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特表2023-547080接続確立方法、装置、通信機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(54)【発明の名称】接続確立方法、装置、通信機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/08 20230101AFI20231101BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20231101BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231101BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20231101BHJP
【FI】
H04W28/08
H04W76/10
H04W72/0446
H04W48/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524207
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(85)【翻訳文提出日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2020122260
(87)【国際公開番号】W WO2022082451
(87)【国際公開日】2022-04-28
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】シィォン,イ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
(57)【要約】
本開示の実施例は、接続確立方法、装置、通信機器及び記憶媒体に関し、ユーサ機器(UE)は、基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定し、所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーサ機器(UE)に適用される接続確立方法であって、
基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するステップと、
所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するステップと、を含む、
接続確立方法。
【請求項2】
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップをさらに含む、
請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項3】
前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む、
請求項2に記載の接続確立方法。
【請求項4】
前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータが属する前記サービス特性パラメータの範囲に対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む、
請求項3に記載の接続確立方法。
【請求項5】
前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するステップを含む、
請求項2に記載の接続確立方法。
【請求項6】
前記サービス特性パラメータは、アクセス識別子(Access Identity)と、アクセスカテゴリ(Access Category)と、第5世代サービス品質識別子(5QI)パラメータと、サービス品質(QoS)特性パラメータとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項2に記載の接続確立方法。
【請求項7】
サービング基地局から送信された、前記対応関係を指示する指示情報を受信するステップと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記対応関係を決定するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項2に記載の接続確立方法。
【請求項8】
前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータに応答して、前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータにそれぞれ対応する少なくとも2つの前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲のうち、より小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む、
請求項2に記載の接続確立方法。
【請求項9】
前記基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するステップは、
前記基準接続待機時間長と前記接続待機時間長のスケーリング係数との積を、前記UEの前記接続待機時間長として決定するステップを含む、
請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項10】
前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するステップであって、前記接続待機時間長のスケーリング係数は予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲を越えていないステップをさらに含む、
請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項11】
前記基準接続待機時間長が前記接続待機時間長の最大値であることに応答して、前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は0~1を越えない、 請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項12】
サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項1~11のいずれかに記載の接続確立方法。
【請求項13】
前記所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するステップは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップと、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔内で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされてから前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~11のいずれかに記載の接続確立方法。
【請求項14】
前記UEが接続状態にあることに応答して、所定の接続時刻に前記ターゲット基地局と同期化するステップをさらに含む、
請求項13に記載の接続確立方法。
【請求項15】
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップを含む、
請求項13に記載の接続確立方法。
【請求項16】
前記方法は、
サービング基地局から送信された、切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報を受信するステップをさらに含み、
前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップは、
切り替えを指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局に切り替えるステップと、
再構築を指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップと、を含む、 請求項15に記載の接続確立方法。
【請求項17】
ネットワーク側から送信された、前記接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を受信するステップと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記接続トリガー時間間隔を決定するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項13に記載の接続確立方法。
【請求項18】
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔外で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされた後に前記ターゲット基地局に接続するステップをさらに含む、
請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項19】
基地局に適用される接続確立方法であって、
ターゲット基地局を指示する指示情報と、基準接続待機時間長を指示する指示情報と、所定の接続時刻を指示する指示情報とのうちの少なくとも1つをユーサ機器(UE)に送信するステップを含み、
前記基準接続待機時間長は、UEが接続待機時間長のスケーリング係数と組み合わせて、所定の接続時刻の後にターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するためのものである、
接続確立方法。
【請求項20】
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を指示する指示情報をUEに送信するステップであって、前記対応関係はUEが前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するためのものであるステップをさらに含む、
請求項19に記載の接続確立方法。
【請求項21】
前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む、 請求項20に記載の接続確立方法。
【請求項22】
切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報をUEに送信するステップをさらに含む、
請求項19に記載の接続確立方法。
【請求項23】
接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を送信するステップをさらに含む、
請求項19~22のいずれかに記載の接続確立方法。
【請求項24】
ユーサ機器(UE)に適用される接続確立装置であって、第1の決定モジュールと第1の接続モジュールとを含み、
前記第1の決定モジュールは、基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するように構成され、
前記第1の接続モジュールは、所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するように構成される、
接続確立装置。
【請求項25】
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第2の決定モジュールをさらに含む、
請求項24に記載の接続確立装置。
【請求項26】
前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む、
請求項25に記載の接続確立装置。
【請求項27】
前記第2の決定モジュールが、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータが属する前記サービス特性パラメータの範囲に対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第1の決定サブモジュールを含む、
請求項26に記載の接続確立装置。
【請求項28】
前記第2の決定モジュールが、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するように構成される第2の決定サブモジュールを含む、
請求項25に記載の接続確立装置。
【請求項29】
前記サービス特性パラメータは、アクセス識別子(Access Identity)と、アクセスカテゴリ(Access Category)と、第5世代サービス品質識別子(5QI)パラメータと、サービス品質(QoS)特性パラメータとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項25に記載の接続確立装置。
【請求項30】
サービング基地局から送信された、前記対応関係を指示する指示情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記対応関係を決定するように構成される第3の決定モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項25に記載の接続確立装置。
【請求項31】
前記第2の決定モジュールが、
前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータに応答して、前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータにそれぞれ対応する少なくとも2つの前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲のうち、より小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第3の決定サブモジュールを含む、 請求項25に記載の接続確立装置。
【請求項32】
前記第1の決定モジュールが、
前記基準接続待機時間長と前記接続待機時間長のスケーリング係数との積を、前記UEの前記接続待機時間長として決定するように構成される第4の決定サブモジュールを含む、
請求項24に記載の接続確立装置。
【請求項33】
前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するように構成される選択モジュールであって、前記接続待機時間長のスケーリング係数は予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲を越えていない選択モジュールをさらに含む、
請求項24に記載の接続確立装置。
【請求項34】
前記基準接続待機時間長が前記接続待機時間長の最大値であることに応答して、前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は0~1を越えない、
請求項24に記載の接続確立装置。
【請求項35】
サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局を指示する指示情報を受信するように構成される第2の受信モジュールと、
前記サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するように構成される第3の受信モジュールと、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するように構成される第4の受信モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項24~34のいずれかに記載の接続確立装置。
【請求項36】
前記第1の接続モジュールが、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するように構成される第1の接続サブモジュールと、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔内で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされてから前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するように構成される第2の接続サブモジュールと、のうちの少なくとも1つを含む、 請求項24~34のいずれかに記載の接続確立装置。
【請求項37】
前記UEが接続状態にあることに応答して、所定の接続時刻に前記ターゲット基地局と同期化するように構成される同期化モジュールをさらに含む、
請求項36に記載の接続確立装置。
【請求項38】
前記第1の接続サブモジュールが、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するように構成される接続ユニットを含む、
請求項36に記載の接続確立装置。
【請求項39】
前記装置は、
サービング基地局から送信された、切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報を受信するように構成される第5の受信モジュールをさらに含み、
前記接続ユニットが、
切り替えを指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局に切り替えるように構成される第1の接続サブユニットと、
再構築を指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局への再構築を開始するように構成される第2の接続サブユニットと、を含む、
請求項38に記載の接続確立装置。
【請求項40】
ネットワーク側から送信された、前記接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を受信するように構成される第6の受信モジュールと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記接続トリガー時間間隔を決定するように構成される第4の決定モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項24に記載の接続確立装置。
【請求項41】
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔外で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされた後に前記ターゲット基地局に接続するように構成される第1の接続モジュールをさらに含む、
請求項36に記載の接続確立装置。
【請求項42】
基地局に適用される接続確立装置であって、第1の送信モジュールを含み、
前記第1の送信モジュールは、ターゲット基地局を指示する指示情報と、基準接続待機時間長を指示する指示情報と、所定の接続時刻を指示する指示情報とのうちの少なくとも1つをユーサ機器(UE)に送信するように構成され、
前記基準接続待機時間長は、UEが接続待機時間長のスケーリング係数と組み合わせて、所定の接続時刻の後にターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するためのものである、
接続確立装置。
【請求項43】
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を指示する指示情報をUEに送信するように構成される第2の送信モジュールであって、前記対応関係はUEが前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するためのものである第2の送信モジュールをさらに含む、
請求項42に記載の接続確立装置。
【請求項44】
前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む、
請求項43に記載の接続確立装置。
【請求項45】
切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報をUEに送信するように構成される第3の送信モジュールをさらに含む、
請求項42に記載の接続確立装置。
【請求項46】
接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を送信するように構成される第4の送信モジュールをさらに含む、
請求項42~45のいずれかに記載の接続確立装置。
【請求項47】
通信機器であって、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムと、を含み、前記プロセッサが前記実行可能なプログラムを実行する場合、請求項1~18または19~23のいずれかに記載の接続確立方法のステップを実行する、
通信機器。
【請求項48】
通信機器であって、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムと、を含み、前記プロセッサが前記実行可能なプログラムを実行する場合、請求項1~18または19~23のいずれかに記載の接続確立方法のステップを実行する、
通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信技術の分野に関するが、無線通信技術分野に限定されず,特に接続確立方法、装置、通信機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5G,5th Generation)セルラモバイル通信システムには非地上ネットワーク(NTN,Non-Terrestrial Networks)が導入されている。NTNシステムでは、衛星などの上空プラットフォームの移動に伴い、フィーダリンクスイッチ(Feeder link switch)が発生する。ここで、天基移動式基地局のような上空プラットフォームと、衛星ゲートウェイ、コアネットワークなどのサービス地上局との制御ネットワークノード間の無線リンクをフィーダリンクと呼ぶ。衛星は移動中に異なる制御ネットワークノードとフィーダリンクを確立する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本開示の実施例は、接続確立方法、装置、通信機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例の第1の態様によれば、ユーサ機器(UE、User Equipment)に適用される接続確立方法を提供し、前記方法は、基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するステップと、
所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するステップと、を含む。
【0005】
一実施例では、前記方法は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む。
【0006】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0007】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータが属する前記サービス特性パラメータの範囲に対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む。
【0008】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するステップを含む。
【0009】
一実施例では、前記サービス特性パラメータは、アクセス識別子(Access Identity)と、アクセスカテゴリ(Access Category)と、第5世代サービス品質識別子(5QI、5G QoS Identity)パラメータと、サービス品質(QoS、Quality of Service)特性パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
一実施例では、前記方法は、
サービング基地局から送信された、前記対応関係を指示する指示情報を受信するステップと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記対応関係を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータに応答して、前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータにそれぞれ対応する少なくとも2つの前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲のうち、より小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む。
【0012】
一実施例では、前記基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するステップは、
前記基準接続待機時間長と前記接続待機時間長のスケーリング係数との積を、前記UEの前記接続待機時間長として決定するステップを含む。
【0013】
一実施例では、前記方法は、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するステップであって、ここで、前記接続待機時間長のスケーリング係数は予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲を越えていないステップを含む。
【0014】
一実施例では、前記基準接続待機時間長が前記接続待機時間長の最大値であることに応答して、前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は0~1を越えない。
【0015】
一実施例では、前記方法は、
サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
一実施例では、前記所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するステップは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップと、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔内で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされてから前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
一実施例では、前記方法は、前記UEが接続状態にあることに応答して、所定の接続時刻に前記ターゲット基地局と同期化するステップを含む。
【0018】
一実施例では、前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップを含む。
【0019】
一実施例では、前記方法は、
サービング基地局から送信された、切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報を受信するステップを含み、
前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップは、
切り替えを指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局に切り替えるステップと、
再構築を指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップと、を含む。
【0020】
一実施例では、前記方法は、
ネットワーク側から送信された、前記接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を受信するステップと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記接続トリガー時間間隔を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
一実施例では、前記方法は、前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔外で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされた後に前記ターゲット基地局に接続するステップを含む。
【0022】
本開示の実施例の第2の態様によれば、基地局に適用される接続確立方法を提供し、前記方法は、
ターゲット基地局を指示する指示情報と、基準接続待機時間長を指示する指示情報と、所定の接続時刻を指示する指示情報とのうちの少なくとも1つをユーサ機器(UE)に送信するステップを含み、
ここで、前記基準接続待機時間長は、UEが接続待機時間長のスケーリング係数と組み合わせて、所定の接続時刻の後にターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するためのものである。
【0023】
一実施例では、前記方法は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を指示する指示情報をUEに送信するステップであって、ここで、前記対応関係はUEが前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するためのものであるステップを含む。
【0024】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0025】
一実施例では、前記方法は、
切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報をUEに送信するステップを含む。
【0026】
一実施例では、前記方法は、
接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を送信するステップを含む。
【0027】
本開示の実施例の第3の態様によれば、ユーサ機器(UE)に適用される接続確立装置を提供し、前記装置は、第1の決定モジュールと第1の接続モジュールとを含み、ここで、
前記第1の決定モジュールは、基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するように構成され、
前記第1の接続モジュールは、所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するように構成される。
【0028】
一実施例では、前記装置は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第2の決定モジュールを含む。
【0029】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0030】
一実施例では、前記第2の決定モジュールは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータが属する前記サービス特性パラメータの範囲に対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第1の決定サブモジュールを含む。
【0031】
一実施例では、前記第2の決定モジュールは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するように構成される第2の決定サブモジュールを含む。
【0032】
一実施例では、前記サービス特性パラメータは、アクセス識別子(Access Identity)と、アクセスカテゴリ(Access Category)と、第5世代サービス品質識別子(5QI)パラメータと、サービス品質(QoS)特性パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
一実施例では、前記装置は、
サービング基地局から送信された、前記対応関係を指示する指示情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記対応関係を決定するように構成される第3の決定モジュールと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
一実施例では、前記第2の決定モジュールは、
前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータに応答して、前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータにそれぞれ対応する少なくとも2つの前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲のうち、より小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第3の決定サブモジュールを含む。
【0035】
一実施例では、前記第1の決定モジュールは、
前記基準接続待機時間長と前記接続待機時間長のスケーリング係数との積を、前記UEの前記接続待機時間長として決定するように構成される第4の決定サブモジュールを含む。
【0036】
一実施例では、前記装置は、
前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するように構成される選択モジュールであって、ここで、前記接続待機時間長のスケーリング係数は予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲を越えていない選択モジュールを含む。
【0037】
一実施例では、前記基準接続待機時間長が前記接続待機時間長の最大値であることに応答して、前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は0~1を越えない。
【0038】
一実施例では、前記装置は、
サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局を指示する指示情報を受信するように構成される第2の受信モジュールと、
前記サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するように構成される第3の受信モジュールと、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するように構成される第4の受信モジュールと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
一実施例では、前記第1の接続モジュールは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するように構成される第1の接続サブモジュールと、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔内で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされてから前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するように構成される第2の接続サブモジュールと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
一実施例では、前記装置は、
前記UEが接続状態にあることに応答して、所定の接続時刻に前記ターゲット基地局と同期化するように構成される同期化モジュールを含む。
【0041】
一実施例では、前記第1の接続サブモジュールは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するように構成される接続ユニットを含む。
【0042】
一実施例では、前記装置は、
サービング基地局から送信された、切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報を受信するように構成される第5の受信モジュールを含み、
前記接続ユニットは、
切り替えを指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局に切り替えるように構成される第1の接続サブユニットと、
再構築を指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局への再構築を開始するように構成される第2の接続サブユニットと、を含む。
【0043】
一実施例では、前記装置は、
ネットワーク側から送信された、前記接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を受信するように構成される第6の受信モジュールと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記接続トリガー時間間隔を決定するように構成される第4の決定モジュールと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
一実施例では、前記装置は、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔外で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされた後に前記ターゲット基地局に接続するように構成される第1の接続モジュールを含む。
【0045】
本開示の実施例の第4の態様によれば、基地局に適用される接続確立装置を提供し、前記装置は、第1の送信モジュールを含み、ここで、
前記第1の送信モジュールは、ターゲット基地局を指示する指示情報と、基準接続待機時間長を指示する指示情報と、所定の接続時刻を指示する指示情報とのうちの少なくとも1つをユーサ機器(UE)に送信するように構成され、
ここで、前記基準接続待機時間長は、UEが接続待機時間長のスケーリング係数と組み合わせて、所定の接続時刻の後にターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するためのものである。
【0046】
一実施例では、前記装置は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を指示する指示情報をUEに送信するように構成される第2の送信モジュールであって、ここで、前記対応関係はUEが前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するためのものである第2の送信モジュールを含む。
【0047】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0048】
一実施例では、前記装置は、
切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報をUEに送信するように構成される第3の送信モジュールを含む。
【0049】
一実施例では、前記装置は、
接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を送信するように構成される第4の送信モジュールを含む。
【0050】
本開示の実施例の第5の態様によれば、通信機器を提供し、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムと、を含み、ここで、前記プロセッサが前記実行可能なプログラムを実行する場合、第1の態様または第2の態様に記載の接続確立方法のステップを実行する。
【0051】
本開示の実施例の第6の態様によれば、通信機器を提供し、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムと、ここで、前記プロセッサが前記実行可能なプログラムを実行する場合、第1の態様または第2の態様に記載の接続確立方法のステップを実行する。
【発明の効果】
【0052】
本開示の実施例は、接続確立方法、装置、通信機器及び記憶媒体を提供する。UE基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定し、所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続する。このように、所定の接続時刻の後に、各UEにそれぞれ関連付けられた接続待機時間長に基づいて、ターゲット基地局に接続することにより、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0053】
なお、上記一般的な説明及び以下の詳細な説明は、単に例示及び解釈するものであり、本開示の実施例を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
ここの図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適した実施例を示しており、明細書と共に、本開示の原理を説明するのに用いられる。
図1】例示的な一実施例によって示される無線通信システムの概略構成図である。
図2】例示的な一実施例によって示されるフィーダリンクスイッチの概略図である。
図3】例示的な一実施例によって示されるフィーダリンクのハードスイッチの概略図である。
図4】例示的な一実施例によって示されるフィーダリンクのソフトスイッチの概略図である。
図5】例示的な一実施例によって示される接続確立方法のフローチャートである。
図6】例示的な一実施例によって示される別の接続確立方法のフローチャートである。
図7】例示的な一実施例によって示されるさらなる接続確立方法のフローチャートである。
図8】例示的な一実施例によって示される接続確立装置のブロック図である。
図9】例示的な一実施例によって示される別の接続確立装置のブロック図である。
図10】例示的な一実施例によって示される接続確立のための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載された実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本発明のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0056】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示と添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「」、「前記」及び「当該」は、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形も含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0057】
なお、本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0058】
図1を参照すると、それは本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。図1に示すように、無線通信システムはセルラー移動通信技術ベースの通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末11及びいくつかの基地局12を含むことができる。
【0059】
ここで、端末11は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。端末11は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、端末11はモノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサ機器、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ぶ)及びモノのインターネット端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ装置(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ機器(user device)、またはユーザ端末(user equipment、UE)である。または、端末11は無人航空機の機器であってもよい。または、端末11は車載機器であってもよく、例えば、無線通信機能を備えるトリップコンピュータであってもよく、またはトリップコンピュータに接続される無線端末であってもよい。または、端末11は路側機器、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯、または他の路側機器などであってもよい。
【0060】
基地局12は、無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスであってもよい。ここで、当該無線通信システムは第4世代の移動通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、長期進化(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムであってもよく、新しい無線(new radio、NR)システムまたは5GNRシステムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代のシステムであってもよい。ここで、5GシステムにおけるアクセスネットワークはNG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新しい世代無線アクセスネットワーク)と呼ばれることができる。または、MTCシステムである。
【0061】
ここで、基地局12は、4Gシステムにおいて採用された進化型基地局(eNB)であってもよい。または、基地局12は、5Gシステムにおける集中分散アーキテクチャを採用した基地局(gNB)であってもよい。基地局12が集中分散アーキテクチャを採用する場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)と少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータ集約プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられている。分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層のプロトコルスタックが設けられており、本開示の実施例は基地局12の具体的な実現形態を限定しない。
【0062】
基地局12と端末11との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線エアインターフェースは、第4世代の移動通信ネットワーク技術(4G)規格に基づく無線エアインターフェースである。または、当該無線エアインターフェースは、第5世代の移動通信ネットワーク技術(5G)規格に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しい無線である。または、当該無線エアインターフェースは5Gの次世代の移動通信ネットワーク技術の規格に基づく無線エアインターフェースであってもよい。
【0063】
いくつかの実施例では、端末11間はE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することもできる。例えばクルマのインターネット通信(vehicle to everything、V2X)におけるV2V(vehicle to vehicle、車対車)通信、V2I(vehicle to Infrastructure、車対路側機器)通信及びV2P(vehicle to pedestrian、車対歩行者)通信などのシーンである。
【0064】
いくつかの実施例では、上記無線通信システムは、ネットワーク管理機器130をさらに含むことができる。
【0065】
いくつかの基地局12はそれぞれネットワーク管理装置13に接続される。ここで、ネットワーク管理装置13は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理装置13は、進化したパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)における移動管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク機器、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、戦略及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホームサブスクライバーサーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器13の実現形態について、本開示の実施例では限定しない。
【0066】
本開示の実施例に係る実行本体は、非地上セルラモバイル通信ネットワークのカバーを実現する衛星、及びセルラモバイル通信ネットワーク技術を用いて無線通信を行う携帯電話端末などのユーサ機器、及び基地局などを含むが、これらに限定されない。
【0067】
本開示の実施例の一応用シナリオは、図2に示すように、低地球軌道(LEO、Low-Earth Orbit)衛星(satellite)衛星のフィーダリンクスイッチであり、透過的な伝送でのLEO衛星は、移動の間、ゲートウェイ(GW、Gate Way)1と確立されたフィーダリンクからGW2と確立されたフィーダリンクに切り替わる。ここで、GW1は基地局1に接続され、GW2は基地局2に接続される。すなわち、LEO衛星は、移動の間、基地局1から基地局2に切り替わる。衛星が一度に1つのフィーダリンクでしかサービスを提供できない場合、LEO衛星が移動しているとき、基地局1によってゲートウェイGW1を介してサービスを提供するすべてのUEのRRC接続を切断する必要があり、基地局2がGW2を通じて引き継ぎを行った後、各UEは、基地局2に対応する基準信号を見つけて、基地局2に属するセルにアクセスすることができる。
【0068】
フィーダリンクスイッチは、ハードスイッチとソフトスイッチという2つの方式がある。
【0069】
フィーダリンクのハードスイッチは、図3に示すように、透過的な伝送でのLEO衛星がフィーダリンクのハードスイッチを行う場合、すなわちGW変換中にこの衛星を介したフィーダリンク接続が1つしか利用できない場合、LEO衛星がサービングしているセルの信号は、古いGWを離れた時刻T1から新しいGWにアクセスした時刻T2までの時間帯で利用できない。新旧GWが異なる基地局に対応する場合、UEはLEO衛星によって提供されるサービングセルに再びアクセスする必要がある。
【0070】
フィーダリンクのソフトスイッチは、図4に示すように、透過的な伝送でのLEO衛星がフィーダリンクのハードスイッチを行う場合、すなわちGW変換中にこの衛星を介したフィーダリンク接続が2つ利用できる。GW変換の間、LEO衛星がサービングしているセルの信号については、古いGWを離れた時刻T1から新しいGWにアクセスした時刻T2までの間の期間に、基地局1と基地局2の両方が利用可能であり、UEはフィーダリンクスイッチ中にサービングセルを切り替えることができる。
【0071】
フィーダリンクスイッチに対してUEと基地局の間に接続を確立する2つ可能な解決案を提案した。
【0072】
解決案1:正確な時間制御に基づくフィーダリンクのハードスイッチ。
新GWと旧GWにある基地局のソースセルとターゲットセルの間に重複がないため、正確な時間に基づいて切り替えを制御するしかない。図3に示すようなフィーダリンクのハードスイッチでは、切り替え命令はT1の前にLEO衛星がサービングしているすべてのUEに送信される必要があるため、時間トリガーに基づく条件付き切り替え(CHO、Conditional Hand Over)方式を使用することができる。UEはT2の後に切り替えプロセスを開始することができるため、切り替え命令には切り替えトリガー時間が含まれる必要がある。
【0073】
解決案2:条件付き無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)に基づいて再構築されたフィーダリンクのハードスイッチプログラム。
【0074】
NTNのセルが大きいことを考慮すると、短時間に大量のUEsに切り替え(HO、Hand Over)命令を送信することは極めて難しい問題かもしれない。
【0075】
一部のUEはすぐにHOを実行できない可能性があるため無線リンクの失敗を検出し、その後UEがRRC再構築プログラムを開始する可能性がある。RRC接続の再構築には長い時間がかかり、無線リンクの失敗(RLF、Radio Link Failure)の検出、セル選択及び可能な再構築障害が起こり、サービスの継続性に影響を及ぼす可能性がある。したがって、ネットワークは、ターゲットセルのID及び/又は再構築条件などの支援情報を提供することができる。支援情報は、専用シグナリングではなく、システム情報ブロック(SIB、System Information Block)を通じてUEに個別に送信することができ、大量のUEに起因するシグナリングオーバーヘッドを効果的に低減する。
【0076】
解決案1について、このLEO衛星のサービングセル内のすべてのUEのターゲット基地局が同じであることを考慮して、T1時刻の前にこれらのUEに同じ切り替え先基地局及びトリガー時間をブロードキャストで送信することができる。このようにしてシグナリングオーバーヘッドを効果的に低減することができる。しかしながら、これは大量のUEが同一時刻に切り替えを実行して、ネットワークが混雑する原因となる。同様に、解決案2について、大量のUEが無線リンクの失敗を検出した場合、RRC再構築を開始するのもネットワーク混雑に直面する。
【0077】
図5に示すように、本例示的な実施例は接続確立方法を提供し、接続確立方法は無線通信的ユーサ機器(UE)に適用可能であり、
基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するステップ501と、
所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するステップ502と、を含む。
【0078】
UEは、セルラモバイル通信ネットワーク技術を用いて無線通信を行う携帯電話端末などであり得る。UEは、衛星などの上空プラットフォームとゲートウェイGWなどの衛星地上局との間のフィーダリンクの透過的な伝送によってサービング基地局と通信接続を確立することができる。ここで、上空プラットフォームは表1に示される。
【表1】
【0079】
表1では、GEO衛星以外の上空プラットフォームは移動中に、通常フィーダリンクスイッチを有する。本発明の実施例の方法は、フィーダリンクスイッチが発生するNTN通信システムに適用可能であるが、これに限定されない。
【0080】
以下の発明の実施例はLEO衛星プラットフォームを用いたNTN通信システムを使用して本発明の実施例の方法を説明する。しかし、これは本発明の実施例の方法がLEO衛星プラットフォームのNTN通信システムにのみ使用されることを意味するものではない。
【0081】
図2に示すように、透過的な伝送でのLEO衛星は移動中に、ゲートウェイ(GW、Gate Way)1と確立されたフィーダリンクからGW2と確立されたフィーダリンクに切り替わり、ここで、GW1が基地局1に接続され、GW2が基地局2に接続される。すなわち、LEO衛星は移動中に、基地局1から基地局2に切り替わる。ここで、基地局は5Gセルラモバイル通信におけるgNBであり得る。
【0082】
ターゲット基地局は、UEがLEO衛星の移動中に、現在のサービング基地局から切り替えた基地局である。例えば、図2に示すように、T1時刻に、gNB1はGW1及びLEO衛星を介してUEに接続され、gNB1はUEのサービング基地局である。LEO衛星の移動中に、すなわちT1からT2時刻までに、UEが接続される基地局はgNB1からgNB2に切り替わる。gNB2はターゲット基地局である。
【0083】
基準接続待機時間長は一定の時間長であってもよい。基準接続待機時間長は、通信プロトコルによって規定されてもよいし、LEO衛星信号でカバーされたUEの数、及び/又はターゲット基地局に接続される必要があるUEの数などに基づいてコアネットワークまたは基地局などによって決定されてもよい。
【0084】
接続待機時間長のスケーリング係数は、基準接続待機時間長に基づいてUEの接続待機時間長を調整することを可能にする。接続待機時間長のスケーリング係数はUEに関連付けられ、異なるUEは異なる接続待機時間長のスケーリング係数を有することができる。ここで、接続待機時間長のスケーリング係数はUEのタイプに関連付けられてもよいし、UEの現在のサービス特性などに関連付けられてもよい。
【0085】
基準接続待機時間長とUEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、各UEの接続待機時間長を取得することができる。接続待機時間長のスケーリング係数が異なるため、各UEの接続待機時間長も異なる。例示的に、基準接続待機時間長と接続待機時間長のスケーリング係数相乘との積、または基準接続待機時間長を接続待機時間長のスケーリング係数で除算した商を接続待機時間長として決定することができ、ここで、除算方式で接続待機時間長を決定する場合、接続待機時間長のスケーリング係数は0ではない。ここで、接続待機時間長のスケーリング係数は1以下の非負数であってもよいし、1よりも大きい正数であってもよい。
【0086】
所定の接続時刻は、サービング基地局によって指示されたターゲット基地局への切り替えを開始する時刻であってもよいし、衛星がターゲット基地局との接続を確立する時刻などであってもよい。図2に示すように、所定の接続時刻はT2時刻であってもよい。UEは所定の接続時刻と接続待機時間長に基づいてターゲット基地局に接続することができる。例えば、所定の接続時刻以降の接続待機時間長を経た後にターゲット基地局に接続することができる。各UEの接続待機時間長が異なるため、UEがターゲット基地局に接続する時刻も異なり、このように、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0087】
このように、所定の接続時刻の後に、各UEにそれぞれ関連付けられた接続待機時間長に基づいて、ターゲット基地局に接続することにより、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0088】
一実施例では、前記方法は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む。
【0089】
ここで、サービス特性パラメータは、UEが現在伝送しているデータのタイプパラメータ、優先度パラメータ、レートパラメータ、及び/又は伝送品質要求パラメータなどであってもよい。例えば、サービス特性パラメータはQoSにおける優先度(Priority Level)であってもよい。異なるサービス特性パラメータは異なる接続待機時間長のスケーリング係数の範囲に関連付けられる。
【0090】
UEは、自身の現在のサービス特性パラメータに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、所定の選択ルールに基づいて接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。例えば、所定の選択ルールは、UEの信号強度に基づいて接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から対応する接続待機時間長のスケーリング係数を選択することを規定することができる。
【0091】
例示的に、UEは、システムブロードキャストによって接続待機時間長のスケーリング係数とサービス特性パラメータAccess Identityとの対応関係を取得し、Access Identity=1の場合、接続待機時間長のスケーリング係数∈[Pl_1,Pu_1]であり、ここで0≦Pl_1≦Pu_1≦1であり、Access Identity=2の場合、接続待機時間長のスケーリング係数∈[Pl_2,Pu_2]であり、ここで0≦Pl_2≦Pu_2≦1であり、Access Identity=11、12、…、などの場合、設定は同様である。
【0092】
UEに存在するAccess Identityがそれぞれ1である場合、このUEに対応するサービス特性パラメータの範囲は[Pl_1,Pu_1]である。
【0093】
UEは[Pl_1,Pu_1]の範囲から接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0094】
このように、サービス特性パラメータが異なるのUEが接続待機時間長のスケーリング係数を取得する値の範囲が異なり、取得された接続待機時間長のスケーリング係数が異なり、さらに異なる接続待機時間長を決定することができる。UEは異なる接続待機時間長に基づいてターゲット基地局に接続し、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0095】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0096】
サービス特性パラメータには多くの可能な値があるため、サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を確立することができる。サービス特性パラメータの可能な値を異なる複数の範囲に分けることができ、各サービス特性パラメータの範囲は1つの接続待機時間長のスケーリング係数の範囲に対応する。異なるサービス特性パラメータの範囲に対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は同じでも異なってもよい。
【0097】
UEは、サービス特性パラメータの範囲と接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0098】
例示的に、サービス特性パラメータはデータ遅延(PDB、Packet Delay Budget)であってもよく、すべてのPDBをN個の範囲に分けることができ、ここで、Nは1以上の正の整数である。各PDB範囲が1つの接続待機時間長のスケーリング係数の範囲に対応する。UEは自身のPDBに対応するPDB範囲を選択し、さらに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲を決定することができる。
【0099】
例えば、PDBシーケンスは、PDBreference={PDBreference_1、…、PDUeference_n、…、PDBreference_N}であり、ここで0<PDBreference_1<、…、<PDBreference_n<、...、<PDBreference_Nである。各PDBに対応する接待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
【0100】
UEは、進行中のサービスの5QIに基づいて、QoS(フロー)Flowに対応するPDBを求める。
【0101】
0≦PDB≦PDBreference_1の場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲 [0,P_1] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。PDBminreference_n-1<PDBmin≦PDBminreference_nの場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲(P_n-1,P_n] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0102】
PDBmin>PDUminreference_Nの場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲(P_n、1] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0103】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータが属する前記サービス特性パラメータの範囲に対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む。
【0104】
例示的に、サービス特性パラメータはPDBであってもよく、すべてのPDBをN個の範囲に分けることができ、ここで、Nは1以上の正の整数である。各PDB範囲が1つの接続待機時間長のスケーリング係数の範囲に対応する。UEは、自身のPDBが属するPDB範囲を選択し、そしてこのPDB範囲に対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲を決定し、さらに接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0105】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するステップを含む。
【0106】
ここで、UEは、決定された接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、自身の接続待機時間長のスケーリング係数として値をランダムに取るすることができる。
【0107】
例示的に、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で乱数randを生成してもよく、この乱数は接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で均等に分布してもよい。ランダムに生成された接続待機時間長のスケーリング係数に基づいて、基準接続待機時間長と組み合わせて、接続待機時間長を決定する。
【0108】
このように、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で値をランダムに取ることにより、値が同じの状況を減らし、さらに接続待機時間長の値が同じの状況を減らす。UEは異なる接続待機時間長に基づいてターゲット基地局に接続し、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0109】
一実施例では、前記サービス特性パラメータは、アクセス識別子(Access Identity)と、アクセスカテゴリ(Access Category)と、第5世代サービス品質識別子(5QI)パラメータと、サービス品質(QoS)特性パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0110】
5Gシステムは、関連する制限パラメータを使用して、UEがネットワークにアクセスする権利を制限できる。これらの制限パラメータは、Access IdentityとAccess Categoryによって異なる。表2に示すように、Access IdentityがUEに設定される。表3に示すように、Access CategoryはUEに関連する条件とアクセス試行タイプの組み合わせによって定義される。
【表2】
【表3-1】
【表3-2】
【0111】
5Gシステムでは、QoSモデルはQosフローに基づいており、QoSフローはプロトコルデータユニット(PDU、Protocol Data Unit)であり、PDUセッションの最も細分化されたQoS区分粒度、つまり2つのPDUセッションの違いは、それらのQoSフローが異なることであり、5Gシステムでは、QoSフロー識別子(QFI、QoS Flow Identifier)は、QoSフローを識別するためのものであり、QFIは、動的に設定されてもよく、または5QI等しくてもよい。
【0112】
標準化された5QI値は、一般的なサービスを指定し、5G QoS特徴とマッピングできる。標準化された5QI値から5G QoS特徴へのマッピングを表4に示す。
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【表4-4】
【表4-5】
【表4-6】
【0113】
一実施例では、前記方法は、
サービング基地局から送信された、前記対応関係を指示する指示情報を受信するステップと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記対応関係を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0114】
ここで、サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、サービング基地局によってUEに送信することができる。サービング基地局は、ブロードキャストによって対応関係をUEに送信することができる。例えば、サービング基地局は、対応関係を指示する指示情報をシステム情報に含めてブロードキャストすることができる。UEはシステム情報を受信してから対応関係を決定する。
【0115】
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は通信プロトコルによって協定されてもよく、ユーサ機器は通信プロトコルに基づいて該対応関係を決定する。サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係はサービング基地局とUEとによって協定されてもよく、ユーサ機器は協定された対応関係に基づいて、接続待機時間長のスケーリング係数を決定する。
【0116】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップは、
前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータに応答して、前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータにそれぞれ対応する少なくとも2つの前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲のうち、より小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するステップを含む。
【0117】
UEは通常、複数のサービスのデータ伝送を同時に行うことができ、複数のサービスのサービス特性パラメータが異なるか、または1つのサービス内の異なるデータのサービス特性パラメータが異なる。すなわち、UEの現在のサービス特性パラメータは複数であってもよく、複数のサービス特性パラメータはそれぞれ1つの接続待機時間長のスケーリング係数の範囲に対応することができる。
【0118】
ここで、UEは、より小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から決定することができる。
【0119】
例示的に、UEは、システムブロードキャストによってサービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を取得し、ここで、サービス特性パラメータはPDBであってもよい。PDB基準値のシーケンスをPDBminreference={PDBminreference_1、…、PDUminreference_n、…、PDBminreference_N}としてセットし、ここで0<PDBminreference_1<、…、<PDBminreference_n<、...、<PDBminreference_Nである。各PDBに対応する接待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
【0120】
UEは、進行中のサービスのすべての上り下りQoS Flowの5QIに基づいて、それに対応するPDBを取得し、すべてのQoS Flowに対応するPDBのうちの最小値PDBminを求める。PDBminに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲はより小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する。UEは、PDBminに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で接続待機時間長を選択することができる。
【0121】
0≦PDBmin≦PDBminreference_1の場合、UEは[0,P_1]から接続待機時間長として値を取ることができる。
【0122】
PDBminreference_n-1<PDBmin≦PDBminreference_nの場合、UEは(P_n-1,P_n]から接続待機時間長として値を取ることができる。
【0123】
PDBmin>PDUminreference_Nの場合、UEは(P_n、1]から接続待機時間長として値を取ることができる。
【0124】
また例えば、UEはシステムブロードキャストによってサービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を取得し、ここで、サービス特性パラメータはAccess Identityであってもよい。Access Identity=1の場合、接続待機時間長のスケーリング係数∈[Pl_1,Pu_1]であり、ここで0≦Pl_1≦Pu_1≦1であり、Access Identity=2の場合、接続待機時間長のスケーリング係数∈[Pl_2,Pu_2]であり、ここで0≦Pl_2≦Pu_2≦1であり、Access Identity=11、12、…、などの場合、設定は同様である。
【0125】
UEに1と2という2つのAccess Identityが存在する場合。Pl_1>Pl_2かつPu_1>Pu_2の場合、Pl_new=Pl_2、Pu_new=Pu_2であり、すなわち、このUEに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は[Pl_2,Pu_2]である。
【0126】
UEは[Pl_2,Pu_2]から接続待機時間長として値を取ることができる。
【0127】
一実施例では、前記基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するステップは、
前記基準接続待機時間長と前記接続待機時間長のスケーリング係数との積を、前記UEの前記接続待機時間長として決定するステップを含む。
【0128】
UEが接続待機時間長のスケーリング係数を決定した後、基準接続待機時間長と前記接続待機時間長のスケーリング係数とを乗算して、乗算の積を接続待機時間長として決定することができる。
【0129】
例示的に、UEが接続待機時間長のスケーリング係数の範囲を決定した後、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で乱数randを生成し、乱数は待機時間長のスケーリング係数の範囲内で均等に分布してもよい。UEに対応する接続待機時間長はrand*T0であり、ここで、T0は基準接続待機時間長である。
【0130】
一実施例では、前記方法は、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するステップであって、ここで、前記接続待機時間長のスケーリング係数は予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲を越えていないステップを含む。
【0131】
基地局がサービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係をブロードキャストしなかった場合、UEは、予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲内で取得された乱数を待機時間長のスケーリング係数とすることができる。
【0132】
ここで、予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲は事前に設定することができる。予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲と接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は同じでも異なっても良い。
【0133】
一実施例では、前記基準接続待機時間長が前記接続待機時間長の最大値であることに応答して、前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は0~1を越えない。
【0134】
ここで、基準接続待機時間長は接続待機時間長の最大値であってもよく、この基準接続待機時間長に対して、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は[0,1]である。
【0135】
一実施例では、前記方法は、
サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0136】
ここで、前記ターゲット基地局を指示する指示情報、及び/又は前記基準接続待機時間長を指示する指示情報、及び/又は前記所定の接続時刻を指示する指示情報は、サービング基地局によってUEに送信することができる。サービング基地局は、ブロードキャストによって、前記ターゲット基地局を指示する指示情報、及び/又は前記基準接続待機時間長を指示する指示情報、及び/又は前記所定の接続時刻を指示する指示情報をUEに送信することができる。例えば、サービング基地局は、前記ターゲット基地局を指示する指示情報、及び/又は前記基準接続待機時間長を指示する指示情報、及び/又は前記所定の接続時刻を指示する指示情報をシステム情報に含めてブロードキャストすることができる。
【0137】
ここで、前記ターゲット基地局を指示する指示情報はターゲット基地局の基地局識別子などであってもよい。
【0138】
UEは、サービング基地局から送信された指示情報を受信することによって、ターゲット基地局、所定の接続時刻Te及び/又は基準接続待機時間長T0などを決定する。
【0139】
一実施例では、前記所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するステップは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップと、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔内で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされてから前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
サービング基地局は、時間ベースのCHOモードをUEに指示することができる。サービング基地局は、ターゲット基地局、所定の接続時刻Te及び/又は基準接続待機時間長T0などを指示するように指示情報を送信することができる。接続状態にあるUEは、サービング基地局から送信された指示情報を受信して、ターゲット基地局、所定の接続時刻Te及び/又は基準接続待機時間長T0などを決定する。所定の接続時刻TeはCHOのトリガー時刻であってもよい。UEは基準接続待機時間長に基づいて接続待機時間長を決定し、所定の接続時刻の後に、接続待機時間長を待機してからターゲット基地局に接続することができる。
【0141】
このように、接続状態にあるUEは異なる接続待機時間長に基づいて、ターゲット基地局に接続し、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0142】
UEが所定の接続時刻にアイドル状態または非アクティブ状態にある場合、接続トリガー時間間隔を設定し、該接続トリガー時間間隔が所定の接続時刻の後に位置し、接続トリガー時間間隔は各UEがサービング基地局からターゲット基地局に切り替わるより頻繁な時間段であってもよい。アイドル状態または非アクティブ状態にあるUEは、接続トリガー時間間隔内で基地局への接続をトリガーし、接続確立要求メッセージを送信する必要がある場合、基地局への接続をトリガーしてから接続待機時間長を経た後に、ターゲット基地局に接続することができる。すなわち、接続確立要求メッセージを送信する必要があると判断した場合には、接続待機時間長を経た後に接続確立要求メッセージを送信してもよい。
【0143】
一実施例では、前記方法は、
ネットワーク側から送信された、前記接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を受信するステップと、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記接続トリガー時間間隔を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0144】
ここで、基地局は、ブロードキャストなどの方式によって、接続トリガー時間間隔を指示する指示情報をUEに送信することができる。ここで、基地局は、アイドル状態または非アクティブ状態にあるUEの接続状態の場合のサービング基地局であってもよいし、アイドル状態または非アクティブ状態にあるUEのアンカー基地局などであってもよい。
【0145】
例示的に、アイドル状態にあるUEは、ネットワークブロードキャストによって接続トリガー時間間隔Txを取得し、ここで、Txは基準接続待機時間長T0以下であってもよい。所定の接続時刻Teに達した場合、Txを開始させ、アイドル状態にあるUEがTxタイムアウトの前に接続確立要求メッセージの伝送を開始すると、接続待機時間長Tを開始させ、Tがタイムアウトすると、UEは接続確立要求メッセージを送信してターゲット基地局に接続する。
【0146】
接続トリガー時間間隔は通信プロトコルによって協定されてもよい。UEは通信プロトコルに基づいて接続トリガー時間間隔を決定することができる。
【0147】
接続トリガー時間間隔は基地局とUEによって協定されてもよく、ユーサ機器は協定された接続トリガー時間間隔に基づいて、接続待機時間長のスケーリング係数を決定する。
【0148】
このように、がアイドル状態または非アクティブ状態にあるUEは、異なる接続待機時間長に基づいてターゲット基地局に接続し、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0149】
一実施例では、前記方法は、前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔外で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされた後に前記ターゲット基地局に接続するステップを含む。
【0150】
接続トリガー時間間隔は、各UEがサービング基地局からターゲット基地局に切り替わるより頻繁な時間段であってもよく、接続トリガー時間間隔の後に、サービング基地局からターゲット基地局に切り替わるUEが減少し、ネットワークが混雑する可能性が低くなる。したがって、アイドル状態または非アクティブ状態にあるUEが接続トリガー時間間隔の後に基地局への接続をトリガーすると、直接ターゲット基地局と接続を確立することができる。このように、待機時間を減少し、ターゲット基地局の接続即時性を向上させることができる。
【0151】
一実施例では、前記方法は、前記UEが接続状態にあることに応答して、所定の接続時刻に前記ターゲット基地局と同期化するステップを含む。
【0152】
UEがターゲット基地局と接続を確立する中に、例えばランダムアクセス手順では、UEはターゲット基地局との同期化を完了する必要がある。UEは、所定の接続時刻にターゲット基地局と同期化することができ、このように、接続待機時間長でRRC接続を確立する効率を向上させることができる。
【0153】
例示的に、所定の接続時刻に達したとき、UEは、接続待機時間長Tを計時するためのタイマーを起動して、UEとターゲット基地局のセルを同期化することができる。Tがタイムアウトすると、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始する。
【0154】
または、所定の接続時刻に達したとき、UEは、接続待機時間長Tを計時するためのタイマーを起動し、Tがタイムアウトすると、UEとターゲット基地局のセルの同期化をトリガーして、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始することができる。
【0155】
一実施例では、前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するステップは、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップを含む。
【0156】
ここで、ターゲット基地局に接続することは、ターゲット基地局に切り替えること、またはターゲット基地局への再構築を開始することを含むことができる。
【0157】
一実施例では、前記方法は、サービング基地局から送信された、切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報を受信するステップを含み、
前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップは、
切り替えを指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局に切り替えるステップと、
再構築を指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局への再構築を開始するステップと、を含む。
【0158】
サービング基地局は、UEに指示情報を送信して、ターゲットセルに切り替えること、またはターゲットセルと再構築を行うことをUEに指示することができる。サービング基地局は、ブロードキャストによって指示情報を送信することができる。
【0159】
例示的に、サービング基地局は、ブロードキャストによって、切り替えの方式でターゲット基地局に接続するようにUEに指示する。UEは、サービング基地局のターゲット基地局の識別子に基づいてCHOにおける対応する設定を見つけ、後に切り替えをトリガーする。CHOにおける対応する設定が見つけられなかった場合、再構築をトリガーしてもよい。
【0160】
サービング基地局がブロードキャストによって、再構築の方式でターゲット基地局に接続するようにUEに指示すると、UEが再構築を採用する場合、UEは、ネットワークブロードキャストされたターゲット基地局の識別子に基づいて、ターゲット基地局への再構築を開始する。
【0161】
図6に示すように、本例示的な実施例は接続確立方法を提供し、接続確立方法は無線通信の基地局に適用可能であり、ステップ601を含み、
ステップ601:ターゲット基地局を指示する指示情報と、基準接続待機時間長を指示する指示情報と、所定の接続時刻を指示する指示情報とのうちの少なくとも1つをUEに送信し、
ここで、前記基準接続待機時間長は、UEが接続待機時間長のスケーリング係数と組み合わせて、所定の接続時刻の後にターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するためのものである。
【0162】
UEは、セルラモバイル通信ネットワーク技術を用いて無線通信を行う携帯電話端末などであり得る。UEは、衛星などの上空プラットフォームとゲートウェイGWなどの衛星地上局との間のフィーダリンクの透過的な伝送によってサービング基地局と通信接続を確立することができる。ここで、上空プラットフォームは表1に示される。
【0163】
表1では、GEO衛星以外の上空プラットフォームは移動中に、通常フィーダリンクスイッチを有する。本発明の実施例の方法は、フィーダリンクスイッチが発生するNTN通信システムに適用可能であるが、これに限定されない。
【0164】
以下の発明の実施例はLEO衛星プラットフォームを用いたNTN通信システムを使用して本発明の実施例の方法を説明する。しかし、これは本発明の実施例の方法がLEO衛星プラットフォームのNTN通信システムにのみ使用されることを意味するものではない。
【0165】
図2に示すように、透過的な伝送でのLEO衛星は移動中に、ゲートウェイ(GW、Gate Way)1と確立されたフィーダリンクからGW2と確立されたフィーダリンクに切り替わり、ここで、GW1が基地局1に接続され、GW2が基地局2に接続される。すなわち、LEO衛星は移動中に、基地局1から基地局2に切り替わる。ここで、基地局は5Gセルラモバイル通信におけるgNBであり得る。
【0166】
ターゲット基地局は、UEがLEO衛星の移動中に、現在のサービング基地局から切り替えた基地局である。例えば、図2に示すように、T1時刻に、gNB1はGW1及びLEO衛星を介してUEに接続され、gNB1はUEのサービング基地局である。LEO衛星の移動中に、すなわちT1からT2時刻までに、UEが接続される基地局はgNB1からgNB2に切り替わる。gNB2はターゲット基地局である。
【0167】
基準接続待機時間長は一定の時間長であってもよい。基準接続待機時間長は、通信プロトコルによって規定されてもよいし、LEO衛星信号でカバーされたUEの数、及び/又はターゲット基地局に接続される必要があるUEの数などに基づいてコアネットワークまたは基地局などによって決定されてもよい。
【0168】
接続待機時間長のスケーリング係数は、基準接続待機時間長に基づいてUEの接続待機時間長を調整することを可能にする。接続待機時間長のスケーリング係数はUEに関連付けられ、異なるUEは異なる接続待機時間長のスケーリング係数を有することができる。ここで、接続待機時間長のスケーリング係数はUEのタイプに関連付けられてもよいし、UEの現在のサービス特性などに関連付けられてもよい。
【0169】
基準接続待機時間長とUEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、各UEの接続待機時間長を取得することができる。接続待機時間長のスケーリング係数が異なるため、各UEの接続待機時間長も異なる。例示的に、基準接続待機時間長と接続待機時間長のスケーリング係数相乘との積、または基準接続待機時間長を接続待機時間長のスケーリング係数で除算した商を接続待機時間長として決定することができ、ここで、除算方式で接続待機時間長を決定する場合、接続待機時間長のスケーリング係数は0ではない。ここで、接続待機時間長のスケーリング係数は1以下の非負数であってもよいし、1よりも大きい正数であってもよい。
【0170】
所定の接続時刻は、サービング基地局によって指示されたターゲット基地局への切り替えを開始する時刻であってもよいし、衛星がターゲット基地局との接続を確立する時刻などであってもよい。図2に示すように、所定の接続時刻はT2時刻であってもよい。UEは所定の接続時刻と接続待機時間長に基づいてターゲット基地局に接続することができる。例えば、所定の接続時刻以降の接続待機時間長を経た後にターゲット基地局に接続することができる。各UEの接続待機時間長が異なるため、UEがターゲット基地局に接続する時刻も異なり、このように、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0171】
このように、所定の接続時刻の後に、各UEにそれぞれ関連付けられた接続待機時間長に基づいて、ターゲット基地局に接続することにより、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0172】
ここで、前記ターゲット基地局を指示する指示情報、及び/又は前記基準接続待機時間長を指示する指示情報、及び/又は前記所定の接続時刻を指示する指示情報は、サービング基地局によってUE送信することができる。サービング基地局は、ブロードキャストによって、前記ターゲット基地局を指示する指示情報、及び/又は前記基準接続待機時間長を指示する指示情報、及び/又は前記所定の接続時刻を指示する指示情報をUEに送信することができる。例えば、サービング基地局は、前記ターゲット基地局を指示する指示情報、及び/又は前記基準接続待機時間長を指示する指示情報、及び/又は前記所定の接続時刻を指示する指示情報をシステム情報に含めてブロードキャストすることができる。
【0173】
ここで、前記ターゲット基地局を指示する指示情報は、ターゲット基地局の基地局識別子などであってもよい。
【0174】
UEは、サービング基地局から送信された指示情報を受信することによって、ターゲット基地局、所定の接続時刻Te及び/又は基準接続待機時間長T0などを決定する。
【0175】
一実施例では、図7に示すように、前記方法は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を指示する指示情報をUEに送信するステップ602であって、ここで、前記対応関係はUEが前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するためのものであるステップ602を含む。
【0176】
ここで、サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係はサービング基地局によってUEに送信することができる。サービング基地局は、ブロードキャストによって対応関係をUEに送信することができる。例えば、サービング基地局は、対応関係を指示する指示情報をシステム情報に含めてブロードキャストすることができる。UEはシステム情報を受信してから対応関係を決定する。
【0177】
UEは、決定された接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で、自身の接続待機時間長のスケーリング係数として値をランダムに取るすることができる。
【0178】
例示的に、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で乱数randを生成してもよく、この乱数は接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で均等に分布してもよい。ランダムに生成された接続待機時間長のスケーリング係数に基づいて、基準接続待機時間長と組み合わせて、接続待機時間長を決定する。
【0179】
このように、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲内で値をランダムに取ることにより、値が同じの状況を減らし、さらに接続待機時間長の値が同じの状況を減らす。UEは異なる接続待機時間長に基づいてターゲット基地局に接続し、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0180】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0181】
サービス特性パラメータには多くの可能な値があるため、サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を確立することができる。サービス特性パラメータの可能な値を異なる複数の範囲に分けることができ、各サービス特性パラメータの範囲は1つの接続待機時間長のスケーリング係数の範囲に対応する。異なるサービス特性パラメータの範囲に対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は同じでも異なってもよい。
【0182】
UEは、サービス特性パラメータの範囲と接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0183】
例示的に、サービス特性パラメータはデータ遅延(PDB、Packet Delay Budget)であってもよく、すべてのPDBをN個の範囲に分けることができ、ここで、Nは1以上の正の整数である。各PDB範囲が1つの接続待機時間長のスケーリング係数の範囲に対応する。UEは自身のPDBに対応するPDB範囲を選択し、さらに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲を決定することができる。
【0184】
例えば、PDBシーケンスは、PDBreference={PDBreference_1、…、PDUeference_n、…、PDBreference_N}であり、ここで0<PDBreference_1<、…、<PDBreference_n<、...、<PDBreference_Nである。各PDBに対応する接待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
【0185】
UEは、進行中のサービスの5QIに基づいて、QoS(フロー)Flowに対応するPDBを求める。
【0186】
0≦PDB≦PDBreference_1の場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲 [0,P_1] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。PDBminreference_n-1<PDBmin≦PDBminreference_nの場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲(P_n-1,P_n] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0187】
PDBmin>PDUminreference_Nの場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲(P_n、1] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【0188】
一実施例では、前記方法は、
切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報をUEに送信するステップを含む。
【0189】
ここで、ターゲット基地局に接続することは、ターゲット基地局に切り替えること、またはターゲット基地局への再構築を開始することを含むことができる。
【0190】
サービング基地局は、UEに指示情報を送信して、ターゲットセルに切り替えること、またはターゲットセルと再構築を行うことをUEに指示することができる。サービング基地局は、ブロードキャストによって指示情報を送信することができる。
【0191】
例示的に、サービング基地局は、ブロードキャストによって、切り替えの方式でターゲット基地局に接続するようにUEに指示する。UEは、サービング基地局のターゲット基地局の識別子に基づいてCHOにおける対応する設定を見つけ、後に切り替えをトリガーする。CHOにおける対応する設定が見つけられなかった場合、再構築をトリガーしてもよい。
【0192】
サービング基地局がブロードキャストによって、再構築の方式でターゲット基地局に接続するようにUEに指示すると、UEが再構築を採用する場合、UEは、ネットワークブロードキャストされたターゲット基地局の識別子に基づいて、ターゲット基地局への再構築を開始する。
【0193】
一実施例では、前記方法は、
接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を送信するステップを含む。
【0194】
UEが所定の接続時刻にアイドル状態または非アクティブ状態にある場合、接続トリガー時間間隔を設定し、該接続トリガー時間間隔が所定の接続時刻の後に位置し、接続トリガー時間間隔は各UEがサービング基地局からターゲット基地局に切り替わるより頻繁な時間段であってもよい。アイドル状態または非アクティブ状態にあるUEは、接続トリガー時間間隔内で基地局への接続をトリガーし、接続確立要求メッセージを送信する必要がある場合、基地局への接続をトリガーしてから接続待機時間長を経た後に、ターゲット基地局に接続することができる。すなわち、接続確立要求メッセージを送信する必要があると判断した場合には、接続待機時間長を経た後に接続確立要求メッセージを送信してもよい。
【0195】
ここで、サービング基地局は、ブロードキャストなどの方式によって、接続トリガー時間間隔を指示する指示情報をUEに送信することができる。
【0196】
例示的に、アイドル状態にあるUEは、ネットワークブロードキャストによって接続トリガー時間間隔Txを取得し、ここで、Txは基準接続待機時間長T0以下であってもよい。所定の接続時刻Teに達した場合、Txを開始させ、アイドル状態にあるUEがTxタイムアウトの前に接続確立要求メッセージの伝送を開始すると、接続待機時間長Tを開始させ、Tがタイムアウトすると、UEは接続確立要求メッセージを送信してターゲット基地局に接続する。
【0197】
このように、アイドル状態または非アクティブ状態にあるUEは異なる接続待機時間長に基づいてターゲット基地局に接続し、同一時刻にターゲット基地局に接続するUEの数が減少し、ネットワークの混雑が緩和される。
【0198】
以下、上記任意の実施例と組み合わせて具体的な例を提供する。
【0199】
本発明の例によって提供される技術解決案の完全な内容は、以下のことを含む。
1、UEはシステムブロードキャストによって、ターゲットgNB識別子、所定の接続時刻Te及び基準接続待機時間長、例えば最長待機時間長T0などのターゲット基地局の指示情報を取得する。
2、ネットワークは接続待機時間長のスケーリング係数とサービス特性パラメータとの対応関係を設定し、UEは自身のサービス特性パラメータに基づいて対応する接続待機時間長のスケーリング係数を選択し、ここで、サービス特性パラメータはAccess Identity、Access Category、5QI、QoS特性パラメータなどによって指示できる。
3、ネットワークが接続待機時間長のスケーリング係数とサービス特性パラメータとの対応関係をブロードキャストしていなかった場合、UEは、0~1までの乱数を接続待機時間長のスケーリング係数として生成する。
4、UEはT0をスケーリングして接続待機時間長タイマーTを取得し、接続待機時間長のスケーリング係数は2、3によって決定される。
5、ネットワークはブロードキャストによって、再構築または切り替えを行うように接続状態にあるUEを指示することができる。
6、UEが切り替えを採用する場合、UEは、ネットワークブロードキャストされたgNB識別子に基づいてCHOにおける対応する設定を見つけ、後に切り替えをトリガーする。CHOにおける対応する設定が見つけられなっかた場合、後に再構築をトリガーする。
7、UEが再構築を採用する場合、UEはネットワークブロードキャストされたgNB識別子に基づいて、ターゲットgNBへの再構築を開始する。
8、Te時刻に達したとき、Tを開始させ、Tがタイムアウトすると、切り替えまたは再構築プロセスを開始する。
9、8に基づいて、UEはTe時刻に達したときにターゲットセルと同期化することができる。
10、アイドル状態にあるUEはネットワークブロードキャストによってタイマー時間長Txを取得する。
11、Te時刻に達したとき、アイドル状態にあるUEはTxを開始させ、Txがタイムアウトするの前に接続確立要求メッセージの伝送が開始されると、Tを開始させ、Tがタイムアウトすると、UEは接続確立要求メッセージを送信する。
【0200】
実施例1:
1、UEはシステムブロードキャストによって、ターゲットgNB識別子、所定の接続時刻Te及び基準接続待機時間長、例えば最長待機時間長T0などのターゲット基地局の指示情報を取得する。
2、UEは、システムブロードキャストによって、接続待機時間長のスケーリング係数とサービス特性パラメータPDBとの対応関係を取得し:PDBのシーケンスをPDBminreference={PDBminreference_1、…、PDUminreference_n、…、PDBminreference_N}としてセットし、ここで0<PDBminreference_1<、…、<PDBminreference_n<、...、<PDBminreference_Nである。各PDBに対応する接続待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
3、UEは、進行中のサービスのすべての上り下りQoSフロー(Flow)の5QIに基づいて、それに対応するPDBを取得し、すべてのQoS Flowに対応するPDBのうちの最小値PDBminを求める。
4、最小値PDBminに基づいてTを決定する:
4.1、0≦PDBmin≦PDBminreference_1であり、UEが乱数randを生成し、この乱数は[0,P_1]で均等に分布している場合、このUEに対応するT時間長はrand*T0である。
4.2、PDBminreference_n-1<PDBmin≦PDBminreference_nであり、UEが乱数randを生成し、この乱数は範囲(P_n-1,P_n]で均等に分布している場合、このUEに対応するT時間長はrand*T0である。
4.3、PDBmin>PDUminreference_Nであり、UEが乱数randを生成し、この乱数が範囲(P_n、1]で均等に分布している場合、このUEに対応するT時間長はrand*T0である。
5、ネットワークはブロードキャストによって切り替えを採用するように接続状態UEに指示する場合、UEはネットワークブロードキャストされたgNB識別子に基づいてCHOにおける対応する設定を見つけ、後に切り替えをトリガーする。
6、Te時刻に達したとき、
6.1、Tを開始させる。Tがタイムアウトすると、UEとターゲットセルとの同期化をトリガーして、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始する。
または、
6.2、UEがターゲットセルと同期化し、Tを開始させる。Tがタイムアウトすると、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始する。
【0201】
実施例2:
1、UEはシステムブロードキャストによって、ターゲットgNB識別子、所定の接続時刻Te及び基準接続待機時間長、例えば最長待機時間長T0などのターゲット基地局の指示情報を取得する。
2、UEはシステムブロードキャストによって接続待機時間長のスケーリング係数とサービス特性パラメータAccess Identityとの対応関係を取得し、Access Identity=1の場合、接続待機時間長のスケーリング係数∈[Pl_1,Pu_1]であり、ここで0≦Pl_1≦Pu_1≦1であり、Access Identity=2の場合、接続待機時間長のスケーリング係数∈[Pl_2,Pu_2]であり、ここで0≦Pl_2≦Pu_2≦1であり、Access Identity=11、12、…、などの場合、設定は同様である。
3、UEに1と2という2つのAccess Identityが存在する場合。Pl_1>Pl_2かつPu_1>Pu_2の場合、Pl_new=Pl_2、Pu_new=Pu_2であり、すなわち、このUEに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は[Pl_2,Pu_2]である。
4、UEが乱数randを生成し、この乱数は[Pl_2,Pu_2]で均等に分布している場合、このUEに対応するT時間長はrand*T0である。
5、ネットワークはブロードキャストによって切り替えを採用するようにこの接続状態にあるUEを指示する場合、UEはネットワークブロードキャストされたgNB識別子に基づいてCHOにおける対応する設定を見つけ、後に切り替えをトリガーする。
6、Te時刻に達したとき、
6.1、Tを開始させる。Tがタイムアウトすると、UEとターゲットセルとの同期化をトリガーして、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始する。
または、
6.2、UEがターゲットセルと同期化し、Tを開始させる。Tがタイムアウトすると、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始する。
【0202】
本発明の実施例は、UEに適用される接続確立装置をさらに提供し、図8に示すように、前記接続確立装置1000は、第1の決定モジュール1010と第1の接続モジュール1020とを含み、ここで、
前記第1の決定モジュール1010は、基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記UEがターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するように構成され、
前記第1の接続モジュール1020は、所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局に接続するように構成される。
【0203】
一実施例では、前記装置1000は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係に基づいて、前記UEに関連付けられたサービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第2の決定モジュール1030を含む。
【0204】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0205】
一実施例では、前記第2の決定モジュール1030は、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータが属する前記サービス特性パラメータの範囲に対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第1の決定サブモジュール1031を含む。
【0206】
一実施例では、前記第2の決定モジュール1030は、
前記UEに関連付けられた前記サービス特性パラメータに対応する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するように構成される第2の決定サブモジュール1032を含む。
【0207】
一実施例では、前記サービス特性パラメータは、アクセス識別子(Access Identity)と、アクセスカテゴリ(Access Category)と、第5世代サービス品質識別子(5QI)パラメータと、サービス品質(QoS)特性パラメータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0208】
一実施例では、前記装置1000は、
サービング基地局から送信された、前記対応関係を指示する指示情報を受信するように構成される第1の受信モジュール1040と、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記対応関係を決定するように構成される第3の決定モジュール1050と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0209】
一実施例では、前記第2の決定モジュール1030は、
前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータに応答して、前記UEに関連付けられた少なくとも2つの前記サービス特性パラメータにそれぞれ対応する少なくとも2つの前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲のうち、より小さい接続待機時間長のスケーリング係数を有する前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲から、前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するように構成される第3の決定サブモジュール1033を含む。
【0210】
一実施例では、前記第1の決定モジュール1010は、
前記基準接続待機時間長と前記接続待機時間長のスケーリング係数との積を、前記UEの前記接続待機時間長として決定するように構成される第4の決定サブモジュール1011を含む。
【0211】
一実施例では、前記装置1000は、
前記接続待機時間長のスケーリング係数をランダムに選択するように構成される選択モジュール1060であって、ここで、前記接続待機時間長のスケーリング係数は予め設定された時間長のスケーリング係数の範囲を越えていない選択モジュール1060を含む。
【0212】
一実施例では、前記基準接続待機時間長が前記接続待機時間長の最大値であることに応答して、前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は0~1を越えない。
【0213】
一実施例では、前記装置1000は、
サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局を指示する指示情報を受信するように構成される第2の受信モジュール1070と、
前記サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するように構成される第3の受信モジュール1080と、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するように構成される第4の受信モジュール1090と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0214】
一実施例では、前記第1の接続モジュール1020は、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するように構成される第1の接続サブモジュール1021と、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔内で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされてから前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に接続するように構成される第2の接続サブモジュール1022と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0215】
一実施例では、前記装置1000は、
前記UEが接続状態にあることに応答して、所定の接続時刻に前記ターゲット基地局と同期化するように構成される同期化モジュール1100を含む。
【0216】
一実施例では、前記第1の接続サブモジュール1021は、
前記UEが接続状態にあることに応答して、前記所定の接続時刻から前記接続待機時間長を経た後、前記ターゲット基地局に切り替える、または前記ターゲット基地局への再構築を開始するように構成される接続ユニット10211を含む。
【0217】
一実施例では、前記装置1000は、
サービング基地局から送信された、切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報を受信するように構成される第5の受信モジュール1110を含み、
前記接続ユニット10211は、
切り替えを指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局に切り替えるように構成される第1の接続サブユニット102111と、
再構築を指示する指示情報が受信されたことに応答して、前記ターゲット基地局への再構築を開始するように構成される第2の接続サブユニット102112と、を含む。
【0218】
一実施例では、前記装置1000は、
サービング基地局から送信された、前記接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を受信するように構成される第6の受信モジュール1120と、
通信プロトコルの協定に基づいて、前記接続トリガー時間間隔を決定するように構成される第4の決定モジュール1130と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0219】
一実施例では、前記装置1000は、
前記UEがアイドル状態または非アクティブ状態にあり、かつ前記所定の接続時刻以降の接続トリガー時間間隔外で接続がトリガーされたことに応答して、接続がトリガーされた後に前記ターゲット基地局に接続するように構成される第1の接続モジュール1140を含む。
【0220】
本発明の実施例は、基地局に適用される接続確立装置をさらに提供し、図9に示すように、前記接続確立装置200は、第1の送信モジュール210を含み、ここで、
前記第1の送信モジュール210は、ターゲット基地局を指示する指示情報と、基準接続待機時間長を指示する指示情報と、所定の接続時刻を指示する指示情報とのうちの少なくとも1つをユーサ機器(UE)に送信するように構成され、
ここで、前記基準接続待機時間長は、UEが接続待機時間長のスケーリング係数と組み合わせて、所定の接続時刻の後にターゲット基地局に接続するまでの接続待機時間長を決定するためのものである。
【0221】
一実施例では、前記装置200は、
サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を指示する指示情報をUEに送信するように構成される第2の送信モジュール220であって、ここで、前記対応関係はUEが前記接続待機時間長のスケーリング係数を決定するためのものである第2の送信モジュール220を含む。
【0222】
一実施例では、前記サービス特性パラメータと接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係は、
サービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を含む。
【0223】
一実施例では、前記装置200は、
切り替えを指示する指示情報または再構築を指示する指示情報をUEに送信するように構成される第3の送信モジュール230を含む。
【0224】
一実施例では、前記装置200は、
接続トリガー時間間隔を指示する指示情報を送信するように構成される第4の送信モジュール240を含む。
【0225】
例示的な実施例では、第1の決定モジュール1010、第1の接続モジュール1020、第2の決定モジュール1030、第1の受信モジュール1040、第3の決定モジュール1050、選択モジュール1060、第2の受信モジュール1070、第3の受信モジュール1080、第4の受信モジュール1090、同期化モジュール1100、第5の受信モジュール1110、第6の受信モジュール1120、第4の決定モジュール1130、第1の接続モジュール1140、第1の送信モジュール210、第2の送信モジュール220、第3の送信モジュール230及び第4の送信モジュール240などは、上記方法を実行するために、1つまたは複数の中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)、グラフィックプロセッサ(GPU、Graphics Processing Unit)、ベースバンドプロセッサ(BP、baseband processor)、アプリケーション専用集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複雑プログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラユニット(MCU、Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、またはその他の電子部品によって実現されてもよい。
【0226】
図10は、例示的な一実施例によって示される接続確立のための装置3000のブロック図である。例えば、装置3000は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング機器、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、携帯情報端末などであってもよい。
【0227】
図10を参照し、装置3000は、処理コンポーネント3002、メモリ3004、電源コンポーネント3006、マルチメディアコンポーネント3008、オーディオコンポーネント3010、入力/出力(I/O)インターフェイス3012、センサコンポーネント3014、及び通信コンポーネント3016のうちの1つ又は複数のコンポーネントを含むことができる。
【0228】
処理コンポーネント3002は、通常、装置3000の全体の操作、例えば、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作を制御する。処理コンポーネント3002は、上記方法の実施例における全部又は一部のステップを完成するために、命令を実行する1つ又は複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント3002は、処理コンポーネント3002と他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするように、1つ又は複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント3002は、マルチメディアコンポーネント3008と処理コンポーネント3002との間のインタラクションを容易にするように、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0229】
メモリ3004は、装置3000での操作をサポートするように、さまざまな種類のデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置3000で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、及びビデオなどを含む。メモリ3004は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクのような、あらゆる種類の揮発性又は不揮発性記憶装置又はそれらの組合せによって実現することができる。
【0230】
電源コンポーネント3006は、装置3000の各種類のコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント3006は、電源管理システムと、1つ又は複数の電源と、装置3000の電力の生成、管理及び配分に関連する他のコンポーネントとを含んでもよい。
【0231】
マルチメディアコンポーネント3008は、装置3000とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。一部の実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチ、スライド、及びタッチパネルにおけるジェスチャを感知するように、1つ又は複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチ又はスライド操作に関する継続時間及び圧力を感知することができる。一部の実施例において、マルチメディアコンポーネント3008は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。装置3000が操作モードにあり、例えば、撮影モード又はビデオモードにある場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは、外部のマルチメディアのデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、又は焦点距離と光学ズーム機能を備えてもよい。
【0232】
オーディオコンポーネント3010は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント3010は、1つのマイク(MIC)を含む。装置3000が操作モード、例えば、呼び出しモード、記録モード及び音声認識モードにある場合、マイクは、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ3004に記憶されるか、又は通信コンポーネント3016を介して送信される。一部の実施例において、オーディオコンポーネント3010は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0233】
I/Oインターフェース3012は、処理コンポーネント3002と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供する。上記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、開始ボタン、及びロックボタンなどを含むが、これらに限定されない。
【0234】
センサコンポーネント3014は、各側面の状態評価を装置3000に提供するように、1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント3014は、装置3000のオン/オフ状態、及びコンポーネントの相対的位置決めを検出することができ、例えば、コンポーネントが装置3000のディスプレイ及びキーパッドである。センサコンポーネント3014は、さらに、装置3000又は装置3000の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置3000との接触が存在するか否か、装置3000の向きと位置又は加速/減速、及び装置3000の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント3014は、いずれの物理的接触がない時に近くの物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むことができる。センサコンポーネント3014は、光センサ、例えば、イメージングアプリケーションに使用されるCMOS又はCCD画像センサをさらに含むことができる。一部の実施例において、該センサコンポーネント3014は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサを含むことができる。
【0235】
通信コンポーネント3016は、装置3000と他の装置との間の有線又は無線通信を容易にするように構成される。装置3000は、例えば、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせなどの通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例において、通信コンポーネント3016は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例において、通信コンポーネント3016は、近距離通信を促進するように、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域無線(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、及び他の技術に基づいて、実現することができる。
【0236】
例示的な実施例において、装置3000は、上記方法を実行するように、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子部品によって具現化することができる。
【0237】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば命令を含むメモリ3004をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完了するように装置3000のプロセッサ3020によって実行することができる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶装置などであってもよい。
【0238】
当業者は明細書を考慮し、および明細書に開示された内容を実施すると、本開示の他の実施形態に容易に想到し得る。本開示は本開示のあらゆる変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は本開示の一般原則に従い、本開示に開示されていない本技術分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は例示のみとして見なされ、本開示の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示される。
【0239】
なお、本開示は、上記に記載されかつ図面において示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本開示の実施例の第1の態様によれば、ユーサ機器(UE、User Equipment)に適用される接続確立方法を提供し、前記方法は、
前記UEがターゲット基地局またはターゲットセルに接続するまでの接続待機時間長を決定するステップと、
所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局またはターゲットセルに接続するステップと、を含む。
一実施例では、前記接続待機時間長を決定するステップは、
基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記接続待機時間長を決定するステップであって、前記接続待機時間長のスケーリング係数は1を含むステップを含む。 一実施例では、前記方法は、
サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
一実施例では、前記接続待機時間長は前記基準接続待機時間長に等しい。
一実施例では、前記方法は、
前記サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局またはターゲットセルを指示する指示情報を受信するステップを含む。
一実施例では、前記方法は、
所定の接続時刻以降の前記接続待機時間長の間、前記ターゲット基地局またはターゲットセルへの接続に失敗したことに応答して、前記ターゲット基地局またはターゲットセルへの接続を停止するステップを含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
本開示の実施例の第5の態様によれば、通信機器を提供し、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムと、を含み、ここで、前記プロセッサが前記実行可能なプログラムを実行する場合、第1の態様に記載の接続確立方法のステップを実行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
本開示の実施例の第6の態様によれば、通信機器を提供し、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムと、ここで、前記プロセッサが前記実行可能なプログラムを実行する場合、第2の態様に記載の接続確立方法のステップを実行する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
フィーダリンクのソフトスイッチは、図4に示すように、透過的な伝送でのLEO衛星がフィーダリンクのソフトスイッチを行う場合、すなわちGW変換中にこの衛星を介したフィーダリンク接続が2つ利用できる。GW変換の間、LEO衛星がサービングしているセルの信号については、古いGWを離れた時刻T1から新しいGWにアクセスした時刻T2までの間の期間に、基地局1と基地局2の両方が利用可能であり、UEはフィーダリンクスイッチ中にサービングセルを切り替えることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
UEに存在するAccess Identityがそれぞれ1である場合、このUEに対応する接続待機時間長のスケーリング係数の範囲は[Pl_1,Pu_1]である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
例えば、PDBシーケンスは、PDBreference={PDBreference_1、…、PDBeference_n、…、PDBreference_N}であり、ここで0<PDBreference_1<、…、<PDBreference_n<、...、<PDBreference_Nである。各PDBに対応する接待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
PDBmin>PDBminreference_Nの場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲(P_n、1] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0119】
例示的に、UEは、システムブロードキャストによってサービス特性パラメータの範囲と前記接続待機時間長のスケーリング係数の範囲との対応関係を取得し、ここで、サービス特性パラメータはPDBであってもよい。PDB基準値のシーケンスをPDBminreference={PDBminreference_1、…、PDBminreference_n、…、PDBminreference_N}としてセットし、ここで0<PDBminreference_1<、…、<PDBminreference_n<、...、<PDBminreference_Nである。各PDBに対応する接待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
0≦PDBmin≦PDBminreference_1の場合、UEは[0,P_1]から接続待機時間長のスケーリング係数として値を取ることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
PDBminreference_n-1<PDBmin≦PDBminreference_nの場合、UEは(P_n-1,P_n]から接続待機時間長のスケーリング係数として値を取ることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0123】
PDBmin>PDBminreference_Nの場合、UEは(P_n、1]から接続待機時間長のスケーリング係数として値を取ることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0126】
UEは[Pl_2,Pu_2]から接続待機時間長のスケーリング係数として値を取ることができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0147
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0147】
接続トリガー時間間隔は基地局とUEによって協定されてもよく、ユーサ機器は協定結果に基づいて接続トリガー時間間隔を決定する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0184
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0184】
例えば、PDBシーケンスは、PDBreference={PDBreference_1、…、PDBeference_n、…、PDBreference_N}であり、ここで0<PDBreference_1<、…、<PDBreference_n<、...、<PDBreference_Nである。各PDBに対応する接待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0186
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0186】
0≦PDB≦PDBreference_1の場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲 [0,P_1] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。PDBminreference_n-1<PDBmin≦PDBminreference_nの場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲(P_n-1,P_n] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0187
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0187】
PDBmin>PDBminreference_Nの場合、UEは、接続待機時間長のスケーリング係数の範囲(P_n、1] 内で接続待機時間長のスケーリング係数を決定することができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0200
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0200】
実施例1:
1、UEはシステムブロードキャストによって、ターゲットgNB識別子、所定の接続時刻Te及び基準接続待機時間長、例えば最長待機時間長T0などのターゲット基地局の指示情報を取得する。
2、UEは、システムブロードキャストによって、接続待機時間長のスケーリング係数とサービス特性パラメータPDBとの対応関係を取得し:PDBのシーケンスをPDBminreference={PDBminreference_1、…、PDBminreference_n、…、PDBminreference_N}としてセットし、ここで0<PDBminreference_1<、…、<PDBminreference_n<、...、<PDBminreference_Nである。各PDBに対応する接続待機時間長のスケーリング係数を取得し、接続待機時間長のスケーリング係数からなるシーケンスをP={P_1、…、P_N}と記し、ここで0<P_1<、…、<P_n<、...、<P_N<1である。
3、UEは、進行中のサービスのすべての上り下りQoSフロー(Flow)の5QIに基づいて、それに対応するPDBを取得し、すべてのQoS Flowに対応するPDBのうちの最小値PDBminを求める。
4、最小値PDBminに基づいてTを決定する:
4.1、0≦PDBmin≦PDBminreference_1であり、UEが乱数randを生成し、この乱数は[0,P_1]で均等に分布している場合、このUEに対応するT時間長はrand*T0である。
4.2、PDBminreference_n-1<PDBmin≦PDBminreference_nであり、UEが乱数randを生成し、この乱数は範囲(P_n-1,P_n]で均等に分布している場合、このUEに対応するT時間長はrand*T0である。
4.3、PDBmin>PDBminreference_Nであり、UEが乱数randを生成し、この乱数が範囲(P_n、1]で均等に分布している場合、このUEに対応するT時間長はrand*T0である。
5、ネットワークはブロードキャストによって切り替えを採用するように接続状態UEに指示する場合、UEはネットワークブロードキャストされたgNB識別子に基づいてCHOにおける対応する設定を見つけ、後に切り替えをトリガーする。
6、Te時刻に達したとき、
6.1、Tを開始させる。Tがタイムアウトすると、UEとターゲットセルとの同期化をトリガーして、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始する。
または、
6.2、UEがターゲットセルと同期化し、Tを開始させる。Tがタイムアウトすると、ランダムアクセス、RRC再設定などの切り替えプロセスを開始する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーサ機器(UE)によって実行される接続確立方法であって
記UEがターゲット基地局またはターゲットセルに接続するまでの接続待機時間長を決定するステップと、
所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局またはターゲットセルに接続するステップと、を含む、
接続確立方法。
【請求項2】
前記接続待機時間長を決定するステップは、
基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記接続待機時間長を決定するステップであって、前記接続待機時間長のスケーリング係数は1を含むステップを含む、請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項3】
サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するステップと、
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項4】
前記接続待機時間長は前記基準接続待機時間長に等しい、
請求項3に記載の接続確立方法。
【請求項5】
前記サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局またはターゲットセルを指示する指示情報を受信するステップをさらに含む、
請求項3に記載の接続確立方法。
【請求項6】
所定の接続時刻以降の前記接続待機時間長の間、前記ターゲット基地局またはターゲットセルへの接続に失敗したことに応答して、前記ターゲット基地局またはターゲットセルへの接続を停止するステップをさらに含む、
請求項1に記載の接続確立方法。
【請求項7】
基地局によって実行される接続確立方法であって、
基準接続待機時間長を指示する指示情報と、所定の接続時刻を指示する指示情報とのうちの少なくとも1つをユーサ機器(UE)に送信するステップを含む、
接続確立方法。
【請求項8】
ターゲット基地局またはターゲットセルを指示する指示情報を前記UEに送信するステップをさらに含む、
請求項7に記載の接続確立方法。
【請求項9】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザ機器(UE)がターゲット基地局またはターゲットセルに接続するまでの接続待機時間長を決定するステップと、
所定の接続時刻の後に、前記接続待機時間長に基づいて、前記ターゲット基地局またはターゲットセルに接続するステップと、
を実行するように前記実行可能なプログラムを実行するように構成される、
通信機器。
【請求項10】
前記プロセッサは、
基準接続待機時間長と前記UEに関連付けられた接続待機時間長のスケーリング係数とに基づいて、前記接続待機時間長を決定するステップであって、前記接続待機時間長のスケーリング係数は1を含むステップ
を実行するように前記実行可能なプログラムを実行するように構成される、
請求項9に記載の通信機器。
【請求項11】
前記プロセッサは、
サービング基地局から送信された、前記基準接続待機時間長を指示する指示情報を受信するステップ、または
前記サービング基地局から送信された、前記所定の接続時刻を指示する指示情報を受信するステップ、
を実行するように前記実行可能なプログラムを実行するように構成される、
請求項9に記載の通信機器。
【請求項12】
前記接続待機時間長は前記基準接続待機時間長に等しい、
請求項11に記載の通信機器。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記サービング基地局から送信された、前記ターゲット基地局またはターゲットセルを指示する指示情報を受信するステップ、
を実行するように前記実行可能なプログラムを実行するように構成される、
請求項11に記載の通信機器。
【請求項14】
前記プロセッサは、
所定の接続時刻以降の前記接続待機時間長の間、前記ターゲット基地局またはターゲットセルへの接続に失敗したことに応答して、前記ターゲット基地局またはターゲットセルへの接続を停止するステップ、
を実行するように前記実行可能なプログラムを実行するように構成される、
請求項9に記載の通信機器。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項7に記載の接続確立方法を実行するように前記実行可能なプログラムを実行するように構成される、
接続確立方法。
【請求項16】
命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令は、通信機器のプロセッサによって実行される場合、通信機器に請求項1に記載の接続確立方法を実行させる、
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令は、通信機器のプロセッサによって実行される場合、通信機器に請求項7に記載の接続確立方法を実行させる、
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】