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特表2023-546844無線通信方法、装置、中継機器、リモート機器及び基地局
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-08
(54)【発明の名称】無線通信方法、装置、中継機器、リモート機器及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/26 20090101AFI20231031BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231031BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231031BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231031BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20231031BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W72/0446
H04W92/18
H04W72/0453 110
H04W72/25
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522465
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-05-18
(86)【国際出願番号】 CN2021125751
(87)【国際公開番号】W WO2022083743
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202011150338.7
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.アンドロイド
3.ANDROID
4.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 進華
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本出願の実施例は、無線通信方法、装置、中継機器、リモート機器及び基地局を提供し、ここで、無線通信方法は、中継機器が、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信することと、中継機器が、配置パラメータに基づいて中継機器に対応するセルの時間情報を決定することと、中継機器が、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信することとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
中継機器が、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信することと、
前記中継機器が前記配置パラメータに基づいて前記中継機器に対応するセルの時間情報を決定ことと、
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信することを含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記時間情報は、前記セルの身分識別情報と、前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と、前記Uuインターフェースのスロット番号と、前記UuインターフェースのOFDMシンボル番号と、前記Uuインターフェースのサブキャリア間隔と、前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と、前記中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号との間のオフセット量とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記中継機器が前記中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号の初期化方式を決定することと、
前記中継機器が前記初期化方式に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を配置することとをさらに含み、
前記初期化方式は、前記PC5インターフェースのフレーム番号初期値を前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号値に配置し、又は前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と前記PC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を初期化することを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記初期化方式は、前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と前記PC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を初期化することを含み、前記中継機器が前記初期化方式に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を配置する前に、
前記中継機器が前記中継機器に対する第一の入力を受信し、前記中継機器が前記第一の入力に応答し、前記予め設定されるオフセット量を決定すること、又は
前記中継機器が前記基地局によって送信される第一の配置情報を受信し、前記中継機器が前記第一の配置情報に基づいて前記予め設定されるオフセット量を決定することをさらに含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記中継機器が前記中継機器のPC5インターフェースのサブキャリア間隔を前記Uuインターフェースのサブキャリア間隔に配置することをさらに含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信ことは、
前記中継機器が前記基地局に前記時間情報の第一の要求情報を送信することと、
前記中継機器が前記基地局から返信される第二の配置情報に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信することとを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記第二の配置情報は、時間配置メッセージと、許可情報と、拒否情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信ことは、
前記中継機器が前記リモート機器によって送信される前記時間情報の第二の要求情報を受信することと、
前記中継機器が前記第二の要求情報に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信することとを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信ことは、
前記中継機器が前記パケットの伝播方式を決定することと、
前記中継機器が前記伝播方式に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信することとを含み、
前記伝播方式は、ユニキャスト方式又はブロードキャスト方式を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記伝播方式は、前記ブロードキャスト方式を含み、前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信する前に、
前記中継機器がネットワーク機器によって送信される第三の配置情報を受信することと、
前記中継機器が前記第三の配置情報に基づいてブロードキャストメッセージ識別子を配置することとを含む、請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記パケットは、サイドリンクマスター情報ブロックと、サイドリンクシグナリング無線ベアラと、発見信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項12】
サイドリンク管理情報は、前記時間情報の更新指示情報を含み、
前記更新指示情報は、前記リモート機器が前記時間情報を決定するために用いられる、請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記パケットは、サイドリンクシグナリング無線ベアラを含み、前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信する前に、
前記中継機器が前記サイドリンクシグナリング無線ベアラを配置することをさらに含む、請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記セルは、プライマリセルと、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記中継機器が前記配置パラメータに基づいて前記中継機器に対応するセルの時間情報を確定することは、
前記中継機器が前記配置パラメータに基づいて前記プライマリセル及び/又は前記セカンダリセルの前記時間情報を決定することを含む、請求項14に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記中継機器が前記配置パラメータに基づいて前記中継機器に対応するセルの時間情報を確定することは、
前記中継機器は、前記配置パラメータに基づいて前記プライマリセル及び/又は前記プライマリセカンダリセルの前記時間情報を決定することを含む、請求項14に記載の無線通信方法。
【請求項17】
無線通信方法であって、
リモート機器が、中継機器によって送信されるパケットを受信することと、
前記リモート機器が前記パケットにおける前記中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、前記セル及び/又は前記セルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を決定し、及び/又は
前記リモート機器が前記パケットにおける前記中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル測定配置情報を解析することとを含む、無線通信方法。
【請求項18】
前記リモート機器が中継機器によって送信されるパケットを受信する前に、
前記リモート機器が前記中継機器に前記時間情報の第二の要求情報を送信することをさらに含む、請求項17に記載の無線通信方法。
【請求項19】
前記リモート機器は、前記中継機器のPC5インターフェースのスロット番号を読み取り、且つ前記PC5インターフェースのスロット番号に基づいて基地局のUuインターフェースのスロット番号を決定し、及び/又は
前記リモート機器は、前記中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号を読み取り、且つ前記PC5インターフェースのフレーム番号に基づいて基地局のUuインターフェースのシステムフレーム番号を決定することをさらに含む、請求項17に記載の無線通信方法。
【請求項20】
無線通信方法であって、
基地局が中継機器に前記基地局のUuインターフェースの配置パラメータを送信することを含む、無線通信方法。
【請求項21】
前記基地局が前記中継機器によって送信される時間情報の第一の要求情報を受信することと、
前記基地局が前記時間情報の第二の配置情報を決定することと、
前記基地局が前記中継機器に前記第二の配置情報を送信することとをさらに含む、請求項20に記載の無線通信方法。
【請求項22】
中継機器に適用される無線通信装置であって、
基地局のUuリンクの配置パラメータを受信するための受信モジュールと、
前記配置パラメータに基づいて前記中継機器に対応するセルの時間情報を決定するための決定モジュールと、
リモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信するための送信モジュールとを含む、無線通信装置。
【請求項23】
前記送信モジュールは、具体的に前記基地局に前記時間情報の第一の要求情報を送信し、且つ前記基地局から返信される第二の配置情報に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信するために用いられる、請求項22に記載の無線通信装置。
【請求項24】
前記受信モジュールはさらに、前記リモート機器によって送信される前記時間情報の第二の要求情報を受信するために用いられ、
前記送信モジュールは、具体的に前記第二の要求情報に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信するために用いられる、請求項22に記載の無線通信装置。
【請求項25】
リモート機器に適用される無線通信装置であって、
中継機器によって送信されるパケットを受信するための受信モジュールと、
前記パケットにおける前記中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、前記セル及び/又は前記セルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を決定し、及び/又は前記パケットにおける前記中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル測定配置情報を解析するための決定モジュールとを含む、無線通信装置。
【請求項26】
前記中継機器に前記時間情報の第二の要求情報を送信するための送信モジュールをさらに含む、請求項25に記載の無線通信装置。
【請求項27】
基地局に適用される無線通信装置であって、
中継機器に前記基地局のUuインターフェースの配置パラメータを送信するための送信モジュールを含む、無線通信装置。
【請求項28】
前記中継機器によって送信される時間情報の第一の要求情報を受信するための受信モジュールと、
前記時間情報の第二の配置情報を決定するための決定モジュールとをさらに含み、
前記送信モジュールはさらに、前記中継機器に前記第二の配置情報を送信するために用いられる、請求項27に記載の無線通信装置。
【請求項29】
中継機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から16のいずれか1項に記載の無線通信方法のステップを実現する、中継機器。
【請求項30】
リモート機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項17から19のいずれか1項に記載の無線通信方法のステップを実現する、リモート機器。
【請求項31】
基地局であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項20又は21記載の無線通信方法のステップを実現する、基地局。
【請求項32】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から21のいずれか1項に記載の無線通信方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項33】
プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行して、請求項1から16のいずれか1項に記載の無線通信方法を実現し、又は請求項17から19のいずれか1項に記載の無線通信方法を実現し、又は請求項20又は21に記載の無線通信方法を実現する、チップ。
【請求項34】
少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から16のいずれか1項に記載の無線通信方法を実現し、又は請求項17から19のいずれか1項に記載の無線通信方法を実現し、又は請求項20又は21に記載の無線通信方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項35】
請求項1から16のいずれか1項に記載の無線通信方法を実行するように構成されることを含む、中継機器。
【請求項36】
請求項17から19のいずれか1項に記載の無線通信方法を実行するように構成されることを含む、リモート機器。
【請求項37】
請求項20または21に記載の無線通信方法を実行するように構成されることを含む、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年10月23日に中国で提出された中国特許出願番号202011150338.7の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に関し、具体的には、無線通信方法、無線通信装置、中継機器、リモート機器、基地局及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
第五世代(the fifth generation、5G)の移動通信技術において、大量の機器がセルラネットワークにアクセスするにつれて、コアネットワークの負荷が急増している。
【0004】
3GPP(the third generation parmership project)は、デバイス間通信(Device-to-Device、D2D)を提案し、近距離シナリオにサービスする。電力が制限されたリモート機器(remote user equipment、remote UE)に対して、中継機器(relay user equipment、relay UE)を介して基地局(gNB)と通信することができ、それによって、リモート機器の電力消費を減少させる。ここで、通信原理から言えば、Uuインターフェース(ユーザ機器と基地局との間のインターフェース)及びPC5インターフェース(ユーザ機器とユーザ機器との間のインターフェース)を介して通信することができ、リモート機器と中継機器との間のリンクはサイドリンク(sidelink)であり、このサイドリンク間の無線リンクはPC5リンクとも呼ばれ、中継機器と基地局との間のリンクはUuリンク(Uulink)と呼ばれる。
【0005】
関連技術において、リモート機器が中継通信を行う場合、サービングセルのシステムメッセージと単側波帯(Single side band、SSB)物理信号を組み合わせて中継機器のUuインターフェースの具体的な時間を決定する必要があるが、サービングセルのカバレッジ外にあるリモート機器に対して中継機器が転送するシステムメッセージを介してUuインターフェースのシステムフレーム番号などの情報を取得することができない。これにより、リモート機器がUuインターフェースの送信したブロードキャスト信号の送信時間窓位置、例えば、SSB信号、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)信号、システム情報信号(SIB)などを正確に予測できなくなるため、リモート機器が無線セルをブラインド測定し、遅延が大きいだけでなく、消費電力も高くなる。また、基地局もカバレッジ外にあるリモート機器に測定ギャップ(measurement gap、MG)を配置することができないため、リモート機器は測定ギャップに基づいてターゲットセルをタイムリーに見つけることができず、通信業務の連続性を保証することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、無線通信方法、装置、中継機器、リモート機器及び基地局を提供し、セルカバレッジ外にあるリモート機器がシステム時間情報をどのように取得するかという関連技術における問題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0008】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、無線通信方法を提供し、この無線通信方法は、
中継機器が、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信することと、
中継機器が、配置パラメータに基づいて中継機器に対応するセルの時間情報を決定することと、
中継機器が、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信することとを含む。
【0009】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、無線通信方法を提供し、この無線通信方法は、
リモート機器が、中継機器によって送信されるパケットを受信することと、
リモート機器が、パケットにおける中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル及び/又はセルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を決定することと、及び/又は
リモート機器が、パケットにおける中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル測定配置情報を解析することとを含む。
【0010】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、無線通信方法を提供し、この無線通信方法は、
基地局が、中継機器に基地局のUuインターフェースの配置パラメータを送信することを含む。
【0011】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、無線通信装置を提供し、この無線通信装置は、
基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信するための受信モジュールと、
配置パラメータに基づいて中継機器に対応するセルの時間情報を決定するための決定モジュールと、
リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信するための送信モジュールとを含む。
【0012】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、無線通信装置を提供し、この無線通信装置は、
中継機器によって送信されるパケットを受信するための受信モジュールと、
パケットにおける中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル及び/又はセルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を決定することと、及び/又はパケットにおける中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル測定配置情報を解析するための決定モジュールとを含む。
【0013】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、無線通信装置を提供し、この無線通信装置は、
中継機器に基地局のUuインターフェースの配置パラメータを送信するための送信モジュールを含む。
【0014】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、中継機器提供し、この中継機器は、プロセッサと、メモリと、このメモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様が提供する無線通信方法のステップを実現する。
【0015】
第八の態様によれば、本出願の実施例は、リモート機器提供し、このリモート機器は、プロセッサと、メモリと、このメモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第二の態様が提供する無線通信方法のステップを実現する。
【0016】
第九の態様によれば、本出願の実施例は、基地局提供し、この基地局は、プロセッサと、メモリと、このメモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第三の態様が提供する無線通信方法のステップを実現する。
【0017】
第十の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様又は第三の態様が提供する無線通信方法のステップを実現する。
【0018】
第十一の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、プロセッサと結合され、プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第二の態様又は第三の態様が提供する無線通信方法のステップを実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0019】
本出願の実施例では、中継機器は、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信し、中継機器は、配置パラメータに基づいて中継機器に対応するセルの時間情報を決定し、中継機器は、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信する。それによってリモート機器が中継通信を行うプロセスにおいて、中継機器は、サイドリンクによってリモート機器にセルの時間情報を提供することができる。それによりセルカバレッジ範囲外にあるリモート機器は、依然として中継機器によって送信される時間情報によって、セル時間窓を決定し、又は測定配置を理解することができ、測定ギャップ配置とセル再選択を実行することを容易にし、リモート機器の測定パワーと測定時間を節約し、リモート機器の移動条件でのサービス連続性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその一である。
図2】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその二である。
図3】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその三である。
図4】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその四である。
図5】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその五である。
図6】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその六である。
図7】本出願の一つの実施例に基づく通信シナリオの概略図である。
図8】本出願の一つの実施例に基づく層2中継機器のバックホールリンク制御プレーンプロトコルスタックの概略図である。
図9】本出願の一つの実施例に基づく層3中継機器のバックホールリンク制御プレーンプロトコルスタックの概略図である。
図10】本出願の一つの実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその一である。
図11】本出願の一つの実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその二である。
図12】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその七である。
図13】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその八である。
図14】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその九である。
図15】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその十である。
図16】本出願の一つの実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその三である。
図17】本出願の一つの実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその四である。
図18】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその十一である。
図19】本出願の一つの実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその十二である。
図20】本出願の一つの実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその五である。
図21】本出願の一つの実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその六である。
図22】本出願の一つの実施例に基づく中継機器の構造ブロック図のその一である。
図23】本出願の一つの実施例に基づくリモート機器の構造ブロック図である。
図24】本出願の一つの実施例に基づく基地局の構造ブロック図である。
図25】本出願の一つの実施例に基づく中継機器の構造ブロック図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本出願の上記目的、特徴と利点をより明瞭に理解するために、以下では、図面と具体的な実施の形態を結び付けながら本出願をさらに詳細に記述する。説明すべきこととして、衝突しない場合、本出願の実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わせてもよい。
【0022】
以下の記述では、多くの具体的な詳細を説明して本出願を十分に理解しやすくするが、しかしながら、本出願はさらにここに記述する方式と異なる他の方式で実施してもよいため、本出願の保護範囲は、以下に開示される具体的な実施例に限定されない。
【0023】
以下では、図1から図25を参照して本出願によるいくつかの実施例に記載の無線通信方法、無線通信装置、中継機器、リモート機器、基地局と可読記憶媒体を記述する。
【0024】
本出願の一つの実施例では、図1は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその一を示し、以下のステップを含む。
【0025】
ステップ102において、中継機器は、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信し、
図7は、本出願の実施例の通信シナリオ概略図を示す。新しい無線(New Radio、NR)又はロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)通信システムでは、リモート機器1800と中継機器1700との間は、サイドリンク1710によって通信し、中継機器1700と基地局1900との間は、Uuリンク1720によって通信する。
【0026】
サイドリンクは、PC5インターフェースプロトコルを運行する。例えば、サイドリンク無線インターフェース制御プレーンは、PC5 RRCプロトコルを有し、サイドリンクは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層と無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)層で運行され、最下位は、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)層と物理層であり、サイドリンクの無線インターフェースユーザプレーンは、上から下へサービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)層と、PDCP層と、RLC層と、MAC層と、物理層とを含む。Uuリンクは、Uulinkプロトコルを運行する。
【0027】
説明すべきこととして、本出願に係るネットワーク通信標準フレームワーク、即ちオープンシステム相互接続参照モデル(Open System Interconnection Reference Model、OSI Reference Model)は、通信機能全体を七つの階層に分ける。ここで、OSI参照モデルの下位三層は、ネットワーク通信接続のリンクの確立を担当し、それぞれ以下の通りである。
【0028】
物理層(Physical Layer)は、ネットワークの物理構造、伝送の電磁標準、ビットストリームの符号化及びネットワークの時間原則を定義するために用いられ、例えば、時分割多重化及び周波数分割多重化であり、ネットワーク接続タイプ(エンドツーエンド又はマルチエンド接続)及び物理トポロジー構造を決定する。
【0029】
データリンク層(Data Link Layer)は、二つの装置上にデータリンク接続を確立し、物理層にデータ信号を伝送し、且つ信号を処理してエラーなく且つ合理的に伝送するために用いられ、具体的には、データリンク層は、MAC(Media Access Control、媒体アクセス制御)層、RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)、BMC(Broadcast/Multicast Control、ブロードキャスト/マルチキャスト通信制御)層とPDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケットデータコンバージェンスプロトコル)層を含み、配信チャネルによって、MAC層と物理層は、データを送受信することができる。
【0030】
ネットワーク層(Network Layer)は、適切な経路を選択し、輻輳制御などの機能を行うために用いられ、ネットワーク層は、制御論理チャネル、配信チャネル、及び物理チャネルを処理するための無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層を含む。
【0031】
具体的には、図8は、本出願の実施例の層2中継機器のバックホールリンク制御プレーンプロトコルスタックの概略図を示す。層2のサイドリンク中継機器1700のバックホールリンクについて、リモート機器1800は、PC5のRRC接続を有し、サイドリンク接続を制御するために用いられ、同時に基地局1900とのRRC接続を有し、基地局1900との間の接続とサービス提供を制御するために用いられる。層2のサイドリンク中継機器1700のバックホールリンクは、図8に示すUuのRRCプロトコルスタックに限定されない。図9は、本出願の実施例の層3中継機器のバックホールリンク制御プレーンプロトコルスタックの概略図を示す。層3サイドリンク中継機器1700のバックホールリンクについて、リモート機器1800は、中継機器1700のPC5とのRRC接続のみを有し、基地局1900のUuとのRRC接続を有しない。ここで、バックホールリンクとは、リモート機器がその上位の基地局と通信する時に使用する無線リンクであり、上りリンク伝送と下りリンク伝送のリンクを含む。
【0032】
ステップ104において、中継機器は、配置パラメータに基づいて中継機器に対応するセルの時間情報を決定し、
具体的には、中継機器に対応するセルは、中継機器がアクティブ状態にある時のサービングセル又は中継機器が非アクティブ状態にある在圏セルを含む。
【0033】
さらに、時間情報は、セルの身分識別情報(セルID)と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号(System Frame Number、SFN)と、Uuインターフェースのスロット番号と、UuインターフェースのOFDM(直交周波数分割多重化)シンボル番号と、Uuインターフェースのサブキャリア間隔と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号との間のオフセット量とのうちの少なくとも一つを含む。
【0034】
説明すべきこととして、一般的に、異なるサブキャリア間隔は、異なる適用周波数帯域を有する。例えば、一般的なCP(サイクリックプレフィックス)では、低周波(6GHzより低い)データと制御チャネルが採用するサブキャリア間隔は、15KHzと30KHzであり、高周波データチャネルが採用するサブキャリア間隔は、60KHzと120KHzであり、異なるサブキャリア間隔では、スロットとシンボルの長さが異なる。そのため、サブキャリア間隔によってUuインターフェースのスロット/シンボルの時間長を決定することができる。システムフレーム番号は、現在ベアラUuインターフェース時間情報の送信が位置するシステムフレーム番号であり、OFDMシンボル番号は、今回の送信に関連し、例えば、先頭又は末尾である。リモート機器が中継機器との間のPC5リンクを確立すると、リモート機器は、PC5インターフェースの関連パラメータ、例えば、PC5インターフェースのスロット番号とフレーム番号(Direct Frame Number、DFN)を読み取ることができ、DFNと中継機器のUuインターフェースのSFNと、中継機器のPC5インターフェースのDFNとの間のオフセット量によって、Uuインターフェースのシステムフレーム番号を取得することができ、且つ中継機器がシステムメッセージを転送する時、UuインターフェースとPC5インターフェースの時間オフセットによる誤差を回避できる。
【0035】
本実施例では、通信プロトコルのパラメータ又はセルからの配置に従って、中継機器は、Uuインターフェースから取得された時間に関連する情報に従ってセルの時間情報(即ちサイドリンクUuインターフェースの時間情報)を生成する。この時間情報は、選択されたサイドリンクのリファレンス時間位置に対応するUuインターフェース時間情報を指示する。一つのリモート機器は、一つのセルにアクセスする前に、このセルの時間情報を取得する必要がある。
【0036】
具体的に例を挙げると、層2と層3のサイドリンク中継(SL-relay)構造におけるリモート端末について、時間情報によって中継機器が位置するセルのSSBが送信する可能な時間位置と中継機器が位置するセルの隣接セルのSSBが送信する可能な時間位置を事前に予測することができ、測定とセル再選択を容易にする。層2サイドリンク中継構造におけるリモート端末に対して、時間情報によって無線リソース管理(Radio Resourse Control、RRC)メッセージにおける時間に関連する配置を解析することができ、例えば、測定配置、測定ギャップ(measurement gap)と測定報告などである。
【0037】
ステップ106において、中継機器は、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信する。
【0038】
本実施例では、リモート機器が中継通信を行うプロセスにおいて、中継機器は、サイドリンクによってリモート機器にセルの時間情報を提供することができる。セルカバレッジ範囲外にあるリモート機器は、依然として中継機器によって送信される時間情報によって、セル時間窓を決定し、又は測定配置を理解することができ、測定ギャップ配置とセル再選択を実行することを容易にし、リモート機器の測定パワーと測定時間を節約し、リモート機器の移動条件でのサービス連続性を向上させる。
【0039】
具体的には、パケットにおけるマスター情報ブロック(Master Information Block、MIB)のSFNパラメータは、システムフレーム番号の上位6ビットを表し、パケットにおける物理ブロードキャストチャネル(PBCH)のチャネルコードは、システムフレーム番号の下位4ビットを表し、パケットにSSB送信のタイミング関係、送信時間位置とシーケンス番号などを予め定義することにより、リモート機器は、システムフレーム内のスロット番号とシンボルシーケンス番号を取得する。
【0040】
具体的に例を挙げると、層2又は層3のサイドリンク中継構造について、中継機器がサイドリンクによってサイドリンクUuインターフェース時間情報をリモート機器に自動的に送信することを予め定義してもよい。即ちリモート機器が中継機器との通信リンクを確立した後、中継機器は、リモート機器に対応する時間情報を自発的に提供してもよい。
【0041】
本出願の一つの実施例では、図2は、本出願の実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその二を示し、
中継機器が中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号の初期化方式を決定するステップ202と、
中継機器が初期化方式に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号を配置するステップ204とを含む。
【0042】
ここで、ステップ204は、具体的に以下の二つの方式を含む。
【0043】
方式1において、PC5インターフェースのフレーム番号初期値をUuインターフェースのシステムフレーム番号値に配置する。
【0044】
この実施例では、中継機器は、初期化操作によってPC5インターフェースのフレーム番号に値を与え、PC5インターフェースのフレーム番号をUuインターフェースシステムフレーム番号と同じ値に初期化する。それによりリモート機器は、PC5インターフェースのフレーム番号からUuインターフェースシステムフレーム番号を直接取得することができ、それによってパケットでUuインターフェースのシステムフレーム番号を直接伝送することを回避し、伝送リソースを節約し、リモート機器の配置効率を向上させる。
【0045】
方式2において、Uuインターフェースのシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号を初期化する。
【0046】
この実施例では、中継機器は、Uuインターフェースシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量を予め設定し、即ちUuインターフェースシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の対応関係を予め設定する。予め設定されるオフセット量とUuインターフェースシステムフレーム番号に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号に改めて値を与える。リモート機器は、PC5インターフェースのフレーム番号と予め設定されるオフセット量を取得した後、Uuインターフェースシステムフレーム番号を算出することができる。それによってパケットでUuインターフェースのシステムフレーム番号を直接伝送することを回避し、伝送リソースを節約し、リモート機器の配置効率を向上させる。
【0047】
具体的には、予め設定されるオフセット量の取得プロセスは、具体的に以下のステップを含む。
【0048】
中継機器は、中継機器に対する第一の入力を受信し、中継機器は、第一の入力に応答し、予め設定されるオフセット量を決定し、又は中継機器は、基地局によって送信される第一の配置情報を受信し、中継機器は、第一の配置情報に基づいて予め設定されるオフセット量を決定する。
【0049】
この実施例では、中継機器は、ユーザの操作に基づいて予め設定されるオフセット量を決定してもよく、基地局によって送信される第一の配置情報から予め設定されるオフセット量を取得してもよい。ここで、第一の配置情報は、システム情報(SI)又は専用の無線リソース管理(RRC)情報を含む。
【0050】
本出願の一つの実施例では、図3は、本出願の実施例に基づく無線通信方法のフローチャートのその三を示し、
中継機器が中継機器のPC5インターフェースのサブキャリア間隔をUuインターフェースのサブキャリア間隔に配置するステップ302を含む。
【0051】
この実施例では、サブキャリア間隔は、スロット/シンボルの時間長を決定することができるため、中継機器のサイドリンクがUuインターフェースと同じサブキャリア間隔(SubCarrier Sapacing、SCS)を使用するように予め設定してもよく、PC5インターフェースのスロット番号がUuインターフェースのスロット番号と同じであり、PC5インターフェースのフレーム番号は、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と同じであるようにする。リモート機器は、PC5インターフェースのフレーム番号とスロット番号から、Uuインターフェースシステムフレーム番号とスロット番号を直接取得することにより、Uuインターフェースのシステムフレーム番号とスロット番号を別途伝播する必要がなく、伝送リソースを節約する。
【0052】
本出願の一つの実施例では、中継機器は、以下の形式で基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信してもよい。
【0053】
方式1において、中継機器は、Uuインターフェースの配置パラメータを読み取る。
【0054】
この実施例では、基地局と中継機器が通信リンクを確立した後、中継機器は、基地局との間のUuリンクによってUuインターフェースの配置パラメータを読み取ることができ、中継機器は、配置パラメータによって基地局セルの時間情報を確定することができる。中継機器はさらに、時間情報を運ぶパケットをリモート機器に送信し、それによってセルカバレッジ範囲外のリモート機器に正確な時間情報を提供することができ、リモート機器が時間情報に基づいて測定ギャップ配置とセル再選択操作を実行することを容易にし、セルカバレッジ範囲に対する制限性を効果的に低減し、リモート機器のサービス連続性を保証する。
【0055】
具体的に例を挙げると、層3サイドリンク中継構造について、中継機器は、Uuインターフェースの関連パラメータを読み取ることができ、次にPC5無線リソース管理(RRC)又はPC5媒体アクセス制御エレメント(MAC CE)によってリモート機器に通知し、リモート機器に時間情報を取得させる。
【0056】
方式2において、中継機器は、基地局によって送信されるUuインターフェースの配置パラメータを受信する。
【0057】
この実施例では、基地局と中継機器が通信リンクを確立した後、基地局は、Uuインターフェースの配置パラメータを中継機器に自発的に送信する。中継機器は、配置パラメータを受信した後、配置パラメータによって対応する時間情報を含むパケットを生成し、それによって、時間情報をリモート機器に転送する。それによりリモート機器は、時間情報に基づいて測定ギャップ配置とセル再選択操作を実行することができ、リモート機器のセルカバレッジ範囲に対する制限性を効果的に低減させ、リモート機器のサービス連続性を保証する。
【0058】
具体的に例を挙げると、層2のサイドリンク中継構造について、中継機器は、基地局との間のUuのRRC接続を有しないが、リモート機器は、基地局との間のUuのRRC接続を有するため、基地局は、セルの時間情報を、RRCシグナリングの形式で中継機器によってリモート機器に転送してもよく、リモート機器は、受信したRRCシグナリングに基づいて時間情報を取得する。
【0059】
本出願の一つの実施例では、図4は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその四を示し、ステップ106、具体的に以下を含む。
【0060】
ステップ402において、中継機器は、基地局に時間情報の第一の要求情報を送信し、
ここで、第一の要求情報は、リモート機器と中継機器のユーザ情報などを含む。
【0061】
ステップ404において、中継機器は、基地局から返信される第二の配置情報に基づいてパケットをリモート機器に送信する。
【0062】
ここで、第二の配置情報は、時間配置メッセージと、許可情報と、拒否情報とのうちの少なくとも一つを含み、時間配置メッセージは、リモート機器に関連する時間配置パラメータを含む。例えば、基地局が配置を確認する場合、第二の配置情報は、時間配置メッセージと許可情報とを含み、基地局が配置を拒否する場合、第二の配置情報は、拒否情報を含む。
【0063】
この実施例では、中継機器は、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信する前に、まず時間情報に関する第一の要求情報を対応する基地局に送信することによって、基地局にリモート機器が時間情報を提供するか否かを問い合わせる。基地局が配置を確認する場合、配置の許可情報をフィードバックする。中継機器は、基地局から返信される許可情報に基づいてリモート機器への送信を実行する。基地局が配置を拒否する場合、配置の拒否情報をフィードバックする。中継機器は、基地局から返信される拒否情報に基づいて時間情報をリモート機器に送信しない。それによって第一の要求情報によってさらにリモート機器のアクセス権限を設定し、通信システムの安全性を向上させることができる。
【0064】
具体的に例を挙げると、層3のサイドリンク中継構造について、中継機器は、基地局とのRRC接続チャネルを有する。中継機器は、サービング基地局からの許可配置を受信した後にのみサイドリンクによってUuインターフェース時間情報を送信するように予め定義されてもよい。さらに、基地局は、専用RRCシグナリング又はシステムメッセージを使用して関連する配置を送信してもよい。
【0065】
本出願の一つの実施例では、図5は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその五を示し、ステップ106、具体的に以下を含む。
【0066】
ステップ502において、中継機器は、リモート機器によって送信される時間情報の第二の要求情報を受信し、
ステップ504において、中継機器は、第二の要求情報に基づいてパケットをリモート機器に送信する。
【0067】
ここで、第二の要求情報には、リモート機器のユーザ情報と必要な時間情報が含まれる。
【0068】
この実施例では、リモート機器がセルにアクセスする必要がある前に、少なくともこのセルの時間情報を取得し、測定とセル再選択を容易にする必要がある。この時、リモート機器は、時間情報の第二の要求情報を中継機器に送信してもよい。中継機器は、この第二の要求情報を受信した後にのみ、時間情報を運ぶパケットをリモート機器に送信する。それによって中継機器がリモート機器に時間情報を持続的に送信することによるリソース占有問題を回避し、伝送リソースの割り当てに有利であり、通信効率と安定性を向上させる。
【0069】
本出願の一つの実施例では、図6は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその六を示し、ステップ106、具体的に以下を含む。
【0070】
ステップ602において、中継機器は、パケットの伝播方式を決定し、
ここで、伝播方式は、ユニキャスト方式又はブロードキャスト方式を含む。
【0071】
ステップ604において、中継機器は、伝播方式に基づいてパケットをリモート機器に送信する。
【0072】
この実施例では、リモート機器によって送信される第二の要求情報を受信した後、中継機器は、このリモート端末に対する応答情報でリモート機器にパケットを送信してもよく、それによって、パケットを周期的にブロードキャスト送信することができる。
【0073】
具体的には、中継機器がリモート機器に時間情報を運ぶパケットをブロードキャスト送信する前に、中継機器は、ネットワーク機器によって送信される第三の配置情報を受信し、第三の配置情報に基づいてブロードキャストメッセージ識別子を配置する。即ちネットワーク機器は、中継機器とリモート機器に独立したブロードキャストメッセージ識別子を配置することによって、Uuインターフェース時間情報のブロードキャスト送信を行う。
【0074】
本出願の一つの実施例では、パケットは、サイドリンクマスター情報ブロック(sidelink master information block、SL-MIB)と、サイドリンクシグナリング無線ベアラ(sidelink signalling radio bearers、SL-SRB)と、発見信号とのうちの少なくとも一つを含む。
【0075】
ここで、サイドリンク管理情報は、時間情報の更新指示情報を含み、更新指示情報は、リモート機器が時間情報を決定するために用いられる。この実施例では、中継機器は、SL-MIBメッセージにUuインターフェース時間更新があるか否かが指示されている。更新指示情報が、他のUuインターフェース時間メッセージがあることを指示する場合、リモート機器は、他のUuインターフェース時間メッセージを受信してUuインターフェースの時間情報を決定する。更新指示情報が、他のUuインターフェース時間メッセージがないことを指示する場合、リモート機器は、SL-MIBメッセージから今回のSL-MIBメッセージが運ぶUuインターフェース時間情報を取得する。それによってリモート機器は、更新指示情報に基づいて最新の時間情報を受信することができる。
【0076】
具体的には、SL-MIBメッセージでは、1ビットの予約ビットを更新指示情報としてもよく、
具体的に例を挙げると、3GPP通信プロトコルに基づく車両データ伝送方案、v2x(Vehicle to X、車から特定のターゲットまでの通信)SL-MIBにスロット番号が含まれ、スロット番号以外の時間情報をSL-MIBに入れるだけでよい。
【0077】
また、中継機器がサイドリンクシグナリング無線ベアラを使用してリモート機器に時間情報を伝送する場合、このサイドリンクシグナリング無線ベアラは、RRC接続を確立する時の各無線ベアラであり、例えばSL-SRB0、SL-SRB1、SL-SRB2、SL-SRB3のうちのいずれか一つであってもよく、中継機器によって一つの新たなサイドリンクシグナリング無線ベアラ、例えばSL-SRB4、SL-SRB5などを配置してもよい。
【0078】
本出願の一つの実施例では、セルは、プライマリセルと、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルとのうちの少なくとも一つを含む。
【0079】
この実施例では、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)では、最大100MHzまでのより広い送信帯域幅をサポートするために、二つ以上のコンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)がアグリゲーションされている。ユーザ機器がシングル接続状態である場合、ユーザ機器が接続状態に入った後に同時に複数のコンポーネントキャリアによって基地局と通信してもよく、基地局は、明示的な配置によって、又はプロトコル約定に従い、ユーザ機器に一つのプライマリコンポーネントキャリア(Primary Component Carrier、PCC)を指定し、他のコンポーネントキャリアは、セカンダリコンポーネントキャリア(Secondary Component Carrier、SCC)と呼ばれ、プライマリコンポーネントキャリア上のセルは、プライマリセル(Primary Cell、Pcell)と呼ばれ、即ちプライマリ周波数帯域上で動作するセルである。セカンダリコンポーネントキャリア上のセルは、セカンダリセル(Secondary Cell、Scell)と呼ばれ、即ちセカンダリ周波数帯域上で動作するセルである。ユーザ機器がデュアル接続(Dual connectivity、DC)状態である場合、ネットワークに複数のセルが配備される。即ちMCG(Master Cell group、プライマリセルグループ)とSCG(Secondary Cell group、セカンダリセルグループ)であり、SCGにおけるプライマリコンポーネントキャリア上のセルは、プライマリセカンダリセル(Primary Secondary cell、PScell)と呼ばれ、セカンダリコンポーネントキャリア上のセルは、セカンダリセルと呼ばれる。ユーザ機器は、需要に応じて異なるセルの時間情報を取得することができる。
【0080】
ここで、中継機器がサイドリンクで少なくともそのPCellのUuインターフェース時間情報を送信ように予め定義してもよい。
【0081】
具体的には、中継機器は、シングル接続に配置され、プライマリセルとセカンダリセルのキャリアアグリゲーションが連携され、且つPC5リンクがセカンダリセルのリソースを使用する時、中継機器は、配置パラメータに基づいてプライマリセル及び/又はセカンダリセルの時間情報を決定し、且つリモート機器に送信する。中継機器は、デュアル接続に配置され、中継機器は、配置パラメータに基づいてプライマリセル及び/又はプライマリセカンダリセルの時間情報を決定し、且つリモート機器に送信する。例えば、中継機器がEN-DC接続状態にある場合、サイドリンクのみでPSCellのUuインターフェース時間情報を送信する。
【0082】
具体的に例を挙げると、中継機器は、プロトコルの予め定義又はセルからの配置に基づき、Uuインターフェースから時間に関連する情報を取得し、Uuインターフェースの時間情報を生成し、且つ時間情報をサイドリンクによってリモート機器に送信する。
【0083】
ここで、この時間情報は、セルIDと、システムフレーム番号と、スロット番号と、OFDMシンボル番号とのうちの一つ又は複数を含み、選択的に、Uuインターフェース時間情報は、このセルのUuインターフェースに対応するSCS情報をさらに含み、リモート機器がUuインターフェースの一つのスロット/シンボルの時間長を決定することに役立つ。サイドリンクUuインターフェース時間情報は、選択されたサイドリンクリファレンス時間位置に対応するUuインターフェース時間情報を指示する。ここでセルIDは、現在の中継機器の一つのセルIDであり、システムフレーム番号は、現在のベアラUuインターフェース時間情報の送信が所在するシステムフレーム番号であり、OFDMシンボル番号は、先頭又は末尾など、今回の送信に対応するフレームに基づいている。
【0084】
具体的には、層2のサイドリンク中継構造について、基地局は、PCell/PSCellのUuインターフェースのSFNと中継機器のPC5インターフェースのDFNとの間のオフセット量をRRCシグナリングによってリモート機器に送信し、リモート機器は、PC5インターフェースから受信したDFNとこのオフセット量に基づいて中継機器のセルのSFNを計算する。別の方法として、層2又は層3のサイドリンク中継構造について、中継機器は、PCell/PSCellのUuインターフェースのSFNと中継機器のPC5インターフェースのDFNとの間のオフセット量を、PC5 RRC又はPC5 MAC Control Element(制御エレメント)によってリモート機器に通知し、リモート機器は、PC5インターフェースから受信したDFNとこのオフセット量に基づいて中継機器のセルPCell/PSCellのSFNを計算する。
【0085】
選択的に、サイドリンクUuインターフェース時間情報は、以下の方法における一つによってリモート機器に送信されてもよい。
【0086】
1.時間情報をSL-MIBに入れてリモート機器に送信する。具体的には、現在のv2xSL-MIBにすでにスロット番号がある場合、さらにUuインターフェースシステムフレーム番号を含んでもよく、又は上記オフセット量をSL-MIBメッセージに含めてブロードキャストする。
【0087】
2.SL-SRBを使用してリモート機器に送信し、例えばSL-SRB0、1、2、3におけるいずれか一つであり、当然ながら、サイドリンクUuインターフェース時間情報の送信に用いられる新たなSL-SRBを定義してもよい。
【0088】
3.サイドリンク発見信号が運ぶ情報の一部としてリモート機器に送信する。
【0089】
選択的に、リモート機器要求を受信した後、中継機器は、応答情報でリモート機器にこの時間情報を送信し、又は周期的にブロードキャスト送信してもよい。
【0090】
選択的に、層2又は層3のサイドリンク中継構造について、中継機器がサイドリンクでサイドリンクUuインターフェース時間情報を送信することを予め定義することで、リモート機器が中継機器に接続された後に中継機器によって送信される時間情報を得るようにしてもよい。
【0091】
選択的に、層3構造のサイドリンク中継について、中継機器は、基地局からの許可配置を受信した後のみサイドリンクでサイドリンクUuインターフェース時間情報を送信する。基地局は、専用RRCシグナリング又はシステムメッセージを使用して関連する配置を送信することができる。
【0092】
選択的に、中継機器がDFNを初期化する時に、DFNをUuインターフェースフレーム番号と同じ値に初期化することを予め定義してもよく、それによってリモート機器は、DFNからUuインターフェースシステムフレーム番号を直接取得することができ、Uuインターフェースのシステムフレーム番号を別途ブロードキャストする必要がなくなる。別の方式として、中継機器のサイドリンクがUuインターフェースと同じSCSを使用することを予め定義してもよく、このようにPC5インターフェースのスロット番号は、Uuインターフェースのスロット番号と同じであり、リモート機器は、DFNからUuインターフェースシステムフレーム番号を直接取得することができ、同様にUuインターフェースのシステムフレーム番号とスロット番号を別途ブロードキャストする必要がない。
【0093】
選択的に、中継機器は、SL-MIBメッセージにUuインターフェース時間指示情報を送信するか否かが指示されている場合、例えば、1ビットの予約ビットで指示する。他のUuインターフェース時間メッセージがあると指示されている場合、リモート機器は、このUuインターフェース時間メッセージを受信してUuインターフェースの時間を決定する必要があり、他のUuインターフェース時間メッセージがないと指示されている場合、リモート機器は、SL-MIBメッセージからUuインターフェース時間情報を取得する。
【0094】
選択的に、中継機器がサイドリンクで少なくともそのPCellのUuインターフェース時間情報を送信するように予め定義してもよい。
【0095】
具体的には、中継機器にシングル接続が配置され、且つキャリアアグリゲーションが配置されており、PC5リンクがセカンダリセルのリソースを使用している場合、基地局は、中継機器がサイドリンクでPCellの時間情報又はセカンダリセルのUuインターフェースの時間情報を送信するように配置してもよい。
【0096】
中継機器にデュアル接続が配置されている場合、サイドリンクでPCell及び/又はPSCellのUuインターフェース時間情報を送信してもよい。例えば、中継機器がEN-DC接続状態にある場合、サイドリンクのみでPSCellのUuインターフェース時間情報を送信する。
【0097】
この実施例では、セルカバレッジ外にあるリモート機器について、リモート機器は、MIBとUuインタフェースSSBの検出からシステム時間に関連する情報を取得することができる。リモート機器は、サイドリンクUuインターフェース時間情報を受信した後、対応するセルのUuインターフェース時間情報を決定し、さらにセル測定ウィンドウを決定し、又は受信した測定ギャップ配置を実行し、リモート機器の測定パワーと測定時間を節約し、リモート機器の移動条件におけるサービスの連続性を向上させる。
【0098】
選択的に、上位層に特殊なグループIDを配置し、サイドリンクUuインターフェース時間情報のブロードキャスト送信に用いられる。
【0099】
本出願の一つの実施例では、図10は、本出願の実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図の一つを示し、無線通信装置1400は、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信するための受信モジュール1402と、配置パラメータに基づいて中継機器に対応するセルの時間情報を決定するための決定モジュール1404と、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信するための送信モジュール1406とを含む。
【0100】
選択的に、時間情報は、セルの身分識別情報と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と、Uuインターフェースのスロット番号と、OFDMシンボル番号と、サブキャリア間隔と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号との間のオフセット量とのうちの少なくとも一つを含む。パケットは、サイドリンクマスター情報ブロックと、サイドリンクシグナリング無線ベアラと、発見信号とのうちの少なくとも一つを含む。サイドリンク管理情報は、時間情報の更新指示情報を含むことにより、リモート機器は、更新指示情報に基づいて時間情報を決定する。セルは、プライマリセルと、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルとのうちの少なくとも一つを含む。
【0101】
選択的に、図11は、本出願の実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその二を示し、無線通信装置1400は、配置モジュール1408を含みさらに、配置モジュール1408は、中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号の初期化方式を決定するために用いられ、初期化方式に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号を配置する。ここで、初期化方式は、PC5インターフェースのフレーム番号初期値をUuインターフェースのシステムフレーム番号値に配置し、又はUuインターフェースのシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号を初期化する。
【0102】
選択的に、送信モジュール1406は、具体的に基地局に時間情報の第一の要求情報を送信するために用いられ、受信モジュール1402はさらに、基地局から返信される第二の配置情報を受信するために用いられ、送信モジュール1406は、具体的に基地局から返信される第二の配置情報に基づいてパケットをリモート機器に送信するために用いられる。ここで、第二の配置情報は、時間配置メッセージと、許可情報と、拒否情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0103】
選択的に、受信モジュール1402はさらに、リモート機器によって送信される時間情報の第二の要求情報を受信するために用いられる、送信モジュール1406は、具体的に第二の要求情報に基づいてパケットをリモート機器に送信するために用いられる。
【0104】
選択的に、中継機器に基づいてシングル接続に配置され、決定モジュール1404は、具体的に配置パラメータに基づいてプライマリセル及び/又はセカンダリセルの時間情報を決定するために用いられる。中継機器に基づいてデュアル接続に配置され、決定モジュール1404は、具体的に配置パラメータに基づいてプライマリセル及び/又はプライマリセカンダリセルの時間情報を決定するために用いられる。
【0105】
選択的に、決定モジュール1404はさらに、パケットの伝播方式を決定するために用いられる、送信モジュール1406は、具体的に伝播方式に基づいてパケットをリモート機器に送信するために用いられる、ここで、伝播方式は、ユニキャスト方式又はブロードキャスト方式を含む。
【0106】
この実施例では、無線通信装置1400の各モジュールは、それぞれの機能を実行する時に上記いずれか一つの実施例における無線通信方法のステップを実現するため、無線通信装置は、同時に上記いずれか一つの実施例における無線通信方法の全ての有益な効果を含み、ここではこれ以上説明しない。
【0107】
本出願の一つの実施例では、図22に示すように、中継機器1700を提供し、プロセッサ1704と、メモリ1702と、メモリ1702に記憶され、且つプロセッサ1704上で運行できるプログラム又はコマンドを含み、プログラム又はコマンドは、プロセッサ1704により実行される時、上記いずれか一つの実施例による無線通信方法のステップを実現する。そのため、この中継機器1700は、上記いずれか一つの実施例による無線通信方法の全ての有益な効果を含み、ここではこれ以上説明しない。
【0108】
図25は、本出願の実施例を実現する中継機器2000のハードウェア構造概略図である。この中継機器2000は、無線周波数ユニット2002と、ネットワークモジュール2004と、オーディオ出力ユニット2006と、入力ユニット2008と、センサ2010と、表示ユニット2012と、ユーザ入力ユニット2014と、インターフェースユニット2016と、メモリ2018と、プロセッサ2020などの部材とを含むが、それらに限らない。
【0109】
当業者であれば理解できるように、中継機器2000は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ2020にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図25に示す中継機器構造は、中継機器に対する限定を構成せず、中継機器には、図示された部材の数よりも多くまたは少ない部材、または何らかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置が含まれてもよい。本出願の実施例では、中継機器は、移動端末、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0110】
ここで、プロセッサ2020は、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信し、配置パラメータに基づいて中継機器に対応するセルの時間情報を決定するために用いられ、無線周波数ユニット2002はさらに、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信するために用いられる。リモート機器がセルカバレッジ範囲外にある場合でも、依然として中継機器によって送信される時間情報によって、セル時間窓を決定し、又は測定配置を理解することができ、測定ギャップ配置とセル再選択を実行することを容易にし、リモート機器の測定パワーと測定時間を節約し、リモート機器の移動条件でのサービス連続性を向上させる。
【0111】
さらに、時間情報は、セルの身分識別情報と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と、Uuインターフェースのスロット番号と、OFDMシンボル番号と、サブキャリア間隔と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号との間のオフセット量とのうちの少なくとも一つを含む。パケットは、サイドリンクマスター情報ブロックと、サイドリンクシグナリング無線ベアラと、発見信号とのうちの少なくとも一つを含む。サイドリンク管理情報は、時間情報の更新指示情報を含むことにより、リモート機器は、更新指示情報に基づいて時間情報を決定する。セルは、プライマリセルと、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルとのうちの少なくとも一つを含む。
【0112】
選択的に、プロセッサ2020はさらに、中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号の初期化方式を決定するために用いられ、初期化方式に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号を配置する。ここで、初期化方式は、PC5インターフェースのフレーム番号初期値をUuインターフェースのシステムフレーム番号値に配置こと、又はUuインターフェースのシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号を初期化することを含む。
【0113】
選択的に、無線周波数ユニット2002は、基地局に時間情報の第一の要求情報を送信するために用いられ、基地局が返信した第二の配置情報又はリモート機器によって送信される時間情報の第二の要求情報を受信し、第二の配置情報又は第二の要求情報に基づいてパケットをリモート機器に送信する。ここで、第二の配置情報は、時間配置メッセージと、許可情報と、拒否情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0114】
選択的に、プロセッサ2020はさらに、中継機器に基づいてシングル接続に配置するために用いられ、配置パラメータに基づいてプライマリセル及び/又はセカンダリセルの時間情報を決定する。中継機器に基づいてデュアル接続に配置され、配置パラメータに基づいてプライマリセル及び/又はプライマリセカンダリセルの時間情報を決定する。
【0115】
選択的に、プロセッサ2020はさらに、パケットの伝播方式を決定するために用いられ、無線周波数ユニット2002は、伝播方式に基づいてパケットをリモート機器に送信するために用いられ、ここで、伝播方式は、ユニキャスト方式又はブロードキャスト方式を含む。
【0116】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、無線周波数ユニット2002は、情報を送受信し、又は通話過程における信号を送受信することに用いられてもよく、具体的には、基地局の下りデータを受信し又は基地局に上りデータを送信する。無線周波数ユニット2002は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器と、送受信機と、カプラと、低雑音増幅器と、デュプレクサなどとを含むが、それらに限らない。
【0117】
ネットワークモジュール2004は、ユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えばユーザが電子メールを送受信し、ウェブページを閲覧し、ストリーミングメディアなどにアクセスすることを支援する。
【0118】
オーディオ出力ユニット2006は、無線周波数ユニット2002又はネットワークモジュール2004によって受信された、又はメモリ2018に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。また、音声出力部2006はさらに、中継機器2000が実行する特定の機能に関する音声出力(例えば、呼び出し信号受信音声、メッセージ受信音声など)を提供することができる。音声出力部2006は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0119】
入力ユニット2008は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット2008は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)5082とマイクロホン5084を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ5082は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット2012上に表示されてもよく、メモリ2018(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット2002もしくはネットワークモジュール2004を介して送信されてもよい。マイクロホン5084は、音声を受信することができ、音声を音声データに処理することができ、処理された音声データは、電話通話モードの場合に、無線周波数ユニット2002を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0120】
中継機器2000は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサなどの少なくとも一つのセンサ2010とをさらに含む。
【0121】
表示ユニット2012は、ユーザにより入力された情報又はユーザに提供する情報を表示するために用いられる。表示ユニット2012は、表示パネル5122を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル5122が配置されてもよい。
【0122】
ユーザ入力ユニット2014は、入力された数字又は文字情報を受信し、及び中継機器のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成するために使用されてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット2014は、タッチパネル5142及び他の入力機器5144を含む。タッチパネル5142は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を収集することができる。タッチパネル5142は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、且つタッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに配信する、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、且つそれを接点座標に変換し、さらにプロセッサ2020に送信し、プロセッサ2020から送信されるコマンドを受信し且つ実行する。他の入力機器5144は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここではこれ以上説明しない。
【0123】
さらに、タッチパネル5142は、表示パネル5122に覆われてもよく、タッチパネル5142がその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ2020に配信してタッチイベントのタイプを決定し、その後プロセッサ2020は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5122で相応な視覚出力を提供する。タッチパネル5142と表示パネル5122は、二つの独立した部材としてもよく、一つの部材に集積してもよい。
【0124】
インターフェースユニット2016は、外部装置と中継機器2000とを接続するインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット2016は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を中継機器2000内の一つ又は複数の素子に伝送するために使用されてもよく、又は中継機器2000と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0125】
メモリ2018は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ2018は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、移動端末の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。また、メモリ2018は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0126】
プロセッサ2020は、メモリ2018内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行し、またメモリ2018内に記憶されるデータを呼び出し、中継機器2000の様々な機能を実行し、データを処理することにより、中継機器2000全体をモニタリングする。プロセッサ2020は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。プロセッサ2020は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラムなどを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信の関連機能を処理するものである。
【0127】
本出願の一つの実施例では、図12は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその七を示し、
リモート機器が中継機器によって送信されるパケットを受信するステップ702と、
リモート機器がセル及び/又はセルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を決定するステップ704とを含む。
【0128】
この実施例では、リモート機器は、中継機器によってセルの時間情報を取得することができ、セルカバレッジ範囲外にあるリモート機器であっても、依然としてセル及び/又はセルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を確定することができ、セルの再選択を容易にし、リモート機器の移動条件でのサービス連続性を向上させる。
【0129】
本出願の一つの実施例では、図13は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその八を示し、
リモート機器が中継機器によって送信されるパケットを受信するステップ802と、
リモート機器がパケットにおける中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル測定配置情報を解析するステップ804とを含む。
【0130】
この実施例では、セルカバレッジ範囲外にあるリモート機器であっても、リモート機器は、依然として中継機器によってセルの時間情報を取得し、且つ時間情報によってセル測定配置情報を解析することができ、リモート機器が基地局の測定配置を理解することを容易にし、リモート機器の測定パワーと測定時間を節約し、リモート機器の移動条件でのサービス連続性を向上させる。
【0131】
本出願の一つの実施例では、ステップ802、リモート機器が中継機器によって送信されるパケットを受信する前に、図14は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその九を示し、
リモート機器が中継機器に時間情報の第二の要求情報を送信するステップ902を含む。
【0132】
ここで、第二の要求情報には、リモート機器のユーザ情報と必要な時間情報が含まれる。
【0133】
この実施例では、リモート機器がセルにアクセスする必要がある前に、少なくともこのセルの時間情報を取得し、測定とセル再選択を容易にする必要がある。この時、リモート機器は、時間情報の第二の要求情報を中継機器に送信でき、中継機器に対応するセルの時間情報を提供する。
【0134】
本出願の一つの実施例では、図15は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその十を示し、
リモート機器は、中継機器のPC5インターフェースのスロット番号を読み取り、且つPC5インターフェースのスロット番号に基づいて基地局のUuインターフェースのスロット番号を決定するステップ1002と、
リモート機器は、中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号を読み取り、且つPC5インターフェースのフレーム番号に基づいて基地局のUuインターフェースのシステムフレーム番号を決定するステップ1004とを含む。
【0135】
この実施例では、中継機器は、PC5インターフェースのフレーム番号初期値をUuインターフェースシステムフレーム番号と同じ値に設定する場合、リモート機器は、PC5インターフェースのフレーム番号からUuインターフェースシステムフレーム番号を直接取得することができ、それによってパケットでUuインターフェースのシステムフレーム番号を直接伝送することを回避し、伝送リソースを節約し、リモート機器の配置効率を向上させる。
【0136】
同様に、中継機器がUuインターフェースシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量を予め設定する場合、即ちUuインターフェースシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の対応関係を予め設定する。且つUuインターフェースシステムフレーム番号とPC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいてPC5インターフェースのフレーム番号を初期化する。リモート機器は、PC5インターフェースのフレーム番号と予め設定されるオフセット量を取得した後、Uuインターフェースシステムフレーム番号を算出することができる。
【0137】
同様に、中継機器は、PC5インターフェースのサブキャリア間隔をUuインターフェースのサブキャリア間隔に配置する。PC5インターフェースのスロット番号がUuインターフェースのスロット番号と同じようにし、PC5インターフェースのフレーム番号は、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と同じであるようにする。リモート機器は、PC5インターフェースのフレーム番号とスロット番号から、Uuインターフェースシステムフレーム番号とスロット番号を直接取得し、それによってUuインターフェースのシステムフレーム番号とスロット番号を別途伝播する必要がなく、伝送リソースを節約する。
【0138】
本出願の一つの実施例では、図16は、本出願の実施例に基づく無線通信装置の構成ブロック図のその三を示し、無線通信装置1500は、中継機器によって送信されるパケットを受信するための受信モジュール1502と、セル及び/又はセルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を決定し、及び/又はパケットにおける中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル測定配置情報を解析するための決定モジュール1504とを含む。
【0139】
選択的に、時間情報は、セルの身分識別情報と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と、Uuインターフェースのスロット番号と、OFDMシンボル番号と、サブキャリア間隔と、Uuインターフェースのシステムフレーム番号と中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号との間のオフセット量とのうちの少なくとも一つを含む。パケットは、サイドリンクマスター情報ブロックと、サイドリンクシグナリング無線ベアラと、発見信号とのうちの少なくとも一つを含む。サイドリンク管理情報は、時間情報の更新指示情報を含むことにより、リモート機器は、更新指示情報に基づいて時間情報を決定する。セルは、プライマリセルと、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルとのうちの少なくとも一つを含む。測定情報は、測定配置、測定ギャップと測定報告などを含む。
【0140】
選択的に、決定モジュール1504はさらに、中継機器のPC5インターフェースのスロット番号を読み取り、且つPC5インターフェースのスロット番号に基づいて基地局のUuインターフェースのスロット番号を決定し、及び/又は中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号を読み取り、且つPC5インターフェースのフレーム番号に基づいて基地局のUuインターフェースのシステムフレーム番号を決定するために用いられる。
【0141】
選択的に、図17は、本出願の実施例に基づく無線通信装置の構造ブロック図のその四を示し、無線通信装置1500は、中継機器に時間情報の第二の要求情報を送信するための送信モジュール1506をさらに含む。
【0142】
この実施例では、無線通信装置1500の各モジュールは、それぞれの機能を実行する時に上記いずれか一つの実施例における無線通信方法のステップを実現するため、無線通信装置は、同時に上記いずれか一つの実施例における無線通信方法の全ての有益な効果を含み、ここではこれ以上説明しない。
【0143】
本出願の一つの実施例では、図23に示すように、リモート機器1800を提供し、コンピュータプログラムが記憶されているメモリ1802と、コンピュータプログラムを実行することにより、上記いずれか一つの実施例による無線通信方法のステップを実現するように構成されるプロセッサ1804とを含む。そのため、このリモート機器1800は、上記いずれか一つの実施例による無線通信方法の全ての有益な効果を含み、ここではこれ以上説明しない。
【0144】
本出願の実施例におけるリモート機器は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0145】
本出願の実施例におけるリモート機器は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0146】
本出願の一つの実施例では、図18は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその十一を示し、
基地局が中継機器に基地局のUuインターフェースの配置パラメータを送信するステップ1102を含む。
【0147】
この実施例では、基地局と中継機器が通信リンクを確立した後、基地局は、基地局と中継機器との間のUuインターフェースの配置パラメータを中継機器に自発的に送信する。中継機器は、配置パラメータを受信した後、配置パラメータによって対応する時間情報を含むパケットを生成し、それによって、時間情報をリモート機器に転送する。それによりリモート機器は、時間情報に基づいて測定ギャップ配置及び/又はセル再選択操作を実行することができ、リモート機器のセルカバレッジ範囲に対する制限性を効果的に低減させ、リモート機器のサービス連続性を保証する。
【0148】
本出願の一つの実施例では、図19は、本出願の実施例の無線通信方法のフローチャートのその十二を示し、
基地局が中継機器によって送信される時間情報の第一の要求情報を受信するステップ1202と、
基地局が時間情報の第二の配置情報を決定するステップであって、
第二の配置情報は、許可情報と拒否情報を含むステップ1204と、
基地局が中継機器に第二の配置情報を送信するステップ1206とを含む。
【0149】
この実施例では、中継機器は、リモート機器に時間情報を運ぶパケットを送信する前に、まず時間情報に関する第一の要求情報を対応する基地局に送信し、基地局にリモート機器が時間情報を提供するか否かを問い合わせる。基地局がユーザの操作又は予め配置される通信権限に応答して第二の配置情報を決定する場合、配置許可情報を中継機器にフィードバックする。基地局が配置を確認する場合、配置の許可情報をフィードバックする。中継機器は、基地局から返信される許可情報に基づいてリモート機器への送信を実行する。基地局が配置を拒否する場合、配置の拒否情報をフィードバックする。中継機器は、基地局から返信される拒否情報に基づいて時間情報をリモート機器に送信しない。それによって第一の要求情報によってさらにリモート機器のアクセス権限を設定し、通信システムの安全性を向上させることができる。
【0150】
本出願の一つの実施例では、図20は、本出願の実施例に基づく無線通信装置の構造ブロックのその五を示し、無線通信装置1600は、中継機器に基地局のUuインターフェースの配置パラメータを送信するための送信モジュール1602を含む。
【0151】
選択的に、送信モジュール1602はさらに、中継機器に時間情報の第二の配置情報を送信するために用いられ、ここで、第二の配置情報は、許可情報と拒否情報を含む。
【0152】
選択的に、図21は、本出願の実施例に基づく無線通信装置の構造ブロックのその六を示し、無線通信装置1600はさらに、中継機器によって送信される時間情報の第一の要求情報を受信するため受信モジュール1604と、時間情報の第二の配置情報を決定するための決定モジュール1606と、中継機器に第二の配置情報を送信するための送信モジュール1602とをさらに含む。
【0153】
この実施例では、無線通信装置1600の各モジュールは、それぞれの機能を実行する時に上記いずれか一つの実施例における無線通信方法のステップを実現するため、無線通信装置は、同時に上記いずれか一つの実施例における無線通信方法の全ての有益な効果を含み、ここではこれ以上説明しない。
【0154】
本出願の一つの実施例では、図24に示すように、基地局1900を提供し、コンピュータプログラムが記憶されているメモリ1902と、コンピュータプログラムを実行することにより、上記いずれか一つの実施例による無線通信方法のステップを実現するように構成されるプロセッサ1904とを含む。そのため、この基地局1900は、上記いずれか一つの実施例による無線通信方法の全ての有益な効果を含み、ここではこれ以上説明しない。
【0155】
本出願の一つの実施例では、可読記憶媒体を提供し、可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記いずれか一つの実施例が提供する無線通信方法のステップを実現する。
【0156】
この実施例では、可読記憶媒体は、本出願の実施例による無線通信方法の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0157】
ここで、プロセッサは、上記実施例による通信機器内のプロセッサである。可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、 ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、 RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0158】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、通信インターフェースは、プロセッサと結合され、プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記無線通信方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0159】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0160】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。用語である「複数」は、特に限定されない限り、二つ以上を意味する。用語である「接続」、「連結」などの用語は、いずれも広義に理解すべきであり、例えば、「接続」は、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体的に接続されてもよい。「連結」は、直接連結されてもよく、中間媒体を介して間接的に連結されてもよい。用語である「第一」、「第二」などは、異なる対象を区別するものであり、対象の特定の順序を記述するためのものではない。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本出願における具体的な意味を理解することができる。
【0161】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2023-05-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
中継機器が、基地局のUuインターフェースの配置パラメータを受信することと、
前記中継機器が前記配置パラメータに基づいて前記中継機器に対応するセルの時間情報を決定ことと、
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信することを含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記時間情報は、前記セルの身分識別情報と、前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と、前記Uuインターフェースのスロット番号と、前記UuインターフェースのOFDMシンボル番号と、前記Uuインターフェースのサブキャリア間隔と、前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と、前記中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号との間のオフセット量とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記中継機器が前記中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号の初期化方式を決定することと、
前記中継機器が前記初期化方式に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を配置することとをさらに含み、
前記初期化方式は、前記PC5インターフェースのフレーム番号初期値を前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号値に配置し、又は前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と前記PC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を初期化することを含み、
及び/又は、
前記中継機器が前記中継機器のPC5インターフェースのサブキャリア間隔を前記Uuインターフェースのサブキャリア間隔に配置することをさらに含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記初期化方式は、前記Uuインターフェースのシステムフレーム番号と前記PC5インターフェースのフレーム番号との間の予め設定されるオフセット量に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を初期化することを含み、前記中継機器が前記初期化方式に基づいて前記PC5インターフェースのフレーム番号を配置する前に、
前記中継機器が前記中継機器に対する第一の入力を受信し、前記中継機器が前記第一の入力に応答し、前記予め設定されるオフセット量を決定すること、又は
前記中継機器が前記基地局によって送信される第一の配置情報を受信し、前記中継機器が前記第一の配置情報に基づいて前記予め設定されるオフセット量を決定することをさらに含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信ことは、
前記中継機器が前記基地局に前記時間情報の第一の要求情報を送信することと、
前記中継機器が前記基地局から返信される第二の配置情報に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信することとを含み、
又は、
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信ことは、
前記中継機器が前記リモート機器によって送信される前記時間情報の第二の要求情報を受信することと、
前記中継機器が前記第二の要求情報に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信することとを含み、
又は、
前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信ことは、
前記中継機器が前記パケットの伝播方式を決定することと、
前記中継機器が前記伝播方式に基づいて前記パケットを前記リモート機器に送信することとを含み、
前記伝播方式は、ユニキャスト方式又はブロードキャスト方式を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記第二の配置情報は、時間配置メッセージと、許可情報と、拒否情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記伝播方式は、前記ブロードキャスト方式を含み、前記中継機器がリモート機器に前記時間情報を運ぶパケットを送信する前に、
前記中継機器がネットワーク機器によって送信される第三の配置情報を受信することと、
前記中継機器が前記第三の配置情報に基づいてブロードキャストメッセージ識別子を配置することとを含む、請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記パケットは、サイドリンクマスター情報ブロックと、サイドリンクシグナリング無線ベアラと、発見信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項9】
無線通信方法であって、
リモート機器が、中継機器によって送信されるパケットを受信することと、
前記リモート機器が前記パケットにおける前記中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、前記セル及び/又は前記セルの隣接セル発見信号の送信時間窓位置を決定し、及び/又は
前記リモート機器が前記パケットにおける前記中継機器に対応するセルの時間情報に基づいて、セル測定配置情報を解析することとを含む、無線通信方法。
【請求項10】
前記リモート機器は、前記中継機器のPC5インターフェースのスロット番号を読み取り、且つ前記PC5インターフェースのスロット番号に基づいて基地局のUuインターフェースのスロット番号を決定し、及び/又は
前記リモート機器は、前記中継機器のPC5インターフェースのフレーム番号を読み取り、且つ前記PC5インターフェースのフレーム番号に基づいて基地局のUuインターフェースのシステムフレーム番号を決定することをさらに含む、請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項11】
無線通信方法であって、
基地局が中継機器に前記基地局のUuインターフェースの配置パラメータを送信することを含む、無線通信方法。
【請求項12】
前記基地局が前記中継機器によって送信される時間情報の第一の要求情報を受信することと、
前記基地局が前記時間情報の第二の配置情報を決定することと、
前記基地局が前記中継機器に前記第二の配置情報を送信することとをさらに含む、請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
請求項1から8のいずれか1項に記載の無線通信方法を実行するように構成されることを含む、中継機器。
【請求項14】
請求項9または10に記載の無線通信方法を実行するように構成されることを含む、リモート機器。
【請求項15】
請求項11または12に記載の無線通信方法を実行するように構成されることを含む、基地局。
【国際調査報告】