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特表2023-545848サイドリンクリソース選択方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-31
(54)【発明の名称】サイドリンクリソース選択方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20231024BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20231024BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231024BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/02
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523657
(86)(22)【出願日】2020-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-04-18
(86)【国際出願番号】 CN2020122997
(87)【国際公開番号】W WO2022082670
(87)【国際公開日】2022-04-28
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ジエヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジィ・ポンユィ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本発明の実施例はサイドリンクリソース選択方法及び装置を提供する。該方法は、端末装置が少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定するステップと、該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視するステップと、受信された該サイドリンク制御情報に基づいて該選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行うステップと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクリソース選択装置であって、
少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定する決定部と、
前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視する監視部と、
受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う除外部と、を含む、装置。
【請求項2】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=y-k×P、y≦x’+(α-1)×Pの場合、k=α-1となり、そうでない場合、k=α、
(外1)
となり、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=x’-mod(A,P)、
(外2)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=x’-P+mod(B,P)、
(外3)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記決定部は、
基準期間を決定し、前記基準期間の最後の時間ユニットは前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、前記基準期間の時間長は前記サービス周期に等しく、
前記サービス周期に基づいて前記選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、1つ又は複数の周期期間を取得し、
前記基準期間と前記1つ又は複数の周期期間とが少なくとも部分的に重複する期間を前記第1の監視期間として決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記決定部は、
基準期間を決定し、前記基準期間の最後の時間ユニットは前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、前記基準期間の時間長は前記サービス周期に等しく、
前記サービス周期に基づいて前記選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、前記基準期間と少なくとも部分的に重複する最後の周期期間を取得し、前記最後の周期期間内の前記基準期間に沿う最後の時間ユニットは第1の期間と第2の期間とに分けられ、
前記第2の期間を逆時間方向に前記サービス周期の時間長だけオフセットし、前記第1の期間及びオフセットされた前記第2の期間を前記第1の監視期間として決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記監視部は、第2の監視期間と前記第1の監視期間との和集合内でサイドリンク制御情報を監視し、
前記第2の監視期間の最後の時間ユニットは、前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、
前記第2の監視期間の時間長は、前記サービス周期又は前記選択期間の時間長に等しい、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記サービス周期は、前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔よりも小さい、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の監視期間の時間長は、前記サービス周期以下である、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記選択期間の時間長は、前記サービス周期よりも小さい、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=y-P、Pは前記サービス周期を表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記サービス周期は、前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔以上である、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記サービス周期は、端末装置が回避したいサービスの周期であり、前記サービス周期は、100ミリ秒未満である、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記センシング期間の最後の時間ユニットは、
時間ユニットy’-P100(y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、P100は100ミリ秒に含まれる時間ユニットの数を表す)、又は、
時間的に物理時間ユニット
(外4)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(nは上位層がリソース選択をトリガする物理時間ユニットを表し、
(外5)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)、又は、
時間的に物理時間ユニット
(外6)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(z’は前記選択期間の最初の時間ユニットを表し、
(外7)
は前記選択期間の最初の物理時間ユニットを表し、Tは処理時間を物理時間ユニット単位で表す)のうちの1つである、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
(外8)
、又は、
(外9)

(外10)
及び
(外11)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記サービス周期がPrsvp_RXであることを示す第1のサイドリンク制御情報が時間ユニットmにおいて受信され、該第1のサイドリンク制御情報に基づいて取得された基準信号受信電力は閾値よりも高く、
前記除外部は、
前記第1のサイドリンク制御情報又は時間ユニットm+q×Prsvp_RXで受信可能な第2のサイドリンク制御情報に基づいて決定された時間周波数リソースと重複する候補リソース
(外12)
を除外し、
ここで、j=0,1,…,Cresel-1、q=1,2,…,Q、Creselは端末装置が送信する必要がある時間ユニットの数を表し、Prsvp_RX<Pstep、且つ前記時間ユニットmが基準期間内にある場合、
(外13)
、そうでない場合、Q=1、Pstepは前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔であり、Prsvp_TXは前記端末装置が送信する必要があるサービス周期を表し、Rx,yは時間ユニットyに位置する、周波数が最も低いサブチャネルxを有する複数の連続的なサブチャネルを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記決定部は、前記第1の監視期間を有効にするか否かを決定し、
前記第1の監視期間が有効にされている場合、前記第1の監視期間内に前記サイドリンク制御情報を監視し、前記第1の監視期間が無効にされている場合、前記第1の監視期間内に前記サイドリンク制御情報を監視しない、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記第1の監視期間の前に周期が前記サービス周期である周期的なサービスが受信された場合、前記第1の監視期間を有効にし、前記第1の監視期間の前に周期が前記サービス周期である周期的なサービスが受信されていない場合、前記第1の監視期間を無効にする、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
サイドリンクリソース選択方法であって、
端末装置が少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定するステップと、
前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視するステップと、
受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行うステップと、を含む、方法。
【請求項20】
少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定し、前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視し、受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う端末装置、を含む、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
V2X(Vehicle to Everything)、P2X(Pedestrian to Everything)など(以下は、V2Xと総称されてもよい)を含む車両通信に関連する技術では、送信装置がサイドリンク(sidelink)を介して受信装置と直接通信することができる。現在のロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)及び新しい無線(NR:New Radio)システムは、何れもV2X通信、即ち、LTE V2X及びNR V2Xをサポートしている。
【0003】
サイドリンクについて、サイドリンク制御情報(SCI:Sidelink Control Information)は物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)により搬送され、サイドリンクデータ情報は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)により搬送され、サイドリンクフィードバック情報(ACK/NACK)は物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:Physical Sidelink Feedback Channel)により搬送される。LTE V2Xは、PSCCH、PSSCHを定義している。NR V2Xは、PSCCH、PSSCH及びPSFCHを定義している。
【0004】
サイドリンクにおける送信装置は、センシング(sensing)結果に基づいて、情報送信のための時間周波数リソースを自律的に選択することができる。ここで、センシングは、SCIを監視(monitor)すること、基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)を測定すること、及び受信信号強度インジケータ(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定することなどを含む。センシングにより、リソース選択の際に他の装置により既に予約されたリソースを回避することができるため、他の装置のサイドリンク伝送との衝突を回避して干渉を回避することができる。
【0005】
自律的なリソース選択について、現在、全部センシング(full sensing)、部分センシング(partial sensing)及びランダム選択(random selection)のスキームが含まれる。全部センシングでは、装置は各サブフレーム又はスロットでセンシングを行い、干渉を効果的に回避することができるが、持続的なセンシングは持続的な電力消費を意味するため、V2Xにおける車両装置にとっては問題が少ないが、P2Xにおける歩行者装置について考慮すべき重要な要素でもある。部分センシングでは、装置は各サブフレーム又はスロットでセンシングを行う必要がなく、一部のサブフレーム又はスロットでセンシングを行うだけでよいため、装置の電力消費(power reduction)を低減するのに有利であり、例えば、十分な電力が供給されていないP2X内の歩行者の送信装置では、電力を大幅に節約することができる。ランダム選択では、装置はセンシングを全く行わなくてもよい。これらの3つの方法は、干渉の回避と省電力との間で様々な程度で妥協している。LTE V2Xは、完全センシング、部分センシング及びランダム選択をサポートしている。NR V2Xは、現在、部分センシングをサポートしていない。
【0006】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の発明者の発見によると、LTE V2Xと比べて、NR V2Xは、より多くの周期を有する短周期サービス(周期が100ミリ秒未満のサービス)をサポートする。具体的には、LTE V2Xでは、短周期サービスの周期が20ミリ秒(ms)及び50ミリ秒のみである。NR V2Xでは、短周期サービスの周期が1ミリ秒~99ミリ秒であってもよい。NR V2Xが現在部分センシングをサポートしていないが、従来のLTE V2Xの部分センシングがNR V2Xの短周期サービスにより予約されたリソースを避けることができないため、衝突及び衝突による干渉を避けることができず、P2Xで歩行者の安全を確保できないなど、V2X送信の信頼性に影響を与えてしまう。
【0008】
上記の問題の少なくとも1つを鑑み、本発明の実施例は、サイドリンクリソース選択方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例の1つの態様では、サイドリンクリソース選択方法であって、端末装置が少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定するステップと、前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視するステップと、受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行うステップと、を含む、方法を提供する。
【0010】
本発明の実施例のもう1つの態様では、サイドリンクリソース選択装置であって、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定する決定部と、前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視する監視部と、受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う除外部と、を含む、装置を提供する。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの態様では、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定し、前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視し、受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う端末装置、を含む、通信システムを提供する。
【0012】
本発明の実施例の有利な効果の1つは以下の通りである。端末装置は、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定し、該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視(monitor)する。これによって、短周期サービスとのリソース衝突を効果的に回避することができるため、V2Xの信頼性を向上させ、例えばP2Xにおける歩行者の人身安全を確保することができる。
【0013】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施例の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施例は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0014】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0015】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
図1】本発明の実施例の通信システムの概略図である。
図2】本発明の実施例のセンシングの一例の図である。
図3】本発明の実施例のリソース選択方法の一例の概略図である。
図4】本発明の実施例の第1の監視期間の決定の一例の図である。
図5】本発明の実施例の第1の監視期間の一例の図である。
図6】本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図である。
図7】本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図である。
図8】本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図である。
図9】本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図である。
図10】本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図である。
図11】本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図である。
図12】本発明の実施例の監視期間の一例の図である。
図13】本発明の実施例の監視時間ウィンドウの他の例の図である。
図14】本発明の実施例の監視時間ウィンドウの他の例の図である。
図15】本発明の実施例のサイドリンクリソース選択装置の概略図である。
図16】本発明の実施例のネットワーク装置の概略図である。
図17】本発明の実施例の端末装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0018】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0019】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0020】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0021】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び5G、新しい無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0022】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0023】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0024】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment又はTerminal Device)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0025】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0026】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0027】
さらに、用語「ネットワーク側」又は「ネットワーク装置側」は、ネットワークの側を意味し、基地局であってもよいし、上記の1つ又は複数のネットワーク装置を含んでもよい。用語「ユーザ側」又は「端末側」又は「端末装置側」は、ユーザ又は端末の側を意味し、UEであってもよいし、上記の1つ又は複数の端末装置を含んでもよい。本明細書では、特に指定されていない限り、「装置」は、ネットワーク装置を意味してもよいし、端末装置を意味してもよい。
【0028】
以下は、一例を参照しながら本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0029】
図1は、本発明の実施例の通信システムの概略図であり、ユーザ装置及びネットワーク装置の例を概略的に示している。図1に示すように、通信システム100は、ネットワーク装置101及び端末装置102、103を含んでもよい。説明の便宜上、図1は、2つの端末装置及び1つのネットワーク装置を一例にして説明するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0030】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置102、103との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)及び高信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限定されない。
【0031】
なお、図1は、2つの端末装置102、103が何れもネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置することを示しているが、本発明はこれに限定されない。2つの端末装置102、103が何れもネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置しなくてもよいし、一方の端末装置102がネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置し、他方の端末装置103がネットワーク装置の101のカバレッジエリア外に位置してもよい。
【0032】
本発明の実施例では、2つの端末装置102と103との間でサイドリンク送信を行うことができる。例えば、2つの端末装置102及び103は、V2X通信を実現するように両方ともネットワーク装置101のカバレッジエリア内でサイドリンク送信を行ってもよいし、V2X通信を実現するように両方ともネットワーク装置101のカバレッジエリア外でサイドリンク送信を行ってもよいし、V2X通信を実現するように、一方の端末装置102がネットワーク装置101のカバレッジエリア内に位置し、他方の端末装置103がネットワーク装置101のカバレッジエリア外に位置してサイドリンク送信を行ってもよい。
【0033】
本発明の実施例では、端末装置102及び/又は103は、サイドリンクリソースを自律的に選択してもよく(即ち、Mode2を採用してもよく)、この場合、サイドリンクの送信は、ネットワーク装置101から独立してもよく、即ち、ネットワーク装置101はオプションであってもよい。なお、本発明の実施例では、サイドリンクリソースを自律的に選択する(即ち、Mode2を採用する)ことと、ネットワーク装置によりサイドリンクリソースを割り当てる(即ち、Mode1を採用する)こととを組み合わせてもよく、本発明の実施例はこれらに限定されない。
【0034】
LTE V2Xでは、端末装置は、センシング検出+リソース選択のプロセスによりサイドリンク送信リソースを取得することができ、ここで、センシング(sensing)を継続的に実行してリソースプール内のリソースの占有状況を取得してもよい。例えば、端末装置は、前の一定の期間(センシングウィンドウ又はセンシング期間と称される)内のリソースの占有状況に基づいて、後の一定の期間(選択ウィンドウ又は選択期間と称される)内のリソースの占有状況を推定してもよい。
【0035】
例えば、LTE V2Xの部分センシングのステップは、3GPP(登録商標) TS 36.213 V15.2.0における14.1.1.6節などの内容を参照してもよく、LTE V2Xの部分センシングの主要なステップは、次の表1に示すことができる。
【0036】
【表1】
【0037】
Rel-16 NR V2Xの自律的なリソース選択(Mode 2)では、端末装置は、自分のセンシング結果(sensing result)に基づいてリソース選択及び送信を行うことによって、装置間の干渉又は衝突をある程度回避することができる。リソース選択のステップは、標準TS 38.214 V 16.2.0の8.1.4節を参照してもよい。NR V2Xは、現在、部分センシングをサポートしていない。
【0038】
LTE V2Xと比べて、NR V2Xは、より多くの周期を有する短周期サービスをサポートする。具体的には、LTE V2Xでは、短周期サービスの周期が20ミリ秒及び50ミリ秒のみである。NR V2Xでは、短周期サービスの周期が1ミリ秒~99ミリ秒であってもよい。NR V2Xが現在部分センシングをサポートしていないが、従来のLTE V2Xの部分センシングがNR V2Xの短周期サービスにより予約されたリソースを避けることができないため、衝突及び衝突による干渉を避けることができず、P2Xで歩行者の安全を確保できないなど、V2X送信の信頼性に影響を与えてしまう。
【0039】
図2は、本発明の実施例のセンシングの一例の図である。図2に示すように、LTE V2Xの部分センシングを使用すると、短周期サービスが条件y’-m≦Pstep×Prsvp_RX+Pstepを満たす場合にのみ、装置は、リソース選択の時に短周期サービスを回避する。上記の条件を満たすことは、実際には、監視ウィンドウ内で短周期サービスのSCIを受信(又は監視)した場合にのみ、装置がリソース選択時に短周期サービスを回避することと等価である。ここで、監視ウィンドウの時間長は、短周期サービスの周期以下である。上記の条件に基づいて決定された監視ウィンドウは、図2に示されている。
【0040】
図2に示すように、Y個の論理サブフレームが時間的に15ミリ秒であると仮定すると、装置は、Y個の論理サブフレームのうちの論理サブフレームyについて、論理サブフレームy-100及び論理サブフレームy-200を監視する。論理サブフレームとは、リソースプール内のサブフレームを意味する。論理サブフレームxについて、対応する物理サブフレームは、t SLと称される。
【0041】
LTE V2Xの部分センシングによると、20ミリ秒の周期を有する短周期サービスについて、装置により決定される監視ウィンドウは、図2の上部に示されるように、15ミリ秒である。図2の上部に示すように、短周期サービスの周期が20ミリ秒であると、15ミリ秒の監視ウィンドウ(201に示すように)で20ミリ秒の短周期サービスのリソースmを監視することができるため、装置は、リソース選択時に周期が20ミリ秒の周期サービスを回避することができる。
【0042】
LTE V2Xの部分センシングによると、80ミリ秒の周期を有する短周期サービスについて、装置により決定された監視ウィンドウは、図2の下部に示されるように、15ミリ秒である。図2の下部に示すように、短周期サービスの周期が80ミリ秒であると、15ミリ秒の監視ウィンドウ(202に示すように)で80ミリ秒の短周期サービスのリソース(m、m1及びm2は何れもこの期間に入っていない)を監視することができないため、周期が80ミリ秒の短周期サービスを回避することができない。従って、LTE V2Xの部分センシングは、20ミリ秒及び50ミリ秒以外の短周期サービスを回避することはできない。以下は、これらの問題点について、本発明の実施例を説明する。
【0043】
本発明の実施例では、V2Xを一例としてサイドリンクを説明するが、本発明はこれに限定されず、V2X以外のサイドリンク送信シナリオにも適用されてもよい。以下の説明では、混同が生じない限り、用語「サイドリンク」と「V2X」とは互いに置き換えられてもよく、用語「PSFCH」と「サイドリンクフィードバックチャネル」とは互いに置き換えられてもよく、用語「PSCCH」と「サイドリンク制御チャネル」又は「サイドリンク制御情報」とは互いに置き換えられてもよく、用語「PSSCH」と「サイドリンクデータチャネル」又は「サイドリンクデータ」とは互いに置き換えられてもよい。
【0044】
また、PSCCHを送信(transmitting)又は受信(receiving)することは、PSCCHを介して搬送されるサイドリンク制御情報を送信又は受信することとして理解されてもよい。PSSCHを送信又は受信することは、PSSCHを介して搬送されるサイドリンクデータを送信又は受信することとして理解されてもよい。PSFCHを送信又は受信することは、PSFCHを介して搬送されるサイドリンクフィードバック情報を送信又は受信することとして理解されてもよい。サイドリンク送信(Sidelink transmission、サイドリンク伝送と称されてもよい)は、PSCCH/PSSCHの送信又はサイドリンクデータ/情報の送信として理解されてもよい。
【0045】
<実施例1>
本発明の実施例はサイドリンクリソース選択方法を提供し、端末装置側から説明する。該端末装置は、他の端末装置にサイドリンクデータを送信することができるため、該端末装置は、サイドリンクデータの送信リソースを決定するために、リソース選択/再選択を行う必要がある。サイドリンクデータ送信の観点から、本発明の実施例の該端末装置は送信装置であり、他の端末装置は受信装置である。
【0046】
図3は、本発明の実施例のリソース選択方法の一例の概略図である。図3に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0047】
ステップ301:端末装置は少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定する。
【0048】
ステップ302:該端末装置は該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視(monitor)する。
【0049】
ステップ303:該端末装置は受信された該サイドリンク制御情報に基づいて該選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う。
【0050】
なお、上記の図3は、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の図3の記載に限定されない。
【0051】
本発明の実施例では、端末装置は、リソース除外を含む、(re-)selectionと呼ばれるサイドリンクリソースの選択又は再選択を行ってもよい。リソース再選択は、端末装置によるリソース再評価又はプリエンプション検出の結果によりトリガされてもよく、「リソースの選択又は再選択」は「リソース選択/リソース再選択/リソース再評価/プリエンプト検出」と呼ばれてもよい。リソース選択/リソース再選択/リソース再評価/プリエンプション検出、及びリソース除外の詳細について、関連技術を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0052】
幾つかの態様では、該サービス周期は、端末装置が回避したいサービスの周期であり、該サービス周期は、100ミリ秒未満である。本発明の実施例における時間ユニットは、論理時間ユニット、即ち、サイドリンクリソースプールに属する時間ユニットを示す。時間ユニットは、サブフレーム、スロット、又はシンボルであってもよい。
【0053】
仮にTミリ秒がP個の時間ユニットに変換できるとしても、PがTミリ秒に対応すると略称されてもよい。物理的な時間ユニットt SLの場合、それに対応する論理的な時間ユニット(時間ユニット)は、x又はt’ SL又は他の形式で表されてもよい。説明の便宜上、本発明の実施例は、物理的な時間ユニットt SLに対応する時間ユニットを表す時間ユニットxを使用する。
【0054】
幾つかの態様では、端末装置は、基準期間を決定し、該基準期間の最後の時間ユニットは該センシング期間の最後の時間ユニットであり、該基準期間の時間長は該サービス周期に等しく、該サービス周期に基づいて該選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、1つ又は複数の周期期間を取得し、該基準期間と該1つ又は複数の周期期間とが少なくとも部分的に重複する期間を該第1の監視期間として決定する。
【0055】
図4は、本発明の実施例の第1の監視期間の決定の一例の図である。装置はリソース選択期間内にリソース選択を行い、装置がリソース選択時に周期がPの周期サービスを回避したい場合、装置は、本発明の実施例により決定された第1の監視期間内にSCIを監視する必要がある。そうでない場合、装置は周期がPの周期サービスを回避できない可能性がある。
【0056】
本発明の実施例では、周期が100ミリ秒未満の周期サービスについて、言い換えれば、周期がPの周期サービスは、周期が100ミリ秒未満の周期サービスであり、P<P100と記載される。ここで、100ミリ秒が論理時間ユニットに変換されたものはP100であり、即ち、P100は100ミリ秒に含まれる時間ユニットの数を示す。
【0057】
図4に示すように、装置が監視可能な最後の時間ユニットはx’と記載され、基準期間には時間ユニットx’-P+1,x’-P+2,…,x’-1,x’が含まれる。基準期間の最後の時間ユニットはx’であり、基準期間の時間長はPに等しい。
【0058】
図4に示すように、リソース選択期間は、装置がリソース選択を行うことができる時間ユニットを含む。リソース選択期間は、Y個の時間ユニットを含む。リソース選択期間の最後の時間ユニットはy’と記載され、y’は装置がリソース選択を行うことができる最後の時間ユニットである。最後の監視時間ユニットと、最後のリソース選択時間ユニットとの間の時間間隔はy’-x’と記載される。
【0059】
例えば、図4に示すように、リソース選択期間を逆時間軸方向にPを周期として周期的に繰り返すことで、複数の周期期間401、402を取得することができる。複数の周期期間には、少なくとも2つのリソース選択期間が周期的に繰り返されたコピーが含まれる。複数の期間と基準期間との共通集合は、第1の監視期間(図4における(1)及び(2)に示す2つの期間を含む)である。装置は、第1の監視期間に含まれる時間ユニットを監視するだけで、周期がPの周期サービスを回避することができる。
【0060】
幾つかの態様では、端末装置は、基準期間を決定し、該基準期間の最後の時間ユニットは該センシング期間の最後の時間ユニットであり、該基準期間の時間長は該サービス周期に等しく、該サービス周期に基づいて該選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、該基準期間と少なくとも部分的に重複する最後の周期期間を取得し、該最後の周期期間内の該基準期間に沿う最後の時間ユニットは第1の期間と第2の期間とに分けられ、該第2の期間を逆時間方向に該サービス周期の時間長だけオフセットし、該第1の期間及びオフセットされた該第2の期間を該第1の監視期間として決定する。
【0061】
例えば、図4に示すように、リソース選択期間を逆時間軸方向にPを周期として周期的に繰り返すことで、複数の周期期間401及び402を取得することができる。該基準期間と少なくとも部分的に重なる最後の周期期間401を取得してもよい。該最後の周期期間内の該基準期間に沿う最後の時間ユニットは第1の期間(2)と第2の期間4011とに分けられ、該第2の期間4011を逆時間方向に該サービス周期の時間長(即ち、期間(1))だけオフセットし、該第1の期間(2)及びオフセットされた該第2の期間(1)を該第1の監視期間として決定する。装置は、第1の監視期間に含まれる時間ユニットを監視するだけで、周期がPの周期サービスを回避することができる。
【0062】
幾つかの態様では、該第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=y-k×P、y≦x’+(α-1)×Pの場合、k=α-1となり、そうでない場合、k=α、
(外1)
となり、x’は該センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは該サービス周期を表し、y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。
【0063】
幾つかの態様では、該第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=x’-mod(A,P)、
(外2)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は該センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは該サービス周期を表し、y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。
【0064】
幾つかの態様では、該第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=x’-P+mod(B,P)、
(外3)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は該センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは該サービス周期を表し、y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。
【0065】
幾つかの態様では、該サービス周期は、該センシング期間の最後の時間ユニットと該選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔よりも小さい。即ち、P<y’-x’となる。
【0066】
幾つかの態様では、該第1の監視期間の時間長は、該サービス周期以下である。
【0067】
幾つかの態様では、該選択期間の時間長は、該サービス周期よりも小さい。
【0068】
図5は、本発明の実施例の第1の監視期間の一例の図であり、上記の表現及び関連する変数の意味を概略的に説明する。ここで、Y<Pとなる。
【0069】
図6は、本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図であり、上記の表現及び関連する変数の意味を概略的に説明する。ここで、Y>Pとなる。
【0070】
図7は、本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図であり、上記の表現及び関連する変数の意味を概略的に説明する。ここで、Y=Pとなる。
【0071】
本発明の実施例では、装置が監視可能な最後の時間ユニットx’をどのように決定するかについては、限定されない。例えば、x’は100ミリ秒の周期サービスを監視する時間ユニットである。或いは、x’は非周期的なサービスを監視する時間ユニットである。或いは、x’は装置の処理能力により決定される監視可能な最後の時間ユニットである。
【0072】
幾つかの態様では、該センシング期間の最後の時間ユニットは、時間ユニットy’-P100(y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、P100は100ミリ秒に含まれる時間ユニットの数を表す)である。
【0073】
幾つかの態様では、該センシング期間の最後の時間ユニットは、時間的に物理時間ユニット
(外4)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(nは上位層がリソース選択をトリガする物理時間ユニットを表し、
(外5)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)である。
【0074】
幾つかの態様では、センシング期間の最後の時間ユニットは、時間的に物理時間ユニット
(外6)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(z’は該選択期間の最初の時間ユニットを表し、
(外7)
は該選択期間の最初の物理時間ユニットを表し、Tは処理時間を物理時間ユニット単位で表す)である。
【0075】
例えば、
(外8)
、又は、
(外9)

(外10)
及び
(外11)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)となる。
【0076】
例えば、時間ユニットがスロットであると仮定すると、表2及び表3に示すように、
(外12)
及び
(外13)

基準TS 38.214における値を使用してもよい。
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】

図8は、本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図であり、時間ユニットをスロットに置き換えて説明する。装置は、リソース選択ウィンドウ内でY個の物理スロット(Y個の論理スロットにも対応している)を決定し、最後の物理スロットはty’ SLである。ここで、y’は論理スロットインデックスを表し、y’を物理スロットに変換して得られた物理スロットインデックスをty’ SLと表す。装置が監視可能な最後の物理スロットは、物理スロットtx’ SLであり、ここで、x’=y’-Pstep
【0079】
本発明の実施例は、Pstepをどのように決定するかについて限定されない。例えば、LTE V2Xの部分センシングでは、装置が監視可能な最後の物理スロット(サブフレーム)は、tx’ SLであり、ここで、x’=y’-Pstep、Pstepは、100ミリ秒を論理スロットに変換して得られた論理スロットの数である。装置は、周期がPrsvp_RXの周期サービス(Prsvp_RX<Pstep、Prsvp_RXは論理スロットを単位とする)を監視する必要がある場合、Y個の物理スロットのうちの物理スロットt SLについて、物理スロットt SLを監視し、ここで、z=y’-Pstep-mod(A,Prsvp_RX)、且つ
(外14)
となる。
【0080】
図9は、本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図であり、図8と比べて、図9におけるYの値はより小さい。図8に示すように、本発明の実施例により決定された監視期間は、実際には、基準期間内で循環シフトされたY個のスロットとみなしてもよい。図9に示すように、Yの値が小さくなると、監視期間は、実際には循環シフトが行われないか、或いは、循環シフトのシフト量が0であり、これは循環シフトの特殊な例である。
【0081】
図10は本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図であり、図11は本発明の実施例の第1の監視期間の他の例の図である。図8図9と比べて、図10図11における
(外15)
の値が大きくなる。より具体的には、図8図9における
(外16)
図10図11における
(外17)
。このように、本発明の実施例は、異なるパラメータ構成状況に適用することができる。
【0082】
幾つかの態様では、端末装置は、第2の監視期間と第1の監視期間との和集合内でサイドリンク制御情報を監視する。ここで、第2の監視期間の最後の時間ユニットは、該センシング期間の最後の時間ユニットであり、該第2の監視期間の時間長は、該サービス周期又は該選択期間の時間長に等しい。
【0083】
図12は、本発明の実施例の監視期間の一例の図であり、例えば、装置の監視期間は、本発明の実施例を用いて決定された第1の監視期間と、LTE V2Xセンシングを用いて決定された第2の監視期間との和集合を含む。
【0084】
図12に示すように、期間(1)及び(2)は、本発明の実施例に従って決定された第1の監視期間である。期間(3)は、例えばLTE V2Xの部分センシングに従って決定された第2の監視期間であり、ここで、期間(3)の最後の時間ユニットはx’である。期間(3)はZ個の時間ユニットを含み、ここで、ZはP及びYのうちの最小値であり、即ち、Z=min(P,Y)である。図12に示すように、監視期間は、期間(1)、(2)、(3)の和集合である。
【0085】
以上は第1の監視期間を概略的に説明しており、以下は装置のリソース選択又はリソース除外を説明する。
【0086】
幾つかの態様では、端末装置は、サービス周期がPrsvp_RXであることを示す第1のサイドリンク制御情報を時間ユニットmにおいて受信し、該第1のサイドリンク制御情報に基づいて取得された基準信号受信電力(RSRP)はRSRP閾値よりも高い。該端末装置は、該第1のサイドリンク制御情報又は時間ユニットm+q×Prsvp_RXで受信可能な第2のサイドリンク制御情報に基づいて決定された時間周波数リソースと重複する候補リソース
(外18)
を除外する。
【0087】
ここで、j=0,1,…,Cresel-1、q=1,2,…,Q、Creselは端末装置が送信する必要がある時間ユニットの数を表し、Prsvp_RX<Pstep、且つ時間ユニットmが基準期間内にある場合、
(外19)
、そうでない場合、Q=1、Pstepはセンシング期間の最後の時間ユニットと選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔であり、Prsvp_TXは端末装置が送信する必要があるサービス周期を表し、Rx,yは時間ユニットyに位置する、周波数が最も低いサブチャネルxを有する複数の連続的なサブチャネルを表す。
【0088】
以上は、単に1つの周期がPrsvp_RXのサービスを一例にして説明したが、装置が複数の周期がPrsvp_RXのサービスを監視する必要がある場合、各周期のサービスは、1つの監視期間に対応し、該監視期間は、上記の第1の監視期間、又は第1の監視期間と第2の監視期間の和集合である。装置は、全ての監視期間の和集合を監視する。
【0089】
端末装置が監視する必要のある時間ユニットは、周期サービスを監視するために決定されてもよいが、端末装置がその時間ユニットで該周期サービスのみを監視することを制限するものではなく、端末装置はSCIを無差別に監視する。例えば、ある時間ユニットがP1周期サービスを受信するように決定されたとしても、その時間ユニットでP2周期サービスが受信された場合がある。説明の便宜上、端末装置がP周期サービスを監視するために決定された監視期間は、P周期サービスの監視期間と略称される。
【0090】
装置は、様々な周期サービスを監視して回避する必要があり、異なる周期的サービスについて、装置が監視可能な最後の時間ユニットとして同一の時間ユニットを選択することは、装置が監視する必要がある時間ユニットの総数を低減し、電力を節約するのに役立つ。これは、同一の最後の時間ユニットに基づいて決定された異なる周期サービスのための監視期間に共通集合が存在する可能性があり、共通集合を監視することによって複数の周期サービスのリソース予約状況を取得できるからである。これによって、装置が監視する必要がある時間ユニットの数を実質的に減少させ、電力消費を低減するのに有利である。
【0091】
例えば、100ミリ秒の周期サービスを監視することを目的として、LTE V2Xの部分センシングに基づいて100ミリ秒の周期サービスの監視期間を決定してもよく、該監視期間の最後の時間ユニットはx’と記載される。x’を装置が監視可能な最後の時間ユニットとして、100ミリ秒未満の周期を有する他の周期サービスの監視期間を決定する。
【0092】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0093】
本実施例によれば、端末装置は、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定し、該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視(monitor)する。これによって、短周期サービスとのリソース衝突を効果的に回避することができるため、V2Xの信頼性を向上させ、例えばP2Xにおける歩行者の人身安全を確保することができる。
【0094】
<実施例2>
本発明の実施例はサイドリンクリソース選択方法を提供し、端末装置側から説明する。実施例1と同様な内容についてその説明を省略する。実施例2は、実施例1と組み合わせられてもよいし、独立して実施されてもよい。
【0095】
P<P100を満たす周期サービスの場合、監視期間の決定は、Pとy’-x’との大小関係にも基づく。
【0096】
幾つかの態様では、第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=y-P、Pは該サービス周期を表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。ここで、該サービス周期は、該センシング期間の最後の時間ユニットと該選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔以上である。
【0097】
例えば、P<y’-x’の場合、実施例1を用いて監視期間を決定し、P≧y’-x’の場合、以下の方法に従って監視期間を決定する。即ち、リソース選択期間内の時間ユニットyについて、装置は、時間ユニットy-Pを監視する必要がある。
【0098】
別の例として、P<y’-x’の場合、リソース選択期間内の時間ユニットyについて、装置は、時間ユニットx’-mod(A,P)を監視する必要があり、ここで、
(外20)
。P≧y’-x’の場合、リソース選択期間内の時間ユニットyについて、装置は、時間ユニットy-Pを受信する必要がある。
【0099】
幾つかの態様では、装置は、100ミリ秒の周期サービスを監視し、装置は非周期的なサービスも監視する。装置が監視可能な最後の時間ユニットは、非周期的なサービスを監視するために装置により決定された時間ユニットであり、言い換えれば、装置が非周期的なサービスを監視することに基づいて最後の時間ユニットを決定する。この場合、装置は、100ミリ秒の周期サービスを監視するための最後の時間ユニットに基づいてP周期サービスを監視するための監視期間を決定することではなく、非周期的なサービスを監視するための最後の時間ユニットに基づいてP周期サービスを監視するための監視期間を決定する。
【0100】
例えば、100ミリ秒の周期サービスを監視することに基づいて装置により決定された最後の時間ユニットx’は、y’-x’=P100を満たし、非周期的なサービスを監視することに基づいて装置により決定された最後の時間ユニットx’は、y’-x’<P100を満たす可能性がある。y’-x’<P100のため、Pが存在し、y’-x’≦P<P100となる可能性がある。P≧y’-x’の場合、装置はP周期サービスを実際に短周期サービスとして扱うべきではなく、そうでない場合、避けられないP周期サービスが存在する可能性がある。
【0101】
図13は、本発明の実施例の監視時間ウィンドウの他の例の図である。図13に示すように、P<y’-x’、従って、実施例1を使用して監視期間を決定してもよい。
【0102】
図14は、本発明の実施例の監視時間ウィンドウの他の例の図である。図14に示すように、P>y’-x’、実施例1を使用する場合、決定された監視期間が基準期間内に制限される。しかし、基準期間外に位置するP周期サービスは、依然としてリソース選択期間のY個の時間ユニット内にリソースを予約する可能性がある。この問題を解決するために、P≧y’-x’の場合、リソース選択期間内の時間ユニットyについて、装置は、時間ユニットy-Pを監視する必要がある。このように決定された監視期間は、図14に示されている。
【0103】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0104】
本実施例によれば、短周期サービスとのリソース衝突を効果的に回避することができるため、V2Xの信頼性を向上させ、例えばP2Xにおける歩行者の人身安全を確保することができる。
【0105】
<実施例3>
本発明の実施例はサイドリンクリソース選択方法を提供し、端末装置側から説明する。実施例1、2と同様な内容についてその説明を省略する。実施例3は、実施例1、2と組み合わせられてもよいし、独立して実施されてもよい。
【0106】
幾つかの態様では、端末装置は、第1の監視期間を有効にするか否かを決定し、該第1の監視期間が有効にされている場合、該第1の監視期間内に該サイドリンク制御情報を監視し、該第1の監視期間が無効にされている場合、該第1の監視期間内に該サイドリンク制御情報を監視しない。
【0107】
例えば、装置が周期P(P<P100)サービスを監視するための監視期間は、一定ではなく、動的に有効(enable)又は無効(disable)されてもよい。周期Pサービスを監視するために、装置は、幾つかの時間ユニットを追加的に監視する必要がある。これらの追加的な監視時間ユニットのために、装置監視は、電力を追加的に消費するため、第1の監視期間を有効又は無効にすることが考えられる。
【0108】
幾つかの態様では、端末装置は、該第1の監視期間の前に周期が該サービス周期である周期的なサービスが受信した場合、該第1の監視期間を有効にし、該第1の監視期間の前に周期が該サービス周期である周期的なサービスが受信していない場合、該第1の監視期間を無効にする。
【0109】
例えば、装置は、監視期間の前に、周期Pを示すSCIを受信していない場合、リソース選択時に周期Pサービスにより干渉される可能性が低いと考えるため、これらの追加的な監視時間ユニットを無効(disable)にしてもよく、即ち、周期Pサービスを監視するための監視機会を特に増やす必要はない。監視を必要とする時間ユニットが追加されないため、電力を節約することができる。そうでない場合、装置は、上記の実施例1、2に従って、決定された監視期間を監視する。
【0110】
本発明の実施例によれば、短周期サービスに対する監視を動的にオン又はオフにすることができるため、電力を節約する効果を達成することができる。
【0111】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0112】
<実施例4>
本発明の実施例は、サイドリンクリソース選択装置を提供する。該装置は、例えば、端末装置であってもよいし、端末装置に構成された1つ又は複数の構成要素又はコンポーネントであってもよい。実施例1~3と同様な内容について、その説明を省略する。
【0113】
図15は、本発明の実施例のサイドリンクリソース選択装置の概略図である。図15に示すように、サイドリンクリソース選択装置1500は、以下の各部を含む。
【0114】
決定部1501は、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定する。
【0115】
監視部1502は、該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視する。
【0116】
除外部1503は、受信された該サイドリンク制御情報に基づいて該選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う。
【0117】
幾つかの態様では、該第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=y-k×P、y≦x’+(α-1)×Pの場合、k=α-1となり、そうでない場合、k=α、
(外21)
となり、x’は該センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは該サービス周期を表し、y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。
【0118】
幾つかの態様では、該第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=x’-mod(A,P)、
(外22)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は該センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは該サービス周期を表し、y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。
【0119】
幾つかの態様では、該第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=x’-P+mod(B,P)、
(外23)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は該センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは該サービス周期を表し、y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。
【0120】
幾つかの態様では、決定部1501は、基準期間を決定し、該基準期間の最後の時間ユニットは該センシング期間の最後の時間ユニットであり、該基準期間の時間長は該サービス周期に等しく、該サービス周期に基づいて該選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、1つ又は複数の周期期間を取得し、該基準期間と該1つ又は複数の周期期間とが少なくとも部分的に重複する期間を該第1の監視期間として決定する。
【0121】
幾つかの態様では、決定部1501は、基準期間を決定し、該基準期間の最後の時間ユニットは該センシング期間の最後の時間ユニットであり、該基準期間の時間長は該サービス周期に等しく、該サービス周期に基づいて該選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、該基準期間と少なくとも部分的に重複する最後の周期期間を取得し、該最後の周期期間内の該基準期間に沿う最後の時間ユニットは第1の期間と第2の期間とに分けられ、該第2の期間を逆時間方向に該サービス周期の時間長だけオフセットし、該第1の期間及びオフセットされた該第2の期間を該第1の監視期間として決定する。
【0122】
幾つかの態様では、監視部1502は、第2の監視期間と該第1の監視期間との和集合内でサイドリンク制御情報を監視し、該第2の監視期間の最後の時間ユニットは、該センシング期間の最後の時間ユニットであり、該第2の監視期間の時間長は、該サービス周期又は該選択期間の時間長に等しい。
【0123】
幾つかの態様では、該サービス周期は、該センシング期間の最後の時間ユニットと該選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔よりも小さい。
【0124】
幾つかの態様では、該第1の監視期間の時間長は、該サービス周期以下である。
【0125】
幾つかの態様では、該選択期間の時間長は、該サービス周期よりも小さい。
【0126】
幾つかの態様では、該第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=y-P、Pは該サービス周期を表し、yは該選択期間内の時間ユニットを表す。
【0127】
幾つかの態様では、該サービス周期は、該センシング期間の最後の時間ユニットと該選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔以上である。
【0128】
幾つかの態様では、該サービス周期は、端末装置が回避したいサービスの周期であり、該サービス周期は、100ミリ秒未満である。
【0129】
幾つかの態様では、該センシング期間の最後の時間ユニットは、時間ユニットy’-P100(y’は該選択期間の最後の時間ユニットを表し、P100は100ミリ秒に含まれる時間ユニットの数を表す)、又は、時間的に物理時間ユニット
(外24)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(nは上位層がリソース選択をトリガする物理時間ユニットを表し、
(外25)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)、又は、
時間的に物理時間ユニット
(外26)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(z’は該選択期間の最初の時間ユニットを表し、
(外27)
は該選択期間の最初の物理時間ユニットを表し、Tは処理時間を物理時間ユニット単位で表す)のうちの1つである。
【0130】
幾つかの態様では、
(外28)
、又は、
(外29)

(外30)
及び
(外31)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)。
【0131】
幾つかの態様では、該サービス周期がPrsvp_RXであることを示す第1のサイドリンク制御情報が時間ユニットmにおいて受信され、該第1のサイドリンク制御情報に基づいて取得された基準信号受信電力(RSRP)はRSRP閾値よりも高い。除外部1503は、該第1のサイドリンク制御情報又は時間ユニットm+q×Prsvp_RXで受信可能な第2のサイドリンク制御情報に基づいて決定された時間周波数リソースと重複する候補リソース
(外32)
を除外する。
【0132】
ここで、j=0,1,…,Cresel-1、q=1,2,…,Q、Creselは端末装置が送信する必要がある時間ユニットの数を表し、Prsvp_RX<Pstep、且つ該時間ユニットmが基準期間内にある場合、
(外33)
、そうでない場合、Q=1、Pstepは該センシング期間の最後の時間ユニットと該選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔であり、Prsvp_TXは該端末装置が送信する必要があるサービス周期を表し、Rx,yは時間ユニットyに位置する、周波数が最も低いサブチャネルxを有する複数の連続的なサブチャネルを表す。
【0133】
幾つかの態様では、決定部1501は、該第1の監視期間を有効にするか否かを決定し、該第1の監視期間が有効にされている場合、該第1の監視期間内に該サイドリンク制御情報を監視し、該第1の監視期間が無効にされている場合、該第1の監視期間内に該サイドリンク制御情報を監視しない。
【0134】
幾つかの態様では、該第1の監視期間の前に周期が該サービス周期である周期的なサービスが受信された場合、該第1の監視期間を有効にし、該第1の監視期間の前に周期が該サービス周期である周期的なサービスが受信されていない場合、該第1の監視期間を無効にする。
【0135】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0136】
なお、以上は本発明に関連する構成要素又はモジュールについてのみ説明しているが、本発明はこれに限定されない。サイドリンクリソース選択装置1500は、他の構成要素又はモジュールをさらに含んでもよい。これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。
【0137】
さらに、説明の便宜上、図15は、様々な構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号方向を例示的に示すだけであるが、バス接続などの様々な関連技術を使用できることは当業者には明らかである。上記の様々な構成要素又はモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機などのハードウェアデバイスによって実装されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0138】
本実施例によれば、端末装置は、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定し、該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視(monitor)する。これによって、短周期サービスとのリソース衝突を効果的に回避することができるため、V2Xの信頼性を向上させ、例えばP2Xにおける歩行者の人身安全を確保することができる。
【0139】
<実施例5>
本発明の実施例は、通信システムをさらに提供し、図1を参照してもよく、実施例1~4と同様な内容について、その説明を省略する。
【0140】
幾つかの実施例では、通信システム100は、端末装置102を含んでもよい。
【0141】
端末装置102は、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定し、該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視し、受信された該サイドリンク制御情報に基づいて該選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う。
【0142】
本発明の実施例は、ネットワーク装置をさらに提供し、該ネットワーク装置は、例えば基地局であってもよいが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であってもよい。
【0143】
図16は、本発明の実施例のネットワーク装置の概略図である。図16に示すように、ネットワーク装置1600は、プロセッサ1610(例えば中央処理装置(CPU))及びメモリ1620を含んでもよく、メモリ1620は、プロセッサ1610に接続される。メモリ1620は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラム1630をさらに記憶し、プロセッサ1610の制御で該プログラム1630を実行する。
【0144】
また、図16に示すように、ネットワーク装置1600は、送受信機1640及びアンテナ1650などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置1600は図16に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置1600は、図16に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0145】
本発明の実施例は、端末装置をさらに提供するが、本発明はこれに限定されず、他の装置であってもよい。
【0146】
図17は、本発明の実施例の端末装置の概略図である。図17に示すように、端末装置1700は、プロセッサ1710及びメモリ1720を含んでもよく、メモリ1720は、データ及びプログラムを記憶し、プロセッサ1710に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0147】
例えば、プロセッサ1710は、実施例1~3に記載のサイドリンクリソース選択方法を実現するようにプログラムを実行してもよい。例えば、プロセッサ1710は、少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定し、該第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視し、受信された該サイドリンク制御情報に基づいて該選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行うように構成されてもよい。
【0148】
また、図17に示すように、端末装置1700は、通信モジュール1730、入力部1740、ディスプレイ1750、及び電源1760などをさらに含んでもよい。ここで、上記ユニットの機能は従来技術と同様であり、ここでその説明を省略する。なお、端末装置1700は図17に示す全てのユニットを含む必要がない。また、端末装置1700は、図17に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0149】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、該端末装置に実施例1~3に記載のサイドリンクリソース選択方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0150】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、端末装置に実施例1~3に記載のサイドリンクリソース選択方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0151】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0152】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0153】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0154】
図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0155】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0156】
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
サイドリンクリソース選択方法であって、
端末装置が少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間の最後の時間ユニットに基づいて第1の監視期間を決定するステップと、
前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視(monitor)するステップと、
受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行うステップと、を含む、方法。
(付記2)
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=y-k×P、y≦x’+(α-1)×Pの場合、k=α-1となり、そうでない場合、k=α、
(外34)
となり、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=x’-mod(A,P)、
(外35)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、付記1に記載の方法。
(付記4)
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=x’-P+mod(B,P)、
(外36)
、mod()はモジュロ演算を表し、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、付記1に記載の方法。
(付記5)
前記端末装置が基準期間を決定するステップであって、前記基準期間の最後の時間ユニットは前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、前記基準期間の時間長は前記サービス周期に等しい、ステップと、
前記サービス周期に基づいて前記選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、1つ又は複数の周期期間を取得するステップと、
前記基準期間と前記1つ又は複数の周期期間とが少なくとも部分的に重複する期間を前記第1の監視期間として決定するステップと、をさらに含む、付記1に記載の方法。
(付記6)
前記端末装置が基準期間を決定するステップであって、前記基準期間の最後の時間ユニットは前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、前記基準期間の時間長は前記サービス周期に等しいステップと、
前記サービス周期に基づいて前記選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、前記基準期間と少なくとも部分的に重複する最後の周期期間を取得するステップであって、前記最後の周期期間内の前記基準期間に沿う最後の時間ユニットは第1の期間と第2の期間とに分けられる、ステップと、
前記第2の期間を逆時間方向に前記サービス周期の時間長だけオフセットし、前記第1の期間及びオフセットされた前記第2の期間を前記第1の監視期間として決定するステップと、をさらに含む、付記1に記載の方法。
(付記7)
前記端末装置が第2の監視期間と前記第1の監視期間との和集合内でサイドリンク制御情報を監視するステップ、をさらに含み、
前記第2の監視期間の最後の時間ユニットは、前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、
前記第2の監視期間の時間長は、前記サービス周期又は前記選択期間の時間長に等しい、付記1乃至6の何れかに記載の方法。
(付記8)
前記サービス周期は、前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔よりも小さい、付記1乃至7の何れかに記載の方法。
(付記9)
前記第1の監視期間の時間長は、前記サービス周期以下である、付記1乃至8の何れかに記載の方法。
(付記10)
前記選択期間の時間長は、前記サービス周期よりも小さい、付記1乃至9の何れかに記載の方法。
(付記11)
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=y-P、Pは前記サービス周期を表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、付記1に記載の方法。
(付記12)
前記サービス周期は、前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔以上である、付記11に記載の方法。
(付記13)
前記サービス周期は、端末装置が回避したいサービスの周期であり、前記サービス周期は、100ミリ秒未満である、付記1乃至12の何れかに記載の方法。
(付記14)
前記センシング期間の最後の時間ユニットは、
時間ユニットy’-P100(y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、P100は100ミリ秒に含まれる時間ユニットの数を表す)、又は、
時間的に物理時間ユニット
(外37)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(nは上位層がリソース選択をトリガする物理時間ユニットを表し、
(外38)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)、又は、
時間的に物理時間ユニット
(外39)
よりも前に位置する最後の時間ユニット(z’は前記選択期間の最初の時間ユニットを表し、
(外40)
は前記選択期間の最初の物理時間ユニットを表し、Tは処理時間を物理時間ユニット単位で表す)のうちの1つである、付記1乃至13の何れかに記載の方法。
(付記15)
(外41)
、又は、
(外42)

(外43)
及び
(外44)
は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)、付記14に記載の方法。
(付記16)
前記サービス周期がPrsvp_RXであることを示す第1のサイドリンク制御情報が時間ユニットmにおいて受信され、該第1のサイドリンク制御情報に基づいて取得された基準信号受信電力(RSRP)はRSRP閾値よりも高く、
前記端末装置は、
前記第1のサイドリンク制御情報又は時間ユニットm+q×Prsvp_RXで受信可能な第2のサイドリンク制御情報に基づいて決定された時間周波数リソースと重複する候補リソース
(外45)
を除外し、
ここで、j=0,1,…,Cresel-1、q=1,2,…,Q、Creselは端末装置が送信する必要がある時間ユニットの数を表し、Prsvp_RX<Pstep、且つ前記時間ユニットmが基準期間内にある場合、
(外46)
、そうでない場合、Q=1、Pstepは前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔であり、Prsvp_TXは前記端末装置が送信する必要があるサービス周期を表し、Rx,yは時間ユニットyに位置する、周波数が最も低いサブチャネルxを有する複数の連続的なサブチャネルを表す、付記1乃至10の何れかに記載の方法。
(付記17)
前記第1の監視期間を有効にするか否かを決定するステップと、
前記第1の監視期間が有効にされている場合、前記第1の監視期間内に前記サイドリンク制御情報を監視し、前記第1の監視期間が無効にされている場合、前記第1の監視期間内に前記サイドリンク制御情報を監視しないステップと、をさらに含む、付記1乃至16の何れかに記載の方法。
(付記18)
前記第1の監視期間の前に周期が前記サービス周期である周期的なサービスが受信された場合、前記第1の監視期間を有効にし、前記第1の監視期間の前に周期が前記サービス周期である周期的なサービスが受信されていない場合、前記第1の監視期間を無効にする、付記17に記載の方法。
(付記19)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含む、端末装置であって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、付記1乃至18の何れかに記載のサイドリンクリソース選択方法を実現するように構成される、端末装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクリソース選択装置であって、
少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間に基づいて第1の監視期間を決定する決定部と、
前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視する監視部と、
受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う除外部と、を含む、装置。
【請求項2】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=y-k×P、y≦x’+(α-1)×Pの場合、k=α-1となり、そうでない場合、k=α、
(外1)

となり、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=x’-mod(A,P)、
(外2)

、mod()はモジュロ演算を表し、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、
x=x’-P+mod(B,P)、
(外3)

、mod()はモジュロ演算を表し、x’は前記センシング期間の最後の時間ユニットを表し、Pは前記サービス周期を表し、y’は前記選択期間の最後の時間ユニットを表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記決定部は、
基準期間を決定し、前記基準期間の最後の時間ユニットは前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、前記基準期間の時間長は前記サービス周期に等しい、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記決定部は、
記サービス周期に基づいて前記選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、1つ又は複数の周期期間を取得し、
前記基準期間と前記1つ又は複数の周期期間とが少なくとも部分的に重複する期間を前記第1の監視期間として決定する、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記決定部は、
記サービス周期に基づいて前記選択期間を逆時間方向に1回又は複数回周期的に繰り返し、前記基準期間と少なくとも部分的に重複する最後の周期期間を取得し、前記最後の周期期間内の前記基準期間に沿う最後の時間ユニットは第1の期間と第2の期間とに分けられ、
前記第2の期間を逆時間方向に前記サービス周期の時間長だけオフセットし、前記第1の期間及びオフセットされた前記第2の期間を前記第1の監視期間として決定する、請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記監視部は、第2の監視期間と前記第1の監視期間との和集合内でサイドリンク制御情報を監視し、
前記第2の監視期間の最後の時間ユニットは、前記センシング期間の最後の時間ユニットであり、
前記第2の監視期間の時間長は、前記サービス周期又は前記選択期間の時間長に等しい、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記サービス周期は、前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔よりも小さい、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の監視期間の時間長は、前記サービス周期以下である、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記選択期間の時間長は、前記サービス周期よりも小さい、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の監視期間は、時間ユニットxを含み、x=y-P、Pは前記サービス周期を表し、yは前記選択期間内の時間ユニットを表す、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記サービス周期は、前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔以上である、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記サービス周期は、端末装置が回避したいサービスの周期であり、前記サービス周期は、100ミリ秒未満である、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記センシング期間の最後の時間ユニットは、
間的に物理時間ユニット
(外6)

よりも前に位置する最後の時間ユニット(z’は前記選択期間の最初の時間ユニットを表し、
(外7)

は前記選択期間の最初の物理時間ユニットを表し、Tは処理時間を物理時間ユニット単位で表す)、及び/又は、非周期的なサービスを監視する最後の時間ユニットである、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
(外8)

、又は、
(外9)


(外10)

及び
(外11)

は処理時間を物理時間ユニット単位で表す)、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記サービス周期がPrsvp_RXであることを示す第1のサイドリンク制御情報が時間ユニットmにおいて受信され、該第1のサイドリンク制御情報に基づいて取得された基準信号受信電力は閾値よりも高く、
前記除外部は、
前記第1のサイドリンク制御情報又は時間ユニットm+q×Prsvp_RXで受信可能な第2のサイドリンク制御情報に基づいて決定された時間周波数リソースと重複する候補リソース
(外12)

を除外し、
ここで、j=0,1,…,Cresel-1、q=1,2,…,Q、Creselは端末装置が送信する必要がある時間ユニットの数を表し、Prsvp_RX<Pstep、且つ前記時間ユニットmが基準期間内にある場合、
(外13)

、そうでない場合、Q=1、Pstepは前記センシング期間の最後の時間ユニットと前記選択期間の最後の時間ユニットとの間の時間間隔であり、Prsvp_TXは前記端末装置が送信する必要があるサービス周期を表し、Rx,yは時間ユニットyに位置する、周波数が最も低いサブチャネルxを有する複数の連続的なサブチャネルを表す、請求項に記載の装置。
【請求項18】
前記決定部は、前記第1の監視期間を有効にするか否かを決定し、
前記第1の監視期間が有効にされている場合、前記第1の監視期間内に前記サイドリンク制御情報を監視し、前記第1の監視期間が無効にされている場合、前記第1の監視期間内に前記サイドリンク制御情報を監視しない、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
サイドリンクリソース選択方法であって、
端末装置が少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間に基づいて第1の監視期間を決定するステップと、
前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視するステップと、
受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行うステップと、を含む、方法。
【請求項20】
少なくともサービス周期、センシング期間の最後の時間ユニット及び選択期間に基づいて第1の監視期間を決定し、前記第1の監視期間内にサイドリンク制御情報を監視し、受信された前記サイドリンク制御情報に基づいて前記選択期間内の候補リソースに対してリソース除外を行う端末装置、を含む、通信システム。
【国際調査報告】