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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-07
(54)【発明の名称】製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/05 20060101AFI20231030BHJP
   A61K 31/352 20060101ALI20231030BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20231030BHJP
   A61K 47/14 20170101ALI20231030BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20231030BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20231030BHJP
   A61K 47/06 20060101ALI20231030BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20231030BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231030BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20231030BHJP
   A61K 9/12 20060101ALI20231030BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20231030BHJP
【FI】
A61K31/05
A61K31/352
A61K47/22
A61K47/14
A61K47/10
A61K47/12
A61K47/06
A61K45/00
A61P43/00 121
A61P25/00
A61P43/00 105
A61K9/12
A61K9/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517924
(86)(22)【出願日】2021-09-24
(85)【翻訳文提出日】2023-05-16
(86)【国際出願番号】 GB2021052481
(87)【国際公開番号】W WO2022064204
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】63/198,025
(32)【優先日】2020-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/201,138
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(71)【出願人】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】デイビス, マイケル フォスター
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン, サバンナ
(72)【発明者】
【氏名】河村 励
(72)【発明者】
【氏名】ヒューズ, アリス
(72)【発明者】
【氏名】マッキラン, カリーナ
(72)【発明者】
【氏名】ソレシュニク, ニコライ
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C086
4C206
【Fターム(参考)】
4C076AA11
4C076AA24
4C076BB21
4C076CC01
4C076DD34
4C076DD37
4C076DD37Q
4C076DD38A
4C076DD59Q
4C076FF51
4C076FF63
4C084AA19
4C084MA13
4C084MA16
4C084MA56
4C084NA03
4C084ZA02
4C084ZC01
4C084ZC75
4C086AA01
4C086AA10
4C086BA08
4C086MA03
4C086MA05
4C086MA13
4C086MA16
4C086MA56
4C086NA03
4C086ZA02
4C086ZC01
4C086ZC75
4C206AA01
4C206AA10
4C206CA19
4C206MA03
4C206MA05
4C206MA33
4C206MA36
4C206MA76
4C206NA03
4C206ZA02
4C206ZC01
4C206ZC75
(57)【要約】
本開示は、製剤、前記製剤を作製する方法、並びに前記製剤を含み、これを使用する容器及びシステムに関する。特に、製剤は、1種又は複数種のカンナビノイドと、1種又は複数種の安定化成分と、1種又は複数種の担体構成成分とを含み、1種又は複数種の担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、50%w/w以上であり、前記製剤は、約7.5未満のpHを有する。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種又は複数種のカンナビノイドと、1種又は複数種の安定化成分と、1種又は複数種の担体構成成分とを含む製剤であって、前記1種又は複数種の担体構成成分の総量が、前記製剤の総重量に基づいて、50%w/w以上であり、前記製剤が、約7.5未満のpHを有する、製剤。
【請求項2】
前記カンナビノイドが、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、異性体Δ6a,10a-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a,10a-THC)、Δ6a(7)-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a(7)-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ10-テトラヒドロカンナビノール(Δ10-THC)、Δ9,11-テトラヒドロカンナビノール(Δ9,11-THC)を含むテトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)及びカンナビノジオール(CBDL)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビネロール酸、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノールプロピルバリアント(CBNV)、カンナビトリオール(CBO)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、並びにテトラヒドロカンナビバリン酸(THCV A)から選択される、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記カンナビノイドが、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、Δ6a,10a-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a,10a-THC)、Δ6a(7)-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a(7)-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ10-テトラヒドロカンナビノール(Δ10-THC)、Δ9,11-テトラヒドロカンナビノール(Δ9,11-THC)、及びカンナビノール(CBN)から選択される、請求項2に記載の製剤。
【請求項4】
前記カンナビノイドが、カンナビジオール(CBD)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、及びカンナビノール(CBN)から選択される、請求項2に記載の製剤。
【請求項5】
前記カンナビノイドが、カンナビジオール(CBD)を含む、請求項2に記載の製剤。
【請求項6】
前記カンナビノイドが、カンナビジオールである、請求項1に記載の製剤。
【請求項7】
前記カンナビノイドが、カンナビジオール(CBD)と、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、異性体Δ6a,10a-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a,10a-THC)、Δ6a(7)-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a(7)-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ10-テトラヒドロカンナビノール(Δ10-THC)、Δ9,11-テトラヒドロカンナビノール(Δ9,11-THC)を含むテトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)及びカンナビノジオール(CBDL)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビネロール酸、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノールプロピルバリアント(CBNV)、カンナビトリオール(CBO)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、並びにテトラヒドロカンナビバリン酸(THCV A)から選択される1種又は複数種のカンナビノイドとを含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項8】
前記カンナビノイドが、カンナビジオール(CBD)と、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、Δ6a,10a-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a,10a-THC)、Δ6a(7)-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a(7)-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ10-テトラヒドロカンナビノール(Δ10-THC)、Δ9,11-テトラヒドロカンナビノール(Δ9,11-THC)、及びカンナビノール(CBN)から選択される1種又は複数種のカンナビノイドとを含む、請求項7に記載の製剤。
【請求項9】
前記カンナビノイドが、カンナビジオール(CBD)と、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)及びカンナビノール(CBN)から選択される1種又は複数種のカンナビノイドとを含む、請求項7に記載の製剤。
【請求項10】
前記1種又は複数種の安定化成分が、酸化防止剤、pH調節剤、キレート剤、及びラジカル捕捉剤、並びにそれらの組み合わせから選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項11】
前記1種又は複数種の安定化成分が、1種又は複数種の酸化防止剤及び1種又は複数種のキレート剤である、請求項10に記載の製剤。
【請求項12】
前記1種又は複数種の酸化防止剤が、エンジオールクラスの化合物から選択される、請求項10又は11に記載の製剤。
【請求項13】
前記1種又は複数種の安定化成分が、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エチルマルトール、チモール、マルトール、ピルビン酸、乳酸、カルバクロール、アルファ-ケトグルタル酸、アルファ-ケトグルタル酸塩、クエン酸トリエチル、バニリン酸エチル、ケルセチン、イソ酪酸酢酸スクロース、レチノール、コレカルシフェロール、ビタミンK-ヒドロキノン、クエン酸、酒石酸、フェルラ酸、クマル酸、没食子酸プロピル、没食子酸、アルファリポ酸、パルミチン酸アスコルビル、ルテイン、リコピン、レスベラトロール、ルチン、カテキン、カルノソール、ロスマリン酸、リポ酸、α-レゾルシル、ピロガロール、マルビジン、テアフラビン、アピゲニン、エリオジクチオール、グリシテイン、クリソエリオール、ケンフェロール、ルテオリン、ビテキシン、イソビテキシン、オリエンチン、カンフラビンA、カンフラビンB、カンフラビンC、デルフィニジン、ペラルゴニジン、エピカテキン、ミリセチン、クリシン、ナリンゲニン、α-テルピネオール、ネロール、酢酸ゲラニル、フェンコール、没食子酸プロピル、tert-ブチルヒドロキノン、カルボン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項14】
前記1種又は複数種の安定化成分が、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸ナトリウムから選択される、請求項13に記載の製剤。
【請求項15】
前記安定化成分が、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムである、請求項14に記載の製剤。
【請求項16】
前記1種又は複数種の安定化成分が、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する、請求項1~15のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項17】
前記1種又は複数種の安定化成分が、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する、請求項1~16のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項18】
前記1種又は複数種の安定化成分が、少なくとも1500ppmの量でそれぞれ存在する、請求項17に記載の製剤。
【請求項19】
前記1種又は複数種の安定化成分が、少なくとも2000ppmの量でそれぞれ存在する、請求項18に記載の製剤。
【請求項20】
前記製剤が、約6~約7のpHを有する、請求項1~19のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項21】
前記製剤が、約6.5~約7のpHを有する、請求項20に記載の製剤。
【請求項22】
前記製剤が、約6~約6.5のpHを有する、請求項20に記載の製剤。
【請求項23】
前記担体構成成分が、グリセロール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、meso-エリスリトール、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、二酢酸トリエチレングリコール、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1種又は複数種を含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項24】
担体構成成分の総量が、前記製剤の総重量に基づいて、60%w/w以上である、請求項23に記載の製剤。
【請求項25】
担体構成成分の総量が、前記製剤の総重量に基づいて、70%w/w以上である、請求項23に記載の製剤。
【請求項26】
前記担体構成成分が、プロピレングリコールを含む、請求項1~25のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項27】
プロピレングリコールが、前記製剤の総重量に基づいて、少なくとも50%w/wの量で存在する、請求項26に記載の製剤。
【請求項28】
プロピレングリコールが、前記製剤の総重量に基づいて、少なくとも60%w/wの量で存在する、請求項26に記載の製剤。
【請求項29】
プロピレングリコールが、前記製剤の総重量に基づいて、少なくとも70%w/wの量で存在する、請求項26に記載の製剤。
【請求項30】
前記担体構成成分が、グリセロールを含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項31】
グリセロールが、前記製剤の総重量に基づいて、少なくとも50%w/wの量で存在する、請求項29に記載の製剤。
【請求項32】
グリセロールが、前記製剤の総重量に基づいて、少なくとも60%w/wの量で存在する、請求項30に記載の製剤。
【請求項33】
グリセロールが、前記製剤の総重量に基づいて、少なくとも70%w/wの量で存在する、請求項30に記載の製剤。
【請求項34】
グリセロール及びプロピレングリコールがどちらも、担体構成成分として存在する、請求項26~33のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項35】
前記製剤が、前記製剤のプロピレングリコール及びグリセロールの総量に基づいて、60~90%w/wのプロピレングリコール及び40~10%w/wのグリセロールを含む、請求項34に記載の製剤。
【請求項36】
前記製剤が、前記製剤のプロピレングリコール及びグリセロールの総量に基づいて、70~80%w/wのプロピレングリコール及び30~20%w/wのグリセロールを含む、請求項34に記載の製剤。
【請求項37】
前記製剤が、前記製剤のプロピレングリコール及びグリセロールの総量に基づいて、約70%w/wのプロピレングリコール及び約30%w/wのグリセロールを含む、請求項34に記載の製剤。
【請求項38】
少なくとも1種のカンナビノイドが、5mg/ml以上の量で前記製剤に存在する、請求項1~37のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項39】
少なくとも1種のカンナビノイドが、10mg/ml以上の量で前記製剤に存在する、請求項38に記載の製剤。
【請求項40】
少なくとも1種のカンナビノイドが、30mg/ml以上の量で前記製剤に存在する、請求項38に記載の製剤。
【請求項41】
少なくとも1種のカンナビノイドが、60mg/ml以上の量で前記製剤に存在する、請求項38に記載の製剤。
【請求項42】
前記製剤が、ピネン(アルファ及びベータ)、ゲラニオール、リナロール、リモネン、ユーカリプトール、メントン、イソ-メントン、ピペリトン、ベータ-ブルボネン、ゲルマクレン、及びミルセン、並びにそれらの混合物から選択される1種又は複数種のテルペンをさらに含む、請求項1~41のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項43】
前記製剤に存在するテルペンの総量が、最大約10mg/mlである、請求項42に記載の製剤。
【請求項44】
前記製剤が、前記カンナビノイドに加えて、1種又は複数種の活性構成成分をさらに含む、請求項1~43のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項45】
前記1種又は複数種の活性構成成分が、嗅覚的に活性な構成成分である、請求項44に記載の製剤。
【請求項46】
前記製剤が、約25℃で液体の形態をとる、請求項1~45のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項47】
1種又は複数種の特定のカンナビノイドの含有量が、40℃及び75%の相対湿度で4週間後に、前記製剤のmg/mlベースに基づいて、1種又は複数種の特定のカンナビノイドの初期含有量の少なくとも80%である、請求項1~46のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項48】
請求項1~47のいずれか一項に記載の製剤を含む包装された製剤であって、前記包装された製剤が、空気に対して不透過性である、包装された製剤。
【請求項49】
請求項1~47のいずれか一項に記載の製剤を製造する方法であって、前記方法が、1種又は複数種のカンナビノイド、1種又は複数種の安定化成分、及び1種又は複数種の担体構成成分をそれぞれ組み合わせて製剤を形成することを含み、ここで、前記1種又は複数種の安定化成分及び1種又は複数種の担体構成成分を組み合わせて第1の混合物を形成し、次いで、前記1種又は複数種のカンナビノイドを前記第1の混合物に添加して前記製剤を製造する、方法。
【請求項50】
包装された製剤を調製する方法であって、前記方法が、請求項1~47のいずれか一項に記載の製剤を包装することを含み、容器が、該容器の総体積の20%以下の体積の気体をさらに含む、方法。
【請求項51】
請求項1~47のいずれか一項に記載の製剤を含む容器であって、前記容器が、前記容器の総体積の20%以下の体積の気体をさらに含む、容器。
【請求項52】
前記気体が、アルゴンである、請求項50に記載の方法又は請求項51に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は、製剤、前記製剤を作製する方法、並びに前記製剤を含み、これを使用する容器及びシステムに関する。
【背景】
【0002】
使用者による吸入のためのエアロゾルを生成するエアロゾル送達システムは、当技術分野で公知である。そのようなシステムは、典型的には、製剤をエアロゾルに変換することができるエアロゾル生成器を備える。いくつかの場合では、生成されるエアロゾルは、凝縮エアロゾルであり、そのため、製剤は、加熱されて蒸気を形成し、次いで、凝縮してエアロゾルになる。他の例では、生成されるエアロゾルは、製剤の霧化から生じるエアロゾルである。そのような霧化は、機械的に、例えば、製剤を振動に供して空気流に同伴する材料の小さな粒子を形成することによってもたらされ得る。或いは、そのような霧化は、静電的に、又は圧力などの使用などによる他の手段でもたらされ得る。
【0003】
使用者に提供すべき製剤の構成成分に応じて、製剤をある特定の手段で製剤化することが好ましいことがある。例えば、特定のプロファイルを有するエアロゾルを生成するために、製剤を製剤化することが好ましいことがある。製剤が、品質、一貫性などのある特定の基準を満たすことを確実にするために、製剤を製剤化することが好ましいこともある。
【0004】
したがって、使用者に許容され得るように製剤化された製剤を提供することが所望であろう。
【概要】
【0005】
一態様では、1種又は複数種のカンナビノイドと、1種又は複数種の安定化成分と、1種又は複数種の担体構成成分とを含む製剤であって、1種又は複数種の担体構成成分の総量が、製剤の総重量に基づいて、50%w/w以上であり、前記製剤が、約7.5未満のpHを有する、製剤が提供される。
【0006】
さらなる態様では、本明細書で定義されている製剤を含む包装された製剤であって、包装された製剤が、空気に対して不透過性である、包装された製剤が提供される。
【0007】
さらなる態様では、本明細書で定義されている製剤を製造する方法であって、方法が、1種又は複数種のカンナビノイド、1種又は複数種の安定化成分、及び1種又は複数種の担体構成成分をそれぞれ組み合わせて製剤を形成することを含み、ここで、1種又は複数種の安定化成分及び1種又は複数種の担体構成成分を組み合わせて第1の混合物を形成し、次いで、1種又は複数種のカンナビノイドを第1の混合物に添加して製剤を製造する、方法が提供される。
【0008】
さらなる態様では、包装された製剤を調製する方法であって、方法が、本明細書で定義されている製剤を包装することを含み、製剤を含む得られる容器が、容器の総体積の20%以下の体積の気体を含む、方法が提供される。
【0009】
さらなる態様では、本明細書で定義されている製剤を含む容器であって、製剤を含む容器が、容器の総体積の20%以下の体積の気体を含む、容器が提供される。
【0010】
さらなる態様では、本明細書で定義されている製剤を含む、物品が提供される。
【0011】
さらなる態様では、本明細書で定義されているエアロゾル供給デバイス及び物品を備える、エアロゾル供給システムが提供される。
【0012】
これらの態様及び他の態様は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。この点に関して、明細書の特定のセクションは、他のセクションと切り離して読むべきではない。
【0013】
これより、添付の図面を参照して、単に例示的に様々な実施形態を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】プロピレングリコール/グリセロール/カンナビジオールの三成分系についての溶解度グラフを提供する。
図2】本明細書に記載されている物品、エアロゾル送達デバイス、及びシステムの概略図を提供する。
【詳細な説明】
【0015】
カンナビノイドは、脳の神経伝達物質の放出を抑制する細胞のカンナビノイド受容体(すなわち、CB1及びCB2)に作用する天然化合物又は合成化合物のクラスである。カンナビノイドは、血液脳関門を容易に通過する能力などの特定の性質を呈する環状分子である。カンナビノイドは、アサ(cannabis)などの植物からの天然に存在するもの(フィトカンナビノイド)、動物からの天然に存在するもの(エンドカンナビノイド)、又は人工的に製造されたもの(合成カンナビノイド)であり得る。アサ種は、少なくとも85種の異なるフィトカンナビノイドを発現し、これらのフィトカンナビノイドは、カンナビゲロール、カンナビクロメン、カンナビジオール、テトラヒドロカンナビノール、カンナビノール及びカンナビノジオール、並びに他のカンナビノイドを含むサブクラス、例えば、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、異性体Δ6a,10a-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a,10a-THC)、Δ6a(7)-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a(7)-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ10-テトラヒドロカンナビノール(Δ10-THC)、Δ9,11-テトラヒドロカンナビノール(Δ9,11-THC)を含むテトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)及びカンナビノジオール(CBDL)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビネロール酸、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノールプロピルバリアント(CBNV)、カンナビトリオール(CBO)、テトラヒドロカンナビノール酸(tetrahydrocannabmolic acid)(THCA)、並びにテトラヒドロカンナビバリン酸(THCV A)に分けることができる。
【0016】
特定のカンナビノイドの法的地位は法域によって異なるが、ある特定の活性成分、例えば、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、及びカンナビノール(CBN)は、エアロゾル送達システムでの使用のための製剤など、様々な用途での使用が考えられる。しかしながら、カンナビノイド、例えば、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、及びカンナビノール(CBN)の安定性は、ある特定の環境条件、例えば、空気若しくは光への曝露又は温度及びpHの変動に応じて様々であることが見出された。これには、意図されない有害な結果があり得る。例えば、CBDは、光及び/又は空気に曝露されると酸化及び分解して、カンナビジオールヒドロキシキノン(CBDHQ又はHU-331)及びその異性体又は官能性誘導体を形成することがある。さらに、CBDは、温度及び/又はpHの変動に応答して、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)に変換されることがある。その結果、指定されたカンナビノイドの含有量及び/又は濃度の精度は、製剤において非常に様々であり得るが、その一方で、規制及び制限されているカンナビノイドが意図せずに生成され、それによって、ある特定の法域において製品が違法又は無認可となるであろう。したがって、製造及び保管中に高純度を維持し、また製剤の1種又は複数種のカンナビノイド、例えば、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、又はカンナビノール(CBN)の損失又は分解を防止する、1種又は複数種のカンナビノイドを含む製剤を提供することが所望されている。
【0017】
カンナビノイド含有製剤に1種又は複数種の安定化成分を含めることによって、製剤のpHを制御しながら、目的のカンナビノイドの誘導体が形成される程度を軽減することができることが見出された。理論に縛られることを望むものではないが、酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、pH調節剤、キレート剤、及びそれらの組み合わせを安定化成分として使用して、カンナビノイドの酸化及び/又は分解、例えば、CBDからのCBDHQ又はΔ-THCの形成を減じることができることが見出された。
【0018】
一実施形態では、カンナビノイドは、合成カンナビノイドである。一実施形態では、カンナビノイドは、製剤に単離物の形態で添加される。単離物は、アサ植物などの植物からの抽出物である。目的のカンナビノイド(複数可)は、典型的には、高純度、例えば、95%超、96%超、97%超、98%超、又は約99%の純度で存在する。合成カンナビノイドは、植物又は生物源から単離されたものではなく、化学合成に由来するものである。一実施形態では、目的のカンナビノイド(複数可)は、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、異性体Δ6a,10a-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a,10a-THC)、Δ6a(7)-テトラヒドロカンナビノール(Δ6a(7)-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ10-テトラヒドロカンナビノール(Δ10-THC)、Δ9,11-テトラヒドロカンナビノール(Δ9,11-THC)を含むテトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)及びカンナビノジオール(CBDL)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビネロール酸、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノールプロピルバリアント(CBNV)、カンナビトリオール(CBO)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、並びにテトラヒドロカンナビバリン酸(THCV A)から選択される。一実施形態では、目的のカンナビノイド(複数可)は、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、及びカンナビノール(CBN)から選択される。
【0019】
一実施形態では、目的のカンナビノイド(複数可)は、カンナビジオール(CBD)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)から選択される。
【0020】
一実施形態では、目的のカンナビノイドは、カンナビジオール(CBD)である。
【0021】
一実施形態では、目的のカンナビノイドは、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)である。
【0022】
一実施形態では、目的のカンナビノイドは、Δ-テトラヒドロカンナビノール(Δ-THC)である。
【0023】
一実施形態では、目的のカンナビノイドは、カンナビノール(CBN)である。
【0024】
一実施形態では、カンナビノイドは、カンナビジオール(CBD)又はその薬学的に許容できる塩である。一実施形態では、カンナビジオール(CBD)は、合成カンナビジオール(CBD)である。一実施形態では、カンナビジオール(CBD)は、製剤にカンナビノイド単離物の形態で添加される。一実施形態では、カンナビノイド単離物は、カンナビジオール(CBD)を含み、カンナビジオール(CBD)は、95%超、96%超、97%超、98%超、又は約99%の純度で存在する。
【0025】
カンナビノイドは、製剤のmg/mlベースに基づいて、製剤に存在し得る。
【0026】
一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約300mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約250mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約200mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約150mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約100mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約90mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約80mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約70mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約60mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約50mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約40mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約30mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約20mg/mlの量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml~最大約10mg/mlの量で存在する。
【0027】
一実施形態では、カンナビノイドは、約5mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約10mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約15mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約20mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約25mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約30mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約35mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約40mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約45mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約50mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約55mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約60mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約65mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約70mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約80mg/ml以上の量で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、約90mg/ml以上の量で存在する。
【0028】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、酸化防止剤、pH調節剤、キレート剤、及びラジカル捕捉剤、並びにそれらの組み合わせから選択される。
【0029】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、エンジオール、ピロン、モノテルペノイド、アルファ-ケトカルボキシレート、アルファ-ヒドロキシカルボン酸、エステル、フェノールエステル、フラボノールo-グリコシル、及びそれらの組み合わせから選択される化合物のクラスから選択される。
【0030】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エチルマルトール、チモール、マルトール、ピルビン酸、ピルビン酸ナトリウム、乳酸、カルバクロール、アルファ-ケトグルタル酸、アルファ-ケトグルタル酸塩、クエン酸トリエチル、バニリン酸エチル、ケルセチン、イソ酪酸酢酸スクロース、レチノール、コレカルシフェロール、ビタミンK-ヒドロキノン、クエン酸、酒石酸、フェルラ酸、クマル酸、没食子酸プロピル、没食子酸、アルファリポ酸、パルミチン酸アスコルビル、ルテイン、リコピン、レスベラトロール、ルチン、カテキン、カルノソール、ロスマリン酸、リポ酸、α-レゾルシル、ピロガロール、マルビジン、テアフラビン、アピゲニン、エリオジクチオール、グリシテイン、クリソエリオール、ケンフェロール、ルテオリン、ビテキシン、イソビテキシン、オリエンチン、カンフラビンA、カンフラビンB、カンフラビンC、デルフィニジン、ペラルゴニジン、エピカテキン、ミリセチン、クリシン、ナリンゲニン、α-テルピネオール、ネロール、酢酸ゲラニル、フェンコール、没食子酸プロピル、tert-ブチルヒドロキノン、カルボン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、エチルマルトール、チモール、及びピルビン酸である。
【0031】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、1種又は複数種の酸化防止剤及び1種又は複数種のキレート剤である。
【0032】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、1種又は複数種の酸化防止剤である。
【0033】
1種又は複数種の酸化防止剤は、エンジオールクラスの化合物から選択される。例えば、一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、レチノール、コレカルシフェロール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0034】
一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含む。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウム及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含む。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸ナトリウムである。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムである。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸である。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムである。
【0035】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、1種又は複数種のキレート剤である。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、エチルマルトール、マルトール、及びクエン酸トリエチルからなる群から選択される。
【0036】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも200ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも300ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも400ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも600ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも700ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも800ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも900ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1200ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1300ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1400ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1600ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1700ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1800ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも1900ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも2000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも2500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも3000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも3500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも4000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも4500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも5000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも6000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも7000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも8000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも9000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも10000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、少なくとも15000ppmの量でそれぞれ存在する。
【0037】
一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも600ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも700ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも800ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも900ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1200ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1300ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1400ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1600ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1700ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1800ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1900ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも2000ppmの量でそれぞれ存在する。
【0038】
一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも200ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも300ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも400ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも600ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも700ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも800ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも900ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する。
【0039】
一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1500ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも2000ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも100ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1500ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも2000ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも500ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも1500ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも2000ppmの量でそれぞれ存在し、1種又は複数種のキレート剤は、少なくとも1000ppmの量でそれぞれ存在する。
【0040】
一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも400ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも1000ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも1250ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも1500ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも1750ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも2000ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも2500ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも3000ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも3500ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも4000ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも4500ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも5000ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも6000ppmの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の酸化防止剤は、アスコルビン酸及び1種又は複数種の追加的な酸化防止剤を含み、アスコルビン酸は、少なくとも7000ppmの量で存在する。
【0041】
一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも2000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも2000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも3000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも2000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも4000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも2000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも3000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも3000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも3000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも3000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも4000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも3000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも1000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも4000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも4000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも3000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも4000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、少なくとも4000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも4000ppmの量で存在する。
【0042】
一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、500~4000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、500~4000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、500~4000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、1000~3000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、500~4000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、1000~2000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~3000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、500~4000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、500~4000ppmの量で存在する。
【0043】
一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~4000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、1000~4000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~3000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、1000~3000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、1000~2000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、500~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、500~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、500~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、500~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、1000~1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、750~2000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1250ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、750~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1250ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、750~1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1250ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、750~1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1250ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、750~1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~2000ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、750~1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、750~1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、750~1500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、約1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、約250ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、約1500ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、約500ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、約1250ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、約750ppmの量で存在する。一実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムであり、アスコルビン酸は、約1000ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、約1000ppmの量で存在する。
【0044】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~10%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~9%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~8%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~7%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~6%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~5%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~4%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~3%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~2%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~1%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~0.5%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~0.4%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~0.3%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~0.2%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.05%w/w~0.15%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、0.1%w/w~0.15%w/wの量で存在する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、製剤の総重量に基づいて、約0.12%w/wの量で存在する。
【0045】
一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、1:1(カンナビノイド対酸化防止剤)~55:1(カンナビノイド対酸化防止剤)のモル比で存在する。
【0046】
一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも50:1(CBD対酸化防止剤)のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも40:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも35:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも30:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも25:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも20:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも15:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも10:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも8:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも6:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも5:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも4:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、CBD及び1種又は複数種の酸化防止剤は、少なくとも3:1のモル比で存在する。
【0047】
一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも50:1(CBD対アスコルビン酸)のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも40:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも30:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも20:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも15:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも10:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも8:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも6:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも4:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも3:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも2:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸を含み、CBD及びアスコルビン酸は、少なくとも2:1のモル比で存在する。
【0048】
一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも50:1(CBD対アスコルビン酸ナトリウム)のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも40:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも30:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも20:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも15:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも10:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも8:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも6:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも4:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも3:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも2:1のモル比で存在する。一実施形態では、カンナビノイドは、CBDを含み、酸化防止剤は、アスコルビン酸ナトリウムを含み、CBD及びアスコルビン酸ナトリウムは、少なくとも1:1のモル比で存在する。
担体構成成分は、特に蒸発させて凝縮させた場合に、エアロゾルを形成することができる1種又は複数種の構成成分を含む。いくつかの実施形態では、担体構成成分は、グリセロール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、meso-エリスリトール、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、二酢酸トリエチレングリコール、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1種又は複数種を含み得る。
【0049】
一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、55%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、60%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、65%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、70%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、75%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、80%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、85%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、90%w/w以上である。一実施形態では、担体構成成分の総量は、製剤の総重量に基づいて、95%w/w以上である。
【0050】
一実施形態では、担体構成成分は、プロピレングリコールを含む。
【0051】
一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、10%w/w~95%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、20%w/w~95%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、30%w/w~95%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、40%w/w~95%w/wの量で存在する。
【0052】
一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~85%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~80%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~75%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~60%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~65%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~60%w/wの量で存在する。
【0053】
一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、55%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、60%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、65%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、70%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、75%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、80%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、85%w/w~90%w/wの量で存在する。
【0054】
一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも10%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも20%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも30%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも40%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも50%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも55%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも60%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも65%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも70%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも75%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも80%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも85%w/wの量で存在する。一実施形態では、プロピレングリコールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも90%w/wの量で存在する。
【0055】
一実施形態では、プロピレングリコールは、約70%w/wの量で存在する。
【0056】
いくつかの実施形態では、製剤のプロピレングリコールのw/w%量は、製剤の総重量に基づいて、閾値Cに等しいか、又はこれを上回り、閾値は、
=11.416×(A)0.377
によって定義され、
Aは、製剤に存在する少なくとも1種のカンナビノイドのmg/mlでの量である。カンナビジオールなどの少なくとも1種のカンナビノイド及び先の閾値に従うプロピレングリコールを含む製剤が特に安定であることが見出された。
【0057】
一実施形態では、担体構成成分は、グリセロールを含む。
【0058】
一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、10%w/w~95%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、20%w/w~95%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、30%w/w~95%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、40%w/w~95%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~95%w/wの量で存在する。
【0059】
一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~85%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~80%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~75%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~60%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~65%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、50%w/w~60%w/wの量で存在する。
【0060】
一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、55%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、60%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、65%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、70%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、75%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、80%w/w~90%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、85%w/w~90%w/wの量で存在する。
【0061】
一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも10%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも20%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも30%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも40%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも50%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも50%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも55%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも60%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも65%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも70%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも75%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも80%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも85%w/wの量で存在する。一実施形態では、グリセロールは、製剤の総重量に基づいて、少なくとも90%w/wの量で存在する。
【0062】
一実施形態では、グリセロール及びプロピレングリコールはどちらも、担体構成成分として存在する。
【0063】
一実施形態では、グリセロール及びプロピレングリコールは、製剤に、製剤に存在するグリセロール及びプロピレングリコールの総重量に基づいて、以下の量:
60~90%w/wのプロピレングリコール、及び
40~10%w/wのグリセロール
で存在する。
【0064】
一実施形態では、グリセロール及びプロピレングリコールは、製剤に、製剤に存在するグリセロール及びプロピレングリコールの総重量に基づいて、以下の量:
70~80%w/wのプロピレングリコール、及び
30~20%w/wのグリセロール
で存在する。
【0065】
一実施形態では、製剤は、約70%w/wのプロピレングリコール及び約30%のグリセロールを含む。
【0066】
一実施形態では、製剤は、約25℃で液体である。
【0067】
製剤は、1種又は複数種のさらなる構成成分を含み得る。特に、1種又は複数種のさらなる構成成分は、1種若しくは複数種の生理学的及び/若しくは嗅覚的に活性な構成成分、及び/又は1種若しくは複数種の官能性構成成分から選択され得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、活性構成成分は、生理学的に活性な成分であり、ニコチン、ニコチン塩(例えば、二酒石酸ニコチン/重酒石酸ニコチン)、ニコチン不含タバコ代替品、カフェインなどの他のアルカロイド、又はそれらの混合物から選択され得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、活性構成成分は、嗅覚的に活性な構成成分であり、現地の規制が許す場合に、成人消費者のための製品に所望の味、香り、又は感覚を生み出すために使用され得る「香料」及び/又は「香味料」から選択され得る。いくつかの場合では、そのような構成成分は、香料、香味料、冷却剤、加熱剤、又は甘味剤と呼ばれることがあり、抽出物(例えば、甘草、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はミント属の任意の種からのミント油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加剤、例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤のうちの1種又は複数種を含み得る。構成成分は、模造成分、合成成分若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであってもよい。構成成分は、任意の好適な形態、例えば、油、液体、又は粉末であってもよい。
【0070】
香料は、いわゆる「香料ブロック」の一部として、製剤に添加することができ、その際、1種又は複数種の香料が、まとめてブレンドされ、次いで、製剤に添加される。
【0071】
いくつかの実施形態では、製剤は、1種又は複数種のテルペンを含み得る。例えば、嗅覚的に活性な構成成分は、1種又は複数種のテルペンを含み得る。いくつかの実施形態では、テルペンは、麻(hemp)などのカンナビス・サティバ(cannabis sativa)種の系統からの植物などのフィトカンナビノイド生成植物から誘導可能なテルペンである。
【0072】
この点に関して好適なテルペンとしては、10個の炭素原子を含むテルペンであるいわゆる「C10」テルペン、及び15個の炭素原子を含むテルペンであるいわゆる「C15」テルペンが挙げられる。
【0073】
いくつかの実施形態では、製剤は、1種より多くのテルペンを含む。例えば、製剤は、本明細書で定義されているように、1種、2種、3種、4種、5種、6種、7種、8種、9種、10種、又はそれよりも多くのテルペンを含み得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、テルペンは、プロピレングリコール/グリセロール系へのその溶解度に基づいて選択される。
【0075】
この点に関して、テルペンは、プロピレングリコール/グリセロール系に存在する場合に、可溶性であることに基づいて選択することができ、製剤に存在するプロピレングリコールのw/w%量Cは、製剤の総重量に基づいて、以下の関係:
=11.416×(T)0.377
に基づいて決定され、
Tは、製剤に存在する少なくとも1種のテルペンのmg/mlでの量である。
【0076】
選択されたテルペンが、プロピレングリコール/グリセロール系に存在する場合に、先の閾値を満たすことを確実にすることによって、系の安定性は、テルペンを含むことによっては実質的に損なわれないであろう。言い換えるなら、テルペン(複数可)は、プロピレングリコールへのそれらの溶解度がカンナビジオールの溶解度と実質的に一致するように選択され得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、テルペンは、ピネン(アルファ及びベータ)、ゲラニオール、リナロール、リモネン、ユーカリプトール、メントン、イソ-メントン、ピペリトン、ミルセン、ベータ-ブルボネン、ゲルマクレン、及びそれらの混合物から選択される。
【0078】
いくつかの実施形態では、製剤は、テルペンの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、テルペンの組み合わせは、少なくともゲラニオール及びリナロールの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、テルペンの組み合わせは、少なくともユーカリプトール及びメントンの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、テルペンの組み合わせは、少なくともユーカリプトール、カルボン、ピペリトン、及びメントンの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、テルペンの組み合わせは、少なくともユーカリプトール、カルボン、ベータ-ブルボネン、ゲルマクレン、ピペリトン、イソ-メントン、及びメントンの組み合わせを含み得る。
【0079】
一実施形態では、テルペン(複数可)は、香料ブロックに存在する。これは、テルペンが、(任意選択で、適切な溶媒、例えばプロピレングリコールと一緒に)1種又は複数種の他の香料とブレンドされ、次いで、香料ブロックが、製剤の製造の最中に添加されることを意味する。いくつかの実施形態では、製剤に存在する香料ブロックの総量は、最大約10w/w%である。いくつかの実施形態では、製剤に存在する香料ブロックの総量は、最大約9w/w%である。いくつかの実施形態では、製剤に存在する香料ブロックの総量は、最大約8w/w%である。いくつかの実施形態では、製剤に存在する香料ブロックの総量は、最大約7w/w%である。いくつかの実施形態では、製剤に存在する香料ブロックの総量は、最大約6w/w%である。いくつかの実施形態では、製剤に存在する香料ブロックの総量は、最大約5w/w%である。
一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約9mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約8mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約7mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約6mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約5mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約4mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約3mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約2mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、最大約1mg/mlである。
【0080】
一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.2mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.3mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.4mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.5mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約1.0mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約2.0mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約3.0mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約4.0mg/ml~最大約10mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約5.0mg/ml~最大約10mg/mlである。
【0081】
一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約9.0mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約8.0mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約7.0mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約6.0mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約5.0mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約1mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約0.9mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約0.8mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約0.7mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約0.6mg/mlである。一実施形態では、製剤に存在するテルペンの総量は、約0.1mg/ml~最大約0.5mg/mlである。
【0082】
誤解を避けるために記すと、先の終点の組み合わせは、本開示によって明確に想定されている。これは、本明細書に開示されている範囲のいずれにも当てはまる。
【0083】
1種又は複数種の他の官能性構成成分は、着色剤、防腐剤、結合剤、及び/又は充填剤のうちの1種又は複数種を含み得る。
【0084】
一実施形態では、製剤は、1種又は複数種の有機酸又は無機酸及びそれらの対応する塩も含み得る。一実施形態では、有機酸は、カルボン酸であり、無機酸は、リン酸である。一実施形態では、カルボン酸は、モノカルボン酸などの任意の好適なカルボン酸であり得る。一実施形態では、1種又は複数種の有機酸又は無機酸及びそれらの対応する塩は、酢酸、ギ酸、安息香酸、レブリン酸、コハク酸、オレイン酸、ソルビン酸、プロピオン酸、フェニル酢酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0085】
一実施形態では、製剤は、約7.5未満のpHを有する。この点に関して、本発明者らは、カンナビジオールなどのカンナビノイドを含む製剤を調製する場合、カンナビジオールが他のカンナビノイドに変換することを防止し、製剤を安定化させるために、低いpHを有することが所望であり得ることを見出した。さらに、CBDHQの形成を防止するために、低いpHも所望であろう。一実施形態では、製剤は、約7.4未満のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約7.3未満のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約7.2未満のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約7.1未満のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約7.0未満のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6.5未満のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約5.5~7.5のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約5.5~7.4のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約5.5~7.3のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約5.5~7.2のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約5.5~7.1のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約5.5~7のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6~7.5のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6~7.4のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6~7.3のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6~7.2のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6~7.1のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6~7のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6.5~7のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6~6.5のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約6.5のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約7のpHを有する。一実施形態では、製剤は、約7.5のpHを有する。
【0086】
一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1000~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在し、製剤は、約5.5~7.5のpHを有する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1250~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~750ppmの量で存在し、製剤は、約5.5~7.5のpHを有する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1000~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在し、製剤は、約6~7のpHを有する。一実施形態では、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1250~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~750ppmの量で存在し、製剤は、約6~7のpHを有する。
【0087】
一実施形態では、1種又は複数種のカンナビノイドは、CBD又はその薬学的に許容できる塩であり、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1000~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在し、製剤は、約5.5~7.5のpHを有する。一実施形態では、1種又は複数種のカンナビノイドは、CBD又はその薬学的に許容できる塩であり、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1250~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~750ppmの量で存在し、製剤は、約5.5~7.5のpHを有する。一実施形態では、1種又は複数種のカンナビノイドは、CBD又はその薬学的に許容できる塩であり、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1000~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~1000ppmの量で存在し、製剤は、約6~7のpHを有する。一実施形態では、1種又は複数種のカンナビノイドは、CBD又はその薬学的に許容できる塩であり、1種又は複数種の安定化成分は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウムから選択される酸化防止剤であり、アスコルビン酸は、1250~1750ppmの量で存在し、アスコルビン酸ナトリウムは、250~750ppmの量で存在し、製剤は、約6~7のpHを有する。
【0088】
誤解を避けるために記すと、製剤のpHは、さらなる構成成分、すなわち、香料及び/又はテルペンを含むものを含む、本明細書に記載されているすべての製剤に当てはまる。
【0089】
製剤のpHは、当技術分野で一般的であるように測定することができる。例えば、以下の手順を使用することによる:
機器及び試薬
フィッシャー・サイエンティフィック・アキュメット(Fisher Scientific Accumet)(登録商標)XL200及びSN#2864832ガラス水銀不含試験プローブ
純粋グレードのエタノール(200プルーフ)
オリオン(Orion)(商標)pH校正標準(pH4、6、10.01)
ファルコン(Falcon)(商標)15ml円錐プラスチック試験管
KCl pH計保存液
【0090】
pH計の校正手順
pH4、6、及び10.01のpH校正標準を使用してpH計を校正する。
校正が計器の許容可能なスロープ限界内にあることを確実にする。
スロープの読み取りに失敗した場合、3つの校正標準すべてを再び実行する。
【0091】
試験/データの記録手順
0.5グラムのサンプルを15mlのファルコン(商標)試験管に入れ、3グラムの純粋グレードのエタノールを添加する。
溶液を5分間振とうして均質性を確実にする。
pH試験プローブを試験管に挿入し、pHが安定するまで待つ。
pHの読み取り値を記録する。
プローブをエタノール及び水で濯ぎ、試験を4回繰り返す。
各値を記録して、平均pH及び%相対標準偏差(RSD)を提供する。
【0092】
校正スロープは、mVの電極信号をpHに変換するためにpH計によって使用され得る変換である。pH計は、2つの標準化された緩衝液のmV読み取り値の差を測定することによって校正スロープを決定し、これを標準化された緩衝液のpHの差で割る。フィッシャー・サイエンティフィック・アキュメット(登録商標)XL200計の許容できるスロープ限界は、校正スロープの90%以上である。校正スロープの90%未満の読み取り値は、校正の仕様外であると考えられる。
【0093】
いくつかの実施形態では、製剤は、約10NTU以下の濁度を有する。
【0094】
この点に関して、本発明者らは、カンナビジオールなどのカンナビノイドを含む製剤を調製する場合、製剤の濁度が10NTU以下であることを確実にすることが所望であることを見出した。製剤の濁度がこの範囲を上回る場合、これは、製剤の構成成分のうちの1種又は複数種が、製剤に安定して存在しないという兆候である。これは、製剤の使用に多くの点で影響を与え得る。例えば、使用者は、安定性の欠如を認識し得、製剤の品質が劣るという意見を持ち得る。或いは、又はさらに、そのような不安定性は、製剤からエアロゾルへの1種又は複数種の構成成分の非効率的な移行をもたらし得る。同様に、そのような不安定性は、製剤を使用する任意のシステム又はデバイスの準最適性能を引き起こす製剤をもたらし得る。本発明者らは、製剤がカンナビノイドを含む場合に安定性の問題が特に顕著になり得ることを見出し、したがって、製剤が10NTU以下の濁度を有することを確実にすることが重要であることを見出した。
【0095】
いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約10NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約9NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約8NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約7NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約6NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約5NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約4NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約3NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約2NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約1.5NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約1NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.9NTU以下である。
【0096】
いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.8NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.7NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.6NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.5NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.4NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.3NTU以下である。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.2NTU以下である。
【0097】
いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.1NTU~約1NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.2NTU~約1NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.3NTU~約1NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.4NTU~約1NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.5NTU~約1NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.1NTU~約0.9NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.1NTU~約0.8NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.1NTU~約0.7NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.1NTU~約0.6NTUである。いくつかの実施形態では、製剤の濁度は、約0.1NTU~約0.5NTUである。
【0098】
製剤の濁度は、当技術分野で一般的であるように測定することができる。例えば、Hach,Colorado,80539-0389,United StatesからのTL2310 ISO濁度計を使用することによる。
【0099】
いくつかの実施形態では、製剤の安定性に影響する官能性構成成分の使用なしで、許容できる濁度が達成される。例えば、構成成分のうちの1種又は複数種の乳化/分散を改善する働きをする界面活性構成成分を導入することによって、液体系の濁度を減少させることが可能であり得る。しかしながら、使用者の許容性のために、そのような官能性構成成分を含めることは所望ではないことがある。したがって、いくつかの実施形態では、製剤は、界面活性構成成分を含まない。界面活性構成成分の例としては、中鎖トリグリセリド(MCT)及び酢酸トコフェロールが挙げられる。
【0100】
いくつかの実施形態では、許容できる濁度は、水を全く/大量に使用することなく達成される。この点に関して、水は、水含有材料が、低い粘度を有し得、したがって、エアロゾル生成成分へとより容易に移行され得ることから、製剤の調製を補助し得る一方で、本開示の文脈において、水は、少なくとも1種のカンナビノイドを含有する製剤の安定性に不利に影響し得ることが見出された。
【0101】
いくつかの実施形態では、製剤は、12%w/w未満の水を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、11%w/w未満の水を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、10%w/w未満の水を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、5%w/w未満の水を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、1%w/w未満の水を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、0.5%w/w未満の水を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、水を実質的に含まない。
【0102】
特に、カンナビジオールなどのカンナビノイドを含むある特定の製剤について、製剤が約12%w/wの量の水を含む場合、カンナビノイドが不安定になることが見出された。
【0103】
一実施形態では、本明細書に記載されている製剤は、保存安定性である。
【0104】
この点に関して、本発明者らは、空気及び/若しくは光、並びに/又は温度の変動に曝露された場合でも、製剤が高度の安定性を維持することを見出した。
【0105】
さらなる態様では、本明細書で定義されている製剤であって、1種又は複数種の特定のカンナビノイドの含有量が、40℃及び75%の相対湿度で4週間後に、製剤のmg/mlベースに基づいて、1種又は複数種の特定のカンナビノイドの初期含有量の少なくとも80%である場合に、製剤が保存安定性である、製剤が提供される。
【0106】
一実施形態では、記載されている製剤は、カンナビジオール(CBD)などの1種又は複数種の特定のカンナビノイドの含有量が、40℃及び75%の相対湿度で4週間後に、製剤のmg/mlベースに基づいて、1種又は複数種のカンナビノイドの初期含有量の少なくとも80%であるように製剤化される。
【0107】
一実施形態では、1種又は複数種の特定のカンナビノイドの含有量は、mg/mlベースに基づいて、1種又は複数種のカンナビノイドの初期含有量の少なくとも85%である。一実施形態では、1種又は複数種の特定のカンナビノイドの含有量は、mg/mlベースに基づいて、1種又は複数種のカンナビノイドの初期含有量の少なくとも90%である。一実施形態では、1種又は複数種の特定のカンナビノイドの含有量は、mg/mlベースに基づいて、1種又は複数種のカンナビノイドの初期含有量の少なくとも95%である。一実施形態では、1種又は複数種の特定のカンナビノイドの含有量は、mg/mlベースに基づいて、1種又は複数種のカンナビノイドの初期含有量の少なくとも97%である。
【0108】
本明細書に記載されている製剤は、1種又は複数種のカンナビノイド、1種又は複数種の安定化成分、及び1種又は複数種の担体構成成分をそれぞれ組み合わせて製剤を形成することによって製造することができ、ここで、1種又は複数種の安定化成分及び1種又は複数種の担体構成成分を組み合わせて第1の混合物を形成し、次いで、1種又は複数種のカンナビノイドを第1の混合物に添加して製剤を製造する。
【0109】
1種又は複数種の安定化成分と1種又は複数種の担体構成成分とを容器において組み合わせて第1の混合物を形成することができる。第1の混合物は、撹拌に供され得る。撹拌は、200~600rpmで12~48時間行われ得る。第1の混合物を形成するために使用される1種又は複数種の担体構成成分は、プロピレングリコールであり得る。
【0110】
次いで、1種又は複数種のカンナビノイドが第1の混合物に添加される。得られた混合物は、撹拌に供され得る。撹拌は、200~600rpmで2~8時間行われ得る。
【0111】
得られた混合物は、例えば0.2μmを使用して、任意選択で濾過され得る。
【0112】
この混合物に、1種又は複数種の追加的な担体構成成分が添加され得る。これらの担体構成成分は、第1の混合物を生み出すために添加されるものと同じであっても、及び/又は異なっていてもよい。例えば、プロピレングリコール及び/又はグリセロールが添加され得る。
【0113】
任意選択で、本明細書で定義されている1種又は複数種の嗅覚的に活性な成分が添加され得る。典型的には、そのような成分は、追加的な担体構成成分が添加された後に添加される。次いで、製剤は、さらなる包装に供され得る。
【0114】
一実施形態では、本明細書に記載されている製剤は、気化性製剤である。例えば、本明細書に記載されている製剤は、eシガレットなどのエアロゾル供給システムでの使用に好適な気化性製剤である。一実施形態では、本明細書に記載されている製剤は、気化性液体である。
【0115】
一実施形態では、本明細書に記載されている製剤は、包装された製剤であり、包装された製剤は、空気に対して不透過性である。この点に関して、高度な安定性を維持する所定量の1種又は複数種のカンナビノイドを用いて、製剤を調製することができる。本明細書で定義されているように、空気に対して不透過性とは、包装された製剤が、閉じられるか、又は封止されて、実質的な空気不透過性をもたらすことを意味する。
【0116】
一実施形態では、包装された製剤は、空気及び/又は光(UV光を含む)に対して実質的に不透過性である容器に包装され、この包装された製剤は、エアロゾル供給システムで使用することができる。容器は、本明細書で定義されている製剤を含む、保管部に対応し得る。この点に関して、包装された製剤の安定性は、使用の最中に維持され得る。
【0117】
一実施形態では、包装された製剤は、本明細書に記載されている製剤と、空気、CO、N又は希ガスなどの気体とを含む容器に包装される。この点に関して、容器の前記気体の体積は、ヘッドスペースと呼ばれる。包装された製剤の安定性を維持することができるように、容器のヘッドスペースの体積を減少させることが好ましい。一実施形態では、空気及び/又は光(UV光を含む)に対して実質的に不透過性である容器に本明細書に記載されている製剤を包装することを含む、包装された製剤を調製する方法であって、容器が、容器の総体積の20%以下の体積の気体をさらに含む、方法がある。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の15%以下である。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の10%以下である。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の5%以下である。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の1%以下である。
【0118】
一実施形態では、本明細書に記載されている製剤を含む容器であって、容器が、容器の総体積の20%以下の体積の気体をさらに含み、気体が、空気、CO、N又は希ガスであり得る、容器がある。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の15%以下である。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の10%以下である。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の5%以下である。一実施形態では、気体体積は、容器の総体積の1%以下である。
【0119】
本明細書で言及される希ガスは、アルゴンであり得る。
【0120】
一実施形態では、本明細書に記載されている包装された製剤及び容器は、空気及び光(紫外光など)に対して実質的に不透過性である1種又は複数種のブリスターパックに封止されている。この点に関して、製剤及び包装された製剤の安定性は、保管の最中に維持され得る。
【0121】
一態様では、本明細書に記載されている製剤は、エアロゾル化可能な材料である。
【0122】
さらなる態様では、本明細書で定義されている製剤を含む、物品が提供される。
【0123】
物品は、ボトルなどの容器であっても、又はエアロゾル供給デバイスでの使用のための構成要素であってもよい。
【0124】
例えば、物品は、本明細書で定義されている製剤を受容するための領域(保管部)、エアロゾル生成構成要素、エアロゾル生成領域、及び/又はマウスピースを備え得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムでの使用のための物品であって、物品が、本明細書で定義されている製剤を含む保管部、エアロゾル生成構成要素(ヒーターなど)、エアロゾル生成領域、輸送要素、及びマウスピースを備える、物品が提供される。
【0126】
製剤は、製剤を受容するための保管部から、ウィック、ポンプなどの輸送要素を介してエアロゾル生成構成要素に移送され得る。当業者は、輸送すべき製剤のタイプ及び製剤を供給しなくてはならない速度に応じて、好適な輸送要素を選択することができる。繊維状材料、発泡材料、焼結材料、織布及び不織布材料から形成されたウィックなどの輸送要素が特に言及され得る。
【0127】
気流経路は、典型的には、物品を通して(任意選択でデバイスを介して)出口まで延在する。経路は、生成されたエアロゾルが気流に同伴し、それによって、エアロゾルが使用者による吸入のために出口に送達され得るように方向付けされている。
【0128】
一実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、ヒーターである。
【0129】
典型的には、製剤を受容するための領域は、使用の最中に製剤が使い尽くされたときに物品に製剤を補充することを可能にする。
【0130】
図2は、実施形態が適用可能なeシガレット10などの例示的なエアロゾル供給システムの非常に概略的な図(縮尺通りではない)である。eシガレットは、破線で示される長手軸に沿って延在する一般に円筒形の形状を有し(ただし、本発明の態様は、他の形状及び構成体で構成されたeシガレットに適用可能である)、2つの主要な構成要素、すなわち、エアロゾル供給デバイス20及び物品30を備える。
【0131】
物品30は、エアロゾルを生成する製剤(原料液体)を含有する製剤(原料液体)38のための保管部を含む。物品30は、製剤を加熱してエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成構成要素(加熱要素又はヒーター)36をさらに備える。製剤を保管部38から加熱要素36に送達するために、輸送要素又はウィッキング要素又はウィック37が設けられている。ウィック37の一部分又は複数の部分が、保管部38の製剤と流体連通しており、ウィッキング又は毛細管作用によって、製剤は、ウィック37に沿って、又はウィック37を通して、ヒーター36と接触しているウィック37の一部分又は複数の部分に引き寄せられる。
【0132】
製剤の気化は、製剤に熱エネルギーを供給して蒸発を引き起こすことによってウィック37とヒーター36との間の界面で起こり、したがって、エアロゾルを生成する。製剤、ウィック37、及びヒーター36は、総称してエアロゾル又は蒸気源と呼ばれ得る。ウィック37及びヒーター36は、総称して気化器又は霧化器15と呼ばれ得る。
【0133】
典型的には、単一のウィックが存在するであろうが、1つより多くのウィック、例えば、2つ、3つ、4つ、又は5つのウィックが存在し得ることが想定される。
【0134】
上記のように、ウィックは、焼結材料から形成され得る。焼結材料は、焼結セラミック、焼結金属繊維/粉末、又はこれら2つの組み合わせを含み得る。焼結ウィック(複数可)(又はそのうちの少なくとも1つ/すべて)は、電気抵抗ヒーターを堆積させたもの/埋め込んだものであろう。そのようなヒーターは、NiCr合金などの熱伝導合金から形成され得る。或いは、焼結材料は、電流が流れると焼結材料が加熱されるような電気的特性を有し得る。したがって、エアロゾル生成構成要素及びウィックは、一体化されていると考えられ得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成構成要素及びウィックは、同じ材料から形成されており、単一の構成要素を形成する。
【0135】
いくつかの実施形態では、ウィックは、焼結金属材料から形成されており、一般に、平面シートの形態である。したがって、ウィック要素は、実質的に薄い平坦な形状を有し得る。例えば、これは、シート、層、フィルム、基板などであると考えられ得る。これは、ウィックの厚さが、ウィックの長さ及び幅のうちの少なくとも一方よりも小さいか、又はこれよりもかなり小さいことを意味する。したがって、ウィックの厚さ(その最小寸法)は、最長寸法よりも小さいか、又はこれよりもかなり小さい。
【0136】
ウィックは、毛細管構造を形成するように、均質、粒状、繊維状、又は綿状の焼結金属(複数可)で作製され得る。ウィック要素は、ステンレス鋼の繊維などの金属繊維を含む不織焼結多孔質ウェブ構造である導電性材料から作製され得る。例えば、ステンレス鋼は、AISI(American Iron and Steel Institute)316L(欧州規格1.4404に対応)であり得る。材料の重量は、100~300g/mの範囲であり得る。
【0137】
ウィックが一般に平面である場合、ウィックの厚さは、75~250μmの範囲であり得る。典型的な繊維の直径は、約12μmであり得、典型的な平均細孔サイズ(繊維間の空隙のサイズ)は、約32μmであり得る。このタイプの材料の例は、NV Bekaert SA,Belgiumによって製造されたBekipor(RTM)ST多孔質金属繊維媒体であり、ステンレス鋼繊維を焼結することによって作製された多孔質不織繊維マトリックス材料の範囲である。
【0138】
また、材料が平面として説明されており、このことは、シート材料及びウィックの相対的な寸法(厚さは、長さ及び/又は幅より何倍も小さい)を指すが、平坦性、特に、材料から作製された最終的なウィックの平坦性を必ずしも示すわけではないことにも留意されたい。ウィックは、平坦であってもよいが、代替的には、シート材料から、湾曲状、起伏状、波形、うね状などの非平坦形状に形成されても、管に形成されても、又はそうでなければ凹状及び/若しくは凸状にされてもよい。
【0139】
ウィック要素は、様々な特性を有し得る。ウィック要素は、ウィック要素を通して製剤のための保管部(ここでウィックが保管接触部位の製剤と交わる)から気化界面に原料液体を引き込むための必要なウィッキング又は毛細管効果を可能にするために、多孔質材料から形成されている。多孔性は、典型的には、製剤全体にわたって複数の相互接続又は部分的に相互接続された細孔(穴又は隙間)によってもたらされ、製剤の外側表面に向かって開いている。製剤、細孔のサイズ、及び必要なウィッキング率に応じて、任意のレベルの多孔率が用いられ得る。例えば、30%~85%、例えば、40%~70%、50%~80%、35%~75%、又は40%~75%の多孔率が選択され得る。多孔率は、ウィック全体で均一であること又はそうでないことがあるため、多孔率は、ウィック要素全体の平均多孔率値であり得る。例えば、保管接触部位の細孔サイズは、ヒーターのより近くでの細孔サイズとは異なり得る。
【0140】
ウィックが物品においてそれ自体を支持するのに十分な剛性を有することが有用である。例えば、ウィックは、1つ又は2つの縁又はその近くに取り付けられることがあり、実質的に屈曲、曲がり又はたるみなしで、その位置を維持することが必要とされ得る。
【0141】
一例として、多孔質焼結セラミックは、ウィック要素としての使用に有用な材料である。適切な多孔率を有する任意のセラミックが使用され得る。多孔質セラミックを多孔質ウィック材料として選択する場合、この多孔質ウィック材料は、焼結(場合によって圧力をかけて、加熱して凝集させる)によって固体に形成することができる粉末として入手可能である。次いで、焼結によってセラミックが固化し、多孔質ウィックが生み出される。
【0142】
物品30は、使用者が気化器15によって生成されたエアロゾルを吸入することができる開口部を有するマウスピース35をさらに含む。吸入のためのエアロゾルは、エアロゾル流又は吸入可能な空気流として説明され得る。
【0143】
エアロゾル送達デバイス20は、eシガレット10に電力を供給するための電源(再充電可能な電池又はバッテリー14、本明細書では以下でバッテリーと呼ぶ)と、コントローラー(プリント回路基板(PCB))28、及び/又はeシガレット10を一般に制御するための他の電子機器とを含む。したがって、エアロゾル送達デバイスは、バッテリーセクション、又はコントロールユニット若しくはセクションであると考えることもできる。
【0144】
デバイスの操作の最中、コントローラーは、使用者がエアロゾルの生成の要求を開始したことを判定する。これは、エアロゾル生成器に電力を供給すべきであるという信号をコントローラーに送信するデバイスのボタンを介して行われ得る。或いは、気流経路内又は気流経路の近位に配置されたセンサーが、気流経路を通る気流を検出し、この検出をコントローラーに伝達することができる。センサーは、気流、エアロゾル生成のタイミングなどのある特定の使用特性を決定するために使用され得るため、センサーは、ボタンの存在に加えて存在することもある。
【0145】
例えば、使用において、ヒーター36が、空気圧センサー(図示せず)によって検出された圧力変化に応答し得る回路基板28によって制御されているとき、バッテリー14から電力を受容すると、ヒーター36は、ウィック37によって送達された製剤を気化してエアロゾルを生成し、次いで、このエアロゾル流は、マウスピース35の開口部を通して使用者によって吸入される。エアロゾルは、使用者がマウスピースで吸入すると、エアロゾル源をマウスピース開口部に接続する空気チャネル(図2には図示せず)に沿って、エアロゾル源からマウスピース35に運ばれる。
【0146】
この特定の例では、デバイス20及び物品30は、図1に示されるように、長手軸に平行な方向での分離によって互いに取り外し可能であるが、システム10が使用される際に、係合要素21,31(例えば、ねじ、磁気又はバヨネットフィッティング)を協働させることによって一緒に結合されて、デバイス20と物品30との間の機械的及び電気的接続を形成して、特にヒーター36をバッテリー14に接続する。バッテリーは、当業者に公知のように充電され得る。
【0147】
いくつかの実施形態では、物品は、封止された容器を備える/形成する。例えば、封止された容器は、気密封止であり得る。本発明者らは、製剤を封止された物品に含めることが、システムへの水の浸入を防止することを補助し、それによって、カンナビノイドが沈殿することを防止することができることを見出した。気密封止された容器は、本明細書に記載されている製剤を含む1つ又は複数の物品を保管するための1つ又は複数の気密封止された区画を有するブリスターパックを含み得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、物品は、製剤が含有されているハウジングを備える。ハウジングは、製剤がハウジングの外側から見えるように透明であってもよい。また、ハウジングが、ハウジングを通る光の通過が制限されるようなある程度の不透明度を有することもあり得る。これは、光(紫外光など)がハウジングに入り、製剤の安定性を損なうことを防止するために重要であり得る。この点に関して、本発明者らは、カンナビノイドがそのような光不安定化を特に受けやすい可能性があると考えた。いくつかの実施形態では、ハウジングは、ハウジングを通じた紫外光の通過を抑制する材料から形成されている。いくつかの実施形態では、上述の封止された容器は、封止された容器を通る光の通過が制限されるようなある程度の不透明度を有する材料から形成されることがあり得る。さらに、上述の密閉された容器は、密閉された容器を通じた紫外光の通過を抑制/防止する材料から形成されていてもよい。これは、気密封止されている、及び/又は本明細書に記載されている製剤を含む1つ若しくは複数の物品を保管するための1つ若しくは複数の気密封止された区画を有するブリスターパックを含む、前記封止された容器に対して追加的なものであり得る。
【0149】
さらなる態様では、本明細書で定義されているエアロゾル供給デバイス及び物品を備える、エアロゾル供給システムが提供される。
【0150】
さらなる態様では、本明細書で定義されている製剤からエアロゾルを生成することを含む、エアロゾルを生成するための方法が提供される。
【実施例
【0151】
CBD製剤を調製するための方法
ストック製剤を、プロピレングリコール(PG)及び安定化成分を容器において組み合わせ、200~600rpmで12~48時間撹拌して溶解させることによって調製する。
次いで、CBDをPG/安定化成分溶液に添加し、200~600rpmで2~8時間撹拌して溶解させる。
溶液を0.2μmフィルターに通して濾過して微粒子を除去する。
製剤のサンプルを採取して、比重及び屈折率(SG/RI)、CBDの重量%、並びに他のカンナビノイド及び誘導体(例えば、CBDHQ)の存在を決定する。
最終的なCBD製剤の所望のCBD含有量及びストック製剤のCBDの%に基づいて、必要な量のストック製剤を容器に添加する。
PGを添加してストック製剤を希釈する。
この時点で、撹拌しながら、香料化合物及び他の添加物を製剤に添加することができる。
次いで、グリセロールを製剤に添加し、200~600rpmで15~30分間撹拌して成分を均質化する(三成分CBD/PG/グリセロール製剤の溶解度に関する情報については、図1を参照されたい)。
製剤のサンプルを採取して、比重及び屈折率(SG/RI)、CBDの重量%、並びに他のカンナビノイド及び誘導体(例えば、CBDHQ)の存在を決定する。
製剤を生成物容器に分注し、封止及び2~8℃での保存前にアルゴン層を適用することができる。
【0152】
例1
CBDHQの形成を加速試験条件下でCBD製剤において評価した。サンプルは、製剤のプロピレングリコール及びグリセロールの総量に基づいて、70%w/wのプロピレングリコール及び30%w/wのグリセロールを含み、60mg/mlのCBD及びCBDに対して0.22M当量でもたらされた1種又は複数種の安定化成分を含んでいた。指定した安定化成分(複数可)を除いて、すべてのサンプルは、加香されておらず、同一であった。安定化成分を含まない対照サンプルを比較分析に使用した。サンプルを暗所保管(光なし)において40℃で14日間保管した。
【0153】
【表1】
【0154】
安定化成分を含むすべてのサンプルにおいて、CBDHQのレベルの低下が観察された。
【0155】
例2
CBD製剤におけるCBDHQの形成を加速試験条件下で評価した。サンプルは、製剤のプロピレングリコール及びグリセロールの総量に基づいて、70%w/wのプロピレングリコール及び30%w/wのグリセロールを含み、60mg/mlのCBD及び様々な濃度のアスコルビン酸又はエチルマルトールのいずれかを含んでいた。アスコルビン酸又はエチルマルトールの濃度が異なることを除いて、すべてのサンプルは同等であった。安定化成分を含まない対照サンプルを比較分析に使用した。サンプルを暗所保管(光なし)において40℃で21日間保管した。
【0156】
【表2】
【0157】
すべてのサンプルにおいて、CBDHQのレベルの低下が観察された。
【0158】
例3
CBDを含む製剤を、周囲試験条件下でCBDHQ及びCBNの形成について分析した。製剤は、先の方法によって調製され、製剤のプロピレングリコール及びグリセロールの総量に基づいて、70%w/wのプロピレングリコール及び30%w/wのグリセロールを含み、60mg/mlのCBD単離物を様々な濃度(ppm)のアスコルビン酸(「AA」)及び/又はアスコルビン酸ナトリウム(「Asb」)ありで含んでいた。安定化成分を含まない対照サンプルを比較分析に使用した。製剤に存在するCBDHQ及びCBN含有量(μg/mg)を、表3及び4に指定されている週間隔で測定した。
【0159】
【表3】
【0160】
【表4】
【0161】
本明細書に記載されている様々な実施形態は、特許請求されている特徴の理解及び教示を補助するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表サンプルとしてのみ提供されるのであって、網羅的及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載されている利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様が、特許請求の範囲によって定義されている本発明の範囲に対する限定又は特許請求の範囲の等価物に対する限定であると考えられるべきではないこと、並びに他の実施形態を利用することができ、特許請求されている本発明の範囲から逸脱することなく修正を行うことができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されているもの以外の、開示されている要素、成分、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組み合わせを含むか、これらからなるか、又は本質的にこれらからなることが好適であり得る。さらに、この開示は、ここでは特許請求されていないが将来的に特許請求され得る他の発明を含み得る。
図1
図2
【国際調査報告】