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特表2023-546675動的なセルラネットワーク・スペクトル共有
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  • 特表-動的なセルラネットワーク・スペクトル共有 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-07
(54)【発明の名称】動的なセルラネットワーク・スペクトル共有
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/14 20090101AFI20231030BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231030BHJP
【FI】
H04W16/14
H04W72/0457
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524543
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 US2021056149
(87)【国際公開番号】W WO2022108705
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】63/104,981
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/192,182
(32)【優先日】2021-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521478407
【氏名又は名称】ディッシュ ワイヤレス エル.エル.シー.
【氏名又は名称原語表記】DISH WIRELESS L.L.C.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】バイ スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】スパークス クレイグ
(72)【発明者】
【氏名】ルアンヌ マーク
(72)【発明者】
【氏名】カペル ジェレミー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE16
5K067EE61
(57)【要約】
セルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための多様な構成が提示される。二次通信事業者のセルラネットワーク・コンポーネントは、二次通信事業者無線ユニット(RU)においてスペクトルが現在必要ないと判定することができる。二次通信事業者のセルラネットワーク・コンポーネントは、スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために解放し、二次通信事業者RUが解放されるスペクトルを使用できないようにすることができる。次いで、セルラネットワーク通信事業者RUは、解放されたスペクトルを使用してユーザ機器(UE)の第1のセットと通信することができる。二次通信事業者RU及びセルラネットワーク通信事業者RUは、同一場所に配置することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法であって、前記方法が、
前記二次通信事業者のコンポーネントによって、二次通信事業者無線ユニット(RU)においてスペクトルが現在必要ないと判定することであり、
前記二次通信事業者RUが、前記セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークに接続される、
判定することと、
前記二次通信事業者の前記コンポーネントによって、前記スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために解放することであり、前記二次通信事業者RUが前記解放されるスペクトルを使用することができないように、解放することと、
セルラネットワーク通信事業者RUによって、前記解放されたスペクトルを使用して、ユーザ機器(UE)の第1のセットと通信することであり、
前記二次通信事業者RU及びセルラネットワーク通信事業者RUが同一場所にあり、
前記セルラネットワーク通信事業者RUが、前記セルラネットワーク・プロバイダの前記セルラネットワークに接続され、
前記セルラネットワークが、前記二次通信事業者RUから前記セルラネットワークとは異なる二次通信事業者ネットワークへ通信をルーティングする、
通信することと、
前記二次通信事業者の前記コンポーネントによって、前記スペクトルを回収することであり、前記セルラネットワーク通信事業者が前記回収されたスペクトルを使用することができないように、回収することと、
前記二次通信事業者RUによって、前記回収されたスペクトルを使用して、UEの第2のセットと通信することと
を含む、セルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項2】
前記スペクトルを前記セルラネットワーク通信事業者による使用のために解放することが、前記二次通信事業者RUが、UEの前記第2のセットにおいて、前記スペクトルの使用を除外する第1の帯域幅部分(BWP)定義をアクティブ化することを含む、請求項1に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項3】
前記スペクトルを前記セルラネットワーク通信事業者による使用のために回収することが、前記二次通信事業者RUが、UEの前記第2のセットにおいて、前記スペクトルの少なくとも一部の使用を含める第2のBWP定義をアクティブ化することを含む、請求項2に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項4】
前記二次通信事業者によって運用されるデータセンタを使用して、前記二次通信事業者RUの通信を処理することであって、前記データセンタが前記セルラネットワーク・プロバイダの前記セルラネットワークとは異なる、処理することをさらに含む、請求項1に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項5】
前記回収されたスペクトルを使用して、UEの前記第2のセットと通信することが、前記二次通信事業者RUが、前記セルラネットワーク通信事業者RU及び前記二次通信事業者RUと通信する分散ユニット(DU)を介して前記データセンタに通信をルーティングすることであって、前記DUが前記セルラネットワーク通信事業者によって運用される、ルーティングすることを含む、請求項4に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項6】
前記セルラネットワークRUが、第1のセルラネットワーク・スライスの一部として前記DUと通信し、前記二次通信事業者RUが、第2のセルラネットワーク・スライスの一部として前記DUと通信する、請求項5に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項7】
前記セルラネットワークが、5G新無線(NR)セルラネットワークである、請求項1に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項8】
前記二次通信事業者RUにおいて前記スペクトルが現在必要ないと判定することが、第1の定義された期間について、スペクトル使用の第1の量を第1のしきい値と比較することに基づいている、請求項1に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項9】
第2の定義された期間について、スペクトル使用の第2の量を第2のしきい値と比較することに基づいて、前記二次通信事業者RUにおいて前記スペクトルが必要であると判定することをさらに含む、請求項8に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項10】
前記スペクトルが解放された後、ただし前記スペクトルが回収される前に、別の地理的領域にある別の二次通信事業者RUによって前記スペクトルが使用され続ける、請求項1に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項11】
前記二次通信事業者RU及び前記セルラネットワーク通信事業者RUが同一通信塔に取り付けられる、請求項1に記載のセルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法。
【請求項12】
セルラネットワーク・システムであって、
セルラネットワーク・プロバイダによって運用されるセルラネットワークと、
二次通信事業者によって運用される二次通信事業者無線ユニット(RU)と、
前記セルラネットワーク・プロバイダによって運用される前記セルラネットワークと通信する、二次通信事業者ネットワークであり、
前記二次通信事業者RUに割り当てられたスペクトルが現在必要ないと判定することと、
前記スペクトルを前記セルラネットワーク通信事業者による使用のために解放することであり、前記二次通信事業者RUが前記解放されるスペクトルを使用することができないように、解放することと、
前記スペクトルが解放された後、ある時間において、前記スペクトルを回収することであり、前記セルラネットワーク通信事業者が前記回収されたスペクトルを使用することができないように、回収することと、
前記回収されたスペクトルを使用して、UEの第2のセットと通信することと
を行なうように構成された、二次通信事業者ネットワークと、
セルラネットワーク通信事業者RUであり、
前記解放されたスペクトルを使用して、ユーザ機器(UE)の第1のセットと通信することであり、
前記二次通信事業者RU及びセルラネットワーク通信事業者RUが同一場所にあり、
前記二次通信事業者RUと前記セルラネットワーク通信事業者RUが、それぞれ前記セルラネットワーク・プロバイダの前記セルラネットワークと通信し、
前記セルラネットワークが、前記二次通信事業者RUから前記二次通信事業者ネットワークへ通信をルーティングする、
通信すること
を行なうように構成された、セルラネットワーク通信事業者RUと
を備える、セルラネットワーク・システム。
【請求項13】
前記二次通信事業者ネットワークが、前記スペクトルを前記セルラネットワーク通信事業者による使用のために解放するように構成されることが、前記二次通信事業者RUが、UEの前記第2のセットにおいて、前記スペクトルの使用を除外する第1の帯域幅部分(BWP)定義をアクティブ化するように構成されることを含む、請求項12に記載のセルラネットワーク・システム。
【請求項14】
前記二次通信事業者ネットワークが、前記スペクトルを前記セルラネットワーク通信事業者による使用のために回収するように構成されることが、前記二次通信事業者RUが、UEの前記第2のセットにおいて、前記スペクトルの少なくとも一部の使用を含める第2のBWP定義をアクティブ化するように構成されることを含む、請求項13に記載のセルラネットワーク・システム。
【請求項15】
前記二次通信事業者ネットワークが、前記二次通信事業者によって運用されるデータセンタを使用して、前記二次通信事業者RUの通信を処理するようにさらに構成され、前記データセンタが前記セルラネットワーク・プロバイダの前記セルラネットワークとは異なる、請求項12に記載のセルラネットワーク・システム。
【請求項16】
前記回収されたスペクトルを使用して、UEの前記第2のセットと通信することが、前記二次通信事業者RUが、セルラネットワーク通信事業者RU及び前記二次通信事業者RUと通信する分散ユニット(DU)を介して前記データセンタに通信をルーティングすることであって、前記DUが前記セルラネットワーク通信事業者によって運用される、ルーティングすることを含む、請求項15に記載のセルラネットワーク・システム。
【請求項17】
前記セルラネットワークRUが、第1のセルラネットワーク・スライスの一部として前記DUと通信し、前記二次通信事業者RUが、第2のセルラネットワーク・スライスの一部として前記DUと通信する、請求項16に記載のセルラネットワーク・システム。
【請求項18】
前記セルラネットワークが、5G新無線(NR)セルラコア・ネットワークを含む、請求項12に記載のセルラネットワーク・システム。
【請求項19】
前記スペクトルが解放された後、ただし前記スペクトルが回収される前に、別の地理的領域にある別の二次通信事業者RUによって前記スペクトルが使用され続ける、請求項12に記載のセルラネットワーク・システム。
【請求項20】
前記二次通信事業者RU及び前記セルラネットワーク通信事業者RUが同一通信塔に取り付けられる、請求項12に記載のセルラネットワーク・システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、2020年10月23日に提出された、「DYNAMIC SPECTRUM SHARING」と題される米国仮特許出願第63/104,981号の優先権を主張する、2021年3月4日に提出された、「DYNAMIC CELLULAR NETWORK SPECTRUM SHARING」と題される米国非仮特許出願第17/192,182号の優先権を主張するものであり、その開示はあらゆる目的のために、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、本出願と同日に提出される「SECONDARY OPERATOR INTEGRATION WITH A CELLULAR CORE NETWORK」と題される米国特許出願第17/192,176号に関し、その開示はあらゆる目的のために、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
4G Long-Term Evolution(LTE)セルラネットワーク及び早い世代のセルラネットワークでは、特定のエンティティ又はユーザ機器のグループに、定められた量のネットワークリソースを割り当てることが困難であった。しかしながら、5G新無線(NR)セルラネットワークなどの後の世代のセルラネットワークでは、ネットワーク・スライスを定義することができる。ネットワーク・スライスは、それ自身の論理トポロジ、セキュリティ規則、及びその下にある物理的ネットワークの制限内で機能するパフォーマンス特性を有する、仮想的なネットワークとして効果的に機能することができる。
【発明の概要】
【0004】
様々な実施形態を、セルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法に関連して説明する。いくつかの実施形態では、セルラネットワーク・プロバイダと二次通信事業者との間でスペクトルを割り当てるための方法を説明する。方法は、二次通信事業者のコンポーネントによって、二次通信事業者無線ユニット(RU)におけるスペクトルが現在必要ないかもしれないと判定することを含むことができる。二次通信事業者RUは、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークに接続されてもよい。方法は、二次通信事業者のコンポーネントによって、スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために解放することであり、二次通信事業者RUが解放されるスペクトルを使用することができないように、解放することを含むことができる。方法は、セルラネットワーク通信事業者RUによって、解放されたスペクトルを使用して、ユーザ機器(UE)の第1のセットと通信することを含むことができる。二次通信事業者RU及びセルラネットワーク通信事業者RUは、同一場所にあってもよい。セルラネットワーク通信事業者RUは、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークに接続されてもよい。セルラネットワークは、二次通信事業者RUからセルラネットワークとは異なる二次通信事業者ネットワークへ通信をルーティングすることができる。方法は、二次通信事業者のコンポーネントによって、スペクトルを回収することであり、セルラネットワーク通信事業者が回収されたスペクトルを使用することができないように、回収することを含むことができる。方法は、二次通信事業者RUによって、回収されたスペクトルを使用して、UEの第2のセットと通信することを含むことができる。
【0005】
そのような方法の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる:スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために解放することが、二次通信事業者RUが、UEの第2のセットにおいて、スペクトルの使用を除外する第1の帯域幅部分(BWP)定義をアクティブ化することを含んでもよい。スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために回収することは、二次通信事業者RUが、UEの第2のセットにおいて、スペクトルの少なくとも一部の使用を含める第2のBWP定義をアクティブ化することを含むことができる。方法は、二次通信事業者によって運用されるデータセンタを使用して、二次通信事業者RUの通信を処理することをさらに含んでもよい。データセンタは、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークとは異なっていてもよい。回収されたスペクトルを使用して、UEの第2のセットと通信することは、二次通信事業者RUが、セルラネットワーク通信事業者RU及び二次通信事業者RUと通信することができる分散ユニット(DU)を介してデータセンタに通信をルーティングすることを含んでもよい。DUは、セルラネットワーク通信事業者によって運用されてもよい。セルラネットワークRUは、第1のセルラネットワーク・スライスの一部としてDUと通信してもよく、二次通信事業者RUは、第2のセルラネットワーク・スライスとしてDUと通信する。セルラネットワークは、5G新無線(NR)セルラネットワークであってもよい。二次通信事業者RUにおいてスペクトルが現在必要ないかもしれないと判定することは、第1の定義された期間について、スペクトル使用の第1の量を第1のしきい値と比較することに基づくことができる。方法は、第2の定義された期間について、スペクトル使用の第2の量を第2のしきい値と比較することに基づいて、二次通信事業者RUにおいてスペクトルが必要であるかもしれないと判定することをさらに含むことができる。スペクトルが解放され得た後、ただしスペクトルが回収され得る前に、別の地理的領域にある別の二次通信事業者RUによってスペクトルが使用され続けてもよい。二次通信事業者RU及びセルラネットワーク通信事業者RUは、同一通信塔に取り付けられてもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、セルラネットワーク・システムを説明する。システムは、セルラネットワーク・プロバイダによって運用されるセルラネットワークを含むことができる。システムは、二次通信事業者によって運用される二次通信事業者無線ユニット(RU)を含むことができる。システムは、セルラネットワーク・プロバイダによって運用されるセルラネットワークと通信する、二次通信事業者ネットワークを含むことができる。ネットワークは、二次通信事業者RUに割り当てられたスペクトルが現在必要ないかもしれないと判定するように構成することができる。ネットワークは、スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために解放するように構成することができ、二次通信事業者RUが解放されるスペクトルを使用できないようにすることができる。ネットワークは、スペクトルが解放された後、ある時間において、スペクトルを回収するように構成することができ、セルラネットワーク通信事業者が回収されたスペクトルを使用できないようにすることができる。ネットワークは、回収されたスペクトルを使用して、UEの第2のセットと通信するように構成されてもよい。システムは、解放されたスペクトルを使用して、ユーザ機器(UE)の第1のセットと通信するように構成されたセルラネットワーク通信事業者RUを含むことができる。二次通信事業者RU及びセルラネットワーク通信事業者RUは、同一場所にあってもよい。二次通信事業者RUとセルラネットワーク通信事業者RUは、それぞれセルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークと通信することができる。セルラネットワークは、二次通信事業者RUから二次通信事業者ネットワークへ通信をルーティングすることができる。
【0007】
そのような方法の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる:二次通信事業者ネットワークが、スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために解放するように構成されることが、二次通信事業者RUが、UEの第2のセットにおいて、スペクトルの使用を除外する第1の帯域幅部分(BWP)定義をアクティブ化するように構成されることを含んでもよい。二次通信事業者ネットワークが、スペクトルをセルラネットワーク通信事業者による使用のために回収するように構成されることが、二次通信事業者RUが、UEの第2のセットにおいて、スペクトルの少なくとも一部の使用を含める第2のBWP定義をアクティブ化するように構成されることを含んでもよい。二次通信事業者ネットワークは、二次通信事業者によって運用されるデータセンタを使用して、二次通信事業者RUの通信を処理するようにさらに構成されてもよい。データセンタは、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークとは異なっていてもよい。回収されたスペクトルを使用して、UEの第2のセットと通信することは、二次通信事業者RUが、セルラネットワーク通信事業者RU及び二次通信事業者RUと通信することができる分散ユニット(DU)を介してデータセンタに通信をルーティングすることを含んでもよい。DUは、セルラネットワーク通信事業者によって運用されてもよい。セルラネットワークRUは、第1のセルラネットワーク・スライスの一部としてDUと通信してもよく、二次通信事業者RUは、第2のセルラネットワーク・スライスの一部としてDUと通信してもよい。セルラネットワークは、5G新無線(NR)セルラコア・ネットワークを含んでもよい。スペクトルが解放され得た後、ただしスペクトルが回収され得る前に、別の地理的領域にある別の二次通信事業者RUによってスペクトルが使用され続けてもよい。二次通信事業者RU及びセルラネットワーク通信事業者RUは、同一のセルラ通信塔に取り付けられてもよい。
【0008】
以下の図面を参照することにより、多様な実施形態の性質及び利点をさらに理解することができる。添付の図面では、類似の構成要素又は特徴は、同一の参照ラベルを有する場合がある。さらには、同一タイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後にダッシュ及び類似の構成要素同士を区別する第2のラベルを続けることによって区別することができる。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルに関係なく、同一の第1の参照ラベルを有する類似の構成要素のいずれか1つに対して当てはまる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】セルラネットワークの実施形態のブロック図である。
図2】高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワークの実施形態のブロック図である。
図3】高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワークの別の実施形態のブロック図である。
図4】高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワークを運用するため方法の実施形態の図である。
図5】動的な二次的スペクトル共有を使用するセルラネットワークを運用するため方法の実施形態の図である。
図6】複数のセルラネットワーク・スライスに対する高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワークを運用するため方法の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
セルラネットワークのスライシングを使用して、セルラネットワークのネットワーク通信事業者とは異なる二次通信事業者は、定められたセルラネットワーク・スライスを制御するために自主権を持つことができる。本明細書で詳述される場合、二次通信事業者は、二次通信事業者のネットワークと通信するために、ネットワーク通信事業者のセルラネットワークのコンポーネントを介して通信する、専用の無線ユニット(RU)を使用することができる。そのような構成は、二次通信事業者に自主権を与え、それ自身のセルラネットワークを完全に増築する必要なく、(仮想的な)セルラネットワークを効果的に運用することができる。
【0011】
専用のRUを使用することによって、二次通信事業者には、二次通信事業者がどのようにそのネットワーク・スライスを運用するかについて、かなりの自主権が与えられる。可能な一例として、専用のRUは、アップストリーム(UEからセルラネットワークに向かう)ペイロード暗号化及び/又はダウンストリーム(セルラネットワークからUEに向かう)復号化を実行することができる。通信がセルラネットワークを介して二次通信事業者のネットワーク及び二次通信事業者のRUにルーティングされると、この通信はデータのルーティングに必要とされる程度を除き、暗号化されたままであることができる。したがって、二次通信事業者のどのデータも、セルラネットワーク上で、又はセルラネットワークの通信事業者に対して公開されない。さらには、暗号化及び復号化は二次通信事業者のネットワーク及び二次通信事業者のRU又はUEのいずれかによって扱われるため、セルラネットワークは、二次通信事業者のペイロードに対して使用される暗号法又はスクランブリングのタイプを気にする必要すらない。
【0012】
そのような構成は、高いレベルのセキュリティ又はプライバシーを必要とする二次通信事業者にとって、特に有用な場合がある。例として、軍は、完全なセルラネットワークを増築する必要なく、それ自身の仮想セルラネットワークを持ちたいと考える場合がある。軍は、所望のエリアに、本明細書で詳述されるように、民間通信事業者のセルラネットワークの多様なコンポーネントを使用するRUを設置することができる。軍は定められたセルラネットワーク・スライスを有することができ、これに対し、セルラネットワークを使用して行なわれる通信が、セルラネットワークによる軍のネットワークと軍のRUとの間でルーティングされる。軍のネットワークは、UEの優先順位付け、UEの帯域幅割当、与えられるセルラサービス、暗号化、及び軍専用セルラネットワーク・スライス内でのUE設定を十分管理することができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、二次通信事業者によって運用されるRUは、2つの(又はそれ以上の)セルラネットワーク・スライスと併せて使用されてもよい。UEとの通信に使用されている特定のセルラネットワーク・スライスに応じて、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワークは、二次通信事業者のネットワークにデータを異なるようにルーティングすることができる。二次通信事業者は、UEをどのセルラネットワーク・スライスに割振るかに関して、そのUEを管理するようにさらに許可される場合がある。例えば、あるセルラネットワーク・スライスは、超セキュア通信に使用され得る一方で、2つめのセルラネットワーク・スライスは、相対的にあまりセキュアではない通信に使用される。追加的に、又は代替的に、UEは、セルラネットワーク通信事業者によって運用されるセルラネットワーク・スライスに接続することができる。このセルラネットワーク・スライスを使用するようにとの命令は、UEの通信事業者によって行なわれてもよいし、二次通信事業者のネットワークによってコマンドがUEに送られてもよい。
【0014】
いくつかの状況では、二次通信事業者は、特定の時間に所与の地理的領域で、二次通信事業者に割り当てられたセルラネットワーク・スライスのスペクトル及び/又は帯域幅のすべてを使用する必要がない場合がある。二次通信事業者は、別のセルラネットワーク・スライスによる許容可能な使用のために、スペクトル、帯域幅、及び/又は処理リソースなどのリソースを、一時的に解放する。例えば、二次通信事業者は、所与の地域で特定のスペクトルに対して権利を有する場合がある。二次通信事業者がそのスペクトルを必要としない場合、二次通信事業者のネットワークは、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワークに、スペクトルが少なくとも一時的に使用可能であるということを示す命令を送ることができる。利用可能である一方で、セルラネットワーク通信事業者は、二次通信事業者から利用可能なスペクトルを活用するために、自身が運用するセルラネットワーク・スライス用に使用される帯域幅部分(BWP)定義(又はアクティブなBWP定義)を変更してもよい。二次通信事業者がスペクトルを回収するとき、セルラネットワーク通信事業者は、そのスペクトルが再度二次通信事業者用に予約されるように、再度UE用のBWP定義又はアクティブなBWPプロファイルを変更することができる。そのような構成要求は、二次通信事業者がその予約されたスペクトル及び/又は帯域幅を使用する能力を維持できるようにするが、二次通信事業者によってスペクトル及び/又は帯域幅が必要とされない場合、このスペクトル及び/又は帯域幅を別の通信事業者によって使用できるようにする。
【0015】
これらの及び他の実施形態に関するさらなる詳細を、図面に関連して提示する。図1は、セルラネットワーク・システム100の実施形態のブロック図である。セルラネットワーク・システム100は、セルラネットワーク通信事業者(セルラネットワーク・プロバイダとも称される)によって運用することができる。セルラネットワーク通信事業者は、加入と引き換えに又は固定料金ベースで加入者がUEを使用してセルラネットワークにアクセスすることを許可する商用エンティティであってもよい。セルラネットワーク110は、セルラアクセス・ネットワーク及びセルラコア・ネットワークの両方を含むことができる。セルラネットワーク110は以下を含むことが可能である:国営データセンタ(NDC)115;中央ユニット(CU)120;分散ユニット(DU)125;及び無線ユニット(RU)130。セルラアクセス・ネットワークは、RU130、DU125、及びCU120を含むものとして定義することができる。セルラコア・ネットワークは、NDC115を含むものとして定義することができる。セルラネットワーク110は、5G新無線(NR)セルラネットワーク、又はより具体的には、「スタンドアロンの」5Gセルラネットワークを表現することができる。したがって、セルラコア・ネットワークは、5Gコア(5GC)ネットワークであることができる。セルラネットワーク110は、モバイル・フロントホール、ミッドホール、及びバックホールがクラウドコンピューティングの原理を用いて実行されることを可能にするOpen Radio Access Network(O-RAN)クラウドネイティブなアーキテクチャにしたがって動作することができる。したがって、特殊化されたハードウェアを使用してアクセスネットワーク及びコアネットワーク機能性を実行するのではなく、特殊化されたソフトウェア又はファームウェアを動作させる、より汎用のサーバシステムを使用して、セルラネットワーク110の機能を実行する。追加的に、又は代替的に、セルラネットワーク110は、3GPP(登録商標)の5G標準にしたがったネイティブな5Gであってもよい。
【0016】
RU130-1などのRUは、セルラネットワーク110とUE140を伴うワイヤレス無線ベースの通信との間のインターフェースとして機能する。RU130-1は、通信塔135-1に配置された1つ又は複数のアンテナを介して、UE140との無線通信の伝送及び受信を扱う。RU130-1は、通信塔135-1に、又はその近くに配置することができる。RU130-1は、3G、4G LTE、5G NRなど、又は6G若しくはそれ以降のような何らかの将来的な技術など、特定の無線通信プロトコルにしたがって、データの伝送及び受信を扱う。図1に示されるように、RU130-1は、通信塔135-1に配置された1つ又は複数のアンテナを用いて接続され、現在はUE140と通信している。UE140のためのセルラネットワーク・トラフィックは、RU130-1とDU125-1との間の、特定のセルラネットワーク・スライス上で発生し得る。RU130-2は、通信塔135-2上の1つ又は複数のアンテナを介して他のUEと通信している。いくつかの実施形態では、ビルディング及び橋などの通信塔以外の構造物が、アンテナを搭載するために使用されてもよい。グループ141は、UE140がセルラネットワーク110上で、単一のセルラネットワーク・スライスを使用して通信することを示す。
【0017】
複数のRUは、DU125-1などの、単一のDUと通信することができる。DU125-1などのDUは、RUとCU120-1などのCUとの間でセルラネットワークの論理ノードとして機能する。DU125-1は、特定のセルラネットワークに基づいてカスタマイズすることができる、多様な機能を実施することができる。例えば、DU125-1は、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、及び接続されたDUとCUと併せて物理(PHY)レイヤの態様を動作させることができる。DU125-2はまた、CU120-1とも通信することができる。注目すべきは、単一のDUと通信する複数のRUは、異なる製造業者によって作られてもよいことである。セルラネットワークはO-RANにしたがって動作するため、セルラネットワークは、異なる製品/モデルのRUを許容することができる。したがって、二次通信事業者は、特定の製品/モデルのRUを使用することに制限されない。
【0018】
CU120-1は、DU125とは異なるレイヤを動作させるように機能する場合がある。やはり、CU120によって手渡される特定の機能及びレイヤは、特定のセルラネットワークに基づいてカスタマイズすることができる。例えば、CU120は、Radio Resource Control(RRC)レイヤ及びPacket Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤを動作させることができる。別の見方をすると、gNodeBは、1つのCU及び少なくとも1つのDUを含むことができる。CUは、セルラネットワーク110のローカル・データセンタと称することもできる。セルラネットワークの階層構造では、CUは、DU125と、国営又は中央集権的データセンタとの間にあってもよい。RU130、DU125、及びCU120は、高速光ファイバ通信を使用して接続されてもよい。
【0019】
CU120は、セルラネットワーク110のNDC115と通信してもよい。セルラネットワーク110のアーキテクチャに応じて、何らかの他の公共又は私的なネットワークであってもよいインターネット117及び/又はネットワーク119などの多様な他のネットワークが、NDC115を介してアクセスされてもよい。他の実施形態では、そのようなネットワークはCU120及び/又はDU125を介してアクセス可能であってもよい。
【0020】
UE140は、セルラネットワークを使用して通信することができるデバイスの多様な形態を表現することができる。例えば、スマートフォン、セルラモデム、ワイヤレスセンサデバイス、アクセスポイント(AP)、及びゲーム機器が、UE140として機能することができる。まとめて、UE140は特定のセルラネットワーク・スライスに割振られてもよい。したがって、フロントホール(RU130とDU125との間のデータ伝送)、ミッドホール(DU125とCU120との間のデータ伝送)、及びバックホール(CU120とNDC115との間のデータ伝送)は、UE140が割振られるセルラネットワーク・スライスを使用して、セルラネットワーク110によって実施されてもよい。他のセルラネットワーク・スライスが存在する場合、これらの物理的リソースは、他のセルラネットワーク・スライスに関連付けられるUEのために予約されてもよい。
【0021】
図1は、セルラネットワークの簡略化された実施形態を示す。実際には、はるかに広がりを持つネットワークが、多数の通信塔、RU130、DU125、及びCU120と共に存在し得ることを理解されたい。セルラネットワークは、UEとの通信用及びセルラネットワーク110用の両方の5G NRを使用する、ネイティブな5G NRセルラネットワークであることができる。しかし、他のセルラ技術も可能である。
【0022】
図1は、単一のセルラネットワーク通信事業者によって運用されるセルラネットワークを示しているが、図2は、少なくとも一部の機能性及び通信のためにセルラネットワーク通信事業者のアクセス及び/又はコアネットワークに依拠する、二次通信事業者を示す。図2は、高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワーク200の実施形態のブロック図である。セルラネットワーク200は、二次通信事業者にセルラネットワーク上のセルラネットワーク・スライスが割振られる、セルラネットワーク・システム100の実施形態である。
【0023】
セルラネットワーク200では、二次通信事業者は、それ自身のRU230、並びにローカル・データセンタ(LDC)210及び国営データセンタ(NDC)205などの他のネットワークコンポーネントを、二次通信事業者ネットワーク211の一部として維持する。注目すべきことには、二次通信事業者は、独立したセルラネットワークを動作させるために必要なすべてのコンポーネントを運用するわけではない。図2に示される実施形態では、二次通信事業者はそれ自身のDU又はCUを運用しない。
【0024】
図2に示される実施形態では、二次通信事業者は、それ自身のDU又はCUを運用しないが、二次通信事業者は、二次通信事業者ネットワーク211の一部であるLDC210、NDC205、及びRU230の完全な動作上の制御を維持する。それ自身のRU230の制御を有することによって、二次通信事業者は、UE優先順位付け、無線アクセス技術(RAT)、帯域幅割当、そのスペクトルに対するBWP定義、データの暗号化、及び以下で考察するようなその他に対して制御を有する。
【0025】
二次通信事業者のLDC210は、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワークのコンポーネントと(例えば、光ファイバリンクを介して)通信することができる。分かりやすくするために、二次通信事業者とセルラネットワーク通信事業者は、別個のエンティティである。例えば、セルラネットワーク通信事業者は、商用エンティティであってもよいし、二次通信事業者は別個の商用エンティティ(例えば、カジノ)又は政府系エンティティ(例えば、軍)であってもよい。図2の実施形態では、LDC210は、CU120-1と通信する。二次通信事業者は、セルラネットワーク110上に指定のセルラネットワーク・スライスを有する。したがって、セルラネットワーク110の物理的通信及び処理リソースの、特定の量が、二次通信事業者に対して予約され得る。二次通信事業者は、その指定されたネットワーク・スライス上で、動作関連の及びセキュリティのログを、対照、管理、解釈することができる。二次通信事業者が指定のネットワーク・スライスを有していることによって、その通信トラフィックに対する、人工知能(AI)ベースの分析を含む、挙動パターン分析を含む、高度な分析を実施することができる。二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスでは、二次通信事業者は、限定はしないが、二次通信事業者に特有な以下の多様なセキュリティ制御を実施することができる:UE保護;サービス拒否(DoS)保護;識別及びアクセス管理;挙動異常検知;エンドポイント保護;認証ライフサイクル管理;ファイアウォール/ゲートウェイ;コンテナセキュリティ;ゼロ信頼アーキテクチャ;相互認証;ネットワーク機能通信の管理;並びに統合型セキュリティインシデント及びイベント管理プラットフォーム。
【0026】
RU230は、二次通信事業者によって、設置、保守、及び/又は設定されてもよい。RU230は、RU130-1と同一の通信塔又は構造物に設置されてもよいし、異なる通信塔又は構造物に設置されてもよい。RU230は、RU130-1とは異なる周波数で通信することが可能である。いくつかの実施形態では、RU230がUEとの通信に使用する周波数の少なくとも一部は、RU130-1がUE140と通信することができる周波数と同一である。RU230は、二次通信事業者に関連付けられるUE240と通信する。二次通信事業者は、RU230及びLDC210を介して、二次通信事業者のネットワークにアクセスするためのUE240の認証に対して完全な動作関連の制御を有する。
【0027】
RU230を介して、二次通信事業者のNDC205及び/又はLDC210を使用して、UE240との通信がどのように扱われるかの特性を設定することができる。具体的に、二次通信事業者は、UE240のそれぞれの優先順位、UE240のそれぞれに割り当てられる帯域幅の量、及び/又はUE240のそれぞれに与えられるセルラサービスを制御することができる。二次通信事業者は、UE240に割り当てられた無線リソースの使用を、二次通信事業者によって可能となる各アプリケーションにサポート及び最適化されるサービスに基づいて、制御及び最適化することができる。最適化は、アプリケーションパフォーマンス、日時、及びUE240の地理的場所を含むがそれに限定されない、あらゆる数の変数を考慮することができる。
【0028】
注目すべきことには、二次通信事業者のRU230は、LDC210と直接的に通信することができない。むしろ、二次通信事業者は、セルラネットワーク通信事業者のアクセスネットワーク及び/又はコアネットワークに、少なくとも部分的に依拠する。RU230は、DU125-1と通信し、次いでDU125-1はCU120-1と通信する。DU125-1及びCU120-1は、RU130-1に対して実現されるのと同様に、RU230に必要なデータの適当な処理及び管理を実現することができる。しかしながら、UE240が、グループ141にサービスするためにセルラネットワークによって使用されるセルラネットワーク・スライスとは別個である、第2のセルラネットワーク・スライスの一部として(グループ241によって示される通り)動作するおかげで、CU120-1は、これらのUEに帰属するすべてのセルラネットワーク・トラフィックをLDC210にルーティングする。
【0029】
第2のセルラネットワーク・スライスに割振られるグループ241の一部として動作するUEについて、RU230、DU125-1、及びCU120-1との間のパケットベースの通信は部分的に暗号化されてもよい。データ及び/又は音声情報は、UE240によって暗号化/復号化されてもよく、及び/又はRU230によって暗号化/復号化されてもよい。DU、CU、又はセルラネットワーク110のどの他のコンポーネントも、この情報を復号化することはできない。RU230は、データペイロード以外のアドレッシング及び/又は他の情報を暗号化されないままにして、暗号化されたデータをセルラネットワークによってLDC210にルーティングできるようにしてもよい。LDC210及び/又はNDC205は、暗号化/復号化を実施するように構成されてもよい。したがって、二次通信事業者のデータは、伝送されている間、またある程度、セルラネットワーク110によって処理されている間、暗号化されたままであることができる。矢印245は、データペイロードが、RU230とLDC210との間で、復号化されることなく暗号化された形態で伝送可能であることを表現している。他の実施形態では、データペイロードは、その間の復号化なしに、LDC210とUE240との間を、セルラネットワーク・スライスの一部として暗号化された形態で伝送することができる。
【0030】
RU230(又はUE240)とLDC210との間でエンドツーエンドの暗号化が可能であるだけでなく、RU230によって使用される特定の無線アクセス技術(RAT)が、RU130及びセルラネットワーク110の残りの部分とは無関係なままである。したがって、二次通信事業者は、RU130-1及びセルラネットワーク110の残りの部分によって使用されているRATとは異なる、GSM、3G、4G LTE、5G NR、6G、又は何らかの他の若しくは将来的なRATを独立的に使用することができる。
【0031】
示されるように、CU120-1は、LDC210と通信する。このアーキテクチャは、例として示される。NDC115とNDC205との間、又はDU125-1とLDC210との間に、1つ又は複数の接続が、追加的に、又は代替的に提示されてもよい。
【0032】
二次通信事業者は、DU125及びCU120のハードウェアリソース、並びに/又はDU125とCU120との間の通信リソースの定義された量が二次通信事業者のために予約されるように、セルラネットワーク110上に専用のセルラネットワーク・スライスを有してもよい。そのような処理/ネットワークリソースが必要ない場合、リソースは、1つ又は複数の他のセルラネットワーク・スライスのために使用されるように、元のセルラネットワーク110に解放されてもよい。例えば、二次通信事業者が軍である場合、そのセルラネットワーク・スライスの完全な使用は、時折必要とされるだけである。必要とされない場合、処理/ネットワークリソースは、セルラネットワーク通信事業者によって、その商業上の顧客のためのパフォーマンスを改善するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスの予約されたハードウェアリソースに対する特定の命令又は「リース」は、別のセルラネットワーク・スライスと併せてそのリソースの使用を許可するべく、セルラネットワーク110によって二次通信事業者から受信される必要がある。
【0033】
追加的に、又は代替的に、RU230による使用のために予約されたスペクトルは、必要とされない場合、二次通信事業者によって解放されてもよい。このスペクトルは、商用目的でセルラネットワーク通信事業者のRU130-1によって使用されてもよい。NDC205又はLDC210は、RU230によって必要とされないスペクトルについて、セルラネットワーク110のコンポーネントに対して、スペクトル上でリースを提供してもよい。(注目すべきことには、RU230から離れた別の地理的領域では、二次通信事業者はなおこのスペクトルを使用している場合がある。)次いで、セルラネットワークは、リースにおいて示される時間まで、このスペクトルを使用するように許可されてもよい。RU130-1は、帯域幅部分(BWP)定義を、リースを通じて利用可能になったスペクトルを示すUE140に送信する。いくつかの実施形態では、LDC210及び/又はNDC205は、いつでも回収する(又はリースをキャンセル)ことが許可される。
【0034】
いくつかの実施形態では、追加的なセルラネットワーク・コンポーネントは、二次通信事業者によって運用されてもよい。例えば、RU230に加えて、二次通信事業者はそれ自身のDUを維持してもよい。二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスに関する通信トラフィックは、DU125-1の代わりに、二次通信事業者のDUを使用して処理されてもよい。二次通信事業者のDUは、CU120-1と通信したままであってもよく、二次通信事業者のネットワークのコンポーネントとのインターフェースのために、CU120-1になお依拠することができる。したがって、例えば、二次通信事業者がそれ自身のDUを使用するのであれば、ミッドホール及びバックホールの機能についてセルラネットワーク通信事業者のセルラネットワークに依拠することができる。
【0035】
二次通信事業者のネットワークのさらなるコンポーネントは図示されていないが、UE240からの通信のルーティング及び伝送は、LDC210及び/又はNDC205を越えて拡張できることを理解されたい。例えば、UE240のUEとの通信は、別のCU、DU、又はRUを介してLDC210又はNDC205と通信している二次通信事業者の、別のUEにルーティングされてもよい。さらには、LDC210及び/又はNDC205は、UE240とデータをやり取りすることができる公共の(例えば、インターネット)又は私的なネットワークに接続してもよい。
【0036】
図3は、高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワーク300の別の実施形態のブロック図である。セルラネットワーク300は、セルラネットワーク200の、より詳細な実施形態を表現することができる。セルラネットワーク300では、二次通信事業者によって運用されるRU230は、2つのセルラネットワーク・スライスをサービスする。これらのセルラネットワーク・スライスのそれぞれは二次通信事業者に属するが、セルラネットワーク110は、各セルラネットワークを独立的に異なるように扱う。グループ241はUE240-1、240-3、及び342が二次通信事業者の第1のセルラネットワーク・スライスで動作することを表現しているが、グループ341は、UE340が二次通信事業者の第2のセルラネットワーク・スライスで動作することを表現している。これらのセルラネットワーク・スライスのそれぞれは、セルラネットワーク110の、異なる量の帯域幅及び処理リソースに関連付けられてもよい(又は、スライスは利用可能な物理的リソースの等しいシェアを割振られてもよい)。
【0037】
グループ241が二次通信事業者の第1のセルラネットワーク・スライス上にあるおかげで、セルラネットワーク110は通信を異なるようにルーティングする。矢印245は、第1のセルラネットワーク・スライスについてのアップストリーム及びダウンストリーム通信が、二次通信事業者のRU230とLDC210との間でDU125-1を介してルーティングされることを表現している。それとは対照的に、第2のセルラネットワーク・スライスは異なるようにルーティングされる。矢印345は、第2のセルラネットワーク・スライスについてのアップストリーム及びダウンストリーム通信が、二次通信事業者のRU230とNDC205の間で、DU125-1、CU120-1、及びNDC115を介してルーティングされることを表現している。これらの2つの可能なルートは、二次通信事業者の異なるセルラネットワーク・スライスが、セルラネットワーク・プロバイダによって運用されるセルラネットワークの多様なノードを介して、二次通信事業者のネットワークの異なる部分にどのようにルーティングされ得るかの、単なる例である。
【0038】
異なるようにルーティングされることに加えて、第1の及び第2のセルラネットワーク・スライスの他の特性は、二次通信事業者によって異なるように管理することができる。第1の及び第2のセルラネットワーク・スライスには、様々なタイプの暗号法を使用することができる。セルラネットワーク・スライスのうちの1つでは、暗号化/復号化はUEによって扱われてもよいが、もう一方のセルラネットワーク・スライスでは、暗号化/復号化はRU230によって扱われる場合がある。
【0039】
NDC205は、図3ではネットワーク319及びインターネット117へのゲートウェイとして機能するものとして図示される。UEは、インターネット117及び/又はネットワーク319にアクセスするために使用されているUE340に基づいて第2のセルラネットワーク・スライスに割振られてもよい。
【0040】
UEがRU130-1及びRU230によって使用されるスペクトルで通信する能力を有する場合、UEは、二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスと、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワーク・スライスのうちのいずれか1つの使用を切り替えるように許可されてもよい。例として、軍によって使用されるUEは、非軍事目的で使用される場合、又は二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスが高トラフィックを被っている場合など、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワーク・スライスに切り替えられてもよい。さらには、RU230、RU130-1、及びセルラネットワーク通信事業者の他のRUによって使用されるスペクトルを使用して通信することができるUEは、二次通信事業者が設置されたRUを有していない地理的領域でローミングすることができる。したがって、UEは利用可能であれば、二次通信事業者のRUを使用することができ、セルラネットワーク通信事業者のネットワークをまたいだローミングが可能な場合がある。
【0041】
さらには、特定の地理的領域において、二次通信事業者はその使用のために予約したスペクトルを有することができ、UEとの通信にそのようなスペクトルを利用することができる1つ又は複数の設置されたRUを有してもよいが、他の要因が、そのスペクトルがUEとRU230との間の通信に使用されないことを必要とする場合がある。例えば、二次通信事業者は、スペクトルの少なくとも一部を使用するレーダを運用する場合がある。UEとの通信のためにスペクトルを同時的に使用することは、レーダによって生じる干渉のために、可能ではない場合がある。したがって、通信するために、UEは、異なるスペクトルを使用するRU130-1との通信に切り替える場合がある。
【0042】
マルチモードUE342は、RU130-1及びRU230の両方によって使用されるスペクトルで動作することができるUEを表現する。ユーザからのコマンド(例えば、スイッチのフリップ又は何らかの他の物理的作動、ソフトウェアコマンドの提供)に応答して、マルチモードUE342は、二次通信事業者の第1のセルラネットワーク・スライスを使用してグループ241の一部として機能することから、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワーク・スライスを使用してグループ141の一部として機能することに遷移することができる。いくつかの実施形態では、マルチモードUE342のユーザが変更を行なうのではなく、LDC210、NDC205、又は二次通信事業者のネットワークの何らかの他のコンポーネントからコマンドが受信されてもよい。いくつかの実施形態では、LDC210、NDC205、又は二次通信事業者のネットワークの何らかの他のコンポーネントは、二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスのそれぞれのパフォーマンスをモニタリングしてもよい。しきい値量のRFスペクトル、帯域幅、又は二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスのうちの1つ(又は複数)の処理能力が使用されている場合、1つ又は複数のUEは、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワーク・スライスに遷移してもよい。これには、UEにおいてアクティブなBWP定義などの特性を変化させる、UE(例えば、マルチモードUE342)に送信されているコマンドが関与する場合がある。セルラネットワーク・プロバイダのネットワークを介して、二次通信事業者は、UEを元の二次通信事業者のセルラネットワーク・スライスに遷移させるコマンドなど、コマンドをUEに送信し続けることができる。そのような構成を使用して、二次通信事業者は、必要な場合にセルラネットワーク通信事業者のセルラネットワーク・スライスのキャパシティを活用することが可能である。
【0043】
図3に示される実施形態では、合計で3つのセルラネットワーク・スライスが提示される。他の実施形態では、複数の二次通信事業者がセルラネットワーク・スライスを有してもよく、より多数のセルラネットワーク・スライスが存在してもよく、またセルラネットワーク通信事業者及び/又は二次通信事業者は、異なる数のセルラネットワーク・スライスを運用することができることを理解されたい。さらには、二次通信事業者のネットワーク及び/又はセルラネットワーク110の特定のアーキテクチャは、様々であってもよい。加えて、二次通信事業者ネットワーク211のコンポーネントとの通信リンクを有するセルラネットワーク110のコンポーネントは、様々であることができる。
【0044】
多様な形態のエンティティが、二次通信事業者として機能することができるが、2つの特定のタイプのエンティティにおいて、特に有用なそのような構成が見いだされる。まず、軍などの政府系エンティティは、それ自身の仮想的なセルラネットワークの運用において、顕著な自主権を望む場合がある。セキュリティが最も重要であり得る。それ自身のRUの運用及び民間通信事業者のセルラネットワークによって復号化することができない暗号法を実装する能力を持つことは、政府系エンティティにとって特に有用であり得る。顕著な自主権を望み得るもう一つのタイプのエンティティは、カジノである。カジノは、詐欺師及び違法行為を検知するために高度な監視能力を必要とする。(Wi-Fiベースのデバイスとは対照的に)セルラベースのデバイスを実装することは、セキュリティを高めることができる。さらには、それ自身のRUを運用することによって、カジノは、ハッカーがセルラサービスプロバイダのセルラネットワークを介して情報にアクセスできる可能性を低下させ、セキュリティをさらにカスタマイズ及び向上させることができる場合がある。そのような実施形態では、二次通信事業者のLDC又はNDCは、カジノにおいて直接的にオンサイトで配置されてもよく、近傍に設置されたカジノの1つ又は複数のRUにサービスするDUに接続することができる。そのような構成は、セルラネットワーク・スライスの運用において、顕著なセキュリティ及び/又は柔軟性を必要とする、多様な他の形態の商用エンティティに利益をもたらす場合がある。
【0045】
さらには、先に詳述したように、そのような政府系及び非政府系エンティティは、必要ない場合はリソース(例えば、スペクトル、帯域幅、処理能力)を、元のセルラネットワーク通信事業者にリース又は解放することができる。或いは、セルラネットワーク通信事業者がセルラネットワーク・スライス上で使用されていないリソースを検知した場合、セルラネットワーク・プロバイダは、二次通信事業者によって必要とされるまで、そのようなリソースを使用するように許可されてもよい。そのような構成は、二次通信事業者が、ピーク負荷時に時折必要とされる能力を予約できるようにするが、ピーク負荷がない場合は、そのようなリソースをそれ以外に効率的に使用できるようにする。
【0046】
図1図3で詳述したシステムの実施形態を使用して、様々な方法を実施することができる。図4は、高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワークを運用するため方法400の実施形態の図である。方法400は、図2及び図3の、それぞれセルラネットワーク200又はセルラネットワーク300の様々な実施形態を使用して実施することができる。方法400には、セルラネットワーク通信事業者と、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワークに部分的に依拠する別個で異なる二次通信事業者との両方が関与する可能性がある。
【0047】
ブロック405において、1つ又は複数のUEの第1のセットは、セルラネットワークに接続された第1のRUと通信する。第1のRUは、セルラネットワーク通信事業者のエンドユーザ顧客によって操作されるUEと通信するなどのために、セルラネットワーク通信事業者用の無線インターフェースとして使用することができる。RUは、1つ又は複数のアンテナを介してUEと通信することができ、このようなアンテナは、典型的にはビルディング、通信塔、又は橋など、固定の搭載場所に取り付けられる。RU及び/又はアンテナには、車両トレーラ、UAV、又はある地理的領域に一時的なサービスを提供するように意図された何らかの他の場所など、移動式の場所もまた可能である。
【0048】
ブロック410において、1つ又は複数のUEの第2のセットは、セルラネットワークに接続された第2のRUと通信する。第2のRUは、二次通信事業者のUEのための無線インターフェースとして使用することができる。この第2のRUは、二次通信事業者によって、所有、保守、及び/又は運用されてもよい。RUは、ブロック405のアンテナと同一でもよいし異なっていてもよい1つ又は複数のアンテナを介して、二次通信事業者のUEと通信することができる。第2のRUは、1つの基地局に一緒に収容される又は同一通信塔に取り付けられるなど、第1のRUと共に配置することができる。ブロック410の第2のRUは、第1のRUと同一の又は第1のRUとは異なるRATを使用して動作することができる。第2のRUは、第1のRUとは異なる周波数スペクトル、第1のRUと重複する周波数スペクトル、又は第1のRUと同一の周波数スペクトルを使用して動作してもよい。重複する、又は同一の場合、干渉を回避するために、所与の時間においてRUのうちの1つだけが、周波数スペクトルの特定の部分を使用することができる。
【0049】
ブロック415において、UEの第2のセットとの通信は、二次通信事業者によって、二次通信事業者のネットワークを介して、パラメータ及び/又は特性セットに基づいて制御されてもよい。二次通信事業者のネットワークは、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークの1つ又は複数のコンポーネントを通じて、第2のRU及びUEと通信することによって、これらのパラメータ及び特性を更新することができる。したがって、二次通信事業者はそれ自身の二次ネットワーク及び第2のRUを運用するが、二次通信事業者は、二次ネットワークと第2のRUとの間のセルラネットワーク・サービス及び/又は通信のために、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークの1つ又は複数のコンポーネントに依拠する。制御することが可能なパラメータ及び特性としては以下が挙げられる:UEを認証する方法;どのUEを認証するか;各UEの優先順位;各UEに与える帯域幅の量;各UEによって使用される暗号法;各UEに与えられるセルラサービス(例えば、SMS、MMS、データサービス、音声サービス、ボイスメールなど);(二次通信事業者が複数のセルラネットワーク・スライスを運用する場合)UEをどのセルラネットワーク・スライスに割振るか;及び各UEにおいてアクティブなBWP。UEをサポートするリソースの割当は、ネットワーク及びUEによってサポートされる各アプリケーションに必要とされるサービスレベルをサポートするために、動的に最適化することが可能である。ポリシ管理、施行、トラフィックシェイピング、パケットロス、ジッタ、ハンドオーバパフォーマンス、レイテンシ、時間空間的なサービス目的は、UEへの及びUEからの通信の提供及び制御において、それぞれ考慮することができる。ブロック415の一部として、第2のRUは、UEへの及びUEからの通信の、それぞれ暗号化及び復号を実施することができる。
【0050】
ブロック420では、第1のセルラネットワーク・スライスにおいて、UEの第1のセットとの通信が、第1のRUを使用して、セルラネットワークとUEの第1のセットとの間で実施される。これらの通信のいずれも、第2のRU又は二次通信事業者のネットワークなどの、二次通信事業者に特有のコンポーネントのいずれを使用しても実施することはできない。セルラネットワークのネットワーク通信事業者は、UE及び第1のRUにおいて、パラメータ及び特性セットを制御する。二次通信事業者と同様に、ネットワーク通信事業者は、以下を制御することができる:第1のセットの各UEの優先順位;各UEに与える帯域幅の量;(もしあれば)第1のセットの各UEによって使用される暗号法;第1のセットの各UEに与えられるセルラサービス;(二次通信事業者が複数のセルラネットワーク・スライスを運用する場合)UEをどのセルラネットワーク・スライスに割振るか;及び第1のセットの各UEにおいてアクティブなBWP。
【0051】
ブロック425において、二次通信事業者の第2のセルラネットワーク・スライス上のUEの第2のセット間の通信は、第2のRUと二次通信事業者のネットワークとの間で、セルラネットワークを介してルーティングされる。したがって、DU、CU、及び/又はNDCなど、セルラネットワーク・プロバイダのアクセス及び/又はコアネットワークの少なくとも1つのコンポーネントは、第2のRUと二次通信事業者のネットワークとの間で、通信トラフィックを処理及び/又はルーティングするために使用される。この通信トラフィックは、アドレッシングに必要なデータの部分(例えば、パケットヘッダ)を除き、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワーク上にある間、暗号化されたままであってもよい。例として、第2のRUは、二次通信事業者のLDCと通信するセルラネットワークのDUと通信してもよい。別の例として、第2のRUは、やはり二次通信事業者によって運用されるDUと通信する。二次通信事業者のDUは、二次通信事業者のLDC又はNDCと通信するセルラネットワークのCUと通信してもよい。セルラネットワーク通信事業者及びセルラネットワークは、そのようなデータを復号化することができない場合がある。むしろ、暗号化/復号化は、二次通信事業者のネットワークのコンポーネント、及び第2のRU又は第2のセットのUEのいずれかによって、扱われる。
【0052】
ブロック430において、二次通信事業者のネットワークは、第2のRUによって扱われるUEの第2のセット間の通信を適宜処理することができる。そのような処理には、UEが通信を試行する、何らかの他のUE又はデバイスに通信サービス(例えば、電話呼、テキスト)を提供するなどの対象となる、ネットワーク(例えば、インターネット、プライベートネットワーク)とのゲートウェイとして機能することを含むことができる。セルラネットワークの観点から、二次通信事業者のネットワークによってUEの第2のセットに提供されている正確なサービスは、特に通信トラフィックが暗号化されている場合、判定することができない場合がある。セルラネットワークの観点から、帯域幅及び処理リソースは、第2のセルラネットワーク・スライスにしたがって物理的に制限される場合がある。そうでない場合、通信トラフィックの特性は分からない場合がある。
【0053】
図5は、二次通信事業者とセルラネットワーク通信事業者との間の動的なスペクトル共有を使用するセルラネットワークを運用するため方法500の実施形態の図である。方法500は、図2及び図3の、それぞれセルラネットワーク200又はセルラネットワーク300の様々な実施形態を使用して実施することができる。方法500は、スペクトルリソースの解放及び回収に着目するが、追加的に、又は代替的に、方法500は、フロントホール、ミッドホール、及び/若しくはバックホール帯域幅などのセルラネットワーク・スライスに基づいて予約されるアクセスネットワーク及び/若しくはコアネットワークリソース、並びに/又はセルラネットワークの多様なコンポーネントにおける処理リソースに適用することが可能である。さらには、方法500は、二次通信事業者がセルラネットワーク通信事業者による一時的な使用のためにリソースを解放することに着目するが、他の実施形態では、二次通信事業者は、別の二次通信事業者によって使用可能なリソースを解放してもよい(例えば、ある政府系エンティティは、別の政府系エンティティによって使用されることになるリソースを解放してもよい)。方法500には、セルラネットワーク通信事業者と、セルラネットワーク通信事業者のセルラネットワークに部分的に依拠する別個で異なる二次通信事業者との両方が関与する可能性がある。
【0054】
ブロック501では、二次通信事業者のネットワークのコンポーネントによって(又は二次通信事業者のネットワークの認可されたユーザによって)など、現在必要とされていないスペクトルを示すという判定を行なうことができる。この判定は、二次プロバイダのRU又は何らかの高次のコンポーネントによって、時間の経過に伴ってしきい値と比較して使用される無線リソースの量(例えば、リソースブロック)に基づいて実施されてもよい。例えば、定義された期間に利用可能な無線リソースの50%未満が使用されていない場合、このような利用可能な無線リソースのある割合が解放されてもよい。
【0055】
ブロック505では、二次通信事業者のネットワークによってスペクトルが解放されてもよい。ブロック505は、二次通信事業者のUEが解放予定のスペクトルを使用しないように、二次通信事業者のネットワークが、新しいBWP定義をアクティブ化又は定義することを含むことができる。少なくとも定義された期間などにスペクトルが特定の地理的領域で利用可能であるというコマンドは、セルラネットワーク通信事業者に送信されてもよい。二次通信事業者は、他の地理的領域では他のRUを介して、そのスペクトルを使用し続けることができることに留意されたい。例えば、スペクトルは、フロリダ州の東海岸に沿ってのみ、解放される場合があるが、フロリダ州の湾岸では二次通信事業者によってRUによる使用のために保持されてもよい。セルラサービスプロバイダのUE及び/又はRUによって利用することができるスペクトルのみが解放されてもよい。
【0056】
ブロック510では、セルラネットワーク通信事業者の第1のRUは、解放されたスペクトルを使用して、セルラネットワーク通信事業者によって管理されるUEと通信することができる。ブロック510は、ブロック505で二次通信事業者によって解放されたスペクトルを使用することができるように、セルラネットワーク通信事業者のUEに送信及び/又はそれによってアクティブ化されている更新されたBWP定義を伴うことができる。第1のRUと行なわれる通信がどのようにルーティングされ得るかのさらなる詳細は、ブロック525に関連して与えられる。ブロック515では、二次通信事業者の第2のRUは、その保持されたスペクトルを使用して、二次通信事業者によって管理されるUEと通信することができる。あらかじめ、又はブロック515の一部として、二次通信事業者によって解放されたスペクトルが使用を試行されないように、更新されたBWP定義は二次通信事業者のUEに送信される及び/又はそれによってアクティブ化される。第2のRUと行なわれる通信がどのようにルーティングされ得るかのさらなる詳細は、ブロック530に関連して与えられる。
【0057】
ブロック520において、ブロック505で解放又はリースされたスペクトルは回収されてもよいし、リースは新しくされなくてもよい。ブロック520は、ブロック501と類似のステップに基づいて実施することができ、判定が、予約されたスペクトルの一部の量は現在必要とされているという、反対の結果に達したときに実施される。やはりここでも、判定は、時間の経過に伴うしきい値との比較に基づくことができる。例えば、ある定義された期間を平均して、第2のRUの利用可能なスペクトルの75%よりも多くが使用されている場合、以前に解放されたスペクトルを回収することができる(又は、リースを新しくしなくてもよい)。ブロック520の一部として、セルラネットワーク通信事業者は、その帯域幅がもはや使用されないように、そのUEにおける新しいBWP定義を送信してもよいし別のBWP定義をアクティブ化してもよい。二次通信事業者は、回収されたスペクトルが使用され始めるように、そのRUを介して、そのUEにおける新しいBWP定義を送信してもよいし別のBWP定義をアクティブ化してもよい。
【0058】
ブロック525では、第1のセルラネットワーク・スライスにおいて、UEの第1のセットとの通信は、第1のRUを使用してセルラネットワークとUEの第1のセットとの間で実施される。これらの通信のいずれも、第2のRU又は二次通信事業者のネットワークなどの、二次通信事業者に特有のコンポーネントのいずれを使用しても実施することはできない。セルラネットワークのネットワーク通信事業者は、UE及び第1のRUにおいて、パラメータ及び特性セットを制御する。二次通信事業者と同様に、ネットワーク通信事業者は、以下を制御することができる:第1のセットの各UEの優先順位;各UEに与える帯域幅の量;(もしあれば)第1のセットの各UEによって使用される暗号法;第1のセットの各UEに与えられるセルラサービス;(二次通信事業者が複数のセルラネットワーク・スライスを運用する場合)UEをどのセルラネットワーク・スライスに割振るか;及び第1のセットの各UEにおいてアクティブなBWP。
【0059】
ブロック530において、二次通信事業者の第2のセルラネットワーク・スライス上のUEの第2のセット間の通信は、第2のRUと二次通信事業者のネットワークとの間で、アクセスネットワーク及び/又はコアネットワークを介してルーティングされる。したがって、DU、CU、及び/又はNDCなど、セルラネットワーク・プロバイダのセルラアクセス・ネットワーク及び/又はセルラコア・ネットワークの少なくとも1つのコンポーネントは、第2のRUと二次通信事業者のネットワークとの間で、通信トラフィックを処理及び/又はルーティングするために使用される。この通信トラフィックは、アドレッシングに必要なデータの部分(例えば、パケットヘッダ)を除き、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワーク上にある間、暗号化されたままであってもよい。例として、第2のRUは、二次通信事業者のLDCと通信するセルラネットワークのDUと通信してもよい。別の例として、第2のRUは、やはり二次通信事業者によって運用されるDUと通信してもよい。二次通信事業者のDUは、二次通信事業者のLDC又はNDCと通信するセルラネットワークのCUと通信してもよい。セルラネットワーク通信事業者及びセルラネットワークは、そのようなデータを復号化することができない場合がある。むしろ、暗号化/復号化は、二次通信事業者のネットワークのコンポーネント、及び第2のRU又は第2のセットのUEのいずれかによって、扱われる。
【0060】
ブロック535において、二次通信事業者のネットワークは、第2のRUによって扱われるUEの第2のセット間の通信を適宜処理することができる。そのような処理には、UEが通信を試行する、何らかの他のUE又はデバイスに通信サービス(例えば、電話呼、テキスト)を提供するなどの対象となる、ネットワーク(例えば、インターネット、プライベートネットワーク)とのゲートウェイとして機能することを含むことができる。セルラネットワークの観点から、二次通信事業者のネットワークによってUEの第2のセットに提供されている正確なサービスは、特に通信トラフィックが暗号化されている場合、判定することができない場合がある。セルラネットワークの観点から、帯域幅及び処理リソースは、第2のセルラネットワーク・スライスにしたがって物理的に制限される場合がある。そうでない場合、通信トラフィックの特性は分からない場合がある。
【0061】
図6は、複数のセルラネットワーク・スライスに対する高度な二次通信事業者制御を伴うセルラネットワークを運用するため方法600の実施形態の図である。方法600は、図3のセルラネットワーク300の様々な実施形態を使用して実施することができる。
【0062】
ブロック605において、1つ又は複数のUEの第1のセットは、セルラネットワークのセルラネットワークに接続された第1のRUと通信する。第1のRUは、セルラネットワーク通信事業者のエンドユーザ顧客によって操作されるUEと通信するなどのために、セルラネットワーク通信事業者用の無線インターフェースとして使用することができる。RUは、1つ又は複数のアンテナを介してUEと通信することができ、このようなアンテナは、典型的にはビルディング、通信塔、又は橋など、固定の搭載場所に取り付けられる。RU及び/又はアンテナには、車両トレーラ、UAV、又はある地理的領域に一時的なサービスを提供するように意図された何らかの他の場所など、移動式の場所もまた可能である。
【0063】
ブロック610において、1つ又は複数のUEの第2のセットは、セルラネットワークに接続された第2のRUと通信する。第2のRUは、二次通信事業者のUEのための無線インターフェースとして使用することができる。RUは、ブロック605のアンテナと同一でもよいし異なっていてもよい1つ又は複数のアンテナを介して、二次通信事業者のUEと通信することができる。第2のRUは、1つの基地局に一緒に収容される又は同一通信塔に取り付けられるなど、第1のRUと共に配置することができる。ブロック610の第2のRUは、第1のRUと同一の又は第1のRUとは異なるRATを使用して動作することができる。第2のRUは、第1のRUとは異なる周波数スペクトル、第1のRUと重複する周波数スペクトル、又は第1のRUと同一の周波数スペクトルを使用して動作してもよい。重複する、又は同一の場合、干渉を回避するために、所与の時間においてRUのうちの1つだけが、周波数スペクトルの特定の部分を使用することができる。
【0064】
ブロック615において、1つ又は複数のUEのうちの第3のセットは、セルラネットワークに接続された第2のRU又は第3のRUと通信する。もし存在すれば、第3のRUは、第2のRUに加えて、二次通信事業者の一部のUEに対する無線インターフェースとして使用することができる。第2のRU及び/又は第3のRUは、ブロック605及びブロック610のアンテナと同一でもよいし異なっていてもよい1つ又は複数のアンテナを介して、二次通信事業者のさらなるUE(第3のセット)と通信することができる。第3のRUは、もし存在すれば、1つの基地局に一緒に収容される又は同一通信塔に取り付けられるなど、第1の及び第2のRUと共に配置することができる。ブロック615の第3のRUは、第1のRU及び/若しくは第2のRUと同一のRAT、又は第1のRU及び/若しくは第2のRUとは異なるRATを使用して動作することができる。第3のRUは、第2の及び/若しくは第3のRUとは異なる周波数スペクトル、第2の及び/若しくは第3のRUと重複する周波数スペクトル、又は第2の及び/若しくは第3のRUと同一の周波数スペクトルを使用して動作してもよい。
【0065】
ブロック620において、UEの第2のセット及びUEの第3のセットとの通信は、二次通信事業者によって、二次通信事業者のネットワークを介して、パラメータ及び特性セットに基づいて制御されてもよい。UEの第2の及び第3のセットのためのパラメータ及び特性セットは、セルラネットワーク・スライスごとに様々であることができる。二次通信事業者のネットワークは、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークの1つ又は複数のコンポーネントを通じて、第2のRU(及び、もし存在すれば、第3のRU)及びUEと通信することによって、これらのパラメータ及び特性を更新することができる。したがって、二次通信事業者はそれ自身の二次ネットワーク及び1つ又は複数のRUを運用するが、二次通信事業者は、二次ネットワークと第2のRU、及び可能性があれば第3のRUとの間のセルラネットワーク・サービス及び/又は通信のために、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワークの1つ又は複数のコンポーネントに依拠する。制御することが可能なパラメータ及び特性としては以下が挙げられる:各UEの優先順位;各UEに与える帯域幅の量;各UEによって使用される暗号法;各UEに与えられるセルラサービス;(二次通信事業者が複数のセルラネットワーク・スライスを運用する場合)UEをどのセルラネットワーク・スライスに割振るか;及び各UEにおいてアクティブなBWP。
【0066】
ブロック625では、第1のセルラネットワーク・スライスにおいて、UEの第1のセットとの通信は、セルラネットワークとUEの第1のセットのための第1のRUとの間で実施される。これらの通信のいずれも、第2のRU、第3のRU、又は二次通信事業者のネットワークなどの、二次通信事業者に特有のコンポーネントのいずれを使用しても実施することはできない。セルラネットワークのネットワーク通信事業者は、UE及び第1のRUにおいて、パラメータ及び特性セットを制御する。二次通信事業者と同様に、ネットワーク通信事業者は、以下を制御することができる:第1のセットの各UEの優先順位;各UEに与える帯域幅の量;(もしあれば)第1のセットの各UEによって使用される暗号法;第1のセットの各UEに与えられるセルラサービス;(二次通信事業者が複数のセルラネットワーク・スライスを運用する場合)UEをどのセルラネットワーク・スライスに割振るか;及び第1のセットの各UEにおいてアクティブなBWP。
【0067】
ブロック630において、二次通信事業者のUEの第2のセット間の通信は、第2のRUと二次通信事業者のネットワークとの間で、第2のセルラネットワーク・スライスの一部としてセルラネットワークを介してルーティングされる。したがって、DU、CU、及び/又はNDCなど、セルラネットワーク・プロバイダのアクセスネットワーク及び/又はコアネットワークの少なくとも1つのコンポーネントは、第2のRUと二次通信事業者のネットワークとの間で、通信トラフィックを処理及び/又はルーティングするために使用される。この通信トラフィックは、アドレッシングに必要なデータの部分(例えば、パケットヘッダ)を除き、セルラネットワーク・プロバイダのセルラネットワーク上にある間、暗号化されたままであってもよい。セルラネットワーク通信事業者及びセルラネットワークは、そのようなデータを復号化することができない場合がある。むしろ、暗号化/復号化は、二次通信事業者のネットワークのコンポーネント、及び第2のRU又は第2のセットのUEのいずれかによって、扱われる。
【0068】
ブロック635において、二次通信事業者のUEの第3のセット間の通信は、第2の(又は第3の)RUと二次通信事業者のネットワークとの間で、第3のセルラネットワーク・スライスの一部としてアクセスネットワーク及び/又はセルラコア・ネットワークを介してルーティングされる。第3のセルラネットワーク・スライスの通信トラフィックの少なくとも1つの態様は、第2のセルラネットワーク・スライスとは異なるように扱われてもよい。いくつかの実施形態では、セルラネットワークと二次通信事業者のネットワークとの間のルーティングは、矢印245及び345によって示される違いのように異なっている。追加的に、又は代替的に、スライスの帯域幅又は処理リソースの合計量、利用可能なセルラサービス、(もしあれば)使用される暗号法のタイプなど、他のパラメータ又は特性が異なっていてもよい。追加的に、又は代替的に、第3のスライスは、異なるルーティング以外の目的に役立つ場合がある。例えば、第3のスライスは、異なるセキュリティ機能性のための試験環境として使用することができる。
【0069】
ブロック640において、二次通信事業者のネットワークは、第2の(及び、もし存在すれば、第3の)RUによって扱われるUEの第2の及び第3のセット間の通信を適宜受信及び処理することができる。そのような処理には、UEが通信を試行する、何らかの他のUE又はデバイスに通信サービス(例えば、電話呼、テキスト)を提供するなどの対象となる、ネットワーク(例えば、インターネット、プライベートネットワーク)とのゲートウェイとして機能することを含むことができる。セルラネットワークの観点から、二次通信事業者のネットワークによってUEの第2のセットに提供されている正確なサービスは、特に通信トラフィックが暗号化されている場合、判定することができない場合がある。セルラネットワークの観点から、帯域幅及び処理リソースは、第2の及び第3のセルラネットワーク・スライスの割当にしたがって物理的に制限される場合がある。そうでない場合、通信トラフィックの特性は分からない場合がある。
【0070】
上で考察した方法、システム、及びデバイスは、例である。多様な構成が、多様な手順又はコンポーネントを、適宜、省略、置換、又は追加することができる。例えば、代替的な構成では、方法は、説明された順序とは異なる順序で実施されてもよく、並びに/又は多様な段階が、追加、省略、及び/若しくは組み合わされてもよい。また、特定の構成に関して説明された特徴は、多様な他の構成で組み合わされてもよい。構成の異なる態様及び要素が、同様のやり方で組み合わされてもよい。また、技術は進化するため、要素の多くは例であり、本開示又は請求項の範囲を限定するものではない。
【0071】
説明では、例示の構成(実施例を含む)の十分な理解を与えるために、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、このような具体的な詳細なしに実践することができる。例えば、構成を曖昧にすることを回避するために、よく知られた回路、プロセス、アルゴリズム、構造、及び技術は、不必要な詳細を伴わずに示される。本説明は、単に例示の構成を提供しており、特許請求の範囲、適用可能性、又は構成を限定するものではない。むしろ、構成の上述の説明は、説明される技術を実装するための有効な説明を当業者に与える。本開示の思想又は範囲から逸脱することなく、機能及び要素の配置構成に対して、様々な変更が成されてもよい。
【0072】
また、構成は、フロー図又はブロック図として描かれるプロセスとして説明される場合がある。それぞれは、一連のプロセスとして動作を説明する場合があるが、動作の多くは並行して、又は同時的に実施することができる。加えて、動作の順序は並べ替えられてもよい。プロセスは、図面に含まれない追加的なステップを有してもよい。さらには、方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はそれらのあらゆる組合せによって実装することができる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、又はマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコード又はコードセグメントは、記憶媒体などの非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。プロセッサは、説明されたタスクを実行してもよい。
【0073】
いくつかの例示の構成を説明してきたが、多様な修正形態、代替の構築物、及び等価物が、本開示の思想から逸脱することなく、使用されてもよい。例えば、上述の要素は、大規模システムのコンポーネントであってもよく、他の規則が、本発明の適用よりも優先されてもよいし、又は本発明の適用を修正してもよい。また、上述の要素を考慮するよりも前に、その間、又はその後に、いくつかのステップが行なわれてもよい。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】