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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】パッケージ識別用タグ及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/077 20060101AFI20231102BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20231102BHJP
   H01Q 1/22 20060101ALI20231102BHJP
   H01Q 21/28 20060101ALI20231102BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
G06K19/077 292
G06K19/077 224
G06K19/07 090
H01Q1/22 Z
H01Q21/28
B65D25/20 P
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023516726
(86)(22)【出願日】2021-10-25
(85)【翻訳文提出日】2023-04-14
(86)【国際出願番号】 EP2021079480
(87)【国際公開番号】W WO2022096298
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】20205586.9
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ボレッリ、ガブリエーレ
(72)【発明者】
【氏名】スカラベッリ、パオロ
【テーマコード(参考)】
3E062
5J021
5J047
【Fターム(参考)】
3E062BB10
3E062DA08
5J021AA02
5J021AA03
5J021AA12
5J021AB04
5J047AA05
5J047AA12
5J047AB11
5J047EF00
(57)【要約】
工場内のパッケージ(100)を識別するためのタグ(108、118)である。タグ(108、118)は、電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換する第1回路(110)及び第2回路(112)と、前記電気エネルギーを介して給電されるコントローラ(114)と、を備え、前記コントローラ(114)は、プロセッサ(202)と、識別コードを保持するメモリ(304)とを備え、前記コントローラ(114)は、前記第1回路(110)及び前記第2回路(112)に接続され、前記第1回路(110)はパッケージ(100)の第1表面(102)に面しており、前記第2回路(112)は前記パッケージ(100)の第2表面(104)に面しており、前記第1表面(102)は第1法線(202)を有し、前記第2表面(104)は第2法線(204)を有し、前記第1法線(202)と前記第2法線(204)がその間に角度αを形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換する第1回路(110)及び第2回路(112)と、
前記電気エネルギーを介して給電されるコントローラ(114)と、を備え、前記コントローラ(114)は、プロセッサ(202)と、識別コードを保持するメモリ(304)とを備え、前記コントローラ(114)は、前記第1回路(110)及び前記第2回路(112)に接続され、
前記第1回路(110)はパッケージ(100)の第1表面(102)上に取り付けられ、前記第2回路(112)は前記パッケージ(100)の第2表面(104)上に取り付けられ、前記第1表面(102)は第1法線(202)を有し、前記第2表面(104)は第2法線(204)を有し、前記第1法線(202)と前記第2法線(204)がその間に角度αを形成する、
タグ(108、118)。
【請求項2】
前記角度α=90度である、
請求項1記載のタグ(108、118)。
【請求項3】
前記タグ(108、118)は、前記パッケージ(100)に埋め込まれるように構成されている、
請求項1又は2に記載のタグ(108、118)。
【請求項4】
前記タグ(108、118)は、接着ストリップ(116)をさらに備え、前記接着ストリップ(116)の第1部分(306)に前記第1回路(110)及び前記コントローラ(114)が配置され、前記接着ストリップ(116)の第2部分(308)に前記第2回路(112)が配置される、
請求項1又は2記載のタグ(108、118)。
【請求項5】
前記タグ(108、118)は、第1折り畳み線(310)をさらに備え、前記第1回路(110)及び前記第2回路(112)が前記第1折り畳み線(310)を介して対向して配置されるように前記第1折り畳み線(310)が配置される、
請求項1~4のいずれか一項に記載のタグ(108、118)。
【請求項6】
電気エネルギーを生成するため、前記電磁場を電流に変換する第3の回路(120)をさらに備え、
前記コントローラ(114)は、前記第3の回路(120)にさらに接続され、
前記第3回路(120)は、前記パッケージ(100)の第3表面(106)に取り付けられ、前記第3表面(106)は、第3法線を有する、
請求項1~5のいずれか一項に記載のタグ(108、118)。
【請求項7】
接着ストリップ(116)の第3部分(408)に配置された前記第3回路(120)が、前記接着ストリップ(116)に埋め込まれている、
請求項6に記載のタグ(108、118)。
【請求項8】
前記タグ(108、118)は、第2折り畳みライン(404)及び第3折り畳みライン(406)をさらに備える、
請求項6又は7に記載のタグ(108、118)。
【請求項9】
前記第1回路(110)は、前記第1面(102)及び前記第2面(104)に取り付けられ、前記第2回路(112)は、前記第2面(104)及び前記第3面(106)に取り付けられ、前記第3回路(120)は、前記第1面(102)及び前記第3面(106)に取り付けられる、
請求項6~8のいずれか一項に記載のタグ(108、118)。
【請求項10】
前記接着ストリップ(116)がカートンベースである、
請求項1~9のいずれか一項に記載のタグ(108、118)。
【請求項11】
前記第2回路(112)と前記コントローラ(114)との間の接続が切断されたとき、前記コントローラ(114)は、前記第1回路(110)を介して電力供給される、
請求項1~10のいずれか一項に記載のタグ(108、118)。
【請求項12】
複数のパッケージと共に積み重ねられたパッケージ(100)を識別する方法(600)であって、前記パッケージ(100)はタグ(108、118)を備え、前記方法(600)は、
電磁場を提供し(S602)、
前記タグ(108、118)に含まれる第1回路(110)又は第2回路(112)を介して電気エネルギーを生成し(S604)、前記第1回路(110)及び前記第2回路(112)は、前記パッケージ(100)の第1表面(102)及び第2表面(104)にそれぞれ面し、前記第1表面(102)は第1法線(202)を有し、前記第2表面(104)は第2法線(204)を有し、前記第1法線(202)と前記第2法線(204)がその間に角度αを形成し、
前記電気エネルギーを介してタグ(108、118)に含まれるコントローラ(114)に電力を供給し(S606)、前記コントローラ(114)が前記第1回路(110)及び前記第2回路(112)に接続され、
前記コントローラ(114)に含まれるメモリ(304)が保持する識別コードを送信する(S608)、
方法(600)。
【請求項13】
前記タグ(108、118)は、第1折り畳み線(310)をさらに備え、前記第1回路(110)及び前記第2回路(112)が前記第1折り畳み線(310)を介して対向して配置されるように、前記第1折り畳み線(310)が配置される、
請求項12に記載の方法(600)。
【請求項14】
前記タグ(108、118)に含まれる第3回路(120)を介して前記電気エネルギーを生成し、前記コントローラ(114)は前記第3回路(120)に接続される、
請求項12又は13に記載の方法(600)。
【請求項15】
第1法線(202)を有する第1表面(102)と、
第2法線(204)を有する第2表面(104)と、前記第1法線(202)及び前記第2法線(204)がその間に角度αを形成し、
請求項1~11のいずれか一項に記載のタグ(108、118)と、を備え、前記タグ(108,118)は、
電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換し、前記第1表面(102)上に取り付けられた第1回路(110)と、
電気エネルギーを生成するため、前記電磁場を電流に変換し、前記第2表面(104)上に取り付けられた第2回路(112)と、
前記電気エネルギーを介して給電されるコントローラ(114)と、を備え、前記コントローラ(114)は、プロセッサ(202)と、識別コードを保持するメモリ(304)とを備え、前記コントローラ(114)は、前記第1回路(110)及び前記第2回路(112)に接続される、
パッケージ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装技術に関する。より詳細には、パッケージを識別するためのタグ、及びパッケージを他のパッケージと一緒に積み重ねる際にタグを使用してパッケージを識別する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の食品製造では、消費者が食品によって害を受けることがないように、厳格な食品安全規制に従う必要がある。食品安全規制とは、食品に触れてもよい材料の種類、サンプルの採取頻度、サンプルの検査内容、どのような温度でどの程度の時間加熱処理すれば安全な食品とみなされるか、等に関する規制である。規制が実施され、食品製造現場から頻繁にサンプルが採取され、様々な品質管理が実施されているが、時々食品製造現場から出荷された製品をリコールする必要がある。
【0003】
現在、食品のリコールが発生すると、食品パッケージが出荷された配送センターに連絡が入る。配送センターから店舗に輸送された場合は、配送センターから各店舗に連絡する。食品のリコールが決定される前に、食品が店頭に並び、消費者に販売された場合、新聞等のメディアを利用して、その食品が有害である可能性があるため、消費しようないように消費者に知らせることができる。
【0004】
食品のリコールが決定された場合、その食品を効率的に特定できることが望ましい。したがって、有害な食品を含むパッケージがどこにあるのかを特定する必要がある。そのため、パッケージを追跡できる信頼性の高いトレーサビリティ・ソリューションが食品メーカーから求められている。
【0005】
現在、トレーサビリティ・ソリューションとして、RFIDタグを各パッケージに適用し、パッケージに関する情報を識別して保存することが行われている。しかし、RFIDタグはコスト高になるため、このソリューションは、多くの食品メーカーにとって魅力的ではない。さらに、RFIDタグが破損すると、読み取ることができなくなり、信頼性が低下するという欠点もある。さらに、多くのパッケージをパレットなどに積み重ねる場合、RFIDタグを読み取ることができないように配置されることがあり、信頼性を低下させる。
【0006】
以上のことから、特に食品産業において、コストを増加させることなく、信頼性の高い方法で食品を追跡できるような、パッケージの識別技術の改善が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の制限の1つ以上を少なくとも部分的に克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様によれば、工場内のパッケージを識別するためのタグが提供され、当該タグは、
電気エネルギーを発生させるための電磁場を電流に変換する第1回路及び第2回路と、
電気エネルギーを介して給電されるコントローラと、コントローラは、プロセッサと、識別コードを保持するように構成されたメモリとを備え、コントローラは、第1回路と第2回路に接続され、
第1回路はパッケージの第1表面に面し、第2回路はパッケージの第2表面に面し、第1表面は第1法線を有し、第2表面は第2法線を有し、第1法線と第2法線は間に角度αを形成する、
構成を備える。
【0009】
パッケージは、複数の一次パッケージを保持する二次パッケージであってもよい。二次パッケージは、物流目的で使用することができ、例えば、複数のパッケージを一緒に扱うことが可能であり、ブランディングの目的でも使用することが可能である。
【0010】
識別コードは、一次パッケージ内の食品に関する情報だけでなく、一次パッケージ及び/又は二次パッケージに関連する流通情報を含む固有の識別コードであってもよい。
【0011】
タグは、識別コードに含まれる情報がタグからリーダーに送信されるように、リーダーによって読み取られるように配置されてもよい。リーダーは、電磁場を第1回路及び/又は第2回路に送信するように配置されてもよく、第1回路及び/又は第2回路は、電磁場を、電気エネルギーを生成するための電流に変換することができる。したがって、「第1回路及び第2回路」という文言は、リーダーから電磁場を受信し、電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換するように構成され得る任意の回路を意味する。非限定的な一例によれば、タグは、RFIDタグであってもよい。別の非限定的な例によれば、タグは、HFタグであってもよい。さらに別の非限定的な例によれば、タグは、UHFタグであってもよい。好ましくは、タグは、RFID UHFタグであってよい。RFID UHFタグは、より高い周波数を使用する可能性があるため、物流環境にとってより適している。UHF周波数帯は、300MHzから3GHzの範囲をカバーし、HF周波数帯は、1.75MHzから13.56MHzの範囲をカバーする。
【0012】
第1法線と第2法線がその間に角度を形成することに基づいて、第1表面と第2表面は異なる方法で配向されてもよい。したがって、第1法線及び第2法線は、異なる方法で配向されてもよく、それによって、第1表面及び第2表面もまた、異なる方法で配向されてもよい。第1表面及び第2表面が異なる方法で配向される場合に達成される利点は、第1表面に面する第1回路及び第2表面に面する第2回路が、異なる位置から電磁場を受信し得ることである。したがって、タグは、2つの回路のうちの1つだけが、リーダーが電磁場をタグに送信することができるようにリーダーに向けられる場合であっても、読み取り可能である。さらに、第2回路が第1表面に面していてもよく、その逆でもよい。非限定的な一例によれば、第1回路及び第2回路は、単一ループ回路であってよい。別の非限定的な例によれば、第1回路及び第2回路は、双極子型であってもよい。
【0013】
タグの利点は、パッケージの読み取り可能性が向上することである。したがって、タグがパッケージの2つの異なる表面に面している場合、タグを読み取るために、2つの表面のいずれかがリーダーに向けられることを可能にする。本開示を、タグが通常1つの回路と1つのコントローラを備え、パッケージの1つの表面に面している従来のタグと比較すると、識別技術の向上が達成される。それゆえ、タグは、タグとリーダーとの間の障害物、適用範囲及び相互配向等の異なる読み取り条件における読み取り可能性に対して、より堅牢であるという点で有利である。
【0014】
さらに、2つの回路を使用する場合でも、1つのコントローラのみ必要であるという利点がある。したがって、2つ以上の回路を制御するために1つのコントローラのみが使用されるため、製造コストを下げることができる。さらに、本開示は、同様に、より効率的なパッケージの識別を提供する。
【0015】
パッケージに複数のラベルを貼り付けることと比較して、開示された設計による別の利点は、材料コスト及び適用装置コスト等のコストを削減できることである。したがって、パッケージに複数のタグを貼り付ける代わりに、本開示では1つのタグのみが必要である。さらなる利点は、複数のタグが適用され、読み取られる場合と比較して、1つのタグのみがパッケージに面し、リーダーによって読み取ることができるため、システムにおける複雑さを軽減できることである。
【0016】
良好な読み取り率を実現するためには、タグの位置決めが重要である。特に、リーダーに対するタグの向きは、読み取り率を最大化する上で重要である。したがって、開示されたタグで達成される更なる利点は、タグがパッケージの2つ以上の表面に面している可能性があるため、読み取り率が向上することである。
【0017】
非限定的な一例によれば、本開示は、パッケージを互いに重ねて積み重ねる場合に関連し得る。したがって、パッケージを積み重ねるとき、パッケージの1つ以上の表面を他のパッケージで覆うことは容易であるが、タグが複数の表面に面している可能性がある場合、パッケージを積み重ねる柔軟性が高まり、パッケージのトレーサビリティが向上する。
【0018】
トレーサビリティの向上による利点は、1つのパッケージサンプルに問題があることが確認された場合、同じバッチ内で同様の問題にさらされた可能性のある他のパッケージサンプルを追跡できることである。パッケージの少なくとも2つの表面に貼付されたタグによる読み取り性能の向上に加えて、不十分な処理又は包装が施された製品をより早く検出することができ、これは食品安全の観点から重要である。
【0019】
さらに、タグを折り曲げて複数の面に貼り付けると、様々な状況での読み取り堅牢性においてかなり有利になるという利点もある。
【0020】
角度αは、90度に等しくてもよい。
【0021】
角度の程度は、パッケージの形状に依存してもよい。したがって、パッケージが直方体の形状である場合、角度は90度に等しくてもよいが、パッケージが別の形状である場合、角度の程度は異なってもよい。角度αはゼロより大きくてもよい。
【0022】
タグはパッケージに埋め込まれてもよい。
【0023】
ここで、「埋め込まれる」という文言は、タグがパッケージの一部であることを意味する。したがって、タグは製造中に導入され、製造後にパッケージに貼付又は装着されることはない。タグがパッケージに埋め込まれる可能性がある場合、第1回路、第2回路及びコントローラは、タグに含まれるため、パッケージに埋め込まれる可能性もある。別の言い方をすれば、タグはパッケージに内蔵されてもよい。
【0024】
タグをパッケージに埋め込むことの利点は、生産後にパッケージにタグを取り付ける必要がないことであり、タグは、例えば、包装材料を生産するコンバーティング工場の生産中にパッケージに埋め込むことができる。したがって、生産はほぼ同一のままでよく、生産後にタグをパッケージに取り付けるステップを追加する必要はない。さらなる利点は、タグがパッケージから取り外される危険性が制限されることである。したがって、タグをパッケージから取り外すために、パッケージを破壊する必要性がある。このように、タグのセキュリティの向上が達成される。
【0025】
タグは、接着ストリップの第1部分に配置された第1回路及びコントローラ、及び接着ストリップの第2部分に配置された第2回路が埋め込まれた接着ストリップを含んでもよい。
【0026】
接着ストリップは、第1回路、第2回路及びコントローラが多層ストリップの層間に配置されるような多層接着ストリップであってよい。したがって、第1回路、第2回路及びコントローラは、接着ストリップに埋め込まれていてもよい。別の言い方をすれば、第1回路、第2回路及びコントローラは、接着ストリップに組み込まれていてもよい。
【0027】
しかしながら、第1回路は接着ストリップの第2部分に配置されてもよく、その逆もまた同様であるが、第1回路と第2回路は接着ストリップの異なる部分に配置されるべきである。コントローラは、第1部分又は第2部分のいずれかに配置されてもよい。
【0028】
タグが接着ストリップを含む設計による利点は、製造後にタグをパッケージに取り付けできることである。したがって、タグをパッケージに取り付ける、より柔軟な解決策が達成される。
【0029】
タグは、第1折り畳み線をさらに含んでもよく、第1折り畳み線は、第1回路及び第2回路が第1折り畳み線を介して対向して配置されるように配置されてもよい。
【0030】
第1折り畳み線は、事前折り曲げ線又は弱化線とも呼ばれる折り目線であってよい。2つの回路が第1折り畳み線を介して対向して配置される限り、第1折り畳み線はタグ上の任意の場所に配置されてもよい。さらに、コントローラが第1折り畳み線のいずれかの側に配置される限り、コントローラはタグ上の任意の場所に配置されてもよい。したがって、コントローラは、折り畳み線が存在する場所には配置されるべきではない。第1部分と第2部分とは、非対称であってもよい。
【0031】
第1折り畳み線で達成される利点は、タグの折り曲げがより滑らかで安定することである。したがって、折り曲げ部での破断の危険性が低減される可能性がある。折り曲げ線は、タグが折り曲げ部において非常に敏感であるため、有利である。非限定的な一例によれば、回路は、折り曲げ力に耐えるために、折り目においてより厚くてもよい。
【0032】
タグは、さらに、
電気エネルギーを発生させるため、電磁場を電流に変換する第3回路と、
を備え、
コントローラは、さらに、第3回路に接続され、
第3回路は、パッケージの第3表面に面し、第3表面は、第3の法線を有していてもよい。
【0033】
第3回路を導入することによって達成される利点は、さらに改善された読み取り可能性が達成されることである。したがって、3つの回路を有するタグを導入することにより、タグがパッケージの3つの異なる表面に面することができるようになる。タグに3つの回路を設けることは、好ましくは、タグをパッケージのコーナーに導入する場合に有利である。
【0034】
非限定的な一例によれば、第1、第2及び第3回路は、それぞれコントローラに接続されてもよい。別の非限定的な例によれば、2つの回路のみがコントローラに接続されるように、回路のうちの2つがコントローラの前で共同に接続されてもよい。
【0035】
第3法線は、第1法線及び第2法線と比較して、異なる方法で配向されてもよい。第1法線と第3法線は、その間に角度を形成していてもよい。第2法線と第3法線は、その間に角度を形成してもよい。したがって、第1法線、第2法線及び第3法線は、パッケージの体積が存在するような三次元パッケージであり得るように、異なる方法で配向されるべきである。
【0036】
第3回路は、接着ストリップの第3部分に配置されてもよく、接着ストリップに埋め込まれてもよい。
【0037】
接着ストリップに埋め込むことができる第3回路の効果及び特徴は、接着ストリップに埋め込むことができる第1回路、第2回路及びコントローラに関連して上述したものとほぼ同様である。
【0038】
タグは、第2折り畳み線と第3折り畳み線とをさらに含んでもよい。
【0039】
第2折り畳み線と第3折り畳み線は、タグの任意の場所に配置できる。したがって、第2折り畳み線及び第3折り畳み線は、タグが折り曲げられるか又は折り畳まれる可能性のある場所に配置されることが望ましい。第2折り畳み線及び第3折り畳み線は、タグが2箇所以上で折り曲げ又は折り畳まれる可能性がある場合に有利であり、第1折り畳み線が存在する可能性がある。さらに、第2折り畳み線及び第3折り畳み線の効果及び特徴は、第1折り畳み線に関連して上述したものとほぼ類似している。
【0040】
第1回路は第1面及び第2面に、第2回路は第2面及び第3面に、第3回路は第1面及び第3面に、それぞれ取り付けられてもよい。
【0041】
タグをコーナーに配置することで、特にパッケージを重ねる際に、読み取りやトレーサビリティが向上するというメリットがある。
【0042】
接着ストリップは、カートンベースであってもよい。
【0043】
第2回路とコントローラとの接続が切断された場合に、第1回路を介してコントローラに電力が供給されてもよい。
【0044】
2つの回路と1つのコントローラからなるタグの利点は、1つの回路が壊れても、タグを追跡できることである。したがって、他方の回路は、電磁場を、電気エネルギーを生成するための電流に伝達することが可能である。したがって、より安全で安定した識別技術を提供することができる。
【0045】
第2の態様によれば、複数のパッケージとともに積み重ねられたパッケージを識別する方法が提供され、パッケージがタグを備える。当該方法は、
電磁場を提供し、
タグに構成された第1回路又は第2回路を介して電気エネルギーを生成し、第1回路及び第2回路は、それぞれパッケージの第1表面及び第2表面に面しており、第1表面は第1法線を有し、第2表面は第2法線を有し、第1法線と第2法線がその間に角度αを形成し、
電気エネルギーを介してタグに含まれるコントローラに電力を供給し、コントローラは第1回路及び第2回路に接続され、
コントローラに含まれるメモリに保持される識別コードを送信する、
ことを含む。
【0046】
タグは、第1折り畳み線をさらに含んでもよく、第1折り畳み線は、第1回路及び第2回路が第1折り畳み線を介して対向して配置されるように配置される。
【0047】
本方法は、さらに、
第3回路を介して電気エネルギーを生成し、コントローラは、第3回路に接続される、
ことを含む。
【0048】
タグはパッケージに埋め込まれてもよい。
【0049】
タグは、第1回路、第2回路及びコントローラが埋め込まれた接着ストリップをさらに含んでもよい。第3回路は、接着ストリップに埋め込まれてもよい。
【0050】
本発明のさらに他の目的、特徴、態様及び利点は、以下の詳細な説明及び図面から明らかになる。
【0051】
第2及び第3の態様の効果及び特徴は、第1の態様に関連して上述したものとほぼ類似している。第1の態様に関連して言及された実施形態は、第2及び第3の態様とほぼ互換性がある。本発明の概念は、明示的に別段の記載がない限り、特徴のすべての可能な組み合わせに関する。本発明のさらなる適用範囲は、以下に開示される詳細な説明から明らかになるであろう。本発明の好ましい実施形態を示しているが、本発明の範囲内での様々な変更及び修正は、詳細な説明から当業者にとって明らかになるため、詳細な説明及び具体例は、例示のためにのみ与えられていることを理解すべきである。
【0052】
したがって、本発明は、装置及び方法が変化し得るので、記載された装置の特定の構成部分又は記載された方法のステップに限定されない。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のみで使用され、限定することを意図していない。本明細書及び添付の請求項で使用されるように、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、文脈が明確に指示しない限り、1つ又は複数の要素が存在することを意味する。したがって、例えば、「a unit」又は「the unit」への言及は、複数のデバイスなどを含むことがある。さらに、「comprising」、「including」、「containing」及び類似の語句は、他の要素又はステップを排除しない。
【0053】
以下、本発明の実施形態について、添付の概略図面を参照しながら例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1A】パッケージと、パッケージに対向するタグを示す図である。
図1B】パッケージと、パッケージに対向するタグを示す図である。
図1C】パッケージと、パッケージに対向するタグを示す図である。
図2】パッケージの第1面に対する第1法線と、パッケージの第2面に対する第2法線の向きを示す図である。
図3】2つの回路と1つのコントローラからなるタグを示す図である。
図4】3つの回路と1つのコントローラからなるタグを示し、回路のうち2つはコントローラに接続される前に接続されていることを示す図である。
図5】3つの回路と1つのコントローラからなるタグを示し、コントローラは各回路に接続されていることを示す図である。
図6】複数のパッケージとともに積層されたパッケージを識別する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1A~Cは、一例として、パッケージ100を示す。パッケージ100は、第1表面102、第2表面104、及び第3表面106を備えてもよい。パッケージ100は、図1A~Cに例示された表面102、104、106よりも多くの表面から構成されてもよい。図示された例では、パッケージ100は、直方体のプリズム形状である。しかし、パッケージ100は、任意の三次元形状であってもよい。パッケージ100は、タグ108、118をさらに備える。好ましくは、タグ108、118は、パッケージ100を識別するためのものである。タグ108、118の目的は、パッケージ100が製造又は充填され得る工場だけでなく、流通センター又は小売業者のお店においてもパッケージ100を識別できるように、パッケージ100のトレーサビリティを容易にすることである。非限定的な一例によれば、タグ108、118は、UHFタグ又はHFタグなどのRFIDタグ、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。
【0056】
図1Aを参照すると、タグ108は、第1回路110と第2回路112を含んでもよい。タグ108は、コントローラ114をさらに含んでもよい。コントローラ114は、第1回路110に接続されてもよい。コントローラ114は、第2回路112に接続されてもよい。第1回路110及び第2回路112は、電気エネルギーを生成するために、電磁場を電流に変換するように構成されてもよい。電磁場は、リーダーから受信されてもよく、リーダーは、タグ108、118を読み取る、又は追跡するように構成されてもよい。コントローラ114は、第1回路110及び/又は第2回路112を介した電気エネルギーによって電力供給されてもよい。
【0057】
タグ108は、第1表面102及び第2表面104に面してもよい。第1回路110は、第1表面102に面してもよい。第2回路112は、第2表面104に面してもよい。2つの回路110、112がパッケージ100の異なる表面に面している限り、第1回路110が第2表面106に面してもよく、その逆でもよいことに留意されたい。図示されていないが、タグ108は、タグ108がパッケージ100の少なくとも2つの表面に面している限り、任意の異なる方法でパッケージ100に面している可能性がある。タグ108は、第1回路110、第2回路112及びコントローラ114を埋め込むことができる接着ストリップ116をさらに含んでもよい。タグ108は、図1C及び図3においてさらに説明される。
【0058】
図1Bを参照すると、上述の説明に加え、タグ118は、第3回路120を備えてもよい。コントローラ114は、さらに、第3回路120に接続されてもよい。第3回路120は、電気エネルギーを生成するために、電磁場を電流に変換するように構成されてもよい。電磁場は、リーダーから受信されてもよく、リーダーは、タグ108、118を読み取る、又は追跡するように構成されてもよい。コントローラ114は、さらに、第3回路120を介した電気エネルギーによって電力供給されてもよい。
【0059】
タグ118は、第1表面102、第2表面104、及び第3表面106に面していてもよい。第1回路110は第1表面102に面してもよく、第2回路112は第2表面106に面してもよく、第3回路120は第3表面106に面してもよい。図示されていないが、タグ118がパッケージ100の少なくとも3つの表面に面している限り、タグ118は、任意の異なる方法でパッケージ100に面してもよい。第3回路120は、第1回路110、第2回路112及びコントローラ114と同様の方法で接着ストリップ116に埋め込まれてもよい。したがって、図1Aに例示したタグ108と図1Bに例示したタグ118は、タグ108が2つの回路110、112及び1つのコントローラ114を備え、タグ118が3つの回路110、112、120及び1つのコントローラ114を備える点で相違する。
【0060】
非限定的な一例によれば、タグ118は、回路110、112、120のうちの1つがパッケージ100の2つの表面102、104、106に面するように、パッケージ100の角部に配置されてもよい。したがって、タグ118は、第1回路110が第1及び第2表面104、106に面し、第2回路122が第2及び第3回路104、106に面し、第3回路120が第1及び第3表面102、106に面するように配置されてもよい。タグ118は、図4及び図5においてさらに説明される。
【0061】
図1Cを参照すると、図1Aに図示されたタグ108の別の実施形態が例示として提供されている。ここで、タグ108は、パッケージ100に埋め込まれる。したがって、図1Cのタグ108は、接着ストリップ116を含まなくてもよく、パッケージ100の一部であってもよい。タグ108がパッケージ100に埋め込まれてもよいので、第1回路110、第2回路112及びコントローラ114もパッケージ100に埋め込まれてもよい。図示されていないが、図1Bにおいて説明したタグ118は、図1Cにおいて説明したタグ108と同様の方法で配置されてもよい。したがって、タグ118は、パッケージ100に埋め込まれてもよい。
【0062】
したがって、タグ108、118は、回路が存在する可能性がある限り、パッケージ100の多くの表面に面している限り、任意の異なる方法でパッケージ100上に配置されてもよい。タグ108、118は、3つ以上の回路を備えてもよく、その場合、タグ108、118は、3つ以上の表面に面していてもよい。コントローラ114は、コントローラ114がタグ108、118を含む回路に接続される限り、任意の異なる方法でパッケージ100上に配置されてもよい。
【0063】
図2を参照すると、パッケージ100の断面側面図200が一例として例示されている。断面側面図200は、第1表面102と第2表面104を備える。第1表面102は、第1表面102に垂直な第1法線202を有してもよい。第2表面104は、第2表面104に垂直な第2法線204を有してもよい。第1法線202及び第2法線204は、その間に角度αが形成され得るように配置されてもよい。別の言い方をすれば、第1表面102及び第2表面104は、角度αが第1の法線202と第2の法線204との間に形成され得るように配置されてもよい。
【0064】
図示されていないが、第3表面106は、第3表面106に垂直である第3法線を有してもよい。
【0065】
非限定的な一例によれば、図2に示されるように、パッケージ100が直方体のプリズム形状である場合、各法線は他の法線に垂直である。各法線が他の法線に対して垂直である場合、各表面は他の表面に対して同様に垂直である。
【0066】
図3を参照すると、図1A及び図1Cにおいて説明されたタグ108がさらに詳細に図示されている。上述の説明に加えて、コントローラ114は、プロセッサ302及びメモリ304を含んでもよい。メモリ304は、識別コードを保持するように構成されてよい。リーダーがタグ108に電磁場を送信し、コントローラ114が第1回路110又は第2回路112を介して電力供給される場合、コントローラ114は、メモリ304からリーダーに識別コードを送信してもよい。識別コードは、パッケージ100のトレーサビリティ及び識別が一意であり得るような一意のコードであってもよい。
【0067】
タグ108は、第1折り畳みライン310をさらに含んでもよい。第1折り畳み線310は、タグ108を第1部分306と第2部分308とに分割するように構成されてもよい。第1部分306は、パッケージ100の第1表面102に面してもよい。第2部分308は、パッケージ100の第2表面104に面してもよい。さらに、タグ108は、図1Aのように、接着ストリップ116を備えてもよく、第1折り畳み線310は、接着ストリップ116を折り畳むことが意図される場所に配置されてもよい。あるいは、図1Cのように、タグ108はパッケージ100に埋め込まれていてもよい。第1折り畳み線310は、パッケージ100が折り畳まれるように配置される場所、例えば、平らに折り畳まれたブランクをスリーブに組み立てる際に配置されてもよい。
【0068】
第1部分306は第1回路110を備え、第2部分308は第2回路112を備えてもよい。各回路110、112は、第1部分306又は第2部分308のいずれかに配置されてもよいが、それぞれの回路110、112は、同じ部分306、308に配置されないことに留意されたい。したがって、第1回路110及び第2回路112は、第1折り畳み線310を介して対向するように配置されてもよい。第1部分306は、コントローラ114をさらに含んでもよい。コントローラ114は、第2部分308にも配置されてもよい。このように、回路110、112及びコントローラ114は、第1折り畳み線310が存在する場所にコントローラ114が配置されず、回路110、112が対向する側に配置される限り、任意の異なる方法で配置されてもよい。また、図示しないが、第1部分306と第2部分308は非対称であってもよい。
【0069】
図4及び図5を参照すると、図1Bにおいて説明したタグ118が、一例としてさらに詳細に図示されている。上述の説明に加えて、タグ118は、第2折り畳み線402と第3折り畳み線404を含んでもよい。第1折り畳み線310、第2折り畳み線402及び第3折り畳み線404は、タグ118を第1部分306、第2部分308及び第3部分406に分割するように構成されてもよい。タグ118は、第4部分(図示せず)をさらに含んでもよく、第4部分は、第1折り畳み線310、第2折り畳み線402及び第3折り畳み線404の間に配置されてもよい。非限定的な一例によれば、図4及び図5に示されるように、接着ストリップ116の第1部分306、第2部分308及び第3部分406は、接着ストリップ116が3枚の接着剤ストリップからなるように別々に配置されてもよい。その場合、異なる部分306、308、406は、第1回路110及び/又は第2回路112及び/又は第3の回路120によって接続されてもよい。別の非限定的な一例によれば、図3に示されるように、接着ストリップ116は1片の接着ストリップを備えてもよく、その場合、その片は第1折り畳み線310によって第1部分306及び第2部分308に分割されてもよい。したがって、接着ストリップ116は、接着ストリップの1つ又は複数のピースによって形成され、異なる方法で設計されてもよい。図4及び図5に示されるように、タグ118の各部分306、308、406がパッケージ100の異なる表面102、104、106に面するように、折り畳み線310、402、404が配置されてもよい。図示されていないが、タグ118がパッケージ100の3つの表面に面している限り、折り畳み線310、402、404は、任意の異なる方法で配置されてもよい。非限定的な一例によれば、折り畳み線310、402、404は、1つの回路がパッケージ100の2つの表面に面するように、回路110、112、120にわたって配置されてもよい(図4及び5における点線の折り畳み線408を参照)。
【0070】
非限定的な一例によれば、図4に示されるように、第2回路122及び第3回路126は、コントローラ124に接続する前に共同で接続されてもよい。したがって、第2回路122及び第3の回路126は、1つの回路としてコントローラ114に接続されてもよい。
【0071】
他の1つの非限定的な例によれば、図5に示されるように、第1回路120、第2回路122及び第3の回路126は、コントローラ114にそれぞれ接続されてもよい。
【0072】
図6では、複数のパッケージと共に積み重ねられたパッケージ100を識別するための方法600を示すフローチャートが提示されており、タグ108、118がパッケージ100に面してもよい。
【0073】
第1のステップS602では、電磁場が提供されてもよい。電磁場は、リーダーによって提供されてもよい。
【0074】
第2のステップS604において、電気エネルギーは、第1回路110又は第2回路112を介して生成されてもよく、第1回路110及び第2回路112は、タグ108、118に含まれてもよい。第1回路110及び第2回路112は、パッケージ100の第1表面102及び第2表面104にそれぞれ面してもよい。第1表面102は第1法線202を有し、第2表面104は第2法線204を有してもよい。第1法線202と第2法線204は、その間に角度αを形成してもよい。
【0075】
第3ステップS606において、電気エネルギーを介してコントローラ114が給電されてもよく、コントローラ114は、タグ108、118に含まれてもよい。コントローラ114は、第1回路110及び第2回路112に接続されてもよい。
【0076】
第4のステップS608では、コントローラに含まれるメモリ304が保持する識別コードを送信してもよい。
【0077】
オプションとして、パッケージ100を識別するための方法600において開示されたタグ108、118は、第1折り畳み線310をさらに含んでもよい。第1回路110及び第2回路112が第1折り畳み線310を介して対向して配置され得るように、第1折り畳み線310が配置されてもよい。
【0078】
オプションとして、方法600は、第3回路120を介して電気エネルギーを生成することをさらに含んでもよい。
【0079】
以上の説明から、本発明の様々な実施形態を説明し、示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下の請求項に定義される主題の範囲内で他の方法で具体化することも可能である。
【0080】
既に述べたように、1つ以上の実施形態は、例えば、パッケージ100上に取り付けるためのタグ108、118に関する。タグ108、118は、電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換する第1回路110と、電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換する第2回路112とを備える。第1回路110は、第2回路112とは独立して電磁場を電流に変換するように構成されてもよく、その逆もまた同様である。
【0081】
第1回路110は、第2回路112に対して独立して活性化されてもよい。言い換えれば、第1回路110は、第2回路の存在及び/又は活性化とは無関係に、電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換してもよく、その逆も同様である。
【0082】
上記において説明したように、タグ108、118は、プロセッサ202と、パッケージ100の識別コードを保持するように構成されたメモリ304とを含むコントローラ114を備える。
【0083】
1つ又は複数の実施形態において、第1回路110は、パッケージ100の第1表面102上に取り付けられるように構成され、第2回路112は、パッケージ100の第2表面104上に取り付けられるように構成され、第1表面102は第1法線202を有し、第2表面104は第2法線204を有しており、第1法線202及び第2法線204はその間に角度αを形成する。
【0084】
タグ108、118は、パッケージ100に埋め込まれるように構成されてもよい。
【0085】
タグ108、118は、電気エネルギーを生成するため、電磁場を電流に変換する第3回路120を、例えば、第1回路110及び/又は第2回路112とは独立してさらに含んでもよい。第3回路120は、第1回路110及び/又は第2回路112とは独立して起動されるように構成されていてもよい。すなわち、第3回路120は、第1回路110及び/又は第2回路112が活性化及び/又は存在しない場合であっても、活性化及び/又は動作することができる。
【0086】
第3回路120は、パッケージ100の第3表面106上に取り付けられるように構成されてもよく、第3表面106は、第3法線を有する。
【0087】
1つ又は複数の実施形態は、上記において説明したように、1つ又は複数の特徴を有するタグ108、118を含む、パッケージ100に関する。パッケージ100は、少なくとも第1表面102及び第2表面104を備え、第1表面102は第1法線202を有し、第2表面104は第2法線204を有し、第1法線202及び第2法線204は、その間に角度αを形成する。タグ108、118は、第1表面102及び第2表面104上にそれぞれ取り付けられる第1回路110及び第2回路112を備える。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】