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特表2023-545819通信における残留時間周波数誤差の補償
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】通信における残留時間周波数誤差の補償
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20231024BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20231024BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231024BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231024BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04L27/26 113
H04W72/231
H04W72/232
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522977
(86)(22)【出願日】2021-09-17
(85)【翻訳文提出日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 EP2021075612
(87)【国際公開番号】W WO2022078709
(87)【国際公開日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】20201909.7
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】カルヤライネン,ユハ
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ,サミ-ユッカ
(72)【発明者】
【氏名】ティーロラ,エサ
(72)【発明者】
【氏名】カイッコネン,ヨルマ
(72)【発明者】
【氏名】ショーバー,カロル
(72)【発明者】
【氏名】コスケラ,ティモ
(72)【発明者】
【氏名】エネスク,ミハイ
(72)【発明者】
【氏名】パジュコスキ,カリ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
ネットワークノードデバイスとクライアントデバイスとの間の通信における残留時間周波数誤差を補償するためのデバイス、方法、およびコンピュータプログラムが開示される。ネットワークノードデバイスは、物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在情報および位置情報を含む補助参照信号指示を決定する。ネットワークノードデバイスは、決定された補助参照信号指示に従って、物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号をクライアントデバイスに送信する。クライアントデバイスは、通信における残留時間周波数誤差の補償のために、受信された補助参照信号を使用する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えるネットワークノードデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ネットワークノードデバイスに、
物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在および位置の情報を含む補助参照信号指示を決定するステップと、
前記決定された補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた前記補助参照信号をクライアントデバイスに送信するステップと、
を実行させることを特徴とするネットワークノードデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ネットワークノードデバイスに、前記物理ダウンリンクチャネルに関連する前記補助参照信号を送信する前に、前記決定された補助参照信号指示を前記クライアントデバイスに送信するステップを実行させることを特徴とする請求項1に記載のネットワークノードデバイス。
【請求項3】
前記存在および位置情報は、
物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含めるための明示的な存在および/または位置の指示であって、前記補助参照信号の多重化および/または発生パターンを示す前記明示的な存在および/または位置の指示、または、
前記物理ブロードキャストチャネルによって搬送される前記マスタ情報ブロックに含めるための暗黙的な存在および/または位置の指示であって、前記物理ダウンリンクチャネル送信の前記補助参照信号の存在および/または位置を導出するための導出情報を含む前記暗黙的な存在および/または位置の指示、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワークノードデバイス。
【請求項4】
前記補助参照信号は、
共通サーチスペースTYPE0の少なくとも1つの位置に対応する制御リソースセット#0の復調参照信号、または、
システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボル、
のうちの少なくとも1つを含み、
または、前記補助参照信号の1つまたは複数のリソースは、構成または予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返され、または、前記構成または予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する前記物理ダウンリンク共有チャネルの復調参照信号のために予約された第1のシンボルにわたって、L個のシンボルの後に、繰り返されることを特徴とする請求項1に記載のネットワークノードデバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ネットワークノードデバイスに、前記補助参照信号指示から前記制御リソースセット#0の前記復調参照信号のタイプを決定するステップを実行させることを特徴とする請求項4に記載のネットワークノードデバイス。
【請求項6】
ネットワークノードデバイスによって、物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在および位置の情報を含む補助参照信号指示を決定するステップと、
前記ネットワークノードデバイスによって、前記決定された補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた前記補助参照信号をクライアントデバイスに送信するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えるクライアントデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記クライアントデバイスに、
補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号をネットワークノードデバイスから受信するステップであって、前記補助参照信号指示は、前記物理ダウンリンクチャネル送信の前記補助参照信号の存在および位置の情報を含むステップを実行させることを特徴とするクライアントデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記クライアントデバイスに、
前記物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた前記補助参照信号を受信する前に、前記ネットワークノードデバイスから前記補助参照信号指示を受信するステップを実行させることを特徴とする請求項7に記載のクライアントデバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記クライアントデバイスに、
前記受信された補助参照信号指示における前記存在および位置の情報に基づいて、後続の物理ダウンリンクチャネル送信における前記補助参照信号の存在および位置を決定するステップを実行させることを特徴とする請求項8に記載のクライアントデバイス。
【請求項10】
前記存在および位置情報は、
物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含まれる明示的な存在および/または位置の指示であって、前記補助参照信号の多重化および/または発生パターンを示す前記明示的な存在および/または位置の指示、または、
前記物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含まれる暗黙的な存在および/または位置の指示であって、前記物理ダウンリンクチャネル送信の前記補助参照信号の存在および/または位置を導出するための導出情報を含む前記暗黙的な存在および/または位置の指示、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載のクライアントデバイス。
【請求項11】
前記補助参照信号は、
共通サーチスペースTYPE0の少なくとも1つの位置に対応する制御リソースセット#0の復調用参照信号、または、
システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボル、
のうちの少なくとも1つを含み、
または、前記補助参照信号の1つまたは複数のリソースは、構成または予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返され、または、前記構成または予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する前記物理ダウンリンク共有チャネルの復調参照信号のために予約された第1のシンボルにわたって、L個のシンボルの後に、繰り返されることを特徴とする請求項7に記載のクライアントデバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記クライアントデバイスに、同期信号ブロックと前記制御リソースセット#0との間のサブキャリア間隔比に基づいて前記存在情報を決定するステップを実行させるよことを特徴とする請求項11に記載のクライアントデバイス。
【請求項13】
前記補助参照信号は、前記ネットワークノードデバイスと前記クライアントデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用されることを特徴とする請求項1に記載のネットワークノードデバイス。
【請求項14】
前記補助参照信号は、前記ネットワークノードデバイスと前記クライアントデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記クライアントデバイスに、前記クライアントデバイスと前記ネットワークノードデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために、前記受信された補助参照信号を使用するステップを実行させることを特徴とする請求項7に記載のクライアントデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して通信ネットワークに関し、より詳細には、限定はしないが、通信における残留時間周波数誤差の補償に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー通信ネットワークでは、ユーザ機器(UE)がネットワークにアクセスし、基地局とのデータ通信リンクを確立するために時間同期が必要とされる。第5世代(5G)新無線(NR)ワイヤレスネットワークでは、波形および多元接続技法が直交周波数分割多重化(OFDM)に基づくので、正確な時間および周波数同期の必要性がさらに増加する。時間周波数の同期がない場合、受信信号は、例えばブロック間干渉(IBI)およびキャリア間干渉(ICI)に起因して著しく劣化する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の様々な例示的な実施形態に求められる保護の範囲は、独立請求項によって示される。独立請求項の範囲に入らない本明細書に記載される例示的な実施形態および特徴は、存在する場合、本発明の様々な例示的な実施形態を理解するのに有用な例として解釈されるべきである。
【0004】
ネットワークノードデバイスの例示的な実施形態は、物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在および位置情報を含む補助参照信号指示を決定するステップであって、前記補助参照信号が、前記ネットワークノードデバイスとクライアントデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用される、ステップと、ネットワークノードデバイスに、前記決定された補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた前記補助参照信号をクライアントデバイスに送信させるステップとを実行するための手段を備える。
【0005】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、手段は、前記物理ダウンリンクチャネルに関連する補助参照信号を送信する前に、前記決定された補助参照信号指示をクライアントデバイスに送信することをネットワークノードデバイスに行わせるようにさらに構成される。
【0006】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、存在および位置情報は、物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含めるための明示的な存在および/または位置の指示であって、前記補助参照信号の多重化および/または発生パターンを示す前記明示的な存在および/または位置の指示、または、前記物理ブロードキャストチャネルによって搬送される前記マスタ情報ブロックに含めるための暗黙的な存在および/または位置指示であって、前記物理ダウンリンクチャネル送信の補助参照信号の存在および/または位置を導出するための導出情報を含む暗黙的な存在および/または位置の指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0007】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、補助参照信号は、共通サーチスペースTYPE0の少なくとも1つの位置に対応する制御リソースセット#0の復調参照信号、または、システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボルのうちの少なくとも1つを含み、または前記補助参照信号の1つまたは複数のリソースは、前記構成または予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返され、または、前記構成または予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボル、またはシステム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルのために予約された第1のシンボル、またはシステム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの復調参照信号のために予約された第1のシンボルにわたってL個のシンボルの後に繰り返される。
【0008】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、手段は、前記補助参照信号指示から前記制御リソースセット#0の前記復調参照信号のタイプを決定するステップを実行するようにさらに構成される:。
【0009】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、位置情報は、周波数/時間位置情報またはシンボル/物理リソースブロック位置情報を含む。
【0010】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ネットワークノードデバイスのパフォーマンスを引き起こすように構成される。
【0011】
方法の例示的な実施形態は、ネットワークノードデバイスによって、物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在および位置情報を含む補助参照信号指示を決定するステップであって、前記補助参照信号が、前記ネットワークノードデバイスと前記クライアントデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用されるステップと、前記ネットワークノードデバイスによって、前記決定された補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた前記補助参照信号を前記クライアントデバイスに送信するステップとを含む。
【0012】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、方法は、前記ネットワークノードデバイスによって、前記物理ダウンリンクチャネルに関連する前記補助参照信号を送信する前に、前記決定された補助参照信号指示を前記クライアントデバイスに送信するステップをさらに含む。
【0013】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、存在および位置情報は、物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含めるための明示的な存在および/または位置の指示であって、前記補助参照信号の多重化および/または発生パターンを示す明示的な存在および/または位置の指示、または、前記物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含めるための暗黙的な存在および/または位置の指示であって、前記物理ダウンリンクチャネル送信の前記補助参照信号の存在および/または位置を導出するための導出情報を含む前記暗黙の存在および/または位置指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記補助参照信号は、共通サーチスペースTYPE0の少なくとも1つの位置に対応する制御リソースセット#0の復調参照信号、または、システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボル以下のうちの少なくとも1つを含み、または、前記補助参照信号の1つまたは複数のリソースは、構成または予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返され、または、前記構成または予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する前記物理ダウンリンク共有チャネルの復調参照信号のために予約された第1のシンボルにわたって、L個のシンボルの後に、繰り返される。
【0015】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、方法は、補助参照信号指示から制御リソースセット#0の復調参照信号のタイプを決定するステップをさらに含む。
【0016】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、位置情報は、周波数/時間位置情報またはシンボル/物理リソースブロック位置情報を含む。
【0017】
コンピュータプログラムの例示的な実施形態は、物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在および位置情報を含む補助参照信号指示を決定するステップであって、前記補助参照信号が、前記ネットワークノードデバイスとクライアントデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用されるステップと、前記決定された補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号をクライアントデバイスに送信するステップとをネットワークノードデバイスに実行させるように構成される。
【0018】
ネットワークノードデバイスの例示的な実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在および位置情報を含む補助参照信号指示を決定するステップであって、前記補助参照信号が、前記ネットワークノードデバイスとクライアントデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用されるステップと、前記決定された補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号をクライアントデバイスに送信するステップとをネットワークノードデバイスに実行させるように構成される。
【0019】
クライアントデバイスの例示的な実施形態は、クライアントデバイスに、補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号をネットワークノードデバイスから受信させるステップであって、前記補助参照信号指示は、前記物理ダウンリンクチャネル送信における前記補助参照信号の存在および位置の情報を含む手段と、前記クライアントデバイスと前記ネットワークノードデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差を補償するために、前記受信された補助参照信号を使用するステップとを実行させる手段を含む。
【0020】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記手段は、前記クライアントデバイスに、前記物理ダウンリンクチャネルに関連する前記補助参照信号を受信する前に、前記ネットワークノードデバイスから前記補助参照信号指示を受信させるようにさらに構成される。
【0021】
例示的な実施形態では、上記で説明した例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記手段は、前記受信された補助参照信号指示中の存在および位置の情報に基づいて、後続の物理ダウンリンクチャネル送信中の前記補助参照信号の存在および位置を決定することを実行するようにさらに構成される。
【0022】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、存在および位置の情報は、物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含まれる明示的な存在および/または位置指示であって、前記補助参照信号の多重化および/または発生パターンを示す明示的な存在および/または位置の指示と、または、前記物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含まれる暗黙的な存在および/または位置の指示であって、前記物理ダウンリンクチャネル送信の前記補助参照信号の存在および/または位置を導出するための導出情報を含む前記暗黙的な存在および/または位置の指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記補助参照信号は、共通サーチスペースTYPE0の少なくとも1つの位置に対応する制御リソースセット#0の復調参照信号、または、システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボルのうちの少なくとも1つを含み、または、前記補助参照信号の1つまたは複数のリソースは、構成または予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返され、または、構成または予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を前記搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの復調参照信号のために予約された第1のシンボルにわたって、L個のシンボルの後に繰り返される。
【0024】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記手段は、前記補助参照信号指示から制御リソースセット#0の前記復調参照信号のタイプを決定するステップを実行するようにさらに構成される。
【0025】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記位置情報は、周波数/時間位置情報またはシンボル/物理リソースブロック位置情報を含む。
【0026】
例示的な実施形態では、上記で説明した例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記手段は、同期信号ブロックと前記制御リソースセット#0との間のサブキャリア間隔比に基づいて前記存在情報を決定することを実行するようにさらに構成される。
【0027】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記クライアントデバイスのパフォーマンスを引き起こすように構成される。
【0028】
方法の例示的な実施形態は、クライアントデバイスにおいて、ネットワークノードデバイスから、補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号を受信し、前記補助参照信号指示は、前記物理ダウンリンクチャネル送信における前記補助参照信号の存在および位置の情報を含むステップと、前記クライアントデバイスによって、前記クライアントデバイスと前記ネットワークノードデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差を補償するために、受信された前記補助参照信号を使用するステップとを含む。
【0029】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記方法は、前記物理ダウンリンクチャネルに関連する前記補助参照信号を受信する前に、前記クライアントデバイスにおいて前記ネットワークノードデバイスから前記補助参照信号指示を受信するステップをさらに含む。
【0030】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記方法は、前記クライアントデバイスによって、前記受信された補助参照信号指示における存在および位置の情報に基づいて、後続の物理ダウンリンクチャネル送信における前記補助参照信号の存在および位置を決定するステップをさらに含む。
【0031】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記存在および位置の情報は、物理ブロードキャストチャネルによって搬送されるマスタ情報ブロックに含まれる明示的な存在および/または位置の指示であって、補助参照信号の多重化および/または発生パターンを示す前記明示的な存在および/または位置の指示、または、前記物理ブロードキャストチャネルによって搬送される前記マスタ情報ブロックに含まれる暗黙的なの存在および/または位置の指示であって、前記物理ダウンリンクチャネル送信の前記補助参照信号の存在および/または位置を導出するための導出情報を含む前記暗黙的な存在および/または位置の指示のいずれかを含む。
【0032】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記補助参照信号は、共通サーチスペースTYPE0の少なくとも1つの位置に対応する制御リソースセット#0の復調参照信号、または、システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボルのうちの少なくとも1つを含み、または、前記補助参照信号の1つまたは複数のリソースは、構成または予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返され、または、前記構成または予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0物理ダウンリンク制御チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する前記物理ダウンリンク共有チャネルのために予約された第1のシンボル、または前記システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルの復調参照信号のために予約された第1のシンボルにわたってL個のシンボルの後に繰り返される。
【0033】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記方法は、前記補助参照信号指示から前記制御リソースセット#0の前記復調参照信号のタイプを決定するステップをさらに含む。
【0034】
例示的な実施形態では、上述の例示的な実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記位置情報は、周波数/時間位置情報またはシンボル/物理リソースブロック位置情報を含む。
【0035】
例示的実施形態では、前述の例示的実施形態の代わりに、またはそれに加えて、前記方法はさらに、同期信号ブロックと制御リソースセット#0との間のサブキャリア間隔比に基づいて、前記存在情報を決定するステップを含む。
【0036】
コンピュータプログラムの例示的な実施形態は、ネットワークノードデバイスから、補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号を受信するステップであって、前記補助参照信号指示は、前記物理ダウンリンクチャネル送信における前記補助参照信号の存在および位置情報を含むステップと、前記クライアントデバイスと前記ネットワークノードデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差を補償するために、前記受信された補助参照信号を使用するステップとをクライアントデバイスに実行させるための命令を含む。
【0037】
クライアントデバイスの例示的な実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワークノードデバイスから、補助参照信号指示に従って物理ダウンリンクチャネルに関連付けられた補助参照信号を受信するステップであって、前記補助参照信号指示は、前記物理ダウンリンクチャネル送信における前記補助参照信号の存在および位置の情報を含むステップと、前記クライアントデバイスと前記ネットワークノードデバイスとの間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差を補償するために、前記受信された補助参照信号を使用するステップとをクライアントデバイスに実行させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、実施形態を示し、説明とともに、実施形態の原理を説明するのに役立つ。
【0039】
図1】例示的なシステムを示すとともに、本明細書で説明される主題の例示的な実施形態を示し、本開示の様々な実施形態を実施することができる。
図2A】ネットワークノードデバイスを示すととともに、本明細書で説明される主題の例示的な実施形態を示す。
図2B】クライアントデバイスを示すとともに、本明細書で説明される主題の例示的な実施形態を示す。
図3】方法を示すとともに、本明細書で説明される主題の例示的な実施形態を示す。
図4】拡張多重化パターンを示すとともに、本明細書で説明される主題の例示的な実施形態を示す。
図5A】多重化パターンを示すとともに、本明細書で説明する主題の例示的な実施形態を示す。
図5B】多重化パターンを示すとともに、本明細書で説明する主題の例示的な実施形態を示す。
図5C】多重化パターンを示すとともに、本明細書で説明する主題の例示的な実施形態を示す。
【0040】
添付の図面において、同様の参照番号は同様の部分を示すために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0041】
ここで実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。添付の図面に関連して以下で提供される詳細な説明は、本実施例の説明として意図され、本実施例が構築または利用され得る唯一の形態を表すことを意図されない。説明は、例の機能と、例を構築し動作させるためのステップのシーケンスとを説明する。しかしながら、同じまたは同等の機能およびシーケンスが、異なる例によって達成され得る。
【0042】
図1は、本開示の様々な実施形態が実装され得る例示的なシステム100を示す。システム100は、第5世代(5G)新無線(NR)ネットワーク110を備え得る。ネットワークノードデバイス200およびクライアントデバイス210を示すシステム100の例示的な表現が示されている。少なくともいくつかの実施形態では、5G NRネットワーク110は、ネットワークノードデバイス200とクライアントデバイス210との間の通信のうちの少なくともいくつかにおいて、高キャリア周波数、例えば、ミリメートル波(mmWave)帯域を利用し得る。少なくともいくつかの実施形態では、mm波帯域は、52.6ギガヘルツ(GHz)以上の搬送波周波数範囲を備え得る。少なくともいくつかの実施形態では、mm波帯域は、52.6GHz~71GHzのキャリア周波数範囲を備え得る。少なくともいくつかの実施形態では、mm波帯域は、例えば、産業用プライベートネットワーク、時間敏感ネットワーク、高精度測位、環境感知(レーダーアプリケーションなど)、および/またはオーディオビジュアルインタラクション(ワイヤレス拡張現実アプリケーションなど)のために利用され得る。
【0043】
クライアントデバイス210は、たとえば、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、または任意のハンドヘルドもしくはポータブルデバイスもしくはサイドリンク通信のためのデバイスを含み得る。クライアントデバイス210は、ユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。ネットワークノードデバイス200は基地局であり得る。基地局は、たとえば、第5世代基地局(gNB)、またはクライアントデバイスがワイヤレス送信を介してワイヤレスネットワークに接続するためのエアインターフェースを提供するのに適した任意のそのようなデバイスを含み得る。
【0044】
以下では、様々な例示的な実施形態について論じる。これらの例示的な実施形態の少なくともいくつかは、例えば52.6GHzを上回る高キャリア周波数を有するネットワーク展開のための残留タイミング誤差補償を可能にする。そのような状況では、同期信号ブロック(SSB)GHz送信に関連するサブキャリア間隔は、制御リソースセット#0(CORESET#0)/物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)/物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と比較して小さくなり得る。この目的は、SSB送信に関連付けられ得る補助参照信号によって達成され得る。
【0045】
図2Aは、例示的な実施形態による、ネットワークノードデバイス200のブロック図である。
【0046】
ネットワークノードデバイス200は、ネットワークノードデバイス200の実行を引き起こすための手段202、204を備える。手段202、204は、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のプロセッサ202と1つまたは複数のメモリ204とを備え得る。少なくとも1つのメモリ204およびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ202を用いて、ネットワークノードデバイス200の実行を引き起こすように構成され得る。ネットワークノードデバイス200はまた、トランシーバ206などの他の要素を含み得る。
【0047】
ネットワークノードデバイス200は、1つのプロセッサ202のみを含むように示されているが、ネットワークノードデバイス200は、より多くのプロセッサを含んでもよい。ある実施形態では、メモリ204は、オペレーティングシステムおよび/または様々なアプリケーションなどの命令を記憶することができる。さらに、メモリ204は、例えば、開示される実施形態において使用される情報およびデータの少なくともいくつかを記憶するために使用され得るストレージを含み得る。
【0048】
さらに、プロセッサ202は、記憶された命令を実行することができる。ある実施形態では、プロセッサ202は、マルチコアプロセッサ、シングルコアプロセッサ、または1つもしくは複数のマルチコアプロセッサと1つもしくは複数のシングルコアプロセッサとの組合せとして具現化され得る。たとえば、プロセッサ202は、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、付随するDSPを伴うまたは伴わない処理回路、または、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの集積回路を含む様々な他の処理デバイスなど、様々な処理デバイスのうちの1つまたは複数として実施され得る、マイクロコントローラユニット(MCU)、ハードウェアアクセラレータ、専用コンピュータチップなどであり得る。ある実施形態では、プロセッサ202は、ハードコードされた機能を実行するように構成され得る。ある実施形態では、プロセッサ202は、ソフトウェア命令のエグゼキュータとして具現化され、命令は、具体的には、命令が実行されると、本明細書で説明されるアルゴリズムおよび/または動作を実行するようにプロセッサ202を構成し得る。
【0049】
メモリ204は、1つまたは複数の揮発性メモリデバイス、1つまたは複数の不揮発性メモリデバイス、および/または1つまたは複数の揮発性メモリデバイスと不揮発性メモリデバイスとの組合せとして具現化され得る。たとえば、メモリ204は、半導体メモリ(マスクROM、PROM(プログラマブルROM)、EPROM(消去可能PROM)、フラッシュROM、RAM(ランダムアクセスメモリ)など)として実施され得る。
【0050】
ネットワークノードデバイス200は基地局であり得る。基地局は、たとえば、第5世代基地局(gNB)、またはクライアントデバイスがワイヤレス送信を介してワイヤレスネットワークに接続するためのエアインターフェースを提供する任意のそのようなデバイスを含み得る。
【0051】
手段202、204は、補助参照信号指示を決定することを実行するように構成される。補助参照信号指示は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信などの物理ダウンリンクチャネル送信における補助参照信号の存在および位置(例えば、時間および/または周波数および/または多重化において)情報を含む。補助参照信号は、ネットワークノードデバイス200とクライアントデバイス210との間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用されるべきである。ここで、用語「時間周波数誤差」は、時間領域誤差及び/又は周波数領域誤差を意味する。少なくともいくつかの実施形態では、位置情報は、周波数/時間位置情報またはシンボル/物理リソースブロック(PRB)位置情報を備え得る。これは、クライアントデバイス210が補助参照信号(すなわち、CORESET#0に対するPRB割り当て)の周波数領域位置を知ることを可能にし得る。
【0052】
言い換えれば、UE210が残留タイミング誤差を補償することを可能にするために、補助参照信号がSSBおよび/またはMIB送信に導入される。信号は、トリガ条件が満たされたときに存在する。ネットワークノードデバイス200は、トリガ条件情報(すなわち、補助参照信号指示ならびにその存在および位置情報)を有するSSBまたはMIBをUE210に送信し得る。トリガ条件情報は、UE210が、補助参照信号(RS)がPDCCH/PDSCHにおいて利用可能であるかどうかを決定することを可能にする。さらに、トリガ条件情報は、UE210が補助RSの位置を決定することを可能にする。補助参照信号は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク送信のためのより高いキャリア周波数(52.6GHz超など)における残留時間周波数誤差を検出および/または補償するためにUE210によって使用され得る。以下でより詳細に論じられるように、UE210は、ネットワークノードデバイス200からMIBおよびトリガ条件情報を受信し、UE210は、MIBおよびトリガ条件情報に基づいてトリガ条件が満たされるかどうかを決定する。ネットワークノードデバイス200は、PDCCH/PDSCHの指定された位置に補助RSを有するPDCCH/PDSCHをUE210に送信する。トリガ条件が満たされる場合、UE210は、この位置におけるPDCCH/PDSCH内の補助RSを識別する。
【0053】
たとえば、存在および位置情報は、明示的な存在および/または位置指示を備え得る。明示的な存在および/または位置指示は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)によって搬送されるマスタ情報ブロック(MIB)に含まれるべきである。明示的な存在および/または位置指示は、補助参照信号の多重化および/または発生パターンを示す。
【0054】
言い換えれば、トリガ条件は、(PBCH中の)MIBの一部として明示的な指示を介して示され得る。例えば、信号/RS多重化および発生パターンは、MIBの一部として明示的に提供または指示され得る。MIBサイズは変更されないままであり得る。明示的な指示は、例えば、スペアビットで提供することによって、または現在のMIBの構成可能性を低減し、明示的な指示のために低減されたビットを借用/再利用することによって実装され得る。
【0055】
代替的または追加的に、存在および位置情報は、暗黙的な存在および/または位置指示を備え得る。暗黙的な存在および/または位置指示は、PBCHによって搬送されるMIBに含まれるべきである。暗黙的存在および/または位置指示は、物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)送信の補助参照信号の存在および/または位置を導出するための導出情報を備える。
【0056】
言い換えると、トリガ条件は、暗黙的指示を介して示され得る。たとえば、トリガ条件は、SSBとMIBによって示されるCORESET#0との間のヌメロロジーの比に基づいて導出され得る:比が閾値を満たし、キャリア周波数が52.6GHzを上回る場合、UE210は、PDCCH/PDSCHHにおける補助RSの存在がネットワークノード200によって保証されると決定し得る。そうでない場合、UE210は、PDCCHおよび/またはPDSCHにおける補助RSの存在が保証されないと決定し得る。例えば、MIBにおいて提供されるCORESET#0のサブキャリア間隔(SCS)に関する情報に基づいて、UE210は、決定値K=SCSCORESET#0/SCSSSBを決定することができる。条件K≧2およびキャリア周波数>52.6GHzの両方が有効である場合、UE210は、補助参照信号が存在し、残留タイミング誤差補償のために利用可能であると決定し得る。そうでない場合、UE210は、補助参照信号の存在が保証されないと決定し得る。
【0057】
代替または追加として、トリガ条件は、たとえば、適切なターゲット周波数帯域または範囲に関するUE210への専用シグナリングを使用して示され得る。
【0058】
代替または追加として、トリガ条件は、例えば、「補助RSが存在する」推論としての周波数におけるあらゆる第2のSSB位置、および「補助信号RSが存在しない」推論としての残りの位置の事前指定など、他の基準に基づいて導出され得る。
【0059】
たとえば、補助参照信号は、共通サーチスペースTYPE0の少なくとも1つの位置に関連付けられた制御リソースセット#0の復調参照信号を備え得る。言い換えれば、CORESET#0に関連する「常時オン」タイプ0-PDCCH DMRSが補助RSとして使用され得、その場合、UE210は、トリガ条件が満たされるとき、タイプ0-PDCCH DMRSが存在すると仮定し得る。少なくともいくつかの実施形態では、広帯域DMRSは、トリガ条件が満たされたときにCORESETの特性になり得る。「常時オン」は、この場合、CORESET#0 DMRSが制御データなしでさえ送信されることをUE210が決定できることをもたらし得る。
【0060】
タイプ0PDCCH共通サーチスペースは、システム情報(SI)メッセージ(システム情報ブロック、SIB)復号のためにPDCCHを送信することに専用であり得るNR PDCCH探索空間のサブセットである。
【0061】
本明細書では、「常時オン」であるDMRSは、
- タイプ0のPDCCH共通サーチスペースによって決定されるPDCCH監視機会に関する;
- アンテナポートの数は1に等しい;
- プリコーディング粒度は、CORESET#0の連続するPRBに従って決定される;
- プリコーディング粒度はMIBに基づいて決定される;
- DMRSタイプは「狭帯域」;または
- DMRSタイプは「広帯域」;
のうちの少なくとも1つを備え得る。
【0062】
プリコーダ粒度パラメータは、gNBが事前定義されたPRBおよびOFDMシンボルグリッドに従ってTxアンテナ/ビームのフェージングを変更することが可能であり得る、プリコーダサイクリングベースの送信ダイバーシティ方式(1-ポート)に関係し得る。周波数におけるプリコーダ粒度は、UEが位相連続性を仮定することができるPRBを定義し、時間におけるプリコーダ粒度は、UEがそれぞれ位相連続性を仮定することができるOFDMシンボルを定義する。UEは、CORESETの連続するOFDMシンボルが同じプリコーダを用いて送信されると仮定することができる。言い換えれば、時間におけるプリコーダ粒度は、CORESETのOFDMシンボルの数に対応し得る。周波数におけるプリコーダ粒度は、構成パラメータであり得るか、または別のDMRS特性から暗黙的に導出され得る。暗黙的シグナリングの例は、広帯域DMRSが構成されるとき、周波数におけるプリコーディング粒度がCORESETの連続PRBに従って決定されることを定義することである。
【0063】
代替/追加として、補助参照信号は、システム情報ブロック#1(SIB1)を搬送するPDSCHの第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを備え得る。言い換えれば、補助RSまたは時間周波数トラッキング参照信号(TRS)は、SIB1を搬送するPDSCHの第1のOFDMシンボル中に含まれ得る。
【0064】
代替/追加として、補助参照信号の1つまたは複数のリソースは、構成されたまたは予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0のPDCCHのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返され、または、構成されたまたは予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0のPDCCHのために予約された第1のシンボル、またはシステム情報ブロック#1を搬送するPDSCHのために予約された第1のシンボル、またはシステム情報ブロック#1を搬送するPDSCHのDMRSのために予約された第1のシンボルにわたってL個のシンボルの後に繰り返される。
【0065】
言い換えると、UE210は、補助RSのリソースが、構成された/予約されたビーム切替えシンボルまたはタイプ0のPDCCHのために予約された第1のシンボルの後に、K個の連続するシンボルにわたって繰り返されると仮定することができ、または、補助RSのリソースは、構成または予約されたビーム切替えシンボルのK個の連続または非連続シンボル、またはタイプ0のPDCCHのために予約された第1のシンボル、またはシステム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルのために予約された第1のシンボルにわたってL個のシンボルの後に繰り返され、または、システム情報ブロック#1を搬送する物理ダウンリンク共有チャネルのDMRSのために予約された第1のシンボルでありうる。代替として、制御情報が補助RSと多重化されないとき、UE210は、補助RSのリソースが制御情報多重化を伴う実施形態に対して電力ブーストされると決定し得る。
【0066】
手段202、204は、補助参照信号指示から制御リソースセット#0の復調参照信号のタイプ(すなわち、狭帯域または広帯域)を決定することを実行するように、任意選択でさらに構成され得る。少なくともいくつかの実施形態では、広帯域復調参照信号は、DMRSが制御リソースセット#0のすべてのPRBを介して送信される場合に対応し得、狭帯域復調参照信号は、DMRSがダウンリンク制御情報を含むPRBを介して送信される場合に対応し得る。
【0067】
少なくともいくつかの実施形態では、関連付けられた補助RSのための帯域幅は、SCSCORESETに従って少なくとも20個の物理リソースブロック(PRB)であり得る。いくつかの他の実施形態では、関連付けられた補助RSの帯域幅は、CORESET#0、24、48、または96個のPRBの帯域幅と等しくてもよく、補助RSは、CORESET#0のすべてのシンボルに存在してもよい。少なくともいくつかの実施形態では、これは、補助RSが、低い実装複雑度でPDCCH復調のために使用されることを可能にし得る。
【0068】
少なくともいくつかの実施形態では、補助RSとSSBとの間で時分割多重化(TDM)が使用され得る。少なくともいくつかの実施形態では、これは、SSBカバレージを最大化し得る。これはまた、補助RSが、図5Aのパターン1および図5Bのパターン2など、サポートされるSSB多重化パターンのサブセットとともに存在することをもたらし得る。
【0069】
手段202、204は、決定された補助参照信号指示に従って、ネットワークノードデバイス210に、物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)に関連する補助参照信号をクライアントデバイス210に送信させるようにさらに構成される。
【0070】
手段202、204は、任意選択で、ネットワークノードデバイス200に、物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)に関連する補助参照信号を送信する前に、決定された補助参照信号指示をクライアントデバイス210に送信させるようにさらに構成され得る。少なくともいくつかの実施形態では、物理ダウンリンクチャネルに関連付けられている補助参照信号は、CORESET#0および/または探索空間セットに関連付けられている補助参照信号を備え得る。少なくともいくつかの実施形態では、これは、CORESET#0が、PDCCH復調目的のために使用され得る広帯域補助参照信号を含み得ることを意味し得る。
【0071】
図2Bは、例示的な実施形態による、クライアントデバイス210のブロック図である。
【0072】
クライアントデバイス210は、クライアントデバイス210の実行を引き起こすための手段212、214を備える。手段212、214は、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のプロセッサ212と1つまたは複数のメモリ214とを備え得る。少なくとも1つのメモリ214およびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ212を用いて、クライアントデバイス210の実行を引き起こすように構成され得る。クライアントデバイス210はまた、トランシーバ216などの他の要素を含み得る。
【0073】
クライアントデバイス210は、1つのプロセッサ212のみを含むように示され、クライアントデバイス210は、より多くのプロセッサを含み得る。ある実施形態では、メモリ214は、オペレーティングシステムおよび/または様々なアプリケーションなどの命令を記憶することができる。さらに、メモリ214は、例えば、開示される実施形態において使用される情報およびデータの少なくともいくつかを記憶するために使用され得る記憶装置を含み得る。
【0074】
さらに、プロセッサ212は、記憶された命令を実行することができる。ある実施形態では、プロセッサ212は、マルチコアプロセッサ、シングルコアプロセッサ、または1つもしくは複数のマルチコアプロセッサと1つもしくは複数のシングルコアプロセッサとの組合せとして具現化され得る。例えば、プロセッサ212は、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、付随のDSPを伴う、または伴わない処理回路、または、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等の集積回路を含む、種々の他の処理デバイス等の種々の処理デバイスのうちの1つ以上として具現化されてもよい、マイクロコントローラユニット(MCU)、ハードウェアアクセラレータ、専用コンピュータチップなど。ある実施形態では、プロセッサ212は、ハードコードされた機能を実行するように構成され得る。ある実施形態では、プロセッサ212は、ソフトウェア命令のエグゼキュータとして具現化され、命令は、具体的には、命令が実行されると、本明細書で説明されるアルゴリズムおよび/または動作を実行するようにプロセッサ212を構成し得る。
【0075】
メモリ214は、1つまたは複数の揮発性メモリデバイス、1つまたは複数の不揮発性メモリデバイス、および/または1つまたは複数の揮発性メモリデバイスと不揮発性メモリデバイスとの組合せとして具現化され得る。たとえば、メモリ214は、半導体メモリ(マスクROM、PROM(プログラマブルROM)、EPROM(消去可能PROM)、フラッシュROM、RAM(ランダムアクセスメモリ)など)として実施され得る。
【0076】
クライアントデバイス210は、エンドユーザエンティティによって直接使用され、ワイヤレスネットワークにおける通信が可能な様々なタイプのデバイスのいずれかであり得、そのようなものは、ユーザ機器(UE)であり得る。そのようなデバイスは、限定はしないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、ラップトップコンピュータ、モノのインターネット(IoT)デバイス、サイドリンク通信のためのデバイスなどを含む。
【0077】
手段212、214は、クライアントデバイス210に、補助参照信号指示に従って、ネットワークノードデバイス200から物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)に関連する補助参照信号を受信させるように構成される。上記で説明したように、補助参照信号指示は、物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHまたはPDSCH)送信中の補助参照信号の存在および位置情報を備える。
【0078】
手段212、214は、クライアントデバイス210とネットワークノードデバイス200との間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために、受信された補助参照信号を使用して実行するようにさらに構成される。
【0079】
手段212、214は、任意選択で、クライアントデバイス210に、物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)に関連する補助参照信号を受信する前に、ネットワークノードデバイス200から補助参照信号指示を受信させるようにさらに構成され得る。
【0080】
手段212、214は、任意選択で、受信された補助参照信号指示における存在および位置情報に基づいて、後続の物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHまたは/およびPDSCH)送信における補助参照信号の存在および位置を決定することを実行するようにさらに構成され得る。
【0081】
手段212、214は、任意選択で、同期信号ブロック(SSB)と制御リソースセット#0(CORESET#0)との間のサブキャリア間隔(SCS)比に基づいて存在情報を決定することを実行するようにさらに構成され得る。
【0082】
クライアントデバイス210のさらなる特徴(補助参照信号、補助参照信号指示、存在および位置情報、明示的な存在および位置指示、および暗黙的な存在および位置指示に関するものなど)は、ネットワークノードデバイス200の機能およびパラメータから直接生じるので、ここでは繰り返さない。
【0083】
図3は、例示的な実施形態による、方法300の例示的なシグナリング図を示す。
【0084】
動作301において、ネットワークノードデバイス200は、物理ダウンリンクチャネル(例えば、PDCCH及び/又はPDSCH)送信における補助参照信号の存在情報及び位置情報を含む補助参照信号指示を決定する。上記で説明したように、補助参照信号は、ネットワークノードデバイス200とクライアントデバイス210との間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために使用されるべき。
【0085】
オプションの動作302において、ネットワークノードデバイス200は、決定された補助参照信号指示をクライアントデバイス210に送信する。
【0086】
オプションの動作303において、クライアントデバイス210は、ネットワークノードデバイス200から補助参照信号指示を受信する。
【0087】
オプションの動作304において、クライアントデバイス210は、受信された補助参照信号指示における存在および位置の情報に基づいて、後続の物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHまたは/およびPDSCH)送信における補助参照信号の存在および位置を決定する。
【0088】
動作305において、ネットワークノードデバイス200は、決定された補助参照信号指示に従って、物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)に関連する補助参照信号をクライアントデバイス210に送信する。
【0089】
動作306において、クライアントデバイス210は、補助参照信号指示に従って、ネットワークノードデバイス200から物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)に関連する補助参照信号を受信する。上記で説明したように、補助参照信号指示は、物理ダウンリンクチャネル(たとえば、PDCCHおよび/またはPDSCH)送信中の補助参照信号の存在および位置情報を備える。
【0090】
動作307において、クライアントデバイス210は、クライアントデバイス210とネットワークノードデバイス200との間の通信における1つまたは複数の残留時間周波数誤差の補償のために、受信された補助参照信号を使用する。
【0091】
方法300は、図2Aのネットワークノードデバイス200および図2Bのクライアントデバイス210によって実行され得る。動作301、302、305は、たとえば、少なくとも1つのプロセッサ202および少なくとも1つのメモリ204によって実行され得る。動作303、304、306、307は、たとえば、少なくとも1つのプロセッサ212および少なくとも1つのメモリ214によって実行され得る。方法300のさらなる特徴は、ネットワークノードデバイス200およびクライアントデバイス210の機能およびパラメータから直接生じるので、ここでは繰り返さない。方法300は、コンピュータプログラムによって実行することができる。
【0092】
図4は、SSBのための240キロヘルツ(kHz)ヌメロロジーと、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)残留タイミング推定のための補助RSと併せて960kHzのCORESETおよびPDSCHとを有する、より高いキャリア周波数(52,6GHz超)のための拡張多重化パターン2の例の図400を示す。図400において、要素401は240kHzのSSBを表し、要素402は960kHzのPDSCH RSを表し、要素403は960kHzのPDCCH RSを表す。図4に示すように、多重化パターン2は、タイプ0-PDCCHおよびPDSCHのカバレッジがSSB(SCS=240kHz)と同じであるように拡張されている。これは、4の係数を有するタイプ0-PDCCH/PDSCHシンボルの反復を導入することによって行われる。さらに、補助的な「ビームスイッチングギャップ」シンボルが、960kHzヌメロロジーによる性能劣化なしにDL送信(TX)ビームスイッチングを可能にするために、すべてのハーフスロットの先頭に追加されている(図4において黒でマークされている)。この理由は、960kHzのサブキャリア間隔を有するサイクリックプレフィックスの長さが、TXビーム切替え時間に使用される時間、すなわち100nsと比較して、時間が短すぎる可能性があるからである。
【0093】
図5A図5Cは、多重化パターン1~3の例を示す。図5A図500Aは多重化パターン1の例を表し、図5B図500Bは多重化パターン2の例を表し、図5C図500Cは多重化パターン3の例を表す。ダイアグラム500A(パターン1)、ダイアグラム500B及びダイアグラム500C(それぞれパターン2及びパターン3)は、例えば51~71GHzの異なるヌメロロジーオプションに関連する時間及び周波数領域多重化オプションを示す。
【0094】
初期アクセスフェーズの間、補助RS/チャネル/信号のパラメータ化を用いてUE210を構成するために利用可能なRRC接続はない。したがって、補助RSに関連する構成に気付かないと、UE210は、残留タイミング誤差補償のために補助RSの存在を利用することができないことがある。UE210にこの情報を提供する1つの方法は、上述のように、補助RSのパラメータ化を明示的または暗黙的に構成することである。
【0095】
暗黙的指示に関して、SSBと関連付けられるSCS(最大2つの異なるSCS候補)は、あるキャリア周波数のために定義され得、PBCHは、CORESET#0のためのSCS情報を搬送し得る。SSBのための複数のSCS候補の場合、UE210は、異なるSCSを有するSSB上で異なる仮説を作り得る。そうでない場合、UE 210は、キャリア周波数に関連付けられたSCSを認識し得る。SSBのためのSCSを決定した後、UE210は、PBCHを介してMIBの一部としてCORESET#0のためのSCSを受信し得る。次いで、この情報に基づいて、UE210は、決定値K=SCSCORESET#0/SCSSBを決定することができる。条件K≧2およびキャリア周波数>52.6GHZの両方が満たされるとき、UE210は、補助RSのリソースに関連する時間位置がCORESET#0 DL TXビームの開始シンボルに対して示されると決定し得る。
【0096】
時間位置は、CORESET#0の開始シンボルに対する時間オフセットとして定義され得、場合によっては構成されたビームスイッチングギャップシンボルも考慮に入れる。UE210は、シーケンス、シーケンス初期化、ならびに時間および周波数位置などの構成に関して、シングルシンボル補助RSがCORESET#0に関連するタイプ0-PDCCHのDMRSのフルレプリカであると決定し得る。さらに、UE210は、たとえば、エネルギー検出によって、またはUE210がいかなるPDCCHも検出しないときに、制御情報が同じシンボルに多重化されないと決定し得る。制御情報がシンボルに多重化されないので、UE210は、補助RSのリソースに関連付けられたリソース要素が制御情報多重化に対してパワーブーストされると決定し得る。代替として、UE210は、補助RSのリソースが、構成された/予約されたビーム切替えシンボルの後にK個の連続するシンボルにわたって繰り返されると決定し得る。ネットワークノードデバイス200は、暗黙的指示をPBCHの一部として1つの補助1ビットペイロードによって上書きすることができる。このビットは、既にPBCHペイロード内の予備ビットとして存在する。
【0097】
補助RSに関連するリソースの送信発生は、UE210に対して明示的に示され得る。この構成は、たとえば、サポートされるPBCHペイロード中のスペアビットを使用することによって示され得る。
【0098】
図5Aの多重化パターン1では、複数のビームのTYPE0 CSS(共通サーチスペース)が重複していることがある。これは、例えば、ビームのための2つの連続するスロットに2つの監視機会があるときに起こり得る。この場合、補助RS(CORESET WB DMRSなど)は、TYPE0 CSSの第1の監視ロケーションにおいて「常時オン」であり得る。
【0099】
ネットワークノード200は、予約された状態を使用することによってPBCHの一部として1ビットのペイロードを示すことができ、あるいは、それらは、非関連シグナリング/情報要素をカバーする既存のシグナリングビットから借用/再利用することができる。PBCHの適切なビットフィールドが、補助RSの存在およびその位置を示すために再利用されるとき、(カバレージの低減を引き起こすことになる)追加のペイロードビットを指定する必要性を回避することができる。
【0100】
上記の例をさらに説明するために、以下の表1は、{SS/PBCHブロック、PDCCH}SCSが{240、120}kHzであるときのタイプ0-PDCCH探索空間セットのためのCORESETのリソースブロックおよびスロットシンボルの例示的なセットを示す。テーブルの最後の行は、補助RSの存在をアクティブ化するために使用され得る。
【0101】
【表1】
【0102】
本明細書で説明される実施形態のうちの少なくともいくつかは、通信における残留時間周波数誤差の補償を可能にし得る。
【0103】
さらに、本明細書で説明される実施形態のうちの少なくともいくつかは、ULにおける高い残留タイミング誤差によって引き起こされるDLおよび/またはUL PUSCH受信におけるCORESET/PDSCH復調の劣化を回避することを可能にし得る。さらに、本明細書で説明される実施形態のうちの少なくともいくつかは、SSBに関してCORESET/PDSCHのためのより高いヌメロロジーを使用することを可能にする、SSB多重化を用いたそのようなタイプ0-PDCCH監視機会設計を可能にし得る。さらに、本明細書で説明される実施形態のうちの少なくともいくつかは、52.6GHz以上の動作のためのSSBおよびCORESET/PDSCHのための異なる/混合されたヌメロロジーオプションを伴う効率的かつ柔軟な動作を可能にする、異なるヌメロロジーオプションおよびシグナリング機構を伴う全体的設計、ならびにUEプロシージャを可能にし得る。
【0104】
本明細書で説明する機能は、ソフトウェア構成要素などの1つまたは複数のコンピュータプログラム製品構成要素によって少なくとも部分的に実行され得る。実施形態によれば、ネットワークノードデバイス200および/またはクライアントデバイス210は、説明される動作および機能の実施形態を実行するように実行されると、プログラムコードによって構成されるプロセッサを備え得る。代替または追加として、本明細書で説明する機能は、少なくとも部分的に、1つまたは複数のハードウェア論理構成要素によって実行され得る。例えば、限定はしないが、使用できるハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラム固有集積回路(ASIC)、プログラム固有標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、およびグラフィックス処理ユニット(GPU)を含む。
【0105】
本明細書で与えられる任意の範囲またはデバイス値は、求められる効果を失うことなく拡張または変更することができる。また、明示的に否定されない限り、任意の実施形態は、別の実施形態と組み合わせられてもよい。
【0106】
本主題は、構造的特徴および/または行為に特有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、必ずしも、上記で説明される特定の特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実施する例として開示されており、他の等価な特徴および行為は、特許請求の範囲内にあることが意図されている。
【0107】
上記の利益および利点は、1つの実施形態に関連し得るか、またはいくつかの実施形態に関連し得ることが理解されよう。実施形態は、記載された問題のいずれかまたは全てを解決するもの、または記載された利益および利点のいずれかまたは全てを有するものに限定されない。「1つの」項目への言及は、これらの項目の1つ以上を指し得ることがさらに理解されるであろう。
【0108】
本明細書に記載される方法のステップは、任意の好適な順序で、または適切な場合には同時に実行され得る。加えて、個々のブロックは、本明細書で説明される主題の精神および範囲から逸脱することなく、方法のうちのいずれかから削除されてもよい。上述の実施形態のいずれかの態様は、求められる効果を失うことなく、記載された他の実施形態のいずれかの態様と組み合わせて、さらなる実施形態を形成することができる。
【0109】
用語「備える(comprising)」は、本明細書では、識別された方法、ブロックまたは要素を含むことを意味するために使用されるが、そのようなブロックまたは要素は排他的なリストを含まず、方法または装置は追加のブロックまたは要素を含み得る。
【0110】
上記の説明は単なる例として与えられており、当業者によって様々な修正がなされ得ることが理解されるであろう。上記の明細書、実施例およびデータは、例示的な実施形態の構造および使用の完全な説明を提供する。多様な実施形態が、ある程度詳細に、または1つ以上の個々の実施形態を参照して上述されたが、当業者は、本明細書の精神または範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に多数の変更を行うことができる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図5C
【国際調査報告】