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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】データ到着指示
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20231102BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20231102BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W76/19
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524577
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(85)【翻訳文提出日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 FI2021050694
(87)【国際公開番号】W WO2022084584
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】20206038
(32)【優先日】2020-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】コスケラ ヤルッコ トゥオモ
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン サムリ ヘイッキ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE23
5K067EE56
(57)【要約】
セカンダリセルグループ(SCG)のために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEによって検出すること、SCGが、現在、非活性であるか否かを判定すること、および、SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの到着に関する指示を、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信することを含む方法が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサ、およびプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
セカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEによって検出する(202)こと、
前記SCGが、現在、非活性であるか否かを判定する(203)こと、および、
前記SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの前記到着に関する指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信する(204)ことであって、前記指示は、前記ネットワークから受信される構成情報に基づいて、前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由で送出される、送信する(204)こと
を含む動作を前記装置に実施させるように構成される、装置。
【請求項2】
前記データベアラは、一次停止されるかまたは一次停止されないように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ネットワークエレメントは、マスターセルグループ、MCGに関連するマスターノード、MNを備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記ネットワークエレメントは、前記SCGに関連するセカンダリノード、SNを備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項5】
前記指示は、前記データベアラが一次停止されても、前記SCGによって送信される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記指示は、無線リソース取得プロシージャで、または、前記無線リソース取得プロシージャに基づいて取得された1つまたは複数の無線リソース上で送信され、前記無線リソース取得プロシージャは、スケジューリング要求を送信すること、または、ランダムアクセスプロシージャを始動させることを含む、請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記データベアラが一次停止される場合、アップリンググラントを受信するとまたは前記ランダムアクセスプロシージャが終了すると、前記一次停止されたデータベアラを再開すること
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記データベアラが一次停止される場合、前記ワイヤレス通信ネットワークから受信される1つまたは複数のメッセージに基づいて、前記一次停止されたデータベアラを再開すること
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記データバッファにバッファリングされたデータに関連する前記データベアラが再開される、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記SCGについて前記UEのために構成される複数のデータベアラが再開される、請求項7、8、または9に記載の装置。
【請求項11】
前記構成情報は少なくとも1つの無線品質閾値を含み、前記指示は、前記SCGに関連する無線品質が前記少なくとも1つの無線品質閾値を超える場合、前記SCG経由で送信される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記データベアラは一時停止されず、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記SCGに関連する無線品質が少なくとも1つの無線品質閾値以下である場合、前記データベアラを一次停止すること、および、
前記指示をMCG経由で送信すること、
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項1、2、または3に記載の装置。
【請求項13】
前記指示は、前記データベアラが一時停止される場合、前記データベアラを再開させること、データベアラタイプを変更すること、前記SCGを解放すること、および/または前記SCGを活性化することを含む1つまたは複数のアクションを前記ネットワークエレメントに実施させる、請求項1~12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記非活性なSCGのうちの少なくとも1つのセルについて少なくとも1つの制御チャネルをモニターすることを防止すること
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項1~13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサおよびプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由でデータ到着の指示を送信するために、構成情報をユーザ機器、UEに送信すること、
現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEからの指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントによって受信する(302)こと、
前記指示に基づいて、前記データベアラおよび/または前記非活性なSCGに関して1つまたは複数のアクションを実施する(304)こと
を含む動作を前記装置に実施させるように構成される、装置。
【請求項16】
前記1つまたは複数のアクションは、前記データベアラが一時停止される場合、前記データベアラを再開させること、データベアラタイプを変更すること、前記SCGを解放すること、および/または前記SCGを活性化することを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
方法であって、
セカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEによって検出する(202)こと、
前記SCGが、現在、非活性であるか否かを判定する(203)こと、および、
前記SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの前記到着に関する指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信する(204)ことであって、前記指示は、前記ネットワークから受信される構成情報に基づいて、前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由で送出される、送信する(204)こと
を含む、方法。
【請求項18】
方法であって、
前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由でデータ到着の指示を送信するために、構成情報をユーザ機器、UEに、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントによって送信すること、
現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEからの指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークの前記ネットワークエレメントによって受信する(302)こと、および、
前記指示に基づいて、前記データベアラおよび/または前記非活性SCGに関して1つまたは複数のアクションを実施する(304)こと
を含む、方法。
【請求項19】
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記命令は、
セカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEによって検出する(202)こと、
前記SCGが、現在、非活性であるか否かを判定する(203)こと、および、
前記SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの前記到着に関する指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信する(204)ことであって、前記指示は、前記ネットワークから受信される構成情報に基づいて、前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由で送出される、送信する(204)こと
を、装置に実施させるためのものである、コンピュータプログラム。
【請求項20】
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記命令は、
前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由でデータ到着の指示を送信するために、構成情報をユーザ機器、UEに、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントによって送信すること、
現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEからの指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークの前記ネットワークエレメントによって受信する(302)こと、および、
前記指示に基づいて、前記データベアラおよび/または前記非活性SCGに関して1つまたは複数のアクションを実施する(304)こと
を、装置に実施させるためのものである、コンピュータプログラム。
【請求項21】
セカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEによって検出する(202)手段、
前記SCGが、現在、非活性であるか否かを判定する(203)手段、および、
前記SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの前記到着に関する指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信する(204)手段であって、前記指示は、前記ネットワークから受信される構成情報に基づいて、前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由で送出される、送信する(204)手段
を備える、装置。
【請求項22】
前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由でデータ到着の指示を送信するために、構成情報をユーザ機器、UEに送信する手段、
現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEからの指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントによって受信する(302)手段、および、
前記指示に基づいて、前記データベアラおよび/または前記非活性SCGに関して1つまたは複数のアクションを実施する(304)手段
を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の例示的な実施形態は通信に関する。
【背景技術】
【0002】
最新のワイヤレスシステムは、ワイヤレスシステムの性能を高めるためにデュアルコネクティビティ等の技法を使用することができる。例えば、デュアルコネクティビティは、ユーザ機器が、2つのネットワークノードと同時に通信状態になることを可能にすることができる。そのような技法の柔軟性をさらに高める解決策を提供することが有利である場合がある。
【0003】
国際公開第2020167170号、INTERDIGITAL (RAPPORTEUR). R2-1912880. Report on email discussion on [107#32][NR/DCCA] MCG SCell/SCG Resume; 3GPP TSG-RAN WG2#107bis, Chongqing, China, 14th - 18th October 2019, 2019-10-04、豪国特許出願公開第2018422296号、およびINTERDIGITAL INC. R2-2006756. On Support of Activation/Deactivation for SCG; 3GPP RAN WG2 Meeting #111-e, Electronic, August 17 - August 28, 2020, 2020-08-06は、非活性なSCGリンクを再開することを論じる。
【発明の概要】
【0004】
一態様によれば、独立請求項の主題が提供される。
【0005】
一態様によれば、セカンダリセルグループ、SCG(SCG:secondary cell group)のために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UE(UE:user equipment)によって検出すること、SCGが、現在、非活性であるか否かを判定すること、および、SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの到着に関する指示(インディケーション)を、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信することを実施するための手段を備える装置が提供される。
【0006】
一実施形態において、データベアラは、一次停止されるかまたは一次停止されないように構成される。
【0007】
一実施形態において、ネットワークエレメントは、マスターセルグループ、MCG(MCG:master cell group)に関連するマスターノード、MN(MN:master node)を備える。
【0008】
一実施形態において、ネットワークエレメントは、SCGに関連するセカンダリノード、SN(SN:secondary node)を備える。
【0009】
一実施形態において、指示は、データベアラが一次停止されても、SCG経由で送信される。
【0010】
一実施形態において、指示は、無線リソース取得プロシージャで、または、前記無線リソース取得プロシージャに基づいて取得された1つまたは複数の無線リソース上で送信され、無線リソース取得プロシージャは、スケジューリング要求を送信すること、または、ランダムアクセスプロシージャを始動させることを含む。
【0011】
一実施形態において、手段は、データベアラが一次停止される場合、アップリンググラントを受信するとまたはランダムアクセスプロシージャが終了すると、一次停止されたデータベアラを再開することを実施するようにさらに構成される。
【0012】
一実施形態において、手段は、データベアラが一次停止される場合、ワイヤレス通信ネットワークから受信される1つまたは複数のメッセージに基づいて、一次停止されたデータベアラを再開することを実施するようにさらに構成される。
【0013】
一実施形態において、データバッファにバッファリングされたデータに関連するデータベアラが再開される。
【0014】
一実施形態において、SCGについてUEのために構成される複数のデータベアラが再開される。
【0015】
一実施形態において、手段は、MCG経由またはSCG経由で指示を送信するかどうかを判定することを実施するようにさらに構成され、判定は、ワイヤレス通信ネットワークからの構成情報に基づく。
【0016】
一実施形態において、構成情報は少なくとも1つの無線品質閾値を含み、指示は、SCGに関連する無線品質が前記少なくとも1つの無線品質閾値を超える場合、SCG経由で送信される。
【0017】
一実施形態において、データベアラは一時停止されず、手段は、SCGに関連する無線品質が少なくとも1つの無線品質閾値以下である場合、データベアラを一次停止すること、および、MCG経由で指示を送信することを実施するようにさらに構成される。
【0018】
一実施形態において、指示は、データベアラが一時停止される場合、データベアラを再開させること、データベアラタイプを変更すること、SCGを解放すること、および/またはSCGを活性化することを含む1つまたは複数のアクションをネットワークエレメントに実施させる。
【0019】
一実施形態において、手段は、非活性なSCGのうちの少なくとも1つのセルについて少なくとも1つのチャネルをモニターすることを防止することを実施するようにさらに構成される。
【0020】
一態様によれば、現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEからの指示を、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントによって受信すること、指示に基づいて、データベアラおよび/または非活性なSCGに関して1つまたは複数のアクションを実施することを実施するための手段を備える装置が提供される。
【0021】
一実施形態において、1つまたは複数のアクションは、データベアラが一時停止される場合、データベアラを再開させること、データベアラタイプを変更すること、SCGを解放すること、および/またはSCGを活性化することを含む。
【0022】
一実施形態において、手段は、少なくとも1つのプロセッサおよびコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって装置の実施をもたらすように構成される。
【0023】
幾つかの実施形態は、従属請求項において定義される。
【0024】
請求項の範囲の下に入らない実施形態は、本開示を理解するために有用な例と解釈される。
【0025】
1つまたは複数の例の実装態様は、添付図面および以下の説明においてより詳細に述べられる。他の特徴は、説明および図面から、そして特許請求の範囲から明らかになる。
【0026】
以下において、幾つかの実施形態は、添付図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】実施形態が適用されることができるワイヤレス通信システムの実施例を示す図である。
図2】幾つかの実施形態によるフローダイヤグラムである。
図3】幾つかの実施形態によるフローダイヤグラムである。
図4】一実施形態による信号ダイヤグラムである。
図5A】幾つかの実施形態を示す図である。
図5B】幾つかの実施形態を示す図である。
図5C】幾つかの実施形態を示す図である。
図5D】幾つかの実施形態を示す図である。
図6A】幾つかの実施形態を示す図である。
図6B】幾つかの実施形態を示す図である。
図7】幾つかの実施形態を示す図である。
図8】幾つかの実施形態による装置のブロックダイヤグラムである。
図9】幾つかの実施形態による装置のブロックダイヤグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の実施形態は例である。本明細書は、幾つかの場所において「1つの(an)」、「1つの(one)」、または「幾つかの(some)」実施形態を参照する場合があるが、これは、そのような参照が同じ実施形態に対するものであること、または、特徴が単一の実施形態に当てはまるだけであることを必ずしも意味しない。異なる実施形態の単一の特徴は、他の実施形態を提供するために組み合わされることもできる。さらに、語「備えている(comprising)」および「含んでいる(including)」は、説明した実施形態を、述べられた特徴のみからなることに限定しないと理解されるべきであり、そのような実施形態は、特に述べられなかった特徴/構造を含むこともできる。
【0029】
以下において、異なる例示的な実施形態は、しかしながら、実施形態が適用されることができるアクセスアーキテクチャの例として、ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE(LTE:long term evolution) Advanced、LTE-A)または新無線(NR(NR:new radio)、5G)に基づく無線アクセスアーキテクチャを使用して、実施形態をそのようなアーキテクチャに制限することなく説明されるであろう。実施形態が、パラメータおよびプロシージャを適切に調整することによって適切な手段を有する他の種類の通信ネットワークに適用されることもできることを当業者は認識するであろう。適切なシステムについての他のオプションの幾つかの例は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:universal mobile telecommunications system)無線アクセスネットワーク(UTRANまたはE-UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN(WLAN:wireless local area network)またはWiFi)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:worldwide interoperability for microwave access)、Bluetooth(登録商標)、パーソナルコミュニケーションズサービス(PCS:personal communications services)、ZigBee(登録商標)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA:wideband code division multiple access)、超広帯域(UWB:ultra-wideband)を使用するシステム技術、センサネットワーク、モバイルアドホックネットワーク(MANET:mobile ad-hoc network)、およびインターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS:internet Protocol multimedia subsystem)、またはその任意の組み合わせである。
【0030】
図1は、その実装態様が、示されるものと異なる場合がある幾つかの要素および機能エンティティを示す簡略化されたシステムアーキテクチャの実施例を示す。図1に示す接続は論理接続である;実際の物理接続は異なる場合がある。システムが、典型的には、図1に示す以外の機能および構造も備えることが当業者に明らかである。
【0031】
しかしながら、実施形態は、例として示されるシステムに制限されるのではなく、当業者は、必要な特性を備える他の通信システムに解決策を適用することができる。
【0032】
図1の実施例は、例示する無線アクセスネットワークの一部を示す。図1は、セルを提供するアクセスノード((e/g)NodeB等)104と、セル内の1つまたは複数の通信チャネル上でワイヤレス接続状態にあるように構成される端末デバイスまたはユーザデバイス100および102を示す。(e/g)NodeBは、3GPP仕様において定義されるように、eNodeBまたはgNodeBを指す。ユーザデバイスから(e/g)NodeBへの物理リンクは、アップリンクまたはリバースリンクと呼ばれ、(e/g)NodeBからユーザデバイスへの物理リンクは、ダウンリンクまたはフォワードリンクと呼ばれる。(e/g)NodeBまたはそれらの機能が、任意のノード、ホスト、サーバ、またはアクセスポイント等、そのような使用に適するエンティティを使用することによって実装されることができることが認識されるべきである。
【0033】
通信システムは、典型的には、2つ以上の(e/g)NodeBを備え、その場合、(e/g)NodeBは、その目的のために設計されたリンク(ワイヤードまたはワイヤレス)を通じて互いに通信するように構成されることもできる。これらのリンクは、シグナリングのために、しかし1つの(e/g)NodeBから別のNodeBにデータをルーティングするためにも使用されることができる。(e/g)NodeBは、(e/g)NodeBが結合される通信システムの無線リソースを制御するように構成されるコンピューティングデバイスである。NodeBは、基地局、アクセスポイント、アクセスノード、またはワイヤレス環境で動作することが可能な中継局を含む任意の他のタイプのインタフェーシングデバイスと呼ばれることもできる。中継局の例は、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノードとすることができ、基地局機能は、IABノードの分散ユニット(DU:Distributed Unit)部によって実行される。(e/g)NodeBは、送受信機を含むかまたはそれに接続される。(e/g)NodeBの送受信機から、接続がアンテナユニットに対して設けられ、それが、ユーザデバイスに対する双方向無線リンクを確立する。アンテナユニットは複数のアンテナまたはアンテナ素子を備えることができる。(e/g)NodeBは、コアネットワーク110(CN(CN:core network)または次世代コアNGC(NGC:next generation core))にさらに接続される。システムに応じて、CN側の対をなすものは、サービングゲートウェイ(S-GW(S-GW:serving gateway)、ユーザデータパケットをルーティングし転送する)、外部パケットデータネットワークまたはモビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)等に対してユーザデバイス(UE)の接続性を提供するためのパケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW:packet data network gateway)とすることができる。
【0034】
ユーザデバイス(UE、ユーザ機器、ユーザ端末、端末デバイス等とも呼ばれる)は、エアインタフェース上のリソースがそれに割り当てられアサインされる1つのタイプの装置を示し、したがって、ユーザデバイスに関して本明細書で説明する任意の特徴は、中継ノード等の対応する装置によって実装されることができる。中継局配備の例は、ユーザデバイス機能が、IABノードのモバイル終端(MT:Mobile Termination)部によって実行されることができるIABノードとすることができる。MT部は、親IABノード(DU)等の親ノードまたは中央化ユニット(CU:Centralize Unit)に対するワイヤード接続を有するドナーノード(DU)とのバックホール接続を提供することを担当することができる。
【0035】
ユーザデバイスは、典型的には、加入者識別モジュール(SIM:subscriber identification module)がある状態またはない状態で動作するワイヤレスモバイル通信デバイスを含むポータブルコンピューティングデバイスを指し、ワイヤレスモバイル通信デバイスは、以下のタイプのデバイス:移動局(移動電話)、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ハンドセット、ワイヤレスモデムを使用するデバイス(アラームまたは測定デバイス等)、ラップトップおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ゲームコンソール、ノートブック、およびマルチメディアデバイスを含むが、それに限定されない。ユーザデバイスが、ほぼ排他的なアップリンクデバイスとすることもでき、その例が、ネットワークに画像またはビデオクリップをロードするカメラまたはビデオカメラであることが認識されるべきである。ユーザデバイスは、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)ネットワーク、例えば、産業用IoT(IIoT:Industrial IoT)ネットワークで動作する能力を有するデバイスとすることもでき、それは、オブジェクトが、人対人または人対コンピュータの相互作用を必要とすることなく、ネットワークを通じてデータを転送する能力を備えるシナリオである。ユーザデバイスはクラウドを利用することもできる。幾つかのアプリケーションにおいて、ユーザデバイスは、無線部を有する小型ポータブルデバイス(時計、イヤフォン、または眼鏡)を備えることができ、計算は、クラウドにおいて実行される。ユーザデバイス(または、幾つかの実施形態において、レイヤ3中継ノード)は、ユーザ機器機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成される。ユーザデバイスは、ほんの少数の名前または装置を挙げると、加入者ユニット、移動局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもできる。本明細書のユーザデバイスは、車両UE等の車両実装態様を指すこともできる。そのようなUEは、1つまたは複数の車両の一部として理解することができるように車両に含まれるおよび/または車両と通信可能に結合されることができる。
【0036】
本明細書で説明する種々の技法は、サイバーフィジカルシステム(CPS:cyber-physical system)(物理エンティティを制御する協働する計算要素のシステム)に適用されることもできる。CPSは、異なる場所の物理オブジェクトに組み込まれた大量の相互接続されたICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサ、マイクロコントローラ等)の実装および利用を可能にすることができる。問題の物理システムが固有の移動性を有するモバイルサイバーフィジカルシステムは、サイバーフィジカルシステムのサブカテゴリーである。モバイルフィジカルシステムの例は、移動ロボティクスおよび人間または動物によって搬送される電子機器を含む。
【0037】
付加的に、装置は単一エンティティとし表現されたが、異なるユニット、プロセッサ、および/またはメモリユニット(必ずしも図1に示さない)が実装されることができる。
【0038】
5Gは、多入力多出力(MIMO:multiple input-multiple output)アンテナを使用し、マクロサイトを含む、LTEよりもさらに多数の基地局またはノード(いわゆるスモールセルの概念)が、より小さな局と連携して動作し、サービスニーズ、使用事例、および/または利用可能なスペクトルに応じて種々の無線技術を使用することを可能にする。5Gモバイル通信は、ビデオストリーミング、拡張現実、データ共有の異なる方法、および、種々の形態の機械型アプリケーション(車両安全性、異なるセンサ、およびリアルタイム制御を含む(大規模)マシン型通信(mMTC:massive machine-type communication)等)を含む、いろいろな使用事例および関連アプリケーションをサポートする。5Gは、複数の無線インタフェース、すなわち、6GHz未満、cm波、およびmm波を有し、また同様に、LTE等の既存のレガシー無線アクセス技術と統合されることも可能であると予想される。LTEとの統合は、少なくとも初期の段階では、マクロカバレッジがLTEによって提供され、5G無線インタフェースアクセスが、LTEに対するアグリゲーションにより、スモールセルによってもたらされるシステムとして実装されることができる。換言すれば、5GはインターRATオペラビリティ(inter-radio access technology operability)(LTE-5G等)とインターRIオペラビリティ(inter-radio interface operability)(6GHz未満-cm波、6GHz未満-cm波-mm波等の無線間インターフェースオペラビリティ)の両方をサポートするように計画される。5Gネットワークにおいて使用されると考えられる概念のうちの1つはネットワークスライシングであり、ネットワークスライシングでは、レイテンシ、信頼性、スループットおよび、移動性に関して異なる要件を有するサービスを走らせるために、実質的に同じインフラストラクチャの内部で複数の独立しかつ専用の仮想サブネットワーク(ネットワークインスタンス)が生成されることができる。
【0039】
LTEネットワークにおける現在のアーキテクチャは、無線において完全分散型であり、そして典型的には、コアネットワークにおいて完全集中型である。5Gにおける低レイテンシのアプリケーションおよびサービスは、コンテンツを無線に接近するようにもたらす必要がある場合があり、それは、ローカルブレークアウトおよびマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC:multi-access edge computing)につながる。5Gは、データのソースにおいてアナリティクスおよび知識発生が生じることを可能にする。このアプローチは、ラップトップ、スマートフォン、タブレット、およびセンサ等の、ネットワークに途切れなく接続されない場合があるリソースを活用する必要がある場合がある。MECは、アプリケーションおよびサービスホスティングのための分散コンピューティング環境を提供する。MECは、より速い応答時間のために、携帯電話加入者のすぐ近くでコンテンツを記憶し処理する能力をも有する。エッジコンピューティングは、ワイヤレスセンサネットワーク、モバイルデータ収集、モバイル署名解析、ローカルクラウド/フォグコンピューティングおよびグリッド/メッシュコンピューティングとしても分類可能な連携的で分散型のピアツーピアアドホックネットワーキングおよび処理、デューコンピューティング、モバイルエッジコンピューティング、クラウドレット、分散型データ記憶および取り出し、自律型自己修復ネットワーク、リモートクラウドサービス、拡張現実および仮想現実、データキャッシング、モノのインターネット(大規模接続性および/またはレイテンシクリティカル)、クリティカル通信(自律車両、交通安全、リアルタイム分析性、タイムクリティカル制御、医療アプリケーション)等の広範な技術をカバーする。
【0040】
通信システムは、公衆交換電話網またはインターネット112等の他のネットワークと通信するかまたはそれらによって提供されるサービスを利用することもできる。通信ネットワークは、クラウドサービスの使用をサポートすることができるとすることもでき、例えばコアネットワーク動作の少なくとも一部はクラウドサービスとして実行されることができる(これは図1で「クラウド(cloud)」114によって表現される)。通信システムは、中央制御エンティティまたは同様なものを備えることもでき、異なるオペレータのネットワークが例えばスペクトル共有において連携するためのファシリティを提供する。
【0041】
エッジクラウドは、ネットワーク機能仮想化(NVF:network function virtualization)およびソフトウェア定義ネットワーキング(SDN:software defined networking)を利用することによって、無線アクセスネットワーク(RAN)に組み入れられることができる。エッジクラウドを使用することは、アクセスノード動作が、リモート無線ヘッドまたは無線部を備える基地局に動作可能に結合されたサーバ、ホスト、またはノードにおいて、少なくとも部分的に実行されることを意味することができる。ノードの動作が、複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散されることになることも可能である。cloudRANアーキテクチャの適用は、RANリアルタイム機能がRAN側において(分散ユニットDU104において)実行され、非リアルタイム機能が(集中ユニットCU(CU:centralized unit)108において)集中方式で実行されることを可能にする。
【0042】
コアネットワーク動作と基地局動作との間の機能の分散が、LTEのものと異なるまたはさらには存在しない場合があることも理解されるべきである。おそらくは使用される幾つかの他の技術進歩は、ビッグデータおよびオールIPであり、それらは、ネットワークが構築され管理される方法を変化させる場合がある。5G(または新無線、NR)ネットワークは、複数の階層構造をサポートするように設計されており、MECサーバはコアと基地局またはNodeB(gNB)との間に設置されることができる。MECが、4Gネットワークにおいても適用されることができることが認識されるべきである。
【0043】
5Gは、例えばバックホーリングを提供することによって、5Gサービスのカバレッジを強化するかまたは補完するため、衛星通信を利用することもできる。考えられる使用事例は、マシンツーマシン(M2M:machine-to-machine)デバイスまたはモノのインターネット(IoT)デバイスのためにまたは車両の搭乗者のためにサービスの連続性を提供すること、あるいはクリティカル通信、ならびに、将来の鉄道、海運、および/または航空通信のためにサービス可用性を保証することである。衛星通信は、静止地球軌道(GEO:geostationary earth orbit)衛星システムを利用することができるが、地球低軌道(LEO:low earth orbit)衛星システム、特にメガコンステレーション(何百もの(ナノ)人工衛星が配備されるシステム)を利用することもできる。メガコンステレーションにおける人工衛星106は、地上(on-ground)セルを生成する幾つかの人工衛星対応ネットワークエンティティをカバーすることができる。地上セルは、地上中継ノード104を通してまたは地上または人工衛星に位置するgNBによって生成されることができる。
【0044】
表現されたシステムは無線アクセスシステムの一部の一例であり、実際には、システムは複数の(e/g)NodeBを備えることができ、ユーザデバイスは複数の無線セルにアクセスすることができ、システムは物理レイヤ中継ノードまたは他のネットワーク要素等の他の装置を備えることもできることが当業者には明白である。(e/g)NodeBのうちの少なくとも1つはホーム(e/g)NodeBとすることができる。付加的に、無線通信システムの地理的エリアにおいて、複数の異なる種類の無線セルならびに複数の無線セルが設けられることができる。無線セルは、通常数十キロメートルまでの直径を有するラージセルであるマクロセル(またはアンブレラセル)、あるいは、マイクロセル、フェムトセル、またはピコセル等のより小さいセルとすることができる。図1の(e/g)NodeBは、これらのセルのうちの任意の種類を提供することができる。セルラー無線システムは、幾つかの種類のセルを含むマルチレイヤネットワークとして実装されることができる。典型的には、マルチレイヤネットワークにおいて、1つのアクセスノードは1種類の1つまたは複数のセルを提供し、したがって、そのようなネットワーク構造を提供するために複数の(e/g)NodeBが必要とされる場合がある。
【0045】
通信システムの配備および性能を改善するための必要性を満たすために、「プラグアンドプレイ(plug-and-play)」(e/g)NodeBの概念が導入されている。典型的には、「プラグアンドプレイ」(e/g)NodeBを使用することができるネットワークは、ホーム(e/g)NodeB(H(e/g)nodeB:Home(e/g)NodeB)に加えて、ホームNodeBゲートウェイまたはHNB-GW(HNB-GW:home node B gateway)(図1には示さず)を含む。典型的にはオペレータのネットワーク内にインストールされるHNBゲートウェイ(HNB-GW)は、コアネットワークに戻る多数のHNBからトラフィックをアグリゲートすることができる。本明細書で論じるネットワークは、例えば、5Gおよび同様なもの等のセルラーネットワークを指すことができる。
【0046】
図1において矢印で示すように、UE100、102(および/または、説明したシステムの任意の他のUE)は、デバイスツーデバイス(D2D:device-to-device)通信をサポートすることができる。D2D通信は、時として、サイドリンク通信と呼ばれることができる。
【0047】
図1のワイヤレス通信システムは、デュアルコネクティビティ(DC:dual conectivity)をサポートすることができる。例えば、システムは、マルチ無線アクセス技術(MR)DC(MR-DC)をサポートすることができる。そのような機能は、セカンダリセルグループ(SCG)およびセカンダリセル(SCell)の効率的な活性化/非活性化をサポートするために利用されることができる。したがって、非活性化されたSCG(すなわち、非活性なSCG)は、効率的な活性化目標を達成するために、使用される技術に導入されることができる。例えば、非活性化されたSCGは、非活性化されたまたは休止状態のSCellと同様に、UEによって処理されることができる。そのため、例えば、非活性な(または、換言すれば、非活性化された)SCGの場合、UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)をモニターしないように構成されることができる。これが意味することは、PDCCHが、SCGに属するセルのためにまたはセルに関してモニターされない場合があることである。そのため、UEは、マスターセルグループ(MCG)に属するセルについてPDCCHをモニターし続けることができる。さらに、例えば、非活性化されたSCGの場合、UEは、(RRM)測定を継続し、SCGステータスをMCGに(または、より詳細には、MCGに関連するマスターノード(MN)に)報告するように構成されることができる。さらに、例えば、非活性化されたSCGの場合、少なくともほとんどのトラフィック(例えば、幾つかの場合、全てのトラフィック)が停止される場合がある。幾つかの例において、MCGはワイヤレス通信ネットワークの4G(すなわち、LTE-A)部によって提供され、一方、SCGはワイヤレスネットワークの5G(すなわち、NR)部によって提供される。
【0048】
例えば、SCellの場合、以下が指定される:SCellが非活性化される場合、SCell上でのサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)は送信されず、SCellについてのチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)は報告されず、SCell上でのアップリンク共有チャネル(UL-SCH:Uplink Shared Channel)およびランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)に関する送信は実施されず、SCell上でのPDCCHはモニターされず、SCellについてのPDCCHはモニターされず、SCell上での物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)は送信されない。同様の規則およびアクションは、例えば、非活性化されたSCGのために利用されることができる。しかしながら、これらの規則およびアクションは異なる場合がある。
【0049】
この時点で、SCGベアラとSCGとの間の差が引き出される。SCGベアラは、それについてのデータがSCG上で送出されることができるデータベアラとすることができる。例えば、データベアラは、データ無線ベアラ(DRB:data radio bearer)またはシグナリング無線ベアラ(SRB:signalling radio bearer)を指すことができる。そのようなベアラが一時停止されると、データは、SCG上で送出されない場合がある。非活性化されたまたは非活性なSCGは、一方で、説明したように、SCGの機能に関連する;例えば、それは、SCGに属するセルについてのPDCCHがUE(すなわち、SCGがそのUEについて非活性化される)によってモニターされないことを意味することができる;例えば、それは、SCGに属するプライマリセカンダリセル(PSCell:Primary Secondary Cell)についてのPDCCHがUEによってモニターされないことを意味することができる;例えば、それは、SCGに属するPSCellおよびゼロのまたはゼロより多いまたは全てのセカンダリセル(SCell:Secondary Cell)についてのPDCCHがUEによってモニターされないことを意味することができる。他のアクションが実施されるかまたは実施されない場合があり、これらが、非活性化されたSCellを参照して説明したのと同様のまたは実質的に同じアクションを含むことができる。
【0050】
データベアラ、そして特に、SCGが非活性化される場合の、SCGに関連するデータベアラ(例えば、SCGベアラまたはスプリットベアラ)の取り扱いは、当技術分野において公開されている話題のままである。したがって、改善の余地が存在する場合がある。スプリットベアラは、SCGとMCGの両方に関連するデータベアラまたはDRBまたはSRBを指すことができる。1つの可能性は、何もしないことである可能性があり、新しいデータがSCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファに到着するときはいつでも、新しいデータは、パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)/無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)を通して渡されることができ、しかしながら、SCGが非活性化されるため、データは、SCGが再び活性化されるまで、バッファ内に留まっている可能性がある。データベアラを一時停止させることが考えられる可能性もあり、その場合、データは、上位レイヤで(すなわち、それが、サービスデータ適応プロトコル(SDAP:Service Data Adaptation Protocol)/パケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティになる前に)停止されることになる。しかしながら、これらの解決策は不十分であるように見え、したがって、さらなる改善の余地が存在する。
【0051】
図2は、一実施形態によるフローダイヤグラムを示す。図2を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークのUEのための方法が提供され、方法は、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を検出する(ブロック202)こと;SCGが、現在、非活性であるか否かを判定する(ブロック203)こと;および、SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの到着に関する指示を、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信する(ブロック204)ことを含む。
【0052】
図3は、一実施形態によるフローダイヤグラムを示す。図3を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントのための方法が提供され、方法は、ワイヤレス通信ネットワークの現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのUEからの指示を受信する(ブロック302)こと;指示に基づいて、データベアラおよび/または非活性なSCGに関して1つまたは複数のアクションを実施する(ブロック304)ことを含む。
【0053】
図2および3の説明された方法は、例えば、図1のシステム(例えば、ワイヤレス通信ネットワーク)において適用可能とすることができる。図2および3に関して論じられたUEは、例えば、UE100またはUE102または何らかの他の同様のネットワークデバイスとすることができる。図2および3に関して論じられたネットワークエレメントは、例えば、ネットワークノード104またはCN110/CU108を指す、あるいは、説明される方法ステップを実行するように構成される何らかの他のネットワークエレメントを指すことができる。例えば、ネットワークエレメントは、ネットワーク機能等の1つまたは複数のネットワークエンティティ(例えば、物理的に別個のネットワークエンティティ)を指すことができる。例えば、ネットワークエレメントは、幾つかの場合、MCGまたはMCGに関連する何らかの他のネットワークノードに関連するMNを備えることができる。例えば、ネットワークエレメントは、幾つかの場合、SCGまたはSCGに関連する何らかの他のネットワークノードに関連するセカンダリノード(SN:Secondary Node)を備えることができる。MNがMCGを制御することができ、SNがSCGを制御することができることを当業者は理解する。例えば、例として本明細書で使用されるUE100は、データ転送のためにMCGおよび/またはSCGを利用することができる。
【0054】
一実施形態によれば、UEは、非活性なSCGのうちの少なくとも1つのセルについて少なくとも1つの制御チャネル(例えば、PDCCH)をモニターすることを防止するように構成される。例えば、UEは、非活性なSCGのセルのうちの1つまたは複数をモニターすることを防止する(すなわち、モニターしない)ことができる。幾つかの例において、1つまたは複数のセルは、SCGの全てのまたは一部のセルを備える。例えば、UEは、非活性なSCGのPSCellについて制御チャネルをモニターすることを防止するが、非活性なSCGの1つまたは複数のSCellについて制御チャネルをモニターすることができる。幾つかの場合、UEは、前記1つまたは複数のSCellについて制御チャネルをモニターすることも防止する。すなわち、非活性なSCGの場合、制御チャネルは、SCGの1つまたは複数のセルについてモニターされることができない。
【0055】
図4は、一実施形態による信号ダイヤグラムを示す。図4を参照すると、ブロック422にて、UE100は、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を検出することができる。そのようなデータベアラは、時として、SCGベアラまたはスプリットベアラと呼ばれることができる。
【0056】
ブロック424にて、UE100は、SCGが、現在、非活性であるか否かを判定することができる。非活性なSCGは、SCGが、非活性化された、すなわち、非活性状態にあることを意味する。換言すれば、UE100は、SCGが非活性化されたか否かを判定することができる。
【0057】
SCGが非活性である(または、換言すれば、非活性化された)と判定される場合、UE100は、ブロック426にて、指示をネットワークエレメント410(例えば、図3を参照して論じたステップを実施するネットワークエレメント)に送信することができる。指示は、現在非活性なSCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内にデータが到着したことを指示することができる。そのため、基本的に、指示は、非活性なSCGのデータバッファ内にデータが到着したことを指示する。SCGが活性であると判定される場合、UE100は、相応して行動する、例えば、SCGを利用してバッファからデータを送信することができる。
【0058】
ネットワークエレメント410は、指示を受信し、指示に基づいて、ブロック428に示すように1つまたは複数のアクションを実施することができる。例えば、UEによって送出された指示は、前記1つまたは複数のアクションをネットワークエレメント410に実施させることができる。これらのアクションは、SCGを解放すること、SCGを活性化すること、データベアラが、現在、一次停止されている場合、データベアラを再開すること、および/またはデータベアラタイプを変更することを含むことができる。例えば、SCGが解放される場合、データバッファのデータは、MCG経由でUE100によって送信されることができる。SCGを活性化することは、UEがSCG経由でデータを送信することを可能にすることができる。例えば、SCGベアラを活性化することは、SCG活性化プロシージャに含まれることができる、または、新しいシグナリングは、例えば、RRC、MAC、またはダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)によって活性化を実施するために導入されることができる。
【0059】
他のアクションは、以下でより詳細に論じられることができる。例えば、ネットワークエレメント410は、1つまたは複数のパラメータ、例えば、MCGに関連するデータ量パラメータ(例えば、MCG内のまたはMCG経由で転送されたどれだけ多くのデータが存在するか)、MCGに関連する無線品質パラメータ、および/またはSCGに関連する無線品質パラメータに基づいて、どのアクションをとるかを決定および/または選択することができる。
【0060】
例えば、データベアラタイプを変更することは、SCGベアラからMCGベアラまたはスプリットベアラに、データベアラタイプを変更することを含むことができる。
【0061】
一実施形態において、図2を参照すると、データ到着を検出する(例えば、ブロック202)と、データベアラは一時停止される。
【0062】
図5A、5B、5C、および5Dは、幾つかの実施形態を示す。図5A、5B、および5Cを参照すると、2つのデータバッファ510、520を有するUE100が示される。データバッファ510は、MCGのために構成されるデータベアラに関連することができ、データバッファ520は、SCGのために構成されるデータベアラに関連することができる(例えば、図2の実施形態においてデータが到着する先のデータバッファ)。MCGデータベアラは参照数字534で指示され、SCGデータベアラは参照数字544で指示される。SCGおよび/またはMCGのために構成される2つ以上のデータベアラが存在する場合があることに留意されたい、例えば、少なくとも1つのセルおよび少なくとも1つのグループについての1つが、1つまたは複数のセルを備えてもよい。MCG532を制御するMN530およびSCG542を制御するSN540も示される。
【0063】
上記で述べたように、データ到着に関する指示は、SCG542が非活性である場合に送信されることができる。非活性は、図5A、5B、および5Cにおいて点線として示される。そのため、SCG542は、データ522がデータバッファ520内に到着すると、または、少なくともデータ到着が検出されると非活性であるとすることができる。これが効果的に意味することは、SCG542が非活性であるため、データ522が、データベアラ544上をSN540に送信されることができないことである。そのため、前記指示が送信されることができる。
【0064】
図5Bの実施形態において、データ到着に関する指示は、MCG532経由で送信される。送信は、例えばこの場合、MN530に対するものとすることができる。これは、矢印572で示される。指示572は、例えば、MCG532経由でUEからMN530に送信されることができる。そのため、MN530は、受信した指示に基づいて、SCG542を活性化すること等の1つまたは複数のアクションを実施することを決定することができる。そのような活性化プロセスは、当業者が理解するように、MN530とSN540との間の、そしておそらくは、幾つかの他のネットワークエンティティ間の通信を含むことができる。
【0065】
一実施形態において、データ到着に関する指示は、SCG542経由で送信される。送信は、例えばこの場合、SN540に対するものとすることができる。これは、図5Cにおいて矢印574で示される。一実施形態において、指示は、データベアラ544が一時停止される(すなわち、一時停止状態にあると判定される)場合でも、SCG542経由で送信される。上記で述べたように、データベアラ544は、一時停止されるかまたは一時停止されない(すなわち、活性状態である)場合がある。データ到着に関する指示がSCG542経由で(例えば、SN540に)送信されるプロセスを示す図5Dを参照すると、ブロック582にて、UE100は、ブロック202の場合と同様にデータ到着を検出することができる。
【0066】
ブロック584にて、UE100は、SCG542が非活性であるか否かを判定することができる。はい、の場合、プロセスは、UE100が、ブロック590にて、指示574をSCG542経由で(例えば、SN540に)送信することを継続して行うことができる。SN540は、ブロック592にて、受信した指示に基づいて1つまたは複数のアクションを実施することができる(例えば、ブロック304および428参照)。
【0067】
一実施形態によれば、UE100は、ワイヤレス通信ネットワークから無線リソースを取得し(ブロック586)、無線リソースを取得した後、指示を送信する(ブロック590)ように構成される。一例において、無線リソースはスケジューリング要求(SR:scheduling request)によって取得される。すなわち、UE100は、SRをネットワークに(例えば、SN540に)送信し、SRに応答して、ネットワークから無線リソース割り当てを取得することができる。別の例において、無線リソースは、ランダムアクセスプロシージャによって取得されることができる。例えば、ランダムアクセスプロシージャは、ブロック590にて指示を送信するためのリソースを取得するためにUE100によって始動されることができる。
【0068】
一実施形態において、データ到着に関する指示は、無線リソース取得プロシージャで、あるいは、前記無線リソース取得プロシージャに基づいて取得された1つまたは複数の無線リソース上で送信される。例えば、無線リソース取得プロシージャは、SRを送信すること、または、ランダムアクセスプロシージャを始動することを含むことができる。例の実施形態において、SRは、データ到着に関する指示を含む。そのため、指示の送信は、幾つかの例において、無線リソース取得プロシージャに含まれることができる。
【0069】
論じたように、幾つかの例において、データベアラ544は、一次停止状態にあるとすることができる。したがって、一実施形態において、UE100は、無線リソースを取得した後かまたは取得する(ブロック586)と、一次停止されたデータベアラ544を再開する(ブロック588)ことができる。例えば、ブロック588は、アップリンクグラントの受信またはランダムアクセスプロシージャの終了の後に、それに応答して、またはその直後に、実施されることができる。
【0070】
一実施形態において、データベアラ544は、ワイヤレス通信ネットワークから受信される1つまたは複数のメッセージに基づいて再開される。したがって、ネットワークエレメント410は、データベアラを再開することを始動することができる。例えば、ネットワークエレメント410(例えば、MN530またはSN540)は、前記メッセージを送信することができる。メッセージは、例えば、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングによって送信されることができる。そのため、この種の指示ベース再開は、例えば、ブロック588にてまたは何らかの他の時点で起こる場合がある、すなわち、一時停止されたデータベアラを再開することは、データ到着が検出される状況に必ずしも限定されなくてもよい。
【0071】
一実施形態において、ブロック588にておよび/またはワイヤレス通信ネットワークから受信される1つまたは複数のメッセージに基づいて、データバッファ520に関連するデータベアラ544が再開される。したがって、ネットワークエレメントは、幾つかの場合、UEがデータベアラ544を再開させる明示的なコマンドまたは構成を送出することができる。前記1つまたは複数のメッセージは、例えば、再開される1つまたは複数のデータベアラ544を指示することができる。換言すれば、データバッファ520にバッファリングされたデータ(すなわち、バッファリングされたデータ)に関連するデータベアラ544が再開されることができる。別の例の実施形態において、SCG542についてUE100のために構成される複数の(例えば、一部のまたは全ての)データベアラが再開される。異なるSCGデータベアラは、異なる状態:一時停止かまたは一時停止でない状態にあるとすることができる。これらは、別々にまたは連携して制御されることができる:2、3例を挙げると、一時停止された無線ベアラは、1つずつ(例えば、データがデータベアラのデータバッファ内に到着するときに)またはグループ(例えば、複数のデータベアラ、例えば、一部のまたは全てのSCGデータベアラを含む)で再開されることができる。
【0072】
データ到着に関する指示(例えば、ブロック204、ブロック302、ブロック426、572、574、590)は、RRCメッセージ(例えば、UE情報転送または新しいRRCメッセージ)に含まれることができる。
【0073】
別の例において、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)制御エレメント(CE:Control Element)は、データ到着指示のために使用されることができる。既存のまたは新しいMAC CEが使用されることができる。既存のMAC CEの一例は、他のセルグループ(例えば、MCG)のバッファステータスを反映することもできるバッファステータスレポート(BFR:Buffer Status Report)とすることができる。そのため、指示は、一例において、BSRにおいて送信されることができる。この例において、指示は、BSRに含まれることができる。
【0074】
別の例において、物理レイヤ(PHY)シグナリングは、データ到着指示のために使用されることができる。したがって、例えば、SRリソースは、UE100がデータ到着を指示するためにMCG532において割り当てられることができる。そのため、SCGが非活性化される場合、UE100は、指示をMCG532にまたはより詳細にはMN530に送信するために、ネットワークからリソースを要求することができる。
【0075】
RRCメッセージ、MAC CE(例えば、BSR)、および/またはPHYシグナリングを利用することは、指示をMCG532にまたはより詳細にはMN530に送信するのに特に適することができる。
【0076】
図6A~6Bは、幾つかの実施形態を示す。図6Aを参照すると、ブロック604にて、UE100は、MCG532またはSCG542経由で指示を送信するかどうかを判定することができ、判定は、ワイヤレス通信ネットワークからの構成情報に基づく。構成情報は、例えば、ブロック602にて、ブロック604の前に受信されることができる。一実施形態において、構成情報は、ネットワークエレメント410(例えば、MNまたはSN)によってUE100に送信される。
【0077】
一実施形態において、構成情報は、少なくとも1つの無線品質閾値を含む。指示は、SCG542に関連する無線品質が前記少なくとも1つの無線品質閾値を超える場合、SCG542経由でUEによって送信されることができる。この例は図6Bに示される。すなわち、ブロック612にて、UEは、無線品質が少なくとも1つの無線品質閾値を超えるか否かを判定することができる。はい、の場合、UEは、指示をSCG経由で送信する(ブロック614)ことができる。いいえ、の場合、UE100は、MCG経由で指示を送信する(ブロック616)ことができる。そのため、MCG532またはSCG542経由で(または、特にMN530にまたはSN540に)送出するかどうかは、SCG542の無線品質に依存するとすることができる。例えば、UEは、SCGのプライマリセカンダリセル(PSCell)の品質が無線品質閾値を超える(例えば、閾値以上である)場合、SCG542経由で(例えば、SN540に)指示を送信することができる。そのため、PSCellの品質が閾値以下である場合、指示はMCG経由で送信されることができる。幾つかの場合、SCG経由の送信が優先されることができる。例えば、これは、適切な閾値を設定することによって達成されることができる。少なくとも1つの閾値は、ネットワークによって(例えば、ネットワークエレメント410によって)構成されることができる。少なくとも1つの閾値は、少数の例を挙げると、参照信号受信電力(RSRP:Signal Received Power)、参照信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)、および/または、信号対干渉プラス雑音比(SINR:signal-to-interference-plus-noise ratio)閾値を含むことができる。例えば、2つ以上の閾値が利用される場合、前記2つ以上の閾値のうちの1つまたは複数は、SCG経由で指示を送信するために、超えられる必要があるとすることができる。
【0078】
ブロック612は、例えば、データバッファへのデータ到着を検出し、SCG542が非活性であると判定された後に、実施されることができる。そのため、指示を送信する前に、UEは、SCGまたはMCG経由で指示を送信するかどうかを判定することができる。
【0079】
一実施形態において、構成情報は、UE100が、MCG532またはSCG542経由で指示を送信するべきかどうかを指示する。そのため、例えば、ネットワークは、MCGまたはSCGへの(または、より詳細には、MNまたはSNへの)データ到着を指示するようにUE100を構成することができる。そのような指示は、例えば、明示的である:すなわち、MNまたはSNに指示を送信することができる。
【0080】
一実施形態において、SCG経由の指示(例えば、ブロック614)は、SRによって取得された無線リソースまたはランダムアクセスチャネル(RACH)上でのランダムアクセスプロシージャに基づいて送信される。
【0081】
一実施形態において、MCG経由の指示(例えば、ブロック616)は、MAC CE(例えば、BSR)、RRCメッセージ上で、またはPHYメッセージとして送信される。
【0082】
原則として、UEは、例えば、SCGまたはMCG経由で指示を送信することができることに留意されたい。すなわち、指示は、MNまたはSNに送信されることができるが、UEは、UEが指示を送信しているというエンティティを必ずしも知らない場合がある。そのため、UEは、指示を送信するためにUEが使用することができるMCGまたはSCGを選択するように構成されることができる。すなわち、指示は、UEによってMCGまたはSCGを通じて送信されることができる。原理上は、MCG経由でまたはそれを通じて送信される指示は、例えば、MNの代わりにSNによってデコードされることができる。
【0083】
図7は、幾つかの実施形態を示す。図7を参照すると、ブロック712にて、UEは、SCG542に関連する無線品質が少なくとも1つの無線品質閾値以下である(ブロック708参照)場合、データベアラ544を一時停止することができる。したがって、データ到着に関する指示は、MCG経由で送信される(ブロック714)ことができる。なぜなら、1つまたは複数のSCGベアラが、ブロック712にて一時停止されることができるからである。前記ベアラは、一時停止されない状態にある場合には、ブロック712にて一時停止されることができることに留意されたい。
【0084】
例えば、データバッファ内へのデータ到着は、ブロック702にてUE100によって検出されることができる。SCGが非活性であると判定される(ブロック704)場合、プロセスはブロック708に続くことができる。ブロック708にて、UE100は、SCG542に関連する無線品質が少なくとも1つの無線品質閾値(例えば、少数の例を挙げると、RSRP、RSRQ、SINR)以下であるか否かを判定することができる。無線品質が前記閾値以下である場合、プロセスはブロック710を継続して行うことができる。無線品質が前記閾値より大きい場合、プロセスはブロック722を継続して行うことができる。
【0085】
ブロック710にて、UE100は、データベアラが一時停止されるか否かをさらに判定することができる。いいえ、の場合、データベアラ544は、ブロック712にて一時停止されることができる。データベアラが既に一時停止されている場合、プロセスは、直接ブロック714を継続して行うことができる、すなわち、指示は、MCG532経由で送信されることができる。
【0086】
この時点で、SCGに関連するデータベアラは、SCGベアラまたはスプリットベアラを指すことができることに留意されたい。したがって、例えば、データベアラ544は、SCGベアラまたはスプリットベアラとすることができる。
【0087】
一実施形態において、SCGが非活性であるときにデータベアラが一時停止されない場合、以下のオプションが使用されることができる:
a)ブロック708にて、SCGのPSCell品質が閾値(例えば、RSRP、RSRQ、および/またはSINRに関して)より大きい場合、UE100は、上記で提案したように、データをSCG542に転送することを開始し、指示をSCG542に(または、より詳細には、SN540に)発することができる。そのため、この例において、ブロック722にて、無線品質が閾値より大きい(例えば、閾値が超えられる)場合、指示は、SNに送信されることができる。
b)SCGのPSCell品質が閾値以下である場合、UE100は、SCGベアラ(あるいは、全てのまたは一部のSCGベアラ)を一時停止し、指示をMCG/MNに発する(例えばブロック714)ことができる。
【0088】
非活性なSCG542に関連するデータバッファ内へのデータ到着を検出することに応答して、ブロック708の品質チェックを実施することに対して代替的にまたは付加的に、一時停止/再開は、SCG542の無線品質が閾値より大きい(例えば、閾値を超える)と判定することに応答して実施されることができる。例えば、無線品質が閾値以下である場合、データベアラは、一時停止されることができる(例えば、ブロック712の場合と同様に)。例えば、無線品質が前記閾値より大きい場合、データベアラは再開されることができる。そのため、U100は、例えば、周期的におよび/またはブロック702に応答してブロック708を実施することができる。
【0089】
提案される解決策は、効率的かつ柔軟な方法で、非活性なSCGのバッファ内へのアップリンクデータ到着の指示を可能にすることができる。例えば、SCGリソースは、SCGの無線品質そして特に無線ベアラ544の無線品質が十分に良好でない(例えば、設定された閾値を超えない)場合、使用されない場合がある。そのような場合、SCG542を活性化することが有利でないことになる。代わりに、MCG経由のデータの送信が好ましい場合がある。
【0090】
図8および9は、少なくとも1つのプロセッサ等の制御回路部(CTRL)810、910、および、コンピュータプログラムコード(ソフトウェア)832、932を含む少なくとも1つのメモリ830、930を備える装置800、900を提供し、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコード(ソフトウェア)832、932は、図1~7の実施形態のうちの任意の1つの実施形態またはその動作を、少なくとも1つのプロセッサによってそれぞれの装置800、900に実行させるように構成される。
【0091】
図8および9を参照すると、メモリ830、930は、半導体ベースメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよび取り外し可能メモリ等の任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装されることができる。メモリ830、930は、データを記憶するためのデータベース834、934を備えることができる。
【0092】
装置800、900は、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信接続性を実現するために、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを備える無線インタフェース(TRX)820、920をさらに備えることができる。TRXは、例えば、無線アクセスネットワークにアクセスする通信能力を装置に提供することができる。TRXは、増幅器、フィルタ、周波数変換器、(復)変調器、およびエンコーダ/デコーダ回路部、ならびに1つまたは複数のアンテナ等のよく知られている標準的な構成要素を備えることができる。
【0093】
装置800、900は、例えば、少なくとも1つのキーパッド、マイクロフォン、タッチディスプレイ、ディスプレイ、スピーカ等を備えるユーザインタフェース840、940を備えることができる。ユーザインタフェース840、940は、装置800、900のユーザによってそれぞれの装置を制御するために使用されることができる。
【0094】
一実施形態において、装置800は、例えば、図2に関して、上記で説明した方法を実施するUEであるかまたはそれに含まれることができる。例えば、装置800は、UE100またはUE102であるかあるいはそれに含まれることができる。
【0095】
一実施形態において、装置900は、例えば、図3に関して、上記で説明した方法を実施するネットワークエレメントであるかまたはそれに含まれることができる。例えば、装置900は、ネットワークノード104または同様のネットワークノードであるかあるいはそれに含まれることができる。
【0096】
一実施形態によれば、図8を参照すると、制御回路部810は、図2のブロック202に関して説明した動作を少なくとも実施するように構成される検出回路部812、図2のブロック203に関して説明した動作を少なくとも実施するように構成される判定回路部813、および、図2のブロック204に関して説明した動作を少なくとも実施するように構成される送信回路部814を備える。
【0097】
一実施形態によれば、図9を参照すると、制御回路部910は、図3のブロック302に関して説明した動作を少なくとも実施するように構成される受信回路部912、および、図3のブロック304に関して説明した動作を少なくとも実施するように構成される実施回路部914を備える。
【0098】
一実施形態において、装置900の機能のうちの少なくとも一部は、1つのオペレーショナルエンティティを形成する2つの物理的に別個のデバイス間で共有されることができる。したがって、装置900は、説明したプロセスのうちの少なくとも一部を実行するための1つまたは複数の物理的に別個のデバイスを備えるオペレーショナルエンティティを表現すると見なされることができる。したがって、そのような共有アーキテクチャを利用する装置900は、例えば、基地局またはネットワークノード104内に位置するリモート無線ヘッド(RRH:remote radio head)に動作可能に(例えば、ワイヤレスまたはワイヤードネットワークによって)結合されたホストコンピュータまたはサーバコンピュータ等の、リモート制御ユニット(RCU:remote control unit)を備えることができる。一実施形態において、説明したプロセスのうちの少なくとも一部は、RCUによって実施されることができる。一実施形態において、説明したプロセスのうちの少なくとも一部の実行は、RRHとRCUとの間で共有されることができる。例えば、CU/DUスプリットは、そのような共有アーキテクチャを利用することができる。
【0099】
一実施形態において、RCUは、RCUがそれを通してRRHと通信する仮想ネットワークを生成することができる。一般に、仮想ネットワーキングは、ハードウェアおよびソフトウェアネットワークリソースならびにネットワーク機能を単一のソフトウェアベース管理エンティティ、仮想ネットワークになるように組み合わせるプロセスを含むことができる。ネットワーク仮想化は、リソース仮想化としばしば組み合わされるプラットフォーム仮想化を含むことができる。ネットワーク仮想化は、多くのネットワークまたはネットワークの部分をサーバコンピュータまたはホストコンピュータ内に(すなわち、RCUに)組み合わせる外部仮想ネットワーキングとして分類されることができる。外部ネットワーク仮想化は、最適化されたネットワーク共有を対象とする。別のカテゴリは、単一システム上でソフトウェアコンテナにネットワーク様の機能を提供する内部仮想ネットワーキングである。
【0100】
一実施形態において、仮想ネットワークは、RRHとRCUとの間で動作の柔軟性のある分配を提供することができる。実際には、任意のデジタル信号処理タスクは、RRHまたはRCUにおいて実施されることができ、RRHとRCUとの間で責任がシフトされる境界は、実装態様に応じて選択されることができる。
【0101】
一態様によれば、1つまたは複数の装置800および1つまたは複数の装置900を備えるシステムが提供される。例えば、1つまたは複数の装置900はMNおよびSNを備えることができ、装置800は1つまたは複数のUEを備えることができる。
【0102】
本出願で使用されるように、用語「回路部(circuitry)」は、以下を指すことができる:(a)ハードウェア回路実装態様、例えば、アナログおよび/またはデジタル回路部における実装態様、および、(b)回路およびソフトウェア(および/またはファームウェア)の組み合わせ、例えば、(該当する場合):(i)プロセッサの組み合わせまたは(ii)種々の機能を装置に実施させるために共に働く、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア、およびメモリを含むプロセッサ/ソフトウェアの部分、および、(c)動作のためのソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しなくても、ソフトウェアまたはファームウェア利用するマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部分等の回路。「回路部」のこの定義は、本出願におけるこの用語の使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用されるように、用語「回路部」は、単なるプロセッサ(または複数プロセッサ)またはプロセッサの一部分およびその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装態様をカバーすることにもなる。用語「回路部」は、例えばまた特定のエレメント(element)に適用可能である場合、ベースバンド集積回路、または、移動電話用のアプリケーションプロセッサ集積回路、または、サーバ、セルラーネットワークデバイス、または別のネットワークデバイス内の同様の集積回路をカバーすることにもなる。
【0103】
一実施形態において、図1および7に関連して説明したプロセスのうちの少なくとも一部は、説明したプロセスのうちの少なくとも一部を実行するための対応する手段を備える装置によって実行されることができる。プロセスを実行するための一部の例の手段は以下のうちの少なくとも1つを含む:検出器、プロセッサ(デュアルコアおよびマルチコアプロセッサを含む)、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、受信機、送信機、エンコーダ、デコーダ、メモリ、RAM、ROM、ソフトウェア、ファームウェア、ディスプレイ、ユーザインタフェース、ディスプレイ回路部、ユーザインタフェース回路部、ユーザインタフェースソフトウェア、ディスプレイソフトウェア、回路、アンテナ、アンテナ回路部、および回路部。一実施形態において、少なくとも1つのプロセッサ、メモリ、コンピュータプログラムコードは、処理手段を形成する、または、図1~7の実施形態のうちの任意の1つの実施形態による1つまたは複数の動作を実行するための1つまたは複数のコンピュータプログラムコード部分あるいはその動作を含む。
【0104】
さらに別の実施形態によれば、実施形態を実行する装置は、少なくとも1つのプロセッサおよびコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを含む回路部を備える。作動されると、回路部は、図1~7の実施形態のうちの任意の1つの実施形態による機能のうちの少なくとも一部またはその動作を装置に実施させる。
【0105】
本明細書で説明する技法および方法は、種々の手段によって実装されることができる。例えば、これらの技法は、ハードウェア(1つまたは複数のデバイス)、ファームウェア(1つまたは複数のデバイス)、ソフトウェア(1つまたは複数のモジュール)、またはその組み合わせで実装されることができる。ハードウェア実装態様の場合、実施形態の装置は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC:application-specific integrated circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal prosessor)、デジタル信号処理デバイス(DSPD:digital signal processing device)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:programmable logic device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明した機能を実施するように設計された他の電子ユニット、またはその組み合わせ内に実装されることができる。ファームウェアまたはソフトウェアの場合、実装態様は、本明細書で説明した機能を実施する少なくとも1つのチップセット(例えば、プロシージャ、関数等)のモジュールを通して実行されることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ内にまたはプロセッサの外部に実装されることができる。後者の場合、メモリは、当技術分野で知られているように、種々の手段によってプロセッサに通信可能に結合されることができる。付加的に、本明細書で説明したシステムの構成要素は、構成要素に関して説明した種々の態様等の達成を容易にするために再配置されるおよび/またはさらなる構成要素によって補完されることができ、構成要素は、当業者によって認識されるように、示す図に関して述べた厳密な構成に限定されない。
【0106】
説明した実施形態は、コンピュータプログラムまたはその部分によって定義されるコンピュータプロセスの形態で実行されることもできる。図1~7に関連して説明した方法の実施形態は、対応する命令を含むコンピュータプログラムの少なくとも一部分を実行することによって実行されることができる。コンピュータプログラムは、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、または何らかの中間形式であるとすることができ、プログラムを運ぶことが可能な任意のエンティティまたはデバイスとすることができるある種のキャリアに記憶されることができる。例えば、コンピュータプログラムは、コンピュータまたはプロセッサによって可読なコンピュータプログラム配布媒体上に記憶されることができる。コンピュータプログラム媒体は、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み出し専用メモリ、電子キャリア信号、電気通信信号、およびソフトウェア配布パッケージとすることができるが、それに限定されない。コンピュータプログラム媒体は、例えば、非一時的媒体とすることができる。示され説明される実施形態を実行するためのソフトウェアのコーディングは、十分、当業者の範囲内にある。一実施形態において、コンピュータ可読媒体は前記コンピュータプログラムを含む。
【0107】
本発明が添付図面による一実施例を参照して上記で説明されても、本発明が、実施例に制限されるのではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内で幾つかの方法で修正されることができることが明らかである。したがって、本明細書の語および表現は、幅広く解釈されるべきであり、実施形態を例示することを意図され、実施形態を制限することを意図されない。技術が進歩するにつれて、本発明の概念が種々の方法で実装されることができることは、当業者にとって明白になるであろう。さらに、説明した実施形態が、他の実施形態と種々の方法で組み合わされることができるが、組み合わされることを要求されないことが当業者に明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-06-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサ、およびプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
セカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEによって検出する(202)こと、
前記SCGが、現在、非活性であるか否かを判定する(203)こと、および、
前記SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの前記到着に関する指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信する(204)ことであって、前記指示は、前記ネットワークから受信される構成情報に基づいて、前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由で送出される、送信する(204)こと
を含む動作を前記装置に実施させるように構成される、装置。
【請求項2】
前記データベアラは、一次停止されるかまたは一次停止されないように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ネットワークエレメントは、マスターセルグループ、MCGに関連するマスターノード、MNを備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記ネットワークエレメントは、前記SCGに関連するセカンダリノード、SNを備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項5】
前記指示は、前記データベアラが一次停止されても、前記SCGによって送信される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記指示は、無線リソース取得プロシージャで、または、前記無線リソース取得プロシージャに基づいて取得された1つまたは複数の無線リソース上で送信され、前記無線リソース取得プロシージャは、スケジューリング要求を送信すること、または、ランダムアクセスプロシージャを始動させることを含む、請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記データベアラが一次停止される場合、アップリンググラントを受信するとまたは前記ランダムアクセスプロシージャが終了すると、前記一次停止されたデータベアラを再開すること
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記データベアラが一次停止される場合、前記ワイヤレス通信ネットワークから受信される1つまたは複数のメッセージに基づいて、前記一次停止されたデータベアラを再開すること
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記データバッファにバッファリングされたデータに関連する前記データベアラが再開される、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記SCGについて前記UEのために構成される複数のデータベアラが再開される、請求項7、8、または9に記載の装置。
【請求項11】
前記構成情報は少なくとも1つの無線品質閾値を含み、前記指示は、前記SCGに関連する無線品質が前記少なくとも1つの無線品質閾値を超える場合、前記SCG経由で送信される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記データベアラは一時停止されず、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記SCGに関連する無線品質が少なくとも1つの無線品質閾値以下である場合、前記データベアラを一次停止すること、および、
前記指示をMCG経由で送信すること、
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項1、2、または3に記載の装置。
【請求項13】
前記指示は、前記データベアラが一時停止される場合、前記データベアラを再開させること、データベアラタイプを変更すること、前記SCGを解放すること、および/または前記SCGを活性化することを含む1つまたは複数のアクションを前記ネットワークエレメントに実施させる、請求項1~12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記非活性なSCGのうちの少なくとも1つのセルについて少なくとも1つの制御チャネルをモニターすることを防止すること
を含む動作を前記装置にさらに実施させるように構成される、請求項1~13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサおよびプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、
前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由でデータ到着の指示を送信するために、構成情報をユーザ機器、UEに送信すること、
現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEからの指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントによって受信する(302)こと、
前記指示に基づいて、前記データベアラおよび/または前記非活性なSCGに関して1つまたは複数のアクションを実施する(304)こと
を含む動作を前記装置に実施させるように構成される、装置。
【請求項16】
前記1つまたは複数のアクションは、前記データベアラが一時停止される場合、前記データベアラを再開させること、データベアラタイプを変更すること、前記SCGを解放すること、および/または前記SCGを活性化することを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
方法であって、
セカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着を、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEによって検出する(202)こと、
前記SCGが、現在、非活性であるか否かを判定する(203)こと、および、
前記SCGが、現在、非活性であると判定される場合、データの前記到着に関する指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントに送信する(204)ことであって、前記指示は、前記ネットワークから受信される構成情報に基づいて、前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由で送出される、送信する(204)こと
を含む、方法。
【請求項18】
方法であって、
前記セカンダリセルグループ経由でまたはマスターセルグループ経由でデータ到着の指示を送信するために、構成情報をユーザ機器、UEに、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークエレメントによって送信すること、
現在非活性なセカンダリセルグループ、SCGのために構成されるデータベアラに関連するデータバッファ内へのデータの到着に関する、ワイヤレス通信ネットワークのユーザ機器、UEからの指示を、前記ワイヤレス通信ネットワークの前記ネットワークエレメントによって受信する(302)こと、および、
前記指示に基づいて、前記データベアラおよび/または前記非活性SCGに関して1つまたは複数のアクションを実施する(304)こと
を含む、方法。
【国際調査報告】