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特表2023-547303汗臭の知覚を抑制または除去するための組成物
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  • 特表-汗臭の知覚を抑制または除去するための組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】汗臭の知覚を抑制または除去するための組成物
(51)【国際特許分類】
   C11B 9/00 20060101AFI20231102BHJP
   A61K 8/04 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20231102BHJP
   A61Q 15/00 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 8/35 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 8/49 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 8/33 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
C11B9/00 Z
C11B9/00 H
C11B9/00 N
C11B9/00 T
C11B9/00 V
A61K8/04
A61K8/02
A61Q15/00
A61K8/34
A61K8/35
A61K8/37
A61K8/49
A61K8/33
A61K8/92
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023506513
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 EP2021079432
(87)【国際公開番号】W WO2022084548
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】63/104,591
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】20208004.0
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009287
【氏名又は名称】フイルメニツヒ ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Firmenich SA
【住所又は居所原語表記】7,Rue de la Bergere,1242 Satigny,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】クリスティーヌ ヴィユミエ
(72)【発明者】
【氏名】ゲアリー マー
(72)【発明者】
【氏名】ジェシカ ブラン
(72)【発明者】
【氏名】リリー ウー
(72)【発明者】
【氏名】ジェナン ウー
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス オレーリー
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン スミス
【テーマコード(参考)】
4C083
4H059
【Fターム(参考)】
4C083AA121
4C083AB032
4C083AB172
4C083AB222
4C083AB442
4C083AC061
4C083AC062
4C083AC091
4C083AC092
4C083AC102
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC182
4C083AC211
4C083AC212
4C083AC242
4C083AC341
4C083AC342
4C083AC352
4C083AC432
4C083AC471
4C083AC472
4C083AC532
4C083AC812
4C083AC841
4C083AC842
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD152
4C083AD282
4C083BB41
4C083BB44
4C083BB47
4C083BB48
4C083CC17
4C083DD08
4C083DD11
4C083DD31
4C083EE06
4C083EE18
4H059BA25
4H059BA35
4H059BA48
4H059BA65
4H059BA67
4H059BB14
4H059BB45
4H059DA09
4H059EA35
(57)【要約】
本明細書で提示される様々な態様は、香料産業に関連する。より具体的には、本明細書で提示される様々な態様は、汗臭の知覚を抑制、低減、または除去するための揮発性組成物の使用に関する。そのような組成物は、任意選択的に賦香成分と組み合わされた少なくとも1種の悪臭拮抗剤を含む。そのような組成物、送達システムと組み合わされたそれらの使用、および消費者向け製品におけるそれらの利用も本開示の対象である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における汗臭の知覚を阻害、低減、または抑制する方法であって、前記対象を、
(+-)-2,6-ジメチル-2-オクタノール;アリルヘプタノエート;(2E)-3-フェニル-2-プロペン-1-オール;(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン;(+-)-3,7-ジメチル-3-オクタノール;メチル2-オクチノエート;(+-)-2-メチルウンデカナール;(+-)-メチル2,2-ジメチル-6-メチリデンシクロヘキサンカルボキシレート;エチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;メチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;1-(2-ナフチル)エテノン;(10E)-オキサシクロヘプタデク-10-エン-2-オン;4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン;(+-)-6-メトキシ-2,6-ジメチルヘプタナール;エチルトリシクロ[5.2.1.0.(2,6)]デカン-2-カルボキシレート;4-メトキシベンジルアセテート;(3Z)-3-ヘキセン-1-オール;ペンチル2-ヒドロキシベンゾエート;アリルヘキサノエート;トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3-エン-8-イルプロパノエート;(2RS,4SR)-4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(+-)-3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール;(+-)-3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール;2,6-ジメチル-4-ヘプタノール;ベンゾフェノン;(2Z)-1,1-ジメトキシ-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン;4-イソプロピルベンズアルデヒド;(+-)-4-ノナノリド;(E)-4-デセナール;(Z)-3,7-ジメチル-1,3,6-オクタトリエン;3-フェニルプロパナール;2-メトキシナフタレン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン;(+-)-2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパニルアセテート;(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール;エチル2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート;3-(4-エチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパナール;(2RS,4SR)-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン;(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;(2,2-ジメトキシエチル)ベンゼン;(+-)-(5E)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;4-メトキシベンズアルデヒド;10-ウンデセナール;(2E)-2-ノネナール;4-フェニル-2-ブタノン;(+-)-(6E)-3,7-ジメチル-1,6-ノナジエン-3-イルアセテート;エチル1RS,2SR,3SR,4SR-3-イソプロピルビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-カルボキシレート;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート;(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール;(+-)-6-sec-ブチルキノリン;(+-)-3,7-ジメチル-6-オクテナール;メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート;4-シクロヘキシル-2-メチル-2-ブタノール;(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール;1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン;(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;パチョリ油;チモール;(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;2-(3-フェニルプロピル)ピリジン;(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン;(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン;(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン;3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン;(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール;(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール;2-クロメノン;(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン;(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール;(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール;ウンデカナール;1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;2-フェニルエタノール;(4Z)-4-ドデセナール;オクタナール;デカナール;(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール;(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;およびそれらの組み合わせ;
からなる群から選択される化合物を含む組成物と接触させることを含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
方法。
【請求項2】
前記組成物が、
前記組成物の総重量を基準として少なくとも6重量%の量の(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも7重量%の量の(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.4重量%の量の1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.6重量%の量の(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも3重量%の量のパチョリ油、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.5重量%の量のチモール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも4重量%の量の(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.0007重量%の量の2-(3-フェニルプロピル)ピリジン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.3重量%の量の(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも6重量%の量の(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、および3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.004重量%の量の(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも5重量%の量の(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも9重量%の量の2-クロメノン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも7重量%の量の(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンおよび(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも4重量%の量の(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.005重量%の量の(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも3重量%の量のウンデカナール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも8重量%の量の1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2、3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも20重量%の量の2-フェニルエタノール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも0.01重量%の量の(4Z)-4-ドデセナール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも4重量%の量のオクタナール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも5重量%の量のデカナール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも20重量%の量の(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、および/または
前記組成物の総重量を基準として少なくとも2重量%の量の(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドおよび(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド
を含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記組成物が、約1%~約100%の(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノンを含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記組成物が、約2%~約100%の、(2E)-3-フェニル-2-プロペン-1-オール、メチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、1-(2-ナフチル)エテノン、(10E)-オキサシクロヘプタデク-10-エン-2-オン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が阻害される、
請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記組成物が、約3%~約100%の、(+-)-2,6-ジメチル-2-オクタノール、4-メトキシベンジルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエート、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記組成物が、約0.1%~約100%の、(2RS,4SR)-4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、3-(6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプト-2-エン-2-イル)プロパナール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記組成物が、約7%~約100%の、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ヘプタン酸アリル、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記組成物が、約20%~約100%の、ペンチル2-ヒドロキシベンゾエート、(+-)-3,7-ジメチル-3-オクタノール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記組成物が、約4%~約100%の(+-)-3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナールを含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記組成物が、約0.06%~約100%のメチル2-オクチノエートを含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記組成物が、約0.4%~約100%の(+-)-メチル2,2-ジメチル-6-メチリデンシクロヘキサンカルボキシレートを含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記組成物が、約0.7%~約100%のエチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエートを含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記組成物が、約0.6%~約100%のエチルトリシクロ[5.2.1.0.(2,6)]デカン-2-カルボキシレートを含み、
前記対象の前記汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記組成物が香料成分をさらに含む、請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
請求項1から13までのいずれか1項記載の化合物と、香料成分とを含む汗臭阻害組成物。
【請求項16】
汗臭阻害組成物であって、
請求項1から13までのいずれか1項記載の組成物と、
湿潤剤、皮膚軟化剤、抗酸化剤、pH調整剤、着色剤、防腐剤、増粘剤、安定剤、噴射剤、溶剤、冷却剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される添加物と
を含む、汗臭阻害組成物。
【請求項17】
消費者向け製品であって、
請求項1から13までのいずれか1項記載の組成物を0.8~5.0重量%含み、
前記消費者向け製品は、デオドラントまたは制汗剤である、
消費者向け製品。
【請求項18】
前記デオドラントまたは制汗剤が、ボディデオドラントスプレー、ロールオンデオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗スプレー、制汗スティック、ロールオン液体制汗剤、制汗スティック、または制汗クリームである、請求項17記載の消費者向け製品。
【請求項19】
対象における汗臭の知覚を阻害、低減、または抑制するための、請求項1から18までのいずれか1項記載の組成物の使用。
【請求項20】
制汗剤またはデオドラント組成物であって、
a)(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール、1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート、(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、パチョリ油、チモール、(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、2-(3-フェニルプロピル)ピリジン、(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(+-)-6/8-sec-ブチルキノリン、(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート、(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール、(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの成分と、
b)(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン、4-メトキシベンズアルデヒド、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエート、2-クロメノン、(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン、(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール、ウンデカナール、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3、8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール、2-フェニルエタノール、(3Z)-3-ヘキセン-1-オール、(4Z)-4-ドデセナール、オクタナール、デカナール、10-ウンデセナール、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン、(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも2つの成分と、
を含む、制汗剤またはデオドラント組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汗臭の知覚を抑制、低減、または除去するための揮発性組成物の使用に関する。そのような組成物および消費者向け製品におけるそれらの利用も本発明の対象である。
【0002】
背景
悪臭は多くの環境に存在し、日常生活でも経験される。悪臭は、典型的には様々なアミン、チオール、スルフィド、短鎖脂肪族およびオレフィン酸、例えば脂肪酸、およびそれらの誘導体を含み得る2種以上の悪臭化合物の複雑な混合物であることが多い。例えば、身体に関連する悪臭には、典型的には短鎖脂肪酸、例えば3-メチル-3-ヒドロキシヘキサン酸、3-メチルヘキサン酸、3-2-メチル-2-ヘキセン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸、3-メチル-2-ヘキセン酸、または3-メチル-3-スルファニルヘキサノール(トランスピロール)(脇臭でみられる)が含まれる。
【0003】
悪臭は人にとって不快であり、そのため、悪臭の知覚を低減または抑制するための悪臭中和(MOC)組成物および/または成分が常に必要とされている。
【0004】
本発明は、悪臭の知覚を抑制、低減、または除去する揮発性組成物を使用して、汗臭を抑える方法を提供する。そのような組成物、送達システムと組み合わされたそれらの使用、および消費者向け製品におけるそれらの利用も本発明の対象である。
【0005】
発明の概要
本明細書で提示される1つの態様は、対象における汗臭の知覚を阻害、低減、または抑制する方法であって、対象を、
(+-)-2,6-ジメチル-2-オクタノール;アリルヘプタノエート;(2E)-3-フェニル-2-プロペン-1-オール;(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン;(+-)-3,7-ジメチル-3-オクタノール;メチル2-オクチノエート;(+-)-2-メチルウンデカナール;(+-)-メチル2,2-ジメチル-6-メチリデンシクロヘキサンカルボキシレート;エチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;メチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;1-(2-ナフチル)エテノン;(10E)-オキサシクロヘプタデク-10-エン-2-オン;4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン;(+-)-6-メトキシ-2,6-ジメチルヘプタナール;エチルトリシクロ[5.2.1.0.(2,6)]デカン-2-カルボキシレート;4-メトキシベンジルアセテート;(3Z)-3-ヘキセン-1-オール;ペンチル2-ヒドロキシベンゾエート;アリルヘキサノエート;トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエート;(2RS,4SR)-4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(+-)-3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール;(+-)-3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール;2,6-ジメチル-4-ヘプタノール;ベンゾフェノン;(2Z)-1,1-ジメトキシ-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン;4-イソプロピルベンズアルデヒド;(+-)-4-ノナノリド;(E)-4-デセナール;(Z)-3,7-ジメチル-1,3,6-オクタトリエン;3-フェニルプロパナール;2-メトキシナフタレン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン;(+-)-2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパニルアセテート;(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール;エチル2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート;3-(2/4-エチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパナール;(2RS,4SR)-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン;(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;(2,2-ジメトキシエチル)ベンゼン;(+-)-(5E)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;4-メトキシベンズアルデヒド;10-ウンデセナール;(2E)-2-ノネナール;4-フェニル-2-ブタノン;(+-)-(6E)-3,7-ジメチル-1,6-ノナジエン-3-イルアセテート;エチル1RS,2SR,3SR,4SR-3-イソプロピルビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-カルボキシレート;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート;(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール;(+-)-6-sec-ブチルキノリン;(+-)-3,7-ジメチル-6-オクテナール;メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート;4-シクロヘキシル-2-メチル-2-ブタノール;(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール;1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン;(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;パチョリ油;チモール;(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;2-(3-フェニルプロピル)ピリジン;(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン;(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン;(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン;3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン;(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール;(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール;2-クロメノン;(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン;(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール;(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール;ウンデカナール;1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;2-フェニルエタノール;(4Z)-4-ドデセナール;オクタナール;デカナール;(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール;(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;およびそれらの組み合わせ;
からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む組成物と接触させることを含み、
汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
方法を提供する。
【0006】
一態様では、本発明は、対象を約1%~約100%の(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノンを含む組成物と接触させることを含み、
対象の汗臭の知覚が阻害される。
【0007】
さらなる態様では、本発明は、対象を(2E)-3-フェニル-2-プロペン-1-オール;メチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;1-(2-ナフチル)エテノン;(10E)-オキサシクロヘプタデク-10-エン-2-オン;1-(2-ナフチル)エテノン;およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物を約2%~約100%含む組成物と接触させることを含み、
対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0008】
別の態様では、本発明は、対象を(+-)-2,6-ジメチル-2-オクタノール;4-メトキシベンジルアセテート;トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエート;およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物約3%~約100%と接触させることを含み、
対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0009】
本発明による方法は、対象を(2RS,4SR)-4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;3-(6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプト-2-エン-2-イル)プロパナール;およびそれらの組み合わせなる群から選択される化合物約0.1%~約100%と接触させることを含み、
対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0010】
本発明は、対象を4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン;アリルヘプタノエート;およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物約7%~約100%と接触させることを含み、
対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0011】
本発明の一態様では、方法は、対象をペンチル2-ヒドロキシベンゾエート;(+-)-3,7-ジメチル-3-オクタノール;およびそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物約20%~約100%と接触させることを提供し、
対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0012】
本発明は、対象を約4%~約100%の(+-)-3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナールと接触させる方法を含み、対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0013】
本発明の一態様は、対象を約0.06%~約100%のメチル2-オクチノエートと接触させる方法を含み、対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0014】
本発明は、対象を約0.4%~約100%の(+-)-メチル2,2-ジメチル-6-メチリデンシクロヘキサンカルボキシレートと接触させる方法を含み、対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0015】
本発明の一態様は、対象を約0.7%~約100%のエチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエートと接触させる方法を含み、対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0016】
本発明は、対象を約0.6%~約100%のエチルトリシクロ[5.2.1.0.(2,6)]デカン-2-カルボキシレートと接触させる方法を含み、対象の汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される。
【0017】
本発明の組成物は香料成分を含み得る。
【0018】
本発明の組成物は、保湿剤、皮膚軟化剤、抗酸化剤、pH調整剤、着色剤、防腐剤、増粘剤、安定剤、噴射剤、溶剤、冷却剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される添加物をさらに含み得る。
【0019】
本発明は、約0.8~約5.0重量%の組成物を含有する消費者向け製品を含む。
【0020】
本発明の消費者向け製品は、デオドラントまたは制汗剤であってよい。デオドラントまたは制汗剤は、ボディデオドラントスプレー、ロールオンデオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗スプレー、制汗スティック、ロールオン液体制汗剤、制汗スティック、または制汗クリームであってよい。
【0021】
本発明の複数の態様は、対象における汗臭の知覚を阻害、低減、または抑制するための組成物の使用を含む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】熟練した調香師が脇汗の悪臭に存在する3つの成分に対して試験したときに悪臭が減少した悪臭低減物質のヘッドスペース濃度を、対応する物質の相対的な知覚強度をと共に示す図である。評価は、動的オルファクトメーターを使用して行った。悪臭成分は凡例に示されており、3H3MHA(3-メチル-3-ヒドロキシヘキサン酸)、3M2HA(3-メチル-2-ヘキセン酸)、3M3SH(3-メチル-3-スルファニルヘキサノール)と略されており、試験では0.5の固定強度(中程度の強さ)で保持された。
【0023】
詳細な説明
本明細書で提示される幾つかの態様は、対象の汗臭の知覚を阻害、低減、抑制するのに十分な量の少なくとも1種の化合物を含む組成物と対象を接触させることを含む、対象における汗臭の知覚を阻害、低減、または抑制する方法を提供する。
【0024】
「汗臭」とは、人体に由来する臭いを指し、繊維製品などの別の基材に移行した汗臭を含む。これには、例えば履いた後の靴下の臭い、または着用済のスポーツウェアの臭いが含まれ得る。
【0025】
本開示の幾つかの態様による化合物
幾つかの態様では、少なくとも1種の化合物は、少なくとも1種の化合物によって提供される嗅覚および/または悪臭を中和する効果を延長、修正、増加、または強化するために修飾され得る。修飾の一例は、塗布中または塗布後に酵素、光、温度、またはpHの変化などの適切な外部刺激によって少なくとも1種の化合物を放出することができる前駆体化合物を生成することであってよい。適切なトリガーの下で賦香成分を放出することができる前駆体化合物は、プロパフュームまたはプロフレグランスとしても知られている。幾つかの態様では、プロフレグランスは、嗅覚および/または悪臭を中和する効果を提供しない。
【0026】
幾つかの態様では、少なくとも1種の化合物が少なくとも1つのエノンまたはエナール官能基を含む場合、プロフレグランスはβ-チオカルボニルプロフレグランスの形態であってよい。前記プロフレグランスを生成するために使用される方法の例は、国際公開第2003/049666号に記載されている。例えば、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンおよび4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンは、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘクス-1/2-エン-1-イル)ブタン-2-オン(別名Haloscent(登録商標)Iであり本明細書ではこのように呼ぶ、商標および供給元:Firmenich SA)などのβ-チオカルボニルプロフレグランスの形態であってよい。
【0027】
本開示の幾つかの態様による方法
本明細書で提示される幾つかの態様は、対象における汗臭の知覚を阻害、低減、または抑制する方法であって、対象を、
(+-)-2,6-ジメチル-2-オクタノール;アリルヘプタノエート;(2E)-3-フェニル-2-プロペン-1-オール;(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン;(+-)-3,7-ジメチル-3-オクタノール;メチル2-オクチノエート;(+-)-2-メチルウンデカナール;(+-)-メチル2,2-ジメチル-6-メチリデンシクロヘキサンカルボキシレート;エチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;メチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;1-(2-ナフチル)エテノン;(10E)-オキサシクロヘプタデク-10-エン-2-オン;4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン;(+-)-6-メトキシ-2,6-ジメチルヘプタナール;エチルトリシクロ[5.2.1.0.(2,6)]デカン-2-カルボキシレート;4-メトキシベンジルアセテート;(3Z)-3-ヘキセン-1-オール;ペンチル2-ヒドロキシベンゾエート;アリルヘキサノエート;トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3-エン-8-イルプロパノエート;(2RS,4SR)-4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(+-)-3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール;(+-)-3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール;2,6-ジメチル-4-ヘプタノール;ベンゾフェノン;(2Z)-1,1-ジメトキシ-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン;4-イソプロピルベンズアルデヒド;(+-)-4-ノナノリド;(E)-4-デセナール;(Z)-3,7-ジメチル-1,3,6-オクタトリエン;3-フェニルプロパナール;2-メトキシナフタレン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン;(+-)-2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパニルアセテート;(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール;エチル2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート;3-(4-エチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパナール;(2RS,4SR)-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン;(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;(2,2-ジメトキシエチル)ベンゼン;(+-)-(5E)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;4-メトキシベンズアルデヒド;10-ウンデセナール;(2E)-2-ノネナール;4-フェニル-2-ブタノン;(+-)-(6E)-3,7-ジメチル-1,6-ノナジエン-3-イルアセテート;エチル1RS,2SR,3SR,4SR-3-イソプロピルビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-カルボキシレート;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート;(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール;(+-)-6-sec-ブチルキノリン;(+-)-3,7-ジメチル-6-オクテナール;メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート;4-シクロヘキシル-2-メチル-2-ブタノール;(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール;1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン;(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;パチョリ油;チモール;(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;2-(3-フェニルプロピル)ピリジン;(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン;(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン;(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン;3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン;(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール;(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール;2-クロメノン;(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン;(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール;(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール;ウンデカナール;1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;2-フェニルエタノール;(4Z)-4-ドデセナール;オクタナール;デカナール;(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール;(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;およびそれらの組み合わせ;
からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む組成物と接触させることを含み、
汗臭の知覚が、阻害、低減、または抑制される、
方法を提供する。
【0028】
幾つかの態様では、対象は、少なくとも1種の化合物で表面を処理するか、または少なくとも1種の化合物を少なくとも部分的に空気中に分配することによって接触させられる。
【0029】
上記「パチョリ油」という表現は、パチョリから抽出されたオイル、パチョリ油のテルペン画分、またはClearwood(登録商標)(供給元:Firmenich SA, Geneva, Switzerland)を意味する。
【0030】
幾つかの態様では、組成物は、
(+-)-2,6-ジメチル-2-オクタノール;アリルヘプタノエート;(2E)-3-フェニル-2-プロペン-1-オール;(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン;(+-)-3,7-ジメチル-3-オクタノール;メチル2-オクチノエート;(+-)-2-メチルウンデカナール;(+-)-メチル2,2-ジメチル-6-メチリデンシクロヘキサンカルボキシレート;エチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;メチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート;1-(2-ナフチル)エテノン;(10E)-オキサシクロヘプタデク-10-エン-2-オン;4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン;(+-)-6-メトキシ-2,6-ジメチルヘプタナール;エチルトリシクロ[5.2.1.0.(2,6)]デカン-2-カルボキシレート;4-メトキシベンジルアセテート;(3Z)-3-ヘキセン-1-オール;ペンチル2-ヒドロキシベンゾエート;アリルヘキサノエート;トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3-エン-8-イルプロパノエート;(2RS,4SR)-4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(+-)-3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール;(+-)-3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール;2,6-ジメチル-4-ヘプタノール;ベンゾフェノン;(2Z)-1,1-ジメトキシ-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン;4-イソプロピルベンズアルデヒド;(+-)-4-ノナノリド;(E)-4-デセナール;(Z)-3,7-ジメチル-1,3,6-オクタトリエン;3-フェニルプロパナール;2-メトキシナフタレン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン;(+-)-2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパニルアセテート;(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール;エチル2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート;3-(4-エチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパナール;(2RS,4SR)-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン;(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;(2,2-ジメトキシエチル)ベンゼン;(+-)-(5E)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;4-メトキシベンズアルデヒド;10-ウンデセナール;(2E)-2-ノネナール;4-フェニル-2-ブタノン;(+-)-(6E)-3,7-ジメチル-1,6-ノナジエン-3-イルアセテート;エチル1RS,2SR,3SR,4SR-3-イソプロピルビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-カルボキシレート;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート;(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール;(+-)-6-sec-ブチルキノリン;(+-)-3,7-ジメチル-6-オクテナール;メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート;4-シクロヘキシル-2-メチル-2-ブタノール;(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール;1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン;(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン;パチョリ油;チモール;(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;2-(3-フェニルプロピル)ピリジン;(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン;(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン;(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン;3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン;(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール;(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール;2-クロメノン;(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン;(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン;(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール;(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール;ウンデカナール;1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン;2-フェニルエタノール;(4Z)-4-ドデセナール;オクタナール;デカナール;(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール;(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド;およびそれらの組み合わせ;
からなる群から選択される少なくとも2種、3種、4種、5種、またはそれ以上の化合物を含み得る。
【0031】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも4重量%、好ましくは少なくとも6重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、さらに好ましくは6重量%~25重量%の量で(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。
【0032】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1.5重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量で(+-)-2-メチルウンデカナールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として1.5重量%~95重量%、好ましくは1.5重量%~90重量%、好ましくは1.5重量%~80重量%、好ましくは1.5重量%~50重量%、好ましくは1.5重量%~25重量%、好ましくは1.5重量%~10重量%、好ましくは1.5重量%~5重量%、さらに好ましくは2重量%~5重量%の量で(+-)-2-メチルウンデカナールを含み得る。
【0033】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも7重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%の量、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~10重量%、さらに好ましくは7重量%~10重量%の量で(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オールを含み得る。
【0034】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.2重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.4重量%~95重量%、好ましくは0.4重量%~90重量%、好ましくは0.4重量%~80重量%、好ましくは0.4重量%~50重量%、好ましくは0.4重量%~25重量%、好ましくは0.4重量%~10重量%、好ましくは0.4重量%~8重量%、さらに好ましくは2重量%~8重量%の量で1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オンを含み得る。
【0035】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1.5重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量でメチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエートを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~10重量%、好ましくは2重量%~5重量%、さらに好ましくは2重量%~4重量%の量でメチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエートを含み得る。
【0036】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.6重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.1重量%~95重量%、好ましくは0.1重量%~90重量%、好ましくは0.1重量%~80重量%、好ましくは0.1重量%~50重量%、好ましくは0.1重量%~25重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~8重量%、さらに好ましくは0.6重量%~8重量%の量で(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オンを含み得る。
【0037】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量でパチョリ油を含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは8重量%~15重量%の量でパチョリ油を含み得る。
【0038】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、さらに好ましくは少なくとも2重量%の量でチモールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として1重量%~95重量%、好ましくは1重量%~90重量%、好ましくは1重量%~80重量%、好ましくは1重量%~50重量%、好ましくは1重量%~25重量%、好ましくは1重量%~20重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは1重量%~5重量%の量でチモールを含み得る。
【0039】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも4重量%の量で(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、好ましくは4重量%~20重量%、さらに好ましくは4重量%~15重量%の量で(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。
【0040】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.0001重量%、好ましくは少なくとも0.0005重量%、さらに好ましくは少なくとも0.0007重量%の量で2-(3-フェニルプロピル)ピリジンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.0007重量%~95重量%、好ましくは0.0007重量%~90重量%、好ましくは0.0007重量%~80重量%、好ましくは0.0007重量%~50重量%、好ましくは0.0007重量%~25重量%、好ましくは0.0007重量%~20重量%、好ましくは0.0007重量%~10重量%、好ましくは0.0007重量%~5重量%、好ましくは0.0007重量%~2重量%、好ましくは0.0007重量%~1重量%、好ましくは0.0007重量%~0.5重量%、好ましくは0.007重量%~0.5重量%、好ましくは0.07重量%~0.5重量%、さらに好ましくは0.1重量%~0.5重量%の量で2-(3-フェニルプロピル)ピリジンを含み得る。
【0041】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.3重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の量で(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.3重量%~95重量%、好ましくは0.3重量%~90重量%、好ましくは0.3重量%~80重量%、好ましくは0.3重量%~50重量%、好ましくは0.3重量%~25重量%、好ましくは0.3重量%~20重量%、好ましくは0.3重量%~10重量%、好ましくは0.3重量%~5重量%、好ましくは0.3重量%~2重量%、さらに好ましくは0.3重量%~1重量%の量で(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オンを含み得る。
【0042】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.2重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の量で(+-)-6/8-sec-ブチルキノリンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.2重量%~95重量%、好ましくは0.2重量%~90重量%、好ましくは0.2重量%~80重量%、好ましくは0.2重量%~50重量%、好ましくは0.2重量%~25重量%、好ましくは0.2重量%~20重量%、好ましくは0.2重量%~10重量%、好ましくは0.2重量%~5重量%、さらに好ましくは0.5重量%~3重量%の量で(+-)-6/8-sec-ブチルキノリンを含み得る。
【0043】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも6重量%の量で(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、および3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として5重量%~95重量%、好ましくは5重量%~90重量%、好ましくは5重量%~80重量%、好ましくは5重量%~50重量%、好ましくは5重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、好ましくは5重量%~10重量%、さらに好ましくは6重量%~10重量%の量で(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、および3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オンを含み得る。
【0044】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量で1-(2-ナフチル)エタノンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、好ましくは2重量%~10重量%、さらに好ましくは3重量%~8重量%の量で1-(2-ナフチル)エタノンを含み得る。
【0045】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、さらに好ましくは少なくとも50重量%の量でメチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテートを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として10重量%~95重量%、好ましくは10重量%~90重量%、好ましくは10重量%~80重量%、好ましくは20重量%~80重量%、好ましくは40重量%~80重量%、さらに好ましくは50重量%~80重量%の量でメチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテートを含み得る。
【0046】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.001重量%、好ましくは少なくとも0.004重量%、さらに好ましくは少なくとも0.04重量%の量で(2E,6Z)-2,6-ノナジエナールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.004重量%~95重量%、好ましくは0.004重量%~90重量%、好ましくは0.004重量%~80重量%、好ましくは0.004重量%~50重量%、好ましくは0.004重量%~25重量%、好ましくは0.004重量%~20重量%、好ましくは0.004重量%~10重量%、好ましくは0.004重量%~5重量%、好ましくは0.004重量%~1重量%、好ましくは0.004重量%~0.1重量%、さらに好ましくは0.01重量%~0.1重量%の量で(2E,6Z)-2,6-ノナジエナールを含み得る。
【0047】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として5重量%~95重量%、好ましくは5重量%~90重量%、好ましくは5重量%~80重量%、好ましくは5重量%~50重量%、好ましくは5重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは5重量%~10重量%の量で(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オールを含み得る。
【0048】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フランを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として1重量%~95重量%、好ましくは1重量%~90重量%、好ましくは1重量%~80重量%、好ましくは1重量%~50重量%、好ましくは1重量%~25重量%、好ましくは1重量%~20重量%、好ましくは1重量%~10重量%、好ましくは1重量%~5重量%、さらに好ましくは2重量%~5重量%の量で(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フランを含み得る。
【0049】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で4-メトキシベンズアルデヒドを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量で4-メトキシベンズアルデヒドを含み得る。
【0050】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも7重量%の量で4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、好ましくは3重量%~10重量%、さらに好ましくは7重量%~10重量%の量で4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノンを含み得る。
【0051】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量でトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエートを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量でトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエートを含み得る。
【0052】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも9重量%の量で2-クロメノンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として9重量%~95重量%、好ましくは9重量%~90重量%、好ましくは9重量%~80重量%、好ましくは9重量%~50重量%、好ましくは9重量%~25重量%、好ましくは9重量%~20重量%、さらに好ましくは9重量%~15重量%の量で2-クロメノンを含み得る。
【0053】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも7重量%の量で(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンおよび(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として7重量%~95重量%、好ましくは7重量%~90重量%、好ましくは7重量%~80重量%、好ましくは7重量%~50重量%、さらに好ましくは7重量%~50重量%の量で(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンおよび(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オンを含み得る。
【0054】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも4重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、好ましくは4重量%~20重量%、好ましくは4重量%~15重量%、さらに好ましくは4重量%~10重量%の量で(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノールを含み得る。
【0055】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.005重量%、好ましくは少なくとも0.05重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の量で(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.005重量%~95重量%、好ましくは0.005重量%~90重量%、好ましくは0.005重量%~80重量%、好ましくは0.005重量%~50重量%、好ましくは0.005重量%~25重量%、好ましくは0.005重量%~20重量%、好ましくは0.005重量%~15重量%、好ましくは0.005重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらに好ましくは1重量%~10重量%の量で(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノールを含み得る。
【0056】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.05重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%、さらに好ましくは少なくとも3重量%の量でウンデカナールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.05重量%~95重量%、好ましくは0.05重量%~90重量%、好ましくは0.05重量%~80重量%、好ましくは0.05重量%~50重量%、好ましくは0.05重量%~25重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~15重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは3重量%~10重量%の量でウンデカナールを含み得る。
【0057】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも8重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、および1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として8重量%~95重量%、好ましくは8重量%~90重量%、好ましくは8重量%~80重量%、好ましくは8重量%~50重量%、さらに好ましくは8重量%~25重量%の量で1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、および1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノンを含み得る。
【0058】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも50重量%、さらに好ましくは少なくとも70重量%の量で(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として10重量%~95重量%、好ましくは20重量%~95重量%、好ましくは30重量%~95重量%、好ましくは40重量%~95重量%、好ましくは50重量%~95重量%、好ましくは60重量%~95重量%、さらに好ましくは70重量%~95重量%の量で(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オールを含み得る。
【0059】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも10重量%、さらに好ましくは少なくとも20重量%の量で2-フェニルエタノールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは10重量%~50重量%、さらに好ましくは20重量%~50重量%の量で2-フェニルエタノールを含み得る。
【0060】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で(3Z)-3-ヘキセン-1-オールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.4重量%~95重量%、好ましくは0.4重量%~90重量%、好ましくは0.4重量%~80重量%、好ましくは0.4重量%~50重量%、好ましくは0.4重量%~25重量%、好ましくは0.4重量%~20重量%、好ましくは0.4重量%~10重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは2重量%~8重量%の量で(3Z)-3-ヘキセン-1-オールを含み得る。
【0061】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.01重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、さらに好ましくは少なくとも0.3重量%の量で(4Z)-4-ドデセナールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.01重量%~95重量%、好ましくは0.01重量%~90重量%、好ましくは0.01重量%~80重量%、好ましくは0.01重量%~50重量%、好ましくは0.01重量%~25重量%、好ましくは0.01重量%~20重量%、好ましくは0.01重量%~10重量%、好ましくは0.01重量%~5重量%、好ましくは0.01重量%~1重量%、さらに好ましくは0.1重量%~1重量%の量で(4Z)-4-ドデセナールを含み得る。
【0062】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも4重量%の量でオクタナールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、好ましくは3重量%~15重量%、好ましくは3重量%~10重量%、さらに好ましくは4重量%~10重量%の量でオクタナールを含み得る。
【0063】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量でデカナールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として5重量%~95重量%、好ましくは5重量%~90重量%、好ましくは5重量%~80重量%、好ましくは5重量%~50重量%、好ましくは5重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは1重量%~20重量%の量でデカナールを含み得る。
【0064】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で10-ウンデセナールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.4重量%~95重量%、好ましくは0.4重量%~90重量%、好ましくは0.4重量%~80重量%、好ましくは0.4重量%~50重量%、好ましくは0.4重量%~25重量%、好ましくは0.4重量%~20重量%、好ましくは0.4重量%~10重量%、好ましくは0.4重量%~5重量%、さらに好ましくは1重量%~5重量%の量で10-ウンデセナールを含み得る。
【0065】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量で3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを含み得る。
【0066】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも6重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノンを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として1重量%~95重量%、好ましくは1重量%~90重量%、好ましくは1重量%~80重量%、好ましくは1重量%~50重量%、好ましくは1重量%~25重量%、好ましくは1重量%~20重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは6重量%~10重量%の量で2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノンを含み得る。
【0067】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも4重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、好ましくは4重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量で(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オールを含み得る。
【0068】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも9重量%、さらに好ましくは少なくとも20重量%の量で(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノールを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として9重量%~95重量%、好ましくは9重量%~90重量%、好ましくは9重量%~80重量%、好ましくは9重量%~50重量%、好ましくは15重量%~50重量%、さらに好ましくは20重量%~50重量%の量で(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノールを含み得る。
【0069】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドおよび(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、さらに好ましくは2重量%~10重量%の量で(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドおよび(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。
【0070】
本発明の任意の実施形態によれば、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも0.01重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量で(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。特に、組成物は、組成物の総重量を基準として0.5重量%~95重量%、好ましくは0.5重量%~90重量%、好ましくは0.5重量%~80重量%、好ましくは0.5重量%~50重量%、好ましくは0.5重量%~25重量%、好ましくは0.5重量%~20重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらに好ましくは1重量%~10重量%の量で(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。
【0071】
幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~100ppmである。
【0072】
幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、20~100ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、30~100ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、40~100ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、50~100ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、60~100ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、70~100ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、80~100ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、90~100ppmである。
【0073】
幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~90ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~80ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~70ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~60ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~50ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~40ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~30ppmである。幾つかの態様では、対象の汗臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量は、10~20ppmである。
【0074】
一態様では、本発明の化合物は、組成物の総重量の約0.01~約100重量%を占めることができる。さらなる態様では、化合物は、組成物の総重量の約0.02~約100重量%、約0.03~約100重量%、約0.04~約100重量%、約0.05~約100重量%、約0.06~約100重量%、約0.07~約100重量%、約0.08~約100重量%、約0.09~約100重量%、約0.1~約100重量%、約0.2~約100重量%、約0.3~約100重量%、約0.4~約100重量%、約0.5~約100重量%、約0.6~約100重量%、約0.7~約100重量%、約0.8~約100重量%、約0.9~約100重量%、約1.0~約100重量%、約1.1~約100重量%、約1.2~約100重量%、約1.3~約100重量%、約1.4~約100重量%、約1.5~約100重量%、約1.6~約100重量%、約1.7~約100重量%、約1.8~約100重量%、約1.9~約100重量%、約2~約100重量%、約3~約100重量%、約4~約100重量%、約5~約100重量%、約6~約100重量%、約7~約100重量%、約8~約100重量%、約9~約100重量%、約10~約100重量%、約11~約100重量%、約12~約100重量%、約13~約100重量%、約14~約100重量%、約15~約100重量%、約16~約100重量%、約17~約100重量%、約18~約100重量%、および約20~約100重量%を占めることができる。
【0075】
一態様では、本発明の化合物は、組成物の総重量の約0.01~約99重量%を占めることができる。さらなる態様では、化合物は、組成物の総重量の約0.02~約99重量%、約0.03~約99重量%、約0.04~約99重量%、約0.05~約99重量%、約0.06~約99重量%、約0.07~約99重量%、約0.08~約99重量%、約0.09~約99重量%、約0.1~約99重量%、約0.2~約99重量%、約0.3~約99重量%、約0.4~約99重量%、約0.5~約99重量%、約0.6~約99重量%、約0.7~約99重量%、約0.8~約99重量%、約0.9~約99重量%、約1.0~約99重量%、約1.1~約99重量%、約1.2~約99重量%、約1.3~約99重量%、約1.4~約99重量%、約1.5~約99重量%、約1.6~約99重量%、約1.7~約99重量%、約1.8~約99重量%、約1.9~約99重量%、約2~約99重量%、約3~約99重量%、約4~約99重量%、約5~約99重量%、約6~約99重量%、約7~約99重量%、約8~約99重量%、約9~約99重量%、約10~約99重量%、約11~約99重量%、約12~約99重量%、約13~約99重量%、約14~約99重量%、約15~約99重量%、約16~99重量%、約17~約99重量%、約18~約99重量%、および約20~約99重量%を占めることができる。
【0076】
一態様では、本発明の化合物は、組成物の総重量の約0.01~約95重量%を占めることができる。さらなる態様では、化合物は、組成物の総重量の約0.02~約95重量%、約0.03~約95重量%、約0.04~約95重量%、約0.05~約95重量%、約0.06~約95重量%、約0.07~約95重量%、約0.08~約95重量%、約0.09~約95重量%、約0.1~約95重量%、約0.2~約95重量%、約0.3~約95重量%、約0.4~約95重量%、約0.5~約95重量%、約0.6~約95重量%、約0.7~約95重量%、約0.8~約95重量%、約0.9~約95重量%、約1.0~約95重量%、約1.1~約95重量%、約1.2~約95重量%、約1.3~約95重量%、約1.4~約95重量%、約1.5~約95重量%、約1.6~約95重量%、約1.7~約95重量%、約1.8~約95重量%、約1.9~約95重量%、約2~約95重量%、約3~約95重量%、約4~約95重量%、約5~約95重量%、約6~約95重量%、約7~約95重量%、約8~約95重量%、約9~約95重量%、約10~約95重量%、約11~約95重量%、約12~約95重量%、約13~約95重量%、約14~約95重量%、約15~約95重量%、約16~約95重量%、約17~約95重量%、約18~約95重量%、および約20~約95重量%を占めることができる。
【0077】
幾つかの態様では、「接触させる」という用語は、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含む組成物を対象に投与することを指し、この投与により、有効量の少なくとも1種の化合物が対象に供給される。投与は、当業者によって容易に選択される任意の方法によって行うことができる。方法としては、限定するものではないが、局所投与および吸入が挙げられる。したがって、本開示は、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含有する組成物を、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含有する組成物を対象に投与し易くする適切な担体と共に製剤することが想定されている。
【0078】
幾つかの態様では、「接触させる」という用語は、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含有する組成物を、それを必要とする量に分配または分散させることを指し、分配または分散により、有効量の少なくとも1種の化合物が対象に供給される。本明細書に記載の少なくとも1種の化合物の分散または分配は、当業者によって容易に選択される任意の方法によって達成することができる。例としては、限定するものではないが、スプレー、ネブライザー、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含む溶液の蒸発などが挙げられる。
【0079】
したがって、本開示は、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含有する組成物を、対象に対して本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含有する組成物で表面または体積を処理し易くする適切な担体と共に製剤することが想定されている。
【0080】
幾つかの態様では、「接触させる」という用語は、汗臭源の表面を、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含有する組成物と接触させることを指し、この接触により、有効量の少なくとも1種の化合物が表面に付着する。本明細書に記載の少なくとも1種の化合物を含有する組成物は、当該技術分野で公知の任意の方法によって表面に接触させることができる。例としては、限定するものではないが、スプレー、ワイプ、溶液などが挙げられる。
【0081】
本明細書で提示される幾つかの態様による製品および製剤
本明細書で定義される少なくとも1種の化合物は、無希釈の形態で、または溶媒中で本明細書に記載の組成物に添加され得ることが当業者に理解される。あるいは、少なくとも1種の化合物は、例えばポリマー、カプセル、マイクロカプセル、ナノカプセル、リポソーム、前駆体、膜形成剤、吸収剤などの捕捉材料を用いて例えば捕捉することによって、例えば炭素またはゼオライト、環状オリゴ糖、およびそれらの混合物を使用することによって、最初に修飾することができる。あるいは、少なくとも1種の化合物は、光や酵素などの外因性刺激の適用時に化合物を放出するように調整された基質に化学的に結合させることができる。
【0082】
したがって、本明細書で提示される幾つかの態様は、
a.少なくとも1種の化合物;
b.香料担体および香料ベースからなる群から選択される少なくとも1種の成分;および
c.任意選択的な少なくとも1種の香料助剤
を含有する組成物を提供する。
【0083】
本明細書で使用される「香料担体」という用語は、香料の観点から事実上中性である、すなわち賦香成分の官能特性を大きく変化させない物質を意味する。香料担体は、液体であっても固体であってもよい。
【0084】
香料で一般的に使用されている溶媒の性質および種類の詳細な説明は網羅的にはできない。しかしながら、非限定的な例として、ブチレンもしくはプロピレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコールおよびそのモノエーテル、1,2,3-プロパントリイルトリアセテート、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、1,3-ジアセチルオキシプロパン-2-イルアセテート、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、2-(2-エトキシエトキシ)-1-エタノール、クエン酸トリエチル、またはそれらの混合物などの溶媒を挙げることができ、これらは最も一般的に使用されている。香料担体と香料ベースの両方を含む組成物に関し、他の適切な香料担体としては、エタノール、水/エタノール混合物、リモネンもしくは他のテルペン、イソパラフィン、例えばIsopar(登録商標)(供給元:Exxon Chemical)として知られているもの、またはグリコールエーテルおよびグリコールエーテルエステル、例えばDowanol(登録商標)(供給元:Dow Chemical Company)として知られているもの、または水添ヒマシ油、例えばCremophor(登録商標)RH40(供給元:BASF)として知られているものを挙げることができる。
【0085】
固体担体は、組成物または組成物の一部の成分が化学的または物理的に結合できる物質を表すことが意図されている。一般に、そのような固体担体は、組成物を安定化させるため、または組成物もしくは一部の成分の蒸発速度を制御するために使用される。固体担体は当該技術分野で現在使用されているものであり、当業者は望まれる効果に到達させる方法を認識している。しかしながら、固体担体の非限定的な例として、吸収性ガムまたはポリマーもしくは無機材料、例えば多孔質ポリマー、シクロデキストリン、木材ベースの材料、有機もしくは無機ゲル、粘土、石膏、タルク、またはゼオライトを挙げることができる。
【0086】
固体担体の他の非限定的な例としては、カプセル化材料を挙げることができる。そのような材料の例には、単糖、二糖、もしくは三糖、天然もしくは加工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、タンパク質もしくはペクチンなどの壁形成および可塑化材料、さらにはH. Scherz, Hydrokolloide: Stabilisatoren, Dickungs- und Geliermittel in Lebensmitteln, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet, Behr’s Verlag GmbH & Co., Hamburg, 1996などの参照テキストで列挙されている材料が含まれ得る。カプセル化は、当業者に周知のプロセスであり、例えば噴霧乾燥、凝集、さらには押出などの技術を使用して行うことができ;あるいは、コアセルベーションおよび複合コアセルベーション技術を含むコーティングカプセル化からなる。
【0087】
固体担体の非限定的な例としては、特に、任意選択的には高分子安定剤またはカチオン性コポリマーの存在下、重合、界面重合、コアセルベーション、もしくはそれら全部によって誘導される相分離プロセスのような技術を使用する(全ての前記技術は先行技術に記載されている)、アミノプラスト、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレア、もしくはポリウレタンタイプの樹脂、またはそれらの混合物の樹脂を含むコアシェルカプセルを挙げることができる(全ての前記樹脂は当業者に周知である)。
【0088】
樹脂は、アルデヒド(例えばホルムアルデヒド、2,2-ジメトキシエタナール、グリオキサール、グリオキシル酸、またはグリコールアルデヒド、およびそれらの混合物)と、アミン、例えば尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、メラミン、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、グアナゾールなど、およびそれらの混合物との重縮合によって製造することができる。あるいは、Urac(登録商標)(供給元:Cytec Technology Corp.)、Cymel(登録商標)(供給元:Cytec Technology Corp.)、Urecoll(登録商標)またはLuracol(登録商標)(供給元:BASF)として市販されているものなどの予め形成された樹脂であるアルキロール化ポリアミンを使用することができる。
【0089】
他の樹脂は、グリセロールのようなポリオールと、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体、イソホロンジイソシアネートもしくはキシリレンジイソシアネートの三量体、またはヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、またはキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの三量体(Takenate(登録商標)の商標で公知、供給元:三井化学株式会社)のようなポリイソシアネートとの重縮合によって製造されるものであり、これらの中でもキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの三量体、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットが好ましい。
【0090】
アミノ樹脂、すなわちメラミンベースの樹脂とアルデヒドとの重縮合による香料のカプセル化に関する影響力のある文献の幾つかには、K. Dietrichらによって公開されたActa Polymerica, 1989, vol. 40, pages 243, 325および683、ならびに1990, vol. 41, page 91などの論文が含まれる。そのような論文には、先行技術の方法に従ったそのようなコアシェルマイクロカプセルの調製に影響を与える様々なパラメータが既に記載されており、それらは特許文献においてもさらに詳述および例示されている。Wiggins Teape Group Limitedの米国特許第4,396,670号明細書は、後者の適切な初期の例である。それ以降、多くの他の著者がこの分野の文献を充実させてきており、発表された全ての開発を本明細書で網羅することは不可能であるものの、カプセル化技術における一般的な知識は非常に重要である。そのようなマイクロカプセルの適切な使用を開示しているより最近の関連性のある刊行物は、例えばK. BruyninckxおよびM. Dusselierの論文であるACS Sustainable Chemistry & Engineering, 2019, vol. 7, pages 8041-8054である。
【0091】
本明細書で使用される「香料ベース」という用語は、少なくとも1つの香料成分を含有する組成物を指す。香料成分は、前記少なくとも1種の化合物を含まない。本明細書で使用される「香料成分」という用語は、快楽効果を付与するために賦香製剤または組成物で使用される香料化合物を指す。言い換えると、そのような香料成分は、賦香成分であるとみなされるためには、組成物の匂いを肯定的な形または心地よい形で付与または修飾できると当業者によって認識されなければならない。
【0092】
一般的な用語では、香料成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペノイド、窒素または硫黄のヘテロ環化合物、および精油などの多様な化学的分類に属しており、香料成分は天然であっても合成起源であってもよい。これらの香料成分の多くは、S. Arctanderによる書籍であるPerfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAもしくはそのより最近のバージョンなどの参照テキスト、または同様の性質の他の著作物、ならびに香料分野の豊富な特許文献の中に列挙されている。香料成分は、プロパフュームまたはプロフレグランスとしても知られている制御された形式で放出されることが知られている化合物であってもよいことも理解される。適切なプロパフュームの非限定的な例としては、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、トランス-3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、2-(ドデシルチオ)オクタン-4-オン、2-フェニルエチルオキソ(フェニル)アセテート、3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イルオキソ(フェニル)アセテート、(Z)-ヘクス-3-エン-1-イルオキソ(フェニル)アセテート、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-イルヘキサデカノエート、ビス(3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イル)スクシネート、(2-((2-メチルウンデク-1-エン-1-イル)オキシ)エチル)ベンゼン、1-メトキシ-4-(3-メチル-4-フェネトキシブト-3-エン-1-イル)ベンゼン、(3-メチル-4-フェネトキシブト-3-エン-1-イル)ベンゼン、1-(((Z)-ヘクス-3-エン-1-イル)オキシ)-2-メチルウンデク-1-エン、(2-((2-メチルウンデク-1-エン-1-イル)オキシ)エトキシ)ベンゼン、2-メチル-1-(オクタン-3-イルオキシ)ウンデク-1-エン、1-メトキシ-4-(1-フェネトキシプロプ-1-エン-2-イル)ベンゼン、1-メチル-4-(1-フェネトキシプロプ-1-エン-2-イル)ベンゼン、2-(1-フェネトキシプロプ-1-エン-2-イル)ナフタレン、(2-フェネトキシビニル)ベンゼン、2-(1-((3,7-ジメチルオクト-6-エン-1-イル)オキシ)プロプ-1-エン-2-イル)ナフタレン、(2-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、4-アリル-2-メトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)ベンゼン、(2-((2-ヘプチルシクロペンチリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、1-イソプロピル-4-メチル-2-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)ベンゼン、2-メトキシ-1-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)-4-プロピルベンゼン、3-メトキシ-4-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)ベンズアルデヒド、4-((2-(ヘキシルオキシ)-2-フェニルビニル)オキシ)-3-メトキシベンズアルデヒド、またはそれらの混合物を挙げることができる。
【0093】
香料製剤で一般的に使用されている賦香成分としては以下のもの:
・アルデヒド成分:デカナール、ドデカナール、2-メチル-ウンデカナール、10-ウンデセナール、オクタナール、および/またはノネナール;
・芳香性ハーブ成分:ユーカリ油、樟脳、ユーカリプトール、メントール、および/またはアルファ-ピネン;
・バルサム成分:クマリン、エチルバニリン、および/またはバニリン;
・柑橘成分:ジヒドロミルセノール、3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエナール、オレンジ油、酢酸リナリル、(-)-(R)-3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、オレンジテルペン、リモネン、1-P-メンテン-8-イルアセテート、および/または1,4(8)-p-メンタジエン;
・フローラル成分:ジヒドロジャスモン酸メチル、リナロール、シトロネロール、フェニルエタノール、3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロパナール、ヘキシルシンナムアルデヒド、酢酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、βイオノン、2-(メチルアミノ)安息香酸メチル、(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、サリチル酸ヘキシル、3,7-ジメチル-1,6-ノナジエン-3-オール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、酢酸ベルジル、ゲラニオール、p-メンス-1-エン-8-オール、4-(1,1-ジメチルエチル)-1-シクロヘキシルアセテート、1,1-ジメチル-2-フェニルエチルアセテート、4-シクロヘキシル-2-メチル-2-ブタノール、サリチル酸アミル、高シスジヒドロジャスモン酸メチル、3-メチル-5-フェニル-1-ペンタノール、ベルジルプロプリオネート(proprionate)、酢酸ゲラニル、テトラヒドロリナロール、シス-7-p-メンタノール、プロピル(S)-2-(1,1-ジメチルプロポキシ)プロパノエート、2-メトキシナフタレン、2,2,2-トリクロロ-1-フェニルエチルアセテート、4/3-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、アミルシンナムアルデヒド、4-フェニル-2-ブタノン、酢酸イソノニル、酢酸4-(1,1-ジメチルエチル)-1-シクロヘキシル、イソ酪酸ベルジル、および/またはメチルイオノン異性体混合物;
・フルーティー成分:ガンマウンデカラクトン、4-デカノリド、2-メチル-ペンタン酸エチル、酢酸ヘキシル、2-メチルブタン酸エチル、ガンマ-ノナラクトン、ヘプタン酸アリル、イソ酪酸2-フェノキシエチル、エチル2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート、および/またはジエチル1,4-シクロヘキサンジカルボキシレート;
・グリーン成分:2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、2-tert-ブチル-1-シクロヘキシルアセテート、(+-)-1-フェニルエチルアセテート、アリル(2-メチルブトキシ)アセテート、4-メチル-3-デセン-5-オール、ジフェニルエーテル、(Z)-3-ヘキセン-1-オール、および/または1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン;
・ムスク成分:1,4-ジオキサ-5,17-シクロヘプタデカンジオン、ペンタデセノリド、3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-シクロペンタ-g-2-ベンゾピラン、(1S,1’R)-2-[1-(3’,3’-ジメチル-1’-シクロヘキシル)エトキシ]-2-メチルプロピルプロパノエート、ペンタデカノリド、および/または(1S,1’R)-[1-(3’,3’-ジメチル-1’-シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;
・ウッディ成分:1-(オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-2-ナフタレニル)-1-エタノン、パチョリ油、パチョリ油のテルペン画分、(1’R,E)-2-エチル-4-(2’,2’,3’-トリメチル-3’-シクロペンテン-1’-イル)-2-ブテン-1-オール、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール、メチルセドリルケトン、5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテニル)-3-メチルペンタン-2-オール、1-(2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタン-1-オン、および/または酢酸イソボルニル;
・他の成分(例えば琥珀色の、粉末状の、スパイシーな、または水のような):ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランおよびその立体異性体、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、オイゲノール、シンナムアルデヒド、クローブ油、3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール、および/または3-(3-イソプロピル-1-フェニル)ブタナール:
が挙げられる。
【0094】
本明細書で使用される「香料助剤」という用語は、色、特定の耐光性、化学的安定性などの追加で加えられる利点を付与できる成分を意味する。賦香組成物において一般に使用されている助剤の性質および種類の詳細な説明は網羅することはできないものの、前記成分は当業者に周知であることに言及しなければならない。具体的な非限定的な例として以下のものを挙げることができる:粘度剤(例えば界面活性剤、増粘剤、ゲル化および/またはレオロジー調整剤)、安定剤(例えば防腐剤、抗酸化剤、熱/光およびまたは緩衝剤またはキレート剤、例えばBHT)、着色剤(例えば染料および/または顔料)、防腐剤(例えば抗菌剤または抗微生物剤または抗真菌剤または抗刺激剤)、研磨剤、皮膚冷却剤、定着剤、防虫剤、軟膏、ビタミン、ならびにそれらの混合物。
【0095】
本明細書で使用される香料または香油または香料アコードという用語は、賦香成分の混合物を表すために使用される。
【0096】
送達システム:本発明による組成物は、送達システムと組み合わせて使用することができる。すなわち、本発明の組成物または幾つかの要素はカプセル化することができ、あるいは本発明の組成物は送達システムをさらに含み得る。本開示の対象に適した送達システムとしては、限定するものではないが、以下のもの:
・以下の非限定的な例:セルロース(紙/段ボール)、バーミキュライト、他の工業用吸収剤、パーライト、炭酸カルシウム、軽石、他の鉱物、木材、おがくず、粉砕されたとうもろこしの穂軸、粉砕されたもみ殻、もみ殻灰、他の農業副産物、バイオ炭、デンプン、加工デンプンから選択されるルースパウダーまたは圧縮された形態の1つ以上の多孔質または非多孔質基材を含む不活性被覆支持体;
・水分により活性化される噴霧乾燥されたカプセル化系であって、本開示による組成物が、限定するものではないがマルトデキストリンとオクテニルコハク化デンプン(加工デンプン)のうちの1つ以上を含む、マトリックス内に噴霧乾燥プロセスによってカプセル化される系;
・不透過性シェル(例えばポリ尿素やポリウレタンなど)と、コア中の本開示による組成物とを有する機械的に活性化されるマイクロカプセルなどのコア-シェルカプセル化系;
・界面活性剤を含む液体混合物;
・高分子材料:
が挙げられる。
【0097】
本発明は、マイクロカプセルまたはマイクロ粒子を形成するためのポリマーなどのカプセル化材料と、またはエマルション、マイクロエマルション、ミニエマルション、ゲル、マイクロゲル、無水ゲル、または分散液などの組成物の液体送達系を形成するための材料と組み合わされた組成物を包含する。
【0098】
特定の態様によれば、組成物は、ルースパウダーまたは圧縮された形態の多孔質または非多孔質の基材に吸収され、基材は、セルロース(紙/段ボール)、バーミキュライト、他の工業用吸収剤、パーライト、炭酸カルシウム、軽石、木材、おがくず、粉砕されたとうもろこしの穂軸、粉砕されたもみ殻、もみ殻灰、バイオ炭、デンプン、加工デンプン、およびそれらの混合物から選択される。
【0099】
幾つかの態様では、組成物は、少なくとも1種の他の悪臭抑制(MOC)化合物をさらに含む。本明細書で使用される「他のMOC化合物」という用語は、MOC活性について既に知られており、そのような用途のために産業界で一般的に使用されている物質を指す。少なくとも1種の他のMOC化合物は、本発明の化合物のMOC活性をさらに強化するために、または補完するために含まれ得る。
【0100】
他のMOC化合物の非限定的な例としては、抗菌剤、悪臭吸収剤、化学中和剤、例えば酸塩基試薬、チオールトラップ、臭気遮断剤、交差適応剤、例えば参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5538719号明細書に開示されているもの、および悪臭錯化剤、例えばシクロデキストリンが挙げられる。
【0101】
抗菌剤の例としては、限定するものではないが、クエン酸亜鉛、酸化亜鉛、ジンクピレチオン、およびオクトピロックスなどの金属塩;ソルビン酸、安息香酸、およびそれらの塩などの有機酸;メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、イソプロピルパラベン、イソブチルパラベン、ベンジルパラベン、およびそれらの塩などのパラベン;ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールなどのアルコール;ホウ酸;2,4,4’-トリクロロ-2-ヒドロキシ-ジフェニルエーテル;フェノール、2-メチルフェノール、4-エチルフェノールなどのフェノール系化合物;ローズマリー、タイム、ラベンダー、オイゲノール、ゼラニウム、ティーツリー、クローブ、レモングラス、ペパーミントなどの精油、またはそれらの有効成分、例えばアネトール、チモール、ユーカリプトール、ファルネソール、メントール、リモネン、サリチル酸メチル、サリチル酸、テルピネオール、ネロリドール、ゲラニオール、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0102】
悪臭吸収剤の例としては、限定するものではないが、ゼオライト、シリカ、アルミノケイ酸塩、およびシクロデキストリンなどのモレキュラーシーブ;ならびに例えば活性炭、乾燥柑橘類パルプ、チェリーピット抽出物、とうもろこしの穂軸、およびそれらの混合物などの有機物系吸収剤が挙げられる。
【0103】
幾つかの態様では、本開示は、対象の悪臭の知覚を低減、防止、または阻害するのに十分な量で少なくとも1種の化合物を含む香料入り消費者向け製品を提供する。
【0104】
幾つかの態様では、消費者向け製品は、有効量の少なくとも1種の化合物と香料成分とを含む。
【0105】
本発明による消費者向け製品の非限定的な例としては、以下のもの:
- 高級香水、オードトワレ、コロン、またはアフターシェーブローションなどの香水;
- シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアクリーム、ヘアオイル、ヘアスタイリング製品(スプレー、ムース、またはジェルなど)、ヘアカラー製品、またはパーマ用製品などのヘアケア製品;
- フェイスクリーム、フェイスローション、シェービング製品(フォーム、クリーム、ジェル、またはオイルなど)、体および/もしくは手用の製品(ローション、クリーム、ジェル、またはオイルなど)、肌引き締め剤、脱毛剤、タルカムパウダー、フットケアクリームもしくはローション、ベビーワイプ、クレンジングワイプ、保湿剤入りワイプ、日焼け止め製品(スプレー、ローション、クリーム、またはオイルなど)、アフターサンローション、またはセルフタンニング製品などのスキンケア製品;
- 液体洗剤、粉末洗剤、洗剤錠剤、固形洗剤、洗剤ペースト、洗剤パウチ、液体柔軟仕上げ剤、柔軟仕上げ剤シート、衣類加香剤、洗濯前処理剤、布地消臭剤、アイロン水、洗濯用漂白剤、カーペットパウダーまたはカーペット洗浄剤などのファブリックケア製品;
- ボディデオドラントスプレー、ロールオンデオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗スプレー、制汗スティック、ロールオン液体制汗剤、制汗スティック、または制汗クリームなどのボディデオドラントまたは制汗剤製品;
- 固形石鹸、シャワージェル、液体ハンドソープ、バスフォーム、またはインティメイトウォッシュ製品などの皮膚洗浄製品;ならびに
- エアフレッシュナースプレー、ジェル状エアフレッシュナー、液体ウィックエアフレッシュナー、多孔質基材(紙またはカードブロッター、多孔質セラミック、または多孔質プラスチックなど)を含む固体エアフレッシュナー、透過性膜を含む液体もしくはジェル状のエアフレッシュナー、電動式エアフレッシュナー、および二重目的エアフレッシュナー/除菌スプレーなどのエアフレッシュナー製品:
が挙げられる。
【0106】
したがって、幾つかの態様では、本開示は、有効量の少なくとも1種の化合物を含む消費者向け製品を提供する。
【0107】
幾つかの態様では、有効量の化合物を含む消費者向け製品は、エアロゾルおよび/または水ベースのエアフレッシュナースプレー、ウィック/リードエアフレッシュナー、液体電気(プラグイン)エアフレッシュナー、固体支持エアフレッシュナー、ゲルベースのエアフレッシュナー、膜含有エアフレッシュナー、漂白、洗浄、液体万能クリーナー、特殊クリーナー、および液体洗剤からなる群から選択される製剤を含む。
【0108】
当業者であれば、開示された概念および特定の態様が、本発明の同じ目的を遂行するための他の製剤を改良または処方するための基礎として容易に利用され得ることを理解するであろう。また、当業者であれば、そのような同等の製剤が、本明細書に記載された開示の趣旨および範囲から逸脱しないことも理解するはずである。
【0109】
前述した様々な消費者向け製品中で使用される、本明細書に記載の態様によるMOC組成物の濃度は、消費者向け製品の性質に応じて様々な広い範囲の値の中で変化する。例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.01重量%~50重量%の濃度で、あるいは0.2重量%~40重量%の濃度で、あるいは0.5重量%~25重量%の濃度で、香料入り製品において使用することができる。例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.01重量%~20重量%の濃度で、あるいは0.05重量%~10重量%の濃度で、あるいは0.1重量%~5重量%の濃度で、ファブリックケア製品において使用することができる。さらに例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.01重量%~10重量%の濃度で、あるいは0.05重量%~5重量%の濃度で、あるいは0.1重量%~3重量%の濃度で、ヘアケア製品において使用することができる。例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.01重量%~10重量%の濃度で、あるいは0.05重量%~5重量%の濃度で、最も好ましくは0.1重量%~2.5重量%の濃度で、スキンケア製品において使用することができる。例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.01重量%~10重量%の濃度で、あるいは0.05重量%~7重量%の濃度で、あるいは0.1重量%~5重量%の濃度で、ボディデオドラントまたは制汗剤製品において使用することができる。さらに例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.01重量%~5重量%の濃度で、あるいは0.05重量%~3重量%の濃度で、あるいは0.1重量%~2.5重量%の濃度で、スキンクレンジング製品において使用することができる。例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.01重量%~100重量%の濃度でエアフレッシュナー製品において使用することができる。例えば、本明細書に記載の幾つかの態様によるMOC組成物は、0.001重量%~10重量%の濃度で、あるいは0.01重量%~5重量%の濃度で、あるいは0.1重量%~2重量%の濃度で、表面ケア製品において使用することができる。
【0110】
幾つかの態様では、香料入り消費者向け製品は、制汗剤、デオドラント、デオドラントスプレー、ロールオンデオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗スプレー、制汗スティック、ロールオン液体制汗剤、制汗スティック、または制汗クリームからなる群から選択される。
【0111】
本明細書において使用される「制汗剤またはデオドラント製品」という用語は、当該技術分野における通常の意味、すなわち体臭を低減または防止することを可能にする皮膚に適用される組成物を指す。
【0112】
特に、香料入り消費者向け製品は、ボディデオドラントスプレー、ロールオンデオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗スプレー、制汗スティック、ロールオン液体制汗剤、制汗スティック、または制汗クリームの形態であってよい。香料入り消費者向け製品は、少なくとも1つのデオドラントまたは制汗剤に有効な基剤を含むデオドラントまたは制汗剤製品の形態であってよい。適切なデオドラントまたは制汗剤に有効な基剤の非限定的な例としては、皮膚軟化剤、可溶化剤、デオドラント活性剤、抗酸化剤、防腐剤、担体、臭気捕捉剤、噴射剤、一次構造化剤、制汗剤活性剤、追加的なシャーシ成分(chassis ingredient)、揮発性シリコーン系溶剤、ゲル化剤、緩衝剤、および残留物マスキング材料が挙げられる。当業者は、その一般的な知識に基づいて、およびデオドラントまたは制汗剤組成物の意図される形態に応じて、それらを選択することができる。
【0113】
デオドラントまたは制汗剤は、ワックスベースのスティック、石鹸ベースのスティック、圧縮粉末スティック、ロールオン懸濁液または溶液、エマルション、ジェル、クリーム、スクイーズスプレー、ポンプスプレー、エアロゾルなどの形態であってよい。各製品形態には、追加のデオドラントまたは制汗剤に有効な基剤の独自の選択が含まれていてよく、その一部は必須であり、一部は任意選択的である。
【0114】
例えば、例として、ロールオンデオドラントまたは制汗剤製品は、水、皮膚軟化剤、可溶化剤、デオドラントまたは制汗活性物質、抗酸化剤、防腐剤、またはそれらの組み合わせを含み得る。透明ゲル製品または制汗剤製品は、水、皮膚軟化剤、可溶化剤、デオドラントまたは制汗活性物質、抗酸化剤、防腐剤、エタノール、またはそれらの組み合わせを含み得る。ボディスプレーは、担体、デオドラントまたは制汗活性物質、臭気捕捉剤、噴射剤、またはそれらの組み合わせを含み得る。目に見えない固体のデオドラントまたは制汗剤製品は、一次構造化剤、デオドラントまたは制汗活性物質、および追加的なシャーシ成分(chassis ingredient)を含み得る。柔らかい固体デオドラントまたは制汗剤製品は、揮発性シリコーン、デオドラントまたは制汗活性物質、ゲル化剤、残留物マスキング材料、またはそれらの組み合わせを含み得る。エアロゾルデオドラントまたは制汗剤製品は、担体、噴射剤、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0115】
デオドラントまたは制汗剤製品に適した皮膚軟化剤としては、限定するものではないが、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなど)、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、PEG-4、PEG-8、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、C~C20一価アルコール、C~C40二価または多価アルコール、多価および一価アルコールのアルキルエーテル、炭酸ジカプリリル、ジカプリリルエーテル、ジエチルヘキシルシクロヘキサン、アジピン酸ジブチル、揮発性シリコーン皮膚軟化剤、例えばシクロペンタシロキサン、不揮発性シリコーン皮膚軟化剤、例えばジメチコン、鉱油、ポリデセン、ペトロラタム、およびそれらの組み合わせが挙げられる。適切な皮膚軟化剤の一例には、PPG-15ステアリルエーテルが含まれる。適切な皮膚軟化剤の他の例には、ジプロピレングリコールおよびプロピレングリコールが含まれる。
【0116】
適切なデオドラント活性剤としては、汗および/または発汗に関連する悪臭などの悪臭を防止または除去することが知られているか、あるいは有効である任意の局所材料を挙げることができる。適切なデオドラント活性剤は、抗菌剤(例えば殺菌剤、殺真菌剤)、悪臭吸収材料、およびそれらの組み合わせからなる群から選択することができる。抗菌剤は、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、ジイソブチルフェノキシエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、N-ラウリルサルコシンナトリウム、N-パルメチルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシン、N-ミリストイルグリシン、N-ラウリルサルコシンカリウム、塩化トリメチルアンモニウム、クロロヒドロキシ乳酸アルミニウムナトリウム、クエン酸トリエチル、塩化トリセチルメチルアンモニウム、2,4,4’-トリクロロ-2’ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、3,4,4’-トリクロロカルバニリド(トリクロカルバン)、ジアミノアルキルアミド、例えばL-リジンヘキサデシルアミド、クエン酸重金属塩、サリチル酸重金属塩、およびピロクトース重金属塩、特に亜鉛塩、ならびにそれらの酸、ピリチオンの重金属塩、特にジンクピリチオン、フェノール硫酸亜鉛、ファルネソール、およびそれらの組み合わせを含み得る。本明細書における使用に適した臭気捕捉剤としては、例えば、可溶化された、水溶性の、錯体を形成していないシクロデキストリンが挙げられる。本明細書において使用される「シクロデキストリン」という用語には、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリン、および/またはそれらの誘導体、および/またはそれらの混合物を含む、6~12個のグルコース単位を含む無置換シクロデキストリンなどの公知の任意のシクロデキストリンが含まれる。
【0117】
デオドラントまたは制汗剤製品に適した可溶化剤は、例えば、非発泡性または低発泡性界面活性剤などの界面活性剤であってよい。適切な界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物である。適切な可溶化剤としては、例えば、セテアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油などの水添ヒマシ油、ポリオキシエチレン2ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン20ステアリルエーテル、およびそれらの組み合わせが挙げられる。デオドラントまたは制汗剤製品に適した防腐剤としては、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環状有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、パラベン、プロパンジオール材料、イソチアゾリノン、四級化合物、安息香酸塩、低分子量アルコール、デヒドロ酢酸、フェニルおよびフェノキシ化合物、またはそれらの混合物が挙げられる。市販の防腐剤の非限定的な例としては、Rohm and Haas Co.からKathan(登録商標)CGの商品名で1.5%水溶液として入手可能な広域スペクトル防腐剤である約77%の5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンと約23%の2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンとの混合物;HenkelからBronidox L(登録商標)の商品名で入手可能な5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン;InolexからBronopol(登録商標)の商品名で入手可能な2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール;一般にクロルヘキシジンとして知られている1,1’-ヘキサメチレンビス(5-(p-クロロフェニル)ビグアニド)、およびその塩、例えば酢酸およびジグルコン酸との塩;LonzaからGlydant Plus(登録商標)の商品名で入手可能な1,3-ビス(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオンと3-ブチル-2-ヨードプロピニルカルバメートとの95:5混合物;Sutton Laboratories, Inc.からGermall(登録商標)IIの商品名で入手可能な一般にジアゾリジニル尿素として知られているN-[1,3-ビス(ヒドロキシメチル)2,5-ジオキソ-4-イミダゾリジニル]-N,N’-ビス(ヒドロキシ-メチル)尿素;例えば3V-SigmaからAbiol(登録商標)の商品名で、InduchemからUnicide U-13(登録商標)の商品名で、Sutton Laboratories, Inc. からGerman115(登録商標)の商品名で入手可能な、一般にイミダゾリジニル尿素として知られているN,N”-メチレンビス{N’-[1-(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソ-4-イミダゾリジニル]尿素};Hills AmericaからNuosept(登録商標)Cの商品名で入手可能なポリメトキシ二環式オキサゾリジン;ホルムアルデヒド;グルタルアルデヒド;ICI Americas, Inc.からCosmocil CQ(登録商標)の商品名でまたはBrooks, IncからMikrokill(登録商標)の商品名で入手可能なポリアミノプロピルビグアニド;デヒドロ酢酸;Rohm and Hass CorporationからKoralone(商標)B-119の商品名で入手可能なベンズチオチアゾリノンが挙げられる。防腐剤の適切なレベルは、組成物の約0.0001重量%~約0.5重量%、あるいは約0.0002重量%~約0.2重量%、あるいは約0.0003重量%~約0.1重量%の範囲とすることができる。
【0118】
デオドラントまたは制汗剤製品に適した担体としては、水、アルコール、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。有用なアルコールにはC~Cアルコールが含まれる。幾つかの態様では、アルコールはエタノールである。
【0119】
デオドラントまたは制汗剤製品に適した噴射剤の幾つかの例としては、圧縮空気、窒素、不活性ガス、二酸化炭素、およびそれらの混合物が挙げられる。噴射剤には、プロパン、n-ブタン、イソブテン、シクロプロパン、およびそれらの混合物のようなガス状炭化水素、例えばA-46(イソブタンとブタンとプロパンと混合物)、A-31(イソブタン)、A-17(n-ブタン)、A-108(プロパン)、AP70(プロパンとイソブタンとnブタンとの混合物)、AP40(プロパンとイソブテンとn-ブタンとの混合物)、AP30(プロパンとイソブタンとn-ブタンとの混合物)も含まれ得る。噴射剤の幾つかの非限定的な例としては、1,1-ジフルオロエタン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロエタン、1,1,1,2-テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロプ-1-エン、ジメチルエーテル、ジクロロジフルオロメタン(propellant 12)、1,1-ジクロロ-1,1,2,2-テトラフルオロエタン(propellant 114)、1-クロロ-1,1-ジフルオロ-2,2-トリフルオロエタン(propellant II5)、1-クロロ-1,1-ジフルオロエチレン(propellant 142B)、1,1-ジフルオロエタン(propellant 152A)、モノクロロジフルオロメタン、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0120】
本明細書で使用される「一次構造化剤」という用語は、組成物に懸濁、ゲル化、増粘、固化、および/または増粘特性を付与すること、あるいは最終製品形態に構造を付与することにおいて公知の、あるいは有効な任意の材料を意味する。これらの一次構造化剤としては、ゲル化剤、およびポリマー系または非ポリマー系または無機の増粘剤または粘度付与剤が挙げられる。そのような材料は、典型的には、周囲条件下で固体であり、有機固体、結晶、または他のゲル化剤、粘土やシリカなどの無機微粒子、またはそれらの組み合わせを含む。適切な一次構造化剤の非限定的な例としては、ステアリルアルコールおよび他の脂肪族アルコール;水添ヒマシワックス(例えばCastorwax MP80、Castor Waxなど);パラフィンワックス、ミツロウ、カルナウバ、キャンデリラ、鯨ろうワックス、オゾケライト、セレシン、ベイズベリー、合成ワックス、例えばフィッシャー-トロプシュワックス、およびマイクロクリスタリンワックスを含む炭化水素ワックス;200~1000ダルトンの分子量のポリエチレン;固体トリグリセリド;ベヘニルアルコール;またはそれらの組み合わせが挙げられる。
【0121】
制汗活性物質としては、収斂性金属塩、特にアルミニウム、ジルコニウム、および亜鉛の無機および有機塩、ならびにそれらの混合物を挙げることができる。さらに具体的には、制汗活性物質は、塩化アルミニウム、アルミニウムクロロハイドレート、アルミニウムクロロヒドレックス、アルミニウムクロロヒドレックスPG、アルミニウムクロロヒドレックスPEG、アルミニウムジクロロハイドレート、アルミニウムジクロロヒドレックスPG、アルミニウムジクロロヒドレックスPEG、アルミニウムセスキクロロハイドレート、アルミニウムセスキクロロヒドレックスPG、アルミニウムセスキクロロヒドレックスPEG、硫酸アルミニウム、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムオクタクロロヒドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロヒドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレートGLY、およびアルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレートGLYからなる群から選択することができる。
【0122】
デオドラントまたは制汗剤製品に適したシャーシ成分(chassis ingredient)は、ステアリルアルコールやその他の脂肪族アルコールなどの追加の構造化剤;水添ヒマシワックス(例えばCastorwax MP80、Castor Waxなど);パラフィンワックス、ミツロウ、カルナウバ、キャンデリラ、鯨ろうワックス、オゾケライト、セレシン、ベイズベリー、合成ワックス、例えばフィッシャー-トロプシュワックス、およびマイクロクリスタリンワックスを含む炭化水素ワックス;200~1000ダルトンの分子量のポリエチレン;固体トリグリセリド;ベヘニルアルコール、またはそれらの組み合わせ;鉱油、PPG-14ブチルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、ペトロラタム、ステアリン酸ブチル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチルミリステート、安息香酸C12~15アルキル(例えばFinsolv.TM.)、オクチルドデカノール、イソステアリン酸イソステアリル、安息香酸オクトドデシル(octododecyl)、乳酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、またはステアリン酸イソブチルなどの不揮発性有機流体;タルク、マイカ、セリサイト、シリカ、ケイ酸マグネシウム、合成フルオロフロゴパイト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ベントナイト、およびモンモリロナイトなどの粘土鉱物粉末;アルミナ、硫酸バリウム、リン酸第二カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、微粉状酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、ヒドロキシアパタイト、酸化鉄、鉄滴定物(titrate)、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト、酸化チタン被覆マイカなどのパール顔料;ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、メタクリル酸メチル樹脂、セルロース、12-ナイロン、6-ナイロン、スチレン-アクリル酸コポリマー、ポリプロピレン、塩化ビニルポリマー、四フッ化エチレンポリマー、窒化ホウ素、魚鱗グアニン、レーキタール色素、レーキ天然色素などの有機粉末;およびそれらの組み合わせであってよい。
【0123】
制汗剤組成物において使用するのに適した揮発性シリコーン溶媒としては、限定するものではないが、シクロメチコンD-5;GE7207およびGE7158(General Electric Co.から市販);Dow Corning344;Dow Corning345;Dow Corning200;およびDC1184(Dow Corning Corp.から市販);およびSWS-03314(SWS Siliconesから市販)が挙げられる。
【0124】
ゲル化材料は、約20~約60個の炭素原子、あるいは約20~約40個の炭素原子を有する飽和または不飽和の、置換または無置換の、脂肪族アルコールまたは脂肪族アルコール混合物を含み得る。幾つかの実施形態では、ゲル化材料は、脂肪族アルコールの組み合わせを含む。幾つかの実施形態では、脂肪族アルコールゲル化剤は、約110℃未満、あるいは約60℃~約110℃、あるいは約100℃~110℃の融点を有する、飽和無置換一価アルコールまたはその組み合わせであってよい。市販されている制汗剤製品に使用するための脂肪族アルコールゲル化剤の具体例としては、限定するものではないが、Unilin(登録商標)425、Unilin(登録商標)350、Unilin(登録商標)550、およびUnilin(登録商標)700(Petroliteにより供給)が挙げられる。
【0125】
デオドラントまたは制汗剤製品に適した緩衝剤は、アルカリ性、酸性、または中性である。望みのpHを維持するために組成物または製品において緩衝剤が使用され得る。適切な緩衝剤としては、例えば、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0126】
制汗剤製品おける使用に適した残留物マスキング材料の非限定的な例としては、ステアリン酸ブチル、アジピン酸ジイソプロピル、ペトロラタム、不揮発性シリコーン、オクチルドデカノール、フェニルトリメチコン、ミリスチン酸イソプロピル、C12~15エタノールベンゾエート、およびPPG-14ブチルエーテルが挙げられる。
【0127】
本明細書に開示のデオドラントまたは制汗剤製品は、乳化剤、分散剤、抗菌剤、医薬品または他の局所活性剤、界面活性剤などの他の任意選択的な成分を含み得る。
【0128】
成分の性質、量、および種類は、ここでより詳細な説明を保証するものではなく、いずれにせよ網羅的ではないが、当業者は、その一般的な知識に基づいて、および意図した形に従ってそれらを選択することができる。
【0129】
幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して95重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して90重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して85重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して80重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して75重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して70重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して65重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して60重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、組成物の総重量に対して55重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は、デオドラントまたは制汗剤組成物の総重量に対して50重量%未満、または40重量%未満、または30重量%未満、または20重量%未満、または10重量%未満の水を含む。幾つかの態様では、組成物は水を含まない。
【0130】
本発明の別の対象は、
a)(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール、1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート、(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、パチョリ油、チモール、(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、2-(3-フェニルプロピル)ピリジン、(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(+-)-6/8-sec-ブチルキノリン、(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート、(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール、(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの成分と、
b)(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン、4-メトキシベンズアルデヒド、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエート、2-クロメノン、(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン、(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール、ウンデカナール、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3、8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール、2-フェニルエタノール、(3Z)-3-ヘキセン-1-オール、(4Z)-4-ドデセナール、オクタナール、デカナール、10-ウンデセナール、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン、(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも2つの成分と
を含む、制汗剤またはデオドラント組成物である。
【0131】
特定の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、
a)(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール、1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート、(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、パチョリ油、チモール、(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、2-(3-フェニルプロピル)ピリジン、(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(+-)-6/8-sec-ブチルキノリン、(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート、(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール、(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも2つの成分と、
b)(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン、4-メトキシベンズアルデヒド、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエート、2-クロメノン、(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン、(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール、ウンデカナール、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3、8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール、2-フェニルエタノール、(3Z)-3-ヘキセン-1-オール、(4Z)-4-ドデセナール、オクタナール、デカナール、10-ウンデセナール、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン、(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも2つの成分と
を含む。
【0132】
特定の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、
a)(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オール、1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、メチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート、(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、パチョリ油、チモール、(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、2-(3-フェニルプロピル)ピリジン、(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(+-)-6/8-sec-ブチルキノリン、(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテート、(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール、(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの成分と、
b)(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン、4-メトキシベンズアルデヒド、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエート、2-クロメノン、(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン、(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノール、ウンデカナール、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール、2-フェニルエタノール、(3Z)-3-ヘキセン-1-オール、(4Z)-4-ドデセナール、オクタナール、デカナール、10-ウンデセナール、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノン、(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも3つ、4つ、または5つの成分と
を含む。
【0133】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも4重量%、好ましくは少なくとも6重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、さらに好ましくは6重量%~25重量%の量で(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。
【0134】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1.5重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量で(+-)-2-メチルウンデカナールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として1.5重量%~95重量%、好ましくは1.5重量%~90重量%、好ましくは1.5重量%~80重量%、好ましくは1.5重量%~50重量%、好ましくは1.5重量%~25重量%、好ましくは1.5重量%~10重量%、好ましくは1.5重量%~5重量%、さらに好ましくは2重量%~5重量%の量で(+-)-2-メチルウンデカナールを含み得る。
【0135】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも7重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~10重量%、さらに好ましくは7重量%~10重量%の量で(-)-(2E)-2-エチル-4-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-2-ブテン-1-オールを含み得る。
【0136】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.2重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.4重量%~95重量%、好ましくは0.4重量%~90重量%、好ましくは0.4重量%~80重量%、好ましくは0.4重量%~50重量%、好ましくは0.4重量%~25重量%、好ましくは0.4重量%~10重量%、好ましくは0.4重量%~8重量%、さらに好ましくは2重量%~8重量%の量で1-(3,3/5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オンを含み得る。
【0137】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1.5重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量でメチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエートを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~10重量%、好ましくは2重量%~5重量%、さらに好ましくは2重量%~4重量%の量でメチル2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエートを含み得る。
【0138】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.6重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.1重量%~95重量%、好ましくは0.1重量%~90重量%、好ましくは0.1重量%~80重量%、好ましくは0.1重量%~50重量%、好ましくは0.1重量%~25重量%、好ましくは0.1重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~8重量%、さらに好ましくは0.6重量%~8重量%の量で(+)-(3R,5Z)-3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オンを含み得る。
【0139】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量でパチョリ油を含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは8重量%~15重量%の量でパチョリ油を含み得る。
【0140】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、さらに好ましくは少なくとも2重量%の量でチモールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として1重量%~95重量%、好ましくは1重量%~90重量%、好ましくは1重量%~80重量%、好ましくは1重量%~50重量%、好ましくは1重量%~25重量%、好ましくは1重量%~20重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは1重量%~5重量%の量でチモールを含み得る。
【0141】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも4重量%の量で(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、好ましくは4重量%~20重量%、さらに好ましくは4重量%~15重量%の量で(+-)-(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1/2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンを含み得る。
【0142】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.0001重量%、好ましくは少なくとも0.0005重量%、さらに好ましくは少なくとも0.0007重量%の量で2-(3-フェニルプロピル)ピリジンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.0007重量%~95重量%、好ましくは0.0007重量%~90重量%、好ましくは0.0007重量%~80重量%、好ましくは0.0007重量%~50重量%、好ましくは0.0007重量%~25重量%、好ましくは0.0007重量%~20重量%、好ましくは0.0007重量%~10重量%、好ましくは0.0007重量%~5重量%、好ましくは0.0007重量%~2重量%、好ましくは0.0007重量%~1重量%、好ましくは0.0007重量%~0.5重量%、好ましくは0.007重量%~0.5重量%、好ましくは0.07重量%~0.5重量%、さらに好ましくは0.1重量%~0.5重量%の量で2-(3-フェニルプロピル)ピリジンを含み得る。
【0143】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.3重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の量で(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.3重量%~95重量%、好ましくは0.3重量%~90重量%、好ましくは0.3重量%~80重量%、好ましくは0.3重量%~50重量%、好ましくは0.3重量%~25重量%、好ましくは0.3重量%~20重量%、好ましくは0.3重量%~10重量%、好ましくは0.3重量%~5重量%、好ましくは0.3重量%~2重量%、さらに好ましくは0.3重量%~1重量%の量で(+-)-(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オンを含み得る。
【0144】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.2重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の量で(+-)-6/8-sec-ブチルキノリンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.2重量%~95重量%、好ましくは0.2重量%~90重量%、好ましくは0.2重量%~80重量%、好ましくは0.2重量%~50重量%、好ましくは0.2重量%~25重量%、好ましくは0.2重量%~20重量%、好ましくは0.2重量%~10重量%、好ましくは0.2重量%~5重量%、さらに好ましくは0.5重量%~3重量%の量で(+-)-6/8-sec-ブチルキノリンを含み得る。
【0145】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも6重量%の量で(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、および3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として5重量%~95重量%、好ましくは5重量%~90重量%、好ましくは5重量%~80重量%、好ましくは5重量%~50重量%、好ましくは5重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、好ましくは5重量%~10重量%、さらに好ましくは6重量%~10重量%の量で(+-)-3,5,6,6-テトラメチル-4-メチリデン-2-ヘプタノン、(4E)-3,4,5,6,6-ペンタメチル-4-ヘプテン-2-オン、および3,4,5,6,6-ペンタメチル-3-ヘプテン-2-オンを含み得る。
【0146】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量で1-(2-ナフチル)エタノンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、好ましくは2重量%~10重量%、さらに好ましくは3重量%~8重量%の量で1-(2-ナフチル)エタノンを含み得る。
【0147】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、さらに好ましくは少なくとも50重量%の量でメチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテートを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として10重量%~95重量%、好ましくは10重量%~90重量%、好ましくは10重量%~80重量%、好ましくは20重量%~80重量%、好ましくは40重量%~80重量%、さらに好ましくは50重量%~80重量%の量でメチル2-((1RS,2RS)-3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)アセテートを含み得る。
【0148】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.001重量%、好ましくは少なくとも0.004重量%、さらに好ましくは少なくとも0.04重量%の量で(2E,6Z)-2,6-ノナジエナールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.004重量%~95重量%、好ましくは0.004重量%~90重量%、好ましくは0.004重量%~80重量%、好ましくは0.004重量%~50重量%、好ましくは0.004重量%~25重量%、好ましくは0.004重量%~20重量%、好ましくは0.004重量%~10重量%、好ましくは0.004重量%~5重量%、好ましくは0.004重量%~1重量%、好ましくは0.004重量%~0.1重量%、さらに好ましくは0.01重量%~0.1重量%の量で(2E,6Z)-2,6-ノナジエナールを含み得る。
【0149】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として5重量%~95重量%、好ましくは5重量%~90重量%、好ましくは5重量%~80重量%、好ましくは5重量%~50重量%、好ましくは5重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは5重量%~10重量%の量で(+-)-(E)-4-メチル-3-デセン-5-オールを含み得る。
【0150】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フランを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として1重量%~95重量%、好ましくは1重量%~90重量%、好ましくは1重量%~80重量%、好ましくは1重量%~50重量%、好ましくは1重量%~25重量%、好ましくは1重量%~20重量%、好ましくは1重量%~10重量%、好ましくは1重量%~5重量%、さらに好ましくは2重量%~5重量%の量で(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フランを含み得る。
【0151】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で4-メトキシベンズアルデヒドを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量で4-メトキシベンズアルデヒドを含み得る。
【0152】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも7重量%の量で4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、好ましくは3重量%~10重量%、さらに好ましくは7重量%~10重量%の量で4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノンを含み得る。
【0153】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量でトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエートを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量でトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デク-3/4-エン-8-イルプロパノエートを含み得る。
【0154】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも9重量%の量で2-クロメノンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として9重量%~95重量%、好ましくは9重量%~90重量%、好ましくは9重量%~80重量%、好ましくは9重量%~50重量%、好ましくは9重量%~25重量%、好ましくは9重量%~20重量%、さらに好ましくは9重量%~15重量%の量で2-クロメノンを含み得る。
【0155】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも7重量%の量で(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンおよび(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として7重量%~95重量%、好ましくは7重量%~90重量%、好ましくは7重量%~80重量%、好ましくは7重量%~50重量%、さらに好ましくは7重量%~50重量%の量で(+-)-(3E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンおよび(+-)-(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オンを含み得る。
【0156】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも4重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、好ましくは4重量%~20重量%、好ましくは4重量%~15重量%、さらに好ましくは4重量%~10重量%の量で(+-)-(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノールを含み得る。
【0157】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.005重量%、好ましくは少なくとも0.05重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の量で(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.005重量%~95重量%、好ましくは0.005重量%~90重量、好ましくは0.005重量%~80重量%、好ましくは0.005重量%~50重量%、好ましくは0.005重量%~25重量%、好ましくは0.005重量%~20重量%、好ましくは0.005重量%~15重量%、好ましくは0.005重量%~10重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらに好ましくは1重量%~10重量%の量で(E)-2-エトキシ-5-(1-プロペニル)フェノールを含み得る。
【0158】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.05重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%、さらに好ましくは少なくとも3重量%の量でウンデカナールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.05重量%~95重量%、好ましくは0.05重量%~90重量%、好ましくは0.05重量%~80重量%、好ましくは0.05重量%~50重量%、好ましくは0.05重量%~25重量%、好ましくは0.05重量%~20重量%、好ましくは0.05重量%~15重量%、好ましくは0.05重量%~10重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは3重量%~10重量%の量でウンデカナールを含み得る。
【0159】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも8重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、および1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として8重量%~95重量%、好ましくは8重量%~90重量%、好ましくは8重量%~80重量%、好ましくは8重量%~50重量%、さらに好ましくは8重量%~25重量%の量で1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、および1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノンを含み得る。
【0160】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも50重量%、さらに好ましくは少なくとも70重量%の量で(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として10重量%~95重量%、好ましくは20重量%~95重量%、好ましくは30重量%~95重量%、好ましくは40重量%~95重量%、好ましくは50重量%~95重量%、好ましくは60重量%~95重量%、さらに好ましくは70重量%~95重量%の量で(+-)-2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オールを含み得る。
【0161】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも10重量%、さらに好ましくは少なくとも20重量%の量で2-フェニルエタノールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは10重量%~50重量%、さらに好ましくは20重量%~50重量%の量で2-フェニルエタノールを含み得る。
【0162】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で(3Z)-3-ヘキセン-1-オールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.4重量%~95重量%、好ましくは0.4重量%~90重量%、好ましくは0.4重量%~80重量%、好ましくは0.4重量%~50重量%、好ましくは0.4重量%~25重量%、好ましくは0.4重量%~20重量%、好ましくは0.4重量%~10重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは2重量%~8重量%の量で(3Z)-3-ヘキセン-1-オールを含み得る。
【0163】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.01重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、さらに好ましくは少なくとも0.3重量%の量で(4Z)-4-ドデセナールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.01重量%~95重量%、好ましくは0.01重量%~90重量%、好ましくは0.01重量%~80重量%、好ましくは0.01重量%~50重量%、好ましくは0.01重量%~25重量%、好ましくは0.01重量%~20重量%、好ましくは0.01重量%~10重量%、好ましくは0.01重量%~5重量%、好ましくは0.01重量%~1重量%、さらに好ましくは0.1重量%~1重量%の量で(4Z)-4-ドデセナールを含み得る。
【0164】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、さらに好ましくは少なくとも4重量%の量でオクタナールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として3重量%~95重量%、好ましくは3重量%~90重量%、好ましくは3重量%~80重量%、好ましくは3重量%~50重量%、好ましくは3重量%~25重量%、好ましくは3重量%~20重量%、好ましくは3重量%~15重量%、好ましくは3重量%~10重量%、さらに好ましくは4重量%~10重量%の量でオクタナールを含み得る。
【0165】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量でデカナールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として5重量%~95重量%、好ましくは5重量%~90重量%、好ましくは5重量%~80重量%、好ましくは5重量%~50重量%、好ましくは5重量%~25重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは1重量%~20重量%の量でデカナールを含み得る。
【0166】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、さらに好ましくは少なくとも1重量%の量で10-ウンデセナールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.4重量%~95重量%、好ましくは0.4重量%~90重量%、好ましくは0.4重量%~80重量%、好ましくは0.4重量%~50重量%、好ましくは0.4重量%~25重量%、好ましくは0.4重量%~20重量%、好ましくは0.4重量%~10重量%、好ましくは0.4重量%~5重量%、さらに好ましくは1重量%~5重量%の量で10-ウンデセナールを含み得る。
【0167】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、好ましくは5重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量で3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを含み得る。
【0168】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも6重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノンを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として1重量%~95重量%、好ましくは1重量%~90重量%、好ましくは1重量%~80重量%、好ましくは1重量%~50重量%、好ましくは1重量%~25重量%、好ましくは1重量%~20重量%、好ましくは1重量%~10重量%、さらに好ましくは6重量%~10重量%の量で2-エチル-3-ヒドロキシ-4(4H)-ピラノンを含み得る。
【0169】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも4重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として4重量%~95重量%、好ましくは4重量%~90重量%、好ましくは4重量%~80重量%、好ましくは4重量%~50重量%、好ましくは4重量%~25重量%、好ましくは4重量%~20重量%、さらに好ましくは10重量%~20重量%の量で(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オールを含み得る。
【0170】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも9重量%、さらに好ましくは少なくとも20重量%の量で(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノールを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として9重量%~95重量%、好ましくは9重量%~90重量%、好ましくは9重量%~80重量%、好ましくは9重量%~50重量%、好ましくは15重量%~50重量%、さらに好ましくは20重量%~50重量%の量で(+-)-テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノールを含み得る。
【0171】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、さらに好ましくは少なくとも10重量%の量で(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドおよび(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として2重量%~95重量%、好ましくは2重量%~90重量%、好ましくは2重量%~80重量%、好ましくは2重量%~50重量%、好ましくは2重量%~25重量%、好ましくは2重量%~20重量%、さらに好ましくは2重量%~10重量%の量で(1RS,2RS)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドおよび(1RS,2SR)-2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。
【0172】
本発明の任意の実施形態によれば、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として少なくとも0.01重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、さらに好ましくは少なくとも5重量%の量で(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。特に、制汗剤またはデオドラント組成物は、制汗剤またはデオドラント組成物の総重量を基準として0.5重量%~95重量%、好ましくは0.5重量%~90重量%、好ましくは0.5重量%~80重量%、好ましくは0.5重量%~50重量%、好ましくは0.5重量%~25重量%、好ましくは0.5重量%~20重量%、好ましくは0.5重量%~10重量%、さらに好ましくは1重量%~10重量%の量で(+-)-3/4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含み得る。
【0173】
幾つかの態様では、制汗剤またはデオドラント組成物は、香料担体および香料ベースと、任意選択的な少なくとも1種の香料助剤とを含む賦香組成物に添加することができ、ここでの香料担体、香料ベース、および香料助剤は、上で定義したものと同じ意味を有する。したがって、本発明の別の対象は、
a.上で定義した制汗剤またはデオドラント組成物;
b.上で定義した香料担体および上で定義した香料ベースからなる群から選択される少なくとも1つの成分;ならびに
c.任意選択的な、上で定義した少なくとも1種の香料助剤
を含む、賦香組成物である。
【0174】
幾つかの態様では、制汗剤もしくはデオドラント組成物、または制汗剤もしくはデオドラント組成物を含む賦香組成物は、上で定義した意味と同じ意味を有する少なくとも1種の制汗剤またはデオドラント活性剤を含む制汗剤またはデオドラント製品に添加することができる。したがって、本発明の別の対象は、
a.上で定義した制汗剤またはデオドラント組成物、または上で定義した賦香組成物;および
b.上で定義したものと同じ定義を有する少なくとも1種の制汗剤またはデオドラント活性剤
を含む、制汗剤またはデオドラント製品である。
【0175】
本発明は、以下の実施例で最もよく示されるが、これらに限定されない。
【0176】
実施例
実施例1:熟練した評価者による、汗による体臭の知覚の低減のための悪臭低減剤の性能および有効濃度の決定
【0177】
例えば脇汗の悪臭の知覚を低減するための組成物中の賦香物質の有効性は、1)標的の脇の悪臭成分を選択すること、2)標的の悪臭成分および候補の悪臭低減物質を注意深く制御した濃度で熟練した調香師の鼻に届けること、3)熟練した調香師に悪臭の低減が得られた濃度を特定してもらうこと、および4)ステップ3で特定された濃度で得られた低減の度合いを評点付けすること、によって熟練した調香師によって評価された。表1は、脇汗の悪臭の3つの成分である3-メチル-3-ヒドロキシヘキサン酸、3-メチル-2-ヘキセン酸、および3-メチル-3-スルファニルヘキサノールに対して本方法による試験をしたときに有効性を示した悪臭低減物質の候補を示している。2つの驚くべき結果が観察された。1つ目は、試験した全ての物質が完全に悪臭を減少するわけではなく、試験した対象の成分によって異なることが多いということである。2つ目は、悪臭の低減に必要な濃度が、試験された物質によって数桁異なり、特定された濃度で得られる強度とは相関を示さなかったことである(図1)。強度と濃度とは物質に依存し、両方の軸で広範囲の値にまたがっていた。対象となる悪臭の強度よりもかなり高い強度を要求される物質もあれば、大幅に低い強度が要求されるものもあった。したがって、必要な濃度も性能の評点も当業者には先験的に予測することはできないが、賦香製品において使用するための悪臭低減組成物を設計するためには必要かつ十分である。
【0178】
この方法では、強制蒸発を使用して匂いポートから発せられる空気の流れの中に既知の気相濃度の試験物質を正確に供給するために、動的マルチチャンネルオルファクトメーターを使用した。悪臭成分の適切な濃度は、悪臭低減物質候補と混合する前に規定した。濃度は、0~1のスケールで0.5の強度(中程度の強さ)を生み出すのに十分な濃度に設定した。その後、熟練した調香師は、悪臭成分の固定濃度を維持しながら、悪臭低減物質の候補の濃度を動的に調整して有効濃度を決定した。適切な濃度が決定された後、熟練した調香師は、評点付けを行う前に、試験対象の成分への順応を避けるために匂いを嗅ぐ合間に休憩を入れながら、混合物の知覚を数分間にわたって繰り返し評価した。
【0179】
表1に、悪臭低減物質の候補のIUPAC名、評価対象であった脇汗の悪臭成分の略称、有効レベルを提供すると特定されたヘッドスペース濃度、および有効レベルでの悪臭低減の程度の専門家による評点付けが示されている。試験は、強制蒸発式動的オルファクトメーターで、悪臭成分の濃度を中程度の強さに固定して行った。有効性の評点付けは、-2(悪臭の大幅な増加)、-1(悪臭のわずかな増加)、0(効果なし)、1(悪臭のわずかな減少)、2(悪臭の良好な減少)、3(悪臭の完全な減少)のスケールに基づいた。悪臭(MO)成分の略語は、3H3MHA(3-メチル-3-ヒドロキシヘキサン酸)、3M2HA(3-メチル-2-ヘキセン酸)、3M3SH(3-メチル-3-スルファニルヘキサノール)である。
【0180】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【0181】
実施例2:先入知識のないパネリストによる、汗による体臭成分の知覚低減のための悪臭低減剤の中程度の強度の投与量における性能。
賦香製品の性能を、受動蒸発の条件下で専門家ではない消費者によって評価した。これは、1)標的となる脇の悪臭成分を選択すること、2)標的の悪臭成分および悪臭低減物質の候補を、受動蒸発条件下で規定した一定範囲の投与量で、先入知識のないパネリストの鼻に(別々に)届けること、3)パネリストに提示された各試料の全体の強度を評価してもらうこと、4)対象の悪臭と悪臭低減の候補の両方についての平均の中程度の強さの濃度を決定すること、5)ステップ4で決定した投与量で一緒に混合された対象の悪臭成分と悪臭低減候補とを含む試料を、どちらか一方のみ、またはどちらも含まない別々の対照試料と共に、パネリストの鼻に届けること、6)パネリストに提示された各試料の悪臭強度を評価してもらうこと、および7)混合物の悪臭強度の評点を対照試料と比較することによって悪臭低減物質の候補によって生じる悪臭低減の程度を決定すること、によって行った。
【0182】
表2は、脇汗悪臭の4つの成分である4-メチルオクタン酸、3-メチル-3-ヒドロキシヘキサン酸、3-メチル-2-ヘキセン酸、および3-メチル-3-スルファニルヘキサノールに対して上記方法に従って試験したときに統計的に有意な悪臭低減を示した悪臭低減物質候補とそうでなかった物質の選択を示している。試験した各条件について、上記の試験方法のステップ2と5とは、2つの小さなセルロースパッド(1×1インチ)を、ぴったりとはまるフラッパーの蓋を備えたガラス瓶に入れ;0.25mlのDiPGまたは適切に投与された悪臭を含む0.25mlのDiPGのいずれかを1つに適用し、0.25mlのDiPGまたは適切に投与された悪臭低減物質候補を含む0.25mlのDiPGを適用すること;瓶を標準の室温と圧力とで4時間平衡化させること;その後、感覚ブースに配置されているパネリストに提示すること、によって行った。パネリストは、瓶のヘッドスペースの最適なサンプリングを確実に行うために、蓋を開け、瓶の開口部の内部ではなく近くに鼻を近づけ、瓶の中に息を吹き込まずに約15秒間匂いを嗅ぐように求められた。個々のパネリストのスコアを集計し、各投与量における平均強度(ステップ4)または平均悪臭強度(ステップ7)を導き出した。悪臭と悪臭低減物質候補との混合物の悪臭強度が悪臭単独と統計的に異なるかどうかを判断するために、スチューデントのt検定を行い、95%の有意水準に合格する結果を統計的に有意であるとみなした(表2中で*で示されている)。
【0183】
表2は、悪臭低減物質候補のIUPAC名、評価対象の脇汗悪臭成分の略称、悪臭投与量(DiPGで希釈し、セルロースパッド上に配置)、悪臭低減物質候補(「試験化合物」)、所定の投与量のMOおよび試験化合物で試験化合物によって生じた悪臭低減の程度、α=0.95でのスチューデントのt検定による低減の有意性、および試験したパネリストの数(N)を示している。試験は、蓋を閉じて平衡化した瓶の中で、標準の室温と圧力で4時間行った。悪臭および悪臭低減化合物の候補の投与量は、パネリストの用量反応実験によって前もって決定されており、両方の成分について平均の中程度の強度に対応する投与量が選択された。悪臭(MO)成分の略語は、4MOA(4-メチルオクタン酸)、3H3MHA(3-メチル-3-ヒドロキシヘキサン酸)、3M2HA(3-メチル-2-ヘキセン酸)、3M3SH(3-メチル-3-スルファニルヘキサノール)である。
【0184】
【表2】
【0185】
実施例3:制汗剤またはデオドラント組成物:
表3~表8に示されている以下の成分を混合することによって、制汗剤またはデオドラント組成物を調製した:
【表3】
【0186】
【表4】
【0187】
【表5】
【0188】
【表6】
【0189】
【表7】
【0190】
【表8】
【0191】
実施例4:本発明の組成物を含む無水制汗スプレー製剤の調製
典型的な無香料の無水制汗スプレー製剤を表9に示す。無水制汗スプレー製剤は、高速撹拌機を使用して調製する。シリカおよびクオタニウム-18-ヘクトライトを、ミリスチン酸イソプロピルとシクロメチコンとの混合物に添加する。完全に膨潤した後、混合物が均一になり塊がなくなるまで、撹拌しながらアルミニウムクロロハイドレートを少しずつ添加する。
【0192】
【表9】
【0193】
その後、実施例3の制汗剤またはデオドラント組成物のうちの1つ(制汗スプレー製剤の総重量に対して0.1~1重量%)を、表9の無香料の制汗スプレー製剤に添加することによって、香料入りの製剤が得られる。
【0194】
エアゾール缶には、25%の懸濁液と75%のプロパン/ブタン(2.5bar)が充填される。
【0195】
実施例5:本発明の組成物を含むデオドラントスプレーエマルション製剤の調製
表10の順序に従って全ての成分を混合および溶解することにより、典型的なデオドラントスプレーエマルション製剤を調製する。次いで、穏やかに振とうしながら実施例3の制汗剤またはデオドラント組成物のうちの1つ(デオドラントスプレー製剤の総重量に対して0.1~1.5重量%)を添加する。その後、エアゾール缶に充填し、噴射剤をクリンプし、添加する。エアロゾル充填:40%活性溶液60%プロパン/ブタン(2.5bar)。
【0196】
【表10】
【0197】
実施例6:本発明の組成物を含むデオドラントスティック製剤の調製
典型的な無香料デオドラントスティック製剤が表11に記載されている。デオドラントスティック製剤は、パートAの全ての成分を秤量し、70~75℃に加熱することによって得られる。Ceteareth-25は、他のパートA成分を混合し、加熱した後に添加する。Ceteareth-25が溶解した後、ステアリン酸を添加する。パートBは、トリクロサンを1,2-プロピレングリコールに溶解することによって調製する。蒸発した水は補われる。その後、ゆっくりと混合しながら、パートBをパートAに注ぎ入れる。
【0198】
【表11】
【0199】
その後、穏やかに振とうしながら実施例3の制汗剤またはデオドラント組成物のうちの1つ(デオドラントスティック製剤の総重量に対して0.1~1.5重量%)を添加することによって、香料入りデオドラントスティック製剤が得られる。保管のためには、冷却した後にビニール袋をバケツに入れて密封する。モールドには約70℃で充填を行った。
【0200】
実施例7:本発明の組成物を含むデオドラントロールオン製剤の調製
典型的な無香料デオドラントのロールオン製剤が表12に記載されている。パートAは、ヒドロキシエチルセルロースを水に少しずつ振りかけながら、ヒドロキシエチルセルロースが完全に膨潤して透明なゲルになるまでタービンで急速に撹拌することによって調製する。混合物全体が均一になるまで撹拌を継続しながら、パートBをパートAにゆっくりと注ぎ入れる。その後、パートCを添加する。
【0201】
【表12】
【0202】
その後、穏やかに振とうしながら実施例3の制汗剤またはデオドラント組成物のうちの1つ(デオドラントスティック製剤の総重量に対して0.1~1重量%)を添加することによって、香料入りのデオドラントロールオン製剤が得られる。
【0203】
実施例8:本発明の制汗剤またはデオドラント組成物を含むスプレーデオドラント製剤の官能評価
表5で報告されている組成物に対応する、実施例5で報告されている本発明の組成物1を含む試験製剤を生成した。0.8グラム(+/-0.05グラム)の試験製剤を、エアゾール缶から12cmの距離から別々の大きなブロッター(幅5cm)に付着させた。エアゾール缶は、各噴霧の前に振とうした。並行して、本出願で列挙した化合物を含まない組成物である対照組成物2も同様に、別の大きなブロッターに付着させた。各ブロッターを35℃のホットプレート上に6時間置いた。
【0204】
最低20人の熟練したパネリストが、試料の合間に60秒の休憩を入れた盲検のバランスのとれた無作為化試験で、製剤の香りの強さと知覚される悪臭強度を評価するように求められた。
【0205】
試験の35分前に、1.2グラムの汗体臭液を500mLのガラス瓶の底に置いたろ紙に塗布した。試験の20分前に、香料製剤を含む各ブロッターを、関連する各瓶の中に入れた。瓶を40℃のオーブンに15分間入れた。試験の5分前に、瓶をオーブンから取り出し、5分間放冷した。パネリストは、(i)香りの強さを0(知覚できない)から10(非常に強い臭い)までランク付けすること、および(ii)知覚される悪臭強度を0(知覚できない)から10(非常に強い臭い)までランク付けすることを求められた。評価の結果は、ダンカンの事後分析(α=0.05)を用いる分散分析を用いて分析した。
【0206】
%MO減少率=((MO陰性対照-MO試験試料)×100)/(MO陰性対照-MO陽性対照)
【0207】
結果は下の表13に示されている。
【0208】
【表13】
【0209】
表13を参照すると、本発明の組成物1を含む試験製剤は、対照組成物2と比較して、付着後6時間の時点で知覚される悪臭強度のより大きい減少率を示した。
図1
【国際調査報告】