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特表2023-547611ボックスブランク、システム、及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-13
(54)【発明の名称】ボックスブランク、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/18 20060101AFI20231106BHJP
   B65D 5/02 20060101ALI20231106BHJP
   B65D 5/468 20060101ALI20231106BHJP
   B65D 5/54 20060101ALI20231106BHJP
   B65D 5/40 20060101ALI20231106BHJP
   B65D 77/04 20060101ALI20231106BHJP
【FI】
B65D5/18 A
B65D5/02 K
B65D5/468 100
B65D5/54 301A
B65D5/40
B65D77/04 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524080
(86)(22)【出願日】2021-10-26
(85)【翻訳文提出日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 US2021056569
(87)【国際公開番号】W WO2022093758
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】63/105,593
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522166356
【氏名又は名称】ジービーエス ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】クロスビー,ブライアン ジャスティン ロバート
(72)【発明者】
【氏名】タウィール,アマル アル
【テーマコード(参考)】
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB23
3E060BA03
3E060BB01
3E060BB07
3E060BC02
3E060CA01
3E060CA12
3E060CA23
3E060CE04
3E060CE07
3E060CE14
3E060CE18
3E060CE22
3E060CE30
3E060CF05
3E060DA12
3E060DA14
3E060DA25
3E060EA03
3E060EA04
3E067AA03
3E067AA05
3E067AC01
3E067BA06C
3E067BA11B
3E067BB02C
3E067BB14B
3E067EB29
3E067EE18
3E067FA04
3E067FB15
3E067FC01
(57)【要約】
ボックスブランク、バッグインボックスシステム、及びボックスブランクからバッグインボックスシステムを形成するための方法。ボックスブランク(100)は、構造的完全性を改善し、横変形を低減するために、折り畳まれて互いに組み合うように構成された部分及びフラップを含み、クロスコルゲーション及び簡素化された製作を有し、その中に含まれる液体又は注入可能粉末のバッグの完全性を脅かす可能性のある内部エッジ又はコーナーが、少ないか、又は全くない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボックスを形成するためのブランクであって、
長方形の中央部分、
前記中央部分の第1の折り畳み可能な境界から延在する長方形の左内側部分、
前記中央部分の第2の折り畳み可能なから延在する長方形の右内側部分であって、前記中央部分の前記第2の折り畳み可能な境界が、前記中央部分の前記第1の折り畳み可能な境界の反対側にある、長方形の右内側部分、
前記中央部分の第3の折り畳み可能な境界から延在する長方形の前部外側部分であって、前記中央部分の前記第3の折り畳み可能な境界が、前記中央部分の前記第1の折り畳み可能な境界及び前記中央部分の前記第2の折り畳み可能な境界に隣接する、長方形の前部外側部分、
前記中央部分の第4の折り畳み可能な境界から延在する長方形の後部外側部分であって、前記中央部分の前記第4の折り畳み可能な境界が、前記中央部分の前記第3の折り畳み可能な境界の反対側にあり、前記中央部分の前記第1の折り畳み可能な境界及び前記中央部分の前記第2の折り畳み可能な境界に隣接する、長方形の後部外側部分、
(i)前記中央部分の前記第3の折り畳み可能な境界に隣接する、前記前部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する前部左外側フラップと、(ii)前記前部左外側フラップの反対側にある、前記前部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する前部右外側フラップと、を備える、第1の対の外側フラップ、
(i)前記中央部分の前記第4の折り畳み可能な境界に隣接する、前記後部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する後部左外側フラップと、(ii)前記後部左外側フラップの反対側にある、前記後部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する後部右外側フラップと、を備える、第2の対の外側フラップ、
前記中央部分の前記第1の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記左内側部分の折り畳み可能な境界から延在する底部左外側フラップ、
前記中央部分の前記第2の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記右内側部分の折り畳み可能な境界から延在する底部右外側フラップ、
前記中央部分の前記第3の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記前部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する前底部内側フラップ、
前記中央部分の前記第4の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記後部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する後底部内側フラップ、を備え、
前記ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、
(i)前記左内側部分は、前記第1の対の外側フラップのうちの前記前部左外側フラップによって、及び前記第2の対の外側フラップのうちの前記後部左外側フラップによって隠され、
(ii)前記右内側部分は、前記第1の対の外側フラップのうちの前記前部右外側フラップによって、及び前記第2の対の外側フラップのうちの前記後部右外側フラップによって隠され、かつ
(iii)前記前底部内側フラップ及び前記後底部内側フラップが、前記底部左外側フラップ及び前記底部右外側フラップによって隠される、ブランク。
【請求項2】
前記ブランクが、厚さを有し、
前記前部外側部分及び後部外側部分が、(i)前記中央部分の幅に(ii)前記ブランクの厚さの2倍を加えた以上の幅を有する、請求項1に記載のブランク。
【請求項3】
前記ブランクが、厚さを有し、
前記左内側部分及び右内側部分が、(i)前記前部外側部分の長さに(ii)前記ブランクの厚さを加えた以上の長さを有する、請求項1又は2に記載のブランク。
【請求項4】
前記ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、前記第1の対の外側フラップのうちの前記前部左外側フラップ及び前記第2の対の外側フラップのうちの前記後部左外側フラップは、前記前部左外側フラップと、後部左外側フラップとが、外側左シームを形成するように、前記左内側部分の中点で互いに出会う、請求項1~3のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項5】
前記ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、前記第1の対の外側フラップのうちの前記前部右外側フラップ及び前記第2の対の外側フラップのうちの前記後部右外側フラップは、前記前部右外側フラップと、後部右外側フラップとが、外側右シームを形成するように、前記右内側部分の中点で互いに出会う、請求項1~4のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項6】
前記ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、前記前底部内側フラップ及び前記後底部内側フラップは、前記前底部内側フラップと、前記後底部内側フラップとが、内側底部シームを形成するように、互いに出会う、請求項1~5のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項7】
前記ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、前記底部左外側フラップ及び前記底部右外側フラップは、前記底部左外側フラップと、前記底部右外側フラップとが、外側底部シームを形成するように、互いに出会う、請求項1~6のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項8】
前記ブランクが、充填可能な構成にあるとき、前記ブランクが、充填可能なボックスを形成し、前記充填可能なボックス内には鋭いエッジ又はコーナーがない、請求項1~7のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項9】
第1の折り畳み可能なハンドル境界と、第1のハンドルフラップとを画定する、前記前部外側部分内の第1のパーフォレーションと、
第2の折り畳み可能なハンドル境界と、第2のハンドルフラップとを画定する、前記後部外側部分内の第2のパーフォレーションと、を更に備え、
前記第1のハンドルフラップが、前記第1の折り畳み可能なハンドル境界に沿って折り畳まれるとき、前記第1のハンドルフラップが、前記前部外側部分内に第1のハンドルを画定し、
前記第2のハンドルフラップが、前記第2の折り畳み可能なハンドル境界に沿って折り畳まれるとき、前記第2のハンドルフラップが、前記後部外側部分内に第2のハンドルを画定する、請求項1~8のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項10】
前記中央部分内の穴と、
前記中央部分内の少なくとも1つの上部パーフォレーションと、を更に備え、
前記少なくとも1つの上部パーフォレーションが、前記穴から延在して、第1の引き裂き可能なフラップを画定し、
前記第1の引き裂き可能なフラップが、開放構成にあるとき、装備アクセス窓が形成される、請求項1~9のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項11】
前記長方形の前部外側部分又は前記長方形の後部外側部分のうちの1つ以上内の穴と、
前記穴から延在して、第2の引き裂き可能なフラップを画定する少なくとも1つのパーフォレーションと、を更に備え、
前記第2の引き裂き可能なフラップが、開放構成にあるとき、装備アクセス窓が形成される、請求項1~9のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項12】
前記中央部分の前記第2の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記右内側部分の前記折り畳み可能な境界の反対側にある、前記底部右外側フラップの縁部の第1の切り欠きと、
前記第1の切り欠きから延在して、第3の引き裂き可能なフラップを画定する少なくとも1つのパーフォレーションと、
前記前部右外側フラップに近接し、前記中央部分の前記第3の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記前部外側部分の前記折り畳み可能な境界に隣接する、前記前底部内側フラップの縁部の第2の切り欠きと、
前記後部右外側フラップに近接し、前記中央部分の前記第4の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記後部外側部分の前記折り畳み可能な境界に隣接する、前記後底部内側フラップの縁部の第3の切り欠きと、
前記第2の切り欠き内に位置する第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップと、
前記第3の切り欠き内に位置する第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップと、を更に備え、
前記ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、前記第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、及び第3の引き裂き可能なフラップが、実質的に互いに整列しており、
前記第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、及び第3の引き裂き可能なフラップが、開放構成にあるとき、装備アクセス窓が、形成される、請求項1~9のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項13】
前記中央部分の前記第1の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記左内側部分の前記折り畳み可能な境界の反対側にある、前記底部左外側フラップの縁部の第1の切り欠きと、
前記第1の切り欠きから延在して、第4の引き裂き可能なフラップを画定する少なくとも1つのパーフォレーションと、
前記前部左外側フラップに近接し、前記中央部分の前記第3の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記前部外側部分の前記折り畳み可能な境界に隣接する、前記前底部内側フラップの縁部の第2の切り欠きと、
前記後部左外側フラップに近接し、前記中央部分の前記第4の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記後部外側部分の前記折り畳み可能な境界に隣接する、前記後底部内側フラップの縁部の第3の切り欠きと、
前記第2の切り欠き内に位置する第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップと、
前記第3の切り欠き内に位置する第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップと、を更に備え、
前記ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、前記第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、及び第3の引き裂き可能なフラップが、実質的に互いに整列しており、
前記第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、及び第3の引き裂き可能なフラップが、開放構成にあるとき、装備アクセス窓が、形成される、請求項1~9のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項14】
前記ブランクが、段ボールから形成される、請求項1~13のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項15】
前記ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、(i)前記左内側部分と、(ii)前記前部左外側フラップ及び前記後部左外側フラップとが、クロスコルゲーションを有する、請求項14に記載のブランク。
【請求項16】
前記ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、(i)前記右内側部分と、(ii)前記前部右外側フラップ及び前記後部右外側フラップとが、クロスコルゲーションを有する、請求項14又は15に記載のブランク。
【請求項17】
前記ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、(i)前記底部左外側フラップ及び前記底部右外側フラップと、(ii)前記前底部内側フラップ及び前記後底部内側フラップとが、クロスコルゲーションを有する、請求項14~16のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項18】
前記ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、同じサイズ、形状、及び材料の標準的な段ボールボックスと比較して、前記ブランクが、より少ない横変形を経験するように、前記ブランクの前記部分及びフラップが、組み合う、請求項1~17のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項19】
バッグインボックスシステムであって、
ボックスを形成する折り畳まれた構成の、請求項1~18のいずれか一項に記載のブランクと、
前記ボックス内に配設された液体又は注入可能粉末を含むバッグと、を備える、バッグインボックスシステム。
【請求項20】
バッグインボックスシステムを形成するための方法であって、
請求項1~18のいずれか一項に記載のブランクを提供することと、
前記左内側部分を前記第1の折り畳み可能な境界に沿って、前記右内側部分を前記第2の折り畳み可能な境界に沿って、前記前部外側部分を前記第3の折り畳み可能な境界に沿って、及び前記後部外側部分を前記第4の折り畳み可能な境界に沿って折り畳むことと、
前記前部左外側フラップ又は前記左内側部分のうちの少なくとも1つ、前記前部右外側フラップ又は前記右内側部分のうちの少なくとも1つ、前記後部左外側フラップ又は前記左内側部分のうちの少なくとも1つ、及び前記後部右外側フラップ又は前記右内側部分のうちの少なくとも1つに、接着剤を塗布することと、
前記接着剤を前記左内側フラップと係合させるように、前記前部左外側フラップ及び前記後部左外側フラップを、及び前記接着剤を前記右内側フラップと係合させるように、前記前部右外側フラップ及び前記後部右外側フラップを折り畳んで、逆さまの充填可能なボックスを形成することと、
液体又は注入可能粉末を含むバッグを前記逆さまの充填可能なボックスに挿入することと、
前記底部左外側フラップ又は前記前底部内側フラップのうちの少なくとも1つ、前記底部左外側フラップ又は前記後底部内側フラップのうちの少なくとも1つ、前記底部右外側フラップ又は前記前底部内側フラップのうちの少なくとも1つ、及び前記底部右外側フラップ又は前記後底部内側フラップのうちの少なくとも1つに、接着剤を塗布することと、
前記中央部分の前記第3の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記前部外側部分の前記折り畳み可能な境界に沿って前記前底部内側フラップを、及び前記中央部分の前記第4の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記後部外側部分の前記折り畳み可能な境界に沿って前記後底部内側フラップを折り畳むことと、
前記中央部分の前記第1の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記左内側部分の前記折り畳み可能な境界に沿って前記底部左外側フラップを、及び前記中央部分の前記第2の折り畳み可能な境界の反対側にある、前記右内側部分の前記折り畳み可能な境界に沿って前記底部右外側フラップを折り畳んで、逆さまのバッグインボックスシステムを形成することと、
前記逆さまのバッグインボックスシステムを回転させて、前記バッグインボックスシステムを形成することと、を含み、
前記液体又は注入可能粉末を含む前記バッグの重量が、前記前底部内側フラップ、後底部内側フラップ、底部左外側フラップ、及び底部右外側フラップを押し下げて、前記接着剤の接着を促進する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2020年10月26日に出願された米国仮特許出願第63/105,593号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、概して、ボックスブランク、及びブランクからボックスを製造するための方法に関し、具体的には、組み合う部分並びにフラップ、改善された構造的完全性のためのクロスコルゲーション、簡素化された製作、及びバッグインボックスシステムで使用するために低減された内部エッジ又はコーナーを有する段ボールボックスに関する。
【背景技術】
【0003】
バッグインボックスシステムは、多くの場合、可撓性容器又は成形された剛性コンテナよりも出荷が容易であるため、さまざまな業界で使用される。例えば、バッグインボックスボックスは、段ボールなどの容易に入手可能で安価な材料から形成され得、顧客に保管、出荷、及び提示することが容易である直方体形状を有する。流体を効果的に保持するように段ボールボックスを適合させるために、流体を含むバッグは、多くの場合、ボックスから取り出すことなくバッグから流体を分注することを可能にする装備(fitment)手段とともに、ボックスに挿入され得る。
【0004】
従来のバッグインボックスシステムは、多くの場合、バッグを引き裂くことなくボックスにバッグを挿入するための特別な構築装置又は技術を用いて構築される。更に、これらのボックスは、不十分な横剛性及び限られた積み重ね性を有し得る。なお更には、これらのボックスは、多くの場合、隣接するフラップに接着剤を塗布し、装置でフラップを押圧して接着を誘発することによって製造され、それにより、複雑で時間がかかり、高価な製造プロセスがもたらされ得る。
【0005】
したがって、上述の技術的課題のうちの1つ以上を克服するために、バッグインボックス分注システムのための改善されたボックス、並びにそれらを製造するための方法が、必要である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
詳細な説明は、添付の図面を参照して説明される。同じ参照番号の使用は、同じ品目に類似することを示し得る。様々な実施形態は、図面に図示されているもの以外の要素及び/又は構成要素を利用してもよく、いくつかの要素及び/又は構成要素は、様々な実施形態において存在しなくてもよい。図の中の要素及び/又は構成要素は、必ずしも縮尺どおりに描かれているわけではない。本開示全体を通して、文脈に応じて、単数及び複数の用語が互換的に使用され得る。
【0007】
図1】本開示による、ボックスを形成するためのブランクの斜視図である。
図2】本開示による、充填可能な構成のブランクの斜視図である。
図3】本開示による、充填可能な構成のブランクの上面図である。
図4】本開示による、折り畳まれた構成のブランクの斜視図である。
図5】本開示による、ボックスを形成するためのブランクの斜視図である。
図6(a)】本開示による、充填可能な構成のブランクの斜視図である。
図6(b)】本開示による、部分的に閉じた構成のブランクの斜視図である。
図7(a)】本開示による、折り畳まれた構成のブランクの斜視図である。
図7(b)】本開示による、折り畳まれた構成のブランクの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ボックス内の鋭いエッジ又はコーナーの存在を有利に低減又は排除して、ボックス内に包装されているバッグを損傷する可能性を低減する、ボックスブランクから形成される構築されたボックスの横剛性を増加させる、又はボックス製造プロセスを簡素化する、若しくはそれらの組み合わせである、ボックスブランク、及びボックスブランクからボックスを製造する方法を含む、ボックスブランク、及びブランクからボックスを製造する方法が、本明細書に提供される。本開示は、ボックスブランクの非限定的な実施形態を含む。当業者が、ボックスブランク、及びボックスを製造する方法を実施することを可能にするために、実施形態が、本明細書に詳細に記載されるが、他の実施形態が利用され得ること、及び本開示の範囲から逸脱することなく、論理的変更が行われ得ることを理解されたい。
【0009】
本開示を通して、様々な態様が、範囲形式で提示される。範囲形式での説明は、単に便宜及び簡潔のためであり、本開示の範囲に対する柔軟性のない限定として解釈されるべきでないことを理解されたい。したがって、範囲の記載は、その範囲内の全ての可能な部分範囲並びに個々の数値を具体的に開示したものと見なされるべきである。例えば、1~6などの範囲の記載は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの部分範囲、並びにその範囲内の個々の数字、例えば、1、2、3、4、5、及び6を具体的に開示したものとみなされるべきである。これは、範囲の幅に関係なく適用される。
【0010】
ボックスブランクを作製する任意の既知の方法が、本明細書のボックスブランク、及びボックスを製造する方法で使用され得る。例えば、ボックスブランクは、油圧プレス若しくはパンチ、後の切断、又は別の好適な方法によって製造され得る。
【0011】
各々が、中央部分から延在する4つの側面部分を伴う長方形の中央部分を有する、ボックスブランクが、製造された。各側面部分は、少なくとも1つの他のフラップ又は部分に接着されるように構成されている、それぞれの部分から延在する1つ以上のフラップを有する。側面部分を、それらが中央部分から延在し、各々が、少なくとも1つの他のフラップ又は部分に接着するフラップを有するように形成することにより、ボックスブランクは、ボックスの内部に露出したエッジ又はコーナーを有さず、3つの異なる側面にクロスコルゲーションを有し、かつ横安定性を改善する方法で互いに組み合う側面を有するボックスに折り畳まれ得る。
【0012】
ボックスブランクの実施形態は、ハンドル、装備アクセス窓などを形成するための1つ以上のパーフォレーションを含む。
【0013】
ボックスを形成するためのブランク
ボックスを形成するためのブランクが、本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、ブランクは、長方形の中央部分を含む。ブランクは、中央部分の第1の折り畳み可能な境界から延在する長方形の左内側部分と、中央部分の第2の折り畳み可能な境界から延在する長方形の右内側部分と、を含み得る。第2の折り畳み可能な境界は、第1の折り畳み可能な境界の反対側にあり得る。ブランクは、中央部分の第3の折り畳み可能な境界から延在する長方形の前部外側部分と、中央部分の第4の折り畳み可能な境界から延在する長方形の後部外側部分と、を含み得る。第3の折り畳み可能な境界は、第1の折り畳み可能な境界及び第2の折り畳み可能な境界に隣接し得る。第4の折り畳み可能な境界は、第3の折り畳み可能な境界の反対側にあり得、かつ第1の折り畳み可能な境界及び第2の折り畳み可能な境界に隣接し得る。
【0014】
本明細書で使用される場合、「内側」は、ブランクが、折り畳まれた構成にある、すなわち、ボックスに折り畳まれたときに、外側から視認できず、代わりにボックスの内側に露出される面を有する部分又はフラップを指す。
【0015】
本明細書で使用される場合、「外側」は、ブランクが、折り畳まれた構成にある、すなわち、ボックスに折り畳まれたときに、外側から視認でき、かつボックスの内側に露出された面を全く有さない部分又はフラップを指す。
【0016】
以下に限定されないが、「上部」、「底部」、「左」、「右」、「前」、「後」などの関係用語の使用は、本明細書では、図面を具体的に参照して明確にするために、又はブランクの部分の相対的な配置を指すために使用されるもので、本発明又は添付の特許請求の範囲を更に限定することを意図するものではない。例えば、「前」部分は、「後」部分の反対側にあり、「左」部分は、「右」部分の反対側にあるが、「前」部分は、必ずしも観察者に面している必要はなく、「左」部分は、必ずしも観察者の左側にある必要はない。部分の三次元空間における任意の相対的位置決めが、企図される。
【0017】
本明細書で使用される場合、「折り畳み可能な境界」は、ブランクの2つの部分の間の仮想の境界であって、その境界に沿って、2つの部分のうちの1つが、他の部分に対して折り畳まれ得る、境界、を指す。折り畳み可能な境界は、部分と比較して、材料又は構造に明らかな違いを有さない場合がある。折り畳み可能な境界は、折り畳み可能な境界を視覚的にマークすること、及び折り畳みを容易にすることの両方を行う変形又はパーフォレーションを含み得る。
【0018】
本明細書で使用される場合、「パーフォレーション」は、一連の穿孔、単一のカット、又はそれらの任意の組み合わせを指すために広く使用される。
【0019】
本明細書で使用される場合、境界は、それらが、長方形などの仮想的な幾何学的形状に沿った2つの隣接する境界である場合、互いに「隣接している」と記載される。例えば、長方形の中央部分は、4つの境界を有し得、各境界は、それらが互いに隣り合って配置されることによって、2つの他の境界に隣接する。
【0020】
いくつかの実施形態では、ブランクは、第1の対の外側フラップを含む。第1の対の外側フラップは、中央部分の第3の折り畳み可能な境界に隣接する、前部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する前部左外側フラップを含み得る。第1の対の外側フラップは、前部左外側フラップの反対側にある、前部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する前部右外側フラップを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、ブランクは、第2の対の外側フラップを含む。第2の対の外側フラップは、中央部分の第4の折り畳み可能な境界に隣接する、後部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する後部左外側フラップを含み得る。第2の対の外側フラップは、後部左外側フラップの反対側にある、後部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する後部右外側フラップを含み得る。
【0022】
本明細書で使用される場合、「フラップ」は、ボックスの構築を容易にするために、折り畳み可能な境界に沿って折り畳まれるように構成されているブランクの一部分である。フラップは、実質的に長方形、又は実質的に多角形であり得、フラップの片側のみがブランクと接合されるように、ブランクの一部分の折り畳み可能な境界から延在し得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、ブランクは、中央部分の第1の折り畳み可能な境界の反対側にある、左内側部分の折り畳み可能な境界から延在する底部左外側フラップを含む。いくつかの実施形態では、ブランクは、中央部分の第2の折り畳み可能な境界の反対側にある、右内側部分の折り畳み可能な境界から延在する底部右外側フラップを含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、ブランクは、中央部分の第3の折り畳み可能な境界の反対側にある、前部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する前底部内側フラップを含む。いくつかの実施形態では、ブランクは、中央部分の第4の折り畳み可能な境界の反対側にある、後部外側部分の折り畳み可能な境界から延在する後底部内側フラップを含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、左内側部分は、第1の対の外側フラップのうちの前部左外側フラップによって、及び第2の対の外側フラップのうちの後部左外側フラップによって、隠される。いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、右内側部分は、第1の対の外側フラップのうちの前部右外側フラップによって、及び第2の対の外側フラップのうちの後部右外側フラップによって、隠される。いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、前底部内側フラップ及び後底部内側フラップは、底部左外側フラップ及び底部右外側フラップによって隠される。
【0026】
本明細書で使用される場合、「折り畳まれた構成」は、ブランクの部分及びフラップが、折り畳み可能な境界に沿って折り畳まれて、物品を形成する構成を指す。いくつかの実施形態では、物品は、ボックスである。
【0027】
いくつかの実施形態では、前部外側部分及び後部外側部分は、幅Wを有する一方、左内側部分及び右内側部分は、幅Wを有する。中央部分は、Wに平行に測定される第1の幅WECと、Wに平行に測定される第2の幅WICとを有し得る。様々な部分及びフラップの折り畳み及び組み合いを容易にするために、Wは、ブランクの厚さTの2倍以上の量だけWECよりも必然的に大きくあり得る一方、組み合いは、W=WICで達成され得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、左内側部分及び右内側部分は、長さLを有する一方、前部外側部分及び後部外側部分は、長さLを有する。様々な部分及びフラップの折り畳み及び組み合いを容易にするために、Lは、ブランクの厚さT以上の量だけLよりも必然的に大きくあり得る。
【0029】
本明細書で使用される場合、様々な部分の「幅」及び「長さ」は、存在する場合、折り畳み可能な境界から、又は、折り畳み可能な境界が存在しない場合、部分の縁部から定義される。例えば、前部外側部分の幅Wは、前部左外側フラップが延在する折り畳み可能な境界と、前部右外側フラップが延在する折り畳み可能な境界との間の距離として定義される。すなわち、Wは、前部左外側フラップも、前部右外側フラップも含まない。左内側部分の幅Wは、左内側部分の最前端縁部と、左内側部分の最後端縁部との間の距離として定義される。
【0030】
いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、第1の対の外側フラップのうちの前部左外側フラップ及び第2の対の外側フラップのうちの後部左外側フラップは、前部左外側フラップと、後部左外側フラップとが、左外側シームを形成するように、左内側部分の中点で互いに出会う。
【0031】
本明細書で使用される場合、「充填可能な構成」とは、ブランクの部分及びフラップのうちのいくつかが、折り畳み可能な境界に沿って折り畳まれて、内容物が挿入され得る開口部を有する物品を形成する構成を指す。いくつかの実施形態では、開口部を有する物品は、開放ボックスの形態である。いくつかの実施形態では、開口部を通して挿入される内容物は、流体を含むバッグである。
【0032】
本明細書で使用される場合、「シーム」は、異なるフラップが、出会うが、重複しない境界である。いくつかの実施形態では、シームは、2つのフラップが出会って、接触することによって形成される。他の実施形態では、シームは、互いに向かって延在するが、接触しない2つのフラップによって形成される。
【0033】
いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、第1の対の外側フラップのうちの前部右外側フラップ及び第2の対の外側フラップのうちの後部右外側フラップは、前部右外側フラップと、後部右外側フラップとが、右側シームを形成するように、右内側部分の中点で互いに出会う。
【0034】
いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、前底部内側フラップ及び後底部内側フラップは、前底部内側フラップと、後底部内側フラップとが、底部内側シームを形成するように、互いに出会う。いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、底部左外側フラップ及び底部右外側フラップは、底部左外側フラップと、底部右外側フラップとが、底部外側シームを形成するように、互いに出会う。
【0035】
いくつかの実施形態では、ブランクが、充填可能な構成にあるとき、ブランクは、充填可能なボックスを形成し、この充填可能なボックスの内側には鋭いエッジ又はコーナーがない。
【0036】
いくつかの実施形態では、ブランクは、第1の折り畳み可能なハンドル境界と、第1のハンドルフラップとを画定する、前部外側部分内の第1のパーフォレーションを含む。ブランクは、第2の折り畳み可能なハンドル境界と、第2のハンドルフラップとを画定する、後部外側部分内の第2のパーフォレーションを含む。いくつかの実施形態では、第1のハンドルフラップが、第1の折り畳み可能なハンドル境界に沿って折り畳まれるとき、第1のハンドルフラップは、前部外側部分内に第1のハンドルを画定する。いくつかの実施形態では、第2のハンドルフラップが、第2の折り畳み可能なハンドル境界に沿って折り畳まれると、第2のハンドルフラップは、後部外側部分内に第2のハンドルを画定する。
【0037】
本明細書で使用される場合、「ハンドル」は、消費者が、ブランクを把持するために手を挿入することができる、ブランク内の空隙を指す。
【0038】
いくつかの実施形態では、ブランクは、中央部分内の穴を含む。ブランクは、中央部分内の穴から延在して第1の引き裂き可能なフラップを形成する、第3のパーフォレーションと第4のパーフォレーションと、を含み得る。いくつかの実施形態では、穴は、第1の引き裂き可能なフラップを引き裂き、それにより、装備アクセス窓を形成するためのアクセスをユーザに提供する。
【0039】
いくつかの実施形態では、ブランクは、長方形の前部外側部分又は長方形の後部外側部分のうちの1つ以上内の穴を含む。ブランクは、長方形の前部外側部分又は長方形の後部外側部分のうちの1つ以上内の穴から延在して、第2の引き裂き可能なフラップを形成する少なくとも1つのパーフォレーションを含み得る。いくつかの実施形態では、穴は、第2の引き裂き可能なフラップを引き裂き、それにより、装備アクセス窓を形成するためのアクセスをユーザに提供する。
【0040】
いくつかの実施形態では、ブランクは、中央部分の第2の折り畳み可能な境界の反対側にある、右内側部分の折り畳み可能な境界の反対側にある、底部右外側フラップの縁部に第1の切り欠きを含む。ブランクは、第1の切り欠きから延在して、第3の引き裂き可能なフラップを画定する少なくとも1つの第1のパーフォレーションを含み得る。ブランクは、前部右外側フラップに近接し、かつ中央部分の第3の折り畳み可能な境界の反対側にある、前部外側部分の折り畳み可能な境界に隣接する、前底部内側フラップの縁部に第2の切り欠きを含み得る。ブランクは、後部右外側フラップに近接し、かつ中央部分の第4の折り畳み可能な境界の反対側にある、後部外側部分の折り畳み可能な境界に隣接する、後底部内側フラップの縁部に第3の切り欠きを含み得る。すなわち、第2の切り欠き及び第3の切り欠きは、それぞれ、前底部内側フラップ及び後底部内側フラップの「右」側にある縁部にある。
【0041】
いくつかの実施形態では、ブランクは、第2の切り欠き内に位置する第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップと、第3の切り欠き内に位置する第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップと、を含む。いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、第2の装備アクセスフラップ、及び第3の引き裂き可能なフラップは、実質的に互いに整列している。本明細書で使用される場合、「実質的に整列している」とは、一方の要素が他方の要素の上にある状態で、要素が、同じX位置及びY位置に位置付けられ、要素が、X位置及び/又はY位置において約±5%の変動を有することを意味する。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、及び第3の引き裂き可能なフラップが、開放構成にあるとき、装備アクセス窓が、形成される。したがって、いくつかの実施形態では、装備アクセス窓は、材料の2つ以上の層を通して形成され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、ブランクの自然な対称性の結果として、第1の切り欠きは、底部左外側フラップの縁部にあり得、第2の切り欠きは、前部左外側フラップに近接する前底部内側フラップの縁部にあり得、第3の切り欠きは、後部左外側フラップに近接する後底部内側フラップの縁部にあり得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、左内側部分及び右内側部分のうちの一方又は両方は、穴と、穴から延在して引き裂き可能なフラップを形成する少なくとも1つのパーフォレーションとを含む。後部左外側フラップ及び前部左外側フラップは、左内側フラップの上に折り畳まれ、後部右外側フラップ及び前部右外側フラップは、右内側フラップの上に折り畳まれるため、後部左/後部右外側フラップ及び前部左/前部右外側フラップのうちの一方又は両方は、対応する左又は右内側部分の穴と実質的に整列した穴、切り欠き、及び/又はパーフォレーションを含む。このようにして、結果として得られるボックスの6つの側面のうちのいずれか1つは、ボックスの有利な組み合い構成を活用しながら、装備アクセス窓を含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、ブランクは、単一の装備アクセス窓を含む。他の実施形態では、ブランクは、2つ以上の装備アクセス窓を含む。1つ以上の穴、1つ以上のパーフォレーション、1つ以上の切り欠き、1つ以上の折り畳み可能な装備アクセスフラップ、それらの組み合わせ、又は装備アクセス窓を形成するための別の適切な手段を追加することによって、任意の数の装備アクセス窓が、ブランク内に提供され得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、ブランクは、段ボールから形成される。いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、(i)左内側部分と、(ii)前部左外側フラップ及び後部左外側フラップとが、クロスコルゲーションを有する。
【0047】
本明細書で使用される場合、「クロスコルゲーション」とは、ブランクの2つの部分が、互いに対して90°回転されるような方法で折り畳まれた後に、互いに重なり合っていることを意味する。すなわち、2つの部分は、同じブランクの一部であり得るが、ブランクを折り畳むことにより、2つの部分は、一方の部分が他方に対して90°回転されて、互いに重なり合っている。「コルゲーション」は、段ボール内の隆起部及び溝部を指し、特定のコルゲーションを有する部分とは、その部分が、特定の方向に走る隆起部及び溝部によって特徴付けられることを意味する。したがって、「クロスコルゲーション」とは、更に、一方の部分が、一方向に走る隆起部及び溝部を有することを指し、一方向に走る隆起部及び溝部を有する重なる部分は、第1の部分の隆起部及び溝部に対して90°回転する。
【0048】
いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた又は充填可能な構成にあるとき、(i)右内側部分と、(ii)前部右外側フラップ及び後部右外側フラップとが、クロスコルゲーションを有する。いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、(i)底部左外側フラップ及び底部右外側フラップと、(ii)前底部内側フラップ及び後底部内側フラップとが、クロスコルゲーションを有する。
【0049】
いくつかの実施形態では、ブランクが、折り畳まれた構成にあるとき、ブランクは、同じサイズ、形状、及び材料の標準的な段ボールボックスと比較して、より少ない横変形を経験する、すなわち、向上した横方向の構造強度を有する。
【0050】
図1は、長方形の中央部分102を有するブランク100の斜視図である。長方形の左内側部分104は、中央部分102の第1の折り畳み可能な境界106から延在する。長方形の右内側部分108は、中央部分102の第2の折り畳み可能な境界110から延在する。第2の折り畳み可能な境界110は、第1の折り畳み可能な境界106の反対側にある。長方形の前部外側部分112は、中央部分102の第3の折り畳み可能な境界114から延在する。第3の折り畳み可能な境界114は、第1の折り畳み可能な境界106及び第2の折り畳み可能な境界110に隣接する。長方形の後部外側部分116は、中央部分102の第4の折り畳み可能な境界118から延在する。第4の折り畳み可能な境界118は、第3の折り畳み可能な境界114の反対側にあり、第1の折り畳み可能な境界106及び第2の折り畳み可能な境界110に隣接する。
【0051】
ブランク100は、第1の対の外側フラップ120を含む。前部左外側フラップ122は、中央部分102の第3の折り畳み可能な境界114に隣接する、前部外側部分112の折り畳み可能な境界124から延在する。前部右外側フラップ126は、前部左外側フラップ122の反対側にある、前部外側部分112の折り畳み可能な境界128から延在する。
【0052】
ブランク100は、第2の対の外側フラップ130を含む。後部左外側フラップ132は、中央部分102の第4の折り畳み可能な境界118に隣接する、後部外側部分116の折り畳み可能な境界134から延在する。後部右外側フラップ136は、後部左外側フラップ132の反対側にある、後部外側部分116の折り畳み可能な境界138から延在する。
【0053】
ブランク100は、中央部分102の第1の折り畳み可能な境界106の反対側にある、左内側部分104の折り畳み可能な境界142から延在する底部左外側フラップ140を含む。底部右外側フラップ144は、中央部分102の第2の折り畳み可能な境界110の反対側にある、右内側部分108の折り畳み可能な境界146から延在する。
【0054】
ブランク100は、中央部分102の第3の折り畳み可能な境界114の反対側にある、前部外側部分112の折り畳み可能な境界150から延在する前底部内側フラップ148を含む。後底部内側フラップ152は、中央部分102の第4の折り畳み可能な境界118の反対側にある、後部外側部分116の折り畳み可能な境界154から延在する。
【0055】
ブランク100は、第1の折り畳み可能なハンドル境界158と、第1のハンドルフラップ160とを画定する、前部外側部分112内の第1のパーフォレーション156を含む。第2のパーフォレーション162は、後部外側部分116内にあり、第2の折り畳み可能なハンドル境界164と、第2のハンドルフラップ166とを画定する。
【0056】
ブランク100は、中央部分102内の穴168と、引き裂き可能なフラップ172を画定する上部パーフォレーション170とを含む。
【0057】
前部外側部分112及び後部外側部分116は、幅Wを有する一方、左内側部分104及び右内側部分108は、幅Wを有する。中央部102は、Wに平行に測定される第1の幅WECと、Wに平行に測定される第2の幅WICとを有する。ブランク100は、厚さTを有する。場合によっては、Wは、部分及びフラップの組み合いを容易にするために、WEC+2×T以上である。場合によっては、Wは、WICに等しい。
【0058】
左内側部分104及び右内側部分108は、長さLを有する一方、前部外側部分112及び後部外側部分116は、長さLを有する。場合によっては、Lは、部分及びフラップの組み合いを容易にするために、L+T以上である。
【0059】
場合によっては、前部外側部分及び後部外側部分は、左内側部分及び右内側部分よりも面積が大きい。他の場合には、左及び右内側部分は、前部及び後部外側部分よりも面積が大きい。他の場合には、前部及び後部外側部分は、左及び右内側部分と面積が等しい。部分の面積の変化は、異なる寸法のブランク及び、ブランクが折り畳まれた構成にあるとき、異なる寸法のボックスをもたらす。したがって、任意の1つの部分を任意の他の部分よりも大きく又は小さくする決定は、用途によって変わり、任意の好適なサイズの部分が企図される。
【0060】
場合によっては、前部左外側フラップは、前部右外側フラップと形状及び面積が等しい。他の場合には、前部左外側フラップは、前部右外側フラップよりも面積が大きいか、又は小さくてもよい。場合によっては、前部左外側フラップ及び前部右外側フラップは、異なる形状を有してもよい。前部左外側フラップ及び前部右外側フラップのサイズ及び形状は、ボックスの折り畳み及び形成に適した任意のサイズ及び形状であり得る。後部左外側フラップ及び後部右外側は、同様に、同じ又は異なるサイズ及び形状を有してもよい。
【0061】
場合によっては、前底部内側フラップは、後底部内側フラップと等しいサイズ及び形状を有する。場合によっては、前底部内側フラップ及び後底部内側フラップの各々は、前部外側部分及び後部内側部分の幅にわたる幅を有する。他の場合には、前底部内側フラップの各々は、前底部内側フラップが左に配向され、後底部内側フラップが右に配向されるように、又はその逆になるように、前部外側部分及び後部外側部分の幅の一部分である幅を有する。部分及びフラップの組み合い及び密封に好適な、前底部内側フラップ及び後底部内側フラップの任意のサイズ、形状、及び位置が、使用され得る。
【0062】
場合によっては、1つ、2つ、3つ、4つ、又は4つを超えるハンドルが、存在してもよい。1つ以上のハンドルが、前部外側部分、後部外側部分、左内側部分、右内側部分、中央部分、又はそれらの組み合わせに配設され得る。システムのニーズに応じて、各部分に配設された0個、1個、又は2個以上のハンドルが、存在し得る。
【0063】
中央部分内の穴は、丸、卵形、長方形、多角形、又は引き裂き可能なフラップの把持及び開放を容易にする任意の好適な形状であり得る。
【0064】
図2は、前部外側部分112が視認できる状態の、充填可能な構成200のブランク100の斜視図である。右内側部分108は、前部右外側フラップ126及び後部右外側フラップ136によって隠されている。前部右外側フラップ126と、後部右外側フラップ136とが、右内側部分108の仮想中点202で出会って、外側右シーム204を形成する。
【0065】
右内側部分108及び底部右外側フラップ144は、第1のコルゲーション206を有する。前部右外側フラップ126及び後部右外側フラップ136は、第2のコルゲーション208を有する。第1のコルゲーション206及び第2のコルゲーション208は、(i)右内側部分108と、(ii)前部右外側フラップ126及び後部右外側フラップ136とがクロスコルゲーションを有するように、互いに対して90°回転されている。
【0066】
場合によっては、右シームは、後部右外側フラップと前部右外側フラップとの間の距離を表すスペースを有する。他の場合には、ブランクは、右シームにスペースがない、すなわち、後部右外側フラップが、前部右外側フラップと正確に出会うような方法で製造される。
【0067】
場合によっては、後部右外側フラップ及び前部右外側フラップは、各々が多角形形状を有するように、先細になっている。他の場合には、後部右外側フラップ及び前部右外側フラップは、長方形である。フラップは、充填可能な構成の接着及び形成を容易にする任意の好適な形状であり得る。
【0068】
図3は、充填可能な構成200のブランク100の上面図である。右内側部分108、底部右外側フラップ144、左内側部分104、及び底部左外側フラップ140は、第1のコルゲーション206を有する。前底部内側フラップ148及び後底部内側フラップ152は、第2のコルゲーション208を有する。第1のコルゲーション206及び第2のコルゲーション208は、(i)底部右外側フラップ144及び底部左外側フラップ140と、(ii)前底部内側フラップ148及び後底部内側フラップ152とがクロスコルゲーションを有するように、互いに対して90°回転されている。
【0069】
充填可能な構成200は、充填可能なボックスを形成し、この充填可能なボックスは、その中に挿入された、液体又は注入可能粉末を含むバッグの完全性を脅かす可能性があるエッジ又はコーナーを、充填可能なボックスの内側に有しない。
【0070】
図4は、後部外側部分116が視認できる状態の、折り畳まれた構成400のブランク100の斜視図である。左内側部分104は、後部左外側フラップ132及び前部左外側フラップ122によって隠されている。後部左外側フラップ132及び前部左外側フラップ122は、左内側部分104の仮想中点402で出会って、外側左シーム404を形成する。後底部内側フラップ152と、前底部内側フラップ148とが出会って、内側底部シーム(図示せず)を形成する。底部左外側フラップ140と、底部右外側フラップ144とが出会って、外側底部シーム406を形成する。
【0071】
左内側部分104及び底部左外側フラップ140は、第1のコルゲーション206を有する。前部左外側フラップ122及び後部左外側フラップ132は、第2のコルゲーション208を有する。第1のコルゲーション206及び第2のコルゲーション208は、(i)左内側部分104と、(ii)前部左外側フラップ122及び後部左外側フラップ132とがクロスコルゲーションを有するように、互いに対して90°回転されている。
【0072】
図4に示されるように、部分及びフラップは、部分及びフラップが、折り畳まれた構成の横変形を低減するように、「内側」から「外側」に移行する状態で、互いに組み合う。例えば、左内側部分は、「内側」であるが、中央部分の第1の折り畳み可能な境界の反対側にある、左内側部分の折り畳み可能な境界から延在する底部左外側フラップは、「外側」である。
【0073】
図5は、2ステップアクセス窓を有するボックスブランク500の代替実施形態の斜視図である。ブランク500は、以下の変形を伴って、ブランク100と同一の構成を有する。中央部分102内の穴168の代わりに、又はそれに加えて、底部右外側フラップ144は、中央部分102の第2の折り畳み可能な境界110の反対側にある、右内側部分108の折り畳み可能な境界146の反対側にある縁部に、第1の切り欠き502を含む。ブランク500は、第1の切り欠き502から延在して、第3の引き裂き可能なフラップ506を画定する2つのパーフォレーション504を含む。
【0074】
ブランク500は、前部右外側フラップ126に近接し、かつ中央部分102の第3の折り畳み可能な境界114の反対にある、前部外側部分112の折り畳み可能な境界150に隣接する、前底部内側フラップ148の縁部に、第2の切り欠き508を更に含む。ブランク500は、後部右外側フラップ136に近接し、かつ中央部分102の第4の折り畳み可能な境界118の反対側にある、後部外側部分116の折り畳み可能な境界138に隣接する、後底部内側フラップ152の縁部に、第3の切り欠き510を更に含む。
【0075】
ブランク500は、第2の切り欠き508内に位置する第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ512と、第3の切り欠き510内に位置する第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップ514とを更に含む。
【0076】
場合によっては、上記のように、第1の切り欠きは、底部右外側フラップの縁部にあり、第2の切り欠きは、前部右外側フラップに近接する、前底部内側フラップの縁部にあり、第3の切り欠きは、後部右外側フラップに近接する、後底部内側フラップの縁部にある。他の場合には、第1の切り欠きは、底部左外側フラップの縁部にあり、第2の切り欠きは、前部左外側フラップに近接する、前底部内側フラップの縁部にあり、第3の切り欠きは、後部左外側フラップに近接する、後底部内側フラップの縁部にある。他の場合には、第1の切り欠きは、前底部内側フラップの縁部にあり、装備アクセス窓が形成されるように、好適な対応する切り欠きが、底部右外側フラップ及び底部左外側フラップにある。他の場合には、第1の切り欠きは、後底部内側フラップの縁部にあり、装備アクセス窓が形成されるように、好適な対応する切り欠きが、底部右外側フラップ及び底部左外側フラップにある。
【0077】
図6(a)は、ブランクが、折り畳まれた構成に折り畳まれる前の、第1の切り欠き502、第2の切り欠き508、及び第3の切り欠き510の相対位置を示す、充填可能な構成600のブランク500の斜視図である。充填可能な構成200と同様に、充填可能な構成600は、充填可能なボックスを形成し、この充填可能なボックスは、その中に挿入された、液体又は注入可能粉末を含むバッグの完全性を脅かす可能性があるエッジ又はコーナーを、充填可能なボックスの内側に有しない。図6(b)は、ブランクが、折り畳まれた構成に折り畳まれる前の、第1の切り欠き502、第2の切り欠き508、及び第3の切り欠き510の相対位置をやはり示す、部分的に閉じた構成602のブランク500の斜視図である。
【0078】
図7(a)は、折り畳まれた構成700のブランクの斜視図である。図7(b)は、装備アクセス窓702が形成されるように開放構成になっている第3の引き裂き可能なフラップ506と、第1の折り畳み可能な装備アクセスフラップ512と、第2の折り畳み可能な装備アクセスフラップ514とを有する、折り畳まれた構成702のブランクの斜視図である。折り畳まれた構成400と同様に、左内側部分104は、後部左外側フラップ132及び前部左外側フラップ122によって隠されている。後部左外側フラップ132及び前部左外側フラップ122は、左内側部分104の仮想中点402で出会って、外側左シーム404を形成する。後底部内側フラップ152と、前底部内側フラップ148とが出会って、内側底部シーム(図示せず)を形成する。底部左外側フラップ140と、底部右外側フラップ144とが出会って、外側底部シーム406を形成する。
【0079】
図2図7(b)に示されるように、折り畳まれた構成の3つの異なる側面、「左」側面、「右」側面、及び「底部」が、クロスコルゲーションを有する。これにより、典型的にはクロスコルゲーションを伴う側面を2つしか有さない、同じサイズ、形状、及び材料の標準的なボックスよりも強いボックスが、もたらされる。
【0080】
バッグインボックスシステム
バッグインボックスシステムも、本明細書に開示される。一態様では、バッグインボックスシステムは、ボックスを形成するために折り畳まれた構成の、本明細書に記載されるようなブランクのいずれか1つを含む。バッグインボックスシステムは、ボックス内に配設された、流体を含むバッグを含み得る。
【0081】
本明細書で使用する場合、「バッグ」は、注ぎ口装備を含んでもよいか、又は含まなくてもよい可撓性容器を指す。例えば、バッグは、各々が、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許公開第2019/0168929号、国際公開第2019/108872号、国際公開第2019/108870号、又は国際出願第PCT/US2018/055627号に記載されているような注ぎ口装備を含み得る。いくつかの実施形態では、バッグは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第9,346,612号に記載されているような、FIBC又はバッグインボックスコンテナシステム用の可撓性ライナーであり得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、バッグは、注入可能な材料、例えば、液体又は注入可能粉末を含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムは、eコマースの準備が整ったパッケージである。すなわち、いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムは、別の出荷用容器なしに最終消費者に出荷され得る。いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムは、標準の出荷用パレット上に積み重ねられ、複数の層に積み重ねられ得る。有利には、実質的に立方体であるか、又は直方体の形状であるバッグインボックス容器は、出荷用パレット上及び店の棚上に非常に密接して一緒に配置され得る。その結果、従来の剛性ボトルよりも多くのバッグインボックス分注システムが、所与の面積内に収まり得る。更に、バッグインボックス分注システムは、外箱を含むため、バッグインボックス分注システムは、有利には、従来の剛性ボトル又は可撓性容器を積み重ねるときに必要とされるであろう中間材料を必要とすることなく、互いの上に積み重ねられ得る。更に、注ぎ口装備を含むバッグインボックス分注システムは、有利には、出荷中に又は購入前に最終消費者によって、意図的又は不注意で取り外されることができないように、外箱内に密封された注ぎ口装備を含み得る。
【0084】
本明細書に記載のバッグインボックスシステムは、有利には、下にあるブランクの一部分を組み合わせることによって、及び3つの側面にクロスコルゲーションを提供することによって、より大きな横方向の構造安定性及び容器強度を提供し、システムを、eコマースの準備が整ったパッケージとして特に有利にする。
【0085】
バッグインボックスシステムを形成するための方法
バッグインボックスシステムを形成するための方法も、本明細書に開示される。一態様では、方法は、本明細書に記載されるようなブランクのいずれか1つを提供することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、左内側部分を第1の折り畳み可能な境界に沿って、右内側部分を第2の折り畳み可能な境界に沿って、前部外側部分を第3の折り畳み可能な境界に沿って、及び後部外側部分を第4の折り畳み可能な境界に沿って折り畳んで、逆さまの充填可能なボックスを形成することを含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、方法は、液体又は注入可能粉末を含むバッグを逆さまの充填可能なボックスに挿入することを含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、方法は、接着剤を前底部内側フラップ、後底部内側フラップ、底部左内側フラップ、及び底部右内側フラップに塗布することを含む。
【0088】
本明細書で使用される場合、「接着剤」は、重なり合う部分若しくはフラップを貼り付けるために使用され得る任意の粘着性(sticky)若しくは粘着性(tacky)の物質若しくは材料、又は2つの重なり合う部分又はフラップを貼り付けるための任意の機械的手段を指す。いくつかの実施形態では、接着剤は、糊又はエポキシである。他の実施形態では、接着剤は、テープである。他の実施形態では、接着剤は、2つの重なり合う部分又はフラップを一緒に接着するステープル又はステッチを指す。
【0089】
いくつかの実施形態では、方法は、中央部分の第3の境界の反対側にある、前部外側部分の折り畳み可能な境界に沿って前底部内側フラップを、及び中央部分の第4の折り畳み可能な境界の反対側にある、後部外側部分の折り畳み可能な境界に沿って後底部内側フラップを折り畳むことを含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、方法は、中央部分の第2の折り畳み可能な境界の反対側にある、右内側部分の第1の折り畳み可能な境界の反対側にある、左内側部分の折り畳み可能な境界に沿って底部左外側フラップを折り畳んで、逆さまのバッグインボックスシステムを形成することを含む。
【0091】
いくつかの実施形態では、方法は、逆さまのバッグインボックスシステムを回転させて、バッグインボックスシステムを形成することを含む。このようにして、液体又は注入可能粉末を含むバッグの重量が、前底部内側フラップ、後底部内側フラップ、底部左外側フラップ、及び底部右外側フラップを押し下げ、それにより、追加の押圧ステップ又は押圧装置を必要とせずに、接着剤の接着を促進する。
【実施例
【0092】
[特定の寸法及びデータのためのプレースホルダスペース。]
ボックスブランク、バッグインボックスシステム、及びボックスブランクからバッグインボックスシステムを形成するための方法が、提供されている。ボックスブランクは、折り畳まれて、組み合う部分及びフラップ、改善された構造的完全性のためのクロスコルゲーション、簡素化された製作、及びさもなければ内部に含まれるバッグの完全性を脅かす可能性のある内部エッジ又はコーナーの低減を伴うボックスを形成するように構成された部分並びにフラップを含む。
【0093】
本開示を、いくつかの実施形態を参照して説明してきたが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことが、当業者によって理解されるであろう。むしろ、本開示は、本明細書に記載されないが、本開示の趣旨及び範囲に相応する任意の数の変形、変更、置換、又は等価な配置を組み込むように修正され得る。「し得る(can)」、「し得る(could)」、「し得る(might)」、又は「し得る(may)」などの本明細書で使用される条件付き用語は、別段に明記されない限り、又は使用される文脈内で別様に理解されない限り、一般に、特定の実施形態が、特定の特徴、要素、又は機能的能力を含む一方で、他の実施形態は、それらを含まないことを伝えることを意図している。更に、本開示の様々な実施形態が説明されてきたが、本開示の態様は、記載された実施形態の一部のみを含んでもよいことを理解されたい。したがって、本開示は、それ、説明された前述のものによって限定されると見なされるべきではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
【国際調査報告】