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特表2023-547751ネットワーク協力通信のためのアップリンクデータ繰り返し送受信の方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(54)【発明の名称】ネットワーク協力通信のためのアップリンクデータ繰り返し送受信の方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20231107BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20231107BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231107BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/231
H04W72/232
H04W28/06 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566680
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2022-11-01
(86)【国際出願番号】 KR2021014888
(87)【国際公開番号】W WO2022086259
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0137840
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0143768
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0015647
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0060284
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヨンロク
(72)【発明者】
【氏名】キム, テヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク, ジンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】オ, ジンヨン
(72)【発明者】
【氏名】リム, ソンモク
(72)【発明者】
【氏名】ジ, ヒョンジュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
(57)【要約】
本発明は、第4世代(4G)システムを超える高いデータレートをサポートするための第5世代(5G)通信システムをモノのインターネット(IoT)のための技術と統合するための通信方法およびシステムに関する。本発明は、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー、コネクテッドカー、ヘルスケア、デジタル教育、スマートリテール、セキュリティ及び安全サービスなど、5G通信技術とIoT関連技術に基づくインテリジェントサービスに適用される。本発明の多様な実施形態によれば、ネットワーク協力通信システムでアップリンクデータ繰り返し送受信方法及びこれを行うことができる装置を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムで端末によって行われる方法であって、
コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を基地局から受信する段階と、
2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記基地局から受信する段階と、
ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは、一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、
前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいてPUSCH繰り返し送信を行う段階と、を有することを特徴とする通信システムでの端末による実行方法。
【請求項2】
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールド及び第1TPMIフィールド、並びに第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、並びに前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが、前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記設定されたマッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つであり、
前記第1TPMIフィールドは、前記第1TPMIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のTPMI候補を含む前記第2TPMIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2TPMIフィールドに対するビットの数は、前記第1TPMIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りTPMI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項1に記載の通信システムでの端末による実行方法。
【請求項3】
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールドと、第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールドと、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド、第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第2SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記マッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つを含み、
前記SRIフィールドは、前記第1SRIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のSRI候補を含む前記第2SRIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2SRIフィールドに対するビットの数は、前記第1SRIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りSRI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項1に記載の通信システムでの端末による実行方法。
【請求項4】
通信システムで基地局によって行われる方法であって、
コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を端末に送信する段階と、
2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信する段階と、
ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは、一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、
前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいてPUSCHを前記端末から受信する段階と、を有することを特徴とする通信システムでの基地局による実行方法。
【請求項5】
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールド及び第1TPMIフィールド、並びに第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、並びに前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記設定されたマッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つであり、
前記第1TPMIフィールドは、前記第1TPMIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のTPMI候補を含む前記第2TPMIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2TPMIフィールドに対するビットの数は、前記第1TPMIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りTPMI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項4に記載の通信システムでの基地局による実行方法。
【請求項6】
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールドと、第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールドと、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド、第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが、前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第2SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記マッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つを含み、
前記SRIフィールドは、前記第1SRIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のSRI候補を含む前記第2SRIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2SRIフィールドに対するビットの数は、前記第1SRIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りSRI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項4に記載の通信システムでの基地局による実行方法。
【請求項7】
通信システムでの端末であって、
送受信部と、
前記送受信部と接続された制御部と、を有し、
前記制御部は、
コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を基地局から受信し、
2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記基地局から受信し、
ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは、一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、
前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいて、PUSCH繰り返し送信を行うことを特徴とする端末。
【請求項8】
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールド及び第1TPMIフィールド、並びに第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、並びに前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが、前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記設定されたマッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つであり、
前記第1TPMIフィールドは、前記第1TPMIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のTPMI候補を含む前記第2TPMIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2TPMIフィールドに対するビットの数は、前記第1TPMIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りTPMI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールドと、第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールドと、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド、第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第2SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記マッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つを含み、
前記SRIフィールドは、前記第1SRIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のSRI候補を含む前記第2SRIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2SRIフィールドに対するビットの数は、前記第1SRIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りSRI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項7に記載の端末。
【請求項10】
通信システムで基地局であって、
送受信部と、
前記送受信部と接続された制御部と、を有し、
前記制御部は、
コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を端末に送信し、
2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信し、
ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは、一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、
前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいてPUSCHを前記端末から受信することを特徴とする基地局。
【請求項11】
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールド及び第1TPMIフィールド、並びに第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、並びに前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールド、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールド及び前記第1TPMIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールド及び前記第2TPMIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、設定されたマッピングパターンに基づいて確認され、
前記設定されたマッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つであり、
前記第1TPMIフィールドは、前記第1TPMIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のTPMI候補を含む前記第2TPMIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2TPMIフィールドに対するビットの数は、前記第1TPMIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りTPMI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項10に記載の基地局。
【請求項12】
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第1コードポイントが指示される場合、前記DCI内の第1SRIフィールドと、第1SRSリソースセット及び第2SRSリソースセットの内の前記第1SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第2コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールドと、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットの内の前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記非コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第3コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド及び第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第1SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記コードブック基盤の送信が用いられ、前記フィールドによって第4コードポイントが指示される場合、前記DCI内の前記第1SRIフィールド、第2SRIフィールド、前記第1SRSリソースセット、及び前記第2SRSリソースセットが前記PUSCH繰り返し送信のために用いられ、
前記第1SRSリソースセットは、前記第1SRIフィールドと関連し、
前記第2SRSリソースセットは、前記第2SRIフィールドと関連し、
第1PUSCH繰り返し送信は、前記第2SRSリソースセットと関連し、
残りのPUSCH繰り返し送信は、マッピングパターンに基づいて確認され、
前記マッピングパターンは、循環マッピングパターン又は順次マッピングパターンの内の少なくとも一つを含み、
前記SRIフィールドは、前記第1SRIフィールドの少なくとも一つのレイヤーに対応する一つ以上のSRI候補を含む前記第2SRIフィールドのエントリーを決定するために用いられ、
前記第2SRIフィールドに対するビットの数は、前記第1SRIフィールドの前記少なくとも一つのレイヤー当りSRI候補の最大数によって決定されることを特徴とする請求項10に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク協力通信システムにおいてアップリンクデータ繰り返し送受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システム商用化以後の増加趨勢である無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システム又は「pre-5G」通信システムを開発するための努力が行われている。
このような理由で、5G通信システム又は「pre-5G」通信システムは、4Gネットワーク以後(Beyond 4G Network)通信システム又はLTEシステム以後(Post LTE)システムと呼ばれている。
高いデータ送信率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)での具現が考慮されている。
超高周波の帯域での伝播の経路損失緩和及び伝達距離を増加させるために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、massive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。
【0003】
さらに、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは、進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、D2D通信(Device-to-Device communication)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が行われている。
その他にも、5Gシステムでは、進歩したコーディング変調(Advanced Coding Modulation:ACM)方式であるFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩した接続技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0004】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の接続網から、事物などの分散された構成要素の間に情報を交換して処理するIOT(Internet of Things、モノのインターネット)網へ進化しつつある。
クラウドサーバーなどとの接続を通じたビッグデータ(Big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭している。
IoTを具現するには、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインタフェース技術、セキュリティ技術のような技術要素が要求され、近年では物事の間の接続のためのセンサネットワーク(sensor network)、M2M(Machine to Machine)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。
IoT環境は、接続された事物の間に生成されるデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービスを提供することができる。
IoTは、既存のIT(information technology)技術と多様な産業の間のコンバージェンス及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用することができる。
【0005】
これによって、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みが行われている。
例えば、センサネットワーク(sensor network)、M2M(Machine to Machine)、MTC(Machine Type Communication)などの5G通信技術がビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現され得る。
前述のビッグデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が応用されることも5G技術とIoT技術のコンバージェンスの例と見なすことができる
【0006】
上述したことと無線通信システムの発展によって多様なサービスを提供することができるようになり、このようなサービスを効率的に提供するための方案が要求されている。
上述した情報は、本発明の理解を助けるための背景情報にだけ提供される。
上述した内容の内のいずれが本発明に関連して先行技術として適用されることができるかに対する決定又は主張が成り立たなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の多様な実施形態を介して移動通信システムにおいてサービスを効果的に提供することができる装置及び方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、通信システムにおいて端末によって行われる方法が提供される。
前記端末の方法は、コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を基地局から受信する段階と、2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記基地局から受信する段階と、ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは、一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいてPUSCH繰り返し送信を行う段階と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の他の態様によれば、通信システムにおいて基地局によって行われる方法が提供される。
前記基地局の方法は、コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を端末に送信する段階と、2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信する段階と、ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは、一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいてPUSCHを前記端末から受信する段階と、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様によれば、通信システムにおいて端末が提供される。
前記端末は、送受信部と、コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を基地局から受信し、2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記基地局から受信し、ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいてPUSCH繰り返し送信を行う制御部と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の他の本発明によれば、通信システムにおいて基地局が提供される。
前記基地局の方法は、送受信部と、コードブック基盤の送信及び非コードブック基盤の送信の内の一つを用いてPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返し送信の設定情報を端末に送信し、2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信し、ここで、前記フィールドの一つ以上のコードポイントそれぞれは一つ以上のSRS(sounding reference signal)リソースセット及び一つ以上のSRI(SRS resource indicator)又は一つ以上のTPMI(transmission precoding matrix indicator)フィールドの内の少なくとも一つを指示し、前記設定情報及び前記一つ以上のコードポイントの内の前記フィールドによって指示されるコードポイントに基づいてPUSCHを前記端末から受信する制御部と、を有することを特徴とする。
【0012】
以下の詳細な説明を行う前に、本特許明細書全体にかけて用いられる特定単語及び文句を定義する必要がある。
“含む(include)”及び“含む(comprise)”という用語とこの派生語は、制限無しに含むことを意味する。
“又は”という用語は、包括的で、「及び/又は」を意味する。
“~と関連する(associated with)”及び“~と関連された(associated therewith)”いう用語だけでなくこの派生語は、“~を含む(to include)、~を含有する(be included in)、~に含有される(contain)、~に又は、~と接続する(be contained within)、~に又は~は連結、~に又は~は結合(couple)、~と通信可能である、~と協力する、~をインタリーブする、~を併置する、~に近づく、~に又は、~とバウンディングされる、有する、所有している、~に又は、~と関係を有するなどを意味する。
また、“制御部”という用語は、少なくとも一つの動作を制御する任意のデバイス、システム又はその一部を意味する。
すなわち、デバイスは、ハードウェア、ファームウエア又はソフトウェア、又はこれらの少なくとも2つの組み合わせで具現することができる。
任意の特定制御部に関連する機能は、ローカル又は遠隔に関わらず中央集中化されたり分散され得る。
【0013】
さらに、以下に説明する様々な機能は、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードで構成され、コンピュータが読み取り可能な媒体に具現された1つ以上のコンピュータプログラムによって具現又はサポートされ得る。
用語“アプリケーション”及び“プログラム”は、1つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、一連の命令、手順、機能、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、又は適切なコンピュータ可読プログラムで具現するように構成されたその一部を示す。
“コンピュータ可読プログラムコード”とは、ソースコード、目的コード、実行コードを含むあらゆるタイプのコンピュータコードが含まれる。
“コンピュータ可読媒体”という文句は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、CD(Compact Disc)、デジタルビデオディスク(DVD)、又はその他の類型のメモリのようにコンピュータによってアクセスすることができる任意の類型の媒体を含む。
「非-一時的」コンピュータ可読媒体は、一時的な電気的な又はその他の信号を送信する有線、無線、光学又はその他の通信リンクを排除する。
非-一時的コンピュータ可読媒体は、データが永久的に記憶される媒体、及び再記録が可能な光ディスク又は消去可能なメモリ装置のような、データが記憶されて後で上書きされる(overwriting)媒体を含む。
【0014】
特定の単語及び句の定義は、この特許文書全体にわたって提供され、当業者は、ほとんどの場合ではなくても、多くの場合、そのような定義が、そのように定義された単語及び句の以前及び今後の使用に適用されることを理解すべきである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の多様な実施形態によれば、ネットワーク協力通信システムにおいてアップリンクデータ繰り返し送受信方法及びこれを行うことができる装置が提供される。
これを介してより向上された性能利得を得ることができる。
【0016】
本発明の他の側面、利点、及び顕著な特徴は、添付図面と共に取られた本発明の多様な実施形態を開示する次の詳細な説明から当業者に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態による無線通信システムで、時間-周波数領域の基本構造を示す図である。
図2】本発明の一実施形態による無線通信システムで、フレーム、サブフレーム、スロット構造を示す図である。
図3】本発明の一実施形態による無線通信システムで、帯域幅部分設定の一例を示す図である。
図4】本発明の一実施形態による無線通信システムで、ダウンリンク制御チャンネルの制御領域設定の一例を示す図である。
図5a】本発明の一実施形態による無線通信システムで、ダウンリンク制御チャンネルの構造を示す図である。
図5b】本発明の一実施形態による無線通信システムで、端末がスロット内で複数個のPDCCH(physical downlink control channel)モニタリング位置を持つことができる場合を、Spanを介して示す図である。
図6】本発明の一実施形態による無線通信システムで、DRX(discontinuous reception)動作の一例を示す図である。
図7】本発明の一実施形態による無線通信システムで、「TCI(transmission configuration indication)state」設定による基地局ビーム割り当ての一例を示す図である。
図8】本発明の一実施形態による無線通信システムで、PDCCHに対する「TCI state」割り当て方法の一例を示す図である。
図9】本発明の一実施形態による無線通信システムで「PDCCH DMRS」(demodulation reference signal)のための「TCI indication MAC(medium access control)CE(control element)」シグナリング構造を示す図である。
図10】本発明の一実施形態による無線通信システムで、CORESET及び「search space」ビーム設定例示を示す図である。
図11】本発明の一実施形態による無線通信システムで、PDSCHの周波数軸リソース割り当て例を示す図である。
図12】本発明の一実施形態による無線通信システムで、PDSCHの時間軸リソース割り当て例を示す図である。
図13a】本発明の一実施形態による無線通信システムで、データチャンネル(data channel)及び制御チャンネル(control channel)のサブキャリア間隔による時間軸リソース割り当て例を示す図である。
図13b】本発明の一実施形態による無線通信システムで、PUSCH繰り返し送信タイプBの一例を示す図面である。
図14】本発明の一実施形態による無線通信システムで、「single cell」、「carrier aggregation(CA)」、「dual connectivity(DC)」状況で基地局と端末の無線プロトコル構造を示す図である。
図15】本発明の一実施形態による無線通信システムで、協力通信(cooperative communication)のためのアンテナポート構成及びリソース割り当て例を示す図である。
図16】本発明の一実施形態による無線通信システムで、協力通信のためのダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)構成例を示す図である。
図17】本発明の一実施形態による複数個のSRI又はTPMIフィールドが存在する単一DCI送信基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する基地局と端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図18】本発明の一実施形態による向上したSRI及びTPMIフィールドを用いた単一DCI送信基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する基地局と端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図19】本発明の一実施形態による多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の周波数ホッピング及び送信ビームマッピングを独立的に決定する方法を説明するための図である。
図20】本発明の一実施形態による周波数ホッピング単位設定に基づいて送信ビームマッピング単位設定を説明するための図である。
図21】本発明の一実施形態による無線通信システムで、アップリンク-ダウンリンク設定(UL/DL configuration)の一例を示す図である。
図22】本発明の一実施形態による「dynamic grant」基盤PUSCH繰り返し送信に関するスロットフォーマットによる多様な送信ビームマッピング方法を説明するための図である。
図23a】本発明の一実施形態によるスロットフォーマットを考慮した送信ビームマッピングに対する端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図23b】本発明の一実施形態によるスロットフォーマットを考慮した送信ビームマッピングに対する基地局の動作を説明するためのフローチャートである。
図24】本発明の一実施形態による無線通信システムで、端末の概略構造を示すブロック図である。
図25】本発明の一実施形態による無線通信システムで、基地局の概略構造を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下で論議される図1図25、及び本明細書で本発明の原理を説明するために用いられた多様な実施形態は、例示のみのためのもので、どんな方式でも本発明の範囲を制限する方式に解釈されてはいけない。
当業者は、本発明の原理が適切に配置された任意のシステム又はデバイスで具現することができるということを理解することができる。
【0019】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。
実施形態を説明するに当り、本発明が属する技術分野によく知られており、本発明と直接的に関連がない技術内容に対しては説明を省略する。
これは不必要な説明を省略することによって本発明の要旨を明瞭にしてより明確に伝達するためである。
同一の理由で添付図面において一部構成要素は、誇張されたり省略されたり概略的に図示した。
また、各構成要素のサイズは、実際サイズを全面的に反映するわけではない。
各図面で同一又は対応する構成要素には同一の参照番号を付した。
【0020】
本発明の利点及び特徴、及びそれらを達成する方法は、添付した図面と共に詳細に後述されている実施形態を参考すれば明確になるだろう。
しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるのではなく互いに異なる多様な形態で具現することができ、ただ本実施形態は、本発明を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に開示の範囲を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は、請求項の範囲によって定義されるだけである。
明細書全体にかけて同一参照番号は、同一構成要素を称する。
また、本発明を説明するにおいて、関連する機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
そして、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語として、これはユーザ、操作者の意図又は慣例などによって変えることができる。
したがって、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて下されなければならないだろう。
【0021】
以下、基地局は、端末のリソース割り当てを行う主体として、「gNode B」、「eNode B」、「Node B」、BS(Base Station)、無線接続ユニット、基地局制御機、又はネットワーク上のノードの内の少なくとも一つであり得る。
端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、セルラーフォン、スマートフォン、コンピュータ、又は通信機能を行うことができるマルチミディアシステムを含み得る。
本発明でダウンリンク(Downlink:DL)は、基地局が端末に送信する信号の無線送信経路で、アップリンク(Uplink:UL)は、端末が基地に送信する信号の無線送信経路を意味する。
また、以下でLTE又はLTE-Aシステムを一例として説明することもできるが、類似の技術的背景又はチャンネル形態を有するそのほかの通信システムにも本発明の実施形態が適用することができる。
例えば、LTE-A以後に開発される5世代移動通信技術(5G、new radio、NR)がここに含まれ、以下の5Gは、既存のLTE、LTE-A及び類似の他のサービスを含む概念であれば良い。
また、本発明は、熟練された技術的知識を有する者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱せず範囲で一部変形を介して他の通信システムにも適用することができる。
【0022】
このとき、処理フローチャートの各ブロックとフローチャートの図の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって行われることができることを理解することができるだろう。
これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載されることができるので、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して行われるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を行う手段を生成するようになる。
これらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するためにコンピュータ又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピュータ利用可能、又はコンピュータ可読メモリーに記憶されることも可能であるので、そのコンピュータ利用可能又はコンピュータ可読メモリーに記憶されたインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。
コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が行われ、コンピュータで実行されるプロセスを生成してコンピュータ又はその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を作動させるインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を行うための段階を提供することも可能である。
【0023】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を行うための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を示す。
また、幾つか代替実行例ではブロックで言及された機能が順序を外れて発生することも可能であることを注目しなければならない。
例えば、接して示している2つのブロックは、実は実質的に同時に行われることも可能であり、又はそのブロックが時々該当する機能によって逆順に行われることも可能である。
【0024】
このとき、本実施形態に用いられる‘~部’という用語は、ソフトウェア又はFPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、‘~部’はどんな役目を行う。
しかし、‘~部’は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。
‘~部’は、アドレシングすることができる記憶媒体にあるように構成することもでき、1つ又はその以上のプロセッサを再生させるように構成することもできる。
したがって、一例として‘~部’は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーティン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。
構成要素と‘~部’の内で提供される機能は、より小さい数の構成要素及び‘~部’に結合されたり、追加的な構成要素と‘~部’でさらに分離することができる。
だけでなく、構成要素及び‘~部’は、デバイス又は保安マルチメディアカード内の1つ又はその以上のCPUを再生させるように具現することもできる。
また、実施形態で‘~部’は、一つ以上のプロセッサを含むことができる。
【0025】
無線通信システムは、初期の音声主のサービスを提供したことから外れて、例えば、3GPP(登録商標)のHSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution又はE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access))、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Pro、3GPP2のHRPD(High Rate Packet Data)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、及IEEEの802.16eなどの通信標準のような高速、ハイクオリティーのパケットデータサービスを提供する広帯域無線通信システムへ発展している。
【0026】
広帯域無線通信システムの代表的な例で、LTEシステムでは、ダウンリンク(Downlink:DL)ではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用し、アップリンク(Uplink:UL)ではSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式を採用している。
アップリンクは、端末(UE(User Equipment)又はMS(Mobile Station))が基地局(eNode B、又はbase station(BS))でデータ又は制御信号を送信する無線リンクを意味し、ダウンリンクは、基地局が端末にデータ又は制御信号を送信する無線リンクを意味する。
上記のような多重接続方式は、通常各ユーザ別でデータ又は制御情報を送信する時間-周波数リソースを互いに重ならないように、すなわち、直交性(Orthogonality)が成立するように、割り当て及び操作することによって各ユーザのデータ又は制御情報を区分することができる。
【0027】
LTE以後の未来の通信システムとして、すなわち、5G通信システムはユーザ及びサービス提供者などの多様な要求事項を自由に反映できなければならず、多様な要求事項を同時に満足するサービスがサポートされなければならない。
5G通信システムのために考慮されるサービスとしては、向上したモバイル広帯域通信(enhanced Mobile Broadband:eMBB)、大規模機械型通信(massive Machine Type Communication:mMTC)、超信頼低遅延通信(Ultra Reliability Low Latency Communciation:URLLC)などがある。
【0028】
eMBBは、既存のLTE、LTE-A又はLTE-Proがサポートするデータ送信速度より向上したデータ送信速度を提供することを目標とする。
例えば、5G通信システムでeMBBは、一つの基地局観点でダウンリンクでは20Gbpsの最大送信速度(peak data rate)、アップリンクでは10Gbpsの最大送信速度を提供することができる。
また、5G通信システムは、最大送信速度を提供する同時に、増加された端末の実際体感送信速度(User perceived data rate)を提供することができる。
このような要求事項を満足させるため、より向上した多重アンテナ(Multi Input Multi Output、MIMO)送信技術を含んで多様な送受信技術の向上を要求する。
また、LTEが使用する2GHz帯域で最大20MHz送信帯域幅を用いて信号を送信する一方、5G通信システムは3~6GHz又は6GHz以上の周波数帯域で20MHzより広い周波数帯域幅を用いることによって5G通信システムで要求するデータ送信速度を満足させることができる。
【0029】
同時に、5G通信システムでモノのインターネット(Internet of Thing、IoT)のような応用サービスをサポートするためにmMTCが考慮されている。
mMTCは、効率的にモノのインターネットを提供するためにセル内で大規模端末の接続サポート、端末のカバレッジ向上、向上したバッテリー時間、端末の費用減少などが要求される。
モノのインターネットは、様々なセンサー及び多様な機器に付着して通信機能を提供するためセル内で多数の端末(例えば、1,000,000端末/km2)をサポートしなければならない。
また、mMTCをサポートする端末は、サービスの特性上の建物の地下のようにセルがカバーすることができない陰影地域に位置する可能性が高いため5G通信システムで提供する他のサービス対比より広いカバレッジを要求する。
mMTCをサポートする端末は、低価の端末で構成することができ、端末のバッテリーを頻繁には交換し難いので、10~15年のように非常に長いバッテリー生命時間(battery life time)が要求される。
【0030】
最後に、URLLCの場合、特定の目的(mission-critical)で用いられるセルラー基盤無線通信サービスである。
例えば、ロボット(Robot)又は機械装置(Machinery)に対するリモートコントロール(remote control)、産業自動化(industrial automation)、無人飛行装置(Unmaned Aerial Vehicle)、遠隔健康制御(Remote health care)、エマージェンシーアラート(emergency alert)などに用いられるサービスなどを考慮することができる。
したがって、URLLCが提供する通信は、非常に低い低遅延及び非常に高い信頼も提供する。
例えば、URLLCをサポートするサービスは、0.5ミリ秒より小さい無線接続遅延時間(Air interface latency)を満足しなければならなく、同時に10-5以下のパケットエラー率(Packet Error Rate)の要求事項を持つ。
したがって、URLLCをサポートするサービスのために5Gシステムは、他のサービスより小さい送信時間区間(Transmit Time Interval:TTI)を提供しなければならなく、同時に通信リンクの信頼性を確保するために周波数帯域で広いリソースを割り当てなければならない設計事項が要求される。
【0031】
5Gの3つのサービス、すなわち、eMBB、URLLC、mMTCは、一つのシステムで多重化されて送信することができる。
この時、それぞれのサービスが持つ異なる要求事項を満足させるためにサービス間に互いに異なる送受信技法及び送受信パラメーターを用いることができる。
もちろん、5Gは、前述の3つのサービスに制限されない。
【0032】
以下では5Gシステムのフレーム構造に対して図面を参照してより具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による無線通信システムでデータ又は制御チャンネルが送信される無線リソース領域である時間-周波数領域の基本構造を示す図である。
【0033】
図1の横軸は、時間領域を、縦軸は、周波数領域を表す。
時間及び周波数領域でリソースの基本単位は、リソース要素(Resource Element:RE)(1-01)として時間軸に1OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル(1-02)及び周波数軸に1サブキャリア(Subcarrier)(1-03)と定義される。
周波数領域で
(例えば、12)個の連続されたREは、一つのリソースブロック(Resource Block、RB、1-04)を構成する。
【0034】
図2は、本発明の一実施形態による無線通信システムで考慮するスロット構造を示す図である。
図2にはフレーム(Frame)200、サブフレーム(Subframe)201、スロット(Slot)202構造の一例を示す。
1フレーム200は、10msと定義される。
1サブフレーム201は、1msと定義され、したがって、1フレーム200は、総10個のサブフレーム201で構成される。
1スロット(202、203)は、14個のOFDMシンボルと定義される(すなわち、1スロット当りシンボル数(
)。
【0035】
1サブフレーム201は、一つ又は複数個のスロット(202、203)で構成され、1サブフレーム201当りスロット(202、203)の個数は、サブキャリア間隔に対する設定値μ(204、205)によって異なる。
図2の一例では、サブキャリア間隔設定値でμ=0(204)の場合と、μ=1(205)の場合を示している。
μ=0(204)の場合、1サブフレーム201は、1個のスロット(202)で構成され、μ=1(205)の場合、1サブフレーム201は、2個のスロット(203)で構成される。
すなわち、サブキャリア間隔に対する設定値μによって1サブフレーム当りスロット数(
)が変わり得、これによって1フレーム当たりスロット数(
)が変わり得る。
各サブキャリア間隔設定μによる
及び
は、以下の表1と定義される。
【0036】
【表1】
【0037】
次に、5G通信システムで帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)設定に対して図面を参照して具体的に説明する。
図3は、本発明の一実施形態による無線通信システムで帯域幅部分に対する設定の一例を示す図である。
【0038】
図3には、端末帯域幅(UE bandwidth)300が2つの帯域幅部分、すなわち、帯域幅部分#1(BWP#1)301と帯域幅部分#2(BWP#2)302と設定された一例を示す。
基地局は、端末に一つ又は複数個の帯域幅部分を設定し、各帯域幅部分に対して以下の情報を設定する。
【0039】
【表2-1】
【0040】
もちろん、上記例示に制限されることなく、上記設定情報外にも帯域幅部分に関連する多様なパラメーターが端末に設定され得る。
上記情報は、上位階層シグナリング、例えば、RRC(radio resource control)シグナリングを介して基地局が端末に伝達する。
設定された一つ又は複数個の帯域幅部分の内の少なくとも一つの帯域幅部分が活性化(Activation)される。
設定された帯域幅部分に対する活性化するか否かは、基地局から端末にRRCシグナリングを介して準静的(semi-static)に伝達されるか、DCI(downlink control information)を介して動的に伝達される。
【0041】
一部実施形態によれば、RRC(radio resource control)接続の前の端末は、初期接続のための初期帯域幅部分(Initial BWP)をMIB(master information block)を介して基地局から設定される。
より具体的に説明すれば、端末は、初期接続段階で、MIBを介して初期接続に必要なシステム情報(remaining system information:RMSI又はsystem information block 1:SIB1に該当することができる)を受信のためのPDCCHが送信され得る制御領域(control resource set:CORESET)と探索空間(Search Space)に対する設定情報を受信する。
MIBと設定される制御領域と探索空間は、それぞれ識別子(Identity:ID)0で見なされる。
基地局は、端末にMIBを介して制御領域#0に対する周波数割り当て情報、時間割り当て情報、ヌモロロジー(numerology)などの設定情報を通知する。
また、基地局は、端末にMIBを介して制御領域#0に対するモニタリング周期及びoccasionに対する設定情報、すなわち、探索空間#0に対する設定情報を通知する。
端末は、MIBから取得した制御領域#0と設定された周波数領域を、初期接続のための初期帯域幅部分としてみなすことができる。
この時、初期帯域幅部分の識別子(ID)は、「0」として見なされる。
【0042】
5Gでサポートする帯域幅部分に対する設定は、多様な目的に用いることができる。
一部実施形態によれば、システム帯域幅より端末のサポートする帯域幅が小さい場合に、帯域幅部分設定を介してこれをサポートする。
例えば、基地局は、帯域幅部分の周波数位置(設定情報2)を端末に設定することによってシステム帯域幅内の特定周波数位置へ端末がデータを送受信する。
【0043】
また、一部実施形態によれば、互いに異なるヌモロロジーをサポートするための目的として基地局が端末に複数個の帯域幅部分を設定する。
例えば、所定の端末との間に、15kHzのサブキャリア間隔と30kHzのサブキャリア間隔を用いたデータ送受信をいずれもサポートするために、2つの帯域幅部分をそれぞれの15kHzと30kHzのサブキャリア間隔で設定する。
互いに異なる帯域幅部分は、周波数分割多重化(frequency division multiplexing)され、特定サブキャリア間隔でデータを送受信しようとする場合、当該サブキャリア間隔に設定されている帯域幅部分が活性化される。
【0044】
また、一部実施形態によれば、端末の電力消費減少のための目的として、基地局が端末に互いに異なるサイズの帯域幅を持つ帯域幅部分を設定することができる。
例えば、端末が非常に大きい帯域幅、例えば、100MHzの帯域幅をサポートして当該帯域幅で常にデータを送受信する場合、非常に大きい電力消費が発生する可能性がある。
特に、トラフィック(traffic)がない状況で、100MHzの大きい帯域幅で不必要なダウンリンク制御チャンネルに対するモニタリングを行うことは、電力消費の観点から非常に非効率的である。
端末の電力消費を減らすための目的として、基地局は、端末に相対的に小さい帯域幅の帯域幅部分、例えば、20MHzの帯域幅部分を設定することができる。
トラフィックがない状況で、端末は、20MHz帯域幅部分でモニタリング動作を行うことができ、データが発生した場合、基地局の指示に従って100MHzの帯域幅部分へデータを送受信することができる。
【0045】
帯域幅部分を設定する方法において、RRC接続(connected)前の端末は、初期接続段階でMIB(master information block)を介して初期帯域幅部分(initial bandwidth part)に対する設定情報を受信する。
より具体的に説明すれば、端末は、PBCH(physical broadcast channel)のMIBからSIB(system information block)をスケジューリングするDCI(downlink control information)が送信されるダウンリンク制御チャンネルのための制御領域(control resource set:CORESET)が設定される。
MIBと設定された制御領域の帯域幅が初期帯域幅部分として見なすことができ、設定された初期帯域幅部分を介して端末は、SIBが送信されるPDSCH(physical downlink shared channel)を受信する。
初期帯域幅部分は、SIBを受信する用途の外にも、他のシステム情報(other system information:OSI)、パージング(paging)、ランダムアクセス(random access)用に活用することもできる。
【0046】
次に、5GでのSS(synchronization signal)/PBCHブロックに対して説明する。
SS/PBCHブロックとは、PSS(primary SS)、SSS(secondary SS)、PBCH(physical broadcast channel)から構成された物理階層チャンネルブロックを意味する。
具体的には以下の通りである。
【0047】
・PSS:ダウンリンク時間/周波数同期の基準になる信号でセルIDの一部情報を提供する。
・SSS:ダウンリンク時間/周波数同期の基準となり、PSSが提供しない残りセルID情報を提供する。追加的にPBCHの復調のための基準信号(reference signal)の役割を果たす。
・PBCH:端末のデータチャンネル及び制御チャンネル送受信に必要な必須システム情報を提供する。必須システム情報は制御チャンネルの無線リソースマッピング情報を示す探索空間関連制御情報、システム情報を送信する別途のデータチャンネルに対するスケジューリング制御情報などを含む。
・SS/PBCHブロック:SS/PBCHブロックはPSS、SSS、PBCHの組み合わせからなる。SS/PBCHブロックは5ms時間内で一つ又は複数個が送信され、送信されるそれぞれのSS/PBCHブロックはインデックスで区別される。
【0048】
端末は、初期接続段階でPSS及びSSSを検出し、PBCHをデコーディングする。
PBCHからMIBを取得し、これから制御領域(Control Resource Set:CORESET)#0(制御領域インデックスが「0」の制御領域に該当することができる)が設定される。
端末は、選択したSS/PBCHブロックと制御領域#0から、送信されるDMRS(demodulation reference signal)がQCL(quasi co location)されていると仮定して、制御領域#0に対するモニタリングを行う。
端末は、制御領域#0から送信されたダウンリンク制御情報でシステム情報を受信する。
端末は、受信したシステム情報から初期接続に必要なRACH(random access channel)関連設定情報を取得する。
端末は、選択したSS/PBCHインデックスを考慮してPRACH(physical RACH)を基地局に送信し、PRACHを受信した基地局は、端末が選択したSS/PBCHブロックインデックスに対する情報を取得する。
基地局は、端末がそれぞれのSS/PBCHブロックの内のどのブロックを選択し、これに関連する制御領域#0をモニタリングする事実が分かる。
【0049】
図6は、本発明の一実施形態による無線通信システムでDRX(discontinuous reception)動作の一例を示す図である。
DRX(discontinuous reception)は、サービスを利用中の端末が基地局と端末の間に無線リンクが設定されているRRC接続(RRC Connected)状態でデータを非連続的に受信する動作である。
DRXが適用されると、端末は、特定時点で受信機をオン(on)して制御チャンネルをモニタリングし、一定期間の間の受信されるデータがなければ受信機をオフ(off)して端末の電力消費を減らす。
DRX動作は、多様なパラメーター及びタイマーに基づいてMAC階層装置によって制御され得る。
【0050】
図6を参照すると、「Active time」605は、端末がDRX周期ごとにウェークアップしてPDCCHをモニタリングする時間である。
「Active time」605は、以下の表2-2のように定義される。
【0051】
【表2-2】
【0052】
ここで、「drx-onDurationTimer」、「drx-InactivityTimer」、「drx-RetransmissionTimerDL」、「drx-RetransmissionTimerUL」、「ra-ContentionResolutionTimer」などは、基地局によってその値が設定されるタイマーであり、所定の条件が満足された状況で端末がPDCCHをモニタリングするように設定する機能を持っている。
【0053】
「drx-onDurationTimer」615は、「DRX cycle」で端末が目覚めている最小時間を設定するためのパラメーターである。
「drx-InactivityTimer」620は、新しいアップリンク送信又はダウンリンク送信を指示するPDCCHを受信(630)する場合、端末が追加的に目覚めている時間を設定するためのパラメーターである。
「drx-RetransmissionTimerDL」は、ダウンリンクHARQ手順でダウンリンク再送信を受信するために端末が目覚めている最大時間を設定するためのパラメーターである。
「drx-RetransmissionTimerUL」は、アップリンクHARQ手順でアップリンク再送信承認(grant)を受信するために端末が目覚めている最大時間を設定するためのパラメーターである。
「drx-onDurationTimer」、「drx-InactivityTimer」、「drx-RetransmissionTimerDL」、及び「drx-RetransmissionTimerUL」は、例えば、時間、サブフレーム(subframe)個数、スロット個数などに設定される。
「ra-ContentionResolutionTimer」は、ランダムアクセス過程でPDCCHをモニタリングのためのパラメーターである。
【0054】
「inActive time」610は、DRX動作の内のPDCCHをモニタリングしないように設定される時間又は/もしくPDCCHを受信しないように設定される時間で、DRX動作を行う全体時間で「Active time」605を除いた残り時間が「inActive time」610になる。
端末は、「Active time」605の間のPDCCHをモニタリングしない場合、スリップ(sleep)又はinActive状態に進入して電力消費を減らすことができる。
【0055】
「DRX cycle」は、端末が、目覚めてPDCCHをモニタリングする周期を意味する。
すなわち、端末がPDCCHをモニタリングした後、次のPDCCHをモニタリングするまでの時間間隔又はオンデュレーション(on duration)の発生周期を意味する。
「DRX cycle」は、「short DRX cycle」と「long DRX cycle」の2種類がある。
「Short DRX cycle」は、選択的(option)に適用される。
【0056】
「Long DRX cycle」625は、端末に設定される2つの「DRX cycle」の内の長いcycleである。
端末は、「Long DRX」で動作する間には、「drx-onDurationTimer」615の開始点(例えば、開始シンボル)で「Long DRX cycle」625ほど経過した時点でさらに、「drx-onDurationTimer」615を開始する。
「Long DRX cycle」625で動作する場合、端末は、以下の数式1を満足するサブフレームで「drx-SlotOffset」以後、スロットで「drx-onDurationTimer」615を開始する。
ここで、「drx-SlotOffset」は、「drx-onDurationTimer」615を開始する前の遅延(delay)を意味する。
「drx-SlotOffset」は、例えば、時間、スロット個数などで設定される。
【0057】
【数1】
【0058】
この時、「drx-LongCycleStartOffset」は、「Long DRX cycle」625と「drx-StartOffset」を含み得、「Long DRX cycle」625を開始するサブフレームを定義するのに用いられる。
「drx-LongCycleStartOffset」は、例えば、時間、サブフレーム個数、スロット個数などで設定される。
【0059】
次に、5Gシステムでのダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)に対して具体的に説明する。
5Gシステムでアップリンクデータ(又は物理アップリンクデータチャンネル(physical uplink shared channel:PUSCH))又はダウンリンクデータ(又は物理ダウンリンクデータチャンネル(physical downlink shared channel:PDSCH))に対するスケジューリング情報は、DCIを介して基地局から端末に伝達する。
【0060】
端末は、PUSCH又はPDSCHに対してフォールバック(fallback)用DCIフォーマットとノン-フォールバック(non-fallback)用DCIフォーマットをモニタリング(monitoring)する。
フォールバックDCIフォーマットは、基地局と端末の間で予め定義されて固定されたフィールドで構成され、ノン-フォールバック用DCIフォーマットは、設定可能なフィールドを含む。
【0061】
DCIは、チャンネルコーディング及び変調過程を経て、物理ダウンリンク制御チャンネルであるPDCCH(physical downlink control channel)を介して送信される。
DCIメッセージペイロード(payload)にはCRC(cyclic redundancy check)が付着されて、CRCは端末のアイデンティティに該当するRNTI(radio network temporary identifier)でスクランブリング(scrambling)される。
DCIメッセージの目的、例えば、端末-特定(UE-specific)のデータ送信、電力制御命令、又はランダムアクセス応答などによって互いに異なるRNTIが用いられる。
すなわち、RNTIは、明示的に送信されずCRC計算過程に含まれて送信される。
PDCCH上に送信されるDCIメッセージを受信すれば、端末は、割り当てられたRNTIを用いてCRCを確認し、CRC確認結果が当たると、端末は当該メッセージが端末に送信されたことを分かる。
【0062】
例えば、システム情報(system information:SI)に対するPDSCHをスケジューリングするDCIは、SI-RNTIでスクランブリングされる。
RAR(random access response)メッセージに対するPDSCHをスケジューリングするDCIは、RA-RNTIでスクランブリングされる。
パージング(paging)メッセージに対するPDSCHをスケジューリングするDCIは、P-RNTIでスクランブリングされる。
SFI(slot format indicator)を通知するDCIは、SFI-RNTIでスクランブリングされる。
TPC(transmit power control)を通知するDCIは、TPC-RNTIでスクランブリングされる。
端末-特定のPDSCH又はPUSCHをスケジューリングするDCIは、C-RNTI(Cell RNTI)でスクランブリングされる。
【0063】
DCIフォーマット(0_0)は、PUSCHをスケジューリングするフォールバックDCIで用いられ、この時、CRCは、C-RNTIでスクランブリングされる。
C-RNTIでCRCがスクランブリングされたDCIフォーマット(0_0)は、例えば、以下の情報を含むことができる。
【0064】
【表3】
【0065】
DCIフォーマット(0_1)は、PUSCHをスケジューリングするノン-フォールバックDCIで用いられ、この時、CRCは、C-RNTIでスクランブリングされる。
C-RNTIでCRCがスクランブリングされたDCIフォーマット(0_1)は、例えば、以下の情報を含むことができる。
【0066】
【表4】
【0067】
DCIフォーマット(1_0)は、PDSCHをスケジューリングするフォールバックDCIで用いられ、この時、CRCは、C-RNTIでスクランブリングされる。
C-RNTIでCRCがスクランブリングされたDCIフォーマット(1_0)は、例えば、以下の情報を含むことができる。
【0068】
【表5】
【0069】
DCIフォーマット(1_1)は、PDSCHをスケジューリングするノン-フォールバックDCIで用いられ、この時、CRCは、C-RNTIでスクランブリングされる。
C-RNTIでCRCがスクランブリングされたDCIフォーマット(1_1)は、例えば、以下の情報を含むことができる。
【0070】
【表6】
【0071】
以下では5G通信システムでのダウンリンク制御チャンネルに対して図面を参照してより具体的に説明する。
図4は、本発明の一実施形態による無線通信システムでダウンリンク制御チャンネルが送信される制御領域(control resource set:CORESET)設定の一例を示す図である。
【0072】
図4は、周波数軸に端末の帯域幅部分(UE bandwidth part)410、時間軸に1スロット420内に2個の制御領域(制御領域#1(401)、制御領域#2(402))が設定されている一例を示す。
制御領域(401、402)は、周波数軸に全体端末帯域幅部分410内で特定周波数リソース403に設定される。
時間軸としては、一つ又は複数個のOFDMシンボルと設定され、これを制御領域長さ(control resource set duration)404と定義する。
図4に示した例を参照すると、制御領域#1(401)は、2シンボルの制御領域長さと設定され、制御領域#2(402)は、1シンボルの制御領域長さと設定される。
【0073】
前述の5Gでの制御領域は、基地局が端末に上位階層シグナリング(例えば、システム情報(system information)、MIB(master information block)、RRC(radio resource control)シグナリング)を介して設定される。
端末に制御領域を設定するとは、制御領域識別子(Identity)、制御領域の周波数位置、制御領域のシンボル長さなどの情報を提供することを意味する。
例えば、以下の情報を含むことができる。
【0074】
【表7(1)】
【表7(2)】
【0075】
表7(1)~(2)(表7(1)~(2)は、一連で続くもの。)で、「tci-StatesPDCCH(以下、TCI(transmission configuration indication)state」と名付け)設定情報は、対応する制御領域で送信されるDMRSとQCL(quasi co located)関係にある一つ又は複数個のSS(synchronization signal)/PBCH(physical broadcast channel)ブロック(Block)インデックス又はCSI-RS(channel state information reference signal)インデックスの情報を含み得る。
【0076】
図5aは、本発明の一実施形態による無線通信システムで用いられるダウンリンク制御チャンネルを構成する時間及び周波数リソースの基本単位の一例を示す図である。
図5aを参照すると、制御チャンネルを構成する時間及び周波数リソースの基本単位をREG(resource element group)503とすることができ、REG503は、時間軸に「1 OFDMシンボル」501、周波数軸に1PRB(physical resource block)502、すなわち、12個サブキャリア(Subcarrier)と定義される。
基地局は、REG503を連接してダウンリンク制御チャンネル割り当て単位を構成する。
【0077】
図5aに示したように5Gでダウンリンク制御チャンネルが割り当てられる基本単位をCCE(control channel element)504とする場合、1CCE504は、複数のREG503で構成される。
図5aに示したREG503を、例えば、説明すると、REG503は、12個のREで構成され、1CCE504が6個のREG503から構成されると、1CCE504は、72個のREで構成される。
ダウンリンク制御領域が設定されると、当該領域は、複数のCCE504で構成され、特定ダウンリンク制御チャンネルは、制御領域内のアグリゲーションレベル(aggregation level:AL)に従い、一つ又は複数のCCE504でマッピングされて送信される。
制御領域内のCCE504は、番号によって区分され、この時、CCE504の番号は、論理的なマッピング方式に従って付与される。
【0078】
図5aに示したダウンリンク制御チャンネルの基本単位、すなわち、REG503には、DCIがマッピングされるREとこれをデコーディングするためのレファレンス信号であるDMRS505がマッピングされる領域が全部含まれる。
図5aのように1REG503内に3個のDMRS505が送信される。
PDCCHを送信するのに必要なCCEの個数は、アグリゲーションレベル(Aggregation Level:AL)に従い、1、2、4、8、16個になり得、互いに異なるCCE個数は、ダウンリンク制御チャンネルのリンク適応(link adaptation)を具現するために用いられる。
【0079】
例えば、AL=Lの場合、一つのダウンリンク制御チャンネルがL個のCCEを介して送信される。
端末は、ダウンリンク制御チャンネルに対する情報が知らない状態で信号を検出しなければならないが、ブラインドデコーディングのためにCCEのセットを示す探索空間(search space)を定義した。
探索空間は、与えられたアグリゲーションレベル上で、端末がデコーディングを試みなければならないCCEからなるダウンリンク制御チャンネル候補群(Candidate)のセットであり、1、2、4、8、16個のCCEで一つのバンドルを造る様々なアグリゲーションレベルがあるため、端末は、複数個の探索空間を持つ。
探索空間セット(Set)は、設定されたすべてのアグリゲーションレベルでの探索空間のセットと定義される。
【0080】
探索空間は、共通(common)探索空間と端末-特定(UE-specific)探索空間に分類される。
一定グループの端末又はすべての端末がシステム情報に対する動的なスケジューリングやパージングメッセージのようなセル共通の制御情報を受信するためにPDCCHの共通探索空間を調査する。
例えば、セルの事業者情報などを含むSIBの送信のためのPDSCHスケジューリング割り当て情報は、PDCCHの共通探索空間を調査して受信する。
共通探索空間の場合、一定グループの端末又はすべての端末がPDCCHを受信しなければならないため、予め約束されたCCEのセットとして定義される。
端末-特定的なPDSCH又はPUSCHに対するスケジューリング割り当て情報は、PDCCHの端末-特定探索空間を調査することによって受信される。
端末-特定探索空間は、端末のアイデンティティ(Identity)及び多様なシステムパラメーターの関数で端末-特定的に定義される。
【0081】
5GではPDCCHに対する探索空間に対するパラメーターは、上位階層シグナリング(例えば、SIB、MIB、RRCシグナリング)で基地局から端末と設定される。
例えば、基地局は、各アグリゲーションレベルLでのPDCCH候補群数、探索空間に対するモニタリング周期、探索空間に対するスロット内のシンボル単位のモニタリングoccasion、探索空間タイプ(共通探索空間又は端末-特定探索空間)、当該探索空間でモニタリングしようとするDCIフォーマットとRNTIの組み合わせ、探索空間をモニタリングしようとする制御領域インデックスなどを端末に設定することができる。
例えば、以下の情報を含むことができる。
【0082】
【表8】
【0083】
設定情報によって、基地局は、端末に一つ又は複数個の探索空間セットを設定する。
一部実施形態によれば、基地局は、端末に探索空間セット1と探索空間セット2を設定し、探索空間セット1でX-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマットAを共通探索空間でモニタリングするように設定し、探索空間セット2でY-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマットBを端末-特定探索空間でモニタリングするように設定する。
設定情報によれば、共通探索空間又は端末-特定探索空間に、一つ又は複数個の探索空間セットが存在し得る。
例えば、探索空間セット#1と探索空間セット#2が共通探索空間と設定され得、探索空間セット#3と探索空間セット#4が端末-特定探索空間と設定され得る。
【0084】
共通探索空間では以下のDCIフォーマットとRNTIの組み合わせがモニタリングされ得る。
もちろん、以下の例示に制限されない。
【0085】
・DCI format 0_0/1_0 with CRC scrambled by C-RNTI、CS-RNTI、SP-CSI-RNTI,RA-RNTI,TC-RNTI,P-RNTI、SI-RNTI;
・DCI format 2_0 with CRC scrambled by SFI-RNTI;
・DCI format 2_1 with CRC scrambled by INT-RNTI;
・DCI format 2_2with CRC scrambled by TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI;及び/又は
・DCI format 2_3 with CRC scrambled by TPC-SRS-RNTI;
【0086】
端末-特定探索空間では以下のDCIフォーマットとRNTIの組み合わせがモニタリングされ得る。
もちろん、以下の例示に制限されない。
【0087】
・DCI format 0_0/1_0 with CRC scrambled by C-RNTI、CS-RNTI、TC-RNTI;及び/又は
・DCI format 1_0/1_1 with CRC scrambled by C-RNTI、CS-RNTI、TC-RNTI
【0088】
明示されているRNTIは、以下の定義及び用途による。
【0089】
・C-RNTI(Cell RNTI):端末-特定PDSCHスケジューリング用途;
・TC-RNTI(Temporary Cell RNTI):端末-特定PDSCH スケジューリング用途;
・CS-RNTI(Configured Scheduling RNTI):準静的に設定された端末-特定PDSCHスケジューリング用途;
・RA-RNTI(Random Access RNTI):ランダムアクセス段階でPDSCHスケジューリング用途;
・P-RNTI(Paging RNTI):パージングが送信されるPDSCHスケジューリング用途;
・SI-RNTI(System Information RNTI):システム情報が送信されるPDSCHスケジーリング用途;
・INT-RNTI(Interruption RNTI):PDSCHに対するpucturingであるか否かを通知するための用途;
・TPC-PUSCH-RNTI(Transmit Power Control for PUSCH RNTI):PUSCHに対する電力調節命令指示用途;
・TPC-PUCCH-RNTI(Transmit Power Control for PUCCH RNTI):PUCCHに対する電力調節命令指示用途;及び/又は
・TPC-SRS-RNTI(Transmit Power Control for SRS RNTI):SRSに対する電力調節コマンド指示用途;
【0090】
前述の明示されたDCIフォーマットは、以下の定義による。
【0091】
【表9】
【0092】
5Gで制御領域p、探索空間セットsでアグリゲーションレベルLの探索空間は、以下の数式2のように表される。
【数2】
【0093】
・L:アグリゲーションレベル
・nCI:キャリア(Carrier)インデックス
・NCCE,p:制御領域p内に存在する総CCE個数

:スロットインデックス
・M(L) p,s,max:アグリゲーションレベルLのPDCCH候補群数
・msnCI=0,…,M(L) p,s,max-1:アグリゲーションレベルLのPDCCH候補群インデックス
・i=0,…,L-1

・nRNTI:端末識別子
【0094】
Y_(p,
,f)値は、共通探索空間の場合、「0」に該当する。
Y_(p,
,f)値は、端末-特定探索空間の場合、端末のアイデンティティ(C-RNTI又は基地局が端末に設定したID)と時間インデックスによって変わる値に該当する。
【0095】
5Gでは複数個の探索空間セットが互いに異なるパラメーター(例えば、表8のパラメーター)と設定されることによって、毎時点で端末がモニタリングする探索空間セットのセットを変更することができる。
例えば、探索空間セット#1がX-スロット周期と設定され、探索空間セット#2がY-スロット周期と設定され、XとYが異なる場合、端末は、特定スロットでは、探索空間セット#1と探索空間セット#2をいずれもモニタリングでき、特定スロットでは探索空間セット#1と探索空間セット#2の内の一つをモニタリングすることができる。
【0096】
端末は、スロット内で複数個のPDCCHモニタリング位置を持つ場合に対する端末能力報告を、各サブキャリア間隔ごとに行い、この時、Spanの概念を用いる。
Spanは、スロット内で端末がPDCCHをモニタリングすることができる連続的なシンボルを意味し、各PDCCHモニタリング位置は、1個のSpan内にある。
Spanは、(X,Y)で表現することができるが、ここで、Xは、連続的な2つのSpanの第1シンボル間で分離する必要がある最小シンボル個数を意味し、Yは、1個のSpan内でPDCCHをモニタリングすることができる連続的なシンボル個数を意味する。
この時、端末は、Span内でSpanの最初シンボルからYシンボル内の区間までPDCCHをモニタリングする。
【0097】
図5bは、無線通信システムで端末がスロット内で複数個のPDCCHモニタリング位置を持つことができる場合を、Spanを介して示す図である。
Spanは、(X,Y)=(7,4)、(4,3)、(2,2)が可能であり、3つの場合、それぞれが図5b内の(5b-00)、(5b-05)、(5b-10)と表現される。
【0098】
例えば、(5b-00)は、(7,4)と表現することができるSpanがスロット内で2個が存在する場合を表現した。
2個のSpanの第1シンボルの間の間隔がX=7と表現され、各Spanの第1シンボルから総Y=3個のシンボル内でPDCCHモニタリング位置が存在し、Y=3シンボル内に探索空間1と2がそれぞれ存在することを示された。
また他の一例で、(5b-05)では(4,3)と表現することができるSpanがスロット内で総3個が存在する場合を表現し、第2と第3のSpanの間の間隔は、X=4より大きいX’=5シンボルほど離れていることを示した。
【0099】
上述した共通探索空間及び端末-特定探索空間が位置するスロット位置は、表10-1の「monitoringSymbolsWitninSlot」パラメーターに指示され、スロット内のシンボル位置は、表9の「monitoringSymbolsWithinSlot」パラメーターを介してビットマップに指示される。
一方、端末が、探索空間モニタリングが可能なスロット内のシンボル位置は、次の端末能力(UE capability)を介して基地局に報告される。
【0100】
・端末能力1(以後、FG3-1で表現):本端末能力は、次の表10-1のように、タイプ1及びタイプ3共通探索空間又は端末-特定探索空間に対するモニタリング位置(monitoring occasion:MO)がスロット内の一つ存在する場合、当該MO位置がスロット内の最初3シンボル内に位置する時、当該MOをモニタリング可能な力量を意味する。本端末能力はNRをサポートするすべての端末がサポートしなければならない義務的(mandatory)力量として本力量のサポートをするか否かは、基地局に明示的に報告されない。
【0101】
【表10-1】
【0102】
・端末能力2(以後、FG3-2で表現):本端末能力は、次の表10-2のように、共通探索空間又は端末-特定探索空間に対するモニタリング位置(monitoring occasion:MO)がスロット内の一つ存在する場合、当該MOの開始シンボル位置に関係なくモニタリング可能な力量を意味する。本端末能力は、端末が選択的にサポート可能で(optional)、本力量のサポートをするか否かは、基地局に明示的に報告される。
【0103】
【表10-2】
【0104】
・端末能力3(以後、FG3-5、3-5a、3-5bで表現):本端末能力は、次の表10-3(1)~(4)(表10-3(1)~(4)は、一連で続くもの。)のように、共通探索空間又は端末-特定探索空間に対するモニタリング位置(monitoring occasion:MO)がスロット内の複数個存在する場合、端末がモニタリング可能なMOのパターンを指示する。上述したパターンは互いに異なるMOの間の開始シンボルの間の間隔X、及び一つのMOに対する最大シンボル長さYで構成される。端末がサポートする(X,Y)の組み合わせは、{(2,2)、(4,3)、(7,3)}の内の一つが又は複数個であれば良い。本端末能力は、端末が選択的にサポート可能で(optional)、本力量のサポートをするか否か及び上述した(X,Y)組み合わせは、基地局に明示的に報告される。
【0105】
【表10-3(1)】
【表10-3(2)】
【表10-3(3)】
【表10-3(4)】
【0106】
端末は、上述した端末能力2及び/又は端末能力3でサポートするか否か及び関連パラメーターを基地局に報告することができる。
基地局は、報告を受けた端末能力に基づいて共通探索空間及び端末-特定探索空間に対する時間軸リソース割り当てを行う。
リソース割り当ての際、基地局は、端末がモニタリング不可能な位置にMOを位置させないようにする。
【0107】
複数個の探索空間セットが端末に設定された場合、端末がモニタリングしなければならない探索空間セットを決定する方法において以下の条件が考慮される。
【0108】
もし、端末が上位レイヤーシグナリングである「monitoringCapabilityConfig-r16」の値が、「r15monitoringcapability」と設定されている場合、端末は、モニタリングできるPDCCH候補群の数と全体探索空間(ここで、全体探索空間とは複数個の探索空間セットのunion領域に該当する全体CCEセットを意味)を構成するCCEの個数に対する最大値をスロット別に定義し、もし、「monitoringCapabilityConfig-r16」の値が「r16monitoringcapability」と設定されている場合、端末は、モニタリングできるPDCCH候補群の数と全体探索空間(ここで、全体探索空間とは複数個の探索空間セットのunion領域にあたる全体CCEセットを意味)を構成するCCEの個数に対する最大値をSpan別に定義する。
【0109】
上記のように上位レイヤーシグナリングの設定値によって、端末がモニタリングできるPDCCH候補群の最大個数であるMμは、スロット基準と定義される場合、以下の表11-1のように定義され、「15・2μ」kHzのサブキャリア間隔で設定されたセルでは、これを、Span単位で定義する場合、以下の表11-2のように定義される。
【表11-1】
【表11-2】
【0110】
上記のように上位レイヤーシグナリングの設定値によって、全体探索空間(ここで、全体探索空間とは複数個の探索空間セットのunion領域に該当する全体CCEセットを意味)を構成するCCEの最大個数であるCμは、以下の表11-3によって定義され、サブキャリア間隔が「15・2μ」kHzと設定されたセルのスロット基準と定義され、Span単位で定義される場合、以下の表11-4のようになる。
【表11-3】
【表11-4】
【0111】
説明の便宜のために、特定時点で上記条件1、2の両方を満足させる状況を“条件A”と定義する。
したがって、条件Aを満足させないことは、上記条件1、2の内の少なくとも一つの条件を満足させないことを意味することができる。
基地局の探索空間セットの設定によって特定時点で条件Aを満足しない場合が発生する可能性がある。
特定時点で条件Aを満足しない場合、端末は、当該時点で条件Aを満足するように設定された探索空間セット中で一部のみを選択してモニタリングでき、基地局は、選択された探索空間セットにPDCCHを送信する。
【0112】
全体設定された探索空間セット中でいくつかの探索空間を選択する方法は、以下の方法に従う。
【0113】
特定時点(スロット)でPDCCHに対する条件Aを満足させることができない場合、端末は、(又は基地局は)当該時点に存在する探索空間セット中で探索空間タイプが共通探索空間と設定されている探索空間セットを端末-特定探索空間に設定された探索空間セットより優先的に選択する。
【0114】
共通探索空間に設定されている探索空間セットが全部選択された場合(すなわち、共通探索空間に設定されているすべての探索空間を選択した後にも条件Aを満足する場合)、端末は、(又は基地局は)端末-特定探索空間に設定されている探索空間セットを選択する。
この時、端末-特定探索空間に設定されている探索空間セットが複数個の場合、探索空間セットインデックス(Index)が低い探索空間セットがより高い優先順位を持つ。
優先順位を考慮して端末-特定探索空間セットを条件Aが満足される範囲内で選択する。
【0115】
無線通信システムにおいて、一つ以上の互いに異なるアンテナポート(若しくは、一つ以上のチャンネル、シグナル及びこれらの組み合わせで取り替えられることも可能であるが今後の本発明の説明では便宜のために互いに異なるアンテナポートで統一して指称する)は、以下の[表12]のようなQCL(quasi co-location)設定によって互いに関連付ける(associate)ことができる。
「TCI state」は、PDCCH(若しくは、PDCCH DMRS)と異なるRS又はチャンネルの間のQCL関係を公知するためのもので、特定の基準アンテナポートA(reference RS #A)と他の目的のアンテナポートB(target RS #B)が互いにQCLされている(QCLed)ことは、端末がアンテナポートAで推定された「large-scale」チャンネルパラメーター中の一部又は全部をアンテナポートBからのチャンネル測定に適用するのが許容されることを意味する。
【0116】
QCLは、
1)「average delay」及び「delay spread」に影響を受ける「time tracking」、
2)「Doppler shift」及び「Doppler spread」に影響を受ける「frequency tracking」、
3)「average gain」に影響を受けるRRM(radio resource management)、
4)「spatial parameter」に影響を受けるBM(beam anagement)など状況によって互いに異なるパラメーターを関連させる必要がある。
【0117】
これによりNRでは、以下の表12のような4つのタイプのQCL関係をサポートする。
【表12】
【0118】
「spatial RX parameter」は、「Angle of arrival(AoA)」、「Power Angular Spectrum(PAS)of AoA」、「Angle of departure(AoD)」、「PAS of AoD」、「transmit/receive channel correlation」、「transmit/receive beamforming」、「spatial channel correlation」など多様なパラメーターの内の一部又は全部を総称する。
【0119】
QCL関係は、以下の表13のように「RRC parameter TCI-State」及び「QCL-Info」を介して端末に設定されることが可能である。
表13を参照すると、基地局は、端末に一つ以上の「TCI state」を設定して「TCI state」のIDを参照するRS、すなわち、「target RS」に対する最大2つのQCL関係(qcl-Type1、qcl-Type2)を通知する。
この時、各「TCI state」が含む各QCL情報(QCL-Info)は、当該QCL情報が示す「reference RS」の「serving cell index」及び「BWP index」、及び「reference RS」の種類及ID、及び表12のような「QCL type」を含む。
【0120】
【表13】
【0121】
図7は、本発明の一実施形態による無線通信システムで「TCI state」設定による基地局ビーム割り当ての一例を示す図である。
図7を参照すると、基地局は、互いに異なるN個のビームに対する情報を互いに異なるN個の「TCI state」を介して端末に伝達する。
【0122】
例えば、図7のようにN=3の場合、基地局は、3つの「TCI states」(700、705、710)に含まれる「qcl-Type2」パラメーターが互いに異なるビームに該当する「CSI-RS」又はSSBに関連して「QCL type D」に設定されるように互いに異なる「TCI state」(700、705、もしくは710)を参照するアンテナポートが互いに異なる「spatial Rx parameter」すなわち、互いに異なるビームと関連していることを公知する。
【0123】
以下の表14-1~表14-5では、targetアンテナポート種類による有効な「TCI state」設定を示す。
表14-1は、targetアンテナポートが「CSI-RS for tracking(TRS)」の場合、有効な「TCI state」設定を示す。
TRSは、「CSI-RS」の内のrepetitionパラメーターが設定されず「trs-Info」がtrueと設定された「NZP CSI-RS」を意味する。
表14-1で3番の設定の場合、「aperiodic TRS」のために用いられる。
【0124】
Targetアンテナポートが「CSI-RS for tracking(TRS)」の場合、有効な「TCI state」設定
【表14-1】
【0125】
表14-2は、targetアンテナポートが「CSI-RS for CSI」の場合、有効な「TCI state」設定を示す。
「CSI-RS for CSI」は、「CSI-RS」の内の繰り返しを示すパラメーター(例えば、repetitionパラメーター)が設定されず「trs-Info」もtrueに設定されない「NZP CSI-RS」を意味する。
【0126】
Targetアンテナポートが「CSI-RS for CSI」の場合、有効な「TCI state」設定
【表14-2】
【0127】
表14-3は、targetアンテナポートが「CSI-RS for beam management(BM)」、(CSI-RS for L1 RSRP reportingと同じ意味)の場合、有効な「TCI state」設定を示す。
「CSI-RS for BM」は、「CSI-RS」の内のrepetitionパラメーターが設定されてOn又はOffの値を持って、「trs-Info」がtrueと設定されない「NZP CSI-RS」を意味する。
【0128】
Targetアンテナポートが「CSI-RS for BM」(for L1 RSRP reporting)の場合、有効な「TCI state」設定
【表14-3】
【0129】
表14-4は、targetアンテナポートが「PDCCH DMRS」の場合、有効な「TCI state」設定を示す。
【0130】
Targetアンテナポートが「PDCCH DMRS」の場合、有効な「TCI state」設定
【表14-4】
【0131】
表14-5は、targetアンテナポートが「PDSCH DMRS」の場合、有効な「TCI state」の設定を示す。
【0132】
Targetアンテナポートが「PDSCH DMRS」の場合、有効な「TCI state」設定
【表14-5】
【0133】
表14-1~表14-5による代表的なQCL設定方法は各段階別のtargetアンテナポート及referenceアンテナポートを、“SSB”->“TRS”->“CSI-RS for CSI、又はCSI-RS for BM、又はPDCCH DMRS、又はPDSCH DMRS”のように設定して操作することができる。
これを介してSSB及びTRSから測定することができる統計的特性を各アンテナポートまで関連させて端末の受信動作を助けることが可能である。
【0134】
具体的には、「PDCCH DMRS」アンテナポートに適用可能な「TCI state」組み合わせは、以下の表14-6の通りである。
表14-6から4番目の行は、RRC設定以前に端末が仮定する組み合わせでRRC以後設定は不可能である。
【0135】
【表14-6】
【0136】
NRではPDCCHビームに対する動的割り当てのために図8に示すような階層的シグナリング方法をサポートする。
図8は、本発明の一実施形態による無線通信システムでPDCCHに対する「TCI state」割り当て方法の一例を示す図である。
【0137】
図8を参照すると、基地局は、RRCシグナリング800を介してN個の「TCI states」(805、810、…、820)を端末に設定し、このうちの一部をCORESETのための「TCI state」と設定する(825)。
以後、基地局は、CORESETのための「TCI states」(830、835、840)の内の一つを、「MAC CE」シグナリングを介して端末に指示する(845)。
以後、端末は、「MAC CE」シグナリングによって指示される「TCI state」が含むビーム情報に基づいてPDCCHを受信する。
【0138】
図9は、本発明の一実施形態による無線通信システムで「PDCCH DMRS」のための「TCI indication MAC CE」シグナリング構造を示す図である。
図9を参照すると、「PDCCH DMRS」のための「TCI indication MAC CE」シグナリングは、2byte(16 bits)から構成されて1ビットのreservedビット910、5ビットの「serving cell ID」915、2ビットの「BWP ID」920、2ビットの「CORESET ID」925及6ビットの「TCI state ID」930を含む。
【0139】
図10は、本発明の一実施形態による無線通信システムでCORESET及び「search space」ビーム設定例示を示す図である。
図10を参照すると、基地局は、CORESET1000設定に含まれる「TCI state list」の内の一つを「MAC CE」シグナリングを介して指示する(1005)。
以後、また他の「MAC CE」シグナリングを介して他の「TCI state」が当該CORESETに指示される前まで、端末は、CORESETに接続される一つ以上の「search space」(1010、1015、1020)にはいずれも同じQCL情報(beam #1)1005が適用されるものと見做す。
前述した「PDCCH beam」割り当て方法は、「MAC CE」シグナリングdelayより速いビーム変更を指示することが難しく、また、「search space」特性に関係なくCORESET別で全部同じビームを一括適用するようになる欠点があり、フレキシブルな「PDCCH beam」操作が難しい。
以下、本発明の実施形態では、よりフレキシブルな「PDCCH beam」設定及び操作方法を提供する。
以下、本発明の実施形態を説明するにあたり、説明の便宜のために複数に区分される例示を提供するがこれらは互いに排他的ことではなく、状況によって互いに適切に結合して適用が可能である。
【0140】
基地局は、端末に特定制御領域に対して一つ又は複数個の「TCI state」を設定することができ、設定された「TCI state」の内の一つを「MAC CE」活性化コマンドを介して活性化することができる。
例えば、制御領域#1に「TCI state」で{TCI state#0、TCI state#1、TCI state#2}が設定され、基地局は、「MAC CE」を介して制御領域#1に対する「TCI state」で「TCI state#0」を仮定するように活性化するコマンドを端末に送信する。
端末は、「MAC CE」に受信した「TCI state」に対する活性化コマンドに基づいて、活性化された「TCI state」内のQCL情報に基づいて当該制御領域のDMRSを正しく受信する。
【0141】
インデックスが「0」と設定された制御領域(制御領域#0)に対し、もし、端末が制御領域#0の「TCI state」に対する「MAC CE」活性化コマンドを受信することができない場合、端末は、制御領域#0から送信されるDMRSに対して初期接続過程又はPDCCHコマンドでトリガー(Trigger)されないノン-コンテンション(Non-contention)基盤ランダムアクセス過程で識別されたSS/PBCHブロックとQCLされたと仮定する。
【0142】
インデックスが「0」ではない他の値と設定された制御領域(制御領域#X)に対し、もし、端末が制御領域#Xに対する「TCI state」が設定することができないか、一つ以上の「TCI state」が設定されるがこの中の一つを活性化する「MAC CE」活性化コマンドを受信することができない場合、端末は、制御領域#Xから送信されるDMRSに対して初期接続過程で識別されたSS/PBCHブロックとQCLされたと仮定する。
【0143】
図11は、本発明の一実施形態による無線通信システムでPDSCH(physical downlink shared channel)の周波数軸リソース割り当て例を示す図である。
図11は、NR無線通信システムで、上位レイヤーを介して設定可能な「type 0」(11-00)、「type 1」(11-05)、及び動的変更(dynamic switch)(11-10)の3つの周波数軸リソース割り当て方法を示す図である。
【0144】
図11を参照すると、もし、上位レイヤーシグナリングを介して端末が「resource type0」だけを用いるように設定された場合(11-00)、当該端末にPDSCHを割り当てる一部ダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)は、NRBG個のビットから構成されるビットマップを含む。
このための条件は、以後でさらに説明する。
この時、NRBGは、BWPインジケーター(indicator)が割り当てるBWPサイズ(size)及び上位レイヤーパラメーター「rbg-Size」によって以下の[表15-1]のように決定されるRBG(resource block group)の数を意味し、ビットマップによって1で表示されるRBGにデータが送信される。
【0145】
【表15-1】
【0146】
もし、上位レイヤーシグナリングを介して端末が「resource type 1」だけを用いるように設定された場合(11-05)、当該端末にPDSCHを割り当てる一部DCIは、
個のビットで構成される周波数軸リソース割り当て情報を含む。
このための条件は以後にさらに説明する。
基地局はこれを介して「starting VRB11-20」とこれから連続的に割り当てられる周波数軸リソースの長さ(11-25)を設定する。
【0147】
もし、上位レイヤーシグナリングを介して端末が「resource type 0」と「resource type 1」の両方を用いるように設定された場合(11-10)、当該端末にPDSCHを割り当てる一部DCIは、「resource type 0」を設定するためのpayload(11-15)と「resource type 1を設定するためのpayload(11-20、11-25)の内の大きい値(11-35)のビットで構成される周波数軸リソース割り当て情報を含む。
このための条件は、以後でさらに説明する。
この時、DCI内の周波数軸リソース割り当て情報の最上位ビット(MSB)に、一つのビットが追加され、当該ビットが‘0’の値の場合、「resource type 0」を用いることが指示され、‘1’の値の場合、「resource type 1」を用いることが指示される。
【0148】
以下では、次世代移動通信システム(5G又はNRシステム)でのデータチャンネルに対する時間ドメインリソース割り当て方法を説明する。
【0149】
基地局は、端末にダウンリンクデータチャンネル(physical downlink shared channel:PDSCH)及びアップリンクデータチャンネル(physical uplink shared channel:PUSCH)に対する時間ドメインリソース割り当て情報に対するテーブル(Table)を、上位階層シグナリング(例えば RRCシグナリング)と設定する。
PDSCHに対しては、最大「maxNrofDL-Allocations=16」個のエントリー(Entry)で構成されたテーブルが設定され、PUSCHに対しては、最大「maxNrofUL-Allocations=16」個のエントリー(Entry)から構成されたテーブルが設定される。
一実施形態で、時間ドメインリソース割り当て情報には「PDCCH-to-PDSCH」スロットタイミング(PDCCHを受信した時点と受信したPDCCHがスケジューリングするPDSCHが送信される時点の間のスロット単位の時間間隔に相当する、K0と表記する)、「PDCCH-to-PUSCH」スロットタイミング(PDCCHを受信した時点と受信したPDCCHがスケジューリングするPUSCHが送信される時点の間のスロット単位の時間間隔に相当する、K2と表記する)、スロット内でPDSCH又はPUSCHがスケジューリングされた開始シンボルの位置及び長さに対する情報、PDSCH又はPUSCHのマッピングタイプなどが含まれ得る。
例えば、以下の[表15-2]又は[表15-3]のような情報が基地局から端末に送信される。
【0150】
【表15-2】
【0151】
【表15-3】
【0152】
基地局は、上述した時間ドメインリソース割り当て情報に対するテーブルのエントリーの内の一つを、L1シグナリング(例えば、DCI)を介して端末に通知する(例えば、DCI内の‘時間ドメインリソース割り当て’フィールドと指示される)。
端末は、基地局から受信したDCIに基づいてPDSCH又はPUSCHに対する時間ドメインリソース割り当て情報を取得する。
【0153】
図12は、本発明の一実施形態による無線通信システムでPDSCHの時間軸リソース割り当て例を示す図である。
図12を参照すると、基地局は、上位レイヤーを用いて設定されるデータチャンネル(data channel)及び制御チャンネル(control channel)のサブキャリア間隔(subcarrier spacing:SCS)(μPDSCH、μPDCCH)、スケジューリングオフセット(scheduling offset)(K0)値、及びDCIを介して動的に指示される一つのslot内の「OFDM symbol」開始位置(12-00)と長さ(12-05)によってPDSCHリソースの時間軸位置を指示する。
【0154】
図13aは、本発明の一実施形態による無線通信システムにおいてデータチャンネル(data channel)及び制御チャンネル(control channel)のサブキャリア間隔による時間軸リソース割り当て例を示す図である。
図13aを参照すると、データチャンネル及び制御チャンネルのサブキャリア間隔が同じ場合(13a-00)、(μPDSCH=μPDCCH)、データと制御のためのスロット番号(slot number)が同じであるため、基地局及び端末は、予め定められたスロットオフセット(slot offset)K0に合わせて、スケジューリングオフセット(scheduling offset)を生成する。
一方、データチャンネル及び制御チャンネルのサブキャリア間隔が異なる場合(13a-05)(μPDSCH≠μPDCCH)、データと制御のためのスロット番号(slot number)が異なるため、基地局及び端末は、PDCCHのサブキャリア間隔を基準とし、予め定められたスロットオフセット(slot offset)K0に合わせてスケジューリングオフセット(scheduling offset)を生成する。
【0155】
次に、端末の「Sounding Reference Signal(SRS)」送信を用いたアップリンクチャンネル推定方法に対して述べる。
基地局は、端末にSRS送信のための設定情報を伝達するためにアップリンクBWPごとに少なくとも一つの「SRS configuration」を設定し、また、「SRS configuration」ごとに少なくとも一つの「SRS resource set」を設定する。
例えば、基地局と端末は、「SRS resource set」に関する情報を伝達するために以下のような上位シグナリング情報を取り交わすことができる。
【0156】
・srs-ResourceSetId:「SRS resource set」インデックス
・srs-ResourceIdList:「SRS resource set」で参照する「SRS resource」インデックスのセット
・resourceType:「SRS resource set」で参照する「SRS resource」の時間軸送信設定で、‘periodic’、‘semi-persistent’、‘aperiodic’の内の一つに設定され。もし、‘periodic’又は‘semi-persistent’に設定される場合、「SRS resource set」の使用先によって「associated CSI-RS」情報が提供される。もし、‘aperiodic’に設定される場合、非周期的「SRS resource」トリガーリスト、スロットオフセット情報が提供されることができ、「SRS resource set」の使用先によって「associated CSI-RS」情報が提供される。
・usage:「SRS resource set」で参照する「SRS resource」の使用先に対する設定で、‘beamManagement’、‘codebook’、‘nonCodebook’、‘antennaSwitching’のうちの一つと設定されることができる、及び/又は
・alpha、p0、pathlossReferenceRS、「srs-PowerControlAdjustmentStates」:「SRS resource set」で参照する「SRS resource」の送信電力調節のためのパラメーター設定を提供する。
【0157】
端末は、「SRS resource set」で参照する「SRS resource」インデックスのセットに含まれた「SRS resource」は、「SRS resource set」に設定された情報に従うことを理解することができる。
【0158】
また、基地局と端末は、「SRS resource」に対する個別設定情報を伝達するために上位レイヤーシグナリング情報を送受信する。
例えば、「SRS resource」に対する個別設定情報は、「SRS resource」のスロット内の時間-周波数軸マッピング情報を含み、これは「SRS resource」のスロット内の又はスロットの間周波数ホッピング(hopping)に対する情報を含み得る。
また、「SRS resource」に対する個別設定情報は。「SRS resource」の時間軸送信設定を含むことができ、‘periodic’、‘semi-persistent’、‘aperiodic’の内の一つと設定することができる。
これは、「SRS resource」が含まれた「SRS resource set」のような時間軸送信設定を持つように制限することができる。
もし、「SRS resource」の時間軸送信設定が‘periodic’又は‘semi-persistent’と設定される場合、追加的に「SRS resource」送信周期及びスロットオフセット(例えば、「periodicityAndOffset」)が時間軸送信設定に含まれ得る。
【0159】
基地局は、RRCシグナリング又は「MAC CE」シグナリングを含む上位レイヤーシグナリング、又はL1シグナリング(例えば、DCI)を介して端末にSRS送信を活性化(activation)又は非活性化(deactivation)するかトリガーする。
例えば、基地局は、端末に上位レイヤーシグナリングを介して周期的SRS送信を活性化又は非活性化する。
基地局は、上位レイヤーシグナリングを介して「resourceType」がperiodicに設定された「SRS resource set」を活性化するように指示することができ、端末は活性化された「SRS resource set」で参照する「SRS resource」に基づいてSRSを送信する。
送信される「SRS resource」のスロット内の時間-周波数軸リソースマッピングは、「SRS resource」に設定されたリソースマッピング情報によって、送信周期及びスロットオフセットを含むスロットマッピングは、「SRS resource」に設定された「periodicityAndOffset」による。
また、送信する「SRS resource」に適用する「spatial domain transmission filter」は、「SRS resource」に設定された「spatial relation info」を参照し、又は、「SRS resource」が含まれた「SRS resource set」に設定された「associated CSI-RS」情報を参照する。
端末は、上位レイヤーシグナリングを介して活性化された周期的「SRS resource」に対して活性化されたアップリンクBWP内で「SRS resource」に基づいてSRSを送信する。
【0160】
例えば、基地局は、端末に上位レイヤーシグナリングを介して「semi-persistent SRS」送信を活性化又は非活性化する。
基地局は、「MAC CE」シグナリングを介して「SRS resource set」を活性化するように指示し、端末は、活性化された「SRS resource set」で参照する「SRS resource」に基づいてSRSを送信する。
「MAC CE」シグナリングを介して活性化される「SRS resource set」は、resourceTypeが「semi-persistent」に設定された「SRS resource set」に限定される。
送信する「SRS resource」のスロット内の時間-周波数軸リソースマッピングは、「SRS resource」に設定されたリソースマッピング情報によって、送信周期及びスロットオフセットを含むスロットマッピングは、「SRS resource」に設定された「periodicityAndOffset」による。
また、送信する「SRS resource」に適用する「spatial domain transmission filter」は、「SRS resource」に設定された「spatial relation info」を参照し、又は、「SRS resource」が含まれた「SRS resource set」に設定された「associated CSI-RS」情報を参照する。
もし、「SRS resource」に「spatial relation info」が設定されている場合、これに基づくのではなく半持続的SRS送信を活性化する「MAC CE」シグナリングを介して伝達される「spatial relation info」に対する設定情報を参照して「spatial domain transmission filter」が決定される。
端末は、上位レイヤーシグナリングを介して活性化された半持続的「SRS resource」に対して活性化されたアップリンクBWP内で「SRS resource」に基づいてSRSを送信する。
【0161】
例えば、基地局は、端末にDCIを介して非周期的SRS送信をトリガーする。
基地局は、DCIの「SRS request」フィールドを介して非周期的「SRS resource」トリガー(「aperiodicSRS-ResourceTrigger」)の内の一つを指示する。
端末は、「SRS resource set」の設定情報中、非周期的「SRS resource」トリガーリストでDCIを介して指示された非周期的「SRS resource」トリガーを含む「SRS resource set」がトリガーされたものとして理解することができる。
端末は、トリガーされた「SRS resource set」で参照する「SRS resource」に基づいてSRSを送信する。
送信する「SRS resource」のスロット内の時間-周波数軸リソースマッピングは、「SRS resource」に設定されたリソースマッピング情報に従う。
また、送信する「SRS resource」に対するスロットマッピングは、DCIを含むPDCCHと「SRS resource」の間のスロットオフセットを介して決定され、これは、「SRS resource set」に設定された「slot offset」のセットに含まれた値を参照する。
具体的には、DCIを含むPDCCHと「SRS resource」の間のスロットオフセットは、「SRS resource set」に設定された「slot offset」のセットに含まれたオフセット値の中にDCIの「time domain resource assignment」フィールドで指示した値を適用する。
また、送信する「SRS resource」に適用する「spatial domain transmission filter」は、「SRS resource」に設定された「spatial relation info」を参照し、又は「SRS resource」が含まれた「SRS resource set」に設定された「associated CSI-RS」情報を参照する。
端末は、DCIを介してトリガーされた非周期的「SRS resource」に対して活性化されたアップリンクBWP内で「SRS resource」に基づいてSRSを送信する。
【0162】
基地局が端末にDCIを介して「aperiodic SRS」送信をトリガーする場合、端末が「SRS resource」に対する設定情報を適用してSRSを送信するため、「aperiodic SRS」送信をトリガーするDCIを含むPDCCHと送信するSRS間の最小限のタイムインターバル(minimum time interval)が必要な場合がある。
端末のSRS送信のための「time interval」は、「aperiodic SRS送信をトリガーするDCIを含むPDCCHの最後のシンボルから送信するSRS resource(s)」の内の最初に送信される「SRS resource」がマッピングされた第1シンボルの間のシンボル数と定義することができる。
「Minimum time interval」は、端末がPUSCH送信を準備するために必要な「PUSCH preparation procedure time」を参照して定める。
【0163】
また、「minimum time interval」は、送信する「SRS resource」を含む「SRS resource set」の使用先によって他の値を持ち得る。
例えば、「minimum time interval」は、端末の「PUSCH preparation procedure time」を参照して端末のcapabilityによる端末処理能力を考慮して定義されたN2シンボルで定めることができる。
また、送信する「SRS resource」を含む「SRS resource set」の使用先を考慮して「SRS resource set」の使用先が‘codebook’又は‘antennaSwitching’と設定された場合、「minimum time interval」をN2シンボルで定め、「SRS resource set」の使用先が‘nonCodebook’又は‘beamManagement’と設定された場合、「minimum time interval」を「N2+14」シンボルで定める。
端末は、非周期的SRS送信のための「time interval」が「minimum time interval」より大きいか同じの場合、非周期的SRSを送信し、非周期的SRS送信のための「time interval」が「minimum time interval」より小さい場合、非周期的SRSをトリガーするDCIを無視する。
【0164】
【表16-1】
【0165】
上記[表16-1]の「spatialRelationInfo」設定情報は、一つの「reference signal」を参照して当該「reference signal」のビーム情報当該SRS送信に用いられるビームに対して適用する。
例えば、「spatialRelationInfo」の設定は、以下の[表16-2]のような情報を含むことができる。
【0166】
【表16-2】
【0167】
「spatialRelationInfo」設定を参照すると、特定「reference signal」のビーム情報を用いるために参照しようとする「reference signal」のインデックスで、すなわち、SS/PBCHブロックインデックス、CSI-RSインデックス、又はSRSインデックスを設定することができる。
上位シグナリング「referenceSignal」は、どの「reference signal」のビーム情報を当該SRS送信に参照するかを指す設定情報であり、「ssb-Index」は、SS/PBCHブロックのインデックス、「csi-RS-Index」は、「CSI-RS」のインデックス、srsは、SRSのインデックスをそれぞれ意味する。
もし、上位シグナリング「referenceSignal」の値が‘ssb-Index’と設定されると、端末は、「ssb-Index」に該当するSS/PBCHブロックの受信時に利用した受信ビームを当該SRS送信の送信ビームとして適用する。
もし、上位シグナリング「referenceSignal」の値が、‘csi-RS-Index’と設定されると、端末は、「csi-RS-Index」に該当する「CSI-RS」の受信時の利用した受信ビームを当該SRS送信の送信ビームで適用する。
もし、上位シグナリング「referenceSignal」の値が、‘srs’と設定されると、端末は、srsに該当するSRSの送信時に利用した送信ビームを当該SRS送信の送信ビームとして適用する。
【0168】
次に、PUSCH送信のスケジューリング方式に対して説明する。
PUSCH送信は、DCI内の「UL grant」によって動的にスケジューリングされるか、「configured grant Type 1又はType 2」によって動作する。
PUSCH送信に対する動的スケジューリング指示は、「DCI format(0_0)又は(0_1)」を用いて可能である。
【0169】
「Configured grant Type 1」PUSCH送信は、DCI内の「UL grant」を受信せず、上位シグナリングを通じる[表16-3]の「rrc-ConfiguredUplinkGrant」を含む「configuredGrantConfig」の受信を介して準静的に設定される。
「Configured grant Type 2」PUSCH送信は、上位シグナリングを通じる[表16-3]の「rrc-ConfiguredUplinkGrant」を含まない「configuredGrantConfig」の受信以後、DCI内の「UL grant」によって半持続的にスケジューリングされる。
PUSCH送信が「configured grant」によって動作する場合、PUSCH送信に適用されるパラメーターは、上位シグナリングである[表16-4]の「pusch-Config」に提供される「dataScramblingIdentityPUSCH」、「txConfig」、「codebookSubset」、「maxRank」、「scaling of UCI-OnPUSCH」を除いては、[表16-3]の上位シグナリングである「configuredGrantConfig」を介して適用される。
端末が[表16-3]の上位シグナリングである「configuredGrantConfig」内の「transformPrecoder」が提供されると、端末は、「configured grant」によって動作するPUSCH送信に対して[表16-4]の「pusch-Config」内の「tp-pi2BPSK」を適用する。
【0170】
【表16-3】
【0171】
次にPUSCH送信方法に対して説明する。
PUSCH送信のためのDMRSアンテナポートは、SRS送信のためのアンテナポートと同じである。
PUSCH送信は、上位シグナリングである[表16-4]の「pusch-Config」内のtxConfigの値が‘codebook’又は‘nonCodebook’であるかによってcodebook基盤の送信方法と「non-codebook」基盤の送信方法にそれぞれ従う。
【0172】
上述したように、PUSCH送信は、「DCI format」(0_0又は0_1)を介して動的にスケジューリングされ、「configured grant」によって準静的に設定される。
もし、端末がPUSCH送信に対するスケジューリングを「DCI format」(0_0)を介して指示されると、端末は、「serving cell」内の活性化されたアップリンクBWP内で最小IDに対応する端末特定的な「PUCCH resource」に対応する「pucch-spatialRelationInfoID」を用いてPUSCH送信のためのビーム設定を行い、この時、PUSCH送信は、単一アンテナポートを基盤とする。
端末は、「pucch-spatialRelationInfo」を含む「PUCCH resource」が設定されないBWP内で、「DCI format」(0_0)を介してPUSCH送信に対するスケジューリングを期待しない。
もし、端末が、[表16-4]の「pusch-Config」内の「txConfig」を設定されない場合、端末は、「DCI format」(0_1)でスケジューリング受けることを期待しない。
【0173】
【表16-4】
【0174】
次に、codebook基盤のPUSCH送信に対して説明する。
Codebook基盤のPUSCH送信は、「DCI format」(0_0又は0_1)を介して動的にスケジューリングされ、「configured grant」によって準静的に動作する。
Codebook基盤のPUSCHが「DCI format」(0_1)によって動的にスケジューリングされるか、又は「configured grant」によって準静的に設定されると、端末は、「SRS Resource Indicator(SRI)」、「TPMI(transmission precoding matrix indicator)」、及び送信rank(PUSCH送信レイヤーの数)に基づいてPUSCH送信のためのprecoderを決定する。
【0175】
この時、SRIは、DCI内のフィールド「SRS resource indicator」を介して与えられるか上位シグナリングである「srs-ResourceIndicator」を介して設定される。
端末は、codebook基盤PUSCH送信時の少なくとも1個の「SRS resource」が設定され、最大2個まで設定され得る。
端末がDCIを介してSRIが提供される場合、当該SRIが示す「SRS resource」は、当該SRIを含むPDCCHより以前に送信された「SRS resource」中に、SRIに対応する「SRS resource」を意味する。
また、TPMI及び送信rankは、DCI内のフィールド「precoding information and number of layers」を介して与えられるか、上位シグナリングである「precodingAndNumberOfLayers」を介して設定される。
TPMIは、PUSCH送信に適用されるprecoderを指示するのに用いられる。
もし、端末が1個の「SRS resource」を設定された時には、TPMIは、設定された1個の「SRS resource」で適用されるprecoderを指示するのに用いられる。
もし、端末が複数個の「SRS resource」が設定された時には、TPMIは、SRIを介して指示される「SRS resource」で適用されるprecoderを指示するのに用いられる。
【0176】
PUSCH送信に用いられるprecoderは、上位シグナリングである「SRS-Config」内の「nrofSRS-Ports」値のような数のアンテナポート数を持つアップリンクコードブックで選択される。
Codebook基盤のPUSCH送信で、端末は、TPMIと上位シグナリングである「pusch-Config」内の「codebookSubset」に基づいてcodebookのsubsetを決定する。
上位シグナリングである「pusch-Config」内の「codebookSubset」は、端末が基地局に報告する「UE capability」に根拠して、‘fullyAndPartialAndNonCoherent’、‘partialAndNonCoherent’、又は‘nonCoherent’の内の一つと設定される。
もし、端末が「UE capability」で、‘partialAndNonCoherent’を報告する場合、端末は、上位シグナリングである「codebookSubset」の値が‘fullyAndPartialAndNonCoherent’と設定されることを期待しない。
また、もし、端末が、「UE capability」で、‘nonCoherent’を報告する場合、端末は、上位シグナリングである「codebookSubset」の値が‘fullyAndPartialAndNonCoherent’又は‘partialAndNonCoherent’と設定されることを期待しない。
上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内の「nrofSRS-Ports」が2個のSRSアンテナポートを指す場合、端末は、上位シグナリングである「codebookSubset」の値が‘partialAndNonCoherent’と設定されることを期待しない。
【0177】
端末は、上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内のusageの値が‘codebook’と設定された「SRS resource set」を1個設定され、当該「SRS resource set」内で1個の「SRS resource」がSRIを介して指示される。
もし、上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内のusage値が‘codebook’と設定された「SRS resource set」内に多くの「SRS resource」が設定されると、端末は、上位シグナリングである「SRS-Resource」内の「nrofSRS-Ports」の値がすべての「SRS resource」に対して同一値が設定されることを期待する。
【0178】
端末は、上位シグナリングによってusageの値が‘codebook’と設定された「SRS resource set」内に含まれた1個又は複数個の「SRS resource」に基づいて、基地局にSRSを送信し、基地局は端末が用いた「SRS resource」の内の1個を選択して当該「SRS resource」の送信ビーム情報を用いて端末がPUSCH送信を行うように指示する。
この時、codebook基盤PUSCH送信では、SRIが1個の「SRS resource」のインデックスを選択する情報で用いられてDCI内に含まれる。
追加的に、基地局は、端末がPUSCH送信に用いるTPMIとrankを指示する情報をDCIに含ませる。
端末は、上記SRIが指示する「SRS resource」を用い、当該「SRS resource」の送信ビームに基づいて指示されたrankとTPMIが指示するprecoderを適用してPUSCH送信を行う。
【0179】
次に、「non-codebook」基盤のPUSCH送信に対して説明する。
「Non-codebook」基盤のPUSCH送信は、「DCI format」(0_0又は0_1)を介して動的にスケジューリングされ、「configured grant」によって準静的に動作する。
上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内のusageの値が‘nonCodebook’と設定された「SRS resource set」内に少なくとも1個の「SRS resource」が設定された場合、端末は、「DCI format」(0_1)を介して「non-codebook」基盤PUSCH送信がスケジューリングされる。
【0180】
上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内のusageの値が‘nonCodebook’と設定された「SRS resource set」に対し、端末は、1個の接続されている「NZP CSI-RS resource」(non-zero power CSI-RS)が設定される。
端末は、「SRS resource set」と接続されている(又は、関連した)「NZP CSI-RS resource」に対する測定を介してSRS送信のためのprecoderに対する計算を行う。
もし、「SRS resource set」と接続されている(又は、関連した)「aperiodic NZP CSI-RS resource」の最後の受信シンボルと端末での「aperiodic SRS」送信の第1シンボルの間の差が42シンボルより少ない差があれば、端末は、SRS送信のためのprecoderに対する情報が更新されることを期待しない。
【0181】
上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内の「resourceType」の値が‘aperiodic’と設定されると、接続されている(又は、関連した)「NZP CSI-RS」は、「DCI format」(0_1又は1_1)内のフィールドである「SRS request」と指示される。
この時、接続されている(又は、関連した)「NZP CSI-RS resource」が非周期的「NZP CSI-RS resource」であれば、「DCI format」(0_1又は1_1)内のフィールド「SRS request」の値が‘00’ではない場合は、接続されている(又は、関連した)「NZP CSI-RS」が存在することを指す。
この時、当該DCIは、「cross carrier」又は「cross BWP」スケジューリングを指示しない場合もある。
また、「SRS request」の値が、もし、「NZP CSI-RS」の存在を指す場合、当該「NZP CSI-RS」は、「SRS request」フィールドを含むPDCCHが送信されたスロットに位置する。
この時、スケジューリングされたサブキャリアに設定された「TCI state」は、「QCL-TypeD」と設定されない。
【0182】
もし、周期的又は半持続的「SRS resource set」が設定されると、接続されている(又は、関連した)「NZP CSI-RS」は、上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内の「associatedCSI-RS」を介して指示される。
「Non-codebook」基盤送信に対し、端末は、「SRS resource」に対する上位シグナリングである「spatialRelationInfo」と上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内の「associatedCSI-RS」が共に設定されることを期待しない。
【0183】
端末は、複数個の「SRS resource」が設定された場合、PUSCH送信に適用するprecoderと送信rankを基地局が指示するSRIに基づいて決定する。
この時、SRIは、DCI内のフィールド「SRS resource indicator」を介して指示されるか、又は上位シグナリングである「srs-ResourceIndicator」を介して設定される。
上述したcodebook基盤のPUSCH送信のように、端末がDCIを介してSRIが提供される場合、当該SRIが示す「SRS resource」は、当該SRIを含むPDCCHより以前に送信された「SRS resourc」の中に、SRIに対応する「SRS resource」を意味する。
端末は、SRS送信に1個又は複数個の「SRS resource」を用い、1個の「SRS resource set」内に同じシンボルで同時送信が可能な最大「SRS resource」個数と最大「SRS resource」個数は、端末が基地局に報告する「UE capability」によって決定される。
この時、端末が同時に送信する「SRS resource」は、同じRBを占める。
端末は、各「SRS resource」別で1個のSRSポートを設定する。
上位シグナリングである「SRS-ResourceSet」内のusageの値が‘nonCodebook’と設定された「SRS resource set」は、1個だけ設定され、「non-codebook」基盤PUSCH送信のための「SRS resource」は、最大4個まで設定が可能である。
【0184】
基地局は、「SRS resource set」と接続された(又は、関連した)1個の「NZP-CSI-RS」を端末に送信し、端末は、当該「NZP-CSI-RS」受信時の測定した結果を基盤とし、当該「SRS resource set」内の1個又は複数個の「SRS resource」送信時に用いるprecoderを計算する。
端末は、usageが‘nonCodebook’と設定された「SRS resource set」内の1個又は複数個の「SRS resource」を基地局に送信する時の上記計算されたprecoderを適用し、基地局は、受信した1個又は複数個の「SRS resource」の内の1個又は複数個の「SRS resource」を選択する。
この時、「non-codebook」基盤PUSCH送信では、SRIが1個又は複数個の「SRS resource」の組み合わせを表現することができるインデックスを示して上記SRIはDCI内に含まれる。
この時、基地局の送信したSRIが指示する「SRS resource」の数は、PUSCHの送信レイヤーの数になり、端末は、各レイヤーに「SRS resource」送信に適用されたprecoderを適用してPUSCHを送信する。
【0185】
次に、PUSCH準備過程時間(PUSCH preparation procedure time)に対して説明する。
基地局が、端末に「DCI format」(0_0)又は「DCI format」(0_1)を用いてPUSCHを送信するようにスケジューリングする場合、端末は、DCIを介して指示された送信方法(「SRS resource」の送信フリーコーディング方法、送信レイヤー数、「spatial domain transmission filter」)を適用してPUSCHを送信するための「PUSCH preparation procedure time」が必要なことがある。
NRでは、これを考慮して「PUSCH preparation procedure time」を定義した。
端末の「PUSCH preparation procedure time」は、以下に示す[数式3]による。
【0186】
(数3)
proc,2=max((N+d2,1+d)(2048+144)κ2-μ+Text+ Tswitch,d2,2) ・・・数式3
【0187】
前述のTproc,2で、各変数は、以下のような意味を持つ。
【0188】
・N:端末のcapabilityによる端末処理能力(UE processing capability)1又は2とヌモロロジーμによって定められるシンボル数。
端末のcapability報告によって端末処理能力1に報告された場合、[表16-5]の値を持って、端末処理能力2に報告されて端末処理能力2を用いることができることが上位レイヤーシグナリングを介して設定された場合、[表16-6]の値を持つことができる。
【0189】
【表16-5】
【0190】
【表16-6】
【0191】
・d2,1:PUSCH送信の第1OFDMシンボルの「resource element」が全部DM-RSだけを含むように設定された場合、「0」、そうではない場合、「1」と定められるシンボル数。
・κ:64
・μ:μDL又はμULの内、Tproc,2がより大きくなる値による。μDLは、PUSCHをスケジューリングするDCIの含まれたPDCCHが送信されるダウンリンクのヌモロロジーを意味し、μULはPUSCHが送信されるアップリンクのヌモロロジーを意味する。
・T:1/(Δfmax・N)、Δfmax=480・10Hz、N=4096、を持つ。
・d2,2:PUSCHをスケジューリングするDCIがBWPスイッチングを指示する場合、BWPスイッチング時間に従い、そうではない場合、「0」を持つ。
・d:PUCCHと高い「priority index」を持つPUSCHと低い「priority index」を持つPUCCHのOFDMシンボルどうしの時間上でオーバーラップされる場合、高い「priority index」を持つPUSCHのd値が用いられる。そうではなければ、dは、「0」である。
・Text:端末が共有スペクトラムチャンネル接続方式を用いる場合、端末は、Textを計算して「PUSCH preparation procedure time」に適用する。そうではなければ、Ttextは、「0」と仮定する。及び/又は
・Tswitch:アップリンクスイッチング間隔がトリガーされた場合、Tswitchは、スイッチング間隔時間で仮定する。そうではなければ、「0」と仮定する。
【0192】
基地局と端末は、DCIを介してスケジューリングしたPUSCHの時間軸リソースマッピング情報とアップリンク-ダウンリンクの間のTA(timing advance)影響を考慮した時、PUSCHをスケジューリングしたDCIを含むPDCCHの最後のシンボルからTproc,2以後にCPが開始する最初アップリンクシンボルよりもPUSCHの最初シンボルが早く開始する場合、「PUSCH preparation procedure time」が十分ではないと判断する。
もし、そうではない場合、基地局と端末は、「PUSCH preparation procedure time」が十分であると判断する。
端末は、「PUSCH preparation procedure time」が十分な場合に限りPUSCHを送信し、「PUSCH preparation procedure time」が十分ではない場合、PUSCHをスケジューリングするDCIを無視する。
【0193】
次に、PUSCH繰り返し送信に対して説明する。
端末が「C-RNTI」、「MCS-C-RNTI」、又は「CS-RNTI」でスクランブリングされたCRCを含むPDCCH内の「DCI format」(0_1)でPUSCH送信をスケジューリングされた時、端末が上位レイヤーシグナリング「pusch-AggregationFactor」が設定されると、「pusch-AggregationFactor」ほどの連続されたスロットで同じシンボル割り当てが適用され、PUSCH送信は、単一ランク送信に制限される。
例えば、端末は、「pusch-AggregationFactor」ほどの連続されたスロットで同じTBを繰り返し、各スロット別で同じシンボル割り当てを適用する。
[表16-7]は、各スロット別でPUSCH繰り返し送信に対して適用する「redundancy version」を示したものである。
もし、端末が、複数個のスロットでPUSCH繰り返し送信を「DCI format」(0_1)でスケジューリングされ、上位レイヤーシグナリング「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」の情報によってPUSCH繰り返し送信が行うスロットの内の少なくとも一つのシンボルがダウンリンクシンボルで指示される場合、端末は、当該シンボルが位置するスロットでPUSCH送信を行わない。
【0194】
【表16-7】
【0195】
以下では、5Gシステムにおいてアップリンクデータチャネルの繰り返し送信について具体的に説明する。
5Gシステムにおいては、アップリンクデータチャンネルの繰り返し送信方法で2つのタイプ、PUSCH繰り返し送信タイプA、PUSCH繰り返し送信タイプBをサポートする。
端末は、上位レイヤーシグナリングでPUSCH繰り返し送信タイプA又はBの内の一つが設定される。
【0196】
<PUSCH繰り返し送信タイプAの一例>
・前述したように、一つのスロットの内で、時間ドメインリソース割り当て方法でアップリンクデータチャンネルのシンボル長さと開始シンボルの位置が決定されて基地局は、繰り返し送信回数を上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)又はL1シグナリング(例えば、DCI)を介して端末に通知する。及び
・端末は、基地局から受信した繰り返し送信回数に基づいて設定されたアップリンクデータチャンネルの長さと開始シンボルが同じのアップリンクデータチャンネルを連続されたスロットで繰り返し送信することができる。
この時、基地局が端末にダウンリンクで設定したスロット又は端末が設定されたアップリンクデータチャンネルのシンボルの内の少なくとも一つ以上のシンボルがダウンリンクと設定された場合、端末はアップリンクデータチャンネル送信を省略するが、アップリンクデータチャンネルの繰り返し送信回数はカウントする。
【0197】
<PUSCH繰り返し送信タイプBの一例>
・前述したように、一つのスロットの内で、時間ドメインリソース割り当て方法でアップリンクデータチャンネルの開始シンボルと長さが決定されて基地局は、繰り返し送信回数「numberofrepetitions」を上位シグナリング(例えばRRCシグナリング)又はL1シグナリング(例えば、DCI)を介して端末に通知する。及び
・先ず、設定されたアップリンクデータチャンネルの開始シンボルと長さに基づいてアップリンクデータチャンネルの「nominal repetition」が以下のように決定される。
n番目の「nominal repetition」が開始するスロットは、
によって与えられ、そのスロットで開始するシンボルは、
によって与えられる。
n番目nominal repetitionが終了されるスロットは、
によって与えられ、そのスロットで終了されるシンボルは、
によって与えられる。
ここでn=0,…、「numberofrepetitions-1」であり、Sは、設定されたアップリンクデータチャンネルの開始シンボル、Lは設定されたアップリンクデータチャンネルのシンボル長さを示す。
は、PUSCH送信が開始するスロットを示し、
スロット当たりシンボルの数を示す。
【0198】
・端末は、PUSCH繰り返し送信タイプBのために「invalid symbol」を決定する。
「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」又は「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」によってダウンリンクと設定されたシンボルは、PUSCH繰り返し送信タイプBのためのinvalidシンボルと決定される。
追加的に、上位階層パラメーター(例えば、「InvalidSymbolPattern」)でinvalidシンボルが設定される。
上位階層パラメーター(例えば、「InvalidSymbolPattern」)は、一つのスロット又は2つのスロットにかけたシンボルレベルビットマップを提供してinvalidシンボルが設定される。
ビットマップで、「1」は、invalidシンボルを示す。
追加的に、上位階層パラメーター(例えば、「periodicityAndPattern」)を介してビットマップの周期とパターンが設定される。
もし、上位階層パラメーター(例えば、「InvalidSymbolPattern」)が設定されて「InvalidSymbolPatternIndicator-ForDCIFormat(0_1)」又は「InvalidSymbolPatternIndicator-ForDCIFormat(0_2)」パラメーターが「1」を示すと、端末は、invalidシンボルパターンを適用し、パラメーターが「0」を示すと、端末はinvalidシンボルパターンを適用しない。
もし、上位階層パラメーター(例えば、「InvalidSymbolPattern」)が設定されて「InvalidSymbolPatternIndicator-ForDCIFormat(0_1)」又は「InvalidSymbolPatternIndicator-ForDCIFormat(0_2)」パラメーターが設定されない場合、端末はinvalidシンボルパターンを適用する。
【0199】
Invalidシンボルが決定された後、それぞれの「Nominal repetition」に対して、端末は、invalidシンボル以外のシンボルをvalidシンボルと考慮する。
それぞれの「nominal repetition」でvalidシンボルが、一つ以上が含まれると、「nominal repetition」は、一つ又はより多い「actual repetition」を含む。
ここで、各「actual repetition」は、一つのスロットの内でPUSCH繰り返し送信タイプBのために用いられることができるvalidシンボルの連続的なセットを含んでいる。
【0200】
図13bは、本発明の一実施形態による無線通信システムでPUSCH繰り返し送信タイプ Bの一例を示す図である。
端末は、アップリンクデータチャンネルの開始シンボルSを「0」と、アップリンクデータチャンネルの長さLが「14」と設定されて繰り返し送信回数が「16」と設定される。
【0201】
この場合、「Nominal repetition」は、連続された16個のスロットで示す(13b-01)。
その後、端末は各「nominal repetition」301でダウンリンクシンボルと設定されたシンボルは、invalidシンボルと決定する。
また、端末は、「invalid symbol pattern」(13b-02)で「1」と設定されたシンボルをinvalidシンボルと決定する。
各「nominal repetition」でinvalidシンボルではないvalidシンボルが一つのスロットで連続された1個以上のシンボルで構成される場合、「actual repetition」に設定されて送信される(13b-03)。
【0202】
また、PUSCH繰り返し送信に対し、「NR Release」16ではスロット境界を越える「UL grant」基盤PUSCH送信、及び「configured grant」基盤PUSCH送信に対して次のような追加的な方法を定義する。
【0203】
・方法1(mini-slot level repetition)の一例で、1個の「UL grant」を介し、1個のスロット内又は連続されたスロットの境界を越える2個以上のPUSCH繰り返し送信がスケジューリングされる。
また、方法1に対し、DCI内の時間領域リソース割り当て情報は、第1繰り返し送信のリソースを示す。
また、第1繰り返し送信の時間領域リソース情報と、各スロットの各シンボル別で決定されているアップリンク又はダウンリンク方向によって残り繰り返し送信の時間領域リソース情報を決定することができる。
各繰り返し送信は、連続されたシンボルを占める。
【0204】
・方法2(multi-segment transmission)の一例で、1個の「UL grant」を介して連続されたスロットで2個以上のPUSCH繰り返し送信がスケジューリングされる。
この時、各スロット別で1つの送信が指定されて各送信別で互いに異なる開始地点又は繰り返し長さが異なる。
また、方法2で、DCI内の時間領域リソース割り当て情報は、すべての繰り返し送信の開始地点と繰り返し長さを指す。
また、方法2を介して単一スロット内で繰り返し送信を行う場合、当該スロット内に連続されたアップリンクシンボルのバンドルが複数個存在する場合、各繰り返し送信は、各アップリンクシンボルバンドル別で行われる。
もし、当該スロット内に連続されたアップリンクシンボルのバンドルが唯一に存在する場合、「NR Release」15の方法にしたがって、1つのPUSCH繰り返し送信が行われる。
【0205】
・方法3の一例で、2個以上の「UL grant」を介して連続されたスロットで2個以上のPUSCH繰り返し送信がスケジューリングされる。
この時、各スロット別で1つの送信が指定され、n番目の「UL grant」は、(n-1)番目の「UL grant」にスケジューリングされたPUSCH送信が終了される前に受信することができる。
【0206】
・方法4の一例で、1個の「UL grant」又は1個の「configured grant」を介し、単一スロット内に1個又は複数個のPUSCH繰り返し送信、又は連続されたスロットの境界にかけて2個又はその以上のPUSCH繰り返し送信がサポートされる。
基地局が端末に指示する繰り返し回数は、名目上の値であるだけで、端末が実際に行うPUSCH繰り返し送信回数は、名目上の繰り返し回数より多い場合がある。
DCI内の、又は「configured grant」内の時間領域リソース割り当て情報は、基地局が指示する第1繰り返し送信のリソースを意味する。
残り繰り返し送信の時間領域リソース情報は、少なくとも第1繰り返し送信のリソース情報とシンボルのアップリンク又はダウンリンク方向を参照して決定される。
もし、基地局が指示する繰り返し送信の時間領域リソース情報がスロット境界にかけるかアップリンク/ダウンリンク転換地点を含む場合、当該繰り返し送信は、複数個の繰り返し送信に分けられる。
この時、1個のスロット内に各アップリンク期間別で1個の繰り返し送信を含む。
【0207】
以下では、5Gシステムでアップリンクデータチャンネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)の周波数ホッピング(frequency hopping)に対して具体的に説明する。
5Gではアップリンクデータチャンネルの周波数ホッピング方法で、各PUSCH繰り返し送信タイプごとに2つの方法をサポートする。
先ず、PUSCH繰り返し送信タイプAでは、「intra-slot」周波数ホッピングと「inter-slot」周波数ホッピングをサポートし、PUSCH繰り返し送信タイプBでは、「inter-repetition」周波数ホッピングと「inter-slot」周波数ホッピングをサポートする。
【0208】
PUSCH繰り返し送信タイプAでサポートする「intra-slot」周波数ホッピング方法は、端末が一つのスロット内の2つのホップ(hop)で周波数ドメインの割り当てられたリソースを設定された周波数オフセットほど変更して送信する方法である。
「Intra-slot」周波数ホッピングで各ホップの開始RBは、以下に示す数式4を介して表される。
【0209】
【数4】
【0210】
数式4で、i=0とi=1は、それぞれの第1のホップと第2のホップを示し、RBstrtは、「UL BWP」の内で開始RBを表されて周波数リソース割り当て方法から計算される。
RBoffsetは、上位階層パラメーターを介して2つのホップの間に周波数オフセットを表される。
第1のホップのシンボル数は、
と表されることができ、第2のホップのシンボル数は
と表されることができる。
は、一つのスロット内でのPUSCH送信の長さで、OFDMシンボル数で表される。
【0211】
次に、PUSCH繰り返し送信タイプAとBでサポートするi「nter-slot」周波数ホッピング方法は、端末が、各スロットごとに周波数ドメインの割り当てられたリソースを設定された周波数オフセットほど変更して送信する方法である。
「Inter-slot」周波数ホッピングで
スロットの間の開始RBは、以下に示す数式5を介して表される。
【0212】
【数5】
【0213】
数式5で、
は、「multi-slot」PUSCH送信で現在スロット番号、RBstartは、UL BWPの内で開始RBを表されて周波数リソース割り当て方法から計算される。
RBoffsetは、上位階層パラメーターを介して2つのホップの間に周波数オフセットを表される。
【0214】
次に、PUSCH繰り返し送信タイプBでサポートする「inter-repetition」周波数ホッピング方法は、各「nominal repetition」内の1個又は複数個の「actual repetition」に対する周波数ドメイン上で割り当てられたリソースを、設定された周波数オフセットほど移動して送信することである。
n番目の「nominal repetition」内の1個又は複数個の「actual repetition」に対する周波数ドメイン上で、開始RBのindexであるRBstart(n)は、以下に示す数式6による。
【0215】
【数6】
【0216】
数式6で、nは、「nominal repetition」のインデックス、RBoffsetは、上位階層パラメーターを介して2つのホップの間にRBオフセットを表される。
【0217】
LTE及びNRで、端末は、サービング基地局に接続された状態で当該基地局に端末がサポートする能力(capability)を報告する手順を行う。
以下の説明で、これを端末能力報告(UE capability report)と指称する。
【0218】
基地局は、接続状態の端末に能力報告をリクエストする端末能力照会(UE capability enquiry)メッセージを伝達する。
メッセージには基地局のRAT(radio access technology)type別の端末能力リクエストを含み得る。
「RAT type」別のリクエストにはサポートする周波数バンド組み合わせ情報などが含まれ得る。
また、端末能力照会メッセージの場合、基地局が送信する一つのRRCメッセージcontainerを介して複数の「RAT type」別の「UE capability」がリクエストされ、又は基地局は、各「RAT type」別の端末能力リクエストを含む端末能力照会メッセージを複数回含ませて端末に伝達する。
すなわち、一つのメッセージ内で端末能力照会が複数回繰り返されて、端末は、ここに該当する端末能力情報(UE capability information)メッセージを構成して複数回報告する。
次世代移動通信システムでは、NR、LTE、EN-DC(E-UTRA - NR dual connectivity)を含めたMR-DC(Multi-RAT dual connectivity)に対する端末能力リクエストができる。
また、端末能力照会メッセージは、一般的に端末が基地局と接続された以後、初期に送信されることが一般的であるが、基地局が必要な時にいかなる条件でもリクエストすることができる。
【0219】
上記段階で基地局から「UE capability」報告リクエスを受けた端末は、基地局からリクエストされた「RAT type」及びバンド情報によって端末capabilityを構成する。
以下にNRシステムで、端末が「UE capability」を構成する方法を整理した。
【0220】
1.もし、端末が基地局から「UE capability」リクエストに従い、LTE及び/又はNRバンドに対するリストが提供されると、端末は「EN-DC」と「NR stand alone」(SA)に対する「band combination」(BC)を構成する。
すなわち、基地局に「FreqBandList」でリクエストしたバンドに基づいて「EN-DC」と「NR SA」に対するBCの候補リストを構成する。
また、バンドの優先順位は、「FreqBandList」に記載した順に優先順位を持つ。
【0221】
2.もし、基地局が“eutra-nr-only”flag又は“eutra”flagをセッティングして「UE capability」報告をリクエストした場合、端末は上記の構成されたBCの候補リストの中で「NR SA BC」に対することは完全に除去する。
このような動作は、LTE基地局(eNB)が“eutra”capabilityをリクエストする場合のみ発生する可能性がある。
【0222】
3.以後、端末は、上記段階で構成されたBCの候補リストで「fallback BC」を除去する。
ここで、「fallback BC」は、任意のBCで最小一つのSCellに該当するバンドを除去することによって得ることができるBCを意味し、最小一つのSCellに該当するバンドを除去する前のBCが既に「fallback BC」をカバーすることができるから省略が可能である。
この段階は、「MR-DC」でも適用され、すなわち、LTEバンドも適用される。
この段階以後に残っているBCは、最終“候補BCリスト”である。
【0223】
4.端末は、上記の最終“候補BCリスト”でリクエストされた「RAT type」に当たるBCを選択して報告するBCを選択する。
本段階では、定められた手順に端末が「supportedBandCombinationList」を構成する。
すなわち、端末は、予め設定された「rat-Type」の手順に合わせて報告するBC及び「UE capability」を構成する。(nr->eutra-nr->eutra)。
また、構成された「supportedBandCombinationList」に対する「featureSetCombination」を構成し、「fallback BC」(同一又は低い段階のcapabilityを含んでいる)に対するリストが除去された候補BCリストで、“候補feature set combination”のリストを構成する。
上記の“候補feature set combination”は、NR及び「EUTRA-NR BC」に対する「feature set combination」を全部含み、「UE-NR-Capabilities」と「UE-MRDC-Capabilities」コンテナの「feature set combination」から得ることができる。
【0224】
5.また、もし、リクエストされた「rat Type」が「eutra-nr」であり、影響を与えると、「featureSetCombinations」は、「UE-MRDC-Capabilities」と「UE-NR-Capabilities」の2つのコンテナに全部含まれる。
しかし、NRの「feature set」は、「UE-NR-Capabilities」のみが含まれる。
【0225】
端末能力が構成されてから以後、端末は、端末能力が含まれた端末能力情報メッセージを基地局に伝達する。
基地局は、端末から受信した端末能力に基づいて以後の当該端末に適当なスケジューリング及び送受信管理を行う。
【0226】
図14は、本発明の一実施形態による無線通信システムで「single cell」、「carrier aggregation」、「dual connectivity」状況で基地局と端末の無線プロトコル構造を示す図である。
【0227】
図14を参照すると、次世代移動通信システムの無線プロトコルは、端末とNR基地局で、それぞれ「NR SDAP」(Service Data Adaptation Protocol)(S25、S70)、「NR PDCP」(Packet Data Convergence Protocol)(S30、S65)、「NR RLC」(Radio Link Control)(S35、S60)、「NR MAC」(Medium Access Control)(S40、S55)からなる。
【0228】
「NR SDAP」(S25、S70)の主要機能は次の機能の内の一部を含む。
・ユーザデータの伝達機能(transfer of user plane data);
・アップリンクとダウンリンクに対して「QoS flow」とデータベアラーのマッピング機能(mapping between a QoS flow and a DRB for both DL and UL);
・アップリンクとダウンリンクに対して「QoS flow ID」のマーキング機能(marking QoS flow ID in both DL and UL packets);及び/又は
・アップリンク「SDAP PDU」に対して「relective QoS flow」をデータベアラーにマッピングさせる機能(reflective QoS flow to DRB mapping for the UL SDAP PDUs)。
【0229】
SDAP階層装置に対して、端末は、RRCメッセージで各PDCP階層装置別又はベアラー別又はロジカルチャンネル別でSDAP階層装置のヘッダーを用いるか否か、又はSDAP階層装置の機能を用いるか否かが設定され、SDAPヘッダーが設定された場合、SDAPヘッダーの「NAS QoS」反映設定1ビットインジケーター(NAS reflective QoS)と「AS QoS」反映設定1ビットインジケーター(AS reflective QoS)に端末がアップリンクとダウンリンクの「QoS flow」とデータベアラーに対するマッピング情報を更新又は再設定することができるように指示する。
SDAPヘッダーは、QoSを示す「QoS flow ID」情報を含む。
QoS情報は、円滑なサービスをサポートするためのデータ処理優先順位、スケジューリング情報などで用いられる。
【0230】
「NR PDCP」(S30、S65)の主要機能は、次の機能の内の一部を含む。
・ヘッダー圧縮及び圧縮解除機能(Header compression and decompression:ROHC only);
・ユーザデータ送信機能(Transfer of user data);
・順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs);
・非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs);
・順序再整列機能(PDCP PDU reordering for reception);
・重複探知機能(Duplicate detection of lower layer SDUs);
・再送信機能(Retransmission of PDCP SDUs);
・暗号化及び復号化機能(Ciphering and deciphering);及び/又は
・タイマー基盤SDU削除機能(Timer-based SDU discard in uplink。);
【0231】
上記で「NR PDCP」装置の順序再整列機能(reordering)は、下位階層で受信した「PDCP PDU」を「PDCP SN」(sequence number)に基づいて順序に再整列する機能を言い、再整列された順にデータを上位階層に伝達する機能を含む。
もしくは、「NR PDCP」装置の順序再整列機能(reordering)は、順序を考慮せずに直ちに伝達する機能を含むことができ、順序を再整列して失われた「PDCP PDU」を記録する機能を含むことができ、失われた「PDCP PDU」に対する状態報告を送信側にする機能を含むことができ、失われた「PDCP PDU」に対する再送信を要求する機能を含むことができる。
【0232】
「NR RLC」(S35、S60)の主要機能は、次の機能の内の一部を含む。
・データ送信機能(Transfer of upper layer PDUs);
・順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs);
・非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs);
・ARQ機能(Error Correction through ARQ);
・接合、分割、再組立て機能(Concatenation、segmentation and reassembly of RLC SDUs);
・再分割機能(Re-segmentation of RLC data PDUs);
・順序再整列機能(Reordering of RLC data PDUs);
・重複探知機能(Duplicate detection);
・エラー探知機能(Protocol error detection);
・RLC SDU削除機能(RLC SDU discard);及び/又は
・RLC再確立機能(RLC re-establishment)
【0233】
上記で「NR RLC」装置の順次的伝達機能(In-sequence delivery)は、下位階層から受信した「RLC SDU」を順に上位階層に伝達する機能を意味する。
「NR RLC」装置の順次的伝達機能(In-sequence delivery)は、元々一つの「RLC SDU」が複数の「RLC SDU」に分割されて受信された場合、これを再組立てして伝達する機能を含み、受信した「RLC PDU」を「RLC SN」(sequence number)又は「PDCP SN」(sequence number)を基準に再整列する機能を含み、手順を再整列して失われた「RLC PDU」を記録する機能を含み、失われた「RLC PDU」に対する状態を送信側に報告する機能を含み、失われた「RLC PDU」に対する再送信をリクエストする機能を含み得る。
「NR RLC」装置の順次的伝達機能(In-sequence delivery)は、失われた「RLC SDU」がある場合、失われた「RLC SDU」以前までの「RLC SDU」のみを順序に上位階層に伝達する機能を含み、若しくは失われた「RLC SDU」があっても所定のタイマーが満了されると、タイマーが開始される前に受信されたすべての「RLC SDU」を順に上位階層に伝達する機能を含み、若しくは「NR RLC」装置の順次的伝達機能(In-sequence delivery)は、失われた「RLC SDU」があっても所定のタイマーが満了されると、現在まで受信されたすべての「RLC SDU」を順に上位階層に伝達する機能を含み得る。
【0234】
また、上記で「RLC PDU」を受信する順に(シーケンス番号、Sequence numberの手順に関係なく、到着する順に)処理してPDCP装置で手順に関係なく(Out-of sequence delivery)伝達することもでき、segmentの場合にはバッファーに記憶されているか追後に受信されるsegmentを受信して完全な一つの「RLC PDU」で再構成した後、処理してPDCP装置で伝達することができる。
「NR RLC」階層は、接合(Concatenation)機能を含まないこともあり、上記機能を「NR MAC」階層で行うか、「NR MAC」階層の多重化(multiplexing)機能で取り替えることができる。
【0235】
上記で、「NR RLC」装置の非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery)は、下位階層から受信した「RLC SDU」を手順と関係なく直ちに上位階層で伝達する機能を言い、元々一つの「RLC SDU」が複数の「RLC SDU」で分割されて受信された場合、これを再組立てして伝達する機能を含み、受信した「RLC PDU」の「RLC SN」又は「PDCP SN」を記憶して手順を整列して失われた「RLC PDU」を記録する機能を含み得る。
【0236】
「NR MAC」(S40、S55)は、一つの端末に構成された複数の「NR RLC」階層装置と接続され、「NR MAC」の主要機能は、次の機能の内の一部を含む。
・マッピング機能(Mapping between logical channels and transport channels);
・多重化及び逆多重化機能(Multiplexing/demultiplexing of MAC SDUs);
・スケジューリング情報報告機能 Scheduling information reporting);
・HARQ機能(Error correction through HARQ);
・ロジカルチャンネルの間の優先順位調節機能 (Priority handling between logical channels of one UE);
・端末の間の優先順位調節機能 (Priority handling between UEs by means of dynamic scheduling);
・MBMSサービス確認機能(MBMS service identification);
・送信フォーマット選択機能(Transport format selection);及び/又は
・パディング機能(Padding);
【0237】
「NR PHY」階層(S45、S50)は、上位階層データをチャンネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルで造って無線チャンネルに送信するか、無線チャンネルを介して受信したOFDMシンボルを復調してチャンネルデコーディングして上位階層に伝達する動作を行う。
【0238】
無線プロトコル構造は、キャリア(又はセル)操作方式に従って詳細構造が多様に変更することができる。
例えば、基地局が単一キャリア(又はセル)に基づいて端末にデータを送信する場合、基地局及び端末は、S00のように各階層別の単一構造を有するプロトコル構造を用いる。
一方、基地局が単一TRPで多重キャリアを用いるCA(carrier aggregation)に基づいて端末にデータを送信する場合、基地局及び端末は、S10のようにRLCまでは単一構造を有するが、「MAC layer」を介して「PHY layer」をmultiplexingするプロトコル構造を用いる。
また、他の例示で基地局が多重TRPで多重キャリアを用いるDC(dual connectivity)に基づいて端末にデータを送信する場合、基地局及び端末は、S20のようにRLCまでは単一構造を有するが、「MAC layer」を介して「PHY layer」をmultiplexingするプロトコル構造を用いる。
【0239】
本発明の一実施形態によれば、端末が複数のTRPからPDSCHを受信するために、非-コヒーレント合同送信(non-coherent joint transmission:NC-JT)が用いられる。
【0240】
5G無線通信システムは、既存とは異なり高い送信速度を要求するサービスだけではなく非常に短い送信遅延を持つサービス及び高い接続密度を要求するサービスを全部サポートすることができる。
複数のセル、TRP(transmission and reception point)、又はビームを含む無線通信ネットワークで各セル、TRP又は/及びビームの間の協力通信(coordinated transmission)は、端末が受信する信号の強度を増やすか、各セル、TRP又は/及びビームの間の干渉制御を効率的に行って多様なサービス要求条件を満足させることができる。
本発明の以下説明で便宜のために「TCI state」~「spatial relation information」などの上位レイヤー/L1パラメーター、若しくは「cell ID」、「TRP ID」、「panel ID」などのインジケーターを介して区分されることができるセル、送信地点、パネル、ビーム又は/及び送信方向などをTRP(transmission reception point、送信地点)で統一して記述する。
したがって、実際適用時のTRPは、上記用語の内の一つで適切に取り替えられることが可能である。
【0241】
合同送信(Joint Transmission:JT)は、上述した協力通信のための代表的な送信技術として一つの端末に複数の互いに異なるセル、TRP又は/及びビームを介して信号を送信することによって端末が受信する信号の強度又は処理率を増加させる技術である。
この時、各セル、TRP又は/及びビームと端末の間チャンネルは、その特性が著しく異なり得、特に各セル、TRP又は/及びビームの間の非-コヒーレント(Non-coherent)プリコーディング(precoding)をサポートする非-コヒーレント合同送信(NC-JT、Non-Coherent Joint Transmission)の場合、各セル、TRP又は/及びビームと端末の間のリンク別のチャンネル特性によって、個別的なプリコーディング、MCS、リソース割り当て、TCI指示などを必要とする。
【0242】
上述した「NC-JT」送信は、ダウンリンクデータチャンネル(physical downlink shared channel:PDSCH)、ダウンリンク制御チャンネル(physical downlink control channel:PDCCH)、アップリンクデータチャンネル(physical uplink shared channel:PUSCH)、アップリンク制御チャンネル(physical uplink control channel:PUCCH)の内の少なくとも一つのチャンネルに適用され得る。
PDSCH送信時のプリコーディング、MCS、リソース割り当て、TCIなどの送信情報は、「DL DCI」に指示され、「NC-JT」送信のためには、上記送信情報がセル、TRP又は/及びビーム別で独立的に指示されなければならない。
これは、「DL DCI」送信に必要なペイロード(payload)を増加させる主要要因となり、これはDCIを送信するPDCCHの受信性能に悪影響を及ぼす可能性がある。
したがって、PDSCHのJTサポートのために、DCI情報量と制御情報受信性能の間のトレードオフ(tradeoff)を慎重に設計する必要がある。
【0243】
図15は、本発明の一実施形態による無線通信システムで、協力通信(cooperative communication)を用いてPDSCHを送信するためのアンテナポート構成及びリソース割り当て例示を示す図である。
図15を参照すると、PDSCH送信のための例示が合同送信(JT、Joint Transmission)の技法別で説明され、TRP別で無線リソースを割り当てるための例題を示す。
【0244】
図15を参照すると、各セル、TRP又は/及びビームの間のコヒーレント(Coherent)プリコーディングをサポートするコヒーレント合同送信(Coherent Joint Transmission:C-JT)に対する例示(N000)を示す。
C-JTの場合に、「TRP A」(N005)及び「TRP B」(N010)が単一データ(PDSCH)を端末(N015)に送信し、複数のTRPで合同(joint)プリコーディングを行う。
これは、「TRP A」(N005)及び「TRP B」(N010)が同じPDSCHを送信するために同じDMRSポートを介してDMRSが送信されることを意味する。
例えば、「TRP A」(N005)及び「TRP B」(N010)それぞれは、「DMRS port A」及び「DMRS B」を介して端末にDRMSを送信する。
この場合に、端末は、「DMRS port A」及び「DMRS B」を介して送信されるDMRSに基づいて復調される一つのPDSCHを受信するための一つのDCI情報を受信する。
【0245】
図15は、PDSCH送信のために各セル、TRP又は/及びビームの間の非-コヒーレント(Non-coherent)プリコーディングをサポートする非-コヒーレント合同送信(Non-Coherent Joint Transmission:NC-JT)の例示(N020)を示す。
「NC-JT」の場合、各セル、TRP又は/及びビーム別でPDSCHを端末(N035)に送信し、各PDSCHには個別プリコーディングが適用される。
各セル、TRP又は/及びビームがそれぞれの異なるPDSCH又はそれぞれの異なるPDSCHレイヤーを端末に送信して、単一セル、TRP又は/及びビーム送信対比処理率を向上させる。
また、各セル、TRP又は/及びビームが同一PDSCHを端末に繰り返し送信して、単一セル、TRP又は/及びビーム送信対比信頼度を向上させる。
説明の便宜のために、セル、TRP又は/及びビームを以下、TRPと通称する。
【0246】
この時、PDSCH送信のために複数のTRPで用いる周波数及び時間リソースが全部同じ場合(N040)、複数のTRPで用いる周波数及び時間リソースが全くオーバーラップされない場合(N045)、複数のTRPで用いる周波数及び時間リソースの一部がオーバーラップする場合(N050)のように多様な無線リソース割り当てが考慮され得る。
「NC-JT」サポートのために、一つの端末に同時に複数のPDSCHを割り当てるためには、多様な形態、構造及び関係のDCIが考慮され得る。
【0247】
図16は、本発明の一実施形態による無線通信システムで各TRPが互いに異なるPDSCH又は互いに異なるPDSCHレイヤーを端末に送信する「NC-JT」のためのダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)の構成に対する例を示す図である。
【0248】
図16を参照すると、「case #1」(N100)は、単一PDSCH送信時に用いられる「serving TRP」(TRP#0)以外に(N-1)個の追加的なTRP(TRP#1~TRP#(N-1))から互いに異なる(N-1)個のPDSCHが送信される状況で、(N-1)個の追加的なTRPで送信されるPDSCHに対する制御情報が「serving TRP」で送信されるPDSCHに対する制御情報と独立的に送信される例示である。
すなわち、端末は、独立的なDCI(DCI#0~DCI#(N-1))を介して互いに異なるTRP(TRP#0~TRP#(N-1))から送信されるPDSCHに対する制御情報を取得することができる。
独立的なDCIの間のフォーマット(format)は、互いに同一又は異なり得、DCIの間のペイロードも互いに同一又は異なり得る。
前述の「case #1」は、各PDSCH制御又は割り当て自由度が完全に保障され得るが、各DCIが互いに異なるTRPから送信される場合、DCI別のカバレッジ(coverage)差が発生して受信性能が劣化する可能性がある。
【0249】
「case #2」(N105)は、単一PDSCH送信時に用いられる「serving TRP」(TRP#0)以外に(N-1)個の追加的なTRP(TRP#1~TRP#(N-1))から互いに異なる(N-1)個のPDSCHが送信される状況で、m(N-1)個の追加的なTRPのPDSCHに対する制御情報(DCI)がそれぞれ送信されてこれらDCIのそれぞれが「serving TRP」から送信されるPDSCHに対する制御情報に従属的な例示を示す。
【0250】
例えば、「serving TRP」(TRP#0)から送信されるPDSCHに対する制御情報である「DCI#0」の場合、「DCI format」(1_0)、「DCI format」(1_1)、「DCI format」(1_2)のすべての情報要素(information element)を含むが、協力TRP(TRP#1~TRP#(N-1))から送信されるPDSCHに対する制御情報である「shortened DCI」(以下、sDCI)(sDCI#0~sDCI#(N-2))の場合、「DCI format」(1_0)、「DCI format」(1_1)、「DCI format」(1_2)の情報要素中の一部のみを含む。
したがって、協力TRPから送信されるPDSCHに対する制御情報を送信するsDCIの場合に、「serving TRP」から送信されるPDSCH関連制御情報を送信する「normal DCI」(nDCI)対比ペイロード(payload)が小さいため、nDCIと比べて「reserved bit」を含むことが可能である。
前述の「case #2」は、sDCIに含まれる情報要素のコンテンツ(content)によって各PDSCH制御又は割り当て自由度が制限され得るが、sDCIの受信性能がnDCIよりも優れているため、DCI別のカバレッジ(coverage)差が発生する確率が低くなり得る。
【0251】
「case #3」(N110)は、単一PDSCH送信時に用いられる「serving TRP」(TRP#0)以外(N-1)個の追加的なTRP(TRP#1~TRP#(N-1))から互いに異なる(N-1)個のPDSCHが送信される状況で、(N-1)個の追加的なTRPのPDSCHに対する一つの制御情報が送信され、このDCIが「serving TRP」から送信されるPDSCHに対する制御情報に従属的な例示を示す。
【0252】
例えば、「serving TRP」(TRP#0)から送信されるPDSCHに対する制御情報である「DCI#0」の場合、「DCI format」(1_0)、「DCI format」(1_1)、「DCI format」(1_2)のすべての情報要素(information element)を含み、協力TRP(TRP#1~TRP#(N-1))から送信されるPDSCHに対する制御情報の場合、「DCI format」(1_0)、「DCI format」(1_1)、「DCI format」(1_2)の情報要素の内の一部のみを一つの‘secondary’DCI(sDCI)に集めて送信することが可能である。
例えば、上記sDCIは、協力TRPの周波数領域リソース割り当て(frequency domain resource assignment)、時間領域リソース割り当て(time domain resource assignment)、MCSなどのHARQ関連情報の内の少なくとも一つの情報を含む。
以外に、BWP(bandwidth part)インジケーター(indicator)又はキャリアインジケーター(carrier indicator)などのsDCI内の含まれない情報の場合、「serving TRP」のDCI(DCI#0、normal DCI、nDCI)に従う。
「case #3」(N110)は、sDCIに含まれる情報要素のコンテンツ(content)によって各PDSCH制御又は割り当て自由度が制限され得るが、sDCIの受信性能調節が可能で「case #1」(N100)又は「case #2」(N105)と比べて、端末のDCIブラインドデコーディング(blind decoding)の複雑度が減少し得る。
【0253】
「case #4」(N115)は、単一PDSCH送信時に用いられる「serving TRP」(TRP#0)以外に(N-1)個の追加的なTRP(TRP#1~TRP#(N-1))から互いに異なる(N-1)個のPDSCHが送信される状況で、(N-1)個の追加的なTRPから送信されるPDSCHに対する制御情報を「serving TRP」から送信されるPDSCHに対する制御情報と同じDCI(Long DCI)で送信する例示である。
すなわち、端末は、単一DCIを介して互いに異なるTRP(TRP#0~TRP#(N-1))から送信されるPDSCHに対する制御情報を取得する。
「case #4」(N115)の場合、端末のDCIブラインドデコーディング(blind decoding)の複雑度が増加しないこともあるが、「long DCI payload」制限によって協力TRPの数が制限されるなどのPDSCH制御又は割り当て自由度が低い場合がある。
【0254】
以後の説明及び実施形態で、sDCIは「shortened DCI」、「secondary DCI」、又は協力TRPで送信されるPDSCH制御情報を含む「normal DCI」(上記説明した「DCI format」(1_0~1_1)などの多様な補助DCIを指称することができ、特別な制限が明示されない場合、当該説明は前記多様な補助DCIに同様に適用が可能である。
【0255】
以後の説明及び実施形態では、「NC-JT」サポートのために一つ以上のDCI(PDCCH)が用いられる前述の「case #1」(N100)、「case #2」(N105)、「case #3」(N110)の場合を、「multiple PDCCH」基盤「NC-JT」で区分し、「NC-JT」サポートのために単一DCI(PDCCH)が用いられる前述の「case #4」(N115)の場合を「single PDCCH」基盤「NC-JT」で区分する。
「Multiple PDCCH」基盤のPDSCH送信では、「serving TRP」(TRP#0)のDCIがスケジューリングされるCORESETと協力TRP(TRP#1~TRP#(N-1))のDCIがスケジューリングされるCORESETが区分される。
CORESETを区分するための方法で、CORESET別の上位レイヤーインジケーターを介して区分する方法、CORESET別のビーム設定を介して区分する方法などがあり得る。
また、「single PDCCH」基盤「NC-JT」では、単一DCIが複数個のPDSCHをスケジューリングする代わり、複数個のレイヤーを持つ単一PDSCHをスケジューリングし、上述した複数個のレイヤーは複数のTRPから送信される。
この時、レイヤーと当該レイヤーを送信するTRPの間の接続関係(又は、連関関係)は、レイヤーに対する「TCI(Transmission Configuration Indicator)indication」を介して指示される。
【0256】
本発明の実施形態で“協力TRP”は、実際適用時の“協力パネル(panel)”又は“協力ビーム(beam)”などの多様な用語で取り替えられることができる。
本発明の実施形態で“NC-JTが適用される場合”とは、“端末が一つのBWPで同時に一つ以上のPDSCHを受信する場合”、“端末が一つのBWPで同時に2個以上の「TCI(Transmission Configuration Indicator)indication」に基づいてPDSCHを受信する場合”、“端末が受信したPDSCHが一つ以上のDMRSポートグループ(port group)に関連(association)された場合”などの状況にあうように多様に解釈されることが可能であるが、説明の便宜上一つの表現で用いた。
【0257】
本発明で、「NC-JT」のための無線プロトコル構造は、TRP展開シナリオによって多様に用いられる。
例えば、協力TRPの間のbackhaul遅延がないか小さい場合、図14のS10と類似に、「MAC layer multiplexing」に基づいた構造を用いる方法(CA-like method)が可能である。
一方で、協力TRPの間のbackhaul遅延が無視することができないほど大きい場合(例えば、協力TRPの間のCSI、scheduling、HARQ-ACKなどの情報交換に2ms以上の時間が必要な場合)、図14のS20と同様に「RLC layer」からTRP別の独立的な構造を用いて遅延に強い特性を確保する方法(DC-like method)が可能である。
【0258】
「C-JT」/「NC-JT」をサポートする端末は、上位レイヤー設定から「C-JT」/「NC-JT」関連パラメーター又はセッティング値などを受信し、これを基づいて端末のRRCパラメーターをセッティングする。
上位レイヤー設定のために端末は、「UE capability」パラメーター、例えば、「tci-StatePDSCH」を活用する。
ここで、「UE capability」パラメーター、例えば、「tci-StatePDSCH」は、PDSCH送信を目的に「TCI states」を定義し、「TCI states」の個数は、FR1で、4、8、16、32、64、128で、FR2では、64、128で設定され、設定された個数の内の「MAC CE」メッセージを介してDCIのTCIフィールド3bitsに指示され得る最大8個の状態が設定される。
最大値128は、端末の「capability signaling」に含まれている「tci-StatePDSCH」パラメーター内の「maxNumberConfiguredTCIstatesPerCC」が指示する値を意味する。
このように、上位レイヤー設定から「MAC CE」設定まで一連の設定過程は、1個のTRPでの少なくとも一つのPDSCHのためのビームフォーミング指示又はビームフォーミング変更コマンドに適用される。
【0259】
本発明の以下説明で、便宜のために「TCI state」~「spatial relation information」などの上位レイヤー/L1パラメーター、若しくは「cell ID」、「TRP ID」、「panel ID」などのインジケーターを介して区分され得るセル、送信地点、パネル、ビーム又は/及び送信方向などをTRP(transmission reception point、送信地点)で統一して記述する。
したがって、実際適用時、TRPは、上記用語の内の一つで適切に取り替えられることが可能である。
【0260】
上述したPUSCH関連説明を参照すると、現在「Rel-15/16」NRでは、PUSCH繰り返し送信に対して、単一セル又は/及び単一TRP又は/及び単一パネル又は/及び単一ビーム又は/及び単一送信方向に集中されている。
具体的には、PUSCH繰り返し送信の場合、codebook基盤又は「non-codebook」基盤送信に関係なく単一TRPへの送信を考慮している。
例えば、codebook基盤のPUSCH送信は基地局、すなわち、単一TRPから端末に伝達されるSRI及びTPMIによって端末の送信ビームが決定されることができる。
同様に、「non-codebook」基盤のPUSCH送信に対しても基地局、すなわち、単一TRPから設定されることができる「NZP CSI-RS」を端末に設定することができ、単一TRPから伝達されるSRIによって端末の送信ビームが決定される。
したがって、端末と特定TRPの間のチャンネルにブロッケージのように時間及び空間的に大きい相関度を持つ劣化要素が存在する場合、単一TRPへのPUSCH繰り返し送信は、期待する性能を満足することができない可能性が大きい。
【0261】
したがって、このような劣化を解消するために「Rel-17」又はその後、releaseでは、複数個のTRPを考慮するPUSCH繰り返し送信をサポートする。
これは、互いに異なる空間的な特徴を持つ複数個のTRPと端末の間のチャンネルを考慮してダイバーシティー利得を極大化する方法になる。
これをサポートするためには、端末は、多重TRPへのPUSCH繰り返し送信のための設定をサポートしなければならない。
例えば、多重TRPを考慮するPUSCH繰り返し送信時に用いる複数個の送信ビーム、電力調節などに対する設定あるいは指示方式が必要であり、また、「Rel-15/16」で定義された単一TRPを考慮する繰り返し送信方式と、「Rel-17」で新しく定義される多重TRPを考慮するPUSCH繰り返し送信の間の区別のための上位レイヤーシグナリング又は動的指示が必要である。
また、PUSCH送信及び受信性能向上のための方法で、ダイバーシティー利得を極大化するために、多重TRPへの繰り返し送信を通じる空間ダイバーシティー利得と周波数ホッピングを通じる周波数ダイバーシティーを同時に得ることができるように送信ビームと周波数ホッピングを連係して決定する方法が必要である。
【0262】
本発明では上述した必要事項に対する処理方法を提供することによって多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時のアップリンクデータの損失と送信遅延時間を最小化することができる。
多様な場合の数に対し、端末の多重TRPへのPUSCH繰り返し送信設定あるいは指示方法は、以下の実施形態で具体的に記述する。
【0263】
以下、本発明の実施形態を添付した図面と共に詳しく説明する。
以下、基地局は、端末のリソースを割り当てる主体として、「gNode B」、gNB、「eNode B」、「Node B」、BS(Base Station)、無線接続ユニット、基地局制御機、又はネットワーク上のノードの内の少なくとも一つであり得る。
端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、セルラーフォン、スマートフォン、コンピュータ、又は通信機能を行うことができるマルチミディアシステムを含み得る。
以下では、5Gシステムを一例として本発明の実施形態を説明するが、類似の技術的背景又はチャンネル形態を持つそのほかの通信システムにも本発明の実施形態が適用され得る。
例えば、LTE又は「LTE-A」移動通信及5G以後に開発される移動通信技術がここに含まれることができるだろう。
したがって、本発明の実施形態は、本技術分野の通常の技術者の判断として本発明の範囲を大きく逸脱せず範囲で一部変形を介して他の通信システムにも適用することができる。
本発明での内容は、FDD及びTDDシステムに適用が可能である。
【0264】
また、本発明を説明するにあたり関連する機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすることができると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
そして、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語としてこれはユーザ、操作者の意図又は慣例などによって変更することができる。
したがって、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて下される。
【0265】
以下、本発明を説明するにあたり、上位階層シグナリングとは、以下のシグナリングの内の少なくとも一つ又は一つ以上の組み合わせに該当するシグナリングであれば良い。
・MIB(Master Information Block);
・SIB(System Information Block)又はSIB X(X=1,2,…);
・RRC(Radio Resource Control);及び/又は
・MAC(Medium Access Control)CE(Control Element);
【0266】
また、L1シグナリングとは、以下の物理階層チャンネル又はシグナリングを用いたシグナリング方法の内の少なくとも一つ又は一つ以上の組み合わせに該当するシグナリングであれば良い。
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel);
・DCI(Downlink Control Information);
・端末-特定(UE-specific)DCI;
・グループ共通(Group common)DCI;
・共通(Common)DCI;
・スケジューリングDCI(例えば、ダウンリンク又はアップリンクデータをスケジューリングする目的に用いられるDCI);
・ノン-スケジューリングDCI(例えば、ダウンリンク又はアップリンクデータをスケジューリングする目的ではないDCI);
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel);及び/又は
・UCI(Uplink Control Information);
【0267】
以下、本発明でAとBの間の優先順位を決定することは、予め定められた優先順位規則(priority rule)によってより高い優先順位を持つことを選択し、それに該当する動作を行うか、又はより低い優先順位を持つことに対する動作を省略(omit or drop)するなど、多様に言及され得る。
【0268】
以下、本発明でPDCCH、PDSCH、PUCCH、又はPUSCHのような物理チャンネルを送信するということは、当該物理チャンネルを介して信号(又は、データ)を送信するということを意味する。
例えば、本発明でPDCCHを送信又は受信するということは、PDCCHを介して信号(例えば、DCI)を送信又は受信するということを意味する。
又は、PDSCHを送信又は受信するということは、PDSCHを介して信号(例えば、ダウンリンクデータ)を送信又は受信するということを意味する。
又は、PUCCHを送信又は受信するということは、PUCCHを介して信号(例えば、UCI)を送信又は受信するということを意味する。
又は、PUSCHを送信又は受信するということは、PUSCHを介して信号(例えば、アップリンクデータ)を送信又は受信するということを意味する。
【0269】
以下、本発明では複数の実施形態を介して上記例題を説明するが、これは独立的なことではなく一つ以上の実施形態が同時に又は複合的に適用されることが可能である。
【0270】
第1実施形態では、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法が提供される
本発明の第1実施形態は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信のための上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリング指示方法に対して説明する。
多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信は、単一又は多重DCI基盤の指示を介して動作され、それぞれの(1-1)、(1-2)実施形態で説明する。
また、端末は、基地局の設定に基づいて単一又は多重DCI基盤の指示を介してPUSCH繰り返し送信の内の1個をサポートし、2つの方法のすべてをサポートしながらL1シグナリングで2つの方法を区分し、L1シグナリングによって指示された方法を用いることができる。
当該内容は、(1-3)実施形態で説明する。
また、本発明の(1-4)実施形態では、単一又は多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信のための「SRS resource set」設定方法に対して説明する。
【0271】
(1-1)実施形態で、単一DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法を提供する。
本発明の一実施形態で、(1-1)実施形態では、単一DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法に対して説明する。
端末は、端末能力報告を介し、単一DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法が可能であることを報告する。
基地局は、当該端末能力(例えば、単一DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信をサポートする端末能力)を報告した端末に対し、どのPUSCH繰り返し送信方式を用いるかどうかに対して上位レイヤーシグナリングを介して設定する。
この時、上位レイヤーシグナリングは、PUSCH繰り返し送信タイプA又はPUSCH繰り返し送信タイプBの2個の内の1個を選択して設定する。
【0272】
「Rel-15/16」で単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法の場合、codebook又は「non-codebook」基盤送信方式の両方が単一DCIを基盤に行われた。
端末は、codebook基盤PUSCH送信時、1個のDCIに指示されるSRI又はTPMIを用いて各PUSCH繰り返し送信に同じ値で適用する。
また、端末は、「non-codebook」基盤PUSCH送信時、1個のDCIに指示されるSRIを用いて各PUSCH繰り返し送信に同じ値で適用する。
例えば、上位レイヤーシグナリングでcodebook基盤PUSCH送信及PUSCH繰り返し送信方式Aが設定され、PUSCH繰り返し送信回数が「4」と設定された時間リソース割り当てインデックスとSRIインデックス「0」、TPMIインデックス「0」を、DCIを介して指示されると、端末は、4回のPUSCH繰り返し送信それぞれに対してSRIインデックス「0」とTPMIインデックス「0」をいずれも適用する。
ここでSRIは、送信ビームと、TPMIは、送信プリコーダと関連があり得る。
単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法とは異なるように、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法は、送信ビームと送信プリコーダを各TRPへの送信に対して異なるように適用する必要がある。
したがって、端末は、複数個のSRI又はTPMIを、DCIを介して指示してそれを各PUSCH繰り返し送信に適用して多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
【0273】
単一DCI基盤で多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法を端末に指示する場合、PUSCH送信方法がcodebook又は「non-codebook」の場合に対して複数個のSRI又はTPMIを指示する方法は、次のように考慮することができる。
一実施形態で、複数個のSRI又は「TPMI field」を持つ単一DCIの送信を提供する。
【0274】
単一DCI基盤で、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法をサポートするために、基地局は、端末にSRI又は「TPMI field」が複数個であるDCIを送信する。
当該DCIは、新しいフォーマットであるか(例えば、「DCI format」(0_3))既存のフォーマット(例えば、「DCI format」(0_1、0_2))であるが、追加的な上位レイヤーシグナリング(例えば、複数個のSRI又は「TPMI field」サポート可能であるかどうかを判別することができるシグナリング)が設定されている場合であっても良い。
例えば、端末は、上位レイヤーシグナリングでcodebook基盤PUSCH送信が設定されている場合、2個の「SRI field」及び2個の「TPMI field」を持つ新しいフォーマットのDCI(例えば、「DCI format」(0_3))を受信して多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
また、他の例では、端末は、「non-codebook」基盤PUSCH送信の場合、上位レイヤーシグナリングを介して複数個の「SRI field」サポートができるように設定され、2個の「SRI field」を持つ既存フォーマットのDCI(例えば、「DCI format」(0_1、0_2))を受信する。
複数個のSRIフィールドを用いて複数個の「SRS resource」を指示する場合、「SRS resource」の送信電力調節パラメーターは、「SRS resource set」別で設定されるため、各TRP別で互いに異なる送信電力調節パラメーターを設定するため、各「SRS resource」は、互いに異なる「SRS resource set」内に存在する。
したがって、上位レイヤーシグナリングであるusageが、codebook又は「non-codebook」と設定された「SRS resource set」は、2個以上存在し得る。
【0275】
図17は、本発明の一実施形態による複数個のSRI又はTPMIフィールドが存在する単一DCI送信基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する基地局と端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【0276】
端末は、単一DCI基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信サポートするかどうかに対する端末能力報告を行い(1751)、当該端末能力報告を受信した基地局(1701)は、単一DCI基盤多重TRP考慮したPUSCH繰り返し送信に対する設定情報を端末に送信する(1702)。
この時、送信される設定情報として繰り返し送信方法、繰り返し送信回数、送信ビームマッピング単位又は方式、複数個のSRI又はTPMIフィールドサポート可能であるかどうか、複数個のcodebook又は「non-codebook」用SRSリソースセットなどが含まれる。
当該設定情報を受信した端末は、(1752)繰り返し送信回数が「2」以上の場合、codebook基盤PUSCH送信であれば、受信に成功したDCIに複数個のSRIフィールドとTPMIフィールドが存在する場合、若しくは「non-codebook」基盤PUSCH送信であれば、受信に成功したDCIに複数個のSRIフィールドが存在する場合(1754)、第1PUSCH送信動作を行い(1755)、そうではない場合、第2PUSCH送信動作を行う(1756)。
第1PUSCH送信動作は、codebook基盤PUSCH送信の場合、単一SRIとTPMIフィールド、「non-codebook」基盤PUSCH送信の場合、単一SRIフィールドを用いてPUSCHを繰り返し送信する動作で、1個の送信ビーム及び/又は1個の送信プリコーダを適用してPUSCHを繰り返し送信する。
第2PUSCH送信動作は、codebook基盤PUSCH送信の場合、複数個のSRIとTPMIフィールド、「non-codebook」基盤PUSCH送信の場合、複数個のSRIフィールドを用いてPUSCHを繰り返し送信する動作で、複数個の送信ビーム及び/又は複数個の送信プリコーダを適用してPUSCHを繰り返し送信する。
複数個の送信ビームマッピング方法は、第2実施形態で詳しく説明する。
【0277】
一実施形態で、向上したSRI及び「TPMI field」が適用されたDCI送信を提供する。
端末は、単一DCI基盤で多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法をサポートするために、基地局から向上したSRI又は「TPMI field」サポートのための「MAC-CE」を受信する。
当該「MAC-CE」は、DCI内のSRIフィールドの特定codepointに対して複数個の送信ビームを指示するか、TPMIフィールドの特定codepointに対して複数個の送信プリコーダを指示するようにDCIフィールドのcodepointの解釈を変更するための情報を含む。
【0278】
複数個の送信ビームを指示する方法は、以下の2つを考慮する。
・SRIフィールドの特定codepointが複数個の「SRS spatial relation info」が接続された(又は、関連した)1個の「SRS resource」を指示するように活性化する「MAC-CE」受信;及び/又は
・SRIフィールドの特定codepointが、1個の「SRS spatial relation info」が接続された(又は、関連した)「SRS resource」を複数個指示するように活性化する「MAC-CE」受信
【0279】
向上したSRIフィールドを用いて複数個の「SRS resource」を指示する場合、「SRS resource」の送信電力調節パラメーターは、「SRS resource set」別で設定されるため、各TRP別で互いに異なる送信電力調節パラメーターを設定するために、各「SRS resource」は、互いに異なる「SRS resource set」内に存在する。
したがって、上位レイヤーシグナリングであるusageがcodebook又は「non-codebook」と設定された「SRS resource set」は。2個以上存在する。
【0280】
図18は、本発明の一実施形態による向上したSRI及びTPMIフィールドを用いた単一DCI送信基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する基地局と端末の動作を説明するためのフローチャートであるである。
【0281】
端末は、単一DCI基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信サポートするかどうかに対する端末能力報告及び向上したSRIフィールド又はTPMIフィールド指示に対する「MAC-CE」活性化可能であるか否かに対する端末能力報告を行い(1851)、当該端末能力報告を受信した基地局(1801)は、単一DCI基盤多重TRP考慮したPUSCH繰り返し送信設定を端末に送信する(1802)。
【0282】
この時、送信される設定情報として、繰り返し送信方法、繰り返し送信回数、送信ビームマッピング単位又は方式、複数個のcodebook又は「non-codebook」用SRSリソースセットなどが含まれる。
当該設定を受信した端末(1852)は、向上したSRIフィールド又は向上したTPMIフィールド指示を活性化する「MAC-CE」を受信して(1853)、受信以後の3ms以後に「HARQ-ACK」を基地局に送信する(1803)。
繰り返し送信回数が、「2」以上の場合(1854)、codebook基盤PUSCH送信であれば、受信に成功したDCIに向上したSRIフィールドとTPMIフィールドが存在する場合、もしくは「non-codebook」基盤PUSCH送信であれば、受信に成功したDCIに向上したSRIフィールドが存在する場合(1855)、第1PUSCH送信動作を行う(1856)。
【0283】
そうでない場合、第2PUSCH送信動作を行う(1857)。
第1PUSCH送信動作は、SRIフィールド及びTPMIフィールドのすべてのcodepointが単一SRI及び単一TPMI指示を意味するDCIを受信してPUSCHを繰り返し送信する動作で、1個の送信ビーム及び/又は1個の送信プリコーダを適用してPUSCHを繰り返し送信する。
第2PUSCH送信動作は、codebook基盤PUSCH送信の場合、複数個のSRIとTPMIを指示するSRI及びTPMIフィールドのcodepoint、「non-codebook」基盤PUSCH送信の場合、複数個のSRIを指示するSRIフィールドのcodepointを用いてPUSCHを繰り返し送信する動作で、複数個の送信ビーム及び/又は複数個の送信プリコーダを適用してPUSCHを繰り返し送信する。
複数個の送信ビームマッピング方法は、第2実施形態で詳しく説明する。
【0284】
(1-2)の一実施形態で、多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法を提供する。
本発明の一実施形態で、(1-2)実施形態では、多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法に対して説明する。
上記のように、「Rel-15/16」でのPUSCH繰り返し送信方法は、全部単一TRPを考慮する方法であるため、送信ビーム、送信プリコーダ、リソース割り当て、電力調節パラメーターが、各繰り返し送信に同じ値を用いる。
しかし、多重TRPを考慮するPUSCH繰り返し送信時には多重TRPへの各PUSCH繰り返し送信に対して上位レイヤーシグナリングと設定されるか、DCIに指示されるPUSCH送信関連パラメーターに対してTRP別で互いに異なるパラメーターが適用されても良い。
【0285】
例えば、多重TRPが端末から互いに異なる方向に存在する場合、送信ビーム又は送信プリコーダが異なるため、各TRPのための送信ビーム又は送信プリコーダがそれぞれ設定又は指示されなければならない必要がある。
他の例で、多重TRPが端末から互いに異なる距離に存在する場合、多重TRPと端末の間の互いに独立的な電力調節方式が必要なことがあり、これによって互いに異なる時間/周波数リソース割り当てが行われる。
例えば、特定TRPに比べて相対的に遠い距離に存在するTRPに対しては、RE当たり電力を高めるために相対的に少ない数のRBと多くの数のシンボル数を割り当てる。
したがって、互いに異なる情報をそれぞれ伝達するためには単一DCIを介して端末に伝達しようとする場合、当該DCIのビット長さが非常に大きくなる可能性があるため、複数個のDCIを介して端末にPUSCH繰り返し送信を指示することがより効率的である。
【0286】
端末は、端末能力報告を介し、多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信方法が可能であることを報告する。
基地局は、当該端末能力(例えば、多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信をサポートする端末能力)を報告した端末に対し、上位レイヤーシグナリングを介した設定、L1シグナリングを介した指示、もしくは上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせを介した設定及び指示を用いて端末が多重DCIを介して多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行うように通知する。
基地局は、以下のように多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を設定するか、指示する方法を用いる。
【0287】
端末は、多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時、端末から互いに異なる距離のTRPを考慮して各DCIに指示される時間/周波数リソース割り当て情報が互いに異なることを期待する。
端末は、互いに異なる時間/周波数リソース割り当て可能であるか否かに対し、端末能力で基地局に報告する。
基地局は、端末に互いに異なる時間/周波数リソース割り当て可能か否かに対して上位レイヤーシグナリングと設定し、当該設定を受けた端末は、各DCIから指示される時間/周波数リソース割り当て情報が異なることを期待する。
【0288】
この時、端末は、上位レイヤーシグナリング設定と複数個のDCIフィールドの間の条件を考慮して多重DCI基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信が基地局から設定又は指示される。
多重DCIを介して送信ビーム及び送信プリコーダ情報が指示される場合、1番目に受信したDCI内のSRI及びTPMIを以下の第2実施形態の送信ビームマッピング方法適用時に1番目に適用し、2番目に受信したDCI内のSRI及びTPMIを以下の第2実施形態の送信ビームマッピング方法適用時の2番目に適用する。
【0289】
基地局は、端末に上位レイヤーシグナリングである「CORESETPoolIndex」を各CORESET別に設定し、端末は、CORESETを受信する時に当該CORESETがどのTRPから送信されるかを知る。
例えば、「CORESET#1」には、「CORESETPoolIndex」が「0」と設定され、「CORESET#2」には「CORESETPoolIndex」が「1」と設定されると、端末は、「CORESET#1」が「TRP#0」から、「CORESET#2」が「TRP#1」から送信されることが知る。
また、「CORESETPoolIndex」値を「0」と「1」で、それぞれ設定された各CORESET内で送信されるDCIが繰り返されるPUSCHを指すということは、送信される複数個のDCI内の特定フィールドの間の条件によって暗示的に指示される。
例えば、基地局が端末に送信した複数個のDCI内の「HARQ process number」フィールド値が同じで、NDIフィールド値も同じ場合、端末は、該当する複数個のDCIが多重TRPを考慮して繰り返されるPUSCHをそれぞれスケジュールすることを暗示的に見做す。
一方、「HARQ process number」フィールド値が同じで、NDIフィールド値も同じ場合、複数個のDCIの受信に対する制限が存在する。
例えば、上記の複数個のDCI受信の間の最大間隔は、1個以上の特定スロット個数内、若しくは1個以上の特定シンボル個数内と定義される。
この時、端末は、複数個のDCIで互いに異なるように指示される時間/周波数リソース割り当て情報に基づいて、算出(又は確認)される最小「Transport Block」サイズに基づいてPUSCH送信を行う。
【0290】
(1-3)の一実施形態で多重TRPを考慮した「Configured grant PUSCH」繰り返し送信方法を提供する。
本発明の一実施形態で、(1-3)実施形態では、多重TRPを考慮した「configured grant PUSCH」繰り返し送信方法に対して説明する。
端末は、多重TRPを考慮した「configured grant PUSCH」繰り返し送信をするか否かに対し、端末能力で基地局に報告する。
基地局は、多重TRPを考慮した「configured grant PUSCH」繰り返し送信に対して次の多様な方法を用いて端末に上位レイヤーシグナリングによって設定するか、L1シグナリングによって指示するか、上位レイヤーシグナリング又はL1シグナリングの組み合わせを用いて設定及び指示する。
【0291】
方法1の一実施形態で単一DCI基盤単一「configured grant」設定活性化を提供する。
方法1は、端末に前記の単一DCIに基づいて複数個のSRI又はTPMIを指示し、当該指示と共に単一「configured grant」設定を活性化する方法である。
単一DCIで複数個のSRI又はTPMIを指示する方法は、(1-1)実施形態の方法に従い、もし、端末に「configured grant」設定が1個のみが存在すると、当該DCI内の「HARQ process number」フィールド及「redundancy version」フィールドのすべてのビットが「0」と指示される。
もし、端末に複数個の「configured grant」設定が存在して、そのうちの一つを当該DCIに活性化すると、当該DCI内の「HARQ process number」フィールドは、「configured grant」設定のインデックスを指示し、「redundancy version」フィールドのすべてのビットが「0」に指示される。
端末は、単一DCIに指示された複数個のSRI又はTPMIを用い、以下の第2実施形態内の送信ビームマッピング方法に従い、活性化された「configured grant PUSCH」繰り返し送信のそれぞれに送信ビーム及び送信プリコーダをマッピングする。
【0292】
方法2の一実施形態で多重DCI基盤単一「configured grant」設定活性化を提供する。
方法2は、端末に上記の多重DCIに基づいて各DCIで各SRI又はTPMIを指示し、当該指示と共に単一「configured grant」設定を活性化する方法である。
多重DCIに基づいて各DCIで各SRI又はTPMIを指示する方法は、(1-2)実施形態の方法により、もし、端末に「configured grant」設定が1個のみが存在すると、該当する多重DCI内のすべての「HARQ process number」フィールド及び「redundancy version」フィールドのすべてのビットが「0」に指示される。
もし、端末に複数個の「configured grant」設定が存在し、そのうちの一つを当該多重DCIに活性化する場合、当該多重DCI内のすべての「HARQ process number」フィールドは、同じ「configured grant」設定のインデックスを指示し、当該多重DCI内のすべての「redundancy version」フィールドのすべてのビットが「0」に指示される。
【0293】
上記の多重DCI基盤PUSCH繰り返し送信時のDCIフィールドの条件によって、「HARQ process number」フィールド以外にNDIフィールドも同じな値を持つことを特徴とする。
端末は、多重DCIに指示された複数個のSRI又はTPMIを用い、以下の送信ビームマッピング方法によって、活性化された「configured grant PUSCH」繰り返し送信それぞれに、送信ビーム及び送信プリコーダをマッピングする。
例えば、1番目に受信したDCIで指示する送信ビーム及び送信プリコーダ関連情報が「SRI#1」及び「TPMI#1」であり、2番目に受信したDCIで指示する送信ビーム及び送信プリコーダ関連情報が「SRI#2」及び「TPMI#2」であり、上位レイヤーシグナリングに設定された送信ビームマッピング方式がcyclicalであれば、端末は活性化された「configured grant PUSCH」繰り返し送信の奇数番目送信(1,3,5,...)には「SRI#1」及び「TPMI#1」を適用し、繰り返し送信の偶数番目送信(2,4,6,...)には「SRI#2」及び「TPMI#2」を適用してPUSCH送信を行う。
【0294】
方法3の一実施形態で多重DCI基盤多重「configured grant」設定活性化を提供する。
方法3は、端末に上記の多重DCIに基づいて各DCIで各SRI又はTPMIを指示し、当該指示と共に多重「configured grant」設定を活性化する方法である。
多重DCIに基づいて各DCIで各SRI又はTPMIを指示する方法は、(1-2)実施形態の方法により、端末に複数個の「configured grant」設定が存在し、それぞれのDCI内の「HARQ process number」フィールドを介してそれぞれの「configured grant」設定のインデックスを指示する。
また、該当する多重DCI内のすべての「redundancy version」フィールドのすべてのビットが「0」に指示される。
【0295】
上記の多重DCI基盤PUSCH繰り返し送信時のDCIフィールドの条件によって、「HARQ process number」フィールド以外にNDIフィールドも同じ値を持つことを特徴とする。
端末は、多重DCIで活性化される複数個の「configured grant」設定の間の接続を指示(命令)する「MAC-CE」シグナリングを受信する。
端末は、「MAC-CE」シグナリングに対する「HARQ-ACK」送信実行後の3ms以後に、基地局から多重DCIを受信し、もし、各DCIで指す「configured grant」設定インデックスが、上記の「MAC-CE」シグナリングを介して接続を指示(命令)された「configured grant」設定インデックスと一致する場合、当該指示された「configured grant」設定に基づいて多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
【0296】
この時、接続された複数個の「configured grant」設定の間には一部設定を同じ値で共有する。
例えば、繰り返し送信数を意味する上位レイヤーシグナリングであるrepK、繰り返し送信時の「redundancy version」の手順を意味する上位レイヤーシグナリングである「repK-RV」、繰り返し送信の周期を意味する上位レイヤーシグナリングであるperiodicityは、接続された「configured grant」設定内で互いに同じな値を持つように設定される。
【0297】
(1-4)の一実施形態で、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信のための「SRS resource set」設定方法を提供する。
本発明の一実施形態で、(1-4)実施形態では、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信のための「SRS resource set」設定方法に対して説明する。
SRSの電力調節パラメーター(例えば、上位レイヤーシグナリングに設定されることができるalpha、p0、「pathlossReferenceRS」、「srs-PowerControlAjdustmentStates」など)は、「SRS resource set」別で変更ができるため、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の各TRP別でSRSの電力調節を互いに異にするための用途で、「SRS resource set」の個数を2個又はその以上に増加させて、互いに異なる「SRS resource set」を互いに異なるTRPをサポートするための目的に用いることができる。
本実施形態で考慮する「SRS resource set」設定方法は、(1-1)~(1-3)実施形態に適用することができる。
【0298】
単一DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時、単一DCIに指示される複数個のSRIは、互いに異なる「SRS resource set」内に存在する「SRS resource」の内で選択される。
例えば、単一DCIで2個のSRIを指示する場合、第1のSRIは、「SRS resource set#1」で選択され、第2のSRIは、「SRS resource set#2」で選択される。
【0299】
多重DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時、2つのDCIにそれぞれ指示される各SRIは、互いに異なる「SRS resource set」内に存在する「SRS resource」の内で選択され、それぞれの「SRS resource set」は、各TRPを意味する上位レイヤーシグナリング(例えば、「CORESETPoolIndex」)と明示的又は暗示的に接続(又は対応)される。
明示的に接続される方法で、上位レイヤーと設定される「SRS resource set」の設定内に「CORESETPoolIndex」値を設定して端末にCORESETと「SRS resource set」の間の準静的な接続状態を通知する。
【0300】
また、他の例示で、より動的な明示的接続方法として、特定CORESET(「CORESETPoolIndex」の値が「0」又は「1」と設定されるか、設定されない場合を全部含み)と「SRS resource set」の間の接続を活性化させる「MAC-CE」を用いることもできる。
端末は、特定CORESET(「CORESETPoolIndex」の値が「0」又は「1」と設定されるか、設定されない場合を全部含み)と「SRS resource set」の間の接続を活性化させる「MAC-CE」を受信した後、「HARQ-ACK」を送信した後、3ms以後から当該CORESETと「SRS resource set」の間の接続が活性化されたと見做す。
暗示的な方法では、「CORESETPoolIndex」と「SRS resource set」のインデックスの間に特定基準を用いて暗示的接続状態を仮定する。
例えば、端末が、「SRS resource set」#0、#1の2個が設定されたと仮定する場合、端末は「CORESETPoolIndex」が設定されないか、「0」と設定されたCORESETとは「SRS resource set#0」と接続されたと仮定し、「CORESETPoolIndex」が「1」と設定されたCORESETとは「SRS resource set#1」が接続されたと仮定する。
【0301】
上記の単一又は多重DCI基盤の方法に対し、互いに異なる「SRS resource set」と各TRPとの接続を明示上又は暗示的に設定又は指示を受けた端末は、各「SRS resource set」内に上位レイヤーシグナリングによって設定された「srs-PowerControlAdjustmentStates」値に対して「sameAsFci2」と設定されることを期待でき、「separateClosedLoop」と設定されることを期待しないこともある。
また、各「SRS resource set」内に上位レイヤーシグナリングによって設定されたusageがcodebook又は「non-codebook」に同様に設定されることを期待する。
【0302】
(1-5)の一実施形態で、単一TRPを考慮したCodebook基盤PUSCH送信又は多重TRPを考慮したCodebook基盤PUSCH送信を決定するための「dynamic switching」方法を提供する。
本発明の一実施形態で、(1-5)実施形態では、codebook基盤単一TRPを考慮したPUSCH送信又はcodebook基盤多重TRPを考慮したPUSCH送信を決定するための「dynamic switching」方法に対して説明する。
【0303】
(1-1)実施形態及び(1-4)実施形態によって単一DCI基盤の多重TRPを考慮してcodebook基盤PUSCH繰り返し送信を行うことができる端末から、基地局は、端末から端末能力報告を受けて多重TRPを通じるPUSCH繰り返し送信を行うための上位レイヤーシグナリングを端末に設定する。
この時、(1-4)実施形態のように単一DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時、基地局は、互いに異なる「SRS resource set」内に存在する「SRS resource」を指示するために複数個のSRIフィールドを含む単一DCIを端末に送信する。
この時、複数個のSRIフィールドは、それぞれの「NR Release15/16」と同じ方法で解釈することができる。
より具体的には、第1SRIフィールドは、「第1SRS resource set」で「SRS resource」を選択して、第2SRIフィールドは、「第2SRS resource set」で「SRS resource」を選択する。
複数個のSRIフィールドと同様に、多重TRPを考慮してPUSCHを繰り返し送信するために、基地局は、各SRIフィールドに指示される「SRS resource」に対応するTPMIをそれぞれ選択するように、複数個のTPMIフィールドを含む単一DCIを端末に送信する。
この時、複数個のTPMIフィールドは、上述した複数個のSRIフィールドを含むDCIと同じDCIを介して指示される。
【0304】
一方、各TRPへのPUSCH送信時に用いられる複数個のTPMIは、複数個のTPMIフィールドを用いる次のような方法を介して選択される。
【0305】
・[方法1]それぞれのTPMIフィールドを「NR Release 15/16」と同じ方法で解釈する。
例えば、第1TPMIフィールドは、第1SRIフィールドに指示される「SRS resource」に対するTPMIインデックス及layer情報を指示し、第2TPMIフィールドは、第2SRIフィールドに指示される「SRS resource」に対するTPMIインデックス及layer情報を指示する。及び/又は
【0306】
・[方法2]第1TPMIフィールドは、「NR Release15/16」と同じ方法で第1SRIフィールドに指示される「SRS resource」に対するTPMIインデックス及びlayer情報を指示する。
これとは異なり、第2TPMIフィールドは、第1TPMIフィールドに指示されるlayerと同じlayerに対するTPMIインデックスを選択するため、layer情報を指示せず、第2SRIフィールドに指示される「SRS resource」に対するTPMIインデックス情報を指示することができる。
【0307】
上記方法1及び方法2の両方で、codebook基盤PUSCH繰り返し送信の場合、2つのTPMIフィールド(第1TPMIフィールド及び第2TPMIフィールド)が指示するlayer数が同一であれば良く、「non-codebook」基盤PUSCH繰り返し送信の場合、2つのSRIフィールド(第1SRIフィールド及び第2SRIフィールド)が指示するlayer数が同一であれば良い。
【0308】
一方、方法2を介して複数個のTPMIを選択する場合、第2TPMIフィールドのビット長さは、第1TPMIフィールドより小さくてもよい。
第2TPMIフィールドは、第1TPMIフィールドが指示するlayerと同じTPMIインデックス候補の内の一つの値(インデックス)を指示するため、これによってlayer情報を指示しない場合もあるからである。
【0309】
端末は、複数個のSRIフィールド及び複数個のTPMIフィールドを含む単一DCIを受信し、これに基づいて多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信又は単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を決定する「dynamic switching」方法をサポートする。
端末は、受信したDCIが含む複数個のTPMIフィールド又はSRIフィールドが持つことができる値のうちのどんな意味も有しないreserved値を用いて「dynamic switching」をサポートする。
例えば、SRIフィールドのビット長さが2ビットであれば、総4個の場合の数を表現することができ、この時、それぞれの表現可能な場合をコードポイントと定義することができる。
また、もし、総4個のコードポイントの内の3個のコードポイントがどんなSRIを指示するかに対する意味を有し、残り1個のコードポイントはどんな意味も有しない場合、このコードポイントはreserved値を指すコードポイントとすることができる(以後、説明でreserved値を指すコードポイントはreservedと設定されたと表現することができる)。
後述する内容を介してより具体的に説明する。
【0310】
複数個のTPMIフィールドがreserved値を介してサポートすることができる「dynamic switching」方法を具体的な一例で説明するためにPUSCHアンテナポートが「4」の場合を仮定する。
また、第1TPMIフィールドは、6ビットから構成され、上位レイヤーパラメーター「codebookSubset」が「fullyAndPartialAndNonCoherent」と設定され、「NR Release 15/16」と同じ方法に指示されると仮定する。
この時、第1TPMIフィールドでは、インデックス0~61は、有効なTPMIインデックスとlayer情報を指示するように設定されてインデックス62~63は、reservedと設定される。
もし、第2TPMIフィールドが上記方法2のようにlayer情報を除いたTPMIインデックス情報のみを含む場合、第2TPMIフィールドは、第1TPMIフィールドによってPUSCH送信のためのlayerが一つの値(例えば、1~4の内の一つの値)に限定された場合のTPMIインデックスのみを指示する。
この時、第2TPMIフィールドのビット数は、各layer別と設定されるTPMIインデックス候補の内の最も候補が多いlayerを表現することができるビット数基準に設定される。
例えば、layer1に候補が、0~27、layer2に候補が、0~21、layer3に候補が、0~6、layer4に候補が、0~4、の例示によれば、「layer1」の候補が最も多い。
したがって、第2TPMIフィールドのビット数をlayer1のTPMIインデックス候補数によって「5」と設定する。
第2TPMIフィールド構成に対して具体的に説明すれば、第1TPMIフィールドでlayer1とそれによるTPMIインデックスを指示した場合、端末は、第2TPMIフィールドをlayer1に対するTPMIインデックス0~27の内の一つの値を指示するコードポイントとreserved値を指すコードポイントで解釈することができる。
【0311】
例えば、もし、第1TPMIフィールドでlayer2とそれによるTPMIインデックスを指示した場合、端末は、第2TPMIフィールドをlayer2に対するTPMIインデックス0~21の内の一つの値を指示するコードポイントとreserved値を指すコードポイントで解釈することができる。
また、例えば、第1TPMIフィールドでlayer3又はlayer4とそれによるTPMIインデックスを指示する場合に対しても、上記と同様に、端末が第2TPMIフィールドを解釈することができる。
この時、第2TPMIフィールドにTPMIインデックスを指示するコードポイント以外にreserved値を指すコードポイントが2個以上存在する場合、2個のreserved値を指すコードポイントを「dynamic switching」を指示するために用いることができる。
すなわち、5ビットから構成された第2TPMIフィールドのコードポイントの内、reserved値を指すコードポイントに該当する最後から2番目のコードポイントは(すなわち、例えば、31番目コードポイント)、第1TRPで単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するのに用いて最後のコードポイントは(すなわち、例えば、32番目コードポイント)、第2TRPで単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するのに用いることができる。
この時、端末は、単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信のためのlayer情報とTPMIインデックス情報が第1TPMIフィールドで指示される。
一方、上述したような仮定は、説明の便宜のためのもので、本発明がこれに限ることではない。
【0312】
説明の便宜のために、2つのTRPに対する上記具体的な例を一般化して説明すると、端末は、2個のSRIフィールドと2個のTPMIフィールドを含む単一DCIを受信し、第2TPMIフィールドに指示されたコードポイントによって「dynamic switching」を行う。
もし、第2TPMIフィールドのコードポイントが第1TPMIフィールドに指示されたlayerに対するTPMIインデックスを指示する場合、端末は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
もし、第2TPMIフィールドが、reserved値を指すコードポイントに該当する最後から2番目コードポイントを指示する場合、端末はTRP1に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行い、codebook基盤のPUSCH送信のためのlayer情報とTPMIインデックス情報を第1TPMIフィールドから確認する。
もし、第2TPMIフィールドがreserved値を指すコードポイントに該当する最後のコードポイントを指示する場合、端末はTRP2に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行うことができ、codebook基盤のPUSCH送信のためのlayer情報とTPMIインデックス情報を第1TPMIフィールドから確認する。
【0313】
一方、上述した例示は、第2TPMIフィールドの最後で2つのreservedコードポイントを「dynamic switching」を指示するために用いたが、本実施形態がこれに限られるものではない。
すなわち、第2TPMIフィールドの他の2つのreserved値を指すコードポイントを用いて「dynamic switching」を指示することができ、TRP1に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信又はTRP2に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を、各reserved値を指すコードポイントにマッピングして指示することができる。
【0314】
また、上述した例示は、第2TPMIフィールドが方法2と決定された場合を説明したが、方法1のように第2TPMIフィールドが「NR Release15/16」と同様に決定された場合にも上述した例示と同様にTPMIのreservedコードポイントを用いて「dynamic switching」をサポートすることができる。
例えば、もし、第2TPMIフィールドのreserved値を指すコードポイント数が「2」より小さい場合には、第2TPMIフィールドのビット数を「1」増加させて、増加したビット数を基準で最後で第2コードポイントと最後のコードポイントを「dynamic switching」をサポートするための用途で用いる。
【0315】
方法1のように、2つのTPMIフィールドが決定された場合には各TPMIフィールドがreserved値を指すコードポイントに指示されたか否かによって「dynamic switching」をサポートする方法を追加で考慮することができる。
すなわち、第1TPMIフィールドがreserved値を指すコードポイントで指示される場合、端末は、TRP2に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行い、第2TPMIフィールドがreserved値を指すコードポイントで指示される場合、端末は、TRP1に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
もし、2つのTPMIフィールドいずれもreserved値を指すコードポイントではないTPMIのためのコードポイントを指示する場合、端末は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
もし、reserved値を持つコードポイントが存在しない場合、TPMIフィールドのビット数を「1」増加させて、増加したビット数を基準で最後のコードポイントを「dynamic switching」をサポートするための用途で用いる。
【0316】
一方、また他の「dynamic switching」をサポートする方法で、2つのSRIフィールドで「dynamic switching」を指示し、2つのTPMIフィールドから多重TRPを考慮した又は単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信のためのlayer情報とTPMIインデックス情報を端末が確認することができる。
各SRIフィールドにreserved値を指すコードポイントが1個以上存在する場合、該当するSRIフィールドがreserved値を指すコードポイントを指示するか否かによって、「dynamic switching」をサポートする。
もし、第1SRIフィールドがreserved値を指すコードポイントを指示し、第2SRIフィールドが「第2SRS resource set」の「SRS resource」を指示する場合、端末は、TRP2に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
【0317】
この時、端末は、TRP2に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行うために、第1TPMIフィールドからlayer情報とTPMIインデックス情報を確認する。
もし、第2SRIフィールドがreserved値を指すコードポイントを指示し、第1SRIフィールドが「第1SRS resource set」の「SRS resource」を指示する場合、端末は、TRP1に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
この時、端末は、TRP1に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行うために、第1TPMIフィールドからlayer情報とTPMIインデックス情報を確認する。
もし、2つのSRIフィールドがいずれもreserved値を指すコードポイントではない各「SRS resource set」の「SRS resource」を指示する場合、端末は多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
【0318】
この時、端末は、TRP1に対するPUSCH繰り返し送信を行うために第1TPMIフィールドからlayer情報とTPMIインデックス情報を確認し、TRP2に対するPUSCH繰り返し送信を行うために第2TPMIフィールドからTPMIインデックス情報を確認する。
この時、TRP1とTRP2に対するPUSCH送信時、layerは同様に設定される。
もし、2つのSRIフィールドにreserved値を指すコードポイントが存在しない場合、各SRIフィールドのビット数を「1」増加させて、増加されたビット数を基準でreserved値を指すコードポイントの内の最後のコードポイントを「dynamic switching」をサポートするための用途で用いる。
【0319】
(1-6)の一実施形態で「Non-codebook」基盤単一TRPを考慮したPUSCH送信又は多重TRPを考慮したPUSCH送信を決めるための「dynamic switching」方法を提供する。
本発明の一実施形態で、(1-6)実施形態では、「non-codebook」基盤単一TRPを考慮したPUSCH送信又は多重TRPを考慮したPUSCH送信を決定するための「dynamic switching」方法に対して説明する。
【0320】
(1-1)実施形態及び(1-4)実施形態によって単一DCI基盤の多重TRPを考慮して「non-codebook」基盤PUSCH繰り返し送信を行うことができる端末から基地局は端末能力報告を受けて多重TRPを介してPUSCH繰り返し送信を行うための上位レイヤーシグナリングを端末に設定する。
この時、(1-4)実施形態のように単一DCI基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時、基地局は、互いに異なる「SRS resource set」内に存在する「SRS resource」を指示するために複数個のSRIフィールドを含む単一DCIを端末に送信する。
一方、複数個のSRIフィールドは、例えば、次のような方法によって選択される。
【0321】
・[方法1]それぞれのSRIフィールドを「NR Release 15/16」と同じ方法で選択する。
例えば、第1SRIフィールドは、「第1SRS resource set」内のPUSCH送信のための「SRS resource」を指示し、第2SRIフィールドは、「第2SRS resource set」内のPUSCH送信のための「SRS resource」を指示する。及び/又は
【0322】
・[方法2]第1SRIフィールドは、「NR Release 15/16」と同じ方法で「第1SRS resource set」内のPUSCH送信のための「SRS resource」を指示する。
第2SRIフィールドは、第1SRIフィールドに指示されるlayerと同じlayerに対する「第2SRS resource set」内のPUSCH送信のための「SRS resource」を指示する。
【0323】
方法1及び方法2の両方で、codebook基盤PUSCH繰り返し送信の場合、2つのTPMIフィールド(第1TPMIフィールド及び第2TPMIフィールド)が指示するlayer数が同じであれば良く、「non-codebook」基盤PUSCH繰り返し送信の場合、2つのSRIフィールド(第1SRIフィールド及び第2SRIフィールド)が指示するlayer数が同じであれば良い。
方法2を介して複数個のSRIを選択する場合、第2SRIフィールドのビット長さは、第1SRIフィールドより小さくてもよい。
これは全体サポート可能なlayerに対するSRI候補の内の第1SRIフィールドで決定されたlayerと同じlayerに対するSRI候補の内の第2SRIを決定するためである。
【0324】
端末は、複数個のSRIを含む単一DCIを受信してこれに基づいて多重TRP考慮したPUSCH繰り返し送信又は単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を決定する「dynamic switching」方法をサポートする。
端末は、受信したDCIが含む複数個のSRIフィールドのreserved値を指すコードポイントを用いて「dynamic switching」をサポートする。
【0325】
複数個のSRIフィールドのreserved値を指すコードポイントを介してサポートすることができる「dynamic switching」方法を具体的な一例で説明するために、PUSCHアンテナポートが最大「4」であり、各「SRS resource set」内の「SRS resource」数が「4」の場合を仮定する。
また、第1SRIフィールドは、4ビットから構成され、「NR Release15/16」と同じ方法で指示されると仮定する。
この時、第1SRI領域では、インデックス0~14は、PUSCH送信のための「SRS resource」と選択された「SRS resource」によるlayerを指示するように設定されて、インデックス15は、reserved値を指すコードポイントと設定される。
もし、第2SRIフィールドが上記方法2のように第1SRIに指示されたlayer数と同じ数の「SRS resource」を選択する場合、第2SRIフィールドは、第1SRIフィールドによってPUSCH送信のためのlayerが一つの値(例えば、「1」~「4」の内の一つの値)に限定された場合の「SRS resource」選択候補を指示する。
この時、第2SRIフィールドのビット数は、各layer別の「SRS resource」選択候補の数の内の最大の数の候補を持つlayerを基準に設定される。
【0326】
例えば、layer1に対する「SRS resource」選択候補を示すSRIフィールドの値が、「0」~「3」で総4個の候補が存在し、layer2に対する「SRS resource」選択候補を示すSRIフィールドの値は、「4」~「9」で総6個の候補が存在し、layer3に対する「SRS resource」選択候補を示すSRIフィールドの値は、「10」~「13」で総4個の候補が存在し、layer4に対する「SRS resource」選択候補を示すSRIフィールドの値は、「14」で総1個の候補が存在する。
この時、layer2に対する候補が総6個で最大の値を持つため第2SRIフィールドのビット数を「3」と設定する。
第2SRIフィールド構成に対して具体的に説明すれば、第1SRIフィールドでPUSCH送信のためのlayerが1の場合のSRI値が指示された場合、端末は、第2SRIフィールドをlayer1に対するSRI候補、「0」~「3」の内の一つの値を指示するコードポイント又は以外の値を、reserved値を持つコードポイントとして解釈する。
【0327】
例えば、第1SRIフィールドでPUSCH送信のためのlayerが2の場合のSRI値が指示された場合、端末は、第2SRIフィールドをlayer2に対するSRI候補、「0」~「5」の内の一つの値を指示するコードポイント又は以外の値を、reserved値を持つコードポイントとして解釈する。
また、例えば、第1SRIフィールドでPUSCH送信のためのlayerが、「3」又は「4」の場合のSRI値を指示する場合も同様の方法で、端末が第2SRIフィールドを解釈する。
この時、第2SRIフィールドにlayerによるSRI値を指示するコードポイント以外にreserved値を指すコードポイントが2以上存在する場合、2個のreserved値を指すコードポイントを「dynamic switching」を指示するために用いる。
すなわち、3ビットから構成された第2SRIフィールドのコードポイント中、reserved値を指すコードポイントに該当する最後で2番目コードポイントは(すなわち、例えば、7番目コードポイント)、第1TRPで単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するのに用いる。
【0328】
最後のコードポイントは(すなわち、例えば、8番目コードポイント)、第2TRPで単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するのに用いる。
この時、端末は、単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信のためのSRIが第1SRIフィールドで指示される。
一方、上述したような仮定は、説明の便宜のためのことで、本発明がこれに限られるものではない。
【0329】
説明の便宜のために、2つのTRPに対する上記具体的な例を一般化して説明すれば、端末は、2つのSRIフィールドを含む単一DCIを受信して第2SRIフィールドに指示されたコードポイントによって「dynamic switching」を行う。
もし、第2SRIフィールドのコードポイントが第1SRIフィールドに指示されたlayerに対するSRI値を指示する場合、端末は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
もし、第2SRIフィールドがreserved値を指すコードポイントに該当する最後で2番目コードポイントを指示すると、端末は、TRP1に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行い、「non-codebook」基盤のPUSCH送信のためのSRIを第1SRIフィールドから確認する。
もし、第2SRIフィールドがreserved値を指すコードポイントに該当する最後のコードポイントを指示する場合、端末は、TRP2に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行い、「non-codebook」基盤のPUSCH送信のためのSRIを第1SRIフィールドから確認する。
【0330】
一方、上述した例示は、第2SRIフィールドの最後で2つのreserved値を指すコードポイントを「dynamic switching」を指示するために用いたが、本実施形態がこれに限られるものではない。
すなわち、第2SRIフィールドの他の2つのreserved値を指すコードポイントを用いて「dynamic switching」を指示することができ、TRP1に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信又はTRP2に対する単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を、各reserved値を指すコードポイントにマッピングして指示することができる。
【0331】
また、上述した例示は、第2SRIフィールドが方法2と決定された場合を説明したが、方法1のように第2SRIフィールドが「NR Release15/16」と同様に決定された場合にも上述した例示と同様にSRIフィールドのreserved値を指すコードポイントを用いて「dynamic switching」をサポートすることができる。
例えば、もし、第2SRIフィールドのreserved値を指すコードポイント数が「2」より小さい場合には、第2SRIフィールドのビット数を「1」増加させて、増加したビット数を基準として最後から2番目コードポイントと最後のコードポイントを「dynamic switching」をサポートするための用途で用いることができる。
【0332】
方法1のように2つのSRIフィールドが決定された場合には、各SRIフィールドがreserved値を指すコードポイントに指示されたか否かによって「dynamic switching」をサポートする方法を追加に考慮する。
すなわち、第1SRIフィールドがreserved値を指すコードポイントで指示される場合、端末は、TRP2に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行い、第2SRIフィールドがreserved値を指すコードポイントで指示されると、端末は、TRP1に対して単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
もし、2つのSRIフィールドのいずれもreserved値を指すコードポイントではないSRIを指示するためのコードポイントを指示すると、端末は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を行う。
もし、reserved値を指すコードポイントが存在しない場合、SRIフィールドのビット数を「1」増加させて、増加したビット数を基準で最後のコードポイントを「dynamic switching」をサポートするための用途で用いる。
【0333】
(1-7)の一実施形態で新規DCIフィールドを利用した単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」方法を提供する。
本発明の(1-7)実施形態では、新規DCIフィールドを用いて単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」をサポートする方法に対して説明する。
【0334】
前述の(1-5)実施形態~(1-6)実施形態は、DCI内の別途の追加的な新規フィールドではなく多重TRPを考慮したサポートを行う時、指示される複数個のSRIフィールド又は複数個のTPMIフィールドを介して単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」を行う。
一方、このような方法は、SRI又はTPMIのreservedコードポイント数が単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」を指示するために必要なコードポイントの個数ほど存在するか否かによってSRIフィールド又はTPMIフィールドだけでは動作が不可能な場合があるか、もしくは追加的なreservedコードポイントの数を確保するためにSRIフィールド又はTPMIフィールドのbitwidthを増やす必要がある場合がある。
【0335】
したがって、SRIフィールド又はTPMIフィールドのreservedコードポイントの数に独立的に、単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」をサポートするために追加的な新規DCIフィールドを用いる。
単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」サポートのための追加的な新規DCIフィールドは1bit又は2bitのbitwidthを持つのを考慮する。
一方、本実施形態で新規DCIフィールドのbitwidthは、上述した1bit又は2bitであってもよく、その以上のbitを持つこともできる。
以下では、新規DCIフィールドのbitwidthが1bit又は2bitの場合を例として挙げて説明する。
【0336】
一実施形態で、[方法1-7-1]新規DCIフィールドのbitwidthを2bitで固定して用いる場合を提供する。
もし、2bitの追加的な新規DCIフィールドを用いる場合、最大4個のコードポイントを単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」に用いる。
例えば、追加的な新規DCIフィールドに対する第1コードポイント‘00’は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられる。
【0337】
この時、codebook基盤PUSCH繰り返し送信の場合、各TRPへの送信時に第1TRPに対応する第1SRI及び第1TPMIフィールドを用いて先ず送信し、以後、第2TRPに対応する第2SRI及び第2TPMIフィールドを用いて送信する。
又は、「non-codebook」基盤PUSCH繰り返し送信の場合、各TRPへの送信時に第1TRPに対応する第1SRIフィールドを先ず用いて送信し、以後、第2TRPに対応する第2SRIフィールドを用いて送信する。
すなわち、codebook又は「non-codebook」基盤PUSCH繰り返し送信時、各PUSCH繰り返し送信に対して各TRPをマッピングする場合、第1TRP、第2TRPの手順にマッピングする(以後の当該内容に対して後述時、“多重TRPのためのビームマッピング手順”で名付けることができる)。
【0338】
追加的な新規DCIフィールドに対する第2コードポイント‘01’は、第1TRPを用いた単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられる。
追加的な新規DCIフィールドに対する第3コードポイント‘10’は、第2TRPを用いた単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられる。
追加的な新規DCIフィールドに対する第4コードポイント‘11’は、reservedコードポイントと設定するか、基地局が端末から多重TRPのためのビームマッピング順序変更をサポートする端末能力報告を受信し、ここに対応する上位レイヤーシグナリング(例えば、TRPのためのビームマッピング順序変更のための上位レイヤー設定)が設定される場合、上述した第1コードポイントと他の手順の多重TRPのためのビームマッピング手順を適用した多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられる。
【0339】
また、上述した端末能力報告及びここに対応する上位レイヤーシグナリングの設定に関係なく、第1コードポイントと異なる多重TRPのためのビームマッピング手順を適用した多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられる。
ここで、多重TRPのためのビームマッピング手順変更は、第1コードポイントを用いる場合、第1TRP、第2TRPの手順で送信を実行したこととは反対に、第2TRP、第1TRPの手順で送信を行うことを意味する。
上述した4つのコードポイントに対する説明の内の単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対しては、もし、端末に基地局から追加的な新規DCIフィールドを介して第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を指示するコードポイントが指示される場合、もし、codebook基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は、第1SRIフィールドと第1TPMIフィールドを用いて第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行い、もし、「non-codebook」基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は第1SRIフィールドを用いて第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行う。
【0340】
この時、第1SRIフィールドは、「第1SRS resource set」と接続されて(又は、関連して)、当該「SRS resource set」内の「SRS resource」を指示するために用いられる。
また、もし、端末に基地局から追加的な新規DCIフィールドを介して第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を指示するコードポイントが指示される場合、もし、codebook基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は、第1SRIフィールドと第1TPMIフィールドを用いて第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行い、もし、「non-codebook」基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は、第1SRIフィールドを用いて第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行う。
この時、第1SRIフィールドは、「第2SRS resource set」と接続されて(又は、関連して)、当該「SRS resource set」内の「SRS resource」を指示するために用いられる。
【0341】
上述した単一TRP(第1又は第2TRP)基盤のPUSCH繰り返し送信方法は、追加的な新規DCIフィールドに指示されたコードポイントによって第1TRP又は第2TRPの内のいずれか一つが選択される場合、codebook基盤PUSCH繰り返し送信の場合、2個のSRIフィールドと2個のTPMIフィールドの内の第1SRIフィールド及び第1TPMIフィールドを用い、「non-codebook」基盤PUSCH繰り返し送信の場合、2個のSRIフィールドの内の第1SRIフィールドを用い、第2フィールド(第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールド)は、使用しない方法で考慮する。
【0342】
一方、次いで、後述する単一TRP基盤のPUSCH繰り返し送信方法は、これと異なるように、第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信方法(すなわち、第1TRPが選択された場合又はコードポイントによって第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信が指示された場合)であれば、第1フィールド(第1SRIフィールド又は第1TPMIフィールド)を用い、第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信方法(すなわち、第2TRPが選択された場合又はコードポイントによって第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信が指示された場合)であれば、第2フィールド(第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールド)を用いる方法で考慮する。
【0343】
上述した4つコードポイントに対する説明の内の単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する他の例示で、もし、端末に基地局から追加的な新規DCIフィールドを介して第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を指示するコードポイントが指示される場合、もし、codebook基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は、第1SRIフィールドと第1TPMIフィールドを用いて第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行い、もし、「non-codebook」基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は、第1SRIフィールドを用いて第1TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行う。
この時、第1SRIフィールドは、「第1SRS resource set」と接続されて(又は、関連して)、当該「SRS resource set」内の「SRS resource」を指示するために用いられる。
【0344】
また、もし、端末に基地局から追加的な新規DCIフィールドを介して第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を指示するコードポイントが指示されると、もし、codebook基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は、第2SRIフィールドと第2TPMIフィールドを用いて第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行い、もし、「non-codebook」基盤のPUSCH繰り返し送信であれば、端末は、第2SRIフィールドを用いて第2TRP基盤のPUSCH繰り返し送信を行う。
この時、第2SRIフィールドは、「第2SRS resource set」と接続されて(又は、関連して)、当該「SRS resource set」内の「SRS resource」を指示するために用いられる。
【0345】
上記例示は、4つのコードポイントによる多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信又は単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信の一例を示したもので、各コードポイントと該当するコードポイントに対応する動作は、例示と異なり得る(例えば、コードポイント“11”が、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられることができ、コードポイント“10”は、コードポイント“11”と異なる多重TRPのためのビームマッピング手順を適用した多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられることができ、コードポイント‘00’は、第1TRPを用いた単一TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信を指示するために用いられることができる)。
【0346】
一実施形態で、[方法1-7-2]新規DCIフィールドのbitwidthを1bitで固定して用いる場合を提供する。
上記[方法1-7-1]を介して説明した例示は、常に追加的な新規DCIフィールドの長さ(bitwidth)に固定された2bitを用いた場合に対する一例である。
一方、DCIのオーバーヘッドを減少させるために追加的な新規DCIフィールドのビット長さを1bitで固定し、追加的に2つのSRIフィールド又は2つのTPMIフィールドを共に用いて単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」をサポートすることもできる。
例えば、追加的な新規DCIフィールドは、単一TRPを考慮したPUSCH送信なのか、複数のTRPを考慮したPUSCH送信なのか否かを指示するのに用いられることができる。
例えば、新規DCIフィールドが‘0’と指示される場合、端末は、単一TRPを考慮したPUSCH送信を行う。
【0347】
そして、2つのSRIフィールド又は(利用可能な場合)2つのTPMIフィールドの内の第2フィールド(第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールド)は、TRPを指示するのに用い、第1SRIフィールド又は第1TPMIフィールドは、PUSCH送信のための情報として用いる。
すなわち、第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドは、用途が‘codebook’又は‘nonCodebook’の2つ「SRS resource set」の内のPUSCHを送信するのに用いる一つの「SRS resource set」を指示し、第1SRIフィールド又は第1TPMIフィールドは、第2SRI又は第2TPMIフィールドに指示された「SRS resource set」に対する「SRS resource」又はTPMIインデックスとレイヤー情報を指示する。
第2SRIフィールドと第2TPMIフィールドは、単一TRPを考慮したPUSCH送信時に使用されないため、第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドは、TRPを選択するための用途に再び使用される。
【0348】
例えば、単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」のための追加的な新規DCIフィールドが‘0’と設定されて、単一TRPを考慮したPUSCH送信を行う時、第2SRIフィールドの第1コードポイントは、1番目TRP(第1TRP)すなわち、「第1SRS resource set」(用途が‘codebook’又は‘nonCodebook’)に基づいてPUSCH送信実行の意味に再解釈される。
又は、もし、第2SRIフィールドの第2コードポイントは、2番目TRP(第2TRP)すなわち、「第2SRS resource set」(用途が‘codebook’又は‘nonCodebook’)に基づいてPUSCH送信を実行する意味に再解釈することもできる。
一方、これは本実施形態を説明するために例に過ぎず、本実施形態がここに限らない。
【0349】
又は、もし、追加的な新規DCIフィールドが‘1’と指示される場合、端末は、多重TRPを考慮したPUSCH送信を行う。
この時、2つのSRIフィールド(第1SRIフィールド及び第2SRIフィールド)又は2つのTPMIフィールド(第1TPMIフィールド及び第2TPMIフィールド)は、複数のTRPを考慮したPUSCH送信のための情報として全部用いられる。
例えば、第1TRPと対応する第1SRIフィールド及び第1TPMIフィールドを用いてPUSCH送信を行い、第2TRPと対応する第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールドを用いてPUSCH送信を行う。
一方、これは、本実施形態を説明するために例に過ぎず、本実施形態はこれに限られない。
【0350】
一実施形態で、[方法1-7-3]新規DCIフィールドのbitwidthを上位レイヤーシグナリングによって1bit又は2bitの内の一つで決定して用いる場合を提供する。
追加的な新規DCIフィールドを用いて単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」を行う他の方法で、上位レイヤーシグナリングの条件によって、追加的な新規DCIフィールドのbitwidthを決定する。
【0351】
上述した1bit長さの追加的な新規DCIフィールドを用いた単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」方法は、第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドが存在する時に利用することができる。
すなわち、第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドが存在しない場合、利用することができない。
一方、第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドが存在しないか否かは、上位レイヤー設定に基づいて判断することができる。
例えば、「non-codebook」基盤のPUSCH送信を行って「第2SRS resource set」内の含まれた「SRS resource」の個数が「1」であれば第2SRIフィールドが存在しなくてもよい。
【0352】
他の一例で、codebook基盤のPUSCH送信を行って「第2SRS resource set」内の含まれた「SRS resource」の個数が「1」であり、当該「SRS resource」に設定された「antenna port」の数が「1」であれば、第2SRIフィールド及び第2TPMIフィールドが全部存在しなくてもよい。
このような規則にしたがって、基地局が端末に設定した上位レイヤー設定によって第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドの存在有無を決定し、これに基づいて基地局は、単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」のための追加的新規DCIフィールドのbitwidthを1bit又は2bitと設定する。
もし、基地局の上位レイヤー設定によって第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドが存在する場合、基地局は単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」のための追加的新規DCIフィールドのbitwidthを1bitと設定する。
もし、基地局の上位レイヤー設定によって第2SRIフィールド又は第2TPMIフィールドが存在しない場合、基地局は、単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」のための追加的新規DCIフィールドのbitwidthを2bitと設定する。
【0353】
(1-7)実施形態を介し、追加的な新規DCIフィールドを用いて単一又は多重TRP基盤PUSCH送信の間の「dynamic switching」を行う[方法1-7-1]~[方法1-7-3]を以下の一連の動作で説明することができる。
一方、以下の動作は、順次に行われるか、又は同時に行われることができ、また、この中の一部を省略することもできる。
【0354】
1)端末は、基地局に多重TRPを考慮した動作のための「UE capability」を報告する。
この時、報告される「UE capability」には、[方法1-7-1]~[方法1-7-3]の内の少なくとも1つに対するサポートするか否か、[方法1-7-1]をサポートするか否か報告時の多重TRP送信マッピング順序関連情報などが含まれる。
【0355】
2)基地局は、報告された「UE capability」によって[方法1-7-1]~[方法1-7-3]の内の一つを上位レイヤーシグナリングに応じて設定して用いるか、「UE capability」と関係なく、端末と基地局の間に規格的に予め決定された方式に従って、特定上位レイヤーシグナリング無しに[方法1-7-1]~[方法1-7-3]の内の一つに基づいて単一又は多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する「dynamic switching」を行う。
【0356】
A.上位レイヤーシグナリングによって[方法1-7-1]~[方法1-7-3]の内の一つを設定して用いる場合、端末は、設定された[方法1-7-1]~[方法1-7-3]の内の一つに基づいて、単一又は多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する「dynamic switching」を行う。
【0357】
B.端末と基地局の間に規格的に予め決定された方式を用いる場合、上述した[方法1-7-1]~[方法1-7-3]の内の予め決定された方式に従って決定されたいずれか1つに基づいて、単一又は多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対する「dynamic switching」を行う。
【0358】
第2実施形態で、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の周波数ホッピング及び送信ビームマッピング方法を提供する。
本発明の第2実施形態では、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時、各PUSCHに対する周波数ホッピング及び送信ビームマッピング方法に対して説明する。
【0359】
ここで、送信ビームは、1個の「SRS spatial relation info」と接続された「SRS resource」、「SRS spatial relation」、もしくは「SRS spatial relation」とTPMIを通称するインジケーターであれば良い。
周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング方法は、互いに独立的又は従属的に上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで動作する。
周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング方法が互いに独立的に行われることは、2つの方式が独立的なシグナリング(例えば、上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせ)を持って端末に伝達することを意味する。
ただ、周波数ホッピング方法のすべての場合の数と送信ビームマッピング方法のすべての場合の数が組み合わされているわけではない。
例えば、周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング方法がそれぞれ3つと4つが存在する場合、12つのすべての組み合わせがサポートされず、10の組み合わせだけがサポートされることもできる。
次の詳細実施形態を介して各事項に対して詳しく説明する。
【0360】
(2-1)実施形態の一実施形態で多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の送信ビームマッピング方法を提供する。
(2-1)実施形態では、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の送信ビームマッピング方法に対して説明する。
【0361】
基地局から複数個の送信ビームを上位レイヤーシグナリングによって設定するか、L1シグナリングに指示するか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達する場合、端末は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の送信ビームマッピングをどんな方式で行うか決定する。
複数個の送信ビームに対する情報は、複数個の「SRS spatial relation info」が接続されたSRI、又は1個の「SRS spatial relation info」が接続されたSRIであってもよい。
【0362】
基地局は、端末が伝達された複数個の送信ビーム情報中に、どの送信ビームを各PUSCH繰り返し送信にどんなにマッピングするかに対する情報、すなわち、送信ビームマッピング単位を上位レイヤーシグナリングによって設定するか、もしくはL1シグナリングによって指示するか、もしくは上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリング指示の組み合わせで伝達することができる。
また、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の全体PUSCH繰り返し送信回数は、上位レイヤーシグナリングによって設定するか、もしくはL1シグナリングによって指示するか、もしくは上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリング指示の組み合わせで伝達することができる。
【0363】
送信ビームマッピング単位は、次の候補を使用することができる。
・各スロット、サブスロット又は複数個のスロット、サブスロット;
・各繰り返し送信(nominal又はactual)又は複数個の繰り返し送信(nominal又はactual);
・各シンボル又は複数個のシンボル;及び/又は
・全体繰り返し送信回数の1/N。
【0364】
もし、送信ビームマッピングの単位がスロットの場合、スロット内のすべてのPUSCH繰り返し送信(nominal又はactual)に対して同じ送信ビームを適用し、送信ビーム変更をスロット単位で行う。
例えば、全体PUSCH繰り返し送信回数が「4」であり、送信ビームの個数が2個であり、送信ビームマッピング単位がスロットで、各スロット内に2個のPUSCH繰り返し送信が存在する場合、1番目スロットで送信される第1及び第2PUSCH繰り返し送信には、第1送信ビームが適用され、第2スロットで送信される第3及び第4PUSCH繰り返し送信には、第2送信ビームが適用される。
他の例示で、全体繰り返し送信回数が「4」であり、送信ビームの個数が2個であり、送信ビームマッピング単位が2個のスロットで、各スロット内に1個のPUSCH繰り返し送信が行われる場合、1番目スロット及び第2スロットでそれぞれ送信される第1及び第2PUSCH繰り返し送信には、第1送信ビームが適用され、第3スロット及び第4スロットでそれぞれ送信される第3及び第4PUSCH繰り返し送信には、第2送信ビームが適用される。
【0365】
もし、送信ビームマッピングの単位が全体PUSCH繰り返し送信回数の1/Nの場合、Nは、全体繰り返し送信回数の約数又は2以上で全体繰り返し送信回数より小さいか同じな自然数であってもよい。
例えば、全体PUSCH繰り返し送信回数が「6」であり、送信ビームの個数が2個であり、送信ビームマッピング単位が全体繰り返し回数の1/2(N=2)の場合、端末は第1~3PUSCH繰り返し送信に第1送信ビームを適用し、第4~6PUSCH繰り返し送信に第2送信ビームを適用する。
【0366】
また、上記の送信ビームマッピング単位の内の固定された送信ビームマッピング単位を用いるか、端末が基地局から上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達された送信ビームマッピング単位に対し、基地局は、端末に送信ビームマッピング方式をcyclical又はsequentialの内の一つに対して上位レイヤーシグナリングによって設定するか、L1シグナリングによって指示するか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達する。
【0367】
例えば、全体PUSCH繰り返し送信回数が「6」であり、送信ビームの個数が2個であり、送信ビームマッピング単位が各繰り返し送信(nominal又はactual)で、送信ビームマッピング方式がcyclicalの場合、端末は、奇数番目PUSCH繰り返し送信に第1送信ビームを適用し、偶数番目PUSCH繰り返し送信に第2送信ビームを適用する。
また、送信ビームマッピング方式がsequentialの場合のような送信ビームを適用する送信ビームマッピング単位の個数は、2個又は全体繰り返し送信回数の約数になり、当該情報は、予め定められるか(例えば、特定シグナリング無しに2個で固定して使用)、上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達する。
上記の例示で、送信ビームマッピング方式がsequentialで、同じ送信ビームを適用する送信ビームマッピング単位の個数が2個であれば、端末は、第1、2PUSCH繰り返し送信に対して第1送信ビームを適用し、第3、4PUSCH繰り返し送信に対して第2送信ビームを適用し、第5、6PUSCH繰り返し送信に対して第1送信ビームを適用する。
【0368】
(2-2)の一実施形態で独立的な周波数ホッピング及び送信ビームマッピング方法を提供する。
(2-2)実施形態では、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時周波数ホッピング方法及び送信ビームマッピング方法に対して互いに独立的に行う方法に対して説明する。
【0369】
端末は、基地局から送信ビームマッピング単位に対する伝達過程と同様に、周波数ホッピング方法は、基地局から端末に上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達される。
また、端末は、基地局から前記送信ビームマッピング単位に対する伝達過程と独立的に周波数ホッピング方法に対して基地局から伝達される。
周波数ホッピング単位の場合、次の候補が考えられる。
【0370】
・スロットの間又は複数個のスロット;
・スロット内の周波数ホッピング方法;
・繰り返し送信の間又は複数個の繰り返し送信の間の周波数ホッピング方法;及び/又は
・繰り返し送信内の周波数ホッピング方法;
【0371】
端末は、上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達された周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング単位を独立的に適用する。
【0372】
図19は、本発明の一実施形態による多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の周波数ホッピング及び送信ビームマッピングを独立的に決定する方法を説明するための図である。
例えば、PUSCH繰り返し送信方法がPUSCH繰り返し送信タイプBであり、全体PUSCH繰り返し送信回数(例えば、nominal repetition回数)が「5」であり、「nominal repetition」のシンボル長さが「10」であり、周波数ホッピング方法で「nominal repetition」の間の周波数ホッピング方法が用いられ、送信ビームマッピング単位がスロットで、スロット内のPUSCH繰り返し送信個数が1個であり、開始RB位置が0番RBであり、周波数ホッピングによるRBオフセットが10RBの場合、端末は1番目(1901、1902)、3番目(1905、1906)スロットで第1送信ビームを適用し、2番目(1903、1904)、4番目(1907)スロットで第2送信ビームを適用する。
【0373】
端末は、「slot#1」の「RB#0」で2番目「actual repetition」1901を送信し、「slot#1」の「RB#10」で2番目「actual repetition」1902を送信する。
端末は、「slot#2」の「RB#10」で3番目「actual repetition」1903を送信し、「slot#2」の「RB#0」で4番目「actual repetition」1904を送信する。
端末は、「slot#3」の「RB#0」で5番目「actual repetition」1905を送信し、「slot#3」の「RB#10」で6番目「actual repetition」1906を送信する。
端末は、「slot#4」の「RB#0」で7番目「actual repetition」1907を送信する。
【0374】
また、基地局と端末は、特定周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング単位の組み合わせが上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達する場合、異なる送信ビーム適用による送信電力変化と共に周波数ホッピングの各周波数ホッピングの間又は各繰り返し送信の間に、1個又は複数個のシンボルギャップを挿入するか、1個又は複数個の送信シンボルをドロップする。
【0375】
また、基地局と端末は、上記のように特定周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング単位の組み合わせをサポートしない場合がある。
例えば、特定周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング単位の組み合わせが用いられる時に、周波数ホッピングが発生しないか、もしく1個の送信ビームマッピングだけ発生する場合、当該組み合わせはサポートしない場合がある。
例えば、全体PUSCH繰り返し送信回数が「2」であり、周波数ホッピング単位がスロットであり、送信ビームマッピング単位が各PUSCH繰り返し送信であり、スロット内のPUSCH繰り返し送信個数が2個であれば、端末は、1番目スロットで第1PUSCH繰り返し送信に対して第1送信ビームをマッピングし、第2PUSCH繰り返し送信に対して第2送信ビームをマッピングし、周波数ホッピングは行わなくなる。
端末は、基地局からこのような組み合わせを上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達されることを期待しない。
【0376】
(2-3)の一実施形態で従属的な周波数ホッピング及び送信ビームマッピング方法を提供する。
(2-3)実施形態では、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時に周波数ホッピング方法及び送信ビームマッピング方法に対して互いに従属的に行う方法に対して説明する。
周波数ホッピング方法及び送信ビームマッピング方法を互いに従属的に決定することは、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対して周波数ダイバーシティーと空間ダイバーシティーを最大化することである。
【0377】
例えば、周波数ホッピング単位は、送信ビームマッピング単位より大きくてもよい。
すなわち、端末は、同じ周波数位置でPUSCHを互いに異なる送信ビームを適用して送信し、また他の周波数位置に周波数ホッピングを行って当該位置でPUSCHを互いに異なる送信ビームを適用して送信する。
他の例で、周波数ホッピング単位は、送信ビームマッピング単位より小さてもよい。
すなわち、端末は、同じ送信ビームを適用して互いに異なる周波数位置でPUSCHを送信し、他の送信ビームを適用して互いに異なる周波数位置でPUSCHを送信する。
上記のように周波数ホッピング単位と送信ビームマッピング単位の間の従属性を持つ方法は次の3つを考慮することができる。
【0378】
[方法1]の一実施形態で周波数ホッピング及び送信ビームマッピング単位の独立的設定が用いられる。
端末は、上記の周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング単位の各伝達方式を用いて、従属的な周波数ホッピング及び送信ビームマッピングを行う。
各伝達方法は、上記と同じであっても良いが、追加的な制約事項が存在し得る。
【0379】
例えば、端末は、基地局から周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング方法に対して上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示される場合、周波数ホッピング単位は、送信ビームマッピング単位より小さいことを期待する。
例えば、端末が周波数ホッピング方式を、スロット単位で上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示される場合、端末は、スロットより大きい単位の送信ビームマッピング単位を上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示されることを期待しない。
【0380】
また他の例で、端末は、基地局から周波数ホッピング方法と送信ビームマッピング方法に対して上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示される場合、周波数ホッピング単位は、送信ビームマッピング単位より大きいことを期待する。
例えば、端末が周波数ホッピング方式をスロット単位で上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示される場合、端末は、スロットより小さい単位の送信ビームマッピング単位を上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示されることを期待しない。
【0381】
[方法2]の一実施形態で周波数ホッピング単位設定基盤送信ビームマッピング単位設定を提供する。
端末は、基地局から上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示された周波数ホッピング方法による送信ビームマッピング単位をサポートする。
すなわち、端末は、設定又は指示された周波数ホッピング単位の倍数で送信ビームマッピング単位を設定及び指示される。
例えば、もし、端末が基地局からスロット単位周波数ホッピング方法を設定又は指示を受けると、端末は、1個スロット又は複数個のスロットで送信ビームマッピング単位を設定又は指示される。
【0382】
図20は、本発明の一実施形態による周波数ホッピング単位設定に基づいて送信ビームマッピング単位設定を説明するための図である。
PUSCH繰り返し送信回数が「4」であり、スロット単位の周波数ホッピング方式であり、送信ビームマッピング単位が「2」と設定又は指示されて、2個スロット単位で送信ビームマッピングが行われ、スロット内のPUSCH繰り返し送信個数が1個であり、開始RB位置は0番RBであり、周波数ホッピングRBオフセットは10RBと仮定する場合、端末は、1番目スロットで第1PUSCH繰り返し送信に対して0番RBで第1送信ビームを適用してPUSCHを送信し(2001)、2番目スロットで第2PUSCH繰り返し送信に対して10番RBで第1送信ビームを適用してPUSCHを送信し(2002)、3番目スロットで第3PUSCH繰り返し送信に対して0番RBで第2送信ビームを適用してPUSCHを送信し(2003)、4番目スロットで第4PUSCH繰り返し送信に対して10番RBで第2送信ビームを適用してPUSCHを送信する(2004)。
【0383】
また、端末は、設定又は指示された周波数ホッピング単位より低い単位で送信ビームマッピング単位を設定又は指示され得る。
基地局は、送信ビームマッピング単位を周波数ホッピング単位より低く設定又は指示するために次のような2つの方法を適用することができる。
【0384】
[方法3]の一実施形態では、使用可能な周波数ホッピング単位のセットの定義及び送信ビームマッピング単位を当該セット内での選択を提供する。
端末は、使用可能な周波数ホッピングの単位を含むセットを予め定義することができる。
当該集合は、次のような手順で定義される。
【0385】
・単位1.actual PUSCH繰り返し送信内;
・単位2.actual PUSCH繰り返し送信;
・単位3.nominal PUSCH繰り返し送信内;
・単位4.nominal PUSCH繰り返し送信;及び
・単位5.スロット
【0386】
端末は、送信ビームマッピング単位は当該セット内で周波数ホッピング単位よりも低い単位を用いるか、基地局から上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリングとL1シグナリングの組み合わせによって設定及び指示される。
例えば、もし、端末が基地局から単位5のスロット単位周波数ホッピング方法を設定又は指示を受け、送信ビームマッピング単位が周波数ホッピング単位より一段階低い単位で用いるように設定及び指示される場合、端末は、送信ビームマッピングを単位4の「nominal PUSCH」繰り返し送信単位で行う。
【0387】
また、端末は、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時の送信ビームマッピング単位、送信ビームマッピング方式、又は周波数ホッピング方法が上位レイヤーシグナリングによって設定されるか、L1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせで伝達する場合、端末における負担を減らすために周波数ホッピング方法を無視する。
また、端末は、送信ビームマッピング単位、送信ビームマッピング方式、又は周波数ホッピング方法が上位レイヤーシグナリングによって設定されるかL1シグナリングによって指示されるか、上位レイヤーシグナリング設定とL1シグナリングの指示の組み合わせによって伝達された時、送信ビームマッピング単位と周波数ホッピング単位は、皆スロット内に適用されることを(例えば、送信ビームマッピング単位は「actual repetition」、周波数ホッピング単位はスロット内の繰り返し送信の場合)期待しない。
【0388】
第3実施形態では、多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信時のスロットフォーマットを考慮したPUSCH送信ビームマッピング方法を提供する。
本発明の一実施形態では、スロットフォーマットを考慮したPUSCH送信ビームマッピング方法に対して説明する。
【0389】
(3-1)実施形態では、基地局が端末にスロットフォーマットを指示する方法を説明し、(3-2)実施形態では、多重TRPを考慮した「dynamic grant」基盤又は「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信に対してスロットフォーマットを考慮した送信ビームマッピング方法に対して説明する。
【0390】
(3-1)実施形態でスロットフォーマット指示方法を提供する。
(3-1)実施形態では、基地局が端末にスロットフォーマットを指示する方法に対して説明する。
5G通信システムにおいては、ダウンリンク信号送信区間とアップリンク信号送信区間を動的に変更することができる。
このために、基地局は、一つのスロットを構成するOFDMシンボルそれぞれがダウンリンクシンボル、アップリンクシンボル、又はフレキシブルの(flexible)シンボルであるかを、スロットフォーマットインジケーター(SFI)を介して端末に指示する。
ここで、フレキシブルのシンボルは、ダウンリンク及びアップリンクシンボルの全部ではないが、端末特定制御情報又はスケジューリング情報によってダウンリンク又はアップリンクシンボルに変更することができるシンボルを意味する。
この時、フレキシブルのシンボルは、ダウンリンクからアップリンクに転換される過程で、必要なギャップ区間(Gap guard)を含む。
【0391】
スロットフォーマットインジケーターを受信した端末は、ダウンリンクシンボルに指示されたシンボルでは基地局からのダウンリンク信号受信動作を行い、アップリンクシンボルに指示されたシンボルでは基地局へのアップリンク信号送信動作を行う。
フレキシブルのシンボルに指示されたシンボルに対して、端末は、少なくともPDCCHモニタリング動作を行い、また他のインジケーター、例えば、DCIを介して端末は、フレキシブルのシンボルで基地局からのダウンリンク信号受信動作を行うか(例えば、DCIフォーマット(1_0又は1_1)受信時)、基地局へのアップリンク信号送信動作を実行(例えば、DCIフォーマット(0_0又は0_1)受信時)する。
【0392】
図21は、本発明の一実施形態による無線通信システムでアップリンク-ダウンリンク設定(UL/DL configuration)の一例を示す図である。
図21を参照すると、シンボル/スロットのアップリンク-ダウンリンク設定の3段階を図に示した。
【0393】
第1段階で、準静的(semi-static)でのアップリンク-ダウンリンクを設定するためのセル特定設定情報2110、例えば、SIBのようなシステム情報を介してシンボル/スロットのアップリンク-ダウンリンクを設定する。
具体的には、システム情報内のセル特定アップリンク-ダウンリンク設定情報2010には、アップリンク-ダウンリンクパターン情報と基準サブキャリア間隔を指示する情報が含まれる。
アップリンク-ダウンリンクパターン情報は、各パターンの送信周期(transmission periodicity)2103と、各パターンの開始点から連続的なダウンリンクスロット個数(Number of consecutive full DL slots at the beginning of each DL-UL pattern)2111と、その次のスロットの開始点から連続的なダウンリンクシンボル個数(Number of consecutive DL symbols in the beginning of the slot following the last full DL slot)2112、各パターンの最後から連続的なアップリンクスロット個数(Number of consecutive full UL slots at the end of each DL-UL pattern)2113と、その直前のスロットのシンボル個数(Number of consecutive UL symbols in the end of the slot preceding the first full UL slot)2114が指示される。
この時、端末は、アップリンクやダウンリンクで指示されないスロット/シンボルをフレキシブルの(flexible)スロット/シンボルと判断する。
【0394】
第2段階で、端末専用の上位階層シグナリング(すなわち、RRCシグナリング)を介して伝達される端末特定設定情報2120は、フレキシブルの(flexible)スロット又はフレキシブルの(flexible)シンボルを含んでいるスロット(2121、2122)内でダウンリンク又はアップリンクと設定されるシンボルを指示する。
例えば、端末特定アップリンク-ダウンリンク設定情報2120は、フレキシブルのシンボルを含んでいるスロット(2121、2122)を指示するスロットインデックスと、各スロットの開始から連続的なダウンリンクシンボル個数(Number of consecutive DL symbols in the beginning of the slot)(2123、2125)と、各スロットの最後から連続的なアップリンクシンボル個数(Number of consecutive UL symbols in the end of the slot)(2124、2126)を含むか、もしくは各スロットに対して全体ダウンリンクを指示する情報又は全体アップリンクを指示する情報を含む。
この時、第1段階のセル特定設定情報2110を介してアップリンク又はダウンリンクと設定されたシンボル/スロットは、端末固有の上位階層シグナリング2120を介してダウンリンク又はアップリンクに変更することはできない。
【0395】
最後に、ダウンリンク信号送信区間とアップリンク信号送信区間を動的に変更するため、ダウンリンク制御チャンネルのダウンリンク制御情報は、端末がダウンリンク制御情報を検出したスロットから開始する複数個のスロットの内の各スロット内で各シンボルがダウンリンクシンボル又はアップリンクシンボル又はフレキシブルのシンボルであるかを指示するスロットフォーマットインジケーター2130を含む。
この時、第1及び第2段階でアップリンク又はダウンリンクと設定されたシンボル/スロットに対し、スロットフォーマットインジケーターがダウンリンク又はアップリンクであることを指示することはできない。
第1及び第2段階でアップリンク又はダウンリンクと設定されない少なくとも一つのシンボルを含む各スロット(2131、2132)のスロットフォーマットが、該当するダウンリンク制御情報によって指示される。
【0396】
スロットフォーマットインジケーターは、以下に示す[表17-1]のように一つのスロット内の14個シンボルに対するアップリンク-ダウンリンク構成を指示する。
スロットフォーマットインジケーターは、端末グループ(又はセル)共通制御チャンネル(common control channel)を介して複数の端末に同時に送信される。
言い換えれば、スロットフォーマットインジケーターを含むダウンリンク制御情報は、端末固有のC-RNTI(cell-RNTI)とは異なる識別子、例えば、「SFI-RNTI」でCRCスクランブリングされたPDCCHを介して送信される。
ダウンリンク制御情報は、一つ以上のスロット、すなわち、N個のスロットに対するスロットフォーマットインジケーターを含む。
ここで、Nの値は、「0」より大きい整数、又は、1、2、5、10、20などの事前に定義された可能な値のセットの中で、端末が基地局から上位階層シグナリングを介して設定された値であれば良い。
スロットフォーマットインジケーターのサイズは、基地局が端末に上位階層シグナリングを介して設定することができる。
【0397】
【表17-1】
【0398】
[表17-1]で、Dはダウンリンクシンボルを、Uはアップリンクシンボルを、Fはフレキシブルのシンボルを意味する。
[表17-1]によれば、一つのスロットに対してサポート可能なスロットフォーマットの総数は、256個である。
NRシステムでスロットフォーマット指示のために用いられることができる情報ビットの最大サイズは、128ビットであり、上位階層シグナリング、例えば、‘dci-PayloadSize’を介して基地局が端末に設定することができる。
【0399】
この時、免許又は非免許帯域で動作するセルは、一つ以上の追加的なスロットフォーマットを導入するか、又は既存のスロットフォーマットの内の少なくとも一つ以上を修正することによって、[表17-2]のように追加的スロットフォーマットを設定及び指示することができる。
[表17-2]は、一つのスロットがアップリンクシンボルとフレキシブルのシンボル(F)のみから構成される追加的スロットフォーマットの一例を示す。
【0400】
【表17-2】
【0401】
一実施形態で、スロットフォーマット指示のために用いられるダウンリンク制御情報は、複数個のサービングセルに対するスロットフォーマットを指示し、各サービングセルに対するスロットフォーマットは、サービングセルID(serving cell ID)を介して区分される。
また、各サービングセルに対して一つ以上のスロットに対するスロットフォーマット組み合わせ(slot format combination)が、ダウンリンク制御情報によって指示される。
例えば、ダウンリンク制御情報内の一つのスロットフォーマットインジケーターインデックスフィールドのサイズが3ビットであり、一つのサービングセルに対するスロットフォーマットを指示する場合、3ビットのスロットフォーマットインジケーターインデックスフィールドは、総8個のスロットフォーマット(又はスロットフォーマット組み合わせ)の内の一つを指示し、基地局は、スロットフォーマットインジケーターインデックスフィールドを、端末グループ共通ダウンリンク制御情報(common DCI)を介して指示する。
【0402】
一実施形態で、ダウンリンク制御情報に含まれる少なくとも一つのスロットフォーマットインジケーターインデックスフィールドは、複数個のスロットに対するスロットフォーマット組み合わせインジケーターで構成される。
例えば、[表17-3]は、[表17-1]及び[表17-2]のスロットフォーマットから構成された3ビットスロットフォーマット組み合わせインジケーターを示す。
スロットフォーマット組み合わせインジケーターの値の中{0,1,2、3、4}は、一つのスロットに対するスロットフォーマットを指示する。
残り3個の値{5、6、7}は、4個スロットに対するスロットフォーマットを指示し、端末は、スロットフォーマット組み合わせインジケーターを含むダウンリンク制御情報を検出したスロットから順次に4個のスロットに指示されたスロットフォーマットを適用する。
【0403】
【表17-3】
【0404】
一実施形態で、もし、端末がDCIフォーマット(2_0)をモニタリングするように設定することができない場合、もし、上位レイヤーシグナリングを介して設定されたスロットフォーマットによって特定スロットの一部シンボルがフレキシブルのシンボル(F)と設定されるか、特定スロットのスロットフォーマットに対して設定されない場合、端末は、当該スロット内の当該一部シンボルに対して「DCI、RAR UL grant」、「fallbackRAR UL grant」、又は「successRAR」を受信し、受信した情報内で指示されるPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを送信する。
【0405】
一実施形態で、もし、上位レイヤーシグナリングを介して設定されたスロットフォーマットに基づいて特定スロットの一部シンボルがフレキシブルのシンボル(F)と設定される場合、端末は、上位レイヤーシグナリングに基づいて、当該スロットの当該一部シンボルで送信されるアップリンク送信設定、例えば、「configured grant」基盤PUSCH、PUCCH、又はSRSなどを受信することを期待しない。
一実施形態で、もし、端末が複数個のスロットに対するPUSCH送信をDCIフォーマット(0_1)でスケジュールされ、上位レイヤーシグナリングを介して当該複数個のスロットの内の一つのスロットでPUSCHが送信されなければならない位置のシンボルの内の少なくとも一つがDLと設定されている場合、端末は、当該スロットでのPUSCH送信をしない。
【0406】
一実施形態で、もし、上位レイヤーシグナリングで特定スロットの一部シンボルがフレキシブルのシンボル(F)と設定されるか、特定スロットに対してスロットフォーマットが設定されなく、端末がDCIフォーマット(2_0)を受信し、スロットフォーマットインジケーター値が「255」ではなく、当該スロットの一部シンボルに対してフレキシブルのシンボル(F)を指示し、端末が当該フレキシブルのシンボル内でのPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSを指示するDCIフォーマット、「RAR UL grant」、「successRAR」を受信する場合、端末は、当該スロット内の当該フレキシブルのシンボル内でPUSCH、PUCCH、PRACH、又はSRSに対する送信を行う。
【0407】
一実施形態で、もし、上位レイヤーシグナリングで特定スロットの一部シンボルがフレキシブルのシンボル(F)と設定されるか、特定スロットに対してスロットフォーマットが設定されなく、端末がDCIフォーマット(2_0)を受信し、スロットフォーマットインジケーター値が「255」ではなく、端末が当該スロット内に一部シンボルに対して上位レイヤーシグナリングを介して、PUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信するように設定される場合、端末は、当該スロット内の当該一部シンボルに対してDCIフォーマット(2_0)でアップリンクシンボル(UL)が指示された場合にだけ、予め設定されたPUCCH、PUSCH、又はPRACHを送信する。
【0408】
(3-2)の一実施形態で、PUSCH繰り返し送信時のスロットフォーマットを考慮した送信ビームマッピング方法を提供する。
本発明の一実施形態で、(3-2)実施形態では、多重TRPを考慮した「dynamic grant」又は「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信に対してスロットフォーマットを考慮した送信ビームマッピング方法を説明する。
【0409】
この時、(1-1)、(1-2)実施形態のように、多重TRPを考慮した「dynamic grant」基盤PUSCH繰り返し送信は、DCI基盤で多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信が指示された場合を意味し、(1-3)実施形態のように、多重TRPを考慮した「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信は、上位レイヤー設定基盤の多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信が設定又は活性化/非活性化される可能性があることを意味する。
【0410】
上記のように、端末は、上位レイヤーシグナリングを介して特定スロット又はスロット内にある一部シンボルに関して、アップリンクシンボル(UL)、ダウンリンクシンボル(DL)、もしくはフレキシブルのシンボル(F)によって設定されるスロットフォーマット情報を受信する。
また、上記のように、もし、端末がDCIフォーマット(2_0)に対するモニタリングが設定されない場合、端末は、上位レイヤーシグナリングを介して設定されたスロットフォーマットに従う。
この時、端末は、動的に指示される追加的な情報無しに、上位レイヤーシグナリングに基づいて、準静的なスロットフォーマットに対して認識するため、「dynamic grant」又は「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信に対して、どんなスロットのどんなシンボルでPUSCH送信が不可能な状態であるか対する情報を予め認識することができる。
【0411】
したがって、端末がDCIフォーマット(2_0)に対するモニタリングが設定されない場合、端末は、「dynamic grant」又は「configured grant」基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対し、送信ビームマッピングを実際送信されるPUSCH送信に対して適用する。
もしくは、準静的なスロットフォーマットに対する情報が認識されていても、実際送信されるPUSCH及び取り消されたPUSCH送信を全部考慮したPUSCH送信位置に対して送信ビームマッピングを適用することができる。
上記で言及したように、「dynamic grant」基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信は、フレキシブルのシンボル(F)又はアップリンクシンボル(UL)でPUSCHの実際送信が可能で、「configured grant」基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信は、アップリンクシンボル(UL)でPUSCHの実際送信が可能である。
詳しい事項は、図22を参照にして以下で説明する。
【0412】
また、上記のように、もし、端末がDCIフォーマット(2_0)に対するモニタリングが設定される場合、端末は、DCIフォーマット(2_0)内のスロットフォーマットインジケーターを受信して、特定スロット又はスロット内にある一部シンボルに対してアップリンクシンボル(UL)、ダウンリンクシンボル(DL)、もしくはフレキシブルのシンボル(F)で指示される。
この時、端末は、準静的に設定された情報に、追加的にDCIフォーマット(2_0)を介して動的に指示されるスロットフォーマット情報によって、「dynamic grant」あるいは「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信に対して、どんなスロットのどんなシンボルでPUSCH送信が不可能であるかに対する情報を予め認識し難い。
【0413】
したがって、端末がDCIフォーマット(2_0)に対するモニタリングが設定された場合、端末は、「dynamic grant」又は「configured grant」基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信に対し、送信ビームマッピングを実際送信されるPUSCH及び取り消されたPUSCH送信をいずれも考慮したPUSCH送信位置に対して適用する。
もしくは、動的なスロットフォーマットまで考慮して実際送信されるPUSCH送信に対してだけ送信ビームマッピングを行うこともできる。
上記で言及したように、「dynamic grant」基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信はフレキシブルのシンボル(F)又はアップリンクシンボル(UL)でPUSCHの実際送信が可能で、「configured grant」基盤多重TRPを考慮したPUSCH繰り返し送信は、アップリンクシンボル(UL)でPUSCHの実際送信が可能である。
詳しい事項は、図22を参照して説明する。
【0414】
図22は、本発明の一実施形態による「dynamic grant」基盤PUSCH繰り返し送信に関するスロットフォーマットによる多様な送信ビームマッピング方法を説明するための図である。
【0415】
図22のスロットフォーマット(22-001)は、上位レイヤーシグナリングと設定されたスロットフォーマットであるか、上位レイヤーシグナリングを通じる設定に追加的にDCIフォーマット(2_0)を介して指示事項まで考慮されたスロットフォーマットであり得る。
もし、端末がPUSCH繰り返し送信方式で「PUSCH repetition type B」を上位レイヤーシグナリングと設定され、繰り返し送信回数が10番であり、「nominal repetition」当たり送信シンボルの個数が10個であれば、「nominal repetition」は、(22-002)のように表現される。
この時、ダウンリンク(DL)シンボル(22-008)、フレキシブルの(F)シンボル(22-009)、アップリンク(UL)シンボル(22-010)を考慮し、「nominal repetition」の内の実際に送信される「actual repetition」は、(22-003)のように表現される。
【0416】
この時、スロットフォーマットを考慮して、2個の送信ビームマッピングタイプを決定する。
送信ビームマッピングタイプ1(22-004、22-006)は、実際送信されるPUSCH及び取り消しされたPUSCH送信をいずれも考慮したPUSCH送信位置に対して送信ビームマッピングを行うことで、送信ビームマッピングタイプ2(22-005、22-007)は、実際送信されるPUSCH送信に対してだけ送信ビームマッピングを行うことを意味する。
図22の(22-004)~(22-007)は、各送信ビームマッピングタイプと送信ビームマッピング方式(例えば、sequential及びcyclical)によって送信ビームマッピング行う方式を示す図である。
ここで、送信ビームマッピング単位は、「actual repetition」である。
【0417】
図23aは、本発明の一実施形態によるスロットフォーマットを考慮した送信ビームマッピングに対する端末の動作を説明するためのフローチャートである。
端末は、上記のように単一又は多重DCI基盤多重TRPを考慮した「dynamic grant」又は「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信をサポートするか否かに対する端末能力を基地局に報告する(2301)。
以後、端末は、単一又は多重DCI基盤多重TRPを考慮した「dynamic grant」又は「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信に関連する設定情報を、上位レイヤーシグナリングを介して受信する(2302)。
また、端末は、上位レイヤーシグナリングを介してスロットフォーマット設定関連情報を受信する(2303)。
端末がDCIフォーマット(2_0)モニタリング設定されるか否かによって(2304)、もし、端末がDCIフォーマット(2_0)モニタリングが設定され、DCIによってスケジュールされたPUSCHに対して繰り返し送信を指示される場合(2305)、端末は、「第(1-1)beam mapping」基盤送信動作(2306)を行う。
【0418】
ここで、「第(1-1)beam mapping」基盤送信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2、送信ビームマッピング方式であるcyclical又はsequential、送信ビームマッピング単位などの組み合わせを介して決定され、上記のようにDCIによってスケジュールされたPUSCHであるためフレキシブルのシンボル(F)及びアップリンク(UL)シンボルでPUSCH送信を行う。
もし、端末が「configured grant」基盤PUSCH送信を設定又は指示される場合(2305)、端末は、「第(2-1)beam mapping」基盤送信動作(2307)を行う。
ここで、「第(2-1)beam mapping」基盤送信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2であり得、上記のように「configured grant」基盤PUSCHであるためアップリンク(UL)シンボルのみPUSCH送信を行う。
また、端末がDCIフォーマット(2_0)モニタリング設定されるか否かによって(2304)、もし、端末がDCIフォーマット(2_0)モニタリング設定されなく、DCIでスケジュールされたPUSCHに対して繰り返し送信を指示される場合(2308)、端末は、「第(1-2beam mapping」基盤送信動作(2309)を行う。
【0419】
ここで、「第(1-2)beam mapping」基盤送信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2、送信ビームマッピング方式であるcyclical又はsequential、送信ビームマッピング単位などの組み合わせを介して決定され、上記のようにDCIによってスケジュールされたPUSCHであるためフレキシブルのシンボル(F)及びアップリンク(UL)シンボルでPUSCH送信を行う。
もし、端末が「configured grant」基盤PUSCH送信を設定又は指示されると(2308)、端末は、「第(2-2)beam mapping」基盤送信動作(2310)を行う。
ここで、「第(2-2)beam mapping」基盤送信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2、送信ビームマッピング方式であるcyclical又はsequential、送信ビームマッピング単位などの組み合わせを介して決定され、上記のように「configured grant」基盤PUSCHであるためアップリンク(UL)シンボルのみPUSCH送信を行う。
【0420】
図23bは、本発明の一実施形態によるスロットフォーマットを考慮した送信ビームマッピングに対する基地局の動作を説明するためのフローチャートであるである。
基地局は、上記のように単一又は多重DCI基盤多重TRPを考慮した「dynamic grant」又は「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信をサポートするかどうかに対する端末能力を端末から報告を受ける(2351)。
以後、基地局は、単一又は多重DCI基盤多重TRPを考慮した「dynamic grant」又は「configured grant」基盤PUSCH繰り返し送信に関連する設定情報を、上位レイヤーシグナリングを介して送信する(2352)。
また、基地局は、上位レイヤーシグナリングを介してスロットフォーマット設定関連情報を送信する(2353)。
基地局は、端末にDCIフォーマット(2_0)モニタリング設定をしたか否かによって(2354)、もし、端末にDCIフォーマット(2_0)モニタリングを設定し、DCIによってスケジュールされたPUSCHに対して繰り返し送信を指示する場合(2355)、基地局は、「第(1-1)beam mapping」基盤受信動作(2356)を行う。
【0421】
ここで、「第(1-1)beam mapping」基盤受信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2、送信ビームマッピング方式であるcyclical又はsequential、送信ビームマッピング単位などの組み合わせを介して決定され、上記のようにDCIによってスケジュールされたPUSCHであるためフレキシブルのシンボル(F)及びアップリンク(UL)シンボルで送信されるPUSCHを受信する動作を行う。
もし、端末に「configured grant」基盤PUSCH送信を設定し、もしくは、指示する場合(2355)、基地局は、「第(2-1)beam mapping」基盤受信動作(2357)を行う。
ここで、「第(2-1)beam mapping」基盤受信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2になり、上記のように「configured grant」基盤PUSCHであるためアップリンク(UL)シンボルでのみ送信されるPUSCHを受信する動作を行う。
【0422】
また、端末にDCIフォーマット(2_0)モニタリング設定をしたか否かによって(2354)、もし、端末にDCIフォーマット(2_0)モニタリングを設定しない場合、DCIを介してスケジュールされたPUSCHに対して繰り返し送信を指示する場合(2358)、基地局は、「第(1-2)beam mapping」基盤受信動作(2359)を行う。
ここで、「第(1-2)beam mapping」基盤受信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2、送信ビームマッピング方式であるcyclical又はsequential、送信ビームマッピング単位などの組み合わせを介して決定される。
【0423】
上記のようにDCIによってスケジュールされたPUSCHであるため、フレキシブルのシンボル(F)及びアップリンク(UL)シンボルで送信されるPUSCHを受信する動作を行うことができる。
もし、端末に「configured grant」基盤PUSCH送信を設定又は指示する場合(2358)、基地局は、「第(2-2)beam mapping」基盤受信動作(2360)を行う。
ここで、「第(2-2)beam mapping」基盤受信動作は、上記の送信ビームマッピングタイプ1又は2、送信ビームマッピング方式であるcyclical又はsequential、送信ビームマッピング単位などの組み合わせを介して決定され、上記のように「configured grant」基盤PUSCHであるため、アップリンク(UL)シンボルでのみ送信されるPUSCHを受信する動作を行う。
【0424】
図24は、本発明の一実施形態による無線通信システムで、端末の概略構造を示すブロック図である。
図24を参照すると、端末は、端末機受信部(24-00)と、端末機送信部(24-10)を指す送受信部(transceiver)と、メモリー(図示せず)と、端末機処理部(24-05)(又は端末機制御部又はプロセッサ)を含む。
【0425】
前述の端末の通信方法によって、端末の送受信部(24-00、24-10)、メモリー、及び端末機処理部(24-05)が動作する。
ただ、端末の構成要素は、前述の例に限定されるものではない。
例えば、端末は、前述の構成要素より多い構成要素を含むか、もっと少ない構成要素を含むこともできる。
それだけでなく、送受信部、メモリー、及びプロセッサを一つのチップ(chip)形態で具現することもできる。
【0426】
送受信部は、基地局と信号を送受信する。
ここで、信号は、制御情報及びデータを含み得る。
このために、送受信部は、送信する信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信機と、受信した信号を低雑音増幅して周波数を下降変換するRF受信機などで構成される。
ただ、これは、送受信部の一実施形態で、送受信部の構成要素がRF送信機及びRF受信機に限定されるものではない。
また、送受信部は、無線チャンネルを介して信号を受信してプロセッサに出力し、プロセッサから出力される信号を、無線チャンネルを介して送信する。
【0427】
メモリーは、端末の動作に必要なプログラム及びデータを記憶する。
また、メモリーは、端末が送受信する信号に含まれた制御情報又はデータを記憶する。
メモリーは、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM、及びDVDなどのような記憶媒体又は記憶媒体の組み合わせで構成され得る。
また、メモリーは、複数個であってもよい。
【0428】
また、プロセッサは、前述の実施形態によって端末が動作するように一連の過程を制御する。
例えば、プロセッサは、2つの階層で構成されるDCIを受信して同時に複数のPDSCHを受信するように端末の構成要素を制御する。
プロセッサは、複数個であってもよく、プロセッサは、メモリーに記憶されたプログラムを行うことで端末の構成要素制御動作を行う。
【0429】
図25は、本発明の一実施形態による無線通信システムで、基地局の概略構造を示すブロック図である。
図25を参照すると、基地局は、基地局受信部(25-00)と、基地局送信部(25-10)を指す送受信部と、メモリー(図示せず)と、基地局処理部(25-05)(又は基地局制御部又はプロセッサ)を含む。
【0430】
前述の基地局の通信方法によって、基地局の送受信部(25-00、25-10)、メモリー、及び基地局処理部(25-05)が動作する。
ただ、基地局の構成要素が前述の例に限定されるものではない。
例えば、基地局は、前述の構成要素より多い構成要素を含むか、より少ない構成要素を含むこともできる。
それだけでなく、送受信部、メモリー、及びプロセッサを一つのチップ(chip)形態で具現することもできる。
【0431】
送受信部は、端末と信号を送受信する。
ここで、信号は、制御情報及びデータを含み得る。
このために、送受信部は、送信する信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信機と、受信した信号を低雑音増幅して周波数を下降変換するRF受信機などで構成される。
ただ、これは、送受信部の一実施形態に過ぎず、送受信部の構成要素がRF送信機及RF受信機に限定されるものではない。
また、送受信部は、無線チャンネルを介して信号を受信してプロセッサに出力し、プロセッサから出力された信号を、無線チャンネルを介して送信する。
【0432】
メモリーは、基地局の動作に必要なプログラム及びデータを記憶する。
また、メモリーは、基地局が送受信する信号に含まれた制御情報又はデータを記憶する。
メモリーは、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM、及びDVDなどのような記憶媒体又は記憶媒体の組み合わせで構成され得る。
また、メモリーは、複数個であってもよい。
【0433】
プロセッサは、前述の本発明の実施形態によって基地局が動作するように一連の過程を制御する。
例えば、プロセッサは、複数のPDSCHに対する割り当て情報を含む2つの階層のDCIを構成してこれを送信するために基地局の各構成要素を制御する。
プロセッサは、複数個であってもよく、プロセッサは、メモリーに記憶されたプログラムを行うことで基地局の構成要素制御動作を行う。
【0434】
本発明の請求項又は明細書に記載した実施形態による方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせの形態で具現され得る(implemented)。
ソフトウェアで具現する場合、一つ以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を記憶するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
コンピュータ可読記憶媒体に記憶される一つ以上のプログラムは、電子装置内の一つ以上のプロセッサによって実行可能になるように構成される(configured for execution)。
一つ以上のプログラムは、電子装置にとって本発明の請求項又は明細書に記載された実施形態による方法を行うようにする命令語(instructions)を含む。
【0435】
このようなプログラム(ソフトウェアモジュール、ソフトウェア)は、ランダムアクセスメモリー(random access memory)、フラッシュ(flash)メモリーを含む揮発性(non-volatile)メモリー、RОM(read only memory)、電気的消去可能プログラマブルRОM(electrically erasable programmable read only memory:EEPROM)、磁気ディスク記憶装置(magnetic disc storage device)、コンパクトディスクROM(compact disc-ROM:CD-ROM)、デジタル多目的ディスク(digital versatile discs:DVDs)又は他の形態の光学記憶装置、マグネチックカセット(magnetic cassette)に記憶され得る。
又は、これらの一部又は全部の組み合わせから構成されたメモリーに記憶されることができる。
また、それぞれの構成メモリーは、複数個含まれることもできる。
【0436】
また、プログラムは、インターネット(Internet)、イントラネット(Intranet)、LAN(local area network)、WAN(wide area network)、又はSAN(storage area network)のような通信ネットワーク、又はこれらの組み合わせから構成された通信ネットワークを介してアクセス(access)できる取り付け可能な(attachable)記憶装置(storage device)に記憶することもできる。
このような記憶装置は、外部ポートを介して本発明の実施形態を行う装置に接続することができる。
また、通信ネットワーク上の別途の記憶装置が本発明の実施形態を行う装置に接続することもできる。
【0437】
上述した本発明の具体的な実施形態で、発明に含まれる構成要素は、提示した具体的な実施形態によって単数又は複数に表現した。
しかし、単数又は複数の表現は、説明の便宜のために提示した状況に適切に選択されたもので、本発明が単数又は複数の構成要素に制限されるものではなく、複数で表現された構成要素といっても単数で構成されるか、単数で表現された構成要素といっても複数で構成されることができる。
【0438】
一方、本明細書及び図面に開示した本発明の実施形態は、本発明の技術内容を容易に説明して本発明の理解を助けるために特定例を提示したもので、本発明の範囲を限定しようとするものではない。
すなわち、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能ということは、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に自明なことである。
また、上記それぞれの実施形態は、必要によって互いに組み合わせされて操作することができる。
例えば、本発明の一実施形態と異なる事実施形態の一部分が互いに組み合わされて、基地局と端末が操作され得る。
例えば、本発明の第1実施形態と第2実施形態の一部分が互いに組み合わせされて、基地局と端末が操作され得る。
また、上記実施形態は、「FDD LTE」システムを基準に提示したが、「TDD LTE」システム、5G又はNRシステムなど他のシステムにも上記実施形態の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であろう。
【0439】
一方、本発明の方法を説明する図面で説明の手順が必ず実行の手順と対応しなく、前後関係が変更されるか並列的に実行することもできる。
又は、本発明の方法を説明する図面は、本発明の本質を害しない範囲内で、一部の構成要素を省略して一部の構成要素のみを含むこともできる。
また、本発明の方法は、発明の本質を害しない範囲内で、各実施形態に含まれた内容の一部又は全部を組み合わせて実行することもできる。
本発明は、様々な実施形態で説明したが、様々な変更および修正が当業者に提案され得る。
本発明は、添付の特許請求の範囲内に属するそのような変更及び修正を含むように意図される。
【符号の説明】
【0440】
24-00 端末機受信部
24-05 端末機処理部
24-10 端末機送信部
25-00 基地局受信部
25-05 基地局処理部
25-10 基地局送信部
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23a
図23b
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2023-05-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムで端末によって行われる方法であって、
一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを受信する段階と、
SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を受信する段階と、
ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、
前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを送信する段階と、を有することを特徴とする通信システムでの端末による実行方法
【請求項2】
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対するマッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対する前記マッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示することを特徴とする請求項1に記載の通信システムでの端末による実行方法
【請求項3】
前記マッピングパターンが循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第3PUSCH及び第4PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第3PUSCH及び前記第4PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用されることを指示することを特徴とする請求項2に記載の通信システムでの端末による実行方法
【請求項4】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド及び第2SRSリソースインジケーターフィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2SRSリソースインジケーターフィールドは、同じ数のレイヤーを指示することを特徴とする請求項2に記載の通信システムでの端末による実行方法
【請求項5】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド、第2SRSリソースインジケーターフィールド、第1プリコーディング情報フィールド、及び第2プリコーディング情報フィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第2プリコーディング情報フィールドのビット数は、前記第1プリコーディング情報フィールドに関連したレイヤー別TPMI(transmission precoding matrix indicator)の最大数に基づくことを特徴とする請求項2に記載の通信システムでの端末による実行方法
【請求項6】
通信システムで基地局によって行われる方法であって、
一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを端末に送信する段階と、
SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信する段階と、
ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、
前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを前記端末から受信する段階と、を有することを特徴とする通信システムでの基地局による実行方法
【請求項7】
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対するマッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対する前記マッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示することを特徴とする請求項6に記載の通信システムでの基地局による実行方法
【請求項8】
前記マッピングパターンが循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第3PUSCH及び第4PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第3PUSCH及び前記第4PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用されることを指示することを特徴とする請求項7に記載の通信システムでの基地局による実行方法
【請求項9】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド及び第2SRSリソースインジケーターフィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2SRSリソースインジケーターフィールドは、同じ数のレイヤーを指示することを特徴とする請求項7に記載の通信システムでの基地局による実行方法
【請求項10】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド、第2SRSリソースインジケーターフィールド、第1プリコーディング情報フィールド、及び第2プリコーディング情報フィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第2プリコーディング情報フィールドのビット数は、前記第1プリコーディング情報フィールドに関連したレイヤー別TPMI(transmission precoding matrix indicator)の最大数に基づくことを特徴とする請求項7に記載の通信システムでの基地局による実行方法
【請求項11】
通信システムでの端末であって、
送受信部と、
前記送受信部と接続された制御部と、を有し、
前記制御部は、一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを受信し、
SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を受信し、
ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、
前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを送信することを特徴とする端末
【請求項12】
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対するマッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対する前記マッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示することを特徴とする請求項11に記載の端末
【請求項13】
前記マッピングパターンが循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第3PUSCH及び第4PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第3PUSCH及び前記第4PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用されることを指示することを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項14】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド及び第2SRSリソースインジケーターフィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2SRSリソースインジケーターフィールドは、同じ数のレイヤーを指示することを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項15】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド、第2SRSリソースインジケーターフィールド、第1プリコーディング情報フィールド、及び第2プリコーディング情報フィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第2プリコーディング情報フィールドのビット数は、前記第1プリコーディング情報フィールドに関連したレイヤー別TPMI(transmission precoding matrix indicator)の最大数に基づくことを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項16】
通信システムでの基地局であって、
送受信部と、
前記送受信部と接続された制御部と、を有し、
前記制御部は、一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを端末に送信し、
SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信し、
ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、
前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを前記端末から受信することを特徴とする基地局。
【請求項17】
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対するマッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに対する前記マッピングパターンに従って、前記第1SRSリソースセット及び前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連していることを指示することを特徴とする請求項16に記載の基地局。
【請求項18】
前記マッピングパターンが循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第3PUSCH及び第4PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記循環マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第2PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの第1PUSCHに適用されることを指示し、
前記マッピングパターンが前記順次マッピングに設定される場合、前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第3PUSCH及び前記第4PUSCHに適用され、前記第2SRSリソースセットが前記一つ以上のPUSCH繰り返しの前記第1PUSCH及び前記第2PUSCHに適用されることを指示することを特徴とする請求項17に記載の基地局。
【請求項19】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド及び第2SRSリソースインジケーターフィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2SRSリソースインジケーターフィールドは、同じ数のレイヤーを指示することを特徴とする請求項17に記載の基地局。
【請求項20】
前記DCIは、第1SRSリソースインジケーターフィールド、第2SRSリソースインジケーターフィールド、第1プリコーディング情報フィールド、及び第2プリコーディング情報フィールドを含み、
前記フィールドに対する第1コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第2コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第3コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
前記フィールドに対する第4コードポイントは、前記第1SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第1プリコーディング情報フィールドが前記第1SRSリソースセットに使われ、前記第2SRSリソースインジケーターフィールド及び前記第2プリコーディング情報フィールドが前記第2SRSリソースセットに使われることを指示し、
非コードブック基盤送信が前記一つ以上のPUSCH繰り返しに設定された場合、前記第2プリコーディング情報フィールドのビット数は、前記第1プリコーディング情報フィールドに関連したレイヤー別TPMI(transmission precoding matrix indicator)の最大数に基づくことを特徴とする請求項17に記載の基地局。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一態様によれば、通信システムにおいて端末によって行われる方法が提供される。
前記端末の方法は、一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを受信する段階と、SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を受信する段階と、ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを送信する段階と、を有することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の他の態様によれば、通信システムにおいて基地局によって行われる方法が提供される。
前記基地局の方法は、一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを端末に送信する段階と、SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信する段階と、ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを前記端末から受信する段階と、を有することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の他の態様によれば、通信システムにおける端末が提供される。
前記端末は、送受信部と、前記送受信部と接続された制御部と、を有し、前記制御部は、一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを受信し、SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を受信し、ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを送信することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明の他の本発明によれば、通信システムにおける基地局が提供される。
前記基地局は送受信部と、前記送受信部と接続された制御部と、を有し、前記制御部は、一つ以上のPUSCH(physical uplink shared channel)繰り返しに関連したPUSCH設定情報と、第1SRS(sound reference signal)リソースセット及び第2SRSリソースセットに関連したSRS設定情報とを含むRRC(radio resource control)メッセージを端末に送信し、SRSリソースセット指示のための2ビットのフィールドを含むDCI(downlink control information)を前記端末に送信し、ここで、前記フィールドに対するコードポイントは、前記一つ以上のPUSCH繰り返しに関連した一つ以上のSRSリソースセットを指示し、前記フィールドに対するコードポイントに基づいて、前記一つ以上のPUSCH繰り返しのPUSCHを前記端末から受信することを特徴とする。
【国際調査報告】