(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-08
(54)【発明の名称】レチクルのアライメント
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20231031BHJP
G02B 27/02 20060101ALI20231031BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20231031BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20231031BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20231031BHJP
G09G 5/373 20060101ALI20231031BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20231031BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
G09G5/00 550C
G02B27/02 Z
G09G5/00 510G
G09G5/38 100
G09G5/00 510H
G09G5/00 550X
G09G5/00 530M
G09G5/377 100
G09G5/37 320
G09G5/373 300
G09G5/00 X
H04N5/74 A
H04N5/64 511A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519019
(86)(22)【出願日】2021-10-01
(85)【翻訳文提出日】2023-04-28
(86)【国際出願番号】 US2021053209
(87)【国際公開番号】W WO2022072854
(87)【国際公開日】2022-04-07
(32)【優先日】2020-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516201548
【氏名又は名称】ビュージックス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Vuzix Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110003340
【氏名又は名称】弁理士法人湧泉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケラー,ブレント
(72)【発明者】
【氏名】トラバース,ポール, ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ゴゴルスキー,アダム シー.
【テーマコード(参考)】
2H199
5C058
5C182
【Fターム(参考)】
2H199CA02
2H199CA12
2H199CA53
2H199CA66
2H199CA67
2H199CA92
5C058BA35
5C058EA02
5C058EA13
5C182AA04
5C182AA05
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5C182AC46
5C182BA01
5C182BA06
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5C182BA55
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5C182CB16
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5C182CB42
5C182CB45
5C182CB47
5C182CB54
5C182CC21
5C182CC27
5C182DA70
(57)【要約】
頭部装着ディスプレイシステムは、画像担持光を生成するように動作可能な画像ソースと、バーチャル像を見ることができるアイボックスに画像担持光ビームを伝送するように動作可能なニアアイディスプレイと、ニアアイディスプレイに隣接して配置され焦点中心を有するカメラと、画像ソースに信号を出力するように動作可能な処理ユニットとを含む。処理ユニットは、画像ソースを介してバーチャル像内にレチクルを形成し、レチクルをカメラの焦点中心に位置させるように動作可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像担持光を生成するように動作可能な画像ソースと、
前記画像ソースからの画像担持光ビームを、バーチャル像を見ることができるアイボックスへと伝送するように動作可能な導波路と、
前記導波路に隣接して配置され、焦点中心を有するカメラと、
前記画像ソースに信号を出力するように動作可能であり、前記画像ソースを介して前記バーチャル像内にレチクルを形成し、前記レチクルを前記カメラの焦点中心に動的に位置させるように動作可能な処理ユニットと、
を備えた頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項2】
前記処理ユニットと通信する入力デバイスをさらに備え、前記入力デバイスは、前記バーチャル像内で前記レチクルの位置を動的に制御するように動作可能である、請求項1に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項3】
前記処理ユニットは、前記レチクルと前記カメラの焦点中心との相対的アライメントを記憶するように動作可能である、請求項1に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項4】
前記処理ユニットは、前記カメラのオートフォーカスシステムの関数として前記レチクルの位置を変更するように動作可能である、請求項1に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項5】
前記処理ユニットは、前記レチクルの前記位置を、前記オートフォーカスシステムによって決定される前記カメラと対象平面との間の距離の関数として変更するように動作可能である、請求項4に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項6】
前記処理ユニットは、前記オートフォーカスシステムのアクチュエータの動きの関数として前記レチクルの前記位置を変更するように動作可能である、請求項4に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項7】
前記処理ユニットは、前記レチクルと前記カメラの焦点中心との相対的アライメントを記憶するように動作可能であり、前記処理ユニットは、前記オートフォーカスシステムと前記記憶された相対アライメントの関数として、前記レチクルの前記位置を変更するように動作可能である、請求項4に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項8】
前記カメラが前記処理ユニットと通信し、前記処理ユニットが前記画像ソースを介して前記バーチャル像内にバウンディングボックスを形成するように動作可能であり、
前記境界ボックスが、前記カメラの視野の少なくとも一部を表す、請求項1に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項9】
前記処理ユニットと通信する入力デバイスをさらに備え、前記入力デバイスは、前記バーチャル像内の前記バウンディングボックスのサイズを動的に制御するように動作可能であり、前記カメラのズームは、前記境界ボックスのサイズに比例して変化するように動作可能である、請求項8に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項10】
前記バウンディングボックスは、正方形、長方形、または楕円形を含む、請求項8に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項11】
画像担持光を生成するように動作可能な画像ソースと、
操作者の眼の視野内に配置されるように動作可能な眼用アセンブリと、
前記眼用アセンブリ内に配置され、前記画像ソースからの画像担持光ビームを、バーチャル像を見ることができるアイボックスへと伝送するように動作可能な透過性導波路と、
前記眼用アセンブリに隣接して配置され、焦点中心を有するカメラと、
前記画像ソースに信号を出力し、前記画像ソースを介して前記バーチャル像内にレチクルを形成し、前記レチクルを前記カメラの焦点中心に動的に位置させるように動作可能な処理ユニットと、
を備えた頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項12】
前記処理ユニットは、前記バーチャル像の前記レチクルのアライメントを変更するように動作可能であり、それによって視差が低減される、請求項9に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【請求項13】
処理ユニットと、
前記処理ユニットと通信し、画像担持光を生成するように動作可能な画像ソースと、
前記画像ソースからの画像担持光ビームを、バーチャル像を見ることができるアイボックスへと伝送するように動作可能なニアアイディスプレイと、
前記処理ユニットと通信する入力デバイスと、
前記ニアアイディスプレイに隣接して配置され、焦点中心を有するカメラと、
を備え、
前記バーチャル像内のレチクルの位置は、操作者の目と前記カメラとの間の平均距離の関数として、前記カメラの焦点中心と少なくとも部分的にアライメントされ、
前記入力デバイスは、前記バーチャル像内で前記レチクルの位置を制御して、前記レチクルを前記カメラの焦点中心にアライメントするように動作可能であり、
前記処理ユニットは、前記レチクルと前記カメラの焦点中心の相対的アライメントを記憶するように動作可能である頭部装着ディスプレイシステム。
【請求項14】
前記処理ユニットは、前記記憶された相対アライメントの関数として、前記レチクルの前記位置を変更するように動作可能である、請求項13に記載の頭部装着ニアアイディスプレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子AR/VRディスプレイに関し、より具体的には、レチクルまたはバウンディングボックスを表示するように動作可能な画像光ガイドを用いたディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
バーチャル像のニアアイディスプレイシステムは、軍用、商業用、産業用、消防用、娯楽用など、さまざまな用途向けに開発されている。これらの用途の多くでは、ユーザーの視野にある現実世界の像に視覚的に重ねることができるバーチャル像を形成することに価値がある。光学的な画像光ガイドは、バーチャル像を視者の瞳孔に向け、上記の重ね合わせ機能を可能にするために、狭い空間内で視者に画像担持光を伝送することができる。
【0003】
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)やその他の個々の着用者向けアプリケーションに見られるバーチャル像のニアアイディスプレイシステムの較正(キャリブレーション;calibration)は、操作者毎に瞳孔間距離と個人的な好みが異なるため、困難を伴う。本開示は、とりわけ、視差(parallax error)を繰り返し修正するためのプレビュー画像に依存することなく、操作者がカメラビューと現実世界のビューをアライメントできるようにするレチクルを含む光学的アライメントシステムを提供する。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、バーチャル像のレチクルを表示し較正するシステムおよび方法を提供する。
【0005】
第1の実施形態では、本開示が提供する頭部装着ディスプレイシステムは、画像担持光を生成するように動作可能な画像ソースと、画像担持光ビームを、バーチャル像を見ることができるアイボックスへと伝送するように動作可能なニアアイディスプレイと、前記ニアアイディスプレイに隣接して配置され焦点中心を有するカメラと、前記画像ソースに信号を出力するように動作可能な処理ユニットと、を備えている。前記処理ユニットは、前記画像ソースを介してバーチャル像内にレチクルを形成し、前記レチクルをカメラの焦点中心に動的に位置させるように動作可能である。
【0006】
前記レチクルは、十字線またはバウンディングボックスとすることができるが、これらに限定されず、ユーザーの好みに合わせた色および形状を有してもよい。本開示はさらに、カメラの機械的アライメントのレベルを保証する頭部装着ニアアイディスプレイの較正方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
添付の図面は、詳細な説明の一部として本明細書に組み込まれる。図面は、ここで開示されている主題の実施形態を示しており、本開示の選択された原理および教示を示している。しかし、 図面はここで開示されている主題のすべての可能な実施形態を示しているわけではなく、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0008】
【
図1A】本開示の主題の例示的実施形態による画像光ガイドの概略上面図であり、この画像光ガイドは、インカップリング回折光学要素と、視者に拡大されたアイボックスを提供するアウトカップリング回折光学要素を有する。
【0009】
【
図1B】本開示の主題の例示的実施形態によるヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着した人の概略図である。
【0010】
【
図2A】本開示の主題の例示的実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムにより伝送された、カメラで生成された現実世界の対象のバーチャル像の概略図である。
【0011】
【
図2B】本開示の主題の例示的実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムを通して見られる現実世界の対象の概略図である。
【0012】
【
図3】本開示の主題の例示的実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムを通して見た現実世界の対象と、光学的無限遠に現れて現実世界の対象に視覚的に重ね合わされたレチクルの概略図である。
【0013】
【
図4A】本開示の主題の例示的な実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムを通して見られる焦点マップ(focal map)の概略図であり、カメラの焦点中心が操作者の焦点中心にアライメントされている。
【0014】
【
図4B】
図4Aの焦点マップの概略図であり、位置がずれており、カメラの焦点中心と操作者の焦点中心とがアライメントされておらず、視差が生じている状態を示している。
【0015】
【
図4C】本開示の主題の例示的な実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムにおける
図4Bの焦点マップの概略図であり、焦点マップのバーチャル像が、視差(レチクルとサブレチクルによって表されている)の影響を受けた状態を示している。
【0016】
【
図4D】
図4Bの焦点マップの概略図であり、焦点マップが頭部装着ニアアイディスプレイシステムの近く配置され、視差が増大した状態を示している。この視差増大は、焦点マップが頭部装着ニアアイディスプレイシステムに近接することに少なくとも部分的に起因する。
【0017】
【
図4E】本開示の主題の例示的な実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムにおける
図4Dの焦点マップの概略図であり、視差を考慮した自動アライメント補正を示している。
【0018】
【
図5A】本開示の主題の例示的な実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムの概略上面図であり、このシステムは、視差を考慮するように動作可能な、動的に配置されるレチクルを示す。
【0019】
【
図5B】本開示の主題の例示的な実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイシステムの概略上面図であり、このシステムは、視差を考慮するように動作可能な、動的に配置されるレチクルを示す。
【0020】
【
図6A】本開示の主題の例示的な実施形態において、頭部装着ニアアイディスプレイシステムを通して見た現実世界の対象と、現実世界の対象に又はその周囲に視覚的に重ね合わされたバーチャルのバウンディングボックスを示す概略図である。
【0021】
【
図6B】本開示の主題の例示的な実施形態において、頭部装着ニアアイディスプレイシステムを通して見た現実世界の対象と、現実世界の対象に又はその周囲に視覚的に重ね合わされたバーチャルのバウンディングボックスを示す概略図であり、このバウンディングボックスは、狭められたカメラの視野境界を示している。
【0022】
【
図7】本開示の主題の例示的実施形態によるレチクルおよびバウンディングボックスのデザインの概略図である。
【0023】
【
図8】本開示の主題の例示的な実施形態による頭部装着ニアアイディスプレイと第三者のレチクルソフトウェアとの結合のためのフロー図である。
【詳細な説明】
【0024】
本発明は、明確に指定されている場合を除いて、様々な代替の向きおよびステップシーケンスを想定し得ることを理解すべきである。添付の図面に示され以下の明細書で説明される特定のアセンブリおよびシステムは、本明細書で定義される発明概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、開示された実施形態に関連する特定の寸法、方向、または他の物理的特性は、特に断りのない限り、限定と見なされるべきではない。また、そうでない場合もあるが、本明細書に記載の様々な実施形態における同様の要素は、同様の参照番号で共通に参照される。
【0025】
本明細書で使用される場合、「第1」、「第2」等の用語は必ずしも順序、順次または優先関係を示すものではなく、特に明記しない限り、単に1つの要素または要素の集合を
他と明確に区別するために用いられる。
【0026】
本明細書で使用される場合、「例示的」という用語は、「例」を意味し、好ましいまたは理想的な実施形態を示唆することを意図していない。
【0027】
本明細書で使用される場合、「視者」、「操作者」、「観察者」、および「ユーザー」という用語は均等と見なされ、頭部装着(ヘッドマウント)ニアアイディスプレイシステムによって伝送されるバーチャル像を視る人または機械を指す。
【0028】
本明細書で使用される場合、「集合(set)」という用語は、要素又はメンバーの集まりをいう概念として初等数学で広く理解されているように、非空集合を指す。本明細書で使用される場合、「部分集合(subset)」という用語は、特に明記されない限り、非空の真部分集合、すなわち、1以上の要素を持つ、より大きな集合のうちの部分集合を指す。部分集合が全体集合Sを構成してもよい。しかし、集合Sの「真部分集合(proper subset)」は、集合Sに完全に含まれ、しかも集合Sの少なくとも1つのメンバーを除外したものを指す。
【0029】
本明細書で使用される用語「レチクル」は、ニアアイディスプレイシステムのプロジェクタ/画像ソースによって生成されるバーチャル像を指す。レチクルは、十字線、ポインター、バウンディングボックス(境界ボックス;bounding box)、またはその他の視覚的に識別可能な形態をとることができるが、これらに限定されない。このレチクルは、現実の対象またはバーチャル像に視覚的に重ね合わせることができ、頭部装着ニアアイディスプレイシステムから発せられたコマンドの実行に使用される。バウンディングボックスは、バーチャル像の外縁を示すこともできるし、単に中央のアライメント点を示すこともできる。バウンディングボックスのサイズと形状は、カメラのズームレベルが調整された時にバーチャル像において調整することができる。
【0030】
頭部装着ニアアイディスプレイシステムなどの光学システムは、画像ソースを介してバーチャル像を生成することができる。実像を形成する方法とは対照的に、バーチャル像がディスプレイ面に形成されることはない。つまり、ディスプレイ面がバーチャル像を知覚する位置にあるとしたら、このディスプレイ面に像は形成されない。拡張現実表示において、バーチャル像表示には固有の利点が数多くある。例えば、バーチャル像の見かけの大きさはディスプレイ面の寸法や位置によって制限されない。さらに、バーチャル像のソースとなる対象物は、小さくすることができる。例えば拡大鏡が対象物のバーチャル像を提供する。実像を投影するシステムに比べて、ある程度離れたところにあるように見えるバーチャル像を形成することによって、よりリアルな視覚体験を提供することができる。また、バーチャル像を提供すれば、実像投影の場合には必要となるスクリーンアーチファクトを補正する必要が無くなる。
【0031】
ここで図面に目を向けると、頭部装着ニアアイディスプレイシステムは、軍事、商業、産業、消防、娯楽などのさまざまな用途向けに開発されている。頭部装着ニアアイディスプレイシステムは、頭部装着ニアアイディスプレイシステムのユーザーの視野内にある現実世界に視覚的に重ね合わせることができるバーチャルカラー画像を形成するように動作可能である。
図1Aを参照すると、平面導波路とも呼ばれる光学的に透明な平板平行板導波路100は、多色または単色のプロジェクタシステム110によって生成された画像担持光WIをHMDのユーザーに伝送する。平面導波路100は、画像担持光WIを狭い空間で伝送し、画像をHMDユーザーの瞳孔に向け、HMDユーザーの視野にある現実世界の像にバーチャル像46を重ねることができる。
【0032】
カラー画像投射源110からの、コリメートされ相対的に角度的にエンンコードされた光ビームは、インカップリング回折光学要素IDOなどの入力カップリング光学要素によって光学的に透明な平面導波路100内へと結合される。このインカップリング回折光学要素は、平行平板の平面導波路の表面に取り付けられるか形成され、またはこの導波路内に配置されている。このような回折光学要素は、回折格子、ホログラフィック光学素子として形成されるが、これらに限定されない。例えば、回折格子は、表面レリーフによって形成することができる。回折されたカラー画像担持光WGは、平面導波路100に沿って伝搬した後、アウトカップリング回折光学要素ODOなどの同様の出力カップリング光学要素によって、平面導波路100の外に戻るように向けられる。この出力カップリング光学要素は、1以上の方向に沿って瞳拡大を提供するように構成されている。さらに、1以上の回折回転格子を導波路100に沿い光学的に入力格子IDOと出力格子ODOの間に配置して、1以上の方向の瞳拡大を提供することができる。平行平板の平面導波路100から出力された画像担持光WOは、視者に拡大されたアイボックスEを提供する。導波路100は、頭部装着ニアアイディスプレイシステムの右眼用アセンブリ25に示されているが、左眼用アセンブリ24または両眼用アセンブリ24、25に配置してもよい。
【0033】
図1Bは、レチクルシステムの一実施形態において、眼鏡(すなわち、スマートグラス)の形態の頭部装着ニアアイディスプレイシステム20を示す。頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、少なくとも右テンプルアーム12と、処理ユニット18とを含む。処理ユニット18は、データを格納しコンピュータプログラムを格納し、コンピュータアプリケーションを格納するメモリを有し、コンピュータプログラムおよびアプリケーションを実行する。例えば、処理ユニット18に格納された頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のソフトウェアは、操作者10のコマンドの生成、制御、および処理を実行するように動作可能である。処理ユニット18は、入力デバイス16及び/又はユーザー入力ボタン14に接続される。入力デバイス16は、ユーザー入力を処理ユニット18に伝達するように動作可能である。一実施形態では、入力デバイス16はタッチパッドまたはタッチセンサである。タッチセンサ16は、ユーザー10の1本以上の指からの入力及び/又はスタイラスからの入力を受信するように動作可能である。当業者であれば、入力ジェスチャが操作者10の指によって実行されるものとして説明されている場合、入力ジェスチャはスタイラスによっても実行され得ることを理解するであろう。タッチセンサ16によって受信されるジェスチャには、次に列挙するジェスチャが含まれるが、これらに限定されない。
すなわち、タッチセンサ16をタップする。タッチセンサ16を横切るように前から後方向にスワイプ/ドラッグする。タッチセンサ16を横切るように後から前方向にスワイプ/ドラッグする。タッチセンサ16を横切るように上から下方向にスワイプ/ドラッグする。タッチセンサ16を横切るように下から上方向にスワイプ/ドラッグする。タッチセンサ16を横切るように前から後方向と後から前方向に同時にスワイプ/ドラッグする(例えば、つまみ動作)、およびその逆。タッチセンサ16を横切るように前から後方向、前方向の順でスワイプ/ドラッグする。タッチセンサ16を横切るように後から前方向、後方向の順でスワイプ/ドラッグする。タッチセンサ16を横切るように下から、上方向、下方向の順でスワイプ/ドラッグする。タッチセンサ16を横切るように上から下方向、上方向の順でスワイプ/ドラッグする。
タッチセンサ16は、さらにジェスチャ中に1本の指、2本の指、または3本の指のいずれが使用されたかを検出することができる。一実施形態では、ユーザー入力ボタン14は、コマンドを処理ユニット18に伝送するように動作可能である。別の実施形態では、操作者10は、手持ちのデバイスまたは音声入力を介してコマンドを送ることができる。処理ユニット18は、操作者10のユーザー入力ボタン14でのやり取り、またはジェスチャのシーケンスを、記憶された記号のシーケンスとの比較に適した記号のシーケンスに変換することができる。この記憶された記号のシーケンスは、装置の動作を制御する(カメラのオン/オフの切り替え、カメラのフォーカス、バーチャル像の表示と非表示、コンピュータプログラムの有効化と無効化、コンピュータプログラムの制御、ビジュアルガイドの有効化と無効化、ビジュアルガイドの制御、メニューアイテムの選択と制御、ネットワーク化された現実世界の対象およびデバイス42の選択と制御等を含む)ために使用される。
【0034】
頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、バーチャル像46を着用者の目に表示する能力を有する拡張現実(AR)の単眼または双眼のスマートグラスを含む。頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、外部処理ユニット(例えばスマートフォン)に接続することができる。この外部処理ユニットは、処理ユニット18に加えて又は処理ユニット18の代わりに、バーチャル像46の表示及び/又はバーチャル像46内のレチクルの表示を、少なくとも部分的に制御する。
【0035】
頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、カメラ22が見ているもののバーチャル像46のプレビューを示すことができる。カメラ22は、ユーザー入力ボタン14、タッチセンサ16、ジェスチャ、または口頭指令を介して動作可能であり、操作者10が、複数のタスク(写真の撮影、ビデオの記録、双方向通話、バーコードのスキャン、ネットワーク化された現実世界の対象およびデバイス42の選択と制御等を含む)を開始できるようにする。
【0036】
一実施形態では、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、ユーザー10の手のジェスチャ、およびFOV内の現実の対象を見るように配置された少なくとも1つのカメラ22をさらに備える。一実施形態では、カメラ22は、頭部装着ニアアイディスプレイシステムの左眼用アセンブリ24または右眼用アセンブリ25の外周に隣接して配置される。カメラ22のFOVは、通常、操作者10の前方に位置する。別の実施形態では、カメラ22は、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20の左または右のテンプルアーム12に配置される。カメラ22のFOVは、一般に、操作者10の正面に臨んで配置される。別の実施形態では、カメラ22または追加のカメラは、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のFOVを、操作者10の上、後、または横等の追加の向きで拡張することができる。
【0037】
一実施形態では、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、まばたき、ウインク、目の動き、唇の動き、顔の表情などを含む操作者10の顔の動きを見るように配置された少なくとも1つの操作者対面のカメラ28をさらに備えることができる。この動きは、装置のある動作の制御(カメラのオン/オフ、カメラのフォーカス、バーチャル像の表示と非表示、バーチャル像表示への注釈付け、コンピュータプログラムの有効化または無効化、コンピュータプログラムの制御、ビジュアルガイドの有効化または無効化、ビジュアルガイドの制御、バーチャルメニュー上のメニューアイテムの選択および制御、ネットワーク化されたアイテムとIOTデバイスなどの現実世界におけるデバイス42の選択と制御等を含む)を開始するために使用される。一実施形態では、
図2A~
図3に示すように、操作者に対面するカメラ28は、左眼用または右眼用アセンブリ24、25の眼鏡フレームに配置される。
図2A~
図3において、操作者に対面する第1のカメラ28が左テンプルアーム12に隣接して配置されて示され、操作者に対面する第2のカメラ28が左眼用アセンブリ24の眼鏡フレームの下部に配置されている。
【0038】
図2Aを参照すると、一実施形態では、実世界の対象42がカメラ22によってキャプチャされ、そのバーチャル像46が、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20を介して表示される。この例では、バーチャル像46は、右眼用アセンブリ25の導波路100が頭部装着ニアアイディスプレイシステム20の他の光学構成要素と連動することにより生成された右眼用のアイボックスを介して、光学的無限遠に位置する。別の実施形態では、バーチャル像46は、左眼用アセンブリ24の導波路100が頭部装着ニアアイディスプレイシステム20の他の光学部品と連動することにより生成された左眼用のアイボックスを介して、光学的無限遠に位置する。さらに別の実施形態では、バーチャル像46は、両眼の頭部装着ニアアイディスプレイシステム20の他の光学構成要素と連動する右眼導波路100および左眼導波路100を介して、光学的無限遠に位置する。カメラ22は、対象に焦点を合わせ、文書およびアイテムをスキャンし、バーコードおよび他のデジタル符号化された機械可読光学ラベルを読み取り、写真をデジタル記録し、現実世界の対象42のビデオを記録等するように動作可能である。カメラでキャプチャされた画像が、バーチャル像46に表示される。
【0039】
図2Bでは、バーチャル像46が無効化され、観察者10は現実世界の対象42を妨げられずに見ることができる。別の実施形態では、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20はさらに、操作者10が通常の矯正メガネを用いたのと同様に実世界を見ることができる1つまたは複数の矯正レンズを備える。
【0040】
図3の実施形態で示すように、レチクル60が有効化される。バーチャル像46はレチクル60を含み、レチクル60は現実世界の対象42の上に重ねられて見える。この例では、レチクル60はバーチャル像46の中心に現れ、操作者10の視界を遮ることなくカメラ22の焦点中心を示す。
【0041】
図4A~
図4Eに示すように、カメラ22に対する操作者10の観察角度に起因して対象42のサイズ、測定値、及び/又は向きが歪むと、視差が発生する。
図4Aに示すように、カメラの焦点中心70と操作者の焦点中心72は、焦点マップ74上でアライメントされる。この焦点マップは、操作者10の正面において距離をおいて直交して配置されたグリッドを含む。しかし、カメラ22が操作者10の目から離れた位置にあるため、カメラの焦点中心70は、操作者の焦点中心72とは異なる可能性がある。
図4Bに示すように、対象平面(例えば、焦点マップ74)の位置及び/又は観察角度は視差を生じさせる可能性がある。引き続き
図4Bを参照すると、操作者の焦点中心72は、焦点マップ74のグリッドの中心にあるが、カメラの焦点中心70は、カメラ22の位置と操作者10の目との間の距離に比例した距離だけ、操作者の焦点中心72の中心から離れて配置される。したがって、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20上のカメラ22の位置は、アライメント誤差を呈示する。
【0042】
頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、カメラ22を介して取り込まれた画像のプレビューを示すために用いることができる。このプレビューは、操作者の目からカメラまでの距離を考慮した視差を明らかにする。ただし、このプレビューは、操作者の視野の一部を覆い隠したり、操作者の注意を現実世界から遠ざけたりする可能性がある。本明細書でさらに提供されるように、動的に配置されたレチクル60を利用して、そのような視差を考慮し、低減/削除することができる。
【0043】
一実施形態では、機械的アライメントを確実にするために、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20は、製造中に工場ツールからの値に基づいて較正される。これらの値は、操作者10の目からカメラ22までの平均距離に近似し、カメラの焦点中心70と操作者の焦点中心72との間の矯正されたアライメントをユーザーに提供する。一実施形態では、カメラ22の焦点中心70は、操作者の焦点中心72と平行になるようにアライメントすることができる。
【0044】
図4Cに示すように、較正前に、レチクル60は操作者の焦点中心72とアライメントされ、カメラの焦点中心70に対するアライメントから外れている。サブレチクル61が、カメラの焦点中心70の位置を示す。
図4Dに示すように、視差は、操作者10が焦点マップ74に近づくほど顕著になり、カメラの焦点中心70は、操作者の焦点中心72から遠ざかる。
【0045】
図4Eを参照すると、一実施形態では、カメラ22は、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20から離れた対象42にオートフォーカスするように動作可能である。一実施形態では、カメラ22のオートフォーカスシステムは、処理ユニット18と通信する1つ以上のセンサとアクチュエータを含む。例えば、カメラ22のオートフォーカスシステムは、隣接するピクセルのコントラスト測定を利用して対象物42の対象平面にカメラの焦点を合わせるように動作可能なパッシブシステムであってもよい。視差を考慮するために、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のソフトウェアは、オートフォーカスアクチュエータの動きを記録し、レチクル60がバーチャル像46内に現れる位置を、記録されたオートフォーカスアクチュエータの動きの関数として動的にシフトするように動作可能である。一実施形態では、処理ユニット18は、レーザーオートフォーカスおよび飛行時間原理(time-of-flight 原理)を利用して、対象42の対象平面までの距離を計算し記録するように動作可能である。別の実施形態では、処理ユニット18は、カメラ22の焦点距離および光パワーを利用して、対象42の対象平面までの距離を計算し記録するように動作可能である。次に、処理ユニット18は、レチクル60の位置を、カメラ22から対象平面までの距離の関数としてシフトすることができる。
【0046】
図5A、
図5Bに示すように、操作者10が操作者10から第1、第2の距離にある対象42(例えば、それぞれ対象平面DI、D2)を見ると、視差を考慮するため、バーチャル像46内のレチクル60の位置がカメラの22のオートフォーカスの関数として変化する。カメラ22が対象平面DIに焦点を合わせた後、対象平面D2にオートフォーカスすると、レチクル60の位置はレチクル60
1の位置からレチクル60
2の位置に変化する。
【0047】
視差を考慮してレチクル60の位置を動的に調整することにより、カメラ22の焦点中心70が所望の位置にあることを確実するために操作者10がカメラ22によって取り込まれた画像のプレビューを分析する必要がなくなる。例えば、操作者10がカメラ22を利用して、倉庫の棚ユニット上の異なる位置に配置された複数のアイテムのバーコードをスキャン/読み取る場合、レチクル60の動的な位置決めにより、各バーコードのバーチャル像46において、操作者10はカメラ22が提供するプレビューを見る必要がなく、カメラの焦点中心70が所望の位置にあることを確実にすることができる。
【0048】
一実施形態では、操作者10は、ユーザー入力デバイス(入力ボタン14、タッチセンサ16、カメラ22及び/又は口頭指令等。ただし、これらに限定されない)を使用して、レチクル60の位置をカメラの焦点中心70に手動で較正することができる。レチクル60の位置は、視覚的フィードバックに基づいて、カメラの焦点中心70とアライメントするように手動で再配置することができる。一実施形態では、この較正は、2つ以上の距離で実行することができる。一旦較正されると、カメラの焦点中心70に対するレチクル60の相対的アライメントは、レチクル60の将来の位置決めのために処理ユニット18のシステムに保存することができる。一実施形態では、レチクル60の動的位置決めは、1以上の手動較正により決定されたレチクル60の相対的アライメントとカメラ22のオートフォーカスの関数である。
【0049】
図6Aを参照すると、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のソフトウェアは、レチクル60の視覚的表現をバウンディングボックス80に置き換えることができる。この例示的な実施形態では、バウンディングボックス80が有効化されると、カメラ22のFOVのズーム境界82を画定する長方形などの形状を表示する。別の実施形態では、バウンディングボックス80は、正方形、円形、楕円形、または他の形状として表示することができる。例示的な実施形態では、バウンディングボックス80は、複数の色、シェーディング、境界重み、および勾配シェーディングを採用でき、レチクルや、様々なカメラFOV構成のインジケータ(視線、三分割法グリッド、センターライン他)等の補助要素を含むことができる。境界ボックス80は、バーチャル像46内に重ね合わせられたバーチャル像として表示される。
【0050】
図6Bに示すように、バウンディングボックス80は、ズーム境界82に比例してサイズを変更することができる。バウンディングボックス80のアスペクト比は、複数のアスペクト比(1:1、3:2、4:3、16:9、18:6を含むが、これらに限定されない)を設定することができる。頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のソフトウェアは、カメラ22に応答して、カメラ22が予め設定された過焦点距離を超えた時に、バウンディングボックス80を表示するように切り替えることができる。
【0051】
図7に示すように、レチクル60は、複数の形状(細い十字線、太い十字線、複式十字線、ジャーマンレチクル、ターゲットドット、ヘビーターゲットドット、ミルドット、円、三角形などを含む)を採用可能である。例示的な実施形態では、レチクル60は、複数の色、シェーディング、境界重み、および勾配シェーディングを採用することができる。例示的な実施形態では、レチクル60は、視線、三分割法グリッド、センターラインなどの様々なカメラFOV構成のインジケータの形状を採用することもできる。頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のソフトウェアにより、操作者10は、レチクル60とバウンディングボックス80の異なる実施形態の間で切り替えることができる。
【0052】
コードライブラリが提供されてもよい。このコードライブラリでは、第三者がシステムコマンドを介して、レチクル60またはバウンディングボックス80の様々なデザインを生成することができる。これらのデザインは、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20を使用してバーチャル像を生成するために開発されたコンピュータプログラムまたはアプリケーションに含まれ得る。例示的な実施形態では、バウンディングボックス80は、FOVの中心を示すレチクル60も含むことができる。
【0053】
図8は、第三者がレチクルプログラミングを頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のソフトウェアに結合(統合)する方法のフロー
図400を示す。ステップ410では、第三者のアプリケーション(以下、「アプリ」と言う)が、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20にダウンロードされる。ステップ412では、第三者のアプリが操作者10によるコマンド入力を介して起動され、初期化される。第三者アプリの初期化は、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のハードウェアとの接続を確立するためのシステムコールを含む。この初期化の一部として、ステップ414は第三者アプリのカメラ22との結合要求を含む。ステップ416では、第三者アプリがソフトウェアと対話する方法の好みを選択するように操作者10に要求する。別の実施形態では、第三者アプリはレチクル60の使用を要求し、バーチャル像46を介したプレビューを許可しない。第三者のソフトウェアアプリが、操作者10にプレビューの選択を許可した場合には、ステップ420で、このユーザー要求を示す。プレビューが必要な場合は、第三者のソフトウェアアプリは、レチクル60を表示する代わりに、ステップ422に示すように、バーチャル像46を通してプレビューを付与する。ステップ424では、第三者ソフトウェアアプリは、操作者10のコマンドに従って、レチクル60を表示する。頭部装着ニアアイディスプレイシステム20のソフトウェアは、すべての基本機能を実行するように動作可能であるが、それに限定されない。ステップ430では、操作者10は第三者アプリを使用して、第三者のアプリによって決定されたキャプチャ(取り込み)条件に従って、カメラ22を用いてビデオまたは写真をキャプチャする。この条件には、外部要因(照明や定義された外部焦点の存在など)、または第三者によって定義された内部要因(他のユーザーのこのソフトウェアへの接続、ライセンス、またはプライベートネットワークへの接続など)が含まれるが、これらに限定されない。ステップ432では、操作者10は、データキャプチャの要求を開始する。ステップ434では、第三者のアプリは写真またはビデオのキャプチャを実行するように動作可能である。ステップ436に示すように、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20によってキャプチャされたデータは、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20の内部処理システムに保存される。別の実施形態では、データは、頭部装着ニアアイディスプレイシステム20の他のソフトウェアアプリケーションに送信することができる。
【0054】
本明細書に記載の実施形態の1つまたは複数の特徴を組み合わせて、図示されていない追加の実施形態を作成することができる。様々な実施形態を詳細に説明したが、それらは例として提示したものであり、限定するものではないことを理解されたい。開示された主題が、その範囲、精神、または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態、変形、および修正で具現化され得ることは、当業者には明らかであろう。したがって、上述の実施形態は、あらゆる点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示されており、その均等の意味および範囲内にあるすべての変更が含まれることが意図されている。
【国際調査報告】