(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】データ伝送の処理
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20231024BHJP
H04W 28/02 20090101ALI20231024BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20231024BHJP
H04W 76/27 20180101ALI20231024BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W28/02
H04W72/21
H04W76/27
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521563
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(85)【翻訳文提出日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 IB2021058801
(87)【国際公開番号】W WO2022074502
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ラセルヴァ,ダニエラ
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン,サムリ
(72)【発明者】
【氏名】コスキネン,ジュシ-ペッカ
(72)【発明者】
【氏名】プラタス,ヌノ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067DD23
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
非スモールデータ伝送(SDT)などのデータ伝送をSDTと組み合わせて処理するためのシステム、方法、装置、及びコンピュータプログラム製品。方法は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することを含むことができる。また方法は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることを含むことができる。
【選択図】
図5(b)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することと、
前記判定することの結果をネットワーク要素にインジケートすることと、
を含む、方法。
【請求項2】
スモールデータ伝送(SDT)データの可用性を判定することと、
前記SDTデータが可用であると判定される場合にSDTプロシージャをトリガすることと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記非SDTデータの前記可用性を前記判定することは、前記SDTプロシージャが進行中である間、または前記SDTプロシージャの開始時に実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記非SDTデータが可用であると判定される場合に接続再開プロシージャをトリガすることをさらに含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記SDTデータを用いて前記ネットワーク要素にSDTを実行することをさらに含む、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記SDTプロシージャが進行中である間に前記非SDTデータが可用であるかどうかを前記判定することは、前記非SDTデータが可用であると判定することを含み、
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、前記非SDTデータの存在をインジケートすることを含み、
前記非SDTデータの存在は、前記SDTプロシージャ中にインジケートされる、請求項2~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、バッファステータスレポート(BSR)、新しい媒体アクセス制御制御要素、サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または接続再開メッセージのうちの1つを介して実行され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、前記SDTプロシージャで伝送される、請求項2~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、新しい無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することによって実行され、
前記SDTプロシージャがトリガされると、前記新しいRRCメッセージは前記SDTデータと多重化される、請求項2~6のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、前記SDTデータ及び前記非SDTデータの存在をインジケートすることを含み、
前記SDTデータ及び前記非SDTデータの前記存在は、BSR情報でインジケートされる、請求項2~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記SDTデータ及び前記非SDTデータをバッファリングすることをさらに含む、請求項2~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記非SDTデータが可用である場合、前記方法は、
前記SDTプロシージャをアボートすることと、前記接続再開プロシージャをトリガすることとをさらに含む、請求項2~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記アボートすることは、前記SDTデータの優先度、または前記SDTデータが既に伝送されたかどうかに基づいている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記非SDTデータが可用である場合、前記方法は、
前記SDTプロシージャが進行中である間に前記非SDTデータをバッファリングすることをさらに含む、請求項2~12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記SDTプロシージャが完了した後、前記方法は、
前記非SDTデータ伝送の接続再開プロシージャをトリガすることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記SDTデータ及び前記非SDTデータをバッファリングすることと、
前記非SDTデータがバッファリングされる間に前記SDTプロシージャを開始することと、
をさらに含む、請求項2~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記非SDTデータがバッファリングされる間に前記SDTデータを前記ネットワーク要素に伝送することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することと、
前記SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信することと、
前記非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションを前記ユーザ機器から受信することと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記ユーザ機器の前記構成は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して実行される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記RRCメッセージは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に移行するように前記ユーザ機器をトリガする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記非SDTデータの存在の前記インジケーションは、
バッファステータスレポート(BSR)、
新しい媒体アクセス制御制御要素、
サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、
パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、
無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または
接続再開メッセージ、
のうちの1つを介して受信され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、SDTプロシージャで受信される、請求項17~19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記ユーザ機器を構成することは、前記非SDTデータの存在に関連するどのインジケーションを報告するべきか、そしてそのような報告をいつトリガするか、またはそのような報告をトリガするかどうかについて前記ユーザ機器を構成することを含む、請求項17~20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
許可されたアップリンクSDTデータを伝送するSDTを開始するように前記ユーザ機器を構成することをさらに含む、請求項17~21のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
前記ユーザ機器を構成することは、
前記非SDTデータのインジケーションを送信しないように前記ユーザ機器を構成すること、
前記非SDTデータのサブセットのインジケーションを送信するように前記ユーザ機器を構成すること、
SDTを開始するトリガが満たされるたびに、RRC接続を再開する進行中のトリガをキャンセルする、もしくは延期するように前記ユーザ機器を構成すること、
SDTのために許可されたSDTデータを用いて前記ユーザ機器を構成すること、または
前記SDTデータと前記非SDTデータとの両方が存在する場合に前記SDTをアボートするように前記ユーザ機器を構成すること、
のうちの1つ以上を含む、請求項17~22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリと、
を含む装置であって、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することと、
前記判定することの結果をネットワーク要素にインジケートすることと、
を行わせるように構成される、前記装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
スモールデータ伝送(SDT)データの可用性を判定することと、
前記SDTデータが可用であると判定される場合にSDTプロシージャをトリガすることと、
を行わせるようにさらに構成される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記非SDTデータの前記可用性を判定することは、前記SDTプロシージャが進行中である間、または前記SDTプロシージャの開始時に実行される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記非SDTデータが可用であると判定される場合に接続再開プロシージャをトリガすることを行わせるようにさらに構成される、請求項24~26のいずれかに記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記SDTデータを用いて前記ネットワーク要素にSDTを実行することを行わせるようにさらに構成される、請求項24~27のいずれかに記載の装置。
【請求項29】
前記SDTプロシージャが進行中である間に非SDTデータが可用であるかどうかを判定する場合、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、前記非SDTデータが可用であると判定することを行わせるようにさらに構成され、
前記判定の前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートする場合、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、前記非SDTデータの存在をインジケートすることを行わせるようにさらに構成され、
前記非SDTデータの存在は、前記SDTプロシージャ中にインジケートされる、請求項25~26のいずれかに記載の装置。
【請求項30】
前記判定の前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、バッファステータスレポート(BSR)、新しい媒体アクセス制御制御要素、サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または接続再開メッセージのうちの1つを介して実行され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、前記SDTプロシージャで伝送される、請求項25~29のいずれかに記載の装置。
【請求項31】
前記判定の前記結果を前記ネットワーク要素にインジケートすることは、新しい無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することによって実行され、
前記SDTプロシージャがトリガされると、前記新しいRRCメッセージは前記SDTデータと多重化される、請求項25~29のいずれかに記載の装置。
【請求項32】
前記判定の前記結果を前記ネットワーク要素にインジケートする場合、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、前記SDTデータ及び前記非SDTデータの存在をインジケートすることを行わせるようにさらに構成され、
前記SDTデータ及び前記非SDTデータの前記存在は、BSR情報でインジケートされる、請求項25~31のいずれかに記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記SDTデータ及び前記非SDTデータをバッファリングすることを行わせるようにさらに構成される、請求項25~32のいずれかに記載の装置。
【請求項34】
前記非SDTデータが可用である場合、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記SDTプロシージャをアボートすることと、前記接続再開プロシージャをトリガすることとを行わせるようにさらに構成される、請求項25~33のいずれかに記載の装置。
【請求項35】
前記アボートすることは、前記SDTデータの優先度、または前記SDTデータが既に伝送されたかどうかに基づいている、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記非SDTデータが可用である場合、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記SDTプロシージャが進行中である間に前記非SDTデータをバッファリングすることを行わせるようにさらに構成される、請求項25~35のいずれかに記載の装置。
【請求項37】
前記SDTプロシージャが完了した後、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記非SDTデータ伝送の接続再開プロシージャをトリガすることを行わせるようにさらに構成される、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記SDTデータ及び前記非SDTデータをバッファリングすることと、
前記非SDTデータがバッファリングされる間に前記SDTプロシージャを開始することと、
を行わせるようにさらに構成される、請求項25~37のいずれかに記載の装置。
【請求項39】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、前記非SDTデータがバッファリングされる間に前記SDTデータを前記ネットワーク要素に伝送することを行わせるようにさらに構成される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリと、
を含む装置であって、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することと、
前記SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信することと、
前記非SDTデータの前記存在をインジケートするインジケーションを前記ユーザ機器から受信することと、
を行わせるように構成される、前記装置。
【請求項41】
前記ユーザ機器の前記構成は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して実行される、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記RRCメッセージは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に移行するように前記ユーザ機器をトリガする、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記非SDTデータの前記存在の前記インジケーションは、
バッファステータスレポート(BSR)、
新しい媒体アクセス制御制御要素、
サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、
パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、
無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または
接続再開メッセージ、
のうちの1つを介して受信され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、SDTプロシージャで受信される、請求項40~42のいずれかに記載の装置。
【請求項44】
前記ユーザ機器を構成する場合、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、前記非SDTデータの前記存在に関連するどのインジケーションを報告するべきか、そしてそのような報告をいつトリガするか、またはそのような報告をトリガするかどうかについて前記ユーザ機器を構成することを行わせるようにさらに構成される、請求項40~43のいずれかに記載の装置。
【請求項45】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、許可されたアップリンクSDTデータを伝送するSDTを開始するように前記ユーザ機器を構成することを行わせるようにさらに構成される、請求項40~44のいずれかに記載の装置。
【請求項46】
前記ユーザ機器の前記構成は、
前記非SDTデータの前記インジケーションを送信しないように前記ユーザ機器を構成すること、
前記非SDTデータのサブセットの前記インジケーションを送信するように前記ユーザ機器を構成すること、
SDTを開始するトリガが満たされるたびに、RRC接続を再開する進行中のトリガをキャンセルする、もしくは延期するように前記ユーザ機器を構成すること、
SDTのために許可されたSDTデータを用いて前記ユーザ機器を構成すること、または
前記SDTデータと前記非SDTデータとの両方が存在する場合に前記SDTをアボートするように前記ユーザ機器を構成すること、
のうちの1つ以上を含む、請求項40~45のいずれかに記載の装置。
【請求項47】
非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定するための手段と、
前記判定することの結果をネットワーク要素にインジケートするための手段と、
を含む、装置。
【請求項48】
スモールデータ伝送(SDT)データの可用性を判定するための手段と、
前記SDTデータが可用であると判定される場合にSDTプロシージャをトリガするための手段と、
をさらに含む、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記非SDTデータの前記可用性を前記判定することは、前記SDTプロシージャが進行中である間、または前記SDTプロシージャの開始時に実行される、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記非SDTデータが可用であると判定される場合に接続再開プロシージャをトリガするための手段をさらに含む、請求項47~49のいずれかに記載の装置。
【請求項51】
前記SDTデータを用いて前記ネットワーク要素にSDTを実行するための手段をさらに含む、請求項47~50のいずれかに記載の装置。
【請求項52】
前記SDTプロシージャが進行中である間に前記非SDTデータが可用であるかどうかを判定するための前記手段は、前記非SDTデータが可用であると判定するための手段を含み、
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素にインジケートするための前記手段は、前記非SDTデータの存在をインジケートするための手段を含み、
前記非SDTデータの存在は、前記SDTプロシージャ中にインジケートされる、請求項48~51のいずれかに記載の装置。
【請求項53】
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、バッファステータスレポート(BSR)、新しい媒体アクセス制御制御要素、サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または接続再開メッセージのうちの1つを介して実行され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、前記SDTプロシージャで伝送される、請求項48~52のいずれかに記載の装置。
【請求項54】
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、新しい無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することによって実行され、
前記SDTプロシージャがトリガされると、前記新しいRRCメッセージは前記SDTデータと多重化される、請求項48~52のいずれかに記載の装置。
【請求項55】
前記判定することの前記結果を前記ネットワーク要素にインジケートするための前記手段は、前記SDTデータ及び前記非SDTデータの存在をインジケートするための手段を含み、
前記SDTデータ及び前記非SDTデータの前記存在は、BSR情報でインジケートされる、請求項48~54のいずれかに記載の装置。
【請求項56】
前記SDTデータ及び前記非SDTデータをバッファリングするための手段をさらに含む、請求項48~55のいずれかに記載の装置。
【請求項57】
前記非SDTデータが可用である場合、前記装置は、
前記SDTプロシージャをアボートするための手段と、前記接続再開プロシージャをトリガするための手段とをさらに含む、請求項48~56のいずれかに記載の装置。
【請求項58】
前記アボートすることは、前記SDTデータの優先度、または前記SDTデータが既に伝送されたかどうかに基づいている、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記非SDTデータが可用である場合、前記装置は、
前記SDTプロシージャが進行中である間に前記非SDTデータをバッファリングするための手段をさらに含む、請求項48~58のいずれかに記載の装置。
【請求項60】
前記SDTプロシージャが完了した後、前記装置は、
前記非SDTデータ伝送の接続再開プロシージャをトリガするための手段をさらに含む、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記SDTデータ及び前記非SDTデータをバッファリングするための手段と、
前記非SDTデータがバッファリングされる間に前記SDTプロシージャを開始するための手段と、
をさらに含む、請求項48~60のいずれかに記載の装置。
【請求項62】
前記非SDTデータがバッファリングされる間に前記SDTデータを前記ネットワーク要素に伝送するための手段をさらに含む、請求項61に記載の装置。
【請求項63】
スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成するための手段と、
前記SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信するための手段と、
前記非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションを前記ユーザ機器から受信するための手段と、
を含む、装置。
【請求項64】
前記ユーザ機器の前記構成は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して実行される、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記RRCメッセージは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に移行するように前記ユーザ機器をトリガする、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記非SDTデータの前記存在の前記インジケーションは、
バッファステータスレポート(BSR)、
新しい媒体アクセス制御制御要素、
サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、
パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、
無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または
接続再開メッセージ、
のうちの1つを介して受信され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、SDTプロシージャで受信される、請求項63~65のいずれかに記載の装置。
【請求項67】
前記ユーザ機器を構成するための前記手段は、前記非SDTデータの前記存在に関連するどのインジケーションを報告するべきか、そしてそのような報告をいつトリガするか、またはそのような報告をトリガするかどうかについて前記ユーザ機器を構成するための手段を含む、請求項63~66のいずれかに記載の装置。
【請求項68】
許可されたアップリンクSDTデータを伝送するSDTを開始するように前記ユーザ機器を構成するための手段をさらに含む、請求項63~67のいずれかに記載の装置。
【請求項69】
前記ユーザ機器を構成するための前記手段は、
前記非SDTデータの前記インジケーションを送信しないように前記ユーザ機器を構成するための手段、
前記非SDTデータのサブセットのインジケーションを送信するように前記ユーザ機器を構成するための手段、
SDTを開始するトリガが満たされるたびに、RRC接続を再開する進行中のトリガをキャンセルする、もしくは延期するように前記ユーザ機器を構成するための手段、
SDTのために許可されたSDTデータを用いて前記ユーザ機器を構成するための手段、または
前記SDTデータと前記非SDTデータとの両方が存在する場合に前記SDTをアボートするように前記ユーザ機器を構成するための手段、
のうちの1つ以上を含む、請求項63~68のいずれかに記載の装置。
【請求項70】
請求項1~23のいずれかに記載の前記方法を実行するために格納されたプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項71】
請求項1~23のいずれかに記載のプロセスを前記装置に実行させるように構成された回路を含む装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月8日に出願された米国仮特許出願第63/089,312号の優先権を主張するものである。この先願出願の内容は、参照することにより、それらの全体が本明細書に援用されている。
【0002】
いくつかの例示的な実施形態は、一般に、ロングタームエボリューション(LTE)もしくは第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新しい無線(NR)アクセス技術などのモバイルもしくはワイヤレステレコミュニケーションシステム、または他の通信システムに関連し得る。例えば、特定の例示的な実施形態は、非スモールデータ伝送(SDT)などのデータ伝送をSDTと組み合わせて処理するための装置、システム、及び/または方法に関連し得る。
【背景技術】
【0003】
モバイルまたはワイヤレステレコミュニケーションシステムの例には、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE)Evolved UTRAN(E-UTRAN)、LTEアドバンスト(LTE-A)、MulteFire、LTE-A Pro、及び/または第5世代(5G)無線アクセス技術または新しい無線(NR)アクセス技術が含まれ得る。第5世代(5G)ワイヤレスシステムは、次世代(NG)の無線システム及びネットワークアーキテクチャを指す。5Gは主に新しい無線(NR)で構築されるが、5G(またはNG)ネットワークはE-UTRAN無線で構築されることもできる。NRがおおよそ10~20Gbit/s以上のビットレートを提供し、少なくとも高速大容量通信(eMBB)及び超高信頼低遅延通信(URLLC)だけでなく、大規模マシンタイプ通信(mMTC)もサポートすると推定される。NRは、モノのインターネット(IoT)をサポートするために、非常に広帯域でかつ超堅牢な低遅延の接続性及び大規模なネットワークを提供することが期待されている。IoT及びマシンツーマシン(M2M)通信がより普及するようになることに伴い、低電力、高データレート、及び長いバッテリ寿命のニーズを満たすネットワークの必要性が高まるであろう。5Gでは、ユーザ機器に無線アクセス機能を提供できるノード(つまり、UTRANのNodeBまたはLTEのeNBと同様のもの)が、NR無線で構築されている場合にはgNBと呼ばれ、E-UTRAN無線で構築されている場合にはNG-eNBと呼ばれることに留意する。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの例示的な実施形態は、方法を対象とする。この方法は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することを含むことができる。また方法は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることを含むことができる。
【0005】
他の例示的な実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含むことができる装置を対象とする。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置が少なくとも、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することを行わせるように構成される。また装置は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートし得る。
【0006】
他の例示的な実施形態は、装置を対象とする。この装置は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定するための手段を含むことができる。また装置は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートするための手段を含むことができる。
【0007】
他の例示的な実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、ハードウェアで実行されると、方法を実行することができる命令でエンコードされることができる。この方法は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することを含むことができる。また方法は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることを含むことができる。
【0008】
他の例示的な実施形態は、方法を実行するコンピュータプログラム製品を対象とすることができる。この方法は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することを含むことができる。また方法は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることを含むことができる。
【0009】
他の例示的な実施形態は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定するように構成された回路を含むことができる装置を対象とすることができる。また装置は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートするように構成された回路を含むことができる。
【0010】
特定の例示的な実施形態は、方法を対象とすることができる。方法は、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することを含むことができる。また方法は、SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信することを含むことができる。さらに方法は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信することを含むことができる。
【0011】
他の例示的な実施形態は、装置を対象とすることができる。装置は、少なくとも1つのプロセッサ、及びコンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリを含むことができる。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置が少なくとも、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することを行わせるように構成されることができる。また装置は、SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信するようにされ得る。さらに装置は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信するようにされ得る。
【0012】
他の例示的な実施形態は、装置を対象とすることができる。装置は、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成するための手段を含むことができる。また装置は、SDTデータを有するSDTデータ伝送を受信するための手段を含むことができる。さらに装置は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信するための手段を含むことができる。
【0013】
他の例示的な実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、ハードウェアで実行されると、方法を実行することができる命令でエンコードされることができる。方法は、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することを含むことができる。また方法は、SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信することを含むことができる。さらに方法は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信することを含むことができる。
【0014】
他の例示的な実施形態は、方法を実行するコンピュータプログラム製品を対象とすることができる。方法は、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することを含むことができる。また方法は、SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信することを含むことができる。さらに方法は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信することを含むことができる。
【0015】
他の例示的な実施形態は、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成するように構成された回路を含むことができる装置を対象とすることができる。また装置は、SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信するように構成された回路を含むことができる。さらに装置は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信するように構成された回路を含むことができる。
【0016】
例示的な実施形態の適切な理解のために、添付図面を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1(a)】4ステップベースのスモールデータ伝送(SDT)シグナリング図の一例を示す。
【
図1(b)】2ステップベースのSDTシグナリング図の一例を示す。
【
図1(c)】構成されたグラント(CG)SDTシグナリング図の一例を示す。
【
図2】アップリンク媒体アクセス制御プロトコルデータユニットの例示的なコンテンツを示す。
【
図3】データ転送を可能にするための例示的な再開プロシージャを示す。
【
図4】バッファにSDTデータ及び非SDTデータが併存しており、ユーザ機器がSDT及び再開伝送を開始している場合の一例を示す。
【
図5(a)】特定の例示的な実施形態による、SDTに加えてBSRを介した非SDTデータインジケーションのシグナリング図を示す。
【
図5(b)】特定の例示的な実施形態による、SDTデータ及び非SDTデータの存在によるSDTアボート後の再開プロシージャのシグナリング図を示す。
【
図6(a)】特定の例示的な実施形態による、非SDTデータのバッファリングのシグナリング図を示す。
【
図6(b)】特定の例示的な実施形態による、非SDTデータのバッファリングの別のシグナリング図を示す。
【
図7】特定の例示的な実施形態による、方法のフロー図を示す。
【
図8】特定の例示的な実施形態による、別の方法のフロー図を示す。
【
図9(a)】特定の例示的な実施形態による、装置を示す。
【
図9(b)】特定の例示的な実施形態による、別の装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書で一般的に説明され、図に示される特定の例示的な実施形態のコンポーネントが、多種多様な異なるコンフィグレーションで配置され設計され得ることが容易に理解されるであろう。以下は、非スモールデータ伝送(SDT)などのデータ伝送をSDTと組み合わせて処理するためのシステム、方法、装置、及びコンピュータプログラム製品のいくつかの例示的な実施形態の詳細な説明である。
【0019】
本明細書の全体にわたって記載されている例示的な実施形態の特徴、構造または特性は、1つ以上の例示的な実施形態に任意の好適な方法で組み込むことができる。例えば、本明細書の全体にわたる「特定の実施形態」、「例示的な実施形態」、「いくつかの実施形態」というフレーズまたは他の類似の言語の使用は、実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得るという事実を指す。したがって、本明細書の全体にわたる「特定の実施形態において」、「例示的な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「他の実施形態において」というフレーズまたは他の類似の言語の出現は、必ずしも同じグループの実施形態に関連するというわけではなく、記載されている特徴、構造または特性は、1つ以上の例示的な実施形態に任意の好適な方法で組み込むことができる。
【0020】
さらに、必要に応じて、下記で論じられる異なる機能またはプロシージャは、異なる順序で、及び/または互いに並行して実行されてよい。さらに、必要に応じて、記載の機能またはプロシージャの1つまたは複数は、任意選択であってもよく、または組み合わされてよい。よって、下記の説明は、特定の例示的な実施形態の原理及び教示の単なる例示にすぎず、特定の例示的な実施形態を限定するものではないと、みなされるべきである。
【0021】
図1(a)は、4ステップベースのスモールデータ伝送(SDT)シグナリング図の一例を示す。さらに、
図1(b)は、2ステップベースのSDTシグナリング図の一例を示す。
図1(c)は、構成されたグラント(CG)ベースのSDTシグナリング図の一例を示す。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、5G 新しい無線(NR)システムの無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態でアップリンク(UL)ユーザプレーン(UP)データのSDTを有効にするための様々なソリューションを記述する。
図1(a)に示されるように、3GPPは、4ステップのランダムアクセスチャネル(RACH)ベースのSDTを記述する。ここで、UPデータは、4ステップRACHプロシージャのMsg3で送信されてもよい。例えば、スモールデータペイロードは、例えば、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)など、Msg3のRRC接続再開要求メッセージと多重化されることができる。
【0022】
図1(b)に示されるように、3GPPは、2ステップRACHベースのSDTを記述する。このプロシージャでは、UPデータ伝送は、2ステップRACHプロシージャのMsgAで、具体的には物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースで起こり得る。PUSCHリソースは、gNBによって事前構成され、関連する物理伝送パラメータと共にシステム情報でブロードキャストされてもよい。
【0023】
さらに、
図1(c)に示されるように、3GPPは、CGベースのSDTを記述する。ここで、RRC_connected状態のUEは、CGタイプ1コンフィグレーションを受信することができる。特定の例示的な実施形態によれば、このコンフィグレーションは、タイミング調整が有効である限り、RRC_inactive状態でのULデータ伝送に使用されるのに専用の事前構成されたPUSCHリソースをインジケートすることができる。
【0024】
ある特定の場合には、
図1(a)~
図1(c)に示されるRRCベースのアプローチが想定されてもよい。例えば、UEは、UE識別子及びその認証トークン(すなわち、MAC-I)に関する情報を含むRRCメッセージを送信することができる。
図1(a)~
図1(c)では、RRC再開要求メッセージがこの目的のために使用されると想定されることができ、
図2は、UL MAC PDUに対応するコンテンツの一例を示す。RRCのないアプローチでは、RRC層がSDT操作に関与する必要はないと想定される場合があり、ユーザ機器(UE)識別子及びUE認証トークンなどの必要な情報は、MACヘッダでUEによって、またはMAC制御要素(CE)として提供される場合がある。さらに、UEがSDTまたは再開プロシージャを実行する必要があるかどうかを判定するために、データ量閾値が使用されてもよい。
【0025】
3GPPによれば、SDTは、データ無線ベアラ(DRB)単位でネットワークによって構成されてもよい。UEがサポートできるDRBの最小数は、二重化なしで16、二重化ありでMACエンティティごとに8であり得る。ただし、最大29個のDRBをDRB-toAddModListに追加することができ、各DRBは、そのDRB識別子によって識別されることができる。さらに、構成されたDRBは、SuspendConfigによってRRCリリースメッセージを受信すると、UEによってサスペンドされる場合がある。さらに、UEからMAC CEを介してgNBに送信されるバッファサイズレポート(BSR)は、NRの論理チャネルグループ(LCG)ごとの明示的なバッファサイズビットフィールドに許可されたULバッファ内のペンディング中のデータ量をインジケートすることができる。さらに、専用MAC CEフォーマットにより、1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)の実際のバッファサイズレベル(バイト単位)に対応するバッファサイズインデックスをインジケートする、短い(切り捨てられた)BSR及び長い(切り捨てられた)BSRを送信することが可能になってもよい。次いで、ネットワーク(gNB)は、BSRに従って、対応するDRBのサービス品質(QoS)特性に基づいて、各UEにULリソースをスケジューリングすることができる。
【0026】
場合によっては、論理チャネルグループ(LCG)を使用して、シグナリングオーバーヘッド効率のバッファステータスの統合レポートを構築することができる。例えば、バッファステータスは、同じLCGに割り当てられた論理チャネル(LCH)のグループにわたってデータを集約して報告され得る。反対に、リソース割り当ては、論理チャネルに従って実行されてもよい。無線ベアラ及び論理チャネルのLCGへのマッピングは、RRCシグナリングを介してgNBによって無線ベアラセットアップ時に実行されることができ、無線ベアラの対応するQoS属性に基づいていることができる。現在のBSRトリガには、以前は空のバッファに新しいデータが到着する状況、UEが既にBSRを送信した後に優先度のより高いデータが到着してグラントを待機している状況、UEがバッファのステータスについてgNBを(例えば、periodicBSR-timerに従って定期的に)更新する必要がある状況、及びBSRロバストネスを提供するためにretxBSR-timerに従ってBSR再伝送を送信することができる状況が含まれる場合がある。
【0027】
さらに、RRC_inactive状態にある間にUEに、そして最後のサービングgNB(例えば、アンカーgNBまたは古いNG-RANノード)にUE ASコンテキストが格納され得ることを3GPPが記述する。UE ASコンテキストは、サスペンドされたRRCコンフィグレーション及びUE無線能力を有する、現在のRRCコンテキストを含むことができる。UE ASコンテキストは、UEセキュリティ能力及びセキュリティ情報を有する、現在のASセキュリティコンテキストも含むことができる。さらに、UE ASコンテキストには、ロバストヘッダ圧縮(ROHC)状態を有するパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)状態、サービスデータアプリケーションプロトコル(SDAP)コンフィグレーション、及び無線リンク制御(RLC)コンフィグレーションを有する、サスペンドされたDRBの現在のコンフィグレーションが含まれ得る。さらに、UE ASコンテキストは、ソースPcellで使用されるセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、セル識別子、及びソースPcellの物理セル識別子(PCI)を含むことができる。
【0028】
ある特定の場合には、SuspendConfigurationでRRCリリースを受信すると、UEは、RRC接続からRRC非アクティブ状態に移行し、現在構成されているDRBをサスペンドするようにトリガされる場合がある。無線アクセスネットワーク2(RAN2)によれば、SDT特徴は、DRB単位で構成されることができる。これは、SDTで構成されたDRB(複数可)に属するトラフィックの存在がSDTをトリガすることができることを示唆し得る。これらのDRBは、SDT-DRBと呼ばれることがある。この場合、SDT選択条件(複数可)が満たされていれば、SDTを選択することができる。さらに、データ量に基づいて少なくとも選択条件は、例えば、SDTを選択するために、SDT-DRBの合計データ量がSDT用のネットワークによって定められた最大データ量閾値を下回ることとして定義されてもよい。逆に、SDTで構成されていない任意の他のサスペンドされたDRB(非SDT DRBと呼ばれる)は、データ転送を可能にするために再開プロシージャを開始する必要がある場合がある。このシナリオは、
図3に示されており、
図3は、データ転送を可能にするための例示的な再開プロシージャを示す。
【0029】
図4は、バッファにSDTデータ及び非SDTデータが併存しており、ユーザ機器がトリガされたSDT及び再開プロシージャを開始している場合の一例をインジケートする。所与のタイプのトラフィック(SDTまたは非SDT)のみがUEのバッファに存在する場合、SDT-DRB及び非SDT DRB操作が容易であり得るが、SDT-DRB及び非SDT DRBの両方のデータがバッファに存在する/存在するようになる場合には問題が発生する可能性がある。
図4に示されるように、SDT-DRB及び非SDT DRBからUEバッファに新しいデータがほぼ同時に到着した場合、現在のSDTシグナリング(
図1を参照)は、SDT-DRBのULデータ及び/または関連情報(例えば、SDT-DRB/LCGのBSR)のみを搬送することを可能にしてもよい。逆に、SDT経由で提供されることを意図したものではない他のトラフィックの存在のインジケーションを、そのようなシグナリングがどのように提供することができるかは明らかである。したがって、特定の例示的な実施形態は、SDTデータ及び非SDTデータが併存する場合を処理するためのシグナリング拡張を提供する。それらのような拡張がなければ、
図4に示されるように、データをSDT-DRBデータと組み合わせて生成するたびに、非SDT DRBのデータの転送に、余分な遅延が発生する可能性がある。
【0030】
特定の例示的な実施形態は、SDTを開始する時刻にSDT及び非SDTデータがUEのバッファに併存し得る場合を、RRC_inactive状態のUEが処理することを可能にしてもよい。例えば、特定の例示的な実施形態では、SDTプロシージャがUEによってトリガされ、データが非SDT DRBで可用になると、UEは非SDT DRBの存在をインジケートすることができる。UEによるインジケーションは、様々な手段またはオプションによって達成され得る。
【0031】
例えば、特定の例示的な実施形態では、LCHの優先度を考慮しない、新しいBSRトリガが定義されてもよいが、BSRは、SDTプロシージャが進行中である場合に非SDT DRBでデータが可用になること基づいてトリガされてもよい。この状況では、既存のBSRフォーマットを報告に使用することができる。例えば、ネットワーク(NW)は、LCGをデータ情報と共に使用して、非SDT DRBにデータが存在すると演繹することができる。あるいは、非SDT DRBにおけるデータ可用性をインジケートする、BSRにおける新しいインジケーション(または新しいフォーマット)が定義されてもよい。
【0032】
他の例示的な実施形態によれば、非SDT DRBにおけるデータ可用性をインジケートするために、新しいMAC CEを定義することができる。ここで、MAC CEは、例えば、LCHのDRB ID/論理チャネルID(LCID)、データ量、LCHのLCGなどをインジケートすることができる。特定の例示的な実施形態では、別のオプションは、非SDT DRBにデータが存在することをインジケートするために、SDTデータと共に多重化された非SDT DRBのSDAP/PDCP/RLC制御PDUを含むことができる。
【0033】
他の例示的な実施形態では、別のオプションは、データが非SDT DRBバッファ(複数可)にも可用になることをインジケートする新しいRRCメッセージをトリガすることを含むことができる。そのようなRRCメッセージは、共通制御チャネル(CCCH)(SRB0)メッセージであり得、SDTプロシージャ(例えば、RRCResume)に使用されたRRCメッセージによって多重化されてもよく、またはC-RNTIがSDTプロシージャ中に割り当てられた後にC-RNTIにアドレス指定されたULグラントを介して送信されてもよい。さらに、RRCメッセージは、例えば、LCHのDRB ID/LCID、データ量、LCHのLCGなどをインジケートすることができる。
【0034】
特定の例示的な実施形態によれば、オプションは、非SDT DRBにデータが存在するとNWが演繹することができる再開要因でRRCResumeメッセージを再度伝送することをトリガすることを含むことができる。例えば、再開要因は、モバイル指向データ(MO-data)(すなわち、アップリンクデータ)、または目的のために定義された新しい再開要因であり得る。
【0035】
他の例示的な実施形態によれば、オプションは、データがSDT-DRBデータよりも優先度が高い場合にトリガされる、UEバッファ内の非SDT DRBデータの存在のインジケーションを含むことができる。これは、例えば、MAC層のLCH優先度に基づいている場合がある。本明細書で説明されるように、「SDTがトリガされる」は、UE(例えば、UEのRRC/MAC層)が、SDTデータの存在の検出及びSDT選択条件(例えば、データ閾値)に基づいてSDTを選択したが、まだ実際のSDT(CG伝送のMsgA/Msg3など)を開始していないことを意味するものであり得る。ただし、1つの単一のSDTトランザクションが(UEをRRC_connected状態に移行させることなく)1つより多い実データ伝送を含み得るマルチショットSDTの場合、SDTプロシージャ中に(すなわち、UEは最初の実データ伝送を既に実行した)上記と同じ態様が適用され得る。
【0036】
特定の例示的な実施形態では、SDTプロシージャがUEによってトリガされ、データが非SDT DRBで可用になると、UEはSDTプロシージャをアボートし、RRC再開プロシージャをトリガすることができる。代替に、またはさらに、これは、データに関して非SDT DRBと比較して、データに関するSDT-DRBの優先度に依存し得る。例えば、SDT-DRBのデータがより高い優先度を有する場合、SDTプロシージャはUEによって完了することができる。ただし、非SDT DRBのデータがより高い優先度を有する場合、SDTプロシージャはアボートされることがある。
【0037】
他の例示的な実施形態では、SDTプロシージャがUEによってトリガされ、データが非SDT DRBで可用になる場合、SDTプロシージャがUEによってアボートされるか完了するかは、SDTデータがUEによって既に伝送されたかどうかに依存し得る。例えば、SDT-DRBのデータが伝送された場合、SDTプロシージャはUEによって完了することができる。一方、SDT-DRBのデータが伝送されていない場合、SDTプロシージャはアボートされることができる。
【0038】
特定の例示的な実施形態によれば、SDTプロシージャがUEによってトリガされ、データが非SDT DRBで可用になると、UEは、SDTプロシージャが完了するまで(すなわち、NWからsupsendConfigによってRRCResumeまたはRRCReleaseを受信した後)、データを非SDT DRBでバッファリングすることができる。suspendConfigによってRRCReleaseを受信した後、UEは非SDT DRBデータ伝送の接続再開プロシージャをトリガすることができる。
【0039】
他の例示的な実施形態によれば、UEがRRC_inactive状態にあり、SDTで構成され、ULデータがSDT-DRB及び非SDT DRBの両方の伝送に可用になる(または可用である)場合、UEは、SDT伝送の代わりに通常のRRC再開プロシージャをトリガすることができる。特定の例示的な実施形態では、これは、データが非SDT DRBに到着すると、RRC再開プロシージャが開始され、SDT-DRBでデータが可用になる場合に一般的であり得る。
【0040】
特定の例示的な実施形態では、UEの実装は、SDTプロシージャが既にトリガされている間に非SDT DRBにデータが到着したときに、RRC再開のために新しいRRCプロシージャを再開するか、SDTプロシージャを続行するかを判定することができる。他の例示的な実施形態では、ネットワークは、新しいシグナリングを含む可能性がある、UEビヘイビアを制御することができる。例えば、シグナリングは、ネットワークが非SDTデータの存在に関連するどのインジケーションを報告するべきか、そしてそのような報告をいつトリガするか/トリガするかどうかについてUEを構成するためのものであり得る。シグナリングは、ネットワークコンフィグレーションに従って非SDT DRBに属するデータの存在をネットワークにインジケートするために、SDT-DRBに属する許可されたULデータを伝送するためにSDTを開始するUEのためのものでもあり得る。特定の例示的な実施形態によれば、SDT-DRB(複数可)がネットワークによって構成されていない場合、UEは、構成されたすべてのDRB(複数可)がSDT-DRBであると、SDTが許可されていないと、またはデフォルトのベアラのみがSDTに許可されていると判定することができる。
【0041】
図5(a)は、特定の例示的な実施形態による、SDTに加えてBSRを介した非SDTデータインジケーションのシグナリング図を示す。
図5(a)に示されるように、500では、UEはRRC_connected状態にあり得る。505では、gNBは、SDTコンフィグレーションを含み得る、SuspendConfigによってRRCリリースを伴うメッセージを送信し得る。さらに、SDTコンフィグレーションは、第一SDT-DRBと、第二非SDT DRBのためのオプションのBSR情報とを含み得る。特定の例示的な実施形態によれば、4ステップRACHベースのSDTプロシージャが想定され得る。ただし、他の例示的な実施形態では、SDTプロシージャは、2ステップRACHベースのSDTまたは構成されたグラントベースのSDTを使用することができる。510では、UEはRRC_inactive状態に変化することができ、515では、UEは、第一DRB及び第二DRBのために、UEのバッファ内に新しいペイロードを有することができる。さらに、520では、UEは、Msg1を介して、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルをgNBに送信することができる。525では、gNBは、Msg2を介して、ランダムアクセス応答(RAR)をUEに送信することによって応答することができる。530では、UEは、BSR(第二非SDT LCGにマッピングされた第二非SDT DRB)に加えて第一DRB(第一SDT-LCGにマッピングされた第一SDT-DRB)を含むULペイロードによってSDTを、Msg3を介して送信することができる。535では、gNBは、Msg4を介して、RRC再開インジケーションを送信することができ、540では、UEは、RRC_connected状態にリバートすることができる。
【0042】
図5(b)は、特定の例示的な実施形態による、SDTデータ及び非SDTデータの存在によるSDTアボート後の再開プロシージャのシグナリング図を示す。
図5(b)に示されるように、545では、UEはRRC_connected状態にあり得る。550では、gNBは、SuspendConfigによってRRCリリースを伴うメッセージをUEに送信することができる。このメッセージは、第一SDT-DRBデータを有し得るSDTコンフィグレーションを含み得る。特定の例示的な実施形態によれば、SDTコンフィグレーションは、SDTデータと非SDTデータとの両方が存在する場合にSDTプロシージャをアボートするためのコンフィグレーション/情報も含むことができる。あるいは、他の例示的な実施形態では、SDTデータ及び非SDTデータの両方が存在する場合にSDTプロシージャをアボートするためのコンフィグレーション/情報を仕様に書き込むことができる。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、SDTをアボートするかどうかに関するコンフィグレーションは、SDTプロシージャのタイプに依存し得る。例えば、SDTをアボートすることは、SDTプロシージャが4ステップ、2ステップ、またはCG-SDTプロシージャであるかどうかによることができ、例えば、アボートは、RACHベースのSDTプロシージャに適用されてもよく、CGベースのSDTに適用されなくてもよい。555では、UEはRRC_inactive状態に変化することができる。さらに、560では、新しいペイロードは第一DRBのためにUEのバッファに現れることができ、SDTプロシージャはトリガされることができる。565では、UEのバッファに新しいペイロードが第二DRBのために現れることができ、その時点で、UEはSDTプロシージャをアボートし、RRC再開プロシージャをトリガすることができる。570では、UEは、Msg1を介して、PRACHプリアンブルをgNBに送信することができる。それに応答して、575では、gNBは、Msg2を介してRARをUEに送信することができる。580では、UEは、SDTデータ及び非SDTデータをインジケートするRRCメッセージ(例えば、RRC再開要求)を、Msg3を介してgNBに送信することができる。585では、gNBは、Msg4を介して、RRC再開メッセージをUEに送信することができ、その後、590では、UEは、RRC_connected状態にリバートすることができる。
【0043】
図6(a)は、特定の例示的な実施形態による、非SDTデータのバッファリングのシグナリング図を示す。600では、UEはRRC_connected状態にあり得る。602では、gNBは、SuspendConfigによってRRCリリースを伴うメッセージをUEに送信することができる。メッセージは、第一SDT-DRBを有するSDTコンフィグレーションを含むことができる。604では、UEはRRC_inactive状態に変化することができ、606では、新しいペイロードは第一DRBのためにUEのバッファに現れ、SDTプロシージャはトリガされることができる。608では、UEは、PRACHプリアンブルを、Msg1を介してgNBに送信することができる。それに応答して、610では、gNBは、Msg2を介してUEにRARを送信することができる。さらに、612では、UEは、ULペイロードによってSDT(第一SDT-DRB)を、Msg3を介してgNBに送信することができる。614では、gNBは、Msg4を介してUEに、SuspendConfigによってRRCリリースを送信することができる。
図6(a)に示されるように、Msg2からMsg4の間、SDTトランザクションが進行中である間に、第二非SDT DRBのために新しいペイロードがUEのバッファに現れることができる。SDTトランザクションが進行中である間に、第二非SDT DRBデータはバッファリングされることができる。
【0044】
616では、UEはRRC_inactive状態にあり得る。さらに608では、UEは、PRACHプリアンブルを、Msg1を介してgNBに送信することができる。それに応答して、620では、gNBは、Msg2を介してUEにRARを送信することができる。618から624の間、SDTトランザクションの終了後に、第二非SDT DRBデータに関連付けられたRRC再開プロシージャがトリガされ得る。622では、UEは、Msg3を介してgNBにRRC再開要求を送信することができる。それに応答して、624では、gNBは、Msg4を介してUEにRRC再開応答を送信することができる。
【0045】
図6(b)は、特定の例示的な実施形態による、非SDTデータのバッファリングの別のシグナリング図を示す。
図6(b)に示されるように、626では、UEはRRC_connected状態にあり得る。628では、gNBは、SuspendConfigによってRRCリリースをUEに送信することができる。このメッセージは、第一SDT-DRBを有するSDTコンフィグレーションを含むことができる。さらに、630では、UEはRRC_inactive状態にあり得る。632では、新しいペイロードは第一DRB及び第二DRBのためにUEのバッファに現れることができ、非SDTがバッファリングされている間にSDTは開始されることができる。634では、UEは、PRACHプリアンブルを、Msg1を介してgNBに送信することができる。それに応答して、636では、gNBは、Msg2を介してUEにRARを送信することができる。638では、UEは、ULペイロード(第一SDT-DRB)を、Msg3を介してgNBに送信することができる。640では、gNBは、Msg4を介してUEに、SuspendConfigによってRRCリリースを送信することができる。さらに、642では、UEはRRC_inactive状態にあり得る。644では、SDTトランザクションの終了後に、第二非SDT DRBデータに関連付けられたRRC再開プロシージャがトリガされ得る。
【0046】
特定の例示的な実施形態によれば、ネットワークは、UEがDRB/LCGのためにSDTを使用することを許可されるかどうか、そしてDRB/LCGのために存在するデータがSDTを使用することを許可されないというインジケーションをSDTと共にUEが送信することができるかどうかを構成することができる。いくつかの例示的な実施形態では、UEは、許可されていないDRB(複数可)/LCG(複数可)についてのインジケーションを送信しないように構成され得る。例えば、任意のLCHを含むLCGは、SDT-DRBにマッピングされない場合がある。他の例示的な実施形態では、UEは、非SDT DRB/LCG ID(複数可)のサブセットのインジケーションを送信するように構成され得る。さらなる例示的な実施形態では、UEは、SDTを開始するトリガが満たされるときは必ず、これがRRC接続を再開する進行中のトリガをキャンセル/延期するかどうかを構成されることができる。特定の例示的な実施形態によれば、UEは、SDTのために許可されたDRB/LCGで構成されてもよく、インジケーションが許可されるかどうかにかかわらず、別個のコンフィグレーションは存在しなくてもよい。例えば、UEはインジケーションを送信することが可能になってもよい。
【0047】
特定の例示的な実施形態では、UEは、BSRを介して非SDT-LCGに属するデータの存在をインジケートするように構成される(または指定されたように機能する)ことができる。さらに、UEは、SDTを開始するときに、そのようなBSRをULデータと多重化して送信することができる。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、新しいBSRフォーマットを使用することができ、そのフォーマットは、SDT-LCGと非SDT-LCGとを区別するように構築されることができる。特定の例示的な実施形態によれば、この区別は、BSRインジケーションが新しいセル/gNB(最後のサービングgNBとは異なる)によって正確かつタイムリーに解釈されることを可能にすることから有益であり得る。この特徴がなければ、新しいセル/gNBは、アンカーgNB(最後のサービングgNB)からUEコンテキストを要求して受信しない限り/それを要求して受信するまで、特定のLCGがSDTの使用を許可されているかどうかが本来であればわからない。さらなる例示的な実施形態によれば、ターゲットgNBは、BSRレポートがSDT-LCGのためのものであるかどうかに基づいて、異なるアクションを決定することができる。前者の場合(つまり、SDTデータをインジケートするBSR)、ネットワークは、UEをRRC_connected状態に移行せずに(つまり、マルチショットSDT中に後続のパケットを使用して)、データを提供することを決定することができる。このために、ネットワークはコンテキスト取得を実行しながら、UEのスケジューリングを開始し、複数のパケットをバッファリングすることができる。特定の例示的な実施形態によれば、ネットワークは、UEコンテキストを受信すると、バッファリングされたパケットを処理することができる場合がある。BSRが非SDTデータをインジケートする場合、ネットワークは、アンカーリロケーションプロシージャの実行中に、UEをRRC_connected状態に即時に移行することを決定することができる。
【0048】
特定の例示的な実施形態によれば、UEが最後のサービングセルとは異なるセルに対してSDTを実行する場合、新しいBSRフォーマットが使用され得る。ただし、セルが同一である場合、UEは、通常のBSRフォーマットを使用することができる。さらなる例示的な実施形態によれば、特定の報告されたLCG(複数可)が非SDT(すなわち、LCG IDスペースのパーティション化)であることをインジケートするために専用のBSRインデックス(例えば、値0)が割り当てられ得る。特定の例示的な実施形態では、LCGがSDTに許可されているかどうかをインジケートするために、LCGごとに新しいインジケーション(例えば、フラグ)を追加することができる。他の例示的な実施形態では、対象となった非SDT LCGの合計バッファサイズが報告され得、それが非SDTデータであることをインジケートするが、対応するLCG ID(複数可)は報告から省略され得る。いくつかの例示的な実施形態では、この省略は、UEが最後のサービングセルとは異なるセルに対してSDTを実行するときに行われてもよい。特定の例示的な実施形態によれば、短いBSRフォーマットを使用して、バッファサイズインデックス及び非SDT LCG IDを搬送することができる。さらに、他の例示的な実施形態では、BSRフォーマットを使用して、少なくとも1つの非SDT LCG IDに対応する少なくとも2つのバッファサイズインデックスを搬送することができる。
【0049】
特定の例示的な実施形態によれば、UEは、非SDT-LCGに属するデータの存在を(新しい)RRCメッセージを介してインジケートし、SDTを開始するときに、そのようなRRCメッセージをULデータと多重化して送信するように構成される(または指定されたように機能する)ことができる。他の例示的な実施形態によれば、(新しい)RRCメッセージは、RRC再開要求メッセージを拡張し、伝送要因が「MO-SDT+非SDTデータの存在」または同様に「MO-SDT+再開要求」などであるという追加のインジケーションを含むことができる。さらなる例示的な実施形態によれば、RRCメッセージは、非SDT DRB及び/またはSDT DRBについてのUEのULデータ量を含むことができる。
【0050】
図7は、特定の例示的な実施形態による、方法のフロー図を示す。特定の例示的な実施形態では、
図7のフロー図は、LTEまたは5G-NRなどの3GPPシステム内のネットワークエンティティまたはネットワークノードによって実行され得る。例えば、例示的な実施形態では、
図7の方法は、例えば
図9(a)及び
図9(b)に示される装置10または20と同様に、UEによって実行され得る。
【0051】
特定の例示的な実施形態によれば、
図7の方法は、700では、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定することを含み得る。また方法は、705では、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることを含むことができる。
【0052】
特定の例示的な実施形態によれば、この方法は、スモールデータ伝送(SDT)データの可用性を判定することと、SDTデータが可用であると判定されるときにSDTプロシージャをトリガすることとも含み得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、非SDTデータの可用性を判定することは、SDTプロシージャが進行中である間に、またはSDTプロシージャの開始時に実行され得る。他の例示的な実施形態によれば、この方法は、非SDTデータが可用であると判定されるときに接続再開プロシージャをトリガすることをさらに含むことができる。さらなる例示的な実施形態によれば、この方法は、SDTデータを用いてネットワーク要素にSDTを実行することも含むことができる。
【0053】
特定の例示的な実施形態では、SDTプロシージャが進行中である間に非SDTデータが可用であるかどうかを判定することは、非SDTデータが可用であると判定することを含み得る。他の例示的な実施形態では、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることは、非SDTデータの存在をインジケートすることを含むことができる。一部の例示的な実施形態では、SDTプロシージャ中に非SDTデータの存在がインジケートされてもよい。さらなる例示的な実施形態では、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることは、バッファステータスレポート(BSR)、新しい媒体アクセス制御制御要素、サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または接続再開メッセージのうちの1つを介して実行され得る。いくつかの例示的な実施形態では、BSRを介したインジケーションは、SDTプロシージャで伝送され得る。
【0054】
特定の例示的な実施形態によれば、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることは、新しい無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することによって実行され得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、SDTプロシージャがトリガされると、新しいRRCメッセージはSDTデータと多重化され得る。他の例示的な実施形態によれば、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートすることは、SDTデータ及び非SDTデータの存在をインジケートすることを含むことができる。さらなる例示的な実施形態によれば、SDTデータ及び非SDTデータの存在は、BSR情報にインジケートされ得る。
【0055】
特定の例示的な実施形態では、方法は、SDTデータ及び非SDTデータをバッファリングすることをさらに含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、非SDTデータが可用である場合、方法は、SDTプロシージャをアボートすることと、接続再開プロシージャをトリガすることとをさらに含むことができる。他の例示的な実施形態では、アボートは、SDTデータの優先度、またはSDTデータが既に伝送されたかどうかに基づいていることができる。非SDTデータが可用である場合のさらなる例示的な実施形態では、方法は、SDTプロシージャが進行中である間に非SDTデータをバッファリングすることも含むことができる。
【0056】
特定の例示的な実施形態によれば、SDTプロシージャが完了した後、方法は、非SDTデータ伝送のために接続再開プロシージャをトリガすることをさらに含むことができる。いくつかの例示的な実施形態によれば、方法は、SDTデータ及び非SDTデータをバッファリングすることと、非SDTデータがバッファリングされている間にSDTプロシージャを開始することとも含むことができる。他の例示的な実施形態によれば、方法は、非SDTデータがバッファリングされている間に、SDTデータをネットワーク要素に伝送することをさらに含むことができる。
【0057】
図8は、特定の例示的な実施形態による、別の方法のフロー図を示す。特定の例示的な実施形態では、
図8のフロー図は、LTEまたは5G-NRなどの3GPPシステムで電気通信網、ネットワークエンティティまたはネットワークノードによって実行され得る。例えば、例示的な実施形態では、
図8の方法は、例えば
図9(a)及び
図9(b)に示される装置10または20と同様に、gNBによって実行され得る。
【0058】
特定の例示的な実施形態によれば、
図8の方法は、800では、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することを含み得る。また方法は、805では、SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信することを含むことができる。さらに方法は、810では、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信することを含むことができる。
【0059】
特定の例示的な実施形態によれば、ユーザ機器の構成は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して実行され得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、RRCメッセージは、ユーザ機器がRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に移行することをトリガすることができる。他の例示的な実施形態によれば、非SDTデータの存在のインジケーションは、バッファステータスレポート(BSR)、新しい媒体アクセス制御制御要素、サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または接続再開メッセージのうちの1つを介して受信される。さらなる例示的な実施形態によれば、BSRを介したインジケーションは、SDTプロシージャで受信され得る。
【0060】
特定の例示的な実施形態では、ユーザ機器を構成することは、非SDTデータの存在に関連するどのインジケーションを報告するべきか、そしてそのような報告をいつトリガするか、またはそのような報告をトリガするかどうかについてユーザ機器を構成することを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、方法は、許可されたアップリンクSDTデータを伝送するSDTを開始するようにユーザ機器を構成することをさらに含み得る。他の例示的な実施形態では、ユーザ機器を構成することは、非SDTデータについてのインジケーションを送信しないようにユーザ機器を構成すること、非SDTデータのサブセットについてのインジケーションを送信するようにユーザ機器を構成すること、SDTを開始するトリガが満たされるたびにRRC接続を再開する進行中のトリガをキャンセルするもしくは延期するようにユーザ機器を構成すること、SDT用に許可されたSDTデータを用いてユーザ機器を構成すること、またはSDTデータ及び非SDTデータの両方が存在する場合にSDTをアボートするようにユーザ機器を構成することのうちの1つ以上を含む。
【0061】
図9(a)は、特定の例示的な実施形態による、装置10を示す。特定の例示的な実施形態では、装置10は、UE、モバイル機器(ME)、移動局、モバイルデバイス、固定デバイス、IoTデバイス、または他のデバイスなど、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークに関連付けられたノードまたは要素であってもよい。他の例示的な実施形態では、装置10は、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークを提供する、ネットワーク要素、ノード、ホスト、サーバであり得る。装置10が
図9(a)に示されていないコンポーネントまたは特徴を含み得ることを当業者が理解することに留意されたい。
【0062】
いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ、ストレージなど)、1つまたは複数の無線アクセスコンポーネント(例えば、モデム、トランシーバなど)、及び/またはユーザインタフェースを含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、1つ以上の無線アクセス技術、例えば、GSM、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth、NFC、MulteFire、及び/または任意の他の無線アクセス技術を使用して動作するように構成されることができる。装置10が
図9(a)に示されていないコンポーネントまたは特徴を含み得ることを当業者が理解することに留意されたい。
【0063】
図9(a)の例に示されるように、装置10は、情報を処理し、命令または操作を実行するためのプロセッサ12を含んでもよく、またはプロセッサ12に結合されてもよい。プロセッサ12は、任意のタイプの汎用または専用プロセッサであり得る。実際には、プロセッサ12は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づいたプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。単一のプロセッサ12が
図9(a)に示されているが、他の例示的な実施形態による、複数のプロセッサが利用されることができる。例えば、特定の例示的な実施形態では、マルチプロセッシングをサポートし得るマルチプロセッサシステム(例えば、この場合、プロセッサ12はマルチプロセッサを表し得る)を形成し得る2つ以上のプロセッサを装置10が含み得ることを理解されたい。特定の例示的な実施形態によれば、マルチプロセッサシステムは(例えば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合されてもよく、または疎結合されてもよい。
【0064】
プロセッサ12は、いくつかの例として、アンテナ利得/位相パラメータのプリコード、通信メッセージを形成する個々のビットのエンコード及びデコード、情報のフォーマット化、及び
図1~
図7に示されるプロセスを有する装置10の全体制御を含む、装置10の動作に関連する機能を実行することができる。
【0065】
装置10は、プロセッサ12によって実行され得る情報及び命令を格納するために、プロセッサ12に結合され得るメモリ14(内部または外部)をさらに含んでもよく、またはそれに結合されてもよい。メモリ14は、ローカルアプリケーション環境に適した1つ以上のメモリ及び任意のタイプのものであり得、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定メモリ、及び/またはリムーバブルメモリなど、任意の好適な揮発性または不揮発性データストレージ技術を使用して実装され得る。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスクもしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの非一時的な機械もしくはコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせから構成されることができる。メモリ14に格納された命令は、プログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得、これらのプログラム命令またはコンピュータプログラムコードは、プロセッサ12によって実行されると、装置10が本明細書に記載のタスクを実行することを可能にする。
【0066】
特定の例示的な実施形態では、装置10は(内部または外部の)ドライブまたはポートをさらに含んでもよく、またはそれに結合されてもよく、このドライブまたはポートは、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体など、外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れて読み出すように構成される。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12及び/または装置10によって実行されるコンピュータプログラムまたはソフトウェアを格納して、
図1~
図7に示される方法のいずれかを実行することができる。
【0067】
いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、ダウンリンク信号を受信し、装置10からアップリンクを介して送信するための1つ以上のアンテナ15を含んでもよく、またはそれらに結合されてもよい。装置10は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含むことができる。またトランシーバ18は、アンテナ15に結合された無線インタフェース(例えば、モデム)を含み得る。無線インタフェースは、GSM、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth、BT-LE、NFC、RFID、UWBなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応することができる。無線インタフェースは、フィルタ、変換器(例えば、デジタル-アナログ変換器など)、シンボルデマッパ、信号整形コンポーネント、高速逆フーリエ変換(IFFT)モジュールなどの他のコンポーネントを含むことができ、ダウンリンクまたはアップリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理することができる。
【0068】
例えば、トランシーバ18は、アンテナ(複数可)15による伝送のために情報を搬送波波形に変調し、装置10の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ(複数可)15を介して受信した情報を復調するように構成され得る。他の例示的な実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送受信することができる。追加または代替として、いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、入力及び/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含むことができる。特定の例示的な実施形態では、装置10は、グラフィカルユーザインタフェースまたはタッチスクリーンなどのユーザインタフェースをさらに含み得る。
【0069】
特定の例示的な実施形態では、メモリ14はソフトウェアモジュールを格納し、これらのソフトウェアモジュールは、プロセッサ12によって実行されると、機能を提供する。モジュールは、例えば、装置10にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。またメモリは、装置10に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなど、1つ以上の機能モジュールを格納することができる。装置10のコンポーネントは、ハードウェアに、またはハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせとして実装されることができる。特定の例示的な実施形態によれば、装置10は、任意選択で、NRなどの任意の無線アクセス技術に従って無線または有線通信リンク70を介して装置20と通信するように構成され得る。
【0070】
特定の例示的な実施形態によれば、プロセッサ12及びメモリ14は、処理回路または制御回路に含まれてもよく、またはその一部を形成してもよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ18は、送受信回路に含まれてもよく、または送受信回路の一部を形成してもよい。
【0071】
上述のように、特定の例示的な実施形態によれば、装置10は、例えば、UEであってもよい。特定の例示的な実施形態によれば、装置10は、本明細書に記載の例示的な実施形態に関連する機能を実行するように、メモリ14及びプロセッサ12によって制御されてもよい。例えば、特定の例示的な実施形態では、装置10は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定するように、メモリ14及びプロセッサ12によって制御されてもよい。また装置10は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートするように、メモリ14及びプロセッサ12によって制御されてもよい。
【0072】
図9(b)は、特定の例示的な実施形態による、装置20を示す。特定の例示的な実施形態では、装置20は、LTEネットワーク、5GまたはNRなどの無線アクセスネットワーク(RAN)に関連付けられた、基地局、NodeB、進化型NodeB(eNB)、5G NodeBまたはアクセスポイント、次世代NodeB(NG-NBまたはgNB)、及び/またはWLANアクセスポイントなど、通信ネットワーク内のノードまたは要素であってもよく、またはそのようなネットワークに関連付けられたノードまたは要素であってもよい。装置20が
図9(b)に示されていないコンポーネントまたは特徴を含み得ることを当業者が理解することに留意されたい。
【0073】
図9(b)の例に示されるように、装置20は、情報を処理し、命令または操作を実行するためのプロセッサ22を含んでもよい。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または専用プロセッサであり得る。例えば、プロセッサ22は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づいたプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。単一のプロセッサ22が
図9(b)に示されているが、他の例示的な実施形態による、複数のプロセッサが利用されることができる。例えば、特定の例示的な実施形態では、マルチプロセッシングをサポートし得るマルチプロセッサシステム(例えば、この場合、プロセッサ22はマルチプロセッサを表し得る)を形成し得る2つ以上のプロセッサを装置20が含み得ることを理解されたい。特定の例示的な実施形態では、マルチプロセッサシステムは(例えば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合されてもよく、または疎結合されてもよい。
【0074】
特定の例示的な実施形態によれば、プロセッサ22は、装置20の動作に関連する機能を実行することができ、これらの機能は、例えば、アンテナ利得/位相パラメータのプリコード、通信メッセージを形成する個々のビットのエンコード及びデコード、情報のフォーマット化、ならびに
図1~
図6及び
図8に示されるプロセスを有する装置20の全体制御を含むことができる。
【0075】
装置20は、プロセッサ22によって実行され得る情報及び命令を格納するために、プロセッサ22に結合され得るメモリ24(内部または外部)をさらに含んでもよく、またはそれに結合されてもよい。メモリ24は、ローカルアプリケーション環境に適した1つ以上のメモリ及び任意のタイプのものであり得、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定メモリ、及び/またはリムーバブルメモリなど、任意の好適な揮発性または不揮発性データストレージ技術を使用して実装され得る。例えば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスクもしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの非一時的な機械もしくはコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせから構成されることができる。メモリ24に格納された命令は、プログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得、これらのプログラム命令またはコンピュータプログラムコードは、プロセッサ22によって実行されると、装置20が本明細書に記載のタスクを実行することを可能にする。
【0076】
特定の例示的な実施形態では、装置20は(内部または外部の)ドライブまたはポートをさらに含んでもよく、またはそれに結合されてもよく、このドライブまたはポートは、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体など、外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れて読み出すように構成される。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ22及び/または装置20によって実行されるコンピュータプログラムまたはソフトウェアを格納して、
図1~
図6及び
図8に示される方法を実行することができる。
【0077】
特定の例示的な実施形態では、装置20は、装置20との間で信号及び/またはデータを送受信するための1つまたは複数のアンテナ25を含んでもよく、またはそれらに結合されてもよい。装置20は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ28をさらに含んでもよく、またはそれに結合されてもよい。トランシーバ28は、例えば、アンテナ(複数可)25に結合され得る複数の無線インタフェースを含み得る。無線インタフェースは、GSM、NB-IoT、LTE、5G、WLAN、Bluetooth、BT-LE、NFC、無線周波数識別子(RFID)、超広帯域無線通信(UWB)、MulteFireなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応することができる。無線インタフェースは、フィルタ、変換器(例えば、デジタル-アナログ変換器など)、マッパ、高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどのコンポーネントを含んでもよく、これらのコンポーネントは、1つ以上のダウンリンクを介した伝送用のシンボルを生成し、シンボルを(例えば、アップリンクを介して)受信することができる。
【0078】
そのようなものとして、トランシーバ28は、アンテナ(複数可)25による伝送のために情報を搬送波波形に変調し、装置20の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ(複数可)25を介して受信した情報を復調するように構成され得る。他の例示的な実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送受信することができる。追加または代替として、いくつかの例示的な実施形態では、装置20は、入力及び/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含むことができる。
【0079】
特定の例示的な実施形態では、メモリ24はソフトウェアモジュールを格納し得、これらのソフトウェアモジュールは、プロセッサ22によって実行されると、機能を提供する。モジュールは、例えば、装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。またメモリは、装置20に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなど、1つ以上の機能モジュールを格納することができる。装置20のコンポーネントは、ハードウェアに、またはハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせとして実装されることができる。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態によれば、プロセッサ22及びメモリ24は、処理回路または制御回路に含まれてもよく、またはその一部を形成してもよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ28は、送受信回路に含まれてもよく、または送受信回路の一部を形成してもよい。
【0081】
本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、操作にソフトウェアを使用しているが、操作に不要な場合にはソフトウェアが存在しなくてもよい、ハードウェアのみの回路実装(例えば、アナログ及び/またはデジタル回路)、ハードウェア回路及びソフトウェアの組み合わせ、アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、装置(例えば、装置10及び20)に様々な機能を実行させるために協働するソフトウェア(デジタルシグナルプロセッサを含む)を有するハードウェアプロセッサ(複数可)の任意の部分、及び/またはハードウェア回路(複数可)及び/またはプロセッサ(複数可)、またはその一部を指し得る。さらなる例として、本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、単に1つのハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)の実施態様、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部と、それに付随するソフトウェア及び/またはファームウェアとの実施態様も、包含し得る。回路という用語はまた、例えば、サーバ、セルラーネットワークノードもしくはデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内のベースバンド集積回路を包含する場合がある。
【0082】
上記で触れたように、特定の実施形態では、装置20は、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークを提供するネットワーク要素、ノード、ホスト、またはサーバであり得る。例えば、装置20は、LTEネットワーク、5GまたはNRなどの無線アクセスネットワーク(RAN)に関連付けられた、衛星、基地局、NodeB、進化型NodeB(eNB)、5G NodeBまたはアクセスポイント、次世代NodeB(NG-NBまたはgNB)、及び/またはWLANアクセスポイントであり得る。特定の実施形態によれば、装置20は、本明細書に記載の実施形態のいずれかに関連する機能を実行するように、メモリ24及びプロセッサ22によって制御されてもよい。
【0083】
上述のように、特定の例示的な実施形態によれば、装置20は、例えば、通信ネットワークであってもよい。特定の実施形態によれば、装置20は、本明細書に記載の例示的な実施形態に関連する機能を実行するように、メモリ14及びプロセッサ12によって制御されてもよい。例えば、特定の例示的な実施形態では、装置20は、メモリ24及びプロセッサ22によって制御され、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガして非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成し得る。また装置20は、SDTデータを含むSDTデータ伝送を受信するように、メモリ24及びプロセッサ22によって制御されてもよい。さらに装置20は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信するように、メモリ24及びプロセッサ22によって制御されてもよい。
【0084】
さらなる例示的な実施形態は、本明細書で説明される機能またはプロシージャのいずれかを実行するための手段を提供することができる。例えば、特定の例示的な実施形態は、非スモールデータ伝送(非SDT)データの可用性を判定するための手段を含む装置を対象とすることができる。また装置は、この判定の結果をネットワーク要素にインジケートするための手段を含むことができる。
【0085】
他の例示的な実施形態は、スモールデータ伝送(SDT)データのSDTをトリガし、非SDTデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成するための手段を含むさらなる装置を対象とすることができる。また装置は、SDTデータを有するSDTデータ伝送を受信するための手段を含むことができる。さらに装置は、非SDTデータの存在をインジケートするインジケーションをユーザ機器から受信するための手段を含むことができる。
【0086】
本明細書に記載される特定の例示的な実施形態は、いくつかの技術的な改善、強化、及び/または利点を提供する。いくつかの例示的な実施形態では、SDTデータ及び非SDTデータが併存する場合を処理するために、シグナリング拡張を提供することが可能であってもよい。また、データをSDT-DRBデータと組み合わせて生成するときは必ず、余分な遅延が発生するのを防ぐことが可能であってもよい。特定の例示的な実施形態は、SDTを開始する時刻にSDT及び非SDTデータがUEのバッファに併存し得る場合を、RRC_inactive状態のUEが処理するための手段を提供する場合もある。いくつかの例では、この処理はデータの優先度及びデータのタイプを考慮することができる(例えば、センサ及びスマートメーターなどの非スマートフォンアプリケーションだけでなくスマートフォンアプリケーションを含む、データを生成したアプリケーションのタイプに応じて)。
【0087】
コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されると一部の例示的な実施形態を遂行するように構成された1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントを含み得る。1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその部分であり得る。例示的な実施形態の機能を実装するために必要な変更及びコンフィグレーションは、追加されたまたは更新されたソフトウェアルーチン(複数可)として実装され得るルーチン(複数可)として実行され得る。ソフトウェアルーチン(複数可)を装置にダウンロードすることができる。
【0088】
例として、ソフトウェアもしくはコンピュータプログラムコードまたはその一部は、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、または何らかの中間形式である場合があり、プログラムを搬送することができる任意のエンティティまたはデバイスであり得る、ある種のキャリア、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に格納されている場合がある。それらのようなキャリアには、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み出し専用メモリ、光電及び/または電気搬送信号、電気通信信号、及びソフトウェア配布パッケージが含まれ得る。必要な処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータで実行されてもよく、または複数のコンピュータ間で分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一時的な媒体であり得る。
【0089】
他の例示的な実施形態では、機能は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはハードウェア及びソフトウェアの任意の他の組み合わせの使用を通じて、装置(例えば、装置10または装置20)に含まれるハードウェアまたは回路によって実行され得る。さらに別の例示的な実施形態では、機能は、信号として、すなわち、インターネットまたは他のネットワークからダウンロードされた電磁信号によって搬送され得る非有形の手段として実装されてもよい。
【0090】
例示的な実施形態によれば、ノード、デバイス、または対応するコンポーネントなどの装置は、シングルチップコンピュータ素子など、回路、コンピュータもしくはマイクロプロセッサとして、または少なくとも算術演算に使用するストレージ容量を提供するメモリと、算術演算を実行する演算プロセッサとを含むチップセットとして構成されてよい。
【0091】
当業者であれば、上述した本発明が異なる順序のプロシージャによって、及び/または開示されている構成とは異なる構成のハードウェア要素によって実施することができると容易に理解する。したがって、本発明はこれらの例示的な実施形態に基づいて記載されているが、特定の修正、変形及び代替の構造が明らかであり、それとともに例示的な実施形態の範囲内にとどまる、ということは当業者にとって明らかである。上記の実施形態が5G NR及びLTE技術を参照しているが、上記の実施形態は、LTEアドバンスト及び/または第4世代(4G)技術など、任意の他の現在または今後の3GPP技術にも適用され得る。
【0092】
部分的用語集
5GS 5Gシステム
AMF アクセス及びモビリティ管理機能
BSR バッファステータスレポート
CG 構成されたグラント
CP コントロールプレーン
DRB データ無線ベアラ
eNB 拡張NodeB
gNB 5Gまたは次世代NodeB
I-RNTI 非アクティブな無線ネットワーク一時識別子
LCG 論理チャネルグループ
LCH 論理チャネル
LTE ロングタームエボリューション
NCC nextHopChainingCount
NG-RAN 次世代-無線アクセスネットワーク
NR 新しい無線(New Radio)
NW ネットワーク
PDU プロトコルデータユニット
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RB 無線ベアラ
RNA RAN通知エリア
RNAU RAN通知エリアの更新
RRC 無線リソース制御
SDT スモールデータ伝送
UE ユーザ機器
UP ユーザプレーン
Xn Xnネットワークインタフェース
【手続補正書】
【提出日】2023-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スモールデータ伝送(SDT)プロシージャ中にネットワーク要素を用いて、SDT用に構成されていないデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のためのデータの可用性を判定することと、
前記
SDTプロシージャが進行中である間に前記ネットワーク要素に
、前記SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることをインジケートすることと、
を含む、
通信方法。
【請求項2】
SDT用に構成されたDRBにおける伝送のためのデータの可用性を判定することと、
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のために前記データが可用であると判定される場合に
前記SDTプロシージャをトリガすることと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であると判定される場合に接続再開プロシージャをトリガすることをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データを用いて前記ネットワーク要素にSDTを実行することをさらに含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項5】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素
にインジケートすることは、前記
SDT用に構成されていないDRBのバッファにおける前記データの存在をインジケートすることを含み、
前記
バッファにおける前記データの存在は、前記SDTプロシージャ中にインジケートされる、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素に前記インジケートすることは、バッファステータスレポート(BSR)、新しい媒体アクセス制御制御要素、サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または接続再開メッセージのうちの1つを介して実行され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、前記SDTプロシージャで伝送される、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素
にインジケートすることは
、無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することによって実行され、
前記RRCメッセージは
、前記SDT
用に構成されたDRBの前記データと多重化される、請求項
2に記載の方法。
【請求項8】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素
にインジケートすることは、前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データ及び前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記データの存在をインジケートすることを含み、
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データ及び前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記データの前記存在は、BSR情報
にインジケートされる、請求項
2に記載の方法。
【請求項9】
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データ及び前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記データをバッファリングすることをさらに含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項10】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用である場合、前記方法は、
前記SDTプロシージャをアボートすることと
、接続再開プロシージャをトリガすることとをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記アボートすることは、前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データの優先度、または前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データが既に伝送されたかどうかに基づいている、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用である場合、前記方法は、
前記SDTプロシージャが進行中である間に
、前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記データをバッファリングすることをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記SDTプロシージャが完了した後、前記方法は、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記デー
タの接続再開プロシージャをトリガすることをさらに含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
スモールデータ伝送(SDT)
用に構成されたデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のために可用なデータ
に対して前記SDTをトリガし、
前記SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用なデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することと、
前記SDT
用に構成されたDRBにおいて可用な前記データを含むSDTデータ伝送を受信することと、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの
前記存在をインジケートするインジケーションを前記ユーザ機器から受信することと、
を含む、
通信方法。
【請求項15】
前記ユーザ機器の前記構成は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して実行される、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記RRCメッセージは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に移行するように前記ユーザ機器をトリガする、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの
前記存在の前記インジケーションは、
バッファステータスレポート(BSR)、
新しい媒体アクセス制御制御要素、
サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、
パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、
無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または
接続再開メッセージ、
のうちの1つを介して受信され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、SDTプロシージャで受信される、請求項
14に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザ機器を
前記構成することは、前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの
前記存在に関連するどのインジケーションを報告するべきか、そしてそのような報告をいつトリガするか、またはそのような報告をトリガするかどうかについて前記ユーザ機器を構成することを含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項19】
許可されたアップリンクSDTデータを伝送するSDTを開始するように前記ユーザ機器を構成することをさらに含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザ機器を
前記構成することは、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの
前記インジケーションを送信しないように前記ユーザ機器を構成すること、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データのサブセットの
前記インジケーションを送信するように前記ユーザ機器を構成すること、
SDTを開始するトリガが満たされるたびに、RRC接続を再開する進行中のトリガをキャンセルする、もしくは延期するように前記ユーザ機器を構成すること、
SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のために許可され
たデータを用いて前記ユーザ機器を構成すること、または
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のために可用な前記データと前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データとの両方が存在する場合に前記SDTをアボートするように前記ユーザ機器を構成すること、
のうちの1つ以上を含む、請求項
14~
19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つのプロセッサと、
命令を格納する少なくとも1つのメモリと、
を含む
通信装置であって、
前記
命令は、前記少なくとも1つのプロセッサ
によって実行されると、前記装置に少なくとも、
スモールデータ伝送(SDT)プロシージャ中にネットワーク要素を用いて、SDT用に構成されていないデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のためのデータの可用性を判定することと、
前記
SDTプロシージャが進行中である間に前記ネットワーク要素に
、前記SDT用に構成されていない前記DRBにおける伝送のために前記データが可用であることをインジケートすることと、
を行わせ
る、前記装置。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサと、
命令を格納する少なくとも1つのメモリと、
を含む
通信装置であって、
前記
命令は、前記少なくとも1つのプロセッサ
によって実行されると、前記装置に少なくとも、
スモールデータ伝送(SDT)
用に構成されたデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のために可用なデータ
に対して前記SDTをトリガし、
前記SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用なデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することと、
前記SDT
用に構成されたDRBにおいて可用な前記データを含むSDTデータ伝送を受信することと、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの前記存在をインジケートするインジケーションを前記ユーザ機器から受信することと、
を行わせ
る、前記装置。
【請求項23】
スモールデータ伝送(SDT)プロシージャ中にネットワーク要素を用いて、SDT用に構成されていないデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のためのデータの可用性を判定するための手段と、
前記
SDTプロシージャが進行中である間に前記ネットワーク要素に
、前記SDT用に構成されていない前記DRBにおける伝送のために前記データが可用であることをインジケートするための手段と、
を含む、
通信装置。
【請求項24】
SDT用に構成されたDRBにおける伝送のためのデータの可用性を判定するための手段と、
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のために前記データが可用であると判定される場合に
前記SDTプロシージャをトリガするための手段と、
をさらに含む、請求項
23に記載の装置。
【請求項25】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であると判定される場合に接続再開プロシージャをトリガするための手段をさらに含む、請求項
23に記載の装置。
【請求項26】
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のために前記データを用いて前記ネットワーク要素にSDTを実行するための手段をさらに含む、請求項
24に記載の装置。
【請求項27】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素にインジケートするための前記手段は、前記
SDT用に構成されていないDRBのバッファにおける前記データの存在をインジケートするための手段を含み、
前記
バッファにおける前記データの存在は、前記SDTプロシージャ中にインジケートされる、請求項
23に記載の装置。
【請求項28】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素
にインジケートすることは、バッファステータスレポート(BSR)、新しい媒体アクセス制御制御要素、サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または接続再開メッセージのうちの1つを介して実行され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、前記SDTプロシージャで伝送される、請求項
23に記載の装置。
【請求項29】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素
にインジケートすることは
、無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することによって実行され、
前記RRCメッセージは
、前記SDT
用に構成されたDRBの前記データと多重化される、請求項
24に記載の装置。
【請求項30】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることを前記ネットワーク要素にインジケートするための前記手段は、前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データ及び前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記データの存在をインジケートするための手段を含み、
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データ及び前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記データの前記存在は、BSR情報
にインジケートされる、請求項
24に記載の装置。
【請求項31】
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データ及び前記
SDT用に構成されていない前記DRBにおける伝送のための前記データをバッファリングするための手段をさらに含む、請求項
24に記載の装置。
【請求項32】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用である場合、前記装置は、
前記SDTプロシージャをアボートするための手段と
、接続再開プロシージャをトリガするための手段とをさらに含む、請求項
23に記載の装置。
【請求項33】
前記アボートすることは、前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データの優先度、または前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のための前記データが既に伝送されたかどうかに基づいている、請求項
32に記載の装置。
【請求項34】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用である場合、前記装置は、
前記SDTプロシージャが進行中である間に
、前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記データをバッファリングするための手段をさらに含む、請求項
23に記載の装置。
【請求項35】
前記SDTプロシージャが完了した後、前記装置は、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のための前記デー
タの接続再開プロシージャをトリガするための手段をさらに含む、請求項
34に記載の装置。
【請求項36】
スモールデータ伝送(SDT)
用に構成されたデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のために可用なデータ
に対して前記SDTをトリガし、
前記SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用なデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成するための手段と、
前記SDT
用に構成されたDRBにおいて可用な前記データを含むSDTデータ伝送を受信するための手段と、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの
前記存在をインジケートするインジケーションを前記ユーザ機器から受信するための手段と、
を含む、
通信装置。
【請求項37】
前記ユーザ機器の前記構成は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して実行される、請求項
36に記載の装置。
【請求項38】
前記RRCメッセージは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に移行するように前記ユーザ機器をトリガする、請求項
37に記載の装置。
【請求項39】
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの前記存在の前記インジケーションは、
バッファステータスレポート(BSR)、
新しい媒体アクセス制御制御要素、
サービスデータ適応プロトコル制御プロトコルデータユニット、
パケットデータコンバージェンスプロトコル制御プロトコルデータユニット、
無線リンク制御制御プロトコルデータユニット、または
接続再開メッセージ、
のうちの1つを介して受信され、
前記BSRを介した前記インジケーションは、SDTプロシージャで受信される、請求項
36に記載の装置。
【請求項40】
前記ユーザ機器を構成するための前記手段は、前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの前記存在に関連するどのインジケーションを報告するべきか、そしてそのような報告をいつトリガするか、またはそのような報告をトリガするかどうかについて前記ユーザ機器を構成するための手段を含む、請求項
36に記載の装置。
【請求項41】
許可されたアップリンクSDTデータを伝送するSDTを開始するように前記ユーザ機器を構成するための手段をさらに含む、請求項
36に記載の装置。
【請求項42】
前記ユーザ機器を構成するための前記手段は、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの前記インジケーションを送信しないように前記ユーザ機器を構成するための手段、
前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データのサブセットの
前記インジケーションを送信するように前記ユーザ機器を構成するための手段、
SDTを開始するトリガが満たされるたびに、RRC接続を再開する進行中のトリガをキャンセルする、もしくは延期するように前記ユーザ機器を構成するための手段、
SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のために許可され
たデータを用いて前記ユーザ機器を構成するための手段、または
前記SDT
用に構成されたDRBにおける伝送のために可用な前記データと前記
SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データとの両方が存在する場合に前記SDTをアボートするように前記ユーザ機器を構成するための手段、
のうちの1つ以上を含む、請求項
36~
41のいずれかに記載の装置。
【請求項43】
プログラム命令を含む、通信のためのコンピュータ可読媒体であって、
前記プログラム命令は、装置によって実行されると、少なくとも以下の、
スモールデータ伝送(SDT)プロシージャ中にネットワーク要素を用いて、SDT用に構成されていないデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のためのデータの可用性を判定することと、
前記SDTプロシージャが進行中である間に前記ネットワーク要素に、前記SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために前記データが可用であることをインジケートすることと、
を前記装置に実行させる、前記コンピュータ可読媒体。
【請求項44】
プログラム命令を含む、通信のためのコンピュータ可読媒体であって、
前記プログラム命令は、装置によって実行されると、少なくとも以下の、
スモールデータ伝送(SDT)用に構成されたデータ無線ベアラ(DRB)における伝送のために可用なデータに対して前記SDTをトリガし、前記SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用なデータの存在をインジケートするようにユーザ機器を構成することと、
前記SDT用に構成されたDRBにおいて可用な前記データを含むSDTデータ伝送を受信することと、
前記SDT用に構成されていないDRBにおける伝送のために可用な前記データの前記存在をインジケートするインジケーションを前記ユーザ機器から受信することと、
を前記装置に実行させる、前記コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】