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  • 特表-磁場刺激機器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(54)【発明の名称】磁場刺激機器
(51)【国際特許分類】
   A61N 2/02 20060101AFI20231101BHJP
【FI】
A61N2/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524280
(86)(22)【出願日】2021-10-05
(85)【翻訳文提出日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 KR2021013569
(87)【国際公開番号】W WO2022085989
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0138448
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521457273
【氏名又は名称】株式会社リーメド
【氏名又は名称原語表記】REMED CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】301-303ho, 187, Techno 2-ro, Yuseong-Gu, Daejeon 34025, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ギ・ヨウン
【テーマコード(参考)】
4C106
【Fターム(参考)】
4C106AA07
4C106BB22
4C106BB23
4C106CC03
(57)【要約】
本開示の複数の実施例における、磁場刺激機器が開示される。上記磁場刺激機器は、ハウジング;上記ハウジングの内部に設けられている収容空間に収容され、内部空間をつくる内部ケース;上記内部空間に配置され、磁場を発生させる磁場発生手段;及び上記内部空間に充填され上記磁場発生手段の冷却を誘導する冷媒を含むことが可能である。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング;
前記ハウジングの内部に設けられている収容空間に収容され、内部空間をつくる内部ケース;
前記内部空間に配置され、磁場を発生させる磁場発生手段;及び
前記内部空間に充填され、前記磁場発生手段の冷却を誘導する冷媒;
を含む、
磁場刺激機器。
【請求項2】
請求項1において、
前記内部ケースは、
前記内部空間を形成する第1ケース及び第2ケースを含み、
前記第1ケースは、
前記第1ケースの縁に沿って、前記第1ケースの外周面から突出するように形成されており、第1締結孔を有する第1結合部を含み、
前記第2ケースは、
前記第2ケースの縁に沿って、前記第2ケースの外周面から突出するように形成されており、前記第1締結孔に対応する位置に第2締結孔を有する、第2結合部を含む、
磁場刺激機器。
【請求項3】
請求項2において、
前記ハウジングは、
前記収容空間を形成する第1ハウジングと第2ハウジングを含み、
前記第1ハウジングは、
前記第1締結孔及び前記第2締結孔に対応する位置に締結溝を有する、
磁場刺激機器。
【請求項4】
請求項3において、
前記第1ハウジングと前記第1ケースと前記第2ケースは、
前記第1締結孔と前記第2締結孔と前記締結溝とを締結手段で締結する方法で結合される、
磁場刺激機器。
【請求項5】
請求項3において、
前記締結溝の内部に固定結合される雌ねじとして加工されたインサート(insert)部材;
をさらに含む、
磁場刺激機器。
【請求項6】
請求項3において、
前記第2ハウジングは、
前記第1ハウジングと接合する接合面上において、前記接合面に沿って延びるように突き出ている突出部を有し、
前記第1ハウジングは、
前記突出部に対応する位置に結合溝を有する、
磁場刺激機器。
【請求項7】
請求項6において、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとは、
前記突出部と前記結合溝とを嵌合させる方法によって結合される、
磁場刺激機器。
【請求項8】
請求項2において、
前記第1ケースと前記第2ケースとの間に設けられており、前記冷媒が外部に漏れることを防止する第1シーリング部材;
をさらに含む、
磁場刺激機器。
【請求項9】
請求項3において、
前記第1ケースは、前記冷媒が行き来できる第1孔を有しており、
前記第1ハウジングは、前記第1孔に対応する位置に存在し、前記冷媒が行き来できる第1通路を有し、
前記第2ケースは、前記冷媒が行き来できる第2通路を有する、
磁場刺激機器。
【請求項10】
請求項3において、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に設けられており、前記冷媒が外部に漏れることを防止する第2シーリング部材;
をさらに含む、
磁場刺激機器。
【請求項11】
請求項2において、
前記第1ケースは、
前記磁場発生手段が適切な位置に留まるように、上記磁場発生手段に対応する形状を持つ位置決め部;
を含む、
磁場刺激機器。
【請求項12】
請求項3において、
前記第1ケースは、
前記収容空間が形成される前記第1ハウジングの内側面に密着するように前記第1ハウジングに結合される、
磁場刺激機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、磁場刺激機器に係り、具体的には、磁場を利用し患者の皮膚を刺激する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、磁場刺激機器から発生する磁場を利用し、美肌ケアや治療目的の処置を行うことを目的とする磁場刺激機器に係る技術が知られるようになっている。
【0003】
一般的に、磁場刺激機器は、内部にコイルのような磁場発生手段を有し、磁場を発生させることが可能である。この場合、磁場発生手段が磁場を発生させる際、磁場発生手段の温度が70℃以上まで上昇することがある。そのため、一般的に、磁場刺激機器は、内部に磁場発生手段の冷却を図る冷却オイルのような冷媒を備えている場合がある。そして、磁場発生手段は、持続的に70℃以上の熱を発するとともに、一秒当たり30Hz以上の振動を発生させる場合もある。この時、磁場刺激機器の外観を形成するハウジングにクラック(crack)等が発生する可能性がある。他にも、ハウジングには、様々な外部要因により、クラックが発生する可能性がある。そして、ハウジングにクラックが発生した場合、冷却オイル等の冷媒が漏れて患者に致命的な被害をもたらしかねない。
【0004】
従って、ハウジングにクラックが発生した場合でも安全が保てる磁場刺激機器の開発が必要である。
【発明の概要】
【技術的課題】
【0005】
本開示は、前述の背景技術に対応して案出されており、ハウジングにクラックが発生しても安全が保てる磁場刺激機器を提供することに目的がある。
【0006】
本開示における技術的課題は、前述の技術的課題に限定されるものではなく、当業者は以下の記載内容に基づき、前述の技術的課題以外の課題についても明確に理解できる。
【課題の解決手段】
【0007】
前述のような課題を解決するための本開示の一実施例に基づき、磁場刺激機器が開示される。上記磁場刺激機器は、ハウジング;上記ハウジングの内部に設けられている収容空間に収容され、内部空間をつくる内部ケース;上記内部空間に配置され、磁場を発生させる磁場発生手段;及び上記内部空間に充填され上記磁場発生手段の冷却を誘導する冷媒;を含むことが可能である。
【0008】
また、上記内部ケースは、上記内部空間を形成する第1ケース及び第2ケースを含み、上記第1ケースは、上記第1ケースの縁に沿って、外周面から突出するように形成されており、第1締結孔を有する第1結合部を含み、上記第2ケースは、上記第2ケースの縁に沿って、外周面から突出するように形成されており、上記第1締結孔に対応する位置に第2締結孔を有する第2結合部を含むことが可能である。
【0009】
また、上記ハウジングは、上記収容空間を形成する第1ハウジングと第2ハウジングを含み、上記第1ハウジングは、上記第1締結孔及び上記第2締結孔に対応する位置に締結溝を有することが可能である。
【0010】
また、上記第1ハウジングと上記第1ケースと上記第2ケースとを、上記第1締結孔と上記第2締結孔と上記締結溝とを締結手段で締結する方法で、結合することが可能である。
【0011】
また、上記締結溝の内部に固定結合される雌ねじとして加工されたインサート(insert)部材をさらに含むことが可能である。
【0012】
また、上記第2ハウジングは、上記第1ハウジングと接合する接合面上において、上記接合面に沿って延びるように突き出ている突出部を有し、上記第1ハウジングは、上記突出部に対応する位置に結合溝を有することが可能である。
【0013】
また、上記第1ハウジングと上記第2ハウジングとを、上記突出部と上記結合溝とを嵌合させる方法で結合させることが可能である。
【0014】
また、上記第1ケースと上記第2ケースとの間に設けられており、上記冷媒が外部に漏れることを防止する第1シーリング部材;をさらに含むことが可能である。
【0015】
また、上記第1ケースは、上記冷媒が行き来できる第1孔を有しており、上記第1ハウジングは、上記第1孔に対応する位置に存在し、上記冷媒が行き来できる第1通路を有し、上記第2ケースは、上記冷媒が行き来できる第2通路を有することが可能である。
【0016】
また、上記第1ハウジングと上記第2ハウジングとの間に設けられており、上記冷媒が外部に漏れることを防止する第2シーリング部材;をさらに含むことが可能である。
【0017】
また、上記第1ケースは、上記磁場発生手段が適切な位置に留まるように、上記磁場発生手段に対応する形状をなす位置決め部;を含むことが可能である。
【0018】
また、上記第1ケースを、上記収容空間が形成される上記第1ハウジングの内側面に密着するように、上記第1ハウジングに結合させることが可能である。
【0019】
本開示から得られる技術的解決手段は、前述の解決手段に限定されることなく、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者は、以下の記載内容から、前述の解決手段以外の解決手段についても明確に理解できる。
【発明の効果】
【0020】
本開示の複数の実施例に基づき、安全な磁場刺激機器を提供できる。
本開示から得られる効果は、前述の効果に限定されることなく、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者は、以下の記載内容に基づき、前述の効果以外の効果についても明確に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
次に、図面を参照して多様な実施例について説明する。以下の図面の記載において、類似の図面番号は類似の構成要素を示すために使われる。以下の実施例において、説明のために、多数の特定の細部事項が、1つ以上の様相の総合的な理解を助けるために提供される。しかし、かかる(複数の)要素を、かかる特定の細部事項がなくても、実施できるということは明白である。他の例示において、公知の構造及び装置が、1つ以上の様相の記載を容易にするためにブロック図の形で図示される。
【0022】
図1】は、本開示の複数の実施例における磁場刺激機器の一例を説明するための分解斜視図である。
図2】は、本開示の複数の実施例における磁場刺激機器の一例を説明するための平面図である。
図3】は、本開示の複数の実施例における磁場刺激機器の一例を説明するために図2のA-A’の断面図を図示した図面である。
図4】は、本開示の複数の実施例における第1ケースの一例を説明するための斜視図である。
【発明の実施のための最良の形態】
【0023】
以下、多様な実施例及び/又は様相を、図面を用いて開示していく。下記の説明において、説明のために、1つ以上の様相に対する全般的な理解を助けるために多数の具体的な細部事項が開示される。しかし、このような(複数の)様相は、このような具体的な細部事項がなくても実行できるということを、本開示の技術分野における通常の知識を持つ者は認知できる。以下に記載及び添付されている図面は、1つ以上の様相の特定の例示的様相について詳細に記述している。しかし、これらの様相は例示的なものであり、多様な様相の原理に基づく多様な方法のうち一部が利用される場合もあり、ここに述べられている説明は、そのような様相及びそれらの均等物をすべて含むという意図を持っている。具体的に、本明細書に用いられている「実施例」、「例」、「様相」、「例示」等の用語は、必ずしも、ここに述べられている任意の様相又は設計が、他の様相又は設計より優れていたり、利点があると解釈されるとは限らない。
【0024】
以下、図面の符号と関係なく、同一又は類似の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、それに係る重複する説明は省略する。さらに、本明細書に開示されている実施例を説明する際、それに係る公知の技術に関する具体的な説明が、本明細書に開示されている実施例の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本明細書に開示されている実施例に対する理解をより容易にするためのものに過ぎず、添付の図面によって本明細書に開示されている技術的思想が制限されるわけではない。
【0025】
「第1」、「第2」等の表現が、多様な素子や構成要素について述べるために使われているが、これらの素子や構成要素がこれらの用語によって制限されるわけではない。これらの用語は、単にある1つの素子や構成要素を他の素子や構成要素と区別するために使われているだけである。従って、以下に記載される第1の素子や構成要素は、本発明の技術的思想の中で第2の素子や構成要素にもなり得る。
【0026】
別段の定義がない限り、本明細書において使われているすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、共通して理解できる意味で使うことが可能である。また、一般的な辞書に定義されている用語は、別段の定義がない限り、理想的に又は過度に解釈されないものとする。
【0027】
また、用語「又は」は、排他的な「又は」ではなく、内包的な「又は」を意味するものとする。つまり、特に特定されておらず、文脈上明確ではない場合、「Xは、A又はBを利用する」は、自然な内包的置換のうち1つを意味するものとする。つまり、XがAを利用したり;XがBを利用したり;又はXがA及びBの両方を利用する場合、「Xは、A又はBを利用する」は、これらのいずれにも当てはまるものとすることができる。また、本明細書における「及び/又は」という用語は、取り挙げられた複数の関連アイテムのうち、1つ以上のアイテムの可能なすべての組み合わせを指し、含むものと理解される。
【0028】
また、述語としての「含む(含める)」及び/又は修飾語としての「含む(含める)」という用語は、当該特徴及び/又は構成要素が存在することを意味するが、1つ以上の他のさらなる特徴、構成要素及び/又はこれらのグループの存在又は追加を排除しないものと理解される。また、特に数が特定されていない場合や、単数の形を示すことが文脈上明確でない場合、本明細書と請求範囲において単数は、一般的に「1つ又はそれ以上」を意味するものと解釈されたい。
【0029】
ある構成要素が他の構成要素に「つながって」いたり「連結されて」いたり、「接続して」いると記載された場合は、当該他の構成要素に直接つながっていたり、連結されていたり又は接続していることもあり得るが、その間に他の構成要素が介在することもあり得ると解釈されたい。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接つながって」いたり、「直接連結されていたり」、「直接接続して」いると記述されている場合は、その間に他の構成要素が存在しないと解釈されたい。
【0030】
以下の説明で用いられる構成要素に係る接尾語の「モジュール」及び「部」は、明細書作成を容易にするためだけの目的で付されたり混用されているものであり、これらの接尾語自体がそれぞれ異なる特定の意味や役割を持つわけではない。
【0031】
構成要素(elements)又は階層について、他の構成要素又は階層に対し「の上(on)」又は「上(on)」と記されるのは、他の構成要素又は階層の直上だけを指すのではなく、その間に他の階層又は他の構成要素が介在している場合をも含む。一方、構成要素に対し「直上(directly on)」又は「すぐ上」と記されるのは、間に他の構成要素又は階層が介在していないことを意味する。
【0032】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」等は、図面に示されているように、一つの構成要素又は他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使われることが可能である。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向に加えて、使用時、又は、動作時における各素子のそれぞれ異なる方向を含む用語として理解すべきである。
【0033】
例えば、図面に示されている構成要素を逆様にした場合、他の構成要素に対し「下(below)」又は「下(beneath)」と記述されている構成要素が、他の構成要素の「上(above)」に置かれることになる場合がある。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を両方含むことができる。構成要素は他の方向に配向されることも可能であり、従って、空間的に相対的な用語は、配向によって解釈が変わる場合がある。
【0034】
本開示の目的及び効果、そしてそれらを達成するための技術的構成は、添付の図面とともに詳しく後述する実施例を参照することで明確になる。本開示の説明において、公知の機能又は構成に関する具体的な説明が、本開示の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳しい説明を省略する。そして後述の用語は、本開示における機能を考慮して定義された用語であり、これは利用者や運用者の意図又は慣例等によって変わることがあり得る。
【0035】
しかし本開示は、以下に開示される実施例によって限定されるものではなく、多様な形で具現化されることが可能である。ただし、これらの実施例は、本開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者に開示の範囲を完全に理解させるために提供されるものであり、本開示は、請求項の範囲によって定義される。従って、その定義は、本明細書全般において記載されている内容に基づき決められるべきである。
【0036】
本開示において、磁場刺激機器は、磁場を利用し、美肌ケアや治療目的の処置を行うことを目的に使用される。一例として、磁場刺激機器は、磁場刺激機器の外観を形成するハウジングの内部に設けられる磁場発生手段を通して磁場を発生させることが可能である。この場合、磁場発生手段は、磁場を発生させるとともに、高温の熱や振動を発生させることも可能である。この時、高温の熱と振動により、ハウジングにクラック(crack)等が発生する可能性がある。従って、本開示においては、ハウジングにクラックが発生しても、磁場発生機器の内部に入っている冷媒が漏れることを防止するために、外部ケースをさらに設けることが可能である。以下に、本開示における磁場刺激機器については、図1乃至図4を用いて説明する。
【0037】
図1は、本開示の複数の実施例における磁場刺激機器の一例を説明するための分解斜視図である。
図1を参照すると、磁場刺激機器(1000)は、ハウジング(110、120)と、内部ケース(210、220)と、磁場発生手段(300)とを含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、磁場刺激機器(1000)を具現化するに当たり、必須のものではなく、磁場刺激機器(1000)に含まれる構成要素は、上述の構成要素より多い場合も、少ない場合もある。
【0038】
ハウジング(110、120)は、磁場刺激機器(1000)の外観を形成することが可能である。
【0039】
ハウジング(110、120)は、磁場発生手段(300)を内部に設置できるように、磁場発生手段(300)に対応する形状をなすものになり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0040】
一方、ハウジング(110、120)に、ユーザーが磁場刺激機器(1000)を手に持ちやすいように、取っ手部を設置することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0041】
一方、ハウジング(110、120)は、第1ハウジング(110)及び第2ハウジング(120)を含むことが可能である。そして、ハウジング(110、120)は、第1ハウジング(110)と第2ハウジング(120)との結合を通して、内部構成要素を収容できる収容空間を形成することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0042】
一方、本開示の複数の実施例において、第2ハウジング(120)は、第1ハウジング(110)と接合する接合面上において、上記接合面に沿って延びるように突き出ている突出部(図示や省略)を有することが可能である。そして、第1ハウジング(110)は、上記突出部に対応する位置に、結合溝(112)を有することが可能である。この場合、第1ハウジング(110)と第2ハウジング(120)とを、突出部と結合溝とを嵌合させる方法で結合させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。以下、本開示における突出部と結合溝(112)に係る内容は、図3を用いて後述する。
【0043】
一方、内部ケース(210、220)は、ハウジング(110、120)の内部に設けられている収容空間に収容され、内部空間をつくることが可能である。
【0044】
一例として、内部ケース(210、220)は、磁場発生手段(300)を設置できるように内部空間を形成する第1ケース(210)と第2ケース(220)を含むことが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0045】
一方、本開示の複数の実施例によると、第1ケース(210)は、第1ケース(210)の縁に沿って、第1ケース(210)の外周面から突出するように形成されており、第1締結孔(420)を有する第1結合部(211)を含むことが可能である。この場合、第1締結孔(420)を、複数設けることが可能である。また、第2ケース(220)は、第2ケース(220)の縁に沿って第2ケース(210)の外周面から突出するように形成されており、第1締結孔(420)に対応する位置に第2締結孔(430)を有する第2結合部(221)を含むことが可能である。この場合、第2締結孔(430)を、第1締結孔(420)の数に対応するように、複数設けることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0046】
一方、第1ケース(210)と第2ケース(220)を、第1締結孔(420)と第2締結孔(430)の数に対応する数の締結手段(410)を使って、締結することが可能である。一例として、締結手段(410)は、ボルト等になり得る。ただし、これに限定されず、締結手段(410)が、第1締結孔(420)と第2締結孔(430)とには単純に挿通され、第1ハウジング(110)に締結される場合もある。
【0047】
一方、第1ケース(210)と第2ケース(220)とを、締結手段(410)を用いて、第1ハウジング(110)に結合させることが可能である。
【0048】
具体的に、第1ハウジング(110)は、第1締結孔(420)と第2締結孔(430)とに対応する位置に、締結溝(440)を有することが可能である。この場合、締結溝(440)の数は、複数の第1締結孔(420)と複数の第2締結孔(430)とに対応する数になり得る。この場合、第1ハウジング(110)と第1ケース(210)と第2ケース(220)とを、第1締結孔(420)と第2締結孔(430)と締結溝(440)とに締結される締結手段(410)を用いて、結合させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0049】
一方、本開示の複数の実施例において、磁場刺激機器(1000)は、締結溝(440)の内部に固定結合される雌ねじとして加工されたインサート(insert)部材(図示は省略)をさらに含むことが可能である。この場合、第1ハウジング(110)に設けられている締結溝(440)には、締結手段(410)が直接締結されないため、締結溝(440)に締結手段(410)によりクラック等が発生することを防止できる。さらに、締結溝(440)にクラック等が発生した場合、第1ハウジング(110)にもクラックが発生する恐れがあるため、本開示において、インサート部材を設ける場合がある。ただし、これに限られるわけではない。以下、本開示におけるインサート部材に係る説明は、図3を用いて後述する。
【0050】
一方、本開示において、内部ケース(210、220)は、磁場発生手段(300)が発生させる磁場が引き起こす誘導加熱現象のため、金属材質を用いることは難しい場合がある。従って、内部ケース(210、220)として、合成樹脂、合成ゴム、PETのうち、少なくとも1つの材質のものを使用することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。また、ハウジング(110、120)も、合成樹脂、合成ゴム、PETのうち、少なくとも1つの材質のもので製作することが可能である。ただし、ハウジング(110、120)を、金属で製作することも可能である。
【0051】
一方、本開示において、第1ケース(210)は、真空成形や圧空成形で製作することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0052】
一方、磁場発生手段(300)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)とがつくる内部空間に配置され、磁場を発生させることが可能である。
【0053】
一例として、磁場発生手段(300)は、コイル(coil)等になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0054】
一方、本開示の複数の実施例において、第1ケース(210)は、磁場発生手段(300)を位置決めするために、磁場発生手段(300)に対応する形状の位置決め部(図示は省略)を有することが可能である。それによって、磁場発生手段(300)は、磁場の発生によって振動が発生しても、内部空間において動ごくことなく、位置決め部に留まっていられるようになる。以下、位置決め部に係る説明は、図4を用いて後述する。
【0055】
一方、磁場刺激機器(1000)は、磁場発生手段を冷却するための冷媒(図示は省略)を含むことが可能である。
【0056】
具体的に、冷媒は、第1ケース(210)と第2ケース(220)とがつくる内部空間に充填されており、磁場発生手段(300)を冷却することが可能である。この場合、冷媒や冷却オイル等になり得る。ただし、これに限られるわけではない。
【0057】
一方、本開示の複数の実施例によると、磁場刺激機器(1000)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)との間に設けられ、冷媒が外部に漏れることを防止する第1シーリング部材(図示を省略)をさらに含むことが可能である。この場合、第2ケース(220)には、第1シーリング部材を挿入できるようにシーリング部材溝(図示は省略)を設けることが可能である。以下、本開示における第2ケース(220)に設けられるシーリング部材溝については、図3を用いて後述する。
【0058】
一方、本開示の複数の実施例によると、磁場刺激機器(1000)は、第1ハウジングと第2ハウジングとの間に設けられ、冷媒が外部に漏れることを防止する第2シーリング部材をさらに含むもが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0059】
上述の構成によると、磁場刺激機器(1000)は、ハウジング(110、120)と内部ケース(210、220)を有することが可能である。また、磁場発生手段(300)と冷媒は、内部ケース(210、220)の内部空間に設けられることが可能である。こうすることで、万が一の事態により、ハウジング(110、120)にクラックが発生しても、冷媒は内部ケース(210,220)の中にあるため、冷媒が外部へ漏れることが防げる。従って、ユーザーの安全を保証できる。
【0060】
図2は、本開示の複数の実施例における磁場刺激機器の一例を説明するための平面図である。図3は、本開示の複数の実施例における磁場刺激機器の一例を説明するために図2のA-A’の断面図を図示した図面である。
【0061】
図3によると、磁場刺激機器(1000)は、ハウジング(100)と内部ケース(200)を含むことが可能である。
【0062】
この場合、冷媒は、磁場刺激機器(1000)に設けられている通路を通って、外部から流入されたり外部へ流出されることが可能である。一例として、磁場刺激機器(1000)が、冷媒が保存されている外部タンクと繋がっている場合がある。そして、内部ケース(200)の内部空間に充填されている冷媒と、外部タンクに充填されている冷媒とが、循環することが可能である。このため、ハウジング(100)と内部ケース(200)の各々に、冷媒が行き来できるように、孔や通路を設けることが可能である。この場合、冷媒の温度が、磁場発生手段(300)によって、上昇しすぎることを防止できる。
【0063】
具体的に、第1ケース(210)は、冷媒が行き来できる第1孔(510)を有することが可能である。そして、第1ハウジング(110)は、第1孔(510)に対応する位置に存在し、冷媒が行き来できる第1通路(520)を有することが可能である。この場合、冷媒は、第1孔(510)と第1通路(520)を通り、内部ケース(200)の内部空間に流入されたり、外部へ流出されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0064】
一方、第2ケース(220)は、冷媒が行き来できる第2通路(530)を有することが可能である。そして、冷媒は、第2通路(530)を通り、内部ケース(200)の内部空間に流入されたり、逆に流出されることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0065】
一例として、冷媒は、第1孔(510)と第1通路(520)とを通って内部空間に流入され、第2通路(530)を通って外部へ流出されることが可能である。他の一例として、冷媒は、第1孔(510)と第1通路(520)とを通って外部へ流出され、第2通路(530)を通って内部空間へ流入されることが可能である。従って、内部空間内に充填されている冷媒が循環することができる。ただし、これに限られるわけではない。
【0066】
一方、本開示の複数の実施例において、第1ケース(210)を、収容空間が形成される第1ハウジング(110)の内側面に密着するように、第1ハウジング(110)に結合させることが可能である。一例として、第1ケース(210)を、第1ハウジング(110)の内側面に対応する形状に形成することが可能である。この場合、第1ケース(210)が有する第1孔(510)と、第1ハウジング(110)に設けられている第1通路(520)との間に、冷媒が流れ込むことを防止できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0067】
一方、本開示において、第1ケース(210)と第1ハウジング(110)をボンディング(bonding)で結合させることが可能である。一例として、第1ケース(210)の下面や第1ハウジング(110)の収容空間がつくられる内側面に接着剤を塗布することが可能である。そして、第1ケース(210)と第1ハウジング(110)とを、接着剤で結合させることが可能である。この場合、第1ケース(210)を、第1ハウジング(110)の内側面に密着するように、第1ハウジング(110)に結合させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0068】
一方、本開示の複数の実施例によると、第1ケース(210)と第1ハウジング(110)との間にシーリング部材を設けることも可能である。
【0069】
具体的には、第1ハウジング(110)の収容空間がある内側面に、第1通路(520)の縁に沿って、シーリング部材が挿入されるシーリング部材溝を設けることが可能である。
【0070】
例えば、上記内側面には、Oリング(o-ring)のようなシーリング部材を挿入できるように、シーリング部材溝を設けることが可能である。この場合、上記リーリング部材溝の直径は、第1ホール(510)の直径より大きいものになり得る。この場合、第1ケース(210)が有する第1孔(510)と、第1ハウジング(110)に設けられている第1通路(520)との間に、冷媒が流れ込むことを防止できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0071】
一方、本開示の複数の実施例において、第2ハウジング(120)は、第1ハウジング(110)と接合する接合面上において、上記接合面に沿って延びるように突き出ている突出部(121)を有することが可能である。そして、第1ハウジング(110)は、突出部(121)に対応する位置に、結合溝(112)を有することが可能である。この場合、第1ハウジング(110)と第2ハウジング(120)とを、突出部(121)と結合溝(112)とを嵌合させる方法で結合させることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0072】
一方、本開示の複数の実施例において、突出部が、第1ハウジング(110)における、第2ハウジング(120)と接合する接合面上において、上記接合面に沿って延びるように突き出ている場合もある。そして、第2ハウジング(120)は、上記突出部に対応する位置に、結合溝を有することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0073】
一方、本開示の複数の実施例によると、磁場刺激機器(1000)は、第1ケース(210)と第2ケース(220)との間に設けられ、冷媒が外部に漏れることを防止する第1シーリング部材(図示を省略)をさらに含むことが可能である。この場合、第2ケース(220)には、第1シーリング部材を挿入できるようにシーリング部材溝(223)を設けることが可能である。こうすることで、内部ケース(200)の内部に充填されている冷媒が漏れることを防げる。ただし、これに限られるわけではない。
【0074】
一方、本開示の複数の実施例において、磁場刺激機器(1000)は、締結溝(440)の内部に固定結合される、雌ねじとして加工されたインサート部材(400)をさらに含むことが可能である。一例として、インサート部材(400)を、第1ハウジング(110)の締結溝(440)に挿入できる。この場合、第1ハウジング(110)に設けられている締結溝(440)には、締結手段(410)が直接締結されないため、締結手段(410)により壊れることを防止できる。ただし、これに限られるわけではない。
【0075】
一方、本開示の複数の実施例において、第1ケース(210)は、磁場発生手段(300)を位置決めするために、磁場発生手段(300)に対応する形状の位置決め部(図示は省略)を有することが可能である。また、第1ハウジング(110)の内部空間が設けられる内側面は、上記位置決め部に対応する形状をなすことが可能である。以下、本開示における第1ケース(210)の形状について、図4を用いて説明する。
【0076】
図4は、本開示の複数の実施例における第1ケースの一例を説明するための斜視図である。
【0077】
図4を参照すると、第1ケース(210)は、位置決め部(213)と第1結合部(211)と第1締結孔(420)と第1孔(510)を有することができる。ただし、これに限られるわけではない。
【0078】
位置決め部(213)を、磁場発生手段(300)の外形に対応する形状にすることが可能である。
【0079】
具体的に、位置決め部(213)を、磁場発生手段(300)の下方の形状に対応する形状に形成し、内部空間がある第1ケース(210)の内側面において、凹状をなすように形成することが可能である。この場合、磁場発生手段(300)を、位置決め部(213)に位置決めすることが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0080】
一方、第1ケース(210)の第1孔(510)は、第1ハウジング(110)の第1通路(520)に対応する位置に設けることが可能である。つまり、第1ケース(210)が第1ハウジング(110)に結合された状態で、冷媒が、第1孔(510)と第2通路(520)を通って、外部へ行き来することが可能である。ただし、これに限られるわけではない。
【0081】
図1乃至図4によると、磁場刺激機器(1000)は、磁場発生手段(300)を通して、ユーザーに美肌ケアや治療目的の処置を行うことが可能である。この場合、磁場発生手段(300)が磁場を発生させる際に高温と振動を発生させるが、高温の熱を冷ますために、磁場刺激機器(1000)に冷媒を充填しておくことが可能である。しかし、冷媒が磁場発生手段(300)を冷却する際、冷媒の温度も常温より高くなるため、冷媒が外部へ漏れた場合、患者に怪我をさせるなどの危険性がある。従って、本開示においては、冷媒が漏れて患者が冷媒に触れることを防止するために、ハウジング(110)とともに内部ケース(200)を備えることが可能である。この場合、外部要因や磁場発生手段(300)によって発生する振動が原因で、ハウジング(110)にクラック等が発生しても、冷媒は内部ケース(200)の内部空間に留まり、安全に冷媒を保管することが可能になる。
【0082】
ここに示された実施例に関する説明は、任意の本開示の技術分野において通常の知識を持つ者が、本開示を利用したり又は実施できるように提供される。 このような実施例に対する多様な変形は、本開示の技術分野において通常の知識を持つ者には明確に理解できるものであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用できる。 従って、本開示はここに示す実施例によって限定されるものではなく、ここに示す原理及び新規な特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】