(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-13
(54)【発明の名称】第1のセンサシステムの周囲を検出するための方法
(51)【国際特許分類】
G06V 10/25 20220101AFI20231106BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20231106BHJP
G06V 10/82 20220101ALI20231106BHJP
G06T 7/11 20170101ALI20231106BHJP
G06T 7/174 20170101ALI20231106BHJP
G06V 10/62 20220101ALI20231106BHJP
G06N 3/044 20230101ALI20231106BHJP
G06N 3/08 20230101ALI20231106BHJP
【FI】
G06V10/25
G06T7/00 350C
G06V10/82
G06T7/11
G06T7/174
G06V10/62
G06N3/044
G06N3/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527673
(86)(22)【出願日】2021-11-03
(85)【翻訳文提出日】2023-07-07
(86)【国際出願番号】 EP2021080460
(87)【国際公開番号】W WO2022101063
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】102020214123.1
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100201743
【氏名又は名称】井上 和真
(72)【発明者】
【氏名】ミュンツナー,ゼーバスティアン
(72)【発明者】
【氏名】コンドゥラッヘ,アレクサンドル・パウル
(72)【発明者】
【氏名】グレザー,クラウディウス
(72)【発明者】
【氏名】ティム,ファービアーン
(72)【発明者】
【氏名】ドレフス,フロリアン
(72)【発明者】
【氏名】ファイオン,フロリアン
(72)【発明者】
【氏名】エーベルト,ヤスミーン
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンバウム,ラルス
(72)【発明者】
【氏名】ウルリヒ,ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】シュタル,ライナー
(72)【発明者】
【氏名】グンプ,トーマス
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096AA06
5L096AA09
5L096BA04
5L096CA04
5L096FA02
5L096FA66
5L096FA67
5L096HA11
5L096KA04
(57)【要約】
第1のセンサシステムの周囲を検出するための方法であって、第1のセンサシステムの時系列データを、周囲を検出するために提供するステップと、第1のセンサシステムの時系列データを備える入力テンソルを、トレーニングされたニューラルネットワークのために生成するステップであり、前記ニューラルネットワークが、第2のセンサシステムにより周囲の検出を改善するために、前記入力テンソルに基づいて周囲の少なくとも1つの部分領域を同定するように構成およびトレーニングされた、ステップと、前記第2のセンサシステムに対する制御信号を、前記トレーニングされたニューラルネットワークの出力信号によって、少なくとも1つの部分領域における周囲の検出を改善するために生成するステップと、を備える方法が提案される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のセンサシステム(510)の周囲を検出するための方法であって、
前記第1のセンサシステム(510)の時系列データを、前記周囲を検出するために提供するステップと、
前記第1のセンサシステム(510)の時系列データを備える入力テンソルを、トレーニングされたニューラルネットワーク(200)のために生成するステップであり、前記ニューラルネットワーク(200)が、第2のセンサシステム(520)により前記周囲の検出を改善するために、前記入力テンソルに基づいて前記周囲の少なくとも1つの部分領域を同定するように構成およびトレーニングされた、ステップと、
前記トレーニングされたニューラルネットワークの出力信号によって前記少なくとも1つの部分領域における前記周囲の検出を改善するために、前記第2のセンサシステム(520)に対する制御信号(540)を生成するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ニューラルネットワーク(200)が、時系列データを処理するように、および/または前記ニューラルネットワーク(200)の時間に依存する状態を特徴付けるように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のセンサシステム(510)の周囲の検出を改善するために、前記ニューラルネットワーク(200)の前記入力テンソルが、現在の時間ステップに先行する時間ステップからの前記第2のセンサシステム(520)のデータを有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のセンサシステム(510)が、パッシブセンサシステムであり、前記第2のセンサシステム(520)が、アクティブセンサシステムである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のセンサシステム(510)が前記第2のセンサシステム(520)と同じセンサシステムであり、前記センサシステムからの制御信号が、前記周囲の検出を改善するために後続の時間ステップで使用される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記制御信号が、前記第1のセンサシステム(510)の前記周囲の検出を改善するために、前記第2のセンサシステム(520)を、前記周囲の前記部分領域を検出するように制御する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
第2のセンサシステム(520)に対する制御信号を生成するために、ニューラルネットワーク(200)をトレーニングするための方法であって、
第1のセンサシステム(510)の周囲を検出するための前記第1のセンサシステム(510)の時系列データと共に、入力テンソルを前記ニューラルネットワーク(200)に対して提供するステップであり、前記ニューラルネットワーク(200)の前記入力テンソルが、現在の時間ステップに先行する時間ステップからの第2のセンサシステム(520)のデータを有する、ステップと、
前記第1のセンサシステム(510)の周囲の少なくとも1つの物体を、前記ニューラルネットワーク(200)および前記入力テンソルによって生成するステップと、
前記ニューラルネットワーク(200)および前記入力テンソルによって制御信号(540)を生成するステップと、
前記生成された少なくとも1つの物体を、対応して割り当てられた少なくとも1つの基準物体と比較するステップと、
第2のセンサシステム(520)のデータを、前記制御信号(540)に基づいて次の時間ステップのために生成するステップと、
周囲の物体を決定する際にそれぞれの前記基準物体からの偏差を最小化するために、前記ニューラルネットワーク(200)を適合するステップと、
を備える方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの物体(530)および前記対応して割り当てられた基準物体が、前記第1のセンサシステム(510)の周囲の少なくとも1つの物体を備えるそれぞれ1つの物体リストであり、ならびに/または前記少なくとも1つの物体および前記対応して割り当てられた基準物体が、前記第1のセンサシステム(510)の周囲のそれぞれ1つの高解像度表現である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記物体リスト(530)の前記少なくとも1つの物体が、物体検知器(710)によって生成される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のセンサシステム(510)の時系列データが、真の第1のセンサシステム(510)のデータまたは前記第1のセンサシステム(510)に対してシミュレートされたデータである、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のセンサシステム(520)のデータが高解像度センサシステムによって生成され、および/または前記第2のセンサシステム(520)のデータが、前記第2のセンサシステムをシミュレートするためのシミュレーションプログラムによって生成され、および/または前記第2のセンサシステム(520)のデータが、前記第1のセンサシステムの周囲にある前記第2のセンサシステム(520)によって生成される、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ニューラルネットワーク(200)が、時系列データを処理するように、および/または前記ニューラルネットワーク(200)の時間に依存する状態を特徴付けるように、および/または前記ニューラルネットワーク(200)がリカレントニューラルネットワークであるように構成されている、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
請求項7から12のいずれか一項に対応して構成されトレーニングされているニューラルネットワーク(200)。
【請求項14】
請求項13に対応するニューラルネットワーク(200)を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1から6または14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている検出装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
運転の自動化は、周囲検出のため、運転機能をサポートするため、ならびに/または車両の少なくとも部分的に自動化された制御および案内のための、ますます広範で高性能のセンサシステムを車両に装備することと密接に関連している。
【0002】
そのために、例えばレーダーセンサやビデオセンサのように、様々な様式の、あるいは異なる技術に基づく複数の様々なセンサがしばしば使用される。様式の異なるそれぞれのセンサにより生成されるデータは、典型的にはまず個々に互いに独立して処理され、すなわち、受信されたレーダー波は、光学センサとは独立して処理される。後の処理ステップで初めて、例えばレーダー反射とビデオピクセルの関連付けにより、または算出されたレーダー物体とビデオ物体の融合により、データが結合または計算され、より高度に統合されたシステムでもセンサは互いに独立して測定する。
【0003】
ビデオカメラは、例えばその画像を検出装置に送信し、レーダーセンサも同様にその信号をこの検出システムに送信する。
【発明の概要】
【0004】
ビデオカメラを、走行を支援または自動化するための、常に可及的にシーン全体を検知する制御不能なセンサシステムとみなせば、これはモバイルプラットフォームの運転者の視覚認知に匹敵する。とりわけ運転者は、付加的に内部ミラーおよび外部ミラーを使用して、車両周囲全体を検出し、夕暮れまたは夜間ではロービームまたはハイビームのようなさらなる補助手段をより良い視覚認知のために使用する。
【0005】
ここで運転者の高められた注意は、より局所的なもの、すなわち鋭い視力であり、脳内での対応の処理は、運転時に主に前方に向かって行われる。これに対して周辺では、人間は主に動きを処理する。したがって、運転者は自分の視覚と注意を積極的かつ状況に対応して周囲の関連領域に向け、一人の運転者が周囲を常に360度全体で視覚的に検出することはできない。
【0006】
複数のセンサを、人間の知覚に類似して相応に目的通りに使用し、積極的に結合すること(スキャンアンドウォッチ)は、特に様々な様式のセンサを使用する際に、運転者支援または自動運転のためのシステムを改善することができる。
【0007】
本発明の態様に対応して、第1のセンサシステムの周囲を検出するための方法、ニューラルネットワークをトレーニング(訓練)するための方法、ニューラルネットワーク、および検出装置が、独立請求項の特徴にしたがって提案される。有利な構成は、従属請求項ならびに以下の明細書の対象である。
【0008】
本発明の明細書全体において、方法ステップの順序は、この方法が容易に理解できるように提示される。しかし当業者であれば、方法ステップの多くを異なる順序で実行することができ、同じ結果または対応する結果を導くこともできることを理解するであろう。この意味で、方法ステップの順序は相応に変更することができる。いくつかの特徴には、読みやすさを向上させるため、または帰属性を明確にするために番号が付けられているが、これは特定の特徴の存在を意味するものではない。
【0009】
一態様によれば、第1のセンサシステムの周囲を検出するための方法が提案され、この方法は、以下のステップを備える:
【0010】
一ステップにおいて、第1のセンサシステムの時系列データが、周囲を検出するために提供される。さらなるステップにおいて、第1のセンサシステムの時系列データを備える入力テンソルが、トレーニングされたニューラルネットワークのために生成され、このニューラルネットワークは、第2のセンサシステムにより周囲の検出を改善するために、入力テンソルに基づいて周囲の少なくとも1つの部分領域を同定するように構成およびトレーニングされた。さらなるステップにおいて、第2のセンサシステムに対する制御信号が、トレーニングされたニューラルネットワークの出力信号によって、少なくとも1つの部分領域における周囲の検出を改善するために生成される。
【0011】
ニューラルネットワークでは、人工ニューロンの接続における信号は実数であってよく、人工ニューロンの出力は、その入力の合計の非線形関数によって計算される。人工ニューロンの接続は、典型的には学習の進行と共に適合される重みを有する。この重みは、接続における信号の強度を増大し、または低下させる。人工ニューロンは、閾値を有することができ、したがって信号全体がこの閾値を上回るときだけ信号が出力される。
【0012】
典型的には複数の人工ニューロンが層状に組み合わされている。異なる層は、その入力に対して異なる形式の変換を実行する場合がある。信号は、第1の層である入力層から、場合によっては層を何回も通過した後、最後の層である出力層に移動する。
【0013】
基本的にニューラルネットワークは、入力層、中間層(隠れ層)および出力層である少なくとも3つのニューロンの層からなる。これは、ネットワークの全てのニューロンが層に分割されており、1つの層のニューロンが次の層の全てのニューロンと常に接続されていることを意味する。入力層を除いて、種々異なる層は、非線形の活性化関数を受けるニューロンからなり、次の層のニューロンに接続されている。比較的に深いニューラルネットワークは、多数のそのような中間層を有することができる。
【0014】
そのようなニューラルネットワークは、それら固有のタスクのためにトレーニングされなければならない。ここで、ニューラルネットワークの対応のアーキテクチャの各ニューロンは、例えばランダムな開始重みを受け取る。そして入力データがネットワークに入力され、各ニューロンは入力信号をその重みによって重み付けし、結果をさらに次の層のニューロンに引き渡す。次に出力層には、全体結果が提供される。エラーの大きさ、ならびに各ニューロンがそのエラーにおいて有した割合を計算することができ、エラーを最小化する方向に各ニューロンの重みを変更することができる。次に、再帰的ループ、エラーの再測定および重みの適合が、エラーが所定の限界を下回るまで行われる。
【0015】
例えば、本方法は、第1のセンサシステムとしてのパッシブセンサおよび第2のセンサシステムとしてのアクティブセンサを用いて実行され得、これらセンサシステムは直接的に、または処理ユニットを介して接続されている。ここで第1のセンサシステムは、第1のセンサシステムの周囲を測定および処理し、そのデータを用いて、本方法に対応して制御信号が生成され得、この制御信号が第2のセンサシステムに提供され、それによって第2のセンサシステムは、制御信号に対応して第1のセンサシステムの周囲において部分領域が同定され、第2のセンサシステムによる識別が、周囲の検出を改善することができる。例えばアクティブセンサに対する制御信号、すなわち第2のセンサシステムに対する制御信号は、第2のセンサシステムを制御して、角度および/または距離および/または高度など、第1のセンサシステムの周囲の所定の区域をより正確に決定することができる。
【0016】
ここで制御信号は、物体が特定された領域のみを正確に決定することに限定されず、制御信号は、第2のセンサシステムを制御して、第1のセンサシステムの周囲の適切な部分領域または区域をより正確に決定することができ、それにより、第1のセンサシステムの周囲の物体のより早期のおよび/またはより正確な同定および/または識別および/または決定を達成することができる。さらに、第1のセンサシステムの周囲を検出するための前述の方法により、専門知識をその方法に持ち込む必要はない。なぜなら、対応する知識はニューラルネットワークによってデータ駆動型に学習され得るからである。
【0017】
本方法の使用は、有利には、専門知識を前提とせずに、車両、歩行者などの関連する道路使用者について周囲を検出する際に、ロバスト性と能力を向上させる。なぜなら、古典的なモデルベースのアクティブセンサの制御の場合、改善潜在能力を同定し、第2のセンサシステムを適切に制御するには専門知識が必要となるからである。
【0018】
さらに有利には、選択されたタスクに対して高性能かつコスト的に好ましい全体システムが得られる。なぜなら、関連する道路使用者を識別するためのセンサ系およびアルゴリズムが共に最適化されるからである。
【0019】
さらに有利には、関連する物体の適用に関連した認識および本方法の簡単な拡張が得られる。
【0020】
言い換えると、本方法により、例えば物体または周囲の部分領域が、物体および/または部分領域をより正確に決定するために第1のセンサシステムのデータにより決定された後に、第1のセンサシステムの周囲の正しい決定を、例えば第2のセンサシステムのデータにより補足して行うことができる。
【0021】
ここで例えば、範囲および/または位置および/または区域および/または角度および/または距離および/または高度および/または速度および/または将来の推定的位置および/または不確実に特定された物体を伴う区域、および/または不確実性をもって特定された物体の寸法は、第2のセンサシステムによって、より正確に決定され得る。
【0022】
第2のセンサシステムに対する制御信号は、周囲の空間検出に関連してもよく、および/または制御信号を複雑に構成されていてもよく、例えばビデオシステムのような第2のセンサシステムの露光に関連することができる。したがって第2のセンサシステムに対する制御信号は、第2のセンサシステムの全特性に関連するものであり、その制御を介して第2のセンサシステムの使用により周囲の検出が変更され得る。
【0023】
第1のセンサシステムの周囲を検出するための本方法に関しては、識別された物体を前提としない。むしろ、特徴は周囲からニューラルネットワークの内部で抽出され、抽出された特徴は、周囲のより良い検出のために部分領域をそこから導出するために用いられる。ここでは特に、例えば建物もしくは植生のような構造的遮閉物、および/または道路トポロジーないし道路経過、および/または車両や歩行者などの物体が取り扱われる。
【0024】
特に物体が識別されないが、将来的にそこに物体が出現する可能性が高い部分領域も、より正確に検出することができる。
【0025】
第1のセンサシステムの周囲を検出するための本方法により、以前に物体が識別されなかった部分領域も検出されるので、物体をより迅速かつより早期に識別することができる。
【0026】
さらに本方法は、例えば意味論的セグメント化および/または道路境界の識別、および/またはマルチセンサシステムにおけるセンサ劣化の補償など、物体識別を必要としない適用分野に適用可能である。
【0027】
この方法により、例えば車両、歩行者等の関連する道路使用者、例えば境界線、車線、歩道等の規制要素に対するロバスト性および識別率を向上させることができる。さらに制御可能な第2のセンサシステムにより、目的通りに非常に高精度に周囲のより小さな領域を検出し、処理することができる。これは特に、例えば失われた対象物(紛失貨物)のように遠距離にある小さな物体の場合、例えば自家用車後方の歩行者のような部分遮蔽物の場合、または可能性のある障害物の位置特定のため、支柱、マンホールカバー、信号などのマーカを正確に検出するためである。
【0028】
さらに本方法により、センサレベルでの冗長性をすでに高めることによって、自律システムのより単純な保護を達成することができる。なぜなら例えば、制御可能な第2のセンサシステムが第1のセンサシステムの測定を確認または反証するからである。したがって本方法により、少なくとも1つの第1のセンサシステムおよび制御可能な第2のセンサシステムからなる経済的に有利な全体的センサシステムを、全体性能を改善して提供することができる。さらに本方法により、周囲全体を緩慢に測定する第1のセンサシステムとしてのセンサと、周囲のより小さな検出領域においてより迅速に測定する第2のセンサシステムとしてのセンサとを組み合わせて使用することもできる。
【0029】
一態様によれば、ニューラルネットワークが、時系列データを処理するように、および/またはニューラルネットワークの時間に依存する状態を特徴付けるように構成されていることが提案される。そのように構成されたニューラルネットワークは、上述の方法に対して特に適する。
【0030】
一態様によれば、ニューラルネットワークがリカレントニューラルネットワーク(再帰型ニューラルネットワーク)であることが提案される。
【0031】
リカレントニューラルネットワークあるいはフィードバックニューラルネットワークとは、他のネットワークとは対照的に、1つの層のニューロンから同じ層または先行の層のニューロンへの接続によって特徴付けられるニューラルネットワークである。ここでフィードバックによって、時間ステップ毎に引き渡され、必要に対応して変更される状態ベクトルを提示することができる。リカレントニューラルネットワークを使用することにより、対応する制御信号を生成するのに特に適するように本方法をトレーニングすることがでる。なぜなら、そのようなリカレントニューラルネットワークにより、先行の時間ステップからのセンサデータに、現在の時間ステップのためにアクセスできるからである。これによって、第1のセンサシステムの周囲の検出を改善することができる。
【0032】
一態様によれば、第1のセンサシステムの周囲の検出を改善するために、ニューラルネットワークの入力テンソルが第2のセンサシステムのデータを有することが提案される。有利には、第2のセンサシステムの付加的データにより、第1のセンサシステムの周囲の表現性を改善することができる。ここで入力テンソルは、現在の時間ステップおよび/または先行の時間ステップからの第2のセンサシステムのデータを有することができる。ニューラルネットワークのトレーニングは、第2のセンサシステムのデータが生成されるそれぞれの時間ステップに対応して適合させることができる。
【0033】
一態様によれば、第1のセンサシステムの周囲の検出を改善するために、ニューラルネットワークの入力テンソルが、現在の時間ステップに先行する時間ステップからの第2のセンサシステムのデータを有することが提案される。
【0034】
有利にはこれにより、生成された制御信号は、とりわけ、先行する時間ステップからの第2のセンサシステムのセンサデータに基づいており、したがって第1のセンサシステムの周囲の表現性を、第2のセンサシステムのデータによって、ニューラルネットワークのために改善することができる。
【0035】
一態様によれば、第1のセンサシステムの周囲の検出を改善するために、ニューラルネットワークの入力テンソルが、現在の時間ステップからの第2のセンサシステムのデータを有し、第2のセンサシステムは、先行する時間ステップから生成された制御信号により制御されることが提案される。有利には、第1のセンサシステムの周囲の領域の表現性は、現在の時間ステップからの第2のセンサシステムのデータと、先行する時間ステップからの制御信号とによって改善することができる。なぜなら、それぞれのセンサシステムのデータが同じ時間ステップで生成され、したがって高い同期性を有するからである。ニューラルネットワークのトレーニングは、第2のセンサシステムのデータが生成されるそれぞれの時間ステップに対応して適合させることができる。
【0036】
一態様によれば、第1のセンサシステムの周囲から物体リストを作成するようにニューラルネットワークを構成およびトレーニングすることが提案される。有利にはこのような物体リストによってニューラルネットワークをトレーニングすることができ、または物体リストのこのように同定された物体は、周囲を検出するために他のアクティブシステムにも提供することができる。
【0037】
一態様によれば、第1のセンサシステムはパッシブセンサシステムであり、第2のセンサシステムはアクティブシステムであることが提案される。
【0038】
この場合、アクティブセンサシステムは、その信号あるいはその生成されたデータあるいはその検出特性が、周囲の検出に関する制御信号に依存して、特定の検出要件に選択的に適合および/または制御され得るセンサシステムであり得る。制御可能なセンサシステムのそのような検出特性は、特に、選択された部分領域および/または制限された距離範囲および/または仰角範囲における決定など、制御可能なセンサシステムの検出領域内の物体の位置に関連することができる。しかし、位置的分解能のような測定特性であってもよい。対応して制御可能なセンサシステムは、アクティブセンサシステムであってよい。制御可能なセンサシステムの例は、レーダーセンサ、LIDARセンサ、赤外線センサ、飛行時間センサ、光学センサである。一般的に、物体あるいは周囲に作用する制御可能な信号源により制御可能であるセンサを使用することができ、これは例えば、渦電流またはその他の熱入力を取り込むことによって、決定すべき物体の目的通りの個所で制御される温度変化を決定するサーモグラフィセンサである。
【0039】
一般的に、取り込まれた制御可能な信号源については、信号源の波長を、例えば、赤外線源の場合は0.7μm~1000μmの範囲で、LIDARセンサの場合は300~1600nmの範囲で変更することもできる。
【0040】
一態様によれば、制御信号によって第2のセンサシステムのデータが低減されることが提案される。
【0041】
代替的または追加的に、第1のセンサシステムによる物体の決定は、制御可能な第2のセンサシステムによっても、制御可能な第2のセンサシステムの検出特性を相応に変化させることにより実行することができ、検出特性のこの変化は、特に、モバイルプラットフォームの周囲の決定領域の空間サイズに関連する。第2のセンサシステムの制御をこのように利用することにより、例えば、計算時間および帯域幅を節約するために、センサデータの量を低減することができる。それに対する一例は、制御信号に応答して、画像全体ではなく、選択された画像部分だけを送出するビデオセンサである。
【0042】
一態様によれば、第1のセンサシステムのデータが、モバイルプラットフォームの操舵角および/または地理的地図データおよび/または計画されたルート経過および/または道路のカテゴリおよび/または気象条件を含むことが提案される。
【0043】
代替的または追加的に、第1のセンサシステムは、パッシブセンサシステムに対応して使用されるか、またはモバイルプラットフォームの操舵角信号および/もしくは位置特定信号などの別の制御変数によって制御されるアクティブセンサシステムであってもよい。
【0044】
地図データによる第2のセンサシステムの制御のために、第1のセンサシステムは、地図上の位置あるいは周囲における位置を決定する位置決定センサであり得る。地図データに基づいて、周囲の検出を改善するために、同様に特徴ならびに部分領域を導出することができる。
【0045】
そこから有意義に導出可能な部分領域に対する一例は、道路経過、特に道路の消失点である。消失点の近傍で物体が初めて視認される。これは
図3a~dに一対の例について示されている。ハッチングによって、より正確に検出すべき部分領域が強調されている。
【0046】
代替的にまたは追加的に、第2のセンサシステムのデータが制御信号の生成に使用されることなく、かつ第1のセンサシステムのデータもニューラルネットワークに入力テンソルとして提供されることなく、個々のアクティブセンサを第2のセンサシステムとして使用することができる。この場合、ニューラルネットワークに対する入力テンソルは、例えば、制御信号を生成するためにモバイルプラットフォームの既存の信号を有しており、これら既存の信号により、単独でまたはトレーニングされたニューラルネットワークと共に第2のセンサシステムに対する制御信号を生成する。そのような入力データに対する例は、モバイルプラットフォームの操舵角および/または地図データおよび/またはモバイルプラットフォームに対して計画されたルートの経過および/または道路カテゴリ(市街地、高速道路、..)および/または気象条件である。
【0047】
代替的または追加的に、入力テンソルは、複数の第1のセンサシステムのデータの複数の時系列を有することができる。代替的または追加的に、第1のセンサシステムは、複数のアクティブなセンサシステムに提供される複数の制御信号を生成することができる。
【0048】
一態様によれば、第1のセンサシステムは光学カメラシステムであり、第2のセンサシステムはLIDARセンサおよび/またはRADARセンサおよび/または超音波センサであることが提案される。光学カメラシステムは、狭義での光学カメラまたはビデオシステムであり得る。
【0049】
一態様によれば、第1のセンサシステムは第2のセンサシステムと同じセンサシステムであり、センサシステムからの制御信号は、周囲の検出を改善するために後続の時間ステップで使用されることが提案される。
【0050】
そのような後続の時間ステップは、それぞれ後に続く時間ステップであり得る。
【0051】
ニューラルネットワークに対する入力データは、この態様に対応して第1のセンサシステムのデータを有さない。したがって、第2のセンサシステムの制御は、特に、現在の時間ステップに先行する時間ステップで生成された第2のセンサシステムのデータに基づくことができる。
【0052】
例えば、アクティブLIDARセンサは、時間的に交番して「アクティブ」モードと「パッシブ」モードで動作させることができる。「パッシブ」モードでは、第2のセンサシステムの視野全体を低い位置的分解能で検出することにより、周囲のシーンについての概要を生成することができる。得られた情報により、「アクティブ」モードでの次の時間ステップにおいて視野の小さな領域を非常に精確に測定することができる。
【0053】
一態様によれば、制御信号が、第1のセンサシステムの周囲の検出を改善するために、第2のセンサシステムを、周囲の部分領域を検出するように制御することが提案される。
【0054】
一態様によれば、ニューラルネットワークの入力テンソルは、モバイルプラットフォームの操舵角ならびに/または地理的地図データならびに/または計画されたルート経過ならびに/または道路のカテゴリならびに/または気象条件ならびに/または自律システムの現在のタスク、ならびに/またはより正確に測定すべき物体および/もしくは領域のリストを有することが提案される。
【0055】
ここで、自律システムの現在のタスクに対する例は、例えば駐車および/または障害物の回避などの運転タスクである。
【0056】
第2のセンサシステムに対する制御信号を生成するために、ニューラルネットワークをトレーニングするための方法であって、一ステップにおいて、第1のセンサシステムの周囲を検出するための第1のセンサシステムの時系列データと共に、入力テンソルがニューラルネットワークに対して提供されるステップであり、ニューラルネットワークの入力テンソルが、現在の時間ステップに先行する時間ステップからの第2のセンサシステムのデータを有するステップを有する方法が提案される。さらなるステップにおいて、第1のセンサシステムの周囲の少なくとも1つの物体が、ニューラルネットワークおよび入力テンソルによって生成される。さらなるステップにおいて、ニューラルネットワークおよび入力テンソルによって制御信号が生成される。さらなるステップにおいて、生成された少なくとも1つの物体が、対応して割り当てられた少なくとも1つの基準物体と比較される。さらなるステップにおいて、第2のセンサシステムのデータが、制御信号に基づいて次の時間ステップのために生成される。さらなるステップにおいて、周囲の物体を決定する際にそれぞれの基準物体からの偏差を最小化するために、ニューラルネットワークが適合される。
【0057】
ニューラルネットワークをトレーニングするための方法のために、ニューラルネットワークは、時系列データを処理するように、および/またはニューラルネットワークの時間に依存する状態を特徴付けるように構成されていてもよい。代替的にまたは追加的に、トレーニングするための方法のためのニューラルネットワークは、リカレントニューラルネットワークであり得る。
【0058】
基準物体は、ニューラルネットワークをトレーニングするために、ニューラルネットワークのための相応の入力データと共に特別に生成され、相応にラベル付けされた物体である。
【0059】
一態様によれば、ニューラルネットワークをトレーニングするために、少なくとも1つの物体および対応して割り当てられた基準物体は、第1のセンサシステムの周囲の少なくとも1つの物体を備えるそれぞれ1つの物体リストであること、ならびに/または少なくとも1つの物体および対応して割り当てられた基準物体は、第1のセンサシステムの周囲のそれぞれ1つの高解像度表現であることが提案される。周囲のこのような高解像度表現は、例えば、周囲の光学的に生成された画像および/またはLIDARシステムによって生成された表現であり得る。
【0060】
一態様によれば、ニューラルネットワークをトレーニングするために、物体リストの少なくとも1つの物体が物体検知器によって生成されることが提案される。
【0061】
言い換えると、ニューラルネットワークをトレーニングして、制御信号を生成し、例えば物体リストの少なくとも1つの物体を、物体検知器により、例えば第1のセンサシステムのデータに基づいて生成することによって、ニューラルネットワークおよび特にリカレントニューラルネットワークのトレーニングを、別個の物体検知器によって実行することができる。少なくとも1つの物体を生成することにより、物体検知器は、ニューラルネットワークによる制御信号の学習のために必要なフィードバックを可能にし、ここで、物体検知器自体を変更しないままであり得、またはそれ自体をニューラルネットワークのトレーニングに取り入れることができる。
【0062】
一態様によれば、ニューラルネットワークをトレーニングするために、第1のセンサシステムの時系列データは、真の第1のセンサシステムのデータまたは第1のセンサシステムに対してシミュレートされたデータであることが提案される。
【0063】
ニューラルネットワークのトレーニング、特にリカレントニューラルネットワークを注釈付きデータによりトレーニングするために、特に第2のセンサシステムに対してデータが提供される。なぜならこれらのデータは、制御信号に依存して第2のセンサシステムによって生成されるからである。したがって第2のセンサシステムは、その制御に大きく依存するデータを送出する。したがって、引き続いて変更されていない形式で、ニューラルネットワークのトレーニングのために使用され得るデータを、第2のセンサシステムのために収集することはできない。
【0064】
さらに、センサデータには、第1のセンサシステムおよび第2のセンサシステムのために注釈付けがなされなければならない。物体識別において通常のように、各関連の物体は、制限されたボックスと、例えば物体の種類および/または速度などのさらなる属性によって注釈付けられる。
【0065】
ニューラルネットワークは、最適化目標を記述する損失関数(loss function)を用いたトレーニングの際に適合される。このような損失関数は、少なくとも2つの部分を有することができる。第1の部分は、物体認識の分野からの一般的な損失関数(マルチタスク損失)であり得、これは、回帰部分と分類部分とを有する。
【0066】
ニューラルネットワークの適合の際に、例えば物体を注釈付きデータ(グランドトゥルース)と比較することができる。損失関数の第2の部分は、制御信号に基づいてさらなる最適化目標を定式化することができる。それに対する一例は、例えばそれぞれのセンサシステムについてコスト削減を達成するために、LIDARシステムのデータ点の数を最小化することである。
【0067】
ニューラルネットワークは、バックプロパゲーションを用いて適合およびトレーニングすることができる。前述の損失関数の適用によって、ニューラルネットワークはトレーニングの際に、例えば関連する部体を識別することを学習する。第2のセンサシステムに対する制御信号は、どのように良好に物体を識別できるかに大きく影響することがあるので、ニューラルネットワークはこの制御信号を、物体が最適に識別されるように変更するようになる。
【0068】
ニューラルネットワークをトレーニングするための前述の方法の他に、機械学習の分野から公知のさらなる方法をトレーニングに使用することができる。
【0069】
これら方法のいくつかは、
・ディープラーニング(deep learning)、
・強化学習(reinforcement learning)、
・アクティブラーニング(active learning)、
・教師なし/半教師あり学習(unsupervised/semi-supervised learning)、である。
【0070】
一態様によれば、ニューラルネットワークをトレーニングするために、第2のセンサシステムのデータが高解像度センサシステムによって生成されること、および/または第2のセンサシステムのデータが第2のセンサシステムをシミュレートするためのシミュレーションプログラムによって生成されること、および/または第2のセンサシステムのデータが第1のセンサシステムの周囲にある第2のセンサシステムによって生成されること、が提案される。
【0071】
言い換えると、ニューラルネットワークをトレーニングするために、第1のセンサシステムのデータと第2のセンサシステムのデータの両方が、シミュレーションプログラムによって生成され得る。代替的または追加的に、ニューラルネットワークをトレーニングするための第2のセンサシステムのデータは、高解像度センサシステムのデータにより生成することができ、ここでは、高解像度センサシステムのデータから、制御信号に依存して第2のセンサシステムに対応するデータが生成される。例えば、制御信号に基づいて、高解像度センサシステムのデータから、周囲の部分領域に少なくとも対応するデータを選択することができる。代替的または追加的に、高解像度センサシステムのデータから、制御信号に依存してニューラルネットワークをトレーニングするために、解像度のより低いデータを選択することができる。この態様によれば、高解像度センサは、高解像度データを生成および記憶するために使用されることになり、高解像度データは、制御信号に対応してトレーニングのために、第2のセンサシステムのデータをシミュレートするために選択される。
【0072】
代替的または追加的に、現実世界のセンサ測定からのデータによるニューラルネットワークのトレーニングは、第2のセンサシステムのデータを直接使用して行うことができる。基準システムを用いて、トレーニングのために必要な基準データ、注釈付きの物体および/または高解像度センサデータを同時に生成することができる。
【0073】
ニューラルネットワークはまた、最小化目標関数として再構成損失を使用することで注釈付きデータなしでもトレーニングすることができる。これにより、第2のセンサシステムに対する制御信号を学習することが可能になる。これは、このような再構成損失が、情報理論の観点から最も価値のある情報を含むためである。例えば、すでに測定済みの建物は、移動も変化もしないため、次の時間ステップで再度測定する必要のないことを学習することができる。しかし歩行者は動くことができ、その外観が変化するので、これを簡単には予測できないため、各時間ステップでより正確に測定される。
【0074】
そのためにニューラルネットワークの構造が適合され、出力側で物体リストではなく高解像度センサデータが出力される。損失関数は、ニューラルネットワークの出力信号を、例えばシミュレーションからの第2のセンサシステムに対する高解像度センサデータと比較し、メトリックを使用して、それらデータがどの程度一致しているかを決定することができる。メトリックとしてとりわけ、絶対差の合計を使用することができる。このようにしてニューラルネットワークは、過去のデータと、低解像度の第1のセンサシステムのセンサデータおよび/または第2センサシステムのセンサデータとから高解像度センサデータを生成できるように、制御信号を解釈することを学習する。
【0075】
一態様によれば、ニューラルネットワークをトレーニングするために、ニューラルネットワークは、時系列データを処理するように、および/またはニューラルネットワークの時間に依存する状態を特徴付けるように、および/またはニューラルネットワークは、リカレントニューラルネットワークであるように構成されていることが提案される。
【0076】
ニューラルネットワークをトレーニングするための上記方法の1つに対応して構成されトレーニングされているニューラルネットワークが提案される。
【0077】
第1のセンサシステムの周囲を検出するための上記方法の1つに対応して、ニューラルネットワークをトレーニングするための上記方法の1つに対応して構成されトレーニングされているニューラルネットワークを有する方法が提案される。
【0078】
第1のセンサシステムの周囲を検出するための上記方法の1つを実行するように構成されている検出装置が提案される。
【0079】
少なくとも部分的に自動化され、かつモバイルプラットフォームの周囲を検出するための上記検出装置の1つを有するモバイルプラットフォームが提案され、および/またはモバイルプラットフォームは、上記のように、第1のセンサシステムと第2のセンサシステムとを有する。
【0080】
これによって、モバイルプラットフォームの周囲の検出を、経済的に低いコストで、かつ高品質の検出でもって行うことができる。
【0081】
モバイルプラットフォームとは、少なくとも部分的に自動化されたシステムであって、移動可能であり、および/または運転者支援システムであるシステムであると理解される。一例は、少なくとも部分的に自動化された車両、ないし運転者支援システムを備える車両であり得る。すなわちこの関連において、少なくとも部分的に自動化されたシステムは、少なくとも部分的に自動化された機能を基準にしてモバイルプラットフォームを含み、しかしモバイルプラットフォームは車両も、運転者支援システムを含む他のモバイルマシンも含む。モバイルプラットフォームに対するさらなる例は、複数のセンサを備える運転者支援システム、例えばロボット掃除機や芝刈り機などのモバイルマルチセンサロボットである。
【0082】
第1のセンサシステムの周囲を検出するための上記方法は、モバイルプラットフォームに対して、および/またはマルチセンサ監視システムに対しても、および/または製造機械および/またはパーソナルアシスタントおよび/またはアクセス制御システムに対して使用することができる。
【0083】
このような各システムは、完全にまたは部分的に自動化されたシステムであり得る。
【0084】
コンピュータプログラムの実行の際に、コンピュータによって上記方法の1つを実行させる命令を有するコンピュータプログラムが提案される。そのようなコンピュータプログラムによって、上記方法が簡単に例えばモバイルプラットフォームに提供可能となるようにすることができる。
【0085】
上記コンピュータプログラムが記憶された機械可読記憶媒体が提案される。そのような機械可読記憶媒体によって、上記コンピュータプログラム製品が携帯可能である。
【0086】
上に述べたような制御信号の外部センサシステムの制御のための使用が提案される。したがって制御信号は、代替的にまたは追加的に、第2のセンサシステムに対して、および/またはさらなる外部のセンサシステムに対して制御のために使用することができる。
【0087】
第1のセンサシステムの周囲を検出するための上記方法の1つを、少なくとも部分的に自動化されたモバイルプラットフォームの制御のために使用することが提案される。
【0088】
上記方法の1つにしたがって検出された第1のセンサシステムの周囲に基づいて、少なくとも部分的に自動化された車両を制御するための制御信号が生成され、および/または第1のセンサシステムの検出された周囲に基づいて車両搭乗者に警報するための警報信号が生成される方法が提案される。
【0089】
本発明の一実施例を、
図1~8を参照して示し、以下で詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【
図1】少なくとも1つの制御可能なセンサを備える種々の様式のセンサを有するモバイルプラットフォームを示す図である。
【
図2a】リカレントニューラルネットワークを示す図である。
【
図2b】リカレントニューラルネットワークを示す図である。
【
図3】種々の交通状況の強調された領域を示す図である。
【
図4】周囲を検出するための方法ステップを示す図である。
【
図5】検出装置をデータの流れと共に示す図である。
【
図6】検出装置のトレーニングの際のデータの流れを示す図である。
【
図7】検出装置をトレーニングするための修正されたセットアップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0091】
図1は、モバイルプラットフォームの周囲を検出するためのシステム100を有する車両170を概略的に示す。車両170は、第1のセンサシステムに相当するビデオカメラ110を有し、これは検出装置130と信号技術的に結合されており、生成されたビデオカメラの画像を検出装置130に提供する。車両170の第2のセンサシステムに相当する制御可能なレーダーセンサ120が検出装置130と信号技術的に双方向に結合されており、その信号を検出装置130に提供する。ここで制御可能なレーダーセンサ120は、周囲のその知覚に基づいて、生成された制御信号によって制御され得る。
【0092】
このようなシステムにより制御信号を用いて、例えばレーダーセンサまたはライダーセンサのようなアクティブな第2のセンサシステム120の目的通りの制御が可能であり、これにより周囲の正しい検出が行われ得る。ここで制御信号は、信号を制御装置130から第2のセンサシステム120に伝送する接続信号125によって第2のセンサシステム120に伝送され得る。
【0093】
検出装置130は、ビデオカメラ110およびレーダーセンサのデータにより周囲を検出するための上記方法の1つを実施するように構成されている。
【0094】
さらに検出装置は制御装置140と接続されていてもよく、制御装置140は、例えばブレーキ160または操舵システム150と接続されている。これにより制御装置140は、検出装置130からの信号に依存して、例えば自動非常ブレーキを調整し、または操舵システムによって自動回避動作を制御することができる。
【0095】
図2aは、入力端210と出力220とを備えるリカレントニューラルネットワーク(再帰型ニューラルネットワーク:RNN)200の構造を概略し、入力端210には入力テンソルが提供され得、出力220には、例えば制御信号および/または上で説明されたような物体リストが提供され得る。ここで状態変数V230および矢印により、ニューラルネットワークの再帰構造が暗示されている。
【0096】
図2bは、リカレントニューラルネットワーク200の構造が概略されており、ここには再帰構造が「展開された」リカレントニューラルネットワークと共に示されている。入力端210a~cには、例えば時間ステップt-1,t,t+1で、第1のセンサシステムの時系列データが提供され得、これらから対応の出力信号220a~220cはニューラルネットワークによって生成され得る。リカレントニューラルネットワーク200のそれぞれ先行の状態は、それぞれ状態ベクトルV
t-2,V
t-1,V
t,V
t+1を介してリカレントニューラルネットワーク200の現在の状態を特徴付けるために使用され得る。ここでニューラルネットワーク自体は、第1のセンサシステムの周囲を検出するための方法において変化しない。
【0097】
言い換えると、時点tで入力データxt、および先行の時間ステップVt-1の状態がニューラルネットワーク200によって処理される。ここでは出力220a~220cおよび新たな状態Vtが生成される。状態Vt+1は、次の時間ステップt+1で、ニューラルネットワークに対する入力量として再び使用される。
【0098】
図3a~dは、4つの異なる道路シーンないし交通状況を概略し、ここではハッチングフィールドによって部分領域が強調されている。これら部分領域は、第1のセンサシステムの周囲の検出をすでに上で説明したように改善するために、例えば第2のセンサシステムにより制御信号を用いて検出することができる。
【0099】
図4は、第1のセンサシステム510の周囲を検出するための方法ステップを概略的に示すものである。
【0100】
現在の時間ステップの前にあるステップS1において、第2のセンサシステム520によりデータが生成され、このデータは入力テンソルの生成のために提供される。
【0101】
さらなるステップS2において、現在の時間ステップで第1のセンサシステム510の時系列データが周囲の検出のために提供され、これらのデータは例えば周囲の大きな領域を含む。
【0102】
さらなるステップS3において、第1のセンサシステム510の時系列データおよび第2のセンサシステム520の提供されたデータを備える入力テンソルが、トレーニング(訓練)されたニューラルネットワークのために生成され、このニューラルネットワークは、第2のセンサシステムにより周囲の検出を改善するために、入力テンソルに基づいて周囲の少なくとも1つの部分領域を同定するよう構成されトレーニングされている。さらなるステップS4において、第2のセンサシステム520に対する制御信号540が、少なくとも1つの部分領域において周囲の検出を改善するために、トレーニングされたニューラルネットワーク200の出力信号によって生成される。さらにニューラルネットワーク200は、例えば、遮蔽物および/または道路経過および/または物体などの特徴を内部で抽出し、場合によりそれらを物体リスト530としても出力することができる。これら抽出された特徴は、ニューラルネットワーク200の内部で使用され、例えば角度および/または間隔のようなより正確に測定すべき領域を決定することができる。これらの領域においては、新たな物体が可視になり、またはすでに識別された物体がより正確に検出され得る確率が高い。このようにしてニューラルネットワーク200は、これらの領域に依存して対応の制御信号を第2のセンサシステム520のために生成する。さらなるステップS5において、制御信号が第2のセンサシステム520を、周囲の部分領域を検出するように制御し、これにより第1のセンサシステム510の周囲の検出を改善する。この制御信号540によって第2のセンサシステムは、例えばその検出領域を制限することができる。第2のセンサシステム520は、次に相応してそのような領域のためにより精度が高いデータを生成し、それらのデータにより第1のセンサシステムの周囲がより良く検出され得る。
【0103】
図5は、第1のセンサシステム510の周囲を検出するための検出装置の動作時におけるデータの流れを概略し、検出装置が3つ並んで配置されて示す。ここでは先行の時間ステップが左501に配置されており、現在の時間ステップが中央502に配置されており、将来の時間ステップは右に配置されている。検出装置の中央の図にのみ、検出装置のそれぞれの詳細が図示されている。ここで検出装置は、トレーニングされたリカレントニューラルネットワーク200を有する。第1のセンサシステム510は、例えばパッシブビデオセンサおよび/またはLIDARセンサシステムであり得、第2のセンサシステム520は、アクティブ制御可能なLIDARセンサシステムであり得る。これらセンサシステムは周期的にセンサデータを送出する。
【0104】
ここで第1のセンサシステム510のデータは、第1のセンサシステム510の周囲内の適切な領域がより正確に検出されるように第2のセンサシステム520を制御するために利用することができる。これによって、例えば関連する道路使用者がより早期により確実に識別され得、および/またはゴースト物体の数が低減され得る。
【0105】
時点tで、ディープラーニングによりトレーニングされたニューラルネットワーク200に、第1のセンサシステム510のデータを備える入力信号210bが提供される。対応することが、入力データ210aを伴う先行の時点t-1に対して、あるいは入力データ210cを伴う後続の時点t+1に対して当てはまる。
【0106】
付加的に、トレーニングされたニューラルネットワーク200には、先行する時点t-1の第2のセンサシステム520のセンサデータct-1540aと、先行する時点t-1のニューラルネットワークの状態ベクトルdt-1230bとが提供され、これにより入力テンソルが生成される。
【0107】
状態ベクトルdt-1230bは時点t-1のニューラルネットワークの状態ベクトルを表し、それを用いてニューラルネットワーク200は、時間ステップにわたる情報を記憶することができる。
【0108】
さらに、入力テンソルは、例えば車両速度および/または車両操舵角等のようなさらなるデータ210bを有することができる。
【0109】
ニューラルネットワーク200は、前述の入力データおよびその学習されたロジックに基づいて、第2のセンサシステム520に対する制御信号bt540、および例えば識別された関連の道路使用者のリストのような検出された物体のリストat530を生成し、これら物体は、その位置および/または寸法および/または向きおよび/または物体形式によって特徴付けられている。
【0110】
この目的のために、ニューラルネットワーク200は、先行する時間ステップにわたってセンサシステム510、520からの情報を集約している。関連する道路使用者の物体リストatを使用した特に正確な推定は、引き続き、例えば車両などのモバイルプラットフォームの制御に使用することができる。
【0111】
信号btは、アクティブ制御可能な第2のセンサシステムが測定しようとする角度範囲および距離範囲などの情報を有することができる。
【0112】
制御信号bt540を用いて、第1のセンサシステム510の周囲の検出が、後続の将来の時間ステップt+1における第2のセンサシステム520によって制御される。加えて、次の時間ステップt+1のために、時点tにおける第2のセンサシステム520のデータct540bおよびニューラルネットワーク200の状態ベクトルdt230cを提供することができる。
【0113】
図6は、第1のセンサシステムの周囲を検出するための検出装置のトレーニングの際のデータの流れを概略的に示すものである。
【0114】
第1のセンサシステム510の周囲を検出するための、
図5で説明した検出装置に対応してすでに説明したデータの流れに加えて、
図6には、物体リストa
t530および損失関数610のための制御信号b
t540のデータの流れが示されており、ここに図示しない基準物体を用いて、ニューラルネットワーク200によって生成された少なくとも1つの物体を、上に述べたような、対応して割り当てられた基準物体と比較することができる。
【0115】
図5の第2のセンサシステム520のデータを制御信号bt540に依存して生成するために、
図6では第2のセンサシステム520の代わりにシミュレーションプログラム620が設けられている。ニューラルネットワーク200のトレーニングの経過の方法ステップは、すでにもっと上で説明した。
【0116】
図7は、第1のセンサシステムの周囲を検出するためのニューラルネットワーク200のトレーニング時における、ニューラルネットワークの修正されたセットアップを伴うデータの流れを概略的に示すものである。
【0117】
ニューラルネットワーク200のこのトレーニング時に、ニューラルネットワーク200は、別個の物体検知器710を利用して、第2のセンサシステムに対する制御信号を生成するようにトレーニングされる。
【0118】
ここではニューラルネットワーク201と物体検知器710の両方が、先行する時点t-1からの第2のセンサシステム520のセンサデータct-1540aを受け取る。したがってニューラルネットワーク200は、制御信号bt540を生成するように学習し、検知器710は、物体リストat530の少なくとも1つの物体を、第2のセンサシステム520のデータに基づいて生成する。したがって検知器710は、制御信号bt540を生成するためのニューラルネットワークのトレーニングのためのフィードバックを、物体リストの少なくとも1つの物体atを提供することにより提供し、自身は変化しないままであり得るか、または同様に最適化され得る。例えば物体リストat530により特徴付けられる、物体検知器710のそれぞれの状態は、次の時間ステップt+1でニューラルネットワーク201のための入力量として、状態ベクトルdt230cに対応して使用することができる。代替的にまたは追加的に、ニューラルネットワーク201および物体検知器710に対する入力信号210bを入力量として提供することができる。言い換えると、ニューラルネットワーク200は、制御信号bt540を生成するためのニューラルネットワーク201と、物体検知器710とに分割される。
【0119】
図8a~8dは、上述の方法のさらなる可能な適用分野を概略的に示すものである。
【0120】
図8aは、欠陥のある構成部材を確実に選別するために、サーモグラフィ、渦電流、および従来の光学系により構成部材を検査するための自動試験システムにおける、前述の方法の1つの適用を概略的に示すものである。
【0121】
図8bは、例えば物体を確実に決定ないし分類するための、特に障害物と非障害物とを区別する、自動芝刈り機のための、前述の方法の1つの適用を概略的に示すものである。
【0122】
図8cは、自動アクセスコントロール、例えば、光学的および音響的な個人識別および自動ドア開放のための、前述の方法の1つの適用を概略的に示すものである。
【0123】
図8dは、場所や建物を監視するための、例えばカメラおよびLIDARセンサを使用して危険物を検査するための、前述の方法の1つの適用を概略的に示すものである。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のセンサシステム(510)の周囲を検出するための方法であって、
前記第1のセンサシステム(510)の時系列データを、前記周囲を検出するために提供するステップと、
前記第1のセンサシステム(510)の時系列データを備える入力テンソルを、トレーニングされたニューラルネットワーク(200)のために生成するステップであり、前記ニューラルネットワーク(200)が、第2のセンサシステム(520)により前記周囲の検出を改善するために、前記入力テンソルに基づいて前記周囲の少なくとも1つの部分領域を同定するように構成およびトレーニングされた、ステップと、
前記トレーニングされたニューラルネットワークの出力信号によって前記少なくとも1つの部分領域における前記周囲の検出を
前記第2のセンサシステム(520)で改善するために、前記第2のセンサシステム(520)に対
して供給される制御信号(540)を生成するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ニューラルネットワーク(200)が、時系列データを処理するように、および/または前記ニューラルネットワーク(200)の時間に依存する状態を特徴付けるように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のセンサシステム(510)の周囲の検出を改善するために、前記ニューラルネットワーク(200)の前記入力テンソルが、現在の時間ステップに先行する時間ステップからの前記第2のセンサシステム(520)のデータを有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のセンサシステム(510)が、パッシブセンサシステムであり、前記第2のセンサシステム(520)が、アクティブセンサシステムである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のセンサシステム(510)が前記第2のセンサシステム(520)と同じセンサシステムであり、前記センサシステムからの制御信号が、前記周囲の検出を改善するために後続の時間ステップで使用される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記制御信号が、前記第1のセンサシステム(510)の前記周囲の検出を改善するために、前記第2のセンサシステム(520)を、前記周囲の前記部分領域を検出するように制御する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
第2のセンサシステム(520)に対する制御信号を生成するために、ニューラルネットワーク(200)をトレーニングするための方法であって、
第1のセンサシステム(510)の周囲を検出するための前記第1のセンサシステム(510)の時系列データと共に、入力テンソルを前記ニューラルネットワーク(200)に対して提供するステップであり、前記ニューラルネットワーク(200)の前記入力テンソルが、現在の時間ステップに先行する時間ステップからの第2のセンサシステム(520)のデータを有する、ステップと、
前記第1のセンサシステム(510)の周囲の少なくとも1つの物体を、前記ニューラルネットワーク(200)および前記入力テンソルによって生成するステップと、
前記ニューラルネットワーク(200)および前記入力テンソルによって制御信号(540)を生成するステップと、
前記生成された少なくとも1つの物体を、対応して割り当てられた少なくとも1つの基準物体と比較するステップと、
第2のセンサシステム(520)のデータを、前記制御信号(540)に基づいて次の時間ステップのために生成するステップと、
周囲の物体を決定する際にそれぞれの前記基準物体からの偏差を最小化するために、前記ニューラルネットワーク(200)を適合するステップと、
を備える方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの物体(530)および前記対応して割り当てられた基準物体が、前記第1のセンサシステム(510)の周囲の少なくとも1つの物体を備えるそれぞれ1つの物体リストであり、ならびに/または前記少なくとも1つの物体および前記対応して割り当てられた基準物体が、前記第1のセンサシステム(510)の周囲のそれぞれ1つの高解像度表現である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記物体リスト(530)の前記少なくとも1つの物体が、物体検知器(710)によって生成される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のセンサシステム(510)の時系列データが、真の第1のセンサシステム(510)のデータまたは前記第1のセンサシステム(510)に対してシミュレートされたデータである、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のセンサシステム(520)のデータが高解像度センサシステムによって生成され、および/または前記第2のセンサシステム(520)のデータが、前記第2のセンサシステムをシミュレートするためのシミュレーションプログラムによって生成され、および/または前記第2のセンサシステム(520)のデータが、前記第1のセンサシステムの周囲にある前記第2のセンサシステム(520)によって生成される、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ニューラルネットワーク(200)が、時系列データを処理するように、および/または前記ニューラルネットワーク(200)の時間に依存する状態を特徴付けるように、および/または前記ニューラルネットワーク(200)がリカレントニューラルネットワークであるように構成されている、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
請求項7から12のいずれか一項に対応して構成されトレーニングされているニューラルネットワーク(200)。
【請求項14】
請求項13に対応するニューラルネットワーク(200)を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1から6または14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている検出装置。
【国際調査報告】