(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(54)【発明の名称】スピーカフレームおよび2つの対向する音生成メンブレンを有するスピーカユニット
(51)【国際特許分類】
H04R 9/06 20060101AFI20231102BHJP
【FI】
H04R9/06 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526917
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(85)【翻訳文提出日】2023-06-21
(86)【国際出願番号】 EP2021080612
(87)【国際公開番号】W WO2022096560
(87)【国際公開日】2022-05-12
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519100170
【氏名又は名称】ソノス・マイティ・ホールディングス・ベスローテン・フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】Sonos Mighty Holdings BV
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】シーク,ティモシー ルーベン
(72)【発明者】
【氏名】シーク, マティアス ジェフリー
【テーマコード(参考)】
5D012
【Fターム(参考)】
5D012DA03
5D012DA04
(57)【要約】
スピーカフレーム(4)と、各々が主スピーカ軸(A)に沿って上下に移動するように配置された2つの対向するメンブレン(2、2’)とを有するスピーカユニット(1)。2つのドライブユニット(3、3’)が、各メンブレン(2、2’)のために存在し、ドライバ静止部(6、6’)とドライバ可動部(7、7’)とを有する。封止縁サスペンション(8、8’)が、関連するメンブレン(2、2’)の周囲ならびにスピーカユニットの主要前面および主要背面それぞれに接続される。各ドライバ可動部(7、7’)について、ドライバ可動部(7、7’)をスピーカフレーム(4)に柔軟に懸架するためのスパイダアームサスペンション(9、9’)が、存在する。封止縁サスペンション(8、8’)は、主スピーカ軸(A)に平行な方向に見たときに、関連するドライブユニット(3、3’)の上方に少なくとも部分的に配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカユニット(1)であって、
主要前面および主要背面を有するスピーカフレーム(4)と、
前記主要前面および前記主要背面内にそれぞれ配置された2つの対向するメンブレン(2、2’)であって、各々が主スピーカ軸(A)に沿って上下に移動するように配置される、2つの対向するメンブレン(2、2’)と、
前記2つの対向するメンブレン(2、2’)の各々のための少なくとも2つのドライブユニット(3、3’)であって、各ドライブユニット(3、3’)は、ドライバ静止部(6、6’)とドライバ可動部(7、7’)とを備え、前記ドライバ可動部(7、7’)は、前記2つの対向するメンブレン(2、2’)のうちの関連する一方に固定的に接続される、ドライブユニット(3、3’)と、
を備え、
前記2つの対向するメンブレン(2、2’)の各々には、関連する前記メンブレン(2、2’)の周囲ならびに前記主要前面および主要背面にそれぞれ接続された封止縁サスペンション(8、8’)が設けられ、
各ドライバ可動部(7、7’)について、一方の側で関連する前記ドライバ可動部(7、7’)に接続され、他方の側で前記ドライバ可動部(7、7’)を前記スピーカフレーム(4)にフレキシブルに懸架するために前記スピーカフレーム(4)に接続されたスパイダアームサスペンション(9、9’)をさらに備え、
前記封止縁サスペンション(8、8’)が、前記主スピーカ軸(A)に平行な方向に見たときに、関連する前記ドライブユニット(3、3’)の上方に少なくとも部分的に配置される、
スピーカユニット(1)。
【請求項2】
各スパイダアームサスペンション(9、9’)が、関連する前記ドライバ可動部(7、7’)に接続する第1の取り付け部(9a)と、前記フレーム(4)および少なくとも1つの接続部材(9c)に接続された第2の取り付け部(9b)と、前記第1の取り付け部および前記第2の取り付け部(9a、9b)間の半円形の曲げ部材(9d)とを備える、
請求項1に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項3】
前記半円形の曲げ部材(9d)が、前記ドライバ静止部(6、6’)の周りに延在する、
請求項2に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項4】
各スパイダアームサスペンション(9、9’)が、前記メンブレン(2、2’)の外向き変位方向を上向きにして前記ドライバ可動部(7、7’)の下に配置される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの接続部材(9c)が、前記主スピーカ軸(A)と平行な方向に延在する、
請求項2から4のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項6】
各ドライブユニット(3、3’)について、前記ドライバ可動部(7、7’)が、前記主スピーカ軸(A)から最小ドライブユニット距離(r
d)で配置され、前記封止縁サスペンション(8、8’)が、前記最小ドライブユニット距離(r
d)よりも大きい最小半径(r
min)を有するリング形を有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項7】
前記封止縁サスペンション(8、8’)が、最大半径(r
min+d
s)を有するリング形を有し、関連する前記ドライバ静止部(6、6’)が、前記主スピーカ軸(A)から磁石半径(r
m)上に配置され、前記最大半径(r
min+d
s)は、前記磁石半径(r
m)よりも大きい、
請求項6に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項8】
前記スパイダアームサスペンション(9、9’)が、前記ドライブユニット(3、3’)の最大直径(d
m)よりも小さい最大直径を有する、
請求項1から7のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項9】
前記封止縁サスペンション(8、8’)が、略リング形状を有し、前記主スピーカ軸(A)に平行な方向に沿った前記主要前面上の前記リング形状の投影が、前記主スピーカ軸(A)に平行な方向に沿った前記主要前面上の関連する前記ドライブユニット(3、3’)の投影と少なくとも部分的に重なる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項10】
前記封止縁サスペンション(8、8’)が、円弧状断面を有し、前記円弧状断面の頂点は、前記主スピーカ軸(A)からの頂点半径(r
a)上に配置され、関連する前記ドライバ静止部(6、6’)は、前記主スピーカ軸(A)からの磁石半径(r
m)上に配置され、前記頂点半径(r
a)は、前記磁石半径(r
m)よりも大きい、
請求項1から9のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
【請求項11】
前記主スピーカ軸(A)に平行な方向の前記スパイダアームサスペンション(9、9’)の前記主要前面上の投影が、関連する前記ドライバ可動部(7、7’)の前記主要前面上の投影内にある、
請求項1から10のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項12】
各メンブレン(2、2’)が、前記メンブレン(2、2’)を関連するドライバ可動部(7、7’)に接続するメンブレン接続要素(2a、2a’)を備える、
請求項1から11のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項13】
前記対向するメンブレン(2、2’)が動作中に互いから最小距離(a
min)にあるとき、各メンブレン接続要素(2a、2a’)が、前記対向するメンブレン(2、2’)の他方から所定の距離に配置される、
請求項12に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項14】
前記ドライバ静止部(6、6’)が、磁石スタック(6、6’)であり、前記ドライバ可動部(7、7’)が、ボイスコイル(7、7’)である、
請求項1から13のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項15】
前記2つの対向するメンブレン(2、2’)の各々のための前記少なくとも2つのドライブユニット(3、3’)が、前記スピーカ主軸(A)から等距離に配置される、
請求項1から14のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項16】
前記2つの対向するメンブレン(2、2’)の各々が、円錐面、円錐台面、または平坦面を有する前部音生成面を備える、
請求項1から15のいずれか一項に記載のスピーカユニット(1)。
【請求項17】
第1および第2の対向する側面を含むスピーカフレーム(4)を備えるスピーカユニット(1)を形成する方法であって、各側面について、
前記スピーカフレーム(4)とドライブユニット(3、3’)のドライバ可動部(7、7’)との間にスパイダアームサスペンション(9、9’)を接続するステップと、
前記ドライバ可動部(7、7’)をメンブレン(2、2’)に接続するステップと、
前記メンブレン(2、2’)の周りにあり、前記ドライバ可動部(7、7’)の少なくとも部分的に前方にある封止縁サスペンション(8、8’)によって、前記メンブレン(2、2’)を前記スピーカフレーム(4)の第1の側面に接続するステップと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記スピーカフレーム(4)と第2のドライブユニット(3、3’)の第2のドライバ可動部(7、7’)との間に第2のスパイダアームサスペンション(9、9’)を接続することによって、前記第2のドライブユニット(3、3’)をそれぞれの前記メンブレン(2、2’)の各々に接続するステップと、
前記第2のドライバ可動部(7、7’)を前記メンブレン(2、2’)に固定的に接続するステップと
をさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
スピーカユニットは、コーン形状のスピーカメンブレンと、スピーカメンブレンに対してその裏側に同軸に配置されたメンブレンドライバまたはアクチュエータとを備えるスピーカトランスデューサなど、従来技術において周知である。平面型スピーカユニットも当技術分野で知られており、スピーカトランスデューサは、平面スピーカメンブレンと、スピーカメンブレンの表面に沿って配置された複数のメンブレンドライバとを備える。周知の同軸コーン形状のスピーカトランスデューサは、高い性能および忠実度を可能にするが、スピーカメンブレンおよびメンブレンドライバの同軸配置のために、より小型のラウドスピーカシステムにはあまり適していない。平面型スピーカトランスデューサは、略平坦なスピーカメンブレンにより、より平坦なスピーカ設計を可能にする。
【0003】
国際公開第2019/117706号は、フレームと、2つの対向する指向性ダイアフラムと、各々が動作中に2つの対向する指向性ダイアフラムを駆動するための少なくとも1つの磁気ドライバを有する2つのスピーカドライバとを有するスピーカデバイスを開示している。スピーカダンパが、2つの対向する指向性ダイアフラムの各々に関連付けられ、関連する少なくとも1つの磁気ドライバによって駆動されるように配置されたコイルブラケットと、ダイアフラムをスピーカダンパに固定して取り付けるように配置されたダイアフラム接続部材と、スピーカダンパをフレームに固定するように配置されたダンパフレーム接続部材とを有する。スピーカダンパは、ダイアフラム接続部材とダンパフレーム接続部材との間に配置されたダンパ脚部材をさらに備える。
【0004】
米国特許出願公開第2010/0172535号は、スピーカユニットなどの電磁振動器のためのスパイダ装置を開示している。スパイダ装置の外側リムは、電磁振動器の支持フレームを取り付けるために設けられ、それと共に内側リムは、電磁振動器の誘導コイルに取り付けるために外側リムと同軸に位置合わせする。複数のサスペンションアームが、内側リムを軸方向に移動させることができるように、内側リムから外側リムまで半径方向に均等に延在する。
【0005】
米国特許出願公開第2011/0075880号は、スピーカシステムの動的性能を向上させるためのダンパを開示しており、ダンパは、ボイスコイルリード線を外部接続端子に導くリード部分を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2019/117706号
【特許文献2】米国特許出願公開第2010/0172535号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2011/0075880号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、小型でありながら、線形応答特性を有するスピーカユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
スピーカユニットであって、主要前面および主要背面を有するスピーカフレームと、主要前面および主要背面内にそれぞれ配置された2つの対向する(音生成)メンブレンであって、各々が、(スピーカの主要前面および背面に垂直な)主スピーカ軸に沿って上下に移動するように配置される、2つの対向する(音生成)メンブレンとを含む、スピーカユニットが提供される。少なくとも2つのドライブユニットが、2つの対向するメンブレンの各々のために設けられ、各ドライブユニットは、ドライバ静止部とドライバ可動部とを備え、ドライバ可動部は、2つの対向するメンブレンのうちの関連する一方に固定的に接続される。2つの対向するメンブレンの各々には、関連するメンブレンの周囲ならびに主要前面および主要背面それぞれに接続された封止縁サスペンションが設けられ、さらに、各ドライバ可動部について、一方の側で関連するドライバ可動部に接続され、他方の側でドライバ可動部をスピーカフレームにフレキシブルに懸架するためにスピーカフレームに接続されたスパイダアームサスペンションをさらに備え、封止縁サスペンションは、主スピーカ軸に平行な方向に見たときに関連するドライブユニットの上方に少なくとも部分的に配置される。ドライブユニットおよび関連するスパイダアームサスペンションに対する封止縁サスペンションのこの位置決めは、スピーカユニットの他の(内部)構成要素による干渉またはブロックの機会なしに、2つの対向するメンブレンが主スピーカ軸に沿って移動することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明は、添付の図面を参照して以下により詳細に論じられる。
【0010】
【
図1】本発明の実施形態によるスピーカユニットの上面投影図である。
【
図2A】本発明の一実施形態によるスピーカユニットの断面図であり、スピーカユニットの静止位置を示す。
【
図2B】本発明の一実施形態によるスピーカユニットの断面図であり、2つのメンブレンが互いに最も接近している状況(両メンブレンの内向きの変位)を示す。
【
図3A】
図1の線III-IIIに沿って45度にわたって回転させた、
図2Aに示す実施形態の断面図である。
【
図3B】
図1の線III-IIIに沿って45度にわたって回転させた、
図2Bに示す実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、メンブレンの移動を可能な限り線形に保ちながら、二重メンブレンドライバアーキテクチャを使用してアーキテクチャのコンパクトさを改善したラウドスピーカユニットに関する。そのようなラウドスピーカユニットは、参照により本明細書に組み込まれる、本出願と同じ発明者の、2018年4月24日に出願され、名称が「Distributed Transducer Suspension Cones(DTSC)」である国際公開第2019/117706号に記載されているスピーカデバイスであり得る。
【0012】
線形性を改善し、気密シールするために、特定の実施形態を参照して以下で詳細に述べるように、第2のサスペンション要素が、実施形態に提供される。メンブレン2、2’、ドライブユニット3、3’およびサスペンション構成要素の配置は、内部スピーカユニット構成要素との衝突なしにメンブレン2、2’の自由な移動を可能にする。
【実施例】
【0013】
図2Aおよび
図2Bは、一実施形態によるスピーカユニット1の断面図を示し、
図2Aは、スピーカユニットの「静止」位置を示し、
図2Bは、2つのメンブレン2、2’が互いに最も接近している状況(両メンブレン2、2’の内向きの変位)を示す。この断面は、
図1に線II-IIとして示されているように、スピーカユニット1の対角線を横切っており、この実施形態では、2つのドライブユニット3がメンブレン2を駆動するために設けられている一方で、一方のドライブユニット3’のみが見え、他方のメンブレン2’を駆動することを示している。
【0014】
スピーカユニット1は、主要前面および主要背面を有するスピーカフレーム4と、主要前面および主要背面内にそれぞれ配置された2つの対向する(音生成)メンブレン2、2’であって、各々が主スピーカ軸Aに沿って上下に移動するように配置される、2つの対向する(音生成)メンブレンとを有する。本実施形態における主要スピーカ軸は、スピーカユニット1の主表面および主背面に対して垂直である。2つの対向するメンブレン2、2’の各々のための少なくとも2つのドライブユニット3、3’が設けられ、各ドライブユニット3、3’は、ドライバ静止部(この実施形態では、磁石スタック6、6’)と、ドライバ可動部(この実施形態では、ボイスコイル7、7’)とを備え、ドライバ可動部7、7’は、(例えば、
図2Aおよび
図2Bの実施形態に示すような接続部材2aを使用して)2つの対向するメンブレン2、2’のうちの関連する一方に固定的に接続される。2つの対向するメンブレン2、2’の各々には、関連するメンブレン2、2’の周囲ならびに主要前面および主要背面にそれぞれ接続された封止縁サスペンション8、8’が設けられている。各ドライバ可動部7、7’について、スパイダアームサスペンション9、9’が、一方の側では関連するドライバ可動部7、7’に接続され、他方の側ではドライバ可動部7、7’をスピーカフレーム4に柔軟に懸架するためにスピーカフレーム4に接続される。
【0015】
いくつかの実施形態では、封止縁サスペンション8、8’は、主スピーカ軸Aに平行な方向に見たときに、関連するドライブユニット3、3’の上方に少なくとも部分的に配置される。
【0016】
スピーカユニット用のトランスデューサを小型化するためには、必要な構成要素の積層数をできるだけ少なくすることが要望されている。電気力学的トランスデューサでは、コイル、磁石、サスペンション、メンブレン、すべての構成要素を保持するフレームなどのいくつかの構成要素が必要である。(本出願と同じ出願人の)国際公開第2020/160791号には、十字形ベローズサスペンションが開示されている。このベローズサスペンション形状は、気密封止サスペンションがメンブレンおよびばね状サスペンションの内周に留まることを可能にするという利点を有する。この十字形ベローズ構造の欠点は、境界ボックス内の表面積が最適に使用されていないことである。ドライバの前面を可能な限り効率的に利用するために、気密封止サスペンションの向きが、ドライブユニットの位置と融合される。ドライブユニット3、3’およびサスペンション8、8’;9、9’の配置は、スピーカユニット1の内部構成要素の衝突のリスクなしに、高い変位の線形メンブレン移動のための十分なクリアランスを提供する。
【0017】
図面を参照して説明した実施形態では、ドライバ静止部6、6’は磁石スタック6、6’であり、ドライバ可動部7、7’はボイスコイル7、7’である。ボイスコイル7、7’は、スピーカフレーム4に固定して取り付けられた磁石スタック6、6’に対して移動している。さらなる実施形態では、ドライブユニット3は、スピーカフレーム4に固定して取り付けられたボイスコイルによって形成されたドライバ静止部6、6’と、対向するメンブレン2、2’のうちの関連する一方に固定して取り付けられた磁石または磁石のスタックによって形成されたドライバ可動部7、7’とを有して、運動学的に反転されてもよい。
【0018】
さらなる実施形態では、各ドライブユニット3、3’について、ドライバ可動部7、7’は、主スピーカ軸Aから最小ドライブユニット距離rdに配置され、封止縁サスペンション8、8’は、最小ドライブユニット距離rdよりも大きい最小半径rminを有するリング形を有する。
【0019】
これらの寸法は、
図1のスピーカユニットの上面投影図にも示されており、スピーカユニット1の主要前面への内部構成要素の投影が示されており、前部メンブレン2および前部封止縁サスペンション8が見え、他の構成要素(磁石スタック6、6’、ボイスコイル7、7’およびスパイダアームサスペンション9、9’)は、
図2Aおよび
図2Bに示すように、主要スピーカ軸Aに平行な線に沿ってその上に投影されている。
【0020】
実施形態はまた、さらなる特徴を使用して定義可能であり、ここでは、封止縁サスペンション8、8’は、最大半径rmin+dsを有するリング形を有し、関連するドライバ静止部6、6’は、主スピーカ軸Aからの磁石半径rm上に配置され、最大半径rmin+dsは、磁石半径rmよりも大きい。これにより、封止縁サスペンション8、8’は、主要スピーカ軸Aに沿って見たときに磁石スタック6、6’と重なることが保証される。
【0021】
図示の実施形態では、スパイダアームサスペンション9、9’が、ドライブユニット3、3’の最大直径dmよりも小さい最大直径を有することに留意されたい。この結果、この実施形態では、ドライブユニット3、3’およびその直接関連する構成要素(すなわち、スパイダアームサスペンション9、9’)は、主要スピーカ軸Aに沿って見たときに、最小ドライブユニット距離rdに配置される直径rmを有する円周を有する。ボイスコイル7、7’の直径は、いかなる干渉構成要素も含まないスピーカフレーム4内の容積を決定する。
【0022】
代替として、封止縁サスペンション8、8’が略リング形状を有し、主スピーカ軸Aに平行な方向に沿った主要前面上のリング形状の投影が、主スピーカ軸Aに平行な方向に沿った主要前面上の関連するドライブユニット3、3’の投影と少なくとも部分的に重なる実施形態が、定式化されてもよい。これは、
図1の投影図において最も明確に示されている。
【0023】
図2Aおよび
図2Bの断面図に最も明瞭に示されているように、封止縁サスペンション8、8’は、さらなる実施形態のグループにおいて円弧形状の断面を有する。円弧状断面の頂点は、主スピーカ軸Aからの頂点半径r
a上に配置され、関連するドライバ静止部6、6’は、主スピーカ軸Aからの磁石半径r
m上に配置され、頂点半径r
aは、磁石半径r
mよりも大きい。
【0024】
スピーカユニット1において、メンブレン2、2’は、ドライブユニット3、3’によって動かされる。メンブレン2、2’は線形運動で移動する必要があり、したがってスパイダアームサスペンション9、9’および封止縁サスペンション8、8’は、各メンブレン2、2’に取り付けられる。スパイダサスペンション9、9’は、メンブレン2、2’およびボイスコイル7、7’に取り付けられ、(メンブレン2の外向き変位方向を上向きにして)ボイスコイル7、7’の下に配置される。封止縁サスペンション8、8’は、その周囲でメンブレン2、2’に取り付けられ、ボイスコイル7、7’の上方に配置される。スピーカユニット1の前面(主要前面)を可能な限りコンパクトにするために、封止縁サスペンション8、8’の中央、すなわち円弧状断面の頂点は、ドライブユニット3、3’の上方に位置する。頂点は、円弧状断面の中央であり、言い換えれば、封止縁サスペンション8、8’の曲げ部(円弧状断面)の外径と曲げ部の内径を加えて2で割ったものに等しい。結果として、メンブレン2、2’が動いているとき、封止縁サスペンション8、8’の円弧状断面は、(ボイスコイル7、7’がスピーカフレーム4内で内側に移動しているときに)ドライブユニット3、3’の磁石スタック6、6’にのしかかる。封止縁サスペンション8、8’およびドライブユニット3、3’のこの位置決めにより、メンブレン2、2’は、スピーカユニット1の他の構成要素と衝突することなくスピーカフレーム4内を移動することができる。
【0025】
さらに別の実施形態では、主スピーカ軸Aに平行な方向のスパイダアームサスペンション9、9’の主要前面(
図1の上面投影図を参照されたい)の投影は、関連するドライバ可動部7、7’の主要前面の投影内にある。これにより、スパイダアームサスペンション9、9’に関連する他のメンブレン2’、2をこの構成要素によってブロックできないことが保証される。
図1~
図3Bの例示的な実施形態に示すように、スパイダアームサスペンション要素9、9は可撓性材料要素であり、関連するボイスコイル7、7’に取り付けられた第1の取り付け部9aと、関連するメンブレン2、2’に対向してスピーカフレーム4に取り付けられた第2の取り付け部9bとを有する。第1および第2の取り付け部9a、9b間には、例えば、2つの接続部材9cおよび半円形の曲げ部材9dが設けられ、スパイダアームサスペンション要素9、9’が可変の高さを有することを可能にする一方で、そのすべての構成要素は、関連するドライブ要素3、3’の最大直径d
m内に留まる。
【0026】
より一般的な表現では、本発明の実施形態は、スピーカユニット1であって、第1および第2の対向する側面を有するスピーカフレーム4と、第1および第2の側面内にそれぞれ配置された第1および第2のメンブレン2、2’であって、主スピーカ軸Aに沿って移動可能である、第1および第2のメンブレン2、2’とを備える、スピーカユニットに関する。第1および第2のメンブレン2、2’の各々について、複数のドライブユニット3、3’が存在し、ドライブユニット3、3’各々は、ドライバ静止部6、6’とドライバ可動部7、7’とを備え、各ドライバ可動部6、6’は、それぞれのメンブレン2、2’に固定的に接続され、スパイダアームサスペンション9、9’によって一方の側面でドライバ可動部7、7’に、他方の側面でスピーカフレーム4に接続され、封止縁サスペンション8、8’が、それぞれのメンブレン2、2’の周囲およびそれぞれの側面に接続され、それぞれのドライブユニット3、3’に少なくとも部分的に隣接して配置される。例示的な実施形態では、各スパイダアームサスペンション9、9’は、関連するドライバ可動部7、7’に接続された第1の取り付け部9aと、フレーム4および少なくとも1つの接続部材9cに接続された第2の取り付け部9bと、第1の取り付け部9aと第2の取り付け部9bとの間の半円形の曲げ部材9dであって、ドライバ静止部6、6’の周りに延在する、半円形の曲げ部材9dとを備える。
【0027】
上述したように、各メンブレン2、2’は、メンブレン2、2’を関連するドライバ可動部7、7’に接続するメンブレン接続要素2a、2a’を備える。接続要素2a、2a’は、各メンブレン2、2’の一体型要素を形成してもよく、あるいは、ボイスコイル7、7’およびメンブレン2、2’に接続された別個の要素であってもよい。適切な動作を確実にするために、各メンブレン接続要素2a、2a’は、対向するメンブレン2、2’が動作中に互いから最小距離(a
min)にあるとき、対向するメンブレン2、2’の他方から所定の距離に配置される(
図2Bおよび
図3Bを参照されたい)。これにより、最小距離a
minであっても、接続要素2a、2a’がメンブレン2、2’(の背面)と接触しないことが保証される。
【0028】
図1~
図3Bに示され、
図1~
図3Bを参照して説明される例示的な実施形態では、各メンブレン2、2’は、メンブレン2、2’の両側に配置された2つの関連するドライブユニット3、3’に接続される。さらに別の実施形態では、2つの対向するメンブレン2、2’の各々のための少なくとも2つのドライブユニット3、3’は、スピーカ主軸Aから等距離に配置される。これにより、可能な限り小さい非線形性を導入して、メンブレン2、2’表面全体の効果的な使用が可能になる。メンブレン2、2’の縁部に配置されたドライブユニット3、3’は、等角度、すなわち180度(2つのドライブユニット)、120度(3つのドライブユニット)、90度(4つのドライブユニット)に配置することもできる。各メンブレン3、3’に対して2つのドライブユニット3、3’を有する例示的な実施形態について上記で説明したのと同様の特徴が、メンブレン2、2’ごとにより多数のドライブユニット3、3’の場合にも適用することができる。
【0029】
さらに別の実施形態では、2つの対向するメンブレン2、2’各々は、円錐面、円錐台面、または平坦面を有する前部音生成面を備える。図に示し、上記で論じた実施形態では、メンブレン2、2’は、円錐台形状を有し、円錐形状の中央に平坦な表面を有する。他のすべての例示的な実施形態について上記で論じたように、スピーカユニット1の干渉する可能性のある構成要素を適切に採用しながら、他の表面形状を実装することも可能である。
【0030】
本発明を、図面に示されるいくつかの例示的な実施形態を参照して上記で説明した。いくつかの部分または要素の変更および代替の実装が可能であり、添付の特許請求の範囲に定義される保護の範囲内に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカユニッ
トであって、
スピーカフレー
ムと、
主スピーカ
軸に沿って上下に移動するように配置される
少なくとも1つのメンブレ
ンと、
少なくとも1つのメンブレ
ンのための少なくとも
1つのドライブユニッ
トであって
、ドライバ静止
部とドライバ可動
部とを備え、前記ドライバ可動
部は、関連する
少なくとも1つのメンブレンに固定的に接続され
るドライブユニッ
トと、
を備え、
前記
少なくとも1つのメンブレ
ンには、関連する前記メンブレ
ンの周囲ならびに前記
スピーカフレームにそれぞれ接続された封止縁サスペンショ
ンが設けられ、
前記封止縁サスペンション
は、前記メンブレンの周りに円弧状の断面部を有し、関連する前記メンブレンが動いているとき、前記ドライバ可動部がスピーカフレーム内で内側に移動すると、円弧状の断面部が前記ドライバ静止部の上で曲がるように、関連する前記ドライブユニッ
トの上方
に配置される、
スピーカユニッ
ト。
【請求項2】
各ドライバ可動部について、一方の側で関連する前記ドライバ可動部に接続され、他方の側で前記ドライバ可動部を前記スピーカフレームにフレキシブルに懸架するために前記スピーカフレームに接続されるスパイダアームサスペンションをさらに備える、
請求項1に記載のスピーカユニット。
【請求項3】
各スパイダアームサスペンショ
ンが、関連する前記ドライバ可動
部に接続する第1の取り付け
部と、前記
スピーカフレー
ムおよび少なくとも1つの接続部
材に接続された第2の取り付け
部と、前記第1の取り付け部および前記第2の取り付け
部間の半円形の曲げ部
材とを備える、
請求項
2に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項4】
前記半円形の曲げ部
材が、前記ドライバ静止
部の周りに延在する、
請求項
3に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項5】
前記少なくとも1つの接続部
材が、前記主スピーカ
軸と平行な方向に延在する、
請求項2から4のいずれか一項に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項6】
各ドライブユニッ
トについて、前記ドライバ可動
部が、前記主スピーカ
軸から最小ドライブユニット距
離で配置され、前記封止縁サスペンショ
ンが、前記最小ドライブユニット距
離よりも大きい最小半
径を有するリング形を有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項7】
前記封止縁サスペンショ
ンが、最大半
径を有するリング形を有し、関連する前記ドライバ静止
部が、前記主スピーカ
軸から磁石半
径上に配置され、前記最大半
径は、前記磁石半
径よりも大きい、
請求項6に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項8】
前記封止縁サスペンショ
ンが、略リング形状を有し、前記主スピーカ
軸に平行な方向に沿っ
た前記
略リング形状の投影が、前記主スピーカ
軸に平行な方向に沿っ
た関連する前記
少なくとも1つのドライブユニッ
トの投影と少なくとも部分的に重なる、
請求項1から
7のいずれか一項に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項9】
前記封止縁サスペンショ
ンが、円弧状断面を有し、前記円弧状断面の頂点は、前記主スピーカ
軸からの頂点半
径上に配置され、関連する前記ドライバ静止
部は、前記主スピーカ
軸からの磁石半
径上に配置され、前記頂点半
径は、前記磁石半
径よりも大きい、
請求項1から
8のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
【請求項10】
前記主スピーカ
軸に平行な方向の前記スパイダアームサスペンショ
ンの投影が、関連する前記ドライバ可動
部の投影内にある、
請求項
2から
5のいずれか一項に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項11】
各メンブレ
ンが、前記メンブレ
ンを関連するドライバ可動
部に接続するメンブレン接続要
素を備える、
請求項1から
10のいずれか一項に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項12】
前記ドライバ静止
部が、磁石スタッ
クであり、前記ドライバ可動
部が、ボイスコイ
ルである、
請求項1から
11のいずれか一項に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項13】
前記スピーカフレー
ムは、主要前面および主要背面を有し、
前記少なくとも1つのメンブレ
ンは、前記主要前面および前記主要背面内にそれぞれ配置される2つの対向するメンブレ
ンを有する、
請求項1から
12のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
【請求項14】
前記2つの対向するメンブレ
ンの各々のための前記少なくとも2つのドライブユニッ
トが、前記
主スピーカ軸から等距離に配置される、
請求項
13に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項15】
前記2つの対向するメンブレ
ンの各々が、円錐面、円錐台面、または平坦面を有する前部音生成面を備える、
請求項
13又は14に記載のスピーカユニッ
ト。
【請求項16】
スピーカフレー
ムを備えるスピーカユニッ
トを形成する方法であって
、
前記スピーカフレー
ムとドライブユニッ
トのドライバ可動
部との間にスパイダアームサスペンショ
ンを接続するステップと、
前記ドライバ可動
部をメンブレ
ンに接続するステップと、
関連する前記メンブレンが動いているとき、前記メンブレ
ンの周りに円弧状の断面部を有する封止縁サスペンショ
ンによって、
前記円弧状の断面部が前記ドライブユニットのドライバ静止部の上で曲がるように、前記メンブレ
ンを前記スピーカフレー
ムに接続するステップと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記スピーカフレー
ムと第2のドライブユニッ
トの第2のドライバ可動
部との間に第2のスパイダアームサスペンショ
ンを接続することによって、前記第2のドライブユニッ
トをそれぞれの前記メンブレ
ンの各々に接続するステップと、
前記第2のドライバ可動
部を前記メンブレ
ンに固定的に接続するステップと
をさらに含む、
請求項
16に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
スピーカユニット1において、メンブレン2、2’は、ドライブユニット3、3’によって動かされる。メンブレン2、2’は線形運動で移動する必要があり、したがってスパイダアームサスペンション9、9’および封止縁サスペンション8、8’は、各メンブレン2、2’に取り付けられる。スパイダアームサスペンション9、9’は、メンブレン2、2’およびボイスコイル7、7’に取り付けられ、(メンブレン2の外向き変位方向を上向きにして)ボイスコイル7、7’の下に配置される。封止縁サスペンション8、8’は、その周囲でメンブレン2、2’に取り付けられ、ボイスコイル7、7’の上方に配置される。スピーカユニット1の前面(主要前面)を可能な限りコンパクトにするために、封止縁サスペンション8、8’の中央、すなわち円弧状断面の頂点は、ドライブユニット3、3’の上方に位置する。頂点は、円弧状断面の中央であり、言い換えれば、封止縁サスペンション8、8’の曲げ部(円弧状断面)の外径と曲げ部の内径を加えて2で割ったものに等しい。結果として、メンブレン2、2’が動いているとき、封止縁サスペンション8、8’の円弧状断面は、(ボイスコイル7、7’がスピーカフレーム4内で内側に移動しているときに)ドライブユニット3、3’の磁石スタック6、6’にのしかかる。封止縁サスペンション8、8’およびドライブユニット3、3’のこの位置決めにより、メンブレン2、2’は、スピーカユニット1の他の構成要素と衝突することなくスピーカフレーム4内を移動することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
より一般的な表現では、本発明の実施形態は、スピーカユニット1であって、第1および第2の対向する側面を有するスピーカフレーム4と、第1および第2の側面内にそれぞれ配置された第1および第2のメンブレン2、2’であって、主スピーカ軸Aに沿って移動可能である、第1および第2のメンブレン2、2’とを備える、スピーカユニットに関する。第1および第2のメンブレン2、2’の各々について、複数のドライブユニット3、3’が存在し、ドライブユニット3、3’各々は、ドライバ静止部6、6’とドライバ可動部7、7’とを備え、各ドライバ可動部7、7’は、それぞれのメンブレン2、2’に固定的に接続され、スパイダアームサスペンション9、9’によって一方の側面でドライバ可動部7、7’に、他方の側面でスピーカフレーム4に接続され、封止縁サスペンション8、8’が、それぞれのメンブレン2、2’の周囲およびそれぞれの側面に接続され、それぞれのドライブユニット3、3’に少なくとも部分的に隣接して配置される。例示的な実施形態では、各スパイダアームサスペンション9、9’は、関連するドライバ可動部7、7’に接続された第1の取り付け部9aと、フレーム4および少なくとも1つの接続部材9cに接続された第2の取り付け部9bと、第1の取り付け部9aと第2の取り付け部9bとの間の半円形の曲げ部材9dであって、ドライバ静止部6、6’の周りに延在する、半円形の曲げ部材9dとを備える。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
図1~
図3Bに示され、
図1~
図3Bを参照して説明される例示的な実施形態では、各メンブレン2、2’は、メンブレン2、2’の両側に配置された2つの関連するドライブユニット3、3’に接続される。さらに別の実施形態では、2つの対向するメンブレン2、2’の各々のための少なくとも2つのドライブユニット3、3’は、スピーカ主軸Aから等距離に配置される。これにより、可能な限り小さい非線形性を導入して、メンブレン2、2’表面全体の効果的な使用が可能になる。メンブレン2、2’の縁部に配置されたドライブユニット3、3’は、等角度、すなわち180度(2つのドライブユニット)、120度(3つのドライブユニット)、90度(4つのドライブユニット)に配置することもできる。各メンブレン
2、2’に対して2つのドライブユニット3、3’を有する例示的な実施形態について上記で説明したのと同様の特徴が、メンブレン2、2’ごとにより多数のドライブユニット3、3’の場合にも適用することができる。
【国際調査報告】