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特表2023-547334ハンドオーバ関連情報を提供するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】ハンドオーバ関連情報を提供するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20231102BHJP
   H04W 24/02 20090101ALI20231102BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231102BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W24/02
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521149
(86)(22)【出願日】2021-09-16
(85)【翻訳文提出日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 SE2021050887
(87)【国際公開番号】W WO2022086381
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】63/104,130
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu-ray
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パリシェハレハテロウジェニ, アリ
(72)【発明者】
【氏名】ラマチャンドラ, プラディーパ
(72)【発明者】
【氏名】ビン レドハーン, サキブ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本明細書で説明する実施形態は、ハンドオーバ関連情報を提供するための方法および装置に関する。モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を基地局に報告するために無線デバイスによって実行される方法は、ハンドオーバ成功後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを基地局へ送信することを含む。モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を受信するために基地局によって実行される方法は、無線デバイスのハンドオーバ成功後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答し、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信することを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を基地局に報告するために無線デバイスによって実行される方法であって、該方法は、
成功したハンドオーバの後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを前記基地局に送信することを含む
方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバタイプは、レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ、のうちの1つまたは複数を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、前記無線リンク障害の後に選択された再確立セルが無線リンク障害(RLF)報告において前記成功したハンドオーバの候補セルであったか否かのインジケーションを記録することと、前記RLF報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、再接続セル識別が無線リンク障害報告において前記成功したハンドオーバの候補セルを識別するか否かのインジケーションを記録することと、前記RLF報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記成功したハンドオーバは、デュアル接続シナリオにおけるプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ハンドオーバタイプは、通常のSCG変更、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、DAPSのSCG変更、のうちの1つを含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、DAPSのSCG変更、のうちの1つであることに応答して、前記無線リンク障害の後に選択されたセルが無線リンク障害報告における前記成功したハンドオーバの候補セルであったか否かのインジケーションを記録することと、前記無線リンク障害報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、DAPSのSCG変更、のうちの1つであることに応答して、再接続セル識別が無線リンク障害報告において前記成功したハンドオーバの候補セルを識別するか否かのインジケーションを記録することと、前記無線リンク障害報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
無線リンク障害報告における前記ハンドオーバタイプを記録することと、前記無線リンク障害報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
ユーザデータを提供することと、
前記基地局への前記送信を介して前記ユーザデータをホストコンピュータに転送することと、
を更に含む
請求項1乃至9の何れか1項に記載の方法。
【請求項11】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を受信するために基地局によって実行される方法であって、該方法は、
無線デバイスの成功したハンドオーバの後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信することを含む
方法。
【請求項12】
前記ハンドオーバタイプは、レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ、のうちの1つまたは複数を含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ハンドオーバタイプの前記インジケーションを受信することに応答して、前記ハンドオーバタイプに関連するパラメータを調整することを更に含む
請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、無線リンク障害報告の中で、前記無線リンク障害の後に選択された再確立セルが前記成功したハンドオーバの候補セルであったか否かのインジケーションを受信することを更に含む
請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記成功したハンドオーバの候補セルではない前記再確立セルに応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに前記再確立セルを追加することを更に含む
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、無線リンク障害報告の中で、再接続セル識別が前記成功したハンドオーバの候補セルを識別するか否かのインジケーションを受信することを更に含む
請求項12または13に記載の方法。
【請求項17】
前記成功したハンドオーバの候補セルを識別しない前記再接続セル識別に応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに前記識別された再接続セルを追加することを更に含む
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記成功したハンドオーバは、デュアル接続シナリオにおけるプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む
請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記ハンドオーバタイプは、通常のSCG変更、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、DAPSのSCG変更、のうちの1つまたは複数を含む
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、DAPSのSCG変更、のうちの1つであることに応答して、無線リンク障害報告の中で、前記無線リンク障害の後に選択されたセルが前記成功したハンドオーバの候補セルであったか否かのインジケーションを受信することを更に含む
請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記成功したハンドオーバの候補セルではない前記無線リンク障害の後に選択された前記セルに応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに前記無線リンク障害の後に選択された前記セルを追加することを更に含む
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、DAPSのSCG変更、のうちの1つであることに応答して、無線リンク障害報告の中で、再接続セル識別が前記成功したハンドオーバの候補セルを識別するか否かのインジケーションを受信することを更に含む
請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記成功したハンドオーバの候補セルを識別しない前記再接続セル識別に応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに前記識別された再接続セルを追加することを更に含む
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ハンドオーバタイプの前記インジケーションは、無線リンク障害報告の一部として受信される
請求項11乃至23の何れか1項に記載の方法。
【請求項25】
ユーザデータを取得することと、
前記ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスに転送することと、
を更に含む
請求項11乃至24の何れか1項に記載の方法。
【請求項26】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を送信する無線デバイスであって、該無線デバイスは、
成功したハンドオーバの後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを基地局に送信するように構成された処理回路と、
前記無線デバイスに電力を供給するように構成された電源回路と、
を備える無線デバイス。
【請求項27】
請求項2乃至10の何れか1項に記載された方法のステップを実行するように更に構成された
請求項26に記載の無線デバイス。
【請求項28】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を受信する基地局であって、該基地局は、
無線デバイスの成功したハンドオーバの後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信するように構成された処理回路と、
前記基地局に電力を供給するように構成された電源回路と、
を備える基地局。
【請求項29】
請求項12乃至25の何れか1項に記載された方法のステップを実行するように更に構成された
請求項28に記載の基地局。
【請求項30】
ホストコンピュータを含む通信システムであって、
ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
無線デバイスへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークに転送するように構成された通信インタフェースと、
を備え、
前記無線デバイスは無線インタフェースと処理回路とを備え、前記無線デバイスの構成要素は請求項1乃至10の何れか1項に記載された方法の何れかのステップを実行するように構成される
通信システム。
【請求項31】
前記セルラネットワークは、請求項11乃至25の何れか1項に記載された方法の何れかのステップを実行するように構成された基地局を更に含む
請求項30に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、ネットワークにおける方法および装置に関し、特に、ハンドオーバ関連情報を提供するための方法、無線デバイス、および基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられたり、および/または使用されているコンテキストから暗示されたりしない限り、関連する技術分野における通常の意味に従って解釈されるものとする。要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、明示的に別段の記載がない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを言及するものとしオープンに解釈されるものとする。本明細書に開示される任意の方法のステップは、あるステップが別のステップの後または前と明示的に記述されている場合、および/またはあるステップが別のステップの後または前である必要が暗示されている場合を除き、開示された正確な順序で実行する必要はない。本明細書に開示された実施形態のいずれかの特徴は、適宜、他の実施形態に適用することができる。同様に、実施形態のいずれかの利点は、他の実施形態にも当てはまることができ、逆もまた同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0003】
RLF報告
接続モードの無線デバイスに対して、ネットワークは通常無線リソース管理(RRM)の測定を実行および報告するように無線デバイスを構成し、ネットワーク制御のモビリティ決定を支援する。(すなわち、ネットワークがUEをあるセルから別のセルに引き渡すことを決定するハンドオーバである。)
【0004】
予備として、ハンドオーバが適切に機能しない場合に、障害検出と無線デバイスの自律的な対応策が規定されており、これは、無線リンク障害(RLF)処理とも呼ばれる(詳細は以下で説明)。そのRLF手順は通常、モビリティ関連の手順のいずれかで予期しない事態(例えば、無線リンク障害)が発生した場合に引き起こされる(詳細は以下で説明)。
【0005】
無線リンク障害は、無線リソース制御(RRC)とL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)などの下位層プロトコルとの間の相互作用により、無線デバイスで内部的に検出される場合がある。L1の場合、無線リンク監視と呼ばれる手順が導入されてきた。
【0006】
モビリティ堅牢性最適化(MRO)をサポートするために、様々なイベントでRLF手順とRLF報告の内容が引き起こされる場合がある。ロングタームエボリューション(LTE)およびニューラジオ(NR)でRLFを引き起こす可能性がある様々なイベントには、次の2つの非限定的なオプションがある:
- 無線リンクの問題(例えば、タイマT301の満了)によるRLF、すなわち、物理層によって示された問題によるRLF
- ランダムアクセス問題によるRLF、すなわち、MAC層によって示されたRLF
【0007】
他の理由(例えば、RLC)によって引き起こされるRLFは、(いくつかの例では)本明細書に記載の実施形態では考慮されない場合がある。
【0008】
LTEでは、下位層が上位層に非同期(OOS)および同期(IS)のインジケーション(表示)をユーザ機器(UE)の物理層によって内部的に提供し、無線リンク障害(RLF)を評価するために無線リソース制御(RRC)/レイヤ3(すなわち、上位層)フィルタリングを適用する。手順を図1に示す。
【0009】
RLFに関連する無線デバイスの動作の詳細は、RRC仕様、特にTS36.331 v16.2.1に取り込まれており、その抜粋を以下に繰り返す。
【0010】
TS36.331 v16.2.1からの抜粋
5.2.2.9 SystemInformationBlockType2受信時の動作
SystemInformationBlockType2を受信すると、UEは:
1> radioResourceConfigCommonに含まれる設定を適用する;
・・・
1> RRC_CONNECTEDで、UEがRLFタイマとrlf-TimersAndConstants内で受信した定数値で構成されている場合:
2> タイマT300の値を除きue-TimersAndConstantsのタイマと定数の値を更新しない;
・・・
5.3.10.0 総則
UEは:
・・・
1> 受信したradioResourceConfigDedicatedにrlf-TimersAndConstantsが含まれている場合:
2> 5.3.10.7で規定されているように、タイマと定数の値を再設定する;
・・・
5.3.10.7 無線リンク障害タイマと定数の再設定
UEは:
1> 受信したrlf-TimersAndConstantsが解放に設定されている場合:
2> SystemInformationBlockType2(またはNB-IоTのSystemInformationBlockType2-NB)で受信したue-TimersAndConstantsに含まれているタイマT301、T310、T311および定数N310、N311の値を使用する;
1> そうでなければ:
2> 受信したrlf-TimersAndConstantsに従って、タイマと定数の値を再設定する;
1> 受信したrlf-TimersAndConstantsSCGが解放に設定されている場合:
2> 稼働中ならタイマT313を停止し、および
2> タイマT313の値と定数n313およびn314を解放する;
1> そうでなければ:
2> 受信したrlf-TimersAndConstantsSCGに従って、タイマと定数の値を再設定する:
[・・・]
5.3.10.11 SCG専用リソース設定
UEは:
・・・
1> 受信したradioResourceConfigDedicatedSCGがrlf-TimersAndConstantsSCGを含む場合:
2> 5.3.10.7で規定されているように、タイマと定数の値を再設定する;
・・・
5.3.11.1 RRC_CONNECTEDでの物理層の問題の検出
UEは:
1> T300、T301、T304、T311のいずれも稼働していない間に、下位層からPセルの連続「非同期」表示N310を受信した場合:
2> タイマT310を開始する;
1> T307が稼働されていない間に、下位層からPSセルの連続「非同期」表示N310を受信すると:
2> T313を開始する;
注:物理層の監視と関連する自律動作は、PSセルを除くSセルには適用されない。
5.3.11.2 物理層の問題の回復
T310が稼働している間、下位層からPセルの連続「同期」表示N311を受信すると、UEは:
1> タイマT310を停止する;
1> タイマT312が稼働中の場合、停止する;
注1:この場合、UEは明示的なシグナリングなしでRRC接続を維持する。つまり、UEは無線リソース構成全体を維持する。
注2:レイヤ1によって「同期」も「非同期」も報告されない期間は、連続する「同期」または「非同期」表示の数の評価に影響を与えない。
T313が稼働中に下位層からPSセルの連続「同期」表示N314を受信すると、UEは:
1> タイマT313を停止する;
-RLF-TimersAndConstants
IE RLF-TimersAndConstantsには、 RRC_CONNECTED内のUEに適用可能なUE固有のタイマと定数が含まれる。
【0011】
RLF-TimersAndConstants情報要素
-- ASN1START
RLF-TimersAndConstants-r9 ::= CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
t301-r9 ENUMERATED {
ms100, ms200, ms300, ms400, ms600, ms1000, ms1500,
ms2000},
t310-r9 ENUMERATED {
ms0, ms50, ms100, ms200, ms500, ms1000, ms2000},
n310-r9 ENUMERATED {
n1, n2, n3, n4, n6, n8, n10, n20},
t311-r9 ENUMERATED {
ms1000, ms3000, ms5000, ms10000, ms15000,
ms20000, ms30000},
n311-r9 ENUMERATED {
n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8, n10},
...
}
}
RLF-TimersAndConstants-r13 ::= CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
t301-v1310 ENUMERATED {
ms2500, ms3000, ms3500, ms4000, ms5000,
ms6000, ms8000, ms10000},
...,
[[ t310-v1330 ENUMERATED {ms4000, ms6000} OPTIONAL -- Need ON
]]
}
}
RLF-TimersAndConstantsSCG-r12 ::= CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE {
t313-r12 ENUMERATED {
ms0, ms50, ms100, ms200, ms500, ms1000, ms2000},
n313-r12 ENUMERATED {
n1, n2, n3, n4, n6, n8, n10, n20},
n314-r12 ENUMERATED {
n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8, n10},
...
}
}
-- ASN1STOP
【0012】
【0013】
タイマ(参考情報)
【0014】
【0015】
RLF報告のモビリティ堅牢性最適化(MRO)
切れ目のないハンドオーバは、3GPP(登録商標)テクノロジの重要な機能である。成功したハンドオーバでは、UE(または無線デバイス)は、データ伝送の中断を引き起こすことなく、異なるセルのカバレッジエリア内を移動することが保証される。ただし、ネットワークが時間内に無線デバイスを「正しい」隣接セルにハンドオーバを失敗するシナリオがあり、そのようなシナリオでは、無線デバイスは送信元で測定報告を送信する前、ハンドオーバ命令を受信する前、目標セルに対して成功したハンドオーバを実行する直後、または、例えば、UEが目標セルとの同期を開始したときに開始されたタイマT304の満了時のハンドオーバ障害(HOF)の直後に、無線リンク障害(RLF)を宣言する可能性がある。
【0016】
HOFおよびRLF時に、UEは、例えば、セルを選択し、再確立手順を開始して、UEができるだけ早く再び到達可能になるように試みるなど、自律的な動作を取ることができる。UEとネットワークの間に利用でき信頼できる通信チャネル(無線リンク)がないことが現実になった場合にのみUEによってRLFは宣言されるため、RLFはユーザ体験の低下を招く。また、接続を再確立するには、新しく選択されたセル(例えば、ランダムアクセス手順、RRC再確立要求、RRC再確立、RRC再確立完了、RRC再構成、およびRRC再構成完了)とのシグナリングが必要であり、UEがネットワークとデータを再度交換できるようになるまで、ある程度の遅延を追加する。
【0017】
Rel-16以降、モビリティ手順中のさまざまな障害シナリオに関するMROユースケースが定義されている。MROの機能の1つは、ハンドオーバが早すぎる(早すぎるハンドオーバ)ために発生、ハンドオーバが遅すぎる(遅すぎるハンドオーバ)ために発生、または間違ったセルへのハンドオーバ(間違ったセルへのハンドオーバ)で生じる接続障害を検出することである。これらの問題は次のように定義される:
システム内の遅すぎるハンドオーバの場合、無線デバイスがセル内に長時間留まった後にRLFが発生する可能性があり、UEは異なるセルで無線リンク接続を再確立しようとする。
システム内の早すぎるハンドオーバの場合は、元セルから目標セルへの成功したハンドオーバの直後にRLF発生の可能性、またはハンドオーバ手順中にハンドオーバ障害が発生する可能性があり、その後、無線デバイスは元セルにおいて無線リンク接続の再確立を試みる。
システム内の間違ったセルへのハンドオーバの場合、元セルから目標セルへの成功したハンドオーバの直後にRLFは発生するか、ハンドオーバ手順中にハンドオーバ障害が発生する可能性があり、その後、無線デバイスは、元セルと目標セル以外のセルで無線リンク接続の再確立を試みる。
【0018】
上記定義では、「成功したハンドオーバ」は、UEの状態、つまりRA手順が成功裏の完了を参考とする。
【0019】
RLFとHOFの原因
仕様(TS36.331 v16.2.1など)によると、無線リンク障害(RLF)の可能性がある原因は次のいずれかある:
1) 無線リンク監視関連タイマT310の満了;
2) 測定レポートに関連付けられたタイマT312の満了(T310の可動中に測定報告を送信したにもかかわらず、このタイマの期間内にネットワークからハンドオーバ命令を受信しなかった);
3) RLC再送信の最大数に達した時;
4) MACエンティティからランダムアクセス問題の表示を受信する時;
【0020】
RLFはパフォーマンスとユーザ経験を低下させる再確立につながるため、RLFの理由を理解し、モビリティ関連のパラメータ(測定報告の引き起こし条件など)を最適化して後のRLFを回避することは、ネットワークにとって有益である。ネットワークで扱われるMRO関連のレポート処理が標準化される前は、無線デバイスのみがRLF時の無線品質に関連するいくつかの情報、たとえばRLFなどを宣言する実際の理由などを認識していた。RLFの理由を認識するネットワークの場合、ネットワークは無線デバイスと近隣の基地局の両方からの追加情報を必要とする。
【0021】
NRにおいてMRO解決の一部として、Rel-16 RAN2作業のRRC仕様にRLF報告手順が導入された。無線デバイスがRLFの瞬間に関連情報を記録し、無線デバイスが接続に成功した目標セルにその情報を後に報告する(例えば、再確立後)ことが標準化されたという意味でRRC仕様(TS38.331)に影響があった。RLF報告を受信したgNodeBが、障害が発生したgNodeBにRLF報告を転送する可能性があるため、この標準化は、gNodeB間インタフェース、つまりXnAP仕様(TS38.423)にも影響があった。
【0022】
UEによって生成されるRLF報告については、以降のリリースで詳細が追加されRLF報告の内容が強化されてきた。最新のNew Radio(NR)無線リソース制御(RRC)仕様TS38.331 v16.2.0に基づくRLF測定報告に含まれる測定値は次の通りである:
1) 最後に仕えるセル(Pセル)の測定量(RSRP、RSRQ)。
2) 異なるRAT(NR、EUTRA、UTRA、GERAN、CDMA2000)の異なる周波数における隣接セルの測定量。
3) RACH情報。
4) 再確立セルID。
5) 再接続セルID。
6) WLAN APに関連付けられた測定量(RSSI)。
7) Bluetoothビーコンに関連付けられた測定量(RSSI)。
8) 利用可能な場合の位置情報(位置座標と速度を含む)
9) 利用可能な場合は、最後に仕えるセルのグローバルに一意のID。それ以外の場合は、最後の仕えるセルのPCIおよびキャリア周波数。
10) Pセルのトラッキングエリアコード。
11) 「ハンドオーバ命令」メッセージを最後に受信してからの経過時間。
12) 障害からの経過時間。
13) 以前に仕えたセルで使用されたC-RNTI。
14) 無線デバイスがQCI値1のDRBで構成されているかどうか。
【0023】
RLF関連パラメータの検出とロギングは、NRRRC仕様の次の抜粋に取り込まれている。
【0024】
TS38.331 v16.2.0からの抜粋
UEは、
1> DAPSベアラが設定されている場合:
2> 送信元SPセルのT310満了時;または
2> 送信元MCG MACからのランダムアクセス問題の表示時;または
2> 再送信の最大数に達したという送信元MCG RLCからの表示があった場合;または
2> 送信元MCG MACからの一貫したアップリンクLBT障害表示がある場合:
3> 送信元MCG、すなわち送信元RLFに対して無線リンク障害が検出されたと考える;
3> 送信元MCG内のすべてのDRBの送信を一時停止する;
3> 送信元MCGのMACをリセットする
3> 送信元接続を解放する。
1> そうでなければ:
2> PセルのT310満了時;または
2> PセルのT312満了時;または
2> T300、T301、T304、T311、またはT319のいずれも稼働していないときに、MCG MACからのランダムアクセス問題の表示があった場合;または
2> 再送信の最大数に達したというMCG RLCからの表示があった場合;または
2> IABノードとして接続されている場合、MCGからBAPエンティティで受信したBH RLF表示があった場合;または
2> T304が稼働していない間に、MCG MACからの一貫したアップリンクLBT障害表示があった場合:
3> 表示がMCG RLCからのものであり、CA複製が構成および活性化されており、対応する論理チャネルに対してallowedServingCellsがSセル(複数可)のみを含んでいる場合:
4> 5.7.5で規定された障害情報手順を開始して、RLC障害を報告する。
3> それ以外は:
4> 無線リンク障害がMCG、すなわちRLFに対して検出されると考える。
4> 5.7.6.3に従って保存されたセグメント化されたRRCメッセージのセグメントを破棄する。
4> 次のようにフィールドを設定することにより、次の無線リンク障害情報をVarRLF-Reportに保存する。
5> VarRLF-Reportに含まれる情報があれば、それをクリアする。
5> plmn-IdentityListを設定し、UEによって保存されたEPLMNのリストを含む。(すなわち、RPLMNを含む)。
5> UEが無線リンク障害を検出した時点までに収集された利用可能なSSBおよびCSI-RS測定値に基づいて、measResultLastServCellを設定し、送信元PセルのRSRP、RSRQ、および利用可能なSINRを含む。
5> ssbRLMConfigBitmapおよび/またはcsi-rsRLMConfigBitmapをmeasResultLastServCellに設定して、送信元Pセルの無線リンク監視構成を含める。
5> 測定が利用可能な設定されたNR周波数のそれぞれについて:
6> SS/PBCHブロックベースの測定量が利用可能な場合:
7> measResultNeighCellsにmeasResultListNRを設定して、送信元Pセル以外の最良の測定セルのすべての利用可能な測定量を、UEが無線リンク障害を検出するまでに収集された利用可能なSS/PBCHブロックベースの測定に基づいて、SS/PBCHブロックのRSRP測定結果が利用可能な場合は、SS/PBCHブロックのRSRPが最も高いセルが最初にリストされる様に、又はSS/PBCHブロックのRSRQ測定結果が利用可能な場合は、SS/PBCHブロックのRSRQが最も高いセルが最初にリストされる様に、又はSS/PBCHブロックのSINRが最も高いセルが最初にリストされる様に規則正しく含む;
8> 含まれる隣接セルごとに、利用可能なオプションのフィールドを含む;
6> CSI-RSベースの測定量が利用可能な場合:
7> measResultNeighCellsにmeasResultListNRを設定して、送信元Pセル以外の最良の測定セルのすべての利用可能な測定量を、UEが無線リンク障害を検出するまでに収集された利用可能なCSI-RSブロックベースの測定に基づいて、CSI-RSのRSRP測定結果が利用可能な場合は、CSI-RSのRSRPが最も高いセルが最初にリストされる様に、又はCSI-RSのRSRQ測定結果が利用可能な場合は、CSI-RSのRSRQが最も高いセルが最初にリストされる様に、又はCSI-RSのSINRが最も高いセルが最初にリストされる様に規則正しく含む;
8> 含まれる隣接セルごとに、利用可能なオプションのフィールドを含む;
5> 測定が利用可能な設定されたEUTRA周波数のそれぞれについて:
6> measResultNeighCellsにmeasResultListEUTRAを設定して、UEが無線リンク障害を検出するまでに収集された利用可能なCSI-RSブロックベースの測定に基づいて、RSRP測定結果が利用可能な場合は、RSRPが最も高いセルが最初にリストされる様に、又はRSRQが最も高いセルが最初にリストされる様に規則正しく含む;
注:測定された量は、モビリティ測定設定で設定されているように、L3フィルタによってフィルタ処理される。設定されている場合、測定は時間領域測定リソースの制限に基づいている。ブラックリストに登録されたセルは、報告する必要はない。
5> 詳細な位置情報が利用可能な場合、位置の内容を次のように設定する;
6> 利用可能な場合は、commonLocationInfoを設定し詳細な位置情報を含む;
6> 利用可能な場合は、BluetoothビーコンのRSSIが減少する順序で、locationInfoにbt-LocationInfoを設定しBluetooth測定結果を含む;
6> 利用可能な場合、WLAN APのRSSIが減少する順序で、locationInfoにwlan-LocationInfoを設定しWLAN測定結果を含む;
6> 利用可能な場合、locationInfoにsensor-LocationInfoを設定しセンサの測定結果を含む;
5> 利用可能な場合、failedPCellIdをグローバルセルIDおよびトラッキングエリアコードに設定し、又は、物理セルIDおよび無線リンク障害が検出されたPセルのキャリア周波数に設定する;
5> reconfigurationWithSyncを含むRRCReconfigurationメッセージが接続障害の前に受信された場合:
6> reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージがNR内ハンドオーバに関するものである場合:
7> previousPCellIdを含み、それをグローバルセルIDと、reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージが受信されたPセルのグローバルセルIDと、トラッキングエリアコードに設定する;
7> reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージの受信以降の経過時間にtimeConnFailureを設置する;
5> connectionFailureTypeをrlfに設定する;
5> c-RNTIをPセルで使用されるC-RNTIに設定する;
5> rlf-Causeを、無線リンク障害を検出するためのトリガに設定する;
5> rlf-CauseがrandomAccessProblemまたはbeamFailureRecoveryFailureに設定されている場合:
6> absoluteFrequencyPointAを設定しランダムアクセスリソースに関連付けられた参照リソースブロックの絶対周波数を示す;
6> ランダムアクセスリソースのUL BWPに関連付けたlocationAndBandwidthならびsubcarrierSpacingを設定する;
6> ランダムアクセスリソースに関連付けられたmsg1-FrequencyStart、msg1-FDM、およびmsg1-SubcarrierSpacingを設定する;
6> perRAInfoListのattmeptsの時系列順に、個々のランダムアクセス試行に関連するパラメータを次のように設定する;
7> 使用されるランダムアクセスリソースがSS/PBCHブロックに関連付けられている場合、同じSS/PBCHブロックに関連付けられた連続するランダムアクセス試行に対して、関連付けられたランダムアクセスパラメータを次のように設定する:
8> ssb-Indexを設定し使用されるランダムアクセスリソースに関連するSS/PBCHブロックインデックスを含む;
8> numberOfPreamblesSentOnSSBを設定して、SS/PBCHブロックに関連付けられた連続するランダムアクセス試行の回数を示す;
8> ランダムアクセスリソースで実行される各ランダムアクセス試行について、ランダムアクセス試行の時系列順に以下のパラメータを含む:
9> 送信されたプリアンブルについてTS38.321v16.2.1[6]で規定されているような競合解除が成功しなかった場合:
10> contentionDetectedをtrueに設定する;
9> それ以外は:
10> contentionDetectedをfalseに設定する;
9> ランダムアクセス試行で使用されるランダムアクセスリソースに対応するSS/PBCHブロックのSS/PBCHブロックRSRPがrsrp-ThresholdSSBを超える場合:
10> dlRSRPAboveThresholdをtrueに設定する;
9> それ以外は:
10> dlRSRPAboveThresholdをfalseに設定する;
7> そうでなければ、使用されるランダムアクセスリソースがCSI-RSに関連付けられている場合、次の様に、1回または複数回のランダムアクセス試行のために、同じCSI-RSに関連付けられた連続するランダムアクセス試行に関連付けられたランダムアクセスパラメータを設定する:
8> csi-RS-Indexを設定し、使用されたランダムアクセスリソースに関連付けられたCSI-RSインデックスを含む;
8> numberOfPreamblesSentOnCSI-RSを設定し、CSI-RSに関連付けられた連続するランダムアクセス試行の数を示す;
8> ランダムアクセスリソースで実行される各ランダムアクセス試行について、ランダムアクセス試行の時系列順に以下のパラメータを含む:
9> 送信されたプリアンブルについてTS38.321 v16.2.1[6]で規定されているように競合解除が成功しなかった場合:
10> contentionDetectedをtrueに設定する;
9> それ以外は:
10> contentionDetectedをfalseに設定する;
9> ランダムアクセス試行で使用されるランダムアクセスリソースに対応するCSI-RSのCSI-RS RSRPがrsrp-ThresholdCSI-RSを超える場合:
10> dlRSRPAboveThresholdをtrueに設定する;
9> それ以外は:
10> dlRSRPAboveThresholdをfalseに設定する;
4> ASセキュリティが活性化されていない場合:
5> 5.3.11で規定されているように、解放原因「その他」でRRC_IDLEへの移行時に動作を実行する。
4> ASセキュリティが活性化されているが、少なくとも1つのDRB、またはIABに対するSRB2がセットアップされていない場合:
5> 5.3.10.5節で説明されているように、無線リンク障害情報をVarRLF-Reportに保存する;
5> 解放原因は「RRC接続障害」で、5.3.11で規定されているように、RRC_IDLEへの移行時に動作を実行する;
4> それ以外は:
5> 5.3.10.5で説明されているように、無線リンク障害情報をVarRLF-Reportに保存する;
5> T316が設定され;および
5> SCG送信が中断されておらず;および
5> PSセルの変更が進行中でない場合(つまり、TS36.331[10]、5.3.10.10節、NE-DCで規定されているようにNR-DCの場合はNRPSセルのタイマT304が稼働していないか、E-UTRAのタイマT307が稼働していない):
6> MCG無線リンク障害を報告するために、5.7.3bで規定されているようにMCG障害情報手順を開始する。
5> それ以外は:
6> 5.3.7で規定されているように、接続再確立手順を開始する。
UEは、無線リンク障害が検出されてから48時間後に無線リンク障害情報を破棄(つまり、UE変数VarRLF-Reportを解放)しても良い。
UEは:
1> PSセルでのT310の満了時;または、
1> PSセルでのT312の満了時;または、
1> SCG MACからランダムアクセスの問題が表示された場合;または、
1> SCG RLCから再送信の最大数に達したことが表示された場合;または、
1> IABノードとして接続され、SCGからBAPエンティティで受信したBH RLFが表示された場合;または、
1> SCG MACからの一貫したアップリンクLBT障害表示の場合:
2> 表示がSCG RLCからのものであり、CAの複製が構成され、活性化されており、対応する論理チャネルに対してallowedServingCellsがSセル(複数可)のみを含む場合:
3> 5.7.5で規定された障害情報手順を開始し、RLC障害を報告する。
2> それ以外でMCG送信が中断されていない場合:
3> SCG、すなわちSCG RLFについて検出された無線リンク障害を考える;
3> 5.7.3で指定されているようにSCG障害情報手順を開始し、SCG無線リンク障害を報告する。
2> それ以外は:
3> UEがNR-DCにある場合:
4> 5.3.7で規定されているように、接続再確立手順を開始する;
3> それ以外(UEが(NG)EN-DCにある):
4> TS36.331[10]の5.3.7節で規定されているように、接続再確立手順を開始する。
(抜粋終了)
【0025】
RLFが宣言された後、RLF報告がログに記録され、無線デバイスがセルを選択して再確立に成功すると、目標セルに利用可能性を気付かせるために、RRC再確立完了メッセージにRLF報告が利用可能であるという表示が含む。そして、フラグ「rlf-ReportReq-r16」と共にUEInformationRequestメッセージを受信すると、UEはRLF報告(前述のように、UE変数VarRLF-Reportに格納されている)をUEInformationResponseメッセージに含め、RLF報告をネットワークに送信する。
【0026】
UEInformationRequestおよびUEInformationResponseメッセージを以下に示す。
【0027】
UEInformationRequest
UEInformationRequestは、E-UTRANがUEから情報を取得するために使用するコマンドである。
シグナリング無線ベアラ:SRB1
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:E-UTRANからUE
【0028】
UEInformationRequestメッセージ
-- ASN1START
-- TAG-UEINFORMATIONREQUEST-START
UEInformationRequest-r16 ::= SEQUENCE {
rrc-TransactionIdentifier RRC-TransactionIdentifier,
criticalExtensions CHOICE {
ueInformationRequest-r16 UEInformationRequest-r16-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
UEInformationRequest-r16-IEs ::= SEQUENCE {
idleModeMeasurementReq-r16 ENUMERATED{true} OPTIONAL, -- Need N
logMeasReportReq-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need N
connEstFailReportReq-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need N
ra-ReportReq-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need N
rlf-ReportReq-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need N
mobilityHistoryReportReq-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need N
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
【0029】
【0030】
UEInformationResponse
UEInformationResponseメッセージは、UEがネットワークから要求された情報を転送するために使用される。
シグナリング無線ベアラ:SRB1またはSRB2(記録された測定情報が含まれている場合)
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:UEからネットワーク
【0031】
UEInformationResponseメッセージ
-- ASN1START
-- TAG-UEINFORMATIONRESPONSE-START
UEInformationResponse-r16 ::= SEQUENCE {
rrc-TransactionIdentifier RRC-TransactionIdentifier,
criticalExtensions CHOICE {
ueInformationResponse-r16 UEInformationResponse-r16-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
UEInformationResponse-r16-IEs ::= SEQUENCE {
measResultIdleEUTRA-r16 MeasResultIdleEUTRA-r16 OPTIONAL,
measResultIdleNR-r16 MeasResultIdleNR-r16 OPTIONAL,
logMeasReport-r16 LogMeasReport-r16 OPTIONAL,
connEstFailReport-r16 ConnEstFailReport-r16 OPTIONAL,
ra-ReportList-r16 RA-ReportList-r16 OPTIONAL,
rlf-Report-r16 RLF-Report-r16 OPTIONAL,
mobilityHistoryReport-r16 MobilityHistoryReport-r16 OPTIONAL,
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
LogMeasReport-r16 ::= SEQUENCE {
absoluteTimeStamp-r16 AbsoluteTimeInfo-r16,
traceReference-r16 TraceReference-r16,
traceRecordingSessionRef-r16 OCTET STRING (SIZE (2)),
tce-Id-r16 OCTET STRING (SIZE (1)),
logMeasInfoList-r16 LogMeasInfoList-r16,
logMeasAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableBT-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableWLAN-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
...
}
LogMeasInfoList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxLogMeasReport-r16)) OF LogMeasInfo-r16
LogMeasInfo-r16 ::= SEQUENCE {
locationInfo-r16 LocationInfo-r16 OPTIONAL,
relativeTimeStamp-r16 INTEGER (0..7200),
servCellIdentity-r16 CGI-Info-Logging-r16 OPTIONAL,
measResultServingCell-r16 MeasResultServingCell-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCells-r16 SEQUENCE {
measResultNeighCellListNR MeasResultListLogging2NR-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCellListEUTRA MeasResultList2EUTRA-r16 OPTIONAL
},
anyCellSelectionDetected-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL
}
ConnEstFailReport-r16 ::= SEQUENCE {
measResultFailedCell-r16 MeasResultFailedCell-r16,
locationInfo-r16 LocationInfo-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCells-r16 SEQUENCE {
measResultNeighCellListNR MeasResultList2NR-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCellListEUTRA MeasResultList2EUTRA-r16 OPTIONAL
},
numberOfConnFail-r16 INTEGER (1..8),
perRAInfoList-r16 PerRAInfoList-r16,
timeSinceFailure-r16 TimeSinceFailure-r16,
...
}
MeasResultServingCell-r16 ::= SEQUENCE {
resultsSSB-Cell MeasQuantityResults,
resultsSSB SEQUENCE{
best-ssb-Index SSB-Index,
best-ssb-Results MeasQuantityResults,
numberOfGoodSSB INTEGER (1..maxNrofSSBs-r16)
} OPTIONAL
}
MeasResultFailedCell-r16 ::= SEQUENCE {
cgi-Info CGI-Info-Logging-r16,
measResult-r16 SEQUENCE {
cellResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Cell-r16 MeasQuantityResults
},
rsIndexResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Indexes-r16 ResultsPerSSB-IndexList
}
}
}
RA-ReportList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxRAReport-r16)) OF RA-Report-r16
RA-Report-r16 ::= SEQUENCE {
cellId-r16 CGI-Info-Logging-r16,
ra-InformationCommon-r16 RA-InformationCommon-r16,
raPurpose-r16 ENUMERATED {accessRelated, beamFailureRecovery, reconfigurationWithSync, ulUnSynchronized,
schedulingRequestFailure, noPUCCHResourceAvailable, requestForOtherSI,
spare9, spare8, spare7, spare6, spare5, spare4, spare3, spare2, spare1}
}
RA-InformationCommon-r16 ::= SEQUENCE {
absoluteFrequencyPointA-r16 ARFCN-ValueNR,
locationAndBandwidth-r16 INTEGER (0..37949),
subcarrierSpacing-r16 SubcarrierSpacing,
msg1-FrequencyStart-r16 INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-FrequencyStartCFRA-r16 INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacing-r16 SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacingCFRA-r16 SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-FDM-r16 ENUMERATED {one, two, four, eight} OPTIONAL,
msg1-FDMCFRA-r16 ENUMERATED {one, two, four, eight} OPTIONAL,
perRAInfoList-r16 PerRAInfoList-r16
}
PerRAInfoList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..200)) OF PerRAInfo-r16
PerRAInfo-r16 ::= CHOICE {
perRASSBInfoList-r16 PerRASSBInfo-r16,
perRACSI-RSInfoList-r16 PerRACSI-RSInfo-r16
}
PerRASSBInfo-r16 ::= SEQUENCE {
ssb-Index-r16 SSB-Index,
numberOfPreamblesSentOnSSB-r16 INTEGER (1..200),
perRAAttemptInfoList-r16 PerRAAttemptInfoList-r16
}
PerRACSI-RSInfo-r16 ::= SEQUENCE {
csi-RS-Index-r16 CSI-RS-Index,
numberOfPreamblesSentOnCSI-RS-r16 INTEGER (1..200)
}
PerRAAttemptInfoList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..200)) OF PerRAAttemptInfo-r16
PerRAAttemptInfo-r16 ::= SEQUENCE {
contentionDetected-r16 BOOLEAN OPTIONAL,
dlRSRPAboveThreshold-r16 BOOLEAN OPTIONAL,
...
}
RLF-Report-r16 ::= CHOICE {
nr-RLF-Report-r16 SEQUENCE {
measResultLastServCell-r16 MeasResultRLFNR-r16,
measResultNeighCells-r16 SEQUENCE {
measResultListNR-r16 MeasResultList2NR-r16 OPTIONAL,
measResultListEUTRA-r16 MeasResultList2EUTRA-r16 OPTIONAL
} OPTIONAL,
c-RNTI-r16 RNTI-Value,
previousPCellId-r16 CHOICE {
nrPreviousCell-r16 CGI-Info-Logging-r16,
eutraPreviousCell-r16 CGI-InfoEUTRALogging
} OPTIONAL,
failedPCellId-r16 CHOICE {
nrFailedPCellId-r16 CHOICE {
cellGlobalId-r16 CGI-Info-Logging-r16,
pci-arfcn-r16 SEQUENCE {
physCellId-r16 PhysCellId,
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueNR
}
},
eutraFailedPCellId-r16 CHOICE {
cellGlobalId-r16 CGI-InfoEUTRALogging,
pci-arfcn-r16 SEQUENCE {
physCellId-r16 EUTRA-PhysCellId,
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueEUTRA
}
}
},
reconnectCellId-r16 CHOICE {
nrReconnectCellId-r16 CGI-Info-Logging-r16,
eutraReconnectCellId-r16 CGI-InfoEUTRALogging
} OPTIONAL,
timeUntilReconnection-16 TimeUntilReconnection-16 OPTIONAL,
reestablishmentCellId-r16 CGI-Info-Logging-r16 OPTIONAL,
timeConnFailure-r16 INTEGER (0..1023) OPTIONAL,
timeSinceFailure-r16 TimeSinceFailure-r16,
connectionFailureType-r16 ENUMERATED {rlf, hof},
rlf-Cause-r16 ENUMERATED {t310-Expiry, randomAccessProblem, rlc-MaxNumRetx,
beamFailureRecoveryFailure, lbtFailure-r16,
bh-rlfRecoveryFailure, spare2, spare1},
locationInfo-r16 LocationInfo-r16 OPTIONAL,
noSuitableCellFound-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
ra-InformationCommon-r16 RA-InformationCommon-r16 OPTIONAL
},
eutra-RLF-Report-r16 SEQUENCE {
failedPCellId-EUTRA CGI-InfoEUTRALogging,
measResult-RLF-Report-EUTRA-r16 OCTET STRING
}
}
MeasResultList2NR-r16 ::= SEQUENCE(SIZE (1..maxFreq)) OF MeasResult2NR-r16
MeasResultList2EUTRA-r16 ::= SEQUENCE(SIZE (1..maxFreq)) OF MeasResult2EUTRA-r16
MeasResult2NR-r16 ::= SEQUENCE {
ssbFrequency-r16 ARFCN-ValueNR OPTIONAL,
refFreqCSI-RS-r16 ARFCN-ValueNR OPTIONAL,
measResultList-r16 MeasResultListNR
}
MeasResultListLogging2NR-r16 ::= SEQUENCE(SIZE (1..maxFreq)) OF MeasResultListLoggingNR-r16
MeasResultLogging2NR-r16 ::= SEQUENCE {
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueNR,
measResultListLoggingNR-r16 MeasResultListLoggingNR-r16
}
MeasResultListLoggingNR-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxCellReport)) OF MeasResultLoggingNR-r16
MeasResultLoggingNR-r16 ::= SEQUENCE {
physCellId-r16 PhysCellId,
resultsSSB-Cell-r16 MeasQuantityResults,
numberOfGoodSSB-r16 INTEGER (1..maxNrofSSBs-r16) OPTIONAL
}
MeasResult2EUTRA-r16 ::= SEQUENCE {
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueEUTRA,
measResultList-r16 MeasResultListEUTRA
}
MeasResultRLFNR-r16 ::= SEQUENCE {
measResult-r16 SEQUENCE {
cellResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Cell-r16 MeasQuantityResults OPTIONAL,
resultsCSI-RS-Cell-r16 MeasQuantityResults OPTIONAL
},
rsIndexResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Indexes-r16 ResultsPerSSB-IndexList OPTIONAL,
ssbRLMConfigBitmap-r16 BIT STRING (SIZE (64)) OPTIONAL,
resultsCSI-RS-Indexes-r16 ResultsPerCSI-RS-IndexList OPTIONAL,
csi-rsRLMConfigBitmap-r16 BIT STRING (SIZE (96)) OPTIONAL
} OPTIONAL
}
}
TimeSinceFailure-r16 ::= INTEGER (0..172800)
MobilityHistoryReport-r16 ::= VisitedCellInfoList-r16
TimeUntilReconnection-16 ::= INTEGER (0..172800)
-- TAG-UEINFORMATIONRESPONSE-STOP
-- ASN1STOP
【0032】
RLF報告の内容(例えば、障害が発生した最後に仕えるセルのグローバルに一意のID)に基づいて、UEが再確立するセルは、RLF報告を最後に仕えるセルに転送することができる。このRLF報告の転送が行われ、元の仕えるセルがRLFに導かれた無線デバイスを支援するパラメータを設定したセルの様に元の仕えるセルがハンドオーバ関連のパラメータ(たとえば、測定報告のトリガしきい値)を調整することを支援する。
【0033】
この目的のために、2つの異なるタイプのノード間メッセージがLTEで標準化されており、障害インジケーションとハンドオーバ報告である。(TS38.423 v16.3.0内)。
【0034】
無線リンク障害インジケーション手順は、RRC再確立の試行またはgNB間で受信したRLF報告に関する情報を転送するために使用される。このメッセージは、無線デバイスが再確立を実行するeNBから、無線デバイスの以前に仕えるセルであったeNBに送信される。
【0035】
成功したハンドオーバ報告
Self-Organizing Networks(SON)およびMinimization of Drive Testing(MDT)に関するrel-16の議論では、成功したハンドオーバ報告の概念がTR37.816 v16.0.0に取り込まれた。成功したハンドオーバ報告の概念は、ハンドオーバが正常に完了したときに目標セルに追加情報を送信する事であり、無線状態、障害の可能性などについて無線デバイスで利用できる追加知識をネットワークが更にハンドオーバパラメータの調整ができる様にネットワークに転送する。TR37.816 v16.0.0には、次の態様が取り込まれている。
【0036】
NRにおいてモビリティ堅牢性最適化(MRO)機能を拡張して、成功したハンドオーバ中に観察された障害イベントを報告することで、より堅牢なモビリティを提供できる。この問題の解決策は、ハンドオーバフェーズ中に収集された一連の測定、すなわち、ハンドオーバトリガ時の測定、ハンドオーバ実行完了時の測定、またはハンドオーバ実行後の測定を含む成功したハンドオーバに関連付けられた報告を編集するように無線デバイスを構成することである。無線デバイスは、成功したハンドオーバ報告を編集するトリガ条件で構成でき、従って、条件が一致した場合のみ報告はトリガされる。これにより、無線リンク監視(RLM)によって検出された根本的な問題や、ハンドオーバイベントの成功時に検出されたビーム障害検出(BFD)など、関連するケースに無線デバイス報告が制限される。
【0037】
成功したハンドオーバ報告の利用可能性は、RRCを介して無線デバイスから目標NG-RANノードに送信されるハンドオーバ完了メッセージ(RRCReconfigurationComplete)によって示される場合がある。目標NG-RANノードは、UE情報要求/応答メカニズムを介して成功したハンドオーバ報告の情報を取って来ることができる。また、目標NG-RANノードは、成功したハンドオーバイベント中に経験した障害を示すために、成功したハンドオーバ報告を送信元NR-RANノードに転送することができる。
【0038】
成功したハンドオーバ報告に含まれる情報には、次のものが含まれ得る:
・RLM関連情報
・RLM関連のタイマ(T310、T312など)
・RSRP、RSRQ、SINRに関するRLMに使用される基準信号の測定
・RLC再送カウンタ
・ビーム障害検出(BFD)関連情報
・検出表示とカウンタ(例えば、QinとQoutの表示)
・RSRP、RSRQ、SINRに関してBFDで使用される基準信号の測定
・ハンドオーバ関連情報
・ハンドオーバ成功時の構成基準信号の測定
・SSBビーム測定
・CSI-RS測定
・ハンドオーバ関連タイマ(例えば、T304)
・測定期間の表示、すなわち測定値は、ハンドオーバトリガ時、ハンドオーバ実行の終了時、またはハンドオーバ実行直後に収集される。
【0039】
成功したHO報告を受信すると、受信ノードは、ハンドオーバに関連するモビリティ構成を調整する必要があるかどうかを分析することができる。このような調整により、RLM設定の変更や送信元とターゲット間のモビリティしきい値の変更など、モビリティ構成が変更される場合がある。さらに、目標NGRANノードは、実行されたハンドオーバにおいて、成功したハンドオーバ時に報告されたビーム測定に基づいて、専用のRACHビームリソースをさらに最適化することができる。
【0040】
rel-16での条件付きハンドオーバ
通常、ハンドオーバは、無線デバイスがセルエッジにあり、無線状態が悪い場合に引き起こされる。無線デバイスが急に悪い無線状態になると、状態がすでに非常に悪くなり、実際のハンドオーバ手順を実行するのが難しくなる可能性がある。ULがすでに不良である場合は、ネットワークが無線デバイスによって送信された測定報告を検出できず、ハンドオーバ手順を開始できないことを意味している可能性がある。DLの問題は、ハンドオーバコマンド(つまり、reconfigurationWithSyncフィールドを含むRRCReconfigurationメッセージ)が無線デバイスに正常に到達できないことを意味する場合がある。無線状態が悪いと、DLメッセージが分割されることが多くなり、再送信のリスクが高まり、メッセージが時間内に無線デバイスに到達しないリスクが高まる。ハンドオーバコマンドの送信の障害は、ハンドオーバが失敗する共通の理由です。
【0041】
モビリティの堅牢性を向上させ、上記の問題に対処するために、条件付きハンドオーバ(CHO)として知られる概念が3GPPリリース16で導入されている。CHOの重要なアイデアは、ハンドオーバコマンドの送信と実行を分離することである。これにより、無線状態がまだ良好なときにハンドオーバコマンドを無線デバイスに早期に送信できるため、メッセージが正常に転送される可能性が高まる。次いで、関連する実行条件に基づいて、後の時点でハンドオーバコマンドの実行が行われる。実行条件は通常、しきい値の形式であり、例えば、目標セル候補の信号強度が仕えるセルよりもXdB良くなる(いわゆるA3イベント)、または仕えるセルの信号強度がXdBmより悪くなり、目標セル候補の信号強度がYdBmより良くなる(いわゆるA5イベント)。
【0042】
このドキュメントのコンテキストでは、条件付きハンドオーバ(または他の条件付きモビリティ手順)が構成されているセルは、「候補目標セル」または「潜在的な目標セル」と呼ばれる。同様に、候補/潜在的な目標セルを制御する無線ネットワークノードは、「候補目標ノード」または「潜在的な目標ノード」と呼ばれる。ある意味では、候補/潜在的な目標セルのCHO実行条件が満たされ、この候補/潜在的な目標セルに対するCHO実行が引き起こされると、CHOがそれに対して実行されるかどうかはもはや不確実ではないため、このセルは言葉の通常の意味での「潜在的な」または「候補」ではなくなる。したがって、CHO実行条件が満たされ/引き起こされた後では、関係する候補/潜在的な目標セルは、本明細書では「目標セル」と呼ばれることがある。
【0043】
図2は、条件付きハンドオーバのシグナリングフローを示している。
【0044】
ステップ2001~2002において、UEと送信元gNBは確立された接続を有し、ユーザデータを交換している。UEからの測定報告などの何らかのトリガにより、送信元gNBは、1つまたは複数のCHO候補セルを構成することを決定する。測定報告に使用される閾値は、ハンドオーバ実行条件で使用する閾値よりも低く選択することができる。これにより、仕えるセルは、UEへの無線リンクがまだ安定しているときにハンドオーバを準備できる。ハンドオーバの実行は、ハンドオーバの実行に最適と見なされる後の時点(およびしきい値)で行われる。
【0045】
ステップ2003~2004において、送信元ノードはハンドオーバ要求を目標ノードに送信し、目標ノードはその要求を認識する。送信元ノードは、ハンドオーバが条件付きハンドオーバであることを示す。
【0046】
ステップ2005~2006において、候補目標セルを構成するために、送信元ノードは、ハンドオーバコマンドおよび関連する実行条件を含むCHO設定(すなわち、RRCReconfigurationメッセージ)をUEに送信する。ハンドオーバコマンド(RRCReconfigurationメッセージでもある)は、ハンドオーバ準備フェーズ中に目標ノードによって生成され、実行条件は送信元ノードによって生成される。
【0047】
ステップ2007~2008において、実行条件が満たされた場合、UEは、ランダムアクセスを実行し、ハンドオーバ完了メッセージ(すなわち、RRCReconfigurationCompleteメッセージ)を目標ノードに送ることによって、ハンドオーバを実行する。
【0048】
ステップ2009において、目標gNBは、UEが目標接続の確立に成功したことを示すHANDOVER SUCCESSメッセージを送信元gNBに送る。
【0049】
ステップ2010~2011において、ハンドオーバ成功表示を受信すると、送信元gNBは、UEへのさらなるDLまたはULデータのスケジューリングを停止し、SN STATUS TRANSFERメッセージを最新のPDCP SN送信機および受信機ステータスを示す目標gNBに送る。送信元ノードは、目標ノードへのユーザデータの転送も開始する。
【0050】
ステップ2012において、目標ノードは送信元ノードに、UEのためのUEコンテキストを解放するように指示する。
【0051】
現在、ある挑戦(複数可)が存在する。
【0052】
NR RRC TS38.331 v16.2.0の現在の状態を考慮すると、成功したハンドオーバの直後に無線デバイスがRLFを宣言すると、無線デバイスは、ネットワークと対応するRANノードに送られる情報を記録して、例えば、モビリティパラメータの変更など問題の根本原因を解決する。これは、次の仕様の抜粋に示されている。
【0053】
TS38.331 v16.2.0からの抜粋
1> それ以外は、5.3.10.3で説明されているように無線リンク障害が原因で障害が検出された場合は、次のようにVarRLF-reportにフィールドを設定する:
2> connectionFailureTypeをrlfに設定する;
2> rlf-Causeを5.3.10.4節に従って無線リンク障害を検出するためのトリガに設定する;
2> failedPCellIdのnrFailedPCellIdをグローバルセルIDおよびトラッキングエリアコード(利用可能な場合)に、そうでない場合は無線リンク障害が検出されたPセルの物理セルIDおよびキャリア周波数に設定する;
2> reconfigurationWithSyncを含むRRCReconfigurationメッセージが接続障害の前に受信された場合:
3> reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージがNR内ハンドオーバに関するものである場合:
4> previousPCellIdにnrPreviousCellを含め、それをreconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージが受信されたPセルのグローバルセルIDとトラッキングエリアコードに設定する。
4> timeConnFailureをreconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージの受信以降の経過時間に設定する;
3> reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージがE-UTRAからNRへのハンドオーバに関係している場合、およびUEがRAT間MROの無線リンク障害報告をサポートしている場合:
4> eutraPreviousCellをpreviousPCellIdに含み、それをTS36.331[10] 5.4.3.3節で規定される様にE-UTRA RRC message MobilityFromEUTRACommand messageに埋め込まれたreconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージが受信されたグローバルセルIDとE-UTRAのトラッキングエリアコードに設定する。
4> TS36.331[10] 5.4.3.3節で規定されるようにE-UTRA RRCメッセージ MobilityFromEUTRACommandメッセージに埋め込まれたreconfigurationWithSyncを含む、最後のRRCReconfigurationメッセージの受信からの経過時間にtimeConnFailureを設定する;
(抜粋終了)
【0054】
上記の抜粋で強調されているように、RLFが発生し、無線デバイスがreconfigurationWithSyncを含むRRCReconfigurationを受信すると(これは、無線デバイスが無線リンク障害の前にハンドオーバを正常に実行したことを意味する)、無線デバイスはRRC再構成と、そのRRC再構成メッセージを受信してから障害が発生するまでの経過時間に含まれるPセルIDを記録する。
【0055】
以下で説明するように、この手順はネットワークが早すぎるHOまたは間違ったセルへのHOを検出するのに役立つ。
【0056】
早すぎるHOの検出:
無線デバイスがセルAからセルBへのハンドオーバを正常に実行し、HOの成功後にセルBで障害が発生し、セルBへの接続を再確立した場合、reconfigurationWithSyncを伝達した最後のRRCReconfigurationに含まれるPセルID(例えば、セルA)をRLF報告の一部として記録する。そして、RLF報告をセルBからセルAに送ることができ、セルA(timeConnfailureを持つ)は、早すぎるハンドオーバを実行したことを認識でき、ハンドオーバに関連するモビリティパラメータを変更することで問題を解決できる。
【0057】
間違ったセルへのHOの検出:
無線デバイスがセルAからセルBへのハンドオーバを正常に実行し、HOの成功後にセルBで障害が発生し、セルCへの接続を再確立した場合、無線デバイスはreconfigurationWithSyncを伝達した最後のRRCReconfigurationに含まれるPセルID(例えば、セルA)をRLFレポートの一部として記録する。そして、RLF報告がセルCからセルBに送信され、次にセルBからセルAに送信される場合がある。従って、セルA(timeConnfailureを持つ)は、間違ったセルにHOを実行したことを認識し、モビリティパラメータを変更することにより問題を解決する事ができる。
【0058】
ただし、上記の手順テキストでは、異なるタイプのハンドオーバを区別していない。実際、障害が発生する前に開始されたハンドオーバが条件付きハンドオーバであった場合、通常のハンドオーバパラメータと比較して、(条件付きハンドオーバに関連する)異なるパラメータセットを修正する必要がある。早すぎるHOおよび間違ったセルへのHOを検出するためにRLF報告の一部として提供される現在の一連の情報を考慮すると、RANノードが(RLF報告の内容を分析して)HOが正常のハンドオーバか、CHOハンドオーバか、DAPSハンドオーバか、またはCHOなハンドオーバと組み合わされたDAPSハンドオーバかを検出することは不可能である。
【0059】
無線デバイスがデュアル接続シナリオで成功したセカンダリセルグループ(SCG)の変更を実行し、成功したSCG変更の完了後に障害が発生する場合にも、同じ問題が発生する。ネットワークは、SCGの変更が条件付きのSCGの変更なのか、通常のSCGの変更なのかを検出できない。
【発明の概要】
【0060】
本開示の実施形態の一態様は、ハンドオーバ関連情報をモビリティパラメータの最適化のために基地局に報告するために無線デバイスによって実行される方法を提供し、前記方法は、成功したハンドオーバ後に無線リンクの障害またはセカンダリセルグループ(SCG)の障害を検出し、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを基地局に送信する。
【0061】
本開示の実施形態のさらなる態様は、モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を受信するために基地局によって実行される方法を提供し、前記方法は、無線デバイスの成功したハンドオーバの後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)の障害に応答して、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信する。
【0062】
本開示の実施形態のさらなる態様は、モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を送信するための無線デバイスを提供し、無線デバイスは、成功したハンドオーバ後に無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答し、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを基地局に送信するように構成された処理回路、および、無線デバイスに電力を供給するように構成された電源供給回路を備える。
【0063】
本開示の実施形態のさらなる態様は、モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を受信するための基地局を提供し、基地局は、無線デバイスの成功したハンドオーバ後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)の障害に応答し、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信するように構成された処理回路、および基地局に電力を供給するように構成された電源供給回路を備える。
【図面の簡単な説明】
【0064】
本開示をよりよく理解するために、またそれがどのように実施されるかを示すために、例としてのみ、添付の図面を参照する。
【0065】
図1図1は、LTEにおける上位層RLF関連手順の図である。
図2図2は、条件付きハンドオーバのシグナリングの流れを示す。
図3図3は、モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を基地局に報告するために無線デバイスによって実行される方法を示す。
図4図4は、モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を受信するために基地局によって実行される基地局方法によって行われる方法を示す。
図5図5は、図3の方法の実装例を示す。
図6図6は、いくつかの実施形態に従った無線ネットワークの概略図である。
図7図7は、いくつかの実施形態に従ったユーザ機器の概略図である。
図8図8は、いくつかの実施形態に従った仮想化環境の概略図である。
図9図9は、いくつかの実施形態に従った中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークの概略図である。
図10図10は、いくつかの実施形態に従った部分的無線接続を用いて基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの概略図である。
図11図11は、いくつかの実施形態に従ったホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムで実装された方法を示すフローチャートである。
図12図12は、いくつかの実施形態に従ったホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムで実装された方法を示すフローチャートである。
図13図13は、いくつかの実施形態に従ったホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムで実装された方法を示すフローチャートである。
図14図14は、いくつかの実施形態に従ったホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムで実装された方法を示すフローチャートである。
図15図15は、無線ネットワークにおける装置の概略ブロック図を示す。
図16図16は、無線ネットワークにおける装置の概略ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本開示の特定の態様およびそれらの実施形態は、上記で特定された挑戦または他の挑戦に対する解決策を提供することができる。
【0067】
「ハンドオーバ」および「同期による再構成」という用語は、ここでは互換的に使用され、本明細書では同じモビリティ手順を指すことを理解されたい。本明細書では、無線デバイスおよびユーザ機器(UE)という用語も互換的に使用される。
【0068】
本明細書で説明する実施形態は、モビリティパラメータ最適化のためのCHO関連測定情報を報告するための方法および装置を提供する。
【0069】
無線デバイスにおける方法は、同期を伴う成功した再構成後または成功したハンドオーバ後、成功した条件付きハンドオーバ後、DAPSハンドオーバと組み合わせた成功した条件付きハンドオーバ後、または成功したDAPSハンドオーバ後の無線リンク障害の検出を含み、UEは次の情報の少なくとも1つを記録し、ネットワークに報告することができる:
【0070】
無線リンク障害の前に最後に成功したハンドオーバのハンドオーバタイプを示すインジケーション(表示)であって、ハンドオーバのタイプは、通常/レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバであり得る。
【0071】
成功したハンドオーバの後に発生した無線リンク障害の後の再確立セル(成功した再確立のために選択されたセル)がCHOの実行構成の一部として受信されたConditionalReconfiguration内の候補セルリストの中の候補セル(準備されたセル)であるかどうかを示すインジケーション。
【0072】
再接続セルID(障害した再確立手順の後、およびRRC_ConnectedモードからRRC_IDLEモードへの遷移後に選択されるセル)が、CHO実行構成の一部として受信されたConditionalReconfiguration内の候補セルリスト内にあったCHO準備済み(またはCHO候補)セル用であるかどうかを示すインジケーション。
【0073】
本明細書で提案される、本明細書で開示される問題の1つまたは複数に対処する様々な実施形態がある。
【0074】
特定の実施形態は、以下の技術的利点(複数可)のうちの1つまたは複数を提供することができる。
【0075】
本明細書で説明する実施形態は、成功したハンドオーバの送信元ノードに、早すぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのHOを引き起こしたハンドオーバが、通常/レガシーハンドオーバ、DAPSハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバであったかどうかを認識できるようにする。この情報を知っていると、成功したハンドオーバの送信元ノードは、実際に障害を引き起こしたハンドオーバのタイプに対応するパラメータを調整できる。
【0076】
本明細書で説明する実施形態では、また、RANノードが、無線リンク障害の後に再確立セルまたは再接続セルを条件付きハンドオーバの候補セルのリストに追加するかどうかを決定できるようにする。
【0077】
本明細書で期待される実施形態のいくつかは、添付の図面を参照してより完全に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示される主題の範囲内に含まれ、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されると解釈されるべきではない、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるための例として提供される。誤解を避けるために、本発明の範囲は特許請求の範囲によって定義される。
【0078】
本明細書で説明する実施形態では、無線デバイスは、最後の無線リンク障害の前の最後の成功したハンドオーバが、通常のレガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバであったかどうかを示すいくつかのインジケーションを含むハンドオーバ障害関連情報を格納する。
【0079】
本明細書で説明する実施形態は、モビリティパラメータ最適化のためのCHO関連情報を報告するために、無線デバイス(ユーザ機器UEとも呼ばれる)および基地局によって実行される方法を提供する。
【0080】
図3は、モビリティパラメータ最適化用にハンドオーバ関連情報を基地局に報告するために無線デバイスによって行われる方法を示す。
【0081】
ステップ301において、前記方法は、成功したハンドオーバの後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、基地局に成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを送信することを含む。
【0082】
いくつかの例では、前記方法は無線リンク障害報告にハンドオーバタイプを記録し、無線リンク障害報告を基地局に送信することを更に含む。
【0083】
ハンドオーバタイプは、通常(またはレガシー)ハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバのうちの1つまたは複数を更に含むことができる。
【0084】
いくつかのデュアル接続の例では、成功したハンドオーバは、デュアル接続シナリオでのプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む。ハンドオーバタイプは、通常の(またはレガシー)SCG変更、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更のうちの1つを含むことができる。
【0085】
図4は、モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を受信するために基地局によって実行される基地局方法によって行われる方法を示す。
【0086】
ステップ401において、前記方法は、成功した無線デバイスのハンドオーバ後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害に応答して、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信することを含む。
【0087】
ハンドオーバタイプのインジケーションは、無線リンク障害報告の一部として受信される場合がある。無線リンク障害報告は、別の基地局から受信されても良い。
【0088】
ハンドオーバタイプは、通常(またはレガシー)ハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0089】
いくつかのデュアル接続の例では、成功したハンドオーバは、デュアル接続シナリオでのプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む。ハンドオーバタイプは、通常の(またはレガシー)SCG変更、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更のうちの1つを含むことができる。
【0090】
ハンドオーバタイプのインジケーションの受信に応答して、基地局はハンドオーバタイプに関連するパラメータを調整することができる。例えば、基地局は、障害の再発を回避するためにパラメータを調整することができる。
【0091】
図5は、図3の方法の実装例を示している。
【0092】
図5のステップ501では、送信元基地局から目標基地局への無線デバイスの成功したハンドオーバ。前述のように、成功したハンドオーバは、レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバである可能性がある。あるいは、成功したハンドオーバは、通常のSCG変更、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更であってもよい。
【0093】
図5のステップ502において、SCG障害の無線リンク障害が検出される。無線リンク障害は、例えば、背景技術のセクションで説明したように、任意の無線リンク障害である可能性がある。
【0094】
図5のステップ503において、無線装置は無線リンク障害情報を記録する。特に、無線リンク障害情報はRLF報告に記録される。
【0095】
図5のステップ504において、無線デバイスは成功したハンドオーバのハンドオーバタイプをチェックする。ステップ505において、無線デバイスは成功したハンドオーバのハンドオーバタイプを記録する。
【0096】
ステップ506において、成功したハンドオーバが条件付きであることに応答して、無線デバイスは、再接続セルまたは再確立セルが成功したハンドオーバのための条件付きハンドオーバ準備セルであったかどうかをチェックする。再接続セルは、再確立手順の失敗後、およびRRC_ConnectedモードからRRC_IDLEモードへの遷移後に選択されたセルである可能性がある。再確立セルは、成功した再確立のために選択されたセルを含むことができる。
【0097】
ステップ507において、無線デバイスは、無線リンク障害後に選択された再接続セルまたは再確立セルが無線リンク障害(RLF)レポートの成功したハンドオーバの候補セルであったかどうかのインジケーションを記録する。
【0098】
図5のステップ508において、無線デバイスはRLF報告をネットワークに送信する。
【0099】
ネットワークがRLF報告を受信すると、ネットワークは、RLF報告をハンドオーバ成功の送信元基地局に送信することができる。そして、送信元基地局は、ハンドオーバタイプに関連付けられたパラメータ(たとえば、モビリティパラメータ)を調整することができる。送信元基地局はまた、再確立セルまたは再接続セルが成功したハンドオーバの候補セルではないことに応答して、再確立セルを条件付きハンドオーバの候補セルのリストに追加することもできる。
【0100】
提案した方法は、RAT内およびRAT間シナリオと、それらに関連するRAT間およびRAT内ハンドオーバ、同期を伴うRAT間およびRAT内再構成、ならびにRAT間およびRAT内SCG変更手順の両方に適用可能である。
【0101】
実装例
以下は、例えば3GPP TS38.331 v16.2.1のASN.1の一部として、条件付きハンドオーバ情報を含むRLF報告のリストを取得することができる方法を例示している。変更点は太字で示している(本翻訳文では太字の代わりに下線で示している場合もある)。
【0102】
UEは、VarRLF報告の内容を次のように決定する:
1> VarRLF-Reportに含まれる情報があれば、それをクリアする;
1> plmn-IdentityListを設定し、UEによって保存されたEPLMNのリストを含む(つまり、RPLMNを含む);
1> measResultLastServCellを設定し、その時点までに収集された利用可能なSSBおよびCSI-RS測定に基づいて、送信元Pセル(HO障害の場合)またはPセル(RLFの場合)のセルレベルRSRP、RSRQおよび利用可能なSINRを含む;
1> SS/PBCHブロックベースの測定量が利用可能な場合:
2> measResultLastServCellにrsIndexResultsを設定して、UEが障害を検出した瞬間まで収集された利用可能なSS/PBCHブロックベースの測定に基づいて、SS/PBCHブロックRSRP測定結果が利用可能な場合は、最高のSS/PBCHブロックRSRPが最初にリストされるように、または、SS/PBCHブロックのRSRQ測定結果が利用可能な場合、最高のSS/PBCHブロックRSRQが最初にリストされるように、または、最高のSS/PBCHブロックSINRが最初にリストされるように順序付けられた送信元Pセル(HO障害の場合)またはPセル(RLFの場合)のすべての利用可能な測定量を含む;
1> CSI-RSベースの測定量が利用可能な場合:
2> measResultLastServCellにrsIndexResultsを設定し、UEが障害を検出した瞬間まで収集された利用可能なCSI-RSベースの測定に基づいて、CSI-RS RSRP測定結果が利用可能な場合は、最高のCSI-RS RSRPが最初にリストされるように、または、CSI-RSのRSRQ測定結果が利用可能な場合、最高のCSI-RS RSRQが最初にリストされるように、または、最高のSS/PBCHブロックSINRが最初にリストされるように順序付けられた送信元Pセル(HO障害の場合)またはPセル(RLFの場合)のすべての利用可能な測定量を含む;
1> ssbRLMConfigBitmapおよび/またはcsi-rsRLMConfigBitmapをmeasResultLastServCellに設定し、送信元Pセル(HO障害の場合)またはPセル(RLFの場合)の無線リンク監視構成を含む;
1> 測定が利用可能な設定されたmeasObjectNRのそれぞれについて:
2> SS/PBCHブロックベースの測定量が利用可能な場合:
3> measResultNeighCellsのmeasResultListNRを設定し、UEが障害を検出した瞬間まで収集された利用可能なSS/PBCHブロックベースの測定に基づいて、SS/PBCHブロックRSRP測定結果が利用可能な場合は、最高のSS/PBCHブロックRSRPのセルが最初にリストされるように、または、SS/PBCHブロックのRSRQ測定結果が利用可能な場合、最高のSS/PBCHブロックRSRQのセルが最初にリストされるように、または、最高のSS/PBCHブロックSINRのセルが最初にリストされるように順序付けられた送信元Pセル(HO障害の場合)またはPセル(RLFの場合)のすべての利用可能な測定量を含む;
4> 含まれる隣接セルごとに、利用可能なオプションのフィールドを含める;
2> CSI-RSベースの測定量が利用可能な場合:
3> measResultNeighCellsにmeasResultListNRを設定し、UEが障害を検出した瞬間まで収集された利用可能なCSI-RSベースの測定に基づいて、CSI-RS RSRP測定結果が利用可能な場合、最高のCSI-RS RSRPを持つセルが最初にリストされるように、または、CSI-RS RSRQ測定結果が利用可能な場合は、CSI-RS RSRQが最も高いセルが最初にリストされるように、送信元Pセル以外の最良の測定セルのすべての利用可能な測定量を順序正しく含む;
4> 含まれる隣接セルごとに、利用可能なオプションのフィールドを含む;
2> 測定が利用可能な、設定されたEUTRA周波数のそれぞれについて;
3> measResultNeighCellsにmeasResultListEUTRAを設定し、UEが障害を検出した瞬間まで収集された利用可能な測定に基づいて、RSRP測定結果が利用可能な場合は最も高いRSRPを持つセルが最初にリストされるように順序付けられた最良の測定セルを含む;
4> 含まれる隣接セルごとに、利用可能なオプションのフィールドを含む;
注1:測定された量は、モビリティ測定構成で構成されているように、L3フィルタによってフィルタ処理される。構成されている場合、測定は時間領域測定リソースの制限に基づく。ブラックリストに登録されたセルは、報告する必要はない。
1> c-RNTIを、送信元Pセル(HO障害の場合)またはPセル(RLFの場合)で使用されるC-RNTIに設定する。
1> 5.3.5.8.3で説明されているように、同期障害を伴う再構成が原因で障害が検出された場合、次のようにVarRLF報告のフィールドを設定する:
2> connectionFailureTypeをhofに設定する;
2> reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージがRAT内ハンドオーバ障害に関する(NRからNR)場合:
3> 利用可能な場合は、failedPCellIdのnrFailedPCellIdをグローバルセルIDとトラッキングエリアコードに、そうでない場合は、障害が発生したハンドオーバの目標Pセルの物理セルIDとキャリア周波数に設定する。
2> それ以外で、最後のMobilityFromNRCommandがNRからE-UTRAへのRAT間ハンドオーバの障害に関する場合およびUEがRAT間MRO(NRからEUTRA)の無線リンク障害報告をサポートしている場合:
3> 利用可能であればfailedPCellIdのeutraFailedPCellIdをグローバルセルIDおよびトラッキングエリアコードに、そうでない場合は障害が発生したハンドオーバの目標Pセルの物理セルIDおよびキャリア周波数に設定する;
2> previousPCellIdにnrPreviousCellを含め、reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージが受信されたPセルのグローバルセルIDおよびトラッキングエリアコードに設定する。
2> timeConnFailureを、reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージを受信してからの経過時間に設定する。
1> そうでなく、5.3.10.3で説明されているように無線リンク障害が原因で障害が検出された場合は、次のようにVarRLF-reportのフィールドを設定する:
2> connectionFailureTypeをrlfに設定する。
2> rlf-Causeを5.3.10.4節に従って無線リンク障害を検出するためのトリガに設定する;
2> 利用可能であればfailedPCellIdのnrFailedPCellIdをグローバルセルIDおよびトラッキングエリアコードに、そうでない場合は無線リンク障害が検出されたPセルの物理セルIDおよびキャリア周波数に設定する。
2> reconfigurationWithSyncを含むRRCReconfigurationメッセージが接続障害の前に受信された場合:
3> reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージがNR内ハンドオーバに関する場合:
4> previousPCellIdにnrPreviousCellを含み、それをreconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージが受信されたPセルのグローバルセルIDとトラッキングエリアコードに設定する;
4> timeConnFailureをreconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージの受信以降の経過時間に設定する;
4> reconfigurationWithSyncがconditionalReconfigurationの一部の場合
5> reconfigurationWithSyncCHOをtrueに設定する
3> そうではなく、reconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージがE-UTRAからNRへのハンドオーバに関係する場合、およびUEがRAT内MROの無線リンク障害報告をサポートしている場合:
4> previousPCellIdのeutraPreviousCellを含み、TS36.331[10] 5.4.3.3節で規定されている様に、E-UTRA RRCメッセージMobilityFromEUTRACommandメッセージに埋め込まれているreconfigurationWithSyncを含む最後のRRCReconfigurationメッセージが受信されたE-UTRA PセルのグローバルセルIDとE-UTRAのトラッキングエリアコードに設定する;
4> timeConnFailureをTS36.331[10] 5.4.3.3節で規定されている様に、E-UTRA RRCメッセージMobilityFromEUTRACommandメッセージに埋め込まれたreconfigurationWithSyncを含む、最後のRRCReconfigurationメッセージの受信からの経過時間に設定する;
4> reconfigurationWithSyncがconditionalReconfigurationの一部の場合
5> reconfigurationWithSyncCHOをtrueに設定する
1> connectionfailureTypeがrlfで、rlf-CauseがrandomAccessProblemまたはbeamFailureRecoveryFailureに設定されている場合;または、
1> connectionfailureTypeがhofの場合:
2> 5.7.10.5節で説明されているように、ra-InformationCommonを設定しランダムアクセス関連の情報を含め;
1> 位置情報が利用可能な場合、次のように位置の内容を設定する:
2> 利用可能な場合は、commonLocationInfoを設定して詳細な位置情報を含める。
2> 利用可能な場合は、locationInfoのbt-LocationInfoを設定しBluetoothビーコンのRSSIの降順に、Bluetooth測定結果を含める;
2> 利用可能な場合は、locationInfoのwlan-LocationInfoを設定しWLAN APのRSSIの降順に、WLAN測定結果を含める;
2> 利用可能な場合、locationInfoのsensor-LocationInfoを設定し、センサの測定結果を含める;
【0103】
UEは、無線リンク障害/ハンドオーバ障害を廃棄しても良い、すなわち無線リンク障害/ハンドオーバ障害の検出から48時間後に、UE変数VarRLF-Reportを解放する。
【0104】
注2:この節では、「ハンドオーバの障害」という用語は、「同期の障害を伴う再構成」を指すために使用さる。
【0105】
6.2.2 メッセージ定義
UEInformationResponse message
-- ASN1START
-- TAG-UEINFORMATIONRESPONSE-START
UEInformationResponse-r16 ::= SEQUENCE {
rrc-TransactionIdentifier RRC-TransactionIdentifier,
criticalExtensions CHOICE {
ueInformationResponse-r16 UEInformationResponse-r16-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
UEInformationResponse-r16-IEs ::= SEQUENCE {
measResultIdleEUTRA-r16 MeasResultIdleEUTRA-r16 OPTIONAL,
measResultIdleNR-r16 MeasResultIdleNR-r16 OPTIONAL,
logMeasReport-r16 LogMeasReport-r16 OPTIONAL,
connEstFailReport-r16 ConnEstFailReport-r16 OPTIONAL,
ra-ReportList-r16 RA-ReportList-r16 OPTIONAL,
rlf-Report-r16 RLF-Report-r16 OPTIONAL,
mobilityHistoryReport-r16 MobilityHistoryReport-r16 OPTIONAL,
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
LogMeasReport-r16 ::= SEQUENCE {
absoluteTimeStamp-r16 AbsoluteTimeInfo-r16,
traceReference-r16 TraceReference-r16,
traceRecordingSessionRef-r16 OCTET STRING (SIZE (2)),
tce-Id-r16 OCTET STRING (SIZE (1)),
logMeasInfoList-r16 LogMeasInfoList-r16,
logMeasAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableBT-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableWLAN-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
...
}
LogMeasInfoList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxLogMeasReport-r16)) OF LogMeasInfo-r16
LogMeasInfo-r16 ::= SEQUENCE {
locationInfo-r16 LocationInfo-r16 OPTIONAL,
relativeTimeStamp-r16 INTEGER (0..7200),
servCellIdentity-r16 CGI-Info-Logging-r16 OPTIONAL,
measResultServingCell-r16 MeasResultServingCell-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCells-r16 SEQUENCE {
measResultNeighCellListNR MeasResultListLogging2NR-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCellListEUTRA MeasResultList2EUTRA-r16 OPTIONAL
},
anyCellSelectionDetected-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL
}
ConnEstFailReport-r16 ::= SEQUENCE {
measResultFailedCell-r16 MeasResultFailedCell-r16,
locationInfo-r16 LocationInfo-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCells-r16 SEQUENCE {
measResultNeighCellListNR MeasResultList2NR-r16 OPTIONAL,
measResultNeighCellListEUTRA MeasResultList2EUTRA-r16 OPTIONAL
},
numberOfConnFail-r16 INTEGER (1..8),
perRAInfoList-r16 PerRAInfoList-r16,
timeSinceFailure-r16 TimeSinceFailure-r16,
...
}
MeasResultServingCell-r16 ::= SEQUENCE {
resultsSSB-Cell MeasQuantityResults,
resultsSSB SEQUENCE{
best-ssb-Index SSB-Index,
best-ssb-Results MeasQuantityResults,
numberOfGoodSSB INTEGER (1..maxNrofSSBs-r16)
} OPTIONAL
}
MeasResultFailedCell-r16 ::= SEQUENCE {
cgi-Info CGI-Info-Logging-r16,
measResult-r16 SEQUENCE {
cellResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Cell-r16 MeasQuantityResults
},
rsIndexResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Indexes-r16 ResultsPerSSB-IndexList
}
}
}
RA-ReportList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxRAReport-r16)) OF RA-Report-r16
RA-Report-r16 ::= SEQUENCE {
cellId-r16 CHOICE {
cellGlobalId-r16 CGI-Info-Logging-r16,
pci-arfcn-r16 SEQUENCE {
physCellId-r16 PhysCellId,
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueNR
}
},
ra-InformationCommon-r16 RA-InformationCommon-r16,
raPurpose-r16 ENUMERATED {accessRelated, beamFailureRecovery, reconfigurationWithSync, ulUnSynchronized,
schedulingRequestFailure, noPUCCHResourceAvailable, requestForOtherSI,
spare9, spare8, spare7, spare6, spare5, spare4, spare3, spare2, spare1}
}
RA-InformationCommon-r16 ::= SEQUENCE {
absoluteFrequencyPointA-r16 ARFCN-ValueNR,
locationAndBandwidth-r16 INTEGER (0..37949),
subcarrierSpacing-r16 SubcarrierSpacing,
msg1-FrequencyStart-r16 INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-FrequencyStartCFRA-r16 INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacing-r16 SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacingCFRA-r16 SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-FDM-r16 ENUMERATED {one, two, four, eight} OPTIONAL,
msg1-FDMCFRA-r16 ENUMERATED {one, two, four, eight} OPTIONAL,
perRAInfoList-r16 PerRAInfoList-r16
}
PerRAInfoList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..200)) OF PerRAInfo-r16
PerRAInfo-r16 ::= CHOICE {
perRASSBInfoList-r16 PerRASSBInfo-r16,
perRACSI-RSInfoList-r16 PerRACSI-RSInfo-r16
}
PerRASSBInfo-r16 ::= SEQUENCE {
ssb-Index-r16 SSB-Index,
numberOfPreamblesSentOnSSB-r16 INTEGER (1..200),
perRAAttemptInfoList-r16 PerRAAttemptInfoList-r16
}
PerRACSI-RSInfo-r16 ::= SEQUENCE {
csi-RS-Index-r16 CSI-RS-Index,
numberOfPreamblesSentOnCSI-RS-r16 INTEGER (1..200)
}
PerRAAttemptInfoList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..200)) OF PerRAAttemptInfo-r16
PerRAAttemptInfo-r16 ::= SEQUENCE {
contentionDetected-r16 BOOLEAN OPTIONAL,
dlRSRPAboveThreshold-r16 BOOLEAN OPTIONAL,
...
}
RLF-Report-r16 ::= CHOICE {
nr-RLF-Report-r16 SEQUENCE {
measResultLastServCell-r16 MeasResultRLFNR-r16,
measResultNeighCells-r16 SEQUENCE {
measResultListNR-r16 MeasResultList2NR-r16 OPTIONAL,
measResultListEUTRA-r16 MeasResultList2EUTRA-r16 OPTIONAL
} OPTIONAL,
c-RNTI-r16 RNTI-Value,
previousPCellId-r16 CHOICE {
nrPreviousCell-r16 CGI-Info-Logging-r16,
eutraPreviousCell-r16 CGI-InfoEUTRALogging
} OPTIONAL,
failedPCellId-r16 CHOICE {
nrFailedPCellId-r16 CHOICE {
cellGlobalId-r16 CGI-Info-Logging-r16,
pci-arfcn-r16 SEQUENCE {
physCellId-r16 PhysCellId,
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueNR
}
},
eutraFailedPCellId-r16 CHOICE {
cellGlobalId-r16 CGI-InfoEUTRALogging,
pci-arfcn-r16 SEQUENCE {
physCellId-r16 EUTRA-PhysCellId,
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueEUTRA
}
}
},
reconnectCellId-r16 CHOICE {
nrReconnectCellId-r16 CGI-Info-Logging-r16,
eutraReconnectCellId-r16 CGI-InfoEUTRALogging
} OPTIONAL,
timeUntilReconnection-16 TimeUntilReconnection-16 OPTIONAL,
reestablishmentCellId-r16 CGI-Info-Logging-r16 OPTIONAL,
timeConnFailure-r16 INTEGER (0..1023) OPTIONAL,
timeSinceFailure-r16 TimeSinceFailure-r16,
reconfigurationWithSyncCHO-r16 ENUMERATED {true,...}, OPTIONAL,
connectionFailureType-r16 ENUMERATED {rlf, hof},
rlf-Cause-r16 ENUMERATED {t310-Expiry, randomAccessProblem, rlc-MaxNumRetx,
beamFailureRecoveryFailure, lbtFailure-r16,
bh-rlfRecoveryFailure, spare2, spare1},
locationInfo-r16 LocationInfo-r16 OPTIONAL,
noSuitableCellFound-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
ra-InformationCommon-r16 RA-InformationCommon-r16 OPTIONAL,
...
},
eutra-RLF-Report-r16 SEQUENCE {
failedPCellId-EUTRA CGI-InfoEUTRALogging,
measResult-RLF-Report-EUTRA-r16 OCTET STRING,
...
}
}
MeasResultList2NR-r16 ::= SEQUENCE(SIZE (1..maxFreq)) OF MeasResult2NR-r16
MeasResultList2EUTRA-r16 ::= SEQUENCE(SIZE (1..maxFreq)) OF MeasResult2EUTRA-r16
MeasResult2NR-r16 ::= SEQUENCE {
ssbFrequency-r16 ARFCN-ValueNR OPTIONAL,
refFreqCSI-RS-r16 ARFCN-ValueNR OPTIONAL,
measResultList-r16 MeasResultListNR
}
MeasResultListLogging2NR-r16 ::= SEQUENCE(SIZE (1..maxFreq)) OF MeasResultLogging2NR-r16
MeasResultLogging2NR-r16 ::= SEQUENCE {
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueNR,
measResultListLoggingNR-r16 MeasResultListLoggingNR-r16
}
MeasResultListLoggingNR-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxCellReport)) OF MeasResultLoggingNR-r16
MeasResultLoggingNR-r16 ::= SEQUENCE {
physCellId-r16 PhysCellId,
resultsSSB-Cell-r16 MeasQuantityResults,
numberOfGoodSSB-r16 INTEGER (1..maxNrofSSBs-r16) OPTIONAL
}
MeasResult2EUTRA-r16 ::= SEQUENCE {
carrierFreq-r16 ARFCN-ValueEUTRA,
measResultList-r16 MeasResultListEUTRA
}
MeasResultRLFNR-r16 ::= SEQUENCE {
measResult-r16 SEQUENCE {
cellResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Cell-r16 MeasQuantityResults OPTIONAL,
resultsCSI-RS-Cell-r16 MeasQuantityResults OPTIONAL
},
rsIndexResults-r16 SEQUENCE{
resultsSSB-Indexes-r16 ResultsPerSSB-IndexList OPTIONAL,
ssbRLMConfigBitmap-r16 BIT STRING (SIZE (64)) OPTIONAL,
resultsCSI-RS-Indexes-r16 ResultsPerCSI-RS-IndexList OPTIONAL,
csi-rsRLMConfigBitmap-r16 BIT STRING (SIZE (96)) OPTIONAL
} OPTIONAL
}
}
TimeSinceFailure-r16 ::= INTEGER (0..172800)
MobilityHistoryReport-r16 ::= VisitedCellInfoList-r16
TimeUntilReconnection-16 ::= INTEGER (0..172800)
【0106】
【0107】
本明細書で説明する主題は、任意の適切な構成要素を使用して任意の適切なタイプのシステムで実装することができるが、本明細書で開示する実施形態は、図6に示す無線ネットワークの例などの無線ネットワークに関連して説明する。単純化のため、図6の無線ネットワークは、ネットワーク606、ネットワークノード660および660b、ならびにWD610、610b、および610cのみを描写する。実際には、無線ネットワークは、固定電話、サービスプロバイダ、または他のネットワークノードまたはエンドデバイスなどの無線デバイス間、または無線デバイスと別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した追加の要素をさらに含み得る。図示された構成要素のうち、ネットワークノード660および無線デバイス(WD)610が、追加の詳細と共に描写されている。ネットワークノード660は、図3を参照して上記で説明した方法を行い得る。無線デバイス610は、図3および5を参照して上記で説明した方法を行い得る。無線ネットワークは、通信および他のタイプのサービスを1つまたは複数の無線デバイスに提供し、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/または使用を容易にする。
【0108】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、または他の同様のタイプのシステムを備え、および/またはそれらとインタフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格または他のタイプの事前定義された規則または手順に従って動作するように構成され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、および/または他の適切な2G、3G、4Gなどの通信規格、またはIEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、および/または、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、その他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0109】
ネットワーク606は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、大都市圏ネットワーク、およびその他のネットワークを備え、デバイス間の通信を可能にする。
【0110】
ネットワークノード660およびWD610は、以下でより詳細に説明されるさまざまな構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークで無線接続を提供するなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために連携する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、有線または無線接続を介してデータおよび/または信号の通信を容易にまたは参加する任意の数の有線または無線のネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、および/または任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0111】
明細書で使用される場合、ネットワークノードは、無線ネットワーク内の無線デバイスおよび/または他のネットワークノードまたは機器と直接的または間接的に通信可能で、構成され、配置され、および/または動作可能な機器を参照し、無線アクセスを可能におよび/または提供し、および/または無線ネットワーク内の他の機能(例えば、管理)行う。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、およびNRノードB(gNB)))を含むが、これらに限定されるわけではない。基地局は、提供するカバレッジの量(別の言い方をすれば、送信電力レベル)に基づいて分類でき、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれ得る。基地局は、中継ノードまたは中継を制御する中継親ノードであり得る。ネットワークノードはまた、集中型デジタルユニットおよび/または遠隔無線ユニット(RRU)などの分散型無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分を含むことができ、遠隔無線機(RRH)と呼ばれることもある。このような遠隔無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化されていてもいなくてもよい。分散型無線基地局の一部は、分散型アンテナシステム(DAS)内のノードと呼ばれることもあり得る。ネットワークノードのさらに別の例には、MSRBSなどのマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャストコーディネーションエンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(例えば、E-SMLC)、および/またはMDTが含まれる。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明する仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスに無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または提供するか、または何らかのサービスを無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに提供することができ、構成され、配置され、および/または動作可能な任意の適切なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0112】
図6では、ネットワークノード660は、処理回路670、デバイス可読媒体680、インタフェース690、補助機器684、電源686、電源回路687、およびアンテナ662を含む。図6の無線ネットワーク例で示すネットワークノード660は、図示されたハードウェア構成要素の組み合わせを含むデバイスを表すが、他の実施形態は、構成要素の異なる組み合わせを有するネットワークノードを含み得る。ネットワークノードは、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要なハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含むことを理解されたい。さらに、ネットワークノード660の構成要素は、より大きなボックス内に配置されるか、または複数のボックス内にネストされた単一のボックスとして示されているが、実際には、ネットワークノードは、図示された単一の構成要素(例えば、デバイス可読媒体680は、複数の別個のハードドライブおよび複数のRAMモジュールを含み得る)を構成する複数の異なる物理構成要素を含み得る。
【0113】
同様に、ネットワークノード660は複数の別個の構成要素より構成する事ができ(例えば、NodeB構成要素とRNC構成要素、またはBTS構成要素とBSC構成要素など)、それぞれ独自の構成要素を有することができる。ネットワークノード660が複数の別個の構成要素(例えば、BTSおよびBSC構成要素)を含む特定のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数をいくつかのネットワークノード間で共有し得る。たとえば、1つのRNCが複数のNodeBを制御する場合があり得る。このようなシナリオでは、各固有のNodeBとRNCのペアは、場合によっては、単一の個別のネットワークノードと見なされる場合があり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード660は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素を複製することができ(例えば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体680)、いくつかの構成要素を再利用することができる(例えば、同じアンテナ662をRATによって共有することができる)。ネットワークノード660はまた、例えば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、ネットワークノード660に統合された異なる無線技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、ネットワークノード660内の同じまたは異なるチップまたはチップセットおよび他の構成要素に統合され得る。
【0114】
処理回路670は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される任意の決定、計算、または同様の動作(例えば、特定の取得動作)を実行するように構成される。処理回路670によって実行されるこれらの動作は、例えば、取得した情報または変換した情報に基づいておよび前記処理の決定結果により、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、および/または1つまたは2つの動作を実行することによって、処理回路670によって取得された処理情報を含み得る。
【0115】
処理回路670は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせおよび/またはエンコードロジックのうちの一つ又は複数の組合せを備え、単独またはデバイス読み取り可能媒体630などの他のWD610コンポーネントと併せて、WD610の機能を提供するように動作可能であり得る。例えば、処理回路670は、デバイス可読媒体680または処理回路670内のメモリに記憶された命令を実行することができる。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線の特徴、機能、または利点のいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路670は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、処理回路670は、無線周波数(RF)トランシーバ回路672およびベースバンド処理回路674のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路672およびベースバンド処理回路674は、別個のチップ(またはチップセット)、ボード、または無線ユニットやデジタルユニットなどのユニットにあっても良い。別の実施形態では、RFトランシーバ回路672およびベースバンド処理回路674の一部または全部は、同じチップまたはチップ、ボード、またはユニットのセット上にあってもよい。
【0117】
ある実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体680または処理回路670内のメモリに格納された命令を実行する処理回路670によって実行され得る。他の実施形態では、機能の一部またはすべては、分離したまたはハードワイヤード方式の様に個別のデバイス可読媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路670によって提供され得る。これらの実施形態のいずれにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するかどうかにかかわらず、処理回路670は、説明した機能を実行するように構成することができる。そのような機能によって提供される利益は、処理回路670単独またはネットワークノード660の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード660全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
【0118】
デバイス可読媒体680は、持続的なストレージ、ソリッドステートメモリ、遠隔マウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、大規模記憶媒体(例えば、ハードディスク)、稼働記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD))、および/または他のいずれかの揮発性、非揮発性または非一時性なデバイス可読、および/またはコンピュータ実行可能な処理回路670で使われ得る情報、データ、および/または命令を記憶するメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含み得る。デバイス可読媒体680は、1つまたは複数のロジック、ルール、コード、テーブルなど、および/またはネットワークノード660によって利用され、処理回路670によって実行可能な命令を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションを含む任意の適切な命令、データ、または情報を格納し得る。デバイス可読媒体680は、処理回路670による計算、および/またはインタフェース690経由で受信したデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路670およびデバイス可読媒体680は、統合されていると見なされ得る。
【0119】
インタフェース690は、ネットワーク660,ネットワーク606,および/またはWD610の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信で使用される。図示のように、インタフェース690は、送受信するポート(複数可)/端末(複数可)694を備え、例えば、有線接続を介したネットワーク606との間のデータの送受信を行う。インタフェース690はまた、アンテナ662に結合され得る、または特定の実施形態ではその一部であり得る無線フロントエンド回路692を含む。無線フロントエンド回路692は、フィルタ698および増幅器696を備える。無線フロントエンド回路692は、アンテナ662と処理回路670に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ662と処理回路670との間で通信される信号を調整するように構成され得る。無線フロントエンド回路692は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送信されるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路692は、フィルタ698および/または増幅器696の組み合わせを使用して、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。その後、無線信号はアンテナ662を介して送信することができる。同様に、データを受信する際に、アンテナ662は、無線フロントエンド回路692によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路670に渡されることができる。他の実施形態では、インタフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを含み得る。
【0120】
特定の他の実施形態では、ネットワークノード660は別個の無線フロントエンド回路692を含まなくてもよく、代わりに、処理回路670が無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路692なしでアンテナ662に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態においては、RFトランシーバ回路672の全部または一部は、インタフェース690の一部と見なし得る。さらに他の実施形態では、インタフェース690は、1つまたは複数のポートまたは端子694、無線フロントエンド回路692、およびRFトランシーバ回路672を、無線ユニット(図示せず)の一部として含むことができ、およびインタフェース690は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路674と通信し得る。
【0121】
アンテナ662は、無線信号を送受信するように構成された1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ662は、無線フロントエンド回路690に結合されてもよく、データおよび/または信号を無線で送受信できる任意のタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ662は、例えば2GHzと66GHzとの間で無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の無指向性セクタまたはパネルアンテナを備え得る。無指向性アンテナは任意の方向に無線信号を送受信するために使用でき、セクタアンテナは特定のエリア内のデバイスから無線信号を送受信するために使用でき、パネルアンテナは相対的に直線状にある無線信号の送受信に使われるLOSアンテナであり得る。場合によっては、複数のアンテナを使用することをMIMOと呼ぶことがあり得る。特定の実施形態では、アンテナ662は、ネットワークノード660とは別個であってもよく、インタフェースまたはポートを介してネットワークノード660に接続可能であってもよい。
【0122】
アンテナ662、インタフェース690、および/または処理回路670は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/または特定の取得動作を実行するように構成され得る。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器から受信される可能性があります。同様に、アンテナ662、インタフェース690、および/または処理回路670は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実行するように構成され得る。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0123】
電源回路687は、電源管理回路を含むか、またはそれに結合されてもよく、ネットワークノード660の構成要素に、本明細書に記載の機能を実行するための電力を供給するように構成される。電源回路687は、電源686から電力を受け取り得る。電源686および/または電源回路687は、ネットワークノード660のさまざまな構成要素に、それぞれの構成要素に適した形で(例えば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流で)電力を供給するように構成され得る。電源686は、電源回路687および/またはネットワークノード660に含まれるか、またはそれらの外部にあってもよい。例えば、ネットワークノード660は、入力回路または電気ケーブルなどのインタフェースを介して外部電源(例えば、コンセント)に接続可能であっても良く、それにより外部電源は電源回路687に電力を供給する。さらなる例として、電源686は、電力回路687に接続された、または一体化されたバッテリまたはバッテリパックの形態の電力源を備え得る。外部電源が障害した場合、バッテリがバックアップ電源を提供する場合があり得る。光起電のデバイスなど、他のタイプの電源も使用し得る。
【0124】
ネットワークノード660の他の実施形態は、図6に示されるもの以外に、本明細書に記載の機能および/または本明細書に記載の主題をサポートするのに必要な機能を含む、ネットワークノードの機能の特定の態様を提供する役割を担うことができる追加の構成要素を含み得る。例えば、ネットワークノード660は、ネットワークノード660への情報の入力を可能にし、ネットワークノード660からの情報の出力を可能にするユーザインタフェース機器を含み得る。これにより、ユーザは、ネットワークノード660の診断、保守、修理、および他の管理機能を実行することができるようになる。
【0125】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することができ、構成され、配置され、および/または動作可能なデバイスを参照する。特に明記しない限り、用語WDは、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線通信することは、電磁波、電波、赤外線、および/または空気を介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号の送信および/または受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人間の相互作用なしに情報を送信および/または受信するように構成され得る。例えば、WDは、内部または外部のイベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例には、スマートフォン、モバイル電話、携帯電話、Voice over IP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯デジタル支援(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽ストレージデバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、モバイルステーション、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客宅内機器(CPE)、車載搭載無線端末デバイスなどが含まれますが、これらに限定されません。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車両間(V2V)、車両間インフラストラクチャ(V2I)、車とすべての物(V2X)に3GPPの標準を実装する事によりデバイス間(D2D)通信をサポートする場合があり、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれ得る。さらに別の具体例として、モノのインターネット(IoT)シナリオにおいて、WDは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する機械または他のデバイスを表し得る。この場合、WDは、3GPPのコンテキストではMTCデバイスと呼ばれるマシンーマシン(M2M)デバイスであってもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのような機械またはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計測デバイス、産業機械、家庭用または個人用の器具(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(例えば、時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告できる車両または他の機器を表し得る。上述のWDは、無線接続のエンドポイントを表すことができ、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれ得る。さらに、上述のWDはモバイルであってもよく、その場合、それはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0126】
図示のように、無線デバイス610は、アンテナ611、インタフェース614、処理回路620、デバイス可読媒体630、ユーザインタフェース機器632、補助機器634、電源636、および電源回路637を含む。WD610は、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術や挙げればきりがないが、WD610によってサポートされるさまざまな無線技術に対する表示された構成要素の1つまたは複数より成る複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD610内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合し得る。
【0127】
アンテナ611は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含むことができ、インタフェース614に接続される。特定の他の実施形態では、アンテナ611は、WD610から分離され、インタフェースまたはポートを介してWD610に接続可能であり得る。アンテナ611、インタフェース614、および/または処理回路620は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信または送信動作を実行するように構成され得る。ネットワークノードおよび/または別のWDから、任意の情報、データおよび/または信号を受信し得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ611は、インタフェースと見なされ得る。
【0128】
図示のように、インタフェース614は、無線フロントエンド回路612およびアンテナ611を備える。無線フロントエンド回路612は、1つまたは複数のフィルタ618および増幅器616を備える。無線フロントエンド回路614は、アンテナ611および処理回路620に接続され、アンテナ611および処理回路620間で通信した信号の調整を行うように構成される。無線フロントエンド回路612は、アンテナ611またはその一部に結合され得る。いくつかの実施形態では、WD610は別個の無線フロントエンド回路612を含まなくても良く、更に、処理回路620は、無線フロントエンド回路を備えることができ、アンテナ611に接続することができる。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路622の一部または全部をインタフェース614の一部とみなし得る。無線フロントエンド回路612は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送信されるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路612は、フィルタ618および/または増幅器616の組み合わせを使用して、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。その後、無線信号を、アンテナ611を介して送信することができる。同様に、データを受信するとき、アンテナ611は、無線フロントエンド回路612によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路620に渡すことができる。他の実施形態では、インタフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを含むことができる。
【0129】
処理回路620は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウェアの組合せ、および/またはエンコードロジックのうちの1つまたは複数の組み合わせを備え、単独またはデバイス読み取り可能媒体630などの他のWD610コンポーネントと併せて、WD610の機能を提供するように動作可能であり得る。そのような機能には、本明細書で説明するさまざまな無線機能または利点のいずれかを提供することが含まれ得る。例えば、処理回路620は、デバイス可読媒体630または処理回路620内のメモリに格納された命令を実行して、本明細書に開示された機能を提供し得る。
【0130】
図示のように、処理回路620は、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、およびアプリケーション処理回路626のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路620は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを含み得る。特定の実施形態では、WD610の処理回路620は、SOCを備えることができる。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、およびアプリケーション処理回路626は、別個のチップまたはチップセットの上にあってもよい。他の実施形態では、ベースバンド処理回路624およびアプリケーション処理回路626の一部または全部を1つのチップまたはチップセットに結合することができ、RFトランシーバ回路622を別のチップまたはチップセットに上に配置することができる。さらに他の実施形態では、RFトランシーバ回路622およびベースバンド処理回路624の一部または全部が同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路626が別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに他の実施形態では、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、およびアプリケーション処理回路626の一部または全部を同じチップまたはチップセットに組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路622は、インタフェース614の一部であってもよい。RFトランシーバ回路622は、処理回路620のためにRF信号を調整しても良い。
【0131】
ある実施形態において、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体630に格納された命令を実行する処理回路620によって提供されてもよく、これは特定の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。他の実施形態では、機能の一部またはすべては、別個のまたはハードワイヤード方式の様に個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなく、処理回路620によって提供され得る。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するかどうかにかかわらず、処理回路620は、説明した機能を実行するように構成することができる。そのような機能によって提供される利益は、処理回路620のみまたはWD610の他の構成要素に限定されず、WD610全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
【0132】
処理回路620は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の決定、計算、または同様の動作(例えば、特定の取得動作)を実行するように構成され得る。処理回路620によって実行されるこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD610によって格納された情報と比較すること、および/または得られた情報または変換された情報に基づき、前記処理の結果の決定として、1つまたは複数の操作を実行することにより、処理回路620によって取得された処理情報を含む事ができる。
【0133】
デバイス可読媒体630は、処理回路620によって実行可能な1つまたは複数のロジック、ルール、コードなど、および/または他の命令を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションを格納するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体630は、コンピュータメモリ(例:ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例:ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例:コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または処理回路620によって使用され得る情報、データ、および/または命令を格納する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路620、およびデバイス可読媒体630は、統合されていると見なすことができる。
【0134】
ユーザインタフェース機器632は、人間のユーザがWD610と相互作用することを可能にする構成要素を提供することができる。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの多くの形態であり得る。ユーザインタフェース機器632は、ユーザへの出力を生成し、ユーザがWD610に入力できる様に動作可能であり得る。相互作用のタイプは、WD610にインストールされているユーザインタフェース機器632のタイプによって変化し得る。たとえば、WD610がスマートフォンの場合、相互作用はタッチ画面を介して行うことができ、WD610がスマートメータである場合、相互作用は使用状況(例:使用ガロン数)を提供する画面、または可聴アラート(例:煙が検出された場合)を提供するスピーカーを介して行われ得る。ユーザインタフェース機器632は、入力インタフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力インタフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインタフェース機器632は、WD610への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路620に接続されて、処理回路620が入力情報を処理する。ユーザインタフェース機器632は、例えば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含み得る。ユーザインタフェース機器632はまた、WD610からの情報の出力を可能にし、処理回路620がWD610からの情報を出力できるように構成される。ユーザインタフェース機器632は、例えば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインタフェース、またはその他の出力回路を含み得る。ユーザインタフェース機器632の1つまたは複数の入力および出力インタフェース、デバイス、および回路を使用して、WD610は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザが本明細書に記載された機能から利益を得ることを可能にすることができる。
【0135】
補助機器634は、WDによって実行されない可能性がある、より具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、さまざまな目的で測定を行うための特殊なセンサ、有線通信などの追加のタイプの通信用のインタフェースを含むことができる。補助機器634の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変化し得る。
【0136】
電源636は、いくつかの実施形態では、バッテリまたはバッテリパックの形態であってもよい。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電力デバイス、または電力セルなど、他のタイプの電源も使用することができる。WD610は、電源636からの電力を、本明細書に記載または示される任意の機能を実行するために電源636からの電力を必要とするWD610の様々な部分に供給するための電力回路637をさらに備えることができる。電源回路637は、特定の実施形態では、電源管理回路を備え得る。電源回路637は、追加的または代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であり得て、この場合、WD610は、入力回路または電力ケーブルなどのインタフェースを介して外部電源(コンセントなど)に接続可能である場合がある。電源回路637はまた、特定の実施形態では、外部電源から電源636に電力を供給するように動作可能であり得る。これは、例えば、電源636の充電のためであり得る。電源回路637は、任意のフォーマット、変換、または電源636からの電力の他の変更を実行し、電力が供給されるWD610のそれぞれのコンポーネントに適した電力にすることができる。
【0137】
図7は、本明細書で説明される様々な態様に従ったUEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるように、ユーザ機器またはUEは、関連するデバイスを所有および/または操作する人間のユーザという意味で必ずしもユーザを有していない場合があり得る。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または操作を意図しているが、特定の人間のユーザに関連付けられていないか、最初は関連付けられていない可能性があるデバイス(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表すことができる。他に、UEは、エンドユーザへの販売または操作を意図していないが、ユーザの利益のために関連または操作され得るデバイス(例えば、スマート電力計)を表すことができる。UE700は、NBIoT UE、マシンタイプ通信(MTC) UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図7に示すように、UE700は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格のような、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公布された1つまたは複数の通信規格に従って通信するように構成されたWDの一例である。前述のように、用語WDとUEは互換的に使用され得る。従って、図7はUEであるが、本明細書で説明する構成要素はWDに等しく適用可能であり、逆もまた同様である。
【0138】
図7では、UE700は、入出力インタフェース705、無線周波数(RF)インタフェース709、ネットワーク接続インタフェース711、ランダムアクセスメモリ(RAM)717、読み取り専用メモリ(ROM)719、および記憶媒体721などを含むメモリ715、通信サブシステム731、電源733、および/または任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組み合わせと動作する様に結合した処理回路701を含む。記憶媒体721は、オペレーティングシステム723、アプリケーションプログラム725、およびデータ727を含む。他の実施形態では、記憶媒体721は、他の同様のタイプの情報を含むことができる。特定のUEは、図7に示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用することができる。コンポーネント間の統合のレベルは、UEごとに変化し得る。更に、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、コンポーネントの複数のインスタンスを含み得る。
【0139】
図7では、処理回路701は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成され得る。処理回路701は、1つまたは複数のハードウェア実装状態機械(例えば、ディスクリートロジック、FPGA、ASICなど)など、メモリ内で機械的に可読なコンピュータプログラムとして格納された機械命令を実行するように動作する任意の順次状態機械を実装するように構成され得る。すなわち、適切なファームウェアを持つプログラマブルロジック、適切なソフトウェアを持つ1つまたは複数の格納されたプログラム、マイクロプロセッサまたはデジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、または上記の任意の組み合わせであり得る。例えば、処理回路701は、2つの中央処理装置(CPU)を含むことができる。データは、コンピュータによる使用に適した形式の情報である場合があり得る。
【0140】
図示の実施形態では、入出力インタフェース705は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インタフェースを提供するように構成され得る。UE700は、入出力インタフェース705を介して出力デバイスを使用するように構成され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインタフェースポートを使用し得る。例えば、USBポートを使用して、UE700への入力およびUE700からの出力を提供することができる。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。UE700は、入力/出力インタフェース705を介して入力デバイスを使用して、ユーザが情報をUE700に取り込むことを可能にするように構成され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、Webカメラなど)、マイク、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量性または抵抗性タッチセンサを含むことができる。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサであってもよい。
【0141】
図7では、RFインタフェース709は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRFコンポーネントへの通信インタフェースを提供するように構成され得る。ネットワーク接続インタフェース711は、ネットワーク743aへの通信インタフェースを提供するように構成され得る。ネットワーク743aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなどの有線および/または無線ネットワークを包含し得る。例えば、ネットワーク743aは、Wi-Fiネットワークを含み得る。ネットワーク接続インタフェース711は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つまたは複数の通信プロトコルによって通信ネットワークを介して1つまたは複数のデバイスと通信するように使われる受信および送信インタフェースを含むように構成され得る。ネットワーク接続インタフェース711は、通信ネットワークリンク(例えば、光、電気など)に適した受信機および送信機の機能を実装することができる。送信機と受信機の機能は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有することも、別々に実装することもできる。
【0142】
RAM717は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス702を介して処理回路701にインタフェースするように構成され得る。ROM719は、コンピュータ命令またはデータを処理回路701に提供するように構成され得る。例えば、ROM719は、基本入出力(I/O)、起動、または不揮発性メモリに保存されているキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の下位レベルシステムコードまたはデータを格納するように構成され得る。記憶媒体721は、RAM、ROM、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成され得る。一例では、記憶媒体721は、オペレーティングシステム723、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジンまたは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム725、およびデータファイル727を含むように構成され得る。記憶媒体721は、UE700で使うため、さまざまなオペレーティングシステムの種類またはオペレーティングシステムの組み合わせを保存し得る。
【0143】
記憶媒体721は、独立したディスクによる冗長アレイ(RAID)、フロッピィディスク、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)オプティカルディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Rayオプティカルディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)オプティカルディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM))、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者IDモジュールやリムーバブルユーザID(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、その他のメモリ、またはそれらの任意の組み合わせなどのいくつかの物理ドライブユニットを含むように構成され得る。記憶媒体721により、UE700は、一時的または非一時的なメモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードし得る。通信システムを利用する様な製品は、デバイス可読媒体を含み得る記憶媒体721において有形に実施され得る。
【0144】
図7では、処理回路701は、通信サブシステム731を使用してネットワーク743bと通信するように構成され得る。ネットワーク743aおよびネットワーク743bは、同じ1つのネットワークまたは複数のネットワークまたは異なる1つのネットワークまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム731は、ネットワーク743bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成され得る。例えば、通信サブシステム731は、IEEE802.11、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つまたは複数の通信プロトコルによって、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局などの無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数の遠隔トランシーバと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成され得る。各トランシーバは、送信機733および/または受信機735を含み、RANリンクに適切な送信機または受信機の機能(例えば、周波数割り当てなど)をそれぞれ実装することができる。更に、各トランシーバの送信機733および受信機735は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有することができ、あるいは別個に実装することができる。
【0145】
図示の実施形態では、通信サブシステム731の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥース(登録商標)などの近距離通信、全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベースの通信を含むことができ、位置、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組み合わせを決定する。例えば、通信サブシステム731は、セルラ通信、Wi-Fi通信、ブルートゥース通信、およびGPS通信を含み得る。ネットワーク743bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなどの有線および/または無線ネットワークを包含し得る。例えば、ネットワーク743bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/または近距離ネットワークであってもよい。電源713は、交流(AC)または直流(DC)電力のいずれかをUE700の構成要素に提供するように構成され得る。
【0146】
本明細書で説明する特徴、利益、および/または機能は、UE700の構成要素の1つに実装するか、またはUE700の複数の構成要素に分割することができる。更に、本明細書で説明する特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアのいずれかの組合せで実装し得る。一例では、通信サブシステム731は、本明細書に記載の構成要素のいずれかを含むように構成され得る。更に、処理回路701は、バス702を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように構成され得る。別の例では、そのような構成要素のいずれかは、処理回路701によって実行されると、本明細書で説明される対応する機能を実行する、メモリに格納されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のいずれかの機能を、処理回路701と通信サブシステム731との間で分割することができる。別の例では、そのような構成要素のいずれかの非計算集約型機能をソフトウェアまたはファームウェアで実装し、ハードウェアで計算集約型機能を実装することができる。
【0147】
図8は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境800を示す概略ブロック図である。このコンテキストにおいて、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、ストレージデバイス、およびネットワークリソースの仮想化を含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用されるように、仮想化は、ノード(例えば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)またはデバイス(例えば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはその構成要素に適用され、機能の少なくとも一部が1つまたは複数の仮想構成要素(例えば、1つまたは複数のネットワークにおける1つまたは複数の物理処理ノードで実行する1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシーン、またはコンテナを経由)として実装される実装に関連し得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部またはすべては、ハードウェアノード830のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境800で実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装され得る。また、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、または無線接続(例えば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0149】
本明細書に開示されたいくつかの実施形態の機能は、特徴、機能、および/または利点のいくつかを実装するように動作する1つまたは複数のアプリケーション820(ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることもある)によって実装され得る。アプリケーション820は、処理回路860およびメモリ890を備えるハードウェア830を提供する仮想化環境800で実行される。メモリ890は、処理回路860によって実行可能な命令895を含み、それによってアプリケーション820は、特徴、利点、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作する。本明細書に開示されている。
【0150】
仮想化環境800は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルまたはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含むその他のタイプの処理回路であってもよい1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路860のセットを備える汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス830を備える。各ハードウェアデバイスは、処理回路860によって実行される命令895またはソフトウェアを一時的に格納するための非永続メモリであり得るメモリ890-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインタフェース880を含むネットワークインタフェースカードとしても知られる1つまたは複数のネットワークインタフェースコントローラ(NIC)870を備え得る。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア895および/または処理回路860によって実行可能な命令を格納した、非一時的で永続的な機械可読記憶媒体890-2を含み得る。ソフトウェア895は、1つまたは複数の仮想化レイヤー850(ハイパーバイザーとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン840を実行するためのソフトウェア、および本明細書で説明されるいくつかの実施形態に関連して説明される機能、特徴、および/または利益を実行できるようにするソフトウェアを含むいずれのタイプのソフトウェアを含み得る。
【0151】
仮想マシン840は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインタフェース、および仮想ストレージを含み、対応する仮想化層850またはハイパーバイザによって実行され得る。仮想アプライアンス820のインスタンスの異なる実施形態は、1つまたは複数の仮想マシン840上で実装することができ、実装は異なる方法で行うことができる。
【0152】
動作中、処理回路860はソフトウェア895を実行して、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ850をインスタンス化する。仮想化レイヤ850は、ネットワークハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを仮想マシン840に提示することができる。
【0153】
図8に示すように、ハードウェア830は、汎用または特定の構成要素を備えたスタンドアロンのネットワークノードであり得る。ハードウェア830は、アンテナ8225を備えることができ、仮想化を介していくつかの機能を実装することができる。あるいは、ハードウェア830は、多くのハードウェアノードが一緒に動作し、管理およびその他の中で、アプリケーション820のライフサイクル管理を監督するオーケストレーション(MANO)8100を介して管理される、より大きなハードウェアクラスタ(例えば、データセンターまたは顧客構内機器(CPE)など)の一部であってもよい。
【0154】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストではネットワーク機能の仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプをデータセンタ、顧客構内機器に配置することができる業界標準の大容量サーバーハードウェア、物理スイッチ、物理ストレージに統合するために使用する事ができる。
【0155】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン840は、仮想化されていない物理的なマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装である場合があり得る。仮想マシン840のそれぞれ、およびその仮想マシンを実行するハードウェア830のその部分は、その仮想マシン専用のハードウェアおよび/またはその仮想マシンによって他の仮想マシン840と共有されるハードウェアであっても、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0156】
NFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ830上の1つまたは複数の仮想マシン840で実行される特定のネットワーク機能の処理を担当し、図8のアプリケーション820に対応する。
【0157】
いくつかの実施形態では、それぞれが1つまたは複数の送信機8220および1つまたは複数の受信機8210を含む1つまたは複数の無線ユニット8200を、1つまたは複数のアンテナ8225に結合することができる。無線ユニット8200は、1つまたは複数の適切なネットワークを介してハードウェアノード830と直接通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用し、仮想ノードに無線アクセスノードや基地局などの無線機能を提供することができる。
【0158】
いくつかの実施形態では、ハードウェアノード830と無線ユニット8200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム8230を使用して、いくつかのシグナリングを行うことができる。
【0159】
図9を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク911と、コアネットワーク914とを備える、3GPPタイプのセルラネットワークなどの電気通信ネットワーク910を含む。アクセスネットワーク911は、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局912a、912b、912cを含み、それぞれ対応するカバレッジエリア913a、913b、913cを定義する。各基地局912a、912b、912cは、有線または無線接続915を介してコアネットワーク914に接続可能である。カバレッジエリア913cに位置する第1のUE991は、対応する基地局912cに無線で接続するか、またはページングされるように構成される。カバレージエリア913a内の第2のUE992は、対応する基地局912aに無線で接続可能である。この例では複数のUE991、992が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内にある状況、または単一のUEが対応する基地局912に接続している状況に等しく適用可能である。
【0160】
通信ネットワーク910自体はホストコンピュータ930に接続され、ホストコンピュータ930は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアで、またはサーバファーム内の処理リソースとして具現化することができる。ホストコンピュータ930は、サービスプロバイダの所有または管理下にあってもよいし、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって操作されてもよい。電気通信ネットワーク910とホストコンピュータ930との間の接続921および922は、コアネットワーク914からホストコンピュータ930に直接延びるか、またはオプションの中間ネットワーク920を経由しても良い。中間ネットワーク920は、パブリック、プライベート、またはホストされたネットワークの1つであり、中間ネットワーク920は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。特に、中間ネットワーク920は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含むことができる。
【0161】
全体として、図9の通信システムは、接続されたUE991、992とホストコンピュータ930との間の接続を可能にする。接続は、オーバーザトップ(OTT)接続950として説明され得る。ホストコンピュータ930および接続されたUE991、992は、アクセスネットワーク911、コアネットワーク914、任意の中間ネットワーク920、および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を仲介として使用して、OTT接続950を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続950は、OTT接続950が通過する参加通信デバイスがアップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透過的であり得る。例えば、基地局912は、接続されたUE991に転送される(例えば、ハンドオーバされる)ホストコンピュータ930から発信されたデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされないか、または知らされる必要はない。同様に、基地局912は、UE991からホストコンピュータ930に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0162】
一実施形態に従って、前の段落で説明したUE、基地局、およびホストコンピュータの実装例を、図10を参照して説明する。通信システム1000では、ホストコンピュータ1010は、通信システム1000の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するように構成された通信インタフェース1016を含むハードウェア1015を備える。ホストコンピュータ1010は、記憶および/または処理納涼を有する処理回路1018をさらに備える。特に、処理回路1018は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように対応されたこれらの組み合わせ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1010は、ホストコンピュータ1010に格納されるかホストコンピュータ1010によってアクセス可能であり、処理回路1018によって実行可能なソフトウェア1011をさらに備える。ソフトウェア1011は、ホストアプリケーション1012を含む。ホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010で終端されたOTT接続1050経由で接続するUEなどの遠隔ユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。遠隔ユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1012は、OTT接続1050を使用して送信されるユーザデータを提供することができる。
【0163】
通信システム1000は、電気通信システム内に提供され、ホストコンピュータ1010およびUE1030と通信することを可能にするハードウェア1025を備える基地局1020をさらに含む。ハードウェア1025は、通信システムの異なる通信システムのインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インタフェース1026、ならびに基地局1020によってサービスされるカバレッジエリア(図10には図示せず)に位置するUE1030との少なくとも無線接続1070をセットアップし維持するための無線インタフェース1027とを含み得る。通信インタフェース1026は、ホストコンピュータ1010への接続1060を容易にするように構成されてもよい。接続1060は、直接的であってもよいし、通信システムのコアネットワーク(図10には図示せず)および/または通信システム外の1つまたは複数の中間ネットワークを通過してもよい。示される実施形態では、基地局1020のハードウェア1025は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を備え得る処理回路1028を更に含む。基地局1020は、内部に格納された、または外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1021を更に有する。
【0164】
通信システム1000は、既に言及したUE1030をさらに含む。そのハードウェア1035は、UE1030が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線接続1070を設定および維持するように構成された無線インタフェース1037を含むことができる。UE1030のハードウェア1035は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を備え得る処理回路1038を更に含む。UE1030は、UE1030に格納されるか、またはUE1030によってアクセス可能であり、処理回路1038によって実行可能なソフトウェア1031を更に備える。ソフトウェア1031は、クライアントアプリケーション1032を含む。クライアントアプリケーション1032は、UEを介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1010において、実行中のホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010で終端されたOTT接続1050を介して、実行中のクライアントアプリケーション1032と通信することができる。サービスをユーザに提供する際に、クライアントアプリケーション1032は、ホストアプリケーション1012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続1050は、要求データとユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション1032は、ユーザと相互作用して、それが提供するユーザデータを生成し得る。
【0165】
図10で示したホストコンピュータ1010、基地局1020、ならびにUE1030は、図9のホストコンピュータ930,基地局912a、912b、912cの内の1つ、およびUE991、992のうちの1つと同様または同一であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部動作は図10に示すようになり、独立して、周囲のネットワークトポロジは図9のようになる可能性があります。
【0166】
図10では、OTT接続1050は、これらのデバイスを経由したいずれかの中間デバイスおよびメッセージの正確なルーティングを明白に記述せず、基地局1020を介したホストコンピュータ1010とUE1030の間の通信を示すために抽象的に描かれています。ネットワークインフラストラクチャは、UE1030から、またはホストコンピュータ1010を操作するサービスプロバイダから、またはその両方から隠れるように構成することができるルーティングを決定することができる。OTT接続1050がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャはさらに、ルーティングを動的に変更する決定を行い得る(例えば、負荷分散の考慮またはネットワークの再構成に基づいて)。
【0167】
UE1030と基地局1020との間の無線接続1070は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1070が最後のセグメントを形成するOTT接続1050を使用して、UE1030に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、ハンドオーバの信頼性を改善し、それによって改善されたユーザ体験などの利益を提供し得る。
【0168】
データレート、レイテンシ、および1つまたは複数の実施形態が改善する他の要因を監視する目的で、測定手順を提供することができる。測定結果の変動に応じて、ホストコンピュータ1010とUE1030との間のOTT接続1050を再構成するためのオプションのネットワーク機能がさらに存在し得る。OTT接続1050を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ1010のソフトウェア1011およびハードウェア1015、またはUE1030のソフトウェア1031およびハードウェア1035、またはその両方で実装され得る。実施形態では、センサ(図示せず)は、OTT接続1050が通過する通信デバイス内または通信デバイスに関連して配備され、センサは、上で例示した監視量の値を供給するか、またはソフトウェア1011、1031が監視量を計算または推定できる他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加し得る。OTT接続1050の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好ましいルーティングなどを含み得て、再構成は、基地局1020に影響を与える必要はなく、基地局1020にとっては知られていないか、または知覚できないかもしれない。その様な手順ならびに機能は従来技術で知られており、実行されているかもしれない。特定の実施形態では、測定は、ホストコンピュータ1010のスループット、伝播時間、レイテンシなどの測定を容易にする独自のUEシグナリングを含み得る。測定は、ソフトウェア1011および1031が、伝播時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続1050を使用してメッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信するように実装され得る。
【0169】
図11は、一実施形態に従って、通信システムに実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図11への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1110のサブステップ1111(これはオプションであり得る)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1120において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。ステップ1130(オプションであり得る)において、基地局は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信で搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1140(オプションでもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0170】
図12は、一実施形態に従って、通信システムに実装された方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図12への図面参照のみがこのセクションに含まれる。この方法のステップ1210において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1220において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。伝送は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して通過することができる。ステップ1230(オプションである場合もある)において、UEは、送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0171】
図13は、一実施形態従って、通信システムに実装された方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図13への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1310(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1320で、UEはユーザデータを提供する。ステップ1320のサブステップ1321(オプションであり得る)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1310のサブステップ1311(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮することができる。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ1330(オプションであり得る)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。この方法のステップ1340において、ホストコンピュータは、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0172】
図14は、一実施形態に従って、通信システムに実装された方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して説明されたホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1410(オプションであり得る)において、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ1420(オプションであり得る)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1430(オプションである場合もある)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0173】
本明細書に開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通じて実行され得る。各仮想装置は、多数のこれらの機能ユニットを備えることができる。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを含み得る処理回路を介して実装され得る。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶装置などの1つまたは複数のタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように構成され得る。メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路を使用して、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って対応する機能を実行させることができる。
【0174】
図15は、無線ネットワーク(例えば、図6に示される無線ネットワーク)における装置1500の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(例えば、図6に示される無線デバイス610またはネットワークノード660)において実装され得る。装置1500は、図3を参照して説明された例示的な方法、およびおそらくは本明細書に開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。図3の方法は、必ずしも装置1500だけで実行されるわけではないことも理解されたい。この方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行できる。
【0175】
仮想装置1500は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように構成され得る。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態において、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路を使用して、送信ユニット1502および装置1500の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させることができる。
【0176】
図15に示されるように、装置1500は送信ユニット1502を含む。送信ユニット1502は、ハンドオーバ成功後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、成功したハンドオーバタイプのインジケーションを基地局に送信するように構成される。
【0177】
図16は、無線ネットワーク(例えば、図6に示される無線ネットワーク)における装置1600の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(例えば、図6に示される無線デバイス610またはネットワークノード660)において実装され得る。装置1600は、図4を参照して説明された例示的な方法、およびおそらくは本明細書に開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。図4の方法は、必ずしも装置1600だけで実行されるわけではないことも理解されたい。この方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行できる。
【0178】
仮想装置1600は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように構成され得る。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態において、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路を使用して、送信ユニット1602および装置1600の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させることができる。
【0179】
図16に示されるように、装置1600は受信ユニット1602を含む。受信ユニット1602は、無線デバイスの成功したハンドオーバの後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害に応答して、成功したハンドオーバのタイプのインジケーションを受信するように構成される。
【0180】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有し、例えば、本明細書に記載されているような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理ソリッドステート、および/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、計算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0181】
以下の番号付き記述は、実施形態の態様に関する追加情報を提供する:
【0182】
1.モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を基地局に報告するために無線デバイスによって実行される方法であって、前記方法は:
成功したハンドオーバの後に、無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを基地局に送信することを含む。
2.ハンドオーバタイプとして、レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバのうちの1つまたは複数を含む、記述1の方法。
3.成功したハンドオーバが、条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバであることに応答して、無線リンク障害の後に選択された再確立セルが無線リンク障害(RLF)報告で成功したハンドオーバに関する候補セルであったかどうかのインジケーションを記録すること、ならびにRLF報告を基地局に送信することを更に含む記述2の方法。
4.成功したハンドオーバが条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバであることに応答して、再接続セル識別が無線リンク障害報告で成功したハンドオーバの候補セルであったかどうかのインジケーションを記録すること、ならびにRLF報告を基地局に送信することを更に含む記述2の方法。
5.成功したハンドオーバがデュアル接続シナリオにおけるプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む、記述1の方法。
6.ハンドオーバタイプとして以下の1つを含む、記述5の方法。
a.通常のSCG変更、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更。
7.成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更のうちの1つであることに応答して、無線リンク障害後に選択されたセルが無線リンク障害報告の成功したハンドオーバの候補セルであったかどうかを記録すること、ならびに無線リンク障害報告を基地局に送信することを更に含む記述6の方法。
8.成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更のうちの1つであることに応答して、再接続セルのIDが無線リンク障害報告の成功したハンドオーバの候補セルを識別するかどうかを記録すること、ならびに無線リンク障害報告を基地局に送信することを更に含む記述6の方法。
9.無線リンク障害報告におけるハンドオーバのタイプを記録すること、ならびに無線リンク障害報告を基地局に送信することを更に含む、前記いずれかの方法。
10.以下を更に含む、前記いずれかの方法:
-ユーザデータの提供、ならびに
-基地局への送信を介してユーザデータをホストコンピュータに転送
【0183】
11.モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を受信するために基地局によって実行される方法であって、前記方法は:
無線デバイスの成功したハンドオーバの後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害に応答し、成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信することを含む。
12.ハンドオーバのタイプは、レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバ、またはDAPSハンドオーバのうちの1つまたは複数を含む記述11の方法。
13.ハンドオーバタイプのインジケーションを受信することに応答して、ハンドオーバタイプに関連するパラメータを調整することを更に含む、記述11または12に記載の方法。
14.成功したハンドオーバが条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバであることに応答して、無線リンク障害報告において、無線リンク障害の後に選択された再確立セルが成功したハンドオーバ候補セルであったかどうかのインジケーションを受信することを更に含む、記述12または13の方法。
15.成功したハンドオーバの候補セルではない再確立セルに応答して、再確立セルを条件付きハンドオーバの候補セルのリストに追加することを更に含む、記述14の方法。
16.成功したハンドオーバが条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きハンドオーバであることに応答して、無線リンク障害報告において、再接続セルIDが成功したハンドオーバの候補セルであったかどうかのインジケーションを受信することを更に含む、記述12または13の方法。
17.成功したハンドオーバの候補セルではない再接続セルIDに応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに再接続セルIDを追加することをさらに含む、記述16の方法。
18.デュアル接続シナリオにおけるプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む、記述11の方法。
19.ハンドオーバタイプとして以下の1つまたは複数を含む記述18の方法。
a.通常のSCG変更、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わせた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更。
20.成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更のうちの1つであることに応答して、無線リンク障害報告において、無線リンク障害後に選択されたセルが成功したハンドオーバの候補セルであったかどうかのインジケーションを受信することを更に含む記述18の方法。
21.無線リンク障害後に選択されたセルが成功したハンドオーバの候補セルではないことに応答して、無線リンク障害後に選択されたセルを条件付きハンドオーバの候補セルのリストに追加するステップをさらに含む、記述20の方法。
22.成功したハンドオーバが、条件付きSCG変更、条件付きPSセル変更、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きSCG変更、またはDAPS SCG変更のうちの1つであることに応答して、無線リンク障害報告において、再接続セルIDが成功したハンドオーバの候補セルを識別するかどうかのインジケーションを受信することを更に含む記述18の方法。
23.成功したハンドオーバの候補セルではない再接続セルIDに応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに再接続セルIDを追加することを更に含む記述22の方法。
24.ハンドオーバタイプのインジケーションは、無線リンク障害報告の一部として受信される、記述11から23のいずれか1つの方法。
25.記述11から24のいずれかの方法は更に以下を含む:
-ユーザデータの取得、および
-ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスに転送
【0184】
26.モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を送信する無線デバイスであって、無線デバイスは:
-記述1から10のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成された処理回路と、
-無線デバイスに電力を供給するように構成された電源回路を含む。
【0185】
27.モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を受信するための基地局であって、基地局は:
-記述11から25のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成された処理回路と、
-基地局に電力を供給するように構成された電源回路を含む。
【0186】
28.モビリティパラメータ最適化のためのハンドオーバ関連情報を送信するためのユーザ機器(UE)であって、UEは:
-無線信号を送受信するように構成されたアンテナと、
-アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路の間で通信される信号を調整するように構成された無線フロントエンド回路と、
-記述1から10のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成され処理回路と、
-処理回路に接続され、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように構成された入力インタフェースと、
-処理回路に接続され、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように構成された出力インタフェースと、
-処理回路に接続され、UEに電力を供給するように構成されたバッテリを備える。
【0187】
29.ホストコンピュータを含む通信システムは、:
-ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
-ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークに転送するように構成された通信インタフェースを備え、
-ここで、セルラネットワークは、無線インタフェースおよび処理回路を有する基地局を含み、基地局の処理回路は、記述11から25のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成される。
30.基地局を更に含む記述29の通信システム。
31.UEをさらに含み、UEは、基地局と通信するように構成されている、記述29または記述30の通信システム。
32.記述29から31のいずれかの通信システムであって、
-ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、それによってユーザデータを提供し、
-UEは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成された処理回路を備える。
【0188】
33.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む通信システムに実装される方法であって、前記方法は:
-ホストコンピュータで、ユーザデータを提供することと、
-ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラネットワークを介してUEへのユーザデータを搬送する送信を開始することを備え、基地局は、記述11から25のいずれかのステップのいずれかを実行する。
34.基地局において、ユーザデータを送信することを更に含む、記述33の方法。
35.ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータで提供され、前記方法は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションをUEで実行するステップを更に含む、記述33または34に記載の方法。
【0189】
36.基地局と通信するように構成されたユーザ機器(UE)であって、前記UEは記述33から35のいずれかの方法を実行するように構成された無線インタフェースと、処理回路とを備える。
【0190】
37.ホストコンピュータを含む通信システムは:
-ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
-ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークに転送するように構成された通信インタフェースを備え、
-ここで、UEは、無線インタフェースおよび処理回路を備え、UEの構成要素は、記述1から10のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成される。
38.セルラネットワークは、UEと通信するように構成された基地局をさらに含む、記述37の通信システム。
39.記述37または38の通信システムは:
-ホストアプリケーションを実行するように構成されホストコンピュータの処理回路と、それによってユーザデータを提供し、
-ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成されUEの処理回路を備える。
【0191】
40.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む通信システムに実装される方法であって、前記方法は:
-ホストコンピュータで、ユーザデータを提供することと、
-ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することを備え、UEは、記述1から10のいずれかのステップのいずれかを実行する。
41.UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、記述40の方法。
【0192】
42.ホストコンピュータを含む通信システムは:
-ユーザ機器(UE)から基地局への送信により生じるユーザデータを受信するように構成された通信インタフェースを備え、
-ここで、UEは、無線インタフェースおよび処理回路を備え、UEの処理回路は、記述1から10のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成される。
43.UEをさらに含む、記述42の通信システム。
44.基地局をさらに含み、基地局は、UEと通信するように構成された無線インタフェースと、UEから基地局へ送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータに転送するように構成された通信インタフェースとを備える、記述42または43の通信システム。
45.記述42から44のいずれかの通信システムであって:
-ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、
-UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成され、それによってユーザデータを提供する。
46.記述42から45のいずれの通信システムであって:
-ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、それによって要求データを提供し、
-UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成され、それにより、要求データに応答してユーザデータを提供する。
【0193】
47.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む通信システムで実装される方法であって、前記方法は:
-ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを備え、ここで、UEは、記述1から10のいずれかのステップのいずれかを実行する。
48.UEにおいて、ユーザデータを基地局に提供することをさらに含む、記述47の方法。
49.記述47または48の方法は:
-UEでクライアントアプリケーションを実行すること、それによって送信されるユーザデータを提供することと、
-ホストコンピュータで、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することを備える。
50.記述47から49のいずれかに記載の方法は:
-UEでは、クライアントアプリケーションを実行することと、
-UEで、クライアントアプリケーションへの入力データを受信すること、入力データは、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータで提供されることを備え、
-ここで、送信されるユーザデータは、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される。
【0194】
51.ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように構成された通信インタフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、基地局は無線インタフェースおよび処理回路を備え、基地局の処理回路は、記述11から25のいずれかのステップのいずれかを構成される。
52.基地局を更に含む記述51の通信システム。
53.UEをさらに含み、UEは、基地局と通信するように構成されている、記述51または52の通信システム。
54.記述51から53のいずれかに記載の通信システムであって:
-ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、
-UEは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成され、それによって、ホストコンピュータによって受信されるユーザデータを提供する。
【0195】
55.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む通信システムで実装される方法であって、前記方法は:
-ホストコンピュータにおいて、基地局がUEから受信した送信によって生じるユーザデータを基地局から受信することを備え、ここで、UEは、記述1から10のいずれかのステップのいずれかを実行する。
56.基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、記述55の方法。
57.基地局において、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始することを更に含む、記述55または56に記載の方法。
【0196】
略語
本開示では、以下の略語の少なくともいくつかを使用することができる。略語に矛盾がある場合は、上記の使用方法を優先する必要がある。以下に複数回リストされている場合は、最初のリストを後続のリストよりも優先する必要がある。
【0197】
1xRTT CDMA2000_1x無線伝送技術
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
ABS ほぼブランクのサブフレーム
ARQ 自動再送リクエスト
AWGN 加法性ホワイトガウスノイズ
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャストチャンネル
CA キャリア集約
CC キャリア構成要素
CCCH SDU 共通制御チャネルSDU
CDMA 符号分割多重アクセス
CGI セルグローバルID
CIR チャネルインパルス応答
CP サイクリックプレフィックス
CPICH 共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No 帯域内の電力密度で割ったチップあたりのCPICH受信エネルギ
CQI チャネル品質情報
C-RNTI セルRNTI
CSI チャネル状態情報
DCCH 専用制御チャネル
DL ダウンリンク
DM 復調
DMRS 復調基準信号
DRX 間欠受信
DTX 間欠送信
DTCH 専用トラフィックチャネル
DUT 被試験デバイス
E-CID エンハンス セルID(ポジショニング方式)
E-SMLC 進化したモバイル位置提供センタ
ECGI 進化したCGI
eNB EーUTRANノードB
ePDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E-SMLC 進化したモバイル位置提供センタ
E-UTRA 進化したUTRA
E-UTRAN 進化したUTRAN
FDD 周波数分割複信
FFS さらなる研究のため
GERAN GSM_EDGE無線アクセスネットワーク
gNB NRの基地局
GNSS 全地球航法衛星システム
GSM グローバルシステム
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HO ハンドオーバ
HSPA 高速パケットアクセス
HRPD 高速パケットデータ
LOS 見通し線
LPP LTE測位プロトコル
LTE 長期的進化
MAC メディアアクセスコントロール
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS MBSFNのほぼブランクのサブフレーム
MDT ドライブテストの最小化
MIB マスタ情報ブロック
MME モビリティ管理エンティティ
MSC モバイルスイッチングセンタ
NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR 新しい無線
OCNG OFDMAチャネルノイズジェネレータ
OFDM 直交周波数分割多重
OFDMA 直交周波数分割多元接続
OSS 運用支援システム
OTDOA 観測された到着時間差
O&M 運用・保守
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH プライマリ共通制御物理チャネル
PCell プライマリセル
PCFICH 物理制御フォーマット表示チャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDP プロファイル遅延プロファイル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PGW パケットゲートウェイ
PHICH 物理ハイブリッドARQ表示チャネル
PLMN パブリックランドモバイルネットワーク
PMI プリコーダマトリックス表示
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRS 測位基準信号
PSS プライマリ同期信号
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
RACH ランダムアクセスチャネル
QAM 直交振幅変調
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RLM 無線リンク管理
RNC 無線ネットワークコントローラ
RNTI 無線ネットワーク一時ID
RRC 無線リソース制御
RRM 無線リソース管理
RS 基準信号
RSCP 受信信号コード電力
RSRP 基準シンボル受信電力、または、基準信号受信電力
RSRQ 参照信号の受信品質、または、参照シンボルの受信品質
RSSI 受信信号強度表示
RSTD 基準信号時間差
SCH 同期チャネル
Scell セカンダリセル
SDU サービスデータユニット
SFN システムフレーム番号
SGW サービングゲートウェイ
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SNR 信号対雑音比
SON 自己最適化ネットワーク
SS 同期信号
SSS セカンダリ同期信号
TDD 時分割複信
TDOA 到着時間差
TOA 到着時間
TSS 3次同期信号
TTI 送信時間間隔
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS ユニバーサルモバイル通信システム
USIM ユニバーサル加入者識別モジュール
UTDOA アップリンク到着時間差
UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA ワイドCDMA
WLAN ワイドローカルエリアネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を基地局に報告するために無線デバイスによって実行される方法であって、該方法は、
成功したハンドオーバの後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを前記基地局に送信することを含む
方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバタイプは、レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ、のうちの1つまたは複数を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、前記無線リンク障害の後に選択された再確立セルが無線リンク障害(RLF)報告において前記成功したハンドオーバの候補セルであったか否かのインジケーションを記録することと、前記RLF報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、再接続セル識別が無線リンク障害報告において前記成功したハンドオーバの候補セルを識別するか否かのインジケーションを記録することと、前記RLF報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記成功したハンドオーバは、デュアル接続シナリオにおけるプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線リンク障害報告における前記ハンドオーバタイプを記録することと、前記無線リンク障害報告を前記基地局に送信することと、を更に含む
請求項1乃至の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
ユーザデータを提供することと、
前記基地局への前記送信を介して前記ユーザデータをホストコンピュータに転送することと、
を更に含む
請求項1乃至の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を受信するために基地局によって実行される方法であって、該方法は、
無線デバイスの成功したハンドオーバの後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信することを含む
方法。
【請求項9】
前記ハンドオーバタイプは、レガシーハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバ、DAPSハンドオーバ、のうちの1つまたは複数を含む
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記ハンドオーバタイプの前記インジケーションを受信することに応答して、前記ハンドオーバタイプに関連するパラメータを調整することを更に含む
請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、無線リンク障害報告の中で、前記無線リンク障害の後に選択された再確立セルが前記成功したハンドオーバの候補セルであったか否かのインジケーションを受信することを更に含む
請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記成功したハンドオーバの候補セルではない前記再確立セルに応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに前記再確立セルを追加することを更に含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
条件付きハンドオーバまたはDAPSハンドオーバと組み合わされた条件付きハンドオーバである前記成功したハンドオーバに応答して、無線リンク障害報告の中で、再接続セル識別が前記成功したハンドオーバの候補セルを識別するか否かのインジケーションを受信することを更に含む
請求項9または10に記載の方法。
【請求項14】
前記成功したハンドオーバの候補セルを識別しない前記再接続セル識別に応答して、条件付きハンドオーバの候補セルのリストに前記識別された再接続セルを追加することを更に含む
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記成功したハンドオーバは、デュアル接続シナリオにおけるプライマリセカンダリセル(PSセル)の変更を含む
請求項に記載の方法。
【請求項16】
ハンドオーバタイプの前記インジケーションは、無線リンク障害報告の一部として受信される
請求項8乃至15の何れか1項に記載の方法。
【請求項17】
ユーザデータを取得することと、
前記ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスに転送することと、
を更に含む
請求項8乃至16の何れか1項に記載の方法。
【請求項18】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を送信する無線デバイスであって、該無線デバイスは、
成功したハンドオーバの後の無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害の検出に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを基地局に送信するように構成された処理回路と、
前記無線デバイスに電力を供給するように構成された電源回路と、
を備える無線デバイス。
【請求項19】
請求項2乃至の何れか1項に記載された方法のステップを実行するように更に構成された
請求項18に記載の無線デバイス。
【請求項20】
モビリティパラメータの最適化のためにハンドオーバ関連情報を受信する基地局であって、該基地局は、
無線デバイスの成功したハンドオーバの後に発生する無線リンク障害またはセカンダリセルグループ(SCG)障害に応答して、前記成功したハンドオーバのハンドオーバタイプのインジケーションを受信するように構成された処理回路と、
前記基地局に電力を供給するように構成された電源回路と、
を備える基地局。
【請求項21】
請求項9乃至17の何れか1項に記載された方法のステップを実行するように更に構成された
請求項20に記載の基地局。
【国際調査報告】