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特表2023-546619貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器ならびに貯蔵および分配ステーション
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-06
(54)【発明の名称】貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器ならびに貯蔵および分配ステーション
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/03 20230101AFI20231027BHJP
   H05F 3/04 20060101ALI20231027BHJP
【FI】
A61J1/03 370
H05F3/04 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023525451
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(85)【翻訳文提出日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 EP2021078758
(87)【国際公開番号】W WO2022089973
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】20204131.5
(32)【優先日】2020-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516389064
【氏名又は名称】ベクトン・ディッキンソン・ロワ・ジャーマニー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハーディー シュミット-エリンガー
【テーマコード(参考)】
4C047
5G067
【Fターム(参考)】
4C047AA24
4C047LL20
5G067AA22
5G067DA01
5G067DA17
5G067DA21
(57)【要約】
本発明は、分離することができる小物品、特に医薬品部分および栄養補助食品部分のためのブリスターマシンのための貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器、ならびに貯蔵および分配ステーション自体に関する。既知の貯蔵容器では、定期的に分離される小物品は、静電荷のために貯蔵容器の内部構成要素に固着したままであり、分離するために利用できない。これを回避するために、本発明による貯蔵容器(1)は、内部円筒形部分(11)を有するハウジング(10)と、内部円筒形部分(11)に配置され、表面(31)を有する分離デバイス(30)と、保持手段(40)とを備える。本発明によれば、分離デバイス(30)は、電気的に放散性の放電デバイス(50)を含み、放電デバイス(50)は、分離デバイス(30)の表面(31)から延在する少なくとも1つの放電突起(51)と、放電デバイス(50)を貯蔵容器(1)に関連付けられ、駆動装置を有する分配ステーション(100)の電気的に放散性の部品に電気的に結合するための少なくとも1つの放電突起(51)に電気的に結合された放電接触手段(53)とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器(1)であって、
受容空間(2)を囲むハウジング(10)であって、内側の円筒形部分(11)と、分配開口部(22)を有する底面(20)とを含む、ハウジング(10)と、
前記受容空間に面する表面(31)を有する前記ハウジング(10)の前記内側の円筒形部分(11)に配置され、分離される少なくとも1つの小片物品を受け入れるためのチャネル幅KBを有する分離デバイスを通って垂直に延在する複数のチャネル(32)を有する分離デバイス(30)と、
前記円筒形ハウジングにおける前記分配開口部(22)の上方に配置される保持部(41)を有する保持手段(40)と、
を備え、
前記分離デバイス(30)は、電気的に放電可能な放電デバイス(50)を備え、前記放電デバイス(50)は、前記分離デバイス(30)の表面(31)から前記受容空間(2)内に延在する少なくとも1つの放電突起(51)を有するとともに、放電デバイス(50)を、貯蔵容器(1)に割り当てられ駆動装置を有する分配ステーション(100)の放電可能部品に電気的に結合させるために少なくとも1つの放電突起(51)に電気的に放電可能に結合した放電接触手段(53)を備えることを特徴とするブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器(1)。
【請求項2】
前記放電突起(51)および前記放電接触手段(53)が、中央接続部(52)を有する放電ロッド(56)として設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器(1)。
【請求項3】
前記放電接触手段(53)が、前記分離デバイス(30)の回転軸と同軸に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器(1)。
【請求項4】
前記放電接触手段(53)が、バネ(58)によってプリテンションされた接触ピン(59)を有する放電ピン(57)として形成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器(1)。
【請求項5】
前記放電デバイス(50)が、前記放電接触手段(53)に電気的に導電的に結合された少なくとも1つの放電手段(55)を有し、放電手段が、小片物品と接触する前記分離デバイス(30)の表面領域を形成することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器(1)。
【請求項6】
少なくとも1つの放電手段(55)が、2つのチャネル(32)の間に形成されたウェブ(33)の表面の少なくとも一部分を形成することを特徴とする、請求項5に記載のブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器(1)。
【請求項7】
ブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションであって、
請求項1から6のいずれか一項に記載の貯蔵容器(1)と、
分配ステーション(100)であって、分離デバイス(30)の移動のための駆動装置(150)と、貯蔵容器(1)の放電デバイス(50)の放電接触手段(53)と電気的に結合可能なように設計され、伝導デバイス(124)と電気的に放電可能な方法で結合され、伝導デバイスの電荷が貯蔵および分配ステーションから放電され得る分配ステーション接触手段(152)とを有する、分配ステーション(100)と、
を備えるブリスターマシンの貯蔵および分配ステーション。
【請求項8】
前記分配ステーション接触手段は、駆動装置(150)の結合手段として設計されていることを特徴とする、請求項7に記載のブリスターマシンの貯蔵および分配ステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離可能な小片物品、特に薬物部分および食品補助部分のためのブリスターマシンのための貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器、ならびにそのような貯蔵および分配ステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されているように、現代のブリスターマシンは、ブリスターマシンの膨張のレベルに応じて、数百の貯蔵および分配ステーションを備える。これらのそれぞれに複数の分離可能な小片物品が格納されており、個々の小片物品を要求に応じて分配することができる。小片物品は通常、薬物部分と食品サプリメント部分である。
【0003】
例えば、ブリスターマシンを使用すると、貯蔵および分配ステーションに格納された薬物部分を、医学的に処方された摂取時間に従って、各患者に対して個別に組み合わせてブリスターすることができる。複数の薬物部分を組み立てるために、1つ以上の薬物部分を分配するための適切な貯蔵および分配ステーションは、ブリスターマシンの制御デバイスによって制御される。薬物部分を分配するために、貯蔵容器に格納された薬物部分は、貯蔵および分配ステーションの分離デバイスで分離され、ブリスターマシンのガイドデバイスへの分配開口部を介して移動される。ガイドデバイスの助けを借りて、分配された薬物部分は、任意選択で収集デバイスを介在させることによって、個々の薬物部分または複数の薬物部分をブリスター化する包装デバイスに供給される。
【0004】
貯蔵および分配ステーションの貯蔵容器に格納された薬物部分の分離のために、分離デバイスは、通常、分離デバイスのベース本体の外周に配置される複数のチャネルを備える。チャネルは、薬物部分がチャネル内で互いに隣接していないが、互いに重なって配置されることができるように、それらの寸法に関して分離されるそれぞれの薬物部分に調整される。チャネルは、例えば、1つの薬物部分のみが1つのチャネル内で受容され得るように寸法付けされてもよい。
【0005】
チャネルから薬物部分を分配するために、チャネルは、貯蔵容器のハウジングの底面内の分配開口部の上に移動され、チャネル内に配置された薬物部分(最も低い点で)は、重力によって分配開口部にスライドまたは落下する。チャネル内またはチャネル上に貯蔵された追加の薬物部分が分配されること、すなわち、未知の数の薬物部分が分配されることを防止するために、分配開口部の上の領域において、保持手段またはセパレータの保持セクションが、分配開口部と整列するチャネル内またはその上に誘導されるか、または位置する。保持部分は、保持部分の下に1つの薬剤部分のみが配置され得るように、チャネルの高さに対してチャネル内またはチャネルの上に配置される。保持部分が最下部の薬物部分をその上に配置されたものから分離するためにチャネルに誘導される場合、個々のチャネル分離突起は、保持部分を受け入れるスロットを有する。保持部分がチャネルにわたって配置または誘導される場合、またはチャネル上に誘導される場合、薬物部分が分配されたときに追加の薬物部分がチャネルに入るのを防ぐために、突起の上端上にわずかに誘導されるのが通例である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2013/034504号パンフレット
【発明の概要】
【0007】
薬物部分を分離または分配するとき、分離デバイスは、上述のように回転される。それにより、受容空間に格納された薬物部分は絶えず移動し、薬物部分とハウジングとの間の摩擦をもたらす。互いにおよびハウジング上でのこの摩擦は、薬物部分が摩擦電気によって充電されることをもたらし、これは、薬物部分が静電的に充電されることを意味する。この静電荷電は、薬物部分をハウジングの内壁または分離デバイスの部分に部分的に「付着」させる。一方で、これは、貯蔵容器に充填された薬物部分の数が実際に分離のために利用可能ではない(薬物部分が内部のどこかに「付着する」ため)、または薬物部分が正しく分配されていないという事実につながる。
【0008】
したがって、本発明の目的は、ブリスターマシンのための貯蔵および分配ステーションのための貯蔵容器を提供することであり、これにより、その分離中に小片物品の静電荷電を低減することができる。
【0009】
この目的は、請求項1に記載の貯蔵容器によって達成される。ブリスターマシンの貯蔵および分配ステーションのための本発明の貯蔵容器は、円筒形部分の内側を有するハウジングと、円筒形部分の上に位置する受容空間(薬剤部分)と、分配開口部を有する底面と、ハウジングの円筒形部分の内側に配置され、受容空間に面し、分離されるべき少なくとも1つの小片物品を受容するためのチャネル幅KBを有する分離デバイスを通って垂直に延在する複数のチャネルと、円筒形ハウジングの分配開口部の上に配置された保持部とを有する保持手段とを備える。
【0010】
本発明によれば、分離デバイスは、放電可能な放電デバイスを含み、放電デバイスは、分離デバイスの表面から受容空間に延在する少なくとも1つの放電突起を有し、放電接触手段は、放電可能な方法で、放電デバイスを、貯蔵容器に割り当てられ、駆動装置(drive)を有する分配ステーションの放電可能な構成要素に電気的に結合するための少なくとも1つの放電突起に結合される。
【0011】
放電デバイスが受容空間に到達すると、摩擦によって引き起こされる小片物品の静電荷電は、放電接触手段を介して分配ステーションに放電され、小片物品の静電荷電は減少するか、または(大部分)最小限に抑えられるか、または放電され、それによって上記の効果が回避される。小片物品は、内壁または分離デバイスの部品に付着せず、誤った組み合わせが回避される。放電デバイスは、放電突起から放電接点まで連続的に放電可能であるが、これは、放電デバイス全体が電気的に放電可能な材料で作られなければならないことを意味するものではなく、例えば、部分は、被覆されるか、またはそうでなければ非電気的に放電可能な材料によって囲まれることができる。放電性材料は、放電抵抗(表面抵抗)が1TΩ(1012Ω)未満のものと考えられる。
【0012】
放電デバイスが受容空間内に延在する少なくとも1つの放電突起を有するという事実は、内壁への付着を防止することができるように「さらに上に」配置された小片物品における静電気が低減されることを保証する。これにより、受容空間に充填されたすべての小片物品も分離および分配のために利用可能であることが保証される。受容空間の上部領域における放電はまた、チャネルに入る小片物品が低減された静電気を有することを確実にする。
【0013】
放電デバイスの正確な構造設計、特に放電突起と放電接触手段との間の放電可能な接続は、分離デバイスの正確な設計に依存する。構造的に非常に単純な(したがって費用対効果の高い)形態の場合、放電突起および放電接触手段は、中央接続部を有する放電ロッドとして設計されることが提供される。
【0014】
上述のように、放電デバイスの放電接触手段が、貯蔵容器に割り当てられ、駆動装置を有する分配ステーションの導電性構成要素に電気的に結合可能であることは、本発明にとって実質的である。本発明による貯蔵容器の好ましい実施形態では、放電接触手段は、分離デバイスの回転軸に対して同軸に(好ましくは回転軸上に)形成されることが提供される。放電接触手段の対応する設計により、それは、分配ステーションの駆動装置の構成要素に電気的に結合され得る。放電接触手段は、事実上、駆動装置の構成要素上に「座る」ことができる(この場合、この構成要素は、もちろん、電気的に放電可能でなければならず、電荷は、分配ステーションを介して迂回することができなければならない)。
【0015】
特に、放電接触手段が分離デバイスの回転軸に対して同軸に形成される場合、放電接触手段がばねによって予め張り付けられた接触ピンを有する放電ピンとして設計される場合、さらに有利である。コンタクトピンはばねによって予め固定されるため、放電デバイスと分配ステーションとの間の接触は特に支持される。
【0016】
放電デバイスの放電突起は、受容空間に突出し、特に、分離デバイスの表面の上に配置されたそれらの小片物品の静電荷を低減する。依然として存在し得るか、または「さらに下方に」配置された小片物品から再び蓄積された任意の静電荷の放電を確実または強化するために、本発明による貯蔵容器の好ましい実施形態では、放電デバイスは、放電接触手段に電気的に結合された少なくとも1つの放電手段を有することが提供され、放電手段は、小片物品と接触する分離デバイスの表面領域を形成する。
【0017】
上述したように、小片物品の静電気充電はまた、それらをチャネル(チャネル壁上)に詰まらせる可能性がある。放電突起は、すでに小片物品の充電を減少させるが、小片物品がチャネルに入る直前に充電をさらに減少させるために、好ましい実施形態は、少なくとも1つの放電手段が、2つのチャネルの間に形成されたウェブの表面の少なくとも1つの部分を形成することを提供する。対応する実施形態は、非常に軽量の製品に特に有利である(これらは、わずかに充電されている場合でも、付着または「粘着」する傾向があるため)。
【0018】
本発明はまた、本発明による貯蔵容器と、分離デバイスを移動させるための駆動装置を有し、貯蔵容器の放電デバイスの放電接触手段に電気的に結合可能であり、かつ、電荷を貯蔵および分配ステーションから迂回することができる電気的に放電可能な方法で伝導デバイスに結合されるように設計された分配ステーション接触手段を有する分配ステーションとを備える、ブリスターマシンのための貯蔵および分配ステーションに関する。好ましい実施形態では、分配ステーション接触手段は、駆動装置の結合手段として設計されることが提供される。
【0019】
以下では、添付の図面を参照して、本発明による貯蔵容器ならびに本発明による貯蔵および分配ステーションの好ましい実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1a図1aは、貯蔵容器の第1の好ましい実施形態の斜視図である。
図1b図1bは、貯蔵容器の第1の好ましい実施形態の斜視図である。
図2図2は、貯蔵容器の第1の実施形態の上面図である。
図3図3は、貯蔵容器の第1の実施形態の上面図であり、分離デバイスは図3では省略されている。
図4a図4aは、貯蔵容器の第1の実施形態の断面図であり、図4aは斜視図を示す。
図4b図4bは、貯蔵容器の第1の実施形態の断面図であり、図4bは側面図を示す。
図5a図5aは、貯蔵容器の第2の実施形態の分離デバイスおよび放電デバイスの異なる図である。
図5b図5bは、貯蔵容器の第2の実施形態の分離デバイスおよび放電デバイスの異なる図である。
図5c図5cは、貯蔵容器の第2の実施形態の分離デバイスおよび放電デバイスの異なる図である。
図6図6は、第2の実施形態の分離デバイスおよび放電デバイスの断面図である。
図7a図7aは、貯蔵および分配ステーションの一実施形態の斜視図を示す。
図7b図7bは、貯蔵および分配ステーションの一実施形態の斜視図を示す。
図8a図8aは、貯蔵および分配ステーションの貯蔵容器の第3の実施形態の断面図を示す。
図8b図8bは、貯蔵および分配ステーションの実施形態の断面図を示す。
図9図9は、図8aおよび図8bによる、貯蔵および分配ステーションの駆動装置と接触する放電デバイスの図である。
図10a図10aは、貯蔵容器の第3の実施形態による放電デバイスを示す。
図10b図10bは、貯蔵容器の第3の実施形態による放電デバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1aおよび1bは、本発明による貯蔵容器1の第1の好ましい実施形態の斜視図を示す。図2および図3は、貯蔵容器の第1の実施形態の上面図であり、分離デバイスは図3では省略されている。本発明による貯蔵容器1は、薬剤部分の受容空間2(図2および図3を参照)を囲むハウジング10と、下部に内側の円筒形部分11を備えている。貯蔵容器1は、ベースプレート12と、貯蔵および分配ステーションの動作中にハウジング10上に位置し、補充のために取り外され得るカバー13とをさらに備える。より良い取り扱いのために、貯蔵容器1は、「前部」領域にハンドル14を含む。円筒形部分11の「後部」部分の場合、本実施形態では、保持手段40の締結部分が配置されたハウジング突起15が形成される。
【0022】
図2に見られるように、(円錐)表面31を有する分離デバイス30は、内側の円筒形部分に配置される。表面自体には、とりわけ、薬物部分が表面上に残るのを防ぐことを意図した隆起34が配置されている。さらに、それらは、薬物部分が分離デバイスの外縁に配置されたチャネル32に向かってスライドするように移動することを確実にする。チャネルは、分離デバイス30のベース本体と一体に形成することができるウェブ(web)33によって画定される。あるいは、ベース本体に取り付けることもできる。
【0023】
上記で既に説明したように、チャネルは、規定の数だけがチャネルまたはチャネル部分に配置され得るように、分離される薬物部分の形状に調整される。分離デバイスが省略されている図3から分かるように、ハウジングは、分離デバイスの結合手段を受け入れるための中央開口部21を有する底面20と、最初に分配ステーションに、次にブリスターマシンの他の構成要素に薬物部分が分配される分配開口部22とを備える。図2では、分離デバイスの中心に既に放電デバイスの放電突起が見られる。
【0024】
図4aおよび4bは、貯蔵容器の第1の実施形態の断面図であり、図4aは斜視図を示し、図4bは側面図を示す。分離デバイスの正確な内部構造は、図4aおよび図4bに見ることができる。4aおよび4b示される実施形態では、これは、複数の隆起34が配置された円錐形の表面31を有するベース本体35を備える。ベース本体35は、内側に中空であり、下部結合手段37に接続された上部結合手段36に接続されている。この下部結合手段は、分配ステーション内のドライブのドライブシャフト(図示せず)の結合手段(図示せず)に解放可能に結合可能な内部プロファイルを有する。分離可能なカップリングは、貯蔵容器を貯蔵および分配ステーションから容易に取り外して薬物部分を再充填することができるため、有利である。下部結合手段37は、分離デバイスが「持ち上がる」ことを防止するために、ハウジングの突起23が係合する円周溝を有する。
【0025】
図2の断面図において、図4aおよび図4bの断面図において、放電デバイスは、分離デバイスの回転軸上に延在し、放電デバイスは、受容空間2内に延在する放電突起51を含むことが分かる。示される実施形態では、放電突起は、非常に長いように設計されている-あるいは、それはまた、より短いか、または異なる形状を有することができる。本発明のために、例えば、放電突起が分離デバイスの回転軸上でその全長にわたって延在することは、好ましい実施形態であるが、実質的なものではない。放電突起が受容空間内にどの程度まで延在するかは、とりわけ、分離される薬物部分のタイプに依存するが、放電突起は、少なくとも2つのチャネル幅KB(出口点の表面から見た)で受容空間内に延在することが好ましい。この場合、少なくとも1つの放電突起(分離される薬物部分に応じて)が受容空間内に突出し、薬物部分の電荷の十分な放電が確保されることが実質的である。
【0026】
放電デバイスの他の端部では、放電デバイスは、示される実施形態では、単純にロッド形状である放電接触手段53を備える。放電接触手段53は、放電可能な方法で放電突起51に接続され、最も単純なケース(ここに示す)では、放電突起51および放電接触手段53は、分離デバイスの回転軸と同軸に(または上に)形成される一体型ロッドとして設計される。放電デバイスは、好ましくはステンレス鋼製である;一般に、任意の放電可能材料(定義については上記を参照)は、放電突起と放電接触手段との間に放散性接続がある限り、適切である。
【0027】
図4aおよび4bはまた、この実施形態では、ハウジング突起15に固定された保持手段40の配置を示す。保持手段40の保持部41は、ハウジング内のスロットを通過し、底面の分配開口部22と整列する。このアライメントは、分配開口部の上に配置されたチャネルの場合、さらなる薬物部分がその後チャネル内にスライドすることができないという事実につながる。
【0028】
代替の実施形態では、保持部分がチャネル間のウェブのスロット内にガイドされることが考えられる;この場合、スロットまたは保持部分は、チャネルを上部チャネル部分と下部チャネル部分に分離する。どのタイプのチャネルが使用されるかは、分離される薬物部分に依存し、本発明には影響を及ぼさない。
【0029】
図5a~5cは、貯蔵容器の第2の実施形態による分離デバイスおよび放電デバイスの異なる図を示し、図6は、第2の実施形態による分離デバイスおよび放電デバイスの断面図を示す。図1から図12に示される実施形態では、図5a~図5cおよび図6に示される実施形態では、放電デバイスは、上述の構成要素に加えて、この場合、チャネル間のウェブの表面部分を形成する2つの放電手段55を含む。これらの放電手段は、(図6にのみ示される)接続部54を介して(場合によっては接続部52を介して)放電可能な方法で放電接触手段53に結合される。放電手段55は、特にチャネルに入ろうとしている薬物部分の、さらなる(または繰り返し)電荷の放電を確実にする。これにより、(電荷のために)チャネル壁に引っ掛からないように、入ってくる薬物部分がさらに低い電荷を有することが保証される。図5bでは、KBは、チャネルの幅を示し、とりわけ、これは、分離される薬物部分の形状に調整されなければならない。
【0030】
図7aおよび7bは、図示される実施形態では別個の構成要素として設計されている、貯蔵容器1および分配ステーション100を有する貯蔵および分配ステーションの実施形態の斜視図を示す。
【0031】
示される実施形態では、分配ステーション100は、5つの分配ステーション100のネットワークの一部である。代替の実施形態では、分配ステーションは、互いに別々に設計することができる。分配ステーション100の以下の説明で言及される構成要素は、それらが複合体として構成されているか(図7aおよび図7bのように)、または別々に構成されているかにかかわらず、各分配ステーション100に存在する。
【0032】
各分配ステーション100は、下部130および上部120を備える。上部120は、貯蔵容器1を配置することができる突起121を備える。この目的のために、貯蔵容器1の下部ハウジング部分は、突起121の形状に調整される。突起121は、開口部123を含み、開口部123は、貯蔵容器1が取り付けられるとき、ハウジングの底面内の分配開口部と整列する。分離した場合、薬物部分は、分配開口部を介して開口部123内にチャネルから落下する。
【0033】
上部120および下部130のハウジング部分から形成される端面122/132の場合、分配ステーションは、ブリスターマシン(図示せず)に取り付けることができる。前述の端面には、分配ステーションを通って延在し、開口部123で終わる開口部140が示されており、薬物部分のためのシュート(図示せず)は、これらの開口部に挿入可能であり、貯蔵および分配ステーションから分離された薬物部分は、ブリスターマシン内のガイドデバイスに渡される。シュート(chute)140は、薬物部分を受け入れるための開口部123が形成される突起121まで、分配ステーション100を通って延在する。
【0034】
分配ステーション100の前述の端面(図7bのみ)では、伝導デバイス124の一部が、貯蔵および分配ステーションがブリスターマシンに電気的に放電可能な方法で結合可能であり、ブリスターマシンから電荷を放電することができる。示される実施形態では、伝導デバイス124は、分配ステーション100の上部の端面部分122に配置され、代替の実施形態では、伝導デバイス124はまた、下部130の端面部分132に配置され得る。あるいは、伝導デバイスは、例えば、プラグ等として設計することができる。伝導デバイスを介してブリスターマシン(図示せず)に電荷を送ることができることは実質的なことである。図7aおよび図7bでは、電気的に放電可能な結合が貯蔵容器と分配ステーションとの間でどのように行われるか見ることができない、これは、好ましい実施形態に基づいて以下の図面でより詳細に説明されている。
【0035】
図8aおよび8bは、それぞれ、貯蔵および分配ステーションの貯蔵容器の第3の実施形態の断面図、および貯蔵および分配ステーションの実施形態の断面図を示す。図8aおよび図8bでは、放電デバイスの放電接触手段は、特に、すなわち、放電デバイスの放電接触手段は、特別な設計、すなわち、接触ピン59と、接触ピンを下方に押圧するスプリング(以下の図面にのみ示す)を有する放電ピン(図面の図示に基づく)として設計される。示される実施形態では、接触ピン59は、分離デバイス30の回転軸上に、したがって、分配ステーションの駆動装置150の回転軸の上に配置される。駆動装置150は、回転軸151を含み、結合手段152は、回転的に固定された方法でそれに配置され、回転軸および結合手段152は、フォームフィッティング方式で接続可能である。
【0036】
示される実施形態では、本発明にとって実質的な分配ステーション接触手段は、駆動装置の結合手段152として設計される。前記結合手段は、伝導デバイスに結合されている(図1および図2には示されていない)。前記結合手段は、伝導デバイス(図8aおよび図8bでは図示せず)に電気的に放電可能に結合されており、電荷を貯蔵および分配ステーションから放電させることができるようにする。示される実施形態では、この目的のために、回転軸151もまた、放電可能な方法で設計されることが必要である。伝導デバイスが駆動装置に電気的に放電可能な方法で結合される正確な方法は、本発明にとって実質的ではないが、複数の可能な実施形態が当業者に知られている。実質的なのは、電荷の放電、すなわち、とりわけ、分配ステーションの伝導デバイスを介した貯蔵容器の「接地」である。
【0037】
示される実施形態では、放電デバイスは、駆動装置の回転軸を介して伝導デバイス124に結合され、それを介して電荷は最終的に貯蔵および分配ステーションからブリスターマシンに転送される。あるいは、貯蔵容器と分配ステーションとの間の他の多くのカップリングが考えられる。しかし、今回示した実施形態は構造的に単純であり、既存の分配ステーションに簡単に後付けできる可能性がある。
【0038】
図9は、再び、駆動装置150の放電デバイス/結合手段152の結合を明確にし、分配ステーションの駆動装置と接触する放電デバイスの図を示す。図9は、放電デバイスの接触ピン59が結合手段152の中央に配置されていることを示しており、したがって、放電デバイスと分配ステーションとの間の優れた結合/放電を確実にする。
【0039】
図10aおよび図10bは、貯蔵容器の第3の実施形態の放電デバイスの詳細図であり、図10bは、断面図を示す。示される実施形態では、放電デバイスは、放電突起51、中央接続部分52、および放電ピン57として設計された放電接触手段を備える中央放電ロッド56を備える。次いで、放電ピン57は、放電ロッドの凹部内に延在し、ばね58によって「下方に」(すなわち、分配ステーション接触手段に向かって)プリテンションされた接触ピン59を含む。ストップ(この場合は図示せず)は、貯蔵容器または分離デバイスが貯蔵容器から持ち上げられたときにコンタクトピンが下方にスライドしないことを保証する。
【0040】
この実施形態によれば、放電デバイス50はさらに、特に接続部54を介して、中央放電ロッドに電気的に放電可能に接続された2つの放電手段55を備える。したがって、放電デバイスは非常に単純に構成されており、その後、かなりの努力なしに既存の分離デバイスに導入することができる。
図1a
図1b
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10a
図10b
【国際調査報告】