(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】棚及び収納キャビネット
(51)【国際特許分類】
F25D 25/02 20060101AFI20231102BHJP
A47B 73/00 20060101ALI20231102BHJP
A47B 46/00 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
F25D25/02 Z
A47B73/00
A47B46/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022570160
(86)(22)【出願日】2021-12-31
(85)【翻訳文提出日】2022-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2021143772
(87)【国際公開番号】W WO2023050633
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111164248.8
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111161048.7
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111161068.4
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111164204.5
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(74)【代理人】
【識別番号】100213517
【氏名又は名称】韓 明花
(72)【発明者】
【氏名】鄭敬翰
(72)【発明者】
【氏名】楊朔
(72)【発明者】
【氏名】朴文姫
(72)【発明者】
【氏名】袁進国
(72)【発明者】
【氏名】符秀亮
(57)【要約】
本願は、収納装置分野に関し、棚及び収納キャビネットを提供する。棚は、昇降棚板アセンブリ、駆動アセンブリ、及び伝動アセンブリを含み、伝動アセンブリは、ディスク本体及びフレキシブルケーブルを含み、ディスク本体は伝動軸に接続され、ディスク本体の内部には、収納室及びアーク溝が形成され、アーク溝の第1のポートは、収納室に連通し、アーク溝の第2のポートは、ディスク本体の外部に連通し、フレキシブルケーブルの第1の端が、アーク溝を貫通して収納室内に固定され、フレキシブルケーブルの第2の端が、ディスク本体の取付部に巻きつけられた後に対応する昇降棚板アセンブリに接続されることに適している。当該棚は、棚の自動昇降が実現でき、人為的な操作が不要であり、ユーザの使い勝手(ユーザーエクスペリエンス)が向上した。ディスク本体の内部にアーク溝が設置されることにより、フレキシブルケーブルの曲げ回転を滑らかに遷移させ、フレキシブルケーブルがディスク本体に沿って曲がる過程に応力集中によりフレキシブルケーブルが摩耗破断する現象を回避し、フレキシブルケーブルの曲げ回転負荷能力を高め、フレキシブルケーブルの曲げ回転寿命を延長し、伝動アセンブリの使用寿命を延長することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降棚板アセンブリ(200)と、
駆動部材(130)と前記駆動部材(130)に伝動接続される伝動軸(116)とを含み、前記伝動軸(116)が所定の方向に沿って隣接して2つ間隔を置いて設けられ、かつ隣接する2つの前記伝動軸(116)が位置ずれして設けられる、少なくとも2つの駆動アセンブリ(100)と、
ディスク本体(102)及びフレキシブルケーブル(126)を含み、前記ディスク本体(102)がそれぞれ対応する前記伝動軸(116)に接続され、前記フレキシブルケーブル(126)の第1の端が、前記ディスク本体(102)に接続され、前記フレキシブルケーブル(126)の第2の端が、前記ディスク本体(102)の取付部(158)に巻きつけられた後に対応する前記昇降棚板アセンブリ(200)に接続される、少なくとも2つの伝動アセンブリ(152)と、を含むことを特徴とする棚。
【請求項2】
隣接する2つの前記伝動軸(116)の長さは異なり、前記駆動部材(130)は、隣接する2つの前記伝動軸(116)の間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の棚。
【請求項3】
隣接する2つの前記伝動軸(116)は平行であり、前記駆動部材(130)の回転軸(176)は前記伝動軸(116)と平行又は垂直であることを特徴とする請求項1に記載の棚。
【請求項4】
前記ディスク本体(102)の内部には、収納室(106)及びアーク溝(108)が形成され、前記アーク溝(108)の第1のポート(154)は、前記収納室(106)に連通し、前記アーク溝(108)の第2のポート(156)は、前記ディスク本体(102)の外部に連通し、前記フレキシブルケーブル(126)の第1の端は、前記アーク溝(108)を貫通して前記収納室(106)内に固定され、前記フレキシブルケーブル(126)の第2の端は、前記ディスク本体(102)の取付部(158)に巻きつけられた後に対応する前記昇降棚板アセンブリ(200)に接続されることを特徴とする請求項1に記載の棚。
【請求項5】
前記ディスク本体(102)には、厚み方向に沿って第1のスルーホール(110)が設けられ、前記第1のスルーホール(110)は、前記収納室(106)に連通し、前記伝動軸(116)は、対応する前記第1のスルーホール(110)内に挿入されることを特徴とする請求項4に記載の棚。
【請求項6】
前記伝動軸(116)には、ストッパ部材(160)及びロック部材(162)が設けられ、前記ストッパ部材(160)は、対応する前記ディスク本体(102)の第1の側に当接され、前記ロック部材(162)は、対応する前記ディスク本体(102)の第2の側に当接されることを特徴とする請求項4に記載の棚。
【請求項7】
前記伝動軸(116)の端部には、第2のスルーホール(164)が設けられ、前記ロック部材(162)は、前記第2のスルーホール(164)内に挿入され、前記ストッパ部材(160)は、前記伝動軸(116)に設けられたストッパ段差(120)を含むことを特徴とする請求項6に記載の棚。
【請求項8】
前記伝動軸(116)の端部には、軸方向に沿って延在する係合溝(122)が設けられ、前記収納室(106)内にクランプ部材(166)が設けられ、前記フレキシブルケーブル(126)の第1の端は、対応する前記クランプ部材(166)に接続されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の棚。
【請求項9】
前記ディスク本体(102)は、着脱可能に接続される第1のディスク本体(111)及び第2のディスク本体(112)を含み、前記第2のディスク本体(112)は前記第1のディスク本体(111)の第1の側に設けられ、前記収納室(106)及び前記アーク溝(108)は、前記第2のディスク本体(112)の前記第1のディスク本体(111)の向かい側に形成され、
前記取付部(158)は溝(104)を含み、前記溝(104)は、前記第1のディスク本体(111)の外周面と前記第2のディスク本体(112)の外周面との接続箇所、又は前記第2のディスク本体(112)の外周面に形成されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の棚。
【請求項10】
前記昇降棚板アセンブリ(200)は、棚本体(138)及びガイド部材(170)を含み、前記ガイド部材(170)はリニアガイド(140)及びスライダ(142)を含み、前記スライダ(142)は、対応する前記リニアガイド(140)とスライド可能に嵌められ、且つ対応する前記フレキシブルケーブル(126)の第2の端に接続され、前記棚本体(138)は前記スライダ(142)に接続されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の棚。
【請求項11】
前記ガイド部材(170)は、連結片(144)を更に含み、前記スライダ(142)は、前記連結片(144)を介して、前記棚本体(138)と、対応する前記フレキシブルケーブル(126)の第2の端に、それぞれ接続されることを特徴とする請求項10に記載の棚。
【請求項12】
前記連結片(144)は、対応する前記フレキシブルケーブル(126)の第2の端に着脱可能に接続されることを特徴とする請求項11に記載の棚。
【請求項13】
前記連結片(144)には、対応する前記フレキシブルケーブル(126)の第2の端に引っ掛けられるフック(146)が設けられることを特徴とする請求項11に記載の棚。
【請求項14】
昇降棚板アセンブリ(200)と、
駆動部材(130)及び伝動軸(116)を含み、前記駆動部材(130)が前記伝動軸(116)に伝動接続される駆動アセンブリ(100)と、
ディスク本体(102)及びフレキシブルケーブル(126)を含み、前記ディスク本体(102)が前記伝動軸(116)に接続され、前記ディスク本体(102)の内部には、収納室(106)及びアーク溝(108)が形成され、前記アーク溝(108)の第1のポート(154)が前記収納室(106)に連通し、前記アーク溝(108)の第2のポート(156)が、前記ディスク本体(102)の外部に連通し、前記フレキシブルケーブル(126)の第1の端が、前記アーク溝(108)を貫通して前記収納室(106)内に固定され、前記フレキシブルケーブル(126)の第2の端が、前記ディスク本体(102)の取付部(158)に巻きつけられた後に対応する前記昇降棚板アセンブリ(200)に接続される伝動アセンブリ(152)と、を含むことを特徴とする棚。
【請求項15】
前記ディスク本体(102)には、厚み方向に沿って第1のスルーホール(110)が設けられ、前記第1のスルーホール(110)は、前記収納室(106)に連通し、前記伝動軸(116)は、対応する前記第1のスルーホール(110)内に挿入されることを特徴とする請求項14に記載の棚。
【請求項16】
前記伝動軸(116)には、ストッパ部材(160)及びロック部材(162)が設けられ、前記ストッパ部材(160)は、対応する前記ディスク本体(102)の第1の側に当接され、前記ロック部材(162)は、対応する前記ディスク本体(102)の第2の側に当接されることを特徴とする請求項14に記載の棚。
【請求項17】
前記ディスク本体(102)は、着脱可能に接続される第1のディスク本体(111)及び第2のディスク本体(112)を含み、前記第2のディスク本体(112)は前記第1のディスク本体(111)の第1の側に設けられ、前記収納室(106)及び前記アーク溝(108)は、前記第2のディスク本体(112)の前記第1のディスク本体(111)の向かい側に形成され、
前記取付部(158)は溝(104)を含み、前記溝(104)は、前記第1のディスク本体(111)の外周面と前記第2のディスク本体(112)の外周面との接続箇所、又は前記第2のディスク本体(112)の外周面に形成されることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか一項に記載の棚。
【請求項18】
前記駆動アセンブリ(100)は、少なくとも2つあり、隣接する2つの前記伝動軸(116)は平行で位置ずれして設けられ、前記駆動部材(130)の回転軸(176)は前記伝動軸(116)と平行又は垂直であることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか一項に記載の棚。
【請求項19】
隣接する2つの前記伝動軸(116)の長さは異なり、前記駆動部材(130)は、隣接する2つの前記伝動軸(116)の間に設けられることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか一項に記載の棚。
【請求項20】
キャビネット本体を含む収納キャビネットであって、
前記キャビネット本体内に設けられる、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の棚、又は請求項14乃至19のいずれか一項に記載の棚を更に含むことを特徴とする収納キャビネット。
【請求項21】
前記キャビネット本体内にダクトハウジング(148)が設けられ、前記ダクトハウジング(148)と前記キャビネット本体の内側壁(172)との間に取り付け箇所(174)が形成され、前記伝動アセンブリ(152)は、前記取り付け箇所(174)に設けられ、且つ前記昇降棚板アセンブリ(200)及び前記駆動アセンブリ(100)に接続されることを特徴とする請求項20に記載の収納キャビネット。
【請求項22】
前記収納キャビネットは、冷蔵庫、ワインキャビネット、又は小売店用キャビネットであることを特徴とする請求項20又は21に記載の収納キャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(相互参照)
本願は、2021年09月30日に提出された、
発明名称が「棚及び収納キャビネット」である中国特許出願第2021111642488号、
発明名称が「棚及び収納キャビネット」である中国特許出願第2021111610684号、
発明名称が「棚及び収納キャビネット」である中国特許出願第2021111610487号、
発明名称が「収納キャビネット」である中国特許出願第2021111642045号の優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
(技術分野)
本願は、収納装置分野に関し、特に、棚及び収納キャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、冷蔵庫の棚はいずれも固定されており、比較的大きい食品を入れる場合、棚の位置を手動で調整する必要があり、操作しにくく、ユーザの使い勝手(ユーザーエクスペリエンス。以下同様)に大きな影響を与える。電動昇降棚付きの冷蔵庫もあるが、これらの電動昇降棚はコンパクトではなく、冷蔵庫内部空間を広く占有し、冷蔵庫の内部空間の利用率を低下させた。また、電動昇降棚の伝動アセンブリの多くは、ターンテーブルとワイヤロープの組み合わせによって構成されているが、ワイヤロープのターンテーブルとの接続箇所の摩耗によってワイヤロープが破断することが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、少なくとも関連技術に存在している技術的問題の1つを解決することを目的とする。そこで、本願は、フレキシブルケーブルの曲げ回転を滑らかに遷移させ、フレキシブルケーブルの曲げ回転負荷能力を高め、フレキシブルケーブルの曲げ回転寿命を延長し、伝動アセンブリの使用寿命を延長することができる棚を提供する。
【0004】
本願は、収納キャビネットを更に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1の実施形態は、
昇降棚板アセンブリと、
駆動部材と前記駆動部材に伝動接続される伝動軸とを含み、前記伝動軸が所定の方向に沿って隣接して2つ間隔を置いて設けられ、かつ隣接する2つの前記伝動軸が位置ずれして設けられる、少なくとも2つの駆動アセンブリと、
ディスク本体及びフレキシブルケーブルを含み、前記ディスク本体がそれぞれ対応する前記伝動軸に接続され、前記フレキシブルケーブルの第1の端が、前記ディスク本体に接続され、前記フレキシブルケーブルの第2の端が、前記ディスク本体の取付部に巻きつけられた後に対応する前記昇降棚板アセンブリに接続されることに適している、少なくとも2つの伝動アセンブリと、を含む棚を提供する。
【0006】
本願の第1の実施形態の棚によれば、駆動部材が伝動軸を回転駆動することにより、回転する伝動軸が伝動アセンブリを介して昇降棚板アセンブリを所定の方向に昇降させるように駆動し、更に棚の自動昇降が実現され、人為的な操作が不要であり、ユーザの使い勝手が向上した。隣接する2つの伝動軸を位置ずれして設置することにより、隣接する2本のフレキシブルケーブルを所定距離だけ離間させるため、フレキシブルケーブル同士の間に摩耗が発生することを回避し、フレキシブルケーブルの使用寿命を延長し、使用コストを低減する。
【0007】
本願の一実施形態によれば、隣接する2つの前記伝動軸の長さは異なり、前記駆動部材は、隣接する2つの前記伝動軸の間に設けられる。
【0008】
本願の一実施形態によれば、隣接する2つの前記伝動軸は平行であり、前記駆動部材の回転軸は前記伝動軸と平行又は垂直である。
【0009】
本願の一実施形態によれば、前記ディスク本体の内部には、収納室及びアーク溝が形成され、前記アーク溝の第1のポートは、前記収納室に連通し、前記アーク溝の第2のポートは、前記ディスク本体の外部に連通し、前記フレキシブルケーブルの第1の端は、前記アーク溝を貫通して前記収納室内に固定され、前記フレキシブルケーブルの第2の端は、前記ディスク本体の取付部に巻きつけられた後に対応する前記昇降棚板アセンブリに接続されることに適している。
【0010】
本願の一実施形態によれば、前記ディスク本体には、厚み方向に沿って第1のスルーホールが設けられ、前記第1のスルーホールは、前記収納室に連通し、前記伝動軸は、対応する前記第1のスルーホール内に挿入される。
【0011】
本願の一実施形態によれば、前記伝動軸には、ストッパ部材及びロック部材が設けられ、前記ストッパ部材は、対応する前記ディスク本体の第1の側に当接され、前記ロック部材は、対応する前記ディスク本体の第2の側に当接される。
【0012】
本願の一実施形態によれば、前記伝動軸の端部には、第2のスルーホールが設けられ、前記ロック部材は、前記第2のスルーホール内に挿入され、前記ストッパ部材は、前記伝動軸に設けられたストッパ段差を含む。
【0013】
本願の一実施形態によれば、前記伝動軸の端部には、軸方向に沿って延在する係合溝が設けられ、前記収納室内にクランプ部材が設けられ、前記フレキシブルケーブルの第1の端は、対応する前記クランプ部材に接続される。
【0014】
本願の一実施形態によれば、前記ディスク本体は、着脱可能に接続される第1のディスク本体及び第2のディスク本体を含み、前記第2のディスク本体は前記第1のディスク本体の第1の側に設けられ、前記収納室及び前記アーク溝は、前記第2のディスク本体の前記第1のディスク本体の向かい側に形成され、
前記取付部は溝を含み、前記溝は、前記第1のディスク本体の外周面と前記第2のディスク本体の外周面との接続箇所、又は前記第2のディスク本体の外周面に形成される。
【0015】
本願の一実施形態によれば、前記昇降棚板アセンブリは、棚本体及びガイド部材を含み、前記ガイド部材はリニアガイド及びスライダを含み、前記スライダは、対応する前記リニアガイドとスライド可能に嵌められ、且つ対応する前記フレキシブルケーブルの第2の端に接続され、前記棚本体は前記スライダに接続される。
【0016】
本願の一実施形態によれば、前記ガイド部材は、連結片を更に含み、前記スライダは、前記連結片を介して、前記棚本体と、対応する前記フレキシブルケーブルの第2の端に、それぞれ接続される。
【0017】
本願の一実施形態によれば、前記連結片は、対応する前記フレキシブルケーブルの第2の端に着脱可能に接続される。
【0018】
本願の一実施形態によれば、前記連結片には、対応する前記フレキシブルケーブルの第2の端に引っ掛けられるフックが設けられる。
【0019】
本願の第2の実施形態は、
昇降棚板アセンブリと、
駆動部材及び伝動軸を含み、前記駆動部材が前記伝動軸に伝動接続される駆動アセンブリと、
ディスク本体及びフレキシブルケーブルを含み、前記ディスク本体が前記伝動軸に接続され、前記ディスク本体の内部には、収納室及びアーク溝が形成され、前記アーク溝の第1のポートが前記収納室に連通し、前記アーク溝の第2のポートが、前記ディスク本体の外部に連通し、前記フレキシブルケーブルの第1の端が、前記アーク溝を貫通して前記収納室内に固定され、前記フレキシブルケーブルの第2の端が、前記ディスク本体の取付部に巻きつけられた後に対応する前記昇降棚板アセンブリに接続されることに適している伝動アセンブリと、
を含む棚を提供する。
【0020】
本願の一実施形態によれば、前記ディスク本体には、厚み方向に沿って第1のスルーホールが設けられ、前記第1のスルーホールは、前記収納室に連通し、前記伝動軸は、対応する前記第1のスルーホール内に挿入される。
【0021】
本願の一実施形態によれば、前記伝動軸には、ストッパ部材及びロック部材が設けられ、前記ストッパ部材は、対応する前記ディスク本体の第1の側に当接され、前記ロック部材は、対応する前記ディスク本体の第2の側に当接される。
【0022】
本願の一実施形態によれば、前記ディスク本体は、着脱可能に接続される第1のディスク本体及び第2のディスク本体を含み、前記第2のディスク本体は前記第1のディスク本体の第1の側に設けられ、前記収納室及び前記アーク溝は、前記第2のディスク本体の前記第1のディスク本体の向かい側に形成され、
前記取付部は溝を含み、前記溝は、前記第1のディスク本体の外周面と前記第2のディスク本体の外周面との接続箇所、又は前記第2のディスク本体の外周面に形成される。
【0023】
本願の一実施形態によれば、前記駆動アセンブリは、少なくとも2つあり、隣接する2つの前記伝動軸は平行で位置ずれして設けられ、前記駆動部材の回転軸は前記伝動軸と平行又は垂直である。
【0024】
本願の一実施形態によれば、隣接する2つの前記伝動軸の長さは異なり、前記駆動部材は、隣接する2つの前記伝動軸の間に設けられる。
【0025】
本願の第3の実施形態は、キャビネット本体を含む収納キャビネットであって、前記キャビネット本体内に設けられる上記の第1の実施形態に記載の棚、又は上記の第2の実施形態に記載の棚を更に含む収納キャビネットを提供する。
【0026】
本願の一実施形態によれば、前記キャビネット本体内にダクトハウジングが設けられ、前記ダクトハウジングと前記キャビネット本体の内側壁との間に取り付け箇所が形成され、前記伝動アセンブリは、前記取り付け箇所に設けられ、且つ前記昇降棚板アセンブリ及び前記駆動アセンブリに接続される。
【0027】
本願の一実施形態によれば、前記収納キャビネットは、冷蔵庫、ワインキャビネット、又は小売店用キャビネットである。
【発明の効果】
【0028】
本願の実施形態における上記の1つ又は複数の技術的解決手段は、少なくとも以下の技術的効果の1つを有する。
【0029】
本願の第1の実施形態の棚によれば、駆動部材が伝動軸を回転駆動することにより、回転する伝動軸が伝動アセンブリを介して昇降棚板アセンブリを所定の方向に昇降させるように駆動し、更に棚の自動昇降が実現され、人為的な操作が不要であり、ユーザの使い勝手が向上した。隣接する2つの伝動軸を位置ずれして設置することにより、隣接する2本のフレキシブルケーブルを所定距離だけ離間させるため、フレキシブルケーブル同士の間に摩耗が発生することを回避し、フレキシブルケーブルの使用寿命を延長し、使用コストを低減する。
【0030】
本願の第2の実施形態の収納キャビネットによれば、上記の棚を使用することで、棚の自動昇降を実現し、ユーザの使い勝手を向上させ、製品の競争力を高めることができる。
【0031】
本願の追加的な態様及び利点は、以下の説明において一部が与えられ、一部が以下の説明から明らかになるか、又は本願の実践を通じて理解され得る。
【0032】
本願の実施形態又は関連技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。勿論、以下に説明する図面は、本願のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働を要しない前提で、これらの図面に基づいてその他の図面を更に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の実施形態に係る棚及びダクトハウジングの構造の概略図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る棚の昇降棚板アセンブリを除いた後の構造の概略図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る伝動アセンブリの構造の概略図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る伝動アセンブリの分解構造の概略図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る第1のディスク本体及び第2のディスク本体の構造の概略図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る駆動アセンブリの平面構造の概略図である。
【
図7】
図6のA-A線における断面構造の概略図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る駆動アセンブリと伝動アセンブリとの接続関係を示す概略図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る棚が冷蔵庫に適用される時の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面及び実施形態を参照しながら、本願の実施形態をより詳細に説明する。以下の実施形態は、本願を説明するためのものであり、本願の範囲を制限するものではない。
【0035】
本願の実施形態の説明において、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語で表れる方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願の実施形態を便利に又は簡単に説明するために使用されるものに過ぎず、示された装置又は要素が必ず特定の方位にあり、特定の方位において構築され、操作されることを示したり、示唆するものではないため、本願の実施形態に対する限定と理解されるものではない。なお、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を示したり、示唆するものとして理解されるべきではない。
【0036】
本願の実施形態の説明において、明確な規定と限定がない限り、「互いに接続」、「接続」等の用語の意味は広く理解されるべきである。例えば、固定接続や、着脱可能な接続や、あるいは一体的な接続でも可能である。機械的な接続や、電気的な接続でも可能であり、直接的に互いに接続することや、中間媒体を介して間接的に互いに接続することも可能である。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願の実施形態での具体的な意味を理解することができる。
【0037】
本願の実施形態では、明確な規定と限定がない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1の特徴及び第2の特徴が直接接触することであってもよく、又は第1の特徴及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触することであってもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上側」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあることであってもよく、又は単に第1の特徴の水平方向の高さが第2の特徴よりも高いことを意味する。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下側」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真下又は斜め下にあることであってもよく、又は単に第1の特徴の水平方向の高さが第2の特徴よりも低いことを意味する。
【0038】
本明細書の説明において、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などの用語を参照する説明は、実施形態又は例を参照しながら説明される具体的な特徴、構造、材料、又は特性が、本願の実施形態の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施形態又は例に向けられているわけではない。さらに、説明される具体的な特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例において、適切な方法で組み合わせることができる。なお、当業者は、本明細書に説明された異なる実施形態又は例、ならびに異なる実施形態又は例の特徴を、互いに矛盾することなく結合及び組み合わせることができる。
【0039】
図1は、本願の実施形態に係る棚及びダクトハウジング148の構造の概略図であり、
図2は、本願の実施形態に係る棚の棚板を除いた後の構造の概略図である。
図1、
図2、
図3及び
図5に示すように、棚は、昇降棚板アセンブリ200、少なくとも2つの駆動アセンブリ100、及び少なくとも2つの伝動アセンブリ152を含み、昇降棚板アセンブリ200は所定の方向に沿って昇降する。駆動アセンブリ100は、駆動部材130と伝動軸116を含み、隣接する2つの駆動アセンブリ100は、伝動軸116が所定の方向に沿って間隔を置いて設けられ、駆動部材130が隣接する2つの伝動軸116の間に設けられ、対応する伝動軸116に接続され、伝動アセンブリ152は、伝動軸116と対応する昇降棚板アセンブリ200との間に接続され、駆動部材130は、伝動軸116及び伝動アセンブリ152を介して昇降棚板アセンブリ200を所定の方向に沿って昇降させるように駆動することに適している。
【0040】
本願の実施形態の棚によれば、駆動部材130が伝動軸116を回転駆動することにより、回転する伝動軸116が伝動アセンブリ152を介して昇降棚板アセンブリ200を所定の方向に昇降させるように駆動し、更に棚の自動昇降が実現され、人為的な操作が不要であり、ユーザの使い勝手が向上した。駆動部材130を隣接する2つの伝動軸116の間に設けることにより、隣接する2つの伝動軸116の間の空間を有効的に利用し、棚をよりコンパクトにし、棚が占有する空間を減少し、冷蔵庫の内部空間の利用率を向上させる。
【0041】
本願の実施形態では、
図3は、本願の実施形態に係る伝動アセンブリ152の構造の概略図であり、
図5は、本願の実施形態に係る第1のディスク本体111と第2のディスク本体112の構造の概略図である。
図3に示すように、伝動アセンブリ152は、ディスク本体102とフレキシブルケーブル126とを含み、ディスク本体102の内部には、収納室106及びアーク溝108が形成され、アーク溝108の第1のポート154は収納室106に連通し、アーク溝108の第2のポート156はディスク本体102の外部に連通する。フレキシブルケーブル126の第1の端は、アーク溝108を貫通して収納室106内に固定され、フレキシブルケーブル126の第2の端は、ディスク本体102の取付部158に巻きつけられた後に昇降棚板アセンブリ200に接続されることに適している。
【0042】
駆動アセンブリ100がディスク本体102を回転駆動することにより、更に昇降棚板アセンブリ200を上下動させるように駆動することができ、更に棚の自動昇降が実現され、人為的な操作が不要であり、ユーザの使い勝手が向上した。ディスク本体102の内部にアーク溝108が設置されることにより、フレキシブルケーブル126の曲げ回転を滑らかに遷移させ、フレキシブルケーブル126がディスク本体102に沿って曲がる過程に応力集中によりフレキシブルケーブル126が摩耗破断する現象を回避し、フレキシブルケーブル126の曲げ回転負荷能力を高め、フレキシブルケーブル126の曲げ回転寿命を延長し、更に棚の使用寿命を延長し、フレキシブルケーブル126とディスク本体102との間の接続の信頼性を高める。
【0043】
本願の実施形態では、棚は、2つの昇降棚板アセンブリ200、2つの駆動アセンブリ100、及び4つの伝動アセンブリ152を含み、駆動アセンブリ100と昇降棚板アセンブリ200は一対一に対応する。1つの駆動アセンブリ100は、2つの伝動アセンブリ152を介して1つの昇降棚板アセンブリ200を昇降させるように駆動する。2つの昇降棚板アセンブリ200を昇降させるように制御する過程において、そのうちの一方の昇降棚板アセンブリ200を昇降させるように制御してもよく、2つの昇降棚板アセンブリ200を同時に昇降させるように制御してもよい。
【0044】
本願の実施形態の棚によれば、駆動部材130が伝動軸116を回転駆動することにより、回転する伝動軸116が伝動アセンブリ152を介して昇降棚板アセンブリ200を所定の方向に昇降させるように駆動し、更に棚の自動昇降が実現され、人為的な操作が不要であり、ユーザの使い勝手が向上した。隣接する2つの伝動軸116を位置ずれして設置することにより、隣接する2本のフレキシブルケーブル126を所定距離だけ離間させるため、フレキシブルケーブル126とフレキシブルケーブル126との間に摩耗が発生することを回避し、フレキシブルケーブル126の使用寿命を延長し、使用コストを低減する。
【0045】
ただし、昇降棚板アセンブリ200と駆動アセンブリ100の数は2つに限定されず、3つ以上の数に設定してもよく、伝動アセンブリ152の数は駆動アセンブリ100の数の2倍である。
【0046】
本願の実施形態では、棚は2つの駆動アセンブリ100を含み、2つの駆動アセンブリ100の伝動軸116は、水平でかつ間隔を置いて設けられ、伝動軸116の両端はそれぞれ、対応するディスク本体102に着脱可能に接続されている。伝動軸116は、2つのディスク本体102を連結する役割を果たし、2つのディスク本体102を伝動軸116で連結することにより、2つのディスク本体102を同時に駆動して同期して回転させることを1つの駆動アセンブリ100だけで実現することができ、駆動アセンブリ100の部品点数が削減され、駆動アセンブリ100の構造が簡略化され、製造コストが削減された。伝動軸116をディスク本体102に着脱可能に接続することにより、駆動アセンブリ100の取り付けと取り外しを容易にし、破損した部品のメンテナンスを容易にする。
【0047】
本願の実施形態では、フレキシブルケーブル126はワイヤロープであり、ワイヤロープは、大きな荷重能力を有し、棚がより重い物品を積載できることを確保することができる。勿論、フレキシブルケーブル126は、ロープ、ワイヤ、又はチェーン等であってもよい。取付部158は、ディスク本体102の外周面に設けられた溝104を含み、溝104の側壁は、フレキシブルケーブル126に対してストッパ作用を果たすためのものであり、ディスク本体102が順方向に回転するとき、フレキシブルケーブル126が何れも溝104内に自動的に巻き付くことを確実にする。
【0048】
本願の実施形態では、
図5に示すように、ディスク本体102には、厚み方向に沿って第1のスルーホール110が設けられ、第1のスルーホール110は、収納室106に接続され、伝動軸116の両端は、対応する第1のスルーホール110内に挿入される。ディスク本体102は、円形ディスク本体102であり、第1のスルーホール110の中心は、ディスク本体102の中心と重なる。
【0049】
本願の実施形態では、伝動軸116の両端には、何れもストッパ部材160とロック部材162が設けられ、ストッパ部材160は、対応するディスク本体102の第1の側に当接し、ロック部材162は、対応するディスク本体102の第2の側に当接する。ディスク本体102は、ストッパ部材160とロック部材162との間に位置するため、ストッパ部材160とロック部材162との協働により、ディスク本体102を伝動軸116の両端に接続し、ディスク本体102が伝動軸116の軸方向に沿って移動することを防止することができる。ロック部材162を用いてディスク本体102をロックすることにより、ディスク本体102の取り付け及び取り外し工程を簡略化することができる。
【0050】
本願の実施形態では、伝動軸116の両端には、それぞれ第2のスルーホール164が設けられ、ロック部材162は、対応する第2のスルーホール164内に挿入され、ストッパ部材160は、伝動軸116に設けられたストッパ段差120を含む。伝動軸116の両端には、何れも2つのストッパ段差120が設けられ、2つのストッパ段差120は対称に配置されており、ストッパ段差120を設置した場合に他のストッパ部材160を設置する必要がないため、棚の部品点数が削減され、棚の構造が簡略化された。
【0051】
ただし、伝動軸116の両端の外周面にはそれぞれ少なくとも1つの平面をフライス削りすることにより、伝動軸116の両端の外周面にストッパ段差120をそれぞれ形成する。
【0052】
本願の一実施形態では、
図3に示すように、ロック部材162は、バヨネットピン118を含み、バヨネットピン118は第2のスルーホール164に挿入された後に、バヨネットピン118の挟持部は対応する伝動軸116の一端を挟持することで、ディスク本体102に対するロックを実現するだけでなく、バヨネットピン118自体に対するロックを実現することができ、ディスク本体102の回転中にバヨネットピン118が脱落することを防止する。また、バヨネットピン118を用いることにより、ディスク本体102の取り付けと取り外しが容易にすることができる。
【0053】
本願の一実施形態では、ロック部材162はピンを含み、ピンが第2のスルーホール164に挿入された後に、ディスク本体102の回転中にピンが脱落することを防止するように、ピンの開口端を折り曲げる必要がある。
【0054】
本願の一実施形態では、第1のスルーホール110の縁にキー溝が設けられており、ロック部材162はキーピンを含み、キーピンはキー溝内に嵌め込まれることにより、ディスク本体102は伝動軸116に接続される。
【0055】
本願の一実施形態では、伝動軸116の両端には、何れもネジ山が設けられており、ロック部材162はナットを含み、2つのナットは、それぞれ伝動軸116の両端に一対一で対応して接続される。勿論、ロック部材162の具体的なタイプは、バヨネットピン118、ピン又はナットに限定されず、様々な形態であってもよい。
【0056】
本願の一実施形態では、ストッパ部材160はサークリップを含み、伝動軸116の両端には環状溝が設けられ、環状溝はディスク本体102の第1の側に位置し、サークリップは環状溝内に係入されることで、ディスク本体102を位置限定する。
【0057】
本願の一実施形態では、ストッパ部材160はストッパリングを含み、伝動軸116の両端にはそれぞれストッパリングが設けられ、ストッパリングと伝動軸116とは一体成形され、ストッパリングはディスク本体102の第1の側に位置し、ストッパリングはディスク本体102に対してストッパ作用を果たすことができる。
【0058】
ただし、ストッパ部材160の具体的なタイプは、サークリップ、ストッパリング、及びストッパ段差120に限定されず、他のタイプのストッパ部材160であってもよい。
【0059】
本願の実施形態では、第1のスルーホール110は回り止め孔であり、伝動軸116の両端の横断面の形状は、第1のスルーホール110の形状に適合している。第1のスルーホール110を回り止め孔に設け、伝動軸116は、第1のスルーホール110に挿入されたことで、ディスク本体102と伝動軸116との相対回転を防止することができる。
【0060】
ただし、回り止め孔は、長円孔、矩形孔、正多角形孔、三角形孔、又は他のタイプの非円形孔であってもよい。
【0061】
本願の実施形態では、伝動軸116の両端には、何れも軸方向に沿って延在する係合溝122が設けられ、収納室106内にはクランプ部材166が設けられ、フレキシブルケーブル126の第1の端は、対応する係合溝122を貫通してから、対応するクランプ部材166に接続される。係合溝122は、フレキシブルケーブル126の第1の端の通過を許容するとともに、クランプ部材166を位置限定することもできるように設定されることにより、フレキシブルケーブル126の第1の端を収納室106内に接続することを実現し、しかもクランプ部材166を係合溝122で位置限定することで、クランプ部材166を固定するための部材を個別に設ける必要がなくなり、部材点数が減少し、伝動アセンブリ152の構造が簡略化された。
【0062】
本願の実施形態では、
図4は、本願の実施形態に係る伝動アセンブリ152の分解構造の概略図である。
図4に示すように、クランプ部材166は第1のチャック114を含み、第1のチャック114の幅は係合溝122の幅よりも大きい。第1のチャック114の幅が係合溝122のスロットの幅よりも大きいため、第1のチャック114は、係合溝122を通過することができず、それによりフレキシブルケーブル126の第1の端に対して固定の役割を果たす。第1のチャック114を用いてディスク本体102とフレキシブルケーブル126とを接続することにより、ディスク本体102とフレキシブルケーブル126との間の接続を安全で信頼性の高いものにすることができる。
【0063】
ただし、フレキシブルケーブル126の第1の端を固定する方法は、これに限定されず、収納室106内に第1のチャック114の幅よりも小さい幅のストッパ溝が設けられてもよい。取り付け時には、フレキシブルケーブル126の第1の端をストッパ溝内に係入することも固定の役割を果たすことができる。
【0064】
本願の実施形態では、
図5に示すように、ディスク本体102は、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112とを含み、第1のディスク本体111及び第2のディスク本体112は何れも円形ディスク本体102であり、且つ第1のディスク本体111の直径は第2のディスク本体112の直径と等しい。第2のディスク本体112は、第1のディスク本体111の第1の側に設けられ、収納室106とアーク溝108は、第2のディスク本体112の第1のディスク本体111の向かい側に形成される。取付部158は、第1のディスク本体111の外周面と第2のディスク本体112の外周面との接続箇所に形成された溝104を有する。この時、第1のディスク本体111の外周面は、第2のディスク本体112側に傾斜する第1の斜面であり、第2のディスク本体112の外周面は、第1のディスク本体111側に傾斜する第2の斜面であり、第1の斜面と第2の斜面とは組み合わせて溝104を構成する。勿論、溝104は、第2のディスク本体112の外周面のみに形成されていてもよい。
【0065】
本願の実施形態では、第1のディスク本体111には取付口124が設けられ、取付口124は収納室106に接続される。取付口124を通過できることを確保し、伝動アセンブリ152の取り付けを容易にするために、取付口124の寸法は第1のチャック114の寸法と適合する
【0066】
本願の一実施形態では、第1のディスク本体111及び第2のディスク本体112の取り付けと取り外しを容易にするように、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112とはネジで接続される。勿論、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112の接続態様は、これに限定されず、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112のうちの一方に係止舌が設けられ、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112のうちの他方に係止孔が設けられ、係止舌を係止孔に係入することにより、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112との着脱可能接続を実現してもよい。
【0067】
本願の実施形態では、
図6は、本願の実施形態に係る駆動アセンブリ100の平面構造の概略図であり、
図7は、
図6における断面線A-Aに沿った断面構造の概略図であり、
図8は、本願の実施形態に係る駆動アセンブリ100と伝動アセンブリ152との接続関係を示す概略図である。
図6、
図7及び
図9に示すように、棚は、2つの駆動アセンブリ100、即ち第1の駆動アセンブリ100と第2の駆動アセンブリ100とを含み、ここで、第1の駆動アセンブリ100の伝動軸116を第1の伝動軸116、第2の駆動アセンブリ100の伝動軸116を第2の伝動軸116と記する。第1の伝動軸116と第2の伝動軸116とは平行で間隔を置いて設けられ、第1の伝動軸116は、第2の伝動軸116の上方に位置し、駆動部材130を取り付けられるように、第1の伝動軸116と第2の伝動軸116との間に所定の空間が形成される。第1の伝動軸116の両端のディスク本体102と第2の伝動軸116の両端のディスク本体102が位置ずれし、第1の駆動アセンブリ100のフレキシブルケーブル126と第2の駆動アセンブリ100のフレキシブルケーブル126が移動中に互いに干渉しないように、第1の伝動軸116の長さは第2の伝動軸116の長さよりも小さい。
【0068】
駆動アセンブリ100は、駆動部材130、伝動軸116、ハウジング132、及びハウジング132内に設けられた伝動部材168を含み、駆動部材130の回転軸176は、伝動部材168を介して対応する伝動軸116の一端に接続され、伝動軸116の一端はハウジング132に回転可能に嵌められ、伝動軸116の他端は、他方の駆動アセンブリ100のハウジング132に回転可能に嵌められる。伝動軸116の回転時の安定性を向上させるために、ハウジング132の内部には、軸受が設けられ、軸受は伝動軸116の外周面に嵌設され、伝動軸116は軸受を介してハウジング132に回転可能に嵌められている。ハウジング132を介して2つの伝動軸116を接続し、2つの駆動アセンブリ100を一体化した設計配置を実現し、駆動アセンブリ100の構造を簡略化するとともに、取り付けと取り外しを便利にし、更に棚のコンパクトさを高め、棚が占用する空間を減少し、冷蔵庫内のダクトハウジング148の周囲の限られた空間を効果的に利用することができる。伝動部材168は、伝動軸116の回転数を低下させ、伝動軸116のトルクを高め、更に駆動アセンブリ100の負荷を増大させるためのものである。
【0069】
本願の実施形態では、駆動部材130は、2つの駆動アセンブリ100の伝動軸116の間に設けられ、且つ駆動部材130の回転軸176の軸線は、伝動軸116の軸線と平行である。駆動部材130のケーシングは、ハウジング132に接続されて、駆動部材130を2つの駆動アセンブリ100の伝動軸116の間に固定することにより、棚のコンパクトさを更に高めることができ、棚の占用する空間を減少し、冷蔵庫内のダクトハウジング148の周囲の限られた空間を効果的に利用することができる。
【0070】
ただし、駆動部材130は、モータであってもよく、減速機付きのモータであってもよい。駆動部材130の回転軸176の軸線と伝動軸116の軸線とは垂直であってもよく、駆動部材130と伝動軸116とは一対のベベル歯(錐歯)によって接続される。
【0071】
本願の実施形態では、伝動部材168は、主動ギヤ134及び従動ギヤ136を含み、主動ギヤ134は駆動部材130の回転軸176に接続され、従動ギヤ136は伝動軸116の一端に接続され、主動ギヤ134は従動ギヤ136と噛み合う。ギヤアセンブリを用いて伝動することにより、駆動部材130と伝動軸116との間の伝動安定性及び信頼性が向上し、更に伝動効率及び伝動部材168の耐荷力が向上した。
【0072】
ただし、伝動部材168のギヤ数は2つに限定されず、主動ギヤ134と従動ギヤ136の間に複数のギヤを設けて伝動するようにしてもよく、伝動部材168のギヤ数は、具体的には、駆動部材130と伝動軸116との間の回転数差に応じて決定される。
【0073】
本願の一実施形態では、伝動部材168は、駆動プーリ、従動プーリ、及びベルトを含み、駆動プーリは、駆動部材130の回転軸176に接続され、従動プーリは、伝動軸116の一端に接続され、駆動プーリは、ベルトを介して従動プーリに接続され、駆動プーリの外径は従動プーリの外径よりも小さい。
【0074】
本願の一実施形態では、昇降棚板アセンブリ200は、棚本体138及びガイド部材170を含み、ガイド部材170は、2つのリニアガイド140と2つのスライダ142を含み、2つのリニアガイド140は平行で間隔を置いて配置され、棚が冷蔵庫の内部に用いられる場合、2つのリニアガイド140はそれぞれダクトハウジング148の両側に配置され、2つのリニアガイド140は左右対称である。2つのスライダ142は対応するリニアガイド140とそれぞれスライド可能に嵌められ、スライダ142は対応するフレキシブルケーブル126の第2の端に接続され、棚本体138の両端はボルトを介して2つのスライダ142に一対一に対応して接続される。2つのリニアガイド140と2つのスライダ142との係合により棚本体138をガイドすることにより、棚本体138が所定の方向にしか移動できない。2つのフレキシブルケーブル126を介して2つのスライダ142を一緒に動かすことで、偏荷重の場合にも棚が安定して確実に昇降できることを確保し、棚本体138の耐偏荷重の能力が向上し、棚本体138の移動中の安定性が向上した。
【0075】
ただし、本実施形態では、2つのスライダ142の間に1つの棚本体138のみが設けられ、即ち、1つの昇降棚板アセンブリ200は1つの棚本体138を含む。勿論、一組の昇降棚板アセンブリ200には、2つ又はそれ以上の数の棚本体138を含んでもよく、この時、同じ組の昇降棚板アセンブリ200の棚本体138の間の距離は固定されており、そのうちの1つの棚本体138が移動すると、同じ組の他の棚本体138も一緒に移動する。リニアガイド140の数は、2つに限定されず、1つのみ設置してもよい。
【0076】
本願の実施形態では、ガイド部材170は連結片144を更に含み、連結片144はボルトを介してスライダ142に接続され、棚本体138の両端はそれぞれ、ボルトを介して2つの連結片144に一対一で対応して接続され、連結片144は対応するフレキシブルケーブル126の第2の端に接続される。フレキシブルケーブル126を用いて棚本体138とスライダ142を接続することにより、棚本体138の取り付け及び取り外しを容易にすることができる。
【0077】
本願の実施形態では、連結片144は対応するフレキシブルケーブル126の第2の端に着脱可能に接続され、連結片144とフレキシブルケーブル126の第2の端に着脱可能に接続されるにより、棚の取り付け及び取り外しを容易にすることができ、損傷したフレキシブルケーブル126を交換しやすい。
【0078】
本願の実施形態では、連結片144にはフック146が設けられ、フレキシブルケーブル126の第2の端には掛リングが設けられ、掛リングは第2のチャック128によって固定され、フック146は掛リングに引っ掛けられることにより、フック146が対応するフレキシブルケーブル126の第2の端に引っ掛けられることを実現することができる。他の接続態様を採用することに比べて、引っ掛けられるという接続態様を採用することで、棚の取り付け及び取り外しをより容易にさせ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0079】
本願の実施形態では、
図1及び
図2に示すように、棚は、2つの昇降棚板アセンブリ200、2つの駆動アセンブリ100、及び4つの伝動アセンブリ152を含み、駆動アセンブリ100は、駆動部材130、伝動軸116、ハウジング132、及びハウジング132内に設けられる伝動部材168を含み、駆動部材130の回転軸176は伝動部材168を介して対応する伝動軸116の一端に接続され、伝動軸116の一端は軸受を介してハウジング132に回転可能に嵌められ、伝動軸116の他端は軸受を介して他方の駆動アセンブリ100のハウジング132に回転可能に嵌められる。
【0080】
2つの駆動アセンブリ100は、それぞれ第1の駆動アセンブリ100と第2の駆動アセンブリ100であり、第1の駆動アセンブリ100の第1の伝動軸116と第2の駆動アセンブリ100の第2の伝動軸116とは、平行で間隔を置いて設けられ、第1の伝動軸116は、第2の伝動軸116の上方に位置し、第1の伝動軸116と第2の伝動軸116との間には取り付け空間が形成されている。第1の伝動軸116の両端のディスク本体102と第2の伝動軸116の両端のディスク本体102が位置ずれし、第1の駆動アセンブリ100に対応するフレキシブルケーブル126と第2の駆動アセンブリ100に対応するフレキシブルケーブル126とが互いに干渉しないように、第1の伝動軸116の長さは第2の伝動軸116の長さよりも小さい。
【0081】
駆動部材130は、第1の伝動軸116と第2の伝動軸116との間に設けられ、駆動部材130のケーシングは、ハウジング132に接続され、駆動部材130の回転軸176の軸線は、伝動軸116の軸線と平行である。伝動部材168は、主動ギヤ134及び従動ギヤ136を含み、主動ギヤ134は駆動部材130の回転軸176に接続され、従動ギヤ136は伝動軸116の一端に接続され、主動ギヤ134は従動ギヤ136と噛み合う。
【0082】
各駆動アセンブリ100は、2つの伝動アセンブリ152に対応し、2つの伝動アセンブリ152は、間隔を置いて設けられ、且つダクトハウジング148の両側にそれぞれ配置され、伝動アセンブリ152は、ディスク本体102及びフレキシブルケーブル126を含み、ディスク本体102は、第1のディスク本体111及び第2のディスク本体112を含み、第1のディスク本体111及び第2のディスク本体112は何れも円形ディスク本体102であり、且つ第1のディスク本体111の直径は、第2のディスク本体112の直径と等しく、第2のディスク本体112は第1のディスク本体111の第1の側に設けられ、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112とはネジで接続される。取付部158は、フレキシブルケーブル126を格納するための溝104を含み、溝104は、第1のディスク本体111の外周面と第2のディスク本体112の外周面との接続箇所に形成され、この時、第1のディスク本体111の外周面は、第2のディスク本体112側に傾斜する第1の斜面であり、第2のディスク本体112の外周面は、第1のディスク本体111側に傾斜する第2の斜面であり、第1の斜面と第2の斜面とを合わせて溝104を構成する。
【0083】
収納室106及びアーク溝108は、第2のディスク本体112の第1のディスク本体111の向かい側に形成され、アーク溝108の第1のポート154は、収納室106に連通し、アーク溝108の第2のポート156は、アーク溝108に連通する。フレキシブルケーブル126の第1の端は、アーク溝108を貫通して収納室106内の第1のチャック114に接続され、フレキシブルケーブル126の第2の端は、ディスク本体102の取付部158に巻きつけられた後に昇降棚板アセンブリ200に接続されることに適している。ディスク本体102には、厚み方向に沿って第1のスルーホール110が設けられ、第1のスルーホール110は、第1のディスク本体111と第2のディスク本体112を貫通し、第1のスルーホール110は収納室106に連通し、伝動軸116の両端は対応する第1のスルーホール110内に挿入される。第1のスルーホール110は回り止め孔であり、伝動軸116の両端の横断面の形状は、第1のスルーホール110の形状に適合している。第1のディスク本体111には、取付口124が設けられ、取付口124は収納室106に接続され、第1のチャック114が取付口124を通過できることを確保するように、取付口124の寸法は第1のチャック114の寸法に適合している。
【0084】
伝動軸116の両端には、何れもストッパ部材160とロック部材162が設けられ、ストッパ部材160は、対応するディスク本体102の第1の側に当接し、ロック部材162は、対応するディスク本体102の第2の側に当接する。伝動軸116の両端には、それぞれ第2のスルーホール164が設けられ、ロック部材162は、バヨネットピン118を含み、バヨネットピン118は第2のスルーホール164に挿入された後に、バヨネットピン118の挟持部は対応する伝動軸116の一端を挟持する。ストッパ部材160は、伝動軸116に設けられるストッパ段差120を含む。伝動軸116の任意の一端には、2つのストッパ段差120が設けられ、2つのストッパ段差120は対称に配置されている。
【0085】
伝動軸116の両端には、何れも軸方向に沿って延在する係合溝122が設けられ、収納室106内には第1のチャック114が設けられ、フレキシブルケーブル126の第1の端は、対応する係合溝122を貫通してから、対応する第1のチャック114に接続される。第1のチャック114の幅は、係合溝122のスロット幅よりも大きく、係合溝122は、フレキシブルケーブル126の第1の端の通過を許容するとともに、第1のチャック114を位置限定することもできるように設定されることにより、フレキシブルケーブル126の第1の端を収納室106内に接続することを実現し、しかもクランプ部材166を係合溝122で位置限定することで、クランプ部材166を固定するための部材を個別に設ける必要がなくなり、部材点数が減少し、伝動アセンブリ152の構造が簡略化された。
【0086】
昇降棚板アセンブリ200は、棚本体138及びガイド部材170を含み、ガイド部材170は、2つのリニアガイド140、2つのスライダ142、及び2つの連結片144を含み、2つのリニアガイド140は平行で間隔を置いて配置される。棚が冷蔵庫に使用される場合、2つのリニアガイド140は、冷蔵庫の内部に立設され、それぞれ、ダクトハウジング148の両側に配置される。2つのスライダ142はそれぞれ、対応するリニアガイド140とスライド可能に嵌められ、2つの連結片144はボルトを介して対応するスライダ142に接続され、棚本体138の両端はそれぞれボルトを介して2つの連結片144に一対一で対応して接続される。連結片144にはフック146が設けられ、フレキシブルケーブル126の第2の端には掛リングが設けられ、掛リングは第2のチャック128によって固定され、フック146は掛リングに引っ掛けられることにより、フック146が対応するフレキシブルケーブル126の第2の端に引っ掛けられることを実現することができる。
【0087】
駆動部材130が主動ギヤ134を回転駆動する時、主動ギヤ134は、従動ギヤ136を回転駆動し、従動ギヤ136は、伝動軸116を回転駆動し、伝動軸116は、2つのディスク本体102を同期して回転駆動し、回転する2つのディスク本体102はそれぞれ、2つのフレキシブルケーブル126を介して、棚本体138がリニアガイド140に沿って上下動するように駆動することで、棚本体138の高さを変更して、異なる高さの食品を置く必要を満たし、手動で調整する必要がないため、ユーザの使い勝手が向上し、製品の競争力を高めた。
【0088】
本願の第2の実施形態では、キャビネット本体を含み、上記のいずれかの実施形態に記載の棚を更に含み、棚がキャビネット本体内に設けられる収納キャビネットを提供する。
【0089】
本願の実施形態では、
図9は、本願の実施形態に係る棚が冷蔵庫に適用される場合の構造の概略図である。
図9に示すように、収納キャビネットは冷蔵庫であり、棚はキャビネット本体内の冷蔵庫箱体150に設けられ、同一の昇降棚板アセンブリ200の2つのリニアガイド140は、冷蔵庫内のダクトハウジング148の周囲の限られた空間を十分に利用するように、それぞれダクトハウジング148の両側に配置され、勿論、収納キャビネットの具体的なタイプはこれに限定されず、収納キャビネットは冷凍庫又は他の収納キャビネットであってもよい。
【0090】
本願の実施形態の収納キャビネットによれば、上記の棚を使用することで、棚本体138の自動昇降を実現し、ユーザの使い勝手を向上させ、製品の競争力を高めることができる。
【0091】
本願の一実施形態によれば、キャビネット本体内にダクトハウジング148が設けられ、ダクトハウジング148とキャビネット本体の内側壁172との間に取り付け箇所174が形成され、伝動アセンブリ152は、取り付け箇所174に設けられ、且つ昇降棚板アセンブリ200及び駆動アセンブリ100に接続される。
【0092】
伝動アセンブリ152をダクトハウジング148とキャビネット本体の内側壁172との間の隙間に取り付けることで、当該隙間は、伝動アセンブリ152を格納するための取り付け箇所174となる。このように設置することにより、伝動アセンブリ152はキャビネット本体内の実際の貯蔵空間を占有しなくなり、また、貯蔵空間の規則性と全体性を維持し、貯蔵の利便性を向上させることに有利である。
【0093】
本願の一実施形態によれば、ガイド部材を更に含み、ガイド部材は取り付け箇所174に設けられ、ガイド部材にはスライダ142がスライド可能に設けられ、昇降棚板アセンブリ200は、スライダ142に接続される。
【0094】
ガイド部材は、2つのリニアガイド140を用いることができ、それに応じて、スライダ142も2つ設けられてもよく、2つのリニアガイド140は、平行で間隔を置いて配置され、棚が冷蔵庫の内部に使用される場合、2つのリニアガイド140はそれぞれダクトハウジング148の両側に配置され、2つのリニアガイド140は左右対称である。2つのスライダ142はそれぞれ対応するリニアガイド140とスライド可能に嵌められ、スライダ142は対応するフレキシブルケーブル126の第2の端に接続されてもよく、棚アセンブリの両端はボルトを介して2つのスライダ142に一対一に対応して接続される。2つのリニアガイド140と2つのスライダ142との係合により棚アセンブリをガイドすることにより、棚アセンブリが所定の方向にしか移動できない。2つのフレキシブルケーブル126を介して2つのスライダ142を一緒に動かすことで、偏荷重の場合にも棚が安定して確実に昇降できることを確保し、棚アセンブリの耐偏荷重の能力が向上し、棚アセンブリの移動中の安定性が向上した。
【0095】
ただし、リニアガイド140の数は、2つに限定されず、1つのみ設置してもよい。
【0096】
本願の一実施形態によれば、収納キャビネットは、冷蔵庫、ワインキャビネット、又は小売店用キャビネットである。
【0097】
上記の実施形態は、本願の技術案を説明するためのものに過ぎず、本願の技術案を限定するためのものではない。上記の実施形態を参照して本願発明を詳細に説明したが、当業者であれば、依然として上記の各実施形態に記載された技術案を変更し、又はその一部の技術的特徴を等価的に置き換えることができ、これらの変更又は置き換えが、対応する技術案の本質を本願の各実施形態の技術案の精神及び範囲から逸脱させるものではないと理解すべきである。
【0098】
上記の実施形態は、本願発明を説明するためのものに過ぎず、本願発明を限定するためのものではない。実施形態を参照して本願発明を詳細に説明したが、当業者であれば、本願の技術案に対して様々な組合せ、修正又は等価的な置き換えを行うことは、本願の技術案の精神と範囲を逸脱することなく、いずれも本願の請求の範囲に含まれるべきであることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0099】
100...駆動アセンブリ、102...ディスク本体、104...溝、106...収納室、108...アーク溝、110...第1のスルーホール、111...第1のディスク本体、112...第2のディスク本体、114...第1のチャック、116...伝動軸、118...バヨネットピン、120...ストッパ段差、122...係合溝、124...取付口、126...フレキシブルケーブル、128...第2のチャック、130...駆動部材、132...ハウジング、134...主動ギヤ、136...従動ギヤ、138...棚本体、140...リニアガイド、142...スライダ、144...連結片、146...フック、148...ダクトハウジング、150...冷蔵庫箱体、152...伝動アセンブリ、154...第1のポート、156...第2のポート、158...取付部、160...ストッパ部材、162...ロック部材、164...第2のスルーホール、166...クランプ部材、168...伝動部材、170...ガイド部材、172...内側壁、174...取り付け箇所、176...回転軸、200...昇降棚板アセンブリ。
【国際調査報告】