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特表2023-546115製品をパッケージングするためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(54)【発明の名称】製品をパッケージングするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 5/08 20060101AFI20231025BHJP
【FI】
B65B5/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523027
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(85)【翻訳文提出日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 US2021054715
(87)【国際公開番号】W WO2022081662
(87)【国際公開日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】63/092,241
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/499,389
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511117392
【氏名又は名称】パックサイズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100172041
【弁理士】
【氏名又は名称】小畑 統照
(72)【発明者】
【氏名】キースナー,ハンコ
(72)【発明者】
【氏名】アルパイン,ジョン・ポール
【テーマコード(参考)】
3E003
【Fターム(参考)】
3E003AA01
3E003AB01
3E003CA02
3E003CA04
3E003CA05
3E003DA06
(57)【要約】
1つまたは複数のアイテムをその中にパッケージングするためのカスタマイズされるボックスが、印刷されるか、貼付されるか、または投影されるアイテム配置標印を有し得る。ボックスは、複数の側壁パネル、および複数の側壁パネルから延在する複数のフラップを有し得る。複数のフラップは、カスタマイズされるボックスの頂表面および底表面を形成するように構成され得る。アイテム配置標印は、側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルの内部表面に印刷され得るか、貼付され得るか、または投影され得る。アイテム配置標印は、カスタマイズされるボックスの中にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムのための所望の配置を表す。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のアイテムをその中にパッケージングするためのカスタマイズされるボックスであって、
複数の側壁パネルと、
前記複数の側壁パネルから延在する複数のフラップであって、前記カスタマイズされるボックスの少なくとも頂表面または底表面を形成するように構成される、複数のフラップと、
前記複数の側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルあるいは前記複数のフラップのうちの1つまたは複数のフラップの内部表面に配設されたアイテム配置標印であって、前記カスタマイズされるボックスの中にパッケージングされることになる前記1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、アイテム配置標印と、
を備える、カスタマイズされるボックス。
【請求項2】
前記アイテム配置標印が、前記少なくとも1つのアイテムの概要、前記少なくとも1つのアイテムの写真または説明、あるいは、前記少なくとも1つのアイテムに関連付けられた参照符号または色、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のカスタマイズされるボックス。
【請求項3】
前記アイテム配置標印が、前記ボックス内の他のアイテムにより少なくとも部分的に囲まれることになるアイテムの前記ボックス内での所望の配置を示すように構成された1つまたは複数のガイドラインまたはシャドウラインを含む、請求項1に記載のカスタマイズされるボックス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアイテムのための前記アイテム配置標印が、前記複数の側壁のうちの少なくとも2つの側壁に配設される、請求項1に記載のカスタマイズされるボックス。
【請求項5】
前記複数の側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルの内部表面に配設された充填材料標印をさらに備え、前記充填材料標印が、前記カスタマイズされるボックス内での充填材料の所望の配置を表す、請求項1に記載のカスタマイズされるボックス。
【請求項6】
前記充填材料標印が、前記アイテム配置標印と前記ボックスの前記頂表面との間に配設される、請求項5に記載のカスタマイズされるボックス。
【請求項7】
前記充填材料標印が、第1の側壁に配設されたアイテム配置標印と、前記第1の側壁および第2の側壁によって形成された前記ボックスの角部と、の間において前記第1の側壁に配設される、請求項5に記載のカスタマイズされるボックス。
【請求項8】
アイテムをパッケージングするための方法であって、
一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別するステップと、
情報ストアにアクセスして前記1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索するステップと、
前記1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に仮想的に配置構成するステップであって、前記1つまたは複数のアイテムを仮想的に配置構成するステップが、前記情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、仮想的に配置構成するステップと、
前記1つまたは複数のアイテムが前記仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに前記1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作するステップであって、
複数の側壁パネルおよび前記複数の側壁パネルから延在する複数のフラップを備えるテンプレートを作り出すためにテンプレート材料内に1つまたは複数の切欠部および/または折り目を形成するステップ、
アイテム配置標印を前記複数の側壁パネルのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたは前記複数のフラップのうちの少なくとも1つのフラップに貼付するステップであって、前記アイテム配置標印が前記1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、貼付するステップ、ならびに
前記テンプレートをボックスに組み立てるステップ、
を含む、前記カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作するステップと、
前記少なくとも1つのアイテムを前記ボックスの中に配置するための案内として前記アイテム配置標印を使用して、前記仮想構成に従って前記1つまたは複数のアイテムを前記ボックスの中に配置するステップと、
を含む方法。
【請求項9】
前記仮想構成の寸法を計算するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記カスタマイズされるパッケージテンプレートを製作するステップが、前記仮想構成の前記計算された寸法に対応する内部寸法を前記組み立てられたボックスが有するように、前記テンプレート材料を切断するおよび/または前記テンプレート材料に折り目を付けるステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
アイテム配置標印を前記側壁パネルのうちの少なくとも1つの側壁パネルに貼付するステップが、前記アイテム配置標印を前記少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに印刷するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
充填材料標印を前記複数の側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルに貼付するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記アイテム配置標印を前記側壁パネルまたはフラップのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに貼付するステップが、前記少なくとも1つのアイテムの、概要、写真、説明、1つまたは複数のガイドラインまたはシャドウライン、あるいはこれらの組み合わせ、を前記少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに印刷するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記アイテム配置標印を前記側壁パネルまたはフラップのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに貼付するステップが、前記1つまたは複数のアイテムのうちの前記少なくとも1つのアイテムに関連付けられた色および/または参照符号を前記少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに印刷するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
アイテムをパッケージングするための方法であって、
一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別するステップと、
情報ストアにアクセスして前記1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索するステップと、
前記1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に仮想的に配置構成するステップであって、前記1つまたは複数のアイテムを仮想的に配置構成するステップが、前記情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、仮想的に配置構成するステップと、
前記1つまたは複数のアイテムが前記仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに前記1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作するステップであって、
複数の側壁パネルおよび前記複数の側壁パネルから延在する複数のフラップを備えるテンプレートを作り出すためにテンプレート材料内に1つまたは複数の切欠部および/または折り目を形成するステップ、ならびに、
前記テンプレートをボックスに組み立てるステップ、
を含む、前記カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作するステップと、
アイテム配置標印を前記側壁パネルまたはフラップのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影するステップであって、前記アイテム配置標印が前記1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、投影するステップと、
前記少なくとも1つのアイテムを前記ボックスの中に配置するための案内として前記投影されたアイテム配置標印を使用して、前記仮想構成に従って前記1つまたは複数のアイテムを前記ボックスの中に配置するステップと、
を含む方法。
【請求項16】
前記アイテム配置標印が、前記ボックスの上方に配設された投影デバイスを用いて、前記少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アイテム配置標印を投影するステップが、前記少なくとも1つのアイテムの、概要、写真、説明、1つまたは複数のガイドラインまたはシャドウライン、あるいはこれらの組み合わせ、を前記少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記アイテム配置標印を投影するステップが、前記1つまたは複数のアイテムのうちの前記少なくとも1つのアイテムに関連付けられた色および/または参照符号を前記少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記アイテム配置標印を投影するステップが、パッケージングされることになる前記1つまたは複数のアイテムの各々のための前記アイテム配置標印を同時に投影するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記同時に投影されるアイテム配置標印が、次にいずれのアイテムをパッケージングすべきかを識別するために順番に強調される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記アイテム配置標印を投影するステップが、パッケージングされることになる前記1つまたは複数のアイテムのための前記アイテム配置標印を順番に投影するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
アイテムをパッケージングするための方法であって、
一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別するステップと、
情報ストアにアクセスして前記1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索するステップと、
前記1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に仮想的に配置構成するステップであって、前記1つまたは複数のアイテムを仮想的に配置構成するステップが、前記情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、仮想的に配置構成するステップと、
前記1つまたは複数のアイテムが前記仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに前記1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作するステップと、
前記仮想構成に対してのアクセス権をロボットに提供するステップと、
前記少なくとも1つのアイテムを前記ボックスに中に配置するための案内として前記仮想構成を使用して、前記ロボットを使用して前記仮想構成に従って前記1つまたは複数のアイテムを前記ボックスの中に配置するステップと、
を含む方法。
【請求項23】
仮想構成に従って充填材料を前記ボックスの中に配置するために前記ロボットを使用するステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、「Systems and Methods for Packaging Products」と題する、2020年10月15日に出願した米国特許出願第63/092,241号の優先権および利益を主張するものである、「Systems and Methods for Packaging Products」と題する、2021年10月12日に出願した米国特許出願第17/499,389号の優先権を主張するものである。上記の出願の各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示の例示の実施形態は、製品をパッケージングするためのシステム、方法、およびデバイスに関する。より詳細には、例示の実施形態は、ボックスの1つまたは複数の内部表面に1つまたは複数のアイテムを表す標印を提供または表示することにより、1つまたは複数のアイテムをボックスの中にパッキングするためのパッキング指示を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]配送・パッケージング産業は、高頻度で、シート材料をボックステンプレートに変換する板紙処理設備または他のシート材料処理設備を使用する。このような設備の1つの利点は、荷送人が、多様なサイズの予め作られた標準のボックスのストックを手元に用意する代わりに、必要に応じて所要サイズのボックスを用意することができることである。結果として、荷送人は、特定のボックスサイズのためのその必要条件を予測することのさらには標準のサイズの予め作られたボックスを保管することの必要性を排除することができる。代わりに、荷送人は、各々の配送時に特定のボックスサイズ要件に基づいて多様なボックスサイズを生成するのに使用され得る連続式の材料の1つまたは複数のベイルを保管することができる。これにより、荷送人は、定期的に使用される積荷用品のために通常必要とされる保管空間を縮小すること、さらには、ボックスサイズ要件を予測する本質的に不正確なプロセス(その理由は、配送されることになるアイテムおよびそれらのそれぞれの寸法が場合によっては変化するからである)に付随する廃棄物およびコストを低減することが可能となる。
【0004】
[0004]多数のサイズの予め作られたボックスを保管することに付随する非効率さを低減することに加えて、特別にサイズ決定されたボックスを作り出すことも、パッケージング・配送コストを低減する。注文処理の業界では、配送されるアイテムが、配送されるアイテムより約65%大きいボックスの中に通常はパッケージングされることが推定される。特定のアイテムにとって過度に大きいボックスは、アイテムのために特別にサイズ決定されたボックスより高価である(より大きいボックスを作るのに使用される過剰な材料のコストのために)。アイテムが過度に大きいサイズのボックスの中にパッケージングされる場合、フィリング材料(例えば、スチロフォーム、ピーナッツ型緩衝材、紙、空気枕、など)が、しばしば、ボックスの内部でアイテムが移動するのを防止するためにおよび圧力が加えられるとき(例えば、ボックスがテープで閉じられるかまたは積み重ねられるとき)にボックスが窪むのを防止するために、ボックスの中に配置される。これらのフィリング材料は、過度に大きいサイズのボックスの中にアイテムをパッケージングすることに付随するコストをさらに増大させる。
【0005】
[0005]カスタマイズされてサイズ決定されるボックスはさらに、過度に大きいサイズのボックスの中でアイテムを配送することと比較して、アイテムを配送することに付随する配送コストを低減する。パッケージングされるアイテムより65%大きいボックスを詰め込まれた配送車両は、パッケージングされるアイテムに適合するように特別にサイズ決定されたボックスを詰め込まれた配送車両より動作のコスト効率が大幅に低い。言い換えると、特別にサイズ決定されたパッケージを詰め込まれた配送車両は、大幅により多くの数のパッケージを運ぶことができ、それにより、同数のアイテムを配送するのに必要となる配送車両の数を低減することができる。したがって、パッケージの重量に基づいて配送料金を計算することに加えてまたはその別法として、配送料金が、しばしば、配送されるパッケージのサイズの影響を受ける。したがって、アイテムのパッケージのサイズを縮小することにより、アイテムを配送する料金を低減することができる。配送料金がパッケージのサイズに基づいて計算されない場合でも(例えば、パッケージの重量のみに基づく)、特別にサイズ決定されたパッケージを使用することが配送コストを低減することができる。その理由は、特別にサイズ決定されるより小さいパッケージは、パッケージング材料およびフィリング材料の使用量が低いことで、過度に大きいサイズのパッケージより軽量になるからである。
【0006】
[0006]特別にサイズ決定されて製造されるボックスは、標準的なサイズの配送用品をストックしておくことに付随する非効率さを軽減すること、このような配送用品を保管するのに必要である空間の大きさを縮小すること、ならびに、配送用品および配送費用のための総コストを低減すること、が潜在的に可能であるが、それでもカスタムのボックスの業界では改善の余地が残っている。標準的なサイズのボックスが使用される場合、荷造り要員が通常は、アイテムの順序または向きに特に注意を払う必要なしに、アイテムをボックスの内部に容易に配置するのを可能にすることになるようなボックスサイズを選択する。これにより、通常、ボックスの中に空いている空間または空隙が有意に形成されることになり、この空いている空間または空隙は通常はダンネージ(例えば、紙、発泡体、空気枕、など)を詰め込まれる。特別にサイズ決定されるボックスは通常は、その内部寸法を中にパッケージングされることになるアイテムの寸法に概して対応させるように、作られることから(例えば、空隙を縮小することおよびダンネージの必要性を低減することのため、)、パッケージングされることになるアイテムを、特定の順序および/または向きでカスタムのボックスの内部に確実に配置するためには荷造り要員がさらに注意を払うことが必要となる可能性がある。パッケージングされることになるアイテムが代替の順序および/または向きでボックスの内部に配置される場合、アイテムがボックスの中に完全には嵌め込まれない可能性がある。
【0007】
[0007]特別にサイズ決定されたボックスの中にアイテムをパッキングする方法を荷造り要員に指示するのに使用される現行のシステムおよび方法が存在するが、これらのシステムおよび方法は荷造り要員が理解または解釈することが困難となり得る。例えば、文書または絵図であるパッキング指示が紙に印刷され得るかまたはスクリーン上に表示され得る。アイテムを正確にパッキングするのを可能にするためには、荷造り要員が紙またはスクリーン上のパッキング指示を把握することおよびこのパッキング指示を正確な順序および向きでアイテムをボックスの中に配置することに変換することの両方が可能でなければならない。荷造り要員にとってはこれらのステップの一方または両方が困難となり得る。加えて、一部の荷造り要員がアイテムを正確にパッキングするためにパッキング指示を把握してそれに従うことには望ましくない長さの時間がかかり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
[0008]したがって、特別にサイズ決定されたボックスの中にアイテムをパッキングするための指示を提供することに関して改善の余地が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[0009]本開示の例示の実施形態は、製品をパッケージングするためのシステム、方法、およびデバイスに関する。より詳細には、例示の実施形態は、ボックスの1つまたは複数の内部表面に1つまたは複数のアイテムを表す標印を提供または表示することにより、1つまたは複数のアイテムをボックスの中にパッキングするためのパッキング指示を提供することに関する。
【0010】
[0010]例えば、一実施形態は、1つまたは複数のアイテムをその中にパッケージングするためのカスタマイズされるボックスを対象とする。カスタマイズされるボックスは、複数の側壁パネルと、複数の側壁パネルから延在する複数のフラップと、を有する。複数のフラップが、カスタマイズされるボックスの頂表面および底表面を形成するように構成される。カスタマイズされるボックスは、複数の側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルの内部表面に配設されたアイテム配置標印をさらに有する。アイテム配置標印が、カスタマイズされるボックスの中にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す。
【0011】
[0011]別の実施形態によれば、アイテムをパッケージングするための方法は、一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別することと、情報ストアにアクセスして1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索することと、1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に配置構成することであって、1つまたは複数のアイテムを配置構成することが、情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、配置構成することと、1つまたは複数のアイテムが仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作することと、を含む。カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作することは、複数の側壁パネルおよび複数の側壁パネルから延在する複数のフラップを備えるテンプレートを作り出すためにテンプレート材料内に1つまたは複数の切欠部および/または折り目を形成することと、アイテム配置標印を側壁パネルのうちの少なくとも1つの側壁パネルに貼付することであって、アイテム配置標印が1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、貼付することと、テンプレートをボックスに組み立てることと、含む。本方法は、少なくとも1つのアイテムをボックスの中に配置するための案内としてアイテム配置標印を使用して、仮想構成に従って1つまたは複数のアイテムをボックスの中に配置することをさらに含む。
【0012】
[0012]さらに別の実施形態では、アイテムをパッケージングするための方法は、一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別することと、情報ストアにアクセスして1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索することと、1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に配置構成することであって、1つまたは複数のアイテムを配置構成することが、情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、配置構成することと、1つまたは複数のアイテムが仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作することと、を含む。カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作することは、複数の側壁パネルおよび複数の側壁パネルから延在する複数のフラップを備えるテンプレートを作り出すためにテンプレート材料内に1つまたは複数の切欠部および/または折り目を形成することと、テンプレートをボックスに組み立てることと、を含む。本方法は、アイテム配置標印を側壁パネルのうちの少なくとも1つの側壁パネルに投影することであって、アイテム配置標印が1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、投影することと、少なくとも1つのアイテムをボックスの中に配置するための案内として投影したアイテム配置標印を使用して、仮想構成に従って1つまたは複数のアイテムをボックスの中に配置することと、をさらに含む。
【0013】
[0013]別の例示の実施形態では、アイテムをパッケージングするための方法は、一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別することと、情報ストアにアクセスして1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索することと、1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に仮想的に配置構成することであって、1つまたは複数のアイテムを仮想的に配置構成することが、情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、仮想的に配置構成することと、1つまたは複数のアイテムが仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作することと、仮想構成に対してのアクセス権をロボットに提供することと、少なくとも1つのアイテムをボックスに中に配置するための案内として仮想構成を使用して、ロボットを使用して仮想構成に従って1つまたは複数のアイテムをボックスの中に配置することと、を含む。
【0014】
[0014]本開示のこれらのおよび他の目的および特徴が以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかとなるか、あるいは以下に記載されるように本開示を実施することにより理解され得る。
【0015】
[0015]本発明の上記のおよび他の利点および特徴をさらに明確にするために、添付図面に示される本発明の具体的な実施形態を参照して本発明をより具体的に説明する。これらの図面が本発明の示される実施形態のみを描いており、したがって本発明の範囲を限定するものとしてみなされない、ことが認識されよう。添付図面を使用して本発明をさらに具体的におよび詳細に描写および説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0016]パッケージングカスタマイゼーションエンジン、製品情報ストア、およびパッケージング機械、を有するシステムアーキテクチャを示す図である。
図2】[0017]製品寸法属性情報のストアを示す図である。
図3】[0018]図1の製品情報ストア内に含まれる多様な製品のための購入オーダーを示す図である。
図4】[0019]例示の製品構成を示す正面斜視図および背面斜視図である。
図5】[0020]図4の製品構成のための例示のボックステンプレートを示す図である。
図6】[0021]図6A図6Dは、図5のボックステンプレートを用いて形成されたボックスを示す斜視図である。
図7】[0022]図7A図7Dは、図4の製品構成のためのボックスおよびアイテム配置標印プロジェクタを示す斜視図である。
図8】[0023]図8Aは、例示の製品構成を示す斜視図である。[0024]図8Bは、図8Aの製品構成のための、その内部表面にアイテム配置標印を備え、開いているボックスを示す上面図である。
図9】[0025]図9Aおよび図9Bは、例示のアイテム配置標印を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0026]本明細書で説明される実施形態は、概して、製品をパッケージングするためのシステム、方法、およびデバイスに関する。より詳細には、例示の実施形態は、パッケージングプロセス中に1つまたは複数のアイテムをボックスの中に配置しなければならない場所のための指示として、1つまたは複数のアイテムを表す標印をボックスの1つまたは複数の内部表面に提供または表示することに関する。
【0018】
[0027]本開示は特定の構成を参照して実施形態の詳細を説明するが、本説明は例示であり、本発明の範囲を限定するものとして解釈されない。特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、示される構成に対して種々の修正形態が作られ得る。より良好に理解することができるように、種々の添付図を通して同様の構成要素が同様の参照符号によって示される。
【0019】
[0028]本明細書で使用される場合の「テンプレート」、「ボックステンプレート」、および「パッケージングテンプレート」は、ボックス状の形状になるように折り畳まれ得る実質的に平坦な材料ストックを意味する。ボックステンプレートまたはパッケージングテンプレートは、ボックステンプレートまたはパッケージングテンプレートを曲げておよび/または折り畳んでボックスにするのを可能にするノッチ、切り抜き部、境界線(divide)、および/または折り目を有し得る。加えて、ボックステンプレートまたはパッケージングテンプレートは、当業者には一般に知られている任意適切な材料で作られ得る。例えば、板紙または段ボール板紙がテンプレート材料として使用され得る。さらに、適切な材料が、ボックス状の形状となるように曲げられるおよび/または折り畳まれるのを可能にする任意の厚さおよび重量を有し得る。
【0020】
[0029]次に図1を参照すると、注文対応のパッケージングシステム10の1つの例示の実施形態が示されており、製品情報ストア14に通信可能に接続されたパッケージングカスタマイゼーションエンジン12を有する。示される実施形態では、製品情報ストア14は、製品寸法属性16および製品販売情報18を含めた多種多様な種類の情報を有する。本明細書の開示を考慮すると、製品寸法属性16および製品販売情報18が情報の個別の集合体として示されるが、製品寸法属性16および製品販売情報18が、単一のファイル、テーブル、または他のデータの集合体として一体化されてもよいことが認識されよう。したがって、製品情報ストア14は、単に、適切な情報ストアの1つの例であり、任意適切な種類のデータストアが使用され得る。例えば、製品情報ストア14は、リレーショナルデータベース、階層型データベース、ネットワークデータベース、インメモリデータベース、オブジェクト指向データベース、データウェアハウス、情報を維持するための他の任意適切なストアまたはデータベース、あるいはこれらの組み合わせを含み得る。実際には、いくつかの実施形態では、製品情報ストア14は単一の物理的データベースを備えることができ、対して他の実施形態では、製品情報ストア14が複数の異なる物理的ロケーションに跨って分散され得る。
【0021】
[0030]示される実施形態では、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12が、パッケージング機械20にさらに接続される。パッケージング機械20は、手動によりおよび/またはパッケージングカスタマイゼーションエンジン12により提供された入力に従って多様なタイプおよび種類のパッケージングを製作するのに使用され得る注文対応のパッケージング機械の一例である。例えば、本明細書でより詳細に説明されるように、パッケージング機械20は、1つまたは複数の製品のためにカスタマイズされるパッケージのためのテンプレートを制作するために、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12から入力を受信することができる。
【0022】
[0031]図1にさらに示されるように、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12が、任意選択で、オーダー処理エンジン22に接続される。1つの例示の実施形態によれば、注文対応のパッケージングシステム10が、1つまたは複数の多様な製品を提供する小売店または製造業者と関連して利用される。1つの例示の実施形態では、このような小売店は、オーダー処理エンジン22において1つまたは複数の製品のためのオーダーを受信することができる。例えば、小売店舗にいる顧客が一定程度の量の製品を要求することができ、販売員が購入情報をオーダー処理エンジン22に直接に入力することができるか、または、購入情報を他のアプリケーション24のうちの1つのアプリケーションに入力することができ、アプリケーション24が次いでこの情報をオーダー処理エンジン22に通信することができる(例えば、メッセージ40を使用して)。別の実施例では、顧客は、オーダー処理エンジン22にネットワーク接続された計算デバイス上のウェブブラウザまたは他のアプリケーション24を使用することなどにより、購入情報を直接に入力し得る。
【0023】
[0032]オーダー情報を受信する手法に関係なく、オーダー処理エンジン22は、特定の顧客により1つまたは複数のアイテムがオーダーされておりしたがって保管することおよび/またはこの顧客に配達すること、の要求を受信することができる。オーダー処理エンジン22が要求を受信すると、オーダー処理エンジン22はさらに製品情報ストア14にアクセスすることができる。例えば、オーダー処理エンジン22は、製品販売情報18へのアクセスを要求するメッセージ17を送信することができ、これに応答して、オーダーされたこの製品に関連する、価格、入手可能性、および配送コストなどに関する情報を含む回答が提供される。任意選択で、オーダー処理エンジン22はさらに、製品情報ストア14から受信した情報を顧客に通信することができる。例えば、オーダー処理エンジンが、オーダーサマリ、購入オーダー、価格情報、および配達追跡情報(これらのうちの任意のものが製品販売情報18からの情報を含み得る)などを顧客に送信することができる。製品販売情報18がさらに、新しいまたは既存の購入オーダーを追加、消去、変更、または他のかたちで編集するために、オーダー処理エンジン18によって更新され得る。
【0024】
[0033]一実施形態によれば、オーダー処理エンジン22が1つまたは複数のアイテムのためのオーダーを受信した後、オーダー処理エンジン22は、オーダーされたアイテムのためのパッケージングが必要であることを示すためにパッケージングカスタマイゼーションエンジン12との通信を行う。このような通信は、オーダー処理エンジン22がオーダーを受信した後の任意の時間に行われ得る。例えば、オーダー処理エンジン22は、オーダーを受信したときにまたはオーダーされたアイテムの配送の準備が整ったときに、オーダーの通知をパッケージングカスタマイゼーションエンジン12に送信し得る。
【0025】
[0034]オーダー処理エンジン22によりパッケージングカスタマイゼーションエンジン12に提供される情報は任意の形態をとることができ、一実施形態では、オーダーされた(例えば、メッセージ40を通してオーダーされた)アイテムの保管および/または配送のために使用されることになるボックスなどのカスタマイズされたパッケージを、カスタマイズされたパッケージングエンジン12により制作する、ことを要求する電子メッセージ13の形態をとることができる。このような要求13を送信するとき、オーダー処理エンジン22は、オーダーされた製品に関する情報をパッケージングカスタマイゼーションエンジン12に直接に送信することができるか、参照事項を製品販売情報18に送信することができるか、製品販売情報18内のオーダーにアクセスするための、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12によって使用可能であるオーダー番号を送信することができるか、または、いずれの製品がオーダーされたかをパッケージングカスタマイゼーションエンジン12により識別するのを可能にする情報を任意の他の手法で提供することができる。
【0026】
[0035]さらに、いくつかの実施形態によれば、オーダー処理エンジン22により、オーダーに関するいかなる情報もパッケージングカスタマイゼーションエンジン12に提供することが必要とならない可能性がある。例えば、配送システム(図示せず)が、オーダー処理エンジン22に繋がれ得る。配送が所望されるとき、配送システムが、カスタマイズされたパッケージングのための要求をパッケージングカスタマイゼーションエンジン12に送信することができ、その結果、オーダー処理エンジン22からパッケージングカスタマイゼーションエンジン12への直接の通信が必要なくなる。オーダー処理エンジン22、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12、および配送システムが個別に示されるおよび/または説明されるが、これらのうちの1つまたは複数が単一のシステムまたはエンジンに一体化されてもよいことがさらに認識されよう。例えば、オーダー処理エンジン22は、その一部としてパッケージングカスタマイゼーションエンジン12を含むこともできる。
【0027】
[0036]継続して図1を参照すると、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12が、カスタマイズされるパッケージのための要求13またはオーダーされた製品を識別する何らかの他の情報を受信すると、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、製品寸法属性16にアクセスすることができ、および/またはオーダーされた製品に関する追加の情報を取得することができる。例えば、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、オーダーされた製品に関する寸法情報を要求するために問い合わせメッセージ15を製品情報ストア14に送信することができる。例えば、図2に関連してより詳細に考察されるように、問い合わせメッセージ15に応答して提供される製品属性16が、同じオーダーの一部である、各アイテムの寸法および/または重量に関する情報を含むことができる。このような属性には、高さ、幅、長さ、曲率半径、所望のパッケージングの向き、および、カスタマイズされるパッケージのデザインの全体寸法を計算するのを可能にするためにオーダーされた製品の配置構成を開発するためにパッケージングカスタマイゼーションエンジン12によって使用され得る他の情報が含まれてよい。
【0028】
[0037]パッケージングカスタマイゼーションエンジン12が製品の寸法属性にアクセスして配置構成を開発すると、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12はさらにパッケージングテンプレートを設計することができる。具体的には、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12によって計算したようにアイテムの配置構成を包囲するのに必要であるボックスまたは他のパッケージの占有面積を識別するのに、作り出した配置構成の高さ、長さ、幅、および/または他の情報を使用することができ、この占有面積に対応するテンプレートを設計することができる。しかし、このような設計が代わりにパッケージング機械20によって実施されてもよい。例えば、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12はオーダーされたアイテムの配置構成を開発することができ、配置構成の寸法または所望されるパッケージングの寸法をパッケージング製作機械20に供給することができ(例えば、メッセージ19を送信することにより)、それによりパッケージング機械20によりパッケージングテンプレートを設計するのを可能にする。
【0029】
[0038]パッケージング機械20はさらに、1つまたは複数の種類および/またはサイズのパッケージング材料26にアクセスすることができる。例えば、一実施形態によれば、パッケージング機械20は、1つまたは複数のサイズの連続式の段ボール板紙の供給を受ける。特定のオーダーのために必要であるパッケージの寸法に基づいて、パッケージング機械20はパッケージング機械20を通して十分な連続式の段ボール板紙を選択的に送ることができ、所望のボックステンプレートを作り出すために、任意の必要な切欠部、折り目、ミシン目、および切り込み線などを連続式の段ボール板紙に作ることができる。後で考察されるように、アイテム配置標印が、任意選択で、ボックステンプレートに印刷/貼付され得、次いで、ボックステンプレートが手動でまたは自動で組み立てられ得、オーダーされた製品が、印刷/貼付されたアイテム配置標印に従ってボックステンプレートの中に挿入され得る。別法として、ボックステンプレートが手動でまたは自動で組み立てられ得、アイテム配置標印がボックスの内部に投影され得、オーダーされた製品が、投影されたアイテム配置標印に従って、ボックスの中に挿入され得る。
【0030】
[0039]顧客からのオーダーに応じることを主として参照して注文対応のパッケージングシステム10を考察してきたが、本明細書の開示を考慮すると、これが単に例示であること、および、他の実施形態においてパッケージングカスタマイゼーションエンジン12が、一切オーダーされていない状態でも動作することができること、が認識されよう。例えば、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、任意の特定のオーダーとは無関係に、システム10の所有者または操作者が、保管、パッケージング、または配送することを所望する多種多様な物体に関する情報を受信することができる。実際には、システム10が、このようなパッケージングの要求理由に関係なく、いずれのアイテムをパッケージングすべきかが判明している場合に任意の種類のカスタマイズされるパッケージングを製作するのに使用され得る。
【0031】
[0040]次に図2を参照すると、製品属性16の例示のストアが提示される。具体的には、図2はテーブル30を示しており、多様なアイテムまたは製品に関する多様な種類の情報がテーブル30内で保存され得る。図2の実施例では、テーブル30は、各製品(これらの製品のための属性情報が収集されている)を識別するアイテムカラム32を含む。アイテムカラム32内の情報が、さらに、各製品の何らかの種類の識別情報を含むことができる。示される実施例では、製品AA~RRが示されるが、追加の製品を含むことができることを示すための縦の省略点(vertical ellipses)が提供される。
【0032】
[0041]加えて、製品を識別するのに使用される情報の種類は変化し得る。このような情報には、例えば、製品名、製品番号、モデル番号、SKU番号、またはアイテムの任意の他の一意的識別子が含まれてよい。したがって、これらのアイテムの各々において、パッケージングテンプレートを制作するのを可能にすることを目的として多様なアイテムを仮想的に配置構成するためにパッケージングカスタマイゼーションエンジンによって使用され得る多様な種類の情報が含まれ得る。パッケージングされることになるアイテムのシミュレートされたモデルを特定の配置構成で製作することから、配置構成がバーチャルとなり得、その結果、パッケージングされることになるアイテムが物理的に収集されるとき、アイテムが、シミュレートされたモデルに対応するように物理的に配置構成され得るようになる。
【0033】
[0042]多くの情報の中でもとりわけ、テーブル30は、パッケージングに含まれることになるアイテムの占有面積に関する寸法情報を含むことができる。例えば、項目D、D、およびDを有するカラムが、アイテムの長さ、幅、および高さを示すのに使用され得る。したがって、この情報を使用することにより、パッケージングカスタマイゼーションエンジンが、情報の全体寸法を決定するためにオーダー内のすべての製品の仮想構成を作り出すことができる。
【0034】
[0043]単純な長方形の長さ情報、幅情報、および高さ情報以外の他の寸法情報も使用され得る。例えば、いくつかの実施形態では、種々のアイテムの湾曲部、凹凸、間隙、および/または他の寸法に関する情報が保存され得、その結果、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12によりアイテムの最適な配置構成を製作するときに情報が考慮され得る。別の実施形態では、テーブル30が、パッケージングされることになるアイテムの三次元モデルを保管または参照することができる。その結果、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は製品モデルにアクセスすることができ、本明細書で考察されるようにアイテムの配置構成を最適化するためにモデル自体を使用して仮想の組立体を提供することができる。
【0035】
[0044]いくつかの実施形態では、さらに、アイテムの重量が属性テーブル30内に提供され得る。重量情報は、例えば、アイテムの最適な配置構成を製作するのに使用され得る。例えば、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、配置構成の底部にまたは底部の近くにより重いアイテムを配置するために、ならびに/あるいは、配置構成の頂部にまたは頂部の近くにより軽いアイテムを配置するために、アイテムを仮想的に配置構成することができる。
【0036】
[0045]他の実施形態では、テーブル30が、特定のアイテムに関する向き情報を含むことができる。例えば、特定のアイテムが特定の方向を上に向けるように方向付けられるべきである場合、テーブル30内でこの方向が指定され得る。具体的には、テーブル30は、特定の向きを有する2つのアイテムを示す。例えば、製品HHが、「z」方向を特別なかたちで方向付けるのを必要とするものであると示され、製品NNに関する情報が、「x」方向を特定のかたちで方向付けなければならないことを示す。追加の情報が、どのような向きが要求されているかまたは必要とされているかをさらに示すことができるか、あるいは、テーブル30内の向き情報が特定の意味(例えば、製品HHのz方向が垂直に方向付けられるべきであり、および/または、製品NNのx方向が水平に方向付けられるべきである)を有するものとして理解され得る。しかし、向き情報は任意選択であり、カスタマイズされるパッケージングのためのアイテムを配置構成するのに使用されてもまたは使用されなくてもよい。
【0037】
[0046]図2が製品寸法属性情報の適切なストアの単なる1つの例であること、および、テーブル30が多種多様な他の種類の情報を含むことができること、が認識されよう。実際には、図2に示されるように、横の省略点(horizontal ellipses)が、テーブル30で多数の他の属性も保存され得ることを示す。このような属性は、関連するアイテムの寸法情報または他の属性に関連するものであってよい。例えば、追加の情報には、製品内の曲率または凹凸に関する情報、製品が他の製品をその中に入れ子にすることができる1つまたは複数の空洞を有するか否かに関する情報、空洞が、開口部、中空中央部分、凹凸、などを有するか否かに関する情報、さらには、料金、在庫状態、またはオーダー情報などの、他の情報が含まれてよい。
【0038】
[0047]次に図3を参照すると、例示の購入オーダー40が示されており、ここでは、製造供給元であるXYZ Corp.の顧客ABC,LLCが、図2のテーブル30内で識別された種々の製品のオーダーを行っている。図3では、7つの異なるアイテムがオーダーされていることがテーブル42に見てとれる。図3の購入オーダー40が、単に、任意の購入オーダーの、または、特定のアイテムを一体にパッケージングすることの他の要求の、例示であるが、図3の特定の例は後でより詳細に使用される。
【0039】
[0048]上で述べたように、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、アイテムの仮想構成を作り出すために、パッケージングされることになるアイテムの製品寸法属性16を使用することができる。その後、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12および/またはパッケージング製作機械20は、パッケージングされることになるアイテムの配置構成に適合するようにサイズ決定されたボックスに組み立てられ得るパッケージングテンプレートを設計することができる。パッケージング製作機械20は、パッケージング材料26からパッケージングテンプレートを製作することができる。次いで、パッケージングテンプレートがボックスになるように組み立てられ得、パッケージングされることになるアイテムが、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12によって開発された配置構成に従ってボックスの内部にパッケージングまたは配置され得る。
【0040】
[0049]例として、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、図3の購入オーダー40上のテーブル42内で識別される7つのアイテムAA~KKを含むオーダーを受信することができる。パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、アイテムの仮想構成を作り出すのに、アイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKに関連する製品寸法属性16を使用することができる。このような配置構成は純粋にバーチャルであってよく、実際のアイテムを配置構成することを必要としないが、他の実施形態では、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、パッケージングされることになるアイテムまたはそのモデルにアクセスすることができ、パッケージングされることになるアイテムを物理的に配置構成するのにロボティクスまたは手動能力を使用することができる。一実施例によると、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、問い合わせ15に応答して、製品情報ストア14から各々のパッケージングされることになるアイテムの三次元モデルを受信することができ、アイテムの仮想構成を実施するのにこの三次元モデルを使用することができる。
【0041】
[0050]図4は、アイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKの1つの例示の配置構成の正面斜視図および背面斜視図を示す。図4で見てとれるように、アイテムKKが最大の占有面積を有し、この配置構成の底部に配置され、他のアイテムがその上に配置される。示される配置構成が単に例示であることが認識されよう。パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は複数の異なる配置構成を製作することができ、特定の基準(例えば、最小の体積、所望のボックスタイプ、所望のボックス形状、パッケージングテンプレートを作り出すのに使用される板紙の量、など)に基づいて配置構成のうちの1つの配置構成を選択することができるかまたは使用者により選択するのを可能にすることができる。
【0042】
[0051]アイテムの適切な配置構成が製作/選択された後、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12および/またはパッケージング製作機械20は、仮想構成の全体寸法を計算するのに製品寸法属性16および仮想構成を使用し、さらにそれにより、パッケージングされることになるアイテムを収容するのに必要であるカスタマイズされるパッケージングのために必要である寸法を決定する。所望のカスタマイズされるパッケージングは、任意選択で、概略長方形構成を有することができ、したがって、アイテムの配置構成が、任意選択で、この長方形構成のために最適化され得る。したがって、カスタマイズされるパッケージングの寸法を決定することは、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12および/またはパッケージング製作機械20が、パッケージングされることになるアイテムの配置構成を収容するのに適するカスタマイズされるパッケージの内部の長さ、幅、および高さを計算、測定、算出、または他のかたちで識別することを含むことができる。
【0043】
[0052]カスタマイズされるパッケージの寸法が識別されると、パッケージング機械20は、カスタマイズされるパッケージングを製作することができる。例えば、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12は、アイテムの仮想構成の最大高さ、最大長さ、および最大幅を計算することができる。パッケージングカスタマイゼーションエンジン12が仮想構成の寸法を計算する場合、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12はこの寸法をパッケージング製作機械20に送信することができる。
【0044】
[0053]仮想構成の寸法に基づいて、適切なパッケージングテンプレートが設計され得る。例えば、パッケージング製作機械20は、所望の寸法を提供するのに適するボックステンプレートを設計することができる。このボックステンプレートは仮想構成の寸法に概して対応することができるが、任意選択で、オーダーされることになるアイテムのサイズのずれを考慮に入れることを理由として、内部パッケージング材料を挿入するのを可能にすることを理由として、カスタマイズされるパッケージングの内部寸法対外部寸法の差を考慮に入れることを理由として、または他の理由のために、カスタマイズされるパッケージングのサイズを増大させることができる。
【0045】
[0054]したがって、一実施形態では、パッケージング製作機械20は、それ自体で、パッケージングテンプレートを設計することができる。パッケージング機械20、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12、または何らかの他の実在物のいずれかによって実施される、パッケージングテンプレートを設計することが、テンプレートのための計算を実施することを含むことができる。テンプレートがパッケージング機械20により自動で設計され得、その結果、パッケージングされることになるアイテムを受けて保持するのに適する完全なパッケージにするためのテンプレートからのパッケージの組み立てを支援することができる切欠部、折り目、切り込み線、ミシン目、および他の構造部の所望のロケーションと共に、段ボール板紙または必要である他の材料の量が自動で決定される。例えば、パッケージング機械20はパッケージング材料26の供給を受けることができ、アイテムの仮想構成のために決定されたサイズおよび形状のテンプレートを切断することができる。
【0046】
[0055]加えて、カスタムのパッケージングテンプレートを作り出すことが、アイテム配置標印をテンプレートに印刷するかまたは他のかたちで貼付することをさらに含むことができる。次いで、テンプレートが手動でまたは自動で組み立てられ得、オーダーされた製品が、そこに印刷/貼付されたアイテム配置標印に従って、中に挿入され得る。例えば、一実施形態では、パッケージング機械20または別の構成要素(例えば、印刷装置)は、組み立てられたボックスの内部を形成することになるボックステンプレートのパネルにアイテム配置標印を印刷することができるかまたは他のかたちで追加することができる(例えば、ステッカーを貼付する、など)。
【0047】
[0056]図5は、アイテム配置標印52A~52Gを追加されたまだ組み立てられていない平坦なテンプレート50の1つの例示の実施形態を示す。アイテム配置標印52A~52Gの各々が、アイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKのうちの1つに対応することができるかまたはそれと何らかの関係を有することができる。例えば、アイテム配置標印52A~52Gが、パッケージングされることになるアイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKの概要、個別のアイテムの名前または説明、アイテムの画像または写真、各アイテムに対応する色または番号、など、あるいはこれらの組み合わせを含むことができる。使用される標印の具体的な種類に関係なく、アイテム配置標印は、パッケージングされることになるアイテムの各々を組み立てられたボックスの中のどの場所に(および、任意選択で、どの向きに)位置決めするかを視覚的に示すことができ、その結果、上で考察した仮想構成に従ってアイテムがボックスの中に配置構成されることになる。したがって、アイテム配置標印は、アイテムをボックスの中に嵌め込むのを保証するために、(仮想構成に従って)各アイテムをボックスの中のどの場所に(および、任意選択で、どの向きで)位置決めするかに関する、荷造り人に対しての指示として機能することができる。
【0048】
[0057]さらに明確化すると、本明細書でアイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKを参照することは、実際のアイテムまたはその仮想モデルを意味する。対照的に、アイテム配置標印52A~52Gは、ボックステンプレートに、あるいは、ボックスの内部表面のうちの1つまたは複数の内部表面に、印刷されるか、投影されるか、または他のかたちで表示される標印を意味する。本明細書の他の場所で開示されるように、アイテム配置標印52A~52Gがさらに、実物のボックスの中に配置されるときのアイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKの適切な配置および/または向きを識別するためにロボットによって使用され得るボックスまたはボックステンプレートの仮想モデルの一部であってよい。
【0049】
[0058]アイテム配置標印に加えて、組み立てられたボックスの中で、その中にパッケージングされたアイテムの周りに充填材料を追加すべき場所を示すために、充填材料標印54がテンプレートにさらに追加され得る。例えば、一実施形態では、パッケージング機械20または別の構成要素(例えば、印刷装置)は、充填材料を追加すべきであるボックスの中の領域を示すために、充填材料標印をボックステンプレートのパネルに印刷することができるかまたは他のかたちで追加することができる。
【0050】
[0059]図6A~6Dは、パッケージングされることになるアイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKを詰め込む準備の整ったボックス60となるように組み立てられたボックステンプレート50の4つの上面斜視図を示す。見てとれるように、ボックス60の頂部が開いており、それによりアイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKを中に配置することが可能になっている。さらに見てとれるように、ボックス60の頂部が開いている状態で、アイテム配置標印52A~52Gおよび任意選択の充填材料標印54をボックス60の中に見ることができる。ボックス60に詰め込み作業を行うとき、アイテム配置標印52A~52Gおよび任意選択の充填材料標印54は、アイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKならびに任意選択の充填材料をボックス60の中に配置することのための案内として使用され得る。
【0051】
[0060]例えば、図6A~6Dでは、アイテム配置標印52Gが底部内部表面を覆っており、ボックス60の各々の内壁を途中まで覆っていることが見てとれる。それにより、アイテム配置標印52Gは、標印52Gを有する底部内部表面およびその内壁の下側部分を覆うようにアイテムKK(標印52Gに関連付けられた)をボックス60内に配置すべきことを示すことができる。
【0052】
[0061]図6Aで最良に見ることができるように、アイテム配置標印52Fが、ボックス60の2つの隣接する内壁にかつアイテム配置標印52Gの上方に配設される。加えて、アイテム配置標印52Fは、この標印が配設されているところである壁によって形成されるボックス60の角部まで延在する。それにより、アイテム配置標印52Fは、標印52Fを覆うようにアイテムHH(標印52Fに関連付けられた)をボックス60内のアイテムKKの上におよび示される角部のところに配置すべきことを示す。
【0053】
[0062]継続して図6Aを参照しながら、次に図6Bにも注目する。図6Aおよび6Bで見ることができるように、アイテム配置標印52Cが、アイテム配置標印52Gの上方で、アイテム配置標印52Fに直接に隣接するように、配設される。それにより、アイテム配置標印52Cは、ボックス60の中でアイテムKK(標印52Gに関連付けられた)の上におよびアイテムHH(標印52Fに関連付けられた)の隣にアイテムAA(標印52Cに関連付けられた)を配置すべきであることを示す。
【0054】
[0063]図6Cおよび6Dは、ボックス60の反対側の内壁にあるアイテム配置標印52Cをさらに示す。ボックス60の反対側の内壁にアイテム配置標印52Cを含むことが、これらの反対側の内壁の間でアイテムAAを延在させてアイテムAAにより反対側にある内壁上のアイテム配置標印52Cを覆うことになるように、ボックス60内でアイテムAA(標印52Cに関連付けられた)を配置すべきである、ことを示すことができる。
【0055】
[0064]図6Bに戻ると、配置標印52Eが、アイテム配置標印52Gの上方でアイテム配置標印52Cに直接に隣接するように、ボックス60の2つの隣接する内壁に配設される。加えて、アイテム配置標印52Eが、そこに標印52Eを配設しているところである壁によって形成されたボックス60の角部まで延在する。それにより、アイテム配置標印52Eは、ボックス60内において、アイテムKK(標印52Gに関連付けられた)の上におよびアイテムAA(標印52Cに関連付けられた)の隣に、ならびに標印52Eを覆うように示される角部内に、アイテムCC(標印52Eに関連付けられた)を配置すべきであることを示す。
【0056】
[0065]上で述べたように、図6Cは、ボックス60内でのアイテムAAの適切な配置を示すための、ボックス60の内壁にあるアイテム配置標印52Cを示す。加えて、図6Cは、ボックス60内でのアイテムFF(標印52Dに関連付けられた)の適切な位置を示すための、ボックス60の隣接する内部側壁にあるアイテム配置標印52Dをさらに示す。示される実施形態では、アイテム配置標印52Dが、アイテム配置標印52Gの上方にならびにアイテム配置標印52Eおよび52Cに直接に隣接するように、配設される。それにより、アイテム配置標印52Dは、ボックス60内において、アイテムKK(標印52Gに関連付けられた)の上に、ならびに、アイテムCC(標印52Eによって示される)およびアイテムAA(標印52Cによって示される)の隣に、アイテムFF(標印52Dに関連付けられた)を配置すべきであることを示す。
【0057】
[0066]示される実施形態では、アイテム配置標印52Dは、そこにアイテム配置標印52Dを配設しているところである内壁によって形成されたボックス60の角部まで完全には延在しない。見てとれるように、図6Cに示される各アイテム標印52Dとボックス60の角部との間に空間が存在する。角部と標印52Dとの間の示される空間が、ボックス60内でアイテムFFを位置決めするときにそこに標印52Dが配設されるところである壁に対してアイテムFFが接触しなくてよいことを示すことができる。むしろ、アイテムFFは、ボックス60内において、アイテムKK(標印52Gに関連付けられた)の上にならびにアイテムCCおよびアイテムAA(図4に示される位置と同様)の両方の隣に、位置決めされ得る。したがって、標印52Dとボックス60の角部との間の空間が、ボックス60の角部から、および/または、そこに標印52Dを配設しているところである内壁から、アイテムFFをオフセットすべきである、ことを示すことができる。
【0058】
[0067]次に、とりわけアイテム配置標印52A、52Bを示す図6Dに注目する。示されるように、アイテム配置標印52A、52Bがボックス60の2つの隣接する内壁に配設され、アイテム配置標印52Gの上方で互いに積み重ねられる。示される実施形態では、アイテム配置標印52A、52Bが、アイテム配置標印52Cとボックス60の角部との間において、ボックス60の1つの壁に沿って延在する。対照的に、アイテム配置標印52A、52Bを有する他の壁では、アイテム配置標印52A、52Bがアイテム配置標印52Fの隣に位置決めされ、示される角部に向かって途中まで延在する。それにより、アイテム配置標印52A、52Bは、ボックス60内において、アイテムKK(標印52Gに関連付けられた)の上にならびにアイテムHH(標印52Gに関連付けられた)およびAA(標印52Cに関連付けられた)の隣に、アイテムEEおよびII(標印52A、52Bに関連付けられた)を配置すべきであることを示す。
【0059】
[0068]角部と標印52A、52Bとの間の壁上の示される空間が、ボックス60内でアイテムEEおよびIIを位置決めするときに標印52Cが配設されるところである壁のうちの1つの壁に対してアイテムEEおよびIIが接触しなくてよいことを示すことができる。むしろ、アイテムEEおよびIIは、ボックス60内において、アイテムKK(標印52Gに関連付けられた)の上にならびにアイテムHHおよびアイテムAA(図4に示される位置と同様)の両方の隣に、位置決めされ得る。したがって、標印52A、52Bとボックス60の角部との間の空間が、ボックス60の角部から、および/または、ボックス60の壁のうちの少なくとも1つの壁から、アイテムEEおよびIIをオフセットすべきである、ことを示すことができる。他の実施形態では、アイテム配置標印が、ボックスの中にアイテムを配置するときにアイテムによって接触されないボックスの壁から排除され得る。
【0060】
[0069]さらに図6A~6Dで見てとれるように、充填材料標印54は、ボックス60の内部に充填材料を配置すべきである場所をさらに示すことができる。例えば、充填材料標印54は、ボックス60を閉じるときにアイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKとボックス60の頂表面との間に充填材料を位置決めすることになるように、ボックス60内においてアイテムAA、CC、EE、FF、HH、II、およびKKの上に充填材料を配置すべきであることを示す。加えて、充填材料標印54は、アイテムFFと隣接する壁との間の空間を埋めるためにアイテムFFと隣接する壁との間に充填材料を配置すべきであることをさらに示す。同様に、充填材料標印54は、アイテムEEおよびIIと、アイテムEEおよびIIをそこからオフセットしているところである壁と、の間に充填材料を配置してそれらの間の空間を埋めるべきであることをさらに示す。
【0061】
[0070]代替的実施形態では、アイテム配置標印がカスタムのパッケージングプレートに印刷されたりまたは他のかたちで永久的に貼付されたりされない可能性がある。むしろ、組立時に上で考察したアイテムの配置構成に適合する適切な寸法を有することになるようなカスタムのパッケージングテンプレートを作り出すために、切欠部および折り目などがパッケージング材料26内に作られ得る。しかし、アイテム配置標印をテンプレートに印刷したりまたは他のかたちで貼付したりするのではなく、テンプレートが手動でまたは自動で組み立てられ得、他の手法で詰め込み作業のための準備を整えられ得る。いくつかの実施形態では、テンプレートが組み立てられて開いている頂部を有するボックスになると、アイテム配置標印がボックスの内部に投影され得、ボックスの内部に投影されたアイテム配置標印に従って、オーダーされた製品がボックスの中に挿入され得る。
【0062】
[0071]図7A~7Dはこのような実施形態を示す。具体的には、図7A~7Dは、図4に示されるアイテムの配置構成に適合するようにサイズ決定されたボックス70を示す。ボックス70は図6A~6Dに示されるボックス60と同じサイズおよび形状であってよいが、ボックス70およびボックス60は異なるボックスである。ボックス70とボックス60との間の主要な違いは、ボックス60がそれに対して印刷されるかまたは他のかたちで(永久的に)貼付されるアイテム配置標印52A~52Gを有することである。対照的に、ボックス70は、それに対して印刷されるかまたは他のかたちで(永久的に)貼付されるアイテム配置標印52A~52Gを有さない。代わりに、ボックス70に隣接する投影デバイス80が、ボックス70の内部表面にアイテム配置標印52A~52Gを投影することができる。投影されるアイテム配置標印52A~52Gは、ボックス60に印刷されるかまたは他のかたちで(永久的に)貼付されるアイテム配置標印52A~52Gと同様であるかまたはそれに等しい外観を有することができる。
【0063】
[0072]投影デバイス80が、ボックス70の内部表面のうちの1つまたは複数の内部表面に投影することができる1つまたは複数のプロジェクタを有することができ、その結果、アイテム配置標印52A~52Gが各々の関連の内部表面に示され得るようになる。同様に、投影デバイス80がさらに、ボックス70の関連の内部表面に充填材料標印54を投影することができる。投影デバイス80あるいはその1つまたは複数のプロジェクタが、その中にアイテム配置標印を投影するところであるボックスのサイズ、向き、および/または位置に基づいて、調整され得る。このような調整は、アイテム配置標印のサイズ、形状、または他の特性をボックスの内部表面に正確に描くのを保証することができる。
【0064】
[0073]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印および/または充填材料標印のすべてが、ボックスの内部表面に同時に投影され得る。しかし、いくつかの実施形態では、アイテム配置標印および/または充填材料標印のうちの1つまたは複数が、ボックスの内部表面に強調的に投影され得る。例えば、アイテム配置標印が、第1のパッケージングされることになるアイテムに関連付けられた第1のアイテム配置標印の投影を強調することになるように、ボックスの内部表面に投影され得る。第1のパッケージングされることになるアイテムがボックスの中に適切に位置決めされると(例えば、第1のアイテム配置標印に従って)、第2のパッケージングされることになるアイテムに関連付けられた第2のアイテム配置標印の投影が強調され得、これが、特定のボックスのための各々のパッケージングされることになるアイテムに対して行われる。同様に、充填材料標印の投影が、関連付けられた充填材料をボックスの中に挿入すべき時間になるとき、強調され得る。アイテム配置標印および/または充填材料標印を強調することは、多様な手法で行われ得る。例えば、標印を強調することは、より明るい光、異なる色、補助的な標印(例えば、番号、文字、記号(例えば、星、!、など))、あるいはこれらの組み合わせを用いて、強調した標印を投影することを含むことができる。
【0065】
[0074]他の実施形態では、アイテム配置標印および/または充填材料標印のうちの1つまたは複数が、所与の時間にボックスの内部表面に投影され得る。例えば、アイテム配置標印が、一度に一つずつ、ボックスの内部表面に投影され得る。より具体的には、第1のパッケージングされることになるアイテムに関連付けられた第1のアイテム配置標印が、ボックスの内部表面に投影され得る。第1のパッケージングされることになるアイテムがボックスの中で適切に位置決めされると(例えば、第1のアイテム配置標印に従って)、第2のアイテム配置標印がボックスの内部表面に投影され得、これが、特定のボックスのための各々のパッケージングされることになるアイテムに対して行われる。同様に、充填材料標印が、関連付けられた充填材料をボックスの中に挿入すべき時間になるとき、ボックスの内部表面に投影され得る。
【0066】
[0075]図8Aは、ボックスの中にパッケージングされることになるアイテムの別の例示の製品構成90の斜視図を示す。示される実施形態では、製品構成90は、アイテムBB、DD、GG、LL、およびMMを含む。見てとれるように、アイテムBB、DD、GG、およびLLが、アイテムMMを製品構成の外側フットプリント内に配設するように、アイテムMMの外側の周りに配設される。言い換えると、アイテムMMの垂直側壁が、アイテムBB、DD、GG、およびLLにより少なくとも部分的に覆われ、および/または、製品構成の外側まで延在しない。
【0067】
[0076]上で考察されるプロセスと同様に、製品構成90が製作された/選択された後、パッケージングカスタマイゼーションエンジン12および/またはパッケージング製作機械20は、仮想構成/製品構成の全体寸法を計算するために、アイテムBB、DD、GG、LL、およびMMの製品寸法属性ならびに仮想構成/製品構成を使用し、それによりさらに、製品構成90内に配置されているときのパッケージングされることになるアイテムを収容するのに必要であるカスタマイズされるパッケージングのために必要である寸法を決定する。
【0068】
[0077]カスタマイズされるパッケージの寸法が決定されると、パッケージング機械20は、上で考察したように、カスタマイズされるパッケージングを製作することができる。やはり上で考察したように、カスタムのパッケージングテンプレートを作り出すことが、アイテム配置標印をテンプレートに印刷するかまたは他のかたちで貼付することをさらに含むことができる。次いで、テンプレートが手動でまたは自動で組み立てられ得、オーダーされた製品が、テンプレートに印刷/貼付されたアイテム配置標印に従って、テンプレートの中に挿入され得る。
【0069】
[0078]図8Bは、製品構成90のために作り出されたカスタムのボックス92の1つの例示の実施形態の上面図を示す。示される実施形態では、ボックス92は、底表面94(1つまたは複数のフラップによって形成され得る)、側壁96a、96b、96c、96d、および頂部フラップ98a、98b、98c、98dを有する。頂部フラップ98a、98b、98c、98dが側壁96a、96b、96c、96dから延在し、折り畳まれてボックス92の頂表面を形成することができる。
【0070】
[0079]上の実施形態と同様に、ボックス92は、ボックス92に追加されたアイテム配置標印100a~100fを有する。アイテム配置標印100a~100fは、アイテムBB、DD、GG、LL、およびMMのうちの1つのアイテムに対応することができるかまたはそのアイテムと何らかの関係を有することができる。例えば、アイテム配置標印100a~100fは、パッケージングされることになるアイテムBB、DD、GG、LL、およびMMの概要、個別のアイテムの名前または説明、アイテムの画像または写真、各アイテムに対応する色または番号など、あるいはこれらの組み合わせ、を含むことができる。したがって、上で考察した手法と同様の手法で、アイテムBB、DD、GG、LL、およびMMが、対応するアイテム配置標印100a~100eを覆うようにボックス92内に配置され得る。
【0071】
[0080]示される実施形態では、アイテム配置標印100a~100fがボックス92の底部面94のみに示される。しかし、加えてまたは別法として、アイテム配置標印が、上で考察した前の実施形態と同様に、側壁96a、96b、96c、96d、および/または頂部フラップ98a、98b、98c、98dに含まれ得る、ことが認識されよう。
【0072】
[0081]アイテム配置標印100が、ボックス92の中でのアイテムの所望の配置を示すための、個別のアイテムの名前または説明、アイテムの画像または写真、各アイテムに対応する色または番号、を含むことに加えて、アイテム配置標印は、ガイドラインまたはシャドウライン100fをさらに含むことができる。アイテムがボックス内の他のアイテムにより少なくとも部分的に囲まれているかまたは囲まれることになる場合、ガイドラインまたはシャドウライン100fを使用することが特に有用となり得る。他のアイテムにより少なくとも部分的に囲まれるようにアイテムがボックスの中に位置決めされることになる場合、アイテムの意図される配置を明瞭に示すことになる手法でボックス92の内部表面にアイテム配置標印を含むことが困難または実現不可能である可能性がある。したがって、他のアイテムにより少なくとも部分的に囲まれることになるアイテムの適切なロケーションを識別するためにガイドラインまたはシャドウライン100fが含まれ得る。
【0073】
[0082]示される実施形態では、ガイドラインまたはシャドウライン100fがボックス92の底表面94に含まれ、ボックスの角部から延在する。ガイドラインまたはシャドウライン100fの両端部が、ボックス92内においてアイテムMMの角部を配置すべきところで終端する。言い換えると、アイテムMMがボックス92の中に配置されるとき、アイテムMMが、その角部をガイドラインまたはシャドウライン100fの端部に位置合わせするように、配置され得る。
【0074】
[0083]ガイドラインまたはシャドウライン100fがボックス92の角部から延在するものとして示されて説明されるが、これが単に例示であることが認識されよう。他の実施形態では、ガイドラインまたはシャドウラインが、角部から離れるように内部表面の縁部から延在することができる。他の実施形態では、ガイドラインまたはシャドウラインがボックスの角部または縁部まで延在しなくてよい。
【0075】
[0084]さらに、示される実施形態は底表面94のみにガイドラインまたはシャドウライン100fを有するが、これが単に例示であることが認識されよう。他の実施形態では、加えてまたは別法として、ガイドラインまたはシャドウラインが1つまたは複数の側壁または頂部フラップに含まれ得る。例えば、アイテムが他のアイテムをその上方および下方に置くようにボックスの中に配置されることになる場合、周囲のアイテムを基準としてボックス内でのアイテムの意図される垂直方向位置を示すために1つまたは複数の側壁にガイドラインまたはシャドウラインを含むことが有用となり得る。
【0076】
[0085]次に、パッケージングされることになるアイテムのボックス内でのロケーションを識別するのに使用され得るアイテム配置標印の追加の実施例を示す図9Aおよび9Bに注目する。上で述べたように、テーブル30(図2)は、アイテムが積み重ね可能であるおよび/または入れ子可能であるか否かに関する情報を含むことができる。複数のオーダーされたアイテムが積み重ね可能であるかまたは入れ子可能である場合、アイテム配置標印が、オーダーされたアイテムが一体に積み重ねられ得るかまたは一体に入れ子にされ得ることを示すのに使用され得る。加えて、アイテム配置標印がさらに、一体に積み重ねられるかまたは一体に入れ子にされることになるアイテムの数を示すことができる。
【0077】
[0086]図9Aは、複数のオーダーされたアイテムが互いに積み重ねられ得ることを示すのに使用され得る例示のアイテム配置標印110を示す。例えば、アイテムJJのうちの3つのアイテムが1回のオーダーの一部である場合、アイテム配置標印110が、アイテムJJを表す複数の積み重ね形状(例えば、長方形、正方形、楕円、など)を有することができる。いくつかの実施形態では、積み重ね形状の数が、このオーダー内の積み重ね可能であるアイテム(例えば、アイテムJJ)の数に一致してよい。他の実施形態では、積み重ね形状の数が、オーダーされた積み重ね可能であるアイテムの数に一致しない可能性がある。むしろ、例えば、積み重ね形状の数が、オーダーされた積み重ね可能であるアイテムの数に合致するか否かに関係なく、一定であってよい(例えば、3個)。
【0078】
[0087]アイテム配置標印110がさらに、互いに積み重ねられることになるアイテムの数を示すことができる。例えば、図9Aに示されるように、アイテム配置標印110が、3つのアイテムが互いに積み重ねられることになることを示すための「S3」を含む。積み重ねられるアイテムの数の識別子が積み重ね形状に位置決めされ得るか(図9Aに示されるように)、あるいは、積み重ね形状の上方、下方、またはその側面に位置決めされる。
【0079】
[0088]アイテム配置標印110はさらに、いずれのアイテムが互いに積み重ねられることになるかを示すことができる。例えば、本明細書で説明される他のアイテム配置標印の場合と同様に、アイテム配置標印110が、積み重ね可能であるアイテムに関連する名前、写真、概要、色、または説明などを含むことができる。
【0080】
[0089]図9Bは、複数のオーダーされたアイテムが一体に入れ子にされ得ることを示すのに使用され得る例示のアイテム配置標印112を示す。例えば、アイテムCCのうちの3つのアイテムが1回のオーダーの一部である場合、アイテム配置標印112が、アイテムCCを表す複数の入れ子形状(例えば、円筒形、長方形、正方形、楕円、など)を有することができる。いくつかの実施形態では、入れ子形状の数が、このオーダー内の入れ子可能であるアイテム(例えば、アイテムCC)の数に一致してよい。他の実施形態では、入れ子形状の数が、オーダーされた入れ子可能であるアイテムの数に一致しない可能性がある。むしろ、例えば、入れ子形状の数が、オーダーされた入れ子可能であるアイテムの数に合致するか否かに関係なく、一定であってよい(例えば、3個)。
【0081】
[0090]アイテム配置標印112はさらに、互いの中に入れ子にされることになるアイテムの数を示すことができる。例えば、図9Bに示されるように、アイテム配置標印112は、3つのアイテムが互いの中に入れ子にされることになることを示すための「N3」を含む。入れ子可能であるアイテムの数の識別子が入れ子形状に位置決めされ得るか(図9Bに示されるように)、あるいは、入れ子形状の上方、下方、またはその側面に位置決めされ得る。
【0082】
[0091]アイテム配置標印112は、いずれのアイテムが互いの中に入れ子にされることになるかを示すことができる。例えば、本明細書で説明される他のアイテム配置標印と同様に、アイテム配置標印112は、入れ子可能であるアイテムに関連する名前、写真、概要、色、または説明などを含むことができる。
【0083】
[0092]本明細書で開示される他のアイテム配置標印と同様に、アイテム配置標印110、112が、積み重ね可能であるかまたは入れ子可能であるアイテムをボックスの中のどの場所におよび任意選択でどの向きで配置すべきかを示すために、ボックスまたはボックステンプレートの1つまたは複数の内部表面に印刷または投影され得る。
【0084】
[0093]他の代替的実施形態では、アイテム配置標印および/または充填材料標印が、カスタムのパッケージングテンプレートまたはその中に形成されたボックスに印刷または投影されない可能性がある。代わりに、パッケージングカスタマイゼーションエンジンによって生成された仮想構成に従って、パッケージングされることになるアイテムを特別にサイズ決定されたボックスの中に配置するのにロボットが使用され得る。より具体的には、組み立てられた特別にサイズ決定されたボックスが、ロボットを基準とした所定の位置および向きに配置され得る。ロボットが、パッケージングされることになるアイテムの仮想構成にアクセスすることができる。ロボットが、各々のパッケージングされることになるアイテムの仮想構成(例えば、位置および向き)に従って、パッケージングされることになるアイテムの各々を特別にサイズ決定されたボックスの中に配置することができる。仮想構成にアクセスした状態で、ロボットが、仮想のアイテム配置標印および/または充填材料標印を「見る」ことが可能となり得(例えば、仮想構成内で)、仮想構成に従ってアイテムおよび/または充填材料を特別にサイズ決定されたボックスの中に配置することが可能となり得る。
【0085】
[0094]いくつかの実施形態では、ボックスは、アイテムの所定の配置構成(例えば、アイテムの順序およびボックスの中でのアイテムの配置のための基準を形成する配置構成(アイテムの配置の標印が任意選択でボックスの内部に印刷または投影され得る))に特に適合するように特別にサイズ決定される。したがって、ボックスに詰め込み作業を行うとき、アイテムが、ボックスの中において、仮想構成によりならびに/あるいはボックスの内部に印刷または投影された対応するアイテム配置標印により示される位置に配置されるべきである。いくつかの事例では、アイテムが代替配置構成でボックスの中に配置される場合、アイテムがボックスの中に適切に嵌め込まれない可能性がある。
【0086】
[0095]1つの例示の実施形態によれば、1つまたは複数のアイテムをその中にパッケージングするためのカスタマイズされるボックスであって、カスタマイズされるボックスが、複数の側壁パネルと、複数の側壁パネルから延在する複数のフラップであって、複数のフラップが、カスタマイズされるボックスの少なくとも頂表面または底表面を形成するように構成される、複数のフラップと、複数の側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルあるいは複数のフラップのうちの1つまたは複数のフラップの内部表面に配設されたアイテム配置標印であって、アイテム配置標印が、カスタマイズされるボックスの中にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、アイテム配置標印と、を有する。
【0087】
[0096]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印は、少なくとも1つのアイテムの概要を含む。
[0097]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印は、少なくとも1つのアイテムの写真または説明を含む。
[0098]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印は、少なくとも1つのアイテムに関連付けられた参照符号または色を含む。
【0088】
[0099]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印は、ボックス内の他のアイテムにより少なくとも部分的に囲まれることになるアイテムのボックス内での所望の配置を示すように構成された1つまたは複数のガイドラインまたはシャドウラインを含む。
[00100]いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアイテムのためのアイテム配置標印が、複数の側壁のうちの少なくとも2つの側壁に配設される。
【0089】
[00101]いくつかの実施形態では、カスタマイズされるボックスは、複数の側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルの内部表面に配設された充填材料標印をさらに有し、充填材料標印が、カスタマイズされるボックス内での充填材料の所望の配置を表す。
【0090】
[00102]いくつかの実施形態では、充填材料標印が、アイテム配置標印とボックスの頂表面との間に配設される。
[00103]いくつかの実施形態では、充填材料標印が、第1の側壁に配設されたアイテム配置標印と、第1の側壁および第2の側壁によって形成されたボックスの角部と、の間において第1の側壁に配設される。
【0091】
[00104]別の例示の実施形態では、アイテムをパッケージングするための方法は、一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別することと、情報ストアにアクセスして1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索することと、1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に配置構成することであって、1つまたは複数のアイテムを配置構成することが、情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、配置構成することと、1つまたは複数のアイテムが仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作することであって、カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作することが、複数の側壁パネルおよび複数の側壁パネルから延在する複数のフラップを備えるテンプレートを作り出すためにテンプレート材料内に1つまたは複数の切欠部および/または折り目を形成すること、アイテム配置標印を複数の側壁パネルのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたは複数のフラップのうちの少なくとも1つのフラップに貼付することであって、アイテム配置標印が1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、貼付すること、ならびに、テンプレートをボックスに組み立てること、を含む、カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作することと、少なくとも1つのアイテムをボックスの中に配置するための案内としてアイテム配置標印を使用して、仮想構成に従って1つまたは複数のアイテムをボックスの中に配置することと、を含む。
【0092】
[00105]いくつかの実施形態では、本方法は、仮想構成の寸法を計算することをさらに含む。
[00106]いくつかの実施形態では、カスタマイズされるパッケージテンプレートを製作することは、仮想構成の計算された寸法に対応する内部寸法を組み立てられたボックスが有するように、テンプレート材料を切断するおよび/またはテンプレート材料に折り目を付けることを含む。
【0093】
[00107]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印を側壁パネルのうちの少なくとも1つの側壁パネルに貼付することは、アイテム配置標印を少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに印刷することを含む。
【0094】
[00108]いくつかの実施形態では、本方法は、充填材料標印を複数の側壁パネルのうちの1つまたは複数の側壁パネルに貼付することをさらに含む。
[00109]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印を側壁パネルまたはフラップのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに貼付することは、少なくとも1つのアイテムの、概要、写真、説明、1つまたは複数のガイドラインまたはシャドウライン、あるいはこれらの組み合わせ、を少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに印刷することを含む。
【0095】
[00110]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印を側壁パネルまたはフラップのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに貼付することは、1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムに関連付けられた色および/または参照符号を少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに印刷することを含む。
【0096】
[00111]別の例示の実施形態では、アイテムをパッケージングするための方法は、一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別することと、情報ストアにアクセスして1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索することと、1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に配置構成することであって、1つまたは複数のアイテムを配置構成することが、情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、配置構成することと、1つまたは複数のアイテムが仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作することであって、カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作することが、複数の側壁パネルおよび複数の側壁パネルから延在する複数のフラップを備えるテンプレートを作り出すためにテンプレート材料内に1つまたは複数の切欠部および/または折り目を形成すること、ならびに、テンプレートをボックスに組み立てること、を含む、カスタマイズされるパッケージングテンプレートを製作することと、アイテム配置標印を側壁パネルまたはフラップのうちの少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影することであって、アイテム配置標印が1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムの所望の配置を表す、投影することと、少なくとも1つのアイテムをボックスの中に配置するための案内として投影されたアイテム配置標印を使用して、仮想構成に従って1つまたは複数のアイテムをボックスの中に配置することと、を含む。
【0097】
[00112]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印が、ボックスの上方に配設された投影デバイスを用いて、少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影される。
[00113]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印を投影することは、少なくとも1つのアイテムの、概要、写真、説明、1つまたは複数のガイドラインまたはシャドウライン、あるいはこれらの組み合わせ、を少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影することを含む。
【0098】
[00114]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印を投影することは、1つまたは複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムに関連付けられた色および/または参照符号を少なくとも1つの側壁パネルまたはフラップに投影することを含む。
[00115]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印を投影することは、パッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムの各々のためのアイテム配置標印を同時に投影することを含む。
【0099】
[00116]いくつかの実施形態では、同時に投影されるアイテム配置標印が、次にいずれのアイテムをパッケージングすべきかを識別するために順番に強調される。
【0100】
[00117]いくつかの実施形態では、アイテム配置標印を投影することは、パッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムのためのアイテム配置標印を順番に投影することを含む。
【0101】
[00118]別の例示の実施形態では、アイテムをパッケージングするための方法は、一体にパッケージングされることになる1つまたは複数のアイテムを識別することと、情報ストアにアクセスして1つまたは複数のアイテムの各々に関する寸法属性情報を検索することと、1つまたは複数のアイテムを仮想構成の中に仮想的に配置構成することであって、1つまたは複数のアイテムを仮想的に配置構成することが、情報ストアから検索された寸法情報を使用して実施される、仮想的に配置構成することと、1つまたは複数のアイテムが仮想構成に一致するように配置構成および位置決めされたときに1つまたは複数のアイテムのために特別にサイズ決定されるカスタマイズされるパッケージテンプレートを製作することと、仮想構成に対してのアクセス権をロボットに提供することと、少なくとも1つのアイテムをボックスに中に配置するための案内として仮想構成を使用して、ロボットを使用して仮想構成に従って1つまたは複数のアイテムをボックスの中に配置することと、を含む。
【0102】
[00119]いくつかの実施形態では、本方法は、仮想構成に従って充填材料をボックスの中に配置するためにロボットを使用することをさらに含む。
【0103】
[00120]本発明は、本発明の精神およびその本質的な特性から逸脱することなく他の具体的な形態でも具現化され得る。したがって、説明される実施形態は、あらゆる点において、例示であるとみなされ、限定的であるとみなされない。したがって、本発明の範囲は、上記の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味および均等物の範囲内にあるすべての変更形態が本発明の範囲に包含されることになる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9A
図9B
【国際調査報告】