(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(54)【発明の名称】5Gワイヤレスネットワークにおけるキャリアアグリゲーション構成
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20231101BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20231101BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W8/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524311
(86)(22)【出願日】2021-10-14
(85)【翻訳文提出日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 EP2021078446
(87)【国際公開番号】W WO2022084143
(87)【国際公開日】2022-04-28
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ウメダ,ヒロマサ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァセンカリ,ペトリ ユハニ
(72)【発明者】
【氏名】アリ,アマアナト
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
無線アクセスネットワーク要素は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含む。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、無線アクセスネットワーク要素に、ユーザ機器からの能力情報に基づいて、ユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成することであって、能力情報は帯域組み合わせ内の各帯域に対して、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む、生成することと、キャリアアグリゲーション構成をユーザ機器に送信して、無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成することと、を行わせるように構成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を含む無線アクセスネットワーク要素であって、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記無線アクセスネットワーク要素に、
ユーザ機器からの能力情報に基づいて、前記ユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成することであって、前記能力情報は、帯域組み合わせ内の各帯域に対して、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む、前記生成することと、
前記キャリアアグリゲーション構成を前記ユーザ機器に送信して、前記無線アクセスネットワーク要素との通信のために前記ユーザ機器を構成することと、
を行わせるように構成される、前記無線アクセスネットワーク要素。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記無線アクセスネットワーク要素に、
前記ユーザ機器によってサポートされる各帯域幅組み合わせセットの定義を格納することなく、前記キャリアアグリゲーション構成を生成させるように構成される、請求項1に記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項3】
前記サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、前記帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最大チャネル帯域幅を含む、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項4】
前記サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、前記帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最小チャネル帯域幅を含む、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項5】
前記サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、前記帯域組み合わせ内の各帯域に対するコンポーネントキャリアごとにサポートされた最小チャネル帯域幅を含む、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項6】
前記ユーザ機器は、シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにすべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットをサポートし、
前記能力情報は、前記シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに前記すべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットにおけるチャネル帯域幅のインジケーションを含む、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項7】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記無線アクセスネットワーク要素に、
前記ユーザ機器から前記能力情報を要求する能力照会を送信させるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項8】
前記能力情報は、前記帯域組み合わせ内の各帯域に対してサポートされたチャネル帯域幅を識別するための情報を前記能力情報が含むというインジケーションを含む、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記無線アクセスネットワーク要素に、
無線リソース制御メッセージとして、前記キャリアアグリゲーション構成を前記ユーザ機器に送信させるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項10】
前記帯域組み合わせは、少なくとも第一のNew Radio帯域及び第二のNew Radio帯域を含み、
前記サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、(i)前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最大チャネル帯域幅、及び(ii)前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされた最大チャネル帯域幅を含み、
前記サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、(i)前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最小チャネル帯域幅、及び(ii)前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされた最小チャネル帯域幅を含み、
前記キャリアアグリゲーション構成は、前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅と、前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅との組み合わせを含む、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項11】
前記能力情報は、(i)シングルバンド動作として、前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーション、及び(ii)シングルバンド動作として、前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーションを含む、先行請求項のいずれかに記載の無線アクセスネットワーク要素。
【請求項12】
ユーザ機器からの能力情報に基づいて、前記ユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成することであって、前記能力情報は、帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む、前記生成することと、
前記キャリアアグリゲーション構成を前記ユーザ機器に送信して、無線アクセスネットワーク要素との通信のために前記ユーザ機器を構成することと、
を含む、方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
を含むユーザ機器であって、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ユーザ機器に、
帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む能力情報を生成することと、
前記能力情報を無線アクセスネットワーク要素に送信することと、
前記無線アクセスネットワーク要素からキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、前記キャリアアグリゲーション構成は前記能力情報に基づき、前記キャリアアグリゲーション構成は前記無線アクセスネットワーク要素との通信のために前記ユーザ機器を構成する、前記受信することと、
を行わせるように構成される、前記ユーザ機器。
【請求項14】
前記能力情報は、前記無線アクセスネットワーク要素に、前記能力情報に基づいて前記ユーザ機器に対する前記キャリアアグリゲーション構成を生成させる、請求項13に記載のユーザ機器。
【請求項15】
前記サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、前記帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最大チャネル帯域幅を含む、請求項13~14のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項16】
前記サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、前記帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最小チャネル帯域幅を含む、請求項13~15のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項17】
前記サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、前記帯域組み合わせ内の各帯域に対するコンポーネントキャリアごとにサポートされた最小チャネル帯域幅を含む、請求項13~15のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項18】
前記ユーザ機器は、シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにすべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットをサポートし、
前記能力情報は、前記シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに前記すべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットにおけるチャネル帯域幅のインジケーションを含む、請求項13~17のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項19】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ユーザ機器に、
前記無線アクセスネットワーク要素からの能力照会に応答して前記能力情報を生成させるように構成される、請求項13~18のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項20】
前記能力情報は、前記無線アクセスネットワーク要素が前記帯域組み合わせ内の各帯域に対するサポートされたチャネル帯域幅を識別するための情報を前記能力情報が含むというインジケーションを含む、請求項13~19のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項21】
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ユーザ機器に、
無線リソース制御シグナリングを介して前記能力情報を前記無線アクセスネットワーク要素に送信させるように構成される、請求項13~20のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項22】
前記帯域組み合わせは、少なくとも第一のNew Radio帯域及び第二のNew Radio帯域を含み、
前記サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、(i)前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最大チャネル帯域幅、及び(ii)前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされた最大チャネル帯域幅を含み、
前記サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、(i)前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最小チャネル帯域幅、及び(ii)前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサ第二のポートされた最小チャネル帯域幅を含み、
前記キャリアアグリゲーション構成は、前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅と、前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅との組み合わせを含む、請求項13~21のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項23】
前記能力情報は、(i)シングルバンド動作として、前記第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーション、及び(ii)シングルバンド動作として、前記第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーションを含む、請求項22に記載のユーザ機器。
【請求項24】
帯域組み合わせ内の各帯域に対して、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む能力情報を生成することと、
前記能力情報を無線アクセスネットワーク要素に送信することと、
前記無線アクセスネットワーク要素からキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、前記キャリアアグリゲーション構成は前記能力情報に基づき、前記キャリアアグリゲーション構成は前記無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成する、前記受信することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1つまたは複数の例示的な実施形態は、ワイヤレス通信ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5G)ワイヤレス通信ネットワークは、次世代のモバイル通信ネットワークである。5G通信ネットワークの規格は、現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって開発されている。これらの規格は、3GPP New Radio(NR)規格として知られている。
【発明の概要】
【0003】
様々な例示的な実施形態に対して求められる保護の範囲は、独立請求項によって定められている。独立請求項の範囲に入らない本明細書に説明される例示的な実施形態及び/または特徴は、もしあれば、様々な実施形態を理解するために役立つ例として解釈されるべきである。
【0004】
1つ以上の例示的な実施形態は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のNew Radio(NR)ネットワークにおいて、帯域幅組み合わせセット(BCS)を追加する必要性を低減し得るメカニズム、及び/またはgNBに必要な更新の数を減少させる必要性を低減し得るメカニズムを提供する。
【0005】
1つ以上の例示的な実施形態は、3GPP無線アクセスネットワークワーキンググループ4(RAN4)仕様における既存のNR CA BCSテーブルを更新する必要性を低減することができ、及び/またはgNBがこれらのテーブルをソフトウェアにインポートする必要性を低減することができる。
【0006】
また1つ以上の例示的な実施形態は、冗長な情報をgNBに報告する必要性を低減させることで、シグナリングオーバーヘッドを減少させ、及び/または帯域幅容量を改善する。
【0007】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含む無線アクセスネットワーク要素を提供する。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、無線アクセスネットワーク要素に、ユーザ機器からの能力情報に基づいてユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成することであって、この能力情報は帯域組み合わせ内の各帯域に対して、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む、生成することと、キャリアアグリゲーション構成をユーザ機器に送信して無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成することと、を行わせるように構成される。
【0008】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、ユーザ機器からの能力情報に基づいて、ユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成する手段であって、この能力情報は帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む、生成する手段と、キャリアアグリゲーション構成をユーザ機器に送信して、無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を設定する手段と、を含む無線アクセスネットワーク要素を提供する。
【0009】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、ユーザ機器からの能力情報に基づいてユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成することであって、この能力情報は帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む、生成することと、キャリアアグリゲーション構成をユーザ機器に送信して、無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成することと、を含む方法を提供する。
【0010】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、コンピュータ可読命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体を提供し、これらのコンピュータ可読命令は、無線アクセスネットワーク要素で少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、無線アクセスネットワーク要素に方法を実行させ、この方法は、ユーザ機器からの能力情報に基づいて、ユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成することであって、この能力情報は帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む、生成することと、キャリアアグリゲーション構成をユーザ機器に送信して無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成することと、を含む。
【0011】
少なくともいくつかの例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、無線アクセスネットワーク要素に、ユーザ機器によってサポートされる各帯域幅組み合わせセットの定義を格納することなく、キャリアアグリゲーション構成を生成させるように構成され得る。
【0012】
サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最大チャネル帯域幅を含むことができる。
【0013】
サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最小チャネル帯域幅を含むことができる。
【0014】
ユーザ機器は、シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにすべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットをサポートすることができ、能力情報は、シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにすべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットにおけるチャネル帯域幅のインジケーションを含むことができる。
【0015】
少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、無線アクセスネットワーク要素に、ユーザ機器から能力情報を要求する能力照会を送信させるように構成され得る。
【0016】
能力情報は、帯域組み合わせ内の帯域ごとにサポートされたチャネル帯域幅を識別するための情報を能力情報が含むというインジケーションを含むことができる。
【0017】
少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、無線アクセスネットワーク要素に、無線リソース制御メッセージとして、キャリアアグリゲーション構成をユーザ機器に送信させるように構成され得る。
【0018】
帯域組み合わせは、少なくとも第一のNew Radio帯域及び第二のNew Radio帯域を含むことができ、サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、(i)第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最大チャネル帯域幅、及び(ii)第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされた最大チャネル帯域幅を含むことができ、サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、(i)第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最小チャネル帯域幅、及び(ii)第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされた最小チャネル帯域幅を含むことができる。キャリアアグリゲーション構成は、第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅と、第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅との組み合わせを含み得る。
【0019】
能力情報は、(i)シングルバンド動作として、第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーション、及び(ii)シングルバンド動作として、第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーションを含むことができる。
【0020】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリとを含むユーザ機器を提供する。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ユーザ機器に、帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む能力情報を生成することと、この能力情報を無線アクセスネットワーク要素に送信することと、無線アクセスネットワーク要素からキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、キャリアアグリゲーション構成は能力情報に基づき、キャリアアグリゲーション構成は無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成する、受信することと、
を行わせるように構成される。
【0021】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、帯域組み合わせ内の各帯域に対して、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む能力情報を生成するための手段と、能力情報を無線アクセスネットワーク要素に送信するための手段と、無線アクセスネットワーク要素からキャリアアグリゲーション構成を受信するための手段であって、キャリアアグリゲーション構成は能力情報に基づき、キャリアアグリゲーション構成は無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成する、手段とを含むユーザ機器を提供する。
【0022】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、帯域組み合わせ内の各帯域に対して、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む能力情報を生成することと、能力情報を無線アクセスネットワーク要素に送信することと、無線アクセスネットワーク要素からキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、キャリアアグリゲーション構成は能力情報に基づいており、キャリアアグリゲーション構成は無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成する、受信することとを含む方法を提供する。
【0023】
少なくとも1つの他の例示的な実施形態は、コンピュータ可読命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体を提供し、これらのコンピュータ可読命令は、ユーザ機器で少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、ユーザ機器に方法を実行させ、この方法は、帯域組み合わせ内の各帯域に対して、少なくとも、サポートされた最大チャネル帯域幅情報及びサポートされた最小チャネル帯域幅情報を含む能力情報を生成することと、この能力情報を無線アクセスネットワーク要素に送信することと、無線アクセスネットワーク要素からキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、キャリアアグリゲーション構成は能力情報に基づき、キャリアアグリゲーション構成は無線アクセスネットワーク要素との通信のためにユーザ機器を構成する、受信することとを含む。
【0024】
能力情報は、無線アクセスネットワーク要素に、能力情報に基づいてユーザ機器に対するキャリアアグリゲーション構成を生成させることができる。
【0025】
サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最大チャネル帯域幅を含むことができる。
【0026】
サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、帯域組み合わせ内の各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた最小チャネル帯域幅を含むことができる。
【0027】
ユーザ機器は、シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにすべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットをサポートすることができ、能力情報は、シングルバンド動作として、各帯域に対するサブキャリア間隔ごとにすべての指定されたチャネル帯域幅のサブセットにおけるチャネル帯域幅のインジケーションを含むことができる。
【0028】
少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ユーザ機器に、無線アクセスネットワーク要素からの能力照会に応答して能力情報を生成させるように構成され得る。
【0029】
能力情報は、無線アクセスネットワークが帯域組み合わせ内の各帯域に対してサポートされたチャネル帯域幅を識別するための情報を能力情報が含むというインジケーションを含むことができる。
【0030】
少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ユーザ機器に、無線リソース制御シグナリングを介して能力情報を無線アクセスネットワーク要素に送信させるように構成されることができる。
【0031】
帯域組み合わせは、少なくとも第一のNew Radio帯域及び第二のNew Radio帯域を含むことができ、サポートされた最大チャネル帯域幅情報は、(i)第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最大チャネル帯域幅、及び(ii)第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた第二の最大チャネル帯域幅を含み、サポートされた最小チャネル帯域幅情報は、(i)第一のNew Radio帯域のサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされた最小チャネル帯域幅、及び(ii)第二のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとにサポートされた第二の最小チャネル帯域幅を含む。キャリアアグリゲーション構成は、第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅と、第二のNew Radio帯域のサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅との組み合わせを含み得る。
【0032】
能力情報は、(i)シングルバンド動作として、第一のNew Radio帯域に対するサブキャリア間隔ごとに第一のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーション、及び(ii)シングルバンド動作として、第二のNew Radio帯域のサブキャリア間隔ごとに第二のサポートされたチャネル帯域幅のインジケーションを含むことができる。
【0033】
例示的な実施形態は、本明細書の下記に与えられる発明を実施するための形態及び添付の図面からより完全に理解されるようになるであろう。ここでは、同様の要素は同様の参照番号によって表され、これらは例示のためにのみ与えられ、したがって本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】例示的な実施形態を説明するための第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)New Radio(NR)アクセス展開の一部の簡略図を示す。
【
図2】例示的な実施形態による方法を示すシグナルフロー図である。
【
図3】UEの例示的な実施形態を示すブロック図である。
【
図4】インターバンド(2帯域)キャリアアグリゲーション(CA)のために定義された3GPPロングタームエボリューション(3GPP-LTE)CA帯域幅組み合わせセット(BCS)の一例を示す。
【
図5】インターバンド(2帯域)CAのために定義された3GPP NR CA BCSの一例を示す。
【
図6】インターバンド(2帯域)CAのために定義された3GPP NR CA BCSのもう1つの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
これらの図が特定の例示的な実施形態で利用される方法、構造及び/または材料の一般的な特性を示すこと、そして以下に提供される記述を補足することを意図したものであることに留意されたい。ただし、これらの図面は縮尺通りではなく、任意の所与の実施形態の正確な構造または性能の特性を的確に反映していないことがあり、例示的な実施形態によって包含される値または特性の範囲を定義するものまたは限定するものとして解釈されるべきではない。様々な図面における同様または同一の参照番号の使用は、同様または同一の要素または特徴の存在を示すことを意図したものである。
【0036】
これより、様々な例示的な実施形態は、添付の図面を参照して、さらに完全に記述され、いくつかの例示的な実施形態を示す。
【0037】
詳述された例示的な実施形態が本明細書に開示される。しかしながら、本明細書に開示される特定の構造及び機能の詳細は、例示的な実施形態を説明する目的のための代表的なものにすぎない。ただし、これらの例示的な実施形態は、多くの代替形態で具体化されてもよく、本明細書に記載される実施形態のみに限定されると解釈されるべきではない。
【0038】
例示的な実施形態を開示された特定の形態に限定する意図がないことを理解されたい。逆に、例示的な実施形態は、本開示の範囲内にあるすべての変更形態、均等物、及び代替物を網羅するものである。同様の番号は、図面の説明全体を通して同様の要素を指す。
【0039】
1つ以上の例示的な実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)または無線ネットワーク要素(例えば、gNB)、ユーザ機器(UE)などの観点から説明され得るが、本明細書に論じられる1つ以上の例示的な実施形態が適用できるデバイスで1つ以上のプロセッサ(または処理回路)によって実行され得ることを理解されたい。例えば、1つ以上の例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含んでもよく、または格納してもよく、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、無線ネットワーク要素(またはユーザ機器)に本明細書に論じられている操作を実行させるように構成され得る。
【0040】
本明細書に論じられるように、用語「1つ以上」及び「少なくとも1つ」は交換可能に使用されることができる。
【0041】
本明細書に論じられるように、gNBは、基地局、アクセスポイント、拡張NodeB(eNodeB)、またはより一般的には、無線アクセスネットワーク要素、無線ネットワーク要素、もしくはネットワークノードと呼ばれることもある。またUEは、本明細書では移動局と呼ばれることがあり、携帯電話、セルフォン、スマートフォン、ハンドセット、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ファブレットなどを含むことができる。
【0042】
いくつかの例示的な実施形態を組み合わせて使用することができることが理解されるであろう。
【0043】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線アクセスネットワーク(RAN)ワーキンググループ4(WG4(RAN4))は、3GPPのNew Radio(NR)キャリアアグリゲーション(CA)、マルチ無線アクセステクノロジ(マルチRAT)の二重接続(MR-DC)、及び3GPPのロングタームエボリューション(LTE)CAの帯域組み合わせごとに、サポートされた帯域幅組み合わせセット(BCS)を指定している。BCSの利点は、UEが特定の事業者またはリージョン向けに最適化された(例えば、最小数の)チャネル帯域幅(CBW)組み合わせをサポートすることが可能になることで、テスト数と、相互運用開発試験(IoDT)の取り組み数とが減少するため、コストが削減され得ることである。
【0044】
ただし、帯域組み合わせごとに1つ以上のBCSを指定すると、RAN4仕様の複雑さが増す可能性があり、及び/または(例えば、重要な)追加の標準化作業が必要になる場合がある。
【0045】
図4は、インターバンドCAのために定義された3GPP-LTE CA BCSの一例を示す。
図4に示される例は、LTE帯域4及び12を含み、1つの帯域組み合わせに指定されたBCSの最大数は6である。
【0046】
図5は、インターバンドCAのために定義された3GPP NR CA BCSの一例を示す。
図5に示される例は、帯域n28及びn75のBCS BCS0及びBCS1を含む。
【0047】
図6は、インターバンドCAのために定義された3GPP NR CA BCSのもう1つの例を示す。より具体的には、
図6は、帯域n28及びn75のBCS2の仮説例を示す。
【0048】
動作中、UEは、UE能力レポートを介して、帯域組み合わせごとにサポートされたBCS(複数可)を基地局に報告する。従来、基地局は、利用するBCS(複数可)と、帯域組み合わせごとにサポートされたCBW組み合わせとをすべて格納し、報告されたUE能力を解釈し、基地局で利用されていないBCS(複数可)を無視する。
【0049】
3GPP NRの場合、候補CBWの数は、3GPP LTEの候補CBWの数よりも多くなる。さらに、
図5に示されるように、3GPP NRの帯域に従ってサポートされたCBWは、サポートされたサブキャリア間隔(SCS)とは異なる。その結果、3GPP NR BCSテーブルは、3GPP LTE BCSテーブルよりも複雑になる。さらに、3GPP LTEとは異なり、3GPP NRの場合、新しいCBW(複数可)を既存の帯域に追加することができ、新しいBCS(複数可)の導入が必要になる場合がある。したがって、NR帯域組み合わせのBCS(複数可)の数は、LTE帯域組み合わせのものより多くなり得る。gNBの実装の観点からみれば、この状況の結果、3GPP LTEネットワークよりも頻繁にgNBを更新して新しいBCS(複数可)を格納することになる場合がある。
【0050】
従来の方法は、
図5のBCS BCS0及びBCS1を実現することができる。ただし、従来の方法は、例えば、5、10及び15MHzのCBWのサポートが原則としてシングルバンド動作に必須であるため、最小CBWが
図6に示されるようなBCS内の3GPP NR帯域の一部(例えば、一部のみ)に限定される場合を解決することができない。帯域組み合わせ内の帯域ごとに5、10及び15MHzのCBWを、これらのCBWをシグナリングの観点からシングルバンド動作としてサポートしないことにより、サポートしないことが可能であるが、そうすると、CAを必要としない場合(例えば、シングルバンド動作中)でもこれらのCBWが利用できなくなり、またはUEが世界中の異なるネットワークで使用できない可能性がある状況につながる。
【0051】
1つ以上の例示的な実施形態は、UEが帯域組み合わせ内の各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされたCBWの範囲を報告することができるシグナリングメカニズムを導入する。少なくとも1つの例示的な実施形態では、UEは、帯域組み合わせ内の各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされた最小CBW、及び帯域組み合わせ内の各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされた最大CBWを報告することができる。また1つ以上の例示的な実施形態は、任意またはすべての帯域組み合わせに共通のBCS「x」(例えば、x=4)などの固定されたBCS番号をgNBに送信することにより、本明細書に論じられる例示的な実施形態のサポートをUEが指示するためのメカニズムを提供する。
【0052】
より詳細には、1つ以上の例示的な実施形態は、例えば無線リソース制御(RRC)シグナリングによって、UEが以下のパラメータをgNBに報告するためのメカニズムを提供する:
(i)シングルバンド動作として各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされたCBW(複数可)(存在する場合)、
(ii)帯域組み合わせ内の各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされた最大CBW、及び
(iii)帯域組み合わせ内の各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされた最小CBW。
【0053】
gNBは、UEの場合、少なくとも上述のパラメータ(ii)及び(iii)に基づいて、帯域組み合わせ内の各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされたCBW(複数可)を識別する。サポートされたCBW組み合わせには、各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされたCBWのそれぞれの順列が含まれる。
【0054】
1つ以上の例示的な実施形態によれば、新しいBCSを明示的に追加することなく、かつシングルバンド動作として各NR帯域に対するSCSに従ってサポートされたCBW(複数可)を報告することなく、NR内のBCS(例えば、BCS2)を実現し得る。したがって、UEの観点からみれば、CBW組み合わせ(例えば、最適化されたもの)の選択は、コストを削減するために可能であり得る。gNBの観点からみれば、gNBは、従来技術のように各BCSの定義を記憶する(例えば、格納する)必要はない。むしろ、gNBは、UEから報告された能力に基づいて、所与の帯域組み合わせのUEのためにサポートされたCBW組み合わせを決定することができる。能力報告、及びより一般的には、1つ以上の例示的な実施形態によるUEとgNBとの間のシグナリングについては、後でより詳細に説明する。
【0055】
図1は、例示的な実施形態をより詳細に説明するための3GPP NRアクセス展開の一部の簡略図を示す。
【0056】
図1を参照すると、3GPP NR無線アクセス展開は、送受信ポイント(TRP)102A、102B、102Cを有するgNB102を含む。各TRP102A、102B、102Cは、例えば、高周波(RF)アンテナ(もしくは複数のアンテナ)またはアンテナパネル、及び地理的エリア内でデータを送受信するための無線トランシーバを少なくとも含むリモート無線ヘッド(RRH)またはリモート無線ユニット(RRU)であってもよい。これに関して、TRP102A、102B、102Cは、地理的カバレッジエリア内のユーザ機器(UE)(例えば、UE106)にセルラーリソースを提供する。場合によっては、ベースバンド処理は、第5世代(5G)セル内のTRP102A、102B、102Cと、gNB102との間で分割され得る。あるいは、ベースバンド処理は、gNB102で実行されてもよい。
図1に示される例では、TRP102A、102B、102Cは、1つ以上の送信(TX)/受信(RX)ビーム対によってUE106と通信するように構成される。gNB102は、3GPP NRにおいてNew Coreと呼ばれるコアネットワークと通信する。
【0057】
TRP102A、102B、102Cは独立したスケジューラを有してもよく、またはgNB102はTRP102A、102B、102Cの間でジョイントスケジューリングを実行してもよい。
【0058】
単一のUE106のみが
図1に示されているが、gNB102及びTRP102A、102B、102Cは、TRP102A、102B、102Cのカバレッジエリア内の比較的多数のUEに通信サービスを提供することができる。例示的な実施形態をわかりやすくするために、通信サービス(無線信号の送信及び受信を含む)は、gNB102とUE106との間のものとして議論される。ただし、UE106とTRP102A、102B、102Cのうちの1つ以上との間で信号が伝送され得ることを理解されたい。
【0059】
RRCシグナリングのコンテキストにおけるgNB102及びUE106の例示的な機能及び動作は、以下でより詳細に議論される。RRCシグナリングが一般的に知られているため、詳細な説明は提供されない。さらに、例示的な実施形態はRRCシグナリングに関して本明細書で論じられているが、例示的な実施形態は、この例に限定される必要はない。むしろ、他のシグナリングメカニズムを使用してもよい。
【0060】
図2は、例示的な実施形態による方法を示すシグナルフロー図である。
【0061】
図2を参照すると、S202では、gNB102は、UE106からの能力情報を要求するUE能力照会(本明細書ではUE能力要求と呼ばれることもある)をUE106に送信する。少なくとも1つの例では、UE能力照会は、UE106が報告する要求を含むことができ、このUEは、とりわけ、能力フィルタ内に所与のビット(またはビットセット)(例えば、RRCシグナリングによってgNB102に送信されるもの)を含むことにより、BCS「x」(BCSxとも呼ばれる)を報告する。要求は、例えば、capabilityRequestFilterCommon(BCS「x」を含む)であってもよい。BCS「x」またはBCSxは、x=4などの固定BCS番号である場合があり、この固定BCS番号は、あらゆる帯域組み合わせに共通であり、UE106が本明細書に記載の1つ以上の例示的な実施形態をサポートすることをgNB102に通知するために使用される。
【0062】
UE106が本明細書に論じられるメカニズムをサポートすると仮定すると、S204では、UE106は、BCS「x」を報告する要求に基づいて能力コンテナ(ue-CapabilityRAT-Container)を合成し、UE106のためにBCS情報BCS_Infoを生成する。少なくとも1つの例では、BCS情報BCS_Infoは、SCSごとに以下のパラメータを含む:
CBWperBandperSCS:シングルバンド動作としてNR帯域ごとにサポートされたCBW(複数可)(このパラメータはこの条件を満たすいずれかのCBWがあるかどうかに応じてオプションである場合がある)、
supportedBandwidthDL:帯域組み合わせ内のNR帯域ごとにサポートされた最大CBW、及び
supportedMinBandwidthDL:帯域組み合わせ内のNR帯域ごとにサポートされた最小CBW。
【0063】
上述のパラメータは、UEでは、及び/またはUE106の能力に基づいて、既知であり得る(または代替に(事前に)プログラム済みであり得る)。さらに、BCS情報BCS_Infoは、RRC仕様で使用されるASN.1記法に従ってフォーマットされることができる。そのようなフォーマットは既知であるため、詳細な説明を省略する。
【0064】
引き続き
図2を参照すると、S206では、UE106は、BCS情報BCS_InfoをgNB102に送信する。少なくとも1つの例では、UE106は、BCS情報BCS_InfoをUE能力情報RRCメッセージ内のgNB102に送信する。一例では、UE能力情報RRCメッセージは、能力コンテナue-CapabilityRAT-Containerを含み、この能力コンテナは、BCS情報BCS_Infoをさらに含む。能力コンテナCapabilityRAT-Containerは、能力コンテナリストUE-CapabilityRAT-ContainerListにリストされる。
【0065】
S208では、gNB102は、UE106から(例えば、UE能力情報RRCメッセージに含まれる)BCS情報BCS_Infoを受信し、BCS情報BCS_InfoをgNB102のメモリに記録/格納する。
【0066】
S210では、gNB102は、BCS情報BCS_Infoに基づいて、UE106のCA構成を動的に生成する。CA構成は、識別された帯域組み合わせ(複数可)のSCS組み合わせ(複数可)に従ってサポートされた1つ以上のCBW(複数可)を含むことができる。より詳細には、例えば、S210では、gNB102は、所与の帯域組み合わせ内のNR帯域ごとに、(i)シングルバンド動作としてNR帯域ごとにUEによってサポートされたCBW(複数可)、及び(ii)UE106からのBCS情報BCS_Infoに含まれる、サポートされた最大CBWとサポートされた最小CBWとの間のCBW(複数可)の範囲を識別する。次いで、gNB102は、NR帯域に従ってサポートされたCBW(複数可)のそれぞれの組み合わせを、帯域組み合わせ(複数可)のSCS組み合わせ(複数可)に従ってサポートされたCBW(複数可)として決定する、または識別する。一例では、これらの組み合わせは、NR帯域に従ってサポートされたCBWのすべての順列を含む。帯域に従ってサポートされたCBW(複数可)の組み合わせのより具体的な例については、後で議論する。
【0067】
1つ以上の例示的な実施形態によれば、gNB102は、UE106のCA構成を生成するために、BCS(複数可)に関連付けられたいかなるテーブルも格納する必要はない。むしろ、gNB102は、オンザフライで(ランタイムに)CA構成を生成するために、BCS情報BCS_Infoを格納するだけでよい。
【0068】
引き続き
図2を参照すると、UE106のCA構成を生成した後、gNB102及びUE106は、S212及びS214でRRC(再)構成メッセージを交換する。gNBとUEとの間のRRC(再)構成メッセージとその交換は一般に既知であるため、以下では簡単な説明のみを提供する。
【0069】
より詳細には、S212では、gNB102は、決定されたCA構成を含むRRC(再)構成メッセージをUE106に送信する。
【0070】
RRC(再)構成メッセージに応答して、UE106はCA構成(図示せず)を実行する。完了すると、S214では、UE106は、同じことを示すRRC再構成完了メッセージをgNB102に送信する。
【0071】
次いで、UE106は、gNB102によって提供されるCA構成を使用して、ダウンリンク上でgNB102と通信することができる。
【0072】
所与のNR帯域についてサポートされていないいずれかのCBW(複数可)が存在する場合、UE106は、UE106でサポートされているCBW(複数可)を明示的に報告することができる。すなわち、例えば、UE106は、シングルバンド動作として各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに指定されたすべてのチャネル帯域幅のサブセットをサポートし、UE106は、シングルバンド動作として各帯域に対するサブキャリア間隔ごとに指定されたすべてのチャネル帯域幅のサブセット内のチャネル帯域幅の明示的なインジケーションを提供することができる。
【0073】
ただし、RAN2仕様の観点からみれば、410MHz~7125MHzの間のNR帯域に対して5、10、15、20、25、30、40、50、60、80及び100MHzの間に、または24250MHz~52600MHzの間の帯域に対して50、100及び200MHzの間に指定されたすべてのCBWがUEによってサポートされる場合、UE106は実際にはこれらのCBWをgNB102に明示的に報告する必要はない。
【0074】
ダウンリンク通信に関して説明したが、例示的な実施形態はこの例に限定される必要はない。むしろ、例示的な実施形態は、アップリンク通信にも適用可能であり得る。
【0075】
SCS=15kHzであり、帯域組み合わせがNR帯域n28及びn75を含む、より具体的な例を以下に説明する。ただし、例示的な実施形態がこの例に限定される必要はないことを理解されたい。この例は、
図2のシグナルフロー図(該当する場合)と、
図1に示されるgNB102及びUE106とを参照して説明される。
【0076】
この例では、UE106は、サポートされたCBW(複数可)(例えば、NR帯域n28の場合は5、10、15、20及び30MHz、ならびにNR帯域n75の場合は5、10、15、20、25、30、40及び50MHz)を明示的に報告することができる。ただし、上記のように、これらのCBWのサポートは必須であるため、UE106はこれらのCBWをgNB102に明示的に報告する必要はない。
【0077】
UE能力照会(S202)に応答して、S206では、UE106は、NR帯域n28に対してサポートされた最大CBWパラメータsupportedBandwidthDLが20MHzであり、NR帯域n75に対してサポートされた最大CBWパラメータsupportedBandwidthDLが40MHzであるように、サポートされた最大CBWパラメータsupportedBandwidthDLによるシングルバンドエントリ及びシングルコンポーネントキャリア(CC)エントリを用いて、少なくとも、帯域組み合わせ内のNR帯域ごとにサポートされた最大CBWを報告する。またS206では、UE106は、NR帯域n28に対してサポートされた最小CBWパラメータsupportedMinBandwidthDLが10MHzであり、NR帯域n75に対してサポートされた最小CBWパラメータsupportedMinBandwidthDLが20MHzであるように、サポートされた最小CBWパラメータsupportedMinBandwidthDLによるシングルバンドエントリ及びシングルCCエントリを用いて、帯域組み合わせ内のNR帯域ごとにサポートされた最小CBWを報告する。またUE106は、(i)シングルバンド動作としてNR帯域n28(第一のNew Radio帯域)のサブキャリア間隔ごとにサポートされた第一のチャネル帯域幅のインジケーション、及び(ii)シングルバンド動作としてNR帯域n75(第二のNew Radio帯域)のサブキャリア間隔ごとにサポートされた第二のチャネル帯域幅のインジケーションを含むことができる。
【0078】
UE106から報告された能力情報を格納した後(S208)、S210では、gNB102は、帯域組み合わせに対してサポートされたCBWは、NR帯域n28に対して10MHzから20MHzの間の範囲内(10MHz≦CBW≦20MHz)にあると決定する。したがって、この例では、gNB102は、NR帯域n28に対して、10、15及び20MHz帯域がUE106によってサポートされていると決定する。NR帯域n75の場合、gNB102は、報告された情報を考慮して、帯域組み合わせに対してサポートされたCBWが20MHzから40MHzの間(20MHz≦CBW≦40MHz)であると決定する。したがって、gNB102は、NR帯域n75に対して、20、25、30及び40MHz帯域がサポートされていると決定する。
【0079】
したがって、この例では、gNB102は、帯域組み合せに対してサポートされたCBW(複数可)組み合せが上記で導出されたNR帯域に従ってサポートされたCBWのそれぞれの組み合せであると決定する。つまり、この例では、SCS=15kHzの場合、サポートされたCBW組み合わせは、(n28,n75)=(10,20)、(10,25)、(10,30)、(10,40)、(15,20)、(15,25)、...、(20,40)である。したがって、この例では、サポートされていないCBW組み合わせ(n28,n75)=(5,5)、(5,10)、(5,15)は、比較的単純な(より単純な)シグナリングで省略されることができる。
【0080】
図3は、
図1に示されるUE106の例示的な実施形態を示す。
【0081】
示されるように、UE106は、メモリ740、メモリ740に接続されたプロセッサ720、プロセッサ720に接続された様々なインタフェース760、及び様々なインタフェース760に接続された1つ以上(例えば、複数)のアンテナまたはアンテナパネル765を含む。様々なインタフェース760及びアンテナ765は、1つ以上のワイヤレスビームによってgNB102から/へ、または複数のTRP102A、102B、102Cから/へなど、データを送信/受信するためのトランシーバを構成することができる。理解されるように、UE106の実装に応じて、UE106は、
図3に示されるものよりも多くのコンポーネントを含むことができる。ただし、例示的な例の実施形態を開示するために、これらの一般的に従来のコンポーネントのすべてを示す必要はない。
【0082】
メモリ740は、一般に、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、及び/またはディスクドライブなどの永久大容量記憶装置を含むコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。またメモリ740は、プロセッサ720によって実行されるUE106の機能(例えば、UEの機能、例示的な実施形態による方法など)を提供するために、オペレーティングシステム及び任意の他のルーチン/モジュール/アプリケーションを格納する。これらのソフトウェアコンポーネントは、ドライブメカニズム(図示せず)を使用して、別個のコンピュータ可読記憶媒体からメモリ740にロードされることもできる。そのような別個のコンピュータ可読記憶媒体は、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカード、または他の同様のコンピュータ可読記憶媒体(図示せず)を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、ソフトウェアコンポーネントは、コンピュータ可読記憶媒体を介するのではなく、様々なインタフェース760のうちの1つを介してメモリ740にロードされ得る。
【0083】
プロセッサ720は、システムの算術演算、論理演算、及び入出力演算を実行することによって、コンピュータプログラムの命令を実行するように構成され得る。これらの命令は、メモリ740によってプロセッサ720に提供され得る。
【0084】
様々なインタフェース760は、プロセッサ720をアンテナ765とインタフェースするコンポーネント、または他の入出力コンポーネントを含むことができる。理解されるように、UE106の専用機能を規定するためにメモリ740に格納された様々なインタフェース760及びプログラムは、UE106の実装に応じて変わる。
【0085】
またインタフェース760は、1つ以上のユーザ入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド、マウスなど)及びユーザ出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカなど)を含み得る。
【0086】
本明細書では具体的に説明されないが、
図3に示される構成を利用して、とりわけ、TRP102A、102B、102C、gNB102、他の無線アクセス及びバックホールネットワーク要素及び/またはデバイスを実装することができる。これに関して、例えば、メモリ740は、プロセッサ720によって実行されるTRP、gNBなどの機能を提供するために、オペレーティングシステム及び任意の他のルーチン/モジュール/アプリケーション(例えば、これらの要素の機能、例示的な実施形態による方法など)を格納することができる。
【0087】
第一の、第二のなどの用語が種々の要素を説明するために本明細書で使用されてよいが、これらの要素がこれらの用語によって制限される必要はない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにだけ使われる。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第一の要素が第二の要素と呼ばれてもよく、同様に、第二の要素が第一の要素と呼ばれてもよい。本明細書で使用するとき、用語「及び/または」は、関連するリスト項目の1つ以上のありとあらゆる組み合わせを包含する。
【0088】
ある要素が別の要素に「接続される」または「結合される」と呼ばれる場合、それはその他の要素に直接接続もしくは結合されることができる、または介在する要素が存在する可能性がある。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続される」または「直接結合される」と呼ばれる場合、介在する要素は存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の言葉(例えば、「間に」と「直接間に」、「隣接する」と「直接隣接する」など)は同様の方法で解釈される必要がある。
【0089】
本明細書に使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のみであり、制限するように意図するものではない。本明細書で使用するとき、単数形である「a」、「an」、及び「the」は、文脈において別途明確に示さない限り、複数形もまた包含することを意図している。「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」及び/または「含んでいる(including)」という用語が本明細書で使用されているときには、述べられている特徴、完全体、ステップ、操作、要素及び/または構成要素の存在を明示するが、1つ以上のその他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成要素及び/またはそれらの群の存在または追加を排除しないことがさらに理解されよう。
【0090】
また、いくつかの代替実施態様では、言及される機能/動作が図に書き留められる順序とは違う順序で起こり得ることにも留意されたい。例えば、連続して示される2つの図面は、実際に、実質的に並行して実行されてもよく、または時として、伴われる機能/動作に応じて逆の順序で実行され得る。
【0091】
具体的な詳細は、例示的な実施形態の完全な理解を提供するために以下の説明に提供されている。しかしながら、例示的な実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは、当業者に理解されるであろう。例えば、システムは、不必要な詳細で例示的な実施形態を不明瞭にしないように、ブロック図で示されることができる。他の例では、例示的な実施形態が不明瞭になることを避けるために、周知のプロセス、構造及び技法が不必要な詳細なしに示される場合がある。
【0092】
本明細書に議論されるように、例示的な実施形態は、操作の行為及び記号表現を(例えば、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、ブロック図などの形式で)参照して説明され、これらの操作の行為及び記号表現は、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むプログラムモジュールまたは機能プロセスとして実装されることができ、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実装し、例えば、既存のユーザ機器、基地局、eNB、RRH、gNB、フェムト基地局、ネットワークコントローラ、コンピュータなどで既存のハードウェアを使用して実装されることができる。そのような既存のハードウェアは、例えば、限定ではないが、1つ以上のプロセッサ、1つ以上の中央処理装置(CPU)、1つ以上のコントローラ、1つ以上の算術論理演算装置(ALU)、1つ以上のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、1つ以上のマイクロコンピュータ、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、1つ以上のシステムオンチップ(SoC)、1つ以上のプログラマブルロジックユニット(PLU)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、または定義された方法で命令に応答して実行できる任意のその他の1つ以上のデバイスである、処理回路または制御回路であってもよい。
【0093】
フローチャートは操作を順序プロセスとして説明する場合があるが、操作の多くは並列して、並行してまたは同時に実行されることができる。さらに、操作の順序を再配列する場合がある。プロセスは、その操作が完了すると終了する場合があるが、図面には含まれていない追加のステップを有する場合もある。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応する場合、その終了は、呼び出し元の関数、またはメイン関数への関数の戻りに対応し得る。
【0094】
本明細書で開示されるように、「記憶媒体」、「コンピュータ可読記憶媒体」または「非一時的なコンピュータ可読記憶媒体」という用語は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス及び/または情報を格納するための他の有形の機械可読媒体を含む、データを格納するための1つ以上のデバイスを表すことができる。「コンピュータ可読媒体」という用語は、ポータブルまたは固定記憶装置、光記憶装置、及び命令(複数可)及び/またはデータを格納、収容または搬送できる様々な他の媒体を含むことができるが、これらに限定されない。
【0095】
さらに、例示的な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコードに実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、コンピュータ可読記憶媒体などの機械またはコンピュータ可読媒体に格納され得る。ソフトウェアに実装される場合、1つ以上のプロセッサが必要なタスクを実行する。例えば、上述のように、1つ以上の例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含んでもよく、または格納してもよく、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワーク要素またはネットワークデバイスに必要なタスクを実行させるように構成され得る。さらに、コンピュータプログラムコードとしてエンコードされたプロセッサ、メモリ及び例示的なアルゴリズムは、本明細書に説明される操作のパフォーマンスを提供するまたは引き起こす手段として機能する。
【0096】
コンピュータプログラムコードのコードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータまたはメモリのコンテンツを渡す及び/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されることができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送などを含む任意の適切な技法によって渡されてもよく、転送されてもよく、または伝送されてもよい。
【0097】
本明細書で使用される「含む」及び/または「有する」という用語は、含む(すなわちオープンランゲージ)と定義される。本明細書で使用される用語「結合される」は、必ずしも直接ではなく、必ずしも機械的にではないが、接続されると定義される。「指示すること」という言葉に由来する用語(例えば、「指示する」及び「インジケーション」)は、指示されるオブジェクト/情報を通信するまたは参照するために利用できる様々な技法をすべて包含することを意図したものである。指示されているオブジェクト/情報を通信するまたは参照するために利用可能な技法の例には、指示されているオブジェクト/情報の伝達、指示されているオブジェクト/情報の識別子の伝達、指示されているオブジェクト/情報を生成するために使用される情報の伝達、指示されているオブジェクト/情報のある一部または一部分の伝達、指示されているオブジェクト/情報の何らかの派生物の伝達、及び指示されているオブジェクト/情報を表す何らかの記号の伝達が含まれる。
【0098】
例示的な実施形態によれば、ユーザ機器、基地局、eNB、RRH、gNB、フェムト基地局、ネットワークコントローラ、コンピュータなどは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアを実行するハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせである(またはそれらを含む)ことができる。そのようなハードウェアは、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のCPU、1つ以上のコントローラ、1つ以上のALU、1つ以上のDSP、1つ以上のマイクロコンピュータ、1つ以上のFPGA、1つ以上のSoC、1つ以上のPLU、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のASIC、または定義された方法で命令に応答して実行することができる任意のその他の1つ以上のデバイスなどであるが、これらに限定されない、処理または制御回路を含むことができる。
【0099】
本発明の特定の実施形態に関して、利益、他の利点、及び問題に対する解決策を上記で説明している。ただし、利益、利点、問題に対する解決策、及びこれらのような利益、利点もしくは解決策をもたらすもしくはそれらにつながる場合がある、またはこれらのような利益、利点もしくは解決策をより顕著にする場合がある任意の要素(複数可)は、いずれかまたは全ての請求項の重要な、必要な、または必須の特徴または要素として解釈されるべきではない。
【国際調査報告】