(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(54)【発明の名称】口腔洗浄器の吸入および噴射構造
(51)【国際特許分類】
A61C 17/00 20060101AFI20231026BHJP
【FI】
A61C17/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523183
(86)(22)【出願日】2021-10-19
(85)【翻訳文提出日】2023-04-14
(86)【国際出願番号】 KR2021014573
(87)【国際公開番号】W WO2022092668
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0143685
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0143686
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0143688
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520424216
【氏名又は名称】エスエムディー ソリューション シーオー.,エルティーディー
【氏名又は名称原語表記】SMDsolution Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】(Yeongun-dong) 107-1, Biomaterial-dong, Seoul National University School of dentistry, 101 Daehak-ro, Jongno-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】コ、ソングォン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒョンジョン
(57)【要約】
本発明の実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水を口腔内に噴射するマウスピース;洗浄水と唾液が混合された汚染水を口腔内から吸入するコアサクション部;および洗浄水が流動する流入流路、汚染水が流動する排出流路および前記排出流路の上側または下側の少なくともいずれか一方向に洗浄水が流動する空間を形成し、洗浄水を前記マウスピースへ供給する拡散流路が形成されたハンドル(handle)を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄水を口腔内に噴射するマウスピース;
洗浄水と唾液が混合された汚染水を口腔内から吸入するコアサクション部;および
洗浄水が流動する流入流路、汚染水が流動する排出流路、および前記排出流路の上側または下側の少なくともいずれか一方向に洗浄水が流動する空間を形成し、洗浄水を前記マウスピースに供給する拡散流路が形成されたハンドル(handle)を含む、口腔洗浄器。
【請求項2】
前記ハンドルは、
前記排出流路の上流(後端)に配置され、前記拡散流路の横方向幅を線形的に増加させる拡散境界部を含む、請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記コアサクション部と前記排出流路とを連結するサクションパイプをさらに含み、
前記コアサクション部は、
前記拡散流路を流動する洗浄水の流入を遮断する拡散制限部と前記拡散制限部に形成され、前記サクションパイプの一端と締結される拡散制限溝が形成され、
前記拡散境界部は、
前記サクションパイプの他端と締結される拡散境界溝が形成され、前記ハンドルの内部に突出して形成され、前記拡散流路を流動する洗浄水が前記排出流路に流入されることを遮断する、請求項2に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記ハンドルは、
前記排出流路が後端から前端に向かうほど流路の断面積が減少するように斜線方向に配置された連結隔壁を含む、請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
前記ハンドルの内部には、
前記ハンドルと前記マウスピースとが連結される地点に、前記流入流路から排出された洗浄水を互いに異なる方向に流動させる流路ガイドが配置された、請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記流路ガイドは、
前歯と対向する位置に配置され、洗浄水の流動方向を前歯の左右方向に分割する、請求項5に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
前記マウスピースは、
歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された左側脣面対応部および右側脣面対応部;
歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された左側頬面対応部および右側頬面対応部;
歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された左側舌面対応部および右側舌面対応部を含み、
前記流路ガイドは、
洗浄水を前記左側脣面対応部と前記右側脣面対応部に向かって分割して流動するように配置された、請求項5に記載の口腔洗浄器。
【請求項8】
前記流路ガイドは、
前記マウスピースおよび前記ハンドルの前後方向の中心線上に傾斜して配置された、請求項5に記載の口腔洗浄器。
【請求項9】
前記ハンドルは、
外周面に形成され、横方向端部が後方に曲がったマウスガードを含む、請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項10】
前記ハンドルは、
楕円形状であり、横方向端部がそれぞれ後方に曲がった楕円形のマウスガードを含む、請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項11】
洗浄水を口腔内に噴射するマウスピース;
洗浄水と唾液が混合された汚染水を口腔内から吸入するコアサクション部;および
洗浄水が流動する流入流路、前記流入流路と前記マウスピースを連結する拡散流路、前記コアサクション部から排出された汚染水が流動する排出流路を形成するハンドルを含み、
前記ハンドルは、
前記流入流路を形成する流入隔壁;
前記流入隔壁と離隔して配置され、排出流路を形成する排出隔壁;および
前記排出隔壁と前記流入隔壁とを連結し、前記ハンドルの前後方向の中心線を基準に傾斜して配置され、前記排出流路の幅を後方から前方に向かうほど線形的に減少させる連結隔壁を含む、口腔洗浄器。
【請求項12】
前記コアサクション部と前記排出流路とを連結するサクションパイプをさらに含み、
前記コアサクション部は、
前記拡散流路を流動する洗浄水の流入を遮断する拡散制限部と、前記拡散制限部に形成され、前記サクションパイプの一端と締結される拡散制限溝が形成され、
前記拡散境界部は、
前記ハンドル内部に突出して形成され、前記拡散流路を流動する洗浄水が前記排出流路に流入されることを遮断し、前記サクションパイプの他端と締結される拡散境界溝が形成された、請求項11に記載の口腔洗浄器。
【請求項13】
前記ハンドルの外周面に形成され、横方向端部が後方へと弓状に曲げられ、横方向の一側は母指内転筋(adductor pollicis)と密着し、横方向の他側は親指の基節骨(proximal phalanx)と密着するマウスガードが形成された、請求項11に記載の口腔洗浄器。
【請求項14】
洗浄水が流入する流入流路と口腔から吸入された汚染水が流動する排出流路が形成されたハンドル(handle);
前記ハンドルを介して供給された洗浄水を口腔内部に噴射するマウスピース;および
前記マウスピースから排出されて歯を洗浄した汚染水を吸入する下側吸入孔が形成されたコアサクション部を含む、口腔洗浄器。
【請求項15】
前記下側吸入孔は、前記マウスピースの前後方向の中心線上に形成された、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項16】
前記マウスピースは、
歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部と、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部と、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部とを含み、
前記コアサクション部は、
前記舌面対応部によって包まれ、ユーザの舌の上に配置される、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項17】
前記下側吸入孔は、舌と対向する位置に形成され、前記コアサクション部と前記マウスピースが結合された面は、「U」形状に湾曲した形状である、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項18】
前記コアサクション部は、
前記下側吸入孔の縁に突出して汚染水を前記下側吸入孔に導く吸入誘導部が形成され、
前記吸入誘導部は、
前方に向かって汚染水が流動する谷(trough)が形成された、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項19】
前記下側吸入孔は、
第1下側吸入孔および前記第1下側吸入孔の後方に形成された第2下側吸入孔を含み、
前記第1下側吸入孔に形成された第1吸入誘導部は、前記舌面対応部よりも高く形成された、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項20】
前記下側吸入孔は、
第1下側吸入孔および前記第1下側吸入孔の後方に形成された第2下側吸入孔を含み、
前記第1下側吸入孔に形成された第1吸入誘導部は、前記第2下側吸入孔に形成された第2吸入誘導部よりも高く形成された、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項21】
前記コアサクション部は、
前記下側吸入孔の縁に「U」形状であって下側に突出した吸入誘導部を含む、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項22】
前記コアサクション部は、
前方に向かって突出し、後方に向かって凹んだ形状であり、前記下側吸入孔の縁に形成された吸入誘導部を含む、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項23】
前記コアサクション部は、
口蓋垂と対向する位置に後方吸入孔が形成され、
前記後方吸入孔は、前記マウスピースの前後方向の中心線上に配置された、請求項14に記載の口腔洗浄器。
【請求項24】
洗浄水が流入する流入流路と口腔から吸入された汚染水が流動する排出流路が形成されたハンドル(handle);
前記ハンドルを介して供給された洗浄水を口腔内部に噴射するマウスピース;および
前記マウスピースから排出されて歯を洗浄した汚染水を吸入し、前記マウスピースと連結されたコアサクション部を含み、
前記コアサクション部は、口蓋と対向する位置に上側吸入孔が形成された、口腔洗浄器。
【請求項25】
前記コアサクション部は、中心がユーザの舌正中溝(median sulcus of tongue)の上に配置された、請求項24に記載の口腔洗浄器。
【請求項26】
前記コアサクション部の下端は、前記マウスピースの下端より高い位置に形成され、
前記コアサクション部の上端は、前記マウスピースの上端より低く形成された、請求項24に記載の口腔洗浄器。
【請求項27】
前記マウスピースは、
前歯の噛む面と対向する部分に前方吸入孔が形成され、
前記コアサクション部は、
舌と対向する位置に下側吸入孔、口蓋と対向する位置に上側吸入孔、口蓋垂と対向する位置に後方吸入孔が形成され、
前記前方吸入孔、前記下側吸入孔、前記上側吸入孔、前記後方吸入孔は、前後方向の中心線上に一列に形成された、請求項24に記載の口腔洗浄器。
【請求項28】
洗浄水が流入する流入流路と口腔から吸入された汚染水が流動する排出流路が形成されたハンドル(handle);
前記ハンドルを介して供給された洗浄水を口腔内部に噴射し、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部と、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部と、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部とを含むマウスピース;および
前記マウスピースから排出されて歯を洗浄した汚染水をユーザの舌正中溝(median sulcus of tongue)の上から吸入し、外縁が前記舌面対応部と結合するコアサクション部を含む、口腔洗浄器。
【請求項29】
前記コアサクション部の中心には、ユーザの舌と対向する下側吸入孔が形成され、
前記下側吸入孔は、第1下側吸入孔および前記第1下側吸入孔の後方に形成された第2下側吸入孔を含み、
前記第1下側吸入孔に形成され、下側に突出した第1吸入誘導部は、
前記第2下側吸入孔に形成され、下側に突出した第2吸入誘導部より下側にさらに突出して形成された、請求項28に記載の口腔洗浄器。
【請求項30】
前記コアサクション部の後端は、
前記頬面対応部の後端より前方配置され、前記舌面対応部の後端より前方配置された、請求項28に記載の口腔洗浄器。
【請求項31】
洗浄水が流動する流入流路が形成されたハンドル(handle);および
洗浄水を口腔内部に噴射する噴射孔が形成されたマウスピースを含み、
前記マウスピースは、
歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部;
前記脣面対応部と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部;
歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部;および
両端が、前記脣面対応部と前記舌面対応部との連結地点から始まり、前記脣面対応部および前記舌面対応部を連結する媒介部(intermediation)を含む、口腔洗浄器。
【請求項32】
前記脣面対応部および前記頬面対応部には、外側噴射流路が形成され、前記舌面対応部には内側噴射流路が形成され、
前記媒介部には、前記外側噴射流路と前記内側噴射流路とを連結する拡散流路が形成された、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項33】
前記頬面対応部は、
一端は前記脣面対応部に固定され、他端は自由端で形成された、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項34】
前記舌面対応部と前記頬面対応部との間の空間には、
1、2、3、4番の歯の噛む面の全ての領域が空き空間をなすように一つの第1収縮許容孔が形成され、
13、14、15、16番の歯の噛む面の全ての領域が空き空間をなすように一つの第2収縮許容孔が形成された、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項35】
前記媒介部の側端部は、
前記頬面対応部が前記脣面対応部の方向に弾性運動が可能であるように、中心方向に陥没した形状である、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項36】
前記媒介部の側端部は、
前記頬面対応部が前記脣面対応部の方向に弾性運動が可能であるように「C」形状に湾曲した、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項37】
前記媒介部は、前歯の噛む面と対向する位置に形成された、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項38】
前記媒介部は、
前記脣面対応部の後面と前記舌面対応部の前面とを連結する、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項39】
前記噴射孔は、
歯冠(crown)と歯茎(gum)との間の歯頸部(cervix)に向かう方向に形成された、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項40】
前記媒介部は、
ユーザの前歯の噛む面と対向する位置に形成され、口腔内に存在する汚染水を吸入する前方吸入孔を形成する、請求項31に記載の口腔洗浄器。
【請求項41】
洗浄水が流動する流入流路が形成されたハンドル(handle);および
洗浄水を口腔内部に噴射する噴射孔が形成されたマウスピースを含み、
前記マウスピースは、
歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部;
前記脣面対応部と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部;
歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部;および
7、8、9、10番の歯が噛まれる位置に形成され、前記脣面対応部および前記舌面対応部を連結し、横方向端部は、前記頬面対応部と前記舌面対応部の境界と連結される媒介部(intermediation)を含み、
前記脣面対応部および前記頬面対応部には、外側噴射流路が形成され、前記舌面対応部には内側噴射流路が形成され、
前記媒介部には、前記外側噴射流路と前記内側噴射流路とを連結する拡散流路が形成された、口腔洗浄器。
【請求項42】
歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部と、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部と、前記脣面対応部と前記舌面対応部とを連結する媒介部を含むマウスピース;
ユーザの舌の上に配置されて口腔内部の汚染水を吸入するコアサクション部;および
前記媒介部の内部に配置され、前記コアサクション部から吸入した汚染水が流動する集中流路を形成し、縦方向に突出して前記マウスピースと縦方向に流動間隔を形成する垂直チャンネルを備えるサクションパイプを含む、口腔洗浄器。
【請求項43】
前記マウスピースは、
前記脣面対応部と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対向部をさらに含み、
前記舌面対応部と前記頬面対応部との間の空間には、
1、2、3、4番の歯の噛む面の全ての領域が空き空間をなすように第1収縮許容孔が形成され、
13、14、15、16番の歯の噛む面の全ての領域が空き空間をなすように第2収縮許容孔が形成され、
前記第1収縮許容孔と前記第2収縮許容孔は、
それぞれ1つの孔から形成された、請求項42に記載の口腔洗浄器。
【請求項44】
前記第1収縮許容孔と前記第2収縮許容孔は、
前記媒介部、前記舌面対応部、前記頬面対応部と境界を形成し、
前記頬面対応部の後方端部は自由端を形成する、請求項43に記載の口腔洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔洗浄器の吸入および噴射構造に関し、より詳しくは、口腔内部に洗浄水を噴射し、口腔内の汚染水を吸入して排出する口腔洗浄器の吸入および噴射構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、歯を位置別に区分するために番号を表記した図である。
図2は、歯の部位別の名称を表記した図である。
【0003】
図1~
図2を参照すると、人の歯の数は通常26~32個である。通常の骨は壊れても内部に血管があり、血が栄養分を供給してくれれば再生が可能である。しかし、歯は血管がエナメル質(enamel)まで届かないため、再生ができず、管理が非常に重要である。
【0004】
歯のエナメル質は、酸と接触するとカルシウムを少しずつ失うが、口腔内の酸度が塩基性に戻ると唾液の中のカルシウムイオンが再びエナメル質に結晶化し、少しずつ修復される。エナメル質の表面は、歯組織自体を喪失しない限り、毎日毎回カルシウムの損失と修復を繰り返して維持される。
【0005】
ところが、細菌は食事後に残った食べ物の残渣を食べて増殖し、歯垢(プラグ)を形成する。ミュータンス菌は歯垢を構成する細菌の一つであり、ミュータンス菌は歯の酸度を高めて歯を腐食させ、歯茎(gum)に炎症を起こすなど悪影響を及ぼす。さらに、歯垢は損傷した歯を修復するための、唾液に混ざっているカルシウムイオンが歯に届くのを妨げる。歯に届かなかったカルシウムイオンはプラグに吸収されて結晶化してしまう。カルシウムの吸収と結晶化を経たフラグは硬くなって歯に溶着する。これが歯石である。歯石はエナメル質の外部を塞ぐが、酸は通過させてカルシウムイオンを捕まえるため、エナメル質表面の化学的修復を妨げる。このようにして作られた歯石は歯垢の除去をさらに困難にし、前記のような悪循環は繰り返される。つまり、歯が一度弱くなると、いくら歯を拭いても丈夫にならない。また、歯石は有害細菌、特に風歯菌(ジンジバリス菌)のよい繁殖地となるため、歯茎の炎症反応や壊死などの原因となる。
【0006】
基本的な予防法は、正しい歯磨きで歯の間のプラグと老廃物を除去することである。しかし、人それぞれ歯の配列が異なるため、いくら頑張って歯磨きをしても管理しにくい部分が生じるしかなく、特に歯の並びがよくない場合にはそれだけ歯磨きの難易度も上昇する。
【0007】
したがって、歯の配列にかかわらず口腔の清潔を維持することができる口腔洗浄器が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、以下のとおりである。
【0009】
第一は、洗浄水の供給と汚染水の排出を同時に行うことができるハンドルおよびマウスピースを提供することである。
【0010】
第二は、口腔内部の汚染水を円滑に吸入して口腔粘膜の損傷を防ぐことができる吸入構造を提供することである。
【0011】
第三は、口腔という狭い空間内でも排出と吸入を円滑に行うことができるマウスピースの構造を提供することである。
【0012】
本発明の課題は、以上に言及された課題に限定されず、言及されていない他の課題は以下の記載から当業者には明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を達成するために、本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水を口腔内に噴射するマウスピース;洗浄水と唾液が混合された汚染水を口腔内から吸入するコアサクション部;および洗浄水が流動する流入流路、汚染水が流動する排出流路および前記排出流路の上側または下側の少なくともいずれか一方向に洗浄水が流動する空間を形成し、洗浄水を前記マウスピースに供給する拡散流路が形成されたハンドル(handle)を含んでもよい。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水を口腔内に噴射するマウスピース;洗浄水と唾液が混合された汚染水を口腔内から吸入するコアサクション部;および洗浄水が流動する流入流路、前記流入流路と前記マウスピースとを連結する拡散流路、前記コアサクション部から排出された汚染水が流動する排出流路を形成するハンドルを含み、前記ハンドルは、前記流入流路を形成する流入隔壁;前記流入隔壁と離隔して配置され、排出流路を形成する排出隔壁;および前記排出隔壁と前記流入隔壁とを連結し、前記ハンドルの前後方向の中心線を基準に傾斜して配置され、前記排出流路の幅を後方から前方に向かうほど線形的に減少させる連結隔壁を含んでもよい。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水が流動する流入流路と口腔から吸入された汚染水が流動する排出流路とが形成されたハンドル(handle);前記ハンドルを介して供給された洗浄水を口腔内部に噴射するマウスピース;および前記マウスピースから排出されて歯を洗浄した汚染水を吸入する下側吸入孔が形成されたコアサクション部を含んでもよい。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水が流動する流入流路と口腔から吸入された汚染水が流動する排出流路とが形成されたハンドル(handle);前記ハンドルを介して供給された洗浄水を口腔内部に噴射するマウスピース;および前記マウスピースから排出されて歯を洗浄した汚染水を吸入し、前記マウスピースと連結されたコアサクション部を含み、前記コアサクション部は、口蓋と対向する位置に上側吸入孔が形成されてもよい。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水が流動する流入流路と口腔から吸入された汚染水が流動する排出流路とが形成されたハンドル(handle);前記ハンドルを介して供給された洗浄水を口腔内部に噴射し、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部と、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部と、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部を含むマウスピース;および前記マウスピースから排出されて歯を洗浄した汚染水をユーザの舌正中溝(median sulcus of tongue)の上から吸入し、外縁が前記舌面対応部と結合するコアサクション部を含んでもよい。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水が流動する流入流路が形成されたハンドル(handle);および洗浄水を口腔内部に噴射する噴射孔が形成されたマウスピースを含み、前記マウスピースは、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部;前記脣面対応部と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部;歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部;および両端が前記脣面対応部と前記舌面対応部との連結地点から始まり、前記脣面対応部および前記舌面対応部を連結する媒介部(intermediation)を含んでもよい。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水が流動する流入流路が形成されたハンドル(handle);および洗浄水を口腔内部に噴射する噴射孔が形成されたマウスピースを含み、前記マウスピースは、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部;前記脣面対応部と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部;歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部;および7、8、9、10番の歯が噛まれる位置に形成され、前記脣面対応部および前記舌面対応部を連結し、横方向端部は、前記頬面対応部と前記舌面対応部の境界と連結される媒介部(intermediation)を含み、前記脣面対応部および前記頬面対応部には、外側噴射流路が形成され、前記舌面対応部には内側噴射流路が形成され、前記媒介部には、前記外側噴射流路と前記内側噴射流路とを連結する拡散流路が形成される。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態による口腔洗浄器は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部と、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部と、前記脣面対応部と前記舌面対応部を連結する媒介部を含むマウスピース;ユーザの舌の上に配置されて口腔内部の汚染水を吸入するコアサクション部;および前記媒介部の内部に配置され、前記コアサクション部から吸入した汚染水が流動する集中流路を形成し、縦方向に突出して前記マウスピースと縦方向に流動間隔を形成する垂直チャンネルを備えるサクションパイプを含んでもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の口腔洗浄器によれば、次のような効果が一つあるいはそれ以上ある。
【0022】
第一は、洗浄水の供給と汚染水の排出を同時に行うことができるハンドルおよびマウスピースを提供する。
【0023】
第二は、口腔内部の汚染水を円滑に吸入して口腔粘膜の損傷を防ぐことができる吸入構造を提供する。
【0024】
第三は、口腔という狭い空間内でも排出と吸入を円滑に行うことができるマウスピースの構造を提供する。
【0025】
本発明の効果は以上の効果に限定されず、言及されていない他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者には明確に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】歯を位置別に区分するために番号を表記した図である。
【
図3】本発明の一実施形態による口腔洗浄器の斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態による口腔洗浄器の分解斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態による口腔洗浄器の下側部を表す斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態による下側部の平面図である。
【
図7a】本発明の一実施形態による上側部の平面図である。
【
図8】
図3による口腔洗浄器のマウスピース部分を拡大したものである。
【
図10】本発明の一実施形態によるサクションパイプの斜視図である。
【
図11】本発明の一実施形態によるサクションパイプの平面図である。
【
図12】
図4の下側部にサクションパイプが結合された形状を表す斜視図である。
【
図13】
図6の下側部にサクションパイプが結合された形状を表す平面図である。
【
図14】
図7の上側部にサクションパイプが結合された形状を表す斜視図である。
【
図15】歯の模型を用いて、本発明の一実施形態による口腔洗浄器が歯に噛まれた例を表現したものである。
【
図16a】
図15による使用時の洗浄水と汚染水の流動を表したものである。
【
図16b】
図15による使用時にマウスガードと密着する手の部分を表したものである。
【
図17】本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の斜視図である。
【
図18】本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の分解斜視図である。
【
図19】本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の下側部の斜視図である。
【
図20】本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の上側部の斜視図である。
【
図21】本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の上側部にサクションパイプが結合された斜視図である。
【
図24】本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の下側部の平面図である。
【
図25】本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の上側部の平面図である。
【
図27】
図26のマウスピースを下側方向から表現したものである。
【
図28】本発明の他の実施形態によるサクションパイプの斜視図である。
【
図31】サクションパイプとウォーターディフューザーによる汚染水の流れを表示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の利点および特徴、ならびにそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すると明らかになる。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で具現することができ、ただし、本実施形態は、本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は特許請求の範囲によって定義されるだけである。明細書全体にわたって、同じ参照番号は同じ構成要素を指す。
【0028】
以下、図面を参照して本発明について説明する。
【0029】
図3は、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100の斜視図である。
図4は、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100の分解斜視図である。
【0030】
図3~
図4を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51を供給し、吸入した汚染水53を貯蔵する本体(図示せず)、本体と連結されたハンドル110、ハンドル110と連結されて洗浄水51を噴射するマウスピース130、マウスピース130と連結され、汚染水53を吸入するコアサクション部150を含む。
【0031】
本体は、複数のウォーターポンプを含んでもよい。複数のウォーターポンプは、洗浄水51をハンドル110に排出するか、コアサクション部150から汚染水53を吸入する動力を生成する。ウォーターポンプは、正圧を生成して洗浄水51を排出し、負圧を生成して汚染水53を吸入する。ウォーターポンプは複数で設けられ、いずれか一つは正圧を生成し、他の一つは負圧を生成する。
【0032】
ハンドル110とマウスピース130とコアサクション部150とは一体に形成されてもよい。
【0033】
ハンドル110とマウスピース130とコアサクション部150は、上側部100bと下側部100aとに分離形成されてもよい。上側部100bは、ハンドル110とマウスピース130とコアサクション部150の上側を形成し、下側部100aは、ハンドル110とマウスピース130とコアサクション部150の下側を形成してもよい。サクションパイプ170は、上側部100bと下側部100aとの間に配置されてもよい。
【0034】
図5は、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100の下側部100aを表す斜視図である。
図6は、本発明の一実施形態による下側部100aの平面図である。
図7は、本発明の一実施形態による上側部100bの平面図である。
【0035】
図5~
図7を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51を口腔内に噴射するマウスピース130;洗浄水51と唾液が混合された汚染水53を口腔内から吸入するコアサクション部150;および洗浄水51が流動する流入流路101、汚染水53が流動する排出流路107、流入流路101とマウスピース130を連結する拡散流路103が形成されたハンドル110(handle)を含み、拡散流路103の横方向幅103dの大きさは、流入流路101の横方向幅101dまたは排出流路107の横方向幅107dより大きく形成される。
【0036】
マウスピース130は、洗浄水51を口腔内に噴射する。マウスピース130は、歯茎と歯に向かって洗浄水51を噴射する。汚染水53は、洗浄水51、唾液、プラグ、老廃物の混合物である。コアサクション部150は、汚染水53を吸入する。コアサクション部150は、汚染水53を吸入して汚染水53をハンドル110に排出する。本体から供給された洗浄水51は、ハンドル110に形成された流入流路101を流動する。ハンドル110の一側には流入流路101が形成され、他側には排出流路107が形成される。コアサクション部150から吸入された汚染水53は、排出流路107を流動する。
【0037】
ハンドル110とマウスピース130との連結地点(流入流路の下流101b、排出流路の上流107a)には、流入流路101の幅が拡張された拡散流路103が形成される。
【0038】
ハンドル110の一側を流動する洗浄水51は、拡散流路103を介してマウスピース130の左側と右側に均等に分散される。拡散流路103の幅は、流入流路101の下流101bの幅よりも大きい。拡散流路103の横方向幅103dは、流入流路101の横方向幅101dと排出流路107の横方向幅107dとを合わせた大きさより大きく形成される。拡散流路103の幅は、排出流路107の上流107aの幅よりも大きい。拡散流路103の幅は、排出流路107の上流107aの幅と流入流路101の下流101bの幅とを合わせた大きさと同じであるか、より大きくてもよい。
【0039】
排出流路107は、後述するサクションパイプ170と連結される。拡散流路103は、流入流路101の下流101bだけでなく、サクションパイプ170の上端および/または下端に形成される。拡散流路103は、サクションパイプ170を横切って形成される。例えば、流入流路101は、ハンドル110の左側に形成され、拡散流路103は、ハンドル110の左側から始まってサクションパイプ170を通ってハンドル110の右側まで形成される。
【0040】
排出流路107は、後端(排出流路107の上流107a)から前端(排出流路107の下流107b)に行くほど流路の断面積が減少する形状である。排出流路107の上流107aはサクションパイプ170と連結される。排出流路107の上流107aの幅は、下流に向かうほど減少してもよい。
【0041】
ハンドル110の内部には、ハンドル110とマウスピース130が連結される地点に流入流路101から排出された洗浄水51を分割して洗浄水51を互いに異なる方向に流動させる流路ガイド179が配置される。流入流路101の下流101bの後方には、流路ガイド179が配置される。流路ガイド179は、流入流路101の下流101bに配置され、洗浄水51を分割する。流路ガイド179は、拡散流路103に配置される。流路ガイド179は、前歯と対向する位置に配置され、洗浄水51の流動方向を前歯の左右方向に分割する。流路ガイド179は、ハンドル110の長さ方向(前後方向)の中心線C-C'上に配置される。流路ガイド179は、前歯の前方に配置される。洗浄水51は、前歯の前方から分割および拡散され、マウスピース130に全体的に分散される。マウスピース130は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された左側脣面対応部131aおよび右側脣面対応部131bと歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された左側頬面対応部133aおよび右側頬面対応部133bと歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された左側舌面対応部135aおよび右側舌面対応部135bとを含み、流路ガイド179は、洗浄水51を左側脣面対応部131aと右側脣面対応部131bに向かって分割して流動するように配置される。
【0042】
流路ガイド179は、ハンドル110の一側から供給された洗浄水51を分割する。流入流路101から供給された洗浄水51は、流路ガイド179を通過して脣面対応部131に向かう。脣面対応部131を通過した洗浄水51は、舌面対応部135に向かう。流路ガイド179とハンドル110の左右内壁には隙間が形成されている。洗浄水51のうち一部は、隙間を介して左側脣面対応部131aに向かう。洗浄水51のうち一部は、流路ガイド179の傾斜面を通じて右側脣面対応部131bに向かう。
【0043】
流路ガイド179は、マウスピース130およびハンドル110の前後方向の中心線C-C'上に傾斜して配置される。流入流路101から排出された洗浄水51は、拡散流路103に配置された流路ガイド179に沿って拡散する。洗浄水51は、流路ガイド179の傾斜面に沿ってマウスピース130に向かって拡散する。
【0044】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、汚染水53が流動する集中流路105を形成し、コアサクション部150と排出流路107とを連結するサクションパイプ170を含み、サクションパイプ170は拡散流路103の内部に配置される。
【0045】
拡散流路103と集中流路105とは互いに交差して形成される。サクションパイプ170は、コアサクション部150と排出流路107とを連結する。サクションパイプ170は集中流路105を形成する。集中流路105は、コアサクション部150が吸入した汚染水53が流動する。集中流路105は、サクションパイプ170と排出流路107とを連結する。サクションパイプ170は拡散流路103内に配置され、洗浄水51は、サクションパイプ170の上端および/または下端を介してマウスピース130の全体に拡散する。マウスピース130とサクションパイプ170は、上端および/または下端が離隔しており、詳細な説明は後述する。
【0046】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水51を口腔内に噴射するマウスピース130;洗浄水51と唾液とが混合された汚染水53を口腔内から吸入するコアサクション部150;および洗浄水51が流動する流入流路101、流入流路101とマウスピース130を連結する拡散流路103、コアサクション部150から排出された汚染水53が流動する排出流路107を形成するハンドル110を含み、ハンドル110は、流入流路101を形成する流入隔壁111;流入隔壁111と離隔して配置され、排出流路107を形成する排出隔壁117;および排出隔壁117の後方端部と連結され、流入隔壁111の後方端部と連結された連結隔壁113を含む。
【0047】
流入隔壁111は、流入流路101の上流101aから流入流路101の下流101bまで延びて形成される。連結隔壁113は、流入隔壁111と連結される。連結隔壁113は、拡散流路103の前方まで延びて形成される。連結隔壁113は、排出流路107の上流107aに配置される。
【0048】
連結隔壁113は、排出流路107の上流107aから前方に延びて形成され、排出隔壁117と連結される。連結隔壁113は、ハンドル110の前後方向の中心線C-C'を基準に傾斜して配置される。連結隔壁113は、排出流路107の上流107aを広く形成する。
【0049】
連結隔壁113は、流入流路101の下流101bより排出流路107の上流107aの幅を広く形成する。連結隔壁113は傾斜して配置される。
【0050】
ハンドル110は、排出流路107が後端(上流)から前端(下流)に向かうほど流路の断面積が減少するように斜線方向に配置された連結隔壁113を含む。
【0051】
ハンドル110は、排出隔壁117と流入隔壁111とを連結し、ハンドル110の前後方向の中心線C-C'を基準に傾斜して配置され、排出流路107の幅を後方(上流)から前側(下流)に向かうほど線形的に減少させる連結隔壁113を含む。連結隔壁113は、サクションパイプ170から急激に流入された汚染水53による衝撃を緩和する。連結隔壁113は、ハンドル110から発生する振動を低減させる。
【0052】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器は、排出流路107と連結された前方チャンネル171;コアサクション部150と連結される後方チャンネル173;およびハンドル110の前後方向の中心線C-C'を基準に傾斜して配置され、後方チャンネル173および前方チャンネル171を連結するベンディング(bending)チャンネル175を含むサクションパイプ170を含む。連結隔壁113の傾斜した方向は、ベンディングチャンネル175の傾斜方向と同じであってもよい。汚染水53は、ベンディングチャンネル175の傾斜面に当たって横方向の一側に集中することができる。
【0053】
吸入ポンプの起動、停止時の汚染水53の流れに急激な変化が生じると、圧力と流速に急激な変化が生じ、水衝撃現象が発生することがある。ポンプは、口腔内に存在する空気と汚染水53を同時に吸入するため、排出流路107とサクションパイプ170内には空気と汚染水53が混合された状態で流動する。空気と汚染水53が一緒に流動する環境は、ハンドル110の内部に水衝撃現象を発生させる。連結隔壁113は、排出流路107上に真空発生部分を減らし、汚染水53の流路幅を徐々に減少させて水衝撃を緩和する。
【0054】
図8は、
図3による口腔洗浄器100のマウスピース130部分を拡大したものである。
図9は、
図8の部分を下側から表したものである。
【0055】
図8~
図9を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路107が形成されたハンドル110(handle);ハンドル110を介して供給された洗浄水51を口腔内部に噴射するマウスピース130;およびマウスピース130から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入し、縁がマウスピース130によって包まれたコアサクション部150を含む。コアサクション部150は、汚染水53を吸入する。サクションパイプ170はコアサクション部150と連結され、汚染水53を吸入する。サクションパイプ170は、ハンドル110と連結される。排出流路107はサクションパイプ170と連結される。
【0056】
コアサクション部150はマウスピース130に固定される。コアサクション部150は、マウスピース130の中心線C-C'上に配置される。コアサクション部150は、マウスピース130の中央に配置される。コアサクション部150とマウスピース130とが結合された面は「U」形状に湾曲している形状である。マウスピース130の内側は「U」形状に形成される。コアサクション部150は、略円形または楕円形で形成され、マウスピース130の内側と結合される。
【0057】
マウスピース130は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部131と、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対向部133と、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部135を含み、コアサクション部150は、舌面対応部135によって包まれ、ユーザの舌の上に配置される。舌面対応部135は、コアサクション部150の吸入力から口腔内部の弱い上皮細胞を保護する。
【0058】
コアサクション部150は、ユーザの舌の上に配置される。コアサクション部150は、舌の中央に配置される。口腔内部は非常に薄い上皮細胞で構成されている。舌は、口腔内部で最も強力な筋肉である。コアサクション部150は、舌の上から汚染水を吸入する。舌はコアサクション部150に付着しても損傷の可能性が低い。舌には複数の舌乳頭(lingual papillae)が存在するため、コアサクション部150と舌乳頭との間には複数の空気および/または汚染水通路が形成される。
【0059】
マウスピース130の外側は、脣面対応部131と頬面対応部133を形成し、マウスピース130の内側は、舌面対応部135を形成する。後述する媒介部137は、舌面対応部135と脣面対応部131とを連結する。コアサクション部150は、舌と対向する位置に下側吸入孔159が形成される。下側吸入孔159は舌に向かって形成される。下側吸入孔159は、コアサクション部150の下側に形成される。コアサクション部150は、下側吸入孔159の縁に突出して汚染水53を下側吸入孔159に導く吸入誘導部153が形成される。
【0060】
吸入誘導部153は、舌が下側吸入孔159を塞ぐのを防止する。吸入誘導部153は、下側吸入孔159と舌を離間させる。吸入誘導部153は、舌の上に存在する汚染水53を吸い込むストローの役割を果たす。吸入誘導部153は、洗浄水51に浸漬されるか、洗浄水51と近い距離で負圧を形成する。
【0061】
下側吸入孔159は、第1下側吸入孔159aおよび第1下側吸入孔159aの後方に形成された第2下側吸入孔159bを含み、第1下側吸入孔159aに形成された第1吸入誘導部153aは、第2下側吸入孔159bに形成された第2吸入誘導部153bよりも高く突出する。第1下側吸入孔159aに形成された第1吸入誘導部153aは、舌面対応部135よりも高く形成される。第1吸入誘導部153aは、ユーザの舌が舌面対応部135と直接接触することを防止する。第1吸入誘導部153aは、ユーザの舌と舌面対応部135とを離間させる。
【0062】
汚染水53は、ユーザの舌と舌面対応部135との間を流動することができる。吸入誘導部153は、前方に向かって汚染水53が流動する谷151(trough)が形成される。谷151は、吸入誘導部153が舌と密着しても汚染水53を吸入することができるように形成された隙間である。谷151は前方、すなわち唇方向に形成されてもよい。
【0063】
コアサクション部150は、下側吸入孔159の縁に「U」形状であって下側に突出した吸入誘導部153を含む。吸入誘導部153は、突出した面は前方を向いており、凹んだ面は後方、すなわち、口蓋垂に向かうように形成される。吸入誘導部153は、前方から後方、すなわち口から口蓋垂の方向に段階的に高さが低くなることができる。舌の形態を考えると、通常、舌先から舌根方向に行くほど高さが徐々に増加するため、吸入誘導部153の高さは最大に舌に近づくことになる。
【0064】
コアサクション部150は、前方に向かって突出して後方に向かって凹んだ形状であり、下側吸入孔159の縁に形成された吸入誘導部153を含む。コアサクション部150は、口蓋垂と対向する位置に後方吸入孔157が形成される。後方吸入孔157は、コアサクション部150の後方に形成される。後方吸入孔157は、口蓋垂の付近の汚染水53を吸入する。コアサクション部150は、口蓋と対向する位置に上側吸入孔155が形成される。上側吸入孔155は、コアサクション部150の上側に形成される。上側吸入孔155は、上顎に向かって噴射された後、落下する汚染水53を吸入する。
【0065】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路107とが形成されたハンドル110(handle);ハンドル110を介して供給された洗浄水51を口腔内部に噴射するマウスピース130;およびマウスピース130から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入し、マウスピース130と連結されたコアサクション部150を含む。コアサクション部150は、汚染水53が流動し、マウスピース130は、洗浄水51が流動する。
【0066】
マウスピース130とコアサクション部150は、洗浄水51と汚染水53とが混合されないように隔離される。コアサクション部150は、中心がユーザの舌正中溝(median sulcus of tongue)の上に配置される。コアサクション部150は、ユーザの舌背(dorsum of tongue) の上に配置される。コアサクション部150の下端はマウスピース130の下端よりも高い位置に形成され、コアサクション部150の上端はマウスピース130の上端よりも低く形成される。
【0067】
コアサクション部150は舌の上に配置され、マウスピース130よりも高さが低い。したがって、ユーザは、舌や口蓋がコアサクション部150と接触する確率が減少する。コアサクション部150の側方向の周りはマウスピース130と連結される。コアサクション部150の縁は、舌面対応部135と連結され、舌面対応部135は、コアサクション部150よりも高さが高い。コアサクション部150の上側には上側吸入孔155が形成される。マウスピース130は、コアサクション部150の縁を包む。マウスピース130は、コアサクション部150がユーザの頬(buccal)と接触するのを防止する。このような構造は、柔らかいユーザの口腔粘膜(oral mucosa)を保護する。
【0068】
コアサクション部150は、舌と対向する位置に下側吸入孔159、口蓋と対向する位置に上側吸入孔155、口蓋垂と対向する位置に後方吸入孔157が形成され、下側吸入孔159、上側吸入孔155および後方吸入孔157は、前後方向に一列に形成される。下側吸入孔159、上側吸入孔155、および後方吸入孔157は、ユーザの口腔の中心に集中して配置され、これらの孔はマウスピース130によって口腔粘膜から一定距離離隔される。したがって、口腔粘膜がこれらの孔に吸い込まれ、孔を塞ぐことを防止する。このような構造は、汚染水53の吸入機能を一定に保つ。
【0069】
マウスピース130は、前歯の噛む面と対向する部分に前方吸入孔139が形成され、コアサクション部150は、舌と対向する位置に下側吸入孔159、口蓋と対向する位置に上側吸入孔155、口蓋垂と対向する位置に後方吸入孔157が形成され、前方吸入孔139、下側吸入孔159、上側吸入孔155、後方吸入孔157は、前後方向の中心線C-C'上に一列に形成される。
【0070】
前方吸入孔139は、唇に近い位置に形成される。前方吸入孔139は、唇付近にある汚染水53を吸入する。前方吸入孔139は、後述する媒介部137に形成される。媒介部137は、前歯の噛む面に接する位置に形成される。前方吸入孔139は、マウスピース130の上側および/または下側に形成されてもよい。
【0071】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路107とが形成されたハンドル110(handle);ハンドル110を介して供給された洗浄水51を口腔内部に噴射し、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部131と、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部133と、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された左側舌面対応部135aおよび右側舌面対応部135bを形成するマウスピース130;およびマウスピース130から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入し、左側は左側舌面対応部135aと結合し、右側は右側舌面対応部135bと結合するコアサクション部150を含む。
【0072】
コアサクション部150は、舌面対応部135によって包まれる。コアサクション部150は、ユーザの口腔粘膜と離隔する。コアサクション部150の後端は、頬面対応部133の後端よりも前方に配置される。コアサクション部150の後端は、舌面対応部135の後端よりも前方に配置される。コアサクション部150の後端は、マウスピース130に比べて突出した程度が低いため、口蓋垂を干渉しない。
【0073】
図10は、本発明の一実施形態によるサクションパイプ170の斜視図である。
図11は、本発明の一実施形態によるサクションパイプ170の平面図である。
図12は、
図4の下側部100aにサクションパイプ170が結合された形状を表す斜視図である。
図13は、
図6の下側部100aにサクションパイプ170が結合された形状を表す平面図である。
図14は、
図7の上側部100bにサクションパイプ170が結合された形状を表す斜視図である。
【0074】
図10~
図14を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路107が形成されたハンドル110(handle);流入流路101と連結され、洗浄水51を口腔内部に噴射するマウスピース130;マウスピース130から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入するコアサクション部150;および汚染水53が流動し、マウスピース130を貫通してコアサクション部150とハンドル110とを連結するサクションパイプ170を含む。
【0075】
サクションパイプ170はマウスピース130を貫通する。汚染水53は、コアサクション部150からサクションパイプ170に流動する。サクションパイプ170は排出流路107と連結される。サクションパイプ170はマウスピース130を貫通してハンドル110と連結される。マウスピース130の内部には洗浄水51が流動する。サクションパイプ170は、洗浄水51と汚染水53とを隔離する。
【0076】
マウスピース130は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された左側脣面対応部131aおよび右側脣面対応部131bと、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された左側頬面対応部133aおよび右側頬面対応部133bと、歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部135とを含み、サクションパイプ170は、脣面対応部131と舌面対応部135を貫通してコアサクション部150と連結される。コアサクション部150は、舌面対応部135によって包まれる。ハンドル110は、脣面対応部131と連結される。サクションパイプ170は、マウスピース130を貫通してハンドル110と連結される。サクションパイプ170は、縦方向に突出してマウスピース130と縦方向に流動間隔190、290を形成する垂直チャンネル177を含む。流動間隔190、290は
図5および
図19に示されている。垂直チャンネル177は、サクションパイプ170の上端および/または下端に形成される。
【0077】
マウスピース130は、ユーザの前歯の噛む面と対向する位置に形成され、汚染水53を吸入する前方吸入孔139を形成し、垂直チャンネル177は、前方吸入孔139と連通して垂直方向の流路を形成する。前歯の方向に集まった汚染水53は、前方吸入孔139を介して垂直チャンネル177へと移動する。垂直チャンネル177を介してサクションパイプ170に流入された汚染水53は、ハンドル110に流動する。マウスピース130は、垂直チャンネル177と締結して流動間隔190、290を形成する垂直突起137aを含む。
【0078】
流動間隔190は、洗浄水51がサクションパイプ170を横切って流動する拡散流路103を形成する。マウスピース130は、内部に縦方向に突出してサクションパイプ170と縦方向に流動間隔190、290を形成する垂直突起137aとを含む。垂直突起137aと垂直チャンネル177は締結される。垂直チャンネル177と垂直突起137aは、マウスピース130とサクションパイプ170との間に空間を形成する。この空間は流動間隔190、290である。流動間隔190、290を介して洗浄水51は、サクションパイプ170の上側および/または下側に流動する。洗浄水51は、流動間隔190、290を介してサクションパイプ170とは反対方向に流動する。
【0079】
サクションパイプ170は、ハンドル110の排出流路107と連結された前方チャンネル171;およびマウスピース130の後方を貫通してコアサクション部150と連結される後方チャンネル173を含む。
【0080】
サクションパイプ170は、拡散流路103の内部に着脱可能に形成および配置される。サクションパイプ170は、後方チャンネル173の中心線173Cと前方チャンネル171の中心線171Cに対して傾いた状態で配置され、後方チャンネル173および前方チャンネル171を連結するベンディングチャンネル175を含む。ベンディングチャンネル175は、マウスピース130の前方を貫通して前方チャンネル171と連結される。
【0081】
後方チャンネル173と前方チャンネル171は、中心線が互いに平行になるように形成される。流入流路101はハンドル110の一側に形成され、排出流路107はハンドル110の他側に形成され、コアサクション部150はハンドル110の中心線C-C'上に配置され、サクションパイプ170はコアサクション部150と連結された後方チャンネル173;および排出流路107と連結された前方チャンネル171を含む。
【0082】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、コアサクション部150と排出流路107とを連結するサクションパイプ170を含む。
【0083】
サクションパイプ170は、ハンドル110の中心線C-C'に傾斜した角度で配置され、後方チャンネル173と前方チャンネル171との間を連結するベンディングチャンネル175を含む。ベンディングチャンネル175は、汚染水53の経路を曲がるようにする。
【0084】
コアサクション部150は、ハンドル110の中心線C-C'上に配置され、排出流路107は、ハンドル110の一側に配置されるため、汚染水53の経路が曲がるようにする手段が必要である。前方チャンネル171は、排出流路107の流動方向と平行に形成される。サクションパイプ170の内部には汚染水53が流動し、サクションパイプ170の外部には洗浄水51が流動し、サクションパイプ170の外周面には洗浄水51を互いに異なる方向に分割する流路ガイド179が配置される。ハンドル110とマウスピース130との連結地点には拡散流路103が形成される。
【0085】
拡散流路103には、前方チャンネル171とベンディングチャンネル175が配置されてもよい。流路ガイド179は上下方向に突出して流動間隔190、290を形成してもよい。流路ガイド179は、サクションパイプ170をマウスピース130から離間させる。
【0086】
流動間隔190、290は、マウスピース130とサクションパイプ170との間の空間である。流路ガイド179は拡散流路103に配置される。図は、流路ガイド179とサクションパイプ170とが一体で形成されたことを示しているが、流路ガイド179はハンドル110に形成されてもよい。サクションパイプ170は、流入流路101を分割して洗浄水51を互いに異なる方向に流動させる流路ガイド179を含む。
【0087】
ハンドル110の一側から流入した洗浄水51は、流路ガイド179に沿ってハンドル110の他側に向かって流動する。ハンドル110の左側に流入流路101が形成された場合、ハンドル110の左側から排出された洗浄水51は、左側頬面対応部133aと左側舌面対応部135aとに向かう。流路ガイド179は、流入流路101の後方に斜めに配置され、洗浄水51の一部が右側脣面対応部131bに向かうようにする。流路ガイド179は、流入流路101の後方に斜めに配置され、洗浄水51の一部が右側頬面対応部133bに向かうようにする。
【0088】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路107とが形成されたハンドル110(handle);流入流路101と連結され、洗浄水51を口腔内部に噴射するマウスピース130;マウスピース130から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入するコアサクション部150;および内部には汚染水53が流動する集中流路105を形成し、外部にはマウスピース130との間で洗浄水51が流動する流動間隔190,290を形成し、コアサクション部150とハンドル110とを連結するサクションパイプ170を含む。
【0089】
サクションパイプ170は、縦方向に突出してマウスピース130と縦方向に流動間隔190、290を形成する垂直チャンネル177とを含む。マウスピース130は、垂直チャンネル177と締結して流動間隔190、290を形成する垂直突起137aを含む。流動間隔190、290は、洗浄水51がサクションパイプ170を横切って流動する拡散流路103を形成する。マウスピース130は、内部に縦方向に突出してサクションパイプ170と縦方向に流動間隔190、290を形成する垂直突起137aとを含む。
【0090】
サクションパイプ170は拡散流路103に配置される。サクションパイプ170の内部には汚染水53が流動する。サクションパイプ170の外部には洗浄水51が流動する。サクションパイプ170とマウスピース130の上端および/または下端との間には、流動間隔190、290が形成される。洗浄水51は、流動間隔190、290を介してサクションパイプ170とは反対方向に流動する。
【0091】
垂直突起137aと垂直チャンネル177は流動間隔190、290を形成する。垂直突起137aと垂直チャンネル177は互いに結合して流動間隔190、290を形成してもよい。垂直突起137aは、前方吸入孔139の縁に形成し、前方吸入孔139と垂直チャンネル177とを連結することができる。
【0092】
再び
図8および
図9を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101が形成されたハンドル110(handle);および洗浄水51を口腔内部に噴射する噴射孔130aが形成されたマウスピース130を含み、マウスピース130は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部131;脣面対応部131と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対向部133;歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部135;および両端が脣面対応部131と舌面対応部135との連結地点から始まり、脣面対応部131および舌面対応部135を連結する媒介部137(intermediation)を含む。
【0093】
媒介部137は、脣面対応部131の後面と舌面対応部135の前面とを連結する。媒介部137の前方は、脣面対応部131と連結される。媒介部137の後方は舌面対応部135と連結される。媒介部137の左側端は、左側脣面対応部131aと左側頬面対応部133aとの境界と連結される。媒介部137の右側端は、右側脣面対応部131bと右側頬面対応部133bとの境界と連結される。媒介部137の前方には舌面対応部135が形成され、媒介部137の後方には脣面対応部131が形成される。媒介部137は、前歯の周辺に分布する汚染水53を吸入する。
【0094】
マウスピース130は、脣面対応部131と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部133を含み、舌面対応部135と頬面対応部133との間の空間には、1、2、3、4番歯の噛む面の全ての領域が空き空間をなすように第1収縮許容孔132aが形成され、13、14、15、16番の歯の噛む面の全ての領域が空き空間をなすように第2収縮許容孔132bが形成される。
【0095】
第1収縮許容孔132aと第2収縮許容孔132bは、それぞれ1つの孔で形成される。第1収縮許容孔132aと第2収縮許容孔132bとは、媒介部137、舌面対応部135、頬面対応部133と境界を形成し、頬面対応部133の後方端部は自由端を形成する。
【0096】
脣面対応部131および頬面対応部133には外側噴射流路134aが形成され、舌面対応部135には内側噴射流路134bが形成され、媒介部137には外側噴射流路134aと内側噴射流路134bとを連結する拡散流路103が形成される。拡散流路103は、ハンドル110とマウスピース130との連結地点および媒介部137に形成される。拡散流路103に流入した洗浄水51は、マウスピース130の全ての地点に分散される。拡散流路103は、ハンドル110と脣面対応部131と舌面対応部135と頬面対応部133とを連結する。頬面対応部133は、一端は脣面対応部131に固定され、他端は自由端として形成される。媒介部137の側端部137bは、頬面対応部133が脣面対応部131の方向に弾性運動が可能であるように、中心方向に凹んだ形状である。媒介部137の側端部137bは、頬面対応部133が脣面対応部131方向に弾性運動が可能であるように、「C」形状に湾曲している。頬面対応部133の一端は、脣面対応部131によって固定される。頬面対応部133は、他端は自由端である。媒介部137は、左側端と媒介部137の右側端はハンドル110に向かって曲がった形状である。媒介部137の左側端と媒介部137の右側端とは、頬面対応部133の弾性運動を容易にする。頬面対応部133の他端は自由に振動したり曲がったりすることができる。頬面対応部133は、洗浄水51の運動エネルギーによって振動することができる。
【0097】
噴射孔130aは、歯冠(crown)と歯茎(gum)との間の歯頸部(cervix)に向かう方向に形成される。噴射孔130aは、洗浄水51を30度~65度の角度で噴射する。噴射孔130aは、45度の角度で洗浄水51を噴射できるように形成されてもよい。噴射孔130aは、歯頸部に洗浄水51を噴射する。頬面対応部133は振動して歯頸部周辺に洗浄水51を噴射することができる。洗浄水51は、歯頸部周辺の歯冠と歯茎に洗浄水51を噴射する。洗浄水51が歯茎を傷つけず、また歯茎をマッサージして血流を改善する。マウスピース130は歯頸部と離隔された状態で歯冠と歯茎との間を洗浄する。
【0098】
図15は、歯の模型を用いて、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100が歯に噛まれた例を表現したものである。
【0099】
図15および再び
図4~
図9を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101が形成されたハンドル110(handle);および洗浄水51を口腔内部に噴射する噴射孔130aが形成されたマウスピース130を含み、マウスピース130は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部131;脣面対応部131と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部133;歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部135;および7、8、9、10番の歯が噛まれる位置に形成され、脣面対応部131および舌面対応部135を連結する媒介部137(intermediation)を含む。
【0100】
媒介部137は、前歯の噛む面と対向する位置に形成される。媒介部137は、ユーザの前歯の噛む面と対向する位置に形成され、口腔内に存在する汚染水53を吸入する前方吸入孔139を形成する。媒介部137は、7、8、9、10番の歯または6、7、8、9、10、11番の歯によって噛まれる。洗浄水51は前歯の間で流動する。拡散流路103は、前歯の間に形成される。サクションパイプ170は前歯の間に配置される。汚染水53は前歯の間で流動する。前方吸入孔139はサクションパイプ170と連結され、前方吸入孔139は前歯と対向する部分に形成される。前歯の噛む面と対向する前方吸入孔139は強い負圧を形成する。前方吸入孔139は、前歯周辺の流速を増加させて洗浄力を向上させる。
【0101】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、洗浄水51が流動する流入流路101が形成されたハンドル110(handle);および洗浄水51を口腔内部に噴射する噴射孔130aが形成されたマウスピース130を含み、マウスピース130は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部131;脣面対応部131と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部133;歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部135;およびユーザの前歯(anterior tooth)が噛まれる位置に形成されて脣面対応部131および舌面対応部135を連結する媒介部137(intermediation)を含む。
【0102】
媒介部137は、1、2、3、4、12、13、14、15、16番の歯が噛まれる位置から外れて形成され、頬面対応部133は自由端を形成する。媒介部137は、7、8、9、10番の歯によって噛まれる。頬面対応部133は、舌面対応部135の方向に弾性運動してもよい。
【0103】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器100は、ユーザの舌の上に配置され、脣面対応部131と連結され、口腔内部の汚染水53を吸入するコアサクション部150;および媒介部137の内部に配置され、コアサクション部150から吸入した汚染水53が流動する集中流路105を形成するサクションパイプ170を含む。
【0104】
集中流路105は、サクションパイプ170の内部に形成される。集中流路105は、コアサクション部150から流入した汚染水53と垂直チャンネル177を介して流入した汚染水53とが一緒に流動する。サクションパイプ170は、縦方向に突出してマウスピース130と縦方向に流動間隔190、290を形成する垂直チャンネル177とを含む。流動間隔190、290は、サクションパイプ170とマウスピース130との間に洗浄水51が流動する拡散流路103を形成する。
【0105】
図16aは、
図15による使用時の洗浄水と汚染水の流動を表したものである。
図16bは、
図15による使用時にマウスガードと密着する手の部分を表したものである。
【0106】
図16a、
図16b、および再び
図12~
図15を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器は、洗浄水51を口腔内に噴射するマウスピース130;洗浄水51と唾液とが混合された汚染水53を口腔内から吸入するコアサクション部150;および洗浄水51が流動する流入流路101、コアサクション部150から排出された汚染水53が流動する排出流路107を形成するハンドル110を含み、ハンドル110は、外周面に形成され、端部が後方に曲がったマウスガード119を含む。
【0107】
マウスガード119は、弓状に曲げられ、横方向の一側は母指内転筋(adductor pollicis)と密着し、横方向の他側は親指の基節骨(proximal phalanx)と密着する。マウスガード119は、横方向端部がそれぞれ後方に曲がった楕円形状である。コアサクション部150が吸入できなかった汚染水53は、口の外へと噴射されることがある。マウスガード119は、ユーザの口と手との間に配置され、汚染水53の飛散を防ぐ。マウスガード119は口と手の接触を防止する。マウスガード119は、ユーザがハンドル110を把持するとき、拳の側面との接触面積を広げる。マウスガード119は、ユーザがハンドル110を安定して把持できるようにする。
【0108】
ハンドル110は、外周面に形成され、横方向端部が後方に曲がったマウスガード119を含む。ハンドル110は、外周面に沿って突出して形成された楕円形のマウスガード119を含む。マウスガード119は、ハンドル110の外周面に形成される。マウスガード119はマウスピース130の方向に湾曲しており、ユーザがハンドル110を握ったときに手との密着範囲を増加させる。マウスガード119は、ユーザが手でハンドル110を安定して握ることができるようにする。マウスガード119は手と唇との接触を防止する。マウスガード119は、口から出た洗浄水51が前方に噴射されるのを防止する。ハンドル110にはマウスガード119が形成されており、ユーザは容易に把持する位置を認識することができる。マウスガード119は、ユーザの拳の側面と密着する。
【0109】
マウスガード119は、ユーザの唇に向かって緩やかに曲がっている。このような形状は、ユーザの口と手が接触するのを防止する。マウスガード119は、細菌が手を介して口に侵入するのを防ぐ。マウスガード119は口の前方に配置され、吸入しきれずに、口に排出された汚染水53の飛散を防止する。
【0110】
本体から排出された洗浄水51はハンドル110に流入される。洗浄水51は、流入流路101の上流101aへ流入される。洗浄水51は、流入流路101の下流101bに向かう。流入流路101は、ハンドル110の一側(図面上の左側)に形成されているため、洗浄水51はマウスピース130の一側(図面上の左側)に向かって排出される。流入流路101の下流101bには拡散流路103が形成される。
【0111】
洗浄水51は拡散流路103に進入した後、マウスピース130の全ての流路に分配される。洗浄水51は、一部はマウスピース130の左側に向う。洗浄水51の他の一部はマウスピース130の右側に向う。拡散流路103には、サクションパイプ170が配置される。サクションパイプ170とマウスピース130との間には、流動間隔190、290が形成されている。洗浄水51は、流動間隔190、290を介してマウスピース130の右側に流動する。
【0112】
ハンドル110またはサクションパイプ170には、流路ガイド179が配置されてもよい。流路ガイド179は、洗浄水51を2方向に分割する。したがって、ハンドル110の左側から流入した洗浄水51は、マウスピース130の右側端に流入することができる。前記のような構成は、吸入と排出を同時に行いながら流動抵抗を低減し、洗浄水51の拡散を均一かつ円滑にする。
【0113】
洗浄水51は、脣面対応部131と舌面対応部135と頬面対応部133とに流動する。洗浄水51は、噴射孔130aを介して口腔内部に噴射される。洗浄水51は、歯頸部に向かって噴射される。頬面対応部133は片持ち梁のように一側は脣面対応部131と連結され、他側は自由端に形成される。媒介部137の側端部137bは、頬面対向部133が脣面対応部131方向に弾性運動が可能であるように「C」形状に湾曲する。洗浄水51の運動エネルギーは、頬面対応部133を振動させる。したがって、頬面対応部133は弾性運動する。頬面対応部133の振動は噴射方向を微細に変更させる。すなわち、洗浄水51の噴射対象は微細に変更される。
【0114】
洗浄水51は、歯頸部、歯冠、歯茎などを全て刺激することができる。洗浄水51の噴射方向の変更は、歯の間に挟まれた異物を除去するだけでなく、歯茎をマッサージする。歯茎マッサージは歯茎の組織を強化し、血液循環を改善し、歯茎の免疫力を高める。洗浄水51を用いた歯茎マッサージは歯茎に傷をつけない。
【0115】
口腔内に噴射された洗浄水51は、唾液、異物と混合されて汚染水53となる。口腔洗浄器100は、汚染水53を迅速に吸入しなければならない。汚染水53が口腔内に過剰に存在する場合、汚染水53は洗浄水51の噴射を妨げる。また、汚染水53が過剰である場合、汚染水53は気道や食道に流動する可能性がある。したがって、汚染水53を速やかに除去する必要がある。
【0116】
本発明による口腔洗浄器100は、コアサクション部150と前方吸入孔139から汚染水53を吸入する。ユーザが頭をわずかに下げると、汚染水53は前歯の近くに集まることができる。前方吸入孔139は、前歯の付近の汚染水53を吸入する。前方吸入孔139は、媒介部137の上側と下側の両方に形成されてもよいが、下側に形成する場合、コアサクション部150から吸入した汚染水53が排出されるおそれがある。したがって、前方吸入孔139は、媒介部137の上側に形成されることが好ましい。媒介部137の形状により、頬面対応部133と舌面対応部135との間に空き空間が形成される。空き空間は、汚染水53が下に容易に集まるようにする。下に集まった汚染水53は、吸入誘導部153を介して下側吸入孔159へ流動する。吸入誘導部153は、第1吸入誘導部153aと第2吸入誘導部153bとを含む。第1吸入誘導部153aは、舌面対応部135よりも高さ(突出の程度)が高い。舌は第1吸入誘導部153aに接触し、舌は舌面対応部135と直接接触しなくなる。舌と舌面対応部135との間の隙間で汚染水53が流動することができ、汚染水53は第1吸入誘導部153aに流動することができる。吸入誘導部153には谷151が形成されているため、舌によって吸入誘導部153が塞がれることはない。第2吸入誘導部153bは、第1吸入誘導部153aより高さが低い。舌は第2吸入誘導部153bを塞がない。前方に形成された第1吸入誘導部153aは、舌と舌面対応部135との接触を防止し、および舌と第2吸入誘導部153bとの接触を防止する。吸入誘導部153は「U」状に形成されている。このような形態は、舌の中央に形成された舌正中溝に沿って移動する汚染水53との接触面積を増加させる。
【0117】
上側吸入孔155は、口蓋に向かう方向に配置され、汚染水53を吸入する。口腔内には汚染水53が飛散し続けるため、上側にも汚染水53が存在する。
【0118】
コアサクション部150の高さは、舌面対応部135よりも低い。また、コアサクション部150は、舌面対応部135によって包まれる。舌面対応部135は、汚染水53を閉じ込める壁として機能する。すなわち、汚染水53は舌面対応部135によって閉じ込められ、上側吸入孔155は汚染水53を吸入する。
【0119】
コアサクション部150の縁はマウスピース130によって包まれる。これにより、コアサクション部150が口腔粘膜と直接接触し、柔らかい口腔粘膜に傷をつけることを防ぐ。後方吸入孔157は、口蓋垂の付近に存在する汚染水53、または口蓋垂を介して気道や食道に飲み込まれようとする汚染水53を吸入する。コアサクション部150から吸入した汚染水53は、サクションパイプ170に流動する。前方吸入孔139から流入した汚染水53は、サクションパイプ170に流動する。
【0120】
サクションパイプ170の内部には集中流路105が形成される。集中流路105は排出流路107と連結される。サクションパイプ170は垂直チャンネル177が形成され、マウスピース130は垂直突起137aが形成される。垂直チャンネル177と垂直突起137aは互いに結合して流動間隔190、290を形成する。流動間隔190、290は拡散流路103を形成する隙間である。流動間隔190、290は、サクションパイプ170が中央に配置されていても洗浄水51の流動妨害を最小限に抑えて、拡散流路103を形成してもよい。
【0121】
排出流路107は、ハンドル110の一側(図上の右側)に形成され、コアサクション部150は中央部に配置される。サクションパイプ170は曲がる区間が必要である。ベンディングチャンネル175は、集中流路105の曲がった部分を形成する。ベンディングチャンネル175は、サクションパイプ170の曲がった部分に配置される。曲がった部分は汚染水53が一側に傾くようにする。流動経路上曲がった部分は真空部分を形成してもよい。流路の曲がりと真空形成部分は水衝撃現象と流動抵抗を増加させる。排出流路107の上流107aには、排出流路107が一時的に広くなる部分が存在する。流入隔壁111と排出隔壁117とは離間して配置されるが、傾斜して配置された連結隔壁113が流入隔壁111と排出隔壁117とを連結する。連結隔壁113は、排出流路107の幅を一時的に広くする。排出流路107の上流107aは、サクションパイプ170から排出された汚染水53による水衝撃現象を緩和する空間である。排出流路107の上流107aは、汚染水53の流動抵抗を低減させる空間である。汚染水53は、排出流路107の下流107bを介して外部に排出される。汚染水53は本体に貯蔵されてもよい。
【0122】
図17は、本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の斜視図である。
図18は、本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の分解斜視図である。
図19は、本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の下側部200aの斜視図である。
【0123】
図17~
図19を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器200は、洗浄水51が流動する流入流路201が形成されたハンドル210(handle);および流入流路201と連結され、洗浄水51を口腔内部に噴射する複数の噴射孔230aが形成されたマウスピース230を含む。
【0124】
口腔洗浄器200は、上側部200bと下側部200aとを含む。上側部200bと下側部200aとの間には、サクションパイプ270が配置される。
【0125】
洗浄水51は、流入流路201の上流201aへ流入された後、流入流路201の下流201bおよび拡散流路203を経てマウスピース230に流動する。洗浄水51は、サクションパイプ270の上側と下側を介して流動する。
【0126】
マウスピース230の中心にはコアサクション部250が配置される。コアサクション部250を介して流入した汚染水53は、サクションパイプ270を介してハンドル210へ排出される。汚染水53は、排出流路207の上流207aから排出流路207の下流207bに流動する。汚染水53は、本体または外部に排出されて捨てられる。
【0127】
図20は、本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の上側部200bの斜視図である。
図21は、本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の上側部200bにサクションパイプ270が結合された斜視図である。
図22は、
図17の22-22の断面図である。
図23は
図22に洗浄水51の流れを表示したものである。
【0128】
図20~
図23を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器200は、洗浄水51が流動する流入流路201が形成されたハンドル210(handle);および流入流路201と連結され、洗浄水51を口腔内部に噴射する複数の噴射孔230aが形成されたマウスピース230を含み、マウスピース230の内部には複数の噴射孔230aの間にウォーパーストッパ236(water stopper)が形成される。
【0129】
洗浄水51はマウスピース230に流動する。洗浄水51は、ウォーパーストッパ236によって一部が逆流する。ウォーパーストッパは、複数に形成され、逆流した洗浄水51の一部は噴射孔230aを介して外部に排出され、一部はウォーパーストッパ236の間に閉じ込められて循環する。ウォーパーストッパ236は、複数で形成され、複数のウォーパーストッパ236の間には、噴射孔230a方向に洗浄水51が流動する噴射溝230bが形成される。
【0130】
ウォーパーストッパ236は、複数で形成され、複数のウォーパーストッパ236の間には、噴射孔230a方向に洗浄水51が流動する噴射溝230bが形成される。ウォーパーストッパ236の間には噴射溝230bが形成される。噴射溝230bは、噴射孔230aごとに別途に形成される。ウォーパーストッパ236の間に閉じ込められた洗浄水51は、噴射溝230bを介して噴射孔230aに流動する。ウォーパーストッパ236は複数で形成され、複数のウォーパーストッパ236の間には流動する洗浄水51を貯蔵する貯蔵所236bが形成される。ウォーターストッパ236は、洗浄水51の流動方向に沿って配置され、洗浄水51の一部が逆流するように導く貯蔵所236bを形成する。
【0131】
複数の貯蔵所236bは、後方に向かうほど体積が徐々に増加してもよい。貯蔵所236b(reservior)は洗浄水51を貯蔵する。貯蔵所236bに流動された洗浄水51は、一部は噴射孔230aに排出され、一部は貯蔵所236bの内部を循環して、一部は外部に排出されて他の貯蔵所236bに流動する。ウォーパーストッパ236は上下方向に長く形成され、中心は洗浄水51が流動する流動孔236aが形成される。ウォーパーストッパ236は、洗浄水51の流動方向に対して垂直に配置される。
【0132】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器200は、洗浄水51が流動する流入流路201が形成されたハンドル210(handle);および流入流路201と連結されて洗浄水51を貯蔵する貯蔵所236bが形成され、貯蔵所236bには洗浄水51を口腔内部に噴射する噴射孔230aが形成されたマウスピース230を含む。
【0133】
貯蔵所236bには、洗浄水51を噴射孔230a方向に導く噴射溝230bが形成される。貯蔵所236bは複数で形成され、貯蔵所236bの間にはウォーパーストッパ236が形成される。貯蔵所236bには、少なくとも1つの噴射溝230bと少なくとも1つの噴射孔230aが形成される。ウォーパーストッパ236は、貯蔵所236bの貯蔵容量を超える洗浄水51が他の貯蔵所236bに流動する流動孔236aが形成される。マウスピース230の内部には複数のウォーパーストッパ236が形成され、複数の貯蔵所236bと複数の流動孔236aが形成される。貯蔵所236bの容量を超えた洗浄水51は、流動孔236aを介して他の貯蔵所236bに流動する。
【0134】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器200は、洗浄水51が流動する流入流路201が形成されたハンドル210(handle);および流入流路201から供給された洗浄水51の流動方向に沿って複数で配置され、内部に複数の貯蔵所236bを形成するウォーパーストッパ236が形成され、貯蔵所236bには洗浄水51を口腔内部に噴射する少なくとも1つの噴射孔230aが形成されたマウスピース230を含む。
【0135】
貯蔵所236bは、洗浄水51の流動方向に沿って複数形成される。ウォーパーストッパ236は、洗浄水51の流動方向に沿って複数形成される。ウォーパーストッパ236は、流入した洗浄水51を上下方向に循環させるように垂直に形成される。
【0136】
図24は、本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の下側部200aの平面図である。
図25は、本発明の他の実施形態による口腔洗浄器の上側部200bの平面図である。
図26は、
図17のマウスピース230部分を拡大したものである。
図27は、
図26のマウスピース230を下側方向から表現したものである。
【0137】
図24~
図27を参照すると、本発明の一実施形態による口腔洗浄器200は、洗浄水51が流動する流入流路201と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路207が形成されたハンドル210(handle);流入流路201と連結され、洗浄水51を口腔内部に噴射するマウスピース230;マウスピース230から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入するコアサクション部250;およびコアサクション部250とハンドル210とを連結するサクションパイプ270とを含み、コアサクション部250の内部には、サクションパイプ270の前方に配置されて吸入した汚染水53を分割するウォータースプリッタ256a、256b(spliter)が形成される。
【0138】
コアサクション部250は、口蓋垂と対向する位置に後方吸入孔257が形成され、ウォータースプリッタ256a、256bは、後方吸入孔257とサクションパイプ270との間に配置される。
【0139】
マウスピース230は、上歯のうち前歯の噛む面と対向する部分に前方吸入孔239が形成される。マウスピース230と口腔内で洗浄水51を噴射する。コアサクション部250は、口腔内から汚染水53を吸入する。マウスピース230が噴射した洗浄水51は、口腔内の汚染物質および唾液と混ざって汚染水53になる。汚染水53は、コアサクション部250を介して吸入される。汚染水53は、媒介部237に配置された前方吸入孔239を介して吸入される。
【0140】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器200は、洗浄水51が流動する流入流路201と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路207とが形成されたハンドル210(handle);流入流路201と連結され、洗浄水51を口腔内部に噴射するマウスピース230;マウスピース230から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入するコアサクション部250;およびコアサクション部250とハンドル210とを連結するサクションパイプ270を含み、マウスピース230の内部にはサクションパイプ270の側方向に配置されて洗浄水51との衝突を防止するダンパー238が形成される。
【0141】
マウスピース230は、歯の脣面(labial surface)と対向する位置に形成された脣面対応部231;脣面対応部231と連結され、歯の頬面(buccal surface)と対向する位置に形成された頬面対応部233;歯の舌面(lingual surface)と対向する位置に形成された舌面対応部235;および両端が脣面対応部231と舌面対応部235との連結地点から始まり、脣面対応部231および舌面対応部235を連結する媒介部237(intermediation)を含み、ダンパー238は、媒介部237に配置される。
【0142】
流入流路201を介して流入した洗浄水51は、拡散流路203に流動する。サクションパイプ270は、媒介部237に配置される。サクションパイプ270は拡散流路203に配置される。洗浄水51は、拡散流路203に配置されたサクションパイプ270と衝突する。ダンパーはサクションパイプ270と洗浄水51との直接衝突を防止する。ダンパーは洗浄水51がサクションパイプ270の側面と直接衝突するのを防止する。ダンパーはサクションパイプ270がマウスピース230の内部で振動するのを抑制する。
【0143】
マウスピース230は、上歯の噛む面と対向する部分に前方吸入孔239が形成され、前方吸入孔239の縁には内側方向に突出してサクションパイプ270と間隔を形成する垂直突起237aが形成される。マウスピース230とサクションパイプ270の上面と下面との間に拡散流路203が形成される。垂直突起237aは、マウスピース230とサクションパイプ270の間隔を形成する。
【0144】
図28は、本発明の他の実施形態によるサクションパイプ270の斜視図である。
図29は、
図28のサクションパイプ270の平面図である。
図30は、
図28のサクションパイプ270の底面図である。
【0145】
図28~
図30を参照すると、サクションパイプ270は、ハンドル210の排出流路207と連結された前方チャンネル271;コアサクション部250と連結される後方チャンネル273;および後方チャンネルの中心線273cと前方チャンネルの中心線271Cに対して傾いた状態で配置され、後方チャンネル273および前方チャンネル271を連結するベンディング(bending)チャンネル275を含む。
【0146】
サクションパイプ270は、後方チャンネル273の上側に前方吸入孔239と連通する垂直チャンネルが形成される。サクションパイプ270は、後方チャンネル273の下側には、マウスピース230との間で洗浄水51が流動する流動間隔190、290を形成する垂直バー288が形成される。
【0147】
図31は、サクションパイプ270とウォーターディフューザー216による汚染水53の流れを示したものである。
図32は、
図24の一部分に汚染水53の流れを示したものである。
図33は、
図25の一部分に汚染水53の流れを示したものである。
【0148】
図31~
図33を参照すると、汚染水53は、下側吸入孔259と後方吸入孔257など複数の位置から吸入され、コアサクション部250に流動する。ウォータースプリッタ256a、256bはコアサクション部250に配置される。ウォータースプリッタ256a、256bは、後方吸入孔257を介して流入する汚染水53を分割する。ウォータースプリッタ256a、256bは、サクションパイプ270に流動する洗浄水51を分割する。ウォータースプリッタ256a、256bは、サクションパイプ270を流動する汚染水53の流速を増加させる。ウォータースプリッタ256a、256bは、サクションパイプ270の内部圧力がコアサクション部250よりも低くなるようにする。コアサクション部250は、舌と対向する位置に下側吸入孔259が形成され、ウォータースプリッタ256a、256bは、下側吸入孔259を分割する位置に配置される。
【0149】
ウォータースプリッタ256a、256bは上下に分割形成されてもよい。上側スプリッタ256a、256baは上側部200bに形成され、下側スプリッタ256a、256bbは下側部200aに形成される。ウォータースプリッタ256a、256bは、下側吸入孔259を介して流入する汚染水53を分割する。ウォータースプリッタ256a、256bは、汚染水53の流動方向を整列して汚染水53の流速を増加させる。ウォータースプリッタ256a、256bは、上側スプリッタ256a、256baと下側スプリッタ256a、256bbとにそれぞれ形成されて互いに結合し、下側スプリッタ256a、256bbは下側吸入孔259に配置される。
【0150】
本発明の一実施形態による口腔洗浄器200は、洗浄水51が流動する流入流路201と口腔から吸入された汚染水53が流動する排出流路207とが形成されたハンドル210(handle);流入流路201と連結され、洗浄水51を口腔内部に噴射するマウスピース230;マウスピース230から排出されて歯を洗浄した汚染水53を吸入するコアサクション部250;およびコアサクション部250とハンドル210とを連結するサクションパイプ270を含み、マウスピース230の内部には、サクションパイプ270から排出された汚染水53を分割して排出流路207に供給するウォーターディフューザー216が配置される。
【0151】
サクションパイプ270は、コアサクション部250から吸入した汚染水53と前方吸入孔239から吸入した汚染水53とが流動する。異なる方向から流入した汚染水53は互いに衝突する。
【0152】
ウォーターディフューザー216は、サクションパイプ270から排出された汚染水53を分割する。ウォーターディフューザー216は、汚染水53の流動方向を分割する。ウォーターディフューザー216は、汚染水53間の衝突を緩和する。ウォーターディフューザー216は、汚染水53が一定の方向性を有するように導く。ウォーターディフューザー216は、排出流路207を流動する汚染水53の流速を増加させる。ウォーターディフューザー216は、排出流路207の圧力がサクションパイプ270の圧力よりも低くなるようにする。
【0153】
再び
図28および
図31を参照すると、汚染水53はベンディングチャンネル275を通過して方向が変わる。ウォーターディフューザー216は、前方チャンネルの中心線271C上に配置される。
【0154】
ベンディングチャンネル275は、排出流路207の上流207a方向に向かって直線に配置される。ベンディングチャンネル275は、排出流路207の下流207b方向に向かって傾斜して配置される。ウォーターディフューザー216は、前方チャンネル271に向かう一側は前方チャンネルの中心線271Cと平衡に配置され、他側はベンディングチャンネル275が傾いた方向と同じ方向に傾斜した形状である。他側が傾斜した角度は、ベンディングチャンネル275の傾斜した角度と同じであってもよい。
【0155】
サクションパイプ270を通過した汚染水53の一部は、ウォーターディフューザー216に沿って流動する。ウォーターディフューザー216の角度が過度に傾くと、汚染水53の流動剥離(flow separation)が発生する可能性があるため、過度に傾かないようにすることが好ましい。
【0156】
ウォーターディフューザー216とウォータースプリッタ256a、256bは、汚染水53の合流をスムーズにして渦状の後流(wake)または乱流(turbulent flow)を発生させることを低減させる。ウォーターディフューザー216とウォータースプリッタ256a、256bは、汚染水53の合流をスムーズにして振動と騒音を低減させる。
【0157】
以上では、本発明の好ましい実施形態について図示および説明したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱することなく当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって様々な変形実施が可能であることは勿論であり、そのような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
【国際調査報告】