(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(54)【発明の名称】フロー制御のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/10 20090101AFI20231026BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20231026BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20231026BHJP
【FI】
H04W28/10
H04W88/08
H04W4/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532216
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 KR2022011403
(87)【国際公開番号】W WO2023014051
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110888168.0
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイウェイ・ワン
(72)【発明者】
【氏名】リシァン・シュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示は、より高いデータ伝送率を支援するための5G又は6G通信システムに関する。無線通信システムにおいて第1ノードによって行われる方法であって、第2ノードから、第1無線ベアラーを通じて、マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを受信する段階;第2無線ベアラーを通じて下りリンクユーザデータを少なくとも一つのUEに送信する段階;及び、PDCPシーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを第2ノードに送信する段階を含み、PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて第1ノードによって行われる方法であって、
第2ノードから、第1無線ベアラーを通じて、マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを受信する段階;
第2無線ベアラーを通じて前記下りリンクユーザデータを、少なくとも一つのユーザ端末(UE)に送信する段階;及び
PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータス(downlink data delivery status)を、前記第2ノードに送信する段階を含み、
前記PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む、方法。
【請求項2】
前記第2無線ベアラーは、少なくとも一つのRLC AM(Radio Link Control Acknowledge Mode)エンティティと少なくとも一つのRLC UM(Radio Link Control Unacknowledge Mode)エンティティで構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記下りリンクデータ伝達ステータスは、前記第1無線ベアラー又は前記第2無線ベアラーに対する好ましいバッファサイズをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2ノードはPDCPエンティティをホストするノードであり、前記第1ノードは前記第2ノードと相互作用する対応ノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線通信システムにおいて第2ノードによって行われる方法であって、
マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを第1無線ベアラーを通じて第1ノードに送信する段階;及び
前記第1ノードから、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを受信する段階を含み、
前記PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む、方法。
【請求項6】
前記第1ノードとユーザ端末(UE)間の第2無線ベアラーは、少なくとも一つのRLC AM(Radio Link Control Acknowledge Mode)エンティティと少なくとも一つのRLC UM(Radio Link Control Unacknowledge Mode)エンティティで構成される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記下りリンクデータ伝達ステータスは、前記第1ノードとユーザ端末(UE)間の前記第1無線ベアラー又は第2無線ベアラーに対する好ましいバッファサイズをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2ノードはPDCPエンティティをホストするノードであり、前記第1ノードは前記第2ノードと相互作用する対応ノードである、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
無線通信システムにおける第1ノードであって、
信号を送受信するように構成されるトランシーバー;及び
前記トランシーバーと結合されるプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
第2ノードから、第1無線ベアラーを通じて、マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを受信し、
第2無線ベアラーを通じて前記下りリンクユーザデータを、少なくとも一つのユーザ端末(UE)に送信し、及び
PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを前記第2ノードに送信する、ように構成され、
前記PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む、第1ノード。
【請求項10】
前記第2無線ベアラーは、少なくとも一つのRLC AM(Radio Link Control Acknowledge Mode)エンティティと少なくとも一つのRLC UM(Radio Link Control Unacknowledge Mode)エンティティで構成される、請求項9に記載の第1ノード。
【請求項11】
前記下りリンクデータ伝達ステータスは、前記第1無線ベアラー又は前記第2無線ベアラーに対する好ましいバッファサイズをさらに含む、請求項9に記載の第1ノード。
【請求項12】
前記第2ノードはPDCPエンティティをホストするノードであり、前記第1ノードは前記第2ノードと相互作用する対応ノードである、請求項9に記載の第1ノード。
【請求項13】
無線通信システムにおける第2ノードであって、
信号を送受信するように構成されるトランシーバー;及び
前記トランシーバーと結合されるプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを第1無線ベアラーを通じて第1ノードに送信し、及び
前記第1ノードから、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを受信する、ように構成され、
前記PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む、第2ノード。
【請求項14】
前記下りリンクデータ伝達ステータスは、前記第1ノードとユーザ端末(UE)間の前記第1無線ベアラー又は第2無線ベアラーに対する好ましいバッファサイズをさらに含む、請求項13に記載の第2ノード。
【請求項15】
前記第1ノードとユーザ端末(UE)間の第2無線ベアラーは少なくとも一つのRLC AM(Radio Link Control Acknowledge Mode)エンティティと少なくとも一つのRLC UM(Radio Link Control Unacknowledge Mode)エンティティで構成され、
前記第1ノードとユーザ端末(UE)間の第2ベアラーは、前記第1送信モード及び前記第2送信モードで構成される、請求項13に記載の第2ノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信技術に関し、特に、改善されたマルチキャスト送信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システム導入の以来、増加する無線データトラフィックに対する需要を満たすために、改善された5G通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力がなされている。このことから、5G通信システム又はpre-5G通信システムは、「ビヨンド(beyond)4Gネットワーク」又は「ポスト(post)LTEシステム」と呼ばれている。
【0003】
5G移動通信技術は、速い伝送速度及び新しいサービスが可能なように、広い周波数帯域を定義しており、3.5GHzなどの6GHz以下周波数(「Sub 6GHz」)帯域はもとより、28GHz及び39GHzなどのミリメートル波(mmWave)と呼ばれる超高周波帯域(「Above 6GHz」)においても具現が可能である。また、6G移動通信技術(ビヨンド5Gシステムと呼ばれる。)は、5G移動通信技術に比べて50倍も速くなった伝送速度と、10分の1に減った超低(Ultra Low)レイテンシーを達成するためにテラヘルツ(Terahertz)帯域(例えば、95GHz~3THz帯域)における具現が考慮されている。
【0004】
5G移動通信技術開発の初期には、超広帯域サービス(enhanced Mobile BroadBand,eMBB)、高信頼/超低遅延通信(Ultra Reliable & Low Latency Communications,URLLC)、大規模機械式通信(massive Machine-Type Communications,mMTC)に対するサービスを支援し且つ性能要求事項を満たすことを目指して、mmWaveでの電波経路損失緩和及び電波伝送距離増加のためのビームフォーミング及び巨大配列多重入出力(Massive MIMO)、超高周波数リソースの効率的活用のためのヌメロロジー(複数個のサブキャリア間隔運用など)とスロットフォーマットに対する動的運営、多重ビーム伝送及び広帯域を支援するための初期アクセス技術、BWP(BandWidth Part)の定義及び運営、大容量データ伝送のためのLDPC(Low Density Parity Check)符号と制御情報の高信頼度の伝送のためのポラーコード(Polar Code)のような新しいチャネルコーディング方法、L2先-処理(L2 pre-processing)、特定サービスに特化した専用ネットワークを提供するネットワークスライシングなどに対する標準化が進行された。
【0005】
現在、5G移動通信技術が支援しようとしたサービスを考慮して初期の5G移動通信の技術改善及び性能向上のための議論が進行中であり、車両が送信する自身の位置及び状態情報に基づいて自律走行車両の走行判断を助け、ユーザの便宜を増大させるためのV2X(Vehicle-to-Everything)、非免許帯域で各種規制上の要求事項に符合するシステム動作を目的とするNR-U(New Radio Unlicensed)、NR UE電力節減、地上ネットワークとの通信が不可能な地域でカバレッジ確保のためのUE-衛星直接通信であるNTN(Non-Terrestrial Network)、ポジショニングなどの技術に対する物理層標準化が進行中である。
【0006】
また、他の産業との連係及び融合を用いた新しいサービスを支援するIIoT(Industrial Internet of Things)、無線バックホールリンクとアクセスリンクを統合支援してネットワークサービス地域拡張のためのノードを提供するIAB(Integrated Access and Backhaul)、条件付きハンドオーバー及びDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバーを含む移動性の向上、ランダムアクセス手順を簡素化する2ステップランダムアクセス(2-step RACH for NR)などの技術に対する無線インターフェースアーキテクチャー/プロトコル分野の標準化が進行中である。また、ネットワーク機能仮想化(Network Functions Virtualization,NFV)及びソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)技術の融合のための5Gベースラインアーキテクチャー(例えば、Service based Architecture,Service based Interface)、UE位置ベースでサービスが提供されるモバイルエッジコンピューティング(Mobile Edge Computing,MEC)などに対するシステムアーキテクチャー/サービス分野の標準化も進行中である。
【0007】
このような5G移動通信システムが商用化すると、爆発的な増加の傾向にあるコネクテッド機器が通信ネットワークに連結されるはずであり、これにより、5G移動通信システムの機能及び性能の強化とコネクテッド機器の統合運用が必要になると予想される。そのために、AR(Augmented Reality)、VR(Virtual Reality)、MR(Mixed Reality)などを効率的に支援するための拡張現実(XR)、人工知能(Artificial Intelligence,AI)及びマシンラーニング(Machine Learning,ML)を活用した5Gの性能改善及び複雑度減少、AIサービス支援、メタバスサービス支援、ドローン通信などに対する新しい研究が進行される予定である。
【0008】
また、このような5G移動通信システムの発展は、6G移動通信技術のテラヘルツ帯域でのカバレッジ保障のための新規波形、全次元多重入出力(Full Dimensional MIMO:FD-MIMO)、アレイアンテナ(Array Antenna)、大規模アンテナ(Large Scale Antenna)のような多重アンテナ伝送技術、テラヘルツ帯域信号のカバレッジを改善するためにメタ物質(Metamaterial)基盤レンズ及びアンテナ、OAM(Orbital Angular Momentum)を用いた高次元空間多重化技術、RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)技術だけでなく、6G移動通信技術の周波数効率向上及びシステムネットワーク改善のための全二重化技術、衛星、AI(Artificial Intelligence)を設計段階から活用し、終端間(End-to-End)AI支援機能を内在化してシステム最適化を実現するAI基盤通信技術、UE演算能力の限界を越える複雑度のサービスを超高性能通信及びコンピューティングリソースを活用して実現する次世代分散コンピューティング技術などの開発に土台になるであろう。
【0009】
無線通信は、現代歴史上における最も成功的な革新の一つである。近年、無線通信サービスの加入者数は50億人を超えており、高速成長を続けている。消費者と企業との間においてスマートフォン及びその他モバイルデータ装置(例えば、タブレットPC、ノートPC、ネットブック、電子書籍リーダー、機械型装置)の大衆化によって無線データサービスに対する需要が急増している。モバイルデータサービスの急速な成長を満たし且つ新しいアプリケーション及び配布を支援するためには、無線インターフェースの効率性及びカバレッジを改善することが非常に重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本出願の目的は、従来技術の問題点のうち少なくとも一つを解決可能にすることである。
【0011】
従来技術では、MBSベアラーと関連した送信モード変更に対してDUの下した決定がCU-UPには分からず、混同が引き起こされることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示の一実施例によれば、無線通信システムにおいて第1ノードの方法が提供され、この方法は、第2ノードから、第1無線ベアラーを通じて、マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを受信する段階;第2無線ベアラーを通じて下りリンクユーザデータを、少なくとも一つのユーザ端末(UE)に送信する段階;及び、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータス(downlink data delivery status)を、第2ノードに送信する段階を含み、ここで、PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む。
【0013】
一実施例において、第2無線ベアラーは、少なくとも一つのRLC AM(Radio Link Control Acknowledge Mode)エンティティと少なくとも一つのRLC UM(Radio Link Control Unacknowledge Mode)エンティティとで構成される。
【0014】
一実施例において、下りリンクデータ伝達ステータス情報は、第1無線ベアラー又は第2無線ベアラーに対する好ましいバッファサイズをさらに含む。
【0015】
一実施例において、第1送信モードはPtP(Point-to-Point)モードであり、第2送信モードはPtM(Point-to-Multipoint)モードである。
【0016】
一実施例において、第2ノードは、PDCPエンティティをホストするノードであり、第1ノードは第2ノードと相互作用する対応ノードである。
【0017】
本開示の一実施例によれば、無線通信システムにおいて第2ノードの方法が提供され、この方法は、マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを第1無線ベアラーを通じて第1ノードに送信する段階;及び、第1ノードから、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを受信する段階を含み、ここで、PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む。
【0018】
本開示の一実施例によれば、無線通信システムにおける第1ノードが提供され、この第1ノードは、信号を送受信するように構成されるトランシーバー;及び、トランシーバーと結合されるプロセッサを含み、このプロセッサは、第2ノードから、マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを受信し、第2無線ベアラーを通じて下りリンクユーザデータを、少なくとも一つのユーザ端末(UE)に送信し、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを第2ノードに送信する、ように構成され、ここで、PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む。
【0019】
本開示の一実施例によれば、無線通信システムにおける第2ノードが提供され、この第2ノードは、信号を送受信するように構成されるトランシーバー;及び、トランシーバーと結合されるプロセッサを含み、このプロセッサは、マルチキャストサービスデータを含む下りリンクユーザデータを第1無線ベアラーを通じて第1ノードに送信し、及び第1ノードから、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを受信する、ように構成され、ここで、PDCPシーケンス番号情報は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号を含む。
【発明の効果】
【0020】
本開示の実施例は、第1送信モードと関連した順次に成功的に伝達された最も高いPDCPシーケンス番号及び第2送信モードと関連した下位層に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、より高いPDCPシーケンス番号をPDCPシーケンス番号情報に含めるための方法及び装置を提供する。
【0021】
これにより、従来技術で引き起こされる混同が防止され得る。
【0022】
本開示及びその利点に対するより完全な理解のために、次に、添付図面と共になされる次の説明について述べ、図面中、類似の参照符号は類似の部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】システムアーキテクチャーエボリューション(SAE)のシステムアーキテクチャー図である。
【
図2】5Gの初期全体アーキテクチャーを示す概略図である。
【
図3】本開示の一態様に係る例示的な実施例を示す概略図である。
【
図4】本開示の他の態様に係る例示的な実施例を示す概略図である。
【
図5】本開示のさらに他の態様に係る例示的な実施例を示す概略図である。
【
図6】本開示のさらに他の態様に係る例示的な実施例を示す概略図である。
【
図7】本開示の様々な実施例に係る通信装置のハードウェアコンポーネントの例示的な構成を示す簡略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
下記の詳細な説明を述べる前に、本特許明細書全体を通じて使われる特定単語及び語句の定義を記載する方が良いだろう。用語「含む」、「構成する」及びその派生語は、制限なく含むことを意味し;用語「又は(or)」は包括的用語で、「及び/又は」を意味し;語句「~と関連する(associated with)」、「それと関連する(associated therewith)」及びその派生語は、~を含む(include)、~に含まれる(be included within)、~と相互結合する(interconnect with)、~を含有する(contain)、~に含まれている(be contained within)、~に連結する(connect to or with)、~と結合する(couple to or with)、~伝達する(be communicable with)、~と協力する(cooperate with)、~をインターリーブする(interleave)、~を並べて置く(juxtapose)、~に隣接する(be proximate to)、拘束する/拘束される(be bound to or with)、所有する(have)、属性を有する(have a property of)などを意味でき;また、用語「コントローラ(controller)」は、少なくとも一つの動作を制御するある装置、システム又はその一部を意味し、このような装置は、ハードウェア、ファームウェア又はソフトウェア、又はそれらのうち少なくとも2個の組合せによって具現されてよい。特定コントローラと関連した機能は、ローカル又は遠隔で中央集中式で処理(centralized)されるか又は分散式で処理(distributed)されてよい。
【0025】
また、以下に説明される様々な機能は、一つ以上のコンピュータプログラムによって具現又は支援されてよく、これらはそれぞれ、コンピュータ可読プログラムコードで形成され、コンピュータ可読媒体に具現される。用語「アプリケーション」及び「プログラム」は、一つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令語セット、プロシージャ、関数、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、或いは適合なコンピュータ可読プログラムコードにおける具現用に構成されたそれの一部を指す。語句「コンピュータ可読プログラムコード」は、ソースコード、オブジェクトコード、及び実行可能なコードを含むコンピュータコードの種類を含む。語句「コンピュータ可読媒体」は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、或いは任意の他のタイプのメモリのような、コンピュータによってアクセス可能な任意のタイプの媒体を含む。「非一時的な」コンピュータ可読媒体は、有線、無線、光学、一時的な電気的又は他の信号を伝達させる通信リンクを除外する。非一時的コンピュータ可読媒体は、データが永久的に保存される媒体及び再記録可能な光ディスク又は消去可能なメモリ装置のような、データが保存及び後で上書き可能な媒体を含む。
【0026】
特定単語及び語句に対する定義がこの特許明細書全般にわたって提供され、当業者にとっては、大部分の場合ではないにしても多数の場合において、このような定義が従来の他、そのような定義された単語及び語句の将来の使用にも適用可能であることを理解しなければならない。
【0027】
以下に論議される
図1~
図7、及びこの特許明細書において本発明の原理を説明するために使われる様々な実施例は単に例示のためのものであり、いかなる方式でも本開示の範囲を限定するものと解釈されてはならない。当業者は、本開示の原理が任意の適切に構成されたシステム又は装置において具現可能であることが理解できよう。
【0028】
添付の図面を参照した次の説明は、特許請求の範囲及びその均等物によって定義される本発明の様々な実施例に対する包括的な理解を助けるために提供される。本明細書が理解を助けるための様々な特定細部事項を含んでいるが、これは単に例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲及び思想から逸脱することなく、本明細書に記載された様々な実施例の様々な変更及び修正が可能であることが認識できよう。また、明瞭さ及び簡潔さのために、周知の機能及び構成に関する説明は省略されてよい。
【0029】
以下の説明及び特許請求の範囲で使われる用語及び単語は、辞書的な意味に限定されず、本発明の明確かつ一貫した理解を可能にするために発明家によって使われたものである。したがって、本開示の様々な実施例に対する次の説明は、例示の目的で提供されるものに過ぎず、添付する特許請求の範囲及びその均等物によって定義されているような開示を限定するためのものでないことが当業者には明らかであろう。
【0030】
単数の形態は、文脈において特に断りのない限り、複数の指示対象も含むことを理解しなければならない。したがって、例えば、「部品表面」に対する言及は、そのような表面のうち一つ以上に対する言及を含む。
【0031】
「含む」又は「含み得る」との用語は、本開示の様々な実施例で使用可能な対応する開示機能、動作又は構成要素が存在することを指し、一つ以上の追加的な機能、動作又は構成要素を制限しない。「含む」又は「有する」などの用語は、特定な特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらの組合せを指すものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらの組合せの存在又は付加の可能性を排除しないものと理解されるべきである。
【0032】
本開示の様々な実施例において使われる用語「又は」は、並べられた単語の任意の又は全ての組合せを含む。例えば、「A又はB」という表現は、A単独、B単独、又はA及びB両方を含み得る。
【0033】
特に定義されない限り、技術的な用語又は科学的な用語を含めて本明細書で使われる全ての用語は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使われる辞書に定義された用語は、当該分野の文脈上の意味と同じ意味で解釈されなければならず、本明細書で明確に定義されない限り、理想的な又は過度に形式的な意味で解釈されてはならない。
【0034】
以下に述べられる
図1~
図7及びこの特許明細書において本開示の原理を説明するための様々な実施例は例示のためのものに過ぎず、いかなる方式でも本開示の範囲を限定するものと解釈されてはならない。当業者は、本開示の原理が任意の適切に構成された任意のシステム又は装置において具現され得ることが理解されるであろう。
【0035】
図1は、SAE(system architecture evolution)の例示的なシステムアーキテクチャー100である。UE(user equipment)101は、データを受信するための端末装置である。E-UTRAN(evolved universal terrestrial radio access network)102は、無線ネットワークにアクセスするためのインターフェースをUEに提供するマクロ基地局(eNodeB/NodeB)を含む無線アクセスネットワークである。MME(mobility management entity)103は、UEの移動性コンテクスト(mobility context)、セッションコンテクスト(session context)及び保安情報(security information)を管理する役割を担当する。SGW(serving gateway)104は主に、ユーザプレーンの機能を提供し、MME103及びSGW104は同じ物理的エンティティにあってよい。PGW(packet data network gateway)105は、課金、合法的介入などの機能を担当し、SGW104と同じ物理的エンティティにあってよい。PCRF(policy and charging rules function)エンティティ106は、サービス品質(QoS)政策及び課金基準を提供する。SGSN(serving general packet radio service support node)108は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)においてデータ伝送のためのルーティングを提供するネットワークノード装置である。HSS(home subscriber server)109はUEのホームサブシステムであり、これはユーザ端末の現在位置、サービングノードのアドレス、ユーザ保安情報及びユーザ端末のパケットデータコンテクストなどを含むユーザ情報を保護する役割を担当する。
【0036】
図2は、本開示の様々な実施例に係る例示的なシステムアーキテクチャー200である。システムアーキテクチャー200の他の実施例が本開示の範囲を逸脱することなく用いられてよい。
【0037】
UE(user equipment)201は、データを受信するための端末装置である。NG-RAN(next generation radio access network)202は、無線ネットワークにアクセスするためのインターフェースをUEに提供する基地局(5GC(5G core network)に連結されたgNB又はeNB、5GCに連結されたeNBをng-gNBともいう。)を含む無線アクセスネットワークである。AMF(access control and mobility management function)エンティティ203は、UEの移動性コンテクスト及び保安情報を管理する役割を担当する。UPF(user plane function)エンティティ204は主に、ユーザプレーンの機能を提供する。SMF(session management function)エンティティ205はセッション管理を担当する。DN(data network)206は、例えば、オペレーターのサービス、第3者のインターネット及びサービスのアクセスを含む。
【0038】
以下、添付の図面を参照して本開示の例示的な実施例についてさらに説明する。
【0039】
テキスト及び図面は本開示の理解を助けるための例示としてのみ提供される。これらはいかなる方式でも本開示の範囲を限定するものと解釈されてはならない。特定の実施例及び例が提供されているが、本明細書の開示に基づいて、例示されている実施例及び例が本開示の範囲を逸脱することなく変更され得ることは当業者に明らかであろう。
【0040】
本開示は、マルチキャスト送信においてフロー制御のための方法及び装置を説明する。本開示の実施例の方法及び/又は装置によれば、マルチキャストデータ送信の追加オーバーヘッドを回避又は低減することができ、アクセスネットワークリソース及び/又は無線インターフェースリソースの利用効率を向上させることができ、送信遅延を減らすことができる。また、本開示の実施例に係る方法及び/又は装置によれば、マルチキャスト送信モードが転換される場合の送信モード転換によるデータ損失及び遅延を減らすことができる。
【0041】
NG-RANは別途のアーキテクチャー形態であってよい。このとき、基地局はCU-CP、CU-UP、DUの3つの論理的エンティティを含む。また、CU-UPとCU-CPも論理的エンティティに属し得る。CU-UPとDU間にはユーザプレーンプロトコルのみがあり、CU-CPとDU間には制御プレーンプロトコルのみがある。CU-UPは、下りリンクユーザデータ送信プロセスによって下りリンクデータをDUに送信し、マルチキャストサービスにおいて、このプロセスはマルチキャストサービスのための特定無線データベアラーと関連する。CUは下りリンクデータを送信する時に、各PDCP PDUパケットにF1ユーザプレーン(F1-U)シーケンス番号を割り当てた後、このF1-Uシーケンス番号をユーザデータと共にDUに送信する。F1-Uシーケンス番号の他にも、各PDCP PDUパケット自体にはPDCP PDUシーケンス番号(SN)がある。
【0042】
DUは、F1ユーザプレーン(F1-U)から受信したPDCP PDUをUEに送信する。PDCP PDUのシーケンス番号によって、DUは、F1-Uから受信したパケットのうち、欠落したパケットがあるか否かを検出し、欠落したパケットがある場合に、それに対応するPDCP PDUシーケンス番号を記録することができる。
【0043】
下りリンクデータ伝達ステータスは、一部の特定下りリンクPDCP PDU SNに対する応答として用いられ、この特定PDCP PDU SN下の全てのパケットが順次に成功的にUEに送信されたり(RLC AMモードの場合)又は下位層に送信された時(RLC UMモードの場合)(PDCPの下位層はRLC(radio link control)層である。)にのみ送信される。DUは、順次に成功的にUEに送信されたPDCP PDUのうち最も高いPDCPシーケンス番号を記録するか、下位層に送信されたPDCP PDUのうち最も高いPDCPシーケンス番号を記録する。DUは、下りリンクデータ伝達ステータスを、前記PDCPシーケンス番号が伝達されるCU-UPに送信する。DUが下りリンクデータ伝達ステータスをCU-UPに送信する時に、成功的に送信されたが順次に成功的に送信されなかったPDCP PDUのシーケンス番号も含まれてよい。
【0044】
下りリンクデータ伝達ステータスは、CU-UPにフィードバックを提供し、下りリンクデータ伝達ステータスの情報に基づいて下りリンクデータのCU-UP制御フローを作ることで、DUによる下りリンクデータの成功的な送信を制御するためのものある。RLCが下りリンクデータ伝達ステータスを送信する時に、DUが上りリンクデータを同時に送信することもできる。
【0045】
マルチキャストサービスでは、下りリンクデータのみがあり、上りリンクデータはない。マルチキャストサービスにおいて、下りリンクデータ伝達ステータスは次のような情報を含んでよい:
【0046】
- モードがRLC AMモードである場合に、順次に成功的に送信されたPDCP PDUのうち最も高いPDCPシーケンス番号;
【0047】
- モードがRLC AMモードである場合に、非順次に成功的に送信されたPDCP PDUのシーケンス番号;
【0048】
- 好ましいバッファサイズ(ビット単位);
【0049】
- 好ましいレート;
【0050】
- DUによって検出された欠落したデータ、すなわち、報告されていないPDCP PDUのシーケンス番号;
【0051】
- モードがRLC UMモードである場合に、順次に下位層プロトコルに送信されたPDCP PDUのうち最も高いPDCPシーケンス番号。
【0052】
CU-UPは、下りリンクデータ伝達ステータスを受信した場合に、下りリンクデータ伝達ステータスに含まれた情報に基づいてマルチキャストデータのフロー制御を行うことができる。一具現例において、CU-UPは、受信した好ましいバッファサイズ又は好ましいレートを、DUに送信されるデータの量として見なすことができる。好ましいバッファサイズが0である場合に、CU-UPはDUに対するデータ送信を中止する。好ましいバッファが0よりも大きい場合に、CU-UPは、該当量のデータをDUに送信でき、例えば、受信した最も高いPDCP PDUシーケンス番号にしたがって、受信した最も高いPDCP PDUシーケンス番号から好ましいバッファによって指示された量のデータをDUに送信できる。CU-UPは、順次に成功的に送信されたPDCP PDUのうち最も高いシーケンス番号を受信した場合に、該当のPDCP PDUを削除でき、例えば、最も高いシーケンス番号以下のシーケンス番号を持つPDCP PDUを削除できる。
【0053】
CU-UPがマルチキャストサービスのデータを送信する場合に、CU-UPはマルチキャストサービスのデータをDUに送信でき、DUは下りリンクデータ伝達ステータスをCU-UPに送信し、CU-UPはそれによってDUに送信されるデータの量を調整することができる。マルチキャストサービスは、PtP(point-to-point)チャネル送信又はPtM(point-to-multipoint)チャネル送信の2つの送信モードを有し得る。UEにデータを送信するためにPtP(point-to-point)チャネルを採択するか又はPtM(point-to-multipoint)チャネルを採択するかがDUによって決定された場合に、そして特定マルチキャストサービスのデータ送信のためにCU-UPとDU間に共有トンネルが設定されたり、又は特定マルチキャストサービスに対応する複数個のマルチキャスト無線ベアラーが設定され、マルチキャスト無線ベアラーのデータ送信のためにCU-UPとDU間に共有トンネルが設定された場合に、同一マルチキャスト無線ベアラーに対して、マルチキャストサービスのデータ送信のためにF1に一つの共有トンネルのみが設定される。CU-UPがDUにデータを送信した後、DUは、それをPtMチャネルを通じてUEに送信するか或いはPtPチャネルを通じて送信するかを決定する。
【0054】
PtPチャネルを通じて送信される場合に、マルチキャストサービスの受信を所望する各ユーザに対する専用無線チャネルが存在する。しかし、各ユーザのチャネル状態が互いに異なるため、DUによって各UEに対してスケジュールされるリソースも互いに異なり、よって、マルチキャストサービスが送信される速度が異なることがある。下りリンクデータ伝達ステータスに対する既存の報告方式はこのような状況をよく反映できないため、フロー制御を行う際に、CU-UPがより実際状況に符合する下りデータ伝達ステータスによって決定を下し難い。したがって、DUにおいて下りリンクデータの送信ステータスをCU-UPにさらによく報告するための適切な方法を設計する必要がある。
【0055】
本開示の例示的な一態様によれば、マルチキャスト送信方法が提供され、この方法は、第1ノードによって、第2ノードからマルチキャストサービスデータを受信する段階;及び、第1ノードによって、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シーケンス番号と関連した情報を含む下りリンクデータ伝達ステータスを第2ノードに送信する段階を含み、ここで、PDCPシーケンス番号と関連した情報は、第1ノードでのマルチキャストサービスデータの送信モードと関連したものである。
【0056】
一部の具現例において、送信モードは第1モード及び/又は第2モードを含み、PDCPシーケンス番号と関連した情報は、次のうち少なくとも一つを含む:第1モードで順次に成功的に送信された最も高いPDCPシーケンス番号及び/又は第2モードで下位層に成功的に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち、最も大きい/最も高いPDCPシーケンス番号及び/又は最も小さい/最も低いPDCPシーケンス番号;第1モードで順次に成功的に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち最も大きい/最も高いPDCPシーケンス番号;第1モードで順次に成功的に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち最も小さい/最も低いPDCPシーケンス番号;第2モードで下位層に成功的に送信された最も高いPDCPシーケンス番号;下りリンクデータ伝達ステータスが第1モード及び/又は第2モードの送信ステータスを含むか否かを示すために用いられる、第1モード状態及び/又は第2モード状態が含まれているか否かに対する指示情報;及び、下りリンクデータ伝達ステータスが順次に成功的に送信された最も高いPDCPシーケンス番号のうち最も大きい/最も高い値及び/又は最も小さい/最も低い値を含むか否かを示すために用いられる、最も大きい/最も高いPDCPシーケンス番号及び/又は最も小さい/最も低いPDCPシーケンス番号が含まれているか否かに対する指示情報。
【0057】
当業者が本開示の原理を理解することを容易にするために、次に、本開示の一部の態様について例示的な実施例と関連して順に説明する。したがって、次の説明は例示的なものに過ぎず、本開示の範囲を任意の例示的な態様に限定しないことは明らかである。
【0058】
図3は、本開示の一態様に係る実施例を示す概略図である。
図3に示す方法によれば、DUは下りリンクデータ状態をCU-UPに送信できる。
図3に示す方法は次の段階を含む:
【0059】
段階301において、CU-UPはDUにデータを送信する。
【0060】
CU-UPが特定マルチキャストサービスのデータを受信した場合に、CU-UPは、このマルチキャストサービスのデータを、特定の対応するマルチキャスト無線ベアラーにマップし、PDCPプロトコル層によってこれを処理した後に(例えば、PDCPシーケンス番号追加、データ暗号化など)、無線ベアラーに対応するF1トンネルを通じてそれをDUに送信する。この実施例において、CU-UPは、DUがマルチキャストサービスデータを処理するためにPtPモードを採択するか又はPtMモードを採択するかを知る必要がない。
【0061】
データを受信した後、DUは、このデータをバッファに保存し、マルチキャストデータの送信モード(PtP又はPtM)に対してUEが現在下した決定によってそれに対応するようにPtPチャネルのRLC層又はPtMチャネルのRLC層にデータを送信する。PtPチャネルのRLC層は各UEと関連しており、マルチキャストサービスの受信を所望する各ユーザに対して、基地局はPtPチャネルのRLC層を設定する一方、PtMチャネルのRLC層はマルチキャスト無線ベアラーと関連しており、各マルチキャスト無線ベアラーに対して、基地局はRLC層を設定する。
【0062】
特定の瞬間に、DUは物理層の信号品質によって新しい決定を下すことができる。例えば、PDCPシーケンス番号が13であるパケットを受信する場合に、DUは、送信をPtMモードからPtPモードに転換することに決定する。この場合、13以後のPDCPシーケンス番号のデータが処理のためにPtP RLCに送信される。この場合、DUは、データ複製処理によって13以後のPDCPシーケンス番号のパケットを各PtPチャネルのRLCプロトコル層にそれぞれ送信する。
【0063】
段階302において、DUは下りリンクデータ伝達ステータスをCU-UPに送信する。
【0064】
設定されたサイクルによって、又は他の設定によって、又はあらかじめ決定されたイベントのトリガリングに基づいて、DUは下りリンクデータ伝達ステータスをCU-UPに送信する。
【0065】
下りリンクデータ伝達ステータス報告において、DUは、次の方法のうちの一つを採択して下りリンクデータ伝達ステータスをCU-UPに送信できる。
【0066】
方法1:現在報告情報が最大限に再使用され、DUは、成功的に送信されたPDCP PDUに対して一つのシーケンス番号のみを報告する。具体的には、報告のためにDUによって選択されるPDCP PDUのシーケンス番号は、PtPモードで送信されるPDCP PDUのシーケンス番号であってもよく又はPtMモードで送信されるPDCP PDUのシーケンス番号であってもよい。DUは、下りリンクデータ伝達ステータスに次の情報のうち一つ以上を含めてCUに送信する:
【0067】
- 順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号、又は下位層に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号。DUは、PtP送信及び/又はPtM送信から、最も大きい/最も高いPDCPシーケンス番号を選択する。このシーケンス番号はDUがデータを送信する速度を反映する。「/」は、「及び/又は」を表すものと理解されるべきであり、本特許出願全般にわたって記述された最も大きいPDCPシーケンス番号の選択は、最も高いPDCPシーケンス番号の選択と表現されてもよく、すなわち「最も大きい」及び「最も高い」は、PDCPシーケンス番号からPDCPシーケンス番号を選択することを記述するときに相互交換可能に使われてよい。
【0068】
- 好ましいバッファサイズ(ビット単位)。好ましいバッファは、このマルチキャスト無線ベアラーに対するものであり、送信がPtMモードであるか又はPtPモードであるかを区別しない。
【0069】
ステータス情報を受信した後、CU-UPは、好ましいバッファサイズ及び最も高いPDCP PDUシーケンス番号によってDUに送信されるデータフローを調整することができる。ステータス情報に含まれた最も高いPDCP PDUシーケンス番号は、DUがPtP送信及び/又はPtM送信から選択した最も大きいPDCPシーケンス番号であるので、CU-UPがDUに過度なデータを送信してDUのバッファオーバーフローを発生させることを防止する。この方法において、CU-UPは、DUがいずれの方式でデータを送信するかがわからず、現在PtP又はPtMモードで送信されているPDCPのシーケンス番号がわからない。これを解決するために、この方法では、DUによって送信される下りリンクデータ伝達ステータスでPtP又はPtMモードの指示情報が伝達されることによって、DUがPtPモードを採択するか又はPtMモードを採択するかを示すことができる。したがって、この指示情報によって、CU-UPは、下りリンクデータ伝達ステータスに含まれたPDCP PDUのシーケンス番号がPtPに対するものか或いはPtMに対するものかが分かる。
【0070】
方法2:DUがPtP及びPtMモード送信に対する状態をCU-UPに送信する。PtP送信の場合、互いに異なる品質の無線チャネルによって、基地局が各ユーザに送信するデータのスケジューリングが異なるため、各ユーザの下りリンク送信ステータスが異なることがある。したがって、互いに異なるユーザに対する、順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号が互いに異なることがある。DUは、互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号のうち、最も大きいシーケンス番号を選択し、最も大きいシーケンス番号を下りリンクデータ伝達ステータスを用いてCU-UPに知らせる。この方法では、具体的に、DUが下りリンクデータ伝達ステータスに次の情報のうち一つ以上を含めてCU-UPに送信する。
【0071】
- 順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号を示すPtP送信の状態1は、DUによって、互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信されたPtP送信の最も高いPDCP PDUシーケンス番号のうち最も大きいPDCPシーケンス番号を選択することによって取得される。
【0072】
- 順次に下位層に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号を示すPtM送信の状態。
【0073】
- PtP状態及び/又はPtM状態が含まれているか否かに対する指示情報。この情報は、下りリンクデータ伝達ステータスがPtP送信ステータス及び/又はPtM送信ステータスを含むか否かを示す。PtP状態及び/又はPtM状態が含まれているか否かに対する指示情報は、DUがPtP送信モードを採択するか又はPtM送信モードを採択すかを示すこともできる。
【0074】
- 好ましいバッファサイズ(ビット単位)。この好ましいバッファサイズは、マルチキャスト無線ベアラーに対するものであり、送信がPtMモードであるか或いはPtPモードであるかを区別しない。
【0075】
方法3:PtP送信の場合、互いに異なる品質の無線チャネルによって、基地局が各ユーザに送信するデータのスケジューリングが異なるため、各ユーザの下りリンクデータ伝達ステータスが異なることがある。このため、互いに異なるユーザに対する、順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号が異なることがある。DUは、互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信されたPtP送信の最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中から最も小さい/最も低いシーケンス番号を選択し、最も小さい/最も低いシーケンス番号を下りリンクデータ伝達ステータスを用いてCU-UPに知らせる。「/」は、「及び/又は」を表すものと理解されるべきであり、本特許出願全般にわたって記述された最も小さいPDCPシーケンス番号の選択は、最も低いPDCPシーケンス番号の選択と表現されてもよく、すなわち、「最も小さい」及び「最も低い」は、PDCPシーケンス番号からPDCPシーケンス番号を選択することを記述するときに相互交換可能に使われてよい。
【0076】
この方法において、DUは、下りリンクデータ伝達ステータスに次の情報のうち一つ以上を含めてCU-UPに送信できる:
【0077】
- 順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号を示すPtP送信の状態2。DUは、互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信されたPtP送信の最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中から最も小さいPDCPシーケンス番号を選択する。
【0078】
- 順次に下位層に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号を示すPtM送信の状態。
【0079】
- PtP状態及び/又はPtM状態が含まれているか否かに対する指示情報。この情報は、下りリンクデータ伝達ステータスがPtP送信ステータス及び/又はPtM送信ステータスを含むか否かを示す。PtP状態及び/又はPtM状態が含まれているか否かに対する指示情報は、DUがPtP送信モードを採択するか又はPtM送信モードを採択するかも示すことができる。
【0080】
- 好ましいバッファサイズ(ビット単位)。好ましいバッファサイズは、マルチキャスト無線ベアラーに対するものであり、送信がPtMであるか或いはPtPであるかを区別しない。
【0081】
方法4:DUは、PtPで送信されたPDCP PDUの複数シーケンス番号を報告する。PtP送信の場合、互いに異なる品質の無線チャネルによって、基地局が各ユーザに送信するデータのスケジューリングが異なるため、各ユーザの下りリンク送信ステータスが異なることがある。したがって、互いに異なるユーザに対する、順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号が互いに異なることがある。DUは、互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中から最も大きいシーケンス番号と最も小さいシーケンス番号を選択し、最も大きいシーケンス番号と最も小さいシーケンス番号を下りリンクデータ伝達ステータスを用いてCU-UPに知らせる。この方法において、DUは、下りリンクデータ伝達ステータスに次の情報のうち一つ以上を含めてCU-UPに送信できる:
【0082】
- 順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号を示すPtP送信の状態1。DUは、互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信されたPtP送信の最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中から最も大きいPDCPシーケンス番号を選択する。
【0083】
- 順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号を示すPtP送信の状態2。DUは、互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信されたPtP送信の最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中から最も小さいPDCPシーケンス番号を選択する。
【0084】
- 順次に下位層に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号を示すPtM送信の状態。
【0085】
- PtP状態及び/又はPtM状態が含まれているか否かに対する指示情報。この情報は、下りリンクデータ伝達ステータスがPtP送信ステータス及び/又はPtM送信ステータスを含むか否かを示す。PtP状態及び/又はPtM状態が含まれているか否かに対する指示情報は、DUがPtP送信モードを採択するか或いはPtM送信モードを採択するかも示すことができる。
【0086】
- 最も大きいPDCPシーケンス番号及び/又は最も小さいPDCPシーケンス番号が含まれているか否かに対する指示情報。この情報は、下りリンクデータ伝達ステータスが順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号における最大値及び/又は最小値を含むか否かを示す。
【0087】
- 好ましいバッファサイズ(ビット単位)。好ましいバッファはマルチキャスト無線ベアラーに対するものであり、送信がPtMモードであるか或いはPtPモードであるかを区別しない。
【0088】
CU-CPがPtP送信状態及び/又はPtM送信状態を受信した後、CU-UPはこの送信ステータスを保存する。一具現例において、CU-UPによって受信されたPtP送信状態及び/又はPtM送信の状態は、次に説明されるUEのハンドオーバープロセスで用いられてよい。
【0089】
図4は、本開示の他の態様に係る例示的な実施例を示す概略図である。
図4に示す実施例は、UEが他のセル(例えば、他の基地局に該当)にハンドオーバーする間にソース基地局が宛先基地局にPDCPステータス情報を送信するプロセスを説明する。
図4に説明されたハンドオーバープロセスは次の段階を含む:
【0090】
段階401で、ソース基地局CU-CPがソースCU-UPにメッセージを送信し、このメッセージは、PDCPの送信ステータスを要請するために用いられる。
【0091】
UEのコンテクスト情報によって、ソース基地局CU-CPは、UEがマルチキャストサービスを受信しているといことが分かり、ソース基地局CU-CPは、現在マルチキャストサービスのPDCPシーケンス番号と関連した情報をCU-CPに送信するようにCU-UPに要請するメッセージを、ソースCU-UPに送信する。このメッセージは、マルチキャストサービスのサービスアイデンティフィケーション又はマルチキャスト無線ベアラーのアイデンティフィケーションを含んでよい。
【0092】
段階402で、ソースCU-UPがソース基地局CU-CPに応答メッセージを送信する。この応答メッセージは、PDCPの送信ステータス(例えば、
図3に示した実施例において下りリンクデータ伝達ステータスに含まれた情報)を伝達する。
【0093】
ソース基地局CU-UPは、例えば、
図3に示した実施例で受信された下りリンクデータ伝達ステータスによってソース基地局CU-CPに応答メッセージを送信する。一具現例において、下りリンクデータ伝達ステータスが前記PtP送信の状態2、すなわち、順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号のうち最も小さいシーケンス番号(互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信されたPtP送信の最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中からDUによって選択された最も小さいPDCPシーケンス番号)を含む場合に、CU-UPはソースCU-CPにこの最も小さいPDCPシーケンス番号を送信する。このPDCPシーケンス番号は、実際にUEに送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号より小さい又は等しいので、このシーケンス番号を宛先基地局に送信し、このシーケンス番号によってデータを宛先基地局にフォワードすると一部のデータが反復してUEに送信されるが、これはデータ損失を低減できる利点がある。
【0094】
下りリンクデータ伝達ステータスが前記PtP送信の状態1、すなわち、順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号のうち最も大きいシーケンス番号(互いに異なるUEに対する順次に成功的に送信されたPtP送信の最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中からDUによって選択された最も大きいPDCPシーケンス番号)のみを含む場合に、この場合に、ソースCU-UPは、最も大きいPDCPシーケンス番号をCU-CPに送信する。この最も大きいPDCPシーケンス番号は、ハンドオーバーを行うUEに対する、順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号の中から選択された最も大きいPDCPシーケンス番号であるので、このPDCPシーケンス番号は、UEに実際に送信されたPDCP PDUの最も高いシーケンス番号より大きい又は等しい。このため、このシーケンス番号を宛先基地局に送信し、このシーケンス番号によって宛先基地局にデータを伝達するとデータ損失が発生する。
【0095】
PDCP PDUのSNの他にも、PDCPの送信ステータス情報にはPDUに対応するHFN(Hyper Frame Number)が含まれてよい。
【0096】
本開示の他の態様によれば、段階401及び402は次のようなモードを採択できる。
【0097】
段階401において、ソース基地局CU-CPはDUにPDCPの送信ステータス情報に対する要請を送信する。
【0098】
CU-CPはDUに、特定MBSサービスに対する又は特定UEの特定MRBに対するPDCPの送信ステータス情報を送信するように要請するメッセージを送信する。
【0099】
段階402で、DUは、PDCPの送信ステータス情報をCU-CPに送信する。
【0100】
DUは、PDCPの送信ステータス情報をCU-CPに送信する。このステータス情報は、MBSデータに対応するPDCPシーケンス番号と関連した情報を含み、このPDCPシーケンス番号と関連した情報は、順次にUEに送信された最後のデータ又はUEに送信された最後のデータのHFN及びPDCP SNを含む。
【0101】
段階401及び402は、段階403又は404の後に行われてもよい。これが段階403の前に行われる場合に、段階403に含まれるPDCPステータス情報は、段階402で取得されるSNステータス情報であってよい。
【0102】
段階403で、ソース基地局は宛先基地局に対するハンドオーバー要請メッセージを開始する。
【0103】
このメッセージは、要請された各PDUセッションのセッションアイデンティフィケーション、PDUセッションに含まれたQoSフローに関する情報、及びDRB情報などを伝達する。UEがMBSサービスを受信する場合に、このメッセージは、また、MBSサービスのアイデンティフィケーション、MBSに対応するセッションアイデンティフィケーション、MBSに対応するQoSフロー情報、及びMBSを送信するDRBの設定情報を含む。このメッセージは、また、MBSデータのPDCPシーケンス番号情報を含むことができる。PDCPシーケンス番号情報は、例えば、
図3に示している実施例において下りリンクデータ伝達ステータスに含まれた情報である。
【0104】
宛先基地局は、宛先セルが既にMBSサービスを送信しているか否かによって、MBSデータの送信を要請するメッセージをコアネットワークに送信するか否かを決定する。宛先セルがコアネットワークからMBSサービスを受信した場合に、宛先基地局はソース基地局に応答メッセージを送信する。
【0105】
宛先基地局上の宛先セルがコアネットワークからMBSデータを受信てきなかった場合に、宛先基地局は、MBSサービスのデータを送信することをコアネットワークに要請するメッセージをコアネットワークに送信する。MBSベアラーを設定するプロセスは、本開示の要点を曖昧にすることを避けるためにここで反復されないだろう。その後、宛先基地局は応答メッセージをソース基地局に送信する。
【0106】
段階404で、宛先基地局はハンドオーバー要請アクノリッジメッセージをソース基地局に送信する。ハンドオーバー要請アクノリッジメッセージは、宛先からソースへのトランスペアレントトランスミッターを含む。
【0107】
宛先からソースへのトランスペアレントトランスミッターには、宛先基地局によってUEに送信されるRRCメッセージが含まれている。
【0108】
また、ハンドオーバー要請アクノリッジメッセージには、成功的に設定されたPDUセッションに関する情報も含まれている。PDUセッションの情報は、PDUセッションのアイデンティフィケーション、成功的に設定されたDRBのアイデンティフィケーション、成功的に設定されたMBSのアイデンティフィケーション、及び成功的に設定されたMRBのアイデンティフィケーションを含む。
【0109】
段階406で、ソース基地局はハンドオーバー実行命令をRRC再設定メッセージでUEに送信する。
【0110】
段階405で、ソース基地局は宛先基地局にSN状態送信を送る。
【0111】
ソース基地局が宛先基地局にハンドオーバー要請を送信する段階において、ソース基地局においてUEが受信したMBSデータに対応するPDCPシーケンス番号と関連した情報が含まれない場合に、段階401及び402は、段階405の前に行われる。基地局CU-CPは、PDCPシーケンス番号を取得した後、段階405によって別途のメッセージでMBSデータに対応するPDCPシーケンス番号の情報を送信できる。
【0112】
段階407で、UEはRRC再設定完了メッセージを宛先基地局に送信してハンドオーバー完了を示す。
【0113】
段階408で、宛先基地局は経路転換要請メッセージをコアネットワークに送信する。
【0114】
段階409で、コアネットワークは経路転換応答メッセージを宛先基地局に送信する。
【0115】
段階410で、宛先基地局は解除要請メッセージをソース基地局に送信し、ソース基地局はUEのリソースを解除する。
【0116】
図5は、本開示のさらに他の態様に係る例示的な実施例を示す概略図である。本実施例は、F1インターフェースにおいてCU-UPとDU間のPtM共有トンネル及び多重上りリンクPtPトンネルの設定を説明する。PtMトンネルはマルチキャストサービスの無線ベアラーのためのものであり、DUがUEにデータを送信するためにPtPモードを用いることに決定するか或いはPtMモードを用いることに決定するかにかかわらず、マルチキャストサービスのデータは共有トンネルを通じてCU-UPから受信される。CU-UPが下りリンクデータ伝達ステータスの報告を受信するようにするために、マルチキャストサービスを受信する各ユーザに対してCU-UPとDU間に、下りリンクデータ伝達ステータスの報告を受信するためのPtPトンネルがそれぞれ設定される。マルチキャストサービスベアラーを設定するプロセスにおいて、CU-UPはマルチキャストサービスを受信する各ユーザに対する、UEの上りリンクメッセージ及び/又は下りリンクデータ伝達ステータスの報告を受信するためのUEの個別トンネルの上りリンク受信アドレスをそれぞれ割り当てる。CU-UPがトンネルの上りリンク受信アドレスをCU-CPに送信するので、CU-CPはマルチキャスト無線ベアラーセットアップ要請又は修正要請メッセージをDUに送信する時に、メッセージでCU-UPによって割り当てられたトンネルの上りリンク受信アドレスを伝達する。DUがマルチキャスト無線ベアラーセットアップ要請又は修正要請メッセージを受信すると、DUは、各マルチキャストサービスのマルチキャスト無線ベアラーに対する共有トンネルの下りリンクデータ受信アドレスを割り当て、これを応答メッセージでCU-CPに送信し、その後、CU-CPはCU-UPに下りリンクデータ受信アドレスを知らせる。トンネルが設定された後に、DUは、ユーザプレーンの下りリンクデータ伝達ステータスを用いて、各UEのマルチキャストサービス送信に対するPDCP状態をUEの個別PtPトンネルを通じてCU-UPに送信する。PDCP再構成又は再開始プロセスにおいて、UEはPDCP状態をCU-UPのUEのPDCPプロトコルに送信し、また、DUもUEから受信されたPDCP状態をUEの個別トンネルを通じてCU-UPに送信できる。
図5は、本実施例の具体的なプロセスを説明する。
【0117】
段階501で、CU-UPはDUにデータを送信する。
【0118】
CU-UPは、特定マルチキャストサービスのデータを受信した後に、このマルチキャストサービスのデータを特定の対応するマルチキャスト無線ベアラーにマップし、PDCPプロトコル層によってこれを処理した後に(例えば、PDCPシーケンス番号追加、データ暗号化など)、マルチキャスト無線ベアラーに対応するF1共有トンネルを通じてそれをDUに送信する。この実施例において、CUは、DUが受信したマルチキャストサービスデータを処理するためにPtPモードを採択するか又はPtMモードを採択するかを知る必要がない。一具現例において、DUがPtP送信を行うことに決定されると、DUは共有トンネルから受信されたデータをそれぞれの該当のUEのPtP RLC層に送信することによって、専用無線チャネルを通じて該当UEにマルチキャストデータを送信する。
【0119】
データを受信した後に、DUはデータをバッファに保存し、現在DUがPtPモード又はPtMモードに対して下した決定によって、PtPチャネルのRLC層に又はPtMチャネルのRLC層にデータを送信する。PtPチャネルのRLC層は各UEと関連しており、マルチキャストサービスの受信を所望する各ユーザに対して、基地局はPtPチャネルのRLC層を設定する一方、PtMチャネルのRLC層はマルチキャストサービスと関連しており、各マルチキャスト無線ベアラーに対して、基地局はRLC層を設定する。
【0120】
段階502で、DUは下りリンクデータ伝達ステータスをCUに送信する。
【0121】
設定されたサイクルによって、又は他の設定によって、又はイベントトリガリングに基づいて、DUは下りリンクデータ伝達ステータスをCUに送信する。
【0122】
DUは、共有チャネルを通じてPtMに対する下りリンクデータ伝達ステータス報告をCU-UPに送信し、また、UEの一つ以上の個別上りリンクPtPトンネルを通じて一つ以上のUEと関連したPtP送信の下りリンクデータ伝達ステータス報告をCU-UPに送信する。DUが下りリンクデータ伝達ステータスをCU-UPに報告する時に、PtM送信又は一つ以上のUEと関連した一つ以上のPtP送信のうち一つのPtP送信に対する下りリンクデータ伝達ステータスは、次の情報のうち一つ以上を含むことができる:
【0123】
- 順次に成功的に送信されたPDCP PDUの最も高いシーケンス番号、又は下位層に成功的に送信されたPDCP PDUの最も高いシーケンス番号。このシーケンス番号は、DUがPtM又はPtPデータを送信する速度を反映する。例えば、PtM送信に対する下りリンクデータ伝達ステータスが共有トンネルを通じてCU-UPに報告される場合に、この情報項目は、下位層に成功的に送信されたPDCP PDUのうち最も高いシーケンス番号であり;特定UEと関連したPtP送信に対する下りリンクデータ伝達ステータスがUEと関連した上りリンクPtPトンネルを通じてCU-UPに報告される場合に、この情報項目は、順次に成功的に送信されたPDCP PDUのうち最も高いシーケンス番号である。
【0124】
- 好ましいバッファサイズ(ビット単位)。現在報告された下りリンクデータ伝達ステータスがPtM送信モードか又はPtP送信モードかによって、この好ましいバッファサイズはマルチキャスト無線ベアラーのPtM送信モードに対するものであるか又は該当のUEと関連したPtP送信モードに対するものであってよい。
【0125】
- PtMモード又はPtPモードの指示。この指示は、例えば、DUがPtPモードを開始し、PtMモードを中止すること、又はその逆を示すことができる。
【0126】
- PtPモードの開始に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、このシーケンス番号に対応するPDCP PDU以後にDUがPtP送信モードを使用し始めることを示す。この情報の受信時に、CU-UPは、PDCP PDUシーケンス番号以後のデータがいずれもPtP送信モードでUEに送信されることが分かる。これにより、CU-UPは、PtPトンネルから下りリンクデータ伝達ステータスを受信することによって、該当のパケットの送信ステータスを取得することができる。
【0127】
- PtPモードの送信に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、PtP送信モードで送信されたPDCP PDUのセットのシーケンス番号又はPtP送信の開始及び終了のPDCP PDUのシーケンス番号を示す。この情報の受信時に、CU-UPはいずれのPDCP PDUがPtP送信モードでUEに送信されるかが分かる。これにより、CU-UPは、PtPトンネル上で受信された下りリンクデータ伝達ステータスから該当のパケットの送信ステータスを取得することができる。
【0128】
- PtMモードの開始に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、DUがシーケンス番号に対応するPDCP PDU以後にPtM送信モードを使用し始めることを示すす。この情報の受信時に、CU-UPは、PDCP PDUのシーケンス番号以後のデータがいずれもPtM送信モードでUEに送信されることが分かる。これにより、CU-UPはPtM共有トンネル上で受信された下りリンクデータ伝達ステータスから該当のパケットの送信ステータスを取得することができる。
【0129】
- PtMモードの送信に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、PtM送信モードでPDCP PDUのセットのシーケンス番号又はPtM送信の開始及び終了のPDCP PDUのシーケンス番号を示す。この情報の受信時に、CU-UPは、いずれのPDCP PDUがPtM送信モードでUEに送信されるかが分かる。これにより、CU-UPは、PtM共有トンネル上で受信された下りリンクデータ伝達ステータスから該当のパケットの送信ステータスを取得することができる。
【0130】
図6は、本開示のさらに他の態様に係る例示的な実施例を示す概略図である。本実施例は、F1インターフェースにおいてCU-UPとDU間のPtM共有トンネル及び多重PtPトンネルの設定を説明する。PtMトンネルは、マルチキャストサービスの無線ベアラーのPtM送信モードのために設定される。PtM送信モードが採択されると、CU-UPは共有トンネルを通じてMBSデータをDUに送信する。PtPトンネルはマルチキャストサービスを受信する各ユーザに対してそれぞれ設定される。PtP送信モードが採択されると、CU-UPは、該当のMBSデータを該当のPtPトンネルを通じてDUに送信する。本実施例の特定プロセスが
図6に概略的に説明されている。
【0131】
段階601で、CU-UPはDUにデータを送信する。
【0132】
CU-UPは特定マルチキャストサービスのデータを受信し、このマルチキャストサービスのデータを特定マルチキャスト無線ベアラーにマップし、PDCPプロトコル層によってこれを処理した後に(例えば、PDCPシーケンス番号追加、データ暗号化など)、無線ベアラーに対応するF1トンネルを通じてこれをDUに送信する。この実施例において、CU-UPは、DUがMBSデータを処理するためにPtPモードを採択するか又はPtMモードを採択するかを知る必要がない。DUは決定を下した後に、このような決定を制御プレーンを通じてCU-CPを経てCU-UPに送信するか、この決定をユーザプレーンを通じてCU-UPに知らせる。送信のためにPtMモードを用いることに決定されると、CU-UPは、共有トンネルを通じてDUにデータを送信する。送信のためにPtPモードを用いることに決定されると、CU-UPは、専用PtPトンネルを通じて該当のUEにデータを送信する。
【0133】
データの受信時に、DUはデータをバッファに保存し、現在DUが下した決定によってPtPチャネルのRLC層又はPtMチャネルのRLC層にデータを送信する。PtPチャネルのRLC層は各UEと関連しており、マルチキャストサービスの受信を所望する各ユーザに対して、基地局はPtPチャネルのRLC層を設定する一方、PtMチャネルのRLC層はマルチキャスト無線ベアラーと関連しており、各マルチキャスト無線ベアラーに対して、基地局はRLC層を設定する。
【0134】
しかし、一部の場合において、DUの決定とCU-UPのデータ送信がしばしば非同期化する場合がある。例えば、物理層の信号品質によってDUが送信モードに対して新しい決定を下した場合に、CUにこの決定を知らせていないと、CU-UPは以前の決定によってデータを送信し、そのため、問題が発生する。例えば、PDCPシーケンス番号が13であるパケットを受信する場合に、DUは、送信をPtMモードからPtPモードに転換することに決定する。このような決定をCU-UPに知らせていないと、CU-UPは、PtMトンネルを通じてDUに引き続きデータを送信する。PDCPシーケンス番号30を受信した場合に、CU-UPはDUからこの決定を受信した後、PtPトンネルを通じてDUにデータを送信し始める。この場合、PDCPシーケンス番号が13~30であるデータは共有トンネルを通じてDUに受信されるが、PtPによってUEに送信される。CU-UPはこの状況が分からない。CU-UPがフロー制御を行う時に、CU-UPはDUのバッファ容量を超えるデータをDUにスケジュールすることがあり、このため、フロー制御の性能低下が発生することがある。
【0135】
段階602で、DUは下りリンクデータ伝達ステータスをCUに送信する。
【0136】
設定されたサイクルによって、又は他の設定によって、又はイベントトリガリングに基づいて、DUは下りリンクデータ伝達ステータスをCUに送信する。
【0137】
下りリンクデータ伝達ステータス報告において、段階601で説明した問題に対して、DUがCUにデータ伝達ステータスを報告する時に、共有トンネル又はPtPトンネルに対する下りリンクデータ伝達ステータスは次の情報のうち一つ以上を含む:
【0138】
- 順次に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号、又は下位層に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号。このシーケンス番号は、DUがデータを送信する速度を反映し、現在報告された下りリンクデータ伝達ステータスが共有トンネルに対するものか又はPtPトンネルに対するものかによって変わる。
【0139】
- 好ましいバッファサイズ(ビット単位)。この好ましいバッファサイズは、現在報告された下りリンクデータ伝達ステータスが共有トンネルに対するものか又はPtPトンネルに対するものかによって、マルチキャスト無線ベアラーに対するPtM送信モード又は対応するPtP送信モードを示す。一実施例において、DUが送信モードをPtPに転換することに決定した後、この好ましいバッファサイズは0に設定されてよい。例えば、上の例において、PDCPシーケンス番号が13であるデータが成功的に送信された場合に、下位層に成功的に送信された最も高いPDCP PDUシーケンス番号は13に設定され、好ましいバッファサイズは0に設定されることで、PtMデータを得る必要がないことを示す。CU-UPが好ましいバッファ0を受信した場合に、CU-UPは、共有トンネルでデータを送信しない。指示された値がPtMモードに対する送信ステータスに含まれるとき、これは0又は他のあらかじめ決定された値であり、これはPtM送信モードの中止又はPtP送信モードの開始を示すために用いられてよい。
【0140】
- PtMモード又はPtPモードの指示。この指示は、例えば、DUがPtPモードを開始し、PtMモードを中止すること、又はその逆を示すことができる。
【0141】
- PtPモードの開始に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、このシーケンス番号に対応するPDCP PDU以後にDUがPtP送信モードを使用し始めることを示す。この情報の受信時に、CU-UPは、PDCP PDUシーケンス番号以後のデータがいずれもPtP送信モードでUEに送信されるということが分かる。これにより、CU-UPは、PtPトンネルを通じて受信された下りリンクデータ伝達ステータスから該当のパケットの送信ステータスを取得できる。
【0142】
- PtPモードの送信に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、PtP送信モードで送信されたPDCP PDUのセットのシーケンス番号又はPtP送信の開始及び終了のPDCP PDUのシーケンス番号を示す。この情報の受信時に、CU-UPはいずれのPDCP PDUがPtP送信モードでUEに送信されるかが分かる。これにより、CU-UPは、PtPトンネル上で受信された下りリンクデータ伝達ステータスから該当のパケットの送信ステータスを取得できる。
【0143】
- PtMモードの開始に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、DUがシーケンス番号に対応するPDCP PDU以後にPtM送信モードを使用し始めることを示す。この情報の受信時に、CU-UPは、PDCP PDUのシーケンス番号以後のデータがいずれもPtM送信モードでUEに送信されることが分かる。これにより、CU-UPはPtM共有トンネルで受信された下りリンクデータ伝達ステータスから該当のパケットの送信ステータスを取得できる。
【0144】
- PtMモードの送信に対応するPDCP PDUのシーケンス番号。これは、PtM送信モードでPDCP PDUのセットのシーケンス番号又はPtM送信の開始及び終了のPDCP PDUのシーケンス番号を示す。この情報の受信時に、CU-UPはいずれのPDCP PDUがPtM送信モードでUEに送信されるかが分かる。これにより、CU-UPは、PtM共有トンネル上で受信された下りリンクデータ伝達ステータスから該当のパケットの送信ステータスを取得できる。
【0145】
上記の実施例では、通信システムの一例として5Gシステム、アクセスネットワーク制御プレーンの一例としてCU-CP、アクセスネットワークユーザプレーンの一例としてCU-UP、分散ユニットの一例としてDUを説明した。ただし、このような説明は限定的ではなく例示的なものであり、本開示の原理を説明するための便宜のためのものにすぎないことを理解しなければならない。本開示で説明された方法は、他のシステムの対応するエンティティに適用されてもよい。
【0146】
本開示の実施例によれば、マルチキャストデータ送信の追加オーバーヘッドを回避又は減少させることができ、アクセスネットワークリソース及び/又は無線インターフェースリソースの利用効率を改善し、送信遅延を減らし、データ損失を減少させ、マルチキャスト送信モードが転換される時にマルチキャスト送信モードの転換による遅延を減らすことができる、マルチキャスト送信のフロー制御のための方法が提供される。
【0147】
図7は、本開示の様々な実施例に係る通信装置700のハードウェアコンポーネントの例示的な構成を示す簡略ブロック図であり、この通信装置は、本開示の様々な実施例に係る方法のうち任意の一つ以上の方法を具現するように構成されてよい。
【0148】
図7に示すように、通信装置700は、トランシーバー701、プロセッサ702及びメモリ703を含む。
【0149】
トランシーバー701は信号を受信及び/又は送信するように構成される。
【0150】
プロセッサ702はトランシーバー701及びメモリ703に動作可能に連結される。プロセッサ702は、本開示の様々な実施例で説明された方法のうち任意の一つ以上の方法によって動作するための一つ以上のプロセッサとして具現されてよい。
【0151】
メモリ703は、コンピュータプログラム及びデータを保存するように構成される。メモリ703は、プロセッサ702によって実行可能な演算及び/又はコード命令語を保存するための非一時的メモリを含んでよい。メモリ703は、実行される時に、プロセッサ702にとって本開示の様々な実施例に係る方法のうち任意の一つ以上の方法の段階を具現するようにする、プロセッサによって読み取り可能な非一時的プログラム及び/又は命令語を含んでよい。メモリ703は、プロセッサ702によって行われる様々な機能からの中間処理データを保存するためのランダムアクセスメモリ又はバッファをさらに含んでよい。
【0152】
当業者は、本開示の方法の説明が単に例示的であり、いかなる方式でも制限しようとする意図でないことを認識するであろう。他の実施例は、本開示を利用できる当業者にとってすぐに明らかになるであろう。
【0153】
明瞭さのために、本開示の方法及び装置具現の全ての従来特徴が図示され説明されるわけではない。勿論、アプリケーション、システム、ネットワーク及びビジネスに関連した制約条件を遵守するような開発者の特定目標を達成するために方法及び装置の実際具現を開発する際に多くの具現関連決定を下すべき場合があり、このような特定目標は具現及び開発者によって異なる。
【0154】
本開示によって説明されたモジュール、処理動作及び/又はデータ構造は様々な類型のオペレーティングシステム、コンピューティングプラットホーム、ネットワーク装置、コンピュータプログラム及び/又は汎用マシンを用いて具現されてよい。また、当業者であれば、有線装置、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)などのような比較的汎用的でない装置が用いられてもよいことを認識するであろう。一連の動作及び下位動作を含む方法がプロセッサ、コンピュータ又はマシンによって具現され、これらの動作及び下位動作がプロセッサ、コンピュータ又はマシンによって読み取り可能な一連の非一時的コード命令語として保存されてよく、これらは有形の及び/又は非一時的媒体に保存されてよい。
【0155】
本明細書で説明された方法及び装置のモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はここに説明された目的に適したソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアの任意の組合せを含むことができる。
【0156】
本明細書で説明された方法では、様々な動作及び下位動作が様々な順序で行われてよく、一部の動作及び下位動作は選択的なものであってよい。
【0157】
本発明が様々な実施例によって説明されたが、当業者に様々な変更及び修正が提案されてよい。本発明は、添付する特許請求の範囲内に属するそのような変更及び修正を含むものと意図される。
【符号の説明】
【0158】
100 システムアーキテクチャー
101 UE
102 E-UTRAN
103 MME
104 SGW
105 PGW
106 PCRFエンティティ
108 SGSN
109 HSS
700 通信装置
701 トランシーバー
702 プロセッサ
703 メモリ
【国際調査報告】