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特表2023-546659サドル型車両のための動力伝達レイアウト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-07
(54)【発明の名称】サドル型車両のための動力伝達レイアウト
(51)【国際特許分類】
   B62M 9/04 20060101AFI20231030BHJP
   B62M 7/02 20060101ALI20231030BHJP
   B60K 17/04 20060101ALI20231030BHJP
【FI】
B62M9/04 C
B62M7/02 Z
B60K17/04 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523187
(86)(22)【出願日】2021-10-20
(85)【翻訳文提出日】2023-04-14
(86)【国際出願番号】 IN2021050999
(87)【国際公開番号】W WO2022085027
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202041046462
(32)【優先日】2020-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521196110
【氏名又は名称】ティーヴィーエス モーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TVS MOTOR COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャシャンカ,ピー ガジャラハリ
(72)【発明者】
【氏名】ピー,クマレサン
(72)【発明者】
【氏名】スミス,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】モハン,ウマテ
【テーマコード(参考)】
3D039
【Fターム(参考)】
3D039AA03
3D039AB04
3D039AC34
3D039AD12
(57)【要約】
本発明は、エンジンと、エンジンに結合された伝達ユニットとを備える、サドル型車両のための動力伝達システムを開示する。エンジンは、トラクションのための動力を生成するように構成され、エンジンの少なくとも一部は、クランクケースに配設される。伝達ユニットは、クランクケースに配設されたエンジンの少なくとも一部に結合される。伝達ユニットは、クランクケースに位置合わせして配設されるモジュール外部ケーシングを含む。外部ケーシングは、外部ケーシングを形成するために取り外し可能に取り付けられる複数のカバーを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サドル型車両(100)のための動力伝達システム(111)であって、前記動力伝達システム(111)は、
前記クランクケース(120)と位置合わせして配設された外部ケーシング(132)を備える伝達ユニット(113)
を備え、
前記外部ケーシング(132)は、前記外部ケーシング(132)を形成するように取り外し可能に取り付けられる複数のカバー(133、134)により構成される、動力伝達システム(111)。
【請求項2】
前記複数のカバー(133、134)は、第1のカバー(133)と第2のカバー(134)とを備え、前記第1のカバー(133)は、前記伝達ユニット(113)の1つまたは複数の構成要素を覆うように構成され、前記第2のカバー(134)は、キックスタータアセンブリ(135)を搭載するように構成される、請求項1に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項3】
前記動力伝達システムは、トラクションのための動力を生成するように構成されたエンジン(112)を備え、前記エンジン(112)の少なくとも一部は、クランクケース(120)に配設され、前記キックスタータアセンブリは、前記クランクケース(120)に配設された前記エンジン(112)の前記少なくとも一部に結合される、請求項2に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項4】
前記第1のカバー(133)は、前記第2のカバー(134)を受け入れるための搭載空間(136)を備え、前記第1のカバー(133)の内面(138)は、前記搭載空間(138)を囲む、横方向内側へ延びる突出部(137)を備え、前記内側へ延びる突出部(137)は、前記第2のカバー(134)の前記第1のカバー(133)への搭載を容易にする、1つまたは複数の搭載手段(139)を備える、請求項1に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項5】
前記第1のカバー(133)は、外周壁(147)を備え、前記外周壁(147)は、
第1の部分(147a)および第2の部分(147b)であって、これらの間に空間を残して重複するように構成されて、少なくとも1つのロケーションに形成される少なくとも1つの空気通路(148)を画定する、第1の部分(147a)および第2の部分(147b)を備え、前記少なくとも1つの空気通路(148)は、前記伝達ユニット(113)内の気流を促進するように構成され、
前記少なくとも1つの空気通路(148)に位置合わせされた対応する部分は、前記クランクケース(120)上に形成されて、空気循環の増加のために横方向の幅を増加させる、請求項1に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項6】
前記第1のカバー(133)および前記第2のカバー(134)は、同軸上に位置合わせされた開口(141a、141b)を備え、前記開口(141a、141b)は、前記キックスタータアセンブリ(135)のキック始動駆動手段(144)と同軸上に位置合わせされ、前記キック始動駆動手段(144)は、前記開口(141a、141b)の両方を通過し、ユーザ操作を容易にするためにキック始動レバー(142)に接続される、請求項1に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項7】
前記開口(141a)は、前記第2のカバー(134)に提供され、前記開口(141a)は、前記キックスタータレバー(142)の一方の端部を受け入れるように構成される、請求項6に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項8】
前記第2のカバー(134)は、前記キックスタート駆動手段(144)を収容するための第1のハウジング空間(143)と、キックスタート被駆動手段(146)を収容するための第2のハウジング空間(145)とを備える、請求項6に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項9】
前記キックスタート被駆動手段(146)は、前記エンジン(112)のクランクシャフトの少なくとも一部に結合され、前記キックスタート被駆動手段(146)の中心軸(ZZ’)は、前記クランクシャフト(CC’)の軸と同軸上にあり、かつ、平行であり、
キック始動される期間中に生成されたトルクは、前記キック始動被駆動手段(146)の中心軸(Z-Z’)から前記クランクシャフト(124)の前記中心軸(C-C’)へ伝えられ、それにより、前記第2のカバー(134)へ伝えられる反力トルクが、前記第1のカバー(133)に対して直接応力が伝わることを除去することを容易にする、請求項8に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項10】
前記第1のカバー(133)は、樹脂材料製であり、前記第2のカバー(134)は、金属製である、請求項1に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項11】
前記伝達ユニット(113)は、前記伝達ユニット(113)に蓄積された水の一方向の流れを促進するように構成された樹脂ドレイン管(149)を備える、請求項1に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項12】
サドル型車両のための動力伝達システム(111)であって、エンジン(112)と、伝達ユニット(113)とを備え、前記エンジン(112)は、
クランクケース(120)と、
一体化されたスタータジェネレータ(125)と、
オイルポンプ(150)と、
オイルポンプカバー(151)と
を備え、
前記一体化されたスタータジェネレータ(125)は、前記クランクケース(120)の少なくとも一部に直接搭載され、前記一体化されたスタータジェネレータ(125)は、前記伝達ユニット(113)の反対側に配設され、前記オイルポンプ(150)は、前記一体化されたスタータジェネレータ(125)と同じ側に搭載され、前記オイルポンプカバー(151)は、前記オイルポンプ(150)のみを覆うように構成される、動力伝達システム(111)。
【請求項13】
ブリーザホース(116)の一方の端部(117)は、エアクリーナ(115)に接続され、前記ブリーザホース(116)の他方の端部(118)は、前記エンジン(112)のシリンダヘッドカバー(119)上に取り付けられる、請求項12に記載の動力伝達システム(111)。
【請求項14】
ファンハウジング(127)は、前記一体化されたスタータジェネレータ(125)の近くのクランクケース(120)の少なくとも一部上に直接配設される、請求項12に記載の動力伝達ユニット(111)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、サドル型車両に関し、より詳細には、サドル型車両のための動力伝達レイアウトに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、サドル型車両において、ICエンジンは、動力源として使用され、生成された動力は、伝達システムを通じてトラクションのために後輪へ伝えられる。伝達ユニットは、ICエンジンのクランクシャフトを車輪に接続するための複数の構成要素を含み、クランクシャフト回転速度と車輪の回転速度との間の比率を変更することによって動力を伝達して、サドル型車両の速度とともにトルク変換も提供する。通常のギア付き伝達システムは、サドル型車両の運転者がギアシフトを手動で行うことを必要とする。一方で、CVTベースの伝達システムは、クランクシャフト回転速度と車輪の回転速度との間のギア比における自動変更を提供することによって、手動のギアシフトを行う必要を取り除く。CVTシステムは、クランクケースに収容されたクランクシャフトに動作可能に取り付けられたフロントプーリと、車輪に動作可能に接続されたリアプーリと、これらの間のベルトレストとを備え、これらの全部が、ICエンジンのクランクケース内に収められる。フロントプーリはバリエータ機構を備え、リアプーリは遠心クラッチを備える。ベルトがフロントプーリおよびリアプーリに係合されている間に、フロントプーリおよびリアプーリの有効径を変更することによって、様々なギア比が取得される。
【0003】
サドル型車両レイアウトにおいて、CVTシステムは、サドル型車両の片側に、主に左側に、実質的に配設され、排気システムは、右側に配設され、ICエンジンは、CVTシステムと排気システムとの間に配設される。そのようなレイアウトにおいて、CVTシステムが、クランクシャフトを収容するクランクケースハウジングに隣接して配設される場合、このシステムの左側が嵩張る。クランクケースがスイングアームとしても作用しかつ後輪の側に設けられたサドル型二輪車両における、車両全体のバランスおよび動的安定性のために、エンジンの重心点は、車輪回転軸に対して垂直に配設された後輪の中心平面上に、またはその近くに存在する必要がある。
【0004】
しかしながら、一般に、後輪の側に設けられたスクータエンジンにおいて、エンジンの質量分布は、クランクケースおよびCVTシステムが同じ側に配置されることに起因して、車両の片側の方へより偏る。エンジンは、車両全体の重量の点から、車両に大きく寄与するものの1つである。したがって、車両の「本体バランス」の点から、エンジン質量分布を後輪中心平面の方へより集中させることが重要になる。また、エンジン部品のロケーションを再分配して、車両のRH側とLH側との間のバランスを達成する場合、エンジンの全幅を狭い範囲内に収めることは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、自動車顧客は、高効率で、コンパクトな、かつ、より軽い車両および魅力的な視覚要件を求めており、これは、自動車セクターにおける競争を増加させてきた。また、環境的な関心の高まりと共に、排気要件は益々厳格になってきている。前述した要件に起因して、新たな技術および機構が、絶えず探究されている。一般に、車両が重ければ重いほど、車両はトラクションのためにより多くのエネルギーを必要とし、より低い効率をもたらす。より重い車両は、より大きな慣性とより大きな転がり抵抗とを有し、これらの両方が、燃費の増加に寄与する。さらに、車両重量を低減することは、車両の効率を改善するための非常に効果的な手法である。
【0006】
車両重量およびエンジン出力は、車両の燃費および二酸化炭素排出に影響を与える最も重要なパラメータのうちの2つである。車両の重量低減は、車両によって搬送される負荷の低減が理由で、燃料経済性における利益を生み出す。一般に、知られている技術は、アルミニウムおよび新複合材料などの、より軽い材料に置換すること、ならびに車両設計変更を行うことによって、重量低減を達成している。
【0007】
しかしながら、より軽い材料の使用は、構成要素の耐久性および強度の低下などの問題を課す。したがって、車両の安全性、寿命および性能属性における犠牲なしに、燃費を低減し得る、車両重量の低減に対する必要性がある。また、よりコンパクトに作製され得る他の車両構成要素を使用して、さらなる重量低減を可能にする改善を見出す必要性がある。したがって、性能における犠牲なしに、コンパクトなパワートレインを構築する要件は、本発明の目的のうちの1つである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
いくつかのシナリオにおいて、排気ユニットのマフラーユニットの重量が低減されることが可能であり、これは、車両の全体的な重量低減をもたらし、二酸化炭素排出の削減に役立つ。しかしながら、そうする際に、車両の重心(CG:center of gravity)は、反対側の方へ著しくシフトされる。なぜならば、複数の重い構成要素が、そこに配設されるからである。車両の一般的なパッケージングにおいては、右側にマフラーが提供され、左側にエンジンのトランスミッションアセンブリおよびクランクケースが提供される。サドル型二輪車両においては、右側にマフラーが提供され、左側はクランクケースを有し、同じ側にCVTシステムがある。
【0009】
CVTシステムは、ICエンジンのクランクケース内に収められた、クランクケースに収容されたクランクシャフトに動作可能に取り付けられたフロントプーリと、車輪に動作可能に接続されたリアプーリと、これらの間のベルトレストとを備える。フロントプーリはバリエータ機構を備え、リアプーリは遠心クラッチを備える。バリエータ機構は、カバーバリエータにより覆われ、これはキックスタータシステムのための設備も有する。カバーバリエータは、トルク伝達およびキック始動操作の使用期間中の力に耐えるための十分な強度を確保するために、金属製である。金属製カバーバリエータの使用に起因して、特定の側の車両重量が不必要に増加し、他方の側の構成要素がより軽い場合、CGは、車両のより重い側の方へシフトすることがあり、これは車両移動にとって好ましくない。なぜならば、CGにおけるシフトは、CGずれに起因して、車両を片側の方へ傾ける結果となるからである。重量低減のために、ポリマー系原料が使用されることもあるが、これは、キックフォース期間中に生成される力を補償するために必要とされる強度の妥協をもたらす。
【0010】
車両重量に加えて、車両性能に影響を及ぼす様々な要因、例えば、車両の重心(CG)、高さ、ホイールベース長がある。一般に、サドル型二輪車両において、クランクケースは、後輪の側に設けられたスイングアームとして作用する。そのようなサドル型二輪車両における車両全体のバランスおよび動的安定性のために、エンジンの重心(CG)点は、車輪回転軸に対して垂直に配設された後輪の中心平面上に、またはその近くに存在する必要がある。車両上の重心(CG)のロケーションは、車両の安定性を決定する。車両の動的安定性は、製造期間中の主要な関心事である。なぜならば、動的安定性は、搭乗者および他の道路使用者にとって、車両が道路上でどのくらい安全であるかを決定するからである。CGの位置におけるシフトは、車両のダイナミクス期間中の車両の安定性を規定するアンダーステア、オーバステア、およびニュートラルステアなどの、車両の取扱特性を実質的に決定し得る。したがって、知られている技術の上記の問題全ておよび他の問題を克服するために、望ましいCGロケーションを有する車両のコンパクトなレイアウトを可能にする、改善されたエンジンシステムレイアウト設計に対する必要性がある。
【0011】
上述した問題および関連する問題のうちの1つまたは複数を解決するために、本発明の主な目的は、車両CGの望ましい配設と改善された動的挙動とを可能にする、サドル型車両のための動力伝達システムを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態を採用するサドル型車両の側面図である。
図2】本発明の一実施形態による、吸気構造を有する動力伝達システムの上面図である。
図3a】本発明の一実施形態による動力伝達ユニットのエンジンおよび伝達ユニットの上部断面を例示する図である。
図3b】本発明の一実施形態による動力伝達ユニットのエンジンおよび伝達ユニットの上部断面を例示する図である。
図4】本発明の一実施形態による伝達ユニットの外部ケーシングの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明により、添付の図と共に、サドル型車両を参照して説明する。同様の特徴および構成要素を参照するために、同じ番号が図面全体にわたって使用される。
【0014】
本発明の一態様によれば、動力伝達システムは、エンジンと伝達ユニットとを含むように構成される。エンジンは、トラクションのための動力を生成するように構成される。エンジンの少なくとも一部は、クランクケースに配設される。伝達ユニットは、クランクケースに配設されたエンジンの少なくとも一部に結合される。伝達ユニットは、クランクケースに位置合わせして配設される外部ケーシングを備える。外部ケーシングは、外部ケーシングを形成するために取り外し可能に取り付けられる複数のカバーと共に設計される。
【0015】
本発明の一態様によれば、複数のカバーは、分割またはモジュール外部ケーシングを形成する、第1のカバーおよび第2のカバーを含む。第1のカバーは、伝達ユニットの1つまたは複数の構成要素を覆うように構成され、第2のカバーは、クランクケースに配設されたエンジンの少なくとも一部に結合されたキックスタータアセンブリを搭載するように構成される。
第1のカバーは、第2のカバーを受け入れるための搭載空間を含む。第1のカバーの内面は、搭載空間を囲む、横方向内側へ延びる突出部を含む。内側へ延びる突出部は、第2のカバーの第1のカバーへの搭載を容易にする、1つまたは複数の搭載手段から構成される。
【0016】
第1のカバーおよび第2のカバーは、同軸上に位置合わせされた開口を含み、これらの開口は、キックスタータアセンブリのキック始動駆動手段とさらに同軸上に位置合わせされる。キック始動駆動手段は、開口の両方を通過し、ユーザ操作を容易にするためのキック始動レバーに接続される。第2のカバー上に提供されている開口は、開口は、キックスタータレバーの一方の端部を受け入れるように構成される。
【0017】
第2のカバーは、キック始動駆動手段を収容するための第1のハウジング空間と、キック始動被駆動手段を収容するための第2のハウジング空間とを含む。キック始動期間中に、キック始動被駆動手段は、エンジンのクランクシャフトの少なくとも一部に結合される。キック始動被駆動手段の中心軸は、クランクシャフトの軸と同軸上にあり、かつ、平行である。キック始動される期間中に生成されたトルクは、キック始動被駆動手段の中心軸からクランクシャフトの中心軸へ伝えられ、それにより、第2のカバーへ伝えられる反力トルクが、第1のカバーに対して直接応力が伝わることを除去することを容易にする。
【0018】
第1のカバーは、外周部を含み、外周部は、少なくとも1つのロケーションに形成された少なくとも1つのエアチャネルを含み、エアチャネルは、伝達ユニット内の空気循環を促進するように構成される。前記少なくとも1つのエアチャネルは、クランクケースの少なくとも一部と、外部ケーシングの少なくとも一部とによって形成される。伝達ユニットの重量低減のために、第1のカバーは樹脂材料製であり、第2のカバーは金属製である。
【0019】
本発明の別の目的は、伝達ユニットの反対側に車両のCGを配設するための、および/または車両の長手方向中央平面のすぐ近くにCGを配設するための、エンジンパッケージングを提供することである。本発明の一態様によれば、エンジンは、伝達ユニットの反対側に配設されたISGおよびオイルポンプを含んで、伝達ユニットの反対側の重量のバランスを取る。ISGは、クランクケースの少なくとも一部上に直接搭載され、その結果、ISGに関連付けられた全ての負荷および力は、クランクケースに直接伝えられて、振動の低減につながり、ISGは、最小限の搭載設備で搭載されることが可能である。オイルポンプには、専用のオイルポンプカバーが提供され、オイルポンプカバーのサイズおよび重量を低減するために、オイルポンプカバーは、オイルポンプを覆うのにちょうど十分なサイズであり、近くに配設される他の部品まで延ばされない。
【0020】
本発明の別の態様によれば、樹脂ドレイン管を有する伝達ユニットは、伝達ユニットに蓄積された水の一方向の流れを促進するように構成される。ブリーザ回路は、シリンダヘッドカバー上に配設される。ファンハウジングは、ISGのすぐ近くのクランクケースの少なくとも一部上に直接配設される。
【0021】
本発明は、あらゆる付随する実施形態およびそれらの他の利点と共に、以下の段落において、図と共により詳細に説明されることになる。本発明は、添付の図を参照して、さらに説明される。説明および図は、本発明の原理を例示するに過ぎないことが留意されるべきである。本明細書において明示的に説明または図示されないが、本発明の原理を包含する様々な構成が考えられ得る。さらに、本発明の原理、態様、および例を記載する本明細書におけるあらゆる言及、ならびにその特定の例は、それらの均等物を包含するように意図されている。
【0022】
図1は、本発明の1つの実施形態による二輪車両(以下「車両」)(100)を例示する。車両100は、フレーム(101-車両パネルの下に隠される)から構成され、フレームは従来、アンダーボーンシャーシフレームであり、アンダーボーンシャーシフレームは、運転者による「ステップスルー」搭乗を可能にするための全体的に開いた中央領域を提供する。典型的には、フレーム(101)アセンブリは、ヘッドチューブ(図示せず)、メインチューブ(図示せず)、およびサイドチューブのペア(図示せず)から構成される。車両(100)は、長手方向軸においてフロント部分(F)からリア部分(R)へ延びる。ヘッドチューブ(図示せず)は、フロント部分(F)の方へ配設され、メインチューブ(図示せず)は、平坦な水平ステップスルー部分(102)を形成するヘッドチューブ(図示せず)から下方および後方へ延びる。サイドチューブのペア(図示せず)は、メインチューブの他方の端部から後方へ延び、車両付属品、例えば、座席(103)、燃料タンクアセンブリ(図示せず)、ユーティリティボックス(図示せず)およびピリオンハンドレスト(104)などを支持する。ヘッドチューブ(図示せず)は、ステアリングチューブ(図示せず)を支持し、下方端部においてフロントサスペンションシステム(105)にさらに接続される。ハンドルバー支持部材(図示せず)は、ステアリングチューブ(図示せず)の上方端部に接続され、ハンドルバーアセンブリ(106)を支持する。図示される実施形態において、フロントサスペンションシステム(105)(1つのみ図示されている)は、伸縮自在なサスペンションシステムであり、前輪(107)を支持する。前輪(107)の上方部分は、ステアリングチューブ(図示せず)の下方部分に搭載されたフロントフェンダー(108)によって覆われる。フロントブレーキ(図示せず)およびリアブレーキ(109)は、それぞれ前輪(107)および後輪(110)上に配置される。後輪(110)は、動力伝達ユニット(111)によってフレーム(101)のリア側の方へ支持され、動力伝達ユニットは、リアサスペンションシステム(図示せず)を通じて、車両(100)のフレーム(101)のリアに対して揺動可能に水平に結合される。動力伝達ユニット(111)は、後輪に直接結合されるので、後輪(110)に駆動を直接伝える。動力伝達ユニット(111)は、伝達システム(113)に結合された内燃エンジン(112)を含む。本実施形態において、伝達ユニット(113)は、連続可変トランスミッション(以下CVT)システムである。伝達ユニット(113)は、車幅方向においてICエンジンアセンブリ(112)の左側に配設される。
【0023】
図2は、分かりやすいように多くの部品が省略された、車両上のエンジンアセンブリの斜視図を描く。図3a、図3bは、動力伝達システム(111)の拡大断面上面図を示す。動力伝達システム(111)は、車両(100)の中心軸(A-A’)に沿って配設されたエンジンアセンブリ(112)を含む。中心軸(A-A’)は、車両(100)を通過する長手方向軸として定義され、前輪(107)および後輪(110)の長手方向中央平面と実質的に同一平面上に延在する。エンジンアセンブリ(112)は、車両の左側の伝達ユニット(113)に結合され、車両(110)の排気ユニット(114)に接続される。エアクリーナ(115)は、伝達ユニット(113)の上方で、車両(100)の左側に配設される。エアクリーナ(115)は、ブリーザホース(116)を通じてエンジンアセンブリ(112)に接続される。ブリーザホース(116)の一方の端部(117)は、エアクリーナ(115)に接続され、ブリーザホース(116)の他方の端部(118)は、エンジン(112)のシリンダヘッドカバー(119)上に配設される。既存のシステムにおいて、ブリーザホース(116)は、チェーンレイアウト(図示せず)の近くに接続され、チェーンカバー(図示せず)は、ブリーザホースとチェーンレイアウトとの両方を覆うために採用され、嵩張ったカバーをもたらす。本主題においては、ブリーザホース(116)がシリンダヘッドカバー(119)に接続されており、したがって、チェーンカバーのサイズが低減され、チェーンレイアウトのみを覆うのに十分にされている。
【0024】
エンジンの少なくとも一部は、クランクケース(120)の内部に配設される。クランクケース(120)は、エンジン(112)を収容するための空間を集合的に形成する左側クランクケース(120a)および右側クランクケース(120b)を含む。エアクリーナ(115)は、左側クランクケース(120a)上に搭載される。
【0025】
動力伝達ユニット(111)のエンジン(112)は、シリンダヘッド(121)とシリンダブロック(122)とを含む。シリンダヘッド(121)とシリンダブロック(122)とは、取り外し可能に取り付けられて、入口燃料の燃焼のための燃焼室(122a)を形成する。ピストン(123)は、燃焼室(122a)の内部に配設され、クランクシャフト(124)に結合される。クランクケース(120)の内部に配設されたクランクシャフト(124)は、一方の側端部部分でジェネレータ(125)に結合され、他方の側端部部分で伝達ユニット(113)に結合される。最初に、ジェネレータ(125)は、クランクシャフト(124)を回転させ、クランクシャフトは、ピストン(123)に結合され、ピストンは、燃焼室(122a)の内部で動いて、点火を始めるために、および燃料の燃焼を開始するために、燃料の必要とされる圧力を生成する。燃焼が開始すると、ピストン(123)は連続的に動いて、燃焼プロセスにおいて生成された動力によりクランクシャフト(124)を回転させる。好適な本実施形態において、ジェネレータ(125)は、一体化されたスタータジェネレータ(以下ISG)(125)である。エンジン始動システムとしてのISG(125)の使用は、スタータモータ(図示せず)および関連する要素などの構成要素を取り除く結果となり、したがって、左側クランクケース(120a)の部分数を低減し、車両(100)のCGのバランスを取るために重量を低減するのに役立つ。また、ISG(125)は、右側クランクケース(120b)上に提供される直接搭載部(図示せず)により、右側クランクケース(124)の内部に配設されて、車両(100)の右側の重量のバランスを保つ。ISG(125)の直接搭載は、ISG(125)の重量がクランクケース(120)によって直接受けられることを確実にし、オイルポンプカバー(151)において必要とされる付加的な従来の搭載設備は、前記ISG(125)と同じ側に配設されるオイルポンプ(150)を覆うのに十分なサイズに低減されることが可能である。好適な実施形態において、より小さなオイルポンプカバー(151)と共に右側クランクケース(120b)にオイルポンプ(150)を搭載することによって、左側クランクケース(120a)からの部分数および重量が低減されて、車両(100)のCGのバランスが取られる。
【0026】
ファンハウジング(127)は、ISG(125)の近くでクランクケース(120)の少なくとも一部に直接配設される。ファンハウジング(127)は、クランクケース(120)の外面上に配設される。ファンハウジング(127)は、エンジン(112)を冷却するために外部から空気を引き込むファン(図示せず)を受け入れるように構成される。ファンハウジング(127)には、少なくとも1つの二次空気噴射ユニット(SAI:secondary air injection unit)(112a))、点火コイル(112b))を搭載するために、1つまたは複数の設備が提供される。一実施形態において、E-SAI(112a)は、ファンハウジング(127)上に構築された平坦な垂直板状の構造に対してスナップ留めされたラバーブーツによって堅固に保持される。一実施形態において、点火コイル(112b)は、吸気管(112c)およびスロットル本体(112d)の近くに提供される複数の搭載ボス上のファンハウジング(127)に固定される。
【0027】
伝達ユニット(113)は、左側クランクケース(120a)上に搭載される。伝達ユニット(113)は、一方の側にクランクシャフト(124)に結合された駆動アセンブリ(128)と、他方の側にギアユニット(130)に結合された被駆動アセンブリ(129)とを含む。駆動アセンブリ(128)と被駆動アセンブリ(129)とは、駆動アセンブリ(128)から被駆動アセンブリ(129)に駆動力を伝えるように構成された駆動ベルト(130)を通じて接続される。被駆動アセンブリ(129)に結合されたギアユニット(131)は、伝達ユニット(113)から後輪(110)に駆動力を伝える。伝達ユニット(113)の外側は、外部ケーシング(132)によって覆われる。外部ケーシング(132)は、伝達アセンブリを収容するための閉じたハウジングを形成するために、左側クランクケース(120a)に位置合わせして配設される。伝達ユニット(113)は、伝達ユニット(113)に蓄積された水の一方向の流れを促進するように構成された樹脂ドレイン管(149)も含む。
【0028】
図4は、簡潔さのために少数の周辺部品と共に外部ケーシング(132)の分解図を示す。外部ケーシング(132)は、複数のカバー(133、134)を含む。複数のカバーは、第1のカバー(133)と第2のカバー(134)とを含む。第1のカバー(133)と第2のカバー(134)とは、取り外し可能に取り付けられて、分割またはモジュールケーシングを形成する。第1のカバー(133)は、伝達ユニット(113)の1つまたは複数の構成要素を覆うように構成される。第1のカバー(133)は、主に、駆動アセンブリ(128)、被駆動アセンブリ(129)および駆動ベルト(130)を覆う。
【0029】
第2のカバー(134)は、キックスタータアセンブリ(135)を搭載するように構成される。好適な実施形態において、キックスタータアセンブリは、キックスタータレバー(142)、キック始動駆動手段(144)、およびキック始動被駆動手段(146)を含む。本発明において、キックスタータアセンブリ(135)は、任意選択のバックアップ始動オプションとして提供される。一実施形態において、任意選択のバックアップ始動オプションが提供されない場合、第2のカバー(134)は、伝達ユニット(113)内のエアルーティングを促進するように構成された樹脂部品である。
【0030】
キックスタータアセンブリ(135)は、クランクケース(120)に配設されたエンジン(112)のクランクシャフト(124)の少なくとも一部に結合されて、エンジン(112)を始動する。キックスタータアセンブリ(135)は、手動始動状況期間中の点火のためにクランクシャフト(124)を回転させるように構成される。好適な実施形態において、キックスタータアセンブリ(135)は、シングルステップキックスタータである。本構造において、外部ケーシング(132)は、伝達ユニット(113)の外部ケーシング(132)において必要とされるいかなる設計変更もなしに、車両にキックスタータアセンブリ(135)を提供するように、または提供しないように変形され得る。好適な実施形態においては、伝達ユニット(113)の重量を低減するために、第1のカバー(133)は樹脂材料製であり、第2のカバー(134)は金属製である。本構造において、金属製である第2のカバー(134)は、キック始動期間中に生成された直接的な力を受け、結果として得られる力を、樹脂製の第1のカバー(133)に伝え、それによって強度要件を満たす。
【0031】
第1のカバー(133)は、第2のカバー(134)を受け入れるための搭載空間(136)を含む。第1のカバー(133)の内面(138)上の内側へ延びる突出部(137)は、搭載空間(136)を囲んで、第2のカバー(134)を取り付けるための搭載支持部を形成する。搭載空間(136)は、外部ケーシング(132)の内面(138)と、内面上で延びる、内側へ延びる突出部(137)とによって形成される。内側へ延びる突出部(137)は、搭載空間(136)の周囲を画定する。第2のカバー(134)は、外部ケーシング(132)の内側に配設される。内側へ延びる突出部(137)は、1つまたは複数の搭載手段(139)を含む。好適な実施形態において、1つまたは複数の搭載手段(139)の各々は、互いから等距離に配設される。一実施形態において、1つまたは複数の搭載手段(139)は、ねじ搭載のために画定される孔であるが、別の実施形態において、1つまたは複数の搭載手段(139)は、スナップフィット型、または、これらの組み合わせであってもよい。第2のカバー(134)には、対応する数の第2の搭載点(140)が提供される。第2の搭載点は(140)、1つまたは複数の搭載手段(139)と位置合わせして配設されるように構成される。第2のカバー(134)は、キック始動期間中に生み出された主要な力を吸収した後に、結果として得られるキック始動作動力のみを第1のカバー(133)に伝えるために、複数の点において第1のカバー(133)に取り付けられる。1つまたは複数の搭載手段(139)は、内側へ延びる突出部(137)全体にわたる力の分散を促進し、それによって、全体的な応力衝撃を低減する。この設計の結果、金属カバー(134)のより重い質量は、車両の長手方向中央平面のより近くに配設され、それによって、CGは、車両の長手方向中央平面のより近くへ動かされることを可能にし、これは望ましい。サイズがはるかに大きい外側カバー(133)は、ここで、金属以外のより軽い材料で作製されることが可能になり、それによって、車両の長手方向中央平面から離れた、より重い質量の横方向のオフセット分散を著しく低減する。
【0032】
第2のカバー(134)には、キックスタータレバー(142)の一方の端部を受け入れるための開口(141a)、キックスタート駆動手段(144)を収容するための第1のハウジング空間(143)、およびキックスタート被駆動手段(146)を収容するための第2のハウジング空間(145)が提供される。キックスタート駆動手段(144)は、一方の端部でキックスタータレバー(142)に結合され、他方の端部でキックスタート被駆動手段(146)に結合される。キックスタート被駆動手段(146)は、結合手段、好適にはラチェット機構を通じて、エンジン(112)のクランクシャフト(124)に結合されて、キック始動操作期間中に生成されたトルクを伝える。キック始動期間中に、キックスタート被駆動手段(146)は、クランクシャフト(124)の少なくとも一部に結合される。キックスタート被駆動手段(146)の中心軸(ZZ’)は、クランクシャフトの軸(CC’)と同軸上にあり、かつ平行である。
【0033】
第2のカバーの開口(141a)は、第1のカバー(133)に提供される開口(141b)と位置合わせされ、それにより、キックスタート駆動手段(144)は、開口(141a、141b)の両方を通過し、ユーザ操作を容易にするためのキックスタートレバー(142)の一部に接続される。
【0034】
動作時に、キック始動操作期間中に生成されたトルクは、キックスタート被駆動手段(146)の中心軸(ZZ’)からクランクシャフト(124)の中心軸(CC’)へ伝えられ、それにより、反力トルクが第2のカバー(134)へ伝えられて、第1のカバー(133)にかかる応力の除去を促進する。
【0035】
さらに、第1のカバー(133)は、第1のカバー(133)の内面(138)の最も外側の端部から後方横方向に延びる突出部によって形成された外周壁(147)を含む。外周壁(147)は、第1の部分(147a)と第2の部分(147b)とを含み、第1の部分(147a)および第2の部分(147b)は、両者の間に空間を残して重複し、少なくとも1つのロケーションに形成される、少なくとも1つの空気通路(148)を形成し、少なくとも1つの空気通路は、伝達ユニット(113)内の空気循環を促進するように構成される。少なくとも1つの空気通路(148)と位置合わせされた対応する部分が、クランクケース(120)上に形成されて、空気循環の増加のために横方向の幅を増加させ、重量低減のために、および伝達ユニット(113)からの熱風の廃棄のために、クランクケース(120)の左側への前記少なくとも1つの空気通路(148)の横方向の延在部を増加させるために、このロケーションにおける材料除去をもたらす。好適な実施形態において、伝達ユニット(113)は、CVTトランスミッションを含み、CVT室からの熱風は、前記少なくとも1つの空気通路(148)から排出され、したがって、トランスミッション冷却の改善をもたらす。
【0036】
本発明の多くの変形およびバリエーションが、上記の開示に照らして可能である。したがって、本発明の特許請求の範囲の範囲内で、本開示は、具体的に説明された以外の形で実施され得る。
【符号の説明】
【0037】
100 車両
F 100のフロント部分
R 100のリア部分
A-A’ 100の長手方向中心軸
101 100のフレーム
102 100のステップスルー部分
103 100の座席
104 100のピリオンハンドレスト
105 100のフロントサスペンションシステム
106 100のハンドルバーアセンブリ
107 100の前輪
108 100のフロントフェンダー
109 100のリアブレーキ
110 100の後輪
111 100の動力伝達システム
112 111のエンジン
112a 112の二次空気噴射ユニット
112b 112の点火コイル
112c 112のスロットルユニット
112d 112の吸気管
113 111の伝達ユニット
114 111の排気ユニット
115 115のエアクリーナ
116 115のブリーザホース
117 116の一方の端部
118 116の他方の端部
119 112のシリンダヘッドカバー
120 112のクランクケース
120a 112の左側クランクケース
120b 112の右側クランクケース
121 112のシリンダヘッド
122 112のシリンダブロック
122a 112の燃焼室
123 112のピストン
124 112のクランクシャフト
C-C’ 中心軸124
125 112のジェネレータ
127 112のファンハウジング
128 113の駆動アセンブリ
129 113の被駆動アセンブリ
130 113の駆動ベルト
131 113のギアユニット
132 113の外部ケーシング
133 132の第1のカバー
134 132の第2のカバー
135 134に配設されたキックスタータアセンブリ
136 133における134のための搭載空間
137 133の突出部
138 133の内面
139 137の1つまたは複数の搭載手段
140 134の搭載点
141a 134の開口
141b 133の開口
142 キックスタータレバー
143 134における第1のハウジング溝
144 143に配設された135の駆動手段
145 134における第2のハウジング溝
146 145に配設された135の被駆動手段
Z-Z’ 146の中心軸
147 134の外周壁
147a 147の第1の部分
147b 147の第2の部分
148 132における空気通路
149 ドレイン管
150 オイルポンプ
151 オイルポンプカバー
図1
図2
図3a
図3b
図4
【国際調査報告】