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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(54)【発明の名称】接触追跡を助けるための障壁検出
(51)【国際特許分類】
   G01S 13/86 20060101AFI20231026BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20231026BHJP
   H04W 4/80 20180101ALI20231026BHJP
   H04M 1/72 20210101ALI20231026BHJP
   G01S 11/06 20060101ALI20231026BHJP
   G01S 13/74 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
G01S13/86
H04W4/029
H04W4/80
H04M1/72
G01S11/06
G01S13/74
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514444
(86)(22)【出願日】2021-09-01
(85)【翻訳文提出日】2023-03-01
(86)【国際出願番号】 US2021048584
(87)【国際公開番号】W WO2022055762
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】63/076,295
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/462,168
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MySQL
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラベーンドラン、ビドゥール
(72)【発明者】
【氏名】マダイン、ライト
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャオシン
(72)【発明者】
【氏名】バティア、アショク
(72)【発明者】
【氏名】ラベーンドラン、ビジャヤラクシュミ
【テーマコード(参考)】
5J070
5K067
5K127
【Fターム(参考)】
5J070AC02
5J070AE09
5J070AE20
5J070AF01
5J070AF10
5J070AH31
5J070AK14
5J070BC05
5J070BC07
5J070BD10
5K067AA21
5K067EE02
5K067FF03
5K127AA32
5K127BA03
5K127DA12
5K127DA15
5K127JA14
5K127JA23
5K127JA31
(57)【要約】
接触追跡のために、より具体的には、接触追跡アプリケーションを拡張するためにデバイス間の障壁を検出するためにワイヤレスデバイスを利用するための技法が提供される。第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出するための例示的な方法は、第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第1の距離測定値を決定することと、第1のデバイスによって、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第2の距離測定値を決定することと、第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出することとを含む。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出するための方法であって、
前記第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して前記第2のデバイスに関する第1の距離測定値を決定することと、
前記第1のデバイスによって、前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記第2のデバイスに関する第2の距離測定値を決定することと、
前記第1の距離測定値と前記第2の距離測定値とに基づいて前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記障壁を検出することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1の測位技法は、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のラウンドトリップ時間測定値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ラウンドトリップ時間測定値は、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の細かいタイミング測定値の交換に基づく、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の測位技法は、前記第1のデバイから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の測位技法は、前記第1のデバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデバイスが前記第2のデバイスのあらかじめ定義された接触距離内にあると決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
接触追跡アプリケーションに前記障壁の指示を与えることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記接触追跡アプリケーションに前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の距離を与えることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記接触追跡アプリケーションに、前記第1のデバイスに関連する第1の識別値と前記第2のデバイスに関連する第2の識別値とを与えることをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
サーバから確率モデルを受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記障壁を検出することは、サーバに前記第1の距離測定値と前記第2の距離測定値とを与えることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記障壁を検出することは、前記サーバから前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記障壁の指示を受信することを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記サーバは、ネットワーク中の複数のデバイスから、距離測定情報と、障壁検出情報と、ロケーション情報とを受信するように構成されたクラウドソーシングサーバである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記障壁を検出することは、前記第1のデバイスによって実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の測位技法と前記第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、WiFi通信プロトコルまたはBluetooth通信プロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の測位技法と前記第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、新無線サイドリンクプロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のデバイスの粗いロケーションを決定することをさらに備え、
前記障壁を検出することは、前記粗いロケーションに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
日時情報を決定することをさらに備え、ここにおいて、前記障壁を検出することは、前記日時情報に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のデバイスは、モバイルまたは固定デバイスであり、前記第2のデバイスは、モバイルまたは固定デバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記障壁は、空間を分離するように設計されたアーキテクチャ上の特徴である、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記障壁は、人を分離し、空気感染性疾患の自由な伝染を低減するように設計された安全装置である、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記障壁は、オブジェクトのグループであり、オブジェクトの前記グループの密度が空気感染性疾患の拡散を妨害するようになっている、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
デバイスに障壁検出情報を与えるための方法であって、
前記デバイスから、第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信することと、
前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することと、
前記デバイスに前記近接した障壁の指示を与えることと、
を備える、方法。
【請求項26】
前記第1の測位技法は、ラウンドトリップ時間測定値に基づき、前記第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づく、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の測位技法は、前記デバイスから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づく、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の測位技法は、前記デバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づく、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記近接した障壁を決定することは、前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とに基づいてデータ構造に問い合わせることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記デバイスの粗いロケーションを決定することをさらに備え、
前記近接した障壁を決定することは、前記デバイスの前記粗いロケーションに少なくとも部分的に基づく、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
日時情報を決定することをさらに備え、前記近接した障壁を決定することは、前記日時情報に少なくとも部分的に基づく、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
接触追跡アプリケーションに前記近接した障壁の前記指示を与えることをさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記接触追跡アプリケーションに前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とのうちの少なくとも1つを与えることをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記接触追跡アプリケーションに前記デバイスに関連する識別値を与えることをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記接触追跡アプリケーションに障壁分類情報を与えることをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記第1の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項38】
前記第1の距離測定値の前記指示は、飛行時間値を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項39】
前記第2の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項40】
前記第2の距離測定値の前記指示は、信号強度値を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項41】
装置であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測位技法を使用してユーザ機器に関する第1の距離測定値を決定することと、
前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記ユーザ機器に関する第2の距離測定値を決定することと、
前記第1の距離測定値と前記第2の距離測定値とに基づいて前記装置と前記ユーザ機器との間の障壁を検出することと、
を行うように構成された、装置。
【請求項42】
前記第1の測位技法は、前記装置と前記ユーザ機器との間のラウンドトリップ時間測定値に基づき、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記装置と前記ユーザ機器との間の前記ラウンドトリップ時間測定値を決定するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記ラウンドトリップ時間測定値は、前記装置と前記ユーザ機器との間の細かいタイミング測定値の交換に基づく、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づき、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記受信信号強度指示測定値を決定するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項45】
前記第1の測位技法は、前記装置から送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づき、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記装置から送信された前記1つまたは複数のミリメートル波信号に基づいて前記第1の距離測定値を決定するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項46】
前記第1の測位技法は、前記装置から送信された1つまたは複数の超音波信号に基づき、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記装置から送信された前記1つまたは複数の超音波信号に基づいて前記第1の距離測定値を決定するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記装置が前記ユーザ機器のあらかじめ定義された接触距離内にあると決定するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに前記障壁の指示を与えるようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記接触追跡アプリケーションに前記装置と前記ユーザ機器との間の距離を与えるようにさらに構成された、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記接触追跡アプリケーションに前記装置に関連する第1の識別値と前記ユーザ機器に関連する第2の識別値とを与えるようにさらに構成された、請求項48に記載の装置。
【請求項51】
前記少なくとも1つのプロセッサは、サーバから確率モデルを受信するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項52】
前記少なくとも1つのプロセッサは、サーバに前記第1の距離測定値と前記第2の距離測定値とを与え、前記サーバから前記装置と前記ユーザ機器との間の前記障壁の前記指示を受信するように構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項53】
前記少なくとも1つのプロセッサは、クラウドソーシングサーバに、前記第1の距離測定値と、前記第2の距離測定値と、障壁検出情報と、ロケーション情報とを与えるようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項54】
前記第1の測位技法と前記第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、WiFi通信プロトコルまたはBluetooth通信プロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、請求項41に記載の装置。
【請求項55】
前記第1の測位技法と前記第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、新無線サイドリンクプロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、請求項41に記載の装置。
【請求項56】
前記少なくとも1つのプロセッサは、粗いロケーションを決定し、前記粗いロケーションに少なくとも部分的に基づいて前記障壁を検出するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項57】
前記粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記少なくとも1つのプロセッサは、日時情報を決定し、前記日時情報に少なくとも部分的に基づいて前記障壁を検出するようにさらに構成された、請求項41に記載の装置。
【請求項59】
前記装置は、モバイルまたは固定であり、前記ユーザ機器は、モバイルまたは固定である、請求項41に記載の装置。
【請求項60】
装置であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信することと、
前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することと、
デバイスに近接した障壁の指示を与えることと、
を行うように構成された、装置。
【請求項61】
前記第1の測位技法は、ラウンドトリップ時間測定値に基づき、前記第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づく、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記第1の測位技法は、前記デバイスから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づく、請求項60に記載の装置。
【請求項63】
前記第1の測位技法は、前記デバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づく、請求項60に記載の装置。
【請求項64】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とに基づいてデータ構造に問い合わせるようにさらに構成された、請求項60に記載の装置。
【請求項65】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記デバイスの粗いロケーションを決定し、前記デバイスの前記粗いロケーションに少なくとも部分的に基づいて前記近接した障壁を決定するようにさらに構成された、請求項60に記載の装置。
【請求項66】
前記粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記少なくとも1つのプロセッサは、日時情報を決定し、前記日時情報に少なくとも部分的に基づいて前記近接した障壁を決定するようにさらに構成された、請求項60に記載の装置。
【請求項68】
前記少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに前記近接した障壁の前記指示を与えるようにさらに構成された、請求項60に記載の装置。
【請求項69】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記接触追跡アプリケーションに前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とのうちの少なくとも1つを与えるようにさらに構成された、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記接触追跡アプリケーションに前記デバイスに関連する識別値を与えるようにさらに構成された、請求項68に記載の装置。
【請求項71】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記接触追跡アプリケーションに障壁分類情報を与えるようにさらに構成された、請求項68に記載の装置。
【請求項72】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記接触追跡アプリケーションに接触イベントの持続時間を与えるようにさらに構成された、請求項68に記載の装置。
【請求項73】
前記第1の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項60に記載の装置。
【請求項74】
前記第1の距離測定値の前記指示は、飛行時間値を含む、請求項60に記載の装置。
【請求項75】
前記第2の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項60に記載の装置。
【請求項76】
前記第2の距離測定値の前記指示は、信号強度値を含む、請求項60に記載の装置。
【請求項77】
装置であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測位技法を使用して前記装置とユーザ機器との間の第1の距離を決定することと、
前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記装置と前記ユーザ機器との間の第2の距離を決定することと、
前記第1の距離と前記第2の距離との間の差に基づいて前記装置と前記ユーザ機器との間の前記障壁を検出することと、
を行うように構成された、装置。
【請求項78】
障壁を検出するための装置であって、
第1の測位技法を使用してユーザ機器に関する第1の距離測定値を決定するための手段と、
前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記ユーザ機器に関する第2の距離測定値を決定するための手段と、
前記第1の距離測定値と前記第2の距離測定値とに基づいて前記障壁を検出するための手段と、
を備える、装置。
【請求項79】
デバイスに障壁検出情報を与えるための装置であって、
第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信するための手段と、
前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定するための手段と、
前記デバイスに近接した障壁の指示を与えるための手段と、
を備える、装置。
【請求項80】
障壁を検出するための装置であって、
第1の測位技法を使用して前記装置とユーザ機器との間の第1の距離を決定するための手段と、
前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記装置と前記ユーザ機器との間の第2の距離を決定するための手段と、
前記第1の距離と前記第2の距離との間の差に基づいて前記装置と前記ユーザ機器との間の前記障壁を検出するための手段と、
を備える、装置。
【請求項81】
1つまたは複数のプロセッサに、障壁を検出することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
第1の測位技法を使用してユーザ機器に関する第1の距離測定値を決定するためのコードと、
前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記ユーザ機器に関する第2の距離測定値を決定するためのコードと、
前記第1の距離測定値と前記第2の距離測定値とに基づいて前記障壁を検出するためのコードと、
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項82】
1つまたは複数のプロセッサに、デバイスに障壁検出情報を与えることを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信するためのコードと、
前記第1の距離測定値の前記指示と前記第2の距離測定値の前記指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定するためのコードと、
前記デバイスに近接した障壁の指示を与えるためのコードと、
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項83】
1つまたは複数のプロセッサに、障壁を検出することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して前記第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第1の距離を決定するためのコードと、
前記第1のデバイスによって、前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の第2の距離を決定するためのコードと、
前記第1の距離と前記第2の距離との間の差に基づいて前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記障壁を検出するためのコードと、
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項84】
障壁を検出するための方法であって、
第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して前記第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第1の距離を決定することと、
前記第1のデバイスによって、前記第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の第2の距離を決定することと、
前記第1の距離と前記第2の距離との間の差に基づいて前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記障壁を検出することと、
を備える、方法。
【請求項85】
ネットワーク支援データを用いて障壁を検出するための方法であって、
ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得することと、
信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得することと、
サーバに、前記第1の距離測定値の指示と前記第2の距離測定値の指示とを与えることと、
前記サーバから、近接した障壁の指示を受信することと、
を備える、方法。
【請求項86】
前記第1の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記第1の距離測定値の前記指示は、飛行時間値を含む、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記第2の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項85に記載の方法。
【請求項89】
前記第2の距離測定値の前記指示は、信号強度値を含む、請求項85に記載の方法。
【請求項90】
装置であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得することと、
信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得することと、
サーバに前記第1の距離測定値の指示と前記第2の距離測定値の指示とを与えることと、
前記サーバから、近接した障壁の指示を受信することと、
を行うように構成された、装置。
【請求項91】
前記第1の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項90に記載の装置。
【請求項92】
前記第1の距離測定値の前記指示は、飛行時間値を含む、請求項90に記載の装置。
【請求項93】
前記第2の距離測定値の前記指示は、距離値を含む、請求項90に記載の装置。
【請求項94】
前記第2の距離測定値の前記指示は、信号強度値を含む、請求項90に記載の装置。
【請求項95】
ネットワーク支援データを用いて障壁を検出するための装置であって、
ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得するための手段と、
信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得するための手段と、
サーバに、前記第1の距離測定値の指示と前記第2の距離測定値の指示とを与えるための手段と、
前記サーバから、近接した障壁の指示を受信するための手段と、
を備える、装置。
【請求項96】
1つまたは複数のプロセッサに、ネットワーク支援データを使用して障壁を検出することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得するためのコードと、
信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得するためのコードと、
サーバに前記第1の距離測定値の指示と前記第2の距離測定値の指示とを与えるためのコードと、
前記サーバから、近接した障壁の指示を受信するためのコードと、
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
接触追跡のために、より具体的には、接触追跡アプリケーションを拡張するためにデバイス間の障壁を検出するためにワイヤレスデバイスを利用するための技法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]接触追跡は、感染者と接触していることがある個人を識別し、監視するための技法であり、伝染病の拡散を制御する手段として実装され得る。ワイヤレス通信システムは、政府および民間組織が大規模に接触追跡を実装するのを支援するために使用されている。たとえば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、および他のそのようなユーザ機器などのモバイルデバイスが、ユーザのロケーション履歴を決定すること、ならびにユーザが伝染病にさらされた可能性があることをユーザに通知し、したがって、ユーザが疾患の兆候および症状についてユーザの健康を監視し得ることを行うために使用され得る。しかしながら、そのようなロケーションベースの接触追跡技法は、技術の採用を抑止し得る一部のユーザにプライバシ問題を喚起し得る。さらに、感染確率に対するロケーションデータの相関は、環境および他のファクタにより実質的な変動を有し得る。接触追跡アプリケーションについてモバイルデバイスの有効性を改善する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
[0002]本開示による、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出するための例示的な方法は、第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第1の距離測定値を決定することと、第1のデバイスによって、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第2の距離測定値を決定することと、第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出することとを含む。
【0004】
[0003]そのような方法の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の測位技法は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のラウンドトリップ時間測定値に基づき得る。ラウンドトリップ時間測定値は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の細かいタイミング測定値の交換に基づき得る。第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づき得る。第1の測位技法は、第1のデバイから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づき得る。第1の測位技法は、第1のデバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づき得る。本方法は、第1のデバイスが第2のデバイスのあらかじめ定義された接触距離内にあると決定することを含み得る。障壁の指示は、接触追跡アプリケーションに与えられ得る。第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離は、接触追跡アプリケーションに与えられ得る。第1のデバイスに関連する第1の識別値と第2のデバイスに関連する第2の識別値とが接触追跡アプリケーションに与えられ得る。確率モデルは、サーバから受信され得る。障壁を検出することは、サーバに第1の距離測定値と第2の距離測定値とを与えることを含み得る。障壁を検出することは、サーバから第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁の指示を受信することを含み得る。サーバは、ネットワーク中の複数のデバイスから距離測定情報と、障壁検出情報と、ロケーション情報とを受信するように構成されたクラウドソーシングサーバであり得る。障壁を検出することは、第1のデバイスによって実施され得る。第1の測位技法と第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、WiFi(登録商標)通信プロトコルまたはBluetooth(登録商標)通信プロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づき得る。第1の測位技法と第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、新無線サイドリンクプロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づき得る。第1のデバイスの粗いロケーションが決定され得、障壁を検出することは、粗いロケーションに少なくとも部分的に基づき得る。粗いロケーションは、環境タグに関連付けられ得る。日時情報が決定され得、したがって、障壁を検出することは、日時情報に少なくとも部分的に基づき得る。第1のデバイスは、モバイルまたは固定デバイスであり得、第2のデバイスは、モバイルまたは固定デバイスであり得る。障壁は、空間を分離するように設計されたアーキテクチャ上の特徴であり得る。障壁は、人を分離するように設計された安全装置であり、空気感染性疾患の自由な伝染を低減し得る。障壁は、オブジェクトのグループの密度が空気感染性疾患の拡散を妨害するようなオブジェクトのグループであり得る。
【0005】
[0004]本開示による、デバイスに障壁検出情報を与えるための例示的な方法は、デバイスから、第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信することと、第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することと、デバイスに近接した障壁の指示を与えることとを含む。
【0006】
[0005]そのような方法の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の測位技法は、ラウンドトリップ時間測定値に基づき得、第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づき得る。第1の測位技法は、デバイスから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づき得る。第1の測位技法は、デバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づき得る。近接した障壁を決定することは、第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに基づいてデータ構造に問い合わせることを含み得る。デバイスの粗いロケーションを決定すること、および近接した障壁を決定することは、デバイスの粗いロケーションに少なくとも部分的に基づき得る。粗いロケーションは、環境タグに関連付けられ得る。日時情報を決定すること、近接した障壁を決定することは、日時情報に少なくとも部分的に基づき得る。接触追跡アプリケーションに近接した障壁の指示を与えること。接触追跡アプリケーションに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とのうちの少なくとも1つを与えること。接触追跡アプリケーションにデバイスに関連する識別値を与えること。接触追跡アプリケーションに障壁分類情報を与えること。第1の距離測定値の指示は、距離値を含み得る。第1の距離測定値の指示は、飛行時間値を含み得る。第2の距離測定値の指示は、距離値を含み得る。第2の距離測定値の指示は、信号強度値を含み得る。
【0007】
[0006]本開示による、ネットワーク支援データを用いて障壁を検出するための例示的な方法は、ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得することと、信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得することと、サーバに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを与えることと、サーバから、近接した障壁の指示を受信することとを含む。
【0008】
[0007]本開示による、例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位技法を使用してユーザ機器に関する第1の距離測定値を決定することと、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用してユーザ機器に関する第2の距離測定値を決定することと、第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて装置とユーザ機器との間の障壁を検出することとを行うように構成される。
【0009】
[0008]本開示による、例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信することと、第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することと、デバイスに近接した障壁の指示を与えることと、を行うように構成される。
【0010】
[0009]本開示による、例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得することと、信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得することと、サーバに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを与えることと、サーバから、近接した障壁の指示を受信することと、を行うように構成される。
【0011】
[0010]本明細書において説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。第1のユーザに関連する第1のユーザ機器(UE)は、他のユーザに関連付けられる近接したUEを検出するように構成され得る。1つまたは複数の無線周波数(RF)信号は、UE間の距離を決定するために交換され得る。一例では、RF信号は、飛行時間情報と信号強度情報とに基づいて距離推定値を決定するために使用され得る。第1のUEは、飛行時間情報と信号強度情報とに関連する距離推定値に基づいて障壁の存在を検出するように構成され得る。第1のUEは、1つまたは複数のネットワークサーバに飛行時間情報と信号強度情報とを与えるように構成され得る。ネットワークサーバは、通信ネットワーク中の複数のUEから飛行時間情報と信号強度情報とを受信するように構成され得る。クラウドソーシングされるデータ構造が障壁検出を改善するために使用され得る。接触追跡データは、障壁の存在の指示を含み得る。接触追跡アプリケーション中の偽の接触報告の数が低減され得る。他の能力が与えられ得、本開示によるあらゆる実装形態が、論じられる能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】[0011]例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
図2】[0012]図1に示された例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
図3】[0013]図1に示された例示的な送信/受信ポイントの構成要素のブロック図。
図4】[0014]図1に示された例示的なサーバの構成要素のブロック図。
図5】[0015]ラウンドトリップ時間測定セッションのための例示的なメッセージフローの図。
図6】[0016]例示的な接触追跡近接度測定の図。
図7】[0017]障壁を通した例示的な接触追跡近接度測定の図。
図8】[0018]無線周波数信号を用いて障壁を検出するための確率関数の図式例の図。
図9】[0019]例示的な障壁シナリオのグラフ。
図10】[0020]障壁に対して移動するユーザを含む例示的な接触追跡使用事例の図。
図11A】[0021]図10の接触追跡使用事例のための例示的な距離および信号強度測定値の図。
図11B図10の接触追跡使用事例のための例示的な距離および信号強度測定値の図。
図12】[0022]障壁検出測定値をクラウドソースするための例示的なシステムの図。
図13】[0023]障壁確率関数を含む例示的なデータ構造の図。
図14】[0024]接触追跡のためのユーザ機器の例示的なフレームワーク図。
図15A】[0025]デバイスを用いて障壁を検出するための例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図15B】[0026]デバイスを用いて障壁を検出するための別の例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図16】[0027]ネットワーク支援データを用いて障壁を検出するための例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図17】[0028]デバイスに障壁検出情報を与えるための例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図18】[0029]確率しきい値に基づいて障壁を検出する例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図19】[0030]デバイス上の障壁検出確率関数を初期化する例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図20】[0031]2つのデバイスの間の障壁の確率を計算する例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図21A】[0032]クラウドソーシングサーバに障壁検出モデルを周期的にアップロードする例示的な方法のためのプロセスフローの図。
図21B】[0033]デバイスに障壁検出モデルを与える例示的な方法のためのプロセスフローの図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0034]接触追跡のために、より具体的には、接触追跡アプリケーションを拡張するためにデバイス間の障壁を検出するためにワイヤレスデバイスを利用するための技法について本明細書で説明する。概して、ワイヤレスデバイスおよび関連するユーザの間の障壁を検出することは、2人の個人のそれぞれのロケーションの間での空気交換の減少または気流の遮断により、これらの2人の個人がお互いに2メートル以内にいる場合でも障壁が伝染を妨げ得るので、伝染病(たとえば、SARS、H1N1、COVID-19など)のための接触追跡アプリケーションおよびサービスを向上させ得る。ワイヤレスデバイスは、デバイスの間の距離を決定するためにRFシグナリングを使用し得る。たとえば、ラウンドトリップ時間(RTT)信号は、RF信号が2つのデバイスの間で往復するのにかかった時間を測定することによって2つの対応デバイス間の距離推定値を生成するために使用され得る。そのような飛行時間型の方法によって推定された距離は、受信信号強度指示(RSSI)ベースの距離推定が、フェージング、妨害物、およびマルチパスにより著しく劣化されることがあるのでRSSIなどの他のRF技法を介して取得される距離推定値よりも一般に正確である。ただし、いくつかの障壁がRSSIに著しく影響を及ぼすことになるのが、デバイスの間で観測されるRTT距離の変化をほとんどまたはまったくもたらさないので、RTT測定値とRSSI測定値との組合せは、デバイスがコンクリートの壁またはガラスの窓などの障壁によって分離されているのかどうかを決定するために使用され得る。障壁の存在の指示は、接触追跡アプリケーションに与えられ得る。これらの技法および構成は例であり、他の技法および構成が使用され得る。
【0014】
[0035]図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、無線アクセスネットワーク(RAN)135と、ここでは第5世代(5G)次世代RAN(NG)(NG-RAN)と、5Gコアネットワーク(5GC)140とを含む。UE105は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカデバイス、セルラー電話、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE(登録商標))RANなどであり得る。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))またはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくは広域補強システム(WAAS)などのいくつかの他の地域もしくは局所のSPSのための衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素について以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0015】
[0036]図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。
【0016】
[0037]図1は、様々な構成要素の一般化された図を提供し、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示されている4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的または間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0017】
[0038]図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)など、他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明される実装形態は(それらが、5G技術のためのものであっても、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであっても)、指向性同期信号を送信すること(またはブロードキャストすること)、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定すること、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を提供すること、ならびに/あるいはそのような指向的に送信された信号のためにUE105において受信される測定量に基づいてUE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のためのロケーションを算出することを行うために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gノードB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ、様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能によって置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0018】
[0039]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、アセットトラッカ、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサ、スマートメーター、ウェアラブルトラッカ、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fi(登録商標)とも呼ばれる)、Bluetooth(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえばデジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0019】
[0040]UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベルまたは地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかの地点または小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、知られているロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、または、たとえば、マップ、フロアプラン、もしくは建築物プラン上に示されたポイント、エリア、もしくはボリュームを参照することによって定義され得る知られているロケーションにある何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)であり得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを計算するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標に変換することが一般的である。
【0020】
[0041]UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetooth、5G CV2X Sidelink、5G ProSeなどの任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で実行され得る。
【0021】
[0042]図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを与え得る。図1では、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を与えるための2次gNBとして働き得る。
【0022】
[0043]図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つもしくは複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介してNG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを与え得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
【0023】
[0044]BS110a、110b、114はそれぞれ、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別々のアンテナを有し得る)。システム100はマクロTRPを含み得るか、またはシステム100は異なるタイプのTRP、たとえば、マクロTRP、ピコTRP、および/もしくはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0024】
[0045]述べられたように、図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを与える発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、図1のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
【0025】
[0046]gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよびボイスベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、補助GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)、リアルタイムキネマティクス(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到来角(AOA)、離脱角(AOD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信された、UE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続し得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/あるいは、たとえば、LMF120によってUE105に提供された支援データのためにUE105によって取得された信号測定値を使用して)UE105において実施され得る。
【0026】
[0047]GMLC125は、外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、LMF120にAMF115によってフォワーディングするためのそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120との両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つが5GC140によってサポートされ得る。
【0027】
[0048]図1にさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455に定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS 36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。図1にさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS 36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114を介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援型のおよび/またはUEベースの位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bまたはng-eNB114によって取得された測定値とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114からの指向性SS送信を定義するパラメータなどのロケーション関係情報をgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。
【0028】
[0049]UE支援型の位置方法では、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のためのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。たとえば、ロケーション測定値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝播時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定値は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定値を含み得る。
【0029】
[0050]UEベースの位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援型の位置方法のためのロケーション測定値と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、またはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションを計算し得る。
【0030】
[0051]ネットワークベースの位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定値(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(TOA)の測定値)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定値を受信し得る。1つまたは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。
【0031】
[0052]NRPPaを使用してLMF120にgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によって与えられた情報は、指向性SS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を与え得る。
【0032】
[0053]LMF120からUE105に送られたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々なもののうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定値を取得するためのUE105のための命令を含んでいる可能性がある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(あるいはeNBまたはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定値)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送り返し得る。
【0033】
[0054]述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC150中の非3GPPのインターワーキング機能(N3IWF、図1に図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送り、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用するUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されることに類似する様式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
【0034】
[0055]述べられたように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、図1のUE105)の範囲内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送られた指向性SSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの事例では、UEの位置を算出するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSビームを使用し得る。
【0035】
[0056]また図2を参照すると、UE200は、UE105の一例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサ213と、(ワイヤレストランシーバ240とワイヤードトランシーバ250とを含む)トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置(動き)デバイス219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサ213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置(動き)デバイス219は、(たとえば、光および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示の装置(たとえば、カメラ218、位置(動き)デバイス219、および/またはセンサ213のうちの1つまたは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサプロセッサ234を含む複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサプロセッサ234は、たとえば、レーダー、超音波、および/またはLIDARなどのためのプロセッサを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(さらにより多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)は相手先ブランド製造業者(OEM)によって使用され得、別のSIMは接続のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ210に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210に言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0036】
[0057]図2に示されたUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240のうちの1つまたは複数を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、およびセンサ213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PMD219、ならびに/または有線トランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
【0037】
[0058]UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信されダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じく、または代替として、ベースバンド処理は、プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0038】
[0059]UE200は、たとえば、慣性測定ユニット(IMU)270、1つもしくは複数の磁力計271、および/または1つもしくは複数の環境センサ272を含み得るセンサ213を含み得る。IMU270は、1つまたは複数の慣性センサ、たとえば、(たとえば、3次元でUE200の加速に集合的に応答する)1つもしくは複数の加速度計273および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ274を備え得る。磁力計は、たとえば、1つまたは複数のコンパス用途をサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真の北に対する)方位を決定するために測定値を与え得る。環境センサ272は、たとえば、1つもしくは複数の温度センサ、1つもしくは複数の気圧センサ、1つもしくは複数の周辺光センサ、1つもしくは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを備え得る。センサ213は、その指示がメモリ211に記憶され、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/またはプロセッサ230によって処理され得る、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得る。サブシステムを処理するセンサは、温度感知、ロケーション支援またはデッドレコニングなどのハイレベル機能に必要なセンサパラメータの連続ロギングおよび導出を容易にする低電力コア中に埋め込まれ得る。
【0039】
[0060]センサ213は、相対的なロケーション測定、相対的なロケーション決定、動き決定などにおいて使用され得る。センサ213によって検出される情報は、動き検出、相対的な変位、デッドレコニング、センサベースのロケーション決定、および/またはセンサにより支援されたロケーション決定のために使用され得る。センサ213は、UE200が固定されている(静止している)か、もしくは移動しているかを、および/または、UE200の移動性に関する何らかの有用な情報をLMF120に報告するかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、センサ213によって取得/測定される情報に基づいて、UE200は、UE200が動きを検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサベースのロケーション決定、またはセンサ213によって可能にされるセンサにより支援されるロケーション決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報について、センサ/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または向きなどを決定するために使用され得る。
【0040】
[0061]IMU270は、UE200の動きの方向および/または動きの速度に関する測定値を与えるように構成され得、これは、相対的なロケーション決定において使用され得る。たとえば、IMU270の1つもしくは複数の加速度計273および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ274は、UE200の回転の、それぞれ、直線加速度および速度を検出し得る。動きの瞬時的な方向ならびにUE200の変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定結果が時間にわたり積分され得る。動きの瞬時方向および変位は、UE200のロケーションを追跡するために統合され得る。たとえば、UE200の参照ロケーションは、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる加速度計273およびジャイロスコープ274からの測定結果は、参照位置に対する相対的なUE200の動き(方向および距離)に基づいてUE200の現在ロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
【0041】
[0062]磁力計271は異なる方向における磁場の強さを決定することができ、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、向きは、UE200にデジタルコンパスを与えるために使用され得る。磁力計271は、2つの直交次元で磁界強度の指示を検出し、与えるように構成される2次元磁力計を含み得る。同じくまたは代替的に、磁力計271は、3つの直交次元で磁界強度の指示を検出し、与えるように構成される3次元磁力計を含み得る。磁力計271は、磁界を感知し、たとえば、プロセッサ210に磁界の指示を与える手段を与え得る。
【0042】
[0063]トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、および/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号248から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号248に変換するための、1つまたは複数のアンテナ246に結合された送信機242および受信機244を含み得る。したがって、送信機242は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機244は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、AMPS(高度移動電話システム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、V2C(Uu)、(IEEE802.11pを含む)IEEE802.11、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbee(登録商標)、5G CV2X(サイドリンク)、5G ProSeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、ミリ波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。有線トランシーバ250は、たとえば、gNB110aに通信を送信してgNB110aから通信を受信するために、たとえば、ネットワーク135との有線通信のために構成される、送信機252および受信機254を含み得る。送信機252は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機254は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば、光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。
【0043】
[0064]ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)、オーディオ入出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサを備え得る。
【0044】
[0065]SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、収集することが可能であり得る。アンテナ262は、ワイヤレス信号260をワイヤード信号、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための収集されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用プロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、収集されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から収集された信号)の指示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用プロセッサ230、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定値を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0045】
[0066]UE200は、静止または移動像をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、撮像センサ(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じく、または代替として、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために記憶された画像データを復号/解凍し得る。
【0046】
[0067]位置(動き)デバイス(PMD)219は、UE200の位置、場合によっては、動きを決定するように構成され得る。たとえば、PMD219は、SPS受信機217の一部または全部と通信し、および/またはそれらを含み得る。PMD219は、同じくまたは代替的に、三辺測量のために、SPS信号260を取得し、使用することの支援のために、またはその両方のために地上ベースの信号(たとえば、信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200のロケーションを決定するように構成され得る。PMD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告される位置(たとえば、UEの場所ビーコンの一部)に依存すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上測位信号)を使用し得る。PMD219は、UE200の方位および/または動きを感知して、その指示を提供し得るセンサ213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、プロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成され得る。PMD219は、決定された位置および/または動きの不確実性および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。
【0047】
[0068]また図3を参照すると、BS110a、110b、114のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315と、(任意選択で)SPS受信機317とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、トランシーバ315、およびSPS受信機317は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス320によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェースおよび/またはSPS受信機317)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。SPS受信機317は、SPSアンテナ362を介してSPS信号360を受信し、取得することが可能であり得るSPS受信機217と同様に構成され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示された汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)を備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されると、プロセッサ310に、本明細書において説明される様々な機能を実施させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ310に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ310に言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。説明は、機能を実施するプロセッサ310に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実施するプロセッサ310に言及することがある。説明は、機能を実施するTRP300のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の(およびしたがってBS110a、110b、114のうちの1つの)略記として、その機能を実施するTRP300に言及することがある。プロセッサ310は、メモリ311に加えて、および/またはその代わりに、記憶されている命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより十分に説明される。
【0048】
[0069]トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成される、ワイヤレストランシーバ340および有線トランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、および/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号348から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合された送信機342および受信機344を含み得る。したがって、送信機342は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、受信機344は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば、LMF120または他のネットワークサーバに通信を送出し、それから通信を受信するために、たとえばネットワーク140とのワイヤード通信のために構成された送信機352および受信機354を含み得る。送信機352は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、受信機354は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。有線トランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0049】
[0070]図3に示されたTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実行され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0050】
[0071]また図4を参照すると、LMF120などの例示的なサーバは、プロセッサ410、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411、およびトランシーバ415を含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)を備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されると、プロセッサ410に、本明細書において説明される様々な機能を実施させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ410に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。説明は、機能を実施するプロセッサ410に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実施するプロセッサ410に言及することがある。説明は、機能を実施するサーバ400の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、その機能を実施するサーバ400(またはLMF120)に言及することがある。プロセッサ410は、メモリ411に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより十分に説明される。
【0051】
[0072]トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440およびワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号448から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、および有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合された送信機442と受信機444とを含み得る。したがって、送信機442は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、受信機444は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、AMPS(高度移動電話システム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200と、1つまたは複数の他のUEと、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえばTRP300に通信を送出し、TRP300から通信を受信するために、たとえばネットワーク135とのワイヤード通信のために構成された、送信機452および受信機454を含み得る。送信機452は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機454は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0052】
[0073]図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じくまたは代替的に、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0053】
[0074]図5を参照すると、ラウンドトリップ時間測定セッション500の図の一例が示されている。一般的な手法は、開始局502と応答局504とを含む。開始局502と応答局504とは、UE200などのUEまたは飛行時間ベースの測位に参加するように構成された他のワイヤレスデバイスであり得る。限定ではなく一例では、RTT測定セッション500は、開始局502と応答局504との間で交換される細かいタイミング測定値メッセージに基づき得る。測位基準信号(PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、赤外線カメラ信号、または他の基準信号などの他のメッセージおよび信号が、2つのUEの間の飛行時間情報を決定するために使用され得る。RTTセッション500は、2つの局がラウンドトリップ測定フレーム(たとえば、FTMフレーム)を交換することを可能にするためにFTMプロトコル(たとえば、802.11mc D4.3セクション10.24.6)を利用し得る。開始局502は、測位セッションを要求し、応答局504からのFTMフレームのTOA(すなわち、t2)を記録し、FTMフレームの肯定応答フレーム(ACK)のTOD(すなわち、t3)を記録することによってラウンドトリップ時間を計算し得る。応答している局504は、FTMフレームのTOD(すなわち、t1)と開始局502から受信されたACKのTOA(すなわち、t4)とを記録し得る。開始局502は、後続のFTMメッセージ(たとえば、FTM2(t1,t4))中で時間「t4」を受信し得る。メッセージフォーマットの変動により、開始局502と応答局504との間でタイミング値を転送することが可能になり得る。したがって、RTTは、次のように計算される。
【0054】
【数1】
【0055】
[0075]RTTセッション500により、開始局502は、応答局504とのそれの距離を取得することが可能になり得る。FTMセッションは、開始局502と応答局504との間の測距技法の一例である。TDOA、TOA/TOFなどの他の測距技法がまた、2つの局の相対位置を決定するために使用され得る。他のシグナリングはまた、ネゴシエーションプロセス、測定値交換、および終了プロセスを可能にするために使用され得る。
【0056】
[0076]図6を参照すると、例示的な接触追跡近接度測定の図600が示されている。図600は、第1のモバイルデバイス602および関連する第1のユーザ602aと第2のモバイルデバイス604および関連する第2のユーザ604aとを含む。モバイルデバイス602および604は、セルフォン、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラス、ラップトップ、タブレット、PDA、追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、IoTデバイス、アセットトラッカ、健康モニタ、ウェアラブルトラッカ、またはワイヤレス通信のために構成されたいくつかの他のポータブルもしくは可動デバイスに対応し得る。一実施形態では、モバイルデバイス602、604の一方または両方は、固定デバイスであり得る。接触追跡アプリケーションは、伝染病608のモデル化された拡散距離に基づいて接触距離606(たとえば、ソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンス)を確立し得る。たとえば、疾病管理予防センター(CDC)などの政府機関は、6フィートのターゲット接触距離を確立し得る。モバイルデバイス602、604は、ユーザ602a、604aの間の距離を決定するためにRF信号610を交換し得る。RF信号は、たとえば、(IEEE802.11pを含む)IEEE802.11、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbee、5G NR、サイドリンクプロトコル、および他のデバイス間(D2D)インターフェースなどの既存のワイヤレス技術に基づき得る。一例では、RF信号610は、測距技法のためのメッセージ(たとえば、RTT、TDOA、TOA)および/または信号強度測定値を決定するためのメッセージ(たとえば、RSSI)を含み得る。RF信号610は、第1のモバイルデバイス602と第2のモバイルデバイス604との間の距離を決定するために距離測定を実施するために使用され得る。モバイルデバイス602、604は、ネットワークに互いの存在を報告することおよび/またはユーザインターフェースを介してそれぞれのユーザ602a、604aに通知することを行うように構成され得る。例示的な使用事例では、第2のユーザ604aは、伝染病608に感染していることがあり、この条件について他のユーザに警告するように構成された接触追跡アプリケーションを利用していることがある。第1のユーザ602aは、伝染病608の重大度を上昇させる既存の条件を有し得、したがって、やはり、接触追跡アプリケーションを利用し得る。RF信号610は、ある時間期間(たとえば、持続時間)の間確立された接触距離606よりも短い距離を示す場合、ユーザ602a、604aは、互いの近接を示す警報を受信し得る。接触追跡アプリケーションはまた、より大きい接触追跡の取り組みまたはプログラムの部分としてネットワークサーバに近接度情報を報告するように構成され得る。RF信号610に基づく決定された距離の適用例は、確立された接触距離606と比較して、感染者と接触していることがある個人を識別し、監視することを支援し得、伝染病608の拡散を制御するのを助け得る。
【0057】
[0077]図7を参照し、図6をさらに参照すると、障壁702を通した例示的な接触追跡測定の図700が示されている。図700に示されているように、障壁702は、第1のモバイルデバイス602をもつ第1のユーザ602aと第2のモバイルデバイス604をもつ第2のユーザ604aとの間に配設される。障壁702は、壁、窓、床、天井または空間を分離するかまたはそれらの空間との間の気流を制限するように設計された他のアーキテクチャ上の特徴であり得る。障壁702は、従業員の周りに配設されたプレキシガラスシールド(たとえば、店員のための保護)、タクシー中の仕切り、または人を分離し、空気感染性疾患の自由な伝染を低減するように設計される他の安全装置などの他のオブジェクトであり得る。オブジェクトの密度が伝染病608の拡散を妨害し得るような、道路の往来、大群衆、図書館の過密な本棚、食品雑貨店または他の通路構成の棚などのオブジェクトのグループも障壁として働き得る。モバイルデバイス602、604は、障壁702を通してRF信号710を交換し得るが、障壁702は、RF信号710の何らかの信号減衰710a(たとえば、反射、屈折、吸収)を生じ得る。障壁702の物理属性(たとえば、寸法、材料組成、向きなど)は、RF信号710の減衰710aの量に影響を及ぼすことになり、したがって、モバイルデバイス602、604によって受信されるRF信号710の強度に影響を及ぼすことになる。概して、障壁702は、飛行時間(たとえば、RTT、TDOA、TOA/TOD)ベースの距離測定に影響を及ぼさないことになる。モバイルデバイス602、604は、障壁702の存在を検出するために信号強度測定値と距離測定値を比較するように構成され得る。たとえば、予想されるRSSI信号とRTTベースの距離測度値との間の差分は、RF信号710が障壁702を通って進んでいる確率に比例し得る。すなわち、予想されるRSSI信号は、知られている信号伝搬モデル(たとえば、シャドーイングモデル)に基づき得る。一例では、RSSIに基づく距離「d」は、以下のような伝搬式に基づいて決定され得る。
【0058】
【数2】
【0059】
ここで、dは、距離であり、
Lは、経路損失(たとえば、L=23dBm-<RSSI値>)である。
【0060】
[0078]接触追跡アプリケーションは、ユーザ警報を修正し、追跡されているアクティブ接触者の数を低減するために障壁が2人のユーザの間に存在するという指示を利用し得る。たとえば、障壁702の存在は、接触追跡アプリケーションに、警報を生成するかまたは接触報告を与える前にユーザが接触距離606内にいることになる時間量を延長させ得る。一例では、接触追跡アプリケーションは、(たとえば、材料組成および予想される関数に基づいて)障壁702を分類し、障壁702の分類に部分的に基づいて潜在的な接触イベントを評価するために距離および信号強度情報を利用し得る。すなわち、障壁702が内壁として分類される場合、伝染病608が第2のユーザ604aから第1のユーザ602aに拡散し得る確率が低減され得る。
【0061】
[0079]図8を参照すると、無線周波数信号を用いて障壁を検出するための確率関数の図式例が示されている。グラフ800は、(メートル(m)単位の)距離軸802と(デシベルミリワット(dBm)単位の)信号強度軸804とを含む。例示的な確率関数806は、距離の関数として予想される信号損失および増大する不確実性を示すためにグラフ800上にプロットされる。確率関数806と関連する距離および信号強度値とは例であり、限定ではなく、他の確率関数が、やはり、経験的観察に基づいて生成され、障壁を検出するために使用され得る。一例では、距離値は、RTTベースの距離などのRF信号測定値に基づき得、確率関数806は、RTTベースの距離と対応するRSSI測定値との相関であり得る。図6を参照すると、RF信号610は、2mの距離と約-25dBmのRSSI測定値とを示す第1の測定ポイント808に対応し得る。第1の測定ポイント808のためのRSSI測定値は、確率関数806以内であるかまたはそれよりも大きく、したがって、障壁がモバイルデバイス602、604の間に存在しないことを示す。対照的に、図7を参照すると、RF信号710は、2mの距離と約-70dBmのRSSI測定値とを示す第2の測定ポイント810に対応し得る。第2の測定ポイント810のためのRSSI測定値は、確率関数806よりも小さく、したがって、モバイルデバイス602、604の間の障壁(すなわち、障壁702)の存在を示す。
【0062】
[0080]一実施形態では、確率関数806は、次のように表され得る。
【0063】
【数3】
【0064】
ここで、△関数は、2つの相対的な測位技法に基づく距離推定値の間の差のメトリックを与える。メトリックは、ビニングされ(たとえば、ヒストグラムビンであり)、ビンサイズは、実装形態に固有であり得る。一例では、確率関数は、以下のようにベイズ推定を使用して表され得る。
【0065】
【数4】
【0066】
ここで、「d」は第dのビンに分類されるメトリックの指示であり、
P(d│Barrier)は、経験的データによって測定され得、
P(Barrier)は、2つのデバイスがそれらの間に障壁を有する先験確率であり、
P(d)は、測定値に対応する差分メトリックの先験確率である。
一実施形態では、確率関数806は、ワイヤレスネットワーク中の多数のデバイスから1つまたは複数のネットワークサーバに与えられるクラウドソーシングされる経験的データに基づき得る。一例では、モバイルデバイス602、604の一方または両方は、クラウドソーシングサーバにRTTおよびRSSI距離測定値とそれらの現在のロケーションとを与えるように構成され得る。(たとえば、カメラを介した)光画像もしくは無線周波数(RF)検知情報、超音波測定値、またはモバイルデバイスの能力に基づく他の測定値などの潜在的な障壁に関連する他の情報がクラウドソーシングサーバに与えられ得る。
【0067】
[0081]図9を参照すると、例示的な障壁シナリオのグラフ900が示されている。障壁シナリオおよび対応する測定値は、限定ではなく例であり、他の材料および測定値が確率関数および分類モデルを導出するために使用され得る。グラフ900は、示された距離軸902とRSSI測定値軸904とを含む。示された距離は、示された障壁を通したRTT測定値に基づき、RSSI測定値は、5秒のロギングの平均RSSIを表す。グラフ900に示されているように、RSSI測定値は、障壁の材料に基づいて著しく影響を及ぼされ得る。予想されるように、コンクリートなどのより高密度の構造は、内部ドアなどのより低密度の構造よりも多くRF信号を減衰させる。確率関数は、異なる障壁シナリオの大きいサンプルに基づいて生成され、測距および信号強度測定値に基づいて障壁の存在を予測するために使用され得る。一例では、RF信号は、異なる周波数レイヤ中で測定され得、減衰の対応する差が、障壁をさらに分類するために使用され得る。一実施形態では、障壁の組成に基づいて時間ベースの距離測定値および信号強度測定値をさらに特徴づけるために機械学習技法が使用され得る。
【0068】
[0082]図10を参照すると、障壁に対して移動するユーザを含む例示的な接触追跡使用事例の図1000が示されている。図1000は、第1のユーザ1002aに関連する第1のモバイルデバイス1002と第2のユーザ1004aに関連する第2のモバイルデバイス1004とを含む。1つまたは複数の壁を備える障壁1008がユーザ1002a、1004aの間に配設される。第1のユーザ1002aは、交差点1006へ移動しており、通過の部分の間第2のユーザ1004aへの(すなわち、障壁なしの)直接見通し線を有することになる。モバイルデバイス1002、1004は、通過全体にわたってRF信号1010を交換しており、障壁1008は、通過の部分中にRF信号1010を妨げている。一例では、モバイルデバイス1002、1004は、交差点1006および障壁1008などの特定の領域を識別するために使用され得るマップデータまたは屋内建築計画データまたは火災経路データを含み得る。図11Aおよび図11Bは、第1のユーザ1002aが交差点1006を通って通過するときの例示的なRTT距離とRF信号1010のためのそれぞれの信号強度測定距離とである。第1のタイムスロット1102(すなわち、0~5000ミリ秒)は、第1のユーザ1002aが交差点1006の始点から2メートル離れているときの測定値を含む。RSSI距離に示されているように、障壁1008は、第1のタイムスロット1102中に一定の信号損失を与える。第2のタイムスロット1104(すなわち、5000~10000ミリ秒)は、第1のユーザ1002aが交差点1006の始点(すなわち、第1の曲がり角)にいるときの測定値を含む。RSSI距離は、距離が減少するにつれてほとんど一定にとどまり、次いで、第1のユーザが交差点1006に接近するにつれて増加する。第3のタイムスロット1106(すなわち、10000~15000ミリ秒)は、第1のユーザ1002aが交差点1006にいるときの測定値を含む。第4のタイムスロット1108(すなわち、15000~20000ミリ秒)は、第1のユーザ1002aが交差点1006の終点(すなわち、第2の曲がり角)に接近するときの測定値を含む。モバイルデバイス1002、1004は、第3および第4のタイムスロット1106、1108中に妨害されていない経路を有し、したがって、RSSI距離が減少する。第5のタイムスロット1110(すなわち、20000~25000ミリ秒)は、第1のユーザ1002aが交差点1006から2メートル離れている(すなわち、反対側にいる)ときの測定値を含む。RSSI距離値は、障壁1008がRF信号1010を妨げ始める第5のタイムスロット1110中に予想されるように増加する。時間ベースの距離とRSSIベースの測定値とは、障壁ステータスについて接触追跡アプリケーションに高度の通知を与えるために使用され得る。たとえば、鋭く減少するRSSI距離と組み合わされた低減する距離の融合は、2人の人との間の障壁が消失していることがあることを示し得る。
【0069】
[0083]図12を参照し、図1図11をさらに参照すると、障壁検出測定値をクラウドソースするための例示的なシステムの図1200が示されている。図1200は、通信システム1206に動作可能に結合された基地局1202とアクセスポイント1204とを含む。通信システム1206は、通信システム100の一例であり、基地局1202は、gNB110aなどのTRP300であり得る。アクセスポイント1204はまた、インターネット1208を介して通信するように構成され得るフェムトセルまたは他のWiFi対応ワイヤレスルータなどのTRP300であり得る。一例では、アクセスポイント1204は、クラウド機能を拡大するかまたはそれの代わりになるように構成されたエッジコンピューティングデバイスであり得る。クラウドソーシングサーバ1210は、サーバ400の一例であり、通信システム1206(たとえば、LMF120)中に含まれ得るかまたはインターネット1208(たとえば、外部クライアント150)を介して直接または間接的にアクセスされ得る。一例では、クラウドソーシングサーバ1210は、ウェブサービスとして構成され、ハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)を介してアクセス可能であり得る。ワイヤレスデバイスは、セルラー通信1202a(たとえば、GSM、CDMA、HRPD、LTE、5G NRなど)およびWLAN通信1204a(たとえば、WiFi、BT、Zigbeeなど)などの知られているワイヤレス通信インターフェースを介してクラウドソーシングサーバ1210と通信するように構成され得る。たとえば、第1の障壁検出イベント1212における1人または複数人のユーザは、WiFi(たとえば、WLAN通信1204a)を介してアクセスポイント1204に距離測定値と信号強度測定値とを与え得る。距離測定値と信号強度測定値とを与えるために、第2の障壁検出イベント1214におけるユーザは、LTEネットワークを利用し得、第3の障壁検出イベント1216におけるユーザは、5Gネットワークを利用し得る。
【0070】
[0084]一実施形態では、クラウドソーシングサーバ1210は、障壁検出イベントに基づいてRF信号測定値および/または検出モデルを備える1つまたは複数のデータ構造を含み得る。一実施形態では、クラウドソーシングサーバ1210は、モバイルエッジコンピュートデバイス中にホストされ得、MECは、都市インフラストラクチャ(たとえば、路側ユニット(RSU))および顧客端末(CPE)などの消費者機器中に埋め込まれ得る。一実施形態では、クラウドソーシングサーバ1210または別のネットワーク化サーバ400は、障壁検出イベントの集合に基づいて1つまたは複数の障壁確率関数を生成するように構成され得る。別の実施形態では、デバイスは、ローカルモデルを開発し、クラウドソーシングサーバ1210にモデルを与えるように構成され得る。上記の式(3)および(4)を参照すると、P(Barrier)およびP(d)モデルは、障壁検出イベント1212、1214、1216などの現実の使用事例シナリオを考慮することによってさらに拡張され得る。たとえば、かなり多数の使用事例において、障壁は、多数の顧客と対話する従業員(たとえば、食品雑貨店のレジ、銀行の窓口係など)によって使用され得る。したがって、何人かのユーザ(たとえば、障壁の後ろで作業中である従業員)をもついくつかのロケーションにおいて、特定の時刻および/または何日かの曜日(たとえば、従業員の作業時間)において、デバイスが障壁の後ろにある先験確率が高いことになる。この特性は、障壁の後ろにあることの先験確率のデータベースを維持することによってデバイスによって学習され得、これは、デバイスが距離(たとえば、RTT)測定および信号強度(たとえば、RSSI)測定を行う(したがって、dの推定値を有する)ときに更新され得る。一例では、データ構造の時間変動性を考慮するために、データは、「時刻」によってインデックス付けされ得る。システムが動作可能であるとき、dの各測定値は、デバイスの実際の使用に一致するようにP(d)およびP(Barrier)のためのより良いモデルを作成するために使用され得る。個々のデバイスによって作成されるモデルは、デバイスベースのモデルをアグリゲートすることによってP(d)およびP(Barrier)のグローバルモデルを作成するためにクラウドソーシングサーバ1210に周期的に送られ得る。ネットワーク中の新しいデバイスは、クラウドソーシングサーバ1210からP(d)およびP(Barrier)モデルをダウンロードするように構成され得、デバイスによって行われた測定に基づいてモデルに局所的に更新することをさらに続け得る。一例では、P(Barrier)およびP(d)のモデルを維持するデータ構造は、ロケーション依存であり得、インデックス付け構造は、粗いロケーションインデックスを含むように拡張され得る。
【0071】
[0085]一例では、P(Barrier)とP(d)とを含む確率関数を含むデータ構造は、各デバイス上に局所的に維持され得、各デバイスは、個々にP(Barrier|d)を計算するように構成され得る。これらの自己学習モデルによる2つの異なるデバイスの間の非対称性のために、両方のデバイスが同じ値のdを推定する場合でも、2つのピアデバイス(たとえば、デバイスAおよびデバイスB)は、異なる値のP(Barrier|d)を推定し得る。この非対称性を解決するために、PA,B(Barrier|d)は、次のように計算され得る。
【0072】
【数5】
【0073】
ここで、PA->B(Barrier|d)は、デバイスBから障壁の後ろにあることについてデバイスAによって行われる確率推定値である。
【0074】
[0086]障壁が存在する確率を決定するための先験確率データ構造を維持するための例示的なアルゴリズムは、日曜日12:00a.m.から経過した時間数によってインデックス付けされる先験確率(AprioriProbOfBarrier)のデータ構造(すなわち、168個のエントリ)を維持することを含み得る。データ構造は、すべてのエントリについて変数Pbarrier_initに初期化される。任意の他の近接したデバイスとデバイスによって実施される測距(たとえば、RTT)および信号強度(たとえば、RSSI)測定の後に、デバイスは、dを推定し、次のように(現在の時間に対応する)データ構造エントリを更新し得る。
【0075】
【数6】
【0076】
ここで、αは、学習速度を制御するパラメータであり、
△は、信号強度値に基づく距離と往復時間値に基づく距離との間の差のメトリックである。
そのようなデータベースが維持された状態で、P(Barrier)=AprioriProbOfBarrier(DBIndex(current time))である。
【0077】
[0087]そのようなデータ構造が維持された状態で、確率関数は、次のように決定され得る。
【0078】
【数7】
【0079】
[0088]図13を参照すると、障壁確率関数を含む例示的なデータ構造1300が示されている。データ構造1300は、クラウドソーシングサーバ1210上、LMF120などの別のネットワーク化サーバ400上、またはUE200上で持続し得る。データ構造1300は、ソリッドステートドライブまたは機械式ハードドライブなどのメモリデバイス1302上に配設され得、リレーショナルデータベースアプリケーション(たとえば、Amazon Aurora、Oracle Database、Microsoft SQL Server、MySQL、DB2など)中に記憶されたか、または1つもしくは複数のフラットファイル(たとえば、JSON、XML、CSVなど)中に記憶された複数のデータレコードを含み得る。データ構造1300中の表構造およびフィールドは、限定ではなく、例であり、他のデータフィールド、表、ストアドプロシージャ、およびインデックススキーマが、データ構造1300を構築するために使用され得る。一例では、測定表1304は、2つのデバイスの間の障壁検出イベントに関連する要素をキャプチャするように構成され得る。UEIDフィールドとTarget UEIDフィールドとが、近接したデバイスを一意に識別するために使用され得る。IDフィールドは、随意であり、ユーザのプライバシを維持するために修正(たとえば、暗号化)されるかまたは除去され得る。日時フィールドと粗いロケーションフィールドとは、障壁検出イベントに追加のコンテキストを与えるために使用され得る。一例では、粗いロケーションフィールドは、(モデルとも呼ばれる)確率関数を取得するためのインデックスとして使用され得る。距離および信号強度推定値は、デバイスによって取得された飛行時間距離(たとえば、RTT)測定値および信号強度(たとえば、RSSI)測定値を示す。P(d)usedフィールドおよびP(Barrier)usedフィールドは、差分メトリックのそれぞれの先験確率および障壁確率(すなわち、式(4)ごとにP(Barrier|d))を計算するために使用される確率を示し得る。一例では、P(d)usedおよびP(Barrier)used値は、環境タグ/粗いロケーションに少なくとも部分的に基づいてモデル表1306から取得され得る。持続時間フィールドは、感染者への曝露またはそれとの接触の程度を示し得る。Trusted Location、Trusted Time、Device Attestation Token、Device ID(プライバシ保護)などの1つまたは複数のセキュリティ/プライバシフィールドは、測定表1304中に含まれ得る。モデル表1306は、デバイスによって局所的に計算されたおよび/またはクラウドソーシングサーバ1210から受信されたモデルレコードを含み得る。一例では、モデル表1306は、モデルグループに基づいて記録を識別するためにModel IDフィールドを含み得る。粗いロケーションフィールドと日時フィールドとは、実際の測定のそれぞれのロケーションおよび時間に基づいて潜在的なモデルのリストを制約するために使用され得る。P(d)フィールドおよびP(Barrier)フィールドは、差分メトリックのそれぞれの先験確率および式3ごとに障壁確率を計算するためにデバイスが使用され得る確率を示し得る。粗いロケーションは、環境タグであり得、都市、構内、建築物、フロア、または確率モデルが使用され得る他のゾーンなどのロケーションを定義するための追加のフィールドを含み得る。一例では、粗いロケーション情報は、建築物の間取りなどのマップデータに関連付けられ得、特定の領域(たとえば、交差点、廊下など)を識別するために利用され得る。一実施形態では、BarrierTypeフィールドは、クラウドソーシングされるデータセットに基づいて障壁の組成(たとえば、コンクリート、ガラス、乾式壁など)を示し得る。たとえば、機械学習またはニューラルネットワークが、測定された信号データに基づいて障壁組成を推定するために使用され得る。持続時間フィールドは、感染者への曝露またはそれとの接触の程度をキャプチャするために含まれ得る。他のフィールドも使用され得る。たとえば、デバイスおよび測定値に関連する送信機電力および受信機感度が観測された信号強度を修正するために含まれ得る。いくつかのデバイスが、異なる周波数を用いて測定値を取得する能力を有し得るので、測定周波数値もキャプチャされ得、障壁は、周波数の各々を別様に減衰させ得る。Trusted Location、Trusted Time、Device Attestation Token、Hardware Root-of-Trustから導出されるDevice IDなどの測定値の保証を改善する他のセキュリティフィールドが含まれ得る。さらに、ハードウェアeヒューズ中に記憶された導出されたプライバシ保護鍵で暗号化されたDevice IDなどの他のプライバシ保護属性が追加され得る。
【0080】
[0089]図14を参照し、図2をさらに参照すると、接触追跡のためのユーザ機器の例示的なフレームワーク1400の図が示されている。フレームワーク1400は、UE200によって利用されるフレームワークの一例である。一例では、フレームワーク1400は、GNSSモジュール1402、モデムモジュール1404、WiFiトランシーバ1406、センサモジュール1408、およびBLUETOOTH(登録商標)(BT)トランシーバ1410などのハードウェアモジュールを含む。GNSSモジュール1402は、SPS受信機217を含み得、モデムモジュール1404は、モデムプロセッサ232を含み得、WiFiトランシーバ1406は、ワイヤレストランシーバ240を含み得、センサモジュール1408は、センサプロセッサ234を含み得、BTトランシーバ1410は、ワイヤレストランシーバ240を含み得る。ドライバレイヤ1412は、測距および信号強度測定を実施するようにWiFiトランシーバ1406および/またはBTトランシーバを構成する命令を含み得る。一例では、UE200は、複数の送信および受信アンテナペアを含み得、WiFiトランシーバは、様々なアンテナペアのためのチャネル状態情報(CSI)を決定するように構成され得る。一実施形態では、WiFi Fusionファームウェアモジュール1414は、RF信号測定値を取得し、アプリケーションプロセッサ(たとえば、アプリケーションプロセッサ230)に対する需要を低減するためにハードウェアおよびソフトウェア構成要素を含み得る。WiFi Fusionファームウェアは、ハードウェアアブストラクションレイヤ(HAL)1416とインターフェースし得る。高レベルオペレーティングシステム(HLOS)1420は、マルチメディア再生などのより高いレベルのサービス、内蔵タッチスクリーンのサポートを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)フレームワーク、モバイルデバイスアプリケーションに必要な他の特徴を与えるために埋込みOSを与え得る。フレームワーク1400は、限定ではなく一例であり、他のハードウェア、ドライバおよびファームウェアが使用され得る。たとえば、追加のファームウェアモジュールは、データベースアプリケーションモジュールと、多モードRFフュージョンモジュールと、ジオフェンシングモジュールと、履歴/バッチ処理モジュールとを含み得る。UE200は、1つまたは複数のセキュアプロセッサと、Trusted Execution Environmentと、接触追跡情報のセキュアな処理および交換のために対応する信頼できるアプリケーションとトラストゾーンとを利用し得るフレームワーク1400とを含み得る。たとえば、セキュアプロセッサは、ARM Cortexベースのプロセッサであり得、埋込みセキュリティオプションを使用可能にするためにARM TrustZoneを含み得る。UE200はまた、ハイレベルのオペレーティングシステム上で動作する可能性があるマルウェアから保護された感知動作を行う複数の信頼できる仮想マシンをサポートするプロセッサ上で動作するハイパーバイザを含み得る。
【0081】
[0090]図15Aを参照し、図1図14をさらに参照すると、デバイスを用いて障壁を検出するための方法1500は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1500は例であり、限定するものではない。方法1500は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0082】
[0091]段階1502において、本方法は、第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第1の距離を決定することを含む。UE200は、第1の距離を決定するための手段である。第1および第2のデバイスは、組合せのモバイルデバイスと固定デバイスとを含み得る。たとえば、2つのデバイスは共に、図6に示されているものなどのモバイルデバイスであり得るか、またはデバイスのうちの1つは、アクセスポイント、ポイントオブセール(POS)端末、現金自動預け払い機などの固定デバイスであり得る。一実施形態では、第1の測位技法は、RTT測定などの時間ベースの距離測定であるか、またはTDOAおよびTOA/TODなどの他の飛行時間測位技法であり得る。一例では、RTT測定は、デバイスとのFTM交換に基づき得る。5G NR対応UEにおけるサイドリンクSRSなどの他の基準信号が使用され得る。一実施形態では、ミリメートル波測距および超音波測距などの他の測位技法が使用され得る。たとえば、モバイルデバイス上の超音波センサは、超音波信号を生成し、反射された信号を検出するのに必要な時間に基づいて障壁までの距離を決定するように構成され得る。RF感知も、障壁までの距離を決定するために使用され得る。たとえば、RF送信機は、RF信号を送信し、近接したオブジェクトに反射したRF信号を検出するように構成され得る。障壁までの距離は、RF信号を送信することと反射(たとえば、レーダー)を検出することとの間に必要とされる時間に基づく。第1の測位技法は、2つ以上のチャネル(すなわち、複数の周波数)を利用することを含み得る。方法1500は、デバイスが接触距離606などのあらかじめ定義された接触距離内にあるときに開始され得る。
【0083】
[0092]段階1504において、本方法は、第1のデバイスによって、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第2の距離を決定することを含む。UE200は、第2の距離を決定するための手段である。一例では、第2の測位技法は、第2のデバイスから受信されたRTT信号に基づくRSSI測定などの信号強度測定であり得る。他のRF信号も、RSSIを取得するために使用され得る。一実施形態では、第2の測位技法は、複数の周波数を利用し得る。第1および第2の測位技法は、たとえば、WiFi、WiFi-D、BT、Zigbee、5G NR、サイドリンクプロトコル、および他のD2Dインターフェース(たとえば、PC5)などの既存のワイヤレス技術を利用し得る。
【0084】
[0093]段階1506において、本方法は、第1の距離と第2の距離との間の差に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出することを含む。UE200は、障壁を検出するための手段である。一例では、UE200は、距離および信号強度測定値に関連する先験確率値を含むローカルデータ構造を含み得る。たとえば、ローカルデータ構造は、データ構造1300における表、記録およびフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。UE200は、障壁を検出するために測定およびデータ構造に基づいて確率値を決定し得る。たとえば、障壁は、確率値が確立されたしきい値を上回る場合に検出され得る。一実施形態では、UE200は、データ構造を問い合わせ(to query the data structure)、確率値を取得するために現在の時間、現在の日付、および現在の粗いロケーションのうちの1つまたは複数を利用し得る。粗いロケーションは、構内、建築物、フロア、または他の地理的エリアなどのロケーションに関連する環境タグに対応し得る。一実施形態では、データ構造1300は、第1のデバイスを持続し得、サイドリンクを介して第2のデバイスに与えられ得る。接触追跡アプリケーションでは、障壁および/または確率値の指示が接触イベントを特徴づけるために与えられ得る。一例では、第1のデバイスと第2のデバイスとの間および/または第1のデバイスと第2のデバイスとに関連する識別値の間の距離が、接触追跡アプリケーションに与えられ得る。
【0085】
[0094]図15Bを参照し、図1図14をさらに参照すると、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出するための別の方法1550は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1550は例であり、限定するものではない。方法1550は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0086】
[0095]段階1552において、本方法は、第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第1の距離測定値を決定することを含む。UE200は、第1の距離を決定するための手段である。第1および第2のデバイスは、組合せのモバイルデバイスと固定デバイスとを含み得る。たとえば、2つのデバイスは共に、図6に示されているものなどのデバイスであり得るか、またはデバイスのうちの1つは、アクセスポイント、ポイントオブセール(POS)端末、現金自動預け払い機などの固定デバイスであり得る。第1の測位技法は、RTT測定、RSSI測定、mmW測定、および超音波測距のうちの1つであり得る。たとえば、図6を参照すると、第1の測位技法は、RTT測定などの時間ベースの距離測定であるか、またはTDOAおよびTOA/TODなどの他の飛行時間測位技法であり得る。一例では、RTT測定は、デバイスとのFTM交換に基づき得る。5G NR対応UEにおけるサイドリンクSRSなどの他の基準信号が距離測定のために使用され得る。一実施形態では、ミリメートル波測距および超音波測距などの他の測位技法が距離測定値を取得するために使用され得る。第1の測位技法は、2つ以上のチャネル(すなわち、複数の周波数)を利用することを含み得る。方法1500は、デバイスが接触距離606などのあらかじめ定義された接触距離内にあるときに開始され得る。
【0087】
[0096]段階1554において、本方法は、第1のデバイスによって、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第2の距離測定値を決定することを含む。UE200は、第2の距離測定値を決定するための手段である。第2の測位技法は、RTT測定、RSSI測定、mmW測定、および超音波測距のうちの1つであり得る。たとえば、図7を参照すると、第2の測位技法は、RSSIなどの信号強度測定に基づく距離測定であり得る。一実施形態では、第2の測位技法は、距離測定値を取得するために複数の周波数を利用し得る。第1および第2の測位技法は、たとえば、WiFi、WiFi-D、BT、Zigbee、5G NR、サイドリンクプロトコル、および他のD2Dインターフェース(たとえば、PC5)などの既存のワイヤレス技術を利用し得る。一実施形態では、第1の測位技法と第2の測位技法とは、WiFi通信プロトコルまたはBluetooth通信プロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づき得る。
【0088】
[0097]段階1556において、本方法は、第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出することを含む。UE200は、障壁を検出するための手段である。一例では、UE200は、第1の距離測定値と第2の距離測定値とに関連する先験確率値を含むローカルデータ構造を含み得る。たとえば、ローカルデータ構造は、データ構造1300における表、記録およびフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。UE200は、障壁を検出するために距離測定値とデータ構造とに基づいて確率値を決定し得、確率値は、第1のデバイスと第2のデバイスとがそれらとの間に障壁を有する確率を示す。たとえば、障壁は、確率値が確立されたしきい値を上回る場合に検出され得る。一実施形態では、UE200は、データ構造を問い合わせ、確率値を取得するために現在の時間、現在の日付、および現在の粗いロケーションのうちの1つまたは複数を利用し得る。粗いロケーションは、構内、建築物、フロア、または他の地理的エリアなどのロケーションに関連する環境タグに対応し得る。一実施形態では、データ構造1300は、第1のデバイスを持続し得、サイドリンクを介して第2のデバイスに与えられ得る。接触追跡アプリケーションでは、障壁および/または確率値の指示が接触イベントを特徴づけるために与えられ得る。一例では、第1のデバイスと第2のデバイスとの間および/または第1のデバイスと第2のデバイスとに関連する識別値の間の距離が、接触追跡アプリケーションに与えられ得る。
【0089】
[0098]図16を参照し、図1図14をさらに参照すると、ネットワーク支援データを用いて障壁を検出するための方法1600は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1600は例であり、限定するものではない。方法1600は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0090】
[0099]段階1602において、本方法は、ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得することを含む。UE200は、第1の距離測定値を取得するための手段である。距離推定値は、RTT測定値またはTDOAおよびTOA/TODなどの他の飛行時間測位技法に基づき得る。一例では、RTT測定は、デバイスとのFTM交換に基づき得る。5G NR対応UEにおけるサイドリンクSRSなどの他の基準信号が使用され得る。一例では、距離推定値は、2つ以上のチャネル(すなわち、複数の周波数)に対して取得され得る。
【0091】
[00100]段階1604において、本方法は、信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得することを含む。UE200は、第2の距離測定値を取得するための手段である。一例では、受信された信号強度測定値は、デバイスから受信されたRTT信号に基づくRSSI測定値であり得る。他のRF信号も、RSSIを取得するために使用され得る。一実施形態では、RSSI測定値は、複数の周波数について取得され得る。距離推定値と信号強度測定値とは、たとえば、WiFi、WiFi-D、BT、Zigbee、5G NR、サイドリンクプロトコル、および他のD2Dインターフェース(たとえば、PC5)などの既存のワイヤレス技術を利用し得る。
【0092】
[00101]段階1606において、本方法は、サーバに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを与えることを含む。UE200は、サーバに測定値の第1の指示と第2の指示とを与えるための手段である。UE200は、LMF120または外部クライアント150などのサーバに測定値の指示を与えるために通信システム100を利用し得る。一例では、指示の一方または両方は、モバイルデバイスによって計算され、サーバに与えられる距離値(たとえば、距離)であり得る。一例では、指示の一方または両方は、測定値(たとえば、飛行時間情報、信号強度情報)であり得、サーバは、測定値に基づいて距離値を決定するように構成され得る。一例では、クラウドソーシングサーバ1210は、測定値を受信し、障壁確率値を決定し得る。サーバは、受信された距離測定値と受信された信号強度測定値とに基づいて障壁確率を計算するためにデータ構造1300を利用し得る。一例では、サーバは、データ構造1300を問い合わせ、確率値を取得するために要求元デバイスの現在の時間、現在の日付、および現在の粗いロケーション(たとえば、環境タグ)のうちの1つまたは複数を利用し得る。一実施形態では、データ構造1300は、シングルチャネルに関連付けられ得るか、または複数のチャネルに基づいて記録を含み得る。
【0093】
[00102]段階1608において、本方法は、サーバから、近接した障壁の指示を受信することを含む。UE200は、近接した障壁の指示を受信するための手段である。たとえば、UE200は、LPP/NPPメッセージングを介して指示を受信し得る。無線リソース制御(RRC)などの他のメッセージングプロトコルも使用され得る。たとえば、V2Xアプリケーションでは、UE200は、UuまたはPC5インターフェースを介して指示を受信し得る。動作中、近接した障壁の受信された指示は、接触追跡イベントレコードに関連付けられ、接触追跡アプリケーションに与えられ得る。一実施形態では、近接した障壁の指示および接触追跡インデックスフィールドとは、接触追跡サーバに直接与えられ得、接触追跡サーバは、接触イベントと障壁情報を相関させるように構成され得る。
【0094】
[00103]図17を参照し、図1図14をさらに参照すると、デバイスに障壁検出情報を与えるための方法1700は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1700は例であり、限定するものではない。方法1700は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0095】
[00104]段階1702において、本方法は、デバイスから、第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信することを含む。サーバ400は、第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを受信するための手段である。デバイスは、接触追跡アプリケーションを利用していることがあり、評価すべき潜在的な接触イベントを有し得る。一例では、第1の測位技法は、デバイスと別のデバイスまたは固定デバイスなどの別のUEとの間のRTTプロシージャまたはTDOAおよびTOA/TODなどの他の飛行時間測位技法に基づき得る。第1の距離測定値の指示は、デバイスによって計算された距離値(たとえば、距離)であり得るか、または指示は、飛行時間情報であり得、サーバは、飛行時間情報に基づいて距離値を決定するように構成され得る。第2の測位技法は、デバイスによって受信されたRTT信号に基づくRSSI測定値であり得る。他のRF信号も、RSSIを取得するために使用され得る。第2の距離測定値の指示は、デバイスによって計算された距離値(たとえば、距離)であり得、または指示は、信号強度測定値(たとえば、dB値)であり得、サーバは、信号強度測定値に基づいて距離値を決定するように構成され得る。一実施形態では、複数の距離推定値と信号強度値とが受信され得、したがって、距離推定値および/または信号強度値は、複数の周波数に対してデバイスによって取得された。ミリメートル波測距および超音波測距などの他の測距技術も、第1の測位技法および/または第2の測位技法として使用され得る。
【0096】
[00105]段階1704において、本方法は、第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに少なくとも部分的に基づいて、デバイス付近の近接した障壁を決定することを含む。サーバ400は、近接した障壁を決定するための手段である。サーバ400は、第1の距離測定値および第2の距離測定値に関連する先験確率値を含むデータ構造1300などのデータ構造を含み得る。たとえば、データ構造は、RTT距離推定値とRSSI信号強度値とを含み得る。サーバ400は、近接した障壁を検出するために第1の距離推定値と第2の距離推定値とに基づく確率値と、データ構造1300中の確率値とを決定し得る。たとえば、近接した障壁は、確率値が確立されたしきい値を上回る場合に検出され得る。一実施形態では、サーバ400は、データ構造を問い合わせ、確率値を取得するために要求元デバイスの現在の時間、現在の日付、および現在の粗いロケーションのうちの1つまたは複数を利用し得る。一例では、粗いロケーションは、構内、建築物、フロア、または他の地理的エリアなどの前に定義されたロケーションに関連する環境タグに対応し得る。
【0097】
[00106]段階1706において、本方法は、デバイスに近接した障壁の指示を与えることを含む。サーバ400は、デバイスに指示を与えるための手段である。一例では、指示は、無線リソース制御(RRC)メッセージ中に含まれ得、デバイスは、近接した障壁の存在として指示を解釈するように構成され得る。LPP/NPPなどの他のシグナリングも指示を与えるために使用され得る。方法1700は、限定された能力のデバイスにリモート障壁検出能力を与え得る。たとえば、NR-光UEは、低減されたメモリおよび処理能力を有し得、したがって、本明細書で説明されるデータ管理および処理を実施するためにネットワークリソースに依拠し得る。サーバ400は、接触イベントに関連する接触追跡アプリケーション情報を与えるように構成され得る。たとえば、デバイス、距離情報および障壁情報に関連する識別情報が接触追跡アプリケーションに与えられ得る。
【0098】
[00107]図18を参照し、図1図14をさらに参照すると、確率しきい値に基づいて障壁を検出するための方法1800は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1800は例であり、限定するものではない。方法1800は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。たとえば、段階1812および1814は、破線で示され、随意である。
【0099】
[00108]段階1802において、本方法は、デバイスに送られるかまたはそれから受信された1つまたは複数の信号に基づいて距離推定値および信号強度値を決定することを含む。UE200およびサーバ400は、距離推定値および信号強度値を決定するための例示的な手段である。方法1800は、UE200によって局所的に、またはLMF120、クラウドソーシングサーバ1210、または別のサーバ400などのネットワークリソースによって実施され得る。一例では、距離推定値は、RTT測定値またはデバイスと別のUEとの間の他の飛行時間測位技法に基づき得る。信号強度測定値は、デバイスによって受信されたRTT信号に基づくRSSI測定値であり得る。他のRF信号も、RSSIを取得するために使用され得る。一実施形態では、1つまたは複数の信号は、複数の周波数に対してデバイスによって取得された複数の距離推定値と信号強度値とを含み得る。
【0100】
[00109]段階1804において、本方法は、距離推定値と信号強度値とに基づいて障壁確率を決定することを含む。UE200およびサーバ400は、障壁確率を決定するための例示的な手段である。UE200またはサーバ400は、距離測定値および信号強度値に関連する先験確率値を含むデータ構造1300などのデータ構造を含み得る。UE200またはサーバ400は、近接した障壁を検出するために距離推定値と信号強度値とデータ構造中の確率値とに基づいて確率値を決定し得る。一例では、日/時および/またはロケーション情報(たとえば、環境タグ)は、(たとえば、データ構造1300中の記録に基づいて)障壁確率を決定するために使用され得る。
【0101】
[00110]段階1806において、本方法は、障壁確率がしきい値よりも低いのかどうかを決定することを含む。UE200およびサーバ400は、障壁確率がしきい値よりも低いのかどうかを決定するための例示的な手段である。一例では、しきい値は、ネットワークまたは接触追跡アプリケーションのための確立された値(たとえば、70%、80%、85%、90%、95%など)であり得る。しかしながら、しきい値は、アプリケーション要件または他の動作制限に基づいて変化し得る。一例では、異なる周波数レイヤが異なるしきい値を有し得る。疾患の感染率および伝染性は、しきい値に影響を及ぼし得る(すなわち、伝染性の強い疾患は、障壁検出のためにより高いしきい値を利用し得る)。他のアプリケーション特有の考慮事項も、しきい値を決定するために使用され得る。段階1804において決定された障壁確率がしきい値よりも小さい場合、障壁は、段階1808において検出されず、方法1800は、段階1802に戻って繰り返し得る。段階1804において決定された障壁確率がしきい値以上である場合、障壁は、段階1810において検出され、方法1800は、段階1802に戻って繰り返し得る。
【0102】
[00111]段階1812において、本方法は、任意選択で、信号強度値と予想される信号強度との間の差に少なくとも部分的に基づいて障壁を分類することを含む。UE200およびサーバ400は、障壁を分類するための例示的な手段である。障壁の分類は障壁の物理的な組成に基づき得、これは、RF信号が減衰される量に関係し得る。一実施形態では、予想される信号強度は、伝搬モデルに基づき得、信号強度値と予想される信号強度との間の差は、障壁の材料組成の指示であり得る。異なる周波数における減衰も障壁を分類するために使用され得る。一例では、データ構造1300は、先験測定値に関連する分類フィールドを含み得る。分類フィールドは、距離、信号強度、およびロケーション、日時などの他の予測変数の機械学習または他の分析(たとえば、ニューラルネットワークトレーニング)に基づいて更新され得る。
【0103】
[00112]段階1814において、本方法は、任意選択で、障壁分類に少なくとも部分的に基づいて接触追跡の関連性を決定することを含む。UE200およびサーバ400は、接触追跡の関連性を決定するための例示的な手段である。接触追跡の関連性は、伝染病に関連するプロパティに基づいて確立され得る。たとえば、伝染性の強い疾患のための接触イベントは、いくつかのより軽い障壁分類(たとえば、軽いドア、窓)について追跡され得、より丈夫な障壁(たとえば、コンクリート壁などの高密度障壁)について追跡しない。他の関連性の決定は、病原体の性質と異なる分類の障壁との潜在的な対話とに基づき得る。
【0104】
[00113]図19を参照し、図1図14をさらに参照すると、デバイスに対する障壁検出確率関数を初期化するための方法1900は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1900は例であり、限定するものではない。方法1900は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0105】
[00114]段階1902において、本方法は、利用可能な場合にサーバからグローバル障壁確率関数を取得し、グローバル障壁確率関数に基づいてローカル障壁確率関数を初期化することを含む。UE200は、グローバル障壁確率関数を取得するための手段である。一実施形態では、UE200は、P(Barrier)およびP(d)のグローバル学習モデルが利用可能であると決定するためにクラウドソーシングサーバ1210などのサーバ400に問い合わせ得る。モデルは、データ構造1300中に記憶され得る。UE200は、サーバから受信されたグローバルモデルに基づいてデバイスローカルモデルをダウンロードし、初期化し得る。一例では、グローバル障壁確率関数は、都市、構内、建築物、フロア、または、定義され、データ構造中の記録に関連付けられ得る他のゾーンなどの粗いロケーションに関連付けられ得る。
【0106】
[00115]段階1904において、本方法は、グローバル障壁確率関数が利用可能でない場合にデフォルト値にローカル障壁確率関数を初期化することを含む。UE200は、ローカル障壁確率モデルを初期化するための手段である。一例では、グローバルモデルが段階1902において利用可能でない場合、UE200は、ローカルP(Barrier)=0.001およびP(d)=dのすべての可能な値にわたる均一な分布を初期化するように構成され得る。
【0107】
[00116]図20を参照し、図1図14をさらに参照すると、2つのデバイスの間の障壁の確率を計算するための方法2000は、図示された段階を含む。しかしながら、方法2000は例であり、限定するものではない。方法2000は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0108】
[00117]段階2002において、本方法は、デバイスAがデバイスBに近接していることが検出されるときに開始する。UE200は、デバイスAまたはデバイスBの一例である。図7を参照すると、第1のモバイルデバイス602は、デバイスAの一例であり、第2のモバイルデバイス604は、デバイスBの一例である。モバイルデバイスは、互いの近傍内にあることの一例である確立された接触距離606内にある。
【0109】
[00118]段階2004において、本方法は、△(RangeEstrssi,RangeEstt_flight)を測定することによってdを計算することを含む。UE200は、dを計算するための手段である。一例では、第1のモバイルデバイス602は、RangeEstt_flight値を決定するために第2のモバイルデバイス604とともにRTTプロシージャを実施し得る。TDOA、TOA/TODなどの他の飛行時間型の技法も使用され得る。第1のモバイルデバイス602はまた、RangeEstrssi値を決定するためにRF信号710に対するRSSI測定値を決定し得る。UE200は、段階2010においてP(Barrier)およびP(d)値のためのデバイスローカルモデルを更新するように構成され得る。
【0110】
[00119]段階2006において、本方法は、P(Barrier)およびP(d)のためにデバイスローカルモデルからのP(d)およびP(Barrier)を使用してPA->B(Barrier|d)を計算することを含む。UE200は、PA->B(Barrier|d)を計算するための手段である。一例では、PA->B(Barrier|d)値は、式3に基づいて計算され得る。
【0111】
[00120]段階2008において、本方法は、P(Barrier|d)=MAX(PA->B(Barrier|d),PB->A(Barrier|d))としてデバイスAとデバイスBとの間の障壁の確率を計算することを含む。UE200は、障壁の確率を計算するための手段である。一例では、第1のモバイルデバイス602と第2のモバイルデバイス604との両方は、障壁の確率を計算し、互いにそれらのそれぞれの確率の結果を与えるように構成され得る。2つのモバイルデバイス602、604は、これらの自己学習されたモデルによりP(Barrier|d)の非対称値を有し得るので、両方のデバイスが同じ値のdを推定する場合でも、2つのモバイルデバイス602、604は、異なる値のP(Barrier|d)を推定し得る。非対称は、MAX(PA->B(Barrier|d),PB->A(Barrier|d))を計算することによって解決され得る。
【0112】
[00121]図21Aを参照し、図1図14をさらに参照すると、クラウドソーシングサーバに障壁検出モデルを周期的にアップロードするための方法2100は、図示された段階を含む。しかしながら、方法2100は例であり、限定するものではない。方法2100は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0113】
[00122]段階2102において、本方法は、最後の発生からの更新の数がしきい値数よりも大きいのかどうかを決定することを含む。UE200は、更新の数を決定するための手段である。しきい値は、ネットワークまたはネットワークのサブセットのために確立され得る。たとえば、しきい値は、周波数レイヤ、粗いロケーション、ユーザの数、または他の技術基準に基づき得る。疾患の伝染性および対応する接触追跡要件などの動作要件は、しきい値を決定し得る。しきい値は、5回、10回、20回、50回、100回などの更新に基づき得る。他の値も使用され得る。
【0114】
[00123]段階2104において、本方法は、サーバにP(Barrier)およびP(d)のローカルコピーを送ることを含む。UE200は、ローカルコピーを送るための手段である。サーバは、LMF120またはクラウドソーシングサーバ1210などの他のネットワークサーバ400であり得る。UE200は、サーバにP(Barrier)およびP(d)値を与えるために通信システム100を利用し得る。一例では、UE200は、サーバを更新するためにRRC、LPPまたは他のインターフェースを利用し得る。WiFiおよびBTなどの他のシグナリングプロトコルも更新を送るために使用され得る。
【0115】
[00124]図21Bを参照し、図1図14をさらに参照すると、デバイスに障壁検出モデルを与えるための方法2150は、図示された段階を含む。しかしながら、方法2150は例であり、限定するものではない。方法2150は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0116】
[00125]段階2152において、本方法は、処理されたグローバルP(Barrier)およびP(d)モデルを作成するためにネットワーク中のデバイスからP(Barrier)およびP(d)を蓄積またはアグリゲートすることを含む。サーバ400は、処理されたグローバルP(Barrier)およびP(d)モデルを作成するためにネットワーク中のデバイスからP(Barrier)およびP(d)を蓄積するための手段である。クラウドソーシングサーバ1210は、方法2100中で段階2104において送られたP(Barrier)およびP(d)のローカルコピーを受信し、複数のデバイスから受信された結果を平均化し得る。一例では、処理されたグローバルP(Barrier)およびP(d)モデルは、様々な統計および論理演算によって取得され得、粗いロケーション、日時情報などの他のファクタに基づいて量子化され得る。他の動作および技術ファクタも処理された値を決定するために使用され得る。
【0117】
[00126]段階2154において、本方法は、1つまたは複数のデバイスに処理されたグルーバルP(Barrier)およびP(d)モデルを送ることを含む。サーバ400は、処理されたモデルを送るための手段である。一例では、クラウドソーシングサーバ1210は、グローバルモデルを送るために通信システム100を利用し得る。グローバルモデルは、UEからの要求に応答して(たとえば、プル実装形態)および/または周期的に(たとえば、プッシュ実装形態)送られ得る。モデルは、1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)、RRCメッセージ、LPP、または他方をシグナリング機構中でUEに与えられ得る。一実施形態では、UEは、近接したUEにグローバルモデルを伝搬するためにサイドリンクプロトコルを利用し得る。他のデータ配布技法もネットワーク中のUEにグローバルP(Barrier)およびP(d)モデルを与えるために使用され得る。
【0118】
[00127]他の例および実装形態は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。たとえば、LMF120中で行われるものとして上記で説明された1つもしくは複数の機能またはそれらの1つもしくは複数の部分は、TRP300などによってLMF120の外部で実施され得る。
【0119】
[00128]本明細書において使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形も含む。たとえば、「プロセッサ」は、1つのプロセッサまたは複数のプロセッサを含み得る。本明細書において使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在もしくは追加を排除しない。
【0120】
[00129]また、本明細書において使用されるとき、「のうちの少なくとも1つ」が後に続く、または「のうちの1つまたは複数」が後に続く項目の列挙において使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つ」という列挙、または「A、B、またはCの1つまたは複数」という列挙が、AもしくはBもしくはC、またはAB、またはAC、またはBC、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または1つより多くの特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。
【0121】
[00130]具体的な要件に従って、かなりの変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される可能性もあり、および/または、特定の要素がハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装される可能性がある。さらに、ネットワーク入出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
【0122】
[00131]上記で説明されるシステムおよびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に、様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様の方式で組み合わせられ得る。また、技術は発展するので、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0123】
[00132]ワイヤレス通信システムは、通信が、すなわち、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁および/または音響波によってワイヤレスに搬送されるものである。ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレスに送信されるすべての通信を有しないことがあるが、ワイヤレスに送信される少なくともいくつかの通信を有するように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が通信に専用であること、さらには、それに一次的であることを必要としないか、またはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスがワイヤレス通信機能(一方向または二方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のために少なくとも1つの無線(各無線は送信機、受信機、またはトランシーバの部分である)を含むことを示す。
【0124】
[00133](実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるために、具体的な詳細が説明で与えられる。ただし、構成は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が不要な詳細なしに示され得る。この説明は、例示的な構成を与え、特許請求の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。本開示の範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
【0125】
[00134]本明細書で使用する「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを与えることに参加する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用すると、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のためにプロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/または、そのような命令/コード(たとえば、信号のような)を記憶および/もしくは担持するために使用され得る。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ダイナミックメモリを含む。
【0126】
[00135]値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれの内にある、またはそれを下回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに小さい第2のしきい値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも小さい1つの値である。
【0127】
[00136]実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0128】
[00137]1. 第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出するための方法であって、
[00138]第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第1の距離測定値を決定することと、
[00139]第1のデバイスによって、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して第2のデバイスに関する第2の距離測定値を決定することと、
[00140]第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出することと
を備える、方法。
【0129】
[00141]2. 第1の測位技法は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のラウンドトリップ時間測定値に基づく、条項1に記載の方法。
【0130】
[00142]3. ラウンドトリップ時間測定値は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の細かいタイミング測定値の交換に基づく、条項2に記載の方法。
【0131】
[00143]4. 第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づく、条項1に記載の方法。
【0132】
[00144]5. 第1の測位技法は、第1のデバイから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づく、条項1に記載の方法。
【0133】
[00145]6. 第1の測位技法は、第1のデバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づく、条項1に記載の方法。
【0134】
[00146]7. 第1のデバイスが第2のデバイスのあらかじめ定義された接触距離内にあると決定することをさらに備える、条項1に記載の方法。
【0135】
[00147]8. 接触追跡アプリケーションに障壁の指示を与えることをさらに備える、条項1に記載の方法。
【0136】
[00148]9. 接触追跡アプリケーションに第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を与えることをさらに備える、条項8に記載の方法。
【0137】
[00149]10. 接触追跡アプリケーションに第1のデバイスに関連する第1の識別値と第2のデバイスに関連する第2の識別値とを与えることをさらに備える、条項8に記載の方法。
【0138】
[00150]11. サーバから確率モデルを受信することをさらに備える、条項1に記載の方法。
【0139】
[00151]12. 障壁を検出することは、サーバに第1の距離測定値と第2の距離測定値とを与えることを備える、条項1に記載の方法。
【0140】
[00152]13. 障壁を検出することは、サーバから第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁の指示を受信することを備える、条項12に記載の方法。
【0141】
[00153]14. サーバは、ネットワーク中の複数のデバイスから距離測定情報と、障壁検出情報と、ロケーション情報とを受信するように構成されたクラウドソーシングサーバである、条項12に記載の方法。
【0142】
[00154]15. 障壁を検出することは、第1のデバイスによって実施される、条項1に記載の方法。
【0143】
[00155]16. 第1の測位技法と第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、WiFi通信プロトコルまたはBluetooth通信プロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、条項1に記載の方法。
【0144】
[00156]17. 第1の測位技法と第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、新無線サイドリンクプロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、条項1に記載の方法。
【0145】
[00157]18. 第1のデバイスの粗いロケーションを決定することをさらに備え、ここにおいて、障壁を検出することは、粗いロケーションに少なくとも部分的に基づく、条項1に記載の方法。
【0146】
[00158]19. 粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、条項18に記載の方法。
【0147】
[00159]20. 日時情報を決定することをさらに備え、ここにおいて、障壁を検出することは、日時情報に少なくとも部分的に基づく、条項1に記載の方法。
【0148】
[00160]21. 第1のデバイスは、モバイルまたは固定デバイスであり、第2のデバイスは、モバイルまたは固定デバイスである、条項1に記載の方法。
【0149】
[00161]22. 障壁は、空間を分離するように設計されたアーキテクチャ上の特徴である、条項1に記載の方法。
【0150】
[00162]23. 障壁は、人を分離するように設計された安全装置であり、空気感染性疾患の自由な伝染を低減する、条項1に記載の方法。
【0151】
[00163]24. 障壁は、オブジェクトのグループの密度が空気感染性疾患の拡散を妨害するようなオブジェクトのグループである、条項1に記載の方法。
【0152】
[00164]25. デバイスに障壁検出情報を与えるための方法であって、
[00165]デバイスから、第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信することと、
[00166]第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することと、
[00167]デバイスに近接した障壁の指示を与えることと
を備える、方法。
【0153】
[00168]26. 第1の測位技法は、ラウンドトリップ時間測定値に基づき、第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づく、条項25に記載の方法。
【0154】
[00169]27. 第1の測位技法は、デバイスから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づく、条項25に記載の方法。
【0155】
[00170]28. 第1の測位技法は、デバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づく、条項25に記載の方法。
【0156】
[00171]29. 近接した障壁を決定することは、第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに基づいてデータ構造に問い合わせることを含む、条項25に記載の方法。
【0157】
[00172]30. デバイスの粗いロケーションを決定することをさらに備え、ここにおいて、近接した障壁を決定することは、デバイスの粗いロケーションに少なくとも部分的に基づく、条項25に記載の方法。
【0158】
[00173]31. 粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、条項30に記載の方法。
【0159】
[00174]32. 日時情報を決定することをさらに備え、近接した障壁を決定することは、日時情報に少なくとも部分的に基づく、条項25に記載の方法。
【0160】
[00175]33. 接触追跡アプリケーションに近接した障壁の指示を与えることをさらに備える、条項25に記載の方法。
【0161】
[00176]34. 接触追跡アプリケーションに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とのうちの少なくとも1つを与えることをさらに備える、条項33に記載の方法。
【0162】
[00177]35. 接触追跡アプリケーションにデバイスに関連する識別値を与えることをさらに備える、条項33に記載の方法。
【0163】
[00178]36. 接触追跡アプリケーションに障壁分類情報を与えることをさらに備える、条項33に記載の方法。
【0164】
[00179]37. 第1の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項25に記載の方法。
【0165】
[00180]38. 第1の距離測定値の指示は、飛行時間値を含む、条項25に記載の方法。
【0166】
[00181]39. 第2の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項25に記載の方法。
【0167】
[00182]40. 第2の距離測定値の指示は、信号強度値を含む、条項25に記載の方法。
【0168】
[00183]41. 装置であって、
[00184]メモリと、
[00185]少なくとも1つのトランシーバと、
[00186]メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、少なくとも1つのプロセッサは、
[00187]第1の測位技法を使用してユーザ機器に関する第1の距離測定値を決定することと、
[00188]第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用してユーザ機器に関する第2の距離測定値を決定することと、
[00189]第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて装置とユーザ機器との間の障壁を検出することと
を行うように構成された、装置。
【0169】
[00190]42. 第1の測位技法は、装置とユーザ機器との間のラウンドトリップ時間測定値に基づき、少なくとも1つのプロセッサは、装置とユーザ機器との間のラウンドトリップ時間測定値を決定することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0170】
[00191]43. ラウンドトリップ時間測定値は、装置とユーザ機器との間の細かいタイミング測定値の交換に基づく、条項42に記載の装置。
【0171】
[00192]44. 第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づき、少なくとも1つのプロセッサは、受信信号強度指示測定値を決定することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0172】
[00193]45. 第1の測位技法は、装置から送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づき、少なくとも1つのプロセッサは、装置から送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づいて第1の距離測定値を決定することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0173】
[00194]46. 第1の測位技法は、装置から送信された1つまたは複数の超音波信号に基づき、少なくとも1つのプロセッサは、装置から送信された1つまたは複数の超音波信号に基づいて第1の距離測定値を決定することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0174】
[00195]47. 少なくとも1つのプロセッサは、装置がユーザ機器のあらかじめ定義された接触距離内にあると決定することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0175】
[00196]48. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに障壁の指示を与えることを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0176】
[00197]49. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに装置とユーザ機器との間の距離を与えることを行うようにさらに構成された、条項48に記載の装置。
【0177】
[00198]50. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに装置に関連する第1の識別値とユーザ機器に関連する第2の識別値とを与えることを行うようにさらに構成された、条項48に記載の装置。
【0178】
[00199]51. 少なくとも1つのプロセッサは、サーバから確率モデルを受信することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0179】
[00200]52. 少なくとも1つのプロセッサは、サーバに第1の距離測定値と第2の距離測定値とを与え、サーバから装置とユーザ機器との間の障壁の指示を受信することを行うように構成された、条項41に記載の装置。
【0180】
[00201]53. 少なくとも1つのプロセッサは、クラウドソーシングサーバに第1の距離測定値と、第2の距離測定値と、障壁検出情報と、ロケーション情報とを与えることを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0181】
[00202]54. 第1の測位技法と第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、WiFi通信プロトコルまたはBluetooth通信プロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、条項41に記載の装置。
【0182】
[00203]55. 第1の測位技法と第2の測位技法とのうちの少なくとも1つは、新無線サイドリンクプロトコルに従って通信される1つまたは複数の無線周波数信号に基づく、条項41に記載の装置。
【0183】
[00204]56. 少なくとも1つのプロセッサは、粗いロケーションを決定し、粗いロケーションに少なくとも部分的に基づいて障壁を検出することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0184】
[00205]57. 粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、条項56に記載の装置。
【0185】
[00206]58. 少なくとも1つのプロセッサは、日時情報を決定し、日時情報に少なくとも部分的に基づいて障壁を検出することを行うようにさらに構成された、条項41に記載の装置。
【0186】
[00207]59. 装置は、モバイルまたは固定であり、ユーザ機器は、モバイルまたは固定である、条項41に記載の装置。
【0187】
[00208]60. 装置であって、
[00209]メモリと、
[00210]少なくとも1つのトランシーバと、
[00211]メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、少なくとも1つのプロセッサは、
[00212]第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信することと、
[00213]第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することと、
[00214]デバイスに近接した障壁の指示を与えることと
を行うように構成された、装置。
【0188】
[00215]61. 第1の測位技法は、ラウンドトリップ時間測定値に基づき、第2の測位技法は、受信信号強度指示測定値に基づく、条項60に記載の装置。
【0189】
[00216]62. 第1の測位技法は、デバイスから送信された1つまたは複数のミリメートル波信号に基づく、条項60に記載の装置。
【0190】
[00217]63. 第1の測位技法は、デバイスから送信された1つまたは複数の超音波信号に基づく、条項60に記載の装置。
【0191】
[00218]64. 少なくとも1つのプロセッサは、第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに基づいてデータ構造に問い合わせることを行うようにさらに構成された、条項60に記載の装置。
【0192】
[00219]65. 少なくとも1つのプロセッサは、デバイスの粗いロケーションを決定し、デバイスの粗いロケーションに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することを行うようにさらに構成された、条項60に記載の装置。
【0193】
[00220]66. 粗いロケーションは、環境タグに関連付けられる、条項65に記載の装置。
【0194】
[00221]67. 少なくとも1つのプロセッサは、日時情報を決定し、日時情報に少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定することを行うようにさらに構成された、条項60に記載の装置。
【0195】
[00222]68. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに近接した障壁の指示を与えることを行うようにさらに構成された、条項60に記載の装置。
【0196】
[00223]69. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とのうちの少なくとも1つを与えることを行うようにさらに構成された、条項68に記載の装置。
【0197】
[00224]70. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションにデバイスに関連する識別値を与えることを行うようにさらに構成された、条項68に記載の装置。
【0198】
[00225]71. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに障壁分類情報を与えることを行うようにさらに構成された、条項68に記載の装置。
【0199】
[00226]72. 少なくとも1つのプロセッサは、接触追跡アプリケーションに接触イベントの持続時間を与えることを行うようにさらに構成された、条項68に記載の装置。
【0200】
[00227]73. 第1の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項60に記載の装置。
【0201】
[00228]74. 第1の距離測定値の指示は、飛行時間値を含む、条項60に記載の装置。
【0202】
[00229]75. 第2の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項60に記載の装置。
【0203】
[00230]76. 第2の距離測定値の指示は、信号強度値を含む、条項60に記載の装置。
【0204】
[00231]77. 装置であって、
[00232]メモリと、
[00233]少なくとも1つのトランシーバと、
[00234]メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、少なくとも1つのプロセッサは、
[00235]第1の測位技法を使用して装置とユーザ機器との間の第1の距離を決定することと、
[00236]第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して装置とユーザ機器との間の第2の距離を決定することと、
[00237]第1の距離と第2の距離との間の差に基づいて装置とユーザ機器との間の障壁を検出することと
を行うように構成された、装置。
【0205】
[00238]78. 障壁を検出するための装置であって、
[00239]第1の測位技法を使用してユーザ機器に関する第1の距離測定値を決定するための手段と、
[00240]第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用してユーザ機器に関する第2の距離測定値を決定するための手段と、
[00241]第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて障壁を検出するための手段と
を備える、装置。
【0206】
[00242]79. デバイスに障壁検出情報を与えるための装置であって、
[00243]第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信するための手段と、
[00244]第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定するための手段と、
[00245]デバイスに近接した障壁の指示を与えるための手段と
を備える、装置。
【0207】
[00246]80. 障壁を検出するための装置であって、
[00247]第1の測位技法を使用して装置とユーザ機器との間の第1の距離を決定するための手段と、
[00248]第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して装置とユーザ機器との間の第2の距離を決定するための手段と、
[00249]第1の距離と第2の距離との間の差に基づいて装置とユーザ機器との間の障壁を検出するための手段と
を備える、装置。
【0208】
[00250]81. 1つまたは複数のプロセッサに、障壁を検出することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
[00251]第1の測位技法を使用してユーザ機器に関する第1の距離測定値を決定するためのコードと、
[00252]第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用してユーザ機器に関する第2の距離測定値を決定するためのコードと、
[00253]第1の距離測定値と第2の距離測定値とに基づいて障壁を検出するためのコードと
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0209】
[00254]82. 1つまたは複数のプロセッサに、デバイスに障壁検出情報を与えることを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
[00255]第1の測位技法に基づく第1の距離測定値の指示と、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法に基づく第2の距離測定値の指示とを受信するためのコードと、
[00256]第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とに少なくとも部分的に基づいて、近接した障壁を決定するためのコードと、
[00257]デバイスに近接した障壁の指示を与えるためのコードと
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0210】
[00258]83. 1つまたは複数のプロセッサに、障壁を検出することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
[00259]第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第1の距離を決定するためのコードと、
[00260]第1のデバイスによって、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第2の距離を決定するためのコードと、
[00261]第1の距離と第2の距離との間の差に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出するためのコードと
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0211】
[00262]84. 障壁を検出するための方法であって、
[00263]第1のデバイスによって、第1の測位技法を使用して第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第1の距離を決定することと、
[00264]第1のデバイスによって、第1の測位技法とは異なる第2の測位技法を使用して第1のデバイスと第2のデバイスとの間の第2の距離を決定することと、
[00265]第1の距離と第2の距離との間の差に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスとの間の障壁を検出することと
を備える、方法。
【0212】
[00266]85. ネットワーク支援データを用いて障壁を検出するための方法であって、
[00267]ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得することと、
[00268]信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得することと、
[00269]サーバに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを与えることと、
[00270]サーバから、近接した障壁の指示を受信することと
を備える、方法。
【0213】
[00271]86. 第1の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項85に記載の方法。
【0214】
[00272]87. 第1の距離測定値の指示は、飛行時間値を含む、条項85に記載の方法。
【0215】
[00273]88. 第2の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項85に記載の方法。
【0216】
[00274]89. 第2の距離測定値の指示は、信号強度値を含む、条項85に記載の方法。
【0217】
[00275]90. 装置であって、
[00276]メモリと、
[00277]少なくとも1つのトランシーバと、
[00278]メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、少なくとも1つのプロセッサは、
[00279]ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得することと、
[00280]信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得することと、
[00281]サーバに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを与えることと、
[00282]サーバから、近接した障壁の指示を受信することと
を行うように構成された、装置。
【0218】
[00283]91. 第1の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項90に記載の装置。
【0219】
[00284]92. 第1の距離測定値の指示は、飛行時間値を含む、条項90に記載の装置。
【0220】
[00285]93. 第2の距離測定値の指示は、距離値を含む、条項90に記載の装置。
【0221】
[00286]94. 第2の距離測定値の指示は、信号強度値を含む、条項90に記載の装置。
【0222】
[00287]95. ネットワーク支援データを用いて障壁を検出するための装置であって、
[00288]ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得するための手段と、
[00289]信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得するための手段と、
[00290]サーバに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを与えるための手段と、
[00291]サーバから、近接した障壁の指示を受信するための手段と
を備える、装置。
【0223】
[00292]96. 1つまたは複数のプロセッサに、ネットワーク支援データを使用して障壁を検出することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
[00293]ラウンドトリップ時間プロシージャに基づいて第1の距離測定値を取得するためのコードと、
[00294]信号強度測定値に基づいて第2の距離測定値を取得するためのコードと、
[00295]サーバに第1の距離測定値の指示と第2の距離測定値の指示とを与えるためのコードと、
[00296]サーバから、近接した障壁の指示を受信するためのコードと
を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18
図19
図20
図21A
図21B
【国際調査報告】