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特表2023-546941PDSCH伝送方法、PDSCH伝送装置、及び通信機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-08
(54)【発明の名称】PDSCH伝送方法、PDSCH伝送装置、及び通信機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20231031BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231031BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20231031BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20231031BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W72/232
H04W72/1273
H04W28/06 110
H04L27/26 114
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524824
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-04-21
(86)【国際出願番号】 CN2021125752
(87)【国際公開番号】W WO2022083744
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202011149238.2
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ハオ
(72)【発明者】
【氏名】スン、ポン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067CC02
5K067CC04
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ21
(57)【要約】
本出願は、PDSCH伝送方法、装置、機器及び記憶媒体を開示し、前記方法は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送を実行することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機器に用いられる物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送方法であって、
物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行することを含む、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送方法。
【請求項2】
前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
前記PDCCHが、複数の異なる制御リソースセットCORESET IDのCORESETに関連するように配置される場合に、PDSCHのリソースブロックRB開始インデックスに関連する前記異なるCORESETにおける指定CORESETにおける最小RBの位置を決定すること、又は
前記PDCCHが、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置されることを許容される場合に、PDSCHのRB開始インデックスに関連する前記一つのCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置を決定することをさらに含み、
ここで、前記PDSCHは、いずれか一つの共通サーチスペースタイプの下りリンク制御情報DCI formatによりスケジューリングされる、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項3】
前記PDCCHがそれによりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソースと衝突した場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
衝突した時間周波数リソースを占有せずに前記PDSCHを伝送することであって、前記時間周波数リソースは、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンの時間周波数リソースであり、前記すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンは、予め設定されるルールに基づき、UEが成功に検出したPDCCH伝送オケージョンに基づいてUEによって決定されること、又は
一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送することをさらに含む、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項4】
前記予め設定されるルールは、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係に基づいて決定され、前記関連関係は、前記PDCCHの関連配置情報に基づいて決定される、請求項3に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項5】
前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式である場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
前記PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングすること、又は
前記PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングすること、又は
予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たす場合に、前記PDSCHをスケジューリングすることをさらに含む、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項6】
前記予め設定されるギャップは、二つのPDCCH伝送オケージョンの間の間隔であり、又は、前記予め設定されるギャップは、PDSCH伝送オケージョンと二番目のPDCCH伝送オケージョンとの間の間隔である、請求項5に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項7】
前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHに含まれるPDSCH伝送オケージョンにおけるいずれか一つのフロントロードDMRSがいずれか一つのCORESETと衝突した場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動すること、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESETプールのインデックスと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETのCORESETプールのインデックスとが異なる場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動しないこと、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのグループ内にない場合、又は、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが一つのグループ内にない場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動せず、そうでなければ、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動することをさらに含む、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項8】
前記の、後へ前記フロントロードDMRSを移動した後に、
後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動することをさらに含み、ここで、前記フロントロードDMRSは、前記対応する追加DMRSと同じ間隔を維持する、請求項7に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項9】
前記の、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、
前記追加DMRSが前記CORESETと衝突した場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動することをさらに含む、請求項8に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項10】
前記の、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、
前記追加DMRSが前記PDSCHの配置時間領域符号を超えて移動した場合に、前記追加DMRSを廃棄することをさらに含む、請求項8に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項11】
PDSCH伝送装置であって、
物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行するための伝送モジュールを含む、PDSCH伝送装置。
【請求項12】
前記装置は、
前記PDCCHが、複数の異なる制御リソースセットCORESET IDのCORESETに関連するように配置される場合に、PDSCHのリソースブロックRB開始インデックスに関連する前記異なるCORESETにおける指定CORESETにおける最小RBの位置を決定するための第一の決定モジュール、又は
前記PDCCHが、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置されることを許容される場合に、PDSCHのRB開始インデックスに関連する前記一つのCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置を決定するための第二の決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記PDSCHは、いずれか一つの共通サーチスペースタイプの下りリンク制御情報DCI formatによりスケジューリングされる、請求項11に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項13】
前記PDCCHがそれによりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソースと衝突した場合に、前記装置は、
衝突した時間周波数リソースを占有せずに前記PDSCHを伝送するための第一の伝送モジュールであって、前記時間周波数リソースは、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンの時間周波数リソースであり、前記すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンは、予め設定されるルールに基づき、UEが成功に検出したPDCCH伝送オケージョンに基づいてUEによって決定される第一の伝送モジュール、又は
一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送するための第二の伝送モジュールをさらに含む、請求項11に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項14】
前記予め設定されるルールは、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係に基づいて決定され、前記関連関係は、前記PDCCHの関連配置情報に基づいて決定される、請求項13に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項15】
前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式である場合に、前記装置は、
前記PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第一のスケジューリングモジュール、又は
前記PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第二のスケジューリングモジュール、又は
予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たす場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第三のスケジューリングモジュールをさらに含む、請求項11に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項16】
前記予め設定されるギャップは、二つのPDCCH伝送オケージョンの間の間隔であり、又は、前記予め設定されるギャップは、PDSCH伝送オケージョンと二番目のPDCCH伝送オケージョンとの間の間隔である、請求項15に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項17】
前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHに含まれるPDSCH伝送オケージョンにおけるいずれか一つのフロントロードDMRSがいずれか一つのCORESETと衝突した場合に、前記装置は、
前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動するための第一の移動モジュール、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESETプールのインデックスと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETのCORESETプールのインデックスとが異なる場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動しないための第二の移動モジュール、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのグループ内にない場合、又は、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが一つのグループ内にない場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動せず、そうでなければ、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動するための第三の移動モジュールをさらに含む、請求項11に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項18】
前記装置は、
後へ前記フロントロードDMRSを移動した後に、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動するための第四の移動モジュールをさらに含み、ここで、前記フロントロードDMRSは、前記対応する追加DMRSと同じ間隔を維持する、請求項17に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項19】
前記装置は、
後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、前記追加DMRSが前記CORESETと衝突した場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動するための第五の移動モジュールをさらに含む、請求項18に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項20】
前記装置は、
後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、前記追加DMRSが前記PDSCHの配置時間領域符号を超えて移動した場合に、前記追加DMRSを廃棄するための廃棄モジュールをさらに含む、請求項18に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項21】
通信機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、請求項1から10のいずれか1項に記載のPDSCH伝送方法のステップを実現する、通信機器。
【請求項22】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、請求項1から10のいずれか1項に記載のPDSCH伝送方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項23】
チップであって、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から10のいずれか1項に記載のPDSCH伝送方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項24】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から10のいずれか1項に記載のPDSCH伝送方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項25】
電子機器であって、請求項1から10のいずれか1項に記載のPDSCH伝送方法のステップを実現する構成される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的にはPDSCH伝送方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理下りリンク制御チャネル)伝送とPDSCH(Physical Downlink Shared Channel、物理下りリンク共有チャネル)伝送は、密接な関連関係がある。
【0003】
PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合、例えばPDCCHが異なるCORESET又は異なる伝送オケージョン上で繰り返し送信される時に、PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHの伝送は、失敗する恐れがある。
【0004】
そのため、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に適応できるPDSCH伝送方法をどのように提案するかは、早急な解決を必要とする課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができるPDSCH伝送方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、通信機器に用いられるPDSCH伝送方法を提供し、この方法は、
物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行することを含む。
【0007】
第二の態様によれば、PDSCH伝送装置を提供し、この装置は、
物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行するための伝送モジュールを含む。
【0008】
第三の態様によれば、通信機器を提供し、この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0009】
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時に、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第五の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、通信機器プログラム又は命令を運行して、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例では、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、異なる方法を採用してPDSCHの伝送位置を決定し、さらにこのPDSCHをスケジューリングして伝送することによって、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に比較的良く適応して、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の実施例による無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の実施例によるPDSCH伝送方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例によるPDCCHとPDSCHのOFDM符号並べ概略図のその一である。
図4】本出願の実施例によるPDCCHとPDSCHのOFDM符号並べ概略図のその二である。
図5】本出願の実施例によるPDCCHとPDSCHのOFDM符号並べ概略図のその三である。
図6】本出願の実施例によるPDSCH伝送装置の構造概略図である。
図7】本出願の実施例による通信機器の構造概略図である。
図8】本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図である。
図9】本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0016】
図1は、本出願の実施例による無線通信システムのブロック図である。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0017】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるPDSCH伝送方法及び装置を詳細に説明する。
【0018】
図2は、本出願の実施例によるPDSCH伝送方法のフローチャートであり、図2に示すように、この方法は、以下のようなステップを含む。
【0019】
ステップ200、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する。
【0020】
具体的には、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理下りリンク制御チャネル)伝送とPDSCH(Physical Downlink Shared Channel、物理下りリンク共有チャネル)伝送は、密接な関連関係があり、例えばDCI format 1_0によりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソース開始位置は、DCI(Downlink Control Information、下りリンク制御情報)が位置するCORESET(Control Resource Set、制御リソースセット)をリファレンスする必要があり、PDCCHとPDSCHが時間周波数リソース上で衝突overlapが発生した時に、PDSCHは、レートマッチングを行う必要があり、PDSCHのDMRS(Demodulation Reference Signal、復調リファレンス信号)パイロット周波数がCORESETと時間周波数リソース上で衝突した時に、DMRS符号は、後へ移動して避ける必要があり、且つPDCCHとPDSCHスケジューリングは、時間領域上で間隔制限を維持する必要がある。
【0021】
しかし、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される時、例えばPDCCHが異なるCORESET又は異なるモニタリングオケージョン(monitoring occasion)上で繰り返し送信される時に、従来のPDSCHスケジューリング方法が適用できないため、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送位置を柔軟に決定し、PDSCHの伝送を実行してもよい。
【0022】
理解できるように、本実施例で言及されたモニタリングオケージョンmonitoring occasionは、端末に対するものであり、これに応じて、ネットワーク側に対しては、伝送オケージョン(transmission occasion)と記述されてもよい。
【0023】
理解できるように、本実施例では、通信機器は、ネットワーク側機器であってもよく、通信機器がネットワーク側機器である時に、PDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHを送信してもよい。
【0024】
理解できるように、本実施例では、通信機器は、端末機器であってもよく、通信機器が端末機器である時に、PDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHを受信してもよい。
【0025】
本出願の実施例では、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、異なる方法を採用してPDSCHの伝送位置を決定し、さらにこのPDSCHをスケジューリングして伝送することによって、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に比較的良く適応して、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができる。
【0026】
選択的に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
前記PDCCHが、複数の異なる制御リソースセットCORESET IDのCORESETに関連するように配置される場合に、PDSCHのリソースブロックRB開始インデックスに関連する前記異なるCORESETにおける指定CORESETにおける最小RBの位置を決定すること、又は
前記PDCCHが、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置されることを許容される場合に、PDSCHのRB開始インデックスに関連する前記一つのCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置を決定することをさらに含み、
ここで、前記PDSCHは、いずれか一つの共通サーチスペースタイプの下りリンク制御情報DCI formatによりスケジューリングされる。
【0027】
具体的には、NRシステムにおいて、UEは、PDCCHの周波数領域上での位置と時間領域上での位置を知らなければPDCCHのデコーディングに成功することができない。そのため、NRシステムは、PDCCHにより周波数領域上で占められた周波数バンド及び時間領域上で占有されたOFDM符号数などの情報をCORESET内にパッケージングし、PDCCH開始OFDM符号番号及びPDCCH監視周期などの情報をサーチスペースSearch Space内にパッケージングする。CORESETとSearch SpaceによってPDCCHの可能な位置を決定することができる。
【0028】
具体的には、PDCCH、即ち下りリンク制御チャネルは、主に上りリンクスケジューリング情報と下りリンクスケジューリング情報を乗せるために用いられる。PDCCH上に乗せられた制御情報は、DCI(Downlink control information、下りリンク制御情報)と呼ばれ、DCIの機能が比較的多いため、区別を容易にするために、一般的にはDCIを様々なタイプに分ける。5G NRにおいて、PDCCHは、主に物理層の様々な重要制御情報の伝達を担当し、その中に、PDSCHの周波数領域スケジューリング情報が含まれる。
【0029】
具体的には、PDSCHの周波数領域での割り当て方式は、Type 0とType 1との二つに分けられ、Type0は、非連続RBスケジューリングを表し、Type1は、連続RBスケジューリングを表す。Type0について、周波数領域リソースの割り当てが一定の離散性を有するため、一部の周波数ダイバーシティ利得を取得することができる。Type1について、周波数領域スケジューリングリソースが開始RBインデックスとスケジューリングRB数によって特徴づけられるため、PDCCHにおけるデータビット伝送オーバヘッドを節約することができる。
【0030】
具体的には、Type0又はType1のスケジューリングは、PDSCH-Configパラメータセットにおける上位層パラメータresourceAllocationによって配置され、ここで、resourceAllocationType0は、Type0スケジューリングを表し、resourceAllocationType1は、Type1スケジューリングを表し、dynamicSwitchは、動的スケジューリングを表し、具体的にはDCIにおける1bitフィールドに基づいてスケジューリングタイプがType0又はType1であることを指示する。
【0031】
注意すべきこととして、PDSCHがDCI 1-0によってスケジューリングされる時に、周波数領域リソーススケジューリングタイプは、Type1のみとして配置でき、PDCCHのDCIビットオーバヘッドを節約することができる。
【0032】
具体的には、サーチスペースパラメータセットにはパラメータsearchSpaceTypeが含まれ、サーチスペースタイプ及びスケジューリングのDCI Formatを指示するために用いられ、ここで、サーチスペースタイプは、CSS(Common Search Space、共通サーチスペース)又はUSS(UE Specific Search Space、UE特定のサーチスペース)を含み、DCI Formatは、0-0と、0-1と、1-0と、1-1と、2-0と、2-1と、2-2と、2-3とを含む。
【0033】
一般的に言えば、PDSCHがいずれか一つの共通サーチスペース(common search space)タイプのDCI format 1_0によりスケジューリングされる時に、PDSCHがどのアクティブ化された帯域幅部分(bandwidth part、BWP)の帯域幅上に位置するかに関わらず、PDSCHのRB番号開始位置は、このDCI format 1_0が位置するCORESETの最小インデックスRBの位置であり、BWPの最小インデックスRBの位置をリファレンスするものではない。
【0034】
本実施例では、PDCCHの信頼性伝送の強化を採用する場合、そしてこのPDCCHが異なるCORESET IDに関連しており、PDSCH伝送の実行に成功するために、スケジューリングされたPDSCHのRBインデックスと関連付けられるCORESET IDに対応する最小RBインデックスを直接に指定してもよい。
【0035】
例えば、あるPDCCHの関連配置情報に基づき、このPDCCHがrepetition繰り返し方式を採用して送信され、異なるrepetitionオケージョンが異なるサーチスペースsearch spaceに関連し、異なるsearch spaceが異なるCORESET IDに関連することを決定できれば、このPDCCHは、異なるCORESET IDに関連することとして考えられてもよい。そのため、スケジューリングされたPDSCHのRBインデックスと関連付けられるCORESET IDに対応する最小RBインデックスを直接に指定してもよい。
【0036】
そのため、PDSCHがPDCCH DCI format1_0によりスケジューリングされるとともに、このPDCCHがいずれか一つの共通サーチスペース(common search space)のタイプであってもよい場合に、このCSSが複数のCORESETsに関連するようにネットワークにより配置され、異なるCORESETに異なるCORESET IDが配置されれば、PDSCHのRBの番号開始位置は、事前に指定されてもよい。
【0037】
例えば、PDSCHのRBの番号開始位置がPDCCHに関連する複数のCORESETsにおける最小のCORESET IDにおけるCORESETにおける最小RBの位置をリファレンスすることを指定してもよく、
例えば、PDSCHのRBの番号開始位置が関連するすべてのCORESETsにおける最小RBの位置をリファレンスすることを指定してもよい。
【0038】
具体的には、PDSCH伝送の実行に成功するために、PDCCHは、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置することを許容されてもよく、且つこのPDCCHは、いずれか一つの共通サーチスペースCSS(common search space)のタイプであってもよく、即ちこのCSSは、一つCORESET IDと関連付けることしかできず、この場合、前記の、このCSSのDCI formatによりスケジューリングされたPDSCHのRB開始インデックスは、この唯一のCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置に関連することを決定することができる。
【0039】
選択的に、前記PDCCHがそれによりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソースと衝突した場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
衝突した時間周波数リソースを占有せずに前記PDSCHを伝送することであって、前記時間周波数リソースは、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンの時間周波数リソースであり、前記すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンは、予め設定されるルールに基づき、UEが成功に検出したPDCCH伝送オケージョンに基づいてUEによって決定されること、又は
一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送することをさらに含む。
【0040】
具体的には、一般的に言えば、一つのPDSCHに割り当てられた時間周波数リソースとこのPDSCHをスケジューリングするPDCCHに衝突overlapが発生する時に、overlapが発生した時間周波数リソースは、PDSCH伝送に用いられない。
【0041】
本実施例では、PDCCHが信頼性伝送の強化を採用した場合に、UEは、一部のPDCCH検出に成功するだけで、PDSCHの受信と検出を実行できるようになる可能性がある。成功に検出されなかったPDCCHにより占有された時間周波数リソースとPDSCHとのoverlapが発生する可能性もあるため、PDSCH伝送の実行に成功するために、成功に検出されなかったPDCCHにより占有された時間周波数リソースをさらに決定する必要がある。
【0042】
そのため、本実施例では、予め設定されるルールに基づき、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンに基づき、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンを決定することができ、さらにすべての衝突した時間周波数リソースを決定することができ、即ちPDSCHを伝送する時にすべての衝突した時間周波数リソースを占有しなくてもよい。
【0043】
例えば、PDCCHがPDSCH伝送をスケジューリングする時に、ここで、このPDCCHは、M(M>=1)個の候補PDCCH、即ちPDCCH candidatesから構成されてもよく、このPDSCHは、同じTBブロックを伝送するN(N>=1)個のPDSCH伝送オケージョンPDSCH transmission occasionsから構成されてもよい。UEがM1(M>=M1>=1)個のPDCCH transmission candidatesを識別し、そしてM1個のPDCCHにより占有された時間周波数リソースと同じTBブロックを伝送するN1(N>=N1>=1)個のPDSCH transmission occasionとのoverlapが発生した時に、このPDSCH伝送は、overlapの時間周波数リソースを占有しない。
【0044】
ここで、UEは、成功に検出されたM2(M2<M1)個のPDCCH transmission candidatesのみによって、予め設定されるルールに基づいてM1個のPDCCH transmission candidatesを識別することができる。
【0045】
ここで、ネットワーク側は、シグナリング伝送によってUEにこの予め設定されるルールを事前に通知してもよい。
【0046】
具体的には、ネットワーク側がこの予め設定されるルールを事前に通知しておらず、又はこのルールが予め設定されていなければ、PDSCHは、一つの特定の伝送方式を採用してもよく、この特定の伝送方式においてPDSCHは、このPDSCHをスケジューリングするPDCCH candidatesとoverlapしない。
【0047】
具体的には、PDCCHは、repetition送信を採用し、且つ異なる送信オケージョンoccasionを占有したが、これらの送信オケージョンの関連関係は、UEに通知されなかった。UEは、そのうちの一つの送信オケージョンの検出に成功するだけでは、他の送信オケージョンの位置を知ることができず、他の送信オケージョンがPDSCHと衝突するかどうかを知ることもできない。そのため、この問題を回避するために、ネットワーク側は、PDCCHとスケジューリングされたPDSCHを送信する時に、両者の間が衝突しないことを保証した場合で伝送してもよい。
【0048】
具体的には、本実施例では、一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI(Transmission Configuration Indicator、伝送配置指示)stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送してもよい。
【0049】
具体的には、本実施例では、グループの配置は、上位層パラメータによってPDSCHを事前に指示する。
【0050】
例えば、UEは、二つの基地局又は二つのTRPと通信し、ここで、一つのPDCCH伝送オケージョンは、一番目のTRP上で送信され、一つのPDSCH伝送オケージョンは、二番目のTRP上で送信される。基地局は、グループ内の異なるTCI stateに関連する送信信号間の干渉を無視してもよいことを、一つのTCI stateグループに通知してもよい。そうすれば、UEがPDCCHを受信する時に、衝突リソース上のPDSCHからの干渉を無視してもよいことを決定でき、UEがPDSCHを受信する時に、衝突リソース上のPDCCHからの干渉を無視してもよいことを決定できる。そのため、両方の間は、避ける行動を実行しなくてもよく、即ちPDSCHは、衝突時間周波数リソース上でPDSCH信号を送信してもよい。
【0051】
選択的に、前記予め設定されるルールは、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係に基づいて決定され、前記関連関係は、前記PDCCHの関連配置情報に基づいて決定される。
【0052】
具体的には、予め設定されるルールは、UEがPDCCHの関連配置に基づいて取得したものであってもよく、具体的には、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係であり、且つこの関連関係に基づき、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンに基づいてすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンを決定することもできる。
【0053】
選択的に、前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式である場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
前記PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングすること、又は
前記PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングすること、又は
予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たす場合に、前記PDSCHをスケジューリングすることをさらに含む。
【0054】
具体的には、PDSCH時間領域リソース割り当てパラメータPDSCH-TimeDomainResourceAllocationは、RRCシグナリングPDSCH-ConfigとPDSCH-ConfigCommonにおいて運ばれる。主に三つのパラメータ、k0、mappingTypeとstartSymbolAndLengthがある。ここで、K0は、現在DCIが位置するslotと指示されたPDSCHが位置するslotのオフセットslot大きさを表す。mappingTypeは、採用された割り当てタイプがtypeA又はtypeBであることを指示し、startSymbolAndLengthは、一つのSLIV値を指示し、この値によってPDSCHが位置するslotの開始OFDM symbol位置S及び連続的なOFDM符号Lの占有量を推測することができる。
【0055】
具体的には、図3は、本出願の実施例によるPDCCHとPDSCHのOFDM符号並べ概略図のその一であり、図4は、本出願の実施例によるPDCCHとPDSCHのOFDM符号並べ概略図のその二であり、図3と4に示すように、PDCCHの関連配置情報に基づき、前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式であることを決定する場合に、PDCCHの一番目の開始OFDM符号は、少なくともPDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しないことを保証する必要がある。
【0056】
図5は、本出願の実施例によるPDCCHとPDSCHのOFDM符号並べ概略図のその三であり、PDCCHがTDM時分割方式によってrepetition強化を導入する時に、図5に示すように、一番目のPDCCH repetitionは、少なくともPDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しないことを保証できるが、二番目のPDCCH repetitionとスケジューリングされたPDSCHは、保証できない。
【0057】
そのため、本実施例では、PDSCH伝送の実行に成功するために、PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しないことを満たす場合に、PDCCHとPDSCHの伝送とスケジューリングを実現できるように設定してもよく、又は、PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号がPDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しないことを満たす場合に、PDCCHとPDSCHの伝送とスケジューリングを実現できるように設定してもよく、又は、予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たすために用いられることを満たす場合に、PDCCHとPDSCHの伝送とスケジューリングを実現できるように設定してもよい。
【0058】
本実施例では、第一のマッピング方式は、typeBのマッピング方式であってもよい。
【0059】
例えば、PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHがtypeBのマッピング方式である時に、このPDCCHは、M(M>=1)個のPDCCH candidatesから構成されてもよく、このPDSCHは、同じTBブロックを伝送するN(N>=1)個のPDSCH transmission occasionsから構成されてもよい。
【0060】
このPDCCHの一番目の開始OFDM符号が少なくともこのPDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しないことを保証する場合に、PDCCHとPDSCHの伝送とスケジューリングを実現できるように設定してもよい。
【0061】
さらにこのPDCCHにより時間領域上で占有された最後のmonitoring occasionの一番目の開始OFDM符号が少なくともこのPDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しないことを保証して、PDCCHとPDSCHの伝送とスケジューリングを実現できるように設定してもよい。
【0062】
さらに一つのPDSCH transmission occasionと二つのPDCCH transmission occasionとの重ね時間上のoverlapが発生し、UEにより報告された能力を満たす一つの予め設定されるギャップgapを設定して、PDCCHとPDSCHの伝送とスケジューリングを実現できるようにしてもよい。
【0063】
選択的に、前記予め設定されるギャップは、二つのPDCCH伝送オケージョンの間の間隔であり、又は、前記予め設定されるギャップは、PDSCH伝送オケージョンと二番目のPDCCH伝送オケージョンとの間の間隔である。
【0064】
具体的には、予め設定されるギャップは、二つのPDCCH伝送オケージョンPDCCH transmission occasionの間の間隔であってもよく、
例えば、第一のPDCCH transmission occasionにより占有された最後のOFDM符号OFDM symbolと第二のPDCCH transmission occasionにより占有された一番目のOFDM symbolとの間の間隔gapであり、
具体的には、予め設定されるギャップは、PDSCH transmission occasionと二番目のPDCCH transmission occasionとの間の間隔であってもよく、
例えば、PDSCH transmission occasionにより占有された一番目のOFDM symbolと第二のPDCCH transmission occasionにより占有された一番目のOFDM symbolとの間のgapである。
【0065】
選択的に、前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHに含まれるPDSCH伝送オケージョンにおけるいずれか一つのフロントロードDMRSがいずれか一つのCORESETと衝突した場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記方法は、
前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動すること、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESETプールのインデックスと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETのCORESETプールのインデックスとが異なる場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動しないこと、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのグループ内にない場合、又は、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが一つのグループ内にない場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動せず、そうでなければ、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動することをさらに含む。
【0066】
一般的に言えば、PDSCHに配置されたフロントロードDMRS、即ちfront-loaded DM-RSがこのUEのために配置されたいずれか一つのCORESETと衝突した時に、PDSCH伝送の実行に成功するために、front-loaded DM-RSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へfront-loaded DM-RS符号を移動してもよい。
【0067】
本実施例では、front-loaded DM-RSに関連するTCI state(TCI状態)とCORESETに関連するTCI stateがQCL関係ではなければ、又は両方の間の相互干渉が非常に小さい時に、front-loaded DM-RSを移動してもよく又は移動しなくてもよい。
【0068】
具体的には、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを直接に移動してもよく、
具体的には、フロントロードDMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESETプールのインデックスと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETのCORESETプールのインデックスが異なる場合に、後へフロントロードDMRSを移動しなくてもよく、
具体的には、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのグループ内にない場合、又は、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが一つのグループ内にない場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動しなくてもよく、そうでなければ、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動してもよい。
【0069】
例えば、PDCCHが一つのPDSCH伝送をスケジューリングする場合に、ここで、このPDSCHは、同じTBブロックを伝送するN(N>=1)個のPDSCH transmission occasionsから構成されてもよい。いくつかのPDSCH transmission occasionsにおけるfront loaded DMRSが配置されたCORESETと衝突する時に、CORESETと衝突しなくなるまでこのfront loaded DMRSを後へshiftしてもよい。
【0070】
さらにこのfront loaded DMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESET pool indexとこのfront loaded DMRSのPDSCH transmission occasionのPDCCHに関連するCORESETのCORESET pool indexが異なる場合に、後へこのfront loaded DMRSをshiftしなくてもよい。
【0071】
さらにこのfront loaded DMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateとこのfront loaded DMRSのPDSCH transmission occasionをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのgroup内に位置しない場合、又はこのfront loaded DMRSのPDSCH transmission occasionにより指示されたTCI stateと一つのgroup内に位置しない時に、後へこのfront loaded DMRSをshiftしなくてもよい。そうでなければ、CORESETと衝突しなくなるまでこのfront loaded DMRSを後へshiftしてもよい。
【0072】
選択的に、前記の、後へ前記フロントロードDMRSを移動した後に、
後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動することをさらに含み、ここで、前記フロントロードDMRSは、前記対応する追加DMRSと同じ間隔を維持する。
【0073】
具体的には、後へフロントロードDMRS、即ちfront loaded DMRSを移動する時に、対応する追加DMRS、即ちadditional loaded DMRSを同期的に移動してもよく、ここで、追加DMRSを移動する時に、フロントロードDMRSと前記対応する追加DMRSとの間の間隔が変わらないように維持する。
【0074】
選択的に、前記の、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、
前記追加DMRSが前記CORESETと衝突した場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動することをさらに含む。
【0075】
具体的には、フロントロードDMRSと前記対応する追加DMRSとの間の間隔が変わらないように維持する場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまでフロントロードDMRSを移動する時に、同期的に移動する追加DMRSがCORESETと衝突する恐れがあるため、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、追加DMRSを移動し続けてもよく、このプロセスでは、フロントロードDMRSは、移動しなくてもよい。
【0076】
選択的に、前記の、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、
前記追加DMRSが前記PDSCHの配置時間領域符号を超えて移動した場合に、前記追加DMRSを廃棄することをさらに含む。
【0077】
具体的には、フロントロードDMRSと前記対応する追加DMRSとの間の間隔が変わらないように維持する場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまでフロントロードDMRSを移動する時に、同期的に移動する追加DMRSがPDSCHの配置時間領域符号を超えて移動する恐れがあるため、PDSCHの配置時間領域符号を超えたこの追加DMRSを直接に廃棄してもよい。
【0078】
本出願の実施例では、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、異なる方法を採用してPDSCHの伝送位置を決定し、さらにこのPDSCHをスケジューリングして伝送することによって、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に比較的良く適応して、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができる。
【0079】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるPDSCH伝送方法について、実行本体は、PDSCH伝送装置であってもよく、又は、このPDSCH伝送装置におけるPDSCH伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、PDSCH伝送装置がPDSCH伝送方法を実行することを例にし、本出願の実施例によるPDSCH伝送装置を説明する。
【0080】
図6は、本出願の実施例によるPDSCH伝送装置の構造概略図であり、図6に示すように、この装置は、伝送モジュール610を含み、ここで、
伝送モジュール610は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行するために用いられる。
【0081】
具体的には、PDSCH伝送装置は、PDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、伝送モジュール610によってPDCCHの関連配置情報に基づき、物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送を実行する。
【0082】
本出願の実施例では、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、異なる方法を採用してPDSCHの伝送位置を決定し、さらにこのPDSCHをスケジューリングして伝送することによって、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に比較的良く適応して、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができる。
【0083】
選択的に、前記装置は、
前記PDCCHが、複数の異なる制御リソースセットCORESET IDのCORESETに関連するように配置される場合に、PDSCHのリソースブロックRB開始インデックスに関連する前記異なるCORESETにおける指定CORESETにおける最小RBの位置を決定するための第一の決定モジュール、又は
前記PDCCHが、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置されることを許容される場合に、PDSCHのRB開始インデックスに関連する前記一つのCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置を決定するための第二の決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記PDSCHは、いずれか一つの共通サーチスペースタイプの下りリンク制御情報DCI formatによりスケジューリングされる。
【0084】
選択的に、前記PDCCHがそれによりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソースと衝突した場合に、前記装置は、
衝突した時間周波数リソースを占有せずに前記PDSCHを伝送するための第一の伝送モジュールであって、前記時間周波数リソースは、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンの時間周波数リソースであり、前記すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンは、予め設定されるルールに基づき、UEが成功に検出したPDCCH伝送オケージョンに基づいてUEによって決定される第一の伝送モジュール、又は
一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送するための第二の伝送モジュールをさらに含む。
【0085】
選択的に、前記予め設定されるルールは、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係に基づいて決定され、前記関連関係は、前記PDCCHの関連配置情報に基づいて決定される。
【0086】
選択的に、前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式である場合に、前記装置は、
前記PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第一のスケジューリングモジュール、又は
前記PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第二のスケジューリングモジュール、又は
予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たす場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第三のスケジューリングモジュールをさらに含む。
【0087】
選択的に、前記予め設定されるギャップは、二つのPDCCH伝送オケージョンの間の間隔であり、又は、前記予め設定されるギャップは、PDSCH伝送オケージョンと二番目のPDCCH伝送オケージョンとの間の間隔である。
【0088】
選択的に、前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHに含まれるPDSCH伝送オケージョンにおけるいずれか一つのフロントロードDMRSがいずれか一つのCORESETと衝突した場合に、前記装置は、
前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動するための第一の移動モジュール、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESETプールのインデックスと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETのCORESETプールのインデックスとが異なる場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動しないための第二の移動モジュール、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのグループ内にない場合、又は、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが一つのグループ内にない場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動せず、そうでなければ、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動するための第三の移動モジュールをさらに含む。
【0089】
選択的に、前記装置は、
後へ前記フロントロードDMRSを移動した後に、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動するための第四の移動モジュールをさらに含み、ここで、前記フロントロードDMRSは、前記対応する追加DMRSと同じ間隔を維持する。
【0090】
選択的に、前記装置は、
後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、前記追加DMRSが前記CORESETと衝突した場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動するための第五の移動モジュールをさらに含む。
【0091】
選択的に、前記装置は、
後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、前記追加DMRSが前記PDSCHの配置時間領域符号を超えて移動した場合に、前記追加DMRSを廃棄するための廃棄モジュールをさらに含む。
【0092】
本出願の実施例では、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、異なる方法を採用してPDSCHの伝送位置を決定するし、さらにこのPDSCHをスケジューリングして伝送することによって、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に比較的良く適応して、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができる。
【0093】
本出願の実施例におけるPDSCH伝送装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的に、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0094】
本出願の実施例におけるPDSCH伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0095】
本出願の実施例によるPDSCH伝送装置は、図2から図5の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0096】
選択的に、図7は、本出願の実施例による通信機器の構造概略図であり、図7に示すように、通信機器700は、プロセッサ701と、メモリ702と、メモリ702に記憶されており、且つ前記プロセッサ701上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器700が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ701により実行される時、上記同期信号ブロックの伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器700がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ701により実行される時、上記PUSCHの伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0097】
図8は、本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図である。
【0098】
図8に示すように、このネットワーク側機器800は、アンテナ801、無線周波数装置802、ベースバンド装置803を含む。アンテナ801と無線周波数装置802とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置802は、アンテナ801を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置803に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置803は、送信する情報を処理し、無線周波数装置802に送信し、無線周波数装置802は、受信した情報を処理した後にアンテナ801を介して送出する。
【0099】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置803に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置803に実現されてもよく、このベースバンド装置803は、プロセッサ804とメモリ805とを含む。
【0100】
ベースバンド装置803は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図8に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ804であり、メモリ805と接続されて、メモリ805におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器操作を実行する。
【0101】
このベースバンド装置803は、ネットワークインターフェース806をさらに含んでもよく、無線周波数装置802との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0102】
具体的には、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ805に記憶されており、且つプロセッサ804上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ804は、メモリ805における命令又はプログラムを呼び出し、図6に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0103】
図9は、本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図である。
【0104】
この端末900は、無線周波数ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インターフェースユニット908、メモリ909、及びプロセッサ910などの部材を含むが、それらに限らない。
【0105】
当業者であれば理解できるように、端末900は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ910にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図9に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0106】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット904は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)9041とマイクロホン9042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ9041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット906は、表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル9061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット907は、タッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器9072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0107】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット901は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ910に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット901は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0108】
メモリ909は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ909は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0109】
プロセッサ910は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ910は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ910に統合されなくてもよい。
【0110】
ここで、プロセッサ910は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行するために用いられる。
【0111】
本出願の実施例では、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、異なる方法を採用してPDSCHの伝送位置を決定し、さらにこのPDSCHをスケジューリングして伝送することによって、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に比較的良く適応して、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができる。
【0112】
選択的に、プロセッサは、さらに、
前記PDCCHが、複数の異なる制御リソースセットCORESET IDのCORESETに関連するように配置される場合に、PDSCHのリソースブロックRB開始インデックスに関連する前記異なるCORESETにおける指定CORESETにおける最小RBの位置を決定し、又は
前記PDCCHが、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置されることを許容される場合に、PDSCHのRB開始インデックスに関連する前記一つのCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置を決定するために用いられ、
ここで、前記PDSCHは、いずれか一つの共通サーチスペースタイプの下りリンク制御情報DCI formatによりスケジューリングされる。
【0113】
選択的に、プロセッサは、さらに、前記PDCCHがそれによりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソースと衝突した場合に、衝突した時間周波数リソースを占有せずに前記PDSCHを伝送することであって、前記時間周波数リソースは、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンの時間周波数リソースであり、前記すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンは、予め設定されるルールに基づき、UEが成功に検出したPDCCH伝送オケージョンに基づいてUEによって決定されること、又は
一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送することに用いられる。
【0114】
選択的に、前記予め設定されるルールは、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係に基づいて決定され、前記関連関係は、前記PDCCHの関連配置情報に基づいて決定される。
【0115】
選択的に、プロセッサは、さらに、前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式である場合、前記PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングし、又は
前記PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングし、又は
予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たす場合に、前記PDSCHをスケジューリングするために用いられる。
【0116】
選択的に、前記予め設定されるギャップは、二つのPDCCH伝送オケージョンの間の間隔であり、又は、前記予め設定されるギャップは、PDSCH伝送オケージョンと二番目のPDCCH伝送オケージョンとの間の間隔である。
【0117】
選択的に、プロセッサは、さらに、前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHに含まれるPDSCH伝送オケージョンにおけるいずれか一つのフロントロードDMRSがいずれか一つのCORESETと衝突した場合に、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動し、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESETプールのインデックスと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETのCORESETプールのインデックスとが異なる場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動せず、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのグループ内にない場合、又は、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが一つのグループ内にない場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動せず、そうでなければ、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動するために用いられる。
【0118】
選択的に、プロセッサは、さらに、後へ前記フロントロードDMRSを移動した後に、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動するために用いられ、ここで、前記フロントロードDMRSは、前記対応する追加DMRSと同じ間隔を維持する。
【0119】
選択的に、プロセッサは、さらに、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、前記追加DMRSが前記CORESETと衝突した場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動するために用いられる。
【0120】
選択的に、プロセッサは、さらに、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、前記追加DMRSが前記PDSCHの配置時間領域符号を超えて移動した場合に、前記追加DMRSを廃棄するために用いられる。
【0121】
本出願の実施例では、物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの異なる関連配置情報に基づき、異なる方法を採用してPDSCHの伝送位置を決定し、さらにこのPDSCHをスケジューリングして伝送することによって、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に比較的良く適応して、PDSCHのスケジューリングと伝送の成功を保証することができる。
【0122】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記PDSCH伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0123】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0124】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記PDSCH伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0126】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0127】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0128】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0129】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年10月23日に国家知識産権局で提出され、出願番号が202011149238.2であり、出願名称が「PDSCH伝送方法、装置、機器及び記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張しており、その内容のすべては、援用により本出願に取り込まれる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-04-21
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
そのため、PDCCHの信頼性伝送の強化が導入される場合に適応できるPDSCH伝送方法を提案することは、早急な解決を必要とする課題となっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
第一の態様によれば、通信機器が実行するPDSCH伝送方法を提供し、この方法は、
物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行することを含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
図1は、本出願の実施例による無線通信システムのブロック図である。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機器が実行する物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送方法であって、
物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行することを含む、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送方法。
【請求項2】
前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記PDSCH伝送方法は、
前記PDCCHが、複数の異なる制御リソースセットCORESET IDのCORESETに関連するように配置される場合に、PDSCHのリソースブロックRB開始インデックスに関連する前記異なるCORESETにおける指定CORESETにおける最小RBの位置を決定すること、又は
前記PDCCHが、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置されることを許容される場合に、PDSCHのRB開始インデックスに関連する前記一つのCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置を決定することをさらに含み、
ここで、前記PDSCHは、いずれか一つの共通サーチスペースタイプの下りリンク制御情報DCI formatによりスケジューリングされる、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項3】
前記PDCCHがそれによりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソースと衝突した場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記PDSCH伝送方法は、
衝突した時間周波数リソースを占有せずに前記PDSCHを伝送することであって、前記時間周波数リソースは、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンの時間周波数リソースであり、前記すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンは、予め設定されるルールに基づき、UEが成功に検出したPDCCH伝送オケージョンに基づいてUEによって決定されること、又は
一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送することをさらに含む、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項4】
前記予め設定されるルールは、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係に基づいて決定され、前記関連関係は、前記PDCCHの関連配置情報に基づいて決定される、請求項3に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項5】
前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式である場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記PDSCH伝送方法は、
前記PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングすること、又は
前記PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングすること、又は
予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たす場合に、前記PDSCHをスケジューリングすることをさらに含む、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項6】
前記予め設定されるギャップは、二つのPDCCH伝送オケージョンの間の間隔であり、又は、前記予め設定されるギャップは、PDSCH伝送オケージョンと二番目のPDCCH伝送オケージョンとの間の間隔である、請求項5に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項7】
前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHに含まれるPDSCH伝送オケージョンにおけるいずれか一つのフロントロードDMRSがいずれか一つのCORESETと衝突した場合に、前記の、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行する前に、前記PDSCH伝送方法は、
前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動すること、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETに配置されたCORESETプールのインデックスと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETのCORESETプールのインデックスとが異なる場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動しないこと、又は
前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンをスケジューリングするPDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateが一つのグループ内にない場合、又は、前記フロントロードDMRSと衝突したCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記フロントロードDMRSのPDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが一つのグループ内にない場合に、後へ前記フロントロードDMRSを移動せず、そうでなければ、前記フロントロードDMRSがいずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSを移動することをさらに含む、請求項1に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項8】
前記の、後へ前記フロントロードDMRSを移動した後に、
後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動することをさらに含み、ここで、前記フロントロードDMRSは、前記対応する追加DMRSと同じ間隔を維持する、請求項7に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項9】
前記の、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動した後に、
前記追加DMRSが前記CORESETと衝突した場合に、いずれのCORESETとも衝突しなくなるまで、後へ前記フロントロードDMRSに対応する追加DMRSを移動することをさらに含
又は、
前記追加DMRSが前記PDSCHの配置時間領域符号を超えて移動した場合に、前記追加DMRSを廃棄することをさらに含む、
請求項8に記載のPDSCH伝送方法。
【請求項10】
PDSCH伝送装置であって、
物理下りリンク制御チャネルPDCCH伝送が一つ又は複数の伝送オケージョンを占有して繰り返し送信される場合に、PDCCHの関連配置情報に基づき、PDSCHの伝送を実行するための伝送モジュールを含む、PDSCH伝送装置。
【請求項11】
前記PDSCH伝送装置は、
前記PDCCHが、複数の異なる制御リソースセットCORESET IDのCORESETに関連するように配置される場合に、PDSCHのリソースブロックRB開始インデックスに関連する前記異なるCORESETにおける指定CORESETにおける最小RBの位置を決定するための第一の決定モジュール、又は
前記PDCCHが、一つのみのCORESET IDのCORESETに関連するように配置されることを許容される場合に、PDSCHのRB開始インデックスに関連する前記一つのCORESET IDのCORESETにおける最小RBの位置を決定するための第二の決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記PDSCHは、いずれか一つの共通サーチスペースタイプの下りリンク制御情報DCI formatによりスケジューリングされる、請求項10に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項12】
前記PDCCHがそれによりスケジューリングされたPDSCHの時間周波数リソースと衝突した場合に、前記PDSCH伝送装置は、
衝突した時間周波数リソースを占有せずに前記PDSCHを伝送するための第一の伝送モジュールであって、前記時間周波数リソースは、すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンの時間周波数リソースであり、前記すべての衝突したPDCCH伝送オケージョンは、予め設定されるルールに基づき、UEが成功に検出したPDCCH伝送オケージョンに基づいてUEによって決定される第一の伝送モジュール、又は
一つのPDCCH伝送オケージョンが一つのPDSCH伝送オケージョンと衝突し、且つ前記PDCCHに関連するCORESETによりアクティブ化されたTCI stateと前記PDSCH伝送オケージョンにより指示されたTCI stateが同一のグループ内にない場合に、衝突した時間周波数リソース上でPDSCHを伝送するための第二の伝送モジュールをさらに含む、請求項10に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項13】
前記予め設定されるルールは、成功に検出されたPDCCH伝送オケージョンとすべての衝突したPDCCH伝送オケージョンとの間の関連関係に基づいて決定され、前記関連関係は、前記PDCCHの関連配置情報に基づいて決定される、請求項12に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項14】
前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHが第一のマッピング方式である場合に、前記PDSCH伝送装置は、
前記PDCCHの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第一のスケジューリングモジュール、又は
前記PDCCHにより時間領域上で占有された最後の伝送オケージョンの一番目の開始OFDM符号が前記PDSCHの一番目の開始OFDM符号の後に位置しない場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第二のスケジューリングモジュール、又は
予め設定されるギャップがUEにより報告された能力を満たす場合に、前記PDSCHをスケジューリングするための第三のスケジューリングモジュールをさらに含む、請求項10に記載のPDSCH伝送装置。
【請求項15】
通信機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のPDSCH伝送方法のステップを実現する、通信機器。
【国際調査報告】