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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(54)【発明の名称】細菌多糖を精製する方法
(51)【国際特許分類】
   C12P 19/04 20060101AFI20231026BHJP
【FI】
C12P19/04 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524078
(86)(22)【出願日】2021-10-19
(85)【翻訳文提出日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 IB2021059619
(87)【国際公開番号】W WO2022084852
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】63/104,180
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593141953
【氏名又は名称】ファイザー・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100133927
【弁理士】
【氏名又は名称】四本 能尚
(74)【代理人】
【識別番号】100147186
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 眞紀
(74)【代理人】
【識別番号】100174447
【弁理士】
【氏名又は名称】龍田 美幸
(74)【代理人】
【識別番号】100185960
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 理愛
(72)【発明者】
【氏名】エリザベス バーラニ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ チェン
(72)【発明者】
【氏名】ツェチェン チェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン キース モラン
(72)【発明者】
【氏名】ヨングイ ユーアン
【テーマコード(参考)】
4B064
【Fターム(参考)】
4B064AF11
4B064CA02
4B064CE03
4B064CE06
4B064DA01
(57)【要約】
本発明は、細菌多糖を精製する方法、より詳細には、多糖を産生する細菌の細胞溶解液から不純物を除去する方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖を、前記多糖を夾雑物質と一緒に含む溶液から精製する方法であって、塩基処理ステップを含む方法。
【請求項2】
溶液を、8.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
塩基が、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、またはKOtBuのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
塩基処理後、懸濁液を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にする、請求項2から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を濾過し、それによって、さらに清澄にされた溶液を生成する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液をデプス濾過ステップによって処理する、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を、凝結剤を溶液に加えることを含む凝結ステップによってさらに処理する、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記凝結剤が多価陽イオンである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記多価陽イオンが、アルミニウム、鉄、カルシウム、またはマグネシウムのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記凝結ステップを7.0未満のpHで行う、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記凝結ステップ後、懸濁液を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にする、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記凝結ステップおよび/または前記デカンテーション、沈降、濾過、もしくは遠心分離ステップ後、多糖含有溶液のpHを、5.0を超えるpHまで調節する、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
多糖含有溶液を、活性炭濾過ステップによってさらに清澄にする、請求項8から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
精製多糖の溶液を標的分子量にサイジングする、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
精製多糖の溶液を滅菌濾過する、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖を精製する方法、より詳細には細胞溶解液から不純物を除去する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
細菌多糖、具体的には莢膜多糖は、様々な細菌病に関与している、細菌の表面上に見つかる重要な免疫原である。これにより、これらがワクチンの設計における重要な構成要素となっている。これらは、特に担体タンパク質と連結されている場合に、免疫応答を誘発するために有用であることが証明されている。
【0003】
生物である肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)(肺炎球菌としても知られる)によって引き起こされる浸潤性疾患の防止に向けた多価コンジュゲート肺炎球菌ワクチンの調製において、選択された肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型を増殖させて、ワクチンを生成するために必要な多糖を供給させる。その後、莢膜多糖を精製する。担体タンパク質とコンジュゲートさせた後、多糖は最終ワクチン生成物中に含まれ、ワクチンの標的集団において、選択された肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型に対する免疫を与える。
【0004】
出発物質はDNA、RNA、タンパク質、および残留培地構成要素を含む大量の細胞細片も含有するため、多糖を精製する必要がある。夾雑物質の高い負荷が、ある特定の血清型の種類の中で特に問題となっている。一部の血清型、具体的には肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3は、大きく粘稠な多糖鎖(たとえば、3型では、2~3百万ダルトンのグルコース/グルクロン酸の鎖)を生じる。その粘度によりその取扱いが困難となり、精製プロセスが不十分または手間がかかるものとなっており、多糖の損失をもたらし、それによって収率を低下させている可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、現在の精製プロセスの効率の悪さを排除し、ワクチン内への取り込みに適した実質的に精製された細菌糖類を生成するための、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)3型多糖の簡易化された精製プロセスの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、単純、拡張可能、かつ対費用効果の高い、肺炎球菌3型多糖精製プロセスを提供する。
【0007】
本発明は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖を、前記多糖を夾雑物質と一緒に含む溶液から精製する方法であって、塩基処理ステップを含む方法を提供する。
【0008】
出発物質は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3の細菌培養物、具体的には、その元の培養培地中の懸濁液または湿細胞ペースト中にある肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3細胞であり得る。その後、多糖が放出されるように、溶液を溶解剤、具体的には洗剤で処理し得る。その後、8.0を超えるpH、好ましくは10.0を超えるpHを達成するために、溶液を塩基で処理することができる。塩基は、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、またはKOtBuであり得る。一実施形態では、塩基処理ステップは約4℃~約30℃の温度で行う。
【0009】
塩基処理に次いで、懸濁液を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にすることができ、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を、濾過またはデプス濾過によってさらに清澄にしてよい。
【0010】
その後、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を、限外濾過および/もしくはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする、ならびに/または凝結ステップによってさらに処理することができる。
【0011】
凝結後、懸濁液を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にすることができる。
【0012】
凝結ステップおよび/またはデカンテーション、沈降、濾過、もしくは遠心分離ステップに次いで、多糖含有溶液のpHを、5.0を超えるpHまで、好ましくはpH5.0~9.0まで調節してよく、溶液を、活性炭濾過ステップによってさらに清澄にしてよい。
【0013】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にして、精製された肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖溶液を得てよい。
【0014】
精製多糖の溶液を標的分子量にサイジングし得る、および/または精製多糖の溶液を滅菌濾過し得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】多糖を精製するためのプロセスを示す流れ図である。
図2】屈折率(RI)およびUV280nmによってモニタリングした、本発明のプロセスのそれぞれの精製ステップ後の、SEC-HPLCクロマトグラムの比較を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖を溶解ブロスから精製するために従来技術のプロセスを適用する際、本発明者らは、清澄化中の困難に気づいた。酸性pHへの調節のステップを含むプロセス(たとえばWO2008118752A2を参照)を使用した際に非常に細かい粒子が観察され、これらの粒子は、遠心分離、デプス濾過、またはさらには0.22μm濾過のいずれによっても多糖溶液から除去することができなかった。これらの細かい粒子は次のステップを通して持ち越され、これは、予想より高いレベルのタンパク質および核酸不純物を有する、かすみがかった最終原薬中間体溶液をもたらした。
【0017】
当分野で知られている他のプロセスは、非常に長く冗長なプロセスであり得る。
【0018】
本発明は、以下を提供する:
(I)はるかにより短く、効率的、拡張可能、かつ対費用効果の高い精製プロセス。
(II)より高い多糖収率。多糖収率は従来技術プロセスよりも高く、これは全体的な生成費用を下げる。
(III)より高い生成物品質。タンパク質/多糖比は約0.3%である場合があり、従来技術プロセスからのものと比較して同様の核酸およびCポリレベルを有する。
【0019】
本発明は、タンパク質と多糖との間の会合を破壊するために、塩基処理(たとえば水酸化ナトリウム)を施用して発酵ブロスを処理し、したがってタンパク質が続く下流の精製において除去されることを可能にする。これは3つの明白に異なる利点を提供する:(i)分離効率を改善させ、それ故、下流の清澄化(たとえばデプス濾過を介するもの)のためにより清澄な遠心分離溶液が得られること、(ii)多糖に付着している可能性のある脂質様不純物はこのステップで除去されること、ならびに(iii)塩基処理(たとえば水酸化ナトリウム)は内毒素、タンパク質、および核酸を分解することができ、これらの不純物が低下するため、かなりの量のタンパク質および核酸不純物が除去されること。
【0020】
要約すると、本発明は、単純、拡張可能、かつ対費用効果の高い精製プロセスを提供する。精製多糖は非常に低い不純物レベルを有しており、構造は、NMRスペクトルによって既知の参照標準に一致する。
【0021】
1.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖の精製プロセス
1.1 出発物質
本発明の方法は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖を、前記多糖を夾雑物質と一緒に含む溶液から精製するために使用することができる。一実施形態では、夾雑物質は細胞細片である。一実施形態では、夾雑物質はタンパク質および核酸である。一実施形態では、夾雑物質はタンパク質、C多糖、および核酸である。
【0022】
1.1.1 細菌細胞
本発明に従って精製しようとする細菌多糖の供給源は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3細菌細胞である。
【0023】
精製に所望される多糖は、細胞壁などの細胞構成要素と会合していてよい。細胞壁との会合とは、多糖が、細胞壁自体の構成要素である、および/または直接もしくは中間分子を介して間接的にのいずれかで細胞壁に付着している、または細胞壁の一過性コーティングである(たとえば、ある特定の細菌株は、当分野で「菌体外多糖」としても知られている莢膜多糖を滲出する)ことを意味する。
【0024】
本発明において使用する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖を精製するために使用する細菌株は、確立された培養物コレクションまたは臨床検体から得られ得る。
【0025】
1.1.2 肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3の細菌細胞増殖
典型的には、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖は、細菌を培地(たとえば固体または好ましくは液体培地)中で増殖させることによって生成される。その後、細菌細胞を処理することによって多糖を調製する。
【0026】
したがって、一実施形態では、本発明の方法のための出発物質は、細菌培養物および好ましくは液体細菌培養物(たとえば発酵ブロス)である。一実施形態では、本発明の方法のための出発物質は液体細菌培養物である。
【0027】
細菌培養物は、典型的にはバッチ培養、流加培養、または連続培養によって得られる(たとえばWO2007/052168またはWO2009/081276を参照)。連続培養中、新鮮な培地を培養物に固定速度で加え、細胞および培地を、一定の培養体積を維持する速度で取り除く。
【0028】
生物の集団は、しばしば種バイアルから種ボトルへと拡大させ、生産規模の発酵体積に達するまで、漸増体積の1つまたは複数の種発酵槽を通じて継代する。
【0029】
1.1.3 出発物質を得るための肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3細菌細胞の前処理
一般に、少量の多糖が細菌増殖中に培養培地内に放出され、したがって、出発物質は、遠心分離した肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3細菌培養物からの上清であり得る。
【0030】
しかし、典型的には、出発物質は、多糖が放出されるように細菌自体を処理することによって調製される。
【0031】
細胞増殖後、細菌細胞を不活性化させてもよい。不活性化のために適切な方法は、たとえばFattomら(1990)Infect lmmun.58(7):2367~74に記載されている、たとえばフェノール:エタノールを用いた処理である。以下の実施形態では、細菌細胞は、事前に不活性化させるまたは不活性化させなくてよい。
【0032】
多糖は、化学的、物理的、または酵素的処理を含む様々な方法によって細菌から放出させることができる(たとえば、WO2010151544、WO2011/051917、またはWO2007084856を参照)。
【0033】
一実施形態では、細菌細胞(不活性化させたまたは不活性化させていない)は、その元の培養培地中の懸濁液中において処理する。したがって、プロセスは、その元の培養培地中の懸濁液中にある細胞を用いて開始し得る。
【0034】
別の実施形態では、細菌細胞は莢膜多糖の放出の前に遠心分離する。したがって、プロセスは、湿細胞ペーストの形態にある細胞を用いて開始し得る。あるいは、細胞を乾燥形態で処理する。しかし、典型的には、遠心分離後、細菌細胞をプロセスの次のステップに適切な水性媒体中、たとえば緩衝液中または蒸留水中に再懸濁させる。細胞を再懸濁前にこの媒体で洗浄し得る。
【0035】
一実施形態では、細菌細胞(たとえば、その元の培養培地中の懸濁液中にあるもの、湿細胞ペーストの形態にあるもの、乾燥形態のもの、または遠心分離後に水性媒体中に再懸濁させたもの)を溶解剤で処理する。一実施形態では、その元の培養培地中の懸濁液中にある細菌細胞を溶解剤で処理する。一実施形態では、遠心分離後に水性媒体中に再懸濁させた細菌細胞を溶解剤で処理する。「溶解剤」とは、細胞壁の分解を助ける任意の薬剤である。
【0036】
一実施形態では、溶解剤は洗剤である。本明細書中で使用する用語「洗剤」とは、細菌細胞の溶解を誘導することができる任意の陰イオンまたは陽イオン性洗剤をいう。本発明の方法内で使用するためのそのような洗剤の代表的な例としては、デオキシコール酸ナトリウム(DOC)、N-ラウリルサルコシン(NLS)、ケノデオキシコール酸ナトリウム、およびサポニンが挙げられる(WO2008/118752、13頁14行目~14頁10行目を参照)。本発明の一実施形態では、細菌細胞を溶解するために使用する溶解剤はDOCである。本発明の一実施形態では、細菌細胞を溶解するために使用する溶解剤はNLSである。
【0037】
一実施形態では、溶解剤は非動物由来の溶解剤である。一実施形態では、非動物由来の溶解剤は、デカンスルホン酸、tert-オクチルフェノキシ5ポリ(オキシエチレン)エタノール(たとえばIgepal(登録商標)CA-630、CAS#:9002-93-1、Sigma Aldrich、ミズーリ州St.Louisから入手可能)、オクチルフェノール酸化エチレン縮合物(たとえばTriton(登録商標)X-100、Sigma Aldrich、ミズーリ州St.Louisから入手可能)、N-ラウリルサルコシンナトリウム(NLS)、ラウリルイミノジプロピオネート、ドデシル硫酸ナトリウム、ケノデオキシコレート、ヒオデオキシコレート、グリコデオキシコレート、タウロデオキシコレート、タウロケノデオキシコレート、およびコレートからなる群から選択される。一実施形態では、非動物由来の溶解剤は、デカンスルホン酸、tert-オクチルフェノキシ5ポリ(オキシエチレン)エタノール(たとえばIgepal(登録商標)CA-630、CAS#:9002-93-1、Sigma Aldrich、ミズーリ州St.Louisから入手可能)、オクチルフェノール酸化エチレン縮合物(たとえばTriton(登録商標)X-100、Sigma Aldrich、ミズーリ州St.Louisから入手可能)、N-ラウリルサルコシンナトリウム(NLS)、ラウリルイミノジプロピオネート、ドデシル硫酸ナトリウム、ケノデオキシコレート、ヒオデオキシコレート、グリコデオキシコレート、タウロデオキシコレート、タウロケノデオキシコレート、またはコレートである。一実施形態では、非動物由来の溶解剤はNLSである。
【0038】
一実施形態では、細菌細胞(たとえば、その元の培養培地中の懸濁液中にあるもの、湿細胞ペーストの形態にあるもの、乾燥形態のもの、または遠心分離後に水性媒体中に再懸濁させたもの)は、多糖が放出されるように酵素処理する。一実施形態では、細菌細胞を、リゾスタフィン、ムタノリシンβ-N-アセチルグルコサミニダーゼ、およびムタノリシンとβ-N-アセチルグルコサミニダーゼとの組合せからなる群から選択される酵素によって処理する。一実施形態では、細菌細胞を、リゾスタフィン、ムタノリシンβ-N-アセチルグルコサミニダーゼ、またはムタノリシンとβ-N-アセチルグルコサミニダーゼとの組合せによって処理する。これらは、細菌ペプチドグリカンに作用して本発明で使用するための莢膜糖を放出させるが、群に特異的な炭水化物抗原の放出ももたらす。一実施形態では、細菌細胞をII型ホスホジエステラーゼ(PDE2)によって処理する。多糖放出後、酵素を不活性化させてもよい。不活性化のために適切な方法は、たとえば熱処理または酸処理である。
【0039】
一実施形態では、細菌細胞(たとえば、その元の培養培地中の懸濁液中にあるもの、湿細胞ペーストの形態にあるもの、乾燥形態のもの、または遠心分離後に水性媒体中に再懸濁させたもの)は、多糖が放出されるようにオートクレーブする。
【0040】
さらなる実施形態では、細菌細胞(たとえば、その元の培養培地中の懸濁液中にあるものまたは遠心分離後に水性媒体中に再懸濁させたもの)は、多糖が放出されるように化学処理する。そのような実施形態では、化学処理は、たとえば塩基または酸を使用した加水分解であり得る(たとえばWO2007084856を参照)。
【0041】
一実施形態では、細菌細胞の化学処理は塩基抽出である(たとえば水酸化ナトリウムを使用する)。塩基抽出は、莢膜糖とペプチドグリカン主鎖との間のリン酸ジエステル連結を切断することができる。一実施形態では、塩基は、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、およびKOtBuからなる群から選択される。一実施形態では、塩基は、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、またはKOtBuのうちの少なくとも1つを含む。塩基処理後、反応混合物を中和し得る。これは酸の添加によって達成し得る。一実施形態では、塩基処理後、反応混合物を、HCl、HPO、クエン酸、酢酸、亜硝酸、および硫酸からなる群から選択される酸によって中和する。一実施形態では、塩基処理後、反応混合物を、HCl、HPO、クエン酸、酢酸、亜硝酸、または硫酸によって中和する。
【0042】
一実施形態では、細菌細胞の化学処理は酸処理である(たとえば硫酸)。一実施形態では、酸は、HCl、HPO、クエン酸、酢酸、亜硝酸、および硫酸からなる群から選択される。一実施形態では、酸は、HCl、HPO、クエン酸、酢酸、亜硝酸、または硫酸のうちの少なくとも1つを含む。酸処理に次いで、反応混合物を中和し得る。これは塩基の添加によって達成し得る。一実施形態では、酸処理後、反応混合物を、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、およびKOtBuからなる群から選択される塩基によって中和する。一実施形態では、酸処理後、反応混合物を、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、KOtBuによって中和する。
【0043】
1.2 塩基処理
本発明の方法は塩基処理ステップを含む。本発明者らは、驚くべきことに、本プロセスが、夾雑がより少ない精製多糖をもたらすことを見出した。本発明者のプロセスは単純かつ効率的である。
【0044】
本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、8.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、8.5を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、9.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、9.5を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、10.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、10.5を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、11.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、11.5を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、12.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、12.5を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、13.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、13.5を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、14.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH8.0~14.0を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH9.0~14.0を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH10.0~14.0を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH11.0~14.0を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH12.0~14.0を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH13.0~14.0を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH13.0~13.5を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH12.0~13.5を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH11.0~13.5を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH10.0~13.5を達成するために塩基で処理する。本発明の特定の実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、pH9.0~13.5を達成するために塩基で処理する。
【0045】
本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、約8.0、約8.5、約9.0、約9.5、約10.0、約10.5、約11.0、約11.5、約12.0、約12.5、約13.0、約13.5、または約14.0のpHを達成するために塩基で処理する。
【0046】
本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、約13.0のpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、約13.5のpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、約12.5のpHを達成するために塩基で処理する。本発明の一実施形態では、セクション1.1の方法のうちの任意のものによって得られた溶液を、約12.0のpHを達成するために塩基で処理する。
【0047】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0048】
一実施形態では、塩基は、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、およびKOtBuからなる群から選択される。一実施形態では、塩基は、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、またはKOtBuのうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
一実施形態では、塩基はKOHである。一実施形態では、塩基はLiOHである。一実施形態では、塩基はNaHCO3である。一実施形態では、塩基はNa2CO3である。
【0050】
好ましい実施形態では、塩基はNaOHである。
【0051】
本発明の一部の実施形態では、塩基の添加に次いで、溶液を下流の加工の前にしばらくの間保持する。
【0052】
本発明の一部の実施形態では、塩基処理した溶液を、数秒間(たとえば2~10秒間)から約1日間の間保持する。好ましくは、保持時間は、少なくとも約2、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約30、少なくとも約40、少なくとも約50、少なくとも約60、少なくとも約90、少なくとも約120、または少なくとも約160分間である。好ましくは、保持時間は1週間未満であるが、保持時間はより長くてよい。
【0053】
したがって、ある特定の実施形態では、保持時間は約1分間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約5分間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約15分間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約30分間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約1時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約2時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約4時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約6時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約8時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約10時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約12時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約24時間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約2日間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約4日間~1週間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約5日間~1週間である。
【0054】
本発明の一部の実施形態では、保持時間は数秒間(たとえば1~10秒間)から約1カ月間の間である。一部の実施形態では、保持時間は約2秒間~約2週間である。本発明の一部の実施形態では、保持時間は約1分間~約1週間である。一部の実施形態では、保持時間は、約1分間、約5分間、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約110分間、約120分間、約130分間、約140分間、約150分間、約160分間、約170分間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、または約24時間から、約2日間の間である。
【0055】
したがって、ある特定の実施形態では、保持時間は約1分間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約5分間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約15分間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約30分間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約1時間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約2時間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約4時間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約6時間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約8時間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約10時間~1日間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約12時間~1日間である。
【0056】
ある特定の実施形態では、保持時間は約15分間~約3時間である。ある特定の実施形態では、保持時間は約30分間~約120分間である。
【0057】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0058】
ある特定の実施形態では、保持時間は、約2秒間、約10秒間、約30秒間、約1分間、約5分間、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約75分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約105分間、約110分間、約115分間、約120分間、約125分間、約130分間、約135分間、約140分間、約145分間、約150分間、約155分間、約160分間、約170分間、約3時間、約3.5時間、約4時間、約4.5時間、約5時間、約5.5時間、約6時間、約6.5時間、約7時間、約7.5時間、約8時間、約8.5時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間、約30時間、約36時間、約42時間、約48時間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、約7日間、約8日間、約9日間、約10日間、約11日間、約12日間、約13日間、約14日間、または約15日間である。
【0059】
保持時間は約1時間であり得る。保持時間は約2時間であり得る。保持時間は約3時間であり得る。保持時間は約4時間であり得る。保持時間は約5時間であり得る。保持時間は約6時間であり得る。保持時間は約7時間であり得る。保持時間は約8時間であり得る。保持時間は約9時間であり得る。保持時間は約10時間であり得る。保持時間は約11時間であり得る。保持時間は約12時間であり得る。保持時間は約13時間であり得る。保持時間は約14時間であり得る。保持時間は約15時間であり得る。保持時間は約16時間であり得る。保持時間は約17時間であり得る。保持時間は約18時間であり得る。保持時間は約19時間であり得る。保持時間は約20時間であり得る。保持時間は約21時間であり得る。保持時間は約22時間であり得る。保持時間は約23時間であり得る。保持時間は約24時間であり得る。
【0060】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0061】
一実施形態では、任意選択の保持ステップは、撹拌なしで実施する。一実施形態では、任意選択の保持ステップは、撹拌下で実施する。別の実施形態では、任意選択の保持ステップは、穏やかな撹拌下で実施する。別の実施形態では、任意選択の保持ステップは、激しい撹拌下で実施する。
【0062】
本発明の一実施形態では、塩基処理ステップは約4℃~約30℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは約4℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは約5℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは約10℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは約15℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは約20℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは約25℃の温度で行う。一実施形態では、塩基処理ステップは約30℃の温度で行う。好ましい実施形態では、塩基処理ステップは約20℃の温度で行う。
【0063】
1.3 固体/液体分離
塩基処理した材料は、任意の適切な固体/液体分離方法によって目的の多糖から分離することができる。
【0064】
したがって、本発明の一実施形態では、塩基処理後、懸濁液(上記セクション1.2で得られたもの)を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にする。一実施形態では、その後、多糖含有溶液を貯蔵および/または追加の加工のために収集する。
【0065】
本発明の一実施形態では、塩基処理後、懸濁液(上記セクション1.2で得られたもの)をデカンテーションによって清澄にする。綿状塊が沈殿するために液体間に十分な密度の差異が存在する場合に、デカンターを使用して液体を分離させる。作動中のデカンターでは、3つの明白に異なるゾーンが存在するであろう:透明な重い液体、分離する分散液体(分散体ゾーン)、および透明な軽い液体。きれいな溶液を生成するために、一般に少量の溶液を容器中に残さなければならない。デカンターを連続操作用に設計することができる。
【0066】
本発明の一実施形態では、塩基処理後、懸濁液(上記セクション1.2で得られたもの)を沈降(沈殿)によって清澄にする。沈降は、透明な流体およびより高い固体含有量のスラリーへの、重力沈殿による、懸濁した固体粒子の液体混合物からの分離である。沈降は、濃縮器、清澄器、または分級器において行うことができる。濃化および清澄化は、大量の液体の処理に使用した場合に比較的安価なプロセスであるため、これらを、濾過への供給物の予備濃縮のために使用することができる。
【0067】
本発明の一実施形態では、塩基処理後、懸濁液(上記セクション1.2で得られたもの)を遠心分離によって清澄にする。一実施形態では、前記遠心分離は連続遠心分離である。一実施形態では、前記遠心分離はバケット遠心分離である。一実施形態では、その後、多糖含有上清を貯蔵および/または追加の加工のために収集する。
【0068】
一部の実施形態では、懸濁液を、約1,000g、約2,000g、約3,000g、約4,000g、約5,000g、約6,000g、約8,000g、約9,000g、約10,000g、約11,000g、約12,000g、約13,000g、約14,000g、約15,000g、約16,000g、約17,000g、約18,000g、約19,000g、約20,000g、約25,000g、約30,000g、約35,000g、約40,000g、約50,000g、約60,000g、約70,000g、約80,000g、約90,000g、約100,000g、約120,000g、約140,000g、約160,000g、または約180,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を、約8,000g、約9,000g、約10,000g、約11,000g、約12,000g、約13,000g、約14,000g、約15,000g、約16,000g、約17,000g、約18,000g、約19,000g、約20,000g、または約25,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約1,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約2,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約5,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約7,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約8,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約9,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約10,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約11,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約12,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約13,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約14,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約15,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約20,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約25,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約30,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約35,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約40,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約50,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約75,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約100,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約120,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約140,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約160,000gで遠心分離する。
【0069】
一部の実施形態では、懸濁液を約5,000g~約25,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約8,000g~約20,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約10,000g~約15,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約10,000g~約12,000gで遠心分離する。
【0070】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0071】
一部の実施形態では、懸濁液を、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、少なくとも75、少なくとも80、少なくとも85、少なくとも90、少なくとも95、少なくとも100、少なくとも105、少なくとも110、少なくとも115、少なくとも120、少なくとも125、少なくとも130、少なくとも135、少なくとも140、少なくとも145、少なくとも150、少なくとも155、または少なくとも160分間の間、遠心分離する。好ましくは、遠心分離時間は24時間未満である。
【0072】
したがって、ある特定の実施形態では、懸濁液を、約5、約10、約15、約20、約30、約40、約50、約60、約70、約80、約90、約100、約120、約140、約160、約180、約220、約240、約300、約360分間から、約380分間の間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約5~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約10~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約20~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約30~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約60~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約90~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約120~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約150~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約180~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約210~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約240~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約270~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約300~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約330~約380分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約360~約380分間の間、遠心分離する。
【0073】
好ましくは懸濁液を、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約60、約90、約120、約180、約240、約300、約360、約420、約480、または約540分間から、約600分間の間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約5分間~約3時間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約5分間~約120分間の間、遠心分離する。
【0074】
ある特定の実施形態では、懸濁液を約5~約160分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約10~約160分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約20~約160分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約30~約160分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約60~約160分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約90~約160分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約120~約160分間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約150~約160分間の間、遠心分離する。
【0075】
懸濁液を約1分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約5分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約10分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約15分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約20分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約25分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約30分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約40分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約50分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約1時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約2時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約3時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約4時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約5時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約10時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約15時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約20時間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約24時間の間、遠心分離し得る。
【0076】
懸濁液を約2分間~約60分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約5分間~約60分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約10分間~約60分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約15分間~約60分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約20分間~約60分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約30分間~約60分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約45分間~約60分間の間、遠心分離し得る。
【0077】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0078】
本発明の一実施形態では、遠心分離は連続遠心分離である。前記実施形態では、供給速度は、50~5000ml/分であり得る。
【0079】
一実施形態では、供給速度は、100~4000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、150~3000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、200~2500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、250~2000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、300~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、300~1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、200~1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、200~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、400~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~2000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~2500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、1000~2500ml/分であり得る。
【0080】
一実施形態では、供給速度は、約10ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約25ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約50ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約75ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約100ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約200ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約300ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約400ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約700ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約2000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約2500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約3000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約3500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約4000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約5000ml/分であり得る。
【0081】
上述の固体/液体分離方法は、独立型形式で、任意の順序の2つのものの組合せで、または任意の順序の3つのものの組合せで使用することができる。
【0082】
1.4 濾過(たとえばデプス濾過)
溶液を上記セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した後、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液(たとえば上清)を任意選択でさらに清澄にすることができる。
【0083】
一実施形態では、溶液を濾過し、それによって、さらに清澄にされた溶液を生成する。一実施形態では、濾過は、上記セクション1.3の方法のうちの任意のものによって得られた溶液に直接適用する。
【0084】
一実施形態では、溶液を、デプス濾過、活性炭を通す濾過、およびサイズ濾過からなる群から選択される濾過ステップによって処理する。一実施形態では、溶液を、デプス濾過、活性炭を通す濾過、またはサイズ濾過によって処理する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理する。
【0085】
デプスフィルターは、多孔性濾過媒体を使用して、粒子を、媒体の表面上だけであるよりむしろ媒体全体にわたって保持する。濾過媒体の蛇行状およびチャネル様の性質のおかげで、粒子は、表面上とは対照的に、媒体全体にわたってその構造内に保持される。
【0086】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターの設計は、カセット、カートリッジ、ディープベッド(たとえば砂濾過器)、およびレンズ状フィルターからなる群から選択される。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターの設計は、カセット、カートリッジ、ディープベッド(たとえば砂濾過器)、またはレンズ状フィルターである。
【0087】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約2~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約3~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約5~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約8~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約10~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約15~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約20~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約30~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約40~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約50~100ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約75~100ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0088】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約2~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約3~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約5~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約8~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約10~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約15~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約20~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約30~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約40~75ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約50~75ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0089】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約2~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約3~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約5~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約8~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約10~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約15~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約20~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約30~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約40~50ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0090】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約2~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約3~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約5~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約8~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約10~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約15~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約20~25ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0091】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約2~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約3~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約5~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約8~10ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0092】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約2~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約3~8ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約5~8ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0093】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約2~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約3~5ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0094】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.25~2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約1.5~2ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0095】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.01~1ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~1ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~1ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~1ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.5~1ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.8~1ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0096】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.05~50ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~25ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~10、ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.1~10ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.2~5ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは約0.25~1ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0097】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0098】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは25~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは50~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは100~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは200~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは400~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは500~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは750~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1000~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1500~2500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは2000~2500L/mの濾過容量を有する。
【0099】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは5~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは50~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは100~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは150~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは200~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは250~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは500~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは750~1000L/mの濾過容量を有する。
【0100】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは5~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは50~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは100~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは150~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは200~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは250~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは500~750L/mの濾過容量を有する。
【0101】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは5~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは50~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは100~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは150~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは200~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは250~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは300~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは400~500L/mの濾過容量を有する。
【0102】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは5~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは50~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは100~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは150~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは200~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは250~300L/mの濾過容量を有する。
【0103】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは5~200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは50~200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは100~200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは150~200L/mの濾過容量を有する。
【0104】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは5~100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは50~100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは75~100L/mの濾過容量を有する。
【0105】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは1~50L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは5~50L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは10~50L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターは25~50L/mの濾過容量を有する。
【0106】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0107】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は1~1000LMH(リットル/m/時間)である。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は10~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は25~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は50~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は100~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は125~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は150~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は200~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は300~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は400~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は500~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は600~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は700~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は800~1000LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は900~1000LMHである。
【0108】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は1~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は10~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は25~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は50~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は100~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は125~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は200~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は300~500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は400~500LMHである。
【0109】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は1~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は10~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は25~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は50~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は100~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は25~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は150~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は200~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は250~400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は300~400LMHである。
【0110】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は1~250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は10~250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は25~250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は50~250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は100~250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は125~250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は150~250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は200~250LMHである。
【0111】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0112】
一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約1LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約2LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約5LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約10LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約25LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約50LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約75LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約100LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約125LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約150LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約175LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約200LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約250LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約300LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約350LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約400LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約500LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約750LMHである。一実施形態では、溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度は約1000LMHである。
【0113】
1.5 限外濾過および/またはダイアフィルトレーション
上で得られた溶液を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって、任意選択でさらに清澄にすることができる。本発明の一実施形態では、上記セクション1.2の方法のうちの任意のものによる塩基処理後に得られた溶液を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって清澄にする。一実施形態では、その後、多糖含有溶液を貯蔵および/または追加の加工のために収集する。
【0114】
本発明の別の実施形態では、上記セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した溶液を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする。一実施形態では、セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した溶液を、上記セクション1.4に開示されているようにさらに濾過し、その後、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする。
【0115】
限外濾過(UF)は、希薄な生成物流を濃縮するためのプロセスである。UFは、膜孔サイズまたは分子量カットオフ(MWCO)に基づいて溶液中の分子を分離する。
【0116】
本発明の一実施形態では、溶液(すなわち、上記セクション1.2の方法のうちの任意のものによって得られた塩基処理した溶液、上記セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した溶液、またはセクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理し、上記セクション1.4に開示されているようにさらに濾過した溶液)を限外濾過によって処理する。
【0117】
一実施形態では、溶液を限外濾過によって処理し、膜の分子量カットオフは約5kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~750kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~50kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~30kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約100kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約250kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約500kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約750kDa~1000kDaの範囲内である。
【0118】
一実施形態では、膜の分子量カットオフは約5kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約100kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約250kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約400kDa~500kDaの範囲内である。
【0119】
一実施形態では、膜の分子量カットオフは約5kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約40kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約75kDa~100kDaの範囲内である。
【0120】
一実施形態では、膜の分子量カットオフは約5kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約40kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約70kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約100kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約150kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約200kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約250kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約400kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約500kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約750kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約1000kDaである。
【0121】
一実施形態では、限外濾過ステップの濃縮係数は約1.5~10である。一実施形態では、濃縮係数は約2~8である。一実施形態では、濃縮係数は約2~5である。
【0122】
一実施形態では、濃縮係数は約1.5である。一実施形態では、濃縮係数は約2.0である。一実施形態では、濃縮係数は約3.0である。一実施形態では、濃縮係数は約4.0である。一実施形態では、濃縮係数は約5.0である。一実施形態では、濃縮係数は約6.0である。一実施形態では、濃縮係数は約7.0である。一実施形態では、濃縮係数は約8.0である。一実施形態では、濃縮係数は約9.0である。一実施形態では、濃縮係数は約10.0である。
【0123】
本発明の一実施形態では、溶液(すなわち、上記セクション1.2の方法のうちの任意のものによって得られた塩基処理した溶液、上記セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した溶液、またはセクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理し、上記セクション1.4に開示されているようにさらに濾過した溶液)をダイアフィルトレーションによって処理する。
【0124】
本発明の一実施形態では、本セクションで上記開示した限外濾過(UF)の後に得られた溶液を、ダイアフィルトレーション(UF/DF処理)によってさらに処理する。
【0125】
ダイアフィルトレーション(DF)は、生成物を所望の緩衝溶液(または水のみ)内へと交換するために使用する。一実施形態では、ダイアフィルトレーションは、一定の体積下の保持された溶液の化学特性を変えるために使用する。望まない粒子は膜を通過する一方で、供給流の構成は、交換溶液(緩衝溶液、生理食塩溶液、緩衝生理食塩溶液、または水)の添加を通じてより望ましい状態へと変わる。
【0126】
一実施形態では、交換溶液は水である。
【0127】
一実施形態では、交換溶液は生理食塩水である。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、およびその組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、またはその組合せのうちの少なくとも1つを含む。具体的な一実施形態では、塩は塩化マグネシウムである。具体的な一実施形態では、塩は塩化カリウムである。具体的な一実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は、約1mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約110mM、約120mM、約130mM、約140mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約250mM、約300mM、約350mM、約400mM、約450mM、または約500mMの塩化ナトリウムである。具体的な一実施形態では、交換溶液は、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、または約100mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約1mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約5mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約10mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約20mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約30mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約40mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約50mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約60mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約70mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約80mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約90mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約100mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約110mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約120mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約150mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約200mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約250mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約300mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約350mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約400mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約450mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約500mMの塩化ナトリウムである。
【0128】
本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は1~50である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は5~30である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は5~20である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は5~10である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約1である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約2である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約3である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約4である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約5である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約6である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約7である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約8である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約9である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約10である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約11である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約12である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約13である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約14である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約15である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約20である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約25である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約30である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約35である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約40である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約45である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約50である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約60である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約70である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約80である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約90である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約100である。
【0129】
1.6 凝結
本発明の方法は凝結ステップを含み得る。本発明者らは、本プロセスが、夾雑が少ない精製多糖をもたらすことを見出した。
【0130】
本発明者のプロセスは、素早く単純であり得る。
【0131】
したがって、本発明の一実施形態では、上記セクション1.2の方法のうちの任意のものによる塩基処理後に得られた溶液を、凝結によって処理する。一実施形態では、その後、多糖含有溶液を貯蔵および/または追加の加工のために収集する。
【0132】
本発明の別の実施形態では、上記セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した溶液を、凝結によってさらに処理する。一実施形態では、セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した溶液を、上記セクション1.4に開示されているようにさらに濾過し、その後、凝結によってさらに処理する。一実施形態では、セクション1.3の固体/液体分離ステップによって処理した溶液を、セクション1.4に開示されているようにさらに濾過し、上記セクション1.5に開示されているように限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にし、その後、凝結によってさらに処理する。
【0133】
本発明において、用語「凝結」とは、凝結剤の添加が原因でコロイドが綿状塊または薄片の形態で懸濁液から出てくるプロセスをいう。
【0134】
凝結ステップは、「凝結剤」を、細菌多糖を夾雑物質と一緒に含む溶液に加えることを含む。一実施形態では、夾雑物質は、細菌細胞細片、細菌細胞タンパク質、および核酸を含む。一実施形態では、夾雑物質は細菌細胞タンパク質および核酸を含む。
【0135】
以下にさらに開示するように、凝結ステップは、凝結剤の添加の前または後のいずれかに、pHの調節をさらに含み得る。具体的には、溶液を酸性化し得る。
【0136】
さらに、凝結剤の添加および/またはpHの調節および/または沈殿は、望ましいレベルに調節した温度で行い得る。
【0137】
したがって、一実施形態では、凝結ステップは、凝結剤を溶液に加えること、pHの調節、および温度の調節を含む。
【0138】
これらのステップを任意の順序で行うことができる:
-凝結剤の添加、次いでpHの調節、次いで温度の調節、または
-凝結剤の添加、次いで温度の調節、次いでpHの調節、または
-pHの調節、次いで凝結剤の添加、次いで温度の調節、または
-pHの調節、次いで温度の調節、次いで凝結剤の添加、または
-温度の調節、次いで凝結剤の添加、次いでpHの調節、または
-温度の調節、次いでpHの調節、次いで凝結剤の添加。
【0139】
さらに、凝結剤の添加および/またはpHの調節に次いで、綿状塊を沈殿させるために、溶液を下流の加工の前にしばらくの間保持し得る。
【0140】
本発明において「凝結剤」とは、目的の多糖を夾雑物質と一緒に含む溶液中において、コロイドおよび他の懸濁粒子が綿状塊または薄片の形態で凝集する一方で、目的の多糖は著しく溶液中に留まることを引き起こすことによって、凝結を促進することを可能にすることができる薬剤をいう。
【0141】
本発明の一実施形態では、凝結剤は多価陽イオンを含む。一実施形態では、凝結剤は多価陽イオンである。好ましい実施形態では、前記多価陽イオンは、アルミニウム、鉄、カルシウム、およびマグネシウムからなる群から選択される。好ましい実施形態では、前記多価陽イオンは、アルミニウム、鉄、カルシウム、またはマグネシウムのうちの少なくとも1つを含む。一実施形態では、凝結剤は、アルミニウム、鉄、カルシウム、およびマグネシウムからなる群から選択される少なくとも2つの多価陽イオンの混合物である。一実施形態では、凝結剤は、アルミニウム、鉄、カルシウム、およびマグネシウムからなる群から選択される少なくとも3つの多価陽イオンの混合物である。一実施形態では、凝結剤は、アルミニウム、鉄、カルシウム、およびマグネシウムからなる4つの多価陽イオンの混合物である。
【0142】
一実施形態では、凝結剤は、塩化マグネシウム、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、またはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリエチレンイミン(PEI)、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される薬剤を含む。一実施形態では、凝結剤は、塩化マグネシウム、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、もしくはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリエチレンイミン(PEI)、アルミン酸ナトリウム、またはケイ酸ナトリウムのうちの少なくとも1つを含む。一実施形態では、凝結剤は、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、またはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、塩化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される。一実施形態では、凝結剤は、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、もしくはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、塩化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウム、またはケイ酸ナトリウムのうちの少なくとも1つを含む。一実施形態では、凝結剤は硫酸アルミニウムである。一実施形態では、凝結剤は酸化カルシウムである。一実施形態では、凝結剤は水酸化カルシウムである。一実施形態では、凝結剤は硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)である。一実施形態では、凝結剤は塩化鉄(III)(塩化第二鉄)である。一実施形態では、凝結剤はポリアクリルアミドである。一実施形態では、凝結剤はポリDADMACである。一実施形態では、凝結剤はアルミン酸ナトリウムである。一実施形態では、凝結剤はケイ酸ナトリウムである。一実施形態では、凝結剤はアルミニウムクロロハイドレートである。一実施形態では、凝結剤はポリエチレンイミン(PEI)である。一実施形態では、凝結剤はミョウバンを含む。一実施形態では、凝結剤は塩化マグネシウムを含む。一実施形態では、凝結剤はミョウバンである。一実施形態では、凝結剤は塩化マグネシウムである。一実施形態では、凝結剤はカリウムミョウバンを含む。一実施形態では、凝結剤はカリウムミョウバンである。一実施形態では、凝結剤はナトリウムミョウバンを含む。一実施形態では、凝結剤はナトリウムミョウバンである。一実施形態では、凝結剤はアンモニウムミョウバンを含む。一実施形態では、凝結剤はアンモニウムミョウバンである。
【0143】
一実施形態では、凝結剤は、塩化マグネシウム、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、またはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリエチレンイミン(PEI)、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される薬剤(たとえば、2、3、または4つの薬剤)の混合物である。一実施形態では、凝結剤は、塩化マグネシウム、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、またはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される。一実施形態では、凝結剤は、塩化マグネシウム、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、もしくはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウム、またはケイ酸ナトリウムである。
【0144】
一実施形態では、凝結剤は、塩化マグネシウム、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、またはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される2つの薬剤の混合物である。一実施形態では、凝結剤は、塩化マグネシウム、ミョウバン(たとえば、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバン、またはアンモニウムミョウバン)、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも3つの薬剤の混合物である。
【0145】
一実施形態では、凝結剤は、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(moringa oleifera)種子(Horseradish Tree)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(strychnos potatorum)種子(ニルマリ(Nirmali)ナッツの木)、グアルガム、およびアルギン酸塩(たとえば褐海藻抽出物)からなる群から選択される薬剤を含む。一実施形態では、凝結剤は、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(moringa oleifera)種子(Horseradish Tree)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(strychnos potatorum)種子(ニルマリナッツの木)、グアルガム、またはアルギン酸塩(たとえば褐海藻抽出物)のうちの少なくとも1つを含む。一実施形態では、凝結剤は、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(moringa oleifera)種子(Horseradish Tree)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(strychnos potatorum)種子(ニルマリナッツの木)、グアルガム、およびアルギン酸塩(たとえば褐海藻抽出物)からなる群から選択される。一実施形態では、凝結剤は、キトサン、アイシングラス、ワサビノキ(moringa oleifera)種子(Horseradish Tree)、ゼラチン、ストリクノス・ポタトルム(strychnos potatorum)種子(ニルマリナッツの木)、グアルガム、またはアルギン酸塩(たとえば褐海藻抽出物)のうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
凝結剤の濃度は、使用する薬剤、目的の多糖、および凝結ステップのパラメータ(たとえば温度など)に依存し得る。
【0147】
凝結剤が塩化マグネシウムを含む実施形態では、約5~500mMの凝結剤濃度を使用することができる。凝結剤が塩化マグネシウムである実施形態では、約5~500mMの凝結剤濃度を使用することができる。
【0148】
好ましくは、約10~200mMの凝結剤濃度を使用する。さらにより好ましくは、約15~150mMの凝結剤濃度を使用する。
【0149】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0150】
一実施形態では、約5mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約7mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約10mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約15mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約20mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約30mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約50mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約75mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約100mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約150mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約200mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約250mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約300mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約400mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約450mMの凝結剤濃度を使用する。一実施形態では、約500mMの凝結剤濃度を使用する。
【0151】
本発明の一部の実施形態では、凝結剤を、一定期間をかけて加える。本発明の一部の実施形態では、凝結剤を、数秒間(たとえば1~10秒間)から約1カ月間の間の期間をかけて加える。一部の実施形態では、凝結剤を約2秒間~約2週間の期間をかけて加える。本発明の一部の実施形態では、凝結剤を約1分間~約1週間の期間をかけて加える。一部の実施形態では、凝結剤を、約1分間、約5分間、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約110分間、約120分間、約130分間、約140分間、約150分間、約160分間、約170分間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、または約24時間から、約2日間の間の期間をかけて加える。
【0152】
したがって、ある特定の実施形態では、凝結剤を約5分間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約10分間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約20分間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約30分間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約60分間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約120分間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約180分間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約5時間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約10時間~約1日間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約12時間~約1日間の期間をかけて加える。
【0153】
好ましくは凝結剤を、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約110分間、約120分間、約130分間、約140分間、約150分間、約160分間、約170分間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、または約12時間から、約1日間の間の期間をかけて加える。
【0154】
ある特定の実施形態では、凝結剤を約15分間~約3時間の期間をかけて加える。ある特定の実施形態では、凝結剤を約30分間~約120分間の期間をかけて加える。
【0155】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0156】
凝結剤を約2秒間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約10秒間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約30秒間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約1分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約5分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約10分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約20分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約30分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約60分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約90分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約120分間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約3時間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約6時間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約12時間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約24時間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約48時間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約3日間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約7日間の期間をかけて加え得る。凝結剤を約14日間の期間をかけて加え得る。
【0157】
一実施形態では、凝結剤を撹拌なしで加える。別の実施形態では、凝結剤を撹拌下で加える。別の実施形態では、凝結剤を穏やかな撹拌下で加える。別の実施形態では、凝結剤を激しい撹拌下で加える。
【0158】
本発明者らは、さらに驚くべきことに、酸性pHで行った場合に凝結が改善されることに気づいた。
【0159】
したがって、本発明の一実施形態では、凝結ステップは7.0未満のpHで行う。本発明の特定の実施形態では、凝結ステップは6.0未満のpHで行う。本発明の特定の実施形態では、凝結ステップは5.0未満のpHで行う。本発明の特定の実施形態では、凝結ステップは4.0未満のpHで行う。本発明の特定の実施形態では、凝結ステップはpH7.0~1.0で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH5.5~2.5で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH5.0~2.5で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH4.5~2.5で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH4.0~2.5で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH5.5~3.0で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH5.0~3.0で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH4.5~3.0で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH4.0~3.0で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH5.5~3.5で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH5.0~3.5で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH4.5~3.5で行う。一実施形態では、凝結ステップはpH4.0~3.5で行う。一実施形態では、凝結ステップは約5.5のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約5.0のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約4.5のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約4.0のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約3.5のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約3.0のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約2.5のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約2.0のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約1.5のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約1.0のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約4.0、約3.5、約3.0、または約2.5のpHで行う。一実施形態では、凝結ステップは約3.5のpHで行う。
【0160】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0161】
一実施形態では、前記酸性pHは、溶液を酸で酸性化することによって得られる。一実施形態では、前記酸は、HCl、HPO、クエン酸、酢酸、亜硝酸、および硫酸からなる群から選択される。一実施形態では、前記酸は、HCl、HPO、クエン酸、酢酸、亜硝酸、または硫酸である。一実施形態では、前記酸はアミノ酸である。一実施形態では、前記酸は、グリシン、アラニン、およびグルタミン酸からなる群から選択されるアミノ酸である。一実施形態では、前記酸は、グリシン、アラニン、またはグルタミン酸である。一実施形態では、前記酸はHCl(塩酸)である。一実施形態では、前記酸は硫酸である。
【0162】
一実施形態では、酸は撹拌なしで加える。好ましくは、酸は撹拌下で加える。一実施形態では、酸は穏やかな撹拌下で加える。一実施形態では、酸は激しい撹拌下で加える。
【0163】
本発明の一部の実施形態では、凝結剤の添加(および任意選択の酸性化)に次いで、綿状塊を沈殿させるために、溶液を下流の加工の前にしばらくの間保持する。
【0164】
本発明の一部の実施形態では、凝結ステップは、数秒間(たとえば2~10秒間)から約1分間の間の沈殿時間で行う。好ましくは、沈殿時間は、少なくとも約2、少なくとも約3、少なくとも約4、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約25、少なくとも約30、少なくとも約35、少なくとも約40、少なくとも約45、少なくとも約50、少なくとも約55、少なくとも約60、少なくとも約65、少なくとも約70、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、少なくとも約95、少なくとも約100、少なくとも約105、少なくとも約110、少なくとも約115、少なくとも約120、少なくとも約125、少なくとも約130、少なくとも約135、少なくとも約140、少なくとも約145、少なくとも約150、少なくとも約155、または少なくとも約160分間である。好ましくは、沈殿時間は1週間未満である。しかし、沈殿時間はより長くてよい。
【0165】
したがって、ある特定の実施形態では、沈殿時間は、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約15、約20、約25、約30、約40、約50、約60、約70、約80、約90、約100、約120、約140、約160、約180、約220、約240、約300、約360、約420、約480、約540、約600、約660、約720、約780、約840、約900、約960、約1020、約1080、約1140、約1200、約1260、約1320、約1380、約1440分間、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、または約6日間から1週間の間である。
【0166】
本発明の一部の実施形態では、沈殿時間は数秒間(たとえば1~10秒間)から約1カ月間の間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約2秒間~約2週間である。本発明の一部の実施形態では、沈殿時間は約1分間~約1週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約5分間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約10分間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約15分間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約30分間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約45分間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約1時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約2時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約3時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約4時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約6時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約12時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約24時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約36時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約48時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約72時間~約2週間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約96時間~約2週間である。
【0167】
一部の実施形態では、沈殿時間は、約1分間、約5分間、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約110分間、約120分間、約130分間、約140分間、約150分間、約160分間、約170分間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、または約24時間から、約2日間の間である。
【0168】
したがって、ある特定の実施形態では、沈殿時間は、約5分間、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約110分間、約120分間、約130分間、約140分間、約150分間、約160分間、約170分間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、または約12時間から、約1日間の間である。
【0169】
好ましくは、沈殿時間は、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約110分間、約120分間、約130分間、約140分間、約150分間、約160分間、約170分間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、または約12時間から、約1日間の間である。
【0170】
一部の実施形態では、沈殿時間は約2秒間~約1日間である。本発明の一部の実施形態では、沈殿時間は約1分間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約5分間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約10分間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約15分間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約30分間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約45分間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約1時間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約2時間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約3時間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約4時間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約6時間~約1日間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約12時間~約1日間である。
【0171】
一部の実施形態では、沈殿時間は約2秒間~約12時間である。本発明の一部の実施形態では、沈殿時間は約1分間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約5分間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約10分間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約15分間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約30分間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約45分間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約1時間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約2時間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約3時間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約4時間~約12時間である。一部の実施形態では、沈殿時間は約6時間~約12時間である。
【0172】
ある特定の実施形態では、沈殿時間は約15分間~約3時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約30分間~約120分間である。
【0173】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0174】
ある特定の実施形態では、沈殿時間は約2秒間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約10秒間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約30秒間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約1分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約5分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約10分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約15分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約20分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約25分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約30分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約45分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約60分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約90分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約120分間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約3時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約4時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約6時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約8時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約12時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約18時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約24時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約30時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は48時間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約3日間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約5日間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約7日間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約10日間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約15日間である。
【0175】
好ましくは、沈殿時間は、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約60、約90、約120、約180、約220、約240、約300、約360、約420、約480、約540、約600、約660、約720、約780、約840、約900、約960、約1020、約1080、約1140、約1200、約1260、約1320、約1380、または約1440分間から、2日間の間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約5分間~約1日間である。ある特定の実施形態では、沈殿時間は約5分間~約120分間である。
【0176】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0177】
一実施形態では、任意選択の沈殿ステップは、撹拌なしで実施する。一実施形態では、任意選択の沈殿ステップは、撹拌下で実施する。別の実施形態では、任意選択の沈殿ステップは、穏やかな撹拌下で実施する。別の実施形態では、任意選択の沈殿ステップは、激しい撹拌下で実施する。
【0178】
本発明の一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約4℃~約30℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約4℃、約5℃、約6℃、約7℃、約8℃、約9℃、約10℃、約11℃、約12℃、約13℃、約14℃、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約20℃の温度で行う。
【0179】
一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約15℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約25℃の温度で行う。
【0180】
本発明者らは、驚くべきことに、高温で行った場合に凝結をさらに改善させることができることに気づいた。したがって、本発明の特定の実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約30℃~約95℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約35℃~約80℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約40℃~約70℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約45℃~約65℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約50℃~約60℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約50℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約45℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約45℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約35℃、約36℃、約37℃、約38℃、約39℃、約40℃、約41℃、約42℃、約43℃、約44℃、約45℃、約46℃、約47℃、約48℃、約49℃、約50℃、約51℃、約52℃、約53℃、約54℃、約55℃、約56℃、約57℃、約58℃、約59℃、約60℃、約61℃、約62℃、約63℃、約64℃、約65℃、約66℃、約67℃、約68℃、約69℃、約70℃、約71℃、約72℃、約73℃、約74℃、約75℃、約76℃、約77℃、約78℃、約79℃、または約80℃の温度で行う。一実施形態では、凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節は、約50℃の温度で行う。
【0181】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0182】
一実施形態では、凝結剤の添加は、上述の温度のうちの任意のもので行う。
【0183】
一実施形態では、凝結剤の添加後の溶液の沈殿は、上述の温度のうちの任意のもので行う。
【0184】
一実施形態では、pHの調節は、上述の温度のうちの任意のもので行う。
【0185】
一実施形態では、凝結剤の添加および凝結剤の添加後の溶液の沈殿は、上述の温度のうちの任意のもので行う。
【0186】
一実施形態では、凝結剤の添加およびpHの調節は、上述の温度のうちの任意のもので行う。
【0187】
一実施形態では、凝結剤(flocculating)の添加、凝結剤の添加後の溶液の沈殿、およびpHの調節は、上述の温度のうちの任意のもので行う。
【0188】
一実施形態では、凝結ステップは、pH調節なしで凝結剤を加えることを含む(上記開示したように)。
【0189】
一実施形態では、凝結ステップは、pH調節なしで凝結剤を加えることおよび溶液を沈殿させることを含む(上記開示したように)。
【0190】
一実施形態では、凝結ステップは、凝結剤を加えること、pHを調節すること、および溶液を沈殿させることを含む(上記開示したように)。一実施形態では、pHを調節する前に凝結剤を加える。別の実施形態では、凝結剤を加える前にpHを調節する。
【0191】
一実施形態では、凝結ステップは、凝結剤を加えること、溶液を沈殿させること、およびpHを調節することを含む(上記開示したように)。一実施形態では、凝結剤の添加および溶液の沈殿は、pHを調節する前に実施する。別の実施形態では、凝結剤を加えることおよび溶液を沈殿させることの前に、pHを調節する。一実施形態では、凝結剤の添加およびpHを調節することは、溶液を沈殿させる前に実施する。別の実施形態では、凝結剤を加えることおよび溶液を沈殿させることの前に、pHを調節する。
【0192】
一実施形態では、凝結ステップは、凝結剤を加えること、pHを調節すること、および温度の調節を含む(上記開示したように)。
【0193】
これらのステップを任意の順序で行うことができる:
-凝結剤の添加、次いでpHの調節、次いで温度の調節、または
-凝結剤の添加、次いで温度の調節、次いでpHの調節、または
-pHの調節、次いで凝結剤の添加、次いで温度の調節、または
-pHの調節、次いで温度の調節、次いで凝結剤の添加、または
-温度の調節、次いで凝結剤の添加、次いでpHの調節、または
-温度の調節、次いでpHの調節、次いで凝結剤の添加。
【0194】
さらに、凝結剤の添加および/またはpHの調節に次いで、綿状塊を沈殿させるために、溶液を下流の加工の前にしばらくの間保持し得る。
【0195】
1.7 固体/液体分離
凝結した材料は、任意の適切な固体/液体分離方法によって目的の多糖から分離することができる。
【0196】
したがって、本発明の一実施形態では、凝結後、懸濁液(上記セクション1.6で得られたもの)を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にする。一実施形態では、その後、多糖含有溶液を貯蔵および/または追加の加工のために収集する。
【0197】
本発明の一実施形態では、凝結後、懸濁液(上記セクション1.6で得られたもの)をデカンテーションによって清澄にする。綿状塊が沈殿するために液体間に十分な密度の差異が存在する場合に、デカンターを使用して液体を分離させる。作動中のデカンターでは、3つの明白に異なるゾーンが存在するであろう:透明な重い液体、分離する分散液体(分散体ゾーン)、および透明な軽い液体。きれいな溶液を生成するために、一般に少量の溶液を容器中に残さなければならない。デカンターを連続操作用に設計することができる。
【0198】
本発明の一実施形態では、凝結後、懸濁液(上記セクション1.6で得られたもの)を沈降(沈殿)によって清澄にする。沈降は、透明な流体およびより高い固体含有量のスラリーへの、重力沈殿による、懸濁した固体粒子の液体混合物からの分離である。沈降は、濃縮器、清澄器、または分級器において行うことができる。濃化および清澄化は、大量の液体の処理に使用した場合に比較的安価なプロセスであるため、これらを、濾過への供給物の予備濃縮のために使用することができる。
【0199】
本発明の一実施形態では、凝結後、懸濁液(上記セクション1.6で得られたもの)を遠心分離によって清澄にする。一実施形態では、前記遠心分離は連続遠心分離である。一実施形態では、前記遠心分離はバケット遠心分離である。一実施形態では、その後、多糖含有上清を貯蔵および/または追加の加工のために収集する。
【0200】
一部の実施形態では、懸濁液を、約1,000g、約2,000g、約3,000g、約4,000g、約5,000g、約6,000g、約8,000g、約9,000g、約10,000g、約11,000g、約12,000g、約13,000g、約14,000g、約15,000g、約16,000g、約17,000g、約18,000g、約19,000g、約20,000g、約25,000g、約30,000g、約35,000g、約40,000g、約50,000g、約60,000g、約70,000g、約80,000g、約90,000g、約100,000g、約120,000g、約140,000g、約160,000g、または約180,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を、約8,000g、約9,000g、約10,000g、約11,000g、約12,000g、約13,000g、約14,000g、約15,000g、約16,000g、約17,000g、約18,000g、約19,000g、約20,000g、または約25,000gで遠心分離する。
【0201】
一部の実施形態では、懸濁液を約5,000g~約25,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約8,000g~約20,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約10,000g~約15,000gで遠心分離する。一部の実施形態では、懸濁液を約10,000g~約12,000gで遠心分離する。
【0202】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0203】
一部の実施形態では、懸濁液を、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、少なくとも75、少なくとも80、少なくとも85、少なくとも90、少なくとも95、少なくとも100、少なくとも105、少なくとも110、少なくとも115、少なくとも120、少なくとも125、少なくとも130、少なくとも135、少なくとも140、少なくとも145、少なくとも150、少なくとも155、または少なくとも160分間の間、遠心分離する。好ましくは、遠心分離時間は24時間未満である。
【0204】
したがって、ある特定の実施形態では、懸濁液を、約5、約10、約15、約20、約30、約40、約50、約60、約70、約80、約90、約100、約120、約140、約160、約180、約220、約240、約300、約360、約420、約480、約540、約600、約660、約720、約780、約840、約900、約960、約1020、約1080、約1140、約1200、約1260、約1320、または約1380分間から1440分間の間の間、遠心分離する。
【0205】
好ましくは懸濁液を、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約60、約90、約120、約180、約240、約300、約360、約420、約480、または約540分間から、約600分間の間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約5分間~約3時間の間、遠心分離する。ある特定の実施形態では、懸濁液を約5分間~約120分間の間、遠心分離する。
【0206】
懸濁液を、約5分間、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約75分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約105分間、約110分間、約115分間、約120分間、約125分間、約130分間、約135分間、約140分間、約145分間、約150分間、または約155分間から、約160分間の間の間、遠心分離し得る。
【0207】
懸濁液を、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、または約55分間から、約60分間の間の間、遠心分離し得る。
【0208】
懸濁液を、約5、約10、約15、約20、約30、約40、約50、約60、約70、約80、約90、約100、約120、約140、約160、約180、約220、約240、約300、約360、約420、約480、約540、約600、約660、約720、約780、約840、約900、約960、約1020、約1080、約1140、約1200、約1260、約1320、約1380分間、または約1440分間の間、遠心分離し得る。
【0209】
懸濁液を、約5分間、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、約60分間、約65分間、約70分間、約75分間、約80分間、約85分間、約90分間、約95分間、約100分間、約105分間、約110分間、約115分間、約120分間、約125分間、約130分間、約135分間、約140分間、約145分間、約150分間、約155分間、または約160分間の間、遠心分離し得る。
【0210】
懸濁液を、約10分間、約15分間、約20分間、約25分間、約30分間、約35分間、約40分間、約45分間、約50分間、約55分間、または約60分間の間、遠心分離し得る。
【0211】
懸濁液を約5分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約10分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約15分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約30分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約60分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約90分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約120分間の間、遠心分離し得る。懸濁液を約160分間の間、遠心分離し得る。
【0212】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0213】
本発明の一実施形態では、遠心分離は連続遠心分離である。前記実施形態では、供給速度は、50~5000ml/分であり得る。
【0214】
一実施形態では、供給速度は、100~4000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、150~3000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、200~2500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、250~2000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、300~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、300~1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、200~1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、200~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、400~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~2000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、500~2500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、1000~2500ml/分であり得る。
【0215】
一実施形態では、供給速度は、約10ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約25ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約50ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約75ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約100ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約200ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約300ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約400ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約700ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約1000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約1500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約2000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約2500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約3000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約3500ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約4000ml/分であり得る。一実施形態では、供給速度は、約5000ml/分であり得る。
【0216】
上述の固体/液体分離方法は、独立型形式で、任意の順序の2つのものの組合せで、または任意の順序の3つのものの組合せで使用することができる。
【0217】
1.8 中和
溶液を上記セクション1.6の凝結ステップによっておよび/または上記セクション1.7の固体/液体分離ステップによって処理した後、多糖含有溶液(たとえば上清)の酸性pHを上昇させる。
【0218】
したがって、本発明の一実施形態では、多糖含有溶液のpHを、5.0を超えるpHまで調節する。本発明の一実施形態では、多糖含有溶液のpHを、6.0を超えるpHまで調節する。本発明の一実施形態では、多糖含有溶液のpHを、7.0を超えるpHまで調節する。本発明の一実施形態では、多糖含有溶液のpHを、8.0を超えるpHまで調節する。本発明の一実施形態では、多糖含有溶液のpHを、9.0を超えるpHまで調節する。本発明の特定の実施形態では、溶液をpH5.0~9.0まで調節する。本発明の特定の実施形態では、溶液をpH6.0~8.0まで調節する。本発明の特定の実施形態では、溶液をpH6.5~7.5まで調節する。一実施形態では、溶液を約5.0のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約5.5のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約6.0のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約6.5のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約7.0のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約7.5のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約8.0のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約8.5のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約9.0のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約6.0、約6.5、約7.0、約7.5、または約8.0のpHまで調節する。一実施形態では、溶液を約7.0のpHまで調節する。
【0219】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0220】
一実施形態では、前記pHは、塩基の添加によって上昇させる。一実施形態では、塩基は、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、およびKOtBuからなる群から選択される。
【0221】
一実施形態では、塩基は、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、またはKOtBuのうちの少なくとも1つを含む。
【0222】
一実施形態では、塩基はKOHである。一実施形態では、塩基はLiOHである。一実施形態では、塩基はNaHCO3である。一実施形態では、塩基はNa2CO3である。
【0223】
一実施形態では、塩基はNaOHである。
【0224】
一実施形態では、pHは、0.1N~10Nの濃度を有する塩基の添加によって上昇させる。一実施形態では、pHは、0.5N~5Nの濃度を有する塩基の添加によって上昇させる。一実施形態では、pHは、1N~3Nの濃度を有する塩基の添加によって上昇させる。一実施形態では、pHは、1N~2Nの濃度を有する塩基の添加によって上昇させる。
【0225】
一実施形態では、pHは、0.1N、0.5N、1N、2N、3N、4N、5N、6N、7N、8N、9N、および10Nからなる群から選択される濃度を有する塩基の添加によって上昇させる。一実施形態では、pHは、約0.1N、約0.5N、約1N、約2N、約3N、約4N、約5N、約6N、約7N、約8N、約9N、または約10Nの濃度を有する塩基の添加によって上昇させる。
【0226】
一実施形態では、塩基は撹拌なしで加える。好ましくは、塩基は撹拌下で加える。一実施形態では、塩基は穏やかな撹拌下で加える。一実施形態では、塩基は激しい撹拌下で加える。
【0227】
1.9 活性炭濾過
溶液を上記セクション1.6の凝結ステップによって処理した後、多糖を含有する溶液を、活性炭濾過ステップによって任意選択でさらに清澄にすることができる。
【0228】
一実施形態では、セクション1.7の固体/液体分離ステップによってさらに処理した、セクション1.6の溶液(たとえば上清)を、活性炭濾過ステップによってさらに清澄にする。一実施形態では、上記セクション1.8の中和ステップによってさらに中和した溶液を、活性炭濾過ステップによってさらに清澄にする。
【0229】
活性炭濾過のステップは、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに有色不純物をさらに除去することを可能にする(WO2008/118752を参照)。
【0230】
一実施形態では、活性炭(活性チャコールとも呼ばれる)を、タンパク質および核酸夾雑物質の大部分を吸収するために十分な量で溶液に加え、その後、夾雑物質が活性炭上に吸着された後に除去する。一実施形態では、活性炭は、粉末の形態で、粒状炭素床として、押し型炭素ブロックまたは押出し炭素ブロック(たとえばNorit活性チャコールを参照)として加える。一実施形態では、活性炭は粉末の形態で加える。一実施形態では、活性炭は粒状炭素床の形態で加える。一実施形態では、活性炭は押し型炭素ブロックまたは押出し炭素ブロックの形態で加える。一実施形態では、活性炭は約0.1~20%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約1~15%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約1~10%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約2~10%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約3~10%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約4~10%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約5~10%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約1~5%(重量体積)の量で加える。一実施形態では、活性炭は約2~5%(重量体積)の量で加える。その後、混合物を撹拌し、静置する。一実施形態では、混合物を約5、10、15、20、30、45、60、90、120、180、240分間、またはそれより長く静置する。一実施形態では、混合物を約5分間静置する。一実施形態では、混合物を約15分間静置する。一実施形態では、混合物を約30分間静置する。
【0231】
一実施形態では、混合物を約45分間静置する。一実施形態では、混合物を約60分間静置する。一実施形態では、混合物を約90分間静置する。一実施形態では、混合物を約120分間静置する。一実施形態では、混合物を約180分間静置する。一実施形態では、混合物を約240分間静置する。一実施形態では、混合物を240分間より長くかつ1日間未満、静置する。一実施形態では、混合物を240分間より長くかつ1週間未満、静置する。その後、活性炭を除去する。活性炭は、たとえば遠心分離または濾過によって除去することができる。
【0232】
好ましい実施形態では、溶液を、マトリックス中に固定した活性炭を通して濾過する。マトリックスは、溶液が透過できる任意の多孔性フィルター媒体であり得る。マトリックスは支持体材料および/または結合剤材料を含み得る。支持体材料は合成ポリマーであり得る。支持体材料は天然由来のポリマーであり得る。適切な合成ポリマーとしては、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、およびポリメチルメタクリレートを挙げ得る。天然由来のポリマーとしては、セルロース、多糖およびデキストラン、アガロースを挙げ得る。典型的には、ポリマー支持体材料は、機械的強剛性を提供するために繊維状ネットワークの形態である。結合剤材料は樹脂であり得る。マトリックスは膜シートの形態を有し得る。一実施形態では、マトリックス中に固定した活性炭は、フロースルー炭素カートリッジの形態である。カートリッジは、マトリックス中に固定した粉末活性炭を含有する自己充足的な実体であり、膜シートの形態で調製する。膜シートは、プラスチック製の透過性支持体中に捕捉させて、ディスクを形成し得る。
【0233】
あるいは、膜シートはらせん巻きであり得る。フィルター表面積を増加させるために、いくつかのディスクを互いの上に積み重ね得る。具体的には、互いの上に積み重ねたディスクは、炭素処理した試料をフィルターから収集および除去するための中心コアパイプを有する。積み重ねたディスクの立体配置はレンズ状であり得る。
【0234】
炭素フィルター中の活性炭は、様々な原材料、たとえば、泥炭、褐炭、木材、またはココナツ殻に由来し得る。
【0235】
蒸気または化学処理などの当分野で知られている任意のプロセスを使用して炭素を活性化させ得る(たとえば木質リン酸活性炭)。
【0236】
本発明において、マトリックス中に固定した活性炭を筺体内に配置して独立したフィルターユニットを形成し得る。それぞれのフィルターユニットはそれぞれ自身の、精製しようとする溶液のための入口および出口を有する。本発明において使用可能なフィルターユニットの例は、Cuno Inc.(米国Meriden)またはPall Corporation(米国East Hill)製の炭素カートリッジである。具体的には、CUNOゼータ炭素フィルターが、本発明における使用に適している。これらの炭素フィルターはセルロースマトリックスを含み、それ内に活性炭粉末が捕捉され、樹脂で定位置に固定されている。
【0237】
一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.01~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.05~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.1~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.2~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.3~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.4~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.5~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.6~100ミクロン、約0.7~100ミクロン、約0.8~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.9~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.25~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.5~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.75~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約2~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約3~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは、間の公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約5~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約6~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約7~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約10~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約15~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約20~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約25~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約30~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約40~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約50~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約75~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する。
【0238】
一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.01~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.05~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.1~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.2~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.3~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.4~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.5~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.6~50ミクロン、約0.7~50ミクロン、約0.8~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.9~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.25~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.5~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.75~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約2~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約3~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約5~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約6~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約7~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約10~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約15~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約20~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約25~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約30~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約40~50ミクロンの公称ミクロン定格を有する。
【0239】
一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.01~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.05~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.1~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.2~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.3~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.4~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.5~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.6~25ミクロン、約0.7~25ミクロン、約0.8~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.9~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.25~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.5~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.75~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約2~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約3~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約5~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約6~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約7~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約10~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約15~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約20~25ミクロンの公称ミクロン定格を有する。
【0240】
一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.01~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.05~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.1~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.2~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.3~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.4~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.5~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.6~10ミクロン、約0.7~10ミクロン、約0.8~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.9~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.25~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.5~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.75~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約2~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約3~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約5~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約6~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約7~10ミクロンの公称ミクロン定格を有する。
【0241】
一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.01~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.05~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.1~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.2~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.3~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.4~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.5~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.6~5ミクロン、約0.7~5ミクロン、約0.8~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.9~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.25~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.5~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.75~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約2~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約3~5ミクロンの公称ミクロン定格を有する。
【0242】
一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.01~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.05~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.1~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.2~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.3~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.4~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.5~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.6~2ミクロン、約0.7~2ミクロン、約0.8~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.9~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.25~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.5~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約1.75~2ミクロンの公称ミクロン定格を有する。
【0243】
一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.01~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.05~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.1~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.2~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.3~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.4~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.5~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.6~1ミクロン、約0.7~1ミクロン、約0.8~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。一実施形態では、上記開示した活性炭フィルターは約0.9~1ミクロンの公称ミクロン定格を有する。
【0244】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0245】
一実施形態では、活性炭濾過ステップは、1~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、10~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、20~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、30~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、50~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、100~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、150~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、200~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、300~500LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、400~500LMHの供給速度で実施する。
【0246】
一実施形態では、活性炭濾過ステップは、1~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、10~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、15~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、20~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、30~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、40~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、50~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、100~200LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、150~200LMHの供給速度で実施する。
【0247】
一実施形態では、活性炭濾過ステップは、1~150LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、10~150LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、15~150LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、20~150LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、25~150LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、30~150LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、50~150LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、100~150LMHの供給速度で実施する。
【0248】
一実施形態では、活性炭濾過ステップは、1~100LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、10~100LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、15~100LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、20~100LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、30~100LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、40~100LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、50~100LMHの供給速度で実施する。
【0249】
一実施形態では、活性炭濾過ステップは、1~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、5~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、10~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、20~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、25~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、30~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、40~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、50~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、60~75LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、70~75LMHの供給速度で実施する。
【0250】
一実施形態では、活性炭濾過ステップは、1~50LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、5~50LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、10~50LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、20~50LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、25~50LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、30~50LMHの供給速度で実施する。一実施形態では、活性炭濾過ステップは、40~50LMHの供給速度で実施する。
【0251】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0252】
一実施形態では、活性炭濾過ステップは、約1、約2、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95、約100、約110、約120、約130、約140、約150、約160、約170、約180、約190、約200、約225、約250、約300、約350、約400、約450、約500、約550、約600、約700、約800、約900、約950、または約1000LMHの供給速度で実施する。
【0253】
一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは5~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは10~750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは15~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは20~400L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは25~300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは30~250L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは40~200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは30~100L/mの濾過容量を有する。
【0254】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0255】
一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約5L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約10L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約15L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約20L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約25L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約30L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約40L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約50L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約75L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約150L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約400L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターは約1000L/mの濾過容量を有する。
【0256】
1回目の活性炭濾過ステップの後に夾雑物質の含有量が固定閾値を超えている場合、前記ステップを繰り返すことができる。本発明の一実施形態では、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10回の活性炭濾過ステップを行う。本発明の一実施形態では、1、2、または3回の活性炭濾過ステップを行う。本発明の一実施形態では、1または2回の活性炭濾過ステップを行う。本発明の一実施形態では、2回の活性炭濾過ステップを行う。本発明の一実施形態では、3回の活性炭濾過ステップを行う。本発明の一実施形態では、4回の活性炭濾過ステップを行う。本発明の一実施形態では、5回の活性炭濾過ステップを行う。
【0257】
本発明の一実施形態では、1回の活性炭濾過ステップを行う。
【0258】
一実施形態では、溶液を、直列にした活性炭フィルターによって処理する。一実施形態では、溶液を、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の直列にした活性炭フィルターによって処理する。一実施形態では、溶液を、2、3、4、または5個の直列にした活性炭フィルターによって処理する。一実施形態では、溶液を、2個の直列にした活性炭フィルターによって処理する。一実施形態では、溶液を、3個の直列にした活性炭フィルターによって処理する。一実施形態では、溶液を、4個の直列にした活性炭フィルターによって処理する。一実施形態では、溶液を、5個の直列にした活性炭フィルターによって処理する。
【0259】
一実施形態では、活性炭濾過ステップを単一通過モードで行う。
【0260】
別の実施形態では、活性炭濾過ステップを再循環モードで行う。前記実施形態(再循環モード)では、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50サイクルの活性炭濾過を行う。別の実施形態では、2、3、4、5、6、7、8、9、または10サイクルの活性炭濾過を行う。一実施形態では、2または3サイクルの活性炭濾過を行う。一実施形態では、2サイクルの活性炭濾過を行う。一実施形態では、3サイクルの活性炭濾過を行う。一実施形態では、4サイクルの活性炭濾過を行う。一実施形態では、5サイクルの活性炭濾過を行う。
【0261】
1.10 限外濾過および/またはダイアフィルトレーション
一実施形態では、溶液を上記セクション1.7の方法のうちの任意のものによって清澄にした後、得られた溶液(すなわち上清)を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって任意選択でさらに清澄にすることができる。
【0262】
別の実施形態では、溶液を上記セクション1.8の方法のうちの任意のものによって中和した後、得られた溶液を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって任意選択でさらに清澄にすることができる。
【0263】
別の実施形態では、溶液を上記セクション1.9の方法のうちの任意のものによってさらに清澄にした後、得られた溶液(すなわち濾液)を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって任意選択でさらに清澄にすることができる。
【0264】
別の実施形態では、溶液を上記セクション1.8の方法のうちの任意のものによって中和し、上記セクション1.9の濾過ステップによって清澄にした後、得られた溶液(すなわち濾液)を、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって任意選択でさらに清澄にすることができる。
【0265】
限外濾過(UF)は、希薄な生成物流を濃縮するためのプロセスである。UFは、膜孔サイズまたは分子量カットオフ(MWCO)に基づいて溶液中の分子を分離する。
【0266】
本発明の一実施形態では、溶液(たとえば、上記セクション1.7、1.8、または1.9で得られた溶液)を限外濾過によって処理する。
【0267】
一実施形態では、溶液を限外濾過によって処理し、膜の分子量カットオフは約5kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~750kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~50kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~30kDaの範囲内である。
【0268】
一実施形態では、溶液を限外濾過によって処理し、膜の分子量カットオフは約5kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約40kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約75kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約100kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約150kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約200kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約300kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約400kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約500kDa~1000kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約750kDa~1000kDaの範囲内である。
【0269】
一実施形態では、溶液を限外濾過によって処理し、膜の分子量カットオフは約5kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約40kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約75kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約100kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約150kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約200kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約300kDa~500kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約400kDa~500kDaの範囲内である。
【0270】
一実施形態では、溶液を限外濾過によって処理し、膜の分子量カットオフは約5kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約40kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約75kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約100kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約150kDa~300kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約200kDa~300kDaの範囲内である。
【0271】
一実施形態では、溶液を限外濾過によって処理し、膜の分子量カットオフは約5kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約40kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDa~100kDaの範囲内である。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約75kDa~100kDaの範囲内である。
【0272】
一実施形態では、膜の分子量カットオフは約5kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約10kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約20kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約30kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約40kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約50kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約60kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約70kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約80kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約90kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約100kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約110kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約120kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約130kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約140kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約150kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約200kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約250kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約300kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約400kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約500kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約5kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約750kDaである。一実施形態では、膜の分子量カットオフは約1000kDaである。
【0273】
一実施形態では、限外濾過ステップの濃縮係数は約1.5~10である。一実施形態では、濃縮係数は約3~9である。一実施形態では、濃縮係数は約5~9である。一実施形態では、濃縮係数は約2~8である。一実施形態では、濃縮係数は約2~5である。
【0274】
一実施形態では、濃縮係数は約1.5である。一実施形態では、濃縮係数は約2.0である。一実施形態では、濃縮係数は約3.0である。一実施形態では、濃縮係数は約3.5である。一実施形態では、濃縮係数は約4.0である。一実施形態では、濃縮係数は約4.5である。一実施形態では、濃縮係数は約5.0である。一実施形態では、濃縮係数は約5.5である。一実施形態では、濃縮係数は約6.0である。一実施形態では、濃縮係数は約6.5である。一実施形態では、濃縮係数は約7.0である。一実施形態では、濃縮係数は約7.5である。一実施形態では、濃縮係数は約8.0である。一実施形態では、濃縮係数は約8.5である。一実施形態では、濃縮係数は約9.0である。一実施形態では、濃縮係数は約9.5である。一実施形態では、濃縮係数は約10.0である。
【0275】
本発明の一実施形態では、溶液(たとえば、上記セクション1.7、1.8、または1.9で得られた溶液)をダイアフィルトレーションによって処理する。
【0276】
本発明の一実施形態では、本セクションで上記開示した限外濾過(UF)の後に得られた溶液を、ダイアフィルトレーション(UF/DF処理)によってさらに処理する。
【0277】
ダイアフィルトレーション(DF)は、生成物を所望の緩衝溶液(または水のみ)内へと交換するために使用する。一実施形態では、ダイアフィルトレーションは、一定の体積下の保持された溶液の化学特性を変えるために使用する。望まない粒子は膜を通過する一方で、供給流の構成は、交換溶液(緩衝溶液、生理食塩溶液、緩衝生理食塩溶液、または水)の添加を通じてより望ましい状態へと変わる。
【0278】
一実施形態では、交換溶液は水である。
【0279】
一実施形態では、交換溶液は生理食塩水である。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、およびその組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、またはその組合せである。具体的な一実施形態では、塩は塩化マグネシウムである。具体的な一実施形態では、塩は塩化カリウムである。具体的な一実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は、約1mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約110mM、約120mM、約130mM、約140mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約250mM、約300mM、約350mM、約400mM、約450mM、または約500mMの塩化ナトリウムである。具体的な一実施形態では、交換溶液は、約1mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約110mM、約120mM、約130mM、約140mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約250mM、または約300mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約1mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約5mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約10mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約20mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約30mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約40mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約50mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約60mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約70mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約80mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約90mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約100mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約110mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約120mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約150mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約200mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約250mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約300mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約350mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約400mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約450mMの塩化ナトリウムである。一実施形態では、交換溶液は約500mMの塩化ナトリウムである。
【0280】
一実施形態では、交換溶液は緩衝溶液である。一実施形態では、交換溶液は緩衝溶液であり、緩衝液は、N-(2-アセトアミド)-アミノエタンスルホン酸(ACES)、酢酸塩(アセテート)、N-(2-アセトアミド)-イミノ二酢酸(ADA)、2-アミノエタンスルホン酸(AES、タウリン)、アンモニア、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール AMPD、アメジオール、N-(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-3-アミノ-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(AMPSO)、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-アミノエタンスルホン酸(BES)、炭酸水素ナトリウム(バイカーボネート)、N,N’-ビス(2-ヒドロキシエチル)-グリシン(ビシン)、[ビス-(2-ヒドロキシエチル)-イミノ]-トリス-(ヒドロキシメチルメタン)(ビス-トリス)、1,3-ビス[トリス(ヒドロキシメチル)-メチルアミノ]プロパン(ビス-トリス-プロパン)、ホウ酸、ジメチルアルシン酸(カコジレート)、3-(シクロヘキシルアミノ)-プロパンスルホン酸(CAPS)、3-(シクロヘキシルアミノ)-2-ヒドロキシ-1-プロパンスルホン酸(CAPSO)、炭酸ナトリウム(カーボネート)、シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸(CHES)、クエン酸塩(シトレート)、3-[N-ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(DIPSO)、ギ酸塩(ホルメート)、グリシン、グリシルグリシン、N-(2-ヒドロキシエチル)-ピペラジン-N’-エタンスルホン酸(HEPES)、N-(2-ヒドロキシエチル)-ピペラジン-N’-3-プロパンスルホン酸(HEPPS、EPPS)、N-(2-ヒドロキシエチル)-ピペラジン-N’-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(HEPPSO)、イミダゾール、リンゴ酸塩(マレート)、マレイン酸塩(マレエート)、2-(N-モルホリノ)-エタンスルホン酸(MES)、3-(N-モルホリノ)-プロパンスルホン酸(MOPS)、3-(N-モルホリノ)-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(MOPSO)、リン酸塩(ホスフェート)、ピペラジン-N,N’-ビス(2-エタンスルホン酸)(PIPES)、ピペラジン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシプロパンスルホン酸)(POPSO)、ピリジン、コハク酸塩(スクシネート)、3-{[トリス(ヒドロキシメチル)-メチル]-アミノ}-プロパンスルホン酸(TAPS)、3-[N-トリス(ヒドロキシメチル)-メチルアミノ]-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(TAPSO)、トリエタノールアミン(TEA)、2-[トリス(ヒドロキシメチル)-メチルアミノ]-エタンスルホン酸(TES)、N-[トリス(ヒドロキシメチル)-メチル]-グリシン(トリシン)、およびトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタン(トリス)からなる群から選択される。一実施形態では、交換溶液は緩衝溶液であり、緩衝液は、N-(2-アセトアミド)-アミノエタンスルホン酸(ACES)、酢酸塩(アセテート)、N-(2-アセトアミド)-イミノ二酢酸(ADA)、2-アミノエタンスルホン酸(AES、タウリン)、アンモニア、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール AMPD、アメジオール、N-(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-3-アミノ-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(AMPSO)、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-アミノエタンスルホン酸(BES)、炭酸水素ナトリウム(バイカーボネート)、N,N’-ビス(2-ヒドロキシエチル)-グリシン(ビシン)、[ビス-(2-ヒドロキシエチル)-イミノ]-トリス-(ヒドロキシメチルメタン)(ビス-トリス)、1,3-ビス[トリス(ヒドロキシメチル)-メチルアミノ]プロパン(ビス-トリス-プロパン)、ホウ酸、ジメチルアルシン酸(カコジレート)、3-(シクロヘキシルアミノ)-プロパンスルホン酸(CAPS)、3-(シクロヘキシルアミノ)-2-ヒドロキシ-1-プロパンスルホン酸(CAPSO)、炭酸ナトリウム(カーボネート)、シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸(CHES)、クエン酸塩(シトレート)、3-[N-ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(DIPSO)、ギ酸塩(ホルメート)、グリシン、グリシルグリシン、N-(2-ヒドロキシエチル)-ピペラジン-N’-エタンスルホン酸(HEPES)、N-(2-ヒドロキシエチル)-ピペラジン-N’-3-プロパンスルホン酸(HEPPS、EPPS)、N-(2-ヒドロキシエチル)-ピペラジン-N’-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(HEPPSO)、イミダゾール、リンゴ酸塩(マレート)、マレイン酸塩(マレエート)、2-(N-モルホリノ)-エタンスルホン酸(MES)、3-(N-モルホリノ)-プロパンスルホン酸(MOPS)、3-(N-モルホリノ)-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(MOPSO)、リン酸塩(ホスフェート)、ピペラジン-N,N’-ビス(2-エタンスルホン酸)(PIPES)、ピペラジン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシプロパンスルホン酸)(POPSO)、ピリジン、コハク酸塩(スクシネート)、3-{[トリス(ヒドロキシメチル)-メチル]-アミノ}-プロパンスルホン酸(TAPS)、3-[N-トリス(ヒドロキシメチル)-メチルアミノ]-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸(TAPSO)、トリエタノールアミン(TEA)、2-[トリス(ヒドロキシメチル)-メチルアミノ]-エタンスルホン酸(TES)、N-[トリス(ヒドロキシメチル)-メチル]-グリシン(トリシン)、またはトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタン(トリス)である。
【0281】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、酢酸塩(アセテート)、クエン酸塩(シトレート)、ギ酸塩(ホルメート)、リンゴ酸塩(マレート)、マレイン酸塩(マレエート)、リン酸塩(ホスフェート)、およびコハク酸塩(スクシネート)からなる群から選択される。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、酢酸塩(アセテート)、クエン酸塩(シトレート)、ギ酸塩(ホルメート)、リンゴ酸塩(マレート)、マレイン酸塩(マレエート)、リン酸塩(ホスフェート)、またはコハク酸塩(スクシネート)である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液はクエン酸塩(シトレート)である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液はコハク酸塩(スクシネート)である。一実施形態では、前記塩はナトリウム塩である。一実施形態では、前記塩はカリウム塩である。
【0282】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約4.0~11.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約5.0~10.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約5.5~9.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約6.0~8.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約6.0~7.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約6.5~7.5である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約6.5~7.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約6.0~7.5である。上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0283】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約4.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約4.5である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約5.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約5.5である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約6.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約6.5である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約7.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約7.5である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約8.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約8.5である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約9.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約9.5である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約10.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約11.0である。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは約7.0である。
【0284】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.01mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.1mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.5mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約1mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約2mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約5mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約10mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約15mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約20mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約30mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約40mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約50mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約75mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約80mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約85mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約90mM~100mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約95mM~100mMである。
【0285】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.01mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.1mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.5mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約1mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約5mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約10mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約15mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約20mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約25mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約30mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約40mM~50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約45mM~50mMである。
【0286】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.01mM~25mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.1mM~25mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.5mM~25mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約1mM~25mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約5mM~25mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約10mM~25mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約15mM~25mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約20mM~25mMである。
【0287】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.01mM~15mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.1mM~15mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.5mM~15mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約1mM~15mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約5mM~15mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約10mM~15mMである。
【0288】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.01mM~10mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.1mM~10mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.5mM~10mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約1mM~10mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約5mM~10mMである。
【0289】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0290】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.01mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.05mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.1mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約0.5mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約1mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約5mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約10mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約15mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約20mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約30mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約40mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約50mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約75mMである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約100mMである。
【0291】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度は約20mMである。
【0292】
一実施形態では、交換溶液はキレート化剤を含む。一実施形態では、交換溶液はミョウバンキレート化剤を含む。一部の実施形態では、キレート化剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン-N,N’,N’-三酢酸(EDTA-OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール-ビス(2-アミノエチルエーテル)-N,N,N’,N’-四酢酸(EGTA)、1,2-シクロヘキサンジアミン-N,N,N’,N’-四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン-N,N,N’,N’’,N’’-五酢酸(DTPA)、1,3-ジアミノプロパン-2-オール-N,N,N’,N’-四酢酸(DPTA-OH)、エチレンジアミン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、エチレンジアミン-N,N’-ジプロピオン酸二塩酸塩(EDDP)、エチレンジアミン-テトラキス(メチレンスルホン酸)(EDTPO)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(NTPO)、イミノ-二酢酸(IDA)、ヒドロキシイミノ-二酢酸(HIDA)、ニトリロ-三酢酸(NTP)、トリエチレンテトラミン-六酢酸(TTHA)、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、2,3-ジメルカプト-1-プロパンスルホン酸(DMPS)、アルファリポ酸(ALA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド(TTFD)、ジメルカプロール、ペニシラミン、デフェロキサミン(DFOA)、デフェラシロクス、ホスホネート、クエン酸塩(シトレート)、およびこれらの組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、キレート化剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン-N,N’,N’-三酢酸(EDTA-OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール-ビス(2-アミノエチルエーテル)-N,N,N’,N’-四酢酸(EGTA)、1,2-シクロヘキサンジアミン-N,N,N’,N’-四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン-N,N,N’,N’’,N’’-五酢酸(DTPA)、1,3-ジアミノプロパン-2-オール-N,N,N’,N’-四酢酸(DPTA-OH)、エチレンジアミン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、エチレンジアミン-N,N’-ジプロピオン酸二塩酸塩(EDDP)、エチレンジアミン-テトラキス(メチレンスルホン酸)(EDTPO)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(NTPO)、イミノ-二酢酸(IDA)、ヒドロキシイミノ-二酢酸(HIDA)、ニトリロ-三酢酸(NTP)、トリエチレンテトラミン-六酢酸(TTHA)、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、2,3-ジメルカプト-1-プロパンスルホン酸(DMPS)、アルファリポ酸(ALA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド(TTFD)、ジメルカプロール、ペニシラミン、デフェロキサミン(DFOA)、デフェラシロクス、ホスホネート、クエン酸塩(シトレート)、またはこれらの組合せである。
【0293】
一部の実施形態では、キレート化剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン-N,N’,N’-三酢酸(EDTA-OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール-ビス(2-アミノエチルエーテル)-N,N,N’,N’-四酢酸(EGTA)、1,2-シクロヘキサンジアミン-N,N,N’,N’-四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン-N,N,N’,N’’,N’’-五酢酸(DTPA)、1,3-ジアミノプロパン-2-オール-N,N,N’,N’-四酢酸(DPTA-OH)、エチレンジアミン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、クエン酸塩(シトレート)、およびこれらの組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、キレート化剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン-N,N’,N’-三酢酸(EDTA-OH)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、エチレングリコール-ビス(2-アミノエチルエーテル)-N,N,N’,N’-四酢酸(EGTA)、1,2-シクロヘキサンジアミン-N,N,N’,N’-四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン-N,N,N’,N’’,N’’-五酢酸(DTPA)、1,3-ジアミノプロパン-2-オール-N,N,N’,N’-四酢酸(DPTA-OH)、エチレンジアミン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、クエン酸塩(シトレート)、またはこれらの組合せである。
【0294】
一部の実施形態では、キレート化剤はN-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン-N,N’,N’-三酢酸(EDTA-OH)である。一部の実施形態では、キレート化剤はヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)である。一部の実施形態では、キレート化剤はエチレングリコール-ビス(2-アミノエチルエーテル)-N,N,N’,N’-四酢酸(EGTA)である。
【0295】
一部の実施形態では、キレート化剤は1,2-シクロヘキサンジアミン-N,N,N’,N’-四酢酸(CyDTA)である。一部の実施形態では、キレート化剤はジエチレントリアミン-N,N,N’,N’’,N’’-五酢酸(DTPA)である。一部の実施形態では、キレート化剤は1,3-ジアミノプロパン-2-オール-N,N,N’,N’-四酢酸(DPTA-OH)である。一部の実施形態では、キレート化剤はエチレンジアミン-N,N’-ビス(2-ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)である。
【0296】
一部の実施形態では、キレート化剤はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)である。
【0297】
一部の実施形態では、キレート化剤はクエン酸塩(シトレート)である。一部の実施形態では、キレート化剤はクエン酸ナトリウムである。
【0298】
一般に、キレート化剤は1~500mMの濃度で用いる。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は2~400mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は10~400mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は10~200mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は10~100mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は10~50mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は10~30mMである。
【0299】
一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約0.01mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約0.05mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約0.1mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約0.5mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約1mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約5mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約10mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約15mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約20mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約25mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約30mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約40mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約50mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約60mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約75mMである。一実施形態では、交換溶液中のキレート化剤の濃度は約100mMである。
【0300】
一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩を含む。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、およびその組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、またはその組合せである。具体的な一実施形態では、塩は塩化マグネシウムである。具体的な一実施形態では、塩は塩化カリウムである。具体的な一実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを、約1、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約80、約90、約100、約110、約120、約130、約140、約150、約160、約170、約180、約190、約200、約250、約300、約350、約400、約450、または約500mMで含む。
【0301】
具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約1mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約5mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約10mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約20mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約30mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約40mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約45mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約50mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約55mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約60mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約75mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約100mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約150mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約200mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約300mMで含む。具体的な一実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝溶液は塩化ナトリウムを約50mMで含む。
【0302】
本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は5~30である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は5~20である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は5~10である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約1である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約2である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約3である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約4である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約5である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約6である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約7である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約8である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約9である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約10である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約11である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約12である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約13である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約14である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約15である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約20である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約25である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約30である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約35である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約40である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約45である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約50である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約60である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約70である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約80である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約90である。本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーション体積の数は約100である。
【0303】
本発明の一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約20℃~約90℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約35℃~約80℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約40℃~約70℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約45℃~約65℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約50℃~約60℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約50℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約45℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約45℃~約55℃の温度で行う。
【0304】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0305】
一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約20℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約25℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約30℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約35℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約40℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約45℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約50℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約55℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約60℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約65℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約70℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約75℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約80℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過およびダイアフィルトレーションステップを約50℃の温度で行う。
【0306】
本発明の一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約20℃~約90℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約35℃~約80℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップを約40℃~約70℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップを約45℃~約65℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップを約50℃~約60℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップを約50℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップを約45℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップを約45℃~約55℃の温度で行う。
【0307】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0308】
一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約20℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約25℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約30℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約35℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約40℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約45℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約50℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約55℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約60℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約65℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約70℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約75℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約80℃の温度で行う。一実施形態では、ダイアフィルトレーションステップは約50℃の温度で行う。
【0309】
本発明の一実施形態では、限外濾過ステップは約20℃~約90℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約35℃~約80℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップを約40℃~約70℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップを約45℃~約65℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップを約50℃~約60℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップを約50℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップを約45℃~約55℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップを約45℃~約55℃の温度で行う。
【0310】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0311】
一実施形態では、限外濾過ステップは約20℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約25℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約30℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約35℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約40℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約45℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約50℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約55℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約60℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約65℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約70℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約75℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約80℃の温度で行う。一実施形態では、限外濾過ステップは約50℃の温度で行う。
【0312】
1.11 ホモジナイゼーション/サイジング
多糖は、精製手順中に大きさがわずかに小さくなる場合がある。
【0313】
一実施形態では、本発明の精製多糖の溶液(たとえば、セクション1.10の限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって得られたもの)はサイジングされていない。
【0314】
一実施形態では、多糖を、サイジング技法によってホモジナイゼーションすることができる。機械的または化学的サイジングを用い得る。たとえば酢酸を使用した、化学的加水分解を実施し得る。高圧ホモジナイゼーション剪断を使用した機械的サイジングを実施し得る。
【0315】
したがって、一実施形態では、得られた精製多糖の溶液(たとえば、セクション1.10の限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによって得られたもの)を、標的分子量にサイジングする。
【0316】
本明細書中で使用する用語、多糖の「分子量」とは、たとえば多角度レーザー光散乱検出器(MALLS)と組み合わせたサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって計算した分子量をいう。
【0317】
一部の実施形態では、精製多糖を約5kDa~約4,000kDaの分子量までサイジングする。他のそのような実施形態では、精製多糖を約10kDa~約4,000kDaの分子量までサイジングする。他のそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約4,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約3,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約3,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約2,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約2,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約1,750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖をおよそ約50kDa~約1,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約1,250kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約1,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約50kDa~約500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約4,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約3,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDaおよび約3,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDaおよび約2,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDaおよび約2,250kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約2,000kDaの分子量までサイジングする。
さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約1,750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約1,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約1,250kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約1,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約100kDa~約500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約4,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約3,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約3,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約2,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約2,250kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約2,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約1,750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約1,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約1,250kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約1,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約200kDa~約500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約250kDa~約1,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約250kDa~約750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約250kDa~約500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約300kDa~約1,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約300kDa~約750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約300kDa~約500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約500kDa~約1,500kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約500kDa~約1,250kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約500kDa~約1,000kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約500kDa~約750kDaの分子量までサイジングする。さらなるそのような実施形態では、精製多糖を約500kDa~約600kDaの分子量までサイジングする。
【0318】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0319】
1.12 滅菌濾過
一実施形態では、本発明の精製多糖の溶液を滅菌濾過する。
【0320】
したがって、一実施形態では、セクション1.10の限外濾過および/またはダイアフィルトレーションステップには、任意選択で滅菌濾過ステップが続くことができる。
【0321】
一実施形態では、実施する場合、セクション1.11のホモジナイゼーション/サイジングステップには、任意選択で滅菌濾過ステップが続くことができる。
【0322】
一実施形態では、セクション1.2~1.9のステップのうちの任意のものには、任意選択で滅菌濾過ステップが続くことができる。
【0323】
一実施形態では、セクション1.2のステップには滅菌濾過ステップが続く。一実施形態では、セクション1.3のステップには滅菌濾過ステップが続く。一実施形態では、セクション1.4のステップには滅菌濾過ステップが続く。一実施形態では、セクション1.5のステップには滅菌濾過ステップが続く。一実施形態では、セクション1.6のステップには滅菌濾過ステップが続く。一実施形態では、セクション1.7のステップには滅菌濾過ステップが続く。一実施形態では、セクション1.8のステップには滅菌濾過ステップが続く。一実施形態では、セクション1.9のステップには滅菌濾過ステップが続く。
【0324】
一実施形態では、滅菌濾過は全量濾過(垂直濾過)である。一実施形態では、滅菌濾過はタンジェンシャル濾過である。
【0325】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.01~0.2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.05~0.2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.1~0.2ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.15~0.2ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0326】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0327】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.05ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.1ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.15ミクロンの公称保持範囲を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.2ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0328】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約0.2ミクロンの公称保持範囲を有する。
【0329】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約25~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは50~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは75~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは100~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは250~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは500~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは750~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは1000~1500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは1250~1500L/mの濾過容量を有する。
【0330】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは約25~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは50~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは75~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは100~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは250~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは400~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは500~1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは750~1000L/mの濾過容量を有する。
【0331】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは25~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは50~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは75~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは100~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは250~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは300~500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは400~500L/mの濾過容量を有する。
【0332】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは25~250L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは50~250L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは75~250L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは100~250L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは150~250L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは200~250L/mの濾過容量を有する。
【0333】
一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは25~100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは50~100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターは75~100L/mの濾過容量を有する。
【0334】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0335】
一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約25L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約50L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約75L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約100L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約150L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約200L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約250L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約300L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約400L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約500L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約750L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約1000L/mの濾過容量を有する。一実施形態では、溶液を微量濾過ステップによって処理し、フィルターは約1500L/mの濾過容量を有する。
【0336】
1.13 最終材料
精製された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖を最後に液体溶液として調製することができる。
【0337】
多糖は、さらに加工する(たとえば乾燥粉末として凍結乾燥する、WO2006/110381を参照)ことができる。したがって、一実施形態では、多糖は乾燥粉末である。
【0338】
一実施形態では、多糖は凍結乾燥ケークである。
【0339】
2 精製された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖の使用
本発明の方法によって精製した肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖は、抗原として使用し得る。そのままの多糖は、ワクチン中の抗原として使用される(23価の非コンジュゲート肺炎球菌多糖ワクチンPneumovaxを参照)。
【0340】
本発明の方法によって精製した肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖はまた、担体タンパク質とコンジュゲートさせて糖コンジュゲートを得てもよい。
【0341】
2.1 糖コンジュゲート
本発明の方法によって精製した肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖を担体タンパク質とコンジュゲートさせて、糖コンジュゲートを得てよい。
【0342】
本発明の目的のために、用語「糖コンジュゲート」とは、担体タンパク質と共有的に連結した糖を示す。一実施形態では、糖は担体タンパク質と直接連結している。第2の実施形態では、糖はスペーサー/リンカーを通じて担体タンパク質と連結している。
【0343】
一般に、糖と担体との共有的コンジュゲーションは、糖をT非依存性抗原からT依存性抗原へと変換し、したがって免疫記憶のためのプライミングを可能にするため、糖の免疫原性を増強させる。コンジュゲーションは小児ワクチンのために特に有用である。
【0344】
本発明の方法による精製多糖は、活性化(たとえば化学的に活性化)させて、(たとえばリンカーを用いてまたは担体タンパク質と直接)反応することができるようにし、その後、本明細書中にさらに記載するように、糖コンジュゲート内に取り込ませてよい。
【0345】
精製多糖は、たとえば上記セクション1.11に開示した方法によって、コンジュゲーション前に標的分子量にサイジングし得る。したがって、一実施形態では、精製多糖をコンジュゲーション前にサイジングする。一実施形態では、本明細書中に開示した精製多糖をコンジュゲーション前にサイジングしてオリゴ糖を得てよい。オリゴ糖は低い数の反復単位(典型的には5~15個の反復単位)を有しており、典型的には多糖のサイジング(たとえば加水分解)によって誘導する。
【0346】
しかし、好ましくは、コンジュゲーションのために使用する糖は多糖である。高分子量多糖は、抗原表面上に存在するエピトープが原因で、ある特定の抗体免疫応答を誘導することができる。高分子量多糖の単離および精製が、本発明のコンジュゲートにおける使用のために好ましくは企図される。
【0347】
したがって、一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖はサイジングされ、多糖のままである。
【0348】
一実施形態では、多糖はサイジングされていない。
【0349】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前(サイジング後または未サイジング)の精製多糖は5kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、精製多糖は10kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、精製多糖は50kDa~4,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖は約50kDa~約3,500kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖は約50kDa~約3,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖は約50kDa~約2,500kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖は約50kDa~約2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖は約50kDa~約1,750kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖はおよそ約50kDa~約1,500kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖は約50kDa~約1,250kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、精製多糖は約50kDa~約1,000kDaの分子量を有する。
【0350】
上記範囲のうちの任意のもの内の任意の数が、本開示の実施形態として企図される。
【0351】
必要な場合は任意の適切なリンカーを用いて任意の適切なコンジュゲーション反応を使用することができる。たとえばWO2007116028、17~22頁を参照されたい。
【0352】
本明細書中に記載した精製オリゴ糖または多糖を化学的に活性化させて、糖が担体タンパク質と反応できるようにする。
【0353】
一実施形態では、糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製する。
【0354】
還元的アミノ化は、2つのステップ、すなわち、(1)精製糖の酸化(活性化)のステップ、(2)活性糖および担体タンパク質(たとえば、CRM197、DT、TT、またはPD)を還元して、糖コンジュゲートを形成するステップを含む(たとえば、WO2015110941、WO2015110940を参照)。
【0355】
上述のように、酸化の前に、標的分子量(MW)範囲への多糖のサイジングを行うことができる。機械的または化学的加水分解を用い得る。酢酸を使用した化学的加水分解を実施し得る。一実施形態では、精製多糖の大きさは機械的ホモジナイゼーションによって小さくなる。
【0356】
一実施形態では、精製多糖またはオリゴ糖は、
(a)前記精製多糖またはオリゴ糖を酸化剤と反応させるステップと、
(b)クエンチ剤の添加によって酸化反応を任意選択でクエンチするステップと、
(c)ステップ(a)または(b)の活性多糖またはオリゴ糖を担体タンパク質と化合させるステップと、
(d)化合させた活性多糖またはオリゴ糖および担体タンパク質を還元剤と反応させて糖コンジュゲートを形成するステップと
を含むプロセスによって、担体タンパク質とコンジュゲートさせる。
【0357】
酸化ステップ(a)の後、糖は活性化されたといわれ、「活性多糖またはオリゴ糖」と呼ぶ。
【0358】
酸化ステップ(a)はペリオデートとの反応を含み得る。本発明の目的のために、用語「ペリオデート」はペリオデートおよび過ヨウ素酸をどちらも含み、この用語はまた、メタペリオデート(IO )およびオルトペリオデート(IO 5-)をどちらも、ならびにペリオデートの様々な塩(たとえば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0359】
好ましい実施形態では、酸化剤は過ヨウ素酸ナトリウムである。一実施形態では、酸化に使用するペリオデートはメタペリオデートである。一実施形態では、酸化に使用するペリオデートはメタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0360】
酸化ステップ(a)は、ピペリジン-N-オキシまたはピロリジン-N-オキシ化合物などの安定したニトロキシルまたはニトロキシドラジカル化合物と、前記多糖またはオリゴ糖の一級ヒドロキシルを選択的に酸化するための酸化剤の存在下において反応させて、アルデヒド基を含有する活性糖を生じることを含み得る(WO2014097099を参照)。一態様では、前記安定したニトロキシルまたはニトロキシドラジカル化合物は、WO2014097099の3頁14行目~4頁7行目に開示されている任意のものであり、酸化剤は、WO2014097099の4頁8~15行目に開示されている任意のものである。一態様では、前記安定したニトロキシルまたはニトロキシドラジカル化合物は2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシ(TEMPO)であり、酸化剤はN-クロロスクシンイミド(NCS)である。
【0361】
一実施形態では、クエンチ剤は、WO2015110941中に開示されている通りである(30頁3~26行目を参照)。
【0362】
一実施形態では、還元反応(d)は水性溶媒中で実施する。一実施形態では、還元反応(d)は非プロトン溶媒中で実施する。一実施形態では、還元反応(d)はDMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実施する。
【0363】
一実施形態では、還元剤は、ブロンステッドまたはルイス酸の存在下におけるシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMePrN-BH、ベンジルアミン-BH、または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤はシアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0364】
還元反応の終わりに、未反応のアルデヒド基がコンジュゲート中に残っている場合があり、これらは適切なキャッピング剤を使用してキャッピングし得る。一実施形態では、このキャッピング剤は水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)である。
【0365】
担体タンパク質とのコンジュゲーションに次いで、当業者に知られている様々な技法によって糖コンジュゲートを精製することができる(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して濃縮されている)。これらの技法としては、透析、濃縮/ダイアフィルトレーション操作、タンジェンシャルフロー濾過沈殿/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、およびデプス濾過が挙げられる。
【0366】
一実施形態では、糖コンジュゲートは、シアニル化化学を使用して調製する。
【0367】
一実施形態では、精製多糖またはオリゴ糖を、臭化シアンを用いて活性化させる。活性化は、多糖またはオリゴ糖のヒドロキシル基のシアニル化に対応する。その後、活性多糖またはオリゴ糖を、直接またはスペーサー(リンカー)基を介して、担体タンパク質上のアミノ基とカップリングさせる。
【0368】
一実施形態では、精製多糖またはオリゴ糖を、1-シアノ-4-ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロボレート(CDAP)を用いて活性化させて、シアン酸エステルを形成する。その後、活性多糖またはオリゴ糖を、直接またはスペーサー(リンカー)基を介して、担体タンパク質上のアミノ基とカップリングさせる。
【0369】
一実施形態では、スペーサーはシスタミンまたはシステアミンであり得、チオール化された多糖またはオリゴ糖が得られ、これを、マレイミドで活性化させた担体タンパク質(たとえばN-[γ-マレイミドブチルオキシ(maleimidobutyrloxy)]スクシンイミドエステル(GMBS)を使用)またはハロアセチル化した担体タンパク質(たとえば、ヨードアセトイミド、N-スクシンイミジルブロモ酢酸(SBA、SIB)、N-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノ安息香酸(SlAB)、スルホスクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノ安息香酸(スルホ-SIAB)、N-スクシンイミジルヨード酢酸(SIA)、もしくはスクシンイミジル3-[ブロモアセトアミド]プロプリオン酸(proprionate)(SBAP)を使用)との反応後に得られるチオエーテル連結を介して、担体とカップリングさせることができる。好ましくは、シアン酸エステル(CDAP化学によって作製してもよい)をヘキサンジアミンまたはアジピン酸ジヒドラジド(ADH)とカップリングさせ、アミノ誘導体化された糖を、タンパク質担体上のカルボキシル基を介したカルボジイミド(たとえばEDACまたはEDC)化学を使用して、担体タンパク質(たとえばCRM197)とコンジュゲートさせる。そのようなコンジュゲートは、たとえば、WO93/15760、WO95/08348、およびWO96/129094中に記載されている。
【0370】
一実施形態では、糖コンジュゲートは、WO2014027302に開示されている糖コンジュゲートを作製する方法によって調製する。生じる糖コンジュゲートは、二価のヘテロ二官能性スペーサー(2-((2-オキソエチル)チオ)エチル)カルバメート(eTEC)を通じて担体タンパク質と共有的にコンジュゲートされた糖を含む。あるいは、糖コンジュゲートは、WO2015121783に開示されている糖コンジュゲートを作製する方法によって調製する。
【0371】
他の適切なコンジュゲーション技法は、カルボジイミド(たとえば、EDC(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)、EDC+スルホNHS、CMC(1-シクロヘキシル-3-(2-モルホリノエチル)カルボジイミド)、DCC(N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド)、またはDIC(ジイソプロピルカルボジイミド))を使用する。
【0372】
一実施形態では、多糖またはオリゴ糖は、リンカー、たとえば二官能性リンカーを介して担体タンパク質とコンジュゲートしている。リンカーは、たとえば、1つの反応性アミノ基および1つの反応性カルボン酸基、2つの反応性アミノ基、または2つの反応性カルボン酸基を有する、ヘテロ二官能性またはホモ二官能性であってもよい。リンカーは、たとえば、4~20、4~12、5~10個の炭素原子を有する。1つの可能なリンカーはアジピン酸ジヒドラジド(ADH)である。他のリンカーとしては、B-プロピオンアミド(WO00/10599)、ニトロフェニル-エチルアミン、ハロゲン化ハロアルキル)、グリコシド結合(US4673574、US4808700)、ヘキサンジアミン、および6-アミノカプロン酸(US4459286)が挙げられる。
【0373】
担体タンパク質
糖コンジュゲートの1つの構成要素は、精製多糖またはオリゴ糖がコンジュゲートしている担体タンパク質である。用語「タンパク質担体」または「担体タンパク質」または「担体」は、本明細書中で互換性があるように使用され得る。担体タンパク質は、標準のコンジュゲーション手順に従順であるべきである。
【0374】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、DT(ジフテリア毒素)、TT(破傷風トキソイド)、またはTTの断片C、CRM197(ジフテリア毒素の無毒性であるが抗原的に同一である変異体)、他のDT突然変異体(CRM176、CRM228、CRM45(Uchidaら(1973)J.Biol.Chem.218:3838~3844)、CRM、CRM102、CRM103、またはCRM107など、ならびにNichollsおよびYoule、Genetically Engineered Toxins、Frankel編、Maecel Dekker Inc.(1992)によって記載されている他の突然変異、Glu148からAsp、Gln、もしくはSerおよび/またはAla158からGlyへの欠失または突然変異、ならびに米国特許第4,709,017号および第4,950,740号に開示されている他の突然変異、少なくとも1つまたは複数の残基Lys516、Lys526、Phe530、および/またはLys534の突然変異、ならびに米国特許第5,917,017号および第6,455,673号に開示されている他の突然変異、または米国特許第5,843,711号に開示されている断片、何らかの様式で解毒したplyを含む肺炎球菌ニューモリシン(ply)(Kuoら(1995)Infect lmmun 63:2706~2713)、たとえばdPLY-GMBS(WO2004/081515、WO2006/032499)またはdPLY-ホルモル、PhtA、PhtB、PhtD、PhtEを含むPhtX(PhtA、PhtB、PhtD、またはPhtEの配列はWO00/37105およびWO00/39299に開示されている)、ならびにPhtタンパク質の融合物、たとえば、PhtDE融合物、PhtBE融合物、Pht A-E(WO01/98334、WO03/054007、WO2009/000826)、通常は髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清型Bから抽出されるOMPC(髄膜炎菌外膜タンパク質)(EP0372501)、PorB(髄膜炎菌(N.meningitidis)由来)、PD(インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)タンパク質D、たとえばEP0594610Bを参照)、または免疫学的に機能的なその均等物、合成ペプチド(EP0378881、EP0427347)、熱ショックタンパク質(WO93/17712、WO94/03208)、百日咳タンパク質(WO98/58668、EP0471177)、サイトカイン、リンホカイン、成長因子、またはホルモン(WO91/01146)、N19タンパク質(Baraldoiら(2004)Infect lmmun 72:4884~4887)などの様々な病原体由来抗原(Falugiら(2001)Eur J Immunol 31:3816~3824)からの複数のヒトCD4+T細胞エピトープを含む人工タンパク質、肺炎球菌表面タンパク質PspA(WO02/091998)、鉄取り込みタンパク質(WO01/72337)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)の毒素AまたはB(WO00/61761)、トランスフェリン結合タンパク質、肺炎球菌接着タンパク質(PsaA)、組換え緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)外毒素A(具体的にはその無毒性の突然変異体(グルタミン酸553での置換を保有する外毒素Aなど(Douglasら(1987)J.Bacteriol.169(11):4967~4971))からなる群から選択される。一実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、DT(ジフテリア毒素)、TT(破傷風トキソイド)、またはTTの断片C、CRM197(ジフテリア毒素の無毒性であるが抗原的に同一である変異体)、他のDT突然変異体(CRM176、CRM228、CRM45(Uchidaら(1973)J.Biol.Chem.218:3838~3844)、CRM、CRM102、CRM103、またはCRM107など、ならびにNichollsおよびYoule、Genetically Engineered Toxins、Frankel編、Maecel Dekker Inc.(1992)によって記載されている他の突然変異、Glu148からAsp、Gln、もしくはSerおよび/またはAla158からGlyへの欠失または突然変異、ならびに米国特許第4,709,017号および第4,950,740号に開示されている他の突然変異、少なくとも1つまたは複数の残基Lys516、Lys526、Phe530、および/またはLys534の突然変異、ならびに米国特許第5,917,017号および第6,455,673号に開示されている他の突然変異、または米国特許第5,843,711号に開示されている断片、何らかの様式で解毒したplyを含む肺炎球菌ニューモリシン(ply)(Kuoら(1995)Infect lmmun 63:2706~2713)、たとえばdPLY-GMBS(WO2004/081515、WO2006/032499)またはdPLY-ホルモル、PhtA、PhtB、PhtD、PhtEを含むPhtX(PhtA、PhtB、PhtD、またはPhtEの配列はWO00/37105およびWO00/39299に開示されている)、ならびにPhtタンパク質の融合物、たとえば、PhtDE融合物、PhtBE融合物、Pht A-E(WO01/98334、WO03/054007、WO2009/000826)、通常は髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清型Bから抽出されるOMPC(髄膜炎菌外膜タンパク質)(EP0372501)、PorB(髄膜炎菌(N.meningitidis)由来)、PD(インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)タンパク質D、たとえばEP0594610Bを参照)、または免疫学的に機能的なその均等物、合成ペプチド(EP0378881、EP0427347)、熱ショックタンパク質(WO93/17712、WO94/03208)、百日咳タンパク質(WO98/58668、EP0471177)、サイトカイン、リンホカイン、成長因子、またはホルモン(WO91/01146)、N19タンパク質(Baraldoiら(2004)Infect lmmun 72:4884~4887)などの様々な病原体由来抗原(Falugiら(2001)Eur J Immunol 31:3816~3824)からの複数のヒトCD4+T細胞エピトープを含む人工タンパク質、肺炎球菌表面タンパク質PspA(WO02/091998)、鉄取り込みタンパク質(WO01/72337)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)の毒素AまたはB(WO00/61761)、トランスフェリン結合タンパク質、肺炎球菌接着タンパク質(PsaA)、または組換え緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)外毒素A(具体的にはその無毒性の突然変異体(グルタミン酸553での置換を保有する外毒素Aなど(Douglasら(1987)J.Bacteriol.169(11):4967~4971))である。卵白アルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、ウシ血清アルブミン(BSA)、またはツベルクリンの精製タンパク質誘導体(PPD)などの他のタンパク質も、担体タンパク質として使用することができる。他の適切な担体タンパク質としては、コレラトキソイド(たとえばWO2004/083251に記載)、大腸菌(Escherichia coli)LT、大腸菌(E.coli)ST、および緑膿菌(P.aeruginosa)由来の外毒素Aなどの、不活性化させた細菌毒素が挙げられる。
【0375】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、TT、DT、DT突然変異体(CRM197など)、インフルエンザ菌(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物(特にWO01/98334およびWO03/054007に記載されているもの)、解毒したニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、C.ディフィシル(C.difficile)の毒素AまたはB、ならびにPsaAからなる群から独立して選択される。別の好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、TT、DT、DT突然変異体(CRM197など)、インフルエンザ菌(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物(特にWO01/98334およびWO03/054007に記載されているもの)、解毒したニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、C.ディフィシル(C.difficile)の毒素AもしくはB、またはPsaAである。
【0376】
一実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質はDT(ジフテリアトキソイド)である。別の実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質はTT(破傷風トキソイド)である。
【0377】
別の実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質はPD(インフルエンザ菌(H.influenzae)タンパク質D、たとえばEP0594610Bを参照)である。
【0378】
好ましい実施形態では、精製多糖またはオリゴ糖は、CRM197タンパク質とコンジュゲートしている。CRM197タンパク質はジフテリア毒素の無毒性形態であるが、ジフテリア毒素とは免疫学的に識別不能である。CRM197は、毒素産生コリネファージベータのニトロソグアニジン突然変異誘発によって作製された毒素非産生ファージβ197tox-によって感染させたジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)によって産生される(Uchidaら(1971)Nature New Biology 233:8~11)。CRM197タンパク質はジフテリア毒素と同じ分子量を有するが、構造遺伝子中の単一塩基変化(グアニンからアデニン)によって、それから異なる。この単一塩基変化は、成熟タンパク質においてアミノ酸置換(グルタミン酸でグリシンを置換)を引き起こし、ジフテリア毒素の毒性特性を排除する。CRM197タンパク質は、糖のための安全かつ有効なT細胞依存性担体である。CRM197およびその生成に関するさらなる詳細は、たとえば米国特許第5,614,382号中に見つけることができる。
【0379】
一実施形態では、精製多糖またはオリゴ糖は、CRM197タンパク質またはCRM197のA鎖とコンジュゲートしている(CN103495161を参照)。一実施形態では、精製多糖またはオリゴ糖は、遺伝子組換え大腸菌(E.coli)による発現を介して得られたCRM197のA鎖とコンジュゲートしている(CN103495161を参照)。
【0380】
好ましくは、糖コンジュゲート中の担体タンパク質対多糖またはオリゴ糖の比は、1:5~5:1、たとえば1:0.5~4:1、1:1~3.5:1、1.2:1~3:1、1.5:1~2.5:1、たとえば1:2~2.5:1または1:1~2:1(w/w)である。
【0381】
担体タンパク質とのコンジュゲーションに次いで、当業者に知られている様々な技法によって糖コンジュゲートを精製することができる(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して濃縮されている)。これらの技法としては、透析、濃縮/ダイアフィルトレーション操作、タンジェンシャルフロー濾過沈殿/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、およびデプス濾過が挙げられる。
【0382】
組成物は少量の遊離担体を含み得る。所定の担体タンパク質が本発明の組成物中に遊離およびコンジュゲート形態の両方で存在する場合、コンジュゲートしていない形態は、好ましくは、組成物全体中の担体タンパク質の総量の5%を超えず、より好ましくは2重量%未満で存在する。
【0383】
2.2 免疫原性組成物
一実施形態では、本発明は、本明細書中に開示した精製多糖および/または糖コンジュゲートのうちの任意のものを含む免疫原性組成物に関する。
【0384】
一実施形態では、本発明は、本明細書中に開示した糖コンジュゲートのうちの任意のものを含む免疫原性組成物に関する。
【0385】
一実施形態では、本発明は、1~25個の異なる糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。
【0386】
一実施形態では、本発明は、26~45個の異なる糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。
【0387】
一実施形態では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の様々な血清型からの1~25個の糖コンジュゲート(1~25個の肺炎球菌コンジュゲート)を含む免疫原性組成物に関する。一実施形態では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個の異なる血清型からの糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。一実施形態では、免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の16または20個の異なる血清型からの糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、免疫原性組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、免疫原性組成物は、14、15、16、17、18、または19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、免疫原性組成物は16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、免疫原性組成物は19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、免疫原性組成物は20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0388】
一実施形態では、前記免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3、4、6B、9V、14、18C、19F、および23Fからの糖コンジュゲートを含む。
【0389】
一実施形態では、前記免疫原性組成物は、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7Fからの糖コンジュゲートを含む。
【0390】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものは、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aからの糖コンジュゲートを含む。
【0391】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものは、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fおよび33Fからの糖コンジュゲートを含む。
【0392】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものは、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8、10A、11A、12Fおよび15Bからの糖コンジュゲートを含む。
【0393】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものは、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型2からの糖コンジュゲートを含む。
【0394】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものは、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型9Nからの糖コンジュゲートを含む。
【0395】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものは、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型17Fからの糖コンジュゲートを含む。
【0396】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものは、追加で肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型20からの糖コンジュゲートを含む。
【0397】
好ましい実施形態では、糖は、それぞれ個々にタンパク質担体の異なる分子とコンジュゲートしている(タンパク質担体のそれぞれの分子は、1種類の糖のみがそれにコンジュゲートしている)。前記実施形態では、莢膜糖は、担体タンパク質と個々にコンジュゲートしていると言われる。好ましくは、上記免疫原性組成物のすべての糖コンジュゲートが担体タンパク質と個々にコンジュゲートしている。
【0398】
上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3からの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8からの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23Fからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7Fからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。上記免疫原性組成物のうちの任意のものの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aからの糖コンジュゲートをCRM197とコンジュゲートさせる。
【0399】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものの糖コンジュゲートをすべてCRM197と個々にコンジュゲートさせる。
【0400】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23Fからの糖コンジュゲートをPDと個々にコンジュゲートさせる。
【0401】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cからの糖コンジュゲートをTTとコンジュゲートさせる。
【0402】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fからの糖コンジュゲートをDTとコンジュゲートさせる。
【0403】
一実施形態では、上記免疫原性組成物のうちの任意のものの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23Fからの糖コンジュゲートをPDと個々にコンジュゲートさせ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cからの糖コンジュゲートをTTとコンジュゲートさせ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fからの糖コンジュゲートをDTとコンジュゲートさせる。
【0404】
一実施形態では、上記免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の8~20個の異なる血清型を含む。
【0405】
一部の実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、少なくとも1、2、または3つのアジュバントをさらに含み得る。一部の実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、1つのアジュバントをさらに含み得る。用語「アジュバント」とは、抗原に対する免疫応答を増強させる化合物または混合物をいう。抗原は、主に送達系として作用し得る、主に免疫調節剤として作用し得る、または両方の強力な特長を有する。適切なアジュバントとしては、ヒトを含む哺乳動物における使用に適切なものが挙げられる。
【0406】
ヒトにおいて使用することができる既知の適切な送達系型のアジュバントの例としては、それだけには限定されないが、ミョウバン(たとえば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、または水酸化アルミニウム)、リン酸カルシウム、リポソーム、MF59(4.3%w/vのスクアレン、0.5%w/vのポリソルベート80(Tween(登録商標)80)、0.5%w/vのトリオレイン酸ソルビタン(Span85))などの水中油乳濁液、Montanideなどの油中水乳濁液、およびポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)(PLG)微粒子またはナノ粒子が挙げられる。
【0407】
一実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、アルミニウム塩(ミョウバン)をアジュバントとして含む(たとえば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、または水酸化アルミニウム)。好ましい実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、リン酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウムをアジュバントとして含む。
【0408】
免疫原性組成物は、液体形態(すなわち溶液もしくは懸濁液)または凍結乾燥形態で配合し得る。液体配合物は、有利にはこの包装された形態から直接投与してよく、したがって、そうでなければ本発明の凍結乾燥組成物では必要である、水性媒体中での復元を必要としない注射のために理想的である。
【0409】
本開示の免疫原性組成物の配合は、当分野で認識されている方法を使用して達成することができる。たとえば、個々の多糖および/またはコンジュゲートを、生理的に許容できるビヒクルを用いて配合して、組成物を調製することができる。そのようなビヒクルの例としては、それだけには限定されないが、水、緩衝生理食塩水、ポリオール(たとえば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール)、およびデキストロース溶液が挙げられる。
【0410】
本開示は、本明細書中に開示した多糖または糖コンジュゲートの組合せのうちの任意のものと、薬学的に許容できる賦形剤、担体、または希釈剤とを含む免疫原性組成物を提供する。
【0411】
一実施形態では、本開示の免疫原性組成物は液体形態、好ましくは水性液体形態である。
【0412】
本開示の免疫原性組成物は、緩衝液、塩、二価の陽イオン、非イオン性洗剤、糖などの凍結保護剤、およびフリーラジカル捕捉剤もしくはキレート化剤などの抗酸化剤のうちの1つもしくは複数、またはその任意の複数の組合せを含み得る。
【0413】
一実施形態では、本開示の免疫原性組成物は緩衝液を含む。一実施形態では、前記緩衝液は約3.5~約7.5のpKaを有する。一部の実施形態では、緩衝液は、ホスフェート、スクシネート、ヒスチジン、またはシトレートである。ある特定の実施形態では、緩衝液は1mM~10mMの最終濃度のスクシネートである。具体的な一実施形態では、スクシネート緩衝液の最終濃度は約5mMである。
【0414】
一実施形態では、本開示の免疫原性組成物は塩を含む。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、およびその組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、またはその組合せである。具体的な一実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。具体的な一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は塩化ナトリウムを150mMで含む。
【0415】
一実施形態では、本開示の免疫原性組成物は界面活性剤を含む。一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20(TWEEN(登録商標)20)、ポリソルベート40(TWEEN(登録商標)40)、ポリソルベート60(TWEEN(登録商標)60)、ポリソルベート65(TWEEN(登録商標)65)、ポリソルベート80(TWEEN(登録商標)80)、ポリソルベート85(TWEEN(登録商標)85)、TRITON(登録商標)N-101、TRITON(登録商標)X-100、オクトキシノール40、ノノキシノール-9、トリエタノールアミン、トリエタノールアミンポリペプチドオレエート、ポリオキシエチレン-660ヒドロキシステアレート(PEG-15、Solutol H15)、ポリオキシエチレン-35-リシノレエート(CREMOPHOR(登録商標)EL)、ダイズレシチン、およびポロキサマーからなる群から選択される。一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20(TWEEN(登録商標)20)、ポリソルベート40(TWEEN(登録商標)40)、ポリソルベート60(TWEEN(登録商標)60)、ポリソルベート65(TWEEN(登録商標)65)、ポリソルベート80(TWEEN(登録商標)80)、ポリソルベート85(TWEEN(登録商標)85)、TRITON(登録商標)N-101、TRITON(登録商標)X-100、オクトキシノール(oxtoxynol)40、ノノキシノール-9、トリエタノールアミン、トリエタノールアミンポリペプチドオレエート、ポリオキシエチレン-660ヒドロキシステアレート(PEG-15、Solutol H15)、ポリオキシエチレン-35-リシノレエート(CREMOPHOR(登録商標)EL)、ダイズレシチン、またはポロキサマーである。具体的な一実施形態では、界面活性剤はポリソルベート80である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート80重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート80重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート80重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、0.02%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、0.01%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、0.03%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、0.04%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、0.05%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート80の最終濃度は、1%のポリソルベート80(w/w)である。
【0416】
具体的な一実施形態では、界面活性剤はポリソルベート20である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート20重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート20重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート20重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、0.02%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、0.01%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、0.03%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、0.04%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、0.05%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート20の最終濃度は、1%のポリソルベート20(w/w)である。
【0417】
具体的な一実施形態では、界面活性剤はポリソルベート40である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート40重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート40重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート40重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、配合物中のポリソルベート40の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%のポリソルベート40(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート40の最終濃度は、1%のポリソルベート40(w/w)である。
【0418】
具体的な一実施形態では、界面活性剤はポリソルベート60である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート60重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート60重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート60重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、配合物中のポリソルベート60の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%のポリソルベート60(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート60の最終濃度は、1%のポリソルベート60(w/w)である。
【0419】
具体的な一実施形態では、界面活性剤はポリソルベート65である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート65重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート65重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート65重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、配合物中のポリソルベート65の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%のポリソルベート65(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート65の最終濃度は、1%のポリソルベート65(w/w)である。
【0420】
具体的な一実施形態では、界面活性剤はポリソルベート85である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート85重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート85重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、配合物中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート85重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、配合物中のポリソルベート85の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%のポリソルベート85(w/w)である。別の実施形態では、配合物中のポリソルベート85の最終濃度は、1%のポリソルベート85(w/w)である。
【0421】
ある特定の実施形態では、本開示の免疫原性組成物は、5.5~7.5のpH、より好ましくは5.6~7.0のpH、さらにより好ましくは5.8~6.0のpHを有する。
【0422】
一実施形態では、本開示は、本明細書中に開示した免疫原性組成物のうちの任意のものを満たした容器を提供する。一実施形態では、容器は、バイアル、シリンジ、フラスコ、発酵槽、バイオリアクター、バッグ、ジャー、アンプル、カートリッジ、および使い捨てのペンからなる群から選択される。一実施形態では、容器は、バイアル、シリンジ、フラスコ、発酵槽、バイオリアクター、バッグ、ジャー、アンプル、カートリッジ、または使い捨てのペンである。ある特定の実施形態では、容器をシリコン処理する。
【0423】
一実施形態では、本開示の容器は、ガラス、金属(たとえば、スチール、ステンレス鋼、アルミニウムなど)、および/またはポリマー(たとえば、熱可塑性プラスチック、エラストマー、熱可塑性エラストマー)から作製される。一実施形態では、本開示の容器はガラスから作製される。
【0424】
一実施形態では、本開示は、本明細書中に開示した免疫原性組成物のうちの任意のものを満たしたシリンジを提供する。ある特定の実施形態では、シリンジはシリコン処理されているおよび/またはガラスから作製される。
【0425】
注射用の本発明の免疫原性組成物の典型的な用量は、0.1mL~2mL、より好ましくは0.2mL~1mLの体積、さらにより好ましくは約0.5mLの体積を有する。
【0426】
2.3 抗原としての使用
本発明の方法によって精製した多糖または本明細書中に開示したコンジュゲートは、抗原として使用し得る。たとえば、これらはワクチンの一部であり得る。
【0427】
したがって、一実施形態では、本発明の方法によって精製した多糖または前記多糖を使用して得た糖コンジュゲートは、対象において免疫応答を生じさせることにおいて使用するためのものである。一態様では、対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシ、またはイヌなどの哺乳動物である。一態様では、対象はヒトである。
【0428】
一実施形態では、本発明の方法によって精製した多糖、前記多糖を使用して得た糖コンジュゲートまたは本明細書中に開示した免疫原性組成物は、ワクチンにおいて使用するためのものである。
【0429】
一実施形態では、本発明の方法によって精製した多糖、前記多糖を使用して得た糖コンジュゲートまたは本明細書中に開示した免疫原性組成物は、医薬品として使用するためのものである。
【0430】
本明細書中に記載した免疫原性組成物は、対象において細菌性の感染症、疾患、または状態を防止、処置、または軽快させるための、治療的または予防的方法において使用し得る。具体的には、本明細書中に記載した免疫原性組成物は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3の感染症、疾患、または状態を防止、処置、または軽快させるために使用し得る。
【0431】
したがって、一態様では、本開示は、免疫学的に有効な量の本開示の免疫原性組成物(具体的には、対応する多糖またはその糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物)を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に関連する感染症、疾患、または状態を防止、処置、または軽快させる方法を提供する。
【0432】
一実施形態では、本開示は、免疫学的に有効な量の本開示の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に対する免疫応答を誘導する方法を提供する。
【0433】
一実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、ワクチンとして使用するためのものである。そのような実施形態では、本明細書中に記載した免疫原性組成物は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3感染症を防止するために使用し得る。したがって、一態様では、本発明は、免疫学的に有効な量の本開示の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3による感染症を防止する方法を提供する。
【0434】
一態様では、対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシ、またはイヌなどの哺乳動物である。一態様では、対象はヒトである。
【0435】
本開示の免疫原性組成物は、免疫原性組成物を全身性または粘膜経路を介して投与することによって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3感染症に対して感受性のあるヒトを保護または処置するために使用することができる。一実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、筋肉内、腹腔内、皮内、または皮下経路によって投与する。一実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、筋肉内、腹腔内、皮内、または皮下注射によって投与する。一実施形態では、本明細書中に開示した免疫原性組成物は、筋肉内または皮下注射によって投与する。
【0436】
一部の事例では、少なければ1回の用量の本開示による免疫原性組成物しか必要ないが、より高度な免疫不全の状態などの一部の状況下では、2回目、3回目、または4回目の用量を与え得る。初期ワクチン接種に次いで、対象は、十分な間隔の1回または数回のブースター免疫化を受けることができる。
【0437】
一実施形態では、本開示による免疫原性組成物のワクチン接種のスケジュールは単一用量である。
【0438】
一実施形態では、本開示による免疫原性組成物のワクチン接種のスケジュールは複数用量のスケジュールである。
【0439】
3 本発明はまた、以下の付番された段落1~169中に定義される以下の実施形態も提供する
【0440】
1.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖を、前記多糖を夾雑物質と一緒に含む溶液から精製する方法であって、塩基処理ステップを含む方法。
【0441】
2.夾雑物質が細胞細片である、段落1に記載の方法。
【0442】
3.夾雑物質がタンパク質および核酸である、段落1から2のいずれか一項に記載の方法。
【0443】
4.夾雑物質がタンパク質、C多糖、および核酸である、段落1から2のいずれか一項に記載の方法。
【0444】
5.溶液が肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3の細菌培養物である、段落1から3のいずれか一項に記載の方法。
【0445】
6.溶液が液体細菌培養肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3である、段落1から5のいずれか一項に記載の方法。
【0446】
7.溶液が遠心分離した肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3細菌培養物からの上清である、段落1から6のいずれか一項に記載の方法。
【0447】
8.溶液がその元の培養培地中の懸濁液中にある肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3細胞である、段落1から7のいずれか一項に記載の方法。
【0448】
9.溶液が湿細胞ペーストである、段落1から7のいずれか一項に記載の方法。
【0449】
10.溶液が水性媒体中に再懸濁させた肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3細胞である、段落1から7または9のいずれか一項に記載の方法。
【0450】
11.溶液を溶解剤で処理する、段落1から10のいずれか一項に記載の方法。
【0451】
12.溶解剤が洗剤である、段落11に記載の方法。
【0452】
13.洗剤が、デオキシコール酸ナトリウム(DOC)、N-ラウリルサルコシン(NLS)、ケノデオキシコール酸ナトリウム、およびサポニンからなる群から選択される、段落12に記載の方法。
【0453】
14.洗剤がDOCである、段落12に記載の方法。
【0454】
15.溶解剤が非動物由来の溶解剤である、段落11に記載の方法。
【0455】
16.非動物由来の溶解剤が、デカンスルホン酸、tert-オクチルフェノキシ5ポリ(オキシエチレン)エタノール、オクチルフェノール酸化エチレン縮合物、N-ラウリルサルコシンナトリウム(NLS)、ラウリルイミノジプロピオネート、ドデシル硫酸ナトリウム、ケノデオキシコレート、ヒオデオキシコレート、グリコデオキシコレート、タウロデオキシコレート、タウロケノデオキシコレート、およびコレートからなる群から選択される、段落15に記載の方法。
【0456】
17.非動物由来の溶解剤がNLSである、段落15に記載の方法。
【0457】
18.溶液を、多糖が放出されるように酵素処理する、段落1から10のいずれか一項に記載の方法。
【0458】
19.細菌細胞を、リゾスタフィン、ムタノリシンβ-N-アセチルグルコサミニダーゼ、およびムタノリシンとβ-N-アセチルグルコサミニダーゼとの組合せからなる群から選択される酵素によって処理する、段落18に記載の方法。
【0459】
20.細菌細胞をII型ホスホジエステラーゼ(PDE2)によって処理する、段落18に記載の方法。
【0460】
21.細菌細胞を、多糖が放出されるようにオートクレーブする、段落1から10のいずれか一項に記載の方法。
【0461】
22.細菌細胞を、多糖が放出されるように化学処理する、段落1から10のいずれか一項に記載の方法。
【0462】
23.溶液を、8.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する、段落1から22のいずれか一項に記載の方法。
【0463】
24.溶液を、10.0を超えるpHを達成するために塩基で処理する、段落1から22のいずれか一項に記載の方法。
【0464】
25.溶液を、pH8.0~14.0を達成するために塩基で処理する、段落1から22のいずれか一項に記載の方法。
【0465】
26.溶液を、pH10.0~14.0を達成するために塩基で処理する、段落1から22のいずれか一項に記載の方法。
【0466】
27.溶液を、約13.0のpHを達成するために塩基で処理する、段落1から22のいずれか一項に記載の方法。
【0467】
28.溶液を、約12.0のpHを達成するために塩基で処理する、段落1から22のいずれか一項に記載の方法。
【0468】
29.溶液を、約13.0のpHを達成するために塩基で処理する、段落1から22のいずれか一項に記載の方法。
【0469】
30.塩基が、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、およびKOtBuからなる群から選択される、段落23から29のいずれか一項に記載の方法。
【0470】
31.塩基がNaOHである、段落23から29のいずれか一項に記載の方法。
【0471】
32.塩基の添加に次いで、溶液を下流の加工の前にしばらくの間保持する、段落23から31のいずれか一項に記載の方法。
【0472】
33.塩基処理ステップを約4℃~約30℃の温度で行う、段落23から32のいずれか一項に記載の方法。
【0473】
34.塩基処理後、懸濁液を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にする、段落23から34のいずれか一項に記載の方法。
【0474】
35.塩基処理後、懸濁液を遠心分離によって清澄にする、段落23から34のいずれか一項に記載の方法。
【0475】
36.前記遠心分離が連続遠心分離である、段落35に記載の方法。
【0476】
37.前記遠心分離がバケット遠心分離である、段落35に記載の方法。
【0477】
38.懸濁液を約5,000g~約25,000gで遠心分離する、段落35から37のいずれか一項に記載の方法。
【0478】
39.懸濁液を約5~約380分間の間、遠心分離する、段落35から38のいずれか一項に記載の方法。
【0479】
40.塩基処理後、懸濁液をデカンテーションによって清澄にする、段落23から34のいずれか一項に記載の方法。
【0480】
41.塩基処理後、懸濁液を沈降(沈殿)によって清澄にする、段落23から34のいずれか一項に記載の方法。
【0481】
42.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液をさらに清澄にする、段落34から41のいずれか一項に記載の方法。
【0482】
43.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を濾過し、それによって、さらに清澄にされた溶液を生成する、段落34から41のいずれか一項に記載の方法。
【0483】
44.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液をデプス濾過ステップによって処理する、段落34から41のいずれか一項に記載の方法。
【0484】
45.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターが約0.01~100ミクロンの公称保持範囲を有する、段落34から41のいずれか一項に記載の方法。
【0485】
46.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液をデプス濾過ステップによって処理し、デプスフィルターが1~2500L/m2の濾過容量を有する、段落34から45のいずれか一項に記載の方法。
【0486】
47.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液をデプス濾過ステップによって処理し、供給速度が1~1000LMH(リットル/m2/時間)である、段落34から46のいずれか一項に記載の方法。
【0487】
48.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする、段落34から47のいずれか一項に記載の方法。
【0488】
49.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を限外濾過およびダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする、段落34から47のいずれか一項に記載の方法。
【0489】
50.限外濾過の膜の分子量カットオフが約5kDa~1000kDaの範囲内である、段落48から49のいずれか一項に記載の方法。
【0490】
51.限外濾過の膜の分子量カットオフが約10kDa~50kDaの範囲内である、段落48から50のいずれか一項に記載の方法。
【0491】
52.限外濾過の膜の分子量カットオフが約30kDaである、段落48から51のいずれか一項に記載の方法。
【0492】
53.限外濾過ステップの濃縮係数が約1.5~10である、段落48から52のいずれか一項に記載の方法。
【0493】
54.ダイアフィルトレーションステップの交換溶液が水である、段落48から53のいずれか一項に記載の方法。
【0494】
55.ダイアフィルトレーションステップの交換溶液が生理食塩水である、段落48から53のいずれか一項に記載の方法。
【0495】
56.塩が塩化ナトリウムである、段落55に記載の方法。
【0496】
57.交換溶液が、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、または約100mMの塩化ナトリウムである、段落55に記載の方法。
【0497】
58.ダイアフィルトレーション体積の数が5~20である、段落48から57のいずれか一項に記載の方法。
【0498】
59.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を凝結ステップによってさらに処理する、段落23から58のいずれか一項に記載の方法。
【0499】
60.前記凝結ステップが凝結剤を溶液に加えることを含む、段落59に記載の方法。
【0500】
61.前記凝結ステップがpHの調節を含む、段落59から60のいずれか一項に記載の方法。
【0501】
62.pHの調節を凝結剤の添加前に実施する、段落61に記載の方法。
【0502】
63.pHの調節を凝結剤の添加後に実施する、段落61に記載の方法。
【0503】
64.凝結剤の添加および/またはpHの調節を、望ましいレベルに調節した温度で行う、段落60から63のいずれか一項に記載の方法。
【0504】
65.凝結剤の添加およびpHの調節を、望ましいレベルに調節した温度で行う、段落60から63のいずれか一項に記載の方法。
【0505】
66.前記凝結ステップが、凝結剤を溶液に加えること、pHの調節、および温度の調節を含む、段落59に記載の方法。
【0506】
67.凝結剤の添加に次いでpHの調節、次いで温度の調節を行う、段落66に記載の方法。
【0507】
68.凝結剤の添加に次いで温度の調節、次いでpHの調節を行う、段落66に記載の方法。
【0508】
69.pHの調節に次いで凝結剤の添加、次いで温度の調節を行う、段落66に記載の方法。
【0509】
70.pHの調節に次いで温度の調節、次いで凝結剤の添加を行う、段落66に記載の方法。
【0510】
71.温度の調節に次いで凝結剤の添加、次いでpHの調節を行う、段落66に記載の方法。
【0511】
72.温度の調節に次いでpHの調節、次いで凝結剤の添加を行う、段落66に記載の方法。
【0512】
73.凝結剤の添加および/またはpHの調節に次いで、綿状塊を沈殿させるために溶液をしばらくの間保持する、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0513】
74.前記凝結剤が多価陽イオンを含む、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0514】
75.前記凝結剤が多価陽イオンである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0515】
76.前記凝結剤が、アルミニウム、鉄、カルシウム、およびマグネシウムからなる群から選択される多価陽イオンである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0516】
77.前記凝結剤が、アルミニウム、鉄、カルシウム、およびマグネシウムからなる群から選択される少なくとも2つの多価陽イオンの混合物である、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0517】
78.前記凝結剤が、塩化マグネシウム、ミョウバン、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリエチレンイミン(PEI)、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される薬剤を含む、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0518】
79.前記凝結剤が、ミョウバン、アルミニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウム、塩化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸鉄(II)(硫酸第一鉄)、塩化鉄(III)(塩化第二鉄)、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、アルミン酸ナトリウム、およびケイ酸ナトリウムからなる群から選択される、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0519】
80.前記凝結剤が硫酸アルミニウムである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0520】
81.前記凝結剤がアルミン酸ナトリウムである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0521】
82.前記凝結剤がアルミニウムクロロハイドレートである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0522】
83.前記凝結剤がミョウバンを含む、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0523】
84.前記凝結剤がミョウバンである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0524】
85.前記凝結剤がカリウムミョウバンである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0525】
86.前記凝結剤がナトリウムミョウバンである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0526】
87.前記凝結剤がアンモニウムミョウバンである、段落60から72のいずれか一項に記載の方法。
【0527】
88.約10~200mMの凝結剤濃度を使用する、段落60から87のいずれか一項に記載の方法。
【0528】
89.前記凝結ステップを7.0未満のpHで行う、段落59から88のいずれか一項に記載の方法。
【0529】
90.前記凝結ステップをpH7.0~1.0で行う、段落59から88のいずれか一項に記載の方法。
【0530】
91.前記凝結ステップをpH5.5~3.5で行う、段落59から88のいずれか一項に記載の方法。
【0531】
92.前記凝結ステップを酸性pHで行い、前記酸性pHが、溶液を酸で酸性化することによって得られる、段落59から91のいずれか一項に記載の方法。
【0532】
93.前記酸が、HCl、H3PO4、クエン酸、酢酸、亜硝酸、および硫酸からなる群から選択される、段落92に記載の方法。
【0533】
94.前記酸が塩酸である、段落92に記載の方法。
【0534】
95.前記酸が硫酸である、段落92に記載の方法。
【0535】
96.凝結剤の添加および存在する場合は酸性化に次いで、綿状塊を沈殿させるために溶液をしばらくの間保持する、段落59から95のいずれか一項に記載の方法。
【0536】
97.凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節を、約4℃~約30℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0537】
98.凝結剤の添加、溶液の沈殿、および/またはpHの調節を、約45℃~約65℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0538】
99.凝結剤の添加を約4℃~約30℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0539】
100.凝結剤の添加を約45℃~約65℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0540】
101.凝結剤の添加後の溶液の沈殿を約4℃~約30℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0541】
102.凝結剤の添加後の溶液の沈殿を約45℃~約65℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0542】
103.pHの調節を約4℃~約30℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0543】
104.pHの調節を約45℃~約65℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0544】
105.凝結剤の添加、溶液の沈殿、およびpHの調節を、約4℃~約30℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0545】
106.凝結剤の添加、溶液の沈殿、およびpHの調節を、約45℃~約65℃の温度で行う、段落59から96のいずれか一項に記載の方法。
【0546】
107.凝結後、懸濁液を、デカンテーション、沈降、濾過、または遠心分離によって清澄にする、段落59から106のいずれか一項に記載の方法。
【0547】
108.凝結後、懸濁液を遠心分離によって清澄にする、段落59から106のいずれか一項に記載の方法。
【0548】
109.前記遠心分離が連続遠心分離である、段落108に記載の方法。
【0549】
110.前記遠心分離がバケット遠心分離である、段落108に記載の方法。
【0550】
111.懸濁液を約5,000g~約25,000gで遠心分離する、段落108から110のいずれか一項に記載の方法。
【0551】
112.懸濁液を約5~約600分間の間、遠心分離する、段落108から111のいずれか一項に記載の方法。
【0552】
113.凝結後、懸濁液を濾過によって清澄にする、段落59から106のいずれか一項に記載の方法。
【0553】
114.凝結後、懸濁液を沈降によって清澄にする、段落59から106のいずれか一項に記載の方法。
【0554】
115.凝結後、懸濁液をデカンテーションによって清澄にする、段落59から106のいずれか一項に記載の方法。
【0555】
116.凝結ステップおよび/または固体/液体分離ステップ後、多糖含有溶液のpHを、5.0を超えるpHまで調節する、段落59から115のいずれか一項に記載の方法。
【0556】
117.凝結ステップおよび/または固体/液体分離ステップ後、多糖含有溶液のpHを、pH5.0~9.0まで調節する、段落59から115のいずれか一項に記載の方法。
【0557】
118.凝結ステップおよび/または固体/液体分離ステップ後、多糖含有溶液のpHを、pH6.0~8.0まで調節する、段落59から115のいずれか一項に記載の方法。
【0558】
119.凝結ステップおよび/または固体/液体分離ステップ後、多糖含有溶液のpHを、pH6.5~7.5まで調節する、段落59から115のいずれか一項に記載の方法。
【0559】
120.凝結ステップおよび/または固体/液体分離ステップ後、多糖含有溶液のpHを、約7.0のpHまで調節する、段落59から115のいずれか一項に記載の方法。
【0560】
121.前記pHを、NaOH、KOH、LiOH、NaHCO3、Na2CO3、KzCO3、KCN、Et3N、NH3、HzN2H2、NaH、NaOMe、NaOEt、およびKOtBuからなる群から選択される塩基の添加によって上昇させる、段落116から120のいずれか一項に記載の方法。
【0561】
122.前記pHをKOHの添加によって上昇させる、段落116から120のいずれか一項に記載の方法。
【0562】
123.前記pHをNaOHの添加によって上昇させる、段落116から120のいずれか一項に記載の方法。
【0563】
124.多糖を含有する溶液を、活性炭濾過ステップによってさらに清澄にする、段落59から123のいずれか一項に記載の方法。
【0564】
125.溶液を、マトリックス中に固定した活性炭を通して濾過する、段落124に記載の方法。
【0565】
126.マトリックス中に固定した活性炭がフロースルー炭素カートリッジの形態である、段落125に記載の方法。
【0566】
127.マトリックス中に固定した活性炭を筺体内に配置して独立したフィルターユニットを形成する、段落125または126に記載の方法。
【0567】
128.前記フィルターユニットがフィルターユニットCUNOゼータ炭素フィルターである、段落127に記載の方法。
【0568】
129.活性炭フィルターが約0.01~100ミクロンの公称ミクロン定格を有する、段落127から128のいずれか一項に記載の方法。
【0569】
130.活性炭濾過ステップを1~500LMHの供給速度で実施する、段落124から129のいずれか一項に記載の方法。
【0570】
131.溶液を活性炭フィルターによって処理し、フィルターが5~1000L/m2の濾過容量を有する、段落124から130のいずれか一項に記載の方法。
【0571】
132.前記活性炭濾過ステップを繰り返す、段落124から131のいずれか一項に記載の方法。
【0572】
133.1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10回の活性炭濾過ステップを行う、段落124から131のいずれか一項に記載の方法。
【0573】
134.溶液を、直列にした活性炭フィルターによって処理する、段落124から131のいずれか一項に記載の方法。
【0574】
135.溶液を、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の直列にした活性炭フィルターによって処理する、段落124から131のいずれか一項に記載の方法。
【0575】
136.活性炭濾過ステップを単一通過モードで行う、段落124から135のいずれか一項に記載の方法。
【0576】
137.活性炭濾過ステップを再循環モードで行う、段落124から135のいずれか一項に記載の方法。
【0577】
138.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を限外濾過および/またはダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする、段落107から137のいずれか一項に記載の方法。
【0578】
139.肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型3多糖含有溶液を限外濾過およびダイアフィルトレーションによってさらに清澄にする、段落107から137のいずれか一項に記載の方法。
【0579】
140.限外濾過の膜の分子量カットオフが約5kDa~1000kDaの範囲内である、段落138から139のいずれか一項に記載の方法。
【0580】
141.限外濾過の膜の分子量カットオフが約10kDa~50kDaの範囲内である、段落138から139のいずれか一項に記載の方法。
【0581】
142.限外濾過の膜の分子量カットオフが約30kDaである、段落138から139のいずれか一項に記載の方法。
【0582】
143.限外濾過ステップの濃縮係数が約1.5~10である、段落138から139のいずれか一項に記載の方法。
【0583】
144.ダイアフィルトレーションステップの交換溶液が水である、段落138から143のいずれか一項に記載の方法。
【0584】
145.ダイアフィルトレーションステップの交換溶液が生理食塩水である、段落138から143のいずれか一項に記載の方法。
【0585】
146.塩が塩化ナトリウムである、段落145に記載の方法。
【0586】
147.交換溶液が、約40mM、約45mM、約50mM、約55mM、約60mM、約65mM、約70mM、約80mM、約90mM、または約100mMの塩化ナトリウムである、段落146に記載の方法。
【0587】
148.ダイアフィルトレーションステップの交換溶液が緩衝溶液である、段落138から143のいずれか一項に記載の方法。
【0588】
149.ダイアフィルトレーション緩衝液が、酢酸塩(アセテート)、クエン酸塩(シトレート)、ギ酸塩(ホルメート)、リンゴ酸塩(マレート)、マレイン酸塩(マレエート)、リン酸塩(ホスフェート)、およびコハク酸塩(スクシネート)からなる群から選択される、段落148に記載の方法。
【0589】
150.ダイアフィルトレーション緩衝液のpHが約6.0~7.5である、段落148から149のいずれか一項に記載の方法。
【0590】
151.ダイアフィルトレーション緩衝液の濃度が約0.01mM~100mMである、段落148から149のいずれか一項に記載の方法。
【0591】
152.交換溶液がキレート化剤を含む、段落144から151のいずれか一項に記載の方法。
【0592】
153.前記キレート化剤がエチレンジアミン四酢酸(EDTA)である、段落152に記載の方法。
【0593】
154.キレート化剤を1~500mMの濃度で用いる、段落152から153のいずれか一項に記載の方法。
【0594】
155.ダイアフィルトレーション緩衝溶液が塩を含む、段落148から154のいずれか一項に記載の方法。
【0595】
156.塩が、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、およびその組合せからなる群から選択される、段落155に記載の方法。
【0596】
157.ダイアフィルトレーション体積の数が5~20である、段落138から156のいずれか一項に記載の方法。
【0597】
158.限外濾過および/またはダイアフィルトレーションステップを約20℃~約90℃の温度で行う、段落138から157のいずれか一項に記載の方法。
【0598】
159.精製多糖の溶液を標的分子量にサイジングする、段落1から158のいずれか一項に記載の方法。
【0599】
160.精製多糖の溶液を機械的サイジングによってサイジングする、段落1から159のいずれか一項に記載の方法。
【0600】
161.精製多糖の溶液を化学的加水分解によってサイジングする、段落1から159のいずれか一項に記載の方法。
【0601】
162.精製多糖の溶液を滅菌濾過する、段落1から161のいずれか一項に記載の方法。
【0602】
163.精製多糖の溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターが約0.01~0.2ミクロンの公称保持範囲を有する、段落1から161に記載の方法。
【0603】
164.精製多糖の溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターが約0.15~0.2ミクロンの公称保持範囲を有する、段落1から161に記載の方法。
【0604】
165.精製多糖の溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターが約0.2ミクロンの公称保持範囲を有する、段落1から161に記載の方法。
【0605】
166.精製された溶液を滅菌濾過ステップによって処理し、フィルターが約25~1500L/m2の濾過容量を有する、段落1から165に記載の方法。
【0606】
167.精製された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖を液体溶液として調製する、段落1から166に記載の方法。
【0607】
168.精製された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖をさらに加工する、段落1から166に記載の方法。
【0608】
169.精製された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3多糖を乾燥粉末として凍結乾燥する、段落168に記載の方法。
【0609】
本明細書中で使用する用語「約」とは、記述した濃度範囲、タイムフレーム、分子量、温度、またはpHなどの、統計的に有意義な値の範囲内を意味する。そのような範囲は、所定の値または範囲の一桁以内、典型的には20%以内、より典型的には10%以内、さらにより典型的には5%以内または1%以内であり得る。場合によっては、そのような範囲は、所定の値または範囲の測定および/または決定に使用される標準方法に典型的な実験誤差以内であり得る。用語「約」によって包含される許容される変動は、研究下の具体的なシステムに依存し、当業者によって容易に理解することができるであろう。本出願内で範囲が列挙されている場合はいつでも、範囲内のすべての数も、本開示の実施形態として企図される。
【0610】
すべての事例において、本明細書中における用語「含む(comprising)」、「含む(comprise)」、および「含む(comprises)」は、それぞれ用語「から本質的になる(consisting essentially of)」、「から本質的になる(consist essentially of)」、「から本質的になる(consists essentially of)」、「からなる(consisting of)」、「からなる(consist of)」、および「からなる(consists of)」と任意選択で置換可能であることが、本発明者らによって意図される。
【0611】
そのそれぞれが本明細書中で互換性があるように使用される「免疫原性量」、「免疫学的に有効な量」、「治療上有効な量」、「予防上有効な量」、または「用量」とは、一般に、当業者に知られている標準アッセイによって測定して、細胞性(T細胞)または液性(B細胞もしくは抗体)の応答のいずれか、または両方の免疫応答を誘発するために十分な、抗原または免疫原性組成物の量をいう。
【0612】
本文書の範囲のうちの任意のもの内の任意の整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0613】
本特許明細書中に引用したすべての参考文献または特許出願は、本明細書中に参考として組み込まれている。
【0614】
本発明を添付の実施例中に例示する。以下の実施例は、そうでないと詳述されていない限りは、当業者に周知かつルーチン的である標準技法を使用して実施されている。実施例は例示的であるが、本発明を限定しない。
【実施例
【0615】
(実施例1)
肺炎球菌多糖血清型3の精製
精製のプロセスの流れ図を図1に示す。このプロセスはNLSで不活性化させた発酵ブロスで開始される(たとえばEP2129693を参照)。
【0616】
1.出発物質
プロセスは、肺炎連鎖球菌(S.pneumonia)血清型3のN-ラウロイルサルコシンナトリウム(NLS)で不活性化させた発酵ブロスで開始される。培養物をHy-Soy培地中で増殖させた。増殖の終わりに(光学密度のさらなる増加がないことによって示される)、培養物をNLSで不活性化させた(たとえばEP2129693を参照)。
【0617】
2.塩基処理
NLS溶解ブロスを、10NのNaOH溶液を用いて、0.5Mの最終NaOH濃度まで処理した。このステップの主な目的は、負電荷の多糖を、タンパク質および核酸などの他の不純物の存在下でより可溶性とすることである。NaOHで処理したブロスを室温で終夜インキュベートした。
【0618】
3.遠心分離
上記ステップ2からの塩基処理したブロスを遠心分離に供し、これは不溶性の細胞細片および他の粒子を除去した。遠心分離は10,000×gで30~60分間、20℃で実施した。
【0619】
上清を収集した。
【0620】
4.任意選択のデプス濾過
遠心分離が第一の固体/液体分離単位操作であるが、これはすべての粒子を除去せず、デプス濾過単位操作を遠心分離と最初の限外濾過単位操作との間に組み込んだ。
【0621】
5.限外濾過/ダイアフィルトレーション-(UFDF-1)
精製はデプス濾液(上記ステップ4から)で開始される。
【0622】
清澄にした細胞溶解液を濃縮し、ダイアフィルトレーションする(UFDFする)。
【0623】
上記ステップ3または4からのアルカリ性遠心分離液を、30kDaのMWCO膜を使用した限外濾過およびダイアフィルトレーションに供する。ブロスは約8~9倍濃縮され、その後、次の三つ組緩衝系を用いてダイアフィルトレーションする:最初に、0.1NのNaOH中に0.6MのNaCl、pH12.5、次いで、多糖を可溶性(非複合体化)状態に保ち、不純物のさらなる除去を可能にするために、0.1NのNaOH中に50mMのNaCl、pH12。最後に、バッチを水中にダイアフィルトレーションする。このステップは30kDaの分子量カットオフフィルターを使用して行う。
【0624】
ダイアフィルトレーション後、フィルター装置から排出することによって濃縮水を回収した。
【0625】
6.酸性化/凝結
緩衝液交換の後、1MのMgClを血清型3多糖含有溶液に、20mMの最終濃度まで加える。溶液のpHを、5NのHSOで約3.9まで調節する。
【0626】
白色沈殿物が形成された。凝結した溶液を清澄化の前に少なくとも1時間、室温で保持する。
【0627】
7.遠心分離
白色沈殿物を、10,000×gで30分間、20℃で実施した遠心分離によって除去した。上清を収集した。
【0628】
任意選択ではあるが、残った濁り(存在する場合)を除去するために、0.2ミクロンのフィルターを一部の試料において使用した。
【0629】
8.中和
溶液のpHを0.5Nまたは0.1NのNaOHで約7.0のpHまでゆっくりと調節し、0.2ミクロンのフィルターで濾過した。
【0630】
9.炭素濾過
この単位操作は、タンパク質および核酸などの宿主細胞不純物ならびに有色不純物のレベルを低下させる。ステップ8からの中和した遠心分離液を、1つの直径7インチのR32SP炭素フィルターを通して、40LMHの流速で濾過する。生成物を含有していた濾液を収集した。
【0631】
10.限外濾過/ダイアフィルトレーション-(UFDF-2)
この単位操作は、生成物を所望の濃度まで濃縮し、続く使用のために、MgCl2および他の塩を含有していた緩衝液を水へと交換する。このステップは30kDaの分子量カットオフフィルターを使用して行う。濃縮水およびすすぎ液を合わせ、0.2μmで濾過した。その後、最終の0.2μmのバルク濾液を貯蔵ボトルに入れた。
【0632】
(実施例2)
精製された肺炎球菌多糖血清型3の分析
実施例1のプロセスは、既知のプロセスと比較してはるかにより短い精製プロセスをもたらすことが見出された。新しいプロセスは8つの単位操作のみを有する。
【0633】
タンパク質/多糖比は約0.3%と低いことが見出された。本発明のプロセスは、従来技術のプロセスと比較して同様の核酸およびCポリレベルを有する多糖を生じることが見出された。
【0634】
残留不純物を示す分析結果を表1に示す。3つのバッチすべてが、事前に定義された許容基準をすべて満たした。
【0635】
【表1】
【0636】
それぞれの単位操作後のSEC-HPLCピークプロファイルを図2に示す。RI追跡は多糖ピークを示し、UV280追跡はタンパク質ピークを示す。最終(UF2)試料は、残った残留タンパク質が非常に低く、これは効率的なタンパク質除去を示す。また、RIプロファイルは単一の対称ポリピークを示し、これは純度の指標である(図2を参照)。
【0637】
本明細書中で言及したすべての刊行物および特許出願は、本発明が関する技術分野の当業者のレベルの指標である。すべての刊行物および特許出願は、それぞれの個々の刊行物または特許出願が参考として組み込まれていると具体的かつ個々に示されていた場合と同じ程度まで、本明細書中に参考として組み込まれている。
【0638】
理解を明確にする目的で前述の発明を例示および実施例によってある程度詳細に記述したが、ある特定の変更および改変を、添付の特許請求の範囲の範囲内で実施し得る。
図1
図2
【国際調査報告】