(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】NRPPAを介した周期的UE ULグラント報告の構成
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20231102BHJP
H04W 4/02 20180101ALI20231102BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20231102BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W4/02
H04W72/21
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023522559
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-05-18
(86)【国際出願番号】 IB2021059769
(87)【国際公開番号】W WO2022084944
(87)【国際公開日】2022-04-28
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リヤジディ, ヤズィード
(72)【発明者】
【氏名】シュリーヴァスタヴ, リテーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ブシン, アケ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ51
(57)【要約】
アップリンクグラントリソースのためのユーザ装置(UE)測位のためのシステムおよび方法が開示される。一実施形態によれば、ロケーションサーバによって実行される方法は、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを、ターゲットUEに対応する基地局へ送信することを含む。本開示によれば、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、基地局がアップリンクグラントリソースを構成することを可能にするために、ターゲットUEの予定通りの周期的報告を少なくとも含み、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。本方法は、構成されたアップリンクグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを基地局から受信することをさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)の測位のためにロケーションサーバ(316)によって実行される方法であって、前記方法は、
● ターゲットUE(312)をサービングする基地局(302-1A)へ、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを送信すること(ステップ402、402-1、500)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするように、前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記基地局からの第2のNRPPaメッセージを受信すること(ステップ404、404-1、504)と、を有し、ここで、前記第2のNRPPaメッセージは、前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記基地局へ送信される前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記サービング基地局への、前記ターゲットUEのULサウンディング基準信号(UL-SRS)構成のための要求をさらに含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、送信される、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して送信される、方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、前記基地局から受信される前記第2のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成を提供するための応答をさらに含む、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとは、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、送信される、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとは、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して送信される、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、前記基地局へ送信される前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションを提供する、前記ターゲットUEのサービス品質(QoS)情報をさらに含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記QoS情報は、QoSレイテンシと、QoS精度と、QoS測位と、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 構成されたグラントリソースの停止または解放を示すアボートインジケーションメッセージを前記基地局に送信すること(ステップ402a、502)を有する、方法。
【請求項11】
ユーザ装置(UE)の測位において動作するロケーションサーバ(316、700)であって、
● インターフェース(708、808)と、
● 前記インターフェースに関連付けられた処理回路(704、804)と、を有し、前記処理回路は、前記ロケーションサーバに、
● ターゲットUE(312)をサービングする基地局(302-1A)へ、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを送信すること(ステップ402、402-1、500)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするように、前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記基地局からの第2のNRPPaメッセージを受信すること(ステップ404、404-1、504)と、を実行させるように構成されており、ここで、前記第2のNRPPaメッセージは、前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする、ロケーションサーバ。
【請求項12】
請求項11に記載のロケーションサーバ(316、700)であって、前記処理回路(704、804)は、前記ロケーションサーバ(316、700)に請求項2~10のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、ロケーションサーバ。
【請求項13】
ユーザ装置(UE)の測位において動作するロケーションサーバ(316、700)であって、
● ターゲットUE(312)をサービングする基地局(302-1A)へ、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを送信すること(ステップ402、402-1、500)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするように、前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記基地局からの第2のNRPPaメッセージを受信すること(ステップ404、404-1、504)と、を実行するように適合しており、ここで、前記第2のNRPPaメッセージは、前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする、ロケーションサーバ。
【請求項14】
請求項13に記載のロケーションサーバ(316、700)であって、前記ロケーションサーバ(316、700)は、請求項2~10のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに適合している、ロケーションサーバ。
【請求項15】
ユーザ装置(UE)の測位において基地局(302-1A)によって実行される方法であって、前記基地局は、ターゲットUE(312)をサービングし、前記方法は、
● 1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージをロケーションサーバ(316)から受信すること(ステップ402、402-1、600)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするように、前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを前記ロケーションサーバへ送信すること(ステップ404、404-1、612)と、を有する、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記ロケーションサーバから受信される前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEのULサウンディング基準信号(UL-SRS)構成のための要求をさらに含む、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法であって、前記ロケーションサーバに送信される前記第2のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成を提供するための応答をさらに含む、方法。
【請求項20】
請求項15に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項21】
請求項15に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項22】
請求項15に記載の方法であって、前記ロケーションサーバから受信された前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションを提供する、前記ターゲットUEのサービス品質(QoS)情報をさらに含む、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、前記ターゲットUEのための前記QoS情報は、QoSレイテンシと、QoS精度と、QoS測位と、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項24】
請求項15から23のいずれか一項に記載の方法であって、前記基地局が、次世代ノードBセントラルユニット(gNB-CU)と、gNB分散ユニット(gNB-DU)と、を含み、
● 前記gNB-CUは、前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとを考慮して、前記測位報告の周期を、前記ターゲットUEのための事前構成されたUL送信へ適応させる、方法。
【請求項25】
請求項15から24のいずれか一項に記載の方法であって、前記gNB-CUは、前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとを前記gNB-DUへさらに送信する、方法。
【請求項26】
請求項15~25のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 前記ロケーションサーバからアボートインジケーションメッセージを受信すること(ステップ402a、602)を有し、ここで、前記アボートインジケーションメッセージは、構成されたグラントリソースの停止または解放を示す、方法。
【請求項27】
請求項15~26のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 前記ターゲットUE(312)を含む異なる複数のUE間で、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションに基づいて、ULグラントリソースの割り当てにおいて優先順位付けすること(ステップ403、604)を有する、方法。
【請求項28】
請求項15~27のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 前記予定通りのUE周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションと、を考慮することによって、前記ターゲットUEのためのULグラントリソースを構成すること(ステップ403a、606)を有する、方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、さらに、
●前記受信されたアボートインジケーションメッセージに基づいて、構成されたULグラントリソースを解放または停止すると決定すること(ステップ403b、608)を有する、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、さらに、
● 前記ターゲットUEへの前記構成されたULグラントリソースを解放すること(ステップ403c、610)を有する、方法。
【請求項31】
ユーザ装置(UE)の測位において動作する基地局(302-1A、700)であって、
● インターフェース(708、808)と、
● 前記インターフェースに関連付けられ処理回路(704、804)と、を有し、前記処理回路は、前記基地局に、
● 1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージをロケーションサーバ(316)から受信すること(ステップ402、402-1、600)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするように、前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを前記ロケーションサーバへ送信すること(ステップ404、404-1、612)と、を実行させるように構成されている、基地局。
【請求項32】
請求項31に記載の基地局(302-1A、700)であって、前記処理回路(704、804)は、前記基地局(302-1A、700)に、請求項16から30のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成されている、基地局。
【請求項33】
ユーザ装置(UE)の測位において動作する基地局(302-1A、700)であって、
● 1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージをロケーションサーバ(316)から受信すること(ステップ402、402-1、600)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするように、前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを前記ロケーションサーバへ送信すること(ステップ404、404-1、612)と、を実行するように適合している、基地局。
【請求項34】
請求項33に記載の基地局(302-1A、700)であって、前記基地局(302-1A、700)は、請求項16~30のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに適合している、基地局。
【請求項35】
ユーザ装置(UE)(312)の測位においてUEによって実行される方法であって、前記UEは基地局(302-1A)によってサービングされ、前記方法は、
● 前記基地局(302-1A)によって構成されたアップリンク(UL)グラントリソースを取得すること(ステップ403c)と、ここで、前記ULグラントリソースは、前記基地局によってロケーションサーバ(316)から受信される、予定通りのUE周期的報告と、前記UEの測位要件に関連付けられる優先度インジケーションと、に基づいて、構成され、
● 前記取得されたULグラントリソースを使用して前記ロケーションサーバ(316)へ測定結果を提供すること(ステップ410)と、を有する、方法。
【請求項36】
ユーザ装置(UE)(312、1000)の測位において動作し、基地局(302-1A)によってサービングされるUEであって、前記UEは、
● 前記基地局(302-1A)によって構成されたアップリンク(UL)グラントリソースを取得すること(ステップ403c)と、ここで、前記ULグラントリソースは、前記基地局によってロケーションサーバ(316)から受信される、予定通りのUE周期的報告と、前記UEの測位要件に関連付けられる優先度インジケーションと、に基づいて、構成され、
● 前記構成されたULグラントリソースを使用して前記ロケーションサーバへ測定結果を提供すること(ステップ410)と、を実行するように適合している、UE。
【請求項37】
ユーザ装置(UE)(312、1000)測位において動作し、基地局(302-1A)によってサービングされるUEであって、前記UEは、
● 1つまたは複数の送信機(1008)と、
● 1つまたは複数の受信機(1010)と、
● 前記1つまたは複数の送信機(1008)と前記1つまたは複数の受信機(1010)とに関連付けられた処理回路(1002)と、を有し、前記処理回路(1002)は前記UE(312、1000)に、
● 前記基地局(302-1A)によって構成されたアップリンク(UL)グラントリソースを取得すること(ステップ403c)と、ここで、前記ULグラントリソースは、前記基地局によってロケーションサーバ(316)から受信される、予定通りのUE周期的報告と、前記UEの測位要件に関連付けられる優先度インジケーションと、に基づいて、構成され、
●前記取得されたULグラントリソースを使用して前記ロケーションサーバ(316)へ測定結果を提供すること(ステップ410)と、を実行させるように構成されている、UE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照) 本願は、2020年10月22日に出願された仮特許出願第63/104,219号の利益を主張し、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、アップリンク(UL)グラントリソースのためのユーザ装置(UE)測位に関する。
【背景技術】
【0003】
NR測位アーキテクチャ
リリース15およびニューレディオ(NR)の導入以来、位置管理機能(LMF)とターゲットデバイス間のポイントツーポイント通信プロトコルであるロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)は、NRおよびロングタームエボリューション(LTE)(TS 37.355)の両方でユーザ装置(UE)の測位のために再利用されることが合意された。
【0004】
コアネットワークにおいて、新しい論理ノードであるLMFは、NR、エボルブドユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)、または両方のRAT特有の測位方法に基づいて、UE位置を計算することを担うメインサーバである。ニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)は、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)とLMFとの間の通信プロトコルである。
【0005】
図1は、測位目的のためのネットワークアーキテクチャを示す、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))技術仕様書(TS)38.305 V15.4.0の
図5.1-1の再現である。図示のように、測位のための第5世代(5G)システム(5GS)アーキテクチャは、次世代ノードB(gNB)および次世代拡張または発展型ノードB(ng-eNB)を含むNG-RANと、アクセスアンドモビリティマネジメント機能(AMF)およびLMFを含む5Gコア(5GC)と、を含む。LMFは、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)と、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)とへのシグナリングコネクションを有し得る。このアーキテクチャに関して、3GPP(登録商標) TS 38.305 V15.4.0のSection5.1は次のように記載している。
【表1】
【0006】
NR(TS 38.305)では、以下のような新しい強化された測位方法が定義されている:
-NRエンハンスドセルID(E-CID);
-マルチラウンドトリップタイム(RTT)測位;
-ダウンリンク放射方向角度(DL-AoD);
-ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA);
-アップリンク到達時間差(UL-TDOA);
-到達方位角度(A-AoA)および到達方向天頂角度(Z-AoA)を含む、アップリンク到達方向角度(UL-AoA)。
【0007】
マルチRTT測位(他の方法にも適用可能)のためのシグナリング交換の例を
図2に示す。
【0008】
構成されたグラント
構成されたグラントを用いて、gNBは、最初のハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信およびHARQ再送信のためのアップリンクリソースをUEに割り当てることができる。2つのタイプの構成されたアップリンクグラントが定義されている:
● タイプ1では、レンジレート訂正(RRC)は、構成されたアップリンクグラント(周期的グラントを含む)を直接的に提供する。
● タイプ2では、RRCは、構成されたアップリンクグラントの周期を定義し、一方で、構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)に対してアドレス指定された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、構成されたアップリンクグラントをシグナリングしてアクティブ化するか、またはそれを非アクティブ化することができ、すなわち、あるCS-RNTIに対してアドレス指定されたPDCCHは、非アクティブ化されるまで、アップリンクグラントがRRCによって定義された周期に従って暗黙的に再使用され得ることを示す。
【0009】
測位のためのリリース17のエンハンスメント(拡張)
リリース16で規定されているように、NR測位アーキテクチャおよび既存の測位技法を維持する一方で、リリース17の測位強化の1つの目標は、精度の向上、レイテンシの削減、ネットワーク効率、およびデバイス効率のための可能なシグナリングおよび手順を特定することである。
【0010】
低レイテンシの要件を満たすために、UEとネットワークとの間のULにおける送信遅延は、削減され、最適化されるべきである。
【0011】
現在、UEは、ステップ8でLMFから送信される、TS 37.355(以下の抽出を参照)で規定された、周期的報告インジケーションに従って、
図2のLPPステップ10を介して、自己のUL周期的測位結果を報告することになっている。この情報要素は、デバイスがそのUE能力においてそのような周期的報告をサポートする場合、測定報告の周期をUEに示すことができる(ステップ0で通知される)。
【表2】
【0012】
UE識別子
NRPPaを介してLMFからgNBに送信されるメッセージについて、NGAP規格書(TS 38.413)によれば、以下に示されるように、UEは、一時ID:AMF UE NGAP IDおよびRAN UE NGAP IDによって、次世代アプリケーションプロトコル(NG-AP)トランスポートメッセージにおいて、識別される。
DOWNLINK UE ASSOCIATED NRPPA TRANSPORT(ダウンリンクUE関連のNRPPA トランスポート)
このメッセージは、AMFによって送信され、NGインターフェースを介してNRPPaメッセージを搬送するために使用される。
方向:AMF=>NG-RANノード
【表3】
【発明の概要】
【0013】
本開示によれば、レイテンシおよび/または精度の観点から、サービス品質(QoS)情報に沿って、次世代(NR)基地局へのユーザ装置(UE)による周期的位置情報報告の周期を、新しい無線測位プロトコルアネックス(NRPPa)を介してシグナリングするためのシステムおよび方法が開示される。基地局は、それに応じてUEの既存のアップリンク(UL)グラントを優先順位付けして構成するために、位置情報(ロケーション情報)を考慮することができる。次いで、UEは、他のUL送信との衝突を回避しながら、その周期的なロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)の測位レポート(測位報告)を送信することができる。さらに、位置管理機能(LMF)は、UEから取得された最初の数個の測定報告から測定値を計算し、構成されたグラントリソースを停止/解放するように基地局に通知することができる。
【0014】
UE測位においてロケーションサーバ(たとえば、LMF)によって実行される方法の実施形態が開示される。一実施形態によれば、本方法は、ターゲットUEをサービング(サービスを提供)する基地局に1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージを送信することと、基地局から第2のNRPPaメッセージを受信することと、を備える。本開示によれば、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、ターゲットUEによる予定通りの周期的報告を含むとともに、基地局がULグラントリソースを構成することを可能にするために、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。第2のNRPPaメッセージは、構成されたULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする。
【0015】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、基地局へ送信される1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、サービング基地局への、ターゲットUEのULサウンディング基準信号(UL-SRS)構成の要求を、さらに含む。
【0016】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEのUL-SRS構成の要求、ターゲットUEの予定通りの周期的報告、およびターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションは、ロケーションサーバから基地局へ、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、送信される。
【0017】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEのUL-SRS構成の要求、ターゲットUEの予定通りの周期的報告、およびターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションは、ロケーションサーバから基地局へ、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して送信される。
【0018】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、基地局から受信される第2のNRPPaメッセージは、サービング基地局からターゲットUEのUL-SRS構成を提供するためのレスポンス(応答)をさらに含む。
【0019】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションとは、ロケーションサーバから基地局へ、同じ第1のNRPPaメッセージを介して送信される。
【0020】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションとは、ロケーションサーバから基地局へ、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して送信される。
【0021】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、基地局へ送信される1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、ターゲットUEのQoS情報をさらに含み、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。
【0022】
ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEのQoS情報は、QoSレイテンシ、QoS精度、およびQoS測位のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
1つの実施形態によれば、ロケーションサーバによって実行される方法の一実施形態によれば、事前構成されたグラントリソースをアボート(停止)またはリリース(解放)することを示す、基地局へのアボートインジケーションメッセージを送信すること、をさらに含む。
【0024】
UE測位において、ロケーションサーバが実行する対応する実施形態も開示される。一実施形態によれば、ロケーションサーバは、ターゲットUEをサービングする基地局に1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージを送信し、基地局から第2のNRPPaメッセージを受信するように適合される。本開示によれば、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、ターゲットUEによる予定通りの周期的報告を含み、基地局がULグラントリソースを構成することを可能にするように、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。第2のNRPPaメッセージは、構成されたULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする。
【0025】
一実施形態によれば、UE測位において実行するロケーションサーバは、インターフェースと、当該インターフェースに関連付けられた処理回路と、を含む。処理回路は、ロケーションサーバに、ターゲットUEをサービングする基地局へ1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージを送信させ、基地局から第2のNRPPaメッセージを受信させる、ように構成される。本開示によれば、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含み、基地局がULグラントリソースを構成することを可能にするように、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。第2のNRPPaメッセージは、構成されたULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする。
【0026】
UE測位において、ターゲットUEをサービングする基地局によって実行される方法の実施形態も開示される。一実施形態によれば、本方法は、ロケーションサーバから1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージを受信することと、ロケーションサーバに第2のNRPPaメッセージを送信することと、を含む。本開示によれば、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含み、基地局がULグラントリソースを構成することを可能にするように、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。第2のNRPPaメッセージは、構成されたULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする。
【0027】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ロケーションサーバから受信される1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、基地局への、ターゲットUEのUL-SRS構成の要求をさらに含む。
【0028】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEのUL-SRS構成の要求、ターゲットUEの予定通りの周期的報告、およびターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションは、ロケーションサーバから基地局への、同じ第1のNRPPaメッセージを介して受信される。
【0029】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEのUL-SRS構成のための要件、ターゲットUEの予定通りの周期的報告、およびターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションは、ロケーションサーバから基地局への異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して受信される。
【0030】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ロケーションサーバに送信される第2のNRPPaメッセージは、ターゲットUEのUL-SRS構成をロケーションサーバに提供するための応答をさらに含む。
【0031】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションとは、ロケーションサーバから基地局への同じ第1のNRPPaメッセージを介して受信される。
【0032】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションとは、ロケーションサーバから基地局への異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して受信される。
【0033】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ロケーションサーバから受信される1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、さらに、ターゲットUEのQoS情報を含むとともに、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。
【0034】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、ターゲットUEのためのQoS情報は、QoSレイテンシ、QoS精度、およびQoS測位のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
基地局によって実行される方法の一実施形態によれば、基地局は、次世代ノードBセントラルユニット(gNB-CU)およびgNB分散ユニット(gNB-DU)を含む。gNB-CUは、予定通りの周期的報告と、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションとを考慮して、測位報告の周期と、ターゲットUEのための事前構成されたUL送信とを適応させる。さらに、gNB-CUは、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた期待周期的報告及び優先度インジケーションをgNB-DUへ送信する。
【0036】
一実施形態によれば、基地局によって実行される方法は、ロケーションサーバからアボートインジケーションメッセージを受信すること、をさらに含む。アボートインジケーションメッセージは、構成されたグラントリソースの停止または解放を示す。
【0037】
一実施形態によれば、基地局によって実行される方法は、ロケーションサーバから受信されるターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションに基づいて、ULグラントリソースの割り当てにおける、異なる複数のUE間の優先度を決定することをさらに含む。
【0038】
一実施形態によれば、基地局によって実行される方法は、予定通りのUE周期的報告と、ロケーションサーバから受信されるターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションとを考慮することによって、ターゲットUEのためのULグラントリソースを構成することをさらに含む。
【0039】
一実施形態によれば、基地局によって実行される方法は、受信されたアボートインジケーションメッセージに基づいて、構成されたULグラントリソースを解放またはアボートすると決定すること、をさらに有する。
【0040】
一実施形態によれば、基地局によって実行される方法は、ターゲットUEへの構成されたULグラントリソースを解放することをさらに含む。
【0041】
UE測位において、実行される、ターゲットUEをサービングする基地局の対応する実施形態も開示される。一実施形態によれば、基地局は、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージをロケーションサーバから受信し、第2のNRPPaメッセージをロケーションサーバへ送信するように適合される。本開示によれば、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、基地局がULグラントリソースを構成することを可能にするように、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する。第2のNRPPaメッセージは、構成されたULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする。
【0042】
一実施形態によれば、UE測位において動作する、ターゲットUEをサービングする基地局は、インターフェースと、インターフェースに関連付けられた処理回路と、を含む。処理回路は、基地局に、ロケーションサーバから1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージを受信させ、第2のNRPPaメッセージをロケーションサーバに送信させるように構成される。本開示によれば、1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、基地局がULグラントリソースを構成することを可能にするために、ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションと、を含む。第2のNRPPaメッセージは、構成されたULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする。
【0043】
基地局によってサービングされるUEの測位においてUEによって実行される方法の実施形態も開示される。一実施形態によれば、本方法は、基地局によって構成されたULグラントリソースを取得することと、構成されたULグラントリソースを使用してロケーションサーバに測定結果を提供することと、を含む。本開示によれば、ULグラントリソースは、予定通りのUEによる周期的報告と、ロケーションサーバから基地局への、受信されたUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションと、に基づいて基地局によって構成される。
【0044】
基地局によってサービングされるUEの測位において動作するUEの対応する実施形態も開示される。一実施形態によれば、UEは、基地局によって構成されたULグラントリソースを取得し、構成されたULグラントリソースを使用してロケーションサーバに測定結果を提供するように適合される。本開示によれば、ULグラントリソースは、予定通りのUEの周期的報告と、ロケーションサーバから基地局へよって受信されたUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションと、に基づいて基地局によって構成される。
【0045】
一実施形態によれば、基地局によってサービングされるUEの測位において動作するUEは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の受信機と、1つまたは複数の送信機および1つまたは複数の受信機に関連付けられた処理回路と、を含む。処理回路は、UEに、基地局によって構成されるULグラントリソースを取得させ、構成されたULグラントリソースを使用してロケーションサーバに測定値を提供させるように構成される。本開示によれば、ULグラントリソースは、予定通りのUEの周期的報告と、ロケーションサーバから基地局へよって受信されたUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションと、に基づいて基地局によって構成される。
【0046】
特定の実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供することができる。例えば、本開示の実施形態は、以下の利点のうちの任意の1つ以上を提供することができる:
-基地局が、UE ULグラントを測位送信と協調させるための、より多くの情報を有することとなるように、周期的な送信において、NRPPaをLPPと整合させること、
-UEの、事前構成された他のUL送信時間間隔との衝突を回避すること、
-UEがその測定を報告するためのリソースを前もって(正しい時刻に)提供することで、全体的な測位手順遅延を最小化することができ、
-構成されたグラントリソースを効率的に解放し、
-測位精度を高め、ネットワークのレイテンシを削減する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明とともに本開示の原理を説明されるのに役立つ。
【0048】
【
図1】は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))の新無線(NR)における、NRによる典型的な測位アーキテクチャを示す。
【0049】
【
図2】は、マルチラウンドトリップタイム(RTT)測位の典型的なフローチャートを示す。
【0050】
【
図3B】は、本発明の実施形態を実装することができるセルラー通信システムの一実施形態を示す。
【0051】
【
図4B】は、本発明の実施形態による、様々なノード間の測位のためのシグナリング交換のフローチャートを示す。
【0052】
【
図5】は、本開示のいくつかの実施形態による、測位のためのシグナリング交換におけるロケーションサーバの動作を示す。
【0053】
【
図6】は、本開示のいくつかの実施形態による、測位のためのシグナリング交換における基地局の動作を示す。
【0054】
【
図9】は、本発明の実施形態を実装することができるネットワークノードの例示的な実施形態の概略構成図である。
【0055】
【
図11】は、本開示の実施形態が実装され得る、ワイヤレス通信デバイスの例示的な実施形態の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下に記載される実施形態は、当業者が実施形態を実施し、実施形態を実施する最良の形態を示すことを可能にする情報を表す。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で特に対処されないこれらの概念の適用を認識するであろう。これらの概念およびアプリケーションは、本開示の範囲内にあることを理解されたい。
【0057】
ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0058】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられ、かつ/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。a/an/the+要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的でない限り、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0059】
無線ノード:本開示で使用される場合、「無線ノード」は、無線アクセスノードまたはワイヤレス通信デバイスのいずれかである。
【0060】
無線アクセスノード:本開示で使用される場合、「無線アクセスノード」または「無線ネットワークノード」または「無線アクセスネットワークノード」は、無線で信号を送信および/または受信するように動作するセルラー通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)における任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの実例は、限定はされないが、基地局(たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))第5世代(5G)のNRネットワークにおけるニューレディオ(NR)基地局(gNB)または3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークにおける拡張または発展型ノードB(eNB))、高電力またはマクロ基地局、低電力基地局(たとえば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNBなど)、中継ノード、基地局の機能の一部を実装するネットワークノード(たとえば、gNBセントラルユニット(gNB-CU)を実装するネットワークノードまたはgNB分散ユニット(gNB-DU)を実装するネットワークノード)、または何らかの他の種類の無線アクセスノードの機能の一部を実装するネットワークノードを含む。
【0061】
コアネットワークノード:本開示で使用される場合、「コアネットワークノード」は、コアネットワーク機能を実装するノードまたは任意のコアネットワークにおける任意の種類のノードである。コアネットワークノードとしては、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービス能力公開機能(SCEF)、ホーム加入者サーバ(HSS)などがある。コアネットワークノードのいくつかの他の実例は、アクセスアンドモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク公開機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ユニファイドデータ管理(UDM)などを実装するノードを含む。
【0062】
通信デバイス:本開示で使用される場合、「通信デバイス」は、アクセスネットワークへのアクセスを有する任意のタイプのデバイスである。通信デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、モバイルフォン、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家電、医療機器、メディアプレーヤ、カメラ、または任意のタイプの消費者電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビ、ラジオ、照明器具、タブレットコンピュータ、ラップトップ、またはパーソナルコンピュータ(PC)を含む。通信デバイスは、無線または有線コネクションを介して音声および/またはデータを通信することを可能にする、携帯型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車両搭載型のモバイルデバイスを含みうる。
【0063】
無線通信デバイス:無線通信デバイスは通信デバイスの一種であり、ワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク)にアクセスする(すなわち、それによってサービング(収容)される)任意のタイプの無線デバイスであり得る。ワイヤレス通信デバイスのいくつかの例は、3GPP(登録商標)ネットワーク中のユーザ装置デバイス(UE)、マシンタイプコミュニケーション(MTC)デバイス、およびモノのインターネット(IoT)デバイスを含むが、これらに限定されない。そのような無線通信デバイスは、モバイルフォン、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家電、医療機器、メディアプレーヤ、カメラ、または任意のタイプの消費者電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビ、ラジオ、照明器具、タブレットコンピュータ、ラップトップ、またはPCであり得るか、またはそれらに統合され得る。無線通信デバイスは、ワイヤレスコネクションを介して音声および/またはデータを通信することを可能にする、携帯型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車両搭載型の移動デバイスであり得る。
【0064】
ネットワークノード:本明細書で使用される「ネットワークノード」は、RANの一部であるか、またはセルラー通信ネットワーク/システムのコアネットワークにおける任意のノードである。
【0065】
送信/受信点(TRP):いくつかの実施形態によれば、TRPは、ネットワークノード、無線ヘッド、空間関係、または送信構成インジケータ(TCI)状態のいずれかであり得る。TRPは、いくつかの実施形態によれば、空間関係またはTCI状態によって表され得る。いくつかの実施形態によれば、TRPは、複数のTCI状態を使用することができる。
【0066】
本開示によれば、3GPP(登録商標)セルラ通信システムに焦点をあてて説明されているため、3GPP(登録商標)用語や3GPP(登録商標)用語に類似した用語がしばしば用いられることに留意されたい。しかしながら、ここで開示される概念は、3GPP(登録商標)システムに限定されない。
【0067】
本開示の説明では、「セル」という用語が参照され得るが、特に5G NR概念に関しては、セルの代わりにビームが使用されてもよく、したがって、本開示で説明される概念がセルとビームの両方に等しく適用可能であることに留意することが重要であろう。
【0068】
測位の周期的報告と、アップリンク(UL)グラントの構成には、現在のところ、特定の課題が存在する。ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)は、ロケーション情報レポート(位置情報報告)のために、ユーザ装置(UE)による測定結果を報告する周期を構成するが、これは基地局(例えば、gNB)には知られていない。このため、gNBは、UE報告の周期に整合したULグラントを構成することができないことがある。
【0069】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で送信するための、有効なULグラントは、gNBによってUEに事前に割り当てられていなければならない。現在、UEがLMFへ周期的な位置情報を提供しうる、
図2のステップ8またはステップ10における周期的なLPP報告がどのようなものであるかを、gNBは、知らない。代わりに、gNBは、上記のステップ11におけるNRPPa測定応答が、一度に(オンデマンドで)送信されるべきか、または多くのメッセージ(周期的NRPP報告)で送信されるべきかを知るが、gNBは、LPPを介してLMFに情報を報告するUEのウィンドウを知ることができない。これは、そのようなgNB/LMF情報の交換を必要としないダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)などの測位方式にとって、特に重要である。したがって、gNBにおけるUL情報のそのような同期の欠如は、ULグラントを適切に構成することを妨げており、その結果、シグナリングを遅延させ、全体的なネットワークのレイテンシに影響を及ぼす可能性がある。さらに、LPPを介してUEによって実行される周期的測位報告は、UEがコネクテッドモード(たとえば、レンジレート訂正(RRC))にあるとき、gNBによって構成された他のUL送信と衝突することは、避けられるべきであろう。
【0070】
さらに、LMFは、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)支援データ(AD)を提供するとき、UEが測定を実行し、LPPを介してLMFに報告すべきセル/TRPの優先リストを提供する。LTEでは、32個のセルのリストが提供される。DL-TDOAの場合、リッチレポート/ラインオブサイト(LOS)が利用可能である場合、3つの基準信号時間差(RSTD)が適切であり、同様に、マルチラウンドトリップ時間(RTT)の場合、2つまでの隣接TRP測定が、位置を計算するのに十分であり得る。しかしながら、LMFが、いくつかのセル/TRPリストをUEに提供するのは、いくつかのセル/TRPのみから取得された測定が、主に、それらが非ラインオブサイト(NLOS)であり、UEが大きな不確実性を有する場合、位置を計算するのに十分でないことがあるからである。測位を計算するのにUEは多くの電力を消費してしまうことがあり、いくつかのセルについての測定結果を提供することは、時間がかかり、シグナリング負荷を増加させ、多くの無線リソースを必要とする。
【0071】
一方、測位のサービス品質(QoS)は、測位精度とレイテンシの観点から定義される。測位のQoSは、測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供する(より詳しくは以下の表に開示される)。いくつかの用途は、より速い応答時間とともに高い測位精度を必要とするものがある(自動運転などの遅延を許容しない測位用途)。いくつかの用途は、遅延を許容することがあり、低い測位精度でまばらにトラッキング(追跡)することが、十分であり得る(例えば、商品/物体がまだ工場に位置しているか、または移動中であるかにかかわらず、追跡するような場合)。QoSの必要性(たとえば、測位要件)に応じて、gNBにおいて異なるポリシーを採用することができる。一例として、遅延に寛容な用途と比較して、遅延に寛容でない用途に対しては、より多くのリソースを確保することができる。しかしながら、従来、gNBは、測位のためのQoSを認識していない。
【0072】
図3Aは、本発明の実施形態が実装され得るセルラー通信システム300の一実施形態を示す。本明開示で説明される実施形態によれば、セルラー通信システム300は、次世代RAN(NG-RAN)および5Gコア(5GC)を含む5Gシステム(5GS)である。この例では、RANは、基地局302-1および302-2を含み、5GSにおいて、NR基地局(gNB)と、オプションで次世代eNB(ng-eNB)(たとえば、5GCに接続されたLTE RANノード)とを含み、対応する(マクロ)セル304-1および304-2を制御する。基地局302-1および302-2は、本開示によれば一般に、または、集合的に基地局302と呼ばれ、個別に基地局302と呼ばれることもある。同様に、(マクロ)セル304-1および304-2は、本開示によれば一般にまたは集合的に(マクロ)セル304と呼ばれ、個別に(マクロ)セル304と呼ばれることがある。RANは、対応するスモールセル308-1~308-4を制御するいくつかの低電力ノード306-1~306-4を含み得る。低電力ノード306-1~306-4は、小型基地局(ピコまたはフェムト基地局など)または遠隔無線ヘッド(RRH)などとすることができる。特に、図示されていないが、スモールセル308-1~308-4のうちの1つまたは複数は、代替的に、基地局302によって提供されてもよい。低電力ノード306-1~306-4は、本開示によれば一般に、または集合的に低電力ノード306と呼ばれたり、個別に低電力ノード306と呼ばれたりする。同様に、スモールセル308-1~308-4は、本開示によれば一般に、集合的にスモールセル308と呼ばれ、個々にスモールセル308と呼ばれることがある。セルラー通信システム300は、また、5Gシステム(5GS)において5GCと呼ばれるコアネットワーク310を含む。基地局302(およびオプションでローパワーノード306)は、コアネットワーク310に接続される。
【0073】
基地局302および低電力ノード306は、対応するセル304および308内の無線通信デバイス312-1~312-5にサービスを提供する。無線通信デバイス312-1~312-5は、本開示によれば一般に、集合的に無線通信デバイス312と呼ばれ、個々に無線通信デバイス312と呼ばれることがある。以下の説明では、無線通信デバイス312は、多くの場合、UEであるが、本開示はそれに限定されない。
【0074】
本開示で説明される好ましい実施形態によれば、測位のために、セルラー通信システム300は、
図1に関して上述されたネットワークアーキテクチャを有する。これは、
図3Bに示される。より具体的には、
図3Bに示すように、位置特定の目的のために、コアネットワーク310は、AMF314と、LMF316と、オプションでエボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)318と、オプションでセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)320と、を含む。5GC(例えば、AMF314、LMF316など)内のネットワーク機能(NF)に関して、これらのNFは、例えば、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、または、適切なプラットフォーム、例えば、クラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化される仮想化機能として、実装され得ることに留意されたい。さらに、NG-RANネットワークは、gNB(複数可)302-Aと、オプションでng-eNB(複数可)302-Bとを含む。場合によっては、gNBは、gNB-CUおよびgNB-DUを含む分散アーキテクチャを有してもよく、これらの2つは、F1と呼ばれるインターフェースによって接続される(TS 38.473参照)。
【0075】
現在の既存のRANデザインでは、gNBは、測位に必要なQoSを認識していない。しかしながら、LPPは制御プレーン上で搬送されるため、そのような制御プレーンはユーザプレーンよりも高い優先度を有する。いくつかの用途によれば、gNBは、異なる方法およびQoS要件を有する測位解決策を必要とする複数のUEをサービングする必要がある。そのようなケースで、gNBが測位のためのQoSを認識している場合、gNBは、これらの複数のUEの間で制御プレーンリソースを優先順位付けすることができる。したがって、LMFは、UEごとにQoS(例えば、測位要件に関連付けられた優先度インジケーション)をgNBに提供することが望ましい。
【0076】
図4Aは、LMF316が、本発明の一実施形態に従って測位推定を実行するエンティティである場合の、様々なノード間の測位のためのシグナリング交換の実例を示す。
図4に示された手順のステップは、以下の通りである:
【0077】
ステップ400:LMF316と、サービングgNB302-1Aおよび/または隣接gNB302-2A、302-3A、および302-4AなどのgNBと、の間でNRPPa DL-PRS構成情報交換を実行する。ここで、サービングgNB302-1Aは、ターゲットUE312を現在サービングしている基地局である。
●LMF316は、(たとえば、周期的更新の一部として、または動作、管理および保守(OAM)によってトリガされたものとして)あるTRP構成が望ましいと決定し、NRPPa TRP情報要求(INFORMATION REQUEST)メッセージをgNB(複数可)(サービングgNB302-1Aおよび/または隣接gNB302-2A、302-3A、および302-4A)へ送信する。この要求(リクエスト)は、要求された具体的なTRP構成情報のインジケーションを含む。
●gNB(複数可)は、要求されたTRP情報をNRPPa TRP INFORMATION RESPONSE(TRP情報応答)メッセージ(gNB(複数可)において利用可能である場合)に搭載して提供する。gNBは、情報を提供することができない場合、障害(失敗)の原因を示すTRP INFORMATION FAILUREメッセージを返す。
【0078】
ステップ401:LMF316とターゲットUE312との間でLPP能力転送を実行する。
●LMF316は、UE312が保有するLPP関連能力についての要求を送信することができる。
●UE312は、自己のLPP関連能力をLMF316に転送する。当該能力は、特定の測位方法を指し得るか、または複数の測位方法に共通であり得る。
【0079】
ステップ402:LMF316は、測位情報のために1つまたは複数のNRPPaメッセージをサービングgNB302-1Aへ送信する。NRPPaメッセージは、サービングgNB302-1AからターゲットUE312のアップリンク(UL)情報(ULサウンディング基準信号(UL-SRS)構成情報)を要求するための測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)を含む。ここで、測位情報要求は、ターゲットとなるUE312のUL-SRS構成情報の要求の一例である。用途が異なれば、NRPPaメッセージは、ターゲットUE312のUL-SRS構成情報のための異なる要求を含み得る。また、(1つまたは複数の)NRPPaメッセージは、UE312の予定通りの周期的報告と、UE312のためのQoS情報と、を含む。ここで、QoS情報は、少なくとも、UE312の測位要求に関連する優先度インジケーションを提供する。
【0080】
LMF316は、同じNRPPaメッセージ、または、異なる複数のNRPPaメッセージを介して、測位情報要求と、予定通りのUE周期的報告と、QoS情報と、を送信してもい。たとえば、LMF316が測位情報要求をサービングgNB302-1Aへ送信するとき、LMF316は、同じNRPPaメッセージ中で、TS 37.355において定義されているそのサブフィールドと、所望のレベルのQoSとを用いて、UE周期的報告を考慮するようにサービングgNB302-1Aに要求することもできる。別の例では、LMF316は、測位情報要求を含む第1のNRPPaメッセージをサービングgNB302-1Aへ送信することができ、LMF316は、UE312の予定通りの周期的報告とUE312のためのQoS情報とを含む第2のNRPPaメッセージを送信する。さらに、サービングgNB302-1AがUEの周期的報告およびQoSのレベルを受信した場合、サービングgNB302-1Aは、それに応じてUEのULグラントの周期を構成するためにそれらを考慮することになる。
【0081】
スプリットgNBアーキテクチャの場合、サービングgNB302-1A中のgNB-CUは、受信されたUE周期的報告およびQoS情報を考慮に入れて、測位報告周期と、UEに事前構成されたUL送信と、を適応させる。サービングgNB302-1A中のgNB-CUはまた、いくつかのUE ULグラントがPHY/MACレイヤを介して構成される必要がある場合、F1インターフェースを介してサービングgNB302-1Aに、予定通りの周期的報告およびQoS情報をgNB-DUに提供することができる。
【0082】
別の実施形態によれば、LMF316が、UE312からのすべての測定報告を必要とせずに測位値を計算することができた場合、LMF316は、構成されたグラントリソースの停止または解放を示すために、アボートインジケーションメッセージをサービングgNB302-1Aへ送信することができる(ステップ402a)。サービングgNB302-1Aが分割gNBアーキテクチャを有する場合、gNB-CUはまた、アボートインジケーションをgNB-DUへ送信する。
【0083】
LMF316からサービングgNB302-1Aに送信される、測位情報を要求するためのNRPPaシグナリングの非限定的な例が以下に示される。
【表4】
【0084】
UL測位のためにSRS信号を送信するようにUE312を構成する必要性をgNB-DUに示すためにgNB-CUによって送信される、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)シグナリングの非限定的な例が以下に示される。
【表5】
【0085】
上記の実施形態は、UEが周期的なLPP報告をサポートし、事前に自己の能力をLMFへ通信できる場合には、すべての測位方式に有効である。DL-TDOAなどの他の測位方式では、新しいNRPPaシグナリングを使用して、UEによる予定通りの周期的報告およびQoSレイテンシをgNBに送信することができる。
【0086】
ステップ403:サービングgNB302-1Aは、受信されたQoS情報に基づいて、ULグラントの割り当てにおいて、異なるUE(ターゲットUE312を含む)の間で優先順位を付ける。また、サービングgNB302-1Aは、予定通りのUE周期的報告およびQoS情報を考慮することによって、ターゲットUE312のためのULグラントリソースを構成する(ステップ403a)。さらに、サービングgNB302-1AがLMF316からアボートインジケーションメッセージを受信した場合、サービングgNB302-1Aは、受信したアボートインジケーションメッセージに基づいて、構成されたアップリンクグラントリソースを解放または停止することができる(ステップ403b)。ステップ403cにおいて、サービングgNB302-1Aは、ターゲットUE312に対して構成されたULグラントリソースを解放してもよい。
【0087】
ステップ404:サービングgNB302-1Aは、NRPPa POSITIONING INFORMATION RESPONSE(測位情報応答)メッセージにおいて、UE312のUL-SRS構成情報をLMF316に提供する。ここで、測位情報応答は、UE312のUL-SRS構成情報をLMF316に提供するためのレスポンスの一例である。異なる用途では、UE312のUL-SRS構成情報をLMF316に提供するための他のNRPPa応答メッセージが存在してもよい。サービングgNB302-1Aはまた、NRPPaメッセージを介して、構成されたULグラント(成功または失敗)のアクノレッジメント(肯定応答)をLMF316に提供してもよい。このアクノレッジメントは、NRPPaメッセージ内にカプセル化されてもよい。注:SRS構成がDL-PRS構成よりも前に提供されるかどうかは、実装に依存する。
【0088】
ステップ405a:LMF316は、UE SRS送信のアクティブ化を要求するために、NRPPa SRS Activation Request(アクティブ化要求)メッセージをターゲットUE112のサービングgNB302-1Aに送信してもよい。セミパーシステントUL-SRSの場合、当該メッセージは、アクティブ化されるべきUL-SRSリソースセットのインジケーションを含むとともに、アクティブ化されるべきセミパーシステントUL-SRSリソースのための空間関係を示す情報を含み得る。ステップ405bにおいて、サービングgNB302-1Aは、次いで、UE SRS送信をアクティブ化する。UE312は、UL-SRSリソース構成の時間領域挙動に従ってUL-SRS送信を開始する。
【0089】
ステップ406:LMF316は、選択されたgNB(サービングgNB302-1Aおよび隣接gNB302-2A、302-3A、および302-4Aのうちの1つまたは複数)にNRPPa MEASUREMENT REQUEST(測定要求)メッセージを送信して、マルチRTT測定情報を要求する。このNRPPaメッセージは、選択されたgNBが測定を実行するために必要となる任意の情報を含む
【0090】
ステップ407:LMF316は、(たとえば、測位手順の一部として)支援データメッセージがUE312に提供される必要があると決定し、LPP Provide Assistance Data(LPP支援データ提供)メッセージをUE312へ送信する。そのようなメッセージは、DL-PRS測定を実行するために必要となるUE312のための任意の必要な支援データを含む。
【0091】
ステップ408:LMF316は、LPP Request Location Information(LPP位置情報要求)メッセージをUE312へ送信して、マルチRTT測定を要求する。
【0092】
ステップ409a:UE312は、ステップ407において、支援データ中で提供されたすべてのgNB(サービングgNBと隣接gNBの両方)から、DL-PRS測定を実行する。ステップ409bにおいて、ステップ406で構成された各gNBが、UE312からのUE SRS送信を測定する。
【0093】
ステップ410:UE312は、構成されたグラントリソースを使用して、LPP Provide Location Information(位置情報提供)メッセージに搭載して、Multi-RTTのためのDL-PRS測定値を、LMF316へ、報告する。
【0094】
ステップ411:各gNB (サービングgNB302-1Aおよび隣接gNB302-2A、302-3A、および302-4Aの各々)は、NRPPa測定応答メッセージにおいてLMF316にUE SRS測定値を報告する。次いで、LMF316は、対応するUL測定結果とDL測定結果とがステップ410および411において提供された、各gNBについてのUEとgNBとの間のRx-Tx時間差測定結果からRTTを決定し、UE312の位置を計算する。
【0095】
図4Aのステップ400の他にgNB/LMF交換を要求しない測位方式(ステップ402、404、405a、および405bを省略することができる)の場合、
図4Bが示すように、UE312の予定通りの周期的報告およびUE312のためのQoS情報を送信するために、LMF316からサービングgNB302-1Aへの個々の新しいメッセージが、前もって必要とされる(ステップ402-1)。この新しいメッセージは、サービングgNB302-1Aが、UE312による報告を適切に構成し、それらを構成されたULグラントと整合させることを可能にする。さらに、サービングgNB302-1Aは、構成されたULグラント(成功または失敗)のアクノレッジメントを、NRPPaを介してLMF312へ提供してもよい。このアクノレッジメントは、新しいNRPPaメッセージにおいて提供される(ステップ404-1)。
【0096】
図5は、本開示のいくつかの実施形態によるロケーションサーバ(例えば、LMF316)の動作を示すフローチャートである。このプロセスは、ロケーションサーバについて説明されるが、このプロセスは、より一般的には、任意の位置推定エンティティに適用可能であることに留意されたい。図示のように、ロケーションサーバは、ターゲットUE(たとえば、UE312)をサービングする基地局(たとえば、サービングgNB302-1A)へ、1つまたは複数のNRPPaメッセージを送信する(ステップ500)。上記で説明されたように、1つまたは複数のNRPPaメッセージは、ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、ターゲットUEのためのQoS情報(たとえば、QoS所望レベル)と、を含む。いくつかの用途によれば、1つまたは複数のNRPPaメッセージはまた、サービング基地局への、ターゲットUEのUL情報(UL-SRS構成)を要求するための測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)を含んでもよい。ロケーションサーバは、同じNRPPaメッセージまたは異なる複数のNRPPaメッセージを介して、測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST、予定通りのUE周期的報告、およびQoS情報を送信することができる。ここで、測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUESTは、ターゲットUEのUL-SRS構成情報を要求するための例示的なリクエストである。異なる用途では、1つまたは複数のNRPPaメッセージが、ターゲットUEのUL-SRS構成情報のための異なる複数の要求を含み得る。
【0097】
ロケーションサーバは、基地局へアボートインジケーションメッセージを送信して、ターゲットUEのための構成されたグラントリソースの停止または解放を示すこともできる(ステップ502)。
【0098】
次いで、ロケーションサーバは、サービング基地局からNRPPaメッセージを受信する(ステップ504)。この受信されたNRPPaメッセージは、構成されたULグラント(成功または失敗)のアクノレッジメントを含む。この受信されたNRPPaメッセージが、ロケーションサーバによって送信された測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)に応答するものである場合、この受信されたNRPPaメッセージは、(
図4Aのステップ404に示されるように)測位情報応答(POSITIONING INFORMATION RESPONSE)メッセージであり得、UL-SRS構成情報を提供し得る。いくつかの用途によれば、ロケーションサーバは、UL SRS構成を必要としない。ロケーションサーバは、UEの予期された周期的報告およびQoS情報を基地局に送信するだけで、基地局がそれらを考慮に入れる。基地局からロケーションサーバへのフィードバックは必要ない。
【0099】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、ターゲットUE(たとえば、UE312)をサービングする基地局(たとえば、サービングgNB302-1A)の動作を示すフローチャートである。図示のように、基地局は、ロケーションサーバから1つまたは複数のNRPPaメッセージを受信する(ステップ600)。上記で説明されたように、1つまたは複数のNRPPaメッセージは、ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、ターゲットUEのためのQoS情報(たとえば、QoS所望レベル)とを含む。いくつかの用途によれば、1つまたは複数のNRPPaメッセージはまた、基地局に、ターゲットUEのUL情報(UL-SRS構成)を要求するための測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)を含みうる。基地局は、同じNRPPaメッセージまたは異なる複数のNRPPaメッセージ中で、測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)、予定通りのUE周期的報告、およびQoS情報を受信し得る。ここで、測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)は、ターゲットUEのUL-SRS構成情報に対する例示的な要求である。異なる用途では、1つまたは複数のNRPPaメッセージは、ターゲットUEのUL-SRS構成情報のための異なる要求(複数可)を含み得る。
【0100】
加えて、基地局は、ターゲットUEのための構成されたグラントリソースの停止または解放を示すために、ロケーションサーバからアボートインジケーションメッセージを受信することもできる(ステップ602)。
【0101】
次に、基地局は、受信されたQoS情報に基づいて、ULグラントの割り当てにおいて、異なる複数のUE(ターゲットUE312を含む)間で優先順位付けを行うことができる(ステップ604)。また、基地局は、予定通りのUEの周期的報告およびQoS情報を考慮することによって、ターゲットUEのためのULグラントリソースを構成する(ステップ606)。さらに、基地局がロケーションサーバからアボートインジケーションメッセージを受信した場合、基地局は、受信したアボートインジケーションメッセージに基づいて、構成されたULグラントリソースを解放または停止すると決定することができる(ステップ608)。ステップ610において、基地局は、ターゲットUEへの構成されたULグラントリソースを解放し得る。
【0102】
基地局は、NRPPaメッセージをロケーションサーバへ送信する(ステップ612)。基地局によって送信されたこのNRPPaメッセージが、ロケーションサーバから受信された測位情報要求’(POSITIONING INFORMATION REQUEST)に応答するものである場合、このNRPPaメッセージは、(
図4Aのステップ404に示すように)測位情報応答(POSITIONING INFORMATION RESPONSE)メッセージであり得、UL-SRS構成情報を提供し得る。いくつかの用途によれば、ロケーションサーバは、UL SRS構成を必要としない。ロケーションサーバは、UEの予期された周期的報告およびQoS情報を基地局に送信するだけで、基地局が、それらを考慮に入れる。基地局からロケーションサーバへのフィードバックは必要ない。
【0103】
図7は、本発明のいくつかの実施形態によるネットワークノード700(例えば、基地局302、本明細書に記載される基地局の機能の一部または全部を実装するネットワークノード、またはLMF316またはロケーションサーバが実装されるネットワークノード)の概略構成図である。オプションの機能は、破線のボックスで表される。図示のように、ネットワークノード700は、1つまたは複数のプロセッサ704(たとえば、中央演算処理装置(CPU)、特定用途集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)、メモリ706、およびネットワークインターフェース708を含む制御システム702を有する。1つまたは複数のプロセッサ704は、本開示によれば、処理回路とも呼ばれる。さらに、ネットワークノード700は、各々が、1つまたは複数のアンテナ716に結合された、1つまたは複数の送信機712と、1つまたは複数の受信機714とを含む、1つまたは複数の無線ユニット710を含み得る。無線ユニット710は、無線インターフェース回路と呼ばれてもよく、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態によれば、無線ユニット710は、制御システム702の外部にあり、例えば、有線コネクション(例えば、光ケーブル)を介して制御システム702に接続される。しかしながら、いくつかの他の実施形態によれば、無線ユニット(複数可)710と、潜在的には、アンテナ(複数可)716とが、制御システム702と一体化されてもよい。1つまたは複数のプロセッサ704は、本開示で説明されるネットワークノード700の1つまたは複数の機能(たとえば、本開示で説明される基地局、LMF、またはロケーションサーバの1つまたは複数の機能)を提供するように動作する。ある実施形態によれば、当該機能は、例えばメモリ706に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ704によって実行されるソフトウェアで実現される。
【0104】
図8は、本発明のいくつかの実施形態によるネットワークノード700の仮想化された実施形態を示す概略構成図である。この説明は、他のタイプのネットワークノードにも同様に適用できる。さらに、他のタイプのネットワークノードは、同様の仮想化アーキテクチャを有することができる。
【0105】
本開示で使用される場合、「仮想化」ネットワークノードは、ネットワークノード700の実装であり、ネットワークノード700の機能の少なくとも一部は、仮想コンポーネントとして(例えば、ネットワーク内の物理プロセッシングノード上で実行される仮想マシンを介して)実装される。図示のように、この例示では、ネットワークノード700は、上記で説明されたように、制御システム702および/または1つまたは複数の無線ユニット710を含み得る。制御システム702は、例えば光ケーブル等を介して無線ユニット710に接続されてもよい。ネットワークノード700は、ネットワーク802に結合されるか、またはその一部として含まれる1つまたは複数の処理ノード800を含む。存在する場合、制御システム702または無線ユニットは、ネットワーク802を介してプロセッシングノード800に接続される。各処理ノード800は、1つまたは複数のプロセッサ804(例えば、CPU、ASIC、FPGA、および/または、それらの類似物)、メモリ806、およびネットワークインターフェース808を有する。
【0106】
この例示では、本開示で説明されるネットワークノード700の機能810(たとえば、本開示で説明される基地局、LMF、またはロケーションサーバの1つまたは複数の機能)は、1つまたは複数の処理ノード800において実装されるか、または任意の所望の方式で1つまたは複数の処理ノード800および制御システム702および/または無線ユニット710に分散配置されてもよい。いくつかの特定の実施形態によれば、本開示で説明されるネットワークノード700の機能810の一部または全部は、プロセッシングノード(処理ノード)800によってホストされる仮想環境に実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装される。当業者には理解されるように、処理ノード800と制御システム702との間の追加のシグナリングまたは通信は、所望の機能810の少なくともいくつかを実行するために使用される。特に、いくつかの実施形態によれば、制御システム702は含まれなくてもよく、そのケースでは、無線ユニット710は、適切なネットワークインターフェースを介して処理ノード800と直接的に通信する。
【0107】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、本開示で説明される実施形態のいずれかにしたがって、ネットワークノード700の機能、または、仮想環境内にネットワークノード700の機能810のうちの1つまたは複数を実装するノード(たとえば、プロセッシングノード800)の機能、を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態によれば、前述のコンピュータプログラムプロダクトを有するキャリアが提供される。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリなどの非一時的なコンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0108】
図9は、本発明の他の実施形態によるネットワークノード700の概略構成図である。ネットワークノード700は、1つまたは複数のモジュール900を含み、その各々は、ソフトウェアで実装される。モジュール(複数可)900は、本開示で説明されるネットワークノード700の機能(たとえば、本開示で説明される基地局、LMF、またはロケーションサーバの1つまたは複数の機能)を提供する。この議論は、
図8の処理ノード800に等しく適用可能であり、ここで、モジュール900は、処理ノード800の1つで実装されてもよく、または複数の処理ノード800に分散されてもよく、および/または処理ノード800および制御システム702に分散されてもよい。
【0109】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による無線通信デバイス1000(たとえば、UE312)の概略ブロック図である。図示のように、無線通信デバイス1000は、1つまたは複数のプロセッサ1002(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)、メモリ1004、ならびに、1つまたは複数のアンテナ1012に結合された、1つまたは複数の送信機1008と、1つまたは複数の受信機1010と、を各々が含む1つまたは複数のトランシーバ1006と、を含む。トランシーバ1006は、当業者によって理解されるように、アンテナ1012とプロセッサ1002との間で通信される信号を調整するように構成された、アンテナ1012に接続された無線フロントエンド回路を含む。プロセッサ1002は、本開示によれば処理回路とも呼ばれる。トランシーバ1006は、本開示によれば、無線回路とも呼ばれる。いくつかの実施形態によれば、上記で説明された無線通信デバイス1000の機能(たとえば、本開示で説明されるUE312の1つまたは複数の機能)は、たとえば、メモリ1004に記憶され、(1つまたは複数の)プロセッサ1002によって実行されるソフトウェアで完全にまたは部分的に実装され得る。無線通信デバイス1000は、たとえば、1つまたは複数のユーザインターフェース構成要素(たとえば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、スピーカなどを含む入力/出力インターフェース、および/または無線通信デバイス1000への情報の入力を可能にするための、および/または無線通信デバイス1000からの情報の出力を可能にするための任意の他の構成要素、電源(たとえば、蓄電池および関連する電源回路)など、
図10に示されていない追加の構成要素を含み得ることに留意されたい。
【0110】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本開示で説明される実施形態のいずれか(たとえば、本開示で説明されるUEの1つまたは複数の機能)による無線通信デバイス1000の機能を少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態によれば、前述のコンピュータプログラムプロダクトを有するキャリアが提供される。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリなどの非一時的なコンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0111】
図11は、本開示のいくつかの他の実施形態による無線通信デバイス1000の概略ブロック図である。無線通信デバイス1000は、1つまたは複数のモジュール1100を含み、その各々は、ソフトウェアで実装される。モジュール(複数可)1100は、本開示で説明される無線通信デバイス1000の機能(たとえば、本開示で説明されるUE312の1つまたは複数の機能)を与える。
【0112】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の機能ユニット、または1つまたは複数の仮想装置のモジュールを介して実行されてもよい。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてもよい。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる処理回路、ならびにデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含むことができる他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有することができる、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成することができる。メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本開示で説明される技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を行わせるために、使用されてもよい。
【0113】
図中のプロセスは、本開示の特定の実施形態によって実行される動作の特定の順序を示してもよいが、そのような順序は例示的であることを理解されたい(例えば、代替の実施形態は、異なる順序で動作を実行してもよく、特定の動作を組み合わせてもよく、特定の動作をオーバーラップしてもよいなど)。
【0114】
本開示のいくつかの例示的な実施形態は、以下の通りである:
【0115】
グループAの実施形態
実施形態1:ユーザ装置(UE)の測位のためにロケーションサーバ(316)によって実行される方法であって、前記方法は、
● ターゲットUE(312)をサービングする基地局(302-1A)に、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを送信すること(ステップ402、402-1、500)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするために、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEのサービス品質QoS情報と、を含み、
● 前記構成されたULグラントの成功または失敗をアクノレッジする、前記基地局からの第2のNRPPaメッセージを受信すること(ステップ404、404-1、504)と、を有する。
【0116】
実施形態2:実施形態1に記載の方法であって、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージが、前記サービング基地局へ、前記ターゲットUEのUL-SRS構成を要求するための、測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)をさらに含む。
【0117】
実施形態3:実施形態2に記載の方法であって、前記測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告、および前記ターゲットUEの前記QoS情報は、同じNRPPaメッセージを介して、送信される。
【0118】
実施形態4:実施形態2に記載の方法であって、前記測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告、および前記ターゲットUEの前記QoS情報は、異なる複数のNRPPaメッセージを介して、送信される。
【0119】
実施形態5:実施形態1に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記QoS情報とが、同じNRPPaメッセージを介して、送信される、方法。
【0120】
実施形態6:実施形態1の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記QoS情報とが、異なる複数のNRPPaメッセージを介して、送信される。
【0121】
実施形態7:実施形態1~6の方法であって、前記ターゲットUEの前記QoS情報は、QoSレイテンシ、QoS精度、及びQoS測位のうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
実施形態8:実施形態1~7の方法であって、さらに、
● 構成されたグラントリソースのストップまたは解放を示すアボートインジケーションメッセージを前記基地局に送信すること(ステップ402a、502)、を有する。
【0123】
グループBの実施形態
実施形態9:ユーザ装置(UE)の測位のために基地局(302-1A)によって実行される方法であって、前記基地局はターゲットUE(312)をサービングし、前記方法は、
● 1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージをロケーションサーバ(316)から受信すること(ステップ402、402-1、600)と、ここで、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成することを可能にするように、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEのサービス品質QoS情報とを含み、
● 前記構成されたULグラントの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを前記ロケーションサーバへ送信すること(ステップ404、404-1、612)と、を有する。
【0124】
実施形態10:実施形態9に記載の方法であって、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージが、前記サービング基地局へ、前記ターゲットUEのUL-SRS構成を要求するための測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)をさらに含む。
【0125】
実施形態11:実施形態10に記載の方法であって、前記測位情報要求(POSITIONING INFORMATION REQUEST)、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告、および前記ターゲットUEの前記QoS情報は、同じNRPPaメッセージを介して、受信される。
【0126】
実施形態12:実施形態10に記載の方法であって、前記測位情報要求、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告、および前記ターゲットUEの前記QoS情報が、異なるNRPPaメッセージを介して受信される。
【0127】
実施形態13:実施形態9に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告および前記ターゲットUEの前記QoS情報は、同じNRPPaメッセージを介して、送信される、方法。
【0128】
実施形態14:実施形態9に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告および前記ターゲットUEの前記QoS情報は、異なる複数のNRPPaメッセージを介して、送信される、方法。
【0129】
実施形態15:実施形態9~14の方法であって、ターゲットUEのQoS情報は、QoSレイテンシ、QoS精度、及びQoS測位のうちの少なくとも1つを含む。
【0130】
実施形態16:実施形態9~15の方法であって、前記基地局が、次世代ノードBセントラルユニット(gNB-CU)及びgNB分散ユニット(gNB-DU)を含むみ、
● 前記gNB-CUは、前記予定通りの周期的報告および前記QoS情報を考慮して、前記測位報告の周期を、前記ターゲットUEのための事前構成されたUL送信に適応させ、
● 前記gNB-CUは、前記予定通りの周期的報告および前記QoS情報を前記gNB-DUへ送信する。
【0131】
実施形態17:実施形態9~16の方法であって、さらに、
● 前記ロケーションサーバからアボートインジケーションメッセージを受信すること(ステップ402a、602)を有し、ここで、前記アボートインジケーションメッセージは、構成されたグラントリソースの停止または解放を示す。
【0132】
実施形態18:実施形態9~17の方法であって、さらに、
● 前記受信されたQoS情報に基づいて、前記ULグラントの割り当てにおいて、異なる複数のUE間で優先順位付けすること(ステップ403、604)を、有する。
【0133】
実施形態19:実施形態9~18の方法であって、さらに、
● 前記予定通りのUE周期的報告および前記QoS情報を考慮することで、前記ターゲットUEのためのULグラントリソースを構成すること(ステップ403a、606)を有する。
【0134】
実施形態20:実施形態17に記載の方法であって、さらに、
● 前記受信されたアボートインジケーションメッセージに基づいて、構成されたULグラントリソースを解放またはアボートすると決定すること(ステップ403b、608)を有する。
【0135】
実施形態21:実施形態20に記載の方法であって、さらに、
● 前記ターゲットUEへの前記構成されたULグラントリソースを解放すること(ステップ403c、610)を有する。
【0136】
グループCの実施形態
実施形態22:測位のためにユーザ装置(UE)(312)によって実行される方法であって、前記UEは基地局(302-1A)によってサービングされ、前記方法は、
● 前記基地局によって構成されたULグラントリソース(たとえば、UL構成グラント)を取得すること(ステップ403c)と、(たとえば、前記ULグラントリソースは、ロケーションサーバから、前記基地局により受信された、予定通りのUE周期的報告と、QoS情報とに基づいて構成される)と、
● 前記構成されたULグラントリソースを使用して前記ロケーションサーバへ測定結果を提供すること(ステップ410)と、を有する。グループDの実施形態
【0137】
実施形態23:実施形態1~21のいずれか1つに記載の方法を実行するように適合したネットワークノード。
【0138】
実施形態24:実施形態23に記載のネットワークノードであって、前記ネットワークノードは、
● インターフェース(708)と、前記インターフェースに関連する処理回路と、を有し、前記処理回路は、前記ネットワークノードに、実施形態1~21のいずれかに記載の方法を実行させるように構成されている。
【0139】
実施形態25:実施形態22の方法を実行するように構成されたユーザ装置(UE)。
【0140】
本開示では、以下の略語の少なくともいくつかを用いることができる。略語間に不一致がある場合、それが上記でどのように使用されるかが優先されるべきである。以下に複数回列挙される場合、第1の列挙は、その後の任意の列挙よりも優先されるべきである。
●3GPP(登録商標): 第三世代パートナーシッププロジェクト
●5G: 第5世代
●5GC: 第5世代コア
●5GS: 第5世代システム
●A-AoA: 到来受信角度
●AD: アシスタンス(支援)データ
●AF: アプリケーション機能
●AMF: アクセスアンドモビリティ機能
●AN: アクセスネットワーク
●AP: アクセスポイント
●ASIC: 特定用途集積回路
●AUSF: 認証サーバ機能
●CPU: 中央演算処理装置
●CS-RNTI: 事前構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子
●DL: ダウンリンク
●DL-AoD: ダウンリンク放射角度
●DL-TDOA: ダウンリンク到達時間差
●DN: データネットワーク
●DSP: デジタルシグナルプロセッサ
●E-CID: エンハンスドセルID
●eNB: エンハンスド(拡張型)またはまたはエボルブド(進化型)ノードB
●EPS: エボルブドパケットシステム
●E-SMLC: エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ
●E-UTRA: エボルブドユニバーサル地上無線アクセス
●F1AP: F1アプリケーションプロトコル
●FPGA: フィールドプログラマブルゲートアレイ
●gNB: ニューレディオ(新無線)基地局
●gNB-CU: ニューレディオ基地局セントラルユニット
●gNB-DU: ニューレディオ基地局分散ユニット
●HARQ: ハイブリッド自動再送要求
●HSS: ホーム加入者サーバ
●IoT: モノのィンターネット
●IP: インターネットプロトコル
●LOS: ラインオブサイト(見通し線)
●LTE: ロングタームエボリューション
●MME: モビリティ管理エンティティ
●MTC: マシンタイプ通信
●NEF: ネットワーク公開機能
●NF: ネットワーク機能
●NG-AP: 次世代アプリケーションプロトコル
●NLOS: 非ラインオブサイト
●NR: ニューレディオ(新無線)
●NRF: ネットワーク機能リポジトリ機能
●NSSF: ネットワークスライス選択機能
●OTT: オーバーザトップ
●PC: パーソナルコンピュータ
●PCF: ポリシー制御機能
●PDCCH: 物理ダウンリンク制御チャネル
●P-GW: パケットデータネットワークゲートウェイ
●PRS: 測位基準信号
●PUSCH: 物理アップリンク共有チャネル
●QoS: サービス品質
●RAM: ランダムアクセスメモリ
●RAN: 無線アクセスネットワーク
●ROM: リードオンリーメモリ
●RRC: レンジレート訂正
●RRH: リモート無線ヘッド
●RSTD: 基準信号時間差
●RTT: ラウンドトリップ時間
●SCEF: サービス能力公開機能
●SLP: SUPLロケーションプラットフォーム
●SMF: セッション管理機能
●SUPL: セキュアユーザプレーンロケーション
●UDM: 統合データ管理
●UE: ユーザ装置
●UL-AoA: アップリンク到来受信角度
●UL-TDOA: アップリンク到達時間差
●UPF: ユーザプレーン機能
●Z-AoA: 到来放射角度
【0141】
当業者は、本開示の実施形態に対する改良および修正を認識するであろう。全てのそのような改良及び修正は、本明細書に開示された概念の範囲内にあると考えられる。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)の測位のためにロケーションサーバ(316)によって実行される方法であって、前記方法は、
● ターゲットUE(312)をサービングする基地局(302-1A)へ、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを送信すること(ステップ402、402-1、500)と、ここで、
● 前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、
前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告は、前記ターゲットUEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記基地局からの第2のNRPPaメッセージを受信すること(ステップ404、404-1、504)と、を有し、ここで、前記第2のNRPPaメッセージは、前記
基地局によって構成される
アップリンク(UL
)グラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記基地局へ送信される前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記
基地局への、前記ターゲットUEのULサウンディング基準信号(UL-SRS)構成のための要求をさらに含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、送信される、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して送信される、方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、前記基地局から受信される前記第2のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成を提供するための応答をさらに含む、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとは、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、送信される、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとは、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して送信される、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、前記基地局へ送信される前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションを提供する、前記ターゲットUEのサービス品質(QoS)情報をさらに含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記QoS情報は、QoSレイテンシと、QoS精度と、QoS測位と、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 構成されたグラントリソースの停止または解放を示すアボートインジケーションメッセージを前記基地局に送信すること(ステップ402a、502)を有する、方法。
【請求項11】
ユーザ装置(UE)の測位において動作するロケーションサーバ(316、700)であって、
● インターフェース(708、808)と、
● 前記インターフェースに関連付けられた処理回路(704、804)と、を有し、前記処理回路は、前記ロケーションサーバに、
● ターゲットUE(312)をサービングする基地局(302-1A)へ、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを送信すること(ステップ402、402-1、500)と、ここで、
● 前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、
ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告は、前記ターゲットUEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記基地局からの第2のNRPPaメッセージを受信すること(ステップ404、404-1、504)と、を実行させるように構成されており、ここで、前記第2のNRPPaメッセージは、前記
基地局によって構成される
アップリンク(UL
)グラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする、ロケーションサーバ。
【請求項12】
請求項11に記載のロケーションサーバ(316、700)であって、前記処理回路(704、804)は、前記ロケーションサーバ(316、700)に請求項2~10のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、ロケーションサーバ。
【請求項13】
ユーザ装置(UE)の測位において動作するロケーションサーバ(316、700)であって、
● ターゲットUE(312)をサービングする基地局(302-1A)へ、1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージを送信すること(ステップ402、402-1、500)と、ここで、
● 前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、
前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告は、前記ターゲットUEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記基地局からの第2のNRPPaメッセージを受信すること(ステップ404、404-1、504)と、を実行するように適合しており、ここで、前記第2のNRPPaメッセージは、前記
基地局によって構成される
アップリンク(UL
)グラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする、ロケーションサーバ。
【請求項14】
請求項13に記載のロケーションサーバ(316、700)であって、前記ロケーションサーバ(316、700)は、請求項2~10のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに適合している、ロケーションサーバ。
【請求項15】
ユーザ装置(UE)の測位において基地局(302-1A)によって実行される方法であって、前記基地局は、ターゲットUE(312)をサービングし、前記方法は、
● 1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージをロケーションサーバ(316)から受信すること(ステップ402、402-1、600)と、ここで、
● 前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成するために前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を考慮することができるよう、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの
前記予定通りの周期的報告を含むとともに、
前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告は、前記ターゲットUEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを前記ロケーションサーバへ送信すること(ステップ404、404-1、612)と、を有する、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記ロケーションサーバから受信される前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEのULサウンディング基準信号(UL-SRS)構成のための要求をさらに含む、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成のための前記要求と、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法であって、前記ロケーションサーバに送信される前記第2のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記UL-SRS構成を提供するための応答をさらに含む、方法。
【請求項20】
請求項15に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、同じ第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項21】
請求項15に記載の方法であって、前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとが、異なる複数の第1のNRPPaメッセージを介して、受信される、方法。
【請求項22】
請求項15に記載の方法であって、前記ロケーションサーバから受信された前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションを提供する、前記ターゲットUEのサービス品質(QoS)情報をさらに含む、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、前記ターゲットUEのための前記QoS情報は、QoSレイテンシと、QoS精度と、QoS測位と、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項24】
請求項15から23のいずれか一項に記載の方法であって、前記基地局が、次世代ノードBセントラルユニット(gNB-CU)と、gNB分散ユニット(gNB-DU)と、を含み、
● 前記gNB-CUは、前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとを考慮して、前記
周期的報告の周期を、前記ターゲットUEのための事前構成されたUL送信へ適応させる、方法。
【請求項25】
請求項15から24のいずれか一項に記載の方法であって、前記gNB-CUは、前記予定通りの周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションとを前記gNB-DUへさらに送信する、方法。
【請求項26】
請求項15~25のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 前記ロケーションサーバからアボートインジケーションメッセージを受信すること(ステップ402a、602)を有し、ここで、前記アボートインジケーションメッセージは、構成されたグラントリソースの停止または解放を示す、方法。
【請求項27】
請求項15~26のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 前記ターゲットUE(312)を含む異なる複数のUE間で、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションに基づいて、ULグラントリソースの割り当てにおいて優先順位付けすること(ステップ403、604)を有する、方法。
【請求項28】
請求項15~27のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
● 前記予定通りのUE周期的報告と、前記ターゲットUEの前記測位要件に関連付けられた前記優先度インジケーションと、を考慮することによって、前記ターゲットUEのためのULグラントリソースを構成すること(ステップ403a、606)を有する、方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、さらに、
●前記受信されたアボートインジケーションメッセージに基づいて、構成されたULグラントリソースを解放または停止すると決定すること(ステップ403b、608)を有する、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、さらに、
● 前記ターゲットUEへの前記構成されたULグラントリソースを解放すること(ステップ403c、610)を有する、方法。
【請求項31】
ユーザ装置(UE)の測位において動作する基地局(302-1A、700)であって、
● インターフェース(708、808)と、
● 前記インターフェースに関連付けられ処理回路(704、804)と、を有し、前記処理回路は、前記基地局に、
● 1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージをロケーションサーバ(316)から受信すること(ステップ402、402-1、600)と、ここで、
● 前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成するためにターゲットUEの予定通りの周期的報告を考慮することができるよう、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、
前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告は、前記ターゲットUEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを前記ロケーションサーバへ送信すること(ステップ404、404-1、612)と、を実行させるように構成されている、基地局。
【請求項32】
請求項31に記載の基地局(302-1A、700)であって、前記処理回路(704、804)は、前記基地局(302-1A、700)に、請求項16から30のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成されている、基地局。
【請求項33】
ユーザ装置(UE)の測位において動作する基地局(302-1A、700)であって、
● 1つまたは複数の第1のニューレディオ測位プロトコルアネックス(NRPPa)メッセージをロケーションサーバ(316)から受信すること(ステップ402、402-1、600)と、ここで、
● 前記基地局がアップリンク(UL)グラントリソースを構成するためにターゲットUEの予定通りの周期的報告を考慮することができるよう、前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージは、前記ターゲットUEの予定通りの周期的報告を含むとともに、
前記ターゲットUEの測位要件に関連付けられた優先度インジケーションを提供するものであり、
● 前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告は、前記ターゲットUEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記構成されるULグラントリソースの成功または失敗をアクノレッジする第2のNRPPaメッセージを前記ロケーションサーバへ送信すること(ステップ404、404-1、612)と、を実行するように適合している、基地局。
【請求項34】
請求項33に記載の基地局(302-1A、700)であって、前記基地局(302-1A、700)は、請求項16~30のいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに適合している、基地局。
【請求項35】
ユーザ装置(UE)(312)の測位においてUEによって実行される方法であって、前記UEは基地局(302-1A)によってサービングされ、前記方法は、
● 前記基地局(302-1A)によって構成されたアップリンク(UL)グラントリソースを取得すること(ステップ403c)と、ここで、
● 前記ULグラントリソースは、前記基地局によってロケーションサーバ(316)から受信される、予定通りのUE周期的報告と、前記UEの測位要件に関連付けられる優先度インジケーションと、に基づいて、構成され、
● 前記
UEの前記予定通りの周期的報告は、前記UEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記取得されたULグラントリソースを使用して前記ロケーションサーバ(316)へ測定結果を提供すること(ステップ410)と、を有する、方法。
【請求項36】
ユーザ装置(UE)(312、1000)測位において動作し、基地局(302-1A)によってサービングされるUEであって、前記UEは、
● 前記基地局(302-1A)によって構成されたアップリンク(UL)グラントリソースを取得すること(ステップ403c)と、ここで、
● 前記ULグラントリソースは、前記基地局によってロケーションサーバ(316)から受信される、予定通りのUE周期的報告と、前記UEの測位要件に関連付けられる優先度インジケーションと、に基づいて、構成され、
● 前記UEの前記予定通りの周期的報告は、前記UEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
● 前記構成されたULグラントリソースを使用して前記ロケーションサーバへ測定結果を提供すること(ステップ410)と、を実行するように適合している、UE。
【請求項37】
ユーザ装置(UE)(312、1000)の測位において動作し、基地局(302-1A)によってサービングされるUEであって、前記UEは、
● 1つまたは複数の送信機(1008)と、
● 1つまたは複数の受信機(1010)と、
● 前記1つまたは複数の送信機(1008)と前記1つまたは複数の受信機(1010)とに関連付けられた処理回路(1002)と、を有し、前記処理回路(1002)は前記UE(312、1000)に、
● 前記基地局(302-1A)によって構成されたアップリンク(UL)グラントリソースを取得すること(ステップ403c)と、ここで、
● 前記ULグラントリソースは、前記基地局によってロケーションサーバ(316)から受信される、予定通りのUE周期的報告と、前記UEの測位要件に関連付けられる優先度インジケーションと、に基づいて、構成され、
● 前記UEの前記予定通りの周期的報告は、前記UEが測位結果を前記ロケーションサーバへ報告する周期を少なくとも示し、
●前記取得されたULグラントリソースを使用して前記ロケーションサーバ(316)へ測定結果を提供すること(ステップ410)と、を実行させるように構成されている、UE。
【請求項38】
請求項1に記載の方法であって、前記基地局(302-1A)へ前記1つまたは複数の第1のNRPPaメッセージを送信することは、前記基地局が前記ULグラントリソースを構成するために前記ターゲットUEの前記予定通りの周期的報告を考慮することができるようにする、方法。
【国際調査報告】