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特表2023-546127骨プレート、骨プレートシステム、及びその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(54)【発明の名称】骨プレート、骨プレートシステム、及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/80 20060101AFI20231025BHJP
【FI】
A61B17/80
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523068
(86)(22)【出願日】2021-10-07
(85)【翻訳文提出日】2023-05-22
(86)【国際出願番号】 IB2021059198
(87)【国際公開番号】W WO2022079554
(87)【国際公開日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】17/071,669
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513069064
【氏名又は名称】デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド
【住所又は居所原語表記】325 Paramount Drive, Raynham MA 02767-0350 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ガベルベルガー・ヨーゼフ
(72)【発明者】
【氏名】コーウェンス・デビッド
(72)【発明者】
【氏名】マクマヌス・ジョシュア
(72)【発明者】
【氏名】キーヤー・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】サンティス・キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】カチャドゥリアン・ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン・シッターズ・ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ボーグル・デビッド・ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】シボール・アレクサンドラ
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL27
4C160LL29
4C160LL33
4C160LL44
(57)【要約】
骨プレートは、プレート本体と少なくとも1つのタブとを備える。プレート本体は、下にある骨に面するように構成された内側本体面、内側本体面の反対側の外側本体面、及び内側本体面と外側本体面との間に延在する外側面を画定する。外側面は、プレート本体の外周を画定する。少なくとも1つのタブは、ヘッドと、プレート本体からヘッドまで延在するアームとを含む。タブは、ヘッドを通って延在し、骨アンカーを受容するように構成されたタブ孔を画定する。骨アンカーは、釘のねじ穴と連結され得る。アームは、固定前位置と固定前位置から離隔された固定位置との間でヘッドを移動させるように、プレート本体に対して偏向するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨プレートであって、
下にある骨に面するように構成された内側本体面、前記内側本体面の反対側の外側本体面、及び前記内側本体面と前記外側本体面との間に延在する外側面を画定するプレート本体であって、前記外側面が前記プレート本体の外周を画定する、プレート本体と、
少なくとも1つのタブと、を備え、前記少なくとも1つのタブが、ヘッドと、前記プレート本体から前記ヘッドまで延在するアームと、を含み、前記タブが、前記ヘッドを通って延在し、骨アンカー本体を受容するように構成されたタブ孔を画定し、
前記アームが、固定前位置と前記固定前位置から離隔された固定位置との間で前記ヘッドを移動させるように、前記プレート本体に対して偏向するように構成されている、骨プレート。
【請求項2】
1)前記外側本体面が、横方向に沿って前記内側本体面の反対側にあり、プレート本体の厚さを画定するように、前記横方向に沿って前記内側本体面から第1の距離だけ離隔されており、2)前記アームが、前記下にある骨に面するように構成された内側アーム面と、前記横方向に沿って前記内側アーム面の反対側にあり、前記プレート本体の厚さよりも小さいアームの厚さを画定するように、前記内側アーム面から第2の距離だけ離隔された外側アーム面とを画定する、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項3】
前記ヘッドが、前記下にある骨に面するように構成された内側ヘッド面と、前記内側ヘッド面の反対側の外側ヘッド面とを画定し、前記ヘッドが、前記内側ヘッド面から前記外側ヘッド面までのヘッドの厚さを画定し、前記ヘッドの厚さが、前記プレート本体の厚さに実質的に等しい、請求項2に記載の骨プレート。
【請求項4】
前記内側アーム面が、前記横方向に沿って配向された内向き方向に前記外側アーム面から離隔されており、前記外側アーム面が、前記内向き方向に前記外側本体面からオフセットされている、請求項3に記載の骨プレート。
【請求項5】
前記外側アーム面が、前記内向き方向に前記外側ヘッド面に対してオフセットされており、前記内側アーム面が、前記内側ヘッド面と連続している、請求項4に記載の骨プレート。
【請求項6】
前記内側アーム面は、前記タブが前記固定前位置にあるときに、前記内側本体面と連続している、請求項4に記載の骨プレート。
【請求項7】
前記アームは、前記ヘッドの前記固定位置が前記ヘッドの前記固定前位置に対して前記内向き方向にオフセットされるように変形可能である、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項8】
前記アームが、中心軸に沿って前記プレート本体から前記ヘッドまで延在し、前記アームが、前記ヘッドを前記固定前位置から前記固定位置まで移動させるように、前記中心軸の周りでねじれるように構成されている、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項9】
前記アームが、前記アームを偏向させる力に応答し、それによって、前記ヘッドを前記固定前位置から前記固定位置に移動させ、前記力が、前記プレート本体に加えられた場合に、前記プレート本体を偏向させるには不十分である、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項10】
第1の少なくとも1つのタブの前記タブ孔が第1の断面寸法を有し、第2の少なくとも1つのタブの前記タブ孔が第2の断面寸法を有し、前記第1の断面寸法が前記第2の断面寸法とは異なる、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項11】
前記本体及び少なくとも1つのタブ部材が、単一の一体成型部品として一緒に一体的に形成されている、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項12】
前記プレート本体を通って延在する少なくとも1つの本体孔を画定し、前記少なくとも1つの本体孔のうちの1つが、骨プレートホルダをしっかりと受容するように構成されている、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項13】
前記タブ孔が、骨プレート調整ツールの多ローブ接続要素を受容するように構成された多ローブ受容要素を含み、前記骨プレート調整ツールが、前記アームに前記ヘッドを前記固定前位置から前記固定位置に偏向させる偏向力を前記ヘッドに加えるように構成されている、請求項1に記載の骨プレート。
【請求項14】
骨プレートシステムであって、
請求項13に記載の骨プレートと、
請求項13に記載の骨プレート調整ツールと、を備える、骨プレートシステム。
【請求項15】
前記プレート本体を通って前記外側プレート本体面から前記内側プレート本体面まで延在する骨プレート孔によって、しっかりと受容されるように構成された骨プレートホルダを更に含む、請求項14に記載の骨プレートシステム。
【請求項16】
前記タブ孔が、前記タブ孔の周りに円周方向に離隔されたねじ山部を更に含み、前記ねじ山部が、複数のねじ山部分を有し、各ねじ山部分が、前記多ローブ受容要素の前記ローブのうちの少なくとも1つによって、その他のねじ山部分の各々によって円周方向に分離されている、請求項15に記載の骨プレート。
【請求項17】
前記タブ孔が、前記タブ孔の周りに円周方向に連続して延在するねじ山部を更に含む、請求項15に記載の骨プレート。
【請求項18】
外科処置中に骨プレートを保持するための骨プレートホルダであって、前記骨プレートホルダが、
本体であって、前記本体を通って前記本体の近位面から前記本体の遠位面まで延在するチャネルを画定する、本体と、
シャフトであって、前記シャフトを前記骨プレートに連結するように構成された連結要素を含む遠位端部を有し、前記シャフトが、前記遠位端部の反対側に近位端部を更に有し、前記近位端部が、前記骨プレートに連結するように前記連結要素を制御するように構成された制御要素を含む、シャフトとを備え、
前記シャフトが、前記連結要素が前記本体の前記遠位面から外に延在するように、前記チャネルを通って延在するように構成されている、骨プレートホルダ。
【請求項19】
前記本体の前記近位面が、前記本体の前記遠位面から近位方向に離隔され、前記制御要素が、前記シャフトが前記チャネルを通って延在するときに、前記近位面から前記近位方向に延在するように構成されている、請求項18に記載の骨プレートホルダ。
【請求項20】
前記シャフトが少なくとも1つのねじ山を画定し、前記本体が前記チャネル内に少なくとも1つの相補的なねじ山を画定し、前記シャフトの前記少なくとも1つのねじ山は、前記シャフトの前記少なくとも1つのねじ山が前記本体の前記少なくとも1つのねじ山の遠位の位置に移動するまで、前記シャフトが前記本体に対して第1の回転方向に回転するときに、前記本体の前記少なくとも1つのねじ山と嵌合するように構成されている、請求項19に記載の骨プレートホルダ。
【請求項21】
前記シャフトの前記少なくとも1つのねじ山が前記本体の前記少なくとも1つのねじ山の遠位の前記位置にあるときに、前記シャフトが、次いで、前記本体に対して並進することなく前記回転方向に回転可能である、請求項20に記載の骨プレートホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、骨の髄管内の髄内釘に取り付けるために骨に対して骨プレートを設置及び固定するためのシステム、キット、アセンブリ、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
髄内釘は、大腿骨、脛骨、及び上腕骨における骨折部位などの体の長骨における骨折部位を治療するために、長年使用されてきた。そのような骨折を治療するために、髄内釘は、釘が、長骨の1つ又は2つ以上の骨折部位を横切って、1つ又は2つ以上の骨折部位によって分離された長骨の区間まで延在するように、長骨の髄管に挿入される。その後、骨アンカーが、骨を通って骨折部位の反対側の髄内釘内に挿入され、それにより髄内釘が骨に固定される。髄内釘は、少なくとも骨折が癒合するまで髄管内に留まることができる。
【0003】
前述の背景の説明は、単に読者を支援することを意図している。本明細書に記載される革新を限定することは意図されていない。したがって、前述の説明は、従来のシステムの任意の特定の要素が本明細書に記載される革新と共に使用するのに適していないことを示すと解釈されるべきではなく、また、任意の要素が本明細書に記載される革新を実装するのに不可欠であることを示すことも意図されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の需要は、本出願に開示されたシステム及び方法により、大いに充足されるものである。
【0005】
逆行性大腿骨髄内釘打術は、大腿骨遠位端骨折の固定に使用されることが多い。これが生じると、多くの場合、乏しい骨質と相まって、及び/又は人工関節周囲の設定において、追加の骨固定が必要になる場合がある。提案されたシステムは、複数の骨ねじによって小さなプレート又はワッシャを釘の遠位端部につなげる。加えて、改善された固定のために、釘の骨ねじのみよりも多くの骨と係合する複数の周辺骨ねじが存在する。適切な保持器具の支援がなければ、ワッシャの適切な設置が困難な場合がある。保持器具の取り付けは、作業者に困難をもたらす場合があり、かつ/又は接続が十分に強固でない場合がある。
【0006】
本開示は、プレート本体と少なくとも1つのタブとを備える骨プレートに関する。プレート本体は、下にある骨に面するように構成された内側本体面、内側本体面の反対側の外側本体面、及び内側本体面と外側本体面との間に延在する外側面を画定する。外側面は、プレート本体の外周を画定する。少なくとも1つのタブは、ヘッドと、プレート本体からヘッドまで延在するアームとを含む。タブは、ヘッドを通って延在し、骨アンカー本体を受容するように構成されたタブ孔を画定する。アームは、固定前位置と固定前位置から離隔された固定位置との間でヘッドを移動させるように、プレート本体に対して偏向するように構成されている。
【0007】
本開示の別の態様によれば、骨プレートを骨に固着するための外科用キットが提供される。外科用キットは、骨プレート及び骨プレート調整ツールを含む。骨プレート調整ツールは、少なくとも1つのタブ部材を固定前位置から固定位置に遷移させるように、少なくとも1つのタブ部材のタブ孔内に受容されるように構成されている。
【0008】
本開示の別の態様によれば、外科処置中に骨プレートを保持するための骨プレートホルダが開示される。骨プレートホルダは、本体及びシャフトを備える。本体は、本体の近位面から本体の遠位面まで本体を通って延在するチャネルを画定する。シャフトは、シャフトを骨プレートに連結するように構成された連結要素を含む遠位端部を有し、シャフトは、遠位端部の反対側に近位端部を更に有し、近位端部は、骨プレートに連結するように連結要素を制御するように構成された制御要素を含む。シャフトは、連結要素が本体の遠位面から外に延在するように、チャネルを通って延在するように構成されている。
【0009】
この概要は、一連の概念を簡略化された形式で紹介するために提供され、これらの概念については、以下の「発明を実施するための形態」の部分で更に説明する。この概要は、特許請求される対象の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、特許請求される対象の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。更に、特許請求される主題は、本開示のいずれかの部分に記載されている欠点のいずれか又はすべてを解決する限定に拘束されない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
前述の概要、並びに本出願のインプラントの例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むことで、より理解されるであろう。本出願のインプラントを例示する目的で、例示的な実施形態を図面に示す。しかしながら、本出願は、図示される正確な配置及び手段に限定されないことを理解すべきである。図面において:
図1】支持された骨プレートホルダと、骨の髄管内に受容された髄内釘に取り付けられた照準アセンブリとを有する一態様によるシステムの斜視図を示す。
図2】本開示の一態様による骨プレートの上面斜視図を示す。
図3図2に示される骨プレートの側面の図を示す。
図4図2に示される骨プレートの上面図を示す。
図5図2に示される骨プレートの底面図を示す。
図6A図4の線6A-6Aに沿って取られた骨プレートの側面断面図を示す。
図6B図4の線6B-6Bに沿って取られた骨プレートの側面断面図を示す。
図7図2に示される骨プレートの少なくとも1つのタブ部材の拡大上面図を示す。
図8】本開示の一態様による骨プレート調整ツールの斜視図を示す。
図9図8に示される骨プレート調整ツールの遠位端部の拡大図を示す。
図10】本開示の一態様による骨プレートの別の態様の上面斜視図を示す。
図11図10に示される骨プレートの側面の図を示す。
図12図10に示される骨プレートの上面図を示す。
図13図10に示される骨プレートの底面図を示す。
図14】本開示の一態様による骨プレートホルダの斜視図を示す。
図15図14に示される骨プレートホルダの本体の斜視図を示す。
図16】線16-16に沿って取られた、図15に示される骨プレートホルダの断面図を示す。
図17図14に示される骨プレートホルダの底面図を示す。
図18図14に示される骨プレートホルダのシャフトの斜視図を示す。
図19図14に示される骨プレートホルダの本体内のシャフトの上面図を示す。
図20】線20-20に沿って取られた、図19に示される本体内のシャフトの断面図を示す。
図21】骨の髄管に受容される髄内釘であって、図1に示されるハンドルに連結された髄内釘の斜視図を示す。
図22図10に示される骨プレートに締結された図14に示される照準ガイド及び骨プレートホルダを有する、図21に示される髄内釘及びハンドルを備えるシステムの斜視図を示す。
図23】骨プレート及び一対のガイドスリーブを支持する骨プレートホルダを有する、図22のシステムの側面図を示す。
図24】骨プレートのタブの1つに挿入された図8に示される骨プレート調整ツールを有する、骨上の図10に示される骨プレートの側面図を示す。
図25】髄内釘に締結された図2に示される骨プレートの斜視図を示す。
図26】髄内釘に締結された図10に示される骨プレートの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、本開示の一部を形成する、添付図面及び実施例に関連する以下の詳細な説明を参照することにより、より容易に理解することができる。本開示は、本明細書に説明及び/又は図示される特定の装置、方法、用途、条件又はパラメータに限定されるものではなく、本明細書で使用される専門用語は実施例を用いて具体的な実施形態を説明する目的のためだけのものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。また、添付の請求項を含む明細書において使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は複数を含み、特定の数値への言及は、文脈により明確に別様に指示されない限り、少なくともこの特定の値を含む。
【0012】
本明細書において使用される特定の用語は単に便宜上のものであり、限定するものではない。用語「上部(top)」、「下部(bottom)」、「遠位(distal)」、「近位(proximal)」、「内向き(inward)」、「外向き(outward)」、「内側(inner)」、「外側(outer)」、「上方(above)」、「下方(below)」、「軸方向(axial)」、「横方向(transverse)」、「円周方向(circumferential)」及び「半径方向(radial)」は、参照される図面における方向を示す。用語「内側(inner)」、「内部(internal)」、及び「内部(interior)」は、インプラント及び/又はインプラント調整ツールの幾何学中心部に向かう方向を指し、用語「外側(outer)」、「外部(external)」、及び「外部(exterior)」は、インプラント及び/又はインプラント調整ツールの幾何学中心部から離れる方向を指す。用語「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「内側」、「外側」、並びに関連の用語及び/又は表現は、参照される人体における種々の位置及び向きを指定するために、使用される。「複数」という用語は、本明細書で使用される場合、1つよりも多いことを意味する。値の範囲が表されている場合、別の実施形態においては、ある特定の値から、及び/又は他の特定の値までが含まれる。同様に、先行する「約」によって値が近似の形式で表現された場合、その特定値により別の実施形態が形成されることが理解されるであろう。範囲はいずれも境界値を含み、組み合わせが可能である。用語には、上記に列挙された単語、その派生語、及び類似の意味を有する単語が含まれる。
【0013】
本明細書で使用される場合、「実質的に」という用語及びその派生語、並びに類似の意味の単語は、サイズ、形状、配向、距離、空間関係、又は他のパラメータを説明するために使用される場合、述べられたサイズ、形状、配向、距離、空間関係、又は他のパラメータを含み、述べられたパラメータよりも10%以上及び10%未満の範囲も含むこともでき、これには、5%以上及び5%未満、3%以上3%未満、1%以上及び1%未満の範囲も含まれる。
【0014】
髄内釘は、一般に、少なくとも1つの骨アンカーを介して骨に固着され、各骨アンカーは、骨アンカーが骨と釘との両方に取り付けられるように、骨の表面及び髄内釘内の対応する骨アンカー孔内に直接延在する。しかしながら、髄内釘に力が加えられると、骨アンカーと骨との間の取付け又は結合が弱まる可能性がある。これは、骨アンカー部位の骨が骨粗鬆症又は他の骨の状態のために弱っている患者に特に当てはまる。骨アンカーと骨との取り付けを強化するために、骨アンカーは、骨の外面に対して位置決めされ、1つ又は2つ以上の追加の骨アンカーを介して骨に固着される骨プレートに更に固着され得る。例えば、骨プレートは骨に対して位置決めされ得、第1の骨アンカーがプレート、骨、及び髄内釘に取り付けられるように、第1の骨アンカーは、プレートの孔に挿入され、骨の表面を通って、髄内釘に挿入され得る。更に、1つ又は2つ以上の他の骨アンカーが髄内釘を通過して又は通過せずに骨内で終端するように、1つ又は2つ以上の他の骨アンカーは、第1の骨アンカーに隣接してプレート内に挿入され得る。1つ又は2つ以上の他の骨アンカーは、第1の骨アンカーへの負荷を低減することができる骨への追加の固定を提供する。
【0015】
図1を参照すると、骨プレート100が骨70及び髄内釘60に締結される際に、骨70の表面に対して骨プレート100を位置決めするように構成されたシステム10が示されている。概して、システム10は、骨プレート100の表面を骨70の表面と位置合わせされるように、骨プレート100を支持し、骨プレート100を角度付けする骨プレートホルダ400(例えば、骨プレート設置ツール)を備える。システムは、骨70への骨プレート100の固定を容易にするために、骨プレート調整ツール200(図8参照)を更に備える。
【0016】
システム10は、骨プレート100、骨ねじなどの少なくとも1つの骨アンカー40、照準アセンブリ50、及び髄内釘60のうちの1つ又は2つ以上を更に備えることができる。髄内釘60は、概して上下方向SIに沿って細長く、大腿骨、脛骨、又は上腕骨などの長骨の髄管内に受容されるようなサイズである。照準アセンブリ50は、髄内釘60の近位端部に解放可能に取り付けられ、照準ガイド80及びハンドル90を備えることができる。照準アセンブリ50は、骨プレート100の軸Aが骨プレートホルダ400及び髄内釘60と位置合わせされるように、骨プレート100の位置合わせを容易にすることができる。例えば、骨プレート100の軸は、髄内釘60を通って延在する骨アンカー開口部と位置合わせされ得る。
【0017】
図2図7を参照すると、骨プレート100は、内側本体面102(例えば、骨対向面)と、横方向Tに沿って骨対向面102の反対側にある外側本体面104とを有するプレート本体101を含む。体接面102は、湾曲形状、輪郭形状、又は骨70の表面と位置合わせするように構成された他の形状を有することができる。骨プレート100は、プレート本体101の外周の周りに延在する外側面103を含む。外側面103は、互いに反対側にある第1の横側部106及び第2の横側部108を有することができる。第1及び第2の横側部106及び108は、骨対向面102から外側本体面104まで延在し得る。外側面103は、追加的に又は代替的に、互いに対向する第1の外側部110及び第2の外側部112を有することができる。第1及び第2の外側部110及び112は、骨対向面102から外側本体面104まで延在し得る。第1及び第2の外側部110及び112は、第1の横側部106から第2の横側部108まで延在し得る。本開示の実施形態は、図2図7に示される特定の骨プレートに限定されず、代替的な骨プレート(例えば、図10図13の骨プレート300を参照)が考えられることが理解されるであろう。
【0018】
骨プレート100は、骨プレート100が骨プレート設置ツール400に締結されるときにシャフト長手方向軸AS1図23参照)と位置合わせされるように構成された第1の骨アンカー孔116を画定する。したがって、長手方向軸AS1は、骨プレート100が骨プレートホルダ400に締結されるときに、第1の骨アンカー孔116を通って延在し得る。更に、骨プレートホルダ400は、骨アンカー又はドリルビットの経路を骨プレートホルダ400で妨げることなく、ホルダ400の角度の全範囲にわたって長手方向軸AS1を第1の骨アンカー孔116と位置合わせするように構成されている。第1の骨アンカー孔116は、骨アンカー40(図1)を受容して骨プレート100を骨70に取り付けるように、外側本体面104から骨対向面102まで骨プレート100を通って延在し得る。第1の骨アンカー孔116は、骨アンカーのねじ山付き頭部を受容するようにねじ山を付けることができる。更に、第1の骨アンカー孔116は、骨アンカーが様々な角度で第1の骨アンカー孔116に挿入されることを可能にする可変角度のねじ山を画定することができる。代替的に、骨アンカー孔116は、ねじ山が切られていなくてもよい。
【0019】
骨プレート100は、複数の追加の骨アンカー孔118など、少なくとも1つの追加の骨アンカー孔118を画定する。少なくとも1つの追加の骨アンカー孔118は、骨プレート100が骨プレート設置ツール20に締結されるときに、少なくとも1つの追加の骨アンカー孔118がシャフト長手方向軸AS1からオフセットされる(すなわち、位置合わせしない)ように、第1の骨アンカー孔116から離隔されている。少なくとも1つの追加の骨アンカー孔118は、外側本体面104から骨対向面102まで骨プレート100を通って延在する。骨アンカー孔118のうちの少なくとも1つは、骨アンカーのねじ山付き頭部を受容するようにねじ山を付けることができる。更に、各骨アンカー孔118は、骨アンカーが様々な角度で骨アンカー孔118に挿入されることを可能にする可変角度のねじ山を画定することができる。代替的に、各追加の骨アンカー孔118は、ねじ山が切られていなくてもよい。
【0020】
骨プレート100は、骨プレート100をホルダ400に締結するために、骨プレートホルダ400の締結具と係合するように構成された少なくとも1つ、例えば複数の、骨プレート締結具114を画定する。少なくとも1つの骨プレート締結具114の各々は、骨プレート100をホルダ400に締結するために、ホルダ400の対応する締結具を受容するように構成された孔を画定することができる。例えば、各締結具114は、骨プレート設置ツール20から延在する突起を受容するように構成され得る。骨プレート100を骨プレートホルダ400に解放可能に締結するために、任意の他の適切な締結具を使用できることが理解されるであろう。例えば、締結具114は、以下で更に説明するように、固定要素350を備えることができる。
【0021】
骨プレート100は、少なくとも1つのタブ部材130を更に含む。少なくとも1つのタブ部材130は、骨プレート100の外側面103から延在する。例えば、少なくとも1つのタブ130は、第1及び第2の横側部106及び108並びに第1及び第2の外側部110及び112のいずれか1つから延在し得、並びに/又は骨プレート100の複数の側面106、108、110、及び112から延在し得る。例えば、図2図4、及び図5は、第1の外側部110から延在する2つのタブ130と、第2の横側部108から延在する単一のタブ130とを示す。少なくとも1つのタブ130の各々は、骨プレート100の外側面103から外向き方向(例えば、半径方向)に延在し得る。一態様では、少なくとも1つのタブ130の各々は、骨プレート100が骨プレート設置ツール20に締結されるときに、外側面から、シャフト長手方向軸AS1からオフセットされた方向に延在する。少なくとも1つのタブ130の各々は、他のタブ130の各々に実質的に平行に延在し得、他のタブ130の各々から角度的にオフセットされ得、又はオフセット及び平行の組み合わせであってもよい(例えば、いくつかのタブ130は互いに平行であるが、他のタブ130は他のタブ130から角度的にオフセットされている)。
【0022】
各タブ130は、アーム132と、ヘッド134とを備える。アーム132は、骨プレート100のプレート本体101とヘッド134との間に延在する。アーム132及びヘッド134は、単一の一体成型部品として一体的に形成することができる。一態様では、骨プレート100の各タブ130及び本体101は、単一の一体成型部品として一体的に形成され得る。代替的に、タブ130のうちの少なくとも1つは、骨プレート100の本体101に(例えば、取り付け可能に)連結され得る。
【0023】
各アーム132は、プレート本体101の外側面103から外向き方向に延在し得る。各アーム132は、外側面103に対して実質的に垂直に延在し得る。代替的に、各アーム132は、外側面103に対して実質的に垂直ではない角度で延在し得る。例えば、図4を参照すると、第1の外側部110から延在する各アーム132は、0度~90度の角度で外向き方向に延在する。第2の横側部108から延在するアーム132aは、約90度の角度で外向き方向に延在する。各アーム132はまた、プレート本体101から内向き又は外向き方向に延在し得る。例えば、図4を参照すると、第2の横側部108から延在するアーム132aは、少なくとも部分的に内向き方向に延在する。プレート本体101から延在するタブ130の各々の位置及び角度は、例えば、患者の解剖学的構造、髄内釘60のサイズ及び/又は形状、髄内釘60内の対応する孔の位置、又は他の要因に依存し得る。
【0024】
各タブ130のヘッド134は、それを通って延在するタブ孔136を画定することができる。図6A及び図7を参照すると、タブ孔136aは、上部開口部138から下部開口部140までヘッド134を通って延在する。上部開口部138及び下部開口部140の各々は、中心孔軸Cに実質的に垂直であることができる。中心孔軸Cは、タブ孔136aの中心部を通って延在する。代替的に、上部開口部138及び下部開口部140は、中心孔軸Cに実質的に垂直な方向から角度的にオフセットされ得る。例えば、下部開口部140は、患者の解剖学的構造と位置合わせするように、中心孔軸Cに実質的に垂直な方向からオフセットされ得る。
【0025】
骨アンカー孔136aは、中心孔軸Cの周りに延在する内面142を更に含む。内面142は、少なくとも1つの柱144を画定することができる。少なくとも1つの柱144は、上部開口部138から下部開口部140まで中心孔軸Cの周りに延在し得る。代替的に、少なくとも1つの柱144は、内面142の一部の周りに延在してもよい。例えば、少なくとも1つの柱144は、下部開口部140から上部開口部138と下部開口部140との間の位置まで延在し得る。少なくとも1つの柱144は、ねじ山を含むことができる。一態様では、少なくとも1つの柱144のねじ山は、骨アンカーが様々な角度で骨アンカー孔136aに挿入されることを可能にする可変角度のねじ山を画定することができる。代替的に、骨アンカー孔136aの少なくとも1つの柱144は、ねじ山が切られていなくてもよい。
【0026】
内面142は、受容要素146を更に画定することができる。受容要素146は、以下で更に説明されるように、骨プレート調整ツール200を受容するように構成されている。内面142は、第1の断面寸法D(例えば、中心孔軸Cから延在する半径方向寸法)を画定することができ、受容要素146は、第1の断面寸法Dよりも大きい第2の断面寸法D(例えば、中心孔軸Cから延在する半径方向寸法)を画定することができる。受容要素146は、湾曲した、ローブ状の、矩形の、及び/又は他の形状を含む1つ又は2つ以上の凹部を備えることができる。例えば、受容要素146は、単一又は多ローブ構成を含むことができ、それによって、受容要素146の各ローブは、中心孔軸Cに対して内面142の第1の断面寸法Dから半径方向外向きに離隔されている。受容要素146のローブの数及び間隔は、骨プレート調整ツール200の接続要素202の数及び間隔に対応することができる。
【0027】
受容要素146は、骨アンカー孔136aを通って上部開口部138から下部開口部140まで延在し得る。代替的に、受容要素146は、上部開口部138から上部開口部138と下部開口部140との間の内面142上の位置まで骨アンカー孔136aを部分的に通って延在し得る。受容要素146は、上部開口部138を通って骨アンカー孔136a内に骨プレート調整ツール200を受容するように構成されている。
【0028】
受容要素146は、内面142の周りに円周方向に離隔され得る。例えば、受容要素146が4つのローブを含む場合、各ローブは、他のローブ(例えば、クローバーリーフ構成)の各々から約90度離隔され得る。代替的に、受容要素146の各ローブは、ローブが骨プレート調整ツール200の接続要素202に対応する限り、内面の周りに様々な角度で離隔され得る。受容要素146はまた、内面142によって画定される少なくとも1つの柱144と円周方向に交差して、内面142の周りに配置されるねじ山くびれ部の周辺領域を形成することができる。例えば、90度離隔された4つのローブを含む受容要素146に対して、少なくとも1つの柱144は、各ローブ間の90度の円周方向の長さ内に位置決めされ得る。この例では、少なくとも1つの柱144は、骨アンカー孔136a内に位置決めされた骨アンカーを受容して係合するように構成された内面142の周りに円周方向に離隔された4つの部分を含むことができる。少なくとも1つの柱144がねじ山部分を含む場合、ねじ山部分は、骨アンカーの対応するねじ山部分にねじ係合することができる。
【0029】
各タブ130によって画定される骨アンカー孔136の各々は、他の骨アンカー孔136の各々と実質的に同様に構成され得る。例えば、プレート本体101の第1の外側部110から延在するタブ130によって画定される骨アンカー孔136は、プレート本体101の第2の横側部108から延在するタブ130によって画定される骨アンカー孔136aと同じ寸法、ねじ山部分、受容要素、又は他の特徴を有することができる。代替的に、骨アンカー孔136の各々は、他の骨アンカー孔136のうちの1つ又は2つ以上とは異なるように構成され得る。例えば、プレート本体101の第2の横側部108から延在するタブ130によって画定される骨アンカー孔136aの断面寸法(例えば、直径及び/又は円周)は、プレート本体101の第1の外側部110及び/又はプレート本体101の他の側部106及び112のいずれかから延在するタブ130によって画定されるタブ孔136のうちの1つ又は2つ以上の断面寸法よりも大きくすることができる。骨アンカー孔136の特定の構成は、孔136内に受容される特定の骨アンカーに対応することができる。
【0030】
少なくとも1つの追加の骨アンカー孔118及び第1の骨アンカー孔116は、タブ130によって画定されるタブ孔136と実質的に同様に構成され得る。例えば、追加の骨アンカー孔118及び第1の骨アンカー孔116のうちの少なくとも1つ又は2つ以上は、受容要素146及び少なくとも1つの柱144を含むことができる。骨アンカー孔116及び118の各受容要素146は、骨プレート調整ツール200の接続要素202に対応するように構成され得る。
【0031】
タブ130の各々は、複数の位置の間で撓むように、かつ/又は曲げるように構成され得る。タブ130の各々は、ヘッド134aが第1の位置にある固定前位置と、ヘッド134aが第1の位置から離隔された第2の位置にある固定位置との間で、遷移することができる。タブ130の撓みについては、図24を参照して以下で更に説明する。タブ130は、塑性変形するように適合されたグレードのステンレス鋼又は他の材料を含み得る。一態様では、タブ130は、タブ130と骨アンカー孔136内に位置決めされた骨アンカー40との間の接触の間に生じるガルバニック腐食を回避するために、浸炭ステンレス鋼を含み得る。例えば、髄内釘60は、骨の治癒を促進する低い弾性率を持つ、チタン又はチタン合金を含み得る。骨アンカー40がステンレス鋼又はチタンのいずれかから作られる場合、異種金属が互いに接触するアンカー40の一方又は他方の端部でガルバニック腐食のリスクがあり得る。代替的な態様では、骨アンカー40は、ガルバニック腐食を回避するために、浸炭ステンレス鋼を含み得る。タブ130、プレート本体101、及びアンカー40を形成するために、例えばコバルトクロム、コバルトクロム合金、又は更に他の材料を含む、他の材料が使用され得ることが理解されるであろう。
【0032】
タブ130の各々のアーム132は、実質的に平坦な構成を含むことができる。例えば、各アーム132は、アーム132の厚さよりも大きな幅を有することができる。平坦な構成は、曲げを容易にし、特に、所望の方向への曲げを容易にすることができる。例えば、アーム132は、アーム132の幅に実質的に垂直な方向に曲がることができる。アーム132は、外科処置中にタブ130の下面の輪郭を患者の骨70の表面の輪郭と実質的に位置合わせするようにアーム132を曲げることができるように、骨プレート100のプレート本体101に対して位置合わせすることができる。
【0033】
図6Bを参照すると、外側本体面104は、プレート本体101の厚さを画定するように、横方向Tに沿って第1の距離Lだけ内側本体面102から離隔されている。アーム132aは、下にある骨70に面するように構成された内側アーム面133を画定する。アーム132aは、横方向Tに沿って内側アーム面133の反対側に外側アーム面135を更に画定する。外側アーム面135は、アーム132aの厚さを画定するように、横方向Tに第2の距離Lだけ内側アーム面133から離隔されている。プレート本体101の厚さを画定する第1の距離Lは、アーム132aの厚さを画定する第2の距離Lよりも大きくすることができる。
【0034】
内側アーム面133は、横方向Tに沿って配向された内向き方向Iに外側アーム面135から離隔されている。一態様では、外側アーム面135は、内向き方向Iに外側本体面104からオフセットされている。代替又は追加の態様では、外側アーム面135は、内向き方向Iに外側ヘッド面139に対してオフセットされている。内側アーム面133は、内側ヘッド面137と連続していてもよい。例えば、内側アーム面133は、内側アーム面133が中断なく内側ヘッド面137に隣接して延在するように、内側ヘッド面137から内向き方向Iにオフセットされ得ない。代替的に、内側アーム面133は、内側ヘッド面137から内向き方向Iにオフセットされ得る。
【0035】
図7を参照すると、アーム132aは、中心タブ軸Cに沿ってプレート本体101からヘッド134まで延在し得る。各アーム132aは、ヘッド134を固定前位置から固定位置に移動させるように、中心軸Cの周りでねじれるように構成され得る。各アーム132は、第1のテーパ部129及び第2のテーパ部131を含むことができる。第1のテーパ部分129は、本体101に隣接して位置する。第1のテーパ部分129内の外側アーム面135は、外向き方向にテーパ状にすることができる。外向き方向は内向き方向Iの反対である。第1のテーパ部分129内の内側アーム面133は、内向き方向Iにテーパ状にすることができる。例えば、第1のテーパ部分129内のアーム132aの厚さは、第1のテーパ部分129と第2のテーパ部分131との間のアームの長さに沿ったアーム132の厚さよりも大きくすることができる。
【0036】
第2のテーパ部分131は、ヘッド134aに隣接して位置する。第2のテーパ部分131内の外側アーム面135は、外向き方向にテーパ状にすることができる。第2のテーパ部分131内の内側アーム面133は、内向き方向Iにテーパ状にすることができる。例えば、第2のテーパ部分131内のアーム132aの厚さは、第1のテーパ部分129と第2のテーパ部分131との間のアームの長さに沿ったアーム132aの厚さよりも大きくすることができる。
【0037】
代替的に又は追加的に、第1のテーパ部分129及び第2のテーパ部分131内のアーム132aの幅は、それぞれ、アーム132aから本体101に向かうその長さに沿って、かつアーム132aからヘッド134aに向かうその長さに沿って増加することができる。アーム132aの幅は、内向き方向Iに実質的に垂直な寸法と、第1のテーパ部分129と第2のテーパ部分131との間のアーム132aの長さとを画定する。第1のテーパ部分129内のアーム132aの幅は、第1のテーパ部分129と第2のテーパ部分131との間のその長さに沿ったアーム132aの幅よりも大きくすることができ、第2のテーパ部分131内のアーム132aの幅は、第1のテーパ部分129と第2のテーパ部分131との間のその長さに沿ったアーム132aの幅よりも大きくすることができる。
【0038】
ヘッド134aは、下にある骨に面するように構成された内側ヘッド面137と、内側ヘッド面137の反対側の外側ヘッド面139とを画定する。外側ヘッド面139は、ヘッド134aの厚さを画定するように、内側ヘッド面137から第3の距離Lだけ離隔されている。一態様では、ヘッド134aの厚さを画定する第3の距離Lは、プレート本体101の厚さを画定する第1の距離Lと実質的に等しい。別の態様では、ヘッド134aの厚さを画定する第3の距離Lは、アーム132aの厚さを画定する第2の距離Lと実質的に等しい。一態様では、アーム132a、ヘッド134a、及びプレート本体101の厚さは異なっていてもよい。
【0039】
図8及び図9を参照すると、骨プレート調整ツール200は、接続要素202、シャフト204、及びハンドル206を含む。接続要素202は、調整ツール200の遠位端部201に位置決めされる。シャフト204は、接続要素202とハンドル206との間に延在する。一態様では、接続要素202は、シャフト204の最遠位端部から遠位に延在する。ハンドル206は、シャフト204から調整ツール200の近位端部203に向かって延在する。ハンドル206、シャフト204、及び接続要素202は、ハンドル206の移動及び/又は回転が接続要素202の移動及び/又は回転を引き起こすように、一緒にしっかりと接続され得る。骨プレート調整ツール200は、タブ130と係合し、タブ130を固定前位置から固定位置に遷移させるように構成されている。
【0040】
接続要素202は、湾曲した、ローブ状の、矩形の、及び/又は他の形状を含む1つ又は2つ以上の突起部210を備えることができる。例えば、接続要素202は、単一又は多ローブ構成を含むことができ、それによって、接続要素202の各ローブ(例えば、突起部210)は、半径方向外向き方向に突出する。多ローブ構成の各ローブは、接続要素202の中心部の周りに円周方向に離隔され得る。接続要素202の突起部210の数及び間隔は、骨プレート100によって画定される受容要素146の凹部の数及び間隔に対応することができる。
【0041】
接続要素202は、調整ツール200を骨プレート100に少なくとも一時的に接続するために、受容要素146と係合するように構成されている。調整ツール200と骨プレート100との間の接続は、調整ツールが骨プレート100を移動及び/又は操作することを可能にすることができる。例えば、調整ツール200は、タブ130を曲げ、かつ/又は撓ませることができる。追加的に、受容要素146及び接続要素202の構成は、骨アンカー孔136の内面142への損傷のリスクを低減することができる。例えば、内面142が、ねじ山付き領域を有する少なくとも1つの柱144を含む場合、受容要素146及び接続要素202の構成は、ねじ山が損傷するリスクを低減することができる。
【0042】
2つ以上の骨プレート調整ツール200を骨プレート100に接続できることが理解されるであろう。例えば、異なる構成(例えば、サイズ、形状など)を有する2つ以上の受容要素146を有する骨プレート100、複数の骨プレート調整ツール200を使用することができる。別の例では、第1の骨プレート調整ツール200は、第1の骨アンカー孔136aと係合することができ、第2の骨プレート調整ツール200は、第2の骨アンカー孔136aと係合することができる。第1の骨プレート調整ツール200は、例えば、タブ130を遷移させるために使用することができ、一方、第2の骨プレート調整ツール200は、例えば、骨プレート100の位置を維持するための逆トルクを提供する。各骨プレート調整ツール200は、それぞれの受容要素146の構成に対応する構成(例えば、サイズ、形状など)を有する接続要素202を備えることができる。
【0043】
図10図13は、本開示の態様による、骨プレート300の代替態様を示す。図10図13に開示される骨プレート300の代替的な態様の部分は、図2図7において上述した骨プレート100の態様と同様であり、これらの部分は、上述したものと同様に機能する。骨プレート300は、骨対向面302、及び骨対向面302の反対側の外面304を有する本体301を含む。骨プレート300は、本体301の外周の周りに延在する外側面303を含む。
【0044】
骨プレート300は、骨プレート300を骨70に取り付けるために骨アンカー40を受容するように、外面304から骨対向面302まで骨プレート300を通って延在する第1の骨アンカー孔316を画定する。骨プレート300は、複数の追加の骨アンカー孔318などの少なくとも1つの追加の骨アンカー孔318を画定する。少なくとも1つの追加の骨アンカー孔318は、第1の骨アンカー孔316から離隔されている。骨プレート300は、少なくとも1つのタブ部材330を更に含む。
【0045】
骨プレート300は、固定要素350を更に含む。固定要素350は、外面304を少なくとも部分的に通って延在し、凹部352と、第1の孔354と、第2の孔356(例えば、プレート固定要素)とを含む。固定要素350は、骨プレート300を骨プレートホルダ400に接続するために、骨プレートホルダ400を内部に受容するように構成されている。固定要素350は、骨プレートホルダ400の対応する要素と位置合わせするために、より少ない又はより多い孔354及び356を含むことができる。
【0046】
凹部352は、外面304から内側凹面358まで本体301内に延在する。第1及び第2の孔354及び356は両方とも、内側凹面358から本体301内に骨対向面302に向かって延在する。一態様では、第1及び第2の孔354及び356の一方又は両方は、本体301を通って骨対向面302まで延在する。第1の孔354は、骨プレートホルダ400のプレート連結要素432の対応するねじ山部を受容するようにねじ山を付けることができる。第1の孔354によって画定されるねじ山は、第1の孔354の全長に沿って延在し得る。代替的に、ねじ山は、第1の孔354の部分長に沿って延在し得る。例えば、ねじ山は、内側凹面358から骨対向面302に向かって延在し得る。
【0047】
第2の孔356は、凹部352内で第1の孔354から離隔されている。第2の孔356は、ねじ山が切られていなくてもよく、骨プレートホルダ400の対応する部分(例えば、ホルダ固定要素422)を受容するように構成され得る。第2の孔356は、円筒形状、円錐形状、又は骨プレートホルダ400のホルダ固定要素422に対応する他の形状を有することができる。
【0048】
代替的な態様では、孔354及び356の一方又は両方は、凹部352内に位置決めされ得る。例えば、孔354及び356の一方又は両方は、外面304から骨対向面302に向かって本体301内に延在し得る。
【0049】
凹部352は、凹部352の周囲の周りに延在する内側縁部353を含む。内側縁部353は、プレート外側方向Lにおいて第2の端部357から離隔された第1の端部355を有する。第2の孔356は、プレート外側方向Lにおいて第1の孔354と第1の端部357との間に位置決めされる。第1の孔354は、外側方向Lにおいて第2の端部357と第2の孔356との間に位置決めされる。内側縁部353は、プレート外側方向Lに対して実質的に垂直な方向に測定したとき、第2の端部357に向かって位置する内側縁部353の最大幅Wから、第1の端部355に向かって位置する最小幅Wまで、幅がテーパ状になっている。内側縁部353に沿った最大幅Wと最小幅Wとの間の長さは、実質的に直線状であることができる。
【0050】
固定要素350は、追加の要素、例えば、追加の孔、保持要素、凹部/突起部、又は他の要素を含むことができることが理解されよう。固定要素350はまた、骨プレートホルダ400に接続するための他の固定構成を含むことができる。例えば、固定要素350は、スナップフィット、摩擦フィット、又は他のタイプの固定構成を含むことができる。
【0051】
図14図20は、本開示の態様による骨プレートホルダ400を示す。骨プレートホルダ400は、本体402(例えば、ホルダ本体)と、シャフト404と、把持部材406とを含む。把持部材406は、骨プレート100が髄内釘60に締結されている間に、骨プレートホルダ400を骨プレート100と位置合わせし、かつ骨プレート100の位置を制御するように、外科処置を行う外科医によって把持されるように構成されている。把持部材406は、本体402のハンドル接続部403に接続することができる。本体402及びシャフト404は、骨プレートホルダ400と骨プレート100との接続及び切り離しを制御するように構成されている。
【0052】
図15及び図16を参照すると、本体402は、本体402の近位端部412における近位面411から本体402の遠位端部414における遠位面413まで本体402を通って延在する内面410を有する。近位端部412は、遠位端部414から近位方向Pに離隔される。内面410は、近位端部412から遠位端部414まで本体402を通って中心チャネル軸Cに沿って延在するシャフトチャネル416を画定する。内面410は、シャフト保持部418を更に画定する。シャフト保持部418は、本体402の近位端部412に向かって位置する。シャフト保持部418は、シャフトチャネル416内にシャフト404を少なくとも一時的に固着するための係止特徴420を含むことができる。一態様では、係止特徴420は、シャフト404の対応する本体連結要素434と係合するように構成されたねじ山部を含むことができる。
【0053】
本体402は、骨プレート300の第2の孔356と接合するように構成されたホルダ固定要素422(例えば、突起)を更に含む。ホルダ固定要素422は、遠位面413から遠位に延在し得る。ホルダ固定要素422は、実質的に円筒形状、円錐形状、又は他の形状を有することができる。ホルダ固定要素422の形状及び/又は構成は、骨プレート300の第2の孔356の形状及び/又は構成に対応することができる。ホルダ固定要素422と第2の孔356との間の境界面は、骨プレートホルダ400と骨プレート300との位置合わせを容易にする。本体402は、複数のホルダ固定要素422を含むことができ、骨プレート300は、複数のホルダ固定要素422に対応する複数の第2の孔356を含むことができることが理解されよう。
【0054】
図17を参照すると、本体402の遠位端部414における遠位面413は、遠位端部414の周囲の周りに延在する外側縁部415を含む。外側縁部415は、外側ホルダ方向L’に第2の端部419から離隔された第1の端部417を有する。固定要素422は、遠位面413によって画定されるシャフトチャネル416の遠位開口部421と、外側ホルダ方向L’の第1の端部417との間に位置決めされる。遠位開口部421は、外側ホルダ方向L’において第2の端部419と固定要素422との間に位置決めされる。外側縁部415は、外側ホルダ方向L’に対して実質的に垂直な方向に測定されるとき、第2の端部419に向かって位置する外側縁部415の最大幅W’から、第1の端部417に向かって位置する最小幅W’まで、幅がテーパ状になっている。外側縁部415に沿った最大幅W’と最小幅W’との間の長さは、実質的に直線状であることができる。
【0055】
本体402の遠位端部414の構成は、ホルダ400のプレート300との接続中に骨プレートホルダ400を骨プレート300と位置合わせするように、骨プレート300の固定要素350の凹部352に対応するように構成することができる。例えば、本体402の遠位端部414は、ホルダ400のシャフト404がプレート300の固定要素350に固着されている間に、ホルダ400をプレート300と少なくとも部分的に回転で係止するために、プレート外側方向Lが外側ホルダ方向L’と位置合わせされるように、凹部352内に受容され得る。本体402の外側縁部415の最大幅W’及び最小幅W’は、本体402の外面405が凹部352の内面351に接触するように、それぞれ凹部352の最大幅W及び最小幅Wよりもわずかに小さくすることができる。本体402の遠位端部414は、遠位面413が内側凹面358に対して実質的に同一平面になるように、プレート300の凹部352に挿入され得る。
【0056】
図18を参照すると、シャフト404は、制御要素430(例えば、シャフト把持部材)と、プレート連結要素432と、本体連結要素434とを含む。制御要素430は、シャフト404の近位端部436に位置する。プレート連結要素432は、シャフト404の遠位端部438に位置する。本体連結要素434は、シャフト404に沿ってプレート連結要素432と制御要素430との間に位置する。シャフト404は、近位端部412を通って本体402のシャフトチャネル416内に挿入されるように構成されている。制御要素430は、制御要素430が本体402の近位面411から近位方向Pに延在し、処置中に外科医によってアクセス可能であるように、シャフトチャネル416の外部に位置決めされ得る。制御要素430の遠位面は、シャフト404がシャフトチャネル416内に位置決めされると、本体402の近位面411に当接することができる。
【0057】
プレート連結要素432は、本体402の遠位端部414によって画定される開口部を通って延在することができ、それにより、プレート連結要素432は、本体402の遠位面413から遠位に延在する。
【0058】
本体連結要素434は、本体402の係止特徴420に係合するように構成されている。一態様では、本体連結要素434は、係止特徴420の対応するねじ山部と係合するように構成されたねじ山部を含むことができる。例えば、本体402のシャフトチャネル416へのシャフト404の挿入中、本体連結要素434は、本体連結要素434が係止特徴420の遠位に位置決めされるまで、係止特徴420と係合することができる。係止特徴420の遠位にある本体連結要素434の位置は、シャフト404が本体402の近位端部412を通ってシャフトチャネル416から出ることを少なくとも部分的に制限されるように、シャフト404と本体402との間に少なくとも一時的な係止を提供することができる。例えば、係止特徴420及び本体連結要素434が係合されるとき、シャフト404が第1の回転方向(例えば、時計回り方向)に回転すると、本体連結要素434は、シャフト保持部418内で係止特徴420に対して遠位に移動する。本体連結要素434が本体402の係止特徴420の遠位の位置にあるとき、シャフト404は、本体402に対して並進することなく、第1の回転方向に回転可能である。
【0059】
プレート連結要素432は、骨プレート300の固定要素350の第1の孔354と接続するように構成されている。プレート連結要素432は、第1の孔354の対応するねじ山部分に係合するねじ山部440を含むことができる。シャフト404は、本体402に対して制御要素430を回転させることによって回転し、ホルダ400を骨プレート300にねじ接続することができる。プレート連結要素432が第1の孔354に接続され、ホルダ固定要素422が第2の孔356に接続されるとき、骨プレートホルダ400は、ホルダ400とプレート300との間の直線運動及び回転運動が実質的に防止されるように、プレート300内にしっかりと受容される。ホルダ400とプレート300との間の強固な接続は、外科医が、外科処置中に患者の骨70に対する骨プレート300の移動及び設置を制御することを可能にする。
【0060】
プレート300が骨70に固着された後、骨プレートホルダ400は、骨プレート300から取り外され得る。シャフト404は、プレート連結要素432を第1の孔354に固着するための回転方向とは反対の方向に制御要素430を回転させることによって、第1の孔354から切り離され得る。プレート連結要素432が切り離された後、本体402の遠位端部414を凹部352から後退させ、ホルダ固定要素422を第2の孔356から後退させることによって、ホルダ400を取り外すことができる。
【0061】
制御要素430は、ねじ駆動器具によって係合され得る六角形又は任意の代替的な形状の構造を画定する係合要素442、レンチによって係合可能な突起要素、又は制御要素430を回転させるために円筒形状の棒を受容するように構成された十字孔を含むことができ、骨プレートホルダ400がプレート300に対して接続され、かつ切り離される。
【0062】
図21図26を参照して、髄内釘60を埋め込む方法の例示的な実施形態を説明する。図21に示されるように、ハンドル90は髄内釘60に連結され、髄内釘60はハンドル90によって骨70の髄管内に駆動される。図22において、照準アセンブリ50の照準ガイド80はハンドル90に締結されている。骨プレート300は、骨プレートホルダ400に締結され、そのため、骨プレート300は、プレートホルダ400と角度をなして骨プレート300を骨70上に位置決めするように構成されている。骨プレート300に関して以下で参照するが、この説明は、骨プレート100及び/又は他の骨プレート構成にも適用されることが理解されよう。
【0063】
患者は、解剖的外側面が顆部の重なり(例えば、完全な解剖的外側面)を示すように配向されることができ、釘60を所望の位置(例えば、完全な円を得る)に回転させることができる。釘60は、骨ねじを用いて骨70(例えば、遠位断片)に係止することができる。一態様では、釘60を骨70に係止する最初のねじは、内側斜めねじである。ねじは、骨70に対する釘60の動きを実質的に防止する。
【0064】
図23を参照すると、切開が行われる場合があり、骨プレート300が骨70に導入される。切開は、例えば、第1及び第2の外側ガイドスリーブ92及び94を接続するための8cmの切開を含み得る。第1のガイドスリーブ92は、シャフト長手方向軸AS1に沿って延在し得、第2のガイドスリーブ94は、第2の長手方向軸AS2に沿って延在し得る。第1のガイドスリーブ92は、第1の骨アンカー孔316及び髄内釘60内の第1の孔と位置合わせし、第2のガイドスリーブ94は、追加の骨アンカー孔318のうちの1つ及び釘60内の第2の孔と位置合わせする。第1のドリルビット(図示せず)が第1及び第2のガイドスリーブ92及び94の一方に挿入され、骨70に第1の穴を穿孔することができる。第2のドリルビット(図示せず)を第1及び第2のガイドスリーブ92及び94の他方に挿入して、骨70に第2の穴を穿孔することができる。第1及び第2のドリルビットの一方が骨から取り外され、第1の骨アンカーねじ(例えば、5.0VA係止ねじ)が穴に挿入される。第1の骨アンカーは、骨アンカーが約1cm突出するように位置決めされ得る。第1の骨アンカーが挿入された後、第2の骨アンカーねじ(例えば、5.0VA係止ねじ)が、形成された他方の穴に挿入される。第2の骨アンカーは、骨アンカーが約1cm突出するように位置決めされ得る。
【0065】
第1及び第2の骨アンカーが挿入された後、外側斜め骨アンカーねじを挿入することができる。第1及び第2の骨アンカー並びに外側斜めねじが挿入された後、プレート300の中心部及び前方部が骨70に嵌合するように、外側からの圧力をプレート300に加えることができる。これにより、タブ330のうちの1つ又は2つ以上を骨70から押し出すことができる。プレート300が骨70に嵌合された後、第1及び第2の骨アンカーが締め付けられる。骨プレートホルダ400は、制御要素430を回転させてシャフトホルダ400のプレート連結要素432を骨プレート300の第1の孔354から解放することによって、プレート300から取り外すことができる。前方係止ねじは、追加の骨アンカー孔318を通って挿入され得る。一態様では、前方係止ねじを挿入する前に、骨に穴を予め穿孔することができる。
【0066】
図24を参照すると、骨プレート調整ツール200は、プレート300の後方部が骨70に嵌合するように、少なくとも1つのタブ部材330の各々を操作することができる。例えば、調整ツール200の接続要素202は、タブ330のそれぞれの孔336に挿入され、圧力(例えば、偏向力)がタブ330のそれぞれのヘッド334に加えられて、アーム332にヘッド334を固定前位置から固定位置へ偏向させることができる。例えば、アーム332は、固定前位置と固定位置との間でヘッド334を移動させるように、力に応じてプレート本体301に対して偏向することができる。固定前位置と固定位置との間でヘッドを遷移させるためにアーム332に加えられる力は、プレート本体101を偏向させるには不十分である可能性がある。ヘッド334が固定位置に遷移した後、内側ヘッド面137は、下にある骨に当接する。一態様では、アーム332は、ヘッド334の固定位置がヘッド334の固定前位置に対して内向き方向Iにオフセットされるように変形可能である。
【0067】
遷移中、それぞれの孔336を通るねじの軌道は、ねじが骨70内に確実に位置することを確実にするように考慮されるべきである。タブ330がそれぞれの固定位置に遷移した後、後方骨アンカーねじは各孔336を通って骨70内に挿入され得る。各骨アンカーが挿入された後、最終トルクを骨アンカーに加えることができる。
【0068】
本開示を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更、代用、及び改変を行い得る点を理解されたい。追加的に、本明細書に開示される実施形態のいずれも、本明細書に開示される他の実施形態のいずれかに関して開示される特徴を組み込むことができる。更に、本開示の範囲は、本明細書に説明される特定の実施形態に限定されるものではない。当業者がそのプロセスから容易に理解するように、本明細書において説明される対応する実施形態と実質的に同じ機能を実施する、又は実質的に同じ結果を達成する、現在存在する又は後に開発される機械、製造法、組成物、手段、方法、又は工程は、本開示に従って利用され得る。
【0069】
〔実施の態様〕
(1) 骨プレートであって、
下にある骨に面するように構成された内側本体面、前記内側本体面の反対側の外側本体面、及び前記内側本体面と前記外側本体面との間に延在する外側面を画定するプレート本体であって、前記外側面が前記プレート本体の外周を画定する、プレート本体と、
少なくとも1つのタブと、を備え、前記少なくとも1つのタブが、ヘッドと、前記プレート本体から前記ヘッドまで延在するアームと、を含み、前記タブが、前記ヘッドを通って延在し、骨アンカー本体を受容するように構成されたタブ孔を画定し、
前記アームが、固定前位置と前記固定前位置から離隔された固定位置との間で前記ヘッドを移動させるように、前記プレート本体に対して偏向するように構成されている、骨プレート。
(2) 1)前記外側本体面が、横方向に沿って前記内側本体面の反対側にあり、プレート本体の厚さを画定するように、前記横方向に沿って前記内側本体面から第1の距離だけ離隔されており、2)前記アームが、前記下にある骨に面するように構成された内側アーム面と、前記横方向に沿って前記内側アーム面の反対側にあり、前記プレート本体の厚さよりも小さいアームの厚さを画定するように、前記内側アーム面から第2の距離だけ離隔された外側アーム面とを画定する、実施態様1に記載の骨プレート。
(3) 前記ヘッドが、前記下にある骨に面するように構成された内側ヘッド面と、前記内側ヘッド面の反対側の外側ヘッド面とを画定し、前記ヘッドが、前記内側ヘッド面から前記外側ヘッド面までのヘッドの厚さを画定し、前記ヘッドの厚さが、前記プレート本体の厚さに実質的に等しい、実施態様2に記載の骨プレート。
(4) 前記内側アーム面が、前記横方向に沿って配向された内向き方向に前記外側アーム面から離隔されており、前記外側アーム面が、前記内向き方向に前記外側本体面からオフセットされている、実施態様3に記載の骨プレート。
(5) 前記外側アーム面が、前記内向き方向に前記外側ヘッド面に対してオフセットされており、前記内側アーム面が、前記内側ヘッド面と連続している、実施態様4に記載の骨プレート。
【0070】
(6) 前記内側アーム面は、前記タブが前記固定前位置にあるときに、前記内側本体面と連続している、実施態様4に記載の骨プレート。
(7) 前記アームは、前記ヘッドの前記固定位置が前記ヘッドの前記固定前位置に対して前記内向き方向にオフセットされるように変形可能である、実施態様1に記載の骨プレート。
(8) 前記アームが、中心軸に沿って前記プレート本体から前記ヘッドまで延在し、前記アームが、前記ヘッドを前記固定前位置から前記固定位置まで移動させるように、前記中心軸の周りでねじれるように構成されている、実施態様1に記載の骨プレート。
(9) 前記アームが、前記アームを偏向させる力に応答し、それによって、前記ヘッドを前記固定前位置から前記固定位置に移動させ、前記力が、前記プレート本体に加えられた場合に、前記プレート本体を偏向させるには不十分である、実施態様1に記載の骨プレート。
(10) 第1の少なくとも1つのタブの前記タブ孔が第1の断面寸法を有し、第2の少なくとも1つのタブの前記タブ孔が第2の断面寸法を有し、前記第1の断面寸法が前記第2の断面寸法とは異なる、実施態様1に記載の骨プレート。
【0071】
(11) 前記本体及び少なくとも1つのタブ部材が、単一の一体成型部品として一緒に一体的に形成されている、実施態様1に記載の骨プレート。
(12) 前記プレート本体を通って延在する少なくとも1つの本体孔を画定し、前記少なくとも1つの本体孔のうちの1つが、骨プレートホルダをしっかりと受容するように構成されている、実施態様1に記載の骨プレート。
(13) 前記タブ孔が、骨プレート調整ツールの多ローブ接続要素を受容するように構成された多ローブ受容要素を含み、前記骨プレート調整ツールが、前記アームに前記ヘッドを前記固定前位置から前記固定位置に偏向させる偏向力を前記ヘッドに加えるように構成されている、実施態様1に記載の骨プレート。
(14) 骨プレートシステムであって、
実施態様13に記載の骨プレートと、
実施態様13に記載の骨プレート調整ツールと、を備える、骨プレートシステム。
(15) 前記プレート本体を通って前記外側プレート本体面から前記内側プレート本体面まで延在する骨プレート孔によって、しっかりと受容されるように構成された骨プレートホルダを更に含む、実施態様14に記載の骨プレートシステム。
【0072】
(16) 前記タブ孔が、前記タブ孔の周りに円周方向に離隔されたねじ山部を更に含み、前記ねじ山部が、複数のねじ山部分を有し、各ねじ山部分が、前記多ローブ受容要素の前記ローブのうちの少なくとも1つによって、その他のねじ山部分の各々によって円周方向に分離されている、実施態様15に記載の骨プレート。
(17) 前記タブ孔が、前記タブ孔の周りに円周方向に連続して延在するねじ山部を更に含む、実施態様15に記載の骨プレート。
(18) 外科処置中に骨プレートを保持するための骨プレートホルダであって、前記骨プレートホルダが、
本体であって、前記本体を通って前記本体の近位面から前記本体の遠位面まで延在するチャネルを画定する、本体と、
シャフトであって、前記シャフトを前記骨プレートに連結するように構成された連結要素を含む遠位端部を有し、前記シャフトが、前記遠位端部の反対側に近位端部を更に有し、前記近位端部が、前記骨プレートに連結するように前記連結要素を制御するように構成された制御要素を含む、シャフトとを備え、
前記シャフトが、前記連結要素が前記本体の前記遠位面から外に延在するように、前記チャネルを通って延在するように構成されている、骨プレートホルダ。
(19) 前記本体の前記近位面が、前記本体の前記遠位面から近位方向に離隔され、前記制御要素が、前記シャフトが前記チャネルを通って延在するときに、前記近位面から前記近位方向に延在するように構成されている、実施態様18に記載の骨プレートホルダ。
(20) 前記シャフトが少なくとも1つのねじ山を画定し、前記本体が前記チャネル内に少なくとも1つの相補的なねじ山を画定し、前記シャフトの前記少なくとも1つのねじ山は、前記シャフトの前記少なくとも1つのねじ山が前記本体の前記少なくとも1つのねじ山の遠位の位置に移動するまで、前記シャフトが前記本体に対して第1の回転方向に回転するときに、前記本体の前記少なくとも1つのねじ山と嵌合するように構成されている、実施態様19に記載の骨プレートホルダ。
【0073】
(21) 前記シャフトの前記少なくとも1つのねじ山が前記本体の前記少なくとも1つのねじ山の遠位の前記位置にあるときに、前記シャフトが、次いで、前記本体に対して並進することなく前記回転方向に回転可能である、実施態様20に記載の骨プレートホルダ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
【国際調査報告】