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特表2023-547346セロトニン1B受容体モジュレーターとしての強力で選択的な新規化合物
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  • 特表-セロトニン1B受容体モジュレーターとしての強力で選択的な新規化合物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】セロトニン1B受容体モジュレーターとしての強力で選択的な新規化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 413/10 20060101AFI20231102BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20231102BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20231102BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20231102BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20231102BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20231102BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20231102BHJP
   A61K 31/455 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
C07D413/10 CSP
C07D413/14
A61K31/506
A61K45/00
A61P35/00
A61P11/00
A61P1/16
A61P35/02
A61P43/00 114
A61K39/395 U
A61K31/455
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023522401
(86)(22)【出願日】2021-10-07
(85)【翻訳文提出日】2023-05-26
(86)【国際出願番号】 EP2021077660
(87)【国際公開番号】W WO2022074103
(87)【国際公開日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】20382888.4
(32)【優先日】2020-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523127970
【氏名又は名称】レウコス バイオテク ソシエダッド リミターダ
【氏名又は名称原語表記】LEUKOS BIOTECH, S.L.
(71)【出願人】
【識別番号】522357323
【氏名又は名称】フンダシオ インスティテュート デ レセルカ コントラ ラ レウセミア ジュゼップ カレラス
(74)【代理人】
【識別番号】100094640
【弁理士】
【氏名又は名称】紺野 昭男
(74)【代理人】
【識別番号】100103447
【弁理士】
【氏名又は名称】井波 実
(74)【代理人】
【識別番号】100111730
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 武泰
(74)【代理人】
【識別番号】100180873
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 慶政
(72)【発明者】
【氏名】カストロ-パロミノ ラリア、フリオ
(72)【発明者】
【氏名】カマチョ ゴメス、フアン アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ムニョス リスエニョ、ルース
(72)【発明者】
【氏名】クレマン-デマンジェ、リーズ
【テーマコード(参考)】
4C063
4C084
4C085
4C086
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063AA03
4C063BB06
4C063CC58
4C063DD12
4C063DD29
4C063EE01
4C084AA19
4C084MA02
4C084NA14
4C084ZA59
4C084ZA75
4C084ZB26
4C084ZB27
4C084ZC14
4C084ZC42
4C085AA14
4C085BB11
4C085BB12
4C085BB31
4C085EE01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC71
4C086GA07
4C086GA08
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA59
4C086ZA75
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC14
4C086ZC42
(57)【要約】
本発明は、5-ヒドロキシトリプタミン受容体1B(5-HT1B)としても公知のセロトニン受容体1B(5-HTR1B)のモジュレーターとしての式(I):
【化1】
の新規化合物に関する。この化合物は、セロトニン受容体1B型(5-HTR1B)によって媒介される疾患および状態、例えば、血液がんおよび固形腫瘍を含むがん、呼吸器疾患ならびに肝障害の治療において潜在的に有用である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中、
- Gは、
a)-C(O)NH-、
b)-NHC(O)-
から選択される基を表し、
- X、X、XおよびXは、N原子またはC-R基を表し、
- RおよびRは、独立して、
a)水素原子、
b)-N(R)R、-OR、ハロゲン原子およびC-Cシクロアルキルから選択される1、2または3個の置換基によって場合により置換されていてもよい直鎖状または分枝状のC-Cアルキル、
c)C-Cシクロアルキル
からなる群から選択されるか、
- あるいは、RおよびRは、それらが結合する窒素原子と一緒に、NおよびOから選択される第2のヘテロ原子をさらに含む4~6員複素環基を形成し、
- Rは、
a)シアノ基、および
b)ハロゲン原子
から選択される基を表し、
- Rは、
a)ハロゲン原子、
b)C-Cシクロアルキル基、
c)C-Cアルコキシ基、
d)C-Cハロアルキル基、
e)シアノ基
から選択される基を表し、
- Rは、
a)水素原子、
b)C-Cアルキル、
c)ハロゲン原子
から選択される基を表し、
- RおよびRは、独立して、
a)C-Cアルキル、
b)水素原子
から選択される基を表し、
ただし、前記X、X、XおよびXのうちの少なくとも1つは、N原子を表す]
の化合物、およびその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
およびRが、メチル基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Gが、-C(O)NHを表し、カルボニル基が、XおよびXを含む環に連結され、アミン基が、XおよびXを含む環に連結される、請求項1~2のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項4】
が、シアノ基である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が、ハロゲン原子およびC-Cシクロアルキル基から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、塩素原子、フッ素原子およびシクロプロピル基から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
コア:
【化2】
が、
【化3】
[式中、Xは、Nであり、X、X、XおよびGは、請求項1および3のいずれか一項に定義される通りである]、
【化4】
[式中、Xは、Nであり、X、X、XおよびGは、請求項1および3のいずれか一項に定義される通りである]、および
【化5】
[式中、XおよびXは、Nであり、X、XおよびGは、請求項1および3のいずれか一項に定義される通りである]
から選択される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
前記コア:
【化6】
が、
【化7】
[式中、Gは、請求項1および3のいずれか一項に定義される通りである]
である、
請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
前記コア:
【化8】
が、
【化9】
[式中、Gは、請求項1および3のいずれか一項に定義される通りである]
である、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
下記式(Ia)、(Ib)および(Ic):
【化10】
[式中、Rは、ハロゲン原子およびシクロプロピル基から選択される基を表す]
のうちの1つを有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シアノ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-シアノ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-ブロモ-N-(6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-ブロモ-N-(6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-ブロモ-N-(6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-シアノ-N-(6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
N-(6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-シアノ-N-(6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される希釈剤または担体とを含む医薬組成物。
【請求項13】
請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物と、ビンクリスチン、ダウノルビシン、シタラビン、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、シクロホスファミド、プレドニゾン、デキサメタゾン、ネララビンから選択される化学療法薬、ならびに抗PD1抗体、抗PDL1抗体および抗CTLA4抗体、例えば、イピリムマブ、トレメリムマブ、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、CT-011、AMP-224、MPDL3280A、MEDI4736およびMDX-1105からなる群から選択される1種以上の免疫療法剤から選択される治療剤とを含む、組み合わせ物。
【請求項14】
医薬としての使用のための、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、請求項12に記載の医薬組成物、または請求項13に記載の組み合わせ物。
【請求項15】
がん、呼吸器疾患および肝障害から選択される、5-HT1B受容体のアンタゴニズムによって改善が可能である疾患または病態の治療における使用のための、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、請求項12に記載の医薬組成物、または請求項13に記載の組み合わせ物。
【請求項16】
前記5-HT1B受容体のアンタゴニズムによって改善が可能である疾患または病態が、血液がんおよび固形腫瘍から選択される、請求項15に記載の使用のための化合物、医薬組成物または組み合わせ物。
【請求項17】
前記血液がんが、急性骨髄性白血病である、請求項16に記載の使用のための化合物、医薬組成物または組み合わせ物。
【請求項18】
がん、呼吸器疾患および肝障害から選択される、前記5-HT1B受容体のアンタゴニズムによって改善が可能である疾患または病態を治療するための医薬を製造するための、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、請求項12に記載の医薬組成物、または請求項13に記載の組み合わせ物の使用。
【請求項19】
前記5-HT1B受容体のアンタゴニズムによって改善が可能である疾患または病態が、血液がんおよび固形腫瘍から選択される、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
前記血液がんが、急性骨髄性白血病である、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
治療有効量の請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、請求項12に記載の医薬組成物、または請求項13に記載の組み合わせ物を対象に投与することにより、がん、呼吸器疾患および肝障害から選択される、5-HT1B受容体のアンタゴニズムによって改善が可能である疾患または病態を治療するための方法。
【請求項22】
前記5-HT1B受容体のアンタゴニズムによって改善が可能である疾患または病態が、血液がんおよび固形腫瘍から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記血液がんが、急性骨髄性白血病である、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、5-ヒドロキシトリプタミン受容体1B(5-HT1B)としても公知のセロトニン受容体1B(5-HTR1B)のモジュレーターとしての強力で選択的な新規化合物に関する。この化合物は、セロトニン受容体1B型(5-HTR1B)によって媒介される疾患および状態、例えば、血液がんおよび固形腫瘍を含むがん、ならびに呼吸器疾患および肝障害の治療において潜在的に有用である。本発明は、医薬としてのそのような化合物の使用、それらを含有する医薬組成物、およびそれらの製造のための合成経路にも関する。
【背景技術】
【0002】
セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン、5-HT)は、中枢神経系(CNS)における神経伝達物質、腸における局所メディエーターおよび血液における血管作用剤として働く生体モノアミンである。これは、必須アミノ酸であるトリプトファンから2工程の経路によって合成される。身体のセロトニンのほとんどは、末梢に位置する(Sarrouilhe D.ら、Serotonin and Cancer:What Is the Link?,Current Molecular Medicine 2015,15,62-77)。
【0003】
セロトニンは、各種のCNSの機能、例えば、脳の発達、概日リズム、体温調節、認知、痛み、食欲、性的衝動、恐怖、気分、暴力行為、運動機能および神経内分泌に関連している。また、セロトニンは、多くのCNSおよび精神障害:パーキンソン病、うつ病、幻覚、統合失調症、過食症、不安、嗜癖、慢性ストレスに関わる。それ故に、セロトニン作動性システムは、抗うつ薬、抗精神病薬および幻覚剤を含む数々の精神活性化合物のための標的である(Marin P.ら、5-HT Receptor-Associated Protein Networks:New Targets for Drug Discovery in Psychiatric Disorders?,Current Drug Targets,2012,13,28-52)。
【0004】
哺乳動物は、5-HTを、中枢神経系および末梢神経系内で神経伝達物質として、ならびに胃腸管、心臓血管系および免疫細胞を含む多くの他の組織において局所ホルモンとしても用いる。この機能の多様性は、無数の生理的過程および病理過程において5-HTを関与させる。それ故に、この大量の役割は、さまざまな抗うつ薬、抗精神病薬および制吐薬を含む治療的価値がある多くの化合物の開発を促している(Barnes N.M.ら、Neuronal 5-HT Receptors and SERT、Tocris Scientific Review Series、https://www.tocris.com/literature/scientific-reviews/5-ht-receptors)。
【0005】
広範囲の作用を媒介する5-HTの能力の一部は、7つのファミリーに分けられる印象的な数の5-HT受容体から生じ、これは、その1つを除いてすべてが、Gタンパク質共役受容体(GPCR)スーパーファミリーのメンバーである。例外は、Cysループリガンド開口型イオンチャネルである5-HT受容体である。
【0006】
特に、5-HT受容体ファミリーは、5つの別々の遺伝子産物からなる:5-HT1A、5-HT1B、5-HT1D、5-HT1E、および5-HT1F受容体。それぞれが、単一のイントロンを欠いたリーディングフレームによってコードされ、それらは、かなりの配列相同性を共有する。これらの受容体はすべて、Gi/oと共役して、アデニリルシクラーゼを阻害し、cAMPレベルを低減するが、追加のシグナル伝達機構も記載されている。これらの受容体のいくつかは、セロトニンニューロンの興奮およびセロトニンの放出を調節する自己受容体として周知であるが、それらはまた、それらが他の神経伝達物質に対する類似の効果を有し得る非セロトニン作動性ニューロンにおいて発現される。
【0007】
5-HT1B受容体の場合において、これは、CNSにおいて、セロトニン作動性ニューロンおよび非セロトニン作動性ニューロン中に広く分布している。この自己受容体は、セロトニンの合成および放出を低減し、セロトニン輸送体を介して再取り込みを増強することが見出されている。また、それを発現するニューロンの種類に応じて、これは、ある範囲の異なる神経伝達物質の放出を阻害する。5-HT1B受容体アゴニストの全身投与は、自発運動の増加、脳の報酬機構の変化および攻撃性の減少を含むいくつかの行動的効果を有するが、選択的アンタゴニストは、一部の認知促進の可能性を有し得る。ニューロンの多様な潜在的に競合するセットにおけるこの受容体の発現は、臨床標的としてのその有用性に影響を及ぼし得るが、いくつかの5-HT1B/D受容体アゴニストは、抗片頭痛治療として有効である。5-HT1B受容体ノックアウトマウスは、広範囲にわたって試験されており、攻撃性の増加、およびほとんどの場合において、嗜癖様行動についての素因によって特徴付けられる別個の表現型を有する(Barnes N.M.ら、Neuronal 5-HT Receptors and SERT、Tocris Scientific Review Series、https://www.tocris.com/literature/scientific-reviews/5-ht-receptors)。
【0008】
他方で、各種の愁訴、例えば、異常な子宮出血および妊孕性の問題を引き起こす子宮平滑筋腫(UL)における5-HT1B受容体の役割に焦点を合わせた研究があった。この研究は、UL症例における5-HT1B受容体の発現と細胞増殖/死との間の関係を実証した。全体として、5-HT1B受容体は、UL細胞の増殖および生存に関与している。5-HT1B受容体アンタゴニストの有効性は、前臨床研究においてインビボで試験して、腫瘍成長におけるその役割およびULの管理における薬物療法の開発のための潜在的な治療標的をより良好に理解するために必要である(Gurbuz,Nら、A selective Serotonin 5-HT1B receptor inhibition suppresses cells proliferation and clonocenicty,and induces of apoptosis in human uterine leiomyoma,Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol.2016年11月;206:114-119)。
【0009】
他の研究は、セロトニンが、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の病態形成に関わっており、強力な天然に存在する肺血管収縮剤および平滑筋細胞分裂促進因子として認識されていることを示している。セロトニンは、5-HT1B受容体およびセロトニン輸送体(SERT)を介して、肺動脈(PA)リモデリングおよびヒトPA平滑筋細胞(hPASMC)の増殖を促進する。セロトニンは、細胞Src関連キナーゼ調節Nox1誘導ROSおよびNrf-2調節不全を誘導することができ、タンパク質の翻訳後酸化修飾の増加、および分裂促進的応答に関連するhPASMCにおけるレドックス感受性シグナル伝達経路の活性化に寄与する。5-HT1B受容体は、肺ROS産生を誘導することによって、実験的肺高血圧症に寄与する。この結果は、5-HT1B受容体依存性細胞Src関連キナーゼNox1経路が、PAHにおける血管リモデリングに寄与することを示唆する(Hood,K Y.ら、Serotonin Signaling Through the 5-HT1B Receptor and NADPH Oxidase 1 in Pulmonary Arterial Hypertension,Arterioscler Thromb Vasc Biol.2017;37:1361-1370)。
【0010】
加えて、最近の研究は、セロトニンが、いくつかの種類の癌腫、カルチノイドおよび他の腫瘍細胞に対する成長刺激効果を示すことを実証している。対照的に、がん細胞の遊走および転移過程におけるセロトニンの関与に対する利用可能なデータはほとんどない。血清セロトニンレベルは、膀胱における尿路上皮癌、前立腺の腺癌および腎細胞癌の予後評価のために好適であることが見出された(Sarrouilhe D.ら、Serotonin and Cancer:What Is the Link?,Current Molecular Medicine 2015,15,62-77)。
【0011】
他の研究は、セロトニン受容体1Bおよび2Bが、肝細胞がんを有する患者において発現されていることを実証した。両方の受容体は、増殖指数の増加に関連し、受容体1Bは、腫瘍のサイズと相関した。受容体1Bおよび2Bのセロトニンアンタゴニストは、一貫して、Huh7およびHepG2細胞株における生存率および増殖を減少させた(Soll C.ら、Expression of Serotonin Receptors in Human Hepatocellular Cancer,Clin Cancer Res;18(21)、2012年11月1日)。
【0012】
加えて、5-HTR1B選択的アンタゴニストが、HepG2細胞においてセロトニン媒介細胞脂肪症を減少させたことが実証されている。また、セロトニンが、オートファジーを誘導することおよびNotchシグナル伝達を活性化することによって、肝臓がん細胞における細胞の増殖/生存および細胞脂肪症を正にモジュレートすることが実証された(Niture S.ら、Serotonin induced hepatic steatosis is associated with modulation of autophagy and notch signaling pathway,Cell Communication and Signaling(2018)16:78)。
【0013】
5-HTは、浸潤性腫瘍における細胞増殖に寄与する成長因子の自己分泌ループに関与しているが、いくつかの研究は、セロトニンが、血管新生の阻害を介して抗新生物効果も発揮し得ることを示している。インシリコスクリーニングを行って、最終分化を誘導する小分子について探索し、HTR1/2アンタゴニストであるアポモルフィンを特定した。研究は、免疫不全マウスにおいて実施され、これは、ヒト急性骨髄性白血病(AML)細胞を移植され、白血病を確立するために7日間そのままにされた。その後、マウスを、アポモルフィン(5mg/kg体重)またはメチオテピン(0.1mg/kg体重)で、2日ごとに14日間、治療した。両方のHTR1アンタゴニストは、ビヒクル治療マウスと比較して、骨髄(BM)におけるAML量の有意な低減を生じた。同様に、移植されたAML細胞のクローン原性能は、両方の治療マウスにおいて損なわれ、AML細胞の自己再生能におけるHTR阻害の効果を強調した。結果は、AML細胞が、HTR1AおよびHTR1Bを発現し、それらの阻害が、最終分化および細胞死を誘導することを示す。興味深いことに、白血病幹細胞(LSC)は、より成熟したAML芽球よりもHTR1アンタゴニストに対してより感受性である。したがって、HTR1AおよびHTR1Bは、AML治療のための興味深い標的を構成し得る。この研究は、がん幹細胞におけるHTR1の関連を実証し、結果は、白血病の維持に対するHTR1の生物学的役割を強調し、HTR1シグナル伝達がAML芽球の生存およびLSC機能性に関与することを示唆した(Etxabe,A.ら、Inhibition of serotonin receptor type 1 in acute myeloid leukemia impairs leukemia stem-cell functionality:A promising novel therapeutic target,Leukemia,2017,1-15)。
【0014】
他の研究は、セロトニンが、複数の受容体を介して多種多様な生理学的効果を媒介する周知の分裂促進因子であることを特定し、そのうち、受容体サブタイプ1B(5-HT1B)が、前立腺がん(PC)細胞株において特定された。最近、5-HTは、成長促進活性を示し、癌遺伝子に関連して機能性であることが見出された(Dizeyi N.ら、Expression of Serotonin Receptors and Role of Serotoninin Human Prostate Cancer Tissue and Cell Lines,The Prostate,59:328-336,2004)。
【0015】
他方で、5-HT2A受容体サブタイプは、中枢神経系(CNS)および末梢の両方において特定されている。5-HT2A受容体は、大脳皮質、基底核、海馬、視床、小脳および視床下部を含むCNSの多くの部分において見出されている。末梢において、5-HT2A受容体は、血小板、血管平滑筋および子宮平滑筋に位置する。5-HT2A受容体は、さまざまな過程、例えば、血管平滑筋収縮、血管外平滑筋収縮(子宮収縮を含む)および血小板凝集に関わっている(Nagatomo Tら、Functions of 5-HT2A receptor and its antagonists in the cardiovascular system,Pharmacology & Therapeutics 104(2004)59-81)。
【0016】
特許文献に関して、5-HT1B受容体のモジュレーター、アゴニストまたはアンタゴニストとしての化合物を開示するいくつかの特許出願は、とりわけ、片頭痛、うつ病、不安、統合失調症、ストレスおよび痛みなどのCNS障害に取り組んでいる。例えば、WO2007/057742A2号を参照されたい。
【0017】
特許出願WO2018/130685A1号は、抗新生物剤および1型セロトニン受容体(HTR1/5-HT)モジュレーター、例えば、HTR1アンタゴニストを含む、がん、特に、急性骨髄性白血病(AML)を治療するための併用療法を開示しており、具体的には、セロトニン受容体アンタゴニストとして、アポモルフィン、メチオテピンおよびSB-224289(SB9)を記載している。それらはすべて、血液脳関門を容易に通過し、中枢神経系(CNS)において作用し、アポモルフィンおよびメチオテピンの場合において、非選択的5-HT1B受容体モジュレーターである。
【0018】
特許出願WO95/15954A1号は、さまざまなCNS障害、内分泌障害および胃腸障害の治療において使用される5-HT1Dアンタゴニストとしてビフェニリルアミド化合物を開示している。
【0019】
したがって、前記受容体に関連する末梢疾患の治療のために有用であり得る、5-HT受容体、特に、5-HT1B受容体に関連する新たな治療の選択肢に対する大きな必要性が存在する。そのような疾患は、血液がんおよび固形腫瘍を含むがん、ならびに呼吸器疾患から選択される。CNSに対する副作用を最小化するために、脳関門の低い侵入、および別の5-HT受容体に対する良好な選択性、特に、5-HT2A受容体に対する良好な選択性を有する新規化合物を開発することが望まれている。
【0020】
本発明によって解決される課題は、先行技術の化合物と比較して、極性が改善され、脳への侵入が少ない、より選択的で安全な新規5-HT1B受容体モジュレーターを提供することである。
【発明の概要】
【0021】
その態様の1つ(態様1)において、本発明は、式(I):
【化1】
[式中、
- Gは、
a)-C(O)NH、
b)-NHC(O)
から選択される基を表し、
- X、X、XおよびXは、N原子またはC-R基を表し、
- RおよびRは、独立して、
a)水素原子、
b)-N(R)Rおよび-OR、ハロゲン原子、ならびにC-Cシクロアルキルから選択される1、2または3個の置換基によって場合により置換されていてもよい直鎖状または分枝状のC-Cアルキル、
c)C-Cシクロアルキル
からなる群から選択されるか、
- あるいは、RおよびRは、それらが結合する窒素原子と一緒に、NおよびOから選択される第2のヘテロ原子をさらに含む4~6員複素環基を形成し、
- Rは、
a)シアノ基、および
b)ハロゲン原子
から選択される基を表し、
- Rは、
a)ハロゲン原子、
b)C-Cシクロアルキル基、
c)C-Cアルコキシ基、
d)C-Cハロアルキル基、
e)シアノ基
から選択される基を表し、
- Rは、
a)水素原子、
b)C-Cアルキル、
c)ハロゲン原子
から選択される基を表し、
- RおよびRは、独立して、
a)C-Cアルキル、
b)水素原子
から選択される基を表し、
ただし、X、X、XおよびXのうちの少なくとも1つは、N原子を表す]
の新規化合物、およびその薬学的に許容される塩に関する。
【0022】
本発明の他の態様を以下に記載する。
【0023】
第2の態様において、本発明は、第1の態様に定義される化合物を調製するための方法に関する。
【0024】
第3の態様において、本発明は、有効量の第1の態様に定義される化合物を含む医薬組成物に関する。
【0025】
第4の態様において、本発明は、第1の態様に定義される化合物と、がん、呼吸器疾患および肝障害を治療するための薬剤から選択される別の治療剤とを含む組み合わせ物に関する。がんは、急性骨髄性白血病(AML)などの血液がんおよび固形腫瘍から選択され、呼吸器疾患は、とりわけ、肺動脈性肺高血圧症であってもよく、肝障害は、とりわけ、非アルコール性脂肪性肝炎であってもよい。
【0026】
第5の態様において、本発明は、医薬、特に、セロトニン受容体1型(HTR1)のアンタゴニズムによって、特に、5-HTR1Bのアンタゴニズムによって寛解され得る疾患を治療するための医薬を製造するための第1の態様の化合物の使用に関し、ここで、セロトニン受容体5-HTR1Bのアンタゴニズムによって改善が可能である疾患または病態は、がん、呼吸器疾患および肝障害から選択されてもよい。がんは、急性骨髄性白血病(AML)などの血液がんおよび固形腫瘍から選択され、呼吸器疾患は、とりわけ、肺動脈性肺高血圧症であってもよく、肝障害は、とりわけ、非アルコール性脂肪性肝炎であってもよい。
【0027】
第6の態様において、本発明は、第1の態様に定義される化合物、または第3の態様の医薬組成物、または第4の態様の組み合わせ物の前記治療を必要とする対象への投与により、セロトニン受容体5-HTR1Bのアンタゴニズムによって寛解され得る疾患を治療するための方法に関する。
【0028】
第7の態様において、本発明は、医薬としての使用のための、第1の態様に定義される化合物、第3の態様に定義される医薬組成物、または第4の態様に定義される組み合わせ物に関する。
【0029】
第8の態様において、本発明は、がん、呼吸器疾患および肝障害からなる群から選択される疾患または病態の治療における使用のための、第1の態様に定義される化合物、第3の態様に定義される医薬組成物、または第4の態様に定義される組み合わせ物に関する。がんは、急性骨髄性白血病(AML)などの血液がんおよび固形腫瘍から選択され、呼吸器疾患は、とりわけ、肺動脈性肺高血圧症であってもよく、肝障害は、とりわけ、非アルコール性脂肪性肝炎であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、白血病細胞に対するいくつかの化合物の選択性を表すフローサイトメトリーのヒストグラムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
発明の詳細な説明
前に述べたように、本発明の化合物は、セロトニン受容体1型(HTR1)のモジュレーター/アンタゴニスト、特に、5-HTR1B受容体のモジュレーター/アンタゴニストによる治療によって寛解しやすいことが公知の疾患の治療または予防において有用である。そのような疾患は、例えば、がん、呼吸器疾患および肝障害である。がんは、急性骨髄性白血病(AML)などの血液がんおよび固形腫瘍から選択され、呼吸器疾患は、とりわけ、肺動脈性肺高血圧症であってもよく、肝障害は、とりわけ、非アルコール性脂肪性肝炎であってもよい。
【0032】
したがって、本発明の誘導体およびその薬学的に許容される塩、ならびにそのような化合物および/またはその塩を含む医薬組成物は、有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記治療を必要とする対象に投与することを含む、人体の病態または疾患の治療の方法において使用され得る。
【0033】
本明細書において使用される場合、ハロゲン原子という用語は、塩素原子、フッ素原子、臭素原子またはヨウ素原子、好ましくは、臭素原子、フッ素原子または塩素原子からなる群から選択される原子を指定するために使用される。
【0034】
本明細書において使用される場合、アルキルという用語は、直鎖状または分枝状の炭化水素ラジカル(C2n+1)を指定するために使用される。例としては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、1-メチル-ブチル、2-メチル-ブチル、イソペンチル、1-エチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、n-ヘキシル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、2-メチルペンチルおよび3-メチルペンチルが挙げられる。したがって、C-Cアルキルという用語は、n~m個の炭素原子を含むアルキルを指定するとして理解されるべきである。
【0035】
本明細書において使用される場合、C-Cアルコキシという用語は、酸素原子に連結された直鎖状または分枝状のC-Cアルキル基を含有するラジカルを指定するために使用される。好ましいアルコキシラジカルとしては、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、sec-ブトキシおよびtert-ブトキシが挙げられる。
【0036】
本明細書において使用される場合、C-Cシクロアルキルという用語は、n~m個の炭素原子を有する炭化水素環状基(C2n-1)を指定するために使用される。そのようなシクロアルキル基としては、例として、単環構造、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。
【0037】
本明細書において使用される場合、ハロアルキルという用語は、それらの水素原子の1個以上がハロゲン原子によって置き換えられているアルキル基を指定するために使用される。好ましいハロアルキルラジカルとしては、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルが挙げられる。
【0038】
本明細書において使用される場合、4~6員ヘテロシクリルという用語は、炭素と環の部分としてNおよびOから選択される第2のヘテロ原子とを含む4~6員の飽和環を指定するために使用される。ヘテロシクリル基としては、例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルが挙げられる。
【0039】
本明細書において使用される場合、本発明の一般構造中に存在する原子、ラジカル、鎖または環の一部は、「場合により置換されていてもよい」。これは、これらの原子、ラジカル、鎖または環が、無置換であり得るか、または1個以上、例えば、1、2もしくは3個の置換基によって任意の位置において置換され得、それによって、無置換の原子、ラジカル、鎖または環に結合した水素原子が、化学的に許容される原子、ラジカル、鎖または環によって置き換えられる。2個以上の置換基が存在する場合、それぞれの置換基は、同じまたは異なっていてもよい。
【0040】
本明細書において使用される場合、薬学的に許容される塩という用語は、薬学的に許容される酸または塩基との塩を指定するために使用される。薬学的に許容される酸としては、無機酸、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸および硝酸、ならびに有機酸、例えば、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、アスコルビン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸またはp-トルエンスルホン酸の両方が挙げられる。薬学的に許容される塩基としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウムまたはカリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウムまたはマグネシウム)の水酸化物、ならびに有機塩基、例えば、アルキルアミン、フェニルアルキルアミンおよび複素環アミンが挙げられる。
【0041】
本発明による他の好ましい塩は、第4級アンモニウム化合物であり、ここで、アニオン(X-n)の等価物(式中、「-n」はアニオンの負電荷を示し、典型的には、-1、-2または-3である)は、N原子の正電荷と会合している。X-nは、例えば、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、サルフェート、ナイトレート、ホスフェートなどのさまざまな鉱酸のアニオン、または例えば、アセテート、マレエート、フマレート、シトレート、オキサレート、スクシネート、タータレート、マレート、マンデレート、トリフルオロアセテート、メタンスルホネートおよびp-トルエンスルホネートなどの有機酸のアニオンであり得る。X-nは、好ましくは、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、サルフェート、ナイトレート、アセテート、マレエート、オキサレート、スクシネートまたはトリフルオロアセテートから選択されるアニオンである。より好ましくは、Xは、塩素イオン、臭素イオン、トリフルオロアセテートまたはメタンスルホネートである。
【0042】
本発明の一実施形態によれば、式(I)の化合物において、RおよびRは、直鎖状または分枝状のC-Cアルキルである。好ましい実施形態において、RおよびRは、メチル基である。
【0043】
本発明の一実施形態によれば、式(I)の化合物において、Gは、-C(O)NH-を表し、カルボニル基は、XおよびXを含む環に連結され、アミン基は、XおよびXを含む環に連結される。
【0044】
本発明の一実施形態によれば、式(I)の化合物において、Rは、シアノ基である。
【0045】
本発明の一実施形態によれば、式(I)の化合物において、Rは、ハロゲン原子およびC-Cシクロアルキル基から選択される。好ましい実施形態において、Rは、塩素原子、フッ素原子およびシクロプロピル基から選択される。
【0046】
本発明の一実施形態によれば、式(I)の化合物において、コア:
【化2】
は、
【化3】
から選択される。
【0047】
好ましい実施形態において、コア:
【化4】
は、
【化5】
である。
【0048】
別の好ましい実施形態において、コア:
【化6】
は、
【化7】
である。
【0049】
別の好ましい実施形態において、コア:
【化8】
は、
【化9】
である。
【0050】
本発明の一実施形態によれば、式(I)の化合物は、下記式(Ia)、(Ib)および(Ic):
【化10】
[式中、Rは、ハロゲン原子およびシクロプロピル基から選択される基を表す]
のうちの1つを有する。
【0051】
本発明の個々の化合物としては、
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シアノ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-シアノ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)ニコチンアミド
N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-ブロモ-N-(6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-ブロモ-N-(6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-ブロモ-N-(6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-シアノ-N-(6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
N-(6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-シアノ-N-(6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
が挙げられる。
【0052】
本発明の一実施形態によれば、好ましい化合物は、
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)ニコチンアミド
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)ニコチンアミド
4-シアノ-N-(6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
から選択される。
【0053】
本発明のより好ましい実施形態において、化合物は、
N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
から選択される。
【0054】
本発明の化合物が他の治療剤と組み合わされる場合、前記他の治療剤は、ビンクリスチン、ダウノルビシン、シタラビン、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、シクロホスファミド、プレドニゾン、デキサメタゾン、ネララビンから選択される化学療法薬、ならび抗PD1抗体、抗PDL1抗体および抗CTLA4抗体からなる群から選択される免疫療法剤からなる群から選択される。具体的には、免疫療法剤は、イピリムマブ、トレメリムマブ、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、CT-011、AMP-224、MPDL3280A、MEDI4736およびMDX-1105からなる群から選択される。
【0055】
本発明の化合物は、下記のスキームおよび実施例に記載される手順を使用することによって、または当技術分野において公知の方法によって調製することができる。出発材料および中間体は、商業的供給源から得てもよく、市販の化合物から調製してもよく、または周知の合成方法を使用して調製してもよい。手順の説明を容易にするために、具体例を使用するが、それらは、本発明の範囲を任意の手段で制限するものではない。
【0056】
【化11】
試薬および条件a)DCM、0℃、3時間;b)CsCO、ジオキサン、還流、16時間;c)Zn;NHCl、EtOH、80℃、16時間。
【0057】
スキーム1は、式(I)の化合物の合成における中間体である式(VI)の化合物に至る合成経路のうちの1つを示す。2-アミノエタン-1-オール(II)の誘導体から始めて、メタンスルホニルクロリドとの反応は、2-アミノエチルメタンスルホネート(III)の形成をもたらし、これは、ヘテロアリールアルコールまたはフェノール(IV)と反応して、化合物(V)のエーテルを形成する。例えば、亜鉛粉末および塩化アンモニウムによる水素化後、式(VI)の中間体が得られる。
【0058】
【化12】
試薬および条件:d)N-ハロスクシンイミド、AcOH、RT;e)Zn(CN)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd(dba))、1,1’-フェロセンジイル-ビス(ジフェニルホスフィン)(dppf)、DMF、120℃、12時間;f)THF中の1Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド、室温、12時間。
【0059】
が窒素原子を表す中間体(IV)の特定の場合において、合成は、酢酸中、室温での6-フルオロピリジン-2-アミンのN-ハロスクシンイミドによるハロゲン化により開始して、式(VIIa)の中間体が提供される。
【0060】
がシアノ基である本発明の化合物の合成のために、化合物6-フルオロ-5-ヨードピリジン-2-アミンを、パラジウム錯体によってZn(CN)と反応させて、式(VIIb)の中間体が得られる。スキーム2によれば、最後に、中間体(VIIa)または(VIIb)を、塩基、例えば、THF中のカリウムビス(トリメチルシリル)アミドの存在下、室温で二置換アミノエタノールと反応させて、アミノエーテル(VIa)が形成される。
【0061】
【化13】
試薬および条件:g)N-ハロスクシンイミド、DMF、RT;h)Zn(CN)、(Pd(dba))、(dppf)、DMF、120℃、12時間;i)THF中の1Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド、RT、12時間。
【0062】
他方で、式(VIb)の中間体は、スキーム2において記載されるものと類似の反応を適用して得られる。この場合において、4-クロロピリミジン-2-アミンは、DMF中、室温でN-ハロスクシンイミドによりハロゲン化されて、式(VIIa)の中間体が得られる。Rがシアノ基である本発明の化合物の合成のために、前記基の導入は、パラジウム錯体によって触媒されて、中間体(VIIIb)が提供され、これは、スキーム3に記載されるように、塩基、例えば、THF中のカリウムビス(トリメチルシリル)アミドの存在下、室温での二置換アミノエタノールとの反応によって中間体(VIb)に変換される。
【0063】
【化14】
試薬および条件:j)N-ハロスクシンイミド、アセトニトリル、RT;k)ジ-tert-ブチルジカーボネート(decarbonate)、TEA、DMAP、THF、40℃、3時間;l)Zn(CN)、(Pd(dba))、(dppf)、DMF、120℃、12時間;m)HO-CH-CH-NR、NaH、DMF、80℃、6時間;n)トリフルオロ酢酸、DCM、RT。
【0064】
酢酸中、室温での4-フルオロピリジン-2-アミンのN-ハロスクシンイミドによるハロゲン化により、式(VIIc)の中間体が得られる。アミノ基は、式(VIId)の中間体の形成によって保護される。前に記載したR基へのシアノ導入により、前駆体(XII)が得られる。スキーム4によれば、塩基、例えば、DMF中の水素化ナトリウムの存在下でのHO-CH-CH-NRとの反応は、中間体(XIII)の形成をもたらし、これにより、DCM中でのトリフルオロ酢酸による脱保護の後、中間体(VId)が得られる。
【0065】
【化15】
試薬および条件:o)[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl・DCM)、KOAc、ジオキサン/HO、100℃、8時間;p)またはq)Pd(dppf)Cl・DCM、CsCO、ジオキサン/HO、100℃、12h。
【0066】
スキーム5において、一般式(I)の化合物の基Gがアミド(-C(O)NH)を表す場合に、式(XVII)のカルボン酸を合成するための2つの経路を表す。フェニルまたはヘテロアリールブロミド前駆体(XIV)を、パラジウム触媒の存在下、ビス(ピナコラト)ジボロンと反応させて、中間体(XV)を得ることができる。鈴木反応を適用して、これらの中間体を、ブロミド前駆体(XVI)との反応によって、式(XVIII)の酸に変換してもよい。代替経路は、パラジウム触媒条件下での前駆体(XVIII)のボロン酸(XIX)とのカップリング反応によって可能である。
【0067】
【化16】
試薬および条件:
r)一般手順A:HATU、DIPEA、DCM、RT、終夜;
r)一般手順B:カルボン酸(XVII)を、酸塩化物に変換し、次いで、TEA、DCMを使用して、RTで終夜、アミン(VI)と反応させた。
【0068】
式(Id)のアミドの合成は、スキーム6に記載されるように、カップリング剤、例えば、HATUおよび塩基の存在下、室温での式(VI)のアミンの対応するカルボン酸(XVII)との反応によって行われる。
【0069】
あるいは、式(XVII)のカルボン酸は、標準手順を使用して、対応する酸塩化物に変換することができる。前駆体(XVII)の対応する酸塩化物を、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で式(VI)のアミン前駆体と反応させることで、式(Id)の誘導体も得られる。
【0070】
【化17】
【0071】
【化18】
試薬および条件:s)CsCO、ジオキサン、還流、12時間;t)NaOH、MeOH、RT、3時間;u)または;v)Pd(dppf)Cl・DCM、CsCO、ジオキサン/HO、100℃、12時間;w)HATU、DIPEA、DCM、RT、終夜。
【0072】
スキーム7において、本特許の目的物でもある一般式(I)の化合物のG部分における逆アミド(-NHC(O))(Ie)を得るための経路を記載する。前駆体(XX)の2-アミノエチルメタンスルホネート(III)とのエーテル形成は、前駆体(XXI)を与え、その後、加水分解は、式(XXII)の酸を生成する。他方で、アミン前駆体(XXV)は、パラジウム触媒を使用するボロン酸またはボロネート誘導体(XXIII)の前駆体(XXIV)との鈴木型カップリング反応によって合成することができる。これは、パラジウム触媒条件下での前駆体(XXVI)のボロン酸またはボロネート誘導体(XXVII)との反応において示されるように、生成物が市販されているか、またはこのようにしてではないかどうかに応じて、類似の反応における中間体の官能性を変化させることによっても可能である。式(Ie)の逆アミドの合成は、カップリング剤、例えば、HATUおよび塩基の存在下、室温での式(XXV)のアミン前駆体の対応するカルボン酸(XXII)との反応によって行われる。
【0073】
本発明の化合物の合成を、中間体の調製を含む以下の実施例によって説明し、これは、決して本発明の範囲を限定するものではない。
【0074】
略語
本出願において、対応する定義を有する以下の略語を使用する。
ACN:アセトニトリル
CN:シアノ基
RT:室温
ハロ:ハロゲン原子
HATU:N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ-[4,5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキシド
EDTA:エチレンジアミン四酢酸(etilendiamintetracetic acid)
DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DME:ジメトキシエタノール
DMF:ジメチルホルムアミド
DCM:ジクロロメタン
NBS:N-ブロモスクシンイミド
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
DMSO:ジメチルスルホキシド
【0075】
薬理活性
ヒトセロトニン受容体での結合の決定
ヒト5-HT 1B 受容体における競合的結合:
セロトニン5-HT1B受容体競合的結合実験を、ポリプロピレン96ウェルプレートにおいて行った。それぞれのウェルにおいて、実験室において調製した5μgのHela-5-HT1B細胞株由来の膜をインキュベートし(ロット:A001/14-11-2011、タンパク質濃度=3179μg/ml)、1.5nMの[H]-GR125743(77.3Ci/mmol、0.1mCi/ml、Perkin Elmer NET1172100UC)および化合物を、研究および標準化した。非特異的結合を、10μMのGR55562(TOCRIS 1054)の存在下で決定した。反応混合物(V:250μl/ウェル)を、25℃で90分間インキュベートし、200μLを、0.5%のPEIで事前処理されたGF/C96ウェルプレート(Millipore、マドリード、スペイン)に移し、結合緩衝液(50mMのTris-HCl、1mMのEDTA、10mMのMgCl、pH=7.4)で処理し、その後、濾過し、250μlの洗浄緩衝液(50mMのTris-HCl、pH=7.4)で4回洗浄した後、マイクロプレートベータシンチレーションカウンター(Microbeta Trilux、PerkinElmer、マドリード、スペイン)において測定した。生放射活性データを、GraphPad Prismソフトウェアを使用して、4つのパラメーターのロジスティック回帰に適応させ、特異的接合から、IC50の値を得る。IC50から、Kiを、以下の式に従って算出する:
【数1】
ここで、
- IC50:阻害濃度、
- D:放射性リガンドの実際の濃度、および
- Kd:解離定数(放射性リガンドの受容体に対する親和性)である。
【0076】
ヒト5-HT 2A 受容体における競合的結合
セロトニン5-HT2A受容体競合的結合実験を、ポリプロピレン(polypropilene)96ウェルプレートにおいて行った。それぞれのウェルにおいて、実験室において調製した80μgのCHO-5-HT2A細胞株由来の膜をインキュベートし(タンパク質濃度=4337μg/ml)、1nM[H]-ケタンセリン(47.3Ci/mmol、1mCi/ml、Perkin Elmer NET791250UC)および化合物を、研究および標準化した。非特異的結合を、1μMのメチセルギド(Sigma M137)の存在下で決定した。反応混合物(Vt:250μl/ウェル)を、37℃で30分間インキュベートし、200μLを、0.5%のPEIで事前処理されたGF/B96ウェルプレート(Millipore、マドリード、スペイン)に移し、結合緩衝液(50mMのTris-HCl、pH=7.4)で処理し、その後、濾過し、250μlの洗浄緩衝液(50mMのTris-HCl、pH=6.6)で6回洗浄した後、マイクロプレートベータシンチレーションカウンター(Microbeta Trilux、PerkinElmer、マドリード、スペイン)において測定した。
【0077】
生放射活性データを、GraphPad Prismソフトウェアを使用して、4つのパラメーターのロジスティック回帰に適応させ、特異的接合から、IC50の値を得る。IC50から、Kiを、以下の式に従って算出する:
【数2】
ここで、
- IC50:阻害濃度、
- D:放射性リガンドの実際の濃度、および
- Kd:解離定数(放射性リガンドの受容体に対する親和性)である。
【0078】
細胞生存率アッセイ
1mLあたり0.15×10個のAML細胞株(HL-60またはMonoMac-1)を、10%のウシ胎仔血清(FBS)で補充された完全RPMI培地中で培養した。化合物を、示された濃度(0.1、1および10μM)で培地に添加した一方で、対照は、等濃度のビヒクル(DMSO)で処理した。一次バリデーションスクリーニングを、処理の72時間後に分析し、EC50を、処理48時間で決定した。細胞を、生-死識別色素の7-アミノアミノアクチノマイシンD(7-AAD)およびHoechst 33342で染色し、体積計数を用いてフローサイトメーターにおいて取得した。生細胞を、別個のFSC-SSCプロファイルである7-AAD陰性およびHoechst 33342に対するdim陽性に基づいて識別した。EC50を、Prism GraphPadソフトウェアを用いて算出した。
【0079】
白血病細胞に対する選択性研究
診断時の末梢血由来の初代AML患者試料を、単核細胞(MNC)についてフィコール精製した。単離されたMNCを、3%の熱失活ウシ胎仔血清、1×BIT(StemCell Technologies)、5ng/mLのヒトIL3、2mMのNaPyrおよび5×10-5Mのβ-メルカプトエタノールで補充されたIMDM培地中で培養した。細胞を、ビヒクル対照(DMSO)、および10μMの選択された化合物(実施例化合物または参照化合物)で、37℃および5%のCOで72時間、処理した。処理後、細胞を、汎造血マーカーのCD45および生-死識別剤の7-AADについて染色し、フローサイトメトリーにおいて取得した。分析を、生ゲート内で行った(FSC-SSCプロファイル、7-AAD dim集団を識別)。ヒストグラムは、生細胞ゲート内のCD45染色(X軸)およびSSC(Y軸)の強度を示す。芽球ゲート(右上)およびリンパ球ゲート(左下)を、それぞれのヒストグラムに示す。AML芽球に対する選択性を、AML芽球対リンパ球の相対頻度の低減によって表す。
【0080】
健康な血液細胞-生存率アッセイ
1mLあたり0.5×10個の末梢血単核血液細胞を、10%のFBSで補充された完全RPMI培地中で培養した。化合物を、0.5/1/5/10/50μMで培地に添加した一方、対照は、等濃度のビヒクル(DMSO)で処理した。48時間の処理で、細胞を、生-死識別色素の7-AADおよびHoechst 33342、汎造血表面マーカーのCD45で染色し、体積計数を用いてフローサイトメーターにおいて取得した。生細胞を、別個のFSC-SSCプロファイルである7-AAD陰性およびHoechst 33342に対するdim陽性およびCD45陽性に基づいて識別した。EC50を、Prism GraphPadソフトウェアを用いて算出した。
【0081】
脳侵入の推定
いくつかの化合物のtPSA値を、Perkin Elmer Informatics,Inc.によるChemDraw Professionalプログラムバージョン17.0.0.206(121)を使用して、理論的に決定した。PSAを、血液脳関門(BBB)侵入についての予測因子として使用した(例えば、Lenz GR.Technical problems in getting results.In:From data to drugs:strategies for benefiting from the new drug discovery technologies(Feng MR,Assessment of blood-brain barrier penetration:in silico,in vitro and in vivo;Curr Drug Metab.2002年12月;3(6):647-57を参照されたい)。
【0082】
結果
ヒトセロトニン受容体h5-HT 1B およびh5-HT 2A での結合の決定
表1は、セロトニン受容体における本発明の一部の化合物の結合を示す。
【0083】
【表1】
・SB41=SB-216641(CAS番号193611-67-5) N-[3-[3-(ジメチルアミノ)エトキシ]-4-メトキシフェニル]-2’-メチル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド塩酸塩。
・SB9 =SB-224289-HCl(CAS番号180084-26-8) 1’-メチル-5-[[2’-メチル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ビフェニル-4-イル]カルボニル]-2,3,6,7-テトラヒドロスピロ[フロ[2,3-f]インドール-3,4’-ピペリジン塩酸塩。
【0084】
細胞生存率アッセイの結果
表2は、AML細胞株に対する本発明の一部の化合物の細胞傷害能力を示す。
【0085】
【表2】
・SB41=SB-216641(CAS番号193611-67-5) N-[3-[3-(ジメチルアミノ)エトキシ]-4-メトキシフェニル]-2’-メチル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド塩酸塩。
・SB9=SB-224289-HCl(CAS番号180084-26-8) 1’-メチル-5-[[2’-メチル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ビフェニル-4-イル]カルボニル]-2,3,6,7-テトラヒドロスピロ[フロ[2,3-f]インドール-3,4’-ピペリジン塩酸塩。
【0086】
白血病細胞に対する選択性研究
図1に示されるように、いくつかの化合物は、芽球集団の排除および非腫瘍性リンパ球集団の生存に基づいて、AML芽球に対して非常に選択的であった。しかしながら、従来のHTR1BアンタゴニストであるSB-224289による治療後、それぞれの集団の頻度は、ビヒクル対照であるDMSOと似ている。
【0087】
健康な血液細胞-生存率アッセイ
表3は、健康な細胞株に対する本発明の一部の化合物の細胞傷害能力を示す。
【0088】
【表3】
SB41=SB-216641(CAS番号193611-67-5) N-[3-[3-(ジメチルアミノ)エトキシ]-4-メトキシフェニル]-2’-メチル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド塩酸塩。
【0089】
tPSA値
下記の表4は、一部の例示的な化合物についてのtPSAの推定値を示す。
【0090】
【表4】
【0091】
上記に記載した結果から分かるように、本発明の化合物は、他のセロトニン受容体に対する、より具体的には、5-HT2A受容体に対する良好な選択性を有する、強力な5-HT1B受容体モジュレーターである。
【0092】
加えて、本発明の化合物は、報告された5-HT1B受容体モジュレーターと比較して、AML細胞に対する増強された細胞傷害活性、健康な細胞株に対する著しく低い細胞傷害性、およびより低い脳侵入の可能性を示す。
【0093】
本発明の誘導体は、5-HT1Bセロトニン受容体のモジュレーターによる治療によって改善されやすいことが公知の疾患の治療または予防において有用である。そのような疾患は、例えば、急性骨髄性白血病(AML)などの血液がんおよび固形腫瘍から選択されるがん、ならびに肺動脈性肺高血圧症などの呼吸器疾患である。
【0094】
したがって、本発明の誘導体およびその薬学的に許容される塩、ならびにそのような化合物および/またはその塩を含む医薬組成物は、有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩をそのような治療を必要とする対象に投与することを含む、人体の障害の治療の方法において使用され得る。
【0095】
本発明は、上記に言及したように、他の治療剤と関連して、少なくとも式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を活性成分として、および担体または希釈剤などの薬学的に許容される賦形剤をともに含む医薬組成物も提供する。活性成分は、製剤の性質およびさらなる希釈が適用前に行われるかどうかに応じて、組成物の0.001重量%~99重量%、好ましくは、0.01重量%~90重量%を構成し得る。好ましくは、組成物は、経口、局所、経鼻、直腸、経皮または注射可能な適用に好適な形態で作製される。
【0096】
活性化合物またはそのような化合物の塩と混合されて、本発明の組成物を形成する薬学的に許容される賦形剤は、それ自体周知であり、使用される実際の賦形剤は、とりわけ、組成物を投与する意図される方法に依存する。
【0097】
本発明の組成物は、好ましくは、注射可能および経口(per os)投与のために適合される。この場合において、経口投与のための組成物は、錠剤、徐放性錠剤、舌下錠剤、カプセル剤、吸入エアロゾル、吸入液剤、乾燥粉末吸入剤、または混合物、エリキシル剤、シロップ剤もしくは懸濁剤などの液体調製物の形態をとってもよく、これらはすべて本発明の化合物を含有し、そのような調製物は、当技術分野において周知の方法によって作製されてもよい。
【0098】
組成物の調製において使用され得る希釈剤としては、液体および固体希釈剤が挙げられ、これらは、所望により着色剤または香味剤と一緒に、活性成分に適合する。錠剤またはカプセル剤は、好都合には、2~500mgの活性成分または等量のその塩を含有し得る。
【0099】
経口使用に適合する液体組成物は、溶液または懸濁液の形態であり得る。溶液は、例えば、スクロースと会合して、シロップ剤を形成する、活性化合物の可溶性塩または他の誘導体の水溶液であってもよい。懸濁液は、懸濁化剤または香味剤と一緒に、水と会合する本発明の不溶性の活性化合物またはその薬学的に許容される塩を含んでいてもよい。
【0100】
非経口注射のための組成物は、可溶性の塩から調製されてもよく、これは、凍結乾燥されていてもよく、または凍結乾燥されていなくてもよく、パイロジェンフリーの水性媒体または他の適切な非経口注射液体に溶解されていてもよい。
【0101】
有効用量は、通常、1日あたり2~2000mgの活性成分の範囲内である。一日投薬量は、1日あたり、1回以上の治療、好ましくは、1~4回の治療において投与されてもよい。
【0102】
本発明を、以下の実施例によってさらに説明する。以下は、例示として示し、本発明の範囲を決して限定するものではない。本発明の化合物の合成を、中間体の調製を含む以下の実施例によって説明し、これは、本発明の範囲を決して限定するものではない。
【実施例
【0103】
一般
試薬、溶媒および出発製品は、商業的供給源から入手した。「濃縮」という用語は、Buechiロタベーパーを使用する真空蒸発を指す。示される場合、反応生成物は、示された溶媒系によるシリカゲル(40~63μm)上の「フラッシュ」クロマトグラフィーによって精製した。分光分析データは、Varian Mercury 400分光計において測定した。融点は、Buechi 535機器において測定した。HPLC-MSは、Gilson 321ピストンポンプ、Gilson 864真空デガッサー、Gilson 189注入モジュール、1/1000 Gilsonスプリッター、Gilson 307ポンプ、Gilson 170検出器およびThermoquest Fennigan aQa検出器を備えたGilson機器において行った。
【0104】
中間体の調製
一般手順
中間体1:2-(ジメチルアミノ)エチルメタンスルホネート
【化19】
0℃の40mLの乾燥DCM中の2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(2000mg、22.44mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリドを滴下添加した(2.083mL、26.92mmol)。反応混合物を、0℃で4時間撹拌し、溶媒を真空下で除去して乾固させ、白色固体(3600mg、96%)得て、これを、さらなる精製なしで次の工程において使用した。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=4.59(t,2H),3.48(t,2H),3.32(s,3H),2.80(s,3H),2.78(s,3H)。
【0105】
中間体2:2-(2-ブロモ-5-ニトロフェノキシ)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン
【化20】
10.0mLの乾燥1,4-ジオキサン中の2-ブロモ-5-ニトロフェノール(500mg、2.29mmol)および炭酸セシウム(1120.9mg、3.44mmol)の溶液に、2-(ジメチルアミノ)エチルメタンスルホネート(767.1mg、4.59mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。ジオキサンを真空下で除去し、飽和NaHCOを添加した。混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を、乾燥し、濃縮し、CombiFlashクロマトグラフィーカラム(DCM:MeOH)によって精製して、306.1mg(46.2%)の2-(2-ブロモ-5-ニトロフェノキシ)-N,N-ジメチルエタン-1-アミンを得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.90(d,1H),7.87(d,1H),7.75(dd,1H),4.29(t,2H),2.70(t,2H),2.25(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.580 m/z289.0(MH)。
【0106】
以下の中間体を、中間体2について記載された手順を使用して合成した。
【0107】
中間体3:2-(2-クロロ-5-ニトロフェノキシ)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン
中間体2において記載された手順を使用し、ただし2-クロロ-5-ニトロフェノールを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.93(d,1H),7.83(dd,1H),7.74(d,1H),4.30(t,2H),2.70(t,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.54 m/z:245.1(MH)。
【0108】
中間体4:2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-ニトロベンゾニトリル
【化21】
15mLの乾燥1,4-ジオキサン中の2-ヒドロキシ-4-ニトロベンゾニトリル(500mg、3.05mmol)および炭酸セシウム(1489mg、4.57mmol)の溶液に、2-(ジメチルアミノ)エチルメタンスルホネート(1019mg、6.09mmol)を添加した。懸濁液を、封管中、60℃で16時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣を、ジクロロメタンと飽和NaHCOとの間で分配した。有機相を、NaSOで乾燥し、蒸発乾固させた。残渣を、順相クロマトグラフィーによって精製して、2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-ニトロベンゾニトリルを黄色固体として得た(452mg、63%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.07(d,1H),8.02(d,1H),7.90(dd,1H),4.39(t,2H),2.73(s,2H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.64 m/z206.1(MH)。
【0109】
中間体5:4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)アニリン
【化22】
16.2mLのメタノールおよび4mLの飽和塩化アンモニウム水中の2-(2-ブロモ-5-ニトロフェノキシ)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン(405mg、1.40mmol)および亜鉛粉末(412.1mg、6.30mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌した。反応混合物を、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタンと飽和NaHCOとの間で分配し、有機層を、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、アミン中間体を得た(317.7mg、87.6%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.09(d,1H),6.31(d,1H),6.09(dd,1H),5.26(s,2H),3.98(t,2H),2.63(t,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.06 m/z259.0(MH)。
【0110】
中間体6:4-クロロ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)アニリン
中間体5において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として中間体3を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=6.96(d,1H),6.32(d,1H),6.12(dd,1H),5.22(s,2H),3.98(t,2H),2.63(t,2H),2.23(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.96 m/z215.1(MH)。
【0111】
中間体7:4-アミノ-2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾニトリル
中間体6において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として中間体4を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.23(d,1H),6.24(d,1H),6.17(dd,1H),6.15(s,2H),4.04(t,2H),2.65(t,2H),2.23(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.64 m/z206.1(MH)。
【0112】
中間体8:6-フルオロ-5-ヨードピリジン-2-アミン
【化23】
6mLの酢酸中の6-フルオロピリジン-2-アミン(500mg、4.46mmol)の溶液に、N-ヨードスクシンイミド(1003.4mg、4.46mmol)を0℃で徐々に添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、真空下で乾燥し、飽和NaHCO溶液で中和した。水相を、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮乾固させた。粗製物を、所望の中間体を得るために、CombiFlashクロマトグラフィーカラム(ヘキサン/酢酸エチル)によって精製した(698.9mg、65.8%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.74(t,1H),6.54(s,2H),6.19(dd,1H)。
HPLC-MS:Rt2.09 m/z438.9(MH)。
【0113】
中間体9:4-フルオロ-5-ヨードピリジン-2-アミン
【化24】
4-フルオロピリジン-2-アミン(1000mg、8.92mmol)を、10mLの無水アセトニトリルに溶解した。N-ヨードスクシンイミド(2207.5mg、9.81mmol)および0.34mLのトリフルオロ酢酸を、0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を、酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮乾固させた。残渣を、CombiFlashクロマトグラフィーカラム(ヘキサン/酢酸エチル)によって精製した。固体を、ジエチルエーテルで洗浄して、所望の中間体を得た(1550mg、73%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.18(d,1H),6.71(bs,2H),6.40(d,1H)。
HPLC-MS:Rt1.94 m/z238.9(MH)。
【0114】
中間体10:4-クロロ-5-ヨードピリミジン-2-アミン
【化25】
10mLの無水DMF中の4-クロロピリミジン-2-アミン(1000mg、7.72mmol)の溶液に、N-ヨードスクシンイミド(3473mg、15.44mmol)を室温で徐々に添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、冷水(50mL)に注ぎ、得られた沈殿を、濾過し、水、ペンタンで洗浄し、真空下で乾燥した。固体を、所望の中間体を得るために、順相クロマトグラフィーによって精製した(1235mg、62%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.46(s,1H),7.26(s,2H)。
HPLC-MS:Rt1.93 m/z256.0(MH)。
【0115】
上記の手順を使用し、ただしN-ブロモスクシンイミドを使用して、中間体11を合成した。
中間体11:5-ブロモ-4-クロロピリミジン-2-アミン
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.41(s,1H),7.34(s,2H)。
HPLC-MS:Rt1.87 m/z209.8(MH)。
【0116】
中間体12:2-アミノ-4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル
【化26】
5mLのエタノール中の2,4-ジクロロピリミジン-5-カルボニトリル(500mg、2.87mmol)の溶液に、エタノール中の2Mのアンモニア溶液(5mL、10.06mmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。形成された沈殿物を、濾過し、エタノールで洗浄して、320mg 360mg(72%)の2-アミノ-4-クロロピリミジン-5-カルボニトリルを白色固体として得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.68(s,1H),8.24(s,2H)。
HPLC-MS:Rt1.41 m/z:154.9(MH)。
【0117】
中間体13:2-アミノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化27】
8mLの無水THF中の2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(0.486ml、4.85mmol)の溶液に、THF中の1Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(6.47mL、6.47mmol)および無水THF(5mL)に溶解した2-アミノ-4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(500mg、3.23mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。混合物を、酢酸エチルと水との間で分配し、ブラインで洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固させて、360mg(53%)の2-アミノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-5-カルボニトリルを黄色固体として得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.44(s,1H),7.68(d,2H),4.43(t,2H),2.61(t,2H),2.20(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.43 m/z:208.1(MH)。
【0118】
中間体14:tert-ブチルN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(4-フルオロ-5-ヨードピリジン-2-イル)カルバメート
【化28】
15mLのTHF中の4-フルオロ-5-ヨードピリジン-2-アミン(1500mg、6.30mmol)を有する丸底フラスコにおいて、トリエチルアミン(2.6mL、18.91mmol)、DMAP(84.7mg、0.69mmol)およびジ-tert-ブチルジカーボネート(decarbonate)(3438.8mg、15.76mmol)を添加した。混合物を40℃で3時間撹拌した。混合物を、酢酸エチルと飽和NaHCO溶液との間で分配した。有機相を、NaSOで乾燥し、濃縮乾固させた。残渣を、CombiFlashクロマトグラフィーカラム(ヘキサン/酢酸エチル)によって精製した。固体を、ジエチルエーテルで洗浄して、所望の中間体を得た(1400mg、50%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.79(d,1H),7.57(d,1H),1.40(s,18H)。
HPLC-MS:Rt3.39 m/z439.1(MH)。
【0119】
中間体15:6-アミノ-4-フルオロニコチノニトリル
【化29】
乾燥DMF(8ml)中の5-ブロモ-4-フルオロピリジン-2-アミン(400mg、2.10mmol)、シアン化亜鉛(257mg、2.19mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd(dba))(96mg、0.105mmol)および1,1’-フェロセンジイル-ビス(ジフェニルホスフィン)(dppf)(116mg、0.21mmol)を脱気した。混合物を120℃で終夜撹拌した。反応混合物を、飽和NaHCO水で希釈し、EtOAcで抽出し(4回)、合わせたEtOAc層を、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc(3/1)を溶出液として使用してフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、6-アミノ-4-フルオロニコチノニトリル(192mg、収率67%)を得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.39(d,1H),7.40(s,2H),6.31(d,1H)。
HPLC-MS:Rt1.39 m/z138.0(MH)。
【0120】
上記の手順を使用し、ただし5-ブロモ-6-フルオロピリジン-2-アミンを使用して、中間体16を合成した。
中間体16:6-アミノ-2-フルオロニコチノニトリル
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.82(t,1H),7.54(s,2H),6.38(dd,1H)。
HPLC-MS:Rt1.51 m/z138.0(MH)。
【0121】
中間体17:6-アミノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ニコチノニトリル
【化30】
THF中の1Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(4.00mL、4.00mmol)の溶液を、室温で、乾燥THF(5ml)中の2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(0.20ml、2.00mmol)の溶液に添加した。2分後、6-アミノ-4-フルオロニコチノニトリル(250mg、1.82mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を、飽和NHCl水とEtOAcとの間で分配し、EtOAcで抽出し(3回)、合わせたEtOAc層を、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(93/7)を溶出液として使用してフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、6-アミノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ニコチノニトリル(211.3mg、収率56.3%)を得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.13(s,1H),6.90(s,2H),6.04(s,1H),4.11(t,2H),2.65(t,2H),2.22(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.48 m/z207.1(MH)。
【0122】
上記の手順を使用し、ただし6-アミノ-2-フルオロニコチノニトリルを使用して、中間体18を合成した。
中間体18:6-アミノ-2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ニコチノニトリル
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.59(d,1H),7.04(s,2H),6.05(d,1H),4.35(t,2H),2.59(t,2H),2.20(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.58 m/z207.1(MH)。
【0123】
中間体19:5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-アミン
【化31】
THF中の1Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(6.33mL、6.33mmol)の溶液を、室温で、乾燥THF(12ml)中の2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(0.32ml、3.15mmol)の溶液に添加した。2分後、5-ブロモ-4-クロロピリミジン-2-アミン(600mg、2.87mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を、飽和NHCl水とEtOAcとの間で分配し、EtOAcで抽出し(3回)、合わせたEtOAc層を、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(93/7)を溶出液として使用してフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-アミン(533mg、収率71%)を得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.09(s,1H),6.79(s,2H),4.36(t,2H),2.60(t,2H),2.21(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.78 m/z262.9(MH)。
【0124】
中間体20:メチル4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾエート
【化32】
30mLの乾燥1,4-ジオキサン中のメチル2-ブロモフェノール-5-カルボキシレート(1000mg、4.33mmol)、炭酸セシウム(2115.2mg、6.49mmol)および2-(ジメチルアミノ)エチルメタンスルホネート(1457.4mg、4.33mmol)を、90℃で終夜撹拌した。ジオキサンを真空下で除去し、飽和NaHCOを添加した。混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を、乾燥し、濃縮し、CombiFlashクロマトグラフィーカラム(DCM/MeOH)によって精製して、958.5mg(73.3%)のメチル4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾエートを得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.74(d,1H),7.55(d,1H),7.46(dd,1H),4.20(t,2H),3.86(s,3H),2.69(t,2H),2.25(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.63 m/z304.1(MH)。
【0125】
中間体21:4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)安息香酸
【化33】
メチル4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾエート(405mg、1.34mmol)を、10mLのTHFおよび8mLのメタノールに溶解し、6.7mL(6.7mmol)の1MのNaOHを添加した。反応物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、水相を、1MのHClを用いて、pH=4に酸性化した。水層を、濃縮乾固させた。残渣を、20%のDCM/MeOHに懸濁させ、濾過した。濾液を、真空下で濃縮して、酸誘導体を得た(366.9mg、95.02%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.71(d,1H),7.57(d,1H),7.47(dd,1H),4.38(t,2H),3.15(t,2H),2.59(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.39 m/z288.1(MH)。
【0126】
中間体22:メチル4-シアノ-3-ヒドロキシベンゾエート
【化34】
メチル4-ブロモ-3-ヒドロキシベンゾエート(200mg、0.87mmol)、シアン化亜鉛(112mg、0.95mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(42mg、0.05mmol)を、封管中、無水ジメチルホルムアミド(2mL)に懸濁させた。反応混合物を、窒素を用いて脱気し、120℃で16時間撹拌した。反応物を、Celiteを通して濾過して酢酸エチルで溶出させ、濾液を、HOおよびブラインで洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥し、蒸発乾固させた。得られた固体を、順相クロマトグラフィーによって精製して、メチル4-シアノ-3-ヒドロキシベンゾエートを淡茶色固体として得た(120mg、78%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.58(s,1H),7.77(d,1H),7.56(s,1H),7.45(d,1H),3.86(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.26 m/z178.0(MH)。
【0127】
中間体23:メチル4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾエート
【化35】
7mLの乾燥1,4-ジオキサン中のメチル4-シアノ-3-ヒドロキシベンゾエート(200mg、1.13mmol)および炭酸セシウム(551mg、1.69mmol)の溶液に、2-(ジメチルアミノ)エチルメタンスルホネート(377mg、2.26mmol)を添加した。懸濁液を、封管中、100℃で5時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣を、ジクロロメタンと飽和NaHCOとの間で分配した。有機相を、NaSOで乾燥し、蒸発乾固させた。残渣を、順相クロマトグラフィーによって精製して、メチル4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾエートを淡黄色固体として得た(260mg、93%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.89(d,1H),7.68(d,1H),7.62(dd,1H),4.30(t,2H),3.89(s,3H),2.69(t,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.19 m/z249.2(MH)。
【0128】
中間体24:4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)安息香酸
【化36】
テトラヒドロフラン(20mL)中のメチル4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゾエート(1020mg、4.11mmol)の溶液に、1MのNaOH水(12.32mL、12.32mmol)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、0.1MのNaOH水(5mL)で希釈し、テトラヒドロフランを蒸発させた。水相のpHを3に調整し、蒸発乾固させた。残渣を、ジクロロメタン-MeOH(8:2)に懸濁させ、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、得られた固体をジエチルエーテル-メタノール(4:1)で洗浄して、4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)安息香酸を白色固体として得た(860mg、88%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.86(d,1H),7.68(s,1H),7.63(d,1H),4.52(t,2H),3.28(t,2H),2.67(s,6H)。
HPLC-MS:Rt1.16 m/z235.1(MH)。
【0129】
中間体25:4-アミノ-3-ブロモベンゾニトリル
【化37】
DMF(15mL)中の4-アミノベンゾニトリル(1500mg、12.70mmol)の溶液に、NBS(2757mg、15.49mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。順相クロマトグラフィーによる残渣の精製で、4-アミノ-3-ブロモベンゾニトリルを得た(1726mg、69%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.82(d,1H),7.45(dd,1H),6.81(d,1H),6.36(s,2H)。
HPLC-MS:Rt2.08 m/z:198.94(MH)。
【0130】
中間体26:4-アミノ-3-クロロベンゾニトリル
中間体25において記載された手順を使用し、ただし90℃で3時間、ACN中のN-クロロスクシンイミドを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.69(d,1H),7.41(dd,1H),6.82(d,1H),6.42(s,2H)。
HPLC-MS:2.01 m/z152.9 Rt(MH)。
【0131】
中間体27:4-アミノ-3-シクロプロピルベンゾニトリル
【化38】
17mLのトルエンおよび1.7mLのH2O中の600mg(3.05mmol)の4-アミノ-3-ブロモベンゾニトリル,シクロプロピルボロン酸(523mg、6.09mmol)、酢酸パラジウム(II)(68.4mg、0.3mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(170.8mg、0.61mmol)およびリン酸カリウム(1939mg、9.14mmol)の溶液を、N2を用いて脱気し、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を、celiteを通して濾過し、EtOAcで溶出させ、濾液を、1MのNaOH、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を、順相クロマトグラフィーカラム(ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、4-アミノ-3-シクロプロピルベンゾニトリルを得た(350mg、72%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.27(dd,1H),7.14(d,1H),6.65(d,1H),6.04(s,2H),1.62(m,1H),0.86(m,2H),0.52(m,2H)。
HPLC-MS:Rt2.19 m/z:159.06(MH)。
【0132】
中間体28:4-ブロモ-3-シクロプロピルベンゾニトリル
【化39】
0℃の無水アセトニトリル(10mL)中の4-アミノ-3-シクロプロピルベンゾニトリル(350mg、2.21mmol)の溶液に、亜硝酸イソペンチル(0.414mL、3.10mmol)を滴下添加した。反応混合物を10分間撹拌し、臭化銅(II)(622mg、2.79mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を、EtOAcとHCl(1M)との間で分配した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を、順相クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、4-ブロモ-3-シクロプロピルベンゾニトリルを得た(410mg、82%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.81(d,1H),7.55(m,1H),7.49(d,1H),2.13(m,1H),1.04(m,2H),0.82(m,2H)。
HPLC-MS:Rt3.01 m/z:222.10(MH)。
【0133】
中間体29:4-ブロモ-3-クロロベンゾニトリル
【化40】
0℃の無水アセトニトリル(25mL)中の4-アミノ-3-クロロベンゾニトリル(750mg、4.92mmol)の溶液に、亜硝酸イソペンチル(0.92mL、6.88mmol)を滴下添加した。反応混合物を10分間撹拌し、臭化銅(II)(1383mg、6.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を、EtOAcとHCl(1M)との間で分配した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を、順相クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、4-ブロモ-3-クロロベンゾニトリル(800mg、75%)を得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.26(d,1H),8.01(d,1H),7.77(dd,1H)。
【0134】
中間体30:4-ブロモ-3-シクロプロピル-N-ヒドロキシベンズイミドアミド
【化41】
15mLのエタノール中の4-ブロモ-3-シクロプロピルベンゾニトリル(850.6mg、3.83mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(478mg、6.89mmol)を有する封管に、トリエチルアミン(0.959mL、6.89mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を、水中で30分間粉砕した。得られた固体を濾過し、乾燥して、白色固体を得た(764.6mg、92%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.69(s,1H),7.56(d,1H),7.40(dd,1H),7.24(d,1H),5.88(s,1H),2.11(m,1H),1.01(m,2H),0.74(m,2H)。
HPLC-MS:Rt2.26 m/z:255.02(MH)。
【0135】
中間体31:(Z)-4-ブロモ-3-フルオロ-N’-ヒドロキシベンズイミドアミド
中間体30において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-3-フルオロベンゾニトリルを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.89(s,1H),7.71(t,1H),7.61(dd,1H),7.49(dd,1H),5.97(s,2H)。
HPLC-MS:Rt1.88 m/z232.9(MH)。
【0136】
中間体32:4-ブロモ-3-クロロ-N-ヒドロキシベンズイミドアミド
中間体30において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-3-クロロベンゾニトリルを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.90(s,1H),7.87(d,1H),7.77(d,1H),7.57(dd,1H),5.98(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.08 m/z250.9(MH)。
【0137】
中間体33:4-ブロモ-N-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)ベンズイミドアミド
中間体30において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.97(s,1H),8.09(d,1H),7.91(d,1H),7.86(dd,1H),6.08(s,2H)。
HPLC-MS:Rt2.24 m/z282.9(MH)。
【0138】
中間体34:(Z)-4-ブロモ-N’-ヒドロキシ-3-メトキシベンズイミドアミド
中間体30において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-3-メトキシベンゾニトリルを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.75(s,1H),7.56(d,1H),7.36(d,1H),7.21(dd,1H),5.95(s,2H),3.87(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.83 m/z246.9(MH)。
【0139】
中間体35:4-アミノ-3-ブロモ-N-ヒドロキシベンズイミドアミド
【化42】
エタノール(Etanol)/水(4.5mL/1.6mL)中の4-アミノ-3-ブロモベンゾニトリル(1000mg、5.08mmol)および炭酸ナトリウム(349mg、3.3mmol)を60℃に加熱した。次いで、1.6mLの水に溶解したヒドロキシルアミン塩酸塩(423mg、6.09mmol)を、60℃で、ゆっくりと滴下添加した。反応混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を冷却し、濃縮乾固させた。反応粗製物を、EtOAc/HO間で分配し、有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を、冷EtO中で粉砕して、4-アミノ-3-ブロモ-N-ヒドロキシベンズイミドアミドを得た(500mg、43%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.36(s,1H),7.64(d,1H),7.38(dd,1H),6.74(d,1H),5.66(s,2H),5.51(s,2H)。
HPLC-MS:Rt1.23 m/z:229.9(MH)。
【0140】
中間体36:3-(4-ブロモ-3-シクロプロピルフェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
【化43】
1.4mLの無水酢酸中の500mg(2mmol)の4-ブロモ-3-シクロプロピル-N-ヒドロキシベンズイミドアミドの溶液を、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷水に注ぎ、濾過した。粗製物を、CombiFlashクロマトグラフィーカラム(ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、所望の中間体を得た(336.5mg、61.5%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.78(d,1H),7.70(dd,1H),7.53(m,1H),2.66(s,3H),2.16(m,1H),1.08(m,2H),0.74(m,2H)。
HPLC-MS:Rt3.24 m/z:279.03(MH)。
【0141】
中間体37:3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
中間体36において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-3-フルオロ-N-ヒドロキシベンズイミドアミドを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.92(m,1H),7.86(dd,1H),7.76(dd,1H),2.68(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.89 m/z256.9(MH)。
【0142】
中間体38:3-(4-ブロモ-3-クロロフェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
中間体36において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-3-クロロ-N-ヒドロキシベンズイミドアミドを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.11(d,1H),7.98(d,1H),7.85(dd,1H),2.68(s,3H)。
HPLC-MS:Rt3.13 m/z274.9(MH)。
【0143】
中間体39:3-(4-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
中間体36において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-N-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)ベンズイミドアミドを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.27(d,1H),8.16(dd,1H),8.11(d,1H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt3.14 m/z306.9(MH)。
【0144】
中間体40:3-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
中間体36において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-N-ヒドロキシ-3-メトキシベンズイミドアミドを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.78(d,1H),7.59(d,1H),7.51(dd,1H),3.94(s,3H),2.68(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.76 m/z269.0(MH)。
【0145】
中間体41:2-ブロモ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)アニリン
【化44】
無水ジメチルスルホキシド(3mL)中の4-アミノ-3-ブロモ-N-ヒドロキシベンズイミドアミド(490mg、2.13mmol)の溶液に、酢酸エチル(0.312mL、3.19mmol)および粉末のNaOH(127mg、3.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を冷水(30mL)に添加し、得られた沈殿を濾別し、水で洗浄し、乾燥した。粗製物を、順相クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、2-ブロモ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)アニリンを得た(362mg、67%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.90(d,1H),7.67(dd,1H),6.88(d,1H),5.99(s,2H),2.60(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.31 m/z255.9(MH)。
【0146】
中間体42:2-アミノ-5-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンゾニトリル
【化45】
2-ブロモ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)アニリン(950mg、3.74mmol)、シアン化亜鉛(307mg、2.62mmol)、Pd2(dba)3(171mg、0.19mmol)、亜鉛末(171mg、3.74mmol)、dppf(207mg、0.37mmol)を、封管中、無水アセトニトリル(15mL)に懸濁させた。反応混合物を、窒素を用いて脱気し、85℃で24時間撹拌した。反応物を、Celiteを通して濾過し、EtOAcで溶出させ、濾液を、NH4OH(水性)/NH4Cl(飽和)(1:1)およびブラインで洗浄した。有機相を、無水NaSOで乾燥し、蒸発乾固させた。得られた固体を、順相クロマトグラフィーによって精製して、2-アミノ-5-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンゾニトリルを淡茶色固体として得た(320mg、42%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.92(d,1H),7.86(dd,1H),6.90(d,1H),6.73(s,2H),2.61(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.93 m/z201.0(MH)。
【0147】
中間体43:2-ブロモ-5-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンゾニトリル
【化46】
0℃の無水アセトニトリル(30mL)中の2-アミノ-5-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンゾニトリル(936mg、4.68mmol)の溶液に、亜硝酸イソペンチル(0.875mL、6.55mmol)を滴下添加した。反応混合物を10分間撹拌し、臭化銅(II)(1315mg、5.89mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を、EtOAcとHCl(1M)との間で分配した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を、順相クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、2-ブロモ-5-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンゾニトリルを得た(710mg、57%)。
中間体36において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として4-ブロモ-3-シアノ-N-ヒドロキシベンズイミドアミドを使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.42(d,1H),8.17(dd,1H),8.08(d,1H),2.69(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.59 m/z265.9(MH)。
【0148】
中間体44:3-(3-シクロプロピル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
【化47】
ジオキサン(7mL)中の3-(4-ブロモ-3-シクロプロピルフェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール(553mg、1.98mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(602.0mg、2.37mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(80.7mg、0.10mmol)および酢酸カリウム(581.6mg、5.93mmol)の溶液を、Nを用いて脱気した。反応混合物を90℃で8時間の間撹拌した後、それを、celiteを通して濾過し、酢酸エチルで抽出した。有機相をHOで2回洗浄した。それを、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、残渣を得て、これを、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)によって精製し、蒸発させて、生成物を黄色固体として得た(540.2mg、83.6%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.75(s,2H),7.39(s,1H),2.65(s,3H),1.33(s,12H),1.16(d,1H),1.02(q,2H),0.69(q,2H)。
HPLC-MS:Rt3.46 m/z327.1(MH)。
【0149】
中間体45:3-(3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
中間体44において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体37を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.84(m,2H),7.67(d,1H),2.68(s,3H),1.32(s,12H)。
HPLC-MS:Rt1.13 m/z223.1(MH)。
【0150】
中間体46:3-(3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
中間体44において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体38を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.96(d,1H),7.94(s,1H),7.82(d,1H),2.68(s,3H),1.33(s,12H)。
HPLC-MS:Rt3.19 m/z321.1(MH)。
【0151】
中間体47:5-メチル-3-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール
中間体44において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体39を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.27(d,1H),8.24(s,1H),7.93(d,1H),2.70(s,3H),1.33(s,12H)。
HPLC-MS:Rt3.41 m/z355.0(MH)。
【0152】
中間体48:3-(3-メトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール
中間体44において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体40を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=7.69(s,1H),7.57(d,1H),7.49(s,1H),3.83(s,3H),2.67(s,3H),1.29(s,12H)。
HPLC-MS:Rt1.83 m/z235.0(MH)。
【0153】
中間体49:5-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾニトリル
中間体44において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体43を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.32(s,1H),8.28(dd,1H),8.01(d,1H),2.70(s,3H),1.34(s,12H)。
【0154】
中間体50:2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸
【化48】
封管中、6mLのDMEおよび1mLのHO中の3-(4-ブロモ-3-シクロプロピルフェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール(441mg、1.58mmol)、4-ボロノ安息香酸(262.2mg、1.58mmol)、炭酸ナトリウム(703.4mg、6.63mmol)および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(27.4mg、0.02mmol)を混合した。反応混合物を、窒素を用いて脱気し、100℃で8時間撹拌した。混合物を、1MのHClを用いて、pH=2~3にクエンチした。溶液を、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を収集し、NaSOで乾燥し、酢酸エチルを真空下で除去した。得られた固体を、CombiFlashクロマトグラフィーカラム(DCM/MeOH)によって精製して、所望の化合物を得た(315.8mg、62.4%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.05(s,1H),8.04(d,2H),7.87(dd,1H),7.61(d,2H),7.58(d,1H),7.42(d,1H),2.68(s,3H),1.88(m,1H),0.91(m,2H),0.71(m,2H)。
HPLC-MS:Rt1.83 m/z321.17(MH)。
【0155】
中間体51:2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸
中間体50において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体37を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.12(s,1H),8.06(d,2H),7.94(dd,1H),7.86(dd,1H),7.79(t,1H),7.74(d,2H),2.69(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.68 m/z299.0(MH)。
【0156】
中間体52:2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸
中間体50において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体38を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.13(s,1H),8.12(d,1H),8.05(m,3H),7.64(m,3H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.76 m/z315.0(MH)。
【0157】
中間体53:4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸
中間体50において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体39を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.15(s,1H),8.35(s,1H),8.33(d,1H),8.04(d,2H),7.66(d,1H),7.51(d,2H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.86 m/z349.0(MH)。
【0158】
中間体54:2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸
中間体50において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体40を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=12.91(s,1H),8.00(d,2H),7.70(dd,1H),7.66(m,3H),7.53(d,1H),3.88(s,3H),2.69(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.63 m/z311.0(MH)。
【0159】
中間体55:2’-シアノ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸
中間体50において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体43を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.22(s,1H),8.48(s,1H),8.37(dd,1H),8.11(d,2H),7.88(d,1H),7.79(d,2H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.61 m/z306.0(MH)。
【0160】
中間体56:メチル6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチネート
【化49】
12.5mLのジオキサン中の3-(3-シクロプロピル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール(544.7mg、1.67mmol)、メチル6-ブロモニコチネート(431.8mg、2.00mmol)および[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(81.6mg、0.10mmol)の溶液に、2MのCsCO(2.5mL、5.00mmol)を添加した。混合物を、Nを用いて脱気し、90℃で終夜撹拌した。反応が完了した後、それを、酢酸エチルで抽出し、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機相を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、残渣を得て、これを、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)によって精製し、蒸発させて、所望の生成物を白色固体として得た(407.2mg、72.7%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.21(d,1H),8.40(dd,1H),7.91(dd,1H),7.86(d,1H),7.67-7.59(m,2H),3.93(s,3H),2.68(s,3H),2.19-2.09(m,1H),0.94-0.87(m,2H),0.66(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.84 m/z336.1(MH)。
【0161】
中間体57:メチル6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチネート
中間体56において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体45を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.24(d,1H),8.45(dd,1H),8.24(t,1H),8.06(d,1H),8.01(dd,1H),7.92(d,1H),3.93(s,3H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.81 m/z314.0(MH)。
【0162】
中間体58:メチル6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチネート
中間体56において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体46を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.22(s,1H),8.44(d,1H),8.14(s,1H),8.10(d,1H),7.94(d,1H),7.85(d,1H),3.94(s,3H),2.71(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.81 m/z330.0(MH)。
【0163】
中間体59:メチル6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチネート
中間体56において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体47を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.17(d,1H),8.44(dd,1H),8.39(m,2H),7.82(d,1H),7.78(d,1H),3.93(s,3H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.88 m/z364.0(MH)。
【0164】
中間体60:メチル6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチネート
中間体56において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体48を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.18(d,1H),8.34(dd,1H),8.12(d,1H),8.02(d,1H),7.74(m,1H),7.71(s,1H),3.96(s,3H),3.91(s,3H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.66 m/z326.0(MH)。
【0165】
中間体61:メチル6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチネート
中間体56において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体49を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.25(dd,1H),8.53(d,1H),8.50(dd,1H),8.42(dd,1H),8.18(d,1H),8.14(dd,1H),3.94(s,3H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.53 m/z321.0(MH)。
【0166】
中間体62:エチル2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキシレート
【化50】
封管中、15mLの無水DMEおよび3mLのHO中の541.5mg(1.66mmol)の3-(3-シクロプロピル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール、エチル2-クロロピリミジン-5-カルボキシレート(404.1mg、2.16mmol)および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(81.6mg、0.09mmol)、リン酸カリウム(1060.7mg、4.99mmol)を混合した。混合物を90℃で終夜撹拌した。反応混合物を、celiteを通して濾過し、EtOAcで溶出させ、濾液を、飽和NaHCOで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィーカラム(ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、エチル2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキシレートを得た(278.6mg、47.9%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.38(s,1H),7.94(dd,1H),7.89(d,1H),7.66(s,1H),4.41(q,2H),2.69(s,3H),2.60(ddd,1H),1.37(t,3H),0.96-0.87(m,2H),0.64(q,2H)。
HPLC-MS:Rt3.01 m/z351.1(MH)。
【0167】
中間体63:6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチン酸
【化51】
THF(4mL)中の中間体56であるメチル6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチネート(325.3mg、0.97mmol)の溶液に、1MのNaOH(4.8mL、4.80mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、pH値を、1MのHClの添加によって、2.0に調整した。固体を濾過し、水およびペンタンで洗浄した(284.6mg、91.3%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.49(s,1H),9.19(s,1H),8.37(dd,1H),7.90(d,1H),7.83(d,1H),7.66-7.58(m,2H),2.68(s,3H),2.14(ddd,1H),0.95-0.87(m,2H),0.67(q,2H)。
HPLC-MS:Rt1.63 m/z322.1(MH)。
【0168】
中間体64:2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボン酸
【化52】
6mLのTHFおよび2mLのMeOH中のエチル2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキシレート(276.8mg、0.79mmol)の溶液に、4mL(3.99mmol)の1MのNaOHを添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を真空下で除去した。水相を4MのHClで中和し、1MのHClを用いて、pH=2に酸性化した。得られた固体を濾過し、水およびペンタンで洗浄した(218mg、85.6%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.88(s,1H),9.36(s,2H),7.93(d,1H),7.89(d,1H),7.66(s,1H),2.69(s,3H),2.60(ddd,1H),0.95-0.87(m,2H),0.64(q,2H)。
HPLC-MS:Rt1.54 m/z:323.0(MH)。
【0169】
中間体65:6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチン酸
中間体63において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体57を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.56(s,1H),9.20(d,1H),8.40(dd,1H),8.21(t,1H),7.99(m,2H),7.88(d,1H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.53 m/z300.0(MH)。
【0170】
中間体66:6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチン酸
中間体63において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体58を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.59(s,1H),9.19(d,1H),8.40(dd,1H),8.13(d,1H),8.09(dd,1H),7.91(d,1H),7.84(d,1H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.56 m/z316.0(MH)。
【0171】
中間体67:6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチン酸
中間体63において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体59を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.60(s,1H),9.15(d,1H),8.40(m,3H),7.81(d,1H),7.74(d,1H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.68 m/z350.0(MH)。
【0172】
中間体68:6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチン酸
中間体63において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体60を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=13.43(s,1H),9.16(d,1H),8.31(dd,1H),8.09(d,1H),8.01(d,1H),7.73(d,1H),7.71(s,1H),3.96(s,3H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.48 m/z312.0(MH)。
【0173】
中間体69:6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチン酸
中間体63において記載された手順を使用し、ただし出発化合物として前駆体61を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=9.21(dd,1H),8.48(m,2H),8.41(dd,1H),8.17(d,1H),8.10(d,1H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt1.46 m/z307.0(MH)。
【0174】
中間体70:6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチノイルクロリド
【化53】
中間体63である6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチン酸(385.6mg、1.12mmol)を、2.6mL(35.64mmol)の塩化チオニルに懸濁させ、反応混合物を、3時間、還流撹拌した。反応物を室温まで冷却し、溶媒を真空下で除去した。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0175】
中間体71:2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボニルクロリド
出発化合物として前駆体64であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0176】
中間体72:2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニルクロリド
出発化合物として前駆体51であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0177】
中間体73:2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニルクロリド
出発化合物として前駆体52であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0178】
中間体74:4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニルクロリド
出発化合物として前駆体53であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0179】
中間体75:2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニルクロリド
出発化合物として前駆体54であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0180】
中間体76:2’-シアノ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニルクロリド
出発化合物として前駆体55であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0181】
中間体77:6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチノイルクロリド
出発化合物として前駆体65であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0182】
中間体78:6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチノイルクロリド
出発化合物として前駆体66であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0183】
中間体79:6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチノイルクロリド
出発化合物として前駆体67であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0184】
中間体80:6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチノイルクロリド
出発化合物として前駆体68であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0185】
中間体81:6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチノイルクロリド
出発化合物として前駆体69であるが、中間体70において記載された手順を使用して得た。固体を、さらなる精製なしで次の反応工程において使用した。
【0186】
中間体82:6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-アミン
【化54】
15mLのDMEおよび2.5mLのHO中の541.49mg(1.66mmol)の3-(3-シクロプロピル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール、6-ブロモピリジン-3-アミン(288.2mg、1.66mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(81.6mg、0.09mmol)およびリン酸カリウム(707.2、3.33mmol)の溶液を、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を、celiteを通して濾過し、濾液を、飽和NaHCOで2回洗浄した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィーカラム(ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、アミン中間体を得た(279.5mg、57.6%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.05(d,1H),7.80(dd,1H),7.53(d,1H),7.50(d,1H),7.36(d,1H),7.01(dd,1H),5.48(s,2H),2.66(s,3H),2.22(tt,1H),0.95-0.87(m,2H),0.68-0.61(m,2H)。
HPLC-MS:Rt2.24 m/z293.1(MH)。
【0187】
中間体83:6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-アミン
出発化合物として前駆体45であるが、中間体82において記載された手順を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.11(dd,2H),7.87(dd,1H),7.76(dd,1H),7.60(m,1H),7.01(dd,1H),5.73(s,2H),2.68(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.81 m/z499.1(MH)。
【0188】
中間体84:6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-アミン
出発化合物として前駆体46であるが、中間体82において記載された手順を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.06(d,1H),8.03(d,1H),7.98(dd,1H),7.76(d,1H),7.48(d,1H),7.01(dd,1H),5.65(s,2H),2.68(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.23 m/z287.0(MH)。
【0189】
中間体85:6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-アミン
出発化合物として前駆体47であるが、中間体82において記載された手順を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.30(s,1H),8.27(d,1H),8.01(d,1H),7.72(d,1H),7.25(d,1H),7.01(dd,1H),5.62(s,2H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.38 m/z321.1(MH)。
【0190】
中間体86:6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-アミン
出発化合物として前駆体48であるが、中間体82において記載された手順を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.05(d,1H),7.93(d,1H),7.70(d,1H),7.64(d,1H),7.61(s,1H),6.96(dd,1H),5.56(s,2H),3.91(s,3H),2.68(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.04 m/z283.0(MH)。
【0191】
中間体87:2-(5-アミノピリジン-2-イル)-5-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ベンゾニトリル
出発化合物として前駆体49であるが、中間体82において記載された手順を使用して得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.32(d,1H),8.26(dd,1H),8.10(d,1H),8.01(d,1H),7.68(d,1H),7.06(dd,1H),5.87(s,2H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.06 m/z278.0(MH)。
【0192】
実施例
実施例1:N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
(スキーム6に記載の一般手順Aの例)
【化55】
無水DMF(1.7mL)中の中間体63である6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチン酸(109.3mg、0.34mmol)の溶液に、HATU(141.6mg、0.37mmol)およびDIPEA(0.13mL、0.75mmol)を添加した。反応物を、N下、RTで15分間撹拌した後、4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)アニリン(105.3mg、0.41mmol)を添加し、反応物を、室温で終夜撹拌した。混合物を、飽和NaHCOおよび酢酸エチルで2回抽出した。有機相を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、残渣を得て、これを、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール10%)によって精製して、生成物を白色固体として得た(95.4mg、49.9%)。
【0193】
スキーム6に記載の一般手順B
【化56】
無水CHCN中の4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)アニリン(64.8mg、0.25mmol)およびN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(1.5mg、0.01mmol)の溶液に、トリエチルアミン(104.1μL、0.75mmol)を添加した。反応物を、N下、RTで15分間撹拌した後、6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチノイルクロリド(84.6mg、0.25mmol)を0℃で滴下添加し、反応物を、室温で終夜撹拌した。混合物を、飽和NaHCOおよび酢酸エチルで2回抽出した。有機相を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、残渣を得て、これを、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール10%)によって精製して、生成物を白色固体として得た(84.5mg、60.3%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.61(s,1H),9.23(d,1H),8.42(dd,1H),7.94-7.90(m,1H),7.87(d,1H),7.68(d,1H),7.67-7.61(m,2H),7.56(d,1H),7.40(dd,1H),4.14(t,2H),2.77(t,2H),2.69(s,3H),2.31(s,6H),2.18(ddd,1H),0.97-0.87(m,2H),0.69(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.99 m/z563.1(MH)。
【0194】
以下の実施例2~6を、対応するカルボン酸塩化物および芳香族アミドを使用して、実施例1に記載される一般手順Aに従って合成した。
【0195】
実施例2:N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.62(s,1H),9.26(d,1H),8.44(dd,1H),8.23(t,1H),8.03(dd,2H),7.91(d,1H),7.67(d,1H),7.56(d,1H),7.38(dd,1H),4.12(t,2H),2.72(d,2H),2.70(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.96 m/z541.9(MH)。
【0196】
実施例3:N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.65(s,1H),9.23(s,1H),8.43(d,1H),8.15(s,1H),8.11(d,1H),7.95(d,1H),7.86(d,1H),7.68(s,1H),7.57(d,1H),7.39(d,1H),4.14(t,2H),2.75(t,2H),2.71(s,3H),2.30(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.98 m/z557.9(MH)。
【0197】
実施例4:N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.65(s,1H),9.20(d,1H),8.44(dd,1H),8.39(m,2H),7.84(d,1H),7.80(d,1H),7.67(d,1H),7.56(d,1H),7.40(dd,1H),4.13(t,2H),2.72(m,5H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.04 m/z591.9(MH)。
【0198】
実施例5:N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.58(s,1H),9.20(d,1H),8.35(dd,1H),8.10(d,1H),8.02(d,1H),7.76(m,1H),7.72(s,1H),7.69(d,1H),7.56(d,1H),7.38(dd,1H),4.14(t,2H),3.97(s,3H),2.76(t,2H),2.70(s,3H),2.30(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.86 m/z554.0(MH)。
【0199】
実施例6:N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.67(s,1H),9.29(dd,1H),8.52(dd,1H),8.49(d,1H),8.42(dd,1H),8.20(d,1H),8.15(d,1H),7.68(d,1H),7.57(d,1H),7.40(dd,1H),4.14(t,2H),2.75(t,2H),2.72(s,3H),2.29(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.81 m/z549.0(MH)。
【0200】
以下の実施例7~64を、対応するカルボン酸塩化物および芳香族アミドを使用して、実施例1に記載される一般手順Bに従って合成した。
【0201】
実施例7:N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.86(s,1H),9.24(s,1H),8.43(d,1H),7.96-7.85(m,2H),7.80(s,1H),7.73(d,1H),7.68-7.60(m,2H),7.55(d,1H),4.21(t,2H),2.74(t,2H),2.69(s,3H),2.28(s,6H),2.17(dd,1H),0.92(d,2H),0.69(d,2H)。
HPLC-MS:Rt2.76 m/z509.1(MH)。
【0202】
実施例8:N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.85(s,1H),9.25(d,1H),8.44(dd,1H),8.22(t,1H),8.06(d,1H),8.00(dd,1H),7.91(d,1H),7.79(d,1H),7.72(d,1H),7.52(dd,1H),4.20(t,2H),2.73(d,2H),2.70(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt m/z2.73 m/z487.0(MH)。
【0203】
実施例9:6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.93(s,1H),9.24(d,1H),8.45(dd,1H),8.15(s,1H),8.11(d,1H),7.96(d,1H),7.86(d,1H),7.83(s,1H),7.74(d,1H),7.54(d,1H),4.27(t,2H),2.91(t,2H),2.71(s,3H),2.40(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.74 m/z503.0(MH)。
【0204】
実施例10:N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.93(s,1H),9.20(d,1H),8.44(dd,1H),8.35(m,2H),7.85(d,1H),7.82(d,1H),7.80(s,1H),7.68(d,1H),7.58(d,1H),4.20(t,2H),2.75(t,2H),2.71(s,3H),2.30(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.83 m/z537.0(MH)。
【0205】
実施例11:N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.81(s,1H),9.21(s,1H),8.36(dd,1H),8.06(m,2H),7.80(d,1H),7.72(d,3H),7.53(dd,1H),4.21(t,2H),3.97(s,3H),2.72(m,5H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.61 m/z499.0(MH)。
【0206】
実施例12:N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.90(s,1H),9.29(d,1H),8.52(dd,1H),8.49(d,1H),8.42(dd,1H),8.20(d,1H),8.17(d,1H),7.80(s,1H),7.73(d,1H),7.54(dd,1H),4.22(t,2H),2.75(t,2H),2.73(s,3H),2.28(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.51 m/z494.1(MH)。
【0207】
実施例13:N-(4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=2.84(d,2H),2.69(s,3H),2.65-2.59(m,1H),2.35(s,6H),0.98-0.89(m,2H),0.67(q,2H)。10.74(s,1H),9.42(s,2H),7.95(dd,1H),7.91(d,1H),7.70-7.65(m,2H),7.59(d,1H),7.37(dd,1H),4.16(t,2H),2.82(t,2H),2.69(s,3H),2.65-2.60(m,1H),2.35(s,6H),0.95-0.91(m,2H),0.67(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.89 m/z564.0(MH)。
【0208】
実施例14:N-(4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.00(s,1H),9.43(s,2H),7.93(dd,2H),7.79(s,1H),7.75(d,1H),7.68(s,1H),7.52(d,1H),4.25(t,2H),2.84(t,2H),2.69(s,3H),2.65-2.59(m,1H),2.35(s,6H),0.98-0.89(m,2H),0.67(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.74 m/z510.0(MH)。
【0209】
実施例15:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.02(s,1H),8.39(s,1H),8.14(m,2H),8.08(s,1H),7.87(dd,1H),7.61(m,3H),7.43(d,1H),4.27(t,2H),2.74(t,2H),2.68(s,3H),2.27(s,6H),1.91(td,1H),0.87(m,2H),0.73(m,2H)。
HPLC-MS:Rt3.29 m/z564.0(MH)。
【0210】
実施例16:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.06(s,1H),8.39(s,1H),8.15(d,2H),8.07(d,1H),7.95(d,1H),7.88(d,1H),7.83(d,1H),7.77(d,2H),4.28(t,2H),2.76(t,2H),2.70(s,3H),2.29(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.11 m/z540.0(MH)。
【0211】
実施例17:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.06(s,1H),8.39(s,1H),8.14(d,2H),8.06(m,2H),7.66(m,3H),4.28(t,2H),2.76(t,2H),2.70(s,3H),2.29(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.24 m/z557.9(MH)。
【0212】
実施例18:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.07(s,1H),8.37(d,2H),8.34(d,1H),8.13(d,2H),8.07(s,1H),7.67(d,1H),7.53(d,2H),4.27(t,2H),2.73(m,5H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.28 m/z592.0(MH)。
【0213】
実施例19:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.99(s,1H),8.39(s,1H),8.09(m,3H),7.70(dd,4H),7.55(d,1H),4.28(t,2H),3.89(s,3H),2.77(t,2H),2.70(s,3H),2.29(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.04 m/z554.0(MH)。
【0214】
実施例20:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シアノ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.12(s,1H),8.48(s,1H),8.40(s,1H),8.38(d,1H),8.19(d,2H),8.08(s,1H),7.90(d,1H),7.81(d,2H),4.27(t,2H),2.75(t,2H),2.72(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.93 m/z549.0(MH)。
【0215】
実施例21:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.34(s,1H),8.67(s,1H),8.14(m,3H),7.87(d,1H),7.64(d,2H),7.59(s,1H),7.43(d,1H),4.35(s,2H),2.79(s,2H),2.68(s,3H),2.30(s,6H),1.91(m,1H),0.92(m,2H),0.73(m,2H)。
HPLC-MS:Rt3.04 m/z509.3(MH)。
【0216】
実施例22:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.37(s,1H),8.67(s,1H),8.15(d,3H),7.91(dd,2H),7.81(t,1H),7.77(d,2H),4.33(t,2H),2.74(t,2H),2.70(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.88 m/z487.1(MH)。
【0217】
実施例23:2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.38(s,1H),8.67(s,1H),8.14(d,4H),8.05(d,1H),7.66(m,3H),4.34(t,2H),2.75(t,2H),2.70(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.99 m/z503.0(MH)。
【0218】
実施例24:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.41(s,1H),8.68(s,1H),8.36(s,1H),8.34(d,1H),8.14(s,1H),8.13(d,2H),7.67(d,1H),7.54(d,2H),4.39(t,2H),2.88(t,2H),2.72(s,3H),2.36(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.04 m/z537.1(MH)。
【0219】
実施例25:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-メトキシ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.31(s,1H),8.66(s,1H),8.15(s,1H),8.09(d,2H),7.69(dd,4H),7.55(d,1H),4.33(t,2H),3.89(s,3H),2.74(t,2H),2.70(s,3H),2.26(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.81 m/z499.1(MH)。
【0220】
実施例26:2’-シアノ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.45(s,1H),8.68(s,1H),8.48(s,1H),8.38(d,1H),8.18(m,3H),7.90(d,1H),7.83(d,2H),4.35(t,2H),2.76(t,2H),2.72(s,3H),2.28(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.71 m/z494.0(MH)。
【0221】
実施例27:N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.72(s,1H),8.09(d,2H),8.02(d,1H),7.88(dd,1H),7.75(d,1H),7.64(d,2H),7.60(s,1H),7.44(d,1H),4.47(t,2H),2.68(s,3H),2.67(m,2H),2.24(s,6H),1.92(ddd,1H),0.93(m,2H),0.73(q,2H)。
HPLC-MS:Rt3.51 m/z563.9(MH)。
【0222】
実施例28:N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.75(s,1H),8.11(d,2H),8.02(d,1H),7.96(d,1H),7.89(d,1H),7.82(t,1H),7.78(d,2H),7.75(d,1H),4.47(t,2H),2.70(s,3H),2.66(t,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.31 m/z541.9(MH)。
【0223】
実施例29:N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.77(s,1H),8.10(m,3H),8.03(m,2H),7.75(d,1H),7.67(m,3H),4.47(t,2H),2.71(s,3H),2.68(t,2H),2.25(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.44 m/z557.8(MH)。
【0224】
実施例30:N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.10(s,1H),8.25(d,1H),8.10(d,2H),7.93(d,1H),7.88(dd,1H),7.66(d,2H),7.60(s,1H),7.44(d,1H),4.61(t,2H),2.92(s,2H),2.68(s,3H),2.41(s,6H),1.91(ddd,1H),0.92(m,2H),0.74(q,2H)。
HPLC-MS:Rt3.21 m/z509.0(MH)。
【0225】
実施例31:N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.09(s,1H),8.23(d,1H),8.11(d,2H),7.96(d,1H),7.91(d,1H),7.85(d,1H),7.80(t,3H),4.54(t,2H),2.70(s,3H),2.67(d,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.03 m/z487.0(MH)。
【0226】
実施例32:2’-クロロ-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.12(s,1H),8.23(d,1H),8.09(m,4H),7.92(d,1H),7.67(d,3H),4.54(t,2H),2.70(s,3H),2.69(t,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.14 m/z503.0(MH)。
【0227】
実施例33:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.12(s,1H),8.64(s,1H),8.04(d,2H),7.88(dd,1H),7.61(m,3H),7.44(d,1H),4.51(t,2H),2.68(s,3H),2.66(t,2H),2.21(s,6H),1.91(td,1H),0.92(m,2H),0.73(m,2H)。
HPLC-MS:Rt2.99 m/z565.0(MH)。
【0228】
実施例34:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.15(s,1H),8.64(s,1H),8.05(m,2H),7.96(dd,1H),7.88(dd,1H),7.82(t,1H),7.76(m,2H),4.48(t,2H),2.70(s,3H),2.66(t,2H),2.21(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.81 m/z542.9(MH)。
【0229】
実施例35:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-クロロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.18(s,1H),8.65(s,1H),8.13(s,1H),8.04(m,3H),7.66(m,3H),4.51(t,2H),2.74(t,2H),2.71(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.94 m/z558.8(MH)。
【0230】
実施例36:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-シクロプロピル-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.56(s,1H),8.99(s,1H),8.06(d,2H),7.88(d,1H),7.64(d,2H),7.60(s,1H),7.43(d,1H),4.72(s,2H),3.19(s,2H),2.68(s,3H),2.58(s,3H),1.91(m,1H),0.92(m,2H),0.74(m,2H)。
HPLC-MS:Rt2.83 m/z510.3(MH)。
【0231】
実施例37:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-2’-フルオロ-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.56(s,1H),8.91(s,1H),8.05(d,2H),7.96(dd,1H),7.88(dd,1H),7.82(t,1H),7.75(m,2H),4.52(t,2H),2.70(s,3H),2.65(t,2H),2.20(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.68 m/z488.0(MH)。
【0232】
実施例38:2’-クロロ-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-4’-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=8.97(s,1H),8.19(d,1H),8.13(s,1H),8.05(m,3H),7.67(m,3H),4.61(t,2H),2.88(t,2H),2.71(s,3H),2.37(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.78 m/z504.0(MH)。
【0233】
実施例39:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.29(s,1H),9.27(d,1H),8.47(dd,1H),8.41(s,1H),8.08(s,1H),7.91(dd,1H),7.85(d,1H),7.67-7.61(m,2H),4.28(t,2H),2.75(t,2H),2.69(s,3H),2.27(s,6H),2.18(td,1H),0.96-0.89(m,2H),0.68(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.91 m/z564.1(MH)。
【0234】
実施例40:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.31(s,1H),9.28(s,1H),8.49(d,1H),8.40(s,1H),8.23(t,1H),8.07(s,1H),8.00(t,2H),7.90(d,1H),4.27(t,2H),2.75(t,2H),2.70(s,3H),2.28(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.88 m/z542.8(MH)。
【0235】
実施例41:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.33(s,1H),9.27(s,1H),8.49(dd,1H),8.41(s,1H),8.14(s,1H),8.09(m,2H),7.93(d,1H),7.86(d,1H),4.28(t,2H),2.76(t,2H),2.71(s,3H),2.29(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.89 m/z558.9(MH)。
【0236】
実施例42:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.34(s,1H),9.23(d,1H),8.50(dd,1H),8.39(m,3H),8.07(s,1H),7.83(d,1H),7.76(d,1H),4.28(t,2H),2.76(t,2H),2.73(s,3H),2.28(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.98 m/z593.0(MH)。
【0237】
実施例43:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.25(s,1H),9.24(d,1H),8.40(m,2H),8.09(d,2H),8.03(d,1H),7.74(d,1H),7.71(s,1H),4.28(t,2H),3.97(s,3H),2.77(t,2H),2.70(s,3H),2.29(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.76 m/z554.9(MH)。
【0238】
実施例44:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.41(s,1H),9.30(d,1H),8.57(dd,1H),8.49(s,1H),8.45(s,1H),8.42(dd,1H),8.19(d,1H),8.13(d,1H),8.09(s,1H),4.46(t,2H),3.21(t,2H),2.73(s,3H),2.62(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.71 m/z549.9(MH)。
【0239】
実施例45:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.60(s,1H),9.26(d,1H),8.69(s,1H),8.47(dd,1H),8.14(s,1H),7.91(d,1H),7.86(d,1H),7.67-7.61(m,2H),4.35(t,2H),2.76(t,2H),2.69(s,3H),2.28(s,6H),2.18(ddd,1H),0.97-0.88(m,2H),0.69(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.70 m/z510.1(MH)。
【0240】
実施例46:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.62(s,1H),9.28(d,1H),8.68(s,1H),8.49(dd,1H),8.22(d,1H),8.13(s,2H),8.00(m,2H),7.90(d,1H),4.34(t,2H),2.75(t,2H),2.70(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.64 m/z488.0(MH)。
【0241】
実施例47:6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.64(s,1H),9.27(d,1H),8.69(s,1H),8.49(dd,1H),8.14(s,2H),8.10(dd,1H),7.94(d,1H),7.86(d,1H),4.35(t,2H),2.75(t,2H),2.71(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.69 m/z504.0(MH)。
【0242】
実施例48:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.65(s,1H),9.22(d,1H),8.69(s,1H),8.50(dd,1H),8.39(m,2H),8.13(s,1H),7.83(d,1H),7.77(d,1H),4.34(t,2H),2.75(t,2H),2.73(s,3H),2.26(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.74 m/z538.1(MH)。
【0243】
実施例49:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.55(s,1H),9.23(d,1H),8.68(s,1H),8.40(dd,1H),8.14(s,1H),8.09(d,1H),8.03(d,1H),7.74(d,1H),7.71(s,1H),4.34(t,2H),3.97(s,3H),2.75(t,2H),2.70(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.56 m/z500.0(MH)。
【0244】
実施例50:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.70(s,1H),9.30(s,1H),8.71(s,1H),8.57(d,1H),8.49(s,1H),8.42(d,1H),8.19(d,1H),8.14(d,2H),4.46(t,2H),3.05(t,2H),2.73(s,3H),2.45(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.49 m/z495.0(MH)。
【0245】
実施例51:N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.99(s,1H),9.22(s,1H),8.42(dd,1H),8.05(d,1H),7.92(d,1H),7.85(d,1H),7.76(d,1H),7.63(m,2H),4.50(t,2H),2.79(s,2H),2.69(s,3H),2.33(s,6H),2.18(m,1H),0.92(d,2H),0.69(d,2H)。
HPLC-MS:Rt3.18 m/z564.9(MH)。
【0246】
実施例52:N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.00(s,1H),9.24(d,1H),8.46(dd,1H),8.23(t,1H),8.03(dd,3H),7.92(d,1H),7.75(d,1H),4.47(t,2H),2.71(s,3H),2.68(d,2H),2.25(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.13 m/z542.9(MH)。
【0247】
実施例53:N-(5-ブロモ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.03(s,1H),9.21(d,1H),8.44(dd,1H),8.14(s,1H),8.10(d,1H),8.04(d,1H),7.92(d,1H),7.85(d,1H),7.75(d,1H),4.46(t,2H),2.71(s,3H),2.66(t,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt3.16 m/z558.8(MH)。
【0248】
実施例54:N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.31(s,1H),9.22(s,1H),8.43(d,1H),8.26(d,1H),7.92(d,2H),7.86(d,1H),7.63(m,2H),4.55(s,2H),2.69(s,5H),2.26(s,6H),2.18(s,1H),0.92(d,2H),0.69(d,2H)。
HPLC-MS:Rt2.88 m/z510.0(MH)。
【0249】
実施例55:N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.32(s,1H),9.24(d,1H),8.45(dd,1H),8.23(dd,2H),8.02(dd,2H),7.91(d,2H),4.54(t,2H),2.71(s,3H),2.68(d,2H),2.24(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.83 m/z488.0(MH)。
【0250】
実施例56:6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-6-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.36(s,2H),9.21(d,1H),8.44(dd,1H),8.26(d,1H),8.14(d,1H),8.10(dd,1H),7.92(t,2H),7.85(d,1H),4.54(t,2H),2.71(s,3H),2.70(t,2H),2.25(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.84 m/z504.0(MH)。
【0251】
実施例57:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.36(s,1H),9.18(s,1H),8.66(s,1H),8.38(d,1H),7.92(d,1H),7.84(d,1H),7.67-7.61(m,2H),4.51(t,2H),2.75-2.64(m,[5H(2H+3H)]),2.24(s,1H),2.17(dd,1H),0.92(d,2H),0.69(d,2H)。
HPLC-MS:Rt2.66 m/z565.9(MH)。
【0252】
実施例58:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.38(s,1H),9.19(d,1H),8.65(s,1H),8.40(dd,1H),8.23(t,1H),8.01(ddd,2H),7.91(dd,1H),4.47(t,2H),2.70(s,3H),2.66(t,2H),2.20(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.61 m/z543.9(MH)。
【0253】
実施例59:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.38(s,1H),9.17(d,1H),8.65(s,1H),8.39(dd,1H),8.14(d,1H),8.10(dd,1H),7.91(d,1H),7.85(d,1H),4.48(t,2H),2.71(s,3H),2.67(t,2H),2.22(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.64 m/z559.8(MH)。
【0254】
実施例60:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.74(s,1H),9.17(d,1H),8.95(s,1H),8.38(dd,1H),7.92(dd,1H),7.85(d,1H),7.65(d,1H),7.63(d,1H),4.55(t,2H),2.71-2.65(m,5H(2H+3H)),2.22(s,6H),2.17(ddd,1H),0.96-0.89(m,2H),0.72-0.66(m,2H)。
HPLC-MS:Rt2.46 m/z511.1(MH)。
【0255】
実施例61:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)-6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.67(s,1H),9.20(d,1H),8.97(s,1H),8.41(dd,1H),8.23(t,1H),8.02(td,2H),7.92(m,1H),4.55(t,2H),2.75(t,2H),2.71(s,3H),2.27(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.39 m/z489.0(MH)。
【0256】
実施例62:6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)-N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリミジン-2-イル)ニコチンアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.73(s,1H),9.18(d,1H),8.96(s,1H),8.40(dd,1H),8.15(d,1H),8.13-8.07(m,1H),7.92(d,1H),7.86(d,1H),4.53(t,2H),2.71(s,3H),2.67(t,2H),2.22(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.43 m/z505.0(MH)。
【0257】
実施例63:N-(5-ブロモ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.49(s,1H),9.43(s,2H),8.43(s,1H),8.07(s,1H),7.92(q,2H),7.67(s,1H),4.28(t,2H),2.75(t,2H),2.69(s,3H),2.63(td,1H),2.28(s,6H),0.98-0.88(m,2H),0.66(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.89 m/z565.0(MH)。
【0258】
実施例64:N-(5-シアノ-4-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン-2-イル)-2-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリミジン-5-カルボキサミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.78(s,1H),9.44(s,2H),8.71(s,1H),8.13(s,1H),7.92(q,2H),7.67(s,1H),4.35(t,2H),2.75(t,2H),2.69(s,3H),2.63(td,1H),2.27(s,6H),0.98-0.89(m,2H),0.66(q,2H)。
HPLC-MS:Rt2.67 m/z511.0(MH)。
【0259】
実施例65:4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
(スキーム7bに記載の一般手順の例)
【化57】
0.5mLの無水DMF中の4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)安息香酸(80mg、0.29mmol)、HATU(124.1mg、0.32mmol)およびDIPEA(0.11mL、0.65mmol)の溶液に、1.0mLの無水DMF中の6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-アミン(85.3mg、0.29mmol)を滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCOで2回洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製物を、combiflashクロマトグラフィーカラム(DCM/MeOH)によって精製して、4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミドを得た(91.4mg、57.1%)。
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.82(s,1H),9.15(d,1H),8.38(dd,1H),8.20(t,1H),7.96(t,2H),7.86(dd,2H),7.77(d,1H),7.64(dd,1H),4.59(m,2H),3.63(d,2H),2.95(d,6H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.98 m/z542.0(MH)。
【0260】
実施例66~76を、対応するカルボン酸およびアミンから出発して、実施例65に示されるようにして得た。
【0261】
実施例66:4-ブロモ-N-(6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.62(s,1H),9.06(s,1H),8.31(d,1H),7.88(d,1H),7.83(d,1H),7.73(d,1H),7.68(s,1H),7.64-7.57(m,3H),4.45-4.39(m,2H),2.68(s,5H),2.65(s,6H),2.24-2.15(m,1H),0.92(d,2H),0.67(d,2H)。
HPLC-MS:Rt2.99 m/z564.0(MH)。
【0262】
実施例67:4-ブロモ-N-(6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.72(s,1H),9.09(d,1H),8.34(dd,1H),8.12(d,1H),8.07(dd,1H),7.87(d,1H),7.83(d,2H),7.71(s,1H),7.65(dd,1H),4.55(t,2H),3.63(t,2H),2.96(s,6H),2.71(s,3H)。
HPLC-MS:Rt3.01 m/z:557.9(MH)。
【0263】
実施例68:4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.76(s,1H),9.06(s,1H),8.36(m,3H),7.84(d,1H),7.81(d,1H),7.74(s,1H),7.63(t,2H),4.52(t,2H),3.44(t,2H),2.81(s,6H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt3.06 m/z:592.0(MH)。
【0264】
実施例69:4-ブロモ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.62(s,1H),9.05(m,1H),8.25(dd,1H),8.00(dd,2H),7.84(d,1H),7.71(m,3H),7.62(dd,1H),4.49(s,2H),3.96(s,3H),2.83(s,5H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.84 m/z553.9(MH)。
【0265】
実施例70:4-ブロモ-N-(6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.75(s,1H),9.12(d,1H),8.45(d,1H),8.42(dd,1H),8.38(dd,1H),8.13(d,1H),8.03(d,1H),7.86(d,1H),7.70(d,1H),7.63(dd,1H),4.48(t,2H),3.54(t,2H),2.79(s,6H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.84 m/z:548.9(MH)。
【0266】
実施例71:4-シアノ-N-(6-(2-シクロプロピル-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.75(s,1H),9.05(d,1H),8.31(dd,1H),7.96(d,1H),7.88(d,1H),7.79-7.72(m,2H),7.68(d,1H),7.64-7.57(m,2H),4.38(t,2H),2.84(s,2H),2.68(s,3H),2.35(s,6H),2.25-2.16(m,1H),0.92(q,2H),0.72-0.63(m,2H)。
HPLC-MS:Rt2.74 m/z509.1(MH)。
【0267】
実施例72:4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-フルオロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.15(s,1H),9.21(d,1H),8.43(dd,1H),8.19(t,1H),8.00(d,1H),7.96(t,3H),7.87(d,1H),7.78(d,1H),4.73(m,2H),3.64(d,2H),2.92(d,6H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.71 m/z487.1(MH)。
【0268】
実施例73:N-(6-(2-クロロ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=11.11(s,1H),9.17(d,1H),8.42(dd,1H),8.12(d,1H),8.07(dd,1H),8.02(d,1H),7.94(s,1H),7.85(d,1H),7.83(d,1H),7.79(d,1H),4.72(t,2H),3.65(t,2H),2.93(d,6H),2.70(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.74 m/z:503.1(MH)。
【0269】
実施例74:4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.82(s,1H),9.02(d,1H),8.36(m,2H),8.33(d,1H),7.99(d,2H),7.81(d,1H),7.78(s,1H),7.71(d,1H),7.65(d,1H),4.46(t,2H),3.09(t,2H),2.72(s,3H),2.53(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.81 m/z:537.1(MH)。
【0270】
実施例75:4-シアノ-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-N-(6-(2-メトキシ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.73(s,1H),9.04(d,1H),8.25(dd,1H),7.99(m,3H),7.77(d,1H),7.72(dd,1H),7.69(m,2H),4.41(t,2H),3.96(m,3H),2.91(s,2H),2.70(s,3H),2.40(s,6H)。
HPLC-MS:Rt2.59 m/z499.0(MH)。
【0271】
実施例76:4-シアノ-N-(6-(2-シアノ-4-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアミド
H-NMR(400MHz、DMSO-d):δ=10.89(s,1H),9.12(d,1H),8.45(d,1H),8.42(dd,1H),8.38(dd,1H),8.13(d,1H),8.03(t,2H),7.79(d,1H),7.75(dd,1H),4.56(t,2H),3.39(t,2H),2.76(s,6H),2.72(s,3H)。
HPLC-MS:Rt2.56 m/z494.0(MH)。
図1
【国際調査報告】