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特表2023-547712アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物
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  • 特表-アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-13
(54)【発明の名称】アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/741 20150101AFI20231106BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20231106BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20231106BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20231106BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20231106BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20231106BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20231106BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 36/82 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 45/06 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 36/258 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 36/45 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 36/752 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20231106BHJP
   A61K 8/99 20170101ALI20231106BHJP
   A61K 8/9728 20170101ALI20231106BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 47/46 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 8/67 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 8/19 20060101ALI20231106BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20231106BHJP
   A23L 33/135 20160101ALI20231106BHJP
   A23L 33/105 20160101ALI20231106BHJP
   C12N 1/20 20060101ALN20231106BHJP
【FI】
A61K35/741
A61P1/00
A61P3/06
A61P3/10
A61P3/04
A61P29/00
A61P3/00
A61P43/00 111
A61P43/00 121
A61K45/00
A61K36/82
A61K45/06
A61K36/258
A61K36/45
A61K36/752
A61K36/185
A61K9/48
A61K8/9789
A61K8/99
A61K8/9728
A61Q19/00
A61K47/46
A61K8/67
A61K8/19
A61K47/22
A23L33/135
A23L33/105
C12N1/20 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527702
(86)(22)【出願日】2021-11-03
(85)【翻訳文提出日】2023-05-12
(86)【国際出願番号】 EP2021080505
(87)【国際公開番号】W WO2022096501
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】20205802
(32)【優先日】2020-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】523163794
【氏名又は名称】ザ アッケルマンシア カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】カニ,パトリース
(72)【発明者】
【氏名】ブロシェ,アマンディーヌ
【テーマコード(参考)】
4B018
4B065
4C076
4C083
4C084
4C087
4C088
【Fターム(参考)】
4B018LB10
4B018MD01
4B018MD23
4B018MD52
4B018MD54
4B018MD59
4B018MD60
4B018MD79
4B018MD81
4B018MD85
4B018ME01
4B018ME03
4B018ME04
4B018ME11
4B018MF02
4B018MF03
4B018MF08
4B065AA01X
4B065AC20
4B065BD43
4B065BD50
4B065CA41
4B065CA44
4C076AA53
4C076AA56
4C076BB01
4C076CC04
4C076CC17
4C076CC21
4C076CC22
4C076CC29
4C076CC40
4C076DD59
4C076EE56
4C076EE58
4C076FF02
4C076GG05
4C076GG06
4C076GG43
4C083AA031
4C083AA032
4C083AA111
4C083AA112
4C083AB051
4C083AB271
4C083AC841
4C083AC842
4C083AD611
4C083CC02
4C083DD14
4C083EE11
4C083EE16
4C083FF05
4C083FF07
4C084AA22
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4C084AA24
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4C084MA37
4C084MA52
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4C084NA14
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4C084ZA701
4C084ZA702
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4C084ZC331
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4C084ZC752
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4C087BC01
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4C087NA05
4C087NA14
4C087ZA66
4C087ZA70
4C087ZB11
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4C087ZC33
4C087ZC35
4C087ZC75
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4C088AB18
4C088AB44
4C088AB45
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4C088ZB11
4C088ZC21
4C088ZC33
4C088ZC35
4C088ZC75
(57)【要約】
アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物を開示する。体重減少の促進、内臓脂肪の減少、または腸管(消化管)バリア機能の向上のための組成物の使用について、さらに開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む、組成物。
【請求項2】
前記アッカーマンシア・ムシニフィラが低温殺菌される、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
肥満、メタボリックシンドローム、インスリン欠乏症またはインスリン抵抗性関連障害、糖尿病、耐糖能異常、脂質代謝異常、高血糖症、脂質異常症、バリア機能障害(炎症性腸疾患、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、過敏性腸症候群、腸収縮障害、高コレステロール血症、およびアテローム性脂質異常症を含む群から選択される代謝障害の予防または治療に使用するための、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項4】
前記代謝障害が、肥満または腸管バリア機能障害である、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
プロバイオティクス、細菌、酵母、微生物、プレバイオティクス、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の成分をさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が、ミネラルまたはビタミンまたはそれらの組み合わせをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が、薬学的に許容される担体または食品グレード担体をさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が経口投与される、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィが、1×10~1×1012細胞/日、より好ましくは1×10~1×1011細胞/日、さらに好ましくは1×10~1×1010細胞/日の量で投与される、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記緑茶抽出物が、エピガロカテキンガレート(EGCG)の30~300mg/日、好ましくは100~200mg/日の量で投与される、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、美容組成物、栄養組成物、食品、栄養補助食品、メディカルフード、または医薬品である、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、第2植物抽出物をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記第2植物抽出物が、アロニア・メラノカルパ(Aronia melanocarpa)、エンブリカ・オフィシナリス(Emblica officinalis)、オレア・エウロパ(Olea Europa)、ベルガモット(Citrus bergamia)、オオミツルコケモモ(Vaccinium macrocarpon)、カモカモ(Myrciaria dubia)、赤いパナックスジンセン(Red Panax Ginseng:赤い朝鮮人参)、ツルコケモモ(Vaccinium oxycoccos)、オオミツルコケモモ(Vaccinium macrocarpon)からなる群から選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
a.アッカーマンシア属の細胞を培養するステップと、
b.ステップa)で得られた培養細胞を低温殺菌するステップと、
c.凍結保護剤およびpHバッファーを添加するステップと、
d.ステップc)の低温殺菌された細胞を凍結乾燥するステップと、
e.凍結乾燥粉末を緑茶抽出物と混合するステップと、
f.必要に応じて、ステップe)の混合物からカプセル、ゲルカプセルまたはソフトゲルカプセルを製造するステップと、
を含む、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物の製造方法。
【請求項15】
被験体における、体重減少の促進、内臓脂肪の減少、または腸管バリア機能の向上のための、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物の用途。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muiniphila)及び緑茶抽出物を含む組成物に関する。特に、本発明は、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物に関するもので、アッカーマンシア・ムシニフィラは、低温殺菌されている。本発明の組成物は、肥満、メタボリックシンドローム、インスリン欠乏症またはインスリン抵抗性関連障害、糖尿病、耐糖能異常、脂質代謝異常、高血糖症、脂質異常症、バリア機能障害(炎症性腸疾患、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、過敏性腸症候群、腸収縮障害、高コレステロール血症、およびアテローム性脂質異常症(atherogenic dyslipidemia)、特に肥満を含む群から選択される代謝障害(metabolic disorder)の予防または治療に有用である。さらに、本発明の組成物は、体重減少の促進、内臓脂肪の減少、または腸管(消化管)バリア機能の向上に有用である。
【背景技術】
【0002】
肥満や過体重は世界的な傾向であり、肥満の成人の推定数は約6億人とされる。この肥満に関連する疾患、例えば、糖尿病、高血圧、心臓病および肝疾患などの有病率が高い。これらの極めて生活に支障を来す病状に起因して、肥満症は現在、西洋で最も重要な公衆衛生上の問題の1つとして見なされている。
【0003】
肥満は、例えば、グルコース恒常性および脂質代謝に影響を及ぼす代謝機能不全に関連する。別の併存疾患は、代謝性内毒素血症とも呼ばれる、高い血中リポ多糖類(LPS)レベルに関連する軽度の炎症状態である。
【0004】
肥満のさらなる併存疾患は、腸管バリア機能の障害または低下である。腸管透過性の増大は、細菌(bacteria)および/または微生物(microorganisms)成分の血流および肝臓または脂肪組織などの臓器へのトランスロケーションをもたらす。腸炎症、LPSおよび細菌トランスロケーションも、炎症性腸疾患の際に観察される。例えば、クローン病、大腸炎、潰瘍性大腸炎、腸痛または疝痛(colic pain)、および他の腸炎症性疾患が挙げられる。興味深いことに、炎症性腸疾患と肥満関連疾患との両方が、腸内マイクロバイオータ組成物の変化に関連している。
【0005】
ヒトの腸内には、1000種を超える異なる種を代表する多様で複雑かつダイナミックな微生物群集が定着し、宿主と継続的に相互作用する。腸内マイクロバイオータは、年齢、性別、遺伝的背景などの宿主の特性に依存する。他の要因としては、ストレス、薬物、胃腸手術、感染性および毒性物質、ならびに日々の食習慣(dietary change)の変化などの環境条件が挙げられる。
【0006】
腸内マイクロバイオータは、肥満および関連障害、過体重および腸炎症、または腸の痛みの発症に影響を与え、マイクロバイオータの腸内毒素症(dysbiosis)は、臓器間のクロストーク及び腸バリアの完全性をさらに混乱させ、病状を引き起こす可能性がある。
【0007】
緑茶(Green Tea)は、肥満や血糖症の治療に用いられることが記載されている。例えば、Kobayashi et al.(2000)(https://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/jf0006832)には、緑茶ポリフェノールがグルコースの取り込みを阻害することが開示されている。しかし、この文献には、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物は開示されていない。
【0008】
Kaplanの国際公開第2013130773号には、肥満およびメタボリックシンドロームの治療のために、実質的に精製されたVerrucomicrobiaから本質的になる組成物の有効量を被験体(対象)に投与することを含む、被験体におけるマイクロバイオータの相対的存在量を変化させる方法が開示されている。
【0009】
Universit catholique de LouvainおよびWageningen Universiteitの国際公開第2014076246号には、肥満および関連障害の治療のためのアッカーマンシア・ムシニフィラの使用が記載されている。しかし、この文献には、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物が開示されていない。
【0010】
Universit catholique de LouvainおよびWageningen Universiteitの欧州特許出願公開第3347030号明細書には、必要とする被験体における代謝障害の治療に使用されるアッカーマンシア・ムシニフィラが記載されており、ここで、アッカーマンシア・ムシニフィラは低温殺菌されている。この文献には、アッカーマンシア・ムシニフィラと植物抽出物との組み合わせについては記載されていない。
【0011】
Ushiroade2019には、緑茶化合物であるエピガロカテキン-3-ガレートの投与後の高脂肪食マウスのVerrucomicrobiaにおけるアッカーマンシア(Akkermansia)属の増加が開示されている。この文献は、Ushiroda et al.,Green tea polyphenol(epigallocatechin-3-gallate)improves gut dysbiosis and serum bile acids dysregulation in highfat diet fed mouse:緑茶ポリフェノール(エピガロカテキン-3-gallate)は、高脂肪食マウスにおける腸内毒素症および血清胆汁酸の調節異常を改善する)(J.Clin.Biochem.No.|2019年7月|65巻|No.1|34-46,doi:10.3164/jcbn.18116)に掲載されている。しかしながら、この文献には、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物については開示されていない。
【0012】
Sheng2018には、エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)によって促進されるアッカーマンシア・ムシニフィラの増加が、食餌増加型肥満、内臓脂肪、およびインスリン抵抗性を効果的に低減することが記載されている。この文献には、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物については記載されていない。この文献は、Sheng et al.,Obesity treatment by epigallochechin-3-gallate-regulated bile acid signaling and its enriched Akkermansia muciniphila,:エピガロカテキン-3-ガレートが制御する胆汁酸シグナルとその濃縮アッカーマンシア・ムシニフィラによる肥満治療)(FASEB J.2018年12月;32(12):6371-6384,doi:10.1096/fj.201800370R.)に掲載されている。
【0013】
Plexus Worldwideの米国特許出願公開第2018318323号明細書には、アッカーマンシアの増殖を刺激するための緑茶を含む腸内マイクロバイオーム調節組成物が開示されている。しかし、この文献には、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物については開示されていない。
【0014】
Zhang Quingyuの中国特許出願公開第108541953号明細書には、盲腸および回腸におけるアッカーマンシア・ムシニフィラの増殖を促進するプレバイオティクスとしての茶ポリフェノールが開示されている。この文献には、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物については開示されていない。
【0015】
しかしながら、代謝障害、特に肥満を治療し、かつ体重減少を促進するための改善された組成物を提供することが、依然として緊急を要する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明者らは、驚くべきことに、アッカーマンシア・ムシニフィラと緑茶抽出物との組み合わせが、他の植物抽出物と比較して優れた体重減少結果を提供し、したがって相乗効果を発揮することを見出した。これは特に、アッカーマンシア・ムシニフィラが低温殺菌された場合に当てはまる。
【0017】
したがって、本発明の第1態様は、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物である。
【0018】
本発明の別の態様において、アッカーマンシア・ムシニフィラは低温殺菌される。
【0019】
本発明の別の態様は、肥満、メタボリックシンドローム、インスリン欠乏症またはインスリン抵抗性関連障害、糖尿病、耐糖能異常、脂質代謝異常、高血糖症、脂質異常症、バリア機能障害(炎症性腸疾患、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、過敏性腸症候群、腸収縮障害、高コレステロール血症、腸管バリア機能障害、およびアテローム性脂質異常症を含む群から選択される、代謝障害の予防または治療に使用するための組成物である。
【0020】
本発明の別の態様において、代謝障害は、肥満または腸管バリア機能障害である。
【0021】
本発明の別の態様において、組成物は、非処置対象と比較して、脂肪量、特に内臓脂肪組織の発生を低減する。
【0022】
本発明の別の態様において、組成物は、プロバイオティクス、細菌、酵母、微生物、プレバイオティクス、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上の成分をさらに含む。
【0023】
本発明の別の態様において、組成物は、ミネラル、ビタミン、またはそれらの組み合わせをさらに含む。
【0024】
本発明の別の態様において、組成物は、薬学的に許容される担体または食品グレード担体をさらに含む。
【0025】
本発明の別の態様において、組成物は、経口投与される。
【0026】
本発明の別の態様において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラは、好ましくはフローサイトメトリーによるTFUで表されるように、1×10~1×1012細胞/日、より好ましくは1×10~1×1011細胞/日、さらに好ましくは1×10~1×1010細胞/日の量で投与される。
【0027】
本発明の別の態様において、緑茶抽出物は、30mg~600mg/日の量で投与される。別の実施形態において、緑茶抽出物は、最大1000mg/日、またはさらに最大2000mg/日の量で投与される。
【0028】
本発明の別の態様において、緑茶は、エピガロカテキンガレート(EGCG)を5~10重量%、好ましくは50重量%以上含有する。
【0029】
本発明の別の態様において、緑茶抽出物は、1日当たり100~600mgのEGCGを送達する量で投与される。本発明の別の態様において、緑茶抽出物は、1日当たり200~300mgのEGCGを送達する量で投与される。
【0030】
本発明の別の態様において、組成物は、
美容組成物、栄養組成物、食品、栄養補助食品、メディカルフード、または医薬品である。
【0031】
本発明の別の態様において、組成物は、第2植物抽出物をさらに含む。
【0032】
本発明の別の態様において、第2植物抽出物は、アロニア・メラノカルパ(Aronia melanocarpa)、エンブリカ・オフィシナリス(Emblica officinalis)、オレア・エウロパ(Olea Europa)、ベルガモット(Citrus bergamia)、オオミツルコケモモ(Vaccinium macrocarpon)、カモカモ(Myrciaria dubia)、赤いパナックスジンセン(Red Panax Ginseng:赤い朝鮮人参)、ツルコケモモ(Vaccinium oxycoccos)、オオミツルコケモモ(Vaccinium macrocarpon)からなる群から選択される。
【0033】
本発明の別の態様は、
a.アッカーマンシア属の細胞を培養するステップと、
b.ステップa)で得られた培養細胞を低温殺菌するステップと、
c.凍結保護剤およびpHバッファーを添加するステップと、
d.ステップc)の低温殺菌された細胞を凍結乾燥するステップと、
e.凍結乾燥粉末を緑茶抽出物と混合するステップと、
f.必要に応じて、ステップe)の混合物からカプセル、ゲルカプセルまたはソフトゲルカプセルを製造するステップと、
を含む、本発明の組成物の製造方法である。
【0034】
本発明の別の態様は、必要とする被験体(対象)における体重減少または腸管バリア機能を促進するための、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物である。
【0035】
本発明の別の態様は、必要とする被験体における代謝障害を処置(治療)または予防する方法であって、前記方法は、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物の有効量を、特に、治療を制限する副作用なしに前記被験体に投与することを含む。好ましい実施態様において、アッカーマンシア・ムシニフィラは低温殺菌される。
【0036】
定義
「治療/処置/投与(treatment)」とは、疾患、障害または症状の少なくとも1つの悪影響または症状を軽減または緩和することを意味する。したがって、この用語は、治療的処置および予防的または防止的措置の両方を指す。
【0037】
「予防(prevention)」とは、疾患や症状が生じないようにする、または疾患や症状のリスクを減らすという意味で予防することを意味する。
【0038】
「有効量(effective amount)」または「治療上の有効量(therapeutically effective amount)」とは、ターゲットに対して重大な負の副作用または有害な副作用を引き起こすことなく、代謝障害の発症を遅延または予防し、代謝障害の1つ以上の症状の進行、加重または悪化を遅らせまたは止めること;代謝障害の症状の改善をもたらすこと;代謝障害の重症度または発生率を低下させること;代謝障害を治療すること;または治療対象の腸内のアッカーマンシア・ムシニフィラの量および/または割合を正常に回復させること;を目的とする薬剤のレベルまたは量のことを指す。
【0039】
「アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)」とは、Derrien(Derrien et al.,2004.Int.J.Syst.Evol.Microbiol.54:1469-1476)によって同定されたムチン分解菌のことを指す。細胞は楕円形で運動性がなく、グラム陰性を染色する。アッカーマンシア・ムシニフィラは、アッカーマンシア種またはアッカーマンシア様細菌とも呼ばれてもよい。これは、ウェルコミクロビウム門(Verrucomicrobia phylum)に属する。一般に、DNA-DNAハイブリダイゼーションにより実験的に決定されたヌクレオチドの類似度が約70%の菌株は、同じ種とみなすことができるとされており、これは、約95%の平均ヌクレオチド同一性(ANI)に相当する。
【0040】
一実施形態において、アッカーマンシア・ムシニフィラは、アッカーマンシア・ムシニフィラの断片も含んでいる。
【0041】
「低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ」とは、加熱処理に供されたアッカーマンシア・ムシニフィラを指す。一実施態様において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラとは、50°C~100°Cの温度で少なくとも10分間加熱されたアッカーマンシア・ムシニフィラを指す。
【0042】
「TFU」または「総蛍光単位(Total Fluorescent Units)」とは、染色後の蛍光放射輝度によって決定される細胞数を意味する。好ましい実施形態において、TFUは、フローサイトメトリーで測定される。例えば、第1ステップにおいて、バイオマスバッチのアリコートをPBS中で再水和し、製造業者のプロトコルにより、Syto9およびヨウ化プロピジウムで染色する(LIVE/DEAD(登録商標)BacLight(商標)Bacterial Viability Kit,Thermofisher)。次いで、TFUは、染色済みサンプルをAttune NxTフローサイトメーターで分析することにより得られる。一般に、TFUは、1グラム当たりまたは1ml当たり、好ましくは1グラム当たりの総蛍光単位として表される。
【0043】
「緑茶抽出物(Green tea extract)」とは、Camellia s植物の葉または芽から抽出されたものをいう。緑茶抽出物は、一般にポリフェノール、 特にエピガロカテキンガレート(EGCG)、エピカテキンガレート、エピカテキン、フラバノールを豊富に含んでいる。緑茶抽出物は、アルコール抽出または水抽出によって得られ、濃縮または非濃縮で、液体または粉末に加工することができる。
「緑茶抽出物(Green tea extract)」とは、カメリアシネンシスの植物の葉または芽の任意の抽出物を意味する。緑茶抽出物は、一般にポリフェノール類、特にエピガロカテキンガレート(EGCG)、エピカテキンガレート、エピカテキン、およびフラバノールを豊富に含む。緑茶抽出物は、アルコール抽出または水抽出により得られ、濃縮または非濃縮して液体または粉末状に加工されてもよい。
【0044】
「プロバイオティクス(probiotics)」とは、有効量を投与すると、被験体(対象)の健康または福利に有益な効果をもたらす生きた微生物(生菌)を指す。一実施形態において、これらの健康上の利点は、胃腸管におけるヒトまたは動物のマイクロバイオータのバランスを改善すること、または正常なマイクロバイオータを回復することに関連している。
【0045】
「プレバイオティック(prebiotic)」とは、例えば、ヒトでは消化されないかもしれないが、腸内微生物による代謝によって腸内マイクロバイオータの組成及び/又は活性を調節し、宿主に有益な生理作用を与える物質をいう。
「プレバイオティクス(prebiotic)」とは、例えば、ヒトによって消化されない可能性があるが、腸内での微生物による代謝によって腸内マイクロバイオータの組成および/または活性を調節し、これにより宿主に有益な生理的な効果を与える物質などの物質を指す。
【0046】
「被験体/対象(subject)」とは、動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトまたは動物のことを指す。
【0047】
「過体重(overweight)」とは、前記被験体(対象)が25以上のボディマス指数(BMI:Body Mass Index)を有する被験体の状況を指す。本明細書で使用する場合、BMIは、個人の体重(kg)を身長(メートル)の2乗で割ったものとして定義される。
【0048】
「肥満(obesity)」とは、30以上のBMIを有する被験体の状況を指す。
【0049】
「断片(fragment)」とは、アッカーマンシア・ムシニフィラなどの代謝から生じる細胞成分、代謝物、分泌分子、小胞および化合物を指すことができる。断片は、例えば、アッカーマンシア・ムシニフィラの培養物の上澄液(上清)を回収することにより、またはアッカーマンシア・ムシニフィラの培養物から細胞成分または細胞画分、代謝産物または分泌化合物を抽出することにより得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1図1は、DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、植物抽出物を補充したかまたは補充していない、ビヒクルまたは低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラを経口投与した場合、12週目の体重増加量を示す。***p<0.001、****p<0.0001 vs HFDビヒクル;###p<0.001、####p<0.001 vs HFD pAkk(p値は、一元配置分散分析法(ANOVA)を用い、続いてボンフェローニ(Bonferroni)の事後検定を用いて得られた)。
図2A】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ単独または植物抽出物との併用が、体重および体重増加量に及ぼす影響を示す。
図2B】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ単独または植物抽出物との併用が、体重および体重増加量に及ぼす影響を示す。
図3A】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ単独または植物抽出物との併用が、体重および体重増加量に及ぼす影響を示す。
図3B】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ単独または植物抽出物との併用が、体重および体重増加量に及ぼす影響を示す。
図2】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、ビヒクル(円)を、または低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ単独(四角)を、または低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶(三角)を経口投与する間、経時的な体重増加を示す。p<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001 vs HFDビヒクル;p<0.05、##p<0.01、####p<0.0001 vs HFD pAkk.(p値は、一元配置分散分析法を用い、続いてボンフェローニの事後検定を用いて得られた)。
図3】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、ビヒクル(円)を、または低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ単独(四角)を、または低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶(三角)を経口投与する間、経時的な体重増加を示す。p<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001 vs HFD ビヒクル;p<0.05、##p<0.01、###p<0.0001vs HFD pAkk.(p値は、一元配置分散分析法を用い、続いてボンフェローニの事後検定を用いて得られた)。
図4】食物摂取の際に、緑茶を補充したかまたは補充していない、ビヒクルまたは低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラを経口投与する間、摂食量(食物摂取量)を示す。***p<0.001、****p<0.0001 vs HFD ビヒクル;####p<0.0001vs HFD pAkk.(p値は、一元配置分散分析法を用い、続いてボンフェローニの事後検定を用いて得られた)。
図4A】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムキニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物が、腸管バリア機能に及ぼす影響を示す。
図4B】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムキニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物が、腸管バリア機能に及ぼす影響を示す。
図4C】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムキニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物が、腸管バリア機能に及ぼす影響を示す。
図4D】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムキニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物が、腸管バリア機能に及ぼす影響を示す。
図4E】DIOモデル(脂質45kcal%、12週間)において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムキニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物が、腸管バリア機能に及ぼす影響を示す。
図5】結腸の腸バリア完全性の各種マーカーにおいて、12週目に緑茶を補充したかまたは補充していない、ビヒクルまたは低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラを経口投与する間、結腸における腸バリア完全性のバイオマーカーの遺伝子発現を示す(HFDビヒクル群についての倍率変化のPCR分析)(A)ZO-1発現、(B)インテクチン発現、(C)オクルディン発現、(D)クローディン3発現。p<0.05 vs HFDビヒクル;p<0.05 vs HFD pAkk.(p値は、一元配置分散分析法を用い、続いてボンフェローニの事後検定を用いて得られた)。
図6】1週間の処置後の体重増加量を示す。緑茶抽出物を補充したかまたは補充していない、ビヒクルまたは低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ(pAkk)の経口投与が、1週間の処置後の体重に及ぼす影響を示す。&&&&p<0.001 HFD vs HFD pAkk、****p<0.0001 HFD vs HFD+緑茶、####p<0.0001 HFD vs pAkk+緑茶、p<0.05 pAkk vs pAkk+緑茶、§p<0.05 緑茶 vs pAkk+緑茶。関連するp値は、二元配置分散分析法を用い、続いてボンフェローニの事後検定を用いて得られた。その他の有意な比較は示されていない。関連するp値は、二元配置分散分析法を用い、続いてボンフェローニの事後検定を用いて得られた。その他の有意な比較は示されていない。
図7】12週間の治療期間中の体重のモニタリングを示す。緑茶抽出物を補充したか補充していない、ビヒクルまたは低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ(pAkk)の経口投与が、(A)体重の経時変化、(B)体重増加の経時変化に及ぼす影響を示す。&p<0.05、&&p<0.01、&&&p<0.001 HFDビヒクル vs HFD pAkk、p<0.05、**p<0.01、****p<0.0001 HFD vs HFD+緑茶、#p<0.05、##p<0.01、###p<0.001、####p<0.0001 HFD vs HFD pAkk+緑茶、p<0.05、p<0.01、p<0.001,p<0.0001 HFD pAkk vs HFD pAkk+緑茶、$p<0.05、$$p<0.01 HFD、$$$p<0.001、$$$$p<0.0001 pAkk vs HFD 緑茶。関連するp値は、二元配置分散分析法を用い、続いてボンフェローニの事後検定を用いて得られた。その他の有意な比較は示されていない。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本出願人は、本明細書において、アッカーマンシア・ムシニフィラの実施例で示すように、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物の投与後に観察される代謝に対する有益な効果を示す。
【0052】
したがって、本発明は、必要とする被験体における代謝障害を治療するため、または治療に使用するための、アッカーマンシア・ムシニフィラ及び緑茶抽出物を含む組成物に関する。
【0053】
本明細書で使用される用語「代謝障害(metabolic disorder)」は、例えば、グルコースまたは脂質の恒常性の変化など、代謝の恒常性の変化に関連する障害である。
【0054】
本発明の一実施形態において、前記代謝障害は、肥満である。
【0055】
他の代謝障害の例としては、メタボリックシンドローム、インスリン欠乏症またはインスリン抵抗性関連障害、糖尿病(1型糖尿病または2型糖尿病を含む)、耐糖能異常、脂質代謝異常、アテローム性動脈硬化、高血圧、子癇前症、心臓病、脳卒中、非アルコール性脂肪性肝疾患、高血糖症、肝脂肪症、脂質異常症、過体重および肥満に伴う免疫系機能不全、肝疾患(例えば、肥満に伴う線維症、または胆汁産生の変化を含む肝機能異常など)、炎症性、免疫性、バリア機能障害(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患、ならびに過敏性腸症候群)、心血管疾患、高コレステロール、トリグリセリド上昇、喘息、睡眠時無呼吸症、変形性関節症、神経変性、胆嚢疾患、症候群X、炎症性および免疫障害、アテローム性脂質異常症、および癌が挙げられるが、これらに限定されない。
【0056】
一実施形態において、高コレステロール血症は、2g/Lまたは5mmol/L以上の血漿コレステロール濃度に相当する。別の実施形態において、高コレステロール血症は、総コレステロールの血漿濃度:HDL(高密度リポタンパク質コレステロール)の血漿濃度の比が4.5:1、好ましくは5:1以上であることに相当する。
【0057】
一実施形態において、本発明の低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラは、生存不能細胞である。本明細書で使用される用語「生存不能細胞(non-viable cells)」とは、増殖できない細胞を意味する。アッカーマンシア・ムシニフィラの細胞を視覚化またはカウントする例は、2004年にDerrienらによって提供された(Appl.Environ.Microbiol.74:1646-8)、Derrien et al.(2011.Frontiers Microbiol.2:166-175)またはReunanen et al.(2015.Appl.Environ.Microbiol.81(11):3655-62)。
【0058】
本発明の組成物は、薬学的に許容される賦形剤または食品グレード担体、例えば、溶剤、分散媒体、コーティング、等張剤および吸収遅延剤などを含んでいてもよい。ヒトへの投与の場合、調製剤は、FDA当局の生物基準(FDA Office of Biologics standards)によって要求される一般安全性及び純度基準を満たさなければならない。
【0059】
本発明はまた、有効量のアッカーマンシア・ムシニフィラまたはその断片および緑茶抽出物を含む医薬品、メディカルフード、食品または栄養補助食品に関する。
【0060】
本発明はまた、必要とする被験体における代謝障害を治療または予防する方法であって、有効量のアッカーマンシア・ムシニフィラまたはその断片及び緑茶抽出物を、必要とする被験体に投与することを含む方法に関する。
【0061】
本発明の別の目的は、必要とする被験体の腸内におけるアッカーマンシア・ムシニフィラ、その断片またはその他の活性化合物の割合を正常に回復させる方法であって、有効量のアッカーマンシア・ムシニフィラまたはその断片及び緑茶抽出物を被験体に投与することを含む方法である。
【0062】
本発明の一実施形態において、本発明の組成物は、少なくとも週に1回、好ましくは少なくとも週に2回、より好ましくは少なくとも週に3回、さらに好ましくは少なくとも週に4回投与される。別の実施形態において、本発明の組成物は、少なくとも1日に1回、好ましくは少なくとも1日2回投与される。
【0063】
一実施形態において、本発明の組成物は、1週間、好ましくは2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間以上、あるいは永久的に投与される。
【0064】
一実施形態において、本発明の組成物は、所望の結果、例えば、体重減少、代謝障害治療、またはコレステロール血漿レベルの低下が達成されるまで継続する期間にわたって投与される。
【0065】
本発明の一実施形態において、投与されるアッカーマンシア・ムシニフィラの1日の投与量は、1×10~約1×1015TFU/日、好ましくは約1×10~約1×1012TFU/日、より好ましくは約1×10 約1×1011TFU/日、さらに好ましくは約1×10~約1×1010TFU/日である。
【0066】
本発明の別の実施態様において、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラの1日の投与量は、1×10~約1×1012細胞/日、好ましくは約1×10~約1×1010細胞/日、より好ましくは約1×10~約1×1010細胞/日である。
【0067】
本発明はまた、被験体の体重減少を促進するための、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラまたはその断片の美容上の使用に関する。
【0068】
したがって、本発明の別の目的は、美容上有効な量の、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラまたはその断片および緑色茶抽出物を含む美容組成物(cosmetic composition)、ならびに被験体の体重減少を促進するためのその使用である。本明細書で使用される用語「美容上有効な量(cosmetically effective amount)」とは、例えば、被験者の体重減少を誘導するなど、美容効果を促進するのに必要かつ十分な美容組成物の量を指す。
【0069】
本発明の一実施形態において、組成物、医薬組成物、美容組成物または薬剤は、例えば、細菌プロバイオティクス菌株または種などの追加のプロバイオティクス菌株または種をさらに含む。別の実施形態において、さらなる菌株は低温殺菌される。これらのプロバイオティクスは、細菌、または真菌の菌株または種、好ましくは酵母の菌株または種を含む。一実施形態において、前記追加のプロバイオティクス菌株または種は、被験体の腸内に、好ましくはヒトの腸内に、より好ましくは健常者の腸内に、自然に存在するものから選択される。
【0070】
本発明で用いられ得る細菌プロバイオティクス菌株または種の例としては、ラクトバチルス、ラクトコッカス、ビフィドバクテリウム、ベイロネラ、デセムジア、クリステンセネラ、アロバキュラム、コプロコッカス、コリンゼラ、シトロバクター、ツリシバクター、ステレラ、サブドリグラヌルム、ストレプトコッカス、スポロバクター、スポラセチゲニウム、ルミノコッカス、ロゼブリア、プロテウス、プロピオノバクテリウム、リューコノストック、ワイセラ、ペディオコッカス、ストレプトコッカス、プレボテラ、パラバクテロイデス、パピリバクター、オスシロスピラ、メリソコッカス、ドレア、ジアリスター、クロストリジウム、セデセア、カテニバクテリウム、ブチリビブリオ、ブチアウキセラ、ブレイジア、ビロフィラ、バクテロイデス、アナエロボラックス、アナエロスティペス、アナエロフィルム、エンテロバクター、ファーミキューテス、アトポビウム、アリスティペス、アシネトバクター、スラッキー、シゲラ、シェワネラ、セラチア、マヘラ、ラクノスピラ、クレブシエラ、イディオマリナ、フソバクテリウム、フィーカリバクテリウム、ユーバクテリウム、エンテロコッカス、エンテロバクター、エガセラ、ディソスモバクター、またはアナエロバクテリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
【0071】
好ましいプロバイオティクス菌株は、ラクトバチルス、ラクトコッカス、ビフィドバクテリウム、クリステンセネラ、クロストリジウム、アナエロスティペス、フィーカリバクテリウム、ユーバクテリウム、エンテロコッカス、エンテロバクター、エガセラ、ディソスモバクター、またはアナエロバクテリウムである。
【0072】
本発明で用いられ得る原核生物株または種の例としては、古細菌、ファーミキューテス、ベルコミクロビア、クリステンセネラ、バクテロイデス(例えば、アリスティペス、バクテロイデス・オバタス、バクテロイデス・スプランクニクス、バクテロイデス・ステルコリス、パラバクテロイデス、プレボテラ・ルミニコラ、ポルフィロモナス科、および関連の属など)、プロテオバクテリア、β-プロテオバクテリア(例えば、アクアバクテリウムおよびバークホルデリアなど)、γ-プロテオバクテリア(例えば、キサントモナス科など)、アクチノバクテリア(例えば、アクチノミセス科およびアトポビウムなど)、フソバクテリア、メタノバクテリア、スピロヘータ、フィブロバクター、デフェリバクター、デイノコッカス、サーマス、シアノバクテリア、メタノブレビバクテリア、ペプトストレプトコッカス、ルミノコッカス、コプロコッカス、サブドリグラヌルム、ドレア、ブレイジア、アナエロフスティス、ゲメラ、ロゼブリア、ジアリスター、アナエロツルンカス、スタフィロコッカス、ミクロコッカス、プロピオノバクテリア、腸内細菌科、フィーカリバクテリウム、バクテロイデス、パラバクテロイデス、プレボテラ、ユーバクテリウム、バチルス(例えば、ラクトバチルス・サリヴァリウスおよび関連の種、アエロコッカス、グラヌリカテラ、ストレプトコッカス・ボビスおよび関連の属、ならびにストレプトコッカス・インターメジウスおよび関連の属など)、クロストリジウム(例えば、アナエロブチリクム・ハリイ、ユーバクテリウム・リモスム、アナエロブチリクム・ショーンゲニイおよび関連の属など)、およびブチリビブリオが挙げられるが、これらに限定されない。
【0073】
本発明で用いられ得る真菌のプロバイオティクス菌株または種、好ましくは酵母のプロバイオティクス菌株または種の例としては、子嚢菌類、接合菌類、および不完全菌類、好ましくはアスペルギルス、トルロプシス、ザイゴサッカロマイセス、ハンゼヌラ、カンジダ、サッカロマイセス、クラビスポラ、ブレタノマイセス、ピキア、アミロマイセス、ザイゴサッカロマイセス、エンドマイセス、ハイフォピキア、ザイゴサッカロマイセス、クルイベロマイセス、ムコール、リゾプス、ヤロウイア、エンドマイセス、デバリオミケス、および/またはペニシリウム群が挙げられるが、これらに限定されない。
【0074】
本発明の一実施形態において、該組成物、医薬組成物、美容組成物または薬剤中に含まれる唯一の微生物株または種、好ましくは細菌株または種は、アッカーマンシア・ムシニフィラである。
【0075】
本発明の一実施形態においては、該組成物、医薬組成物、美容組成物または薬剤は、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラからなる。
【0076】
本発明の一実施形態において、該組成物、医薬組成物、美容組成物または薬剤は、プレバイオティクスをさらに含む。
【0077】
本発明で用いられ得るプレバイオティクスの例としては、イヌリンおよびイヌリン型フルクタン、オリゴフルクトース、β-グルカン、キシロース、アラビノース、アラビノキシラン、リボース、ガラクトース、ラムノース、セロビオース、フルクトース、ラクトース、サリシン、スクロース、グルコース、エスクリン、Tween 80、トレハロース、マルトース、マンノース、メリビオース、
粘液(mucus)またはムチン、ラフィノース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、アミノ酸、アルコール、発酵性炭水化物、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0078】
プレバイオティクスの他の非限定的な例としては、水溶性セルロース誘導体、水不溶性セルロース誘導体、未加工オートミール、メタムシル、フスマ、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0079】
水溶性セルロース誘導体の例としては、メチルセルロース、メチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびカルボキシメチルセルロースが挙げられるが、これらに限定されない。
【0080】
本発明の組成物は、経口投与、直腸投与、食道胃十二指腸内視鏡検査による投与、大腸内視鏡検査による投与、経鼻胃管または経口胃管を用いた投与により投与され得る。
【0081】
本組成物は、錠剤、丸薬、カプセル、軟ゼラチンカプセル、糖衣錠、分散錠、発泡錠、または他の他の固形物として経口投与され得る。
【0082】
本組成物は、液体、飲用可能な溶液、またはリポソームとして経口投与され得る。
【0083】
一実施形態において、本発明の組成物は、意図される投与経路に関係して選択される賦形剤、希釈剤および/または担体をさらに含む。賦形剤、希釈剤および/または担体の例としては、水、リン酸緩衝生理食塩水、無酸素性(嫌気性)リン酸緩衝生理食塩水、炭酸水素(重炭酸)ナトリウム、搾汁、ミルク、ヨーグルト、乳児用調製乳(乳児用調整粉乳)、乳性製品、着色剤(例えば、二酸化チタン(E171)、二酸化鉄(E172)、およびブリリアントブラックBN(E151)など);香味剤;増粘剤(例えば、グリセロールモノステアラートなど);甘味剤;コーティング剤(例えば、精製ナタネ油、大豆油、落花生油、大豆レシチンまたは魚ゼラチンなど);希釈剤(例えば、ラクトース、一水和物のラクトースまたはデンプン;結合剤(例えば、ポビドン、α化デンプン、ガム、サッカロース、ポリエチレングリコール(PEG)4000またはPEG6000など);崩壊剤(例えば、微結晶セルロースまたはカルボキシメチルデンプンナトリウム(例えば、カルボキシメチルデンプンA型ナトリウムなど));潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムなど);流動剤(flow agent)(例えば、コロイド状無水シリカなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0084】
本発明の一実施形態において、本発明の組成物は、医薬組成物である。
【0085】
別の実施形態において、本発明の組成物は、食品添加剤、飲料添加剤、栄養補助食品、栄養製品、メディカルフード、または栄養補助(食品)組成物である。
【0086】
肥満および関連障害は、被験体(対象)による腸管(消化管)透過性の増大、ならびに粘液産生障害、上皮バリア障害、免疫系および/または抗菌化合物の産生障害に関連している。
【0087】
したがって、本発明の組成物は、腸管透過性の低下、粘液産生障害の回復、上皮バリアの回復、免疫系の回復、または抗菌化合物の産生の回復、あるいはそれらの組み合わせに使用することができる。
【0088】
さらに、本発明の組成物は、腸管バリア機能の制御に有用であり得る。したがって、別の態様は、本発明の組成物の有効量または美容上有効な量を、それを必要とする被験体に投与することを含む、腸管バリア機能の制御方法である。
【0089】
一実施形態において、本発明の組成物は、肥満または他の代謝障害において減少し得る粘液層の厚さを調節する。別の実施形態において、本発明の組成物の投与は、例えばRegIIIγなどの結腸抗菌ペプチドの産生を誘導する。別の実施形態において、本発明の組成物の投与は、例えば、2-オレオイルグリセロール、2-パルミトイルグリセロールおよび2-アラキドノイルグリセロールを含む群から選択されるアシルグリセロールなどのエンドカンナビノイドファミリーの化合物の産生を誘導する。別の実施形態において、本発明の組成物の投与は、粘液のターンオーバーを調節する。
【0090】
一実施形態において、被験体への本発明の組成物の投与は、前記被験体における満腹度を増加させる。その結果、この実施形態によれば、本発明の方法は、被験体における満腹感を増加させたり、食物摂取を減少させたりして、被験体において持続的な体重減少を誘導し、それにより、例えば、肥満関連の代謝障害などの、被験体の代謝障害を治療する。
【0091】
図1図2図3図4及び図5は、高脂肪食餌マウス(以下「HFD」)において、低温殺されたアッカーマンシア・ムシニフィラ(図中、「pAkk」と表記)単独または植物抽出物との併用が、マウスにおける、体重、体重増加、飼料摂取、及び腸管バリア機能に及ぼす生体内(in vivo)での影響を示す。
【0092】
9週齢の雄C57BL/6Jマウス(Charles River Laboratory,L’Arbrele,France)に、到着後に少なくとも5日間の馴化期間を与えた。実験期間中、動物を、換気されたエンリッチドケージ(48×37.5×ージのリターを週に1回交換した。マウスを、通常のライトサイクル(午後7時消灯)、22±2℃、50±10%の相対湿度で5匹のグループに分けて収容した。飼育パラメータ(Housing parameter)を毎日記録した。馴化期には、標準食(RM1(E)801492、SDS)および水道水を自由摂取させた。実験期(12週間)には、高脂肪食45kcal%(Research Diet#12451)(HFDグループ)及び水道水を自由摂取させた。HFD処置(投与)12週間、マウスに毎日、ビヒクル180μL、アッカーマンシア・ムシニフィラ溶液単独180μL、アッカーマンシア・ムシニフィラ溶液±各植物抽出物(Bergamote:125mg/kg、Ginseng:50mg/kg、Green tea:300mg/kg)180μLを、経口ガベージにより投与した。
【0093】
体重、食物摂取量および水分摂取量を毎週評価した。
【0094】
近位結腸を個別にホモジナイズし、TRIReagent(Sigma Aldrich)およびRNeasy 96 QIAcube HTキット(Qiagen)を用いて組織からの総RNAを調製した。全RNAの定量分析は、各サンプル1μlをNanodrop(Ozyme)で分析することにより行った。cDNAは、RT iScriptキット(Biorad)を用いて1μgの全RNAを逆転写することにより調製した。リアルタイムPCRは、検出のために、SYBR Green Real-Time PCR Master Mixes(Biorad)を使用し、Via7リアルタイムPCRシステム及びソフトウェア(Applied biotechnology)を用いて行った。ハウスキーピング遺伝子としてRPL19を選択した。すべてのサンプルは二重に行い、データを2ΔΔCT法に従って分析した。増幅産物の同定と純度は、増幅終了時の融解曲線解析により評価した。
【0095】
驚くべきことに、植物抽出物の中で緑茶は、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラと組み合わせることで、体重、体重増加(図1、2、3)、および腸管バリア機能(図5)について優れた結果を示した。実際、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラと緑茶抽出物との組み合わせでは、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ単独の場合よりも体重増加率が有意に低かった。この結果から、緑茶抽出物を低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラと組み合わせた場合、増強効果または相乗効果を示すことがわかる。
【0096】
また、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラと緑茶抽出物の関連性は、ZO-1、インテクチン、オクルディング、クローディン-3に対してより顕著な効果を示し、バリア機能を改善した(図5参照)。
低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラと緑茶抽出物との組み合わせはまた、ZO-1、インテクチン、閉塞およびクローディン3に対してより顕著な効果を有するバリア機能を改善した(図5を参照のこと)。
【0097】
図6図7A及び図7Bは、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ(図中では「pAkk」と表記)の単独または緑茶との併用が、高脂肪食餌マウス(High Fat Diet-fed mice、以下、「HFD」という)の体重又は体重増加に及ぼす生体内(in vivo)での影響を示す。
【0098】
9週齢の雄C57BL/6Jマウス(Charles River Laboratory,L’Arbresle,France)に、到着後に少なくとも5日間の馴化期間を与えた。実験期間中、動物を、換気されたエンリッチドケージ(48×37.5×ージのリターを週に1回交換した。マウスを、通常のライトサイクル(午後7時消灯)、22±2℃、50±10%の相対湿度で5匹のグループに分けて収容した。飼育パラメータを毎日記録した。馴化期には、標準食(RM1(E)801492、SDS)および水道水を自由摂取させた。実験期(12週間)には、高脂肪食45kcal%(Research Diet #12451)(HFDグループ)及び水道水を自由摂取させ、対照マウスには、通常食(RM1(E)801492、SDS)(NCDグループ)を与えた。HFD投与(処置)12週間、マウスに毎日、ビヒクル180μL、低温殺菌されたアッカーマンシア・ムシニフィラ溶液(2.108TFU/日)単独、または緑茶抽出物(300mg/kg)と組み合わせたものを、経口ガベージにより投与した。
【0099】
プロトコルの開始時に、強制給餌や戦闘による死亡の可能性を考慮し、1グループあたり13匹のマウスを注文した。pAkkグループとpAkk+緑茶グループでは、強制給餌により3~9匹と5~3匹が死亡した以外は、すべてのマウスが統計解析に使用された。
【0100】
投与1週間後、HFD+pAkk、HFD+緑茶抽出物、およびHFD+pAkk+緑茶は、HFDビヒクルグループよりも低い体重増加を示した(図1)。さらに、pAkkと緑茶との組み合わせは、単一剤投与と比較して有意に低下した体重増加と共に効力の増加を示した(組み合わせでは1,24g減少、pAkkおよびGTグループではそれぞれ0,36および0,44g減少、p<0.05)(図1)。この効果から、pAkkと緑茶との組み合わせが、それぞれの成分の合計よりも大きな効果を達成したため、実際に相乗効果を示すことが分かる(Wooten et al.,2021)。
【0101】
時間が経過しても、pAkk+緑茶の組み合わせは、体重または体重の増加に関してpAkkまたは緑茶のみよりも依然として効果が高く、体重増加については2週目からプロトコル終了まで有意な効果が認められた(図2)。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
【国際調査報告】