(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】同期補助のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20231024BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20231024BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20231024BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20231024BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0446
H04W56/00 130
H04W48/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521519
(86)(22)【出願日】2020-10-23
(85)【翻訳文提出日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2020123107
(87)【国際公開番号】W WO2022082699
(87)【国際公開日】2022-04-28
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ダイ, ジアンチャン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ナン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, チェンチェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE72
(57)【要約】
伝送指示のためのシステムおよび方法が、本明細書に開示される。一実施形態において、システムおよび方法は、無線通信ノードによって、無線通信デバイスが同期補助信号を監視するための時間ギャップを配分するように構成され、時間ギャップは、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に配分される。代替実施形態において、システムおよび方法は、時間ギャップ中、同期補助信号を受信するように構成され、時間ギャップは、無線通信ノードに従って、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に挿入される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信ノードによって、無線通信デバイスが同期補助信号を監視するための時間ギャップを配分することを含み、
前記時間ギャップは、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に配分される、方法。
【請求項2】
前記方法は、前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、イベントがトリガされる瞬間から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記イベントは、RRCシグナリングの伝送/受信(TX/RX)、ダウンリンク制御情報(DCI)のTX/RX、PDCCH順序ベースのPRACH、ビーム切り替えプロシージャ、またはハンドオーバプロシージャのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記方法は、前記無線通信ノードによって、異なるステータスにある前記無線通信デバイスのために、前記時間ギャップの異なる周期性を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記同期補助信号は、全世界測位衛星システム(GNSS)信号を含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記無線通信ノードによって、RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送の前に生じるように前記時間ギャップを配分することを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項7】
RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの前記第1の伝送は、プリアンブル伝送またはプリアンブルおよびペイロードの伝送であり得る、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記無線通信ノードによって、RRC接続モードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送または受信(TX/RX)と第2のTX/RXとの間に生じるように前記時間ギャップを配分することを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を監視するための前記時間ギャップの外に1つ以上の他の時間ギャップを配分することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を監視するための1つ以上の時間ギャップのうちの各々をアクティブにすること、または非アクティブにすることを決定することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、UL/DL伝送の開始または終了から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、復調基準信号(DMRS)位置から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記時間ギャップが、前記UL/DL伝送の期間の最初または最後のシンボルから開始し、前記オフセットが、正の値であるか、または、
前記時間ギャップが、前記UL/DL伝送の期間の最初または最後のシンボルの前の点から開始し、前記オフセットが、負の値である、請求項11-12のいずれかに記載無線通信方法。
【請求項14】
前記無線通信ノードによって、ある状況においてのみ生じるように前記時間ギャップを配分することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記ある状況は、PSMの終了、前記DRXモードまたはeDRXモード中のPDCCHの受信のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記無線通信ノードによって、DCIを経由して前記時間ギャップのための1つ以上の時間ドメインリソースを配分することをさらに含み、前記1つ以上の時間ドメインリソースは、前記時間ギャップの開始点または前記時間ギャップの持続時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記無線通信ノードによって、前記時間ギャップを構成するダウンリンクメッセージを前記無線通信デバイスに伝送することをさらに含み、前記ダウンリンクメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスの能力またはサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、前記時間ギャップの長さを決定することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項19】
無線通信方法であって、前記方法は、
時間ギャップ中、同期補助信号を受信することを含み、
前記時間ギャップは、無線通信ノードに従って、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に挿入される、方法。
【請求項20】
前記方法は、前記無線通信デバイスによって、オフセットを用いて、イベントがトリガされる瞬間から離れた開始位置から前記時間ギャップを挿入することをさらに含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項21】
前記イベントは、RRCシグナリングの伝送/受信(TX/RX)、ダウンリンク制御情報(DCI)のTX/RX、PDCCH順序ベースのPRACH、ビーム切り替えプロシージャ、またはハンドオーバプロシージャのうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項22】
前記無線通信デバイスが異なるステータスにあるとき、前記無線通信ノードは、前記時間ギャップのための異なる周期性を構成する、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項23】
前記同期補助信号は、全世界測位衛星システム(GNSS)信号を含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項24】
前記無線通信ノードによって、RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送の前に生じるように前記時間ギャップを配分することを含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項25】
RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送は、プリアンブル伝送またはプリアンブルおよびペイロードの伝送であり得る、請求項24に記載の無線通信方法。
【請求項26】
前記無線通信デバイスによって、RRC接続モードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送または受信(TX/RX)と第2のTX/RXとの間に生じるように前記時間ギャップを挿入することを含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項27】
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信デバイスによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を受信するための前記時間ギャップの外に1つ以上の他の時間ギャップを挿入することをさらに含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項28】
前記無線通信デバイスによって、前記時間ギャップ内で、GNSSを受信するように移行すること、または
前記無線通信デバイスによって、第1のTX/RXまたは第2のTX/RXを行うように移行すること
をさらに含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項29】
前記無線通信デバイスによって、オフセットを用いて、UL/DL伝送の開始または終了から離れた開始位置から前記時間ギャップを挿入することをさらに含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項30】
前記無線通信デバイスによって、前記時間ギャップがある状況においてのみ生じるように挿入することをさらに含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項31】
前記ある状況は、PSMの終了、前記DRXモードまたはeDRXモード中のPDCCHの受信のうちの少なくとも1つを含む、請求項30に記載の無線通信方法。
【請求項32】
前記同期補助信号を受信することは、PSMプロシージャの終了後の時間ギャップ内で、またはPSM持続時間の終了時の時間ギャップ内で実施される、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項33】
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信デバイスがPSMにあるとき、前記無線通信デバイスによって無視されるように、前記同期補助信号を監視するための前記時間ギャップを挿入することをさらに含む、請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項34】
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、コードを前記メモリから読み取り、請求項1-33のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
【請求項35】
記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備えているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1-33のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信に関し、より具体的に、同期補助のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
弱い地上ネットワークサービスが存在するエリア、または全く地上ネットワークサービスが存在しないエリアでは、非地上ネットワーク(「NTN」)ネットワークが、大量のモノのインターネット(「IoT」)デバイスの接続性をサポートするために採用され得る。静止地球軌道(「GEO」)衛星または低地球軌道(「LEO」)衛星等のNTNが、大陸局所的または地域サービスを提供することができる。しかしながら、NTNネットワークを使用するとき、特別な配慮がなされる必要がある。
【0003】
地球上のユーザの位置に対する衛星の高速移動は、ドップラー周波数シフトにつながり得る。さらに、衛星通信システムは、衛星から地上無線通信デバイスまでの距離から生じる長伝搬遅延によって影響を及ぼされ得る。連続的に繰り返される伝送は、伝搬損失の影響に対抗する試みにおいて、受信機の性能を増加させ得る。しかしながら、長い繰り返される伝送は、不適当な時間値変化および周波数シフトを生じさせ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に開示される例示的実施形態は、従来技術に提示される問題のうちの1つ以上に関連する問題を解決し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の詳細な説明を参照することによって容易に明白であろう追加の特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本開次の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白であろう。
【0005】
一実施形態において、無線通信ノードによって実施される方法は、無線通信ノードによって、無線通信デバイスが同期補助信号を監視するための時間ギャップを配分することを含み、時間ギャップは、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に配分される。
【0006】
別の実施形態において、無線通信デバイスによって実施される方法は、時間ギャップ中、同期補助信号を受信することを含み、時間ギャップは、周期的または非周期的に、無線通信ノードに従って、時間ドメインに沿って挿入される。
【0007】
上記および他の側面、およびその実装は、図面、説明、および請求項により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本解決策の種々の例示的実施形態は、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証目的のためだけに提供され、単に、本解決策の読者の理解を促進するための本解決策の例示的実施形態を描写する。したがって、図面は、本解決策の範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。明確にするため、かつ例証の容易性のため、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【0009】
【
図1】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による本明細書に開示される技法および他の側面が実装され得る例示的セルラー通信ネットワークを図示する。
【0010】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0011】
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による例示的非地上通信ネットワークのブロック図を示す。
【0012】
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による例示的非地上通信ネットワークのブロック図を示す。
【0013】
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による基地局が時間ギャップを配分する例示的方法のフローチャートを図示する。
【0014】
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実施形態によるユーザ機器デバイスが時間ギャップを受信する例示的方法のフローチャートを図示する。
【0015】
【
図7A】
図7Aは、本開示のいくつかの実施形態による正のオフセット値で構成された周期的ギャップの例示的タイミング図を図示する。
【0016】
【
図7B】
図7Bは、本開示のいくつかの実施形態による負のオフセット値で構成された周期的ギャップの例示的タイミング図を図示する。
【0017】
【
図8A】
図8Aは、本開示のいくつかの実施形態による電力節約モードにおけるユーザ機器デバイスのために構成されたギャップの例示的タイミング図を図示する。
【0018】
【
図8B】
図8Bは、本開示のいくつかの実施形態による電力節約モードにおけるユーザ機器デバイスのために構成されたギャップの代替の例示的タイミング図を図示する。
【0019】
【
図9】
図9は、本開示のいくつかの実施形態によるDRXモードにおける無線リソース制御接続状態UEのために構成されたギャップの例示的タイミング図を図示する。
【0020】
【
図10】
図10は、本開示のいくつかの実施形態によるDRXモードにおける無線リソース制御アイドル状態ユーザ機器デバイスにおいて構成されたギャップの例示的タイミング図を図示する。
【0021】
【
図11】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による非周期的ギャップの例示的タイミング図を図示する。
【0022】
【
図12】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による基地局およびユーザ機器デバイスを伴うシステムのための例示的タイミング図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本解決策の種々の例示的実施形態は、当業者が本解決策を作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白であろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される例の種々の変更または修正が、本解決策の範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本解決策は、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本解決策の範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本解決策が、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
(1.モバイル通信技術および環境)
【0024】
図1は、本開示の実施形態による本明細書に開示される技法が実装され得る例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。以下の議論では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークであり得、本明細書では「ネットワーク100」と称される。そのような例示的ネットワーク100は、基地局102(以降、「BS102」)と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を経由して互いに通信し得るユーザ機器デバイス104(以降、「UE104」)と、地理的エリア101にオーバーレイするセルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。
図1では、BS102およびUE104は、セル126のそれぞれの地理的境界内に含まれる。他のセル130、132、134、136、138、および140の各々は、その配分された帯域幅で動作し、適正な無線サービス範囲をその意図されるユーザに提供する少なくとも1つの基地局を含み得る。
【0025】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、適正なサービス範囲をUE104に提供し得る。基地局102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を経由して、通信し得る。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割され得、サブフレーム120/127は、データシンボル122/128を含み得る。本開示では、BS102およびUE104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る「通信ノード」の非限定的例として本明細書に説明される。そのような通信ノードは、本解決策の種々の実施形態によると、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0026】
図2は、本解決策のいくつかの実施形態による無線通信信号、例えば、半デュプレックス信号を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない既知または従来の動作特徴をサポートするように構成されたコンポーネントおよび要素を含み得る。一例証的実施形態において、システム200は、上記に説明されるように、
図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0027】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を経由して、互いに結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を経由して、互いに結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る通信チャネル250を経由して、UE204と通信する。
【0028】
当業者によって理解されるであろうように、システム200は、
図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールをさらに含み得る。当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ読み取り可能なソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性および互換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェアとして実装されるか、ファームウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途および全体的システムに課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を各特定の用途のために好適な様式で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0029】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、各々がアンテナ232に結合された回路を備えている無線周波数(RF)送信機およびRF受信機を含む「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク送信機または受信機をアップリンクアンテナに結合し得る。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、各々がアンテナ212に結合された回路を備えているRF送信機およびRF受信機を含む「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチは、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク送信機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合し得る。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、時間的に調整されることができ、それによって、アップリンク受信機回路は、ダウンリンク送信機がダウンリンクアンテナ212に結合されると同時に、無線伝送リンク250を介した伝送の受信のために、アップリンクアンテナ232に結合される。
【0030】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を経由して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る好適に構成されたRFアンテナ配置212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態において、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本解決策は、必ずしも、特定の規格および関連付けられるプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む代替または追加の無線データ通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0031】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであり得る。いくつかの実施形態において、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化され得る。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計された汎用プロセッサ、コンテンツアドレス可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、別々のゲートまたはトランジスタ論理、別々のハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせを用いて実装または実現され得る。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械等として実現され得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとしても実装され得る。
【0032】
さらに、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、プロセッサモジュール214および236によって実行されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて具現化され得る。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230に結合され得、それによって、プロセッサモジュール210および230は、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、それらに情報を書き込み得る。メモリモジュール216および234は、それらのそれぞれのプロセッサモジュール210および230の中に統合されることもある。いくつかの実施形態において、メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるべき命令の実行中に一時的変数または他の中間情報を記憶するためのキャッシュメモリを含み得る。メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるための命令を記憶するための不揮発性メモリも含み得る。
【0033】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成された他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成され得る。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のEthernet(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3Ethernet(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含み得る。規定された動作または機能に対する用語「~のために構成される(configured for)」、「~のように構成される(configured to)」、およびその活用形は、本明細書に使用されるように、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築され、プログラムされ、フォーマット化さ、および/または、配置されたデバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0034】
デバイスが、半デュプレックス(「HD」)を経由して通信するとき、デバイスは、同時に、伝送および受信しないこともある。換言すると、UEは、UL伝送およびDL伝送を同時に処理することができない。したがって、ULおよびDLデータ伝送のための非対称フローが存在する。これらのデバイスの例は、インターネットに接続する低コスト狭帯域デバイス(センサおよび産業デバイス等の狭帯域モノのインターネットデバイス(「NB-IoT」))を含み得る。周波数分割複信(「FDD」)では、別個の周波数帯域が、ULおよびDL情報を伝送するために採用され得る。時分割複信(「TDD」)では、単一周波数帯域が、ULおよびDL情報のために採用され得るが、伝送は、異なるタイムスロット中に生じるようにスケジューリングされる。
【0035】
図3は、少なくとも1つの無人航空システムベースの無線通信ノードを含む例示的非地上通信ネットワーク300のブロック図を示す。特に、
図3は、衛星または無人航空車両(UAV)302と、UE304と、ゲートウェイ306と、データネットワーク308とを含む通信ネットワーク300を示す。衛星302は、例えば、
図1および2に関連して上記に議論されるBS102および202等の基地局のためのプラットフォームとしての役割を果たすことができ、UE304は、
図1および2に関連して上記に議論されるUE104および204に類似することができる。UE304および衛星302上のBSは、通信リンク310を、通信することができ、衛星302上のBSおよびゲートウェイ306は、フィーダリンク312を介して、通信することができる。ゲートウェイ306は、データリンク314を介して、データネットワーク308と通信することができる。
【0036】
図4は、少なくとも1つの無人航空システムベースの無線通信ノードを含む別の例示的非地上通信ネットワーク400を示す。
図4に示される通信ネットワーク400は、
図3に示される通信ネットワーク300に類似するが、追加の衛星またはUAVプラットフォーム402を含む。
図4は、通信ネットワークが、UEとゲートウェイまたはデータネットワークとの間の通信を可能にする衛星の一群を含むシナリオを描写する。
【0037】
ゲートウェイは、衛星302/402とデータネットワーク308との間の接続性を提供し得るいくつかのゲートウェイのうちの1つであることができ、これは、パブリック地上データネットワークであり得る。ゲートウェイは、衛星の標的化されたサービス範囲エリアにわたって展開されることができ、標的化されたサービス範囲エリアは、局所的または大陸サービス範囲エリアを含むことができる。衛星が、非静止地球軌道衛星(「非GEO衛星」)である例では、衛星は、1つまたはいくつかのゲートウェイによって、一度に連続的にサービスされることができる。通信ネットワークは、サービスリンクがあり、フィーダリンクの連続性がモビリティアンカおよびハンドオーバを進めるための十分な持続時間を伴って連続ゲートウェイ間に維持されることを確実にすることができる。いくつかの例では、セル内のUEは、1つのみのゲートウェイによってサービスされ得る。
【0038】
衛星は、トランスペアレントまたは再生(オンボード処理を伴う)ペイロードのいずれかを実装することができる。衛星は、その視野によって境を限られ得るサービスエリアにわたっていくつかのビームを生成することができ、その視野は、オンボードアンテナ特性および衛星の最小仰角に依存し得る。地球の表面上のビームの占有面積は、楕円形形状であることができる。衛星がトランスペアレントペイロードを実装するインスタンスでは、衛星は、無線フィルタリング、周波数変換、および増幅を行い、それによって、信号を繰り返し得る。衛星プラットフォームが再生ペイロードを実装するインスタンスでは、衛星は、無線周波数フィルタリング、周波数変換、増幅のみならず、復調/変調、切り替えおよび/またはルーティング、コーディング/変調等も行い、衛星上で少なくとも部分的に基地局の機能を効果的に行うことができる。
【0039】
通信システムが、例えば、
図4に示される通信システム等の衛星の一群を含むインスタンスでは、ネットワークは、衛星間リンク(ISL)412を含むことができる。いくつかのそのようなインスタンスでは、衛星は、再生ペイロードを実装することができる。ISLは、RFまたは光学周波数帯域内で動作することができる。
【0040】
下記の表1は、
図3および4に示される衛星/UAV302および402を実装するために使用され得る種々のタイプの衛星をリストアップする。表1に示される衛星のタイプおよび対応する情報は、例にすぎず、限定ではなく、他のタイプのプラットフォームおよび衛星もまた、利用されることができる。
【表1】
【0041】
いくつかの実施形態において、GEO衛星およびUASプラットフォームが、大陸、局所的、またはローカルサービスを提供するために使用されることができる。いくつかの実施形態において、LEOおよびMEO衛星の一群が、北および南半球の両方におけるサービスを提供するために使用されることができる。いくつかのインスタンスでは、衛星の一群は、極地を含む、グローバルサービス範囲を提供することさえできる。いくつかのそのようなインスタンスでは、適切な軌道傾き、ISL、およびビームが、選択されることができる。
【0042】
基準信号(RS)が、チャネルULおよび/またはDL推定を補助するために伝送され得る。しかしながら、NTNネットワークでは、長い連続的な繰り返される伝送、迅速に移動する衛星、およびドップラー周波数シフトの影響が、RSの有用性を減少させ得る。
【0043】
UEおよび衛星の場所に基づいて、ドップラーシフト(または周波数オフセット)および時間オフセット(または時間遅延)を補償するために、UEは、ドップラーシフトおよび時間オフセットを事前補償し得る。しかしながら、時間遅延および周波数オフセットの値は、UEとBSとの間の連続的な繰り返される伝送中、変化し得る。
【0044】
IoTデバイスは、2つのダウンリンク同期信号:一次同期信号(PSS)および二次同期信号(SSS)を使用して、周波数シフトおよび/または時間オフセットを補償し得る。しかしながら、IoTデバイスを経由して伝送されるPSS/SSS密度は、PSS/SSS新規無線(NR)信号の密度よりはるかに小さい。さらに、IoTデバイスは、NRデバイスがトレース基準信号(TRS)を利用するが、TRSを利用しない。NRは、IoTデバイスに優るこれらおよび他の利点を有するが、IoTデバイスは、依然として、使用される。故に、IoTデバイスの制約下で動作する同期解決策が、必要である。
【0045】
故に、全世界測位衛星システム(GNSS)信号(または他のリアルタイム衛星情報信号)が、UEの位置を更新することにより補正のための基準時間を提供することによって、デバイス(NRデバイス、特に、IoTデバイスを含む)の時間および/または周波数同期を促進するための情報を提供し得る。故に、UEによって実施される事前補償(時間遅延(またはタイミングアドバンス)および周波数オフセットを含む)は、GNSS信号に基づいて更新され得る。加えて、または代替として、UEは、GNSS信号を使用して、事後補償周波数オフセット、時間遅延を実施し、データをデコーディングし得る。その結果、GNSS信号は、同期補助信号と考えられ得る。
(2.ギャップ中のGNSS信号の受信)
【0046】
NTN通信システムにおいて本質的に生じる時間オフセットおよび周波数オフセットは、同期補助情報を伴う時間ギャップ(またはギャップ)を挿入することによって対処され得る。ギャップ中、タイミングおよび/または周波数再同期が、生じ得る。
図5は、BSが時間ギャップを配分する例示的方法のフローチャートを図示する。501に説明されるように、BSは、UEがGNSS信号等の同期補助信号を監視するように、時間ドメインに沿って、ギャップを配分する。BSは、本明細書に議論されるように、時間ドメインにおいて時間ギャップを周期的または非周期的に配分し得る。BSは、DLメッセージを使用して、ギャップを構成し得、DLメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送を含む。
図6は、時間ギャップ中、UEが同期補助信号を受信する例示的方法のフローチャートを図示する。601に説明されるように、UEは、ギャップ中、GNSS信号等の同期補助信号を受信する。UEは、本明細書に議論されるように、周期的または非周期的に、時間ギャップを挿入し得る。
【0047】
ギャップは、UEによって、ULまたはDL伝送間に挿入され得る。例えば、BSは、ULまたはDL伝送の開始または終了の開始位置からのオフセットを用いて、時間ギャップを構成し得る。
【0048】
半デュプレックス周波数ドメイン複信UEに関して、ギャップの持続時間は、BSによって、UEがULからDLに移行し、GNSS信号を受信し、GNSS信号に基づいて、タイミングアドバンスおよび/または周波数オフセット測定値および推定値を決定し、タイミングアドバンスおよび/または周波数オフセットを使用して、事前補償し、DLからULに移行するために十分に長いように決定され得る。UEは、伝送および/または受信を停止し、GNSS信号を監視することによって、ULからDL(またはDLからUL)に移行する。加えて、または代替として、UEは、GNSS信号の受信を停止し、伝送および/または受信し得る(例えば、第1の伝送/受信および/または第2の伝送/受信を行う)。移行するための時間は、UE能力およびサブキャリア空間に応じて、x(例えば、1または2)個のシンボルを要し得る。移行は、GNSSモジュールを有効にするための時間と、相互作用がGNSSモジュールとNTNベースバンドモジュールとの間で生じるための時間とを含み得る。GNSS信号に基づいて、推定値を処理し、タイミングアドバンスおよび/または周波数オフセットを構成するための時間は、UE能力およびサブキャリア空間に応じて、y(例えば、1または2)個のシンボルを要し得る。GNSS信号を受信するための時間は、GNSS信号の適正な周期を受信するための時間(例えば、基準時間をトレースし、および/またはUE位置を更新するために必要とされる時間)であり得る。この時間は、例えば、信号を少なくとも4つのGNSS衛星から受信することを要求し得る。異なる衛星(例えば、GEO衛星およびLEO衛星)は、異なる移動速度およびタイミング能力を有し得る。故に、異なるギャップ構成が、GEOおよびLEO衛星のために配分され得る。
【0049】
加えて、または代替として、UEは、NTN DLの信号受信を一時中止し、GNSS信号を受信し、GNSS信号に基づいて、タイミングアドバンスおよび/または周波数オフセット測定値および推定値を決定し、タイミングアドバンスおよび/または周波数オフセットを使用して、事後補償し、NTN DLの信号受信を継続し得る。完全デュプレックス周波数分割複信UEデバイスに関して、ギャップの持続時間は、BSによって、UE能力および/またはサブキャリア空間に応じて、n個のスロット(またはフレーム)長であると決定され得る。
【0050】
その結果として、GNSS信号は、ギャップ中、補正のための基準時間および/またはUEの更新された位置を提供するために使用され得る。GNSS信号によって提供される情報は、事前補償または事後補償UE調節のための時間遅延および/または周波数オフセットのために使用されることができる。
【0051】
ギャップの開始位置は、固定されたシンボルおよび/またはスロット場所にあり得る。例えば、ギャップシンボルは、ある周期性において、ある固定されたスロットまたはある固定されたサブフレーム内の固定された場所に位置する。
【0052】
ギャップの開始位置は、相対的場所にもあり得る。例えば、ギャップの開始位置は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送および/または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の開始に対応する時間オフセットであり得る。例えば、時間オフセットは、ギャップがPUSCHおよび/またはPDSCH伝送の開始から256ms後に開始するように、256msであり得る。加えて、または代替として、ギャップの開始位置は、復調基準信号(DMRS)の開始または終了に対応する時間オフセットであり得る。例えば、BSは、PDSCH/PUSCHの間、DRMS位置を使用して、相対的場所を決定し得る。加えて、または代替として、ギャップは、連続的な伝送の最初および/または最後のシンボルからあるオフセット値において開始し得る。例えば、ギャップは、あるUL/DL伝送のある期間の(例えば、256msUL伝送)の最初および/または最後のシンボルからあるオフセットにおいて開始し得る。オフセット値は、正または負の値であり得る。
【0053】
ギャップは、周期的、非周期的、または半周期的(例えば、半持続スケジューリングを使用する)であり得る。BSが周期的ギャップを配分する場合、BSは、1つ以上のギャップをアクティブにするか、非アクティブにするかを決定し得、1つ以上のギャップは、GNSS信号を監視するために使用され得る。UEは、アクティブにされたギャップ内でGNSS信号を監視し得る。周期的ギャップに加え、他のギャップも、BSによって配分され、UEによって挿入され得る。例えば、BSは、UEがGNSS信号を受信し得るように、UEの周期的時間ギャップの外に1つ以上の時間ギャップ(例えば、追加の時間ギャップ)を配分し得る(およびUEは、それを挿入し得る)。
【0054】
図7Aは、正の値のオフセットで構成された周期的ギャップの例示的700aタイミング図を図示する。ギャップ702の開始位置は、正のオフセット703の終了時にある。ある例では、オフセット703は、256msであり得る。ギャップ702の周期は、周期性705によって示される。示されるように、UEは、伝送および/または受信704するように構成され得る。
【0055】
図7Bは、負の値のオフセットで構成された周期的ギャップの例示的700bタイミング図を図示する。ギャップ702の開始位置は、オフセット703の開始時にある。ギャップ702の周期は、周期性705によって示される。示されるように、ギャップは、連続的なUE伝送/受信704の第1のシンボルより前の点において開始するように構成される。
【0056】
ギャップの周期性は、UEのステータスに依存し得る。UEのステータスは、UEが断続受信期間(DRXまたはeDRX)にあるか、電力節約モード(PSM)にあるかを指し得る。例えば、DRX中のギャップの周期性は、BSによって、PSM中のギャップの周期性と異なって構成され得る。さらに、UEは、UEが種々の状態(例えば、RRC接続状態、RRCアイドル状態)にあるとき、異なるステータスを有し得る。例えば、RRC接続状態におけるUEのギャップの周期は、RRCアイドル状態におけるUEのギャップの周期(またはRRC非アクティブ状態におけるUEのギャップの周期)と異なり得る。接続状態UEに関して、周期的ギャップの開始位置は、UL伝送の第1のスロットからある時間オフセットにあり得る。例えば、BSは、RRC接続モードにおけるUEデバイスの第1の伝送/受信と第2の伝送/受信との間にあるようにギャップを周期的に配分し得る。
【0057】
ギャップの開始位置は、ある状況においても開始し得る。例えば、UEは、DRX期間(またはeDRX期間)中のPDCCH伝送の受信および/またはPSMモードの終了時、ギャップ(BSによって配分される)を挿入し、ギャップ中、GNSS信号を受信し得る。
図8Aは、PSMモードにおけるUEのために構成されたギャップの例示的800aタイミング図を図示する。ギャップ802の開始は、PSM804の終了から開始する。UEは、ギャップ802中、PSMプロシージャ804後、GNSS信号を受信し得る。
【0058】
図8Bは、PSMモードにおけるUEのために構成されたギャップの代替の例示的800bタイミング図を図示する。示されるように、UEは、PSM804内のギャップ802を無視する。BSは、ギャップ802を配分し得るが、UEは、PSM804にあり、したがって、UEは、ギャップ802を無視し得る。示されるように、いくつかのインスタンスでは、UEは、ギャップ802中、GNSS信号を監視しないこともある。代替インスタンスでは、UEは、PSM804持続時間の終了時、ギャップ802内でGNSS信号を受信し得る。
【0059】
ランダムアクセスプロトコル後、DRX中のRRC接続状態UEに関して、データ受信は、中止され、バッテリを節約し得る。BSは、UEがRRCアイドルモードにある間、ギャップの開始位置をUEの第1の伝送前に生じるように配分し得る。RRCアイドルモードにおけるUEの第1の伝送は、プリアンブル伝送またはプリアンブルおよびペイロードの伝送であり得る。RRCアイドル状態におけるUEは、PDCCHに関するページング情報を断続的に受信し得る。ある例では、UEは、UEがデータを受信する度に、その前のギャップにおいてGNSS信号を受信し得る(例えば、UEが「オン」状態を開始する前の時間に)。
【0060】
図9は、DRXモードにおけるRRC実施状態UEのために構成されたギャップの例示的900タイミング図を図示する。UEは、UEがDRX期間906内で「オン」状態904においてデータを受信する前、ギャップ902を開始するように構成される。データの断続的受信およびGNSS信号を受信するためのギャップは、DRX期間906内で生じ得る。
【0061】
代替実施形態において、UEは、トリガイベントに基づいてギャップを開始するようにトリガされ得る。
図10は、DRXモードにおけるRRCアイドル状態UEにおいて構成されたギャップの例示的1000タイミング図を図示する。示されるように、トリガ1006は、DRX期間1004中、UEがギャップ1002を挿入するための指示である。トリガイベントは、RRC信号の伝送/受信、DCI情報の伝送/受信、PDCCH順序ベースのPRACH、ビーム切り替えプロシージャ、またはハンドオーバプロシージャを含み得る。時間リソース配分(例えば、ギャップの開始位置およびギャップ持続時間)は、制御情報において示され得る。例えば、DCI情報は、時間リソース配分を示し得る。したがって、ギャップは、非周期的ギャップである。BSは、オフセットを用いて、ギャップをイベントがトリガされる瞬間から離れた開始位置に配分し得る。
【0062】
図11は、非周期的ギャップの例示的1100タイミング図を図示する。トリガ1101は、ギャップ1102の開始位置をトリガする。トリガ1101は、UE伝送および/または受信期間1103中に生じ得る。
【0063】
図12は、BSおよびUEを伴うシステムのための例示的1200タイミング図を図示する。BS DL伝送中、BSは、イベント1203をトリガし、ギャップの時間リソース配分(例えば、ギャップ開始点およびギャップの持続時間)をスロットnにおいて示し得る。BSは、ギャップの開始位置を伝搬遅延未満だけスロットnからオフセットし、DCI情報がUEによって受信されることを確実にし得る。示されるように、ギャップ1201は、スロットn後、伝搬遅延未満で開始する。BSは、UEが、GNSS信号を受信し、GNSS信号を使用して推定(例えば、タイミングアドバンスおよび周波数オフセット)を実施し、UL/DL移行動作を再開するために、ギャップが十分に大きくなるように、ギャップのための十分な時間を配分する。UEは、ギャップ1201の終了時、スロットmのUL伝送を開始する。BSは、ギャップ1202を使用し、GNSS信号を監視し得る。
【0064】
UEは、MAC CE信号に基づいて、ギャップ内でGNSSを受信するように構成され得る。例えば、MAC CE信号は、構成(ギャップ内でのGNSSの受信を可能にする構成および/または禁止する構成)をアクティブにするように、または非アクティブにするようにUEに示し得る。代替実施形態において、DCI情報が、UEに、構成(ギャップ内でのGNSSの受信を可能にする構成および/または禁止する構成)をアクティブにするように、または非アクティブにするように示し得る。
【0065】
GNSS信号の受信を可能にすることおよび/または禁止することは、GNSS信号を受信することが電力を消費するので、UEの電力消費に影響を及ぼし得る。1つのインスタンスでは、MAC CE信号は、PSMにおいて消費される電力が非常に低くなるように、PSMにおけるGNSS信号の受信を無効にし得る。UEは、GNSS信号の受信を禁止することによって、より少ない電力を消費し得る。
【0066】
いくつかの実施形態において、ギャップは、完全NRデバイスにおいて使用される、ギャップであり得る。すなわち、ギャップは、レガシーUEにおけるレガシーギャップであり得る(低減させられた能力のUEとは対照的に)。いくつかのインスタンスでは、レガシーギャップは、連続的なUL伝送中、構成され得る。例えば、レガシーギャップは、最大の連続的なUL伝送の終了時に挿入され得る。他のインスタンスでは、補償ギャップが、PRACH伝送および/またはPUSCH伝送後に生じ得る。他のインスタンスでは、UL伝送は、ギャップを妨げ得る。UL伝送がギャップを妨げる場合、UEは、UL伝送をドロップし得る。
【0067】
BSが、IoT UEがGNSS信号を受信するためのギャップを配分し得る。例えば、連続的なUL伝送に関して、BSは、ギャップを配分し得、ギャップ中、IoT UEがGNSS信号を受信し得る。さらに、UEは、RRC状態によって定義された状態に応じて、GNSS信号を受信し得る。例えば、UEが、受信状態にあるとき、UEは、ギャップ内でGNSS信号を受信し得る。加えて、または代替として、UEは、1つ以上のRRCアイドル状態にあり得る。アイドル状態中、セル内のUEは、ギャップ内でGNSS信号を受信するように構成され得る。例えば、UEが、電源を入れると、ランダムアクセスプロトコル前に、UEは、ある期間を費やし、GNSS信号に関してセルを検索し得る。故に、GNSS信号は、天体暦バイナリコードを含み得る。ランダムアクセスプロトコル中、例えば、PRACH伝送のために、BSが、UEがGNSS信号を受信するためのギャップを配分し得る。
【0068】
他の実施形態において、GNSS信号は、GNSS特有周波数スペクトルを使用して、受信され得る。ギャップ持続時間中、NB-IoTまたはeMTCのために使用されるキャリアまたは狭帯域は、伝送および/または受信のために使用されないこともある。
【0069】
本解決策の種々の実施形態が、上記に説明されたが、それらは、限定としてではなく、例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、それらは、当業者が、本解決策の例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本解決策が、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例証的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0070】
「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照が、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つ以上の要素または要素のインスタンス間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得るまたは第1の要素がある様式において、第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0071】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0072】
当業者は、本明細書に開示される側面に関連して説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることをさらに理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上記に説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を各特定の用途のために種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0073】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る集積回路(IC)内に実装されること、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路は、アンテナおよび/または送受信機をさらに含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとしても実装されることができる。
【0074】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。
【0075】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書に使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、別々のモジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つ以上のモジュールが、組み合わせられ、本解決策の実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成し得る。
【0076】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本解決策の実施形態において採用され得る。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本解決策の実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分布が、本解決策から逸脱することなく使用され得ることが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同一処理論理要素またはコントローラによって実施され得る。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0077】
本開示に説明される実装の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において制限されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最広範囲と見なされる。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信ノードによって、無線通信デバイスが同期補助信号を監視するための時間ギャップを配分することを含み、
前記時間ギャップは、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に配分される、方法。
【請求項2】
前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、イベントがトリガされる瞬間から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記イベントは、RRCシグナリングの伝送/受信(TX/RX)、ダウンリンク制御情報(DCI)のTX/RX、PDCCH順序ベースのPRACH、ビーム切り替えプロシージャ、またはハンドオーバプロシージャのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記無線通信ノードによって、異なるステータスにある前記無線通信デバイスのために、前記時間ギャップの異なる周期性を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記同期補助信号は、全世界測位衛星システム(GNSS)信号を含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記無線通信ノードによって、RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送の前に生じるように前記時間ギャップを配分することを
さらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項7】
RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの前記第1の伝送は、プリアンブル伝送またはプリアンブルおよびペイロードの伝送
を備えている、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記無線通信ノードによって、RRC接続モードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送または受信(TX/RX)と第2のTX/RXとの間に生じるように前記時間ギャップを配分することを
さらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を監視するための前記時間ギャップの外に1つ以上の他の時間ギャップを配分することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を監視するための1つ以上の時間ギャップのうちの各々をアクティブにすること、または非アクティブにすることを決定することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、UL/DL伝送の開始または終了から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、復調基準信号(DMRS)位置から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記時間ギャップが、前記UL/DL伝送の期間の最初または最後のシンボルから開始し、前記オフセットが、正の値であるか、または、
前記時間ギャップが、前記UL/DL伝送の期間の最初または最後のシンボルの前の点から開始し、前記オフセットが、負の値である、請求項
11に記載無線通信方法。
【請求項14】
前記無線通信ノードによって、ある状況においてのみ生じるように前記時間ギャップを配分することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記ある状況は、PSMの終了、前記DRXモードまたはeDRXモード中のPDCCHの受信のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記無線通信ノードによって、DCIを経由して前記時間ギャップのための1つ以上の時間ドメインリソースを配分することをさらに含み、前記1つ以上の時間ドメインリソースは、前記時間ギャップの開始点または前記時間ギャップの持続時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記無線通信ノードによって、前記時間ギャップを構成するダウンリンクメッセージを前記無線通信デバイスに伝送することをさらに含み、前記ダウンリンクメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項18】
無線通信ノードであって、前記無線通信ノードは、少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、無線通信デバイスが同期補助信号を監視するための時間ギャップを配分するように構成され、
前記時間ギャップは、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に配分される、無線通信ノード。
【請求項19】
無線通信方法であって、前記方法は、
時間ギャップ中、同期補助信号を受信することを含み、
前記時間ギャップは、無線通信ノードに従って、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に挿入される、方法。
【請求項20】
無線通信デバイスであって、前記無線通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、受信機を経由して、時間ギャップ中、同期補助信号を受信するように構成され、
前記時間ギャップは、無線通信ノードに従って、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に挿入される、無線通信デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記および他の側面、およびその実装は、図面、説明、および請求項により詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信ノードによって、無線通信デバイスが同期補助信号を監視するための時間ギャップを配分することを含み、
前記時間ギャップは、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に配分される、方法。
(項目2)
前記方法は、前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、イベントがトリガされる瞬間から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目3)
前記イベントは、RRCシグナリングの伝送/受信(TX/RX)、ダウンリンク制御情報(DCI)のTX/RX、PDCCH順序ベースのPRACH、ビーム切り替えプロシージャ、またはハンドオーバプロシージャのうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目4)
前記方法は、前記無線通信ノードによって、異なるステータスにある前記無線通信デバイスのために、前記時間ギャップの異なる周期性を構成することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目5)
前記同期補助信号は、全世界測位衛星システム(GNSS)信号を含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目6)
前記無線通信ノードによって、RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送の前に生じるように前記時間ギャップを配分することを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目7)
RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの前記第1の伝送は、プリアンブル伝送またはプリアンブルおよびペイロードの伝送であり得る、項目6に記載の無線通信方法。
(項目8)
前記無線通信ノードによって、RRC接続モードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送または受信(TX/RX)と第2のTX/RXとの間に生じるように前記時間ギャップを配分することを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目9)
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を監視するための前記時間ギャップの外に1つ以上の他の時間ギャップを配分することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目10)
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を監視するための1つ以上の時間ギャップのうちの各々をアクティブにすること、または非アクティブにすることを決定することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目11)
前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、UL/DL伝送の開始または終了から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目12)
前記無線通信ノードによって、オフセットを用いて、復調基準信号(DMRS)位置から離れているように前記時間ギャップの開始位置を構成することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目13)
前記時間ギャップが、前記UL/DL伝送の期間の最初または最後のシンボルから開始し、前記オフセットが、正の値であるか、または、
前記時間ギャップが、前記UL/DL伝送の期間の最初または最後のシンボルの前の点から開始し、前記オフセットが、負の値である、項目11-12のいずれかに記載無線通信方法。
(項目14)
前記無線通信ノードによって、ある状況においてのみ生じるように前記時間ギャップを配分することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目15)
前記ある状況は、PSMの終了、前記DRXモードまたはeDRXモード中のPDCCHの受信のうちの少なくとも1つを含む、項目14に記載の無線通信方法。
(項目16)
前記無線通信ノードによって、DCIを経由して前記時間ギャップのための1つ以上の時間ドメインリソースを配分することをさらに含み、前記1つ以上の時間ドメインリソースは、前記時間ギャップの開始点または前記時間ギャップの持続時間のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目17)
前記無線通信ノードによって、前記時間ギャップを構成するダウンリンクメッセージを前記無線通信デバイスに伝送することをさらに含み、前記ダウンリンクメッセージは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目18)
前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスの能力またはサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つに基づいて、前記時間ギャップの長さを決定することをさらに含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目19)
無線通信方法であって、前記方法は、
時間ギャップ中、同期補助信号を受信することを含み、
前記時間ギャップは、無線通信ノードに従って、時間ドメインに沿って周期的または非周期的に挿入される、方法。
(項目20)
前記方法は、前記無線通信デバイスによって、オフセットを用いて、イベントがトリガされる瞬間から離れた開始位置から前記時間ギャップを挿入することをさらに含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目21)
前記イベントは、RRCシグナリングの伝送/受信(TX/RX)、ダウンリンク制御情報(DCI)のTX/RX、PDCCH順序ベースのPRACH、ビーム切り替えプロシージャ、またはハンドオーバプロシージャのうちの少なくとも1つを含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目22)
前記無線通信デバイスが異なるステータスにあるとき、前記無線通信ノードは、前記時間ギャップのための異なる周期性を構成する、項目19に記載の無線通信方法。
(項目23)
前記同期補助信号は、全世界測位衛星システム(GNSS)信号を含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目24)
前記無線通信ノードによって、RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送の前に生じるように前記時間ギャップを配分することを含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目25)
RRCアイドルモードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送は、プリアンブル伝送またはプリアンブルおよびペイロードの伝送であり得る、項目24に記載の無線通信方法。
(項目26)
前記無線通信デバイスによって、RRC接続モードにある前記無線通信デバイスの第1の伝送または受信(TX/RX)と第2のTX/RXとの間に生じるように前記時間ギャップを挿入することを含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目27)
前記時間ギャップが前記時間ドメインに沿って周期的に配分されるとき、前記方法は、前記無線通信デバイスによって、前記無線通信デバイスが前記同期補助信号を受信するための前記時間ギャップの外に1つ以上の他の時間ギャップを挿入することをさらに含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目28)
前記無線通信デバイスによって、前記時間ギャップ内で、GNSSを受信するように移行すること、または
前記無線通信デバイスによって、第1のTX/RXまたは第2のTX/RXを行うように移行すること
をさらに含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目29)
前記無線通信デバイスによって、オフセットを用いて、UL/DL伝送の開始または終了から離れた開始位置から前記時間ギャップを挿入することをさらに含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目30)
前記無線通信デバイスによって、前記時間ギャップがある状況においてのみ生じるように挿入することをさらに含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目31)
前記ある状況は、PSMの終了、前記DRXモードまたはeDRXモード中のPDCCHの受信のうちの少なくとも1つを含む、項目30に記載の無線通信方法。
(項目32)
前記同期補助信号を受信することは、PSMプロシージャの終了後の時間ギャップ内で、またはPSM持続時間の終了時の時間ギャップ内で実施される、項目19に記載の無線通信方法。
(項目33)
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信デバイスがPSMにあるとき、前記無線通信デバイスによって無視されるように、前記同期補助信号を監視するための前記時間ギャップを挿入することをさらに含む、項目19に記載の無線通信方法。
(項目34)
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、コードを前記メモリから読み取り、項目1-33のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目35)
記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備えているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-33のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】