(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(54)【発明の名称】トランシーバ無線ユニットをセルラ通信システムのコンポーネントに搭載するための装置
(51)【国際特許分類】
H04B 1/3877 20150101AFI20231025BHJP
【FI】
H04B1/3877
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521046
(86)(22)【出願日】2021-10-04
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 US2021071696
(87)【国際公開番号】W WO2022076976
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521478407
【氏名又は名称】ディッシュ ワイヤレス エル.エル.シー.
【氏名又は名称原語表記】DISH WIRELESS L.L.C.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】レイバーン ブランドン
(72)【発明者】
【氏名】リップ リチャード
【テーマコード(参考)】
5K011
【Fターム(参考)】
5K011AA05
5K011AA06
5K011JA01
(57)【要約】
セルラ通信システムでの使用に適したユニバーサル搭載装置がここに開示される。搭載装置は、トランシーバ無線ユニットをアンテナ構造体に搭載するために使用され得る。搭載装置は、アンテナ構造体に適合する第1の搭載プレートと、第1の搭載プレートに結合可能であり、第1の搭載プレートに対してスライド可能に調節可能な第2の搭載プレートとを含む。第2の搭載プレート内の開口部は、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合するパターンで配置される。少なくとも1つの調節ファスナは、搭載プレートを互いに結合する。少なくとも1つの調節ファスナが緩められた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対して調節可能である。少なくとも1つの調節ファスナが締め付けられた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対してロックされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランシーバ無線ユニットをセルラ通信システムのコンポーネントに搭載するためのユニバーサル搭載装置であって、
前記コンポーネントのガイドレールシステムに適合する機構であって、前記ガイドレールシステムに画定されたチャネル内をスライドするように構成された前記機構を有する第1の搭載プレートと、
前記第1の搭載プレート内に形成された少なくとも1つの調節スロットと、
前記第1の搭載プレートに結合可能な第2の搭載プレートと、
前記第2の搭載プレートに形成された開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合する第1のパターンで配置された前記開口部と、
前記第1の搭載プレートに対する前記第2の搭載プレートのスライド可能な調節を容易にするための少なくとも1つの調節ファスナであって、前記少なくとも1つの調節ファスナに適応する前記少なくとも1つの調節スロットと
を含み、
前記少なくとも1つの調節ファスナが緩められた場合、前記第2の搭載プレートの位置は、前記第1の搭載プレートに対して移動可能であり、
前記少なくとも1つの調節ファスナが締め付けられた場合、前記第2の搭載プレートの位置は、前記第1の搭載プレートに対してロックされる、
ユニバーサル搭載装置。
【請求項2】
前記第1の搭載プレート内に形成された追加の開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合する第2のパターンで配置された前記追加の開口部
を更に含む、請求項1に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項3】
開口部の前記第1のパターンは、開口部の前記第2のパターンとは異なる、請求項2に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項4】
前記第2の搭載プレートは、互いに対して少なくとも1つの次元で調節可能な少なくとも2つの物理的に別個のセクションを含む、請求項1に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項5】
前記第2の搭載プレートは、上部搭載プレートセクションと、物理的に別個の下部搭載プレートセクションとを含む、請求項4に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項6】
前記第1の搭載プレートは、前記コンポーネントのファスナ構成に適合する固定パターンで配置された搭載穴を含む、請求項1に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの調節ファスナは複数のねじ付きファスナを含む、請求項1に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項8】
前記第1の搭載プレートは、前記コンポーネントへの搭載を容易にするための少なくとも1つのオフセットフランジを含む、請求項1に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのオフセットフランジは、前記トランシーバ無線ユニットが設置後に前記コンポーネントからオフセットされるように、前記第1の搭載プレートの裏面から突出する、請求項8に記載のユニバーサル搭載装置。
【請求項10】
トランシーバ無線ユニットと、
セルラ通信システムの支持構造体と、
前記トランシーバ無線ユニットを前記支持構造体に搭載するためのユニバーサル搭載装置であって、
前記支持構造体に適合する搭載機構を有する第1の搭載プレートと、
前記第1の搭載プレート内に形成された少なくとも1つの調節スロットと、
前記第1の搭載プレートに結合可能な第2の搭載プレートと、
前記第2の搭載プレート内に形成された開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合する第1のパターンで配置された前記開口部と、
前記第1の搭載プレートに対する前記第2の搭載プレートのスライド可能な調節を容易にするための少なくとも1つの調節ファスナであって、前記少なくとも1つの調節ファスナに適応する前記少なくとも1つの調節スロットと
を含む、前記ユニバーサル搭載装置と
を含み、
前記少なくとも1つの調節ファスナが緩められた場合、前記第2の搭載プレートの位置は、前記第1の搭載プレートに対して移動可能であり、
前記少なくとも1つの調節ファスナが締め付けられた場合、前記第2の搭載プレートの位置は、前記第1の搭載プレートに対してロックされる、
システム。
【請求項11】
前記第1の搭載プレート内に形成された追加の開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合する第2のパターンで配置された前記追加の開口部
を更に含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
開口部の前記第1のパターンは、開口部の前記第2のパターンとは異なる、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2の搭載プレートは、互いに対して少なくとも1つの次元で調節可能な少なくとも2つの物理的に別個のセクションを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記第2の搭載プレートは、上部搭載プレートセクションと、物理的に別個の下部搭載プレートセクションとを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1の搭載プレートは、前記支持構造体のファスナ構成に適合する固定パターンで配置された搭載穴を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の搭載プレートは、前記支持構造体への搭載を容易にするための少なくとも1つのオフセットフランジを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのオフセットフランジは、前記トランシーバ無線ユニットが設置後に前記支持構造体からオフセットされるように、前記第1の搭載プレートの裏面から突出する、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記支持構造体はアンテナ構造体を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項19】
トランシーバ無線ユニットをセルラ通信システムのアンテナ構造体に搭載するためのユニバーサル搭載装置であって、
前記アンテナ構造体に適合する搭載機構を有する第1の搭載プレートと、
前記第1の搭載プレートに結合可能であり、前記第2の搭載プレートの位置が前記第1の搭載プレートに対して移動可能であるようにスライド可能に調節可能な第2の搭載プレートと、
前記第2の搭載プレート内に形成された開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合するパターンで配置された前記開口部と、
前記第1及び第2の搭載プレートを互いに結合するための少なくとも1つの調節ファスナと
を含み、
前記少なくとも1つの調節ファスナが緩められた場合、前記第2の搭載プレートの位置は、前記第1の搭載プレートに対して調節可能であり、
前記少なくとも1つの調節ファスナが締め付けられた場合、前記第2の搭載プレートの位置は、前記第1の搭載プレートに対してロックされる、
ユニバーサル搭載装置。
【請求項20】
前記第1の搭載プレートは、前記アンテナ構造体への搭載を容易にするための少なくとも1つのオフセットフランジを含み、
前記少なくとも1つのオフセットフランジは、前記トランシーバ無線ユニットが設置後に前記アンテナ構造体からオフセットされるように、前記第1の搭載プレートの裏面から突出する、
請求項19に記載のユニバーサル搭載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願へのクロスリファレンス]
本出願は、2020年10月6日に出願された米国仮特許出願番号63/087,986、及び2021年4月6日に出願された米国非仮特許出願番号17/223,514の利益を主張する。
【0002】
[技術分野]
本明細書に説明する主題の実施形態は、一般的に、第1のコンポーネントを第2のコンポーネントに搭載するために使用される装置、デバイス、又はシステムに関する。例えば、搭載装置の実施形態は、セルラ通信システム基地局のトランシーバ無線ユニット(RU)を別のコンポーネント又は支持構造体に搭載するために利用され得る。より具体的には、搭載装置の実施形態は、RUが基地局のアンテナ等のコンポーネントに迅速かつ容易に搭載され得るように、異なるベンダによって製造されたRUとユニバーサルに適合するように構成される。
【背景技術】
【0003】
セルラ通信システムは、地理的領域全体に分散された基地局(セルサイトとしても知られる)を含む。基地局は、アンテナ、搭載及び支持構造体、及び1つ以上のトランシーバ無線ユニット(RU)等の機器を含む。幾つかの配備では、RUは、アンテナのハウジング、フレーム、又はシェルに搭載され得る。セルラシステムプロバイダは通常、そのアンテナコンポーネント及び関連する支持アーキテクチャの仕様及び寸法を管理している。しかしながら、対照的に、セルラシステムプロバイダは、異なるベンダ又はメーカーからRUを調達し得る。その結果、システムプロバイダは、ソースRUの設計、構成、寸法、及び/又は搭載機構を殆ど又は全く管理していないことがある。したがって、異なるRUは、アンテナコンポーネントの搭載機構及び仕様に適合し得るが、必ずしもそうである必要はない。搭載の非適合性は、重大な問題を引き起こし得、カスタム搭載ハードウェアを必要とし得、及び/又は現場での追加の設置時間を必要とし得る。
【発明の概要】
【0004】
トランシーバ無線ユニットをセルラ通信システムのコンポーネントに搭載するためのユニバーサル搭載装置がここに開示される。ユニバーサル搭載装置の例示的な実施形態は、コンポーネントのガイドレールシステムに適合する機構であって、ガードレールシステムに画定されたチャネル内でスライドするように構成された機構を有する第1の搭載プレートと、第1の搭載プレート内に形成された少なくとも1つの調節スロットと、第1の搭載プレートに結合可能な第2の搭載プレートと、第2の搭載プレート内に形成された開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合する第1のパターンで配置された開口部と、第1の搭載プレートに対する第2の搭載プレートのスライド可能な調節を容易にするための少なくとも1つの調節ファスナと、少なくとも1つの調節ファスナに適応する少なくとも1つの調節スロットとを含む。少なくとも1つの調節ファスナが緩められた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対して移動可能である。少なくとも1つの調節ファスナが締め付けられた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対してロックされる。
【0005】
トランシーバ無線ユニットと、セルラ通信システムの支持構造体と、トランシーバ無線ユニットを支持構造体に搭載するためのユニバーサル搭載装置とを有するシステムの実施形態も開示される。ユニバーサル搭載装置は、支持構造体に適合する搭載機構を有する第1の搭載プレートと、第1の搭載プレート内に形成された少なくとも1つの調節スロットと、第1の搭載プレートに結合可能な第2の搭載プレートと、第2の搭載プレート内に形成された開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合する第1のパターンで配置された開口部と、第1の搭載プレートに対する第2の搭載プレートのスライド可能な調節を容易にするための少なくとも1つの調節ファスナとを含む。少なくとも1つの調節スロットは、少なくとも1つの調節ファスナに適応する。少なくとも1つの調節ファスナが緩められた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対して移動可能である。少なくとも1つの調節ファスナが締め付けられた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対してロックされる。
【0006】
トランシーバ無線ユニットをセルラ通信システムのアンテナ構造体に搭載するためのユニバーサル搭載装置も開示される。ユニバーサル搭載装置の例示的な実施形態は、アンテナ構造体に適合する搭載機構を有する第1の搭載プレートと、第1の搭載プレートに結合可能であり、第2の搭載プレートの位置が第1の搭載プレートに対して移動可能であるようにスライド可能に調節可能な第2の搭載プレートと、第2の搭載プレート内に形成された開口部であって、トランシーバ無線ユニットに対する異なる可能な搭載ファスナの位置に適合するパターンで配置された開口部と、第1及び第2の搭載プレートを互いに結合するための少なくとも1つの調節ファスナとを含む。少なくとも1つの調節ファスナが緩められた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対して調節可能である。少なくとも1つの調節ファスナが締め付けられた場合、第2の搭載プレートの位置は、第1の搭載プレートに対してロックされる。
【0007】
この発明の概要は、以下の詳細な説明で更に説明する概念の選択を簡略化された形式で紹介するために提供されている。この発明の概要は、主張された主題の主要な機構又は本質的な機構を特定することを意図したものではなく、主張された主題の範囲を決定する際の補助として使用することを意図したものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
主題のより完全な理解は、同様の参照番号が図面全体を通して同様の要素を指す以下の図と併せて考慮した場合に、詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することによって得られ得る。
【0009】
【
図1】RU、アンテナ構造体、及びRUをアンテナ構造体に搭載するためのガイドレールシステムの斜視図である。
【
図2】RU、アンテナ構造体、及びRUをアンテナ構造体に搭載するためのファスナシステムの斜視図である。
【
図3】RU、支持構造体、及び搭載ブラケットの一部分の斜視図である。
【
図4】アンテナ構造体に搭載されたRUの斜視図である。
【
図5】2つの搭載レールに適合するように2列に構成された搭載ホイールを有するRUの裏面の斜視図である。
【
図6】鍵穴搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の斜視図である。
【
図7A】鍵穴搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の平面図を含む。
【
図7B】鍵穴搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の正面図を含む。
【
図7C】鍵穴搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の側面図を含む。
【
図7D】鍵穴搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の裏面図を含む。
【
図8A】ローラガイド搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の平面図を含む。
【
図8B】ローラガイド搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の正面図を含む。
【
図8C】ローラガイド搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の側面図を含む。
【
図8D】ローラガイド搭載機構を有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の裏面図を含む。
【
図9A】
図8に示したユニバーサル搭載装置に適合するガイドレールの一実施形態の平面図を含む。
【
図9B】
図8に示したユニバーサル搭載装置に適合するガイドレールの一実施形態の正面図を含む。
【
図9C】
図8に示したユニバーサル搭載装置に適合するガイドレールの一実施形態の側面図を含む。
【
図10】鍵穴搭載機構及び調節可能な搭載プレートを有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の背面斜視図である。
【
図12】ローラガイド搭載機構及び調節可能な搭載プレートを有するユニバーサル搭載装置の一実施形態の背面斜視図である。
【
図14】ユニバーサル搭載装置での使用に適した調節可能な搭載プレートの一実施形態の正面斜視図である。
【
図15】調節可能な部分が上昇位置にある、
図14に示した調節可能な搭載プレートの正面図である。
【
図16】
図14及び
図15に示した調節可能な搭載プレートに搭載されたRUの正面斜視図である。
【
図17A】垂直ガイドチャネルを有する支持構造体の正面斜視図である。
【
図18A】
図17に示した支持構造体に適合する搭載アセンブリの正面図である。
【
図19】垂直ガイドチャネルを利用する搭載システムによって支持構造体に搭載された2つのRUの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、主題の実施形態又はそうした実施形態の用途及び使用を限定することを意図しない。本明細書で使用するとき、単語“例示的な”は、“例、実例、又は説明として役立つ”ことを意味する。例示として本明細書に説明する任意の実装は、他の実装よりも好ましい又は有利であると必ずしも解釈されるべきではない。更に、前述の技術分野、背景技術、発明の概要、又は以下の詳細な説明で提示された、明示的又は黙示的な理論に拘束する意図はない。
【0011】
以下の説明では、参照のみを目的として特定の用語を使用することがあり、したがって限定することを意図しない。例えば、“上部”、“下部”、“上方”、“下方”等の用語は、参照される図面の方向を指す。“表面”、“裏面”、“背面”、“側面”、“外側”、及び“内側”等の用語は、論考中のコンポーネントを説明するテキスト及び関連する図面を参照することによって明確になる一貫性があるが任意の参照フレーム内のコンポーネントの部分の向き及び/又は位置を説明する。そうした用語には、上で具体的に言及した単語、その派生語、及び同様の意味を持つ単語が含まれ得る。同様に、用語“第1”、“第2”、及び構造体を指すその他のそうした数値用語は、文脈によって明確に指し示されない限り、シーケンス又は順序を意味しない。
【0012】
本明細書で開示する様々な態様は、説明及び添付の図面で具体的に提示される構成とは異なる方法で組み合わされ得ることを理解すべきである。
【0013】
本明細書で開示する主題は、第1のコンポーネント(例えば、搭載されるコンポーネント)の第2のコンポーネント(例えば、支持コンポーネント)への搭載を容易にする“ユニバーサル”搭載装置に関する。搭載装置の実施形態は、様々なタイプのコンポーネントの様々なタイプの支持構造体への搭載に適応するように設計及び構成され得る。ここに示し説明する非限定的な例に従えば、搭載装置は、セルラ通信システムのトランシーバRUの、セルラ通信システムのアンテナ構造体等の適切な支持構造体への搭載に適応する。搭載装置の実施形態は、その他の用途、配備、搭載可能なコンポーネント、及び支持構造体に適合するように特別に設計できることを理解すべきである。
【0014】
図1は、RU100、アンテナ構造体102のセクション、及びアンテナ構造体のガイドレールシステム104を描写する斜視図である。ガイドレールシステム104は、RU100をアンテナ構造体102に搭載するように構成及び配置される。
図1は、設置中の初期位置にあるRU100を描写する。
図1では隠れているが、RU100は、ガイドレールシステム104の個々のガイドに画定されたチャネル内をスライドするローラホイール(又はガイドレールシステム104に適合する任意の適切に構成されたデバイス、固定具、又は機構)を含み、又はそれらと協働する。
図1では、RU100のローラホイールは、RU100がその最終搭載位置に位置づけられるまで右にスライドすることを可能にする。ガイドレールシステム104は、RU100の重量を支持し、RU100とアンテナ構造体102との間の特定の機械的及び/又は電気的接続を確立及び維持するために必要であり得る適切な位置にRU100を保持する。RU100は、所望の位置に設置された後、ガイドレールシステム104内でスライドできないように所定の位置に固定又はロックされ得る。
【0015】
図2は、ガイドレールシステムを利用しない別の配置を示す。
図2は、RU110、アンテナ構造体112のセクション、及びRU110をアンテナ構造体112に搭載するためのファスナシステム114を描写する斜視図である。ファスナシステム114は、アンテナ構造体112の搭載面から延びるねじ付きボルト又はスタッドを含み得、それらは、RU110内に形成された、又はRU110に固定された搭載プレート内に形成された穴、スロット、鍵穴、又は空隙と嵌合する。このことは、RU110を延長ボルトに掛けて、ナット、ラグ、又はロックを使用してアンテナ構造体112に固定することを可能にする。ファスナシステム114は、RU110の重量を支持し、RU110とアンテナ構造体112との間の特定の機械的及び/又は電気的接続を確立及び維持するために必要であり得る適切な位置にRU110を保持する。
【0016】
図3は、RU120、支持構造体122、及び搭載ブラケット124の一部分を示す斜視図である。搭載ブラケット124は、支持構造体122にボルトで固定されている。搭載ブラケット124は、RU120を支持構造体122から一定の距離に保つように機能するオフセットフランジ126を含む。この点に関して、フランジ126は、支持構造体122の表面からオフセットされている。各フランジ126は、支持構造体122から離れる方向に延びるねじ付きファスナ128を有する。ねじ付きファスナ128は、RU120のハウジング内に形成された(又はRU120に取り付けられた搭載プレート又は素子内に形成された)スロット、鍵穴130、又は適切に構成された空隙の内側にフィットする。
図3に描写した配置は、
図2のファスナシステム114として使用され得る。
【0017】
図4は、アンテナ構造体142の一部分に搭載されたRU140の斜視図である。
図4では、RU140は、ガイドレールシステム144を使用してアンテナ構造体142に搭載される。
図4にはRU140が1つだけ描写されているが、ガイドレールシステム144は、アンテナ構造体142上に2つ以上のRUの設置に適応するように設計され得る。
図5は、RU140の裏面の斜視図である。説明する実施形態では、RU140は、RU140の裏面に直接付着されたローラホイール146の2つの平行な列を含む。ローラホイール146は、アンテナ構造体142の2つのガイドレールの位置に適合するように配置されなければならない。その結果、アンテナ構造体142及びRU140は、一貫した仕様に従って協調して設計及び製造されなければならない。
【0018】
ここで提示する搭載装置の実施形態は、搭載装置が(異なるサプライヤ/ベンダによって製造され得、異なるレイアウト、パターン、又は向きで配置された搭載穴、搭載インサート、ファスナ、及び/又は搭載機構を有し得る)異なるRUコンポーネントに取り付けられ得るという点で“RUにとらわれない”搭載機構を含む。したがって、ここに開示するユニバーサル搭載装置は、様々な異なるRUコンポーネントに適合し、RUコンポーネントとその支持構造体との間のインターフェースとして機能する。この説明は、ユニバーサル搭載装置が支持構造体と嵌合するための単純な設計を含むように、支持構造体の搭載機構(例えば、ガイドレール、ねじ付きインサート、ねじ付きファスナ、鍵穴、又はスロット等)が既知の、指定された、固定された、又は標準化されたレイアウトで配置されていることを前提とする。しかしながら、幾つかの実施形態では、ユニバーサル搭載装置は、様々な異なる支持構造体の設計に適応するように構成され得る。言い換えれば、ユニバーサル搭載装置は、必要に応じて、RUにとらわれなくてもよく、支持構造体にとらわれなくてもよい。
【0019】
図6は、鍵穴搭載機構を有するユニバーサル搭載装置200の一実施形態の斜視図である。
図6は、搭載装置200の一部分のみの背面/裏面を示す。搭載装置200の背面/裏面は支持構造体(図示せず)に面し、搭載装置200の表面はRU(図示せず)に面する。描写した実施形態は、ユニバーサル搭載プレート202、オフセットフランジ204、及びオフセットフランジ204内に形成された鍵穴206を含む。常に必要というわけではないが、各フランジ204は、その中に形成された2つの鍵穴206を含む。搭載プレート202はまた、反対側の端部にフランジ204(
図6には図示せず)の同様の配置を含み得る。言い換えれば、搭載プレート202の左側(
図6では隠れている)は、各々が2つの鍵穴206を有する2つのオフセットフランジ204を含み得る。搭載プレート202の表面は、利用可能なRUコンポーネントの異なる可能なファスナの位置を考慮し、適合するパターン又はレイアウトで配置されたスロット、穴、及び/又は開口部を含む。この点に関して、スロット、穴、及び/又は開口部のレイアウトは、様々な異なるファスナの位置に適合し、それ故、搭載プレート202はRUにとらわれない。特定の実施形態に応じて、搭載プレート202及びフランジ204は、ワンピースのコンポーネントとして一体的に形成されてもよく、又は、互いに取り付けられ、結合され、又は他の方法で付着される2つの物理的に別個の部品として製造されてもよい。
【0020】
図7は、鍵穴搭載機構を有するユニバーサル搭載装置300の一実施形態の平面図(
図7A)、正面図(
図7B)、側面図(
図7C)、及び裏面図(
図7D)を含む。
図7は背面斜視図を含まない。
図10は、同様の搭載装置の背面斜視図である。
図7を参照すると、搭載装置300は一般的に、非限定的に、搭載装置300の表面又は部分を画定するユニバーサル搭載プレート302と、搭載プレート302内に形成された穴304と、
図7の正面図、側面図、及び裏面図で垂直方向に延びるオフセットフランジ306と、オフセットフランジ306内に形成された穴308(例えば、スロット又は鍵穴)とを含む。穴304は、上に説明したように、複数の異なるRUファスナの位置に適応することを意図した適切なパターン又は配列で配置される。幾つかの実施形態では、穴304は、一般的に上下の配列で配置されるが、穴304は、搭載プレート302の全体に渡って形成及び分散され得る。オフセットフランジ306は、RUが設置後に支持構造体からオフセットされるように搭載プレート302の裏面から突出する。例えば、搭載プレートの裏面から延びる同様の鍵穴フランジを描写する
図10を参照されたい。穴304のユニバーサルな性質は、搭載装置300を例えば、ねじ付きファスナを使用してRUコンポーネントに適合して搭載することを可能にする。その後、RUコンポーネントは、穴308を使用して支持構造体(例えば、アンテナ構造体)に搭載され得る。その後、RUコンポーネントは、ナット、クリップ、ロック、又はクランプ等を使用して支持構造体に固定され得る。
【0021】
図8は、ローラガイド搭載機構を有するユニバーサル搭載装置400の一実施形態の平面図(
図8A)、正面図(
図8B)、側面図(
図8C)、及び裏面図(
図8D)を含む。
図8は背面斜視図を含まず、
図12は、同様の搭載装置の背面斜視図である。
図8を参照すると、搭載装置400は、一般的に、非限定的に、搭載装置400の表面又は部分を画定するユニバーサル搭載プレート402と、搭載プレート402内に形成された穴404と、
図8の正面図、平面図、及び裏面図で水平方向に延びるオフセットローラアセンブリ406とを含む。穴404は、上に説明したように、複数の異なるRUファスナの位置に適応することを意図した適切なパターン又は配列で配置される。幾つかの実施形態では、穴404は、一般的に、上下の配列で配置されるが、穴404は、搭載プレート402全体に渡って形成及び分散され得る。各オフセットローラアセンブリ406は、1つ以上のローラ408、好ましくは並んで配置された複数のローラ408を含む。
図8に示した実施形態は、ローラアセンブリ406毎に5つのローラ408を利用するが、5つより多い又は少ないものを使用し得る。オフセットローラアセンブリ406は、RUが設置後に支持構造体から離間されるように、搭載プレート402の裏面から突出する。例えば、搭載プレートの裏面から延びる同様のローラアセンブリを描写する
図12を参照されたい。穴404のユニバーサルな性質は、搭載装置400を例えば、ねじ付きファスナを使用してRUコンポーネントに適合して搭載することを可能にする。その後、ローラ408を、支持構造体上に配置された、適合するように構成され離間したガイドレール内にスライドさせることによって、RUコンポーネントは支持構造体(例えば、アンテナ構造体)に搭載され得る(
図1を参照)。その後、RUコンポーネントは、ナット、クリップ、ロック、クランプ、ロックプレート、又はレバー等を使用してガイドレールに固定され得る。
【0022】
図9は、
図8に示したユニバーサル搭載装置400に適合するガイドレール420の一実施形態の平面図(
図9A)、正面図(
図9B)、及び側面図(
図9C)を含む。ガイドレール420の2つのインスタンスは、支持構造体に取り付けられ(又は一体化され)、ローラアセンブリ406の間隔に適合するように所望の間隔で平行に配置される。ガイドレール420は、穴422、少なくとも1つのスロット、又はガイドレール420を支持構造体、例えばアンテナコンポーネントに固定するための搭載ハードウェアに適応するその他の機構を含む。ガイドレール420は、RUを支持構造体に搭載した後にローラ408を所定の位置にロックするためのロック素子424(各端部に1つずつ)を含む。例えば、ロック素子424は、ボルト、エンドキャップ若しくはエンドプレート、又はラッチ等のファスナを含み得る。
図9のように設置した場合、ロック素子424は、ローラアセンブリ406がガイドレール420内でスライドするのを防止する。したがって、ロック素子424は、RUをその搭載位置に保持する。
【0023】
図10は、鍵穴搭載機構及び調節可能な搭載プレートを有するユニバーサル搭載装置500の一実施形態の背面斜視図である。
図11は、ユニバーサル搭載装置500の平面図(
図11A)、正面図(
図11B)、背面図(
図11C)、及び側面図(
図11D)を含む。搭載装置500は、一般的に、非限定的に、搭載装置500の表面又は部分を画定する調整可能なユニバーサル搭載プレート502と、搭載プレート502内に形成された穴504又は開口部と、少なくとも1つのオフセット上部フランジ506と、少なくとも1つのオフセット下部フランジ508と、オフセットフランジ506、508内に形成された穴510(例えば、スロット、鍵穴)とを含む。穴504は、上に説明したように、複数の異なるRUファスナの位置に適応するように意図した適切なパターン又は配列で配置される。幾つかの実施形態では、穴504の上部の配列は、搭載プレート502(例えば、一方の搭載プレートのセクション)の上部502A内に形成され、穴504の下部の配列は、搭載プレート(例えば、他方の搭載プレートのセクション)の下部502B内に形成される。2つの配列は、同じ又は異なるパターンの開口部を含み得る。オフセットフランジ506、508は、RUが設置後に支持構造体からオフセットされるように、搭載プレート502の裏面から突出する。
【0024】
(固定又は静止搭載プレート302を含む)
図7に描写した搭載装置300とは対照的に、搭載装置500の搭載プレート502は、2つの個別の搭載プレートが互いに結合可能であるように、スライド可能に調節可能である。この点に関して、上部502A及び/又は下部502Bは、他の次元に対して少なくとも1つの次元で移動し得る。説明する実施形態に従えば、上部502Aは、下部502Bに対してスライド可能に調節可能である。
図10及び
図11に示すように、上部502A及び下部502Bは、保持素子又はねじ付きファスナ等の調節ファスナに適応するような形状化及びサイズ化された調節スロット512を含む。ファスナを緩めた場合、上部502Aは、下部502Bに対して上下に移動し得る。ファスナが締め付けられた場合、上部502Aの位置は、下部502Bに対してロックされる。したがって、少なくとも1つの調節ファスナは、下部502Bに対する上部502Aのスライド可能な調節を容易にするように、少なくとも1つの調節スロットに適応される。このことは、搭載プレート502の柔軟性及び適合性を向上させる。図示されていないが、ここに開示するタイプのユニバーサル搭載装置は、複数の方向(例えば、垂直方向、水平方向、斜め等)に調節可能であり得、任意の数の自由度を有し得る。更に、搭載装置500の実施形態は、穴510の位置が少なくとも1つの次元で調節可能であるように構成され得る。
【0025】
図12は、ガイドレール搭載機構(例えば、ローラガイド)及び調節可能な搭載プレートを有するユニバーサル搭載装置600の一実施形態の背面斜視図であり、
図13は、ユニバーサル搭載装置600の平面図(
図13A)、正面図(
図13B)、背面図(
図13C)、及び側面図(
図13D)を含む。搭載装置600は、一般的に、非限定的に、搭載装置600の表面又は部分を画定する調節可能なユニバーサル搭載プレート602と、搭載プレート602内に形成された穴604又は開口部と、少なくとも1つのオフセット上部フランジ606と、少なくとも1つのオフセット下部フランジ608と、オフセットフランジ606、608内に形成されたローラ610又は同等の滑走若しくはスライド機構とを含む。実際には、搭載装置は、図示するような2つの小さなフランジの代わりに、1つの細長い上部フランジを含み得る。更に、各列(上部及び下部)に3つ以上のローラ610が使用され得る。穴604は、上で説明したように、複数の異なるRUファスナの位置に適応することを意図した適切なパターン又は配列で配置される。幾つかの実施形態では、穴604の上部の配列は、搭載プレート602の上部602A内に形成され、穴604の下部の配列は、搭載プレート602の下部602B内に形成される。2つの配列は同じ又は異なるパターンの開口部を含み得る。オフセットフランジ606、608は、RUが設置後に支持構造体からオフセットされるように、搭載プレート602の裏面から突出する。
【0026】
(ワンピースの固定又は静止搭載プレート402を含む)
図8に描写した搭載装置400とは対照的に、搭載装置600の搭載プレート602は、2つの個別の搭載プレートが互いに結合可能であるように、スライド可能に調節可能である。この点に関して、上部602A及び/又は下部602Bは、他の次元に対して少なくとも1つの次元で移動し得る。説明する実施形態に従えば、上部602Aは、下部602Bに対してスライド可能に調節可能である。
図12及び
図13に示すように、上部602A及び下部602Bは、保持素子又はねじ付きファスナ等の調節ファスナに適応するような形状化及びサイズ化された調節スロット612を含む。ファスナが緩められた場合、上部602Aは、下部602Bに対して上下に移動し得る。ファスナが締め付けられた場合、上部602Aの位置は、下部602Bに対してロックされる。したがって、少なくとも1つの調節ファスナは、下部602Bに対する上部602Aのスライド可能な調節を容易にするように、少なくとも1つの調節スロットに適応される。このことは、搭載プレート602の柔軟性及び適合性を向上させる。図示されていないが、ここで開示されるタイプのユニバーサル搭載装置は、複数の方向(例えば、垂直方向、水平方向、斜め等)に調節可能であり得、任意の数の自由度を有し得る。更に、搭載装置600の実施形態は、ローラ610の位置が少なくとも1つの次元で調節可能であるように構成され得る。
【0027】
図14は、(調節可能な部分が下降位置にある)ユニバーサル搭載装置での使用に適した調節可能な搭載プレート700の一実施形態の正面斜視図であり、
図15は、(調節可能な部分が上昇位置にある)調節可能な搭載プレート700の正面図である。搭載プレート700は、スライド可能な上部に、あるパターンの穴を含み、下部に異なるパターンの穴を含む。これらの及びその他の穴のパターンは、ここに開示された搭載プレートで利用され得る。更に、スライド可能な上部は、互いに対して少なくとも1つの次元で調節可能な(開口部のパターンを有する)2つ以上の物理的に別個のセクションを含み得る。同様に、下側部分は、互いに対して少なくとも1つの次元で調節可能な(開口部のパターンを有する)2つ以上の物理的に別個のセクションを含み得る。
図16は、
図14及び
図15に示した調節可能な搭載プレート700に搭載されたRU708の正面斜視図である。対応する支持構造体は
図16には示されていない。
【0028】
図17は、垂直ガイドチャネル及びスライド可能なロック素子を利用する搭載システムのコンポーネントを示す。
図17Aは、2つの垂直ガイドレール802を有する支持構造体804のセクションの正面斜視図であり、
図17Bは、支持構造体804の上面図である。
図18Aは、搭載アセンブリ810の正面図であり、
図18Bは、搭載アセンブリ810の上面図である。
図19は、垂直ガイドチャネルを利用する搭載システムによって支持構造体に搭載された2つのRUの正面図である。
【0029】
説明する実装では、2つの垂直ガイドレール802が支持構造体804に取り付けられている(又は一体化されている)。ガイドレール802は、RU808上に配置された対応する取り付け固定具806の間隔に適合するように、指定された距離だけ離間されている。各ガイドレール802は、搭載固定具806の内の少なくとも1つを受けるスロット又はチャネルを画定する。搭載固定具806は、例えば、ラッチし、ロック可能であり、又はロック解除位置からロック位置に移動可能であるボルトヘッドに類似し得る。
【0030】
搭載固定具806がロック解除位置にある場合、それらはガイドレール802のチャネル内を自由にスライドし得る。このことは、設置者がRU808をガイドレールの上端からガイドレール内に位置づけ、“ドロップ”することを可能にする。続いて、RU808は、所望の垂直方向の位置に配置されるまで、ガイドレール802内で上下に移動し得る。その時点で、搭載固定具806は、ガイドレール802内の所定の位置に固定し、その結果、RU808を所望の垂直方向の位置に保持するために、それらのロック位置にラッチされ得、操作され得、又はその他の方法で作動し得る。
図18は、搭載固定具806の内の少なくとも2つを含む搭載アセンブリ810の正面図及び上面図を描写する。搭載アセンブリ810の少なくとも1つのインスタンスは、RU808に取り付けられる(又は一体化される)。幾つかの実施形態では、搭載アセンブリ810の少なくとも2つのインスタンス、上部搭載アセンブリ810及び下部搭載アセンブリ810は、RU808に取り付けられ、RU808をガイドレール802に対して所定の位置にロックするように作動する4つの取り付け固定具806をもたらす。幾つかの実施形態では、搭載固定具806は、異なるRUコンポーネントに適応するために、上に説明したタイプのユニバーサル搭載プレートに組み込まれ得る。
【0031】
少なくとも1つの例示的な実施形態が前述の詳細な説明で提示されたが、膨大な数の変形が存在することを理解すべきである。本明細書に説明した例示的な1つ以上の実施形態は、請求される主題の範囲、適用性、又は構成をどのような形であれ限定することを意図していないことも理解すべきである。むしろ、前述の詳細な説明は、説明した1つ以上の実施形態を実装するための便利な指針を当業者に提供するであろう。特許出願時に既知の均等物及び予見可能な均等物を含む特許請求の範囲によって定義される範囲から逸脱することなく、要素の機能及び配置に様々な変更を加えることができることを理解すべきである。
【国際調査報告】