(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】信号の送受信方法、装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 40/02 20090101AFI20231024BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20231024BHJP
【FI】
H04W40/02
H04W92/20 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522374
(86)(22)【出願日】2020-10-21
(85)【翻訳文提出日】2023-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2020122555
(87)【国際公開番号】W WO2022082518
(87)【国際公開日】2022-04-28
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本発明の実施例では信号の送受信方法、装置及び通信システムが提供され、該信号の送受信装置は、統合されるアクセスとバックホールノードに設置され、前記信号の送受信装置は、第一再設定メッセージを受信する第一受信ユニット;及び、無線装置に指示情報を送信し、前記指示情報は前記無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる第一送信ユニットを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
統合されるアクセスとバックホールノードに設置される、信号の送受信装置であって、、
第一再設定メッセージを受信する第一受信ユニット;及び
無線装置に指示情報を送信し、前記指示情報は前記無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる第一送信ユニットを含む、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記第一送信ユニットが前記無線装置に指示情報を送信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
前記統合されるアクセスとバックホールノードにより、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージを受信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがソース中央ユニット又は親ノードからデタッチしたとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードと下りリンク同期したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードへのランダムアクセスプロセスを開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードに、前記第一再設定メッセージに基づく再設定完了メッセージを送信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがランダムアクセスプロセスに成功したとき;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードがその親ノードからの、前記再設定完了メッセージに対しての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときである、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
前記指示情報は、前記無線装置が前記第二再設定メッセージにおける設定を適用することをエネーブル又は禁止する、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置であって、
前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される、装置。
【請求項5】
請求項3に記載の装置であって、
前記指示情報は、前記無線装置が前記第二再設定メッセージ中の現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用することをエネーブルする、装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置であって、
前記指示情報は中央ユニットの情報を指示し、
前記中央ユニットとは、前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニットを指す、装置。
【請求項7】
請求項6に記載の装置であって、
前記第二再設定メッセージには、前記中央ユニットの情報及び前記中央ユニットの情報に対応する前記設定が含まれる、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
前記指示情報は、前記無線装置が適用する前記設定を指示する、装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置であって、
対応関係指示情報を受信する第二受信ユニットをさらに含み、
前記対応関係指示情報は、
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報との対応関係;
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報との対応関係;又は
目標セルと前記第二再設定メッセージに含まれる前記設定の標識情報又は前記設定との対応関係を指示するために用いられる、装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置であって、
前記第一送信ユニットは、バックホール適応プロトコルデータユニット、無線リンク層制御プロトコルデータユニット、媒体アクセス制御制御エレメント、媒体アクセス制御サブヘッダー又は物理層シグナリングによって前記無線装置に前記指示情報を送信する、装置。
【請求項11】
無線装置に設置される、信号の受信装置であって、
第二再設定メッセージを受信する受信ユニット;及び
指示情報を送信する第三受信ユニットを含み、
前記指示情報は、前記無線装置が無線リソース制御層で、受信した前記第二再設定メッセージにおける設定を適用するために用いられる、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
前記第三受信ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードにより送信される前記指示情報を受信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
前記統合されるアクセスとバックホールノードにより、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが第一再設定メッセージを受信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがソース中央ユニット又は親ノードからデタッチしたとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードと下りリンク同期したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードへのランダムアクセスプロセスを開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノード向新しい親ノード又は目標親ノード時送信第一再設定メッセージに基づく再設定完了メッセージ;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがランダムアクセスプロセスに成功したとき;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードがその親ノードからの、前記再設定完了メッセージに対しての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときである、装置。
【請求項13】
請求項11に記載の装置であって、
前記指示情報は、前記無線装置が無線リソース制御層で前記第二再設定メッセージにおける設定を適用することをエネーブル又は禁止する、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、
前記無線装置は、無線リソース制御層で、前記第二再設定メッセージ中の現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用する、装置。
【請求項15】
請求項11に記載の装置であって、
前記指示情報は中央ユニットの情報を指示し、
前記中央ユニットとは、統合されるアクセスとバックホールノードが第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニットを指す、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
前記第二再設定メッセージには、前記中央ユニットの情報及び前記中央ユニットの情報に対応する前記設定が含まれ、
前記無線装置は、前記指示情報中の前記中央ユニットの情報に基づいて、前記第二再設定メッセージ中の前記中央ユニットの情報に対応する前記設定を確定し、無線リソース制御層で前記設定を適用する、装置。
【請求項17】
請求項11に記載の装置であって、
前記指示情報は、前記無線装置が適用する前記設定を指示する、装置。
【請求項18】
請求項16に記載の装置であって、
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報は前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報と対応関係を有し、
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報は前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報と対応関係を有し、
目標セルは前記第二再設定メッセージに含まれる前記設定の標識情報又は前記設定と対応関係を有する、装置。
【請求項19】
ソース中央ユニットに設置される、信号の送信装置であって、
統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信する第四送信ユニット;及び
無線装置に第二再設定メッセージを送信する第五送信ユニットを含み、
前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される、装置。
【請求項20】
請求項19に記載の装置であって、
前記無線装置は、
端末装置;又は
前記統合されるアクセスとバックホールノードの次のレベルの統合されるアクセスとバックホールノードである、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
統合されるアクセスとバックホール(Integrated access and backhaul、IAB)技術により、5G RANは無線中継をサポートするようになる。統合されるアクセスとバックホールノード(IAB-node)は新無線(New Radio、NR)を介するアクセスとバックホールをサポートする。NRバックホールはネットワーク側での終了点がIAB-donorと称され、それはIAB機能をサポートするネットワーク装置(例えば、gNB)を表す。バックホールはシングルホップ又はマルチホップにより発生し得る。
【0003】
IAB-nodeはgNB-DU(distributed unit)の機能をサポートし、IAB-node DUはIAB-DUとも呼ばれ、IAB-DUは端末装置(UE)及び次のホップのIAB-nodeへの新無線アクセス(NR access)インターフェースの終了点であり、IAB-donorにおけるgNB-CU(central unit(中央ユニット))へのF1プロトコルの終了点でもある。
【0004】
gNB-DU機能に加えて、IAB-nodeは一部のUEの機能もサポートし、IAB-MTと称され、IAB-MTは例えば、物理層、層2、RRC及びNAS機能を含むことで、もう1つのIAB-node又はIAB-donorのgNB-DUに接続され、IAB-donorにおけるgNB-CUに接続され、また、コアネットワークに接続される。
【0005】
IABトポロジーでは、IAB-donorにおけるIAB-nodeが1つのホップ又は複数のホップにより該IAB-donorに接続され、該IAB-donorはルートノード(root)である。
【0006】
図1はIABトポロジーを示す図である。
図1に示すように、IABトポロジー10では、IAB-node100はIAB-MT機能ユニット101及びIAB-DU機能ユニット102を含み、IAB-DU機能ユニット102のインターフェースにおける隣接ノードは子ノード(child node)と称され、例えば、
図1に示す子ノード201、202、203であり、IAB-MT機能ユニット101のインターフェースにおける隣接ノードは親ノード(parent node)と称され、例えば、
図1に示す親ノード301、302である。
【0007】
図1に示すように、IAB-node 100から子ノード201、202、203への方向は下流(downstream)方向と称され、IAB-node 100から親ノード301、302への方向は上流(upstream)方向と称される。IAB-donor(図示せず)は該IABトポロジー10のために集中型のリソース、トポロジー及びルーティングの管理を実行する。
【0008】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の発明者は次のようなことを発見しており、即ち、IAB-nodeが1つの親ノードの下からもう1つの親ノードの下にマイグレーションする場合、如何に該IAB-nodeの下の子ノード及び/又は端末装置に対して再設定を行うかは、従来技術には言及されていない。
【0010】
上述の問題の少なくとも1つに鑑み、本発明の実施例は信号の送受信方法、装置及び通信システムを提供し、そのうち、統合されるアクセスとバックホールノード(IAB-node)が第一再設定メッセージを受信し、無線装置に指示情報を送信することで、無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するようにさせ、これによって、無線装置は切り替え又は再設定を行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例の1つの側面によれば、信号の送受信装置が提供され、統合されるアクセスとバックホールノードに設置され、前記信号の送受信装置は、
第一再設定メッセージを受信する第一受信ユニット;及び
無線装置に指示情報を送信する第一送信ユニットであって、前記指示情報は前記無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる、ものを含む。
【0012】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、信号の受信装置が提供され、無線装置に設置され、前記信号の受信装置は、
第二再設定メッセージを受信する受信ユニット;及び
指示情報を受信する第三受信ユニットを含み、
前記指示情報は前記無線装置が無線リソース制御層で、受信した前記第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる。
【0013】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、信号の送信装置が提供され、ソース中央ユニットに設置され、前記信号の送信装置は。
【0014】
統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信する第四送信ユニット;及び
無線装置に第二再設定メッセージを送信する第五送信ユニットであって、前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識(ID)を有する目標候補セルが1回設定される、ものを含む。
【0015】
本発明の実施例のもう1つの側面、信号の送受信方法が提供され、それは、
統合されるアクセスとバックホールノードが第一再設定メッセージを受信し;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードが無線装置に指示情報を指示することを含み、
前記指示情報は前記無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる。
【0016】
発明の実施例のもう1つの側面によれば、信号の受信方法が提供され、それは、
無線装置が第二再設定メッセージを受信し;及び
前記無線装置が指示情報を受信することを含み、
前記指示情報は前記無線装置が無線リソース制御層で、受信した前記第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる。
【0017】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、信号の送信方法が提供され、それは、
ソース中央ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;及び
前記ソース中央ユニットが無線装置に第二再設定メッセージを送信することを含み、
前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施例による有利な効果の1つが次のとおりであり、即ち、マイグレーションする又はマイグレーション待ちのIAB-nodeについて、該IAB-nodeの下の子ノード及び/又は端末装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用して再設定を行うようにさせることで、IAB-donorと正確な通信を行うことができる。
【0019】
後述の説明及び図面を参照することで本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は範囲上でこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0020】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0021】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の1つの図面又は1つの実施例に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施例に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似したシンボルは、幾つの図面における対応部品を示し、複数の実施例に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【
図2】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
【
図3】本発明の第一側面の実施例における信号の送受信方法を示す図である。
【
図4】本発明の信号送受信方法を示す他の図である。
【
図5】IAB-node 3がinter-CUマイグレーションを行うときの1つのフローチャートである。
【
図6】IAB-node 3がinter-CUマイグレーションを行うときのもう1つのフローチャートである。
【
図7】第二側面の実施例における信号の受信方法を示す図である。
【
図8】第三側面の実施例における信号の送信方法を示す図である。
【
図9】第三側面の実施例における信号の送信方法を示す他の図である。
【
図10】第三側面の実施例における信号の送信方法を示す他の図である。
【
図11】本発明の第四側面の実施例における信号の送受信装置を示す図である。
【
図12】本発明の第五側面の実施例における信号の受信装置を示す図である。
【
図13】本発明の第六側面の実施例における信号の送信装置を示す図である。
【
図14】本発明の第六側面の実施例における信号の送信装置を示す他の図である。
【
図15】本発明の第六側面の実施例における信号の送信装置を示す他の図である。
【
図16】本発明の第七側面の実施例における統合されるアクセスとバックホールノード(IAB-node)の構成図である。
【
図17】本発明の第七側面の実施例における端末装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。なお、明細書及び図面では本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0024】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0025】
また、通信システムにおける装置間の通信は任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0026】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0027】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供できる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良い。
【0028】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0029】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、キャリーする装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0030】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0031】
また、用語“ネットワーク側”又は“ネットワーク装置側”とはネットワークの側を指し、又はる基地局又は又はるコアネットワーク装置であっても良く、上述のような1つの又は複数のネットワーク装置を含んでも良い。用語“ユーザ側”又は“端末側”又は“端末装置側”とはユーザ又は端末の側を指し、又はるUEであっても良く、上述のような1つの又は複数の端末装置を含んでも良い。なお、本明細書では、特段の説明がない限り、“装置”とはネットワーク装置を指しても良く、端末装置を指しても良い。
【0032】
以下の説明では、混乱が生じない限り、用語“上りリンク制御信号”と“上りリンク制御情報(UCI、Uplink Control Information)”又は“物理上りリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)”は交換可能であり、用語“上りリンクデータ信号”と“上りリンクデータ情報”又は“物理上りリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)”は交換可能であり、用語“下りリンク制御信号”と“下りリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)”又は“物理下りリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)”は交換可能であり、用語“下りリンクデータ信号”と“下りリンクデータ情報”又は“物理下りリンク共有チャネル(PDSCH、Physical Downlink Shared Channel)”は交換可能である。
【0033】
また、PUSCHの送信又は受信はPUSCHにより搬送される上りリンクデータの送信又は受信と理解されても良く、PUCCHの送信又は受信はPUCCHにより搬送される上りリンク情報の送信又は受信と理解されても良く、PRACHの送信又は受信はPRACHにより搬送されるpreambleの送信又は受信と理解されても良く、上りリンク信号は上りリンクデータ信号及び/又は上りリンク制御信号などを含んでも良く、上りリンク伝送(UL transmission)又は上りリンク情報又は上りリンクチャネルと称されても良い。上りリンクリソースで上りリンク伝送を送信することは該上りリンクリソースを用いて該上りリンク伝送を送信すると理解されても良い。また、下りリンクデータ/信号/チャネル/情報も同様に理解され得る。
【0034】
本発明の実施例では、上位層シグナリングは例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良く、例えば、RRCメッセージ(RRC message)と称され、例えば、MIB、システム情報(system information)、専用RRCメッセージを含み、又はRRC IE(RRC information element)と称される。上位層シグナリングは例えば、さらに、MAC(Medium Access Control)シグナリングであっても良く、又はMAC CE(MAC control element)と称される。なお、本発明はこれらに限定されない。
【0035】
3GPP(登録商標)では次のことに同意しており、即ち、IABノードマイグレーションプロセスでは、すべてのparent-child関係が新しいIAB-donorでリザーブされるとする。IAB-MTの場合、特段の説明がない限り、Rel-16に導入される条件付き切り替え(Conditional Handover、CHO)もサポートすべきである。
【0036】
すべてのparent-child関係が新しいIAB-donorでリザーブされるという仮定によれば、1つのマイグレーション(migration)するIAB-node及びそのサービングする端末装置(UE)又は下位(next level(次のレベル))のIAB-node(descendent IAB-node又はdownstream IAB-node又はchild IAB-nodeなど)のネットワークトポロジーはmigrationの前後に変わらなくても良い。このような場合、UE/descendent IAB-nodeはIAB-donor CUの変化が原因でセキュリティキーを更新する必要がある可能性がある。
【0037】
任意のIAB-nodeについて、通常のUEの場合と同様に、CHO又は条件付き再設定は1つのIAB-nodeのIAB-donor間マイグレーション(inter-donor migration)のロバストネスの向上に有利である。また、1つのIAB-nodeが1つのparent IAB-nodeから異なるIAB-donorの下のもう1つのparent IAB-nodeへのマイグレーションをトリガーするときに、該マイグレーションするIAB-nodeはそのUE又はchild IAB-nodeへのデータパケット、例えば、切り替え命令(handover command又はreconfiguration with syncをキャリー(carry)するRRC reconfiguration)又はRRC再設定(RRC reconfiguration)をもう受信できないので、これらのchild IAB-nodeはCHOを使用してmigrationをトリガーできる。さもなければ、該マイグレーションするIAB-nodeはマイグレーション実行前にそのUE又はchild IAB-nodeのマイグレーションの完了を待つ必要がある可能性があり、これによって、時間がかなりかかり、切り替えが遅すぎることが原因で切り替えに失敗したリスクが高まる。
【0038】
通常の切り替えプロセスでは、UEはRRC reconfiguration(reconfiguration with syncをキャリー(carry)する)メッセージを受信したときに、切り替えプロセスの実行を開始する。Rel-16 CHOでは、ネットワークは条再設定においてUEに1つ又は複数の候補目標セル(SpCell)に対応する条件(condExecutionCond)及びその対応する条件付きRRC再設定(condRRCReconfig)を設定する。UEは設定される候補目標セルに対応する各条件を評価する。1つの目標候補セルに対応する条件(即ち、測定イベント)が満足された場合、UEは該セルへの条件付き再設定を開始し、該セルに関する条件付き再設定を適用する。
【0039】
条件付き切り替え又は再設定(reconfiguration)のRRC reconfigurationメッセージはConditionalReconfiguration IEを含み、ConditionalReconfiguration IEはcondReconfigToAddModList IEを含み、その中には1个又は複数のCondReconfigToAddModが含まれ、以下の表1に示すとおりである。
【0040】
【表1】
1つのCondReconfigToAddMod IEはcondReconfigId、condExecutionCond、及びcondRRCReconfigを含む。そのうち、condRRCReconfigは目標候補セルに関連している情報、例えば、物理セル標識(PCI)、周波数などを含む。
【0041】
以下、例に基づいて本発明の実施例のシナリオについて説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0042】
図2は本発明の実施例における通信システムを示す図であり、IABトポロジーにおいてIAB-nodeがマイグレーション(migration)を行うことを例示的に説明する。
図2に示すように、IAB-node 3は最初にIAB-node 1及びソース(Source)IAB-donorに接続され、例えば、ロードバランシングなどの目的で、IAB-node 3をIAB-node 2の下にマイグレーションする(即ち、IAB-node 3の親ノードはIAB-node 1からIAB-node 2に変わる)必要があり、IAB-node 2は目標(Target)IAB-donorに接続され、Target IAB-donor及びSource IAB-donorは異なる中央ユニット(CU)である。IAB-node 3がマイグレーションするプロセスでは切り替え(handover又はreconfiguration with syncをキャリーするRRC reconfiguration)又は条件付き切り替え(conditional handover、CHO)又は他の再設定などを使用しても良い。また、Source IAB-donorとTarget IAB-donorとの間はXnインターフェースを介して通信を行うことができる。
【0043】
図2に示すマイグレーションでは、IAB-node 3がマイグレーションする前後のSource IAB-donor及びTarget IAB-donorは異なるので、該マイグレーションは中央ユニット間マイグレーション(inter-CU migration)である。
【0044】
本発明の実施例のシナリオでは、中央ユニット内マイグレーション(intra-CU migration)であっても良く、例えば、
図2におけるIAB-node 2及びIAB-node 1がともにSource IAB-donorの子ノードであるケースである。
【0045】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の様々な実施例について説明する。なお、これらの実施例は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0046】
<第一側面の実施例>
幾つかの場合、IAB-nodeが1つの親ノードの下からもう1つの親ノードの下にマイグレーションするときに、該IAB-nodeの下の子ノード及び/又は端末装置についてタイムリーに再設定を行うことができないときに、これらの子ノード及び/又は端末装置とIAB-donor又はIAB-CUとの間の通信に影響を及ぼすことがある。
【0047】
例えば、
図2に示すinter-CU migrationのシナリオでは、IAB-node 3がTarget IAB-donorにマイグレーションするときに、IAB-node 3がサービングするセルの物理セル標識(PCI)及び周波数は変わらない可能性があり、IAB-node 3がサービングする端末装置UE1、UE2及びIAB-node 4は依然として元のセルのカバレッジ内にある場合、UE1、UE2及びIAB-node 4とIAB-node 3との間の接続関係及びUE3とIAB-node 4との間の接続関係は変わらなくても良い。ネットワークがUE1、UE2、UE3及びIAB-node 4にCHOを設定した場合、IAB-node 3がマイグレーションしたとしても、UE1、UE2、UE3及びIAB-node 4の条件付き再設定(conditional reconfiguration)に含まれる測定イベントが満足されない可能性があり(なぜなら、現在のサービングセルの品質の変化が比較的に小さい可能性があり、測定イベントを満足する隣接セルがない可能性があるからである)、そうすると、UE1、UE2、UE3及びIAB-node 4はキーを更新するなどの操作を行うために切り替え又は再設定プロセスを開始しないので、UE1、UE2、UE3及びIAB-node 4は新しいCU(Target IAB-donorにある)と通信するときに失敗する可能性がある。
【0048】
また、例えば、幾つのintra-CU migrationのシナリオでは、IAB-node 3の下のUE1、UE2、UE3及びIAB-node 4もIAB-node 3のマイグレーションが原因でCUと正確に通信できない可能性があり、例えば、CUはUE1、UE2、UE3又はIAB-node 4のPDCP層についての設定を更新しており又はIAB-node 3のDUの設定を更新しているので、UE1、UE2、UE3及びIAB-node 4はCU及び/又はIAB-node 3と正確に通信するために切り替え又は再設定プロセスを開始して設定を更新する必要もある。
【0049】
少なくとも上述の問題に対して、本発明の実施例では信号の送受信方法が提供される。
【0050】
以下、
図2のinter-CU migrationのシナリオを例とし、
図2のIAB-node 3側から本発明の第一側面の実施例における信号の送受信方法を説明する。なお、本発明の第一側面の実施例における信号の送受信方法はinter-CU migrationのシナリオに限定されず、該方法はintra-CU migrationのシナリオにも適用できる。
【0051】
図3は本発明の実施例の信号の送受信方法を示す図であり、
図3に示すように、該方法は、以下の操作(ステップ)を含む。
【0052】
操作301:統合されるアクセスとバックホールノード(即ち、IAB-node 3)が第一再設定メッセージを受信し;及び
操作302:該統合されるアクセスとバックホールノードが無線装置に指示情報を送信し、該指示情報は該無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる。
【0053】
なお、上述の
図3は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作の間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の
図3の記載に限られず、上述の内容に基づいて適切な変形を行うことができる。例えば、操作301は操作302の後にあっても良い。
【0054】
本発明の第一側面の実施例によれば、IAB-nodeは第一再設定メッセージを受信し、無線装置に指示情報を送信して無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するようにさせ、これによって、無線装置は切り替え又は再設定を行うことができる。
【0055】
少なくとも1つの実施例において、操作301における統合されるアクセスとバックホールノード(即ち、IAB-node 3)はマイグレーションするIAB-nodeであっても良く、又は、再設定を行うIAB-node(例えば、該IAB-nodeの関連パラメータが再設定され、マイグレーションが行わなくても良い)であっても良く、又は接続が変わるCUのIAB-nodeであっても良く、又はセキュリティ設定(例えば、セキュリティキーの更新など)が行われるIAB-nodeなどであっても良く、ここでのIAB-nodeはIAB-MTであっても良い。
【0056】
少なくとも1つの実施例において、操作301における第一再設定メッセージはIAB-node 3の親ノードIAB-node 1がSource IAB-donorから受信してIAB-node 3に転送する再設定メッセージであっても良く、例えば、第一再設定メッセージは無線リソース制御再設定(RRC Reconfiguration)メッセージであり、その中にはreconfiguration with syncをキャリーしても良く、reconfiguration with syncをキャリーしてなくても良く、又は、該無線リソース制御再設定(RRC Reconfiguration)メッセージは条件付き再設定又はCHOを含む。RRC Reconfigurationメッセージがreconfiguration with syncをキャリーする場合、IAB-node 3は目標セルへの切り替えプロセス又はマイグレーションプロセスを実行し、RRC Reconfigurationメッセージがreconfiguration with syncをキャリーしない場合、IAB-node 3は再設定プロセスを実行し、RRC Reconfigurationメッセージが条件付き再設定又はCHOを含む場合、IAB-node 3は特定の条件が満足されたかを評価し、条件が満足されたときに、対応する目標セルへの条件付き再設定又はCHOを実行し、RRC Reconfigurationメッセージがセキュリティ情報(例えば、キー設定)を含む場合、IAB-node 3はセキュリティに関する設定を実行する。なお、少なくとも1つの実施例において、
図2に示すIAB-node 3は第一再設定メッセージを受信した場合、IAB-node 3はマイグレーションを最終的に完了しても良く、マイグレーションを完了しなくても良い。
【0057】
少なくとも1つの実施例において、操作302における無線装置はIAB-node 3がサービングする端末装置であっても良く、例えば、該無線装置は
図2におけるIAB-node 3がサービングするUE1、UE2であっても良く、又は、IAB-node 3の次のレベルの統合されるアクセスとバックホールノード又は下りリンク(下流)IAB-node又は子IAB-nodeなどであっても良く、例えば、該無線装置は
図2におけるIAB-node 3の下りリンクIAB-node 4であっても良い。
【0058】
第二再設定メッセージは無線リソース制御再設定(RRC Reconfiguration)メッセージ、例えば、conditional RRC Reconfigurationメッセージであっても良い。操作302では、IAB-node 3が該無線装置に指示情報を送信する機会は次の機会のうちの1つであり、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セルの品質がサービングセルの品質よりも1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージ、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したとき、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2におけるIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期(downlink synchronization)したときに、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したとき;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときに、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したとき;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した、又は競合解決に成功した、又はメッセージB(MSG B)を受信したときなどであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの、再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0059】
少なくとも幾つかの実施例において、操作302で送信される指示情報は、該無線装置が例えば、第二再設定メッセージにおける設定を適用し、又は条件付き再設定の実行を開始し、又はマイグレーションを実行し、又はCUを変更することをエネーブル又は禁止する。
【0060】
IAB-node 3がinter-CUマイグレーションを行うことを例とし、IAB-node 3がマイグレーションする前に、Source IAB-donor又はSource CUは切り替え要求メッセージをTarget IAB-donor又はTarget CUに送信でき、その中には例えばすべての端末装置のコンテクスト、すべてのIAB-MTのコンテクスト、すべてのIAB-DUのコンテクスト、バックホールとトポロジーに関連している情報、IPアドレス情報などをキャリーする。端末装置のコンテクストには端末装置(例えば、UE1、UE2)の所在するソースセルの物理セル標識(PCI)などの情報が含まれて良く、IAB-MTのコンテクストにはIAB-node(例えば、IAB-node 4)の所在するソースセルの物理セル標識(PCI)などの情報が含まれても良い。Target IAB-donor又はTarget CUは切り替え要求を受信した後に、切り替え要求確認メッセージをSource IAB-donor又はSource CUに送信し、その中には端末装置のソースセルのPCIに対応する設定及び/又はIAB-nodeのソースセルのPCIに対応する設定が含まれても良い。Source IAB-donor又はSource CUは該設定を受信した後に、該セルに対応する条件を設定し、該セルに対応する条件及び設定を、無線装置(即ち、現在の無線装置UE1、UE2又はIAB-node 4)に送信する第二再設定メッセージに含めることができる。
【0061】
該少なくとも幾つかの実施例において、第二再設定メッセージ(例えば、reconfigurationWithSyncに含まれるServingCellConfigCommon)では、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが1回設定され又は1回出現する。例えば、標識はPCI又はセル標識(cell ID)又はセルグローバルID(CGI)又はE-UTRANセルグローバル識別子(ECGI)などであっても良い。これによって、該指示情報は該無線装置が第二再設定メッセージにおける現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用するようにエネーブルする。
【0062】
例えば、無線装置(例えば、UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4)はIAB-node 3送信の該指示情報を受信した後に、条件付き再設定を開始し、適用するcondRRCReconfigは該IAB-node 3の現在のサービングセルのPCIに対応するcondRRCReconfigであり、言い換えれば、RRC reconfigurationメッセージにおけるreconfigurationWithSyncに含まれるServingCellConfigCommonにおいて指示される物理セル標識(PCI)は現在のサービングセルの物理セル標識のcondRRCReconfigである。
【0063】
また、本発明はこれに限られず、該少なくとも幾つかの実施例において、第二再設定メッセージ(例えば、reconfigurationWithSyncに含まれるServingCellConfigCommon)では、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが2回次以上設定され(即ち、2回次以上出現する)又は設定されない(即ち、出現しない)。
【0064】
少なくとも他の幾つかの実施例において、操作302における該指示情報は中央ユニット(CU)の情報を指示し、該中央ユニットとは、IAB-node 3が第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニットを指し、例えば、inter-CUマイグレーションの場合、該中央ユニットは
図2の中のTarget IAB-donorのCUであって良い。
【0065】
そのうち、該中央ユニットの情報は次の情報のうちの少なくとも1つを含み、即ち、該中央ユニットの標識;該中央ユニットの索引;該中央ユニットのインターネットプロトコル(IP)アドレス及び/又はネットワーク装置標識(gNB Identifier(gNB ID))の少なくとも一部(例えば、最上位ビットMSB又は最下位ビットLSB);該中央ユニットのセル標識(Cell identity)又は該セル標識の少なくとも一部(例えば、Cell identityの最上位ビットMSBs);該中央ユニットのPLMN標識情報(PLMN-IdentityInfo)の少なくとも一部;及び、共通ゲートウェイインターフェース(CGI)の少なくとも一部である。
【0066】
該少なくとも他の幾つかの実施例において、第二再設定メッセージには該中央ユニットの情報及び該中央ユニットの情報に対応する設定が含まれても良い。これによって、無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)はIAB-node 3送信の該指示情報、及び第二再設定メッセージを受信した場合、該指示情報の中の該中央ユニットの情報に基づいて、第二再設定メッセージ中の該中央ユニットの情報に対応する設定を使用し、該設定を適用できる。
【0067】
少なくとも他の幾つかの実施例において、該指示情報は該無線装置が適用する設定(例えば、condRRCReconfig)を指示し得る。
【0068】
また、RRC機能がIAB-donor CUにあり、IAB-nodeがRRC機能を有しないため、マイグレーションするIAB-node 3はIAB-node 3の下の無線装置(例えば、UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4)が受信した第二再設定メッセージにおける設定を解析できない。よって、IAB-node 3は対応関係指示情報により、該無線装置が適用する設定(例えば、condRRCReconfig)を確定し、そして、確定した設定を無線装置に指示できる。
【0069】
図3に示すように、該データの送受信方法はさらに次の操作を含んでも良い。
【0070】
操作303:IAB-node 3が対応関係指示情報を受信する。
【0071】
例えば、操作303における対応関係指示情報は次のものを指示するために用いられ、即ち、
第二再設定メッセージ(例えば、conditional RRC reconfiguration)における設定の標識情報(例えば、CondReconfigId又はMeasIdなど)と第一再設定メッセージにおける目標セルの標識情報(例えば、目標セルのPCI)との対応関係;又は、第二再設定メッセージ(例えば、conditional RRC reconfiguration)における設定の標識情報(例えば、CondReconfigId又はMeasIdなど)と第一再設定メッセージにおける設定の標識情報(例えば、CondReconfigId又はMeasIdなど)との対応関係である。
【0072】
また、例えば、操作303における対応関係指示情報は次のものを指示するために用いられ、即ち、
目標セル(又は目標候補セル)と、第二設定メッセージ(例えば、conditional RRC reconfiguration)に含まれる設定の標識情報(例えば、CondReconfigId又はMeasIdなど)又は設定(例えば、condRRCReconfig)との対応関係であり、そのうち、IAB-node 3はF1-Cメッセージ(例えば、UE Context Modification Request)を受信でき、該F1-Cメッセージには該対応関係指示情報が含まれる。
【0073】
なお、操作301、操作302及び操作303の順序は
図3に示すものに限定されず、例えば、操作303は操作301又は操作302の前にあっても良く、又は、操作303は操作301に含まれても良く、即ち、IAB-nide 3は第一再設定メッセージ及び対応関係指示情報を同時に受信する。
【0074】
本発明の第一側面の実施例では、IAB-node 3はバックホール適応プロトコルデータユニット(BAP PDU)、無線リンク層制御プロトコルデータユニット(RLC PDU)、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC CE)、媒体アクセス制御サブヘッダー(MAC subheader)又は物理層シグナリングにより、該無線装置(例えば、UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4)に指示情報を送信し得る。
【0075】
幾つかの実施例において、該指示情報を送信するために、新しいバックホール適応制御プロトコルデータユニット(BAP control PDU)を定義しても良く、例えば、該BAP control PDUは1つの新しいPDU typeを用いて、それが該指示情報を送信するためのものであることを標識しても良く、及び/又は、該BAP control PDUは8 bit又は16 bit又は24 bitなどのCUの情報を含んでも良い。
【0076】
例えば、該BAP control PDUのフォーマットは以下の表2に示すとおりであって良い。表2では、D/C域は1ビットであり、対応するBAP PDUがBAPデータPDUであるか、それとも、BAP制御PDUであるかを指示し、PDU typeは例えば、3ビットであり、BAP制御PDUに含まれる制御情報の類型を指示する。Rはリザーブビット(reserved bit)である。
【0077】
【表2】
また、例えば、該BAP control PDUのフォーマットは以下の表3に示すとおりであっても良い。表3では、表2に示す域に加えて、BAP control PDUはさらにCUの情報、例えば、CU IDを含み、表3に示すCU IDは8ビットであり、また、CU IDは16ビット又は24ビットなどであっても良い。
【0078】
【表3】
幾つかの実施例において、新しい無線リンク層制御制御プロトコルデータユニット(RLC control PDU)を、該指示情報を送信するために定義しても良く、例えば、該RLC control PDUは1つの新しいControl PDU Type (CPT)を使用して、それが該指示情報を送信するために用いられるものであることを標識しても良く、及び/又は、該BAP control PDUは8 bit又は16 bit又は24 bitなどのCUの情報を含んでも良い。
【0079】
幾つかの実施例において、新しい媒体アクセス制御制御エレメント(MAC CE)を、該指示情報を送信するために定義しても良く、該MAC CEは1つの新しい、サブヘッダーにある論理チャネル標識(LCID in subheader)に対応しても良く、例えば、該指示情報がCUの情報を含む場合、該MAC CEは8 bit又は16 bit又は24 bitのCUの情報を含んでも良く、該MAC CEは8 bit又は16 bit又は24 bitの長さであっても良い。
【0080】
幾つかの実施例において、媒体アクセス制御サブヘッダー(MAC subheader)は新しいLCIDを有しても良く、それは該指示情報を送信するために用いることができ、例えば、指示情報は無線装置が第二再設定における設定をエネーブルするように指示するために用いられる場合、該無線装置は該LCIDを含むMACサブヘッダーを受信した場合、第二再設定中の設定を適用する。
【0081】
幾つかの実施例において、物理層シグナリングは下りリンク制御情報(DCI)のうちの1つの域であっても良く、DCIの中の該1つの域は該指示情報を指示するために用いられ、DCIの中の該1つの域は例えば、グループ共通DCI(group common DCI)、共通DCI(common DCI)又は端末装置専用のDCI(UE-specific DCI)などであっても良く、例えば、指示情報は無線装置が第二再設定における設定をエネーブルするように指示するために用いられる場合、DCIには1 bitの域を、該指示情報の送信のために増やしても良く、また、DCIはページングDCI(paging DCI)などであっても良い。
【0082】
本発明の第一側面の実施例では、
図3に示すように、該信号の送受信方法はさらに次の操作を含んでも良い。
【0083】
操作304:前記統合されるアクセスとバックホールノードがさらに前記無線装置に前記第二再設定メッセージを転送する。
【0084】
例えば、IAB-node 3はSource IAB-donarから第二再設定メッセージを受信し、そして、将該第二再設定メッセージを無線装置(例えば、UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4)に転送しても良い。
【0085】
なお、操作301、操作302、操作303及び操作304の順序は
図3に示すものに限定されず、例えば、操作304は操作301又は操作302又は操作303の前にあっても良く、又は、操作304は操作301又は操作303に含まれても良い。
【0086】
図4は本発明の信号送受信方法を示す他の図である。
図4に示す方法と
図3に示す方法の相違点は、
図4は操作304を有せず、操作305及び操作306を有することにある。
【0087】
操作305:統合されるアクセスとバックホールノードが第二再設定メッセージを記憶し;及び
操作306:該統合されるアクセスとバックホールノードが無線装置に該第二再設定メッセージを送信する。
【0088】
図4の方法では、IAB-node 3は受信した第二再設定メッセージを記憶し、マイグレーションプロセスで又はマイグレーション完了後に該第二再設定メッセージを該無線装置(例えば、UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4)に送信する。
【0089】
なお、操作301、操作302、操作303、操作305及び操作306の順序は
図4に示すものに限定されず、例えば、操作305及び操作306は操作301又は操作302又は操作303の前にあっても良く、又は、操作305は操作301又は操作302の前にあっても良く、操作306は操作302に含まれても良い。
【0090】
操作306では、IAB-node 3が該無線装置に第二再設定メッセージを送信する機会は以下の機会のうちの1つであっても良く、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セル品質がサービングセル品質より1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージを受信したときであり、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したときであり、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2のIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期したときであり、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したときであり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときであり、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したときであり;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功した、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した又は競合解決に成功した又はメッセージB(MSG B)を受信したときであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0091】
図4に示す方法では、IAB-node 3が該無線装置に第二再設定メッセージを送信する機会はIAB-node 3が該無線装置に指示情報を送信する機会と同じであっても良く、即ち、IAB-node 3は該無線装置に第二再設定メッセージ及び指示情報を同時に送信し、又は、1つのメッセージに該第二再設定メッセージ及び該指示情報を含める。これにより、送信リソースを節約できる。
【0092】
また、
図4に示す方法では、IAB-node 3が該無線装置に第二再設定メッセージを送信する機会はIAB-node 3が該無線装置に指示情報を送信する機会とは異なっても良く、これにより、送信機会の柔軟性が高い。
【0093】
図5はIAB-node 3がinter-CUマイグレーションを行うときの1つのフローチャートである。
図5に示すように、該フローは次のような操作を含む。
【0094】
1:Source IAB donorがUE1、UE2及び/又はIAB-node 4について、条件付き切り替えを行う決定(CHO decision)をし、IAB-node 3について、マイグレーションを行う決定をし、例えば、CHO又は切り替えプロセスを使用し、IAB-node 3及びそのサービングするUE及び/又はIAB-node(IAB-MT)がTarget IAB donorの下にマイグレーションすることを準備し;
2:Source IAB donorがTarget IAB donorに切り替え要求(Handover Request)を送信し;
3:Target IAB donorがIAB-node 3の目標親ノードIAB-node 2に要求を送信し、該要求は例えば、端末装置コンテクスト確立要求(UE context setup req)であり;
4:IAB-node 2が操作3の要求に対してレスポンスを送信し、該レスポンスは例えば、端末装置コンテクスト確立レスポンス(UE context setup resp)であり;
5:Target IAB donorがSource IAB donorに切り替え要求確認メッセージ、例えば、handover Request Acknowledgeを送信し;
6:Source IAB donorがIAB-node 3に要求を送信し、該要求は例えば、端末装置コンテクスト変更要求(UE context modification req)であり、該要求には第二設定情報、例えば、RRC Reconfigurationが含まれても良く;
7:IAB-node 3が第二設定情報(例えば、RRC Reconfiguration)を無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)に転送し、操作7は
図3の操作304に対応し;
8:IAB-node 3がSource IAB donorにレスポンスを送信し、該レスポンスは例えば、端末装置コンテクスト変更レスポンス(UE context modification resp)であり;
9:無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)がIAB-node 3に第二設定完了メッセージ、例えば、RRC reconfiguration completeを送信し;及び
10:IAB-node 3がSource IAB donorに上りリンクリンク無線リソース制御メッセージトランスファーメッセージ、例えば、UL RRC Message Transferを送信する。
【0095】
図5に示すフローでは、IAB-node 3は11Aに示す条件付き切り替え(CHO)又は11Bに示す切り替え(HO)を行うことができる。
【0096】
図5に示すように、11Aに示す条件付き切り替え(CHO)は次のような操作を含む。
【0097】
11a:Source IAB donorがIAB-node 3ソース親ノードIAB-node 1に要求を送信し、該要求は例えば、UE context modification reqであり;
12a:IAB-node 1がIAB-node 3に第一設定情報を送信し、該第一設定情報は例えば、RRC Reconfigurationであり;
13a:IAB-node 1がSource IAB donorにレスポンスを送信し、該レスポンスは例えば、UEコンテクスト変更レスポンス(UE context modification resp)であり;
14a:IAB-node 3がIAB-node 1に第一設定情報受信完了レスポンスを送信し、該第一設定完了メッセージは例えば、RRC reconfiguration completeであり;
15a:IAB-node 1がSource IAB donorに上りリンクリンク無線リソース制御メッセージトランスファーメッセージ(UL RRC Message Transfer)を送信し;及び
16a:IAB-node3が切り替え条件(Evaluate HO condition)を評価する。
【0098】
図5に示すように、11Bに示す切り替え(HO)は次のような操作を含む。
【0099】
11b:Source IAB donorがIAB-node 3ソース親ノードIAB-node 1に要求を送信し、該要求は例えば、UEコンテクスト変更要求(UE context modification req)であり;
12b:IAB-node 1がIAB-node 3に第一設定情報を送信し、該第一設定情報は例えば、RRC Reconfigurationであり;及び
13b:IAB-node 1がSource IAB donorにレスポンスを送信し、該レスポンスは例えば、UEコンテクスト変更レスポンス(UE context modification resp)である。
【0100】
図5に示すように、マイグレーションのフローはさらに次のような操作を含む。
【0101】
12:操作11Aの16aでの切り替え条件の評価結果が「切り替え条件が満足された」のときに、又は、操作11Bが完了したときに、操作12で、IAB-node 3がSource IAB donorからデタッチし、第一設定情報中の設定を適用し、そして、目標/新しい親ノードへのランダムアクセスプロセス(detach from source、apply the stored configuration、RACH)を行い;
13:IAB-node 3が新しい親ノードIAB-node 2に第一設定情報設定完了情報を送信し、該第一設定情報設定完了情報は例えば、RRC reconfiguration completeであっても良く;
14:IAB-node 2がTarget IAB-donorに上りリンクリンク無線リソース制御メッセージトランスファーメッセージ(UL RRC Message Transfer)を送信し;
15a、15b:IAB-node 3が複数の機会のうちの1つの機会に指示情報を無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)に送信でき、例えば、15aに示す機会はIAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、15bに示す機会はIAB-node 3が第一再設定メッセージに基づく再設定完了を送信したときであり、そのうち、該指示情報は該無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用することをエネーブル又は禁止し、又は、該指示情報はTarget IAB donor(Target CU)の情報を指示し;
16:無線装置(例えば、UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4)が切り替え条件(Evaluate HO condition)を評価し;
17:無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)が指示情報を受信した場合、第二設定情報中の設定を適用し、そして、設定の適用が完了した後にIAB-node 3に第二設定情報設定完了情報、例えば、RRC reconfiguration completeを送信し;
3a:Target IAB donorがIAB-node 3に要求を送信し、該要求は例えば、端末装置コンテクスト確立要求(UE context setup req)であり;
4a:IAB-node 3が操作3aの要求に対してTarget IAB donorにレスポンスを送信し、該レスポンスは例えば、端末装置コンテクスト確立レスポンス(UE context setup resp)であり;及び
5a:IAB-node 3がTarget IAB donorに上りリンクリンク無線リソース制御メッセージトランスファーメッセージ(UL RRC Message Transfer)を送信し、該UL RRC message transferには無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)についての第二設定情報設定完了情報 (RRC reconfiguration complete for UE/descent IAB nodes)が含まれても良い。
【0102】
図6はIAB-node 3がinter-CUマイグレーションを行うときのもう1つのフローチャートである。
図6に示すように、該フローは次のような操作を含む。
【0103】
1:Source IAB donorがUE1、UE2及び/又はIAB-node 4について、条件付き切り替えを行う決定(CHO decision)をし、IAB-node 3について、マイグレーションを行う決定をし、例えば、CHO又は切り替えプロセスを使用し、IAB-node 3及びそのサービングするUE及び/又はIAB-node(IAB-MT)がTarget IAB donorの下にマイグレーションすることを準備し;
2:Source IAB donorがTarget IAB donorに切り替え要求(Handover Request)を送信し;
3:Target IAB donorがIAB-node 3の目標親ノードIAB-node 2に要求を送信し、該要求は例えば、端末装置コンテクスト確立要求(UE context setup req)であり;
4:IAB-node 2が操作3の要求に対してレスポンスを送信し、該レスポンスは例えば、端末装置コンテクスト確立レスポンス(UE context setup resp)であり;
5:Target IAB donorがSource IAB donorに切り替え要求確認メッセージ、例えば、handover Request Acknowledgeを送信し;
6:Source IAB donorがIAB-node 3に要求を送信し、該要求は例えば、端末装置コンテクスト変更要求(UE context modification req)であり、該要求には第二設定情報、例えば、RRC Reconfigurationが含まれても良く;
7:IAB-nodeが該第二設定情報を記憶し、
図4の操作305に対応し;及び
8:IAB-node 3がSource IAB donorにレスポンスを送信し、該レスポンスは例えば、端末装置コンテクスト変更レスポンス(UE context modification resp)である。
【0104】
図6に示すフローでは、IAB-node 3は9Aに示す条件付き切り替え(CHO)又は9Bに示す切り替え(HO)を行うことができる。そのうち、9Aに示す条件付き切り替え(CHO)についての説明は
図5の11Aに示す条件付き切り替え(CHO)についての説明と同じであり、9Bに示す切り替え(HO)についての説明は
図5の11Bに示す切り替え(HO)についての説明と同じである。
【0105】
図6に示すように、マイグレーションのフローはさらには次のような操作を含む。
【0106】
10:操作9Aの16aでの切り替え条件の評価結果が「切り替え条件が満足された」のときに、又は、操作9Bが完了したときに、操作10で、IAB-node 3がSource IAB donorからデタッチし、第一設定情報中の設定を適用し、そして、目標/新しい親ノードへのランダムアクセスプロセス(detach from source、apply the stored configuration、RACH)を行い;
11:IAB-node 3が新しい親ノードIAB-node 2に第一設定情報設定完了情報を送信し、該第一設定情報設定完了情報は例えば、RRC reconfiguration completeであっても良く;
12:IAB-node 2がTarget IAB-donorに上りリンクリンク無線リソース制御メッセージトランスファーメッセージ(UL RRC Message Transfer)を送信し;
13:IAB-node 3が複数の機会のうちの1つの機会に指示情報を無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)に送信でき、例えば、
図6に示す操作13の機会はIAB-node 3が第一再設定メッセージに基づく再設定完了を送信したときであり(即ち、
図6の操作11)、そのうち、該指示情報は該無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用することをエネーブル又は禁止し、又は、該指示情報はTarget IAB donorの情報を指示し、また、
図6に示す実施方式では、IAB-node 3が操作13でさらに第二設定情報(RRC Reconfiguration)を送信し、
図4の操作306に対応し、言い換えれば、
図6の操作13は
図4の操作306と操作302の合併後の1つの操作に対応し、また、本発明はこれに限定されず、例えば、第二設定情報又は指示情報は他の機会に送信されても良く、又は、指示情報及び第二設定情報は同時に送信されなくても良く;及び
14:無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)が指示情報を受信した場合、第二設定情報中の設定を適用し、そして、設定の適用が完了した後にIAB-node 3に第二設定情報設定完了情報、例えば、RRC reconfiguration completeを送信する。
【0107】
また、
図6の操作3a、4a、5aについての説明は
図5の操作3a、4a、5aについての説明と同じである。
【0108】
本発明の第一側面の実施例によれば、マイグレーションする又はマイグレーション待ちのIAB-node(例えば、IAB-node 3)における無線装置UE又はIAB-node(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)も新しいIAB-donorからの設定、例えば、セキュリティキーに関連している設定を適用でき、これによって、新しいIAB-donorと正確に通信でき、また、スキームの複雑度が低く、かつ現在の規格への影響が小さく、さらに、intra-CUマイグレーションのシナリオの場合、同様に、本発明の第一側面の実施例の方法を用いて処理を行うことで、マイグレーションする又はマイグレーション待ちのIAB-node(例えば、IAB-node 3)における無線装置UE又はIAB-node(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)がタイムリーに新しい設定を適用するようにさせることができる。
【0109】
<第二側面の実施例>
少なくとも第一側面の実施例と同じ問題に対して、本発明の第二側面の実施例では信号の受信方法が提供され、それは第一側面の実施例の方法に対応する。
【0110】
以下、
図2のinter-CU migrationのシナリオを例とし、
図2の無線装置側から本発明の第二側面の実施例の信号の受信方法を説明する。なお、本発明の第二側面の実施例の信号の受信方法はinter-CU migrationのシナリオに限定されず、該方法はintra-CU migrationのシナリオにも適用でき、無線装置とIAB-node 3のインタラクションプロセスは
図5又は
図6を参照できる。無線装置は端末装置、例えば、UE1、UE2、又は、IAB-node 3の次のレベルの統合されるアクセスとバックホールノード、IAB-node 4を含む。
【0111】
図7は第二側面の実施例における信号の受信方法を示す図である。
図7に示すように、該方法は以下の操作を含む。
【0112】
操作701:無線装置が第二再設定メッセージを受信し;及び
操作702:該無線装置が指示情報を受信し、前記指示情報は前記無線装置が無線リソース制御(RRC)層で、受信した前記第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示する。
【0113】
なお、上述の
図7は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作の間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の
図7に限らず、上述の内容をもとに適切な変形を行うことができる。
【0114】
該無線装置がIAB-node 3が送信する該指示情報を受信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セルの品質がサービングセルの品質よりも1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージを受信したときであり、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したときであり、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2のIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期したときであり、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したときであり、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときであり、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したときであり;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功した、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した又は競合解決に成功した又はメッセージB(MSG B)を受信したときであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0115】
本発明では、該無線装置はバックホール適応プロトコルデータユニット(BAP PDU)、無線リンク層制御プロトコルデータユニット(RLC PDU)、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC CE)、媒体アクセス制御サブヘッダー(MAC subheader)又は物理層シグナリングにより該指示情報を受信しても良い。
【0116】
少なくとも幾つかの実施例において、該指示情報は無線装置が無線リソース制御(RRC)層で該第二再設定メッセージにおける設定の適用、又は条件付き再設定の実行の開始、又はマイグレーションの実行、又はCUの変更などを行うことをエネーブル又は禁止する。そのうち、該第二再設定メッセージでは、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが1回設定され又は1回出現する。例えば、標識はPCI又はセル標識(cell ID)又はグローバルセルID(CGI)又はセルグローバル識別子(ECGI)などであっても良い。該無線装置は無線リソース制御(RRC)層で第二再設定メッセージの中の現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用する。
【0117】
また、本発明はこれに限定されず、該少なくとも幾つかの実施例において、第二再設定メッセージ(例えば、reconfigurationWithSyncに含まれるServingCellConfigCommon)では、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが2回以上設定され(即ち、2回以上出現する)又は設定されない(即ち、出現しない)。
【0118】
少なくとも他の幾つかの実施例において、該指示情報は中央ユニット(CU)の情報を指示し、そのうち、該中央ユニットとはIAB-node 3が第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニット、例えば、
図2におけるTarget IAB donorを指す。
【0119】
そのうち、該中央ユニットの情報は次のような情報のうちの少なくとも1つを含み、即ち、該中央ユニットの標識;該中央ユニットの索引;該中央ユニットのインターネットプロトコル(IP)アドレス及び/又はネットワーク装置標識(gNB Identifier(gNB ID))の少なくとも一部(例えば、最上位ビットMSB又は最下位ビットLSB);該中央ユニットのセル標識(Cell identity)又は該セル標識の少なくとも一部(例えば、Cell identityの最上位ビットMSBs);該中央ユニットのPLMN標識情報(PLMN-IdentityInfo)の少なくとも一部;及び、共通ゲートウェイインターフェース(CGI)の少なくとも一部である。
【0120】
該少なくとも他の幾つかの実施例において、第二再設定メッセージには中央ユニットの情報及び該中央ユニットの情報に対応する設定が含まれ、該無線装置は該指示情報中の該中央ユニットの情報に基づいて、該第二再設定メッセージ中の該中央ユニットの情報に対応する設定を確定し、そして、該無線装置の無線リソース制御(RRC)層で該設定を適用する。
【0121】
少なくとも他の幾つかの実施例において、該指示情報は該無線装置が適用する設定(例えば、condRRCReconfig)を指示し得る。
【0122】
そのうち、第二再設定メッセージ(conditional RRC reconfiguration)中の設定の標識情報は前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報(例えばPCI)と対応関係を有し、又は、第二再設定メッセージ(conditional RRC reconfiguration)中の前記設定の標識情報は前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報と対応関係を有し、又は、目標セルは第二設定メッセージ(conditional RRC reconfiguration)に含まれる設定の標識情報(CondReconfigId)又は設定(condRRCReconfig)と対応関係を有する。
【0123】
操作701では、幾つかの実施例において、該無線装置はIAB-node 3が転送する、Source IAB-donorからの該第二再設定メッセージを受信する。
【0124】
操作701では、他の幾つかの実施例において、IAB-node 3はSource IAB-donorからの該第二再設定メッセージを受信して記憶し、適切な機会でその記憶した該第二再設定メッセージを無線装置に送信する。
【0125】
そのうち、無線装置がIAB-node 3送信の第二再設定メッセージを受信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セルの品質がサービングセルの品質よりも1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージを受信したときであり、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したときであり、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2のIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期したときであり、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したときであり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときであり、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したときであり;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功した、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した又は競合解決に成功した又はメッセージB(MSG B)を受信したときであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0126】
幾つかの実施例において、無線装置はIAB-node 3から該第二再設定メッセージ及び指示情報を同時に受信し、また、無線装置は該第二再設定メッセージ及び指示情報を同時に受信しなくても良い。
【0127】
本発明の第二側面の実施例によれば、マイグレーションする又はマイグレーション待ちのIAB-node(例えば、IAB-node 3)における無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)はタイムリーにRRC層で第二再設定メッセージにおける設定、例えば、セキュリティキーに関連している設定を適用でき、これによって、新しいIAB-donorと正確に通信でき、また、スキームの複雑度が低く、かつ現在の規格への影響が小さく、さらに、intra-CUマイグレーションのシナリオの場合、本発明の第二側面の実施例の方法は同様に適用でき、これによって、マイグレーションする又はマイグレーション待ちのIAB-node(例えば、IAB-node 3)における無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)がタイムリーに新しい設定を適用するようにさせることができる。
【0128】
<第三側面の実施例>
少なくとも第一側面の実施例と同じ問題に対して、本発明の第三側面の実施例では信号の送信方法が提供され、それは第一側面の実施例の方法に対応する。
【0129】
以下、
図2のinter-CU migrationのシナリオを例とし、
図2のソース中央ユニット(Source IAB-donor)側から本発明の第三側面の実施例の信号の送信方法を説明する。なお、本発明の第三側面の実施例の信号の送信方法はinter-CU migrationのシナリオに限定されず、該方法はintra-CU migrationのシナリオにも適用でき、Source IAB-donorとIAB-node 3のインタラクションプロセスは
図5又は
図6を参照できる。
【0130】
図8は第三側面の実施例における信号の送信方法を示す図である。
図8に示すように、該方法は以下の操作を含む。
【0131】
操作801:ソース中央ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;及び
操作802:ソース中央ユニットが無線装置に第二再設定メッセージを送信し、そのうち、第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される。
【0132】
図9は第三側面の実施例における信号の送信方法を示す他の図である。
図9に示すように、該方法は以下の操作を含む。
【0133】
操作901:ソース中央ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;及び
操作902:ソース中央ユニットが無線装置に第二再設定メッセージを送信し、第二再設定メッセージには目標中央ユニットの情報及び前記目標中央ユニットの情報に対応する前記設定が含まれる。
【0134】
図10は第三側面の実施例における信号の送信方法を示す他の図である。
図10に示すように、該方法は以下の操作を含む。
【0135】
操作1001:ソース中央ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;
操作1002:ソース中央ユニットが無線装置に第二再設定メッセージを送信し;及び
操作1003:前記統合されるアクセスとバックホールノードに対応関係指示情報を送信する。
【0136】
そのうち、操作1003中の該対応関係指示情報は次のようなものを指示するために用いられ、即ち、第二再設定メッセージ(conditional RRC reconfiguration)中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報(例えばPCI)との対応関係;又は、第二再設定メッセージ(conditional RRC reconfiguration)中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報との対応関係;又は、目標セルと前記第二設定メッセージ(conditional RRC reconfiguration)に含まれる前記設定の標識情報(CondReconfigId)又は前記設定(condRRCReconfig)との対応関係である。
【0137】
図8、
図9及び
図10では、統合されるアクセスとバックホールノードは例えば、
図2のIAB-node 3であり、無線装置は例えば、
図2のUE1、UE2又はIAB-node 4であり、目標中央ユニットとはIAB-node 3が第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニット、例えば、
図2のTarget IAB-donor)を指す。
【0138】
本発明の第三側面の実施例によれば、マイグレーションする又はマイグレーション待ちのIAB-node(例えば、IAB-node 3)における無線装置(例えば、UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4)はタイムリーにRRC層で第二再設定メッセージにおける設定、例えば、セキュリティキーに関連している設定を適用でき、これによって、新しいIAB-donorと正確に通信を行うことができ、また、スキームの複雑度が低く、かつ現在の規格への影響が小さく、さらに、intra-CUマイグレーションのシナリオの場合、本発明の第三側面の実施例の方法は同様に適用でき、これによって、マイグレーションする又はマイグレーション待ちのIAB-node(例えば、IAB-node 3)における無線装置(例えば、UE1、UE2又はIAB-node 4)がタイムリーに新しい設定を適用するようにさせることができる。
【0139】
<第四側面の実施例>
本発明の実施例では信号の送受信装置が提供される。該装置は例えば、統合されるアクセスとバックホールノードであっても良く、統合されるアクセスとバックホールノードに設置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良く、統合されるアクセスとバックホールノードは例えば、
図2のIAB-node 3である。該装置は第一側面の実施例に対応する。
【0140】
図11は本発明の実施例の信号の送受信装置を示す図である。
図11に示すように、信号の送受信装置1100は以下のものを含む。
【0141】
第一受信ユニット1101:第一再設定メッセージを受信し;及び
第一送信ユニット1102:無線装置に指示情報を送信し、指示情報は無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示する。
【0142】
そのうち、該無線装置は端末装置、例えば、
図2中のUE1~UE3、又は、統合されるアクセスとバックホールノードの次のレベルの統合されるアクセスとバックホールノードIAB-node 4を含む。
【0143】
少なくとも1つの実施例において、第一送信ユニット1102が該無線装置に指示情報を送信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セルの品質がサービングセルの品質よりも1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージを受信したときであり、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したときであり、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2のIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期したときであり、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したときであり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときであり、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したときであり;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功した、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した又は競合解決に成功した又はメッセージB(MSG B)を受信したときであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0144】
幾つかの実施例において、指示情報は該無線装置が第二再設定メッセージにおける設定の適用、又はマイグレーションの実行、又はCUの変更などを行うことをエネーブル又は禁止する。そのうち、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが1回設定され又は1回出現する。例えば、標識はPCI又はセル標識(cell ID)又はグローバルセルID(CGI)又はセルグローバル識別子(ECGI)などであっても良い。これにより、指示情報は無線装置が第二再設定メッセージ中の現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用することをエネーブルする。
【0145】
また、本発明はこれに限定されず、該少なくとも幾つかの実施例において、第二再設定メッセージ(例えば、reconfigurationWithSyncに含まれるServingCellConfigCommon)では、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが2回以上設定され(即ち、2回以上出現する)又は設定されない(即ち、出現しない)。
【0146】
他の幾つかの実施例において、指示情報は中央ユニットの情報を指示し、そのうち、該中央ユニットとは統合されるアクセスとバックホールノードが第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニット、例えば、
図2 のTarget IAB-nodeを指す。
【0147】
そのうち、第二再設定メッセージには中央ユニットの情報及び中央ユニットの情報に対応する設定が含まれる。
【0148】
他の幾つかの実施例において、指示情報は無線装置が適用する設定を指示し得る。
【0149】
図11に示すように、信号の送受信装置1100はさらに次のようなものを含んでも良い。
【0150】
第二受信ユニット1103:対応関係指示情報を受信する。
【0151】
そのうち、該対応関係指示情報は次のようなものを指示するために用いられ、即ち、第二再設定メッセージにおける設定の標識情報と第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報との対応関係;又は、第二再設定メッセージにおける設定の標識情報と第一再設定メッセージにおける設定の標識情報との対応関係;又は、目標セルと第二再設定メッセージに含まれる設定の標識情報又は設定との対応関係である。
【0152】
図11では、信号の送受信装置1100はさらに次のようなものを含む。
【0153】
第二送信ユニット1104:無線装置に第二再設定メッセージを転送する。
【0154】
図11では、信号の送受信装置1100はさらに次のようなものを含む。
【0155】
記憶ユニット1105:第二再設定メッセージを記憶し;及び
第三送信ユニット1106:統合されるアクセスとバックホールノード無線装置に第二再設定メッセージを送信する。
【0156】
そのうち、第三送信ユニット1106が無線装置に第二再設定メッセージを送信するの機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セルの品質がサービングセルの品質よりも1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージを受信したときであり、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したときであり、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2のIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期したときであり、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したときであり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときであり、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したときであり;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功した、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した又は競合解決に成功した又はメッセージB(MSG B)を受信したときであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0157】
本発明では、信号の送受信装置1100は第二送信ユニット1104を使用して第二再設定メッセージを転送でき、又は、記憶ユニット1105及び第三送信ユニット1106を使用して第二再設定メッセージを記憶及び送信できる。
【0158】
記憶ユニット1105及び第三送信ユニット1106を使用して第二再設定メッセージを記憶及び送信する場合、幾つかの実施例において、信号の送受信装置1100は無線装置第二再設定メッセージ及び指示情報を同時に送信し、例えば、第三送信ユニット1106及び第一送信ユニット1102は第二再設定メッセージ及び指示情報を同時に送信し、又は、第二再設定メッセージ及び指示情報を1つのメッセージにマージし、第三送信ユニット1106又は第一送信ユニット1102により送信する。また、信号の送受信装置1100は第二再設定メッセージ及び指示情報を同時に送信しなくても良い。
【0159】
また、便宜のため、信号の送受信装置1100では各部品又はモジュールの間の接続関係又は信号の方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0160】
上述の各実施例は本発明の実施例を説明するためのものであるが、本発明はこれらに限らず、上述の各実施例をもとに適切な変形を行うこともできる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0161】
<第五側面の実施例>
本発明の実施例では信号の受信装置が提供される。該装置は例えば、無線装置であっても良く、無線装置に設置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良く、無線装置は例えば、
図2のUE1、UE2、又はIAB-node 4である。該信号の受信装置は第二側面の実施例に対応する。
【0162】
図12は本発明の実施例の信号の受信装置を示す図である。
図12に示すように、信号の受信装置1200は以下のものを含む。
【0163】
受信ユニット1201:第二再設定メッセージを受信し;及び
第三受信ユニット1202:指示情報を受信し、前記指示情報は前記無線装置が無線リソース制御層で、受信した前記第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられる。
【0164】
そのうち、第三受信ユニット1202が、統合されるアクセスとバックホールノード(例えば、
図2のIAB-node 3)により送信される該指示情報を受信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セルの品質がサービングセルの品質よりも1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージを受信したときであり、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したときであり、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2のIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期したときであり、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したときであり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときであり、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したときであり;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功した、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した又は競合解決に成功した又はメッセージB(MSG B)を受信したときであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0165】
該第三受信ユニット1202はバックホール適応プロトコルデータユニット、無線リンク層制御プロトコルデータユニット、媒体アクセス制御制御エレメント、媒体アクセス制御サブヘッダー又は物理層シグナリングにより該指示情報を受信し得る。
【0166】
幾つかの実施例において、該指示情報は該無線装置が無線リソース制御層で該第二再設定メッセージにおける設定を適用することをエネーブル又は禁止する。そのうち、該第二再設定メッセージでは、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2、UE3又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが1回設定され又は1回出現する。例えば、標識はPCI又はセル標識(cell ID)又はグローバルセルID(CGI)又はセルグローバル識別子(ECGI)などであっても良い。該無線装置在は無線リソース制御層で該第二再設定メッセージ中の現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用する。
【0167】
また、本発明はこれに限定されず、該少なくとも幾つかの実施例において、第二再設定メッセージ(例えば、reconfigurationWithSyncに含まれるServingCellConfigCommon)では、IAB-node 3がサービングするUE又は下りリンクIAB-nodeのセル(即ち、現在の無線装置UE1、UE2又はIAB-node 4のサービングセル)と同じ標識を有する目標候補セルが2回以上設定され(即ち、2回以上出現する)又は設定されない(即ち、出現しない)。
【0168】
他の幾つかの実施例において、該指示情報は中央ユニットの情報を指示し、該中央ユニットとは該統合されるアクセスとバックホールノードが該第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニット、例えば、
図2中のTarget IAB donorである。該第二再設定メッセージには該中央ユニットの情報及び該中央ユニットの情報に対応する該設定が含まれ、該無線装置は該指示情報中の該中央ユニットの情報に基づいて、該第二再設定メッセージ中の該中央ユニットの情報に対応する該設定を確定し、そして、無線リソース制御層で該設定を適用する。
【0169】
他の幾つかの実施例において、該指示情報は該無線装置が適用する該設定を指示し得る。
【0170】
例えば、該第二再設定メッセージ中の該設定の標識情報は該第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報と対応関係を有し、又は、該第二再設定メッセージ中の該設定の標識情報は該第一再設定メッセージにおける設定の標識情報と対応関係を有し、又は、目標セルは該第二再設定メッセージに含まれる該設定の標識情報又は該設定と対応関係を有する。
【0171】
本発明では、受信ユニット1201が統合されるアクセスとバックホールノードにより送信される該第二再設定メッセージを受信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定(Conditional handover/reconfiguration)の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3により、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したときであり、例えば、測定イベントはA3イベント(隣接セルの品質がサービングセルの品質よりも1つのオフセット良い)又はA5イベント(サービングセルの品質が1つの閾値よりも低く、隣接セルの品質がもう1つの閾値よりも高い)であっても良く;
IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の方式でCUをマイグレーション又は再設定又は変更する場合、IAB-node 3が条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したときであり;
IAB-node 3が第一再設定メッセージを受信したときであり、例えば、RRC reconfigurationメッセージを受信したときであり;
IAB-node 3がソース中央ユニット又は親ノード(source IAB-donor/source parent IAB-node)からデタッチ(detach)したときであり、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB-donarであり、ソース親ノードは例えば、
図2のIAB-node 1であり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)と下りリンク同期したときであり、例えば、新しい親ノード又は目標親ノードの下のセルのSSBを検出したときであり;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(target parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスを開始したときであり、そのうち、新しい親ノード又は目標親ノードは例えば、
図2のIAB-node 2であり、例えば、ランダムアクセスプロセスの開始はランダムアクセスプロセスの初期化又はランダムアクセスリソースの選択又はランダムアクセスpreambleの送信又はメッセージA(MSG A)の送信などであっても良く;
IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)に第一再設定メッセージに基づく再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージを送信したときであり;
IAB-node 3がランダムアクセスプロセスに成功したときであり、例えば、IAB-node 3が新しい親ノード又は目標親ノード(parent IAB-node)へのランダムアクセスプロセスに成功した、例えば、ランダムアクセスレスポンスを受信した又は競合解決に成功した又はメッセージB(MSG B)を受信したときであり;及び
IAB-node 3がその新しい親ノード(parent IAB-node)からの再設定完了(例えば、RRC reconfiguration complete)メッセージについての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときであり、そのうち、該確認メッセージは例えば、無線リンク制御(RLC)層確認メッセージであり、該フィードバックメッセージは例えば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックメッセージである。
【0172】
該信号の受信装置1200は該統合されるアクセスとバックホールノードから該第二再設定メッセージ及び該指示情報を同時に受信する。例えば、受信ユニット1201が第二再設定メッセージを受信する機会は第三受信ユニット1202が指示情報を受信する機会と同じであり、又は、第二再設定メッセージと指示情報を1つのメッセージにマージして送信し、受信ユニット1201又は第三受信ユニット1202により該メッセージを受信する。また、該信号の受信装置1200は該第二再設定メッセージ及び該指示情報を同時に受信しなくても良い。
【0173】
また、便宜のため、信号の受信装置1200では各部品又はモジュールの間の接続関係又は信号の方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0174】
上述の各実施例は本発明の実施例を説明するためのものであるが、本発明はこれらに限らず、上述の各実施例をもとに適切な変形を行うこともできる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0175】
<第六側面の実施例>
本発明の実施例では信号の送信装置が提供される。該装置は例えば、ソース中央ユニットであっても良く、ソース中央ユニットに設置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良く、ソース中央ユニットは例えば、
図2のSource IAB donorである。該信号の送信装置は第三側面の実施例に対応する。
【0176】
図13は本発明の実施例の信号の送信装置を示す図である。
図13に示すように、信号の送信装置1300は次のようなものを含む。
【0177】
第四送信ユニット1301:統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;及び
第五送信ユニット1302:無線装置に第二再設定メッセージを送信する。
【0178】
そのうち、前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される。
【0179】
図14は本発明の実施例の信号の送信装置を示す他の図である。
図14に示すように、信号の送信装置1400は以下のものを含む。
【0180】
第六送信ユニット1401:統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;及び
第七送信ユニット1402:無線装置に第二再設定メッセージを送信し、前記第二再設定メッセージには目標中央ユニットの情報及び前記目標中央ユニットの情報に対応する前記設定が含まれ、前記目標中央ユニットとは前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニットを指す。
【0181】
図15は本発明の実施例の信号の送信装置を示すもう1つの図であり、
図15に示すように、信号の送信装置1500は次のようなものを含む。
【0182】
第八送信ユニット1501:統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;
第九送信ユニット1502:無線装置に第二再設定メッセージを送信し;及び
第十送信ユニット1503:前記統合されるアクセスとバックホールノードに対応関係指示情報を送信する。
【0183】
前記対応関係指示情報は次のようなものを指示するために用いられ、即ち、前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報との対応関係;又は、前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報との対応関係;又は、目標セルと前記第二再設定メッセージに含まれる前記設定の標識情報又は前記設定との対応関係である。
【0184】
図13、
図14及び
図15では、統合されるアクセスとバックホールノードは例えば、
図2のIAB-node 3であり、無線装置は例えば、
図2のUE1、UE2又はIAB-node 4であり、目標中央ユニットとはIAB-node 3が第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニット、例えば、
図2のTarget IAB-donor)を指す。
【0185】
また、便宜のため、信号の送信装置1300、1400又は1500では各部品又はモジュールの間の接続関係又は信号の方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0186】
上述の各実施例は本発明の実施例を説明するためのものであるが、本発明はこれらに限らず、上述の各実施例をもとに適切な変形を行うこともできる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0187】
<第七側面の実施例>
本発明の実施例ではさらに通信システムが提供され、それは
図1を参照でき、ここでは第一側面乃至第六側面の実施例と同じ内容の説明を省略する。
【0188】
幾つかの実施例において、通信システムは次のようなものを含んでも良い。
【0189】
ソース中央ユニット:第六側面の実施例に記載の信号の送信装置1300、1400又は1500を含み;
無線装置:第五側面の実施例に記載の信号の受信装置1200を含み;及び
統合されるアクセスとバックホールノード:第四側面の実施例に記載の信号の送受信装置1100を含む。
【0190】
本発明の実施例ではさらに、統合されるアクセスとバックホールノードが提供されるが、本発明はこれに限定されず、他の装置であっても良い。
【0191】
図16は本発明の実施例の統合されるアクセスとバックホールノードIAB-nodeの構成図である。
図16に示すように、IAB-node 1600は処理器1610(例えば、中央処理器CPU)及び記憶器1620を含んでも良く、記憶器1620は処理器1610に接続される。そのうち、該記憶器1620は各種のデータを記憶でき、さらに情報処理用のプログラム1630を記憶でき、かつ処理器1610の制御下で該プログラム1630を実行できる。IAB-node 1600はソース中央ユニット(例えば、
図2中のsource IAB-donor)、無線装置における次のレベルのIAB-node又は
図2におけるIAB-node 3であっても良い。
【0192】
例えば、処理器1610はプログラムを実行して第一側面、第二側面又は第三側面の実施例に記載の方法を実現するように構成される。
【0193】
また、
図16に示すように、ネットワーク装置1600はさらに、送受信機1640及びアンテナ1650などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似してので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置1600は
図16に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置1600はさらに、
図16に無いものを含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0194】
本発明の実施例ではさらに端末装置が提供されるが、本発明はこれに限定されず、他の装置であっても良い。
【0195】
図17は本発明の実施例の端末装置を示す図である。
図17に示すように、該端末装置1700は処理器1710及び記憶器1720を含んでも良く、記憶器1720はデータ及びプログラムを記憶しており、かつ処理器1710に接続される。なお、該図は例示に過ぎ、さらに他の類型の構造を以って該構造に対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。端末装置1700は無線装置におけるUE1、UE2、UE3のうちのの少なくとも1つであっても良い。
【0196】
例えば、処理器1710はプログラムを実行して第二側面の実施例に記載の方法を実現するように構成されても良い。
【0197】
図17に示すように、該端末装置1700はさらに、通信モジュール1730、入力ユニット1740、表示器1750、電源1760などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置1700は
図17に示すすべての部品を含む必要がない。また、端末装置1700はさらに、
図17に無い部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0198】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが提供され、そのうち、端末装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記端末装置に、第二側面の実施例に記載の信号の受信方法を実行させる。
【0199】
本発明の実施例ではさらに、コンピュータプログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータプログラムは端末装置に、第二側面の実施例に記載の信号の受信方法を実行させる。
【0200】
本発明の実施例ではさらに、コンピュータプログラムが提供され、そのうち、IAB-node中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記IAB-nodeに、第一又は第三側面の実施例に記載の方法を実行させる。
【0201】
本発明の実施例ではさらに、コンピュータプログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータプログラムはIAB-nodeに、第一又は第三側面の実施例に記載の方法を実行させる。
【0202】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0203】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0204】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0205】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0206】
(付記I:IAB-node側の方法)
(付記1)
信号の送受信方法であって、
統合されるアクセスとバックホールノードが第一再設定メッセージを受信し;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードが無線装置に指示情報を送信し、前記指示情報は前記無線装置が第二再設定メッセージにおける設定を適用するように指示するために用いられることを含む、方法。
【0207】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記無線装置に指示情報を送信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
前記統合されるアクセスとバックホールノードにより、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージを受信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがソース中央ユニット又は親ノードからデタッチしたとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードと下りリンク同期したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードへのランダムアクセスプロセスを開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードに、前記第一再設定メッセージに基づく再設定完了メッセージを送信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがランダムアクセスプロセスに成功したとき;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードがその親ノードからの、前記再設定完了メッセージに対しての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときである、方法。
【0208】
(付記3)
付記1~2のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記指示情報は前記無線装置が前記第二再設定メッセージにおける設定を適用することをエネーブル又は禁止する、方法。
【0209】
(付記4)
付記3に記載の方法であって、
前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される、方法。
【0210】
(付記5)
付記3に記載の方法であって、
前記指示情報は、前記無線装置が前記第二再設定メッセージ中の現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用することをエネーブルする、方法。
【0211】
(付記6)
付記1~2のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記指示情報は中央ユニットの情報を指示し、
前記中央ユニットとは前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニットを指す、方法。
【0212】
(付記7)
付記6に記載の方法であって、
前記第二再設定メッセージには前記中央ユニットの情報及び前記中央ユニットの情報に対応する前記設定が含まれる、方法。
【0213】
(付記8)
付記1~2中任意一項に記載の方法であって、
前記指示情報は前記無線装置が適用する前記設定を指示する、方法。
【0214】
(付記9)
付記8に記載の方法であって、
対応関係指示情報を受信することをさらに含み、
前記対応関係指示情報は次のものを指示するために用いられ、即ち、
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報との対応関係;
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報との対応関係;又は
目標セルと前記第二再設定メッセージに含まれる前記設定の標識情報又は前記設定との対応関係である、方法。
【0215】
(付記10)
付記1~9のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記統合されるアクセスとバックホールノードはバックホール適応プロトコルデータユニット、無線リンク層制御プロトコルデータユニット、媒体アクセス制御制御エレメント、媒体アクセス制御サブヘッダー又は物理層シグナリングにより前記無線装置に前記指示情報を送信する、方法。
【0216】
(付記11)
付記1~9のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記統合されるアクセスとバックホールノードがさらに前記無線装置に前記第二再設定メッセージを転送することをさらに含む、方法。
【0217】
(付記12)
付記1~9のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第二再設定メッセージを格納し;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記無線装置に前記第二再設定メッセージを送信することをさらに含む、方法。
【0218】
(付記13)
付記12に記載の方法であって、
前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記無線装置に前記第二再設定メッセージを送信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
前記統合されるアクセスとバックホールノードにより、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージを受信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがソース中央ユニット又は親ノードからデタッチしたとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードと下りリンク同期したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードへのランダムアクセスプロセスを開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードに、前記第一再設定メッセージに基づく再設定完了メッセージを送信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがランダムアクセスプロセスに成功したとき;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードがその親ノードからの、前記再設定完了メッセージに対しての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときである、方法。
【0219】
(付記14)
付記13に記載の方法であって、
前記統合されるアクセスとバックホールノードは前記無線装置に前記第二再設定メッセージ及び前記指示情報を同時に送信する、方法。
【0220】
(付記15)
付記1~14のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記無線装置は、
端末装置;又は
前記統合されるアクセスとバックホールノードの次のレベルの統合されるアクセスとバックホールノードである、方法。
【0221】
(付記II:UE及びdescendant IAB-node側の方法)
(付記1)
信号の受信方法であって、
無線装置が第二再設定メッセージを受信し;及び
前記無線装置が指示情報を受信することを含み、
前記指示情報は前記無線装置が無線リソース制御層で、受信した前記第二再設定メッセージにおける設定を適用するために用いられる、方法。
【0222】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記無線装置が統合されるアクセスとバックホールノードにより送信される前記指示情報を受信する機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
前記統合されるアクセスとバックホールノードにより、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが第一再設定メッセージを受信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがソース中央ユニット又は親ノードからデタッチしたとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードと下りリンク同期したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードへのランダムアクセスプロセスを開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードに、前記第一再設定メッセージに基づく再設定完了メッセージを送信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがランダムアクセスプロセスに成功したとき;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードがその親ノードからの、前記再設定完了メッセージに対しての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときである、方法。
【0223】
(付記3)
付記1~2のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記指示情報は前記無線装置が無線リソース制御層で前記第二再設定メッセージにおける設定を適用することをエネーブル又は禁止する、方法。
【0224】
(付記4)
付記3に記載の方法であって、
前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される、方法。
【0225】
(付記5)
付記4に記載の方法であって、
前記無線装置は無線リソース制御層で、前記第二再設定メッセージ中の現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルの設定を適用する、方法。
【0226】
(付記6)
付記1~2のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記指示情報は中央ユニットの情報を指示し、
前記中央ユニットとは前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニットを指す、方法。
【0227】
(付記7)
付記6に記載の方法であって、
前記第二再設定メッセージには前記中央ユニットの情報及び前記中央ユニットの情報に対応する前記設定が含まれ、
前記無線装置は前記指示情報中の前記中央ユニットの情報に基づいて、前記第二再設定メッセージ中の前記中央ユニットの情報に対応する前記設定を確定し、無線リソース制御層で前記設定を適用する、方法。
【0228】
(付記8)
付記1~2のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記指示情報は前記無線装置が適用する前記設定を指示する、方法。
【0229】
(付記9)
付記7に記載の方法であって、
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報は前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報と対応関係を有し、
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報は前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報と対応関係を有し、
目標セルは前記第二再設定メッセージに含まれる前記設定の標識情報又は前記設定と対応関係を有する、方法。
【0230】
(付記10)
付記1~9のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記無線装置はバックホール適応プロトコルデータユニット、無線リンク層制御プロトコルデータユニット、媒体アクセス制御制御エレメント、媒体アクセス制御サブヘッダー又は物理層シグナリングにより前記指示情報を受信する、方法。
【0231】
(付記11)
付記1に記載の方法であって、
前記無線装置受信統合されるアクセスとバックホールノードが送信する前記第二再設定メッセージの機会は次のような機会のうちの1つであり、即ち、
前記統合されるアクセスとバックホールノードにより、条件付き再設定に関連している測定イベントが満足されたと確定したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが条件付き切り替え又は条件付き再設定の実行を開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが第一再設定メッセージを受信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがソース中央ユニット又は親ノードからデタッチしたとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードと下りリンク同期したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードへのランダムアクセスプロセスを開始したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードが新しい親ノード又は目標親ノードに、前記第一再設定メッセージに基づく再設定完了メッセージを送信したとき;
前記統合されるアクセスとバックホールノードがランダムアクセスプロセスに成功したとき;及び
前記統合されるアクセスとバックホールノードがその親ノードからの、前記再設定完了メッセージに対しての確認メッセージ又はフィードバックメッセージを受信したときである、方法。
【0232】
(付記12)
付記11に記載の方法であって、
前記無線装置は前記統合されるアクセスとバックホールノードから前記第二再設定メッセージ及び前記指示情報を同時に受信する、方法。
【0233】
(付記13)
付記1~12のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記無線装置は、
端末装置;又は
前記統合されるアクセスとバックホールノードの次のレベルの統合されるアクセスとバックホールノードである、方法。
【0234】
(付記III:Source donor側の方法)
(付記1)
信号の送信方法であって、
ソース中央ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;及び
前記ソース中央ユニットが無線装置に第二再設定メッセージを送信することを含み、
前記第二再設定メッセージでは、前記統合されるアクセスとバックホールノードの現在のサービングセルと同じ標識を有する目標候補セルが1回設定される、方法。
【0235】
(付記2)
信号の送信方法であって、
ソース中央ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;及び
前記ソース中央ユニットが無線装置に第二再設定メッセージを送信することを含み、
前記第二再設定メッセージには目標中央ユニットの情報及び前記目標中央ユニットの情報に対応する前記設定が含まれ、
前記目標中央ユニットとは前記統合されるアクセスとバックホールノードが前記第一再設定メッセージに基づいて接続しようとする又は既に接続した中央ユニットを指す、方法。
【0236】
(付記3)
信号の送信方法であって、
ソース中央ユニットが統合されるアクセスとバックホールノードに第一再設定メッセージを送信し;
前記ソース中央ユニットが無線装置に第二再設定メッセージを送信し;及び
向前記統合されるアクセスとバックホールノードが対応関係指示情報を送信することを含み、
前記対応関係指示情報は次のようなものを指示するために用いられ、
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージ中の目標セルの標識情報との対応関係;
前記第二再設定メッセージ中の前記設定の標識情報と前記第一再設定メッセージにおける設定の標識情報との対応関係;又は
目標セルと前記第二再設定メッセージに含まれる前記設定の標識情報又は前記設定との対応関係である、方法。
【0237】
(付記4)
付記1~3のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記無線装置は、
端末装置;又は
前記統合されるアクセスとバックホールノードの次のレベルの統合されるアクセスとバックホールノードである、方法。
【国際調査報告】