特表2023-546934データ伝送方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-08
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20231031BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20231031BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20231031BHJP
【ＦＩ】
H04W72/1268
H04W28/04 110
H04W72/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524538
(86)(22)【出願日】2021-10-20
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2021124853
(87)【国際公開番号】W WO2022083611
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202011141197.2
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．アンドロイド
２．ＡＮＤＲＯＩＤ
３．ｉＯＳ
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯ ＭＯＢＩＬＥ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ ＣＯ．， ＬＴＤ．
【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１， ｖｉｖｏ Ｒｏａｄ， Ｃｈａｎｇ’ａｎ， Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５２３８６３， Ｃｈｉｎａ
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】莫 毅韜
【テーマコード（参考）】
5K067
【Ｆターム（参考）】
5K067AA13
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF05
5K067GG01
5K067HH28
(57)【要約】
本出願の実施例は、データ伝送方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体を提供し、前記方法は、データ伝送の配置情報を取得することであって、配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、ターゲット下りリンク信号を選択し、下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定することと、ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、ＨＡＲＱ情報及び／又は下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信することとを含む。
【選択図】図２
【選択図】図２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、端末がデータ伝送の配置情報を取得することであって、前記配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
端末がターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定することと、
端末が前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信することとを含む、データ伝送方法。
【請求項2】
前記データ伝送方法は、端末が前記ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンクデータを受信することをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報は、下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記配置情報は、上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することは、使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
下りリンク経路損失見積もりを計算することは、ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
前記データ伝送方法は、一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
前記データ伝送方法は、以下をさらに含み、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
無線リソース制御ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをメディアアクセス制御ＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報をクリアする行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
前記データ伝送方法は、ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに含み、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項10】
前記データ伝送方法は、下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
前記ＨＡＲＱエンティティは、予め定義されるルールに従って、上りリンクスキップを行い、上位層に一つの上りリンクスキップ指示を報告する、請求項１０に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
一つのＭＡＣ ＰＤＵを得る場合、対応するＨＡＲＱプロセスによってデータ送信を行うことを指示する、請求項１１に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
上りリンクデータを送信するプロセスにおいて、第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もりと希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項14】
下りリンクデータを受信することは、一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する、請求項２に記載のデータ伝送方法。
【請求項15】
前記配置許可応答タイマの運行期間に、端末行為は、データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ハイブリッド自動再送要求否定確認ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ハイブリッド自動再送要求確認ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項１４に記載のデータ伝送方法。
【請求項16】
前記配置許可応答タイマがタイムアウトした後に、端末行為は、第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項１４に記載のデータ伝送方法。
【請求項17】
データ伝送方法であって、ネットワーク側機器がデータ伝送の配置情報を端末に送信することであって、前記配置情報はリファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
ネットワーク側機器が、端末がハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信することであって、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものであることとを含む、データ伝送方法。
【請求項18】
前記データ伝送方法は、端末が選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、端末に下りリンクデータを送信することをさらに含む、請求項１７に記載のデータ伝送方法。
【請求項19】
下りリンクデータを送信することは、一つのメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵに基づいて、上りリンク伝送オケージョンで伝送された後に、物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを送信することを含み、
前記物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する、請求項１８に記載のデータ伝送方法。
【請求項20】
データ伝送装置であって、データ伝送の配置情報を取得するための取得モジュールであって、前記配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ取得モジュールと、
ターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定するための決定モジュールと、
前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信するための第一の送信モジュールとを含む、データ伝送装置。
【請求項21】
前記ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンクデータを受信するための受信モジュールをさらに含む、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項22】
前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報は、下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項23】
前記配置情報は、上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項24】
前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することは、使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定することを含む、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項25】
下りリンク経路損失見積もりを計算することは、ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項26】
前記データ伝送装置は、一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに実行する、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項27】
前記データ伝送装置は、以下をさらに実行し、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
無線リソース制御ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをメディアアクセス制御ＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項28】
前記データ伝送装置は、ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに実行し、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項29】
前記データ伝送装置は、下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに実行する、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項30】
前記ＨＡＲＱエンティティは、予め定義されるルールに従って、上りリンクスキップを行い、上位層に一つの上りリンクスキップ指示を報告する、請求項２９に記載のデータ伝送装置。
【請求項31】
一つのＭＡＣ ＰＤＵを得る場合、対応するＨＡＲＱプロセスによってデータ送信を行うことを指示する、請求項３０に記載のデータ伝送装置。
【請求項32】
上りリンクデータを送信するプロセスにおいて、前記データ伝送装置は、第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もりと希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに実行する、請求項２０に記載のデータ伝送装置。
【請求項33】
下りリンクデータを受信することは、一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する、請求項２１に記載のデータ伝送装置。
【請求項34】
前記配置許可応答タイマの運行期間に、端末行為は、データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ハイブリッド自動再送要求否定確認ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ハイブリッド自動再送要求確認ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項３３に記載のデータ伝送装置。
【請求項35】
前記配置許可応答タイマがタイムアウトした後に、端末行為は、第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項３３に記載のデータ伝送装置。
【請求項36】
データ伝送装置であって、データ伝送の配置情報を端末に送信するための第二の送信モジュールであって、前記配置情報はリファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ第二の送信モジュールと、
端末がハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信するための受信モジュールであって、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものである受信モジュールとを含む、データ伝送装置。
【請求項37】
端末が選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、端末に下りリンクデータを送信するための第三の送信モジュールをさらに含む、請求項３６に記載のデータ伝送装置。
【請求項38】
下りリンクデータを送信することは、一つのメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵに基づいて、上りリンク伝送オケージョンで伝送された後に、物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを送信することを含み、
前記物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する、請求項３７に記載のデータ伝送装置。
【請求項39】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１～１６のいずれか１項に記載のデータ伝送方法のステップを実現する、端末。
【請求項40】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１７～１９のいずれか１項に記載のデータ伝送方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項41】
プログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項１～１６のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実現し、又は請求項１７～１９のいずれか１項に記載のデータ伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項42】
請求項１～１６のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実行し、又は請求項１７～１９のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実行するように構成されている、データ伝送装置。
【請求項43】
プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項１～１６のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実現し、又は請求項１７～１９のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実現するために用いられる、ことを特徴とするチップ。
【請求項44】
非一時的記憶媒体に記憶され、プロセッサにより実行される時、請求項１～１６のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実現し、又は請求項１７～１９のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２０年１０月２２日に中国で提出された中国特許出願番号Ｎｏ．２０２０１１１４１１９７．２の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
本出願は、２０２０年１０月２２日に中国で提出された中国特許出願番号Ｎｏ．２０２０１１１４１１９７．２の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的にデータ伝送方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
効率的な小さいデータ伝送の特徴は、非接続状態（例えば、アイドル（ＩＤＬＥ）状態と非アクティブ化（ＩＮＡＣＴＩＶＥ）状態）の端末（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）に対して、それに起因する無線リソース制御（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ、ＲＲＣ）の状態変換とＲＲＣ接続確立プロセスによる過剰なシグナリングオーバヘッドを回避し、極めて簡単なシグナリングプロセスにより、小さいデータ伝送の目的を完了させることである。
【0004】
小さいデータ伝送方案の特徴は、ＵＥの現在のデータ無線ベアラ（Ｄａｔａ Ｒａｄｉｏ Ｂｅａｒｅｒ、ＤＲＢ）がいずれもサスペンド状態であり、リリースされる状態ではないことである。従って、ＵＥは、回復要求（Ｒｅｓｕｍｅ Ｒｅｑｕｅｓｔ）メッセージを送信する前にＤＲＢを回復し、そしてＲＲＣシグナリングを用いて小さいデータを運ぶことができる。この時、接続（ＣＯＮＮＥＣＴＥＤ）状態のＵＥと同様に、ＤＲＢ上にデータを伝送することができる。それによって状態変換を回避し、比較的小さいシグナリングオーバヘッドで効率的な小さいデータ伝送の目的を達成する。
【0005】
ＩＮＡＣＴＩＶＥ状態のＵＥに対して小さいデータ伝送を行うシナリオでは、ネットワーク側は、ＵＥに配置許可（ｃｏｎｆｉｇｕｒｅｄ ｇｒａｎｔ）に基づく小さいデータ伝送リソースを配置する必要がある。現在、ニューラジオ（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ、ＮＲ）ＵＥに関する配置リソース、及びどのように配置リソースを利用して上りリンクデータ伝送を行うかの関連方案がなく、小さいデータの伝送効率が低いため、どのように配置リソースに基づくデータ伝送を行って、小さいデータ伝送の効率を向上させるかは、緊急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、小さいデータ伝送の効率が低い技術課題を解決できるデータ伝送方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0008】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、データ伝送方法を提供し、このデータ伝送方法は、
端末がデータ伝送の配置情報を取得することであって、前記配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
端末がターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定することと、
端末が前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信することとを含む。
端末がデータ伝送の配置情報を取得することであって、前記配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
端末がターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定することと、
端末が前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信することとを含む。
【0009】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、データ伝送方法を提供し、このデータ伝送方法は、
ネットワーク側機器がデータ伝送の配置情報を端末に送信することであって、前記配置情報はリファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
ネットワーク側機器が、端末がＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信することであって、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものであることとを含む。
ネットワーク側機器がデータ伝送の配置情報を端末に送信することであって、前記配置情報はリファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
ネットワーク側機器が、端末がＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信することであって、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものであることとを含む。
【0010】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、データ伝送装置を提供し、このデータ伝送装置は、
データ伝送の配置情報を取得するための取得モジュールであって、前記配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ取得モジュールと、
ターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定するための決定モジュールと、
前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信するための第一の送信モジュールとを含む。
データ伝送の配置情報を取得するための取得モジュールであって、前記配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ取得モジュールと、
ターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定するための決定モジュールと、
前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信するための第一の送信モジュールとを含む。
【0011】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、データ伝送装置を提供し、このデータ伝送装置は、
データ伝送の配置情報を端末に送信するための第二の送信モジュールであって、前記配置情報はリファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ第二の送信モジュールと、
端末がＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信するための受信モジュールであって、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものである受信モジュールとを含む。
データ伝送の配置情報を端末に送信するための第二の送信モジュールであって、前記配置情報はリファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ第二の送信モジュールと、
端末がＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信するための受信モジュールであって、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものである受信モジュールとを含む。
【0012】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第八の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0016】
第九の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶され、前記コンピュータプログラム製品がプロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例によるデータ伝送方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体では、配置リソースにより、ＵＥは、ネットワーク側の配置リソースに基づいて、上りリンクデータの伝送を行い、小さいデータ伝送の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図である。
【図2】本出願の実施例によるデータ伝送方法の概略図のその一である。
【図3】本出願の実施例による上りリンク伝送オケージョンの番号手順ルールの概略図である。
【図4】本出願の実施例による上りリンク伝送オケージョンと第一のリファレンス信号の関連関係の概略図のその一である。
【図5】本出願の実施例による上りリンク伝送オケージョンと第一のリファレンス信号の関連関係の概略図のその二である。
【図6】本出願の実施例によるデータ伝送方法の概略図のその二である。
【図7】本出願の実施例によるデータ伝送装置の概略図のその一である。
【図8】本出願の実施例によるデータ伝送装置の概略図のその二である。
【図9】本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図である。
【図10】本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び／又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「／」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）／ＬＴＥの進化（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ、ＬＴＥ－Ａ）システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）、時分割多重接続（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＴＤＭＡ）、周波数分割多重接続（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多重接続（Ｏｒｔｈｏｇｏｎａｌ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＯＦＤＭＡ）、単一キャリア周波数分割多重接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ－Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＳＣ－ＦＤＭＡ）と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ、ＮＲ）システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてＮＲ用語を使用しているが、これらの技術は、ＮＲシステム応用以外の応用、例えば第六世代（６ｔｈ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、６Ｇ）通信システムに適用されてもよい。
【0022】
図１は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末１１とネットワーク側機器１２を含む。ここで、端末１１は、端末機器又はユーザ端末（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）と呼ばれてもよく、端末１１は、携帯電話、タブレットパソコン（Ｔａｂｌｅｔ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、ラップトップコンピュータ（Ｌａｐｔｏｐ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）（又は、ノートパソコンと呼ばれる）、パーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅ ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＵＭＰＣ）、モバイルインターネットディバイス（Ｍｏｂｉｌｅ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｄｅｖｉｃｅ、ＭＩＤ）、ウェアラブルデバイス（Ｗｅａｒａｂｌｅ Ｄｅｖｉｃｅ）又は車載機器（ＶＵＥ）、歩行者端末（ＰＵＥ）などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例では、端末１１の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器１２は、基地局又はコアネットワークであってもよい。ここで、基地局は、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション（Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ、ＢＴＳ）、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット（Ｂａｓｉｃ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＢＳＳ）、拡張サービスセット（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＥＳＳ）、Ｂノード、進化型Ｂノード（ｅＮＢ）、家庭用Ｂノード、家庭用進化型Ｂノード、ＷＬＡＮアクセスポイント、ＷｉＦｉノード、トランスミッションポイント（Ｔｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇ Ｒｅｃｅｉｖｉｎｇ Ｐｏｉｎｔ、ＴＲＰ）又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてＮＲシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0023】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオにより本出願の実施例によるデータ伝送方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体を詳細に説明する。
【0024】
【0025】
ステップ２０１において、端末は、データ伝送の配置情報を取得し、前記配置情報は、下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ。
【0026】
ステップ２０２において、端末は、ターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定する。
【0027】
ステップ２０３において、端末は、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信する。
【0028】
選択的に、前記方法は、端末が前記ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンクデータを受信することをさらに含む。
【0029】
選択的に、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報は、
下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む。
下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0030】
選択的に、前記配置情報は、
上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0031】
選択的に、前記の、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することは、
使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定することを含む。
使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定することを含む。
【0032】
選択的に、前記の、下りリンク経路損失見積もりを計算することは、
ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む。
ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む。
【0033】
選択的に、前記方法は、
一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0034】
選択的に、前記方法は、以下をさらに含み、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
無線リソース制御ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされるようメディアアクセス制御ＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
無線リソース制御ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされるようメディアアクセス制御ＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0035】
選択的に、前記方法は、
ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに含み、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる。
ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに含み、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる。
【0036】
選択的に、前記方法は、
下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに含む。
下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0037】
選択的に、前記ＨＡＲＱエンティティは、予め定義されるルールに従って、上りリンクスキップを行い、上位層に一つの上りリンクスキップ指示を報告する。
【0038】
選択的に、一つのＭＡＣ ＰＤＵを得る場合、対応するＨＡＲＱプロセスによってデータ送信を行うことを指示する。
【0039】
選択的に、上りリンクデータを送信するプロセスにおいて、
第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もり、希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もり、希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0040】
選択的に、前記の、下りリンクデータを受信することは、一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、
配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
【0041】
選択的に、前記配置許可応答タイマの運行期間に、端末行為は、
データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ハイブリッド自動再送要求否定確認ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ハイブリッド自動再送要求確認ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ハイブリッド自動再送要求否定確認ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ハイブリッド自動再送要求確認ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0042】
選択的に、前記配置許可応答タイマがタイムアウトした後に、端末行為は、
第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0043】
具体的には、ＵＥは、ネットワーク側により配置される専用上りリンクリソース（略称「上りリンク伝送リソース」）を受信して上りリンクデータを送信する。本出願の実施例では、第一のリファレンス信号が下りリンク信号で、第二のリファレンス信号が上りリンク信号であることを例として説明する。
【0044】
例えば、ネットワーク機器側は、ＩＮＡＣＴＩＶＥ状態ＵＥに対して配置許可（Ｃｏｎｆｉｇｕｒｅｄ ｇｒａｎｔ）の配置情報をＲＲＣリリース（Ｒｅｌｅａｓｅ）メッセージに運び、この配置情報は、ＩＮＡＣＴＩＶＥ ＵＥが上りリンクデータを送信することに専用の物理上りリンク共有チャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｕｐｌｉｎｋ Ｓｈａｒｅｄ Ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＵＳＣＨ）リソースを含む。
【0045】
選択的に、前記ＰＵＳＣＨリソースは、
１．上りリンク伝送オケージョンと、
２．第二のリファレンス信号リソースとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
１．上りリンク伝送オケージョンと、
２．第二のリファレンス信号リソースとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0046】
選択的に、配置許可の配置情報は、以下のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0047】
１．上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ、ＦＤＭｅｄ）される個数（例えば、１、２、４、８）である。
【0048】
２．上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報である。
【0049】
選択的に、上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、以下のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0050】
（１）スロット割り当て数と第一の上りリンク伝送オケージョンの割り当て数情報である。ここで、スロット割り当て数情報は、一つのＣＧ周期（ｐｅｒｉｏｄｉｃｉｔｙ）内のスロットの個数を指示し、このスロットは、一つ又は複数の上りリンク伝送オケージョンを含み、第一の上りリンク伝送オケージョンの割り当て数情報は、一つのスロット内の上りリンク伝送オケージョンの個数を指示する。
【0051】
（２）第二の上りリンク伝送オケージョンの割り当て数情報であり、第二の上りリンク伝送オケージョンの割り当て数情報は、一つのＣＧ ｐｅｒｉｏｄｉｃｉｔｙ内の上りリンク伝送オケージョンの個数を指示するために用いられる。
【0052】
選択的に、上記に言及されたスロット及び／又は上りリンク伝送オケージョンは、時間領域的に連続している。
【0053】
３．上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報である。
【0054】
選択的に、上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、以下のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0055】
（１）帯域幅情報である。
【0056】
例えば、各上りリンク伝送オケージョンの物理無線リソースブロック（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｂｌｏｃｋ、ＰＲＢ）の数である。
【0057】
（２）上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報である。
【0058】
例えば、周波数領域位置において最も低い上りリンク伝送オケージョンとＰＲＢ ０との間のオフセット（ｏｆｆｓｅｔ）で、また例えば、周波数領域位置において最も低い上りリンク伝送オケージョンの周波数領域始点位置がＰＲＢ ０／ＲＢＧ ０である。ＲＢＧは、リソースブロックグループ（ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｂｌｏｃｋ ｇｒｏｕｐ）である。
【0059】
４．第一のリファレンス信号の配置情報である。
【0060】
第一のリファレンス信号の配置情報は、どちらの第一のリファレンス信号が配置リソースに基づくデータ伝送プロセス（例えば、小さいデータ伝送プロセス（ｓｍａｌｌ ｄａｔａ ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ））に適用できるかを指示する。
【0061】
例えば、ネットワーク側は、サービングセルにおけるどちらの同期信号ブロック（ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ｓｉｇｎａｌ ｂｌｏｃｋ、ＳＳＢ）が小さいデータ伝送に適用できるかをビットマップ（ｂｉｔｍａｐ）により指示する。
【0062】
選択的に、この第一のリファレンス信号は、下りリンク経路損失リファレンス信号である。
【0063】
例えば、第一のリファレンス信号は、ＳＳＢ又はチャネル状態情報リファレンス信号（Ｃｈａｎｎｅｌ Ｓｔａｔｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ－Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ Ｓｉｇｎａｌ、ＣＳＩ－ＲＳ）のうちの一つである。
【0064】
選択的に、第一のリファレンス信号の配置情報が配置されていない場合、ＵＥは、システムメッセージに指示される伝送される第一のリファレンス信号（例えばＳＳＢ）がいずれも配置リソースに基づくデータ伝送プロセスに適用できると考える。
【0065】
５．第一のリファレンス信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報である。
【0066】
第一のリファレンス信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報は、どちらかの第一のリファレンス信号が一つの上りリンク伝送オケージョンに関連する（例えば、１／８は、１つのＳＳＢが８つの上りリンク伝送オケージョンにマッピングされることを表し、８は、８つのＳＳＢが１つの上りリンク伝送オケージョンにマッピングされることを表し、それによってＳＳＢと上りリンク伝送オケージョンは、関連関係を有する）ことを指示する。
【0067】
６．第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号の関連配置情報である。
【0068】
選択的に、第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号の関連配置情報は、以下のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0069】
（１）第一のリファレンス信号の識別子又はインデックス値（例えば、ＳＳＢ－ｉｎｄｅｘ）である。
【0070】
（２）第二のリファレンス信号の第一のスクランブリングコード識別子情報（例えば、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝０）であり、第一のスクランブリングコード識別子情報は、第一のリファレンス信号のスクランブリングコードの初期化に用いられる。
【0071】
（３）第二のリファレンス信号の第二のスクランブリングコード識別子情報（例えば、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝１）であり、第二のスクランブリングコード識別子情報は、第二のリファレンス信号のスクランブリングコードの初期化に用いられる。
【0072】
（４）第二のリファレンス信号の符号分割多重化グループ（ＣＤＭ ｇｒｏｕｐ）情報（例えば、λ＝０）である。
【0073】
（５）第二のリファレンス信号のアンテナポート（ａｎｔｅｎｎａ ｐｏｒｔ）情報（例えば、復調リファレンス信号ポートインデックス値（ＤＭＲＳ ｐｏｒｔ ｉｎｄｅｘ））である。
【0074】
例えば、第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号の関連配置情報におけるＳＳＢ－ｉｎｄｅｘが１で、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝０で、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝１で、λ＝０で、ＤＭＲＳ ｐｏｒｔ ｉｎｄｅｘ＝０である場合、ＳＳＢ１と、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝０、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝１、λ＝０、ＤＭＲＳ ｐｏｒｔ ｉｎｄｅｘ＝０に基づいて構成されるＤＭＲＳ信号とに関連関係があることを表す。また例えば、第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号の関連配置情報におけるＳＳＢ－ｉｎｄｅｘが２で、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝１１で、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝２０で、λ＝０である場合、ＳＳＢ２と、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝１１、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝２０、λ＝０に基づいて構成されるＤＭＲＳ信号とに関連関係があることを表し、ここで一々挙げない。
【0075】
選択的に、この第一のリファレンス信号は、少なくともＳＳＢ又はＣＳＩ－ＲＳのうちの一つであってもよく、第二のリファレンス信号は、上りリンク復調リファレンス信号（Ｄｅｍｏｄｕｌａｔｉｏｎ Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ Ｓｉｇｎａｌ、ＤＭＲＳ）であってもよい。
【0076】
選択的に、第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号の関連配置情報は、一つ又は複数の第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号関連関係情報を含む。この配置情報は、一つのリストであってもよく、リストにおける各エレメントは、一つの第一のリファレンス信号と一つの第二のリファレンス信号の関連情報を指示する。
【0077】
７．配置許可応答タイマ（ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒ）の時間長情報である。
【0078】
８．第一のリファレンス信号の選択用の測定閾値（一つの閾値の大きさ、例えばｒｓｒｐ－ＴｈｒｅｓｈｏｌｄＳＳＢ）である。
【0079】
９．第一の（低優先度）パワーランピングステップ（ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐ）パラメータである。
【0080】
１０．第二の（高優先度）ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐパラメータである。
【0081】
１１．ＣＧ伝送の最大回数（一つの閾値の大きさ）である。
【0082】
１２．希望受信パワーである。
【0083】
１３．上りリンク伝送オケージョンマスク（ｍａｓｋ）情報である。上りリンク伝送オケージョンｍａｓｋ情報は、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスに適用できる上りリンク伝送オケージョンを明示的に指示するために用いられる。
【0084】
１４．ＣＧ周期である。
【0085】
１５．配置許可タイマ（ＣＧ ｔｉｍｅｒ）の時間長情報である。
【0086】
１６．最も大きい上りリンクスキップ回数（一つの閾値の大きさ）である。
【0087】
ネットワーク側又はプロトコルにより、以下のいずれか１項のルールが予め定義されている。
【0088】
１．上りリンク伝送オケージョンの番号手順ルールである。
【0089】
上りリンク伝送オケージョンの番号手順ルールは、
（１）まずＦＤＭｅｄ上りリンク伝送オケージョンの個数に基づいて、周波数領域上で順に増加することと、
（２）その後、ＴＤＭｅｄ上りリンク伝送オケージョンの割り当て数に基づいて、一つのスロット内において順に増加することと、
（３）その後、ＴＤＭｅｄ上りリンク伝送オケージョンの割り当て数に基づいて、順に増加することと、
（４）最後にスロット割り当て数に従って順に増加することとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
（１）まずＦＤＭｅｄ上りリンク伝送オケージョンの個数に基づいて、周波数領域上で順に増加することと、
（２）その後、ＴＤＭｅｄ上りリンク伝送オケージョンの割り当て数に基づいて、一つのスロット内において順に増加することと、
（３）その後、ＴＤＭｅｄ上りリンク伝送オケージョンの割り当て数に基づいて、順に増加することと、
（４）最後にスロット割り当て数に従って順に増加することとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0090】
図３は、本出願の実施例による上りリンク伝送オケージョンの番号手順ルールの概略図である。配置では、上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数が２で、上りリンク伝送オケージョンの割り当て数が２で、スロット割り当て数が２であるとすると、一つのスロット内の上りリンク伝送オケージョンの番号は、図３に示す。
【0091】
２．第一のリファレンス信号と上りリンク伝送オケージョンの関連である。
【0092】
例えば、ＵＥは、まずすべての配置の上りリンク伝送オケージョンが効果的であるかどうかを検証し、そして各ＣＧ配置に対して、一つのＣＧ周期内のすべての効果的な上りリンク伝送オケージョンと配置されるＳＳＢの個数に基づいて、マッピングラウンド数（ｍａｐｐｉｎｇ ｃｙｃｌｅ）を決定し、ＳＳＢと上りリンク伝送オケージョンのマッピングを行う。ネットワークがＳＳＢ１／２／３／４を配置しており、一つのＣＧ周期内に上りリンク伝送オケージョン＃１／２／３／４／５／６／７／８がいずれも効果的であるとすると、この時、二ラウンドのマッピングを行い（即ち、ｆｌｏｏｒ（８／４）＝２）、最後にＳＳＢ１を上りリンク伝送オケージョン＃１と５に関連付け、ＳＳＢ２を上りリンク伝送オケージョン＃２と６に関連付け、このように類推する。
【0093】
３．新規送信用のハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセス情報である。
【0094】
（１）プロトコルにより予め定義される又はネットワーク機器側により配置されるＵＥが利用可能なＨＡＲＱプロセス情報である。
【0095】
例えば、一つのＣＧ配置については、一つのＣＧ周期内に、いずれか一つの上りリンク伝送オケージョンに対して、その該当するＨＡＲＱプロセスは、０にプロトコルにより予め定義される又はネットワーク側により配置される。同様に、その後のＣＧ周期内に、いずれか一つの上りリンク伝送オケージョンに対して、その該当するＨＡＲＱプロセスは、０にプロトコルにより予め定義される又はネットワーク側により配置される。
【0096】
（２）プロトコルにより予め定義される又はネットワーク側により配置されるＵＥが利用可能なＨＡＲＱプロセス情報である。
【0097】
例えば、一つのＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎについては、一番目の周期内に、いずれか一つの上りリンク伝送オケージョンに対して、その該当するＨＡＲＱプロセスは、０に約定され、二番目の周期内に、いずれか一つのＣＧに対して、ＵＥが利用可能なＨＡＲＱプロセスは、１に約定され、このように類推する。又は、一つのＣＧ周期内に、いずれか一つの上りリンク伝送オケージョンに対応するＨＡＲＱプロセスは、いずれも番号が最も小さい上りリンク伝送オケージョンに対応するＨＡＲＱプロセスであると理解される。ここで、番号が最も小さい上りリンク伝送オケージョンに対応するＨＡＲＱプロセスをどのように決定するかは、ここで制限しない。
【0098】
４．第一のリファレンス信号と経路損失リファレンス信号の関連である。
【0099】
配置リソースに基づくデータ伝送を行う時、ＰＵＳＣＨに対応する経路損失リファレンス信号（ｐａｔｈｌｏｓｓ ＲＳ）は、ＵＥにより自ら選択される。
【0100】
選択的に、ＰＵＳＣＨのｐａｔｈｌｏｓｓ ＲＳは、現在のサービングセルの現在アクティブ化された下りリンク帯域幅部分（ＤＬ ＢＷＰ）（例えば、初期ＤＬ ＢＷＰ）での今回のＰＵＳＣＨ伝送に関連する第一のリファレンス信号である。
【0101】
例えば、ネットワークがＳＳＢ１／２／３／４を配置しており、ＵＥが配置リソースに基づくデータ伝送プロセスをトリガーし、ＵＥは、第一のリファレンス信号の選択用の測定品質閾値に基づいて、ＳＳＢ２を選択し（即ちＳＳＢ２は、ターゲット下りリンク信号である）、そして、ＳＳＢ２に関連する上りリンク伝送オケージョンと第二のリファレンス信号に基づいてＰＵＳＣＨ送信を行い、ＵＥは、ＳＳＢ２をＰＵＳＣＨのｐａｔｈｌｏｓｓ ＲＳとし、それによってＳＳＢ２を使用することで下りリンク経路損失見積もりを計算する。
【0102】
選択的に、上りリンク伝送リソースを使用してデータ伝送を行う前に、以下のステップを含む。
【0103】
ステップ０：一つのＣＧ周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、以下のステップを実行する。
【0104】
選択的に、第一のカウンタに１を加算する。
【0105】
この第一のカウンタは、データ伝送スキップ回数を統計するために用いられ、第一のカウンタの値≧最も大きい上りリンクスキップ回数であり、即ち第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上である場合、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了し（終わらせ）、上りリンク伝送リソースをリリースし、配置情報を廃棄する。
【0106】
選択的に、Ｎ個の連続したＣＧ周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせ、上りリンク伝送リソースをリリースし、配置情報を廃棄し、閾値の大きさＮは、ネットワーク側機器（ＮＷ）により配置された又はプロトコルにより約定された又は予め定義されるものであってもよい。
【0107】
選択的に、このプロセスは、各配置許可配置（ｐｅｒ ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）における各配置許可周期（ｐｅｒ ＣＧ ｐｅｒｉｏｄｉｃｉｔｙ）に従って行われてもよい。
【0108】
例えば、ネットワーク側が二つのＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎを配置するとすると、ＵＥは、ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ１／２に対応する各ＣＧ周期に対して上記プロセスを行う必要がある。
【0109】
ステップ１：配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、以下のうちの少なくとも一つを実行する。
【0110】
１．ＲＲＣ層は、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをＭＡＣ層に指示する。
【0111】
２．ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存する。
【0112】
選択的に、上りリンクリソースは、上りリンク許可ＵＬ ｇｒａｎｔ、又は配置許可ＣＧと理解されてもよい。
【0113】
３．ＭＡＣ層は、専用上りリンクリソースを初期化／再初期化する。
【0114】
４．一つのＣＧ周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない（ＰＵＳＣＨ送信が行われていないと理解してもよい）場合、ＭＡＣ層は、上位層（ＲＲＣ層）に一つの上りリンクスキップ指示を送信し、上位層は、第一のカウンタに１を加算する（この第一のカウンタは、データ伝送スキップ回数を統計するために用いられる）。
【0115】
第一のカウンタの値≧最も大きい上りリンクスキップ回数で、即ち第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為は、
（１）配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせることと、
（２）ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示することと、
（３）ＭＡＣ層がステップ１で保存された専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
（４）ＲＲＣ層がステップ０のすべての保存の配置情報を廃棄することとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
（１）配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせることと、
（２）ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示することと、
（３）ＭＡＣ層がステップ１で保存された専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
（４）ＲＲＣ層がステップ０のすべての保存の配置情報を廃棄することとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0116】
ステップ２：ＵＥは、専用上りリンクリソースにより上りリンクデータを送信する前に初期化を行う。
【0117】
ネットワーク側が高優先度ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐパラメータを配置しており、そして上位層がアクセスＩＤ１又は２を提供しており、ネットワーク側に、ＵＥが高優先度ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐパラメータを使用することが指示される場合、ＵＥは、高優先度ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐパラメータを設定する。
【0118】
そうではない場合、ＵＥは、低優先度ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐパラメータを設定する。
【0119】
選択的に、このプロセスは、ｐｅｒ ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎにて行われる。
【0120】
例えば、ネットワーク側が二つのＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎを配置するとすると、ＵＥは、ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ１／２に対して上記プロセスを行う必要がある。
【0121】
ステップ３：ＵＥは、専用上りリンクリソースにより上りリンクデータを送信する前に送信リソースの選択を行う。
【0122】
１．第一のリファレンス信号の選択用の測定閾値に基づいて、ＵＥは、まず、第一のリファレンス信号を選択し、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスに用いる。
【0123】
例えば、ネットワーク側がＳＳＢ１／２／３／４を配置するとすると、ネットワーク側により配置される品質閾値の大きさ（例えば、閾値の大きさが－８０ｄＢｍ）に基づいて、第一のリファレンス信号の選択を行う。ＵＥが最新に測定されたＳＳＢ１／２／３／４のＬ１－ＲＳＲＰに基づいて、ＳＳＢ３のＬ１－ＲＳＲＰ（例えば、－７０ｄＢｍ）のみが閾値の大きさよりも高いと仮定すると、ＵＥは、ＳＳＢ３を選択する。
【0124】
２．選択した第一のリファレンス信号及び／又は第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号の関連配置情報に基づいて、第二のリファレンス信号を発生（ｇｅｎｅｒａｔｅ）させる。
【0125】
例えば、第一のリファレンス信号と第二のリファレンス信号の関連配置情報では、ＳＳＢ－ｉｎｄｅｘが２であるように配置され、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝１１、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝２０、λ＝０に基づいて選択した第一のリファレンス信号は、ＳＳＢ２である場合、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝１１、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝２０、λ＝０に基づいて、第二のリファレンス信号（ＤＭＲＳ）を構成する。
【0126】
３．選択した第一のリファレンス信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定する（上りリンク伝送オケージョンと選択した第一のリファレンス信号とに関連関係がある）。
【0127】
４．選択的に、ＵＥは、選択した第一のリファレンス信号に基づいて関連する連続した上りリンク伝送オケージョンから、ランダム且つ等確率で一つを選択する。
【0128】
例えば、図４は、本出願の実施例による上りリンク伝送オケージョンと第一のリファレンス信号の関連関係の概略図のその一であり、図４に示すように、ネットワーク側がＳＳＢ１／２を配置するとすると、ネットワーク側により配置される品質閾値の大きさ（例えば、閾値の大きさが－８０ｄＢｍ）に基づいて、第一のリファレンス信号の選択を行う。ＵＥが最新に測定されたＳＳＢ１／２のＬ１－ＲＳＲＰに基づいて、ＳＳＢ２のＬ１－ＲＳＲＰ（例えば、－７０ｄＢｍ）のみが閾値の大きさよりも高いとすると、ＵＥは、ＳＳＢ２を選択し、そしてＳＳＢ２に関連する二つの上りリンク伝送オケージョン（＃３／４）から、ランダム且つ等確率で一つ（例えば＃３）を選択する。上りリンク伝送オケージョン（＃３／４）は、ＳＳＢ２の最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンに対応することを理解できる。
【0129】
選択的に、選択した第一のリファレンス信号と上りリンク伝送オケージョンマスク（ｍａｓｋ）情報に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定してもよい。
【0130】
例えば、図５は、本出願の実施例による上りリンク伝送オケージョンと第一のリファレンス信号の関連関係の概略図のその二であり、図５に示すように、ネットワーク側がＳＳＢ１／２を配置するとすると、ネットワーク側により配置される品質閾値の大きさ（例えば、閾値の大きさが－８０ｄＢｍ）に基づいて、第一のリファレンス信号の選択を行う。ＵＥが最新に測定されたＳＳＢ１／２のＬ１－ＲＳＲＰに基づいて、ＳＳＢ２のＬ１－ＲＳＲＰ（例えば、－７０ｄＢｍ）のみが閾値の大きさよりも高いと仮定すると、ＵＥは、ＳＳＢ２を選択し、上りリンク伝送オケージョンｍａｓｋ情報で指示される値が１である（例えば、１は、ＵＥが使用した選択されたＳＳＢに関連する上りリンク伝送オケージョンのうちの一番目を指示する）とすると、そしてＵＥは、最近利用可能なＳＳＢ２＃０を選択し、例えば上りリンク伝送オケージョンｍａｓｋ情報で指示される値が０である（例えば、０は、ＵＥが使用した選択されたＳＳＢに関連する上りリンク伝送オケージョンがいずれも使用可能であることを指示する）とすると、ＵＥは、ＳＳＢ２に関連する最近利用可能な二つの上りリンク伝送オケージョン（ＳＳＢ２＃０／１）からランダム且つ等確率で一つ（例えば＃０）を選択する。最終的にＵＥは、選択したＳＳＢ（例えば、ＳＳＢ２）に基づいて、選択した上りリンク伝送オケージョン上（例えば＃０）で、ＰＵＳＣＨを送信することを実現し、前記ＰＵＳＣＨの上りリンクＤＭＲＳは、選択したＳＳＢに基づいて、第二のリファレンス信号（ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ０＝１１、ＳｃｒａｍｂｌｉｎｇＩＤ１＝２０、λ＝０に基づいて構成する上りリンクＤＭＲＳ）を発生（ｇｅｎｅｒａｔｅ）させる。
【0131】
５．選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可（ＵＬ ｇｒａｎｔ）及び対応するＨＡＲＱ情報を決定する。例えば、ＨＡＲＱプロセス識別コード（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓ ＩＤ）、新データ指示ビット（ｎｅｗ ｄａｔａ ｉｎｄｉｃａｔｏｒ ｂｉｔ、ＮＤＩ ｂｉｔ）、伝送ブロックの大きさ（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｂｌｏｃｋ Ｓｉｚｅ、ＴＢＳ）である。
【0132】
６．ＵＬ ｇｒａｎｔ及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡す。
【0133】
選択的に、ＵＬ ｇｒａｎｔに対応するＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓ ＩＤに対応するＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒ及び／又はＣＧ ｔｉｍｅｒが運行されていない場合のみ、ＵＬ ｇｒａｎｔ及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡す（ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒの運行期間に、その該当するＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓが新規送信又は再送に適用できないと理解されてもよい）。
【0134】
選択的に、ＵＬ ｇｒａｎｔに対応するＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓ ＩＤに対応するＣＧ ｔｉｍｅｒが運行されていない場合のみ、ＵＬ ｇｒａｎｔ及び対応するＮＤＩ ｂｉｔを反転（ｔｏｇｇｌｅ）する（ＣＧ ｔｉｍｅｒの運行期間に、その該当するＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓは、新規送信に適用できないと理解されてもよい）。
【0135】
７．選択的に、ＨＡＲＱエンティティは、予め定義されるルールに従って、上りリンクスキップ（ＵＬ ｓｋｉｐｐｉｎｇ）を行い、ＭＡＣ ＰＤＵを発生させ、ＲＲＣ層に一つの上りリンクスキップ指示を報告する。
【0136】
８．選択的に、このプロセスは、ｐｅｒ ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ ｐｅｒ ＣＧ周期で行われてもよい。
【0137】
例えば、ネットワーク側が二つのＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎを配置するとすると、ＵＥは、ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ１／２に対応する各ＣＧ周期に対して上記プロセスを行う必要がある。
【0138】
ステップ４．１：一つのＭＡＣ ＰＤＵを得る場合、対応するＨＡＲＱプロセスによってデータ送信を行うことを指示する。
【0139】
ステップ４．２：ＵＥが専用上りリンクリソースにより上りリンクデータを送信する時、
１．第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタ（ｓｕｓｐｅｎｄｉｎｇ ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｃｏｕｎｔｅｒ）の指示、送信前リスニング（ｌｉｓｔｅｎ ｂｅｆｏｒｅ ｔａｌｋ、ＬＢＴ）失敗指示、上りリンクスキップ指示、今回の送信に選択した第一のリファレンス信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算する。
１．第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタ（ｓｕｓｐｅｎｄｉｎｇ ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｃｏｕｎｔｅｒ）の指示、送信前リスニング（ｌｉｓｔｅｎ ｂｅｆｏｒｅ ｔａｌｋ、ＬＢＴ）失敗指示、上りリンクスキップ指示、今回の送信に選択した第一のリファレンス信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算する。
【0140】
例えば、第二のカウンタの値が１よりも大きく、そして物理層から一つのｓｕｓｐｅｎｄｉｎｇ ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｃｏｕｎｔｅｒの指示を受信しておらず、そして物理層から一つのＬＢＴ失敗指示を受信しておらず、そしてＭＡＣ層に一つの上りリンクスキップ指示が発生しておらず、そして、今回の送信において選択された第一のリファレンス信号が変化していない（今回の送信において選択された第一のリファレンス信号と前の送信において選択された第一のリファレンス信号とが同一であると理解される）場合、第三のカウンタに１を加算する。この第三のカウンタは、累積したｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇの総和を計算するために用いられる。
【0141】
２．ＭＡＣ層は、累積したｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇの総和（例えば、（第三のカウンタの値－１）＊設定されたｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐパラメータ）、及び希望受信パワーを物理層に指示する。
【0142】
３．物理層は、累積したｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇの総和、下りリンク経路損失見積もり、希望受信パワーに基づいて、データ伝送の上りリンク送信パワーを決定することができる。
【0143】
４．選択的に、このプロセスは、ｐｅｒ ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ ｐｅｒ ＣＧ周期で行われる。
【0144】
例えば、ネットワーク側が二つのＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎを配置するとすると、ＵＥは、ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ１／２に対応する各ＣＧ周期に対して上記プロセスを行う必要がある。
【0145】
ステップ５：ＵＥは、専用上りリンクリソースにより上りリンクデータを送信した後に応答を受信する。
【0146】
１．一つのＭＡＣ ＰＤＵが上りリンク伝送オケージョン（例えば、配置許可に対応するＰＵＳＣＨ（ＣＧ－ＰＵＳＣＨ））で送信された後に、潜在的な測定間隔（ｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ ｇａｐ）の有無にかかわらず、ＵＥは、ＣＧ－ＰＵＳＣＨの後の一番目のＰＤＣＣＨ ｏｃｃａｓｉｏｎでＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを起動し、このｔｉｍｅｒの運行期間に、ＵＥは、あるＲＮＴＩによりスクランブリングされたＰＤＣＣＨをモニタリングする。
【0147】
選択的に、ＵＥは、ＣＧ ｔｉｍｅｒを起動する（その起動時刻は、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒと一致する）。
【0148】
２．ＵＥは、ステップ３で選択した第一のリファレンス信号（送信されるＣＧ－ＰＵＳＣＨと関連関係がある第一のリファレンス信号として理解できる）とＤＭ－ＲＳアンテナポート（ＰＤＣＣＨのＤＭＲＳとして理解できる）とが同じ準直交特性（ｑｕａｓｉ ｃｏ－ｌｏｃａｔｉｏｎ ｐｒｏｐｅｒｔｉｅｓ）を有すると仮定する。
【0149】
３．選択的に、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒは、ｐｅｒ ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓでメンテナンスされる。
【0150】
４．選択的に、このプロセスは、ｐｅｒ ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ ｐｅｒ ＣＧ周期で行われる。例えば、ネットワーク側が二つのＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎを配置するとすると、ＵＥは、ＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ１／２に対応する各ＣＧ周期に対して上記プロセスを行う。
【0151】
選択的に、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒの運行期間に、
１．ＵＥがデータ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒ及び／又は ＣＧ ｔｉｍｅｒを停止する。選択的に、データ伝送が正しいと確認するこの指示は、ＰＤＣＣＨに乗せられてもよい。選択的に、このデータ伝送が正しいと確認する指示は、ｐｅｒ ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓにより指示され、選択的に、一つのＰＤＣＣＨには、一つ又は複数のＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓの、データ伝送が正しいと確認する指示が運ばれてもよい。
１．ＵＥがデータ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒ及び／又は ＣＧ ｔｉｍｅｒを停止する。選択的に、データ伝送が正しいと確認するこの指示は、ＰＤＣＣＨに乗せられてもよい。選択的に、このデータ伝送が正しいと確認する指示は、ｐｅｒ ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓにより指示され、選択的に、一つのＰＤＣＣＨには、一つ又は複数のＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓの、データ伝送が正しいと確認する指示が運ばれてもよい。
【0152】
２．選択的に、ＵＥがデータ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動する。
【0153】
３．選択的に、ＵＥがデータ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定する。
【0154】
４．ＵＥが上りリンク再送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを停止し、及び／又は動（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｔｉｍｅｒを再起する。
【0155】
ＰＤＣＣＨの内容に基づいて再送し、再送用のＰＵＳＣＨが送信された後に、潜在的なｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ ｇａｐの有無にかかわらず、ＵＥは、ＰＵＳＣＨの後の一番目のＰＤＣＣＨ ｏｃｃａｓｉｏｎでＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを起動し、ＣＧ ｔｉｍｅｒを起動／再起動する。
【0156】
５．ＵＥが上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒ及び／又は（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｔｉｍｅｒを停止する。
【0157】
ＰＤＣＣＨの内容に基づいて新規送信し、新規送信用のＰＵＳＣＨが送信された後に、潜在的なｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ ｇａｐの有無にかかわらず、ＵＥは、ＰＵＳＣＨの後の一番目のＰＤＣＣＨ ｏｃｃａｓｉｏｎでＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを起動し、ＣＧ ｔｉｍｅｒを起動／再起動する。
【0158】
６．ＵＥが下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＰＤＳＣＨが成功にデコーディングされた場合、（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを停止し、及び／又は（ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する）ＣＧ ｔｉｍｅｒを停止する。
【0159】
そして、ＵＥは、ＭＡＣ ＰＤＵを分解（ｄｉｓａｓｓｅｍｂｌｅ）と逆多重化（ｄｅｍｕｌｔｉｐｌｅｘ）する。ＵＥは、ＰＤＣＣＨのＵＣＩリソース指示情報に基づいて、ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する。
【0160】
選択的に、前記ＰＤＣＣＨに応答指示情報が運ばれ、前記応答指示情報は、この下りリンクスケジューリングがどの上りリンクＨＡＲＱプロセスに応答するかを指示する（例えば、ＰＤＣＣＨに応答指示情報が運ばれ、この下りリンクスケジューリングがＩＤが０の上りリンクＨＡＲＱプロセスであることを指示する）。
【0161】
７．ＵＥが下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信するが、対応してスケジューリングされるＰＤＳＣＨが成功にデコーディングされなかった場合、ＵＥは、ＰＤＣＣＨのＵＣＩリソース指示情報に基づいて、ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告する。
【0162】
選択的に、ＰＤＣＣＨに応答指示情報が運ばれ、応答指示情報は、この下りリンクスケジューリングがどの上りリンクＨＡＲＱプロセスに応答するかを指示する（例えば、ＰＤＣＣＨに応答指示情報が運ばれ、この下りリンクスケジューリングがＩＤが０の上りリンクＨＡＲＱプロセスであることを指示する）。
【0163】
８．ＵＥは、最近のステップ３で選択した第一のリファレンス信号（送信されるＣＧ－ＰＵＳＣＨと関連関係がある第一のリファレンス信号として理解できる）とＤＭ－ＲＳアンテナポート（ＰＤＣＣＨのＤＭＲＳとして理解できる）とが同じ準直交特性（ｑｕａｓｉ ｃｏ－ｌｏｃａｔｉｏｎ ｐｒｏｐｅｒｔｉｅｓ）を有すると仮定する。
【0164】
選択的に、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒがタイムアウトした後に、
１．このＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒがタイムアウトした後に、第二のカウンタに１を加算し、
２．第二のカウンタの数値＝ＣＧ伝送の最大回数閾値＋１であり、即ち第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値よりも大きい場合、
（１）上位層（ＲＲＣ）に一つの失敗／バックオフ指示を報告することと、
（２）配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせることと、
（３）ＭＡＣ層が、ステップ１に記載の、保存された前記専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
（４）ＲＲＣ層が、ステップ０に記載の、すべての保存されたリソースと情報をクリアすることとのうちの少なくとも一つを実行し、
そうではない場合、ステップ３のリソース選択プロセスを実行する。
１．このＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒがタイムアウトした後に、第二のカウンタに１を加算し、
２．第二のカウンタの数値＝ＣＧ伝送の最大回数閾値＋１であり、即ち第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値よりも大きい場合、
（１）上位層（ＲＲＣ）に一つの失敗／バックオフ指示を報告することと、
（２）配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせることと、
（３）ＭＡＣ層が、ステップ１に記載の、保存された前記専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
（４）ＲＲＣ層が、ステップ０に記載の、すべての保存されたリソースと情報をクリアすることとのうちの少なくとも一つを実行し、
そうではない場合、ステップ３のリソース選択プロセスを実行する。
【0165】
３．選択的に、ＣＧ伝送カウンタは、ｐｅｒ ＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓによりメンテナンスされ、すべてのＨＡＲＱ ｐｒｏｃｅｓｓに対応する第二のカウンタの数値のうちの最大値／最小値＝ＣＧ伝送の最大回数閾値＋１であり、即ちすべてのＨＡＲＱプロセスに対応する第二のカウンタの数値のうちの最大値又は最小値が配置許可伝送の最大回数閾値よりも大きい場合、
（１）上位層（ＲＲＣ）に一つの失敗／バックオフ指示を報告することと、
（２）配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせることと、
（３）ＭＡＣ層が、ステップ１に記載の、保存された前記専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
（４）ＲＲＣ層が、ステップ０に記載の、すべての保存されたリソースと情報をクリアすることとのうちの少なくとも一つを実行し、
そうではない場合、ステップ３のリソース選択プロセスを実行する。
（１）上位層（ＲＲＣ）に一つの失敗／バックオフ指示を報告することと、
（２）配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせることと、
（３）ＭＡＣ層が、ステップ１に記載の、保存された前記専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
（４）ＲＲＣ層が、ステップ０に記載の、すべての保存されたリソースと情報をクリアすることとのうちの少なくとも一つを実行し、
そうではない場合、ステップ３のリソース選択プロセスを実行する。
【0166】
４．ＵＥは、最近のステップ３で選択した第一のリファレンス信号（送信されるＣＧ－ＰＵＳＣＨと関連関係がある第一のリファレンス信号として理解できる）とＤＭ－ＲＳアンテナポート（ＰＤＣＣＨのＤＭＲＳとして理解できる）とが同じ準直交特性（ｑｕａｓｉ ｃｏ－ｌｏｃａｔｉｏｎ ｐｒｏｐｅｒｔｉｅｓ）を有すると仮定する。
【0167】
以下、一つのＣＧのみが配置され且つ第一のＨＡＲＱプロセスルールを採用する配置リソースに基づくデータ伝送を例とし、上記実施例における方法について説明する。
【0168】
ステップＡ（Ｔ０時刻）：ＵＥは、ＲＲＣ Ｒｅｌｅａｓｅメッセージにより専用上りリンクリソースを受信する。前記専用上りリンクリソースに一つのＣＧ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎが配置される。
【0169】
ステップＢ（Ｔ０－Ｔ１時間帯）：上記配置を受信した後に、ＵＥ（例えば、ＲＲＣ層）は、各ＣＧ周期内に、このＣＧ周期内のすべての（効果的な）上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、第一のカウンタに１を加算する。
【0170】
ステップＣ（Ｔ１時刻）：ＵＥ（例えば、ＲＲＣ層）は、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスをトリガーし、この時、ＲＲＣ層は、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをＭＡＣ層に指示し、そしてＭＡＣ層は、前記専用上りリンクリソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、専用上りリンクリソースを初期化する。
【0171】
ステップＤ（Ｔ２時刻）：ステップ２に基づいて、ｐｏｗｅｒ ｒａｍｐｉｎｇ ｓｔｅｐパラメータの設定を行う。
【0172】
ステップＥ（Ｔ３時刻）：各ＣＧ周期に、ステップ３に基づいて、リソース選択を行う（ＳＳＢを選択し、選択したＳＳＢに関連するＤＭＲＳを決定し、上りリンク伝送を決定し、上りリンク伝送オケージョンに基づいて、ＵＬ ｇｒａｎｔ及び対応するＨＡＲＱ情報を決定する）。
【0173】
ステップＦ（Ｔ４時刻）：ステップ４－１と４－２に基づいて、上りリンクデータの送信を行う。
【0174】
ステップＧ（Ｔ５時刻）：ステップ５に基づいて、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを起動し、ＰＤＣＣＨをモニタリングする。ＵＥは、ＰＤＣＣＨのアンテナポートとステップＥで選択したＳＳＢとが同じ準直交特性を有すると仮定する。
【0175】
ステップＨ－１（Ｔ６時刻）：ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒの運行期間に、ＵＥは、データ伝送が正しいと確認する指示を受信し、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを停止し、Ｔ３１９タイマを再起動し、（ＲＲＣ層）第一のカウンタ値を０に設定する。
【0176】
ステップＨ－２（Ｔ６時刻）：ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒの運行期間に、ＵＥは、下りリンク伝送をスケジューリングするためのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＰＤＳＣＨが成功にデコーディングされ、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを停止し、ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する。
【0177】
ステップＨ－１（Ｔ６時刻）：ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒの運行期間に、ＵＥは、データ伝送が正しいと確認する指示を受信し、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを停止し、Ｔ３１９タイマを再起動し、（ＲＲＣ層）第一のカウンタ値を０に設定する。
【0178】
ステップＨ－３（Ｔ６時刻）：ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒの運行期間に、ＵＥは、下りリンク伝送をスケジューリングするためのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＰＤＳＣＨが成功にデコーディングされるとともに、ＰＤＣＣＨにデータ伝送が正しいと確認する指示が運ばれ、ＣＧ ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｉｍｅｒを停止し、ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告し、Ｔ３１９タイマを再起動する。
【0179】
ステップＩ（Ｔ７時刻）：ＵＥは、最近利用可能なＣＧ周期内にリソース選択プロセスを行い、ステップＥ－＞Ｆ－＞Ｇ－＞Ｈ－＞Ｉを実行し、新データの伝送を実現することができる。
【0180】
本出願の実施例によるデータ伝送方法は、配置リソースの方法、下りリンクの第一のリファレンス信号と配置リソースをどのように関連付けする方法、配置リソースの選択方法、配置リソースに基づくデータ送信／応答受信の方法を含むことで、ＵＥは、ネットワーク側の配置リソースに基づいて、上りリンクデータの伝送を行い、小さいデータ伝送の効率を向上させることができる。
【0181】
図６は、本出願の実施例によるデータ伝送方法の概略図のその二であり、図６に示すように、本出願の実施例は、データ伝送方法を提供し、その実行本体は、ネットワーク側機器であってもよく、この方法は、以下のステップを含む。
【0182】
ステップ６０１において、ネットワーク側機器は、データ伝送の配置情報を端末に送信し、前記配置情報は、リファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ。
【0183】
ステップ６０２において、ネットワーク側機器は、端末がＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものである。
【0184】
選択的に、前記方法は、
端末が選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、端末に下りリンクデータを送信することをさらに含む。
端末が選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、端末に下りリンクデータを送信することをさらに含む。
【0185】
選択的に、前記の、下りリンクデータを送信することは、
一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、ＰＤＣＣＨを送信することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、ＰＤＣＣＨを送信することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
【0186】
具体的には、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、上記対応する実施例に記載の方法と同じであり、且つ同じ技術的効果を達成することができ、区別は、実行本体が異なることのみであり、ここで本実施例における、上記対応する方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0187】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるデータ伝送方法の実行本体は、データ伝送装置、又は、このデータ伝送装置におけるデータ伝送の方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、データ伝送装置がデータ伝送を実行する方法を例とし、本出願の実施例によるデータ伝送の装置について説明する。
【0188】
図７は、本出願の実施例によるデータ伝送装置の概略図のその一であり、図７に示すように、本出願の実施例は、取得モジュール７０１、決定モジュール７０２と第一の送信モジュール７０３を含むデータ伝送装置を提供し、
取得モジュール７０１は、データ伝送の配置情報を取得するために用いられ、前記配置情報は、下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運び、決定モジュール７０２は、ターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定するために用いられ、第一の送信モジュール７０３は、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信するために用いられる。
取得モジュール７０１は、データ伝送の配置情報を取得するために用いられ、前記配置情報は、下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運び、決定モジュール７０２は、ターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定するために用いられ、第一の送信モジュール７０３は、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信するために用いられる。
【0189】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0190】
選択的に、前記ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンクデータを受信するための受信モジュールをさらに含む。
【0191】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0192】
選択的に、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報は、
下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む。
下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0193】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0194】
選択的に、前記配置情報は、
上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0195】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0196】
選択的に、前記の、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することは、
使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定することを含む。
使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定することを含む。
【0197】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0198】
選択的に、前記の、下りリンク経路損失見積もりを計算することは、
ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む。
ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む。
【0199】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0200】
選択的に、前記データ伝送装置は、
一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに実行する。
一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに実行する。
【0201】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0202】
選択的に、前記データ伝送装置は、以下をさらに実行し、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するＨＡＲＱ情報をクリアすることと、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0203】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0204】
選択的に、前記データ伝送装置は、
ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに実行し、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる。
ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに実行し、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる。
【0205】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0206】
選択的に、前記データ伝送装置は、
下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに実行する。
下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに実行する。
【0207】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0208】
選択的に、前記ＨＡＲＱエンティティは、予め定義されるルールに従って、上りリンクスキップを行い、上位層に一つの上りリンクスキップ指示を報告する。
【0209】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0210】
選択的に、一つのＭＡＣ ＰＤＵを得る場合、対応するＨＡＲＱプロセスによってデータ送信を行うことを指示する。
【0211】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0212】
選択的に、上りリンクデータを送信するプロセスにおいて、前記データ伝送装置は、
第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択されたターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もり、希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに実行する。
第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択されたターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もり、希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに実行する。
【0213】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0214】
選択的に、前記の、下りリンクデータを受信することは、一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、
配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
ＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
ＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
【0215】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0216】
選択的に、前記配置許可応答タイマの運行期間に、端末行為は、
データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0217】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0218】
選択的に、前記配置許可応答タイマがタイムアウトした後に、端末行為は、
第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0219】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0220】
図８は、本出願の実施例によるデータ伝送装置の概略図のその二であり、図８に示すように、本出願の実施例は、第二の送信モジュール８０１と受信モジュール８０２を含むデータ伝送装置を提供し、ここで、
第二の送信モジュール８０１は、データ伝送の配置情報を端末に送信するために用いられ、前記配置情報は、リファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運び、受信モジュール８０２は、端末がＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信するために用いられ、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものである。
第二の送信モジュール８０１は、データ伝送の配置情報を端末に送信するために用いられ、前記配置情報は、リファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運び、受信モジュール８０２は、端末がＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信するために用いられ、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものである。
【0221】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0222】
選択的に、端末が選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、端末に下りリンクデータを送信するための第三の送信モジュールをさらに含む。
【0223】
具体的には、本出願の実施例による上記データ伝送装置は、上記方法の実施例で実現されるすべての方法のステップを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における、方法の実施例と同じ部分及び有益な効果について具体的に繰り返し説明しない。
【0224】
選択的に、前記の、下りリンクデータを送信することは、
一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、ＰＤＣＣＨを送信することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、ＰＤＣＣＨを送信することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
【0225】
本出願の実施例におけるデータ伝送装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末１１のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｔｔａｃｈｅｄ Ｓｔｏｒａｇｅ、ＮＡＳ）、パーソナルコンピュータ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＰＣ）、テレビ（ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ、ＴＶ）、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0226】
本出願の実施例におけるデータ伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド（Ａｎｄｒｏｉｄ）オペレーティングシステムであってもよく、ｉｏｓオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0227】
本出願の実施例によるデータ伝送装置は、上記各実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0228】
図９は、本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図であり、図９に示すように、この端末９００は、無線周波数ユニット９０１、ネットワークモジュール９０２、オーディオ出力ユニット９０３、入力ユニット９０４、センサ９０５、表示ユニット９０６、ユーザ入力ユニット９０７、インターフェースユニット９０８、メモリ９０９、及びプロセッサ９１０などの部材を含むが、それらに限らない。
【0229】
当業者であれば理解できるように、端末９００は、各部材に給電する電源（例えば、電池）をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ９１０にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図９に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0230】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット９０４は、グラフィックスプロセッサ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ、ＧＰＵ）９０４１とマイクロホン９０４２を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ９０４１は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット９０６は、表示パネル９０６１を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル９０６１が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット９０７は、タッチパネル９０７１及び他の入力機器９０７２を含む。タッチパネル９０７１は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル９０７１は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器９０７２は、物理的キーボード、機能キー（例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0231】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット９０１は、ネットワーク側機器からの下りリンクデータを受信した後に、プロセッサ９１０に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット９０１は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0232】
メモリ９０９は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ９０９は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令（例えば、音声再生機能、画像再生機能など）などを記憶することができる。なお、メモリ９０９は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、プログラマブルリードオンリーメモリ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ、ＰＲＯＭ）、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（Ｅｒａｓａｂｌｅ ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ）又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0233】
プロセッサ９１０は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ９１０は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ９１０に統合されなくてもよい。
【0234】
ここで、無線周波数ユニット９０１は、データ伝送の配置情報を取得するために用いられ、前記配置情報は、下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶ。
【0235】
プロセッサ９１０は、ターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定するために用いられる。
【0236】
無線周波数ユニット９０１は、さらに、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信するために用いられる。
【0237】
選択的に、前記方法は、端末が前記ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンクデータを受信することをさらに含む。
【0238】
選択的に、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報は、
下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む。
下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0239】
選択的に、前記配置情報は、
上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0240】
選択的に、前記の、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することは、
使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定することを含む。
使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱ情報を決定することを含む。
【0241】
選択的に、前記の、下りリンク経路損失見積もりを計算することは、
ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む。
ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンク経路損失見積もりを計算することを含む。
【0242】
選択的に、前記方法は、
一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0243】
選択的に、前記方法は、以下をさらに含み、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0244】
選択的に、前記方法は、
ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに含み、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる。
ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに含み、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる。
【0245】
選択的に、前記方法は、
下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに含む。
下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0246】
選択的に、前記ＨＡＲＱエンティティは、予め定義されるルールに従って、上りリンクスキップを行い、上位層に一つの上りリンクスキップ指示を報告する。
【0247】
選択的に、一つのＭＡＣ ＰＤＵを得る場合、対応するＨＡＲＱプロセスによってデータ送信を行うことを指示する。
【0248】
選択的に、上りリンクデータを送信するプロセスにおいて、
第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もり、希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もり、希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0249】
選択的に、前記の、下りリンクデータを受信することは、一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、
配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
ＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
ＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記ＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する。
【0250】
選択的に、前記配置許可応答タイマの運行期間に、端末行為は、
データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つのＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0251】
選択的に、前記配置許可応答タイマがタイムアウトした後に、端末行為は、
第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0252】
図１０は、本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図であり、図１０に示すように、このネットワーク側機器１０００は、アンテナ１００１、無線周波数装置１００２、ベースバンド装置１００３を含む。アンテナ１００１と無線周波数装置１００２とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置１００２は、アンテナ１００１を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置１００３に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置１００３は、送信する情報を処理し、無線周波数装置１００２に送信し、無線周波数装置１００２は、受信した情報を処理した後にアンテナ１００１を介して送出する。
【0253】
以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置１００３に実現されてもよく、このベースバンド装置１００３は、プロセッサ１００４とメモリ１００５とを含む。
【0254】
ベースバンド装置１００３は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図１０に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ１００４であり、メモリ１００５と接続されて、メモリ１００５におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0255】
このベースバンド装置１００３は、ネットワークインターフェース１００６をさらに含んでもよく、無線周波数装置１００２との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース（ｃｏｍｍｏｎ ｐｕｂｌｉｃ ｒａｄｉｏ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ、ＣＰＲＩと略称）である。
【0256】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ１００５に記憶されており、且つプロセッサ１００４上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ１００４は、メモリ１００５における命令又はプログラムを呼び出し、図８に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0257】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、揮発性であってもよく、非揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記データ伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0258】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0259】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記データ伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0260】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0261】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を１つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0262】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、一台の端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0263】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【手続補正書】
【提出日】2023-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、端末がデータ伝送の配置情報を取得することであって、前記配置情報は下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
端末がターゲット下りリンク信号を選択し、前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報に基づいて、ターゲット上りリンク伝送リソースを決定することと、
端末が前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定し及び／又は下りリンク経路損失見積もりを計算し、前記ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報及び／又は前記下りリンク経路損失見積もりに基づいて、上りリンクデータを送信することとを含む、データ伝送方法。
【請求項2】
前記データ伝送方法は、端末が前記ターゲット下りリンク信号に基づいて、下りリンクデータを受信することをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記下りリンク信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報は、下りリンク信号と上りリンク伝送オケージョンの関連配置情報と、
下りリンク信号の識別子と、
上りリンク信号の第一のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の第二のスクランブリングコード識別子情報と、
上りリンク信号の符号分割多重化グループ情報と、
上りリンク信号のアンテナポート情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記配置情報は、
上りリンク伝送オケージョンが一つの時刻で周波数分割多重化される個数と、
上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報と、
下りリンク信号配置情報と、
配置許可応答タイマの時間長情報と、
下りリンク信号の選択用の測定閾値と、
第一のパワーランピングステップパラメータと、
第二のパワーランピングステップパラメータと、
配置許可伝送の最大回数と、
希望受信パワーと、
上りリンク伝送オケージョンマスク情報と、
配置許可周期と、
配置許可タイマの時間長情報と、
最も大きい上りリンクスキップ回数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの時間領域でのリソース割り当て情報は、
各配置許可周期内のスロットの個数と、
各スロットに含まれる上りリンク伝送オケージョンの個数と、
各配置許可周期内の上りリンク伝送オケージョンの個数とのうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記上りリンク伝送オケージョンの周波数領域でのリソース割り当て情報は、
帯域幅情報と、
上りリンク伝送オケージョンの周波数領域での開始位置情報とのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することは、
使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスの合計数と、
各配置許可周期内に使用可能なＨＡＲＱプロセスに対応する番号と、
各配置許可周期内に上りリンク伝送リソースに対応するＨＡＲＱプロセスに対応する番号とのうちの少なくとも一つに基づいて、前記ターゲット上りリンク伝送リソースに対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記データ伝送方法は、
一つの配置許可周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、データ伝送スキップ回数を統計するための第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最も大きい上りリンクスキップ回数以上であるか、又は、Ｎ個の連続した配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされていない場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
前記データ伝送方法は、以下をさらに含み、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされた後に、端末行為は、
無線リソース制御ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることをメディアアクセス制御ＭＡＣ層に指示することと、
ＭＡＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスがトリガーされることがＲＲＣ層により指示された後に、上りリンク伝送リソース及び対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を保存し、及び／又は上りリンク伝送リソースを初期化又は再初期化することと、
一つの配置周期内のすべての上りリンク伝送オケージョン上で対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵが生成されていない場合、ＭＡＣ層が上位層に一つの上りリンクスキップ指示を送信することと、
上位層が上りリンクスキップ指示を受信すると、第一のカウンタに１を加算することと、
第一のカウンタの値が最大上りリンクスキップ回数以上である場合、端末行為が、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
ＲＲＣ層が、配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終わらせるようＭＡＣ層に指示する行為と、
上りリンク伝送リソース及び／又は対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報をクリアする行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
前記データ伝送方法は、
ネットワーク側機器により配置される第二のパワーランピングステップパラメータ、上位層により提供されるターゲットアクセス身元及び／又はターゲットアクセスタイプとネットワーク側機器により送信される第一の指示情報に基づいて、パワーランピングステップパラメータを設定することをさらに含み、前記パワーランピングステップパラメータは、第一のパワーランピングステップパラメータと第二のパワーランピングステップパラメータを含み、前記第一の指示情報は、端末が第二のパワーランピングステップパラメータを使用することを指示するために用いられる、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
前記データ伝送方法は、
下りリンク信号選択用の測定閾値に基づいて、ターゲット下りリンク信号を選択することと、
選択したターゲット下りリンク信号及び／又は下りリンク信号と上りリンク信号の関連配置情報に基づいて、上りリンク信号を発生させることと、
選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、一つの最近利用可能な上りリンク伝送オケージョンを決定することと、
選択した上りリンク伝送オケージョンに基づいて、上りリンク許可及び対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報を決定することと、
前記上りリンク許可及び対応するハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報をＨＡＲＱエンティティに渡すこととのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
前記ＨＡＲＱエンティティは、予め定義されるルールに従って、上りリンクスキップを行い、上位層に一つの上りリンクスキップ指示を報告し、
一つのＭＡＣ ＰＤＵを得る場合、対応するＨＡＲＱプロセスによってデータ送信を行うことを指示する、請求項８に記載のデータ伝送方法。
【請求項10】
上りリンクデータを送信するプロセスにおいて、
第二のカウンタ、一時停止パワーランピングカウンタの指示、送信前リスニングＬＢＴ失敗指示、上りリンクスキップ指示と選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、第三のカウンタに１を加算することと、
第三のカウンタ、パワーランピングステップパラメータ、下りリンク経路損失見積もりと希望受信パワーに基づいて、データ伝送パワーを決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
下りリンクデータを受信することは、一つのＭＡＣ ＰＤＵに基づいて上りリンク伝送オケージョンで伝送した後に、
配置許可応答タイマを起動又は再起動することと、
配置許可タイマを起動又は再起動することと、
物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨをモニタリングすることとのうちの少なくとも一つを実行することを含み、
前記物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有し、
前記配置許可応答タイマの運行期間に、端末行為は、
データ伝送が正しいと確認する指示を受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、Ｔ３１９タイマを再起動することと、
データ伝送が正しいと確認する一つの指示を受信した場合、第一のカウンタ値を０に設定することと、
上りリンク再送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマを停止する及び／又は配置許可タイマを再起動することと、
上りリンク新規送信をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信した場合、配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされなかった場合、ハイブリッド自動再送要求否定確認ＨＡＲＱ－ＮＡＣＫ指示を報告することと、
下りリンク伝送をスケジューリングするための一つの物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを受信し且つ対応してスケジューリングされるＭＡＣ ＰＤＵが成功にデコーディングされた場合、端末行為が、
配置許可応答タイマ及び／又は配置許可タイマを停止する行為と、
ＭＡＣ ＰＤＵを分解及び／又は逆多重化する行為と、
ハイブリッド自動再送要求確認ＨＡＲＱ－ＡＣＫ指示を報告する行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記配置許可応答タイマがタイムアウトした後に、端末行為は、
第二のカウンタに１を加算することと、
第二のカウンタの数値が配置許可伝送の最大回数閾値に１を加算したものに等しい場合、端末行為が、
上位層に一つの失敗又はバックオフ指示を報告する行為と、
配置リソースに基づくデータ伝送プロセスを終了する行為と、
上りリンク伝送リソースをリリースする行為と、
配置情報を廃棄する行為と、
上りリンク伝送リソース及び対応するＨＡＲＱ情報をクリアする行為とのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項２に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
データ伝送方法であって、
ネットワーク側機器がデータ伝送の配置情報を端末に送信することであって、前記配置情報はリファレンス信号と上りリンク伝送リソースの関連配置情報を運ぶことと、
ネットワーク側機器が、端末がハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号に基づいて送信した上りリンクデータを受信することであって、前記ＨＡＲＱ情報及び／又は経路損失リファレンス信号は、端末が前記配置情報に基づいて決定したものであることとを含む、データ伝送方法。
【請求項13】
前記データ伝送方法は、
端末が選択したターゲット下りリンク信号に基づいて、端末に下りリンクデータを送信することをさらに含む、請求項１２に記載のデータ伝送方法。
【請求項14】
下りリンクデータを送信することは、
一つのメディアアクセス制御プロトコルデータユニットＭＡＣ ＰＤＵに基づいて、上りリンク伝送オケージョンで伝送された後に、物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨを送信することを含み、
前記物理下りリンク制御チャネルＰＤＣＣＨの復調リファレンス信号アンテナポートとターゲット下りリンク信号とは、同じ準直交特性を有する、請求項１３に記載のデータ伝送方法。
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令が前記端末のプロセッサにより実行される時、請求項１～１１のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実現し、又は、前記プログラム又は命令が、前記ネットワーク側機器のプロセッサにより実行される時、請求項１２～１４のいずれか１項に記載のデータ伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】