(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】表面処理装置ための撹拌器およびそれを有する表面処理装置
(51)【国際特許分類】
A47L 9/04 20060101AFI20231024BHJP
A47L 11/40 20060101ALI20231024BHJP
【FI】
A47L9/04 A
A47L11/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521574
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(85)【翻訳文提出日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 US2021054153
(87)【国際公開番号】W WO2022076810
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ダー マーデロシアン、ダニエル アール.
(72)【発明者】
【氏名】ハーマン、ネイサン
(72)【発明者】
【氏名】ガシン、スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】カラー、グザヴィエ エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ユディ、アダム
(72)【発明者】
【氏名】グナナセカラン、ヴィグネシュ
(72)【発明者】
【氏名】シュー、カイ
【テーマコード(参考)】
3B061
【Fターム(参考)】
3B061AA04
3B061AA06
3B061AA11
3B061AA16
3B061AA21
3B061AA32
3B061AA34
3B061AA44
3B061AA52
3B061AA55
3B061AD03
3B061AD05
3B061AD12
3B061AD13
3B061AD16
3B061AD17
3B061AE02
3B061AE14
(57)【要約】
旋回軸に沿って延在し、第一および第二の対向する横方向端部を有する細長い本体と、第一および第二の対向する横方向端部の間に細長い本体から延在する一つまたは複数の軟質のクリーニング要素と、一つまたは複数の軟質のクリーニング要素内に形成され、第一および第二の対向する横方向端部の間に配置される一つまたは複数のチャネルと、一つまたは複数のチャネル内に配置され、細長い本体から延在する一つまたは複数の変形可能なフラップと、を含む、掃除機用の撹拌器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機のための撹拌器であって、
旋回軸に沿って延在し、第一および第二の対向する横方向端部を有する細長い本体と、
前記第一および第二の対向する横方向端部の間に細長い本体から延在する、一つまたは複数の軟質のクリーニング要素と、
前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素内に形成され、前記第一および第二の対向する横方向端部の間に配置される一つまたは複数のチャネルと、
前記一つまたは複数のチャネル内に配置され、前記細長い本体から延在する一つまたは複数の変形可能なフラップと、を備える、撹拌器。
【請求項2】
前記一つまたは複数のチャネルが、前記撹拌器が前記旋回軸を中心として回転するにつれて、前記一つまたは複数の変形可能なフラップが前後に移動することを可能にするように構成される、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項3】
前記一つまたは複数のチャネルが、3~20mm幅の前記一つまたは複数のチャネルの開口部に近接した幅を有する、請求項2に記載の撹拌器。
【請求項4】
前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素が、前記細長い本体の略円筒形の部分の実質的な部分の上に延在する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項5】
前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素が、少なくとも一つのチャネルが形成される場合を除き、前記細長い本体の前記略円筒形部分全体に延在する、請求項4に記載の撹拌器。
【請求項6】
前記一つまたは複数のチャネルが、第一および第二のチャネルを含み、前記一つまたは複数の変形可能なフラップが、前記第一および第二のチャネル内にそれぞれ配置される第一および第二の変形可能なフラップを含み、前記第一のチャネルが、前記第一の横方向端部から前記撹拌器の中央領域に延在し、前記第二のチャネルが、前記第二の横方向端部から前記撹拌器の前記中央領域に延在する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項7】
前記一つまたは複数のチャネルが、前記撹拌器の前記第一の横方向端部から前記第二の横方向端部まで延在する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項8】
前記一つまたは複数のチャネルが、略「U」字の断面形状を有する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項9】
前記一つまたは複数のチャネルが、略「V」字の断面形状を有する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項10】
前記一つまたは複数の変形可能なフラップが、前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素の高さと等しい、前記細長い本体から半径方向外側に延在する高さを有する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項11】
前記一つまたは複数の変形可能なフラップが、前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素の高さ未満の、前記細長い本体から半径方向外側に延在する高さを有する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項12】
前記一つまたは複数の変形可能なフラップが、前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素の高さを超える、前記細長い本体から半径方向外側に延在する高さを有する、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項13】
前記一つまたは複数のチャネル内に配置された一つまたは複数のブラシ毛ストリップをさらに含む、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項14】
前記一つまたは複数のブラシ毛ストリップが、前記一つまたは複数の変形可能なフラップの前に回転的に配置される、請求項13に記載の撹拌器。
【請求項15】
前記一つまたは複数のブラシ毛ストリップが、前記一つまたは複数の変形可能なフラップの後に回転的に配置される、請求項13に記載の撹拌器。
【請求項16】
前記一つまたは複数のブラシ毛ストリップが、前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素の高さを超える、前記細長い本体から半径方向外側に延在する高さを有する、請求項13に記載の撹拌器。
【請求項17】
前記一つまたは複数のチャネル内に配置された一つまたは複数のふさの列をさらに含む、請求項1に記載の撹拌器。
【請求項18】
前記一つまたは複数のふさの列が、前記一つまたは複数の変形可能なフラップの前に回転的に配置される、請求項17に記載の撹拌器。
【請求項19】
前記一つまたは複数のふさの列が、前記一つまたは複数の変形可能なフラップの後に回転的に配置される、請求項17に記載の撹拌器。
【請求項20】
前記一つまたは複数のブラシ毛ストリップが、前記一つまたは複数の軟質のクリーニング要素の高さを超える、前記細長い本体から半径方向外側に延在する高さを有する、請求項17に記載の撹拌器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に掃除機に関し、より具体的には、撹拌器から破片を移動および/または除去するためのシステムを含む掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
掃除機を使用して、さまざまな表面を掃除することができる。一部の掃除機は、回転撹拌器(例えば、ブラシロール)を含む。公知の掃除機は、一般的に破片の収集に効果的であるが、一部の破片(例えば、毛髪、毛皮、または類似のものなど細長い破片)は、撹拌器内で絡まる場合がある。絡まった破片は、撹拌器の効率を減少させることがあり得、撹拌器を回転させるモータ、ベアリング、支持構造体、および/またはドライブレインに損傷を与え得る。さらに、破片がブラシ毛に絡まっているため、絡まった破片を撹拌器から取り外すのは難しい場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0003】
実施形態は、同様の参照番号が類似の部分を示す添付図面において、例によって示される。
【
図1】
図1は、本開示の実施形態と一致する、掃除機の一実施形態の底面図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態と一致する、線II-IIに沿った
図1の掃除機の断面図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態と一致する、一般に、毛髪移動システムの一実施例を示す。
【
図4】
図4は、一般に、
図1の線IV-IVに沿ったコームユニットの一実施形態の斜視断面図を示す。
【
図5】
図5は、一般に、
図1の線IV-IVに沿った
図4のコームユニットの断面図を示す。
【
図6】
図6は、一般に、
図2の線VI-VIに沿った
図4のコームユニットの断面図を示す。
【
図7】
図7は、一般に、
図2の線VI-VIに沿ったコームユニットの別の実施形態の断面図を示す。
【
図7A】
図7Aは、本開示の実施形態と一致する、横方向(または端部)領域の歯よりも大きな測定値の長さを有する中央領域に歯を有するコームユニットの実施例の斜視図を示す。
【
図8】
図8は、一般に、線II-IIに沿った、
図1の掃除機の複数の断面撹拌器チャンバーの一実施形態の断面図を示す。
【
図9】
図9は、本開示の実施形態と一致する、
図1の掃除機と併用することができる撹拌器の側面概略図である。
【
図10】
図10は、本開示の実施形態と一致する、
図9の撹拌器と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブの概略図を示す。
【
図11】
図11は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブの概略図を示す。
【
図12】
図12は、本開示の実施形態と一致する、表面クリーニングヘッドの概略断面端部図を示す。
【
図13】
図13は、本開示の実施形態と一致する、
図12の表面クリーニングヘッドの断面斜視図を示す。
【
図14】
図14は、本開示の実施形態と一致する、表面クリーニングヘッドの斜視図を示す。
【
図14A】
図14Aは、本開示の実施形態と一致する、撹拌器カバーの実施例の斜視図を示す。
【
図14B】
図14Bは、本開示の実施形態と一致する、それに連結された撹拌器カバー14Aを有するロボットクリーナーの一部分の斜視図を示す。
【
図15】
図15は、本開示の実施形態と一致する、
図14の表面クリーニングヘッドとともに使用することができる撹拌器カバーの斜視図を示す。
【
図17】
図17は、本開示の実施形態と一致する、
図14の表面クリーニングヘッドとともに使用することができる撹拌器カバーの斜視図を示す。
【
図19】
図19は、本開示の実施形態と一致する、リブの側面図を示す。
【
図20】
図20は、本開示の実施形態と一致する、フラップとブラシ毛を有する撹拌器の概略図を示す。
【
図21】
図21は、本開示の実施形態と一致する、ブラシ毛を有する撹拌器の概略図を示す。
【
図22】
図22は、本開示の実施形態と一致する、端部キャップを有する撹拌器の概略断面図を示す。
【
図23】
図23は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器の一部分に沿って延在し、端部キャップの間に配置されたリブを有する
図22の撹拌器の実施例の概略断面図を示す。
【
図24】
図24は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器の端部キャップの斜視図を示す。
【
図26】
図26は、本開示の実施形態と一致する、端部キャップの斜視図を示す。
【
図27A】
図27Aは、本開示の実施形態と一致する、端部キャップの斜視図を示す。
【
図27B】
図27Bは、本開示の実施形態と一致する、連結する
図27Aの端部キャップを有する表面クリーニングヘッドの斜視図を示す。
【
図28】
図28は、本開示による、撹拌器の別の実施例の正面図である。
【
図29】
図29は、本開示の実施形態と一致する、線29-29に沿った
図29の撹拌器の断面図を示す。
【
図30】
図30は、本開示の実施形態と一致する、フラップのない
図29の撹拌器の細長い本体の一実施例を示す。
【
図32】
図32は、本開示の実施形態と一致する、細長い本体のない
図29のフラップの一実施例を示す。
【
図34】
図34は、本開示の実施形態と一致する、テーパを形成するために部分を除去したフラップの一実施例を示す。
【
図35】
図35は、本開示の実施形態と一致する、テーパを形成するように構成される基部を有するフラップの別の実施例を示す。
【
図36】
図36は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器本体に対して非垂直角度で配置されるフラップを有する撹拌器の一実施例を示す。
【
図37】
図37は、本開示の実施形態と一致する、フラップの遠位端と係合するための複数のリブを有する端部キャップの別の実施例を示す。
【
図37B】
図37Bは、本開示の実施形態と一致する、受動的な角度のブラシ毛および能動的な角度のフラップを有する撹拌器の断面図を示す。
【
図37D】
図37Dは、本開示の実施形態と一致する、ブラシ毛コームを有するデブリダーの斜視図を示す。
【
図37E】
図37Eは、本開示の実施形態と一致する、
図37A~Dの実施形態と一致する、先導ローラーおよび撹拌器を含む、掃除機の断面図を示す。
【
図38】
図38は、本開示と一致する、掃除機の別の実施例を示す。
【
図39】
図39は、本開示の実施形態と一致する、トリガーを含む
図38のハンド掃除機の一実施例を示す。
【
図40】
図40は、本開示の実施形態と一致する、それを通って延在する空気流経路を含む、
図38のハンド掃除機の一実施例を示す。
【
図41】
図41は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ハンド掃除機の本体に固定された破片収集チャンバーの拡大図の一実施例を示す。
【
図42】
図42は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ハンド掃除機の本体に固定されていない破片収集チャンバーの拡大図の一実施例を示す。
【
図43】
図43は、一般に、本開示の実施形態と一致する、破片収集チャンバーおよび一次フィルターの一実施例を示す。
【
図44】
図44は、一般に、本開示の実施形態と一致する、リッドが開いている
図43の破片収集チャンバーおよび一次フィルターの一実施例を示す。
【
図45】
図45は、一般に、本開示の実施形態と一致する、第二ステージフィルターの一実施例を示す。
【
図46】
図46は、一般に、本開示の実施形態と一致する、プリモータフィルターの一実施例を示す。
【
図47】
図47は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ポストモータフィルターの一実施例を示す。
【
図48】
図48は、一般に、本開示に記載される特徴のうちの一つまたは複数を含み得る、ロボット掃除機の一実施形態を示す。
【
図49】
図49は、一般に、本開示に記載される特徴のうちの一つまたは複数を含み得る、掃除機の別の実施形態を示す。
【
図50】
図50は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの正面斜視図を示す。
【
図51】
図51は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの正面図を示す。
【
図52】
図52は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの一部分の正面斜視図を示す。
【
図53】
図53は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、旋回軸に対して略垂直に見た
図49のクリーニングヘッドの断面図を示す。
【
図54】
図54は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの底面図を示す。
【
図55】
図55は、一般に、カバープレートおよびクリーニングヘッド本体の一部が図示されていない、
図49のクリーニングヘッドの部分分解正面斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
本開示の様々な実施形態の作製および使用が下記で詳細に考察されるが、当然のことながら、本開示は、多種多様な特定の文脈で具体化することができる、数多くの適用可能な発明の概念を提供する。本明細書で論じる特定の実施形態は、本開示の作製および使用の特定の方法を単に例示するものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
【0005】
本開示は、一般に、表面処理装置用の撹拌器を対象とする。撹拌器は、本体および本体から延在する変形可能なフラップを含む。変形可能は、変形可能なフラップの対応する端部領域内に延在する一つまたは複数のテーパを含む。撹拌器は、撹拌器が撹拌器チャンバー内で回転できるように、表面処理装置の撹拌器チャンバー内に受容されるように構成される。撹拌器の回転により、変形可能なフラップが、その上に堆積された破片が変形可能なフラップによって妨害され得るように、掃除する表面(例えば、床)と係合する。動作中、一つまたは複数のテーパは、本体の長手方向軸に沿って共通の位置(例えば、除去位置)に向かって繊維質の破片(例えば、毛髪)の移動を促進し得る。
【0006】
ここで
図1および
図2を参照すると、掃除機10の一実施形態が一般に図示される。掃除機10という用語は、ハンド操作掃除機およびロボット掃除機を含むがこれに限定されない、任意のタイプの掃除機を指すことが意図される。ハンド操作掃除機の非限定的な例としては、直立掃除機、キャニスター掃除機、スティック掃除機、およびセントラル掃除機システムが挙げられる。従って、本開示のさまざまな態様が、ハンド操作掃除機またはロボット掃除機の文脈で図示および/または説明され得るが、別段の記載がない限り、本明細書に開示される特徴は、ハンド操作掃除機およびロボット掃除機の両方に適用可能であると理解されるべきである。
【0007】
これを念頭に置いて、
図1は、一般に、掃除機10の底面図を示し、
図2は、一般に、
図1の線II~IIに沿った掃除機10の断面を示す。当然のことながら、
図1および2に示す掃除機10は、例示的な目的のみを目的としており、本開示と一致する掃除機は、
図1および2に示す全ての特徴を含んではならず、および/または
図1および2に示されていない追加の特徴を含んでもよい。例示的な目的のためにのみ、掃除機10は、クリーニングヘッド(ノズルおよび/またはクリーニングノズルとも呼ぶことができる)12および随意にハンドル14を含み得る。図示の実施形態では、ハンドル14は、ユーザーが、一つまたは複数の車輪16を使用して、掃除する表面114(例えば、床)上にクリーニングヘッド12を移動するために立ったままでハンドル14を掴んでもよいように、クリーニングヘッド12に枢動可能に連結される。しかしながら、クリーニングヘッド12およびハンドル14は、統合または一体構造(例えば、ハンドル付き掃除機など)であり得ることが理解されるべきである。代替的に、ハンドル14は除去され得る(例えば、ロボット掃除機内など)。
【0008】
クリーニングヘッド12は、一つまたは複数の撹拌器チャンバー22を少なくとも部分的に画定/含むクリーニングヘッド本体またはハウジング13を含む。撹拌器チャンバー22は、クリーニングヘッド12/クリーニングヘッド本体13の底面/プレート25の一部内および/またはその一部によって画定される、一つまたは複数の開口部(または空気入口)23を含む。少なくとも一つの回転撹拌器またはブラシロール18は、クリーニングヘッド12(永久的にまたはそれに取り外し可能に連結される)に連結されるように構成され、一つまたは複数の回転システム24によって、撹拌器チャンバー22内の旋回軸20(例えば、
図2の矢印Aの方向および/または逆方向の)の周りを回転するように構成される。回転システム24は、掃除機ヘッド12および/またはハンドル14内に少なくとも部分的に配置されてもよく、撹拌器18を回転させるための一つまたは複数のベルトおよび/またはギアトレイン28に連結された一つまたは複数のモータ26(ACモータおよび/またはDCモータのいずれか)であり得る。
【0009】
掃除機10は、回転撹拌器18によって収集された破片が貯蔵され得るように、撹拌器チャンバー22と流体連通する破片収集チャンバー30を含む。撹拌器チャンバー22および破片チャンバー30は、撹拌器チャンバー22および破片収集チャンバー30内の空気流(例えば、部分的真空)を生成し、撹拌器チャンバー22および/または撹拌器18に近接する破片を吸引するために、真空源32(例えば、吸引モータまたは類似のもの)に流体連結され得る。理解されるように、撹拌器18の回転は、クリーニング表面からの破片の撹拌/剥離を補助し得る。任意選択で、真空空気流に閉じ込められた任意の破片(例えば、ダスト粒子など)を除去するために、一つまたは複数のフィルター34が提供され得る。破片チャンバー30、真空源32、および/またはフィルター34は、クリーニングヘッド12および/またはハンドル14に少なくとも部分的に位置し得る。さらに、破片チャンバー30、真空源32、および/またはフィルター34を流体連結するために、一つまたは複数の吸引チューブ、ダクト、または類似のもの36が提供され得る。例えば、吸引チューブ36は、
図2の吸引入口および/または吸引開口部33を含んでもよく、吸引チューブ36を撹拌チャンバー22(例えば、撹拌チャンバー22からの吸引チューブ36の入口である)から分離する。掃除機10は、回転システム24および/または真空源32などであるが、これらに限定されない掃除機10のさまざまな構成要素に電力を提供するために、電気コード/プラグ、電池(例えば、充電式、および/または非充電式電池)、および/または回路(例えば、AC/DCコンバータ、電圧レギュレータ、昇圧/降圧トランス、または類似のもの)などであるが、これらに限定されない一つまたは複数の電源を含んでもよい、および/またはこれらに電気的に連結されるように構成され得る。
【0010】
撹拌器18は、長手方向/旋回軸20に沿って延在し、その周りを回転するように構成される、細長い撹拌器本体40を含む。撹拌器18(例えば、撹拌器18の端部のうちの一つまたは複数であるが、これに限定されない)は、掃除機ヘッド12に永久的または取り外し可能に連結され、回転システム24によって旋回軸20の周りを回転させてもよい。図示の実施形態では、細長い撹拌器本体40は、一般に、略円筒形の断面を有するが、他の断面形状(楕円形、六角形、長方形、八角形、凹形、凸状などであるが、これに限定されない)も可能である。撹拌器18は、細長い撹拌器本体40の外側の周りに、ブラシ毛、織物、毛羽、パイル地、および/またはその他の掃除要素、(またはそれらの任意の組み合わせ)42を有し得る。ブラシロールおよび他の撹拌器18の例が、米国特許第9,456,723号および米国特許出願公開第2016/0220082号により詳細に示され、記載され、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0011】
撹拌器18が撹拌チャンバー22内で回転するとき、撹拌器18は、毛髪、ストリング、および類似のものを含むがこれらに限定されない細長い(または繊維状の)破片と接触し得る。繊維質の破片44は、撹拌器18の直径よりもはるかに長い長さを有し得る。非限定的な例として、繊維質の破片44は、撹拌器18の直径よりも2~10倍長い長さを有し得る。撹拌器18の回転、ならびに繊維質の破片44の長さおよび可撓性のため、繊維質の破片44は、撹拌器18の直径の周りに巻かれる傾向がある。
【0012】
理解され得るように、撹拌器18上に蓄積する過剰な量の繊維質の破片44は、撹拌器18の効率を減少させ、および/または掃除機10(例えば、回転システム24またはこれに類するもの)に損傷を引き起こす場合がある。撹拌器18の周りに巻き付けられる繊維質の破片44の問題に対処するために、掃除機10は、撹拌チャンバー22内に少なくとも部分的に配置される一つまたは複数の毛髪移動システム49および/または一つまたは複数のコームユニット50(デブリダーとも呼ばれる)を含み得る。本明細書で説明するように、毛髪移動システム49は、撹拌器18が旋回軸20の周りを回転するとき、撹拌器18の周りに巻き込まれた繊維質の破片44の少なくとも一部を撹拌器18に沿って移動させる(および随意に撹拌器18から除去される)ように構成され得る。コームユニット50(随意に毛髪移動システム49と組み合わせて使用され得る)は、撹拌器18の周りに巻かれた繊維質の破片44の少なくとも一部を剥がすように構成されてもよく、剥がされた繊維質の破片44は、吸引チューブ36を通して、吸引空気流に、最終的に破片収集チャンバー30に混入され得る。毛髪移動システム49は、一つまたは複数のリブ116、ブラシ毛60、および/または側壁62(例えば、弾性変形可能な側壁/フラップ)を含み得る。少なくとも一つのリブ116(隠線で示される)は、表面クリーニングヘッド12内に延在し得、撹拌器18上の一つまたは複数の所定の位置に向かって繊維質の破片を付勢し得るように、撹拌器18と係合(例えば、接触)するように構成され得る。例えば、少なくとも一つのリブ116は、繊維質の破片が撹拌器18の周りで絡み合うようになると、繊維質の破片がリブ116と係合(例えば、接触)し、撹拌器18に沿って所定の位置に向かって付勢されるように、撹拌器18の長手方向軸Lに対して横方向(例えば、非垂直角度で)に延在し得る。掃除機10は、毛髪移動システム49およびコームユニット50の両方で図示されるが、掃除機10の一部の実施例は、毛髪移動システム49またはコームユニット50のみを含み得ることが理解されるべきである。
【0013】
ここで
図3を参照すると、毛髪移動システム49の一実施例が一般に、図示される。毛髪移動システム49は、一つまたは複数の列またはストリップに整列した撹拌器18上に複数のブラシ毛60を含み得る。代替的に(または追加的に)、毛髪移動システム49は、ブラシ毛60の少なくとも一つの列に隣接した一つまたは複数の側壁および/または連続的な側壁(一部の実施例では、フラップまたは弾性変形可能なフラップと呼んでもよい)62を含み得る。ブラシ毛60および/または連続する側壁62の列は、撹拌器18のブラシ毛60に絡まり合う毛髪を減少させるように構成される。随意に、ブラシ毛および側壁62の組み合わせは、撹拌器18の一つまたは複数の収集領域(例えば、撹拌器18の中央領域41などであるが、これに限定されない)に向かって毛髪を移動させる/付勢するアルキメデスねじ力を生成するように構成され得る。ブラシ毛60は、連続ブラシ毛60の列および/または一つまたは複数の列に配置されたブラシ毛60の複数のふさを含み得る。
【0014】
複数のブラシ毛60は、細長い撹拌器本体40(例えば、基部部分)から外向きに(例えば、一般に外向きに放射状に)延在し、一つまたは複数の連続的な列を画定する。ブラシ毛60の連続列のうちの一つまたは複数は、一つまたは複数の、形状ロック連結(例えば、舌および溝接続、T溝接続、またはこれに類するものを含むがこれらに限定されない)、締りばめ結合(例えば、締まりばめ、圧入嵌合、摩擦嵌め、モルステーパ、またはこれに類するもの)、接着剤、締め具オーバーモールド、または類似のものを使用して、細長い撹拌器本体40に連結(永久的にまたは取り外し可能に連結される)され得る。
【0015】
ブラシ毛60の列は、撹拌器18の細長い撹拌器本体40の長手方向軸/旋回軸20の少なくとも一部分の周りを少なくとも部分的に回転し、かつそれに沿って延在する。本明細書で定義されるように、ブラシ毛60の連続的な列は、回転軸20に沿った隣接するブラシ毛60の間の間隔が、ブラシ毛60の最大断面寸法(例えば、直径)の3倍以下である、複数のブラシ毛60として定義される。
【0016】
上述のように、複数のブラシ毛60は、撹拌器18の細長い撹拌器本体40の長手方向軸/旋回軸20の少なくとも一部分の周りに少なくとも部分的に回転し、およびそれらに沿って延在する、少なくとも一つの列内に整列され、および/またはそれを画定する。例えば、ブラシ毛60の列のうちの少なくとも一つは、略らせん状、弓状、および/またはシェブロン構成/パターン/形状に配置され得る。任意選択で、ブラシ毛60の列(例えば、列全体またはその一部分)のうちの一つまたは複数は、一定のピッチ(例えば、一定のらせんピッチ)を有し得る。代替的に(または追加的に)、ブラシ毛60の列(例えば、列全体またはその一部分)のうちの一つまたは複数は、可変ピッチ(例えば、可変らせんピッチ)を有し得る。例えば、ブラシ毛60の列の少なくとも一部分は、毛髪の移動を加速する、および/または一般に破片を所望の位置(例えば、撹拌器18の中央領域41および/または吸引チューブ36の一次入口33に向かって)に向けるように構成される可変ピッチを有し得る。
【0017】
一実施例では、ブラシ毛60の少なくとも一つの列は、少なくとも一つの側壁62に近接して(例えば、すぐ近くに隣接して)配置され得る。側壁62は、ブラシ毛60が左から右に自由に曲がることを許容する一方で、最も近い列のブラシ毛60に可能な限り近く配置され得る。例えば、側壁62のうちの一つまたは複数は、ブラシ毛60の列に沿って実質的に連続的に延在し得る。一実施形態では、側壁62は、隣接するブラシ毛60の列の長さと少なくとも同じ長さを有し得る。側壁62は、ブラシ毛60の列の少なくとも一つに実質的に平行に延在し得る。本明細書で使用される場合、用語「実質的に平行な」は、側壁62とブラシ毛60の列との間の分離距離が、ブラシ毛60の列の長手方向全体長さに沿って最大分離距離の25%以内、例えば、ブラシ毛60の列の長手方向全体長さに沿って最大分離距離の20%以内、および/またはブラシ毛60の列の長手方向全体長さに沿って最大分離距離の15%以内、に留まることを意味するように意図される。また、本明細書で使用される場合、「のすぐ近くに隣接する」という用語は、側壁62の高さよりも高い高さを有する他の構造的特徴または要素が、側壁62と最も近いブラシ毛の列60との間に配置されない、および側壁62と最も近いブラシ毛の列60との間の分離距離Dが5mm以下である(例えば、3mm以下、2.5mm以下、1.5mm以下、および/または1.5mmから3mmの間の任意の範囲)ことを意味することを意図する。
【0018】
従って、側壁62のうちの一つまたは複数は、撹拌器18の細長い撹拌器本体40の長手方向軸/旋回軸20の少なくとも一部分の周りを少なくとも部分的に回転し、かつそれに沿って延在することができる。例えば、側壁62の少なくとも一つは、略らせん状、弓状、および/またはシェブロン構成/パターン/形状に配置され得る。任意選択で、側壁62のうちの一つまたは複数(例えば、列全体またはその一部分)は、一定のピッチ(例えば、一定のらせんピッチ)を有し得る。代替的に(または追加的に)、側壁62(例えば、列全体またはその一部分)のうちの一つまたは複数は、可変ピッチ(例えば、可変らせんピッチ)を有し得る。
【0019】
撹拌器18は、撹拌器18が旋回軸20の周りを回転するとき、ブラシ毛60の列の後ろに配置された側壁62を有するブラシ毛60の列を有することが示されるが、撹拌器18は、ブラシ毛60の列の前、ブラシ毛60の列の後ろの両方、および/またはブラシ毛60の列のない一つまたは複数の側壁62を含み得る。上述のように、側壁62のうちの一つまたは複数は、一般に、
図3に示されるように、細長い撹拌器本体40の一部分から外側に延在し得る。例えば、側壁62のうちの一つまたは複数は、ブラシ毛60の列が連結される細長い撹拌器本体40の基部から外側に延在してもよく、および/または細長い撹拌器本体40の外周の一部から外側に延在し得る。代替的に(または追加的に)、側壁62のうちの一つまたは複数は、細長い撹拌器本体40の一部分から内側に延在し得る。例えば、側壁62の半径方向に最も遠位の部分は、細長い撹拌器本体40の隣接する周囲の周辺の半径方向距離の20パーセント以内である、細長い撹拌器本体40の旋回軸20から半径方向の距離で配置され得、および側壁62の最も近位の部分(すなわち、基部から離れて伸び始める側壁62の部分)は、細長い撹拌器本体40の隣接する周囲の周辺の半径方向距離よりも小さい半径方向距離で配置され得る。本明細書で使用される場合、用語「隣接した、周囲の周辺」は、旋回軸20の周りの30度の範囲内にある、細長い撹拌器本体40の周辺の一部分を指すことが意図される。
【0020】
一部の実施例では、撹拌器18は、少なくとも一つの側壁62と実質的に平行な少なくとも一つの列のブラシ毛60を含み得る。一実施形態によれば、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも一つの全高さHs(例えば、旋回軸20から測定される高さ)よりも長い、全高さHb(例えば、旋回軸20から測定される高さ)を有し得る。代替的に(または追加的に)、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも一つの高さHsよりも2~3mm(例えば、2.5mmであるが、これに限定されない)長い高さHbを有し得る。代替的に(または追加的に)、隣接する側壁62の少なくとも一つの高さHsは、列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)の高さHbの60~100%であり得る。例えば、ブラシ毛60は、12~32mmの範囲(例えば、18~20.5mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHbを有してもよく、隣接する側壁62は、10~29mmの範囲(例えば、15~18mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHを有し得る。
【0021】
ブラシ毛60は、側壁62の最遠位端を越えて少なくとも2mm延在する高さHbを有し得る。側壁62は、基部から少なくとも2mmの高さHsを有してもよく、ブラシ毛60の高さHbの50%以下の高さHsを有し得る。少なくとも一つの側壁62は、撹拌器18が通常の使用中に回転するとき、少なくとも一つの前後方向のブラシ毛60の剛性を増加させる(例えば、範囲または動きを減少させる)ために、ブラシ毛60の少なくとも一つの列に対して十分に近くに配置され得る。従って、側壁62は、ブラシ毛60が、前後方向と比較して、少なくとも一つの横方向から横方向へより自由に曲がることを可能にし得る。例えば、ブラシ毛60は、左右方向と比較して前後方向が25%~40%(その中の全ての値および範囲を含む)硬くてもよい。一実施形態によれば、側壁62は、ブラシ毛60の列に隣接して(例えば、すぐ近くに隣接して)位置し得る。例えば、側壁62の最遠位端(すなわち、回転の中心PAから最も遠い側壁62の端部)は、ブラシ毛60の列から1~9mm、ブラシ毛60の列から2~7mm、および/またはブラシ毛60の列から1~5mm(その中に全ての範囲および値を含む)など、ブラシ毛60の列から0~10mmとすることができる。
【0022】
別の実施例では、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも一つの全高Hsよりも短い全高Hbを有し得る。代替的に(または追加的に)、一列のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)は、隣接する側壁62の少なくとも一つの高さHsよりも2~3mm(例えば、2.5mmなどであるが、これに限定されない)短い高さHbを有し得る。代替的に(または追加的に)、列中のブラシ毛60の少なくとも一部分(例えば、全て)の高さHbは、隣接する側壁62の少なくとも一つの高さHsの60~100%であり得る。例えば、ブラシ毛60は、10~29mmの範囲(例えば、15~18mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHbを有してもよく、隣接する側壁62は、12~32mmの範囲(例えば、18~20.5mmの範囲内であるが、これに限定されるものではない)の高さHを有し得る。側壁62は、ブラシ毛60の最遠位端を越えて少なくとも2mm延在する高さHを有し得る。ブラシ毛は、基部から少なくとも2mmの高さHbを有してもよく、側壁62の高さHsの50%以下である高さHbを上昇させてもよい。
【0023】
一実施形態によれば、側壁62は、可撓性および/またはエラストマー材料を含み、一般にフラップおよび/または弾性変形可能なフラップと呼んでもよい。可撓性および/またはエラストマー材料の例としては、ゴム、シリコーン、および/または同種のものが挙げられるが、これに限定されるものではない。側壁62は、可撓性材料および織物の組み合わせを含み得る。可撓性材料および織物の組み合わせは、側壁62の摩耗を低減し、それによって側壁62の寿命を延ばし、またクリーニングおよび撹拌のための追加の方法を提供する。ゴムは、天然および/または合成を含んでもよく、熱可塑性および/または熱硬化性プラスチックのいずれかであり得る。ゴムおよび/またはシリコーンは、ポリエステル生地および/またはナイロン生地(例えばPA66)と組み合わされ得る。一実施形態では、側壁62は、キャストゴムおよび織物(例えば、ポリエステル生地)を含み得る。キャストゴムは、ポリエステル生地で鋳造された天然ゴムを含んでもよい。代替的に(または追加的に)、キャストゴムは、ポリウレタン(PU45ショアAなどであるがこれに限定されない)を含み、ポリエステル生地で鋳造し得る。
【0024】
側壁62は、らせん状の経路上に組み立てられ得るため、異なるらせん半径でそれぞれ異なるらせん状に追従するために、側壁62の上縁および底縁が必要となり得る。補強材を有する可撓性材料が寿命要件を通過するように選択されるとき、これらの縁部に沿って必要とされる伸縮性は、組み立てられた側壁62の位置が各縁部の異なるらせん半径およびらせん状の経路と一致するように考慮されるべきである(複合側壁62の繊維材料が側壁62の柔軟性を低減することができるため)。これが達成されない場合、側壁62の遠位端は、ブラシ毛60から一定の距離(例えば、本明細書に記載される10mm以内)で位置付けられない場合がある。従って、側壁62の幾何学的形状および材料選択は、側壁62の空間/位置要件、アンチラップ機能を実施するために必要な柔軟性、および掃除機での通常の使用に耐えるための耐久性を満たすように選択され得る。織物の添加は、より高い撹拌器回転速度用途(例えば、直立真空用途などであるが、これに限定されない)に有用であり得る。
【0025】
撹拌器18(例えば、ブラシ毛60および/または側壁62)は、ブラシ毛60および/または側壁62が掃除する表面に接触することができるように、撹拌器チャンバー22内に整列されるべきである。ブラシ毛60および/または側壁62は、望ましくない屈曲を伴わずに、掃除する表面(例えば、カーペット繊維などであるが、これに限定されない)と係合する方向の少なくとも一つにおいて十分に硬く(例えば、カーペットからの破片を撹拌するのに十分に硬い)、なおかつ横方向の屈曲を許容するほど十分に可撓性であるべきである。ブラシ毛60の列に対する側壁62のサイズ(例えば、高さHs)および位置の両方は、一般にブラシ毛60の基部または底部の周りに毛髪が絡まるのを防止および/または低減するように構成され得る。ブラシ毛60は、硬い床で使用される場合、使用される床から離れるようにサイズ決めされ得る。しかしながら、表面掃除機10がカーペット上にある時、車輪は沈み込み、ブラシ毛60および/または側壁62はカーペットを貫通する。ブラシ毛60および/または側壁62の長さは、床表面に関係なく、常に床と接触するように選択され得る。撹拌器18の追加的な詳細(ブラシ毛60および/または側壁62などであるが、これらに限定されない)は、毛髪除去を有する撹拌器と題する2017年9月8日に出願された米国特許出願公開第2018/0070785号に記載されており、参照により完全に本明細書に組み込まれる。
【0026】
本明細書で言及されるように、毛髪移動システム49(例えば、ブラシ毛60および/または側壁62の組み合わせ)は、繊維質の破片44を所望のおよび/または標的方向に、および/または所望の位置に移動させるように構成され得る。本開示の少なくとも一態様によれば、毛髪移動システム49は、繊維質の破片44を、コームユニット50に向かって、および/または撹拌チャンバー22に流体的に連結される吸引チューブ36の入口に近接する撹拌器18の領域に向かって移動させるように構成される。図示の実施形態では、毛髪移動システム49は、撹拌器18が撹拌チャンバー22内で回転している時に、繊維質の破片44を撹拌器18の中央領域41(例えば、コームユニット50に近接し得る)および吸引チューブ36の一次入口33(
図4~6)に向かって移動させるように構成される。例えば、毛髪移動システム49は、撹拌器18に沿って繊維質の破片44をコームユニット50に向かって移動させて、コームユニット50が撹拌器18から繊維質の破片44を除去することを可能にするように構成されてもよく、それ故、繊維質の破片44は、吸引チューブ36への吸引空気流に混入され得る。
【0027】
少なくとも一実施例では、毛髪移動システム49は、第一および少なくとも第二の(例えば、左および右)毛髪移動セクション66、67を含み得る。各毛髪移動セクション66、67は、本明細書に一般的に記述されるように、一つまたは複数の側壁62および/またはブラシ毛60を含み得る。一つまたは複数の毛髪移動セクション66、67の側壁62および/またはブラシ毛60は、一般にらせん模様および/または一般にシェブロン模様を有し得る。一態様によれば、毛髪移動セクション66、67の少なくとも一部分は、重複領域69で部分的に重複し得る。図示の例では、側壁62のみが重複するが、ブラシ毛60のみが重複してもよく、および/または側壁62およびブラシ毛60の両方が部分的に重複し得ることが理解されるべきである。本明細書で使用される場合、撹拌器18が撹拌器チャンバー22内で旋回軸20の周りを回転するとき、隣接する毛髪移動セクション66、67の側壁62および/またはブラシ毛60が半径方向断面を通過する場合、毛髪移動セクション66、67は重複するとみなされる。重複の量および/または程度(すなわち、重複領域69のサイズ)は、意図される用途に応じて変化し得る。例えば、重複領域69のサイズは、コームユニット50の長さ、撹拌器18の全長、撹拌器18の回転速度などに応じて変化し得る。一実施形態によれば、重複領域69のサイズは10~30mmであってもよく、撹拌器18の長さは225mmであり得る。別の実施形態によると、重複領域69のサイズは、撹拌器18の長さの4~20%であり得る。もちろん、これらは単なる例にすぎない。
【0028】
任意選択で、側壁62および/またはブラシ毛60のうちの一つまたは複数の高さは、重複領域69の少なくとも一部分でテーパ付けされ得る。重複領域69における側壁62および/またはブラシ毛60の高さの減少は、繊維質の破片44が撹拌器18に適用される圧縮力を減少させることによって、撹拌器18からの繊維質の破片44の除去を容易にし得る。
【0029】
毛髪移動システム49は、二つの隣接する毛髪移動セクション66、67を有し、各々が撹拌器18の長さの一部分のみにわたって延在するが、毛髪移動システム49は、二つの移動セクション66、67よりも多くても、それよりも少なくてもよいことが理解されるべきである。例えば、毛髪移動システム49は、撹拌器18の全長に実質的に沿って延在する一つまたは複数の連続的な毛髪移動セクションを含み得る。特に、細長い毛髪移動セクションは、撹拌器18の両端から標的位置に向かって移動するために、標的位置で方向を変え得る略らせん模様および/または略シェブロン模様を有し得る。
【0030】
図4~6に目を向けると、コームユニット50の一実施例が一般に、示されている。特に、
図4は、一般に、明確にするために撹拌器18なしの
図1の線IV~IVに沿った斜視断面図を示す。
図5は、一般に、
図1の線IV~IVに沿った断面図を示す。
図6は、一般に、明確にするために、撹拌器18なしの
図2の線VI~VIに沿った断面図を示す。単一のコームユニット50のみが示されるが、掃除機10は複数のコームユニット50を含み得ることが理解されるべきである。
【0031】
コームユニット50は、撹拌器チャンバー22内に少なくとも部分的に配置されてもよく、撹拌器18の長さの一部(例えば、本明細書で論じるようにブラシ毛60および/または側壁62)に接触するように構成されるくし状の構造を形成する複数のフィンガー、リブ、および/または歯52を含み得る。フィンガー52は、フィンガー52の少なくとも一部がブラシ毛60の端部および/または側壁62のうちの一つまたは複数と接触するように、掃除機10の一部分(本体13、撹拌器チャンバー22、底面25、および/または破片収集チャンバー30などであるが、これに限定されない)から一般に撹拌器18に向かって延在する(例えば、突出する)ように構成される。撹拌器18の回転により、コームユニット50のフィンガー52を複数のブラシ毛60の間を通過させ、および/または側壁62のうちの一つまたは複数と接触させ、それによって、毛髪が撹拌器18上に絡まるのを防止する。形状、またはフィンガー、リブ、および/または歯52は、特にそのように主張されない限り、本出願で示され、および/または記述されたものに限定されないことが理解されるべきである。
【0032】
一実施形態によれば、少なくとも一部のフィンガー52(例えば、フィンガー52の全て)は、側壁62がフィンガー52を通過して回転するとき、フィンガー52の最遠位端が側壁62の2mm以内にあるように、一般に撹拌器18に向かって延在する。そのため、フィンガー52は側壁62に接触してもよく、または接触しなくてもよい。
【0033】
代替的に(または追加的に)、側壁62がフィンガー52を通過して回転するとき、フィンガー52の最遠位端が側壁62と接触する(例えば、重複する)ように、少なくとも一部のフィンガー52(例えば、フィンガー52の全て)は、一般に撹拌器18に向かって延在する。例えば、フィンガー52の最遠位端は、例えば、側壁62の最遠位端の1~3mm、側壁62の最遠位端の0.5~3mm、側壁62の最遠位端の最大2mm、および/または側壁62の2mm(その中に全ての範囲および値を含む)など、側壁62の最遠位端の最大3mm接触し得る。
【0034】
フィンガー52は、コームユニット50の長手方向長さLの全てまたは一部に沿って、例えば長手方向長さLに沿って均等またはランダムに間隔を空けて配置され得る。一実施形態によると、フィンガーの密度52(例えば、インチあたりフィンガーの数52)は、1インチあたり1~16本のフィンガー52、1インチあたり2~16本のフィンガー52、1インチあたり4~16本のフィンガー52、および/または1インチあたり7~9本のフィンガー52(その中に全ての範囲および値を含む)などであるが、これに限定されない、1インチあたり0.5~16本のフィンガー52の範囲内であり得る。例えば、フィンガー52は、中心から中心までの間隔が2~5mm、中心から中心までの間隔が3~4mm、中心から中心までの間隔が3.25mm、中心から中心までの間隔が1~26mm、中心から中心までの間隔が最大127mm、中心から中心までの間隔が最大102mm、中心から中心までの間隔が最大76mm、中心から中心までの間隔を最大50mm、中心から中心までの間隔が2~26mm、中心から中心までの間隔が2~50.8mm、および/または中心から中心までの間隔が1.58~25.4mm(その中に全ての範囲および値を含む)であり得る。
【0035】
フィンガー52(例えば、歯とも呼ぶ)の幅は、製造および強度の要件を満たす最小幅を占めるように構成され得る。フィンガー52の幅が狭くなることで、撹拌器18の摩耗を最小限にし、毛髪の除去のためにフィンガー52間の空気流を促進し得る。プラスチックフィンガー52の集合幅は、特にコームユニット50がプラスチックである場合、コームユニット50の合計幅よりも30%以下であり得る。
【0036】
輪郭およびブラシロール軸20に沿ったフィンガー52の幅は、構造および成形要件に基づいてもよい。フィンガー52の遠位端の輪郭は、弓状であってもよく(例えば、丸み付き)、または鋭利な先端を形成し得る(例えば、前縁および後縁は、屈曲点で交差して鋭角を形成し得る)。一実施形態によれば、フィンガー52の遠位端の輪郭は、材料および生産要因に基づいて、丸みを帯びておよび滑らかであり得る。例えば、フィンガー52の遠位端の輪郭は、28mmの直径撹拌器18に対して直径で0.6~2.5mm(直径1~2mmおよび/または直径1.6mmなどであるが、これらに限定されない)であり得る。
【0037】
フィンガー52のルートギャップ(例えば、隣接するフィンガー52間の移行)は、撹拌器18の主直径の0~25%の半径方向のギャップ隙間を有し得る。例えば、フィンガー52のルートギャップは、撹拌器18の主直径の3~6%、および/または撹拌器18の主直径の5.4%などであるがこれに限定されない、撹拌器18の主直径の2~7%の間であり得る。非限定的な例として、フィンガー52のルートギャップは、28mm撹拌器18に対して1.5mmのギャップであり得る。
【0038】
フィンガー52は、撹拌器18の旋回軸20に略平行なコームユニット50の長手方向長さLに沿って延在する方向に間隔を置いていることが示されるが、フィンガー52の全てまたは一部が、旋回軸20に対して横断する一つのまたは複数の方向(例えば、V形状などであるが、これに限定されない)に、一つまたは複数の軸(例えば、複数の軸)に沿って延在し得ることが理解されるべきである。
【0039】
コームユニット50は、例えば、吸引チューブ36の一次吸引入口33に対応する部分など、撹拌チャンバー22の長さの一部分のみにわたって延在する。少なくとも一つのコームユニット50は、吸引チューブ36の一次吸引入口33に近接して配置され得る。本明細書で使用される場合、語句「吸引チューブ36の一次吸引入口33に対して近接」などは、コームユニット50が、吸引チューブ36の一次吸引入口33の断面積の20%未満の距離で、一次吸引入口33の内部および/または上流に配置されることを意味することを意図している。
【0040】
図示の例では、掃除機10は、一次吸引入口33(
図6に最もよくわかる)と、撹拌チャンバー22の長さに沿って一次吸引入口33から横方向(例えば、左および右)に延在する二つの隣接する二次吸引入口71とを有することが示される。吸引チューブ36の一次吸引入口33および二次吸引入口71は、撹拌チャンバー22と撹拌チャンバー22から吸引経路の開始を画定する吸引チューブ36との間の移行領域として画定される。掃除機10は、単一の一次吸引入口33および二つの隣接する二次吸引入口71のみを有することが示されるが、掃除機10は、二つの二次吸引入口71および/または複数の一次吸引入口33よりも少ないか、またはより大きくてもよいことが理解されるべきである。複数の一次吸引入口33を有する実施形態では、掃除機10は、複数のコームユニット50を随意に含んでもよい。さらに、掃除機10は、いかなる二次吸引入口71も有さなくてもよい。
【0041】
吸引チューブ36の一次吸引入口33は、隣接する二次吸引入口71の高さよりも大きい高さを有すると定義される。このように、一次吸引入口33は、二次吸引入口71と比較して、より大きな圧力(しかしより低い速度)を有し得る。例えば、二次吸引入口71は、一次吸引入口33の高さの25%未満である高さを有してもよく、例えば、二次吸引入口71は、一次吸引入口33の高さの20%未満である高さを有してもよく、二次吸引入口71は、一次吸引入口33の高さの15%未満である高さを有してもよく、および/または二次吸引入口71は、一次吸引入口33の高さの10%未満である高さを有し得る(その中に全ての値および範囲を含む)。一次吸引入口33は、撹拌チャンバー22の長さよりも小さい長さを集合的に有する。例えば、一次吸引入口33の合計長さは、撹拌チャンバー22の長さの80%未満であり、例えば、一次吸引入口33の合計長さは、撹拌チャンバー22の長さの60%未満であり得、一次吸引入口33の合計長さは、撹拌チャンバー22の長さの50%未満であり得、一次吸引入口33の合計長さは、撹拌チャンバー22の長さの40%未満であり得、および/または一次吸引入口33の合計長さは、撹拌チャンバー22の長さの30%未満であり得る(その中の全ての値および範囲を含む)。
【0042】
一態様によれば、二次吸引入口71の上面は、掃除機10が掃除する表面上に配置されるとき、掃除する表面から3~5mm配置され得る。二次吸引入口71は、一次吸引入口33から撹拌チャンバー22の実質的に全長にわたって延在するように構成され得る。この構成により、空気流が破片を混入するには低すぎる撹拌チャンバー22内のデッドスポットを低減および/または除去することによって、掃除機10の吸引を強化し得る。追加的に(または代替的に)、一次吸引入口33の上面は、二次吸引入口71の上面(例えば、床から15~21mm)から12~18mm(例えば、15mm)であり得る。
【0043】
本明細書で論じるように、コームユニット50のフィンガー52は、撹拌器18、例えば、ブラシ毛60および/または側壁62に接触するように構成され得る。一態様によれば、コームユニット50のフィンガー52は全て、一般に、
図4~6に図示するのと実質的に同じ高さを有し得る。一態様によれば、フィンガー52は8~10mmの高さを有してもよく、コームユニット50は、30~40mm(例えば、35mmであるが、これに限定されない)の全長を有し得る。コームユニット50の複数のフィンガー52は、一次吸引入口33の上部の全長にわたって延在し得る。代替的に、一つまたは複数のフィンガー52は、異なる長さを有し得る。例えば、横方向領域73上の一つまたは複数のフィンガー52′は、一般に、
図7に示されるように、より長い長さを有し得る。言い換えれば、横方向領域73に対応する一つまたは複数のフィンガー52′は、中央領域77に対応する歯52よりも大きい寸法の長さを有し得る。さらなる例として、横方向領域73内の一つまたは複数のフィンガー52′は、中央領域77内の一つまたは複数のフィンガー52よりも小さい長さであり得る。複数のフィンガー94を有するコームユニット93の実施例が、
図7Aに示されるが、コームユニット93の中央領域95に対応する複数のフィンガー94の一部分が、横方向領域97に対応する複数のフィンガー94の一部分の長さ96よりも大きな長さ96を有する。
図7Aでは、中央領域95は、横方向領域97のそれぞれの間に延在する。中央領域95の長さ98は、コームユニット93の長さ99の20%~60%の範囲であり得る。
【0044】
ここで
図8を参照すると、本開示はまた、複数の断面撹拌器チャンバー80を特徴付けてもよい。特に、断面の撹拌器チャンバー80は、撹拌器18と撹拌チャンバー22を画定する内壁82との間に延在し得る。断面撹拌器チャンバー80内の圧力は、撹拌チャンバー22(例えば、開口部23に近接する撹拌チャンバー22の圧力)および/または吸引チューブ36の残りのセクション内の圧力と比較して、より高いおよび/または低くてもよい。断面撹拌器チャンバー80は、撹拌器本体40から延在し、撹拌チャンバー22の内壁82と接触するブラシ毛60および/または側壁62によって画定され得る。特に、ブラシ毛60および/または側壁62は、内壁82との局所的な封止を形成し得る。ブラシ毛60および/または側壁62の形状、サイズ、およびパターンは、撹拌器18が旋回軸20の周りを回転するとき、断面撹拌器チャンバー80内の圧力を調整するために使用され得る。図示の実施例は、四つの断面撹拌器チャンバー80を有することが示されるが、掃除機10は、四つの断面撹拌器チャンバー80よりも多くても、それよりも少なくてもよいことが理解されるべきである。
【0045】
ここで
図9を参照すると、
図1の撹拌器18の実施例であり得る撹拌器200の概略図が一般に、図示される。示されるように、撹拌器200は、撹拌器200の長手方向軸204に沿った方向に、撹拌器200の細長い本体203の周りにらせん状に延在する少なくとも一つの弾性変形可能なフラップ202(側壁62の実施例であり得る)を含む。本明細書で論じるように、撹拌器200はブラシ毛を含まなくてもよいが、撹拌器200は、フラップ202に加えて(またはこれなしで)ブラシ毛を随意に含み得ることが理解されるべきである。
【0046】
フラップ202は、一般に、撹拌器200の細長い本体203の少なくとも一部分に沿って、かつそこから離れた方向に長手方向に延在する連続的なストリップとして説明され得る。一部の実例では、フラップ202は、細長い本体203の長さ205の実質的な部分(例えば、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または少なくとも99%)に対して、細長い本体203に沿って長手方向に延在し得る。フラップ202は、破片が、例えば、
図1の掃除機10の開口部/空気入口23の方向に押しやられるように、撹拌器200が回転するとき、掃除する表面に係合する(例えば、接触する)ように構成される。
【0047】
一部の実例では、フラップ202は、第一の方向に従って撹拌器200の本体203の周りにらせん状に延在することができる。他の例では、フラップ202は、少なくとも一つのシェブロン形状が形成されるように、第一および第二の方向に従って撹拌器200の本体203の周りにらせん状に延在し得る。
【0048】
フラップ202が撹拌器200の細長い本体203の周りに延在する際に、フラップ202のらせん形状は、撹拌器200に沿って一つまたは複数の所定の位置に向かって繊維質の破片を付勢するように構成され得る。例えば、毛髪などの繊維質の破片が撹拌器200の周りに絡まった場合、掃除する表面および/または
図1のリブ116とのフラップ202の係合(例えば、接触)により、フラップ202のらせん形状に従って撹拌器200に沿って繊維質の破片を付勢することができる。
【0049】
図10は、撹拌器200と係合(例えば、接触)するリブ116の例であり得る、複数のリブ300の概略実施例を示す。示されるように、リブ300の各々は、撹拌器200の長手方向軸204に対して非垂直角度で横方向に延在し、フラップ202の少なくとも一部分と係合(例えば、接触)するように構成される。例えば、長手方向軸204と、リブ300のそれぞれの一つまたは複数との間に形成されるリブ角aは、約30°~約60°の範囲であり得る。リブ300の数が増加し、リブ角aが減少するとき、撹拌器200に沿って繊維質の破片が付勢される速度が増加し得る。
【0050】
一部の実例では、リブ300は、撹拌器200の周りに少なくとも部分的に延在するように構成され得る。このように、リブ300はアーチ形状を有し得る。こうした構成は、フラップ202とリブ300との間の係合量(例えば、接触)を増加させ得る。リブ300は、フラップ202がリブ300と係合する(例えば、接触する)のに応答してフラップ202を変形させるように構成される。例えば、リブ300は、プラスチック(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン)、金属(例えば、アルミニウムまたは鋼合金)、および/または任意の他の適切な材料から作製されてもよく、フラップ202は、ゴム(例えば、天然または合成ゴム)および/または任意の他の適切な材料から作製され得る。
【0051】
一部の実例では、リブ300の各々は、互いに平行に延在し得る。他の例では、リブ300のうちの一つまたは複数は、リブ300のうちの少なくとも他の一つに対して平行に延在しなくてもよい(例えば、少なくとも一つのリブ300は、少なくとも一つの他のリブ300に対して横方向に延在し得る)。示されるように、一部の例では、リブ300の各々は、均等に間隔を置いてもよい。他の例では、リブ300は均等に間隔を空けなくてもよい。例えば、リブ300の間に延在する分離距離301は、撹拌器200の長手方向軸204に沿って延在する移動方向304において減少または増加し得る。移動方向304は、一般に、繊維質の破片が付勢される方向として説明され得る。
【0052】
示されるように、リブ300の各々は、少なくとも一つのリブ300の少なくとも一部分が少なくとも一つの他のリブ300の少なくとも一部分と重複するように配向され得る(例えば、第一のリブに沿った長手方向位置は、隣接するリブに沿った長手方向位置に対応する)。結果として、重複領域303は、二つの隣接するリブ300の間に延在し得る。重複領域303は、移動方向304に沿って繊維質の破片の実質的に連続的な付勢をもたらし得る。
【0053】
撹拌器200が回転方向302に従って回転すると、フラップ202は、リブ300の少なくとも一つの一部分と係合(例えば、接触)し、リブ300の周辺縁部に沿って移動する。リブ300とフラップ202との間の相互係合は、移動方向304に繊維質の破片を付勢する。
【0054】
一部の実例では、複数の移動方向304があり得る。例えば、撹拌器200は、撹拌器200の両端に向かって繊維質の破片を付勢するように構成され得る。移動方向304は、少なくとも部分的に、フラップ202のらせんピッチ、回転方向302、および/またはリブ角aに基づいてもよい。
【0055】
図11は、
図9の撹拌器200の実施例であり得る、撹拌器401に係合する(例えば、接触する)リブ116の例であり得る、複数のリブ400の概略例を示す。示されるように、回転方向402および移動方向404は、
図10のものと反対である。このように、移動方向304および404は、一般に、少なくとも部分的にリブ300および400の配向に基づくものとして記述され得る。
【0056】
図12は、
図1の表面クリーニングヘッド12の実施例であり得る、表面クリーニングヘッド500の概略断面端面図を示す。示されるように、表面クリーニングヘッド500は、
図9の撹拌器200の実施例であり得る、撹拌器504を受けいれるように構成される撹拌器チャンバー502を含む。撹拌器504は、複数のフラップ506を含み、表面クリーニングヘッド500は、複数のフラップ506と係合(例えば、接触)するように構成される少なくとも一つのリブ508を含む。示されるように、少なくとも一つのリブ508は、撹拌器チャンバー502の内側表面501から延在する。例えば、少なくとも一つのリブ508は、表面クリーニングヘッド500の少なくとも一部分から形成されてもよく、または表面クリーニングヘッド500の少なくとも一部分に連結され得る。
【0057】
リブ508とフラップ506との間の重複距離512は、フラップ506が少なくとも一つのリブ508と係合(例えば、接触)している時に、少なくとも一つのリブ508の係合表面516から、リブ508に隣接するフラップ506の最も遠位の部分までであり得る。例えば、重複距離512は、その最大で、約1ミリメートル(mm)~約3mmの範囲であり得る。さらなる例として、重複距離512は、その最大で、約1mm~約2mmの範囲であり得る。
【0058】
複数のリブ508を有する例では、一つまたは複数のリブ508の高さ514は、少なくとも一つの他のリブ508とは異なってもよい。このように、重複距離512は、リブ508の間で変化するように構成され得る。追加的に、または代替的に、係合表面516の長さ510は、少なくとも一つの他のリブ508とは異なってもよい。代替的に、高さ514および/または係合表面516の長さ510は、リブ508のそれぞれに対して実質的に同一であり得る。
【0059】
一部の実例では、摩擦増加材料は、係合表面516の少なくとも一部分に連結され得る。例えば、ゴム(例えば、天然ゴムまたは合成ゴム)は、係合表面516の少なくとも一部分に沿って延在し得る。こうした構成は、撹拌器504に沿って繊維性材料が付勢される速度を改善し得る。
【0060】
図13は、表面クリーニングヘッド500の概略断面斜視図を示す。示されるように、表面クリーニングヘッド500は、フラップ506と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブ508を含み得る。示されるように、リブ508は、撹拌器504の少なくとも一部分の周りに少なくとも部分的に延在するように構成される。
【0061】
図14は、
図1の表面クリーニングヘッド12の実施例であり得る、表面クリーニングヘッド700の斜視図を示している。表面クリーニングヘッド700は、そこから延在する複数のリブ704(隠線で示される)を有する撹拌器カバー702を含み得る。撹拌器カバー702は、撹拌器カバー702が撹拌器(例えば、撹拌器18)が回転する撹拌器チャンバーの少なくとも一部分を画定するように、表面クリーニングヘッド700に連結されてもよく、または表面クリーニングヘッド700から一体的に形成され得る。一部の実例では、撹拌器カバー702は、表面クリーニングヘッド700のユーザーに見えなくてもよく、撹拌器の長さよりも小さい長さを有し得る。例えば、表面クリーニングヘッド700は、複数の撹拌器カバー702を含んでもよく、各撹拌器カバー702は、撹拌器のそれぞれの遠位端に対応し、撹拌器カバー702の組み合わされた長さは、撹拌器の合計長さよりも小さい。
図14Aは、撹拌器の合計長さより小さい長さを有する撹拌器カバー710の実施例を示し、および
図14Bは、撹拌器チャンバー712の対向する遠位端でその中に配置される複数の撹拌器カバー710を有するロボットクリーナーの撹拌器チャンバー712の例を示す。撹拌器カバー710はリブ714を含み、リブ714が撹拌器の少なくとも一部分に係合するように位置付けられるように、撹拌器チャンバー712に連結されてもよく、または撹拌器チャンバー712から一体的に形成され得る。言い換えれば、撹拌器チャンバー712は、撹拌器チャンバー712の対向する遠位端にリブを含む。撹拌器チャンバー712の対向する遠位端に撹拌器カバー710を位置付けることによって、撹拌器の端部上の繊維質の破片の(例えば、ベアリングおよび/または軸内への)移動は、撹拌器に対する摩耗を低減しながら低減および/または防止することができる。
【0062】
リブ704は、撹拌器の周りに絡まった繊維質の破片(例えば、毛髪)が、リブ704によって少なくとも部分的に撹拌器に沿って一つまたは複数の位置に向かって付勢され得るように、表面クリーニングヘッド700内に配置された撹拌器(例えば、撹拌器18)と係合(例えば、接触)するように構成される。
【0063】
一部の実例では、リブ704は、撹拌器カバー702の一部分のみに沿って延在し得る。例えば、リブ704は、撹拌器カバー702の中央部分(例えば、撹拌器カバー702の遠位端の間に実質的に中央に位置する撹拌器カバー702の長さの20%~60%に対応する部分)に沿って延在し得る。さらなる例として、リブ704は、撹拌器カバー702の一つまたは複数の遠位端部分(例えば、撹拌器カバー702の遠位端に近接する、または撹拌器カバー702の遠位端から延在する撹拌器カバー702の長さの15%~40%に対応する部分)に沿って延在し得る。
【0064】
リブ704は、撹拌器カバー702に沿って配置されるとして示されるが、リブ704は、表面クリーニングヘッド700内の他の場所に配置され得る。このように、リブ704は、一般に、撹拌器が回転するとき、リブ704が撹拌器に対して静止するように、表面クリーニングヘッド700内に配置されるとして記述され得る。例えば、リブ704は、表面クリーニングヘッド700の側壁に沿って配置され得る。これらの例では、リブ704は、撹拌器カバー702が透明でユーザーに見えるとき、撹拌器カバー702を通した撹拌器の図を遮らなくてもよい。
【0065】
図15および16は、それぞれ
図14の撹拌器カバー702の底面斜視図および底面図を示す。示されるように、複数のリブ704はそれぞれ、互いに対して平行に延在し、撹拌器カバー702の長手方向軸800に対して横断(例えば、非垂直角度で)する。リブ704は、一般に、撹拌器の単一の遠位端に向かって繊維質の破片を付勢するように配向されると説明され得る。
【0066】
図17および18は、
図14の表面クリーニングヘッド700とともに使用することができる撹拌器カバー1000の斜視図および底面図を示す。示されるように、撹拌器カバー1000は、複数のリブ1002を含む。リブ1002は、繊維質の破片が撹拌器の遠位端の間の少なくとも一つの所定の位置(例えば、撹拌器の中心に向かって)に向かって付勢されるように、撹拌器(例えば、撹拌器18)と係合(例えば、接触)するように構成される。示されるように、リブ1002の少なくとも一つは、リブ1002の少なくとも他の一つに対して横方向に延在する。このように、横断リブ1002は、一般に、シェブロン形状を集合的に画定するものとして記述され得る。一部の実例では、撹拌器は、一つまたは複数のフラップがシェブロン形状を画定するように、第一および第二の方向に従って、撹拌器の細長い本体の周りにらせん状に延在する一つまたは複数のフラップを含み得る。
【0067】
図19は、
図1のリブ116の実施例であり得る、リブ1200の側面図を示す。リブ116は、撹拌器の長手方向軸に対して横方向(例えば、非垂直角度で)に、撹拌器(例えば、撹拌器18)の周りに少なくとも部分的に延在するアーチ形状を有し得る。このように、リブ1200は、一般に、撹拌器の細長い本体の周りにらせん状に延在すると説明され得る。一部の実例では、リブ1200は、リブ1200が撹拌器に対して静止し、繊維質の破片を所定の位置に向けて付勢するように、表面クリーニングヘッド(例えば、表面クリーニングヘッド12)に連結され得る。
【0068】
図20は、
図1の撹拌器18の実施例であり得る、撹拌器1300の概略例を示す。示されるように、撹拌器1300は、複数のフラップ1302および対応するフラップ1302に実質的に平行に延在する複数のブラシ毛ストリップ1304を含む。ブラシ毛ストリップ1304は、撹拌器1300の細長い本体1305から延在する複数の個々のブラシ毛を含み得る。
【0069】
ブラシ毛高さ1306は、フラップ高さ1308よりも小さくてもよい。例えば、ブラシ毛高さ1306は、撹拌器1300が、
図1の表面クリーニングヘッド12などの表面クリーニングヘッド内で回転するとき、ブラシ毛ストリップ1304は、撹拌器1300に沿って繊維質の破片を付勢するように構成される一つまたは複数のリブと係合しない(例えば、接触しない)ようなものであり得る。さらなる例として、一部の実例では、ブラシ毛ストリップ高さ1306は、一つまたは複数のリブと係合する(例えば、接触する)ブラシ毛の部分が、一つまたは複数のリブと係合する(例えば、接触する)フラップ1302の部分よりも小さいようなものであり得る。代替的に、ブラシ毛高さ1306は、フラップ高さ1308よりも大きくてもよい。このように、ブラシ毛ストリップ1304は、撹拌器1300に沿って繊維質の破片を付勢するように構成される一つまたは複数のリブと係合(例えば、接触)し得る。一部の実例では、ブラシ毛高さ1306は、フラップ高さ1308と実質的に等しくてもよい。このように、ブラシ毛ストリップ1304およびフラップ1302の両方は、撹拌器1300に沿って繊維質の破片を付勢するように構成される一つまたは複数のリブと係合(例えば、接触)し得る。一部の実例では、撹拌器1300は、ブラシ毛ストリップ1304(例えば、
図9)を含まなくても良い。一部の実施例では、ブラシ毛高さ1306および/またはフラップ高さ1308は、撹拌器1300の回転軸から測定され得る。
【0070】
図21は、
図1の撹拌器18の実施例であり得る、撹拌器1500の概略例を示す。示されるように、撹拌器1500は、撹拌器1500の細長い本体1504の周りにらせん状に延在する複数のブラシ毛ストリップ1502を含む。ブラシ毛ストリップ1502は、撹拌器1500の細長い本体1504から延在する複数の個々のブラシ毛を含み得る。
【0071】
図22は、
図1の撹拌器18の実施例であり得る、撹拌器1600の概略断面図を示す。示されるように、撹拌器1600は、そこから延在する一つまたは複数のフラップ1604を有する細長い本体1602を含む。フラップ1604は、掃除する表面(例えば、床)と係合するように構成される。細長い本体1602は、細長い本体1602を通って長手方向に延在する回転軸1606の周りを回転するように構成される。一つまたは複数の軸1608は、回転軸1606に沿って配置され、細長い本体1602に連結され得る。例えば、複数の軸1608は、本体1602の両端で細長い本体1602に連結され得る。
【0072】
第一および第二の端部キャップ1610および1612は、細長い本体1602の対向する遠位端に配置され得る。端部キャップ1610および1612は、一般に撹拌器カバーとして記述されてもよく、撹拌器カバーは、撹拌器の回転軸の周りに完全に延在する少なくとも一部分である。第一および第二の端部キャップ1610および1612は、細長い本体1602が第一および第二の端部キャップ1610および1612に対して回転するように、細長い本体1602に対して固定されるように構成される。例えば、第一および第二の端部キャップ1610および1612は、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の部分に連結され得る。
【0073】
第一および第二の端部キャップ1610および1612は、空洞側壁1615および1617を有するそれぞれの端部キャップ空洞1614および1616を画定することができる。細長い本体1602の少なくとも一部分、および一つまたは複数のフラップ1604の少なくとも一部分は、端部キャップ空洞1614および1616のそれぞれのもの内に受容される。細長い本体1602および一つまたは複数のフラップ1604がそれぞれの端部キャップ空洞1614および1616内に受容されるとき、空洞側壁1615および1617は、細長い本体1602および一つまたは複数のフラップ1604に沿って延長距離1619および1621で長手方向に延在する。延長距離1619および1621は、例えば、細長い本体1602の全長1623の1%~25%の範囲であり得る。さらなる例として、延長距離1619および1621は、細長い本体1602の全長1623の5%および15%の範囲であり得る。さらなる例として、延長距離1619および1621は、細長い本体1602の全長1623の10%であり得る。さらなる例として、延長距離1619および1621は、1.3センチメートル(cm)~5cmの範囲であり得る。一部の実例では、延長距離1619および1621は、第一および第二の端部キャップ1610および1612のそれぞれに対して異なっていてもよい。
【0074】
端部キャップ1610および1612のそれぞれは、端部キャップ空洞1614および1616内に延在する一つまたは複数のリブ1618および1620を含み得る。一つまたは複数のリブ1618および1620は、一つまたは複数のリブ1618および1620がフラップ1604のうちの一つまたは複数と係合(例えば、接触)するように、半径方向に細長い本体1602に向かって延在する。示されるように、一つまたは複数のフラップ1604の少なくとも一部分は、リブ1618および1620のうちの一つまたは複数と重複する。例えば、リブ1618および1620と一つまたは複数のフラップ1604との間の重複は、リブ厚1625の1%および99%の範囲であり得る。さらなる例として、リブ1618および1620と一つまたは複数のフラップ1604との間の重複は、リブ厚1625の10%および75%の範囲であり得る。さらなる例として、リブ1618および1620と一つまたは複数のフラップ1604との間の重複は、リブ厚1625の0%超および99%未満であり得る。リブ1618および1620と一つまたは複数のフラップ1604のうちの一つまたは複数との間の重複の量を低減することにより、一つまたは複数のフラップ1604によって経験される摩耗の量を低減し、一つまたは複数のフラップ1604の寿命を延ばすことができる。
【0075】
一つまたは複数のリブ1618および1620は、繊維質の破片(例えば、毛髪)を、細長い本体1602の遠位端から離れる方向に(例えば、細長い本体1602の中央部分の方向へ)付勢するように構成され得る。リブ1618、1620とフラップ1604との間の相互作用は、繊維質の破片が一つまたは複数の軸1608の周りで絡まり合うのを軽減および/または防止することができ、および/または一つまたは複数の軸1608を支持する一つまたは複数のベアリング内に絡みつくのを軽減および/または防止することができる。
【0076】
一つまたは複数のフラップ1604は、一つまたは複数のリブ1618および1620と協働して、細長い本体1602の遠位端から離れる方向に繊維質の破片を付勢するように構成され得る。例えば、一つまたは複数のフラップ1604は、細長い本体1602の少なくとも一部分の周りにらせん状に延在し得る。一部の実例では、一つまたは複数のフラップ1604は、一つまたは複数のシェブロン形状が形成されるように、二つ以上の方向に従って細長い本体1602の少なくとも一部分の周りにらせん状に延在し得る。一部の実例では、一つまたは複数のフラップ1604は、繊維質の破片が端部キャップ1610および1612から間隔を置いた後、細長い本体1602の遠位端から離れた方向に繊維質の破片を付勢するように構成され得る。これらの例では、一つまたは複数のフラップ1604は、繊維質の破片がそこから除去され得るように、細長い本体1602に沿った共通の位置に繊維質の破片を付勢することができる(例えば、一つまたは複数のフラップ1604と係合し、細長い本体1602の回転の結果としてそこから繊維質の破片を除去するコームユニット/清拭リブを使用する)。
【0077】
図23に示すように、一つまたは複数のリブ1700は、端部キャップ1610と1612との間に延在し得る。リブ1700は、例えば、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の一部分、および/または端部キャップ1610および1612のうちの一つもしくは複数に連結され、かつ/または一体的に形成され得る。リブ1700は、端部キャップ1610および1612のリブ1618および1620と協働して、細長い本体1602に沿った一つまたは複数の共通する位置に向かって繊維質の破片(例えば、毛髪)を付勢し得る。細長い本体1602が一つまたは複数のブラシ毛(例えば、一つまたは複数のフラップ1604に加えて、または代替的に)を含む場合、リブ1700は、細長い本体1602に沿って一つまたは複数の位置に向かう繊維質の破片の移動を改善し得る。
【0078】
図24は、
図22の端部キャップ1610の実施例であり得る、端部キャップ1800の斜視図を示す。示されるように、端部キャップ1800は、撹拌器(例えば、
図1の撹拌器18)の少なくとも一部を受けいれるための空洞1802を画定する。空洞1802は、空洞基部1806から延在する空洞側壁1804によって画定される。空洞側壁1804は、延長距離1805だけ空洞基部1806から延在し得る。延長距離1805は、空洞基部1806から、空洞側壁1804の遠位表面1810まで延在し、遠位表面1810は、空洞基部1806から間隔を置いている。延長距離1805は、空洞基部1806の周囲に沿って変化し得る。例えば、端部キャップ1800は、延長距離1805の測定値が、端部キャップ1800が表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)に連結される場合、掃除する表面からの距離の増加とともに増加するように、構成することができる。示されるように、端部キャップ1800の床に面する部分1807に対応する延長距離1805は、端部キャップ1800の表面クリーニングヘッドに面する部分1809に対応する延長距離1805よりも小さい。こうした構成は、表面クリーニングヘッドに面する部分1809と比較して、撹拌器のより大きな部分を床に面する部分1807上に露出したままにすることによって、軸および/またはベアリングへの毛髪の移動を軽減および/または防止しながら、撹拌器の効果的なクリーニング幅を増加させ得る。
【0079】
空洞側壁1804は、空洞側壁1804から空洞1802内に延在する一つまたは複数のリブ1808を含み得る。示されるように、リブ1808は、空洞側壁1804の遠位表面1810の方向に、空洞側壁1804に沿って空洞基部1806から延在し得る。リブ1808は、空洞基部1806とリブ角のβを形成することができる。リブ角βは、90°より大きく、または90°未満であり得る。このように、一部の実例では、一つまたは複数のリブ1808は、空洞側壁1804に沿ってらせん状に延在し得る。
【0080】
示されるように、リブ1808は、空洞基部1806から空洞側壁1804の遠位表面1810まで延在する。一部の実例では、複数のリブ1808は、空洞側壁1804から延在する。複数のリブ1808が空洞側壁1804から延在する場合、各リブ1808に対応するリブ長さ1812は異なってもよい。例えば、リブ長さ1812は、少なくとも部分的に、対応するリブ1808が終了する空洞基部1806の周囲に沿った位置での空洞側壁1804の延長距離1805に基づいてもよい。示されるように、端部キャップ1800の床に面する部分1807に近接するリブ1808に対応するリブ長さ1812は、端部キャップ1800の表面クリーニングヘッドに面する部分1809に近接するリブ1808に対応するリブ長さ1812よりも小さい。
【0081】
図25は、端部キャップ1800の別の斜視図を示す。示されるように、端部キャップ1800は、それを通して、軸(例えば、
図22の軸1608)の少なくとも一部分が延在することができる、軸開口部1902を含み得る。突起部1903は、空洞基部1806から延在し、軸開口部1902の周りに延在することができる。また示されるように、一つまたは複数のリブ開口部1904は、空洞基部1806に沿って延在し得る。リブ開口部1904は、対応するリブ1808が空洞基部1806に沿って延在する距離に一般に対応するリブ開口部長さ1906を有し得る。従って、リブ開口部長さ1906は、対応するリブ1808のリブ長さ1812よりも小さくてもよい。
【0082】
空洞側壁1804は、空洞側壁1804の外側表面1910上に延在する係合領域1908を画定し得る。外側表面1910は、空洞1802から離れる方向に面する。係合領域1908は、端部キャップ1800が表面クリーニングヘッド内に保持されるように、例えば、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の少なくとも一部分に係合するように構成される。例えば、係合領域1908は、スナップ嵌合接合部の一部分を集合的に画定する、隆起部分1911および凹部1912を含み得る。
【0083】
図26および27は、
図22の端部キャップ1612の実施例であり得る、端部キャップ2000の斜視図を示す。示されるように、端部キャップ2000は、空洞基部2004および空洞基部2004から延在する空洞側壁2006によって画定される空洞2002を含む。一つまたは複数のリブ2008は、空洞側壁2006から空洞2002内に延在し得る。示されるように、一つまたは複数のリブ2008はらせん形状を有する。言い換えれば、空洞基部2004、空洞側壁2006、およびリブ2008は、
図24および25に関連して記載される空洞基部1806、空洞側壁1804、およびリブ1808に類似し得る。
【0084】
示されるように、端部キャップ2000は、係合領域2010を含み得る。係合領域2010は、端部キャップ2000が表面クリーニングヘッド内に保持されるように、例えば、表面クリーニングヘッド(例えば、
図1の表面クリーニングヘッド12)の少なくとも一部分に係合するように構成され得る。例えば、係合領域2010は、スナップ嵌合接合部の一部分を画定することができる。また示されるように、空洞基部1806は、実質的に平面であってもよく、少なくとも軸の部分(例えば、
図22の軸1608)で受容するための一つまたは複数のリブ開口部2012および軸開口部2014を含む。
【0085】
端部キャップ1800および2000は、掃除機10のハウジング/本体とは別個の構成要素として図示されるが、本明細書に記載の端部キャップの任意の一つまたは複数は、掃除機10のハウジング/本体の一部として一体的に形成され得ることが理解されるべきである。本明細書に記載の端部キャップのうちの任意の一つまたは複数は、撹拌器18の除去が端部キャップの除去を生じさせないように、撹拌器18とは別個の構成要素として形成され得る。代替的に、一つまたは複数の端部キャップは、撹拌器アセンブリーの一部を形成してもよく、撹拌器18の除去は、端部キャップの少なくとも一つの取り外しをもたらす。
【0086】
一部の実例では、一つまたは複数の開口部は、空洞側壁1804および2006の少なくとも一部分を通って延在し得る。例えば、
図27Aは、空洞側壁2754を通って延在する一つまたは複数の開口部2752を有する端部キャップ2750の実施例を示す。示されるように、一つまたは複数の開口部2752は、隣接するリブ2756の間に延在する。例えば、および示されるように、一つの開口部2752または一つまたは複数の開口部2752の各々の集合領域は、空洞側壁2754の表面積よりも大きくてもよい。端部キャップ2750が表面クリーニングヘッドに連結されると、表面クリーニングヘッドの一部分が一つまたは複数の開口部2752の上に延在する。表面クリーニングヘッド2758内の端部キャップ2750の実施例が
図27Bに示される。示されるように、端部キャップ2750は、表面クリーニングヘッド2758の内側表面に連結される。例えば、端部キャップ2750は、端部キャップ2750が撹拌器2760のトップ部分の少なくとも一部の周りに延在するように、表面クリーニングヘッド2758に連結され得る。一部の実例では、表面クリーニングヘッド2758の少なくとも一部分は、撹拌器2760および/または端部キャップ2750の少なくとも一部分が可視光に対して透明であり得る。
【0087】
ここで、
図28および29に目を向けると、
図1の撹拌器18の実施例であり得る、撹拌器2800の別の実施例が一般に、示される。特に、
図28は、撹拌器2800の正面図であり、
図29は、線29~29に沿った
図29の撹拌器2800の断面図である。撹拌器2800は、撹拌器2800の長手方向軸2806に沿った方向に、撹拌器2800の細長い本体2804の少なくとも一部分をらせん状に延在する、少なくとも一つの弾性変形可能なフラップ2802(側壁62の実施例であり得る)を含み得る。例えば、撹拌器2800は、複数の変形可能なフラップ2802を含んでもよく、変形可能なフラップ2802のそれぞれの長さは、本体2804の長さよりも小さい。示されるように、撹拌器2800は、メイン本体2804の端部領域3000、3002からメイン本体2804の中央領域3004まで延在する複数の変形可能なフラップ2802を含む。本明細書で論じるように、撹拌器2800はブラシ毛を含まなくてもよいが、撹拌器2800は、フラップ2802に加えて(またはこれなしで)ブラシ毛を随意に含み得ることが理解されるべきである。
【0088】
図30は、フラップ2802および/またはブラシ毛のない、
図29の撹拌器2800の細長い本体2804の一実施例を示す。撹拌器2800の細長い本体2804は、略円形断面(長手方向軸2806に対して略横断する断面に沿って)を有し得る。本明細書で使用される場合、語句「略円形断面」は、円形断面内の任意の点における細長い本体2804の半径Rが、円形断面内の細長い本体2804の最大半径の25%以内であることを意味することが意図される。図示の例では、細長い本体2804の円形断面は、中央領域3004よりも、近接端部領域3000、3002でより大きい。このように、細長い本体2804の円形断面は、近接端部領域3000、3002から中央領域3004へテーパ状になると言うことができる。近接端部領域3000、3002のテーパは、一定(例えば、線形)および/または非線形であり得る。少なくとも一実施例では、細長い本体2804の中央3008は、最も小さな円形断面を有し得る。第一の近接端部領域3000のテーパは、第二の端部領域3002のテーパと同一であってもよく、または異なってもよい。
【0089】
細長い本体2804のテーパは、近接端部領域3000、3002の弾性変形可能なフラップ2802の剛性を増加させ、一方で中央領域3004の弾性変形可能なフラップ2802の柔軟性を増加させることができる。中央領域3004の縮小された断面は、コームユニット50(例えば、歯52)が弾性変形可能なフラップ2802および/またはブラシ毛(例えば、撹拌器2800の中心に向かってさらに)内にさらに延在することを可能にし、それによってコームユニット50と弾性変形可能なフラップ2802および/またはブラシ毛との間の接触を増加させることによって、破片(例えば、毛髪)の除去を増加させ得る。このように、歯52は、中央領域3004の外側に位置する歯52と比較して、中央領域3004でより大きな長さを有し得る。
【0090】
図31A~
図31Bに関し、
図30の撹拌器2800の細長い本体2804の別の実施例が示される。
図30と同様に、細長い本体2804は、一般に円形断面を有してもよく、近接端部領域3000、3002の円形断面は、中央領域3004よりも大きい。少なくとも一実施形態では、第一の端部領域3000は、長手方向軸2806に沿って延在する長さを有してもよく、細長い本体2804の全長3100の10%~40%である。例えば、第一の端部領域3000の長さは、細長い本体2804の全長3100の25%~30%、および/または細長い本体2804の全長3100の20%であり得る。
【0091】
長手方向軸2806に沿った第二の端部領域3002の長さは、第一の端部領域3000と同一であり得る。代替的に、第二の端部領域3002の長さは、第一の端部領域3000よりも短くてもよい。少なくとも一実施例では、第二の端部領域3002は、長手方向軸2806に沿って延在する長さを有してもよく、細長い本体2804の全長3100の8%~30%である。例えば、第二の端部領域3002の長さは、細長い本体2804の全長3100の10%~20%、例えば、細長い本体2804の全長3100の17%であり得る。非限定的な例として、細長い本体2804の全長3100は、222.2mmであってもよく、第一の端部領域3000は45.7mmの長さを有してもよく、第二の端部領域3002は36.9mmの長さを有し得る。
【0092】
本明細書で論じるように、近接端部領域3000、3002は、テーパ化する半径Rを有し得る。テーパは、直線状または非直線状(例えば、曲線状)であり得る。少なくとも一実施形態では、近接端部領域3000、3002の内端部領域3102(例えば、中央領域3004に隣接する近接端部領域3000、3002の領域3102)の半径Rは、近接端部領域3000、3002の遠位端部領域3104(例えば、端部キャップに隣接する近接端部領域3000、3002の領域3104)の半径Rよりも3~15%少なくてもよい。例えば、内端部領域3102の半径Rは、遠位端部領域3104の半径Rよりも5~10%小さく、および/または遠位端部領域3104の半径Rよりも8.6%小さくてもよい。第一の近接端部領域3000の端部領域の半径の差は、第二の近接端部領域3002の端部領域の半径の差と同一であってもよく、または異なってもよい。
【0093】
非限定的な例として、内端部領域3102の半径Rは、21.25mmであってもよく、遠位端部領域3104の半径Rは、23.25mmであり得る。端部領域3000、3002のテーパは、リブ/フラップおよび/またはブラシ毛の剛性をテーパ化することにより、毛髪の移動を促進し得る。この目的のために、リブ/フラップおよび/またはブラシ毛の自由な/支持されていない部分の長さを増加することにより、リブ/フラップおよび/またはブラシ毛の有効な剛性の減少をもたらし、それによって毛髪の移動を強化する。
【0094】
ここで
図32~33を参照すると、細長い本体2804のない
図29のフラップ2802の一実施例が一般に、図示される。本明細書に記載されるように、フラップ2802は、細長い本体2804の少なくとも一部の周りに略らせん状に延在してもよく、弾性変形可能な材料で形成され得る。フラップ2802の端部領域3200、3202のうちの一つまたは複数は、面取りまたはテーパを含み得る(例えば、フラップは、一方またはそれぞれの端部領域3200、3202のみのテーパを含み得る)。このように、端部領域3200、3202の少なくとも一部分におけるフラップ2802の高さ3204は、中央領域3206におけるフラップ2802の高さ3204よりも小さくてもよい。言い換えれば、テーパにより、フラップ2802のクリーニング縁部3201が細長い本体2804に近づくようにし得る。一実施例によれば、フラップ2802の高さ3204は、フラップ2802の基部3208からフラップ2802のクリーニング縁部3201までであってもよく、基部3208は撹拌器2800(例えば、細長い本体2804)に固定されるように構成される。代替的に、フラップ2802の高さ3204は、撹拌器2800の回転軸からフラップ2802のクリーニング縁部3201までであり得る。端部領域3200、3202のテーパは、一定(例えば、線形)および/または非線形であり得る。少なくとも一実施例では、フラップ2802の中央3210は、最大の高さ3204を有し得る。第一の端部領域3200のテーパは、第二の端部領域3202のテーパと同一であってもよく、または異なってもよい。
【0095】
図28の追加参照により、第一の端部領域3200は、細長い本体2804の近接端部領域3000、3002のうちの一つ内に配置されてもよく、第二の端部領域3202は、細長い本体2804の中央領域3004内に配置され得る。第一の端部領域3200のテーパは、例えば、
図22~27に記載される端部キャップなどの移動毛髪端部キャップなど、端部キャップに少なくとも部分的に受容されるように構成され得る。第一の端部領域3200のテーパは、フラップ2802と端部キャップとの間の摩耗および/または摩擦を低減し、それによってフラップ2802および端部キャップの寿命を延ばすことができる。少なくとも一部の実施例では、第一の端部領域3200のテーパは、フラップ2802が端部キャップ内で回転するとき、フラップ2802の折り重ね(端部キャップ内および端部キャップの近位および外側に配置されたフラップ2802の部分の両方)を減少させ得る。フラップ2802の折り重ねを低減することにより、フラップ2802と掃除する表面との間の接触を増大させ、それによってクリーニング性能を増強し得る。
【0096】
図33を参照すると、第一の端部領域3200のテーパは、長さ3304および高さ3306を有し得る。長さ3304は、それが受容される端部キャップの寸法に基づいて選択され得る。例えば、長さ3304は、端部キャップにおけるフラップ2802の挿入距離と同じであってもよく、端部キャップにおけるフラップ2802の挿入距離よりも短く、または端部キャップにおけるフラップ2802の挿入距離よりも長くてもよい。第一の端部領域3200のテーパは、フラップ2802が端部キャップの中に押し込まれる際に、フラップ2802の屈曲を緩和するのに役立つ。例として、第一の端部領域3200のテーパは、5~9mmの長さ3304、および1~3mmの高さ3306および/または7mmの長さ3304、および2mmの高さ3306を有し得る。
【0097】
第二の端部領域3202のテーパは、撹拌器2800に沿った毛髪の移動を強化するように構成され得る。特に、テーパは、毛髪が最小直径に移動する傾向があるため、毛髪の移動を増強し得る。それ故に、第二の端部領域3202のテーパは、毛髪を特定の場所に向かってより効果的に移行することを可能にする場合がある。さらに、第二の端部領域3202のテーパは、毛髪貯蔵領域として機能し得る。この目的のために、撹拌器2800の中央領域3004は、近接端部領域3000、3002の全体直径と比較して、より小さな全体直径を有し得る。従って、毛髪は、撹拌器2800の中央領域3004の周りに蓄積し、巻き付けられ得る。
図29~30に一般に、図示するように、第一のフラップ2802の第二の端部領域3202のテーパは、中央領域3004内の隣接するフラップ2802の第二の端部領域3202のテーパと部分的に重複し得る。フラップ2802がデブリダーユニット50および/またはリブ116と随意に組み合わせて使用される場合、デブリダーユニット50の歯および/またはリブ116は、フラップ2802の第二の端部領域3202に近接する領域において随意により長くてもよい。
【0098】
図33に戻ると、フラップ2802のテーパの寸法は、フラップ2802の性能および/または寿命に影響を与えることができる。テーパ(例えば、長さ3300および/または高さ3302)を増加することにより、毛髪の移動を改善することができるが、テーパが大きすぎると、クリーニング性能に悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、大きすぎる第二の端部領域3202のテーパは、フラップ2802が掃除する表面と十分に接触しないギャップを結果として生じ得る。一方で、第二の端部領域3202(例えば、長さ3300および/または高さ3302)のテーパが小さすぎると、十分な毛髪の移動が生じない場合がある。
【0099】
実験は、内側面取り部(例えば、第二の端部領域3202のテーパ部を除去する)を除去することが、中間ギャップを除去することを示し、改善されたクリーニング性能および美観(ねじれのある面取りなし)をもたらし得るが、中間ギャップの除去は、不十分な毛髪の移動のために撹拌器2800上に毛髪を蓄積させ得る。短すぎる長さ3300を有する第二の端部領域3202のテーパは、中間ギャップによって引き起こされる悪影響を軽減および/または排除し、毛髪の移動を促進し得るが、このような構成は、面取りが急すぎる結果となり、キンク不良を引き起こす場合がある。例えば、実験では、5mmの長さ3300と7mmの高さ3302を有する第二の端部領域3202のテーパは、ユーザーに美的外観を失わせるキンクを引き起こし、フラップ2802が後方に折り曲がることを引き起こし得、クリーニング/毛髪の除去を損ね得る、テーパをもたらすという結果を示した。
【0100】
長すぎる長さ3300を有する第二の端部領域3202のテーパは、毛髪の移動を改善し得、フラップ2802をキンクすることがないかもしれないが、大きな中間ギャップをもたらし得る。例えば、実験により、30mmの長さ3300および7mmの高さ3302を有する第二の端部領域3202のテーパは、全体的なクリーニング性能に対して有害である可能性がある大きなクリーニングギャップを有するテーパをもたらすことが示される。
【0101】
本出願の発明者らは、15~25mmの長さ3300と5~12mmの高さ3302とを有する第二の端部領域3202におけるテーパにより、中間クリーニングギャップと、結果として生じるキンクのサイズ(例えば、結果として生じるキンクは一般に目に見えず、性能に実質的に影響しない)を最小化しながら、毛髪が移動することを可能にすることを予想外に発見した。非限定的な例として、第二の端部領域3202のテーパは、17~23mmの長さ3300と6~10mmの高さ3302、例えば、20mmの長さ3300と、7mmの高さ3302とを有し得る。換言すると、第二の端部領域3202のテーパは、1~0.3の勾配、例えば、0.28~0.42の勾配、0.315~0.0385の勾配、および/または0.35の勾配を有する、長さ3300および高さ3302を有し得る。
【0102】
第一および/または第二の端部領域3200、3202における一つまたは複数のテーパは、例えば、
図34に一般に、示されるように、フラップ2802の外側のクリーニング縁部3201の部分3400(例えば、掃除する表面に接触する端部)を除去することによって形成され得る。これは、フラップ2802が不織布材料(例えば、ゴム、プラスチック、シリコン、または類似のものなどであるが、これに限定されない)から形成される場合に特に有用である。
【0103】
フラップ2802が、少なくとも部分的に、織布材料から形成される実施形態では、第一および/または第二の端部領域3200、3202のうちの一つまたは複数に、耳を維持することが望ましい場合がある。耳は、フラップ2802のクリーニング縁部3201に沿って延在し、耳は、フラップ2802のクリーニング縁部3201の耳を含まない一部分に対する場合(例えば、フラップ2802の一部分がテーパを形成するために取り除かれた場合)、フラップ2802の耐摩耗性を向上させ得る。少なくとも一実施例では、製造元の耳が維持され、第一および/または第二の端部領域3300、3202のテーパの一つまたは複数が、フラップ2802の取り付け縁部を修正して形成され得る。耳3500の一実施例は、一般に、
図35に示されている。特に、フラップ2802のクリーニング縁部3201は、撹拌器に取り付ける前に実質的に直線状であってもよく、第一のおよび/または第二の端部領域3200、3202の領域では、フラップ2802の取り付け縁部3402(基部3208であり得る)は、中央領域3206(例えば、中間3210)のフラップ2802の長さ3504と比較して、長さ3502が短くてもよい。少なくとも一実施例では、取り付け縁部3402は、フラップ2802が撹拌器本体2804内に取り付けられたときに真っ直ぐになり、それによって、第一および/または第二の端部領域3200、3202に輪郭(例えば、テーパ付)の耳3500をもたらす、複数のセグメント3506(例えば、型に作製された複数の輪郭のある“T”セグメント)を含み得る。言い換えれば、フラップ2802は、本体2804に取り付けられた時に、フラップ2802内にテーパが形成されるようにする、取り付け縁部3402に沿って複数のセグメント3506を含むものとして一般的に説明され得る。
【0104】
ここで
図36を参照すると、
図1の撹拌器18の実施例であり得る、撹拌器3600の別の実施例が一般的に示される。撹拌器3600は、例えば、本明細書に一般に記述されるように、フラップ3608の取り付け縁部3606を受けるように構成される複数のチャネル3604を含む撹拌器本体3602を含み得る。複数のチャネル3604および/またはフラップ3608の取り付け縁部3606は、取り付け角度3610でフラップ3608を整列させるように構成され得る。取り付け角度3610は、撹拌器本体3602の半径に沿って延在する線3612と、フラップ3608の長さに沿って延在する線3614との間の角度として画定され得る。線3612、3614は、撹拌器本体3602の外縁3615で交差し得る。取り付け角度3610は、回転方向に向かって角度付けられてもよい(例えば、線3614は、撹拌器3600が回転するとき、線3612の前に掃除する表面と接触し得る)。取り付け角度3610は、10~45度、例えば、15~30度、30~25度、および/または22.53度の範囲内の任意の角度であり得る。積極的な取り付け角度3610は、掃除を改善し、毛髪がフラップ3608を曲げて撹拌器3600の周りに巻き付けられることを防ぐのに役立つ。しかし、取り付け角度3610が強烈すぎる場合、過剰なノイズおよび/または摩耗が発生し得る。
【0105】
ここで
図37を参照すると、一般に、端部キャップ3700の別の実施例の断面図が図示される。端部キャップ3700は、
図22の端部キャップ1610と同様であり得る。従って、同様の参照番号は、別段の記載がない限り類似の特徴を参照し、簡潔さのために繰り返されない。端部キャップ1610と同様に、端部キャップ3700は、複数のリブ3702~3712を含み得る。例えば、複数のリブ3702~3708は、端部キャップ3700の内側表面3714から、例えば、端部キャップ3700の上部領域3716に近接して延在し得る。複数のリブ3702~3708は、異なる高さ3718を有し得る。リブ3702~3708の異なる高さは、フラップ2802上の騒音および/または摩耗を低減するのに役立つことができる。
【0106】
複数のリブ3702~3708の高さ3718は、フラップ2802のテーパ(例えば、第一の端部領域3200のテーパ)に一般に逆対応し得る。少なくとも一実施例では、複数のリブ3702~3708の異なる高さ3718は、異なる量のリブ/フラップ係合3720を有し得る。例えば、撹拌器2800の最遠位端3722に最も近いリブ(例えば、リブ3702)は、撹拌器2800の端部3722から最も離れているリブ(例えば、リブ3708などであるが、これに限定されない)と比較して、より大きなリブ/フラップ係合3720を有し得る。少なくとも一実施例では、端部キャップ3700は、フラップ2802と係合および/または近接するが、第一の端部領域3200のテーパ内にはない、一つまたは複数のリブを含み得る。例示的な目的のために、最も近いリブ(例えば、リブ3702などであるが、これに限定されない)およびさらに遠くのリブ(例えば、リブ3708などであるが、これに限定されない)のリブ/フラップ係合部3720は、2.0mm~0mm、例えば、1.5mm~0mmの間でテーパ付けし得る。隣接するリブ3702~3712の間の間隔は、一定であってもよく、または変化し得る。例えば、隣接するリブ3702~3712の間の間隔は、2~4mm、例えば、2~3mm、2.5~2.75mm、および/または2.75mmであり得る。リブ/歯3702~3712の近接により、毛髪が二つの隣接するリブ/歯の間で連続的に回転することを防止し得る。リブ/歯3702-3712は、1~3mm、例えば、1~2mm、1.5~1.75mm、および/または1.75mmの歯の幅を有し得る。
【0107】
少なくとも一実施例では、端部キャップ3700の底部領域3724(例えば、掃除する表面に最も近い端部キャップ3700の領域)は、上部端部領域3716と比較して、リブ3710~3712の異なる構成を有し得る。例えば、端部キャップ3700の底部領域3724は、上部端部領域3716と比較して、より少ないリブを有し得る。リブ3710~3712はまた、フラップ2802のより小さな領域を横切って延在し得る。例えば、リブ3710~3712は、第一の端部領域3200のテーパにのみ配置され得る。
【0108】
図37Aは、複数の変形可能なフラップ3752(側壁62の実施例であり得る)および複数のブラシ毛ストリップおよび/または列3754に配置された複数のふさを有する撹拌器3750の例の斜視図を示す。ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754は、対応する変形可能なフラップ3752の少なくとも一部分に沿って、および概ね平行に延在する。示されるように、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の長さは、対応する変形可能なフラップ3752の長さよりも小さい。言い換えれば、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754は、対応する変形可能なフラップ3752の一部分に沿ってのみ延在する。例えば、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の長さは、対応する変形可能なフラップ3752の長さの半分未満であり得る。
【0109】
一つまたは複数のブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754は、対応する変形可能なフラップ3752の前に配置されてもよい(例えば、回転の観点から、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754は、撹拌器が回転するにつれて、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754にすぐ隣接する対応する変形可能なフラップ3752の前に掃除される表面と接触する)。代替的に(または追加的に)、一つまたは複数のブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754は、対応する変形可能なフラップ3752の後ろに配置されてもよい(例えば、回転の観点から、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754は、撹拌器が回転するにつれて、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754にすぐ隣接する対応する変形可能なフラップ3752の後に掃除される表面と接触する)。
【0110】
示されるように、変形可能なフラップ3752はそれぞれ、中央端部領域3756でテーパ3753を含む。少なくとも一つの変形可能なフラップ3752のための中央端部領域3756のテーパ3753は、少なくとも一つの他の変形可能なフラップ3752のための中央端部領域3756のテーパ3753とは異なってもよい。例えば、変形可能なフラップ3752の第一の群は、第一の傾斜を有する第一のテーパ3753aを有してもよく、変形可能なフラップ3752の第二の群は、第二の傾斜を有する第二のテーパ3753bを有してもよく、第二の傾斜は、第一の傾斜とは異なる。一部の実例では、変形可能なフラップ3752の第一および第二の群は、一般に交互の様式で撹拌器3750の本体3758の周りに配置され得る。例えば、第一のテーパ3753aを有する変形可能なフラップ3752は、一つの側面上の次の即時変形可能なフラップ3752が第二のテーパ3753bを有し、他方の側面上の次の即時変形可能なフラップ3752が第一のテーパ3753aを含むように位置付けられてもよい。さらなる例として、第一のテーパ3753aを有する変形可能なフラップ3752は、いずれの側面上の次の即時変形可能なフラップ3752が第二のテーパ3753bを有するように位置付けられてもよい。
【0111】
一部の実例では、撹拌器3750の本体3758は、本体3758の中央部分に向かって狭くおよび/またはテーパ化し得る。テーパは、本体3758の遠位端から延在し得る。一部の実例では、テーパは、本体3758の遠位端から離間した位置でテーパが開始するように、本体3758の端部領域から延在し得る。
【0112】
図37Bを参照すると、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754は、撹拌器が回転するにつれて受動的な角度で配置され得る。本明細書で使用される場合、受動的角度とは、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の基部が、撹拌器が回転するにつれて掃除される表面に対してブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の先端が垂直に配置される前に、掃除される表面に対して垂直に配置されることを意味する。対応する変形可能なフラップ3752は、撹拌器が回転するにつれて能動的な角度に配置され得る。本明細書で使用される場合、能動的な角度とは、変形可能なフラップ3752の先端が、撹拌器が回転するにつれて掃除される表面に対して変形可能なフラップ3752の基部が垂直に配置される前に、掃除される表面に対して垂直に配置されることを意味する。
図37Bでは、撹拌器が時計回りに回転するにつれて、ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754が左に示され、変形可能なフラップ3752が右に示される。
【0113】
本明細書で言及されるように、撹拌器は、一つまたは複数の対応する変形可能なフラップ3752(集合的にブラシ毛/フラップ配置5000と呼ぶ、
図37C)の少なくとも一部分に沿って延在し、略平行な一つまたは複数のブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754を含み得る。ブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の長さは、対応する変形可能なフラップ3752の長さと同じ、またはそれより短い、またはより長い場合がある。一実施例では、第一のブラシ毛/フラップ配置5000aは、撹拌器の第一の横方向端部領域5051から撹拌器の中央領域5052に向かって延在してもよく、第二のブラシ毛/フラップ配置5000bは、撹拌器の第二の横方向端部領域5053から撹拌器の中央領域5052に向かって延在してもよい。第二のブラシ毛/フラップ配置5000bは、第一のブラシ毛/フラップ配置5000aが、撹拌器が回転するにつれて、第二のブラシ毛/フラップ配置5000bの前に掃除される表面と最初に接触するように、第一のブラシ毛/フラップ配置5000aに対して回転方向/円周方向にオフセットされてもよい。第一および第二のブラシ毛/フラップ配置5000a、bのこの配置は、撹拌器の周りに繰り返され得る。
【0114】
少なくとも一実施例では、本開示と一致する撹拌器は、互いに対して回転方向/円周方向にオフセットされる一つまたは複数の第一および第二のブラシ毛/フラップ群5050a、bを含み得る。言い換えれば、第一のブラシ毛/フラップ群5050aは、撹拌器が回転するにつれて、第二のブラシ毛/フラップ群5050bの前に掃除される表面と最初に接触する。第一および第二のブラシ毛/フラップ群5050a、bのこの配置は、撹拌器の周りに繰り返され得る。
【0115】
第一のブラシ毛/フラップ群5050aは、撹拌器の第一の横方向端部領域5051から撹拌器の中央領域5052に向かって延在してもよく、第一のブラシ毛/フラップ群5050aは、少なくとも二つのブラシ毛/フラップ配置5000および/または少なくとも一つのブラシ毛/フラップ配置5000、ならびに一つまたは複数のブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754または変形可能なフラップ3752を含み得る。少なくとも一実施例では、第一のブラシ毛/フラップ群5050a内のブラシ毛/フラップ配置5000のブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754または変形可能なフラップ3752は、撹拌器本体の外周の20%以下、例えば、撹拌器本体の外周の15%以下、撹拌器の本体の外周の10%以下、および/または撹拌器の本体の外周の5%以下の円周距離によって互いに間隔を置いてもよい。
【0116】
第二のブラシ毛/フラップ群5050bは、撹拌器の第二の横方向端部領域5053から撹拌器の中央領域5052に向かって延在してもよく、第二のブラシ毛/フラップ群5050bは、少なくとも二つのブラシ毛/フラップ配置5000および/または少なくとも一つのブラシ毛/フラップ配置5000、ならびに一つまたは複数のブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754または変形可能なフラップ3752を含み得る。少なくとも一実施例では、第二のブラシ毛/フラップ群5050b内のブラシ毛/フラップ配置5000のブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754または変形可能なフラップ3752は、撹拌器本体の外周の20%以下、例えば、撹拌器本体の外周の15%以下、撹拌器の本体の外周の10%以下、および/または撹拌器の本体の外周の5%以下の円周距離によって互いに間隔を置いてもよい。
【0117】
任意選択で、第一のブラシ毛/フラップ群5050aの一つまたは複数のブラシ毛/フラップ配置5000の変形可能なフラップ3752および/またはブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の中央端部領域3756は、撹拌器が回転する時に、第二のブラシ毛/フラップ群5050bの一つまたは複数のブラシ毛および/またはフラップ配置5000の変形可能なフラップ3752および/またはブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の中央端部領域3756と、掃除すべき表面上の同じ領域が部分的に重なる場合がある。一実施例では、撹拌器の中央領域におけるブラシ毛ストリップおよび/またはふさの列3754の長さは、対応する変形可能なフラップ3752よりも短く、および/または除去され得る。
【0118】
第二のブラシ毛/フラップ群5050bは、第一のブラシ毛/フラップ群5050aが、撹拌器が回転するにつれて、第二のブラシ毛/フラップ群5050bの前に掃除される表面と最初に接触するように、第一のブラシ毛/フラップ群5050aに対して回転方向にオフセットされてもよい。第一および第二のブラシ毛/フラップ配置5000a、bのこの構成は、撹拌器の周りに繰り返され得る。言い換えれば、第一および第二のブラシ毛/フラップ群5050a、bは、概して、撹拌器の円周上に互い違いになっていると説明され得る(例えば、互い違いの構成)。一部の実例では、第一と第二のブラシ毛/フラップ群5050a、bの間にいくらかの重複があり得る。例えば、互い違いの構成でらせん状に延在するとき、第一および第二のブラシ毛/フラップ群5050a、bの一部分は、掃除される表面と同時に接触し得る。少なくとも一実施例では、ブラシ毛/フラップ群5050a、bのいずれの部分も、他のブラシ毛/フラップ群5050a、bと交差したり、その中に延在しない(例えば、ブラシ毛/フラップ群5050a、bのいずれかのブラシ毛/フラップ配置5000のどの部分も、他のブラシ毛/フラップ群5050a、bのブラシ毛/フラップ配置5000の間に配置されない)。
【0119】
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、変形可能なフラップ、ブラシ毛ストリップの列、および/またはふさの列は、デブリダーの歯に接触し得ることが理解されるべきである。代替的に(または追加的に)、本明細書に記載の実施形態のいずれかは、変形可能なフラップ、ブラシ毛ストリップの列、および/またはふさの列が、デブリダーの歯に接触しないように、デブリダーの歯から除去される(すなわち、間隔を空けて離される)変形可能なフラップ、ブラシ毛ストリップの列、および/またはふさの列を含み得る。特に、変形可能なフラップ、ブラシ毛ストリップの列、および/またはふさの列、およびデブリダーの歯は、撹拌器上の一つまたは複数の毛の層(例えば、二つ以上の層、三つ以上の層など)が、撹拌器が回転するにつれて、デブリダーに接触し得るように、互いに間隔を置いてもよい。さらに、本明細書に記載のデブリダーのいずれかの歯は、変形可能なフラップ、ブラシ毛ストリップの列、ふさの列、および/または撹拌器上の毛と接触したときにたわむことができる、剛性の歯および/または可撓性の歯を含み得る(例えば、
図37Dに一般に図示されるようなブラシ毛コーム5060のブラシ毛)。
【0120】
撹拌器3750は、当業者に公知の任意の掃除機に使用され得る。本開示の実施形態と一致する、二重撹拌器を含む掃除機の一実施例を
図37Eに示す。掃除機は、前側112、後側113、左および右側116a、116b、上側118、および下方または下側120を持つハウジング110を有する表面クリーニングヘッド100を含む。ハウジング110は、ハウジング110の下側120の開口部127を有する吸引導管128を画定する。吸引導管128は、表面クリーニングヘッド100または掃除機内の別の位置のいずれかにおける吸引モータ(図示せず)に至る、汚れ空気入口に流体連結される。吸引導管128は、ハウジング110の内壁によって画定される内部空間であり、これは吸引によって引き出される空気を受けて方向付け、開口部127はハウジング110の下側120が吸引導管128と交わる場所である。ハウジング110の実施形態は、例示の目的で本明細書に記述されているが、ハウジング110およびその構成要素は、他の形状および構成を有してもよい。
表面クリーニングヘッド100は、複式回転撹拌器122、124、例えば、ブラシロール122および先導ローラー124を含む。ブラシロール122および先導ローラー124は、表面クリーニングヘッド100の長手方向軸LAに対して略垂直(例えば、表面クリーニングヘッド100の吸引運動の意図された方向に略垂直および/または前側112に略平行)に延在する、第一の回転軸と第二の回転軸(RA1、RA2)をそれぞれ中心に回転するように構成されてもよい。回転ブラシロール122および/または先導ローラー124は、一つまたは複数のモータによって回転軸に結合され、回転軸を中心に回転してもよい。
【0121】
回転ブラシロール122(
図37A~Dに示される撹拌器3750を含んでもよい)は、吸引導管128内に少なくとも部分的に配置されてもよい(
図37Eに破線で概略的に示す)。先導ローラー124は、ブラシロール122の前で、かつブラシロール122から離間して、および少なくとも実質的に吸引導管128の外側に位置付けられる。
図37Eに示すように、先導ローラー124の少なくとも内側上部(例えば、少なくとも内部上半分)は、吸引導管128の開口部127への流路に露出されない可能性がある。一方、少なくとも先導ローラー124の底部の内側は、吸引導管128の開口部127への流路に露出している可能性がある。先導ローラー124は、先導ローラーチャンバー126内に受けられてもよく、これは先導ローラー124の内部上半分が流路に露出することを防止し得る。先導ローラー124の異なる部分が流路に露出されるおよび露出されないその他の変形が可能である。先導ローラー124の下部とブラシロール122との間の空間は、吸引導管128の開口部127内に少なくとも一部分の流路を提供し、破片を吸引導管128内に運搬することを可能にし得る、ローラー間空気通路146を形成する。
【0122】
示すように、ブラシロール122は、掃除される表面10上にハウジング110を支持するための一つまたは複数の車輪130の前に配置され得る。例えば、一つまたは複数のより大きな車輪は、後側114に沿って配置されてもよく、および/または一つまたは複数のより小さな中間車輪(図示せず)は、ハウジング110の下側上の中央セクション、および/または左右の側116a、116bに沿って提供され得る。その他の車輪構成も使用され得る。また、車輪130は、掃除される表面10に沿って、表面クリーニングヘッド100を動かすことを容易にし、またユーザーが、掃除される表面10から表面クリーニングヘッド100(例えば、ブラシロール122および/または先導ローラー124)を簡単に傾けることおよび旋回させることができるようにし得る。後方車輪130および中間車輪は、掃除される表面との主要接触を提供し、従って表面クリーニングヘッド100を主として支持し得る。表面クリーニングヘッド100が掃除される表面10上に位置付けられる時、先導ローラー124は、掃除されている表面10上に置かれてもよい。他の実施形態では、先導ローラー124は、先導ローラー124が掃除される表面のすぐ上に位置するように位置付けられてもよい。
【0123】
一つまたは複数のコームユニット、デブリ突起、および/またはリブは、先導ローラー124および/またはブラシロール122の表面と接触して、破片の除去を容易にし、および/または毛を所望の位置へ移動させ得る。コームユニット、デブリ突起、および/またはリブは、当業者に公知のおよび/または本明細書に記載される、コームユニット50、93、デブリ突起150、およびリブ508、704、1002、1200、1700、1808、2008、および3702を含むコームユニット、デブリ突起、および/またはリブを含むが、これらに限定されない、任意のコームユニット、デブリ突起、および/またはリブを含んでもよい。
【0124】
一実施形態によれば、一つまたは複数のシールストリップ170、172は、吸引導管128への開口部127の後部および左右の側面に沿って配置され得る。シールストリップ170、172は、掃除される表面10と接触して、ローラーの前方で表面10と接触する先導ローラー124と共に表面に対してシールすることができる。側縁真空通路は、側面シールストリップ172と先導ローラー124との間に形成されて、空気をローラー間空気通路146に導き、吸引導管128の開口部127に向かって戻すことができる。そのため、側縁真空通路およびローラー間空気通路146は、空気流路の少なくとも一部分を吸引導管128に提供する。
【0125】
ハウジング110は、先導ローラー124の前面部分が露出して縁の掃除を容易にするように、前側112で開いてもよい。一実施形態によれば、ハウジング110は、ハウジング110の前側112から先導ローラー124の前部接触面をちょうど超えて(または少なくともそこまで)延在する前部バンパ160を含み、バンパ160が先導ローラー124の損傷を防止するためにまず垂直面12に接触するようにしてもよい。バンパ160は、先導ローラー124がエッジクリーニングのために垂直面12に接触できるように、曲げたり圧縮したりするのに十分に弾性であってもよい。
【0126】
回転ブラシロール122は、ブラシ毛、織物、またはその他の掃除要素、またはブラシロール122の外側の任意の組み合わせを有し得る。例えば、回転ブラシロール122は、撹拌器3750を含んでもよい。撹拌器3750は、さらに、ブラシ毛ストリップ3754の各列の前に二つの変形可能なフラップ3752を有してもよい。このように、二つの変形可能なフラップ3752は、各ブラシ毛ストリップ3754の前方(例えば、真正面)に配置されてもよく、二つの変形可能なフラップ3752は、撹拌器3750が回転するにつれて、各ブラシ毛ストリップ3754の後方(例えば、真後ろ)に配置されてもよい。二つの変形可能なフラップ3752を各ブラシ毛ストリップ3754の前方に配置し、二つの変形可能なフラップ3752を各ブラシ毛ストリップ3754の後方に配置して、撹拌相互作用の数を増加させ、それによってカーペットの掃除を改善し得る。変形可能なフラップ3752の一つまたは複数は、変形可能なフラップ3752の剛性を低下させ、それによってノイズを低減し得る穴(例えば、以下に示すように)を含み得る。
【0127】
【0128】
さらに、変形可能なフラップ3752のハーネス(#4)を減少させることで、フラップの衝撃力およびスナップバック力を減少させ、ノイズを低減させることができる。フラップチップのOD/フラップの床(#3)との係合が減少することで、厚みのあるカーペットの撹拌を増加させ、ノイズを低減させることができる。任意選択で、ブラシ毛ストリップ3754は、ブラシ毛ふさの列で置換されてもよい。ブラシ毛ふさは、厚みのあるカーペットの撹拌を増加させ、それによってカーペットの掃除を改善することができる。ブラシ毛ストリップ3754は、能動的な角度であってもよく、これは、厚みのあるカーペットおよび研磨剤の撹拌を増加させ、カーペットの掃除およびペットの毛のピックアップを強化し得る。ブラシ毛フィラメント長さの直径/剛性は、厚みのあるカーペットの撹拌およびカーペットの掃除を改善するために増加され得る。別の方法として、ブラシ毛フィラメント長さの直径/剛性を減少させて、人間の毛髪の巻き込みを減少させ、毛髪の移動能力(例えば、中心への毛髪の移動)を改善することができる。ブラシ毛フィラメントの形状は、以下のうちの一つまたは複数に変更され得る:
【0129】
【0130】
ブラシ毛の形状の変化は、クリーニングまたはペットヘアのピックアップを増加させ得る。変形可能なフラップ3752の間に軟質の材料を追加して、硬質の床の微細な洗浄/拭き取りを増やし、こびりついた埃のピックアップを増加させることができる。撹拌器3750の回転速度を減少させて、総相互作用数を減少させ、それによってノイズを低減することができる。
【0131】
ブラシロールおよび撹拌器の他の実施例が、米国特許第9,456,723号および米国特許出願公開第2016/0220082号により詳細に示され、記載され、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0132】
先導ローラー124は、以下に詳細に説明されるように、破片を捕捉するのを容易にするためにパターン(例えば、らせん状のパターン)内に配列された比較的柔らかい材料(例えば、柔らかいブラシ毛、織物、フェルト、毛羽またはパイル地)を含み得る。先導ローラー124は、ブラシロール122より実質的に柔軟性があるように選択され得る。先導ローラー124のブラシ毛および/またはパイル地の柔らかさ、長さ、直径、配列、および弾性は、硬い表面(例えば、固い木製床、タイル床、積層床など)を備えたシールを形成するように選択することができる。一方、ブラシロール122のブラシ毛は、カーペット繊維などを撹拌するように選択され得る。例えば、先導ローラー124は、ブラシロール122よりも少なくとも25%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラー124は、ブラシロール122よりも少なくとも30%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラー124は、ブラシロール122よりも少なくとも35%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラー124は、ブラシロール122よりも少なくとも40%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラー124は、ブラシロール122よりも少なくとも50%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラー124は、ブラシロール122よりも少なくとも60%軟質であり得る。柔らかさは、例えば、使用されるブラシ毛またはパイル地の柔軟性に基づいて決定され得る。
【0133】
ブラシ毛および/またはパイル地のサイズおよび形状は、意図される用途に基づいて選択され得る。例えば、先導ローラー124は、5~15mm(例えば、7~12mm)の長さを有するブラシ毛および/またはパイル地を含んでもよく、0.01~0.04mm(例えば、0.01~0.03mm)の直径を有し得る。一実施形態によれば、ブラシ毛および/またはパイル地は、9mmの長さおよび0.02mmの直径を有し得る。ブラシ毛および/またはパイル地は、任意の形状を有し得る。例えば、ブラシ毛および/またはパイル地は、直線状、弓状であってもよく、および/または複合形状を有し得る。一実施形態によれば、ブラシ毛および/またはパイル地は、一般にUおよび/またはY形状を有し得る。Uおよび/またはY字型のブラシ毛および/またはパイル地は、床表面10に接触する点の数を増加させ、それによって先導ローラー124の掃除機能を強化し得る。ブラシ毛および/またはパイル地は、ナイロン6またはナイロン6/6などの、ただしそれらに限定されるものではない、任意の材料上に作製され得る。
【0134】
先導ローラー124は、ブラシロール122の外径Dbrよりも小さい外径Dlrを有し得る。例えば、直径Dlrは、ゼロより大きく、0.8Dbr以下、ゼロより大きく、0.7Dbr以下、またはゼロより大きく、0.6Dbr以下であり得る。例示的な実施形態によれば、直径Dlrは、0.3Dbr~0.8Dbrの範囲内、0.4Dbr~0.8Dbrの範囲内、0.3Dbr~0.7Dbrの範囲内、または0.4Dbr~0.7Dbrの範囲内であり得る。例示的な例として、ブラシロール122は、48mmの外径を有してもよく、先導ローラー124は、30mmの外径を有し得る。先導ローラー124は、ブラシロール122の外径Dbrよりも小さい外径Dlrを有し得るが、ブラシロール122は、先導ローラー122のブラシ毛および/またはパイル地よりも長いブラシ毛を有し得る。
【0135】
先導ローラー124(ブラシロール122の直径Dbrよりも小さい直径Dlrを有する)をブラシロール122の前方に位置付けることは、多数の利益をもたらす。例えば、この配置は、掃除される表面10から表面クリーニングヘッド100(例えば、ハウジング110)の前側112の高さHf(例えば、
図1を参照のこと)を減少させる。表面クリーニングヘッド100の前面の高さHfの減少は、表面クリーニングヘッド100が物体(例えば、家具および/またはキャビネット)の下にフィットすることを可能にする、より低い輪郭を提供する。さらに、より低い高さHfは、表面クリーニングヘッド100が物体の下にフィットすることを可能にする一方で、一つまたは複数の光源111(例えば、LEDであるが、それに限定されるものではない)の追加を可能にする。
【0136】
さらに、先導ローラー124のより小さな直径のDlrは、先導ローラー124の回転軸を表面クリーニングヘッド100の前側112のより近くに配置することを可能にする。回転するとき、先導ローラー124は、先導ローラー124の直径全体に基づく半径を有する略円筒形突出部を形成する。先導ローラー124の直径が減少すると、先導ローラー124の底部接触表面140(
図1)は、表面クリーニングヘッド100の前側112に向かって前方に移動する。さらに、表面クリーニングヘッド100が垂直面12(例えば、壁、トリム、および/またはキャビネットであるが、これらに限定されない)に接触するとき、先導ローラー124の底部接触表面140も垂直面12に近くなり、それによって、より大きな直径の先導ローラーと比較して、表面クリーニングヘッド100の前縁クリーニングを強化する。さらに、先導ローラー124のより小さな直径のDlrはまた、先導ローラー124を駆動するモータへの負荷/ドラッグを減少させ、それによってモータの寿命を延ばし、および/またはより小さなモータを使用してブラシロール122および先導ローラー124の両方を回転させることを可能にする。
【0137】
図38を参照すると、一般に、掃除機3800の別の実施例が図示される。掃除機3800は、ヘッド3802(本明細書に記載の一つまたは複数の撹拌器を随意に含み得る)と、ワンド3804(ワンド3804が、例えば、示されるように伸張位置と曲げ位置との間で曲げられるように構成される一つまたは複数のジョイント3806を随意に含み得る)と、ハンド掃除機3808とを含み得る。ハンド掃除機3808は、ヘッド3802、ワンド3804、および破片収集チャンバー3810に空気流(例えば、部分的真空)を生成して、ヘッド3802に近接する破片を吸引するための破片収集チャンバー3810と、真空源3812(例えば、吸引モータまたは類似のもの)とを含み得る。ワンド3804は、ヘッド3802に連結されるように構成される第一の端部3816と、ハンド掃除機3808に連結されるように構成される第二の端部3818との間に延在する、ワンド長手方向軸3814を画定し得る。第一および第二の端部3816、3818のうちの一つまたは複数は、それぞれヘッド3802およびハンド掃除機3808に取り外し可能に連結され得る。
【0138】
ここで
図39を参照すると、
図38のハンド掃除機3808がより詳細に示される。特に、ハンド掃除機3808は、ワンド3804の第二の端部3818に流体連結される第一の端部領域3902と、ハンド掃除機3808の本体3908の一部分を形成するハンドル本体3906に連結される第二の端部領域3904とを有するワンドコネクター3900を含み得る。ワンドコネクター3900は、第一の端部領域3902を通って第二の端部領域3904まで、およびハンドル本体3906の少なくとも一部分を通って延在する長手方向ワンド軸3910を含む。長手方向ワンド軸3910は、ワンド長手方向軸3814に平行であり得る。例えば、長手方向ワンド軸3910は、ワンド長手方向軸3814と共線的であり得る。
【0139】
ハンドル本体3906は、例えば、ユーザーが掴んでハンド掃除機3808を操作することができるピストルグリップなどの形態のハンドル3912をさらに含む。ハンドル本体3906は、随意に一つまたは複数のアクチュエーター(例えば、ボタン)3914を含んでもよい。アクチュエーター3914は、ハンド掃除機3808の任意の場所に配置され得る(例えば、ハンドル本体3906上であるが、これに限定されない)。アクチュエーター3914は、ハンド掃除機3808および/またはヘッド3802の一つまたは複数のパラメーターを調整するように構成され得る。例えば、アクチュエーター3914は、吸引モータ3812および/またはヘッド3802に位置する一つまたは複数の回転可能な撹拌器への電源をオンにし得る。
【0140】
代替的に、またはアクチュエーター3914に加えて、ハンドル本体3906は、ハンド掃除機3808および/またはヘッド3802の一つまたは複数のパラメーターを調整するように構成されるトリガー3916を含み得る。トリガー3916は、ハンドル3912とワンドコネクター3900との間に少なくとも部分的に位置してもよく、トリガー方向3918に沿って移動し得る。トリガー方向3918は、線形または非線形(例えば、弓状など)であり得る。少なくとも一実施例では、トリガー方向3918は、長手方向ワンド軸3910および/またはワンド長手方向軸3814に平行であり得る。例えば、トリガー方向3918は、長手方向ワンド軸3910および/またはワンド長手方向軸3814と共線的であり得る。トリガー方向3918は、ワンドコネクター3900および/またはワンド3804の少なくとも一部分を通って延在し得る。トリガー3916は、吸引モータ3812の吸引力を調整するため、および/またはヘッド3802内に位置する一つまたは複数の回転可能な撹拌器の回転速度を調整するために特に好適であり得る。トリガー3916の位置決めは、掃除機3800の使用を容易にする、人間工学的に容易な設計を提供し得る。
【0141】
図40~47を参照すると、
図38~39のハンド掃除機3808の一実施例のさらなる詳細が示される。特に、空気経路4000は、ワンド3804(図示せず)から、ワンドコネクター3900を通して(例えば、第一の端部領域3902を通して)、破片収集チャンバー3810内に延在し得る。破片の少なくとも一部は、破片収集チャンバー3810内に、例えば、ワンドコネクター3900の第二の端部領域3904に連結される破片収集チャンバー3810の入口4001(
図43~44)を通して収集され得る。空気経路4000は、破片収集チャンバー3810から、および一つまたは複数の一次フィルター4002を通って延在し得る(例えば、
図43~44を参照)。少なくとも一実施例では、一次フィルター4002は、一般に、図示されるように、一つまたは複数のサイクロンフィルター4004を含み得るが、任意のフィルターが使用され得ることが理解されるべきである。任意選択で、空気経路4000は、一つまたは複数の二次(例えば、第二ステージ)フィルター4006(例えば、
図45)を通過して延在する。二次フィルター4006は、複数のサイクロン4008などであるが、これに限定されない、任意の公知のフィルターを含み得る。複数の第二ステージサイクロン4008は、一次フィルター4002よりも小さくてもよく、一次フィルター4002よりも小さな破片粒子を空気経路4000から分離するように構成され得る。二次フィルター4006は、一次フィルター4002と真空源3812との間の空気経路4000内に位置し得る。
【0142】
任意で、一つまたは複数のプリモータフィルター4010が提供され得る(例えば、
図46)。プリモータフィルター4010は、一次フィルター4002と真空源3812との間の、例えば、二次フィルター4006と真空源3812との間の空気経路4000内に位置し得る。プリモータフィルター4010は、一次フィルター4002および/または二次フィルター4006よりも小さな破片粒子を空気経路4000から分離するように構成され得る。少なくとも一実施例では、プリモータフィルター4010は、一つまたは複数の発泡体層、布および/または織布層、またはこれに類するものを含み得る。任意選択で、空気経路4000内の排気空気は、一つまたは複数のポストモータフィルター4012(例えば、
図47参照)を通して、真空源3812を出る。例えば、ポストモータフィルター4012は、高効率微粒子状空気(HEPA)フィルター、または類似のものを含み得る。
【0143】
本明細書に開示されるさまざまな特徴は、ハンド操作掃除機と組み合わせて示されるが、これらの特徴のいずれか一つまたは複数は、一般に、
図48に示されるように、ロボット掃除機に組み込むことができる。示されるロボット掃除機は例示的な目的のためだけであり、ロボット掃除機は
図48に示される特徴の全てを含むわけではない、および/または
図48に示されていない追加の特徴を含み得ることを理解されたい。ロボット掃除機は、破片区画30および吸引モータ32に流体的に連結された空気入口23を含み得る。吸引モータ32は、破片を空気入口23内に吸引し、後で廃棄するために破片区画30内に堆積させる。ロボット掃除機は、空気入口23内に少なくとも部分的に配置される一つまたは複数の撹拌器18を随意に含んでもよい。撹拌器18は、ロボット掃除機内に配置された一つまたは複数のモータによって駆動され得る。非限定的な例として、撹拌器18は、複数のブラシ毛および/または側壁62(例えば、弾性変形可能なフラップ)を有する回転可能なブッシュバーを含み得る。ロボット掃除機は、それぞれの駆動モータ910に連結された一つまたは複数の車輪16を含み得る。このように、各車輪16は、一般に独立して駆動されるものとして記述され得る。ロボット掃除機は、複数の車輪16のうちの一方の回転速度を、複数の車輪16のうちの他方に対して調整することによって方向付けることができる。一つまたは複数のサイドブラシ918は、サイドブラシ918の一部分が、ロボット掃除機の真空ハウジング13によって画定される周囲に対して少なくとも(例えば、超えて)延在するように位置付けられ得る。サイドブラシ918は、真空ハウジング13の周囲を越えて位置する破片が収集され得るように、空気入口23の方向に破片を付勢するように構成され得る。例えば、サイドブラシ918は、サイドブラシモータ920の起動に応答して回転するように構成され得る。
【0144】
ユーザーインターフェイス922は、ユーザーがロボット掃除機を制御することを可能にするように提供され得る。例えば、ユーザーインターフェイス922は、ロボット掃除機の一つまたは複数の特徴に対応する一つまたは複数の押しボタンを含み得る。ロボット掃除機は、電源(一つまたは複数の電池など)および/またはロボット掃除機の真空ハウジング13によって画定される周囲の一部に沿って配置される一つまたは複数の変位可能なバンパ912を随意に含んでもよい。このように、変位可能なバンパ912は、掃除する表面から離間した障害物の少なくとも一部分の係合(例えば、接触)に応答して変位する。従って、ロボット掃除機は、障害物と掃除する表面との間に閉じ込められることを回避し得る。ロボット掃除機は、本明細書に開示されるさまざまな特徴のうちの任意の一つまたは複数を含み得る。
【0145】
ここで
図49~54を参照すると、本開示と一致する掃除機10の別の実施例が概して図示されている。本明細書で言及するように、掃除機10という用語は、ハンド操作掃除機およびロボット掃除機を含むがこれに限定されない、任意のタイプの掃除機を指すことが意図される。ハンド操作掃除機の非限定的な例としては、直立掃除機、キャニスター掃除機、スティック掃除機、およびセントラル掃除機システムが挙げられる。従って、本開示のさまざまな態様が、ハンド操作掃除機またはロボット掃除機の文脈で図示および/または説明され得るが、別段の記載がない限り、本明細書に開示される特徴は、ハンド操作掃除機およびロボット掃除機の両方に適用可能であると理解されるべきである。
【0146】
掃除機10は、クリーニングヘッド(ノズルおよび/またはクリーニングノズルとも呼ぶことができる)12および随意にハンドル14を含み得る。図示の実施形態では、ハンドル14は、ユーザーが、一つまたは複数の車輪16を使用して、掃除する表面114(例えば、床)上にクリーニングヘッド12を移動するために立ったままでハンドル14を掴んでもよいように、クリーニングヘッド12に、例えばワンドなどによって、枢動可能に連結される。しかしながら、クリーニングヘッド12およびハンドル14は、統合または一体構造(例えば、ハンドル付き掃除機など)であり得ることが理解されるべきである。代替的に、ハンドル14は除去され得る(例えば、ロボット掃除機内など)。
【0147】
クリーニングヘッド12は、一つまたは複数の撹拌器チャンバー22(
図53に最もよく見られる)を少なくとも部分的に画定/含むクリーニングヘッド本体またはハウジング13を含む。撹拌器チャンバー22は、クリーニングヘッド12/クリーニングヘッド本体13の底面/プレート25の一部内および/またはその一部によって画定される、一つまたは複数の開口部(または空気入口)23を含む。少なくとも一つの回転撹拌器またはブラシロール18は、クリーニングヘッド12(永久的にまたはそれに取り外し可能に連結される)に連結されるように構成され、一つまたは複数の回転システムによって、撹拌器チャンバー22内の旋回軸20(例えば、
図50の矢印Aの方向および/または逆方向の)の周りを回転するように構成される。
【0148】
クリーニングヘッド12は、随意にカバープレート4901を含んでもよい。カバープレート4901(少なくとも部分的に、透明および/または半透明材料によって形成され得る)は、クリーニングヘッド本体13に取り外し可能に結合されてもよく、またはクリーニングヘッド本体13に永久的に結合されてもよい(そのため、クリーニングヘッド本体13の一部とみなされてもよい)。いずれにしても、カバープレート4901は、撹拌器チャンバー22の少なくとも一部を形成し得る。透明および/または半透明のカバープレート4901は、ユーザーが撹拌器チャンバー22内で回転する撹拌器18を見ることを可能にし得る。撹拌器カバー4901は、限定されるものではないが、リブ704、714、1002を随意に含む撹拌器カバー702、710、1000など、当業者に公知の任意の撹拌器カバーを含み得る。
【0149】
クリーニングヘッド12は、露出した前縁部4902を含み得る。露出した前縁4902は、カバープレート4901および/またはクリーニングヘッド本体13の一部によって形成されてもよく、大きな破片および/または破片の山が撹拌器18と直接接触し、むしろクリーニングヘッド12(例えば、カバープレート4901および/またはクリーニングヘッド本体13)と接触するように構成されてもよい。特に、掃除される表面114から露出した前縁4902の高さH1(例えば、
図51を参照)は、掃除される表面114から旋回軸20の高さH2の25~150%(例えば、50~125%)であってもよい。少なくとも一実施例では、露出した前縁4902の高さH1は、掃除される表面114からの旋回軸20の高さH2以上であってもよい。露出した前縁4902は、撹拌器18の長さLの実質的に全体に沿って(例えば、撹拌器18の長さLの75%超)、および/または一部のみに沿って(例えば、撹拌器18の長さLの50~75%)延在し得る。
【0150】
クリーニングヘッド12は、一つまたは複数の端部キャップ5001を含み得る。端部キャップ5001のうちの一つまたは複数は、少なくとも部分的に形成されてもよく、および/または撹拌器チャンバー22に露出するクリーニングヘッド本体13および/またはカバープレート4901の一部分に沿って延在してもよい。端部キャップ5001は、当業者に公知の任意の端部キャップ設計、および/または限定されるものではないが、端部キャップ1610、1612、1800、2000、および2750など、本明細書に記載の端部キャップのいずれかを含み得る。端部キャップ5001は、撹拌器18が撹拌器チャンバー22内で回転するにつれて、撹拌器18の一部分(例えば、限定されないが、軟質材料、ブラシ毛ストリップ、および/または撹拌器18のフラップ)に接触するように構成された一つまたは複数のリブ5002(例えば、限定されないが、リブ1618、1620、1808、2008、2756)を含み得る。少なくとも一実施例では、端部キャップ5001は、撹拌器18の横方向端部領域の一つまたは複数に沿って延在し、撹拌器18の長さLの25%まで接触し得るが、端部キャップ5001は、撹拌器18の長さLの実質的に全体を横切って延在し得ることが理解されるべきである。端部キャップ5001は、撹拌器18の外周全体にわたって放射状に延在し得る。例えば、端部キャップ5001のリブ5002は、撹拌器18の外周360度に延在し、および/または撹拌器に接触してもよい。
【0151】
端部キャップ5001は、クリーニングヘッド12および/または撹拌器チャンバー22の横方向の端部(例えば、左側および右側)に近接して配置されてもよく、かつ/またはこれらを画定してもよい。例えば、第一および第二の端部キャップ5001は、撹拌器18の細長い本体の対向する遠位端に配置されてもよく、端部キャップ5001のいずれかは、クリーニングヘッド12に取り外し可能に結合されてもよく、またはクリーニングヘッド12に永久的に結合されてもよい。端部キャップ5001を取り外すと、端部キャップ5001に関連付けられた全てのリブ5002が、端部キャップ5001と共に同時に取り外され得る。別の方法として、リブ5002のすべてまたは一部は、端部キャップ5001が取り外された時に撹拌器チャンバー22内に留まり得る。この例では、端部キャップ4904が取り外された後に撹拌器チャンバー22内に配置されたリブ1618、1620、1808、2008、2756のすべてまたは一部は、撹拌器チャンバー22から別々に取り外されてもよく、または撹拌器チャンバー22内に永久に配置されてもよい。
図52および
図55を参照すると、リブ5002の第一の部分/サブセット5201は、撹拌器カバー4901および/またはクリーニングヘッド本体13によって形成されてもよく、リブ5002の第二の部分/サブセット5202は、取り外し可能な端部キャップ5001aの一部であってもよい(注、リブ5002の第一の部分/サブセット5201を形成する撹拌器カバー4901および/またはクリーニングヘッド本体13は、
図55には示されておらず、リブ5002の第二の部分/サブセット5202は、
図55において取り外し可能な端部キャップ5001の内側表面に配置される)。このように、端部キャップ5001aを取り外すと、リブ5002の第二の部分/サブセット5202が端部キャップ5001aと同時に取り外される一方、リブ5002の第一の部分/サブセット5201は撹拌器チャンバー22内に留まる。
【0152】
端部キャップ5001は、限定されるものではないが、一つまたは複数の締め具、ねじ、ボルト、付勢されたタブ、戻り止め、クリップ、ロック、ナットなど、当業者に公知の任意の機構を使用して、クリーニングヘッド12(例えば、クリーニングヘッド本体13)に取り外し可能に固定され得る。任意選択で、一つまたは複数のシールストリップは、撹拌器チャンバー22の開口部23の後部に沿って、および/または撹拌器チャンバー22の開口部23の横方向(例えば、左および右)の側面のすべてまたは一部に沿って配置されてもよい。サイドシールストリップは、端部キャップ5001から延在してもよい。端部キャップ5001は、任意に、クリーニングヘッド12の側縁から撹拌器チャンバー22の開口部23に向かって真空空気流を方向付けるように構成された側縁空気通路を含んでもよく、および/またはこれを画定してもよい。
【0153】
クリーニングヘッド12および/または撹拌器チャンバー22は、一つまたは複数のコームユニット/デブリダー5400(
図54に最もよく見られる)を含んでもよい。コームユニット/デブリダー5400は、当業者に公知の、および/または本明細書に記載される任意のコームユニット/デブリダーを含み得る。例えば、コームユニット5400は、
図1~
図7を参照して本明細書に一般に説明されるコームユニット50を含み得る。少なくとも一実施例では、コームユニット50は、撹拌器18が撹拌器チャンバー22内で回転するにつれて、撹拌器18の一部分(例えば、限定されないが、軟質材料、ブラシ毛ストリップ、および/または撹拌器18のフラップ)に接触するように構成され得る。
【0154】
ここで
図52および
図53を参照すると、撹拌器18と一致する撹拌器5210の一実施例が一般に図示されている。撹拌器5210は、限定されるものではないが、
図49~
図60の掃除機および/またはロボット掃除機など、本明細書に記載される任意の掃除機を含む、当業者に公知の任意の掃除機10内で使用され得る。撹拌器5210は、単独で、または一つまたは複数の追加の撹拌器18と組み合わせてもよい。一つまたは複数の追加の撹拌器18と組み合わせて使用される場合、撹拌器5210は、先導ローラー、後部ローラー、および/または中間ローラー(すなわち、先導ローラーと後部ローラーとの間)であってもよい。
【0155】
撹拌器5210は、撹拌器5210の旋回軸20に沿って延在する長い軸LAを有する細長い本体またはコア5300(例えば、
図53を参照のこと)を含んでもよい。細長い本体またはコア5300は、撹拌器5210を撹拌器チャンバー22内で回転させるのを可能にするように構成された実質的に剛直な材料から形成されてもよい。細長い本体またはコア5300は、概して円筒状の形状(例えば、
図53を参照のこと)を有してもよく、または2019年10月18日に出願された米国特許出願第16/656,930号(参照により本明細書に完全に組み込まれる)に記述されるテーパ状になっている設計を有してもよい。分かるように、撹拌器5210は、少なくとも一つの軟質のクリーニング特徴部5302と、少なくとも一つのチャネル5310内に配置され、撹拌器5210の長手方向軸LAに沿った方向で、撹拌器5210の細長い本体/コア5300の少なくとも一部から周囲および半径方向外側にらせん状に延在する、少なくとも一つの弾性的に変形可能なフラップ5304(側壁の実施例である場合がある)および/またはフラップ5304に実質的に隣接する少なくとも一つの連続的なブラシ毛の列5305(注、連続的なブラシ毛の列5305は、複数の隣接するふさの列と置き換えられてもよい)とを含む。本明細書に記述されるように、撹拌器5210は一般的に、少なくとも一つのチャネル5310およびその中に配置された少なくとも一つの弾性的に変形可能なフラップ5304および/またはブラシ毛の列5305を形成する軟質材料を有する、毛羽立ったローラーと考えられてもよい。
【0156】
軟質のクリーニング特徴部5302は、比較的可撓性のフィラメント/材料から形成された、プラシ天のような高密度のパイル地(例えば、ベルベットまたはベルベット様材料、しかしこれらに限定されない)を含んでもよい。パイル地は、カーペット、ラグ、または布の隆起したまたはふわふわした表面と同様であってもよく、例えば、接着剤を使用して、細長い本体5300へと取り付けられた生地キャリア部材(図示せず)上に織られたフィラメントを備える。パイル地のフィラメントの長さは、5~30mm、例えば、5~25mm、5~15mm、および/または5~10mmの範囲であってもよい(その中のすべての範囲および値を含む)。生地キャリアは、パイル地が実質的に連続的に、本明細書に記述されるように細長い本体5300の外表面を実質的に覆うように、細長い本体5300上に巻かれた細片の形態であってもよい。別の方法として、キャリア部材は、細長い本体5300がその中へと挿入される円筒状のスリーブの形態であってもよい。
【0157】
パイル地材料は、ナイロン、ポリエステル、石油系アクリルもしくはアクリロニトリルなどの合成繊維、天然繊維(ウールまたは動物の毛皮など)、または木材パルプ系レーヨンを含んでもよく、かつ/またはブレンド繊維由来であってもよい。軟質のクリーニング特徴部5302の毛羽またはパイル地は、クリーニングヘッド12の開口部23に向かって破片を撹拌および/または輸送し、および/または一般的に掃除される表面114とシールを形成するように構成されてもよい。パイル地/毛羽の軟質に起因して、軟質のクリーニング特徴部5302は、振動を減衰させ、音を吸収し、かつ/または床表面(例えば、ハードウッドの床またはそれに類するもの、しかしこれらに限定されない)に対する損傷(例えば、引っ掻き傷)を低減する場合がある。非限定的な実施例として、軟質のクリーニング特徴部5302は、5001~8250グラム/cm、例えば、6600グラム/cmの密度を有してもよい。軟質のクリーニング特徴部5302のパイル地は、細長い本体またはコア5300から約2~25cm、例えば2~15m、2~10cm、および/または7mm(その中のすべての範囲および値を含む)延在してもよい。フィラメントの密度および直径は、所望の軟化および変形性を提供するだけでなく、掃除される表面114と概してシールを形成するように調整されてもよい。
【0158】
撹拌器5210は、少なくとも一つの弾性的に変形可能なフラップ5304および/またはブラシ毛の列5305が少なくとも部分的にその中に配置される、一つまたは複数のチャネル5310を含んでもよい。チャネル5310は、撹拌器5210が回転するにつれて弾性的に変形可能なフラップ5304および/またはブラシ毛の列5305が前向きおよび後向きに動くことを可能にするように構成されてもよい。少なくとも一実施例では、チャネル5310は、約3~20mm幅(前方から後方へと)、例えば、5~15mm幅、6~12mm幅、および/または約8mm(その中のすべての範囲および値を含む)の開口部に近接した幅を有してもよい。
【0159】
チャネル5310は、軟質のクリーニング特徴部5302によって少なくとも部分的に形成されてもよく、かつ/または画定されてもよい。少なくとも一実施例(例えば、
図25~
図27を参照のこと)では、チャネル5310は、基部5312(細長い本体5300によって形成されてもよい)および二つの側壁5314、5316(軟質のクリーニング特徴部5302によって形成されてもよい)を含む、「U」字の断面形状を有してもよい。側壁5314、5316は、細長い本体5300の表面に対して実質的に垂直であってもよく、かつ/または細長い本体/コア5300の表面に対して鈍角および/もしくは鋭角で延在してもよい。代替的に(または追加的に)、チャネル5310は、二つの側壁5314、5316が弾性的に変形可能なフラップ5304および/またはブラシ毛の列5305の基部領域から延在する、「V」断面形状を有してもよい。
【0160】
一つまたは複数のチャネル5310は、撹拌器5210の端または端部領域5320、5322のうちの一つから、概して撹拌器5210の中央領域5324に向かって延在してもよい。
図52に概して図示するように、チャネル5310は、端部または端部領域5320、5322から延在し、中央領域5324で終了してもよい。このように、チャネル5310の各々の長さは、本体/コア5300の長さ未満の長さがある。チャネル5310の部分2326は、撹拌器5210が旋回軸を中心として回転するにつれて、中央領域5324内で互いに長手方向に重複してもよい(すなわち、チャネル5310の部分2326は、撹拌器5210が回転するにつれて、同じ床のエリアと接触してもよい)。チャネル5310は、撹拌器5210にわたって直線的および/または非直線的に延在してもよい。しかしながら、チャネル5310のうちの一つまたは複数は、本体/コア5300の長さにわたって完全にまたは実質的に完全に延在し得ることを理解されたい。
【0161】
左右のチャネル5310は、撹拌器5210が回転するにつれて、それぞれに対して回転方向/円周方向にオフセットされてもよい。言い換えれば、左側のチャネル5310は、撹拌器が回転するにつれて、右側のチャネル5310の前に掃除される表面と最初に接触する。当然のことながら、左側の二つ以上のチャネル5310は、撹拌器が回転するにつれて、右側にある一つまたは複数のチャネル5310の前に掃除される表面と最初に接触し得る。左右のチャネル5310のこの配置は、撹拌器5210の周りで繰り返され得る。
【0162】
少なくとも一実施例では、撹拌器5210は、左側で三つの均等に離間したチャネル5310と、右側で三つの均等に離間したチャネル5310とを含み得るが、これは、特にそのように主張されない限り、本開示の限定ではないと理解されるべきである。撹拌器5210は、三つ未満または三つを超える左チャネル5310および/または三つ未満または三つを超える右チャネル5310を含み得る。
【0163】
少なくとも一実施例では、軟質のクリーニング特徴部5302(例えば、毛羽)は、細長い本体/コア5300の円筒状部分の表面のかなりの部分(すなわち、円形の端以外の細長い本体/コア5300の部分)にわたって延在してもよい。本明細書で使用される場合、細長い本体/コア5300の円筒状部分の表面のかなりの部分とは、細長い本体5300の円筒状部分の表面の少なくとも75%、例えば、細長い本体5300の円筒状部分の表面の少なくとも80%、細長い本体5300の円筒状部分の表面の少なくとも85%、および/または細長い本体5300の円筒状部分の表面の少なくとも90%を意味することが意図され、その中のすべての値および範囲を含む。軟質のクリーニング特徴部5302は、チャネル5310が位置する場所を除いて、細長い本体/コア5300の円筒状部分の表面全体にわたって延在してもよい。
【0164】
軟質のクリーニング特徴部5302は、材料の単一の単片から形成されてもよい。別の方法として、軟質のクリーニング特徴部5302は、細長い本体/コア5300へと連結された複数の別個の部品から形成されてもよい。複数の別個の部品から形成される軟質のクリーニング特徴部5302を形成することは、撹拌器5210の製造、特にチャネル5310の形成を補助する場合がある。
【0165】
本明細書で述べたように、撹拌器5210は、複数の変形可能なフラップ5304を含んでもよく、変形可能なフラップ5304の各々の長さは、本体5300の長さ未満の長さがある。示すように、撹拌器5210は、撹拌器5210および/または本体5300の端部領域5320、5322から撹拌器5210および/または本体5300の中央領域5324へと延在する複数の変形可能なフラップ5304を含む。少なくとも一実施例では、変形可能なフラップ5304の長さは、それが配置されるチャネル5310の長さと実質的に同じであってもよい。このように、一実施例で、フラップ5304の全体が、または実質的に全体が、本体/コア5300の長さにわたって延びてもよい。
【0166】
図52に戻ると、フラップ5304は、細長い本体5300の少なくとも一部分の周りに概してらせん状に延在してもよく、また弾性的に変形可能な材料で形成されてもよい。フラップ5304は、軟質のクリーニング特徴部5302の高さよりも小さい、等しい、または大きい高さを有してもよい。一実施例によれば、フラップ5304の高さは、フラップ5304の基部5208からフラップ5304のクリーニング縁部5207までであってもよく、基部5208は撹拌器5210(例えば、細長い本体5300)に固定されるように構成される。代替的に、フラップ5304の高さは、撹拌器5210の回転軸からフラップ5304のクリーニング縁部5207までであり得る。少なくとも一実施例では、フラップ5304は、フラップ5304が軟質のクリーニング特徴部5302の外半径を超えて延在するような高さを有してもよい。例えば、フラップ5304は、軟質のクリーニング特徴部5302の外半径を超えて0~15mm、例えば、1~15mm、1~10mm、および/または2~8mm、その中の全ての範囲および値を含めて、延在し得る。
【0167】
フラップ5304の端部領域5201、5203のうちの一つまたは複数は、面取りまたはテーパを含み得る(例えば、フラップ5304は、一方またはそれぞれの端部領域5201、5203のみのテーパを含み得る)。このように、端部領域5201、5203の少なくとも一部分におけるフラップ5304の高さは、中央領域5205におけるフラップ5304の高さ未満であってもよい。言い換えれば、テーパにより、フラップ5304のクリーニング縁部5207が細長い本体5300に近づくようにし得る。端部領域5201、5203のテーパは、一定(例えば、線形)および/または非線形であり得る。少なくとも一実施例では、フラップ5304の真ん中は、最大の高さを有してもよい。第一の端部領域5201のテーパは、第二の端部領域5203のテーパと同一であってもよく、または異なってもよい。
【0168】
第一の端部領域5201は、細長い本体5300の端部領域のうちの一つの中に配設されてもよく、また第二の端部領域5203は、細長い本体5300の中央領域5324の中に配設されてもよい。第一の端部領域5201のテーパは、例えば、本明細書に記載の端部キャップ(例えば、限定されないが、端部キャップ5001)および/または2019年10月18日に出願された米国特許出願第16/656,930号(参照により本明細書に完全に組み込まれる)に記載される端部キャップなどの移動毛髪端部キャップ内に少なくとも部分的に受容されるように構成されてもよい。第一の端部領域5201のテーパは、フラップ5304と端部キャップとの間の摩耗および/または摩擦を低減し、それによってフラップ5304および端部キャップの寿命を延ばすことができる。少なくとも一部の実施例では、第一の端部領域5201のテーパは、フラップ5304が端部キャップ内で回転するとき、フラップ5304の折り重ね(端部キャップ内および端部キャップの近位および外側に配置されたフラップ5304の部分の両方)を減少させ得る。フラップ5304の折り重ねを低減することにより、フラップ5304と掃除する表面との間の接触を増大させ、それによってクリーニング性能を増強し得る。フラップ5304(例えば、限定されるものではないが、第一の端部領域5201を随意に含む)はまた、端部キャップ5001、例えば、本明細書に記載のリブ5002と接触してもよい。
【0169】
第一の端部領域5201のテーパは、長さおよび高さを有してもよい。長さは、それが受容される端部キャップの寸法に基づいて選択されてもよい。例えば、長さは、端部キャップ内のフラップ5304の挿入距離と同じであってもよく、端部キャップ内のフラップ5304の挿入距離より短くてもよく、または端部キャップ内のフラップ5304の挿入距離より長くてもよい。第一の端部領域5201のテーパは、フラップ5304が端部キャップの中に押し込まれる際に、フラップ5304の屈曲を緩和するのに役立つ。例として、第一の端部領域5201のテーパは、5~9mmの長さ、および1~3mmの高さ、ならびに/または7mmの長さ、および2mmの高さを有してもよい。
【0170】
第二の端部領域5203のテーパは、撹拌器5210に沿った毛髪の移動を強化するように構成され得る。特に、テーパは、毛髪が最小直径に移動する傾向があるため、毛髪の移動を増強し得る。それ故に、第二の端部領域5203のテーパは、毛髪を特定の場所に向かってより効果的に移行することを可能にする場合がある。さらに、第二の端部領域5203のテーパは、毛髪貯蔵領域として機能し得る。この目的のために、撹拌器5210の中央領域5324は、近接端部領域5330、5332の全体直径と比較して、より小さな全体直径を有し得る。従って、毛髪は、撹拌器5210の中央領域5324の周りに蓄積し、巻き付けられ得る。第一のフラップ5304の第二の端部領域5203のテーパは、中央領域5324内の隣接するフラップ5304の、第二の端部領域5203のテーパと部分的に重複し得る。2019年10月18日に出願された米国特許出願第16/656,930号(参照により本明細書に完全に組み込まれる)に記述され、および本明細書に記載されるように、フラップ5304がデブリダーユニットおよび/またはリブと組み合わせて随意に使用される時、デブリダーユニットの歯および/またはリブは、フラップ5304の第二の端部領域5203に近接する領域において随意により長くてもよい。
【0171】
フラップ5304のテーパの寸法は、フラップ5304の性能および/または寿命に影響を与えることができる。テーパ(例えば、長さおよび/または高さ)を増加することは、毛髪の移動を改善することができるが、大きすぎるテーパは、クリーニング性能に悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、大きすぎる第二の端部領域5203のテーパは、フラップ5304が掃除する表面と十分に接触しないギャップを結果として生じ得る。一方で、第二の端部領域5203(例えば、長さおよび/または高さ)の小さすぎるテーパは、十分な毛髪の移動をもたらさない場合がある。
【0172】
実験は、内側面取り部(例えば、第二の端部領域5203のテーパ部を除去する)を除去することが、中間ギャップを除去することを示し、改善されたクリーニング性能および美観(ねじれのある面取りなし)をもたらし得るが、中間ギャップの除去は、不十分な毛髪の移動のために撹拌器5210上に毛髪を蓄積させ得る。短すぎる長さを有する第二の端部領域5203のテーパは、中間のギャップによって引き起こされる有害な効果を軽減および/または排除し得、毛髪の移動を促進し得るが、こうした構成は、急すぎる面取りをもたらす場合があり、悪いねじれを引き起こす場合がある。例えば、実験は、5mmの長さおよび7mmの高さを有する第二の端部領域5203におけるテーパは、ユーザーに審美的に不愉快な外観を有するねじれを引き起こし、かつフラップ5304が後向きに折り曲がることを引き起こす可能性があり、これがクリーニング/毛髪の除去を損ねる場合がある、テーパをもたらすという結果を示した。
【0173】
長すぎる長さを有する第二の端部領域5203におけるテーパは、毛髪の移動を改善する場合があり、またフラップ5304をねじれさせない場合があるが、大きい中間のギャップを結果としてもたらす場合がある。例えば、実験は、30mmの長さおよび7mmの高さを有する第二の端部領域5203におけるテーパは、全体的なクリーニング性能に対して有害である可能性がある大きいクリーニングギャップを有するテーパを結果としてもたらすことを示している。
【0174】
本出願の発明者らは、15~25mmの長さおよび5~12mmの高さを有する第二の端部領域5203におけるテーパが、中間のクリーニングギャップと、任意の結果としてもたらされるねじれのサイズとを最小化(例えば、結果としてもたらされるねじれは一般的に目に見えず、性能に実質的に影響を及ぼさない)しながら、毛髪の移動を可能にすることを予想外なことに見出した。非限定的な例として、第二の端部領域5203におけるテーパは、17~23mmの長さおよび6~10mmの高さ、例えば、20mmの長さおよび7mmの高さを有してもよい。別の言い方をすると、第二の端部領域5203におけるテーパは、1~0.3の勾配、例えば、0.28~0.42の勾配、0.315~0.0385の勾配、および/または0.35の勾配を有する、長さおよび高さを有してもよい。少なくとも一実施例では、第二の端部領域5203は、25×7mmのテーパを有してもよい。チャネル5310および/またはフラップ5304の中央領域5324での重複は、10~20mmであってもよい。
【0175】
第一および/または第二の端部領域5201、5203におけるテーパのうちの一つまたは複数は、フラップ5304の外側のクリーニング縁部5207の部分(例えば、クリーニングされる表面に接触する縁部)を除去することによって形成されてもよい。これは、フラップ5304が不織布材料(例えば、ゴム、プラスチック、シリコン、または類似のものなどであるが、これに限定されない)から形成される場合に特に有用である。
【0176】
フラップ5304が、少なくとも部分的に、織布材料から形成される実施形態では、第一および/または第二の端部領域5201、5203のうちの一つまたは複数に、耳を維持することが望ましい場合がある。耳は、フラップ5304のクリーニング縁部5207に沿って延在し、耳は、フラップ5304のクリーニング縁部5207の耳を含まない一部分に対する場合(例えば、フラップ5304の一部分がテーパを形成するために取り除かれた場合)、フラップ5304の耐摩耗性を向上させ得る。少なくとも一実施例では、製造元の耳が維持され、第一および/または第二の端部領域5201、5203のテーパの一つまたは複数が、フラップ5304の取り付け縁部を修正して形成され得る。具体的には、フラップ5304のクリーニング縁部5207は、撹拌器へと据え付ける前は実質的に直線状であってもよく、第一のおよび/または第二の端部領域5201、5203の領域では、フラップ5304の据え付けエッジ(基部でもあり得る)は、中央領域5324(例えば、中間)のフラップ5304の長さと比較して、長さが低減されてもよい。少なくとも一実施例では、据え付けエッジは、フラップ5304が撹拌器本体5300内に設置されたときに真っ直ぐになり、それによって、第一および/または第二の端部領域5201、5203において輪郭のある(例えば、テーパ状になっている)耳をもたらす、複数のセグメント(例えば、型で作製された輪郭のある複数の「T」セグメント)を含んでもよい。言い換えれば、フラップ5304は、本体5300へと据え付けられた時に、フラップ5304内にテーパが形成されるようにする、据え付けエッジに沿って複数のセグメントを含むものとして一般的に記述されてもよい。
【0177】
少なくとも一実施例では、フラップ5304(例えば、
図53を参照のこと)は、基部5208から概して外向きに延在する突出部/壁5311を含んでもよい。突出部/壁5311は、少なくとも部分的にポリエステル生地から形成されてもよい。随意に、突出部/壁5311の後面(撹拌器5210の回転に基づいて見たとき)はシリコン層を含んでもよく、また突出部5311の前面はポリエステル生地を含んでもよい。突出部/壁5311は、基部5208から8~12mm、例えば、10.1mmまたは10.6mmの高さを有してもよい。突出部/壁5311は、軟質のクリーニング特徴部5302の外表面の下方に、実質的に軟質のクリーニング特徴部5302と同じ高さで、または軟質のクリーニング特徴部5302の外表面を越えて、延在する。少なくとも一実施例では、突出部/壁5311は、軟質のクリーニング特徴部5302の外表面を最高3mm越えて、例えば、軟質のクリーニング特徴部5302の外表面を約0.5~2mm越えて、かつ/または軟質のクリーニング特徴部5302の外表面を約1~1.5mm越えて延在してもよい。
【0178】
基部5208は、突出部/壁5311が撹拌器5210から概して半径方向外向きに延在するように、フラップ5304を撹拌器5210(例えば、細長い本体5300)へと固定するように構成されてもよい。少なくとも一実施例では、基部5208は、撹拌器5210(例えば、細長い本体5300)内に形成され、かつチャネル5310内に配置されたスロットまたは溝5354内に少なくとも部分的に受容されるように構成されてもよい。基部5208およびスロット5354は、Tスロットタイプの接続を形成してもよいが、しかし当然のことながら基部5208およびスロット5354は、任意の他のタイプの接続を形成してもよい。
【0179】
本明細書で言及されるように、撹拌器5210は、列5305に配置されたブラシ毛の列および/または複数のふさを含んでもよく、ブラシ毛の列5305それぞれの長さは、本体5300の長さよりも短い。示すように、撹拌器5210は、撹拌器5210および/または本体5300の端部領域5320、5322から撹拌器5210および/または本体5300の中央領域5324へと延在する複数のブラシ毛の列5305を含む。ブラシ毛の列5305は、対応する隣接する変形可能なフラップ5304と同じ長さ、より短い、またはより長くてもよい。少なくとも一実施例では、ブラシ毛の列5305の長さは、それが配置されるチャネル5310の長さと実質的に同じであってもよい。このように、一実施例として、ブラシ毛の列5305は、本体/コア5300の長さにわたって、完全にまたは実質的に完全に延在し得る。
【0180】
ブラシ毛の列5305は、例えば、対応するフラップ5304に近接および/または隣接して、細長い本体5300の少なくとも一部分の周りに略らせん状に延在してもよい。当然のことながら、ブラシ毛の列5305は、フラップ5304と組み合わせて、フラップ5304なしで使用しても、または取り外してもよい。ブラシ毛の列5305は、軟質のクリーニング特徴部5302および/またはフラップ5304の高さよりも小さい、等しい、または大きい高さを有してもよい。一実施例によれば、ブラシ毛の列5305の高さは、ブラシ毛の列5305の基部5368からブラシ毛の列5305の遠位端5370までであってもよく、基部5368は撹拌器5210(例えば、細長い本体5300)に固定されるように構成される。代替的に、ブラシ毛の列5305の高さは、撹拌器5210の回転軸からブラシ毛の列5305の最遠位端5360までであり得る。少なくとも一実施例では、ブラシ毛の列5305は、ブラシ毛の列5305が軟質のクリーニング特徴部5302の外半径を超えて延在するような高さを有してもよい。例えば、ブラシ毛の列5305は、軟質のクリーニング特徴部5302の外半径を超えて0~15mm、例えば、1~15mm、1~10mm、および/または2~8mm、その中の全ての範囲および値を含めて、延在し得る。
【0181】
基部5368は、ブラシ毛の列5305が撹拌器5210から概して半径方向外向きに延在するように、ブラシ毛の列5305を撹拌器5210(例えば、細長い本体5300)へと固定するように構成されてもよい。少なくとも一実施例では、基部5368は、撹拌器5210(例えば、細長い本体5300)内に形成され、かつチャネル5310内に配置されたスロットまたは溝5372内に少なくとも部分的に受容されるように構成されてもよい。基部5368およびスロット5372は、Tスロットタイプの接続を形成してもよいが、しかし当然のことながら基部5368およびスロット5372は、任意の他のタイプの接続を形成してもよい。
【0182】
ブラシ毛の列5305は、撹拌器5210が回転するにつれ(すなわち、
図53に図示するように反時計回り)、フラップ5304の後ろに配置され得る。代替的に(または追加的に)、一つまたは複数のブラシ毛の列5305は、フラップ5304の前に配置されてもよい。ブラシ毛の列5305およびフラップ5304は、撹拌器5210が回転するにつれて、受動的および能動的な角度で配置され得る。本明細書で使用される場合、受動的な角度とは、ブラシ毛の列5305の基部5372が、撹拌器5210が回転するにつれて、ブラシ毛の列5305の先端5370が掃除される表面に対して垂直に配置される前に掃除される表面に対して垂直に配置され、同様にフラップ5304の基部5354が、5304の先端5207が撹拌器5210が回転するにつれて掃除される表面に対して垂直に配置される前に掃除される表面に対して垂直に配置されるということである。本明細書で使用される場合、能動的な角度とは、ブラシ毛の列5305の5370が、ブラシ毛の列5305の基部5372が撹拌器5210が回転するにつれて掃除される表面に対して垂直に配置される前に掃除される表面に対して垂直に配置され、同様にフラップ5304が、フラップ5304の基部5354が撹拌器5210が回転するにつれて掃除される表面に対して垂直に配置される前に掃除される表面に対して垂直に配置されるということである。少なくとも一実施例では、フラップ5304は、能動的な角度で配置されてもよく、対応する隣接するブラシ毛の列5305は、受動的な角度で配置されてもよいが、この角度構成は逆向きであってもよいことが理解されるべきである。
【0183】
ブラシ毛の列5305の先端5370、5207およびフラップ5304は、例えば、0~3mm、1~5mm、および/または1~3mmなど、0~5mmの間隔を空けてもよく、その中のすべての範囲および値を含む。フラップ5304および対応する隣接するブラシ毛の列5305は、異なる角度で配置され得るため、フラップ5304の長さおよび対応する隣接するブラシ毛の列5305の長さは異なってもよい(ただし、それらは軟質のクリーニング特徴部5302に対して同じ半径方向距離を延在し得る)。代替的に(または追加的に)、ブラシ毛の列5305の一つまたは複数および/または対応する隣接するフラップ5304は、細長い本体5300に対して実質的に垂直に配置されてもよく、および/またはブラシ毛の列5305の一つまたは複数および/または対応する隣接するフラップ5304は、互いに実質的に平行に配置されてもよい。
【0184】
本明細書で言及されるように、一つまたは複数のフラップ5304および/または一つまたは複数の対応する隣接するブラシ毛の列5305は、チャネル5310内に配置され得る。チャネル5310は、フラップ5304および/または対応する隣接するブラシ毛の列5305が、撹拌器5210が回転するにつれて動き、フリッキング運動を生成することを可能にする空間を提供するように構成され得る。チャネル5310内のフラップ5304および/または対応する隣接するブラシ毛の列5305の移動は、概して、破片(毛髪など)が撹拌器5210に絡まるのを防止し、および/または破片の移動(例えば、デブリダーユニット50に向かって)を支援し得る。
【0185】
ここで
図55~
図56を参照すると、撹拌器駆動機構5500の一実施例が概して図示されている。一つまたは複数のギアおよび/またはベルトによって撹拌器を駆動するように構成された撹拌器モータを有するのではなく、撹拌器駆動機構5500は、モータ5502を含む撹拌器5210、モータ5502の少なくとも一部分を受けるように構成されたモータ空洞5504、および空気5510(
図56にもっともよく見られる)がモータ空洞5504を通って引き込まれ、モータ5502を横切って、冷却空気通路5506を通って、モータ5502を冷却するように構成される一つまたは複数の冷却空気通路5506(および随意に一つまたは複数のファンブレード5508、
図56に最もよく見られる)を含む。モータ空洞5502、冷却空気通路5504、およびファン5506は、モータ空洞5502の長手方向軸が撹拌器5210の回転軸20と同心になるように、撹拌器5210(例えば、細長い本体/コア5300内)内に少なくとも部分的に配置されてもよい。冷却空気通路5506モータの長手方向軸はまた、撹拌器5210の回転軸20と同心であってもよい。撹拌器駆動機構5500は、撹拌器5210との関連で記述されるが、撹拌器駆動機構5500は、当業者に公知のおよび/または本明細書に記載される任意の撹拌器18と共に使用され得ることが理解されるべきである。
【0186】
少なくとも一実施例では、端部キャップ5001は、冷却空気入口5512および冷却空気出口5514を含むように構成されてもよく、これにより、冷却空気5510がクリーニングヘッド12の横方向端へ/から流れることができる。冷却空気入口5512および/または冷却空気出口5514は、モータ空洞5504冷却空気通路5506と流体連通するように構成されてもよい。任意選択で、冷却空気入口5512および/または冷却空気出口5514は、撹拌器5210を通って流れる冷却空気5510内に、破片が不注意に/意図せずに引き込まれることを一般的に防止するために、格子、スクリーン、メッシュなどを含み得る。冷却空気入口5512は、モータ空洞5502に近接して図示されているが、モータ空洞5502は、冷却空気出口5514に近接していてもよく、または冷却空気入口5512と冷却空気出口5514との間のどこに位置してもよいことが理解されるべきである。
【0187】
冷却空気5510は、真空空気経路から独立していてもよい(すなわち、冷却空気5510は真空空気経路内に引き込まれない)。別の言い方をすると、モータ空洞5502および冷却空気通路5504は、真空空気経路に流体的に結合されず、一般に、真空空気経路から密閉されているとみなされ得る。
【0188】
モータ5502は、限定されるものではないが、高トルクの低コストブラシレスDC(BLDC)モータなど、当業者に公知の任意のACモータまたはDCモータを含み得る。いずれにしても、モータ5502は、クリーニングヘッド12(例えば、クリーニングヘッド本体/フレーム13)に取り付けられても、結合されても、またはそうでなければ固定されてもよく、モータ空洞5504内に少なくとも部分的に取り外し可能に受けられるように構成されてもよい。少なくとも一実施例では、モータ5502は、クリーニングヘッド本体/フレーム13に永久的に(すなわち、取り外し不可能に)結合されてもよい。モータ5502は、随意に、モータ5502を少なくとも部分的に囲むカバー5516を含み得る。
【0189】
モータ5502は、モータ5502によって生成されたトルクを撹拌器5210に送信し、撹拌器5210を回転させるために、撹拌器5210の対応する締め具5522と係合するように構成された一つまたは複数の締め具5520を含み得る。締め具5520、5522は、モータ5502から撹拌器5210にトルクを伝達するように構成された任意の締め具を含み得る。締め具5520、5522は、随意に撹拌器5210をモータ5502から取り外すことができるように構成されてもよい。締め具5520、5522の非限定的な例としては、スプライン、溝、突起、チャネル、テーパ接続(例えば、モルステーパ)などが挙げられる。
【0190】
モータ空洞5504は、冷却空気5510がモータ5502の上/中/回りを流れ、冷却空気通路5506内に流れ得るように、モータ5502の周りに流体経路を提供するように構成されてもよい。モータ空洞5504は、撹拌器5210の第一の横方向端部領域に近接して示されているが、モータ空洞5504は、撹拌器5210内のどこにでも位置し得ることが理解されるべきである。例えば、モータ空洞5504は、概して撹拌器5210内の中央に位置してもよく、第一および第二の冷却空気通路5506は、モータ空洞5504から撹拌器5210の二つの対向する横方向端部領域に延びてもよい。
【0191】
少なくとも一実施例では、一つまたは複数の冷却空気通路5506は、モータ空洞5504と比較して、実質的に同じ断面サイズ(例えば、直径)を有してもよい。あるいは、冷却空気通路5506のうちの一つまたは複数は、モータ空洞5504と比較して、より大きなまたはより小さな断面サイズ(例えば、直径)を有してもよい。一つまたは複数のファンブレード5508は、撹拌器5210内に、例えば、モータ空洞5504および/または冷却空気通路5506内に少なくとも部分的に配置されてもよい。代替的に(または追加的に)、一つまたは複数のファンブレード5508は、例えば、一つまたは複数の端部キャップ5001内に、撹拌器5210の外部に少なくとも部分的に配置されてもよい。撹拌器5210の回転は、ファンブレード5508を回転させ、冷却空気流5510を生成する。ファンブレード5508は、撹拌器5210(例えば、モータ空洞5504および/または冷却空気通路5506)を通って冷却空気流5510を押すおよび/または引くように構成され得る。
【0192】
図56を参照すると、撹拌器2510の横方向端部は、旋回軸22と同心に整列した回転ピン(図示せず)を第一の端部を受けるように構成されたピン空洞5630を含み得る。回転ピンの第二の端部は、例えば、取り外し可能な端部キャップ5001aの空洞5632など、端部キャップ5001に受けられてもよい。少なくとも一実施例では、ピン空洞5630は、ファンブレード5508の一部として形成されてもよい。ピン空洞5630、5632は、旋回軸22を中心とする撹拌器5210の回転を容易にするために、一つまたは複数のベアリングを随意に含んでもよい。
【0193】
撹拌器5210をクリーニングヘッド12から取り外すために、取り外し可能な端部キャップ5001aは、本明細書に記載されるようにクリーニングヘッド12から取り外される。次いで、撹拌器5210は、矢印5660によって概して図示されるように、取り外し可能な端部キャップ5001aが、以前に結合されたクリーニングヘッド12の横方向端部に向かって促され得る。矢印5660は、旋回軸22に対して概して平行であってもよい。撹拌器5210が横方向に移動すると、モータ5502の締め具5520は、モータ空洞5504の締め具5522との係合から外れ、モータは撹拌器5210から取り外される。モータ5502は、最終的にクリーニングヘッド12に結合されたままである。モータ5502を撹拌器5210内に配置する一つの利点は、クリーニングヘッド12の全体的なサイズの縮小である。これにより、ギアまたは駆動ベルトを使用して撹拌器に結合したモータを有するクリーニングヘッドと比較して、クリーニングヘッド12を小さな領域内に収めることができる。さらに、より大きなホイール(例えば、ホイール16)を使用してもよく、従ってクリーニングヘッド12の操作性を増大させる。
【0194】
本開示による掃除機用撹拌器の実施例は、本体および本体から延在する少なくとも一つの変形可能なフラップを含み得る。変形可能なフラップは、少なくとも一つのテーパを含み得る。少なくとも一つのテーパは、変形可能なフラップのクリーニング縁部を本体に接近させる。
【0195】
一部の実例では、少なくとも一つのテーパは、少なくとも一つの変形可能なフラップの端部領域に延在し得る。一部の実例では、少なくとも一つのテーパは、第一のテーパおよび第二のテーパを含んでもよく、各テーパは変形可能なフラップの対応する端部領域に延在する。一部の実例では、第一のテーパは、第一の傾斜を有してもよく、第二のテーパは、第二の傾斜を有してもよく、第一の傾斜は、第二の傾斜とは異なる。一部の実例では、変形可能なフラップは、織布材料を含んでもよい。一部の実例では、変形可能なフラップは、クリーニング縁部に沿って耳を含み得る。一部の実例では、変形可能なフラップは、取り付け縁部を含んでもよく、取り付け縁部は、本体に取り付けられた時に、テーパを変形可能なフラップ内に形成させる複数のセグメントを有する。一部の実例では、少なくとも一つの変形可能なフラップは、複数の変形可能なフラップを含んでもよく、各変形可能なフラップは、本体の周りにらせん状に延在し、各変形可能なフラップの長さは本体の長さよりも小さい。一部の実例では、各変形可能なフラップは、本体の端部領域から本体の中央領域へ延在し得る。一部の実例では、撹拌器は、少なくとも一つのブラシ毛ストリップをさらに含んでもよく、少なくとも一つのブラシ毛ストリップは、対応する変形可能なフラップに実質的に平行に延在する。一部の実例では、少なくとも一つのブラシ毛ストリップの長さは、対応する変形可能なフラップの長さよりも小さくてもよい。
【0196】
本開示による掃除機の実施例は、撹拌器の少なくとも一部分が一つまたは複数のリブと係合するように、一つまたは複数のリブを含む撹拌器チャンバーと撹拌器チャンバー内に配置された撹拌器とを含み得る。撹拌器は、本体および本体から延在する少なくとも一つの変形可能なフラップを含み得る。変形可能なフラップは、少なくとも一つのテーパを含み得る。少なくとも一つのテーパは、変形可能なフラップのクリーニング縁部を本体に接近させる。
【0197】
一部の実例では、一つまたは複数のリブは、撹拌器チャンバーの対向する遠位端に配置され得る。一部の実例では、少なくとも一つのテーパは、第一のテーパおよび第二のテーパを含んでもよく、第一および第二のテーパは、対応する変形可能なフラップの対向する端部領域内に延在する。一部の実例では、リブは撹拌器カバーから延在し得る。一部の実例では、撹拌器カバーは端部キャップであり得る。一部の実例では、撹拌器は、少なくとも一つのブラシ毛ストリップをさらに含んでもよく、少なくとも一つのブラシ毛ストリップは、対応する変形可能なフラップに実質的に平行に延在する。一部の実例では、少なくとも一つのブラシ毛ストリップの長さは、対応する変形可能なフラップの長さよりも小さくてもよい。一部の実例では、少なくとも一つのテーパは、第一のテーパおよび第二のテーパを含んでもよく、各テーパは変形可能なフラップの対応する端部領域に延在する。一部の実例では、第一のテーパは、第一の傾斜を有してもよく、第二のテーパは、第二の傾斜を有してもよく、第一の傾斜は、第二の傾斜とは異なる。一部の実例では、本体は、本体の中央領域に向かって延在するテーパを含んでもよい。
【0198】
本発明の原理は本明細書に記載されるが、本記述は、例としてのみ行われ、本発明の範囲に限定されないことは、当業者によって理解されるべきである。他の実施形態は、本明細書に示され、かつ記述される例示的な実施形態に加えて、本発明の範囲内で意図される。表面クリーニング装置および/または撹拌器は、本明細書に含まれる特徴のうちの任意の一つまたは複数を具体化してもよく、またこの特徴は、任意の特定の組み合わせまたは下位組み合わせで使用されてもよいことが当業者によって理解されるであろう。当業者による修正および置換は、本発明の範囲内であると考えられ、特許請求の範囲によるのを除いて限定されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
実施形態は、同様の参照番号が類似の部分を示す添付図面において、例によって示される。
【
図1】
図1は、本開示の実施形態と一致する、掃除機の一実施形態の底面図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態と一致する、線II-IIに沿った
図1の掃除機の断面図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態と一致する、一般に、毛髪移動システムの一実施例を示す。
【
図4】
図4は、一般に、
図1の線IV-IVに沿ったコームユニットの一実施形態の斜視断面図を示す。
【
図5】
図5は、一般に、
図1の線IV-IVに沿った
図4のコームユニットの断面図を示す。
【
図6】
図6は、一般に、
図2の線VI-VIに沿った
図4のコームユニットの断面図を示す。
【
図7】
図7は、一般に、
図2の線VI-VIに沿ったコームユニットの別の実施形態の断面図を示す。
【
図7A】
図7Aは、本開示の実施形態と一致する、横方向(または端部)領域の歯よりも大きな測定値の長さを有する中央領域に歯を有するコームユニットの実施例の斜視図を示す。
【
図8】
図8は、一般に、線II-IIに沿った、
図1の掃除機の複数の断面撹拌器チャンバーの一実施形態の断面図を示す。
【
図9】
図9は、本開示の実施形態と一致する、
図1の掃除機と併用することができる撹拌器の側面概略図である。
【
図10】
図10は、本開示の実施形態と一致する、
図9の撹拌器と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブの概略図を示す。
【
図11】
図11は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器と係合(例えば、接触)するように構成される複数のリブの概略図を示す。
【
図12】
図12は、本開示の実施形態と一致する、表面クリーニングヘッドの概略断面端部図を示す。
【
図13】
図13は、本開示の実施形態と一致する、
図12の表面クリーニングヘッドの断面斜視図を示す。
【
図14】
図14は、本開示の実施形態と一致する、表面クリーニングヘッドの斜視図を示す。
【
図14A】
図14Aは、本開示の実施形態と一致する、撹拌器カバーの実施例の斜視図を示す。
【
図14B】
図14Bは、本開示の実施形態と一致する、それに連結された撹拌器カバー14Aを有するロボットクリーナーの一部分の斜視図を示す。
【
図15】
図15は、本開示の実施形態と一致する、
図14の表面クリーニングヘッドとともに使用することができる撹拌器カバーの斜視図を示す。
【
図17】
図17は、本開示の実施形態と一致する、
図14の表面クリーニングヘッドとともに使用することができる撹拌器カバーの斜視図を示す。
【
図19】
図19は、本開示の実施形態と一致する、リブの側面図を示す。
【
図20】
図20は、本開示の実施形態と一致する、フラップとブラシ毛を有する撹拌器の概略図を示す。
【
図21】
図21は、本開示の実施形態と一致する、ブラシ毛を有する撹拌器の概略図を示す。
【
図22】
図22は、本開示の実施形態と一致する、端部キャップを有する撹拌器の概略断面図を示す。
【
図23】
図23は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器の一部分に沿って延在し、端部キャップの間に配置されたリブを有する
図22の撹拌器の実施例の概略断面図を示す。
【
図24】
図24は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器の端部キャップの斜視図を示す。
【
図26】
図26は、本開示の実施形態と一致する、端部キャップの斜視図を示す。
【
図27A】
図27Aは、本開示の実施形態と一致する、端部キャップの斜視図を示す。
【
図27B】
図27Bは、本開示の実施形態と一致する、連結する
図27Aの端部キャップを有する表面クリーニングヘッドの斜視図を示す。
【
図28】
図28は、本開示による、撹拌器の別の実施例の正面図である。
【
図29】
図29は、本開示の実施形態と一致する、線29-29に沿った
図29の撹拌器の断面図を示す。
【
図30】
図30は、本開示の実施形態と一致する、フラップのない
図29の撹拌器の細長い本体の一実施例を示す。
【
図32】
図32は、本開示の実施形態と一致する、細長い本体のない
図29のフラップの一実施例を示す。
【
図34】
図34は、本開示の実施形態と一致する、テーパを形成するために部分を除去したフラップの一実施例を示す。
【
図35】
図35は、本開示の実施形態と一致する、テーパを形成するように構成される基部を有するフラップの別の実施例を示す。
【
図36】
図36は、本開示の実施形態と一致する、撹拌器本体に対して非垂直角度で配置されるフラップを有する撹拌器の一実施例を示す。
【
図37】
図37は、本開示の実施形態と一致する、フラップの遠位端と係合するための複数のリブを有する端部キャップの別の実施例を示す。
【
図37B】
図37Bは、本開示の実施形態と一致する、受動的な角度のブラシ毛および能動的な角度のフラップを有する撹拌器の断面図を示す。
【
図37D】
図37Dは、本開示の実施形態と一致する、ブラシ毛コームを有するデブリダーの斜視図を示す。
【
図37E】
図37Eは、本開示の実施形態と一致する、
図37A~Dの実施形態と一致する、先導ローラーおよび撹拌器を含む、掃除機の断面図を示す。
【
図38】
図38は、本開示と一致する、掃除機の別の実施例を示す。
【
図39】
図39は、本開示の実施形態と一致する、トリガーを含む
図38のハンド掃除機の一実施例を示す。
【
図40】
図40は、本開示の実施形態と一致する、それを通って延在する空気流経路を含む、
図38のハンド掃除機の一実施例を示す。
【
図41】
図41は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ハンド掃除機の本体に固定された破片収集チャンバーの拡大図の一実施例を示す。
【
図42】
図42は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ハンド掃除機の本体に固定されていない破片収集チャンバーの拡大図の一実施例を示す。
【
図43】
図43は、一般に、本開示の実施形態と一致する、破片収集チャンバーおよび一次フィルターの一実施例を示す。
【
図44】
図44は、一般に、本開示の実施形態と一致する、リッドが開いている
図43の破片収集チャンバーおよび一次フィルターの一実施例を示す。
【
図45】
図45は、一般に、本開示の実施形態と一致する、第二ステージフィルターの一実施例を示す。
【
図46】
図46は、一般に、本開示の実施形態と一致する、プリモータフィルターの一実施例を示す。
【
図47】
図47は、一般に、本開示の実施形態と一致する、ポストモータフィルターの一実施例を示す。
【
図48】
図48は、一般に、本開示に記載される特徴のうちの一つまたは複数を含み得る、ロボット掃除機の一実施形態を示す。
【
図49】
図49は、一般に、本開示に記載される特徴のうちの一つまたは複数を含み得る、掃除機の別の実施形態を示す。
【
図50】
図50は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの正面斜視図を示す。
【
図51】
図51は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの正面図を示す。
【
図52】
図52は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの一部分の正面斜視図を示す。
【
図53】
図53は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、旋回軸に対して略垂直に見た
図49のクリーニングヘッドの断面図を示す。
【
図54】
図54は、一般に、本開示に記載される一つまたは複数の特徴を含む、
図49のクリーニングヘッドの底面図を示す。
【
図55】
図55は、一般に、カバープレートおよびクリーニングヘッド本体の一部が図示されていない、
図49のクリーニングヘッドの部分分解正面斜視図を示す。
【
図57】
図57は、ノイズを低減し得る穴を含むフラップの外観写真。
【
図58】
図58は、ブラシ毛フィラメントの形状を示す模式図。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0126】
回転ブラシロール122は、ブラシ毛、織物、またはその他の掃除要素、またはブラシロール122の外側の任意の組み合わせを有し得る。例えば、回転ブラシロール122は、撹拌器3750を含んでもよい。撹拌器3750は、さらに、ブラシ毛ストリップ3754の各列の前に二つの変形可能なフラップ3752を有してもよい。このように、二つの変形可能なフラップ3752は、各ブラシ毛ストリップ3754の前方(例えば、真正面)に配置されてもよく、二つの変形可能なフラップ3752は、撹拌器3750が回転するにつれて、各ブラシ毛ストリップ3754の後方(例えば、真後ろ)に配置されてもよい。二つの変形可能なフラップ3752を各ブラシ毛ストリップ3754の前方に配置し、二つの変形可能なフラップ3752を各ブラシ毛ストリップ3754の後方に配置して、撹拌相互作用の数を増加させ、それによってカーペットの掃除を改善し得る。変形可能なフラップ3752の一つまたは複数は、変形可能なフラップ3752の剛性を低下させ、それによってノイズを低減し得る穴(例えば、
図57に示すように)を含み得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0128】
さらに、変形可能なフラップ3752のハーネス(#4)を減少させることで、フラップの衝撃力およびスナップバック力を減少させ、ノイズを低減させることができる。フラップチップのOD/フラップの床(#3)との係合が減少することで、厚みのあるカーペットの撹拌を増加させ、ノイズを低減させることができる。任意選択で、ブラシ毛ストリップ3754は、ブラシ毛ふさの列で置換されてもよい。ブラシ毛ふさは、厚みのあるカーペットの撹拌を増加させ、それによってカーペットの掃除を改善することができる。ブラシ毛ストリップ3754は、能動的な角度であってもよく、これは、厚みのあるカーペットおよび研磨剤の撹拌を増加させ、カーペットの掃除およびペットの毛のピックアップを強化し得る。ブラシ毛フィラメント長さの直径/剛性は、厚みのあるカーペットの撹拌およびカーペットの掃除を改善するために増加され得る。別の方法として、ブラシ毛フィラメント長さの直径/剛性を減少させて、人間の毛髪の巻き込みを減少させ、毛髪の移動能力(例えば、中心への毛髪の移動)を改善することができる。ブラシ毛フィラメントの形状は、
図58に示す幾つかの形状のうちの一つまたは複数に変更され得る:
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0185
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0185】
ここで
図55~
図56を参照すると、撹拌器駆動機構5500の一実施例が概して図示されている。一つまたは複数のギアおよび/またはベルトによって撹拌器を駆動するように構成された撹拌器モータを有するのではなく、撹拌器駆動機構5500は、モータ5502を含む撹拌器5210、モータ5502の少なくとも一部分を受けるように構成されたモータ空洞5504、および空気5510(
図56にもっともよく見られる)がモータ空洞5504を通って引き込まれ、モータ5502を横切って、冷却空気通路5506を通って、モータ5502を冷却するように構成される一つまたは複数の冷却空気通路5506(および随意に一つまたは複数のファンブレード5508、
図56に最もよく見られる)を含む。モータ空洞
5504、冷却空気通路
5506、およびファン
5508は、モータ空洞
5504の長手方向軸が撹拌器5210の回転軸20と同心になるように、撹拌器5210(例えば、細長い本体/コア5300内)内に少なくとも部分的に配置されてもよい。冷却空気通路5506モータの長手方向軸はまた、撹拌器5210の回転軸20と同心であってもよい。撹拌器駆動機構5500は、撹拌器5210との関連で記述されるが、撹拌器駆動機構5500は、当業者に公知のおよび/または本明細書に記載される任意の撹拌器18と共に使用され得ることが理解されるべきである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0186
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0186】
少なくとも一実施例では、端部キャップ5001は、冷却空気入口5512および冷却空気出口5514を含むように構成されてもよく、これにより、冷却空気5510がクリーニングヘッド12の横方向端へ/から流れることができる。冷却空気入口5512および/または冷却空気出口5514は、モータ空洞5504冷却空気通路5506と流体連通するように構成されてもよい。任意選択で、冷却空気入口5512および/または冷却空気出口5514は、撹拌器5210を通って流れる冷却空気5510内に、破片が不注意に/意図せずに引き込まれることを一般的に防止するために、格子、スクリーン、メッシュなどを含み得る。冷却空気入口5512は、モータ空洞5504に近接して図示されているが、モータ空洞5504は、冷却空気出口5514に近接していてもよく、または冷却空気入口5512と冷却空気出口5514との間のどこに位置してもよいことが理解されるべきである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0187
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0187】
冷却空気5510は、真空空気経路から独立していてもよい(すなわち、冷却空気5510は真空空気経路内に引き込まれない)。別の言い方をすると、モータ空洞5504および冷却空気通路5506は、真空空気経路に流体的に結合されず、一般に、真空空気経路から密閉されているとみなされ得る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0192】
図56を参照すると、撹拌器
5210の横方向端部は、旋回軸22と同心に整列した回転ピン(図示せず)を第一の端部を受けるように構成されたピン空洞5630を含み得る。回転ピンの第二の端部は、例えば、取り外し可能な端部キャップ5001aの空洞5632など、端部キャップ5001に受けられてもよい。少なくとも一実施例では、ピン空洞5630は、ファンブレード5508の一部として形成されてもよい。ピン空洞5630、5632は、旋回軸22を中心とする撹拌器5210の回転を容易にするために、一つまたは複数のベアリングを随意に含んでもよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【国際調査報告】