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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(54)【発明の名称】内容物容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/18 20060101AFI20231101BHJP
【FI】
B65D47/18 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524680
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2023-04-21
(86)【国際出願番号】 KR2021013187
(87)【国際公開番号】W WO2022092584
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0140747
(32)【優先日】2020-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518079909
【氏名又は名称】ヨンウ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ガン ジン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA26
3E084AB01
3E084AB06
3E084AB09
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DC05
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HC03
3E084KB02
3E084LA15
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD29
(57)【要約】
本発明の一実施形態によれば、内容物容器が提供される。上記内容物容器は、内容物が保存され上端には上面が開放されたネック部が上方に突出形成される容器本体;及び上記容器本体の上記ネック部に分離可能に結合される排出部;を含み、上記排出部は、上記ネック部を介して上記容器本体の内側に挿入され、上記内容物を吸入及び排出するピペット部;上記ピペット部の上側に形成され、上記ネック部に着脱可能に結合されることによって上記容器本体を密閉するキャップ部;及び上記キャップ部の上部に形成されて上記ピペット部に上記内容物の吸入及び排出のための圧力変化を発生させる加圧部を含み、上記排出部は同じ系統の素材からなることができる。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物容器であって、
内容物が保存され上端には上面が開放されたネック部が上方に突出形成される容器本体;及び
前記容器本体の前記ネック部に分離可能に結合される排出部;を含み、
前記排出部は、前記ネック部を介して前記容器本体の内側に挿入され、前記内容物を吸入及び排出するピペット部;前記ピペット部の上側に形成され、前記ネック部に着脱可能に結合されることによって前記容器本体を密閉するキャップ部;及び前記キャップ部の上部に形成されて前記ピペット部に前記内容物の吸入及び排出のための圧力変化を発生させる加圧部を含み、
前記排出部は同じ系統の素材からなる内容物容器。
【請求項2】
前記キャップ部と前記加圧部はダブルショット射出を通して一体に形成される請求項1に記載の内容物容器。
【請求項3】
前記排出部はポリプロピレン系素材で形成される請求項2に記載の内容物容器。
【請求項4】
前記ピペット部の上端には前記キャップ部と結合される結合部が形成され、
前記結合部は、前記ピペット部の上端縁に沿って外側に突出形成されるとともに前記ネック部の内径より大きい外径を持つように形成される装着部、及び前記装着部の外側周縁に沿って上方に所定の高さに延長形成される折曲部を含み、
前記容器本体と前記排出部が結合されるとき、前記装着部は前記ネック部の上端に装着される請求項1に記載の内容物容器。
【請求項5】
前記キャップ部には、内側上部面から下方へ延長される第1縁部、及び内側上部面から下方へ延長されるとともに前記第1縁部の外側に離隔して配置される第2縁部が形成され、
前記第1縁部及び前記第2縁部の間の離隔空間に前記折曲部が嵌合されることによって前記キャップ部と前記ピペット部が着脱可能に結合される請求項4に記載の内容物容器。
【請求項6】
前記キャップ部には、前記第2縁部から外側に離隔して配置されるとともに、上部面の周縁から下方に延長される第3縁部が形成され、
前記キャップ部が前記ネック部に結合されることによって、前記第3縁部の下端は前記容器本体の上端に装着される請求項5に記載の内容物容器。
【請求項7】
前記加圧部の内部は前記第1縁部の内側空間と連通され、
前記キャップ部と前記ピペット部とが結合するとき、前記加圧部の内部と前記ピペット部の内部とが互いに連通される請求項5に記載の内容物容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器に関し、具体的には排出部及び/又は容器本体が同じ系統の素材からなる内容物容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧品容器は、容器本体に化粧料が収容され、蓋を通して容器本体を開閉させることで、容器本体の開放時に化粧料を分けて取り出して皮膚に塗布できるように構成されていた。しかし、これによれば、容器本体から吐出される化粧料の量を調節することが難しいため、化粧料が浪費される問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、エッセンスなどの適量を使用することが好ましい高機能性化粧品を使用するために、容器本体の内部から適量の化粧料を抽出できるピペット型の容器が開発された。
【0004】
ピペット型の容器は、一般に、内容物が収容される容器本体、容器本体を密閉するキャップ部、キャップ部に結合されて容器本体の内側に挿入され容器本体に収容された内容物を吸入及び排出するピペット部、ピペット部の上部に結合されてピペット内側の圧力変化を引き起こす加圧部等で構成される。
【0005】
しかし、このようなピペット型の容器は、少なくとも1つの部品が互いに異なる複数の材質によって具現化されることにより、容器を廃棄するとき、部品を分離して廃棄しなければならない不便があった。また、ピペット部と加圧部、キャップ部などをそれぞれ別に成形して組み立てなければならないため、製品の構成が複雑化し、製造単価が増加するという短所がある。
【0006】
したがって、このような問題を解決できる化粧品容器が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであって、排出部及び/又は容器本体が同じ系統の素材からなることによってリサイクルが容易で環境に優しく、排出部のキャップ部及び加圧部がダブルショット射出を通して一体に形成されることによって製造単価を下げることができる内容物容器を提供することをその目的とする。
【0008】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及されていない他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、内容物容器が提供される。上記内容物容器は、内容物が保存され上端には上面が開放されたネック部が上方に突出形成される容器本体;及び上記容器本体の上記ネック部に分離可能に結合される排出部;を含み、上記排出部は、上記ネック部を介して上記容器本体の内側に挿入され、上記内容物を吸入及び排出するピペット部;上記ピペット部の上側に形成され、上記ネック部に着脱可能に結合されることによって上記容器本体を密閉するキャップ部;及び上記キャップ部の上部に形成されて上記ピペット部に上記内容物の吸入及び排出のための圧力変化を発生させる加圧部を含み、上記排出部は同じ系統の素材からなることができる。
【0010】
好ましくは、上記キャップ部と上記加圧部はダブルショット射出を通して一体に形成され得る。
【0011】
また、好ましくは、上記排出部はポリプロピレン(PP、Polypropylene)系素材で形成され得る。
【0012】
また、好ましくは、上記ピペット部の上端には上記キャップ部と結合される結合部が形成され、上記結合部は、上記ピペット部の上端縁部に沿って外側に突出形成されるとともに上記ネック部の内径より大きい外径を持つように形成される装着部、及び上記装着部の外側周縁に沿って上方に所定の高さに延長形成される折曲部を含み、上記容器本体と上記排出部が結合されるとき、上記装着部は上記ネック部の上端に装着され得る。
【0013】
また、好ましくは、上記キャップ部には、内側上部面から下方へ延長される第1縁部、及び内側上部面から下方へ延長されるとともに上記第1縁部の外側に離隔して配置される第2縁部が形成され、上記第1縁部及び上記第2縁部の間の離隔空間に上記折曲部が嵌合されることによって上記キャップ部と上記ピペット部が着脱可能に結合され得る。
【0014】
また、好ましくは、上記キャップ部には、上記第2縁部から外側に離隔して配置されるとともに、上部面の周縁から下方に延長される第3縁部が形成され、上記キャップ部が上記ネック部に結合されることによって、上記第3縁部の下端は上記容器本体の上端に装着され得る。
【0015】
また、好ましくは、上記加圧部の内部は上記第1縁部の内側空間と連通され、上記キャップ部と上記ピペット部とが結合するとき、上記加圧部の内部と上記ピペット部の内部とが互いに連通され得る。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、排出部及び/又は容器本体が同じポリプロピレン系素材からなることによって分離排出する必要がなく容器を廃棄することができ、容器のリサイクルが容易な長所がある。
【0017】
また、本発明によれば、キャップ部と加圧部がダブルショット射出を通して一体に形成されることによって容器構成を簡単化し、製造単価を下げることができる。
【0018】
また、本発明によれば、加圧部を様々な形状に成形することができ、使用者に多様な審美感を提供できる。
【0019】
本発明の詳細な説明で引用される図面をより十分に理解するために各図面の簡単な説明が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態による内容物容器の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による内容物容器の断面図である。
図3】本発明の一実施形態による排出部の分解斜視図である。
図4】本発明の一実施形態によるキャップ部を下方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明による実施形態は添付された図面を参照して説明する。各図面の構成要素に参照符号を付するにあたり、同じ構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されているとしても、可能な限り同じ符号を付するようにしていることに留意すべきである。また、本発明の実施形態を説明するにあたり、関連する公知の構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の実施形態に対する理解を妨げると判断された場合、その詳細な説明は省略する。また、下記で本発明の実施形態を説明するが、本発明の技術的思想はこれに限定又は制限されず当業者によって変形されて様々に実施され得る。一方、以下、記載の便宜上、上下左右の方向は図面を基準としたものであって、該当方向に本発明の権利範囲が必ずしも限定されるものではない。
【0022】
明細書全体において、ある部分が他の部分と“連結”されていると述べられた場合、これは“直接的に連結”されている場合のみならず、それらの間に他の素子を挟んで“間接的に連結”されている場合をも含む。明細書全体において、ある部分がある構成要素を“含む”と述べられた場合、これは特に相反する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、本発明の実施形態の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。これらの用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものにすぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番又は順序などが限定されない。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態による内容物容器の斜視図を示す。具体的には、図1の(a)は、内容物容器の容器本体と排出部が結合された状態を示し、図1の(b)は、内容物容器の容器本体と排出部が分離された状態を示す。図2は、本発明の一実施形態による内容物容器の断面図を示し、図3は、本発明の一実施形態による排出部の分解斜視図を示し、図4は、本発明の一実施形態によるキャップ部を下方から見た斜視図を示す。
【0024】
図1乃至図4を参照すると、内容物容器1000は容器本体100及び排出部200、300、400を含むことができる。
【0025】
容器本体100は内部に内容物が収容され、上端には上面が開放されたネック部110が上方に突出形成され、内容物を排出するためのピペット部200が容器本体100の内部に対して挿入及び取り出されることができる。ここで、容器本体100に収容される内容物は、例えば、液状又はゲル状のセラム、エッセンス、クリームなどの化粧料であり得る。ただし、これに限定されず、医薬品又は医薬外品などピペット部200を介して排出され得る他の剤形や種類の内容物が適用され得る。
【0026】
一実施形態において、容器本体100はポリプロピレン(PP、Polypropylene)素材で形成され得る。ただし、これに限定されず、様々な素材が適用され得る。
【0027】
一実施形態において、容器本体100の少なくとも一部は透明又は半透明な材質で形成され得る。これを通して、使用者は容器本体100に保存された内容物の残量を肉眼で確認できる。
【0028】
ネック部110にはキャップ部300が着脱可能に結合され得る。そのためにネック部110の外周面には第1ねじ山111が形成され、キャップ部300の内部にそれに対応する第2ねじ山321が形成され得る。例えば、一方向回転によって、キャップ部300がネック部110に螺合することによって、キャップ部300は容器本体100と着脱可能に結合され得る。ただし、このような結合方式は例示的なものであって、これに限定されるものではなく、その他にもスナップオン方式など、様々な結合手段によってネック部110とキャップ部300が結合され得る。
【0029】
一実施形態として、容器本体100の内側には、ピペット部200を取り出すとき、ピペット部200の外面に付いた内容物を容器本体100の内部に押し込めるワイパ(図示せず)がさらに具備され得る。例えば、ワイパはネック部110の内面のうちの一領域から下側に延長されるように形成され中央に貫通孔が形成され得る。排出部200、300、400の結合及び分離の際にこのような貫通孔を通過して、ピペット部200が容器本体100の内側に挿入されるか、又はそこから取り出されることができる。ワイパは容器本体100及び/又は排出部200、300、400と同じ系統の素材、例えば、ポリプロピレン(PP、Polypropylene)系素材で形成され得る。ただし、これに限定されず、本発明の実施形態によって様々な素材が適用され得る。
【0030】
排出部200、300、400はピペット部200、キャップ部300及び加圧部400を含むことができる。
【0031】
ピペット部200は容器本体100の内側に挿入及び取り出され、容器本体100の内容物を吸入及び排出できる。例えば、ピペット部200は内部に中空が形成され、内部の圧力変化によって内側に内容物を吸入することができ、使用者は内容物が吸入されたピペット部200を容器本体100から取り出して内容物を皮膚に排出させることができる。
【0032】
ピペット部200は上端に形成される結合部210を介してキャップ部300と着脱可能に結合され得る。したがって、使用者はピペット部200とキャップ部300を容易に組み立てることができ、また、ピペット部200とキャップ部300のうちの1つを分離して除去するか、他のピペット部200又はキャップ部300に入れ替えることができる。
【0033】
結合部210は装着部211と折曲部212を含むことができる。
【0034】
装着部211はピペット部200の上端縁部に沿って外側に突出形成され得る。このとき、装着部211がネック部110の内径より大きい外径を持つように形成されることにより、容器本体100と排出部200、300、400が結合されるとき、ネック部110の上端に装着され得る。例えば、排出部200、300、400が容器本体100と結合されるとき、装着部211はネック部110の上端に装着された状態でネック部110の上端を下方に加圧して完全にネック部110の上端面に密着できる。これにより、特に構成を追加することなくネック部110が強固に密閉され得る。実施形態によれば、密閉力を高めるために、装着部211の下部面のうちの少なくとも一部が軟性又は弾性材質で構成され得る。
【0035】
折曲部212は装着部211の外側周縁から上方に所定の高さを有して延長形成され、キャップ部300内側の第1縁部310と第2縁部320の間の離隔空間に嵌合され得る。このとき、折曲部212は第1縁部310と対応する高さに形成されるとともに、少なくとも一領域が第1縁部310と第2縁部320の間の離隔空間より厚い厚さに形成され得る。これにより、折曲部212が第1縁部310と第2縁部320の間の離隔空間に完全に密着されることによって、ピペット部200とキャップ部300の結合を堅固にすることができる。
【0036】
実施形態によれば、折曲部212の内周面及び/又は外周面、第1縁部310の外周面及び/又は第2縁部320の内周面には結合力を向上させるための結合突起及び/又は結合溝がさらに形成され得る。
【0037】
一実施形態において、ピペット部200は少なくとも一部が透明な材質で形成され得る。これを通して使用者がピペット部200で吸入した内容物の量と色相などを確認することを可能にできる。
【0038】
キャップ部300はネック部110に着脱可能に結合されることによって容器本体100を密閉できる。また、キャップ部300の内側にピペット部200の結合部210が結合され、キャップ部300と容器本体100とが結合するとき、ピペット部200が容器本体100の内側に収容され得る。
【0039】
キャップ部300の内側には、上部面から下方へ延長される第1縁部310及び上部面から下方へ延長されるとともに第1縁部310の外側に離隔して配置される第2縁部320が形成され得る。キャップ部300とピペット部200は、第1縁部310と第2縁部320の間の離隔空間に折曲部212が嵌合されることによって着脱可能に結合され得る。
【0040】
第2縁部320の内側面にはネック部110の第1ねじ山111と対応する形状の第2ねじ山321が形成され得る。これにより、キャップ部300はネック部110に螺合され得る。したがって、キャップ部300の一方向回転によって容器本体100と排出部200、300、400が結合及び/又は分離され得る。ただし、これに限定されず、第1ねじ山111と第2ねじ山321の代わりにそれぞれ結合突起及び結合溝が形成されて結合されるなど、本発明の実施形態によっては様々な結合方式が適用され得る。
【0041】
キャップ部300には第2縁部320から外側に離隔して配置されるとともに上部面の周縁から下方に延長される第3縁部330が形成され得る。第3縁部330はキャップ部300の外側面をなし、使用者が排出部200、300、400を容器本体100と分離又は結合するときに把持できる部分であって、内側でネック部110と結合される第2縁部320が直接外部に露出しないようにして第2縁部320が破損される危険を防止できる。
【0042】
ネック部110とキャップ部300が結合されるとき、第3縁部330は容器本体100の上端に装着され得る。例えば、容器本体100にはネック部110の下端縁部に沿って制限段差部(符号図示せず)が上側に突出形成されることができ、キャップ部300の一方向回転によってネック部110が完全に密閉されたとき、第3縁部330がこのような制限段差部の上側に装着されるように構成され得る。
【0043】
一実施形態として、第3縁部330の下端内周面には周縁に沿って少なくとも1つの制限突起331が形成され得る。例えば、制限突起331は第3縁部330の内側に突出形成されるとともに一側が所定の角度の傾斜をなす歯車状が繰り返される形状に形成され得る。キャップ部300の結合過程で使用者が過度にキャップ部300を回転した場合、このような制限突起331が制限段差部に接触して使用者にキャップ部300の結合状態を認知させることができる。
【0044】
一実施形態において、制限段差部には少なくとも1つの係止突起(図示せず)が形成され得る。キャップ部300が一方向に回転することによって第3縁部330が制限段差部から所定の高さに近接すると、制限突起331の間に係止突起が係止されることにより、キャップ部300の追加的な一方向回転を防止できるようになる。
【0045】
加圧部400はキャップ部300の上部に形成されてピペット部200の内部に内容物が吸入及び排出されるように圧力変化を発生させることができる。そのために、加圧部400の内部はピペット部200の内部と連通され得る。例えば、加圧部400は第1縁部310の内側空間と連通するように構成され、ピペット部200の折曲部212がキャップ部300の第1縁部310及び第2縁部320の離隔空間に嵌合されると、加圧部400の内部がピペット部200の内部と連通され得る。
【0046】
加圧部400は使用者の加圧によって弾性変形が可能に形成され得る。例えば、キャップ部300及び加圧部400を一体に成形するとき、加圧部400は弾性力を持つことができる厚さに成形され得る。これにより、使用者の加圧及び解除によって加圧部400内部の体積が減少又は増加するとともにピペット部200の内部圧力変化を発生させることができる。
【0047】
一実施形態によれば、加圧部400の形状は様々な形態に形成され得る。排出部200、300、400では加圧部400の内部空間及び第1縁部310の内側空間によってピペット部200の内部圧力変化を発生させることができるので、加圧部400の内部空間の体積が変化可能な形状であれば様々な形状を適用させることができる。例えば、加圧部400をボタン形状に形成したり、四角形、三角形など他の様々な形状を加圧部400に適用させることによって使用者に多様な審美感を与えることができる。
【0048】
排出部200、300、400はポリプロピレン(PP、Polypropylene)系素材で形成され得る。特に、加圧部400は一定以上の弾性率を持つようにポリオレフィンエラストマー(POE;Polyolefin Elastomer)が混合されたポリプロピレン素材で形成され得る。ただし、これに限定されず、様々な素材が適用され得る。特に、キャップ部300及び加圧部400を同じポリプロピレン系素材で構成されるとともに、ダブルショット射出を通して一体に形成されることによって、容器の構成を簡単化し、製造単価を下げることができる。
【0049】
一実施形態によれば、容器本体100及び排出部200、300、400は同じ系統の素材で形成され得る。このとき、容器本体100及び排出部200、300、400はポリプロピレン(PP、Polypropylene)系素材で形成されることによって、分離排出する必要がなく容器を廃棄できるという長所がある。ただし、これに限定されず、本発明が適用される実施形態によって様々な素材が適用され得る。
【0050】
上記のとおり、図面と明細書で最良の実施形態が開示された。ここでは特定の用語が用いられたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いられものであって、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いられたものではない。したがって、本技術分野における通常の知識を有する者であればこれより様々な変形及び均等な他の実施形態が可能ということを理解できるであろう。よって、本発明の真の技術的保護範囲は添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0051】
100 容器本体
1000 内容物容器
110 ネック部
111 第1ねじ山
200 ピペット部
210 結合部
211 装着部
212 折曲部
300 キャップ部
310 第1縁部
320 第2縁部
321 第2ねじ山
330 第3縁部
331 制限突起
400 加圧部
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】