(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-08
(54)【発明の名称】屋内及び屋外のごみ箱用の使い捨てパッド
(51)【国際特許分類】
A61L 9/00 20060101AFI20231031BHJP
B65F 1/00 20060101ALI20231031BHJP
B65F 1/06 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
A61L9/00 Z
B65F1/00 F
B65F1/06 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522494
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2021054119
(87)【国際公開番号】W WO2022076786
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523130718
【氏名又は名称】ステラ エンタープライズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ボイエ、キース アール.
【テーマコード(参考)】
3E023
4C180
【Fターム(参考)】
3E023AA15
3E023AA17
3E023GB02
3E023GC01
3E023LA10
4C180AA02
4C180AA03
4C180AA07
4C180AA16
4C180BB14
4C180EB15X
4C180EB17X
4C180MM10
(57)【要約】
ごみ箱を衛生化し、クリーニングし且つ消臭するためのシステム及び方法が提供される。衛生化製品は、屋内又は屋外ごみ箱に挿入される溶液において被覆された使い捨てパッドを含むことができる。溶液は、箱の中で食品、液体及びその他のごみがこぼれることにより日常的に生じる、ごみ箱内のバクテリア及びその他の細菌の拡散を最小限にし、且つ防止するように構成されてよい。加えて、パッドは、ごみ箱に進入するあらゆる液体を即座に吸収することができるように吸収性材料から形成されてよい。パッドがどこで使用されるかに応じて、異なる溶液が製品に適用されてよい。加えて、複数の使い捨てパッドを含むキットが提供されてよい。例えば、キットは、使用者のごみ箱を清潔に且つ不快な臭いがしないように保つことを助ける、12個のパッド、又はより多い又はより少ないパッドを含んでよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ごみ箱用の衛生化製品であって、
前記ごみ箱の内部に置くように構成された使い捨てパッドと、
前記ごみ箱の内部の特性を改善するために前記使い捨てパッドに適用される溶液と
を含む、ごみ箱用の衛生化製品。
【請求項2】
前記溶液が、前記ごみ箱内のバクテリア、細菌、微生物、及びウィルスのうちの少なくとも1つを殺すように構成されている、請求項1に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項3】
前記溶液が、微生物への曝露を防止するように構成されている、請求項1に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項4】
前記溶液が、前記ごみ箱内の臭いを最小限にするように構成されている、請求項1に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項5】
前記使い捨てパッドが、湿気及び液体を吸収するように構成されている、請求項1に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項6】
第1の溶液を有する第1の使い捨てパッドが、屋内ごみ箱と共に使用するように構成され、第2の溶液を有する第2の使い捨てパッドが、屋外ごみ箱と共に使用するように構成されている、請求項1に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項7】
前記第1の使い捨てパッドが、第1の面積を有し、
前記第2の使い捨てパッドが、第2の面積を有し、
前記第2の面積が、前記第1の面積よりも大きい、請求項5に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項8】
前記第1の使い捨てパッドが、前記屋内ごみ箱の底のための保護ライナを提供するように寸法決めされている、請求項6に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項9】
前記第2の使い捨てパッドが、前記屋外ごみ箱の底のための保護ライナを提供するように寸法決めされている、請求項6に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項10】
前記使い捨てパッドが、メルトブローン・ポリプロピレン樹脂材料から形成されている、請求項1に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項11】
前記パッドが、さらに、消臭剤を含む、請求項1に記載のごみ箱用の衛生化製品。
【請求項12】
ごみ箱用の衛生化製品を使用する方法であって、
使い捨てパッドを前記ごみ箱の内部に挿入するステップと、
ごみを前記ごみ箱に挿入するステップと、
前記ごみ及び前記使い捨てパッドを処分するステップと
を含む、ごみ箱用の衛生化製品を使用する方法。
【請求項13】
前記ごみ箱が、屋内ごみ箱であり、
前記パッドが下に配置されている前記屋内ごみ箱に第1のごみ袋を取り付けるステップと、
前記第1のごみ袋が一杯になると前記第1のごみ袋を除去するステップと、
前記パッドが下に配置されている前記屋内ごみ箱に少なくとも1つの追加のごみ袋を取り付けるステップと、
前記少なくとも1つの追加のごみ袋及び前記使い捨てパッドを処分するステップと
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ごみ箱が、屋外ごみ箱であり、
前記屋外ごみ箱の底に前記使い捨てパッドを配置するステップと、
前記使い捨てパッドの上に少なくとも1つの一杯になったごみ袋を配置するステップと、
前記少なくとも1つの一杯になったごみ袋と前記使い捨てパッドとを処分するステップと
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
複数の使い捨てパッドを提供するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記使い捨てパッドを所望のサイズに切断するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1つのごみ箱用の衛生化キットであって、
バクテリア及び臭いを減じるように構成された衛生化溶液と、
前記衛生化溶液でコーティングされた第1の複数の使い捨てパッドと
を含み、
前記第1の複数の使い捨てパッドが、第1のごみ箱内に配置されている、少なくとも1つのごみ箱用の衛生化キット。
【請求項18】
前記第1の複数の使い捨てパッドが、少なくとも12個のパッドを含む、請求項17に記載の衛生化キット。
【請求項19】
第2の複数の使い捨てパッドをさらに含む、請求項18に記載の衛生化キット。
【請求項20】
前記第1の複数の使い捨てパッドが、屋内ごみ箱への挿入のために構成された第1のフットプリントを有し、
前記第2の複数の使い捨てパッドが、屋外ごみ箱への挿入のために構成された第2のフットプリントを有する、請求項19に記載の衛生化キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年10月9日に出願された、「Disposable Pad for Indoor and Outdoor Garbage Cans」という名称の米国仮特許出願第63/089,803号の優先権を主張し、その内容全体は、参照により本願に明示的に組み込まれる。
【0002】
本発明は、屋内及び屋外のごみ箱、特に、衛生化を改善し、バクテリア及び細菌の成長を減じ、所定のウィルスを殺し、臭いを減じ、且つ屋内及び屋外のごみ箱における液体を吸収するために、ごみ箱に挿入することができる使い捨てパッド又はその他の部材に関する。
【背景技術】
【0003】
ごみ箱の中及びその周囲の領域を清潔に保つための最善の努力にもかかわらず、ごみ箱は汚れるのが避けられない。しばしば、屋内ごみ箱に関連したごみ袋は、箱から繰り返し取り外され、これにより、食品、飲料及びその他の廃棄物が袋に入らず、箱の底に直接落下する可能性がある。加えて、ごみ袋は、ごみ袋に配置された製品の鋭い端部、ごみ袋の過剰な詰め込み、又は箱からの袋の不注意な除去により、日常的に破損する。残留物が箱の底に溜まると、残留物はしばしば気づかれない。時間が経って、残留物が見つかるが、不快で、不便で且つ時間が掛かるため、すぐには清掃されない。これは、バクテリアを成長させ、細菌及びウィルスを拡散させ、ごみ箱の中及び周囲に臭いを充満させる可能性がある。時間を経て、箱は、強力な化学物質を用いて使用者によって清掃されるが、これは、使用者への望ましくない直接的な曝露を生じる。
【0004】
多くの同様の問題が、屋外ごみ箱でも存在する。例えば、屋内の箱からのごみ袋が破損した場合でも、使用者はそれにもかかわらず、破損した袋を屋外ごみ箱へ直接投げ入れ、袋の中身を袋から屋外箱の底へ落下させる。同様に、食品又はその他の廃棄物を嗅ぎ付けた動物が、袋を破り開く可能性があり、内容物を落下させる。加えて、ペット廃棄物及びその他の化学物質を含む所定の廃棄物は、専ら屋外の箱へ投入される。これにより、屋外ごみ箱に関連する臭いは、通常、屋内ごみ箱よりもさらに悪化する。さらにまた、天候に応じて、屋外の箱は、過剰な熱に曝される場合があり、時には直射日光に長く曝される場合がある。これは、望ましくない臭い、バクテリア及び細菌の成長、並びにウィルスの拡散を悪化させる。臭くて気持ちが悪いごみ箱に関連した不快さに加えて、ごみ箱の近隣に住む人間及び動物にとって危険である可能性があるバクテリア及びその他の微生物の成長の懸念がある。
【0005】
したがって、屋内又は屋外のごみ箱に置くことができる使い捨てパッド又はその他の部材が必要とされている。さらに、細菌を殺し、屋内又は屋外のごみ箱を衛生化するように構成された使い捨てパッド又はその他の部材が必要とされている。さらに、バクテリアの成長、細菌、臭い、細菌の拡散、及び屋内又は屋外のごみ箱内のその他の望ましくない内容物を防止するように構成されたパッド又はその他の部材が必要とされている。さらに、ごみ箱の中に含まれた液体又は湿気を吸収するために優れた吸収可能な品質を有するパッド又は部材が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
要約すると、本発明は、ごみ箱の底に置かれるように構成された使い捨てパッドを含むごみ箱のための衛生化製品及びごみ箱の内部の特性を改善するために使い捨てパッドに適用される溶液に関する。この溶液は、ごみ箱内のバクテリア及び細菌を殺すこと、微生物への曝露及びウィルスの拡散を防止すること、臭いを最小限にすること、及び湿気又は液体を吸収することを含む、多数の目的を果たすように構成されてよい。例えば、溶液は、広範囲の殺菌剤、クリーナ、殺ウィルス剤及び消臭剤であってよい。パッドは、紙、厚紙又はフォーム材料から形成されてよい。また、代替的に、パッドは、メルトブローン織物から形成することができる。加えて、パッドは、消臭剤を含んでよく、悪臭を最小限にすることを助けるために香りづけされてもよい。
【0007】
本発明の別の態様によれば、第1の溶液を有する第1の使い捨てパッドは、屋内ごみ箱と共に使用するように構成されており、第2の使い捨てパッドは、屋外ごみ箱と共に使用するように構成された第2の溶液を有する。第1の使い捨てパッドは第1の面積を有してよいのに対し、第2の使い捨てパッドは第2の面積を有してよい。第2の面積は第1の面積よりも大きくてよい。さらにまた、第1の使い捨てパッドは、屋内ごみ箱の底のための保護ライナを提供するように寸法決めされていてよい。加えて、第2の使い捨てパッドは、屋外ごみ箱の底のための保護ライナを提供するように寸法決めされていてよい。
【0008】
本発明の別の態様によれば、ごみ箱のための衛生化製品を使用する方法が提供される。方法は、使い捨てパッドをごみ箱の底に挿入するステップと、ごみをごみ箱に挿入するステップと、ごみ及び使い捨てパッドを処分するステップとを含んでよい。方法は、また、パッドが下に配置されている屋内ごみ箱に第1のごみ袋を取り付けるステップと、第1のごみ袋が一杯になると第1のごみ袋を除去するステップと、パッドが下に配置されている屋内ごみ箱に少なくとも1つの追加的なごみ袋を取り付けるステップと、少なくとも1つの追加的なごみ袋及び使い捨てパッドを処分するステップとを含んでよい。加えて、方法は、複数の使い捨てパッドを提供するステップを含んでよい。さらにまた、方法は、使い捨てパッドを所望のサイズに切断するステップを含んでよい。本願の図に示されたパッドは、概して矩形に示されているが、パッドは、ごみ箱の底の形状に似た形状を含む幾通りもの形状であることができる。同様に、1つのサイズのパッドが示されているが、ごみ箱の形状及び使用者の要望に基づいて幾通りもの異なる寸法であることができる。
【0009】
発明のさらに別の態様によれば、衛生化キットが、少なくとも1つのごみ袋用に提供される。キットは、バクテリア及び臭い並びにウィルスの拡散を減じるように構成された衛生化溶液と、衛生化溶液でコーティングされる第1の複数の使い捨てパッドとを含んでよい。第1の複数の使い捨てパッドは、ごみ箱内に配置されてよい。第1の複数の使い捨てパッドは、52個の使い捨てパッドを含んでよいが、パッドのより小さな又はより大きなパックを同様に提供することができる。キットは、第2の複数の使い捨てパッドも提供してよい。さらにまた、第1の複数の使い捨てパッドは、屋内ごみ箱への挿入のために構成された第1のフットプリントを有してよく、第2の複数使い捨てパッドは、屋外ごみ箱への挿入のために構成された第2のフットプリントを有する。
【0010】
本発明のこれらの及びその他の態様及び目的は、以下の説明及び添付の図面に関連して検討されたときにより良く認識及び理解されるであろう。しかしながら、以下の説明は、本発明の好ましい実施例を示しているが、限定ではなく例示として提供されることを理解すべきである。その思想から逸脱することなく本発明の範囲内で多くの変更及び修正が行われてよく、本発明は、全てのそのような修正を含む。
【0011】
本発明を構成する利点及び特徴、並びに本発明が提供された典型的な機構の構成及び動作の明らかな概念は、同じ参照番号が複数の図面において同じ要素を指示している、本明細書の一部に付随し且つ本明細書の一部を形成する図面に示された例示的な、したがって非限定的な実施例を参照することによって、より容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の使い捨てパッドを備える屋内ごみ箱を示す。
【
図2】本発明の使い捨てパッドを備える屋内ごみ箱の断面図を示す。
【
図3】本発明の使い捨てパッドを備える屋外ごみ箱を示す。
【
図4】本発明の使い捨てパッドを備える屋外ごみ箱の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面に示された発明の好ましい実施例を説明する際、特定の用語は、分かりやすくするために頼られる。しかしながら、発明が、そのように選択された特定の用語に限定されることは意図されておらず、それぞれの特定の用語は、類似の目的を達成するために類似の形式において働く全ての技術的均等物を含むと理解されるべきである。例えば、接続された、取り付けられたという用語、又はそれに類似の用語が、しばしば使用される。それらは、直接的に接続に限定されるのではなく、他の要素を介しての接続を含み、この場合、このような接続は、当業者によって均等物として認識される。
【0014】
本発明並びにその様々な特徴及び有利な詳細は、以下の説明において詳細に説明される非限定的な実施例に関連して、より完全に説明される。
【0015】
本発明は、ごみ箱の内部の条件を改善するために、ごみ箱内に置くことができる様々な異なる使い捨てパッド又はその他の材料に関する。例えば、パッド又はその他の材料は、バクテリア、ウィルス及び細菌の成長及び拡散を最小限にすること、ごみ箱の内部に関連した臭いを最小限にすること、ごみ箱の内部の衛生化条件を改善すること、微生物の露出を減じること、ごみ箱の内部に含まれた液体及び水分を吸収すること、などを含む多くの機能のうちの1つとして働くことができる。パッドは、また、あらゆるその他の望ましい方法でごみ箱の内部の条件を改善するために機能することができる。実際には、パッド又はその他の材料は、定期的に、例えば、ごみが収集されるときに毎週、処分することができる。もちろん、パッドは、所与の使用者の必要性に応じて、特に屋外ごみ箱よりも汚れにくい場合がある屋内ごみ箱の場合、数週間維持されることができる。これにより、パッドは、ごみ箱の内部をきれいに保つことを助ける。
【0016】
パッドが屋内ごみ箱と共に使用されるために設計されているか又は屋外ごみ箱と共に使用されるために設計されているかに応じて、異なるパッド又はその他の材料を使用することができる。当業者に知られているように、多くの屋内ごみ箱10は、サイズがより小さく、典型的には、
図1に示されるように箱の開口部の縁部11に取り付けられる袋12を有する。したがって、屋内ごみ箱10の場合、パッド14又はその他の材料は、底又は基部15に載置されるように箱10の内部13に挿入され、その後、袋12が箱10に取り付けられてよい。パッド14又はその他の材料は、
図2に最も良く見られるように、袋12に収容することができるごみの体積を著しく妥協することなく屋内ごみ箱10の底にしっかりとはめ込まれるように寸法決めされてよい。対照的に、
図3及び
図4に示されるように、特に住宅における、多くの屋外ごみ箱16は、そこに取り付けられた個々の袋を有さない。むしろ、典型的には毎週、廃棄物除去会社が来てごみ袋を回収するまで、屋内ごみ箱10からの袋は、屋外ごみ箱16内に置かれる。したがって、屋外ごみ箱16は、通常、一週間の間に収集される複数の袋12を収容することができるように、著しくより大きな容積を有する。屋外ごみ箱16のためのパッド18又はその他の材料は、
図4に見られるように、箱16のより大きなフットプリントに対応するように、より大きいものにすることができる。パッド14と同様に、パッド18は、底又は基部19に載置されるように、箱16の内部17に挿入される。加えて、様々なパッドを、同じ厚紙、紙、フォーム又はその他の材料から形成することができるが、一緒に使用される箱のサイズに応じて異なる形状に切断することができる。
【0017】
1つの好ましい実施例において、パッド14、18は、メルトブローン織物から形成されており、メルトブローン織物は、ポリプロピレン樹脂を溶融し、溶融したポリマーを連続的に且つランダムに置かれた繊維に吹き付ける、メルトブロープロセスを用いて形成される。メルトブローン織物は、濡れた場合でも強度を維持する。これは、メルトブローン織物を本発明に適したものにしており、本発明では、パッド14、18が、それに適用された溶液を有し、パッド14、18は、様々な箱10、16の内容物から日常的に濡れる。加えて、メルトブローン織物は、優れた吸収性品質を提供する。例えば、メルトブローン織物は、メルトブローン織物パッドの乾燥重量の最大12倍を吸収することができる。さらにまた、メルトブローン織物は、潜在的な焼却のための高いBTU値を有する。また、メルトブローン織物は、ほとんどの危険物、酸性材料、又は腐食性漏洩材料を含む、様々な異なる材料を、破壊又はその他の不利な反応を有することなく吸い上げることができる。
【0018】
さらに、屋外ごみ箱16は、しばしば、ペット廃棄物、化学物質等を含む、使用者が家に置きたくないその他の望ましくない材料を収容する。対照的に、多くの屋内ごみ箱10は、食品廃棄物、ティッシュ、ナプキン、及びその他の清掃材料を含む、一定の材料のみに使用される。その結果、屋内ごみ箱10と共に使用するためのパッド14は、必ずしも、屋外ごみ箱16と共に使用するためのパッド18と同じ要求を有さない。
【0019】
さらに、パッド14、18に適用される溶液は、パッド14、18が、屋外ごみ箱16よりも屋内ごみ箱10と共に使用されるかどうかに応じて変化することができる。より具体的には、屋内ごみ箱10用のパッド14に適用される溶液は、より弱い溶液であることができるのに対し、屋外ごみ箱16用のパッド18に適用される溶液は、より強い溶液であることができる。加えて、異なる溶液を有するパッド14、18は、消費者の特定の要望に応じて利用可能であってよい。主な関心事が、バクテリアの成長を防止し、ひいては、箱内の衛生条件を改善することであるならば、第1の溶液を使用することができる。箱内からの臭いの低減が主な関心事であるならば、消臭剤を含む第2の溶液を使用することができる。加えて又は代替的に、溶液は、強い臭いを克服することを助けるために香りづけされてもよい。例えば、特定の溶液は、残りの食品廃棄物を求めて箱を開く野生動物が生息する場合がある地域に箱16が配置されているところで食品廃棄物を消臭するために屋外ごみ箱16と共に使用されるパッド18において使用されてよい。バクテリア及び臭いの両方の関心事が当てはまる場合、第3の溶液を使用することができる。動物廃棄物袋を直接箱16内に置くペット所有者によって所有される屋外ごみ箱16のために、別の溶液を使用することができる。もちろん、上述の関心事の全てを同時に解決する溶液を使用することもできる。加えて、大量の食品廃棄物を日常的に有する、例えば、レストランにおいて使用するための箱10、16のために、別の溶液が使用されてよい。溶液は、人間が接触しても安全でありながらも、上記で概説した問題のいずれかをうまく解決するように構成されてよい。これにより、人間は、有害な化学物質に曝されることなく又は手袋をはめることなくパッドを取り上げ、パッドをごみ箱内に置くことができる。加えて、人間は、パッドが箱10、16内に理想的に合うように異なるサイズが望まれる場合、パッドを保持し、切断することができる。
【0020】
1つの好ましい実施例において、パッド14、18のために使用される溶液は、MY-SHIELD(登録商標)Multi-Purpose、One Step Broad Spectrum Disinfectant Cleaner/Virucidal/Deodorizerである。別紙A及びBが本願に添付されており、参照により本願に明示的に組み込まれる。この溶液は、アルキルジメチルベンジル塩化アンモニウム、オクチルデシルジメチル塩化アンモニウム、ジオクチルジメチル塩化アンモニウム、ジデシルジメチル塩化アンモニウム、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)塩酸塩、(3-トリメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシル塩化アンモニウム、及びその他の成分を含んでよい。別紙は、活性成分の特定の割合を開示しているが、これらの割合は、溶液が適用されると、所定の使用者が本発明のパッド14、18に対して望む結果に応じて変更することができる。
【0021】
さらに、パッドが使用されるごみ箱10、16に応じて、異なるパッド14、18を使用することができる。例えば、湿気が溜まる著しいリスクがあるごみ箱10、16の場合、より厚く、より吸収性の高いパッド14、18が使用されてよい。加えて、パッド14、18は、ごみ箱10、16のサイズ及び形状に基づいて選択されてよい。例えば、パッド14、18は、
図2及び
図4に見られるように、箱10、16内にしっかりとはまるように構成されてよい。より具体的には、パッド14、18は、実質的に正方形のパッド、実質的に矩形のパッド、実質的に円形のパッド、実質的に楕円形のパッド等を含む、従来のごみ箱サイズのフットプリントのサイズ及び形状であってよい。これにより、材料がパッド14、18の下に入ることを防止するためにごみ箱10、16の底又は基部15、19の全体を覆うように構成されてよい。したがって、パッド14、18は、ごみ箱10、16の内部13、17に対する保護ライナとして機能することができる。
【0022】
加えて、本発明は、進行中の使用のための便利なパッケージであってもよい。例えば、設定された量のパッドを含むパックが提供されてよい。例えば、パックは、使用者が1ヶ月にわたって毎週1つのパッドを使用することができるように、4つのパッドを含んでよい。同様に、パックは、パッドが毎週処分される場合にパッドを3ヶ月供給するのに十分であることができる12個のパッドを含んでよいが、幾つかのパッドは、数週間維持されてよい。さらに、パックは、6ヶ月分のパッドを含んでよい。さらにまた、パックは、一年分のパッドを含んでよい。もちろん、パッドは、個々に販売することができ、さもなければ、パッドは、使用しやすさを改善するためにあらゆる所望の量で販売することができる。パックは、複数のタイプのパッド、例えば、屋内ごみ箱用のパッドの第1のセット及び屋外ごみ箱用のパッドの第2のセットを含んでもよい。加えて、パックは、指定されたごみ箱に又はその近傍にパックが固定されることを可能にするためのマウントを含んでよい。さらに代替的に、パックは、使用者がパッドに溶液を適用することができるように、パッド及び溶液が入ったボトルを備えたものであってよい。また、パッド及び/又はパックは、パッド及び/又はパックの目的及び特性を使用者が理解することを助けるための様々なテキスト及びグラフィックが具備されてよい。例えば、ロゴ、スローガン及び/又は指示が、パッド及び/又はパックに印刷又はその他の方法で添付されてよい。
【0023】
上記の説明は、パッドの多数の潜在的な使用を提供しているが、本発明のための実質的に無数の使用が存在し、それらの全てがここで詳述される必要がないことに留意すべきである。例えば、パッドは、ごみ箱と共に使用するために説明されているが、同様に、他のタイプの容器及び装置と共に使用することができる。全ての開示された実施例は、過度の実験なしに実用することができる。
【0024】
本発明を実施する最良の形態であると発明者らによって考えられるものが上記に開示されているが、本発明の実施はそれに限定されない。基礎となる発明的概念の思想及び範囲から逸脱することなく、本発明の特徴の様々な追加、修正及び再配置がなされてよいことが明らかになるであろう。加えて、個々の構成要素は、開示された材料から製造される必要はなく、実質的にあらゆる適切な材料から製造することができる。
【0025】
さらに、個々の構成要素は、開示された形状に形成される又は開示された構成に組み立てられる必要はなく、パッドの効率及び機能性を高めるために実質的にあらゆる形状で提供され且つ実質的にあらゆる構成で組み立てることができる。さらに、それぞれの開示された実施例の全ての開示された特徴は、このような特徴が相互に排他的である場合を除いて、全ての他の開示された実施例の開示された特徴と組み合わせる又はその代わりに使用することができる。
【0026】
添付の請求項が、全てのこのような追加、修正及び再配置を網羅することが意図されている。本発明の好都合な実施例は、添付の請求項によって区別されている。
【国際調査報告】