連治療ウィンドウを有する。例えば、警報報告56を生成するための基準が30ナノリットルに達する網膜液量に設定されている場合、網膜液量が50ナノリットルに達する前の追加日数は、上述のように異なる図示された進行速度によって異なる(例えば、より低い進行曲線94では10日であるのに対してより高い進行曲線98ではわずか5日)。過剰な網膜液量によって誘発される損傷を回避するために網膜液レベルが選択された基準レベル(例えば、50ナノリットル)を超える前に治療をもたらすために、次の治療適用予定日は、より低く提示された網膜液進行速度よりもより高く提示された網膜液進行速度の場合に優先され得る。
【0061】
[0071]いくつかの実施形態では、治療担当医への警報報告56の生成および送信の基準は、進行速度の差を説明する。例えば、治療担当医への警報報告56の生成および送信の基準は、より高い網膜液量進行速度のトリガ網膜液量を比較的低くすることによって、網膜の最新の撮像と網膜の前日の撮像との間の提示された毎日の網膜液進行速度を説明することができる。例えば、10日間の治療ウィンドウが望ましい場合、予想される網膜液量が選択された最大治療前網膜液量を超える前に期待される10日間の治療ウィンドウを残すように、異なる提示された網膜液量進行速度が、治療担当医への警報報告56の生成および送信を各々トリガするように、ルックアップテーブルを構成およびアクセスすることができる。50ナノリットルの最大治療前網膜液量および所望の10日間の治療ウィンドウを仮定すると、より低い網膜液量進行曲線94の29日目から30日目の網膜液量の増加量(およそ1.72ナノリットル/日)は、30.0ナノリットルの警報限界に関連付けることができ、これは30日目に満たされ、これによって30日目に警報報告56の生成および送信をトリガし、これによって網膜液量が50ナノリットルの選択された最大治療前網膜液量に達すると予想される前に10日を残すことができる。中間網膜液量進行曲線96では、18日目から19日目の網膜液量の増加量(およそ2.02ナノリットル/日)は、23.4ナノリットルの警報限界に関連付けることができ、これは19日目に満たされ、これによって19日目に警報報告56の生成および送信をトリガし、これによって網膜液量が50ナノリットルの選択された最大治療前網膜液量に達すると予想される前に10.5日を残すことができる。より高い網膜液量進行曲線98では、9日目から10日目の網膜液量の増加量(およそ2.40ナノリットル/日)は、15.0ナノリットルの警報限界に関連付けることができ、これは10日目に満たされ、これによって10日目に警報報告56の生成および送信をトリガし、これによって網膜液量が50ナノリットルの選択された最大治療前網膜液量に達すると予想される前に10.0日を残すことができる。
【0062】
[0072]図10は、方法10を介して追跡および識別され得る治療適用に対するいくつかの異なるタイプのレスポンダのグラフを示す。図示されるタイプのレスポンダは、例示的な中間レスポンダ100、例示的な高速レスポンダ102、および例示的な低速レスポンダ104を含む。図示される例示的な中間レスポンダ100では、液量は、約10日間で初期の240ナノリットルから50ナノリットルに減少する。例示的な高速レスポンダ102では、液量は、約7日間で初期の240ナノリットルから50ナノリットルに減少する。対照的に、例示的な低速レスポンダ104では、液量は、約27日間で初期の240ナノリットルから50ナノリットルに減少する。いくつかの実施形態では、特定の治療に対する特定の対象の観察される反応は、適切なタイプの反応(高速レスポンダ、中間レスポンダ、および低速レスポンダのうちの1つなど)に分類され、反応の分類は、観察される反応をもたらした治療適用の詳細と組み合わせた対象の反応の分類に基づく対象の将来の治療適用に関する推奨と共に、治療専門家に提供される。
【0063】
[0073]図11は、方法10を介して追跡および識別され得る治療適用に対する例示的なノンレスポンダ110を示すグラフを示す。治療適用間で発生し得る対象間の差を説明するのを助けるために、グラフは、例示的な中間レスポンダ112および高速レスポンダ114を含む。3つの図示されるレスポンダタイプの網膜が、治療適用と同時に診療所でのみ撮像される場合(図示の例では0日目および30日目に行われる)、対象の網膜疾患の各々は、同じ網膜液量を呈することになる。対照的に、治療適用の間に追加の遠隔撮像が追加されると(図示の例では毎日行われる)、例示的なノンレスポンダ110、例示的な中間レスポンダ112、および高速レスポンダ84の間の反応の差が観察可能であり、特に以前の治療適用への無反応を考慮した(1つまたは複数の)異なる治療計画の選択を介したノンレスポンダ110について、対象の網膜疾患の各々の適切な後続治療を選択するための基礎の少なくとも一部を形成することができる。
【0064】
[0074]表1は、対象の網膜の各OCT撮像のために定量化され得る対象の網膜疾患に関する例示的なパラメータを列挙している。
(表1)
項目 フォーマット
ファイル名 .avi
分析適格性 -1/0/1/2
流体スコア -36~+36
IRFおよび/またはSRF 0/1
VMI異常 0/1/2
網膜体積 mm
液量 mm
IRF 0/1
IRF体積 mm
SRF 0/1
SRF体積 mm
RPE凹凸 0/1
PED 0/1
RPE凹凸のほとんどの証拠を有するセクション 序数
RPE凹凸の体積 mm
正常 0/1
平均網膜高さ ミクロン
分析正面面積 mm
RPE凹凸の最大高さ ミクロン
RPE凹凸が最も高い(最大高さ)セクション 序数
補正平均IRF高さ ミクロン
平均SRF高さ ミクロン
補正流体高さ ミクロン
平均RPE凹凸高さ ミクロン
中央サブフィールド厚さ(CST) ミクロン
流体のほとんどの証拠を有するBスキャン 序数
流体の証拠のレベルが2番目に高いBスキャン 序数
流体の証拠のレベルが3番目に高いBスキャン 序数
【0065】
[0075]表1のパラメータは、対象の網膜の将来の治療を追跡および/または策定するために、治療専門家によって使用することができる。表1のパラメータは、本明細書に記載される撮像処理アプローチを含むがこれらに限定されない適切な撮像処理アプローチを使用して、対象の網膜のOCT撮像ごとに定量化することができる。
【0066】
[0076]液量決定
【0067】
[0077]方法10の多くの実施形態では、対象の網膜の各撮像セッションのOCT画像データは、網膜液が存在するか否か(例えば、網膜内液量および/または網膜下液量)、および存在する場合には網膜液の体積を検出するために、適切な撮像処理アプローチを使用して処理される。例えば、いくつかの実施形態では、(その各々が網膜の断面OCT画像に対応する)並列OCT Bスキャンの選択は、Bスキャンが網膜液面積を含むか否か、および含む場合にはBスキャン中の網膜液の(1つまたは複数の)面積を検出するために、処理される。次に、網膜液の体積は、式1を使用して、並列OCT Bスキャンの選択の各々における流体面積およびBスキャンの隣接するものの間の距離から計算することができる。
【0068】
(数1)
FV=(FA+FAi+1)*0.5*DT/2+(FA+FAi-1)*0.5*DT/2 (式1)
ここで、FAはBスキャン中の網膜液の面積であり、
FAi+1はBスキャンi+1中の網膜液の面積であり、
FAi-1はBスキャンi-1中の網膜液の面積であり、
DT=隣接するBスキャン間の距離である。
【0069】
[0079]実施例1は、対象の眼の網膜疾患の進行を追跡するためのシステムである。実施例1のシステムは、通信ユニットと、少なくとも1つのプロセッサと、有形記憶装置とを含む。通信ユニットは、2週間以下の撮像頻度を有する網膜の一連のOCT撮像セッションの各々について、対象の網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像データを受信するように構成されている。有形記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサに、(a)一連の測定程度値を決定するように網膜のOCT画像データを処理させ、一連の測定程度値の各々は網膜疾患のそれぞれの程度を示し、(b)一連の測定程度値を示す出力を生成させる、ために、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な非一時的命令を記憶する。
【0070】
[0080]実施例2は、実施例1のシステムによるシステムである。実施例2のシステムでは、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0071】
[0081]実施例3は、実施例1のシステムによるシステムである。実施例3のシステムでは、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1週間ごとの撮像頻度を有する。実施例4は、実施例3のシステムであり、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0072】
[0082]実施例5は、実施例1のシステムによるシステムである。実施例5のシステムでは、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも3日ごとの撮像頻度を有する。
【0073】
[0083]実施例6は、実施例5のシステムによるシステムである。実施例6のシステムでは、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0074】
[0084]実施例7は、実施例1のシステムによるシステムである。実施例7のシステムでは、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1日ごとの撮像頻度を有する。
【0075】
[0085]実施例8は、実施例7のシステムによるシステムである。実施例8のシステムでは、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0076】
[0086]実施例9は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例9のシステムでは、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の長さを示す。
【0077】
[0087]実施例10は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例10のシステムのシステムでは、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の深さを示す。
【0078】
[0088]実施例11は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例11のシステムのシステムでは、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の体積を示す。
【0079】
[0089]実施例12は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例12のシステムでは、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の長さを示す。
【0080】
[0090]実施例13は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例13のシステムでは、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の深さを示す。
【0081】
[0091]実施例14は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例14のシステムでは、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の体積を示す。
【0082】
[0092]実施例15は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例15のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較させ、(b)一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値を超えたときに治療専門家への通信を送信させる。
【0083】
[0093]実施例16は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例16のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較させ、(b)一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、治療化合物を眼に注射するための埋め込みポンプの動作を介して網膜疾患の遠隔治療を誘発させる。
【0084】
[0094]実施例17は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例17のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、治療専門家による網膜疾患の進行の追跡を可能にするために、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つを治療専門家に送信させる。
【0085】
[0095]実施例18は、実施例17のシステムによるシステムである。実施例18のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つのグラフを治療専門家に送信させる。
【0086】
[0096]実施例19は、実施例17のシステムによるシステムである。実施例19のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つのグラフを治療専門家に対して表示させる。
【0087】
[0097]実施例20は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例20のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算させる。
【0088】
[0098]実施例21は、実施例20のシステムによるシステムである。実施例21のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、治療間隔内に、治療間隔内に遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出されない流体不在間隔を計算させる。
【0089】
[0099]実施例22は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例22のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算させる。
【0090】
[0100]実施例23は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例23のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算させる。
【0091】
[0101]実施例24は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例24のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大厚さを決定させる。
【0092】
[0102]実施例25は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例25のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大体積を決定させる。
【0093】
[0103]実施例26は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例26のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算させる。
【0094】
[0104]実施例27は、実施例26のシステムによるシステムである。実施例27のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、治療間隔内に、治療間隔内に遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出されない流体不在間隔を計算させる。
【0095】
[0105]実施例28は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例28のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算させる。
【0096】
[0106]実施例29は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例29のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算させる。
【0097】
[0107]実施例30は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例30のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大厚さを決定させる。
【0098】
[0108]実施例31は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例31のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶させ、(b)網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶させ、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたり、(c)治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大体積を決定させる。
【0099】
[0109]実施例32は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例32のシステムでは、OCT撮像データは、網膜のOCT撮像セッションの各々の発生日を示す撮像日データを含む。実施例32のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、(a)網膜のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスについて監視するために撮像日データを処理させ、(b)網膜のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスを検出したことに応答して、網膜のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに従うように対象にリマインダを送信させる。
【0100】
[0110]実施例33は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例33のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の重症度を示す重症度スコアを生成させる。
【0101】
[0111]実施例34は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例34のシステムでは、非一時的命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の治療の推奨を生成させる。
【0102】
[0112]実施例35は、実施例34のシステムによるシステムである。実施例35のシステムでは、治療の推奨は、眼への治療化合物の注射の推奨日を含む。
【0103】
[0113]実施例36は、実施例34のシステムによるシステムである。実施例36のシステムでは、治療の推奨は、眼への注射の治療化合物の推奨量を含む。
【0104】
[0114]実施例37は、実施例34のシステムによるシステムである。実施例37のシステムでは、治療の推奨は、眼への注射の治療化合物の推奨組成物を含む。
【0105】
[0115]実施例38は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例38のシステムでは、網膜疾患は色素上皮剥離を含む。
【0106】
[0116]実施例39は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例39のシステムでは、網膜疾患はドルーゼンを含む。
【0107】
[0117]実施例40は、実施例1から8のシステムのいずれか1つによるシステムである。実施例40のシステムでは、網膜疾患は黄斑円孔を含む。
【0108】
[0118]実施例41は、対象の網膜疾患の進行を追跡する方法である。実施例41の方法は、(a)コンピューティングシステムによって、2週間以下の撮像頻度を有する網膜の一連のOCT撮像セッションの各々について、対象の眼の網膜の光干渉断層撮影(OCT)画像データを受信するステップと、(b)コンピュータシステムによって、一連の測定程度値を決定するために網膜のOCT画像データを処理するステップであって、1つ以上の測定程度値の各々は、網膜疾患のそれぞれの程度を示す、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、一連の測定程度値を示す出力を出力するステップとを含む。
【0109】
[0119]実施例42は、実施例41の方法による方法である。実施例42の方法では、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0110】
[0120]実施例43は、実施例41の方法による方法である。実施例43の方法では、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1週間ごとの撮像頻度を有する。
【0111】
[0121]実施例44は、実施例43の方法による方法である。実施例44の方法では、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0112】
[0122]実施例45は、実施例41の方法による方法である。実施例45の方法では、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも3日ごとの撮像頻度を有する。
【0113】
[0123]実施例46は、実施例45の方法による方法である。実施例46の方法では、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0114】
[0124]実施例47は、実施例41の方法による方法である。実施例47の方法では、一連のOCT撮像セッションは、1日以下の撮像頻度を有する。
【0115】
[0125]実施例48は、実施例47の方法による方法である。実施例48の方法では、一連のOCT撮像セッションは、少なくとも1ヶ月の時間幅にわたって行われる。
【0116】
[0126]実施例49は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例49の方法では、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の長さを示す。
【0117】
[0127]実施例50は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例50の方法では、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の深さを示す。
【0118】
[0128]実施例51は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例51の方法では、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の体積を示す。
【0119】
[0129]実施例52は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例52の方法では、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の長さを示す。
【0120】
[0130]実施例53は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例53の方法では、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の深さを示す。
【0121】
[0131]実施例54は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例54の方法では、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つは、網膜の一連のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の体積を示す。
【0122】
[0132]実施例55は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例55の方法は、(a)コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較するステップと、(b)一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値を超えたときに治療専門家への通信を送信するステップとをさらに含む。
【0123】
[0133]実施例56は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例56の方法は、(a)コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つをそれぞれの閾値程度値と比較するステップと、(b)一連の測定程度値のうちの少なくとも1つがそれぞれの閾値程度値以上であることに応答して、コンピュータシステムによって、治療化合物を眼に注射するための埋め込みポンプの動作を介して網膜疾患の遠隔治療を誘発するステップとをさらに含む。
【0124】
[0134]実施例57は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例57の方法は、コンピュータシステムによって、治療専門家による網膜疾患の進行の追跡を可能にするために、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つを治療専門家に送信するステップをさらに含む。
【0125】
[0135]実施例58は、実施例57の方法による方法である。実施例58の方法は、コンピュータシステムによって、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つのグラフを治療専門家に送信するステップをさらに含む。
【0126】
[0136]実施例59は、実施例57の方法による方法である。実施例59の方法は、一連の測定程度値のうちの少なくとも1つを治療専門家に対して表示するステップをさらに含む。
【0127】
[0137]実施例60は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例60の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算するステップとをさらに含む。
【0128】
[0138]実施例61は、実施例60の方法による方法である。実施例61の方法は、治療間隔内に、治療間隔内に遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜内液量が検出されない流体不在間隔を計算するステップをさらに含む。
【0129】
[0139]実施例62は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例62の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算するステップとをさらに含む。
【0130】
[0140]実施例63は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例63の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量が治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算するステップとをさらに含む。
【0131】
[0141]実施例64は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例64の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大厚さを決定するステップとをさらに含む。
【0132】
[0142]実施例65は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例65の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜内液量の最大体積を決定するステップとをさらに含む。
【0133】
[0143]実施例66は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例66の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、流体存在間隔内で遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出される、少なくとも1つの流体存在間隔を計算するステップとをさらに含む。
【0134】
[0144]実施例67は、実施例66の方法による方法である。実施例67の方法は、コンピュータシステムによって、治療間隔内に、治療間隔内に遂行された網膜のOCT撮像セッションの各々を介して網膜下液量が検出されない流体不在間隔を計算するステップをさらに含む。
【0135】
[0145]実施例68は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例68の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が治療間隔中に体積を減少させている流体退行間隔を計算するステップとをさらに含む。
【0136】
[0146]実施例69は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例69の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔内に、網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量が治療間隔中に体積を増加させている流体増加間隔を計算するステップとをさらに含む。
【0137】
[0147]実施例70は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例70の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大厚さを決定するステップとをさらに含む。
【0138】
[0148]実施例71は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例71の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第1の治療のための第1の治療日を記憶するステップと、(b)コンピュータシステムによって、網膜疾患の第2の治療のための第2の治療日を記憶するステップであって、網膜疾患の第2の治療は、網膜疾患の第1の治療の後であってこれに連続しており、治療間隔は第1の治療日から第2の治療日までにわたる、ステップと、(c)コンピュータシステムによって、治療間隔中に網膜のOCT撮像セッションを介して検出された網膜下液量の最大体積を決定するステップとをさらに含む。
【0139】
[0149]実施例72は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例72の方法では、OCT撮像データは、網膜のOCT撮像セッションの各々の発生日を示す撮像日データを含む。実施例72の方法は、(a)コンピュータシステムによって、網膜のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスについて監視するために撮像日データを処理するステップと、(b)網膜のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに対する対象によるノンコンプライアンスを検出したことに応答して、コンピュータシステムによって、網膜のOCT撮像セッションを行うための指定スケジュールに従うように対象にリマインダを送信するステップとをさらに含む。
【0140】
[0150]実施例73は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例73の方法は、コンピュータシステムによって、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の重症度を示す重症度スコアを生成するステップをさらに含む。
【0141】
[0151]実施例74は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例74の方法は、コンピュータシステムによって、OCT撮像データに基づいて網膜疾患の治療の推奨を生成するステップをさらに含む。
【0142】
[0152]実施例75は、実施例74の方法による方法である。実施例75の方法では、治療の推奨は、眼への治療化合物の注射の推奨日を含む。
【0143】
[0153]実施例76は、実施例74の方法による方法である。実施例76の方法では、治療の推奨は、眼への注射の治療化合物の推奨量を含む。
【0144】
[0154]実施例77は、実施例74の方法による方法である。実施例77の方法では、治療の推奨は、眼への注射の治療化合物の推奨組成物を含む。
【0145】
[0155]実施例78は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例78の方法では、網膜疾患は色素上皮剥離を含む。
【0146】
[0156]実施例79は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例79の方法では、網膜疾患はドルーゼンを含む。
【0147】
[0157]実施例80は、実施例41から48の方法のいずれか1つによる方法である。実施例80の方法では、網膜疾患は黄斑円孔を含む。
【0148】
[0158]したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味であると見なされるべきである。しかしながら、しかしながら、請求項に記載される本開示の要旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更がなされ得ることは明らかであろう。
【0149】
[0159]他の変形例もまた、本開示の要旨に含まれる。したがって、開示される技術は、様々な修正および代替構造の影響を受けやすいが、その特定の例示された実施形態は、図面に示されており、上記で詳細に説明されている。しかしながら、開示された1つまたは複数の特定の形態に本開示を限定する意図はなく、反対に、添付の請求項で定義されるように、本発明の要旨および範囲に含まれる全ての修正、代替構造、および均等物を包含するように意図されることが、理解されるべきである。
【0150】
[0160]開示された実施形態を説明する文脈(特に以下の請求項の文脈)における用語「a」および「an」および「the」ならびに類似の支持物の使用は、本明細書で別途指示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数および複数の両方を包含すると解釈されるべきである。用語「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、および「包含する(containing)」は、別途明記されない限り、非限定的な用語(すなわち、「含むがこれらに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。用語「接続された」は、何かが介在していたとしても、部分的または完全に包含されるか、取り付けられるか、または共に接合されると解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書で別途指示されない限り、範囲に含まれる各別個の値を個別に言及する簡略方法として役立つことを意図するに過ぎず、各別個の値は、本明細書で個別に列挙されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書で別途指示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行することができる。本明細書で提供されるありとあらゆる例、または例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、本開示の実施形態を頼明らかにすることのみを意図しており別途請求されない限り、本開示の範囲に制限を課すものではない。本明細書におけるいずれの言語も、任意の請求されない要素が本開示の実施に必須であることを示すように解釈されるべきではない。
【0151】
[0161]句「X、Y、またはZのうちの少なくとも1つ」などの離接的な言語は、別途明示されない限り、一般的に使用される文脈内で、ある項目、用語などがX、Y、またはZのいずれか、もしくはそれらの任意の組合せ(例えば、X、Y、および/またはZ)であり得ることを提示すると理解されるように意図される。したがって、このような離接的な言語は、一般に、特定の実施形態がXのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、またはZのうちの少なくとも1つが各々存在することを必要とすることを暗示するように意図するものではなく、そうすべきでもない。
【0152】
[0162]本開示を実行するために本発明者らにとって既知の最良の形態を含む、本開示の好適な実施形態が、本明細書に記載されている。これらの好適な実施形態の変形例は、前述の説明を読めば、当業者にとって明らかになるだろう。本発明者らは、当業者がこのような変形例を適切に採用することを期待しており、本発明者らは、本明細書に具体的に記載されている以外の方法で本開示が実施されることを意図している。したがって、本開示は、適用用例によって認められるように、添付の請求項に列挙される主題の全ての修正および均等物を含む。また、本明細書で別途指示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、その全ての可能な変形例における上述の要素のいずれの組合せも、本開示に包含される。
【0153】
[0163]本明細書で引用される、刊行物、特許出願、および特許を含む全ての参考文献は、各参考文献が個別にかつ具体的に参照により組み込まれその全体が明記されるのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】