IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エスアルファセラピューティクス,インコーポレーテッドの特許一覧

特表2023-546311骨盤底筋の質量を強化または増加させるための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(54)【発明の名称】骨盤底筋の質量を強化または増加させるための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20231026BHJP
   A63B 24/00 20060101ALI20231026BHJP
   A63B 23/04 20060101ALI20231026BHJP
   A61B 5/11 20060101ALI20231026BHJP
   G16H 20/00 20180101ALI20231026BHJP
【FI】
A63B69/00 C
A63B24/00
A63B23/04 Z
A61B5/11
G16H20/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514722
(86)(22)【出願日】2021-09-08
(85)【翻訳文提出日】2023-04-10
(86)【国際出願番号】 KR2021012247
(87)【国際公開番号】W WO2022055265
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】63/075,414
(32)【優先日】2020-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.万歩計
2.JAVA
3.SWIFT
4.PYTHON
(71)【出願人】
【識別番号】522154607
【氏名又は名称】エスアルファセラピューティクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チェ・スンウン
(72)【発明者】
【氏名】キム・テヒョン
【テーマコード(参考)】
4C038
5L099
【Fターム(参考)】
4C038VA04
4C038VB24
4C038VC20
5L099AA15
(57)【要約】
本発明は、被験者に対する電子デバイスによって、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを提供し、一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を含むことで、被験者での骨盤底筋の質量を強化または増加させるための様々な方法およびシステムを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の骨盤底筋(pelvic floor muscle)の質量を強化または増加させる方法であって、前記方法は、
電子デバイスによって、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール(sitz bath module)、骨盤内臓神経(pelvic splanchnic nerve)および/または骨盤筋肉運動モジュール(pelvic muscle exercise module)、および迷走神経系(vagal nerve system)および/または胃腸管(gastrointestinal:GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを前記被験者に提供するステップを含み、
前記一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、前記被験者が従うべき一つ以上の第1課題を含む、被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項2】
前記電子デバイスは、(i)前記一つ以上の第1モジュールの前記第1課題に対する前記被験者の遵守度を感知するセンサを含み、(ii)前記遵守度に基づいて、遵守度情報をサーバに転送し、また、(iii)前記遵守度情報に基づいて、前記サーバから一つ以上の第2課題を受信する、請求項1に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項3】
前記電子デバイスによって、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸管(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを、前記被験者にさらに提供し、前記一つ以上の第2モジュールは、前記一つ以上の第2課題を含む、請求項1または請求項2に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項4】
前記一つ以上の第1モジュールまたは前記一つ以上の第2モジュールは、前記運動および/またはライフスタイルモジュールを含み、前記運動および/またはライフスタイルモジュールは、前記被験者の成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子-1(GF-1)のうち少なくとも一つの分泌を増加させる一つ以上の第1課題を含む、請求項3に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項5】
前記運動および/またはライフスタイルモジュールは、有酸素(aerobic)、抵抗(resistance)および/または同時運動(concurrent exercise)に対する一つ以上の第1課題を含む、請求項1または請求項2に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項6】
前記有酸素、前記抵抗および/または前記同時運動に対する課題は、指握り(gripping a finger)、タミータイム(tummy time)、ウェイトリフト(lifting weights)、足指動かし、耳動かしおよび身体活動からなる群から独立して選択される一つ以上に対する課題を含む、請求項5に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項7】
前記身体活動は、構造化された運動(structured exercise)、キックボール(kickball)、ペダル-駆動車乗り(riding a pedal-driven vehicel)、ジャンピング(jumping)、ストレッチング(stretching)、ボールゲームプレイ(playing a ball game)、骨格筋運動(skeletal muscle exercise)、歩き(walking)、有酸素、および抵抗運動からなる群から選択される、請求項6に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項8】
前記一つ以上の第1課題は、熟眠(deep sleep)および適切な睡眠(adequate sleep)のうち一つ以上を得るための課題を含む、請求項5に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項9】
前記一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、前記座浴モジュールを含み、前記座浴モジュールは、非-虚血状態(non-ischemic status)を維持することで、ミオシン形成(myosin formation)を刺激し、直腸ENS成熟(rectal ENS maturation)を刺激、および/または直腸内分泌細胞(rectal endocrine cell)に対するGLP2分泌を刺激する一つ以上の第1課題を含む、請求項3に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項10】
前記座浴モジュールは、温浴(warm bath)、半身浴(hip bath)および/または座浴(sitz bath)をするようにする一つ以上の第1課題を含む、請求項9に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項11】
前記一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、前記骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールを含み、前記骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、直腸ENS成熟および/または直腸内分泌細胞に対するGLP2分泌を刺激する一つ以上の第1課題を含む、請求項3に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項12】
前記骨盤内臓神経および/または前記骨盤筋肉運動モジュールは、自転車乗り、手押し車遂行(performing a wheelbarrow)、歩き、バーぶら下がり(bar hanging)、正しく立ち、天井に触れること試し(trying to touch ceiling)、こおり動作(freezing movement)、および走り(running)に対する一つ以上の第1課題を含む、請求項11に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項13】
前記一つ以上の第1モジュールまたは前記一つ以上の第2モジュールは、前記迷走神経系および/または前記GI運動モジュールを含み、前記迷走神経系および/または前記GI運動モジュールは、直腸および/またはGIENS成熟を刺激するように、直腸および/またはGI内分泌細胞に対するGLP2分泌刺激、および/または炎症シグナル因子(inflammation signaling factor)を減少させる一つ以上の第1課題を含む、請求項3に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項14】
前記一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、前記迷走神経系および/または前記GI運動モジュールを含み、前記迷走神経系および/または前記GI運動モジュールは、肛門直腸運動性(anorectal motility)を向上させる一つ以上の第1課題を含む、請求項13に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項15】
前記肛門直腸運動性を向上させる一つ以上の第1課題は、歩き、走り、自転車乗りおよび水泳を含む有酸素運動、他人と手をつないで歩くこと、バーぶら下がり、正しく立ち、天井に届き、および動き制限/動作停止遊び、小さい動物との遊び(playing with a small animal)、高-強度遊び(high-intensity playing)、姿勢矯正(adjusting posture)、および表面たたき(tapping on a surface)からなる群から選択される、請求項14に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項16】
前記迷走神経系および/または前記GI運動モジュールは、視覚(sight)、聴覚(sound)、触覚(touch)、味覚(taste)および嗅覚(smell)に対する感覚刺激課題(sense stimulation instruction)からなる群から選択される少なくとも一つの課題を含む、請求項13に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項17】
前記被験者は、炎症性腸疾患(IBS)を有しており、前記モジュールの治療機序は、抗炎症(anti-inflammation)および運動性適応(motility adaptation)のうち一つまたは両方を含む、請求項13に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項18】
前記被験者は、慢性便秘(chronic constipation)を有しており、前記モジュールの治療機序は、運動性適応、バイオフィードバック運動(biofeedback exercise)および血液循環(blood circulation)のうち一つ以上を含む、請求項13に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項19】
前記一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、肛門直腸バイオフィードバックモジュール(anorectal biofeedback module)および座浴のうち一つまたは両方をさらに含む、請求項18に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項20】
前記被験者は、壊死性腸炎(NEC)を有しており、前記モジュールの治療機序は、抗炎症を含む、請求項13に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項21】
前記被験者は、成人-GI-手術後回復(Adult-GI-post-operation recovery)(抗嘔吐/吐き気(anti-emesis/nausea)、嘔吐(vomiting)、ガス排出なし)を有しており、前記モジュールの治療機序は、抗-炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む、請求項13に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項22】
前記被験者は、手術可能な下部胃腸管先天性奇形(gastrointestinal-operable-congenital anomaly)を有している手術後患者である、請求項1に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項23】
前記被験者は、プル-スルー手術(pull-through surgery)、直腸成形術(anorectoplasty)、および肛門成形術(anoplasty)からなる群から選択される一つ以上の手術を受けたことがある、請求項22に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項24】
被験者は、手術を受ける前または後に、ヒルシュスプルング病(Hirschsprung disease)、肛門直腸奇形(anorectal malformation)および髄膜瘤(meningocele)からなる群から選択される状態を有している、請求項22に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項25】
前記センサは、分離可能な周辺装置(peripheral)である、請求項2に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項26】
前記遵守度情報は、時間経過による前記被験者に対する少なくとも2個のポイントの座標変更を含む、請求項25に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項27】
前記遵守度情報は、時間経過による前記被験者に対する少なくとも10個のポイントの座標変更を含む、請求項25に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項28】
前記ポイントは、前記被験者の頭、肩、肘、手首、腰、膝および足首からなる群から選択されるポジションにある、請求項26に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項29】
前記第1課題は、前記ポイント上での座標変更を含み、前記遵守度情報の前記座標変更は、前記第1課題の前記座標変更と比較される、請求項26に記載の被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる方法。
【請求項30】
被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させるためのシステムであって、
被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させるための一つ以上の第1モジュールを含むデジタルアプリケーションを実行するように構成されるデジタル装置-前記デジタル装置は、前記一つ以上の第1モジュールの第1課題のセットに対する前記被験者の遵守度を感知するセンサを含む-;
前記デジタルアプリケーションから受信する情報に基づいて、前記被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させる治療を処方するための一つ以上のタスクを行うように、ヘルスケア提供者に一つ以上のオプションを提供するように構成されたヘルスケア提供者ポータル;および
前記ヘルスケア提供者の前記システムに対するアクセスを管理するための一つ以上の作業を行うために、前記システムの管理者に一つ以上のオプションを提供するように構成される、被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させるためのシステム。
【請求項31】
骨盤底筋の質量を強化または増加させることを必要とする被験者のためのコンピューティングシステムであって、
運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを前記被験者に提供するように構成されるディスプレイを含み、前記一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、前記被験者が従うべき一つ以上の第1課題を含み、
前記一つ以上の第1モジュールの前記課題に対する前記被験者の遵守度を感知するように構成されるセンサと、
前記遵守度に基づいて、遵守度情報をサーバに転送するように構成される送信機と、
前記サーバから前記遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題を受信するように構成される受信機とを含む、骨盤底筋の質量を強化または増加させることを必要とする被験者のためのコンピューティングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被験者(subject)の骨盤底筋(pelvic floor muscle)の質量を強化または増加させるためのデジタル治療剤(digital therapeutics)(以下、DTxと称する)に関する。
【背景技術】
【0002】
病院で一般的に提供する骨盤底筋トレーニング(traning)は、骨盤底筋の運動をモニタし、誤った運動を訂正するように、筋電計(electromyograph:EMG)に基づくバイオフィードバック医療装置(biofeedback medical apparatus)を使用する。センサを腹部(abdomen)および肛門管(anal canal)に付着または挿入することで、また、骨盤底筋のEMGをセンサで測定することで、骨盤底筋の運動をモニタすることができる。トレーニングは、患者が病院を訪問する間に、普通、一時間-長さのセッションの間に持続し、長期間にわたり行われる必要がある。しかし、上述のバイオフィードバック骨盤底筋トレーニング装置は、患者が病院を訪問しなくては簡単に使用することができず、非常に多い費用がかかる。
【発明の概要】
【0003】
本明細書において、公報、特許および特許出願は、いずれも、それぞれの個別の公報、特許または特許出願が参照によって統合されるように、具体的に、且つ個別的に表示されているのような程度に参考として含まれる。本明細書での用語と統合された参照用語の間に衝突がある場合、本明細書での用語が優先する。
【0004】
被験者の骨盤底筋(pelvic floor muscle:PFM)の質量を強化または増加させるための方法および装置について本明細書で説明されている。例えば、装置は、PFM治療のための一つ以上の課題を生成することができる。PFM課題は、患者のPFM課題遂行(performance)に基づいて、患者のPFMの質量を強化および/または増加させるために、少なくとも一つの生理的反応(physiological response)を誘導することができる。一部の実施形態において、患者は、手術後、リハビリテーション(例えば、肛門直腸奇形再建手術後)を必要とすることがある。生物学的反応は、成長ホルモン/インスリン様成長因子-1(GH/IGF-1)分泌、非-虚血性状態(non-ischemic status)、腸管神経系(ENS)成熟およびGLP2分泌のうち少なくとも一つを含むことができる。生理的反応は、PFM筋形成(myogenesis)、肛門括約筋機能回復、神経節再生およびGI運動適応のうち少なくとも一つを含むことができる。一つ以上のPFM課題は、運動/ライフスタイル、座浴(Sitz bath)、骨盤内臓神経刺激(PSNS)/PFM運動および迷走神経刺激(VNS)/胃腸管(GI)運動モジュールを含むことができる。その後、装置は、患者に一つ以上のPFM課題を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1a】骨盤底筋の質量を強化または増加させるための例示的な作用機序(MOA)を例示する図である。
図1b】骨盤底筋の質量を強化または増加させるための例示的な作用機序(MOA)を例示する図である。
図2】肛門直腸奇形再建手術およびリハビリテーションでの治療基準を例示する図である。
図3】GI-手術-後回復を例示する図である。フローチャートは、下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の小児手術後のリハビリテーションのための例示的なプロセスを例示する。
図4】患者の成長に伴う遵守度(adherence)に影響を及ぼす患者および保護者の寄与変化の例を例示する図である。
図5】例示的な運動/ライフスタイルモジュールを例示する図である。
図6】例示的な座浴モジュールを例示する図である。
図7】例示的なPSNS/PFM運動を例示する図である。
図8】例示的なVNS/GI運動モジュールを例示する図である。
図9】VN神経支配(innervation)および刺激方法を図示する表である。
図10】PFMアプリケーションとユーザとの相互作用的フィードバック(Interactive feedback)を例示する図である。
図11】PFMアプリケーションの課題入力および実行モニタリングの例を例示する図である。
図12】PFMアプリ(app)の実施形態を例示する図である。
図13】本開示内容の様々なモジュールが、下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションにどのように寄与することができるかに関する作用機序を例示する図である。
図14】PFM治療のために使用可能な例示的なデバイスを例示する系統図である。
図15】本開示内容の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタル装置およびデジタルアプリケーションのための例示的なフィードバックループを図示する図である。
図16】本開示内容の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションでの例示的な動作を例示するフローチャートである。
図17】本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタル装置の例示的ハードウェア構成を図示する図である。
図18】下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのための例示的なシステムを例示するフローチャートであり、システムは、下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーション(例えば、アプリケーションまたは「アプリ(app)」)を実行するように構成された管理ポータル(例えば、管理者のウェブ)、ヘルスケア提供者ポータル(例えば、医師のウェブ)およびデジタル装置を含む。
図19】本開示内容のデジタルアプリケーションの開始時にスプラッシュプロセス(splash process)の間にログイン検証(login verification)のための例示的な実行の流れを例示するフローチャートである。
図20】本開示内容のデジタルアプリケーションの開始時にスプラッシュプロセスの間の処方検証(prescription verification)のための例示的な実行の流れを例示するフローチャートである。
図21】本開示内容のシステム内でヘルスケア提供者ポータルに対する例示的な実行の流れを例示するフローチャートである。
図22a】ヘルスケア提供者ポータルの例示的なダッシュボード(dashboard)を示す図である。
図22b】患者のリストをディスプレイするヘルスケア提供者ポータルの例示的な患者タブ(patient tab)を示す図である。
図22c】定められた患者に関する詳細情報をディスプレイするヘルスケア提供者ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図22d】新規患者を追加するためのヘルスケア提供者ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図22e】既存患者に関する情報を編集するためのヘルスケア提供者ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図22f】定められた患者のための詳細な処方情報をディスプレイするヘルスケア提供者ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図22g】定められた患者のための処方情報を編集するためのヘルスケア提供者ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図22h】定められた患者のための処方情報を編集するためのヘルスケア提供者ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図23】本開示内容のシステムでの管理ポータルに対する例示的な実行の流れを例示するフローチャートである。
図24a】管理ポータルの例示的なダッシュボードを示す図である。
図24b】医師のリストをディスプレイする管理ポータルの例示的な医師タブを示す図である。
図24c】定められた医師がケアする患者のリストを、修正された患者-識別情報(*)とともにディスプレイする管理ポータルの例示的な医師タブを示す図である。
図24d】新規医師を追加するための管理ポータルの例示的な医師タブを示す図である。
図24e】既存医師に関する情報を編集するための管理ポータルの例示的な医師タブを示す図である。
図24f】敏感な情報が削除された一つ以上の患者に関する情報をディスプレイする管理ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図24g】定められた患者のための詳細な患者または処方情報をディスプレイする管理ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図24h】定められた患者のための詳細な処方情報をディスプレイする管理ポータルの例示的な患者タブを示す図である。
図25】ホーム画面、自発的活動、行動の誘導および補償の提供のための例示的なインタフェースを示す図である。
図26】例示的ゲームリスト(game list)を示す図である。
図27】活動する間に身体感知のための例示的な実施形態を示す図である。
図28】活動する間に身体感知のための例示的な実施形態を示す図である。
図29】活動する間に身体感知のための例示的な実施形態を示す図である。
図30】活動する間に身体感知のための例示的な実施形態を示す図である。
図31】活動する間に身体感知のための例示的な実施形態を示す図である。
図32】活動する間に身体感知のための例示的な実施形態を示す図である。
図33】皮膚マッサージ(skin massage)、座浴(sits bath)、活動および睡眠のための例示的な画を示す図である。
図34】皮膚マッサージ(skin massage)、座浴(sits bath)、活動および睡眠のための例示的な画を示す図である。
図35】皮膚マッサージ(skin massage)、座浴(sits bath)、活動および睡眠のための例示的な画を示す図である。
図36】皮膚マッサージ(skin massage)、座浴(sits bath)、活動および睡眠のための例示的な画を示す図である。
【0006】
上述の図面は、現在開示されている実施形態を提示しているが、論議で言及されている他の実施形態も考慮される。本開示内容は、制限ではない表現方式で例示的な実施形態を提示する。現在開示されている実施形態の原理の範囲および思想内に属する多数の他の修正および実施形態が当業者によって考案されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
骨盤底筋の一機能は、骨盤領域に位置する臓器を支持することである。尿失禁および便失禁(urinary and fecal incontinence)、脱出症(prolapses)、感染、膣および直腸領域での炎症および痛症、減少した性的快感(sexual pleasure)およびその他の状態は、いずれも骨盤底筋の機能障害によって発生し得る。骨盤底筋の機能障害は、遺伝的または発達的な欠陥、ホルモン変化、老化、重い荷物持ち、過度な咳および疾病を含む様々な要因の結果であり得る。骨盤底筋クレンチング(clenching)を用いる運動は、骨盤底の筋力の向上に役立つために開発されているが、このような方法は、被験者が運動を常に正しく行っているか定量化することが難いため、成功が制限的である。さらに、既存の方法は、被験者の骨盤底筋の機能障害を引き起こす特定の状態に対する根本的な作用機序を考慮しておらず、これは、ヘルスケア提供者が最も効果的な治療過程を決定するのに役に立つことができる。
【0008】
本開示内容は、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸管(GI)運動モジュールからなる群(group)から選択される一つ以上の第1モジュールを電子装置によって被験者に提供することで、被験者の骨盤底筋の質量を増加または強化するための様々な方法およびシステムを提供し、前記一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を含む。本開示内容の特定の実施形態は、骨盤底筋の機能障害の作用機序を見出すために、基礎科学論文および関連臨床試験論文の文献検索および専門家検討により、骨盤底筋の機能障害を有している被験者の作用機序(以下、MOAと称する)を導き出すことを含むことができ、このような結果に基づいて、被験者の骨盤底筋の質量を強化または増加させるための治療仮説およびデジタル治療仮説を立て、骨盤底筋の機能障害を治療することができる。本開示内容は、また、被験者での骨盤底筋の機能障害に対するデジタル治療仮説を臨床的に検証し、デジタル治療のためのデジタル治療仮説を実現するためのデジタルアプリケーションの合理的設計に関する。
【0009】
一部の場合において、骨盤底筋の機能障害は、少なくとも部分的に脊柱(spinal column)から突出した嚢がある先天的欠陥(birth defect)を指す髄膜瘤(meningocele)によって引き起こされ得る。ヒルシュスプルング病(Hirschsprung’s disease:HDまたはHSCR)は、腸の一部で神経が欠損した先天的欠陥を指す。HDまたはHSCRの発病率(incidence ratio)は、生まれた時に1:5000である。肛門直腸奇形(ARM)は、胎児が妊娠中に発達するにつれて生じる先天的欠陥または問題を指す。このような欠陥で、肛門と直腸がまともに発達しない。ARMの発病率は、生まれた時に1:5000である。
【0010】
髄膜瘤の程度は、人によって異なるため、治療法も異なる。ヒルシュスプルング病の治療法は、プル-スルー手術(pull-through surgery)およびオストミー手術(Ostomy surgery)を含むことができる。肛門直腸奇形は、発病率に応じて、底い、中間および高いの異なる手術を使用することができる。これは、基本的に新たな肛門を生成することを目標とする。
【0011】
治療、手術または手術(例えば、胃腸奇形再建手術)の後、患者は、術後合併症(post-operative complication)を経験する可能性がある。例えば、便失禁、狭窄(stricture)および便秘(constipation)が患者に発生する。
【0012】
リハビリテーションの目的は、再建手術の後、肛門狭窄および便失禁を防止して、術後合併症を克服することである。リハビリテーション措置または方法は、以下を含むことができる:(1)胃腸管(GI)トレーニング、例えば、病院/クリニック訪問および狭窄を防止するように(漸進的に増加する大きさの)套管針を使用して、括約筋施行および(2)肛門バイオフィードバック。
【0013】
肛門括約筋複合体(anal sphincter complex)は、内管(すなわち、内肛門括約筋(internal anal sphincter))および外管(すなわち、外肛門括約筋(external anal sphincter))を含み、そのそれぞれは、平滑筋(smooth muscle)および骨格筋(skeletal muscle)に対応する。内肛門括約筋の平滑筋はまた成人において再生され、間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell:MSC)は、平滑筋の再生に関連することが報告されている。積極的な骨格筋運動、栄養(nutrition)(例えば、タンパク質、アミノ酸摂取)および適切な睡眠は、GH、IGF-1分泌を誘導する。体液性因子(humoral factors)は、手術部位でのSMCの分化(differentiation)と筋形成(myogenesis)を誘導する。結果、狭窄が防止されることができる。
【0014】
骨盤底筋は、骨盤臓器を支持し、骨盤底にかけている筋肉の層である。骨盤臓器は、男性の場合、膀胱(bladder)および腸(bowel)、女性の場合、膀胱、腸、子宮(uterus)である。
【0015】
一般的に、病院で提供する骨盤底筋トレーニングは、骨盤底筋の運動をモニタリングし、誤った運動を矯正するように筋電計(EMG)に基づくバイオフィードバック医療装置を使用する。腹部と肛門管にセンサを付着するかまたは挿入し、センサで骨盤底筋のEMGを測定することで、骨盤底筋の運動がモニタリングされることができる。筋肉が収縮するか弛緩する時に、専門看護師は、患者が正しい筋肉トレーニングを行うように補助する。トレーニングは、普通、一時間-長さのセッションの間に持続し、長期間にわたり行われる必要がある。しかし、患者が毎回トレーニングセッションごとに病院を訪問する必要があるような一部の制約が存在する。
【0016】
プロメテウスグループ(The Prometheus Group)のMorpheus(R)は、骨盤底筋のリハビリテーションのために使用される医療装置である。Morpheusは、骨盤底筋の運動を追跡するように、複雑なウロダイナミックス(Complex Urodynamics)、逆説的sEMGを使用した肛門直腸内圧検査(Anorectal Manometry)、多区画骨盤底超音波イメージング(Multicompartment Pelvic Floor Ultrasound Imaging)などを支援する。Morpheusは、患者の肛門直腸にセンサを挿入することで作動する。
【0017】
骨盤底筋の強度を強化するための措置は、より個人的でユーザ-中心的な方式で開発される。メデン-インメッド(Meden-Inmed)のPelvictrainerは、骨盤底筋運動の圧電感知によって作動するため、プローブ(probe)を必要とせず、患者が服を脱ぐ必要がない。
【0018】
上記で言及したバイオフィードバック骨盤底筋トレーニング装置の問題は、病院を訪問しなくては簡単に使用することができず、多くの費用がかかる。
【0019】
再建手術の後、すぐリハビリテーションを行うことが目的ではないが、以下の事例は、リハビリテーション方法および装置を開発する一部の例を説明する。
【0020】
ヴィリフラボ(VylyV Lab)のSmart Shortsは、ケゲル運動装置である。男性の患者は、筋肉の収縮と弛緩を正確に認知することが難しいため、骨盤底筋の筋力強化訓練が必要であると知りながらも積極的に運動をしない傾向がある。ヴィリフラボのSmart Shortsは、無線送信機および半ズボン形態のウェアラブルデバイスのビルト-インセンサを介して筋肉運動データをユーザのスマートフォンに送信する。データを受信したスマートフォンアプリケーションは、筋肉の収縮および弛緩程度をディスプレイし、陰茎の運動データを使用して関連ゲームを提供する。
【0021】
フィジメッド(Fizimed)のEmyは、女性のためのケゲル運動装置である。ヴィリフの装置と同様、Emyは、個人用装置およびスマートフォンアプリケーションを提供する。Emyは、女性の膣の内部に装置を挿入することで、筋肉の収縮および弛緩を測定する。膣の内部に装置が挿入されることから、女性の患者は、服を着たままトレーニング/運動を行うことができ、スマートフォンアプリケーションを介して、骨盤底筋の収縮および弛緩の関連データをチェックし、関連ゲームをプレイ(play)することができる。
【0022】
上記の二つの装置は、いずれも骨盤底筋運動を最初の病院中心の方式とは異なる方式で行うことができるようにする。また、センシング技術を組み合わせて患者が自らデータをチェックすることができるようにする。
【0023】
骨盤底筋運動を補助するように開発された装置(「膣収縮訓練システムおよびその方法(VAGINA CONTRACT TRAINING SYSTEM AND METHOD THEREOF)(KR10-1879680 B1)」)は、ユーザが膣の内部にバイブレータ(vibrator)を挿入し、スマートフォンを介して難易度と振動パターン(vibrating patterns)を制御するように設計される。「スマートフォンと連係が可能な尿失禁と性機能障害の診断・治療用一体型診断治療装置(INTEGRATED DIAGNOSIS AND TREATMENT DEVICE FOR URINARY INCONTINENCE AND SEXUAL DYSFUNCTION THROUGH CONNECTION TO SMART PHONE)(KR10-1325581 B1)」は、圧力センサおよび振動機能がある本体を介して、ユーザの収縮期圧(systolic pressure)と骨盤底筋、会陰筋(perineal muscle)、肛門括約筋の持続時間を測定し、ユーザのスマートフォンにインストールされたアプリケーションにデータをディスプレイする。二つの技術は、いずれも圧力表示機および/または振動機を体内に挿入して骨盤底筋運動を測定し、データをスマートフォンにディスプレイしてユーザに提供する。
【0024】
関連筋肉に影響を与えるように腸と肛門直腸に直接的に連係する神経系は、自律神経系(autonomic nervous system)の副交感神経(parasympathetic nerves)、特に、迷走神経(VN)、骨盤内臓神経(PSN)、腸管神経系(enteric nerve system:ENS)である。
【0025】
副交感エフェクター(effector)システムは:(1)胃腸管につながる血管を確張して血流を増加させ、(2)蠕動運動(peristalsis)を加速化して、食べ物の消化および間接的に栄養素の吸収に影響を与えることを可能にする役割をする。
【0026】
手術後、便失禁、狭窄および便秘のような術後合併症を軽減するために、排便(bowel movement)の促進と蠕動運動が必要である。これは、VN/PSN刺激およびENS成熟により達成されることができる。先天的奇形再建手術の後、腸および肛門直腸機能のリハビリテーションのためには、運動、骨格運動、十分な睡眠、座浴などの運動/ライフスタイル、座浴モジュールに基づいて、幹細胞が筋芽細胞(myoblast)に分化するように、虚血状態(ischemic state)を抑制することで、効果的な筋肉機能が誘導される必要がある。また、神経系の効果的な作用は、排便と括約筋制御の観点で均衡を維持するために連係される自律神経系のうち、特に、副交感神経の迷走神経と骨盤内臓神経を刺激することで誘導されることができる。具体的には、これは、迷走神経刺激(VNS)(例えば、マッサージ、授乳(feeding)など)、骨盤内臓神経(PSN)刺激(例えば、バイオフィードバックトレーニングなど)のような関連するPSNS/PFM運動、VNS/GI運動モジュールによって達成されることができる。
【0027】
図1aおよび図1bは、下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している小児の手術後のリハビリテーションのための例示的な作用機序(MOA)を例示する図である。
【0028】
図1aおよび図1bに例示されているように、アプリケーションモジュールは、PFMアプリケーションに対する課題を介してユーザが実行する一連の行動を示し、生物学的/生理的効果への変換は、ユーザの行動による生物学的/生理的反応(response)およびその結果を提示する。運動/ライフスタイルモジュールは、GH/IGF-1分泌のために好適な運動を指示することができる。座浴運動モジュールは、暖かい温度によって血液循環を促進し、筋芽細胞の分化のための非-虚血状態にする。筋芽細胞の結果として、肛門括約筋機能障害が減少する。PSN/PFM運動モジュールは、PSNおよびPFM運動による肛門直腸ENS成熟が含まれることができるが、これに制限されるものではない。PSN/PFM運動モジュールはまた新たな肛門直腸神経節の再生を加速化する。VNS/GI運動モジュールは、GI ENS成熟を誘導することができ、GI内分泌細胞(endocrine cells)を刺激することができる。VNS/GI運動の結果として、GI運動性およびGLP2分泌が活性化することができる。VNS/GI運動モジュールはまた新たなGI神経節の再生を加速化する。したがって、PFMアプリケーションは、ユーザの課題-実行フィードバックを介して、再建手術後の小児のリハビリテーションに役立つことができる。
【0029】
図2は、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる肛門直腸奇形再建手術およびリハビリテーションでの治療基準を例示する図である。
【0030】
図4は、患者の成長に伴う遵守度に影響を及ぼす患者および保護者の寄与変化の例を例示する図であり、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。
【0031】
肛門直腸再建手術は、生まれた直後に行われるが、リハビリテーション過程は、患者が成人になるまで持続する。デジタル治療剤観点で、治療的効能のために、患者の能動的参加および遵守度が必要であり、能動的参加および遵守度のための基準は、患者の4個の成長ステージ(growth stages):1.)生まれ~12ヶ月、2.)12~24ヶ月、3.)2~7歳、4.)7~20歳に応じて相当変動し得る。
【0032】
実は、1.)、2.)ステージでは、患者のセルフケアよりも保護者の積極的な介入がより重要であり得る。しかし、患者が成長するにつれて、保護者の役割よりもセルフケアの重要性がより大きくなり得る。
【0033】
以下に説明する実施形態は、1.)、2.)、3.)および4.)の順にそれぞれの成長ステージのための特定の課題を提供する。
【0034】
図5は、成長ホルモン/インスリン様成長因子-1/(GH/IGF-1)の分泌を誘導する一つ以上の運動を含む例示的な運動/ライフスタイルモジュールを例示する図であり、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。
【0035】
小児または患者の成長に応じて提供される運動課題は、以下のとおりである:1.)生後0~6ヶ月:指握り(Grip the Finger)、タミータイム(Tummy Time)、ウェイトリフト(Lifting Weights)、生後6~12ヶ月:足指と耳動かし試し(Try the Toe and Ear Move)、赤ちゃん持ち上げ試し(Try Up Baby);2.)深い睡眠、適当な睡眠、日常的な身体活動((キックボール(kickball)または三輪自転車乗り(tricycle ride)のような)構造化された運動30分および(自由遊びのような)非構造化された運動1時間);3.)ジャンピング(jumping)、ストレッチング(stretching)、ボールゲーム(ball game);および4.)骨格筋運動、有酸素(aerobic)および抵抗(resistance)運動の組み合わせ。図4に説明されているように、年を取るほど患者の自発的な参加が強調される。
【0036】
運動/ライフスタイルモジュールによって指示されるこれらの類型の運動を実行することで、GH/IGF-1のような体液性因子の分泌が増加することができ、順に平滑筋へのSMC分化を加速化する。このような種類の筋形成の加速化は、手術中位置近所の筋肉再生を容易にする。
【0037】
図6は、暖かい温度によって血液循環を加速化し、線維芽細胞(fibroblast)の代わりに筋芽細胞の分化のために、非-虚血状態にする座浴モジュールの一例を例示する図である。
【0038】
温浴/座浴の場合に、小児や患者の成長に応じて、持続時間、頻度、および水の温度が徐々に増加し得る。温浴/座浴は、暖かい水を用いて、肛門周辺の温度を高め、血管を拡張させて虚血状態を抑制し、肛門周辺筋肉の狭窄を防止することができる。
【0039】
図7は、PSN刺激および骨盤底筋運動を誘導する例示的なPSN/PFM運動モジュールを例示する図であり、本明細書に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。
【0040】
PSNS/PFM運動課題は、PSNSおよびPFM運動の互いに異なるカテゴリー(categories)のために、互いに異なるように提供されることができる。それぞれのカテゴリーは、関連課題を提供するように、小児または患者の成長発達時期に応じて、1.)、2.)、3.)および4.)にさらに分割することができる。一方、PFM運動は、便失禁を緩和するように、肛門直腸筋を強化することができる。GI運動課題はまた小児または患者の成長周期または発達に応じて互いに異なるように提供されることができる。
【0041】
図8は、迷走神経刺激(VNS)および胃腸(GI)運動性を誘導する例示的なVNS/GI運動モジュールを例示する図であり、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。
【0042】
図8に例示されているように、適切な年齢グループのための様々なVNSは、GI運動性とGLP2分泌を加速化することができ、便秘を予防するように、排便と蠕動運動を加速化することができる。
【0043】
図9は、VN神経分布および刺激方法を図示する表であり、これは、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。
【0044】
図9に例示されているように、迷走神経を刺激するように、様々な手段が整列されている。迷走神経刺激は、例えば、視覚、聴覚(auditory)、触覚(tactual)、味覚(gustatory)および嗅覚(olfactory)の感覚、分子などを伴うことで実行されることができる。迷走神経分布課題は、冷罨法(cold massage)、深呼吸(deep breathing)、腹式呼吸(abdominal breathing)、音楽感想、映画感想などを含むことができる。
【0045】
図10は、手術後のリハビリテーションのために他のエンティティーと通信する例示的な骨盤底筋(PFM)治療アプリケーションを例示する図であり、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。図10に例示されているように、PFMアプリケーションは、任意のデジタルデバイスでのアプリケーションの形態に具体化することができる。デジタルデバイスの例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップパソコン、タブレット、スマートフォン、および無線送信/受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)を含むことができるが、これに制限されない。ユーザは、PFMアプリケーションをダウンロードすることができ、PFMアプリケーションを介して課題を受信/遂行することができる。ユーザの実行や遂行は、例えば、ログイン/アウト情報、ユーザ検討/評価、センサなどを使用した受動的データ収集のような様々な手段を介してアプリケーションにフィードバックを提供することができる。課題-実行フィードバックループは、持続的且つ自発的な参加を誘導するように、ユーザの遵守度を増加させることができる。PFMアプリケーションによる特定の生理的反応についてより詳細に説明すると、以下のものが誘導されることができる:課題-実行プロセスの結果として、運動/ライフスタイル、座浴、PSNS/PFM運動およびVNS/GI運動モジュール。PFMアプリケーションは、上述の生理的反応を誘導するMOAに基づいて設計されることができる。結果、小児患者とその親/保護者は、実行された課題を介して術後合併症の克服に能動的に参加することができる。
【0046】
図11は、PFMアプリケーションの課題入力および実行モニタリングの例を例示する図であり、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。図11に例示されているように、PFMアプリケーションの入力とモニタリングとの様々な組み合わせが使用されることができる。課題入力は、視覚ディスプレイ、聴覚ナレーション(auditory narration)、タッチ/振動などによってユーザに提供されることができる。遂行(practice out)は、3つのカテゴリーに分類されることができる:(1)アプリケーションログイン/アウト情報;(2)ユーザのタイピングまたはレコーディング(recording)によって生成される能動データ;および(3)センサによって収集される受動データ。受動データ収集のためのセンサには、活動追跡機、自動レコーダ(auto recorders)およびバイオフィードバック機器(bio-feedback instruments)が含まれることができるが、これに制限されない。
【0047】
図12はPFMアプリケーションの実施形態を例示する図であり、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。
【0048】
図12に例示されているように、PFMアプリケーションは、図1図5図8の運動/ライフスタイル、座浴、PSNS/PFM運動、VNS/GI運動モジュールの課題を提供/特定することができ、これらをアプリケーションの設計に反映することができる。PFMアプリケーションは、上述のアプリケーション計画を反映するアプリケーションプログラミングに基づいて作製され開示されることができる。
【0049】
図14は、PFM治療に使用されることができる例示的な装置1100を例示しており、この装置1100は、本願に説明されている任意の他の実施形態と組み合わせて使用されることができる。図14に図示されているように、装置1100は、プロセッサ1118、トランシーバ1120、転送/受信エレメント1122、スピーカ/マイクロフォン(speaker/microphone)1124、キーパッド(keypad)1126、ディスプレイ/タッチパッド(touchpad)1128、非-移動式メモリ(non-removable memory)1130、移動式メモリ1132、電源1134、グローバルポジショニングシステム(global positioning system:GPS)チップセット1136および/または他の周辺装置1138を含むことができる。デバイス1100は、実施形態と一貫性を維持しながら上述のエレメントの任意のサブ-組み合わせを含むことができることを認識することができる。例として、デバイス1100は、モバイルデバイス、ユーザ装置(user equipment:UE)、移動局(mobile station)、固定またはモバイル加入者ユニット(fixed or mobile subscriber unit)、加入-基盤ユニット(subscription-based unit)、ページャ(pager)、セルラ電話(cellular telephone)、個人用情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ノートパソコン(notebook)、ネットブック(netbook)、パソコン(personal computer)、無線センサ(wireless sensor)、ホットスポット(hotspot)またはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)デバイス、時計または他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display:HMD)、車両、ドローン(drone)、医療デバイス(medical device)およびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびアプリケーション(例えば、産業および/または自動化したプロセッシングチェーン脈絡で動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、消費者家電デバイス、商業用および/または産業用無線ネットワークで動作するデバイスなどのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0050】
プロセッサ1118は、汎用プロセッサ(general purpose processor)、特殊目的プロセッサ(special purpose processor)、従来のプロセッサ(conventional processor)、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor:DSP)、複数のマイクロプロセッサ(microprocessors)、DSPコアに関連する一つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Arrays:FPGA)、任意の他の類型の集積回路(IC)、状態マシンなどであることができる。プロセッサ1118は、デバイス1100が抗ウイルスデジタルワクチン(antiviral digital vaccince)を提供することができるようにする任意の他の機能、データプロセッシング、電力制御、入力/出力プロセッシング、および/またはセンサ日付プロセッシングを行うことができる。プロセッサ1118は、転送/受信エレメント1122にカップリングされることができるトランシーバ1120にカップリングされることができる。図14は、プロセッサ1118およびトランシーバ1120を別のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ1118およびトランシーバ1120は、電子パッケージまたはチップにともに統合されることができることを認識することができる。
【0051】
転送/受信エレメント1122は、医療機関またはPFMアプリケーションを管理する機関に位置するサーバにデータを転送するかまたはサーバから受信するように構成されることができる。例えば、医師からの課題およびユーザから感知された医療情報は、無線インタフェース1116を経て基地局を介してサーバから/サーバに受信/転送されることができる。一実施形態において、転送/受信エレメント1122は、RF信号を転送および/または受信するように構成されたアンテナであることができる。一実施形態において、転送/受信エレメント1122は、例えば、IR、UVまたは可視光線信号を転送および/または受信するように構成された放出機/検出機であることができる。さらに他の実施形態において、転送/受信エレメント1122は、RFおよび光信号を両方とも転送および/または受信するように構成されることができる。転送/受信エレメント1122は、無線信号の任意の組み合わせを転送および/または受信するように構成されることができることを認識することができる。トランシーバ1120は、転送/受信エレメント1122によって転送されなければならない信号を変調し、転送/受信エレメント1122によって受信する信号を復調するように構成されることができる。
【0052】
デバイス1100のプロセッサ1118は、スピーカ/マイクロフォン1124、キーパッド1126、ディスプレイ/タッチパッド1128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode:OLED)ディスプレイユニット)および/または周辺機器1138(例えば、センサまたはデジタルカメラ)にカップリングされることができ、それよりユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ1118はまたスピーカ/マイクロフォン1124、キーパッド1126、ディスプレイ/タッチパッド1128および/または周辺機器1138にユーザデータまたはデジタル課題を出力することができる。さらに、プロセッサ1118は、非-移動式メモリ1130および/または移動式メモリ1132のような任意の類型の好適なメモリから情報にアクセスすることができ、メモリにデータを保存することができる。非-移動式メモリ1130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory:RAM)、読み出し-専用メモリ(read-only memory:ROM)、ハードディスク、または任意の他の類型のメモリストレージデバイスを含むことができる。移動式メモリ1132は、加入者アイデンティティーモジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリスティック、セキュリティデジタル(Secure Digital:SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態において、プロセッサ218は、サーバまたは家庭用コンピュータ(図示せず)のように、デバイス1100に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスすることができ、メモリにデータを保存することができる。
【0053】
プロセッサ1118は、電源1134から電力を受信することができ、デバイス1100での他のコンポーネントに電力を分配および/または制御するように構成されることができる。電源1134は、デバイス1100に電力を供給するための任意の好適なデバイスであることができる。例えば、電源1134は、一つ以上の乾電池(dry cell batteries)(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル金属水素化物(NiMH)、リチウム-イオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
【0054】
プロセッサ1118はまたデバイス1100の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されることができるGPSチップセット1136にカップリングされることができる。GPSチップセット1136からの情報に加えてまたはその代わりに、デバイス1100は、無線インタフェース1116を介して基地局から位置情報を受信することができ、および/または2つ以上の隣接基地局から受信する信号のタイミングに基づいて、その位置を決定することができる。デバイス1100は、実施形態と一貫性を維持しながら任意の好適な位置-決定方法によって位置情報を取得することができることを認識することができる。
【0055】
プロセッサ1118は、追加フィーチャー、機能および/または有線または無線連結性を提供する一つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる他の周辺機器1138にさらにカップリングされることができる。例えば、周辺機器1138は、加速度計(accelerometer)、電子コンパス(e-compass)、衛星トランシーバ(satellite transceiver)、(写真および/またはビデオ用)デジタルカメラ、ユニバーザルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ(television transceiver)、ハンズフリーヘッドセット(hands free headset)、Bluetooth(R)モジュール、周波数変調(frequency modulated:FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ(digital music player)、メディアプレーヤ(media player)、ビデオゲームプレーヤモジュール(video game player module)、インターネットブラウザ(Internet browser)、バーチャルリアリティ(Virtual Reality)および/または拡張現実(Augmented Reality)(VR/AR)デバイス、活動追跡機などを含むことができる。周辺機器1138は、一つ以上のセンサを含むことができる。センサは、ジャイロスコープ(gyroscope)、加速度計(accelerometer)、ホール効果センサ(hall effect sensor)、磁力計(magnetometer)、方向センサ(orientation sensor)、近接センサ(proximity sensor)、温度センサ(temperatrue sensor)、時間センサ;地理位置センサ(geolocation sensor)、高度計(altimeter)、光センサ(light sensor)、タッチセンサ(touch sensor)、磁力計、気圧計(barometer)、ジェスチャーセンサ(gesture sensor)、バイオメトリックセンサ(biometric sensor)、湿度センサ(humidity sensor)などのうち一つ以上であることができる。
【0056】
一部の様態において、本発明は、被験者での骨盤底筋の質量を強化するか増加させる方法を提供する。一部の実施形態において、方法は、被験者に対して、電子デバイスによって、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールを提供するステップを含み、一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、被験者が従う一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、電子デバイスは、(i)一つ以上の第1モジュールの第1課題に対する被験者による遵守度を感知するためのセンサを含み、(ii)遵守度に基づいて、遵守度情報をサーバに転送し、および(iii)遵守度情報に基づいて、サーバから一つ以上の第2課題を受信する。一部の実施形態において、方法は、被験者に対して、電子デバイスによって、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを提供するステップをさらに含み、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0057】
一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュールを含み、運動および/またはライフスタイルモジュールは、被験者において、成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子-1(IGF-1)のうち少なくとも一つの分泌を増加させるように、一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、運動および/またはライフスタイルモジュールは、有酸素、抵抗および/または同時運動のための一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、有酸素、抵抗および/または同時運動のための課題は、指握り、タミータイム、ウェイトリフト、足指動かし、耳動かしおよび身体活動からなる群から独立して選択される一つ以上のための課題を含む。一部の実施形態において、身体活動は、構造化された運動、キックボール、ペダル-駆動車乗り、ジャンピング、ストレッチング、ボールゲームプレイ、骨格筋運動、歩き、有酸素および抵抗運動からなる群から選択される。一部の実施形態において、一つ以上の第1課題は、熟眠および適切な睡眠のうち一つ以上を得るための課題を含む。
【0058】
一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、座浴モジュールを含み、座浴モジュールは、非-虚血状態を維持することで、ミオシン形成を刺激するように、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の課題を含む。一部の実施形態において、座浴モジュールおよび座浴モジュールは、温浴、半身浴(hip bath)および/または座浴を取るように、一つ以上の第1課題を含む。
【0059】
一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールを含み、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、自転車乗り、手押し車(wheelbarrow)遂行、歩き、バーぶら下がり(bar hanging)、正しく立ち、天井に届く試し(trying to touch ceiling)、こおり動作(freezing movement)および走りのための一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、直腸および/またはGIENS成熟を刺激するように、直腸および/またはGI内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、および/または炎症シグナル因子(inflammation signaling factors)を減少させるように、一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、直腸運動性を改善するように、一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、直腸運動性を改善するようにする一つ以上の第1課題は、歩き、走り、自転車乗りおよび水泳、他人と手をつないで歩くこと、バーぶら下がり、正しく立ち、天井への手伸ばし、動き制限/こおり鬼ゲームプレイ(playing a freeze game)、小さい動物と遊び、高強度遊び、姿勢矯正(adjusting posture)、および表面たたきを含む有酸素運動からなる群から選択される。一部の実施形態において、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、見ること、音、触覚、味覚およびにおいのための感覚刺激課題からなる群から選択される少なくとも一つの課題を含む。
【0060】
一部の実施形態において、迷走神経刺激モジュールは、視覚に対する一つ以上の感覚刺激課題を含み、視覚に対する一つ以上の感覚刺激課題は、自律神経系を刺激するために、一つ以上の絵を見るようにする一つ以上の課題を含む。一部の実施形態において、自律神経系を刺激するための一つ以上の図形は、エロチック写真、寒さの写真、暑さの写真および恐怖写真からなる群から選択される。一部の実施形態において、電子デバイスは、一つ以上の絵を受信しディスプレイする。
【0061】
一部の実施形態において、迷走神経刺激モジュールは、聴覚に対する一つ以上の感覚刺激課題を含み、聴覚に対する一つ以上の感覚刺激課題は、恐怖または弛緩を引き起こすように、一つ以上の音を聞くようにする一つ以上の課題を含む。一部の実施形態において、恐怖または弛緩を引き起こすように、一つ以上の音を聞くようにする一つ以上の課題は、恐ろしい音、悪寒または皮膚変化を誘導することができる音、雨音および睡眠を誘導することができる音からなる群から独立して選択される。一部の実施形態において、電子デバイスは、一つ以上の音を受信し再生する。
【0062】
一部の実施形態において、迷走神経刺激モジュールは、触覚に対する一つ以上の感覚刺激課題を含み、触覚に対する一つ以上の感覚刺激課題は、腹式呼吸(abdominal breathing)、呼吸速度制御(controlling rate of breathing)、時間の周期間の呼吸制限、心拍数制御(controlling heart rate)、胃腸管運動制御、冷罨法、咳および皮膚マッサージのための一つ以上の課題を含む。
【0063】
一部の実施形態において、迷走神経刺激モジュールは、味覚に対する一つ以上の感覚刺激課題を含み、味覚に対する一つ以上の感覚刺激課題は、被験者での消化腺を刺激するように、食べ物を食べるようにする一つ以上の課題を含む。一部の実施形態において、電子デバイスは、食べ物に関連する情報を受信しディスプレイする。
【0064】
一部の実施形態において、迷走神経刺激モジュールは、嗅覚に対する一つ以上の感覚刺激課題を含み、嗅覚に対する一つ以上の感覚刺激課題は、消化腺(digestive glands)を刺激し、および/または弛緩させるように、一つ以上の課題を含む。一部の実施形態において、消化腺を刺激し、および/または弛緩させるようにして自律神経系を刺激するための一つ以上の課題は、被験者での唾液(saliva)の分泌を誘導し、および/または被験者の心拍数を減少させる。一部の実施形態において、電子デバイスは、アロマテラピー(aroma therapy)のための香り(scent)を放出するように構成される。
【0065】
一部の実施形態において、被験者は、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している手術後の患者である。一部の実施形態において、被験者は、プル-スルー手術、肛門直腸成形術(anorectoplasty)および肛門成形術(anoplasty)からなる群から選択される一つ以上の手術を受ける。一部の実施形態において、手術の前または後に、被験者は、ヒルシュスプルング病、肛門直腸奇形および髄膜瘤からなる群から選択される状態を有する。一部の実施形態において、被験者の年齢は、生後1ヶ月以上、2ヶ月以上、3ヶ月以上、4ヶ月以上、5ヶ月以上、6ヶ月以上、7ヶ月以上、8ヶ月以上、9ヶ月以上、10ヶ月以上、11ヶ月以上、12ヶ月以上、1.5歳以上、2歳以上、3歳以上、4歳以上または5歳以上である。
【0066】
一部の実施形態において、方法は、手術後、約1週目に先ず行われる。一部の実施形態において、方法は、被験者が約20歳になるまで行われる。一部の実施形態において、前記一つ以上の第1モジュールは、被験者の保護者に提供され、被験者は、保護者を介して、電子デバイスから間接的にモジュールを受信する。一部の実施形態において、一つ以上の第1モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸管(GI)運動モジュールからなる。
【0067】
一部の実施形態において、センサは、次のうち一つ以上を含む:カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周辺光センサ、指紋センサ、万歩計(pedometer)、心拍数センサ(heart rate sensor)および温度計(thermometer)。一部の実施形態において、センサは、タッチセンサを含み、被験者は、タッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。一部の実施形態において、センサは、分離可能な周辺装置である。一部の実施形態において、センサは、本願に説明されているディスプレイと分離する。
【0068】
一部の実施形態において、遵守度情報は、時間による被験者に対する少なくとも2個のポイントに対する座標の変化を含む。一部の実施形態において、第1課題は、前記ポイントに対する座標の変化を含み、遵守度情報の座標の変化は、第1課題の座標の変化と比較される。さらなる実施形態において、座標は、時間が経つにつれて、被験者に対して、少なくとも10個のポイント上にある。さらなる実施形態において、座標は、被験者に対して、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のポイント上にある。さらなる実施形態において、座標の変化は、60、50、40、30、20、10、9、8、7、6、5、4、3、2、または1秒以内である。さらなる実施形態において、座標の変化は、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1秒にわたっている。一部の実施形態において、前記ポイントは、被験者の頭、肩、肘、手首、腰、膝および足首からなる群から選択されるポジションにある。
【0069】
図15は、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのための電子デバイスおよびアプリケーションのためのフィードバックループを図示する図である。図15を参照すると、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションは、生化学的因子を調節するように、単一フィードバックループを数回繰り返して行うことで達成されるものと図示されている。
【0070】
下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションは、対応する治療過程の間に単純に繰り返される課題-実行サイクルと比較して、フィードバックループでの課題-実行サイクルの漸進的な改善によってより効果的に達成されることができる。例えば、最初のサイクルのためのデジタル課題と実行結果(execution outcomes)は、単一ループでの入力値と出力値として与えられるが、フィードバックループがN回実行される時に、次のループのための入力を調整するように、ループのフィードバックプロセスを使用して、このループに生成された入力値および出力値を反映することで、新たなデジタル課題が生成されることができる。このようなフィードバックループは、患者に合わせたデジタル課題(patient-customized digital instructions)を導き出すとともに、治療効果を極大化するように繰り返されることができる。
【0071】
このように、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのための電子デバイスおよびアプリケーションでは、前回のサイクル(例えば、N-1回目のサイクル)で提供される患者のデジタル課題および課題実行結果に関するデータは、このサイクル(例えば、N回目の周期)での患者のデジタル課題および実行結果を計算するように使用されることができる。すなわち、次のループでのデジタル課題は、前回のループで計算されたデジタル課題の実行結果および患者のデジタル課題に基づいて生成されることができる。この場合に、必要に応じて、フィードバックプロセスのために、様々なアルゴリズムおよび統計的モデルが使用されることができる。上述のように、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのアプリケーションおよび電子デバイスにおいて、迅速なフィードバックループを介して患者のために好適な患者に合わせたデジタル課題を最適化することが可能である。
【0072】
図16は、本開示内容の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションでの作用を例示するフローチャートである。図16を参照すると、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションは、一つ以上の課題に基づいて特定されたデジタル課題を先に生成することができる(1610)。1610は、患者の環境、行動、感情および認知に関する仮想パラメータを下部胃腸管手術可能先天的奇形のための治療仮説および作用機序に適用することで、一つ以上の課題を発生させることができる。この場合に、1610において、下部胃腸管-手術可能-先天性奇形を有する被験者の手術後のリハビリテーションのための生化学的因子(例えば、成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子-1(IGF-1))に基づいて、一つ以上の課題が生成されることができる。一方、1610において、ヘルスケア提供者または専門家検討者からの入力に基づいて、一つ以上の課題が生成されることができる。この場合に、患者を診断する時に、医師によって収集される情報およびその情報に基づいて記録される処方結果に基づいて、一つ以上の課題が生成されることができる。また、1610において、患者から受信する情報(例えば、基底因子(basal factors)、医療情報、デジタル治療素養(digital therapeutics literacy)など)に基づいて、一つ以上の課題が生成されることができる。
【0073】
その後、デジタル課題が患者に提供されることができる(1620)。この場合に、デジタル課題は、患者の遵守度がセンサを使用してモニタリングされることができる行動に関連するデジタル課題の形態で提供されることができ、患者が実行結果を直接入力するように許容されるデジタル課題の形態で提供されることができる。一般的に、一つ以上の課題は、アラーム、無音アラームまたは振動、進行指示または中止指示からなる群から独立して選択されることができる。
【0074】
患者が、提示されているデジタル課題を実行した後、デジタル課題の患者の実行結果が収集されることができる(1630)。1630において、デジタル課題の実行結果は、上述のように、デジタル課題に対する患者の遵守度をモニタリングするか患者がデジタル課題の実行結果を入力するように許容することで収集されることができる。
【0075】
一方、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションは、動作を数回繰り返して実行することができ、動作は、デジタル課題を生成するステップと、デジタル課題の患者の実行結果を収集するステップとを含む。この場合に、デジタル課題の生成ステップは、前回のサイクルから提供される患者のデジタル課題および前回のサイクルから提供される患者の収集されたデジタル課題に対する実行結果データに基づいて、このサイクルのための患者のデジタル課題を生成するステップを含むことができる。
【0076】
上述のように、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションによると、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションの信頼性は、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形のための生化学的因子を考慮して、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形のための治療仮説および作用機序を導き出し、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形のための治療仮説および作用機序に基づいて、患者にデジタル課題を提示し、デジタル課題の結果を収集し、分析することで保証されることができる。
【0077】
図17は、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのための電子デバイスのハードウェア構成を図示する図である。
【0078】
図17を参照すると、本発明の一実施形態による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのための電子デバイスのハードウェア1700は、CPU1710、メモリ1720、入力/出力I/F1730および通信I/F1740を含むことができる。
【0079】
CPU1710は、メモリ1720に保存される下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションを実行するように、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのための様々なデータをプロセッシングするように、および下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションに関連する機能を行うように構成されるプロセッサであることができる。すなわち、CPU1710は、メモリ1720に保存される下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションを実行することで機能を実行するように作用することができる。
【0080】
メモリ1720は、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーションを保存することができる。また、メモリ1720は、データベースに含まれる下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者のデジタル手術後のリハビリテーションのために使用されるデータ、例えば、患者のデジタル課題および課題の実行結果、患者の医療情報などを含むことができる。
【0081】
必要に応じて、複数のそのようなメモリ1720が提供されることができる。メモリ1720は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであることができる。メモリ1720が揮発性メモリである場合には、RAM、DRAM、SRAMなどがメモリ1720として使用されることができる。メモリ1720が不揮発性メモリである場合には、ROM、PROM、EAROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリなどがメモリ1720として使用されることができる。前記に並べられたメモリ1720の例は、例示であって、本発明を制限するものではない。
【0082】
入力/出力I/F1730は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置(図示せず)とディスプレイ(図示せず)などの出力装置がCPU1710にデータを(例えば、無線でまたはハードラインで)転送することができ、受信することができるインタフェースを提供することができる。
【0083】
通信I/F1740は、サーバに/サーバから様々な類型のデータを転送し、受信するように構成され、有線または無線通信を支援することができる様々な装置のうち一つであることができる。例えば、上述のデジタル行動-基盤の治療に対するデータの類型は、通信I/F1740を介して別の利用可能な外部サーバから受信することができる。
【0084】
本発明による下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのための電子デバイスおよびアプリケーションによると、基底疾患(underlying condition)のための生化学的因子を考慮して、被験者での基底疾患のための作用機序を導き出し、患者にデジタル課題を提示し、デジタル課題の実行結果を収集および分析することで、下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションが可能な信頼性のある電子デバイスおよびアプリケーションが提供されることができる。
【0085】
図18は、管理ポータル(例えば、管理者のウェブ)、ヘルスケア提供者ポータル(例えば、医師のウェブ)および下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのデジタルアプリケーション(例えば、アプリケーションまたは「アプリ」)を実行するように構成されたデジタル装置を含む下部胃腸管-手術可能-先天的奇形を有している被験者の手術後のリハビリテーションのためのシステムを例示するフローチャートを示す。なによりも、管理者のポータルは、管理者が医師アカウントを発行し、医師情報を検討し、個人情報が除去された(de-identified)患者情報を検討するようにすることができる。なによりも、ヘルスケア提供者のポータルは、ヘルスケア提供者(例えば、医師)が患者アカウントを発行し、患者情報(例えば、年齢、処方情報および一つ以上の手術後のリハビリテーションセッションを完了した状態)を検討するようにすることができる。なによりも、デジタルアプリケーションは、一つ以上の手術後のリハビリテーションセッションを完了するように、患者のアクセスを許容する。
【0086】
図19は、デジタルアプリケーション開始時に、スプラッシュプロセスの間にログイン検証のための実行の流れを例示するフローチャートを示す。同様に、図20は、デジタルアプリケーションの開始時に、スプラッシュプロセスの間に処方検証のための実行の流れを例示するフローチャートを示す。処方検証プロセスは、例えば、治療期間が満了したか否かを決定するステップ、または処方に基づいて、被験者の当日セッションが完了したか(例えば、被験者が処方を遵守するか)を決定するステップを含むことができる。そのような場合、デジタル装置は完了して、利用可能な手術後のリハビリテーションセッションがないことを被験者に通知することができる。
【0087】
一部の実施形態において、ヘルスケア提供者ポータルは、ヘルスケア提供者に一つ以上のオプションを提供し、ヘルスケア提供者に提供される一つ以上のオプションは、被験者を追加するか除去すること、被験者に関する個人情報を閲覧するか編集すること、被験者に関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションに対する被験者の結果を閲覧すること、被験者に一つ以上の手術後のリハビリテーションセッションを処方すること、一つ以上の手術後のリハビリテーションセッションに対する処方を変更することおよび被験者と通信することからなる群から選択される。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者に関する個人情報を閲覧するか編集することを含み、個人情報は、被験者に対する身分証明書番号(identification number)、被験者の名前、被験者の出生日、被験者のEメール、被験者の保護者のEメール、被験者に対する連絡先電話番号(contact phone number)、被験者に対する処方および被験者に関してヘルスケア提供者によって作成される一つ以上のメモからなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、個人情報は、被験者に対する処方を含み、被験者に対する処方は、処方識別番号、処方類型、開始日、持続期間、完了日、被験者によって行われる多数のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションからなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、遵守度情報を閲覧することを含み、被験者の遵守度情報は、被験者によって完了する多数のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッション、被験者が一つ以上のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを完了するか、部分的に完了するか、完了していない一つ以上の日々を識別するカレンダー(calender)を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者の結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションに対する被験者の結果は、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを開始した時間、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを終了した時間およびスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションが完全にまたは部分的に完了するか否かの表示子からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0088】
図22aは、ヘルスケア提供者ポータルのダッシュボードを示す。(1)現在医師のアカウントに関連するすべての患者の数。グラフは、最近90日間一日に患者のためのデジタルアプリケーションを開いた患者の数を図示するように使用されることができる。進行中の患者の数がまた示されることができる。グラフは、最近90日間一日にセッションを完了した患者の数を図示するように使用されることができる。図22bは、ヘルスケア提供者ポータルでの患者タブを示し、患者タブは患者のリストをディスプレイする。図示されているように、(1)患者ID(Patient ID)(患者をリストに追加する時にそれぞれの患者に一時的に与えられる固有の識別番号)、(2)患者名前(Patient Name)、(3)ID、名前(Name)、Eメール(Email)、メモ(Memo)などによる検索のための検索バー(Search bar)、および(4)新規患者を追加するための新規患者追加ボタン(Add New Pationt button)。図22cは、ヘルスケア提供者ポータルでの患者タブを示し、患者タブは、定められた患者に関する詳細な情報をディスプレイする。図示されているように、(1)詳細な患者情報、(2)患者情報を編集するためのボタン、(3)処方情報、(4)新規処方を追加するためのボタン、(5)互いに異なるそれぞれの処方のための進行状態ディスプレイ、(6)患者にEメールを送信するためのボタンまたはリンク。図22dは、新規患者を追加するためのヘルスケア提供者ポータルでの患者タブを示す。図示されているように、(1)は、新規患者を追加するためのボタンを図示し、(3)は、必要な患者情報が提供されていない時にディスプレイされるエラーメッセージを図示する。図22eは、既存患者の情報を編集するためのヘルスケア提供者ポータルの患者タブを示す。図示されているように、(1)は、パスワード(password)再設定のためのボタンまたはリンクであり、(2)は、定められた患者を削除するためのボタンであり、(3)は、変更を保存するためのボタンである。図22fは、定められた患者のための詳細な処方情報をディスプレイするヘルスケア提供者ポータルでの患者タブを示す。図示されているように、(1)は、処方情報を編集するためのボタンであり、(2)は、患者または被験者によって参加されるセッションの持続期間をディスプレイし、(3)は、治療進行の概要を図示する。7日は、7個の正方形のラインまたは行で示される。12週間、それぞれの6週が別に提示されることができる。セッション状態を識別するように、互いに異なるカラーが使用されることができる(例えば、開始していないセッションのための灰色、参加していないセッションのための赤色、部分的に参加したセッションのための黄色、完全に参加したセッションのための緑色)。図22g~hは、定められた患者のための処方情報を編集するためのヘルスケア提供者ポータルでの患者タブを示す。
【0089】
一部の実施形態において、管理ポータルは、管理者に一つ以上のオプションを提供し、システムの管理者に提供される一つ以上のオプションは、ヘルスケア提供者を追加するか除去すること、ヘルスケア提供者に関する個人情報を閲覧するか編集すること、被験者に関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションに対する被験者の結果を閲覧すること、およびヘルスケア提供者と通信することからなる群から選択される。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、個人情報を閲覧するか編集することを含み、ヘルスケア提供者の個人情報は、ヘルスケア提供者に対する身分証明書番号、ヘルスケア提供者の名前、ヘルスケア提供者の出生日、ヘルスケア提供者のEメール、ヘルスケア提供者のEメールおよびヘルスケア提供者に対する連絡先電話番号からなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者の個人情報が除去された情報を閲覧するか編集することを含み、被験者の個人情報の除去された情報は、被験者に対するヘルスケア提供者および被験者に対する身分証明書番号からなる群から選択される一つ以上を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者に関する遵守度情報を閲覧することを含み、被験者の遵守度情報は、被験者によって完了する多数のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッション、被験者が一つ以上のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを完了するか、部分的に完了するか、完了していない一つ以上の日々を識別するカレンダー(calender)を含む。一部の実施形態において、一つ以上のオプションは、被験者の結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションに対する被験者の結果は、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを開始した時間、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを終了した時間およびスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションが完全にまたは部分的に完了したか否かの表示子からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0090】
図24aは、(A)管理ポータルのダッシュボードを図示する。図示されているように、(1)は、医師の数を図示する。グラフは、最近90日間一日にデジタルアプリケーションを訪問した医師の数、(2)は、任意の医師アカウントに関連するすべての患者の数を図示するように使用されることができる。グラフは、最近90日間一日に患者のためのデジタルアプリケーションを開いた患者の数を図示するように使用されることができる。進行中の患者の数がまた示されることができる。グラフは、最近90日間一日にセッションを完了した患者の数を図示するように使用されることができる。図24bは、管理ポータルでの医師タブを示し、医師タブは、医師のリストをディスプレイする。図示されているように、(1)は、様々な医師を名前、Eメールなどで検索するための検索バー、(2)は、新規医師を追加するためのボタン、(3)は、医師のID、(4)は、詳細な医師情報を閲覧するためのボタン、および(5)は、非活性化された医師アカウントを図示する。図24cは、管理ポータルでの医師タブを示し、医師タブは、患者-識別情報が削除(*)された状態で定められた医師によって治療されている患者のリストをディスプレイする。図示されているように、(1)は、医師アカウント情報、(2)は、医師アカウント情報を編集するためのボタン、(3)は、医師によって診療中の患者のリスト、(4)は、患者ID番号のリスト、(5)は、医師に登録Eメールを送信するためのリンクまたはボタン、(6)は、非活性化されたアカウントのみに表示される医師のアカウントが非活性化されたという通知、および(7および8)は、修正されるか個人情報が除去された患者情報である。図24dは、新規医師を追加するための管理ポータルでの医師タブを示す。図24eは、医師アカウント活性化または非活性化をはじめ、既存医師の情報を編集するための管理ポータルでの医師タブを示す。図24fは、一つ以上の患者のための情報をディスプレイする管理ポータルでの患者タブを示し、ここで、敏感な情報は、修正される。図24gは、定められた患者のための詳細な患者または処方情報をディスプレイする管理ポータルでの患者タブを示す。図24hは、定められた患者のための詳細な処方情報をディスプレイする管理ポータルでの患者タブを示す。図25は、ヘルスケア提供者ポータルを使用する医師および管理ポータルを使用する管理者のための権限(privilege)を図示する表を提供する。
【0091】
一部の様態において、本発明は、これを必要とする被験者において、骨盤底筋の質量を強化するか増加させるためのコンピューティングシステムを提供する。一部の実施形態において、コンピューティングシステムは、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを被験者に提供するように構成されるディスプレイを含み、それぞれの一つ以上の第1モジュールは、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を含む。一部の実施形態において、コンピューティングシステムは、一つ以上の第1モジュールの課題に対する被験者による遵守度を感知するように構成されたセンサを含む。一部の実施形態において、コンピューティングシステムは、遵守度に基づいて、遵守度情報をサーバに転送するように構成された送信機を含む。一部の実施形態において、コンピューティングシステムは、遵守度情報に基づく一つ以上の第2課題をサーバから受信するように構成された受信機を含む。
【0092】
本願に言及されているコンピューティングシステムのうち任意のものは、任意の好適な数のサブシステムを活用することができる。一部の実施形態において、コンピューティングシステムは、単一コンピュータ装置を含み、サブシステムは、コンピュータ装置のコンポーネントであることができる。他の実施形態において、コンピューティングシステムは、それぞれが内部コンポーネントを有しているサブシステムである多数のコンピュータ装置を含むことができる。コンピューティングシステムは、デスクトップおよびラップトップパソコン、タブレット、モバイルフォンおよびその他のモバイルデバイスを含むことができる。
【0093】
サブシステムは、システムバスを介して相互連結されることができる。さらなるサブシステムは、ディスプレイアダプタにカップリングされるプリンタ、キーボード、ストレージデバイスおよびモニタを含む。I/Oコントローラにカップリングする周辺装置および入力/出力(I/O)デバイスは、入力/出力(I/O)ポート(例えば、USB、FireWire(R))のような技術分野において周知の任意の数の連結によってコンピューティングシステムに連結されることができる。例えば、I/Oポートまたは外部インタフェース(例えば、イーサネット、Wi-Fiなど)は、コンピューティングシステムをインターネット、マウス入力デバイス(mouse input device)またはスキャナのような広域ネットワークに連結するように使用されることができる。システムバスを介する相互連結は、中央プロセッサがそれぞれのサブシステムと通信するようにすることができ、システムメモリまたはストレージデバイス(例えば、ハードドライブまたは光学ディスクのような固定ディスク(fixed disk))からの複数の課題の実行およびサブシステム間の情報の交換を制御するようにすることができる。システムメモリおよび/またはストレージデバイスは、コンピュータ可読媒体を具体化することができる。他のサブシステムは、カメラ、マイクロフォン、加速度計などのデータ収集デバイスである。本願に言及されているデータのうち任意のものは、一つのコンポーネントから他のコンポーネントに出力されることができ、ユーザに出力されることができる。
【0094】
コンピューティングシステムは、例えば、外部インタフェースまたは内部インタフェースによってともに連結される複数の同一のコンポーネントまたはサブシステムを含むことができる。一部の実施形態において、コンピューティングシステム、サブシステムまたは装置は、ネットワークを介して通信することができる。そのような場合に、一つのコンピュータは、クライアントとして、他のコンピュータは、サーバとして考慮されることができ、それぞれは、同一のコンピューティングシステムの一部であることができる。クライアントおよびサーバは、それぞれ多数システム、サブシステムまたはコンポーネントを含むことができる。
【0095】
実施形態の様態は、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路またはフィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用し、および/または一般的に、プログラマブルなプロセッサとともにモジュール式または統合された方式でコンピュータソフトウェアを使用する制御ロジッグの形態に実現されることができる。本願で使用されているように、プロセッサは、単一-コアプロセッサ、同一の集積されたチップ上のマルチ-コアプロセッサ、または単一回路ボード上のまたはネットワーキングされた多数のプロセッシングユニットを含む。本願に提供されている開示および教示に基づいて、当業者は、ハードウェアおよびハードウェアとソフトウェアの組み合わせを使用して、本願に説明されている実施形態を実現する他の方式および/または方法を認知し、認識する。
【0096】
一部の様態において、本発明は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとって、電子デバイスによって運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールをディスプレイするようにし、一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、被験者が従う課題を含む必要とする被験者での骨盤筋肉の質量を強化するか増加させるためのソフトウェア命令が保存される非-一時的コンピュータ可読媒体を提供する。一部の様態において、本発明は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとって、電子デバイスでのセンサによって一つ以上の第1モジュールの課題に対する被験者による遵守度を感知するようにする、必要とする被験者での骨盤筋肉の質量を強化するか増加させるためのソフトウェア命令が保存される非-一時的コンピュータ可読媒体を提供する。一部の様態において、本発明は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとって、電子デバイスによって遵守度に基づく遵守度情報をサーバに転送するようにする、必要とする被験者での骨盤筋肉の質量を強化するか増加させるためのソフトウェア命令が保存される非-一時的コンピュータ可読媒体を提供する。一部の様態において、本発明は、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとって、遵守度情報に基づいて、サーバから一つ以上の第2課題を受信するようにする、必要とする被験者での骨盤底筋の質量を強化するか増加させるためのソフトウェア命令が保存される非-一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【0097】
このようなアプリケーションに説明されるソフトウェアコンポーネントまたは機能のうち任意のものは、例えば、ジャバ(Java)、C、C++、C♯、オブジェクティブ-C(Objective-C)、スイフト(Swift)、または、例えば、従来のまたはオブジェクト-指向された技術を使用するパール(Perl)やパイソン(Python)のようなスクリプト言語のような任意の適切なコンピュータ言語を使用して、プロセッサによって実行されるように、ソフトウェアコードとして実現されることができる。ソフトウェアコードは、ストレージおよび/または転送のために、コンピュータ可読媒体上に一連の命令またはコマンド(command)として保存されることができる。適切な非-一時的コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードドライブやプロッピィーディスクのような磁気媒体またはコンパクトディスク(compact disk:CD)またはDVD(デジタル万能ディスク(digital versatile disk))、フラッシュメモリなどの光学媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、そのようなストレージまたは転送デバイスの任意の組み合わせであることができる。
【0098】
そのようなプログラムはまたインターネットをはじめ、様々なプロトコルに適する有線、光学および/または無線ネットワークを介する転送のために適応されたキャリア信号を使用して、エンコードされることができ、転送されることができる。そのように、コンピュータ可読媒体は、そのようなプログラムにエンコードされるデータ信号を使用して生成されることができる。プログラムコードにエンコードされるコンピュータ可読媒体は、互換可能なデバイスとともにパッケージングされることができるか(例えば、インターネットダウンロードを介して)、他のデバイスと別個に提供されることができる。任意のそのようなコンピュータ可読媒体は、単一コンピュータ物(例えば、ハードドライブ、CDまたは全コンピューティングシステム)にまたは内部に常在することができ、システムまたはネットワーク内の互いに異なるコンピュータ物にまたはその内部に存在することができる。コンピューティングシステムは、本願に言及されている結果のうち任意のものをユーザに提供するためのモニタ、プリンタまたは他の好適なディスプレイを含むことができる。
【0099】
本願に説明されている方法のうち任意のものは、ステップを行うように構成されることができる一つ以上のプロセッサを含むコンピューティングシステムを使用して、全体的にまたは部分的に行われることができる。したがって、実施形態は、個々のステップまたはステップの個々のグループを行う互いに異なるコンポーネントとともに、本願に説明されている方法のうち任意のステップを行うように構成されるコンピュータシステムに関することができる。ナンバリングされたステップとして提示されているが、本願の方法のステップは、同時にまたは互いに異なる順に行われることができる。さらに、これらのステップの一部分は、他の方法からの他のステップの一部分とともに使用されることができる。また、ステップの全部または一部分は、任意選択的であることができる。さらに、方法のうち任意のものであるステップのうち任意のものは、これらのステップを行うためのモジュール、ユニット、回路または他の接近方式で行われることができる。
【0100】
フィーチャーおよびエレメントが特定の組み合わせとして上記に説明されていても、当業者は、それぞれのフィーチャーまたはエレメントが単独でまたは他のフィーチャーおよびエレメントと任意の組み合わせで使用されることができることを認識する。また、本願に説明されている方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ-可読媒体に統合されるコンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウエアで実現されることができる。コンピュータ-可読媒体の例は、電子信号(有線または無線連結を介して転送される)およびコンピュータ-可読ストレージ媒体を含む。コンピュータ-可読ストレージ媒体の例は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ(register)、キャッシュメモリ(cache memory)、半導体メモリデバイス(semiconductor memory devices)、内部ハードディスク(internal hard disks)および移動式ディスクのような磁気媒体、光-磁気媒体(magneto-optical media)、CD-ROMディスクおよびデジタル万能ディスク(DVDs)のような光学媒体を含むが、これに制限されるものではない。ソフトウェアに関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNCまたは任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数トランシーバを実現するように使用されることができる。
【0101】
例示
患者アプリケーションログイン、日常活動(daily activity)およびチェックリスト(checklist)を含むようにアプリケーションが準備される。患者申請者(patient applicant)ログ-インプロセスで、医師が患者を登録し、医師が名前、Eメールアドレス、電話番号および生年月日のような患者情報を入力する時に自動で患者IDが発行される。日常活動として、1日5回1分間動作後、1分間休憩(水飲み)を行うように自発的活動のための課題が提供される。行動は、立っている姿勢、腕とかかとを上げること、スクワット(squatting)、足を前に曲げることを含み、その全部は、モーションセンサやカメラによって感知される。課題は、12週処方、毎日10分間活動(休憩を含む)を含む。毎日行動のために、自発的な活動が行われる時に、アプリケーションは、センサを使用することで、遂行可否をチェックする。また、チェックリストとして、睡眠、皮膚マッサージ、座浴に関する行動の誘導が提供される。睡眠課題は、10時以前に眠るようにするガイド(毎日)を含み、皮膚マッサージ課題は、胴体、腕、および足がマッサージされるか否かをチェックすること(毎日)を含み、座浴課題は、座浴がガイドおよびタイマーを介して行われるか否かをチェックすることと、排便が存在するか否か(例えば、1週間に2回)をチェックすることを含む。チェックリストのために、被験者がガイドにしたがって行う時に、被験者は、行動の誘導が行われるか否かをチェックすることを求められる。一旦、課題が後続すると、アプリケーションは、農場装飾のための補償を提供する。医師は、ウェブを介して課題の遵守度をモニタリングする。
【0102】
自発的な行動は、注意姿勢を感知すること、腕とかかとを上げること、スクワット、および足を前に曲げることをはじめ、スクリーン上のキャラクターを動かす。図25は、スタートスクリーン、自発的活動、行動の誘導および補償提供のための例示的なインタフェースを示す。課題は、1分間自発的行動と1分間休憩を一日5回(1日10分)繰り返すことを含む。行動の誘導は、睡眠誘導(毎日)、皮膚マッサージ(毎日)、座浴(週2回)を含み、課題は、実行可否をチェックすることを含む。毎日農場装飾補償は、自発的行動、睡眠、皮膚マッサージ、座浴が行われるか否かをチェックすることで提供される。
【0103】
自発的行動のために、4つの自発的活動が処方され、12週間1日当たり一つの活動が後続する。4つの自発的活動は、農作物植え付け(planting crops)、障害物避け(avoiding obstacles)、モグラ取り(catching moles)、および野生追い(chasing wild)に関するストーリからなる。処方後、1日目の農作物植え付け、2日目の障害物避け、3日目のモグラ取り、4日目のイノシシ追いが行われて5日目からまた農作物植え付けが始まる。4つの自発的活動のそれぞれは、次のような姿勢を感知してキャラクターを動かす:腕およびかかとを上げてスクワットすることで農作物植え付け(1日目、5日目..);腕およびかかとを上げて足を前に伸ばし曲げることで障害物避け(2日目、6日目..);注意およびスクワットによるモグラ取り(3日目、7日目..);また、注意姿勢、腕とかかと上げ、スクワット、足を前に伸ばすこと、および曲げることによるイノシシ追い(4日目、8日目..)。例示的なゲームリストが図26に図示されている。
【0104】
活動の間に、例示的な身体感知が図27図32に示されている。
【0105】
皮膚マッサージ、座浴、活動および睡眠のための例示的なスクリーンが図33図36に図示されている。
【0106】
特定の実施形態
実施形態1.被験者での骨盤底筋の質量を強化するか増加させる方法として:電子デバイスによって、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを被験者に提供するステップを含み、一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を含む。
【0107】
実施形態2.実施形態1による方法において、電子デバイスは、(i)一つ以上の第1モジュールの第1課題に対する被験者による遵守度を感知するためのセンサを含み、(ii)遵守度に基づいて、遵守度情報をサーバに転送し、(iii)遵守度情報に基づいて、サーバから一つ以上の第2課題を受信する。
【0108】
実施形態3.実施形態1または2による方法において、電子デバイスによって、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを被験者に提供するステップを含み、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0109】
実施形態4.実施形態1~3のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュールを含み、運動および/またはライフスタイルモジュールは、被験者において、成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子-1(IGF-1)のうち少なくとも一つの分泌を増加させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0110】
実施形態5.実施形態1~4のいずれか一つによる方法において、運動および/またはライフスタイルモジュールは、有酸素、抵抗および/または同時運動のための一つ以上の第1課題を含む。
【0111】
実施形態6.実施形態5による方法において、有酸素、抵抗および/または同時運動のための課題は、指握り、タミータイム、ウェイトリフト、足指動かし、耳動かしおよび身体活動からなる群から独立して選択される一つ以上のための課題を含む。
【0112】
実施形態7.実施形態6による方法において、身体活動は、構造化された運動、キックボール、ペダル-駆動車乗り、ジャンピング、ストレッチング、ボールゲームプレイ、骨格筋運動、歩きおよび有酸素および抵抗運動からなる群から選択される。
【0113】
実施形態8.実施形態1~7のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1課題は、熟眠および適切な睡眠のうち一つ以上を得るための課題を含む。
【0114】
実施形態9.実施形態1~8のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、座浴モジュールを含み、座浴モジュールは、非-虚血状態を維持してミオシン形成を刺激するように、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0115】
実施形態10.実施形態1~9のいずれか一つによる方法において、座浴モジュールおよび座浴モジュールは、温浴、半身浴および/または座浴を取るように、一つ以上の第1課題を含む。
【0116】
実施形態11.実施形態1~10のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールを含み、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0117】
実施形態12.実施形態1~11のいずれか一つによる方法において、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、自転車乗り、手押し車遂行、歩き、バーぶら下がり、正しく立ち、天井に触れること試し、停止運動および走りのための一つ以上の第1課題を含む。
【0118】
実施形態13.実施形態1~12のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、直腸および/またはGIENS成熟を刺激するように、直腸および/またはGI内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、および/または炎症シグナル因子を減少させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0119】
実施形態14.実施形態1~13のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、肛門直腸運動性を改善するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0120】
実施形態15.実施形態14による方法において、肛門直腸運動性を改善するための一つ以上の第1課題は、歩き、走り、自転車乗りおよび水泳、他の個人と手を握って歩くこと、バーぶら下がり、正しく立ち、天井への手伸ばし、動き制限/こおり鬼ゲームプレイ(playing a freeze game)、小さい動物との遊び、高強度遊び、姿勢矯正(adjusting posture)、および表面たたきを含む有酸素運動からなる群から選択される。
【0121】
実施形態16.実施形態1~15のいずれか一つによる方法において、前記迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、見ること、音、触覚、味覚およびにおいのための感覚刺激課題からなる群から選択される少なくとも一つの課題を含む。
【0122】
実施形態17.実施形態16による方法において、迷走神経刺激モジュールは、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題は、自律神経系を刺激するように、一つ以上の絵を見るための一つ以上の課題を含む。
【0123】
実施形態18.実施形態17による方法において、自律神経系を刺激するための一つ以上の絵は、エロチック写真、寒さの写真、暑さの写真および恐怖写真からなる群から選択される。
【0124】
実施形態19.実施形態17または18による方法において、電子デバイスは、一つ以上の絵を受信しディスプレイする。
【0125】
実施形態20.実施形態16~19のいずれか一つによる方法において、迷走神経刺激モジュールは、音のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、音のための一つ以上の感覚刺激課題は、一つ以上の恐怖(horror)または弛緩(relaxation)を引き起こすように音を聞くための一つ以上の課題を含む。
【0126】
実施形態21.実施形態20による方法において、恐怖または弛緩を引き起こすように一つ以上の音を聞くための一つ以上の課題は、恐ろしい音、悪寒(chill)または皮膚の変化を誘導することができる音、雨音および睡眠を誘導することができる音からなる群から独立して選択される。
【0127】
実施形態22.実施形態20または21のいずれか一つによる方法において、電子デバイスは、一つ以上の音を受信し再生する。
【0128】
実施形態23.実施形態16~22のいずれか一つによる方法において、前記迷走神経刺激モジュールは、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、腹式呼吸、呼吸の速度制御、時間周期の間の呼吸制限、心拍数制御、胃腸管の動き制御、冷罨法、咳、および皮膚マッサージのための一つ以上の課題を含む。
【0129】
実施形態24.実施形態16~23のいずれか一つによる方法において、迷走神経刺激モジュールは、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、被験者での消化腺を刺激するように食べ物を食べるための一つ以上の課題を含む。
【0130】
実施形態25.実施形態24による方法において、電子デバイスは、食べ物に関連する情報を受信しディスプレイする。
【0131】
実施形態26.実施形態16~25のいずれか一つによる方法において、迷走神経刺激モジュールは、においのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、においのための一つ以上の感覚刺激課題は、消化腺を刺激し、および/または弛緩するための一つ以上の課題を含む。
【0132】
実施形態27.実施形態26による方法において、消化腺を刺激し、および/または弛緩し、自律神経系を刺激し、被験者での唾液の分泌を誘導し、および/または対象体の心拍数を減少させるための一つ以上の課題を含む。
【0133】
実施形態28.実施形態26または27による方法において、電子デバイスは、アロマテラピーのための香りを放出するように構成される。
【0134】
実施形態29.実施形態13~28のいずれか一つによる方法において、被験者は、過敏性大腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗炎症(anti-inflammation)を含む。
【0135】
実施形態30.実施形態13~28のいずれか一つによる方法において、被験者は、過敏性大腸症候群(IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0136】
実施形態31.実施形態13~28のいずれか一つによる方法において、被験者が急性便秘(acute constipation)を有しており、モジュールの治療機序が運動性適応を含む。
【0137】
実施形態32.実施形態13~28のいずれか一つによる方法において、被験者は、慢性便秘を有しており、モジュールの治療機序は、運動性適応、バイオフィードバック運動および血液循環のうち一つ以上を含む。
【0138】
実施形態33.実施形態32による方法において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールが肛門直腸バイオフィードバックモジュールおよび座浴のうち一つまたは両方をさらに含む。
【0139】
実施形態34.実施形態13~28のいずれか一つによる方法において、被験者は、壊死性腸炎(Necrotizing EnteroColitis:NEC)を有しており、モジュールの治療機序が抗炎症を含む。
【0140】
実施形態35.実施形態13~28のいずれか一つによる方法において、被験者は、成人-GI-手術後回復(抗嘔吐/吐き気(anti-emesis/nausea)、嘔吐(vomiting)、ガス排出なし)を有し、モジュールの治療機序は、抗炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0141】
実施形態36.実施形態1~35のいずれか一つによる方法において、被験者は、下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している手術後患者である。
【0142】
実施形態37.実施形態36による方法において、被験者は、プル-スルー手術、直腸成形術および肛門成形術からなる群から選択される一つ以上の手術を受ける。
【0143】
実施形態38.実施形態36または37による方法において、手術を受ける前または後に、被験者は、ヒルシュスプルング病、肛門直腸奇形および髄膜瘤からなる群から選択される状態を有する。
【0144】
実施形態39.実施形態1~38のいずれか一つによる方法において、被験者の年齢は、生後3ヶ月以上である。
【0145】
実施形態40.実施形態1~39のいずれか一つによる方法において、方法は、手術後約1週目に初めて行われる。
【0146】
実施形態41.実施形態1~40のいずれか一つによる方法において、方法は、被験者が約20歳になるまで行われる。
【0147】
実施形態42.実施形態1~41のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1モジュールが被験者の保護者に提供され、被験者は、保護者を介して電子デバイスから間接的にモジュールを受信する。
【0148】
実施形態43.実施形態1~42のいずれか一つによる方法において、一つ以上の第1モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる。
【0149】
実施形態44.実施形態2~43のいずれか一つによる方法において、センサは、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周辺光センサ、指紋センサ、万歩計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。
【0150】
実施形態45.実施形態2~44のいずれか一つによる方法において、センサは、タッチセンサを含み、被験者はタッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0151】
実施形態46.実施形態2~45のいずれか一つによる方法において、センサは、分離式周辺装置である。
【0152】
実施形態47.実施形態2~46のいずれか一つによる方法において、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも2個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0153】
実施形態48.実施形態2~47のいずれか一つによる方法において、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも10個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0154】
実施形態49.実施形態47または48による方法において、前記ポイントは、被験者の頭、肩、肘、手首、腰、膝および足首からなる群から選択されるポジションにある。
【0155】
実施形態50.実施形態47~49のいずれか一つによる方法において、第1課題は、前記ポイントに対する座標の変化を含み、遵守度情報の座標の変化は、第1課題の座標の変化と比較される。
【0156】
実施形態51.被験者での骨盤底筋の質量を強化または増加させるためのシステムとして:被験者での骨盤底筋の質量を強化するかまたは増加させるための一つ以上の第1モジュールを含むデジタルアプリケーションを実行するように構成されるデジタル装置を含み、デジタル装置は、一つ以上の第1モジュールの課題の第1セットに対する被験者による遵守度を感知するためのセンサを含み;デジタルアプリケーションから受信する情報に基づいて、被験者での骨盤底筋の質量を強化するかまたは増加させるように治療を処方するための一つ以上のタスクを行うように、ヘルスケア提供者に一つ以上のオプションを提供するように構成されるヘルスケア提供者ポータル;およびヘルスケア提供者によるシステムに対するアクセスを管理するように、一つ以上のタスクを行うためにシステムの管理者に一つ以上のオプションを提供するように構成される管理ポータルを含む。
【0157】
実施形態52.実施形態51によるシステムにおいて、デジタル装置は、(i)一つ以上の第1モジュールの第1課題に対する被験者による遵守度を感知するためのセンサを含み、(ii)遵守度に基づいて、遵守度情報をサーバに転送し、(iii)遵守度情報に基づいて、サーバから一つ以上の第2課題を受信する。
【0158】
実施形態53.実施形態51または52によるシステムにおいて、デジタル装置によって被験者に運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系、および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを提供するステップをさらに含み、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0159】
実施形態54.実施形態51~53のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュールを含み、運動および/またはライフスタイルモジュールは、被験者での成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子-1(IGF-1)のうち少なくとも一つの分泌を増加させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0160】
実施形態55.実施形態51~54のいずれか一つによるシステムにおいて、運動および/またはライフスタイルモジュールは、有酸素、抵抗および/または同時運動のための一つ以上の第1課題を含む。
【0161】
実施形態56.実施形態55によるシステムにおいて、有酸素、抵抗および/または同時運動のための課題は、指握り、タミータイム、ウェイトリフト、足指動かし、耳動かしおよび身体活動からなる群から独立して選択される一つ以上のための課題を含む。
【0162】
実施形態57.実施形態56によるシステムにおいて、身体活動は、構造化された運動、キックボール、ペダル-駆動車乗り、ジャンピング、ストレッチング、ボールゲームプレイ、骨格筋運動、歩き、および、有酸素および抵抗運動からなる群から選択される。
【0163】
実施形態58.実施形態51~57のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1課題は、熟眠および適切な睡眠のうち一つ以上を得るための課題を含む。
【0164】
実施形態59.実施形態51~58のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、座浴モジュールを含み、座浴モジュールは、非-虚血状態を維持してミオシン形成を刺激するように、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0165】
実施形態60.実施形態51~59のいずれか一つによるシステムにおいて、座浴モジュール、および座浴モジュールは温浴、半身浴および/または座浴を取るように、一つ以上の第1課題を含む。
【0166】
実施形態61.実施形態51~60のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールを含み、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0167】
実施形態62.実施形態51~56のいずれか一つによるシステムにおいて、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、自転車乗り、手押し車遂行、歩き、バーぶら下がり、正しく立ち、天井に触れること試し、停止運動および走りのための一つ以上の第1課題を含む。
【0168】
実施形態63.実施形態51~62のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、直腸および/またはGIENS成熟を刺激するように、直腸および/またはGI内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、および/または炎症シグナル因子(inflammation signaling factor)を減少させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0169】
実施形態64.実施形態51~63のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、肛門直腸運動性を改善するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0170】
実施形態65.実施形態64によるシステムにおいて、肛門直腸運動性を改善するための一つ以上の第1課題は、歩き、走り、自転車乗りおよび水泳、他人と手をつないで歩くこと、バーぶら下がり、正しく立ち、天井への手伸ばし、動き制限/こおり鬼ゲームプレイ、小さい動物との遊び、高強度遊び、姿勢矯正、および表面たたきを含む有酸素運動からなる群から選択される。
【0171】
実施形態66.実施形態51~65のいずれか一つによるシステムにおいて、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、見ること、音、触覚、味覚およびにおいのための感覚刺激課題からなる群から選択される少なくとも一つの課題を含む。
【0172】
実施形態67.実施形態66によるシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題は、自律神経系を刺激するように、一つ以上の絵を見るための一つ以上の課題を含む。
【0173】
実施形態68.実施形態67によるシステムにおいて、自律神経系を刺激するための一つ以上の絵は、エロチック写真、寒さの写真、暑さの写真および恐怖写真からなる群から選択される。
【0174】
実施形態69.実施形態66または67によるシステムにおいて、デジタル装置は、一つ以上の絵を受信しディスプレイする。
【0175】
実施形態70.実施形態66~69のいずれか一つによるシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、音のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、音のための一つ以上の感覚刺激課題は、恐怖または弛緩を引き起こすように一つ以上の音を聞くための一つ以上の課題を含む。
【0176】
実施形態71.実施形態70によるシステムにおいて、恐怖または弛緩を引き起こすように一つ以上の音を聞くための一つ以上の課題は、恐ろしい音、悪寒または皮膚変化を誘導することができる音、雨音および睡眠を誘導することができる音からなる群から独立して選択される。
【0177】
実施形態72.実施形態70または71によるシステムにおいて、デジタル装置は、一つ以上の音を受信し再生する。
【0178】
実施形態73.実施形態66~72のいずれか一つによるシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、腹式呼吸、呼吸速度制御、時間の周期の間の呼吸制限、心拍数制御、胃腸管運動制御、冷罨法、咳および皮膚マッサージのための一つ以上の課題を含む。
【0179】
実施形態74.実施形態66~73のいずれか一つによるシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、被験者での消化腺を刺激するように食べ物を食べるようにする一つ以上の課題を含む。
【0180】
実施形態75.実施形態74によるシステムにおいて、デジタル装置は、食べ物に関連する情報を受信しディスプレイする。
【0181】
実施形態76.実施形態66~75のいずれか一つによるシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、においのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、においのための一つ以上の感覚刺激課題は、消化腺を刺激し、および/または弛緩させるように、一つ以上の課題を含む。
【0182】
実施形態77.実施形態76によるシステムにおいて、消化腺を刺激し、および/または弛緩させるようにして、自律神経系を刺激するための一つ以上の課題は、被験者での唾液(saliva)の分泌を誘導し、および/または被験者の心拍数を減少させる。
【0183】
実施形態78.実施形態76または77によるシステムにおいて、デジタル装置は、アロマテラピーのための香りを放出するように構成される。
【0184】
実施形態79.実施形態63~78のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者は、過敏性大腸症候群(IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗-炎症を含む。
【0185】
実施形態80.実施形態63~78のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者は、過敏性大腸症候群(IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗-炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0186】
実施形態81.実施形態63~78のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者が急性便秘を有しており、モジュールの治療機序は、運動性適応を含む。
【0187】
実施形態82.実施形態63~78のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者は、慢性便秘を有しており、モジュールの治療機序は、運動性適応、バイオフィードバック運動および血液循環のうち一つ以上を含む。
【0188】
実施形態83.実施形態82によるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、肛門直腸バイオフィードバックモジュールおよび座浴のうち一つまたは両方をさらに含む。
【0189】
実施形態84.実施形態63~78のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者は、壊死性腸炎(NEC)を有しており、モジュールの治療機序が抗炎症を含む。
【0190】
実施形態85.実施形態63~78のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者は、成人-GI-手術後回復(抗嘔吐/吐き気、嘔吐、ガス排出なし)を有し、モジュールの治療機序は、抗炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0191】
実施形態86.実施形態51~85のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者は、下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している手術後患者である。
【0192】
実施形態87.実施形態86によるシステムにおいて、被験者は、プル-スルー手術、直腸成形術および肛門成形術からなる群から選択される一つ以上の手術を受ける。
【0193】
実施形態88.実施形態86または87によるシステムにおいて、手術を受ける前または後に、被験者は、ヒルシュスプルング病、肛門直腸奇形および髄膜瘤からなる群から選択される状態を有する。
【0194】
実施形態89.実施形態51~88のいずれか一つによるシステムにおいて、被験者の年齢は、3ヶ月以上である。
【0195】
実施形態90.実施形態51~89のいずれか一つによるシステムにおいて、モジュールは、手術後約1週目に初めて行われる。
【0196】
実施形態91.実施形態51~90のいずれか一つによるシステムにおいて、モジュールは、被験者が約20歳になるまで行われる。
【0197】
実施形態92.実施形態51~91のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールが被験者の保護者に提供され、被験者は、保護者を介して電子デバイスから間接的にモジュールを受信する。
【0198】
実施形態93.実施形態51~92のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる。
【0199】
実施形態94.実施形態51~92のいずれか一つによるシステムにおいて、センサは、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周辺光センサ、指紋センサ、万歩計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。
【0200】
実施形態95.実施形態51~94のいずれか一つによるシステムにおいて、センサは、タッチセンサを含み、被験者は、タッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0201】
実施形態96.実施形態51~95のいずれか一つによるシステムにおいて、センサは、分離式周辺装置である。
【0202】
実施形態97.実施形態51~96のいずれか一つによるシステムにおいて、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも2個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0203】
実施形態98.実施形態51~97のいずれか一つによるシステムにおいて、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも10個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0204】
実施形態99.実施形態97または98によるシステムにおいて、前記ポイントは、被験者の頭、肩、肘、手首、腰、膝および足首からなる群から選択されるポジションにある。
【0205】
実施形態100.実施形態97~99のいずれか一つによるシステムにおいて、第1課題は、前記ポイントに対する座標の変化を含み、遵守度情報の座標の変化は、第1課題の座標の変化と比較される。
【0206】
実施形態101.実施形態51~100のいずれか一つによるシステムにおいて、ヘルスケア提供者に提供される一つ以上のオプションは、被験者を追加または除去すること、被験者に関する個人情報を閲覧するかまたは編集すること、被験者に関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションのための被験者の結果を閲覧すること、被験者に一つ以上の手術後のリハビリテーションセッションを処方すること、一つ以上の手術後のリハビリテーションセッションのための処方を変更すること、および被験者と通信することからなる群から選択される。
【0207】
実施形態102.実施形態101によるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、被験者のための個人情報を閲覧するかまたは編集することを含み、個人情報は、被験者に対する身分証明書番号、被験者の名前、被験者の出生日、被験者のEメール、被験者の保護者のEメール、被験者に対する連絡先電話番号、被験者のための処方および被験者に関してヘルスケア提供者によって作成される一つ以上のメモからなる群から選択される一つ以上を含む
【0208】
実施形態103.実施形態101によるシステムにおいて、個人情報は、被験者のための処方を含み、被験者のための処方は、処方識別番号、処方類型、開始日、持続期間、完了日、被験者によって行われる多数のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションからなる群から選択される一つ以上を含む。
【0209】
実施形態104.実施形態101~103のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、遵守度情報を閲覧することを含み、被験者の遵守度情報は、被験者によって完了する多数のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッション、被験者が一つ以上のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを完了したか、部分的に完了したか、完了していない一つ以上の日々を識別するカレンダー(calender)を含む。
【0210】
実施形態105.実施形態101~104のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、被験者の結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションに対する被験者の結果は、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを開始した時間、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを終了した時間、およびスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションが完全にまたは部分的に完了したか否かの表示子からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0211】
実施形態106.実施形態51~105のいずれか一つによるシステムにおいて、システムの管理者に提供される一つ以上のオプションは、ヘルスケア提供者を追加または除去すること、ヘルスケア提供者に関する個人情報を閲覧するかまたは編集すること、被験者に関する遵守度情報を閲覧すること、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションに対する被験者の結果を閲覧することおよびヘルスケア提供者と意思疎通することからなる群から選択される。
【0212】
実施形態107.実施形態106によるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、個人情報を閲覧するかまたは編集することを含み、ヘルスケア提供者の個人情報は、ヘルスケア提供者に対する身分証明書番号、ヘルスケア提供者の名前、ヘルスケア提供者の出生日、ヘルスケア提供者のEメール、ヘルスケア提供者のEメールおよびヘルスケア提供者に対する連絡先電話番号からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0213】
実施形態108.実施形態106または107によるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、被験者の個人情報が除去された情報を閲覧するか編集することを含み、被験者の個人情報の除去された情報は、被験者のためのヘルスケア提供者および被験者のための身分証明書番号からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0214】
実施形態109.実施形態106~108のいずれか一つによるシステムとして、一つ以上のオプションは、被験者に関する遵守度情報を閲覧することを含み、被験者の遵守度情報は被験者によって完了する多数のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッション、被験者が一つ以上のスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを完了したか、部分的に完了したか、完了していない一つ以上の日々を識別するカレンダーを含む。
【0215】
実施形態110.実施形態101~109のいずれか一つによるシステムにおいて、一つ以上のオプションは、被験者の結果を閲覧することを含み、一つ以上の少なくとも部分的に完了した手術後のリハビリテーションセッションに対する被験者の結果は、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを開始した時間、被験者がスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションを終了した時間およびスケジューリングされるか処方された手術後のリハビリテーションセッションが完全にまたは部分的に完了したか否かの表示子からなる群から選択される一つ以上を含む。
【0216】
実施形態111.実施形態51~110のいずれか一つによるシステムにおいて、デジタルアプリケーションは、被験者にモジュール完了を思い出させることのうち一つ以上のためのプッシュアラーム(push alarm)をさらに含む。
【0217】
実施形態112.実施形態51~111のいずれか一つによるシステムにおいて、前記デジタル装置は、被験者での骨盤底筋の質量を強化するかまたは増加させるためのモジュールを生成し、モジュールに基づいて、デジタル課題を生成し、また、デジタル課題を被験者に提供するように構成されるデジタル課題生成部;およびデジタル課題の被験者の実行結果を収集するように構成される結果収集部を含む。
【0218】
実施形態113.実施形態51~112のいずれか一つによるシステムにおいて、デジタル課題生成部は、ヘルスケア提供者からの入力に基づいてモジュールを生成する。
【0219】
実施形態114.実施形態51~113のいずれか一つによるシステムにおいて、デジタル課題生成部は、被験者から受信した情報に基づいてモジュールを生成する。
【0220】
実施形態115.実施形態114のシステムにおいて、被験者から受信する情報は、被験者の基礎因子(basal factor)、医療情報およびデジタル治療素養のうち少なくとも一つを含み、基礎因子は、被験者の活動、心拍数、睡眠およびダイエット(栄養および熱量を含む)を含み、医療情報は、被験者の電子カルテ(electronic medical record:EMR)、家族歴(family history)、遺伝的脆弱性(genetic vulnerability)、および遺伝的感受性(genetic susceptibility)を含み、デジタル治療素養は、被験者の接近性およびデジタル治療と装置に対する技術採択を含む。
【0221】
実施形態116.実施形態51~115のいずれか一つによるシステムにおいて、デジタル課題生成部は、被験者での下部胃腸管手術可能先天的奇形のための治療仮説および作用機序に対応する仮想パラメータ(imaginary parameter)にマッチングされるモジュールを生成する。
【0222】
実施形態117.実施形態116のシステムにおいて、仮想パラメータは、被験者の環境、行動、感情および認知に関連して導き出される。
【0223】
実施形態118.実施形態51~117のいずれか一つによるシステムにおいて、結果収集部は、被験者のデジタル課題に対する遵守度をモニタリングするか被験者がデジタル課題に対する被験者の遵守度を直接入力するように許容することで、デジタル課題の実行結果を収集する。
【0224】
実施形態119.実施形態51~118のいずれか一つによるシステムにおいて、デジタル課題生成部でのデジタル課題の生成および結果収集部でのデジタル課題の被験者の実行結果の収集が多数のフィードバックループで数回繰り返して実行され、デジタル課題生成部は、結果収集部で収集される前回のサイクルでの被験者のデジタル課題に対する実行結果データおよび前回のサイクルでの被験者のデジタル課題に基づいて、今回のサイクルのための被験者のデジタル課題を生成する。
【0225】
実施形態120.必要とする被験者において、骨盤底筋の質量を強化または増加させるためのコンピューティングシステムとして、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールを被験者に提供するように構成されるディスプレイを含み、一つ以上の第1モジュールのそれぞれは、被験者が従うべき一つ以上の第1課題を含み;一つ以上の第1モジュールの課題に対する被験者による遵守度を感知するように構成されるセンサ;遵守度に基づいて、遵守度情報をサーバに転送するように構成される送信機;および遵守度情報に基づいて、一つ以上の第2課題をサーバから受信するように構成される受信機を含む。
【0226】
実施形態121.実施形態120によるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムによって被験者に運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを提供することをさらに含み、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0227】
実施形態122.実施形態120または121によるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュールを含み、運動および/またはライフスタイルモジュールは、被験者での成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子-1(IGF-1)のうち少なくとも一つの分泌を増加させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0228】
実施形態123.実施形態120~122のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、運動および/またはライフスタイルモジュールは、有酸素、抵抗および/または同時運動のための一つ以上の第1課題を含む。
【0229】
実施形態124.実施形態123によるコンピューティングシステムにおいて、有酸素、抵抗および/または同時運動のための課題は、指握り、タミータイム、ウェイトリフト、足指動かし、耳動かしおよび身体活動からなる群から独立して選択される一つ以上のための課題を含む。
【0230】
実施形態125.実施形態124によるコンピューティングシステムにおいて、身体活動は、構造化された運動、キックボール、ペダル-駆動車乗り、ジャンピング、ストレッチング、ボールゲームプレイ、骨格筋運動、歩き、および、有酸素および抵抗運動からなる群から選択される。
【0231】
実施形態126.実施形態120~125のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1課題は、熟眠および適正睡眠のうち一つ以上を得るための課題を含む。
【0232】
実施形態127.実施形態120~126のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、座浴モジュールを含み、座浴モジュールは、非-虚血状態を維持してミオシン形成を刺激するように、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0233】
実施形態128.実施形態120~127のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、座浴モジュール、および座浴モジュールは、温浴、半身浴および/または座浴を取るように、一つ以上の第1課題を含む。
【0234】
実施形態129.実施形態120~128のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールを含み、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0235】
実施形態130.実施形態120~129のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、自転車乗り、手押し車遂行、歩き、バーぶら下がり、正しく立ち、天井に触れること試し、停止運動および走りのための一つ以上の第1課題を含む。
【0236】
実施形態131.実施形態120~130のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、直腸および/またはGIENS成熟を刺激するように、直腸および/またはGI内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、および/または炎症シグナル因子を減少させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0237】
実施形態132.実施形態120~131のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、肛門直腸運動性を改善するように、一つ以上の第1課題を含む
【0238】
実施形態133.実施形態132によるコンピューティングシステムにおいて、肛門直腸運動性を改善するための一つ以上の第1課題は、歩き、走り、自転車乗りおよび水泳、他人と手をつないで歩くこと、バーぶら下がり、正しく立ち、天井への手伸ばし、動き制限/こおり鬼ゲームプレイ、小さい動物との遊び、高強度遊び、姿勢矯正、および表面たたきを含む有酸素運動からなる群から選択される。
【0239】
実施形態134.実施形態120~133のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、見ること、音、触覚、味覚およびにおいのための感覚刺激課題からなる群から選択される少なくとも一つの課題を含む。
【0240】
実施形態135.実施形態134によるコンピューティングシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題は、自律神経系を刺激するように、一つ以上の絵を見るための一つ以上の課題を含む。
【0241】
実施形態136.実施形態135によるコンピューティングシステムにおいて、自律神経系を刺激するための一つ以上の絵は、エロチック写真、寒さの写真、暑さの写真および恐怖写真からなる群から選択される。
【0242】
実施形態137.実施形態135または136によるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、一つ以上の絵を受信しディスプレイする。
【0243】
実施形態138.実施形態134~137のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、音のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、音のための一つ以上の感覚刺激課題は、恐怖または弛緩を引き起こすように一つ以上の音を聞くための一つ以上の課題を含む。
【0244】
実施形態139.実施形態138によるコンピューティングシステムにおいて、恐怖または弛緩を引き起こすように一つ以上の音を聞くための一つ以上の課題は、恐ろしい音、悪寒または皮膚変化を誘導することができる音、雨音および睡眠を誘導することができる音からなる群から独立して選択される。
【0245】
実施形態140.実施形態138または139によるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、一つ以上の音を受信し再生する。
【0246】
実施形態141.実施形態134~140のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、腹式呼吸、呼吸速度制御、時間の周期の間の呼吸制限、心拍数制御、胃腸管運動制御、冷罨法、咳および皮膚マッサージのための一つ以上の課題を含む。
【0247】
実施形態142.実施形態134~141のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、被験者での消化腺を刺激するように食べ物を食べるようにする一つ以上の課題を含む。
【0248】
実施形態143.実施形態142によるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、食べ物に関連する情報を受信しディスプレイする。
【0249】
実施形態144.実施形態134~143のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、迷走神経刺激モジュールは、においのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、においのための一つ以上の感覚刺激課題は、消化腺を刺激して、および/または弛緩させるように、一つ以上の課題を含む。
【0250】
実施形態145.実施形態144によるコンピューティングシステムにおいて、消化腺を刺激し、および/または弛緩させるようにして自律神経系を刺激するための一つ以上の課題は、被験者での唾液の分泌を誘導し、および/または被験者の心拍数を減少させる。
【0251】
実施形態146.実施形態144または145によるコンピューティングシステムにおいて、コンピューティングシステムは、アロマテラピーのための香りを放出するように構成される。
【0252】
実施形態147.実施形態131~146のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、被験者は、過敏性大腸症候群(IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗-炎症を含む。
【0253】
実施形態148.実施形態131~146のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、被験者は、過敏性大腸症候群(IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗-炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0254】
実施形態149.実施形態131~146のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、被験者が急性便秘を有しており、モジュールの治療機序は、運動性適応を含む。
【0255】
実施形態150.実施形態131~146のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、被験者は、慢性便秘を有しており、モジュールの治療機序は、運動性適応、バイオフィードバック運動および血液循環のうち一つ以上を含む。
【0256】
実施形態151.実施形態150によるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、肛門直腸バイオフィードバックモジュールおよび座浴のうち一つまたは両方をさらに含む。
【0257】
実施形態152.実施形態131~146のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、被験者は、壊死性腸炎(NEC)を有しており、モジュールの治療機序が抗炎症を含む。
【0258】
実施形態153.実施形態131~146のいずれか一つのコンピューティングシステムにおいて、被験者は、成人-GI-手術後回復(抗嘔吐/吐き気、嘔吐、ガス排出なし)を有し、モジュールの治療機序は、抗炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0259】
実施形態154.実施形態120~153のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、被験者は、下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している手術後患者である。
【0260】
実施形態155.実施形態154によるコンピューティングシステムにおいて、被験者は、プル-スルー手術、直腸成形術および肛門成形術からなる群から選択される一つ以上の手術を受ける。
【0261】
実施形態156.実施形態154または155によるコンピューティングシステムにおいて、手術を受ける前または後に、被験者は、ヒルシュスプルング病、肛門直腸奇形および髄膜瘤からなる群から選択される状態を有する。
【0262】
実施形態157.実施形態120~156のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、被験者の年齢は、3ヶ月以上である。
【0263】
実施形態158.実施形態120~157のいずれか一つによるコンピューティングシステムとして、モジュールは、手術後、約1週目に初めて行われる。
【0264】
実施形態159.実施形態120~158のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、モジュールは、被験者が約20歳になるまで行われる。
【0265】
実施形態160.実施形態120~159のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールが被験者の保護者に提供され、被験者は保護者を介して電子デバイスから間接的にモジュールを受信する。
【0266】
実施形態161.実施形態120~160のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、一つ以上の第1モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュール、および迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる。
【0267】
実施形態162.実施形態120~161のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、センサは、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周辺光センサ、指紋センサ、万歩計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。
【0268】
実施形態163.実施形態120~162のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、センサは、タッチセンサを含み、被験者は、タッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0269】
実施形態164.実施形態120~163のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、センサは、分離式周辺装置である。
【0270】
実施形態165.実施形態120~164のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも2個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0271】
実施形態166.実施形態120~165のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも10個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0272】
施例167.実施形態165または166によるコンピューティングシステムにおいて、前記ポイントは、被験者の頭、肩、肘、手首、腰、膝および足首からなる群から選択されるポジションにある。
【0273】
実施形態168.実施形態165~167のいずれか一つによるコンピューティングシステムにおいて、第1課題は、前記ポイントに対する座標の変化を含み、遵守度情報の座標の変化は、第1課題の座標の変化と比較される。
【0274】
実施形態169.必要とする被験者での骨盤底筋の質量を強化するか増加させるためのソフトウェア命令が保存される非-一時的コンピュータ可読媒体として、プロセッサによって実行される時に、プロセッサにとって:電子デバイスによって運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第1モジュールをディスプレイするようにし、一つ以上の第1モジュールそれぞれは被験者が従う課題を含み;センサによって、一つ以上の第1モジュールの課題に対する被験者による遵守度を感知するようにし;電子デバイスによって、遵守度に基づいた遵守度情報をサーバに転送するようにし;および遵守度情報に基づいて、サーバから一つ以上の第2課題を受信するようにする。
【0275】
実施形態170.実施形態169による非-一時的コンピュータ可読媒体において、電子デバイスによって、被験者に、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる群から選択される一つ以上の第2モジュールを提供することをさらに含み、一つ以上の第2モジュールは、一つ以上の第2課題を含む。
【0276】
実施形態171.実施形態169または170による非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュールを含み、運動および/またはライフスタイルモジュールは、被験者での成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子-1(IGF-1)のうち少なくとも一つの分泌を増加させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0277】
実施形態172.実施形態169~171のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、運動および/またはライフスタイルモジュールは、有酸素、抵抗および/または同時運動のための一つ以上の第1課題を含む。
【0278】
実施形態173.実施形態172による非-一時的コンピュータ可読媒体において、有酸素、抵抗および/または同時運動のための課題は、指握り、タミータイム、ウェイトリフト、足指動かし、耳動かしおよび身体活動からなる群から独立して選択される一つ以上のための課題を含む。
【0279】
実施形態174.実施形態173による非-一時的コンピュータ可読媒体において、身体活動は、構造化された運動、キックボール、ペダル-駆動車乗り、ジャンピング、ストレッチング、ボールゲームプレイ、骨格筋運動、歩き、および、有酸素および抵抗運動からなる群から選択される。
【0280】
実施形態175.実施形態169~174のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1課題は、一つ以上の熟眠および適切な睡眠を得るための課題を含む。
【0281】
実施形態176.実施形態169~175のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、座浴モジュールを含み、座浴モジュールは、非-虚血状態を維持してミオシン形成を刺激するように、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0282】
実施形態177.実施形態169~176のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、座浴モジュール、および座浴モジュールは、温浴、半身浴および/または座浴を取るように、一つ以上の第1課題を含む。
【0283】
実施形態178.実施形態169~177のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールを含み、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、直腸ENS成熟を刺激するように、および/または直腸内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0284】
実施形態179.実施形態169~実施形態178のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールは、自転車乗り、手押し車遂行、歩き、バーぶら下がり、正しく立ち、天井に触れること試し、停止運動および走りのための一つ以上の第1課題を含む。
【0285】
実施形態180.実施形態169~179のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、直腸および/またはGIENS成熟を刺激するように、直腸および/またはGI内分泌細胞のためのGLP2分泌を刺激するように、および/または炎症シグナル因子(inflammation signaling factor)を減少させるように、一つ以上の第1課題を含む。
【0286】
実施形態181.実施形態169~180のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、迷走神経系および/またはGI運動モジュールを含み、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、肛門直腸運動性を改善するように、一つ以上の第1課題を含む。
【0287】
実施形態182.実施形態181による非-一時的コンピュータ可読媒体において、肛門直腸運動性を改善するための一つ以上の第1課題は、歩き、走り、自転車乗りおよび水泳、他人と手をつないで歩くこと、バーぶら下がり、正しく立ち、天井への手伸ばし、動き制限/こおり鬼ゲームプレイ、小さい動物との遊び、高強度遊び、姿勢矯正、および表面たたきを含む有酸素運動からなる群から選択される。
【0288】
実施形態183.実施形態169~182のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、迷走神経系および/またはGI運動モジュールは、見ること、音、触覚、味覚およびにおいのための感覚刺激課題からなる群から選択される少なくとも一つの課題を含む。
【0289】
実施形態184.実施形態183による非-一時的コンピュータ可読媒体において、迷走神経刺激モジュールは、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、見ることのための一つ以上の感覚刺激課題は、自律神経系を刺激するように、一つ以上の絵を見るための一つ以上の課題を含む。
【0290】
実施形態185.実施形態184による非-一時的コンピュータ可読媒体において、自律神経系を刺激するための一つ以上の絵は、エロチック写真、寒さの写真、暑さの写真および恐怖写真からなる群から選択される。
【0291】
実施形態186.実施形態184または185による非-一時的コンピュータ可読媒体において、電子デバイスは、一つ以上の絵を受信しディスプレイする。
【0292】
実施形態187.実施形態183~186のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、迷走神経刺激モジュールは、音のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、音のための一つ以上の感覚刺激課題は、恐怖または弛緩を引き起こすように一つ以上の音を聞くための一つ以上の課題を含む。
【0293】
実施形態188.実施形態187による非-一時的コンピュータ可読媒体において、恐怖または弛緩を引き起こすように一つ以上の音を聞くための一つ以上の課題は、恐ろしい音、悪寒または皮膚変化を誘導することができる音、雨音および睡眠を誘導することができる音からなる群から独立して選択される。
【0294】
実施形態189.実施形態187または188による非-一時的コンピュータ可読媒体において、電子デバイスは、一つ以上の音を受信し再生する。
【0295】
実施形態190.実施形態183~189のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、迷走神経刺激モジュールは、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、触覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、腹式呼吸、呼吸速度制御、時間の周期の間の呼吸制限、心拍数制御、胃腸管運動制御、冷罨法、咳および皮膚マッサージのための一つ以上の課題を含む。
【0296】
実施形態191.実施形態183~190のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、迷走神経刺激モジュールは、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題を含み、味覚のための一つ以上の感覚刺激課題は、被験者での消化腺を刺激するように食べ物を食べるようにする一つ以上の課題を含む。
【0297】
実施形態192.実施形態191による非-一時的コンピュータ可読媒体において、電子デバイスは、食べ物に関連する情報を受信しディスプレイする。
【0298】
実施形態193.実施形態183~192のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、迷走神経刺激モジュールは、においのための一つ以上の感覚刺激課題を含み、においのための一つ以上の感覚刺激課題は、消化腺を刺激し、および/または弛緩させるように、一つ以上の課題を含む。
【0299】
実施形態194.実施形態193による非-一時的コンピュータ可読媒体において、消化腺を刺激し、および/または弛緩させるようにして自律神経系を刺激するための一つ以上の課題は、被験者での唾液の分泌を誘導し、および/または被験者の心拍数を減少させる。
【0300】
実施形態195.実施形態193または194による非-一時的コンピュータ可読媒体において、電子デバイスは、アロマテラピーのための香りを放出するように構成される。
【0301】
実施形態196.実施形態169~195のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者は、過敏性大腸症候群(IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗-炎症を含む。
【0302】
実施形態197.実施形態169~195のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者は、過敏性大腸症候群(IBS)を有し、モジュールの治療機序は、抗-炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0303】
実施形態198.実施形態169~195のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者が急性便秘を有しており、モジュールの治療機序は、運動性適応を含む。
【0304】
実施形態199.実施形態169~195のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者は、慢性便秘を有しており、モジュールの治療機序は、運動性適応、バイオフィードバック運動および血液循環のうち一つ以上を含む。
【0305】
実施形態200.実施形態199による非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールまたは一つ以上の第2モジュールは、肛門直腸バイオフィードバックモジュールおよび座浴のうち一つまたは両方をさらに含む。
【0306】
実施形態201.実施形態169~195のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者は、壊死性腸炎(NEC)を有しており、モジュールの治療機序が抗炎症を含む。
【0307】
実施形態202.実施形態169~195のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者は、成人-GI-手術後回復(抗嘔吐/吐き気、嘔吐、ガス排出なし)を有し、モジュールの治療機序は、抗炎症および運動性適応のうち一つまたは両方を含む。
【0308】
実施形態203.実施形態169~195のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者は、下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している手術後患者である。
【0309】
実施形態204.実施形態203による非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者は、プル-スルー手術、直腸成形術および肛門成形術からなる群から選択される一つ以上の手術を受ける。
【0310】
実施形態205.実施形態203または204による非-一時的コンピュータ可読媒体において、手術を受ける前または後に、被験者は、ヒルシュスプルング病、肛門直腸奇形および髄膜瘤からなる群から選択される状態を有する。
【0311】
実施形態206.実施形態169~205のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、被験者の年齢は、3ヶ月以上である。
【0312】
実施形態207.実施形態169~206のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、モジュールは、手術後、約1週目に初めて行われる。
【0313】
実施形態208.実施形態169~207のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、モジュールは、被験者が約20歳になるまで行われる。
【0314】
実施形態209.実施形態169~208のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールが被験者の保護者に提供され、被験者は保護者を介して電子デバイスから間接的にモジュールを受信する。
【0315】
実施形態210.実施形態169~209のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、一つ以上の第1モジュールは、運動および/またはライフスタイルモジュール、座浴モジュール、骨盤内臓神経および/または骨盤筋肉運動モジュールおよび迷走神経系および/または胃腸(GI)運動モジュールからなる。
【0316】
実施形態211.実施形態169~210のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、センサは、カメラ、加速度計、磁力計、光センサ、マイクロフォン、近接センサ、タッチセンサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、周辺光センサ、指紋センサ、万歩計、心拍数センサおよび温度計のうち一つ以上を含む。
【0317】
実施形態212.実施形態169~211のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、センサは、タッチセンサを含み、被験者は、タッチセンサを使用して、電子デバイスに遵守度情報を提供する。
【0318】
実施形態213.実施形態169~212のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、センサは、分離式周辺装置である。
【0319】
実施形態214.実施形態169~213のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも2個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0320】
実施形態215.実施形態169~214のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、遵守度情報は、時間経過による被験者に対する少なくとも10個のポイントに対する座標の変化を含む。
【0321】
実施形態216.実施形態214または215による非-一時的コンピュータ可読媒体において、前記ポイントは、被験者の頭、肩、肘、手首、腰、膝および足首からなる群から選択されるポジションにある。
【0322】
実施形態217.実施形態214~216のいずれか一つによる非-一時的コンピュータ可読媒体において、第1課題は、前記ポイントに対する座標の変化を含み、遵守度情報の座標の変化は、第1課題の座標の変化と比較される。
【0323】
実施形態218.下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している小児患者をリハビリテーションするための装置で使用するための方法として、方法は:一つ以上のGRC課題の小児患者の遂行に基づいて、胃腸奇形再建手術後、小児患者の腸および肛門直腸機能をリハビリテーションさせる少なくとも一つの生理的反応を誘導する一つ以上の胃腸リハビリテーション&治療(gastrointestinal rehabilitation & cure:GRC)課題を生成するステップ;および装置を介して一つ以上のGRC課題を小児患者に提供するステップを含む。
【0324】
実施形態219.実施形態218による方法において、少なくとも一つの生理的反応は、インスリン様成長因子-1/成長ホルモン(IGF-1/GH)刺激、迷走神経(VN)刺激、または骨盤内臓神経(PSN)刺激のうち少なくとも一つを含む。
【0325】
実施形態220.実施形態219による方法において、一つ以上のGRC課題は、IGF-1/GH刺激を誘導する成長ホルモン(GH)行動課題、VN刺激を誘導する迷走神経(VN)行動課題、およびPSN刺激を誘導する骨盤内臓神経(PSN)行動課題を含む。
【0326】
実施形態221.実施形態220による方法において、GH行動課題は、睡眠、非構造化された運動、ジャンプ、ストレッチング、ボールゲーム、骨格筋運動、有酸素運動および抵抗運動を含む。
【0327】
実施形態222.実施形態221による方法において、小児患者の成長期間に基づいて、GH行動課題のうち少なくとも一つを決定するステップをさらに含む方法。
【0328】
実施形態223.実施形態220による方法において、VN行動課題は、写真感想、音聞き取り、触覚感知(tactual sensing)、味覚感知(gustatory sensing)および嗅覚感知(olfactory sensing)を含む。
【0329】
実施形態224.実施形態220による方法において、PSN行動課題は、温浴、自転車乗り、ぶら下がり、正しく立ち、天井に触れること、こおり鬼ゲーム、動きゲーム、バーぶら下がりおよび走りを含む。
【0330】
実施形態225.実施形態224による方法において、小児患者の成長周期に基づいて、GH行動課題のうち少なくとも一つを決定するステップをさらに含む。
【0331】
実施形態226.実施形態225による方法において、小児患者の成長周期は、乳児期(infant period)、小児期(toddler period)、幼稚園期(kindergarten)、小学校期(grade school period)を含む。
【0332】
実施形態227.下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している小児患者のリハビリテーションのための装置として、装置は:一つ以上のGRC課題のうち小児患者の遂行に基づいて、胃腸管奇形再建手術後の小児患者の腸および肛門直腸機能をリハビリテーションする少なくとも一つの生理的反応を誘導する一つ以上の胃腸リハビリテーションおよび治療(GRC)課題を生成するように;および一つ以上のGRC課題を小児患者に提供するように構成されるプロセッサを含む。
【0333】
実施形態228.実施形態227の装置において、少なくとも一つの生理的反応は、インスリン様成長因子-1/成長ホルモン(IGF-1/GH)刺激、迷走神経(VN)刺激、または骨盤内臓神経(PSN)刺激のうち少なくとも一つを含む。
【0334】
実施形態229.実施形態228の装置において、一つ以上のGRC課題はIGF-1/GH刺激を誘導する成長ホルモン(GH)行動課題、VN刺激を誘導する迷走神経(VN)行動課題、およびPSN刺激を誘導する骨盤内臓神経(PSN)行動課題を含む。
【0335】
実施形態230.実施形態229の装置において、GH行動課題は、睡眠、非構造化された運動、ジャンプ、ストレッチング、ボールゲーム、骨格筋運動、有酸素運動および抵抗運動を含む。
【0336】
実施形態231.実施形態230の装置において、プロセッサは、小児患者の成長周期に基づいて、GH行動課題のうち少なくとも一つを決定するようにさらに構成される。
【0337】
実施形態232.実施形態229の装置において、VN行動課題は、写真感想、音聞き取り、触覚感知、味覚感知および嗅覚感知を含む。
【0338】
実施形態233.実施形態229の装置において、PSN行動課題は、温浴、自転車乗り、ぶら下がり、正しく立ち、天井に触れること、こおり鬼ゲーム、動きゲーム、バーぶら下がりおよび走りを含む。
【0339】
実施形態234.実施形態233の装置において、プロセッサは、小児患者の成長周期に基づいて、GH行動課題のうち少なくとも一つを決定するようにさらに構成される。
【0340】
実施形態235.実施形態234において、小児患者の成長周期は、乳児期、小児期、幼稚園期、小学校期を含む。
【0341】
実施形態236.下部胃腸管手術可能先天的奇形を有している小児患者のリハビリテーションのための方法として、方法は:一つ以上のGRC課題のうち小児患者の遂行に基づいて、胃腸管奇形再建手術後の小児患者の腸および肛門直腸機能をリハビリテーションする少なくとも一つの生理的反応を誘導する一つ以上の胃腸リハビリテーションおよび治療(GRC)課題を提供するステップを含み、少なくとも一つの生理的反応は、インスリン様成長因子-1/成長ホルモン(IGF-1/GH)刺激、迷走神経(VN)刺激、または骨盤内臓神経(PSN)刺激のうち少なくとも一つを含む。
【0342】
実施形態237.実施形態236による方法において、一つ以上のGRC課題は、IGF-1/GH刺激を誘導する成長ホルモン(GH)行動課題、VN刺激を誘導する迷走神経(VN)行動課題およびPSN刺激を誘導する骨盤内臓神経(PSN)行動課題を含む。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22a
図22b
図22c
図22d
図22e
図22f
図22g
図22h
図23
図24a
図24b
図24c
図24d
図24e
図24f
図24g
図24h
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
【国際調査報告】