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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-08
(54)【発明の名称】サイドリンクの伝送方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/04 20090101AFI20231031BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20231031BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20231031BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231031BHJP
【FI】
H04W88/04
H04W52/02 110
H04W72/1273
H04W28/04 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523101
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(85)【翻訳文提出日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 CN2020142028
(87)【国際公開番号】W WO2022077778
(87)【国際公開日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/121318
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH28
(57)【要約】
本願は、サイドリンクの伝送方法及び端末に関するものである。ここで、前記方法は、端末がダウンリンク情報を受信することであって、前記ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、ことと、前記端末が第1イベントに基づいて、前記サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御することと、を含む。本願実施例では、イベントに基づいて、サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することにより、DRXを最適化し、サイドリンク伝送のための端末エネルギー消費を低減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクの伝送方法であって、
端末がダウンリンク情報を受信することであって、前記ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、ことと、
前記端末が第1イベントに基づいて、前記サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御することと、を含む、サイドリンクの伝送方法。
【請求項2】
前記ダウンリンク情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で搬送される、
請求項1に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項3】
前記DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ及び/又は再送タイマを含む、
請求項1又は2に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項4】
前記サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
前記サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
前記RTTタイマがタイムアウトした場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動すること、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項5】
前記サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、前記サイドリンクの再送タイマを起動することを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項6】
前記サイドリンクの伝送方法は、
前記端末がフィードバック情報に基づいて、前記サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することをさらに含む、
請求項4又は5に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項7】
前記端末がフィードバック情報に基づいて、前記サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することは、
前記フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、
前記フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動すること、
前記フィードバック情報を受信した場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動すること、及び
前記フィードバック情報を受信してない場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項6に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項8】
前記サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、動作中のサイドリンクの再送タイマを停止することをさらに含む、
請求項4~7のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項9】
前記第1イベントは、
前記端末が、前記ダウンリンク情報を含むPDCCHを受信することを含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項10】
前記第1イベントは、
前記端末が前記ダウンリンク情報を含むPDCCHを受信した後、第1時間が経過したことを含む、
請求項1~9のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項11】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を送信することを含む、
請求項1~10のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項12】
前記第1イベントは、
前記端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信してから第2時間が経過したことを含む、
請求項1~11のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項13】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を受信することを含む、
請求項1~12のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項14】
前記第1イベントは、
前記端末がPSFCHを受信した後、第3時間が経過したことを含む、
請求項1~13のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項15】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信することを含む、
請求項1~14のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項16】
前記第1イベントは、
前記端末がPUCCHを送信してから第4時間が経過したことを含む、
請求項1~15のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項17】
前記サイドリンクの伝送方法の実行条件は、PUCCHが既に設定されていること、PUCCHが設定されていないこと、PSFCHが既に設定されていること、PSFCHが既に使用されていること、PSFCHが設定されていないこと、PSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9~16のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項18】
前記第1イベントは、前記サイドリンクの伝送方法の実行条件と関連関係を有する、
請求項1~17のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項19】
サイドリンクの伝送方法であって、
端末がサイドリンク情報を受信することであって、前記サイドリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、ことと、
前記端末が第1イベントに基づいて、前記サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御することと、を含む、サイドリンクの伝送方法。
【請求項20】
前記サイドリンク情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)で搬送される、
請求項19に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項21】
前記DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ及び/又は再送タイマを含む、
請求項19又は20に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項22】
前記サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
前記サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
前記RTTタイマがタイムアウトした場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動すること、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項19~21のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項23】
前記サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、前記サイドリンクの再送タイマを起動することを含む、
請求項19~22のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項24】
前記サイドリンクの伝送方法は、
前記端末がフィードバック情報に基づいて、前記サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することをさらに含む、
請求項22又は23に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項25】
前記端末がフィードバック情報に基づいて、前記サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することは、
前記フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、及び
前記フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを含む、
請求項24に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項26】
前記サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、動作中のサイドリンクの再送タイマを停止することをさらに含む、
請求項22~25のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項27】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を受信することを含む、
請求項19~26のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項28】
前記第1イベントは、
前記端末がPSCCH及び/又はPSSCHを受信した後、第5時間が経過したことを含む、
請求項19~27のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項29】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を送信することを含む、
請求項19~28のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項30】
前記第1イベントは、
前記端末がPSFCHを送信してから第6時間が経過したことを含む、
請求項19~29のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項31】
前記サイドリンクの伝送方法の実行条件は、PSFCHが既に設定されていること、PSFCHが既に使用されていること、PSFCHが設定されていないこと、PSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含む、
請求項27~30のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項32】
前記第1イベントは、前記サイドリンクの伝送方法の実行条件と関連関係を有する、
請求項19~31のいずれか一項に記載のサイドリンクの伝送方法。
【請求項33】
端末であって、
ダウンリンク情報を受信するように構成される受信ユニットであって、前記ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、受信ユニットと、
第1イベントに基づいて、前記サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御するように構成される処理ユニットと、を備える、端末。
【請求項34】
前記ダウンリンク情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で搬送される、
請求項33に記載の端末。
【請求項35】
前記DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ及び/又は再送タイマを含む、
請求項33又は34に記載の端末。
【請求項36】
前記処理ユニットはさらに、
前記サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
前記RTTタイマがタイムアウトした場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動すること、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
請求項33~35のいずれか一項に記載の端末。
【請求項37】
前記処理ユニットはさらに、前記サイドリンクの再送タイマを起動するように構成される、
請求項33~36のいずれか一項に記載の端末。
【請求項38】
前記処理ユニットはさらに、フィードバック情報に基づいて、前記サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定するように構成される、
請求項36又は37に記載の端末。
【請求項39】
前記処理ユニットはさらに、
前記フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、
前記フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動すること、
前記フィードバック情報を受信した場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動すること、及び
前記フィードバック情報を受信してない場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
請求項38に記載の端末。
【請求項40】
前記処理ユニットはさらに、動作中のサイドリンクの再送タイマを停止するように構成される、
請求項36~39のいずれか一項に記載の端末。
【請求項41】
前記第1イベントは、
前記端末が、前記ダウンリンク情報を含むPDCCHを受信することを含む、
請求項33~40のいずれか一項に記載の端末。
【請求項42】
前記第1イベントは、
前記端末が前記ダウンリンク情報を含むPDCCHを受信した後、第1時間が経過したことを含む、
請求項33~41のいずれか一項に記載の端末。
【請求項43】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を送信することを含む、
請求項33~42のいずれか一項に記載の端末。
【請求項44】
前記第1イベントは、
前記端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信してから第2時間が経過したことを含む、
請求項33~43のいずれか一項に記載の端末。
【請求項45】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を受信することを含む、
請求項33~44のいずれか一項に記載の端末。
【請求項46】
前記第1イベントは、
前記端末がPSFCHを受信した後、第3時間が経過したことを含む、
請求項33~45のいずれか一項に記載の端末。
【請求項47】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信することを含む、
請求項33~46のいずれか一項に記載の端末。
【請求項48】
前記第1イベントは、
前記端末がPUCCHを送信してから第4時間が経過したことを含む、
請求項33~47のいずれか一項に記載の端末。
【請求項49】
前記端末の処理ユニットの実行条件は、PUCCHが既に設定されていること、PUCCHが設定されていないこと、PSFCHが既に設定されていること、PSFCHが既に使用されていること、PSFCHが設定されていないこと、PSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含む、
請求項41~48のいずれか一項に記載の端末。
【請求項50】
前記第1イベントは、前記端末の処理ユニットの実行条件と関連関係を有する、
請求項33~49のいずれか一項に記載の端末。
【請求項51】
端末であって、
サイドリンク情報を受信するように構成される受信ユニットであって、前記サイドリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、受信ユニットと、
第1イベントに基づいて、前記サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御するように構成される処理ユニットと、を備える、端末。
【請求項52】
前記サイドリンク情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)で搬送される、
請求項51に記載の端末。
【請求項53】
前記DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ及び/又は再送タイマを含む、
請求項51又は52に記載の端末。
【請求項54】
前記処理ユニットはさらに、
前記サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
前記RTTタイマがタイムアウトした場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
請求項51~53のいずれか一項に記載の端末。
【請求項55】
前記処理ユニットはさらに、前記サイドリンクの再送タイマを起動するように構成される、
請求項51~54のいずれか一項に記載の端末。
【請求項56】
前記処理ユニットはさらに、フィードバック情報に基づいて、前記サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定するように構成される、
請求項54又は55に記載の端末。
【請求項57】
前記処理ユニットはさらに、
前記フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、及び
前記フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、前記サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを含む、
請求項56に記載の端末。
【請求項58】
前記処理ユニットはさらに、動作中のサイドリンクの再送タイマを停止するように構成される、
請求項54~57のいずれか一項に記載の端末。
【請求項59】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を受信することを含む、
請求項51~58のいずれか一項に記載の端末。
【請求項60】
前記第1イベントは、
前記端末がPSCCH及び/又はPSSCHを受信した後、第5時間が経過したことを含む、
請求項51~59のいずれか一項に記載の端末。
【請求項61】
前記第1イベントは、
前記端末が、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を送信することを含む、
請求項51~60のいずれか一項に記載の端末。
【請求項62】
前記第1イベントは、
前記端末がPSFCHを送信してから第6時間が経過したことを含む、
請求項51~61のいずれか一項に記載の端末。
【請求項63】
前記端末の処理ユニットの実行条件は、PSFCHが既に設定されていること、PSFCHが既に使用されていること、PSFCHが設定されていないこと、PSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含む、
請求項59~62のいずれか一項に記載の端末。
【請求項64】
前記第1イベントは、前記端末の処理ユニットの実行条件と関連関係を有する、
請求項51~63のいずれか一項に記載の端末。
【請求項65】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、プロセッサと、を備える、端末。
【請求項66】
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、チップが搭載された機器に、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実行させるプロセッサを備える、チップ。
【請求項67】
コンピュータに、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項68】
コンピュータに、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項69】
コンピュータに、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、より具体的に、サイドリンクの伝送方法及び端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置対装置(D2D:Device to Device)通信は、サイドリンク(SL:Sidelink)に基づく伝送技術である。車両対もの(V2X:Vehicle to Everything)システムは、基地局を介してデータを送受信する従来のセルラーシステムとは異なり、端末間直接通信方式を使用するため、スペクトル効率が高く、伝送遅延も低い。
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE:long-term evolution)システムでは、間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)は、省エネメカニズムである。サイドリンク伝送では、如何にDRXを最適化して、端末エネルギー消費を低減するかが課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願実施例は、サイドリンク伝送のための端末エネルギー消費を低減することができる、サイドリンクの伝送方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願実施例は、サイドリンクの伝送方法を提供し、前記方法は、
端末がダウンリンク情報を受信することであって、当該ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、ことと、
当該端末が第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御することと、を含む。
【0006】
本願実施例は、サイドリンクの伝送方法を提供し、前記方法は、
端末がサイドリンク情報を受信することであって、当該サイドリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、ことと、
当該端末が第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御することと、を含む。
【0007】
本願実施例は、端末を提供し、前記端末は、
ダウンリンク情報を受信するように構成される受信ユニットであって、当該ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、受信ユニットと、
第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御するように構成される処理ユニットと、を備える。
【0008】
本願実施例は、端末を提供し、前記端末は、
サイドリンク情報を受信するように構成される受信ユニットであって、当該サイドリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、受信ユニットと、
第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御するように構成される処理ユニットと、を備える。
【0009】
本願実施例は、プロセッサと、メモリと、を備える端末を提供し、当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、端末に、上記のサイドリンクの伝送方法を実行させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願実施例の適用シーンの概略図である。
図2】モードAを示す概略図である。
図3】モードBを示す概略図である。
図4】本願の1つの実施例によるサイドリンクの伝送方法の例示的なフローチャートである。
図5】例1を示す概略図である。
図6】例2を示す概略図である。
図7】例3を示す概略図である。
図8】例4を示す概略図である。
図9】本願の別の実施例によるサイドリンクの伝送方法の例示的なフローチャートである。
図10】例5を示す概略図である。
図11】例6を示す概略図である。
図12】例7を示す概略図である。
図13】本願の1つの実施例による端末の例示的なブロック図である。
図14】本願の別の実施例による端末の例示的なブロック図である。
図15】本願実施例による通信機器の例示的なブロック図である。
図16】本願実施例によるチップの例示的なブロック図である。
図17】本願実施例による通信システムの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本願実施例における図面を参照して、本願実施例の技術的解決策について説明する。
【0012】
本願実施例における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、グローバル移動通信(GSM:Global System of Mobile communication)システム、コード分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域コード分離多重アクセス(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term evolution)システム、LTEアドバンスト(LTE-A:Advanced long term evolution)システム、ニューラジオ(NR:New Radio)システム、NRシステムの進化型システム、無認可スペクトル上のLTE(LTE-U:LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、無認可スペクトル上のNR(NR-U:NR-based access to unlicensed spectrum)システム、非地上系ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Networks)システム、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Networks)、ワイヤレスフィデリティ(WiFi:Wireless Fidelity)、第五世代通信(5G:5th-Generation)システム又は他の通信システムなどのシステムに適用されることができる。
【0013】
一般に、従来の通信システムは、サポートする接続の数が限られており、実現が容易であるが、通信技術の発展に伴い、モバイル通信システムは、従来の通信だけでなく、例えば、装置対装置(D2D:Device to Device)通信、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)通信、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)、車車間(V2V:Vehicle to Vehicle)通信、車両対もの(V2X:Vehicle to Everything)通信などもサポートするようになり、本願実施例は、これらの通信システムにも適用されることができる。
【0014】
例示的に、本願実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)シーンに適用されてもよいし、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)シーンに適用されてもよいし、スタンドアロン(SA:Standalone)ネットワーキングシーンに適用されてもよい。
【0015】
例示的に、本願実施例における通信システムは、無認可スペクトルに適用することができ、ここで、無認可スペクトルは、共有スペクトルと見なしてもよいし、又は、本願実施例における通信システムは、認可スペクトルにも適用することができ、ここで、認可スペクトルは、非共有スペクトルと見なしてもよい。
【0016】
本願実施例では、ネットワーク機器と端末機器を合わせて各実施例を説明し、端末機器は、ユーザ機器(UE:User Equipment)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション、モバイルプラットフォーム、リモートステーション、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザ装置などとも呼ばれ得る。
【0017】
端末機器は、WLANにおけるステーション(ST:STAION)であってもよいし、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、パーソナルデジタル処理(PDA:Personal Digital Assistant)機器、無線通信機能を有する携帯機器、コンピューティング機器、又はワイヤレスモデムに接続されているその他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、NRネットワークなどの次世代通信システムにおける端末機器、又は未来進化の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)における端末機器などであってもよい。
【0018】
本願実施例では、端末機器は、屋内又は屋外、ハンドヘルド、ウェアラブル、又は車載を含む、陸上に配置してもよいし、水上(船舶など)に配置してもよいし、空中(飛行機、風船、衛星など)に配置してもよい。
【0019】
本願実施例では、端末機器は、携帯電話(Mobile Phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線送受信機能を備えたPC、仮想現実(VR:Virtual Reality)端末機器、拡張現実(AR:Augmented Reality)端末機器、産業用制御(industrial control)における無線端末機器、自動運転(self driving)における無線端末機器、遠隔医療(remote medical)における無線端末機器、スマートグリッド(smart grid)における無線端末機器、輸送安全(transportation safety)における無線端末機器、スマートシティ(smart city)における無線端末機器、又はスマートホーム(smart home)における無線端末機器などであり得る。
【0020】
限定ではない例として、本願実施例では、当該端末機器は、ウェアラブル機器であってもよい。ウェアラブル機器は、ウェアラブルスマート機器とも呼ばれ得、これは、ウェアラブル技術を応用して、日常の日常のウェアラブル物、例えば、メガネ、手袋、時計、衣類、靴などを知能化させるように設計及び開発したウェアラブル機器の総称である。ウェアラブル機器は、身体に直接装着されるか、ユーザの服やアクセサリーに組み込まれた携帯用デバイスである。ウェアラブル機器は、単なるハードウェア機器ではなく、ソフトウェア支援、データインタラクション、及びクラウドインタラクションなどを介して強力な機能を実現する。一般化されたウェアラブルスマート機器は、完全な機能と大きなサイズを持っており、スマートウォッチやスマートグラスなどのように、機能の全部又は一部を実装するためにスマートフォンに依存しないものと、特定のタイプのアプリケーション機能のみに焦点を当て、スマートフォンなど他のデバイスと連携して使用する必要があるもの(例えば、サインモニタリングのための各種スマートブレスレットやスマートジュエリーなど)とを含む。
【0021】
本願実施例では、ネットワーク機器は、モバイル機器と通信する機器であってもよく、ネットワーク機器は、WLANにおけるアクセスポイント(AP:Access Point)、GSM又はCDMAにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよいし、WCDMAにおける基地局(NB:NodeB)であってもよいし、LTEにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)、又は、リレーステーション又はアクセスポイント、又は、車載機器、ウェアラブル機器及びNRネットワークにおけるネットワーク機器又は未来進化のPLMNネットワークにおけるネットワーク機器などであってもよい。
【0022】
限定ではない例として、本願実施例では、ネットワーク機器は、モビリティ特性を有することができ、例えば、ネットワーク機器は、モバイル機器であってもよい。例示的に、ネットワーク機器は、衛星又は気球ステーションであってもよい。例えば、衛星は、低高度地球周回軌道(LEO:low earth orbit)衛星、中高度地球周回軌道(MEO:medium earth orbit)衛星、静止地球周回軌道(GEO:geostationary earth orbit)衛星、高楕円軌道(HEO:High Elliptical Orbit)衛星などであってもよい。例示的に、ネットワーク機器は、陸上又は水域などの位置に配置された基地局であってもよい。
【0023】
本願実施例では、ネットワーク機器は、セルにサービスを提供することができ、端末機器は、当該セルによって使用される伝送リソース(例えば、周波数領域リソース、又は、周波数スペクトルリソースなど)を介してネットワーク機器と通信し、当該セルは、ネットワーク機器(基地局など)に対応するセルであってもよく、セルは、マクロ基地局に属してもよいし、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよい。ここでのスモールセルは、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)及びフェムトセル(Femto cell)などを含み得、これらのスモールセルは、カバレッジが小さく、送信電力が低いという特性を備え、高速データ伝送サービスの提供に適している。
【0024】
図1は、通信システム100を例示的に示している。当該通信システムは、1つのネットワーク機器110及び2つの端末機器120を含む。例示的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器110を含み得、各ネットワーク機器110のカバレッジは、他の数の端末機器120を含み得、本願実施例はこれらを限定しない。
【0025】
例示的に、当該通信システム100は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)、接続及び移動性管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)などの他のネットワークエンティティも含み得、本願実施例はこれらを限定しない。
【0026】
ここで、ネットワーク機器は、アクセスネットワーク機器及びコアネットワーク機器をさらに含み得る。即ち、無線通信システムは、アクセスネットワーク機器と通信するための複数のコアネットワークをさらに含む。アクセスネットワーク機器は、ロングタームエボリューション(LTE:long-term evolution)システム、次世代(モバイル通信システム)(NR:next radio)システム、又はLAA-LTE(authorized auxiliary access long-term evolution)システムにおける進化型基地局(eNB又はe-NodeB:evolutional node B)、マクロ基地局、マイクロ基地局(「スモール基地局」とも呼ばれる)、ピコ基地局、アクセスポイント(AP:access point)、伝送ポイント(TP:transmission point)又は新世代基地局(gNodeB:new generation Node B)などであり得る。
【0027】
本願実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を備えた機器は、通信機器と呼ばれ得ることを理解されたい。図1に示す通信システムを例にとると、通信機器は、通信機能を備えたネットワーク機器及び端末機器を含み得、ネットワーク機器及び端末機器は、本願実施例における特定の機器であり得、ここでは繰り返して説明しない。通信機器はまた、通信システムにおける他の機器、例えば、ネットワークコントローラー、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含み得るが、本願実施例はこれらを限定しない。
【0028】
本明細書における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換可能に使用されることを理解されたい。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連付けられた関係についてのみ説明し、3つの関係が存在し得ることを表示し、例えば、A及び/又はBは、Aが独立で存在する場合、AとBの両方が存在する場合、Bが独立で存在する場合の3つの場合を表示することができる。また、本明細書における記号「/」は、通常、関連付けられた対象間の関係が、「又は」という関係にあることを表示する。
【0029】
なお、本願実施例における「示す」は、直接的に示すことであってもよいし、間接的に示すことであってもよいし、関連関係があることを意味してもよい。例えば、AがBを示すことは、AがBを直接的に示すこと、例えば、BはAによって取得できることを示すことができるか、又は、AがBを間接的に示すこと、例えば、AはCを指示し、BはCを介して取得できることを示すことができるか、又は、AとBが関連関係を有することを示すことができる。
【0030】
本願実施例の説明において、「対応」という用語は、両者間に直接的又は間接的な対応関係があることを示してもよく、又は両者間に関連関係があることを示してもよく、又は指示と被指示の関係、構成と被構成の関係などを示してもよい。
【0031】
本願実施例における技術的解決策の理解を容易にするために、本願実施例における関連技術を以下に説明する。以下の関連技術は、任意の方法で本願実施例の技術的解決策と組み合わせることができ、それらはすべて本願実施例の保護範囲に含まれる。
【0032】
図2及び図3に示すように、3GPPには、モードA(mode-A)とモードB(mode-A)の伝送モードが含まれる。
【0033】
モードA:端末の伝送リソースは、基地局によって割り当てられ、端末は、基地局によって割り当てられたリソースに基づいて、サイドリンクでデータを送信する。基地局は、一回伝送のためのリソースを端末に割り当てることができ、又は半静的伝送のためのリソースを端末に割り当てることができる。
【0034】
モードB:端末機器は、リソースプールから1つのリソースを選択してデータの伝送を行い、端末機器は、V2Xにおける車載端末であってもよい。
【0035】
3GPPプロトコルの進化において、D2Dは、以下のシーンを含み得る。
【0036】
ProSe (Proximity based Service):Rel-12/13では、D2D通信は、主にProSeシーンを対象としており、公共セキュリティタイプのサービスに適用され得る。
【0037】
車両対もの(V2X):Rel-14/15では、V2Xシステムは、主にV2V通信シーンを対象となり、主に比較的高速で移動する車両間の通信、車両と人との間の通信サービスを対象としている。
【0038】
ウェアラブル機器(FeD2D):Rel-14では、FeD2Dは、主にウェアラブル機器が携帯電話を介してネットワークにアクセスするシーンを対象としており、主に低移動速度及び低電力アクセスのシーンを対象としている。
【0039】
NR V2Xは、LTE V2Xに加えて、ブロードキャストシーンに限定されず、ユニキャストやマルチキャストシーンにさらに拡張されており、これらのシーンでのV2Xの適用が検討されている。
【0040】
LTE V2Xと同様に、NR V2Xでも、上記のmode-A/Bの2つのリソース許可モードが定義される。さらに、ユーザは、混合モードにあり得、即ち、mode-Aを使用してリソースを取得しながら、mode-Bを使用してリソースを取得することができる。
【0041】
LTE V2Xとは異なり、NR V2Xでは、フィードバックなしでUEによって自律的に開始されるハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)再送信に加えて、フィードバックベースのHARQ再送信が導入され、これは、ユニキャスト通信に限定されず、マルチキャスト通信も含む。
【0042】
次に、DRXについて説明する。
【0043】
ユーザは、省電力のためにダウンリンク受信中にDRXを行う必要がある。ネットワークがダウンリンクを介して、サイドリンクのリソース許可をユーザに送信できること(即ち、上述のmode-A)を考慮すると、ここで問題となるのは、「サイドリンクのためのリソース許可」に対して、ダウンリンク受信中にDRXをどのように行うかである。
【0044】
LTEでは、UEは、mode-AとDRXの両方を使用するように構成されることができるが、ネットワークは、「サイドリンクのためのリソース許可」のためのDRXを特別に最適化しない。即ち、UEは、サイドリンクに関連するパラメータやタイマなどではなく、Uuインターフェイスに基づいて、省電力化のためにスリープ状態に入るか否かを決定する。NRでは、現在、UEは、同時にmode-A及びDRXを使用するように設定されることはできない。
【0045】
本願は、NRに適用され得、UEが同時にmode-A及びDRXを使用するように設定されるシーンにおいて、「サイドリンクのためのリソース許可」のためのDRXを特別に最適化し、「サイドリンクのためのリソース許可」のためのDRXに関連するパラメータとタイマが提案される。
【0046】
図4は、本願の1つの実施例によるサイドリンクの伝送方法200の例示的なフローチャートである。当該方法は、図1図3に示すシステムに適用され得るが、これらに限定されない。当該方法は、以下の内容の少なくとも一部を含む。
【0047】
ステップS210において、端末は、ダウンリンク情報を受信し、当該ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される。
【0048】
ステップS220において、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御する。
【0049】
例示的に、端末は、サイドリンクのリソース許可を示すための第1情報を受信することができる。当該第1情報は、ダウンリンク情報であり得る。例えば、端末は、基地局などのネットワーク側から、サイドリンクのリソース許可を示すためのダウンリンク情報を受信する。次に、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御する。
【0050】
例示的に、本願実施例では、当該ダウンリンク情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)で搬送される。
【0051】
例示的に、本願実施例では、当該DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT:Round-Trip Time)タイマ及び/又は再送タイマを含む。
【0052】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
当該サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
例えば、DRXに関連するタイマが、当該サイドリンクのRTTタイマ及び再送タイマを含む場合、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクのRTTタイマを起動することができる。当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0054】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
当該サイドリンクの再送タイマを起動することを含む。
【0055】
例えば、DRXに関連するタイマが当該サイドリンクの再送タイマを含む場合、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0056】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
動作中のサイドリンクの再送タイマを停止することをさらに含む。
【0057】
例えば、サイドリンクの伝送は連続的であり得、サイドリンクに関する動作中の再送タイマが存在する場合、端末は、第1イベントに基づいて、まず、動作中の再送タイマを停止することができる。次に、当該サイドリンクのRTTタイマを起動する。当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0058】
別の例として、当該サイドリンクのRTTタイマがない場合、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを再起動することができる。
【0059】
本願実施例では、端末が当該サイドリンクの再送タイマを起動した後、再送タイマの動作中に、端末は、DRXウェイクアップ状態にあり、ダウンリンクチャネルを監視することができ、例えば、端末は、サイドリンクの特定のHARQプロセスのためにダウンリンクPDCCH受信を行う。端末は、ネットワークによって端末に割り当てられたサイドリンクのリソース許可を取得した後、サイドリンクのリソース許可に基づいて、サイドリンクの他の端末とのサイドリンク通信を行うことができる。当該サイドリンクの再送タイマが起動してない場合、端末は、DRXスリープ状態にあり、ダウンリンクチャネルを監視しなくてもよく、これにより、省エネ、省電力効果を得ることができる。
【0060】
本願実施例では、端末が当該サイドリンクのRTTタイマを起動した後、当該タイマの動作中に、端末は、ダウンリンクチャネルを監視する必要がない。例えば、端末は、RTTタイマの動作中に、ダウンリンクPDCCH受信を行う必要がないか、又はサイドリンクの特定のHARQプロセスのためにダウンリンクPDCCH受信を行う必要がない。
【0061】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクの伝送方法は、当該端末がフィードバック情報に基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することをさらに含む。
【0062】
例示的に、本願実施例では、当該端末がフィードバック情報に基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することは、
当該フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、
当該フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動すること、
当該フィードバック情報を受信した場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動すること、及び
当該フィードバック情報を受信してない場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しないことのうちの少なくとも1つを含む。
【0063】
例えば、端末は、受信したフィードバック情報が示す、相手端末の伝送状況に基づいて、サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することができる。端末が受信したフィードバック情報がACK情報である場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信したことを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しなくてもよい。端末が受信したフィードバック情報がNACK情報である場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信できなかったことを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0064】
別の例として、端末は、フィードバック情報を受信したか否かに基づいて、サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することができる。端末が相手端末のフィードバック情報を受信してない場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信したこと、又は相手端末が再送信を必要としないことを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しなくてもよい。端末がフィードバック情報を受信した場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信してないこと、又は相手端末が再送信を必要とすることを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0065】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末が、当該ダウンリンク情報を含むダウンリンクリソースを受信することを含み、当該ダウンリンクリソースは、制御チャネル又はデータチャネル、例えば、PDCCH又はPDSCHであり得る。
【0066】
例示的に、第1イベント、即ち、端末が当該ダウンリンク情報を含むダウンリンクリソースを受信することは、端末が当該ダウンリンク情報を含むダウンリンクリソースを受信した時を含み得る。
【0067】
例えば、端末は、当該PDCCHを受信した時、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した時、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0068】
例示的に、第1イベント、即ち、端末が当該ダウンリンク情報を含むダウンリンクリソースを受信することは、端末が当該ダウンリンク情報を含むダウンリンクリソースを受信した後を含み得る。当該ダウンリンク情報を含むダウンリンクリソースを受信した後とは、ダウンリンクリソースの受信とともに第1イベントが発生するのではなく、時系列で一定の間隔が存在することを指す。例示的に、当該第1イベントは、端末が、当該ダウンリンク情報を含むダウンリンクリソースを受信した後の最初の時間単位で、又は特定の数の時間単位で発生する。例えば、当該ダウンリンクリソースを受信した後、時系列における次のスロット(slot)、次のシンボル(symbol)、又は所定数のスロット又はシンボルにおいて、第1イベントは、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することができる。
【0069】
例えば、端末は、当該PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0070】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該ダウンリンク情報を含むPDCCHを受信した後、第1時間が経過したことを含む。
【0071】
例示的に、本願実施例では、当該第1時間は、端末が当該PDCCHを受信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0072】
例示的に、当該第1イベント、即ち、端末が当該ダウンリンク情報を含むPDCCHを受信してから第1時間が経過したことは、端末が当該ダウンリンク情報を含むPDCCHを受信した時点から第1時間経過したことを含む。
【0073】
例えば、端末は、当該PDCCHを受信した時点から第1時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した時点から第1時間経過した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0074】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末が物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)を送信することを含む。
【0075】
例示的に、第1イベントは、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信することのみを含み得る。第1イベントはまた、端末が当該PDCCHを受信すること、及び端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信することの両方を含み得る。
【0076】
例示的に、第1イベント、即ち、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信することは、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信する時を含むことができる。
【0077】
例えば、端末は、PSCCH及び/又はPSSCHを送信する時、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0078】
別の例として、端末は、PSCCH及び/又はPSSCHを送信する時、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0079】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した時、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信する時、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0080】
例示的に、第1イベント、即ち、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信することは、PSCCH及び/又はPSSCHを送信した後を含み得る。例示的に、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信した後の最初の時間単位で、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御する。
【0081】
例えば、端末は、PSCCH及び/又はPSSCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0082】
別の例として、端末は、PSCCH及び/又はPSSCHを送信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0083】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSCCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0084】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0085】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信してから第2時間が経過したことを含む。
【0086】
例示的に、本願実施例では、当該第2時間は、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを受信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0087】
例示的に、当該第1イベント、即ち、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信してから第2時間が経過したことは、端末がPSCCHを送信した時点から第2時間経過したこと、及び/又は端末がPSSCHを送信した時点から第2時間経過したことを含む。
【0088】
例えば、端末は、PSCCH及び/又はPSSCHを送信した時点から第2時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0089】
別の例として、端末は、PSCCH及び/又はPSSCHを送信した時点から第2時間経過した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0090】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSCCHを送信した時点から第2時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0091】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信した時点から第2時間経過した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0092】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、
当該端末が、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:Physical Sidelink Feedback Channel)を受信することを含む。
【0093】
例示的に、第1イベントは、端末がPSFCHを受信することのみを含み得る。第1イベントはまた、端末が当該PDCCHを受信すること、及び端末がPSFCHを受信することの両方を含み得る。第1イベントはまた、端末が当該PDCCHを受信すること、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信すること、及び端末がPSFCHを受信することを含み得る。
【0094】
例示的に、第1イベントは、端末がPSFCHを受信した時を含み得る。
【0095】
例えば、端末は、PSFCHを受信した時、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0096】
別の例として、端末は、PSFCHを受信した時、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0097】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSSCHを送信する時、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSFCHを受信した時、当該サイドリンクの再送タイマを再び再起動する。
【0098】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した時、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSFCHを受信した時、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0099】
例示的に、第1イベントは、端末がPSFCHを受信した後を含み得る。例示的に、端末がPSFCHを受信した後の最初の時間単位で、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御する。
【0100】
例えば、端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0101】
別の例として、端末は、PSFCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0102】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再び再起動する。
【0103】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0104】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末がPSFCHを受信してから第3時間が経過したことを含む。
【0105】
例示的に、本願実施例では、当該第3時間は、端末がPSFCHを受信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0106】
例示的に、当該第1イベント、即ち、端末がPSFCHを受信してから第3時間が経過したことは、端末がPSFCHを受信した時点から第3時間経過したことを含み得る。
【0107】
例えば、端末は、PSFCHを受信した時点から第3時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0108】
別の例として、端末は、PSFCHを受信した時点から第3時間経過した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0109】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSFCHを受信した時点から第3時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを再び再起動する。
【0110】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSFCHを受信した時点から第3時間経過した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0111】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末が物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)を送信することを含む。
【0112】
例示的に、第1イベントは、端末がPUCCHを送信することのみを含み得る。第1イベントはまた、端末が当該PDCCHを受信すること、及び端末がPUCCHを送信することの両方を含み得る。第1イベントはまた、端末が当該PDCCHを受信すること、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信すること、及び端末がPUCCHを送信することを含み得る。第1イベントはまた、端末が当該PDCCHを受信すること、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信すること、端末がPSFCHを受信すること、及び端末がPUCCHを送信することを含み得る。
【0113】
例示的に、第1イベントは、端末がPUCCHを送信する時を含み得る。
【0114】
例えば、端末は、PUCCHを送信する時、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0115】
別の例として、端末は、PUCCHを送信する時、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0116】
別の例として、端末は、PDCCHを受信した時、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PUCCHを送信する時、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0117】
別の例として、端末は、PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSSCHを送信する時、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再び再起動する。端末は、PUCCHを送信する時、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0118】
例示的に、第1イベントは、端末がPUCCHを送信した後を含み得る。例示的に、端末がPUCCHを送信した後の最初の時間単位で、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御する。
【0119】
例えば、端末は、PUCCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0120】
別の例として、端末は、PUCCHを送信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0121】
別の例として、端末は、PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PUCCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0122】
別の例として、端末は、PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再び再起動する。端末は、PUCCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0123】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PUCCHを送信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0124】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末がPUCCHを送信してから第4時間が経過したことを含む。
【0125】
例示的に、本願実施例では、当該第4時間は、端末がPUCCHを送信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0126】
例示的に、当該第1イベント、即ち、端末がPUCCHを送信してから第4時間が経過したことは、端末がPUCCHを送信した時点から第4時間経過したことを含む。
【0127】
例えば、端末は、PUCCHを送信した時点から第4時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0128】
別の例として、端末は、PUCCHを送信した時点から第4時間経過した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0129】
別の例として、端末は、PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PUCCHを送信した時点から第4時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0130】
別の例として、端末は、PDCCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再び再起動する。端末は、PUCCHを送信した時点から第4時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0131】
別の例として、端末は、当該PDCCHを受信した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSSCHを送信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSFCHを受信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PUCCHを送信した時点から第4時間経過した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0132】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクの伝送方法の実行条件は、PUCCHが既に設定されていること、PUCCHが設定されていないこと、PSFCHが既に設定されていること、PSFCHが既に使用されていること、PSFCHが設定されていないこと、及びPSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含む。
【0133】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該サイドリンクの伝送方法の実行条件と関連関係を有する。
【0134】
本願実施例では、異なるイベントは、異なる実行条件に対応することができる。
【0135】
例えば、イベントが、端末がPDCCHを受信した後である場合、実行条件は、PUCCHが設定されていないこと、PSFCHが設定されていないこと、及びPSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0136】
別の例として、イベントが、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信した後である場合、実行条件は、PUCCHが設定されていないこと、PSFCHが設定されていないこと、及びPSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0137】
別の例として、イベントが、端末がPSFCHを受信した後である場合、実行条件は、PUCCHが設定されていないこと、PSFCHが既に設定されていること、及びPSFCHが既に使用されていることのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0138】
別の例として、イベントが、端末がPUCCHを送信した後である場合、実行条件は、PUCCHが既に設定されていること、PSFCHが既に設定されていること、PSFCHが既に使用されていること、PSFCHが設定されていないこと、及びPSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0139】
本願実施例では、各種イベントと実行条件との対応関係をそれぞれ設定し、異なる実行条件に基づいて、タイマをトリガするためのイベントを選択することもできる。
【0140】
例えば、イベントが、端末がPDCCHを受信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが設定されておらず、且つPSFCHが設定されていないことである。イベントが、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが既に設定されており、且つPSFCHが設定されていないことである。イベントが、端末がPSFCHを受信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが設定されておらず、且つPSFCHが既に設定されていることである。イベントが、端末がPUCCHを送信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが既に設定されており、且つPSFCHが既に設定されていることである。
【0141】
別の例として、イベントが、端末がPDCCHを受信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが設定されておらず、PSFCHが設定されておらず、且つPSFCHが使用されていないことである。イベントが、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが既に設定されており、PSFCHが設定されておらず、且つPSFCHが使用されていないことである。イベントが、端末がPSFCHを受信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが設定されておらず、PSFCHが既に設定されており、且つPSFCHが既に使用されていることである。イベントが、端末がPUCCHを送信した後である場合、対応する実行条件は、PUCCHが既に設定されており、PSFCHが既に設定されており、且つPSFCHが使用されていないことである。
【0142】
本願実施例では、イベントに基づいて、サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することにより、DRXを最適化して、サイドリンク伝送のための端末エネルギー消費を低減することができる。例えば、端末がモードAに設定され、DRXメカニズムを使用する場合、端末は、ネットワークからのダウンリンク情報を受信した後、いくつかのイベントに基づいて、サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することができ、それにより、サイドリンク伝送のための端末のエネルギー消費を低減することができる。
【0143】
1つの応用例では、本願実施例において、タイマが起動する時点は、イベントが発生した後の最初の時間単位(シンボル、スロットなど)であり得る。当該イベントは、例えば、PDCCH、PSCCH、PSSCH、PSFCH、PUCCHなどの特定のチャネルの送受信動作であり得る。上記チャネルが1つ又は複数の時間単位を含む場合、当該チャネルの最初又は最後の時間単位でタイマを起動することができる。
【0144】
本願実施例におけるタイマは、以下の通りである。
【0145】
RTTタイマ:当該タイマの動作中、UEは、ダウンリンクPDCCH受信を行う必要がなく、又はサイドリンクの特定のHARQプロセスのためにダウンリンクPDCCH受信を行う必要がない。
【0146】
再送タイマ:当該タイマの動作中、UEは、ダウンリンクPDCCH受信を行う必要があり、又はサイドリンクの特定のHARQプロセスのためにダウンリンクPDCCH受信を行う必要がある。
【0147】
以下、いくつかの例を挙げて、端末がダウンリンク情報を受信した後、第1イベントに基づいて、サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することについて説明する。
【0148】
例1:PDCCHに基づいてタイマを起動する。図5を参照すると、当該例は、以下のステップを含み得る。
1、UEは、PDCCHを受信する。
2、PDCCHが1つのサイドリンクのリソース許可を示す場合、DRXに関連するタイマを起動し、例えば、
a)サイドリンクのRTTタイマを起動し、及び/又は
b)サイドリンクの再送タイマ(Re-Tx timer)を起動する。
【0149】
また、UEは、PDCCHを受信してから第1時間経過した後、DRXに関連するタイマを起動することもできる。当該第1時間は、UEが当該PDCCHを受信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0150】
具体的には、タイマを起動する方式は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
a)RTTタイマ及び再送タイマを含む場合、サイドリンクの再送タイマを停止し、RTTタイマがタイムアウトした場合、サイドリンクの再送タイマを起動する。
b)再送タイマのみを含む場合、サイドリンクのための動作中の再送タイマを停止し、サイドリンクのための再送タイマを再起動する。
【0151】
例示的に、フィードバック情報に基づいて、再送タイマを起動するか否かを決定することができる。1つの方式は、受信側UEがACKをフィードバックするか否かに応じて、サイドリンクのための再送タイマを起動するか否かを決定することを含む。ACKがフィードバックされた場合、サイドリンクの再送タイマを起動せず、そうでなければ、サイドリンクの再送タイマを起動する。別の方式は、受信側UEが情報をフィードバックするか否かに応じて、サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することを含む。情報がフィードバックされた場合、サイドリンクの再送タイマを起動し、そうでなければ、サイドリンクの再送タイマを起動しない。
【0152】
例示的に、当該例の方案は、以下の状況の少なくとも1つで使用されてもよい。
a)PUCCHが設定されていない。
b)PSFCHが設定されていない。
c)PSFCHが使用されていない。
【0153】
例2:PSCCH/PSSCHに基づいてタイマを起動する。図6を参照すると、この例は、以下のステップを含み得る。
1、UEは、PDCCHを受信する。
2、PDCCHが1つのサイドリンクのリソース許可を示す場合、UEは、当該リソース許可に従ってPSCCH/PSSCHの送信を行う。
3、PSCCH/PSSCHを送信した後、DRXに関連するタイマを起動し、例えば、
a)サイドリンクのRTTタイマを起動し、及び/又は
b)サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0154】
また、UEは、PSCCH及び/又はPSSCHを送信してから第2時間経過した後、DRXに関連するタイマを起動することもできる。当該第2時間は、UEがPSCCH及び/又はPSSCHを送信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0155】
具体的には、タイマを起動する方式の説明については、例1を参照することができる。
【0156】
例示的に、フィードバック情報に基づいて、再送タイマを起動するか否かを決定する説明については、例1を参照することができる。
【0157】
例示的に、当該例の方案は、以下の状況の少なくとも1つで使用されてもよい。
a)PUCCHが設定されていない。
b)PSFCHが設定されていない。
c)PSFCHが使用されていない。
【0158】
例3:PSFCHに基づいてタイマを起動する。図7参照すると、当該例は、以下のステップを含み得る。
1、UEは、PDCCHを受信する。
2、PDCCHが1つのサイドリンクのリソース許可を示す場合、UEは、当該リソース許可に従って、PSCCH/PSSCHの送信を行う。
3、UEは、当該PSCCH/PSSCH送信に対応するPSFCHを受信する。
4、PSFCHを受信した後、DRXに関連するタイマを起動し、例えば、
a)サイドリンクのRTTタイマを起動し、及び/又は
b)サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0159】
また、UEは、PSFCHを受信してから第3時間経過した後、DRXに関連するタイマを起動することもできる。当該第3時間は、UEがPSFCHを受信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0160】
具体的には、タイマを起動する方式の説明については、例1を参照することができる。
【0161】
例示的に、フィードバック情報に基づいて、再送タイマを起動するか否かを決定する説明については、例1を参照することができる。
【0162】
例示的に、当該例の方案は、以下の状況の少なくとも1つで使用されてもよい。
a)PUCCHが設定されていない。
b)PSFCHが既に設定されている。
c)PSFCHが既に使用されている。
【0163】
例4:PUCCHに基づいてタイマを起動する。図8を参照すると、当該例は、以下のステップを含み得る。
1、UEは、PDCCHを受信する。
2、PDCCHが1つのサイドリンクのリソース許可を示す場合、UEは、当該リソース許可に従ってPSCCH/PSSCHの送信を行う。
3、UEは、当該PSCCH/PSSCH送信に対応するPSFCHを受信する。
4、UEは、PUCCHを報告する。
5、PUCCHを報告した後、DRXに関連するタイマを起動し、例えば、
a)サイドリンクのRTTタイマを起動し、及び/又は
b)サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0164】
また、UEは、PUCCHを送信してから第4時間経過した後、DRXに関連するタイマを起動することもできる。当該第4時間は、UEがPUCCHを送信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0165】
具体的には、タイマを起動する方式の説明については、例1を参照することができる。
【0166】
例示的に、フィードバック情報に基づいて、再送タイマを起動するか否かを決定する説明については、例1を参照することができる。
【0167】
例示的に、当該例の方案は、以下の状況の少なくとも1つで使用されてもよい。
a)PUCCHが既に設定されている。
b)PSFCHが既に設定されている。
c)PSFCHが既に使用されている。
e)PSFCHが設定されていない。
f)PSFCHが使用されていない。
【0168】
また、上記の例1~例4の方案を組み合わせることもできる。
【0169】
例えば、UEは、例1のイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。次に、UEは、例2、例3又は例4の少なくとも1つのイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。RTTタイマ及び/又は再送タイマの再起動方式は、次のことを含み得る。(1)この時点でRTTタイマが動作している場合、RTTタイマを起動する必要があるとき、現在動作中のRTTタイマを再起動し、再送タイマを起動する必要があるとき、現在のRTTタイマがタイムアウトするのを待ってから、再送タイマを起動する。(2)この時点で再送タイマ動作している場合、再送タイマを起動する必要があるとき、再送タイマを再起動する。
【0170】
別の例として、UEは、例2のイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。次に、UEは、例1、例3又は例4の少なくとも1つのイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。RTTタイマ及び/又は再送タイマの再起動方式については、上記の例の関連する説明を参照されたい。
【0171】
別の例として、UEは、例3のイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。次に、UEは、例1、例2又は例4の少なくとも1つのイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。RTTタイマ及び/又は再送タイマの再起動方式については、上記の例の関連する説明を参照されたい。
【0172】
別の例として、UEは、例4のイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。次に、UEは、例1、例2又は例3の少なくとも1つのイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。RTTタイマ及び/又は再送タイマの再起動方式については、上記の例の関連する説明を参照されたい。
【0173】
本願実施例では、サイドリンクの省電力メカニズムを最適化することにより、ネットワークがサイドリンクリソースをスケジューリングする場合でも、ダウンリンク受信で省電力効果を得ることができる。
【0174】
図9は、本願の別の実施例によるサイドリンクの伝送方法300の例示的なフローチャートである。当該方法は、図1図3に示すシステムに適用されることができるが、これらに限定されない。当該方法は、以下の内容の少なくとも一部を含む。
【0175】
ステップS310において、端末は、サイドリンク情報を受信し、当該サイドリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される。
【0176】
ステップS320において、当該端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御する。
【0177】
例示的に、端末は、サイドリンクのリソース許可を示すための第1情報を受信することができる。当該第1情報は、サイドリンク情報であり得る。例えば、RX-UE(受信側端末)は、TX-UE(送信側端末)から、サイドリンクのリソース許可を示すためのサイドリンク情報を受信する。次に、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御する。
【0178】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンク情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)で搬送される。
【0179】
例示的に、本願実施例では、当該DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ及び/又は再送タイマを含む。
【0180】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
当該サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを含む。
【0181】
例えば、DRXに関連するタイマが、当該サイドリンクのRTTタイマ及び再送タイマを含む場合、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクのRTTタイマを起動することができる。当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0182】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
当該サイドリンクの再送タイマを起動することを含む。
【0183】
例えば、DRXに関連するタイマが当該サイドリンクの再送タイマを含む場合、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0184】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクの伝送方法は、当該端末がフィードバック情報に基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することをさらに含む。
【0185】
例示的に、本願実施例では、当該端末がフィードバック情報に基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することは、
当該フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、及び
当該フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを含む。
【0186】
例えば、端末は、受信したフィードバック情報が示す、相手端末の伝送状況に基づいて、サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することができる。端末が受信したフィードバック情報がACK情報である場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信したことを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しなくてもよい。端末が受信したフィードバック情報がNACK情報である場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信できなかったことを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0187】
別の例として、端末は、フィードバック情報を受信したか否かに基づいて、サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することができる。端末が相手端末のフィードバック情報を受信してない場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信したこと、又は相手端末が再送信を必要としないことを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しなくてもよい。端末がフィードバック情報を受信した場合、これは、相手端末が、端末によって送信されたデータを正常に受信してないこと、又は相手端末が再送信を必要とすることを意味し、この場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0188】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することは、
動作中のサイドリンクの再送タイマを停止することをさらに含む。
【0189】
例えば、サイドリンクの伝送は連続的であり得、サイドリンクに関する動作中の再送タイマが存在する場合、端末は、第1イベントに基づいて、まず、動作中の再送タイマを停止することができる。次に、当該サイドリンクのRTTタイマを起動する。当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0190】
別の例として、当該サイドリンクのRTTタイマがない場合、端末は、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを再起動することができる。
【0191】
本願実施例では、端末が当該サイドリンクの再送タイマを起動した後、再送タイマの動作中に、端末は、DRXウェイクアップ状態にあり、ダウンリンクチャネルを監視することができ、例えば、端末は、サイドリンクの特定のHARQプロセスのためにダウンリンクPDCCH受信を行う。端末は、ネットワークによって端末に割り当てられたサイドリンクのリソース許可を取得した後、サイドリンクのリソース許可に基づいて、サイドリンクの他の端末とのサイドリンク通信を行うことができる。当該サイドリンクの再送タイマが起動してない場合、端末は、DRXスリープ状態にあり、ダウンリンクチャネルを監視しなくてもよく、これにより、省エネ、省電力効果を得ることができる。
【0192】
本願実施例では、端末が当該サイドリンクのRTTタイマを起動した後、当該タイマの動作中に、端末は、ダウンリンクチャネルを監視する必要がない。例えば、端末は、RTTタイマの動作中に、ダウンリンクPDCCH受信を行う必要がないか、又はサイドリンクの特定のHARQプロセスのためにダウンリンクPDCCH受信を行う必要がない。
【0193】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、端末が、当該サイドリンク情報を含むサイドリンクリソースを受信することを含み、当該サイドリンクリソースは、制御チャネル又はデータチャネル、例えば、PSCCH及び/又はPSSCHであり得る。
【0194】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、端末が、PSCCH及び/又はPSSCHを送信してから第5時間が経過したことを含む。
【0195】
例示的に、本願実施例では、当該第5時間は、端末がPSCCH及び/又はPSSCHした後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0196】
例示的に、当該第1イベント、即ち、端末がPSCCH及び/又はPSSCHを送信してから第5時間が経過したことは、端末がPSCCHを受信した時点から第5時間経過したこと、及び/又は端末がPSSCHを受信した時点から第5時間経過したことを含み得る。
【0197】
例えば、端末は、PSCCHを受信した時点から第5時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0198】
別の例として、端末は、PSSCHを受信した時点から第5時間経過した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0199】
別の例として、端末は、PSCCHを受信した時、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSSCHを受信した時点から第5時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0200】
別の例として、端末は、PSCCHを受信した時点から第5時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。端末は、PSSCHを受信した時点から第5時間経過した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0201】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末が、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を送信することを含む。
【0202】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末が物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を送信してから第6時間が経過したことを含む。
【0203】
例示的に、本願実施例では、当該第6時間は、端末がPSFCHを送信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0204】
例示的に、当該第1イベント、即ち、端末がPSFCHを送信してから第6時間が経過したことは、端末がPSFCHを送信した時点から第6時間経過したことを含む。
【0205】
例えば、端末は、PSFCHを送信した時点から第6時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを起動することができる。
【0206】
別の例として、端末は、PSFCHを送信した時点から第6時間経過した後、まず、当該サイドリンクのRTTタイマを起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0207】
別の例として、端末は、PSSCHを受信した後、当該サイドリンクの再送タイマを再起動する。端末は、PSFCHを送信した時点から第6時間経過した後、当該サイドリンクの再送タイマを再び再起動する。
【0208】
別の例として、端末は、PSSCHを受信した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。端末は、PSFCHを送信した時点から第6時間経過した後、当該サイドリンクのRTTタイマを再び再起動し、当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0209】
例示的に、本願実施例では、当該方法の実行条件は、PSFCHが既に設定されていること、PSFCHが既に使用されていること、PSFCHが設定されていないこと、及びPSFCHが使用されていないことのうちの少なくとも1つを含む。
【0210】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該サイドリンクの伝送方法の実行条件と関連関係を有する。
【0211】
本実施例の端末が、方法300における第1イベント、実行条件などを実行する具体的な例については、上記方法200における関連する説明を参照することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0212】
以下、いくつかの例を挙げて、端末がサイドリンク情報を受信した後、第1イベントに基づいて、サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御することについて説明する。
【0213】
例5:PSCCHに基づいてタイマを起動する。図10を参照すると、当該例は、以下のステップを含み得る。
1、UEは、PSCCHを受信する。
2、PSCCHが1つのサイドリンクのリソース許可を示す場合、DRXに関連するタイマを起動し、例えば、
a)サイドリンクのRTTタイマを起動し、及び/又は
b)サイドリンクの再送タイマ(Re-Tx timer)を起動する。
【0214】
また、UEは、PSCCHを受信してから第5時間経過した後、DRXに関連するタイマを起動することもできる。当該第5時間は、UEがPSCCHを受信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0215】
具体的には、タイマを起動する方式は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
a)RTTタイマ及び再送タイマを含む場合、サイドリンクの再送タイマを停止し、RTTタイマがタイムアウトした場合、サイドリンクの再送タイマを起動する。
b)再送タイマのみを含む場合、サイドリンクのための動作中の再送タイマを停止し、サイドリンクの再送タイマを再起動する。
【0216】
例示的に、前記再送タイマは、サイドリンクの異なるHARQプロセスに対してそれぞれ定義される。例示的に、フィードバック情報に基づいて、再送タイマを起動するか否かを決定することができる。1つの方式は、受信側UEがACKをフィードバックするか否かに応じて、サイドリンクのための再送タイマを起動するか否かを決定することを含む。ACKがフィードバックされた場合、サイドリンクの再送タイマを起動せず、そうでなければ、サイドリンクの再送タイマを起動する。別の方式は、受信側UEが情報をフィードバックするか否かに応じて、サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定することを含む。情報がフィードバックされた場合、サイドリンクの再送タイマを起動し、そうでなければ、サイドリンクの再送タイマを起動しない。
【0217】
例示的に、当該例の方案は、a)PSCCHが設定されていない場合、b)PSFCHが設定されていない場合、c)PSFCHが使用されていない場合のうちの少なくとも1つの場合に使用することができる。
【0218】
例6:PSCCH/PSSCHに基づいてタイマを起動する。図11を参照すると、当該例は、以下のステップを含み得る。
1、UEは、PSCCHを受信する。
2、PSCCHが1つのサイドリンクのリソース許可を示す場合、UEは、当該リソース許可に従って、PSSCHを受信する。
3、PSSCHを受信した後、DRXに関連するタイマを起動し、例えば、
a)サイドリンクのRTTタイマを起動し、及び/又は
b)サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0219】
また、UEは、PSSCHを受信してから第5時間経過した後、DRXに関連するタイマを起動することもできる。当該第5時間は、UEがPSSCHを受信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。当該例の第5時間と例5の第5時間の具体的な時間長は、異なってもよい。
【0220】
具体的には、タイマを起動する方式の説明については、例5を参照することができる。
【0221】
例示的に、フィードバック情報に基づいて、再送タイマを起動するか否かを決定することの説明については、例5を参照することができる。
【0222】
例示的に、当該例の方案は、a)PSFCHが設定されていない場合、b)PSFCHが使用されていない場合のうちの少なくとも1つの場合に使用することができる。
【0223】
例7:PSFCHに基づいてタイマを起動する。図12を参照すると、当該例は、以下のステップを含み得る。
1、UEは、PSCCHを受信する。
2、PSCCHが1つのサイドリンクのリソース許可を示す場合、UEは、当該リソース許可に従って、PSSCHの受信を行う。
3、UEは、当該PSSCH受信に対応するPSFCHを送信する。
4、PSFCHを送信した後、DRXに関連するタイマを起動し、例えば、
a)サイドリンクのRTTタイマを起動し、及び/又は
b)サイドリンクの再送タイマを起動する。
【0224】
また、UEは、PSFCHを送信してから第6時間経過した後、DRXに関連するタイマを起動することもできる。当該第6時間は、UEがPSFCHを送信した後に再送信を処理するための遅延要件であり得る。
【0225】
具体的には、タイマを起動する方式の説明については、例5を参照することができる。
【0226】
例示的に、フィードバック情報に基づいて、再送タイマを起動するか否かを決定する説明については、例5を参照することができる。
【0227】
例示的に、当該例の方案は、a)PSFCHが既に設定されている場合、b)PSFCHが既に使用されている場合のうちの少なくとも1つの場合に使用することができる。
【0228】
また、上記の例5~例7の方案を組み合わせることもできる。
【0229】
例えば、UEは、例5のイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。次に、UEは、例6又は例7の少なくとも1つのイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。RTTタイマ及び/又は再送タイマの再起動方式は、次のことを含み得る。(1)この時点でRTTタイマが動作している場合、RTTタイマを起動する必要があるとき、現在動作中のRTTタイマを再起動し、再送タイマを起動する必要があるとき、現在のRTTタイマがタイムアウトするのを待ってから、再送タイマを起動する。(2)この時点で再送タイマ動作している場合、再送タイマを起動する必要があるとき、再送タイマを再起動する。
【0230】
別の例として、UEは、例6のイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。次に、UEは、例5又は例7の少なくとも1つのイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。RTTタイマ及び/又は再送タイマの再起動方式については、上記の例の関連する説明を参照されたい。
【0231】
別の例として、UEは、例7のイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。次に、UEは、例5又は例6の少なくとも1つのイベントに基づいて、RTTタイマ及び/又は再送タイマを起動する。RTTタイマ及び/又は再送タイマの再起動方式については、上記の例の関連する説明を参照されたい。
【0232】
本願実施例では、サイドリンクの省電力メカニズムを最適化することにより、リソースがサイドリンクで伝送される場合でも、サイドリンク受信で省電力効果を得ることができる。
【0233】
図13は、本願の1つの実施例による端末400の例示的なブロック図である。当該端末400は、
ダウンリンク情報を受信するように構成される受信ユニット410であって、当該ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、受信ユニット410と、
第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御するように構成される処理ユニット420と、を備える。
【0234】
例示的に、本願実施例では、当該ダウンリンク情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で搬送される。
【0235】
例示的に、本願実施例では、当該DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ及び/又は再送タイマを含む。
【0236】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、
当該サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0237】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、当該サイドリンクの再送タイマを起動するように構成される。
【0238】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、フィードバック情報に基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定するように構成される。
【0239】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、
当該フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、
当該フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動すること、
当該フィードバック情報を受信した場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動すること、及び
当該フィードバック情報を受信してない場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0240】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、動作中のサイドリンクの再送タイマを停止するように構成される。
【0241】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントについては、方法200における関連する説明を参照されたい。
【0242】
例示的に、本願実施例では、当該端末の処理ユニットの実行条件については、方法200における関連する説明を参照されたい。
【0243】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末の処理ユニットの実行条件と関連関係を有する。
【0244】
本願実施例の端末400は、前述の方法の実施例における端末の対応する機能を実現することができる。当該端末400における各モジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)の対応するプロセス、機能、実現形態、及び有益な効果は、上記方法200の実施例における対応する説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。なお、本願実施例の端末400における各モジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)に関して説明された機能は、異なるモジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)によって実現されてもよいし、同一のモジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)によって実現されてもよい。
【0245】
図14は、本願の別の実施例による端末500の例示的なブロック図である。当該端末500は、
サイドリンク情報を受信するように構成される受信ユニット510であって、当該サイドリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用される、受信ユニット510と、
第1イベントに基づいて、当該サイドリンクの間欠受信(DRX)に関連するタイマの状態を制御するように構成される処理ユニット520と、を備える。
【0246】
例示的に、本願実施例では、当該サイドリンク情報は、PSCCHで搬送される。
【0247】
例示的に、本願実施例では、当該DRXに関連するタイマは、ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ及び/又は再送タイマを含む。
【0248】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、
当該サイドリンクのRTTタイマを起動すること、及び
当該RTTタイマがタイムアウトした場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0249】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、当該サイドリンクの再送タイマを起動するように構成される。
【0250】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、フィードバック情報に基づいて、当該サイドリンクの再送タイマを起動するか否かを決定するように構成される。
【0251】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、
当該フィードバック情報が肯定応答(ACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動しないこと、及び
当該フィードバック情報が否定応答(NACK)情報である場合、当該サイドリンクの再送タイマを起動することのうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0252】
例示的に、本願実施例では、当該処理ユニットはさらに、動作中のサイドリンクの再送タイマを停止するように構成される。
【0253】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントについては、方法300における関連する説明を参照されたい。
【0254】
例示的に、本願実施例では、当該端末の処理ユニットの実行条件については、方法300における関連する説明を参照されたい。
【0255】
例示的に、本願実施例では、当該第1イベントは、当該端末の処理ユニットの実行条件と関連関係を有する。
【0256】
本願実施例の端末500は、前述の方法の実施例における端末の対応する機能を実現することができる。当該端末500における各モジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)の対応するプロセス、機能、実現形態、及び有益な効果は、上記方法300の実施例における対応する説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。なお、本願実施例の端末500における各モジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)に関して説明された機能は、異なるモジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)によって実現されてもよいし、同一のモジュール(サブモジュール、ユニット又は構成要素など)によって実現されてもよい。
【0257】
図15は、本願実施例による通信機器600の概略構造図である。当該通信機器600は、プロセッサ610を備え、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、通信機器600が本願実施例における方法を実現できるようにする。当該通信機器600はさらに、メモリ620及びトランシーバ630を含み得る。
【0258】
図16は、本願実施例によるチップ700の概略構造図である。当該チップ700は、プロセッサ710を備え、プロセッサ710は、メモリからコンピュータープログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。当該チップ700はさらに、メモリ720、入力インターフェース730、及び出力インターフェース740を含み得る。
【0259】
図17は、本願実施例による通信システム800の例示的なブロック図である。当該通信システム800は、端末機器810、端末機器820、及びネットワーク機器830を含む。
【0260】
端末機器810は、ダウンリンク情報を受信し、当該ダウンリンク情報は、サイドリンクのリソース許可を示すために使用され、第1イベントに基づいて、当該サイドリンクのDRXに関連するタイマの状態を制御するように構成される。
【0261】
端末機器820は、端末機器810とサイドリンク通信を行うことができる。
【0262】
ネットワーク機器830は、当該ダウンリンク情報を送信することができる。
【0263】
ここで、当該端末機器810は、上記の方法において送信側端末によって実現される対応する機能を実現するように構成され、当該端末機器820は、上記の方法において受信側端末によって実現される対応する機能を実現するように構成され、及び当該ネットワーク機器830は、上記の方法おいてネットワーク機器によって実現される対応する機能を実現するように構成される。簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0264】
なお、本願の各実施例において、上記の各プロセスの番号の大きさは、各プロセスの実行順序を示すものではなく、各プロセスの実行順序は、その機能と内部論理によって決定されるべきであり、本願実施例の実施プロセスに対するいかなる制限も構成すべきではない。
【0265】
当業者なら明確に理解できるように、説明の便宜上及び簡潔さのために、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0266】
上記の内容は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されない。本願で開示された技術的範囲内で、当業者が容易に想到し得る変形又は置換はすべて、本願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】