(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】NR PDSCHの1024-QAMの有効化
(51)【国際特許分類】
H04W 28/22 20090101AFI20231102BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20231102BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
H04W28/22
H04W72/232
H04L27/26 300
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521403
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-05-10
(86)【国際出願番号】 SE2021051060
(87)【国際公開番号】W WO2022086425
(87)【国際公開日】2022-04-28
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニンバルカー, アジット
(72)【発明者】
【氏名】上坂 和義
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするための方法および装置が開示される。一実施形態によれば、本方法は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報と、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いてUEを構成するための情報と、を受信することを有する。本方法は、また、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出し、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、MCSインデックスと1024-QAMのMCSテーブルとを使用してPDSCHのトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定し、上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいてPDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズを決定し、ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上でPDSCHを受信し、決定されたTBSとLBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHを復号する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)(1100)によって実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信すること(500)と、
前記ネットワークノードから、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成し、前記サービングセルのための1024-QAMの変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示すための情報を受信すること(502)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出すること(504)と、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定すること(506)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられた前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定すること(508)と、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信すること(510)と、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号すること(512)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記第1のパラメータおよび前記第2のパラメータは、PDSCH-Config情報要素(IE)により搬送される、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、前記複数の上位レイヤパラメータは、mcs-Table1024qamパラメータと、mcs-Table1024qam-DCI-1-2パラメータと、を含む、方法。
【請求項5】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
1つまたは複数の送信機(1108)と、
1つまたは複数の受信機(1110)と、
前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路(1102)と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信させ(500)、
前記ネットワークノードから、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するとともに、前記サービングセルのための1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す情報を受信させ(502)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出(504)させ、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスと前記1024-QAMのMCSテーブルとを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定させ(506)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定させ(508)、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信させ(510)、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号させる(512)、
ように構成されているUE。
【請求項6】
請求項5に記載のUEであって、前記処理回路は、前記UEに、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成されるUE。
【請求項7】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信し(500)、
前記ネットワークノードから、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成し、前記サービングセルのための1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の変調および符号化方式(MCSテーブル)の有効化を示す情報を受信(502)し、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出(504)し、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定し(506)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定し(508)、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信し(510)、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号する(512)、
ように適合しているUE。
【請求項8】
請求項7に記載のUEであって、前記UEは、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに適合しているUE。
【請求項9】
256コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)(1100)によって実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信すること(600)と、
前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための256-QAM変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するための情報を受信すること(602)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出すること(604)と、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記256-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定すること(606)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定すること(608)と、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信すること(610)と、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号すること(612)と、
を有する方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記複数の上位レイヤパラメータは、mcs-Tableパラメータと、mcs-TableForDCI-Format1-2-r16パラメータと、を含む、方法。
【請求項12】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
1つまたは複数の送信機(1108)と、
1つまたは複数の受信機(1110)と、
前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路(1102)と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信させ(600)、
前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための256-コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するための情報を受信させ(602)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出(604)させ、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記256-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定させ(606)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定させ(608)、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信させ(610)、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号させる(612)、
ように構成されているUE。
【請求項13】
請求項12に記載のUEであって、前記処理回路は、前記UEに、請求項10~11のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成されるUE。
【請求項14】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信し(600)、
前記ネットワークノードから、サービングセルのための256-コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成する情報を受信し(602)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出し(604)、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記256-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定し(606)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定し(608)、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信し(610)、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号する(612)、
ように構成されているUE。
【請求項15】
請求項14に記載のUEであって、前記UEは、請求項10~11のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに適合している、UE。
【請求項16】
1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)(1100)によって実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(800)から、少なくとも1つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って、サービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信すること(700)と、
前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための1024-QAMの変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて、前記UEを構成するための情報を受信すること(702)と、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいて前記サービングセルのための前記PDCCHを監視すること(704)と、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出すること(706)と、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記上位レイヤパラメータと前記MCSインデックスとに基づき前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して、前記PDSCHに関連付けられたMCSを決定すること(708)と、
前記決定されたMCSに従って前記PDSCHを復号すること(710)と、
を有する方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記DCIフォーマットは、DCIフォーマット1-1およびDCIフォーマット1-2のうちの1つを含む、方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに関連する前記MCSを決定することは、1024-QAMに関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされる前記PDSCHをスケジューリングする前記DCIフォーマットにさらに基づいて、前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに関連する前記MCSを決定することを含む、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、1024-QAMに関連する前記RNTIは、前記UEのセルRNTI(C-RNTI)、変調および符号化方式セルRNTI(MCS-C-RNTI)、および、構成されたスケジューリングRNTI(CS-RNTI)とは異なる、高次変調の変調および符号化方式セルRNTI(hom-MCS-C-RNTI)を含む、方法。
【請求項20】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
1つまたは複数の送信機(1108)と、
1つまたは複数の受信機(1110)と、
前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路(1102)と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
ネットワークノード(800)から、少なくとも1つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って、サービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信させ(700)、
前記ネットワークノードから、サービングセルのための1024-コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて、前記UEを構成するための情報を受信させ(702)、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいて前記サービングセルのためのPDCCHを監視させ(704)、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出させ(706)、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記上位レイヤパラメータと前記MCSインデックスとに基づいて前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに関連するMCSを決定させ(708)、
前記決定されたMCSに従って前記PDSCHを復号させる(710)、
ように構成されたUE。
【請求項21】
請求項20に記載のUEであって、前記処理回路は、前記UEに、請求項17~19のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、UE。
【請求項22】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
ネットワークノード(800)から、少なくとも1つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って、サービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信し(700)、
前記ネットワークノードから、サービングセルのための1024-コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するための情報を受信し(702)、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいて前記サービングセルのための前記PDCCHを監視し(704)、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出し(706)、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記上位レイヤパラメータと前記MCSインデックスとに基づき前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに関連するMCSを決定し(708)、
前記決定されたMCSに従って前記PDSCHをデコードする(710)、
ように適合しているUE。
【請求項23】
請求項22に記載のUEであって、前記UEは、請求項17~19のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに適合している、UE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年10月23日に出願された仮特許出願第63/104,938号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本開示は、セルラー通信システムにおける1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
3GPP(登録商標)におけるニューレディオ(NR)標準規格は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼低遅延通信(URLLC)、およびマシンタイプ通信(MTC)などの複数のユースケースのためのサービスを提供するように設計されている。これらのサービスの各々は、異なる技術的要件を有する。たとえば、eMBBに対する一般的な要件は、中程度のレイテンシ(遅延)で、中程度のカバレッジをカバーし、かつ、高速なデータレートを必要とするが、一方、URLLCサービスは、低遅延で、高い信頼性で、かつ、おそらく中程度のデータレートでの送信を必要とする。
【0004】
低レイテンシでのデータ送信のための解決策の1つは、送信時間間隔をより短くすることである。NRでは、スロット内での送信に加えて、ミニスロット送信を採用して遅延を低減してもよい。ミニスロットは、1個~14個のうちのいずれかの個数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルからなり得る。スロットおよびミニスロットの概念は、特定のサービスに固有ではないことに留意されたい(すなわち、ミニスロットは、eMBB、URLLC、または他のサービスのいずれかのために使用され得る)。
【0005】
図1は、NRにおける例示的な無線リソースを示す。NRは、より広いキャリア帯域幅(FR1では最大100MHz、FR2では最大400MHz)、より高次の多入力多出力(MIMO)(一つのユーザ装置(UE)に対してダウンリンク上で2、4、または8レイヤ、およびアップリンク上で最大4レイヤ)、FR1および/またはFR2におけるキャリアのキャリアアグリゲーション、ならびに、64コンステレーション直交振幅変調(64-QAM)および256コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)などの変調次数を含む、高度な機能の組み込みを介して、拡張データレートサポートをサポートする。
【0006】
1024コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)(1024-QAM)を可能にすることは、ピークスループットおよび/またはスペクトル効率をさらに増加させることができる。1024-QAMは、十分に高い信号対干渉雑音比(SINR)およびより良好なチャネル条件を有するシナリオにおいて、ネットワークおよびUEスループットを向上させるために使用され得る。現在のNRリリース(Rel-15/16)は1024-QAMをサポートしていない。
【0007】
LTEのリリース15(Rel-15)は、ダウンリンクのために1024-QAM変調のサポートを規定した。本明細書は、1024-QAMコンステレーション(1024-QAM)に対応するチャネル品質インジケータ(CQI)テーブル、および1024-QAMのための変調および符号化方式(MCS)テーブルの記述を含み、それは、変調次数に対するMCSインデックスと、(トランスポートブロックサイズおよびリソースブロック(RB)インデックスを使用してルックアップテーブルから導出される)トランスポートブロックサイズとの間のマッピングを提供する。本明細書は、また、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を用いてダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット1/1B/1D/2/2A/2B/2C/2Dを有する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)/拡張PDCCH(EPDCCH)によって割り当てられる、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための1024-QAMの使用を可能にするパラメータを介した上位レイヤシグナリングを含む。たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)は、6ビットのMCSテーブルを規定する。
【0008】
LTEとは異なり、NR MCSテーブルは、変調次数に対するMCSインデックスと符号化率との間のマッピングを使用する。したがって、LTEの1024-QAMのMCSテーブルは、NRの1024-QAM設計のために直接再利用不可能である。
【0009】
NRは、1-1および1-2などの異なる非フォールバックDCIフォーマットをサポートし、それらの各々は、フィールドと、およびそれに対応するフィールドサイズを含む、別個のコンフィギュレーション(構成)を有し得る。NRで、ダウンリンクトランスポートブロックは、低密度パリティチェック(LDPC)コードを使用して符号化され、各トランスポートブロックは、帯域幅(物理リソースブロック(PRB)の個数)、レイヤの個数、変調次数などを含む、複数の上位レイヤシグナリングパラメータに基づいて導出される基準トランスポートブロックサイズ(TBSLBRMとして知られる)に基づいてレートマッチングされる。これは、3GPP(登録商標)技術仕様書(TS)38.212、バージョン16.3.0、セクション5.4.2.1で規定されている。
【0010】
NRで、位相トラッキング基準信号(RS)は、アップリンク送信およびダウンリンク送信のために構成されてもよく、時間/周波数密度は、通常、最大変調次数を使用して仮定されたMCSテーブルに基づいて、UE報告値(たとえば、MCSインデックス範囲および関連密度)に基づいて構成される。たとえば、Rel-15/16のUEは、そのバンドのための256-QAMをサポートしている場合、UEは、256-QAMのMCSテーブルに基づいて自己のこの能力を示し得る。
【発明の概要】
【0011】
セルラー通信システムにおいて1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするための方法および装置が本明細書で開示される。本明細書で開示される実施形態は、符号化率および変調次数を含むニューレディオ(NR)のための1024-QAMエントリーをサポートする単一の変調および符号化方式(MCS)テーブルを提供することによって、改善されたシステム性能を促進する。1024-QAMの使用を示すための別個の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を使用することで、ダウンリンク制御情報(DCI)ペイロードサイズを削減することができ、一方、非フォールバックDCIフォーマットを伴う複数のMCSテーブル(すなわち、1024-QAMなしまたはなし)の使用も可能になる。制限付きのバッファレートマッチング(LBRM)による解決策は、2つの非フォールバックDCIフォーマット(すなわち、1-1および1-2)のうちの少なくとも1つに対して1024-QAMが有効にされた場合に、レートマッチングのためにより大きな基準トランスポートブロックサイズをユーザ装置(UE)が使用することを可能にすることによって、システム性能が改善される。
【0012】
1024-QAMを可能にするためにセルラー通信システムのUEによって実行される方法の実施形態がここに開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、本方法は、ネットワークノードから、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのためのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を受信することを含む。本方法は、ネットワークノードから、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータを用いてUEを構成し、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す情報を受信すること、をさらに有する。本方法は、また、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちサービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出することを有し、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを含む。本方法は、MCSインデックスと1024-QAMのMCSテーブルとを使用してPDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定することをさらに有する。本方法は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズを基準変調次数に基づいて決定することをさらに有する。本方法は、また、ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上でPDSCHを受信することを有する。本方法は、さらに、決定されたTBSと、LBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHを復号することを有する。
【0013】
本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、第1のパラメータおよび第2のパラメータは、PDSCH-Config情報要素(IE)で搬送される。本明細書で開示されるいくつかのそのような実施形態は、複数の上位レイヤパラメータが、mcs-Table1024qamパラメータおよびmcs-Table1024qam-DCI-1-2パラメータを含む、ことを提供する。
【0014】
UEの実施形態も本明細書に開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、UEは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機と、1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路と、を有する。当該処理回路は、UEが、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従って、サービングセルのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を、ネットワークノードから受信するように構成される。当該処理回路は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられた複数の上位レイヤパラメータを用いてUEを構成し、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す情報を、UEに、ネットワークノードから受信させるようにさらに構成されている。当該処理回路は、また、UEに、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちサービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出させるように構成され、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを含む。当該処理回路は、MCSインデックスと1024-QAMのMCSテーブルとを使用して、PDSCHに対応するTBSをUEに決定させるようにさらに構成される。当該処理回路は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズをUEに決定させるようにさらに構成される。当該処理回路は、また、UEに、DLのBWP上でPDSCHを受信させるように構成される。当該処理回路は、さらに、決定されたTBSと、LBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいて、UEにPDSCHをデコードさせるように構成される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、当該処理回路は、UEに、UEに帰属する上記で開示された方法のいずれかのステップを実行させるようにさらに構成される。
【0015】
UEの実施形態も本明細書に開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、ネットワークノードから、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのためのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を受信するように適合したUEを提供する。UEは、ネットワークノードから、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられた複数の上位レイヤパラメータを用いてUEを構成し、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示すためのデータを受信するようにさらに適合される。UEは、また、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちサービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出するように適合され、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを有する。UEは、さらに、MCSインデックスおよび1024-QAMのMCSテーブルを使用して、PDSCHに対応するTBSを決定するように適合される。UEは、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズを基準変調次数に基づいて決定するようにさらに適合される。UEは、また、DLのBWP上でPDSCHを受信するように適合される。UEは、さらに、決定されたTBSと、LBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHをデコードするように適合される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、UEは、UEに帰属される上記で開示された方法のいずれかのステップを実行するようにさらに適合される。
【0016】
256コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのUEによって実行される方法の実施形態も、本明細書に開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、本方法は、ネットワークノードから、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのためのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を受信することを有する。本方法は、ネットワークノードから、サービングセルのための256-QAMのMCSテーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いてUEを構成するための情報を受信すること、をさらに有する。本方法は、また、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちサービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出することを有し、DCIフォーマットはMCSインデックスを有する。本方法は、MCSインデックスと256-QAMのMCSテーブルとを使用してPDSCHに対応するTBSを決定することをさらに有する。本方法は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズを基準変調次数に基づいて決定することをさらに有する。本方法は、また、DLのBWP上でPDSCHを受信することを有する。本方法は、さらに、決定されたTBSと、LBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHを復号することを有する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータが、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータが、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられることを提供する。本明細書に開示されるいくつかのそのような実施形態によれば、複数の上位レイヤパラメータは、mcs-Tableパラメータおよびmcs-TableForDCI-Format1-2-r16パラメータを含む。
【0017】
UEの実施形態も本明細書に開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、UEは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機と、1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路と、を有する。当該処理回路は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従って、サービングセルのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を、UEに、ネットワークノードから受信させるように構成される。当該処理回路は、サービングセルのための256-QAMのMCSテーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いてUEを構成するための情報を、ネットワークノードからUEに受信させるようにさらに構成される。当該処理回路は、また、UEに、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちサービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出させるように構成され、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを含む。当該処理回路は、MCSインデックスと256-QAMのMCSテーブルとを使用して、PDSCHに対応するTBSをUEに決定させるようにさらに構成される。当該処理回路は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準サイズをUEに決定させるようにさらに構成される。当該処理回路は、また、UEに、DLのBWP上でPDSCHを受信させるように構成される。当該処理回路は、さらに、決定されたTBSと、LBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいて、UEにPDSCHをデコード(復号)させるように構成される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、UEが、UEに帰属される上記で開示された方法のいずれかのステップを実行するようにさらに適合されることを提供する。
【0018】
UEの実施形態も本明細書に開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、UEは、ネットワークノードから、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのためのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を受信するように適合される。UEは、ネットワークノードから、サービングセルのための256-QAMのMCSテーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いてUEを構成するための情報を受信するようにさらに適合される。UEは、また、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちサービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出するように適合され、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを有する。UEは、さらに、MCSインデックスおよび256-QAMのMCSテーブルを使用して、PDSCHに対応するTBSを決定するように適合される。UEは、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズを基準変調次数に基づいて決定するようにさらに適合される。UEは、また、DLのBWP上でPDSCHを受信するように適合される。UEは、さらに、決定されたTBSと、LBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHをデコードするように適合される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、UEは、UEに帰属される上記で開示された方法のいずれかのステップを実行するようにさらに適合される。
【0019】
1024-QAMを可能にするためにセルラー通信システムのUEによって実行される方法の実施形態もここに開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、本方法は、ネットワークノードから、少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するようにUEを構成するための情報を受信することを有する。本方法は、ネットワークノードから、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いてUEを構成するための情報を受信することをさらに有する。本方法は、また、少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいてサービングセルのためのPDCCHを監視することを有する。方法は、サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングする少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのDCIフォーマットを検出することをさらに有し、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを含む。本方法は、上位レイヤパラメータおよびMCSインデックスに基づいて、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連付けられたMCSを決定することをさらに有する。本方法は、また、決定されたMCSに従ってPDSCHを復号することを有する。
【0020】
本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、DCIフォーマットは、DCIフォーマット1-1およびDCIフォーマット1-2のうちの1つを含む。本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連するMCSを決定することが、1024-QAMに関連するRNTIでスクランブルされるPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットにさらに基づいて、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連するMCSを決定することを有することを提供する。本明細書で開示されるいくつかのそのような実施形態によれば、1024-QAMに関連するRNTIは、UEのセルRNTI(C-RNTI)変調および符号化方式セルRNTI(MCS-C-RNTI)および構成されたスケジューリングRNTI(CS-RNTI)とは異なる、高次変調の変調および符号化方式セルRNTI(hom-MCS-C-RNTI)を含む。
【0021】
UEの実施形態も本明細書に開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、UEは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機と、1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路と、を有する。当該処理回路は、少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに従って、サービングセルのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を、UEに、ネットワークノードから受信させるように構成される。当該処理回路は、さらに、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いてUEを構成することを示す情報を、UEに、ネットワークノードから受信させることを有する。当該処理回路は、また、少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいてサービングセルのためのPDCCHをUEに監視させるように構成される。当該処理回路はさらに、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングする少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのDCIフォーマットをUEに検出させるように構成され、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを含む。当該処理回路は、上位レイヤパラメータおよびMCSインデックスに基づいて、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連付けられたMCSをUEに決定させるようにさらに構成される。当該処理回路は、また、決定されたMCSに従ってPDSCHをUEにデコードさせるように構成される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、処理回路が、UEに、UEに帰属される上記で開示される方法のいずれかのステップを実行させるようにさらに構成されることを提供する。
【0022】
UEの実施形態も本明細書に開示される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、UEは、ネットワークノードから、少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのためのPDCCHを監視するようにUEを構成するための情報を受信するように適合される。UEは、ネットワークノードから、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いてUEを構成するための情報を受信するようにさらに適合される。UEは、また、少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいてサービングセルのためのPDCCHを監視するように適合される。UEは、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングする少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのDCIフォーマットを検出するようにさらに適応され、ここで、DCIフォーマットはMCSインデックスを含む。UEは、上位レイヤパラメータおよびMCSインデックスに基づいて、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連付けられたMCSを決定するようにさらに適応される。UEは、また、決定されたMCSに従ってPDSCHを復号するように適合される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、UEが、UEに帰属される上記で開示された方法のいずれかのステップを実行するようにさらに適合されることを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明とともに本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0024】
【
図1】は、本明細書で開示されるいくつかの実施形態による、ニューレディオ(NR)における例示的な無線リソースを示す。
【0025】
【
図2】は、本明細書に開示されるいくつかの実施形態によるセルラー通信システムの一実施形態を示す。
【0026】
【
図4】は、
図3のセルラー通信システムが第5世代(5G)システム(5GS)である例示的な実施形態を示す。
【0027】
【
図5B】は、本明細書で開示されるいくつかの実施形態による、制限付きのバッファレートマッチング(LBRM)を含む1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の使用を可能にするためのユーザ装置(UE)の例示的な動作を示す。
【0028】
【
図6】は、本明細書で開示されるいくつかの実施形態による、LBRMを含む256コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)の使用を可能にするためのUEの例示的な動作を示す。
【0029】
【
図7】は、本明細書に開示されるいくつかの実施形態による、1024-QAMの使用を可能にするためのUEの例示的な動作を示す。
【0030】
【
図8】は、本明細書に開示されるいくつかの実施形態による、無線アクセスノードの概略構成図である。
【0031】
【
図9】は、本明細書に開示されるいくつかの実施形態による、
図8の無線アクセスノードの仮想化された実施形態を示す概略構成図である。
【0032】
【
図10】は、本明細書に開示されるいくつかの他の実施形態による、
図8の無線アクセスノードの概略構成図である。
【0033】
【
図11】は、本明細書に開示されるいくつかの実施形態による、UEの概略ブロック図である。
【0034】
【
図12】は、本明細書に開示されるいくつかの他の実施形態による、
図11のUEの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下に記載される実施形態は、当業者が実施形態を実施し、実施形態を実施する最良の形態を示すことを可能にする情報を表す。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で特に対処されないこれらの概念の適用を認識するであろう。これらの概念およびアプリケーションは、本開示の範囲内にあることを理解されたい。
【0036】
現在、既存のアプローチには特定の課題が存在する。特に、1024-QAMのMCSテーブルが異なる非フォールバックダウンリンク(DL)DCIフォーマット(1-1および1-2)に対して選択的に有効にされる場合、LTEの1024-QAM設計において規定された既存のソリューションは、NR PDSCHのための1024-QAMを有効にするためには、完全には流用不可能であり、なぜなら、特に、MCSテーブル設計および関連シグナリング、ならびにリミテッドバッファレートマッチング(LBRM)の処理を含む態様に関連するためである。
【0037】
したがって、本開示およびその中の実施形態は、前述のまたは他の課題に対する解決策を提供することができる。本明細書で開示される問題のうちの1つ以上に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。特に、本開示は、いくつかの実施形態において以下を提案する:
●1024-QAMエントリーを含む新しいMCSテーブル。これは1024-QAMテーブルの使用を示すための別個のRNTIの使用を含む。
●1024-QAMのMCSテーブルが様々な非フォールバックDL DCIフォーマット(1-1および1-2)に対して選択的にイネーブル(有効化)される場合のLBRMのハンドリング、および/または、
●NRのために1024-QAMエントリーをサポートする単一のMCSテーブル。これは、1024-QAMの使用を示すための別個のRNTIの使用を含む、表1に示されるような符号化率および変調次数を含む。
【0038】
1024-QAMの場合、TBSLBRMを決定することは、第1および第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づき得る。同様のソリューションが256-QAMにも適用可能である。
【0039】
特定の実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供することができる。特に、提案された解決策は、符号化率および変調次数を含む、1024QAMエントリーをサポートする、NRのための単一MCSテーブルを提供することにより、改善されたシステム性能が実現される。1024-QAMの使用を示すための別個のRNTIの可能な使用は、非フォールバックDCIフォーマットを用いて複数のMCSテーブル(すなわち、1024-QAMあり、または、なし)の使用を可能にしながら、DCIペイロードサイズを削減することができる。LBRMの解決策は、2つの非フォールバックDCIフォーマット(すなわち、1-1および1-2)のうちの少なくとも1つに対して1024-QAMがイネーブルされる場合、UEがレートマッチングのためにより大きな基準トランスポートブロックサイズを使用することを可能にすることによって、システム性能が改善する。
【0040】
セルラー通信システムにおいて1024-QAMを可能にするための方法および装置をより詳しく説明する前に、本発明のいくつかの実施形態が実装され得る例示的なセルラー通信システムが最初に説明される。これに関して、以下の用語が定義される:
無線ノード:本明細書で使用される場合、「無線ノード」は、無線アクセスノードまたは無線通信デバイスのいずれかである。
【0041】
無線アクセスノード:本明細書で使用される場合、「無線アクセスノード」または「無線ネットワークノード」または「無線アクセスネットワークノード」は、無線で信号を送信および/または受信するように動作するセルラー通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)における任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの実例は、限定はされないが、基地局(たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))第5世代(5G)NRのネットワークにおけるニューレディオ(NR)基地局(gNB)もしくは3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)のネットワークにおける拡張または発展型ノードB(eNB))、高電力もしくはマクロ基地局、低電力基地局(たとえば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNBなど)、中継ノード、基地局の機能の一部を実装するネットワークノード(たとえば、gNBセントラルユニット(gNB-CU)を実装するネットワークノードもしくはgNB分散ユニット(gNB-DU)を実装するネットワークノード)、または、何らかの他の種類の無線アクセスノードの機能の一部を実装するネットワークノードを含む。
【0042】
コアネットワークノード:本明細書で使用される場合、「コアネットワークノード」は、コアネットワーク機能を実装するノードまたは任意のコアネットワークにおける任意の種類のノードである。コアネットワークノードとしては、たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービス能力公開機能(SCEF)、ホーム加入者サーバ(HSS)などがある。コアネットワークノードのいくつかの他の実例は、アクセスアンドモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク公開機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ユニファイドデータ管理(UDM)などを実装するノードを含む。
【0043】
通信デバイス:本明細書で使用される場合、「通信デバイス」は、アクセスネットワークへのアクセスを有する任意のタイプのデバイスである。通信デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、モバイルフォン、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家電、医療機器、メディアプレーヤ、カメラ、または任意のタイプの消費者電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビ、ラジオ、照明器具、タブレットコンピュータ、ラップトップ、またはパーソナルコンピュータ(PC)を含む。通信デバイスは、無線または有線のコネクションを介して音声および/またはデータを通信することを可能にする、携帯型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車両搭載型のモバイル端末であってもよい。
【0044】
無線通信デバイス:1つのタイプの通信デバイスは、無線通信デバイスであり、ワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク)にアクセスする(すなわち、それによってサービングされる)任意のタイプの無線デバイスであり得る。ワイヤレス通信デバイスのいくつかの例は、3GPP(登録商標)ネットワーク中のユーザ装置デバイス(UE)、マシンタイプコミュニケーション(MTC)デバイス、およびモノのインターネット(IoT)デバイスを含むが、これらに限定されない。そのような無線通信デバイスは、モバイルフォン、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家電、医療機器、メディアプレーヤ、カメラ、または任意のタイプの消費者電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビ、ラジオ、照明器具、タブレットコンピュータ、ラップトップ、またはPCであり得るか、またはそれらに統合され得る。無線通信デバイスは、無線コネクションを介して音声および/またはデータを通信することを可能にする、携帯型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車両搭載型のモバイルデバイスであり得る。
【0045】
ネットワークノード:本明細書で使用される「ネットワークノード」は、RANの一部であるか、またはセルラー通信ネットワーク/システムのコアネットワークにおける任意のノードである。
【0046】
送信/受信ポイント(TRP):いくつかの実施形態によれば、TRPは、ネットワークノード、無線ヘッド、空間関係、または送信構成インジケータ(TCI)状態のいずれかであり得る。TRPは、いくつかの実施形態によれば、空間関係またはTCI状態によって表され得る。いくつかの実施形態によれば、TRPは、複数のTCI状態を使用することができる。
【0047】
本明細書では、3GPP(登録商標)セルラー通信システムに焦点をあてて説明しているため、3GPP(登録商標)用語や3GPP(登録商標)用語に類似した用語がしばしば用いられることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPP(登録商標)システムに限定されない。
【0048】
本明細書の説明では、「セル」という用語が参照され得るが、特に5G NR概念に関しては、セルの代わりにビームが使用されることがあり、したがって、本明細書で説明される概念がセルとビームの両方に等しく適用可能であることに留意することが重要であろう。
【0049】
図2は、本発明の実施形態を実装することができるセルラー通信システム200の一実施形態を示す。本明細書で説明される実施形態によれば、セルラー通信システム200は、次世代RAN(NG-RAN)および5Gコア(5GC)を含む5Gシステム(5GS)、または発展型のユニバーサル地上波RAN(E-UTRAN)および発展型パケットコア(EPC)を含む発展型パケットシステム(EPS)である。この例では、RANは、基地局202-1および202-2を含み、5GSでは、NR基地局(gNB)および任意選択で次世代eNB(ng-eNB)(たとえば、5GCに接続されたLTEのRANノード)を含み、EPSでは、eNBを含み、対応する(マクロセル)セル204-1および204-2を制御する。基地局202-1および202-2は、本明細書では、一般に、集合的に基地局202と呼ばれたり、個別に基地局202と呼ばれたりする。同様に、(マクロセル)セル204-1および204-2は、本明細書では一般に集合的に(マクロセル)セル204と呼ばれ、個別に(マクロセル)セル204と呼ばれる。RANは、また、対応するスモールセル208-1~208-4を制御するいくつかの低電力ノード206-1~206-4を含み得る。低電力ノード206-1~206-4は、小型基地局(ピコまたはフェムト基地局など)または遠隔無線ヘッド(RRH)などとすることができる。特に、図示されていないが、小セル208-1~208-4のうちの1つ以上は、代替的に、基地局202によって提供されてもよい。低電力ノード206-1~206-4は、本明細書では一般に、集合的に低電力ノード206と呼ばれたり、個別に低電力ノード206と呼ばれたりする。同様に、小セル208-1~208-4は、本明細書では全体として小セル208と呼ばれたり、個別に小セル208と呼ばれたりする。セルラー通信システム200は、また、5Gシステム(5GS)において5GCと呼ばれるコアネットワーク210を含む。基地局202(およびオプションでローパワーノード206)は、コアネットワーク210に接続される。
【0050】
基地局202および低電力ノード206は、対応するセル204および208内の無線通信デバイス212-1~212-5にサービスを提供する。無線通信デバイス212-1~212-5は、本明細書では一般に、集合的に無線通信デバイス212と呼ばれ、個々に無線通信デバイス212と呼ばれる。以下の説明では、無線通信デバイス212は、多くの場合、UEであるが、本開示はそれに限定されない。
【0051】
図3は、コアネットワーク機能(NF)から構成される5Gネットワークアーキテクチャとして表されるワイヤレス通信システムを示し、任意の2つのNF間の相互作用は、ポイントツーポイントリファレンスポイント/インターフェースによって表される。
図3は、
図1のシステム200の2つの特定の実装として見ることができる。
【0052】
アクセス側から見ると、
図3に示される5Gネットワークアーキテクチャは、RAN202またはアクセスネットワーク(AN)ならびにAMF300のいずれかに接続された複数のUE212を有する。典型的には、R(AN)202は、基地局、たとえば、eNBまたはgNBなどを有する。コアネットワークから見ると、
図3に示す5GCのNFは、NSSF302、AUSF304、UDM306、AMF300、SMF308、PCF310、およびアプリケーション機能(AF)312を含む。
【0053】
5Gネットワークアーキテクチャのリファレンスポイント表現は、規範的標準化における詳細なコールフローを開発するために使用される。N1リファレンスポイントは、UE212とAMF300との間でシグナリングを搬送するように定義される。AN202とAMF300との間、およびAN202とUPF314との間を接続するためのリファレンスポイントは、それぞれN2およびN3として定義される。AMF300とSMF308との間にリファレンスポイントN11があり、これは、SMF308がAMF300によって少なくとも部分的に制御されることを意味する。N4は、SMF308およびUPF314によって使用され、その結果、UPF314は、SMF308によって生成された制御信号を使用して設定されることができ、UPF314は、その状態をSMF308に報告することができる。N9は、異なるUPF314間のコネクションのためのリファレンスポイントであり、N14は、それぞれ異なるAMF300間を接続するリファレンスポイントである。PCF310がAMF300およびSMF308にそれぞれポリシーを適用するため、N15およびN7が定義される。AMF300がUE212の認証を行うためには、N12が必要である。UE212のサブスクリプションデータは、AMF300およびSMF308に必要であるため、N8およびN10が定義される。
【0054】
5GCネットワークは、UPとCPを分離することを目的としている。UPは、ユーザトラフィックを搬送し、一方、CPは、ネットワークにおいてシグナリングを搬送する。
図3では、UPF314はUP内にあり、他のすべてのNF、すなわちAMF300、SMF308、PCF310、AF312、NSSF302、AUSF304、およびUDM306は、CP内にある。UPとCPを分離することは、各プレーンリソースが独立してスケーリングされることを保証する。また、UPFは、分散方式でCP機能とは別個に設置されてもよい。このアーキテクチャでは、UPFは、低レイテンシを必要とするいくつかのアプリケーションのために、(インターネットアクセス、オペレータサービスなどを提供する)データネットワーク(DN)316とUEとの間のラウンドトリップ時間(RTT)を短縮するために、UEの非常に近くに配置されてもよい。
【0055】
コア5Gネットワークアーキテクチャは、モジュール化された機能から構成される。たとえば、AMF300およびSMF308は、CPにおける独立した機能である。分離されたAMF300およびSMF308は、独立した進化およびスケーリングを可能にする。PCF310とAUSF304のような他のCP機能は、
図3に示すように分離することができ、モジュール化された機能設計は、5GCネットワークが様々なサービスを柔軟にサポートすることを可能にする。
【0056】
各NFは、別のNFと、直接的に相互作用する。中間機能を使用して、あるNFから別のNFにメッセージをルーティングすることができる。CPでは、2つのNF間の対話のセットがサービスとして定義され、その流用が可能である。このサービスは、モジュラリティのサポートを可能にする。ユーザプレーンは、異なるUPF間の転送動作などの対話をサポートする。
【0057】
図4は、
図3の5Gネットワークアーキテクチャで使用されるポイントツーポイントリファレンスポイント/インターフェースの代わりに、CP内のNF間のサービスベースインターフェースを使用する5Gネットワークアーキテクチャを示す。しかし、
図3を参照して上述されたNFは、
図4に示されるNFに対応する。NFが他の認可されたNFに提供するサービスなどは、サービスベースインターフェースを介して、認可されたNFに、公開可能である。
図4では、サービスベースのインターフェースは、文字「N」によって示され、その後にNFの名前、たとえば、AMF300のサービスベースのインターフェースについてはNamf、SMF308のサービスベースのインターフェースについてはNsmfなどが続く。
図4のNEF400およびNRF402は、上述の
図3には示されていない。しかしながら、
図3に明示的に示されていないが、
図3に示されているすべてのNFは、必要に応じて、
図4のNEF400およびNRF402と相互作用することができることを明らかにすべきである。
【0058】
図3および
図4に示されるNFのいくつかの特性は、以下の方法で説明され得る。AMF300は、UEベースの認証、許可、モビリティ管理などを提供する。UE212は、多元接続技術を使用する場合であって、AMF300が無線アクセス技術から独立しているため、基本的に単一のAMF300に接続される。SMF308は、セッション管理を担当し、インターネットプロトコル(IP)アドレスをUEに割り当てる。また、データ転送のためにUPF314を選択し、制御する。UE212が複数のセッションを有する場合、異なるSMF308を各セッションに割り当てて、それらを個別に管理し、場合によってはセッションごとに異なる機能を提供することができる。AF312は、QoSをサポートするために、ポリシー制御を担当するPCF310にパケットフローに関する情報を提供する。この情報に基づいて、PCF310は、AMF300およびSMF308を適切に動作させるためのモビリティおよびセッション管理に関するポリシーを決定する。AUSF304は、UEまたは同様のもののための認証機能をサポートし、したがって、UEまたは同様のものの認証のためのデータを格納し、一方、UDM306は、UE212の加入データを格納する。データネットワーク(DN)316は、5GCネットワークの一部ではなく、インターネットアクセスまたはオペレータサービスなどを提供する。
【0059】
NFは、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、又は、適切なプラットフォーム、たとえば、クラウドインフラストラクチャ上にインスタンス化される仮想化された関数として実装される。
【0060】
ここで、NR PDSCHのための1024-QAMを可能にするための実施形態について説明する。
図2の無線通信デバイス212-1~212-5のうちの1つなどのUEは、少なくとも1つの非フォールバックDCI(DCIフォーマット1-1または1-2)に基づいてサービングセルのためのPDCCHを監視するように構成される。UEは、サービングセルのための1024QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータで構成される。UEは、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出し、DCIフォーマットは、MCSインデックスを含む。検出されるDCIフォーマットは、DCIフォーマット1-1、DCIフォーマット1-2のうちの1つであり得る。
【0061】
UEは、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連するMCSを決定する。UEは、決定されたMCSに従ってPDSCHを処理し、デコード(復号)する。
【0062】
UEは、DCIフォーマットスケジューリングPDSCHが1024-QAM(たとえば、hom-MCS-C-RNTI)に関連するRNTIでスクランブルされる場合、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連するMCSを決定する。
【0063】
hom-MCS-C-RNTIは、UEのC-RNTI、MCS-C-RNTI、およびCS-RNTIとは異なる。
【0064】
UEは、DCIフォーマットスケジューリングPDSCHが1024-QAM以外のRNTI(すなわち、hom-MCS-C-RNTI)でスクランブルされる場合、1024-QAMのMCSテーブル以外のMCSテーブルを使用してPDSCHに関連するMCSを決定する。MCSテーブルは、表1によって与えられる。
【0065】
【0066】
1024-QAM用LBRM
UEは、2つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいて、サービングセルのためのPDCCHを監視するように構成される。UEは、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータ(たとえば、2つ)を用いて構成され、第1のパラメータは、第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、第2のパラメータは、第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる。UEは、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出し、DCIフォーマットは、MCSインデックスを含む。UEは、MCSインデックスおよびMCSテーブルを使用してPDSCHに対応するトランスポートブロックサイズを決定する。
【0067】
たとえば、上位レイヤパラメータmcs-Table1024qam(またはmcs-Table-r17)は、DCIフォーマット1-1のための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示すために「true」に設定され得る。
【0068】
たとえば、上位レイヤパラメータmcs-Table1024qam-DCI-1-2(またはmcs-TableDCI-1-2-r17)は、「true」に設定され、DCIフォーマット1-1のための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示すことができる。
【0069】
これらの上位レイヤパラメータは、各DLのBWPに対してPDSCH-Config IEにおいて個別に設定され得る。
【0070】
UEは、第1および第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRM(TBSLBRM)のための基準ブロックサイズを決定する。上位レイヤパラメータは、mcs-Table1024qam(またはmcs-Table-r17)およびmcs-Table1024qam-DCI-1-2(またはmcs-TableDCI-1-2-r17)とすることができる。たとえば、サービングセルの少なくとも1つのDLのBWPに対してpdsch-Configによって与えられる上位レイヤパラメータmcs-Table1024qam(またはmcs-Table-r17)またはmcs-Table1024qam-DCI-1-2(またはmcs-TableDCI-1-2-r17)が’true’に設定されている場合、基準変調次数はQm=10で与えられる。
【0071】
PDSCHは、任意のDLのBWP上で受信されうる。
【0072】
UEは、決定されたTBSとLBRMのための基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHを復号する。
【0073】
38.212-g30の5.4.2.1項へのテキスト変更の例は、表2(太い下線で示される変更)のようになる:
【表2】
【0074】
256-QAMのLBRM修正
現在のRel-16の規格書によれば、256-QAMで構成され、かつ、DCIフォーマット1-1および1-2で構成されるUEに対して、LBRMは、改善される必要があり得る。
【0075】
UEは、2つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいて、サービングセルのためのPDCCHを監視するように構成される。UEは、サービングセルのための256-QAMのMCSテーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータ(たとえば、2つ)を用いて構成され、第1のパラメータは、第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、第2のパラメータは、第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる。UEは、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出し、DCIフォーマットは、MCSインデックスを含む。UEは、MCSインデックスおよびMCSテーブルを使用してPDSCHに対応するトランスポートブロックサイズを決定する。
【0076】
たとえば、上位レイヤパラメータであるmcs-Tableは、DCIフォーマット1-1のための256-QAMのMCSテーブルの有効化を示すために’qam256に設定され得る。
【0077】
たとえば、上位レイヤパラメータであるmcs-TableForDCI-Format1-2-r16(またはmcs-TableDCI-1-2-r17)は、’qam256に設定され、DCIフォーマット1-1のための256-QAMのMCSテーブルの有効化を示すことができる。
【0078】
これらの上位レイヤパラメータは、各DLのBWPに対してPDSCH-Config IEにおいて個別に設定されてもよい。
【0079】
UEは、第1および第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRM(TBSLBRM)のための基準ブロックサイズを決定する。上位レイヤパラメータは、mcs-Tableおよびmcs-TableForDCI-Format1-2-r16であり得る。たとえば、サービングセルの少なくとも1つのDLのBWPに対するpdsch-Configによって与えられる上位レイヤパラメータmcs-Table、または、mcs-TableForDCI-Format1-2-r16(またはmcs-TableDCI-1-2-r17)が「true」に設定される場合、基準変調次数はQm=8によって与えられる。
【0080】
PDSCHは、任意のDLのBWP上で受信することができる。UEは、決定されたTBSと、LBRMのための基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHを復号する。
【0081】
38.212-g30の5.4.2.1項へのテキスト変化の例は、表3(太い下線で示す変化)のようになる:
【表3】
【0082】
図5Aおよび
図5Bは、本明細書で開示されるいくつかの実施形態による、LBRMを含む1024-QAMの使用を可能にするためのUEの例示的な動作を示すフローチャートを提供する。
図5Aにおいて動作が開始されると、UEは、ネットワークノード(たとえば、基地局)から、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのためのPDCCHを監視するようにUEを構成する情報を受信する(ブロック500)。UEはさらに、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータをUEに設定し、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す情報をネットワークノードから受信する(ブロック502)。いくつかの実施形態によれば、複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる。UEは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出し、DCIフォーマットはMCSインデックスを有する(ブロック504)。次いで、UEは、MCSインデックスおよび1024-QAMのMCSテーブルを使用して、PDSCHに対応するTBSを決定する(ブロック506)。なお、
図5Aおよび
図5Bの例では、UEが1024-QAMのMCSテーブルを使用することは、検出されたDCIフォーマットが2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの1つであり、1024-QAMのMCSテーブルがサービングセルに対して有効であることを示すパラメータに基づいて使用されることに留意されたい。その後、動作は、
図5Bのブロック508で再開する。
【0083】
次に
図5Bを参照すると、UEは、次に、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づいて、基準変調次数に基づいてPDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズを決定する(ブロック508)。次いで、UEは、DLのBWP上でPDSCHを受信する(ブロック510)。最後に、UEは、決定されたTBSと、LBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHを復号する(ブロック512)。
【0084】
図6は、本明細書で開示されるいくつかの実施形態による、LBRMを含む256-QAMの使用を可能にするためのUEの例示的な動作を示すフローチャートを提供する。
図6において、動作は、UEがネットワークノード(たとえば、基地局)から情報を受信することから始まり、この情報は、2つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのためのPDCCHを監視するようにUEを構成する(ブロック600)。UEは、また、サービングセルのための256-QAMのMCSテーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いてUEを構成するための情報をネットワークノードから受信する(ブロック602)。いくつかの実施形態によれば、複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる。いくつかのそのような実施形態によれば、第1のパラメータおよび第2のパラメータは、PDSCH-Config IE中で搬送される。いくつかのそのような実施形態は、複数の上位レイヤパラメータが、mcs-Tableパラメータおよびmcs-TableForDCI-Format1-2-r16(またはmcs-TableDCI-1-2-r17)パラメータを有することをさらに提供し得る。
【0085】
次に、UEは、2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちサービングセルのためのPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを検出し、DCIフォーマットはMCSインデックスを有する(ブロック604)。UEは、MCSインデックスおよび256-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに対応するTBSを決定する(ブロック606)。次いで、UEは、2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づいて、PDSCH上のトランスポートブロックのためのLBRMのための基準ブロックサイズを基準変調次数に基づいて決定する(ブロック608)。UEは、DLのBWPでPDSCHを受信する(ブロック610)。最後に、UEは、決定されたTBSとLBRMのための決定された基準ブロックサイズと、に基づいてPDSCHを復号する(ブロック612)。
【0086】
図7は、本明細書で開示されるいくつかの実施形態による、1024-QAMの使用を可能にするためのUEの例示的な動作を示すフローチャートを提供する。
図7において、動作は、UEが、ネットワークノード(たとえば、基地局)から、少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに従ってサービングセルのPDCCHを監視するようにUEを構成する情報を受信することから開始される(ブロック700)。UEは、ネットワークノードから、サービングセルのための1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いてUEを構成する情報をさらに受信する(ブロック702)。UEは、少なくとも1つの非フォールバックDCI(たとえば、DCIフォーマット1-1または1-2)に基づいてサービングセルのためのPDCCHを監視する(ブロック704)。次に、UEは、サービングセルのためのPDSCHをスケジューリングする少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのDCIフォーマットを検出し、DCIフォーマットはMCSインデックスを含む(ブロック706)。次いで、UEは、上位レイヤパラメータおよびMCSインデックスに基づいて、1024-QAMのMCSテーブルを使用してPDSCHに関連付けられたMCSを決定する(ブロック708)。
図7には示されていないが、いくつかの実施形態は、UEが、PDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットが、1024-QAMに関連付けられたRNTIを用いてスクランブルされるかどうかを決定し、そうである場合、1024-QAMのMCSテーブルを使用し、そうでない場合、異なるMCSテーブルを使用することを提供し得ることに留意されたい。最後に、UEは、決定されたMCSに従ってPDSCHをデコードする(ブロック710)。
【0087】
図8は、本発明のいくつかの実施形態によるネットワークノード800の概略構成図である。オプションの機能は、破線のボックスで表される。ネットワークノード800は、たとえば、本明細書で説明される基地局202またはgNBの機能のすべてまたは一部を実装する基地局202または206またはネットワークノードであり得る。図示のように、ネットワークノード800は、1つまたは複数のプロセッサ804(たとえば、中央演算処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)、メモリ806、およびネットワークインターフェース808を含む制御システム802を含む。1つまたは複数のプロセッサ804は、本明細書では、プロセッシング(処理)回路とも呼ばれる。さらに、ネットワークノード800は、1つまたは複数のアンテナ816に結合された、1つまたは複数の送信機812と、1つまたは複数の受信機814とを各々が含む、1つまたは複数の無線ユニット810を含み得る。無線ユニット810は、無線インターフェース回路と呼ばれてもよく、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態によれば、無線ユニット810は、制御システム802の外部にあり、たとえば、有線コネクション(たとえば、光ケーブル)を介して制御システム802に接続される。しかしながら、いくつかの他の実施形態によれば、無線ユニット(複数可)810および潜在的にアンテナ(複数可)816は、制御システム802と一体化される。1つまたは複数のプロセッサ804は、本明細書で説明されるように、ネットワークノード800の1つまたは複数の機能を提供するように動作する。ある実施形態によれば、機能は、たとえばメモリ806に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ804によって実行されるソフトウェアで実現される。
【0088】
図9は、本発明のいくつかの実施形態によるネットワークノード800の仮想化された実施形態を示す概略構成図である。この説明は、他のタイプのネットワークノードにも同様に適用できる。さらに、他のタイプのネットワークノードは、同様の仮想化アーキテクチャを有することができる。やはり、オプション機能は、破線のボックスによって表される。
【0089】
本明細書で使用される場合、「仮想化」無線アクセスノードは、ネットワークノード800の機能の少なくとも一部が(1つまたは複数の)仮想コンポーネントとして(たとえば、1つまたは複数のネットワーク内の物理プロセッシングノード上で実行される1つまたは複数の仮想マシンを介して)実装される、ネットワークノード800の実装形態である。図示のように、この例示では、ネットワークノード800は、上記で説明したように、制御システム802および/または1つまたは複数の無線ユニット810を含み得る。制御システム802は、たとえば光ケーブル等を介して無線ユニット810に接続されてもよい。ネットワークノード800は、ネットワーク902に接続されるか、またはその一部として含まれる1つまたは複数のプロセッシングノード900を含む。存在する場合、制御システム802または無線ユニットは、ネットワーク902を介してプロセッシングノード900に接続される。各プロセッシングノード900は、1つまたは複数のプロセッサ904(たとえば、CPU、ASIC、FPGA、および/または、類似物)、メモリ906、およびネットワークインターフェース908を有する。
【0090】
この例示では、本明細書で説明されるネットワークノード800の機能910は、1つまたは複数のプロセッシングノード900において実装されるか、または任意の所望の方法で1つまたは複数のプロセッシングノード900および制御システム802および/または無線ユニット810にわたって分散される。いくつかの特定の実施形態によれば、本明細書で説明されるネットワークノード800の機能910の一部または全部は、プロセッシングノード900によってホストされる仮想環境に実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装される。当業者によって理解されるように、プロセッシングノード900と制御システム802との間の追加のシグナリング伝達または通信は、所望の機能910のうちの少なくともいくつかを実行するために使用される。特に、いくつかの実施形態によれば、制御システム802は含まれなくてもよく、そのケースでは、無線ユニット810は、適切なネットワークインターフェースを介してプロセッシングノード900と直接的に通信する。
【0091】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、本明細書で説明される実施形態のいずれかによる仮想環境内にネットワークノード800の機能910のうちの1つまたは複数を実装するネットワークノード800またはノード(たとえば、プロセッシングノード900)の機能を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態によれば、前述のコンピュータプログラムプロダクトを有するキャリアが提供される。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなどの非一時的なコンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0092】
図10は、本発明の他の実施形態によるネットワークノード800の概略構成図である。ネットワークノード800は、1つまたは複数のモジュール1000を含み、その各々は、ソフトウェアで実装される。モジュール1000は、本明細書で説明されるネットワークノード800の機能を提供する。この説明は、
図9のプロセッシングノード900に等しく適用可能であり、モジュール1000は、プロセッシングノード900のうちの1つにおいて実装され得るか、または多数のプロセッシングノード900にわたって分散され、および/またはプロセッシングノード900および制御システム802にわたって分散され得る。
【0093】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による無線通信デバイス1100の概略ブロック図である。図示のように、無線通信デバイス1100は、1つまたは複数のプロセッサ1102(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)、メモリ1104、ならびに、1つまたは複数のアンテナ1112に結合された、1つまたは複数の送信機1108および1つまたは複数の受信機1110と、を各々が含む1つまたは複数のトランシーバ1106を含む。トランシーバ1106は、当業者によって理解されるように、アンテナ1112とプロセッサ1102との間で通信される信号を調整するように構成された、アンテナ1112に接続された無線フロントエンド回路を含む。プロセッサ1102は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。トランシーバ1106は、本明細書では、無線回路とも呼ばれる。いくつかの実施形態によれば、上記で説明した無線通信デバイス1100の機能は、たとえば、メモリ1104に記憶され、(1つまたは複数の)プロセッサ1102によって実行されるソフトウェアで完全にまたは部分的に実装され得る。無線通信デバイス1100は、たとえば、1つまたは複数のユーザインターフェース構成要素(たとえば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、スピーカなどを含む入力/出力インターフェース、および/または無線通信デバイス1100への情報の入力を可能にするための、および/または無線通信デバイス1100からの情報の出力を可能にするための任意の他の構成要素、電源(たとえば、蓄電池および関連する電力回路)など、
図11に示されていない追加の構成要素を含み得ることに留意されたい。
【0094】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本明細書で説明される実施形態のいずれかによる無線通信デバイス1100の機能を少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態によれば、前述のコンピュータプログラムプロダクトを有するキャリアが提供される。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなどの非一時的なコンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0095】
図12は、本開示のいくつかの他の実施形態による無線通信デバイス1100の概略ブロック図である。無線通信デバイス1100は、1つまたは複数のモジュール1200を含み、その各々は、ソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール1200は、本明細書で説明される無線通信デバイス1100の機能を提供する。
【0096】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の機能ユニット、または1つまたは複数の仮想装置のモジュールを介して実行されてもよい。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてもよい。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる処理回路、ならびにデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含むことができる他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。処理(プロセッシング)回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有することができる、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成することができる。メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を行わせるために、使用されてもよい。
【0097】
図中のプロセスは、本開示の特定の実施形態によって実行される動作の特定の順序を示してもよいが、そのような順序は例示的であることを理解されたい(たとえば、代替の実施形態は、異なる順序で動作を実行してもよく、特定の動作を組み合わせてもよく、特定の動作をオーバーラップしてもよいなど)。
【0098】
これに限定されるものではないが、本開示のいくつかの例示的な実施形態が以下に提供される。
【0099】
実施形態1:1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)によって実行される方法であって、前記方法は、
・ネットワークノードから、少なくとも1つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに基づいてサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成する情報を受信することと、
・前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための1024-QAMの変調符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成することと、
・少なくとも1つの非フォールバックDCIに基づいて前記サービングセルのためのPDCCHを監視することと、
・前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出することと、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
・前記サービングセルのための前記1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータに基づき、前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して、前記PDSCHに関連付けられたMCSを決定することと、
・前記決定されたMCSに従って前記PDSCHを復号することと、を有する。
【0100】
実施形態2:前記UEは、前記サービングセルのための前記1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて構成される、実施形態1に記載の方法。
【0101】
実施形態3:前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1-1およびDCIフォーマット1-2のうちの1つを含む、実施形態1に記載の方法。
【0102】
実施形態4:前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して、前記PDSCHに関連する前記MCSを決定することは、1024-QAMに関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされる前記PDSCHをスケジューリングする前記DCIフォーマットにさらに基づき、前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して、前記PDSCHに関連する前記MCSを決定することを含む、実施形態1に記載の方法。
【0103】
実施形態5:ユーザ装置(UE)であって、
・一つまたは複数の送信機と、
・一つまたは複数の受信機と、
・前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
・ネットワークノードから、少なくとも1つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに基づいてサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成する情報を受信させ、
・前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための1024-QAMの変調符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成することを示す情報を受信させ、
・少なくとも1つの非フォールバックDCIに基づいて前記サービングセルのためのPDCCHを監視させ、
・前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出させ、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
・前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して、前記サービングセルのための前記1024-QAMのMCSテーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータに基づき、前記PDSCHに関連付けられるMCSを決定させ、
・前記決定されたMCSに従って前記PDSCHを復号させる、ように構成されている。
【0104】
実施形態6:前記処理回路は、前記UEに、実施形態2~4のいずれか1つの方法を実行させるようにさらに構成される、実施形態5に記載のUE。
【0105】
実施形態7:1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)によって実行される方法であって、前記方法は、
・ネットワークノードから、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに基づいてサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信することと、
・前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための1024-QAMの変調符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成することと、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1パラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
・前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出することと、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、前記MCSインデクスおよび前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定することと、
・前記非フォールバックDCIフォーマットに関連する前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定することと、
・ダウンリンク(DL)帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信することと、
・前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズとに基づいて、前記PDSCHを復号することと、を有する。
【0106】
実施形態8:前記複数の上位レイヤパラメータが、mcs-Table1024qamパラメータ、および、mcs-Table1024qam-DCI-1-2パラメータを含む、実施形態7に記載の方法。
【0107】
実施形態9:ユーザ装置(UE)であって、
・一つまたは複数の送信機と、
・一つまたは複数の受信機と、
・前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
・ネットワークノードから、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに基づいてサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信させ、
・前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の変調符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて、前記UEを構成させ、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
・前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出することと、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、前記MCSインデクスおよび前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定させ、
・前記非フォールバックDCIフォーマットに関連する前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定させ、
・ダウンリンク(DL)帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信させ、
・前記決定されたTBSおよびLBRMのための前記決定された基準ブロックサイズに基づいて前記PDSCHを復号させる、ように構成されている。
【0108】
実施形態10:前記処理回路は、前記UEに実施形態8の方法を実行させるようにさらに構成される、実施形態9に記載のUE。
【0109】
実施形態11:256コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)によって実行される方法であって、前記方法は、
・ネットワークノードから、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに基づいてサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信することと、
・前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための256-QAMの変調符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するための情報を受信することと、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、前記複数の上位レイヤパラメータは、mcs-Tableパラメータ、および、mcs-TableForDCI-Format1-2-r16パラメータを含み、
・前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出することと、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
・前記MCSインデクスおよび前記256-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定することと、前記非フォールバックDCIフォーマットに関連する前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定することと、
・ダウンリンク(DL)帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信することと、前記TBSと、前記LBRMのために決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号することと、を有する。
【0110】
実施形態12:ユーザ装置(UE)であって、
・一つまたは複数の送信機と、
・一つまたは複数の受信機と、
・前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
・ネットワークノードから、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに基づいてサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成する情報を受信させ、
・前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための256コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)の変調符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて、前記UEを構成する情報を受信させ、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
・前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
・前記複数の上位レイヤパラメータは、mcs-Tableパラメータ、および、mcs-TableForDCI-Format1-2-r16パラメータを含み、
・前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出することと、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
・前記MCSインデクスおよび前記256-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定させ、
・前記非フォールバックDCIフォーマットに関連する前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定させ、
・ダウンリンク(DL)帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信することと、前記決定された、TBSと、LBRMのための基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号させる、ように構成されている。
【0111】
本開示では、以下の略語の少なくともいくつかを用いることができる。略語間に不一致がある場合、それが上記でどのように使用されるかが優先されるべきである。以下に複数回列挙される場合、第1の列挙は、その後の任意の列挙よりも優先されるべきである。
【0112】
・1024-QAM …1024コンステレーション直交振幅変調
・256-QAM …256コンステレーション直交振幅変調
・3GPP(登録商標)…第三世代パートナーシッププロジェクト
・64-QAM …64コンステレーション直交振幅変調
・5G …第5世代
・5GC …第5世代コア
・5GS …第5世代システム
・AF …アプリケーション機能
・AMF …アクセスおよびモビリティ機能
・AN …アクセスネットワーク
・AP …アクセスポイント
・ASIC …特定用途向け集積回路
・AUSF …認証サーバ機能
・BWP …帯域幅パート
・CPU …中央演算処理装置
・CQI …チャネル品質インジケータ
・CRC …巡回冗長検査
・C-RNTI …セル-無線ネットワーク一時識別子
・CS-RNTI …構成されたスケジューリング-無線ネットワーク一時識別子
・DCI …ダウンリンク制御情報
・DL …ダウンリンク
・DN …データネットワーク
・DSP …デジタル信号プロセッサ
・eMBB …エンハンスドモバイルブロードバンド
・eNB …拡張または進化したノードB
・EPDCCH …拡張物理ダウンリンク制御チャネル
・EPS …進化型パケットシステム
・E-UTRA …進化型ユニバーサル地上無線アクセス
・FPGA …フィールドプログラマブルゲートアレイ
・gNB …ニューレディオ基地局
・gNB-DU …ニューレディオ基地局分散ユニット
・HSS …ホーム加入者サーバ
・hom-MCS-C-RNTI…高次変調-変調符号化方式-セル-無線ネットワーク一時識別子
・IoT …モノのインターネット
・IP …インターネットプロトコル
・LBRM …リミテッド(制限付き)バッファレートマッチング
・LDPC …低密度パリティチェック
・LTE …ロングタームエボリューション
・MCS …変調および符号化方式
・MCS-C-RNTI…変調および符号化方式-セル-無線ネットワーク一時識別子
・MME …モビリティマネージメント(管理)エンティティ
・MTC …マシンタイプ通信
・NEF …ネットワーク公開機能
・NF …ネットワーク機能
・NR …ニューレディオ(新無線)
・NRF …ネットワーク機能リポジトリ機能
・NSSF …ネットワークスライス選択機能
・OFDM …直交周波数分割多重
・OTT …オーバーザトップ
・PC …パーソナルコンピュータ
・PCF …ポリシー制御機能
・PDCCH …物理ダウンリンク制御チャネル
・PDSCH …物理ダウンリンク共有チャネル
・P-GW …パケットデータネットワークゲートウェイ
・PRB …物理リソースブロック
・QoS …サービス品質
・RAM …ランダムアクセスメモリ
・RB …リソースブロック
・RAN …無線アクセスネットワーク
・RNTI …無線ネットワーク一時識別子
・ROM …リードオンリーメモリ
・RRH …リモート無線ヘッド
・RS …リファレンス(基準)信号
・RTT …ラウンドトリップタイム
・SCEF …サービス能力公開機能
・SINR …信号対干渉雑音比
・SMF …セッション管理機能
・TBS …トランスポートブロックサイズ
・TS …3GPP(登録商標)技術仕様書
・UDM …ユニファイド(統合)データ管理機能
・UE …ユーザ装置
・UPF …ユーザプレーン機能
・URLLC …超高信頼性・低遅延通信
【0113】
当業者は、本開示の実施形態に対する改良および修正を認識するであろう。全てのそのような改良および修正は、本明細書に開示された概念の範囲内にあると考えられる。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)(1100)によって実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信すること(500)と、
前記ネットワークノードから、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成し、前記サービングセルのための1024-QAMの変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示すための情報を受信すること(502)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出すること(504)と、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定すること(506)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられた前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定すること(508)と、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信すること(510)と、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号すること(512)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記第1のパラメータおよび前記第2のパラメータは、PDSCH-Config情報要素(IE)により搬送される、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、前記複数の上位レイヤパラメータは、mcs-Table1024qamパラメータと、mcs-Table1024qam-DCI-1-2パラメータと、を含む、方法。
【請求項5】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
1つまたは複数の送信機(1108)と、
1つまたは複数の受信機(1110)と、
前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路(1102)と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信させ(500)、
前記ネットワークノードから、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するとともに、前記サービングセルのための1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す情報を受信させ(502)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出(504)させ、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスと前記1024-QAMのMCSテーブルとを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定させ(506)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する前記複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定させ(508)、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信させ(510)、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号させる(512)、
ように構成されているUE。
【請求項6】
請求項5に記載のUEであって、前記処理回路は、前記UEに、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成されるUE。
【請求項7】
ユーザ装置(UE)(1100)
に請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項8】
256コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)(1100)によって実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信すること(600)と、
前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための256-QAM変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するための情報を受信すること(602)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出すること(604)と、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記256-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定すること(606)と、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定すること(608)と、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信すること(610)と、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号すること(612)と、
を有する方法。
【請求項9】
請求項
8に記載の方法であって、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第1のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第1の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられ、
前記複数の上位レイヤパラメータのうちの第2のパラメータは、前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうちの第2の非フォールバックDCIフォーマットに関連付けられる、方法。
【請求項10】
請求項
9に記載の方法であって、前記複数の上位レイヤパラメータは、mcs-Tableパラメータと、mcs-TableForDCI-Format1-2-r16パラメータと、を含む、方法。
【請求項11】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
1つまたは複数の送信機(1108)と、
1つまたは複数の受信機(1110)と、
前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路(1102)と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
ネットワークノード(800)から、2つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従ってサービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信させ(600)、
前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための256-コンステレーション直交振幅変調(256-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す複数の上位レイヤパラメータを用いて前記UEを構成するための情報を受信させ(602)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出(604)させ、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記MCSインデックスおよび前記256-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定させ(606)、
前記2つの非フォールバックDCIフォーマットに関連する複数の上位レイヤパラメータに基づく基準変調次数に基づいて、前記PDSCH上のトランスポートブロックのための、制限付きバッファレートマッチング(LBRM)のための基準ブロックサイズを決定させ(608)、
ダウンリンク(DL)の帯域幅パート(BWP)上で前記PDSCHを受信させ(610)、
前記決定されたTBSと、LBRMのための前記決定された基準ブロックサイズと、に基づいて前記PDSCHを復号させる(612)、
ように構成されているUE。
【請求項12】
請求項
11に記載のUEであって、前記処理回路は、前記UEに、請求項
9~
10のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成されるUE。
【請求項13】
ユーザ装置(UE)(1100)
に請求項8から10のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項14】
1024コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)を可能にするためにセルラー通信システムのユーザ装置(UE)(1100)によって実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(800)から、少なくとも1つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って、サービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信すること(700)と、
前記ネットワークノードから、前記サービングセルのための1024-QAMの変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて、前記UEを構成するための情報を受信すること(702)と、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいて前記サービングセルのための前記PDCCHを監視すること(704)と、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出すること(706)と、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記上位レイヤパラメータと前記MCSインデックスとに基づき前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して、前記PDSCHに関連付けられたMCSを決定すること(708)と、
前記決定されたMCSに従って前記PDSCHを復号すること(710)と、
を有する方法。
【請求項15】
請求項
14に記載の方法であって、前記DCIフォーマットは、DCIフォーマット1-1およびDCIフォーマット1-2のうちの1つを含む、方法。
【請求項16】
請求項
14に記載の方法であって、前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに関連する前記MCSを決定することは、1024-QAMに関連する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされる前記PDSCHをスケジューリングする前記DCIフォーマットにさらに基づいて、前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに関連する前記MCSを決定することを含む、方法。
【請求項17】
請求項
16に記載の方法であって、1024-QAMに関連する前記RNTIは、前記UEのセルRNTI(C-RNTI)、変調および符号化方式セルRNTI(MCS-C-RNTI)、および、構成されたスケジューリングRNTI(CS-RNTI)とは異なる、高次変調の変調および符号化方式セルRNTI(hom-MCS-C-RNTI)を含む、方法。
【請求項18】
ユーザ装置(UE)(1100)であって、
1つまたは複数の送信機(1108)と、
1つまたは複数の受信機(1110)と、
前記1つまたは複数の送信機および前記1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路(1102)と、を有し、前記処理回路は、前記UEに、
ネットワークノード(800)から、少なくとも1つの非フォールバックダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って、サービングセルのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように前記UEを構成するための情報を受信させ(700)、
前記ネットワークノードから、サービングセルのための1024-コンステレーション直交振幅変調(1024-QAM)の変調および符号化方式(MCS)テーブルの有効化を示す上位レイヤパラメータを用いて、前記UEを構成するための情報を受信させ(702)、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットに基づいて前記サービングセルのためのPDCCHを監視させ(704)、
前記少なくとも1つの非フォールバックDCIフォーマットのうち、前記サービングセルのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするDCIフォーマットを検出させ(706)、ここで、前記DCIフォーマットはMCSインデックスを含み、
前記上位レイヤパラメータと前記MCSインデックスとに基づいて前記1024-QAMのMCSテーブルを使用して前記PDSCHに関連するMCSを決定させ(708)、
前記決定されたMCSに従って前記PDSCHを復号させる(710)、
ように構成されたUE。
【請求項19】
請求項
18に記載のUEであって、前記処理回路は、前記UEに、請求項1
5~
17のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、UE。
【請求項20】
ユーザ装置(UE)(1100)
に請求項14から17のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【国際調査報告】