(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】電子試験器
(51)【国際特許分類】
G01R 31/28 20060101AFI20231024BHJP
G01R 31/26 20200101ALI20231024BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20231024BHJP
【FI】
G01R31/28 H
G01R31/28 K
G01R31/26 J
H01L21/66 B
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023521543
(86)(22)【出願日】2021-10-05
(85)【翻訳文提出日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 US2021053445
(87)【国際公開番号】W WO2022076333
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501119713
【氏名又は名称】エイアー テスト システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン ザ セカンド ゲイロード ルイス
(72)【発明者】
【氏名】ヨヴァノヴィッチ ヨヴァン
【テーマコード(参考)】
2G003
2G132
4M106
【Fターム(参考)】
2G003AA10
2G003AG03
2G003AG04
2G003AG11
2G003AH08
2G132AE01
2G132AE03
2G132AE04
2G132AF02
4M106AA01
4M106BA01
4M106DD03
4M106DD09
4M106DD23
4M106DH02
4M106DH22
4M106DH44
4M106DH45
4M106DH46
4M106DJ32
(57)【要約】
試験器装置が開示される。種々の構成部品が試験器装置の機能性に役に立ち、人間の監視なしで真空を維持するウエハーパックの運動を促進する。これらの機能性は、ウエハーパックをそのままに保存するラッチシステムと、ウエハーパック内の圧力を検出しかつ中継する圧力感知手段とを含む。
【選択図】
図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロ電子回路試験パックであって、
携帯型支持構造であって、前記基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、前記基板は、マイクロ電子回路を担持しかつ前記マイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、
前記第2の構成部品上にありかつ前記端子と一致して前記端子に接触する複数の接点と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ前記第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に、囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、
前記構成部品の一方を貫通して形成され、前記圧力差空洞にある入口開口部と前記圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、
前記減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により前記圧力差空洞の外側の空気が、前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、
前記携帯型支持構造上にありかつ前記接点に接続された第1の接続部分であって、前記携帯型支持構造が静止構造によって取り外し可能に保持されたとき、前記静止構造上の第2の接続部分に接続する第1の接続部分と、
第1のラッチ組立品であって、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1の部品および第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖関係から前記離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する第1のラッチ組立品と、を備えるマイクロ電子回路試験パック。
【請求項2】
前記係合機構は、前記第2の構成部品を前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項3】
前記第2の構成部品は、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で回転させるために、請求項2に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項4】
前記ロック機構は、前記第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、前記工具の前記ジョーは、前記第1の部品を回転させるために回転可能であり、前記第1の部品は、前記接続部品を介して前記第2の部品を回転させて前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項5】
前記第1の部品のうち前記座部を形成する前記表面は、前記第1の部品の外面である、請求項4に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項6】
前記第1の部品は、その内部に、前記工具のピンを該第1の部品と位置合わせするための工具ピン開口部を有する、請求項5に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項7】
前記第2の部品は、本体と、前記本体から延びる少なくとも第1の翼片とを有し、前記第1の翼片は、第1のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第1のロック位置から外れて前記ロック解除位置に向かって移動するとき前記肩部から離れて移動する、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項8】
前記第2の部品は、前記本体から延びる第2の翼片を有し、前記第2の翼片は、第2のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第2のロック位置から外れて前記ロック解除位置に向かって移動するとき前記肩部から離れて移動する、請求項7に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項9】
前記ラッチシステムが、前記第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含み、前記調和ブロックは、前記第1の翼が前記肩部の上方に配置されたとき前記第2の翼が上方に配置される平準面を有し、前記第2の部品は、前記平準面と前記第2の翼との間のすき間を調整するために、前記第1の部品に対して調整可能である、請求項8に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項10】
前記ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含み、前記ねじ山は、前記接続構成部品上の前記トレッドと係合して前記第2の部品を前記接続部品に対して回転により調整する、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項11】
前記ラッチシステムは、前記調和ブロックと前記第1の構成部品との間に、前記平準面と前記第1の構成部品との間の距離を調整するためのシムをさらに含む、請求項9に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項12】
前記ラッチシステムは、スナップ面を有するスナップ機構をさらに含み、前記スナップ面は、第1のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック位置から外れる移動に抵抗し、また第2のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック解除位置から外れる移動に抵抗する、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項13】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは、前記ロック装置上に配置される、請求項12に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項14】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは、前記第2の部品上に配置される、請求項13に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項15】
前記第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、前記信号配電盤の一部が前記背板と前記第2の構成部品との間に配置され、前記信号配電盤は前記接続部品が挿通される開口部を有し、前記開口部は、前記信号配電盤の中心点に向かう軸線上の第1の寸法が前記軸線を横切る第2の寸法よりも大きく、前記接続部品は、前記軸線の方向で前記第1の寸法よりも小さい第1の部分を有して、前記信号配電盤および前記背板が互いに対して熱膨張することを可能にし、前記第1の部分は、前記開口部の前記第2の寸法内に摺動可能にはまるような寸法にされて、前記軸線を横切る方向で前記信号配電盤が前記背板に対して移動することを防止する、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項16】
前記接続部品は第2の部分を有し、前記第2の部分は、上記挿入中に前記軸線の方向で前記開口部にはまることができ、かつ前記開口部の前記第2の寸法よりも大きい第1の厚さと、前記第1の厚さを横切りかつ上記挿入中に前記開口部の前記第2の寸法にはまり得る第2の厚さとを有する、請求項15に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項17】
前記ラッチシステムは第2のラッチ組立品を含み、各それぞれのラッチ組立品は、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有してロック装置を形成する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項18】
前記第1のおよび第2のラッチ組立品は、前記第2の構成部品の異なる側にそれぞれの第2の部品を有する、請求項17に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項19】
前記圧力差空洞シールは前記接点および前記端子を取り囲む、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項20】
前記第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、前記圧力差空洞シールは前記第1の構成部品に固定される、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項21】
前記圧力差空洞シールはリップシールである、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項22】
前記減圧弁は減圧逆止弁であり、前記減圧逆止弁を有する前記構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、前記真空解放通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有し、
真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに備え、前記真空解放弁の開放により空気が前記圧力差空洞内に入ることが可能になり、前記弁の閉鎖により空気が前記圧力差空洞から漏れることが防止される、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項23】
前記基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項24】
前記接点はピンであり、各ピンはばねを有し、前記それぞれの接点が前記端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、前記ばねはそのばね力に抗して押し下げられる、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項25】
試験器装置であって、
携帯型支持構造であって、前記基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、前記基板は、マイクロ電子回路を担持しかつ前記マイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、
前記第2の構成部品上にありかつ前記端子と一致して前記端子に接触する複数の接点と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ前記第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に、囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、
前記構成部品の一方を貫通して形成され、前記圧力差空洞にある入口開口部と前記圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、
前記減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により前記圧力差空洞の外側の空気が前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて、前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、
前記携帯型支持構造上にあり、前記接点に接続された第1の接続部分と、
第1のラッチ組立品であって、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能な係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖関係から前記離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する第1のラッチ組立品と、
静止構造であって、前記携帯型支持構造を保持すべく収容可能であり、しかも前記携帯型支持構造が取り外し可能である静止構造と、
前記静止構造上の第2の接続部分であって、前記携帯型構造が前記静止構造によって保持されたとき前記第1の接続部分に接続され、前記携帯型支持構造が前記静止構造から取り外されたとき前記第1の接続部分から切り離される第2の接続部分と、
電気式試験器であって、前記第2の接続部分、前記第1の接続部分および前記接点を介して前記端子に接続され、信号が前記マイクロ電子回路との間で送信されて、前記マイクロ電子回路を試験するようになっている電気式試験器と、を備える試験器装置。
【請求項26】
前記係合機構は、前記第2の構成部品を前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項27】
前記第2の構成部品は、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で回転する、請求項26に記載の試験器装置。
【請求項28】
前記ロック機構は、前記第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、前記工具の前記ジョーは、前記第1の部品を回転させるために回転可能であり、前記第1の部品は、前記接続部品を介して前記第2の部品を回転させて前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項27に記載の試験器装置。
【請求項29】
前記第1の部品のうち前記座部を形成する前記表面は、前記第1の部品の外面である、請求項28に記載の試験器装置。
【請求項30】
前記第1の部品は、その内部に、前記工具の前記ピンを前記第1の部品と位置合わせするための工具ピン開口部を有する、請求項29に記載の試験器装置。
【請求項31】
前記第2の部品は、本体と、前記本体から延びる少なくとも第1の翼片とを有し、前記第1の翼片は、第1のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第1のロック位置から外れてロック解除位置に向かって移動するとき、前記肩部から離れて移動する、請求項27に記載の試験器装置。
【請求項32】
前記第2の部品は、前記本体から延びる第2の翼片を有し、前記第2の翼片は、第2のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第2のロック位置から外れて前記ロック解除位置に向かって移動するとき前記肩部から離れて移動する、請求項31に記載の試験器装置。
【請求項33】
ラッチシステムが、前記第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含み、前記調和ブロックは、前記第1の翼が前記肩部の上方に配置されたとき前記第2の翼が上方に配置される平準面を有し、前記第2の部品は、前記平準面と前記第2の翼との間のすき間を調整するために、前記第1の部品に対して調整可能である、請求項32に記載の試験器装置。
【請求項34】
前記ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含み、前記ねじ山は、前記接続構成部品上の前記トレッドと係合して、前記第2の部品を前記接続部品に対して回転により調整する、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項35】
前記ラッチシステムは、前記調和ブロックと前記第1の構成部品との間に、前記平準面と前記第1の構成部品との間の距離を調整するためのシムをさらに含む、請求項33に記載の試験器装置。
【請求項36】
前記ラッチシステムは、スナップ面を有するスナップ機構をさらに含み、前記スナップ面は、第1のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック位置から外れる移動に抵抗し、また第2のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック解除位置から外れる移動に抵抗する、請求項27に記載の試験器装置。
【請求項37】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは、前記ロック装置上に配置される、請求項36に記載の試験器装置。
【請求項38】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは、前記第2の部品上に配置される、請求項37に記載の試験器装置。
【請求項39】
前記第1の構成部品は、前記背板および前記信号配電盤を含み、前記信号配電盤の一部が前記背板と前記第2の構成部品との間に配置され、前記信号配電盤は前記接続部品が挿通される開口部を有し、前記開口部は、前記信号配電盤の中心点に向かう軸線上の第1の寸法が前記軸線を横切る第2の寸法よりも大きく、前記接続部品は、前記軸線の方向で前記第1の寸法よりも小さい第1の部分を有して、前記信号配電盤および前記背板が互いに対して熱膨張することを可能にし、前記第1の部分は、前記開口部の前記第2の寸法内に摺動可能にはまるような寸法にされて、前記軸線を横切る方向で前記信号配電盤が前記背板に対して移動することを防止する、請求項27に記載の試験器装置。
【請求項40】
前記接続部品は第2の部分を有し、前記第2の部分は、上記挿入中に前記軸線の方向で前記開口部にはまることができ、かつ前記開口部の第2の寸法よりも大きい第1の厚さと、前記第1の厚さを横切りかつ上記挿入中に前記開口部の前記第2の寸法にはまり得る第2の厚さとを有する、請求項39に記載の試験器装置。
【請求項41】
前記ラッチシステムは、第2のラッチ組立品をさらに含み、各それぞれのラッチ組立品は、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項42】
前記第1のおよび第2のラッチ組立品は、前記第2の構成部品の異なる側にそれぞれの第2の部品を有する、請求項41に記載の試験器装置。
【請求項43】
前記圧力差空洞シールは前記接点および前記端子を取り囲む、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項44】
前記第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、前記圧力差空洞シールは前記第1の構成部品に固定される、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項45】
前記圧力差空洞シールはリップシールである、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項46】
前記減圧弁は減圧逆止弁であり、前記減圧逆止弁を有する前記構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、前記真空解放通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有し、
前記真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに備え、前記真空解放弁の開放により空気が前記圧力差空洞内に入ることが可能になり、前記弁の閉鎖により空気が前記圧力差空洞から漏れることが防止される、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項47】
前記静止構造は熱チャックを含み、前記携帯型支持構造の前記第2の構成部品は、前記熱チャックと接触する薄型チャックを含んで、前記携帯型支持構造と前記熱チャックとの間の熱伝達を可能にする、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項48】
前記基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項49】
前記接点はピンであり、各ピンはばねを有し、前記それぞれの接点が前記端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、前記ばねはそのばね力に抗して押し下げられる、請求項25に記載の試験器装置。
【請求項50】
基板によって保持されたマイクロ電子回路を試験する方法であって、
携帯型支持構造の第1のおよび第2の構成部品の間に前記基板を保持し、前記第2の構成部品は、前記マイクロ電子回路に接続された前記基板の端子に対する接点を有し、前記構成部品の一方を貫通して減圧通路が形成され、前記減圧通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部と前記圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する段階と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間に圧力差空洞シールを配置して、前記第1のおよび第2の構成部品の表面と前記圧力差空洞シールとによって囲まれた空洞を形成する段階と、
減圧弁を開いて前記圧力差空洞から空気が出ることを可能にし、前記圧力差空洞シール空洞内の圧力を下げて前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させ、こうして前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証する段階と、
前記減圧弁を閉じて空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する段階と、
係合機構を動作させて前記ロック装置を移動させ、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖関係から前記離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する段階であって、
前記ロック装置は、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、ならびに
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有する接続部品を含む段階と、
前記携帯型支持構造上の第1の接続部分が前記静止構造上の第2の接続部分に接続された状態で、前記携帯型支持構造を静止構造によって収容する段階と、
電気式試験器と前記マイクロ電子回路との間で端子、接点ならびに第1のおよび第2の接続部分を通って信号を送信して前記マイクロ電子回路を試験する段階と、を備える方法。
【請求項51】
前記係合機構は、前記第2の構成部品を前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第2の構成部品は、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で回転させるために、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記ロック機構は、前記第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、前記工具の前記ジョーは前記第1の部品を回転させるために回転可能であり、前記第1の部品は、前記接続部品を介して前記第2の部品を回転させて前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記第1の部品のうち前記座部を形成する前記表面は、前記第1の部品の外面である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記第1の部品は、その内部に、前記工具のピンを該第1の部品と位置合わせするための工具ピン開口部を有する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記第2の部品は、本体と、前記本体から延びる少なくとも第1の翼片とを有し、前記第1の翼片は、第1のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第1のロック位置から外れて前記ロック解除位置に向かって移動するとき、前記肩部から離れて移動する、請求項52に記載の方法。
【請求項57】
前記第2の部品は、前記本体から延びる第2の翼片を有し、前記第2の翼片は、第2のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第2のロック位置から外れて前記ロック解除位置に向かって移動するとき前記肩部から離れて移動する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
ラッチシステムが、前記第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックを含み、前記調和ブロックは、前記第1の翼が前記肩部の上方に配置されたとき前記第2の翼が上方に配置される平準面を有し、前記第2の部品は、前記平準面と前記第2の翼との間のすき間を調整するために、前記第1の部品に対して調整可能である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含み、前記ねじ山は、前記接続構成部品上の前記トレッドと係合して、前記第2の部品を前記接続部品に対して回転により調整する、請求項50に記載の方法。
【請求項60】
前記ラッチシステムは、前記調和ブロックと前記第1の構成部品との間に配置されて、前記平準面と前記第1の構成部品との間の距離を調整するシムをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記ラッチシステムは、スナップ面を有するスナップ機構をさらに含み、前記スナップ面は、第1のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック位置から外れる移動に抵抗し、前記第2のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック解除位置から外れる移動に抵抗する、請求項52に記載の方法。
【請求項62】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは前記ロック装置上に配置される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは前記第2の部品上に配置される、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、前記信号配電盤の一部が前記背板と前記第2の構成部品との間に配置され、前記信号配電盤は前記接続部品が挿通される開口部を有し、前記開口部は、前記信号配電盤の中心点に向かう軸線上の第1の寸法が前記軸線を横切る第2の寸法よりも大きく、前記接続部品は、前記軸線の方向で前記第1の寸法よりも小さい第1の部分を有して、前記信号配電盤および前記背板が互いに対して熱膨張することを可能にし、前記第1の部分は、前記開口部の前記第2の寸法内に摺動可能にはまるような寸法にされて、前記軸線を横切る方向で前記信号配電盤が前記背板に対して移動することを防止する、請求項52に記載の方法。
【請求項65】
前記接続部品は第2の部分を有し、前記第2の部分は、上記挿入中に前記軸線の方向で前記開口部にはまることができ、かつ前記開口部の第2の寸法よりも大きい第1の厚さと、前記第1の厚さを横切りかつ上記挿入中に前記開口部の第2の寸法にはまり得る第2の厚さとを有する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記ラッチシステムは第2のラッチ組立品を含み、各それぞれのラッチ組立品は、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有してロック装置を形成する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能な係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する、請求項50に記載の方法。
【請求項67】
前記第1のおよび第2のラッチ組立品は、前記第2の構成部品の異なる側にそれぞれの第2の部品を有する、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記圧力差空洞シールは前記接点および前記端子を取り囲む、請求項50に記載の方法。
【請求項69】
前記第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、前記圧力差空洞シールは前記第1の構成部品に固定される、請求項50に記載の方法。
【請求項70】
前記基板空洞シールはリップシールで形成される、請求項50に記載の方法。
【請求項71】
前記減圧弁は減圧逆止弁であり、前記減圧逆止弁を有する前記構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、前記真空解放通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有し、
前記真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁を開いて、空気が圧力差空洞に入ることを可能にする段階をさらに備える、請求項50に記載の方法。
【請求項72】
前記静止構造は熱チャックを含み、前記携帯型支持構造の第2の構成部品は薄型チャックを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項73】
前記基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである、請求項50に記載の方法。
【請求項74】
前記接点はピンであり、各ピンはばねを有し、前記それぞれの接点が前記端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、前記ばねはそのばね力に抗して押し下げられる、請求項50に記載の方法。
【請求項75】
マイクロ電子回路試験パックであって、
携帯型支持構造であって、前記基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、前記基板は、マイクロ電子回路を担持しかつ前記マイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、
前記第2の構成部品上にありかつ前記端子と一致して前記端子に接触する複数の接点と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間にあり、かつ前記第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、
前記構成部品の一方を貫通して形成され、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する減圧通路と、
前記減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により前記圧力差空洞の外側の空気が、前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、
前記携帯型支持構造上にありかつ前記接点に接続された第1の接続部分であって、前記携帯型支持構造が静止構造によって取り外し可能に保持されたとき、前記静止構造上の第2の接続部分に接続される第1の接続部分と、
前記圧力差空洞内の圧力を検出するように位置決めされた圧力センサーと、
前記圧力センサーに接続されて、前記圧力を電気式試験器に連絡する電気式圧力センサー接続部分と、を備えるマイクロ電子回路試験パック。
【請求項76】
前記圧力センサーは前記圧力差空洞から離れて位置決めされ、前記圧力感知通路は圧力差空洞を圧力センサーと接続する、請求項75に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項77】
前記減圧通路は第1の構成部品内に形成される、請求項76に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項78】
前記第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、前記信号配電盤の一部が前記背板と前記第2の構成部品との間に配置され、前記圧力感知通路は前記背板に形成される、請求項77に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項79】
前記圧力感知通路は前記信号配電盤を貫通して形成される、請求項78に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項80】
前記圧力センサーは前記携帯型支持構造に固定される、請求項75に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項81】
前記第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、前記圧力差空洞シールは前記第1の構成部品に固定される、請求項75に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項82】
前記圧力差空洞シールはリップシールである、請求項75に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項83】
前記減圧弁は減圧逆止弁であり、前記減圧逆止弁を有する前記構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、前記真空解放通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有し、
前記真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに備え、前記真空解放弁の開放により空気が前記圧力差空洞に入ることが可能になり、前記弁の閉鎖により空気が前記圧力差空洞から漏れることが防止される、請求項75に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項84】
前記基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである、請求項75に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項85】
前記接点はピンであり、各ピンはばねを有し、前記それぞれの接点が前記端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、前記ばねはそのばね力に抗して押し下げられる、請求項75に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項86】
試験器装置であって、
携帯型支持構造であって、前記基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、前記基板は、マイクロ電子回路を担持しかつ前記マイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、
前記第2の構成部品上にありかつ前記端子と一致して前記端子に接触する複数の接点と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間にあり、かつ前記第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、
前記構成部品の一方を貫通して形成され、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する減圧通路と、
前記減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により前記圧力差空洞の外側の空気が前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、
前記携帯型支持構造上にありかつ前記接点に接続された第1の接続部分と、
静止構造であって、前記携帯型支持構造を保持すべく収容可能であり、しかも前記携帯型支持構造が取り外し可能である静止構造と、
前記静止構造上の第2の接続部分であって、前記携帯型構造が前記静止構造によって保持されたとき前記第1の接続部分に接続され、前記携帯型支持構造が前記静止構造から取り外されたとき前記第1の接続部分から切り離される第2の接続部分と、
電気式試験器であって、前記第2の接続部分、前記第1の接続部分および前記接点を介して前記端子に接続され、信号が前記マイクロ電子回路との間で送信されて、前記マイクロ電子回路を試験するようになっている電気式試験器と、
前記圧力差空洞内の圧力を検出するように位置決めされた圧力センサーと、
前記圧力センサーに接続されて、前記圧力を電気式試験器に連絡する電気式圧力センサー接続部分と、を備える試験器装置。
【請求項87】
前記圧力センサーは前記圧力差空洞から離れて位置決めされ、前記圧力感知通路は前記圧力差空洞を圧力センサーと接続する、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項88】
前記減圧通路は前記第1の構成部品内に形成される、請求項87に記載の試験器装置。
【請求項89】
前記第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、前記信号配電盤の一部が前記背板と前記第2の構成部品との間に配置され、前記圧力感知通路は前記背板に形成される、請求項88に記載の試験器装置。
【請求項90】
前記圧力感知通路は前記信号配電盤を貫通して形成される、請求項89に記載の試験器装置。
【請求項91】
前記圧力センサーは前記携帯型支持構造に固定される、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項92】
前記圧力監視システムは、前記静止構造上に電気式圧力コネクタ接続部分を含み、前記電気式圧力センサー接続部分は、前記電気式圧力コネクタ接続部分と解放可能に接触して、前記圧力を前記電気式試験器に連絡する、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項93】
前記電気式圧力センサー接続部分は、少なくとも第1の接点を含み、前記圧力監視システムは、少なくとも第1の端子を含み、前記携帯型構造が前記静止構造によって収容されたとき、前記第1の接点は前記第1の端子と係合し、前記携帯型構造が前記静止構造から取り外されたとき、前記第1の接点は前記第1の端子を分離する、請求項92に記載の試験器装置。
【請求項94】
前記電気式圧力センサー接続部分は、基板を有するプリント回路基板内にあり、第1の接点が前記基板上に形成される、請求項93に記載の試験器装置。
【請求項95】
前記電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第2の接点を含み、前記圧力監視システムは少なくとも第2の端子を含み、前記携帯型構造が前記静止構造によって収容されたとき、前記第2の接点は前記第2の端子と係合し、前記携帯型構造が前記静止構造から取り外されたとき、前記第2の接点は前記第2の端子を分離する、請求項93に記載の試験器装置。
【請求項96】
前記圧力差空洞シールは前記接点および前記端子を取り囲む、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項97】
前記第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、前記圧力差空洞シールは前記第1の構成部品に固定される、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項98】
前記圧力差空洞シールはリップシールである、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項99】
前記減圧弁は減圧逆止弁であり、前記減圧逆止弁を有する前記構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、前記真空解放通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有し、
前記真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに備え、前記真空解放弁の開放により空気が前記圧力差空洞に入ることが可能になり、前記弁の閉鎖により空気が前記圧力差空洞から漏れることが防止される、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項100】
前記静止構造は熱チャックを含み、前記携帯型支持構造の第2の構成部品は、前記熱チャックと接触する薄型チャックを含んで、前記携帯型支持構造と前記熱チャックとの間の熱伝達を可能にする、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項101】
前記基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項102】
前記接点はピンであり、各ピンはばねを有し、前記それぞれの接点が前記端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、前記ばねはそのばね力に抗して押し下げられる、請求項86に記載の試験器装置。
【請求項103】
基板によって保持されたマイクロ電子回路を試験する方法であって、
携帯型支持構造の第1のおよび第2の構成部品の間に前記基板を保持し、前記第2の構成部品は、前記マイクロ電子回路に接続された前記基板の端子に対する接点を有し、前記構成部品の一方を貫通して減圧通路が形成され、前記減圧通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する段階と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間に圧力差空洞シールを配置して、前記第1のおよび第2の構成部品の表面と前記圧力差空洞シールとによって囲まれた空洞を形成する段階と、
減圧弁を開いて空気が前記圧力差空洞から出ることを可能にし、前記圧力差空洞シール空洞内の圧力を下げて前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させ、こうして前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証する段階と、
前記減圧弁を閉じて空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する段階と、
前記携帯型支持構造上の前記第1の接続部分が前記静止構造上の前記第2の接続部分に接続された状態で、前記携帯型支持構造を前記静止構造によって収容する段階と、
前記電気式試験器と前記マイクロ電子回路との間で前記端子、前記接点ならびに前記第1のおよび第2の接続部分を介して信号を伝達して、前記マイクロ電子回路を試験する段階と、
前記圧力差空洞内の圧力を検出する段階と、
前記圧力を前記電気式試験器に連絡する段階と、を備える方法。
【請求項104】
前記圧力センサーは前記圧力差空洞から離れて位置決めされ、圧力感知通路が前記圧力差空洞を前記圧力センサーと接続する、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
前記減圧通路は前記第1の構成部品内に形成される、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、前記信号配電盤の一部が前記背板と前記第2の構成部品との間に配置され、前記圧力感知通路は前記背板に形成される、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記圧力感知通路は前記信号配電盤を貫通して形成される、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記圧力センサーは前記携帯型支持構造に固定される、請求項103に記載の方法。
【請求項109】
前記圧力監視システムは、前記静止構造上の電気式圧力コネクタ接続部分を含み、前記電気式圧力センサー接続部分は、前記電気式圧力コネクタ接続部分と解放可能に接触して、前記圧力を前記電気式試験器に連絡する、請求項103に記載の方法。
【請求項110】
前記電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第1の接点を含み、前記圧力監視システムは少なくとも第1の端子を含み、前記携帯型構造が前記静止構造によって収容されたとき前記第1の接点は前記第1の端子と係合し、前記携帯型構造が前記静止構造から取り外されたとき前記第1の接点は前記第1の端子を分離する、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記電気式圧力センサー接続部分は、基板を有するプリント回路基板内にあり、前記第1の接点は前記基板上に形成される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第2の接点を含み、前記圧力監視システムは少なくとも第2の端子を含み、前記携帯型構造が前記静止構造によって収容されたとき、前記第2の接点は前記第2の端子と係合し、前記携帯型構造が前記静止構造から取り外されたとき、前記第2の接点は前記第2の端子を分離する、請求項110に記載の方法。
【請求項113】
前記圧力差空洞シールは前記接点および前記端子を取り囲む、請求項107に記載の方法。
【請求項114】
前記第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、前記圧力差空洞シールは前記第1の構成部品に固定される、請求項108に記載の方法。
【請求項115】
前記基板空洞シールはリップシールで形成される、請求項103に記載の方法。
【請求項116】
前記減圧弁は減圧逆止弁であり、前記減圧逆止弁を有する前記構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、前記真空解放通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有し、
前記真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁を開いて、空気が前記圧力差空洞に入ることを可能にする段階をさらに備える、請求項103に記載の方法。
【請求項117】
前記静止構造は熱チャックを含み、前記携帯型支持構造の前記第2の構成部品は薄型チャックを含む、請求項103に記載の方法。
【請求項118】
前記基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである、請求項103に記載の方法。
【請求項119】
前記接点はピンであり、各ピンはばねを有し、前記それぞれの接点が前記端子のそれぞれによって押し下げられるとき、前記ピンはそのばね力に抗して押し下げられる、請求項103に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[関連出願への相互参照]
[0001] この出願は、2020年10月7日に出願された米国仮特許出願第63/088,635号からの優先権を主張し、その全体が本出願に参照により組み込まれる。
【0002】
1)発明の分野
[0002] 本発明は、マイクロ電子回路を試験するために使用する試験器装置に関する。
【0003】
2)関連技術の考察
[0003] マイクロ電子回路は、通常、半導体ウエハーの内部および上面に組み立てられる。このようなウエハーは、その後「単体化され」または「さいの目に切られて」個々のダイになる。このようなダイは、一般的に、支持板に取り付けられて、支持板に剛性を与え、かつダイの集積回路またはマイクロ電子回路と電子的に通信する。最終的なパッケージは、ダイのカプセル化を含むことができ、結果として生じるパッケージが顧客に出荷できる。
【0004】
[0004] ダイまたはパッケージは、顧客に出荷する前に試験する必要がある。理想的には、ダイは、初期段階の製造中に発生する欠陥を識別する目的で、初期段階に試験する必要がある。ウエハーレベルの試験は、処理器および接触器に接点を設けた後、処理器を使用して、ウエハーをその上の接点が接触器の接点と接触するように移動させる。電力信号および電子信号が、次いで接触器を通ってウエハーに形成されたマイクロ電子回路との間で授受される。
【0005】
[0005] 様々な実施形態によれば、ウエハーは、シリコン基板またはプリント回路基板などの基板と、基板内に組み立てられまたは基板に取り付けた1つまたは複数の機器とを含む。
【0006】
[0006] 代わりに、ウエハーは、電気的接続部分(interface)および熱チャックを有する携帯型ウエハーパック内に配置することができる。熱チャックを加熱または冷却することによって、電気的接続部分を介して電力および信号がウエハーとの間で授受できる一方、ウエハーの温度が熱的に制御される。
【0007】
[0007] ウエハーを単体化した後に、個々のダイを再び試験することが必要になることがあり、またダイは、それを支持板に取り付けた後に、試験することが再び必要になることがある。
【発明の概要】
【0008】
[0008] 本発明はマイクロ電子回路試験パックを提供し、マイクロ電子回路試験パックは、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部と圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にありかつ接点に接続された第1の接続部分であって、携帯型支持構造が静止構造によって取り外し可能に保持されたとき、静止構造上の第2の接続部分に接続する第1の接続部分と、第1のラッチ組立品であって、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、第1の部品および第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびにロック装置に接続されかつロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する第1のラッチ組立品とを含むことができる。
【0009】
[0009] マイクロ電子回路試験パックは、係合機構は、第2の構成部品をロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【0010】
[0010] マイクロ電子回路試験パックは、第2の構成部品は、ロック位置とロック解除位置との間で回転させるために、を含むことができる。
【0011】
[0011] マイクロ電子回路試験パックは、ロック機構は、第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、工具のジョーは、第1の部品を回転させるために回転可能であり、第1の部品は、接続部品を介して第2の部品を回転させてロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【0012】
[0012] マイクロ電子回路試験パックは、第1の部品のうち座部を形成する表面は、第1の部品の外面であること、を含むことができる。
【0013】
[0013] マイクロ電子回路試験パックは、第1の部品は、その内部に、工具のピンを該第1の部品と位置合わせするための工具ピン開口部を有すること、を含むことができる。
【0014】
[0014] マイクロ電子回路試験パックは、第2の部品は、本体と、本体から延びる少なくとも第1の翼片とを有し、第1の翼片は、第1のロック位置に移動するとき第1の構成部品の肩部の上方を移動し、第1のロック位置から外れてロック解除位置に向かって移動するとき肩部から離れて移動すること、を含むことができる。
【0015】
[0015] マイクロ電子回路試験パックは、第2の部品は本体から延びる第2の翼片を有し、第2の翼片は、第2のロック位置に移動するとき第1の構成部品の肩部の上方を移動し、第2のロック位置から外れてロック解除位置に向かって移動するとき肩部から離れて移動すること、を含むことができる。
【0016】
[0016] マイクロ電子回路試験パックは、ラッチシステムが、第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含むことができ、調和ブロックは、第1の翼が肩部の上方に配置されたとき第2の翼が上方に配置される平準面を有し、第2の部品は、平準面と第2の翼との間のすき間を調整するために、第1の部品に対して調整可能であること、を含むことができる。
【0017】
[0017] マイクロ電子回路試験パックは、ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含むことができ、ねじ山は、接続構成部品上のトレッドと係合して、第2の部品を接続部品に対して回転により調整すること、を含むことができる。
【0018】
[0018] マイクロ電子回路試験パックは、ラッチシステムは、調和ブロックと第1の構成部品との間に、平準面と第1の構成部品との間の距離を調整するためのシムをさらに含むこと、を含むことができる。
【0019】
[0019] マイクロ電子回路試験パックは、ラッチシステムは、スナップ面を有するスナップ機構をさらに含み、スナップ面は、第1のスナップくぼみ内にスナップ係合して、第2の構成部品がロック位置から外れる移動に抵抗し、また第2のスナップくぼみ内にスナップ係合して、第2の構成部品がロック解除位置から外れる移動に抵抗すること、を含むことができる。
【0020】
[0020] マイクロ電子回路試験パックは、ロック装置上に第1のおよび第2のスナップくぼみが配置されること、を含むことができる。
【0021】
[0021] マイクロ電子回路試験パックは、第2の部品上に第1のおよび第2のスナップくぼみが配置されること、を含むことができる。
【0022】
[0022] マイクロ電子回路試験パックは、第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、信号配電盤の一部が背板と第2の構成部品との間に配置され、信号配電盤は接続部品が挿通される開口部を有し、開口部は、信号配電盤の中心点に向かう軸線上の第1の寸法が軸線を横切る第2の寸法よりも大きく、接続部品は、軸線の方向で第1の寸法よりも小さい第1の部分を有して、信号配電盤および背板が互いに対して熱膨張することを可能にし、第1の部分は、開口部の第2の寸法内に摺動可能にはまるような寸法にされて、軸線を横切る方向で信号配電盤が背板に対して移動するのを防止すること、を含むことができる。
【0023】
[0023] マイクロ電子回路試験パックは、接続部品は第2の部分を有し、第2の部分は、上記挿入中に軸線の方向で開口部にはまることができ、かつ開口部の第2の寸法よりも大きい第1の厚さと、第1の厚さを横切りかつ上記挿入中に開口部の第2の寸法にはまり得る第2の厚さとを有すること、を含むことができる。
【0024】
[0024] マイクロ電子回路試験パックは、ラッチシステムは第2のラッチ組立品をさらに含むことができ、各それぞれのラッチ組立品は、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有してロック装置を形成する接続部品、ならびにロック装置に接続されかつロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動すること、を含むことができる。
【0025】
[0025] マイクロ電子回路試験パックは、第1のおよび第2のラッチ組立品は、第2の構成部品の異なる側にそれぞれの第2の部品を有すること、を含むことができる。
【0026】
[0026] マイクロ電子回路試験パックは、圧力差空洞シールは接点および端子を取り囲むこと、を含むことができる。
【0027】
[0027] マイクロ電子回路試験パックは、第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、圧力差空洞シールは第1の構成部品に固定されること、を含むことができる。
【0028】
[0028] マイクロ電子回路試験パックは、圧力差空洞シールはリップシールであること、を含むことができる。
【0029】
[0029] マイクロ電子回路試験パックは、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有することを含み、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、真空解放弁の開放により空気が圧力差空洞内に入ることが可能になり、弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止されること、を含むことができる。
【0030】
[0030] マイクロ電子回路試験パックは、基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーであること、を含むことができる。
【0031】
[0031] マイクロ電子回路試験パックは、接点はピンであり、各ピンはばねを有し、それぞれの接点が端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、ばねはそのばね力に抗して押し下げられること、を含むことができる。
【0032】
[0032] 本発明はまた試験器装置を提供し、試験器装置は、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部と圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にあり、接点に接続された第1の接続部分と、第1のラッチ組立品であって、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびにロック装置に接続されかつロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する第1のラッチ組立品と、静止構造であって、携帯型支持構造を保持すべく収容可能であり、かつ携帯型支持構造が取り外し可能である静止構造と、静止構造上の第2の接続部分であって、携帯型構造が静止構造によって保持されたとき第1の接続部分に接続され、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき第1の接続部分から切り離される第2の接続部分と、電気式試験器であって、第2の接続部分、第1の接続部分および接点を介して端子に接続され、信号がマイクロ電子回路との間で送信されて、マイクロ電子回路を試験するようになっている電気式試験器と、を含む。
【0033】
[0033] 試験器装置は、係合機構は、第2の構成部品をロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【0034】
[0034] 試験器装置は、第2の構成部品は、ロック位置とロック解除位置との間で回転させるために、を含むことができる。
【0035】
[0035] 試験器装置は、ロック機構は、第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、工具のジョーは、第1の部品を回転させるために回転可能であり、第1の部品は、接続部品を介して第2の部品を回転させてロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【0036】
[0036] 試験器装置は、第1の部品のうち座部を形成する表面は第1の部品の外面であること、を含むことができる。
【0037】
[0037] 試験器装置は、第1の部品は、その内部に、工具のピンを第1の部品と位置合わせするための工具ピン開口部を有すること、を含むことができる。
【0038】
[0038] 試験器装置は、第2の部品は、本体と、本体から延びる少なくとも第1の翼片とを有し、第1の翼片は、第1のロック位置に移動するとき第1の構成部品の肩部の上方を移動し、第1のロック位置から外れてロック解除位置に向かって移動するとき肩部から離れて移動すること、を含むことができる。
【0039】
[0039] 試験器装置は、第2の部品は本体から延びる第2の翼片を有し、第2の翼片は、第2のロック位置に移動するとき第1の構成部品の肩部の上方を移動し、第2のロック位置から外れてロック解除位置に向かって移動するとき肩部から離れて移動すること、を含むことができる。
【0040】
[0040] 試験器装置は、ラッチシステムが、第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含むことができ、調和ブロックは、第1の翼が肩部の上方に配置されたとき第2の翼が上方に配置される平準面を有し、第2の部品は、平準面と第2の翼との間のすき間を調整するために、第1の部品に対して調整可能であること、を含むことができる。
【0041】
[0041] 試験器装置は、ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含み、ねじ山は、接続構成部品上のトレッドと係合して、第2の部品を接続部品に対して回転により調整すること、を含むことができる。
【0042】
[0042] 試験器装置は、ラッチシステムは、調和ブロックと第1の構成部品との間に、平準面と第1の構成部品との間の距離を調整するためのシムをさらに含むこと、を含むことができる。
【0043】
[0043] 試験器装置は、ラッチシステムは、スナップ面を有するスナップ機構をさらに含み、スナップ面は、第1のスナップくぼみ内にスナップ係合して、第2の構成部品がロック位置から外れる移動に抵抗し、また第2のスナップくぼみ内にスナップ係合して、第2の構成部品がロック解除位置から外れる移動に抵抗すること、を含むことができる。
【0044】
[0044] 試験器装置は、第1のおよび第2のスナップくぼみはロック装置上に配置されること、を含むことができる。
【0045】
[0045] 試験器装置は、第1のおよび第2のスナップくぼみは第2の部品上に配置されること、を含むことができる。
【0046】
[0046] 試験器装置は、第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、信号配電盤の一部が背板と第2の構成部品との間に配置され、信号配電盤は接続部品が挿通される開口部を有し、開口部は、信号配電盤の中心点に向かう軸線上の第1の寸法が軸線を横切る第2の寸法よりも大きく、接続部品は、軸線の方向で第1の寸法よりも小さい第1の部分を有して、信号配電盤および背板が互いに対して熱膨張することを可能にし、第1の部分は、開口部の第2の寸法内に摺動可能にはまるような寸法にされて、軸線を横切る方向で信号配電盤が背板に対して移動するのを防止すること、を含むことができる。
【0047】
[0047] 試験器装置は、接続部品は第2の部分を有し、第2の部分は、上記挿入中に軸線の方向で開口部にはまることができ、かつ開口部の第2の寸法よりも大きい第1の厚さと、第1の厚さを横切りかつ記挿入中に開口部の第2の寸法にはまり得る第2の厚さとを有すること、を含むことができる。
【0048】
[0048] 試験器装置は、ラッチシステムは第2のラッチ組立品をさらに含み、各それぞれのラッチ組立品は、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびにロック装置に接続されかつロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動すること、を含むことができる。
【0049】
[0049] 試験器装置は、第1のおよび第2のラッチ組立品は、第2の構成部品の異なる側にそれぞれの第2の部品を有すること、を含むことができる。
【0050】
[0050] 試験器装置は、圧力差空洞シールは接点および端子を取り囲むこと、を含むことができる。
【0051】
[0051] 試験器装置は、第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、圧力差空洞シールは第1の構成部品に固定されること、を含むことができる。
【0052】
[0052] 試験器装置は、圧力差空洞シールはリップシールであること、を含むことができる。
【0053】
[0053] 試験器装置は、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有することを含み、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、真空解放弁の開放により空気が圧力差空洞内に入ることが可能になり、弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止されること、を含むことができる。
【0054】
[0054] 試験器装置は、静止構造は熱チャックを含み、携帯型支持構造の第2の構成部品は、熱チャックと接触する薄型チャックを含んで、携帯型支持構造と熱チャックとの間の熱伝達を可能にすること、を含むことができる。
【0055】
[0055] 試験器装置は、基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーであること、を含むことができる。
【0056】
[0056] 試験器装置は、接点はピンであり、各ピンはばねを有し、それぞれの接点が端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、ばねはそのばね力に抗して押し下げられること、を含むことができる。
【0057】
[0057] 本発明はまた、基板によって保持されたマイクロ電子回路を試験する方法を提供し、方法は、携帯型支持構造の第1のおよび第2の構成部品の間に基板を保持し、第2の構成部品は、マイクロ電子回路に接続された基板の端子に対する接点を有し、構成部品の一方を貫通して減圧通路が形成され、減圧通路は、圧力差空洞にある入口開口部と圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する段階と、第1のおよび第2の構成部品の間に圧力差空洞シールを配置して第1のおよび第2の構成部品の表面と圧力差空洞シールとによって囲まれた空洞を形成する段階と、減圧弁を開いて圧力差空洞から空気が出ることを可能にし、圧力差空洞シール空洞内の圧力を下げて第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させ、こうして接点と端子との間の適切な接触を保証する段階と、減圧弁を閉じて空気が圧力差空洞に入ることを防止する段階と、係合機構を動作させてロック装置を移動させ、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する段階であって、ロック装置は、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、ならびに第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有する接続部品を含むことができる段階と、携帯型支持構造上の第1の接続部分が静止構造上の第2の接続部分に接続された状態で、携帯型支持構造を静止構造によって収容する段階と、電気式試験器とマイクロ電子回路との間で端子、接点ならびに第1のおよび第2の接続部分を通って信号を送信してマイクロ電子回路を試験する段階と、を含む。
【0058】
[0058] 方法は、係合機構は、第2の構成部品をロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【0059】
[0059] 方法は、第2の構成部品は、ロック位置とロック解除位置との間で回転させるために、を含むことができる。
【0060】
[0060] 方法は、ロック機構は、第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、工具のジョーは、第1の部品を回転させるために回転可能であり、第1の部品は、接続部品を介して第2の部品を回転させてロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【0061】
[0061] 方法は、第1の部品のうち座部を形成する表面は、第1の部品の外面であること、を含むことができる。
【0062】
[0062] 方法は、第1の部品は、その内部に、工具のピンを該第1の部品と位置合わせするための工具ピン開口部を有すること、を含むことができる。
【0063】
[0063] 方法は、第2の部品は、本体と、本体から延びる少なくとも第1の翼片とを有し、第1の翼片は、第1のロック位置に移動するとき第1の構成部品の肩部の上方を移動し、第1のロック位置から外れてロック解除位置に向かって移動するとき肩部から離れて移動すること、を含むことができる。
【0064】
[0064] 方法は、第2の部品は、本体から延びる第2の翼片を有し、第2の翼片は、第2のロック位置に移動するとき第1の構成部品の肩部の上方を移動し、第2のロック位置から外れてロック解除位置に向かって移動するとき肩部から離れて移動すること、を含むことができる。
【0065】
[0065] 方法は、ラッチシステムが、第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含むことができ、調和ブロックは、第1の翼が肩部の上方に配置されたとき第2の翼が上方に配置される平準面を有し、第2の部品は、平準面と第2の翼との間のすき間を調整するために、第1の部品に対して調整可能であること、を含むことができる。
【0066】
[0066] 方法は、ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含むことができ、ねじ山は、接続構成部品上のトレッドと係合して、第2の部品を接続部品に対して回転により調整すること、を含むことができる。
【0067】
[0067] 方法は、ラッチシステムは、調和ブロックと第1の構成部品との間に配置されて、平準面と第1の構成部品との間の距離を調整するシムをさらに含むこと、を含むことができる。
【0068】
[0068] 方法は、ラッチシステムは、スナップ面を有するスナップ機構をさらに含むことができ、スナップ面は、第1のスナップくぼみ内にスナップ係合して、第2の構成部品がロック位置から外れる移動に抵抗し、また第2のスナップくぼみ内にスナップ係合して、第2の構成部品がロック解除位置から外れる移動に抵抗すること、を含むことができる。
【0069】
[0069] 方法は、第1のおよび第2のスナップくぼみはロック装置上に配置されること、を含むことができる。
【0070】
[0070] 方法は、第1のおよび第2のスナップくぼみは第2の部品上に配置されること、を含むことができる。
【0071】
[0071] 方法は、第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、信号配電盤の一部が背板と第2の構成部品との間に配置され、信号配電盤は接続部品が挿通される開口部を有し、開口部は、信号配電盤の中心点に向かう軸線上の第1の寸法が軸線を横切る第2の寸法よりも大きく、接続部品は、軸線の方向で第1の寸法よりも小さい第1の部分を有して、信号配電盤および背板が互いに対して熱膨張することを可能にし、第1の部分は、開口部の第2の寸法内に摺動可能にはまるような寸法にされて、軸線を横切る方向で信号配電盤が背板に対して移動するのを防止すること、を含むことができる。
【0072】
[0072] 方法は、接続部品は第2の部分を有し、第2の部分は、上記挿入中に軸線の方向で開口部にはまることができ、かつ開口部の第2の寸法よりも大きい第1の厚さと、第1の厚さを横切りかつ上記挿入中に開口部の第2の寸法にはまり得る第2の厚さとを有すること、を含むことができる。
【0073】
[0073] 方法は、ラッチシステムは第2のラッチ組立品を含むことができ、各それぞれのラッチ組立品は、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有してロック装置を形成する接続部品、ならびにロック装置に接続されかつロック装置を移動させるように動作可能な係合機構を有することができ、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動すること、を含むことができる。
【0074】
[0074] 方法は、第1のおよび第2のラッチ組立品は、第2の構成部品の異なる側にそれぞれの第2の部品を有すること、を含むことができる。
【0075】
[0075] 方法は、圧力差空洞シールは接点および端子を取り囲むこと、を含むことができる。
【0076】
[0076] 方法は、第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、圧力差空洞シールは第1の構成部品に固定されること、を含むことができる。
【0077】
[0077] 方法は、基板空洞シールはリップシールで形成されること、を含むことができる。
【0078】
[0078] 方法は、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有すること、を含むことができ、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁を開いて、空気が圧力差空洞に入ることを可能にする段階をさらに含むことができる。
【0079】
[0079] 方法は、静止構造は熱チャックを含み、携帯型支持構造の第2の構成部品は薄型チャックを含むこと、を含むことができる。
【0080】
[0080] 方法は、基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーであること、を含むことができる。
【0081】
[0081] 方法は、接点はピンであり、各ピンはばねを有し、それぞれの接点が端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、ばねはそのばね力に抗して押し下げられること、を含むことができる。
【0082】
[0082] 本発明はまたマイクロ電子回路試験パックを提供し、マイクロ電子回路試験パックは、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が、第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にありかつ接点に接続された第1の接続部分であって、携帯型支持構造が静止構造によって取り外し可能に保持されたとき、静止構造上の第2の接続部分に接続される第1の接続部分と、圧力差空洞内の圧力を検出するように位置決めされた圧力センサーと、圧力センサーに接続されて、圧力を電気式試験器に連絡する電気式圧力センサー接続部分と、を備える。
【0083】
[0083] マイクロ電子回路試験パックは、圧力センサーは圧力差空洞から離れて位置決めされ、圧力感知通路は圧力差空洞を圧力センサーと接続すること、を含むことができる。
【0084】
[0084] マイクロ電子回路試験パックは、減圧通路は第1の構成部品内に形成されること、を含むことができる。
【0085】
[0085] マイクロ電子回路試験パックは、第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、信号配電盤の一部が背板と第2の構成部品との間に配置され、圧力感知通路は背板に形成されること、を含むことができる。
【0086】
[0086] マイクロ電子回路試験パックは、圧力感知通路は信号配電盤を貫通して形成されること、を含むことができる。
【0087】
[0087] マイクロ電子回路試験パックは、圧力センサーは携帯型支持構造に固定されること、を含むことができる。
【0088】
[0088] マイクロ電子回路試験パックは、第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、圧力差空洞シールは第1の構成部品に固定されること、を含むことができる。
【0089】
[0089] マイクロ電子回路試験パックは、圧力差空洞シールはリップシールであること、を含むことができる。
【0090】
[0090]マイクロ電子回路試験パックは、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有すること、を含み、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、真空解放弁の開放により空気が圧力差空洞に入ることが可能になり、弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止されること、を含むことができる。
【0091】
[0091] マイクロ電子回路試験パックは、基板は、複数のマイクロ電子回路を有するウエハーであること、を含むことができる。
【0092】
[0092] マイクロ電子回路試験パックは、接点はピンであり、各ピンはばねを有し、それぞれの接点が端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、ばねはそのばね力に抗して押し下げられること、を含むことができる。
【0093】
[0093] 本発明はさらに試験器装置を提供し、試験器装置は、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にあり、かつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にありかつ接点に接続された第1の接続部分と、静止構造であって、携帯型支持構造を保持すべく収容可能であり、しかも携帯型支持構造が取り外し可能である静止構造と、静止構造上の第2の接続部分であって、携帯型構造が静止構造によって保持されたとき第1の接続部分に接続され、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき第1の接続部分から切り離される第2の接続部分と、電気式試験器であって、第2の接続部分、第1の接続部分および接点を介して端子に接続され、信号がマイクロ電子回路との間で送信されて、マイクロ電子回路を試験するようになっている電気式試験器と、圧力差空洞内の圧力を検出するように位置決めされた圧力センサーと、圧力センサーに接続されて、圧力を電気式試験器に連絡する電気式圧力センサー接続部分と、を含む。
【0094】
[0094] 試験器装置は、圧力センサーは圧力差空洞から離れて位置決めされ、圧力感知通路は圧力差空洞を圧力センサーと接続すること、を含むことができる。
【0095】
[0095] 試験器装置は、減圧通路は第1の構成部品内に形成されること、を含むことができる。
【0096】
[0096] 試験器装置は、第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、信号配電盤の一部が背板と第2の構成部品との間に配置され、圧力感知通路は背板に形成されること、を含むことができる。
【0097】
[0097] 試験器装置は、圧力感知通路は信号配電盤を貫通して形成されること、を含むことができる。
【0098】
[0098] 試験器装置は、圧力センサーは携帯型支持構造に固定されること、を含むことができる。
【0099】
[0099] 試験器装置は、圧力監視システムは、静止構造上に電気式圧力コネクタ接続部分を含み、電気式圧力センサー接続部分は、電気式圧力コネクタ接続部分と解放可能に接触して、圧力を電気式試験器に連絡すること、を含むことができる。
【0100】
[0100] 試験器装置は、電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第1の接点を含み、圧力監視システムは少なくとも第1の端子を含み、携帯型構造が静止構造によって収容されたとき、第1の接点は第1の端子と係合し、携帯型構造が静止構造から取り外されたとき、第1の接点は第1の端子を分離すること、を含むことができる。
【0101】
[0101] 試験器装置は、電気式圧力センサー接続部分は、基板を有するプリント回路基板内にあり、第1の接点は基板上に形成されること、を含むことができる。
【0102】
[0102] 試験器装置は、電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第2の接点を含み、圧力監視システムは少なくとも第2の端子を含み、携帯型構造が静止構造によって収容されたとき、第2の接点は第2の端子と係合し、携帯型構造が静止構造から取り外されたとき、第2の接点は第2の端子を分離すること、を含むことができる。
【0103】
[0103] 試験器装置は、圧力差空洞シールは接点および端子を取り囲む。
【0104】
[0104] 試験器装置は、第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、圧力差空洞シールは第1の構成部品に固定される。
【0105】
[0105] 試験器装置は、圧力差空洞シールはリップシールである。
【0106】
[0106] 試験器装置は、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有すること、を含むことができ、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、開放により空気が圧力差空洞に入ることが可能になり、弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止される。
【0107】
[0107] 試験器装置は、静止構造は熱チャックを含み、携帯型支持構造の第2の構成部品は、熱チャックと接触する薄型チャックを含んで、携帯型支持構造と熱チャックとの間の熱伝達を可能にする。
【0108】
[0108] 試験器装置は、基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである。
【0109】
[0109] 試験器装置は、接点はピンであり、各ピンはばねを有し、それぞれの接点が端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、ばねはそのばね力に抗して押し下げられる。
【0110】
[0110] 本発明はまた、基板によって保持されたマイクロ電子回路を試験する方法を提供し、方法は、携帯型支持構造の第1のおよび第2の構成部品の間に基板を保持し、第2の構成部品は、マイクロ電子回路に接続された基板の端子に対する接点を有し、構成部品の一方を貫通して減圧通路が形成され、減圧通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する段階と、第1のおよび第2の構成部品の間に圧力差空洞シールを配置して、第1のおよび第2の構成部品の表面と圧力差空洞シールとによって囲まれた空洞を形成する段階と、減圧弁を開いて空気が圧力差空洞から出ることを可能にし、圧力差空洞シール空洞内の圧力を下げて第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させ、こうして接点と端子との間の適切な接触を保証する段階と、減圧弁を閉じて空気が圧力差空洞に入ることを防止する段階と、携帯型支持構造上の第1の接続部分が静止構造上の第2の接続部分に接続された状態で、携帯型支持構造を静止構造によって収容する段階と、電気式試験器とマイクロ電子回路との間で端子、接点ならびに第1のおよび第2の接続部分を介して信号を送信してマイクロ電子回路を試験する段階と、圧力差空洞内の圧力を検出する段階と、圧力を電気式試験器に連絡する段階と、を含む。
【0111】
[0111] 方法は、圧力センサーは圧力差空洞から離れて位置決めされ、圧力感知通路が圧力差空洞を圧力センサーと接続すること、を含むことができる。
【0112】
[0112] 方法は、減圧通路は第1の構成部品内に形成されること、を含むことができる。
【0113】
[0113] 方法は、第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、信号配電盤の一部が背板と第2の構成部品との間に配置され、圧力感知通路は背板に形成されること、を含むことができる。
【0114】
[0114] 方法は、圧力感知通路は信号配電盤を貫通して形成されること、を含むことができる。
【0115】
[0115] 方法は、圧力センサーは携帯型支持構造に固定されること、を含むことができる。
【0116】
[0116] 方法は、圧力監視システムは、静止構造上の電気式圧力コネクタ接続部分を含み、電気式圧力センサー接続部分は、電気式圧力コネクタ接続部分と解放可能に接触して、圧力を電気式試験器に連絡すること、を含むことができる。
【0117】
[0117] 方法は、電気式圧力センサー接続部分は、少なくとも第1の接点を含み、圧力監視システムは、少なくとも第1の端子を含み、携帯型構造が静止構造によって収容されたとき、第1の接点は第1の端子と係合し、携帯型構造が静止構造から取り外されたとき、第1の接点は第1の端子を分離すること、を含むことができる。
【0118】
[0118] 方法は、電気式圧力センサー接続部分は、基板を有するプリント回路基板内にあり、第1の接点は基板上に形成されること、を含むことができる。
【0119】
[0119] 方法は、電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第2の接点を含み、圧力監視システムは少なくとも第2の端子を含み、携帯型構造が静止構造によって収容されたとき、第2の接点は第2の端子と係合し、携帯型構造が静止構造から取り外されたとき、第2の接点は第2の端子を分離すること、を含むことができる。
【0120】
[0120] 方法は、圧力差空洞シールは接点および端子を取り囲むこと、を含むことができる。
【0121】
[0121] 方法は、第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、圧力差空洞シールは第1の構成部品に固定されること、を含むことができる。
【0122】
[0122] 方法は、基板空洞シールはリップシールで形成されること、を含むことができる。
【0123】
[0123] 方法は、減圧弁が減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有すること、を含むことができ、第2の弁を開き、第2の弁は、真空解放通路に接続された真空解放弁であって空気が圧力差空洞に入ることを可能にする段階をさらに含むことができる。
【0124】
[0124] 方法は、静止構造は熱チャックを含み、携帯型支持構造の第2の構成部品は薄型チャックを含むこと、を含むことができる。
【0125】
[0125] 方法は、基板は、複数のマイクロ電子回路を有するウエハーであること、を含むことができる。
【0126】
[0126] 方法は、接点はピンであり、各ピンはばねを有し、それぞれの接点が端子のそれぞれによって押し下げられるとき、各ピンはそのばね力に抗して押し下げられること、を含むことができる。
【0127】
[0127] 発明は、添付図面を参照しながら例としてさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【
図1】発明の一実施形態によるスロット組立品を有する試験器装置の断面側面図である。
【
図2】
図1の試験器装置の2-2に沿った断面側面図である。
【
図3】
図1の試験器装置の3-3に沿った断面側面図である。
【
図4】
図2および
図3の試験器装置の4-4に沿った断面側面図である。
【
図5A】フレームによって定まるオーブンに対する携帯型ウエハーパックの出し入れを示す、試験器装置の斜視図である。
【
図5B】フレームによって定まるオーブンに対する携帯型ウエハーパックの出し入れを示す、試験器装置の斜視図である。
【
図5C】フレームによって定まるオーブンに対する携帯型ウエハーパックの出し入れを示す、試験器装置の斜視図である。
【
図6】ウエハーの電子機器に1つのウエハーパックがどのように挿入されて試験するために使用され、続いて別のウエハーパックを挿入するかを示すタイムチャートである。
【
図7】1つのスロット組立品の挿入または取り外しを示す試験器装置の斜視図である。
【
図8A】
図1から
図7に関して説明したウエハーパックの構成におけるスタンドオフの使用を示す断面側面図である。
【
図8B】
図1から
図7に関して説明したウエハーパックの構成におけるスタンドオフの使用を示す断面側面図である。
【
図9A】オーブンに対する携帯型ウエハーパックの出し入れに用いる装置を示す側面図である。
【
図9B】オーブンに対する携帯型ウエハーパックの出し入れに用いる装置を示す側面図である。
【
図10】オーブンに対する携帯型ウエハーパックの出し入れに用いる装置を示す側面図である。
【
図11】第1のウエハーパックを上方から見た斜視図である。
【
図12】第1のウエハーパックを下方から見た斜視図である。
【
図14】第1のウエハーパックの
図13の14-14に沿った断面図である。
【
図15】第1のウエハーパックの
図12の15-15に沿った断面図である。
【
図18a(i)】ラッチ機構がロック解除構成にある状態で、
図15を矢印Aの方向から見た図である。
【
図18a(ii)】ラッチ機構がロック解除構成にある状態で、
図15を矢印Bの方向から見た図である。
【
図18b(i)】ラッチ機構がロック位置にある状態における、
図18a(i)と同様の図である。
【
図18b(ii)】のラッチ機構がロック位置にある状態における、
図18a(ii)と同様の図である。
【
図19】シムを使用してラッチ機構の翼片の高さを設定する方法を示す斜視図である。
【
図20】圧力監視システムの構成部品を示す斜視図である。
【
図21】圧力監視システムのさらなる構成部品を示す斜視図である。
【
図22a】圧力監視システムに係合する前の構成部品を示す斜視図である。
【
図22b】圧力監視システムに係合する前の構成部品を示す側面図である。
【
図23a】圧力監視システムの係合した後の構成部品を示す、
図22aと同様の図である。
【
図23b】圧力監視システムの係合した後の構成部品を示す、
図22bと同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0129】
[0151] 添付図面中の
図1は、発明の一実施形態による試験器装置10を示し、試験器装置10は、(i)試験器12、フレーム14、電力バス16、第1のおよび第2のスロット組立品18Aおよび18B、試験器ケーブル20、電源ケーブル22、冷液供給ライン24A、冷液戻りライン24B、制御液供給ライン24C、制御液戻りライン24D、真空ライン24Eを含む静止構造と、(ii)第1のおよび第2のウエハーパック28Aおよび28Bを含む携帯型支持装置と、(iii)第1のおよび第2のウエハー30Aおよび30Bとを備える。第1のおよび第2のウエハーパック28Aおよび28Bは、本明細書において「ウエハーパック」として説明され、それらの使用は、ウエハーを試験するために説明される。第1のおよび第2のウエハーパック28Aおよび28Bは、一般にマイクロ電子回路を試験するために使用することができ、また代わりに「第1のおよび第2のマイクロ電子回路試験パック28Aおよび28B」として分類できることを理解されたい。
【0130】
[0152] スロット組立品18Aは、スロット組立品本体32、熱チャック34、温度検出器36、加熱抵抗器38の形態の温度修正機器、第1のスロット組立品接続部分40および複数の第2のスロット組立品接続部分を含み、第2のスロット組立品接続部分は、制御接続部分44、電力接続部分46および冷液供給接続部分48A、冷液戻り接続部分48B、制御液供給接続部分48C、制御液戻り接続部分48Dおよび真空接続部分48Eを含む。
【0131】
[0153] 第1のスロット組立品接続部分40は、スロット組立品本体32内に配置され、スロット組立品本体32に取り付ける。制御接続部分44、電力接続部分46および接続部分48Aから48Eの形態の第2の接続部分は、スロット組立品本体32の左壁に取り付ける。
【0132】
[0154] スロット組立品18Aは、フレーム14に左から右に挿入可能であり、またフレーム14から右から左に取り外し可能である。試験器ケーブル20、電源ケーブル22および各種ライン24Aから24Eは、それぞれ制御接続部分44、電力接続部分46および接続部分48Aから48Eに手動で接続される。フレーム14からスロット組立品18Aを取り外す前に、試験器ケーブル20、電源ケーブル22および各種ライン24Aから24Eは、まず制御接続部分44、電力接続部分46および接続部分48Aから48Eからそれぞれ手動で切り離される。
【0133】
[0155] スロット組立品18Aは、試験電子機器を有するマザーボード60、試験電子機器を有する複数のチャネルモジュールボード62、可撓性コネクタ64および接続ボード66を含む。制御接続部分44および電力接続部分46はマザーボード60に接続され、マザーボード60に熱制御器50を取り付ける。チャネルモジュールボード62は、マザーボード60に電気的に接続される。可撓性コネクタ64は、チャネルモジュールボード62を接続ボード66に接続する。制御接続部分44をマザーボード60に接続する導電体を介して制御機能が設けられる。電力は、電力接続部分46を介してマザーボード60に供給される。電力および制御の両方が、マザーボード60から導体を介してチャネルモジュールボード62に供給される。可撓性コネクタ64は、チャネルモジュールボード62を接続ボード66に接続する導体を設ける。接続ボード66は、可撓性コネクタ64を第1のスロット組立品接続部分40に接続する導体を含む。この第1のスロット組立品接続部分40は、電力および制御が制御接続部分44および電力接続部分46を介して第1のスロット組立品接続部分40に供給できるように、種々の導体を介して制御接続部分44および電力接続部分46に接続される。
【0134】
[0156] 第2のスロット組立品18Bは、第1のスロット組立品18Aと同様の構成部品を含み、類似の参照番号は類似の構成部品を示す。第2のスロット組立品18Bはフレーム14に挿入され、第2のスロット組立品18Bの制御接続部分44、電力接続部分46および接続部分48Aから48Eは、別個の試験器ケーブル20、別個の電源ケーブル22および別個のライン24Aから24Eを含む、一組の別個の接続構造部品にそれぞれ手動で接続される。
【0135】
[0157] ウエハーパック28Aは、薄型チャック72および背板74によって形成されたウエハーパック本体を含む。ウエハー30Aには複数のマイクロ電子機器が形成される。ウエハー30Aは、薄型チャック72と背板74との間のウエハーパック本体内に挿入されている。複数ウエハーパック接点76が、ウエハー30A上のそれぞれの接点(図示しない)に接触する。ウエハーパック28Aは、背板74上にウエハーパック接続部分78をさらに含む。背板74内の導体が、ウエハーパック接続部分78をウエハーパック接点76に接続する。
【0136】
[0158] ウエハーパック28Aは、背板74と薄型チャック72との間に接続されたリップシール77(本明細書において「圧力差空洞シール」とも呼ぶ)を有する。リップシール77、背板74および薄型チャック72によって定まる領域に真空が加えられる。真空によりウエハーパック28Aがまとめられ、ウエハーパック接点76とウエハー30A上の接点との間の適切な接触が保証される。
【0137】
[0159] 温度検出器36は、熱チャック34内に配置され、したがってウエハー30Aの温度を検出するためにウエハー30Aに近く、またはウエハー30Aの摂氏5度以内、好ましくは摂氏1度または2度以内にある。
【0138】
[0160] スロット組立品18Aは、ヒンジ84によってスロット組立品本体32に接続されたドア82をさらに有する。ドア82が回転して開放位置になると、ウエハーパック28Aは、ドア開口部86を通ってスロット組立品本体32内に挿入することができる。次いで、ウエハーパック28Aは、熱チャック34上に降ろされ、ドア82を閉鎖される。熱チャック34は、スロット組立品本体32に取り付ける。熱チャック34は、こうして本質的にウエハー用の試験ステーションを有するホルダーを形成する。
【0139】
[0161] スロット組立品18Aは、熱チャック34と薄型チャック72との間に配置された熱接続部分空洞シール88をさらに有する。熱接続部分空洞シール88、熱チャック34および薄型チャック72によって定まる領域に、真空が、真空接続部分48Eおよび真空ライン90を介して加えられる。これにより、熱チャック34と薄型チャック72との間に良好な熱接続が得られる。加熱抵抗器38によって熱が発生すると、熱は、熱チャック34および薄型チャック72を通って伝導し、ウエハー30Aに至る。熱チャック34の温度がウエハー30Aよりも低いとき、熱は反対方向に伝導する。
【0140】
[0162] ウエハーパック接続部分78は、第1のスロット組立品接続部分40と係合している。電力および信号は、第1のスロット組立品接続部分40、ウエハーパック接続部分78およびウエハーパック接点76を介して、ウエハー30Aに供給される。ウエハー30A内の機器の性能は、ウエハーパック接点76、ウエハーパック接続部分78および第1のスロット組立品接続部分40を介して測定される。
【0141】
[0163] スロット組立品18Bのドア82は閉鎖位置で示す。スロット組立品18Aの上面に前方シール100が取り付けられ、スロット組立品18Bの下面でシールする。スロット組立品18Bの上面に前シール102が取り付けられ、フレーム14の下面でシールする。スロット組立品18Aおよび18Bのドア82と前シール100および102とによって、連続的で密封されたされた前壁104が得られる。
【0142】
[0164] スロット組立品18Aは熱制御器50をさらに含む。温度検出器36は、温度フィードバックライン52を介して熱制御器50に接続される。電力は、加熱抵抗器38が暖まるように、電力接続部分46および電力線54を通って加熱抵抗器38に供給される。加熱抵抗器38は、すると熱チャック34およびその上のウエハー30Aを加熱する。加熱抵抗体38は、温度検出器36により検出された温度に基づいて熱制御器50によって制御される。
【0143】
[0165] 熱チャック34には、その内部に熱流体通路224が形成される。熱流体通路224は熱流体を保持している。熱流体は気体ではなく液体であることが好ましく、その理由は、液体は圧縮不能であり、熱は液体との間でより速く対流するためである。用途毎に異なる熱流体が使用され、温度が最も高い用途にはオイルが使用される。
【0144】
[0166] 制御液の供給ラインおよび戻りライン226および228が、熱流体通路224の反対の端部をそれぞれ冷液の供給接続部分および戻り接続部分48Cおよび48Dに接続する。加熱抵抗体38は、熱流体を加熱する熱チャック34を加熱する、所定位置に取り付けたヒーターとして役に立つ。熱流体通路224を通って熱流体を再循環させることにより、熱チャック222によってより均一な熱分布が、熱チャック34に、最終的にウエハー30Aに与えられる。流体の温度はまた、熱チャック34を加熱するためまたは熱チャック34を冷却するために制御することができる。
【0145】
[0167] 試験器装置10は、冷却システム240、温度制御システム242および真空ポンプ244をさらに含む。第1のおよび第2のスロット組立品18Aおよび18Bに接続された2つの冷液供給ライン24Aも、マニホールド(図示しない)を介して冷却システム240に接続される。追加の複数マニホールドが、冷液戻りライン24Bを冷却システム240に、制御液供給ライン24Cを温度制御システム242に、制御液戻りライン24Dを温度制御システム242に、そして真空ライン24Eを真空ポンプ244に接続する。各スロット組立品18Aまたは18Bは、それぞれの流体通路248を備えたそれぞれの冷却板246を有する。冷却システム240は、流体通路248を通って流体を循環させて冷却板246を冷却する。冷却板246は、するとチャネルモジュールボード62を低温に保つ。温度制御システム242は、熱流体通路224を通って流体を循環させて、熱チャック34の温度を制御し、かつウエハー30Aおよび30Bとの間で熱を授受する。真空ポンプ244は、真空圧力の空気を真空ライン90に供給する。
【0146】
[0168] スロット組立品18Aは分離器シール108を含み、分離器シール108は、スロット組立品本体32のうち内壁106の上方にある、その上面に取り付ける。分離器シール108はスロット組立品18Bの下面でシールする。スロット組立品18Bは、そのスロット組立品本体32の上面に取り付けた分離器シール110を有する。分離器シール108はフレーム14の下面でシールする。スロット組立品18Aおよび18Bの内壁106と分離器シール108および110とによって、連続的に密封された分離器壁112が設けられる。
【0147】
[0169]
図2は、
図1の試験器装置10を線2-2に沿って示す図である。フレーム14は第1の閉ループ空気経路120を定める。空気の入口開口部および出口開口部(図示しない)が開放され、第1の閉ループ空気経路120を、室温の空気が再循環することなくフレーム14を流通する開放空気経路に変更することができる。閉ループ経路は、クリーンルーム環境で特に役立ち、その理由は、クリーンルーム環境では空気中に放出される粒子状物質が少ないためである。
【0148】
[0170] 試験器装置10は、第1のファン122、第1のファンモータ124、および水冷却器126の形態の温度修正機器をさらに含む。
【0149】
[0171] 第1のファン122および第1のファンモータ124は、第1の閉ループ空気経路120の上部に取り付ける。水冷却器126は、第1の閉ループ空気経路120の上部内でフレーム14に取り付ける。
【0150】
[0172] ウエハーパック28Aおよび28Bは、スロット組立品18Aおよび18Bとともに位置決めされ、第1の閉ループ空気経路120の下半分内にある。
【0151】
[0173] 使用時、第1のファンモータ124に電流が供給される。第1のファンモータ124は第1のファン122を回転させる。第1のファン122は、空気を、第1の閉ループ空気経路120を通って時計方向に再循環させる。
【0152】
[0174] 水冷却器126は、次いで第1の閉ループ空気経路120内の空気を冷却する。空気は、次いでスロット組立品18Aおよび18Bを通ってウエハーパック28Aまたは28Bの上方を流れる。ウエハーパック28Aまたは28Bは、次いで対流する空気によって冷却される。
【0153】
[0175]
図3は、
図1の試験器装置10を線3-3に沿って示す図である。フレーム14は、第2の閉ループ空気経路150を定める。試験器装置10は、第2のファン152、第2のファンモータ154、および水冷却器156の形態の温度修正機器をさらに含む。
図2に示したような電気ヒーターまたはダンパーは設けていない。空気の入口開口部および出口開口部(図示しない)が開放されて、第2の閉ループ空気経路150を、室温の空気がフレーム14を再循環せずにこれを通過する、開放した空気経路に変更することができる。
【0154】
[0176] 閉ループ経路はクリーンルーム環境で特に役立ち、その理由は、クリーンルーム環境では空気中に放出される粒子状物質が少ないためである。第2のファン152および第2のファンモータ154は、第2の閉ループ空気経路150の上部に配置される。水冷却器156は、第2閉ループ空気経路150内で第2のファン152からわずかに下流に配置される。スロット組立品18Aおよび18Bの一部を形成するマザーボード60およびチャネルモジュールボード62は、第2の閉ループ空気経路150の下半分内に配置される。
【0155】
[0177] 使用時、第2のファンモータ154に電流が供給され、それにより第2のファン152が回転する。第2のファン152は、次いで空気を、第2の閉ループ空気経路150を通って時計方向に再循環させる。空気は水冷却器156によって冷却される。次いで、冷却された空気は、マザーボード60およびチャネルモジュールボード62の上方を流通し、結果として熱は、マザーボード60およびチャネルモジュールボード62から空気に対流によって伝導する。
【0156】
[0178]
図2の第1の閉ループ空気経路120を通って再循環する空気は、
図1に示す連続的に密封された分離器壁112によって、
図3の第2の閉ループ空気経路150内の空気から分離されている。
図1に示す連続的に密封された前壁104は、空気が第1の閉ループ空気経路120から漏れることを防止する。
【0157】
[0179]
図2および
図3に示すように、
図1で使用したのと同じ冷却システム240が、水冷却器126を冷却するためにも使用される。
図4に示すように、連続的に密封された分離器壁112によって設けられる領域を除く全ての領域において、プレナム160が、第1の閉ループ空気経路120を第2の閉ループ空気経路150から分離している。フレーム14は、閉ループ空気経路120および150をさらに定める左壁162および右壁164を有する。
【0158】
[0180]
図5A、
図5Bおよび
図5Cは、ウエハーパック30C、30Dおよび30Eはいつでも挿入または取り外し可能である一方、他の全てのウエハーパックはウエハーの機器を試験するために使用されており、様々な温度勾配状態にある方法を示す。
図6は概念をより詳細に示す。時間T1にて、第2のウエハーパックがフレーム14の外側にある間に、第1のウエハーパックはフレーム14内に挿入される。T1にて、第1のウエハーパックの加熱が開始する。T1とT2の間にて、第1のウエハーパックの温度は、室温即ち約22℃から、T2における、室温よりも試験温度50℃から150℃高い温度まで上昇する。T2にて、第1のウエハーパックに電力が供給され、第1のウエハーパック内の機器が試験される。T3にて、フレーム14内に第2のウエハーパックが挿入され、第2のウエハーパックの加熱が開始する。T4にて、第1のウエハーパックの試験が終了する。T4にて、第1のウエハーパックの冷却も開始する。T5にて、第2のウエハーパックは試験温度に達し、第2のウエハーパックに電力が供給され、第2のウエハーパック内のウエハーが試験される。T6にて、第2のウエハーパックは、室温に近い温度に達し、フレーム14から取り出される。次いで、第1のウエハーパックの代わりに第3のウエハーパックが挿入できる。T7にて、第2のウエハーパックの試験が終了し、その冷却が開始する。T8にて、第2のウエハーパックは、室温または室温近くまで冷却され、フレーム14から取り出される。
【0159】
[0181] 様々な温度にて様々な試験が実施できる。一例として、ウエハーパックが挿入され、室温にて試験を進めることができる。温度が上昇する間に別の試験が実施できる。上昇した温度にてさらなる試験が継続できる。温度が下降する間に、さらに試験が実施できる。これらの試験のうち2つは、1つの温度段階から次の温度段階まで続く単一の試験であることができる。
【0160】
[0182]
図7に示すように、1つのスロット組立品18Aは、フレーム14から取り外しまたはこれに挿入可能である。スロット組立品18Aは、挿入または取り外し可能である一方、ウエハーの機器を試験するためにフレーム14内の他のスロット組立品が使用でき、これについては
図6を参照して説明する。
【0161】
[0183]
図8Aには、信号配電盤500、接触器502、複数本のピン504、接触器押さえリング506、締め具508および支柱510がさらに示される。
【0162】
[0184] 信号配電盤500は、主に絶縁材料で作られ、その内部に回路(図示しない)が形成される。信号配電盤500の下側514上に接点512が形成される。下側514にねじ付き開口部516が形成される。
【0163】
[0185] 接触器502は、上側524から下側526に貫通して形成された、複数のピン開口部518、支柱開口部520および締め具開口部522を有する。ピン開口部518の各1つは、第1の区域528および第2の区域530を有する。第1のおよび第2の区域528および530は、平面図で見たとき、両方とも円形である。第1の区域528は直径が第2の区域530よりも大きい。第1の区域528の直径が第2の区域530の直径と比べて大きいので、
図8Aの断面側面図で見たとき、第1の区域528は第2の区域530よりも広い。
【0164】
[0186] 支柱開口部520は、第1の区域534および第2の区域536を有する。第1の区域534および第2の区域536は、平面図で見たとき、両方とも円形である。第1の区域534の直径は、第2の区域536の直径よりも大きい。第1の区域534の直径が第2の区域536の直径よりも大きいので、
図8Aの断面側面図で見たとき、第1の区域534は、第2の区域536よりも広い。第1のおよび第2の区域534および536は垂直側壁を有する。水平踊り場538が、第1のおよび第2の区域534および536の垂直側壁につながる。
【0165】
[0187] 各ピン504は、導電性の保持部542、コイルばね544、ならびに第1のおよび第2の端部片546および548を含む。第1の端部片546は、第1の内側部分550および第1の先端552を有する。第2の端部片548は、第2の内側部分554および第2の先端556を有する。コイルばね544が第1のおよび第2の内側部分550および554の間に配置された状態で、コイルばね544ならびに第1のおよび第2の内側部分550および554は、保持部542によって保持されている。第1のおよび第2の先端552および556は、保持部542の上端および下端からそれぞれ突出する。
【0166】
[0188] 第1の先端552の上面は端子560を形成する。第2の先端556の下端は接点562を形成する。コイルばね544ならびに第1のおよび第2の端部片546および548は、金属したがって導電性材料で作られている。コイルばね544ならびに第1のおよび第2の端部片546および548は、端子560と接点562との間で電流を伝導可能な導体を形成する。
【0167】
[0189] 上側524を通ってそれぞれのピン開口部518内にそれぞれのピンが挿入される。第2の先端556は、第2の区域530よりもわずかに細く、第2の区域530を貫通して下側526から突出するようになっている。保持部542は、第1の区域528よりもわずかに狭いが、ピン504が下側526から抜け出すことを防止するために、第2の区域530よりも広い。ピン504がピン開口部518に完全に挿入され、接触器502が信号配電盤500に取り付ける前に、第1の先端552は、依然として接触器502の上側524の上方に突出する。
【0168】
[0190] 支柱510は、スタンドオフ(stand-off)564、力伝達部分566および力引渡部分568を有する。支柱510は、接触器502のセラミック材料の強度および脆性と比べて、その強度の故に選択された単一の金属片または他の材料から作られる。
【0169】
[0191] 支柱510は、上側524を通って支柱開口部520に挿入される。スタンドオフ564および力伝達部分566は、第2の区域536よりもわずかに狭い。力引渡部分568は、第1の区域534よりもわずかに狭いが、第2の区域536よりも広い。力引渡部分568の下面570が踊り場538に当接している。支柱510は、これによって下側526から抜け出すことが防止される。
【0170】
[0192] 支柱510は表面572を有し、表面572は、
図8Aに示すように支柱510が完全に挿入されたとき、下側526の表面と平行でかつ下方にある平面内に位置する。支柱510が完全に挿入されたとき、力引渡部分568は、上側524と同じ平面内に位置する表面574を有する。
【0171】
[0193] 信号配電盤500は、接触器502の頂部に位置決めされる。接点512の各1つは、端子560のそれぞれの1つと接触する。端子560が上側524の平面の上方の平面内に位置するため、下側514は当初上側524から離間している。
【0172】
[0194] 締め具508は、ねじ付きシャフト578およびヘッド580を有する。接触器押さえリング506はリング開口部582を有する。接触器押さえリング506は、接触器502の下面584に配置される。ねじ付きシャフト578は、底部からリング開口部582を通り、その後締め具開口部522を挿通されている。ヘッド580は接触器押さえリング506の下面と接触する。ヘッド580は回転させられ、すると結果としてねじ付きシャフト578のねじ山がねじ付き開口部516のねじ山にねじ込まれる。ねじ込み作用により、信号配電盤500が接触器502および接触器押さえリング506に接近する。下側514は、最終的に上側524と接触する。接点512は、端子560が上側524と同じ平面内に位置するまで、第1の端部片546を下降させてピン開口部518内に入れる。コイルばね544は縮み、したがってわずかに変形して、第1の端部片546が第2の端部片548に向かって相対運動することを可能にする。
【0173】
[0195] 下側514は、支柱510の一部を形成する表面574に対して静止状態になる区域を有する。支柱510は、信号配電盤500に当接しているので、表面574を通って力をこの信号配電盤500に伝達する位置にある。
【0174】
[0196] 第1ウエハー32Aには、複数の電子機器が形成される。各電子機器は、第1のウエハー32Aの上面590に複数の端子588を有する。背板74と第1のウエハー32Aとを一緒にしたとき、第1のウエハー32Aは、背板74と並んで、端子588の各1つが接点562の各1つと接触することを保証する。
【0175】
[0197] 上面590と下側526との間の領域に真空圧が生成される一方、薄型チャック72の下面592の下方および信号配電盤500の上面594の圧力は大気圧のままである。圧力差により、大きさが等しくかつ対向する方向の力F1およびF2が、信号配電盤500上におよび薄型チャック72上に発生する。
【0176】
[0198]
図8Bに示すように、力F1およびF2により、背板74は、第1のウエハー32Aおよび薄型チャック72に向かって相対運動する。コイルばね544はさらに縮んで、第2の端部片548がピン開口部518内に移動することを可能にする。各コイルばね544は、そのばね力、例えばF3に抗して変形する。しかしながら、力F1は、依然として全ての力F3を合算した合計よりも大きい。上面590は、最終的にスタンドオフ564の表面572に載る。支柱510が信号配電盤500に当接しているため、スタンドオフ564は、上面590が接触器502の下側526に接近してこれと接触することを防止する。第1のウエハー32Aは、力F4をスタンドオフ564に伝達する。力伝達部分566は、支柱開口部520の第2の区域536を通って力F4を伝達する。力引渡部分568は、力伝達部分566からの力F4を受け取り、力F4を表面574を介して信号配電盤500に引き渡す。
【0177】
[0199] したがって、力F4は接触器502を介して伝わらず、それによって接触器502の脆性セラミック材料を損傷させる可能性がある応力を防止することが分かる。これに代えて、力F4は、第1のウエハー32Aの形態の電子機器から支柱510を通って信号配電盤500に直接伝達する。
【0178】
[0200]
図8Aおよび
図8Bに説明された実施形態において、接触器502は、これを貫通する支柱開口部520を有する支持板として役に立つ。信号配電盤500は、支持板の第1の側上でかつ接点512を有する回路基板を少なくとも含む、裏当て構造として役に立つ。ピン504は、電子機器上の端子588と接触するための接点562を有する導体として役立ち、電子機器は、支持板の第1の側に対向する支持板の第2の側上に位置決めされている。保持部542は、支持板によって保持された導体の一部として役に立つ。導体は、信号配電盤500上の接点512につながる端子560をさらに有する。コイルばねの形態のばね544が設けられる。薄型チャック72は、第1のウエハー32Aの形態の電子機器のうち、支持板と反対側の力発生機器として役に立つ。力発生機器および支持板は、電子機器を支持板に近づけかつばねを変形させるために、互いに対して移動可能である。支柱510が有するスタンドオフ564は、支持板の表面の平面から離間した平面内に位置する表面572を備え、スタンドオフ564から力伝達部分566が延びて少なくとも部分的に支柱開口部520を通り、力伝達部分566から力引渡部分568に延び、力引渡部分568は裏当て構造によって保持されている。
【0179】
[0201]
図9Aは試験器装置10の一部を示し、この一部は、ウエハーパックを各スロット組立品内に、例えばスロット組立品18A内に挿入しおよびそこから取り外すために使用される。
図9Aに示す試験器装置10の構成部品は静止構造の構成部品であり、それらは、フレーム300、第1のスロット組立品18Aの一部、第1のスロット組立品接続部分40、保持構造302、水平移送装置304、垂直移送装置306、押し棒翼板308およびロック装置310を含む。
【0180】
[0202] フレーム300は、互いに離間した第1のおよび第2のマウント312および314を含む。水平移送装置304は、第1のおよび第2のマウント312および314の間に取り付けたスライドである。保持構造302は、水平移送装置304に沿って摺動により移動するように取り付ける。押し棒翼板308の反対の端部は、それぞれ第1のおよび第2のマウント312および314に取り付ける。
【0181】
[0203] ロック装置310は、接続レバー316、制御レバー318および圧力レバー320を含む。制御レバー318は、ピボット接続部322で第1のマウント312に取り付ける。垂直移送装置306は剛性ビームである。接続部324が、垂直移送装置306および押し棒翼板308の中心点同士を互いに接続する。圧力レバー320は、制御レバー318に回転可能に接続された第1のリンク326と、垂直移送装置306の端部に回転可能に接続された第2のリンク328とを有する。
図9Aに示すロック解除された構成において、線330がピボット接続部322を第2のリンク328に接続して、第1のリンク326は線330の左側にある。
【0182】
[0204] 使用時、第1のウエハーパック28Aは保持構造302上に配置される。次いで、第1のウエハーパック28Aは、保持構造302と一緒に左から右に移動し第1のスロット組立品18A内に入る。第1のウエハーパック28Aの配置および移動は、手動で実行し、またはロボットを使用して実行することができる。
【0183】
[0205] 保持構造302は、水平移送装置304に沿って摺動する。接続レバー316は、制御レバー318の端部を保持構造302に接続する。保持構造302が水平移送装置304に沿って水平方向に移動するとき、接続レバー316は、制御レバー318をピボット接続部322の周りに反時計方向に回転させる。
【0184】
[0206] 第1のリンク326は、制御レバー318と一緒に反時計方向に回転する。圧力レバー320は、第1のリンク326の運動を第2のリンク328の下向きの運動に変換する。当初、下向きの運動は最小であるが、第1のウエハーパック28Aが第1のスロット組立品18Aに完全に挿入されると、垂直方向の運動がより顕著になり、垂直移送装置306は、第1のウエハーパック28Aを第1のスロット組立品18Aと係合させる。水平移送装置304は、したがって第1のウエハーパック28Aを第1の位置から第2の位置に水平に移動させて、第1のスロット組立品18A内に入れるように動作可能であり、また垂直移送装置306は、第1のウエハーパック28Aおよび第1のスロット組立品18Aを、互いに対して第1の垂直方向に移動させるように動作可能であり、それによりスロット組立品接続部分40は、第1のウエハーパック28A上のウエハーパック接続部分に係合する。
【0185】
[0207] 制御レバー318は
図9Aにロック解除位置で示され、ロック解除位置において第1のリンク326は、ピボット接続部322と第2のリンク328とを接続する線330の第1の側にある。制御レバー318は、
図9Aに示すロック解除位置から圧縮位置を通って回転し、圧縮位置において押し棒翼板308をそのばね力に抗して曲げることにより、押し棒翼板308は、接続部324を通り垂直移送装置306によって変形し、第1のリンク326は、ピボット接続部322および第2のリンク328と並んでいる。
図9Bおよび
図10に示すように、制御レバー318は圧縮位置からロック位置まで回転し続ける。第1のリンク326は、ロック位置では線330の右側にあり、したがって線330に対して第1の側とは反対側の第2の側にある。第1のリンク326が線330を通過し、押し棒翼板308がそのばね力に抗して変形するので、第1のウエハーパック28Aは、スロット組立品接続部分40に対して適所にロックされる。
【0186】
[0208] システムは、保持構造302を右から左に移動させることによってロック解除することができる。制御レバー318は時計方向に回転し、第1のリンク326は、右から左に移動して線330を通過する。垂直移送装置306は、上向き方向に、即ち第1の垂直方向とは反対向きの第2の垂直方向に移動して、第1のウエハーパック28Aをスロット組立品接続部分40から解放する。保持構造302が水平移送装置304に沿ってさらに移動することにより、第1のウエハーパック28Aはスロット組立品接続部分40から取り外される。
【0187】
[0209]
図11および
図12は、第1のウエハーパック28Aのさらなる構成部品を示し、構成部品は、減圧逆止弁600、真空解放逆止弁602、第1、第2、第3および第4のラッチ組立品604Aから604Dを含むラッチシステムの構成部品、および圧力監視システムの一部を形成する電気式圧力センサー接続部分606を含む。
【0188】
[0210]
図13は
図11および
図12の13-13に沿った断面図である。背板74には減圧通路608が形成される。減圧通路608は、同一平面内に配置された出口開口部610および中間配置612を有する。出口開口部610は減圧逆止弁600に接続される。中間配置612は、出口開口部610よりも背板74の中心点に近い。減圧通路608は、最初に背板74に4つの通路をあけ、次に3つの通路の一端を閉じることによって形成され、こうすれば結果として得られる減圧通路608は背板74の外部の大気圧から完全に隔離される。
【0189】
[0211]
図14は
図13の14-14に沿った断面図である。減圧通路608は、中間配置612から背板74および信号配電盤500を通って下向きに続いている。減圧通路608は、圧力差空洞622と連通している入口開口部624を有する。リップシール77は、薄型チャック72のくぼみ内に配置される。圧力差空洞622は、圧力差空洞622の下側を形成する薄型チャック72、接触器502、接触器押さえリング506と、圧力差空洞622の上側を形成する信号配電盤500と、圧力差空洞622の上側および下側の間の接続部を形成するリップシール77とによって一緒に形成される。リップシール77は、完全に円形であり、接触器502と薄型チャック72との間に配置された接触器502およびウエハーを完全に取り囲んでいる。
【0190】
[0212]
図14に示す構成部品は携帯型支持構造626を形成する。携帯型支持構造626は、信号配電盤500および背板74を含む第1の構成部品628と、薄型チャック72を含む第2の構成部品630とを有する。
【0191】
[0213] 使用時、第1の構成部品628は、第2の構成部品630から分離する。ウエハーが、次いで薄型チャック72上に置される。第1の構成部品628を次いで第2の構成部品630上に位置決めする。リップシール77の上縁が信号配電盤500に接触する。こうして、ウエハーは、携帯型支持構造626内に保持される。
【0192】
[0214] ここで、
図13および
図14を組み合わせて参照すると、減圧逆止弁600にポンプが接続される。減圧逆止弁600を次いで開く。減圧通路608は当初大気圧であることができ、その後ポンプが減圧通路608内の圧力を下げる。圧力差空洞622は、大気圧よりも低い圧力にさらされる。第1のウエハーパック28Aの外面は、依然として大気圧にさらされる。圧力差空洞622と第1のウエハーパック28Aの外面との間に圧力差が発生するので、接触器502内のばねは縮み、これは
図8Bを参照して既述した。リップシール77は弾性エラストマー材料製であり、それによってリップシールは、そのばね力に抗して縮む。リップシール77は、そのばね力に抗して縮むので、リップシール77と信号配電盤500との間に改善されたシールが形成され、結果として圧力差空洞622内の圧力が維持される。減圧逆止弁600は次いで閉じられ、それによって減圧通路608を外部の大気圧から隔離する。ポンプを次いで減圧逆止弁600から切り離すことができる。
【0193】
[0215] ウエハーが内部に装填された第1のウエハーパック28Aは、いまやポンプまたは試験器に接続されることなく、組立環境内で移動することができる。後でウエハーを取り外す必要がある場合は、
図11および
図12に示す真空解放逆止弁602に正圧を加えることができる。真空解放逆止弁602は、それが開く前に所定量の圧力を加えることが必要な、ばね負荷式である。次いで空気は、背板74内の真空解放通路を通って圧力差空洞622に流れ、圧力差空洞622を大気圧にもたらすことができる。第1のおよび第2の構成部品628および630は、次いで互いに分離することができ、ウエハーは取り外すことができる。第1のウエハーパック28Aに新しいウエハーが装填され、しかも圧力低下逆止弁600を使用して圧力差空洞622内の圧力を下げる必要があるとき、真空解放逆止弁602はその後閉鎖する。
【0194】
[0216]
図15は
図12の15-15に沿った断面図である。第1のラッチ組立品604Aは、第1の部品640、第2の部品642、接続部品644、係合機構646、調和ブロック648、ロックナット650、スペーサ652A、シム652Bおよびスナップ機構654を含む。
【0195】
[0217] 第1の部品640および接続部品644は、1つの部品から機械加工され、したがって互いに固定される。第1の部品640は長さ660および幅662を有する。横断面には幅662の半分のみが示される。長さ660は幅662よりも大きい。長さ660は、接続部品644の直径よりも大きい。第1の部分640には、その内部に工具ピン開口部664が形成される。
【0196】
[0218] 第2の部品642は、本体666と、本体666から延びる第1のおよび第2の翼片668Aおよび668Bとを有する。第2の部品642は、翼片668Aおよび668Bを含む長さ670と、幅672とを有する。断面図には幅672の半分のみが表される。第1のおよび第2の翼片668Aおよび668Bは、長さ670の一部を形成するが幅672の一部ではないため、長さ670は幅672よりもはるかに大きい。本体666は接続部品644を挿通可能な開口部674をさらに有する。
【0197】
[0219] 接続部品644は、第1の部分678および第2の部分680を含む。第2の部分680上に雄ねじが形成される。
【0198】
[0220] 係合機構646は、第1の部品640の幅662を定める反対側面によって形成される。係合機構646を形成する反対側面は、互いに平行であり、これにより第1の部品640を回転させ得る工具のジョー上の平行面同士の係合が促進される。
【0199】
[0221] 調和ブロック648は、固定位置においてスペーサ652Aに取り付ける。薄型チャック72は、金属部分682および保護片684を含む。保護片684は、薄型チャック72上に肩部686を形成する。シム652Bは、スペーサ652Aと信号配電盤500との間に配置される。単一のシム652Bのみを示す。追加のシムが、調和ブロック648の平準面690が肩部686と同じ垂直高さになるまで、通常上下に重ねて挿入されている。
【0200】
[0222] スナップ機構654は、保持器本体694、球状玉696およびばね698を含む。第2の部品642の本体666はスナップ機構654の一部を形成し、その理由は、本体666にはその内部に第1のスナップくぼみ700Aが形成されるためである。
【0201】
[0223] 保持器本体694はねじ山702付き外面を有する。保持器本体694は、スロット704が形成された端部をさらに有し、スロットは、ねじ回しなどの工具を受け入れることができる。ばね698は、保持器本体694内に配置される。球状玉696は、保持器本体694の口部内に位置決めされる。保持器本体694の口部は、球状玉696が保持器本体694から抜け出すことを防止するために、わずかに縮小したサイズである。球状玉696の外面がスナップ面706を形成する。ねじ山702は、調和ブロック648内の相補的なねじ山と係合する。ねじ回しなどの工具をスロット704内に挿入した後回転させて、調和ブロック648からのスナップ面706の離間距離を調整する。
【0202】
[0224] 背板74の上面の相補的なくぼみ内に、中間保護構成部品708が挿入されている。中間保護構成部品708、背板74および信号配電盤500に、それぞれ開口部710、712および714が形成される。接続部品644の第2の部分680は、開口部710、712および714を通って上方から挿入される。第1の部品640の長さ660は、同じ方向における開口部710、712および714の何れか1つの長さよりも大きく、これにより第1の部品640が開口部710、712および714に入ることが防止される。第1の部品640の下面が、中間保護構成部品708内に形成された上面に載っている。接続部品644の第1の部分678は、次いで開口部710、712および714内に配置され、接続部品644の第2の部分680は、開口部710、712および714の下方に配置される。ばね負荷式ワッシャ720、シム652Bおよびスペーサ652Aが、次いで接続部品644にわたって下方から位置決めされる。第2の部品642が、次いで接続部品644にわたって下方から位置決めされる。開口部674は、接続部品644の第2の部分680上のねじの外径と滑りばめを形成する。
【0203】
[0225] 第2の部品642が接続部品644にわたって上向きに摺動するにつれて、第1のスナップくぼみ700Aもスナップ面706と接触する。球状玉696は、ばね698のばね力に抗して右から左へ少しだけ移動する。ロックナット650は、次いで第2の部分680の突出端と係合する。ロックナット650の回転により、第2の部品642の本体666は、ワッシャ720のばね力に抗して締め付けられる。すきまゲージまたは他の器具を使用して、第2の翼片668Bと平準面690との間のすき間を決定することができる。ロックナット650は、第2の翼片668Bと平準面690との間に許容可能なすき間が形成されるまで、回転させることができる。すき間は、一般的に、第1の翼片668Aと肩部686との間の所望のすき間と同じになるであろう。
【0204】
[0226] ロックナット650が回転されるにつれて、第1のスナップくぼみ700Aも上向きに移動する。第1のスナップくぼみ700Aは細長いスロットである。したがって、スナップ面706および第1のスナップくぼみ700Aは、ロックナット650の継続する回転に伴ない、第2の部品642が継続して上向きに移動するにつれて、互いの上を摺動することができる。
【0205】
[0227] 図面に示すように、第1のラッチ組立品604Aが組み立てられる間、薄型チャック72は適所に位置している。さらに、圧力差空洞622には負圧が存在する。第1のウエハーパック28Aを圧縮状態にすることによって、第1のおよび第2の翼片668Aおよび668Bが、肩部686および平準面690から等間隔にあるかどうかを測定可能である。シム652Bなどの1つまたは複数のシムを使用して、平準面690が正しい高さに設定されていれば、第1のラッチ組立品604Aは、第2の翼片668Bと平準面690との間の間隔を単に測定することによって、適所にある薄型チャック72なしで組み立てることもできる。
【0206】
[0228]
図16は、
図15のA方向から見た図であるが、接続部品644および信号配電盤500のみを示す。
【0207】
[0229] 開口部712は、信号配電盤500の中心点に向かう軸線726に沿う第1の寸法724を有し、これは軸線726を横切る第2の寸法728よりも大きい。軸線726の方向で、接続部品644の第1の部分678は、第1の寸法724よりも小さくされて、信号配電盤500および背板74(
図15を参照)が互いに対して熱膨張することを可能にする。第1の部分678は、第2の寸法728内に摺動可能にはまるような寸法にされて、軸線726を横切る方向で信号配電盤500が背板74に対して移動することを防止する。
【0208】
[0230] 接続部品644の第2の部分680は、第1の厚さ730および第2の厚さ732を有する。第1の厚さ730は、軸線726の方向で開口部712にはまることができ、かつ開口部712の第2の寸法728よりも大きい。第2の厚さ732は、第1の厚さ730を横切り、かつ開口部712の第2の寸法728にはまることができる。第2の寸法728は比較的大きいので、その上にねじ山を形成することができ、それは依然として比較的強い。第2の部分680全体が開口部712の下方に配置され、これにより接続部品644は、第2の部品680が比較的狭い開口部712に当たることなく、その長手方向軸線の周りに回転することが可能になる。第1の部品678は、直径が第2の寸法728以下である円形断面を有し、これにより第1の部分678は、開口部712の比較的狭い第2の寸法728内で自由に回転可能である。
【0209】
[0231] 信号配電盤500にさらなる開口部734が形成されて、1つまたは複数のシムをさらに留める。開口部734は、開口部712と同様に比例しており、信号配電盤500の中心点に向う軸線736に沿う寸法が長い。開口部734を通過する留め部は、組立環境で使用されたとき回転する必要はなく、開口部734の寸法は、信号配電盤500が背板74に対して熱膨張することを可能にするのに役に立つのみである。
【0210】
[0232]
図17は、
図15の17-17に沿った断面図である。留め部740が、
図16に示した開口部734を通って挿入されて、スペーサ652Aおよびシム652Bを背板74に固定する。留め部740は、ボルトおよびナットを含み、ボルトのヘッドが一方側にあり、ナットが反対側にある。
【0211】
[0233] 本体666は、第1、第2、第3および第4のスナップくぼみ700Aから700Dが形成された円形外面742を有する。球状玉696のスナップ面706は、第1のスナップくぼみ700A内に配置され、それにより本体666が回転することが防止される。本体666内の開口部674は、第2の部分680の形状を受け入れるようにキー止めされ、結果として本体666が静止状態である場合、第2の部品680は回転できない。
【0212】
[0234] 本体666を回転させかつ球状玉696を第1のスナップくぼみ700Aから出すために、小さいトルクが必要である。本体666が時計方向に回転すれば、スナップ面706は、第1のスナップくぼみ700Aと第2のスナップくぼみ700Bとの間で円形外面742に載る。本体666が回転するにつれて、第2の部分680は、本体666と一緒に同じ角度回転する。本体666の回転が90度に近づくにつれて、スナップ面706は、第2のスナップくぼみ700Bにスナップ係合する。第2のスナップくぼみ700Bは、すると本体666および第2の部分680の回転に抵抗する。第1から第4のスナップくぼみ700Aから700Dは、本体666を、0度、90度、180度および270度を含む4つの異なる回転角度に軽くロックする。
【0213】
[0235]
図18a(i)および
図18a(ii)は、ロック機構がロック解除位置に回転した状態で、
図15に示す矢印AおよびBの方向から見た図である。操作者は、第1の部品640の向きを薄型チャック72の上面上の基準750と比較することができ、これは、
図18a(ii)において第1のラッチ組立品604Aがロック解除されていることを示す。肩部686は、第1の翼片668Aまたは第2の翼片668Bの何れによっても下方から邪魔されていない。翼片668Aおよび668Bは、
図15および
図17に示すスナップ機構654によって、
図18a(i)に示す位置に保持される。第1のウエハーパック28A内の圧力を下げて、薄型チャック72は、ウエハーを挿入または交換するために取り外すことができる。ウエハーを交換した後、第1のウエハーパック28A内の圧力を再び下げ、第1のウエハーパック28Aは一緒に保持される。
【0214】
[0236] 第1のウエハーパック28Aを完全に組み立てたとき、さらにフェールセーフを設けることが必要となることがあり、これは、システム障害により第1のウエハーパック28A内の負圧を維持できない場合でも、ウエハーとの電気的接触を維持するためである。操作者は、ジョーおよびピンを有する工具(図示しない)を使用することができる。ピンは工具ピン開口部664に挿入されている。工具ピン開口部664は先細になっており、結果としてピンが工具ピン開口部664にさらに挿入されるほど、工具は、次第に第1の部品640とよりうまく整列する。操作者は、次いで工具のジョーの反対側の平行面を、係合機構646によって形成された対向する平行面と係合させる。工具が係合機構646と係合すると、操作者は工具を回転させ、工具が第1の部品640を回転させる。接続部品644および第2の部品642は、その第1のおよび第2の翼片668Aおよび668Bと一緒になって、第1の部品640と一緒に回転する。
図17を参照すると、スナップ面706は、第4のスナップくぼみ700Dから離れて円形外面742上を摺動する。スナップ面706は、次いで第1のスナップくぼみ700Aにスナップ係合する。
【0215】
[0237]
図18b(i)および
図18b(ii)は、第1のおよび第2の部品640および642が角度90度にわたって回転した後の第1のラッチ組立品を示す。操作者は、基準750に示すように、第1の部品640の向きがロック位置と一致することを確認できる。第1の翼片668Aは、いまや肩部686の上方に配置され、それにより薄型チャック72がウエハーパック28Aの残部から離れて垂直下向きに移動することが防止される。第2の翼片668Bは、調和ブロック648の上に配置される。第1の翼片668Aは、第1の部品640を時計方向または反時計方向に90度の角度回転させることによって、肩部686から切り離すことができる。何れかの翼片668Aまたは668Bを使用して、薄型チャック72を適所にロックすることができる。
【0216】
[0238]
図19は、1つまたは複数のシム652Bから652Fを使用して、調和ブロック648の平準面690の高さを調整する方法を示す。調和ブロック648は、理想的には肩部686と同じ高さにあることが必要である。調和ブロック648は、スペーサ652Aに取り付けられているので、より多くのシム652Bから652Fが挿入されるにつれて、スペーサ652Aとともに上下に移動する。平準面690が肩部686よりも下方にある場合は、より多くのシムを挿入して平準面690を上げることができ、または平準面690が肩部686の高さよりも上方にある場合は、シムを取り外すことができる。
【0217】
[0239] 係合機構646は、好都合には第1の部品640上に直接配置される。別の構成において、係合機構は、第2の部品642上に直接形成し、または接続部品644上に直接形成することができる。
【0218】
[0240] さらなる実施形態において、係合機構は、第1のおよび第2の部品640および642とは別個の、しかも接続部品644とは別個の機構にすることができる。例えば、接続部品644上にウォームギアが形成でき、また係合機構は、ウォームギアを回転させる別個の回転可能な機構にすることができる。
【0219】
[0241] 係合機構は、第1の部品640と接続部品644との間に配置することもできる。例えば、第1の翼片668Aは、第1の部品640と接続部品644との間に配置されたカムシステムを用いて枢動されて、下向きに肩部686から遠ざかり、および肩部686に向かって戻ることができる。これに代えて、接続部品644と第2の部品642との間に、係合機構として役に立つようなカムシステムが配置できる。これに代えて、接続部品644は2つの部品で作ることができ、係合機構は2つの部品を接続してそれらの間隔を調整することができ、間隔の調整により翼片を旋回させることができる。
【0220】
[0242] 第1のラッチ組立品604Aは、主に非圧縮性かつ非柔軟性の材料を使用している。これに代わる実施形態において、同じまたは同様の物質を念頭において、ストラップまたは他の柔軟な材料を使用することができる。
【0221】
[0243] 第1の部品640の外面に係合機構646を有する代わりに、係合機構は、代わりに何れかの部品の内面に位置することができる。
【0222】
[0244] 再び
図12を参照すると、第1、第2、第3および第4のラッチ組立品604Aから604Dは、それらのそれぞれの配置および向きを除いて同一である。第1および第3のラッチ組立品604Aおよび604Cは薄型チャック72の反対側にあり、第2および第4のラッチ組立品604Bおよび604Dは薄型チャック72の反対側にある。ラッチ組立品604Aから604Dは、薄型チャック72の1つ以上の側に配置され、即ちそれらは薄型チャック72の縁部の周りを180度以上覆うので、4つのラッチ組立品は、薄型チャック72の全縁部の周りで、薄型チャック72の全ての側をまとめて適所に保持することができる。
【0223】
[0245] 第1、第2、第3および第4のラッチ組立品604Aから604Dによって設けたラッチシステムは、第1のウエハーパック28Aが、人間の監視を必要とすることなく、組立環境を通って容易に移動することを助ける。ラッチシステムがなければ、第1のウエハーパック28A内の負圧の不足に起因してウエハー28Aがばらばらになった時期を判断するために、人間による監視が必要となることがある。ラッチシステムには構造的なフェールセーフが設けられ、たとえ外部から空気を取り入れた場合でも、第1のウエハーパック28Aがバラバラになることが防止される。
【0224】
[0246]
図20、
図21、
図22aおよび
図22bは、圧力監視システムのさらなる各種構成部品を示し、それらは、圧力感知通路760(
図21)、圧力センサー762(
図22aおよび
図22b)、
図11を参照して説明した電気式圧力センサー接続部分606(
図20、
図21、
図22aおよび
図22b)、電気式圧力コネクタ接続部分764、取り付けブラケット766、第1のおよび第2のコネクタ770および772を反対の端部に有するリボンケーブル768(
図20、
図22aおよび
図22b)、コネクタブロック774、および補強板776を含む。
【0225】
[0247] 圧力感知通路760は、
図13を参照して説明した減圧通路608と同様の方法で、背板74に形成される。圧力感知通路760は、
図14に示す圧力差空洞622内に第1の端部を有する。圧力感知通路760は、背板74の外縁に近い第1の端部と反対側に、第2の端部を有する。
【0226】
[0248] 電気式圧力センサー接続部分606は、プリント回路基板の形態とされ、プリント回路基板は、基板780と、基板780上に形成された第1、第2および第3の接点782A、782Bおよび782Cを含む複数の接点とを有する。
【0227】
[0249] 圧力センサー762は、基板780に、即ち基板780のうち第1、第2および第3の接点782A、782Bおよび782Cと反対側上に取り付ける。圧力センサー762は、基板780を通って第1、第2および第3の接点782A、782Bおよび782Cに電気的に接続される。圧力センサー762は、気体、この場合は空気の圧力を感知しかつ圧力を電気信号に変換することができ、圧力の大きさは、信号の大きさまたは別の変数によって示される。圧力は、好都合には圧力が増減するにつれて既知の距離だけ変位する、ダイアフラムを使用して検出することができる。他の圧力センサー、例えば、圧電結晶を使用する圧力センサーまたは応力ゲージを使用する圧力センサーも、発明の範囲内である。可動ダイアフラムの場合、例えば誘導コイルを移動させることによってその移動を電圧に変換することができ、すると大きさが変位ひいては圧力を示す。圧力センサーは、例えばMelexis(www.melexis.com)によって販売されているMLX90809にすることができる。電気式圧力センサー接続部分606は、締め具784を使用して背板74に取り付ける。圧力センサー762のダイアフラムは、次いで圧力感知通路760の第2の端部において空気にさらされる。圧力センサー762は、したがって圧力差空洞622内の圧力を感知することができる。
【0228】
[0250] 電気式圧力コネクタ接続部分764は、基板790と、基板790に固定された第1から第6の端子792Aから792Fを含む複数の端子とを有する。基板790は、留め具794を通って取り付けブラケット766に取り付ける。補強板776は、2つの押し棒翼板308の間に固定される。取り付けブラケット766は、締め具796を用いて補強板776に固定される。スロット組立品本体32は、押し棒翼板308および補強板776とともに静止構造の部品を形成し、したがって電気式圧力コネクタ接続部分764は静止構造に取り付ける。
【0229】
[0251] コネクタブロック774はスロット組立品本体32に取り付ける。コネクタ770および772は、電気式圧力コネクタ接続部分764およびコネクタブロック774にそれぞれ接続される。第1から第6の端子792Aから792Fは、第1のコネクタ770、リボンケーブル768および第2のコネクタ772によって電気式試験器の圧力感知盤に接続される。
【0230】
[0252]
図23aおよび23bは、第1のウエハーパック28Aがスロット組立品に挿入されたときの、電気式圧力センサー接続部分606と電気式圧力コネクタ接続部分764との係合を示す。第1、第2および第3の接点782A、782Bおよび782Cは、最初第1、第2および第3の端子792A、792Bおよび792Cとそれぞれ接触する。電気式圧力センサー接続部分606がさらに移動すると、第1、第2および第3の接点782A、782Bおよび782Cは、それぞれ第4、第5および第6の端子792D、792Eおよび792Fと係合する。したがって、第1の接点782Aは、第1の端子792Aおよび第4の端子792Dの両方と接触する。同様に、接点782Bおよび782Cの各1つは、端子792B、792C、792Eおよび792Fのうちの2つと接触する。
【0231】
[0253] 端子792Aから792Fは、接点782Aから782Cとの適切な接触を保証するために、基板790に対して弾性的に押し下げ可能である。リボンケーブル768は、第1のウエハーパック28Aが挿入されたとき、補強板776がスロット組立品本体32に対して少しだけ移動することを可能にする。
【0232】
[0254] ウエハーを試験している間、圧力差空洞622内の圧力はプロセス全体を通して監視することができる。ウエハーの試験が失敗した場合、そのような試験が圧力差空洞622内の不足する負圧に起因するかどうかを判断するように、試験器にプログラムを組むことができる。
【0233】
[0255] 所定の例示的な実施形態を説明しおよび添付図面に示してきたが、そのような実施形態は、単なる例示であって本発明を限定するものではなく、また当業者であれば修正を思い付くので、本発明は図示および説明した特定の構造および配置に限定されないことを理解されたい。
【符号の説明】
【0234】
10 試験器装置
12 試験器
28Aおよび28B 第1のおよび第2のマイクロ電子回路試験パック
77 圧力差空洞シール
602 減圧弁
604Aから604D 第1から第4のラッチ組立品
626 携帯型支持装置
628および630 第1のおよび第2の構成部品
790 基板
782Aから782C 第1から第3の接点
【手続補正書】
【提出日】2023-10-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
[0008] 本発明はマイクロ電子回路試験パックを提供し、マイクロ電子回路試験パックは、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、第1の及び第2の構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部と圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にありかつ接点に接続された第1の接続部分であって、携帯型支持構造が静止構造によって取り外し可能に保持されたとき、静止構造上の第2の接続部分に接続する第1の接続部分と、第1のラッチ組立品を含むラッチシステムであって、第1のラッチ組立品は、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、第1の部品および第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびにロック装置に接続されかつロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動するラッチシステムとを含むことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
[0010] マイクロ電子回路試験パックは、第2の構成部品は、ロック位置とロック解除位置との間で回転すること、を含むことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
[0011] マイクロ電子回路試験パックは、係合機構は、第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、工具のジョーは、第1の部品を回転させるために回転可能であり、第1の部品は、接続部品を介して第2の部品を回転させてロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
[0016] マイクロ電子回路試験パックは、ラッチシステムは、第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含むことができ、調和ブロックは、第1の翼片が肩部の上方に配置されたとき第2の翼片が上方に配置される平準面を有し、第2の部品は、平準面と第2の翼片との間のすき間を調整するために、第1の部品に対して調整可能であること、を含むことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
[0017] マイクロ電子回路試験パックは、ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含むことができ、ねじ山は、接続部品上のねじ山と係合して、第2の部品を接続部品に対して回転により調整すること、を含むことができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
[0029] マイクロ電子回路試験パックは、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有することを含み、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、真空解放弁の開放により空気が圧力差空洞内に入ることが可能になり、真空解放弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止されること、を含むことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
[0032] 本発明はまた試験器装置を提供し、試験器装置は、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、第1の及び第2の構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部と圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にあり、接点に接続された第1の接続部分と、第1のラッチ組立品であって、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびにロック装置に接続されかつロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する第1のラッチ組立品と、静止構造であって、携帯型支持構造を保持すべく収容可能であり、かつ携帯型支持構造が取り外し可能である静止構造と、静止構造上の第2の接続部分であって、携帯型支持構造が静止構造によって保持されたとき第1の接続部分に接続され、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき第1の接続部分から切り離される第2の接続部分と、電気式試験器であって、第2の接続部分、第1の接続部分および接点を介して端子に接続され、信号がマイクロ電子回路との間で送信されて、マイクロ電子回路を試験するようになっている電気式試験器と、を含む。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
[0034] 試験器装置は、第2の構成部品は、ロック位置とロック解除位置との間で回転すること、を含むことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
[0035] 試験器装置は、係合機構は、第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、工具のジョーは、第1の部品を回転させるために回転可能であり、第1の部品は、接続部品を介して第2の部品を回転させてロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
[0040] 試験器装置は、ラッチシステムが、第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含むことができ、調和ブロックは、第1の翼片が肩部の上方に配置されたとき第2の翼片が上方に配置される平準面を有し、第2の部品は、平準面と第2の翼片との間のすき間を調整するために、第1の部品に対して調整可能であること、を含むことができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
[0041] 試験器装置は、ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含み、ねじ山は、接続部品上のねじ山と係合して、第2の部品を接続部品に対して回転により調整すること、を含むことができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
[0053] 試験器装置は、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有することを含み、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、真空解放弁の開放により空気が圧力差空洞内に入ることが可能になり、真空解放弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止されること、を含むことができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
[0057] 本発明はまた、基板によって保持されたマイクロ電子回路を試験する方法を提供し、方法は、携帯型支持構造の第1のおよび第2の構成部品の間に基板を保持し、第2の構成部品は、マイクロ電子回路に接続された基板の端子に対する接点を有し、第1のおよび第2の構成部品の一方を貫通して減圧通路が形成され、減圧通路は、圧力差空洞にある入口開口部と圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する段階と、第1のおよび第2の構成部品の間に圧力差空洞シールを配置して第1のおよび第2の構成部品の表面と圧力差空洞シールとによって囲まれた空洞を形成する段階と、減圧弁を開いて圧力差空洞から空気が出ることを可能にし、圧力差空洞内の圧力を下げて第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させ、こうして接点と端子との間の適切な接触を保証する段階と、減圧弁を閉じて空気が圧力差空洞に入ることを防止する段階と、係合機構を動作させてロック装置を移動させ、ロック装置は、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する段階であって、ロック装置は、第1の構成部品と係合する第1の部品、第2の構成部品と係合する第2の部品、ならびに第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有する接続部品を含むことができる段階と、携帯型支持構造上の第1の接続部分が静止構造上の第2の接続部分に接続された状態で、携帯型支持構造を静止構造によって収容する段階と、電気式試験器とマイクロ電子回路との間で端子、接点ならびに第1のおよび第2の接続部分を通って信号を送信してマイクロ電子回路を試験する段階と、を含む。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
[0059] 方法は、第2の構成部品は、ロック位置とロック解除位置との間で回転すること、を含むことができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
[0060] 方法は、係合機構は、第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、工具のジョーは、第1の部品を回転させるために回転可能であり、第1の部品は、接続部品を介して第2の部品を回転させてロック位置とロック解除位置との間で移動させること、を含むことができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
[0065] 方法は、ラッチシステムが、第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含むことができ、調和ブロックは、第1の翼片が肩部の上方に配置されたとき第2の翼片が上方に配置される平準面を有し、第2の部品は、平準面と第2の翼片との間のすき間を調整するために、第1の部品に対して調整可能であること、を含むことができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
[0066] 方法は、ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含むことができ、ねじ山は、接続部品上のねじ山と係合して、第2の部品を接続部品に対して回転により調整すること、を含むことができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
[0077] 方法は、圧力差空洞シールはリップシールで形成されること、を含むことができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
[0082] 本発明はまたマイクロ電子回路試験パックを提供し、マイクロ電子回路試験パックは、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、第1のおよび第2の構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が、第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にありかつ接点に接続された第1の接続部分であって、携帯型支持構造が静止構造によって取り外し可能に保持されたとき、静止構造上の第2の接続部分に接続される第1の接続部分と、圧力差空洞内の圧力を検出するように位置決めされた圧力センサーと、圧力センサーに接続されて、圧力を電気式試験器に連絡する電気式圧力センサー接続部分と、を備える。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
[0090]マイクロ電子回路試験パックは、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有すること、を含み、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、真空解放弁の開放により空気が圧力差空洞に入ることが可能になり、真空解放弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止されること、を含むことができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0093】
[0093] 本発明はさらに試験器装置を提供し、試験器装置は、携帯型支持構造であって、基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、基板は、マイクロ電子回路を担持しかつマイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、第2の構成部品上にありかつ端子と一致して端子に接触する複数の接点と、第1のおよび第2の構成部品の間にあり、かつ第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、第1のおよび第2の構成部品の一方を貫通して形成され、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する減圧通路と、減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により圧力差空洞の外側の空気が第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて接点と端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、携帯型支持構造上にありかつ接点に接続された第1の接続部分と、静止構造であって、携帯型支持構造を保持すべく収容可能であり、しかも携帯型支持構造が取り外し可能である静止構造と、静止構造上の第2の接続部分であって、携帯型支持構造が静止構造によって保持されたとき第1の接続部分に接続され、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき第1の接続部分から切り離される第2の接続部分と、電気式試験器であって、第2の接続部分、第1の接続部分および接点を介して端子に接続され、信号がマイクロ電子回路との間で送信されて、マイクロ電子回路を試験するようになっている電気式試験器と、圧力監視システムであって、圧力差空洞内の圧力を検出するように位置決めされた圧力センサーと、圧力センサーに接続されて、圧力を電気式試験器に連絡する電気式圧力センサー接続部分とを含む圧力監視システムと、を含む。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
[0100] 試験器装置は、電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第1の接点を含み、圧力監視システムは少なくとも第1の端子を含み、携帯型支持構造が静止構造によって収容されたとき、第1の接点は第1の端子と係合し、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき、第1の接点は第1の端子を分離すること、を含むことができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
[0102] 試験器装置は、電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第2の接点を含み、圧力監視システムは少なくとも第2の端子を含み、携帯型支持構造が静止構造によって収容されたとき、第2の接点は第2の端子と係合し、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき、第2の接点は第2の端子を分離すること、を含むことができる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】
[0103] 試験器装置は、圧力差空洞シールは接点および端子を取り囲むこと、を含むことができる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0104】
[0104] 試験器装置は、第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、圧力差空洞シールは第1の構成部品に固定されること、を含むことができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0105】
[0105] 試験器装置は、圧力差空洞シールはリップシールであること、を含むことができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
[0106] 試験器装置は、減圧弁は減圧逆止弁であり、減圧逆止弁を有する構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、真空解放通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有すること、を含むことができ、真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに含み、真空解放弁の開放により空気が圧力差空洞に入ることが可能になり、真空解放弁の閉鎖により空気が圧力差空洞から漏れることが防止されること、を含むことができる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0107】
[0107] 試験器装置は、静止構造は熱チャックを含み、携帯型支持構造の第2の構成部品は、熱チャックと接触する薄型チャックを含んで、携帯型支持構造と熱チャックとの間の熱伝達を可能にすること、を含むことができる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0108】
[0108] 試験器装置は、基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーであること、を含むことができる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0109】
[0109] 試験器装置は、接点はピンであり、各ピンはばねを有し、それぞれの接点が端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、ばねはそのばね力に抗して押し下げられること、を含むことができる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0110】
[0110] 本発明はまた、基板によって保持されたマイクロ電子回路を試験する方法を提供し、方法は、携帯型支持構造の第1のおよび第2の構成部品の間に基板を保持し、第2の構成部品は、マイクロ電子回路に接続された基板の端子に対する接点を有し、第1のおよび第2の構成部品の一方を貫通して減圧通路が形成され、減圧通路は、圧力差空洞にある入口開口部および圧力差空洞の外側にある出口開口部を有する段階と、第1のおよび第2の構成部品の間に圧力差空洞シールを配置して、第1のおよび第2の構成部品の表面と圧力差空洞シールとによって囲まれた空洞を形成する段階と、減圧弁を開いて空気が圧力差空洞から出ることを可能にし、圧力差空洞内の圧力を下げて第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させ、こうして接点と端子との間の適切な接触を保証する段階と、減圧弁を閉じて空気が圧力差空洞に入ることを防止する段階と、携帯型支持構造上の第1の接続部分が静止構造上の第2の接続部分に接続された状態で、携帯型支持構造を静止構造によって収容する段階と、電気式試験器とマイクロ電子回路との間で端子、接点ならびに第1のおよび第2の接続部分を介して信号を送信してマイクロ電子回路を試験する段階と、圧力監視システムの圧力差空洞内の圧力を検出する段階と、圧力を電気式試験器に連絡する段階と、を含む。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0117】
[0117] 方法は、電気式圧力センサー接続部分は、少なくとも第1の接点を含み、圧力監視システムは、少なくとも第1の端子を含み、携帯型支持構造が静止構造によって収容されたとき、第1の接点は第1の端子と係合し、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき、第1の接点は第1の端子を分離すること、を含むことができる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0119】
[0119] 方法は、電気式圧力センサー接続部分は少なくとも第2の接点を含み、圧力監視システムは少なくとも第2の端子を含み、携帯型支持構造が静止構造によって収容されたとき、第2の接点は第2の端子と係合し、携帯型支持構造が静止構造から取り外されたとき、第2の接点は第2の端子を分離すること、を含むことができる。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
[0122] 方法は、圧力差空洞シールはリップシールで形成されること、を含むことができる。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0203
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0203】
[0225] 第2の部品642が接続部品644にわたって上向きに摺動するにつれて、第1のスナップくぼみ700Aもスナップ面706と接触する。球状玉696は、ばね698のばね力に抗して右から左へ少しだけ移動する。ロックナット650は、次いで第2の部分680の突出端と係合する。ロックナット650の回転により、第2の部品642の本体666は、ワッシャ720のばね力に抗して締め付けられる。すきまゲージまたは他の器具を使用して、第2の翼片668Bと平準面690との間のすき間を決定することができる。ロックナット650は、第2の翼片668Bと平準面690との間に許容可能なすき間が形成されるまで、回転させることができる。すき間は、一般的に、第1の翼片668Aと肩部686との間の所望のすき間と同じになるであろう。ロック装置は、次いで第1の部品640、第2の部品642、接続部品644によって形成される。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0213】
[0235]
図18a(i)および
図18a(ii)は、ロック
装置がロック解除位置に回転した状態で、
図15に示す矢印AおよびBの方向から見た図である。操作者は、第1の部品640の向きを薄型チャック72の上面上の基準750と比較することができ、これは、
図18a(ii)において第1のラッチ組立品604Aがロック解除されていることを示す。肩部686は、第1の翼片668Aまたは第2の翼片668Bの何れによっても下方から邪魔されていない。翼片668Aおよび668Bは、
図15および
図17に示すスナップ機構654によって、
図18a(i)に示す位置に保持される。第1のウエハーパック28A内の圧力を下げて、薄型チャック72は、ウエハーを挿入または交換するために取り外すことができる。ウエハーを交換した後、第1のウエハーパック28A内の圧力を再び下げ、第1のウエハーパック28Aは一緒に保持される。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0215
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0215】
[0237]
図18b(i)および
図18b(ii)は、第1のおよび第2の部品640および642が角度90度にわたって回転した後の第1のラッチ組立品を示す。操作者は、基準750に示すように、第1の部品640の向きがロック位置と一致することを確認できる。第1の翼片668Aは、いまや肩部686の上方に配置され、それにより薄型チャック72がウエハーパック28Aの残部から離れて垂直下向きに移動することが防止される。第2の翼片668Bは、調和ブロック648の上に配置される。第1の翼片668Aは、第1の部品640を時計方向または反時計方向に90度の角度
752回転させることによって、肩部686から切り離すことができる。何れかの翼片668Aまたは668Bを使用して、薄型チャック72を適所にロックすることができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロ電子回路試験パックであって、
携帯型支持構造であって、前記基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、前記基板は、マイクロ電子回路を担持しかつ前記マイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、
前記第2の構成部品上にありかつ前記端子と一致して前記端子に接触する複数の接点と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ前記第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に、囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、
前記構成部品の一方を貫通して形成され、前記圧力差空洞にある入口開口部と前記圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、
前記減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により前記圧力差空洞の外側の空気が、前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、
前記携帯型支持構造上にありかつ前記接点に接続された第1の接続部分であって、前記携帯型支持構造が静止構造によって取り外し可能に保持されたとき、前記静止構造上の第2の接続部分に接続する第1の接続部分と、
第1のラッチ組立品であって、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1の部品および第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖関係から前記離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する第1のラッチ組立品と、を備えるマイクロ電子回路試験パック。
【請求項2】
前記係合機構は、前記第2の構成部品を前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項3】
前記第2の構成部品は、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で回転させるために、請求項2に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項4】
前記ロック機構は、前記第1の部品上に、工具のジョー上の表面と接触するための座部を形成する表面を含み、前記工具の前記ジョーは、前記第1の部品を回転させるために回転可能であり、前記第1の部品は、前記接続部品を介して前記第2の部品を回転させて前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させる、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項5】
前記第1の部品のうち前記座部を形成する前記表面は、前記第1の部品の外面である、請求項4に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項6】
前記第1の部品は、その内部に、前記工具のピンを該第1の部品と位置合わせするための工具ピン開口部を有する、請求項5に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項7】
前記第2の部品は、本体と、前記本体から延びる少なくとも第1の翼片とを有し、前記第1の翼片は、第1のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第1のロック位置から外れて前記ロック解除位置に向かって移動するとき前記肩部から離れて移動する、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項8】
前記第2の部品は、前記本体から延びる第2の翼片を有し、前記第2の翼片は、第2のロック位置に移動するとき前記第1の構成部品の肩部の上方を移動し、前記第2のロック位置から外れて前記ロック解除位置に向かって移動するとき前記肩部から離れて移動する、請求項7に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項9】
前記ラッチシステムが、前記第1の構成部品に対して静止位置に取り付けた調和ブロックをさらに含み、前記調和ブロックは、前記第1の翼が前記肩部の上方に配置されたとき前記第2の翼が上方に配置される平準面を有し、前記第2の部品は、前記平準面と前記第2の翼との間のすき間を調整するために、前記第1の部品に対して調整可能である、請求項8に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項10】
前記ラッチシステムは、ねじ山を有するロックナットをさらに含み、前記ねじ山は、前記接続構成部品上の前記トレッドと係合して前記第2の部品を前記接続部品に対して回転により調整する、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項11】
前記ラッチシステムは、前記調和ブロックと前記第1の構成部品との間に、前記平準面と前記第1の構成部品との間の距離を調整するためのシムをさらに含む、請求項9に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項12】
前記ラッチシステムは、スナップ面を有するスナップ機構をさらに含み、前記スナップ面は、第1のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック位置から外れる移動に抵抗し、また第2のスナップくぼみ内にスナップ係合して前記第2の構成部品が前記ロック解除位置から外れる移動に抵抗する、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項13】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは、前記ロック装置上に配置される、請求項12に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項14】
前記第1のおよび第2のスナップくぼみは、前記第2の部品上に配置される、請求項13に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項15】
前記第1の構成部品は背板および信号配電盤を含み、前記信号配電盤の一部が前記背板と前記第2の構成部品との間に配置され、前記信号配電盤は前記接続部品が挿通される開口部を有し、前記開口部は、前記信号配電盤の中心点に向かう軸線上の第1の寸法が前記軸線を横切る第2の寸法よりも大きく、前記接続部品は、前記軸線の方向で前記第1の寸法よりも小さい第1の部分を有して、前記信号配電盤および前記背板が互いに対して熱膨張することを可能にし、前記第1の部分は、前記開口部の前記第2の寸法内に摺動可能にはまるような寸法にされて、前記軸線を横切る方向で前記信号配電盤が前記背板に対して移動することを防止する、請求項3に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項16】
前記接続部品は第2の部分を有し、前記第2の部分は、上記挿入中に前記軸線の方向で前記開口部にはまることができ、かつ前記開口部の前記第2の寸法よりも大きい第1の厚さと、前記第1の厚さを横切りかつ上記挿入中に前記開口部の前記第2の寸法にはまり得る第2の厚さとを有する、請求項15に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項17】
前記ラッチシステムは第2のラッチ組立品を含み、各それぞれのラッチ組立品は、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有してロック装置を形成する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能である係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を閉鎖関係から離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項18】
前記第1のおよび第2のラッチ組立品は、前記第2の構成部品の異なる側にそれぞれの第2の部品を有する、請求項17に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項19】
前記圧力差空洞シールは前記接点および前記端子を取り囲む、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項20】
前記第1のおよび第2の構成部品が離れたとき、前記圧力差空洞シールは前記第1の構成部品に固定される、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項21】
前記圧力差空洞シールはリップシールである、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項22】
前記減圧弁は減圧逆止弁であり、前記減圧逆止弁を有する前記構成部品を貫通して真空解放通路が形成され、前記真空解放通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部および前記圧力差空洞の外側にある出口開口部を有し、
真空解放通路に接続された真空解放弁である第2の弁をさらに備え、前記真空解放弁の開放により空気が前記圧力差空洞内に入ることが可能になり、前記弁の閉鎖により空気が前記圧力差空洞から漏れることが防止される、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項23】
前記基板は、複数のマイクロ電子回路を備えるウエハーである、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項24】
前記接点はピンであり、各ピンはばねを有し、前記それぞれの接点が前記端子のそれぞれの1つによって押し下げられるとき、前記ばねはそのばね力に抗して押し下げられる、請求項1に記載のマイクロ電子回路試験パック。
【請求項25】
試験器装置であって、
携帯型支持構造であって、前記基板を間に保持するための第1のおよび第2の構成部品を含み、前記基板は、マイクロ電子回路を担持しかつ前記マイクロ電子回路に接続された複数の端子を有する携帯型支持構造と、
前記第2の構成部品上にありかつ前記端子と一致して前記端子に接触する複数の接点と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間にありかつ前記第1のおよび第2の構成部品の表面と一緒に、囲まれた圧力差空洞を形成する圧力差空洞シールと、
前記構成部品の一方を貫通して形成され、前記圧力差空洞にある入口開口部と前記圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する減圧通路と、
前記減圧通路に接続された減圧弁であって、その開放により前記圧力差空洞の外側の空気が前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させて、前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証し、その閉鎖により空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する減圧弁と、
前記携帯型支持構造上にあり、前記接点に接続された第1の接続部分と、
第1のラッチ組立品であって、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定されてロック装置を形成する反対の端部を有する接続部品、ならびに
前記ロック装置に接続されかつ前記ロック装置を移動させるように動作可能な係合機構を含み、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖関係から前記離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する第1のラッチ組立品と、
静止構造であって、前記携帯型支持構造を保持すべく収容可能であり、しかも前記携帯型支持構造が取り外し可能である静止構造と、
前記静止構造上の第2の接続部分であって、前記携帯型構造が前記静止構造によって保持されたとき前記第1の接続部分に接続され、前記携帯型支持構造が前記静止構造から取り外されたとき前記第1の接続部分から切り離される第2の接続部分と、
電気式試験器であって、前記第2の接続部分、前記第1の接続部分および前記接点を介して前記端子に接続され、信号が前記マイクロ電子回路との間で送信されて、前記マイクロ電子回路を試験するようになっている電気式試験器と、を備える試験器装置。
【請求項26】
基板によって保持されたマイクロ電子回路を試験する方法であって、
携帯型支持構造の第1のおよび第2の構成部品の間に前記基板を保持し、前記第2の構成部品は、前記マイクロ電子回路に接続された前記基板の端子に対する接点を有し、前記構成部品の一方を貫通して減圧通路が形成され、前記減圧通路は、前記圧力差空洞にある入口開口部と前記圧力差空洞の外側にある出口開口部とを有する段階と、
前記第1のおよび第2の構成部品の間に圧力差空洞シールを配置して、前記第1のおよび第2の構成部品の表面と前記圧力差空洞シールとによって囲まれた空洞を形成する段階と、
減圧弁を開いて前記圧力差空洞から空気が出ることを可能にし、前記圧力差空洞シール空洞内の圧力を下げて前記第1のおよび第2の構成部品を相対的に接近させ、こうして前記接点と前記端子との間の適切な接触を保証する段階と、
前記減圧弁を閉じて空気が前記圧力差空洞に入ることを防止する段階と、
係合機構を動作させて前記ロック装置を移動させ、前記ロック装置は、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖位置でロック状態に維持するロック位置と、前記第1のおよび第2の構成部品を前記閉鎖関係から前記離間関係に移動させるロック解除位置との間で移動する段階であって、
前記ロック装置は、
前記第1の構成部品と係合する第1の部品、
前記第2の構成部品と係合する第2の部品、ならびに
前記第1のおよび第2の部品にそれぞれ固定された反対の端部を有する接続部品を含む段階と、
前記携帯型支持構造上の第1の接続部分が前記静止構造上の第2の接続部分に接続された状態で、前記携帯型支持構造を静止構造によって収容する段階と、
電気式試験器と前記マイクロ電子回路との間で端子、接点ならびに第1のおよび第2の接続部分を通って信号を送信して前記マイクロ電子回路を試験する段階と、を備える方法。
【国際調査報告】