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特表2023-547029モジュール式インライン・フィルタ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(54)【発明の名称】モジュール式インライン・フィルタ装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/165 20060101AFI20231101BHJP
【FI】
A61M5/165 500B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023516108
(86)(22)【出願日】2021-09-21
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 US2021051364
(87)【国際公開番号】W WO2022066667
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】17/035,058
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワイン、ジェイソン アンドリュー
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066MM01
(57)【要約】
インライン・フィルタ装置が本明細書に記載される。インライン・フィルタ装置は、入口部と、出口部と、第1のフィルタ・ハウジングと、第1の流路と、第1の濾材とを含む。第1のフィルタ・ハウジングは、第1のフィルタ容積部を画定する。第1の流路は、入口部と第1のフィルタ容積部との間に画定されて、入口部と第1のフィルタ容積部との間の流体連通をもたらす。第2の流路は、第1のフィルタ容積部と出口部との間に画定されて、第1のフィルタ容積部と出口部との間の流体連通をもたらす。第1の濾材は、第1のフィルタ容積部内に配置され、第1の流路から第2の流路への流れを可能にし、流れから微粒子を捕捉する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口部と、
出口部と、
第1のフィルタ容積部を画定する第1のフィルタ・ハウジングと、
前記入口部と前記第1のフィルタ容積部との間に画定され、前記入口部と前記第1のフィルタ容積部との間の流体連通を提供する第1の流路と、
前記第1のフィルタ容積部と前記出口部との間に画定され、前記第1のフィルタ容積部と前記出口部との間の流体連通を提供する第2の流路と、
前記第1のフィルタ容積部内に配置される第1の濾材であって、前記第1の流路から前記第2の流路への流れを可能にし、且つ前記流れから微粒子を捕捉する第1の濾材と
を有する、インライン・フィルタ装置。
【請求項2】
前記入口部が、入口基部を画定する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項3】
前記入口基部が、モジュール式入口本体を受け入れるように構成される、請求項2に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項4】
前記入口基部が、モジュール式逆止弁部材を受け入れるように構成される、請求項2に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項5】
注入ポート部と、
前記注入ポート部と前記第1のフィルタ容積部との間に画定され、前記注入ポート部と前記第1のフィルタ容積部との間の流体連通を提供する第3の流路と
をさらに有する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項6】
前記注入ポート部が、注入ポート基部を画定する、請求項5に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項7】
前記注入ポート基部が、モジュール式注入ポート本体を受け入れるように構成される、請求項6に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項8】
前記濾材が、親水性材料を有する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項9】
前記第1のフィルタ・ハウジングが、前記第1の濾材と係合するように構成された複数のフィルタ支持体を有する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項10】
前記第1のフィルタ・ハウジングが、前記第1のフィルタ容積部と流体連通するベントポートを画定する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項11】
前記第1のフィルタ・ハウジングが、第1のフィルタ・カバーを有し、前記第1のフィルタ・カバーが協働して前記第1のフィルタ容積部を画定する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項12】
第2のフィルタ容積部を画定する第2のフィルタ・ハウジングと、
前記入口部と前記第2のフィルタ容積部との間に画定され、前記入口部と前記第2のフィルタ容積部との間の流体連通を提供する第4の流路と、
前記第2のフィルタ容積部と前記出口部との間に画定され、前記第2のフィルタ容積部と前記出口部との間の流体連通を提供する第5の流路と、
前記第2のフィルタ容積部内に配置された第2の濾材であって、前記第4の流路から前記第5の流路への流れを可能にし、且つ前記流れから微粒子を捕捉する第2の濾材と
をさらに有する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項13】
モジュール式入口本体から、第1のフィルタ容積部に配置された第1の濾材を通して出口部へと流れを方向づけるステップと、
前記第1のフィルタ容積部に配置された前記第1の濾材において前記流れから微粒子を捕捉するステップと
を含む、方法。
【請求項14】
モジュール式注入ポート本体を介して前記第1のフィルタ容積部及び前記濾材に流体を注入するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記モジュール式入口本体と前記モジュール式注入ポート本体との間に配置されたモジュール式逆止弁部材を介して、前記モジュール式注入ポート本体から前記モジュール式入口本体への流体の逆流を防ぐステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のフィルタ容積部と流体連通するベントポートを介して、前記第1のフィルタ容積部からガスを抜くステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記モジュール式入口本体から、第2のフィルタ容積部に配置された第2の濾材を通して前記出口部へと流れを方向づけるステップと、
前記第2のフィルタ容積部に配置された前記第2の濾材において前記流れから微粒子を捕捉するステップと
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
入口部と、
出口部と、
第1のフィルタ容積部を画定する第1のフィルタ・ハウジングと、
前記入口部と前記第1のフィルタ容積部との間に画定され、前記入口部と前記第1のフィルタ容積部との間の流体連通を提供する第1の流路と、
前記第1のフィルタ容積部と前記出口部との間に画定され、前記第1のフィルタ容積部と前記出口部との間の流体連通を提供する第2の流路と、
前記第1のフィルタ容積部内に配置された第1の濾材であって、前記第1の流路から前記第2の流路への流れを可能にし、且つ前記流れから微粒子を捕捉する第1の濾材と、
第2のフィルタ容積部を画定する第2のフィルタ・ハウジングと、
前記入口部と前記第2のフィルタ容積部との間に画定され、前記入口部と前記第2のフィルタ容積部との間の流体連通を提供する第3の流路と、
前記第2のフィルタ容積部と前記出口部との間に画定され、前記第2のフィルタ容積部と前記出口部との間の流体連通を提供する第4の流路と、
前記第2のフィルタ容積部内に配置された第2の濾材であって、前記第3の流路から前記第4の流路への流れを可能にし、且つ前記流れから微粒子を捕捉する第2の濾材と
を有する、インライン・フィルタ装置。
【請求項19】
注入ポート部と、
前記注入ポート部と、前記第1のフィルタ容積部及び前記第2のフィルタ容積部との間に画定され、前記注入ポート部と、前記第1のフィルタ容積部及び前記第2のフィルタ容積部との間の流体連通を提供する第5の流路と
をさらに有する、請求項18に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項20】
前記注入ポート部と前記入口部との間に配置されたモジュール式逆止弁部材であって、前記注入ポート部から前記入口部への逆流を防ぐモジュール式逆止弁部材をさらに有する、請求項19に記載のインライン・フィルタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してフィルタに関し、特に静脈内セットのためのフィルタに関する。
【背景技術】
【0002】
医療的処置には、一般に「静脈内(IV:intravenous)セット」と呼ばれる可撓性の管類及び取付具の組み合わせを介して流体の供給源、例えばIVバッグに接続されるIVカテーテルを使用する、患者への医療用流体(例えば、生理食塩水又は液体薬品)の点滴がしばしば含まれる。使用されている間、医療用流体を、濾過して、細菌、微生物、及び/又は他の病原体の移入を防ぐことができる。さらに、ある特定の施術において、追加の医療用流体又は治療薬が注入ポートを介して患者へ投与され得る。
【0003】
一部の利用においては、複数の構成要素又は装置が、医療用流体の投与及び濾過のために利用され、複数の管類の接続及び様々な構成要素の組立てを必要とする。
【発明の概要】
【0004】
開示される主題は、IVフィルタに関する。ある特定の実施例では、入口部と、出口部と、第1のフィルタ容積部を画定する第1のフィルタ・ハウジングと、入口部と第1のフィルタ容積部との間に画定されて、入口部と第1のフィルタ容積部との間の流体連通をもたらす第1の流路と、第1のフィルタ容積部と出口部との間に画定されて、第1のフィルタ容積部と出口部との間の流体連通をもたらす第2の流路と、第1の流路から第2の流路への流れを可能にし、流れから微粒子を捕捉する、第1のフィルタ容積部内に配置される第1の濾材とを有する、インライン・フィルタ装置が開示される。
【0005】
ある特定の実施例では、モジュール式入口本体から第1のフィルタ容積部に配置される第1の濾材を通って出口部に流れを方向づけることと、第1のフィルタ容積部に配置される第1の濾材において流れから微粒子を捕捉することとを有する、方法が開示される。
【0006】
ある特定の実施例では、入口部と、出口部と、第1のフィルタ容積部を画定する第1のフィルタ・ハウジングと、入口部と第1のフィルタ容積部との間に画定されて、入口部と第1のフィルタ容積部との間の流体連通をもたらす第1の流路と、第1のフィルタ容積部と出口部との間に画定されて、第1のフィルタ容積部と出口部との間の流体連通をもたらす第2の流路と、第1の流路から第2の流路への流れを可能にし、流れから微粒子を捕捉する、第1のフィルタ容積部内に配置される第1の濾材と、第2のフィルタ容積部を画定する第2のフィルタ・ハウジングと、入口部と第2のフィルタ容積部との間に画定されて、入口部と第2のフィルタ容積部との間の流体連通をもたらす第3の流路と、第2のフィルタ容積部と出口部との間に画定されて、第2のフィルタ容積部と出口部との間の流体連通をもたらす第4の流路と、第3の流路から第4の流路への流れを可能にし、流れから微粒子を捕捉する、第2のフィルタ容積部内に配置される第2の濾材とを有する、インライン・フィルタ装置が開示される。
【0007】
本技術の様々な構成が、本開示から当業者に容易に明らかとなり、本技術の様々な構成が、例示として示され記載されることが理解される。認められるように、本技術は他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、すべてが本技術の範囲から逸脱することなく、様々な他の点で変更が可能である。したがって、概要、図面、及び詳細な説明は、本質的に例示的なものとみなされ、限定的なものとはみなされない。
【0008】
添付の図面は、さらなる理解をもたらすために含まれ、本明細書に組み込まれてその一部を構成するが、開示される実施例を例示し、その説明と共に、開示される実施例の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】IVポンプを使用して医療用流体の点滴を受ける患者を描写する図である。
図2】本開示のある特定の態様による、インライン・フィルタ装置の斜視図である。
図3図2のインライン・フィルタ装置の前面図である。
図4図2のインライン・フィルタ装置の上面図である。
図5図2のインライン・フィルタ装置の底面図である。
図6】流入する流れが示された、切断線A-Aに沿った図4のインライン・フィルタ装置の断面図である。
図7】切断線B-Bに沿った図4のインライン・フィルタ装置の断面図である。
図8】切断線C-Cに沿った図4のインライン・フィルタ装置の断面図である。
図9】フィルタ・カバーが取り外された状態の、図2のインライン・フィルタ装置の斜視図である。
図10】流出する流れが示された、切断線A-Aに沿った図4のインライン・フィルタ装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
開示されるインライン・フィルタ装置は、モジュール式構造を組み込む。インライン・フィルタ装置のモジュール式構造は、医療用流体の濾過及び注入ポートを介した医療用流体の投与を可能にする、単一のインライン装置を可能にし得る。インライン・フィルタ装置、注入ポート及び逆止弁の機能性を統合することによって、インライン・フィルタ装置は、複雑さ、組立て時間、及びIVセットにおいて必要とされる管類の接続部の数を減らすことができる。
【0011】
以下に記載される詳細な説明は、本技術の様々な構成の説明として意図され、本技術が実施され得る限られた構成を提示することを意図されない。詳細な説明は、本技術の徹底した理解を提供することを目的として、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくとも本技術を実施できることは、当業者に明らかであろう。一部の例では、周知の構造及び構成要素が、本技術の概念を曖昧にすることを避けるためブロック図の形で示される。同様の構成要素は、理解を容易にするために同一の要素番号で表示される。参照符号は、添え字のない同じ数字によって総称的に参照されるが、共通の要素の別個の例を表すために添え字が付される場合がある。
【0012】
以下の説明は、開示されるインライン装置を使用した医療用流体の投与のためのインライン構成要素を対象とするが、この説明は用法の実例にすぎず、請求項の範囲を限定しないことが理解されるべきである。開示されるインライン装置の様々な態様は、モジュール式装置構造を設けて、複雑さ及び管類の接続部を減らすことが望ましい、いずれの用途においても使用され得る。
【0013】
開示されるインライン・フィルタ装置は、ある特定の従来のインライン装置に関して発見された、いくつかの困難を克服する。ある特定の従来のインライン装置の困難の1つは、濾過、注入箇所及び逆止弁の機能性に関して、別個の構成要素がしばしば使用され、IVセットの複雑さが増し、IVセットにおいて必要とされる管類の接続部の数が増えることである。例えば、別個のフィルタ、注入箇所及び逆止弁アセンブリを含むIVセットは、最大で6つの管類の接続部を必要とし、組立て時間、及び漏出又は接続不良の可能性を増加させ得る。さらに、ある特定の従来のインライン・フィルタ装置の別の困難は、フィルタ装置が、装置から空気を一掃するために、プライミングの間にフィルタ装置の反転をしばしば必要とすることである。さらに、ある特定の従来のインライン装置は、臨床医が扱うことが困難な場合がある。ある特定の従来のインライン装置はIVセットの複雑さが増す場合があり、プライミングを行うことが困難な場合があり、臨床医が扱うことが困難な場合があるので、ある特定の従来のインライン装置の使用は望ましくない。
【0014】
そのため、本開示により、注入箇所、逆止弁及びフィルタの機能性を単一のインライン構成要素へ統合することを可能にし、複雑さ及び管類の接続部を減らす、本明細書に記載のインライン装置を提供することは有利である。さらに、より容易なプライミング作業を可能にする、及びより扱い易いインライン装置を提供することは有利である。
【0015】
管類の接続部を最小限にし、様々な構成を可能にするインライン装置の実例が、ここで記載される。
【0016】
図1は、本開示のある特定の態様による、IVポンプ30を通して医療用流体の点滴を受ける患者5を例示する。IVポンプ30は、コントローラ32及び2つのポンプ・モジュール34を有する。IVセット20は、医療用流体の容器36と患者5との間で接続される。使用されている間、患者5へ送達される医療用流体は、医療用流体が濾過されること、及び追加の流体が注入ポートを介して導入されることを可能にし、及び/又は容器36への流体の逆流を防ぐことができる、インライン装置を通って流れることができる。一部の実施例では、インライン装置は、IVセット20の管類の間に又はそれらと一列に配置され得る。
【0017】
図2は、本開示のある特定の態様による、インライン・フィルタ装置100の斜視図を例示する。図3は、図2のインライン・フィルタ装置100の前面図を例示する。図4は、図2のインライン・フィルタ装置100の上面図を例示する。図5は、図2のインライン・フィルタ装置100の底面図を例示する。図示される実例では、インライン・フィルタ装置100は、IVセット20からの流れがそこを通過することを可能にする。
【0018】
例示されるように、流体流れは、インライン・フィルタ装置100のハウジング102から延在する入口120を通って、インライン・フィルタ装置100に入る。入口120は、ハウジング102から突出して延在し得る。入口120は、ハウジング102内に画定される流路との流体連通をもたらし、流体流れがインライン・フィルタ装置100に入ることを可能にし得る。ハウジング102は、プラスチックを含むがこれに限定されない、剛性材料から形成され得る。
【0019】
一部の実施例では、入口120は、ハウジング102へ離脱可能に取り付けられる、モジュール式構成要素であり得る。例示されるように、入口120は、ハウジング102に形成される入口基部108へ取り付けられ得る。入口基部108は、入口120との封止係合をもたらすように形成され得る。入口基部108は、インライン・フィルタ装置100内に画定される流路との流体連通をもたらし得る。有利には、入口基部108は、様々な入口を受容して、インライン・フィルタ装置100の機能性を構成し得る。例えば、入口基部108は、IVセット20の様々なコネクタ又は管類と係合するか、又はそれらと整合するように構成される、異なる入口120を受容し得る。
【0020】
場合により、本明細書に記載されるように、入口120は、入口120を通って流入する流れを可能にしつつ、インライン・フィルタ装置100からの逆流が入口120を通って及びIVセット20を通って逆流することを防ぐための、逆止弁140を含み得る。一部の実施例では、逆止弁140は、流れ位置へ移動してインライン・フィルタ装置100への流れを可能にする、及び封止位置へ移動して入口120を介したインライン・フィルタ装置100からの逆流を防ぐ、可動部材であり得る。逆止弁140は、付勢部材であり得る。
【0021】
使用されている間、インライン・フィルタ装置100に導入される流体は、フィルタ・ハウジング104、106に配置される1つ又は複数のフィルタを通過することができる。場合により、フィルタ・ハウジング104、106は、フィルタ・ハウジング104、106内にフィルタを封入するための、フィルタ・カバー114、116を含み得る。フィルタ・カバー114、116は、フィルタへのアクセスをもたらすために、取外し可能であり得る。さらに、フィルタ・ハウジング104、106は、臨床医がインライン・フィルタ装置100を容易に扱う又は位置づけることを可能にし得る。
【0022】
フィルタは、患者への細菌、微生物、及び/又は他の病原体の移入を防ぐことができる。本明細書に記載されるように、流体は、入口120からフィルタを通って出口110へ流れることができる。使用されている間、正の差圧によって、入口120からフィルタを通って出口110へ、流体流れを方向づけることができる。
【0023】
図示される実例では、流体流れは、ハウジング102から延在する出口110通って、インライン・フィルタ装置100からIVセット20に流れることができる。出口110は、ハウジング102から突出して延在し得る。出口110は、ハウジング102内に画定される流路との流体連通をもたらし、流体流れがインライン・フィルタ装置100から出ることを可能にし得る。
【0024】
場合により、インライン・フィルタ装置100は、IVセット20を通る流れを遮ることなく、補充の流体又は治療薬がインライン・フィルタ装置100に注入されることを可能にし得る。一部の実施例では、補充の流体は、インライン・フィルタ装置100のハウジング102から延在する注入ポート130を通ってインライン・フィルタ装置100に、シリンジによって注入され得る。注入ポート130は、ハウジング102から突出して延在し得る。注入ポート130は、ハウジング102内に画定される流路との流体連通をもたらし、流体流れがインライン・フィルタ装置100に入ることを可能にし得る。入口120を通る流体流れと同様に、インライン・フィルタ装置100に注入された流体は、インライン・フィルタ装置100によって濾過され得る。
【0025】
一部の実施例では、注入ポート130は、ハウジング102へ離脱可能に取り付けられる、モジュール式構成要素であり得る。例示されるように、注入ポート130は、ハウジング102に形成される注入ポート基部112へ取り付けられ得る。注入ポート基部112は、注入ポート130との封止係合をもたらすように形成され得る。注入ポート基部112は、インライン・フィルタ装置100内に画定される流路との流体連通をもたらし得る。有利には、注入ポート基部112は、様々な注入ポートを受容して、インライン・フィルタ装置100の機能性を構成し得る。例えば、注入ポート基部112は、様々なシリンジ又は他の流体送達装置と係合するか又はそれらと整合するように構成される、異なる注入ポート130を受容し得る。
【0026】
認識され得るように、インライン・フィルタ装置100は、単一のインライン装置において、インライン・フィルタ装置、逆止弁及び/又は注入ポートの機能性を可能にし得る。有利には、複数の機能がインライン・フィルタ装置100に統合されることを可能にすることによって、複雑さ及び構成要素間の管類の接続部の数を減らすことができる。さらに、インライン・フィルタ装置100は、特定用途向けの機能性を提供し、複雑さを減らすように構成され得る。
【0027】
図6は、流入する流れが示された、切断線A-Aに沿った図4のインライン・フィルタ装置100の断面図を例示する。例示されるように、インライン・フィルタ装置100のハウジング102は、インライン・フィルタ装置100を通る流体流れを方向づけるための、複数の流路をその中に画定する。
【0028】
本明細書に記載されるように、流体流れは、入口120を通ってインライン・フィルタ装置100に入る。例示されるように、入口120の本体は、ハウジング102内に画定される入口流路150との流体連通をもたらし、流体流れがインライン・フィルタ装置100に入ることを可能にする入口管腔122を画定し得る。
【0029】
一部の実施例では、IVセット20からの管類は、入口120へ結合されて、流体容器36又はIVセット20の他の構成要素から、ハウジング102内に画定される入口流路150への流れを可能にし得る。場合により、管類又は管類へ取り付けられるコネクタは、入口120の周りに形成される凹部若しくは溝124と係合するか、又はその内に配置され得る。
【0030】
場合により、逆止弁140は、入口流路150からの逆流が入口管腔122を通って逆流することを防ぐことができる。例示されるように、逆止弁140は、入口管腔122と入口流路150との間の流れを制御するために、入口120と入口流路150との間に配置され得る。一部の実施例では、逆止弁140は、入口基部108に形成される凹部109に配置される。使用されている間、逆止弁140は、流れ位置へ移動又は変形して、入口管腔122から入口流路150へ流入する流れを可能にし得る。さらに、逆止弁140は、封止位置へ移動又は変形し、入口流路150から入口管腔122を通って戻る逆流を防ぐことができる。逆止弁140は、流れの方向/圧力に応じて移動又は変形する、変形可能な円盤であり得る。
【0031】
例示されるように、流入する流れは、入口流路150を介してハウジング102を通って流れることができる。入口流路150は、フィルタ・ポート154を介して、入口120からフィルタ・ハウジング104、106内に配置されるフィルタへ、流入する流れを方向づけることができる。一部の実施例では、フィルタ・ポート154は、フィルタ・ハウジング104、106の両方へ、流入する流れを方向づけることができる。場合により、フィルタ・ポート154は、インライン・フィルタ装置100の単一のフィルタ・ハウジング104に配置される単一のフィルタへ、流入する流れを方向づけることができる。
【0032】
図7は、切断線B-Bに沿った図4のインライン・フィルタ装置100の断面図を例示する。例示されるように、フィルタ・ポート154からの流れは、フィルタ入口ポート160を介してフィルタ・ハウジング106に流れる。フィルタ入口ポート160からの流体流れは、フィルタ・ハウジング106(及び任意選択のフィルタ・カバー)によって画定される容積部(volume)107に入る。認識され得るように、フィルタ・ポート154からの流れは、同様のフィルタ入口ポート160を介してフィルタ・ハウジング104に入ることができる。一部の実施例では、フィルタ・ハウジング104は、フィルタ・ハウジング106に関して記載されるものと同様の構造又は構成を有し得る。
【0033】
例示されるように、容積部107内の流体は、濾材(図9に示される)を通過して、患者への細菌、微生物、及び/又は他の病原体の移入を防ぐことができる。使用されている間、流体は、容積部107の入口部における入口ポート160から濾材を通って容積部107の出口部へ流れることができる。認識され得るように、正の差圧によって、容積部107の入口部から濾材を通って容積部107の出口部へ、流体流れを方向づけることができる。使用されている間、流体は、容積部107の出口部から容積部107の出口部と流体連通するフィルタ出口ポート168へ流れることができる。
【0034】
一部の実施例では、濾材は、フィルタ・ハウジング106の部分によって支持され得る。例示されるように、フィルタ・ハウジング106は、フィルタ・ハウジング106から濾材を離隔するためにフィルタ・ハウジング106の長さに沿って延在する、1つ又は複数のフィルタ支持体164を画定し得る。フィルタ支持体164は、離隔されて、濾材とフィルタ・ハウジング106との間に流れチャネル162を画定し、容積部107における流体流れが濾材の表面域に沿って濾材に入ることを可能にし得る。場合により、濾材は、フィルタ・カバーとフィルタ支持体164との間に収められ得る。
【0035】
一部の実施例では、フィルタ・ハウジング106は、ガスが容積部107から一掃されることを可能にする1つ又は複数のベント穴105を含み得る。使用されている間、流体がインライン・フィルタ装置100に入る場合に、ベント穴105は、閉じ込められたガスがベント穴105を介して抜け出すことを可能にし得る。場合により、ベント穴105は、親水性濾材によって閉じ込められたガスが抜かれる又は一掃されることを可能にし得る。有利には、ベント穴105は、インライン・フィルタ装置100が、いずれかの閉じ込められたガスを取り除くために装置を反転させることなく、プライミングが行われることを可能にし得る。
【0036】
図8は、切断線C-Cに沿った図4のインライン・フィルタ装置100の断面図を例示する。例示されるように、フィルタ・ハウジング106からの濾過された流れは、インライン・フィルタ装置100の出口110を通って、インライン・フィルタ装置100から出ることができる。使用されている間、フィルタ・ハウジング106からの濾過された流れは、フィルタ・ポート156aから出口流路158を通って出口110へ流れることができる。同様に、フィルタ・ハウジング104からの濾過された流れは、フィルタ・ポート156bから出口流路158を通って出口110へ流れることができる。一部の実施例では、出口110の本体は、出口流路158との流体連通をもたらし、濾過された流れがインライン・フィルタ装置100から出ることを可能にする出口管腔113を画定し得る。
【0037】
一部の実施例では、IVセット20からの管類は、出口110へ結合されて、インライン・フィルタ装置100からの流れが直接患者へ又はIVセット20の他の構成要素に流れることを可能にし得る。場合により、管類又は管類へ取り付けられるコネクタは、出口110の周りに形成される凹部若しくは溝117と係合するか、又はその内に配置され得る。
【0038】
図9は、フィルタ・カバー116が取り外された状態の、図2のインライン・フィルタ装置100の斜視図を例示する。本明細書に記載されるように、容積部107内の流体は、濾材170を通過して、患者への細菌、微生物、及び/又は他の病原体の移入を防ぐことができる。使用されている間、濾材170は、インライン・フィルタ装置100を通る流れを選択的に濾過することができる。濾材170は、およそ0.2マイクロメートルの平均フィルタ目開き(average filter opening)を有してよい。場合により、濾材170の平均フィルタ目開きは、0.1マイクロメートルから10マイクロメートルの間の範囲であってよい。一部の実施例では、濾材170は、不織布濾材から形成され得る。濾材170は、弾性材料又は拡張可能材料から形成され得る。濾材170は、親水性膜であり得る。
【0039】
濾材170は、略平面又は直方体形状であり得る。例示されるように、濾材170は、フィルタ・ハウジング106の幅及び長さの一部分に沿って延在し得る。一部の実施例では、濾材170は、フィルタ・ハウジング106の幅に概ね沿って延在し得る。使用されている間、流体流れは、流入する流れにさらされる濾材170の表面域に沿って、濾材170に流れることができる。
【0040】
図10は、流出する流れが示された、切断線A-Aに沿った図4のインライン・フィルタ装置100の断面図を例示する。本明細書に記載されるように、インライン・フィルタ装置100は、補充の流体又は治療薬が、インライン・フィルタ装置100の注入ポート130を通ってインライン・フィルタ装置100に注入されることを可能にし得る。
【0041】
例示されるように、ポート本体134は、ハウジング内に画定される注入流路152と流体連通し、補充の流体流れがインライン・フィルタ装置100に入ることを可能にする、封止可能ポート132を画定し得る。ニードルレス・コネクタを含む、様々なシリンジ又はコネクタが、注入ポート130と結合又は係合されて、送達装置からハウジング102内に画定される注入流路152への流れを可能にし得る。一部の実施例では、注入流路152に注入された流体は、入口流路150につながって、インライン・フィルタ装置100によって濾過され得る。
【0042】
場合により、逆止弁140は、注入の流れが入口120を通って流れることを防ぐことができる。使用されている間、逆止弁140は、注入流路152からの逆流を防ぎ、フィルタ・ポート154を介してフィルタに補充の流れを方向づけることができる。さらに、逆止弁140は、注入の間、空気がIVセットに入ることを防ぐことができる。
【0043】
本開示は、いずれの当業者も、本明細書に記載の様々な態様を実施することができるように提供される。本開示は本技術の様々な実例を提供し、本技術はこれらの実例に限定されない。これらの態様の様々な変更が、当業者に容易に明らかであり、本明細書に定義される包括的な原理は、他の態様に適用することができる。
【0044】
単数の要素への言及は、具体的にそのように述べられていない限り、「ただ1つ」を意味することを意図されず、むしろ「1つ又は複数」を意味することを意図される。具体的にそうでないことが述べられていない限り、用語「いくつか」は、1つ又は複数を指す。男性形の代名詞(例えば、彼の)は、女性及び無性(例えば、彼女の及びその)を含み、その逆もまた同様である。見出し及び小見出しがある場合、それらは便宜上使用されているだけであり、本発明を限定しない。
【0045】
「模範的」という言葉は、「実例又は例示としての役割を果たす」を意味するように本明細書で使用される。「模範的」であると本明細書で記載される態様又は設計がいずれも、他の態様若しくは設計よりも好ましい又は有利であると、必ずしも解釈され得るわけではない。一態様では、本明細書に記載される様々な代替の構成及び動作は、少なくとも等価であるとみなされてよい。
【0046】
「態様」などの語句は、そのような態様が本技術に不可欠であることも、そのような態様が本技術のすべての構成に適用されることも示唆しない。ある態様に関する開示は、すべての構成又は1つ若しくは複数の構成に適用され得る。ある態様は、1つ又は複数の実例を提供し得る。ある態様などの語句は、1つ又は複数の態様を指す場合があり、逆もまた同様である。「実施例」などの語句は、そのような実施例が本技術に不可欠であることも、そのような実施例が本技術のすべての構成に適用されることも示唆しない。ある実施例に関する開示は、すべての実施例又は1つ若しくは複数の実施例に適用され得る。ある実施例は、1つ又は複数の実例を提供し得る。ある実施例などの語句は、1つ又は複数の実施例を指す場合があり、逆もまた同様である。「構成」などの語句は、そのような構成が本技術に不可欠であることも、そのような構成が本技術のすべての構成に適用されることも示唆しない。ある構成に関する開示は、すべての構成又は1つ若しくは複数の構成に適用され得る。ある構成は、1つ又は複数の実例を提供し得る。ある構成などの語句は、1つ又は複数の構成を指す場合があり、逆もまた同様である。
【0047】
一態様では、そうでないことが述べられていない限り、本明細書に記載されるすべての測定値、値、評点、位置、大きさ、寸法、及び他の仕様は、以下の請求項におけるものを含めて、概略的なものであり、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関する機能及びそれらが関わる技術分野の慣例に矛盾しない、合理的な範囲を有することを意図される。
【0048】
一態様では、用語「結合された」などは、直接的に結合されることを指し得る。別の態様では、用語「結合された」などは、間接的に結合されることを指し得る。
【0049】
用語「上」、「下」、「前」、「後」などは、本開示で使用される場合、通常の重力基準系(gravitational frame of reference)ではなく、むしろ任意の基準系を指すと理解されるべきである。したがって、上面、下面、前面、及び後面は、重力基準系において、上に、下に、斜めに、又は水平に延在し得る。
【0050】
様々な事物が、すべて本技術の範囲から逸脱することなく、異なって配置され得る(例えば、異なる順序で配置されるか、又は異なるやり方で分割される)。本開示の全体を通して記載される様々な態様の要素に対するすべての構造的及び機能的等価物は、当業者に公知であるか、又は後に公知となるが、参照により本明細書に明確に組み込まれ、請求項に包含されることを意図される。さらに、本明細書に開示されるいかなるものも、そのような開示が請求項に明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公衆に供されることを意図するものではない。請求項のいかなる要素も、その要素が語句「ための手段」を使用して明確に列挙されていない限り、又は方法の請求項の場合には、語句「ためのステップ」を使用して列挙されていない限り、米国特許法第112条第6段落の規定に基づいて解釈されるべきではない。さらに、用語「含む(include)」、「有する(have)」などが使用される場合、用語「有する(comprise)」が請求項において移行句として用いられる場合に解釈されるように、そのような用語は、「有する(comprise)」と同様に包含的であることを意図される。
【0051】
本開示の、「発明の名称」、「背景技術」、「発明の概要」、「図面の簡単な説明」、及び「要約書」は、これにより本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な実例として提供される。本開示は、それらが請求項の範囲又は意味を限定するように使用されないという理解のもとで、提出される。さらに、「発明を実施するための形態」では、説明が例示的な実例を提供し、様々な特徴が本開示の簡素化を目的として、様々な実施例においてまとめられていることがわかる。このような開示方法は、特許請求される主題が各請求項において明確に列挙されるより多くの特徴を必要とするという意図を反映すると解釈されるべきではない。むしろ、以下の請求項が反映するように、本発明の主題は、単一の開示される構成又は動作のすべての特徴より少ない特徴で成り立つ。以下の請求項は、これにより「発明を実施するための形態」に組み込まれ、各請求項は、別個に特許請求された主題として、それ自体で成立する。
【0052】
請求項は、本明細書に記載される態様に限定されることを意図するものではないが、請求項の文言に矛盾しない最大限の範囲が認められ、すべての法的等価物を包含することになる。しかしながら、いずれの請求項も、米国特許法第101条、102条、又は103条の要件を満たさない主題を包含することは意図されておらず、またそのような主題を包含するものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-07-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングから延びる入口部と、
前記ハウジングから延びる出口部と、
第1のフィルタ容積部を画定する第1のフィルタ・ハウジングと、
第2のフィルタ容積部を画定する第2のフィルタ・ハウジングと、
前記入口部前記第1のフィルタ容積部、及び前記第2のフィルタ容積部の間で前記ハウジング内に画定され、前記入口部前記第1のフィルタ容積部、及び前記第2のフィルタ容積部の間の流体連通を提供する入口流路と、
前記第1のフィルタ容積部、前記第2のフィルタ容積部、及び前記出口部ので前記ハウジング内に画定され、前記第1のフィルタ容積部、前記第2のフィルタ容積部、及び前記出口部の間の流体連通を提供する出口流路と、
前記第1のフィルタ容積部内に配置される第1の濾材であって、前記入口流路から前記出口流路への流れを可能にし、且つ前記流れから微粒子を捕捉する第1の濾材と
前記第2のフィルタ容積部内に配置される第2の濾材であって、前記入口流路から前記出口流路への流れを可能にし、且つ前記流れから微粒子を捕捉する第2の濾材と
を有する、インライン・フィルタ装置。
【請求項2】
前記入口部が、入口基部を画定する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項3】
前記入口基部が、モジュール式入口本体を受け入れるように構成される、請求項2に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項4】
前記濾材が、親水性材料を有する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項5】
前記第1のフィルタ・ハウジングが、前記第1の濾材と係合するように構成された複数のフィルタ支持体を有する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項6】
前記第1のフィルタ・ハウジングが、前記第1のフィルタ容積部と流体連通するベントポートを画定する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項7】
前記第1のフィルタ・ハウジングが、第1のフィルタ・カバーを有する、請求項1に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項8】
モジュール式入口本体から、ハウジング内に画定された入口流路を通して第1のフィルタ容積部へと流れを方向づけるステップと、
前記入口流路から、前記第1のフィルタ容積部に配置された第1の濾材を通して出口部へと流れを方向づけるステップと、
前記第1のフィルタ容積部に配置された前記第1の濾材において前記流れから微粒子を捕捉するステップと
前記モジュール式入口本体から、前記入口流路を通して第2のフィルタ容積部へと流れを方向づけるステップと、
前記入口流路から、前記第2のフィルタ容積部に配置された第2の濾材を通して前記出口部へと流れを方向づけるステップと、
前記第2のフィルタ容積部に配置された前記第2の濾材において前記流れから微粒子を捕捉するステップと
を含む、方法。
【請求項9】
モジュール式注入ポート本体を介して前記第1のフィルタ容積部及び前記濾材に流体を注入するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記モジュール式入口本体と前記モジュール式注入ポート本体との間に配置されたモジュール式逆止弁部材を介して、前記モジュール式注入ポート本体から前記モジュール式入口本体への流体の逆流を防ぐステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のフィルタ容積部と流体連通するベントポートを介して、前記第1のフィルタ容積部からガスを抜くステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
注入ポート部と、
前記注入ポート部と、前記第1のフィルタ容積部及び前記第2のフィルタ容積部との間に画定され、前記注入ポート部と、前記第1のフィルタ容積部及び前記第2のフィルタ容積部との間の流体連通を提供する注入流路と
をさらに有する、請求項に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項13】
前記注入ポート部と前記入口部との間に配置されたモジュール式逆止弁部材であって、前記注入ポート部から前記入口部への逆流を防ぐモジュール式逆止弁部材をさらに有する、請求項12に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項14】
前記注入ポート部が、注入ポート基部を画定する、請求項12に記載のインライン・フィルタ装置。
【請求項15】
前記注入ポート基部が、モジュール式注入ポート本体を受け入れるように構成される、請求項14に記載のインライン・フィルタ装置。
【国際調査報告】